IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 奥動新能源汽車科技有限公司の特許一覧 ▶ 上海電巴新能源科技有限公司の特許一覧

特表2024-502428バッテリー交換ステーションの推奨方法、システム、電子装置及び記憶媒体
<>
  • 特表-バッテリー交換ステーションの推奨方法、システム、電子装置及び記憶媒体 図1
  • 特表-バッテリー交換ステーションの推奨方法、システム、電子装置及び記憶媒体 図2
  • 特表-バッテリー交換ステーションの推奨方法、システム、電子装置及び記憶媒体 図3
  • 特表-バッテリー交換ステーションの推奨方法、システム、電子装置及び記憶媒体 図4
  • 特表-バッテリー交換ステーションの推奨方法、システム、電子装置及び記憶媒体 図5
  • 特表-バッテリー交換ステーションの推奨方法、システム、電子装置及び記憶媒体 図6
  • 特表-バッテリー交換ステーションの推奨方法、システム、電子装置及び記憶媒体 図7
  • 特表-バッテリー交換ステーションの推奨方法、システム、電子装置及び記憶媒体 図8
  • 特表-バッテリー交換ステーションの推奨方法、システム、電子装置及び記憶媒体 図9
  • 特表-バッテリー交換ステーションの推奨方法、システム、電子装置及び記憶媒体 図10
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-01-19
(54)【発明の名称】バッテリー交換ステーションの推奨方法、システム、電子装置及び記憶媒体
(51)【国際特許分類】
   G01C 21/34 20060101AFI20240112BHJP
   G01R 31/382 20190101ALI20240112BHJP
   G01R 31/385 20190101ALI20240112BHJP
   H02J 7/00 20060101ALI20240112BHJP
   B60L 53/80 20190101ALI20240112BHJP
   B60L 50/60 20190101ALI20240112BHJP
   G06Q 50/06 20240101ALI20240112BHJP
【FI】
G01C21/34
G01R31/382
G01R31/385
H02J7/00 P
B60L53/80
B60L50/60
G06Q50/06
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023540149
(86)(22)【出願日】2021-12-30
(85)【翻訳文提出日】2023-08-28
(86)【国際出願番号】 CN2021142992
(87)【国際公開番号】W WO2022143880
(87)【国際公開日】2022-07-07
(31)【優先権主張番号】202011623609.6
(32)【優先日】2020-12-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202011623642.9
(32)【優先日】2020-12-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519236398
【氏名又は名称】奥動新能源汽車科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】AULTON NEW ENERGY AUTOMOTIVE TECHNOLOGY GROUP
【住所又は居所原語表記】Block 1, Room 606, No. 1 Yichuang Street, China-Singapore Guangzhou Knowledge City, Huangpu District, Guangzhou, Guangdong 510700, China
(71)【出願人】
【識別番号】519236387
【氏名又は名称】上海電巴新能源科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】SHANGHAI DIANBA NEW ENERGY TECHNOLOGY CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】Building 1,No.4766,Jiangshan Road,Nicheng Town,Pudong New Area Shanghai 201308 China
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】呉 俊嬋
【テーマコード(参考)】
2F129
2G216
5G503
5H125
5L049
【Fターム(参考)】
2F129AA03
2F129BB03
2F129DD13
2F129DD15
2F129DD19
2F129DD27
2F129DD46
2F129DD49
2F129DD63
2F129EE52
2F129EE59
2F129EE78
2F129EE79
2F129EE81
2F129EE84
2F129EE92
2G216BA01
2G216CB35
5G503BB01
5G503CA08
5G503FA06
5G503GD04
5G503GD06
5H125AA01
5H125AC12
5H125BC26
5H125CA18
5H125CC04
5H125CD02
5H125EE27
5H125EE51
5H125EE55
5L049CC06
(57)【要約】
バッテリー交換ステーションの推奨方法、システム、電子装置及び記憶媒体を開示する。方法には、バッテリー交換車両に適合する候補バッテリー交換ステーションを取得するステップ、前記バッテリー交換車両が現在位置から各前記候補バッテリー交換ステーションに到着した時の各候補バッテリー交換ステーションの推定稼働情報をそれぞれ推定するステップ、前記推定稼働情報に基づいて前記バッテリー交換車両のユーザーにバッテリー交換ステーションを推奨するステップが含まれる。本発明は、車両が候補バッテリー交換ステーションに到着した時の候補バッテリー交換ステーションの稼働情報を推定して、ユーザーに推定稼働情報に基づいた推奨バッテリー交換ステーションを提供することができ、ユーザーが自分で候補バッテリー交換ステーションに到着した時の状況を推定する必要がないため、容易に判断ミスを回避し、バッテリー交換ステーションでの推奨精度を向上させることができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
バッテリー交換ステーションの推奨方法であって、
バッテリー交換車両に適合する候補バッテリー交換ステーションを取得するステップ、
前記バッテリー交換車両が現在位置から各候補バッテリー交換ステーションに到着した時の各前記候補バッテリー交換ステーションの推定稼働情報をそれぞれ推定するステップ、
前記推定された稼働情報に基づいて、前記バッテリー交換車両の運転ユーザーにバッテリー交換ステーションを推奨するステップ、
を含むバッテリー交換ステーションの推奨方法。
【請求項2】
前記バッテリー交換車両に適合する候補バッテリー交換ステーションを取得するステップは、
バッテリー交換車両のリアルタイム測位位置、車両タイプ、およびリアルタイムのバッテリー残量を取得し、
前記リアルタイム測位位置と前記車両タイプの両方に適合するバッテリー交換ステーションをスクリーニングするステップ、
前記リアルタイムのバッテリー残量に基づいて、前記バッテリー交換ステーションの中から前記バッテリー交換車両の航続距離内にある候補バッテリー交換ステーションを選択するステップ、
を含むことを特徴とする、請求項1に記載のバッテリー交換ステーションの推奨方法。
【請求項3】
前記リアルタイムのバッテリー残量に基づいて、前記バッテリー交換ステーションの中からバッテリー交換車両の航続距離内にある候補バッテリー交換ステーションを選択するステップは、
各前記バッテリー交換ステーションに対して、
前記バッテリー交換車両の現在位置からバッテリー交換ステーションまでの走行ルートと走行距離を決定するステップ、
前記走行ルートと前記走行距離に基づいて、前記バッテリー交換車両が前記現在位置から前記バッテリー交換ステーションに到着するまでの渋滞係数を計算するステップ、
前記バッテリー交換車両の定格出力、キロワット時走行距離、前記リアルタイムのバッテリー残量、および前記渋滞係数に基づいて、前記バッテリー交換車両が前記走行ルートに応じて前記バッテリー交換ステーションに到着するまでの航続距離を推定するステップ、
前記航続距離が前記走行距離に達する時、前記バッテリー交換ステーションを候補バッテリー交換ステーションとするステップ、
を実行するステップを含むことを特徴とする、請求項2に記載のバッテリー交換ステーションの推奨方法。
【請求項4】
前記渋滞係数の計算式は下記の通りであり、
【請求項5】
前記推定稼動情報には、前記バッテリー交換車両が前記候補バッテリー交換ステーションに到着した時の利用可能なバッテリーの推定数が含まれ、前記バッテリー交換車両が現在位置から各前記候補バッテリー交換ステーションに到着した時の推定稼働情報をそれぞれ推定するステップは、
各前記バッテリー交換ステーションに対して、
前記バッテリー交換車両が前記候補バッテリー交換ステーションに到着するまでの走行時間を推定するステップ、
前記候補バッテリー交換ステーションの現在のリアルタイムの利用可能なバッテリー数と、前記走行時間内における前記候補バッテリー交換ステーションの新たに追加された完全に充電されたバッテリーの数を取得するステップ、
前記リアルタイムの利用可能なバッテリー数と前記新たに追加された完全に充電されたバッテリーの数に基づいて、前記バッテリー交換車両が前記候補バッテリー交換ステーションに到着した時に利用可能なバッテリーの総数を決定するステップ、
前記走行時間内における前記候補バッテリー交換ステーションのバッテリー交換推定回数を取得するステップ、
前記利用可能なバッテリーの総数と前記バッテリー交換推定回数に基づいて前記利用可能バッテリーの推定数を決定するステップ、
を含むことを特徴とする、請求項1~4のいずれか1項に記載のバッテリー交換ステーションの推奨方法。
【請求項6】
前記バッテリー交換車両が前記候補バッテリー交換ステーションに到着するまでの走行時間を推定するステップは、
前記バッテリー交換車両が候補バッテリー交換ステーションに到着するまでの走行ルートを取得するステップ、
前記走行ルートの総走行距離と、前記走行ルート上のさまざまな渋滞状態の区間の長さ、および渋係数を確定するステップ、
前記走行ルートの総走行距離と、前記走行ルート上のさまざまな渋滞状態の区間の長さ、および渋滞係数に基づいて、前記バッテリー交換車両が候補バッテリー交換ステーションに到着するまでの走行時間を決定するステップ、
を含むことを特徴とする、請求項5に記載のバッテリー交換ステーションの推奨方法。
【請求項7】
前記走行時間内における前記候補バッテリー交換ステーションのバッテリー交換推定回数を取得するステップは、
前記候補バッテリー交換ステーションの現在のキュー数と、現時点から前記バッテリー交換車両が到着するまでの同じ期間の過去の参照バッテリー交換時間を取得するステップ、
前記候補バッテリー交換ステーションの現在のキュー数と、現時点から前記バッテリー交換車両が到着するまでの同じ期間の過去の参照バッテリー交換時間の中の大きい方を、前記走行時間内における前記候補バッテリー交換ステーションのバッテリー交換推定回数として選択するステップ、
を含むことを特徴とする、請求項5~6のいずれか1項に記載のバッテリー交換ステーションの推奨方法。
【請求項8】
前記推定稼動情報に基づいて前記バッテリー交換車両の運転ユーザーにバッテリー交換ステーションを推奨するステップは、
前記バッテリー交換車両の運転ユーザーに、前記利用可能バッテリーの推定数が0より大きいバッテリー交換ステーションを推奨するステップ、
を含むことを特徴とする、請求項5~7のいずれか1項に記載のバッテリー交換ステーションの推奨方法。
【請求項9】
前記バッテリー交換車両に適合する候補バッテリー交換ステーションを取得するステップは、
探索対象範囲内で前記バッテリー交換車両のモデルに適合する候補バッテリー交換ステーションを取得するステップ、
前記バッテリー交換車両のバッテリー残量、基準キロワット時走行距離、および前記バッテリー交換車両が各前記候補バッテリー交換ステーションに到着するまでの走行ルートに応じて、前記候補バッテリー交換ステーションの中から、前記バッテリー交換車両のバッテリーの残量に基づいて到達可能な位置の候補バッテリー交換ステーションを選択するステップ、
を含むことを特徴とする、請求項1~8のいずれか1項に記載のバッテリー交換ステーションを推奨する処理方法。
【請求項10】
前記推定稼動情報には、前記バッテリー交換車両が前記候補バッテリー交換ステーションに到着した時の推定キュー数が含まれ、前記バッテリー交換車両が現在位置から各前記候補バッテリー交換ステーションに到着した時の各前記候補バッテリー交換ステーションの推定稼動情報をそれぞれ推定するステップは、
各前記候補バッテリー交換ステーションに対して、
前記バッテリー交換車両が前記候補バッテリー交換ステーションに到着するまでの走行時間を推定するステップ、
