(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-01-18
(54)【発明の名称】セカンダリセルグループの非活性化状態下での通信方法、装置、機器及び媒体
(51)【国際特許分類】
H04W 24/10 20090101AFI20240111BHJP
H04W 72/0457 20230101ALI20240111BHJP
【FI】
H04W24/10
H04W72/0457 110
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023541811
(86)(22)【出願日】2021-12-21
(85)【翻訳文提出日】2023-07-10
(86)【国際出願番号】 CN2021140201
(87)【国際公開番号】W WO2022148240
(87)【国際公開日】2022-07-14
(31)【優先権主張番号】202110025123.0
(32)【優先日】2021-01-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】510065207
【氏名又は名称】大唐移▲動▼通信▲設▼▲備▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】DATANG MOBILE COMMUNICATIONS EQUIPMENT CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】1/F, Building 1, No.5 Shangdi East Road, Haidian District,Beijing 100085, China
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】▲産▼ 雪
(72)【発明者】
【氏名】▲許▼ 萌
(72)【発明者】
【氏名】梁 靖
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067DD43
5K067DD47
5K067EE02
5K067EE10
5K067EE24
5K067FF05
5K067LL11
(57)【要約】
本願は、セカンダリセルグループの非活性化状態下での通信方法、装置、機器及び媒体を提供し、当該方法は、セカンダリセルグループ(SCG)が非活性化状態にある場合、SCG及び/又は前記SCGのプライマリセル(PSCell)に対する端末の信号測定及び/又は時間測定を決定するステップと、第1の情報を取得した場合、第1の情報に基づいて、信号測定及び/又は時間測定を再設定するステップと、を含み、ここで、第1の情報は、信号測定及び/又は時間測定に関連する端末とPSCellとの通信状態を指示するか、または第1の情報は、端末が受信したネットワーク機器の指示情報である。本願は、SCGが非活性化状態にある場合、端末とSCGにおけるPSCellとの間の通信状態又はネットワーク機器の指示に基づき、信号測定及び/又は時間測定の変更をトリガーし、SCGの非活性化状態下での端末側行為設定の柔軟性及び合理性を向上させることができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末に適用される、セカンダリセルグループの非活性化状態下での通信方法であって、
セカンダリセルグループ(SCG)が非活性化状態にある場合、前記SCG及び/又は前記SCGのプライマリセル(PSCell)に対する前記端末の信号測定及び/又は時間測定を決定するステップと、
第1の情報を取得した場合、前記第1の情報に基づいて、前記信号測定及び/又は前記時間測定を再設定するステップと、を含み、
ここで、前記第1の情報は、前記信号測定及び/又は前記時間測定に関連する前記端末と前記PSCellとの通信状態を指示するか、または、前記第1の情報は、前記端末が受信したネットワーク機器の指示情報である、ことを特徴とするセカンダリセルグループの非活性化状態下での通信方法。
【請求項2】
前記信号測定は、前記PSCellに対する前記端末のビーム障害検出を含み、前記第1の情報は、前記端末が前記PSCellのビーム障害を検出したことを指示する、ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1の情報に基づいて、前記信号測定及び/又は前記時間測定を再設定するステップは、
前記信号測定は、ビーム障害回復、サウンディング基準信号(SRS)伝送、チャネル状態情報基準信号(CSI-RS)測定及び/又は報告、SCG測定に基づいて設定される無線リソース管理(RRM)測定、無線リンク監視(RLM)測定という前記PSCellに対する前記端末の1つ又は複数の行為をさらに含む場合、及び/又は、前記時間測定は、前記PSCellに対する前記端末のアップリンクタイミングアドバンスタイマー(TAT)動作を含む場合、前記第1の情報に基づいて、前記信号測定及び/又は前記時間測定の1つ又は複数の実行を停止するステップ、及び/又は、
前記信号測定は、ビーム障害回復、ビーム障害検出、SRS伝送、CSI-RS測定及び/又は報告、SCG測定に基づいて設定されるRRM測定、RLM測定という前記SCGに対する前記端末の1つ又は複数の行為をさらに含む場合、及び/又は、前記時間測定は、前記SCGに対する前記端末のアップリンクTAT動作を含む場合、前記第1の情報に基づいて、前記SCGに対する前記端末の信号測定及び/又は時間測定の1つ又は複数の実行を停止するか、または前記SCGにおけるPSCell及び/又は指定のセカンダリセル(SCell)に対する前記端末の信号測定及び/又は時間測定の1つ又は複数の実行を停止するステップ、を含む、ことを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記時間測定は、前記PSCellに対する前記端末のアップリンクTAT動作を含み、前記第1の情報は、前記PSCellに対する前記端末のアップリンクTATのタイムアウトを指示する、ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記第1の情報に基づいて、前記信号測定及び/又は前記時間測定を再設定するステップは、
前記信号測定は、ビーム障害検出、ビーム障害回復、SRS伝送、CSI-RS測定及び/又は報告、SCG測定に基づいて設定されるRRM測定、RLM測定という前記プライマリセル(PSCell)に対する前記端末の1つ又は複数の行為を含む場合、前記第1の情報に基づいて、前記信号測定及び/又は前記時間測定の1つ又は複数の実行を停止するステップ、及び/又は、
前記信号測定は、ビーム障害検出、ビーム障害回復、SRS伝送、CSI-RS測定及び/又は報告、SCG測定に基づいて設定されるRRM測定、RLM測定という前記SCGに対する前記端末の1つ又は複数の行為を含む場合、及び/又は前記時間測定は、前記SCGに対する前記端末のアップリンクTAT動作を含む場合、前記第1の情報に基づいて、前記SCGに対する前記端末の信号測定及び/又は時間測定の1つ又は複数の実行を停止するか、または前記SCGにおけるPSCell及び/又は指定のセカンダリセル(SCell)に対する前記端末の信号測定及び/又は時間測定の1つ又は複数の実行を停止するステップ、を含む、ことを特徴とする請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記信号測定は、前記SCGに対するRRM測定、前記PSCellに対するRLM測定、及び前記SCG及び/又は前記PSCellに対するCSI-RS測定の1つ又は複数をさらに含み、
前記第1の情報に基づいて、前記信号測定及び/又は前記時間測定を再設定するステップは、
1つ又は複数の前記信号測定について、前記信号測定の測定周期が第1の周期である場合、前記第1の情報に基づいて、前記信号測定の測定周期を前記第1の周期から第2の周期に切り替えるステップ、または、
1つ又は複数の前記信号測定について、前記信号測定の測定周期が前記第2の周期である場合、前記第1の情報に基づいて、前記信号測定の測定周期を前記第2の周期から前記第1の周期に切り替えるステップ、を含み、
ここで、前記第1の周期が前記第2の周期より大きい、ことを特徴とする請求項2又は4に記載の方法。
【請求項7】
前記信号測定は、前記PSCellに対する前記端末のビーム障害回復を含み、前記第1の情報は、前記端末が前記プライマリセル(PSCell)のビーム障害回復に成功したことを指示し、及び/又は、
前記時間測定は、前記PSCellに対する前記端末のアップリンクTAT動作を含み、前記第1の情報は、前記端末が前記PSCellのアップリンクTATを再起動することを指示する、ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記信号測定は、前記SCGに対するRRM測定、前記PSCellに対するRLM測定、及び前記SCG及び/又は前記PSCellに対するCSI-RS測定の1つ又は複数をさらに含み、
前記第1の情報に基づいて、前記信号測定及び/又は前記時間測定を再設定するステップは、
1つ又は複数の前記信号測定について、前記信号測定の測定周期が第2の周期である場合、前記第1の情報に基づいて、前記信号測定の測定周期を前記第2の周期から第1の周期に切り替えるステップ、または、
1つ又は複数の前記信号測定について、前記信号測定の測定周期が第1の周期である場合、前記第1の情報に基づいて、前記信号測定の測定周期を前記第1の周期から前記第2の周期に切り替えるステップ、を含み、
ここで、前記第1の周期が前記第2の周期より大きい、ことを特徴とする請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記信号測定は、前記PSCellに対する前記端末のRLM測定を含み、前記第1の情報は、前記端末が前記PSCellの無線リンク障害を検出したことを指示する、ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記第1の情報に基づいて、前記端末の行為を再設定するステップは、
前記信号測定は、ビーム障害検出、ビーム障害回復、SRS伝送、CSI-RS測定及び/又は報告、SCG測定に基づいて設定されるRRM測定という前記PSCellに対する前記端末の1つ又は複数の行為をさらに含む場合、及び/又は前記時間測定は、前記PSCellに対する前記端末のアップリンクTAT動作を含む場合、前記第1の情報に基づいて、前記信号測定及び/又は前記時間測定の1つ又は複数の実行を停止するステップ、及び/又は、
前記信号測定は、ビーム障害検出、ビーム障害回復、SRS伝送、CSI-RS測定及び/又は報告、SCG測定に基づいて設定されるRRM測定、RLM測定という前記SCGに対する前記端末の1つ又は複数の行為をさらに含む場合、及び/又は前記時間測定は、前記SCGに対する前記端末のアップリンクTAT動作を含む場合、前記第1の情報に基づいて、前記SCGに対する前記信号測定及び/又は前記時間測定の1つ又は複数の実行を停止するか、または前記SCGにおけるPSCell及び/又は指定のセカンダリセル(SCell)に対する前記信号測定及び/又は前記時間測定の1つ又は複数の実行を停止するステップ、を含む、ことを特徴とする請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記信号測定は、前記SCGに対するRRM測定、前記PSCellに対するRLM測定、及び前記SCG及び/又は前記PSCellに対するCSI-RS測定の1つ又は複数を含み、前記第1の情報は、1つ又は複数の前記信号測定のタイマーがタイムアウトしたことを指示し、
前記第1の情報に基づいて、前記信号測定及び/又は前記時間測定を再設定するステップは、
タイムアウトした前記信号測定の測定周期が第2の周期である場合、前記第1の情報に基づいて、タイムアウトした前記信号測定の測定周期を前記第2の周期から第1の周期に切り替えるステップ、または、
タイムアウトした前記信号測定の測定周期が前記第1の周期である場合、前記第1の情報に基づいて、タイムアウトした前記信号測定の測定周期を前記第1の周期から前記第2の周期に切り替えるステップ、を含み、
ここで、前記第1の周期が前記第2の周期より大きい、ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記信号測定は、前記SCGに対するRRM測定、前記PSCellに対するRLM測定、及び前記SCG及び/又は前記PSCellに対するCSI-RS測定の1つ又は複数を含み、前記第1の情報は、前記端末が受信した、ネットワーク機器から送信された1つ又は複数の前記信号測定に関連する指示情報であり、
前記第1の情報に基づいて、前記信号測定及び/又は前記時間測定を再設定するステップは、
前記第1の情報によって指示される1つ又は複数の前記信号測定について、前記信号測定の測定周期が第2の周期である場合、前記第1の情報に基づいて、前記信号測定の測定周期を前記第2の周期から第1の周期に切り替えるステップ、または、
前記第1の情報によって指示される1つ又は複数の前記信号測定について、前記信号測定の測定周期が第1の周期である場合、前記第1の情報に基づいて、前記信号測定の測定周期を前記第1の周期から第2の周期に切り替えるステップ、を含み、
ここで、前記第1の周期が前記第2の周期より大きい、ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項13】
メモリ、送受信機、及びプロセッサを含む、端末であって、
前記メモリは、コンピュータプログラムを記憶するために用いられ、
前記送受信機は、前記プロセッサの制御下でデータを送受信するために用いられ、
前記プロセッサは、前記メモリ内のコンピュータプログラムを読み取るとともに、
セカンダリセルグループ(SCG)が非活性化状態にある場合、前記SCG及び/又は前記SCGのプライマリセル(PSCell)に対する前記端末の信号測定及び/又は時間測定を決定する操作、及び
第1の情報を取得した場合、前記第1の情報に基づいて、前記信号測定及び/又は前記時間測定を再設定する操作を実行するために用いられ、
ここで、前記第1の情報は、前記信号測定及び/又は前記時間測定に関連する前記端末と前記PSCellとの通信状態を指示するか、または、前記第1の情報は、前記端末が受信したネットワーク機器の指示情報である、ことを特徴とする端末。
【請求項14】
前記信号測定は、前記PSCellに対する前記端末のビーム障害検出を含み、前記第1の情報は、前記端末が前記PSCellのビーム障害を検出したことを指示する、ことを特徴とする請求項13に記載の端末。
【請求項15】
前記プロセッサは、具体的に、
前記信号測定は、ビーム障害回復、サウンディング基準信号(SRS)伝送、チャネル状態情報基準信号(CSI-RS)測定及び/又は報告、SCG測定に基づいて設定される無線リソース管理(RRM)測定、無線リンク監視(RLM)測定という前記PSCellに対する前記端末の1つ又は複数の行為をさらに含む場合、及び/又は、前記時間測定は、前記PSCellに対する前記端末のアップリンクタイミングアドバンスタイマー(TAT)動作を含む場合、前記第1の情報に基づいて、前記信号測定及び/又は前記時間測定の1つ又は複数の実行を停止すること、及び/又は、
前記信号測定は、ビーム障害回復、ビーム障害検出、SRS伝送、CSI-RS測定及び/又は報告、SCG測定に基づいて設定されるRRM測定、RLM測定という前記SCGに対する前記端末の1つ又は複数の行為をさらに含む場合、及び/又は、前記時間測定は、前記SCGに対する前記端末のアップリンクTAT動作を含む場合、前記第1の情報に基づいて、前記SCGに対する前記端末の信号測定及び/又は時間測定の1つ又は複数の実行を停止するか、または前記SCGにおけるPSCell及び/又は指定のセカンダリセル(SCell)に対する前記端末の信号測定及び/又は時間測定の1つ又は複数の実行を停止すること、に用いられる、ことを特徴とする請求項14に記載の端末。
【請求項16】
前記時間測定は、前記PSCellに対する前記端末のアップリンクTAT動作を含み、前記第1の情報は、前記PSCellに対する前記端末のアップリンクTATのタイムアウトを指示する、ことを特徴とする請求項13に記載の端末。
【請求項17】
前記プロセッサは、具体的に、
前記信号測定は、ビーム障害検出、ビーム障害回復、SRS伝送、CSI-RS測定及び/又は報告、SCG測定に基づいて設定されるRRM測定、RLM測定という前記プライマリセル(PSCell)に対する前記端末の1つ又は複数の行為を含む場合、前記第1の情報に基づいて、前記信号測定及び/又は前記時間測定の1つ又は複数の実行を停止すること、及び/又は、
前記信号測定は、ビーム障害検出、ビーム障害回復、SRS伝送、CSI-RS測定及び/又は報告、SCG測定に基づいて設定されるRRM測定、RLM測定という前記SCGに対する前記端末の1つ又は複数の行為を含む場合、及び/又は前記時間測定は、前記SCGに対する前記端末のアップリンクTAT動作を含む場合、前記第1の情報に基づいて、前記SCGに対する前記端末の信号測定及び/又は時間測定の1つ又は複数の実行を停止するか、または前記SCGにおけるPSCell及び/又は指定のセカンダリセル(SCell)に対する前記端末の信号測定及び/又は時間測定の1つ又は複数の実行を停止すること、に用いられる、ことを特徴とする請求項16に記載の端末。
【請求項18】
端末に適用される、セカンダリセルグループの非活性化状態下での通信装置であって、
セカンダリセルグループ(SCG)が非活性化状態にある場合、前記SCG及び/又は前記SCGのプライマリセル(PSCell)に対する前記端末の信号測定及び/又は時間測定を決定するために用いられる取得ユニットと、
第1の情報を取得した場合、前記第1の情報に基づいて、前記信号測定及び/又は前記時間測定を再設定するために用いられる設定ユニットと、を含み、
ここで、前記第1の情報は、前記信号測定及び/又は前記時間測定に関連する前記端末と前記PSCellとの通信状態を指示するか、または、前記第1の情報は、前記端末が受信したネットワーク機器の指示情報である、ことを特徴とするセカンダリセルグループの非活性化状態下での通信装置。
【請求項19】
プロセッサ可読記憶媒体であって、前記プロセッサ可読記憶媒体にはコンピュータプログラムが記憶されており、前記コンピュータプログラムは、前記プロセッサに請求項1~12のいずれか1項に記載の方法を実行させるために用いられる、ことを特徴とするプロセッサ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、通信の分野に関し、特に、セカンダリセルグループの非活性化状態下での通信方法、装置、機器及び媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
いくつかの通信ネットワークアーキテクチャでは、ネットワーク側はプライマリノード(Master Node、Main Node、またはPrimary Node、MN又はPN)及びセカンダリノード(Secondary Node、SN)を含む。MN側のセルグループは、プライマリセルグループ(Master Cell Group、Main Cell Group、またはPrimary Cell Group、MCG又はPCG)であり、1つのプライマリセル(Primary Cell、PCell)及びゼロから複数のセカンダリセル(Secondary Cell、SCell)を含む。SN側のセルグループは、セカンダリセルグループ(Secondary Cell Group、SCG)であり、1つのプライマリセル(Primary SCG Cell、PSCell)及びゼロから複数のセカンダリセルを含む。
【0003】
デュアル接続(Dual Connectivity、DC)シーンでは、MNとSNは接続状態にある端末と同時にデータインタラクションを行うことができる。省エネ及びSCGの迅速な活性化によるデータ伝送を考慮すると、端末とネットワーク機器との間のデータ伝送量は少ないかまたはデータ伝送は発生しない場合、SCGを非活性化状態(deactivated)として構成することができる。ここで、SCGの非活性化状態はSCGの休止状態(dormant)、SCGのサスペンド状態(suspend)、PSCellの非活性化状態、PSCellの休止状態、またはPSCellのサスペンド状態にも等価する。
【0004】
SCGの非活性化状態では、端末側の行為をどのように実行するかは明確でないため、SCGの非活性化状態下での端末の行為に関しては、現在のところ関連する解決手段によってサポートされていない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本願は、SCGの非活性化状態下での端末側の端末の行為をどのように実行するかは明確でないため、SCGの非活性化状態下での端末側の端末の行為設定の合理性の向上にはまだ余地があるという問題を解決するために、セカンダリセルグループの非活性化状態下での通信方法、装置、機器及び媒体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の態様では、本願は、端末に適用される、セカンダリセルグループの非活性化状態下での通信方法を提供し、前記通信方法は、
