(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-01-18
(54)【発明の名称】電子装置の無線接続を管理する方法及びその装置
(51)【国際特許分類】
H04W 52/02 20090101AFI20240111BHJP
H04W 4/029 20180101ALI20240111BHJP
H04W 84/10 20090101ALI20240111BHJP
【FI】
H04W52/02 130
H04W4/029
H04W84/10 110
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023539863
(86)(22)【出願日】2022-01-05
(85)【翻訳文提出日】2023-06-28
(86)【国際出願番号】 KR2022000166
(87)【国際公開番号】W WO2022154364
(87)【国際公開日】2022-07-21
(31)【優先権主張番号】10-2021-0004229
(32)【優先日】2021-01-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】503447036
【氏名又は名称】サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000051
【氏名又は名称】弁理士法人共生国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ジョン, スン テク
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067DD20
5K067EE02
5K067EE10
5K067EE25
5K067HH23
(57)【要約】
【課題】電子装置の作業負荷量及びバッテリ消耗量が不必要に増加することを防止するための無線接続を管理する方法及びその装置を提供する。
【解決手段】本発明の電子装置は、無線通信接続をサポートする通信モジュールと、通信モジュールに作動的に接続された少なくとも1つのプロセッサと、少なくとも1つのプロセッサに作動的に接続されたメモリと、を備え、メモリは、実行時に、少なくとも1つのプロセッサが、通信モジュールを介して外部電子装置とチャネル接続を設定し、外部電子装置に関する情報を獲得し、外部電子装置に関する情報に基づいて外部電子装置が最大接続許可数又は外部電子装置がブロードキャストを行うか否かを決定し、決定された最大接続許可数又はブロードキャストを行うか否かのうちの少なくとも1つを含む設定情報を外部電子装置に伝送するようにさせるインストラクションを記憶する。その他、明細書によって把握される様々な実施形態が可能である。
【選択図】
図11
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子装置であって、
無線通信接続をサポートする通信モジュールと、
前記通信モジュールに作動的に接続された少なくとも1つのプロセッサと、
前記少なくとも1つのプロセッサに作動的に接続されたメモリと、を備え、
前記メモリは、実行時に、前記少なくとも1つのプロセッサが、
前記通信モジュールを介して外部電子装置とチャネル接続を設定し、
前記外部電子装置に関する情報を獲得し、
前記外部電子装置に関する情報に基づいて前記外部電子装置の最大接続許可数又は前記外部電子装置がブロードキャストを行うか否かを決定し、
前記決定された最大接続許可数又は前記ブロードキャストを行うか否かのうちの少なくとも1つを含む設定情報を前記外部電子装置に伝送するようにさせるインストラクションを記憶することを特徴とする電子装置。
【請求項2】
前記インストラクションは、前記少なくとも1つのプロセッサが、
前記通信モジュールを用いて所定の時間周期毎に前記外部電子装置の位置情報を含む第1信号を外部サーバに伝送し、
前記第1信号に対する応答として、前記外部サーバから前記外部電子装置の接続ヒストリを含む前記外部電子装置に関する情報を獲得するようにさせることを特徴とする請求項1に記載の電子装置。
【請求項3】
前記インストラクションは、前記少なくとも1つのプロセッサが、
前記通信モジュールを用いて前記外部電子装置の位置情報ヒストリを要求するための第2信号を外部サーバに伝送し、
前記第2信号に対する応答として、前記外部サーバから前記位置情報ヒストリを含む前記外部電子装置に関する情報を獲得するようにさせることを特徴とする請求項1に記載の電子装置。
【請求項4】
前記インストラクションは、前記少なくとも1つのプロセッサが、前記外部電子装置との接続が設定されると、前記外部電子装置からバッテリ状態を含む前記外部電子装置に関する情報を獲得するようにさせることを特徴とする請求項1に記載の電子装置。
【請求項5】
前記インストラクションは、前記少なくとも1つのプロセッサが、
前記外部電子装置に関する情報に基づいて前記外部電子装置に対して所定の条件を満たすか否かを確認し、
前記確認の結果に基づいて前記外部電子装置の最大接続許可数を決定するようにさせ、
前記所定の条件は、所定の時間の間、前記外部電子装置に接続された少なくとも1つの他の電子装置が存在するか否か、又は前記外部電子装置のバッテリ状態が所定のレベル以上であるか否かのうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項1に記載の電子装置。
【請求項6】
前記インストラクションは、前記少なくとも1つのプロセッサが、
前記外部電子装置に対して前記所定の条件を満たさないことが確認されると、前記外部電子装置の最大接続許可数を1に決定し、前記外部電子装置に対して前記ブロードキャストを行う必要がないことを指示する前記設定情報を前記外部電子装置に伝送し、
前記外部電子装置に対して前記所定の条件を満たすことが確認されると、前記外部電子装置の最大接続許可数を2以上に決定し、前記外部電子装置に対して前記ブロードキャストを行うように指示する前記設定情報を前記外部電子装置に伝送するようにさせることを特徴とする請求項5に記載の電子装置。
【請求項7】
ディスプレイを更に含み、
前記インストラクションは、前記少なくとも1つのプロセッサが、前記外部電子装置の最大接続許可数を変更するための設定画面を前記ディスプレイ上に表示するようにさせることを特徴とする請求項1に記載の電子装置。
【請求項8】
前記インストラクションは、前記少なくとも1つのプロセッサが、外部サーバから前記外部電子装置に対する追加接続を要求した少なくとも1つの他の電子装置があることを示す第3信号を受信したことに応じて、前記設定画面を前記ディスプレイ上に表示するようにさせることを特徴とする請求項7に記載の電子装置。
【請求項9】
電子装置が外部電子装置を制御する方法であって、
前記外部電子装置とチャネル接続を設定するステップと、
前記外部電子装置に関する情報を獲得するステップと、
前記外部電子装置に関する情報に基づいて前記外部電子装置の最大接続許可数又は前記外部電子装置がブロードキャストを行うか否かを決定するステップと、
前記決定された最大接続許可数又は前記ブロードキャストを行うか否かのうちの少なくとも1つを含む設定情報を前記外部電子装置に伝送するステップと、を有することを特徴とする方法。
【請求項10】
前記外部電子装置に関する情報を獲得するステップは、
所定の時間周期毎に前記外部電子装置の位置情報を含む第1信号を外部サーバに伝送するステップと、
前記第1信号に対する応答として、前記外部サーバから前記外部電子装置の接続ヒストリを含む前記外部電子装置に関する情報を獲得するステップと、を含むことを特徴とする請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記外部電子装置に関する情報を獲得するステップは、
前記外部電子装置の位置情報ヒストリを要求するための第2信号を外部サーバに伝送するステップと、
前記第2信号に対する応答として、前記外部サーバから前記位置情報ヒストリを含む前記外部電子装置に関する情報を獲得するステップと、を含むことを特徴とする請求項9に記載の方法。
【請求項12】
前記外部電子装置に関する情報を獲得するステップは、前記外部電子装置との接続が設定されると、前記外部電子装置からバッテリ状態を含む前記外部電子装置に関する情報を獲得するステップを含むことを特徴とする請求項9に記載の方法。
【請求項13】
前記外部電子装置の最大接続許可数又は前記外部電子装置がブロードキャストを行うか否かを決定するステップは、
前記外部電子装置に関する情報に基づいて前記外部電子装置に対して所定の条件を満たすか否かを確認するステップと、
前記確認の結果に基づいて前記外部電子装置の最大接続許可数を決定するステップと、を更に含み、
前記所定の条件は、所定の時間の間、前記外部電子装置に接続された少なくとも1つの他の電子装置が存在するか否か、又は前記外部電子装置のバッテリ状態が所定のレベル以上であるか否かのうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項11に記載の方法。
【請求項14】
前記外部電子装置の最大接続許可数を決定するステップは、
前記外部電子装置に対して前記所定の条件を満たさないことが確認されると、前記外部電子装置の最大接続許可数を1に決定し、前記外部電子装置に対して前記ブロードキャストを行う必要がないことを指示する前記設定情報を前記外部電子装置に伝送するステップ、又は
前記外部電子装置に対して前記所定の条件を満たすことが確認されると、前記外部電子装置の最大接続許可数を2以上に決定し、前記外部電子装置に対して前記ブロードキャストを行うように指示する前記設定情報を前記外部電子装置に伝送するステップを含むことを特徴とする請求項13に記載の方法。
【請求項15】
外部サーバから前記外部電子装置に対する追加接続を要求した少なくとも1つの他の電子装置があることを示す第3信号を受信したことに応じて、前記外部電子装置の最大接続許可数を変更するためのメッセージを出力するステップを更に含むことを特徴とする請求項9に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子装置の無線通信接続を設定及び管理する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
最近、様々な電子製品の選択が増加することに伴い、スマートウォッチ、イヤホン、タブレットのような電子装置をスマートフォンに接続して使用する場合が増加している。イヤホンのような小型の電子装置は一般的な使用によって紛失する場合がある。メーカーやサービス提供業者は紛失に備えて電子装置の位置を確認するサービスを提供している。
【0003】
電子装置に対する位置確認サービスは、位置確認の対象である電子装置が自らの存在を知らせるために識別情報を含む信号をブロードキャストすると、周辺のモバイル装置がこれをスキャンして測位情報と共に電子装置を所定のサーバに登録し、所定のサーバは測位情報を電子装置と同じアカウントに登録された母端末(mother terminal)と共有する方式で行われる。この過程で、母端末が測位情報に基づいて電子装置にアクセスしても、電子装置が周辺の他の端末と接続を維持している間は電子装置を制御することが困難な場合がある。このような限界を克服するために、電子装置が他の端末との接続を維持している間、電子装置を制御可能にする様々な方式が要求されている。
【0004】
電子装置が周辺装置との接続を維持している間に電子装置と連動可能な他の端末(例、母端末、同じグループアカウントに登録された1つ以上の端末、又は互いに信頼することができる関係が確認された端末)は、所定のサーバを介して電子装置に制御情報を伝達して電子装置を間接制御することができる。この場合、端末は電子装置と近距離無線通信接続が可能な近接した距離にあるにも拘わらず、サーバを経て制御情報を伝達するため、電子装置に制御情報を伝達するために必要とする通信費用及び時間が増加する可能性がある。また、端末がサーバとのネットワーク通信が可能な環境にない場合、電子装置に制御情報を伝達できないという限界がある。
【0005】
電子装置がいずれか1つの周辺装置と接続を維持している間、周辺に位置する他の装置で少なくとも一時的に電子装置を制御可能に複数のチャネル接続を許可する方式が要求されている。例えば、電子装置が一般チャネル(normal channel)を介していずれか1つの装置と接続を維持している間、周辺の他の装置は制限チャネル(reserved channel)を介して少なくとも一時的に電子装置を制御することができる。この場合、電子装置は複数個の装置との接続設定が可能なため、少なくとも1つの装置とチャネル接続を維持している状態で自らの接続状態情報を含む信号をブロードキャストするが、このような動作は電子装置の作業負荷量及びバッテリ消耗を増加させる可能性がある。
【0006】
従って、電子装置のバッテリ寿命及び作業負荷量(workload)を損なうことなく複数個のチャネル接続を介して端末機が電子装置を一時的に制御可能にする方法及び装置が要求される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされたものであって、本発明の目的は、電子装置が周辺装置との接続を維持している間、周辺に位置する他の端末で少なくとも一時的に電子装置を制御可能なチャネルを提供する際に、電子装置の作業負荷量及びバッテリ消耗量が不必要に増加することを防止するための無線接続を管理する方法及びその装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するためになされた本発明の一態様による電子装置は、無線通信接続をサポートする通信モジュールと、前記通信モジュールに作動的に接続された少なくとも1つのプロセッサと、前記少なくとも1つのプロセッサに作動的に接続されたメモリと、を備え、前記メモリは、実行時に、少なくとも1つのプロセッサが、前記通信モジュールを介して外部電子装置とチャネル接続を設定し、前記外部電子装置に関する情報を獲得し、前記外部電子装置に関する情報に基づいて前記外部電子装置の最大接続許可数又は前記外部電子装置がブロードキャストを行うか否かを決定し、前記決定された最大接続許可数又は前記ブロードキャストを行うか否かのうちの少なくとも1つを含む設定情報を前記外部電子装置に伝送するようにさせるインストラクションを記憶する。
【0009】
上記目的を達成するためになされた本発明の一態様による電子装置が外部電子装置を制御する方法は、外部電子装置とチャネル接続を設定するステップと、前記外部電子装置に関する情報を獲得するステップと、前記外部電子装置に関する情報に基づいて前記外部電子装置の最大接続許可数又は前記外部電子装置がブロードキャストを行うか否かを決定するステップと、前記決定された最大接続許可数又は前記ブロードキャストを行うか否かのうちの少なくとも1つを含む設定情報を前記外部電子装置に伝送するステップと、を有する。
【発明の効果】
【0010】
本発明は、電子装置関連情報に基づいて電子装置の追加接続を許可するか否か(又は最大接続許可数)を動的に設定して、ネットワーク通信の効率性を向上させる方法及び装置を提供し、電子装置が自らの接続状態を含む信号をブロードキャストすることによって、不要なバッテリ消耗を防止することができる。
【0011】
本発明の特定の実施形態の説明、又は他の側面、特徴、及び効果は、図面と共に説明する下記の記載からより明白になるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】一実施形態によるネットワーク環境内の電子装置のブロック図である。
【
図2】一実施形態によるユーザ装置の位置を確認するシステムを示す図である。
【
図3】一実施形態による電子装置の様々な機能に関連付けられたモジュールを示す図である。
【
図4】一実施形態によるサーバの様々な機能に関連付けられたモジュールを示す図である。
【
図5】一実施形態による第1装置が第2装置をサーバに登録するフローチャートである。
【
図6】一実施形態によるファインディングシステム(finding system)で紛失装置の現在位置を追跡するフローチャートである。
【
図7】一実施形態による第1装置でユーザ装置の位置を確認するためのユーザインタフェースを示す図である。
【
図8】一実施形態による電子装置が任意の外部装置を探すためにスキャンを行うフローチャートである。
【
図9】一実施形態による第2装置の構成及び第2装置によってブロードキャストされるパケットのデータ構造を示す図である。
【
図10】一実施形態による第2装置の状態判断基準を示す図である。
【
図11】一実施形態による第2装置の無線ネットワーク接続管理方式に関する概念図である。
【
図12A】一実施形態による第2装置の接続設定に基づいて行われる動作の違いを説明する概念図である。
【
図12B】一実施形態による第2装置の接続設定に基づいて行われる動作の違いを説明する概念図である。
【
図13】一実施形態による電子装置で第2装置に対して追加接続を許可しないように設定するフローチャートである。
【
図14】一実施形態による電子装置で第2装置に対して追加接続を許可するように設定するフローチャートである。
【
図15】一実施形態による電子装置で第2装置に対して追加接続を許可するか否かを設定するためのフローチャートである。
【
図16】一実施形態による電子装置で第2装置の追加接続を許可するか否かを決定するためのフローチャートである。
【
図17】一実施形態による第2装置で無線接続状態を設定及び管理するためのフローチャートである。
【
図18】一実施形態による1つ以上の電子装置で第2装置との接続設定状態に基づいて提供されるユーザインタフェースを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明を実施するための形態の具体例を、図面を参照しながら詳細に説明する。図面の説明に関して、同一又は類似する構成要素に対しては同一又は類似の符号が用いられる。
【0014】
本明細書は、実施形態を特定の形態に限定することを意図するものではなく、本発明の様々な変更(modification)、均等物(equivalent)、及び/又は代替物(alternative)を含むものと理解すべきである。また、明瞭さ及び簡潔さのために、周知の機能及び構成に対する説明は省略する。
【0015】
本明細書に開示する様々な実施形態による電子装置は様々な形態の装置である。電子装置は、例えば携帯用通信装置(例、スマートフォン)、コンピュータ装置、携帯用マルチメディア装置、携帯用医療機器、カメラ、ウェアラブル装置、又は家電装置を含む。本発明の実施形態による電子装置は上述の機器に限定されない。
【0016】
本発明の様々な実施形態及びそれらに用いられる用語は、本明細書に記載した技術的特徴を特定の実施形態に限定することを意図するものではなく、該当する実施形態の様々な変更、均等物、又は代替物を含むものと理解すべきである。図面の説明に関して、類似又は関連する構成要素に対しては類似の参照符号が用いられる。アイテムに対応する名詞の単数形は、関連する文脈上明らかに異なることを示さない限り、アイテムの1つ又は複数個を含む。本明細書で、“A又はB”、“A及びBのうちの少なくとも1つ”、“A又はBのうちの少なくとも1つ”、“A、B、又はC”、“A、B、及びCのうちの少なくとも1つ”、及び“A、B、又はCのうちの少なくとも1つ”のような句の各々は、その句のうちの該当する句と共に並べられた項目のうちのいずれか1つ、又はそれらの可能な全ての組み合わせを含む。“第1”、“第2”、又は“1番目”若しくは“2番目”のような用語は、単に該当する構成要素を他の構成要素と区別するために用いられ、該当する構成要素を他の側面(例、重要性又は順序)で限定するものではない。ある(例、第1)構成要素が他の(例、第2)構成要素に、“機能的に”若しくは“通信的に”という用語と共に、又はそのような用語なしで、“カップルド”若しくは”コネクテッド”と言及する場合、それはある構成要素が他の構成要素に直接的に(例、有線で)、無線で、又は第3構成要素を介して接続されることを意味する。
