IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ カディラ ヘルスケア リミティドの特許一覧

<>
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-01-18
(54)【発明の名称】オートタキシンの新規阻害剤
(51)【国際特許分類】
   C07D 471/10 20060101AFI20240111BHJP
   A61K 31/438 20060101ALI20240111BHJP
   A61P 25/04 20060101ALI20240111BHJP
   A61P 35/00 20060101ALI20240111BHJP
   A61P 29/00 20060101ALI20240111BHJP
   A61P 1/16 20060101ALI20240111BHJP
   A61P 7/02 20060101ALI20240111BHJP
   A61P 11/00 20060101ALI20240111BHJP
   A61K 45/00 20060101ALI20240111BHJP
【FI】
C07D471/10 101
C07D471/10 CSP
A61K31/438
A61P25/04
A61P35/00
A61P29/00
A61P1/16
A61P7/02
A61P11/00
A61K45/00
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023540691
(86)(22)【出願日】2021-11-19
(85)【翻訳文提出日】2023-08-30
(86)【国際出願番号】 IB2021060738
(87)【国際公開番号】W WO2022149010
(87)【国際公開日】2022-07-14
(31)【優先権主張番号】202121000352
(32)【優先日】2021-01-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】304023824
【氏名又は名称】ザイダス ライフサイエンシズ リミティド
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100117019
【弁理士】
【氏名又は名称】渡辺 陽一
(74)【代理人】
【識別番号】100141977
【弁理士】
【氏名又は名称】中島 勝
(74)【代理人】
【識別番号】100138210
【弁理士】
【氏名又は名称】池田 達則
(74)【代理人】
【識別番号】100203828
【弁理士】
【氏名又は名称】喜多村 久美
(72)【発明者】
【氏名】ラジーブ シャルマ
(72)【発明者】
【氏名】ラジェシュ バヘカル
(72)【発明者】
【氏名】ビジャイ プラージャパティ
(72)【発明者】
【氏名】ダルシャン ジョーシ
(72)【発明者】
【氏名】カマル デイブ
【テーマコード(参考)】
4C065
4C084
4C086
【Fターム(参考)】
4C065AA16
4C065BB04
4C065CC01
4C065DD02
4C065EE02
4C065HH09
4C065JJ01
4C065KK09
4C065LL01
4C065PP03
4C084AA19
4C084NA05
4C084ZA08
4C084ZA54
4C084ZA59
4C084ZA75
4C084ZB11
4C084ZB26
4C086AA01
4C086AA02
4C086AA03
4C086CB05
4C086MA01
4C086MA02
4C086MA04
4C086NA14
4C086ZA08
4C086ZA54
4C086ZA59
4C086ZA75
4C086ZB11
4C086ZB26
(57)【要約】
本発明は、一般式(I)の化合物、その薬学的に許容される塩、薬学的に許容される溶媒和物、エナンチオマー、ジアステレオマー、及び多形に関する。本発明はまた、本発明の化合物を調製するための方法、該化合物を含む医薬組成物、及びオートタキシン(ATX)阻害剤としてのそれらの使用に関する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I)の化合物、その薬学的に許容される塩、鏡像異性体、及びそのジアステレオマー:
【化1】
[式中、
は、(C~C)アルキル、(C~C)シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアリール、アリール、アリールアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロアリールアルキル、アリールオキシから選択され、これらの基の各々は、適用可能な場合、-H、ハロ、-(C~C)アルキル、(C~C)アルコキシ、(C~C)アシルオキシ、-(CHCF、-CN、-O(CHCF、-OCHF、-(CHOR、-(CRNR、-COOR、-C(O)NR、-NRC(O)NR、-S(O)NR、-NRS(O)NR、アリール、(C~C)シクロアルキル、又はヘテロシクリルから独立して選択される置換基でさらに置換され、
Wは、-C(O)-、-C(O)-NR-、-S(O)-、又は-S(O)NR-から選択され、
は、H、(C~C)アルキルから選択され、
及びRは、各々独立して、-H、(C~C)アルキル、(C~C)シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアリール、アリール、アリールアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロアリールアルキルから選択され、これらの基の各々は、適用可能な場合、-H、ハロ、-(C~C)アルキル、(C~C)アルコキシ、(C~C)アシルオキシ、(CHCF、-CN、-O(CHCF、-OCHF、-(CHOR、-(CRNR、-COOR、-C(O)NR、-NRC(O)NR、-S(O)NR、-NRS(O)NR、アリール、(C~C)シクロアルキル、又はヘテロシクリルから独立して選択される置換基でさらに置換され、
は、Hであり、
Xは、-(CR-、-(CR-C(O)-、-C(O)-、又はOのうちの1つ以上から独立して選択され、
Y及びZは、各々独立して、-NR、-(CR-、-O-、又は-C(O)-のうちの1つ以上から選択され、
及びRは、各々独立して、-H、(C~C)アルキル、(C~C)シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアリール、アリール、アリールアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロアリールアルキルから選択され、これらの基の各々は、適用可能な場合、-H、ハロ、-(C~C)アルキル、(C~C)アルコキシ、(C~C)アシルオキシ、-(CHCF、-CN、-O(CHCF、-OCHF、-(CHOR、-(CRNR、-COOR、-C(O)NR、-NRC(O)NR、-S(O)NR、-NRS(O)NR、アリール、(C~C)シクロアルキル、又はヘテロシクリルから独立して選択される置換基でさらに置換され、
「A」として特定される結合は、単結合又は二重結合であり、
m及びnは、独立して、0、1、又は2から選択され、
p、q、r、s及びtは、独立して、0、1、2、又は3から選択され、
、R、R、R、R、R、R、R、R、R、R、及びRは、独立して、H、(C~C)アルキル、(C~C)シクロアルキル、-(CRNR、-(CRCOOR、-(CR(C~C)シクロアルキルハロアルキル、アリール、ヘテロアリール、又はアリールアルキルから選択される]。
【請求項2】
が、ヘテロアリール及びアリールから選択され、両方とも独立して、-H、ハロ、(C~C)アルキル、(C~C)アルコキシ、-(CHCF、-O(CHCFで任意選択で置換され、pは、0である、請求項1に記載の式(I)に記載の化合物。
【請求項3】
Wが-C(O)である、請求項1に記載の式(I)に記載の化合物。
【請求項4】
及びRが、独立して、-Hであり、Rが、-H、(C~C)アルキル、(C~C)シクロアルキル、及びアリールから選択され、R及びRが、独立して、-H、アリール、及びヘテロアリールから選択され、ここで、アリール及びヘテロアリールが、-H、ハロ、-(C~C)アルキル、(C~C)アルコキシ、-COORから独立して選択される置換基でさらに置換されている、請求項1に記載の式(I)の化合物。
【請求項5】
、Rが、独立して、-H、(C~C)アルキル、-(CR(C~C)シクロアルキル、-(CRCOORから選択され、R及びRが、-Hであり、tが、1及び2から選択される、請求項1に記載の式(I)に記載の化合物。
【請求項6】
以下:
2-フルオロ-N-((2R)-3-メチル-1-(2-メチル-1,3-ジオキソ-4-フェニル-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-1-オキソブタン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)ベンズアミド;
N-((2R)-1-(2-(2-アミノエチル)-1,3-ジオキソ-4-フェニル-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-3-メチル-1-オキソブタン-2-イル)-2-フルオロ-5-(トリフルオロメチル)ベンズアミド;
2-フルオロ-N-((2R)-3-メチル-1-(2-メチル-1-オキソ-4-フェニル-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-1-オキソブタン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)ベンズアミド;
2-フルオロ-N-((2R)-3-メチル-1-オキソ-1-(1-オキソ-4-フェニル-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)ブタン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)ベンズアミド;
2-フルオロ-N-((2R)-3-メチル-1-(2-メチル-1-オキソ-4-(ピリジン-3-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-1-オキソブタン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)ベンズアミド;
2-フルオロ-N-((2R)-3-メチル-1-オキソ-1-(1-オキソ-4-(ピリジン-3-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)ブタン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)ベンズアミド;
N-((2R)-1-(4-(1H-インダゾール-5-イル)-2-メチル-1-オキソ-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-3-メチル-1-オキソブタン-2-イル)-2-フルオロ-5-(トリフルオロメチル)ベンズアミド;
2-フルオロ-N-((2R)-3-メチル-1-(2-メチル-4-フェニル-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-1-オキソブタン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)ベンズアミド;
2-フルオロ-N-((2R)-3-メチル-1-(2-メチル-4-(ピリジン-3-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-1-オキソブタン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)ベンズアミド;
N-((2R)-1-(4-(1H-インダゾール-5-イル)-2-メチル-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-3-メチル-1-オキソブタン-2-イル)-2-フルオロ-5-(トリフルオロメチル)ベンズアミド;
2-フルオロ-N-((2R)-1-(4-(4-フルオロフェニル)-1-オキソ-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-3-メチル-1-オキソブタン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)ベンズアミド;
2-フルオロ-N-((2R)-1-(4-(4-フルオロフェニル)-2-メチル-1-オキソ-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-3-メチル-1-オキソブタン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)ベンズアミド;
N-((2R)-1-(2-エチル-4-(4-フルオロフェニル)-1-オキソ-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-3-メチル-1-オキソブタン-2-イル)-2-フルオロ-5-(トリフルオロメチル)ベンズアミド;
2-フルオロ-5-メトキシ-N-((2R)-3-メチル-1-(2-メチル-1-オキソ-4-フェニル-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-1-オキソブタン-2-イル)ベンズアミド;
(R)-2-フルオロ-N-(3-メチル-1-(2-メチル-1-オキソ-4-フェニル-2,8-ジアザスピロ[4.5]デス-3-エン-8-イル)-1-オキソブタン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)ベンズアミド;
2-フルオロ-N-((2R)-3-メチル-1-(2-メチル-1-オキソ-4-フェニル-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-1-オキソブタン-2-イル)ベンズアミド;
N-((2R)-3-メチル-1-(2-メチル-1-オキソ-4-フェニル-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-1-オキソブタン-2-イル)-3-(トリフルオロメチル)ベンズアミド;
2-フルオロ-5-メチル-N-((2R)-3-メチル-1-(2-メチル-1-オキソ-4-フェニル-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-1-オキソブタン-2-イル)ベンズアミド;
2-フルオロ-N-((2R)-3-メチル-1-(2-メチル-1-オキソ-4-フェニル-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-1-オキソブタン-2-イル)-5-(トリフルオロメトキシ)ベンズアミド;