前記走行時間内における前記候補バッテリー交換ステーションのバッテリー交換推定回数を推定するステップ、
前記走行時間内における前記候補バッテリー交換ステーションの実際のバッテリー交換回数を推定するステップ、
前記バッテリー交換車両が前記候補バッテリー交換ステーションに到着した時の、前記候補バッテリー交換ステーションの利用可能なバッテリーの推定数を推定し、
前記必要なバッテリー交換回数と実際のバッテリー交換回数に応じて、前記バッテリー交換車両が前記候補バッテリー交換ステーションに到着した時ステーション到着後のキュー数を決定するステップ、
前記ステーション到着後のキュー数と利用可能なバッテリーの推定数に基づいて、推定キュー数を決定するステップを含むステップを実行することを特徴とする、請求項1~9のいずれか1項に記載のバッテリー交換ステーションを推奨する処理方法。
【請求項11】
前記走行時間内における前記候補バッテリー交換ステーションの実際のバッテリー交換回数を推定するステップは、
前記走行時間内における前記候補バッテリー交換ステーションの理想的なバッテリー交換回数を推定するステップ、
前記利用可能なバッテリーの推定数が0以上の場合、前記理想的なバッテリー交換回数と前記必要なバッテリー交換回数の中の小さい方を選択して前記実際のバッテリー交換回数とするステップ、
前記利用可能なバッテリーの推定数が0未満の場合、前記理想的なバッテリー交換回数と利用可能なバッテリーの総数の中の小さい方を前記バッテリー交換回数とし、前記利用可能なバッテリーの総数は、前記候補バッテリー交換ステーションの現在のリアルタイムの利用可能なバッテリー数、及び前記走行時間内における前記候補バッテリー交換ステーションの新たに追加された完全に充電されたバッテリー数に関連しているステップを含むことを特徴とする、請求項10に記載のバッテリー交換ステーションを推奨する処理方法。
【請求項12】
前記走行時間内における前記候補バッテリー交換ステーションの理想的なバッテリー交換回数を推定するステップは、
前記候補バッテリー交換ステーションの1回のバッテリー交換の時間および前記候補バッテリー交換ステーションのバッテリー交換チャネルの数を取得するステップ、
前記走行時間、前記1回のバッテリー交換の時間および前記バッテリー交換チャネルの数に基づいて、前記走行時間内における前記候補バッテリー交換ステーションの理想的なバッテリー交換回数を推定するステップ、
含むことを特徴とする、請求項11に記載のバッテリー交換ステーションを推奨する処理方法。
【請求項13】
前記ステーション到着後のキュー数と前記利用可能なバッテリーの推定数に基づいて、推定キュー数を推定するステップは、
前記利用可能なバッテリーの推定数が0より大きく、且つ、前記ステーション到着後のキュー数が0以下の場合、推定キュー数が0に等しいと判断するステップ、
前記利用可能なバッテリーの推定数が0より大きく、且つ、前記ステーション到着後のキュー数が0より大きい場合、前記ステーション到着後のキュー数は前記推定キュー数であるステップ、
を含むことを特徴とする、請求項11~12のいずれか1項に記載のバッテリー交換ステーションを推奨する処理方法。
【請求項14】
前記推定稼働情報には、さらに、前記バッテリー交換車両が前記候補バッテリー交換ステーションに到着した時の推定キュー数が含まれ、前記推定キュー数が0である時、前記推定待ち時間は0に等しく、前記推定キュー数が前記ステーション到着後のキュー数である時、前記推定待ち時間は前記ステーション到着後のキュー数、1回のバッテリー交換時間、及び前記候補バッテリー交換ステーションのバッテリー交換チャネルの数に基づいて決定されることを特徴とする、請求項13に記載のバッテリー交換ステーションを推奨する処理方法。
【請求項15】
前記ステーション到着後のキュー数と前記利用可能なバッテリーの推定数に基づいて推定キュー数を推定するステップは、
前記利用可能なバッテリーの推定数が0以下であり、かつ、前記ステップ到着後のキュー数が0以下である場合、推定キュー数は0であると判断するステップ、
前記利用可能なバッテリーの推定数が0以下であり、かつ、前記ステップ到着後のキュー数が0を超える場合、前記ステーション到着後のキュー数を前記推定キュー数とするステップ、
を含むことを特徴とする、請求項12~14のいずれか1項に記載のバッテリー交換ステーションを推奨する処理方法。
【請求項16】
前記推定稼働情報には、さらに、前記バッテリー交換車両が前記候補バッテリー交換ステーションに到着した時の推定待ち時間が含まれ、前記推定キュー数が0である場合、前記推定待ち時間は前記走行時間内における完全に充電されておらず、電力が最も高いバッテリーの残りの充電時間であり、前記推定キュー数が前記ステーション到着後の待ち時間である場合、前記推定待ち時間は、第1時間の長さと第2時間の長さの中の小さい方であり、前記第1時間の長さは、前記ステーション到着後のキュー数、1回のバッテリー交換時間、および前記候補バッテリー交換ステーションのバッテリー交換チャネルの数に基づいて決定され、前記第2時間の長さは、現在の完全に充電されていないバッテリーの残りの充電時間の短い方から長い方の順番の(k+1)番目の残りの充電時間であり、kはステーション到着後のキュー数であることを特徴とする、請求項15に記載のバッテリー交換ステーションを推奨する処理方法。
【請求項17】
前記推定稼働情報には、前記バッテリー交換車両が前記候補バッテリー交換ステーションに到着した時の利用可能なバッテリーの推定数と、バッテリー交換時間が含まれ、前記バッテリー交換時間には、前記バッテリー交換車両が前記候補バッテリー交換ステーションに到着するまでの走行時間と、推定待ち時間が含まれ、前記推定稼働情報に基づいて、前記バッテリー交換車両の運転ユーザーにバッテリー交換ステーションを推奨するステップは、
利用可能なバッテリーの推定数が0以上である前記候補バッテリー交換ステーションを、バッテリー交換期間の短い方から長い方に、第1バッテリー交換ステーションの推奨リストを生成させるステップ、
利用可能なバッテリーの推定数が0未満である前記バッテリー交換候補ステーションを、バッテリー交換時間を短い方から長い方に、第2バッテリー交換ステーションの推奨リストを生成させるステップ、
前記第2バッテリー交換ステーションの推奨リストを前記第1バッテリー交換ステーションの推奨リストに結合させて、バッテリー交換ステーションの推奨リストを取得するステップ、
前記バッテリー交換ステーションの推奨リストに基づいて、前記バッテリー交換車両の運転ユーザーにバッテリー交換ステーションを推奨するステップ、
を含むことを特徴とする、請求項1~16のいずれか1項に記載のバッテリー交換ステーションを推奨する処理方法。
【請求項18】
バッテリー交換車両に適合する候補バッテリー交換ステーションを取得ために使用される、バッテリー交換ステーション取得モジュール、
前記バッテリー交換車両が現在位置から各前記候補バッテリー交換ステーションに到着した時の各前記候補バッテリー交換ステーションの推定稼働情報をそれぞれ推定するために使用される、稼働推定モジュールと、
前記推定稼働情報に基づいて、前記バッテリー交換車両の運転ユーザーにバッテリー交換ステーションを推奨するために使用される、バッテリー交換ステーション推奨モジュール、
を含む、バッテリー交換ステーション推奨システム。
【請求項19】
メモリと、プロセッサーと、メモリに格納されプロセッサー上で動作可能なコンピュータプログラムとを備えた電子装置であって、
前記プロセッサーが前記コンピュータプログラムを実行する時、請求項1~17のいずれか1項に記載のバッテリー交換ステーションの推奨方法を実現することを特徴とする、電子装置。
【請求項20】
コンピュータプログラムが格納されたコンピュータ可読記憶媒体であって、
前記プロセッサーが前記コンピュータプログラムを実行する時、請求項1~17のいずれか1項に記載のバッテリー交換ステーションの推奨方法を実現することを特徴とする、可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
<関連出願の相互参照>
本出願は出願日が2020年12月31日である中国特許出願2020116236429、及び出願日が2020年12月31日である中国特許出願2020116236096の優先権を主張する。本出願は上記中国特許出願の全文を引用する。
【0002】
本発明はバッテリー交換ステーションのナビゲーション分野に属し、特に、バッテリー交換ステーションの推奨方法、システム、電子装置及び記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0003】
バッテリー交換ユーザーにより良いエクスペリエンスを提供するために、一部のバッテリー交換ステーションのナビゲーションソフトウェアは、ユーザーにバッテリー交換ステーションを推奨して、ユーザーがバッテリー交換ステーションを選択するようにガイドすることを目的とする。現在、バッテリー交換ステーションの推奨は、現在の時点で利用可能なバッテリー数、現在の時点のキュー数など、バッテリー交換ステーションの現在の稼働条件に基づいており、例えば、現在の時点で利用可能なバッテリー数が最も多いか、現在の時点でキュー数が最も少ないバッテリー交換ステーションにユーザーを案内する。
【0004】
しかし、実際のアプリケーションでは、ユーザーがバッテリー交換ステーションに行くまでに時間がかかるため、ユーザーがバッテリー交換ステーションに到着した後のバッテリー交換ステーションの状況は、推奨時の状況と齟齬が生じる可能性がある。これは、ナビゲーションソフトウェアが推奨する結果に従ってユーザーが最適なバッテリー交換ステーションを選択した場合、バッテリー交換ステーションに到着した後にバッテリー交換ステーションの利用可能なバッテリーが0になるか、バッテリー交換ステーションを待機する必要があるという状況が発生する可能性があり、依然としてユーザーのバッテリー交換要求にすぐに応えることができない。このような状況を避けるためには、ユーザーは自分でバッテリー交換ステーション到着後の状況を推定し、最適なバッテリー交換ステーションを選択する必要があるが、ユーザーの推定は自身の経験に基づいていることが多く、誤った判断が起こりやすい。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明が解決しようとする技術的課題は、従来技術において、バッテリー交換ステーションの推奨は、通常、バッテリー交換ステーションの現在の稼働状態に基づいて与えられ、ユーザーが実際にバッテリー交換ステーションに到着した後の状況とは一致しないため、ユーザーが自分でバッテリー交換ステーション到着後の状況を推定する必要があって、誤判断が起こしやすいという欠点を克服するための、電池バッテリー交換ステーションの推奨方法、システム、電子装置及び記憶媒体を提供することである。
【0006】
本発明は、下記の技術的解決策によって上記の技術的問題を解決する。
【0007】
本発明は、
バッテリー交換車両に適合する候補バッテリー交換ステーションを取得するステップ、
前記バッテリー交換車両が現在位置から各前記候補バッテリー交換ステーションに到着した時の各候補バッテリー交換ステーションの推定稼働情報をそれぞれ推定するステップ、
前記推定された稼働情報に基づいて、前記バッテリー交換車両の運転ユーザーにバッテリー交換ステーションを推奨するステップと
を含むバッテリー交換ステーションの推奨方法を提供する。
【0008】
上記の方法は、車両が候補バッテリー交換ステーションに到着した時の候補バッテリー交換ステーションの推定稼働情報を推定でき、ユーザーに推定稼働情報に基づいたバッテリー交換ステーションを推奨することができ、ユーザーが自分で候補バッテリー交換ステーションに到着した時の状況を推定する必要がないため、容易に判断ミスを回避でき、バッテリー交換ステーションの推奨精度を向上させる。
【0009】
好ましくは、前記バッテリー交換車両に適合する候補バッテリー交換ステーションを取得するステップは、
バッテリー交換車両のリアルタイム測位位置、車両タイプ、およびリアルタイムのバッテリー残量を取得するステップ、
前記リアルタイム測位位置と前記車両タイプの両方に適合するバッテリー交換ステーションをスクリーニングするステップ、
前記リアルタイムのバッテリー残量に応じて、前記バッテリー交換ステーションからバッテリー交換車両の航続距離内にある候補バッテリー交換ステーションスクリーニングするステップ、
を含む。
【0010】
上記のステップにより、バッテリー交換車両のリアルタイム測位位置、車両タイプとマッチングし、バッテリー交換車両の航続距離内に位置する候補バッテリー交換ステーションをスクリーニングすることができ、これにより、スクリーニングしたバッテリー交換ステーションに基づいて運転ユーザーにバッテリー交換ステーションを推奨する時、運転ユーザーに推奨したバッテリー交換ステーションのすべてが、ユーザーがアクセスでき、交換可能なバッテリーを備えたバッテリー交換ステーションであることを保証し、バッテリー交換ユーザーのバッテリー交換ニーズが確実に満たされることを保証する。
【0011】
好ましくは、前記リアルタイムのバッテリー残量に基づいて、前記バッテリー交換ステーションからバッテリー交換車両の航続距離内に位置する候補バッテリー交換ステーションをスクリーニングするステップは、
