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特表2024-502396製造機器のエネルギー消費量を最適化するシステム及び装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-01-19
(54)【発明の名称】製造機器のエネルギー消費量を最適化するシステム及び装置
(51)【国際特許分類】
   G05B 19/418 20060101AFI20240112BHJP
   G06Q 50/04 20120101ALI20240112BHJP
【FI】
G05B19/418 Z
G06Q50/04
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023528642
(86)(22)【出願日】2021-11-11
(85)【翻訳文提出日】2023-07-04
(86)【国際出願番号】 US2021058903
(87)【国際公開番号】W WO2022103920
(87)【国際公開日】2022-05-19
(31)【優先権主張番号】63/113,642
(32)【優先日】2020-11-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.リナックス
(71)【出願人】
【識別番号】523135610
【氏名又は名称】フル スピード オートメーション,インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 和彦
(72)【発明者】
【氏名】ルロワ,ラック
【テーマコード(参考)】
3C100
5L049
【Fターム(参考)】
3C100AA29
3C100AA38
3C100AA57
3C100BB13
5L049CC04
(57)【要約】
エネルギー管理システム又はエネルギー管理システムへのプラグインは、少なくとも1つの製造構成要素に対応する視覚要素を表示するグラフィカルユーザインターフェースと、グラフィカルユーザインターフェースでインスタンス化されているエネルギー管理モジュールとを含む。エネルギー管理モジュールは、製造構成要素からエネルギー消費状態情報を受信及び表示するように使用可能であり、エネルギー管理システムから構成要素に送信される命令によって製造構成要素のエネルギー消費量を制御及び修正することができる。命令は、所望のエネルギープロトコルに対応する所定の事前設定として構成可能な抑制命令、編成命令、又は使用不可能命令を含むことができる。更に、エネルギー管理モジュールは、構成要素をグループ化又は順序付けし、エネルギー消費量を分配し、製造設定のエネルギー容量を超えるのを回避するために使用可能である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つの製造構成要素に対応する1つ又は複数の視覚要素を表示するグラフィカルユーザインターフェースと、
前記グラフィカルユーザインターフェースでインスタンス化され、前記製造構成要素からエネルギー消費状態情報を受信及び表示するように使用可能なエネルギー管理モジュールと、
前記製造構成要素のエネルギー消費量を制御及び修正するように使用可能な前記エネルギー管理モジュールと
を含むエネルギー管理システム。
【請求項2】
前記グラフィカルユーザインターフェースは、前記製造構成要素に対応する前記視覚要素の追加、除去、又は修正を可能にする、請求項1に記載のエネルギー管理システム。
【請求項3】
前記製造構成要素の前記エネルギー消費量は、前記エネルギー管理システムから前記構成要素に送信される命令によって制御及び修正されている、請求項1に記載のエネルギー管理システム。
【請求項4】
前記命令は、抑制命令、編成命令、又は使用不可能命令を含む、請求項3に記載のエネルギー管理システム。
【請求項5】
前記命令は、所定のエネルギー管理プロトコルを含む1つ又は複数の事前設定を含む、請求項3に記載のエネルギー管理システム。
【請求項6】
エネルギー管理システム用のプラグインであって、
少なくとも1つの製造構成要素に対応する1つ又は複数の視覚要素を表示するグラフィカルユーザインターフェースと、
