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特表2024-502343床材および床パネルおよびそれを含む車両
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-01-18
(54)【発明の名称】床材および床パネルおよびそれを含む車両
(51)【国際特許分類】
   B32B 27/12 20060101AFI20240111BHJP
   E04B 5/02 20060101ALI20240111BHJP
   E04C 2/26 20060101ALI20240111BHJP
   B62D 33/02 20060101ALI20240111BHJP
   B60P 3/00 20060101ALI20240111BHJP
【FI】
B32B27/12
E04B5/02 A
E04C2/26 V
B62D33/02 B
B60P3/00 C
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023540900
(86)(22)【出願日】2022-01-05
(85)【翻訳文提出日】2023-09-01
(86)【国際出願番号】 US2022011286
(87)【国際公開番号】W WO2022150365
(87)【国際公開日】2022-07-14
(31)【優先権主張番号】63/134,117
(32)【優先日】2021-01-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】63/162,066
(32)【優先日】2021-03-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】514102858
【氏名又は名称】ハンファ アズデル インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】弁理士法人深見特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ロバーツ,トロイ
(72)【発明者】
【氏名】エバース,ピーター
(72)【発明者】
【氏名】ドゥメア,ジョセフ
(72)【発明者】
【氏名】アンバーズ,リック
(72)【発明者】
【氏名】ロペス,アルトゥロ
【テーマコード(参考)】
2E162
4F100
【Fターム(参考)】
2E162CA24
2E162CB01
2E162CC01
2E162CD04
2E162CD05
4F100AA01C
4F100AB01E
4F100AB03E
4F100AB10E
4F100AG00C
4F100AK01A
4F100AK01B
4F100AK01C
4F100AK01E
4F100AK03C
4F100AK04C
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4F100AK42A
4F100AK42B
4F100AP00E
4F100AT00E
4F100BA05
4F100BA07
4F100BA10A
4F100BA10E
4F100BA22
4F100DG01A
4F100DG01B
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4F100DG06C
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4F100DJ00C
4F100DJ01D
4F100EH17
4F100GB31
4F100GB32
4F100JA02D
4F100JB16C
4F100JB16E
4F100YY00C
(57)【要約】
多層テープを含む床材および床パネルについて記載されている。多層テープは、2つ以上の層を含むことができ、そのうちの少なくとも1つは、繊維の一方向の向きを含むことができる。いくつかの構成では、パネルは、複数の層を有するテープを含むことができ、テープの各層は、同じであっても異なっていてもよい繊維の一方向の向きを含む。パネルを含む車両および他の装置も記載されている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
互いに結合された複数の繊維層を備えるテープであって、前記テープの少なくとも2つの繊維層が、繊維の一方向の向きを備え、前記テープが、異なる一方向の繊維の向きを有する少なくとも2つの繊維層を備える、テープと、
強化熱可塑性層の第1の表面で前記テープの第1の表面に結合された強化熱可塑性層であって、前記強化熱可塑性層が、熱可塑性材料によって適所に保持された強化材料によって形成された連続気泡構造のウェブを備える、強化熱可塑性層と、
スペーサ層の第1の表面で前記強化熱可塑性層の第2の表面に結合されたスペーサ層と、
前記スペーサ層の第2の表面に結合された支持層と、
を備える床パネル。
【請求項2】
前記テープの各繊維層が、前記繊維を前記一方向の向きに保持するためのバインダーを含み、前記テープが、前記テープの前記第1の表面および前記テープの第2の表面にスクリムを含む、請求項1に記載の床パネル。
【請求項3】
前記支持層が、亜鉛めっき鋼、アルミニウム、強化熱可塑性層、金属層、非金属層、プラスチック層、またはテープ層のうちの1つまたは複数を含む、請求項1に記載の床パネル。
【請求項4】
前記支持層が、熱可塑性材料によって適所に保持された強化材料によって形成された連続気泡構造のウェブを備える第2の強化熱可塑性層を含む、請求項1に記載の床パネル。
【請求項5】
前記テープ層上に配置されたカバー層をさらに含む、請求項1に記載の床パネル。
【請求項6】
前記カバー層が、スクリム、布、プラスチック、ラミネート、木材、またはそれらの組み合わせのうちの1つまたは複数を含む、請求項1に記載の床パネル。
【請求項7】
前記テープが、互いに結合された2つの個々の繊維層を有する2層テープである、請求項1に記載の床パネル。
【請求項8】
前記テープの第1の繊維層が、前記テープの第2の繊維層に結合され、前記第1の繊維層の一方向の繊維の向きが、前記第2の繊維層の一方向の繊維の向きに直交する、請求項7に記載の床パネル。
【請求項9】
前記テープが、互いに結合された4つの個々の繊維層を有する4層テープである、請求項1に記載の床パネル。
【請求項10】
前記テープの第1の繊維層が、前記テープの第2の繊維層に結合され、前記第1の繊維層の一方向の繊維の向きが、前記第2の繊維層の一方向の繊維の向きに直交する、請求項9に記載の床パネル。
【請求項11】
前記テープの第3の繊維層が、前記テープの前記第2の繊維層に結合され、前記第3の繊維層の一方向の繊維の向きが、前記第2の繊維層の前記一方向の繊維の向きに直交する、請求項10に記載の床パネル。
【請求項12】
前記テープの第4の繊維層が、前記テープの前記第3の繊維層に結合され、前記第4の繊維層の一方向の繊維の向きが、前記第3の繊維層の前記一方向の繊維の向きに直交する、請求項11に記載の床パネル。
【請求項13】
前記テープの第4の繊維層が、前記テープの前記第3の繊維層に結合され、前記第4の繊維層の一方向の繊維の向きが、前記第3の繊維層の前記一方向の繊維の向きと平行である、請求項11に記載の床パネル。
【請求項14】
前記テープの第3の繊維層が、前記テープの前記第2の繊維層に結合され、前記第3の繊維層の一方向の繊維の向きが、前記第2の繊維層の前記一方向の繊維の向きと平行である、請求項10に記載の床パネル。
【請求項15】
前記テープの第4の繊維層が、前記テープの前記第3の繊維層に結合され、前記第4の繊維層の一方向の繊維の向きが、前記第3の繊維層の前記一方向の繊維の向きに直交する、請求項14に記載の床パネル。
【請求項16】
前記テープの第4の繊維層が、前記テープの前記第3の繊維層に結合され、前記第4の繊維層の一方向の繊維の向きが、前記第3の繊維層の前記一方向の繊維の向きと平行である、請求項14に記載の床パネル。
【請求項17】
前記テープが、互いに結合された6つの個々の繊維層を有する6層テープである、請求項1に記載の床パネル。
【請求項18】
前記テープの第1の繊維層が、前記テープの第2の繊維層に結合され、前記第1の繊維層の一方向の繊維の向きが、前記第2の繊維層の前記一方向の繊維の向きに直交する、請求項16に記載の床パネル。
【請求項19】
前記テープの第1の繊維層が、前記テープの第2の繊維層に結合され、前記第1の繊維層の一方向の繊維の向きが、前記第2の繊維層の前記一方向の繊維の向きと平行である、請求項16に記載の床パネル。
【請求項20】
前記テープが、各々が一方向の繊維の向きを備える2~6つの個々の繊維層を備え、前記強化熱可塑性層がポリオレフィンおよび無機強化繊維を含み、前記スペーサ層が膨張性ポリスチレン発泡体を含む発泡層であり、前記支持層が亜鉛めっき鋼を含む、請求項1に記載の床パネル。
【請求項21】
前記テープが、各々が一方向の繊維の向きを備える2~6つの個々の繊維層を備え、前記強化熱可塑性層が、ポリプロピレンおよびガラス強化繊維を含み、前記強化熱可塑性層は45~60重量%のポリオレフィンと残りの割合の無機強化繊維とを含むので、前記ポリオレフィンの重量%と前記無機強化繊維の重量%は、前記強化熱可塑性層において合わせて100重量%を占め、前記スペーサ層が、膨張性ポリスチレン発泡体を含む発泡層であり、前記支持層が亜鉛めっき鋼を含む、請求項1に記載の床パネル。
【請求項22】
前記ポリオレフィンがポリプロピレンまたはポリエチレンである、請求項21に記載の床パネル。
【請求項23】
前記無機強化繊維がガラス強化繊維である、請求項22に記載の床パネル。
【請求項24】