【0017】
図1は、一実施形態によるネットワーク環境100内の電子装置のブロック図である。
【0018】
図1を参照すると、ネットワーク環境100において、電子装置101は、第1ネットワーク198(例、近距離無線通信ネットワーク)を介して電子装置102と通信するか、又は第2ネットワーク199(例、遠距離無線通信ネットワーク)を介して電子装置104若しくはサーバ108のうちの少なくとも1つと通信する。一実施形態によると、電子装置101は、サーバ108を介して電子装置104と通信する。本実施形態によると、電子装置101は、プロセッサ120、メモリ130、入力モジュール150、音響出力モジュール155、ディスプレイモジュール160、オーディオモジュール170、センサモジュール176、インタフェース177、ハプティクスモジュール179、カメラモジュール180、電力管理モジュール188、バッテリ189、通信モジュール190、加入者識別モジュール196、及びアンテナモジュール197を含む。一実施形態で、電子装置101は、これらの構成要素のうちの少なくとも1つ(例、接続端子178)が省略されるか、又は1つ以上の他の構成要素が追加される。一実施形態で、これらの構成要素のうちの一部(例、センサモジュール176、カメラモジュール180、又はアンテナモジュール197)は1つの構成要素(例、ディスプレイモジュール160)に統合される。
【0019】
プロセッサ120は、例えばソフトウェア(例、プログラム140)を実行してプロセッサ120に接続された電子装置101の少なくとも1つの他の構成要素(例、ハードウェア又はソフトウェア構成要素)を制御する多様なデータ処理又は演算を行う。一実施形態によると、データ処理又は演算の少なくとも一部として、プロセッサ120は、他の構成要素(例、センサモジュール176又は通信モジュール190)から受信された命令又はデータを揮発性メモリ132に記憶し、揮発性メモリ132に記憶された命令又はデータを処理し、結果データを不揮発性メモリ134に記憶する。本実施形態によると、プロセッサ120は、メインプロセッサ121(例、中央処理装置又はアプリケーションプロセッサ)又はそれとは独立して又は共に運用可能な補助プロセッサ123(例、グラフィック処理装置、ニューラルプロセッシングユニット(NPU、neural processing unit)、イメージシグナルプロセッサ、センサハブプロセッサ、又はコミュニケーションプロセッサ)を含む。例えば、電子装置101がメインプロセッサ121及び補助プロセッサ123を含む場合、補助プロセッサ123は、メインプロセッサ121よりも低電力を使用するか、又は指定された機能に特化するように設定される。補助プロセッサ123は、メインプロセッサ121とは別個として又はその一部として実装される。
【0020】
補助プロセッサ123は、例えばメインプロセッサ121がインアクティブ(例、スリープ)状態にある間にメインプロセッサ121に代わって、又はメインプロセッサ121がアクティブ(例、アプリケーション実行)状態にある間にメインプロセッサ121と共に、電子装置101の構成要素のうちの少なくとも1つの構成要素(例、ディスプレイモジュール160、センサモジュール176、又は通信モジュール190)に関連付けられた機能又は状態の少なくとも一部を制御する。一実施形態によると、補助プロセッサ123(例、イメージシグナルプロセッサ又はコミュニケーション)は機能的に関連のある他の構成要素(例、カメラモジュール180又は通信モジュール190)の一部として実装される。一実施形態によると、補助プロセッサ123(例、ニューラルプロセッシングユニット)は、人工知能モデルの処理に特化したハードウェア構造を含む。人工知能モデルは機械学習によって生成される。このような学習は、例えば人工知能が行われる電子装置101自体で行われるか、又は別途のサーバ(例、サーバ108)によって行われる。学習アルゴリズムは、例えば教師あり学習(supervised learning)、教師なし学習(unsupervised learning)、半教師あり学習(semi-supervised learning)、又は強化学習(reinforcement learning)を含むが、上述した例に限定されない。人工知能モデルは、複数の人工神経網レイヤを含む。人工神経網は、ディープニューラルネットワーク(DNN、deep neural network)、CNN(convolutional neural network)、RNN(recurrent neural network)、RBM(restricted Boltzmann machine)、DBN(deep belief network)、BRDNN(bidirectional recurrent deep neural network)、ディープQ-ネットワーク(deep Q-networks)、又は上記のうちの2つ以上の組み合わせのうちの1つであるが、上述した例に限定されない。人工知能モデルは、ハードウェア構造の他にも、追加的に又は代替的にソフトウェア構造を含む。
【0021】
メモリ130は、電子装置101の少なくとも1つの構成要素(例、プロセッサ120又はセンサモジュール176)によって使用される多様なデータを記憶する。データは、例えばソフトウェア(例、プログラム140)及びそれに関連付けられた命令に対する入力データ又は出力データを含む。メモリ130は、揮発性メモリ132又は不揮発性メモリ134を含む。
【0022】
プログラム140は、メモリ130にソフトウェアとして記憶され、例えばオペレーティングシステム142、ミドルウェア144、及びアプリケーション146を含む。
【0023】
入力モジュール150は、電子装置101の構成要素(例、プロセッサ120)に使用される命令又はデータを電子装置101の外部(例、ユーザ)から受信する。入力モジュール150は、例えばマイク、マウス、キーボード、キー(例、ボタン)、又はデジタルペン(例、スタイラスペン)を含む。
【0024】
音響出力モジュール155は、音響信号を電子装置101の外部に出力する。音響出力モジュール155は、例えばスピーカ又はレシーバを含む。スピーカはマルチメディア再生又は録音再生のような一般的な用途で使用される。レシーバは着信電話を受信するために使用される。一実施形態によると、レシーバは、スピーカとは別個として又はその一部として実装される。
【0025】
ディスプレイモジュール160は、電子装置101の外部(例、ユーザ)に情報を視覚的に提供する。ディスプレイモジュール160は、例えばディスプレイ、ホログラム装置、又はプロジェクタ、及び該当装置を制御するための制御回路を含む。一実施形態によると、ディスプレイモジュール160は、タッチを感知するように設定されたタッチセンサ、又はタッチによって発生する力の強度を測定するように設定された圧力センサを含む。
【0026】
オーディオモジュール170は、音を電気信号に変換するか、逆に電気信号を音に変換する。一実施形態によると、オーディオモジュール170は、入力モジュール150によって音を得るか、音響出力モジュール155、又は電子装置101と直接若しくは無線で接続された外部の電子装置(例、電子装置102)(例、スピーカ又はヘッドホン)を介して音を出力する。
【0027】
センサモジュール176は、電子装置101の作動状態(例、電力又は温度)、又は外部の環境状態(例、ユーザ状態)を感知し、感知された状態に対応する電気信号又はデータ値を生成する。一実施形態によると、センサモジュール176は、例えばジェスチャセンサ、ジャイロセンサ、気圧センサ、マグネチックセンサ、加速度センサ、グリップセンサ、近接センサ、カラーセンサ、IR(infrared)センサ、生体センサ、温度センサ、湿度センサ、又は照度センサを含む。
【0028】
インタフェース177は、電子装置101が外部の電子装置(例、電子装置102)と直接又は無線で接続するために使用される1つ以上の指定されたプロトコルをサポートする。一実施形態によると、インタフェース177は、例えばHDMI(登録商標)(high definition multimedia interface)、USB(universal serial bus)インタフェース、SDカード(登録商標)インタフェース、又はオーディオインタフェースを含む。
【0029】
接続端子178は、それを介して電子装置101が外部の電子装置(例、電子装置102)と物理的に接続可能なコネクタを含む。一実施形態によると、接続端子178は、例えばHDMI(登録商標)コネクタ、USBコネクタ、SDカード(登録商標)コネクタ、又はオーディオコネクタ(例、ヘッドホンコネクタ)を含む。
【0030】
ハプティクスモジュール179は、電気的信号をユーザが触覚又は運動感覚によって認知可能な機械的刺激(例、振動又は動き)又は電気的刺激に変換する。一実施形態によると、ハプティクスモジュール179は、例えばモータ、圧電素子、又は電気刺激装置を含む。
【0031】
カメラモジュール180は静止画像及び動画像を撮影する。一実施形態によると、カメラモジュール180は、1つ以上のレンズ、イメージセンサ、イメージシグナルプロセッサ、及びフラッシュを含む。
【0032】
電力管理モジュール188は、電子装置101に供給される電力を管理する。一実施形態によると、電力管理モジュール188は、例えばPMIC(power management integrated circuit)の少なくとも一部として実装される。
【0033】
バッテリ189は、電子装置101の少なくとも1つの構成要素に電力を供給する。一実施形態によると、バッテリ189は、例えば再充電できない一次電池、再充電可能な二次電池、又は燃料電池を含む。
【0034】
通信モジュール190は、電子装置101と外部電子装置(例、電子装置102、電子装置104、又はサーバ108)との間の直接(例、有線)通信チャネル又は無線通信チャネルの確立、及び確立された通信チャネルによる通信をサポートする。通信モジュール190は、プロセッサ120(例、アプリケーションプロセッサ)とは独立して運営され、直接(例、有線)通信又は無線通信をサポートする1つ以上のコミュニケーションプロセッサを含む。一実施形態によると、通信モジュール190は、無線通信モジュール192(例、セルラー通信モジュール、近距離無線通信モジュール、又はGNSS(global navigation satellite system)通信モジュール)及び有線通信モジュール194(例、LAN(local area network)通信モジュール、又は電力線通信モジュール)を含む。これらの通信モジュールのうちの該当する通信モジュールは第1ネットワーク198(例、ブルートゥース(登録商標)、WiFi(wireless fidelity) direct、IrDA(infrared data association)などの近距離通信ネットワーク)又は第2ネットワーク199(例、レガシーセルラーネットワーク、5Gネットワーク、次世代通信ネットワーク、インターネット、コンピュータネットワーク(例、LAN又はWAN)などの遠距離通信ネットワーク)を介して外部の電子装置104と通信する。これらの様々な種類の通信モジュールは、1つの構成要素(例、単一チップ)に統合されるか、又はそれぞれ別の複数の構成要素(例、複数のチップ)で実装される。無線通信モジュール192は、加入者識別モジュール196に記憶された加入者情報(例、国際移動体加入者識別番号(IMSI))を用いて第1ネットワーク198又は第2ネットワーク199のような通信ネットワーク内で電子装置101を確認又は認証する。
【0035】
無線通信モジュール192は、4Gネットワーク以後の5Gネットワーク及び次世代通信技術、例えばNR接続技術(new radio access technology)をサポートする。NR接続技術は、高容量データの高速伝送(eMBB(enhanced mobile broadband))、端末電力最小化及び大量端末接続(mMTC:massive machine type communications)、又は超高信頼低遅延(URLLC:ultra-reliable and low-latency communications)をサポートする。無線通信モジュール192は、例えば高いデータ伝送率の達成のために、高周波帯域(例、mmWave帯域)をサポートする。無線通信モジュール192は、高周波帯域での性能確保のための様々な技術、例えばビームフォーミング(beamforming)、大規模MIMO(massive MIMO(multiple-input and multiple-output))、全次元MIMO(FD-MIMO:full dimensional MIMO)、アレイアンテナ(array antenna)、アナログビームフォーミング(analog beam-forming)、大規模アンテナ(large scale antenna)などの技術をサポートする。無線通信モジュール192は、電子装置101、外部の電子装置(例、電子装置104)、又はネットワークシステム(例、第2ネットワーク199)に規定される様々な要求事項をサポートする。一実施形態によると、無線通信モジュール192は、eMBB実現のためのPeak data rate(例、20Gbps以上)、mMTC実現のための損失Coverage(例、164dB以下)、又はURLLC実現のためのU-plane latency(例、ダウンリンク(DL)及びアップリンク(UL)がそれぞれ0.5ms以下、又はラウンドトリップ1ms以下)をサポートする。
【0036】
アンテナモジュール197は、信号若しくは電力を外部(例、外部の電子装置)に送信するか又は外部から受信する。一実施形態によると、アンテナモジュール197は、サブストレート(例、PCB)上に形成された導電体又は導電性パターンからなる放射体を含むアンテナを含む。一実施形態によると、アンテナモジュール197は、複数のアンテナ(例、アレイアンテナ)を含む。この場合、第1ネットワーク198又は第2ネットワーク199のような通信ネットワークで用いられる通信方式に適した少なくとも1つのアンテナが、例えば通信モジュール190によって複数のアンテナから選択される。信号又は電力は選択された少なくとも1つのアンテナを介して通信モジュール190と外部の電子装置との間で送信又は受信される。一実施形態によると、放射体以外に他の部品(例、RFIC(radio frequency integrated circuit))が追加的にアンテナモジュール197の一部として形成される。
【0037】
一実施形態によると、アンテナモジュール197はmmWaveアンテナモジュールを形成する。一実施形態によると、mmWaveアンテナモジュールは、プリント回路基板、プリント回路基板の第1面(例、下面)に若しくはそれに隣接して配置され所定の高周波帯域(例、mmWave帯域)をサポートするRFIC、及びプリント回路基板の第2面(例、上面又は側面)に若しくはそれに隣接して配置されて所定の高周波帯域の信号を送信又は受信する複数のアンテナ(例、アレイアンテナ)を含む。
【0038】
上記構成要素のうちの少なくとも一部は周辺機器間の通信方式(例、バス、GPIO(general purpose input and output)、SPI(serial peripheral interface)、又はMIPI(mobile industry processor interface))によって互いに接続されて信号(例、命令又はデータ)を交換する。
【0039】
一実施形態によると、命令又はデータは第2ネットワーク199に接続されたサーバ108を介して電子装置101と外部の電子装置104との間で送信又は受信される。電子装置(102又は104)の各々は電子装置101と同じか又は異なる種類の装置である。一実施形態によると、電子装置101で実行される動作の全部又は一部は外部の電子装置(102、104、又は108)のうちの1つ以上の外部装置で実行される。例えば、電子装置101がある機能若しくはサービスを自動的に又はユーザ若しくは他の装置からの要求に反応して行う必要がある場合、電子装置101は、機能若しくはサービスを自主的に実行させる代わりに又は追加的に1つ以上の外部の電子装置にその機能若しくはそのサービスの少なくとも一部を行うように要求する。要求を受信した1つ以上の外部の電子装置は、要求された機能若しくはサービスの少なくとも一部又は要求に関連付けられた追加機能若しくはサービスを実行し、その実行の結果を電子装置101に伝達する。電子装置101は、上記結果をそのまま又は追加的に処理して要求に対する応答の少なくとも一部として提供する。そのために、例えばクラウドコンピューティング、分散コンピューティング、モバイルエッジコンピューティング(MEC:mobile edge computing)、又はクライアント-サーバコンピューティング技術が用いられる。電子装置101は、例えば分散コンピューティング又はモバイルエッジコンピューティングを用いて超低遅延サービスを提供する。他の実施形態において、外部の電子装置104はIoT(internet of things)機器を含む。サーバ108は、機械学習及び/又は神経網を用いた知能型サーバである。一実施形態によると、外部の電子装置104又はサーバ108は第2ネットワーク199内に含まれる。電子装置101は、5G通信技術及びIoT関連技術に基づいて知能型サービス(例、スマートホーム、スマートシティ、スマートカー、又はヘルスケア)に適用される。
【0040】
図2は、一実施形態によるユーザ装置の位置を確認するシステムを示す図である。
【0041】
図2を参照すると、本実施形態によるシステムは、ユーザ装置200、サーバ300、及び電子装置400を含む。電子装置400及びユーザ装置200のうちの少なくとも1つの装置は第2ネットワーク199(例、Wi-Fi、又はセルラーネットワーク)を介してサーバ300に接続される。
【0042】
本実施形態で、ユーザ装置200は複数の装置を含む。例えば、あるユーザは主に使用する第1装置201の他に、第2装置202、第3装置203、第4装置204、第5装置205、第6装置206、及び第7装置207のうちの少なくとも1つを更に所有する。第1装置201はスマートフォン(smartphone)のようなモバイル通信装置である。第2装置202は簡単に見つけられない小型のタグ(tag)装置であって、キーホルダ、ボタンのような小型の物であるか又は他の電子装置や物体に取り付け可能な形に製作される。第3装置203はスマートウォッチのようなウェアラブル装置である。第4装置204はイヤバッズ(earbuds)のような無線イヤホンである。第5装置205はブルートゥース(登録商標)ヘッドホン又はヘッドセットである。第6装置206はノートブックである。第7装置207はタブレット(tablet)である。