前記グラフィカルユーザインターフェースでインスタンス化され、前記製造構成要素からエネルギー消費状態情報を受信及び表示するように使用可能なエネルギー管理モジュールと、
前記製造構成要素のエネルギー消費量を制御及び修正するように使用可能な前記エネルギー管理モジュールと
を含むプラグイン。
【請求項7】
前記グラフィカルユーザインターフェースは、自動化制御構成要素に対応する前記視覚要素の追加、除去、又は修正を可能にする、請求項6に記載のプラグイン。
【請求項8】
前記製造構成要素の前記エネルギー消費量は、前記エネルギー管理システムから前記構成要素に送信される命令によって制御及び修正されている、請求項6に記載のプラグイン。
【請求項9】
前記命令は、抑制命令、編成命令、又は使用不可能命令を含む、請求項8に記載のプラグイン。
【請求項10】
前記命令は、所定のエネルギー管理プロトコルを含む1つ又は複数の事前設定を含む、請求項8に記載のプラグイン。
【請求項11】
製造構成要素のエネルギー消費量を制御する方法であって、
a.(i)グラフィカルユーザインターフェースと、(ii)前記グラフィカルユーザインターフェースでインスタンス化されるエネルギー管理モジュールとを含むエネルギー管理システムを設けることと、
b.少なくとも1つの製造構成要素に対応する1つ又は複数の視覚要素を、前記グラフィカルユーザインターフェースを介して追加することと、
c.前記製造構成要素の前記エネルギー消費量に対応するデータを、前記製造構成要素から受信することと、
d.前記製造構成要素の前記エネルギー消費量に対応する前記データを、前記グラフィカルユーザインターフェースに表示することと、
e.前記製造構成要素に命令を送信することによって前記製造構成要素の前記エネルギー消費量を、前記エネルギー管理システムを介して制御及び修正することと
を含む方法。
【請求項12】
前記命令は、抑制命令、編成命令、又は使用不可能命令を含む、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記命令は、所定のエネルギー管理プロトコルを含む1つ又は複数の事前設定を含む、請求項12に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
この出願は、2020年11月13日に出願の米国仮特許出願第63/113,642号への優先権を主張する。
【0002】
技術分野
本発明は一般的に、自動化制御技術に関し、詳細には、自動化設定に使用される製造機器のエネルギー消費量を管理するシステムに関する。
【背景技術】
【0003】
背景技術
自動化制御の分野にプログラマブル論理制御器を導入して以来、コンピュータの性能は、大幅に改善しており、より高速のマイクロプロセッサは、より大量の計算を可能にし、より大量及び高速のメモリは、より大量のデータを操作するより大量及びより複雑なプログラムの実行を可能にする。更に、ネットワーク相互接続性は、著しく改善しており、直接線駆動アナログ信号を介してプログラマブル論理制御器(PLC)(例えば、初期アレンブラッドレイPLC)に接続されるために使用される構成要素は、現在、イーサネット又は同様なネットワークプロトコルの上で論理制御器と通信していることが多い。時間と共に、プログラマブル論理コンピュータは、人気のあるプログラマブル論理制御器が最近、パーソナルコンピュータと同様なエレクトロニクス(例えば、インテルプロセッサに基づくコンピュータシステム)を使用し、パーソナルコンピュータ、専門ワークステーション及びサーバー向けに設計されたオペレーティングシステム(例えば、マイクロソフトウィンドウズ、異なる配布のリナックス又は同様なオペレーティングシステム)を実行することができるほどまでにコンピュータに成長している。このような最新のプログラマブル論理制御器の人気のある例は、シーメンスSIMATIC又はベッコフCX系の制御器である。
【0004】
