(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-01-18
(54)【発明の名称】ネットワークにおける測位に関する能力の記憶
(51)【国際特許分類】
H04W 8/24 20090101AFI20240111BHJP
H04W 4/029 20180101ALI20240111BHJP
【FI】
H04W8/24
H04W4/029
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023539153
(86)(22)【出願日】2021-12-28
(85)【翻訳文提出日】2023-06-26
(86)【国際出願番号】 US2021065298
(87)【国際公開番号】W WO2022150211
(87)【国際公開日】2022-07-14
(32)【優先日】2021-01-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】GR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】595020643
【氏名又は名称】クゥアルコム・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
(74)【代理人】
【識別番号】110003708
【氏名又は名称】弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
(72)【発明者】
【氏名】マノラコス、アレクサンドロス
(72)【発明者】
【氏名】アッカラカラン、ソニー
(72)【発明者】
【氏名】フィッシャー、スベン
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067EE02
5K067EE16
(57)【要約】
ワイヤレス通信のための技法が開示される。一態様では、ユーザ機器(UE)は、1つまたは複数の測位能力報告をロケーションサーバに送信し(910)、1つまたは複数の測位能力報告は、測位能力パラメータのセットについての値の第1のセットと、測位能力パラメータのセットについての値の第2のセットとを含み、ここにおいて、値の第1のセットは、測位能力パラメータのセットによって表されるUEの可変測位能力を示し、値の第2のセットは、測位能力パラメータのセットによって表されるUEの非可変測位能力を示す。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ機器(UE)によって実行されるワイヤレス通信の方法であって、
1つまたは複数の測位能力報告をロケーションサーバに送信することを備え、前記1つまたは複数の測位能力報告は、測位能力パラメータのセットについての値の第1のセットと、測位能力パラメータの前記セットについての値の第2のセットとを含み、ここにおいて、値の前記第1のセットは、測位能力パラメータの前記セットによって表される前記UEの可変測位能力を示し、値の前記第2のセットは、測位能力パラメータの前記セットによって表される前記UEの非可変測位能力を示す、方法。
【請求項2】
前記ロケーションサーバから測位能力要求を受信することをさらに備え、前記測位能力要求は測位能力パラメータの前記セットを示す、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記測位能力要求は、測位能力パラメータの前記セットの値がネットワークエンティティによって記憶されることを示すフラグを含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
値の前記第1のセットと値の前記第2のセットとを含む前記1つまたは複数の測位能力報告は、前記フラグを含む前記測位能力要求に応答して送信される、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記1つまたは複数の測位能力報告は、値の前記第2のセットが、後続の測位セッションのためにネットワークエンティティによって記憶されるべき、測位能力パラメータの前記セットによって表される前記UEの測位能力を示すことを示すフラグを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
値の前記第2のセットは、測位能力パラメータの前記セットについての値のサブセットである、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
値の前記サブセットの各値は、前記値が後続の測位セッションのためにネットワークエンティティによって記憶されるべきであることを示すフラグに関連付けられる、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
値の前記第1のセットは、測位能力パラメータの前記セットについての値の前記サブセットの値の異なるセットである、請求項6に記載の方法。
【請求項9】
前記可変測位能力は、前記UEが限られた時間の間にのみ提供することが可能である測位能力であり、
前記非可変測位能力は、前記UEが常に提供することが可能である測位能力である、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
値の前記第2のセットが、値の前記第1のセットに対する差分値であるか、または
値の前記第1のセットが、値の前記第2のセットに対する差分値である、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
測位能力パラメータの前記セットによって表される前記UEの前記非可変測位能力は、アクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)によって記憶されるべきである、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
ネットワークエンティティによって実行されるワイヤレス通信の方法であって、
ユーザ機器(UE)から1つまたは複数の測位能力報告を受信することを備え、前記1つまたは複数の測位能力報告は、測位能力パラメータのセットについての値の第1のセットと、測位能力パラメータの前記セットについての値の第2のセットとを含み、ここにおいて、値の前記第1のセットは、測位能力パラメータの前記セットによって表される前記UEの可変測位能力を示し、値の前記第2のセットは、測位能力パラメータの前記セットによって表される前記UEの非可変測位能力を示す、方法。
【請求項13】
前記ネットワークエンティティはロケーションサーバであり、前記方法は、
前記UEに測位能力要求を送信することをさらに備え、前記測位能力要求は測位能力パラメータの前記セットを示す、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記測位能力要求は、測位能力パラメータの前記セットの値が第2のネットワークエンティティによって記憶されることを示すフラグを含む、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記1つまたは複数の測位能力報告は、値の前記第2のセットが、後続の測位セッションのために第2のネットワークエンティティによって記憶されるべき、測位能力パラメータの前記セットによって表される前記UEの測位能力を示すことを示すフラグを含む、請求項12に記載の方法。
【請求項16】
値の前記第2のセットは、測位能力パラメータの前記セットについての値のサブセットである、請求項12に記載の方法。
【請求項17】
値の前記サブセットの各値は、前記値が後続の測位セッションのために第2のネットワークエンティティによって記憶されるべきであることを示すフラグに関連付けられる、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
値の前記第1のセットは、測位能力パラメータの前記セットについての値の前記サブセットの値の異なるセットである、請求項16に記載の方法。
【請求項19】
前記可変測位能力は、前記UEが限られた時間の間にのみ提供することが可能である測位能力であり、
前記非可変測位能力は、前記UEが常に提供することが可能である測位能力を表す、請求項12に記載の方法。
【請求項20】
値の前記第2のセットが、値の前記第1のセットに対する差分値であるか、または
値の前記第1のセットが、値の前記第2のセットに対する差分値である、請求項12に記載の方法。
【請求項21】
測位能力パラメータの前記セットによって表される前記UEの前記非可変測位能力は、アクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)によって記憶されるべきである、請求項12に記載の方法。
【請求項22】
第1のネットワークエンティティによって実行されるワイヤレス通信の方法であって、
ユーザ機器(UE)から1つまたは複数の測位能力報告を受信することと、前記1つまたは複数の測位能力報告は、測位能力パラメータのセットについての値のセットを含み、ここにおいて、値の前記セットは、前記UEに関与する後続の測位セッションの間に非可変である、
第2のネットワークエンティティが前記UEに関与する後続の測位セッションのために値の前記セットを記憶することを可能にするために、1つまたは複数の能力転送メッセージを介して前記第2のネットワークエンティティに値の前記セットを送信することと
を備える、方法。
【請求項23】
前記第1のネットワークエンティティは、アクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)であり、
前記第2のネットワークエンティティは、第1のロケーションサーバである、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記UEが前記UEのモビリティにより前記第1のロケーションサーバから第2のロケーションサーバに切り替えることに基づいて、1つまたは複数の能力転送メッセージを介して第2のロケーションサーバに値の前記セットを送信することをさらに備える、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記第1のネットワークエンティティは、ロケーション管理機能(LMF)であり、
前記第2のネットワークエンティティは、AMFである、請求項22に記載の方法。
【請求項26】
第2のネットワークエンティティによって実行されるワイヤレス通信の方法であって、
第1のネットワークエンティティから、1つまたは複数の能力転送メッセージを介して、ユーザ機器(UE)の1つまたは複数の測位能力報告からの測位能力パラメータのセットについての値のセットを受信することを備え、ここにおいて、値の前記セットは、前記UEに関与する後続の測位セッションの間に非可変である、方法。
【請求項27】
前記第1のネットワークエンティティは、ロケーション管理機能(LMF)であり、
前記第2のネットワークエンティティは、アクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)である、請求項26に記載の方法。
【請求項28】
ユーザ機器(UE)であって、
メモリと、
少なくとも1つのトランシーバと、
前記メモリおよび前記少なくとも1つのトランシーバに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサと
を備え、前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記少なくとも1つのトランシーバを介して、1つまたは複数の測位能力報告をロケーションサーバに送信するように構成され、前記1つまたは複数の測位能力報告は、測位能力パラメータのセットについての値の第1のセットと、測位能力パラメータの前記セットについての値の第2のセットとを含み、ここにおいて、値の前記第1のセットは、測位能力パラメータの前記セットによって表される前記UEの可変測位能力を示し、値の前記第2のセットは、測位能力パラメータの前記セットによって表される前記UEの非可変測位能力を示す、ユーザ機器(UE)。
【請求項29】
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記少なくとも1つのトランシーバを介して、前記ロケーションサーバから測位能力要求を受信するようにさらに構成され、前記測位能力要求は測位能力パラメータの前記セットを示す、請求項28に記載のUE。
【請求項30】
前記1つまたは複数の測位能力報告は、値の前記第2のセットが、後続の測位セッションのためにネットワークエンティティによって記憶されるべき、測位能力パラメータの前記セットによって表される前記UEの測位能力を示すことを示すフラグを含む、請求項28に記載のUE。
【請求項31】
値の前記第2のセットは、測位能力パラメータの前記セットについての値のサブセットである、請求項28に記載のUE。
【請求項32】
値の前記第2のセットが、値の前記第1のセットに対する差分値であるか、または
値の前記第1のセットが、値の前記第2のセットに対する差分値である、請求項28に記載のUE。
【請求項33】
ネットワークエンティティであって、
メモリと、
少なくとも1つのトランシーバと、
前記メモリおよび前記少なくとも1つのトランシーバに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサと
を備え、前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記少なくとも1つのトランシーバを介して、ユーザ機器(UE)から1つまたは複数の測位能力報告を受信するように構成され、前記1つまたは複数の測位能力報告は、測位能力パラメータのセットについての値の第1のセットと、測位能力パラメータの前記セットについての値の第2のセットとを含み、ここにおいて、値の前記第1のセットは、測位能力パラメータの前記セットによって表される前記UEの可変測位能力を示し、値の前記第2のセットは、測位能力パラメータの前記セットによって表される前記UEの非可変測位能力を示す、ネットワークエンティティ。
【請求項34】
前記ネットワークエンティティはロケーションサーバであり、前記方法は、
前記少なくとも1つのトランシーバを介して、前記UEに測位能力要求を送信するようにさらに構成され、前記測位能力要求は測位能力パラメータの前記セットを示す、請求項33に記載のネットワークエンティティ。
【請求項35】
前記1つまたは複数の測位能力報告は、値の前記第2のセットが、後続の測位セッションのために第2のネットワークエンティティによって記憶されるべき、測位能力パラメータの前記セットによって表される前記UEの測位能力を示すことを示すフラグを含む、請求項33に記載のネットワークエンティティ。
【請求項36】
値の前記第2のセットは、測位能力パラメータの前記セットについての値のサブセットである、請求項33に記載のネットワークエンティティ。
【請求項37】
値の前記第2のセットが、値の前記第1のセットに対する差分値であるか、または
値の前記第1のセットが、値の前記第2のセットに対する差分値である、請求項33に記載のネットワークエンティティ。
【請求項38】
第1のネットワークエンティティであって、
メモリと、
少なくとも1つのトランシーバと、
前記メモリおよび前記少なくとも1つのトランシーバに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサと
を備え、前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記少なくとも1つのトランシーバを介して、ユーザ機器(UE)から1つまたは複数の測位能力報告を受信することと、前記1つまたは複数の測位能力報告は、測位能力パラメータのセットについての値のセットを含み、ここにおいて、値の前記セットは、前記UEに関与する後続の測位セッションの間に非可変である、
前記少なくとも1つのトランシーバを介して、第2のネットワークエンティティが前記UEに関与する後続の測位セッションのために値の前記セットを記憶することを可能にするために、1つまたは複数の能力転送メッセージを介して前記第2のネットワークエンティティに値の前記セットを送信することと
を行うように構成される、第1のネットワークエンティティ。
【請求項39】
前記第1のネットワークエンティティは、アクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)であり、
前記第2のネットワークエンティティは、第1のロケーションサーバである、請求項38に記載の第1のネットワークエンティティ。
【請求項40】
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記少なくとも1つのトランシーバを介して、前記UEが前記UEのモビリティにより前記第1のロケーションサーバから第2のロケーションサーバに切り替えることに基づいて、1つまたは複数の能力転送メッセージを介して第2のロケーションサーバに値の前記セットを送信するようにさらに構成される、請求項39に記載の第1のネットワークエンティティ。
【請求項41】
前記第1のネットワークエンティティは、ロケーション管理機能(LMF)であり、
前記第2のネットワークエンティティは、AMFである、請求項38に記載の第1のネットワークエンティティ。
【請求項42】
第2のネットワークエンティティであって、
メモリと、
少なくとも1つのトランシーバと、
前記メモリおよび前記少なくとも1つのトランシーバに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサと
を備え、前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記少なくとも1つのトランシーバを介して、第1のネットワークエンティティから、1つまたは複数の能力転送メッセージを介して、ユーザ機器(UE)の1つまたは複数の測位能力報告からの測位能力パラメータのセットについての値のセットを受信するように構成され、ここにおいて、値の前記セットは、前記UEに関与する後続の測位セッションの間に非可変である、第2のネットワークエンティティ。
【請求項43】
前記第1のネットワークエンティティは、ロケーション管理機能(LMF)であり、
前記第2のネットワークエンティティは、アクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)である、請求項42に記載の第2のネットワークエンティティ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[0001] 本特許出願は、本出願の譲受人に譲渡され、全体が参照により本明細書に明確に組み込まれる、2021年1月7日に出願された「STORING POSITIONING-RELATED CAPABILITIES IN THE NETWORK」と題するギリシャ特許出願第20210100010号の優先権を主張する。
【0002】
[0002] 本開示の態様は、一般に、ワイヤレス通信(wireless communication)に関する。
【背景技術】
【0003】
[0003] ワイヤレス通信システムは、第1世代アナログワイヤレス電話サービス(1G)と、(中間の2.5Gおよび2.75Gネットワークを含む)第2世代(2G)デジタルワイヤレス電話サービスと、第3世代(3G)高速データ、インターネット対応ワイヤレスサービスと、第4世代(4G)サービス(たとえば、ロングタームエボリューション(LTE(登録商標))またはWiMax(登録商標))とを含む、様々な世代を通して発展してきた。現在、セルラーおよびパーソナル通信サービス(PCS)システムを含む、使用されている多くの異なるタイプのワイヤレス通信システムがある。知られているセルラーシステムの例は、セルラーアナログ高度モバイルフォンシステム(AMPS)、および符号分割多元接続(CDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、時分割多元接続(TDMA)、モバイル通信用グローバルシステム(GSM(登録商標))などに基づくデジタルセルラーシステムを含む。
【0004】
[0004] 新無線(NR)と呼ばれる第5世代(5G)ワイヤレス規格は、改善の中でも、より高いデータ転送速度と、より多い数の接続と、より良いカバレージとを可能にする。次世代モバイルネットワークアライアンスによる5G規格は、以前の規格と比較してより高いデータレートと、(たとえば、ダウンリンク、アップリンク、またはサイドリンク測位基準信号(PRS:positioning reference signal)などの、測位用基準信号(RS-P:reference signals for positioning)に基づく)より正確な測位と、他の技術拡張とを提供するように設計されている。これらの拡張、ならびにより高い周波数帯域の使用、PRSプロセスおよび技術の進歩、ならびに5Gの高密度展開は、極めて正確な5Gベースの測位を可能にする。
【発明の概要】
【0005】
[0005] 以下は、本明細書で開示される1つまたは複数の態様に関係する簡略化された概要を提示する。したがって、以下の概要は、すべての企図された態様に関係する広範な概観と見なされるべきではなく、また、以下の概要は、すべての企図された態様に関係する主要なまたは重要な要素を識別するか、あるいは特定の態様に関連する範囲を定めるものと見なされるべきではない。したがって、以下の概要は、以下で提示される発明を実施するための形態に先行して、簡略化された形で、本明細書で開示される機構に関係する1つまたは複数の態様に関係するいくつかの概念を提示する唯一の目的を有する。
【0006】
[0006] 一態様では、ユーザ機器(UE:user equipment)によって実行されるワイヤレス通信の方法は、1つまたは複数の測位能力報告(positioning capability report)をロケーションサーバ(location server)に送信することを含み、1つまたは複数の測位能力報告は、測位能力パラメータ(positioning capability parameter)のセットについての値の第1のセット(a first set of values)と、測位能力パラメータのセットについての値の第2のセット(a second set of values)とを含み、ここにおいて、値の第1のセットは、測位能力パラメータのセットによって表されるUEの可変測位能力(variable positioning capability)を示し、値の第2のセットは、測位能力パラメータのセットによって表されるUEの非可変測位能力(non-variable positioning capability)を示す。
【0007】
[0007] 一態様では、ネットワークエンティティ(network entity)によって実行されるワイヤレス通信の方法は、ユーザ機器(UE)から1つまたは複数の測位能力報告を受信することを含み、1つまたは複数の測位能力報告は、測位能力パラメータのセットについての値の第1のセットと、測位能力パラメータのセットについての値の第2のセットとを含み、ここにおいて、値の第1のセットは、測位能力パラメータのセットによって表されるUEの可変測位能力を示し、値の第2のセットは、測位能力パラメータのセットによって表されるUEの非可変測位能力を示す。
【0008】
[0008] 一態様では、第1のネットワークエンティティ(first network entity)によって実行されるワイヤレス通信の方法は、ユーザ機器(UE)から1つまたは複数の測位能力報告を受信することと、1つまたは複数の測位能力報告は、測位能力パラメータのセットについての値のセットを含み、ここにおいて、値のセットは、UEに関与する後続の測位セッション(subsequent positioning session)の間に非可変(non-variable)である、第2のネットワークエンティティ(second network entity)がUEに関与する後続の測位セッションのために値のセットを記憶することを可能にするために、1つまたは複数の能力転送メッセージ(capability transfer message)を介して第2のネットワークエンティティに値のセットを送信することとを含む。
【0009】
[0009] 一態様では、第2のネットワークエンティティによって実行されるワイヤレス通信の方法は、第1のネットワークエンティティから、1つまたは複数の能力転送メッセージを介して、ユーザ機器(UE)の1つまたは複数の測位能力報告からの測位能力パラメータのセットについての値のセットを受信することを含み、ここにおいて、値のセットは、UEに関与する後続の測位セッションの間に非可変である。
【0010】
[0010] 一態様では、ユーザ機器(UE)は、メモリ(memory)と、少なくとも1つのトランシーバ(transceiver)と、メモリおよび少なくとも1つのトランシーバに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサ(processor)とを含み、少なくとも1つのプロセッサは、少なくとも1つのトランシーバを介して、1つまたは複数の測位能力報告をロケーションサーバに送信するように構成され、1つまたは複数の測位能力報告は、測位能力パラメータのセットについての値の第1のセットと、測位能力パラメータのセットについての値の第2のセットとを含み、ここにおいて、値の第1のセットは、測位能力パラメータのセットによって表されるUEの可変測位能力を示し、値の第2のセットは、測位能力パラメータのセットによって表されるUEの非可変測位能力を示す。
【0011】
[0011] 一態様では、ネットワークエンティティは、メモリと、少なくとも1つのトランシーバと、メモリおよび少なくとも1つのトランシーバに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサとを含み、少なくとも1つのプロセッサは、少なくとも1つのトランシーバを介して、ユーザ機器(UE)から1つまたは複数の測位能力報告を受信するように構成され、1つまたは複数の測位能力報告は、測位能力パラメータのセットについての値の第1のセットと、測位能力パラメータのセットについての値の第2のセットとを含み、ここにおいて、値の第1のセットは、測位能力パラメータのセットによって表されるUEの可変測位能力を示し、値の第2のセットは、測位能力パラメータのセットによって表されるUEの非可変測位能力を示す。
【0012】
[0012] 一態様では、第1のネットワークエンティティは、メモリと、少なくとも1つのトランシーバと、メモリおよび少なくとも1つのトランシーバに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサとを含み、少なくとも1つのプロセッサは、少なくとも1つのトランシーバを介して、ユーザ機器(UE)から1つまたは複数の測位能力報告を受信することと、1つまたは複数の測位能力報告は、測位能力パラメータのセットについての値のセットを含み、ここにおいて、値のセットは、UEに関与する後続の測位セッションの間に非可変である、第2のネットワークエンティティがUEに関与する後続の測位セッションのために値のセットを記憶することを可能にするために、少なくとも1つのトランシーバを介して、1つまたは複数の能力転送メッセージを介して第2のネットワークエンティティに値のセットを送信することとを行うように構成される。
【0013】
[0013] 一態様では、第2のネットワークエンティティは、メモリと、少なくとも1つのトランシーバと、メモリおよび少なくとも1つのトランシーバに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサとを含み、少なくとも1つのプロセッサは、少なくとも1つのトランシーバを介して、第1のネットワークエンティティから、1つまたは複数の能力転送メッセージを介して、ユーザ機器(UE)の1つまたは複数の測位能力報告からの測位能力パラメータのセットについての値のセットを受信するように構成され、ここにおいて、値のセットは、UEに関与する後続の測位セッションの間に非可変である。
【0014】