セカンダリセルグループ(SCG)が非活性化状態にある場合、前記SCG及び/又は前記SCGのプライマリセル(PSCell)に対する前記端末の信号測定及び/又は時間測定を決定するステップと、
第1の情報を取得した場合、前記第1の情報に基づいて、前記信号測定及び/又は前記時間測定を再設定するステップと、を含み、
ここで、前記第1の情報は、前記信号測定及び/又は前記時間測定に関連する前記端末と前記PSCellとの通信状態を指示するか、または、前記第1の情報は、前記端末が受信したネットワーク機器の指示情報である。
【0007】
選択的に、前記信号測定は、前記PSCellに対する前記端末のビーム障害検出を含み、前記第1の情報は、前記端末が前記PSCellのビーム障害を検出したことを指示する。
【0008】
選択的に、前記第1の情報に基づいて、前記信号測定及び/又は前記時間測定を再設定するステップは、
前記第1の情報に基づいて、前記端末の行為を再設定するステップは、
前記信号測定は、ビーム障害回復、サウンディング基準信号(SRS)伝送、チャネル状態情報基準信号(CSI-RS)測定及び/又は報告、SCG測定に基づいて設定される無線リソース管理(RRM)測定、無線リンク監視(RLM)測定という前記PSCellに対する前記端末の1つ又は複数の行為をさらに含む場合、及び/又は、前記時間測定は、前記PSCellに対する前記端末のアップリンクタイミングアドバンスタイマー(TAT)動作を含む場合、前記第1の情報に基づいて、前記信号測定及び/又は前記時間測定の1つ又は複数の実行を停止するステップ、及び/又は、
前記信号測定は、ビーム障害回復、ビーム障害検出、SRS伝送、CSI-RS測定及び/又は報告、SCG測定に基づいて設定されるRRM測定、RLM測定という前記SCGに対する前記端末の1つ又は複数の行為をさらに含む場合、及び/又は、前記時間測定は、前記SCGに対する前記端末のアップリンクTAT動作を含む場合、前記第1の情報に基づいて、前記SCGに対する前記端末の信号測定及び/又は時間測定の1つ又は複数の実行を停止するか、または前記SCGにおけるPSCell及び/又は指定のセカンダリセル(SCell)に対する前記端末の信号測定及び/又は時間測定の1つ又は複数の実行を停止するステップ、を含む。
【0009】
選択的に、前記時間測定は、前記PSCellに対する前記端末のアップリンクTAT動作を含み、前記第1の情報は、前記PSCellに対する前記端末のアップリンクTATのタイムアウトを指示する。
【0010】
選択的に、前記第1の情報に基づいて、前記信号測定及び/又は前記時間測定を再設定するステップは、
前記信号測定は、ビーム障害検出、ビーム障害回復、SRS伝送、CSI-RS測定及び/又は報告、SCG測定に基づいて設定されるRRM測定、RLM測定という前記プライマリセル(PSCell)に対する前記端末の1つ又は複数の行為を含む場合、前記第1の情報に基づいて、前記信号測定及び/又は前記時間測定の1つ又は複数の実行を停止するステップ、及び/又は、
前記信号測定は、ビーム障害検出、ビーム障害回復、SRS伝送、CSI-RS測定及び/又は報告、SCG測定に基づいて設定されるRRM測定、RLM測定という前記SCGに対する前記端末の1つ又は複数の行為を含む場合、及び/又は前記時間測定は、前記SCGに対する前記端末のアップリンクTAT動作を含む場合、前記第1の情報に基づいて、前記SCGに対する前記端末の信号測定及び/又は時間測定の1つ又は複数の実行を停止するか、または前記SCGにおけるPSCell及び/又は指定のセカンダリセル(SCell)に対する前記端末の信号測定及び/又は時間測定の1つ又は複数の実行を停止するステップ、を含む。
【0011】
選択的に、前記信号測定は、前記SCGに対するRRM測定、前記PSCellに対するRLM測定、前記SCG及び/又は前記PSCellに対するCSI-RS測定の1つ又は複数をさらに含み、
前記第1の情報に基づいて、前記信号測定及び/又は前記時間測定を再設定するステップは、
1つ又は複数の前記信号測定について、前記信号測定の測定周期が第1の周期である場合、前記第1の情報に基づいて、前記信号測定の測定周期を前記第1の周期から第2の周期に切り替えるステップ、または、
1つ又は複数の前記信号測定について、前記信号測定の測定周期が前記第2の周期である場合、前記第1の情報に基づいて、前記信号測定の測定周期を前記第2の周期から前記第1の周期に切り替えるステップ、を含み、
ここで、前記第1の周期が前記第2の周期より大きい。
【0012】
選択的に、前記信号測定は、前記PSCellに対する前記端末のビーム障害回復を含み、前記第1の情報は、前記端末が前記プライマリセル(PSCell)のビーム障害回復に成功したことを指示し、及び/又は、
前記時間測定は、前記PSCellに対する前記端末のアップリンクTAT動作を含み、前記第1の情報は、前記端末が前記PSCellのアップリンクTATを再起動することを指示する。
【0013】
選択的に、前記信号測定は、前記SCGに対するRRM測定、前記PSCellに対するRLM測定、前記SCG及び/又は前記PSCellに対するCSI-RS測定の1つ又は複数をさらに含み、
前記第1の情報に基づいて、前記信号測定及び/又は前記時間測定を再設定するステップは、
1つ又は複数の前記信号測定について、前記信号測定の測定周期が第2の周期である場合、前記第1の情報に基づいて、前記信号測定の測定周期を前記第2の周期から第1の周期に切り替えるステップ、または、
1つ又は複数の前記信号測定について、前記信号測定の測定周期が第1の周期である場合、前記第1の情報に基づいて、前記信号測定の測定周期を前記第1の周期から前記第2の周期に切り替えるステップ、を含み、
ここで、前記第1の周期が前記第2の周期より大きい。
【0014】
選択的に、前記信号測定は、前記PSCellに対する前記端末のRLM測定を含み、前記第1の情報は、前記端末が前記PSCellの無線リンク障害を検出したことを指示する。
【0015】
選択的に、前記第1の情報に基づいて、前記信号測定及び/又は前記時間測定を再設定するステップは、
前記信号測定は、ビーム障害検出、ビーム障害回復、SRS伝送、CSI-RS測定及び/又は報告、SCG測定に基づいて設定されるRRM測定という前記PSCellに対する前記端末の1つ又は複数の行為をさらに含む場合、及び/又は前記時間測定は、前記PSCellに対する前記端末のアップリンクTAT動作を含む場合、前記第1の情報に基づいて、前記信号測定及び/又は前記時間測定の1つ又は複数の実行を停止するステップ、及び/又は、
前記信号測定は、ビーム障害検出、ビーム障害回復、SRS伝送、CSI-RS測定及び/又は報告、SCG測定に基づいて設定されるRRM測定、RLM測定という前記SCGに対する前記端末の1つ又は複数の行為をさらに含む場合、及び/又は前記時間測定は、前記SCGに対する前記端末のアップリンクTAT動作を含む場合、前記第1の情報に基づいて、前記SCGに対する前記信号測定及び/又は前記時間測定の1つ又は複数の実行を停止するか、または前記SCGにおけるPSCell及び/又は指定のセカンダリセル(SCell)に対する前記信号測定及び/又は前記時間測定の1つ又は複数の実行を停止するステップ、を含む。
【0016】
選択的に、前記信号測定は、前記SCGに対するRRM測定、前記PSCellに対するRLM測定、前記SCG及び/又は前記PSCellに対するCSI-RS測定の1つ又は複数を含み、前記第1の情報は、1つ又は複数の前記信号測定のタイマーがタイムアウトしたことを指示し、
前記第1の情報に基づいて、前記信号測定及び/又は前記時間測定を再設定するステップは、
タイムアウトした前記信号測定の測定周期が第2の周期である場合、前記第1の情報に基づいて、タイムアウトした前記信号測定の測定周期を前記第2の周期から第1の周期に切り替えるステップ、
タイムアウトした前記信号測定の測定周期が前記第1の周期である場合、前記第1の情報に基づいて、タイムアウトした前記信号測定の測定周期を前記第1の周期から前記第2の周期に切り替えるステップ、を含み、
ここで、前記第1の周期が前記第2の周期より大きい。
【0017】
選択的に、前記信号測定は、前記SCGに対するRRM測定、前記PSCellに対するRLM測定、前記SCG及び/又は前記PSCellに対するCSI-RS測定の1つ又は複数を含み、前記第1の情報は、前記端末が受信した、ネットワーク機器から送信された1つ又は複数の前記信号測定に関連する指示情報であり、
前記第1の情報に基づいて、前記信号測定及び/又は前記時間測定を再設定するステップは、
前記第1の情報によって指示される1つ又は複数の前記信号測定について、前記信号測定の測定周期が第2の周期である場合、前記第1の情報に基づいて、前記信号測定の測定周期を前記第2の周期から第1の周期に切り替えるステップ、または、
前記第1の情報によって指示される1つ又は複数の前記信号測定について、前記信号測定の測定周期が第1の周期である場合、前記第1の情報に基づいて、前記信号測定の測定周期を前記第1の周期から第2の周期に切り替えるステップ、を含み、
ここで、前記第1の周期が前記第2の周期より大きい。
【0018】
第2の態様では、本願は、メモリ、送受信機、及びプロセッサを含む端末を提供し、
前記メモリは、コンピュータプログラムを記憶するために用いられ、
前記送受信機は、前記プロセッサの制御下でデータを送受信するために用いられ、
前記プロセッサは、前記メモリ内のコンピュータプログラムを読み取るとともに、
セカンダリセルグループ(SCG)が非活性化状態にある場合、前記SCG及び/又は前記SCGのプライマリセル(PSCell)に対する前記端末の信号測定及び/又は時間測定を決定する操作、及び
第1の情報を取得した場合、前記第1の情報に基づいて、前記信号測定及び/又は前記時間測定を再設定する操作を実行するために用いられ、
ここで、前記第1の情報は、前記信号測定及び/又は前記時間測定に関連する前記端末と前記PSCellとの通信状態を指示するか、または、前記第1の情報は、前記端末が受信したネットワーク機器の指示情報である。
【0019】
第3の態様では、本願は、端末に適用される、セカンダリセルグループの非活性化状態下での通信装置を提供し、前記通信装置は、
セカンダリセルグループ(SCG)が非活性化状態にある場合、前記SCG及び/又は前記SCGのプライマリセル(PSCell)に対する前記端末の信号測定及び/又は時間測定を決定するために用いられる取得ユニットと、
第1の情報を取得した場合、前記第1の情報に基づいて、前記信号測定及び/又は前記時間測定を再設定するために用いられる設定ユニットと、を含み、
ここで、前記第1の情報は、前記信号測定及び/又は前記時間測定に関連する前記端末と前記PSCellとの通信状態を指示するか、または、前記第1の情報は、前記端末が受信したネットワーク機器の指示情報である。
【0020】
選択的に、前記信号測定は、前記PSCellに対する前記端末のビーム障害検出を含み、前記第1の情報は、前記端末が前記PSCellのビーム障害を検出したことを指示する。
【0021】
選択的に、前記設定ユニットは、具体的に、
前記信号測定は、ビーム障害回復、サウンディング基準信号(SRS)伝送、チャネル状態情報基準信号(CSI-RS)測定及び/又は報告、SCG測定に基づいて設定される無線リソース管理(RRM)測定、無線リンク監視(RLM)測定という前記PSCellに対する前記端末の1つ又は複数の行為をさらに含む場合、及び/又は、前記時間測定は、前記PSCellに対する前記端末のアップリンクタイミングアドバンスタイマー(TAT)動作を含む場合、前記第1の情報に基づいて、前記信号測定及び/又は前記時間測定の1つ又は複数の実行を停止すること、及び/又は、
前記信号測定は、ビーム障害回復、ビーム障害検出、SRS伝送、CSI-RS測定及び/又は報告、SCG測定に基づいて設定されるRRM測定、RLM測定という前記SCGに対する前記端末の1つ又は複数の行為をさらに含む場合、及び/又は、前記時間測定は、前記SCGに対する前記端末のアップリンクTAT動作を含む場合、前記第1の情報に基づいて、前記SCGに対する前記端末の信号測定及び/又は時間測定の1つ又は複数の実行を停止するか、または前記SCGにおけるPSCell及び/又は指定のセカンダリセル(SCell)に対する前記端末の信号測定及び/又は時間測定の1つ又は複数の実行を停止すること、に用いられる。
【0022】
選択的に、前記時間測定は、前記PSCellに対する前記端末のアップリンクTAT動作を含み、前記第1の情報は、前記PSCellに対する前記端末のアップリンクTATのタイムアウトを指示する。
【0023】
選択的に、前記設定ユニットは、具体的に、
前記信号測定は、ビーム障害検出、ビーム障害回復、SRS伝送、CSI-RS測定及び/又は報告、SCG測定に基づいて設定されるRRM測定、RLM測定という前記プライマリセル(PSCell)に対する前記端末の1つ又は複数の行為を含む場合、前記第1の情報に基づいて、前記信号測定及び/又は前記時間測定の1つ又は複数の実行を停止すること、及び/又は、
前記信号測定は、ビーム障害検出、ビーム障害回復、SRS伝送、CSI-RS測定及び/又は報告、SCG測定に基づいて設定されるRRM測定、RLM測定という前記SCGに対する前記端末の1つ又は複数の行為を含む場合、及び/又は前記時間測定は、前記SCGに対する前記端末のアップリンクTAT動作を含む場合、前記第1の情報に基づいて、前記SCGに対する前記端末の信号測定及び/又は時間測定の1つ又は複数の実行を停止するか、または前記SCGにおけるPSCell及び/又は指定のセカンダリセル(SCell)に対する前記端末の信号測定及び/又は時間測定の1つ又は複数の実行を停止すること、に用いられる。
【0024】
選択的に、前記信号測定は、前記SCGに対するRRM測定、前記PSCellに対するRLM測定、前記SCG及び/又は前記PSCellに対するCSI-RS測定の1つ又は複数をさらに含み、前記設定ユニットは、具体的に、
1つ又は複数の前記信号測定について、前記信号測定の測定周期が第1の周期である場合、前記第1の情報に基づいて、前記信号測定の測定周期を前記第1の周期から第2の周期に切り替えること、または、
1つ又は複数の前記信号測定について、前記信号測定の測定周期が前記第2の周期である場合、前記第1の情報に基づいて、前記信号測定の測定周期を前記第2の周期から前記第1の周期に切り替えること、に用いられ、
ここで、前記第1の周期が前記第2の周期より大きい。
【0025】
選択的に、前記信号測定は、前記PSCellに対する前記端末のビーム障害回復を含み、前記第1の情報は、前記端末が前記プライマリセル(PSCell)のビーム障害回復に成功したことを指示し、及び/又は、
前記時間測定は、前記PSCellに対する前記端末のアップリンクTAT動作を含み、前記第1の情報は、前記端末が前記PSCellのアップリンクTATを再起動することを指示する。
【0026】
選択的に、前記信号測定は、前記SCGに対するRRM測定、前記PSCellに対するRLM測定、前記SCG及び/又は前記PSCellに対するCSI-RS測定の1つ又は複数をさらに含み、前記設定ユニットは、具体的に、
1つ又は複数の前記信号測定について、前記信号測定の測定周期が第2の周期である場合、前記第1の情報に基づいて、前記信号測定の測定周期を前記第2の周期から第1の周期に切り替えること、または、
1つ又は複数の前記信号測定について、前記信号測定の測定周期が第1の周期である場合、前記第1の情報に基づいて、前記信号測定の測定周期を前記第1の周期から前記第2の周期に切り替えること、に用いられ、
ここで、前記第1の周期が前記第2の周期より大きい。
【0027】
選択的に、前記信号測定は、前記PSCellに対する前記端末のRLM測定を含み、前記第1の情報は、前記端末が前記PSCellの無線リンク障害を検出したことを指示する。
【0028】
選択的に、前記設定ユニットは、具体的に、
前記信号測定は、ビーム障害検出、ビーム障害回復、SRS伝送、CSI-RS測定及び/又は報告、SCG測定に基づいて設定されるRRM測定という前記PSCellに対する前記端末の1つ又は複数の行為をさらに含む場合、及び/又は前記時間測定は、前記PSCellに対する前記端末のアップリンクTAT動作を含む場合、前記第1の情報に基づいて、前記信号測定及び/又は前記時間測定の1つ又は複数の実行を停止すること、及び/又は、
前記信号測定は、ビーム障害検出、ビーム障害回復、SRS伝送、CSI-RS測定及び/又は報告、SCG測定に基づいて設定されるRRM測定、RLM測定という前記SCGに対する前記端末の1つ又は複数の行為をさらに含む場合、及び/又は前記時間測定は、前記SCGに対する前記端末のアップリンクTAT動作を含む場合、前記第1の情報に基づいて、前記SCGに対する前記信号測定及び/又は前記時間測定の1つ又は複数の実行を停止するか、または前記SCGにおけるPSCell及び/又は指定のセカンダリセル(SCell)に対する前記信号測定及び/又は前記時間測定の1つ又は複数の実行を停止すること、に用いられる。
【0029】
選択的に、前記信号測定は、前記SCGに対するRRM測定、前記PSCellに対するRLM測定、前記SCG及び/又は前記PSCellに対するCSI-RS測定の1つ又は複数を含み、前記第1の情報は、1つ又は複数の前記信号測定のタイマーがタイムアウトしたことを指示し、前記設定ユニットは、具体的に、
タイムアウトした前記信号測定の測定周期が第2の周期である場合、前記第1の情報に基づいて、タイムアウトした前記信号測定の測定周期を前記第2の周期から第1の周期に切り替えること、または、
タイムアウトした前記信号測定の測定周期が前記第1の周期である場合、前記第1の情報に基づいて、タイムアウトした前記信号測定の測定周期を前記第1の周期から前記第2の周期に切り替えること、に用いられ、
ここで、前記第1の周期が前記第2の周期より大きい。
【0030】
選択的に、前記信号測定は、前記SCGに対するRRM測定、前記PSCellに対するRLM測定、前記SCG及び/又は前記PSCellに対するCSI-RS測定の1つ又は複数を含み、前記第1の情報は、前記端末が受信した、ネットワーク機器から送信された1つ又は複数の前記信号測定に関連する指示情報であり、前記設定ユニットは、具体的に、
前記第1の情報によって指示される1つ又は複数の前記信号測定について、前記信号測定の測定周期が第2の周期である場合、前記第1の情報に基づいて、前記信号測定の測定周期を前記第2の周期から第1の周期に切り替えること、または、
前記第1の情報によって指示される1つ又は複数の前記信号測定について、前記信号測定の測定周期が第1の周期である場合、前記第1の情報に基づいて、前記信号測定の測定周期を前記第1の周期から第2の周期に切り替えること、に用いられ、
ここで、前記第1の周期が前記第2の周期より大きい。
【0031】
第4の態様では、本願は、プロセッサ可読記憶媒体を提供し、プロセッサ可読記憶媒体にはコンピュータプログラムが記憶されており、コンピュータプログラムがプロセッサに第1の態様に記載されている方法を実行させるために用いられる。
【0032】
第5の態様では、本願は、コンピュータプログラムを含むコンピュータプログラム製品を提供し、前記コンピュータプログラムがプロセッサにより実行されると、上記の第1の態様に記載されている方法が実現される。
【0033】
第6の態様では、本願は、通信システムを提供し、前記通信システムがネットワーク機器及び上記の第2の態様に記載されている端末を含む。
【発明の効果】
【0034】
本願は、セカンダリセルグループの非活性化状態下での通信伝送方法、装置、機器及び媒体を提供し、本願の解決手段は、端末に適用され、セカンダリセルグループ(SCG)が非活性化状態にある場合、SCG及び/又はSCGにおけるプライマリセル(PSCell)に対する端末の信号測定及び/又は時間測定を決定するステップと、第1の情報を取得した場合、第1の情報に基づいて信号測定及び/又は時間測定を再設定するステップと、を含み、ここで、第1の情報は、信号測定及び/又は時間測定に関連する端末とPSCellとの通信状態を指示するか、または第1の情報は、端末が受信したネットワーク機器の指示情報である。したがって、SCGが非活性化状態下にあると、SCG及び/又はSCGにおけるPSCellに対する端末の信号測定及び/又は時間測定に関連する通信状態に基づいて、または、ネットワーク機器の指示に従って、端末がSCG及び/又はSCGにおけるPSCellに対する端末自身の信号測定及び/又は時間測定を調整することをトリガーし、SCGの非活性化状態下での端末側行為設定の合理性を向上させる。