前記テープが、各々が一方向の繊維の向きを備える2~6つの個々の繊維層を備え、前記強化熱可塑性層が、ポリプロピレンおよびガラス強化繊維を含み、前記強化熱可塑性層は45~60重量%のポリオレフィンと残りの割合の無機強化繊維とを含むので、前記ポリオレフィンの重量%と前記無機強化繊維の重量%は、前記強化熱可塑性層において合わせて100重量%を占め、前記スペーサ層が、膨張性ポリスチレン発泡体、ポリウレタン発泡体または押出ポリスチレン発泡体のうちの1つまたは複数を含む発泡層であり、前記支持層が、熱可塑性材料によって適所に保持された強化材料によって形成された連続気泡構造のウェブを備える第2の強化熱可塑性層を含む、請求項1に記載の床パネル。
【請求項25】
前記ポリオレフィンがポリプロピレンまたはポリエチレンである、請求項24に記載の床パネル。
【請求項26】
前記無機強化繊維がガラス強化繊維である、請求項25に記載の床パネル。
【請求項27】
前記第2の強化熱可塑性層の前記熱可塑性材料が、ポリオレフィンを含む、請求項26に記載の床パネル。
【請求項28】
前記第2の強化熱可塑性層の前記強化材料が、無機強化繊維を含む、請求項27に記載の床パネル。
【請求項29】
前記無機強化繊維がガラス繊維である、請求項28に記載の床パネル。
【請求項30】
前記第2の強化熱可塑性層の前記熱可塑性材料がポリオレフィンを含み、前記第2の強化熱可塑性層の前記強化材料が無機強化繊維を含み、前記ポリオレフィンが前記第2の強化熱可塑性層中に45~60重量%で存在し、前記無機強化繊維が前記第2の強化熱可塑性層中に残りの重量%で存在するので、前記ポリオレフィンの前記重量%と前記無機強化繊維の前記重量%は、前記第2の強化熱可塑性層において合わせて100重量%を占める、請求項24に記載の床パネル。
【請求項31】
互いに結合された複数の繊維層を備えるテープであって、前記テープの各繊維層が繊維の一方向の向きを備え、前記テープが異なる繊維の向きを有する少なくとも2つの繊維層を備える、テープと、
強化熱可塑性層の第1の表面で前記テープの第1の表面に結合された強化熱可塑性層であって、前記強化熱可塑性層が、熱可塑性材料によって適所に保持された強化材料によって形成された連続気泡構造のウェブを備える、強化熱可塑性層と、
スペーサ層の第1の表面で前記強化熱可塑性層の第2の表面に結合されたスペーサ層と、
前記スペーサ層の第2の表面に結合された支持層と、
を備える第1の床パネルと、
互いに結合された複数の繊維層を備えるテープであって、前記テープの各繊維層が繊維の一方向の向きを備え、前記テープが、異なる繊維の向きを有する少なくとも2つの繊維層を備える、テープと、
強化熱可塑性層の第1の表面で前記テープの第1の表面に結合された強化熱可塑性層であって、前記強化熱可塑性層が、熱可塑性材料によって適所に保持された強化材料によって形成された連続気泡構造のウェブを備える、強化熱可塑性層と、
前記スペーサ層の第1の表面で前記強化熱可塑性層の第2の表面に結合されたスペーサ層と、
前記スペーサ層の第2の表面に結合された支持層と、
を備える第2の床パネルと、
を備え、
前記第1の床パネルが、前記第2の床パネルに隣接して配置され、
隣接して配置された前記第1の床パネルおよび前記第2の床パネルの上に、被覆層が配置される、車両床。
【請求項32】
前記第2の床パネルに隣接して配置された第3の床パネルをさらに備え、前記被覆層が、隣接して配置された前記第1の床パネルおよび前記第2の床パネルと、隣接して配置された前記第2の床パネルおよび前記第3の床パネルとの上に配置される、請求項31に記載の車両床。
【請求項33】
前記第1の床パネルおよび前記第2の床パネルの各々の前記テープが、2つ、4つまたは6つの個々の層を備えるテープから独立して選択され、前記テープの少なくとも1つの層が一方向の繊維の向きを備える、請求項31に記載の車両床。
【請求項34】
前記第1の床パネルおよび前記第2の床パネルの各々の前記テープが、2つ、4つまたは6つの個々の層を備えるテープから独立して選択され、前記テープの少なくとも2つの層が一方向の繊維の向きを備える、請求項31に記載の車両床。
【請求項35】
前記第1の床パネルおよび前記第2の床パネルの各々の前記テープが、2つ、4つまたは6つの個々の層を備えるテープから独立して選択され、前記テープの各層が一方向の繊維の向きを備える、請求項31に記載の車両床。
【請求項36】
前記第1の床パネルおよび前記第2の床パネルの各々の前記テープが、前記テープの各表面にスクリムを含む、請求項31に記載の車両床。
【請求項37】
レクリエーション車両内に内部空間を提供するために屋根と、前記屋根に結合された側壁と、前記側壁に結合された床とを備えるレクリエーション車両であって、前記床が、
互いに結合された複数の繊維層を備えるテープであって、前記テープの各繊維層が、繊維の一方向の向きを備え、前記テープが、異なる繊維の向きを有する少なくとも2つの繊維層を備える、テープと、
強化熱可塑性層の第1の表面で前記テープの第1の表面に結合された強化熱可塑性層であって、前記強化熱可塑性層が、熱可塑性材料によって適所に保持された強化材料によって形成された連続気泡構造のウェブを備える、強化熱可塑性層と、
スペーサ層の第1の表面で前記強化熱可塑性層の第2の表面に結合されたスペーサ層と、
前記スペーサ層の第2の表面に結合された支持層と、
を備える第1の床パネルを備える、レクリエーション車両。
【請求項38】
前記床が、前記第1の床パネルに隣接する第2の床パネルを備え、前記第2の床パネルが、
互いに結合された複数の繊維層を備えるテープであって、前記テープの各繊維層が、繊維の一方向の向きを備え、前記テープが、異なる繊維の向きを有する少なくとも2つの繊維層を備える、テープと、
強化熱可塑性層の第1の表面で前記テープの第1の表面に結合された強化熱可塑性層であって、前記強化熱可塑性層が、熱可塑性材料によって適所に保持された強化材料によって形成された連続気泡構造のウェブを備える、強化熱可塑性層と、
スペーサ層の第1の表面で前記強化熱可塑性層の第2の表面に結合されたスペーサ層と、
前記スペーサ層の第2の表面に結合された支持層と、
を備える、請求項37に記載のレクリエーション車両。
【請求項39】
前記第1の床パネルと前記第2の床パネルとを覆う被覆層をさらに備える、請求項38に記載のレクリエーション車両。
【請求項40】
前記第1の床パネルおよび前記第2の床パネルの各々の前記テープが、2つ、4つまたは6つの個々の層を備えるテープから独立して選択され、前記テープの少なくとも1つの層が一方向の繊維の向きを備える、請求項38に記載のレクリエーション車両。
【請求項41】
前記第1の床パネルおよび前記第2の床パネルの各々の前記テープが、2つ、4つまたは6つの個々の層を備えるテープから独立して選択され、前記テープの少なくとも2つの層が一方向の繊維の向きを備えるか、または前記テープの各層が一方向の繊維の向きを備える、請求項38に記載のレクリエーション車両。
【請求項42】
床を製造するためのキットであって、前記キットが、
熱可塑性材料によって適所に保持された強化材料によって形成された連続気泡構造のウェブを備える強化熱可塑性層と、
前記強化熱可塑性層をテープ層、スペーサ層および支持層に結合して床を提供するための書面または電子説明書と、
を含む、キット。
【請求項43】
前記テープをさらに含む、請求項42に記載のキット。
【請求項44】
前記テープが、互いに結合された少なくとも2つの繊維層を備え、前記テープの第1の繊維層が、繊維の一方向の向きを備える、請求項42に記載のキット。
【請求項45】
前記第1の繊維層の前記一方向の繊維の向きが、第2の繊維層の一方向の繊維の向きに直交する、請求項44に記載のキット。
【請求項46】
前記第1の繊維層の前記一方向の繊維の向きが、第2の繊維層の一方向の繊維の向きと平行である、請求項45に記載のキット。
【請求項47】
前記スペーサ層として前記発泡層をさらに含む、請求項43に記載のキット。
【請求項48】
前記発泡層が、膨張した発泡材料、押出発泡体または鋳造発泡体のうちの1つまたは複数を含む、請求項47に記載のキット。
【請求項49】
前記支持層をさらに含む、請求項47に記載のキット。
【請求項50】
前記支持層が、金属層または強化熱可塑性層を含む、請求項49に記載のキット。
【請求項51】
前記支持層が、熱可塑性材料によって適所に保持された強化材料によって形成された連続気泡構造のウェブを備える第2の強化熱可塑性層を含む、請求項49に記載のキット。
【請求項52】
互いに結合された複数の繊維層を備えるテープであって、前記テープの各繊維層が、繊維の一方向の向きを備え、前記テープが、異なる繊維の向きを有する少なくとも2つの繊維層を備える、テープと、
強化熱可塑性層の第1の表面で前記テープの第1の表面に結合された複数の強化熱可塑性層であって、前記複数の強化熱可塑性層の各々が、熱可塑性材料によって適所に保持された強化材料によって形成された連続気泡構造のウェブを備える、複数の強化熱可塑性層と、
各スペーサ層の第1の表面で前記強化熱可塑性層の第2の表面に結合された複数のスペーサ層と、
各スペーサ層の第2の表面に結合された複数の支持層と、
を備える車両床。
【請求項53】
前記複数の強化熱可塑性層によって形成された接合部が、前記複数の交差する層によって形成された接合部からオフセットしている、請求項52に記載の車両床。
【請求項54】
前記複数のスペーサ層によって形成された接合部が、前記複数の支持層によって形成された接合部からオフセットしている、請求項53に記載の車両床。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
優先権出願
本出願は、2021年1月5日に出願された米国仮特許出願第63/134,117号および2021年3月17日に出願された米国仮特許出願第63/162,066号の各々に関連し、それらに対する優先権および利益を主張する。これらの出願の各々の開示全体は、参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
技術分野