[0014] 一態様では、ユーザ機器(UE)は、1つまたは複数の測位能力報告をロケーションサーバに送信するための手段を含み、1つまたは複数の測位能力報告は、測位能力パラメータのセットについての値の第1のセットと、測位能力パラメータのセットについての値の第2のセットとを含み、ここにおいて、値の第1のセットは、測位能力パラメータのセットによって表されるUEの可変測位能力を示し、値の第2のセットは、測位能力パラメータのセットによって表されるUEの非可変測位能力を示す。
【0015】
[0015] 一態様では、ネットワークエンティティは、ユーザ機器(UE)から1つまたは複数の測位能力報告を受信するための手段を含み、1つまたは複数の測位能力報告は、測位能力パラメータのセットについての値の第1のセットと、測位能力パラメータのセットについての値の第2のセットとを含み、ここにおいて、値の第1のセットは、測位能力パラメータのセットによって表されるUEの可変測位能力を示し、値の第2のセットは、測位能力パラメータのセットによって表されるUEの非可変測位能力を示す。
【0016】
[0016] 一態様では、第1のネットワークエンティティは、ユーザ機器(UE)から1つまたは複数の測位能力報告を受信するための手段と、1つまたは複数の測位能力報告は、測位能力パラメータのセットについての値のセットを含み、ここにおいて、値のセットは、UEに関与する後続の測位セッションの間に非可変である、第2のネットワークエンティティがUEに関与する後続の測位セッションのために値のセットを記憶することを可能にするために、1つまたは複数の能力転送メッセージを介して第2のネットワークエンティティに値のセットを送信するための手段とを含む。
【0017】
[0017] 一態様では、第2のネットワークエンティティは、第1のネットワークエンティティから、1つまたは複数の能力転送メッセージを介して、ユーザ機器(UE)の1つまたは複数の測位能力報告からの測位能力パラメータのセットについての値のセットを受信するための手段を含み、ここにおいて、値のセットは、UEに関与する後続の測位セッションの間に非可変である。
【0018】
[0018] 一態様では、非一時的コンピュータ可読媒体は、ユーザ機器(UE)によって実行されたとき、UEに、1つまたは複数の測位能力報告をロケーションサーバに送信させるコンピュータ実行可能命令を記憶し、1つまたは複数の測位能力報告は、測位能力パラメータのセットについての値の第1のセットと、測位能力パラメータのセットについての値の第2のセットとを含み、ここにおいて、値の第1のセットは、測位能力パラメータのセットによって表されるUEの可変測位能力を示し、値の第2のセットは、測位能力パラメータのセットによって表されるUEの非可変測位能力を示す。
【0019】
[0019] 一態様では、非一時的コンピュータ可読媒体は、ネットワークエンティティによって実行されたとき、ネットワークエンティティに、ユーザ機器(UE)から1つまたは複数の測位能力報告を受信させるコンピュータ実行可能命令を記憶し、1つまたは複数の測位能力報告は、測位能力パラメータのセットについての値の第1のセットと、測位能力パラメータのセットについての値の第2のセットとを含み、ここにおいて、値の第1のセットは、測位能力パラメータのセットによって表されるUEの可変測位能力を示し、値の第2のセットは、測位能力パラメータのセットによって表されるUEの非可変測位能力を示す。
【0020】
[0020] 一態様では、非一時的コンピュータ可読媒体は、第1のネットワークエンティティによって実行されたとき、第1のネットワークエンティティに、ユーザ機器(UE)から1つまたは複数の測位能力報告を受信することと、1つまたは複数の測位能力報告は、測位能力パラメータのセットについての値のセットを含み、ここにおいて、値のセットは、UEに関与する後続の測位セッションの間に非可変である、第2のネットワークエンティティがUEに関与する後続の測位セッションのために値のセットを記憶することを可能にするために、1つまたは複数の能力転送メッセージを介して第2のネットワークエンティティに値のセットを送信することとを行わせる、コンピュータ実行可能命令を記憶する。
【0021】
[0021] 一態様では、非一時的コンピュータ可読媒体は、第2のネットワークエンティティによって実行されたとき、第2のネットワークエンティティに、第1のネットワークエンティティから、1つまたは複数の能力転送メッセージを介して、ユーザ機器(UE)の1つまたは複数の測位能力報告からの測位能力パラメータのセットについての値のセットを受信させるコンピュータ実行可能命令を記憶し、ここにおいて、値のセットは、UEに関与する後続の測位セッションの間に非可変である。
【0022】
[0022] 本明細書で開示される態様に関連する他の目的および利点は、添付の図面および発明を実施するための形態に基づいて当業者に明らかになるであろう。
【0023】
[0023] 添付の図面は、本開示の様々な態様の説明を助けるために提示され、態様の限定ではなく、単に態様の例示のために提供される。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【
図1】[0024] 本開示の態様による、例示的なワイヤレス通信システムを示す図。
【
図2A】[0025] 本開示の態様による、例示的なワイヤレスネットワーク構造を示す図。
【
図2B】本開示の態様による、例示的なワイヤレスネットワーク構造を示す図。
【
図3A】[0026] ユーザ機器(UE)において採用され、本明細書で教示される通信をサポートするように構成され得る構成要素のいくつかの例示的な態様の簡略ブロック図。
【
図3B】基地局において採用され、本明細書で教示される通信をサポートするように構成され得る構成要素のいくつかの例示的な態様の簡略ブロック図。
【
図3C】ネットワークエンティティにおいて採用され、本明細書で教示される通信をサポートするように構成され得る構成要素のいくつかの例示的な態様の簡略ブロック図。
【
図4】[0027] 本開示の態様による、例示的な測位動作を示す図。
【
図5】[0028] 本開示の態様による、例示的なロングタームエボリューション測位プロトコル(LPP:Long-Term Evolution positioning protocol)能力転送プロシージャを示す図。
【
図6】[0029] 本開示の態様による、例示的なLPP能力表示プロシージャを示す図。
【
図7】[0030] 本開示の態様による、例示的な能力記憶プロシージャを示す図。
【
図8】[0031] 本開示の態様による、UEのロケーションサーバがモビリティ(mobility)により変化するときの例示的な能力記憶プロシージャを示す図。
【
図9】[0032] 本開示の態様による、ワイヤレス通信の例示的な方法を示す図。
【
図10】本開示の態様による、ワイヤレス通信の例示的な方法を示す図。
【
図11】本開示の態様による、ワイヤレス通信の例示的な方法を示す図。
【
図12】本開示の態様による、ワイヤレス通信の例示的な方法を示す図。
【
図13】本開示の態様による、ワイヤレス通信の例示的な方法を示す図。
【
図14】本開示の態様による、ワイヤレス通信の例示的な方法を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0025】
[0033] 本開示の態様が、説明のために提供される様々な例を対象とする以下の説明および関連する図面において提供される。本開示の範囲から逸脱することなく、代替態様が考案され得る。さらに、本開示の関連する詳細を不明瞭にしないように、本開示のよく知られている要素は詳細に説明されないか、または省略される。
【0026】
[0034] 「例示的」および/または「例」という単語は、本明細書では「例、事例、または例示の働きをすること」を意味するために使用される。本明細書で「例示的」および/または「例」として説明されるいかなる態様も、必ずしも他の態様よりも好ましいまたは有利であると解釈されるべきであるとは限らない。同様に、「本開示の態様」という用語は、本開示のすべての態様が、説明される特徴、利点または動作モードを含むことを必要としない。
【0027】
[0035] 以下で説明される情報および信号は、様々な異なる技術および技法のいずれかを使用して表され得ることを当業者は諒解されよう。たとえば、以下の説明全体にわたって言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、およびチップは、部分的に特定の適用例、部分的に所望の設計、部分的に対応する技術などに応じて、電圧、電流、電磁波、磁界または磁性粒子、光場または光学粒子、あるいはそれらの任意の組合せによって表され得る。
【0028】
[0036] さらに、多くの態様が、たとえば、コンピューティングデバイスの要素によって実施されるべき一連のアクションに関して説明される。本明細書で説明される様々なアクションは、特定の回路(たとえば、特定用途向け集積回路(ASIC))によって、1つまたは複数のプロセッサによって実行されるプログラム命令によって、または両方の組合せによって実施され得ることを認識されよう。さらに、本明細書で説明される一連のアクションは、実行時に、本明細書で説明される機能をデバイスの関連するプロセッサに実施させるかまたは実施するように命令することになるコンピュータ命令の対応するセットを記憶した任意の形態の非一時的コンピュータ可読記憶媒体内で全体として実施されるべきものと見なされ得る。したがって、本開示の様々な態様は、請求される主題の範囲内に入ることがすべて企図されているいくつかの異なる形態で実施され得る。さらに、本明細書で説明される態様の各々について、任意のそのような態様の対応する形態は、本明細書では、たとえば、説明されるアクションを実施する「ように構成された論理」として説明され得る。
【0029】
[0037] 本明細書で使用される「ユーザ機器」(UE)および「基地局」という用語は、別段に記載されていない限り、いずれかの特定の無線アクセス技術(RAT)に固有であるかまたは他の方法でそれに限定されることを意図されていない。概して、UEは、ワイヤレス通信ネットワークを介して通信するためにユーザによって使用される任意のワイヤレス通信デバイス(たとえば、モバイルフォン、ルータ、タブレットコンピュータ、ラップトップコンピュータ、消費者アセット位置特定デバイス、ウェアラブル(たとえば、スマートウォッチ、グラス、拡張現実(AR)/仮想現実(VR)ヘッドセットなど)、車両(たとえば、自動車、オートバイ、自転車など)、モノのインターネット(IoT)デバイスなど)であり得る。UEは、モバイルであり得るかまたは(たとえば、いくつかの時間において)固定であり得、無線アクセスネットワーク(RAN)と通信し得る。本明細書で使用される「UE」という用語は、「アクセス端末」または「AT」、「クライアントデバイス」、「ワイヤレスデバイス」、「加入者デバイス」、「加入者端末」、「加入者局」、「ユーザ端末」または「UT」、「モバイルデバイス」、「モバイル端末」、「移動局」、あるいはそれらの変形形態と互換的に呼ばれることがある。概して、UEは、RANを介してコアネットワークと通信することができ、コアネットワークを通して、UEは、インターネットなどの外部ネットワークおよび他のUEと接続され得る。もちろん、ワイヤードアクセスネットワーク、(たとえば、米国電気電子技術者協会(IEEE)802.11仕様などに基づく)ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)ネットワークなどを介したものなど、コアネットワークおよび/またはインターネットに接続する他の機構もUEに対して可能である。
【0030】
[0038] 基地局は、それが展開されるネットワークに応じて、UEと通信しているいくつかのRATのうちの1つに従って動作し得、代替的に、アクセスポイント(AP)、ネットワークノード、ノードB、発展型ノードB(eNB)、次世代eNB(ng-eNB)、(gNBまたはgノードBとも呼ばれる)新無線(NR)ノードBなどと呼ばれることがある。基地局は、主に、サポートされるUEのためのデータ、音声、および/またはシグナリング接続をサポートすることを含む、UEによるワイヤレスアクセスをサポートするために使用され得る。いくつかのシステムでは、基地局は、純粋にエッジノードシグナリング機能を提供し得るが、他のシステムでは、それは、追加の制御および/またはネットワーク管理機能を提供し得る。UEがそれを通して基地局に信号を送ることができる通信リンクは、アップリンク(UL)チャネル(たとえば、逆方向トラフィックチャネル、逆方向制御チャネル、アクセスチャネルなど)と呼ばれる。基地局がそれを通してUEに信号を送ることができる通信リンクは、ダウンリンク(DL)または順方向リンクチャネル(たとえば、ページングチャネル、制御チャネル、ブロードキャストチャネル、順方向トラフィックチャネルなど)と呼ばれる。本明細書で使用されるトラフィックチャネル(TCH)という用語は、アップリンク/逆方向トラフィックチャネルまたはダウンリンク/順方向トラフィックチャネルのいずれかを指すことがある。
【0031】
[0039] 「基地局」という用語は、単一の物理的送信受信ポイント(TRP)、またはコロケートされることもされないこともある複数の物理的TRPを指し得る。たとえば、「基地局」という用語が、単一の物理的TRPを指す場合、物理的TRPは、基地局のセル(またはいくつかのセルセクタ)に対応する基地局のアンテナであり得る。「基地局」という用語が、複数のコロケートされた物理的TRPを指す場合、物理的TRPは、基地局の(たとえば、多入力多出力(MIMO)システムにおけるような、または基地局がビームフォーミングを採用する場合における)アンテナのアレイであり得る。「基地局」という用語が、複数のコロケートされない物理的TRPを指す場合、物理的TRPは、分散アンテナシステム(DAS)(トランスポート媒体を介して共通ソースに接続された、空間的に分離されたアンテナのネットワーク)またはリモートラジオヘッド(RRH)(サービング基地局に接続されたリモート基地局)であり得る。代替的に、コロケートされない物理的TRPは、UEから測定報告を受信するサービング基地局と、UEがその基準無線周波数(RF)信号を測定しているネイバー基地局とであり得る。TRPは、基地局がワイヤレス信号をそこから送信および受信するポイントであるので、本明細書で使用される、基地局からの送信または基地局における受信への言及は、基地局の特定のTRPを指すものとして理解されるべきである。
【0032】
[0040] UEの測位をサポートするいくつかの実装形態では、基地局は、UEによるワイヤレスアクセスをサポートしないことがある(たとえば、UEのためのデータ、音声、および/またはシグナリング接続をサポートしないことがある)が、代わりに、UEによって測定されるべき基準信号をUEに送信し得、および/またはUEによって送信された信号を受信し、測定し得る。そのような基地局は、(たとえば、信号をUEに送信するとき)測位ビーコンと呼ばれ、および/または(たとえば、信号をUEから受信し、測定するとき)ロケーション測定ユニットと呼ばれることがある。
【0033】
[0041] 「RF信号」は、送信機と受信機との間の空間を通して情報をトランスポートする所与の周波数の電磁波を備える。本明細書で使用される送信機は、単一の「RF信号」または複数の「RF信号」を受信機に送信し得る。しかしながら、受信機は、マルチパスチャネルを通るRF信号の伝搬特性により、各送信されるRF信号に対応する複数の「RF信号」を受信し得る。送信機と受信機との間の異なる経路上の同じ送信されるRF信号は、「マルチパス」RF信号と呼ばれることがある。本明細書で使用されるRF信号は、「ワイヤレス信号」と呼ばれるか、あるいは、「信号」という用語がワイヤレス信号またはRF信号を指すことがコンテキストから明らかである場合、単に「信号」と呼ばれることもある。
【0034】
[0042]
図1は、本開示の態様による、例示的なワイヤレス通信システム100を示す。(ワイヤレスワイドエリアネットワーク(WWAN)と呼ばれることもある)ワイヤレス通信システム100は、(「BS」と標示された)様々な基地局102と、様々なUE104とを含み得る。基地局102は、マクロセル基地局(高電力セルラー基地局)および/またはスモールセル基地局(低電力セルラー基地局)を含み得る。一態様では、マクロセル基地局は、ワイヤレス通信システム100がLTEネットワークに対応するeNBおよび/もしくはng-eNB、またはワイヤレス通信システム100がNRネットワークに対応するgNB、あるいは両方の組合せを含み得、スモールセル基地局は、フェムトセル、ピコセル、マイクロセルなどを含み得る。
【0035】
[0043] 基地局102は、集合的にRANを形成し、バックホールリンク122を通してコアネットワーク170(たとえば、発展型パケットコア(EPC)または5Gコア(5GC))とインターフェースし、コアネットワーク170を通して1つまたは複数のロケーションサーバ172(たとえば、ロケーション管理機能(LMF:location management function)またはセキュアユーザプレーンロケーション(SUPL)ロケーションプラットフォーム(SLP))へとインターフェースし得る。(1つまたは複数の)ロケーションサーバ172は、コアネットワーク170の一部であり得るかまたはコアネットワーク170の外部にあり得る。ロケーションサーバ172は、基地局102と統合され得る。UE104は、ロケーションサーバ172と直接または間接的に通信し得る。たとえば、UE104は、そのUE104に現在サービスしている基地局102を介してロケーションサーバ172と通信し得る。UE104はまた、アプリケーションサーバ(図示せず)を介するなど、別の経路を通して、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)アクセスポイント(AP)(たとえば、以下で説明されるAP150)を介するなど、別のネットワークを介して、ロケーションサーバ172と通信し得る。シグナリングの目的で、UE104とロケーションサーバ172との間の通信は、(たとえば、コアネットワーク170などを通した)間接接続、または(たとえば、直接接続128をよって示されている)直接接続として表され得、介在ノード(もしあれば)は、明快さのためにシグナリング図から省略される。
【0036】
[0044] 他の機能に加えて、基地局102は、ユーザデータを転送することと、無線チャネル暗号化および解読と、完全性保護と、ヘッダ圧縮と、モビリティ制御機能(たとえば、ハンドオーバ、デュアル接続性)と、セル間干渉協調と、接続セットアップおよび解放と、負荷分散と、非アクセス層(NAS)メッセージのための分配と、NASノード選択と、同期と、RAN共有と、マルチメディアブロードキャストマルチキャストサービス(MBMS)と、加入者および機器トレースと、RAN情報管理(RIM)と、ページングと、測位と、警告メッセージの配信とのうちの1つまたは複数に関係する機能を実施し得る。基地局102は、ワイヤードまたはワイヤレスであり得るバックホールリンク134を介して、直接または間接的に(たとえば、EPC/5GCを通して)互いに通信し得る。
【0037】
[0045] 基地局102は、UE104とワイヤレス通信し得る。基地局102の各々は、それぞれの地理的カバレージエリア110に通信カバレージを提供し得る。一態様では、1つまたは複数のセルは、各地理的カバレージエリア110中の基地局102によってサポートされ得る。「セル」は、(たとえば、キャリア周波数、コンポーネントキャリア、キャリア、帯域などと呼ばれる、何らかの周波数リソースを介した)基地局との通信のために使用される論理的通信エンティティであり、同じまたは異なるキャリア周波数を介して動作するセルを区別するための識別子(たとえば、物理セル識別子(PCI)、拡張セル識別子(ECI)、仮想セル識別子(VCI)、セルグローバル識別子(CGI)など)に関連し得る。いくつかの場合には、異なるセルは、異なるタイプのUEにアクセスを提供し得る異なるプロトコルタイプ(たとえば、マシンタイプ通信(MTC)、狭帯域IoT(NB-IoT)、拡張モバイルブロードバンド(eMBB)、またはその他)に従って構成され得る。セルは特定の基地局によってサポートされるので、「セル」という用語は、コンテキストに応じて、論理的通信エンティティと、それをサポートする基地局とのいずれかまたは両方を指し得る。さらに、TRPは一般にセルの物理的送信ポイントであるので、「セル」という用語と「TRP」という用語とは互換的に使用され得る。いくつかの場合には、「セル」という用語は、キャリア周波数が検出され、地理的カバレージエリア110の何らかの部分内の通信のために使用され得る限り、基地局の地理的カバレージエリア(たとえば、セクタ)をも指し得る。
【0038】
[0046] ネイバリングマクロセル基地局102の地理的カバレージエリア110は、(たとえば、ハンドオーバ領域において)部分的に重複し得るが、地理的カバレージエリア110のうちのいくつかは、より大きい地理的カバレージエリア110によってかなり重複され得る。たとえば、(「スモールセル」のために「SC」と標示された)スモールセル基地局102’は、1つまたは複数のマクロセル基地局102の地理的カバレージエリア110とかなり重複する地理的カバレージエリア110’を有し得る。スモールセル基地局とマクロセル基地局の両方を含むネットワークは、異種ネットワークとして知られ得る。異種ネットワークはまた、限定加入者グループ(CSG)として知られる制限されたグループにサービスを提供し得るホームeNB(HeNB)を含み得る。
【0039】
[0047] 基地局102とUE104との間の通信リンク120は、UE104から基地局102への(逆方向リンクとも呼ばれる)アップリンク送信、および/または基地局102からUE104への(順方向リンクとも呼ばれる)ダウンリンク(DL)送信を含み得る。通信リンク120は、空間多重化、ビームフォーミング、および/または送信ダイバーシティを含む、MIMOアンテナ技術を使用し得る。通信リンク120は、1つまたは複数のキャリア周波数を通したものであり得る。キャリアの割振りは、ダウンリンクとアップリンクとに関して非対称であり得る(たとえば、ダウンリンクの場合、アップリンクの場合よりも多いまたは少ないキャリアが割り振られ得る)。
【0040】
[0048] ワイヤレス通信システム100は、無認可周波数スペクトル(たとえば、5GHz)中で通信リンク154を介してワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)局(STA)152と通信しているWLANアクセスポイント(AP)150をさらに含み得る。無認可周波数スペクトル中で通信するとき、WLAN STA152および/またはWLAN AP150は、チャネルが利用可能であるかどうかを決定するために、通信する前にクリアチャネルアセスメント(CCA)プロシージャまたはリッスンビフォアトーク(LBT)プロシージャを実施し得る。
【0041】
[0049] スモールセル基地局102’は、認可および/または無認可周波数スペクトル中で動作し得る。無認可周波数スペクトル中で動作するとき、スモールセル基地局102’は、LTEまたはNR技術を採用し、WLAN AP150によって使用されるのと同じ5GHz無認可周波数スペクトルを使用し得る。無認可周波数スペクトル中でLTE/5Gを採用するスモールセル基地局102’は、アクセスネットワークへのカバレージをブーストし、および/またはアクセスネットワークの容量を増加させ得る。無認可スペクトル中のNRは、NR-Uと呼ばれることがある。無認可スペクトル中のLTEは、LTE-U、認可支援アクセス(LAA)、またはMulteFireと呼ばれることがある。
【0042】
[0050] ワイヤレス通信システム100は、UE182と通信している、ミリメートル波(mmW)周波数および/または近mmW周波数中で動作し得るmmW基地局180をさらに含み得る。極高周波(EHF)は、電磁スペクトル中のRFの一部である。EHFは、30GHz~300GHzの範囲と、1ミリメートルから10ミリメートルの間の波長とを有する。この帯域中の電波はミリメートル波と呼ばれることがある。近mmWは、100ミリメートルの波長をもつ3GHzの周波数まで下方に延在し得る。超高周波(SHF)帯域は、センチメートル波とも呼ばれる、3GHzから30GHzの間に延在する。mmW/近mmW無線周波数帯域を使用する通信は、高い経路損失と比較的短い範囲とを有する。mmW基地局180とUE182とは、極めて高い経路損失と短い範囲とを補償するために、mmW通信リンク184を介してビームフォーミング(送信および/または受信)を利用し得る。さらに、代替構成では、1つまたは複数の基地局102はまた、mmWまたは近mmWとビームフォーミングとを使用して送信し得ることが諒解されよう。したがって、上記の説明は、例にすぎず、本明細書で開示される様々な態様を限定すると解釈されるべきではないことが諒解されよう。
【0043】
[0051] 送信ビームフォーミングは、RF信号を特定の方向に集束させるための技法である。旧来、ネットワークノード(たとえば、基地局)がRF信号をブロードキャストするとき、それは、信号をすべての方向に(全方向的に)ブロードキャストする。送信ビームフォーミングでは、ネットワークノードは、所与のターゲットデバイス(たとえば、UE)が(送信ネットワークノードに対して)どこに位置するかを決定し、より強いダウンリンクRF信号をその特定の方向に投射し、それにより、(データレートに関して)より高速でより強いRF信号を(1つまたは複数の)受信デバイスに提供する。送信するときにRF信号の方向性を変更するために、ネットワークノードは、RF信号をブロードキャストしている1つまたは複数の送信機の各々において、RF信号の位相と相対振幅とを制御することができる。たとえば、ネットワークノードは、アンテナを実際に移動させることなしに、異なる方向に向くように「ステアリング」され得るRF波のビームを作成する(「フェーズドアレイ」または「アンテナアレイ」と呼ばれる)アンテナのアレイを使用し得る。特に、送信機からのRF電流は、別個のアンテナからの電波が互いに加算されて所望の方向における放射が増加される一方で、望ましくない方向における放射を打ち消して抑制するように、適正な位相関係とともに個々のアンテナに供給される。
【0044】
[0052] 送信ビームは擬似コロケートされ得、これは、ネットワークノードの送信アンテナ自体が物理的にコロケートされるか否かにかかわらず、送信ビームが受信機(たとえば、UE)には同じパラメータを有するように見えることを意味する。NRでは、4つのタイプの擬似コロケーション(QCL)関係がある。特に、所与のタイプのQCL関係は、第2のビーム上の第2の基準RF信号に関するいくつかのパラメータが、ソースビーム上のソース基準RF信号に関する情報から導出され得ることを意味する。したがって、ソース基準RF信号がQCLタイプAである場合、受信機は、同じチャネル上で送信される第2の基準RF信号のドップラーシフトと、ドップラー拡散と、平均遅延と、遅延拡散とを推定するために、ソース基準RF信号を使用することができる。ソース基準RF信号がQCLタイプBである場合、受信機は、同じチャネル上で送信される第2の基準RF信号のドップラーシフトとドップラー拡散とを推定するために、ソース基準RF信号を使用することができる。ソース基準RF信号がQCLタイプCである場合、受信機は、同じチャネル上で送信される第2の基準RF信号のドップラーシフトと平均遅延とを推定するために、ソース基準RF信号を使用することができる。ソース基準RF信号がQCLタイプDである場合、受信機は、同じチャネル上で送信される第2の基準RF信号の空間受信パラメータを推定するために、ソース基準RF信号を使用することができる。
【0045】
[0053] 受信ビームフォーミングでは、受信機は、所与のチャネル上で検出されたRF信号を増幅するために受信ビームを使用する。たとえば、受信機は、特定の方向から受信されるRF信号を増幅する(たとえば、それの利得レベルを増加させる)ために、その方向においてアンテナのアレイの利得設定を増加させ、および/または位相設定を調整することができる。したがって、受信機が、ある方向にビームフォーミングすると言われるとき、それは、その方向におけるビーム利得が、他の方向に沿ったビーム利得に対して高いこと、またはその方向におけるビーム利得が、受信機にとって利用可能なすべての他の受信ビームのその方向におけるビーム利得と比較して最も高いことを意味する。これは、その方向から受信されるRF信号のより強い受信信号強度(たとえば、基準信号受信電力(RSRP)、基準信号受信品質(RSRQ)、信号対干渉プラス雑音比(SINR)など)を生じる。