【0035】
なお、上記の記述で説明されている内容は、本発明の実施例の主要な又は重要な特徴を特定することを意図しておらず、本発明の範囲を限定するものでもない。本発明の他の特徴は、以下の詳細の説明を通じて容易に理解される。
【0036】
本願の実施例又は従来の技術の解決手段をより明確に説明するため、以下、実施例又は従来の技術の記述において使用する必要がある図面を簡単に説明する。当然ながら、以下、記載する図面は本発明のいくつかの実施例であり、当業者であれば、創造的な労力を要することなく、これらの図面に基づいて他の図面を想到しうる。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【
図1】本願の1つの実施例により提供される応用シーンの模式図である。
【
図2】本願の1つの実施例により提供されるセカンダリセルグループの非活性化状態下での通信方法のフローチャートである。
【
図3】本願の別の実施例により提供されるセカンダリセルグループの非活性化状態下での通信方法のフローチャートである。
【
図4】本願の別の実施例により提供されるセカンダリセルグループの非活性化状態下での通信方法のフローチャートである。
【
図5】本願の別の実施例により提供されるセカンダリセルグループの非活性化状態下での通信方法のフローチャートである。
【
図6】本願の別の実施例により提供されるセカンダリセルグループの非活性化状態下での通信方法のフローチャートである。
【
図7】本願の別の実施例により提供されるセカンダリセルグループの非活性化状態下での通信方法のフローチャートである。
【
図8】本願の別の実施例により提供されるセカンダリセルグループの非活性化状態下での通信方法のフローチャートである。
【
図9】本願の別の実施例により提供されるセカンダリセルグループの非活性化状態下での通信方法のフローチャートである。
【
図10】本願の別の実施例により提供されるセカンダリセルグループの非活性化状態下での通信方法のフローチャートである。
【
図11】本願の1つの実施例により提供される端末の概略図である。
【
図12】本願の1つの実施例により提供されるセカンダリセルグループの非活性化状態下での通信装置の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0038】
本願において、「及び/又は」という用語は関連対象の関連関係を説明し、3つの関係が存在してもよいことを示し、例えば、A及び/又はBは、Aが単独で存在する状況、AとBが同時に存在する状況、Bが単独で存在する状況という3つの状況を示してもよい。また、「/」という文字は、一般的に、前後の関連対象が「又は」という関係であることを示す。
【0039】
以下、本願の実施例に係る図面を参照しながら、その技術的解決手段について明瞭、且つ完全に説明し、当然のことながら、記載される実施例は本願の実施例の一部にすぎず、そのすべての実施例ではない。当業者は、本願における実施例に基づいて創造的な労働をすることなく、獲得されたその他のすべての実施例は、いずれも本願の保護範囲に属する。
【0040】
本願の実施例により提供される技術的解決手段は、5Gシステムなどのさまざまなシステムに適用され得る。例えば、適用され得るシステムは、グローバルモバイルコミュニケーション(global system of mobile communication、GSM)システム、コードディビシオンマルチプルアアクセス(code division multiple access、CDMA)システム、ワイドバンドコードディビシオンマルチプルアアクセス(Wideband Code Division Multiple Access、WCDMA(登録商標))、汎用パケット無線サ-ビス(general packet radio service、GPRS)システム、ロングタームエボリューション(long term evolution、LTE)システム、LTE時分割デュプレックス(time division duplex、TDD)システム、高度なロングタームエボリューション(long term evolution advanced 、LTE-A)システム、汎用モバイル通信システム(universal mobile telecommunication system、UMTS)、グローバル相互接続マイクロ波アクセス(worldwide interoperability for microwave access、WiMAX)通信システム、5Gニューラジオ(New Radio、NR)システムなどとすることができる。これらのさまざまなシステムには、端末及びネットワーク機器が含まれている。システムには、進化型パケットシステム(Evloved Packet System、EPS)や5Gシステム(5GS)などのコアネットワーク部分が含まれ得る。
【0041】
本願の実施例に係る端末は、ユーザに音声及び/又はデータ接続を提供するデバイス、無線接続機能付きのハンドヘルドデバイス、または無線モデムに接続された他の処理デバイスなどとすることができる。端末の名称は、異なるシステムに応じて異なる場合があり、例えば5Gシステムでは、端末はユーザ機器(User Equipment、UE)と呼ばれてもよい。無線端末は、無線アクセスネットワーク(Radio Access Network、RAN)を介して1つ又は複数のコアネットワーク(Core Network、CN)と通信することができ、無線端末は、携帯電話(または「セルラー」電話と呼ばれる)及び移動端末を備えたコンピュータなどの移動端末とすることができ、例えば、無線アクセスネットワークと言語及び/又はデータを交換する、ポータブル、ポケットサイズ、ハンドヘルド、コンピュータ内蔵又は車載の移動装置とすることができる。例えば、パーソナル通信サービス(Personal Communication Service、PCS)電話、コードレス電話、セッション開始プロトコル(Session Initiated Protocol、SIP)ハンドセット、ワイヤレスローカルループ(Wireless Local Loop、WLL)ステーション、パーソナルデジタルアシスタント(Personal Digital Assistant、PDA)などのデバイスが挙げられる。無線端末は、システム、加入者ユニット(subscriber unit)、加入者ステーション(subscriber station)、移動ステーション(mobile station)、移動局(mobile)、遠隔ステーション(remote station)、アクセスポイント(access point)、遠隔端末(remote terminal)、アクセス端末(access terminal)、ユーザ端末(user terminal)、ユーザエージェント(user agent)、ユーザ装置(user device)と呼ばれてもよく、本願の実施例では限定されない。
【0042】
本願の実施例に係るネットワーク機器は、端末にサービスを提供する複数のセルを含むことができる基地局とすることができる。具体的な応用シーンに応じて、基地局は、アクセスポイントと呼ばれてもよく、または無線インタフェース上の1つ又は複数のセクタを介して無線端末と通信するアクセスネットワーク内のデバイスであってもよく、または他の名称であってもよい。ネットワーク機器は、無線端末と、インターネットプロトコル(Internet Protocol、IP)通信ネットワークを含み得るアクセスネットワークの残りの部分との間のルータとして、受信された無線フレームをインターネットプロトコル(IP)パケットと相互に交換するために使用され得る。ネットワーク機器は、無線インタフェースの属性を管理するための調整を行うこともできる。例えば、本願の実施例に係るネットワーク機器は、グローバルモバイルコミュニケーション(Global System of Mobile communication、GSM)システム又はコードディビシオンマルチプルアアクセス(Code Division Multiple Access、CDMA)におけるネットワーク機器(Base Transceiver Station、BTS)であってもよいし、ワイドバンドコードディビシオンマルチプルアアクセス(Wide-band Code Division Multiple Access、WCDMA)におけるネットワーク機器(NodeB)であってもよいし、ロングタームエボリューション(long term evolution、LTE)システムにおける進化型ネットワーク機器(evolutional Node B、eNB、またはe-NodeB)であってもよいし、5Gネットワークアーキテクチャ(next generation system)における5G基地局(gNB)であってもよいし、ホーム進化型基地局(Home evolved Node B、HeNB)や、中継ノード(relay node)、ホーム基地局(femto)、ピコ基地局(pico)などであってもよく、本願の実施例においては限定されない。いくつかのネットワーク構造では、ネットワーク機器は、集中ユニット(centralized unit、CU)ノード及び分散ユニット(distributed unit、DU)ノードを含むことができ、集中ユニット及び分散ユニットは、地理的に別々に配置されることもできる。
【0043】
ネットワーク機器と端末との間では、それぞれ1つ又は複数のアンテナを利用してマルチインプット及びマルチアウトプット(Multi Input Multi Output、MIMO)伝送を行うことができ、MIMO伝送は、シングルユーザMIMO(Single User MIMO、SU-MIMO)又はマルチユーザMIMO(Multiple User MIMO、MU-MIMO)とすることができる。アンテナ組み合わせの形態及び数に応じて、MIMO伝送は、2D-MIMO、3D-MIMO、FD-MIMOまたはmassive-MIMOであってもよいし、ダイバーシティ伝送又はプリコーディング伝送又はビームフォーミング伝送などであってもよい。
【0044】
以下、当業者が容易に理解できるように、本願における用語の一部を解釈する。
【0045】
デュアル接続(Dual Connectivity、DC)アーキテクチャとは、ネットワークアーキテクチャであり、DCアーキテクチャでは、接続状態にある端末は2つの異なるアクセスネットワーク機器と接続及び通信を同時に維持し、2つの異なるアクセスネットワーク機器の無線リソースを使用することができ、2つの異なるアクセスネットワーク機器のうち、1方はプライマリノード(Master Node、Main NodeまたはPrimary Node、MN又はPN)で、他方はセカンダリノード(Secondary Node、SN)であり、MNとSNは同じコアネットワーク機器に接続される。MNは、SNに比べて、アクセスネットワークのシグナリング制御機能を端末に提供することができる。MN側にあるセルグループはプライマリセルグループ(Master Cell Group、Main Cell Group、またはPrimary Cell Group、MCG又はPCG)であり、MCGは1つのプライマリセル(Primary Cell、PCell)及びゼロから複数のセカンダリセル(Secondary Cell、SCell)を含む。SN側にあるセルグループはセカンダリセルグループ(Secondary Cell Group、SCG)であり、SCGは1つのプライマリセル(Primary SCG Cell、PSCell)及びゼロから複数のセカンダリセル(Secondary Cell、SCell)を含む。
【0046】
ここで、PCellは、端末がMN側で初期にアクセスするセルであり、MCGにおけるPCellとSCellは異なるキャリア上で動作し、キャリアアグリゲーション(Carrier aggregation、CA)技術により結合される。同様に、PSCellは、端末がSN側で初期にアクセスするセルであり、SCGにおけるPSCellとSCellは異なるキャリア上で動作し、CA技術により結合される。
【0047】
本願の実施例により提供される技術的解決手段が適用され得る通信システムでは、ネットワークアーキテクチャは多接続アーキテクチャが採用され、多接続アーキテクチャでは、接続状態にある端末は少なくとも2つの異なるアクセスネットワーク機器と通信を同時に維持することができる。端末と同時に接続される少なくとも2つの異なるアクセスネットワーク機器は1つのMNと1つ又は複数のセカンダリノード(Secondary Node、SN)とに分割される。
【0048】
図1は、多接続アーキテクチャがDCアーキテクチャである場合を例にして、本願の実施例が適用される応用シーンの模式図を示し、
図1に示すように、当該応用シーンでは、通信システムはネットワーク機器及び端末140を含み、ネットワーク機器は、コアネットワーク機器130、MNとする1つの無線アクセスネットワーク機器110、及びSNとする1つの無線アクセスネットワーク機器120を含むことができ、MNとSNとは有線又は無線で同じコアネットワーク機器130に接続される。端末140は無線でMNとSNとに同時に接続される。
【0049】
ここで、当該応用シーンでのコアネットワーク機器と無線アクセスネットワーク機器とは、独立した異なる物理機器であってもよいし、コアネットワーク機器の機能と無線アクセスネットワーク機器のロジック機能とが同一の物理機器に集積されてもよいし、コアネットワーク機器の機能の一部と無線アクセスネットワーク機器の機能の一部とが1つの物理機器に集積されてもよい。端末は、位置が固定されているものであってもよいし、移動可能なものであってもよい。
図1は単なる概略図であり、当該通信システムにはさらに他のネットワーク機器が含まれてもよく、例えば、
図1に示されていない無線中継器デバイス及び無線リターンデバイスが含まれてもよい。
【0050】
SN側にあるSCGの非活性化状態下では、端末はSCGとデータ伝送を行わない。端末はSCGに対して物理ダウンリンク制御チャネル(Physical Downlink Control Channel、PDCCH)モニタリングを行う必要がない。しかしながら、SCGの非活性化状態下では、例えばビーム障害検出(Beam Failure Detection、BFD)、ビーム障害回復(Beam Failure Recovery、BFR)、チャネル状態情報基準信号(Channel State Information-Reference Signal、CSI-RS)、サウンディング基準信号(Sounding Reference Signal、SRS)伝送、無線リソース管理(Radio Resource Management、RRM)測定、無線リンク監視(Radio Link Monitoring、RLM)測定、タイミングアドバンスタイマー(Timing Advance Timer、TAT)実行などの端末の行為のような端末とSCGとの間の多数の端末の行為がどのように実行されるかは明確でない。
【0051】
上記の問題を解決するために、本願の実施例は、セカンダリセルグループの非活性化状態下での通信方法、装置、機器及び媒体を提供する。本願の実施例により提供されるセカンダリセルグループの非活性化状態下での通信方法は、端末側に適用される。当該方法には、SCGが非活性化状態にあるときSCG及び/又はSCGにおけるPSCellに対する端末の信号測定及び/又は時間測定を決定する際、第1の情報を取得した場合、第1の情報に基づいて端末の信号測定及び/又は時間測定を再設定することにより、端末がSCG及び/又はPSCellに対する自身の信号測定及び/又は時間測定を調整することをトリガーし、SCGの非活性化状態下での端末側行為設定の柔軟性及び合理性を向上させる。
【0052】
ここで、本願の実施例により提供される方法及び装置は、同一の出願発明に基づいて構想されているものであり、方法及び装置による問題解決の原理は類似するため、装置及び方法の実装は互いに参照することができ、重複する箇所は繰り返して説明しない。
【0053】
図2は、本願の1つの実施例により提供されるセカンダリセルグループの非活性化状態下での通信方法のフローチャートであり、
図2に示すように、本実施例に係る方法は、以下のステップを含むことができる。
【0054】
S201では、SCGが非活性化状態にある場合、SCG及び/又はSCGのPSCellに対する端末の信号測定及び/又は時間測定を決定する。
【0055】
信号測定としては、例えばRRM測定、RLM測定など、時間測定としては、例えばアップリンクTAT時間測定が挙げられる。
【0056】
ここで、SCGは1つのPSCell及びゼロから複数のSCellを含むため、SCGに対する端末の信号測定及び/又は時間測定は、SCGにおけるPSCellに対する端末の信号測定及び/又は時間測定、及び/又は、SCGにおける1つ又は複数のSCellに対する端末の信号測定及び/又は時間測定を含むことができる。
【0057】
本実施例では、SCGが非活性化状態にある場合、端末とSCGとの間の通信データ伝送は停止しているものの、端末とSCGとの間の信号測定及び/又は時間測定も停止していることを意味しないため、端末は、自身の通信パラメータに基づいて、SCGに対して端末自身が実行する信号測定及び/又は時間測定を決定するか、及び/又は、SCGにおけるPSCell対して端末自身が実行する信号測定及び/又は時間測定をのみ決定することができる。ここで、SCGに対する端末の信号測定及び/又は時間測定を決定するステップは、SCGにおけるPSCellに対する端末の信号測定及び/又は時間測定を決定するステップと、SCGにおける1つ又は複数のSCellに対する端末の信号測定及び/又は時間測定を決定するステップと、を含む。
【0058】
例えば、端末側は、SCGに対して周期的なRRM測定及びSRS伝送を行うことを予め設定する場合、SCGに対する端末の信号測定は、RRM測定及びSRS伝送を含む。
【0059】
S202では、第1の情報を取得した場合、第1の情報に基づいて、信号測定及び/又は時間測定を再設定する。
【0060】
ここで、第1の情報は、信号測定及び/又は時間測定に関連する端末とPSCellとの通信状態を指示し、言い換えれば、第1の情報は、端末とPSCellとの通信状態、並びに当該通信状態とS201において決定される信号測定及び/又は時間測定との関連性を反映するものである。あるいは、第1の情報は、端末が受信したネットワーク機器の指示情報であり、当該指示情報は、端末がSCG及び/又はSCGにおけるPSCellに対する信号測定及び/又は時間測定を再設定することを指示する。
【0061】
本実施例では、PSCellに対する端末の信号測定及び/又は時間測定に基づいて、端末とPSCellとの通信状態を得ることができる。例えば、PSCellに対する端末のRLM測定に基づいて端末とPSCellとの間の無線リンクの状態を得られ、PSCellに対する端末のCSI-RS測定に基づいて端末とPSCellとの間のチャネル状態を得る。
【0062】
本実施例では、SCGが非活性化状態にある場合、端末は端末とPSCellとの通信状態を指示する第1の情報を取得すると、第1の情報に基づいて、信号測定及び/又は時間測定を再設定することができ、これによって、再設定された信号測定及び/又は時間測定は端末と非活性化状態にあるSCGとの間の通信により適用される。
【0063】
本願の実施例では、SCGが非活性化状態にある場合、SCG及び/又はSCGにおけるPSCellに対する端末の信号測定及び/又は時間測定に関連して且つ端末とPSCellとの通信状態を指示する第1の情報に基づいて、または、端末が受信したネットワーク機器の指示情報に基づいて、端末側の信号測定及び/又は時間測定を再設定すると、SCGが非活性化状態にある場合、SCG又はPSCellに対する端末の信号測定及び/又は時間測定の調整をトリガーし、SCGの非活性化状態下での端末側行為設定の柔軟性及び合理性を向上させる。
【0064】
いくつかの実施例では、端末側の信号測定は、PSCellに対する端末のビーム障害検出を含み、第1の情報は、端末がPSCellのビーム障害を検出したことを指示する。これによって、端末は、PSCellのビーム障害を検出した場合、SCG及び/又はPSCellに対する端末の信号測定及び/又は時間測定を再設定する。ここで、端末がPSCellのビーム障害を検出したことは、PSCellのビーム品質が悪く、チャネル状態が悪いなどを意味し、PSCellのビーム障害は、端末とSCGとの間の通信に大きく影響するので、端末は、PSCellのビーム障害を検出した場合、SCG及び/又はPSCellに対する端末の信号測定及び/又は時間測定を調整すると、SCGの非活性化状態下での端末機器側行為の合理性の向上に寄与する。
【0065】
端末側に基づく信号測定は、PSCellに対する端末のビーム障害検出を含み、第1の情報は、端末がPSCellのビーム障害を検出したことを指示し、
