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特表2024-502486NCJTにおけるジョイントCSI測定のための方法及び装置
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-01-19
(54)【発明の名称】NCJTにおけるジョイントCSI測定のための方法及び装置
(51)【国際特許分類】
   H04W 24/10 20090101AFI20240112BHJP
   H04W 48/20 20090101ALI20240112BHJP
   H04W 48/16 20090101ALI20240112BHJP
   H04W 16/28 20090101ALI20240112BHJP
【FI】
H04W24/10
H04W48/20
H04W48/16 132
H04W16/28 130
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023541892
(86)(22)【出願日】2022-01-12
(85)【翻訳文提出日】2023-08-23
(86)【国際出願番号】 US2022012186
(87)【国際公開番号】W WO2022155250
(87)【国際公開日】2022-07-21
(31)【優先権主張番号】63/136,513
(32)【優先日】2021-01-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】63/249,392
(32)【優先日】2021-09-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.3GPP
2.WCDMA
(71)【出願人】
【識別番号】510030995
【氏名又は名称】インターデイジタル パテント ホールディングス インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110001243
【氏名又は名称】弁理士法人谷・阿部特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】110002848
【氏名又は名称】弁理士法人NIP&SBPJ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】カーン ベイジ、ナズリ
(72)【発明者】
【氏名】ハギガット、アフシン
(72)【発明者】
【氏名】クァク、ヨンウ
(72)【発明者】
【氏名】イ、ムンイル
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA21
5K067DD43
5K067EE02
5K067EE08
5K067EE10
5K067EE16
5K067JJ11
5K067LL11
(57)【要約】
ジョイントチャネル状態情報(CSI)測定のための方法及び装置が本明細書で説明される。方法は、第1及び第2の送信/受信点(TRP)からチャネル状態情報基準信号(CSI-RS)を受信することと、CSIを決定することと、TRPのうちの1つをプライマリTRPとして選択し、第1のTRP又は第2のTRPのうちの残りの1つをセカンダリTRPとして選択することと、を含み得る。本方法は、プライマリTRPのための第1のCSIを示す情報を報告することと、TRPから第2のCSI-RSを受信することと、を含み得る。本方法は、プライマリTRPのための第2のCSI及びプリコーディング行列インジケータ(PMI)を決定することと、プライマリTRPのためのチャネルコーディング情報を決定することと、を含み得る。本方法は、セカンダリTRPのための第2のCSIを決定することと、チャネルコーディング情報と、セカンダリTRPのための第2のCSIと、セカンダリTRPのためのPMIとに基づいて決定することと、第2のTRPのためのPMIを示す情報を報告することと、を含み得る。
【選択図】図3B
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線送信/受信ユニット(WTRU)によって実施される方法であって、前記方法が、
第1の送信/受信点(TRP)及び第2のTRPの各々から1つ以上の第1のチャネル状態情報基準信号(CSI-RS)を受信することと、
受信された前記1つ以上の第1のCSI-RSに基づいて、前記第1のTRP及び前記第2のTRPの各々と関連付けられた第1のそれぞれのCSI量を決定することと、
前記第1のそれぞれのCSI量に基づいて、前記第1のTRP又は前記第2のTRPのうちの1つをプライマリTRPとして選択し、前記第1のTRP又は前記第2のTRPのうちの残りの1つをセカンダリTRPとして選択することと、
前記プライマリTRPと関連付けられた少なくとも前記第1のそれぞれのCSI量を示す情報を報告することと、
前記プライマリTRPから1つ以上の第2のCSI-RSを受信することと、
前記プライマリTRPから受信された前記1つ以上の第2のCSI-RSに基づいて、前記プライマリTRPのための第2のCSI量及び第1のプリコーディング行列インジケータ(PMI)を決定することと、