【0046】
[0054] 送信ビームと受信ビームとは、空間的に関係し得る。空間関係は、第2の基準信号のための第2のビーム(たとえば、送信ビームまたは受信ビーム)のためのパラメータが、第1の基準信号のための第1のビーム(たとえば、受信ビームまたは送信ビーム)に関する情報から導出され得ることを意味する。たとえば、UEは、基地局から基準ダウンリンク基準信号(たとえば、同期信号ブロック(SSB))を受信するために、特定の受信ビームを使用し得る。UEは、次いで、受信ビームのパラメータに基づいて、その基地局にアップリンク基準信号(たとえば、サウンディング基準信号(SRS))を送るための送信ビームを形成することができる。
【0047】
[0055] 「ダウンリンク」ビームは、それを形成しているエンティティに応じて、送信ビームまたは受信ビームのいずれかであり得ることに留意されたい。たとえば、基地局が、UEに基準信号を送信するためにダウンリンクビームを形成している場合、ダウンリンクビームは送信ビームである。しかしながら、UEがダウンリンクビームを形成している場合、それは、ダウンリンク基準信号を受信するための受信ビームである。同様に、「アップリンク」ビームは、それを形成しているエンティティに応じて、送信ビームまたは受信ビームのいずれかであり得る。たとえば、基地局がアップリンクビームを形成している場合、それはアップリンク受信ビームであり、UEがアップリンクビームを形成している場合、それはアップリンク送信ビームである。
【0048】
[0056] 電磁スペクトルは、しばしば、周波数/波長に基づいて、様々なクラス、帯域、チャネルなどに再分割される。5G NRでは、2つの初期動作帯域が、周波数範囲指定FR1(410MHz~7.125GHz)およびFR2(24.25GHz~52.6GHz)として識別されている。FR1の一部が6GHzよりも大きいが、FR1は、様々な文書および論文において「サブ6GHz」帯域としばしば(互換的に)呼ばれることを理解されたい。同様の名称問題は、時々、「ミリメートル波」帯域として国際電気通信連合(ITU)によって識別される極高周波(EHF)帯域(30GHz~300GHz)とは異なるにもかかわらず、文書および論文に「ミリメートル波」帯域としばしば(互換的に)呼ばれるFR2に関して発生する。
【0049】
[0057] FR1とFR2との間の周波数は、しばしば、中間帯域周波数と呼ばれる。最近の5G NRの研究は、これらの中間帯域周波数の動作帯域を周波数範囲の指定FR3(7.125GHz~24.25GHz)として識別している。FR3内に入る周波数帯域は、FR1の特性および/またはFR2の特性を継承し得、したがって、FR1および/またはFR2の特徴を中間帯域周波数に効果的に拡大し得る。さらに、5G NRの動作を52.6GHzを越えて拡大するためにより高い周波数帯域が現在探求されている。たとえば、3つのより高い動作帯域が、周波数範囲の指定FR4aまたはFR4-1(52.6GHz~71GHz)、FR4(52.6GHz~114.25GHz)、およびFR5(114.25GHz~300GHz)として識別されている。これらの各々より高い周波数帯域がEHF帯域内に入る。
【0050】
[0058] 上記の態様を念頭に置いて、別段に明記されていない限り、「サブ6GHz」などの用語は、本明細書で使用される場合、6GHzよりも小さくなり得るか、FR1内にあり得るか、または中間帯域周波数を含み得る周波数を広く表し得ることを理解されたい。さらに、別段に明記されていない限り、「ミリメートル波」という用語などは、本明細書で使用される場合、中間帯域周波数を含み得る周波数、FR2、FR4、FR4-aもしくはFR4-1、および/またはFR5内にあり得る周波数、または、EHF帯域内にあり得る周波数を広く表し得ることを理解されたい。
【0051】
[0059] 5Gなど、マルチキャリアシステムでは、キャリア周波数のうちの1つは、「1次キャリア」または「アンカーキャリア」または「1次サービングセル」または「PCell」と呼ばれ、残りのキャリア周波数は、「2次キャリア」または「2次サービングセル」または「SCell」と呼ばれる。キャリアアグリゲーションにおいて、アンカーキャリアは、UE104/182と、UE104/182が初期無線リソース制御(RRC)接続確立プロシージャを実施するかまたはRRC接続再確立プロシージャを始動するかのいずれかであるセルとによって利用される1次周波数(たとえば、FR1)上で動作するキャリアである。1次キャリアは、すべての共通でUE固有の制御チャネルを搬送し、認可周波数中のキャリアであり得る(ただし、これは常に当てはまるとは限らない)。2次キャリアは、RRC接続がUE104とアンカーキャリアとの間で確立されると構成され得、追加の無線リソースを提供するために使用され得る、第2の周波数(たとえば、FR2)上で動作するキャリアである。いくつかの場合には、2次キャリアは、無認可周波数中のキャリアであり得る。2次キャリアは、必要なシグナリング情報および信号のみを含んでいることがあり、たとえば、1次アップリンクキャリアと1次ダウンリンクキャリアの両方が典型的にはUE固有であるので、UE固有であるものは、2次キャリア中に存在しないことがある。これは、セル中の異なるUE104/182が、異なるダウンリンク1次キャリアを有し得ることを意味する。同じことが、アップリンク1次キャリアについて当てはまる。ネットワークは、任意の時間に任意のUE104/182の1次キャリアを変更することが可能である。これは、たとえば、異なるキャリアに対する負荷を分散させるために行われる。(PCellであるかSCellであるかにかかわらず)「サービングセル」は、何らかの基地局がそれを介して通信しているキャリア周波数/コンポーネントキャリアに対応するので、「セル」、「サービングセル」、「コンポーネントキャリア」、「キャリア周波数」などの用語は、互換的に使用され得る。
【0052】
[0060] たとえば、まだ
図1を参照すると、マクロセル基地局102によって利用される周波数のうちの1つは、アンカーキャリア(または「PCell」)であり得、マクロセル基地局102および/またはmmW基地局180によって利用される他の周波数は、2次キャリア(「SCell」)であり得る。複数のキャリアの同時送信および/または受信は、UE104/182がそれのデータ送信および/または受信レートを著しく増加させることを可能にする。たとえば、マルチキャリアシステムにおける2つの20MHzのアグリゲートされたキャリアは、理論的には、単一の20MHzキャリアによって達成されるものと比較して、データレートの倍増(すなわち、40MHz)につながるであろう。
【0053】
[0061] ワイヤレス通信システム100は、通信リンク120を介してマクロセル基地局102と通信し、および/またはmmW通信リンク184を介してmmW基地局180と通信し得る、UE164をさらに含み得る。たとえば、マクロセル基地局102は、UE164のためにPCellと1つまたは複数のSCellとをサポートし得、mmW基地局180は、UE164のために1つまたは複数のSCellをサポートし得る。
【0054】
[0062] いくつかの場合には、UE164およびUE182は、サイドリンク通信が可能であり得る。サイドリンク対応UE(SL-UE)は、Uuインターフェース(すなわち、UEと基地局との間のエアインターフェース)を使用して通信リンク120を介して基地局102と通信し得る。SL-UE(たとえば、UE164、UE182)はまた、PC5インターフェース(すなわち、サイドリンク対応UE間のエアインターフェース)を使用してワイヤレスサイドリンク160を介して互いに直接通信し得る。ワイヤレスサイドリンク(または単に「サイドリンク」)は、2つまたはそれ以上のUE間の直接通信を、その通信が基地局を通る必要なしに可能にするコアセルラー(たとえば、LTE、NR)規格の適応形態である。サイドリンク通信は、ユニキャストまたはマルチキャストであり得、デバイスツーデバイス(D2D)メディア共有、車両間(V2V)通信、車両ツーエブリシング(V2X)通信(たとえば、セルラーV2X(cV2X)通信、拡張V2X(eV2X)通信など)、緊急救助アプリケーションなどのために使用され得る。サイドリンク通信を利用するSL-UEのグループのうちの1つまたは複数は、基地局102の地理的カバレージエリア110内にあり得る。そのようなグループ中の他のSL-UEは、基地局102の地理的カバレージエリア110外にあるか、またはさもなければ、基地局102からの送信を受信することができないことがある。いくつかの場合には、サイドリンク通信を介して通信するSL-UEのグループは、各SL-UEがグループ中のあらゆる他のSL-UEに送信する1対多(1:M)システムを利用し得る。いくつかの場合には、基地局102は、サイドリンク通信のためのリソースのスケジューリングを容易にする。他の場合には、サイドリンク通信は、基地局102の関与なしにSL-UE間で行われる。
【0055】
[0063] 一態様では、サイドリンク160は、他の車両および/またはインフラストラクチャアクセスポイント、ならびに他のRAT間の他のワイヤレス通信と共有され得る、関心のワイヤレス通信媒体を介して動作し得る。「媒体」は、1つまたは複数の送信機/受信機ペア間のワイヤレス通信に関連する(たとえば、1つまたは複数のキャリアにわたる1つまたは複数のチャネルを包含する)1つまたは複数の時間、周波数、および/または空間通信リソースから構成され得る。一態様では、関心の媒体は、様々なRATの間で共有される無認可周波数帯域の少なくとも一部分に対応し得る。異なる認可周波数帯域が(たとえば、米国における連邦通信委員会(FCC)などの政府機関によって)いくつかの通信システムのために予約されているが、これらのシステム、特に、スモールセルアクセスポイントを採用するものは、最近、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)技術、最も顕著には一般に「Wi-Fi(登録商標)」と呼ばれるIEEE802.11x WLAN技術によって使用される無認可国家情報インフラストラクチャ(U-NII)帯域など、無認可周波数帯域に動作を拡張した。このタイプの例示的なシステムは、CDMAシステム、TDMAシステム、FDMAシステム、直交FDMA(OFDMA)システム、シングルキャリアFDMA(SC-FDMA)システムなどの異なる変形態を含む。
【0056】
[0064]
図1は、SL-UEとしてUEのうちの2つ(すなわち、UE164および182)のみを示しているが、図示されたUEのいずれも、SL-UEであり得ることに留意されたい。さらに、UE182のみが、ビームフォーミングすることが可能であるものとして説明されたが、UE164を含む、図示されたUEのいずれも、ビームフォーミングすることが可能であり得る。SL-UEがビームフォーミングすることが可能である場合、それらは、互いに向けて(すなわち、他のSL-UEに向けて)、他のUE(たとえば、UE104)に向けて、基地局(たとえば、基地局102、180、スモールセル102’、アクセスポイント150)などに向けて、ビームフォーミングし得る。したがって、いくつかの場合には、UE164および182は、サイドリンク160を介してビームフォーミングを利用し得る。
【0057】
[0065]
図1の例では、(簡単のために単一のUE104として
図1に示されている)図示されたUEのいずれかが、1つまたは複数の地球周回スペースビークル(SV)112(たとえば、衛星)から信号124を受信し得る。一態様では、SV112は、UE104がロケーション情報の独立したソースとして使用することができる衛星測位システムの一部であり得る。衛星測位システムは、一般に、受信機(たとえば、UE104)が、送信機(たとえば、SV112)から受信された測位信号(たとえば、信号124)に少なくとも部分的に基づいて地球上または地球上空で受信機のロケーションを決定することを可能にするように配置された、送信機のシステムを含む。そのような送信機は、一般に、設定された数のチップの反復擬似ランダム雑音(PN)コードでマークされた信号を送信する。一般にSV112中に位置するが、送信機は、時々、地上ベース制御局、基地局102、および/または他のUE104上に位置し得る。UE104は、SV112からジオロケーション情報を導出するための信号124を受信するように特別に設計された1つまたは複数の専用受信機を含み得る。
【0058】
[0066] 衛星測位システムでは、信号124の使用は、1つまたは複数の全地球および/または地域航法衛星システムに関連付けられるかまたはさもなければそれとともに使用するために有効にされ得る、様々な衛星ベースオーグメンテーションシステム(SBAS:satellite-based augmentation system)によってオーグメントされ得る。たとえば、SBASは、ワイドエリアオーグメンテーションシステム(WAAS:Wide Area Augmentation System)、欧州静止ナビゲーションオーバーレイサービス(EGNOS:European Geostationary Navigation Overlay Service)、多機能衛星オーグメンテーションシステム(MSAS:Multi-functional Satellite Augmentation System)、全地球測位システム(GPS)支援ジオオーグメンテッドナビゲーションまたはGPSおよびジオオーグメンテッドナビゲーションシステム(GAGAN:GPS Aided Geo Augmented NavigationまたはGPS and Geo Augmented Navigation system)など、完全性情報、差分補正などを提供する(1つまたは複数の)オーグメンテーションシステムを含み得る。したがって、本明細書で使用される衛星測位システムは、そのような1つまたは複数の衛星測位システムに関連する1つまたは複数の全地球および/または地域航法衛星の任意の組合せを含み得る。
【0059】
[0067] 一態様では、SV112は、追加または代替として、1つまたは複数の非地上波ネットワーク(NTN)の一部であり得る。NTNでは、SV112は、(地上局、NTNゲートウェイ、またはゲートウェイとも呼ばれる)地球局に接続され、地球局は、(地上波アンテナなしの)修正された基地局102または5GCにおけるネットワークノードなどの、5Gネットワークにおける要素に接続される。この要素は、5Gネットワークにおける他の要素へのアクセス、および、最終的に、インターネットウェブサーバおよび他のユーザデバイスなどの、5Gネットワークの外部のエンティティへのアクセスを提供することになる。そのようにして、UE104は、地上波基地局102からの通信信号の代わりに、またはそれに加えて、SV112からの通信信号(たとえば、信号124)を受信し得る。
【0060】
[0068] ワイヤレス通信システム100は、(「サイドリンク」と呼ばれる)1つまたは複数のデバイスツーデバイス(D2D)ピアツーピア(P2P)リンクを介して1つまたは複数の通信ネットワークに間接的に接続する、UE190などの1つまたは複数のUEをさらに含み得る。
図1の例では、UE190は、(たとえば、UE190がそれを通してセルラー接続性を間接的に取得し得る)基地局102のうちの1つに接続されたUE104のうちの1つとのD2D P2Pリンク192と、(UE190がそれを通してWLANベースインターネット接続性を間接的に取得し得る)WLAN AP150に接続されたWLAN STA152とのD2D P2Pリンク194とを有する。一例では、D2D P2Pリンク192および194は、LTE Direct(LTE-D)、WiFi Direct(登録商標)(WiFi(登録商標)-D)、Bluetooth(登録商標)など、任意のよく知られているD2D RATを用いてサポートされ得る。
【0061】
[0069]
図2Aは、例示的なワイヤレスネットワーク構造200を示す。たとえば、(次世代コア(NGC)とも呼ばれる)5GC210は、機能的には、コアネットワークを形成するために協働的に動作する、制御プレーン(Cプレーン)機能214(たとえば、UE登録、認証、ネットワークアクセス、ゲートウェイ選択など)、およびユーザプレーン(Uプレーン)機能212(たとえば、UEゲートウェイ機能、データネットワークへのアクセス、IPルーティングなど)と見なされ得る。ユーザプレーンインターフェース(NG-U)213と制御プレーンインターフェース(NG-C)215とは、gNB222を5GC210に、特にそれぞれユーザプレーン機能212と制御プレーン機能214とに接続する。追加の構成では、ng-eNB224も、制御プレーン機能214へのNG-C215と、ユーザプレーン機能212へのNG-U213とを介して5GC210に接続され得る。さらに、ng-eNB224は、バックホール接続223を介してgNB222と直接通信し得る。いくつかの構成では、次世代RAN(NG-RAN)220は、1つまたは複数のgNB222を有し得るが、他の構成は、ng-eNB224とgNB222の両方のうちの1つまたは複数を含む。gNB222またはng-eNB224のいずれか(または両方)が、1つまたは複数のUE204(たとえば、本明細書で説明されるUEのいずれか)と通信し得る。
【0062】
[0070] 別の随意の態様は、(1つまたは複数の)UE204にロケーション支援を提供するために5GC210と通信していることがある、ロケーションサーバ230を含み得る。ロケーションサーバ230は、複数の別個のサーバ(たとえば、物理的に別個のサーバ、単一のサーバ上の異なるソフトウェアモジュール、複数の物理サーバにわたって拡散された異なるソフトウェアモジュールなど)として実装され得るか、または代替的に、各々単一のサーバに対応し得る。ロケーションサーバ230は、コアネットワーク、5GC210を介して、および/またはインターネット(示されず)を介してロケーションサーバ230に接続することができるUE204のための1つまたは複数のロケーションサービスをサポートするように構成され得る。さらに、ロケーションサーバ230は、コアネットワークの構成要素に統合され得るか、または代替的にコアネットワークの外部にあり得る(たとえば、相手先商標製造会社(OEM)サーバまたはサービスサーバなど、サードパーティサーバ)。
【0063】
[0071]
図2Bは、別の例示的なワイヤレスネットワーク構造250を示す。(
図2A中の5GC210に対応し得る)5GC260は、機能的には、コアネットワーク(すなわち、5GC260)を形成するために協働的に動作する、アクセスおよびモビリティ管理機能(AMF:access and mobility management function)264によって提供される制御プレーン機能、ならびにユーザプレーン機能(UPF)262によって提供されるユーザプレーン機能と見なされ得る。AMF264の機能は、登録管理と、接続管理と、到達可能性管理と、モビリティ管理と、合法的傍受と、1つまたは複数のUE204(たとえば、本明細書で説明されるUEのいずれか)とセッション管理機能(SMF)266との間のセッション管理(SM)メッセージのためのトランスポートと、SMメッセージをルーティングするための透過的プロキシサービスと、アクセス認証およびアクセス許可と、UE204とショートメッセージサービス機能(SMSF)(図示せず)との間のショートメッセージサービス(SMS)メッセージのためのトランスポートと、セキュリティアンカー機能(SEAF)とを含む。AMF264はまた、認証サーバ機能(AUSF)(図示せず)およびUE204と対話し、UE204認証プロセスの結果として確立された中間キーを受信する。UMTS(ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションズシステム)加入者識別モジュール(USIM)に基づく認証の場合、AMF264は、AUSFからセキュリティ資料を取り出す。AMF264の機能はまた、セキュリティコンテキスト管理(SCM)を含む。SCMは、それがアクセスネットワーク固有のキーを導出するために使用するキーをSEAFから受信する。AMF264の機能はまた、規制サービスのためのロケーションサービス管理と、UE204と(ロケーションサーバ230として働く)ロケーション管理機能(LMF)270との間のロケーションサービスメッセージのためのトランスポートと、NG-RAN220とLMF270との間のロケーションサービスメッセージのためのトランスポートと、発展型パケットシステム(EPS)との相互動作のためのEPSベアラ識別子割振りと、UE204モビリティイベント通知とを含む。さらに、AMF264はまた、非3GPP(登録商標)(第3世代パートナーシッププロジェクト)アクセスネットワークのための機能をサポートする。
【0064】
[0072] UPF262の機能は、(適用可能なとき)RAT内/間モビリティのためのアンカーポイントとして働くことと、データネットワーク(図示せず)への相互接続の外部プロトコルデータユニット(PDU)セッションポイントとして働くことと、パケットルーティングおよびフォワーディングを提供することと、パケット検査と、ユーザプレーンポリシールール執行(たとえば、ゲーティング、リダイレクション、トラフィックステアリング)と、合法的傍受(ユーザプレーン収集)と、トラフィック使用報告と、ユーザプレーンのためのサービス品質(QoS)ハンドリング(たとえば、アップリンク/ダウンリンクレート執行、ダウンリンクにおける反射性QoSマーキング)と、アップリンクトラフィック検証(サービスデータフロー(SDF)対QoSフローマッピング)と、アップリンクおよびダウンリンクにおけるトランスポートレベルパケットマーキングと、ダウンリンクパケットバッファリングおよびダウンリンクデータ通知トリガリングと、ソースRANノードに1つまたは複数の「終了マーカー」を送ることおよびフォワーディングすることとを含む。UPF262はまた、UE204と、SLP272などのロケーションサーバとの間のユーザプレーン上でのロケーションサービスメッセージの転送をサポートし得る。
【0065】
[0073] SMF266の機能は、セッション管理と、UEインターネットプロトコル(IP)アドレス割振りおよび管理と、ユーザプレーン機能の選択および制御と、トラフィックを適切な宛先にルーティングするためのUPF262におけるトラフィックステアリングの構成と、ポリシー執行およびQoSの一部の制御と、ダウンリンクデータ通知とを含む。SMF266がそれを介してAMF264と通信するインターフェースは、N11インターフェースと呼ばれる。
【0066】
[0074] 別の随意の態様は、UE204にロケーション支援を提供するために5GC260と通信していることがある、LMF270を含み得る。LMF270は、複数の別個のサーバ(たとえば、物理的に別個のサーバ、単一のサーバ上の異なるソフトウェアモジュール、複数の物理サーバにわたって拡散された異なるソフトウェアモジュールなど)として実装され得るか、または代替的に、各々単一のサーバに対応し得る。LMF270は、コアネットワーク、5GC260を介して、および/またはインターネット(示されず)を介してLMF270に接続することができるUE204のための1つまたは複数のロケーションサービスをサポートするように構成され得る。SLP272は、LMF270と同様の機能をサポートし得るが、LMF270は、(たとえば、音声またはデータでなくシグナリングメッセージを伝達することを意図されたインターフェースおよびプロトコルを使用して)制御プレーン上でAMF264、NG-RAN220、およびUE204と通信し得、SLP272は、(たとえば、伝送制御プロトコル(TCP)および/またはIPのような音声および/またはデータを搬送することを意図されたプロトコルを使用して)ユーザプレーン上でUE204および外部クライアント(たとえば、サードパーティサーバ274)と通信し得る。
【0067】
[0075] また別の随意の態様は、UE204のロケーション情報(たとえば、ロケーション推定値)を取得するために、LMF270、SLP272、5GC260(たとえば、AMF264および/またはUPF262を介する)、NG-RAN220、および/またはUE204と通信していることがある、サードパーティサーバ274を含み得る。したがって、いくつかの場合には、サードパーティサーバ274は、ロケーションサービス(LCS:location service)クライアントまたは外部クライアントと呼ばれることがある。サードパーティサーバ274は、複数の別個のサーバ(たとえば、物理的に別個のサーバ、単一のサーバ上の異なるソフトウェアモジュール、複数の物理サーバにわたって拡散された異なるソフトウェアモジュールなど)として実装され得るか、または代替的に、各々単一のサーバに対応し得る。
【0068】
[0076] ユーザプレーンインターフェース263と制御プレーンインターフェース265とは、5GC260を、特にそれぞれ、UPF262とAMF264とを、NG-RAN220中の1つまたは複数のgNB222および/またはng-eNB224に接続する。(1つまたは複数の)gNB222および/または(1つまたは複数の)ng-eNB224とAMF264との間のインターフェースは、「N2」インターフェースと呼ばれ、(1つまたは複数の)gNB222および/または(1つまたは複数の)ng-eNB224とUPF262との間のインターフェースは「N3」インターフェースと呼ばれる。NG-RAN220の(1つまたは複数の)gNB222および/または(1つまたは複数の)ng-eNB224は、「Xn-C」インターフェースと呼ばれるバックホール接続223を介して互いに直接通信し得る。gNB222および/またはng-eNB224のうちの1つまたは複数は、「Uu」インターフェースと呼ばれるワイヤレスインターフェースを介して1つまたは複数のUE204と通信し得る。
【0069】
[0077] gNB222の機能は、gNB中央ユニット(gNB-CU)226と、1つまたは複数のgNB分散ユニット(gNB-DU)228と、1つまたは複数のgNB無線ユニット(gNB-RU)229との間で分割され得る。gNB-CU226は、(1つまたは複数の)gNB-DU228に排他的に割り振られた機能を除いて、ユーザデータを転送すること、モビリティ制御、無線アクセスネットワーク共有、測位、セッション管理などの基地局機能を含む論理ノードである。より詳細には、gNB-CU226は、概して、gNB222の無線リソース制御(RRC)と、サービスデータ適応プロトコル(SDAP)と、パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)プロトコルとをホストする。gNB-DU228は、概して、gNB222の無線リンク制御(RLC)レイヤと、媒体アクセス制御(MAC)レイヤとをホストする論理ノードである。それの動作は、gNB-CU226によって制御される。1つのgNB-DU228は1つまたは複数のセルをサポートすることができ、1つのセルは1つのgNB-DU228のみによってサポートされる。gNB-CU226と1つまたは複数のgNB-DU228との間のインターフェース232は、「F1」インターフェースと呼ばれる。gNB222の物理(PHY)レイヤ機能は、概して、電力増幅および信号送信/受信などの機能を実行する1つまたは複数のスタンドアロンgNB-RU229によってホストされる。gNB-DU228とgNB-RU229との間のインターフェースは、「Fx」インターフェースと呼ばれる。したがって、UE204は、RRCレイヤと、SDAPレイヤと、PDCPレイヤとを介してgNB-CU226と通信し、RLCレイヤと、MACレイヤとを介してgNB-DU228と通信し、PHYレイヤを介してgNB-RU229と通信する。
【0070】
[0078]
図3Aと、
図3Bと、
図3Cとは、本明細書で説明される動作をサポートするために、(本明細書で説明されるUEのいずれかに対応し得る)UE302と、(本明細書で説明される基地局のいずれかに対応し得る)基地局304と、(ロケーションサーバ230とLMF270とを含む、本明細書で説明されるネットワーク機能のいずれかに対応するかまたはそれを実施し得る、あるいは、代替的に、プライベートネットワークなど、