本明細書に記載の特定の構成は、床材および床パネルに関する。いくつかの例では、床材は、レクリエーション車両または建築用途で使用することができる。
【0003】
背景
床材は、水、汚れおよび他の材料に加えて、大きな力および応力を受けることが多い。既存の床材は、典型的には、木材主体型材料を使用して製造される。木材主体型の床材が水、汚れおよび大きな衝撃力にさらされると、床材は損傷することが多い。
【0004】
概要
レクリエーション車両または建築用途または他の用途に使用することができる床材および床パネルの特定の態様、構成、実施形態および例を説明する。
【0005】
一態様では、床パネルは、テープ層と、強化熱可塑性層と、スペーサ層と、支持層とを備える。特定の実施形態では、テープは、互いに結合された複数の繊維層を備え、テープの少なくとも2つの繊維層は、繊維の一方向の向きを備え、テープは、異なる一方向の繊維の向きを有する少なくとも2つの繊維層を備える。いくつかの実施形態では、強化熱可塑性層は、軽量強化熱可塑性層の第1の表面でテープの第1の表面に結合され、強化熱可塑性層は、熱可塑性材料によって適所に保持された強化材料によって形成された連続気泡構造のウェブを備える。他の実施形態では、スペーサ層、例えば発泡層は、発泡層の第1の表面で強化熱可塑性層の第2の表面に結合される。いくつかの構成では、支持層は発泡層の第2の表面に結合される。
【0006】
特定の実施形態では、テープの各繊維層は、繊維を一方向の向きに保持するためのバインダーを含み、テープは、テープの第1の表面およびテープの第2の表面上に外層、例えばフィルム、フリット、スクリムなどを含む。いくつかの実施形態では、支持層は金属を含む。例えば、支持層は、亜鉛めっき鋼、アルミニウム、または他の金属含有材料のうちの1つまたは複数を含むことができる。他の例では、支持層は、強化熱可塑性層、非金属層、プラスチック層、またはテープ層を含むことができる。いくつかの実施形態では、支持層は、熱可塑性材料によって適所に保持された強化材料によって形成された連続気泡構造のウェブを備える、第2の強化熱可塑性層を含む。他の実施形態では、床パネルは、テープ層上に配置されたカバー層を備える。いくつかの例では、カバー層は、スクリム、布、プラスチック、ラミネート、木材、またはそれらの組み合わせのうちの1つまたは複数を含む。
【0007】
特定の実施形態では、テープは、互いに結合された2つの個々の繊維層を有する2層テープである。例えば、テープは、第2の繊維層に結合された第1の繊維層を備えることができ、第1の繊維層の一方向の繊維の向きは、第2の繊維層の一方向の繊維の向きに直交する。
【0008】
他の実施形態では、テープは、互いに結合された4つの個々の繊維層を有する4層テープである。例えば、第1の繊維層は第2の繊維層に結合され、第1の繊維層の一方向の繊維の向きは、第2の繊維層の一方向の繊維の向きに直交する。他の実施形態では、テープの第3の繊維層は、テープの第2の繊維層に結合され、第3の繊維層の一方向の繊維の向きは、第2の繊維層の一方向の繊維の向きに直交する。さらなる実施形態では、テープの第4の繊維層は、テープの第3の繊維層に結合され、第4の繊維層の一方向の繊維の向きは、第3の繊維層の一方向の繊維の向きに直交する。いくつかの例では、テープの第4の繊維層は、テープの第3の繊維層に結合され、第4の繊維層の一方向の繊維の向きは、第3の繊維層の一方向の繊維の向きと平行である。
【0009】
他の実施形態では、テープの第3の繊維層は、テープの第2の繊維層に結合され、第3の繊維層の一方向の繊維の向きは、第2の繊維層の一方向の繊維の向きと平行である。いくつかの例では、テープの第4の繊維層は、テープの第3の繊維層に結合され、第4の繊維層の一方向の繊維の向きは、第3の繊維層の一方向の繊維の向きに直交する。他の実施形態では、テープの第4の繊維層は、テープの第3の繊維層に結合され、第4の繊維層の一方向の繊維の向きは、第3の繊維層の一方向の繊維の向きと平行である。
【0010】
特定の構成では、テープは、互いに結合された6つの個々の繊維層を有する6層テープである。他の実施形態では、テープの第1の繊維層は、テープの第2の繊維層に結合され、第1の繊維層の一方向の繊維の向きは、第2の繊維層の一方向の繊維の向きに直交する。他の実施形態では、テープの第1の繊維層は、テープの第2の繊維層に結合され、第1の繊維層の一方向の繊維の向きは、第2の繊維層の一方向の繊維の向きと平行である。
【0011】
特定の実施形態では、テープは、各々が一方向の繊維の向きを備える2~6つの個々の繊維層を備える。強化熱可塑性層は、ポリオレフィンおよび無機強化繊維を含む。スペーサ層は、膨張性ポリスチレン発泡体を含む発泡層であり、支持層は亜鉛めっき鋼を含む。
【0012】
他の実施形態では、テープは、各々が一方向の繊維の向きを備える2~6つの個々の繊維層を備える。強化熱可塑性層は、ポリプロピレンおよびガラス強化繊維を含む。例えば、強化熱可塑性層は、45~60重量%のポリオレフィンと残りの割合の無機強化繊維とを含むので、ポリオレフィンの重量%と無機強化繊維の重量%は、強化熱可塑性層において合わせて100重量%を占める。スペーサ層は、膨張性ポリスチレン発泡体を含む発泡層であり、支持層は亜鉛めっき鋼を含む。いくつかの実施形態では、ポリオレフィンはポリプロピレンまたはポリエチレンである。さらなる実施形態では、無機強化繊維はガラス強化繊維である。
【0013】
別の実施形態では、テープは、各々が一方向の繊維の向きを備える2~6つの個々の繊維層を備える。強化熱可塑性層は、ポリプロピレンおよびガラス強化繊維を含み、強化熱可塑性層は、45~60重量%のポリオレフィンと残りの割合の無機強化繊維とを含むので、ポリオレフィンの重量%と無機強化繊維の重量%は、強化熱可塑性層において合わせて100重量%を占める。スペーサ層は、膨張性ポリスチレン発泡体、ポリウレタン発泡体または押出ポリスチレン発泡体のうちの1つまたは複数を含む発泡層であり、支持層は、熱可塑性材料によって適所に保持された強化材料によって形成された連続気泡構造のウェブを備える第2の強化熱可塑性層を含む。いくつかの例では、ポリオレフィンはポリプロピレンまたはポリエチレンである。他の例では、無機強化繊維はガラス強化繊維である。特定の例では、第2の強化熱可塑性層の熱可塑性材料はポリオレフィンを含む。いくつかの実施形態では、第2の強化熱可塑性層の強化材料は、無機強化繊維、例えばガラス繊維を含む。他の構成では、第2の強化熱可塑性層の熱可塑性材料はポリオレフィンを含み、第2の強化熱可塑性層の強化材料は無機強化繊維を含む。ポリオレフィンは第2の強化熱可塑性層中に45~60重量%で存在し、無機強化繊維は第2の強化熱可塑性層中に残りの重量%で存在するので、ポリオレフィンの重量%と無機強化繊維の重量%は、第2の強化熱可塑性層において合わせて100重量%を占める。
【0014】
別の態様では、車両床は、第1の床パネルと第2の床パネルとを備え、それらは互いに当接することができ、または必要に応じて重なり合うことができる。特定の実施形態では、第1の床パネルは、互いに結合された複数の繊維層を備えるテープを含み、テープの各繊維層は、繊維の一方向の向きを備え、テープは、異なる繊維の向きを有する少なくとも2つの繊維層を備える。第1の床パネルはまた、軽量強化熱可塑性層の第1の表面でテープの第1の表面に結合された強化熱可塑性層を備えることができ、強化熱可塑性層は、熱可塑性材料によって適所に保持された強化材料によって形成された連続気泡構造のウェブと、スペーサ層の第1の表面で強化熱可塑性層の第2の表面に結合されたスペーサ層とを含む。第1の床パネルはまた、スペーサ層の第2の表面に結合された支持層を含むことができる。いくつかの構成では、第2の床パネルは、互いに結合された複数の繊維層を備えるテープを含み、テープの各繊維層は、繊維の一方向の向きを備え、テープは、異なる繊維の向きを有する少なくとも2つの繊維層を備える。第2の床パネルはまた、軽量強化熱可塑性層の第1の表面でテープの第1の表面に結合された強化熱可塑性層を含むことができ、強化熱可塑性層は、熱可塑性材料によって適所に保持された強化材料によって形成された連続気泡構造のウェブを備える。第2の床パネルはまた、スペーサ層の第1の表面で強化熱可塑性層の第2の表面に結合されたスペーサ層を含むことができる。第2の床パネルはまた、スペーサ層の第2の表面に結合された支持層を含むことができる。特定の配置では、第1の床パネルは、第2の床パネルに隣接して配置され、被覆層は、隣接して配置された第1の床パネルおよび第2の床パネルの上に配置することができる。
【0015】
特定の実施形態では、車両床は、第2の床パネルに隣接して配置された第3の床パネルを備える。必要に応じて、隣接して配置された第1の床パネルおよび第2の床パネル、ならびに隣接して配置された第2の床パネルおよび第3の床パネルの上に、被覆層が配置される。例えば、材料の層は、互いに当接されるか、そうでなければ互いに隣接して配置される2つ以上の床パネルの上に配置することができる。
【0016】
いくつかの例では、第1の床パネルおよび第2の床パネルの各々のテープは、2つ、4つまたは6つの個々の層を備えるテープから独立して選択され、テープの少なくとも1つの層は一方向の繊維の向きを備える。特定の実施形態では、第1の床パネルおよび第2の床パネルの各々のテープは、2つ、3つ、4つ、5つまたは6つ(またはそれ以上)の個々の層を備えるテープから独立して選択され、テープの少なくとも2つの層は、一方向の繊維の向きを備える。他の実施形態では、第1の床パネルおよび第2の床パネルの各々は、2つ、3つ、4つ、5つまたは6つ(またはそれ以上)の個々の層を備えるテープから独立して選択され、テープの各層は、一方向の繊維の向きを備える。
【0017】
いくつかの例では、第1の床パネルおよび第2の床パネルの各々のテープは、テープの各表面にスクリムを含む。
【0018】