図2に示した例以外に、ユーザは第1装置201の他にも適切な他の装置を連動して使用することができる。例えば、キーフォブ(key fob)、財布(wallet)、バックパック(backpack)、犬や猫の認識装置、自動車、自転車、身分証、書類カバン、傘、及び/又はその他の装備(gear)も、本発明で説明する通信機能を満たした場合に第1装置201と連動可能な装置になる。必要時(例、紛失時)、第1装置201は連動可能な装置に対する位置追跡を行うことができる。また、ユーザは同じ装置を2つ以上使用することができる。例えば、ユーザは複数個のスマートフォン(例、第1装置201)を互いに連動して使用することができる。また、ユーザは2つ以上のタブレット(例、第7装置207)を第1装置201と連動して使用することができる。
【0043】
一実施形態において、ユーザ装置200は、1つ以上の通信プロトコルを利用して互いに接続される。例えば、第1装置201は、第2装置202、第3装置203、第4装置204、第5装置205、第6装置206、又は第7装置207のうちの少なくとも1つと近距離ネットワークを介して接続される。例えば、ユーザ装置200間の接続を確立するためのネットワーク(例、近距離ネットワーク)は適切に選択される。例えば、Bluetooth(登録商標)と共に又はBluetooth(登録商標)の代わりにBLE(Bluetooth(登録商標) Low Energy)、Wi-Fi direct、NFC(near field communication)、UWB(ultra-wide band)通信、又は赤外線(Infra-red)通信がユーザ装置200間の接続を確立するために用いられる。また、一実施形態において、ユーザ装置200は、近距離無線通信として、メッシュネットワーク(mesh network)(例、Zigbee(登録商標)、又はZ-Wave)を用いて接続を確立する。
【0044】
一実施形態において、ユーザ装置200は、デバイス情報(例、装置構成要素)によって、互いに接続する方法が様々である。例えば、ユーザ装置200のうちの少なくとも1つがIPベース(IPアドレス)装置の場合、SSID(service set identifier)を用いて第2ネットワーク199と接続を確立する。ユーザ装置200のうちの少なくとも1つがIPベースの装置でない場合、ユーザ装置(例、第1装置201)又はハブ装置を用いて、第2ネットワーク199と接続を確立する。
【0045】
一実施形態において、ユーザ装置200のうちの少なくとも1つは紛失時検索(finding)機能を提供するためのアドバタイジングパケット(advertising packet)をブロードキャスト(broadcasting)する。例えば、第2装置202は、自らが紛失されたと判断した場合、自ら(第2装置202)の識別情報を含む様々な情報をパケットを用いてブロードキャストする。パケットは第2装置202以外の所定の通信可能距離内に位置する1つ以上の電子装置が受信可能なようにブロードキャストされる。一実施形態において、パケット又はアドバタイジングパケットは、装置を紛失したことを認識する信号、メッセージ、又はビーコンであるとして理解される。
【0046】
一実施形態において、ユーザ装置200のうちの少なくとも1つは様々な基準によって自らの紛失状態を判断する。例えば、第2装置202は、母端末(mother terminal)又はメイン端末である第1装置201と最後に接続された時点から第1時間(例、15分)が経過すると、第1装置201との接続が切れたオフライン状態に進入したと判断する。第2装置202は、例えばオフライン状態に進入した後、第2時間(例、24時間)が更に経過すると、自らが紛失状態であると判断する。他の実施形態によると、第2装置202は、紛失状態を判断するにあたり、時間の他にもバッテリ残量を追加的に考慮する。この場合、バッテリ残量は自ら(第2装置202)のバッテリ残量であり、時間は、第1時間(例、15分)、第2時間(例、24時間)などである。第1時間及び第2時間、及び/又はバッテリ残量には、ユーザ設定やメーカーの基準によって様々な紛失判断基準が適用される。
【0047】
一実施形態において、
図1を参照して行った電子装置101に対する説明はユーザ装置200に適切に適用される。例えば、ユーザの第1装置201がスマートフォンの場合、第1装置201及び電子装置101は同じ装置である。また、例えばユーザの第4装置204がディスプレイを備えないイヤバッズの場合、電子装置101に対する説明のうち、ディスプレイモジュール160に対する部分を除く他の説明が第4装置204に適切に適用される。
【0048】
一実施形態において、サーバ300は
図1のサーバ108に対応する。サーバ300は、ユーザ装置200のうちから、第1装置201を除く残りの装置(202、203、204、205、206、207)のうちの少なくとも1つを紛失した場合、紛失した少なくとも1つの装置の位置を確認する機能を提供する。本明細書に開示する様々な実施形態では、説明の便宜上、ユーザ装置200のうちの第2装置202を紛失した場合、第1装置201で失くした第2装置202の位置を確認する例を中心に説明する。
【0049】
一実施形態において、電子装置400は、第2装置202の所有者とは異なるユーザの装置である。電子装置400は、第2装置202の近くにあるため、第2装置202からブロードキャストされるアドバタイジングパケットを直接的又は間接的に獲得することができる。電子装置400は、第2装置202が近距離通信技法(例、BLE)を用いてブロードキャストする信号を受信するための近距離通信回路を含む。また、電子装置400は、自らの位置を測定するための位置測定回路(例、GPS(global positioning system)回路)を含む。また、電子装置400は、第2装置202に対する情報及び自らの位置をサーバ300に送信するための遠距離通信回路(例、セルラーネットワーク及び/又はWi-Fiネットワークをサポートする通信回路)を含む。
【0050】
一実施形態において、電子装置400は、第1装置201と同種の装置(例、スマートフォン)である。電子装置400には
図1を参照して説明した電子装置101に対する説明の一部又は全部が適用される。ここで、第1装置201の構成や機能について説明する内容は、電子装置400にも適用されるが、それに必ずしも制限されるものではない。電子装置400は、上述した通信機能をサポートする任意の電子装置である。
【0051】
図3は、一実施形態による電子装置の様々な機能に関連付けられたモジュールを示す図である。
【0052】
図3で説明する様々な機能は、第2装置202を探す観点から、第1装置201によってサポートされるものとして理解される。また、
図3で説明する様々な機能は、第2装置202から得られたアドバタイジングパケットを処理する観点から、電子装置400によってサポートされるものとして理解される。上述のように、第1装置201及び電子装置400は、第2装置202を探すユーザの装置であるか又は第2装置202を探すための助けを提供するユーザの装置であるかによる区分があるのみである。
図3で説明する機能は、第1装置201及び電子装置400のいずれにも備えられる。以下、第1装置201を基準として説明する。
【0053】
図3を参照して説明する機能や動作は第1装置201のプロセッサによって行われる機能であるものとして理解される。プロセッサは、
図3に示したソフトウェアモジュールを実装するためにメモリに記憶された命令(例、インストラクション(instruction))を実行し、機能に関連付けられたハードウェアを制御する。
【0054】
一実施形態において、第1装置201は少なくとも1つの装置カードを管理する。例えば、第1装置201には第1装置201に対する第1装置カード211が登録される。また、第1装置201には第1装置201に連動した履歴がある第2装置202に対する第2装置カード212が登録される。第1装置カード211又は第2装置カード212は、装置の名前及び/又は識別情報、装置の状態、装置のバッテリ情報、装置の位置履歴及び/又は装置の現在位置、又は装置に関連するメッセージのような情報を含む。一実施形態において、第1装置カード211及び/又は第2装置カード212に含まれる情報は、ユーザによって設定及び/又は変更され得る。例えば、第1装置201及び/又は第2装置202のユーザは、第1装置201及び/又は第2装置202に関連付けられた名前、装置の種類(例、タイプ)、又はポリシー情報を設定することができる。
【0055】
一実施形態において、第1装置201及び第2装置202は同じユーザアカウントを共有する。この場合、第1装置カード211及び第2装置カード212は同じユーザアカウントに対して登録される。例えば、第1装置201のユーザによって第1装置201に連動された装置の位置を確認しようとする入力が受信された場合、第1装置201はメモリに記憶された第1装置カード211及び第2装置カード212に対する情報を示すユーザインタフェース(user interface:UI)をディスプレイ(例、
図1のディスプレイモジュール160)を介して提供する。
【0056】
他の実施形態において、第1装置201のユーザアカウントは第2装置202のユーザアカウントとは異なる。この場合、互いに異なるユーザアカウントを有する第1装置201と第2装置202とが互いに信頼することができることを確認すると、第1装置カード211及び第2装置カード212は同じユーザアカウントに対して登録される。例えば、第1装置201の第1ユーザと第2装置202の第2ユーザとが互いに家族関係であることが確認された場合、第1装置201の第1ユーザの第1ユーザアカウントを介して第2装置202に対する情報を確認する。以下では、便宜上、同じユーザを基準として説明するが、第1装置201及び第2装置202のユーザが互いに異なる場合にも様々な実施形態が適用される。
【0057】
一実施形態において、トラッカプラグイン(tracker plugin)220は、ユーザ装置を登録するためのモジュールとして理解される。例えば、第1装置201は、トラッカプラグイン220を駆動する。トラッカプラグイン220は、簡単なユーザ設定(easy setup pop)を提供するか、或いはQR(quick response)コードを用いた登録(QR triggering)又は手動登録(manual onboarding)機能を提供する。例えば、ユーザは、第1装置201に搭載されたカメラ(例、
図1のカメラモジュール180)を用いて第2装置202の一面又は製品ケースに貼られたQRコード(登録商標)を撮影することで、第2装置202をユーザアカウントと連動してサーバ300に登録する。
【0058】
一実施形態において、ファインディングプラットホーム(finding platform)230は、紛失した状態にある電子装置を探すための機能を行う。ファインディングプラットホーム230は、紛失状態の電子装置との距離に応じて効果的に電子装置を探すことができるようにハードウェアを制御する。例えば、ファインディングプラットホーム230は、Bluetooth(登録商標)(BT)ファインダ(finder)231、UWBファインダ232、及び/又はARファインダ233と共に動作する。BTファインダ231はBluetooth(登録商標)通信回路を制御し、UWBファインダ232はUWB通信回路を制御し、ARファインダ233はディスプレイを制御する。
【0059】
一実施形態において、BTファインダ231は、第1装置201と第2装置202との間が第1距離(例、約100m)以内の場合に動作する。ファインディングプラットホーム230は、BTファインダ231を制御して第1装置201と第2装置202との間が第1距離以内に該当する場合、Bluetooth(登録商標)通信及び/又はBLE通信をサポートする近距離通信回路を用いて第2装置202からパケットを受信するか、又は第2装置202との近距離通信接続を確立させる。
【0060】
一実施形態において、UWBファインダ232は、第1装置201と第2装置202とが第1距離よりも短い第2距離(例、約50m)以内の場合に動作する。ファインディングプラットホーム230は、UWBファインダ232を制御して、測位に使用されるUWBチャネルの信号を受信するように複数のUWBアンテナに接続されたUWB通信回路を活性化させる。ファインディングプラットホーム230は、UWB通信回路を用いて第2装置202から受信されるUWB信号を受信し、複数のUWBアンテナの各々が受信する信号の到達時間及び/又は到達角度に基づいて第2装置202の位置を推定する。
【0061】
一実施形態において、ARファインダ233は、第2装置202が近距離にある場合、ディスプレイに拡張現実(AR:augmented reality)を実装することによって、ユーザが第2装置202を探すことを視覚的に補助する。ここで、近距離とは、第2距離と実質的に同じであるか、又は第2距離よりも短い第3距離以内である。ファインディングプラットホーム230は、カメラを介して得られたイメージデータをディスプレイに出力し、ディスプレイに出力された画面にUWBファインダ232を介して識別される第2装置202の位置を表示するようにARファインダ233を制御する。ARファインダ233は、第1装置201が第2装置202からのUWB信号を効果的に受信できない場合(例、受信感度がしきい値以下の場合)、第1装置201がUWB信号の受信に適した姿勢(角度)をとるようにディスプレイを介してガイドする。
【0062】
一実施形態において、ARファインダ233が動作のために活性化された場合、ARコアサービス240も活性化される。ARコアサービス240は、拡張現実環境を強化するためにメモリに記憶された人物/オブジェクト認識データベース、及び/又はARサービス提供サーバにアクセスするように第1装置201を制御する。
【0063】
一実施形態において、ファインディングプラットホーム230に含まれるBTファインダ231、UWBファインダ232、及び/又はARファインダ233は、第2装置202との距離に基づいて同時に動作するか又は選択的に動作する。例えば、第1装置201と第2装置202との距離が第2距離(例、約50m以内)の場合、BTファインダ231及びUWBファインダ232が同時に動作するか、又はUWBファインダ232が選択的に動作する。
【0064】
一実施形態において、重複報告管理モジュール242は、第1装置201が任意の紛失装置(例、第2装置202)からアドバタイジングパケットを受信した場合、受信されたアドバタイジングパケットを再度ブロードキャストするか、又はサーバに報告する動作を管理する。重複報告管理モジュール242は、任意の紛失装置(例、第2装置202)に対する情報を重複して報告することを防止するための機能を提供する。例えば、重複報告管理モジュール242は、第2装置202から受信されたアドバタイジングパケットが所定の条件を満たす場合にサーバに報告して再ブロードキャスト動作を行う。例えば、重複報告管理モジュール242は、第2装置202から受信されたアドバタイジングパケットが所定の条件を満たさない場合にはサーバに報告する動作又は再ブロードキャストする動作を行わない。例えば、重複報告管理モジュール242は、第1装置201が第2装置202を探すための助けを提供する電子装置400の役割を行うときに動作する。
【0065】
一実施形態において、位置管理モジュール244は、サーバ300から得られる第2装置202の現在位置及び/又は位置の変更履歴を管理する。位置管理モジュール244は、第1装置201に含まれるGPSのような位置測定回路を制御して第1装置201の位置を確認及び/又は管理する。
【0066】
一実施形態において、アラーム管理モジュール246は、第2装置202のアラーム関連情報を管理する。アラーム関連情報は、第2装置202から得られたアラーム制御状態及び/又はサーバ300から得られた第2装置202に対するアラーム関連命令を含む。例えば、第2装置202からアラーム関連特性値を獲得した場合、アラーム管理モジュール246は、獲得されたアラーム関連特性値に基づいて第2装置202のアラーム制御状態を確認及び管理する。他の例として、サーバ300から第2装置202に対するアラーム命令を獲得した場合、アラーム管理モジュール246は、アラーム命令に含まれるデータに基づいて第2装置202のアラーム制御状態を確認及び管理する。
【0067】
一実施形態において、トラッカ情報モジュール248は、第2装置202のタイプ及び/又は第2装置202の識別情報を管理する。トラッカ情報モジュール248は、第1装置201が電子装置400の役割を行うときに動作する。例えば、トラッカ情報モジュール248は、第2装置202の装置タイプ(例、スマートウォッチ、イヤホン、ヘッドホン、又はタブレット)、通信タイプ(例、BLE、BT、セルラーネットワーク、又はUWB通信のサポートの可否)、及び/又は識別情報(例、装置固有ID、ネットワーク識別ID、又はユーザ定義ID)を記憶及び/又は管理する。
【0068】
一実施形態によると、トラッカ情報モジュール248は、第2装置202に対して最大接続許可数及び/又はブロードキャストを行うか否かを設定及び管理する。一例として、トラッカ情報モジュール248は、第2装置202の接続ヒストリ(履歴)、位置情報ヒストリ、又はバッテリ状態のうちの少なくとも1つを含む第2装置202に関する情報に基づいて第2装置202の最大接続許可数を決定する。トラッカ情報モジュール248は、第2装置202に関する情報に基づいて、第2装置202が所定の時間の間、少なくとも1つの他の外部装置に接続されたことがあるか、又は第2装置202のバッテリが所定のレベル以上であるか否かを確認し、確認結果に応じて第2装置202の最大接続許可数を決定する。例えば、第2装置202が所定の時間の間、少なくとも1つの他の外部装置に接続されたことがないか、又はバッテリ状態が所定のレベル未満であることが確認されると、トラッカ情報モジュール248は、第2装置202に対して最大接続許可数を1に決定して追加接続を許可しないようにする。最大接続許可数が1に決定されると、トラッカ情報モジュール248は、第2装置202に対してアドバタイジングパケットをブロードキャストする動作を行わないように決定し、最大接続許可数及び/又はブロードキャスト動作を行うか否かを含む設定情報を第2装置202に伝送する。他の例として、第2装置202が所定の時間の間、少なくとも1つの他の外部装置に接続されたことがあるか、又はバッテリ状態が所定のレベル以上であることが確認されると、トラッカ情報モジュール248は、第2装置202に対して最大接続許可数を2以上に決定する。一実施形態によると、トラッカ情報モジュール248は、第2装置202に対して追加接続を要求した周辺の他の装置があることを示す信号をサーバ300から受信した場合にも、最大接続許可数を2以上に決定する。最大接続許可数が2以上に決定されると、トラッカ情報モジュール248は、第2装置202の追加接続設定のためにアドバタイジングパケットをブロードキャストする動作を行うように決定する。
【0069】
一実施形態において、E2E暗号化モジュール250は、エンドツーエンド暗号化を行う。E2E暗号化モジュール250は、第1装置201が電子装置400の役割を行うときに動作する。例えば、E2E暗号化モジュール250は、電子装置400が任意の紛失装置(例、第2装置202)からアドバタイジングパケットを受信したことに応じてサーバ300に紛失装置の識別情報及び電子装置400の位置情報を含むメッセージを伝送する場合、メッセージに暗号化アルゴリズムを適用する。E2E暗号化モジュール250が紛失装置に関連付けられた暗号化キーを用いてメッセージを暗号化すると、紛失装置の暗号化キーに対応する復号化キーを有する装置で紛失装置の位置情報を獲得することができる。例えば、電子装置400は、第2装置202の識別情報及び電子装置400の位置情報を含むメッセージを第2装置202の公開キーで暗号化してサーバ300に伝送する。第1装置201は、サーバ300から紛失した第2装置202に対する暗号化された情報を獲得した後、第2装置202のプライベートキーで復号化して第2装置202の位置(例、電子装置400の位置)を確認する。例えば、第1装置201は、第2装置202をユーザアカウントに登録する過程、サーバ300に登録する過程、又は第2装置202とペアリングを行う過程で第2装置202のプライベートキーを確保する。