図2Aおよび
図2Bに示されたNG-RAN220および/または5GC210/260のインフラストラクチャとは無関係であり得る)ネットワークエンティティ306とに組み込まれ得る、(対応するブロックによって表される)いくつかの例示的な構成要素を示す。これらの構成要素は、異なる実装形態では異なるタイプの装置において(たとえば、ASICにおいて、システムオンチップ(SoC)においてなど)実装され得ることが諒解されよう。図示された構成要素は、通信システム中の他の装置にも組み込まれ得る。たとえば、システム中の他の装置は、同様の機能を提供するために説明されるものと同様の構成要素を含み得る。また、所与の装置が、構成要素のうちの1つまたは複数を含んでいることがある。たとえば、装置は、装置が複数のキャリア上で動作し、および/または異なる技術によって通信することを可能にする、複数のトランシーバ構成要素を含み得る。
【0071】
[0079] UE302と基地局304とは、各々、1つまたは複数のワイヤレスワイドエリアネットワーク(WWAN)トランシーバ310および350をそれぞれ含み、NRネットワーク、LTEネットワーク、GSMネットワークなど、1つまたは複数のワイヤレス通信ネットワーク(図示せず)を介して通信するための手段(たとえば、送信するための手段、受信するための手段、測定するための手段、調整するための手段、送信するのを控えるための手段など)を提供する。WWANトランシーバ310および350は、各々、当該のワイヤレス通信媒体(たとえば、特定の周波数スペクトル中の時間/周波数リソースの何らかのセット)上で少なくとも1つの指定されたRAT(たとえば、NR、LTE、GSMなど)を介して、他のUE、アクセスポイント、基地局(たとえば、eNB、gNB)などの他のネットワークノードと通信するために、それぞれ、1つまたは複数のアンテナ316および356に接続され得る。WWANトランシーバ310および350は、指定されたRATに従って、それぞれ、信号318および358(たとえば、メッセージ、指示、情報など)を送信および符号化するために、ならびに逆に、それぞれ、信号318および358(たとえば、メッセージ、指示、情報、パイロットなど)を受信および復号するために、様々に構成され得る。特に、WWANトランシーバ310および350は、それぞれ、信号318および358を送信および符号化するために、1つまたは複数の送信機314および354をそれぞれ含み、それぞれ、信号318および358を受信および復号するために、1つまたは複数の受信機312および352をそれぞれ含む。
【0072】
[0080] UE302と基地局304とはまた、各々、少なくともいくつかの場合には、それぞれ、1つまたは複数の短距離ワイヤレストランシーバ320および360を含む。短距離ワイヤレストランシーバ320および360は、それぞれ、1つまたは複数のアンテナ326および366に接続され、当該のワイヤレス通信媒体上で少なくとも1つの指定されたRAT(たとえば、WiFi、LTE-D、Bluetooth、Zigbee(登録商標)、Z-Wave(登録商標)、PC5、専用短距離通信(DSRC:dedicated short-range communications)、車両環境用ワイヤレスアクセス(WAVE:wireless access for vehicular environments)、ニアフィールド通信(NFC)など)を介して、他のUE、アクセスポイント、基地局などの他のネットワークノードと通信するための手段(たとえば、送信するための手段、受信するための手段、測定するための手段、調整するための手段、送信するのを控えるための手段など)を提供し得る。短距離ワイヤレストランシーバ320および360は、指定されたRATに従って、それぞれ、信号328および368(たとえば、メッセージ、指示、情報など)を送信および符号化するために、ならびに逆に、それぞれ、信号328および368(たとえば、メッセージ、指示、情報、パイロットなど)を受信および復号するために、様々に構成され得る。特に、短距離ワイヤレストランシーバ320および360は、それぞれ、信号328および368を送信および符号化するために、1つまたは複数の送信機324および364をそれぞれ含み、それぞれ、信号328および368を受信および復号するために、1つまたは複数の受信機322および362をそれぞれ含む。特定の例として、短距離ワイヤレストランシーバ320および360は、WiFiトランシーバ、Bluetoothトランシーバ、Zigbeeおよび/またはZ-Wave(登録商標)トランシーバ、NFCトランシーバ、あるいは車両間(V2V)および/または車両対あらゆるモノ(V2X)トランシーバであり得る。
【0073】
[0081] UE302と基地局304とはまた、少なくともいくつかの場合には、衛星信号受信機330および370を含む。衛星信号受信機330および370は、1つまたは複数のアンテナ336および376にそれぞれ接続され得、それぞれ、衛星測位/通信信号338および378を受信および/または測定するための手段を提供し得る。衛星信号受信機330および370が衛星測位システム受信機である場合、衛星測位/通信信号338および378は、全地球測位システム(GPS)信号、グローバルナビゲーション衛星システム(GLONASS)信号、ガリレオ信号、北斗信号、インド地域航法衛星システム(NAVIC)、準天頂衛星システム(QZSS)などであり得る。衛星信号受信機330および370が非地上波ネットワーク(NTN)受信機である場合、衛星測位/通信信号338および378は、5Gネットワークから発信した(たとえば、制御データおよび/またはユーザデータを搬送する)通信信号であり得る。衛星信号受信機330および370は、それぞれ、衛星測位/通信信号338および378を受信および処理するための、任意の好適なハードウェアおよび/またはソフトウェアを備え得る。衛星信号受信機330および370は、他のシステムに適宜に情報と動作とを要求し、少なくともいくつかの場合には、任意の好適な衛星測位システムアルゴリズムによって取得された測定値を使用して、それぞれ、UE302および基地局304のロケーションを決定するために計算を実施し得る。
【0074】
[0082] 基地局304とネットワークエンティティ306とは各々、1つまたは複数のネットワークトランシーバ380および390をそれぞれ含み、他のネットワークエンティティ(たとえば、他の基地局304、他のネットワークエンティティ306)と通信するための手段(たとえば、送信するための手段、受信するための手段など)を提供する。たとえば、基地局304は、1つまたは複数のワイヤードまたはワイヤレスバックホールリンクを介して他の基地局304またはネットワークエンティティ306と通信するために、1つまたは複数のネットワークトランシーバ380を採用し得る。別の例として、ネットワークエンティティ306は、1つまたは複数のワイヤードまたはワイヤレスバックホールリンクを介して1つまたは複数の基地局304と通信するために、あるいは、1つまたは複数のワイヤードまたはワイヤレスコアネットワークインターフェースを介して他のネットワークエンティティ306と通信するために、1つまたは複数のネットワークトランシーバ390を採用し得る。
【0075】
[0083] トランシーバは、ワイヤードまたはワイヤレスリンクを介して通信するように構成され得る。(ワイヤードトランシーバであるかワイヤレストランシーバであるかにかかわらず)トランシーバは、送信機回路(たとえば、送信機314、324、354、364)と、受信機回路(たとえば、受信機312、322、352、362)とを含む。送信機は、いくつかの実装形態では、(たとえば、単一のデバイスにおける送信機回路および受信機回路として実施する)集積デバイスであり得、いくつかの実装形態では、別個の送信機回路および別個の受信機回路を備え得、または他の実装形態では、他の方法で実施され得る。ワイヤードトランシーバ(たとえば、いくつかの実装形態では、ネットワークトランシーバ380および390)の送信機回路および受信機回路は、1つまたは複数のワイヤードネットワークインターフェースポートに結合され得る。ワイヤレス送信機回路(たとえば、送信機314、324、354、364)は、本明細書で説明されるように、それぞれの装置(たとえば、UE302、基地局304)が送信「ビームフォーミング」を実施することを可能にする、アンテナアレイなどの複数のアンテナ(たとえば、アンテナ316、326、356、366)を含むかまたはそれらに結合され得る。同様に、ワイヤレス受信機回路(たとえば、受信機312、322、352、362)は、本明細書で説明されるように、それぞれの装置(たとえば、UE302、基地局304)が受信ビームフォーミングを実施することを可能にする、アンテナアレイなどの複数のアンテナ(たとえば、アンテナ316、326、356、366)を含むかまたはそれらに結合され得る。一態様では、送信機回路と受信機回路とは、それぞれの装置が、同時に受信と送信の両方を行うのではなく、所与の時間において受信または送信のみを行うことができるように、同じ複数のアンテナ(たとえば、アンテナ316、326、356、366)を共有し得る。ワイヤレストランシーバ(たとえば、WWANトランシーバ310および350、短距離ワイヤレストランシーバ320および360)はまた、様々な測定を実施するためのネットワークリッスンモジュール(NLM)などを含み得る。
【0076】
[0084] 本明細書で使用される様々なワイヤレストランシーバ(たとえば、いくつかの実装形態では、トランシーバ310、320、350、および360、ならびにネットワークトランシーバ380および390)と、ワイヤードトランシーバ(たとえば、いくつかの実装形態では、ネットワークトランシーバ380および390)とは、概して、「トランシーバ」、「少なくとも1つのトランシーバ」、または「1つまたは複数のトランシーバ」として特徴づけられ得る。したがって、特定のトランシーバがワイヤードトランシーバであるのか、ワイヤレストランシーバであるのかは、実施される通信のタイプから推論され得る。たとえば、ネットワークデバイスまたはサーバ間のバックホール通信が、概して、ワイヤードトランシーバを介したシグナリングに関係するが、UE(たとえば、UE302)と基地局(たとえば、基地局304)との間のワイヤレス通信が、概して、ワイヤレストランシーバを介したシグナリングに関係する。
【0077】
[0085] UE302と、基地局304と、ネットワークエンティティ306とはまた、本明細書で開示される動作とともに使用され得る他の構成要素を含む。UE302と、基地局304と、ネットワークエンティティ306とは、それぞれ、たとえば、ワイヤレス通信に関係する機能を提供するために、および他の処理機能を提供するために、1つまたは複数のプロセッサ332、384および394を含む。プロセッサ332、384、および394は、したがって、決定するための手段、計算するための手段、受信するための手段、送信するための手段、指示するための手段など、処理するための手段を提供し得る。一態様では、プロセッサ332、384、および394は、たとえば、1つまたは複数の汎用プロセッサ、マルチコアプロセッサ、中央処理ユニット(CPU)、ASIC、デジタル信号プロセッサ(DSP)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、他のプログラマブル論理デバイスまたは処理回路、あるいはそれらの様々な組合せを含み得る。
【0078】
[0086] UE302と、基地局304と、ネットワークエンティティ306とは、情報(たとえば、予約済みリソース、しきい値、パラメータなどを指示する情報)を維持するために、(たとえば、各々メモリデバイスを含む)メモリ340、386、および396をそれぞれ実装するメモリ回路を含む。メモリ340、386、および396は、したがって、記憶するための手段、取り出すための手段、維持するための手段などを提供し得る。いくつかの場合には、UE302と、基地局304と、ネットワークエンティティ306とは、それぞれ、測位構成要素342、388、および398を含み得る。測位構成要素342、388、および398は、実行されたとき、UE302と、基地局304と、ネットワークエンティティ306とに本明細書で説明される機能を実施させる、それぞれプロセッサ332、384、および394の一部であるかまたはそれらに結合されたハードウェア回路であり得る。他の態様では、測位構成要素342、388、および398は、プロセッサ332、384、および394の外部にあり得る(たとえば、モデム処理システムの一部である、別の処理システムと統合される、など)。代替的に、測位構成要素342、388、および398は、プロセッサ332、384、および394(またはモデム処理システム、別の処理システムなど)によって実行されたとき、UE302と、基地局304と、ネットワークエンティティ306とに本明細書で説明される機能を実施させる、それぞれメモリ340、386、および396に記憶されたメモリモジュールであり得る。
図3Aは、たとえば、1つまたは複数のWWANトランシーバ310、メモリ340、1つまたは複数のプロセッサ332、またはそれらの任意の組合せの一部であり得、あるいはスタンドアロン構成要素であり得る、測位構成要素342の可能なロケーションを示す。
図3Bは、たとえば、1つまたは複数のWWANトランシーバ350、メモリ386、1つまたは複数のプロセッサ384、またはそれらの任意の組合せの一部であり得、あるいはスタンドアロン構成要素であり得る、測位構成要素388の可能なロケーションを示す。
図3Cは、たとえば、1つまたは複数のネットワークトランシーバ390、メモリ396、1つまたは複数のプロセッサ394、またはそれらの任意の組合せの一部であり得、あるいはスタンドアロン構成要素であり得る、測位構成要素398の可能なロケーションを示す。
【0079】
[0087] UE302は、1つまたは複数のWWANトランシーバ310、1つまたは複数の短距離ワイヤレストランシーバ320、および/または衛星信号受信機330によって受信された信号から導出される動きデータとは無関係である移動および/または配向情報を検知または検出するための手段を提供するために、1つまたは複数のプロセッサ332に結合された1つまたは複数のセンサー344を含み得る。例として、(1つまたは複数の)センサー344は、加速度計(たとえば、マイクロ電気機械システム(MEMS)デバイス)、ジャイロスコープ、地磁気センサー(たとえば、コンパス)、高度計(たとえば、気圧高度計)、および/または任意の他のタイプの移動検出センサーを含み得る。その上、(1つまたは複数の)センサー344は、複数の異なるタイプのデバイスを含み、動き情報を提供するためにそれらの出力を合成し得る。たとえば、(1つまたは複数の)センサー344は、2次元(2D)および/または3次元(3D)座標系における位置を算出する能力を提供するために、多軸加速度計と配向センサーとの組合せを使用し得る。
【0080】
[0088] さらに、UE302は、ユーザに指示(たとえば、可聴および/または視覚指示)を提供するための手段、および/または(たとえば、キーパッド、タッチスクリーン、マイクロフォンなどの検知デバイスのユーザ作動時に)ユーザ入力を受信するための手段を提供するユーザインターフェース346を含む。図示されていないが、基地局304およびネットワークエンティティ306もユーザインターフェースを含み得る。
【0081】
[0089] より詳細に1つまたは複数のプロセッサ384を参照すると、ダウンリンクにおいて、ネットワークエンティティ306からのIPパケットがプロセッサ384に提供され得る。1つまたは複数のプロセッサ384は、RRCレイヤと、パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)レイヤと、無線リンク制御(RLC)レイヤと、媒体アクセス制御(MAC)レイヤとのための機能を実装し得る。1つまたは複数のプロセッサ384は、システム情報(たとえば、マスタ情報ブロック(MIB)、システム情報ブロック(SIB))のブロードキャスティングと、RRC接続制御(たとえば、RRC接続ページング、RRC接続確立、RRC接続修正、およびRRC接続解放)と、RAT間モビリティと、UE測定報告のための測定構成とに関連するRRCレイヤ機能、ヘッダ圧縮/復元と、セキュリティ(暗号化、解読、完全性保護、完全性検証)と、ハンドオーバサポート機能とに関連するPDCPレイヤ機能、上位レイヤPDUの転送と、自動再送要求(ARQ)を介した誤り訂正と、RLCサービスデータユニット(SDU)の連結、セグメンテーション、およびリアセンブリと、RLCデータPDUの再セグメンテーションと、RLCデータPDUの並べ替えとに関連するRLCレイヤ機能、ならびに論理チャネルとトランスポートチャネルとの間のマッピングと、スケジューリング情報報告と、誤り訂正と、優先度ハンドリングと、論理チャネル優先度付けとに関連するMACレイヤ機能を提供し得る。
【0082】
[0090] 送信機354と受信機352とは、様々な信号処理機能に関連するレイヤ1(L1)機能を実装し得る。物理(PHY)レイヤを含むレイヤ1は、トランスポートチャネル上の誤り検出と、トランスポートチャネルの前方誤り訂正(FEC)コーディング/復号と、インターリービングと、レートマッチングと、物理チャネル上へのマッピングと、物理チャネルの変調/復調と、MIMOアンテナ処理とを含み得る。送信機354は、様々な変調方式(たとえば、2位相シフトキーイング(BPSK)、4位相シフトキーイング(QPSK)、M位相シフトキーイング(M-PSK)、多値直交振幅変調(M-QAM))に基づく信号コンスタレーションへのマッピングをハンドリングする。コーディングされ、変調されたシンボルは、次いで、並列ストリームにスプリットされ得る。各ストリームは、次いで、時間ドメインOFDMシンボルストリームを搬送する物理チャネルを生成するために、直交周波数分割多重(OFDM)サブキャリアにマッピングされ、時間および/または周波数ドメインにおいて基準信号(たとえば、パイロット)と多重化され、次いで、逆高速フーリエ変換(IFFT)を使用して互いに合成され得る。OFDMシンボルストリームは、複数の空間ストリームを生成するために空間的にプリコーディングされる。チャネル推定器からのチャネル推定値は、コーディングおよび変調方式を決定するために、ならびに空間処理のために使用され得る。チャネル推定値は、UE302によって送信される基準信号および/またはチャネル状態フィードバックから導出され得る。各空間ストリームは、次いで、1つまたは複数の異なるアンテナ356に提供され得る。送信機354は、送信のためにそれぞれの空間ストリームでRFキャリアを変調し得る。
【0083】
[0091] UE302において、受信機312は、それのそれぞれの(1つまたは複数の)アンテナ316を通して信号を受信する。受信機312は、RFキャリア上に変調された情報を復元し、その情報を1つまたは複数のプロセッサ332に提供する。送信機314と受信機312とは、様々な信号処理機能に関連するレイヤ1機能を実装する。受信機312は、UE302に宛てられた空間ストリームを復元するために、情報に対して空間処理を実施し得る。複数の空間ストリームがUE302に宛てられた場合、それらは、受信機312によって単一のOFDMシンボルストリームに合成され得る。受信機312は、次いで、高速フーリエ変換(FFT)を使用して、OFDMシンボルストリームを時間ドメインから周波数ドメインにコンバートする。周波数ドメイン信号は、OFDM信号の各サブキャリアについて別個のOFDMシンボルストリームを備える。各サブキャリア上のシンボルと、基準信号とは、基地局304によって送信される、可能性が最も高い信号コンスタレーションポイントを決定することによって復元され、復調される。これらの軟判定は、チャネル推定器によって算出されたチャネル推定値に基づき得る。軟判定は、次いで、物理チャネル上で基地局304によって最初に送信されたデータと制御信号とを復元するために復号およびデインターリーブされる。データと制御信号とは、次いで、レイヤ3(L3)およびレイヤ2(L2)機能を実装する1つまたは複数のプロセッサ332に提供される。
【0084】
[0092] アップリンクでは、1つまたは複数のプロセッサ332は、コアネットワークからのIPパケットを復元するために、トランスポートチャネルと論理チャネルとの間の逆多重化と、パケットリアセンブリと、解読と、ヘッダ復元と、制御信号処理とを提供する。1つまたは複数のプロセッサ332はまた、誤り検出を担当する。
【0085】
[0093] 基地局304によるダウンリンク送信に関して説明される機能と同様に、1つまたは複数のプロセッサ332は、システム情報(たとえば、MIB、SIB)獲得と、RRC接続と、測定報告とに関連するRRCレイヤ機能、ヘッダ圧縮/復元と、セキュリティ(暗号化、解読、完全性保護、完全性検証)とに関連するPDCPレイヤ機能、上位レイヤPDUの転送と、ARQを介した誤り訂正と、RLC SDUの連結、セグメンテーション、およびリアセンブリと、RLCデータPDUの再セグメンテーションと、RLCデータPDUの並べ替えとに関連するRLCレイヤ機能、ならびに論理チャネルとトランスポートチャネルとの間のマッピングと、トランスポートブロック(TB)上へのMAC SDUの多重化と、TBからのMAC SDUの逆多重化と、スケジューリング情報報告と、ハイブリッド自動再送要求(HARQ)を介した誤り訂正と、優先度ハンドリングと、論理チャネル優先度付けとに関連するMACレイヤ機能を提供する。
【0086】
[0094] 基地局304によって送信される基準信号またはフィードバックからの、チャネル推定器によって導出されるチャネル推定値は、適切なコーディングおよび変調方式を選択することと、空間処理を可能にすることとを行うために、送信機314によって使用され得る。送信機314によって生成された空間ストリームは、(1つまたは複数の)異なるアンテナ316に提供され得る。送信機314は、送信のためにそれぞれの空間ストリームでRFキャリアを変調し得る。
【0087】
[0095] アップリンク送信は、UE302における受信機機能に関して説明される様式と同様の様式で基地局304において処理される。受信機352は、それのそれぞれの(1つまたは複数の)アンテナ356を通して信号を受信する。受信機352は、RFキャリア上に変調された情報を復元し、その情報を1つまたは複数のプロセッサ384に提供する。
【0088】
[0096] アップリンクでは、1つまたは複数のプロセッサ384は、UE302からのIPパケットを復元するために、トランスポートチャネルと論理チャネルとの間の逆多重化と、パケットリアセンブリと、解読と、ヘッダ復元と、制御信号処理とを提供する。1つまたは複数のプロセッサ384からのIPパケットは、コアネットワークに提供され得る。1つまたは複数のプロセッサ384はまた、誤り検出を担当する。
【0089】
[0097] 便宜上、UE302、基地局304、および/またはネットワークエンティティ306は、
図3A、
図3B、および
図3Cでは、本明細書で説明される様々な例に従って構成され得る様々な構成要素を含むものとして示されている。しかしながら、図示された構成要素は、異なる設計では異なる機能を有し得ることが諒解されよう。特に、
図3A~
図3C中の様々な構成要素は、代替構成において随意であり、様々な態様が、設計選択、コスト、デバイスの使用、または他の考慮事項により変動し得る構成を含む。たとえば、
図3Aの場合、UE302の特定の実装形態が、(1つまたは複数の)WWANトランシーバ310を省略し得る(たとえば、ウェアラブルデバイスまたはタブレットコンピュータまたはPCまたはラップトップが、セルラー能力なしのWi-Fiおよび/またはBluetooth能力を有し得る)、または(1つまたは複数の)短距離ワイヤレストランシーバ320を省略し得る(たとえば、セルラーのみなど)、または衛星信号受信機330を省略し得る、または(1つまたは複数の)センサー344を省略し得る、などである。別の例では、
図3Bの場合、基地局304の特定の実装形態が、(1つまたは複数の)WWANトランシーバ350を省略し得る(たとえば、セルラー能力なしのWi-Fi「ホットスポット」アクセスポイント)、または(1つまたは複数の)短距離ワイヤレストランシーバ360を省略し得る(たとえば、セルラーのみなど)、または衛星信号受信機370を省略し得る、などである。簡潔のために、様々な代替構成の説明は本明細書で提供されないが、当業者に容易に理解可能であろう。
【0090】
[0098] UE302、基地局304、およびネットワークエンティティ306の様々な構成要素は、それぞれ、データバス334、382、および392を介して互いに通信可能に結合され得る。一態様では、データバス334、382、および392は、それぞれ、UE302、基地局304、およびネットワークエンティティ306の通信インターフェースを形成するか、またはそれらの一部であり得る。たとえば、異なる論理エンティティが同じデバイスにおいて実施される場合(たとえば、同じ基地局304に組み込まれたgNB機能およびロケーションサーバ機能)、データバス334、382、および392は、それらの間の通信を提供し得る。
【0091】
[0099]
図3A、
図3B、および
図3Cの構成要素は様々な方法で実装され得る。いくつかの実装形態では、
図3A、
図3B、および
図3Cの構成要素は、たとえば、1つまたは複数のプロセッサおよび/または(1つまたは複数のプロセッサを含み得る)1つまたは複数のASICなど、1つまたは複数の回路において実装され得る。ここで、各回路は、この機能を提供するために回路によって使用される情報または実行可能コードを記憶するための少なくとも1つのメモリ構成要素を使用し、および/または組み込み得る。たとえば、ブロック310~346によって表される機能の一部または全部は、UE302のプロセッサと(1つまたは複数の)メモリ構成要素とによって(たとえば、適切なコードの実行によっておよび/またはプロセッサ構成要素の適切な構成によって)実装され得る。同様に、ブロック350~388によって表される機能の一部または全部は、基地局304のプロセッサと(1つまたは複数の)メモリ構成要素とによって(たとえば、適切なコードの実行によっておよび/またはプロセッサ構成要素の適切な構成によって)実装され得る。また、ブロック390~398によって表される機能の一部または全部は、ネットワークエンティティ306のプロセッサと(1つまたは複数の)メモリ構成要素とによって(たとえば、適切なコードの実行によっておよび/またはプロセッサ構成要素の適切な構成によって)実装され得る。簡単のために、様々な動作、行為、および/または機能は、本明細書では、「UEによって」、「基地局によって」、「ネットワークエンティティによって」などで実施されるものとして説明される。しかしながら、諒解されるように、そのような動作、行為、および/または機能は、実際は、プロセッサ332、384、394、トランシーバ310、320、350、および360、メモリ340、386、および396、測位構成要素342、388、および398など、UE302、基地局304、ネットワークエンティティ306などの特定の構成要素または構成要素の組合せによって実施され得る。
【0092】
[0100] いくつかの設計では、ネットワークエンティティ306は、コアネットワーク構成要素として実装され得る。他の設計では、ネットワークエンティティ306は、セルラーネットワークインフラストラクチャ(たとえば、NG RAN220および/または5GC 210/260)のネットワーク事業者または動作とは別個であり得る。たとえば、ネットワークエンティティ306は、基地局304を介して、または基地局304とは無関係に(たとえば、WiFiなどの非セルラー通信リンクを介して)UE302と通信するように構成され得るプライベートネットワークの構成要素であり得る。
【0093】