各前記バッテリー交換ステーションに対して、
前記バッテリー交換車両の現在位置から前記バッテリー交換ステーションまでの走行ルートと走行距離を決定するステップ、
前記走行ルートと前記走行距離に応じて、前記バッテリー交換車両の現在位置から前記バッテリー交換ステーションまでの渋滞係数を計算するステップ、
前記バッテリー交換車両の定格出力、キロワット時走行距離、前記リアルタイムのバッテリー残量、および前記渋滞係数に基づいて、前記バッテリー交換車両の前記走行ルートに応じた前記バッテリー交換ステーションまでの航続距離を推定するステップ、
前記航続距離が前記走行距離に達する時、前記を候補バッテリー交換ステーションとして選択するステップ;
を実行するステップを含む。
【0012】
上記のステップにより、航続距離の具体的な推定方法が提供され、実際の走行シーンで起こり得る渋滞を考慮し、航続距離の推定精度を向上させ、前記バッテリー交換車両の航続距離内にある候補バッテリー交換ステーションをより正確にスクリーニングすることができる。
【0013】
好ましくは、前記渋滞係数の計算式は下記の通りである。
【0014】
【0015】
本実施形態により、渋滞係数の具体的な計算式が提供され、且つ、異なる道路区間の異なる渋滞状況を具体的に考慮し、それによって渋滞係数の精度および信頼性を向上させる。
【0016】
好ましくは、前記推定稼動情報には、前記バッテリー交換車両が前記候補バッテリー交換ステーションに到着した時の利用可能なバッテリーの推定数が含まれ、前記バッテリー交換車両が現在位置から各前記候補バッテリー交換ステーションに到着した時の推定稼働情報をそれぞれ推定するステップは、
各前記候補バッテリー交換ステーションに対して、
前記バッテリー交換車両が前記候補バッテリー交換ステーションに到着するまでの走行時間を推定するステップ、
前記候補バッテリー交換ステーションの現在のリアルタイムの利用可能なバッテリー数と、前記候補バッテリー交換ステーションの前記走行時間内に新たに追加された完全に充電されたバッテリーの数を取得するステップ、
前記リアルタイムの利用可能なバッテリー数と前記新たに追加された完全に充電されたバッテリー数に基づいて、前記バッテリー交換車両が前記候補バッテリー交換ステーションに到着した時に利用可能なバッテリーの総数を決定するステップ、
前記候補バッテリー交換ステーションの前記走行時間内における推定バッテリー交換回数を取得するステップ、
前記利用可能なバッテリーの総数と前記バッテリー交換推定回数に基づいて前記利用可能なバッテリーの推定数を決定するステップ
とを含む。
【0017】
本技術的解決策では、少なくともバッテリー交換車両が候補バッテリー交換ステーションに到着した時の利用可能なバッテリーの推定数に基づいて、候補バッテリー交換ステーションの推定稼働情報を反映し、このように、候補バッテリー交換ステーションの推定稼働情報に基づいて交換ステーションを推奨する時、利用可能なバッテリーの推定数に基づいて、バッテリー交換ユーザーがバッテリー数の比較的多いステーションへ移動するように推奨することができ、これにより、バッテリー交換ユーザーのバッテリー交換ニーズを迅速に満たすことができる。
【0018】
好ましくは、前記バッテリー交換車両が候補バッテリー交換ステーションに到着する走行時間を推定するステップは、
前記バッテリー交換車両が前記候補バッテリー交換ステーションまでの走行ルートを取得するステップ、
前記走行ルートの総走行距離と、前記走行ルート上のさまざまな渋滞状態の区間長さおよび渋滞状態係数を確定するステップ、
前記総走行距離と、前記走行ルート上のさまざまな渋滞状態の区間長さおよび渋滞状態係数に基づいて、前記バッテリー交換車両が前記候補バッテリー交換ステーションに到着する走行時間を決定するステップ、
を含む。
【0019】
上記のステップにより、バッテリー交換車両が候補バッテリー交換ステーションに到着する走行時間を推定する具体的な方法が提供され、実際の走行シーンで起こり得る渋滞を考慮して、走行時間の推定精度を向上させ、交換車両が候補バッテリー交換ステーションに到着した時の利用可能なバッテリーの推定数をより正確に推定できる。
【0020】
好ましくは、前記走行時間内における前記候補バッテリー交換ステーションのバッテリー交換回の推定数を取得するステップは、
前記候補バッテリー交換ステーションの現在のキュー数と、現時点から前記バッテリー交換車両の到着までの同じ期間の過去の参照バッテリー交換回数を取得するステップ、
前記現在のキュー数と、前記同じ期間の過去の参照バッテリー交換回数のうち、大きい方を、前記走行時間内における前記候補バッテリー交換ステーションのバッテリー交換推定回数として選択するステップ、
を含む。
【0021】
上記のステップでは、バッテリー交換推定回数を決定する際に、候補バッテリー交換ステーションの現在のキュー数と、現時点から前記バッテリー交換車両の到着までの同じ期間の過去の参照バッテリー交換回数を包括的に考慮するため、バッテリー交換回数の推定精度を向上させ、バッテリー交換車両が候補バッテリー交換ステーションに到着した時の利用可能なバッテリーの推定数をより正確に推定することができる。
【0022】
好ましくは、前記推定稼働情報に基づいてバッテリー交換車両の運転ユーザーにバッテリー交換ステーションを推奨するステップは、
前記バッテリー交換車両の運転ユーザーに、前記推定される利用可能なバッテリー数が0より大きいバッテリー交換ステーションを推奨するステップ、
を含む。
【0023】
以上のステップにより、本方法は、バッテリー交換ステーション推奨リストを通じて、利用可能なバッテリーの推定数が0より大きい候補バッテリー交換ステーションを優先的に選択するようにユーザーを引導し、ユーザーがバッテリー交換を迅速に完了することを支援する。
【0024】
好ましくは、前記バッテリー交換車両に適合する候補バッテリー交換ステーションを取得する前記ステップは、
探索対象範囲内で前記バッテリー交換車両のモデルに適合する候補バッテリー交換ステーションを取得するステップ、
前記バッテリー交換車両のバッテリー残量、基準キロワット時走行距離、及び前記バッテリー交換車両の各前記候補バッテリー交換ステーションまでの走行ルートに基づいて、前記候補バッテリー交換ステーションの中から、前記バッテリー交換車両の前記バッテリー残量に基づいて到達可能な候補バッテリー交換ステーションをスクリーニングするステップ、
を含む。
【0025】
上記のステップにより、検索対象範囲内でバッテリー交換車両のモデルに適合するバッテリー交換ステーションを候補バッテリー交換ステーションとし、前記交換車両のバッテリー残量に基づいて到達可能な候補バッテリー交換ステーションを候補バッテリー交換ステーションとし、バッテリー交換車両が到達でき、適合した交換用のバッテリーを備えたバッテリー交換ステーションをスクリーニングし、このようにして、スクリーニングしたバッテリー交換ステーションに基づいて、運転ユーザーにバッテリー交換ステーションを推奨する場合、運転ユーザーに推奨したバッテリー交換ステーションが、いずれもアクセスでき、交換可能なバッテリーを備えたバッテリー交換ステーションであることを保証し、バッテリー交換ユーザーの交換ニーズを確実に満たすことができる。
【0026】
好ましくは、前記推定稼働情報には、前記バッテリー交換車両が前記候補バッテリー交換ステーションに到着した時の推定キュー数が含まれ、前記バッテリー交換車両が現在位置から各前記候補バッテリー交換ステーションに到着した時の各候補バッテリー交換ステーションの推定稼働情報をそれぞれ推定するステップは、
各前記候補バッテリー交換ステーションに対して、
前記バッテリー交換車両が前記候補バッテリー交換ステーションに到着するまでの走行時間を推定するステップ、
前記候補バッテリー交換ステーションが前記走行時間内に必要とするバッテリー交換の回数を推定するステップ、
前記走行時間内における前記候補バッテリー交換ステーションの実際のバッテリー交換回数を推定するステップ、
前記交換車両が前記候補バッテリー交換ステーションに到着した時の、前記候補バッテリー交換ステーションの利用可能なバッテリーの推定数を推定するステップ、
前記必要とするバッテリー交換の回数と前記実際のバッテリー交換回数に基づいて、前記バッテリー交換車両が前記候補バッテリー交換ステーションに到着した時のステーション到着キュー数を決定するステップ、
前記ステーション到着キュー数と前記利用可能なバッテリーの推定数に応じて、キュー推定数を決定するステップを実行するステップを含む。
【0027】
本技術的解決策では、少なくともバッテリー交換車両が候補バッテリー交換ステーションに到着した時の推定キュー数に基づいて候補バッテリー交換ステーショの推定稼働情報を反映するため、これにより、候補バッテリー交換ステーションの推定稼働情報に基づいてバッテリー交換ステーションを推奨する時、推定キュー数に基づいて、比較的空いているステーションをバッテリー交換ユーザーに推奨することができ、バッテリー交換ユーザーのバッテリー交換ニーズに迅速に対応できるだけではなく、ピークステーションの稼働負荷のバランスをとることもできる。
【0028】
好ましくは、前記候補バッテリー交換ステーションの走行時間における実際のバッテリー交換回数を推定するステップは、
前記候補バッテリー交換ステーションの走行時間における理想的なバッテリー交換回数を推定するステップ、
前記利用可能なバッテリーの推定数が0以上の場合、前記理想的なバッテリー交換回数を前記必要とするバッテリー交換回数の中の小さい方を選択して前記実際のバッテリー交換回数とするステップ、
前記利用可能なバッテリーの推定数が0未満の場合、前記理想的なバッテリー交換回数と利用可能なバッテリーの総数の中の小さい方を選択して前記実際のバッテリー交換回数とするステップ、
を含み、前記利用可能なバッテリーの総数と前記候補バッテリー交換ステーションの残りのリアルタイムのバッテリー数、及び前記候補バッテリー交換ステーションの前記走行時間内における新たに追加された完全に充電されたバッテリー数に関連する。
【0029】
上記のステップでは、利用可能なバッテリーの推定数が0以上、0未満であるさまざまなシナリオで実際のバッテリー交換回数を推定するための具体的には計算方法を十分に考慮しており、実際のバッテリー交換回数の推定精度を向上させる。
好ましくは、前記走行時間内における前記候補バッテリー交換ステーションの理想的なバッテリー交換回数を推定するステップは、
前記候補バッテリー交換ステーションの1回のバッテリー交換の時間および前記候補バッテリー交換ステーションのバッテリー交換チャネルの数を取得するステップ、
前記走行時間、前記1回のバッテリー交換の時間および前記候補バッテリー交換ステーションのバッテリー交換チャネルの数に基づいて、前記候補バッテリー交換ステーションの前記走行時間内における理想的なバッテリー交換回数を推定するステップ、
を含む。
【0030】
上記のステップは、理想的なバッテリー交換回数を推定するための具体的な方法を提供しており、正確に推定できるという利点がある。
【0031】
好ましくは、前記ステーション到着後のキュー数および前記利用可能なバッテリーの推定数に基づいて推定キュー数を決定するステップは、
前記利用可能なバッテリーの推定数が0より大きく、且つ、前記ステーション到着後のキュー数が0以下の場合、推定キュー数が0に等しいと判断するステップ、
前記利用可能なバッテリーの推定数が0より大きく、且つ、前記ステーション到着後のキュー数が0より大きい場合は、前記ステーション到着後のキュー数を推定キュー数として判断するステップ、
を含む。
【0032】
上記のステップでは、利用可能なバッテリーの推定数が0より大きく、且つ、ステーション到着後のキュー数が0以下または0より大きいさまざまなシナリオで推定キュー数を決定するための具体的な計算方法を十分に考慮しているため、推定キュー数の推定精度を向上させる。
【0033】
好ましくは、前記推定稼働情報には、さらに前記バッテリー交換車両が前記候補バッテリー交換ステーションに到着した時の推定待ち時間が含まれ、前記推定キュー数が0の場合、前記推定待ち時間は0であり、前記推定キュー数が前記ステーション到着後のキュー数である場合、前記推定待ち時間は、前記ステーションのキュー数、1回のバッテリー変更時間、および前記候補バッテリー交換ステーションのバッテリー交換チャネルの数に基づいて決定される。
【0034】
上記のステップでは、推定キュー数が0であるか、ステーション到着後のキュー数に等しいさまざまなシナリオで推定待ち時間を決定するための具体的な計算方法を十分に考慮されており、推定キュー時間の推定精度を向上させる。
【0035】
好ましくは、前記ステーション到着後のキュー数および前記利用可能なバッテリーの推定数に基づいて推定キューの数を決定するステップは、
前記利用可能なバッテリーの推定数が0以下であり、かつ、前記ステップ到着後のキュー数が0以下である場合、推定キュー数は0であると判断するステップ、
前記利用可能なバッテリーの推定数が0以下であり、かつ、ステップ到着後のキュー数が0を超える場合、前記ステーション到着後のキュー数を前記推定キュー数とするステップ、
を含む。
【0036】