図3は、本願の別の実施例により提供されるセカンダリセルグループの非活性化状態下での通信方法のフローチャートを示している。
図3に示すように、本実施例に係る方法は、以下のステップを含むことができる。
【0066】
S301では、SCGが非活性化状態にある場合、SCGのPSCellに対する端末の信号測定及び/又は時間測定を決定する。
【0067】
ここで、S301の実現プロセスは前述した実施例の説明を参照することができ、ここで繰り返して説明しない。
【0068】
S302では、信号測定は、ビーム障害回復、SRS伝送、CSI-RS測定及び/又は報告、SCG測定に基づいて設定されるRRM測定、RLM測定というPSCellに対する端末の1つ又は複数の行為をさらに含む場合、及び/又は、時間測定は、PSCellに対する端末のアップリンクタイミングアドバンスタイマー(TAT)動作を含む場合、端末がPSCellのビーム障害を検出したことを指示する第1の情報に基づいて、信号測定及び/又は時間測定の1つ又は複数の実行を停止する。
【0069】
ここで、多接続シーンでは、端末とネットワーク側との間のRRM測定は、MCG測定に基づいて設定されるRRM測定及びSCG測定に基づいて設定されるRRM測定を含み、SCGが非活性化状態にある場合、端末側においては、MCG測定に基づいて設定されるRRM測定の実行は決定されている一方、SCG測定に基づいて設定されるRRM測定が実行されるかどうかは明確でない。
【0070】
ここで、SCG測定に基づいて設定されるRRM測定とは、端末がSN側から端末に送られた測定設定に基づいて行われるRRM測定である。
【0071】
本実施例では、PSCellに対する端末の信号測定はビーム障害検出を含む場合、端末はビーム障害検出によって第1の情報を検出し、すなわち、PSCellのビーム障害を検出する可能性がある。PSCellのビーム障害は端末とSCGとの間の通信に大きく影響するので、端末はPSCellのビーム障害を検出したとき、端末は、PSCellとの接続をいったん切断し、その後PSCellと接続を再構築するなどの操作を行う必要がある可能性がある。PSCellのビーム障害という通信環境下では、端末は依然として、PSCellに対して、ビーム障害回復、TAT動作、SRS伝送、CSI-RS測定及び/又は報告、SCG測定に基づいて設定されるRRM測定、RLM測定を行う場合、これらの信号測定及び/又は時間測定の実行必要性が高くないので、SCGの非活性化状態下での端末の消費電力を低下するためには、端末側の信号測定及び/又は時間測定の1つ又は複数の実行を停止することができる。例えば、PSCellに対する端末のビーム障害回復やTAT動作などを停止する。
【0072】
本願の実施例では、端末は、SCGにおけるPSCellに対して、ビーム障害検出、ビーム障害回復、SRS伝送、CSI-RS測定及び/又は報告、SCG測定に基づいて設定されるRRM測定、RLM測定、TAT動作のうちの1つ又は複数を行うとき、端末がPSCellのビーム障害を検出した場合、端末側において信号測定及び/又は時間測定のうちの1つ又は複数の実行を停止し、これによって、SCGの非活性化状態下での端末側の消費電力を低下し、SCGの非活性化状態下での端末側行為設定の柔軟性及び合理性を向上させる。
【0073】
SCGは、PSCellに加えて1つ又は複数のSCellを含む可能性があることを考慮する。したがって、SCGはPSCell及び1つ又は複数のSCellを含む場合、端末側に基づく信号測定は、PSCellに対する端末のビーム障害検出を含み、第1の情報は、端末がPSCellのビーム障害を検出したことを指示し、
図4は、本願の別の実施例により提供されるセカンダリセルグループの非活性化状態下での通信方法のフローチャートを示している。
図4に示すように、本実施例に係る方法は、以下のステップを含むことができる。
【0074】
S401では、SCGが非活性化状態にある場合、SCGに対する端末の信号測定及び/又は時間測定を決定する。
【0075】
ここで、S401の実現プロセスは前述した実施例の説明を参照することができ、ここで繰り返して説明しない。
【0076】
S402では、信号測定は、ビーム障害回復、ビーム障害検出、SRS伝送、CSI-RS測定及び/又は報告、SCG測定に基づいて設定されるRRM測定、RLM測定というSCGに対する端末の1つ又は複数の行為をさらに含む場合、及び/又は、時間測定は、SCGに対する端末のアップリンクTAT動作を含む場合、端末がPSCellのビーム障害を検出したことを指示する第1の情報に基づいて、SCGに対する端末の信号測定及び/又は時間測定の1つ又は複数の実行を停止するか、またはSCGにおけるPSCell及び/又は指定のSCellに対する端末の信号測定及び/又は時間測定の1つ又は複数の実行を停止する。
【0077】
ここで、信号測定は、ビーム障害回復、ビーム障害検出、SRS伝送、CSI-RS測定及び/又は報告、SCG測定に基づいて設定されるRRM測定、RLM測定というSCGに対する端末の1つ又は複数の行為をさらに含み、そこで、
(1)信号測定は、ビーム障害回復、SRS伝送、CSI-RS測定及び/又は報告、SCG測定に基づいて設定されるRRM測定、RLM測定というSCGにおけるPSCellに対する端末の1つ又は複数の行為をさらに含む場合、
(2)信号測定は、ビーム障害検出、ビーム障害回復、SRS伝送、CSI-RS測定及び/又は報告、SCG測定に基づいて設定されるRRM測定、RLM測定というSCGにおける1つ又は複数のSCellに対する端末の1つ又は複数の行為をさらに含む場合、及び
(3)信号測定は、(1)及び(2)という2つの場合をさらに同時に含む場合、が挙げられる。
【0078】
本実施例では、SCGに対する端末の信号測定には、PSCellに対する端末のビーム障害検出が含まれているため、端末は、PSCellに対してビーム障害検出を行うことにより、第1の情報を検出し、すなわち、PSCellのビーム障害を検出する可能性がある。PSCellのビーム障害のとき、SCGに対する端末の信号測定は、ビーム障害回復、ビーム障害検出、SRS伝送、CSI-RS測定及び/又は報告、SCG測定に基づいて設定されるRRM測定、RLM測定の1つ又は複数をさらに含む場合、及び/又は、端末側の時間測定は、SCGに対する端末のアップリンクTAT動作を含む場合、これらの信号測定及び/又は時間測定の実行必要性が高くないので、端末は、信号測定及び/又は時間測定のうちの1つ又は複数の実行を停止することができ、SCGの非活性化状態下での端末の消費電力を低下し、端末側行為設定の合理性を向上させる。
【0079】
本実施例では、端末が信号測定及び/又は時間測定のうちの1つ又は複数の実行を停止するステップは、端末がSCGに対する信号測定及び/又は時間測定のうちの1つ又は複数の実行を停止し、すなわち、SCGにおけるPSCell及び/又はSCellに対する信号測定及び/又は時間測定のうちの1つ又は複数の実行を停止するステップを含む。または、端末が信号測定及び/又は時間測定のうちの1つ又は複数の実行を停止するステップは、端末がSCGにおけるPSCell及び/又は指定のSCellに対する信号測定及び/又は時間測定のうちの1つ又は複数の実行を停止するステップを含む。
【0080】
ここで、SCGにおける指定のSCellは、SCGのうち、休止状態(dormant)になっていないSCellを指すことができるため、第1の情報に基づいてSCGにおけるSCellに対する端末の信号測定及び/又は時間測定を再設定するとき、SCGにおける指定のSCellにのみ対して信号測定及び/又は時間測定を再設定することができる。
【0081】
本願の実施例では、SCGに対する端末の信号測定は、ビーム障害検出、ビーム障害回復、SRS伝送、CSI-RS測定及び/又は報告、SCG測定に基づいて設定されるRRM測定、RLM測定の1つ又は複数の行為を含む場合、及び/又は、端末側の時間測定は、SCGに対する端末のアップリンクTAT動作を含む場合、端末はSCGにおけるPSCellのビーム障害を検出したとき、SCGの信号測定及び/又は時間測定の1つ又は複数の実行を停止するか、またはSCGにおけるPSCell及び/又は指定のSCellの信号測定及び/又は時間測定の1つ又は複数の実行を停止し、これによって、SCGの非活性化状態下での端末側の消費電力を低下し、端末側行為設定の柔軟性及び合理性を向上させる。
【0082】
くつかの実施例では、端末側の時間測定は、PSCellに対する端末のアップリンクTAT動作を含み、第1の情報は、端末がPSCellのアップリンクTATのタイムアウトを検出したことを指示し、これによって、端末は、PSCellのアップリンクTATのタイムアウトを検出したとき、SCG及び/又はPSCellに対する端末の信号測定及び/又は時間測定を再設定する。ここで、端末は、PSCellに対するアップリンクTAT動作によって、PSCellのアップリンクTATのタイムアウトを検出し、PSCellのアップリンクTATのタイムアウトのとき、端末とPSCellとの間のアップリンクとダウンリンクの信号伝送にエラーが発生する可能性があるため、このときSCG及び/又はPSCellに対する端末の信号測定及び/又は時間測定を再設定すると、SCGの非活性化状態下での端末機器側信号測定及び/又は時間測定の合理性の向上に寄与する。
【0083】
端末側に基づく時間測定は、PSCellに対する端末のアップリンクTAT動作を含み、第1の情報は、端末がPSCellのアップリンクTATのタイムアウトを検出したことを指示し、
図5は、本願の別の実施例により提供されるセカンダリセルグループの非活性化状態下での通信方法のフローチャートを示している。
図5に示すように、本実施例に係る方法は、以下のステップを含むことができる。
【0084】
S501では、SCGが非活性化状態にある場合、SCGにおけるPSCellに対する端末の信号測定及び/又は時間測定を決定する。
【0085】
ここで、S501の実現プロセスは、前述した実施例を参照することができ、ここで繰り返して説明しない。
【0086】
S502では、信号測定は、ビーム障害検出、ビーム障害回復、SRS伝送、CSI-RS測定及び/又は報告、SCG測定に基づいて設定されるRRM測定、RLM測定というPSCellに対する端末の1つ又は複数の行為を含む場合、端末がPSCellのアップリンクTATのタイムアウトを検出したことを指示する第1の情報に基づき、信号測定及び/又は時間測定の1つ又は複数の実行を停止する。
【0087】
本実施例では、端末は、PSCellに対するアップリンクTAT動作によって、PSCellのアップリンクTATのタイムアウトを検出し、PSCellのアップリンクTATがタイムアウトするとき、端末側の信号測定は、ビーム障害検出、ビーム障害回復、SRS伝送、CSI-RS測定及び/又は報告、SCG測定に基づいて設定されるRRM測定、RLM測定というPSCellに対する端末の1つ又は複数の行為をさらに含む場合、これらの信号測定及び/又は時間測定の実行必要性が高くないので、SCGの非活性化状態下での端末の消費電力を低下させるために、端末側において信号測定及び/又は時間測定の1つ又は複数の実行を停止することができる。
【0088】
本願の実施例では、端末側の時間測定はSCGにおけるPSCellに対する端末のアップリンクTAT動作を含み、端末側の信号測定はSCGにおけるPSCellに対する端末のビーム障害検出、ビーム障害回復、SRS伝送、CSI-RS測定及び/又は報告、SCG測定に基づいて設定されるRRM測定、RLM測定のうちの1つ又は複数を含む場合、端末は、アップリンクTAT動作時にPSCellのアップリンクTATのタイムアウトを検出したとき、端末側においてこれらの信号測定及び/又は時間測定のうちの1つ又は複数の実行を停止し、これによって、SCGの非活性化状態下での端末側の消費電力を低下し、SCGの非活性化状態下での端末側行為設定の柔軟性及び合理性を向上させる。
【0089】
SCGは、PSCellに加えて1つ又は複数のSCellを含む可能性があることを考慮する。SCGはPSCell及び1つ又は複数のSCellを含む場合、端末側に基づく時間測定は、PSCellに対する端末のアップリンクTAT動作を含み、第1の情報は、端末がPSCellのアップリンクTATのタイムアウトを検出したことを指示し、
図6は、本願の別の実施例により提供されるセカンダリセルグループの非活性化状態下での通信方法のフローチャートを示している。
図6に示すように、本実施例に係る方法は、以下のステップを含むことができる。
【0090】
S601では、SCGが非活性化状態にある場合、SCGに対する端末の信号測定及び/又は時間測定を決定する。
【0091】
ここで、S601の実現プロセスは、前述した実施例を参照することができ、ここで繰り返して説明しない。
【0092】
S602では、信号測定は、ビーム障害検出、ビーム障害回復、SRS伝送、CSI-RS測定及び/又は報告、SCG測定に基づいて設定されるRRM測定、RLM測定というSCGに対する端末の1つ又は複数の行為を含む場合、及び/又は時間測定は、SCGに対する端末のアップリンクTAT動作を含む場合、端末がPSCellのアップリンクTATのタイムアウトを検出したことを指示する第1の情報に基づき、SCGに対する端末の信号測定及び/又は時間測定の1つ又は複数の実行を停止するか、またはSCGにおけるPSCell及び/又は指定のセカンダリセル(SCell)に対する端末の信号測定及び/又は時間測定の1つ又は複数の実行を停止する。
【0093】
ここで、信号測定は、ビーム障害検出、ビーム障害回復、SRS伝送、CSI-RS測定及び/又は報告、SCG測定に基づいて設定されるRRM測定、RLM測定というSCGに対する端末の1つ又は複数の行為を含み、そこで、
(1)端末の行為は、ビーム障害検出、ビーム障害回復、SRS伝送、CSI-RS測定及び/又は報告、SCG測定に基づいて設定されるRRM測定、RLM測定というSCGにおけるPSCellに対する端末の1つ又は複数の行為を含む場合、
(2)端末の行為は、ビーム障害検出、ビーム障害回復、SRS伝送、CSI-RS測定及び/又は報告、SCG測定に基づいて設定されるRRM測定、RLM測定というSCGにおける1つ又は複数のSCellに対する端末の1つ又は複数の行為を含む場合、
(3)端末の行為は、(1)及び(2)という2つの場合をさらに同時に含む場合、が挙げられる。
【0094】
本実施例では、端末は、PSCellに対するアップリンクTAT動作によって、PSCellのアップリンクTATのタイムアウトを検出し、PSCellのアップリンクTATがタイムアウトするとき、端末側の信号測定は、ビーム障害検出、ビーム障害回復、SRS伝送、CSI-RS測定及び/又は報告、SCG測定に基づいて設定されるRRM測定、RLM測定というSCGに対する端末の1つ又は複数の行為を含むと決定された場合、及び/又は端末側の時間測定は、SCGに対する端末のアップリンクTAT動作を含むと決定された場合、これらの信号測定及び/又は時間測定の実行必要性が高くないので、端末はこれらの信号測定及び/又は時間測定のうちの1つ又は複数の実行を停止することができ、SCGの非活性化状態下での端末の消費電力を低下し、端末側行為設定の合理性を向上させる。
【0095】
本実施例では、端末は信号測定及び/又は時間測定のうちの1つ又は複数の実行を停止するステップは、端末はSCGに対する信号測定及び/又は時間測定のうちの1つ又は複数の実行を停止するステップ、または端末はSCGにおけるPSCell及び/又は指定のSCellに対する信号測定及び/又は時間測定のうちの1つ又は複数の実行を停止するステップを含み、具体的に、前述した実施例に関する説明を参照することができ、ここで繰り返して説明しない。
【0096】
本願の実施例では、端末側の時間測定はSCGにおけるPSCellに対する端末のアップリンクTAT動作を含み、端末側の信号測定は、SCGに対する端末のビーム障害検出、ビーム障害回復、SRS伝送、CSI-RS測定及び/又は報告、SCG測定に基づいて設定されるRRM測定、RLM測定のうちの1つ又は複数を含むと決定された場合、端末は、アップリンクTAT動作時にPSCellのアップリンクTATのタイムアウトを検出したとき、端末側においてこれらの信号測定及び/又は時間測定のうちの1つ又は複数の実行を停止し、これによって、SCGの非活性化状態下での端末側の消費電力を低下し、SCGの非活性化状態下での端末側行為設定の柔軟性及び合理性を向上させる。
【0097】
いくつかの実施例では、端末側に基づく信号測定はPSCellに対する端末のビーム障害検出を含み、且つ第1の情報は、端末がPSCellのビーム障害を検出したことを指示し、または、端末側に基づく時間測定はPSCellに対する端末のアップリンクTAT動作を含み、且つ第1の情報は、端末がPSCellのアップリンクTATのタイムアウトを検出したことを指示し、端末側の信号測定は、SCGに対するRRM測定、PSCellに対するRLM測定、SCG及び/又はPSCellに対するCSI-RS測定の1つ又は複数をさらに含む場合、当該1つ又は複数の信号測定を再設定することができ、SCGの非活性化状態下での端末側行為設定の柔軟性及び合理性を向上させる。
【0098】
さらに、SCGに対するRRM測定、PSCellに対するRLM測定、SCG及び/又はPSCellに対するCSI-RS測定のうちの1つ又は複数の信号測定を再設定するプロセスでは、当該1つ又は複数の信号測定の測定周期を調整することができ、SCGの非活性化状態下での信号測定の測定周期の柔軟性及び合理性を向上させる。
【0099】
さらに、
図7は、本願の別の実施例により提供されるセカンダリセルグループの非活性化状態下での通信方法のフローチャートを示している。
図7に示すように、本実施例に係る方法は、以下のステップを含むことができる。
【0100】
S701では、SCGが非活性化状態にある場合、SCG及び/又はSCGにおけるPSCellに対する端末の信号測定及び/又は時間測定を決定するとき、信号測定はPSCellに対するビーム障害検出を含み、及び/又は時間測定はPSCellに対するアップリンクTAT動作を含み、信号測定は、SCGに対するRRM測定、PSCellに対するRLM測定、SCG及び/又はPSCellに対するCSI-RS測定の1つ又は複数をさらに含む。
【0101】
ここで、SCGに対するRRM測定は、SCGに対して行われるSCG測定に基づいて設定されるRRM測定を含む。SCGに対するCSI-RS測定は、SCGにおけるPSCell及び1つ又は複数のSCellに対するCSI-RS測定を含む。
【0102】
ここで、S701の実現プロセスは、前述した実施例を参照することができ、ここで繰り返して説明しない。
【0103】
S702では、1つ又は複数の信号測定について、信号測定の測定周期が第2の周期である場合、端末がPSCellのビーム障害を検出したことを指示する第1の情報、または、端末がPSCellのビーム障害を検出したことを指示する第1の情報に基づき、信号測定の測定周期を第2の周期から第1の周期に切り替える。
【0104】
ここで、端末側の信号測定はPSCellに対する端末のビーム障害検出を含む場合、第1の情報は、端末がPSCellのビーム障害を検出したことを指示する。端末側の時間測定は、PSCellに対する端末のアップリンクTAT動作を含む場合、第1の情報は、端末がPSCellのアップリンクTATのタイムアウトを検出したことを指示する。
【0105】
ここで、第1の周期が第2の周期より大きい。
【0106】
本実施例では、端末がPSCellのビーム障害及び/又はアップリンクTATのタイムアウトを検出した場合は、SCGに対する端末のRRM測定、PSCellに対するRLM測定、及びSCG及び/又はPSCellに対するCSI-RS測定の実行必要性の程度が低くなる場合と認定できるため、SCGに対する端末のRRM測定、PSCellに対するRLM測定、及びSCG及び/又はPSCellに対するCSI-RS測定では、そのうちの1つ又は複数の信号測定については、信号測定の測定周期が第2の周期である場合、信号測定の測定周期が増加し、端末の消費電力が低下するように、信号測定の測定周期を第2の周期から第1の周期に切り替えることができる。
【0107】
選択的に、端末はPSCellのビーム障害及び/又はアップリンクTATのタイムアウトを検出した場合、端末とPSCellとの通信状態を可能な限り速くフィードバックし、ビームを可能な限り速く回復し、またはアップリンクTATのタイムアウトを可能な限り速く解決するためには、SCGに対する端末のRRM測定、PSCellに対するRLM測定、及びSCG及び/又はPSCellに対するCSI-RS測定を加速する必要がある可能性がある。したがって、SCGに対する端末のRRM測定、PSCellに対するRLM測定、及びSCG及び/又はPSCellに対するCSI-RS測定では、そのうちの1つ又は複数の信号測定については、信号測定の測定周期が第1の周期である場合、信号測定の測定周期が短縮し、通信効果が向上するように、信号測定の測定周期を第1の周期から第2の周期に切り替えることができる。