2-フルオロ-N-((2R)-1-(4-(4-フルオロフェニル)-2-イソプロピル-1-オキソ-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-3-メチル-1-オキソブタン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)ベンズアミド;
N-((2R)-1-(2-(シクロプロピルメチル)-4-(4-フルオロフェニル)-1-オキソ-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-3-メチル-1-オキソブタン-2-イル)-2-フルオロ-5-(トリフルオロメチル)ベンズアミド;
N-((2R)-1-(2-(シクロプロピルメチル)-1-オキソ-4-(ピリジン-3-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-3-メチル-1-オキソブタン-2-イル)-2-フルオロ-5-(トリフルオロメチル)ベンズアミド;
2-フルオロ-N-((2R)-1-(4-(4-メトキシフェニル)-2-メチル-1-オキソ-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-3-メチル-1-オキソブタン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)ベンズアミド;
2-フルオロ-N-((2R)-3-メチル-1-オキソ-1-(2-オキソ-4-フェニル-1-オキサ-3,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)ブタン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)ベンズアミド;
(R)-2-フルオロ-N-(1-(1-(4-フルオロフェニル)-3-メチル-4-オキソ-2,3,8-トリアザスピロ[4.5]デス-1-エン-8-イル)-3-メチル-1-オキソブタン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)ベンズアミド;
2-フルオロ-N-((2R)-1-(4-(4-フルオロフェニル)-2-メチル-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-3-メチル-1-オキソブタン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)ベンズアミド;
2-フルオロ-N-((2R)-1-(4-(4-フルオロフェニル)-2-イソプロピル-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-3-メチル-1-オキソブタン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)ベンズアミド;
N-((2R)-1-(2-(シクロプロピルメチル)-4-(4-フルオロフェニル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-3-メチル-1-オキソブタン-2-イル)-2-フルオロ-5-(トリフルオロメチル)ベンズアミド;
2-フルオロ-N-((2R)-1-(4-(4-メトキシフェニル)-2-メチル-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-3-メチル-1-オキソブタン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)ベンズアミド;
2-フルオロ-N-((2R)-1-(4-(4-メトキシフェニル)-2-メチル-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-3-メチル-1-オキソブタン-2-イル)-5-メチルベンズアミド;
N-((2R)-1-(4-(4-フルオロフェニル)-2-メチル-2,8-ジアザスピロ-[4.5]デカン-8-イル)-3-メチル-1-オキソブタン-2-イル)-4-メチルピコリンアミド;
メチル8-((2-フルオロ-5-(トリフルオロメチル)ベンゾイル)-D-バリル)-4-(4-フルオロフェニル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレート;
エチル8-((2-フルオロ-5-(トリフルオロメチル)ベンゾイル)-D-バリル)-4-(4-フルオロフェニル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレート;
4-(8-((2-フルオロ-5-(トリフルオロメチル)ベンゾイル)-D-バリル)-2-メチル-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-4-イル)安息香酸;
2-フルオロ-N-((R)-1-((R)-4-(4-フルオロフェニル)-2-メチル-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-3-メチル-1-オキソブタン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)ベンズアミド;
2-フルオロ-N-((R)-1-((S)-4-(4-フルオロフェニル)-2-メチル-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-3-メチル-1-オキソブタン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)ベンズアミド;
2-フルオロ-N-((2R)-3-メチル-1-(2-メチル-4-(p-トリル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-1-オキソブタン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)ベンズアミド;
N-((2R)-1-(4-(3,5-ジメチルフェニル)-2-メチル-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-3-メチル-1-オキソブタン-2-イル)-2-フルオロ-5-(トリフルオロメチル)ベンズアミド;
2-フルオロ-N-((1R)-2-(4-(4-フルオロフェニル)-2-メチル-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-2-オキソ-1-フェニルエチル)-5-(トリフルオロメチル)ベンズアミド;
N-((1R)-1-シクロヘキシル-2-(4-(4-フルオロフェニル)-2-メチル-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-2-オキソエチル)-2-フルオロ-5-(トリフルオロメチル)ベンズアミド
2-フルオロ-N-((2R)-1-(4-(4-フルオロフェニル)-2-メチル-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-4-メチル-1-オキソペンタン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)ベンズアミド;
2,5-ジフルオロ-N-((2R)-1-(4-(4-フルオロフェニル)-2-メチル-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-3-メチル-1-オキソブタン-2-イル)ベンズアミド;
2,5-ジクロロ-N-((2R)-1-(4-(4-フルオロフェニル)-2-メチル-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-3-メチル-1-オキソブタン-2-イル)ベンズアミド;
N-((2R)-1-(4-(4-フルオロフェニル)-2-メチル-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-3-メチル-1-オキソブタン-2-イル)-1-メチル-1H-インダゾール-3-カルボキサミド;
N-((2R)-1-(4-(4-フルオロフェニル)-2-メチル-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-3-メチル-1-オキソブタン-2-イル)-4,6-ジメチルピコリンアミド;
4-メチル-N-((2R)-3-メチル-1-(2-メチル-4-(ピリジン-3-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-1-オキソブタン-2-イル)ピコリンアミド;
2-フルオロ-N-((2R)-3-メチル-1-オキソ-1-(10-オキソ-7-フェニル-3,9-ジアザスピロ[5.5]ウンデカン-3-イル)ブタン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)ベンズアミド;
2-フルオロ-N-((2R)-1-(7-(4-フルオロフェニル)-10-オキソ-3,9-ジアザスピロ[5.5]ウンデカン-3-イル)-3-メチル-1-オキソブタン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)ベンズアミド;
2-フルオロ-N-((2R)-3-メチル-1-(9-メチル-10-オキソ- 7-フェニル-3,9-ジアザスピロ[5.5]ウンデカン-3-イル)-1-オキソブタン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)ベンズアミド;
2-フルオロ-N-((2R)-1-(7-(4-フルオロフェニル)-9-メチル-10-オキソ-3,9-ジアザスピロ[5.5]ウンデカン-3-イル)-3-メチル-1-オキソブタン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)ベンズアミド;
N-((2R)-1-(9-エチル-7-(4-フルオロフェニル)-10-オキソ-3,9-ジアザスピロ[5.5]ウンデカン-3-イル)-3-メチル-1-オキソブタン-2-イル)-2-フルオロ-5-(トリフルオロメチル)ベンズアミド;
2-フルオロ-N-((2S)-3-メチル-1-(9-メチル-10-オキソ-7-フェニル-3,9-ジアザスピロ[5.5]ウンデカン-3-イル)-1-オキソブタン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)ベンズアミド;
N-((2R)-3-メチル-1-(9-メチル-10-オキソ-7-フェニル-3,9-ジアザスピロ[5.5]ウンデカン-3-イル)-1-オキソブタン-2-イル)-4-(トリフルオロメチル)ピコリンアミド;
2-フルオロ-N-((2R)-3-メチル-1-(9-メチル-7-フェニル-3,9-ジアザスピロ[5.5]ウンデカン-3-イル)-1-オキソブタン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)ベンズアミド;
2-フルオロ-N-((2R)-1-(7-(4-フルオロフェニル)-9-メチル-3,9-ジアザスピロ[5.5]ウンデカン-3-イル)-3-メチル-1-オキソブタン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)ベンズアミド
から選択される、請求項1に記載の式(I)に記載の化合物。
【請求項7】
治療有効量の請求項1~6のいずれか一項に記載の式(I)の化合物と、任意選択で1つ以上の薬学的に許容される賦形剤とを含む、医薬組成物。
【請求項8】
抗炎症剤、抗腫瘍剤、抗線維化剤、オートタキシン阻害剤、免疫調節剤、及び心臓血管剤などの他の好適な治療剤と組み合わせた、請求項8に記載の医薬組成物。
【請求項9】
がん、リンパ球ホーミング、慢性炎症、神経障害性疼痛、線維性疾患、血栓症、及び胆汁うっ滞性掻痒症(cholestatic pruritus)の少なくとも1つの予防又は治療に有用である、請求項1に記載の化合物又はその医薬組成物。
【請求項10】
疾患である線維症、炎症、がん、又は血管新生の疾患、好ましくは、がん、リンパ球ホーミング、慢性炎症、神経障害性疼痛、線維性疾患、血栓症、及び胆汁うっ滞性掻痒症を治療する方法であって、それを必要とする患者に、有効量の請求項1に記載の式(I)の化合物を投与することを含む、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、オートタキシン(ATX)の活性化又はリゾホスファチジン酸(LPA)濃度の増加によって引き起こされる状態又は障害の治療及び予防のためのオートタキシン(ATX)阻害剤としての新規な化合物を記載する。本発明はまた、新規なオートタキシン阻害剤の薬学的に許容される塩、エナンチオマー、ジアステレオマー、互変異性体、及び医薬組成物を記載する。
【背景技術】
【0002】
ATX酵素は、生理活性シグナル伝達分子として、リゾホスファチジルコリン(LPC)をLPAに変換するのに重要である。ATXは、エクトヌクレオチドピロホスファターゼ/ホスホジエステラーゼ2(ENPP-2又はNPP2)としても既知である、エクトヌクレオチドホスファターゼファミリーの分泌酵素である。ATXは、線維症、関節炎、神経変性症、神経障害性疼痛、及びがんなどの病的状態を引き起こすのに重要な役割を果たす。LPAは、様々な細胞種の遊走、増殖、及び生存に影響を与える生理活性脂質である。LPAは、LPA受容体(LPAR)を通して様々な細胞作用及び生物学的作用を媒介する。LPAは、広範な組織発現を示し、LPAR1~6として既知である少なくとも6つの異なるGタンパク質と結合することができ、次いでこれは複数のエフェクター系に供給される(Yung,Y.C.et al.,J.Lipid Res.2014,55,1192及びKihara,Y.et al.,Exp.Cell Res.2015,333,171)。血漿中のLPA濃度はATXの活性と大きく関係しているため、ATXは細胞外LPAの重要な供給源であると考えられている。
【0003】
ATXを阻害することにより、病的環境においてLPAレベルが低下することが示されている。LPAの減少は、LPAレベルの増加及び/又はATXの活性化によって引き起こされる及び/又は広がる、がん、リンパ球ホーミング、慢性炎症、神経障害性疼痛、特発性肺線維症(IPF)などの線維性疾患、血栓症、及び胆汁うっ滞性掻痒症(cholestatic pruritus)を含む、満たされていない必要性を伴う疾患における治療効果を提供し得る。
【0004】