上記ステップでは、利用可能なバッテリーの推定数が0以下で、且つ、ステーション到着後のキュー数が0以下または0より大きい場合のさまざまなシナリオで推定キュー数を決定するための具体的な計算方法を十分に考慮し、推定キュー数を推定する精度を提供する。
【0037】
好ましくは、前記推定稼働情報には、さらに前記バッテリー交換車両が前記候補バッテリー交換ステーションに到着した時の推定待ち時間が含まれ、前記推定キュー数が0である場合、前記推定待ち時間は走行時間で完全に充電されておらず、電力が最も高いバッテリーの残りの充電時間であり、前記推定キュー数が前記ステーション到着後の待ち時間である場合、前記推定待ち時間は、第1時間の長さと第2時間の長さの中の小さい方であり、前記第1時間の長さは、前記ステーション到着後のキュー数、1回のバッテリー交換時間、および前記候補バッテリー交換ステーションのバッテリー交換チャネルの数に応じて決定され、前記第2時間の長さは、現在の完全に充電されていないバッテリーの残りの充電時間の短い方から長い方の順番の(k+1)番目の残りの充電時間であり、kはステーション到着後のキュー数である。
【0038】
上記のステップでは、推定キュー数が0であるか、ステーション到着後のキュー数に等しいさまざまなシナリオで推定待ち時間を決定するための具体的な計算方法を十分に考慮されており、推定キュー時間の推定精度を向上させる。
【0039】
好ましくは、前記推定稼働情報には、前記バッテリー交換車両が前記候補バッテリー交換ステーションに到着した時の利用可能なバッテリーの推定数と、バッテリー交換時間が含まれ、前記バッテリー交換時間には、前記バッテリー交換車両が前記候補バッテリー交換ステーションに到着するまでの走行時間と、予想される待ち時間が含まれ、前記推定稼働情報に基づいて、バッテリー交換車両の運転ユーザーにバッテリー交換ステーションを推奨するステップは、
利用可能なバッテリーの推定数が0以上である前記候補バッテリー交換ステーションを、バッテリー交換期間の短い方から長い方に、第1バッテリー交換ステーションの推奨リストを生成させるステップ、
利用可能なバッテリーの推定数が0未満である前記バッテリー交換候補ステーションを、バッテリー交換時間を短い方から長い方に、第2バッテリー交換ステーションの推奨リストを生成させるステップ、
前記第2バッテリー交換ステーションの推奨リストを前記第1バッテリー交換ステーションの推奨リストに結合させて、バッテリー交換ステーションの推奨リストを取得するステップ、
前記バッテリー交換ステーションの推奨リストに基づいて、前記バッテリー交換車両の運転ユーザーにバッテリー交換ステーションを推奨するステップ、
を含む。
【0040】
上記ステップを通じて、本方法は、バッテリー交換ステーション推奨リストを通じて、利用可能なバッテリーの推定数が0以上で、バッテリー交換時間が最も短い候補バッテリー交換ステーションを優先的に選択するようにユーザーを引導して、ユーザーがバッテリー交換を迅速に完了できるように支援する。
【0041】
本発明は、さらに、
バッテリー交換車両に適合する候補バッテリー交換ステーションを取得ために使用される、バッテリー交換ステーション取得モジュール、
前記バッテリー交換車両が現在位置から各前記候補バッテリー交換ステーションに到着した時の各候補バッテリー交換ステーションの推定稼働情報をそれぞれ推定するために使用される、稼働推定モジュール、
前記推定された稼働情報に基づいて、前記バッテリー交換車両の運転ユーザーにバッテリー交換ステーションを推奨するために使用される、バッテリー交換ステーション推奨モジュール、
を含む、バッテリー交換ステーション推奨システムを提供する。
【0042】
好ましくは、前記バッテリー交換ステーション取得モジュールは、
バッテリー交換車両のリアルタイム測位位置、車両タイプ、およびリアルタイムのバッテリー残量を取得し、
前記リアルタイム測位位置と前記車両タイプの両方に適合するバッテリー交換ステーションをスクリーニングし、
前記リアルタイムのバッテリー残量に応じて、前記バッテリー交換ステーションの中から前記バッテリー交換車両の航続距離内にある候補バッテリー交換ステーションを選択する、
ために使用される。
【0043】
好ましくは、前記リアルタイムのバッテリー残量に基づいて、前記バッテリー交換ステーションから前記バッテリー交換車両の航続距離内に位置する候補バッテリー交換ステーションをスクリーニングするステップは、
各前記バッテリー交換ステーションに対して、
前記バッテリー交換車両の現在位置からバッテリー交換ステーションまでの走行ルートと走行距離を決定するステップ、
前記走行ルートと前記走行距離に応じて、前記バッテリー交換車両の前記現在位置から前記バッテリー交換ステーションまでの渋滞係数を計算するステップ、
前記バッテリー交換車両の定格出力、キロワット時走行距離、リアルタイムのバッテリー残量、および渋滞係数に基づいて、前記バッテリー交換車両の前記走行ルートに応じて前記バッテリー交換ステーションまでの航続距離を推定するステップ、
前記航続距離が前記走行距離に達するとき、前記バッテリー交換ステーションを候補バッテリー交換ステーションとして選択するステップ;
を実行するステップを含む。
【0044】
好ましくは、前記渋滞係数の計算式は下記の通りである。
【0045】
【0046】
好ましくは、前記推定稼働情報には、前記バッテリー交換車両が候補バッテリー交換ステーションに到着した時の利用可能なバッテリーの推定数が含まれ、前記稼働推定モジュールは、
各前記候補バッテリー交換ステーションに対して、
前記バッテリー交換車両が前記候補バッテリー交換ステーションに到着するまでの走行時間を推定し、
前記候補バッテリー交換ステーションの現在のリアルタイムの利用可能なバッテリー数と、前記走行時間内に新たに追加される完全に充電されたバッテリーの数を取得し、
前記リアルタイムの利用可能なバッテリー数と新たに追加される完全に充電されたバッテリーの数に基づいて、前記バッテリー交換車両が前記候補バッテリー交換ステーションに到着した時の利用可能なバッテリーの総数を決定し、
前記候補バッテリー交換ステーションの前記走行時間内でのバッテリー交換推定回数を取得し、
前記利用可能なバッテリーの総数と前記バッテリー交換推定回数に基づいて前記利用可能なバッテリーの推定数を決定する機能を実行するために使用される。
【0047】
好ましくは、前記バッテリー交換車両が候補バッテリー交換ステーションに到着する走行時間を推定するステップは、
前記バッテリー交換車両が候補バッテリー交換ステーションに到着する走行ルートを取得するステップ、
前記走行ルートの総走行距離と、前記走行ルート上のさまざまな渋滞状態区間の長さおよび渋滞状態係数を確定するステップ、
前記走行ルートの総走行距離と、前記走行ルート上のさまざまな渋滞状態区間の長さおよび渋滞状態係数に基づいて、前記バッテリー交換車両が前記候補バッテリー交換ステーションに到着する走行時間を決定するステップ、
を含む。
【0048】
好ましくは、前記走行時間内における前記候補バッテリー交換ステーションのバッテリー交換推定回数を取得するステップは、
前記候補バッテリー交換ステーションの現在のキュー数と、現時点から前記バッテリー交換車両が到着するまでの同じ期間の過去の参照バッテリー交換回数を取得するステップ、
前記現在のキュー数と同じ期間の過去の参照バッテリー交換回数の中の大きい方を、前記走行時間内における前記候補バッテリー交換ステーションのバッテリー交換推定回数として選択するステップ、
を含む。
【0049】
好ましくは、前記バッテリー交換ステーション推奨モジュールは、
前記バッテリー交換車両の運転ユーザーに、前記利用可能バッテリーの推定数が0より大きいバッテリー交換ステーションを推奨するために使用される。
【0050】
好ましくは、前記バッテリー交換ステーション取得モジュールは、
探索対象範囲内で前記バッテリー交換車両のモデルに適合する候補バッテリー交換ステーションを取得し、
前記バッテリー交換車両のバッテリー残量、基準キロワット時走行距離、および前記バッテリー交換車両が各前記候補バッテリー交換ステーションまでの走行ルートに応じて、前記候補バッテリー交換ステーションの中から、前記バッテリー交換車両が前記バッテリー残量に基づいて到達可能な補バッテリー交換ステーションを選択するために使用される。
【0051】
好ましくは、前記推定稼働情報には、前記バッテリー交換車両が前記候補バッテリー交換ステーションに到着した時の推定キュー数が含まれ、前記稼働推定モジュールは、
各前記候補バッテリー交換ステーションに対して、
前記バッテリー交換車両が前記候補バッテリー交換ステーションに到着するまでの走行時間と利用可能なバッテリー数を推定し、
前記候補バッテリー交換ステーションが走行時間内に必要とするバッテリー交換の回数を推定し、
前記走行時間内における前記候補バッテリー交換ステーションの実際のバッテリー交換回数を推定し、
前記必要なバッテリー交換回数と前記実際のバッテリー交換回数に基づいて、前記バッテリー交換車両が前記候補バッテリー交換ステーションに到着するときの到着キュー数を決定し、
前記ステーションに到着した時のキュー数と前記利用可能なバッテリーの推定数に基づいて、推定キュー数を決定する機能を実行するために使用される。
【0052】
好ましくは、前記走行中における前記候補バッテリー交換ステーションの実際のバッテリー交換回数を推定するステップは、
好ましくは、前記候補バッテリー交換ステーションの走行中の実際バッテリー交換回数を推定するステップは、
前記利用可能なバッテリーの推定数が0以上の場合、前記理想的なバッテリー交換回数と前記必要とするバッテリー交換回数の小さい方を前記実際のバッテリー交換回数として選択するステップ、
前記利用可能なバッテリーの推定数が0未満の場合、前記理想的なバッテリー交換回数と利用可能なバッテリーの総数の中の小さい方を前記実際のバッテリー交換回数として選択するステップ、
を含み、前記利用可能なバッテリーの総数と前記候補バッテリー交換ステーションのリアルタイムの利用可能なバッテリー数、及び前記走行時間内における前記候補バッテリー交換ステーションの新たに追加されるバッテリー数に関連する。
【0053】
好ましくは、前記走行時間内における前記候補バッテリー交換ステーションの理想的なバッテリー交換回数を推定するステップは、
前記候補バッテリー交換ステーションの1回のバッテリー交換の時間および前記候補バッテリー交換ステーションのバッテリー交換チャネルの数を取得するステップ、
前記走行時間、前記1回のバッテリー交換の時間および前記バッテリー交換チャネルの数に基づいて、前記走行時間内における前記候補バッテリー交換ステーションの理想的なバッテリー交換回数を推定するステップ、
を含む。
【0054】
好ましくは、前記ステーション到着後のキュー数および前記利用可能なバッテリーの推定数に基づいてキュー推定の数を決定するステップは、
前記利用可能なバッテリーの推定数が0より大きく、且つ、前記ステーション到着後のキュー数が0以下の場合、推定キュー数が0に等しいと判断するステップ、
前記利用可能なバッテリーの推定数が0より大きく、且つ、前記ステーション到着後のキュー数が0より大きい場合には、前記ステーション到着後のキュー数を前記推定キュー数として判断するステップ、
を含む。
【0055】
好ましくは、前記推定稼働情報には、さらに前記バッテリー交換車両が前記候補バッテリー交換ステーションに到着時した時の推定待ち時間が含まれており、前記推定キュー数が0の場合、前記推定待ち時間は0であり、前記推定キュー数が前記ステーション到着後のキュー数である場合、前記推定待ち時間は、ステーション到着後のキュー数、1回のバッテリー交換時間、および前記候補バッテリー交換ステーションのバッテリー交換チャネルの数に従って決定される。
【0056】
好ましくは、前記ステーション到着後のキュー数および前記利用可能なバッテリーの推定数に基づいて推定キュー数を決定するステップは、
前記利用可能なバッテリーの推定数が0以下であり、かつ、前記ステップ到着後のキュー数が0以下である場合、推定キュー数は0であると判断するステップ、
前記利用可能なバッテリーの推定数が0以下であり、かつ、前記ステップ到着後のキュー数が0を超える場合、前記ステーション到着後のキュー数を前記推定キュー数とするステップ、
を含む。
【0057】
好ましくは、前記推定稼働情報には、前記バッテリー交換車両が前記候補バッテリー交換ステーションに到着したときの推定待ち時間も含まれ、前記推定キュー数が0である場合、前記推定待ち時間は走行時間内で完全に充電されておらず、最も電力が高いバッテリーの残りの充電時間であり、前記推定キュー数が前記ステーション到着後のキュー数である場合、前記推定待ち時間は、第1時間の長ささと第2時間の長ささの中の小さい方であり、前記第1時間の長ささは、前記ステーション到着後のキュー数、1回のバッテリー交換時間、および前記候補バッテリー交換ステーションのバッテリー交換チャネルの数に基づいて決定され、前記第2時間の長さは、現在の完全に充電されていないバッテリーの残りの充電時間の短い方から長い方の順番の(k+1)番目の残りの充電時間であり、kはステーション到着後のキュー数である。
【0058】
好ましくは、前記推定稼働情報には、前記バッテリー交換車両が前記候補バッテリー交換ステーションに到着した時の利用可能なバッテリーの推定数とバッテリー交換時間が含まれ、前記バッテリー交換時間には、前記バッテリー交換車両が前記候補バッテリー交換ステーションに到着する走行時間と、推定待ち時間が含まれ、前記バッテリー交換ステーション推奨モジュールは、
