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特表2024-502340ソフトウェアホストの構築方法、構築システム、並びにソフトウェアホスト及びシミュレーション装置
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  • 特表-ソフトウェアホストの構築方法、構築システム、並びにソフトウェアホスト及びシミュレーション装置 図1
  • 特表-ソフトウェアホストの構築方法、構築システム、並びにソフトウェアホスト及びシミュレーション装置 図2
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-01-18
(54)【発明の名称】ソフトウェアホストの構築方法、構築システム、並びにソフトウェアホスト及びシミュレーション装置
(51)【国際特許分類】
   G06F 9/44 20180101AFI20240111BHJP
   G06F 9/50 20060101ALI20240111BHJP
【FI】
G06F9/44
G06F9/50 120Z
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023540878
(86)(22)【出願日】2022-09-05
(85)【翻訳文提出日】2023-07-04
(86)【国際出願番号】 CN2022116931
(87)【国際公開番号】W WO2023093196
(87)【国際公開日】2023-06-01
(31)【優先権主張番号】202111395571.6
(32)【優先日】2021-11-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.MATLAB
2.CARSIM
(71)【出願人】
【識別番号】522308967
【氏名又は名称】シャンハイ トサン テクノロジー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】Shanghai TOSUN Technology Ltd.
【住所又は居所原語表記】Room904,No.4801 Caoan RD.,Jiading District, Shanghai,201804 P.R.China
(74)【代理人】
【識別番号】110001841
【氏名又は名称】弁理士法人ATEN
(72)【発明者】
【氏名】リィゥ チュ
(72)【発明者】
【氏名】シェ ユェイン
(72)【発明者】
【氏名】ムォ マン
【テーマコード(参考)】
5B376
【Fターム(参考)】
5B376AA09
5B376AA21
5B376AA36
5B376AE07
5B376AE51
(57)【要約】
本発明は自動車技術分野に属し、具体的にはソフトウェアホストの構築方法、構築システム、並びにソフトウェアホスト及びシミュレーション装置に関する。ソフトウェアホストの構築方法は下記を含む。ソフトウェアプラットフォームは外部ソフトウェアの通信方法に基づいて外部ソフトウェアと通信する。ソフトウェアプラットフォームは外部ソフトウェアと通信した後に、外部ソフトウェアをソフトウェアプラットフォームの付属ソフトウェアとし、ソフトウェアホストを構成する。ソフトウェアホストによって多種の業界ソフトウェアを統一的に管理することを実現し、自動的に実行することができ、自動的に閉じ、自動的にこれらの業界ソフトウェアを配置し、自動的にこれらの業界ソフトウェアの間の通信を制御することができ、それによりこれらのソフトウェアに依存する連合シミュレーションなどの需要を効果的に満たすことを確保する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ソフトウェアプラットフォームが、外部ソフトウェアの通信方法に基づいて、外部ソフトウェアと通信し、
前記ソフトウェアプラットフォームは、前記外部ソフトウェアと通信した後に、前記外部ソフトウェアを前記ソフトウェアプラットフォームの付属ソフトウェアとし、ソフトウェアホストを構成することを、
特徴とするソフトウェアホストの構築方法。
【請求項2】
前記ソフトウェアプラットフォームが、前記外部ソフトウェアの通信方法に基づいて、前記外部ソフトウェアと通信する方法は、
前記ソフトウェアプラットフォームの通信カーネルは、ウィンドウメッセージ通信方法を含み、すなわち、