【0108】
本願の実施例では、SCG及び/又はSCGにおけるPSCellに対する端末の信号測定はPSCellに対するビーム障害検出を含み、及び/又はSCG及び/又はSCGにおけるPSCellに対する端末の時間測定はPSCellに対するアップリンクTAT動作を含むとき、端末側は、SCGに対するRRM測定、PSCellに対するRLM測定、及びSCG及び/又はPSCellに対するCSI-RS測定のうちの1つ又は複数の信号測定をさらに含む場合、端末はPSCellのビーム障害及び/又はアップリンクTATのタイムアウトを検出した場合、1つ又は複数の信号測定の測定周期を調整し、SCGの非活性化状態下での端末側行為設定の柔軟性及び合理性を向上させる。
【0109】
いくつかの実施例では、端末側の信号測定はPSCellに対する端末のビーム障害回復を含み、第1の情報は端末がPSCellのビーム障害回復に成功したことを指示し、及び/又は、端末側の時間測定はPSCellに対する端末のアップリンクTAT動作を含み、第1の情報は端末がPSCellのアップリンクTATを再起動することを指示し、これによって、端末はPSCellのビーム障害回復に成功し、及び/又は端末はPSCellのアップリンクTATを再起動するとき、SCG及び/又はPSCellに対する端末の信号測定及び/又は時間測定を再設定する。ここで、端末がPSCellのビーム障害回復に成功したこと、及び/又は端末がPSCellのアップリンクTATを再起動することは、例えばPSCellのビーム品質回復、チャネル状態回復など、端末とSCGとの間の通信環境が回復されることを意味する。このとき、端末とSCGとの間の通信環境には大きな変化が起こし、SCG及び/又はPSCellに対する端末の信号測定及び/又は時間測定を調整すると、SCGの非活性化状態下での端末機器側の信号測定及び/又は時間測定の合理性の向上に寄与する。
【0110】
さらに、端末の行為は、SCGに対するRRM測定、PSCellに対するRLM測定、及びSCG及び/又はPSCellに対するCSI-RS測定の1つ又は複数の信号測定をさらに含み、これによって、端末はプライマリセル(PSCell)のビーム障害回復に成功するとき、及び/又は端末はPSCellのアップリンクTATを再起動するとき、1つ又は複数の信号測定を再設定し、SCGの非活性化状態下での端末側の信号測定設定の柔軟性及び合理性を向上させる。
【0111】
さらに、SCGに対するRRM測定、PSCellに対するRLM測定、及びSCG及び/又はPSCellに対するCSI-RS測定のうちの1つ又は複数の信号測定を再設定するプロセスでは、当該1つ又は複数の信号測定の測定周期を調整することができ、SCGの非活性化状態下での信号測定の測定周期の柔軟性及び合理性を向上させる。
【0112】
図8は、本願の別の実施例により提供されるセカンダリセルグループの非活性化状態下での通信方法のフローチャートを示している。
図8に示すように、本実施例に係る方法は、以下のステップを含むことができる。
【0113】
S801では、SCGが非活性化状態にある場合、SCG及び/又はSCGにおけるPSCellに対する端末の信号測定及び/又は時間測定を決定するとき、信号測定はPSCellに対するビーム障害回復を含み、及び/又は時間測定はPSCellに対するアップリンクTAT動作を含み、信号測定は、SCGに対するRRM測定、PSCellに対するRLM測定、及びSCG及び/又はPSCellに対するCSI-RS測定の1つ又は複数をさらに含む。
【0114】
ここで、S801の実現プロセスは、前述した実施例を参照することができ、ここで繰り返して説明しない。
【0115】
S802では、1つ又は複数の信号測定について、信号測定の測定周期が第1の周期である場合、端末がPSCellのビーム障害回復に成功したことを指示し、及び/又は端末がPSCellのアップリンクTATを再起動することを指示する第1の情報に基づき、信号測定の測定周期を第1の周期から第2の周期に切り替える。
【0116】
ここで、端末側の信号測定はPSCellに対する端末のビーム障害回復を含む場合、第1の情報は端末がPSCellのビーム障害回復に成功したことを指示する。端末側の時間測定はPSCellに対する端末のアップリンクTAT動作を含む場合、第1の情報は端末がPSCellのアップリンクTATを再起動することを指示する。
【0117】
ここで、第1の周期が第2の周期より大きい。
【0118】
本実施例では、端末はPSCellのビーム障害回復に成功した場合及び/又は端末はPSCellのアップリンクTATを再起動した場合、端末とSCGとの間の通信環境は通常通りに回復され、SCGに対するRRM測定、PSCellに対するRLM測定、及びSCG及び/又はPSCellに対するCSI-RS測定は、通常の周期に従って測定を行うように回復される。したがって、SCGに対する端末のRRM測定、PSCellに対するRLM測定、及びSCG及び/又はPSCellに対するCSI-RS測定では、そのうちの1つ又は複数の信号測定については、信号測定の測定周期が第1の周期である場合、信号測定の測定周期を時間の長い第1の周期から第2の周期に切り替え、信号測定の通常の測定周期に回復することができる。
【0119】
選択的に、端末はPSCellのビーム障害回復に成功した場合及び/又は端末はPSCellのアップリンクTATを再起動した場合、端末とSCGとの間の通信環境は通常通りに回復されたため、SCGの非活性化状態下では通常の周期に従って信号測定を行う必要がなく、より長い測定周期とすることができる。したがって、SCGに対する端末のRRM測定、PSCellに対するRLM測定、及びSCG及び/又はPSCellに対するCSI-RS測定では、そのうちの1つ又は複数の信号測定については、信号測定の測定周期が第2の周期である場合、信号測定の測定周期を第2の周期から第1の周期に切り替えることができ、SCGの非活性化状態下での端末の消費電力を低下する。
【0120】
本願の実施例では、端末はSCGにおけるPSCellに対してビーム障害回復及び/又はアップリンクTAT動作を行い、且つ端末側の信号測定はSCGに対するRRM測定、PSCellに対するRLM測定、及びSCG及び/又はPSCellに対するCSI-RS測定のうちの1つ又は複数をさらに含むとき、端末はPSCellのビーム障害回復に成功した場合及び/又は端末はPSCellのアップリンクTATを再起動した場合、1つ又は複数の信号測定の測定周期を調整し、SCGの非活性化状態下での端末側行為設定の柔軟性及び合理性を向上させる。
【0121】
いくつかの実施例では、端末側の信号測定はPSCellに対する端末のRLM測定を含み、第1の情報は端末がPSCellで無線リンク障害が発生したことを検出したことを指示し、これによって、端末は、PSCellで無線リンク障害が発生したことを検出したとき、SCG及び/又はPSCellに対する端末の信号測定及び/又は時間測定を再設定する。
【0122】
ここで、PSCellで無線リンク障害が発生したことは、PSCellの通信機器が故障し、端末とSCGとの通信環境に大きく影響することを意味し、このとき、SCG及び/又はPSCellに対する端末の信号測定及び/又は時間測定を再設定すると、SCGの非活性化状態下での端末側行為設定の柔軟性及び合理性の向上に寄与する。
【0123】
端末側に基づく信号測定は、PSCellに対する端末のRLM測定を含み、第1の情報は端末がPSCellで無線リンク障害が発生したことを検出したことを指示し、
図9は、本願の別の実施例により提供されるセカンダリセルグループの非活性化状態下での通信方法のフローチャートを示している。
図9に示すように、本実施例に係る方法は、以下のステップを含むことができる。
【0124】
S901では、SCGが非活性化状態にある場合、SCGのPSCellに対する端末の信号測定及び/又は時間測定を決定する。
【0125】
ここで、S901の実現プロセスは前述した実施例の説明を参照することができ、ここで繰り返して説明しない。
【0126】
S902では、信号測定は、ビーム障害検出、ビーム障害回復、SRS伝送、CSI-RS測定及び/又は報告、SCG測定に基づいて設定されるRRM測定というPSCellに対する端末の1つ又は複数の行為をさらに含む場合、及び/又は時間測定は、PSCellに対する端末のアップリンクTAT動作を含む場合、端末がPSCellで無線リンク障害が発生したことを検出したことを指示する第1の情報に基づき、信号測定及び/又は時間測定の1つ又は複数の実行を停止する。
【0127】
本実施例では、PSCellに対する端末の信号測定はRLM測定を含む場合、端末はRLM測定によって第1の情報を検出し、すなわち、PSCellで無線リンク障害が発生したことを検出する可能性がある。端末はPSCellで無線リンク障害が発生したことを検出したとき、端末はPSCellに対してビーム障害検出、ビーム障害回復、SRS伝送、CSI-RS測定及び/又は報告、SCG測定に基づいて設定されるRRM測定、アップリンクTAT動作のうちの1つ又は複数を行う場合、これらの信号測定及び/又は時間測定の実行必要性が高くないので、SCGの非活性化状態下での端末の消費電力を低下させるために、端末側において信号測定及び/又は時間測定の1つ又は複数の実行を停止することができる。
【0128】
本願の実施例では、SCGにおけるPSCellに対する端末の信号測定はRLM検出を含み、端末はPSCellに対してビーム障害検出、ビーム障害回復、TAT動作、SRS伝送、CSI-RS測定及び/又は報告、SCG測定に基づいて設定されるRRM測定のうちの1つ又は複数を行うとき、端末はPSCellで無線リンク障害が発生したことを検出した場合、端末側においてこれらの信号測定及び/又は時間測定のうちの1つ又は複数の実行を停止し、これによって、SCGの非活性化状態下での端末側の消費電力を低下し、SCGの非活性化状態下での端末側行為設定の柔軟性及び合理性を向上させる。
【0129】
SCGは、PSCellに加えて1つ又は複数のSCellを含む可能性があることを考慮する。SCGはPSCell及び1つ又は複数のSCellを含む場合、端末側に基づく信号測定は、PSCellに対する端末のRLM測定を含み、第1の情報は端末がPSCellで無線リンク障害が発生したことを検出したことを指示し、
図10は、本願の別の実施例により提供されるセカンダリセルグループの非活性化状態下での通信方法のフローチャートを示している。
図10に示すように、本実施例に係る方法は、以下のステップを含むことができる。
【0130】
S1001では、SCGが非活性化状態にある場合、SCGに対する端末の信号測定及び/又は時間測定を決定する。
【0131】
ここで、S1001の実現プロセスは前述した実施例の説明を参照することができ、ここで繰り返して説明しない。
【0132】
S1002では、信号測定は、ビーム障害検出、ビーム障害回復、SRS伝送、CSI-RS測定及び/又は報告、SCG測定に基づいて設定されるRRM測定、RLM測定というSCGに対する端末の1つ又は複数の行為を含む場合、及び/又は時間測定は、SCGに対する端末のアップリンクTAT動作を含む場合、端末がPSCellで無線リンク障害が発生したことを検出したことを指示する第1の情報に基づき、SCGの信号測定及び/又は時間測定の1つ又は複数の実行を停止するか、またはSCGにおけるPSCell及び/又は指定のセカンダリセル(SCell)の信号測定及び/又は時間測定の1つ又は複数の実行を停止する。
【0133】
ここで、信号測定は、ビーム障害検出、ビーム障害回復、アップリンクTAT動作、SRS伝送、CSI-RS測定及び/又は報告、SCG測定に基づいて設定されるRRM測定、RLM測定というSCGに対する端末の1つ又は複数の行為をさらに含み、そこで、
(1)信号測定は、ビーム障害検出、ビーム障害回復、アップリンクTAT動作、SRS伝送、CSI-RS測定及び/又は報告、SCG測定に基づいて設定されるRRM測定というSCGにおけるPSCellに対する端末の1つ又は複数の行為をさらに含む場合、
(2)信号測定は、ビーム障害検出、ビーム障害回復、アップリンクTAT動作、SRS伝送、CSI-RS測定及び/又は報告、SCG測定に基づいて設定されるRRM測定、RLM測定というSCGにおける1つ又は複数のSCellに対する端末の1つ又は複数の行為をさらに含む場合、
(3)信号測定は、(1)及び(2)という2つの場合をさらに同時に含む場合、が挙げられる。
【0134】
本実施例では、端末はPSCellに対してRLM測定を行うことにより、第1の情報を検出し、すなわち、PSCellで無線リンク障害が発生したことを検出する可能性がある。PSCellで無線リンク障害が発生したとき、端末はSCGに対してビーム障害回復、ビーム障害検出、アップリンクTAT動作、SRS伝送、CSI-RS測定及び/又は報告、SCG測定に基づいて設定されるRRM測定、RLM測定のうちの1つ又は複数を行う場合、これらの信号測定及び/又は時間測定の実行必要性が高くないので、端末はSCGに対する信号測定及び/又は時間測定のうちの1つ又は複数の実行を停止するか、またはSCGにおけるPSCell及び/又は指定のSCellに対する信号測定及び/又は時間測定のうちの1つ又は複数の実行を停止することができ、SCGの非活性化状態下での端末の消費電力を低下し、端末側行為設定の合理性を向上させる。
【0135】
ここで、指定のSCellの意味は、前述した実施例を参照することができ、ここで繰り返して説明しない。
【0136】
本願の実施例では、端末はSCGに対してビーム障害検出、ビーム障害回復、TAT動作、SRS伝送、CSI-RS測定及び/又は報告、SCG測定に基づいて設定されるRRM測定、RLM測定のうちの1つ又は複数を行う場合、端末はSCGにおけるPSCellで無線リンク障害が発生したことを検出したとき、SCG1の信号測定及び/又は時間測定の1つ又は複数の実行を停止するか、またはSCGにおけるPSCell及び/又は指定のSCellの信号測定及び/又は時間測定の1つ又は複数の実行を停止し、これによって、SCGの非活性化状態下での端末側の消費電力を低下し、端末側の行為設定の柔軟性及び合理性を向上させる。
【0137】
いくつかの実施例では、端末側は、SCGに対するRRM測定、PSCellに対するRLM測定、及びSCG及び/又はPSCellに対するCSI-RS測定のうちの1つ又は複数の信号測定を含み、第1の情報は1つ又は複数の信号測定のタイマーがタイムアウトしたことを指示し、これによって、1つ又は複数の信号測定のタイマーがタイムアウトしたとき、タイムアウトした1つ又は複数の信号測定を再設定し、SCGの非活性化状態下での端末側の信号測定設定の柔軟性及び合理性を向上させる。
【0138】
さらに、タイムアウトした1つ又は複数の信号測定を再設定するプロセスでは、SCGに対するRRM測定、PSCellに対するRLM測定、及びSCG及び/又はPSCellに対するCSI-RS測定のうちの1つ又は複数の信号測定のタイマーがタイムアウトしたとき、タイムアウトした1つ又は複数の信号測定の測定周期を調整し、SCGの非活性化状態下での端末側の信号測定の測定周期設定の柔軟性及び合理性を向上させる。
【0139】
タイムアウトした1つ又は複数の信号測定の測定周期を調整するとき、1つの可能な実現形態は、タイムアウトした信号測定の測定周期が第2の周期である場合、検出された第1の情報に基づき、タイムアウトした信号測定の測定周期を第2の周期から第1の周期に切り替えることであり、ここで、第1の周期が第2の周期より大きい。したがって、タイムアウトした信号測定については、時間の短い測定周期を時間の長い測定周期に切り替え、信号測定の時間測定を再度行う。
【0140】
タイムアウトした1つ又は複数の信号測定の測定周期を調整するとき、別の可能な実現形態は、タイムアウトした信号測定の測定周期が第1の周期である場合、検出された第1の情報に基づき、タイムアウトした信号測定の測定周期を第1の周期から第2の周期に切り替えることである。したがって、タイムアウトした信号測定については、時間の長い測定周期から時間の短い測定周期に切り替え、信号測定の時間測定を再度行う。
【0141】
さらに、SCGに対するRRM測定、PSCellに対するRLM測定、及びSCG及び/又はPSCellに対するCSI-RS測定のうちの1つ又は複数の信号測定については、同一のタイマーを採用して時間測定を行ってもよいため、当該タイマーがタイムアウトしたことは、SCGに対するRRM測定、PSCellに対するRLM測定、及びSCG及び/又はPSCellに対するCSI-RS測定がタイムアウトしたことを意味する。あるいは、SCGに対するRRM測定、PSCellに対するRLM測定、及びSCG及び/又はPSCellに対するCSI-RS測定のうちの1つ又は複数の信号測定はそれぞれ、異なるタイマーを採用して時間測定を行ってもよいため、タイムアウトしたタイマーが存在する場合、当該タイマーに対する信号測定をタイムアウトした信号測定として決定し、当該タイムアウトした信号測定を再設定することができる。
【0142】
いくつかの実施例では、端末の行為は、SCGに対するRRM測定、PSCellに対するRLM測定、及びSCG及び/又はPSCellに対するCSI-RS測定のうちの1つ又は複数の信号測定を含み、第1の情報は、端末が受信した、ネットワーク機器から送信された1つ又は複数の信号測定に関連する指示情報である。したがって、第1の情報に基づいて、第1の情報によって指示される1つ又は複数の信号測定を再設定し、言い換えれば、端末が受信した、ネットワーク機器から送信された1つ又は複数の信号測定に関連する指示情報に基づき、ネットワーク機器によって指示される1つ又は複数の信号測定を再設定し、SCGの非活性化状態下での信号測定設定の柔軟性及び合理性を向上させる。例えば、第1の情報は、端末が受信した、ネットワーク機器から送信されたPSCellに対するRLM測定に関連する指示情報であり、第1の情報に基づいて、PSCellに対するRLM測定である信号測定を再設定する。
【0143】
さらに、第1の情報によって指示される1つ又は複数の信号測定を再設定するとき、第1の情報によって指示される1つ又は複数の信号測定の測定周期を再設定することができ、SCGの非活性化状態下での信号測定の測定周期設定の柔軟性及び合理性を向上させる。
【0144】
第1の情報によって指示される1つ又は複数の信号測定の測定周期を再設定する1つの可能な実現形態は、第1の情報によって指示される1つ又は複数の信号測定について、信号測定の測定周期が第2の周期である場合、第1の情報に基づいて、信号測定の測定周期を第2の周期から第1の周期に切り替えることを含む。
【0145】
第1の情報によって指示される1つ又は複数の信号測定の測定周期を再設定する1つの可能な実現形態は、第1の情報によって指示される1つ又は複数の信号測定について、信号測定の測定周期が第1の周期である場合、第1の情報に基づいて、信号測定の測定周期を第1の周期から第2の周期に切り替えることを含む。
【0146】
したがって、1つ又は複数の信号測定に対するネットワーク機器の指示情報に基づき、1つ又は複数の信号測定の測定周期を交替で切り替えて調整し、SCGの非活性化状態下での1つ又は複数の信号測定の測定周期設定の柔軟性及び合理性を有効的に向上させる。
【0147】
さらに、ネットワーク機器は、SCGに対するRRM測定、PSCellに対するRLM測定、及びSCG及び/又はPSCellに対するCSI-RS測定のうちの1つ又は複数の信号測定に対してそれぞれ指示を下してもよいし、SCGに対するRRM測定、PSCellに対するRLM測定、及びSCG及び/又はPSCellに対するCSI-RS測定のうちの1つ又は複数の信号測定に対して同一の指示情報によって同時に指示を下してもよい。
【0148】
本願の実施例は端末を提供し、
図11に示すように、端末は、送受信機1101、プロセッサ1102及びメモリ1103を含むことができる。
【0149】
送受信機1101は、プロセッサ1102の制御下でデータを送受信するために用いられる。
【0150】
ここで、
図11には、バスアーキテクチャは、相互接続された任意の数のバス及びブリッジを含むことができ、具体的には、プロセッサ1102によって表される1つ又は複数のプロセッサとメモリ1103によって表されるメモリの様々な回路が互いにリンク接続される。バスアーキテクチャはまた、周辺機器、電圧レギュレータ、及び電力管理回路などの様々な他の回路をリンク接続することができ、これらは当技術分野で周知のことであるため、本明細書ではそれ以上説明しない。バスインタフェースは、インタフェースを提供する。送受信機1101は、無線チャネル、有線チャネル、光ケーブル等の伝送媒体を含む伝送媒体上で他の様々な装置と通信するためのユニットを提供する、送信機及び受信機を含む複数の素子から構成されたものとすることができる。選択的に、信号測定装置は、ユーザインタフェース1104をさらに備えていてもよく、ユーザインタフェース1104は、異なるユーザ機器に応じて、必要なデバイスを外部又は内部に接続することができるインタフェースとすることもでき、接続されるデバイスは、キーパッド、ディスプレイ、スピーカー、マイクロフォン、ジョイスティックなどを含むが、それらに限定されない。