【0070】
一実施形態において、ランダム装置IDモジュール252は、装置の識別IDを所定のアルゴリズムを用いてランダムIDに変更する。ランダム装置IDモジュール252は、第1装置201が電子装置400の役割を行うときに動作する。電子装置400は、例えば第2装置202からアドバタイジングパケットを受信した場合、第2装置202の識別IDをランダムIDに変更してサーバ300にメッセージを伝送する。第1装置201は、所定のアルゴリズムを用いてランダムIDから第2装置202のIDを確認する。
【0071】
図4は、一実施形態によるサーバの様々な機能に関連付けられたモジュールを示す図である。
【0072】
図4を参照すると、サーバ300は、アカウント管理者(manager)310、ユーザ情報管理者320、アラーム設定管理者330、公開キー管理者340、及びFME(find my everything)システム350を含む。サーバ300の構成要素は様々な実施形態を実装するために機能的な観点から分類されたものである。サーバ300は複数のハードウェアプロセッサ及び記憶装置によって実装される。サーバ300は複数個のサーバであるとして理解される。例えば、サーバ300は、第1国家で電子装置検索サービスを提供するための第1サーバ及び第2国家で電子装置検索サービスを提供するための第2サーバを含む。
【0073】
一実施形態において、サーバ300は、アカウント管理者310を含む。アカウント管理者310は、サーバ300に登録されたユーザアカウント及び/又はユーザアカウントに接続された少なくとも1つの装置を管理する。例えば、第1ユーザアカウントに第1装置201、第2装置202、及び第3装置203が登録された場合、アカウント管理者310は、第1装置201から第2装置202に関連付けられた要求を受けても、第1装置201及び第2装置202が同じ第1ユーザアカウントに接続されているため、第2装置202に対する情報に第1装置201がアクセスするように許可する。
【0074】
一実施形態において、サーバ300は、ユーザ情報管理者320を含む。ユーザ情報管理者320は、ユーザアカウントに関連付けられたユーザ情報の登録、追加、削除、及び/又は修正を管理する。一実施形態によると、ユーザ情報管理者320は、各ユーザアカウントに関連付けられる装置又はユーザに関する情報を記憶及び管理する。情報はサーバ300に登録された装置(又はユーザ)別位置情報ヒストリ又は接続ヒストリのうちの少なくとも1つを含む。
【0075】
一実施形態において、サーバ300は、アラーム設定管理者330を含む。アラーム設定管理者330は、紛失装置(例、第2装置202)のアラームを発生させる必要があるか否かを判断する。サーバ300は、電子装置400から受信した第1信号に基づいて第2装置202が紛失状態にあることを判断する。第1信号は、第2装置202の識別情報及び位置情報を含む。アラーム設定管理者330は、紛失状態にある第2装置202に対して所定の条件を満たした場合に限り、アラームを発生させるように判断する。例えば、アラーム設定管理者330は、第2装置202でアラームが発生してから所定の時間が経過した状況で同じ電子装置400から位置情報が継続して受信されるか、又は第2装置202の位置変化が感知された状況で同じ電子装置400から位置情報が受信される場合、第2装置202にアラームを発生させる必要があると判断する。一実施形態によると、アラーム設定管理者330は、第2装置202に関連付けられた位置情報が複数の電子装置400から周期的に受信される場合にも第2装置202のアラームを発生させる必要があると判断する。アラーム設定管理者330は、第2装置202に対して設定されるアラーム命令を生成して少なくとも1つの電子装置400に伝達する。また、アラーム設定管理者330は、第2装置202でアラームが発生した時間、回数、及び/又は位置を含むアラーム関連データを管理する。
【0076】
一実施形態において、公開キー管理者340は、サーバ300に登録された装置の公開キーをユーザアカウント単位で管理するか、又は装置単位で管理する。例えば、公開キーは1つのユーザアカウント当たり1つが設定される。他の例として、同一ユーザアカウントに5つの装置が接続された場合、それぞれ異なる5つの公開キーが5つの装置に各々割り当てられる。
【0077】
一実施形態において、FMEシステム350は、紛失装置検索サービスを提供するための処理を行う。例えば、FMEシステム350は、電子装置400から紛失した第2装置202に対する公開キーを要求されると、公開キー管理者340から第2装置202に対する公開キーを獲得し、獲得された公開キーを電子装置400に提供する。例えば、FMEシステム350は、アカウント管理者310を介して第2装置202が登録されているユーザアカウントを確認する。FMEシステム350は、ユーザ情報管理者320を介してユーザアカウント及び/又は第2装置202に対応する位置情報を確認し、これを第1装置201又は電子装置400に提供する。
【0078】
図5は、一実施形態による第1装置が第2装置をサーバに登録するフローチャートである。
【0079】
図5を参照すると、ステップ501で、第1装置201は、第2装置202と近距離通信チャネルを確立する。例えば、近距離通信チャネルは、Bluetooth(登録商標)又はWi-Fi directのような端末間(devicte to device)接続であるが、これに限定されない。
【0080】
本実施形態によると、ステップ503で、第2装置202は、近距離通信チャネルを介して第2装置202の情報を第1装置201に提供する。第2装置202の情報は、例えば第2装置202の種類(例、タグ、スマートウォッチ、又はタブレット)、固有識別情報(例、装置ID)、第2装置202のメーカー名、第2装置202のハードウェア情報(例、プロセッサ性能、メモリ容量、及び/又はバッテリ容量)、第2装置202のソフトウェア情報(例、オペレーションシステムの種類及びバージョン、インストールされているアプリケーション、及び/又は装置検索サービスのサポートの可否)、及び/又は通信性能に対する情報(例、BT、BLE、UWB、セルラー、Wi-Fi、NFC、及び/又はMST(magnetic secure transmission)のサポートの可否)を含む。
【0081】
本実施形態によると、ステップ505で、第1装置201は、第2装置202の情報を獲得する。第1装置201は、獲得された第2装置202の情報を第1装置201のメモリ(例、
図1のメモリ130)に記憶する。
【0082】
本実施形態によると、ステップ507で、第1装置201は、第2装置202に対する情報をサーバ300に伝送して第2装置202の登録を要求する。例えば、第1装置201は、サーバ300に所定の形式のメッセージを伝送する。所定の形式のメッセージは、第1装置201の情報、第1装置201のユーザ情報、第2装置202の登録要求、及び/又は第2装置202の情報を含む。例えば、第1装置201がサーバ300に登録された第1ユーザアカウントに登録された場合、第1装置201は、メッセージをサーバ300に伝送することによって、第1ユーザアカウントに第2装置202も登録することを要求することができる。他の例として、第1装置201がサーバ300に登録された第1ユーザアカウントに登録され、第2装置202がサーバ300に登録された第2ユーザアカウントに登録された場合、第1装置201は、メッセージをサーバ300に伝送することによって、第1ユーザアカウント及び第2ユーザアカウントを含む第3ユーザアカウント(例、グループアカウント)に登録することを要求するか、又は第2ユーザアカウントに登録された第2装置202の情報を削除し、第2装置202を第1ユーザアカウントに登録することを要求する。
【0083】
本実施形態によると、ステップ509で、サーバ300は、第1装置201から第2装置202の情報を獲得する。サーバ300は、第1装置201とセルラーネットワーク又はWi-Fiネットワークを介して接続される。サーバ300は、所定のネットワークを介して第1装置201から伝送された第2装置202の情報を獲得する。
【0084】
本実施形態によると、ステップ511で、サーバ300は、第2装置202を第1装置201に対して登録する。例えば、サーバ300のアカウント管理者310は、第1装置201から獲得された情報を用いて第1装置201に該当する第1ユーザアカウントに対して第2装置202も登録することができる。
【0085】
本実施形態によると、ステップ513で、サーバ300は、第1装置201に第2装置202が登録されたことを示す通知を伝送する。ステップ515で、第1装置201は、サーバ300から登録通知を受信する。
【0086】
一実施形態において、ステップ501~ステップ515は、第2装置202の登録手順又はオンボーディング(onboarding)手順として参照される。また、一実施形態において、登録手順又はオンボーディング手順は、第2装置202(例、tracker)の識別情報(ID)をサーバ300に記憶する手順を含む。
【0087】
第2装置202は、第1装置201との接続が切れてから所定の時間が経過した場合、自らが紛失した状態にあることを認識して自らの識別情報を含むアドバタイジングパケットをブロードキャストする。
【0088】
図6は、一実施形態によるファインディングシステム(finding system)で紛失装置の現在位置を追跡するフローチャートである。
【0089】
図6は、
図2のシステムで、第1装置201と第2装置202とは同じユーザアカウントを共有するユーザ装置であり、そのうちの第2装置202を紛失した状況を示す。電子装置400は、第1装置201のユーザとは無関係の任意の装置であって、第2装置202からブロードキャストされるパケットを受信することができる距離に位置するとして理解される。
【0090】
本実施形態によると、ステップ601で、第2装置202は、所定の通信プロトコルを利用してアドバタイジングパケットをブロードキャスト(broadcasting)する。所定の通信プロトコルは、バッテリ消耗を最小化するためにBLEのような低電力近距離通信プロトコルの一種に該当する。
【0091】
一実施形態において、第2装置202は、紛失状態にあることを感知すると、アドバタイジングパケットをブロードキャストする。上述の説明のように、第2装置202が紛失状態にあることを判断する条件は様々に設定される。但し、他の実施形態において、第2装置202は、紛失状態にあることを感知することには拘らず、アドバタイジングパケットをブロードキャストする。例えば、第2装置202は、所定周期(例、1時間)毎に所定の時間の間(例、15分)アドバタイジングパケットを繰り返しブロードキャストする。他の例として、第2装置202は、所定の時間(例、ユーザ設定時間)毎に所定の時間の間アドバタイジングパケットを繰り返しブロードキャストする。
【0092】
本実施形態によると、ステップ611で、電子装置400は、外部装置によってブロードキャストされたアドバタイジングパケットを受信する。説明の便宜上、以下では、第2装置202によってブロードキャストされたアドバタイジングパケットを受信したと仮定する。
【0093】
一実施形態において、電子装置400は、アドバタイジングパケットを受信するための近距離通信をサポートする第1無線通信回路及びサーバ300と通信するための遠距離通信(例、セルラー通信)をサポートする第2無線通信回路のような様々な通信回路を含む。電子装置400は、自らの位置を測定するための位置測定回路(例、GPS)を含む。
【0094】
位置測定回路にはGPSのような衛星航法を用いた測位システム以外に、基地局やWi-FiのAP(access point)を用いた測位システム、又はNFCビーコンを用いた測位システムが含まれる。
【0095】
一実施形態において、第2装置202がブロードキャストするアドバタイジングパケットは所定の近距離通信プロトコルを利用するため、アドバタイジングパケットを受信したということは近距離通信プロトコルで許可される通信距離内に第2装置202及び電子装置400が存在するということを示す。例えば、電子装置400がBLEを介してアドバタイジングパケットを受信した場合、電子装置400は、第2装置202から約100m以内に位置すると推定される。従って、電子装置400の位置は第2装置202の位置と同様に取り扱われる。
【0096】
本実施形態によると、ステップ613で、電子装置400は、位置測定回路を用いて電子装置400の位置を測定する。電子装置400は、測定結果に基づいて電子装置400の位置(例、緯度及び/又は経度座標)を確認する。
【0097】
例えば、電子装置400は、位置測定回路を制御して、外部(例、3台以上の衛星)からGPS信号を受信する。電子装置400は、外部から受信されたGPS信号の各々に含まれる時間情報に基づいて電子装置400からGPS信号を送出した衛星までの距離情報を確認する。電子装置400は、例えば三角測量技法に基づいてGPS信号を送出した各衛星に対応する距離情報から、電子装置400のリアルタイム位置情報を確認する。
【0098】
本実施形態によると、ステップ615で、電子装置400は、測定された位置情報及び第2装置202の識別情報をサーバ300に伝送する。例えば、電子装置400は、上述した第2無線通信回路を用いてサーバ300に第2装置202の識別情報(例、固有ID、及び/又はシリアル番号)及び位置情報を含むメッセージをサーバ300に伝送する。電子装置400は、メッセージに含まれる位置情報が電子装置400の位置情報であることを明示することもできるが、位置情報の主体を明示することなく単に位置情報自体のみを含めることもできる。
【0099】
本実施形態によると、ステップ617で、電子装置400は、サーバ300にメッセージを伝送した後、アドバタイジングパケットをブロードキャストする。例えば、電子装置400が第2装置202から得られたアドバタイジングパケットを第1パケットとし、電子装置400が再度ブロードキャストするアドバタイジングパケットを第2パケットとすると、第2パケットは第1パケットと実質的に同一又はそれよりも少ない内容(データ)を含む。例えば、第2パケットのフォーマットでは第1パケットのフォーマットに含まれる複数のフィールドのうちの少なくとも一部のフィールドが省略される。
【0100】
他の実施形態において、電子装置400は、サーバ300にメッセージを伝送する前に、又は伝送する時と実質的に同時にアドバタイジングパケットをブロードキャストすることができる。また、単にステップ617は行われない場合もある。
【0101】
本実施形態によると、ステップ621で、サーバ300は、電子装置400から第2装置202の識別情報及び位置情報を含むメッセージを獲得する。サーバ300は、メッセージの獲得前及び/又は後に、ステップ631で、第1装置201から第2装置202の位置に対する追跡要求があった場合、ステップ623で、第1装置201に外部装置(例、第2装置202)の位置情報を第1装置201に伝送する。例えば、ステップ631で、第1装置201は、サーバ300に第2装置202に対する位置追跡(又は位置確認)要求を伝送し、サーバ300は、第1装置201から受信された要求に応じて第1装置201に確認された第2装置202の位置に対する情報を伝送する。例えば、サーバ300は、第1装置201に最も直近に確認された第2装置202の位置に対する情報を伝送する。
【0102】
本実施形態によると、ステップ633で、第1装置201は、サーバ300から第2装置202の位置情報を獲得する。ステップ635で、第1装置201は、サーバ300から獲得された情報に基づいて第2装置202の位置確認を行う。ステップ631、ステップ633、及び/又はステップ635は、
図7を参照して説明するように、第1装置201に搭載された位置確認サービスを提供するアプリケーションによって実装される。
【0103】
本実施形態によると、ステップ621で、サーバ300は、電子装置400から第2装置202の識別情報及び位置情報を獲得した場合、第2装置202をサーバ300に第1ユーザアカウントに登録した第1装置201又は第1ユーザアカウントを有する他の装置からステップ631の位置追跡要求が受信されたか否かを判断する。例えば、第1装置201からステップ631の位置追跡要求が受信されなかった場合、サーバ300は、ステップ623を行わない。一実施形態によると、図示していないが、サーバ300は、第1装置201からステップ631の位置追跡要求が受信されたか否かに基づいて電子装置400に応答メッセージを伝送する。例えば、第1装置201からステップ631の位置追跡要求が受信された場合、サーバ300は、電子装置400に第2装置202の識別情報及び位置情報を第1装置201に伝送したことを知らせる応答メッセージを伝送する。他の例として、第1装置201からステップ631の位置追跡要求が受信されなかった場合、サーバ300は、電子装置400に第2装置202の識別情報及び位置情報を所定の時間の間伝送しないことを要求する。一実施形態によると、電子装置400は、ステップ617で、サーバ300からの応答に基づいてアドバタイジングパケットをブロードキャストする動作を行う。
【0104】
図7は、一実施形態による第1装置でユーザ装置の位置を確認するためのユーザインタフェースを示す図である。
【0105】
図7を参照すると、第1画面701は、第1装置201の位置確認サービスを提供するアプリケーションの実行画面である。第1装置201は、第1装置201に登録されたユーザ装置に対する情報をリストの形で表示する。本実施形態によると、第1画面701は、第1装置カード211に対応する項目及び第2装置カード212に対応する項目を含むリストを提供する(present)。例えば、第1画面701のリストは、第1装置201のユーザアカウントに登録された第1装置201を示すスマートフォン(例、Galaxy A)に対応する第1項目710、及びユーザアカウントに登録された任意のタブレット(例、Galaxy Tab S6 LTE)に対応する第2項目720を含む。以下、第1項目710及び/又は第2項目720に対する説明は、第1画面701で特定されていない他の項目(例、“Jamie(Galaxy S10)”、“Jamie(_tale device name_)”、及び/又は“Galaxy Watch Active2”に対しても適用される。
【0106】
本実施形態において、リストに含まれる各項目は様々な情報を含む。例えば、第1項目710は、スマートフォンを示すアイコン711、スマートフォンの別称(nickname)(例、Anne)及びモデル名(Galaxy A)712、最後に確認された位置713(例、124 W Main St、Belleville、IL)、最後に位置が確認された時間714(例、Last updated、1 minute ago)、第1装置201の現在位置からスマートフォンまでの距離715、第1装置201の現在位置及び最後に確認された位置713に基づいて地図アプリケーション又は地図機能を実行させるためのナビゲーションメニュー716のうちの少なくとも1つを含む。上述した内容のうちの一部の項目は省略される。例えば、装置の位置が確認されない場合は最後に確認された位置713、最後に位置が確認された時間714、又はナビゲーションメニュー716のうちの少なくとも一部は表示されない。