利用可能なバッテリーの推定数が0以上である前記候補バッテリー交換ステーションを、バッテリー交換時間を短い方から長い方に、第1バッテリー交換ステーションの推奨リストを生成させ、
利用可能なバッテリーの推定数が0未満である前記バッテリー交換候補ステーションを、バッテリー交換時間を短い方から長い方に、第2バッテリー交換ステーションの推奨リストを生成させ、
前記第2バッテリー交換ステーションの推奨リストと前記第1バッテリー交換ステーションの推奨リストとを結合させて、バッテリー交換ステーションの推奨リストを取得し、
前記バッテリー交換ステーションの推奨リストにより、バッテリー交換車両の運転ユーザーにバッテリー交換ステーションを推奨するために使用される。
【0059】
本発明は、さらに、メモリと、プロセッサーと、メモリに格納されプロセッサー上で動作可能なコンピュータプログラムとを備えた電子装置を提供し、前記プロセッサーが前記コンピュータプログラムを実行する時、上記のバッテリー交換ステーション推奨方法を実現する。
【0060】
本発明は、さらに、コンピュータプログラムが格納されたコンピュータ可読記憶媒体を提供し、前記コンピュータプログラムがプロセッサーによって実行されるとき、上記のバッテリー交換ステーション推奨方法を実現する。
なお、上記の各好ましい条件は、当技術分野における常識に違反しない限り、任意に組み合わせて本発明の各好ましい実施例を得ることができる。
【0061】
本発明の積極的かつ進歩的な効果:本発明は、車両が候補バッテリー交換ステーションに到着した時の候補バッテリー交換ステーションの推定稼働情報を推定でき、ユーザーに推定稼働情報に基づいたバッテリー交換ステーションの推奨を提供することができ、ユーザーが自分で到着後の状況を推定する必要がないため、容易に判断ミスを回避し、バッテリー交換ステーションの推奨精度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0062】
図1】本発明の実施例1におけるバッテリー交換ステーション推奨方法のフローチャートである。
図2】本発明の実施例2におけるバッテリー交換ステーション推奨方法のステップ11のフローチャートである。
図3】本発明の実施例2におけるバッテリー交換ステーション推奨方法のステップ12のフローチャートである。
図4】本発明の実施例3におけるバッテリー交換ステーション推奨方法のステップ11のフローチャートである。
図5】本発明の実施例3におけるバッテリー交換ステーション推奨方法のステップ12のフローチャートである。
図6】本発明の実施例3におけるバッテリー交換ステーション推奨方法のステップ1203のフローチャートである。
図7】本発明の実施例3におけるバッテリー交換ステーション推奨方法のステップ1206のフローチャートである。
図8】本発明の実施例3におけるバッテリー交換ステーション推奨方法の一つの実現可能な方式のフローチャートである。
図9】本発明の実施例4におけるバッテリー交換ステーション推奨システムのモジュールの概略図である。
図10】本発明の実施例7における電子装置の構造の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0063】
以下、実施例により本発明をさらに説明するが、本発明をこれらの実施例の範囲に限定するものではない。
【0064】
<実施例1>
図1は本発明の実施例におけるバッテリー交換ステーション推奨方法を示している。それは下記のステップを含む。
【0065】
ステップ11:バッテリー交換車両に適合する候補バッテリー交換ステーションを取得するステップ。
【0066】
ステップ12:バッテリー交換車両が現在位置から各候補バッテリー交換ステーションに到着した時の各候補バッテリー交換ステーションの推定稼働情報をそれぞれ推定するステップ。
【0067】
ステップ13:推定稼働情報に基づいて、バッテリー交換車両の運転ユーザーにバッテリー交換ステーションを推奨するステップ。
【0068】
本実施例の方法により、車両が候補バッテリー交換ステーションに到着した時の候補バッテリー交換ステーションの推定稼働情報を推定でき、ユーザーに推定稼働情報に基づいたバッテリー交換ステーション推奨を提供することができ、ユーザーが自分でバッテリー交換ステーションに到着した後の状況を推定する必要がないため、容易に判断ミスを回避し、バッテリー交換ステーションの推奨精度を向上させることができる。
【0069】
<実施例2>
本実施例におけるバッテリー交換ステーション推奨方法は、実施例1に基づいてさらに改良されたものであり、ステップ11は、具体的には、図2に示されるとうに、下記のステップを含み得る。
【0070】
ステップ111:バッテリー交換車両のリアルタイム測位位置、車両タイプ、およびリアルタイムのバッテリー残量を取得するステップ。
【0071】
ステップ112:リアルタイム測位位置と車両モデルの両方に適合するバッテリー交換ステーションをスクリーニングするステップ。
【0072】
ステップ113:リアルタイムのバッテリー残量に基づいて、バッテリー交換ステーションの中からバッテリー交換車両の航続距離内にある候補バッテリー交換ステーションを選択するステップ。
【0073】
ステップ111において、バッテリー交換車両のリアルタイム測位位置は、車両に搭載されたGPSまたは他の測位装置によって取得されてもよく、運転ユーザー端末のGPSまたは他の測位モジュールによって取得されてもよい。車両タイプは、運転ユーザー端末に登録されている車種から取得することができる。リアルタイムのバッテリー残量は、バッテリー交換車両のバッテリー管理システム(BMS)から取得することができる。
【0074】
ステップ112において、リアルタイム測位位置に適合するバッテリー交換ステーションは、リアルタイム測位位置から予め設定された距離閾値内に位置するバッテリー交換ステーションを含んでもよく、車両モデルに適合するバッテリー交換ステーションは、当該車両モデルのバッテリー交換車両にバッテリー交換サービスを提供することをサポートするバッテリー交換ステーションを含んでもよい。
【0075】
上記のステップにより、バッテリー交換車両のリアルタイム測位位置、車種に適合し、バッテリー交換車両の航続距離内に位置する候補バッテリー交換ステーションをスクリーニングすることができ、これにより、スクリーニングされたバッテリー交換ステーションに基づいて運転ユーザーにバッテリー交換ステーションを推奨する時、運転ユーザーに推奨したバッテリー交換ステーションのすべてが、ユーザーがアクセスでき、交換可能なバッテリーを備えたバッテリー交換ステーションであることを保証し、バッテリー交換ユーザーの交換ニーズが確実に満たされることを保証する。
【0076】
一つの実施可能な形態において、ステップ112は、リアルタイムのバッテリー残量と、バッテリー交換車両がバッテリー交換ステーションに到着した時のバッテリー交換ステーションの稼働状態とに基づいて、バッテリー交換ステーションから、バッテリー交換車両の航続距離内に位置し、バッテリー交換車両がバッテリー交換ステーションに到着した時にバッテ交換ステーションが稼働状態にある候補バッテ交換ステーションをスクリーニングするステップをさらに含み得る。ここで、稼働状態には、稼働中の状態と稼働中断状態が含まれる。バッテリー交換ステーションの稼働状態は、バッテリー交換ステーションの稼働時間に基づいて具体的に決定することができる。バッテリー交換ステーションは、交換車両が到着した時点で稼働中である場合のみ、候補バッテリー交換ステーションとしてスクリーニングされる。これにより、バッテリー交換ユーザーがバッテリー交換ステーションに到着した時、バッテリー交換ステーションが稼働中断されてバッテリーを交換できなくなる事態を避けることができる。
【0077】
さらに、ステップ113は、下記のステップを含んでもよい。
【0078】
各バッテリー交換ステーションに対して、
バッテリー交換車両の現在位置からバッテリー交換ステーションまでの走行ルートと走行距離を決定するステップ、
走行ルートと走行距離に基づいて、バッテリー交換車両が現在位置からバッテリー交換ステーションに到着する渋滞係数を計算するステップ、
バッテリー交換車両の定格出力、キロワット時走行距離、リアルタイムのバッテリー残量、および渋滞係数に基づいて、バッテリー交換車両の走行ルートに応じたバッテリー交換ステーションまでの航続距離を推定するステップ、
航続距離が前記走行距離に達すると、バッテリー交換ステーションを候補バッテリー交換ステーションとして選択するステップを含む。
【0079】
上記のステップにより、航続可能距離の具体的な推定方法が提供され、実際の走行シーンで起こり得る渋滞状況を考慮して、航続可能距離の推定精度を向上させ、バッテリー交換車両の航続距離内にある候補バッテリー交換ステーションをより正確にスクリーニングする。
【0080】
さらに好ましくは、渋滞係数の計算式は下記の通りである。
【0081】
【0082】
ここで、航続距離の計算式は、航続距離=(リアルタイムのバッテリー残量×定格出力/a)×キロワットアワー走行距離/100であると考えられる。当然のことで、航続距離の計算式はこれに限定されるものではなく、リアルタイムのバッテリー残量、キロワットアワー走行距離について、さらに補正するか、誤差量を導入した上で、前述の計算式を用いて算出することも可能であり、あるいは前述の計算結果に基づいてさらに補正するか、誤差量を導入することができる。
【0083】
本実施例により、渋滞係数の具体的な計算式が提供され、異なる道路区間の異なる渋滞状況を具体的に考慮し、それによって渋滞係数の精度および信頼性を向上させる。一つの実施可能な態様において、キロワットアワー走行距離は、バッテリーパックが単位電力(1kWh)を消費するときにバッテリー交換車両が走行した距離であり、所定の時間内のバッテリー交換車両が走行した距離とバッテリーパックの累積消費電力に基づいて決定することができる。異なる車両モデルのバッテリー交換車両のキロワットアワー走行距離は異なる。
【0084】
一つの実施可能な態様において、推定稼働情報には、バッテリー交換車両が候補バッテリー交換ステーションに到着した時の利用可能なバッテリーの推定数が含まれ、ステップ12は具体的に下記のステップを含んでもよい。
【0085】
図3に示される通り、各候補バッテリー交換ステーションに対してそれぞれ下記のステップを実行する。
【0086】
ステップ121:バッテリー交換車両が候補バッテリー交換ステーションに到着するまでの走行時間を推定するステップ、
ステップ122:候補バッテリー交換ステーションの現在のリアルタイムの利用可能なバッテリー数と、走行時間内に新たに追加された完全に充電されたバッテリーの数を取得するステップ、
ステップ123:リアルタイムの利用可能なバッテリー数と新たに追加された完全に充電されたバッテリーの数に基づいて、バッテリー交換車両が候補バッテリー交換ステーションに到着した時に利用可能なバッテリーの総数を決定するステップ、
ステップ124:走行時間内における候補バッテリー交換ステーションのバッテリー交換推定回数を取得するステップ、
ステップ125:利用可能バッテリーの総数とバッテリー交換推定回数に基づいて利用可能なバッテリーの推定数を決定するステップ。
【0087】
本実施形態では、少なくともバッテリー交換車両が候補バッテリー交換ステーションに到着した時の利用可能なバッテリーの推定数を利用して、候補バッテリー交換ステーションの推定稼働情報を推定し、このように、候補バッテリー交換ステーションの推定稼働情報に基づいて交換ステーションを推奨する時、利用可能なバッテリーの推定数に基づいて、比較的バッテリー数が多いステーションへバッテリー交換ユーザーを推奨することができ、これにより、バッテリー交換ユーザーのバッテリー交換ニーズに迅速に応えることができる。
【0088】
さらに、ステップ121は、下記のステップを含んでもよい。
【0089】
バッテリー交換車両が候補バッテリー交換ステーションに到着する走行ルートを取得するステップ、
走行ルートの総走行距離と、走行ルート上のさまざまな渋滞状態の区間の長さおよび渋滞係数を確定するステップ、
総走行距離と、走行ルート上のさまざまな渋滞状態の区間の長さおよび渋滞係数に基づいて、バッテリー交換車両が候補バッテリー交換ステーションに到着するまでの走行時間を決定するステップ。
【0090】
ここで、走行時間の計算式としては下記のようなものが考えられる。
【0091】
【0092】
上記ステップにより、バッテリー交換車両が候補バッテリー交換ステーションに到着するまでの走行時間を具体的に推定する方法が提供され、実際の走行シーンで起こり得る渋滞状況を考慮して、推定運転時間の精度を向上させ、交換車両が候補バッテリー交換ステーションンに到着した時の利用可能なバッテリーの推定数をより正確に推定することができる。
【0093】
ステップ122において、リアルタイムの利用可能なバッテリー数と新たに追加された完全に充電されたバッテリーの数は、候補バッテリー交換ステーションのバッテリー充電管理システムを通じて取得することができる。新たに追加された完全に充電されたバッテリーの数は、候補バッテリー交換ステーションの現在の半充電バッテリーの中で、残りの充電時間が走行時間未満であるバッテリー数、または、この値に基づく補正値と同じであってもよい。