IPFは、肺組織の進行性瘢痕化として特徴付けられ、これは肺機能の悪化をもたらし、症状の発症から3~5年以内に最終的に死に至らしめる。FDAがニンテダニブ(Ofev)及びピルフェニドン(Esbriet)を承認した2014年まで、IPFの治療選択肢はなかった(King,T,E.et al.,Lancet 2011,378,1949;Richeldi,L.at el.,N.Engl.J.Med.2014,370,2071;Roth,G.J.et al.,J.Med.Chem.2009,52,4466;J.Med.Chem.2015,58,1053;Hilberg,F.et al.,Drugs Future 2010,35,5;及びKing,T.E.et al.,N.Engl.J.Med.2014,370,2083)。この進歩にもかかわらず、IPFを治療するための追加の薬剤の必要性が依然として存在する。IPFを有する患者では、気管支肺胞洗浄液(BALF)及び呼気凝縮液中のLPAレベルが上昇している。LPAR1は、主要なLPA受容体であることが同定されている(Tager,A.M.et al.,Nat.Med.2008,14,45及びMontesi,S.B.et al.,BMC Pulm.Med.2014)。IPF患者の肺線維芽細胞では、LPAR1が線維芽細胞遊走の亢進及び血管漏出の原因であることが見出された。したがって、LPAR1アンタゴニストがIPF治療の潜在的な薬物標的となることが予想される。近年、いくつかのLPAR1アンタゴニストが報告されており、これらの化合物のいくつかは現在、IPFの治療について評価されている(Budd,D.C et al..,Future Med.Chem.2013,5,1935;Qian,Y.et al.,J.Med.Chem.2012,55,7920、及びTerakado,M.et al.,ACS Med.Chem.Lett.2016,7,913)。
【0005】
線維症は、肝臓、腎臓、肺、真皮、血管系、腸、及び他の部位で発症し得る。線維症は、成長因子、サイトカイン、インテグリン、及び脂質を含む経路の作用により発症する。ATX、LPA、及びLPAR経路は、線維性疾患に関与している。ATX、LPA、及びLPARレベルの増加が、線維症の様々なげっ歯類モデル並びに患者の体液及び生検組織において観察された。LPAは、線維芽細胞、平滑筋細胞、マクロファージ、上皮細胞及び内皮細胞、並びに白血球を含む、線維性疾患に重要であることが既知である細胞における増殖、生存、及び走化性反応を誘導することができる。LPAR阻害剤により、この経路内の受容体の拮抗作用がげっ歯類の肺、肝臓、腎臓、及び皮膚の線維化を遮断又は逆転させたことが示される。したがって、線維性疾患ではLPAレベルを低下させることが望ましい。これは、ATXなどのLPA生合成に関与する酵素を阻害することで達成することができる。
【0006】
WO2019228403、WO2019108943、WO2019029620、WO2019223721、WO2019158107、WO201815312、WO2017152062、WO2017050791、WO2017050792、WO2017050747、WO2017050732、WO2015144605、WO2015042052、WO2015154023、WO2015175171、WO2014139882、WO2014139978、WO2014048865、WO2014202458、WO2013186159を含む様々な刊行物が、ATXを阻害することができる化合物に言及している。したがって、LPAレベルの増加及び/又はATXの活性化によって引き起こされ、媒介され、及び/又は広がる、がん、慢性炎症、神経障害性疼痛、線維性疾患、血栓症などの生理学的状態及び/又は病態生理学的状態の治療及び/又は予防において使用するためのATX阻害剤に対する満たされていない必要性が存在する。
【発明の概要】
【0007】
本発明は、オートタキシン(ATX)の活性化又はLAP濃度の増加によって引き起こされる状態又は障害の治療及び予防のためのオートタキシン(ATX)阻害剤としての新規な化合物、及びこれを含む医薬組成物を記載する。
【0008】
本発明は、本明細書に記載の特定の置換化合物、その塩、その調製、医薬組成物及びその製剤、並びにこれらなどによる疾患を治療する方法を含む。本発明は、式(I)の新規な化合物、その薬学的に許容される塩、互変異性体、エナンチオマー、及びそのジアステレオマーを含む。いくつかの実施形態では、本発明の化合物はATXの阻害剤である。本発明の実施形態には、本明細書に記載の化合物、その薬学的に許容される塩、溶媒和物及び水和物を含むその任意の物理的形態、化合物の調製、中間体、並びに医薬組成物及びその製剤が含まれる。
【化1】
【0009】
本発明の実施形態
本発明の一実施形態は、一般式(I)で表される新規な化合物、その互変異性体、そのエナンチオマー、そのジアステレオマー、その立体異性体、それらの薬学的に許容される塩、及びそれら又はそれらの混合物を含む医薬組成物を提供する。
【0010】
本発明のさらなる実施形態では、一般式(I)の新規な化合物、その互変異性体、そのエナンチオマー、そのジアステレオマー、その立体異性体、その薬学的に許容される塩、又はそれらの混合物を、好適な担体、溶媒、希釈剤、及び医薬組成物を調製する際に通常使用される他の媒体と組み合わせて含む医薬組成物が提供される。
【0011】
なおさらなる実施形態では、治療上有効量かつ非毒性量の一般式(I)の新規な化合物又はその薬学的に許容される組成物を哺乳動物に投与することによる、ATX阻害剤としての本発明の新規な化合物の使用が提供される。
【0012】
なおさらなる実施形態では、本発明の新規な化合物を調製する方法が提供される。
【発明を実施するための形態】
【0013】
したがって、本発明は、以下に表される一般式(I)の新規な化合物、並びにその薬学的に許容される塩、エナンチオマー、及びそのジアステレオマーに関する:
【化2】
[式中、
は、(C~C)アルキル、(C~C)シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアリール、アリール、アリールアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロアリールアルキル、アリールオキシから選択され、これらの基の各々は、適用可能な場合、-H、ハロ、-(C~C)アルキル、(C~C)アルコキシ、(C~C)アシルオキシ、-(CHCF、-CN、-O(CHCF、-OCHF、-(CHOR、-(CRNR、-COOR、-C(O)NR、-NRC(O)NR、-S(O)NR、-NRS(O)NR、アリール、(C~C)シクロアルキル、又はヘテロシクリルから独立して選択される置換基でさらに置換され、
Wは、-C(O)-、-C(O)-NR-、-S(O)-、又は-S(O)NR-から選択され、
は、H、(C~C)アルキルから選択され、
及びRは、各々独立して、-H、(C~C)アルキル、(C~C)シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアリール、アリール、アリールアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロアリールアルキルから選択され、これらの基の各々は、適用可能な場合、-H、ハロ、-(C~C)アルキル、(C~C)アルコキシ、(C~C)アシルオキシ、(CHCF、-CN、-O(CHCF、-OCHF、-(CHOR、-(CRNR、-COOR、-C(O)NR、-NRC(O)NR、-S(O)NR、-NRS(O)NR、アリール、(C~C)シクロアルキル、又はヘテロシクリルから独立して選択される置換基でさらに置換され、
は、Hであり、
Xは、-(CR-、-(CR-C(O)-、-C(O)-、又はOのうちの1つ以上から独立して選択され、
Y及びZは、各々独立して、-NR、-(CR-、-O-、又は-C(O)-のうちの1つ以上から選択され、
及びRは、各々独立して、-H、(C~C)アルキル、(C~C)シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアリール、アリール、アリールアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロアリールアルキルから選択され、これらの基の各々は、適用可能な場合、-H、ハロ、-(C~C)アルキル、(C~C)アルコキシ、(C~C)アシルオキシ、-(CHCF、-CN、-O(CHCF、-OCHF、-(CHOR、-(CRNR、-COOR、-C(O)NR、-NRC(O)NR、-S(O)NR、-NRS(O)NR、アリール、(C~C)シクロアルキル、又はヘテロシクリルから独立して選択される置換基でさらに置換され、
「A」として特定される結合は、単結合又は二重結合であり、
m及びnは、独立して、0、1、又は2から選択され、
p、q、r、s及びtは、独立して、0、1、2、又は3から選択され、
、R、R、R、R、R、R、R、R、R、R、及びRは、独立して、H、(C~C)アルキル、(C~C)シクロアルキル、-(CRNR、-(CRCOOR、-(CR(C~C)シクロアルキルハロアルキル、アリール、ヘテロアリール、又はアリールアルキルから選択される]。
【0014】
好ましい実施形態では、Rは、-H、ハロ、(C~C)アルキル、(C~C)アルコキシ、-(CHCF、-O(CHCFから独立して選択される置換基でさらに置換されたヘテロアリール及びアリールから選択され、pは0であり、
Wは-C(O)-であり、RはHであり、Rは、-H、(C~C)アルキル、(C~C)シクロアルキル、及びアリールから選択され、R、R、及びRは、独立して、-H、(C~C)アルキル、アリール、及びヘテロアリールから選択され、アリール及びヘテロアリールは、-H、ハロ、-(C~C)アルキル、(C~C)アルコキシ、-COORから独立して選択される置換基でさらに置換されていてもよく、Rは-Hであり、
及びRは、独立して、-H、(C~C)アルキル、-(CR(C~C)シクロアルキル、-(CRCOORから選択され、R及びRは、-H及び-(CRCOORであり、tは、0、1、及び2から選択される。
【0015】
別の好ましい実施形態では、上記の基、ラジカルは、以下から選択されてもよい。
【0016】
「アルキル」、並びにアルコキシ及びアルカノイルなどの接頭語「alk」を有する他の基は、炭素鎖が別途定義されない限り、直鎖又は分枝鎖であってもよい炭素鎖、及びそれらの組み合わせを意味する。アルキル基の例には、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、sec-ブチル、tert-ブチル、ペンチル、ヘキシルなどが含まれるが、これらに限定されない。C3~10など、指定された炭素原子数が許容する場合、アルキルという用語にはまた、シクロアルキル基、及びシクロアルキル構造と結合した直鎖又は分枝鎖のアルキル鎖の組み合わせが含まれる。
【0017】
「シクロアルキル」は、アルキルのサブセットであり、指定された数の炭素原子、好ましくは3~6個の炭素原子を有する飽和炭素環を意味する。シクロアルキルの例には、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチルなどが含まれる。シクロアルキル基は、別途明記しない限り、一般に単環式である。シクロアルキル基は、別途明記しない限り、飽和である。
【0018】
「アリール」は、炭素環原子を含む単環式又は多環式芳香族環系を意味する。好ましいアリールは、単環式又は二環式の6~10員芳香環系である。フェニル及びナフチルが好ましいアリールである。
【0019】
好適な基及び基上の置換基は、本明細書のいずれかに記載されているものから選択されてもよい。
【0020】
本明細書で使用される「置換された」という用語は、指定された原子上の任意の1つ以上の水素が、指定された原子の通常の原子価を超えず、かつ、置換によって安定な化合物が得られるという条件で、示された基から選択されたものと置き換えられることを意味する。本明細書で使用される「置換された」という用語は、指定された原子上の任意の1つ以上の水素が、指定された原子の通常の原子価を超えず、かつ、置換によって安定な化合物が得られるという条件で、示された基から選択されたものと置き換えられることを意味する。
【0021】
「薬学的に許容される塩」とは、親化合物がその酸塩又は塩基塩を作ることによって修飾された、開示された化合物の誘導体を指す。薬学的に許容される塩の例には、塩基性残基の鉱酸塩又は有機酸塩が含まれるが、これらに限定されない。このような従来の非毒性塩には、1,2-エタンジスルホン酸、2-アセトキシ安息香酸、2-ヒドロキシエタンスルホン酸、酢酸、アスコルビン酸、ベンゼンスルホン酸、安息香酸、重炭酸、炭酸、クエン酸、エデト酸、エタンジスルホン酸、エタンスルホン酸、フマル酸、グルコヘプトン酸、グルコン酸、グルタミン酸、グリコール酸、グリコリルアルサニル酸(glycollyarsanilic)、ヘキシルレゾルシン酸、ヒドラバミン酸、臭化水素酸、塩酸、ヨウ化水素酸、ヒドロキシマレイン酸、ヒドロキシナフトエ酸、イセチオン酸、乳酸、ラクトビオン酸、ラウリルスルホン酸、マレイン酸、リンゴ酸、マンデル酸、メタンスルホン酸、ナプシル酸、硝酸、シュウ酸、パモ酸、パントテン酸、フェニル酢酸、リン酸、ポリガラクツロン酸、プロピオン酸、サリチル酸、ステアリン酸、スバセチン酸(subacetic)、コハク酸、スルファミン酸、スルファニル酸、硫酸、タンニン酸、酒石酸、及びトルエンスルホン酸から選択される無機酸及び有機酸から誘導されるものが含まれるが、これらに限定されない。
【0022】
「任意選択による」又は「任意選択で」という用語は、その後に記載される事象又は状況が存在してもよいし、又は存在しなくてもよいことを意味し、その記載には、事象又は状況が存在する場合及び事象又は状況が存在しない場合が含まれる。例えば、「任意選択で置換されたアルキル」は、「アルキル」又は「置換されたアルキル」のいずれかを意味する。さらに、任意選択で置換された基は、非置換であることを意味する。
【0023】
本明細書に別途明記しない限り、本明細書に示される構造はまた、1つ以上の同位体濃縮原子の存在のみが異なる化合物を含むことを意味する。
【0024】
以下の例では、単一のキラル中心を有する分子は、別途明記しない限り、ラセミ混合物として存在する。2つ以上のキラル中心を有するそれらの分子は、別途明記しない限り、ジアステレオマーのラセミ混合物として存在する。単一のエナンチオマー/ジアステレオマーは、当業者に既知の方法によって得てもよい。
【0025】
特に有用な化合物は以下から選択され得るが、これらに限定されない。
【0026】
【表1-1】
【表1-2】
【表1-3】
【表1-4】
【表1-5】
【表1-6】
【表1-7】
【表1-8】
【表1-9】
【表1-10】
【表1-11】
【表1-12】
【表1-13】
【表1-14】
【表1-15】
【表1-16】
【表1-17】
【表1-18】
【表1-19】
【表1-20】
【表1-21】
【表1-22】
【表1-23】
【表1-24】
【表1-25】
【表1-26】
【表1-27】
【表1-28】
【表1-29】
【表1-30】
【表1-31】
【表1-32】
【表1-33】
【0027】
以下は、本発明の化合物の調製の記載で使用される略語を列挙したものである。
ACN :アセトニトリル
BOC :tert-ブチルオキシカルボニル
CDI :カルボニルジイミダゾール
DCM :ジクロロメタン
DIEA :ジイソプロピルエチルアミン
DIPE :ジイソプロピルエーテル
DIAD :ジイソプロピルアゾジカルキシレート
DMF :N,N-ジメチルホルムアミド
DMSO :ジメチルスルホキシド
EtOH :エタノール
EtOAc :酢酸エチル
h :時間
HBTU :O-(ベンゾトリアゾール-1-イル)-N,N,N’,N’-テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート
HCl :塩酸
HPLC :高速液体クロマトグラフィー