別の態様では、車両、例えばレクリエーション車両は、車両内に内部空間を提供するために、屋根と、屋根に結合された側壁と、側壁に結合された床とを備える。いくつかの実施形態では、車両の床は、本明細書に記載するように、第1のパネルと、任意選択的に第2の床パネルおよび/または第3の床パネルまたは複数の床パネルとを備える。いくつかの実施形態では、車両床は、第1の床パネルと第2の床パネルと(および存在する任意の他の床パネル)を覆う被覆層を含むことができる。いくつかの例では、第1の床パネルおよび第2の床パネルの各々のテープは、2つ、4つまたは6つの個々の層を備えるテープから独立して選択され、テープの少なくとも1つの層は一方向の繊維の向きを備える。他の例では、第1の床パネルおよび第2の床パネルの各々のテープは、2つ、3つ、4つ、5つまたは6つ(またはそれ以上)の個々の層を備えるテープから独立して選択され、テープの少なくとも2つの層が一方向の繊維の向きを備えるか、またはテープの各層が一方向の繊維の向きを備える。
【0019】
さらなる態様では、床を製造するためのキットは、熱可塑性材料によって適所に保持された強化材料によって形成された連続気泡構造のウェブを備える強化熱可塑性層と、強化熱可塑性層をテープ層、スペーサ層および支持層に結合して床を提供するための書面または電子説明書とを含む。
【0020】
特定の実施形態では、キットはまた、テープ、スペーサ層および支持層の1つまたは複数を含むことができる。あるいは、キットは、これらの他の層の1つまたは複数を形成するための材料を含むことができる。例えば、キットは、スペーサ層として発泡層を形成する材料を含むことができ、例えば、キットは、膨張した発泡材料、押出発泡体または鋳造発泡体を形成する材料を含むことができる。
【0021】
さらなる態様、構成、実施形態および例を以下に説明する。
図面のいくつかの視野の簡単な説明
添付の図面を参照して本明細書に記載の技術のより良い理解を容易にするために、特定の具体的な例示が以下に記載される。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】いくつかの実施形態による、床パネルまたは床材の1つの構成を示す簡略図である。
図2A】いくつかの例による、テープの2つのプライまたは層を示す図である。
図2B】いくつかの例による、テープの2つのプライまたは層を示す図である。
図2C】いくつかの例による、テープの2つのプライまたは層を示す図である。
図2D】いくつかの例による、テープの2つのプライまたは層を示す図である。
図3A】いくつかの例による、テープの3つのプライまたは層を示す図である。
図3B】いくつかの例による、テープの3つのプライまたは層を示す図である。
図3C】いくつかの例による、テープの3つのプライまたは層を示す図である。
図3D】いくつかの例による、テープの3つのプライまたは層を示す図である。
図3E】いくつかの例による、テープの3つのプライまたは層を示す図である。
図4】特定の構成による、テープ上の外層を示す図である。
図5A】いくつかの実施形態による4プライテープを示す図である。
図5B】いくつかの実施形態による4プライテープを示す図である。
図6A】特定の実施形態による6プライテープを示す図である。
図6B】特定の実施形態による6プライテープを示す図である。
図7A】いくつかの実施形態による、異なるテーププライまたは層を示す図である。
図7B】いくつかの実施形態による、異なるテーププライまたは層を示す図である。
図8】特定の例による、テープのプライまたは層の間の接着層を示す図である。
図9】特定の構成による、テープ層、強化熱可塑性層、およびスペーサ層を示す図である。
図10】特定の構成による、テープ層、強化熱可塑性層、スペーサ層、および支持層を示す図である。
図11】特定の構成による、テープ層、2つの強化熱可塑性層、スペーサ層、および支持層を示す図である。
図12A】いくつかの実施形態による、互いに隣接して配置された床パネルを示す図である。
図12B】いくつかの実施形態による、互いに隣接して配置された床パネルを示す図である。
図13】いくつかの実施形態による、レクリエーション車両の図である。
図14】特定の実施形態による、試験された床パネルの図である。
図15】特定の実施形態による、様々な材料に対するJankaヒールインデントの結果を示すグラフである。
図16】特定の実施形態による、様々な材料の床重量を示すグラフである。
図17】いくつかの実施形態による、本明細書に記載の様々な層の異なるレイアウトを示す図である。
図18】いくつかの実施形態による、本明細書に記載の様々な層の異なるレイアウトを示す図である。
図19】試験した2つのパネルおよびラワン木材パネル基準に対する#10ねじ保持を示すグラフである。
図20】製造された試験パネルおよびラワン木材パネルの膝荷重たわみ測定値を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0023】
当業者であれば、本開示の利点を考慮すると、本技術のよりユーザフレンドリーな説明を容易にするために、特定の層またはプライが意図的に拡大または他の方法で歪められる場合があることを認識するであろう。以下の説明に示されていない限り、特定の厚さ、寸法、または材料を必要とすることも暗示することも意図していない。
【0024】
詳細な説明
この説明の利点を考慮すると、床パネルおよび床材に示されている異なる層は、必ずしも一定の縮尺で示されていないことが当業者によって認識されるであろう。その特定の構成に関連する説明に具体的に示されていない限り、いずれか1つの層に必要であるように意図する材料はない。床材および床パネルの厚さ、配置および最終用途は変化し得る。異なるプライは、単層プライまたは複数の層として構成されてもよく、例えば、ともに単一プライテープを構成する2つ以上の層が存在してもよい。さらに、テープは複数のプライを含んでもよく、各プライは、テープの他のプライと同様または異なる繊維の向きを有する。
【0025】
特定の実施形態では、本明細書に記載の床パネルおよび物品は、木材パネルの代わりに使用することができる。例えば、本明細書に記載の床パネルおよび物品は、耐衝撃性であることができ、腐敗およびカビに耐性であることができ、木材パネルと比較して低い全体重量で同様のサイズ、例えば4フィート×8フィートのパネルを提供することができる。特定の例は、床および床パネルに関連して説明されているが、パネルは、代わりに、ボート、狩猟用ブラインド、大型トラック、内装もしくは外装デッキとして、ユーティリティトレーラー用の厚板として、または木材パネルもしくは木材厚板が一般的に使用される他の用途で使用することができる。
【0026】
特定の実施形態では、床パネルまたは床材は、耐衝撃性、騒音低減または他の所望の特性のうちの1つまたは複数を提供することができる多層複合材を含むことができる。いくつかの実施形態では、床パネルまたは床材の少なくとも1つの層は、テープの各プライに繊維強化材を有するマルチプライまたは多層テープを含む。例えば、床パネルまたは床材は、複数の個々のプライを含むことができ、各プライは、繊維または繊維束の一方向の配置を備える。隣接するテーププライまたは層は、同じまたは異なる向きの繊維を有することができる。追加の層または材料が、テープ層間またはマルチプライテープの外面に存在してもよい。テープ層に存在するプライの正確な数は、2~12、より具体的には、2~10または2~8または2~6と異なってもよく、例えば、2、4、5、6、7、8、9、10、11、12またはそれ以上の個々のプライまたは層がテープに存在してもよい。いくつかの構成では、各プライは同じ厚さを備えることができるが、他の例では、異なるプライは異なる厚さを有することができる。同様に、テープの各プライの化学組成は、同じであっても異なっていてもよい。いくつかの例では、各テープ層に存在する繊維組成は同じであってもよいが、他の構成では、テープの少なくとも1つのプライは異なる組成の繊維を含む。テープのプライまたは層に存在する繊維は、所望であれば、テープ層に所望の特性を付与するために化学的に処理されてもよい。本開示の利点を考慮すると、テープの各層は繊維を含む必要がないことが当業者によって認識されるであろう。例えば、4層、6層または3層を超えるテープが存在する場合、テープの少なくとも2層は1つの繊維の向きを備え得るが、テープのすべての層が特定の繊維の向きを必要とするわけではなく、または繊維を含む必要さえない。場合によっては、多層テープの少なくとも1層は無繊維であり得る。
【0027】
いくつかの例では、テープの各プライまたは層は、一般に、バインダーと一方向の向きに配置された繊維とを含む。バインダーは、繊維を所望の向きに保持することができる。例えば、バインダーは、個々の繊維または繊維束が別の繊維または繊維束と平行になるように繊維を保持し得る。テープ内に存在する繊維は、通常、繊維束として存在することができ、各繊維束はプライ内に存在する他の繊維束と平行である。参考のために、繊維束が0度方向を向いている場合、繊維/繊維束は、下にある軽量強化熱可塑性樹脂(LWRT)層が製造されるときに存在する機械方向に平行の向きであり得る。繊維束が90度の方向を向いている場合、繊維束は、下にある軽量強化熱可塑性樹脂(LWRT)層が製造されるときに存在する交差方向に平行の向きであり得る。場合によっては、プライ内の繊維束は、0度より大きく90度より小さい角度を向いていてもよい。異なる繊維束角度の図を以下により詳細に説明する。特定の実施形態では、マルチプライテープの存在は、マルチプライテープを含む床材または床パネルに耐衝撃性を付与することができる。例えば、1つの層としてマルチプライテープを含む床パネルまたは床材の耐衝撃性は、ASTM D1037-12によって試験されるように230N以上であり得る。他の例では、マルチプライテープを含む床パネルまたは床材の耐衝撃性は、合板床材と比較して薄い全厚で増加し得る。例えば、6mm~7mmの全厚を有する本明細書に記載の床パネルは、厚さ約10mmの合板床材とほぼ同じ耐衝撃性を有することができる。より薄い厚さでの改善された耐衝撃性に加えて、本明細書に記載の床材および床パネルはまた、腐敗、湿気、カビおよび白カビに耐性であることができる。