【0094】
ステップ123において、利用可能なバッテリーの総数の計算式は、利用可能なバッテリーの総数=リアルタイムの利用可能なバッテリー数+新たに満充電されたバッテリー数、または当該計算値に基づく補正値であってもよい。
【0095】
さらに、ステップ124は、下記のステップを含んでもよい。
【0096】
候補バッテリー交換ステーションの現在のキュー数と、現時点から前記バッテリー交換車両の到着までの同じ期間の過去の参照バッテリー交換回数を取得するステップ、
現在のキュー数と、同じ期間の過去の参照バッテリー交換時間の中の大きい方を、走行時間内における候補バッテリー交換ステーションの推定バッテリー交換回数とするステップ。
【0097】
ステップ125において、利用可能なバッテリーの推定数の計算式は、利用可能なバッテリーの推定数=利用可能なバッテリーの総数-バッテリー交換推定回数、または当該計算値に基づく補正値であってもよい。
【0098】
上記のステップでは、バッテリー交換推定回数を決定する際に、候補バッテリー交換ステーションの現在のキュー数と、現時点から前記バッテリー交換車両の到着までの同じ期間の過去の参照バッテリー交換回数を包括的に考慮するため、バッテリー交換回数の推定精度を向上させ、バッテリー交換車両が候補バッテリー交換ステーションに到着した時の利用可能なバッテリーの推定数をより正確に推定することができる。
【0099】
さらに、ステップ13は、下記のステップを含んでもよい。
【0100】
バッテリー交換車両の運転ユーザーに、利用可能なバッテリーの推定数が0より大きいバッテリー交換ステーションを推奨するステップ。
【0101】
ここで、利用可能なバッテリーの推定数が0より大きい候補バッテリー交換ステーションを、バッテリー交換時間の短い方から長い方の順に、第1バッテリー交換ステーション推奨リストを生成させ、第1バッテリー交換ステーション推奨リストに基づいて、バッテリー交換車両の運転ユーザーにバッテリー交換ステーションを推奨することができる。さらに、バッテリー交換時間が短い方から長い方の順に、第1バッテリー交換ステーション推奨リストを生成させた後、下記のステップを実行してもよい。
【0102】
利用可能なバッテリーの予測数が0以下である候補バッテリー交換ステーションを、バッテリー交換時間が短い方から長い方の順に、第2バッテリー交換ステーション推奨リストを生成させるステップ、
第2バッテリー交換ステーション推奨リストと第1バッテリー交換ステーション推奨リストとを結合させた後、バッテリー交換ステーション推奨リストを取得するステップ、
バッテリー交換ステーション推奨リストに従って、バッテリー交換車両の運転ユーザーにバッテリー交換ステーションを推奨するステップ。
【0103】
上記のステップを通じて、本方法は、バッテリー交換ステーション推奨リストを通じて、利用可能なバッテリーの推定数が0以上で、バッテリー交換時間が最も短い候補バッテリー交換ステーションを優先的に選択するようにユーザーを引導し、ユーザーがバッテリー交換を迅速に完了できるように支援する。
【0104】
一つの実施可能な形態において、推定稼働情報に基づいて、バッテリー交換車両の運転ユーザーにバッテリー交換ステーションを推奨する時、推奨されたバッテリー交換ステーションのバッテリー交換ステーションに関する情報も出力することができる。バッテリー交換ステーションの情報には、利用可能なバッテリーの推定数、推定キュー数、およびキューの推定時間の少なくとも1つが含まれが、これらに限定されない。
【0105】
<実施例3>
本実施例におけるバッテリー交換ステーション推奨方法は、実施例1に基づいてさらに改良されたものであり、図4に示されるように、ステップ11は具体的に下記のステップを含んでもよい。
【0106】
ステップ1101:探索対象範囲内においてバッテリー交換車両のモデルに適合する候補バッテリー交換ステーションを取得するステップ。
【0107】
ステップ1102:バッテリー交換車両のバッテリー残量、基準キロワット時走行距離、及び各候補バッテリー交換ステーションからのバッテリー交換車両の走行ルートに応じて、候補バッテリー交換ステーションの中から、交換車両のバッテリー残量に基づいて到達可能な位置にある候補バッテリー交換ステーションを選択するステップ。
【0108】
ここで、探索対象範囲は、バッテリー交換車両の現在位置から予め設定された距離以内の範囲であってもよい。バッテリー交換車両の現在の測位位置は、車両に搭載されたGPSまたは他の測位装置によって取得されてもよく、運転ユーザー端末のGPS又は他の測位モジュールによって取得されてもよい。バッテリー交換車両のモデルに適合する候補バッテリー交換ステーションは、当該車両のモデルにバッテリー交換サービスの提供をサポートすることができる。バッテリー残量は、バッテリー交換車両のバッテリー管理システム(BMS)から取得してもよい。基準キロワットアワー走行距離は、キロワットアワー走行距離に基づく基準量であり、キロワットアワー走行距離と直接等しいか、あるいはキロワットアワー走行距離にある程度の加減算をした後の参照値であってもよい。各バッテリー交換ステーションからのバッテリー交換車両の走行ルートは、ナビゲーション地図ソフトのインターフェースから取得してもよい。
【0109】
一つの実施可能な態様において、キロワットアワー走行距離は、バッテリーパックが単位電力(1kWh)を消費するときにバッテリー交換車両が走行した距離であり、所定の時間内におけるバッテリー交換車両が走行した距離とバッテリーパックの累積消費電力に基づいて決定してもよい。異なる車両モデルのバッテリー交換車両のキロワットアワー走行距離は異なる。
【0110】
ステップ1102は、具体的に、下記のステップを含んでもよい。
【0111】
バッテリー交換車両のバッテリー残量とキロワットアワー走行距離に基づいて、バッテリー交換車両の残りの航続可能距離を推定し、ここで、残りの航続可能距離=バッテリー残量/基準キロワットアワー走行距離、またはそのような計算値に基づいた修正値であってもよく、
残りの航続距離とバッテリー交換車両の現在位置に基づいて、バッテリーが枯渇する前にバッテリー交換車両が到達可能なエリアを決定し、
バッテリー交換車両の候補バッテリー交換ステーションまでの走行ルートを取得するステップ、
走行ルートがエリア内にある予備バッテリー交換ステーションを候補バッテリー交換ステーションとして選択する。
【0112】
ステップ1101~1102により、検索対象範囲内におけるバッテリー交換車両のモデルに適合するバッテリー交換ステーションを候補バッテリー交換ステーションとし、バッテリー交換車両の残りのバッテリーに基づいて到達可能な候補バッテリー交換ステーションを候補バッテリー交換ステーションとして、バッテリー交換車両が到達でき、適合する交換用バッテリーがあるバッテリー交換ステーションをスクリーニングし、このように、スクリーニングされたバッテリー交換ステーションに基づいて、運転ユーザーにバッテリー交換ステーションを推奨する時、運転ユーザーに推奨したバッテリー交換ステーションが、いずれもユーザーがアクセスでき、交換可能なバッテリーを備えたバッテリー交換ステーションであることを保証し、ユーザーの交換ニーズを確実に満たすことができる。
【0113】
一つの実施可能な形態において、ステップ1102は、バッテリー交換車両のバッテリー残量、基準キロワット時走行距離、各候補バッテリー交換ステーションからのバッテリー交換車両の走行ルート、並びにバッテリー交換車両が候補バッテリー交換ステーションに到着した時の候補バッテリー交換ステーションの稼働状態に基づいて、候補バッテリー交換ステーションの中から、交換車両のバッテリー残量に基づいて到達可能な位置の候補バッテリー交換ステーションを選択するステップをさらに含む。
【0114】
ここで、稼働状態には、稼働中の状態と稼働中断状態が含まれる。候補バッテリー交換ステーションの稼働状態は、候補バッテリー交換ステーションの稼働時間に基づいて具体的に決定することができる。候補バッテリー交換ステーションが、交換車両が到着した時点で稼働中の状態である場合のみ、候補バッテリー交換ステーションとしてスクリーニングされる。これにより、バッテリー交換ユーザーがバッテリー交換ステーションに到着した時に、バッテリー交換ステーションが稼働中断してバッテリー交換ができなくなる事態を避けることができる。
【0115】
一つの実施可能な態様において、推定稼働情報には、バッテリー交換車両が候補バッテリー交換ステーションに到着した時の推定キュー数が含まれる。ステップ12は、
図5に示されるように、各候補バッテリー交換ステーションに対して下記のステップを実行するステップを含んでもよい。
【0116】
ステップ1201:バッテリー交換車両が候補バッテリー交換ステーションに到着するまでの走行時間を推定するステップ。
【0117】
ステップ1202:走行時間内における候補バッテリー交換ステーションの必要なバッテリー交換回数を取得するステップ。
【0118】
ステップ1203:走行時間内における候補バッテリー交換ステーションの実際のバッテリー交換回数を取得するステップ。
【0119】
ステップ1204:交換車両が前記候補バッテリー交換ステーションに到着した時の、前記候補バッテリー交換ステーションの利用可能なバッテリーの推定数を推定するステップ。
【0120】
ステップ1205:必要なバッテリー交換回数と実際のバッテリー交換回数に基づいて、バッテリー交換車両が候補バッテリー交換ステーションに到着した時のステーション到着後のキュー数を決定するステップ。
【0121】
ステップ1206:ステーション到着後のキュー数と利用可能なバッテリーの推定数に基づいて、推定キュー数を決定するステップ。
【0122】
本実施例において利用可能とは、バッテリー交換車両のモデルに利用可能であることを指し、同じ候補バッテリー交換ステーションが複数の車両モデルのバッテリー交換をサポートできる場合、利用可能バッテリーの推定数は、バッテリー交換車両のモデルに利用可能なバッテリーの推定数を指す。
【0123】
ステップ1201において、バッテリー交換車両が候補バッテリー交換ステーションに到着するまでの走行時間を推定するステップは下記のステップを含んでもよい。
【0124】
バッテリー交換車両が交換候補ステーションに到着するまでの走行ルートを取得するステップ、
走行ルートの総走行距離と、走行ルート上のさまざまな渋滞状態の区間の長さおよび渋滞係数を確定するステップ、
総走行距離と、走行ルート上のさまざまな渋滞状態の区間の長さおよび渋滞係数に基づいて、バッテリー交換車両が候補バッテリー交換ステーションに到着するまでの走行時間を決定するステップ。
【0125】
ここで、走行時間の計算式としては以下のようなものが考えられる。
【0126】
【0127】
ステップ1202において、必要なバッテリー交換回数は、候補バッテリー交換ステーションの現在のキュー数と、現時点からバッテリー交換車両の到着までの同じ期間中の過去の参照バッテリー交換回数(例えば、候補バッテリー交換ステーションの過去1ヶ月間の毎日の現在期間におけるバッテリー交換回数)の中の大きい方であってもよい。
【0128】
ステップ1204において、利用可能なバッテリーの予測数の計算式は、利用可能なバッテリーの予測数=利用可能なバッテリーの総数-バッテリー交換推定回数、または当該計算値に基づく補正値であってもよい。
【0129】
ステップ1205において、ステーション到着後のキュー数の計算式は、ステーション到着後のキュー数=必要なバッテリー交換回数-実際のバッテリー交換回数、または当該計算値に基づく補正値であってもよい。
【0130】
本実施例では、少なくともバッテリー交換車両が候補バッテリー交換ステーションに到着した時の推定キュー数に基づいてバッテリー交換ステーションの推定稼働情報を反映するため、このように、候補バッテリー交換ステーションの推定稼働情報に基づいてバッテリー交換ステーションを推奨する時、推定キュー数に基づいて、比較的空いているステーションをバッテリー交換ユーザーに推奨することができ、バッテリー交換ユーザーのバッテリー交換ニーズに迅速に対応できるだけではなく、ピークステーションの稼働負荷のバランスをとることもできる。
【0131】
一つの実施可能な形態において、ステップ1203は、図6に示されるように、下記のステップを含んでもよい。
【0132】
走行時間内における候補バッテリー交換ステーションの理想的なバッテリー交換回数を推定するステップ、
利用可能なバッテリーの予測数が0以上の場合、理想的なバッテリー交換回数と利用可能な総バッテリー交換回数の中の小さい方を、実際のバッテリー交換回数とするステップ、
利用可能なバッテリーの予測数が0未満の場合、理想的なバッテリー交換回数と利用可能な総バッテリー交換回数の中の小さい方を実際のバッテリー交換回数とし、利用可能なバッテリーの総数と候補バッテリー交換ステーションの現在のリアルタイム利用可能なバッテリー数、及び候補バッテリー交換ステーションの走行時間内の新たに追加された完全に充電されたバッテリー数に関連しているステップ。
【0133】