IPA :イソプロピルアルコール
CO :炭酸カリウム
MeOH :メタノール
MeI :ヨウ化メチル
NaBH :水素化ホウ素ナトリウム
NaCO :炭酸ナトリウム
NaOH :水酸化ナトリウム
NaSO :硫酸ナトリウム
NaHCO :重炭酸ナトリウム/炭酸水素ナトリウム
NMP :N-メチル-2-ピロリドン
t-BuOK:カリウムtert-ブトキシド
TEA :トリエチルアミン
TFA :トリフルオロ酢酸
THF :テトラヒドロフラン
TLC :薄層クロマトグラフィー
【0028】
有機合成の当業者に既知の従来の技術又は当業者によって認識されるその変形と一緒に、以下に記載する反応及び技術を使用して、本発明の新規な化合物を調製した。
【0029】
反応は、使用する試薬及び材料に適した溶媒中で行うことができ、変換を行うのに好適である。好ましい方法には、以下に記載する方法が含まれるが、これらに限定されず、以下に別途定義しない限り、すべての記号は前に定義した通りである。
【0030】
式(I)の化合物は、十分に当業者の範囲内である好適な修飾/変形を用いて、以下の一般スキーム1に記載するように調製することができる。
【0031】
式(I)の化合物の典型的な調製では、式(II)及び(III)の化合物を好適なアミド結合条件下で反応させた。好適な条件には、式(II)及び(III)の化合物をDMAP、HOBt、HOAtなどと組み合わせたDCC又はEDCなどの結合試薬で処理することが含まれるが、これらに限定されない。さらに、ジイソプロピルエチルアミン(DIEA)の存在下でHBTU、HATUを使用することができる。上記プロセスで使用するのに好適な溶媒には、THF、グライムなどのエーテル、DMF、DMSO、ACN、ハロゲン化溶媒、例えば、CHCl又はDCMが含まれるが、これらに限定されない。必要に応じてこれらの溶媒の混合物を使用したが、好ましい溶媒はDCM及びDMFであった。上記のプロセスを約0℃~約100℃の温度で行った。好ましくは、反応を室温で行った。上記のプロセスを好ましくは大気圧又は約大気圧で行ったが、必要に応じてより高い圧力又はより低い圧力を使用してもよい。文献に報告されている従来の方法又は有機合成の当業者に既知の従来の技術により、化合物を調製し、式(I)の化合物を得ることができる。
【0032】
【化3】
【0033】
一般的方法
融点は、科学融点装置で記録され、補正しなかった。IRスペクトルは、ニートで(油状物の場合)又はKBrペレット(固体の場合)として、FT-IR8300Shimadzuで記録され、波数ν(cm-1)で記録される。NMRスペクトルは、磁気共鳴分光計であるVarian Unity 400(400MHzでのH、100MHzでの13C)で測定した。スペクトルは、示された溶媒中で周囲温度で取得された。化学シフト(δ)は百万分率(ppm)で示され、内部標準としてテトラメチルシランを用いる。多重度は次のように記録される:s=シングレット、d=ダブレット、t=トリプレット、q=カルテット、br=ブロード。結合定数(J値)はHzで示される。質量スペクトルは、Perkin-Elmer Sciex API3000で記録される。ESI-Q-TOF-MS測定は、microOTOF-QII(Bruker Daltonics)質量分析計で行った。HPLC分析は、AGILENT 1100シリーズで、カラムODSC-18(150mm×4.6mm×4μm)を使用して、λmax220nmで行った。反応は、Merckの0.25mmシリカゲル60Fプレートを使用する薄層シリカゲルクロマトグラフィー(TLC)を使用してモニタリングした。プレートは、穏やかに加熱しながら、UV、酸性p-アニスアルデヒド染色、KMnO染色で処理することによって視覚化した。生成物は、シリカゲル100~200メッシュ及び示された溶媒系を使用するカラムクロマトグラフィーによって精製した。
【0034】
空気又は湿気に感度の高い化合物が関与するすべての反応は、火炎乾燥したガラス器具中で、窒素雰囲気下で行った。テトラヒドロフラン(THF)及びジエチルエーテル(EtO)は、窒素雰囲気下でナトリウム/ベンゾフェノンから新たに蒸留した。反応に使用した他の溶媒は、標準手順に従って精製した。出発試薬は、商業供給者から購入し、別途明記しない限りさらに精製せずに使用した。
【0035】
化合物1:2-フルオロ-N-((2R)-3-メチル-1-(2-メチル-1,3-ジオキソ-4-フェニル-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-1-オキソブタン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)ベンズアミドの合成
【化4】
化合物1 2-フルオロ-N-((2R)-3-メチル-1-(2-メチル-1,3-ジオキソ-4-フェニル-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル))-1-オキソブタン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)ベンズアミドの合成をスキーム4に示すように行い、段階的な手順を以下に示す。
【化5】
【0036】
ステップ1:メチル(2-フルオロ-5-(トリフルオロメチル)ベンゾイル)-D-バリネート(3)の調製
DMF(20mL)中の2-フルオロ-5-(トリフルオロメチル)安息香酸(5.0g、24.03mmol)の溶液に、DIEA(12.59mL、72.1mmol)を室温で添加し、15分間撹拌した。反応混合物にメチルD-バリネート(1)(4.43g、26.4mmol)を添加し、室温で16時間撹拌した。反応物を冷水に注ぎ、EtOAc(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層を水(2×50mL)、飽和NaHCO(1×50mL)、及び食塩水(1×50mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、減圧下で蒸発乾固固させた。残渣をコンビフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAC=1:5)を用いて精製し、メチル(2-フルオロ-5-(トリフルオロメチル)ベンゾイル)-D-バリネート(3)を固体として得た(7.3g、収率95.0%))。H NMR:(CDCl,400MHz):δ8.42(m,1H),7.79-7.76(m,1H),7.33-7.28(m,1H),7.23-7.18(m,1H),4.83-4.79(m,1H),3.74(s,3H),2.37-2.30(m,1H),1.50-1.47(m,1H),0.99(d,6H);ESI-MS:(m/z)322.10(M+H)(100%)。
【0037】
ステップ2:2-フルオロ-5-(トリフルオロメチル)ベンゾイル)-D-バリン(4)
MeOH(30mL)中のメチルメチル(2-フルオロ-5-(トリフルオロメチル)ベンゾイル)-D-バリネート(3)(5.0g、15.56mmol)の混合物に、HO(15mL)中のLiOH(1.96g、46.7mmol)を室温で添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、水で希釈した。水層を10%HCl溶液で酸性化し、濾過して、(2-フルオロ-5-(トリフルオロメチル)ベンゾイル)-D-バリン(4)を白色固体として得た(4.51g、収率94.4%)。H NMR:(DMSO-d,400MHz):δ12.79(1H,s),8.74-8.71(d,1H,J=8.40Hz),7.97-7.93(m,1H),7.85-7.83(m,1H),7.58-7.53(t,1H,J=9.2Hz),4.36-4.32 2.20-2.15(m,1H),0.94(d,6H);ESI-MS:(m/z)308.09(M+H)(100%)。
【0038】
ステップ3:2-フルオロ-N-((2R)-3-メチル-1-(2-メチル-1,3-ジオキソ-4-フェニル-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-1-オキソブタン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)ベンズアミド(化合物1)
DMF(3mL)中の2-フルオロ-5-(トリフルオロメチル)ベンゾイル)-D-バリン(3)(0.34g、1.128mmol)の溶液に、DIEA(0.53mL、3.08mmol)を室温で添加し、15分間撹拌した。反応混合物に2-メチル-4-フェニル-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-1,3-ジオン(6-a)(0.26g、1.026mmol)を添加し、室温で16時間撹拌した。反応物を冷水に注ぎ、EtOAc(2×25mL)で抽出した。合わせた有機層を水(2×25mL)、飽和NaHCO(1×25mL)、及び食塩水(1×25mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、減圧下で蒸発乾固させた。残渣を分取HPLCを使用して精製して、表題化合物2-フルオロ-N-((2R)-3-メチル-1-(2-メチル-1,3-ジオキソ-4-フェニル-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-1-オキソブタン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)ベンズアミド(化合物1)を白色固体として得た(0.35g、収率64.3%)。H NMR:(CDCl,400MHz):δ8.36-8.35(d,1H,J=8.56Hz),7.77-7.74(m,1H),7.47-7.34(m,5H),7.10-7.04(m2H),5.05-4.97(m,1H),4.23-4.17(m,1H),3.92-3.82(m,2H),3.44-3.31(m,3H),3.15(s,3H),2.12-2.07(m,2H),2.05-1.93(m,2H),1.61-1.56(m,2H),1.30-1.27(m,1H),1.06-1.02(m,3H),0.97(d,6H);ESI-MS:(m/z)548.21(M+H)(100%)。
【0039】
中間体6-a [2-メチル-4-フェニル-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-1,3-ジオン]の合成
【化6】
中間体III (2-メチル-4-フェニル-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-1,3-ジオン)の合成をスキーム5に示すように行い、段階的な手順を以下に示す。
【化7】
【0040】
ステップ1:2-(1-ベンジルピペリジン-4-イリデン)-2-フェニルアセトニトリル(3-a)
EtOH(45mL)中のナトリウムエトキシド(20g、88.8mmol)の溶液に、シアン化ベンジル(5.04g、133.21mmol)及びN-ベンジルピペリドン(5.04g、133.21mmol)を室温で添加した。反応混合物を80~85℃で3時間撹拌し、次いで溶媒を蒸発させた。残渣を氷(50g)及び濃HCl(10mL)の混合物に注いだ。次いで、固体NaOH(2g)を添加してpHを9に調整し、EtOAc(3×25mL)で抽出した。有機相を分離し、NaSOで乾燥させた。溶媒を蒸発させ、粗生成物を移動相(ヘキサン:EtOAc:TEA=80:20:1)を使用するカラムクロマトグラフィーによって精製して、2-(1-ベンジルピペリジン-4-イリデン)-2-フェニルアセトニトリル(3-a)を黄色固体として得た(6.40g、収率84.2%)。H NMR:(CDCl,400MHz):δ7.43-7.41(m,3H),7.40-7.32(m,4H),7.30-7.27(m,3H),3.56(s,2H),2.86-2.83(m,2H),2.68-2.65(m,2H),2.51-2.45(m,4H);ESI-MS:(m/z)289.16(M+H)(100%)。
【0041】
ステップ2:8-ベンジル-4-フェニル-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-1,3-ジオン(4-a)
EtOH(20mL)中の2-(1-ベンジルピペリジン-4-イリデン)-2-フェニルアセトニトリル(3-a)(6.35g、22.02mmol)の溶液に、HO(3.8mL)中のNaCN(1.08g、22.02mmol)の溶液を添加した。反応混合物を85~90℃で16時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、残渣を2N HCl(14.2mL)に溶解させ、濃HCl(2.4mL)を添加してpHを1~2に調整した。反応混合物を還流温度で16時間撹拌した。室温に冷却した後、pH8~9になるまで固体NaCOを添加し、混合物をDCM(2×50mL)で抽出した。有機相を分離し、NaSOで乾燥させ、蒸発させた。粗生成物をEtOAc(20mL)に懸濁し、室温で一晩放置した。結晶を濾別し、乾燥させて、8-ベンジル-4-フェニル-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-1,3-ジオン(4-a)を固体として得た(4.8g、収率67%)。H NMR:(CDCl,400MHz):δ7.45-7.35(m,4H),7.34-7.32(m,1H),7.28-7.23(m,2H),7.15-7.13(m,2H),4.17(s,1H),3.56(s,2H),2.89-2.83(m,1H),2.55-2.51(m,2H),2.17-2.12(m,2H),1.86-1.82(m,3H),1.38-1.33(m,1H);ESI-MS:(m/z)335.17(M+H)(100%)。
【0042】
ステップ3:8-ベンジル-2-メチル-4-フェニル-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-1,3-ジオン(5-a)
THF(40mL)中の8-ベンジル-4-フェニル-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-1,3-ジオン(4-a)(1g、2.99mmol)の溶液に、トリフェニルホスフィン(1.02g、3.89mmol)MeOH(0.16、3.89mmol)及びDIAD(0.79g、3.89mmol)を室温で添加した。反応混合物を室温で16時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、粗生成物を移動相(DCM:MeOH=95:5)を使用するカラムクロマトグラフィーによって精製して、8-ベンジル-2-メチル-4-フェニル-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-1,3-ジオン(5-a)を得た(0.66g、収率70%)。H NMR:(CDCl,400MHz):δ7.45-7.35(m,4H),7.34-7.32(m,1H),7.28-7.23(m,2H),7.15-7.13(m,1H),4.17(s,1H),3.56(s,2H),3.09(s,3H),2.89-2.83(m,1H),2.55-2.51(m,2H),2.17-2.12(m,2H),1.86-1.82(m,3H),1.38-1.33(m,1H);ESI-MS:(m/z)349.18(M+H)(100%)。