製造業の分野における要件及び実施は、同様に発展している。モデリングツールは、著しく大きくなる機器、製造ライン及び工場の複雑さを可能にしている。単一制御器に接続された数百個のデバイス(基本センサーから高性能産業用ロボットまで)を観測することは珍しくない。制御器及び構成要素にわたって転送されるデータの頻度及び量は、同じ傾向に従っている。専用制御器に対してミリ秒(場合によっては、マイクロ秒)で測定される待ち時間で毎秒転送される数百メガバイトデータは、一般的な取引である。物流、サプライチェーン、製品品質、人的資源及び無数の他の分野に関するデータは、現在、制御器及び製造実行システムによって操作されるデータの一部である。
【0005】
人間機械インターフェースは、歴史的に、プログラマブル論理制御器から離れ、プログラマブル論理制御器に接続されている。つい最近、工場における接続性の増大、及びサーバーの使用の増加に続いて、直接又は間接的にプログラマブル論理制御器から情報を受信するサーバーに、これらのインターフェースを接続することができ、人間機械インターフェースは主に、コンピュータディスプレイにユーザインターフェースを含む。
【0006】
更に、多分製造施設の外側のサーバー(場合によっては、分散システム)でホストとして働く製造実行システムを見付けることは一般的である。製造実行システムは、製造を編成し、物流及び他のシステムを調整するために、サイクルデータをプログラマブル論理制御器から収集し、データをこれらの制御器に送信する役割を果たす。
【0007】
他のデバイス及びシステム(例えば、品質管理のために使用されるスマートカメラ、又は存在センサー)は、従来、プログラマブル論理制御器から離れているけれども、プログラマブル論理制御器に直接接続される。工場における接続デバイス及びシステムの数のこのような増加は、ネットワークインフラストラクチャー上の通信量の増加、及び接続管理のより複雑さを引き起こしている。これらの接続を管理する1つの重要な態様は、工場のネットワーク容量を、適時な方法でデータを転送する帯域幅要件に合わせることを保証することであり、その結果、多くのデバイス及び構成要素は、許容時間の下で作動することができる。これは、マイクロ秒から数ミリ秒まで変化する短時間で作動及び反応する必要がある安全及び遮断デバイス及び構成要素に特に当てはまる。どこで接続がアナログ又はデジタルであるべきであろうとも、接続のタイプを、適切に選択し、構成要素間の通信の性能を最適化することができる。
【0008】
最新のプログラマブル論理制御器は典型的に、これらの接続性要件を満たすのを容易にする多数のタイプの接続を支援する。例えば、多数のアナログポートは、制御器のコアユニットに接続可能な通信拡張として利用できる。コア制御器は、殆どの自動化デバイス(例えば、アクチュエータ、電動機、センサー及びロボット)に接続するために、所有権を主張できるプロトコル(例えば、アレンブラッドレイ、シーメンス及びベッコフによってそれぞれ開発されたEthernetIP、Profinet又はEtherCAT)を使用する。更に、2000年初期以来、殆どのプログラマブル論理制御器には、プログラマブル論理制御器が企業ネットワークと通信することができる少なくとも1つのイーサネットポートが装備されている。
【0009】
決定論は、製造機器の実行及び安全に重要な多数のデバイスにインターフェース接続する制御器をプログラムするために使用される言語の選択における重要な要件である。高水準言語(例えば、パイソン及びジャバスクリプト)は、複雑なプログラムを迅速に開発するように訴えている。しかし、このような言語は、コード実行を予測可能なタイミングで一貫して確保することを保証することができない。言語は、自動化システムを製造するために、ユーザインターフェース、人間機械インターフェースの一部の開発に適しているけれども、機器及び自動化デバイスを編成する、及び/又は機器及び自動化デバイスにインターフェース接続する論理を開発するために使用されるべきではない。
【0010】
テレメトリーは、自動化制御の別の重要な要件である。処理及び機器の状態を監視するために、デバイス、処理及びシステムから発生するデータを、理想的に、収集して利用できるようにし、このようなデータの解析を可能にする。このようなデータを利用できるようにする利益は、効率、品質を向上させ、故障を最小化するために、機器及びシステムの挙動を故障点検及び診断し、更により良く理解する能力を含む。