【0028】
特定の実施形態では、本明細書に記載のマルチプライテープは、本明細書では単に強化熱可塑性層とも呼ばれる軽量強化熱可塑性層(LWRT)と組み合わせて使用することができる。図1には、床パネルまたは床材100がマルチプライテープ120に結合されたLWRT層110を含む図が示されている。LWRT層110は、熱可塑性材料および強化材料を含むことができる。例えば、LWRT層110は、熱可塑性材料によって適所に保持された強化繊維から形成された連続気泡構造のウェブを含むことができる。LWRT層110は、典型的には非常に多孔質であり、層110内に空隙が存在するように相当量の連続気泡構造を含む。いくつかの例では、層110は0~30%、10~40%、20~50%、30~60%、40~70%、50~80%、60~90%、0~40%、0~50%、0~60%、0~70%、0~80%、0~90%、10~50%、10~60%、10~70%、10~80%、10~90%、10~95%、20~60%、20~70%、20~80%、20~90%、20~95%、30~70%、30~80%、30~90%、30~95%、40~80%、40~90%、40~95%、50~90%,50~95%、60~95%、70~80%,70~90%,70~95%,80~90%,80~95%、またはこれらの例示的な範囲内の任意の例示的な値の空隙含有率または多孔率を備え得る。
【0029】
特定の実施形態では、層110を形成するために使用される熱可塑性材料は、ポリオレフィン(例えば、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのうちの1つまたは複数)、ポリスチレン、アクリロニトリルスチレン、ブタジエン、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリブチレンテトラクロラート、およびポリ塩化ビニルのうちの1つまたは複数、可塑化および非可塑化の両方、ならびにこれらの材料の互いのブレンド、または他のポリマー材料とのブレンドを含むことができる。他の適切な熱可塑性物質には、ポリアリーレンエーテル、ポリカーボネート、ポリエステルカーボネート、熱可塑性ポリエステル、ポリイミド、ポリエーテルイミド、ポリアミド、コポリアミド、アクリロニトリル-ブチルアクリレート-スチレンポリマー、非晶質ナイロン、ポリアリーレンエーテルケトン、ポリフェニレンスルフィド、ポリアリールスルホン、ポリエーテルスルホン、液晶性ポリマー、PARMAX(登録商標)として市販されているポリ(1,4フェニレン)化合物、バイエルのAPEC(登録商標)PCなどの高熱ポリカーボネート、高温ナイロンおよびシリコーン、ならびにこれらの材料のコポリマー、合金、これらの材料の互いのブレンド、または他のポリマー材料とのブレンドが含まれるが、これらに限定されない。層110を形成するために使用される熱可塑性材料は、粉末形態、樹脂形態、ロジン形態、粒子形態、繊維形態、または他の適切な形態で使用することができる。様々な形態の例示的な熱可塑性材料が本明細書に記載されており、例えば、米国特許出願公開第20130244528号および米国特許出願公開第20120065283号にも記載されている。層110に存在する熱可塑性材料の正確な量は様々であってもよく、例示的な量は、LWRT層110の総重量に基づいて、約20%重量~約80%重量、例えば30~70%重量または35~65%重量の範囲である。層110に使用されるすべての材料の重量百分率を合計すると100重量%になることを当業者は認識するであろう。
【0030】
他の実施形態では、層110の強化材料は、ガラス繊維、炭素繊維、黒鉛繊維、合成有機繊維、特に高弾性率有機繊維、例えばパラ-およびメタ-アラミド繊維、ナイロン繊維、ポリエステル繊維、繊維としての使用に適した高メルトフローインデックス樹脂(例えば、メルトフローインデックス(MFI)または100g/10分以上の繊維)、鉱物繊維、例えば玄武岩、鉱物ウール(例えば、ロックウールまたはスラグウール)、ウォラストナイト、アルミナシリカなど、またはそれらの混合物、金属繊維、金属化天然および/または合成繊維、セラミック繊維、糸繊維、またはそれらの混合物を含んでもよい。いくつかの実施形態では、前述の繊維のいずれかを使用前に化学的に処理して、所望の官能基を提供するか、または繊維に他の物理的特性を付与することができ、例えば、熱可塑性材料、ロフティング剤または他の材料と反応できるように化学的に処理することができる。層110中の繊維含有量は、独立して、層110の重量の約20%~約90%、より詳細には層110の重量の約30%~約70%であってもよい。使用される繊維の特定のサイズおよび/または向きは、使用される熱可塑性材料および/またはLWRT層110の所望の特性に少なくとも部分的に依存し得る。非限定的な一例では、層110を提供するために熱可塑性材料および任意選択的に他の添加剤内に分散された繊維は、一般に、約5ミクロンを超える、より具体的には約2ミクロン~約22ミクロンの直径、および約5mm~約200mmの長さを有することができ、より具体的には、繊維直径は約5ミクロン~約22ミクロンであってもよく、繊維長は約5mm~約75mmであってもよい。層110内の繊維は、典型的にはランダムな向きを有する。
【0031】
特定の実施形態では、他の添加剤も層110に存在してもよい。例えば、ロフティング剤、難燃剤、着色剤、煙抑制剤、界面活性剤、発泡体または他の材料が存在してもよい。いくつかの例では、層110は、特定の用途に対する有害物質要件の制限を満たすために、実質的にハロゲンを含まない、またはハロゲンを含まない層であってもよい。他の例では、層110は、ハロゲン化難燃剤、例えば、F、Cl、Br、I、およびAtのうちの1つまたは複数を含むハロゲン化難燃剤、またはそのようなハロゲンを含む化合物、例えば、テトラブロモビスフェノールAポリカーボネートまたはモノハロ、ジハロ、トリハロもしくはテトラハロポリカーボネートを含んでもよい。いくつかの例では、層110に使用される熱可塑性材料は、別の難燃剤を添加することなく、ある程度の難燃性を付与するために、1または複数のハロゲンを含んでもよい。ハロゲン化難燃剤が存在する場合、難燃剤は、望ましくは、存在する他の成分に応じて変化し得る難燃剤量で存在する。例えば、ハロゲン化難燃剤は、(層110の重量に基づいて)約0.1重量%~約15重量%、より具体的には、層110の重量に基づいて約1重量%~約13重量%、例えば、約5重量%~約13重量%で存在してもよい。所望であれば、2種の異なるハロゲン化難燃剤を層110に添加または存在させてもよい。他の例では、例えば、N、P、As、Sb、Bi、S、SeおよびTeのうちの1つまたは複数を含む難燃剤などの非ハロゲン化難燃剤を添加することができる。いくつかの実施形態では、非ハロゲン系難燃剤は、リン酸化材料を含んでもよく、そのため層110は、より環境に優しいものであってもよい。非ハロゲン化難燃剤または実質的にハロゲンを含まない難燃剤が存在する場合、難燃剤は、望ましくは、存在する他の成分に応じて変化し得る難燃剤量で存在する。例えば、実質的にハロゲンを含まない難燃剤は、(層110の重量に基づいて)約0.1重量%~約15重量%、より具体的には、層110の重量に基づいて約1重量%~約13重量%、例えば、約5重量%~約13重量%で存在してもよい。必要に応じて、2種の異なる実質的にハロゲンを含まない難燃剤を、本明細書に記載のLWRT層の1つまたは複数に添加してもよい。特定の事例では、本明細書に記載のLWRT層の1種または複数は、1種または複数の実質的にハロゲンを含まない難燃剤と組み合わせて、1種または複数のハロゲン化難燃剤を含んでもよい。2種の異なる難燃剤が存在する場合、2種の難燃剤の組み合わせは、存在する他の成分に応じて変化し得る難燃剤量で存在し得る。例えば、存在する難燃剤の総重量は、(層110の重量に基づいて)約0.1重量%~約20重量%、より具体的には、層110の重量に基づいて約1重量%~約15重量%、例えば、約2重量%~約14重量%であってもよい。本明細書に記載のLWRT層で使用される難燃剤は、熱可塑性材料と繊維とを含む混合物に(ワイヤスクリーンまたは他の処理構成要素上に混合物を処理する前に)添加することができ、または層110が形成された後に添加することができる。いくつかの例では、難燃材料は、膨張性グラファイト材料、水酸化マグネシウム(MDH)および水酸化アルミニウム(ATH)のうちの1つまたは複数を含んでもよい。
【0032】
特定の実施形態では、マルチプライテープ層120は、繊維の異なる向きを有する2つ以上の個々のプライを含むことができる。例えば、図2Aおよび図2Bを参照すると、第1の繊維の向きを有する第1のプライ210と、第2のプライの向きを有する第2のプライ210とを含む2プライテープの上面図が示されている。例示目的のために、第1のプライ210の一部は、第1のプライ210内の下にある繊維の観察を可能にするために図2Bでは除去されている。第1のプライ210は、第2のプライ220の繊維の向きに対して90度を向いた第1の繊維の向きを有する。例えば、第1のプライ210の繊維は0度方向を向いていてもよく、第2のプライ220の繊維は90度方向を向いていてもよい。これらの方向は例示的なものであり、他の角度が存在してもよい。例えば、図2Cを参照すると、45度の繊維の向きを有するプライ230が示されている。プライ230は、代わりに、プライ210内のゼロ度繊維に対して異なる角度、例えば、5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85度の向き、またはこれらの値の間の任意の角度を有し得る。プライ220および230の繊維の向きはすべて互いに実質的に平行であるように示されているが、必要に応じて、繊維の向きはテープの表面にわたって変化し得る。図2Dを参照すると、プライに沿った異なる領域に+45度繊維および-45度繊維を含むプライ250が示されている。