【0043】
ステップ4:2-メチル-4-フェニル-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-1,3-ジオン(6-a)
MeOH(10mL)中の8-ベンジル-2-メチル-4-フェニル-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-1,3-ジオン(5-a)(0.36g、1.033mmol)の溶液に、10%Pd/C(50%w/w)(0.036g)を添加した。反応混合物をH雰囲気下、室温で3時間撹拌した。反応混合物をセライトに通して濾過し、溶媒を蒸発させて、2-メチル-4-フェニル-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-1,3-ジオン(6-a)を得た(0.26g、収率67%)。H NMR:(CDCl,400MHz):δ7.39-7.28(m,5H),7.11(brs,1H),5.02-4.96(m,1H),4.17(s,1H),3.09(s,3H),2.89-2.83(m,1H),2.55-2.51(m,2H),2.17-2.12(m,2H),1.86-1.82(m,2H);ESI-MS:(m/z)259.14(M+H)(100%)。
【0044】
一般式(I)の以下の特定の本発明の新規な化合物は、一般スキーム1に示される方法を使用して調製される。
【0045】
化合物33:N-((2R)-1-(2-(2-アミノエチル)-1,3-ジオキソ-4-フェニル-2,8ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-3-メチル-1-オキソブタン-2-イル)-2-フルオロ-5-(トリフルオロメチル)ベンズアミド
【化8】
H NMR:(CDCl,400MHz):δ8.37-8.34(d,1H,J=8.56Hz),7.77-7.74(m,1H),7.47-7.34(m,5H),7.10-7.04(m2H),5.06-4.97(m,1H),4.23-4.17(m,1H),3.92-3.82(m,2H),3.44-3.31(m,3H),3.15(s,3H),2.12-2.07(m,4H),2.05-1.93(m,4H),1.61-1.56(m,2H),1.30-1.26(m,1H),1.06-1.02(m,3H),0.97(d,6H);ESI-MS:(m/z)577.24(M+H)(100%)。
【0046】
化合物44:2-フルオロ-N-((2R)-3-メチル-1-(2-メチル-1-オキソ-4-フェニル-2,8-ジアザスピロ-[4.5]デカン-8-イル)-1-オキソブタン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)ベンズアミド
【化9】
H NMR:(DMSO-d,400MHz):δ8.68-8.62(m,1H),7.93(s,1H),7.83-7.78(m,1H),7.55-7.53(m,1H),7.28-7.21(m,5H),4.74-4.70(m,1H),3.72-3.69(m,2H),3.67-3.62(m,2H),3.51-3.48(m,2H),3.38-3.36(m,1H),2.85(s,3H),1.64-1.62(m,1H),1.53-1.46(m,4H),0.90(s,1H),0.87(d,6H);ESI-MS:(m/z)534.4(M+H)(100%)。
【0047】
化合物45:2-フルオロ-N-((2R)-3-メチル-1-オキソ-1-(1-オキソ-4-フェニル-2,8-ジアザスピロ-[4.5]デカン-8-イル)ブタン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)ベンズアミド
【化10】
H NMR:(DMSO-d,400MHz):δ8.67-8.62(m,1H),7.93(s,1H),7.83-7.78(m,1H),7.55-7.53(m,1H),7.28-7.21(m,5H),4.74-4.70(m,1H),3.72-3.69(m,2H),3.67-3.62(m,2H),3.51-3.48(m,2H),3.38-3.36(m,1H),1.64-1.62(m,1H),1.53-1.46(m,4H),0.90(s,1H),0.87(d,6H);ESI-MS:(m/z)520.22(M+H)(100%)。
【0048】
化合物56:2-フルオロ-N-((2R)-3-メチル-1-(2-メチル-1-オキソ-4-(ピリジン-3-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-1-オキソブタン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)ベンズアミド
【化11】
H NMR:(DMSO-d,400MHz):δ8.69-8.67(m,1H),8.51-8.49(m,1H),8.46-8.42(m,1H),7.93-7.82(m,1H),7.66-7.62(m,1H),7.56-7.53(m,1H),7.39-7.29(m,2H),4.86-4.74(m,1H),3.85-3.79(m,2H),3.73-3.70(m,2H),3.69-3.62(m,2H),3.55-3.52(m,1H),3.41(S,3H),2.03-1.89(m,1H),1.76-1.72(m,1H),1.65-1.54(m,3H),0.92-0.81(m,6H);ESI-MS:(m/z)535.23(M+H)(100%)。
【0049】
化合物57:2-フルオロ-N-((2R)-3-メチル-1-オキソ-1-(1-オキソ-4-(ピリジン-3-イル)-2,8-ジアザスピロ-[4.5]デカン-8-イル)ブタン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)ベンズアミド
【化12】
H NMR:(DMSO-d,400MHz):δ8.67-8.66(m,1H),8.53-8.50(m,1H),8.47-8.43(m,1H),7.93-7.82(m,1H),7.66-7.62(m,1H),7.56-7.53(m,1H),7.39-7.29(m,2H),4.86-4.74(m,1H),3.85-3.79(m,2H),3.74-3.70(m,2H),3.69-3.62(m,2H),3.55-3.52(m,1H),2.03-1.89(m,1H),1.76-1.72(m,1H),1.65-1.54(m,3H),0.92-0.81(m,6H);ESI-MS:(m/z)521.21(M+H)(100%)。
【0050】
化合物58:N-((2R)-1-(4-(1H-インダゾール-5-イル)-2-メチル-1-オキソ-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-3-メチル-1-オキソブタン-2-イル)-2-フルオロ-5-(トリフルオロメチル)ベンズアミド
【化13】
H NMR:(DMSO-d,400MHz):δ8.65-8.61(m,1H),8.51-8.49(m,1H),8.46-8.42(m,1H),7.93-7.82(m,2H),7.66-7.62(m,1H),7.56-7.53(m,1H),7.39-7.29(m,2H),4.86-4.74(m,1H),3.85-3.79(m,2H),3.73-3.70(m,2H),3.69-3.62(m,2H),3.55-3.52(m,1H),3.41(S,3H),2.03-1.89(m,1H),1.76-1.72(m,1H),1.66-1.56(m,3H),0.94-0.83(m,6H);ESI-MS:(m/z)574.40(M+H)(100%)。
【0051】
化合物62:2-フルオロ-N-((2R)-3-メチル-1-(2-メチル-4-フェニル-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-1-オキソブタン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)ベンズアミド
【化14】
H NMR:(DMSO-d,400MHz):δ8.35-8.34(m,1H),7.76-7.73(m,1H),7.33-7.30(m,1H),7.28-7.25(m,2H),7.23-7.16(m,4H),5.10-5.05(m,1H),4.23-4.18(m,1H),3.89-3.85(m,1H),3.12-3.05(m,3H),2.89-2.80(m,2H),2.58-2.52(m,2H),2.46(s,3H),1.79-1.70(m,2H),1.69-1.64(m,1H),1.44-1.40(m,1H),0.99-0.92(m,3H),0.89-0,84(m,6H);ESI-MS:(m/z)520.26(M+H)(100%)。
【0052】
化合物64:2-フルオロ-N-((2R)-3-メチル-1-(2-メチル-4-(ピリジン-3-イル)-2,8-ジアザスピロ-[4.5]デカン-8-イル)-1-オキソブタン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)ベンズアミド
【化15】
H NMR:(DMSO-d,400MHz):δ8.66-8.64(m,1H),8.46-8.44(m,1H),8.38-833(m,1H),7.76-7.73(m,1H),7.33-7.30(m,1H),7.28-7.25(m,1H),7.23-7.16(m,2H),5.10-5.05(m,1H),4.23-4.18(m,1H),3.89-3.85(m,1H),3.12-3.05(m,3H),2.89-2.80(m,2H),2.58-2.52(m,2H),2.35(s,3H),1.79-1.70(m,2H),1.69-1.64(m,1H),1.44-1.40(m,1H),0.99-0.92(m,3H),0.87-0,80(m,6H);ESI-MS:(m/z)521.25(M+H)(100%)。
【0053】
化合物65:N-((2R)-1-(4-(1H-インダゾール-5-イル)-2-メチル-2,8ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-3-メチル-1-オキソブタン-2-イル)-2-フルオロ-5-(トリフルオロメチル)ベンズアミド
【化16】
H NMR:(DMSO-d,400MHz):δ12.97(s,1H),8.17-8.16(m,1H),7.96-7.93(m,1H),7.33-7.62-7.59(m,1H),7.51-7.47(m,2H),7.28-7.23(m,4H),4.73-4.71(m,1H),4.23-4.18(m,1H),3.89-3.85(m,1H),3.12-3.05(m,3H),2.89-2.80(m,2H),2.58-2.52(m,2H),3.09(s,3H),1.79-1.70(m,2H),1.69-1.64(m,1H),1.44-1.40(m,1H),0.99-0.92(m,3H),0.85-0,80(m,6H);ESI-MS:(m/z)560.53(M+H)(100%)。
【0054】
化合物102:2-フルオロ-N-((2R)-1-(4-(4-フルオロフェニル)-1-オキソ-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-3-メチル-1-オキソブタン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)ベンズアミド
【化17】
H NMR:(DMSO-d,400MHz):δ8.35-8.33(m,1H),7.76-7.73(m,1H),7.30-7.25(m,1H),7.24-20(m,1H),7.19-7.14(m,2H),7.06-7.00(m,2H),5.86-5.84(m,1H),5.10-5.05(m,1H),4.12-4.09(m,1H),3.83-3.75(m,3H),3.64-3.55(m,2H),2.02-1.94(m,2H),1.71-1.67(m,3H),1.04-0.99(m,3H),0.97-0.89(d,6H);ESI-MS:(m/z)538.30(M+H)(100%)。
【0055】
化合物103:2-フルオロ-N-((2R)-1-(4-(4-フルオロフェニル)-2-メチル-1-オキソ-2,8-ジアザスピロ-[4.5]デカン-8-イル)-3-メチル-1-オキソブタン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)ベンズアミド
【化18】
H NMR:(DMSO-d,400MHz):δ8.35-8.33(m,1H),7.76-7.73(m,1H),7.53-7.51(m,1H),7.28-7.25(m,1H),7.10-6.97(m,4H),5.05-5.00(m,1H),4.12-3.96(m,1H),3.76-3.71(m,3H),3.66-3.558(m,2H),3.24-3.21(m,2H),2.99(s,3H),2.09-1.95(m,2H),1.67-1.63(m,2H),1.04-0.89(m,6H);ESI-MS:(m/z)552.32(M+H)(100%)。
【0056】
化合物104:N-((2R)-1-(2-エチル-4-(4-フルオロフェニル)-1-オキソ-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-3-メチル-1-オキソブタン-2-イル)-2-フルオロ-5-(トリフルオロメチル)ベンズアミド
【化19】
H NMR:(DMSO-d,400MHz):δ8.35-8.33(m,1H),7.76-7.73(m,1H),7.53-7.51(m,1H),7.28-7.25(m,1H),7.10-6.97(m,4H),5.05-5.00(m,1H),4.12-3.96(m,1H),3.76-3.71(m,3H),3.66-3.558(m,2H),3.46-3.42(m,2H),3.24-3.21(m,2H),2.09-1.95(m,2H),1.67-1.63(m,2H),1.24-1.14(m,3H),1.04-0.89(m,6H);ESI-MS:(m/z)566.30(M+H)(100%)。
【0057】
化合物105:2-フルオロ-5-メトキシ-N-((2R)-3-メチル-1-(2-メチル-1-オキソ-4-フェニル-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-1-オキソブタン-2-イル)ベンズアミド
【化20】
H NMR:(DMSO-d,400MHz):δ8.32-8.29(m,1H),7.76-7.73(m,1H),7.51-7.49(m,1H),7.40-7.24(m,6H),5.32(s,1H),5.02-5.00(m,2H),4.32-4.29(m,2H),3.84-3.81(m,2H),3.77(s,3H),3.50-3.44(m,1H),3.39-3.37(m,1H),2.98(s,3H),2.96-2.94(m,1H),1.96-1.91(m,1H),1.68-1.62(m,2H),1.40-1.379m,2H),1.02-0.97(m,3H),0.91-0.85(m,4H);ESI-MS:(m/z)496.30(M+H)(100%)。