ここで、利用可能なバッテリーの総数とリアルタイムの利用可能なバッテリー数および新たに追加された完全に充電されたバッテリー数との間に考えられる相関関係は、利用可能なバッテリーの総数=リアルタイムの利用可能なバッテリー数+新たに追加された完全に充電されたバッテリー数、または当該計算値に基づく補正値であってもよい。リアルタイムの利用可能なバッテリー数と新たに追加された完全に充電されたバッテリーの数は、候補バッテリー交換ステーションのバッテリー充電管理システムを通じて取得することができる。新たに追加された完全に充電されたバッテリーの数は、候補バッテリー交換ステーションの現在の半充電バッテリーの中で、残りの充電時間が走行時間未満であるバッテリー数、または、この値に基づく補正値と等しくてもよい。
【0134】
上記ステップでは、利用可能なバッテリーの推定数が0以上、0未満であるさまざまなシナリオで実際バッテリー交換回数を推定するための具体的な計算方法を十分に考慮しており、実際のバッテリー交換回数の推定精度を向上させる。
【0135】
一つの実施可能な形態では、ステップ1203の走行時間内における候補バッテリー交換ステーションの実際のバッテリー交換回数を取得するステップは、
候補バッテリー交換ステーションの1回のバッテリー交換時間および候補バッテリー交換ステーションのバッテリー交換チャネルの数を取得するステップと、
走行時間、1回のバッテリー交換時間およびバッテリー交換チャネルの数に基づいて、走行時間内における候補バッテリー交換ステーションの理想的なバッテリー交換回数を推定するステップを含んでもよい。
【0136】
ここで、1回のバッテリー交換時間は、候補バッテリー交換ステーションが1回のバッテリー交換を完了するのにかかる時間であり、それは標準値であってもよく、複数の実際のバッテリー交換のバッテリー交換時間を統計した平均値であってもよい。バッテリー交換チャネル数は、候補バッテリー交換ステーションの同時にバッテリー交換を実行できる数を示す。理想的なバッテリー交換回数の可能な計算式は:理想的なバッテリー交換回数=走行時間×バッテリー交換チャンネル数/1回のバッテリー交換時間である。当然のことで、理想的なバッテリー交換回数の計算式はこれに限定されるものではなく、走行時間、1回のバッテリー交換時間について、さらに補正するか、誤差量を導入した上で、前述の計算式を用いて算出することも可能であり、あるいは前述の計算結果に基づいてさらに補正するか、誤差量を導入することができる。
【0137】
上記のステップは、理想的なバッテリー交換回数を推定するための具体的な方法を提供し、正確に推定するという利点がある。
【0138】
一つの実施可能な形態において、ステップ1206は、図7に示すように、具体的には、下記のステップを含んでもよい。
【0139】
現在の利用可能なバッテリーの推定数が0より大きく、かつ、ステーション到着後のキュー数が0以下の場合、推定キュー数が0に等しいと判断するステップ、
現在の利用可能なバッテリーの推定数が0より大きく、かつ、ステーション到着後のキュー数が0より大きい場合、ステーション到着後のキュー数を推定キュー数として判断するステップを含む。
【0140】
上記のステップでは、利用可能なバッテリーの推定数が0より大きく、且つ、ステーション到着後のキュー数が0以下または0より大きいさまざまなシナリオで推定キュー数を決定するための具体的な計算方法を十分に考慮しているため、推定キュー数の推定精度を向上させる。
【0141】
一つの実施可能な形態において、推定稼働情報には、さらにバッテリー交換車両が候補バッテリー交換ステーションに到着した時の推定待ち時間が含まれ、推定キュー数が0の場合、推定待ち時間は0であり、推定キュー数がステーション到着後のキュー数である場合、推定待ち時間は、ステーション到着後のキュー数、1回のバッテリー交換時間、および候補バッテリー交換ステーションのバッテリー交換チャネルの数に従って決定される。
【0142】
ここで、推定待ち時間の可能な計算式は、推定待ち時間=ステーション到着後のキュー数×1回のバッテリー交換時間/バッテリー交換チャネル数である。当然のことで、推定待ち時間の計算式はこれに限定されるものではなく、ステーション到着後のキュー数、1回のバッテリー交換時間について、さらに補正するか、誤差量を導入した上で、前述の計算式を用いて算出することも可能であり、あるいは前述の計算結果に基づいてさらに補正するか、誤差量を導入することができる。
【0143】
上記のステップでは、推定キュー数が0またはステーション到着後のキュー数に等しいさまざまなシナリオで推定待ち時間を決定するための具体的な計算方法を十分に考慮されており、推定待ち時間の推定精度を向上させる。
【0144】
一つの実施可能な形態において、ステップ1206は、下記のステップを含んでもよい。
【0145】
現在の利用可能なバッテリーの推定数が0以下であり、かつ、ステップ到着後のキュー数が0以下である場合、推定キュー数は0であると判断するステップ、
現在の利用可能なバッテリーの推定数が0以下であり、かつ、ステップ到着後のキュー数が0より大きい場合には、ステーション到着後のキュー数を推定キュー数として判断するステップを含む。
【0146】
上記のステップでは、利用可能なバッテリーの推定数が0以下で、且つ、ステーション到着後のキュー数が0以下または0より大きい場合のさまざまなシナリオで推定キュー数を決定するための具体的な計算方法を十分に考慮し、推定キュー数の推定精度を提供する。
【0147】
一つの実施可能な形態において、推定稼働情報には、さらにバッテリー交換車両が候補バッテリー交換ステーションに到着した時の推定待ち時間が含まれ、推定キュー数が0である場合、推定待ち時間は走行時間で完全に充電されておらず、電力が最も高いバッテリーの残りの充電時間であり、推定キュー数がステーション到着後のキュー数である場合、推定待ち時間は、第1時間の長さと第2時間の長さの中の小さい方であり、第1時間の長さは、ステーション到着後のキューの数、1回のバッテリー交換時間、および候補バッテリー交換ステーションのバッテリー交換チャネルの数に基づいて決定され、第2時間の長さは、現在の完全に充電されていないバッテリーの残りの充電時間の短い方から長い方の順番の(k+1)番目の残りの充電時間であり、kはステーション到着後のキュー数である。
【0148】
ここで、第1時間の長さの可能な計算式は、第1時間の長さ=ステーション到着後のキュー数×1回のバッテリー交換時間/バッテリー交換チャネル数である。当然のことで、第1時間の長さの計算式はこれに限定されるものではなく、ステーション到着後のキュー数、1回のバッテリー交換時間ついて、さらに補正するか、誤差量を導入した上で、前述の計算式を用いて算出することも可能であり、あるいは前述の計算結果に基づいてさらに補正するか、誤差量を導入することができる。
【0149】
上の記ステップでは、推定キュー数が0またはステーション到着後のキュー数に等しいさまざまなシナリオで推定待ち時間を決定するための具体的な計算方法を十分に考慮しており、キューの推定時間の推定精度を向上させる。
【0150】
一つの実施可能な形態において、推定稼働情報には、バッテリー交換車両が候補バッテリー交換ステーションに到着した時の利用可能なバッテリーの推定数と、バッテリー交換時間が含まれ、バッテリー交換時間には、バッテリー交換車両が候補バッテリー交換ステーションまでの移動時間と、推定待ち時間が含まれ、ステップ13は図8に示されるように、具体的に、下記のステップを含んでもよい。
【0151】
ステップ1301:利用可能なバッテリーの予測数が0以上である候補バッテリー交換ステーションを、バッテリー交換期間に基づいて短い方から長い方に、第1バッテリー交換ステーションの推奨リストを生成させるステップ、
ステップ1302:利用可能なバッテリーの予測数が0未満であるバッテリー交換候補ステーションを、バッテリー交換期間に基づいて短い方から長い方に、第2バッテリー交換ステーションの推奨リストを生成させるステップ、
ステップ1303:第2バッテリー交換ステーションの推奨リストと第1バッテリー交換ステーションの推奨リストとを結合させて、バッテリー交換ステーションの推奨リストを取得するステップ、
ステップ1304:バッテリー交換ステーションの推奨リストにより、バッテリー交換車両の運転ユーザーにバッテリー交換ステーションを推奨するステップ。
【0152】
上記ステップを通じて、本方法は、バッテリー交換ステーション推奨リストを通じて、利用可能なバッテリーの推定数が0以上で、バッテリー交換時間が最も短い候補バッテリー交換ステーションを優先的に選択するようにユーザーを引導し、ユーザーがバッテリー交換を迅速に完了できるように支援する。
【0153】
一つの実施可能な形態において、推定稼働情報に基づいて、バッテリー交換車両の運転ユーザーにバッテリー交換ステーションを推奨する時、推奨されたバッテリー交換ステーションのバッテリー交換ステーションに関する情報も出力することができる。バッテリー交換ステーションの情報は、利用可能なバッテリーの推定数、推定キュー数、および推定待ち時間の少なくとも1つを含むが、これらに限定されない。
【0154】
<実施例4>
図9は本発明の実施例におけるバッテリー交換ステーション推奨システムを示している。この方法は、バッテリー交換ステーション取得モジュール21、稼働推定モジュール22、およびバッテリー交換ステーション推奨モジュール23を含む。バッテリー交換ステーション取得モジュール21は、バッテリー交換車両に適合する候補バッテリー交換ステーションを取得ために使用される。稼働推定モジュール22は、バッテリー交換車両が現在位置から各候補バッテリー交換ステーションに到着した時の各候補バッテリー交換ステーションの推定稼働情報をそれぞれ推定するために使用される。バッテリー交換ステーション推奨モジュール23は、推定された稼働情報に基づいて、バッテリー交換車両の運転ユーザーにバッテリー交換ステーションを推奨するために使用される。
【0155】
<実施例5>
本実例におけるバッテリー交換ステーション推奨システムは、実施例4に基づいてさらに改良されたものであり、バッテリー交換ステーション取得モジュール21は、
バッテリー交換車両のリアルタイム測位位置、車両タイプ、およびリアルタイムのバッテリー残量を取得し、
リアルタイム測位位置と車両タイプの両方に適合するバッテリー交換ステーションをスクリーニングし、
リアルタイムのバッテリー残量に応じて、バッテリー交換ステーションの中からバッテリー交換車両の航続距離内にある候補バッテリー交換ステーションをスクリーニングするために使用される。
【0156】
一つの実施可能な形態において、リアルタイムのバッテリー残量に基づいて、バッテリー交換ステーションの中からバッテリー交換車両の航続距離内にある候補バッテリー交換ステーションをスクリーニングするステップは、
各バッテリー交換ステーションに対して、
バッテリー交換車両の現在位置からバッテリー交換ステーションまでの走行ルートと走行距離を決定し、
走行ルートと走行距離に基づいて、バッテリー交換車両が現在位置からバッテリー交換ステーションに到着するまでの渋滞係数を計算し、
バッテリー交換車両の定格出力、キロワット時走行距離、リアルタイムのバッテリー残量、および渋滞係数に基づいて、前記バッテリー交換車両が走行ルートに応じてバッテリー交換ステーションに到着するまでの航続距離を推定し、
航続距離が走行距離に達すると、バッテリー交換ステーションを候補バッテリー交換ステーションとして選択する機能を実行するために使用される。
【0157】
一つの実施可能な形態において、渋滞係数の計算式は下記の通りである。
【0158】
【0159】
一つの実施可能な態様において、推定稼働情報には、バッテリー交換車両が候補バッテリー交換ステーションに到着した時の推定キュー数が含まれ、稼働推定モジュール22は、
各候補バッテリー交換ステーションに対して、
バッテリー交換車両が前記候補バッテリー交換ステーションに到着するまでの走行時間を推定し、
候補バッテリー交換ステーションの現在のリアルタイムの利用可能なバッテリー数と、走行時間内に新たに追加された完全に充電されたバッテリーの数を取得し、
リアルタイムの利用可能なバッテリー数と新たに追加された完全に充電されたバッテリーの数に基づいて、バッテリー交換車両が候補バッテリー交換ステーションに到着した時に利用可能なバッテリーの総数を決定し、
走行時間内における候補バッテリー交換ステーションのバッテリー交換推定回数を取得し、
利用可能なバッテリーの総数とバッテリー交換推定回数に基づいて利用可能なバッテリーの推定数を決定するために使用される。
【0160】
一つの実施可能な形態において、バッテリー交換車両が候補バッテリー交換ステーションに到着するまでの走行時間を推定するステップは、
バッテリー交換車両の候補バッテリー交換ステーションまでの走行ルートを取得するステップ、
走行ルートの総走行距離と、走行ルート上の各渋滞状態の区間の長さおよび渋滞係数を確定するステップ、
走行ルートの総走行距離と、走行ルート上の各渋滞状態の区間の長さおよび渋滞係数に基づいて、バッテリー交換車両が候補バッテリー交換ステーションに到着するまでの走行時間を決定するステップを含む。
【0161】
一つの実施可能な形態において、走行時間内における候補バッテリー交換ステーションのバッテリー交換推定回数をするステップは、