前記ソフトウェアプラットフォームの前記通信カーネルによって通信を開始し、前記ソフトウェアプラットフォームはまず前記外部ソフトウェアに関連するウィンドウハンドルを探し、且つ当該ウィンドウハンドルによって前記外部ソフトウェアのウィンドウ位置、ウィンドウのサイズ、ウィンドウ内のテキスト入力、ウィンドウ内のボタンクリックイベント呼び出しを制御し、前記ソフトウェアプラットフォームによって前記外部ソフトウェアへの表示、隠蔽、位置設定及び自動制御を実現することを、
特徴とする請求項1に記載のソフトウェアホストの構築方法。
【請求項3】
前記ソフトウェアプラットフォームが、前記外部ソフトウェアの通信方法に基づいて、前記外部ソフトウェアと通信する方法は、
前記ソフトウェアプラットフォームの前記通信カーネルは、パイプライン通信方法を含み、すなわち、
前記ソフトウェアプラットフォームの前記通信カーネルによって通信を開始し、前記ソフトウェアプラットフォームはまず前記外部ソフトウェアの映像アドレスに基づいてソフトウェアを起動し、前記通信パイプラインを確立し、且つ確立された前記パイプラインによって前記外部ソフトウェアのデータを読み書きし、前記ソフトウェアプラットフォームによって前記外部ソフトウェアへの自動起動、自動シャットダウン及びデータ通信を実現することを、
特徴とする請求項1に記載のソフトウェアホストの構築方法。
【請求項4】
前記ソフトウェアプラットフォームが、前記外部ソフトウェアの通信方法に基づいて、前記外部ソフトウェアと通信する方法は、
前記ソフトウェアプラットフォームの前記通信カーネルは、TCP及び/又はUDP通信方法を含み、すなわち、
前記ソフトウェアプラットフォームの前記通信カーネルによってローカル通信を開始し、前記ソフトウェアプラットフォームはコンピュータのローカルにTCPサーバとUDPサーバを確立し、起動された前記外部ソフトウェアがローカルループバックアドレスによって前記ソフトウェアホストと通信することを、
特徴とする請求項1に記載のソフトウェアホストの構築方法。
【請求項5】
前記ソフトウェアプラットフォームが、前記外部ソフトウェアの通信方法に基づいて、前記外部ソフトウェアと通信する方法は、
前記ソフトウェアプラットフォームの前記通信カーネルは、COM通信方法を含み、すなわち、
前記ソフトウェアプラットフォームをCOMクライアントとし、プロセス内又はプロセス外の方式により本機に配置された外部ソフトウェアCOMサーバにアクセスし、前記ソフトウェアプラットフォームにより前記外部ソフトウェアへの自動起動、自動シャットダウン、コマンド制御及びデータ通信を実現することを、
特徴とする請求項1に記載のソフトウェアホストの構築方法。
【請求項6】
前記ソフトウェアプラットフォームが、前記外部ソフトウェアの通信方法に基づいて、前記外部ソフトウェアと通信する方法は、
前記ソフトウェアプラットフォームの前記通信カーネルは、ファイルマッピング通信方法を含み、すなわち、
前記ソフトウェアプラットフォームの前記通信カーネルによって開始し、メモリマッピングファイルの方式によって前記外部ソフトウェアとデータ交換を行い、前記ソフトウェアプラットフォームによって前記外部ソフトウェアに対するデータ通信を実現することを、
特徴とする請求項1に記載のソフトウェアホストの構築方法。
【請求項7】
前記ソフトウェアプラットフォームが前記外部ソフトウェアと通信した後に前記外部ソフトウェアを前記ソフトウェアプラットフォームの付属ソフトウェアとし、前記ソフトウェアホストを構成する方法は、
前記ソフトウェアプラットフォームが前記外部ソフトウェアと通信した後、前記ソフトウェアプラットフォームが全ての前記外部ソフトウェアのアプリケーションプログラムインタフェースをインターフェースフレームの各サブウィンドウ位置領域に表示させ、前記外部ソフトウェアのメインインタフェースは前記ソフトウェアプラットフォームにおける一つのサブウィンドウとなり、それにより前記ソフトウェアプラットフォームは前記ソフトウェアホストとなり、前記ソフトウェアプラットフォームに埋め込まれた外部ソフトウェアは前記付属ソフトウェアとなることを、
特徴とする請求項1に記載のソフトウェアホストの構築方法。
【請求項8】
通信モジュールと組み込みモジュールを含み、
通信モジュールであって、ソフトウェアプラットフォームが外部ソフトウェアの通信方法に基づいて外部ソフトウェアと通信し、