前記1つ以上の第2のCSI-RSと関連付けられ、前記プライマリTRPのための決定された前記第1のPMIと関連付けられた情報を決定することと、
前記セカンダリTRPから1つ以上の第3のCSI-RSを受信することと、
前記セカンダリTRPから受信された前記1つ以上の第3のCSI-RSに基づいて、前記セカンダリTRPと関連付けられた第2のCSI量を決定することと、
前記1つ以上の第2のCSI-RSと関連付けられ、前記セカンダリTRPと関連付けられた前記第2のCSI量と関連付けられた、決定された前記情報に基づいて、前記セカンダリTRPのための第2のPMIを決定することと、
前記セカンダリTRPのための決定された前記第2のPMIを示す情報を報告することと、を含む、方法。
【請求項2】
前記プライマリTRPから受信された前記1つ以上の第2のCSI-RSが、前記プライマリTRPと関連付けられた報告された少なくとも前記第1のそれぞれのCSI量に基づいてプリコーディングされる、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1のCSI-RS、前記第2のCSI-RS、又は前記第3のCSI-RSのうちの少なくともいくつかを受信するためのリソースの指示を提供する構成情報を受信することを更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記プライマリTRPとしての少なくとも前記第1のTRPの前記選択が、前記第1のそれぞれのCSI量のうちの少なくとも1つと閾値との比較に更に基づく、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記プライマリTRPと関連付けられた前記報告された少なくとも前記第1のそれぞれのCSI量を含む送信が、前記プライマリTRPに送信される、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記プライマリTRPと関連付けられた前記報告された少なくとも前記第1のそれぞれのCSI量を含む送信が、前記プライマリTRPとしての前記第1のTRPの選択を示す情報を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記1つ以上の第2のCSI-RSと関連付けられ、前記第1のPMIと関連付けられた決定された前記情報が、チャネルコーディング情報を含み、前記セカンダリTRPのための前記第2のPMIが、前記第1のTRPによって送信される信号と前記セカンダリTRPによって送信される信号との間のレイヤ間干渉を最小化するために、決定された前記チャネルコーディング情報に基づいて決定される、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記プライマリTRPのための複数のPMIと、前記セカンダリTRPのための複数のPMIとを決定することを更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
それぞれの前記複数のPMIから、前記プライマリTRPのためのある数の最良のPMIと、前記セカンダリTRPのための同じ数の最良のPMIとを決定することを更に含む、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記プライマリTRPのための前記複数のPMIのうちの少なくとも1つを、前記セカンダリTRPのための前記複数のPMIのうちの少なくとも1つと関連付けることと、前記プライマリTRPのための前記複数のPMIのうちの前記少なくとも1つと、前記セカンダリTRPのための前記複数のPMIのうちの前記少なくとも1つとの前記関連付けを示す情報を含む報告を送信することと、を更に含む、請求項8に記載の方法。
【請求項11】
無線送信/受信ユニット(WTRU)であって、
プロセッサと、
トランシーバと、を備え、
前記トランシーバが、第1の送信/受信点(TRP)及び第2のTRPの各々から1つ以上の第1のチャネル状態情報基準信号(CSI-RS)を受信するように構成され、
前記プロセッサが、受信された前記1つ以上の第1のCSI-RSに基づいて、前記第1のTRP及び前記第2のTRPの各々と関連付けられた第1のそれぞれのCSI量を決定するように構成され、
前記プロセッサが、前記第1のそれぞれのCSI量に基づいて、前記第1のTRP又は前記第2のTRPのうちの1つをプライマリTRPとして選択し、前記第1のTRP又は前記第2のTRPのうちの残りの1つをセカンダリTRPとして選択するように更に構成され、
前記プロセッサ及び前記トランシーバが、前記プライマリTRPと関連付けられた少なくとも前記第1のそれぞれのCSI量を示す情報を報告するように更に構成され、
前記トランシーバが、前記プライマリTRPから1つ以上の第2のCSI-RSを受信するように更に構成され、
前記プロセッサが、前記プライマリTRPから受信された前記1つ以上の第2のCSI-RSに基づいて、前記プライマリTRPのための第2のCSI量及び第1のプリコーディング行列インジケータ(PMI)を決定するように更に構成され、