候補バッテリー交換ステーションの現在のキュー数と、現時点からバッテリー交換車両の到着までの同じ期間の過去の参照バッテリー交換回数を取得するステップ、
現在のキュー数と、同じ期間の過去の参照バッテリー交換時間の中の大きい方を、走行時間内における候補バッテリー交換ステーションのバッテリー交換推定時間とするステップを含む。
【0162】
一つの実施可能な形態において、バッテリー交換ステーション推奨モジュール23は、
バッテリー交換車両の運転ユーザーに、利用可能なバッテリーの推定数が0より大きいバッテリー交換ステーションを推奨するために使用される。
【0163】
本実施例のシステムにより、車両が候補バッテリー交換ステーションに到着した時の、候補バッテリー交換ステーションの推定稼働情報を推定することができ、推定稼働情報に基づいたバッテリー交換ステーションの推奨をユーザーに提供することができ、ユーザーが自分で到着後の状況を推定することがないため、容易に判断ミスを回避し、バッテリー交換ステーションでの推奨精度を向上させることができる。
【0164】
<実施例6>
本実施例におけるバッテリー交換ステーション推奨システムは、実施例4に基づいてさらに改良されたものであり、バッテリー交換ステーション取得モジュール21は、
探索対象範囲内でバッテリー交換車両のモデルに適合する候補バッテリー交換ステーションを取得し、
バッテリー交換車両のバッテリー残量、基準キロワット時走行距離、バッテリー交換車両が各候補バッテリー交換ステーションに到着するまでの走行ルートに基づいて、候補バッテリー交換ステーションの中から、バッテリー交換車両のバッテリー残量に基づいて到達可能な位置の候補バッテリー交換ステーションをスクリーニングするために使用される。
【0165】
一つの実施可能な態様において、推定稼働情報には、バッテリー交換車両が候補バッテリー交換ステーションに到着した時の推定キュー数が含まれ、稼働推定モジュール22は、
各候補バッテリー交換ステーションに対して、
バッテリー交換車両が候補バッテリー交換ステーションに到着するまでの走行時間を推定し、
走行時間内における候補バッテリー交換ステーションの必要とするバッテリー交換の回数を推定し、
走行時間内における候補バッテリー交換ステーションの実際のバッテリー交換回数を推定し、
前記バッテリー交換車両が前記候補バッテリー交換ステーションに到着した時の、利用可能なバッテリーの推定数を推定し、
必要なバッテリー交換回数と実際のバッテリー交換回数に基づいて、バッテリー交換車両が候補バッテリー交換ステーションに到着した時のステーション到着後のキュー数を決定し、
ステーション到着後のキュー数と利用可能なバッテリーの推定数に基づいて、推定キュー数を決定する機能を実行するために使用される。
【0166】
一つの実施可能な形態において、走行時間内における候補バッテリー交換ステーションのバッテリー交換推定回数を推定するステップは、
走行時間内における候補バッテリー交換ステーションの理想的なバッテリー交換回数を推定するステップ、
利用可能なバッテリーの推定数が0以上の場合、理想的なバッテリー交換回数と必要なバッテリー交換回数の中の小さい方を、実際のバッテリー交換回数とするステップ、
利用可能なバッテリーの推定数が0未満の場合、理想的なバッテリー交換回数と利用可能なバッテリーの総数の中の小さい方を実際の電池交換回数とし、利用可能なバッテリーの総数と候補バッテリー交換ステーションのリアルタイムの利用可能なバッテリー数、及び走行時間内における候補バッテリー交換ステーションの新たに追加された完全に充電されたバッテリー数に関連するステップを含む。
【0167】
一つの実施可能な形態において、走行時間内における候補バッテリー交換ステーションのバッテリー交換推定回数を推定するステップは、
候補バッテリー交換ステーションの1回のバッテリー交換時間および候補バッテリー交換ステーションのバッテリー交換チャネルの数を取得するステップと、
走行時間、1回のバッテリー交換時間およびバッテリー交換チャネルの数に基づいて、走行時間内における候補バッテリー交換ステーションの理想的なバッテリー交換回数を推定するステップを含む。
【0168】
一つの実施可能な形態において、ステーション到着後のキュー数と利用可能なバッテリーの推定数に基づいて、推定キュー数を決定するステップは、
利用可能なバッテリーの推定数が0より大きく、かつ、ステーション到着後のキュー数が0以下の場合、推定キュー数が0に等しいと判断するステップ、
利用可能なバッテリーの推定数が0より大きく、かつ、ステーション到着後のキュー数が0より大きい場合、ステーション到着後のキュー数を推定キュー数とするステップを含む。
【0169】
一つの実施可能な形態において、推定運行情報には、さらにバッテリー交換車両が候補バッテリー交換ステーションに到着した時の推定待ち時間の長さが含まれ、推定キュー数が0の場合、推定待ち時間の長さがは0であり、推定キュー数がステーション到着後のキュー数である場合、推定待ち時間の長さは、ステーション到着後のキュー数、1回のバッテリー交換時間、および候補バッテリー交換ステーションのバッテリー交換チャネルの数に従って決定される。
【0170】
一つの実施可能な形態において、ステーション到着後のキュー数と利用可能なバッテリーの推定数に基づいて、推定キュー数を決定するステップは、
利用可能なバッテリーの推定数が0以下であり、かつ、ステーション到着後のキュー数が0以下である場合、推定キュー数は0であると判断するステップ、
利用可能なバッテリーの推定数が0以下であり、かつ、ステーション到着後のキュー数が0より大きい場合、ステーション到着後のキュー数を推定キュー数とするステップを含む。
【0171】
一つの実施可能な形態において、推定稼働情報には、さらにバッテリー交換車両が候補バッテリー交換ステーションに到着した時の推定待ち時間が含まれ、推定キュー数が0である場合、推定待ち時間は走行時間で完全に充電されておらず、電力が最も高いバッテリーの残りの充電時間であり、推定キュー数がステーション到着後のキュー数である場合、推定待ち時間は、第1時間の長さと第2時間の長さの中の小さい方であり、第1時間の長さは、ステーション到着後のキューの数、1回のバッテリー交換時間、および候補バッテリー交換ステーションのバッテリー交換チャネルの数に基づいて決定され、第2時間の長さは、現在の完全に充電されていないバッテリーの残りの充電時間の短い方から長い方の順番の(k+1)番目の残りの充電時間であり、kはステーション到着後のキュー数である。
【0172】
一つの実施可能な形態において、推定稼働情報には、バッテリー交換車両が候補バッテリー交換ステーションに到着した時の利用可能なバッテリーの推定数と、バッテリー交換時間が含まれ、バッテリー交換時間には、バッテリー交換車両が候補バッテリー交換ステーションに到着するまでの移動時間と、推定待ち時間が含まれ、バッテリー交換ステーション推奨モジュールは、
利用可能なバッテリーの推定数が0以上である前記候補バッテリー交換ステーションを、バッテリー交換時間を短い方から長い方に、第1バッテリー交換ステーションの推奨リストを生成させ、
利用可能なバッテリーの推定数が0未満である前記バッテリー交換候補ステーションを、バッテリー交換時間を短い方から長い方に、第2バッテリー交換ステーションの推奨リストを生成させ、
第2バッテリー交換ステーションの推奨リストと第1バッテリー交換ステーションの推奨リストとを結合させて、バッテリー交換ステーションの推奨リストを取得し、
バッテリー交換ステーションの推奨リストにより、バッテリー交換車両の運転ユーザーにバッテリー交換ステーションを推奨するために使用される。
【0173】
本実施例のシステムにより、車両が候補バッテリー交換ステーションに到着した時の候補バッテリー交換ステーションの推定稼働情報を推定することができ、推定稼働情報に基づいたバッテリー交換ステーション推奨をユーザーに提供することができ、ユーザーが自分で到着後の状況を推定する必要がないため、容易に判断ミスを回避し、バッテリー交換ステーションでの推奨精度を向上させることができる。
【0174】
<実施例7>
本発明の実施例は、さらに、メモリと、プロセッサーと、メモリに格納されプロセッサー上で動作可能なコンピュータプログラムとを備え、コンピュータデバイスの形態を取る(例えば、サーバーデバイスであってもよい)た電子装置を提供し、ここで、プロセッサーがコンピュータプログラムを実行する時、本発明の実施例1~3のいずれか一つのバッテリー交換ステーション推奨方法を実現する。
【0175】
図10は本実施例のハードウェア構造の概略図を示し、図10に示される通り、電子装置は具体的には、
少なくとも1つのプロセッサー91、少なくとも1つのメモリ92、および異なるシステムコンポーネント(プロセッサー91及びメモリ92を含む)を接続するためのバス93が含まれ、ここで、
バス93には、データバス、アドレスバス、制御バスが含まれる。
【0176】
メモリ92には、ランダムアクセスメモリ(RAM)921および/またはキャッシュメモリ922などの揮発性メモリが含まれ、さらにリードオンリーメモリ(ROM)923を含んでもよい。
【0177】
メモリ92は、さらに、一つのセット(少なくとも一つ)となるプログラムモジュール924を有したプログラムツール925を含み、このようなプログラムモジュール924には、オペレーティングシステム、一つ又は複数のアプリケーションプログラム、他のプログラムモジュール及びプログラムデータを含むが、それらに限定されなく、この例示的な一つ以上又はある組み合わせには、ネットワークの環境において実現され得るものを含んでもよい。
【0178】
プロセッサー91は、メモリ92に記憶されるプログラムを実行することにより、様々な機能のアプリケーション及びデータの処理を実行し、例えば、本発明の実施例1~3のいずれか一つのバッテリー交換ステーション推奨方法である。
【0179】
電子装置9は、一つ又は複数の外部装置94(例えばキーボード、指向装置等)と通信してもよい。このような通信は、入力/出力(I/O)インターフェース95により行われてもよい。なお、電子装置9は、さらに、ネットワークアダプター96を介して、一つ又は複数のネットワーク(例えばローカル・エリア・ネットワーク(LAN)、ワイド・エリア・ネットワーク(WAN)及び/又はパブリックネットワーク、例えばインターネット)と通信してもよい。ネットワークアダプター96は、バス93を介して、電子装置9における他のモジュールと通信してもよい。理解可能なことは、図に示されないものの、電子装置9と共に、他のハードウェア及び/又はソフトウェアによるモジュールを用いてもよく、マイクロコード、装置ドライバー、冗長化プロセッサー、外部磁気ディスクによる駆動アレイ、RAID(磁気ディスクアレイ)システム、テープドライバー及びデータバックアップ記憶システム等を含むが、それらに限定されない。
【0180】
注意するべきことは、以上、詳細な記載において電子装置の幾つかのユニット/モジュール又はサブユニット/モジュールを言及したものの、このような区分が例示的なものに過ぎず、強制性を持つものではない。実際、本願の実施形態によると、以上に記載された二つ又は二つ以上のユニット/モジュールについて、それらの特徴や性能を一つのユニット/モジュールにより具体化させてもよい。一方、上記に記載されている一つユニット/モジュールについて、それらの特徴や機能をさらに、複数のユニット/モジュールにより具体化させてもよい。
【0181】
<実施例8>
本発明の実施例は、さらに、コンピュータプログラムが格納されたコンピュータ読み取り記憶媒体を提供し、プロセッサーがコンピュータプログラムを実行する時、本発明の実施例1~3のいずれか一つのバッテリー交換ステーション推奨方法を実現する。
【0182】
ここで、読み取り記憶媒体は、携帯式ディスク、ハードディスク、ランダムアクセス記憶手段、読み取り専用記憶手段、書き込み・消去可能な読み取り専用記憶手段、光記憶手段、磁気記憶手段又は上記の何れかの適正な組み合わせというより具体的な手段を用いてもよいが、それらに限定されない。
【0183】
実施可能な実施形態において、本発明がプログラムの製品として実現されてもよく、それにプログラムコードが含まれており、プログラムの製品が端末装置で実行される場合に、プログラムコードは端末装置により本発明の実施例1~3のいずれか一つのバッテリー交換ステーション推奨方法のステップを実現するために用いられる。
【0184】
ここで、一つ又は複数のプログラムの設計言語についていずれかの組み合わせにより本発明を実行するためのプログラムコードをプログラミングしてもよく、前記プログラムコードは、全体が利用者の装置に実行されるか、一部だけが利用者の装置に実行されてもよく、独立する一つのソフトウェアパッケージである場合に、一部だけが利用者の装置に位置するか、一部だけが遠隔装置に実行されすか、全体が遠隔装置に実行されてもよい。
【0185】
以上、本発明の具体的な実施形態を説明したが、これらは例に過ぎず、本発明の保護範囲は請求の範囲に準ずるべきである、ということが当業者にとって理解可能である。当業者は、本発明の趣旨や実質を逸脱しない限り、これらの実施形態について様々な補正や変更も可能であり、これらの補正や変更も本発明の保護範囲に含まれる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
【国際調査報告】