【0107】
一実施形態において、第1装置201は、アプリケーションが実行されると自動的にステップ631を行う。他の実施形態において、第1装置201は、アプリケーションが実行された後、ユーザ入力によって、又は所定の周期(例、12時間)毎にステップ631を行い、第1装置201に登録されたユーザ装置200の位置をアップデートする。
【0108】
本実施形態において、リストに含まれる様々な項目のうちの第2項目720を選択するユーザ入力700が発生すると、第1装置201は、第2画面702を第1装置201のディスプレイに提供する。第2画面702は、第2装置カード212に基づいて生成されるUIである。
【0109】
本実施形態において、第2画面702は、地図領域730及び第2装置カード領域750を含む。例えば、地図領域730は第2画面702のうちの上端部分(領域)に表示され、第2装置カード領域750は下端部分(領域)に表示される。但し、第2装置カード領域750は図示した例とは異なる位置に配置され得る。例えば、第2装置カード領域750は、第2画面702の大部分を占める地図上に浮かぶ形で(floating)提供される。また、第2装置カード領域750の位置や大きさはユーザ入力によって移動/拡大/縮小される。
【0110】
本実施形態において、地図領域730にはサーバ300を介して確認されたユーザ装置200の位置が表示される。ユーザ装置200の位置はアイコンの形で表示される。例えば、第1項目710に対応するスマートフォンの位置は第1アイコン732のように地図上に表示される。また、ユーザ入力700によって選択された第2項目720に対応するタブレットの位置は第2アイコン731のように地図上に表示される。本実施形態において、ユーザ入力700によって選択された第2項目720に対応するタブレットの位置が地図領域730の中心に位置する。地図領域730には第1装置201の現在位置740が地図領域730の中心に位置するように表示される。
【0111】
本実施形態において、第2装置カード領域750には、装置アクションメニュー751、ナビゲーションメニュー752、通知(ring)メニュー753、及び/又は詳細表示(view details)メニュー754が含まれる。
【0112】
一実施形態において、装置アクションメニュー751が選択されると、第1装置201は第2装置202(例、第2項目720に対応するタブレット)が第1装置201の周辺にあるか否かを確認する。例えば、装置アクションメニュー751が選択されると、第1装置201は、第1装置201の位置及びサーバ300から受信されるユーザ装置200の位置情報に基づいて地図領域730を提供及び/又はアップデートする。第1装置201は、装置アクションメニュー751が選択されることに応じて近くに第2装置202が存在するか否かを所定の通信プロトコル(例、BLE)を用いて探索する。もし、所定の通信プロトコルを利用して第2装置202に接続されると、第1装置201は、ARファインダ233を駆動して第2装置202の位置を、拡張現実インタフェースを介して提供するか、又は提供するか否かを決定する。
【0113】
一実施形態において、ナビゲーションメニュー752が選択されると、第1装置201は確認された第2装置202の位置までの経路を地図領域730に表示する。一実施形態において、通知メニュー753が選択されると、第1装置201は、第2装置202に通話を試みるか、又は第2装置202が所定の音を出すように試みる。例えば、第2装置202が通話機能をサポートする場合、通知メニュー753の選択に応じて第1装置201は第2装置202に通話を試みる。第2装置202が第1装置201と所定の近距離通信ネットワークを介して接続された場合、通知メニュー753の選択に応じて、第1装置201は、近距離通信ネットワークを介して第2装置202に所定の信号を伝送する。所定の信号を受信した第2装置202は、所定の信号に対応して予め定義された通知信号(例、アラーム、振動及び/又は発光)を発生させて自らの位置を知らせる。
【0114】
一実施形態において、詳細表示メニュー754が選択されると、第1装置201は、第2装置202に対する更に詳細な情報を提供する。例えば、第1装置201は、様々な条件に応じて第2装置202の状態を表示する。第2装置202が第1装置201又はユーザ装置200のうちの他の装置(例、第5装置205又は第6装置206)に接続されている場合、第1装置201は“Nearby Finding”のような第1状態メッセージを表示する。メッセージは、ポップアップの形で表示されるか、又は第2装置202の第2装置カード領域750に表示される。第2装置202が第1装置201又はユーザ装置200のうちの他の装置に接続されてはいないが“Offline Finding”状態でない場合、第1装置201は“Not in Range Finding”のような第2状態メッセージを表示する。ここで“Offline Finding状態”とは、第2装置202を紛失したと判断された状態、第2装置202がユーザ装置200のうちのいずれか1つに最後に接続された時点後のしきい時間が経過した状態を示す。
【0115】
一実施形態において、第2装置202が第1装置201又はユーザ装置200のうちの他の装置には接続されておらず、“Offline Finding”状態でもないが、第2装置202に対する検索の試みがあった場合、第1装置201は“Lost Mode Finding”のような第3状態メッセージを表示する。第2装置202が第1装置201又はユーザ装置200のうちの他の装置には接続されておらず“Offline Finding”状態である場合、第1装置201は“Update Mode Finding”のような第4状態メッセージを表示する。第1装置201が第2装置202に対する接続を試みる場合、“Connecting”のような第5状態メッセージが表示される。一実施形態において、装置アクションメニュー751に関連付けられた第1~第5状態メッセージは、
図3の第1装置カード211及び/又は第2装置カード212に含まれる。
【0116】
上述した第1~第5状態メッセージは例示的なものであって、様々な実施形態によって、より少ないか又はより多くの状態メッセージが適切にメーカー又はユーザによって設定される。第1装置201は、第2装置202のバッテリ残量情報を提供する。第1装置201は、第2装置202の位置(位置情報)をタイムスタンプ(time stamp)に基づいて表示する。第1装置201は、現在の第2装置202の状態を、装置カードメッセージを用いて表示する。例えば、第1装置201は、第2装置202が第1装置201の近くにあるか、ユーザ装置200のうちの他の装置(例、第4装置204)の近くにあるか、第2装置202の最終位置はどこであるか、第2装置202を探しているか、又は第2装置202を探したかを示すメッセージを表示する。
【0117】
一実施形態において、第2装置カード領域750に表示(present)される情報は、図示した例に限定されず、装置アクションメニュー751に関連付けられた情報及び詳細表示メニュー754に含まれる情報(例、バッテリ残量情報、位置情報、及び/又は装置カードメッセージ)のうちの少なくとも1つの情報と共に提供される。
【0118】
図8は、一実施形態による電子装置が任意の外部装置を探すためにスキャンを行うフローチャートである。
【0119】
本実施形態によると、ステップ811で、電子装置400は設定メニューでオフライン検索を活性化する。それにより、オフライン検索機能は、周期的に活性化されるか、常に活性化された状態であるか、又は所定の時間区間(例、午前9時~午後6時)にのみ活性化される。
【0120】
本実施形態によると、ステップ813で、電子装置400は、オフライン検索機能の活性化に応じて、オフライン検索に関連付けられたパラメータを設定する。例えば、スキャン周期及びスキャンウィンドウ(window)、スキャン間隔(interval)、スキャン維持時間、及び/又はウェイクアップインテント(wakeup intent)のようなパラメータが設定される。ここで、スキャン周期は、スキャンが1回発生する時間を示す。スキャンウィンドウは、スキャン周期のうち、実際にスキャンが行われる時間を示す。例えば、スキャン周期が2000msでスキャンウィンドウが200msの場合、近距離通信回路はウェイクアップ後、200msの間1次スキャンを行い、残りの1800msはスリープ状態を維持し、ウェイクアップ後、2000msが経過した時点で再度200msの間2次スキャンを行う。
【0121】
スキャン維持時間は、上述したスキャン周期でスキャンを維持する時間を示す。例えば、電子装置400は2000ms毎に行うスキャンを1時間の間維持する。スキャン間隔は、スキャン維持時間の間の間隔を示す。例えば、スキャン維持時間が1時間でスキャン間隔が4時間の場合、電子装置400は、午前00時から1時間の間スキャンを維持し、3時間の間スリープ状態を維持し、午前00時から4時間が経過した午前04時から再度1時間の間スキャンを維持する。
【0122】
ステップ813は省略されてもよく、この場合、オフライン検索に関連付けられたパラメータ設定は所定の設定値(例、デフォルト値)を使用する。
【0123】
本実施形態によると、ステップ815で、電子装置400はスキャンを開始する。電子装置400のスキャンは、ステップ813で設定されたスキャンに関連付けられたパラメータによって定義された規則に従って行われる。電子装置400は、スキャンが行われる間、外部装置(例、第2装置202)から得られるアドバタイジングパケットを獲得するために、近距離通信をサポートする第1通信回路を活性化させる。
【0124】
本実施形態によると、第2装置202は、ステップ801で、所定の近距離通信プロトコルを利用してアドバタイジングパケットをブロードキャストする。例えば、第2装置202は、BLEプロトコルを利用して第2装置202の識別情報を含むアドバタイジングパケットを一定時間の間隔でブロードキャストする。
【0125】
一実施形態において、第2装置202は、ネットワーク状態の変化によってアドバタイジングパケットをブロードキャストする。例えば、第2装置202は、現在ネットワークが利用可能な状態であるか否かを判断する。例えば、第2装置202とサーバ300又は第1装置201との間のネットワーク接続が失われた場合、第2装置202はネットワーク接続のロスが機内モード(airplane mode)によるものか否かを判断する。第2装置202のアプリケーションが現在のネットワーク状態を確認するために、位置検索サービスを提供する該当アプリケーションは第2装置202のメモリに常駐する。一実施形態において、機内モードではない場合、第2装置202はアラームを設定し、設定されたアラーム時間が到来すると、アドバタイジングパケットをブロードキャストする。その後、ネットワークが再び回復すると(例、第1装置201との接続が回復)、第2装置202は設定されたアラームをキャンセルし、アドバタイジングパケットをブロードキャストする動作を中断する。
【0126】
本実施形態によると、スキャンが開始された後、ステップ817で、電子装置400は、第2装置202からアドバタイジングパケットを受信する。ステップ817で、電子装置400は、受信されたアドバタイジングパケットに含まれる情報から第2装置202に対する情報を獲得し、ステップ819で、獲得された情報を電子装置400のメモリに記憶する。
【0127】
本実施形態によると、ステップ821で、電子装置400は、第2装置202から受信した情報に基づいてサーバ300に第2装置202に対する情報を伝送する。電子装置400は、第2装置202に対する情報及び位置情報を含む。ここで、位置情報は、電子装置400の位置測定回路によって測定された電子装置400の位置である。ステップ821で、電子装置400は、セキュリティを向上させるためにサーバ300からサーバ300に伝送される情報を暗号化するための暗号化キーを獲得し、獲得された暗号化キーで第2装置202に対する情報を暗号化し、暗号化された情報をサーバ300に伝送する。例えば、電子装置400は、サーバ300に第2装置202に対する情報の少なくとも一部を伝送し、サーバ300から暗号化キーを獲得した後、獲得された暗号化キーで第2装置202に対する情報及び/又は位置情報を暗号化してサーバ300に伝送する。
【0128】
本実施形態によると、サーバ300は、ステップ831で、電子装置400から第2装置202の情報及び/又は位置情報を獲得し、これを第1装置201の要求に応じて第2装置202の位置に対する情報を第1装置201に提供する。(例、
図6のステップ623)
【0129】
一実施形態において、電子装置400は、ステップ815、ステップ817、ステップ819、及び/又はステップ821を所定時間、例えばスキャン維持時間の間繰り返し、スキャン維持時間が終了すると、ステップ823で、オフライン検索機能を非活性化する。但し、他の実施形態において、ユーザ入力や電子装置400のバッテリ残量状態のような様々なイベントによってオフライン検索機能は非活性化される。
【0130】
図9は、一実施形態による第2装置の構成及び第2装置によってブロードキャストされるパケットのデータ構造を示す図である。
【0131】
図9を参照すると、第2装置202は、少なくとも1つのプロセッサ910、メモリ920、及び通信回路930を含む。
図9に示した第2装置202の構成要素は例示的なものであって、
図1を参照して説明した構成要素が第2装置202に適切に適用される。また、
図9の構成要素のうちの
図1に対応する構成要素については
図1の説明が適用される。
【0132】
本実施形態において、少なくとも1つのプロセッサ910は、メモリ920からの命令を実行し、パケット生成モジュール940及び/又は接続管理者950を実装する。パケット生成モジュール940及び接続管理者950は、メモリ920に記憶されたプログラムコードを実行することによって実装されるソフトウェアモジュールであるとして理解される。また、以下の説明で、パケット生成モジュール940又は接続管理者950によって行われるものとして説明する動作は、プロセッサ910によって行われるものとして理解される。
【0133】
図9を参照すると、少なくとも1つのプロセッサ910は、メモリ920に記憶された命令を実行することによってパケット生成モジュール940を駆動する。パケット生成モジュール940は、第2装置202に対する情報を含むアドバタイジングパケット900を生成する。少なくとも1つのプロセッサ910は、接続管理者950を介して(用いて)、生成されたアドバタイジングパケット900を通信回路930に提供し、通信回路930は、所定のプロトコルを利用してアドバタイジングパケット900をブロードキャストする。一実施形態によると、通信回路930は、ブルートゥース(登録商標)931及びUWB932の近距離通信プロトコルをサポートする。
【0134】
本実施形態において、少なくとも1つのプロセッサ910は、通信回路930を介して第1装置201又は電子装置400との無線チャネル接続が設定されると、自らの接続状態に関する情報を変更するようにパケット生成モジュール940を制御する。例えば、少なくとも1つのプロセッサ910は、第2装置202で利用可能なチャネルがあるか又はどのチャネルが利用可能であるかを示すように状態情報を設定及び変更する。一実施形態によると、少なくとも1つのプロセッサ910は、パケット生成モジュール940を介して状態情報を含むアドバタイジングパケット900を生成し、生成されたアドバタイジングパケット900を通信回路930に提供する。
【0135】
本実施形態において、アドバタイジングパケット900は、バージョン901、パケットタイプ902、接続状態903、個人ID(privacy ID)904、エージングカウンタ(aging counter)905、UWB906、及び/又は署名(signature)907フィールドを含む。
【0136】
一実施形態において、バージョン901は、アドバタイジングパケットのバージョンを示す。アドバタイジングパケットは、それをブロードキャストする第2装置202とそれを受信して解析する電子装置400との間で共有される規則によるべきであるため、アドバタイジングパケットが有するバージョンはそれを受信した電子装置400がアドバタイジングパケットに含まれるデータを解析する規則を決定するために用いられる。例えば、電子装置400は、最新バージョンではない旧バージョンのアドバタイジングパケットを受信した場合、旧バージョンに対応する規則に従ってアドバタイジングパケットを解析する。他の例として、電子装置400のバージョンがアドバタイジングパケットが有するバージョンよりも低い場合、電子装置400は、サーバ(例、
図1のサーバ108)を介してバージョンをアップデートする。
【0137】
一実施形態において、パケットタイプ902は、アドバタイジングパケットが情報を伝達するためのものであるか、又は情報を要求するためのものであるかを示す。例えば、第2装置202が自らの情報を伝達するための目的でアドバタイジングパケットをブロードキャストする場合、パケットタイプ902は、ノーマルアドバタイズメント(normal advertisement)を示す。第2装置202が第1装置201又はサーバ300から情報を獲得するための目的でアドバタイジングパケットをブロードキャストする場合、パケットタイプ902は、要求アドバタイズメント(request advertisement)を示すように設定される。
【0138】
一実施形態において、接続状態903は、現在第2装置202がオフラインモード(例、Offline Finding)であるか又はオンラインモードであるかに対する情報を示す。第2装置202が現在オンラインモードの場合、接続状態903は、第2装置202が第1装置201に接続されている状態(connected state)であり、どのチャネルを介して接続が維持されているかの情報を示す。例えば、接続状態903は、第2装置202がオンラインモードで接続中のチャネルが一般チャネル(normal channel)であるか、制限チャネル(reserved channel)であるか、又は2つのチャネルをいずれも使用中であるかを区分して定義される。第2装置202が現在オフラインモードの場合、接続状態903は、第2装置202が第1装置201との接続が切れた状態(offline state)であり、接続が切れた後にどれくらいの時間が経過したかの情報を示すように定義される。例えば、オフラインモードは、第2装置202の接続が切れた後、経過した時間によって早期オフライン(premature offline)、オフライン(offline)、及び過度なオフライン(overmature offline)に区分される。
【0139】
一実施形態において、個人ID904は、第2装置202の固有識別情報である。追加的に又は代替的に、個人ID904は、第2装置202の固有識別情報に基づいて所定のアルゴリズムによって生成されるランダムIDである。第2装置202の個人ID904が変更されない場合、個人ID904を認知した周辺の他の機器によって意図せずに位置を追跡されるプライバシー問題が生じるため、個人ID904は、所定の時間(例、15分)毎に変更される。
【0140】
一実施形態において、エージングカウンタ(aging counter)905は、第2装置202がオンボーディングされた後に個人ID904が変更された回数を示す。例えば、第2装置202が15分の周期で個人ID904を変更する場合、エージングカウンタ905は、オンボーディングされる時点に記憶されたサーバ時間(epoch time)を基準として15分の周期毎に増加する。個人ID904の変更及びエージングカウンタ905の増加は同時に行われる。