前記プロセッサが、前記1つ以上の第2のCSI-RSと関連付けられ、前記プライマリTRPのための決定された前記第1のPMIと関連付けられた情報を決定するように更に構成され、
前記トランシーバが、前記セカンダリTRPから1つ以上の第3のCSI-RSを受信するように更に構成され、
前記プロセッサが、前記セカンダリTRPから受信された前記1つ以上の第3のCSI-RSに基づいて、前記セカンダリTRPと関連付けられた第2のCSI量を決定するように更に構成され、
前記プロセッサが、前記1つ以上の第2のCSI-RSと関連付けられ、前記セカンダリTRPと関連付けられた前記第2のCSI量と関連付けられた、決定された前記情報に基づいて、前記セカンダリTRPのための第2のPMIを決定するように更に構成され、
前記プロセッサ及び前記トランシーバが、前記セカンダリTRPのための決定された前記第2のPMIを示す情報を報告するように更に構成されている、無線送信/受信ユニット(WTRU)。
【請求項12】
前記プライマリTRPから受信された前記1つ以上の第2のCSI-RSが、前記プライマリTRPと関連付けられた報告された少なくとも前記第1のそれぞれのCSI量に基づいてプリコーディングされる、請求項11に記載のWTRU。
【請求項13】
前記トランシーバが、前記第1のCSI-RS、前記第2のCSI-RS、又は前記第3のCSI-RSのうちの少なくともいくつかを受信するためのリソースの指示を提供する構成情報を受信するように構成されている、請求項11に記載のWTRU。
【請求項14】
前記プロセッサが、前記第1のそれぞれのCSI量のうちの少なくとも1つと閾値との比較に更に基づいて、少なくとも前記第1のTRPを前記プライマリTRPとして選択するように更に構成されている、請求項11に記載のWTRU。
【請求項15】
前記プライマリTRPと関連付けられた前記報告された少なくとも前記第1のそれぞれのCSI量を含む送信が、前記プライマリTRPに送信される、請求項11に記載の方法。
【請求項16】
前記プライマリTRPと関連付けられた前記報告された少なくとも前記第1のそれぞれのCSI量を含む送信が、前記プライマリTRPとしての前記第1のTRPの選択を示す情報を含む、請求項11に記載のWTRU。
【請求項17】
前記1つ以上の第2のCSI-RSと関連付けられ、前記第1のPMIと関連付けられた決定された前記情報が、チャネルコーディングパラメータを含み、前記セカンダリTRPのための前記第2のPMIが、前記第1のTRPによって送信される信号と前記セカンダリTRPによって送信される信号との間のレイヤ間干渉を最小化するために、決定された前記チャネルコーディングパラメータに基づいて決定される、請求項11に記載のWTRU。
【請求項18】
前記プロセッサが、前記プライマリTRPのための複数のPMIと、前記セカンダリTRPのための複数のPMIとを決定するように更に構成されている、請求項11に記載のWTRU。
【請求項19】
前記プロセッサが、前記それぞれの複数のPMIから、前記プライマリTRPのためのある数の最良のPMIと、前記セカンダリTRPのための同じ数の最良のPMIとを決定するように更に構成されている、請求項18に記載のWTRU。
【請求項20】
前記プロセッサが、前記プライマリTRPのための前記複数のPMIのうちの少なくとも1つを、前記セカンダリTRPのための前記複数のPMIのうちの少なくとも1つと関連付けるように更に構成され、前記プロセッサ及び前記トランシーバが、前記プライマリTRPのための前記複数のPMIのうちの前記少なくとも1つと、前記セカンダリTRPのための前記複数のPMIのうちの前記少なくとも1つとの前記関連付けを示す情報を含む報告を送信するように更に構成されている、請求項18に記載のWTRU。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2021年1月12日に出願された米国仮特許出願第63/136,513号及び2021年9月28日に出願された米国仮特許出願第63/249,392号の利益を主張するものであり、それらの内容は、参照により本明細書に組み込まれる。
【背景技術】
【0002】
新無線(New Radio、NR)における多入力多出力(Multiple Input-Multiple Output、MIMO)のための第3世代パートナーシッププロジェクト(Third Generation Partnership Project、3GPP)仕様では、DLマルチ送信/受信点(transmit/receive point、TRP)及び/又はマルチパネル送信のためのCSI報告のための拡張は、周波数範囲1(Frequency Range 1、FR1)及び/又は周波数範囲2(Frequency Range 2、FR2)の両方を対象とする、非コヒーレントジョイント送信(Non-Coherent Joint Transmission、NCJT)のためのより動的なチャネル/干渉仮説を可能にし得る。マルチTRPのコンテキストにおいて理解され得るように、NCJTは、事前の位相不整合補正及び緊密な同期なしに協調TRPによって実施される送信を指し得る。NCJTでは、受信デバイスは、非コヒーレントに(すなわち、チャネル間の位相シフトを知らずに)受信された送信を組み合わせ得る。