組み込みモジュールであって、ソフトウェアプラットフォームが外部ソフトウェアと通信した後に外部ソフトウェアをソフトウェアプラットフォームの付属ソフトウェアとし、ソフトウェアホストを構成することを、
特徴とするソフトウェアホストの構築システム。
【請求項9】
インターフェースフレーム及び通信カーネルを含み、
前記通信カーネルは、外部ソフトウェアと通信することに適し、
前記インターフェースフレームは、通信カーネルと通信する外部ソフトウェアのアプリケーションプログラムインターフェースを表示するように適合されることを、
特徴とするソフトウェアホスト。
【請求項10】
ソフトウェアホストと制御モジュールを含み、
前記制御モジュールは、前記ソフトウェアホストを制御して連合シミュレーションを行うことに適することを、
特徴とするシミュレーション装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は自動車技術分野に属し、具体的にはソフトウェアホストの構築方法、構築システム、並びにソフトウェアホスト及びシミュレーション装置に関する。
【背景技術】
【0002】
自動車業界において開発又はテスト問題を解決するために多くの業界ソフトウェア連合シミュレーションを用いる必要がある。連合シミュレーションの前に、ユーザーは一つずつ各ソフトウェアを開く必要があり、各ソフトウェアにおいてシミュレーション関連配置を完了する。連合シミュレーション過程において、ユーザーは常に各ソフトウェアの間に切り替える必要があり、シミュレーション状態及びデータ記録情報を確認し、又はこれらのソフトウェアに対して動的配置を行う。連合シミュレーションが終了した後、ユーザーは一つずつソフトウェアを閉じる必要がある。
【0003】
従来の連合シミュレーション方法の前期、実行期間及び終了期間において、ユーザーは時間を消費して連合シミュレーションに関連するソフトウェアを一つずつ実行し、配置し及び閉じる必要があり、これは人工手動実行効率が低いという問題をもたらす。手動操作の時刻の不確定性により、あるソフトウェアの開きが遅すぎ又は閉じが早すぎ、又は実行期間中の動的配置時刻の不確定性を引き起こし、シミュレーションの精度ひいてはシミュレーションの正確性に影響を与える。
従って、上記技術的問題に基づいて新たなソフトウェアホストの構築方法、構築システム、並びにソフトウェアホスト及びシミュレーション装置を設計する必要がある。
【発明の概要】
【0004】
本発明の目的は、ソフトウェアホストの構築方法、構築システム、並びにソフトウェアホスト及びシミュレーション装置を提供することである。
【0005】
上記技術的問題を解決するために、本発明はソフトウェアホストの構築方法を提供し、以下を含む:
ソフトウェアプラットフォームは外部ソフトウェアの通信方法に基づいて外部ソフトウェアと通信する、及び、
上記ソフトウェアプラットフォームは上記外部ソフトウェアと通信した後に、上記外部ソフトウェアを上記ソフトウェアプラットフォームの付属ソフトウェアとし、ソフトウェアホストを構成する。
【0006】
さらに、上記ソフトウェアプラットフォームが上記外部ソフトウェアの通信方法に基づいて上記外部ソフトウェアと通信する方法は以下を含む:
上記ソフトウェアプラットフォームの通信カーネルは、ウィンドウメッセージ通信方法を含み、すなわち、
上記ソフトウェアプラットフォームの上記通信カーネルによって通信を開始し、上記ソフトウェアプラットフォームはまず上記外部ソフトウェアに関連するウィンドウハンドルを探し、且つ該ウィンドウハンドルによって上記外部ソフトウェアのウィンドウ位置、ウィンドウのサイズ、ウィンドウ内のテキスト入力、ウィンドウ内のボタンクリックイベント呼び出しを制御し、上記ソフトウェアプラットフォームによって上記外部ソフトウェアへの表示、隠蔽、位置設定及び自動制御を実現する。
【0007】
さらに、上記ソフトウェアプラットフォームが上記外部ソフトウェアの通信方法に基づいて上記外部ソフトウェアと通信する方法は以下を含む:
上記ソフトウェアプラットフォームの上記通信カーネルはパイプライン通信方法を含み、すなわち、
上記ソフトウェアプラットフォームの上記通信カーネルによって通信を開始し、上記ソフトウェアプラットフォームはまず上記外部ソフトウェアの映像アドレスに基づいてソフトウェアを起動し、上記通信パイプラインを確立し、且つ確立されたパ上記イプラインによって上記外部ソフトウェアのデータを読み書きし、上記ソフトウェアプラットフォームによって上記外部ソフトウェアへの自動起動、自動シャットダウン及びデータ通信を実現する。