【0058】
化合物106:(R)-2-フルオロ-N-(3-メチル-1-(2-メチル-1-オキソ-4-フェニル-2,8-ジアザスピロ-[4.5]デス-3-エン-8-イル)-1-オキソブタン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)ベンズアミド
【化21】
H NMR:(DMSO-d,400MHz):δ8.38-8.36(m,1H),7.79-7.76(m,1H),7.58-7.54(m,1H),7.36-7.32(m,2H),7.28-7.23(m,3H),6.60(s,1H),5.15-5.11(m,1H),4.53-4.50(m,1H),4.21-4.17(m,1H),3.93-3.90(m,1H),3.71-3.68(m,1H),3.15(s,3H),2.16-2.11(m,2H),1.69-1.62(m,2H),0.99-0.90(m,3H),0.89-0.84(m,3H);ESI-MS:(m/z)532.21(M+H)(100%)。
【0059】
化合物107:2-フルオロ-N-((2R)-3-メチル-1-(2-メチル-1-オキソ-4-フェニル-2,8-ジアザスピロ-[4.5]デカン-8-イル)-1-オキソブタン-2-イル)ベンズアミド
【化22】
H NMR:(DMSO-d,400MHz):δ8.67-8.62(m,1H),7.94(s,1H),7.82-7.78(m,2H),7.55-7.53(m,1H),7.28-7.21(m,5H),4.74-4.70(m,1H),3.72-3.69(m,2H),3.67-3.62(m,2H),3.51-3.48(m,2H),3.38-3.36(m,1H),2.85(s,3H),1.64-1.62(m,1H),1.54-1.47(m,4H),0.92(s,1H),0.87(d,6H);ESI-MS:(m/z)466.32(M+H)(100%)。
【0060】
化合物108:N-((2R)-3-メチル-1-(2-メチル-1-オキソ-4-フェニル-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-1-オキソブタン-2-イル)-3-(トリフルオロメチル)ベンズアミド
【化23】
H NMR:(DMSO-d,400MHz):δ8.86-8.84(m,1H),8.22-8.16(m,2H),7.82-7.78(m,2H),7.55-7.53(m,1H),7.28-7.21(m,4H),4.74-4.70(m,1H),3.72-3.69(m,2H),3.67-3.62(m,2H),3.51-3.48(m,2H),3.38-3.36(m,1H),2.84(s,3H),1.64-1.62(m,1H),1.54-1.47(m,4H),0.92(s,1H),0.87(d,6H);ESI-MS:(m/z)516.05(M+H)(100%)。
【0061】
化合物109:2-フルオロ-5-メチル-N-((2R)-3-メチル-1-(2-メチル-1-オキソ-4-フェニル-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-1-オキソブタン-2-イル)ベンズアミド
【化24】
H NMR:(DMSO-d,400MHz):δ7.55-7.53(m,1H),7.37-7.21(m,6H),7.13-7.10(m,1H),4.95-4.91(m,1H),4.88-4.84(m,1H),3.87-3.81(m,2H),3.69-3.62(m,3H),3.33-3.31(m,1H),2.39-2.34(m,3H),1.81-1.79(m,2H),1.76-1.72(m,2H),1.01-0.98(m,3H),0.95-0.89(m,5H);ESI-MS:(m/z)479.59(M+H)(100%)。
【0062】
化合物110:2-フルオロ-N-((2R)-3-メチル-1-(2-メチル-1-オキソ-4-フェニル-2,8-ジアザスピロ-[4.5]デカン-8-イル)-1-オキソブタン-2-イル)-5-(トリフルオロメトキシ)ベンズアミド
【化25】
H NMR:(DMSO-d,400MHz):δ7.91-7.89(m,1H),7.55-7.53(m,1H),7.36-7.30(m,3H),7.20-7.15(m,3H),4.74-4.70(m,1H),3.72-3.69(m,2H),3.67-3.62(m,2H),3.51-3.48(m,2H),3.38-3.36(m,1H),2.85(s,3H),1.64-1.62(m,1H),1.53-1.46(m,4H),0.90(s,1H),0.87(d,6H);ESI-MS:(m/z)550.23(M+H)(100%)。
【0063】
化合物111:2-フルオロ-N-((2R)-1-(4-(4-フルオロフェニル)-2-イソプロピル-1-オキソ-2,8-ジアザスピロ-[4.5]デカン-8-イル)-3-メチル-1-オキソブタン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)ベンズアミド
【化26】
H NMR:(DMSO-d,400MHz):δ8.35-8.33(m,1H),7.76-7.73(m,1H),7.53-7.51(m,1H),7.28-7.25(m,1H),7.10-6.97(m,4H),5.05-5.00(m,1H),4.12-3.96(m,1H),3.76-3.71(m,3H),3.66-3.558(m,2H),3.24-3.21(m,3H),2.09-1.95(m,2H),1.67-1.63(m,2H),1.04-0.89(m,6H);0.86-0.82(m,6H);ESI-MS:(m/z)580.26(M+H)(100%)。
【0064】
化合物112:N-((2R)-1-(2-(シクロプロピルメチル)-4-(4-フルオロフェニル)-1-オキソ-2,8-ジアサ-スピロ-[4.5]デカン-8-イル)-3-メチル-1-オキソブタン-2-イル)-2-フルオロ-5-(トリフルオロメチル)ベンズアミド
【化27】
H NMR:(DMSO-d,400MHz):δ8.36-8.34(m,1H),7.75-7.74(m,1H),7.51-7.41(m,1H),7.28-7.25(m,1H),7.19-7.12(m,2H),7.06-0.99(m,2H),5.05-5.00(m,1H),3.97-3.78(m,5H),3.31-3.27(m,2H),3.26-3.21(m,3H),2.12-2.05(m,2H),1.67-1.65(m,1H),1.05-0.98(m,4H),0.95-0.87(m,4H),0.61-0.58(m,2H),0.31-0.28(m,2H);ESI-MS:(m/z)592.26(M+H)(100%)。
【0065】
化合物113:N-((2R)-1-(2-(シクロプロピルメチル)-1-オキソ-4-(ピリジン-3-イル)-2,8-ジアザスピロ-[4.5]デカン-8-イル)-3-メチル-1-オキソブタン-2-イル)-2-フルオロ-5-(トリフルオロメチル)ベンズアミド
【化28】
H NMR:(DMSO-d,400MHz):δ8.36-8.34(m,1H),7.68-7.60(m,1H),7.51-7.41(m,1H),7.25-7.22(m,1H),7.16-7.12(m,1H),7.06-0.99(m,2H),5.05-5.00(m,1H),3.97-3.78(m,5H),3.31-3.27(m,2H),3.26-3.21(m,3H),2.12-2.05(m,2H),1.67-1.65(m,1H),1.05-0.98(m,4H),0.95-0.87(m,4H),0.61-0.58(m,2H),0.31-0.28(m,2H);ESI-MS:(m/z)575.26(M+H)(100%)。
【0066】
化合物114:2-フルオロ-N-((2R)-1-(4-(4-メトキシフェニル)-2-メチル-1-オキソ-2,8-ジアザスピロ-[4.5]デカン-8-イル)-3-メチル-1-オキソブタン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)ベンズアミド
【化29】
H NMR:(DMSO-d,400MHz):δ8.35-8.33(m,1H),7.76-7.73(m,1H),7.53-7.51(m,1H),7.28-7.25(m,1H),7.10-6.97(m,4H),5.05-5.00(m,1H),4.12-3.96(m,1H),3.76-3.71(m,3H),3.66-3.558(m,2H),3.24-3.21(m,2H),3.21(s,3H),2.99(s,3H),2.09-1.95(m,2H),1.67-1.63(m,2H),1.04-0.89(m,6H);ESI-MS:(m/z)564.25(M+H)(100%)。
【0067】
化合物115:2-フルオロ-N-((2R)-3-メチル-1-オキソ-1-(2-オキソ-4-フェニル-1-オキサ-3,8-ジアザスピロ-[4.5]デカン-8-イル)ブタン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)ベンズアミド
【化30】
H NMR:(DMSO-d,400MHz):δ8.68-8.62(m,1H),7.93(s,1H),7.83-7.78(m,1H),7.55-7.53(m,1H),7.28-7.21(m,5H),4.74-4.70(m,1H),3.72-3.69(m,2H),3.67-3.62(m,2H),3.51-3.48(m,2H),3.38-3.36(m,1H),1.64-1.62(m,1H),1.53-1.46(m,2H),0.90(s,1H),0.87(d,6H);ESI-MS:(m/z)522.23(M+H)(100%)。
【0068】
化合物118:(R)-2-フルオロ-N-(1-(1-(4-フルオロフェニル)-3-メチル-4-オキソ-2,3,8-トリアザスピロ-[4.5]デス-1-エン-8-イル)-3-メチル-1-オキソブタン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)ベンズアミド
【化31】
H NMR:(DMSO-d,400MHz):δ9.04-9.02(m,1H),7.96-7.94(m,1H),7.88-7.87(m,1H),7.77-7.71(m,2H),7.57-7.53(m,1H),7.47-7.46(m,1H),7.36-7.32(m,2H),4.82-4.77(m,1H),4.40-4.38(m,1H),4.18-4.14(m,1H),2.68(s,3H),2.19-2.10(m,3H),2.08-2.04(m,3H),1.01-0.94(m,6H)1.04-0.89(m,6H);ESI-MS:(m/z)533.22(M+H)(100%)。
【0069】
化合物119:2-フルオロ-N-((2R)-1-(4-(4-フルオロフェニル)-2-メチル-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-3-メチル-1-オキソブタン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)ベンズアミド
【化32】
H NMR:(DMSO-d,400MHz):δ8.56-8.54(m,1H),7.94-7.92(m,1H),7.82-7.80(m,1H),7.52-7.50(m,1H),7.29-7.26(m,1H),7.20-7.18(m,1H),7.05-7.01(m,2H),4.72-4.70(m,1H),4.68-4.65(m,2H),3.09-2.94(m,4H),2.72-2.65(m,4H),2.51(s,3H),2.03-1.96(m,2H),1.26-1.20(m,2H),1.10-0.89(m,6H);ESI-MS:(m/z)538.32(M+H)(100%)。
【0070】
化合物120:2-フルオロ-N-((2R)-1-(4-(4-フルオロフェニル)-2-イソプロピル-2,8-ジアザスピロ[4.5]-デカン-8-イル)-3-メチル-1-オキソブタン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)ベンズアミド
【化33】
H NMR:(DMSO-d,400MHz):δ8.52-8.50(m,1H),7.94-7.92(m,1H),7.82-7.80(m,1H),7.52-7.50(m,1H),7.29-7.26(m,1H),7.20-7.18(m,1H),7.05-7.01(m,2H),4.72-4.70(m,1H),4.68-4.65(m,2H),3.09-2.94(m,4H),2.72-2.65(m,4H),2.03-1.96(m,2H),1.26-1.20(m,2H),1.10-0.89(m,12H);ESI-MS:(m/z)566.28(M+H)(100%)。
【0071】
化合物121:N-((2R)-1-(2-(シクロプロピルメチル)-4-(4-フルオロフェニル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]-デカン-8-イル)-3-メチル-1-オキソブタン-2-イル)-2-フルオロ-5-(トリフルオロメチル)ベンズアミド
【化34】
H NMR:(DMSO-d,400MHz):δ8.36-8.34(m,1H),7.75-7.74(m,1H),7.51-7.41(m,1H),7.28-7.25(m,1H),7.19-7.12(m,2H),7.06-0.99(m,2H),5.05-5.00(m,1H),3.97-3.78(m,5H),3.31-3.27(m,2H),3.26-3.21(m,3H),2.12-2.05(m,4H),1.67-1.65(m,1H),1.05-0.98(m,4H),0.95-0.87(m,4H),0.61-0.58(m,2H),0.31-0.28(m,2H);ESI-MS:(m/z)578.28(M+H)(100%)。
【0072】
化合物122:2-フルオロ-N-((2R)-1-(4-(4-メトキシフェニル)-2-メチル-2,8-ジアザスピロ[4.5]-デカン-8-イル)-3-メチル-1-オキソブタン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)ベンズアミド
【化35】
H NMR:(DMSO-d,400MHz):δ8.35-8.33(m,1H),7.76-7.73(m,1H),7.53-7.51(m,1H),7.28-7.25(m,1H),7.10-6.97(m,4H),5.05-5.00(m,1H),4.12-3.96(m,1H),3.76-3.71(m,3H),3.66-3.558(m,2H),3.24-3.21(m,2H),3.21(s,3H),2.99(s,3H),2.09-1.95(m,4H),1.67-1.63(m,2H),1.04-0.89(m,6H);ESI-MS:(m/z)560.27(M+H)(100%)。
【0073】
化合物123:2-フルオロ-N-((2R)-1-(4-(4-メトキシフェニル)-2-メチル-2,8-ジアザスピロ-[4.5]デカン-8-イル)-3-メチル-1-オキソブタン-2-イル)-5-メチルベンズアミド