【0151】
プロセッサ1102は、バスアーキテクチャ及び通常の処理を管理し、メモリ1103は、操作を実行する際にプロセッサ1102によって使用されるデータを記憶することができる。
【0152】
選択的に、プロセッサ1102は、中央処理装置(central processing unit、CPU)、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit、ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field-Programmable Gate Array、FPGA)または複雑なプログラマブルロジックデバイス(Complex Programmable Logic Device、CPLD)とすることができ、プロセッサは、マルチコアアーキテクチャが適用されたものとすることができる。
【0153】
プロセッサ1102は、メモリ1103に記憶されたコンピュータプログラムを呼び出すことによって、得られた実行可能な命令に従って、本願の実施例により提供される端末機器に関する方法のいずれかを実行するために用いられる。プロセッサとメモリは物理的に分離して配置されることもできる。
【0154】
プロセッサ1102は、メモリ1103に記憶されたコンピュータプログラムを実行すると、セカンダリセルグループ(SCG)が非活性化状態にある場合、SCG及び/又はSCGのプライマリセル(PSCell)に対する端末の信号測定及び/又は時間測定を決定する操作、及び
第1の情報を取得した場合、第1の情報に基づいて、信号測定及び/又は時間測定を再設定する操作、を実現し、
ここで、第1の情報は、信号測定及び/又は時間測定に関連する端末とPSCellとの通信状態を指示するか、または、第1の情報は、端末が受信したネットワーク機器の指示情報である。
【0155】
選択的に、信号測定は、PSCellに対する端末のビーム障害検出を含み、第1の情報は、端末がPSCellのビーム障害を検出したことを指示する。
【0156】
選択的に、プロセッサ1102は、具体的に、
信号測定は、ビーム障害回復、サウンディング基準信号(SRS)伝送、チャネル状態情報基準信号(CSI-RS)測定及び/又は報告、SCG測定に基づいて設定される無線リソース管理(RRM)測定、無線リンク監視(RLM)測定というPSCellに対する端末の1つ又は複数の行為をさらに含む場合、及び/又は、時間測定は、PSCellに対する端末のアップリンクタイミングアドバンスタイマー(TAT)動作を含む場合、第1の情報に基づいて、信号測定及び/又は時間測定の1つ又は複数の実行を停止すること、及び/又は、
信号測定は、ビーム障害回復、ビーム障害検出、SRS伝送、CSI-RS測定及び/又は報告、SCG測定に基づいて設定されるRRM測定、RLM測定というSCGに対する端末の1つ又は複数の行為をさらに含む場合、及び/又は、時間測定は、SCGに対する端末のアップリンクTAT動作を含む場合、第1の情報に基づいて、SCGに対する端末の信号測定及び/又は時間測定の1つ又は複数の実行を停止するか、またはSCGにおけるPSCell及び/又は指定のセカンダリセル(SCell)に対する端末の信号測定及び/又は時間測定の1つ又は複数の実行を停止すること、に用いられる。
【0157】
選択的に、時間測定は、PSCellに対する端末のアップリンクTAT動作を含み、第1の情報は、PSCellに対する端末のアップリンクTATのタイムアウトを指示する。
【0158】
選択的に、プロセッサ1102は、具体的に、
信号測定は、ビーム障害検出、ビーム障害回復、SRS伝送、CSI-RS測定及び/又は報告、SCG測定に基づいて設定されるRRM測定、RLM測定というプライマリセル(PSCell)に対する端末の1つ又は複数の行為を含む場合、第1の情報に基づいて、信号測定及び/又は時間測定の1つ又は複数の実行を停止すること、及び/又は、
信号測定は、ビーム障害検出、ビーム障害回復、SRS伝送、CSI-RS測定及び/又は報告、SCG測定に基づいて設定されるRRM測定、RLM測定というSCGに対する端末の1つ又は複数の行為を含む場合、及び/又は時間測定は、SCGに対する端末のアップリンクTAT動作を含む場合、第1の情報に基づいて、SCGに対する端末の信号測定及び/又は時間測定の1つ又は複数の実行を停止するか、またはSCGにおけるPSCell及び/又は指定のセカンダリセル(SCell)に対する端末の信号測定及び/又は時間測定の1つ又は複数の実行を停止すること、に用いられる。
【0159】
選択的に、信号測定は、SCGに対するRRM測定、PSCellに対するRLM測定、及びSCG及び/又はPSCellに対するCSI-RS測定の1つ又は複数をさらに含み、プロセッサ1102は、具体的に、
1つ又は複数の信号測定について、信号測定の測定周期が第1の周期である場合、第1の情報に基づいて、信号測定の測定周期を第1の周期から第2の周期に切り替えること、または、
1つ又は複数の信号測定について、信号測定の測定周期が第2の周期である場合、第1の情報に基づいて、信号測定の測定周期を第2の周期から第1の周期に切り替えること、に用いられ、
ここで、第1の周期が第2の周期より大きい。
【0160】
選択的に、信号測定は、PSCellに対する端末のビーム障害回復を含み、第1の情報は、プライマリセル(PSCell)に対する端末のビーム障害回復が成功したことを指示し、及び/又は、
時間測定は、PSCellに対する端末のアップリンクTAT動作を含み、第1の情報は、端末がPSCellのアップリンクTATを再起動することを指示する。
【0161】
選択的に、信号測定は、SCGに対するRRM測定、PSCellに対するRLM測定、及びSCG及び/又はPSCellに対するCSI-RS測定の1つ又は複数をさらに含み、プロセッサ1102は、具体的に、
1つ又は複数の信号測定について、信号測定の測定周期が第2の周期である場合、第1の情報に基づいて、信号測定の測定周期を第2の周期から第1の周期に切り替えること、または、
1つ又は複数の信号測定について、信号測定の測定周期が第1の周期である場合、第1の情報に基づいて、信号測定の測定周期を第1の周期から第2の周期に切り替えること、に用いられ、
ここで、第1の周期が第2の周期より大きい。
【0162】
選択的に、信号測定は、PSCellに対する端末のRLM測定を含み、第1の情報は、端末がPSCellで無線リンク障害が発生したことを検出したことを指示する。
【0163】
選択的に、プロセッサ1102は、具体的に、
信号測定は、ビーム障害検出、ビーム障害回復、SRS伝送、CSI-RS測定及び/又は報告、SCG測定に基づいて設定されるRRM測定というPSCellに対する端末の1つ又は複数の行為をさらに含む場合、及び/又は時間測定は、PSCellに対する端末のアップリンクTAT動作を含む場合、第1の情報に基づいて、信号測定及び/又は時間測定の1つ又は複数の実行を停止すること、及び/又は、
信号測定は、ビーム障害検出、ビーム障害回復、SRS伝送、CSI-RS測定及び/又は報告、SCG測定に基づいて設定されるRRM測定、RLM測定というSCGに対する端末の1つ又は複数の行為をさらに含む場合、及び/又は時間測定は、SCGに対する端末のアップリンクTAT動作を含む場合、第1の情報に基づいて、SCGの信号測定及び/又は時間測定の1つ又は複数の実行を停止するか、またはSCGにおけるPSCell及び/又は指定のセカンダリセル(SCell)の信号測定及び/又は時間測定の1つ又は複数の実行を停止すること、に用いられる。
【0164】
選択的に、信号測定は、SCGに対するRRM測定、PSCellに対するRLM測定、及びSCG及び/又はPSCellに対するCSI-RS測定の1つ又は複数を含み、第1の情報は1つ又は複数の信号測定のタイマーがタイムアウトしたことを指示し、プロセッサ1102は、具体的に、
タイムアウトした信号測定の測定周期が第2の周期である場合、第1の情報に基づいて、タイムアウトした信号測定の測定周期を第2の周期から第1の周期に切り替えること、または、
タイムアウトした信号測定の測定周期が第1の周期である場合、第1の情報に基づいて、タイムアウトした信号測定の測定周期を第1の周期から第2の周期に切り替えること、に用いられ、
ここで、第1の周期が第2の周期より大きい。
【0165】
選択的に、信号測定は、SCGに対するRRM測定、PSCellに対するRLM測定、及びSCG及び/又はPSCellに対するCSI-RS測定の1つ又は複数を含み、第1の情報は、端末が受信した、ネットワーク機器から送信された1つ又は複数の信号測定に関連する指示情報であり、プロセッサ1102は、具体的に、
第1の情報によって指示される1つ又は複数の信号測定について、信号測定の測定周期が第2の周期である場合、第1の情報に基づいて、信号測定の測定周期を第2の周期から第1の周期に切り替えること、または、
第1の情報によって指示される1つ又は複数の信号測定について、信号測定の測定周期が第1の周期である場合、第1の情報に基づいて、信号測定の測定周期を第1の周期から第2の周期に切り替えること、に用いられ、
ここで、第1の周期が第2の周期より大きい。
【0166】
なお、本願により提供される上記の装置は、上記の方法の実施例において端末によって実現される方法のすべてのステップを実現することができ、且つ同様な技術的効果を達成することができるため、ここで本実施例のうち方法の実施例と同様な部分及び有益な効果についてはこれ以上詳述しない。
【0167】
端末側において、本願の1つの実施例は、セカンダリセルグループの非活性化状態下での通信装置を提供し、
図12に示すように、本実施例ではセカンダリセルグループの非活性化状態下での通信装置は、取得ユニット1201及び設定ユニット1202を含む。
【0168】
取得ユニット1201は、セカンダリセルグループ(SCG)が非活性化状態にある場合、SCG及び/又はSCGのプライマリセル(PSCell)に対する端末の信号測定及び/又は時間測定を決定するために用いられ、
設定ユニット1202は、第1の情報を取得した場合、第1の情報に基づいて、信号測定及び/又は時間測定を再設定するために用いられ、
ここで、第1の情報は、信号測定及び/又は時間測定に関連する端末とPSCellとの通信状態を指示するか、または、第1の情報は、端末が受信したネットワーク機器の指示情報である。
【0169】
選択的に、信号測定は、PSCellに対する端末のビーム障害検出を含み、第1の情報は、端末がPSCellのビーム障害を検出したことを指示する。
【0170】
選択的に、設定ユニット1202は、具体的に、
信号測定は、ビーム障害回復、サウンディング基準信号(SRS)伝送、チャネル状態情報基準信号(CSI-RS)測定及び/又は報告、SCG測定に基づいて設定される無線リソース管理(RRM)測定、無線リンク監視(RLM)測定というPSCellに対する端末の1つ又は複数の行為をさらに含む場合、及び/又は、時間測定は、PSCellに対する端末のアップリンクタイミングアドバンスタイマー(TAT)動作を含む場合、第1の情報に基づいて、信号測定及び/又は時間測定の1つ又は複数の実行を停止すること、及び/又は、
信号測定は、ビーム障害回復、ビーム障害検出、SRS伝送、CSI-RS測定及び/又は報告、SCG測定に基づいて設定されるRRM測定、RLM測定というSCGに対する端末の1つ又は複数の行為をさらに含む場合、及び/又は、時間測定は、SCGに対する端末のアップリンクTAT動作を含む場合、第1の情報に基づいて、SCGに対する端末の信号測定及び/又は時間測定の1つ又は複数の実行を停止するか、またはSCGにおけるPSCell及び/又は指定のセカンダリセル(SCell)に対する端末の信号測定及び/又は時間測定の1つ又は複数の実行を停止すること、に用いられる。
【0171】
選択的に、時間測定は、PSCellに対する端末のアップリンクTAT動作を含み、第1の情報は、PSCellに対する端末のアップリンクTATのタイムアウトを指示する。
【0172】
選択的に、設定ユニット1202は、具体的に、
信号測定は、ビーム障害検出、ビーム障害回復、SRS伝送、CSI-RS測定及び/又は報告、SCG測定に基づいて設定されるRRM測定、RLM測定というプライマリセル(PSCell)に対する端末の1つ又は複数の行為を含む場合、第1の情報に基づいて、信号測定及び/又は時間測定の1つ又は複数の実行を停止すること、及び/又は、
信号測定は、ビーム障害検出、ビーム障害回復、SRS伝送、CSI-RS測定及び/又は報告、SCG測定に基づいて設定されるRRM測定、RLM測定というSCGに対する端末の1つ又は複数の行為を含む場合、及び/又は時間測定は、SCGに対する端末のアップリンクTAT動作を含む場合、第1の情報に基づいて、SCGに対する端末の信号測定及び/又は時間測定の1つ又は複数の実行を停止するか、またはSCGにおけるPSCell及び/又は指定のセカンダリセル(SCell)に対する端末の信号測定及び/又は時間測定の1つ又は複数の実行を停止すること、に用いられる。
【0173】
選択的に、信号測定は、SCGに対するRRM測定、PSCellに対するRLM測定、及びSCG及び/又はPSCellに対するCSI-RS測定の1つ又は複数をさらに含み、設定ユニット1202は、具体的に、
1つ又は複数の信号測定について、信号測定の測定周期が第1の周期である場合、第1の情報に基づいて、信号測定の測定周期を第1の周期から第2の周期に切り替えること、または、
1つ又は複数の信号測定について、信号測定の測定周期が第2の周期である場合、第1の情報に基づいて、信号測定の測定周期を第2の周期から第1の周期に切り替えること、に用いられ、
ここで、第1の周期が第2の周期より大きい。
【0174】
選択的に、信号測定は、PSCellに対する端末のビーム障害回復を含み、第1の情報は、プライマリセル(PSCell)に対する端末のビーム障害回復が成功したことを指示し、及び/又は、
時間測定は、PSCellに対する端末のアップリンクTAT動作を含み、第1の情報は端末がPSCellのアップリンクTATを再起動することを指示する。
【0175】
選択的に、信号測定は、SCGに対するRRM測定、PSCellに対するRLM測定、及びSCG及び/又はPSCellに対するCSI-RS測定の1つ又は複数をさらに含み、設定ユニット1202は、具体的に、
1つ又は複数の信号測定について、信号測定の測定周期が第2の周期である場合、第1の情報に基づいて、信号測定の測定周期を第2の周期から第1の周期に切り替えること、または、
1つ又は複数の信号測定について、信号測定の測定周期が第1の周期である場合、第1の情報に基づいて、信号測定の測定周期を第1の周期から第2の周期に切り替えること、に用いられ、
ここで、第1の周期が第2の周期より大きい。
【0176】
選択的に、信号測定は、PSCellに対する端末のRLM測定を含み、第1の情報は端末がPSCellで無線リンク障害が発生したことを検出したことを指示する。
【0177】
選択的に、設定ユニット1202は、具体的に、
信号測定は、ビーム障害検出、ビーム障害回復、SRS伝送、CSI-RS測定及び/又は報告、SCG測定に基づいて設定されるRRM測定というPSCellに対する端末の1つ又は複数の行為をさらに含む場合、及び/又は時間測定は、PSCellに対する端末のアップリンクTAT動作を含む場合、第1の情報に基づいて、信号測定及び/又は時間測定の1つ又は複数の実行を停止すること、及び/又は、
信号測定は、ビーム障害検出、ビーム障害回復、SRS伝送、CSI-RS測定及び/又は報告、SCG測定に基づいて設定されるRRM測定、RLM測定というSCGに対する端末の1つ又は複数の行為をさらに含む場合、及び/又は時間測定は、SCGに対する端末のアップリンクTAT動作を含む場合、第1の情報に基づいて、SCGの信号測定及び/又は時間測定の1つ又は複数の実行を停止するか、またはSCGにおけるPSCell及び/又は指定のセカンダリセル(SCell)の信号測定及び/又は時間測定の1つ又は複数の実行を停止すること、に用いられる。
【0178】
選択的に、信号測定は、SCGに対するRRM測定、PSCellに対するRLM測定、及びSCG及び/又はPSCellに対するCSI-RS測定の1つ又は複数を含み、第1の情報は1つ又は複数の信号測定のタイマーがタイムアウトしたことを指示し、設定ユニット1202は、具体的に、
タイムアウトした信号測定の測定周期が第2の周期である場合、第1の情報に基づいて、タイムアウトした信号測定の測定周期を第2の周期から第1の周期に切り替えること、または、
タイムアウトした信号測定の測定周期が第1の周期である場合、第1の情報に基づいて、タイムアウトした信号測定の測定周期を第1の周期から第2の周期に切り替えること、に用いられ、
ここで、第1の周期が第2の周期より大きい。
【0179】
選択的に、信号測定は、SCGに対するRRM測定、PSCellに対するRLM測定、及びSCG及び/又はPSCellに対するCSI-RS測定の1つ又は複数を含み、第1の情報は、端末が受信した、ネットワーク機器から送信された1つ又は複数の信号測定に関連する指示情報であり、設定ユニット1202は、具体的に、
第1の情報によって指示される1つ又は複数の信号測定について、信号測定の測定周期が第2の周期である場合、第1の情報に基づいて、信号測定の測定周期を第2の周期から第1の周期に切り替えること、または、
第1の情報によって指示される1つ又は複数の信号測定について、信号測定の測定周期が第1の周期である場合、第1の情報に基づいて、信号測定の測定周期を第1の周期から第2の周期に切り替えること、に用いられ、
ここで、第1の周期が第2の周期より大きい。
【0180】
なお、本願により提供される上記の装置は、上記の方法の実施例において端末によって実現される方法のすべてのステップを実現することができ、且つ同様な技術的効果を達成することができるため、ここで本実施例のうち方法の実施例と同様な部分及び有益な効果についてはこれ以上詳述しない。
【0181】
実施例1
【0182】
セカンダリセルグループ(SCG)が非活性化状態にある場合、前記SCG及び/又は前記SCGのプライマリセル(PSCell)に対する端末の信号測定及び/又は時間測定を決定し、
第1の情報を取得した場合、前記第1の情報に基づいて、前記信号測定及び/又は前記時間測定を再設定する。
【0183】
ここで、前記第1の情報は、端末が検出した前記信号測定及び/又は前記時間測定に関連する前記端末と前記PSCellとの通信状態とすることができ、または、前記第1の情報は、前記端末が受信したネットワーク機器の指示情報である。
【0184】
選択的に、決定された信号測定は、前記PSCellに対する前記端末のビーム障害検出を含み、前記第1の情報は、前記端末が前記PSCellのビーム障害を検出したことを指示する。
【0185】
選択的に、前記第1の情報は、前記端末が前記PSCellのビーム障害を検出したことを指示する場合、前記第1の情報に基づいて、前記信号測定を再設定するステップは、
前記第1の情報は、前記端末が前記PSCellのビーム障害を検出したことを指示する場合、前記第1の情報に基づいて、前記PSCellに対する前記端末のビーム障害回復、サウンディング基準信号(SRS)伝送、チャネル状態情報基準信号(CSI-RS)測定及び/又は報告、SCG測定に基づいて設定される無線リソース管理(RRM)測定、無線リンク監視(RLM)測定のうちの1つ又は複数の実行を停止するステップ、
前記第1の情報は、前記端末が前記PSCellのビーム障害を検出したことを指示する場合、前記第1の情報に基づいて、前記SCGに対する前記端末のビーム障害回復、ビーム障害検出、SRS伝送、CSI-RS測定及び/又は報告、SCG測定に基づいて設定されるRRM測定、RLM測定のうちの1つ又は複数の実行を停止するステップ、及び
前記第1の情報は、前記端末が前記PSCellのビーム障害を検出したことを指示する場合、前記第1の情報に基づいて、前記SCGの指定のセカンダリセル(SCell)に対する前記端末のビーム障害回復、ビーム障害検出、SRS伝送、CSI-RS測定及び/又は報告、SCG測定に基づいて設定されるRRM測定、RLM測定のうちの1つ又は複数の実行を停止するステップ、のうちの少なくとも1つを含む。
【0186】
前記第1の情報は、前記端末が前記PSCellのビーム障害を検出したことを指示する場合、前記第1の情報に基づいて、前記時間測定を再設定するステップは、
前記第1の情報は、前記端末が前記PSCellのビーム障害を検出したことを指示する場合、前記第1の情報に基づいて、前記時間測定に含まれる前記PSCellに対する前記端末のアップリンクタイミングアドバンスタイマー(TAT)動作の実行を停止するステップ、及び/又は、