【0008】
さらに、上記ソフトウェアプラットフォームが上記外部ソフトウェアの通信方法に基づいて上記外部ソフトウェアと通信する方法は以下を含む:
上記ソフトウェアプラットフォームの通信カーネルはTCP及び/又はUDP通信方法を含み、すなわち、
ソフトウェアプラットフォームの上記通信カーネルによってローカル通信を開始し、上記ソフトウェアプラットフォームはコンピュータのローカルにTCPサーバとUDPサーバを確立し、起動された上記外部ソフトウェアはローカルループバックアドレスによって上記ソフトウェアホストと通信する。
【0009】
さらに、上記ソフトウェアプラットフォームが上記外部ソフトウェアの通信方法に基づいて上記外部ソフトウェアと通信する方法は以下を含む:
上記ソフトウェアプラットフォームの上記通信カーネルはCOM通信方法を含み、すなわち、
上記ソフトウェアプラットフォームをCOMクライアントとし、プロセス内又はプロセス外の方式により本機に配置された外部ソフトウェアCOMサーバにアクセスし、ソフトウェアプラットフォームにより上記外部ソフトウェアへの自動起動、自動シャットダウン、コマンド制御及びデータ通信を実現する。
【0010】
さらに、上記ソフトウェアプラットフォームが上記外部ソフトウェアの通信方法に基づいて上記外部ソフトウェアと通信する方法は以下を含む:
上記ソフトウェアプラットフォームの上記通信カーネルはファイルマッピング通信方法を含み、すなわち、
上記ソフトウェアプラットフォームの上記通信カーネルによって開始し、メモリマッピングファイルの方式によって上記外部ソフトウェアとデータ交換を行い、上記ソフトウェアプラットフォームによって上記外部ソフトウェアに対するデータ通信を実現する。
【0011】
さらに、上記ソフトウェアプラットフォームが上記外部ソフトウェアと通信した後に上記外部ソフトウェアを上記ソフトウェアプラットフォームの付属ソフトウェアとし、上記ソフトウェアホストを構成する方法は以下を含む:
上記ソフトウェアプラットフォームは上記外部ソフトウェアと通信した後、上記ソフトウェアプラットフォームは全ての上記外部ソフトウェアのアプリケーションプログラムインタフェースをインターフェースフレームの各サブウィンドウ位置領域に表示する。上記外部ソフトウェアのメインインタフェースは上記ソフトウェアプラットフォームにおける一つのサブウィンドウとなり、それにより上記ソフトウェアプラットフォームは上記ソフトウェアホストとなり、上記ソフトウェアプラットフォームに埋め込まれた外部ソフトウェアは上記付属ソフトウェアとなる。
【0012】
第二態様では、本発明はさらにソフトウェアホストの構築システムを提供し、以下を含む:
通信モジュールであって、ソフトウェアプラットフォームは外部ソフトウェアの通信方法に基づいて外部ソフトウェアと通信する、及び、
組み込みモジュールであって、ソフトウェアプラットフォームは外部ソフトウェアと通信した後に外部ソフトウェアをソフトウェアプラットフォームの付属ソフトウェアとし、ソフトウェアホストを構成する。
【0013】
第三態様では、本発明はさらにソフトウェアホストを提供し、
インターフェースフレーム及び通信カーネルを含み、
上記通信カーネルは外部ソフトウェアと通信することに適する。
上記インターフェースフレームは、通信カーネルと通信する外部ソフトウェアのアプリケーションプログラムインターフェースを表示するように適合される。
【0014】
第四態様では、本発明はさらにシミュレーション装置を提供し、
ソフトウェアホストと制御モジュールを含み、
上記制御モジュールは上記ソフトウェアホストを制御して連合シミュレーションを行うことに適する。
【0015】
本発明の効果は以下の通りである。本発明は、ソフトウェアプラットフォームにより外部ソフトウェアの通信方法に基づいて外部ソフトウェアと通信し、ソフトウェアプラットフォームは外部ソフトウェアと通信した後に外部ソフトウェアをソフトウェアプラットフォームの付属ソフトウェアとし、それによりソフトウェアホストを構成し、ソフトウェアホストによって多種の業界ソフトウェアを統一的に管理することを実現する。自動的に実行することができ、自動的に閉じ、自動的にこれらの業界ソフトウェアを配置し、自動的にこれらの業界ソフトウェアの間の通信を制御することができ、それによりこれらのソフトウェアに依存する連合シミュレーションなどの需要を効果的に満たすことを確保する。