【0011】
最近、エネルギー消費は、機器を取り扱い、商品を生産して運搬するようになる場合、重要な判断基準になっている。電気のコストは、昼夜の異なる時間と共に変化し、持続可能なエネルギー源(例えば、ソーラーパネル)は、所与の時間におけるエネルギーの利用可能性に関して不一致を引き起こす。更に、ヨーロッパ及びすぐ後に続いてアジアの幾つかの国々によって主導される差し迫った規制は、商品の製造又は生産の二酸化炭素排出量を評価するために、商品を生産するのに使用されるエネルギーの一層正確な追跡可能性を必要とする。
【0012】
従って、生産するために使用されるエネルギーの追跡可能性を向上させ、エネルギー消費量を最適化し、エネルギー消費量が特定の消費量目標未満のままであることを保証するために、本発明は、機器を製造するためのエネルギー消費量を追跡及び処理するシステムを提供する。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0013】
発明の説明
幾つかの実施形態において、本発明は、1つ又は複数のユーザ入力デバイス(例えば、マウス、キーボード、音声入力デバイス、ユーザからジェスチャーを受信するタッチ入力デバイス、ユーザによって非タッチジェスチャー及び他の動作を検出する動作入力デバイスなど)を介して使用されるグラフィカルユーザインターフェースを含むエネルギー管理システムを含む。更に、出力デバイス(例えば、グラフィカルディスプレイ、スピーカー、プリンター、触覚デバイス、及び他のタイプの出力デバイス)を、ユーザインターフェースに含んでもよい。
【0014】
製造構成要素(例えば、電動機、センサー、スタックライト、炉、スキャナー、及び製品を製造するために使用される同様な機器)からのデータを制御して読み込むために1つ又は複数のコネクタを持つ組み込み型コンピュータによって、ユーザインターフェースを実行する。幾つかの実施形態において、グラフィカルユーザインターフェースは、ウィンドウズで実行され、C#(Cシャープ)言語を用いて、マイクロソフトビジュアルスタジオのために開発されている。しかし、本発明に記載のグラフィカルユーザインターフェースを、他の言語(例えば、C++、ビジュアルベーシックなど)を使用するように適合させることができ、他のオペレーティングシステム(例えば、リナックス)で動作するように修正することもできることが分かる。幾つかの実施形態において、本発明は、どの場合にも、グラフィカルユーザインターフェースを露出する、エネルギー管理システムへの拡張又は追加(又は、プラグインとも呼ばれる拡張又は追加のセット)を含み、又は幾つかの実施形態において、スタンドアロン型エネルギー管理システムを含んでもよい。
【0015】
幾つかの実施形態において、本発明は、複数の製造構成要素の動作を編成し、製造構成要素のエネルギー消費量に関してこれらの構成要素から情報を受信することができる。例えば、工場で使用される電動機は典型的に、設定点とも呼ばれる目標回転速度及び方向を入力として受信し、電動機の実際の現在の速度及び物理的電動機によって使用される電流を出力として送信する電動機駆動部によって制御される。従って、電動機のエネルギー消費量を、電動機が引き込む電流の係数として判定することができる。
【0016】
理想的には、工場、ライン、サブライン又は作業場における各構成要素の電力消費量が知られており、個々の資産の消費量は、多数回であり、又は利用できるエネルギーの総量未満の所定の安全係数の範囲内にある。このような場合、本発明は、全消費量を所望の消費レベル未満に保つために機器の編成を処理する。幾つかの実施形態において、本発明は、消費量を所望のレベル未満に保つために工場における動作を遅らせる可能性を提供する。これは、動作の全スループットを減少することがあるけれども、動作が実行したままであることを保証する。例えば、炉、コンベア、及びロボットを全て、その時点で動作させ、動作を速め、生産工場のスループットを増加することができる。しかし、これは、エネルギーが所与の期間にわたってピーク電力(又は瞬時電力)又は全エネルギー消費量であろうと、利用できるエネルギー量を超えるエネルギーを消費することになることがある。消費量を所定又は既知の瞬時電力消費量未満に保つために、又は全エネルギー消費量を所定又は既知の閾値未満に保つために、本発明は、製造機器の動作をグループで又は順番に調整し、エネルギー消費量のヘッドルームを保持し、安全を維持し、任意の潜在的なピーク、又は異常な又は予測できない電力スパイク又はサージを明らかにするように構成されている。