【0003】
複数の送信受信点(multiple transmit receive point、M-TRP)シナリオのためのリリース16の仕様と一致して、空間分割多重化(spatial division multiplexed、SDM)NCJT方式は、異なるTRP又はパネルに対応する同じコードワードの異なるレイヤを提供してもよく、これは、異なる送信構成情報(Transmission Configuration Information、TCI)状態を暗示し得る。単一の報告設定を有するNCJTのためのチャネル状態情報(Channel State Information、CSI)(チャネル品質インジケータ(channel quality indicator、CQI)、ランクインジケータ(rank indicator、RI)、プリコーディング行列インジケータ(precoding matrix indicator、PMI)などを含む)の正確な測定及び報告は、チャネル及び干渉測定のためのCSIリソースの効率的な構成及び解釈の対象となり得る。
【発明の概要】
【0004】
ジョイントチャネル状態情報(CSI)測定のための方法及び装置が本明細書で説明される。方法は、第1及び第2の送信/受信点(TRP)からチャネル状態情報基準信号(channel state information reference signal、CSI-RS)を受信することと、CSIを決定することと、TRPのうちの1つをプライマリTRPとして選択し、第1のTRP又は第2のTRPのうちの残りの1つをセカンダリTRPとして選択することと、を含み得る。本方法は、プライマリTRPのための第1のCSIを示す情報を報告することと、TRPから第2のCSI-RSを受信することと、を含み得る。本方法は、プライマリTRPのための第2のCSI及びプリコーディング行列インジケータ(PMI)を決定することと、プライマリTRPのためのチャネルコーディング情報を決定することと、を含み得る。本方法は、セカンダリTRPのための第2のCSIを決定することと、チャネルコーディング情報と、セカンダリTRPのための第2のCSIと、セカンダリTRPのためのPMIとに基づいて決定することと、第2のTRPのためのPMIを示す情報を報告することと、を含み得る。
【図面の簡単な説明】
【0005】
より詳細な理解は、添付の図面と併せて例として与えられる以下の説明から得られ得、図中の同様の参照番号は、同様の要素を示す。
図1A】1つ以上の開示された実施形態が実装され得る、例示的な通信システムを示すシステム図である。
図1B】一実施形態による、図1Aに示される通信システム内で使用され得る、例示的な無線送信/受信ユニット(wireless transmit/receive unit、WTRU)を示すシステム図である。
図1C】一実施形態による、図1Aに示される通信システム内で使用され得る、例示的な無線アクセスネットワーク(radio access network、RAN)及び例示的なコアネットワーク(core network、CN)を示すシステム図である。
図1D】一実施形態による、図1Aに示される通信システム内で使用され得る、更なる例示的なRAN及び更なる例示的なCNを示すシステム図である。
図2】MTRP NCJTのためのCSI測定におけるプリコーダと単一のCSI報告との関連付けのための手順を示す。
図3A】CSI-RSを受信し、CSIを測定及び報告する、マルチTRPシステムにおいて動作するデバイスによって実施され得る手順の一般化されたステップを説明するフロー図である。
図3B】CSI-RSが送信され、CSIが測定され報告される、マルチTRPシステムにおいて動作するデバイスによって実施され得る信号伝達を例解する図である。
図4】単一のCSI報告を用いてMTRP NCJTのためのCSIを測定する際に、サウンディング基準信号(sounding reference signal、SRS)からの角度相反性を利用する例示的な解決策を例解する図である。
図5】繰り返しを介して行われるPDCCHの信頼性強化のための基本動作の一例を例解する図である。
図6A】PDCCH候補が連結された繰り返しを介して行われるPDCCH強化の別の事例を例解する図である。
図6B】PDCCH候補が連結された繰り返しを介して行われるPDCCH強化の別の事例を例解する図である。
【発明を実施するための形態】
【0006】
図1Aは、1つ以上の開示された実施形態が実装され得る、例示的な通信システム100を示す図である。通信システム100は、音声、データ、ビデオ、メッセージ伝達、ブロードキャストなどのコンテンツを、複数の無線ユーザに提供する、多重アクセスシステムであり得る。通信システム100は、複数の無線ユーザが、無線帯域幅を含むシステムリソースの共有を通じて、上記のようなコンテンツにアクセスすることを可能にし得る。例えば、通信システム100は、符号分割多重アクセス(code division multiple access、CDMA)、時分割多重アクセス(time division multiple access、TDMA)、周波数分割多重アクセス(frequency division multiple、FDMA)、直交FDMA(orthogonal FDMA、OFDMA)、シングルキャリアFDMA(single-carrier FDMA、SC-FDMA)、ゼロテールユニークワード離散フーリエ変換拡散OFDM(zero-tail unique-word discrete Fourier transform Spread OFDM、ZT-UW-DFT-S-OFDM)、ユニークワードOFDM(unique word OFDM、UW-OFDM)、リソースブロックフィルタ型OFDM、フィルタバンクマルチキャリア(filter bank multicarrier、FBMC)などの1つ以上のチャネルアクセス方法を用い得る。