【0016】
本発明の他の特徴および利点は、後の明細書で説明され、部分的に明細書から明らかになるか、または本発明を実施することによって理解される。本発明の目的および他の利点は、本明細書および添付図面において特に指摘された構成によって達成され、得られる。
本発明の上述の目的、特徴、および利点をより明確にわかりやすくするために、以下に、より良い実施例を特定し、添付の図面とともに以下のように詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0017】
本発明の具体的な実施形態又は従来技術における技術的解決手段をより明らかに説明するために、以下は具体的な実施形態又は従来技術の説明に用いる必要がある図面を簡単に紹介し、明らかに、以下の説明における図面は本発明のいくつかの実施形態であり、当業者にとって、創造的な労働をしない前提で、これらの図面に基づいて他の図面をさらに取得することができる。
図1図1は本発明のソフトウェアホストの構築方法のフローチャートである。
図2図2は本発明のソフトウェアホストの通信カーネルが採用するソフトウェアプロセス間の通信方法の概略図である。
図3図3は本発明のソフトウェアホストのインターフェースフレームの概略図である。
図4図4は本発明のソフトウェアホストに基づく複数業界のソフトウェア連合シミュレーション方法の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明の実施例の目的、技術的解決手段及び利点をより明確にするために、以下は図面を参照して本発明の技術的解決手段を明瞭、完全に説明する。明らかに、記載された実施例は本発明の一部の実施例であり、全ての実施例ではない。本発明における実施例に基づき、当業者は創造的な労働をしない前提で得られた全ての他の実施例は、いずれも本発明の保護範囲に属する。
【0019】
図1に示すように、本実施例はソフトウェアホストの構築方法を提供し、以下を含む:ソフトウェアプラットフォームは外部ソフトウェアの通信方法に基づいて外部ソフトウェアと通信し、ソフトウェアプラットフォームは外部ソフトウェアと通信した後に外部ソフトウェアをソフトウェアプラットフォームの付属ソフトウェアとし、それによりソフトウェアホストを構成し、ソフトウェアホストによって多種の業界ソフトウェアを統一的に管理することを実現する。自動的に実行することができ、自動的に閉じ、自動的にこれらの業界ソフトウェアを配置し、自動的にこれらの業界ソフトウェアの間の通信を制御することができ、それによりこれらのソフトウェアに依存する連合シミュレーションなどの需要を効果的に満たすことを確保する。
【0020】
図2に示すように、本実施例において、上記ソフトウェアプラットフォームが外部ソフトウェアの通信方法に基づいて外部ソフトウェアと通信する方法は以下を含む。上記ソフトウェアプラットフォームの通信カーネルは少なくとも五種類のプロセス間通信の方法を含み、それらは、ウィンドウメッセージ、パイプライン通信、TCP及び/又はUDP通信、COM通信及びファイルマッピングである。上記ソフトウェアプラットフォームの通信カーネルはウィンドウメッセージ通信方法を含み、すなわち、ソフトウェアプラットフォームの通信カーネルによって通信を開始し、ソフトウェアプラットフォームはまず外部ソフトウェアに関連するウィンドウハンドルを探し、且つ該ハンドルによって外部ソフトウェアのウィンドウ位置、ウィンドウのサイズ、ウィンドウ内のテキスト入力、ウィンドウ内のボタンクリックイベント呼び出しを制御し、ソフトウェアプラットフォーム(ソフトウェアホスト)によって外部ソフトウェアへの表示、隠蔽、位置設定及び自動制御を実現する。
【0021】
本実施例において、上記ソフトウェアプラットフォームが外部ソフトウェアの通信方法に基づいて外部ソフトウェアと通信する方法は以下を含む。上記ソフトウェアプラットフォームの通信カーネルは、パイプライン通信方法を含み、すなわちソフトウェアプラットフォームの通信カーネルによって通信を開始し、ソフトウェアプラットフォームはまず外部ソフトウェアの映像アドレスに基づいてソフトウェアを起動し、通信パイプラインを確立し、且つ確立されたパイプラインによって外部ソフトウェアのデータを読み書きし、ソフトウェアプラットフォームによって外部ソフトウェアへの自動起動、自動シャットダウン及びデータ通信を実現する。