【0017】
機器の最大電力消費量は文書化されていないことが多いけれども、瞬時電力要件は知られている。従って、電力消費量及び電力有効性を判定するために、既知の瞬時電力要件は、構成要素の電源又は制御器を介して引き込まれる電流の量から推論され、電圧は典型的に、既知であり安定している。電圧(ボルト)と電流(アンペア)の単純な積は、瞬時電力(ワット)を与える。従って、本発明は、閉ループ制御モードで動作する。電力を構成要素の間で分配(グループ化又は順序付け)することによって、1つ又は複数の構成要素によって使用される電力を抑制することによって(例えば、電動機に対して許容される電流及び速度を制限することによって)、又は電力の抑制及び分配の組み合わせによって、構成要素によって引き込まれることを許容される電力を制御する。
【0018】
エネルギー管理システムにおける製造構成要素の各々又はグループによって使用される瞬時エネルギーを監視及び記録する利益は、各状況又は実行モードで機器の挙動を特徴付ける信号の繰り返しパターンを生成することである。この特徴付けは、処理及び機器の数値モデリングを可能にし、従って、所与の構成要素、構成要素の組み合わせ、又は全製造設定に対する正しい動作サイクルのパターンの識別を可能にする。これは、生産サイクルの計数、サイクル時間の判定、計数サイクルを可能にし、ベースラインと呼ばれる最多繰り返しパターンからのずれの検出を可能にする。ベースラインからの重大なずれは、測定数値ずれの原因に対処するために幾つかの特別な修理又は保守を予想する注意領域として報告する価値がある潜在的な故障を示唆する。予測保守のこの形態は、重大な生産ロスを引き起こす機器の運転停止を犠牲にして、機器を良い状態に保つために頻繋な修理手続きの実行を必要とする従来の予防保守サイクルよりも大幅な利点を有する。
【0019】
図面の簡単な説明
当業者は、下記の説明が、多くの異なる代替の実施形態を与えるために様々な方法で適用可能な開示の原理の例示に過ぎないことが分かる。この説明は、この開示の発明の教示の一般原理を例示するために行われ、ここの開示の発明概念を限定するように意図されていない。
【0020】
明細書に組み込まれ、明細書の一部を構成する添付図面は、開示の実施形態を例示し、上述の開示の一般的な説明及び後述の図面の詳細な説明と一緒に、開示の原理を説明する。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】本発明によって使用可能な情報メッセージパネルを含むグラフィカルユーザの断片である。
図2】本発明によって使用可能な特性パネルを含むグラフィカルユーザインターフェースの断片である。
図3】本発明によって使用可能なエネルギー管理モジュールを含むグラフィカルユーザインターフェースの別の断片である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
図面は、必ずしも原寸に比例していない。特定の場合、開示の理解に必要でない、又は他の詳細を理解するのを難しくする詳細は、省略されていてもよい。当然、開示は、ここに例示の実施形態に必ずしも限定されないものとする。
【0023】
発明を実施するための最良の形態
本発明は、広範囲の努力にわたって利益を与える。本発明は、添付のこの明細書及び特許請求の範囲が、開示の特定の例を参照する要件によって与えられる言語を限定しているように見えるものにもかかわらず、開示されている本発明の範囲及び精神と一致した広さを受けるという出願人の意図である。従って、本発明と最も密接な関連がある当業者を熟知させるために、本発明の本質を例示する目的で、システムの好ましい実施形態を開示する。システムを動作させる例示的な方法について、本発明を具体化することができる様々な形態及び修正の全てを説明しようとすることなく、好ましい実施形態に従って詳細に説明する。そういうものとして、ここに記載の実施形態は、例示であり、当業者に明らかになるように、本発明の範囲及び精神の範囲内で多くの方法で修正可能であり、本発明は、添付の特許請求の範囲によって評価され、明細書の詳細によって評価されない。