【0007】
図1Aに示すように、通信システム100は、無線送信/受信ユニット(WTRU)102a、102b、102c、102d、無線アクセスネットワーク(RAN)104、コアネットワーク(CN)106、公衆交換電話ネットワーク(public switched telephone network、PSTN)108、インターネット110、及び他のネットワーク112を含み得るが、開示された実施形態は、任意の数のWTRU、基地局、ネットワーク、及び/又はネットワーク要素を企図することが理解されるであろう。WTRU102a、102b、102c、102dの各々は、無線環境において動作し、かつ/又は通信するように構成された、任意のタイプのデバイスであり得る。例として、いずれもステーション(station、STA)と称され得るWTRU102a、102b、102c、102dは、無線信号を送信及び/又は受信するように構成され得、ユーザ機器(user equipment、UE)、モバイルステーション、固定又はモバイル加入者ユニット、加入ベースのユニット、ポケットベル、携帯電話、携帯情報端末(personal digital assistant、PDA)、スマートフォン、ラップトップ、ネットブック、パーソナルコンピュータ、無線センサ、ホットスポット又はMi-Fiデバイス、モノのインターネット(Internet of Things、IoT)デバイス、時計又は他のウェアラブル、ヘッドマウントディスプレイ(head-mounted display、HMD)、車両、ドローン、医療デバイス及び用途(例えば、遠隔手術)、産業デバイス及び用途(例えば、産業及び/又は自動処理チェーンコンテキストで動作するロボット及び/又は他の無線デバイス)、消費者電子デバイス、商業及び/又は産業無線ネットワークで動作するデバイスなどを含み得る。WTRU102a、102b、102c、及び102dのいずれも、互換的にUEと称され得る。
【0008】
通信システム100はまた、基地局114a及び/又は基地局114bを含み得る。基地局114a、114bの各々は、CN106、インターネット110、及び/又は他のネットワーク112などの1つ以上の通信ネットワークへのアクセスを容易にするために、WTRU102a、102b、102c、102dのうちの少なくとも1つと無線でインターフェース接続するように構成された任意のタイプのデバイスであり得る。例として、基地局114a、114bは、基地トランシーバ局(base transceiver station、BTS)、ノードB、eノードB(eNode B、eNB)、ホームノードB、ホームeノードB、gノードB(gNB)などの次世代ノードB、新無線(NR)ノードB、サイトコントローラ、アクセスポイント(access point、AP)、無線ルータなどであり得る。基地局114a、114bは各々単一の要素として示されているが、基地局114a、114bは、任意の数の相互接続された基地局及び/又はネットワーク要素を含み得ることが理解されるであろう。
【0009】
基地局114aは、RAN104の一部であり得、これはまた、基地局コントローラ(base station controller、BSC)、無線ネットワークコントローラ(radio network controller、RNC)、リレーノードなどの他の基地局、及び/又はネットワーク要素(図示せず)を含み得る。基地局114a及び/又は基地局114bは、セル(図示せず)と称され得る1つ以上のキャリア周波数で無線信号を送信及び/又は受信するように構成され得る。これらの周波数は、認可スペクトル、未認可スペクトル、又は認可及び未認可スペクトルの組み合わせであり得る。セルは、相対的に固定され得るか又は経時的に変化し得る特定の地理的エリアに、無線サービスのカバレッジを提供し得る。セルは、更にセルセクタに分割され得る。例えば、基地局114aと関連付けられたセルは、3つのセクタに分割され得る。したがって、一実施形態では、基地局114aは、3つのトランシーバを、すなわち、セルのセクタごとに1つのトランシーバを含み得る。一実施形態では、基地局114aは、多重入力多重出力(multiple-input multiple output、MIMO)技術を用い得、セルのセクタごとに複数のトランシーバを利用し得る。例えば、ビームフォーミングを使用して、所望の空間方向に信号を送信及び/又は受信し得る。
【0010】