[0101] NRは、いくつかのロケーションサービスおよび測位技術をサポートし、これらは、管理している3GPP規格の様々なリリースにわたって進化している。NR規格のリリース15では、ロケーションサービスは、緊急呼および合法的傍受などの規制サービスに制限されていた。加えて、リリース15は、(LTEにおける拡張サービングモバイルロケーションセンター(E-SMLC)に対応する)LMFの概念を導入した。リリース15においてサポートされる測位方法は、支援型グローバルナビゲーション衛星システム(A-GNSS)、メトロポリタンビーコンシステム(MBS)、地上波ビーコンシステム(TBS)、動きセンサー、WLAN、およびBluetoothなどの、RAT非依存方法と、LTE観測到着時間差(LTE-OTDOA)およびLTE拡張セル識別子(E-CID)などの、RAT依存方法と、NRセルID方法とを含む。NRセルIDを除いて、リリース15では、NR測位方法は指定されなかった。
【0094】
[0102] NR規格のリリース16は、モバイル着信ロケーション要求(MT-LR:mobile-terminated location requests)と、モバイル発信ロケーション要求(MO-LR:mobile-originated location requests)と、周期的イベント、トリガされたイベント、およびUE利用可能イベントの遅延ロケーション要求とを含む、ローミングおよび商用使用事例のための測位サービスをサポートする。リリース16はまた、ダウンリンク到着時間差(DL-TDOA)と、ダウンリンク離脱角度(DL-AoD)と、アップリンク到着時間差(UL-TDOA)と、アップリンク到着角度(UL-AoA)と、1つまたは複数の隣接基地局とのラウンドトリップ時間(RTT)(マルチRTT)と、NR E-CIDとを含む、ネイティブ5G NR測位方法のためのサポートを提供する。リリース16はまた、新しいダウンリンクおよびアップリンク測位基準信号(PRS)と、支援データのブロードキャストと、GNSS拡張(たとえば、精密点測位(PPP)およびリアルタイムキネマティック(RTK)のための状態空間表現(SSR))とを導入した。
【0095】
[0103] リリース15および16におけるRAT依存測位方法は、ダウンリンクベース、アップリンクベース、ならびにダウンリンクおよびアップリンクベースとして分類される。ダウンリンクベースの測位方法は、LTE-OTDOA(または単にOTDOA)と、DL-TDOAと、DL-AoDとを含む。OTDOAまたはDL-TDOAの測位プロシージャでは、UEは、基準信号時間差(RSTD)または到着時間差(TDOA)測定と呼ばれる、基地局のペアから受信された基準信号(たとえば、測位基準信号(PRS))の到着時間(ToA)間の差を測定し、それらを測位エンティティに報告する。より詳細には、UEは、支援データ中で基準基地局(たとえば、サービング基地局)および複数の非基準基地局の識別子(ID)を受信する。UEは、次いで、基準基地局と非基準基地局の各々との間のRSTDを測定する。関与する基地局の既知のロケーションとRSTD測定値とに基づいて、測位エンティティ(たとえば、UEベースの測位のためのUEまたはUE支援測位のためのロケーションサーバ)は、UEのロケーションを推定することができる。
【0096】
[0104] DL-AoD測位の場合、測位エンティティは、UEと(1つまたは複数の)送信基地局との間の(1つまたは複数の)角度を決定するために、複数のダウンリンク送信ビームの受信信号強度測定の、UEからの測定報告を使用する。測位エンティティは、次いで、(1つまたは複数の)決定された角度と、(1つまたは複数の)送信基地局の(1つまたは複数の)知られているロケーションとに基づいて、UEのロケーションを推定することができる。
【0097】
[0105] アップリンクベース測位方法は、アップリンク到着時間差(UL-TDOA)とアップリンク到着角度(UL-AoA)とを含む。UL-TDOAは、DL-TDOAと同様であるが、UEによって複数の基地局に送信されたアップリンク基準信号(たとえば、サウンディング基準信号(SRS))に基づく。詳細には、UEは、基準基地局および複数の非基準基地局によって測定される1つまたは複数のアップリンク基準信号を送信する。次いで、各基地局は、基準信号の(相対的到着時間(RTOA:relative time of arrival)と呼ばれる)受信時間を、関与する基地局のロケーションと相対的タイミングとを知る測位エンティティ(たとえば、ロケーションサーバ)に報告する。基準基地局の報告されたRTOAと各非基準基地局の報告されたRTOAとの間の受信間(Rx-Rx)時間差と、基地局の既知のロケーションと、それらの既知のタイミングオフセットとに基づいて、測位エンティティは、TDOAを使用してUEのロケーションを推定することができる。
【0098】
[0106] UL-AoA測位の場合、1つまたは複数の基地局は、1つまたは複数のアップリンク受信ビーム上でUEから受信された1つまたは複数のアップリンク基準信号(たとえば、SRS)の受信信号強度を測定する。測位エンティティは、UEと(1つまたは複数の)基地局との間の(1つまたは複数の)角度を決定するために、信号強度測定と、(1つまたは複数の)受信ビームの(1つまたは複数の)角度とを使用する。(1つまたは複数の)決定された角度と、(1つまたは複数の)基地局の(1つまたは複数の)知られているロケーションとに基づいて、測位エンティティは、次いで、UEのロケーションを推定することができる。
【0099】
[0107] ダウンリンクおよびアップリンクベース測位方法は、拡張セルID(E-CID)測位と(「マルチセルRTT」および「マルチRTT」とも呼ばれる)マルチラウンドトリップ時間(RTT)測位とを含む。RTTプロシージャでは、第1のエンティティ(たとえば、基地局またはUE)が第1のRTT関連信号(たとえば、PRSまたはSRS)を第2のエンティティ(たとえば、UEまたは基地局)に送信し、第2のエンティティは、第2のRTT関連信号(たとえば、SRSまたはPRS)を第1のエンティティに返信する。各エンティティは、受信されたRTT関連信号の到着時間(ToA)と、送信されたRTT関連信号の送信時間との間の時間差を測定する。この時間差は、受信-送信(Rx-Tx)時間差と呼ばれる。Rx-Tx時間差測定は、受信された信号および送信された信号についての最も近いスロット境界間の時間差のみを含むように行われ得るか、または調整され得る。両方のエンティティは、次いで、それらのRx-Tx時間差測定値をロケーションサーバ(たとえば、LMF270)に送り得、ロケーションサーバは、2つのRx-Tx時間差測定値から(たとえば、2つのRx-Tx時間差測定値の和として)2つのエンティティ間のラウンドトリップ伝搬時間(すなわち、RTT)を計算する。代替的に、1つのエンティティは、そのRx-Tx時間差測定値を他のエンティティに送り得、他のエンティティは、次いで、RTTを計算する。2つのエンティティ間の距離は、RTTおよび既知の信号速度(たとえば、光速)から決定され得る。マルチRTT測位の場合、第1のエンティティ(たとえば、UEまたは基地局)は、第2のエンティティまでの距離と第2のエンティティの既知のロケーションとに基づいて(たとえば、マルチラテレーションを使用して)第1のエンティティのロケーションが決定されることを可能にするために、複数の第2のエンティティ(たとえば、複数の基地局またはUE)とのRTT測位プロシージャを実行する。RTT方法およびマルチRTT方法は、ロケーション精度を改善するために、UL-AoAおよびDL-AoDなど、他の測位技法と組み合わせられ得る。
【0100】
[0108] E-CID測位方法は、無線リソース管理(RRM)測定に基づく。E-CIDでは、UEは、サービングセルID、タイミングアドバンス(TA)、ならびに検出されたネイバー基地局の識別子、推定されたタイミング、および信号強度を報告する。次いで、この情報および(1つまたは複数の)基地局の知られているロケーションに基づいて、UEのロケーションが推定される。
【0101】
[0109] 測位動作を支援するために、ロケーションサーバ(たとえば、ロケーションサーバ230、LMF270、SLP272)は、UEに支援データを提供し得る。たとえば、支援データは、そこから基準信号を測定すべき基地局(または基地局のセル/TRP)の識別子、基準信号構成パラメータ(たとえば、PRSを含む連続スロットの数、PRSを含む連続スロットの周期性、ミューティングシーケンス、周波数ホッピングシーケンス、基準信号識別子、基準信号帯域幅など)、および/または特定の測位方法に適用可能な他のパラメータを含み得る。代替的に、支援データは、(たとえば、周期的にブロードキャストされるオーバーヘッドメッセージ中でなど)基地局自体から直接発信し得る。いくつかの場合には、UEは、支援データを使用せずにそれ自体でネイバーネットワークノードを検出することが可能であり得る。
【0102】
[0110] OTDOAまたはDL-TDOAの測位プロシージャの場合、支援データは、予想されるRSTD値および関連する不確かさ、または予想されるRSTDの周りの探索ウィンドウをさらに含み得る。いくつかの場合には、予想されるRSTDの値範囲は、+/-500マイクロ秒(μs)であり得る。いくつかの場合には、測位測定のために使用されるリソースのいずれかがFR1中にあるとき、予想されるRSTDの不確かさの値範囲は、+/-32μsであり得る。他の場合には、(1つまたは複数の)測位測定のために使用されるリソースのすべてがFR2中にあるとき、予想されるRSTDの不確かさの値範囲は、+/-8μsであり得る。
【0103】
[0111] ロケーション推定値は、位置推定値、ロケーション、位置、位置フィックス、フィックスなど、他の名前で呼ばれることがある。ロケーション推定値は、測地であり、座標(たとえば、緯度、経度、および場合によっては高度)を備え得るか、あるいは、都市のものであり、所在地住所、郵便宛先、またはロケーションの何らかの他の言葉の記述を備え得る。ロケーション推定値はさらに、何らかの他の知られているロケーションに対して定義されるか、または絶対的な用語で(たとえば、緯度、経度、および場合によっては高度を使用して)定義され得る。ロケーション推定値は、(たとえば、何らかの指定されたまたはデフォルトの信頼性レベルでロケーションが含まれることが予想される面積または体積を含めることによって)予想される誤差または不確実性を含み得る。
【0104】
[0112]
図4は、本開示の態様による、例示的なUE測位動作400を示す。UE測位動作400は、UE204、NG-RAN220中のNG-RANノード402(たとえば、gNB222、gNB-CU226、ng-eNB224、またはNG-RAN220中の他のノード)、AMF264、LMF270、および5GCロケーションサービス(LCS)エンティティ480(たとえば、UE204のロケーションを要求する任意のサードパーティアプリケーション、パブリックサービスアクセスポイント(PSAP)、E-911サーバなど)によって実行され得る。
【0105】
[0113] ターゲット(すなわち、UE204)のロケーションを取得するためのロケーションサービス要求は、5GC LCSエンティティ480、UE204にサービスするAMF264、またはUE204自体によって開始され得る。
図4は、これらのオプションをそれぞれ段階410a、410b、および410cとして示す。詳細には、段階410aにおいて、5GC LCSエンティティ480は、ロケーションサービス要求をAMF264に送る。代替的に、段階410bにおいて、AMF264は、ロケーションサービス要求自体を生成する。代替的に、段階410cにおいて、UE204は、ロケーションサービス要求をAMF264に送る。
【0106】
[0114] AMF264は、ロケーションサービス要求を受信(または生成)すると、段階420において、ロケーションサービス要求をLMF270に転送する。LMF270は、次いで、段階430aにおいて、NG-RANノード402とのNG-RAN測位プロシージャを実行し、段階430bにおいて、UE204とのUE測位プロシージャを実行する。特定のNG-RAN測位プロシージャおよびUE測位プロシージャは、UE204の能力に依存し得る、UE204の位置を特定するために使用される測位方法のタイプに依存し得る。測位方法は、上記で説明されたように、ダウンリンクベース(たとえば、LTE-OTDOA、DL-TDOA、DL-AoDなど)、アップリンクベース(たとえば、UL-TDOA、UL-AoAなど)、ならびに/またはダウンリンクおよびアップリンクベース(たとえば、LTE/NR E-CID、マルチRTTなど)であり得る。対応する測位プロシージャは、公開され、全体が参照により本明細書に組み込まれる3GPP技術仕様(TS)38.305に詳細に説明されている。
【0107】
[0115] NG-RAN測位プロシージャおよびUE測位プロシージャは、UE204とLMF270との間のLTE測位プロトコル(LPP)シグナリングと、NG-RANノード402とLMF270との間のLPPタイプA(LPPa)または新無線測位プロトコルタイプA(NRPPa)シグナリングとを利用し得る。LPPは、ロケーションに関する測定値もしくはロケーション推定値を取得するために、または支援データを転送するために、ロケーションサーバ(たとえば、LMF270)とUE(たとえば、UE204)との間で、ポイントツーポイントで使用される。単一のLPPセッションは、(たとえば、単一のモバイル着信ロケーション要求(MT-LR)、モバイル発信ロケーション要求(MO-LR)、またはネットワーク誘発ロケーション要求(NI-LR)についての)単一のロケーション要求をサポートするために使用される。複数のLPPセッションは、複数の異なるロケーション要求をサポートするために、同じエンドポイント間で使用され得る。各LPPセッションは、1つまたは複数のLPPトランザクションを備え、各LPPトランザクションは、単一の動作(たとえば、能力交換、支援データ転送、ロケーション情報転送)を実施する。LPPトランザクションは、LPPプロシージャと呼ばれる。
【0108】
[0116] 段階430の前提条件は、LCS相関識別子(ID)およびAMF IDがサービングAMF264によってLMF270に渡されたことである。LCS相関IDとAMF IDの両方は、AMF264によって選択された文字列として表され得る。LCS相関IDおよびAMF IDは、段階420において、ロケーションサービス要求の際にAMF264によってLMF270に提供される。次いで、LMF270が段階430を誘発するとき、LMF270は、UE204にサービスするAMFインスタンスを示すAMF IDとともに、このロケーションセッションについてのLCS相関IDも含む。LCS相関IDは、LMF270とUE204との間の測位セッション中に、UE204からの測位応答メッセージが、AMF264によって正しいLMF270に返され、LMF270によって認識され得る表示(LCS相関ID)を搬送することを確実にするために使用される。
【0109】
[0117] 公開され、全体が参照により本明細書に組み込まれる3GPP TS23.273においてより詳細に説明されるように、LCS相関IDは、UE204についての特定のロケーションセッションのためにAMF264とLMF270との間で交換されるメッセージを識別するために使用され得るロケーションセッション識別子として働くことに留意されたい。上述され、段階420に示されるように、特定のUE204についてのAMF264とLMF270との間のロケーションセッションは、AMF264によって誘発され、LCS相関IDは、このロケーションセッションを識別するために使用され得る(たとえば、このロケーションセッションのための状態情報を識別するためにAMF264によって使用され得るなど)。
【0110】
[0118] LPP測位方法および関連するシグナリングコンテンツは、3GPP LPP規格(公開されており、その全体が参照により本明細書に組み込まれる、3GPP TS37.355)において定義される。LPPシグナリングは、以下の測位方法、すなわち、LTE-OTDOA、DL-TDOA、A-GNSS、E-CID、センサー、TBS、WLAN、Bluetooth、DL-AoD、UL-AoA、およびマルチRTTに関係する測定値を要求および報告するために使用され得る。現在、LPP測定報告は、以下の測定値、すなわち、(1)1つまたは複数のToA、TDOA、RSTD、またはRx-Tx時間差測定値と、(2)(現在、LMF270にUL-AoAおよびDL-AoDを報告する基地局のみについての)1つまたは複数のAoAおよび/またはAoD測定値と、(3)1つまたは複数のマルチパス測定値(経路ごとのToA、RSRP、AoA/AoD)と、(4)1つまたは複数の動き状態(たとえば、歩いている、運転しているなど)および(現在、UE204のみについての)軌道と、(5)1つまたは複数の報告品質表示とを含み得る。
【0111】
[0119] NG-RANノード測位プロシージャ(段階430a)およびUE測位プロシージャ(段階430b)の一部として、LMF270は、選択された測位方法のために、ダウンリンク測位基準信号(DL-PRS)構成情報の形態のLPP支援データを、NG-RANノード402およびUE204に提供し得る。代替または追加として、NG-RANノード402は、選択された測位方法のためのDL-PRSおよび/またはアップリンクPRS(UL-PRS)構成情報をUE204に提供し得る。
図4は単一のNG-RANノード402を示しているが、測位セッションに関与する複数のNG-RANノード402が存在し得ることに留意されたい。
【0112】
[0120] DL-PRS構成および/またはUL-PRS構成で構成されると、NG-RANノード402およびUE204は、スケジュールされた時間にそれぞれのPRSを送信および受信/測定する。NG-RANノード402およびUE204は、次いで、それらのそれぞれの測定値をLMF270に送る。いくつかの場合には、NG-RANノード402は、その測定値をUE204に送り得、UE204は、LPPシグナリングを使用してそれらをLMF270に転送し得る。代替的に、NG-RANノード402は、その測定値をLPPaまたはNRPPaシグナリングでLMF270に直接送り得る。いくつかの場合には、UE204は、RRC、アップリンク制御情報(UCI)、またはMAC制御要素(MAC-CE)シグナリングの際に、その測定値をNG-RANノード402に送り得、NG-RANノード402は、LPPaまたはNRPPaシグナリングを使用して、測定値をLMF270に転送し得る。代替的に、UE204は、LPPシグナリングを使用して、その測定値をLMF270に直接送り得る。
【0113】
[0121] LMF270は、(測位方法のタイプに応じて)UE204および/またはNG-RANノード402から測定値を取得すると、これらの測定値を使用してUE204のロケーションの推定値を計算する。次いで、段階440において、LMF270は、UE204についてのロケーション推定値を含むロケーションサービス応答をAMF264に送る。AMF264は、次いで、段階450において、ロケーションサービス要求を生成したエンティティにロケーションサービス応答を転送する。詳細には、段階410aにおいて、ロケーションサービス要求が5GC LCSエンティティ480から受信された場合、段階450aにおいて、AMF264は、5GC LCSエンティティ480にロケーションサービス応答を送る。しかしながら、段階410cにおいて、ロケーションサービス要求がUE204から受信された場合、段階450cにおいて、AMF264は、ロケーションサービス応答をUE204に送る。または、AMF264が段階410bにおいてロケーションサービス要求を生成した場合、段階450bにおいて、AMF264は、ロケーションサービス応答自体を記憶/使用する。
【0114】
[0122] 上記は、UE支援測位動作としてUE測位動作400について説明したが、代わりに、UEベースの測位動作であってよいことに留意されたい。UE支援測位動作は、LMF270がUE204のロケーションを計算するものであるが、UEベースの測位動作は、UE204がそれ自体のロケーションを計算するものである。UEベースの測位動作の場合、段階410cおよび450cが実行される。LMF270は、依然として、DL-PRS(および場合によってはUL-PRS)の送信/測定を協調させ得るが、測定値は、LMF270ではなくUE204に転送される。したがって、段階440および450cにおけるロケーションサービス応答は、UE204のロケーション推定値ではなく、関与するNG-RANノード402からの測定値であり得る。代替的に、関与するNG-RANノード402が(たとえば、RRCシグナリングを介して)それらのそれぞれの測定値をUE204に直接転送する場合、段階440におけるロケーションサービス応答は、単に、段階430におけるNG-RANノードおよびUE測位プロシージャが完了したという確認であり得る。
【0115】
[0123] 上記からわかるように、測位動作は、概して、以下の主な段階、すなわち、(a)ロケーション要求をロケーションサーバ(たとえば、LMF270)に送ることと、(b)測位方法のためのDL-PRSおよび/またはUL-PRS情報をUE(たとえば、UE204)および/または基地局(たとえば、NG-RANノード402)に提供することと、(c)UEおよび/または基地局からの測定値をスケジュールすることと、(d)DL-PRSおよび/またはUL-PRS送信が送られるのを待つことと、(e)(UEからの)DL-PRSおよび/または(基地局からの)UL-PRSの測定値を取得することと、(f)ロケーションサーバ(UE支援の場合)またはUE(UEベースの場合)に測定値を送ることと、(g)ロケーション推定値を計算することと、(h)クライアント(たとえば、UE204、AMF264、または5GC LCSエンティティ480)にロケーション推定値を送ることとを含む。
【0116】
[0124] NR測位サービスの目的の1つは、レイテンシ(latency)の低減である。ロケーション測定(上記の段階(a)~(d))の完了前の時間遅延は、「コンポーネントA」遅延と呼ばれることがある。ロケーション測定値をロケーション推定値に変換し、ロケーション推定値をクライアントに配信するための遅延(上記の段階(e)~(h))は、「コンポーネントB」遅延と呼ばれることがある。コンポーネントB遅延の極めて小さいレイテンシは、ターゲットUE(たとえば、UE204)のモビリティ(mobility)によるロケーション劣化の時間がほとんどないので、クライアントがロケーション推定値を「現在(current)」のものとして扱うことを可能にする。
【0117】
[0125]
図4の段階430に関して上記で簡単に言及したように、LPP測位プロシージャの一部は、能力報告である。
図5は、本開示の態様による、例示的なLPP能力転送プロシージャ500を示す。LPP能力転送プロシージャ500は、ターゲット504(たとえば、本明細書で説明されるUEのいずれか)と、サーバ570(たとえば、ロケーションサーバ230、LMF270、SLP272)との間で実行される。ターゲット504およびサーバ570は、LPPシグナリングを介して通信する。
【0118】
[0126] 段階510において、サーバ570は、LPP能力要求メッセージをターゲット504に送る。サーバ570は、必要とされる能力のタイプを示すことがある。520において、ターゲット504は、LPP能力提供メッセージで応答する。能力は、段階510において指定された任意の能力タイプに対応すべきである。このメッセージは、真(TRUE)に設定されたLPP「endTransaction」パラメータも含むべきである。
【0119】
[0127] より詳細には、能力要求メッセージを受信すると、ターゲット504は、応答としてLPP能力提供メッセージを生成すべきである。能力を求める要求が能力要求メッセージ中に含まれる各測位方法について、ターゲット504がこの測位方法をサポートする場合、ターゲット504は、LPP能力提供応答メッセージ中に、そのサポートされる測位方法についてのターゲット504の能力を含む。ターゲット504はまた、LPP能力提供応答メッセージ中の「LPP-TransactionID」パラメータを、受信された能力要求メッセージ中の「LPP-TransactionID」パラメータと同じ値に設定すべきである。ターゲット504は、次いで、サーバ570への送信のために、LPP能力提供応答メッセージを下位レイヤに配信すべきである。
【0120】
[0128]
図5の例とは異なり、測位能力はまた、請求によらないことがある。
図6は、本開示の態様による、例示的なLPP能力表示プロシージャ600を示す。LPP能力表示プロシージャ600は、ターゲット604(たとえば、本明細書で説明されるUEのいずれか)と、サーバ670(たとえば、ロケーションサーバ230、LMF270、SLP272)との間で実行される。ターゲット604およびサーバ670は、LPPシグナリングを介して通信する。LPP能力表示プロシージャ600は、ターゲット604がサーバ670に請求によらない能力を提供することを可能にする。
【0121】
[0129] 610において、ターゲット604は、LPP能力提供メッセージをサーバ670に送る。このメッセージは、真に設定されたLPP「endTransaction」パラメータを含むべきである。より詳細には、LPP能力提供メッセージを送信するようにトリガされたとき、能力が示されるべきである各測位方法について、ターゲット604は、ターゲット604の能力を含むように、対応する情報要素(IE)を設定すべきである。OTDOA能力が示されるべきである場合、ターゲット604は、IE「supportedBandListEUTRA」を含むべきである。ターゲット604は、次いで、送信のために下位レイヤにLPP能力提供を配信すべきである。
【0122】
[0130] 測位プロシージャは、一般に、LPP能力転送プロシージャ500またはLPP能力表示プロシージャ600などの、LPP能力交換で開始する。現在の仮定に基づくと、そのようなプロシージャは、43~89msを要し得る。レイテンシを低減するために、能力交換プロシージャは、AMF(たとえば、AMF264)および/またはロケーションサーバ(たとえば、ロケーションサーバ230、LMF270、SLP272)において、UE測位能力を記憶することによって回避され得る。これは、初期位置算出時間レイテンシを低減するという利益を与えるが、「静的」(すなわち、非可変)測位能力(すなわち、経時的にまたはモビリティとともに変化しないUE能力)の場合にのみ機能する。
【0123】
[0131]
図7は、本開示の態様による、例示的な能力記憶プロシージャ700を示す。能力記憶プロシージャ700は、UE204(たとえば、本明細書で説明されるUEのいずれか)と、gNB702(たとえば、本明細書で説明される基地局のいずれか)と、AMF264と、LMF270と、ゲートウェイモバイルロケーションセンター(GMLC:gateway mobile location center)780とによって実行され得る。
【0124】
[0132] UE204の測位能力(positioning capability)がネットワーク中に保存されることが予想される場合、UE204は、第1のアタッチプロシージャの一部として、またはタイマーの満了後のトラッキングエリア更新(TAU:tracking area update)メッセージ中で、その能力を提供し得る。(トラッキングエリアは、RRC非アクティブ状態のUEが、RRC接続状態に遷移するときに、そのUEが位置することが予想されるセルのグループである。)したがって、710において、UE204は、UE204の測位能力を含む非アクセス層(NAS:non-access stratum)TAUメッセージまたはアタッチ要求を(gNB702を介して)AMF264に送る。
【0125】
[0133] 720において、AMF264は、将来の測位セッションのためにUE204の測位能力を記憶する。730において、AMF264は、
図4の段階410aと同様に、GMLC780(または他のLCSエンティティ)からロケーションサービス要求を受信する。740において、AMF264は、
図4の段階420と同様に、UE204の記憶された測位能力を含むロケーションサービス要求をLMF270に送る。
【0126】