【0024】
下記の文章は、多くの異なる実施形態の詳細な説明を示すけれども、説明の法的範囲は、この開示の最後に示す特許請求の範囲の用語によって定義される。説明は、例示に過ぎないと解釈されるべきであり、不可能でない場合、あらゆる可能な実施形態の記載が現実的でないので、あらゆる可能な実施形態を記載しない。特許請求の範囲の範囲内にまだある、現在の技術、又はこの特許の出願日の後に開発された技術を用いて、多くの代替の実施形態を実施することができる。
【0025】
更に、用語をここで明示的に定義しない限り、用語の明白な又は通常の意味を越えて、明示的に又は暗示によって、その用語の意味を限定する意図がないものとする。このような用語は、(特許請求の範囲の言語以外の)この特許の任意の節で行われる任意の陳述に基づく範囲に限定されると解釈されるべきではない。この特許で、この特許の最後に特許請求の範囲に列挙される任意の用語を、単一の意味と一致する方法で参照する範囲で、これは、読者を混乱させないように、単に明確にするために行われる。このような特許請求の範囲の用語は、暗示によって又は別の方法でその単一の意味に限定されるように意図されていない。最後に、任意の構造の詳述無しで用語「手段」及び機能を列挙することによって、特許請求の範囲の要素を定義しない限り、任意の特許請求の範囲の要素の範囲を、米国法典第35巻第112条の副段落(f)の出願に基づいて解釈するように意図されていない。
【0026】
図1は、本発明によるグラフィカルユーザインターフェースを含むエネルギー管理システム内の視覚要素として示す製造設定の典型的な構成要素及びインターフェースを示す。幾つかの実施形態において、ユーザインターフェース(101)は、製造設定用の処理の実行に関するメッセージを表示する情報メッセージパネル(102)、エネルギー管理システムに接続された構成要素をユーザが操作することができるデバッキングツール(103)、及び物理的及び論理的機能を表す多数の構成要素及び製造設定の構成要素を含むレイアウトパネル(105)を含む。エネルギー管理モジュール(104)は、ユーザが製造設定でエネルギー消費の異なる状態を観察及び判定することができるようにレイアウトに統合されている。設定に基づいて、エネルギー管理モジュール(104)は、エネルギー管理システムを実行する制御コンピュータにインターフェース接続された構成要素によって消費される電力量を制御することができる。
【0027】
図2は、エネルギー管理システムの特性パネルの実施形態を示す。エネルギー管理システムにおける任意の構成要素(201)に対するデフォルト特性パネルを、構成要素に特有の特性セクション(202)で拡張する。製造設定に利用できる最大電力(103)を、強調表示し、この例で、3200ワットに制限する。エネルギー消費管理事前設定「好ましい電力モード」は、現在、使用不可能であるけれども、他の事前設定(104)、抑制及び編成も利用できる。従って、特性パネルにより、ユーザは、構成要素のうち1つ又は複数の構成要素に送信されるべき所定のエネルギー管理プロトコルを反映する、又はこのエネルギー管理プロトコルに対応する1つ又は複数の事前設定にアクセスすることができる。
【0028】
図3は、エネルギー管理システムによって使用可能なユーザインターフェースでインスタンス化されたエネルギー管理モジュールの画面ショットである。ここで、製造設定は、小さいコンベア及びスタックライトを駆動する35ワット電動機を制御する。左側モジュール(301)は、36ワットのピーク電力消費量(303)及び7.91ワットのサイクルにわたる平均電力消費量(304)を反映する監視モードを示す。右側モジュール(302)は、サイクルにわたる平均電力消費量が丁度6ワットを超えた一方、ピーク電力消費量(307)を制限することによって、20ワットよりも多く消費しない所定の限界の設定を示す。
【0029】