基地局114a、114bは、エアインターフェース116を介して、WTRU102a、102b、102c、102dのうちの1つ以上と通信し得るが、このエアインターフェース116は、任意の好適な無線通信リンク(例えば、無線周波数(radio frequency、RF)、マイクロ波、センチメートル波、マイクロメートル波、赤外線(infrared、IR)、紫外線(ultraviolet、UV)、可視光など)であり得る。エアインターフェース116は、任意の好適な無線アクセス技術(radio access technology、RAT)を使用して確立され得る。
【0011】
より具体的には、上記のように、通信システム100は、多重アクセスシステムであり得、例えば、CDMA、TDMA、FDMA、OFDMA、SC-FDMAなどの、1つ以上のチャネルアクセス方式を用い得る。例えば、RAN104及びWTRU102a、102b、102cの基地局114aは、広帯域CDMA(wideband CDMA、WCDMA)を使用してエアインターフェース116を確立し得る、ユニバーサル移動体通信システム(Universal Mobile Telecommunications System、UMTS)地上無線アクセス(Terrestrial Radio Access、UTRA)などの無線技術を実装し得る。WCDMAは、高速パケットアクセス(High-Speed Packet Access、HSPA)及び/又は進化型HSPA(HSPA+)などの通信プロトコルを含み得る。HSPAは、高速ダウンリンク(Downlink、DL)パケットアクセス(High-Speed Downlink Packet Access、HSDPA)及び/又は高速アップリンク(Uplink、UL)パケットアクセス(High-Speed Uplink Packet Access、HSUPA)を含み得る。
【0012】
一実施形態では、基地局114a及びWTRU102a、102b、102cは、進化型UMTS地上無線アクセス(Evolved UMTS Terrestrial Radio Access、E-UTRA)などの無線技術を実装し得、これは、ロングタームエボリューション(Long Term Evolution、LTE)及び/又はLTE-Advanced(LTE-Advanced、LTE-A)及び/又はLTE-Advanced Pro(LTE-A Pro)を使用してエアインターフェース116を確立し得る。
【0013】
一実施形態では、基地局114a及びWTRU102a、102b、102cは、NR無線アクセスなどの無線技術を実装し得、これは、NRを使用してエアインターフェース116を確立し得る。
【0014】
一実施形態では、基地局114a及びWTRU102a、102b、102cは、複数の無線アクセス技術を実装し得る。例えば、基地局114a及びWTRU102a、102b、102cは、例えば、デュアルコネクティビティ(dual connectivity、DC)原理を使用して、LTE無線アクセス及びNR無線アクセスを一緒に実装し得る。したがって、WTRU102a、102b、102cによって利用されるエアインターフェースは、複数のタイプの基地局(例えば、eNB及びgNB)に/から送信される複数のタイプの無線アクセス技術及び/又は送信によって特徴付けられ得る。
【0015】
他の実施形態では、基地局114a及びWTRU102a、102b、102cは、IEEE802.11(すなわち、無線フィデリティ(Wireless Fidelity、WiFi)、IEEE802.16(すなわち、ワイマックス(Worldwide Interoperability for Microwave Access、WiMAX)、CDMA2000、CDMA2000 1X、CDMA2000 EV-DO、暫定規格2000(IS-2000)、暫定規格95(IS-95)、暫定規格856(IS-856)、汎欧州デジタル移動電話方式(Global System for Mobile communications、GSM)、GSM進化型高速データレート(Enhanced Data rates for GSM Evolution、EDGE)、GSM EDGE(GERAN)などの無線技術を実装し得る。
【0016】
図1Aの基地局114bは、例えば、無線ルータ、ホームノードB、ホームeノードB又はアクセスポイントであり得、事業所、家庭、車両、キャンパス、工業施設、(例えば、ドローンによる使用のための)空中回廊、道路などの場所などの局所的エリアにおける無線接続を容易にするために、任意の好適なRATを利用し得る。一実施形態では、基地局114b及びWTRU102c、102dは、IEEE802.11などの無線技術を実装して、無線ローカルエリアネットワーク(wireless local area network、WLAN)を確立し得る。一実施形態では、基地局114b及びWTRU102c、102dは、IEEE802.15などの無線技術を実装して、無線パーソナルエリアネットワーク(wireless personal area network、WPAN)を確立し得る。更に別の一実施形態では、基地局114b及びWTRU102c、102dは、セルラベースのRAT(例えば、WCDMA、CDMA2000、GSM、LTE、LTE-A、LTE-A Pro、NRなど)を利用して、ピコセル又はフェムトセルを確立し得る。図1Aに示すように、基地局114bは、インターネット110への直接接続を有し得る。したがって、基地局114bは、CN106を介してインターネット110にアクセスする必要がない場合がある。