本実施例において、上記ソフトウェアプラットフォームが外部ソフトウェアの通信方法に基づいて外部ソフトウェアと通信する方法は以下を含む。上記ソフトウェアプラットフォームの通信カーネルはTCP及び/又はUDP通信方法を含み、すなわち、ソフトウェアプラットフォームの通信カーネルによってローカル通信を開始し、ソフトウェアプラットフォームはコンピュータのローカルにTCPサーバとUDPサーバを確立し、起動された外部ソフトウェアはローカルループバックアドレスによってソフトウェアホストと通信する。
【0022】
本実施例において、上記ソフトウェアプラットフォームが外部ソフトウェアの通信方法に基づいて外部ソフトウェアと通信する方法は以下を含む。上記ソフトウェアプラットフォームの通信カーネルはCOM通信方法を含み、すなわち、ソフトウェアプラットフォームをCOMクライアントとし、プロセス内又はプロセス外の方式により本機に配置された外部ソフトウェアCOMサーバにアクセスし、ソフトウェアプラットフォームにより外部ソフトウェアへの自動起動、自動シャットダウン、コマンド制御及びデータ通信を実現する。
【0023】
本実施例において、上記ソフトウェアプラットフォームが外部ソフトウェアの通信方法に基づいて外部ソフトウェアと通信する方法は以下を含む。上記ソフトウェアプラットフォームの通信カーネルはファイルマッピング通信方法を含み、すなわち、ソフトウェアプラットフォームの通信カーネルによって開始し、メモリマッピングファイルの方式によって外部ソフトウェアとデータ交換を行い、ソフトウェアプラットフォームによって外部ソフトウェアに対するデータ通信を実現する。図3に示すように、本実施例において、上記ソフトウェアプラットフォームが外部ソフトウェアと通信した後に外部ソフトウェアをソフトウェアプラットフォームの付属ソフトウェアとし、ソフトウェアホストを構成する方法は以下を含む:ソフトウェアプラットフォームが外部ソフトウェアと通信した後、ソフトウェアプラットフォームは全ての外部ソフトウェアのアプリケーションプログラムインタフェースをインターフェースフレームの各サブウィンドウ位置領域に表示させる。外部ソフトウェアのメインインタフェースはソフトウェアプラットフォームにおける一つのサブウィンドウとなり、それによりソフトウェアプラットフォームはソフトウェアホストとなり、ソフトウェアプラットフォームに埋め込まれた外部ソフトウェアは付属ソフトウェアとなる。ソフトウェアホストは、ソフトウェアホストインタフェースフレーム及びソフトウェアホスト通信カーネルの二つの部分を含む。上記ソフトウェアホストインターフェースフレームは複数のサブウィンドウ位置領域を含む。これらの位置領域の数およびサイズは、ソフトウェアプラットフォームのインターフェースにおいてユーザーが自ら設定することができる。上記サブウィンドウ位置領域はソフトウェアプラットフォーム自体のサブウィンドウを表示することができ、任意の外部ソフトウェアのアプリケーションプログラムインタフェースを表示することもできる。外部ソフトウェアのアプリケーションプログラムインタフェースを表示すると、外部ソフトウェアのメインインタフェースはソフトウェアプラットフォームにおける一つのサブウィンドウになる。これにより、ソフトウェアプラットフォームがソフトウェアホストとなり、ソフトウェアプラットフォームに埋め込まれた外部ソフトウェアが付属ソフトウェアとなる。上記サブウィンドウ位置領域は1つ又は複数であってもよく、これによりソフトウェアプラットフォームに関連する全ての外部ソフトウェアは、サブウィンドウとして同時にソフトウェアプラットフォームに表示することができる。上記ソフトウェアホストはユーザーが配置したサブウィンドウ位置領域を保存することができ、且つ次回起動時に配置を自動的にロードし、ユーザー配置の持続化を保証する。ソフトウェアホストを導入する方法によって複数の業界ソフトウェアの間のデータ協調を効果的に管理し、それによりこれらのソフトウェアが同時に実行することに依存するユーザーは各ソフトウェアに対して起動、ロード、配置及び閉じる操作を行う必要がない。それによりユーザーの効率を向上させ、エラーのリスクを低減させる。ユーザーが複数の業界ソフトウェアを同時に使用する過程において起動、停止、複数のソフトウェアインターフェースを繰り返し配置することによる効率低下及びエラーリスク上昇という問題を解決し、ユーザーはソフトウェアホストのインターフェースで操作するだけで、全ての関連ソフトウェアインターフェースを同時に閲覧することができ、同時にこれらのソフトウェアが配置され、それによりユーザーの巨大な効率向上をもたらす。