[0134] UEの測位能力(positioning capability)をネットワーク中に(たとえば、AMFに)記憶することの欠点は、UEが、様々な理由で経時的にその測位能力を変更し得ることである。UEの能力が変化し得る第1の理由として、UEがその「現在の/アクティブな」構成に基づいてその能力を報告する、いくつかの能力が存在する。たとえば、SRS能力の場合、UEは、異なる周波数帯域について、または構成された帯域組合せに基づいて、異なる能力を有し得るが、LMFは、UEが現在利用している帯域/帯域組合せを認識していない。UEの能力が変化し得る別の理由は、電力節約のためである。たとえば、UEは、電力を節約したいとき、より少数のPRS処理能力を広告し得る。UEの能力が変化し得る別の理由は、UEのキャリアアグリゲーション構成および利用可能なハードウェア/メモリリソースによるものである。たとえば、UEが高キャリアアグリゲーション(すなわち、UEがアグリゲートすることができるキャリアの最大数、または最大数に近い数)で構成された場合、UEは、通信タスクと測位タスクの両方を完了するのに十分な処理リソースを有しないことがある。UEの能力が変化し得る別の理由は、デュアル接続性および共有アンテナによるものである。UEの能力が変化し得るまた別の理由は、ユーザ対話である。たとえば、ユーザがUE上のロケーションサービス、またはロケーションサービスの特定のセットをオフにした場合、UEは、いかなる測位能力もネットワークに広告しないことがある。
【0127】
[0135] 本開示は、変化する(すなわち、可変の)UE能力の問題に対処する、ネットワーク中にUE能力情報を記憶するための様々な技法を提供する。第1の技法として、すべての報告された能力が記憶され得るが、能力要求がネットワーク中に記憶される能力(たとえば、たとえばAMFに記憶されるべき非可変能力)についてのものである場合、UEは、能力値の異なるセットを送ることを許可される。たとえば、UEは、ネットワーク中に記憶されるべき測位能力についての能力要求(たとえば、
図5の段階510などにおける、LPP能力要求メッセージ)を受信し得る。能力要求は、(
図7の710におけるように)ネットワークアタッチメントまたはTAUプロシージャ中に受信され得、必ずしも測位プロシージャに関連付けられるとは限らないことがある。能力要求は、測位能力がネットワーク中に記憶されるべきである(たとえば、非可変である)ことを示すためのフラグ(flag)を含み得る。
【0128】
[0136] 代替態様では、所与の測位セッションについての能力要求は、能力応答(たとえば、
図5の段階520などにおけるLPP能力提供メッセージ)中の能力が(測位セッションのために使用されることに加えて)ネットワークにおいて記憶されることを(たとえば、フラグを介して)示し得る。または、UEは、測位セッションについての任意の報告された能力が記憶されることを仮定し得る。
【0129】
[0137] 測位能力を求める要求が測位セッションに関連付けられるか否かにかかわらず、UEは、1つまたは複数の能力報告中で測位能力の2つのセット、すなわち、ネットワーク中に記憶され得る1つのセット(たとえば、非可変能力)と、従来の能力値を含む1つのセット(たとえば、可変能力)とを報告し得る。UEは、測位能力の少なくとも1つのセットに関連付けられたフラグを使用して、測位能力の2つのセットを区別し得る。たとえば、UEは、2つのLPP能力提供メッセージ、すなわち、(たとえば、それらが非可変であるため)報告された測位能力が記憶され得ることを示すフラグのあるものと、(たとえば、それらが可変であるため)報告された測位能力が記憶されるべきでないことを示す、フラグのないものを送り得る。代替的に、フラグのないLPP能力提供メッセージは、記憶され得る測位能力を含むことがある。
【0130】
[0138] 一態様では、記憶されるべき(非可変)測位能力と従来の測位能力(可変)とについて異なる値を報告するオプションは、特徴グループまたは能力のサブセットに利用可能であり得る。より詳細には、NRは、NR測位のUE「特徴」についてのいくつかのUE「特徴グループ」を定義する。たとえば、UEによってサポートされ報告されるMHz単位の最大DL PRS帯域幅(FR1帯域:{5、10、20、40、50、80、100}、FR2帯域:{50、100、200、400})と、DL PRSバッファリング能力(タイプ1-サブスロット/シンボルレベルバッファリング、またはタイプ2-スロットレベルバッファリング)と、UEによってサポートされ報告されるMHz単位の最大DL PRS帯域幅を仮定してUEがTmsごとに処理することができるms単位のDL PRSシンボルNの持続時間(T:{8、16、20、30、40、80、160、320、640、1280}ms、N:{0.125、0.25、0.5、1、2、4、6、8、12、16、20、25、30、32、35、40、45、50}ms)と、UEがその下のスロット中で処理することができるDL PRSリソースの最大数(各サブキャリア間隔(SCS)、すなわち、15kHz、30kHz、60kHzについてのFR1帯域:{1、2、4、6、8、12、16、24、32、48、64}、各SCS、すなわち、60kHz、120kHzについてのFR2帯域:{1、2、4、6、8、12、16、24、32、48、64})とを示す「共通DL PRS処理能力」特徴グループが存在する。別の特徴グループは、UEによってサポートされる周波数レイヤごとのTRPごとのDL PRSリソースセットの最大数(値={1、2})と、UEごとのすべての測位周波数レイヤにわたるTRPの最大数(値={4、6、12、16、24、32、64、128、256})と、UEがサポートする測位周波数レイヤの最大数(値={1、2、3、4})とを示す、「DL-TDOAのためのDL PRSリソース」特徴グループである。また別の特徴グループは、TRPのペアごとのDL RSTD測定(値={1,2,3,4})と、UEがDL PRS-RSRP測定をサポートするかどうか(値={0,1})とを示す、「DL-TDOAのためのDL PRS測定報告」特徴グループである。これらおよび多くの他の特徴グループは、NRにおいて定義され、UEは、LPP能力提供メッセージ中でその特定の値を報告する。
【0131】
[0139] したがって、特定の特徴グループについてその能力を報告するとき、UEは、報告された値が記憶され得る(たとえば、非可変である)か否かを示し得るか、または、1つは記憶されるべきであり、1つは現在の測位セッションのために使用されるべきである(たとえば、可変能力である)、値の2つのセットを報告し得る。より詳細には、UEは、各特徴グループについて、その特徴グループについての値が記憶され得るか否かを示すフラグを含み得る。代替的に、UEが特徴グループについての2つの値(または値のセット)を報告する場合、それらの値(または値のセット)のうちの一方が記憶され、他方が現在の測位セッションのために使用され得る。どのセットが記憶され得、どのセットが使用され得るかは、適用可能なシグナリングによって構成され得るか、または適用可能なワイヤレス通信規格において示され得る。たとえば、値の第1のセットが(それらが非可変であるため)記憶されるべきであり、値の第2のセットが(それらが可変であるため)現在の測位セッションのために使用されるべきであることがあり得る。
【0132】
[0140] 一態様では、(たとえば、「共通DL PRS処理能力」特徴グループの場合のように)特徴グループが複数のパラメータを含む場合、UEは、特徴グループ内のいくつかの値は記憶され得るが、他の値は記憶され得ないことを示し得る。または、UEは、特徴グループ内のいくつかのパラメータ、または特徴グループ内のパラメータのすべてについての記憶されるべき値および従来の値を報告し得る。
【0133】
[0141] 一態様では、UEは、測位能力が能力レベルのグループにおいて記憶され得るかどうかを示し得る。すなわち、UEは、能力のグループにフラグを関連付け得、フラグは、そのグループ中のすべての能力が記憶され得るか否かを示し得る。
【0134】
[0142] 一態様では、記憶されるべき(非可変)測位能力と従来の(可変)測位能力とについての異なる値を報告するオプションは、非バイナリ能力のために利用可能であり得るが、バイナリ能力(すなわち、UEが特徴をサポートするか否かの表示)のために、UEは、両方のタイプの能力についての報告された能力に従う必要があり得る。すなわち、UEが、記憶されるべき能力中の特定の特徴グループをサポートすることができることを示す場合、UEは、常に、その特徴グループをサポートすることが可能であるはずである。しかしながら、UEは、上記で説明されたように、特徴グループ内の異なる値をサポートし得る。
【0135】
[0143] 一態様では、UEは、現在の測位セッションのために使用される測位能力に関するものよりも、ネットワーク中に記憶される測位能力に関するより保守的な能力値を報告し得る。たとえば、保守的な能力値は、任意の時間におけるUEの測位能力(すなわち、非可変)を示し得るが、現在の測位セッションについての能力値は、UEの現在の測位能力(従来のように可変)を示し得る。たとえば、UEは、測位セッションに関連する能力についての従来の要求について報告し得るものと比較して、記憶されるべき能力についてより少ないPRS処理動作を実行することができることを報告し得る。
【0136】
[0144] UEが測位プロシージャの一部として記憶されるべき能力を求める要求を受信するか否かにかかわらず、後続の測位プロシージャについて、記憶された能力が後続の測位プロシージャのために十分である場合、別の能力交換の必要はない。しかしながら、記憶された能力が十分でない場合、UEは、(たとえば、
図5および
図6に示されているように)別の能力交換を実行する必要がある。記憶された能力が十分であり、さらなる能力交換が必要でない場合、本技法は、測位セッションのレイテンシを減少させる。しかしながら、記憶された能力は、UEが特定の瞬間に実際に可能であるものよりも保守的である可能性があるため、常に十分であるとは限らないことがある。
【0137】
[0145] ネットワーク中にUE能力情報を記憶するための第2の技法として、ネットワーク中に記憶されるべき測位能力が、時間タグ(time-tag)または満了タイマー(expiration timer)に関連付けられ得る。そのような満了タイマーが能力構造全体(すなわち、すべてのUE測位能力)のためのものであり得るか、または、異なる構成要素または特徴グループのための異なる満了タイマーが存在し得る。タイマーが満了すると、関連する能力は破棄される。それらの能力を必要とする任意の後続の測位プロシージャのために、ネットワークは、新しい能力要求をUEに送る必要がある。
【0138】
[0146] 時間タグは、記憶された能力がどのくらい最近のものかまたは古くなったものかを示すために、能力報告が生成された時間の任意の表示であり得る。たとえば、時間タグは、システムフレーム番号(SFN:system frame number)または他のそのようなタイムスタンプ(timestamp)であり得る。代替的に、時間タグは、能力更新ごとに1回増分するインデックスであり得る。インデックスは、最大値に達したときにラップアラウンドする(すなわち、「0」に戻る)ことがある。インデックスは、HARQによる順序が狂った配信に対処するために上位レイヤにおいて使用されるパケットシーケンス番号のようなものであり得る。一態様では、異なる特徴グループについての異なるタイマーと同様に、UEの測位能力の異なるサブセット(特徴グループ)についての別個のインデックス付けが存在し得る。
【0139】
[0147] ネットワーク中にUE能力情報を記憶するための第3の技法として、記憶された測位能力のネットワークノード間交換のための標準化された挙動が存在し得る。詳細には、この目的で、能力転送メッセージプロトコルが定義され得る。そのような能力転送メッセージングは、UEとロケーションサーバとの間、基地局とロケーションサーバとの間、基地局間などで送信される特定のメッセージが存在し得る限り、LPPシグナリングと同様であり得る。次いで、適切な能力転送メッセージが、UEの測位能力を1つのネットワークノード(たとえば、gNB、AMF、LMF、LMF-in-RANなど)から別のネットワークノードに移動するために使用され得る。一態様では、すべての測位能力記憶がロケーションサーバ(たとえば、LMF)にある場合、プロシージャは、(UEのモビリティによる)AMF変更に対して透過的である。代わりに、UEモビリティシナリオの場合、すべての能力は、UEの古いLMFからその新しいLMFに転送される。
【0140】
[0148]
図8は、本開示の態様による、UEのLMFがモビリティにより変化するときの例示的な能力記憶プロシージャ800を示す。能力記憶プロシージャ800は、UE204(たとえば、本明細書で説明されるUEのいずれか)と、gNB802(たとえば、本明細書で説明される基地局のいずれか)と、AMF264と、第1のLMF270-1(たとえば、LMF270)と、第2のLMF270-2(たとえば、LMF270)と、GMLC880とによって実行され得る。
【0141】
[0149] 動作810~840は、
図7の動作710~740と同じである。詳細には、UE204の測位能力がネットワーク中に保存されることが予想される場合(それらが非可変であるため)、UE204は、第1のアタッチプロシージャの一部として、またはタイマーの満了後のTAUメッセージ中で、その能力を提供し得る。したがって、810において、UE204は、UE204の(非可変)測位能力を含むNAS TAUメッセージまたはアタッチ要求を(gNB802を介して)AMF264に送る。
【0142】
[0150] 820において、AMF264は、将来の測位セッションのためにUE204の測位能力を記憶する。830において、AMF264は、
図4の段階410aと同様に、GMLC880(または他のLCSエンティティ)からロケーションサービス要求を受信する。850において、AMF264は、
図4の段階420と同様に、UE204の記憶された測位能力を含むロケーションサービス要求をLMF270-1に送る。測位セッション中またはその後のある時点において、UE204のLMFは、LMF270-1からLMF270-2に変更される。したがって、AMF264は、UE204の記憶された測位能力を含むロケーションサービス要求をLMF270-2に送る。
【0143】
[0151] ネットワーク中にUE能力情報を記憶するための第4の技法として、能力に対する変更のみが、後続の能力報告中で報告される。第1のオプションとして、UEは、記憶されることが許可されない測位能力を含む従来の能力報告(すなわち、UEの現在の、または瞬間的な/可変の測位能力を含む能力報告)を送ることができる。その後、ネットワーク中に記憶されるべき測位能力(非可変能力)について、UEは、報告された能力の値と記憶されるべき能力の値との間の差分値(differential value)を送ることができる。一態様では、UEは、特徴グループごとにこれらのデルタ値を報告することができる。
【0144】
[0152] 第2のオプションとして、UEは、ネットワーク中に記憶されることが許可された測位能力(すなわち、非可変能力)を含む従来の能力報告を送ることができる。これらは、その現在の、または瞬間的な/可変の能力よりも保守的であり得る、UEの長期能力である。その後、測位セッションのために使用されるべき測位能力について、UEは、報告された能力の値と測位のために使用されるべき(可変)能力の値との間の差分値を送ることができる。一態様では、UEは、特徴グループごとにこれらのデルタ値を報告することができる。
【0145】
[0153]
図9は、本開示の態様による、ワイヤレス通信の例示的な方法900を示す。一態様では、方法900は、UE(たとえば、本明細書で説明されるUEのいずれか)によって実行され得る。
【0146】
[0154] 910において、UEは、
図5の520、
図6の610、
図7の710におけるように、1つまたは複数の測位能力報告をロケーションサーバ(たとえば、LMF470、LMF770など)に送信する。1つまたは複数の測位能力報告は、測位能力パラメータのセットの値の第1のセットと、測位能力パラメータのセットの値の第2のセットとを含み得、ここにおいて、値の第1のセットは、測位能力パラメータのセットによって表されるUEの可変測位能力(たとえば、ネットワークが記憶することを許可されない能力、レガシー能力、現在の能力、または単一の測位セッションについての能力)を示し、値の第2のセットは、測位能力パラメータのセットによって表されるUEの非可変測位能力を示す。一態様では、動作910は、1つまたは複数のWWANトランシーバ310、1つまたは複数のプロセッサ332、メモリ340、および/または測位構成要素342によって実施され得、それらのいずれかまたはすべては、この動作を実施するための手段と見なされ得る。
【0147】
[0155]
図10は、本開示の態様による、ワイヤレス通信の例示的な方法1000を示す。一態様では、方法1000は、ネットワークエンティティ(たとえば、基地局、AMF、LMFなど)によって実行され得る。
【0148】
[0156] 1010において、ネットワークエンティティは、
図5の520、
図6の610、
図7の710におけるように、UE(たとえば、本明細書で説明されるUEのいずれか)から1つまたは複数の測位能力報告を受信する。1つまたは複数の測位能力報告は、測位能力パラメータのセットの値の第1のセットと、測位能力パラメータのセットの値の第2のセットとを含み得、ここにおいて、値の第1のセットは、測位能力パラメータのセットによって表されるUEの可変測位能力を示し、値の第2のセットは、測位能力パラメータのセットによって表されるUEの非可変測位能力を示す。一態様では、ネットワークエンティティが基地局である場合、動作1010は、1つもしくは複数のWWANトランシーバ350、1つもしくは複数の短距離ワイヤレストランシーバ360、1つもしくは複数のプロセッサ384、メモリ386、および/または測位構成要素388によって実行され得、それらのいずれかまたはすべては、この動作を実行するための手段と見なされ得る。代替的に、動作1010は、1つもしくは複数のネットワークインターフェース390、1つもしくは複数のプロセッサ394、メモリ396、および/または測位構成要素398によって実施され得、それらのいずれかまたはすべては、この動作を実施するための手段と見なされ得る。
【0149】
[0157]
図11は、本開示の態様による、ワイヤレス通信の例示的な方法1100を示す。一態様では、方法1100は、第1のネットワークエンティティ(たとえば、基地局、AMF、LMFなど)によって実行され得る。
【0150】
[0158] 1110において、第1のネットワークエンティティは、UE(たとえば、本明細書で説明されるUEのいずれか)から1つまたは複数の測位能力報告を受信し、1つまたは複数の測位能力報告は、測位能力パラメータのセットについての値のセットを含み、ここにおいて、値のセットは、UEに関与する後続の測位セッションの間に非可変である。一態様では、第1のネットワークエンティティが基地局である場合、動作1110は、1つもしくは複数のWWANトランシーバ350、1つもしくは複数の短距離ワイヤレストランシーバ360、1つもしくは複数のプロセッサ384、メモリ386、および/または測位構成要素388によって実行され得、それらのいずれかまたはすべては、この動作を実行するための手段と見なされ得る。代替的に、動作1110は、1つもしくは複数のネットワークインターフェース390、1つもしくは複数のプロセッサ394、メモリ396、および/または測位構成要素398によって実施され得、それらのいずれかまたはすべては、この動作を実施するための手段と見なされ得る。
【0151】
[0159] 1120において、第1のネットワークエンティティは、第2のネットワークエンティティがUEに関与する後続の測位セッションのために値のセットを記憶することを可能にするために、1つまたは複数の能力転送メッセージを介して第2のネットワークエンティティ(たとえば、基地局、AMF、LMFなど)に値のセットを送信する。一態様では、第1のネットワークエンティティが基地局である場合、動作1120は、1つもしくは複数のWWANトランシーバ350、1つもしくは複数の短距離ワイヤレストランシーバ360、1つもしくは複数のプロセッサ384、メモリ386、および/または測位構成要素388によって実行され得、それらのいずれかまたはすべては、この動作を実行するための手段と見なされ得る。代替的に、動作1120は、1つもしくは複数のネットワークインターフェース390、1つもしくは複数のプロセッサ394、メモリ396、および/または測位構成要素398によって実施され得、それらのいずれかまたはすべては、この動作を実施するための手段と見なされ得る。
【0152】
[0160]
図12は、本開示の態様による、ワイヤレス通信の例示的な方法1200を示す。一態様では、方法1200は、第2のネットワークエンティティ(たとえば、基地局、AMF、LMFなど)によって実行され得る。
【0153】
[0161] 1210において、第2のネットワークエンティティは、第1のネットワークエンティティ(たとえば、基地局、AMF、LMFなど)から、1つまたは複数の能力転送メッセージを介して、ユーザ機器(UE)の1つまたは複数の測位能力報告からの測位能力パラメータのセットについての値のセットを受信し、ここにおいて、値のセットは、UEに関与する後続の測位セッションの間に非可変である。一態様では、第2のネットワークエンティティが基地局である場合、動作1210は、1つもしくは複数のWWANトランシーバ350、1つもしくは複数の短距離ワイヤレストランシーバ360、1つもしくは複数のプロセッサ384、メモリ386、および/または測位構成要素388によって実行され得、それらのいずれかまたはすべては、この動作を実行するための手段と見なされ得る。代替的に、動作1210は、1つもしくは複数のネットワークインターフェース390、1つもしくは複数のプロセッサ394、メモリ396、および/または測位構成要素398によって実施され得、それらのいずれかまたはすべては、この動作を実施するための手段と見なされ得る。
【0154】
[0162]
図13は、本開示の態様による、ワイヤレス通信の例示的な方法1300を示す。一態様では、方法1300はUE(たとえば、本明細書で説明されるUEのいずれか)によって実行され得る。
【0155】
[0163] 1310において、UEは、
図5の520、
図6の610、
図7の710におけるように、1つまたは複数の測位能力報告をロケーションサーバ(たとえば、LMF470、LMF770など)に送信する。1つまたは複数の測位能力報告は、測位能力パラメータのセットについての値のセットと、後続の測位セッションのためにネットワークエンティティによって記憶されるべき値のセットと、少なくとも1つの時間タグ、少なくとも1つの満了タイマー、またはその両方に関連付けられる値のセットとを含み得る。一態様では、動作1110は、1つもしくは複数のWWANトランシーバ310、1つもしくは複数の短距離ワイヤレストランシーバ320、1つもしくは複数のプロセッサ332、メモリ340、および/または測位構成要素342によって実行され得、それらのいずれかまたはすべては、この動作を実行するための手段と見なされ得る。
【0156】
[0164]
図14は、本開示の態様による、ワイヤレス通信の例示的な方法1400を示す。一態様では、方法1400は、ネットワークエンティティ(たとえば、基地局、AMF、LMFなど)によって実行され得る。
【0157】
[0165] 1410において、ネットワークエンティティは、
図5の520、
図6の610、
図7の710におけるように、UE(たとえば、本明細書で説明されるUEのいずれか)から1つまたは複数の測位能力報告を受信する。1つまたは複数の測位能力報告は、測位能力パラメータのセットについての値のセットと、後続の測位セッションのためにネットワークエンティティによって記憶されるべき値のセットと、少なくとも1つの時間タグ、少なくとも1つの満了タイマー、またはその両方に関連する値のセットとを含み得る。一態様では、ネットワークエンティティが基地局である場合、動作1010は、1つもしくは複数のWWANトランシーバ350、1つもしくは複数の短距離ワイヤレストランシーバ360、1つもしくは複数のプロセッサ384、メモリ386、および/または測位構成要素388によって実行され得、それらのいずれかまたはすべては、この動作を実行するための手段と見なされ得る。代替的に、動作1010は、1つもしくは複数のネットワークインターフェース390、1つもしくは複数のプロセッサ394、メモリ396、および/または測位構成要素398によって実施され得、それらのいずれかまたはすべては、この動作を実施するための手段と見なされ得る。
【0158】
[0166] 諒解されるように、方法900~1400の技術的利点は、UEが時間にわたってその測位能力を適応させるためのフレキシビリティを維持することを可能にしながらの、(UEの能力パラメータのネットワーク記憶による)測位レイテンシの低減である。
【0159】
[0167] 上記の詳細な説明では、異なる特徴が例にまとめられていることがわかる。開示のこの様式は、例示的な条項が、各条項において明示的に述べられるものよりも多くの特徴を有するという意図として理解されるべきではない。むしろ、本開示の様々な態様は、開示される個々の例示的な条項のすべての特徴よりも少数を含み得る。したがって、以下の条項は、本明細書に組み込まれると見なされるべきであり、各条項はそれ自体によって別個の例として存在することができる。各従属条項は、条項において、他の条項のうちの1つとの特定の組合せを指すことができるが、その従属条項の(1つまたは複数の)態様は、特定の組合せに限定されない。他の例示的な条項が、任意の他の従属条項または独立条項の主題との(1つまたは複数の)従属条項態様の組合せ、あるいは他の従属および独立条項との任意の特徴の組合せをも含むことができることが諒解されよう。本明細書で開示される様々な態様は、特定の組合せ(たとえば、要素を電気絶縁体と電気導体の両方として定義することなど、矛盾する態様)が意図されないことが明示的に表されるかまたは容易に推論され得ない限り、これらの組合せを明確に含む。さらに、条項の態様が任意の他の独立条項に含まれ得ることが、その条項がその独立条項に直接従属していない場合でも、同じく意図される。
【0160】
[0168] 実装例が、以下の番号付けされた条項に記載される。
【0161】
[0169] 条項1.ユーザ機器(UE)によって実行されるワイヤレス通信の方法であって、1つまたは複数の測位能力報告をロケーションサーバに送信することを備え、1つまたは複数の測位能力報告は、測位能力パラメータのセットについての値の第1のセットと、測位能力パラメータのセットについての値の第2のセットとを含み、ここにおいて、値の第1のセットは、測位能力パラメータのセットによって表されるUEの第1の測位能力を示し、値の第2のセットは、後続の測位セッションのためにネットワークエンティティによって記憶されるべき、測位能力パラメータのセットによって表されるUEの測位能力を示す、方法。
【0162】
[0170] 条項2.ロケーションサーバから測位能力要求(positioning capability request)を受信することをさらに備え、測位能力要求は測位能力パラメータのセットを示す、条項1に記載の方法。
【0163】
[0171] 条項3.測位能力要求は、測位能力パラメータのセットの値がネットワークエンティティによって記憶されることを示すフラグを含む、条項2に記載の方法。
【0164】
[0172] 条項4.UEは、フラグを含む測位能力要求に応答して、値の第1および第2のセットを含む1つまたは複数の測位能力報告を送信する、条項3に記載の方法。
【0165】
[0173] 条項5.1つまたは複数の測位能力報告は、値の第2のセットが、後続の測位セッションのためにネットワークエンティティによって記憶されるべき、測位能力パラメータのセットによって表されるUEの測位能力を示すことを示すフラグを含む、条項1から4のいずれかに記載の方法。
【0166】
[0174] 条項6.値の第2のセットは、測位能力パラメータのセットについての値のサブセット(a subset of values)である、条項1から5のいずれかに記載の方法。
【0167】
[0175] 条項7.値のサブセットの各値は、値が後続の測位セッションのためにネットワークエンティティによって記憶されるべきであることを示すフラグに関連付けられる、条項6に記載の方法。
【0168】