前記第1の情報は、前記端末が前記PSCellのビーム障害を検出したことを指示する場合、前記第1の情報に基づいて、前記SCGに対する前記端末の時間測定の1つ又は複数の実行及び/又は前記SCGの指定のセカンダリセル(SCell)に対する前記端末の時間測定の1つ又は複数の実行を停止するステップ、を含み、前記時間測定は、前記SCGに対する前記端末のアップリンクTAT動作を含む。
【0187】
実施例2
【0188】
セカンダリセルグループ(SCG)が非活性化状態にある場合、前記SCG及び/又は前記SCGのプライマリセル(PSCell)に対する端末の信号測定及び/又は時間測定を決定し、
第1の情報を取得した場合、前記第1の情報に基づいて、前記信号測定及び/又は前記時間測定を再設定する。
【0189】
ここで、前記第1の情報は、端末が検出した前記信号測定及び/又は前記時間測定に関連する前記端末と前記PSCellとの通信状態とすることができ、または、前記第1の情報は、前記端末が受信したネットワーク機器の指示情報である。
【0190】
選択的に、決定された前記時間測定は、前記PSCellに対する前記端末のアップリンクTAT動作を含み、前記第1の情報は、前記PSCellに対する前記端末のアップリンクTATのタイムアウトを指示する。
【0191】
選択的に、前記第1の情報は、前記PSCellに対する前記端末のアップリンクTATのタイムアウトを指示する場合、前記第1の情報に基づいて、前記信号測定を再設定するステップは、
前記第1の情報は、前記PSCellに対する前記端末のアップリンクTATのタイムアウトを指示する場合、前記第1の情報に基づいて、前記PSCellに対する前記端末のビーム障害回復、サウンディング基準信号(SRS)伝送、チャネル状態情報基準信号(CSI-RS)測定及び/又は報告、SCG測定に基づいて設定される無線リソース管理(RRM)測定、無線リンク監視(RLM)測定のうちの1つ又は複数の実行を停止するステップ、
前記第1の情報は、前記PSCellに対する前記端末のアップリンクTATのタイムアウトを指示する場合、前記第1の情報に基づいて、前記SCGに対する前記端末のビーム障害検出、ビーム障害回復、SRS伝送、CSI-RS測定及び/又は報告、SCG測定に基づいて設定されるRRM測定、RLM測定のうちの1つ又は複数の実行を停止するステップ、及び
前記第1の情報は、前記PSCellに対する前記端末のアップリンクTATのタイムアウトを指示する場合、前記第1の情報に基づいて、前記SCGの指定のセカンダリセル(SCell)に対する前記端末のビーム障害検出、ビーム障害回復、SRS伝送、CSI-RS測定及び/又は報告、SCG測定に基づいて設定されるRRM測定、RLM測定のうちの1つ又は複数の実行を停止するステップ、のうちの少なくとも1つを含む。
【0192】
選択的に、前記第1の情報は、前記PSCellに対する前記端末のアップリンクTATのタイムアウトを指示する場合、前記第1の情報に基づいて、前記時間測定を再設定するステップは、
前記第1の情報は、前記PSCellに対する前記端末のアップリンクTATのタイムアウトを指示する場合、前記第1の情報に基づいて、前記SCGに対する前記端末の時間測定の1つ又は複数の実行及び/又は前記SCGの指定のセカンダリセル(SCell)に対する前記端末の時間測定の1つ又は複数の実行を停止するステップを含み、前記時間測定は、前記SCGに対する前記端末のアップリンクTAT動作を含む。
【0193】
実施例3
【0194】
セカンダリセルグループ(SCG)が非活性化状態にある場合、前記SCG及び/又は前記SCGのプライマリセル(PSCell)に対する端末の信号測定及び/又は時間測定を決定し、
第1の情報を取得した場合、前記第1の情報に基づいて、前記信号測定及び/又は前記時間測定を再設定する。
【0195】
ここで、前記第1の情報は、端末が検出した前記信号測定及び/又は前記時間測定に関連する前記端末と前記PSCellとの通信状態とすることができ、または、前記第1の情報は、前記端末が受信したネットワーク機器の指示情報である。
【0196】
選択的に、前記第1の情報は、前記PSCellに対する前記端末のアップリンクTATのタイムアウトを指示する場合、または、前記第1の情報は、前記端末が前記PSCellのビーム障害を検出したことを指示する場合、または、前記第1の情報は、前記端末が前記プライマリセル(PSCell)のビーム障害回復に成功したことを指示する場合、または、前記第1の情報は、前記端末が前記PSCellのアップリンクTATを再起動することを指示する場合、信号測定には、前記SCGに対するRRM測定、前記PSCellに対するRLM測定、前記SCGに対するCSI-RS測定、及び前記PSCellに対するCSI-RS測定のうちの1つ又は複数が含まれる場合、前記第1の情報に基づいて、前記信号測定を再設定するステップは、
前記信号測定の測定周期を調整するステップを含む。
【0197】
例えば、1つ又は複数の前記信号測定について、前記信号測定の測定周期が第1の周期である場合、前記第1の情報に基づいて、前記信号測定の測定周期を前記第1の周期から第2の周期に切り替え、または、1つ又は複数の前記信号測定について、前記信号測定の測定周期が前記第2の周期である場合、前記第1の情報に基づいて、前記信号測定の測定周期を前記第2の周期から前記第1の周期に切り替え、ここで、前記第1の周期が前記第2の周期より大きい。
【0198】
実施例4
【0199】
セカンダリセルグループ(SCG)が非活性化状態にある場合、前記SCG及び/又は前記SCGのプライマリセル(PSCell)に対する端末の信号測定及び/又は時間測定を決定し、
第1の情報を取得した場合、前記第1の情報に基づいて、前記信号測定及び/又は前記時間測定を再設定する。
【0200】
ここで、前記第1の情報は、端末が検出した前記信号測定及び/又は前記時間測定に関連する前記端末と前記PSCellとの通信状態とすることができ、または、前記第1の情報は、前記端末が受信したネットワーク機器の指示情報である。
【0201】
選択的に、前記信号測定は、前記PSCellに対する前記端末のRLM測定を含み、前記第1の情報は、前記端末が前記PSCellの無線リンク障害を検出したことを指示する。
【0202】
選択的に、前記第1の情報は、前記端末が前記PSCellの無線リンク障害を検出したことを指示する場合、前記第1の情報に基づいて、前記信号測定を再設定するステップは、以下を含み、
前記第1の情報は、前記端末が前記PSCellの無線リンク障害を検出したことを指示する場合、前記第1の情報に基づいて、前記信号測定を再設定するステップは、
前記第1の情報は、前記端末が前記PSCellの無線リンク障害を検出したことを指示する場合、前記第1の情報に基づいて、前記PSCellに対する前記端末のビーム障害回復、サウンディング基準信号(SRS)伝送、チャネル状態情報基準信号(CSI-RS)測定及び/又は報告、SCG測定に基づいて設定される無線リソース管理(RRM)測定のうちの1つ又は複数の実行を停止するステップ、
前記第1の情報は、前記端末が前記PSCellの無線リンク障害を検出したことを指示する場合、前記第1の情報に基づいて、前記SCGに対する前記端末のビーム障害検出、ビーム障害回復、SRS伝送、CSI-RS測定及び/又は報告、SCG測定に基づいて設定されるRRM測定、RLM測定のうちの1つ又は複数の実行を停止するステップ、及び
前記第1の情報は、前記端末が前記PSCellの無線リンク障害を検出したことを指示する場合、前記第1の情報に基づいて、前記SCGの指定のセカンダリセル(SCell)に対する前記端末のビーム障害検出、ビーム障害回復、SRS伝送、CSI-RS測定及び/又は報告、SCG測定に基づいて設定されるRRM測定、RLM測定のうちの1つ又は複数の実行を停止するステップ、のうちの少なくとも1つを含む。
【0203】
選択的に、前記第1の情報は、前記端末が前記PSCellの無線リンク障害を検出したことを指示する場合、前記第1の情報に基づいて、前記時間測定を再設定するステップは、
前記第1の情報は、前記端末が前記PSCellの無線リンク障害を検出したことを指示する場合、前記第1の情報に基づいて、前記PSCellに対する前記端末のアップリンクタイミングアドバンスタイマー(TAT)動作の実行を停止するステップ、及び/又は、
前記第1の情報は、前記端末が前記PSCellの無線リンク障害を検出したことを指示する場合、前記第1の情報に基づいて、前記SCGに対する前記端末の時間測定の1つ又は複数の実行及び/又は前記SCGの指定のセカンダリセル(SCell)に対する前記端末の時間測定の1つ又は複数の実行を停止するステップ、を含み、前記時間測定は、前記SCGに対する前記端末のアップリンクTAT動作を含む。
【0204】
実施例5
【0205】
セカンダリセルグループ(SCG)が非活性化状態にある場合、前記SCG及び/又は前記SCGのプライマリセル(PSCell)に対する端末の信号測定及び/又は時間測定を決定し、
第1の情報を取得した場合、前記第1の情報に基づいて、前記信号測定及び/又は前記時間測定を再設定する。
【0206】
ここで、前記第1の情報は、端末が検出した前記信号測定及び/又は前記時間測定に関連する前記端末と前記PSCellとの通信状態とすることができ、または、前記第1の情報は、前記端末が受信したネットワーク機器の指示情報である。
【0207】
選択的に、前記第1の情報は、1つ又は複数の前記信号測定のタイマーがタイムアウトしたことを指示する場合、または、前記第1の情報は、前記端末が受信した、ネットワーク機器から送信された1つ又は複数の前記信号測定に関連する指示情報である場合、前記第1の情報に基づいて、前記信号測定を再設定するステップは、以下を含み、
信号測定には、前記SCGに対するRRM測定、前記PSCellに対するRLM測定、前記SCGに対するCSI-RS測定、及び前記PSCellに対するCSI-RS測定のうちの1つ又は複数が含まれるとき、前記第1の情報に基づいて、前記信号測定を再設定するステップは、
前記信号測定の測定周期を調整するステップを含む。
【0208】
具体的には、タイムアウトした前記信号測定の測定周期が第2の周期である場合、前記第1の情報に基づいて、タイムアウトした前記信号測定の測定周期を前記第2の周期から第1の周期に切り替え、または、
タイムアウトした前記信号測定の測定周期が前記第1の周期である場合、前記第1の情報に基づいて、タイムアウトした前記信号測定の測定周期を前記第1の周期から前記第2の周期に切り替え、
ここで、前記第1の周期が前記第2の周期より大きい。
【0209】
具体的には、前記第1の情報によって指示される1つ又は複数の前記信号測定について、前記信号測定の測定周期が第2の周期である場合、前記第1の情報に基づいて、前記信号測定の測定周期を前記第2の周期から第1の周期に切り替え、または、
前記第1の情報によって指示される1つ又は複数の前記信号測定について、前記信号測定の測定周期が第1の周期である場合、前記第1の情報に基づいて、前記信号測定の測定周期を前記第1の周期から第2の周期に切り替え、
ここで、前記第1の周期が前記第2の周期より大きい。
【0210】
なお、本願の実施例ではユニットの分割は例示的なもので、論理機能分割にすぎず、実際に実現する際には別の分割方式があってもよい。また、本願の各実施例における各機能ユニットは、1つの処理ユニットに集積されていてもよいし、各ユニットが個別に物理的に存在していてもよいし、2つ以上のユニットが1つのユニットに集積されていてもよい。上記の集積されたユニットはハードウェアの形式で実現されてもよいし、ソフトウェア機能ユニットの形式で実現されてもよい。
【0211】
上記の集積されたユニットは、ソフトウェア機能ユニットの形式で実現され、独立した製品として販売又は使用される場合には、プロセッサ可読記憶媒体に記憶され得る。このような理解に基づいて、本願発明の技術的解決手段は、本質的に又は先行技術に寄与する部分、または当該技術的解決手段のすべて又は一部が、本願の各実施例に記載の方法のステップのすべて又は一部をコンピュータデバイス(パソコン、サーバ、またはネットワーク機器などとすることができる)又はプロセッサ(processor)に実行させるためのいくつかの命令を含む記憶媒体に記憶されるソフトウェア製品の形式で具現化され得る。前述した記憶媒体は、USBメモリ、リムーバブルハードディスク、読み取り専用メモリ(Read-Only Memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、磁気ディスク、または光ディスクなど、プログラムコードを記憶可能な様々な媒体を含む。
【0212】
端末側において、本願の実施例は、本願の実施例により提供される端末に関する方法のいずれかをプロセッサに実行させるためのコンピュータプログラムを記憶しているプロセッサ可読記憶媒体を提供し、これによって、プロセッサは、上記の方法の実施例において端末によって実現される方法のすべてのステップを実現することができ、且つ同様な技術的効果を達成することができるため、ここで本実施例のうち方法の実施例と同様な部分及び有益な効果についてはこれ以上詳述しない。
【0213】
前記プロセッサ可読記憶媒体は、プロセッサがアクセス可能な任意の利用可能な媒体又はデータ記憶装置とすることができ、磁気メモリ(例えば、フロッピーディスク、ハードディスク、テープ、光磁気ディスク(MO)など)、光学メモリ(例えば、CD、DVD、BD、HVDなど)、及び半導体メモリ(例えば、ROM、EPROM、EEPROM、不揮発性メモリ(NAND FLASH)、ソリッドステートドライブ(SSD))などを含むが、それらに限定されない。
【0214】
端末側において、本願の1つの実施例は、命令を含むコンピュータプログラム製品をさらに提供し、前記コンピュータプログラムは記憶媒体に記憶され、少なくとも1つのプロセッサは前記記憶媒体から前記コンピュータプログラムを読み取ることができ、前記少なくとも1つのプロセッサは前記コンピュータプログラムを実行するとき、上記の方法の実施例において端末によって実現される方法のすべてのステップを実現することができ、且つ同様な技術的効果を達成することができるため、ここで本実施例のうち方法の実施例と同様な部分及び有益な効果についてはこれ以上詳述しない。
【0215】
本願の実施例は、ネットワーク機器及び端末を含む通信システムをさらに提供する。端末は、上記の装置の実施例に記載の端末であり、上記の方法の実施例において端末によって実現される方法のすべてのステップを実現することができ、且つ同様な技術的効果を達成することができるため、ここで本実施例のうち方法の実施例と同様な部分及び有益な効果についてはこれ以上詳述しない。
【0216】
当業者は、本願の実施例が方法、システム、またはコンピュータプログラム製品として提供され得ることを理解すべきである。したがって、本願は、完全なるハードウェアの実施例、完全なるソフトウェアの実施例、またはソフトウェアとハードウェアの態様を組み合わせた実施例の形式を採用することができる。さらに、本願は、コンピュータ利用可能なプログラムコードを含む1つ又は複数のコンピュータ利用可能な記憶媒体(磁気ディスクメモリ、光学メモリなどを含むが、それらに限定されない)上に実装されるコンピュータプログラム製品の形式を採用することができる。
【0217】
本願は、本願の実施例による方法、装置、及びコンピュータプログラム製品のフローチャート及び/又はブロック図を参照して説明される。フローチャート及び/又はブロック図の各フロー及び/又はブロック、ならびにフローチャート及び/又はブロック図のフロー及び/又はブロックの組み合わせは、コンピュータ実行可能な命令によって実現され得ることが理解されるべきである。これらのコンピュータ実行可能な命令は、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、組み込みプロセッサ、または他のプログラム可能なデータ処理デバイスのプロセッサに提供されて、コンピュータ又は他のプログラム可能なデータ処理デバイスのプロセッサによって実行される命令が、フローチャートの1つ又は複数のフロー及び/又はブロック図の1つ又は複数のブロックで指定された機能を実現するための装置を生成するように、マシンを生成することができる。
【0218】
これらのプロセッサ実行可能な命令は、コンピュータ又は他のプログラム可能なデータ処理デバイスを特定の方式で動作させることができるプロセッサ可読メモリに記憶されることもでき、その結果、当該プロセッサ可読メモリに記憶された命令は、フローチャートの1つ又は複数のフロー及び/又はブロック図の1つ又は複数のブロックで指定された機能を実現する命令装置を含む製造物を生成する。
【0219】
これらのプロセッサ実行可能な命令は、コンピュータ又は他のプログラム可能なデータ処理デバイス上にロードされることもでき、その結果、コンピュータ又は他のプログラム可能なデバイス上で一連の操作ステップが実行されてコンピュータによって実現される処理が生成され、その結果、コンピュータ又は他のプログラム可能なデバイス上で実行される命令は、フローチャートの1つ又は複数のフロー及び/又はブロック図の1つ又は複数のブロックで指定された機能を実現するためのステップを提供する。
【0220】
当業者は、本願の精神及び範囲から逸脱することなく、本願に対して様々な変更及び変形を行うことができることは明らかである。したがって、本願のこれらの修正及び変形は、本願の特許請求の範囲及びそれらの技術的同等物の範囲に入る限り、本願は、これらの変更及び変形を包含することを意図する。
【0221】
本願は、2021年1月8日に中国特許局に提出された、出願番号が202110025123.0で、出願の名称が「セカンダリセルグループの非活性化状態下での通信方法、装置、機器及び媒体」という中国特許出願の優先権を主張し、その全ての内容は援用によって本開示に組み合わせられる。
【手続補正書】
【提出日】2023-07-10
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末に適用される、セカンダリセルグループの非活性化状態下での通信方法であって、
セカンダリセルグループ(SCG)が非活性化状態にある場合、前記SCG及び/又は前記SCGのプライマリセル(PSCell)
の信号測定及び/又は時間測定を決定するステップと、
第1の情報を取得した場合、前記第1の情報に基づいて、前記信号測定及び/又は前記時間測定を再設定するステップと、を含み、
ここで、前記第1の情報は、前記信号測定及び/又は前記時間測定に関連する前記端末と前記PSCellとの通信状態を指示するか、または、前記第1の情報は、前記端末が受信したネットワーク機器の指示情報であ
り、
前記信号測定は、前記PSCellに対する前記端末のビーム障害検出を含み、前記第1の情報は、前記端末が前記PSCellのビーム障害を検出したことを指示する、又は
前記信号測定は、前記PSCellに対する前記端末のRLM測定を含み、前記第1の情報は、前記端末が前記PSCellの無線リンク障害を検出したことを指示する、ことを特徴とするセカンダリセルグループの非活性化状態下での通信方法。
【請求項2】
前記第1の情報は、前記端末が前記PSCellのビーム障害を検出したことを指示する場合、前記第1の情報に基づいて、前記信号測定及び/又は前記時間測定を再設定するステップは、
前記信号測定は、
前記PSCellの、ビーム障害回復、サウンディング基準信号(SRS)伝送、チャネル状態情報基準信号(CSI-RS)測定及び/又は報告、SCG測定に基づいて設定される無線リソース管理(RRM)測定、無線リンク監視(RLM)測定
の1つ又は複数
をさらに含む場合、及び/又は、前記時間測定は、前記PSCellに対する前記端末のアップリンクタイミングアドバンスタイマー(TAT)動作を含む場合、前記第1の情報に基づいて、前記信号測定及び/又は前記時間測定の1つ又は複数の実行を停止するステップ、及び/又は、
前記信号測定は、
前記SCGの、ビーム障害回復、ビーム障害検出、SRS伝送、CSI-RS測定及び/又は報告、SCG測定に基づいて設定されるRRM測定、RLM測定
の1つ又は複数
をさらに含む場合、及び/又は、前記時間測定は、前記SCGに対する前記端末のアップリンクTAT動作を含む場合、前記第1の情報に基づいて、前記SCGに対する
信号測定及び/又は時間測定の1つ又は複数の実行を停止するか、または前記SCGにおけるPSCell及び/又は指定のセカンダリセル(SCell)に対する
信号測定及び/又は時間測定の1つ又は複数の実行を停止するステップ、を含む、ことを特徴とする請求項
1に記載の方法。
【請求項3】
前記信号測定は、前記SCGに対するRRM測定、前記PSCellに対するRLM測定、及び前記SCG及び/又は前記PSCellに対するCSI-RS測定の1つ又は複数をさらに含み、