【0024】
具体的には図4に示すように、本実施例はソフトウェアホストに基づく複数の業界ソフトウェアの連合シミュレーション方法を提供し、自動車業界のHILテストが依存する三つの業界ソフトウェアCarSim、Matlab及びCarlaを統合し、一つのソフトウェアプラットフォームで、この三つのソフトウェアの間のデータ通信を自動的に制御することを実現し、それにより連合シミュレーションを実現する。ソフトウェアホストのメインインタフェースは同時に四つのウィンドウを表示するためのインターフェースフレームを提供し、そのうち左上隅にCarSimソフトウェアを表示し、右上隅にMatlabソフトウェアを表示し、左下隅にソフトウェアホスト自身のシステムメッセージウィンドウを表示し、右下隅にCarlaソフトウェアを表示する。上記CarSimソフトウェアは車両動力学モデルの計算を担当し、それはCOM呼び出しをサポートするため、ソフトウェアホストはCOM通信方式によってCarSimソフトウェアの自動起動、自動配置及び自動シャットダウンを実現することができる。上記Matlabソフトウェアはコントローラアルゴリズムの論理実行を担当し、それはCOM呼び出しをサポートするため、ソフトウェアホストはCOM通信方式によってMatlabソフトウェアの自動起動、自動配置及び自動シャットダウンを実現することができる。上記Carlaソフトウェアはシーンの表示を担当し、それはTCP通信をサポートするため、ソフトウェアホストはTCP通信方式によってCarlaソフトウェアに対するリアルタイム制御を実現することができる。同時にパイプライン通信方式によってCarlaソフトウェアに対する自動起動及び自動シャットダウンを実現することができる。上記ソフトウェアホストは連合シミュレーションを起動する時、それぞれ上記通信方式により、この四つのウィンドウのインターフェースフレームは同時に三つのソフトウェア及びソフトウェアホスト自身のシステムメッセージウィンドウを表示することができる。連合シミュレーションを停止する時に、この四つのウィンドウのインターフェースフレームはこの三つのソフトウェアを自動的に閉じることができ、且つソフトウェアホスト自身のシステムメッセージウィンドウを自動的に閉じる。
【0025】
本実施例はさらにソフトウェアホストの構築システムを提供し、通信モジュールと組み込みモジュールを含む。通信モジュールであって、ソフトウェアプラットフォームは外部ソフトウェアの通信方法に基づいて外部ソフトウェアと通信する。組み込みモジュールであって、ソフトウェアプラットフォームは外部ソフトウェアと通信した後に外部ソフトウェアをソフトウェアプラットフォームの付属ソフトウェアとし、ソフトウェアホストを構成する。各モジュールの機能は、ソフトウェアホストの構築方法で詳細に説明されている。
【0026】
本実施例はさらにソフトウェアホストを提供し、インタフェースフレームワーク(ソフトウェアホストインタフェースフレームワーク)と通信カーネル(ソフトウェアホスト通信カーネル)を含む。上記通信カーネルは外部ソフトウェアと通信するように適合される。上記インターフェースフレームは、通信カーネルと通信する外部ソフトウェアのアプリケーションプログラムインターフェースを表示するように適合される。上記インターフェースフレーム及び通信カーネルの具体的な機能はソフトウェアホストの構築方法において詳細に説明されている。
【0027】
本実施例は、さらにシミュレーション装置を提供し、ソフトウェアホストと制御モジュールを含む。上記制御モジュールは上記ソフトウェアホストを制御して連合シミュレーションを行うことに適する。当該ソフトウェアホストは即ち上記ソフトウェアホストであり、ソフトウェアホストを導入する方法によって複数の業界ソフトウェアの間のデータ協調を効果的に管理し、それによりこれらのソフトウェアが同時に実行することに依存するユーザーは各ソフトウェアに対して起動、ロード、配置及び閉じる操作を行う必要がない。それによりユーザーの効率を向上させ、エラーのリスクを低減させる。ユーザーが複数の業界ソフトウェアを同時に使用する過程において起動、停止、複数のソフトウェアインターフェースを繰り返し配置することによる効率低下及びエラーリスク上昇という問題を解決した。ユーザーはソフトウェアホストのインターフェースで操作するだけで、全ての関連ソフトウェアインターフェースを同時に閲覧することができ、同時にこれらのソフトウェアを配置し、それによりユーザーに巨大な効率向上をもたらす。