【0033】
特定の例では、本明細書に記載のテープは、3つ以上の異なるプライまたは層を含むことができる。図3Aを参照すると、0/90/0の繊維の向き(上から下)を含む3プライテープ300が示されており、プライ312および314の一部は、下にあるプライを見ることができるように除去されている。例えば、第1のプライ312は0度の配置を備え、第2のプライ314は90度の繊維配置を備え、第3のプライ316は0度の繊維配置を備える。このプライの配置は、所望に応じて変えることができる。例えば、図3Bは、プライ322,324が0度の繊維配置を有し、プライ326が90度の繊維配置を有する0/0/90の配置を示す。図3Cは、プライ332が90度の繊維配置を備え、プライ334,336が0度の繊維配置を備える90/0/0の配置を示す。図3Dは、プライ342が0度の繊維配置を備え、プライ344,346が90度の繊維配置を備える0/90/90の配置を示す。図3Eは、プライ352,354が90度の繊維配置を備え、プライ356が0度の繊維配置を備える90/90/0の配置を示す。他の配置も可能である。例えば、3プライテープは、必要に応じて0/0/0または90/90/90の繊維配置を有し得る。
【0034】
いくつかの実施形態では、マルチプライテープは、テープ層の各表面上に外層を備えることができる。例えば、図4を参照すると、テープ400は、3プライ(集合的に410)と、第1の外層420と、任意の第2の外層430とを備える。いくつかの例では、第2の外層430は、必要に応じて省略することができる。外層420,430は、様々なプライ内にバインダー材料を保持するように作用することができる。例えば、外層420,430は、フィルム、スクリム、または他の層へのテープの接着を促進するように作用することができる他の材料とすることができる。外層420,430は、同じであっても異なっていてもよい。いくつかの実施形態では、外層420,430は、各々独立して、ポリオレフィンフィルム、布、スクリム(織布または不織布)、フリム(フィルム+スクリム)であってもよく、または他の層であってもよい。外層420,430は、繊維を含んでもよく、または繊維を含まなくてもよい。例えば、特定の構成では、外層420,430は各々、ガラス繊維、アラミド繊維、グラファイト繊維、炭素繊維、無機鉱物繊維、金属繊維、金属化合成繊維、および金属化無機繊維のうちの少なくとも1つを含むことができる繊維系スクリムであり得る。他の構成では、層420,430は各々、LWRT層に関連して上述した熱可塑性材料のうちの1つまたは複数から製造された材料または繊維を含むスクリムであってもよい。他の例では、外層は印刷されてもよく、および/または抗菌材料またはコーティングを含んでもよい。
【0035】
特定の実施形態では、本明細書に記載のテープは、3つを超えるプライまたは層を備えることができる。例えば、テープは、4、5、6、7、8、9、10、11、12またはそれ以上の個々のプライを備えてもよい。本明細書で述べるように、各プライは一方向の繊維の向きまたは配置を有してもよく、隣接するプライは同じ繊維配置、例えば0/0または90/90を有してもよく、または異なる繊維配置、例えば0/90または90/0を有してもよい。3プライを超えるテープのいくつかの例示が図5Aおよび図5Bに示されている。図5Aでは、テープ500は、それぞれ0/90/0/90の配置を有するプライ512,514,516および518を備える。図5Bでは、テープ550は、0/90/90/0の配置を有するプライ552,554,556および558を備える。本開示の利点を考慮すると、異なるプライの他の配置も可能であることが当業者によって認識されるであろう。例えば、4層プライでは、異なるプライ内の繊維の90/0/0/90の配置が存在することができる。4プライテープ内の他の繊維配置は、90/0/90/0、90/90/0/0、90/0/0/90、0/0/90/90、0/90/90/90、90/0/90/90、90/90/0/90、90/90/90/0、0/0/0/90、0/0/90/0、0/90/0/0、および90/0/0/0を含むが、これらに限定されない。必要に応じて、すべてのプライは、同じ繊維配置、例えば0/0/0/0または90/90/90/90を有し得る。3プライテープに関連して上述したように、4プライを有するテープは、例えば他の層へのテープの接着を促進するように機能することができる外層、例えばフィルム、スクリム、フリムなどを含むことができる。
【0036】
特定の実施形態では、テープは、5プライ、6プライ(図6Aおよび図6B)、7プライ、8プライ、または8プライを超えるものを含んでもよい。例示を目的として、6プライテープが図6Aおよび図6Bに示されている。図6Aを参照すると、6プライテープ600は、それぞれ0/90/0/90/0/90の繊維配置を有するプライ612,614,616,618,620および622を備える。図6Bを参照すると、6プライテープ650は、それぞれ90/0/90/0/90/0の繊維配置を有するプライ652,654,656,658,660および662を備える。5プライテープが存在する場合、繊維配置は、例えば、0/90/90/0/0または他の配置であってもよい。7プライテープが存在する場合、0/90/0/90/0/90/0の繊維配置、または他の繊維配置が存在することができる。8プライテープが存在する場合、0/90/0/90/0/90/0/90の繊維配置、または他の繊維配置が存在することができる。図に示されている異なるテープの繊維の向きは単なる例示であり、多くの異なる繊維配置が可能である。例えば、6プライテープでは、異なる層は、必要に応じて0/90/90/90/90/0または0/90/0/0/90/0の配置を有することができる。
【0037】
特定の実施形態では、テープの各プライの厚さは、テープの他のプライと同じであっても異なっていてもよい。図7Aは、各プライ712,714,716および718が同じ厚さを備える4プライテープ710を示す。図7Bは、プライ752,754および758が同じ厚さを有し、プライ756が増加した厚さを有する4プライテープ750を示す。各プライの正確な厚さは、例えば、約0.05mm(約2ミル)~約0.5mm(約20ミル)、より具体的には約0.1mm(約4ミル)~約0.25mm(約10ミル)または約0.3mm(約12ミル)~約0.35mm(約14ミル)で変化してもよい。異なるプライを組み合わせた後、テープ全体の厚さを変えることができる。いくつかの構成では、2プライテープの全テープ厚は、約0.4mm~約0.8mmであり得る。4プライテープの全厚は、約0.8mmから約1.6mmまで変化し得る。6プライテープの全厚は、約1.2mmから約2.4mmまで変化し得る。8プライテープの全厚は、約1.6mmから約3.2mmまで変化し得る。
【0038】
特定の実施形態では、テープの異なるプライは、接着層を介して互いに結合することができる。例えば、図8を参照すると、接着層816を介して第2のプライ814に結合された第1のプライ812を備える2プライテープ800が示されている。接着層816は、熱可塑性材料もしくは熱硬化性材料またはその両方を含んでもよい。いくつかの実施形態では、接着層816は、プライ812,814の1つまたは複数に使用されるバインダーに存在する材料を含むことができる。例えば、プライ812,814のバインダーは熱可塑性材料であってもよく、同じ熱可塑性材料が接着層816に存在してもよい。いくつかの実施形態では、接着層816は、ポリオレフィン、ポリウレタン、ポリアミド、コポリアミド、またはそれらの組み合わせのうちの1または複数を含み得る。例えば、接着層816は、ポリエチレン、ポリプロピレン、またはそれらの組み合わせおよびコポリマーを含むことができる。床材または床パネルが使用されているときに、プライ812,814がゼロから最小限の層間剥離で互いに結合されたままであることを可能にするのに十分な接着剤が存在する。必要に応じて、接着層は、マルチプライまたは多層テープの各プライまたは層の間に存在してもよい。
【0039】
特定の実施形態では、マルチプライテープ層120およびLWRT層110は、発泡体または他のスペーサ層と組み合わせて使用することができる。例えば、図9を参照すると、例えば発泡層などのスペーサ層910を、LWRT層110に結合することができる。スペーサ層910は、ハニカム層または開放構造を有する層とすることができる。いくつかの例では、層910は、発泡ポリスチレン発泡体、押出ポリスチレン発泡体、ポリウレタン発泡体、または他の発泡体を含むことができる。あるいは、層910は、ポリウレタン、セルロースまたは他の材料から製造されたハニカム構造を有してもよい。スペーサ層910は、床材または床パネルを支持することができ、いくらかのノイズ低減を提供することもできる。ここでは示されているが、層910は、接着層を介してLWRT層110に結合することができる。同様に、LWRT層110は、接着層を介してテープ層120に結合することができる。例示的な接着材料には、熱可塑性接着剤および熱硬化性材料接着剤が含まれるが、これらに限定されない。例えば、接着層は、ポリオレフィン、ポリウレタン、ポリアミド、コポリアミド、またはそれらの組み合わせを含み得る。スペーサ層910の正確な厚さおよび重量は変化し得る。いくつかの実施形態では、スペーサ層910の厚さは、約0.5cm~約5cm、より具体的には、約1cm~約4cmまたは約3cm~約4cmであり得る。スペーサ層910が発泡体を含む場合、発泡体の密度は、約1ポンド/立方フィート(pcf)~約5pcf、より具体的には約2pcf~約4pcfまたは2pcf~3pcfで変化してもよい。所望であれば、スペーサ層910は、添加剤、粒子、繊維、粉末または他の材料を含むことができる。