【0141】
一実施形態において、UWB906は、第2装置202がUWB通信をサポートする装置であるか否かを示す。アドバタイジングパケット900は、UWB以外に、第2装置202がE2E又はMCFをサポートするか否かが分かる情報を更に含む。
【0142】
一実施形態において、署名907は、第2装置202の固有キーを用いて生成されたデジタル署名(digital signature)値であって、該当アドバタイジングパケットが有効であるか否かを示す。署名907は、アドバタイジングパケットを伝送する度にリアルタイムで計算されてアドバタイジングパケットのフィールドに追加される。
【0143】
本実施形態において、第2装置202は、入力モジュール941、出力モジュール942、QRコード(登録商標)943、及び装置識別子944を更に含む。一実施形態において、入力モジュール941は、ユーザの意図を確認し、物理的ボタンの形である。例えば、第2装置202でアラームが発生した場合、ユーザは第2装置202に備えられたボタンをクリックしてアラームを中断させることができる。一実施形態において、出力モジュール942は、オーディオ信号を発生させ、ブザー型の機器を含む。一実施形態において、QRコード(登録商標)943は、第2装置202の識別、登録、及び/又はオンボーディングのような手順を行い、第2装置202上にプリントされるか又は別途のステッカー上にプリントされて第2装置202に貼り付けられる。一実施形態において、装置識別子944は、第2装置202に対して固有に与えられた識別情報であって、第2装置202の製品シリアル番号又は近距離通信MACアドレスを含む。
【0144】
図10は、一実施形態による第2装置の状態判断基準を示す図である。
【0145】
図10を参照すると、第2装置202は、システム設定、第1装置201との接続有無、及び/又は接続が切れた後、経過した時間によって、OOB(out of box)1001、接続(connected)状態1003、早期オフライン(premature offline)状態1005、オフライン(offline)状態1007、又は過度なオフライン(overmature offline)状態1009に状態変更される。
【0146】
一実施形態において、OOB1001は、第2装置202の製品の箱を最初にオープンしてからシステムセットアップが完了する前の状態を示す。OOB1001状態にある第2装置202は、オンボーディング手順によって第1装置201に接続され、サーバ300に登録される。第2装置202は、システムセットアップが完了しても工場出荷時の設定に戻すことによって再度OOB1001状態に転換することができる。
【0147】
一実施形態において、接続1003は、第2装置202が第1装置201との近距離通信チャネルを設定して接続されている状態を示す。第2装置202は、オンボーディング過程でサーバ300に登録された共有キーを用いて第1装置201を識別して接続を設定する。例えば、接続状態1003にある第2装置202は、GATT(generic attribute profile)接続に基づいて第1装置201と通信を行う。また、第2装置202は、早期オフライン状態1005、オフライン状態1007、及び過度なオフライン状態1009から第1装置210との接続が設定されると、直ちに接続状態1003に転換される。
【0148】
一実施形態において、早期オフライン状態1005は、第2装置202が第1装置201との接続が切れた後、第1時間(例、15分)が経過する前までの状態を示す。第2装置202は、第1装置210との接続が切れた後、直ちにオフライン状態1007に転換されずに、第1時間の間早期オフライン状態1005を維持する。
【0149】
一実施形態において、オフライン状態1007は、第2装置202が第1装置201との接続が切れた後、第1時間が経過した後の状態を示す。第2装置202は、早期オフライン状態1005に進入した後、第1時間(例、15分)が経過するとオフライン状態1007に転換され、その後、第2時間(例、24時間)が更に経過する前までオフライン状態1007を維持する。第2装置202は、接続状態1003、早期オフライン状態1005、及び過度なオフライン状態1009からシステムリブート(reboot)を開始すると、オフライン状態1007に転換される。第1時間及び第2時間は、ユーザ設定やメーカーの基準によって様々な判断基準が適用される。
【0150】
一実施形態において、過度なオフライン状態1009は、第2装置202がオフライン状態1007に進入した後、第2時間(例、24時間)が経過した後の状態を示す。過度なオフライン状態1009にある第2装置202は、自らが紛失されたと判断し、所定の距離以内に位置する電子装置に第2装置202の識別情報を含むアドバタイジングパケットをブロードキャストする。
【0151】
図11は、一実施形態による第2装置の無線ネットワーク接続管理方式に関する概念図である。
【0152】
本実施形態において、第1電子装置401、第2電子装置402、及び第3電子装置403には上述した電子装置400に対する説明が適用される。また、
図1の電子装置101及びユーザ装置200のうちの第1装置201に対する説明も第1~第3電子装置(401、402、403)に適用される。
【0153】
図11を参照すると、第2装置202は、無線通信回路(例、
図9の通信回路930)を用いて自らの識別情報及び状態情報を含む第1信号をブロードキャストする。一実施形態によると、第1信号は、第2装置202が必要時に(例、過度なオフライン(overmature offline)状態への進入時又はユーザによって設定された条件を満たしたとき)ブロードキャストするメッセージ又はパケット(例、
図9のアドバタイジングパケット900)として理解される。一実施形態において、第1信号は、第2装置202から所定の通信距離内(例、BLE range)に位置する1つ以上の電子装置によって得られる。
【0154】
図11で、第1~第3電子装置(401、402、403)は、第2装置202によってブロードキャストされた第1信号を得た周辺の電子装置のうちの第2装置202と連動可能なものである。例えば、第1~第3電子装置(401、402、403)は、第2装置202の母端末(mother terminal)、同じユーザ/グループアカウントに登録された端末、又はサービス認証によって互いに信頼することができる関係が確認された端末として理解される。
【0155】
一実施形態において、第1電子装置401は、獲得された第1信号に基づいて第2装置202のチャネル接続状態を確認する。例えば、第1電子装置401は、第2装置202が一般チャネル(normal channel)を介して他の電子装置と接続されていない状態であることを確認すると、少なくとも1つのセンサを用いて位置を測定し、第2装置202の位置情報をサーバ300にアップデートする。一般チャネルは、第2装置202が外部装置と持続的に接続を維持しながらデータを送受信することができるチャネルである。第1電子装置401が第1信号を受信した場合、第2装置202に近接する距離に位置すると推定されるため、第1電子装置401で少なくとも1つのセンサを用いて測定された位置は第2装置202の位置と同様に扱われる。
【0156】
一実施形態において、第1電子装置401は、第1信号に基づいて確認されたチャネル接続状態に応じて第2装置202との無線接続を要求する。例えば、第2装置202の一般チャネルが接続されていない状態であることが確認されると、第2装置202が所定の端末によって制御されていないと推定されるため、第1電子装置401は、一般チャネルを用いて第2装置202との接続を設定する。
【0157】
一実施形態によると、第1電子装置401は、第2装置202と一般チャネルで接続を設定した後、第2装置202に対して最大接続許可数又は追加接続の可否を設定する。例えば、第1電子装置401は、サーバ300から第2装置202のヒストリ情報を獲得し、獲得されたヒストリ情報に基づいて、所定の時間の間、第2装置202に接続された少なくとも1つの他の電子装置があるか否かを確認する。確認の結果、所定の時間の間、第2装置202に接続された少なくとも1つの他の電子装置がなかった場合、第1電子装置401は、第2装置202に対して追加接続が不要と判断し、最大接続許可数を1に設定する。この場合、第2装置202の制限チャネル(reserved channel)使用が許可されないため、第2装置202は、自らの識別情報及び接続状態情報を含む信号をブロードキャストする動作をこれ以上行わない。確認の結果、所定の時間の間、第2装置202に接続された少なくとも1つの他の電子装置があった場合、第1電子装置401は、第2装置202に対して追加接続を必要と判断し、最大接続許可数を2以上に設定する。この場合、第2装置202は、自らの接続状態を変更した後、変更された接続状態情報を第2信号に含めてブロードキャストする。例えば、第2装置202は、一般チャネルが接続されている状態であることを示すように状態情報を変更し、変更された状態情報を含む第2信号をブロードキャストする。第2信号を受信した周辺の他の電子装置は、制限チャネルを介して第2装置202と接続を設定して少なくとも一時的に第2装置202を制御する。他の実施形態によると、第1電子装置401は、第2装置202から得られた第2装置のバッテリ状態に基づいて最大接続許可数又は追加接続可能の可否を設定する。
【0158】
一実施形態において、第2電子装置402は、第2信号に基づいて第2装置202のチャネル接続状態を確認する。例えば、第2電子装置402は、第2装置202の一般チャネルが接続されている状態であることを確認すると、第2装置202が他の電子装置によって制御されていると判断して第2装置202の位置情報をサーバ300にアップデートしない。
【0159】
一実施形態において、第2電子装置402は、第2信号に基づいて確認されたチャネル接続状態に応じて第2装置202との無線接続を要求する。例えば、第2装置202が一般チャネルを介して他の電子装置に接続されている場合、第2電子装置402は制限チャネル(reserved channel)を用いて第2装置202との接続を設定する。制限チャネルは、所定の時間の間、接続設定が可能であり、少なくとも一時的に第2装置202に制御情報を伝達するチャネルである。一実施形態によると、第2電子装置402は、制限チャネルを用いて第2装置202に接続される間、制限チャネルを介して第2装置202に対する制御命令(例、動作制御要求又は情報要求)を伝達する。第2電子装置402から所定の時間以上制限チャネルを介して制御命令が伝達されない場合、制限チャネルは自動終了となり第2電子装置402と第2装置202との間の接続が遮断される。制限チャネルが終了する時点はいずれか1つの実施形態に限定されず、メーカー又はユーザの設定によって様々な方式で構成される。
【0160】
一実施形態において、第2装置202は、一般チャネルを介して第1電子装置401との接続を維持している状態で制限チャネルを用いて第2電子装置402に接続されると、変更された状態情報を含む第3信号をブロードキャストする。例えば、第2装置202は、一般チャネル及び制限チャネルがいずれも接続されている状態であることを示すように状態情報を変更し、変更された状態情報を第3信号に含めてブロードキャストする。一実施形態によると、一般チャネル及び制限チャネルがいずれも接続されている状態の場合、第2装置202は、第3信号をブロードキャストしない。この場合、第2装置202は、周辺の端末から追加的なチャネル接続要求又は制御要求を受信すると、変更された状態情報を含む信号を該当端末に伝送する。
【0161】
一実施形態において、第3電子装置403は、第2装置202からの変更された状態情報をスキャン(scan)し、第2装置202の一般チャネル及び制限チャネルがいずれも接続されている状態であることを確認する。例えば、第3電子装置403は、確認されたチャネル接続状態に基づいて第2装置202が周辺の他の電子装置によって制御されていると判断し、第2装置202の位置情報をサーバ300にアップデートしない。
【0162】
図12A及び
図12Bは、一実施形態による第2装置の接続設定に基づいて行われる動作の違いを説明する概念図である。
【0163】
本発明の一実施形態によると、電子装置400は、第2装置202に対して最大接続許可数を設定する。電子装置400は、第2装置の母端末(mother terminal)、同じユーザ/グループアカウントに登録された端末、又はサービス認証を介して互いに信頼することができる関係が確認された端末(例、
図2の第1装置201、電子装置400、又は
図11の第1~第3電子装置(401、402、403))である。一実施形態において、電子装置400は、
図12A又は
図12Bに示した第1~第3電子装置(401、402、403)のうちのいずれか1つの電子装置に対応する。電子装置400は、第2装置202を自らに関連付けられたユーザアカウントとしてサーバ300に登録するオンボーディング(onboarding)手順を行う間、同じユーザアカウントに登録された他の電子装置の個数を確認して第2装置202の最大接続許可数を決定する。例えば、電子装置400のユーザアカウントに登録された他の電子装置がなかったことが確認されると、電子装置400は、第2装置202の最大接続許可数を1に決定する。この場合、第2装置202は、一般チャネル(normal channel)を用いて1つの外部装置との接続のみが設定可能であり、制限チャネル(reserved channel)を用いた追加接続設定は制限される。他の例として、電子装置400のユーザアカウントに登録された1つ以上の他の電子装置があることが確認されると、電子装置400は、第2装置202の最大接続許可数を2以上に決定する。この場合、第2装置202は、複数個の外部装置との接続設定が可能であり、一般チャネルを用いていずれか1つの外部装置と接続を維持している間、制限チャネルを介して周辺の他の外部装置と追加的に接続を設定することができる。
【0164】
一実施形態によると、第2装置202の最大接続許可数は第2装置202に接続された装置によっても設定される。
図12A及び
図12Bを参照すると、第1電子装置401は一般チャネル(normal channel)を用いて第2装置202に接続を設定する。第1電子装置401は、第2装置202によってブロードキャストされた信号に基づいて第2装置202の一般チャネルが利用可能な状態であることを確認すると、一般チャネルを介して第2装置202に接続を設定する。第1電子装置401は、一般チャネルを用いて第2装置202との接続が設定されると、所定の時間周期(例、30分又は1時間)毎に第2装置202の位置情報をサーバ300に伝送する。第1電子装置401は、位置情報の伝送に対する応答として、サーバ300から第2装置202のヒストリに関する情報を獲得する。一実施形態によると、第1電子装置401は、第2装置202のヒストリに関する情報を要求する信号をサーバ300に伝送し、信号に対する応答として、ヒストリに関する情報を獲得する。ヒストリは、第2装置202の位置情報ヒストリ、所定の時間の間、(例、一日又は1週間)第2装置202に接続された他の電子装置の個数、又は他の電子装置に関する機器情報を含む。第1電子装置401は、ヒストリに基づいて所定の時間の間、第2装置202に接続された少なくとも1つの他の電子装置が存在するか否かを確認し、確認結果に応じて、第2装置202の最大接続許可数を決定する。
【0165】
例えば、所定の時間の間、第2装置202に接続された少なくとも1つの他の電子装置が存在することが確認されると、第1電子装置401は、
図12Aのように、第2装置202に対して最大接続許可数を1よりも大きく決定する。第1電子装置401は、決定された最大接続許可数を含む設定情報を一般チャネルを介して第2装置202に伝送する。
図12Aを参照すると、第2装置202は、一般チャネルが接続されている状態であることを示すように状態情報を変更し、変更された状態情報を含む信号をブロードキャストする。第2装置202によってブロードキャストされた信号を受信した周辺の他の電子装置(例、第2電子装置402、第3電子装置403)は、信号に基づいて第2装置202の接続状態を確認し、第2装置202を制御しようとする場合、所定の時間の間、接続設定が可能な制限チャネルを用いる。
【0166】
他の例として、第1電子装置401は、所定の時間の間、第2装置202に接続された他の電子装置が存在しないことが確認されると、第1電子装置401は、
図12Bのように、第2装置202に対して最大接続許可数を1に決定する。第2装置202の最大接続許可数が1に決定されると、第1電子装置401は、第2装置202に対してブロードキャスト動作をこれ以上行わないように決定する。第1電子装置401は、決定された最大接続許可数又はブロードキャスト動作を行うか否かを含む設定情報を一般チャネルを介して第2装置202に伝送する。
図12Bを参照すると、第2装置202は、設定情報に基づいて自らの状態情報を含む信号のブロードキャストを行わず、これにより周辺の他の電子装置との追加接続が制限される。
【0167】
他の実施形態によると、第1電子装置401は、第2装置202のバッテリ状態に基づいて第2装置202の最大接続許可数を決定する。第1電子装置401は、一般チャネル接続時、第2装置202からバッテリ状態に関する情報を獲得するか、又は一般チャネル接続後、サーバ300からバッテリ状態に関する情報を獲得する。第1電子装置401は、第2装置202のバッテリ状態が所定のレベル以上の場合、最大接続許可数を1よりも大きく設定して他の電子装置との追加接続を可能にする。バッテリ状態が所定のレベル未満の場合、最大接続許可数を1に設定して他の電子装置との追加接続を制限する。追加接続が制限される場合、第2装置202は、自らの識別情報及び接続状態情報を含む信号をブロードキャストする動作をこれ以上行わず、これにより第2装置202の不要なバッテリ消耗を防止することができる。
【0168】
図13は、一実施形態による電子装置で第2装置に対して追加接続を許可しないように設定するフローチャートである。
【0169】
図13を参照すると、ステップ1301で、第1電子装置401は第2装置202によってブロードキャストされた第1アドバタイジングパケットを受信する。第1アドバタイジングパケットは、第2装置202がオフライン(offline)状態であることを示す状態情報を含む。例えば、第1電子装置401は、状態情報に基づいて第2装置202の一般チャネル(normal channel)及び制限チャネル(reserved channel)がいずれも接続されていない状態であることを確認する。一般チャネルは、第2装置202が他の電子装置と接続可能な環境で持続的に接続を維持しながらデータを送受信するチャネルであり、制限チャネルは、所定の時間の間、接続設定が可能で少なくとも一時的に制御情報を伝達するチャネルである。
【0170】
本実施形態によると、ステップ1303で、第1電子装置401は一般チャネルを用いて第2装置202と接続を設定する。第1電子装置401は、一般チャネルを維持している間第2装置202と連動してデータを送受信する。
【0171】