[0176] 条項8.値の第1のセットは、測位能力パラメータのセットについての値のサブセットの値の異なるセットである、条項6または7に記載の方法。
【0169】
[0177] 条項9.測位能力のセットの1つまたは複数の能力はバイナリ能力である、条項1から8のいずれかに記載の方法。
【0170】
[0178] 条項10.値の第1のセットおよび値の第2のセットは各々、1つまたは複数の能力について異なる値を含む、条項9に記載の方法。
【0171】
[0179] 条項11.値の第1のセットおよび値の第2のセットは各々、1つまたは複数の能力について同じ値を含む、条項9に記載の方法。
【0172】
[0180] 条項12.値の第1のセットは、UEが限られた時間(a limited time)の間にのみ提供することが可能である測位能力を表し、値の第2のセットは、UEが常に提供することが可能である測位能力を表す、条項1から11のいずれかに記載の方法。
【0173】
[0181] 条項13.値の第2のセットは、値の第1のセットに対する差分値である、条項1から12のいずれかに記載の方法。
【0174】
[0182] 条項14.値の第1のセットは、値の第2のセットに対する差分値である、条項1から12のいずれかに記載の方法。
【0175】
[0183] 条項15.ネットワークエンティティは、アクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)である、条項1から14のいずれかに記載の方法。
【0176】
[0184] 条項16.ネットワークエンティティによって実行されるワイヤレス通信の方法であって、ユーザ機器(UE)から1つまたは複数の測位能力報告を受信することを備え、1つまたは複数の測位能力報告は、測位能力パラメータのセットについての値の第1のセットと、測位能力パラメータのセットについての値の第2のセットとを含み、ここにおいて、値の第1のセットは、測位能力パラメータのセットによって表されるUEの第1の測位能力を示し、値の第2のセットは、後続の測位セッションのためにネットワークエンティティによって記憶されるべき、測位能力パラメータのセットによって表されるUEの測位能力を示す、方法。
【0177】
[0185] 条項17.ネットワークエンティティはロケーションサーバであり、方法は、UEに測位能力要求を送信することをさらに備え、測位能力要求は、測位能力パラメータのセットを示す、条項16に記載の方法。
【0178】
[0186] 条項18.測位能力要求は、測位能力パラメータのセットの値がネットワークエンティティによって記憶されることを示すフラグを含む、条項17に記載の方法。
【0179】
[0187] 条項19.1つまたは複数の測位能力報告は、値の第2のセットが、後続の測位セッションのためにネットワークエンティティによって記憶されるべき、測位能力パラメータのセットによって表されるUEの測位能力を示すことを示すフラグを含む、条項16から18のいずれかに記載の方法。
【0180】
[0188] 条項20.値の第2のセットは、測位能力パラメータのセットについての値のサブセットである、条項16から19のいずれかに記載の方法。
【0181】
[0189] 条項21.値のサブセットの各値は、値が後続の測位セッションのためにネットワークエンティティによって記憶されるべきであることを示すフラグに関連付けられる、条項20に記載の方法。
【0182】
[0190] 条項22.値の第1のセットは、測位能力パラメータのセットについての値のサブセットの値の異なるセットである、条項20または21に記載の方法。
【0183】
[0191] 条項23.測位能力のセットの1つまたは複数の能力はバイナリ能力である、条項20から22のいずれかに記載の方法。
【0184】
[0192] 条項24.値の第1のセットおよび値の第2のセットは各々、1つまたは複数の能力について異なる値を含む、条項23に記載の方法。
【0185】
[0193] 条項25.値の第1のセットおよび値の第2のセットは各々、1つまたは複数の能力について同じ値を含む、条項23に記載の方法。
【0186】
[0194] 条項26.値の第1のセットは、UEが限られた時間の間にのみ提供することが可能である測位能力を表し、値の第2のセットは、UEが常に提供することが可能である測位能力を表す、条項16から25のいずれかに記載の方法。
【0187】
[0195] 条項27.値の第2のセットは、値の第1のセットに対する差分値である、条項16から26のいずれかに記載の方法。
【0188】
[0196] 条項28.値の第1のセットは、値の第2のセットに対する差分値である、条項16から26のいずれかに記載の方法。
【0189】
[0197] 条項29.ネットワークエンティティは、アクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)である、条項16から28のいずれかに記載の方法。
【0190】
[0198] 条項30.ユーザ機器(UE)によって実行されるワイヤレス通信の方法であって、1つまたは複数の測位能力報告をロケーションサーバに送信することを備え、1つまたは複数の測位能力報告は、測位能力パラメータのセットについての値のセットを含み、ここにおいて、値のセットは、後続の測位セッションのためにネットワークエンティティによって記憶されるべきであり、値のセットは、少なくとも1つの時間タグ、少なくとも1つの満了タイマー、またはその両方に関連付けられる、方法。
【0191】
[0199] 条項31.少なくとも1つの時間タグは、1つまたは複数の測位能力報告の連続番号を表す少なくとも1つのインデックスである、条項30に記載の方法。
【0192】
[0200] 条項32.少なくとも1つのインデックスは、各後続の測位能力報告送信とともに増分する、条項31に記載の方法。
【0193】
[0201] 条項33.少なくとも1つのインデックスは、最大値に達するとゼロに戻る、条項32に記載の方法。
【0194】
[0202] 条項34.少なくとも1つの時間タグは、タイムスタンプである、条項30に記載の方法。
【0195】
[0203] 条項35.少なくとも1つの満了タイマーは、値のセットが有効である時間期間を示す、条項30から34のいずれかに記載の方法。
【0196】
[0204] 条項36.少なくとも1つの時間タグ、少なくとも1つの満了タイマー、またはその両方は、値のセットの各値についての時間タグ、満了タイマー、またはその両方を備える、条項30から35のいずれかに記載の方法。
【0197】
[0205] 条項37.値のセットは、測位能力パラメータのセットについての値の複数のグループを備え、少なくとも1つの時間タグ、少なくとも1つの満了タイマー、またはその両方は、値の複数のグループの値の各グループについての時間タグ、満了タイマー、またはその両方を備える、条項30から36のいずれかに記載の方法。
【0198】
[0206] 条項38.ネットワークエンティティは、アクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)である、条項30から37のいずれかに記載の方法。
【0199】
[0207] 条項39.ロケーションサーバから測位能力要求を受信することをさらに備え、測位能力要求は測位能力パラメータのセットを示す、条項30から38のいずれかに記載の方法。
【0200】
[0208] 条項40.ネットワークエンティティによって実行されるワイヤレス通信の方法であって、ユーザ機器(UE)から1つまたは複数の測位能力報告を受信することを備え、1つまたは複数の測位能力報告は、測位能力パラメータのセットについての値のセットを含み、ここにおいて、値のセットは、後続の測位セッションのためにネットワークエンティティによって記憶されるべきであり、値のセットは、少なくとも1つの時間タグ、少なくとも1つの満了タイマー、またはその両方に関連付けられる、方法。
【0201】
[0209] 条項41.少なくとも1つの時間タグは、1つまたは複数の測位能力報告の連続番号を表す少なくとも1つのインデックスである、条項40に記載の方法。
【0202】
[0210] 条項42.少なくとも1つのインデックスは、各後続の測位能力報告送信とともに増分する、条項41に記載の方法。
【0203】
[0211] 条項43.少なくとも1つのインデックスは、最大値に達するとゼロに戻る、条項42に記載の方法。
【0204】
[0212] 条項44.少なくとも1つの時間タグは、タイムスタンプである、条項40に記載の方法。
【0205】
[0213] 条項45.少なくとも1つの満了タイマーは、値のセットが有効である時間期間を示す、条項40から44のいずれかに記載の方法。
【0206】
[0214] 条項46.少なくとも1つの時間タグ、少なくとも1つの満了タイマー、またはその両方は、値のセットの各値についての時間タグ、満了タイマー、またはその両方を備える、条項40から45のいずれかに記載の方法。
【0207】
[0215] 条項47.値のセットは、測位能力パラメータのセットについての値の複数のグループを備え、少なくとも1つの時間タグ、少なくとも1つの満了タイマー、またはその両方は、値の複数のグループの値の各グループについての時間タグ、満了タイマー、またはその両方を備える、条項40から46のいずれかに記載の方法。
【0208】
[0216] 条項48.ネットワークエンティティは、アクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)である、条項40から47のいずれかに記載の方法。
【0209】
[0217] 条項49.少なくとも1つの満了タイマーが満了すると、測位能力パラメータのセットの値のセットを破棄することをさらに備える、条項40から48のいずれかに記載の方法。
【0210】
[0218] 条項50.少なくとも1つの満了タイマーの満了に応答して、UEに測位能力要求を送信することをさらに備え、測位能力要求は、測位能力パラメータのセットを示す、条項49に記載の方法。
【0211】
[0219] 条項51.第1のネットワークエンティティによって実行されるワイヤレス通信の方法であって、ユーザ機器(UE)から1つまたは複数の測位能力報告を受信することと、1つまたは複数の測位能力報告は、測位能力パラメータのセットについての値のセットを含み、ここにおいて、値のセットは、後続の測位セッションのために記憶されるべきである、1つまたは複数の能力転送メッセージを介して第2のネットワークエンティティに値のセットを送信することとを備える、方法。
【0212】
[0220] 条項52.第1のネットワークエンティティは、アクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)である、条項51に記載の方法。
【0213】
[0221] 条項53.第2のネットワークエンティティは、第1のロケーションサーバ(first location server)である、条項52に記載の方法。
【0214】
[0222] 条項54.UEがUEのモビリティにより第1のロケーションサーバから第2のロケーションサーバ(second location server)に切り替えることに基づいて、1つまたは複数の能力転送メッセージを介して第2のロケーションサーバに値のセットを送信することをさらに備える、条項53に記載の方法。
【0215】
[0223] 条項55.第1のネットワークエンティティは、第1の基地局、第1のAMF、または第1のロケーション管理機能(LMF)であり、第2のネットワークエンティティは、第2の基地局、第2のAMF、または第2のLMFである、条項51に記載の方法。
【0216】
[0224] 条項56.メモリと、メモリに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサとを備える装置であって、メモリおよび少なくとも1つのプロセッサは、条項1から55のいずれかに記載の方法を実行するように構成される、装置。
【0217】
[0225] 条項57.条項1から55のいずれかに記載の方法を実行するための手段を備える装置。
【0218】
[0226] 条項58.コンピュータ実行可能命令を記憶する非一時的コンピュータ可読媒体であって、コンピュータ実行可能は、コンピュータまたはプロセッサに、条項1から55のいずれかに記載の方法を実行させるための少なくとも1つの命令を含む、非一時的コンピュータ可読媒体。
【0219】
[0227] 追加の実装例が、以下の番号付けされた条項において説明される。
【0220】
[0228] 条項1.ユーザ機器(UE)によって実行されるワイヤレス通信の方法であって、本方法は、1つまたは複数の測位能力報告をロケーションサーバに送信することを備え、1つまたは複数の測位能力報告は、測位能力パラメータのセットについての値の第1のセットと、測位能力パラメータのセットについての値の第2のセットとを含み、ここにおいて、値の第1のセットは、測位能力パラメータのセットによって表されるUEの可変測位能力を示し、値の第2のセットは、測位能力パラメータのセットによって表されるUEの非可変測位能力を示す。
【0221】
[0229] 条項2.ロケーションサーバから測位能力要求を受信することをさらに備え、測位能力要求は測位能力パラメータのセットを示す、条項1に記載の方法。
【0222】
[0230] 条項3.測位能力要求は、測位能力パラメータのセットの値がネットワークエンティティによって記憶されることを示すフラグを含む、条項2に記載の方法。
【0223】
[0231] 条項4.値の第1のセットと値の第2のセットとを含む1つまたは複数の測位能力報告は、フラグを含む測位能力要求に応答して送信される、条項3に記載の方法。
【0224】
[0232] 条項5.1つまたは複数の測位能力報告は、値の第2のセットが、後続の測位セッションのためにネットワークエンティティによって記憶されるべき、測位能力パラメータのセットによって表されるUEの測位能力を示すことを示すフラグを含む、条項1から4のいずれかに記載の方法。
【0225】
[0233] 条項6.値の第2のセットは、測位能力パラメータのセットについての値のサブセットである、条項1から5のいずれかに記載の方法。
【0226】
[0234] 条項7.値のサブセットの各値は、値が後続の測位セッションのためにネットワークエンティティによって記憶されるべきであることを示すフラグに関連付けられる、条項6に記載の方法。
【0227】
[0235] 条項8.値の第1のセットは、測位能力パラメータのセットについての値のサブセットの値の異なるセットである、条項6または7に記載の方法。
【0228】
[0236] 条項9.可変測位能力は、UEが限られた時間の間にのみ提供することが可能である測位能力であり、非可変測位能力は、UEが常に提供することが可能である測位能力である、条項1から8のいずれかに記載の方法。
【0229】
[0237] 条項10.値の第2のセットが、値の第1のセットに対する差分値であるか、または、値の第1のセットが、値の第2のセットに対する差分値である、条項1から9のいずれかに記載の方法。
【0230】
[0238] 条項11.測位能力パラメータのセットによって表されるUEの非可変測位能力は、アクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)によって記憶されるべきである、条項1から10のいずれかに記載の方法。
【0231】
[0239] 条項12.ネットワークエンティティによって実行されるワイヤレス通信の方法であって、本方法は、ユーザ機器(UE)から1つまたは複数の測位能力報告を受信することを備え、1つまたは複数の測位能力報告は、測位能力パラメータのセットについての値の第1のセットと、測位能力パラメータのセットについての値の第2のセットとを含み、ここにおいて、値の第1のセットは、測位能力パラメータのセットによって表されるUEの可変測位能力を示し、値の第2のセットは、測位能力パラメータのセットによって表されるUEの非可変測位能力を示す、方法。
【0232】
[0240] 条項13.ネットワークエンティティはロケーションサーバであり、方法は、UEに測位能力要求を送信することをさらに備え、測位能力要求は、測位能力パラメータのセットを示す、条項12に記載の方法。
【0233】
[0241] 条項14.測位能力要求は、測位能力パラメータのセットの値が第2のネットワークエンティティによって記憶されることを示すフラグを含む、条項13に記載の方法。
【0234】
[0242] 条項15.1つまたは複数の測位能力報告は、値の第2のセットが、後続の測位セッションのために第2のネットワークエンティティによって記憶されるべき、測位能力パラメータのセットによって表されるUEの測位能力を示すことを示すフラグを含む、条項12から14のいずれかに記載の方法。
【0235】
[0243] 条項16.値の第2のセットは、測位能力パラメータのセットについての値のサブセットである、条項12から15のいずれかに記載の方法。
【0236】
[0244] 条項17.値のサブセットの各値は、値が後続の測位セッションのために第2のネットワークエンティティによって記憶されるべきであることを示すフラグに関連付けられる、条項16に記載の方法。
【0237】
[0245] 条項18.値の第1のセットは、測位能力パラメータのセットについての値のサブセットの値の異なるセットである、条項16または17に記載の方法。
【0238】
[0246] 条項19.可変測位能力は、UEが限られた時間の間にのみ提供することが可能である測位能力であり、非可変測位能力は、UEが常に提供することが可能である測位能力を表す、条項12から18のいずれかに記載の方法。
【0239】
[0247] 条項20.値の第2のセットが、値の第1のセットに対する差分値であるか、または、値の第1のセットが、値の第2のセットに対する差分値である、条項12から19のいずれかに記載の方法。
【0240】
[0248] 条項21.測位能力パラメータのセットによって表されるUEの非可変測位能力は、アクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)によって記憶されるべきである、条項12から20のいずれかに記載の方法。
【0241】
[0249] 条項22.第1のネットワークエンティティによって実行されるワイヤレス通信の方法であって、ユーザ機器(UE)から1つまたは複数の測位能力報告を受信することと、1つまたは複数の測位能力報告は、測位能力パラメータのセットについての値のセットを含み、ここにおいて、値のセットは、UEに関与する後続の測位セッションの間に非可変である、第2のネットワークエンティティがUEに関与する後続の測位セッションのために値のセットを記憶することを可能にするために、1つまたは複数の能力転送メッセージを介して第2のネットワークエンティティに値のセットを送信することとを備える、方法。
【0242】
[0250] 条項23.第1のネットワークエンティティは、アクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)であり、第2のネットワークエンティティは、第1のロケーションサーバである、条項22に記載の方法。
【0243】
[0251] 条項24.UEがUEのモビリティにより第1のロケーションサーバから第2のロケーションサーバに切り替えることに基づいて、1つまたは複数の能力転送メッセージを介して第2のロケーションサーバに値のセットを送信することをさらに備える、条項23に記載の方法。
【0244】
[0252] 条項25.第1のネットワークエンティティは、ロケーション管理機能(LMF)であり、第2のネットワークエンティティは、AMFである、条項22に記載の方法。
【0245】
[0253] 条項26.第2のネットワークエンティティによって実行されるワイヤレス通信の方法であって、本方法は、第1のネットワークエンティティから、1つまたは複数の能力転送メッセージを介して、ユーザ機器(UE)の1つまたは複数の測位能力報告からの測位能力パラメータのセットについての値のセットを受信することを備え、ここにおいて、値のセットは、UEに関与する後続の測位セッションの間に非可変である、方法。
【0246】
[0254] 条項27.第1のネットワークエンティティは、ロケーション管理機能(LMF)であり、第2のネットワークエンティティは、アクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)である、条項26に記載の方法。
【0247】
[0255] 条項28.ユーザ機器(UE)であって、メモリと、少なくとも1つのトランシーバと、メモリおよび少なくとも1つのトランシーバに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサとを備え、少なくとも1つのプロセッサは、少なくとも1つのトランシーバを介して、1つまたは複数の測位能力報告をロケーションサーバに送信するように構成され、1つまたは複数の測位能力報告は、測位能力パラメータのセットについての値の第1のセットと、測位能力パラメータのセットについての値の第2のセットとを含み、ここにおいて、値の第1のセットは、測位能力パラメータのセットによって表されるUEの可変測位能力を示し、値の第2のセットは、測位能力パラメータのセットによって表されるUEの非可変測位能力を示す、ユーザ機器(UE)。
【0248】
[0256] 条項29.少なくとも1つのプロセッサは、少なくとも1つのトランシーバを介して、ロケーションサーバから測位能力要求を受信するようにさらに構成され、測位能力要求は、測位能力パラメータのセットを示す、条項28に記載のUE。
【0249】
[0257] 条項30.測位能力要求は、測位能力パラメータのセットの値がネットワークエンティティによって記憶されることを示すフラグを含む、条項29に記載のUE。
【0250】
[0258] 条項31.値の第1のセットと値の第2のセットとを含む1つまたは複数の測位能力報告は、フラグを含む測位能力要求に応答して送信される、条項30に記載のUE。
【0251】
[0259] 条項32.1つまたは複数の測位能力報告は、値の第2のセットが、後続の測位セッションのためにネットワークエンティティによって記憶されるべき、測位能力パラメータのセットによって表されるUEの測位能力を示すことを示すフラグを含む、条項28から31のいずれかに記載のUE。
【0252】
[0260] 条項33.値の第2のセットは、測位能力パラメータのセットについての値のサブセットである、条項28から32のいずれかに記載のUE。
【0253】
[0261] 条項34.値のサブセットの各値は、値が後続の測位セッションのためにネットワークエンティティによって記憶されるべきであることを示すフラグに関連付けられる、条項33に記載のUE。
【0254】
[0262] 条項35.値の第1のセットは、測位能力パラメータのセットについての値のサブセットの値の異なるセットである、条項33または34に記載のUE。
【0255】
[0263] 条項36.可変測位能力は、UEが限られた時間の間にのみ提供することが可能である測位能力であり、非可変測位能力は、UEが常に提供することが可能である測位能力である、条項28から35のいずれかに記載のUE。
【0256】
[0264] 条項37.値の第2のセットが、値の第1のセットに対する差分値であるか、または、値の第1のセットが、値の第2のセットに対する差分値である、条項28から36のいずれかに記載のUE。
【0257】
[0265] 条項38.測位能力パラメータのセットによって表されるUEの非可変測位能力は、アクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)によって記憶されるべきである、条項28から37のいずれかに記載のUE。
【0258】
[0266] 条項39.ネットワークエンティティであって、メモリと、少なくとも1つのトランシーバと、メモリおよび少なくとも1つのトランシーバに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサとを備え、少なくとも1つのプロセッサは、少なくとも1つのトランシーバを介して、ユーザ機器(UE)から1つまたは複数の測位能力報告を受信するように構成され、1つまたは複数の測位能力報告は、測位能力パラメータのセットについての値の第1のセットと、測位能力パラメータのセットについての値の第2のセットとを含み、ここにおいて、値の第1のセットは、測位能力パラメータのセットによって表されるUEの可変測位能力を示し、値の第2のセットは、測位能力パラメータのセットによって表されるUEの非可変測位能力を示す、ネットワークエンティティ。
【0259】
[0267] 条項40.ネットワークエンティティは、ロケーションサーバであり、少なくとも1つのプロセッサは、少なくとも1つのトランシーバを介して、UEに測位能力要求を送信するようにさらに構成され、測位能力要求は測位能力パラメータのセットを示す、条項39に記載のネットワークエンティティ。
【0260】
[0268] 条項41.測位能力要求は、測位能力パラメータのセットの値が第2のネットワークエンティティによって記憶されることを示すフラグを含む、条項40に記載のネットワークエンティティ。
【0261】
[0269] 条項42.1つまたは複数の測位能力報告は、値の第2のセットが、後続の測位セッションのために第2のネットワークエンティティによって記憶されるべき、測位能力パラメータのセットによって表されるUEの測位能力を示すことを示すフラグを含む、条項39から41のいずれかに記載のネットワークエンティティ。
【0262】
[0270] 条項43.値の第2のセットは、測位能力パラメータのセットについての値のサブセットである、条項39から42のいずれかに記載のネットワークエンティティ。
【0263】
[0271] 条項44.値のサブセットの各値は、値が後続の測位セッションのために第2のネットワークエンティティによって記憶されるべきであることを示すフラグに関連付けられる、条項43に記載のネットワークエンティティ。
【0264】
[0272] 条項45.値の第1のセットは、測位能力パラメータのセットについての値のサブセットの値の異なるセットである、条項43または44に記載のネットワークエンティティ。
【0265】
[0273] 条項46.可変測位能力は、UEが限られた時間の間にのみ提供することが可能である測位能力であり、非可変測位能力は、UEが常に提供することが可能である測位能力を表す、条項39から45のいずれかに記載のネットワークエンティティ。
【0266】
[0274] 条項47.値の第2のセットが、値の第1のセットに対する差分値であるか、または、値の第1のセットが、値の第2のセットに対する差分値である、条項39から46のいずれかに記載のネットワークエンティティ。
【0267】
[0275] 条項48.測位能力パラメータのセットによって表されるUEの非可変測位能力は、アクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)によって記憶されるべきである、条項39から47のいずれかに記載のネットワークエンティティ。
【0268】
[0276] 条項49.第1のネットワークエンティティであって、メモリと、少なくとも1つのトランシーバと、メモリおよび少なくとも1つのトランシーバに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサとを備え、少なくとも1つのプロセッサは、少なくとも1つのトランシーバを介して、ユーザ機器(UE)から1つまたは複数の測位能力報告を受信することと、1つまたは複数の測位能力報告は、測位能力パラメータのセットについての値のセットを含み、ここにおいて、値のセットは、UEに関与する後続の測位セッションの間に非可変である、第2のネットワークエンティティがUEに関与する後続の測位セッションのために値のセットを記憶することを可能にするために、少なくとも1つのトランシーバを介して、1つまたは複数の能力転送メッセージを介して第2のネットワークエンティティに値のセットを送信することとを行うように構成される、第1のネットワークエンティティ。
【0269】
[0277] 条項50.第1のネットワークエンティティは、アクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)であり、第2のネットワークエンティティは、第1のロケーションサーバである、条項49に記載の第1のネットワークエンティティ。