【化36】
H NMR:(DMSO-d,400MHz):δ8.19-8.16(m,1H),7.76-7.73(m,1H),7.48-7.46(m,1H),7.28-7.25(m,1H),7.10-6.97(m,4H),5.05-5.00(m,1H),4.12-3.96(m,1H),3.76-3.71(m,3H),3.66-3.558(m,2H),3.24-3.21(m,2H),3.21(s,3H),2.56(s,3H),2.33(s,3H),2.09-1.95(m,4H),1.67-1.63(m,2H),0.86-0.70(m,6H);ESI-MS:(m/z)496.29(M+H)(100%)。
【0074】
化合物129:N-((2R)-1-(4-(4-フルオロフェニル)-2-メチル-2,8-ジアザスピロ-[4.5]デカン-8-イル)-3-メチル-1-オキソブタン-2-イル)-4-メチルピコリンアミド
【化37】
H NMR:(DMSO-d,400MHz):δ8.68-8.64(m,1H),8.43-8.40(m,1H),7.99-7.96(m,1H),7.23-7.18(m,2H),7.07-7.04(m,1H),6.93-6.91(m,1H),4.96-4.93(m,1H),4.32-4.28(m,2H),3.06-3.01(m,2H),2.89-2.82(m,2H),2.78-2.76(m,1H),2.63-2.60(m,2H),2.45-2.42(m,4H),2.09-2.07(m,1H),1.74-1.67(m,6H),0.96-0.85(m,6H);ESI-MS:(m/z)467.28(M+H)(100%)。
【0075】
化合物130:メチル-8-((2-フルオロ-5-(トリフルオロメチル)ベンゾイル)-D-バリル)-4-(4-フルオロ-フェニル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレート
【化38】
H NMR:(DMSO-d,400MHz):δ8.67-8.65(m,1H),7.94-7.92(m,1H),7.82-7.80(m,1H),7.52-7.50(m,1H),7.29-7.26(m,1H),7.20-7.18(m,1H),7.05-7.01(m,2H),4.72-4.70(m,1H),4.68-4.65(m,2H),3.09-2.94(m,4H),2.72-2.65(m,4H),2.51(s,3H),2.03-1.96(m,2H),0.96-0.89(m,2H),0.79-0.66(m,6H);ESI-MS:(m/z)582.24(M+H)(100%)。
【0076】
化合物131:エチル8-((2-フルオロ-5-(トリフルオロメチル)ベンゾイル)-D-バリル)-4-(4-フルオロフェニル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-カルボキシレート
【化39】
H NMR:(DMSO-d,400MHz):δ8.67-8.65(m,1H),7.94-7.92(m,1H),7.82-7.80(m,1H),7.52-7.50(m,1H),7.29-7.26(m,1H),7.20-7.18(m,1H),7.05-7.01(m,2H),4.72-4.70(m,1H),4.68-4.65(m,4H),3.09-2.94(m,4H),2.72-2.65(m,4H),2.51(s,3H),2.03-1.96(m,2H),0.96-0.89(m,5H),0.79-0.66(m,6H);ESI-MS:(m/z)596.25(M+H)(100%)。
【0077】
化合物132:4-(8-((2-フルオロ-5-(トリフルオロメチル)ベンゾイル)-D-バリル)-2-メチル-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-4-イル)安息香酸
【化40】
H NMR:(DMSO-d,400MHz):δ12.005(brs,1H),8.56-8.54(m,1H),7.94-7.92(m,1H),7.82-7.80(m,1H),7.52-7.50(m,1H),7.29-7.26(m,1H),7.20-7.18(m,1H),7.05-7.01(m,1H),4.72-4.70(m,1H),4.68-4.65(m,2H),3.09-2.94(m,4H),2.72-2.65(m,4H),2.51(s,3H),2.03-1.96(m,2H),1.26-1.20(m,2H),1.10-0.89(m,6H);ESI-MS:(m/z)564.23(M+H)(100%)。
【0078】
化合物133:2-フルオロ-N-((R)-1-((R)-4-(4-フルオロフェニル)-2-メチル-2,8-ジアザスピロ[4.5]-デカン-8-イル)-3-メチル-1-オキソブタン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)ベンズアミド
【化41】
H NMR:(DMSO-d,400MHz):δ8.56-8.54(m,1H),7.94-7.92(m,1H),7.82-7.80(m,1H),7.52-7.50(m,1H),7.29-7.26(m,1H),7.20-7.18(m,1H),7.05-7.01(m,2H),4.72-4.70(m,1H),4.68-4.65(m,2H),3.09-2.94(m,4H),2.72-2.65(m,4H),2.51(s,3H),2.03-1.96(m,2H),1.26-1.20(m,2H),1.10-0.89(m,6H);ESI-MS:(m/z)538.25(M+H)(100%)。
【0079】
化合物134:2-フルオロ-N-((R)-1-((S)-4-(4-フルオロフェニル)-2-メチル-2,8-ジアザスピロ[4.5]-デカン-8-イル)-3-メチル-1-オキソブタン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)ベンズアミド
【化42】
H NMR:(DMSO-d,400MHz):δ8.56-8.54(m,1H),7.94-7.92(m,1H),7.82-7.80(m,1H),7.52-7.50(m,1H),7.29-7.26(m,1H),7.20-7.18(m,1H),7.05-7.01(m,2H),4.72-4.70(m,1H),4.68-4.65(m,2H),3.09-2.94(m,4H),2.72-2.65(m,4H),2.51(s,3H),2.03-1.96(m,2H),1.26-1.20(m,2H),1.10-0.89(m,6H);ESI-MS:(m/z)538.25(M+H)(100%)。
【0080】
化合物136:2-フルオロ-N-((2R)-3-メチル-1-(2-メチル-4-(p-トリル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-1-オキソブタン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)ベンズアミド
【化43】
H NMR:(DMSO-d,400MHz):δ8.48-8.46(m,1H),7.88-7.86(m,1H),7.82-7.80(m,1H),7.52-7.50(m,1H),7.29-7.26(m,1H),7.20-7.18(m,1H),7.05-7.01(m,2H),4.72-4.70(m,1H),4.68-4.65(m,2H),3.09-2.94(m,4H),2.72-2.65(m,4H),2.51(s,3H),2.30(s,3H),2.03-1.96(m,2H),1.26-1.20(m,2H),1.10-0.89(m,6H);ESI-MS:(m/z)534.27(M+H)(100%)。
【0081】
化合物138:N-((2R)-1-(4-(3,5-ジメチルフェニル)-2-メチル-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-3-メチル-1-オキソブタン-2-イル)-2-フルオロ-5-(トリフルオロメチル)ベンズアミド
【化44】
H NMR:(DMSO-d,400MHz):δ8.48-8.46(m,1H),7.88-7.86(m,1H),7.82-7.80(m,1H),7.52-7.50(m,1H),7.29-7.26(m,1H),7.20-7.18(m,1H),7.05-7.01(m,2H),4.72-4.70(m,1H),4.68-4.65(m,2H),3.09-2.94(m,4H),2.72-2.65(m,4H),2.51(s,3H),2.18(s,6H),2.03-1.96(m,2H),1.26-1.20(m,2H),1.10-0.89(m,6H);ESI-MS:(m/z)548.29(M+H)(100%)。
【0082】
化合物140:2-フルオロ-N-((1R)-2-(4-(4-フルオロフェニル)-2-メチル-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-2-オキソ-1-フェニルエチル)-5-(トリフルオロメチル)ベンズアミド
【化45】
H NMR:(DMSO-d,400MHz):δ8.51-8.49(m,1H),8.33-8.31(m,1H),7.71-7.69(m,1H),7.45-7.01(m,8H),6.99-6.95(m,2H),5.88-5.86(m,1H),4.23-4.21(m,1H),3.53-3.50(m,1H),3.10-3.05(m,1H),2.77-2.70(m,4H),2.49(s,3H),1.78-1.71(m,3H),1.27-1.25(m,2H);ESI-MS:(m/z)572.23(M+H)(100%)。
【0083】
化合物142:N-((1R)-1-シクロヘキシル-2-(4-(4-フルオロフェニル)-2-メチル-2,8-ジアザスピロ[4.5]-デカン-8-イル)-2-オキソエチル)-2-フルオロ-5-(トリフルオロメチル)ベンズアミド
【化46】
H NMR:(DMSO-d,400MHz):δ8.60-8.58(m,1H),7.94-7.92(m,1H),7.82-7.80(m,1H),7.52-7.50(m,1H),7.29-7.26(m,1H),7.20-7.18(m,1H),7.05-7.01(m,2H),4.72-4.70(m,1H),4.68-4.65(m,2H),3.09-2.94(m,4H),2.72-2.65(m,4H),2.51(s,3H),2.03-1.96(m,4H),1.26-1.20(m,4H),1.10-0.89(m,4H);ESI-MS:(m/z)578.28(M+H)(100%)。
【0084】
化合物147:2-フルオロ-N-((2R)-1-(4-(4-フルオロフェニル)-2-メチル-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-4-メチル-1-オキソペンタン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)ベンズアミド
【化47】
H NMR:(DMSO-d,400MHz):δ8.48-8.46(m,1H),7.94-7.92(m,1H),7.82-7.80(m,1H),7.52-7.50(m,1H),7.29-7.26(m,1H),7.20-7.18(m,1H),7.05-7.01(m,2H),4.72-4.70(m,1H),4.68-4.65(m,2H),3.09-2.94(m,4H),2.72-2.65(m,4H),2.53(s,3H),2.03-1.96(m,4H),1.26-1.20(m,2H),1.10-0.92(m,6H);ESI-MS:(m/z)552.26(M+H)(100%)。
【0085】
化合物149:2,5-ジフルオロ-N-((2R)-1-(4-(4-フルオロフェニル)-2-メチル-2,8-ジアザスピロ[4.5]-デカン-8-イル)-3-メチル-1-オキソブタン-2-イル)ベンズアミド
【化48】
H NMR:(DMSO-d,400MHz):δ8.56-8.54(m,1H),7.94-7.92(m,1H),7.82-7.80(m,1H),7.52-7.50(m,1H),7.29-7.26(m,1H),7.20-7.18(m,1H),7.05-7.01(m,2H),4.72-4.70(m,1H),4.68-4.65(m,2H),3.09-2.94(m,4H),2.72-2.65(m,4H),2.51(s,3H),2.03-1.96(m,2H),1.26-1.20(m,2H),1.10-0.89(m,6H);ESI-MS:(m/z)488.20(M+H)(100%)。
【0086】
化合物151:2,5-ジクロロ-N-((2R)-1-(4-(4-フルオロフェニル)-2-メチル-2,8-ジアザスピロ[4.5]-デカン-8-イル)-3-メチル-1-オキソブタン-2-イル)ベンズアミド
【化49】
H NMR:(DMSO-d,400MHz):δ8.53-8.51(m,1H),7.94-7.92(m,1H),7.82-7.80(m,1H),7.52-7.50(m,1H),7.29-7.26(m,1H),7.20-7.18(m,1H),7.05-7.01(m,2H),4.72-4.70(m,1H),4.68-4.65(m,2H),3.09-2.94(m,4H),2.72-2.65(m,4H),2.54(s,3H),2.03-1.96(m,2H),1.26-1.20(m,2H),1.10-0.89(m,6H);ESI-MS:(m/z)520.19(M+H)(100%)。
【0087】
化合物153:N-((2R)-1-(4-(4-フルオロフェニル)-2-メチル-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-3-メチル-1-オキソブタン-2-イル)-1-メチル-1H-インダゾール-3-カルボキサミド
【化50】
H NMR:(DMSO-d,400MHz):δ8.26-8.24(m,1H),7.84-7.82(m,1H),7.76-7.74(m,1H),7.52-7.50(m,2H),7.29-7.26(m,1H),7.20-7.18(m,1H),7.05-7.01(m,2H),4.72-4.70(m,1H),4.68-4.65(m,2H),4.14(s,3H),3.09-2.94(m,4H),2.72-2.65(m,4H),2.51(s,3H),2.03-1.96(m,2H),1.26-1.20(m,2H),1.10-0.89(m,6H);ESI-MS:(m/z)506.04(M+H)(100%)。
【0088】
化合物158:N-((2R)-1-(4-(4-フルオロフェニル)-2-メチル-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル)-3-メチル-1-オキソブタン-2-イル)-4,6-ジメチルピコリンアミド
【化51】
H NMR:(DMSO-d,400MHz):δ8.68-8.64(m,1H),8.43-8.40(m,1H),7.99-7.96(m,1H),7.23-7.18(m,2H),7.07-7.04(m,1H),6.93-6.91(m,1H),4.96-4.93(m,1H),4.32-4.28(m,2H),3.06-3.01(m,2H),2.89-2.82(m,2H),2.78-2.76(m,1H),2.63-2.60(m,2H),2.56(s,3H),2.45(s,3H),2.42(s,3H),2.09-2.07(m,2H),1.74-1.67(m,6H),0.96-0.85(m,6H);ESI-MS:(m/z)491.12(M+H)(100%)。