本実施形態によると、第1電子装置401は、ステップ1305で、第2装置202の位置情報をサーバ300に伝送して、サーバ300に登録された第2装置202の位置情報をアップデートし、ステップ1307で、位置情報の伝送に対する応答として、サーバ300から第2装置関連情報を獲得する。ステップ1305~ステップ1307は、所定の時間(例、30分又は1時間)毎に周期的に行われる。第2装置関連情報は、第2装置202の接続ヒストリ、位置情報ヒストリ、又はバッテリ状態のうちの少なくとも1つを含む。他の実施形態によると、第1電子装置401は、ステップ1301で、第2装置202から受信した第1アドバタイジングパケットに基づいて第2装置202のバッテリ状態を確認するか、又はステップ1303で、第2装置202と一般チャネルを設定するときに、第2装置202のバッテリ状態を確認する。他の実施形態によると、第1電子装置401は、ステップ1305で、第2装置関連情報を要求する信号をサーバ300に伝送し、ステップ1307で、信号に対する応答として、第2装置関連情報を獲得する。
【0172】
本実施形態によると、ステップ1309で、第1電子装置401は、第2装置関連情報に基づいて第2装置202の最大接続許可数を1に決定する。例えば、第1電子装置401は、第2装置関連情報に基づいて所定の時間の間、第2装置202に接続された他の電子装置がなかったことを確認すると、第2装置202に対して追加接続が必要ないと判断して最大接続許可数を1に決定する。他の例として、第1電子装置401は、第2装置関連情報に基づいて第2装置202のバッテリ状態が所定のレベル未満であることを確認すると、第2装置202の不要なバッテリ消耗を防止するように最大接続許可数を1に決定する。第2装置202の最大接続許可数が1に決定されると、ステップ1309で、第1電子装置401は、第2装置202に対してアドバタイジングパケットをブロードキャストする動作をこれ以上行わないように決定する。
【0173】
本実施形態によると、ステップ1311で、第1電子装置401は、決定された最大接続許可数及び/又はブロードキャストを行わないように指示するデータを含む設定情報を第2装置202に伝送する。他の実施形態によると、第1電子装置401は、第2装置202に接続されている状態で第2装置設定メニューにアクセスし、ユーザに第2装置設定メニューを介して最大接続許可数を直接設定させることもできる。
【0174】
本実施形態によると、ステップ1313で、第2装置202は、自らのチャネル接続状態を示す状態情報をアップデートする。例えば、第2装置202は、一般チャネル(NC)が接続されている状態であることを示すように状態情報を変更する。第2装置202は、第1電子装置401から受信した設定情報に基づいて他の電子装置との追加接続が許可されないことを確認し、変更された状態情報を含むアドバタイジングパケットをブロードキャストしない。
【0175】
図14は、一実施形態による電子装置で第2装置に対して追加接続を許可するように設定するフローチャートである。
【0176】
図14を参照すると、ステップ1401で、第1電子装置401は、第2装置202によってブロードキャストされた第1アドバタイジングパケットを受信する。第1アドバタイジングパケットは、第2装置202がオフライン(offline)状態であることを示す状態情報を含む。
【0177】
本実施形態によると、ステップ1403で、第1電子装置401は、一般チャネルを用いて第2装置202と接続を設定する。第1電子装置401は、一般チャネルを維持している間第2装置202と連動してデータを送受信する。
【0178】
本実施形態によると、第1電子装置401は、第2装置に関する情報又は他の電子装置の要求に基づいて第2装置202に対して追加接続を許可するように決定する。第2装置202の追加接続を許可するか否かを決定する際に参照される情報(又は信号)によって、第1電子装置401の動作はCASE A(ステップ1405~ステップ1413)又はCASE B(ステップ1415~ステップ1423)に区分される。
【0179】
一実施形態によると、電子装置401は、第2装置に関する情報を獲得した場合、CASE Aに対応するステップ1405~ステップ1413を行う。第1電子装置401は、ステップ1405で、第2装置202の位置情報をサーバ300に伝送して、サーバ300に登録された第2装置202の位置情報をアップデートし、ステップ1407で、位置情報の伝送に対する応答として、サーバ300から第2装置関連情報を獲得する。第2装置関連情報は、第2装置202の接続ヒストリ、位置情報ヒストリ、又はバッテリ状態のうちの少なくとも1つを含む。他の実施形態によると、第1電子装置401は、ステップ1405で、第2装置関連情報を要求する信号をサーバ300に伝送し、ステップ1407で、信号に対する応答として、第2装置関連情報を獲得する。他の実施形態によると、第1電子装置401は、ステップ1401で、第2装置202から受信した第1アドバタイジングパケットに基づいて第2装置202のバッテリ状態を確認するか、又はステップ1403で、第2装置202と一般チャネルを設定するときに、第2装置202のバッテリ状態を確認する。ステップ1409で、第1電子装置401は、第2装置関連情報に基づいて第2装置202の最大接続許可数を2以上に決定する。例えば、第1電子装置401は、第2装置関連情報に基づいて、所定の時間の間、第2装置202に接続された少なくとも1つの他の電子装置が存在することを確認すると、第2装置202に対して追加接続が必要な場合があると判断して、最大接続許可数を2以上に決定する。他の例として、第1電子装置401は、第2装置関連情報に基づいて第2装置202のバッテリ状態が所定のレベル以上であることを確認すると、最大接続許可数を2以上に決定する。第2装置202の最大接続許可数が2以上に決定されると、ステップ1409で、第1電子装置401は、第2装置202に対してアドバタイジングパケットをブロードキャストする動作を引き続き行うように決定する。ステップ1411で、第1電子装置401は、決定された最大接続許可数及び/又はブロードキャストを行うように指示するデータを含む設定情報を第2装置202に伝送する。他の実施形態によると、第1電子装置401は、第2装置設定メニューにアクセスし、ユーザに第2装置設定メニューを介して最大接続許可数を直接設定させることもできる。ステップ1413で、第2装置202は自らのチャネル接続状態を示す状態情報をアップデートする。例えば、第2装置202は、一般チャネルが接続されている状態であることを示すように状態情報を変更する。一実施形態によると、CASE Aに対応するステップ1405~ステップ1413は、第1電子装置401が第2装置202と一般チャネルで接続を維持している間、所定の時間周期によって繰り返し行われる。
【0180】
一実施形態によると、他の電子装置から第2装置202に対する接続要求があった場合、電子装置401は、CASE Bに対応するステップ1415~ステップ1423を行う。ステップ1415で、第2電子装置402は、第2装置202に対する接続要求をサーバ300に伝送する。第2電子装置402は、第2装置202から所定の距離に位置する装置であり、第2装置202とのチャネル接続設定に失敗した場合、第2装置202に対する接続要求をサーバ300に伝送する。ステップ1417で、サーバ300は、第2電子装置402から第2装置202に対する追加接続要求があることを示す信号を第1電子装置401に伝送する。ステップ1419で、第1電子装置401は、サーバ300から受信した信号に基づいて第2装置202に対して追加接続を要求した他の電子装置があることを確認し、最大接続許可数を2以上に決定する。第2装置202の最大接続許可数が2以上に決定されると、ステップ1419で、第1電子装置401は、第2装置202に対してアドバタイジングパケットをブロードキャストする動作を引き続き行うように決定する。ステップ1421で、第1電子装置401は、決定された最大接続許可数及び/又はブロードキャストを行うように指示するデータを含む設定情報を第2装置202に伝送する。ステップ1423で、第2装置202は、一般チャネル(NC)が接続されている状態であることを示すように状態情報をアップデートする。
【0181】
本実施形態によると、ステップ1425で、第2装置202は、アップデートされた状態情報を第2アドバタイジングパケットのフィールド(例、
図9の状態903)に追加してブロードキャストする。第2電子装置402及び第3電子装置403は、第2装置202によってブロードキャストされた第2アドバタイジングパケットを受信する。第2電子装置402及び第3電子装置403は、第2アドバタイジングパケットに基づいて第2装置202の一般チャネルが接続されている状態であることを確認すると、第2装置202が周辺の他の電子装置によって制御されていると判断して第2装置202の位置情報をサーバ300にアップデートしない。これにより、ステップ1425で、第2電子装置402及び第3電子装置403は、第2アドバタイジングパケットを無視する。第2装置202が一般チャネルを用いて第1電子装置401との接続を維持している間、第2装置202のチャネル接続状態又は最大接続許可数の設定が追加的に変更されないときまでステップ1425は所定の時間周期で繰り返して行われる。
【0182】
本実施形態によると、ステップ1427で、第2電子装置402は、第2装置202に対する制御命令を発生させる。例えば、第2電子装置402は、第2装置202に対する所定の動作制御(例、アラーム出力又は情報伝達)のためのユーザ入力を獲得すると、最近第2装置202から受信したアドバタイジングパケットに基づいて第2装置202の現在の接続状態に関する状態情報を確認する。他の例として、第2電子装置402は、ユーザ入力を獲得するとき、第2装置202又はサーバ300から状態情報を獲得する。
【0183】
本実施形態によると、ステップ1429で、第2電子装置402は、制限チャネルを用いて第2装置202との接続を設定する。例えば、第2電子装置402は、第2装置202から得られた状態情報に基づいて第2装置202の一般チャネルが現在接続されている状態であることを確認し、制限チャネルを用いて第2装置202との接続を設定する。第2電子装置402は、第2装置202と制限チャネルを接続することに成功すると、第2装置202の制限チャネル接続状態に関する情報をサーバ300に伝達する。一実施形態によると、第2電子装置402は、第2装置202と制限チャネルを接続することに失敗すると、制限チャネルの接続失敗を知らせるためのメッセージをディスプレイ上に表示するか、又は接続失敗を知らせるオーディオ信号を出力する。
【0184】
本実施形態によると、ステップ1431で、第2装置202は自らの状態情報をアップデートする。例えば、第2装置202は、一般チャネル及び制限チャネルがいずれも接続されている状態であることを示すように状態情報を変更し、変更された状態情報を第3アドバタイジングパケットのフィールドに追加する。
【0185】
本実施形態によると、ステップ1433で、第2電子装置402は先に設定された制限チャネルを介して第2装置202に対する少なくとも1つの制御命令を伝達する。例えば、第2装置202は、一般チャネルを介して第1電子装置401との接続を維持している間、制限チャネルを介して第2電子装置402から少なくとも一時的にアラーム発生命令を受信し、命令に対する応答としてオーディオ信号を出力する。
【0186】
本実施形態によると、ステップ1435で、第2装置202は、第2電子装置402から制御命令を受信することに成功したことを示す応答(例、ACK(acknowledgement) message)を第2電子装置402に伝送する。
【0187】
本実施形態によると、ステップ1437で、第3電子装置403は、ユーザから第2装置202に対する接続確認要求又は制御要求があった場合、第2装置202又はサーバ300から変更された状態情報をスキャン(scan)する。第3電子装置403は、ステップ1439で、第2装置202の一般チャネル及び制限チャネルがいずれも接続されている状態であることを確認し、第2装置202の接続状態に関する情報を表示する。例えば、第3電子装置403は、第2装置202に対して確認されたチャネル接続状態に基づいて第2装置202が周辺の他の装置に接続されて制御されていることを知らせるメッセージを、ディスプレイを介して表示する。
【0188】
本実施形態によると、ステップ1441で、第2電子装置402と第2装置202との間に設定された制限チャネルの接続が終了する。例えば、第2電子装置402が制限チャネルを介して第2装置202に対する少なくとも1つのアラーム命令を伝達した後、所定の時間の間アラーム命令が発生しなかった場合、第2電子装置402は制限チャネルの接続を遮断する。制限チャネルの終了条件はメーカー又はユーザの設定によって様々な方式で適用される。一実施形態によると、第2電子装置402は、制限チャネルの接続を遮断した後、制限チャネルの接続終了を知らせるメッセージを、ディスプレイを介して表示する。
【0189】
本実施形態によると、ステップ1443で、第2装置202は、制限チャネル終了によって状態情報をアップデートする。例えば、第2装置202は、一般チャネルが接続されている状態であることを示すように状態情報を変更し、変更された状態情報をアドバタイジングパケットのフィールドに追加してブロードキャストする。
【0190】
図15は、一実施形態による電子装置で第2装置(外部電子装置)に対して追加接続を許可するか否かを設定するためのフローチャートである。
【0191】
図15の動作を行う電子装置は、第2装置202から所定の通信可能距離内に位置する周辺端末のうちの第2装置202の母端末(mother terminal)、同じユーザ/グループアカウントに登録された端末、又はサービス認証を介して互いに信頼することができる関係が確認された端末である。
【0192】
図15を参照すると、ステップ1510で、電子装置400は、一般チャネル(normal channel)を用いて第2装置202とのチャネル接続を設定する。例えば、電子装置400は、第2装置202によってブロードキャストされた第1信号を受信する。第1信号は、第2装置202の識別情報及び第2装置202のチャネル接続に関する状態情報を含む。電子装置400は、第1信号に基づいて第2装置202の一般チャネルが利用可能な状態であることを確認すると、一般チャネルを用いて第2装置202との接続を設定する。
【0193】
本実施形態によると、ステップ1520で、電子装置400は、第2装置に関する情報を獲得する。第2装置に関する情報は、第2装置202の接続ヒストリ、位置情報ヒストリ、又はバッテリ状態のうちの少なくとも1つを含む。例えば、電子装置400は、所定の時間周期毎に第2装置202の位置情報を含む第1信号をサーバ300に伝送し、第1信号に対する応答として、サーバ300から第2装置202に接続された他の電子装置の個数又は他の電子装置に関する情報を含む接続ヒストリを獲得する。他の例として、電子装置400は、第2装置に関する情報を要求するための第2信号をサーバ300に伝送し、第2信号に対する応答として、サーバ300から第2装置の位置情報ヒストリを獲得する。電子装置400は、獲得された位置情報ヒストリを分析して第2装置202が少なくても1つの他の電子装置に接続されたか否かを確認する。他の実施形態によると、電子装置400は、第2装置202との接続が設定されると、第2装置202からバッテリ状態を確認する。
【0194】
本実施形態によると、ステップ1530で、電子装置400は、獲得された第2装置に関する情報に基づいて第2装置202の最大接続許可数を決定する。電子装置400は、第2装置に関する情報に基づいて第2装置202に対して所定の条件を満たすか否かを確認し、確認結果に応じて第2装置202の最大接続許可数を決定する。所定の条件は、所定の時間の間、第2装置202に接続された少なくとも1つの他の電子装置が存在するか否か、又は第2装置202のバッテリが所定のレベル以上であるか否かのうちの少なくとも1つを含む。例えば、電子装置400は、第2装置に関する情報に基づいて、所定の時間の間、第2装置202に接続された少なくとも1つの他の電子装置がなかったことを確認すると、第2装置202に対して最大接続許可数を1に決定する。電子装置400は、第2装置に関する情報に基づいて、所定の時間の間、第2装置202に接続された少なくとも1つの他の電子装置が存在することを確認すると、第2装置202に対して最大接続許可数を2以上に決定する。他の例として、電子装置400は、第2装置に関する情報に基づいてバッテリ状態が所定のレベル未満であることを確認すると、最大接続許可数を1に決定する。電子装置400は、第2装置に関する情報に基づいて、バッテリ状態が所定のレベル以上であることを確認すると、最大接続許可数を2以上に決定する。
【0195】
本実施形態によると、ステップ1540で、電子装置400は、決定された最大接続許可数に基づいて、第2装置202のブロードキャスト動作を行うか否かを決定する。
【0196】
図16は、一実施形態による電子装置で第2装置の追加接続を許可するか否かを決定するためのフローチャートである。
【0197】
図16を参照すると、ステップ1610で、電子装置400は、第2装置202に対して決定された最大接続許可数が1を超過するか否かを確認する。確認の結果、決定された最大接続許可数が1を超過しないことが確認されると(ステップ1610-いいえ)、電子装置400は、ステップ1620で、第2装置202に対して他の電子装置との追加接続を制限するように決定する。追加接続が制限される場合、電子装置400は、第2装置202に対して識別情報及び接続状態情報を含む信号をブロードキャストする動作を行わないように設定し、これにより、第2装置202の不要なバッテリ消耗を防止することができる。
【0198】
確認の結果、決定された最大接続許可数が1を超過することが確認されると(ステップ1610-はい)、電子装置400は、ステップ1630で、第2装置202に対して他の電子装置との追加接続を許可するように決定する。追加接続が許可される場合、電子装置202は、第2装置202に対して識別情報及び接続状態情報を含む信号をブロードキャストする動作を行うように設定する。この場合、第2装置202は、ブロードキャストされた信号を受信した周辺の他の電子装置と制限チャネル(reserved channel)を介して接続される。
【0199】
再び、
図15を参照すると、ステップ1550で、電子装置400は、決定された最大接続許可数及びブロードキャスト動作を行うか否か含む設定情報を第2装置202に伝送する。例えば、最大接続許可数が1に決定された場合、電子装置400は、第2装置202に対して他の電子装置との追加接続が制限され、ブロードキャスト動作を行う必要がないことを指示する設定情報を伝送する。他の例として、最大接続許可数が2以上に決定された場合、電子装置400は、第2装置202に対して最大接続許可数及びブロードキャスト動作を行うように指示する設定情報を伝送する。
【0200】
図17は、一実施形態による第2装置で無線接続状態を設定及び管理するためのフローチャートである。
【0201】
図17を参照すると、ステップ1710で、第2装置202は、第1電子装置401から接続要求を受信したことに応じて、第1電子装置401と一般チャネル(normal channel)を接続する。例えば、第1電子装置401は、オフライン状態の第2装置202によってブロードキャストされた信号を受信した周辺の電子装置のうちの第2装置202と同じアカウントに登録された装置であるか、又はサービス認証を介して互いに信頼することができる関係が確認された装置である。一般チャネルは、第2装置202が外部装置との接続を持続的に維持しながらデータを送受信するチャネルである。第2装置202は、外部装置から接続要求を受信したときに、一般チャネルが接続されていない状態であることを確認すると、一般チャネルを用いて外部装置との接続を設定する。