【0040】
いくつかの構成では、テープ層120、LWRT層110、およびスペーサ層910と組み合わせて、1つまたは複数の支持層を使用することもできる。図10を参照すると、支持層1010が示されている。支持層1010は、他のすべての層を適所に保持するように作用することができる。いくつかの実施形態では、支持層1010は、プラスチック、金属、非金属または他の材料を含む。例えば、支持層1010は、鋼、アルミニウム、炭素、チタン、亜鉛めっき鋼または他の材料を含むことができる。支持層1010の正確な厚さは、約0.5mmから約5cmまで変化し得る。同様に、支持層1010の密度は、約0.2g/cm~約8.0g/cmで変化してもよい(例えば、支持層1010がLWRTシートで作られる場合、密度は、約0.2g/cm~約0.8gm/cmの範囲であってもよい)。特定の実施形態では、支持層1010は、層110と同様のLWRT層であってもよい。例えば、支持層1010は、熱可塑性材料によって適所に保持された強化繊維から形成された連続気泡構造を備え得る。支持層1010は、所望に応じて多孔質または非多孔質であり得る。特定の実施形態では、支持層1010は、LWRT層110に関連して説明した材料および特性のいずれも有することができる。
【0041】
特定の実施形態では、床パネルまたは床材は、マルチプライテープ層および任意選択的に他の層と組み合わせて2つ以上のLWRT層を含むことができる。図11を参照すると、床パネル1100は、第1のLWRT層110に結合されたマルチプライテープ層120を含むことができる。第1のLWRT層110は第2のLWRT層1110に結合することができる。第2のLWRT層1110は、支持層910に結合されたスペーサ層910に結合することができる。第2のLWRT層1110は、第1のLWRT層110と同様に構成することができ、例えば、第2の層1110は、LWRT層110に関連して説明した材料および特性のいずれも有することができる。いくつかの実施形態では、第2のLWRT層1110は、連続気泡構造のウェブを形成するために熱可塑性樹脂によって適所に保持された強化繊維を含んでもよい。第1のLWRT層110と第2のLWRT層1110は同じであっても異なっていてもよい。いくつかの実施形態では、第2のLWRT層1110は、層1110内に空隙が存在するように相当量の連続気泡構造を備える。いくつかの例では、層1110は0~30%、10~40%、20~50%、30~60%、40~70%、50~80%、60~90%、0~40%、0~50%、0~60%、0~70%、0~80%、0~90%、10~50%、10~60%、10~70%、10~80%、10~90%、10~95%、20~60%、20~70%、20~80%、20~90%、20~95%、30~70%、30~80%、30~90%、30~95%、40~80%、40~90%、40~95%、50~90%,50~95%、60~95%、70~80%,70~90%,70~95%,80~90%,80~95%、またはこれらの例示的な範囲内の任意の例示的な値の空隙含有率または多孔率を備え得る。
【0042】
特定の実施形態では、LWRT層1110を形成するために使用される熱可塑性材料は、ポリオレフィン(例えば、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのうちの1つまたは複数)、ポリスチレン、アクリロニトリルスチレン、ブタジエン、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリブチレンテトラクロラート、およびポリ塩化ビニルのうちの1つまたは複数、可塑化および非可塑化の両方、ならびにこれらの材料の互いのブレンド、または他のポリマー材料とのブレンドを含むことができる。他の適切な熱可塑性物質には、ポリアリーレンエーテル、ポリカーボネート、ポリエステルカーボネート、熱可塑性ポリエステル、ポリイミド、ポリエーテルイミド、ポリアミド、コポリアミド、アクリロニトリル-ブチルアクリレート-スチレンポリマー、非晶質ナイロン、ポリアリーレンエーテルケトン、ポリフェニレンスルフィド、ポリアリールスルホン、ポリエーテルスルホン、液晶性ポリマー、PARMAX(登録商標)として市販されているポリ(1,4フェニレン)化合物、バイエルのAPEC(登録商標)PCなどの高熱ポリカーボネート、高温ナイロンおよびシリコーン、ならびにこれらの材料のコポリマー、合金、これらの材料の互いのブレンド、または他のポリマー材料とのブレンドが含まれるが、これらに限定されない。層1110を形成するために使用される熱可塑性材料は、粉末形態、樹脂形態、ロジン形態、粒子形態、繊維形態、または他の適切な形態で使用することができる。様々な形態の例示的な熱可塑性材料が本明細書に記載されており、例えば、米国特許出願公開第20130244528号および米国特許出願公開第20120065283号にも記載されている。層1110に存在する熱可塑性材料の正確な量は様々であってもよく、例示的な量は、LWRT層1110の総重量に基づいて、約20%重量~約80%重量、例えば30~70%重量または35~65%重量の範囲である。層1110に使用されるすべての材料の重量百分率を合計すると100重量%になることを当業者は認識するであろう。
【0043】
他の実施形態では、LWRT層1110の強化材料は、ガラス繊維、炭素繊維、黒鉛繊維、合成有機繊維、特に高弾性率有機繊維、例えばパラおよびメタアラミド繊維、ナイロン繊維、ポリエステル繊維、繊維としての使用に適した高メルトフローインデックス樹脂(例えば、メルトフローインデックス(MFI)または100g/10分以上の繊維)、鉱物繊維、例えば玄武岩、鉱物ウール(例えば、ロックウールまたはスラグウール)、ウォラストナイト、アルミナシリカなど、またはそれらの混合物、金属繊維、金属化天然および/または合成繊維、セラミック繊維、糸繊維、またはそれらの混合物を含んでもよい。いくつかの実施形態では、前述の繊維のいずれかを使用前に化学的に処理して、所望の官能基を提供するか、または繊維に他の物理的特性を付与することができ、例えば、熱可塑性材料、ロフティング剤または他の材料と反応できるように化学的に処理することができる。層1110中の繊維含有量は、独立して、層1110の重量の約20%~約90%、より詳細には層1110の重量の約30%~約70%であってもよい。使用される繊維の特定のサイズおよび/または向きは、使用される熱可塑性材料および/またはLWRT層1110の所望の特性に少なくとも部分的に依存し得る。非限定的な一例では、層1110を提供するために熱可塑性材料および任意選択的に他の添加剤内に分散された繊維は、一般に、約5ミクロンを超える、より具体的には約5ミクロン~約22ミクロンの直径、および約5mm~約200mmの長さを有することができ、より具体的には、繊維直径は約2ミクロン~約22ミクロンであってもよく、繊維長は約5mm~約75mmであってもよい。層1110内の繊維は、典型的にはランダムな向きを有する。層1110はまた、LWRT層110に関連して説明した添加剤を有してもよい。
【0044】
特定の実施形態では、本明細書に記載の物品は、床材または床パネルとして使用することができる。図12を参照すると、3つのパネル1210、1220、1230が、互いに隣接して配置されているものとして示されている。各パネル1210、1220、1230は、本明細書に記載の様々な層のいずれか1つまたは複数を含むことができる。例えば、パネル1210は、互いに結合された複数の繊維層を備えるテープを含むことができ、テープの各繊維層は繊維の一方向の向きを備え、テープは異なる繊維の向きを有する少なくとも2つの繊維層を備え、強化熱可塑性層は軽量強化熱可塑性層の第1の表面でテープの第1の表面に結合されている。パネル1210はまた、熱可塑性材料によって適所に保持された強化材料によって形成された連続気泡構造のウェブを備える強化熱可塑性層を含むことができる。パネル1210はまた、スペーサ層の第1の表面で強化熱可塑性層の第2の表面に結合されたスペーサ層と、スペーサ層の第2の表面に結合された支持層とを含むことができる。パネル1210、1220、1230の各々は、同じであっても異なっていてもよい。例えば、図12Bを参照すると、外面に90度の繊維の向きを有するパネル1240をパネル1210、1230の間に配置することができる。使用時には、パネルを互いに当接させることができ、最上層またはカバーを追加して最終的な車両床を形成することができる。例えば、カーペット、プラスチックまたは他の被覆層は、それらが互いに対向して配置されたときにパネル1210、1220、1230の上に配置されてもよい。任意の車両床で使用されるパネルの正確な数は、2から約20または20を超えて変動し得る。パネル1210、1220、1230の各々は、独立して、2つ、3つ、4つ、5つまたは6つ(またはそれ以上)の個々の層またはプライを備えるテープを含むことができ、テープの少なくとも1つの層は一方向の繊維の向きを備える。本明細書で述べるように、外層、例えばフィルム、スクリムなどは、テープの1つまたは複数の表面上に存在することができる。
【0045】