【0270】
[0278] 条項51.少なくとも1つのプロセッサは、UEがUEのモビリティにより第1のロケーションサーバから第2のロケーションサーバに切り替えることに基づいて、少なくとも1つのトランシーバを介して、1つまたは複数の能力転送メッセージを介して値のセットを第2のロケーションサーバに送信するようにさらに構成される、条項50に記載の第1のネットワークエンティティ。
【0271】
[0279] 条項52.第1のネットワークエンティティは、ロケーション管理機能(LMF)であり、第2のネットワークエンティティは、AMFである、条項49に記載の第1のネットワークエンティティ。
【0272】
[0280] 条項53.第2のネットワークエンティティであって、メモリと、少なくとも1つのトランシーバと、メモリおよび少なくとも1つのトランシーバに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサとを備え、少なくとも1つのプロセッサは、少なくとも1つのトランシーバを介して、第1のネットワークエンティティから、1つまたは複数の能力転送メッセージを介して、ユーザ機器(UE)の1つまたは複数の測位能力報告からの測位能力パラメータのセットについての値のセットを受信するように構成され、ここにおいて、値のセットは、UEに関与する後続の測位セッションの間に非可変である、第2のネットワークエンティティ。
【0273】
[0281] 条項54.第1のネットワークエンティティは、ロケーション管理機能(LMF)であり、第2のネットワークエンティティは、アクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)である、条項53に記載の第2のネットワークエンティティ。
【0274】
[0282] 条項55.ユーザ機器(UE)であって、1つまたは複数の測位能力報告をロケーションサーバに送信するための手段を備え、1つまたは複数の測位能力報告は、測位能力パラメータのセットについての値の第1のセットと、測位能力パラメータのセットについての値の第2のセットとを含み、ここにおいて、値の第1のセットは、測位能力パラメータのセットによって表されるUEの可変測位能力を示し、値の第2のセットは、測位能力パラメータのセットによって表されるUEの非可変測位能力を示す、ユーザ機器(UE)。
【0275】
[0283] 条項56.ロケーションサーバから測位能力要求を受信するための手段をさらに備え、測位能力要求は測位能力パラメータのセットを示す、条項55に記載のUE。
【0276】
[0284] 条項57.測位能力要求は、測位能力パラメータのセットの値がネットワークエンティティによって記憶されることを示すフラグを含む、条項56に記載のUE。
【0277】
[0285] 条項58.値の第1のセットと値の第2のセットとを含む1つまたは複数の測位能力報告は、フラグを含む測位能力要求に応答して送信される、条項57に記載のUE。
【0278】
[0286] 条項59.1つまたは複数の測位能力報告は、値の第2のセットが、後続の測位セッションのためにネットワークエンティティによって記憶されるべき、測位能力パラメータのセットによって表されるUEの測位能力を示すことを示すフラグを含む、条項55から58のいずれかに記載のUE。
【0279】
[0287] 条項60.値の第2のセットは、測位能力パラメータのセットについての値のサブセットである、条項55から59のいずれかに記載のUE。
【0280】
[0288] 条項61.値のサブセットの各値は、値が後続の測位セッションのためにネットワークエンティティによって記憶されるべきであることを示すフラグに関連付けられる、条項60に記載のUE。
【0281】
[0289] 条項62.値の第1のセットは、測位能力パラメータのセットについての値のサブセットの値の異なるセットである、条項60または61に記載のUE。
【0282】
[0290] 条項63.可変測位能力は、UEが限られた時間の間にのみ提供することが可能である測位能力であり、非可変測位能力は、UEが常に提供することが可能である測位能力である、条項55から62のいずれかに記載のUE。
【0283】
[0291] 条項64.値の第2のセットが、値の第1のセットに対する差分値であるか、または、値の第1のセットが、値の第2のセットに対する差分値である、条項55から63のいずれかに記載のUE。
【0284】
[0292] 条項65.測位能力パラメータのセットによって表されるUEの非可変測位能力は、アクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)によって記憶されるべきである、条項55から64のいずれかに記載のUE。
【0285】
[0293] 条項66.ネットワークエンティティであって、ユーザ機器(UE)から1つまたは複数の測位能力報告を受信するための手段を備え、1つまたは複数の測位能力報告は、測位能力パラメータのセットについての値の第1のセットと、測位能力パラメータのセットについての値の第2のセットとを含み、ここにおいて、値の第1のセットは、測位能力パラメータのセットによって表されるUEの可変測位能力を示し、値の第2のセットは、測位能力パラメータのセットによって表されるUEの非可変測位能力を示す、ネットワークエンティティ。
【0286】
[0294] 条項67.ネットワークエンティティはロケーションサーバであり、ネットワークエンティティは、UEに測位能力要求を送信するための手段をさらに備え、測位能力要求は、測位能力パラメータのセットを示す、条項66に記載のネットワークエンティティ。
【0287】
[0295] 条項68.測位能力要求は、測位能力パラメータのセットの値が第2のネットワークエンティティによって記憶されることを示すフラグを含む、条項67に記載のネットワークエンティティ。
【0288】
[0296] 条項69.1つまたは複数の測位能力報告は、値の第2のセットが、後続の測位セッションのために第2のネットワークエンティティによって記憶されるべき、測位能力パラメータのセットによって表されるUEの測位能力を示すことを示すフラグを含む、条項66から68のいずれかに記載のネットワークエンティティ。
【0289】
[0297] 条項70.値の第2のセットは、測位能力パラメータのセットについての値のサブセットである、条項66から69のいずれかに記載のネットワークエンティティ。
【0290】
[0298] 条項71.値のサブセットの各値は、値が後続の測位セッションのために第2のネットワークエンティティによって記憶されるべきであることを示すフラグに関連付けられる、条項70に記載のネットワークエンティティ。
【0291】
[0299] 条項72.値の第1のセットは、測位能力パラメータのセットについての値のサブセットの値の異なるセットである、条項70または71に記載のネットワークエンティティ。
【0292】
[0300] 条項73.可変測位能力は、UEが限られた時間の間にのみ提供することが可能である測位能力であり、非可変測位能力は、UEが常に提供することが可能である測位能力を表す、条項66から72のいずれかに記載のネットワークエンティティ。
【0293】
[0301] 条項74.値の第2のセットが、値の第1のセットに対する差分値であるか、または、値の第1のセットが、値の第2のセットに対する差分値である、条項66から73のいずれかに記載のネットワークエンティティ。
【0294】
[0302] 条項75.測位能力パラメータのセットによって表されるUEの非可変測位能力は、アクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)によって記憶されるべきである、条項66から74のいずれかに記載のネットワークエンティティ。
【0295】
[0303] 条項76.第1のネットワークエンティティであって、ユーザ機器(UE)から1つまたは複数の測位能力報告を受信するための手段と、1つまたは複数の測位能力報告は、測位能力パラメータのセットについての値のセットを含み、ここにおいて、値のセットは、UEに関与する後続の測位セッションの間に非可変である、第2のネットワークエンティティがUEに関与する後続の測位セッションのために値のセットを記憶することを可能にするために、1つまたは複数の能力転送メッセージを介して第2のネットワークエンティティに値のセットを送信するための手段とを備える、第1のネットワークエンティティ。
【0296】
[0304] 条項77.第1のネットワークエンティティは、アクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)であり、第2のネットワークエンティティは、第1のロケーションサーバである、条項76に記載の第1のネットワークエンティティ。
【0297】
[0305] 条項78.UEがUEのモビリティにより第1のロケーションサーバから第2のロケーションサーバに切り替えることに基づいて、1つまたは複数の能力転送メッセージを介して第2のロケーションサーバに値のセットを送信するための手段をさらに備える、条項77に記載の第1のネットワークエンティティ。
【0298】
[0306] 条項79.第1のネットワークエンティティは、ロケーション管理機能(LMF)であり、第2のネットワークエンティティは、AMFである、条項76に記載の第1のネットワークエンティティ。
【0299】
[0307] 条項80.第2のネットワークエンティティであって、第1のネットワークエンティティから、1つまたは複数の能力転送メッセージを介して、ユーザ機器(UE)の1つまたは複数の測位能力報告からの測位能力パラメータのセットについての値のセットを受信するための手段を備え、ここにおいて、値のセットは、UEに関与する後続の測位セッションの間に非可変である、第2のネットワークエンティティ。
【0300】
[0308] 条項81.第1のネットワークエンティティは、ロケーション管理機能(LMF)であり、第2のネットワークエンティティは、アクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)である、条項80に記載の第2のネットワークエンティティ。
【0301】
[0309] 条項82.ユーザ機器(UE)によって実行されたとき、UEに、1つまたは複数の測位能力報告をロケーションサーバに送信させるコンピュータ実行可能命令を記憶する非一時的コンピュータ可読媒体であって、1つまたは複数の測位能力報告は、測位能力パラメータのセットについての値の第1のセットと、測位能力パラメータのセットについての値の第2のセットとを含み、ここにおいて、値の第1のセットは、測位能力パラメータのセットによって表されるUEの可変測位能力を示し、値の第2のセットは、測位能力パラメータのセットによって表されるUEの非可変測位能力を示す、非一時的コンピュータ可読媒体。
【0302】
[0310] 条項83.UEによって実行されたとき、UEに、ロケーションサーバから測位能力要求を受信させるコンピュータ実行可能命令をさらに備え、測位能力要求は、測位能力パラメータのセットを示す、条項82に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【0303】
[0311] 条項84.測位能力要求は、測位能力パラメータのセットの値がネットワークエンティティによって記憶されることを示すフラグを含む、条項83に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【0304】
[0312] 条項85.値の第1のセットと値の第2のセットとを含む1つまたは複数の測位能力報告は、フラグを含む測位能力要求に応答して送信される、条項84に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【0305】
[0313] 条項86.1つまたは複数の測位能力報告は、値の第2のセットが、後続の測位セッションのためにネットワークエンティティによって記憶されるべき、測位能力パラメータのセットによって表されるUEの測位能力を示すことを示すフラグを含む、条項82から85のいずれかに記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【0306】
[0314] 条項87.値の第2のセットは、測位能力パラメータのセットについての値のサブセットである、条項82から86のいずれかに記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【0307】
[0315] 条項88.値のサブセットの各値は、値が後続の測位セッションのためにネットワークエンティティによって記憶されるべきであることを示すフラグに関連付けられる、条項87に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【0308】
[0316] 条項89.値の第1のセットは、測位能力パラメータのセットについての値のサブセットの値の異なるセットである、条項87または88に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【0309】
[0317] 条項90.可変測位能力は、UEが限られた時間の間にのみ提供することが可能である測位能力であり、非可変測位能力は、UEが常に提供することが可能である測位能力である、条項82から89のいずれかに記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【0310】
[0318] 条項91.値の第2のセットが、値の第1のセットに対する差分値であるか、または、値の第1のセットが、値の第2のセットに対する差分値である、条項82から90のいずれかに記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【0311】
[0319] 条項92.測位能力パラメータのセットによって表されるUEの非可変測位能力は、アクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)によって記憶されるべきである、条項82から91のいずれかに記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【0312】
[0320] 条項93.ネットワークエンティティによって実行されたとき、ネットワークエンティティに、ユーザ機器(UE)から1つまたは複数の測位能力報告を受信させるコンピュータ実行可能命令を記憶する非一時的コンピュータ可読媒体であって、1つまたは複数の測位能力報告は、測位能力パラメータのセットについての値の第1のセットと、測位能力パラメータのセットについての値の第2のセットとを含み、ここにおいて、値の第1のセットは、測位能力パラメータのセットによって表されるUEの可変測位能力を示し、値の第2のセットは、測位能力パラメータのセットによって表されるUEの非可変測位能力を示す、非一時的コンピュータ可読媒体。
【0313】
[0321] 条項94.ネットワークエンティティは、ロケーションサーバであり、非一時的コンピュータ可読媒体は、第1のネットワークエンティティによって実行されたとき、第1のネットワークエンティティに、測位能力要求をUEに送信させるコンピュータ実行可能命令をさらに備え、測位能力要求は、測位能力パラメータのセットを示す、条項93に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【0314】
[0322] 条項95.測位能力要求は、測位能力パラメータのセットの値が第2のネットワークエンティティによって記憶されることを示すフラグを含む、条項94に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【0315】
[0323] 条項96.1つまたは複数の測位能力報告は、値の第2のセットが、後続の測位セッションのために第2のネットワークエンティティによって記憶されるべき、測位能力パラメータのセットによって表されるUEの測位能力を示すことを示すフラグを含む、条項93から95のいずれかに記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【0316】
[0324] 条項97.値の第2のセットは、測位能力パラメータのセットについての値のサブセットである、条項93から96のいずれかに記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【0317】
[0325] 条項98.値のサブセットの各値は、値が後続の測位セッションのために第2のネットワークエンティティによって記憶されるべきであることを示すフラグに関連付けられる、条項97に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【0318】
[0326] 条項99.値の第1のセットは、測位能力パラメータのセットについての値のサブセットの値の異なるセットである、条項97または98に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【0319】
[0327] 条項100.可変測位能力は、UEが限られた時間の間にのみ提供することが可能である測位能力であり、非可変測位能力は、UEが常に提供することが可能である測位能力を表す、条項93から99のいずれかに記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【0320】
[0328] 条項101.値の第2のセットが、値の第1のセットに対する差分値であるか、または、値の第1のセットが、値の第2のセットに対する差分値である、条項93から100のいずれかに記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【0321】
[0329] 条項102.測位能力パラメータのセットによって表されるUEの非可変測位能力は、アクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)によって記憶されるべきである、条項93から101のいずれかに記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【0322】
[0330] 条項103.非一時的コンピュータ可読媒体であって、第1のネットワークエンティティによって実行されたとき、第1のネットワークエンティティに、ユーザ機器(UE)から1つまたは複数の測位能力報告を受信することと、1つまたは複数の測位能力報告は、測位能力パラメータのセットについての値のセットを含み、ここにおいて、値のセットは、UEに関与する後続の測位セッションの間に非可変である、第2のネットワークエンティティがUEに関与する後続の測位セッションのために値のセットを記憶することを可能にするために、1つまたは複数の能力転送メッセージを介して第2のネットワークエンティティに値のセットを送信することとを行わせる、コンピュータ実行可能命令を記憶する、非一時的コンピュータ可読媒体。
【0323】
[0331] 条項104.第1のネットワークエンティティは、アクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)であり、第2のネットワークエンティティは、第1のロケーションサーバである、条項103に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【0324】
[0332] 条項105.第1のネットワークエンティティによって実行されたとき、第1のネットワークエンティティに、UEがUEのモビリティにより第1のロケーションサーバから第2のロケーションサーバに切り替えることに基づいて、1つまたは複数の能力転送メッセージを介して値のセットを第2のロケーションサーバに送信させるコンピュータ実行可能命令をさらに備える、条項104に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【0325】
[0333] 条項106.第1のネットワークエンティティは、ロケーション管理機能(LMF)であり、第2のネットワークエンティティは、AMFである、条項103に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【0326】
[0334] 条項107.第2のネットワークエンティティによって実行されたとき、第2のネットワークエンティティに、第1のネットワークエンティティから、1つまたは複数の能力転送メッセージを介して、ユーザ機器(UE)の1つまたは複数の測位能力報告からの測位能力パラメータのセットについての値のセットを受信させるコンピュータ実行可能命令を記憶する非一時的コンピュータ可読媒体であって、ここにおいて、値のセットは、UEに関与する後続の測位セッションの間に非可変である、非一時的コンピュータ可読媒体。
【0327】
[0335] 条項108.第1のネットワークエンティティは、ロケーション管理機能(LMF)であり、第2のネットワークエンティティは、アクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)である、条項107に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【0328】
[0336] 情報および信号は、様々な異なる技術および技法のいずれかを使用して表され得ることを当業者は諒解されよう。たとえば、上記の説明全体にわたって言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、およびチップは、電圧、電流、電磁波、磁界または磁性粒子、光場または光学粒子、あるいはそれらの任意の組合せによって表され得る。
【0329】
[0337] さらに、本明細書で開示される態様に関して説明された様々な例示的な論理ブロック、モジュール、回路、およびアルゴリズムステップは、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、または両方の組合せとして実装され得ることを、当業者は諒解されよう。ハードウェアとソフトウェアのこの互換性を明確に示すために、様々な例示的な構成要素、ブロック、モジュール、回路、およびステップが、概してそれらの機能に関して上記で説明された。そのような機能がハードウェアとして実装されるのかソフトウェアとして実装されるのかは、特定の適用例および全体的なシステムに課される設計制約に依存する。当業者は、説明された機能を特定の適用例ごとに様々な方法で実装し得るが、そのような実装の決定は、本開示の範囲からの逸脱を生じるものと解釈されるべきではない。
【0330】
[0338] 本明細書で開示される態様に関して説明された様々な例示的な論理ブロック、モジュール、および回路は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、ASIC、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、または他のプログラマブル論理デバイス、個別ゲートまたはトランジスタ論理、個別ハードウェア構成要素、あるいは本明細書で説明される機能を実施するように設計されたそれらの任意の組合せを用いて実装または実施され得る。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであり得るが、代替として、プロセッサは、任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、または状態機械であり得る。プロセッサはまた、コンピューティングデバイスの組合せ、たとえば、DSPとマイクロプロセッサとの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携する1つまたは複数のマイクロプロセッサ、または任意の他のそのような構成として実装され得る。
【0331】
[0339] 本明細書で開示される態様に関して説明された方法、シーケンスおよび/またはアルゴリズムは、ハードウェアで直接実施されるか、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュールで実施されるか、またはその2つの組合せで実施され得る。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ(RAM)、フラッシュメモリ、読取り専用メモリ(ROM)、消去可能プログラマブルROM(EPROM)、電気的消去可能プログラマブルROM(EEPROM(登録商標))、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、CD-ROM、または当技術分野で知られている任意の他の形態の記憶媒体中に常駐し得る。例示的な記憶媒体は、プロセッサが記憶媒体から情報を読み取り、記憶媒体に情報を書き込むことができるように、プロセッサに結合される。代替として、記憶媒体はプロセッサと一体であり得る。プロセッサおよび記憶媒体はASIC中に存在し得る。ASICはユーザ端末(たとえば、UE)中に存在し得る。代替として、プロセッサおよび記憶媒体は、ユーザ端末中に個別構成要素として存在し得る。
【0332】
[0340] 1つまたは複数の例示的な態様では、説明された機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組合せで実装され得る。ソフトウェアで実装される場合、機能は、1つまたは複数の命令またはコードとしてコンピュータ可読媒体上に記憶されるか、あるいはコンピュータ可読媒体を介して送信され得る。コンピュータ可読媒体は、ある場所から別の場所へのコンピュータプログラムの転送を可能にする任意の媒体を含む、コンピュータ記憶媒体と通信媒体の両方を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体であり得る。限定ではなく例として、そのようなコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD-ROMまたは他の光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージまたは他の磁気記憶デバイス、あるいは命令またはデータ構造の形態の所望のプログラムコードを搬送または記憶するために使用され得、コンピュータによってアクセスされ得る任意の他の媒体を備えることができる。また、いかなる接続もコンピュータ可読媒体と適切に呼ばれる。たとえば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL)、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術を使用して、ウェブサイト、サーバ、または他のリモートソースから送信される場合、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイストペア、DSL、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術は媒体の定義の中に含まれる。本明細書で使用されるディスク(disk)およびディスク(disc)は、コンパクトディスク(disc)(CD)、レーザーディスク(登録商標)(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク(disk)およびBlu-ray(登録商標)ディスク(disc)を含み、ここで、ディスク(disk)は通常、データを磁気的に再生し、ディスク(disc)は、データをレーザーで光学的に再生する。上記の組合せも、コンピュータ可読媒体の範囲内に含まれるべきである。
【0333】
[0341] 上記の開示は本開示の例示的な態様を示しているが、添付の特許請求の範囲によって定義された本開示の範囲から逸脱することなく、本明細書において様々な変更および修正が行われ得ることに留意されたい。本明細書で説明された本開示の態様による方法クレームの機能、ステップおよび/またはアクションは、特定の順序で実施される必要がない。さらに、本開示の要素は、単数形で説明または請求されていることがあるが、単数形に限定することが明示的に述べられていない限り、複数形が企図される。
【国際調査報告】