記載のエネルギー管理システム(又は拡張、追加、又はエネルギー管理システムへのプラグイン)を、単一処理デバイス内で実施することができるけれども、実行プログラム命令で協働する多数の処理デバイス又はサブシステムにわたって分散させることもできる。処理システムの例は、汎用中央処理装置、特定用途向けプロセッサ、論理デバイス、及び任意の他のタイプの処理デバイス、処理デバイスの組み合わせ、又はこれらの変型例を含む。記憶システムは、処理システムによって読み取ることができ、ソフトウェアを記憶することができる任意の記憶媒体を含むことができる。記憶システムは、情報(例えば、コンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール、又は他のデータ)の記憶のための任意の方法又は技術で実施される揮発性及び不揮発性、取り外し可能及び取り外し不可能媒体を含むことができる。記憶システムを、単一記憶デバイスとして実施することができるけれども、多数の記憶デバイス又はサブシステムにわたって実施してもよい。記憶システムは、システムと通信することができる追加要素(例えば、制御器)を含むことができる。記憶媒体の例は、ランダムアクセスメモリ、読み出し専用メモリ、磁気ディスク、光ディスク、フラッシュメモリ、仮想メモリ及び非仮想メモリ、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスク記憶装置又は他の磁気記憶デバイス、又は、所望の情報を記憶するために使用可能であり、命令実行システムによってアクセス可能な任意の他の媒体、及びこれらの任意の組み合わせ又は変型例、又は任意の他のタイプの記憶媒体を含む。幾つかの実装形態において、記憶媒体は、持続性記憶媒体であることができる。幾つかの実装形態において、記憶媒体の少なくとも一部は、一時的であってもよい。どんな場合にも、記憶媒体は、伝搬信号でない。
【0030】
含まれる説明及び図面は、最良の形態を形成及び使用する方法を当業者に教示する特定の実装形態を示す。発明の原理を教示する目的で、幾つかの従来の態様を、単純化又は省略している。当業者は、本発明の範囲内にあるこれらの実装形態から変型例を理解する。更に、当業者は、上述の特徴を様々な方法で組み合わせて多数の実装形態を形成することができることを理解する。その結果、本発明は、上述の特定の実装形態に限定されるのではなく、特許請求の範囲及び均等物だけに限定される。
【0031】
開示の上述の考察は、例示及び説明の目的で、提示されている。上述の内容は、ここに開示の形態又は複数の形態に開示を限定するように意図されていない。例えば、上述の詳細な説明において、開示を合理化する目的で、開示の様々な特徴を、1つ又は複数の実施形態にグループ化する。開示のこの方法は、特許請求の範囲に記載の開示が、各特許請求の範囲に明示的に列挙される特徴よりも多くの特徴を必要とするという意図を反映すると解釈されるべきではない。むしろ、下記の特許請求の範囲が反映するように、発明の態様は、単一の上述の開示の実施形態の全特徴よりも少ない。従って、下記の特許請求の範囲は、この詳細な説明にここに含まれ、各特許請求の範囲は、開示の別々の好ましい実施形態として自立する。
【0032】
更に、本開示は、1つ又は複数の実施形態及び特定の変型例及び修正の説明を含んでいるけれども、他の変型例及び修正は、開示の範囲内にあり、例えば、上述の特定の構成要素を、単独で又は他の構成要素と併せて使用することは、システムを含んでもよい一方、他の態様で、システムは、ここに記載の全構成要素の組み合わせであってもよく、本開示の新規な態様を伝える目的で使用される順序と異なる順序であってもよい。他の変型例及び修正は、本開示を理解した後、当業者の技能及び知識の範囲内にあってもよい。開示のこの方法は、代替物、交換可能及び/又は均等な構造、機能、範囲又はステップがここに開示されていようと、任意の特許可能な主題を公的に費やすように意図することなく、代替物、交換可能及び/又は均等な構造、機能、範囲又はステップを特許請求の範囲に記載のものに含む、代替の実施形態を許容範囲に含む権利を取得するように意図されている。
図1
図2
図3
【国際調査報告】