特定の構成では、本明細書に記載の床材および床パネルは、例えば、レクリエーション車両、バン、キャンピングカー、バス、トラック、または他の車両を含む車両に存在してもよい。例示を目的として、本明細書に記載の床パネルを含むレクリエーション車両1300が図13に示されている。RV1300は、レクリエーション車両1300内に内部空間1305を提供するために、屋根1312と、屋根1312に結合された側壁1314、1316と、側壁1314、1316に結合された床1318とを含む。特定の構成では、床は、互いに結合された複数の繊維層を備えるテープを備える床パネルを含み、テープの各繊維層は、繊維の一方向の向きを備え、テープは、異なる繊維の向きを有する少なくとも2つの繊維層を備える。床パネルはまた、軽量強化熱可塑性層の第1の表面でテープの第1の表面に結合された強化熱可塑性層を含むことができ、強化熱可塑性層は、熱可塑性材料によって適所に保持された強化材料によって形成された連続気泡構造のウェブを備える。床パネルはまた、スペーサ層の第1の表面で強化熱可塑性層の第2の表面に結合されたスペーサ層と、スペーサ層の第2の表面に結合された支持層とを含むことができる。場合によっては、床1318は、本明細書で説明するように、2つ、3つ、またはそれ以上の床パネルを含むことができる。図示されていないが、床1318は、典型的には、床パネルの上に、例えば布、タイル、ポリマーなどの被覆層を含む。本明細書で述べるように、床パネルは、各々が選択された繊維の向きまたは配置を含むことができる2つ以上のプライを有するテープを含むことができる。
【0046】
図12A図13に示す床を製造するために使用される正確な工程は変化し得る。例えば、各パネルを独立して積層し、次いで一緒に組み立ててより大きな床を形成することができる。あるいは、個々の層の継ぎ目が重なり合った状態で一度に積層された単一の床を製造する工程を使用することもできる。例えば、重なり合った層は、例えばタイルパターン、レンガパターン、大理石パターンなどの選択されたパターンで存在し得る。
【0047】
特定の実施形態では、床パネルまたはその構成要素は、強化熱可塑性層をテープ層に結合するための書面または電子説明書と組み合わせて床パネルの1つまたは複数の構成要素を含むことができるキットの形態で包装されてもよい。キットは、床を提供するためのスペーサ層および支持層を含むことができる。いくつかの実施形態では、キットは、熱可塑性材料によって適所に保持された強化材料によって形成された連続気泡構造のウェブを備える強化熱可塑性層を含むことができる。他の実施形態では、キットはテープを含むことができる。さらなる例では、テープは、互いに結合された少なくとも2つの繊維層を含み、テープの第1の繊維層は、繊維の一方向の向きを備える。例えば、第1の繊維層の一方向の繊維の向きは、第2の繊維層の一方向の繊維の向きに直交する。他の例では、第1の繊維層の一方向の繊維の向きは、第2の繊維層の一方向の繊維の向きと平行である。いくつかの例では、キットは、スペーサ層、例えば発泡層を含む。例えば、キットは、膨張した発泡材料、押出発泡体、または鋳造発泡体のうちの1つまたは複数を含む、発泡層、または発泡層を製造するための材料を含むことができる。必要に応じて、キットはまた、支持層、例えば、金属層または強化熱可塑性層を含むことができる。例えば、支持層は、熱可塑性材料によって適所に保持された強化材料によって形成された連続気泡構造のウェブを備える、第2の強化熱可塑性層を含むことができる。
【0048】
本開示の利点を考慮すると、本明細書に記載の様々な層および/または材料の正確な形態は変化し得ることが当業者によって認識されるであろう。例えば、図14を参照すると、層1410は、2プライの双方向ガラステープ(例えば、テープのロールから)、4プライの双方向ガラステープ(例えば、シート形態またはロール上で)、6プライの双方向ガラステープ(例えば、シート形態で)、またはシート形態もしくはロール形態の他のマルチプライテープのうちの1つまたは複数を含み得る。層1420、1430の各々は、約2mmから約6mmまで変化し得る厚さを有することができ、単一層から製造されてもよく、または複数の層を含んでもよい。層1420、1430の各々は、本明細書に記載のLWRT層とすることができ、同じであっても異なっていてもよい。層1440は、発泡材料、非発泡材料、またはその両方を使用して製造することができる。いくつかの実施形態では、層1440は、1lb/ftEPS、1.5lb/ftEPS、2lb/ftEPS、3lb/ftEPS、4lb/ftポリウレタンフォーム、または6lb/ftポリウレタンフォームのうちの1つまたは複数であり得る。特定の構成では、層1450は、単繊維強化熱可塑性層(例えば厚さ2mm~約6mm)、2つの単繊維強化熱可塑性層(例えば全厚2mm~約6mm)、ガラス層(例えば、2プライのガラス層、4プライのガラス層)、金属層、難燃層、またはそれらの組み合わせのうちの1つまたは複数とすることができる。層1410、1420、1430、1440および1450のための追加の材料は、本開示の利益を考慮して、当業者によって選択され得る。
【0049】
本明細書に記載の技術のより良い理解を容易にするために、特定の具体例が記載される。
【0050】
実施例1
図14に示す層を含む床パネルを構築した。パネル1400は4プライテープ1410を含み、各層は一方向の向きで配置されたガラス繊維を含んでいた(繊維の向き0/90/90/0)。テープは、各表面にポリエチレンテレフタレートスクリム(図示せず)を含んでいた。パネルは、各々がポリプロピレン(45%重量)およびガラス繊維(55%重量)を含む2つの強化熱可塑性層1420、1430を含む。各層1420,1430の厚さは2.7mmであった。発泡層1440(3pcf EPS発泡体を含む厚さ1.5インチ)が層1430に隣接していた。亜鉛めっき鋼層1450は、発泡層1440の下に存在していた。この床パネルを以下の実施例で試験した。
【0051】
実施例2
4プライテープを6プライテープ(繊維の向き0/90/0/90/0/90)に置き換えた以外は図14に示す層を含む、別の床パネルを構築した。この床パネルも以下の実施例で試験した。
【0052】
実施例3
図15は、実施例1および実施例2の床パネルを含む様々な材料に対するJankaヒールインデント試験の結果を示す。Jankaスコアは、1/2インチスチレット上の全荷重を表す。最小値の216は864psiに変換される。RVX/PIKO4Xガラス(実施例1の4プライテープに相当)は、実施例1の床パネルを表し、RVX/PIKO46Xガラス(実施例2の6プライテープに代表される6Xガラス)は、実施例2の床パネルを表す。すべての材料が同様の性能を示した。
【0053】
実施例4
種々の材料を秤量した。平方フィート単位の重量を図16に示す。実施例1の床パネルは、同様の性能特性を示したにもかかわらず、他の材料よりもかなり軽量である。
【0054】
下の表1は、製造された床パネルを8フィート×20フィート(160ft)のトレーラー用木材と比較している。測定した床は、概ね図11に示す層を含んでいたが、木材床は層120を欠いていた。層910および層1010は、3つの床すべてについて同じであり、層910は3pcf EPS発泡体であり、層1010は亜鉛めっき鋼であった。床の全体図が図17(当接パネル)に示されており、使用可能な代替構成(互い違いの接合部)が図18に示されている。図18の構成は、異なる層間に互い違いの接合部を含むので、異なる層間の接合部はオフセットまたは互い違いになる。例えば、材料の個々の層またはシートをオフセットして積層することができ、次いで組立体全体を一緒に積層して床を形成することができる。
【0055】
木材床の場合、層110および1110は厚さ5.2mmの合板であった。
6Xガラス床の場合、6プライのガラス繊維テープを層120に使用し、厚さ2.7mmのLWRT(ガラス繊維55%重量およびポリプロピレン45%重量)を層110および1110に使用した。
【0056】
4Xガラス床の場合、4プライのガラス繊維テープを層120に使用し、厚さ2.7mmのLWRT(ガラス繊維55%重量およびポリプロピレン45%重量)を層110および1110に使用した。
【0057】
【表1】
【0058】
製造された床パネルは、木材よりも著しく軽量である。
実施例5
床パネルがねじを保持する能力を測定した。結果を図19に示す。ラワン基準材料(厚さ5.2mmの合板の2つの層を含む)は、製造された物品よりも良好に#10ねじを保持することができた。参考までに、2.7mmのラワンは、190Nの平均ねじ保持率を有する。
【0059】
実施例6
膝荷重たわみを、異なるサンプルについて測定した(図20参照)。6プライのガラステープを含む床パネルは、実施例2の床パネルの重量が著しく低かったにもかかわらず、30インチ×40インチのスパンにわたって、現行のラワン木材床パネルよりもわずか0.5mm大きく撓んだ。実施例1の床パネルは、ラワン木材床パネルよりも2.3mm大きいたわみをもたらした。結果は、より軽い6プライのガラステープパネルが、より重いラワン木材床パネルと同様またはより良好なたわみ性能を提供することと一致した。
【0060】
本明細書に開示される例の要素を導入する場合、冠詞「1つの(a)」、「1つの(an)」、「前記(the)」、および「前記(said)」は、1つまたは複数の要素があることを意味することを意図している。「備える(comprising)」、「含む(including)」、および「有する(having)」という用語は、オープンエンドであることを意図しており、列挙された要素以外の追加の要素が存在し得ることを意味する。本開示の利点を考慮すると、例の様々な構成要素は、他の例の様々な構成要素と交換または置換することができることが当業者によって認識されるであろう。
【0061】
特定の態様、構成、例、および実施形態を上述したが、本開示の利益を考慮すると、開示された例示的な態様、構成、例、および実施形態の追加、置換、修正、および変更が可能であることが当業者によって認識されるであろう。
図1
図2A
図2B
図2C
図2D
図3A
図3B
図3C
図3D
図3E
図4
図5A
図5B
図6A
図6B
図7A
図7B
図8
図9
図10
図11
図12A
図12B
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
【国際調査報告】