前記第1の情報は、前記端末が前記PSCellのビーム障害を検出したことを指示する場合、前記第1の情報に基づいて、前記信号測定及び/又は前記時間測定を再設定するステップは、
1つ又は複数の前記信号測定について、前記信号測定の測定周期が第1の周期である場合、前記第1の情報に基づいて、前記信号測定の測定周期を前記第1の周期から第2の周期に切り替えるステップ、または、
1つ又は複数の前記信号測定について、前記信号測定の測定周期が前記第2の周期である場合、前記第1の情報に基づいて、前記信号測定の測定周期を前記第2の周期から前記第1の周期に切り替えるステップ、を含み、
ここで、前記第1の周期が前記第2の周期より大きい、ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記第1の情報は、前記端末が前記PSCellの無線リンク障害を検出したことを指示する場合、前記第1の情報に基づいて、前記端末の行為を再設定するステップは、
前記信号測定は、前記PSCellの、ビーム障害検出、ビーム障害回復、SRS伝送、CSI-RS測定及び/又は報告、SCG測定に基づいて設定されるRRM測定の1つ又は複数をさらに含む場合、及び/又は前記時間測定は、前記PSCellに対する前記端末のアップリンクTAT動作を含む場合、前記第1の情報に基づいて、前記信号測定及び/又は前記時間測定の1つ又は複数の実行を停止するステップ、及び/又は、
前記信号測定は、前記SCGの、ビーム障害検出、ビーム障害回復、SRS伝送、CSI-RS測定及び/又は報告、SCG測定に基づいて設定されるRRM測定、RLM測定の1つ又は複数をさらに含む場合、及び/又は前記時間測定は、前記SCGに対する前記端末のアップリンクTAT動作を含む場合、前記第1の情報に基づいて、前記SCGに対する前記信号測定及び/又は前記時間測定の1つ又は複数の実行を停止するか、または前記SCGにおけるPSCell及び/又は指定のSCellに対する前記信号測定及び/又は前記時間測定の1つ又は複数の実行を停止するステップ、を含む、ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項5】
端末に適用される、セカンダリセルグループの非活性化状態下での通信方法であって、
セカンダリセルグループ(SCG)が非活性化状態にある場合、前記SCG及び/又は前記SCGのプライマリセル(PSCell)の信号測定及び/又は時間測定を決定するステップと、
第1の情報を取得した場合、前記第1の情報に基づいて、前記信号測定及び/又は前記時間測定を再設定するステップと、を含み、
ここで、前記第1の情報は、前記信号測定及び/又は前記時間測定に関連する前記端末と前記PSCellとの通信状態を指示するか、または、前記第1の情報は、前記端末が受信したネットワーク機器の指示情報であり、
ここで、
前記時間測定は、前記PSCellに対する前記端末のアップリンクTAT動作を含み、前記第1の情報は、前記PSCellに対する前記端末のアップリンクTATのタイムアウトを指示する
場合1、
前記信号測定は、前記PSCellに対する前記端末のビーム障害回復を含み、前記第1の情報は、前記端末が前記プライマリセル(PSCell)のビーム障害回復に成功したことを指示し、及び/又は、前記時間測定は、前記PSCellに対する前記端末のアップリンクTAT動作を含み、前記第1の情報は、前記端末が前記PSCellのアップリンクTATを再起動することを指示する場合2、
前記信号測定は、前記SCGに対するRRM測定、前記PSCellに対するRLM測定、及び前記SCG及び/又は前記PSCellに対するCSI-RS測定の1つ又は複数を含み、前記第1の情報は、1つ又は複数の前記信号測定のタイマーがタイムアウトしたことを指示する場合3、及び
前記信号測定は、前記SCGに対するRRM測定、前記PSCellに対するRLM測定、及び前記SCG及び/又は前記PSCellに対するCSI-RS測定の1つ又は複数を含み、前記第1の情報は、前記端末が受信した、ネットワーク機器から送信された1つ又は複数の前記信号測定に関連する指示情報である場合4、のうちの少なくとも1つをさらに含む、ことを特徴とする
セカンダリセルグループの非活性化状態下での通信方法。
【請求項6】
前記場合1に対して、
前記第1の情報に基づいて、前記信号測定及び/又は前記時間測定を再設定するステップは、
前記信号測定は、
前記PSCellの、ビーム障害検出、ビーム障害回復、SRS伝送、CSI-RS測定及び/又は報告、SCG測定に基づいて設定されるRRM測定、RLM測定
の1つ又は複数
を含む場合、前記第1の情報に基づいて、前記信号測定及び/又は前記時間測定の1つ又は複数の実行を停止するステップ、及び/又は、
前記信号測定は、
前記SCGの、ビーム障害検出、ビーム障害回復、SRS伝送、CSI-RS測定及び/又は報告、SCG測定に基づいて設定されるRRM測定、RLM測定
の1つ又は複数
を含む場合、及び/又は前記時間測定は、前記SCGに対する前記端末のアップリンクTAT動作を含む場合、前記第1の情報に基づいて、前記SCGに対する
信号測定及び/又は時間測定の1つ又は複数の実行を停止するか、または前記SCGにおけるPSCell及び/又は指定の
SCellに対する
信号測定及び/又は時間測定の1つ又は複数の実行を停止するステップ、を含む、ことを特徴とする請求項
5に記載の方法。
【請求項7】
前記場合2に対して、
前記信号測定は、前記SCGに対するRRM測定、前記PSCellに対するRLM測定、及び前記SCG及び/又は前記PSCellに対するCSI-RS測定の1つ又は複数をさらに含み、
前記第1の情報に基づいて、前記信号測定及び/又は前記時間測定を再設定するステップは、
1つ又は複数の前記信号測定について、前記信号測定の測定周期が第2の周期である場合、前記第1の情報に基づいて、前記信号測定の測定周期を前記第2の周期から第1の周期に切り替えるステップ、または、
1つ又は複数の前記信号測定について、前記信号測定の測定周期が第1の周期である場合、前記第1の情報に基づいて、前記信号測定の測定周期を前記第1の周期から前記第2の周期に切り替えるステップ、を含み、
ここで、前記第1の周期が前記第2の周期より大きい、ことを特徴とする請求項
5に記載の方法。
【請求項8】
前記場合3に対して、
前記第1の情報に基づいて、前記信号測定及び/又は前記時間測定を再設定するステップは、
タイムアウトした前記信号測定の測定周期が第2の周期である場合、前記第1の情報に基づいて、タイムアウトした前記信号測定の測定周期を前記第2の周期から第1の周期に切り替えるステップ、または、
タイムアウトした前記信号測定の測定周期が前記第1の周期である場合、前記第1の情報に基づいて、タイムアウトした前記信号測定の測定周期を前記第1の周期から前記第2の周期に切り替えるステップ、を含み、
ここで、前記第1の周期が前記第2の周期より大きい、ことを特徴とする請求項
5に記載の方法。
【請求項9】
前記場合4に対して、
前記第1の情報に基づいて、前記信号測定及び/又は前記時間測定を再設定するステップは、
前記第1の情報によって指示される1つ又は複数の前記信号測定について、前記信号測定の測定周期が第2の周期である場合、前記第1の情報に基づいて、前記信号測定の測定周期を前記第2の周期から第1の周期に切り替えるステップ、または、
前記第1の情報によって指示される1つ又は複数の前記信号測定について、前記信号測定の測定周期が第1の周期である場合、前記第1の情報に基づいて、前記信号測定の測定周期を前記第1の周期から第2の周期に切り替えるステップ、を含み、
ここで、前記第1の周期が前記第2の周期より大きい、ことを特徴とする請求項
5に記載の方法。
【請求項10】
端末に適用される、セカンダリセルグループの非活性化状態下での通信装置であって、
セカンダリセルグループ(SCG)が非活性化状態にある場合、前記SCG及び/又は前記SCGのプライマリセル(PSCell)
の信号測定及び/又は時間測定を決定するために用いられる取得ユニットと、
第1の情報を取得した場合、前記第1の情報に基づいて、前記信号測定及び/又は前記時間測定を再設定するために用いられる設定ユニットと、を含み、
ここで、前記第1の情報は、前記信号測定及び/又は前記時間測定に関連する前記端末と前記PSCellとの通信状態を指示するか、または、前記第1の情報は、前記端末が受信したネットワーク機器の指示情報であ
り、
前記信号測定は、前記PSCellに対する前記端末のビーム障害検出を含み、前記第1の情報は、前記端末が前記PSCellのビーム障害を検出したことを指示する、又は
前記信号測定は、前記PSCellに対する前記端末のRLM測定を含み、前記第1の情報は、前記端末が前記PSCellの無線リンク障害を検出したことを指示する、ことを特徴とするセカンダリセルグループの非活性化状態下での通信装置。
【請求項11】
前記設定ユニットは、具体的に、
前記第1の情報は、前記端末が前記PSCellのビーム障害を検出したことを指示する場合、前記第1の情報に基づいて、前記信号測定及び/又は前記時間測定を再設定することは、
前記信号測定は、前記PSCellの、ビーム障害回復、サウンディング基準信号(SRS)伝送、チャネル状態情報基準信号(CSI-RS)測定及び/又は報告、SCG測定に基づいて設定される無線リソース管理(RRM)測定、無線リンク監視(RLM)測定の1つ又は複数をさらに含む場合、及び/又は、前記時間測定は、前記PSCellに対する前記端末のアップリンクタイミングアドバンスタイマー(TAT)動作を含む場合、前記第1の情報に基づいて、前記信号測定及び/又は前記時間測定の1つ又は複数の実行を停止すること、及び/又は、
前記信号測定は、前記SCGの、ビーム障害回復、ビーム障害検出、SRS伝送、CSI-RS測定及び/又は報告、SCG測定に基づいて設定されるRRM測定、RLM測定の1つ又は複数をさらに含む場合、及び/又は、前記時間測定は、前記SCGに対する前記端末のアップリンクTAT動作を含む場合、前記第1の情報に基づいて、前記SCGに対する信号測定及び/又は時間測定の1つ又は複数の実行を停止するか、または前記SCGにおけるPSCell及び/又は指定のセカンダリセル(SCell)に対する信号測定及び/又は時間測定の1つ又は複数の実行を停止すること、を含むこと、に用いられることを特徴とする請求項10に記載のセカンダリセルグループの非活性化状態下での通信装置。
【請求項12】
前記設定ユニットは、具体的に、
前記信号測定は、前記SCGに対するRRM測定、前記PSCellに対するRLM測定、及び前記SCG及び/又は前記PSCellに対するCSI-RS測定の1つ又は複数をさらに含み、
前記第1の情報は、前記端末が前記PSCellのビーム障害を検出したことを指示する場合、前記第1の情報に基づいて、前記信号測定及び/又は前記時間測定を再設定することは、
1つ又は複数の前記信号測定について、前記信号測定の測定周期が第1の周期である場合、前記第1の情報に基づいて、前記信号測定の測定周期を前記第1の周期から第2の周期に切り替えること、または、
1つ又は複数の前記信号測定について、前記信号測定の測定周期が前記第2の周期である場合、前記第1の情報に基づいて、前記信号測定の測定周期を前記第2の周期から前記第1の周期に切り替えること、を含み、
ここで、前記第1の周期が前記第2の周期より大きいこと、に用いられることを特徴とする請求項10に記載のセカンダリセルグループの非活性化状態下での通信装置。
【請求項13】
前記設定ユニットは、具体的に、
前記第1の情報は、前記端末が前記PSCellの無線リンク障害を検出したことを指示する場合、前記第1の情報に基づいて、前記端末の行為を再設定することは、
前記信号測定は、前記PSCellの、ビーム障害検出、ビーム障害回復、SRS伝送、CSI-RS測定及び/又は報告、SCG測定に基づいて設定されるRRM測定の1つ又は複数をさらに含む場合、及び/又は前記時間測定は、前記PSCellに対する前記端末のアップリンクTAT動作を含む場合、前記第1の情報に基づいて、前記信号測定及び/又は前記時間測定の1つ又は複数の実行を停止すること、及び/又は、
前記信号測定は、前記SCGの、ビーム障害検出、ビーム障害回復、SRS伝送、CSI-RS測定及び/又は報告、SCG測定に基づいて設定されるRRM測定、RLM測定の1つ又は複数をさらに含む場合、及び/又は前記時間測定は、前記SCGに対する前記端末のアップリンクTAT動作を含む場合、前記第1の情報に基づいて、前記SCGに対する前記信号測定及び/又は前記時間測定の1つ又は複数の実行を停止するか、または前記SCGにおけるPSCell及び/又は指定のSCellに対する前記信号測定及び/又は前記時間測定の1つ又は複数の実行を停止すること、を含むこと、に用いられることを特徴とする請求項10に記載のセカンダリセルグループの非活性化状態下での通信装置。
【請求項14】
端末に適用される、セカンダリセルグループの非活性化状態下での通信装置であって、
セカンダリセルグループ(SCG)が非活性化状態にある場合、前記SCG及び/又は前記SCGのプライマリセル(PSCell)の信号測定及び/又は時間測定を決定するために用いられる取得ユニットと、
第1の情報を取得した場合、前記第1の情報に基づいて、前記信号測定及び/又は前記時間測定を再設定するために用いられる設定ユニットと、を含み、
ここで、前記第1の情報は、前記信号測定及び/又は前記時間測定に関連する前記端末と前記PSCellとの通信状態を指示するか、または、前記第1の情報は、前記端末が受信したネットワーク機器の指示情報であり、
ここで、
前記時間測定は、前記PSCellに対する前記端末のアップリンクTAT動作を含み、前記第1の情報は、前記PSCellに対する前記端末のアップリンクTATのタイムアウトを指示する場合1、
前記信号測定は、前記PSCellに対する前記端末のビーム障害回復を含み、前記第1の情報は、前記端末が前記プライマリセル(PSCell)のビーム障害回復に成功したことを指示し、及び/又は、前記時間測定は、前記PSCellに対する前記端末のアップリンクTAT動作を含み、前記第1の情報は、前記端末が前記PSCellのアップリンクTATを再起動することを指示する場合2、
前記信号測定は、前記SCGに対するRRM測定、前記PSCellに対するRLM測定、及び前記SCG及び/又は前記PSCellに対するCSI-RS測定の1つ又は複数を含み、前記第1の情報は、1つ又は複数の前記信号測定のタイマーがタイムアウトしたことを指示する場合3、及び
前記信号測定は、前記SCGに対するRRM測定、前記PSCellに対するRLM測定、及び前記SCG及び/又は前記PSCellに対するCSI-RS測定の1つ又は複数を含み、前記第1の情報は、前記端末が受信した、ネットワーク機器から送信された1つ又は複数の前記信号測定に関連する指示情報である場合4、のうちの少なくとも1つを含む、ことを特徴とするセカンダリセルグループの非活性化状態下での通信装置。
【請求項15】
プロセッサ可読記憶媒体であって、前記プロセッサ可読記憶媒体にはコンピュータプログラムが記憶されており、前記コンピュータプログラムは、
プロセッサに請求項1~
9のいずれか1項に記載の方法を実行させるために用いられる、ことを特徴とするプロセッサ可読記憶媒体。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0008】
選択的に、前記第1の情報に基づいて、前記信号測定及び/又は前記時間測定を再設定するステップは、
前記信号測定は、ビーム障害回復、サウンディング基準信号(SRS)伝送、チャネル状態情報基準信号(CSI-RS)測定及び/又は報告、SCG測定に基づいて設定される無線リソース管理(RRM)測定、無線リンク監視(RLM)測定という前記PSCellに対する前記端末の1つ又は複数の行為をさらに含む場合、及び/又は、前記時間測定は、前記PSCellに対する前記端末のアップリンクタイミングアドバンスタイマー(TAT)動作を含む場合、前記第1の情報に基づいて、前記信号測定及び/又は前記時間測定の1つ又は複数の実行を停止するステップ、及び/又は、
前記信号測定は、ビーム障害回復、ビーム障害検出、SRS伝送、CSI-RS測定及び/又は報告、SCG測定に基づいて設定されるRRM測定、RLM測定という前記SCGに対する前記端末の1つ又は複数の行為をさらに含む場合、及び/又は、前記時間測定は、前記SCGに対する前記端末のアップリンクTAT動作を含む場合、前記第1の情報に基づいて、前記SCGに対する前記端末の信号測定及び/又は時間測定の1つ又は複数の実行を停止するか、または前記SCGにおけるPSCell及び/又は指定のセカンダリセル(SCell)に対する前記端末の信号測定及び/又は時間測定の1つ又は複数の実行を停止するステップ、を含む。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0035
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0035】
なお、上記の記述で説明されている内容は、本願の実施例の主要な又は重要な特徴を特定することを意図しておらず、本願の範囲を限定するものでもない。本願の他の特徴は、以下の詳細の説明を通じて容易に理解される。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0036
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0036】
本願の実施例又は従来の技術の解決手段をより明確に説明するため、以下、実施例又は従来の技術の記述において使用する必要がある図面を簡単に説明する。当然ながら、以下、記載する図面は本願のいくつかの実施例であり、当業者であれば、創造的な労力を要することなく、これらの図面に基づいて他の図面を想到しうる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0103
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0103】
S702では、1つ又は複数の信号測定について、信号測定の測定周期が第2の周期である場合、端末がPSCellのビーム障害を検出したことを指示する第1の情報、または、端末がPSCellのアップリンクTATのタイムアウトを検出したことを指示する第1の情報に基づき、信号測定の測定周期を第2の周期から第1の周期に切り替える。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0136
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0136】
本願の実施例では、端末はSCGに対してビーム障害検出、ビーム障害回復、TAT動作、SRS伝送、CSI-RS測定及び/又は報告、SCG測定に基づいて設定されるRRM測定、RLM測定のうちの1つ又は複数を行う場合、端末はSCGにおけるPSCellで無線リンク障害が発生したことを検出したとき、SCGの信号測定及び/又は時間測定の1つ又は複数の実行を停止するか、またはSCGにおけるPSCell及び/又は指定のSCellの信号測定及び/又は時間測定の1つ又は複数の実行を停止し、これによって、SCGの非活性化状態下での端末側の消費電力を低下し、端末側の行為設定の柔軟性及び合理性を向上させる。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0150
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0150】
ここで、
図11には、バスアーキテクチャは、相互接続された任意の数のバス及びブリッジを含むことができ、具体的には、プロセッサ1102によって表される1つ又は複数のプロセッサとメモリ1103によって表されるメモリの様々な回路が互いにリンク接続される。バスアーキテクチャはまた、周辺機器、電圧レギュレータ、及び電力管理回路などの様々な他の回路をリンク接続することができ、これらは当技術分野で周知のことであるため、本明細書ではそれ以上説明しない。バスインタフェースは、インタフェースを提供する。送受信機1101は、無線チャネル、有線チャネル、光ケーブル等の伝送媒体を含む伝送媒体上で他の様々な装置と通信するためのユニットを提供する、送信機及び受信機を含む複数の素子から構成されたものとすることができる。選択的に、
端末は、ユーザインタフェース1104をさらに備えていてもよく、ユーザインタフェース1104は、異なるユーザ機器に応じて、必要なデバイスを外部又は内部に接続することができるインタフェースとすることもでき、接続されるデバイスは、キーパッド、ディスプレイ、スピーカー、マイクロフォン、ジョイスティックなどを含むが、それらに限定されない。
【手続補正書】
【提出日】2023-07-13
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正方法】変更
【補正の内容】
【国際調査報告】