【0028】
以上をまとめると、本発明は、ソフトウェアプラットフォームにより外部ソフトウェアの通信方法に基づいて外部ソフトウェアと通信し、ソフトウェアプラットフォームは外部ソフトウェアと通信した後に外部ソフトウェアをソフトウェアプラットフォームの付属ソフトウェアとし、それによりソフトウェアホストを構成する。ソフトウェアホストによって多種の業界ソフトウェアを統一的に管理することを実現し、自動的に実行することができ、自動的に閉じ、自動的にこれらの業界ソフトウェアを配置し、自動的にこれらの業界ソフトウェアの間の通信を制御することができ、それによりこれらのソフトウェアに依存する連合シミュレーションなどの需要を効果的に満たすことを確保する。ソフトウェアホストを導入する方法によって複数の業界ソフトウェアの間のデータ協調を効果的に管理し、それによりこれらのソフトウェアが同時に実行することに依存するユーザーは各ソフトウェアに対して起動、ロード、配置及び閉じる操作を行う必要がない。それによりユーザーの効率を向上させ、エラーのリスクを低減させる。ユーザーが複数の業界ソフトウェアを同時に使用する過程において起動、停止、複数のソフトウェアインターフェースを繰り返し配置することによる効率低下及びエラーリスク上昇という問題を解決する。ユーザーはソフトウェアホストのインターフェースで操作するだけで、全ての関連ソフトウェアインターフェースを同時に閲覧することができ、同時にこれらのソフトウェアが配置され、それによりユーザーに巨大な効率向上をもたらす。
【0029】
本願の提供するいくつかの実施例において、当然のことながら、開示された装置及び方法は、他の方式によって実現することもできる。上記で説明した装置の実施例は単なる例示であり、例えば、図面におけるフローチャート及びブロック図は本発明の複数の実施例による装置、方法及びコンピュータプログラム製品の実現可能なアーキテクチャ、機能及び操作を示す。この点に関して、フローチャート又はブロック図における各ブロックは、所定の論理機能を実行するための一つ以上の実行可能命令を含むモジュール、プログラムセグメント、又はコードの一部を表すことができる。なお、いくつかの代替的な実現方式において、ブロックに表記された機能は図面に表記された順序と異なる順序で発生してもよい。例えば、二つの連続するブロックは、実際には実質的に並行して実行することができ、関連する機能に応じて、時には逆の順序で実行することもできる。また、ブロック図及び/又はフローチャートの各ブロック、並びにブロック図及び/又はフローチャートのブロックの組み合わせは、所定の機能又は動作を実行する専用のハードウェアベースのシステムで実現されてもよく、又は専用のハードウェアとコンピュータ命令との組み合わせで実現されてもよいことに留意されたい。
【0030】
また、本発明の各実施例における各機能モジュールは一体に集積して一つの独立した部分を形成してもよく、各モジュールが単独で存在してもよく、二つ又は二つ以上のモジュールを集積して一つの独立した部分を形成してもよい。
上記機能はソフトウェア機能モジュールの形式で実現し且つ独立した製品として販売又は使用する場合、一つのコンピュータの読み取り可能な記憶媒体に記憶することができる。このような理解に基づき、本発明の技術的解決手段は本質的に又は従来技術に寄与する部分又は当該技術的解決手段の部分はソフトウェア製品の形式で表すことができる。当該コンピュータソフトウェア製品は記憶媒体に記憶され、複数のコマンドを含んで一つのコンピュータ装置(パーソナルコンピュータ、サーバ、又はネットワーク装置等であってもよい)に本発明の各実施例に記載の方法の全部又は一部のステップを実行させる。前述の記憶媒体は以下を含む:Uディスク、リムーバブルディスク、リードオンリーメモリ(ROM,Read-Only Memory)、ランダムアクセスメモリ(RAM,Random Access Memory)、磁気ディスク又は光ディスク等の各種のプログラムコードを記憶できる媒体。
上述した本発明による好ましい実施例を啓発して、上述した説明内容から、当業者は本発明の技術的思想を逸脱しない範囲内で多様な変更及び修正を行うことができる。本発明の技術的範囲は明細書の内容に限定されず、特許請求の範囲に基づいてその技術的範囲を確定しなければならない。
図1
図2
図3
図4
【国際調査報告】