【0202】
本実施形態によると、ステップ1720で、第2装置202は、第1電子装置401から設定情報を獲得する。設定情報は第2装置202に対して決定された最大接続許可数又はブロードキャスト動作を行うか否か含む。
【0203】
本実施形態によると、ステップ1730で、第2装置202は、第1電子装置401から得られた設定情報に基づいて最大接続許可数を確認する。確認の結果、最大接続許可数が1を超過しないことが確認されると(ステップ1730-いいえ)、第2装置202は、ステップ1740で、自らの状態情報を変更する。第2装置202は、設定情報に基づいて変更された状態情報を含む信号をブロードキャストする必要がないことを認識し、接続状態が変更されるか又は新しい設定情報を獲得するまで情報をブロードキャストしない。
【0204】
確認の結果、最大接続許可数が1を超過することが確認されると(ステップ1730-はい)、第2装置202は、ステップ1750で、自らの状態情報を変更する。第2装置202は、一般チャネルが接続されている状態であることを示すように状態情報を変更し、変更された状態情報を第1信号のフィールドに追加する。本実施形態によると、ステップ1752で、第2装置202は、変更された状態情報を含む第1信号をブロードキャストする。第1信号は第2装置202から近距離ネットワーク通信が可能な所定の距離内にある周辺の他の電子装置によって得られる。本実施形態によると、ステップ1754で、第2装置202は他の電子装置からの接続要求があるか否かを確認する。他の電子装置は、第1信号を受信した周辺の電子装置のうち、第2装置202と同じアカウントに登録された装置であるか、又はサービス認証を介して互いに信頼することができる関係が確認された装置である。確認の結果、他の電子装置からの接続要求がない場合(ステップ1754-いいえ)、第2装置202は、他の電子装置から接続要求を受信するまで所定の時間周期によってステップ1752を繰り返し行う。
【0205】
確認の結果、他の電子装置からの接続要求がある場合(ステップ1754-はい)、第2装置202は、ステップ1756で、制限チャネルを用いて他の電子装置との接続を設定する。制限チャネルは、所定の時間の間接続設定が可能であり、少なくとも一時的に第2装置202に制御情報を伝達するチャネルである。本実施形態によると、ステップ1758で、第2装置202は、一般チャネル及び制限チャネルがいずれも接続されている状態であることを示すように自らの状態情報を変更する。第2装置202は、制限チャネルが維持される間、他の電子装置から少なくとも1つの制御命令を受信し、少なくとも1つの制御命令が受信された後、所定の時間の間制御命令がなかった場合、制限チャネルの接続を終了する。第2装置202は、制限チャネルが終了すると、一般チャネルのみが接続されている状態であることを示すように自らの状態情報を再変更する。
【0206】
一実施形態によると、第2装置202は、一般チャネル及び制限チャネルがいずれも接続終了したことを確認すると、一般チャネルが接続されていない状態であることを示すように状態情報を再変更し、再変更された状態情報を含む信号をブロードキャストする。
【0207】
図18は、一実施形態による1つ以上の電子装置で第2装置との接続設定状態に基づいて提供されるユーザインタフェースを示す図である。
【0208】
図18で、第1~第3電子装置(401、402、403)は、第2装置202によってブロードキャストされた信号を得た周辺の電子装置のうちの第2装置202と連動可能な電子装置である。例えば、第1~第3電子装置(401、402、403)は、第2装置202の母端末(mother terminal)、同じユーザ/グループアカウントに登録された端末、又はサービス認証によって互いに信頼することができる関係が確認された端末として理解される。
【0209】
図18を参照すると、第2装置202は、自らの識別情報及び状態情報を含む第1信号をブロードキャストする。状態情報は、第2装置202の一般チャネル(normal channel)及び制限チャネル(reserved channel)の接続状態を示す。
【0210】
一実施形態において、第1電子装置401は、第1信号に基づいて第2装置202の状態情報を確認し、第2装置202との接続を要求する。第1電子装置401は、第2装置202の一般チャネルが接続されていない状態であることを確認すると、一般チャネルを用いて第2装置202との接続を設定する。第1電子装置401は、第2装置202と一般チャネルで接続を設定した後、第2装置202に対して追加接続の可否、又は最大接続許可数を設定する。他の実施形態によると、第1電子装置401は、第2装置202に関する情報に基づいて、第2装置202の追加接続を許可するか否か、又は最大接続許可数を決定する。第2装置に関する情報は、第2装置202の接続ヒストリ、位置情報ヒストリ、又はバッテリ状態のうちの少なくとも1つを含む。例えば、第1電子装置401は、第2装置202に対する位置情報を所定の時間(例、30分又は1時間)毎にサーバ300に伝送し、位置情報の伝送に対する応答として、第2装置202の接続ヒストリを獲得する。他の例として、第1電子装置401は、サーバ300に第2装置に関する情報を要求し、要求に対する応答として、第2装置202の位置情報ヒストリを獲得する。他の実施形態によると、第1電子装置401は、第2装置202に対して設定された一般チャネルを介して第2装置のバッテリ状態を確認する。第1電子装置401は、第2装置に関する情報に基づいて、第2装置202に対して所定の条件を満たすか否かを確認し、確認の結果に応じて、第2装置202の追加接続を許可するか否か、又は最大接続許可数を決定する。例えば、第1電子装置401は、第2装置に関する情報に基づいて、所定の時間の間、第2装置202に接続された少なくとも1つの他の電子装置が存在することを確認するか、又は第2装置202のバッテリ状態が所定のレベル以上であることを確認すると、第2装置202に対して追加接続を許可し、最大接続許可数を2以上に決定する。第1電子装置401は、決定に対応する設定情報を、一般チャネルを介して自動的に第2装置202に伝送する。一実施形態によると、第1電子装置401は、第2装置202に対する追加接続設定画面1810をディスプレイ上に提供する。この場合、第1電子装置401は、第2装置に関する情報に基づいて決定された追加接続を許可するか否か、又は最大接続許可数を設定画面1810に表示してユーザがこれを承諾するように誘導する。他の実施形態によると、ユーザが設定画面1810を介して任意に第2装置202に対して追加接続を許可するか否か、又は最大接続許可数を設定することも可能である。
【0211】
一実施形態において、第2装置202に対して追加接続が許可されると(又は最大接続許可数が2以上に設定されると)、第2装置202は、自らの状態情報を含む信号をブロードキャストする。例えば、第2装置202は、一般チャネルが接続されている状態であることを示すように状態情報を変更し、変更された状態情報を第2信号に含めてブロードキャストする。
【0212】
一実施形態において、第2電子装置402は、第2信号に基づいて第2装置202の状態情報を確認し、第2装置202との接続を要求する。例えば、第2電子装置402は、第2装置202の一般チャネルが接続されている状態であることを確認すると、制限チャネルを用いて第2装置202との接続を設定する。一般チャネルが接続されている状態であることが確認されると、第2電子装置402は、第2装置202が他の電子装置によって制御されていると判断し、第2装置202の位置情報のアップデートを行わない。第2電子装置402は、制限チャネルが維持される間、制限チャネルを介して第2装置202に対する動作制御命令又は情報伝送命令を伝達し、制御情報に関連付けられたユーザインタフェース1820をディスプレイ上に表示する。
【0213】
一実施形態において、第2装置202は、第2電子装置402に制限チャネルで接続されると、一般チャネル及び制限チャネルがいずれも接続されている状態であることを示すように自らの状態情報を変更する。
【0214】
一実施形態において、第3電子装置403は、ユーザから第2装置202に対する接続確認要求又は制御要求を受信すると、第2装置202から変更された状態情報を含む第3信号を獲得する。第3電子装置403は、第3信号に基づいて第2装置202の一般チャネル及び制限チャネルがいずれも接続されている状態であることを確認し、チャネル接続状態に関連付けられた情報を含むユーザインタフェース1830をディスプレイ上に表示する。一般チャネル及び制限チャネルがいずれも接続されている状態であることが確認される場合、第3電子装置403は、第2装置202が他の電子装置によって制御されていると判断し、第2装置202の位置情報のアップデートを行わない。
【0215】
一実施形態による電子装置は、無線通信接続をサポートする通信モジュールと、通信モジュールに作動的に接続された少なくとも1つのプロセッサと、少なくとも1つのプロセッサに作動的に接続されたメモリと、を備え、メモリは、実行時に、少なくとも1つのプロセッサが、通信モジュールを介して外部電子装置とチャネル接続を設定し、外部電子装置に関する情報を獲得し、外部電子装置に関する情報に基づいて外部電子装置の最大接続許可数又は外部電子装置がブロードキャストを行うか否かを決定し、決定された最大接続許可数又はブロードキャストを行うか否かのうちの少なくとも1つを含む設定情報を外部電子装置に伝送するようにさせるインストラクションを記憶する。
【0216】
一実施形態において、インストラクションは、少なくとも1つのプロセッサが、通信モジュールを用いて所定の時間周期毎に外部電子装置の位置情報を含む第1信号を外部サーバに伝送し、第1信号に対する応答として、外部サーバから外部電子装置の接続ヒストリを含む外部電子装置に関する情報を獲得するようにさせる。
【0217】
一実施形態において、インストラクションは、少なくとも1つのプロセッサが、通信モジュールを用いて外部電子装置の位置情報ヒストリを要求するための第2信号を外部サーバに伝送し、第2信号に対する応答として、外部サーバから位置情報ヒストリを含む外部電子装置に関する情報を獲得するようにさせる。
【0218】
一実施形態において、インストラクションは、少なくとも1つのプロセッサが、外部電子装置との接続が設定されると、外部電子装置からバッテリ状態を含む外部電子装置に関する情報を獲得するようにさせる。
【0219】
一実施形態において、インストラクションは、少なくとも1つのプロセッサが、外部電子装置に関する情報に基づいて外部電子装置に対して所定の条件を満たすか否かを確認し、確認の結果に基づいて外部電子装置の最大接続許可数を決定するようにさせ、所定の条件は、所定の時間の間、外部電子装置に接続された少なくとも1つの他の電子装置が存在するか否か、又は外部電子装置のバッテリ状態が所定のレベル以上であるか否かのうちの少なくとも1つを含む。
【0220】
一実施形態において、インストラクションは、少なくとも1つのプロセッサが、外部電子装置に対して所定の条件を満たさないことが確認されると、外部電子装置の最大接続許可数を1に決定し、外部電子装置に対してブロードキャストを行う必要がないことを指示する設定情報を外部電子装置に伝送するようにさせる。
【0221】
一実施形態において、インストラクションは、少なくとも1つのプロセッサが、外部電子装置に対して所定の条件を満たすことが確認されると、外部電子装置の最大接続許可数を2以上に決定し、外部電子装置に対してブロードキャストを行うように指示する設定情報を外部電子装置に伝送するようにさせる。
【0222】
一実施形態において、チャネル接続は、BLE(Bluetooth(登録商標) low energy)通信プロトコルに基づいて設定される。
【0223】
一実施形態において、電子装置はディスプレイを更に含み、インストラクションは、少なくとも1つのプロセッサが、外部電子装置の最大接続許可数を変更するための設定画面をディスプレイ上に表示するようにさせる。
【0224】
一実施形態において、インストラクションは、少なくとも1つのプロセッサが、外部サーバから外部電子装置に対する追加接続を要求した少なくとも1つの他の電子装置があることを示す第3信号を受信したことに応じて、設定画面をディスプレイ上に表示するようにさせる。
【0225】
一実施形態による電子装置が外部電子装置を制御する方法は、外部電子装置とチャネル接続を設定するステップと、外部電子装置に関する情報を獲得するステップと、外部電子装置に関する情報に基づいて外部電子装置の最大接続許可数又は外部電子装置がブロードキャストを行うか否かを決定するステップと、決定された最大接続許可数又はブロードキャストを行うか否かのうちの少なくとも1つを含む設定情報を外部電子装置に伝送するステップと、を有する。
【0226】
一実施形態において、外部電子装置に関する情報を獲得するステップは、所定の時間周期毎に外部電子装置の位置情報を含む第1信号を外部サーバに伝送するステップと、第1信号に対する応答として、外部サーバから外部電子装置の接続ヒストリを含む外部電子装置に関する情報を獲得するステップと、を含む。
【0227】
一実施形態において、外部電子装置に関する情報を獲得するステップは、外部電子装置の位置情報ヒストリを要求するための第2信号を外部サーバに伝送するステップと、第2信号に対する応答として、外部サーバから位置情報ヒストリを含む外部電子装置に関する情報を獲得するステップとを含む。
【0228】
一実施形態において、外部電子装置に関する情報を獲得するステップは、外部電子装置との接続が設定されると、外部電子装置からバッテリ状態を含む外部電子装置に関する情報を獲得するステップを含む。
【0229】
一実施形態において、外部電子装置の最大接続許可数又は外部電子装置がブロードキャストを行うか否かを決定するステップは、外部電子装置に関する情報に基づいて外部電子装置に対して所定の条件を満たすか否かを確認するステップと、確認の結果に基づいて外部電子装置の最大接続許可数を決定するステップと、を更に含み、所定の条件は、所定の時間の間、外部電子装置に接続された少なくとも1つの他の電子装置が存在するか否か、又は外部電子装置のバッテリ状態が所定のレベル以上であるか否かのうちの少なくとも1つを含む。
【0230】
一実施形態において、外部電子装置の最大接続許可数を決定するステップは、外部電子装置に対して所定の条件を満たさないことが確認されると、外部電子装置の最大接続許可数を1に決定し、外部電子装置に対してブロードキャストを行う必要がないことを指示する設定情報を外部電子装置に伝送するステップを含む。
【0231】
一実施形態において、外部電子装置の最大接続許可数を決定するステップとは、外部電子装置に対して所定の条件を満たすことが確認されると、外部電子装置の最大接続許可数を2以上に決定し、外部電子装置に対してブロードキャストを行うように指示する設定情報を外部電子装置に伝送するステップを含む。
【0232】
一実施形態において、チャネル接続は、BLE(Bluetooth(登録商標) low energy)通信プロトコルに基づいて設定される。
【0233】
一実施形態において、方法は、外部電子装置の最大接続許可数を変更するためのメッセージを出力するステップを更に含む。
【0234】
一実施形態において、外部電子装置の最大接続許可数を変更するためのメッセージを出力するステップは、外部サーバから外部電子装置に対する追加接続を要求した少なくとも1つの他の電子装置があることを示す第3信号を受信したことに応じて、外部電子装置の最大接続許可数を変更するためのメッセージを電子装置のディスプレイ上に表示するステップを含む。
【0235】
本明細書で用いられた用語“モジュール”はハードウェア、ソフトウェア、又はファームウェアで具現されたユニットを含み、例えばロジック、論理ブロック、部品、又は回路などの用語と相互互換的に用いられる。モジュールは、一体として構成された部品又は1以上の機能を行う部品の最小単位若しくはその一部である。例えば、一実施形態によると、モジュールはASIC(application-specific integrated circuit)の形態で実装される。
【0236】
本明細書の様々な実施形態は、機械(machine)(例、電子装置101)読み取り可能な記憶媒体(storage medium)(例、内蔵メモリ136又は外付けメモリ138)に記憶された1つ以上の命令を含むソフトウェア(例、プログラム140)として実装され得る。例えば、機械(例、電子装置101)のプロセッサ(例、プロセッサ120)は、記憶媒体から記憶された1つ以上の命令のうちの少なくとも1つの命令を呼び出し、それを実行する。これは機械が呼び出された少なくとも1つの命令に従って少なくとも1つの機能を行うように運営されることを可能にする。1つ以上の命令はコンパイラによって生成されたコード又はインタプリタによって実行されるコードを含む。機械読み取り可能な記憶媒体は、非一時的な(non-transitory)記憶媒体の形態で提供される。ここで、「非一時的」は記憶媒体が実在する(tangible)装置で、信号(signal)(例、電磁波)を含まないことを意味するのみであって、この用語はデータが記憶媒体に半永久的に記憶される場合と一時的に記憶される場合とを区分しない。
【0237】
一実施形態によると、本明細書に開示した様々な実施形態による方法は、コンピュータプログラム製品(computer program product)に含まれて提供され得る。コンピュータプログラム製品は、商品として販売者と購買者との間で取引される。コンピュータプログラム製品は機械読み取り可能な記憶媒体(例、compact disc read only memory(CD-ROM))の形態で配布されるか、又はアプリケーションストア(例、プレイストア(登録商標))を介して若しくは2つのユーザデバイス(例、スマートフォン)の間で直接、オンラインで配信(例、ダウンロード又はアップロード)され得る。オンライン配信の場合、コンピュータプログラム製品の少なくとも一部は、製造会社のサーバ、アプリケーションストアのサーバ、又は中継サーバのメモリなどの機械読み取り可能な記憶媒体に少なくとも一時的に記憶されるか又は一時的に生成され得る。
【0238】
様々な実施形態によると、上述した構成要素の各々の構成要素(例、モジュール又はプログラム)は単数又は複数の個体を含む。様々な実施形態によると、上述の該当構成要素のうちの1つ以上の構成要素若しくは動作が省略されるか、又は1つ以上の他の構成要素若しくは動作が追加され得る。追加的に又は代替的に、複数の構成要素(例、モジュール又はプログラム)は1つの構成要素に統合され得る。この場合、統合された構成要素は、複数の構成要素の各々の構成要素の1つ以上の機能を統合する前に複数の構成要素のうちの該当構成要素によって行われるものと同一又は類似するように行われる。様々な実施形態によると、モジュール、プログラム、又は他の構成要素によって行われる動作は、順次に、並列的に、反復的に、又はヒューリスティックに実行されるか、上記動作のうちの1つ以上が他の順序で実行されるか、省略されるか、又は1つ以上の他の動作が追加され得る。
【0239】
以上のように、本発明を様々な実施形態を参照して説明したが、このような記載から様々な変形が可能である。これは詳細な説明及び実施形態に限定されて定められてはならず、特許請求の範囲のみならず、特許請求の範囲と均等なものによって定められるべきである。
【国際調査報告】