【0089】
化合物162:4-メチル-N-((2R)-3-メチル-1-(2-メチル-4-(ピリジン-3-イル)-2,8-ジアザスピロ-[4.5]デカン-8-イル)-1-オキソブタン-2-イル)ピコリンアミド
【化52】
H NMR:(DMSO-d,400MHz):δ8.64-8.62(m,1H),8.43-8.40(m,1H),7.99-7.96(m,1H),7.23-7.18(m,1H),7.07-7.04(m,2H),6.93-6.91(m,1H),4.96-4.93(m,1H),4.32-4.28(m,2H),3.06-3.01(m,2H),2.89-2.82(m,2H),2.78-2.76(m,1H),2.63-2.60(m,2H),2.56(s,3H),2.45(s,3H),2.09-2.07(m,2H),1.74-1.67(m,6H),0.96-0.85(m,6H);ESI-MS:(m/z)450.26(M+H)(100%)。
【0090】
化合物163:2-フルオロ-N-((2R)-3-メチル-1-オキソ-1-(10-オキソ-7-フェニル-3,9-ジアザスピロ[5.5]-ウンデカン-3-イル)ブタン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)ベンズアミド
【化53】
H NMR:(DMSO-d,400MHz):δ8.66-8.64(m,1H),7.94-7.92(m,1H),7.83-7.81(m,1H),7.55-7.50(m,2H),7.27-7.17(m,4H),4.74-4.70(m,2H),4.14-4.10(m,2H),3.52-3.50(m,2H),3.35-3.33(m,2H),3.03-2.96(m,2H),2.24-2.20(m,2H),1.46-1.41(m,2H),1.34-1.30(m,2H),0.88-0.73(m,6H);ESI-MS:(m/z)534.23(M+H)(100%)。
【0091】
化合物164:2-フルオロ-N-((2R)-1-(7-(4-フルオロフェニル)-10-オキソ-3,9-ジアザスピロ[5.5]-ウンデカン-3-イル)-3-メチル-1-オキソブタン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)ベンズアミド
【化54】
H NMR:(DMSO-d,400MHz):δ8.67-8.64(m,1H),7.94-7.92(m,1H),7.83-7.81(m,1H),7.55-7.50(m,1H),7.27-7.17(m,4H),4.74-4.70(m,2H),4.14-4.10(m,2H),3.52-3.50(m,2H),3.35-3.33(m,2H),3.03-2.96(m,2H),2.24-2.20(m,2H),1.46-1.41(m,2H),1.34-1.30(m,2H),0.88-0.73(m,6H);ESI-MS:(m/z)552.22(M+H)(100%)。
【0092】
化合物174:2-フルオロ-N-((2R)-3-メチル-1-(9-メチル-10-オキソ-7-フェニル-3,9-ジアザスピロ-[5.5]ウンデカン-3-イル)-1-オキソブタン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)ベンズアミド
【化55】
H NMR:(DMSO-d,400MHz):δ8.64-8.62(m,1H),7.93-7.91(m,1H),7.83-7.81(m,1H),7.55-7.53(m,1H),7.33-7.14(m,5H),4.71-4.70(m,1H),4.12-4.08(m,1H),3.85-3.83(m,1H),3.65-3.63(m,1H),3.46-3.44(m,1H),3.33-3.25(m,1H),3.08-3.06(m,1H),2.89(s,3H),2.85-2.83(m,1H),2.27-2.25(m,1H),1.91-1.88(m,1H),1.44-1.40(m,2H),1.33-1.30(m,2H),1.25-1.23(m,1H),0.88-0.82(m,6H);ESI-MS:(m/z)548.25(M+H)(100%)。
【0093】
化合物176:2-フルオロ-N-((2R)-1-(7-(4-フルオロフェニル)-9-メチル-10-オキソ-3,9-ジアザスピロ-[5.5]ウンデカン-3-イル)-3-メチル-1-オキソブタン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)ベンズアミド
【化56】
H NMR:(DMSO-d,400MHz):δ8.67-8.65(m,1H),7.93-7.92(m,1H),7.83-7.81(m,1H),7.55-7.53(m,1H),7.33-7.14(m,4H),4.71-4.70(m,1H),4.12-4.08(m,1H),3.85-3.83(m,1H),3.65-3.63(m,1H),3.46-3.44(m,1H),3.33-3.25(m,1H),3.08-3.06(m,1H),2.88(s,3H),2.85-2.83(m,1H),2.27-2.25(m,1H),1.91-1.88(m,1H),1.44-1.40(m,2H),1.33-1.30(m,2H),1.25-1.23(m,1H),0.88-0.82(m,6H);ESI-MS:(m/z)566.24(M+H)(100%)。
【0094】
化合物177:N-((2R)-1-(9-エチル-7-(4-フルオロフェニル)-10-オキソ-3,9-ジアザスピロ[5.5]ウンデカン-3-イル)-3-メチル-1-オキソブタン-2-イル)-2-フルオロ-5-(トリフルオロメチル)ベンズアミド
【化57】
H NMR:(DMSO-d,400MHz):δ8.67-8.65(m,1H),7.93-7.92(m,1H),7.83-7.81(m,1H),7.55-7.53(m,1H),7.33-7.14(m,4H),4.71-4.70(m,1H),4.12-4.08(m,1H),3.85-3.83(m,3H),3.65-3.63(m,1H),3.46-3.44(m,1H),3.33-3.25(m,1H),3.08-3.06(m,1H),2.85-2.83(m,1H),2.27-2.25(m,1H),1.91-1.88(m,1H),1.44-1.40(m,2H),1.33-1.30(m,2H),1.25-1.23(m,1H),1.09-1.05(m,3H),0.88-0.82(m,6H);ESI-MS:(m/z)580.26(M+H)(100%)。
【0095】
化合物185:2-フルオロ-N-((2S)-3-メチル-1-(9-メチル-10-オキソ-7-フェニル-3,9-ジアザスピロ-[5.5]ウンデカン-3-イル)-1-オキソブタン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)ベンズアミド
【化58】
H NMR:(DMSO-d,400MHz):δ8.64-8.62(m,1H),7.93-7.91(m,1H),7.83-7.81(m,1H),7.55-7.53(m,1H),7.33-7.14(m,5H),4.71-4.70(m,1H),4.12-4.08(m,1H),3.85-3.83(m,1H),3.65-3.63(m,1H),3.46-3.44(m,1H),3.33-3.25(m,1H),3.08-3.06(m,1H),2.89(s,3H),2.85-2.83(m,1H),2.27-2.25(m,1H),1.91-1.88(m,1H),1.44-1.40(m,2H),1.33-1.30(m,2H),1.25-1.23(m,1H),0.88-0.82(m,6H);ESI-MS:(m/z)548.25(M+H)(100%)。
【0096】
化合物194:N-((2R)-3-メチル-1-(9-メチル-10-オキソ-7-フェニル-3,9-ジアザスピロ[5.5]-ウンデカン-3-イル)-1-オキソブタン-2-イル)-4-(トリフルオロメチル)ピコリンアミド
【化59】
H NMR:(DMSO-d,400MHz):δ8.51-8.49(m,1H),7.90-7.87(m,1H),7.85-7.83(m,1H),7.46-7.44(m,1H),7.33-7.14(m,5H),4.71-4.70(m,1H),4.12-4.08(m,1H),3.85-3.83(m,1H),3.65-3.63(m,1H),3.46-3.44(m,1H),3.33-3.25(m,1H),3.08-3.06(m,1H),2.89(s,3H),2.85-2.83(m,1H),2.50(s,3H),2.27-2.25(m,1H),1.91-1.88(m,1H),1.44-1.40(m,2H),1.33-1.30(m,2H),1.25-1.23(m,1H),0.88-0.82(m,6H);ESI-MS:(+モード)477.28(M+H)(100%)。
【0097】
化合物220:2-フルオロ-N-((2R)-3-メチル-1-(9-メチル-7-フェニル-3,9-ジアザスピロ[5.5]-ウンデカン-3-イル)-1-オキソブタン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)ベンズアミド
【化60】
H NMR:(DMSO-d,400MHz):δ8.63-8.61(m,1H),7.92-7.90(m,1H),7.81-7.80(m,1H),7.75-7.74(m,1H),7.29-7.13(m,5H),4.67-4.60(m,1H),4.08-4.04(m,1H),3.83-3.81(m,1H),3.24-3.21(m,1H),2.77-2.65(m,3H),2.27-2.16(m,5H),1.86-1.84(m,1H),1.76-1.72(m,2H),1.38-1.24(m,3H),0.85-0.83(m,3H),0.58-0.53(m,3H);ESI-MS:(+モード)534.27(M+H)(100%)。
【0098】
化合物221:2-フルオロ-N-((2R)-1-(7-(4-フルオロフェニル)-9-メチル-3,9-ジアザスピロ[5.5]-ウンデカン-3-イル)-3-メチル-1-オキソブタン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)ベンズアミド
【化61】
H NMR:(DMSO-d,400MHz):δ8.62-8.60(m,1H),7.93-7.92(m,1H),7.81-7.80(m,1H),7.75-7.74(m,1H),7.29-7.13(m,4H),4.67-4.60(m,1H),4.08-4.04(m,1H),3.83-3.81(m,1H),3.24-3.21(m,1H),2.77-2.65(m,3H),2.27-2.16(m,5H),1.86-1.84(m,1H),1.76-1.72(m,2H),1.38-1.24(m,3H),0.85-0.83(m,3H),0.58-0.55(m,3H);ESI-MS:(+モード)552.26(M+H)(100%)。
【0099】
いくつかの実施形態では、本発明は、1つ以上の医薬担体を用いて又は用いずに製剤化した、式(I)の新規な化合物のいずれか1つの化合物又はその塩を含む医薬組成物を含む。
【0100】
いくつかの実施形態では、本発明は、ATXによって部分的に媒介される、がん、慢性炎症、神経障害性疼痛、線維性疾患のうちの少なくとも1つを治療するための方法であって、それを必要とする対象に、治療有効量の式(I)の新規な化合物の化合物又は塩を投与することを含む、方法を含む。
【0101】
生物学的研究:
ATX阻害活性(IC50測定):
ATX阻害活性を、以前に記載されているように、生化学又は全血アッセイで測定した(Bretschneider,T.et al.,SLAS Discov 2017,22,425)。生化学反応は、5nM組換えラットATX、5μM 18:1 LPC、及び試験化合物(0.1~10μM)を補充した、50mM Tris(pH8.0)、3mM KCl、1mM CaCl2、1mM MgCl2、0.14mM NaCl、及び0.1%ウシ血清アルブミンから構成された。ブタノールを添加することによって反応を2時間の時点で停止させた後、RapidFire-MSに基づく分析を行った。
【0102】
全血アッセイは、45μLのヘパリン添加マウス/ラット全血及び試験化合物(0.12~100μM)から構成された。37℃で1時間後、30mMクエン酸(pH4)及び1μM 17:0 LPA(内部標準)を含む100μLの40mMリン酸水素二ナトリウム緩衝液を添加することによって反応を停止させた。その後、試料を上記のように処理し、LC-MS/MSによって分析した。グラフパッドプリズム(v7.03)を使用してデータを分析し、試験化合物の50%阻害濃度(IC50)を得た。
【0103】
代表的な化合物のマウス血清ATX阻害活性(IC50)を表2に列挙する。
【0104】
【表2-1】
【表2-2】
【0105】
一実施形態では、本発明は、治療有効量の式(I)の化合物と、任意選択で1つ以上の薬学的に許容される賦形剤とを含む、医薬組成物を提供する。本発明の新規な化合物は、周知の技術及びプロセス並びに濃度によって好適な賦形剤と組み合わせることにより、好適な薬学的に許容される組成物に製剤化することができる。
【0106】
式(I)の化合物又はこれを含む医薬組成物は、ATX活性の阻害のための医薬として有用であり、ヒト及び他の温血動物に好適であり、経口、局所、又は非経口投与のいずれかによって投与されてもよい。
【0107】
医薬組成物及びその単位剤形中の活性成分、すなわち、本発明による式(I)の新規な化合物の量は、特定の適用方法、特定の化合物の効力、及び所望される濃度などのいくつかの要因に応じて広範に変動又は調整されてもよい。
【0108】
本発明の新規な化合物は、周知の技術及びプロセス並びに濃度によって好適な賦形剤と組み合わせることによって、好適な薬学的に許容される組成物に製剤化することができる。医薬組成物はさらに、有効量のATX阻害剤を含む。ATX阻害剤の投与量は、広範い範囲内で変動してもよく、各々の特定の場合に個々の状態に合わせて調整する必要がある。
【0109】
一実施形態では、式(I)の化合物は、単独で、又は抗炎症剤、抗腫瘍剤、抗線維化剤、オートタキシン阻害剤、免疫調節剤、及び心臓血管剤並びに熟練した医療従事者に既知である他の治療剤などの1つ以上の治療剤と任意に組み合わせて使用してもよい。このような治療剤の選択は、疾患の種類及びその重症度、治療される患者の状態、およい患者が服用している他の薬剤などに依存し得る。
【0110】
いくつかの実施形態では、本発明は、1つ以上の医薬担体を用いて又は用いずに製剤化された、式(I)の新規な化合物のいずれか1つの化合物又はその塩を含む医薬組成物を含む。
【0111】
いくつかの実施形態では、本発明は、ATXによって部分的に媒介される、がん、慢性炎症、神経障害性疼痛、線維性疾患のうちの少なくとも1つを治療するための方法であって、それを必要とする対象に、治療有効量の式(I)の新規な化合物の化合物又は塩を投与することを含む、方法を含む。
【国際調査報告】