【0017】
RAN104は、WTRU102a、102b、102c、102dのうちの1つ以上に、音声、データ、アプリケーション、及び/又はボイスオーバインターネットプロトコル(voice over internet protocol、VoIP)サービスを提供するように構成された任意のタイプのネットワークであり得る、CN106と通信し得る。データは、例えば、異なるスループット要件、待ち時間要件、エラー許容要件、信頼性要件、データスループット要件、モビリティ要件などの、様々なサービス品質(quality of service、QoS)要件を有し得る。CN106は、通話制御、ビリングサービス、モバイルロケーションベースのサービス、プリペイド通話、インターネット接続性、映像配信などを提供し、かつ/又はユーザ認証などの高レベルセキュリティ機能を実施し得る。図1Aには示されていないが、RAN104及び/又はCN106は、RAN104と同じRAT又は異なるRATを用いる他のRANと直接又は間接的に通信し得ることが理解されよう。例えば、NR無線技術を利用し得るRAN104に接続されることに加えて、CN106はまた、GSM、UMTS、CDMA2000、WiMAX、E-UTRA又はWiFi無線技術を用いて別のRAN(図示せず)と通信し得る。
【0018】
CN106はまた、PSTN108、インターネット110、及び/又は他のネットワーク112にアクセスするために、WTRU102a、102b、102c、102dのゲートウェイとして機能し得る。PSTN108は、基本電話サービス(plain old telephone service、POTS)を提供する公衆交換電話網を含み得る。インターネット110は、相互接続されたコンピュータネットワーク及びデバイスのグローバルシステムを含み得るが、これらのネットワーク及びデバイスは、送信制御プロトコル(transmission control protocol、TCP)、ユーザデータグラムプロトコル(user datagram protocol、UDP)、及び/又はTCP/IPインターネットプロトコルスイートのインターネットプロトコル(internet protocol、IP)などの、共通通信プロトコルを使用する。ネットワーク112は、他のサービスプロバイダによって所有及び/又は運営される、有線及び/又は無線通信ネットワークを含み得る。例えば、ネットワーク112は、RAN104と同じRAT又は異なるRATを用い得る1つ以上のRANに接続された別のCNを含み得る。
【0019】
通信システム100におけるWTRU102a、102b、102c、102dのいくつか又は全ては、マルチモード能力を含み得る(例えば、WTRU102a、102b、102c、102dは、異なる無線リンクを介して異なる無線ネットワークと通信するための複数のトランシーバを含み得る)。例えば、図1Aに示されるWTRU102cは、セルラベースの無線技術を用い得る基地局114a、及びIEEE802無線技術を用い得る基地局114bと通信するように構成され得る。
【0020】
図1Bは、例示的なWTRU102を示すシステム図である。図1Bに示すように、WTRU102は、とりわけ、プロセッサ118、トランシーバ120、送信/受信要素122、スピーカ/マイクロフォン124、キーパッド126、ディスプレイ/タッチパッド128、非リムーバブルメモリ130、リムーバブルメモリ132、電源134、全地球測位システム(global positioning system、GPS)チップセット136、及び/又は他の周辺機器138を含み得る。WTRU102は、一実施形態との一貫性を有したまま、前述の要素の任意の部分的組み合わせを含み得ることが理解されよう。
【0021】
プロセッサ118は、汎用プロセッサ、専用プロセッサ、従来のプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor、DSP)、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアに関連付けられた1つ以上のマイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit、ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array、FPGA)、任意の他のタイプの集積回路(integrated circuit、IC)、状態機械などであり得る。プロセッサ118は、信号コーディング、データ処理、電力制御、入力/出力処理、及び/又はWTRU102が無線環境で動作することを可能にする任意の他の機能性を実施し得る。プロセッサ118は、伝送/受信要素122に結合され得るトランシーバ120に結合され得る。図1Bは、プロセッサ118及びトランシーバ120を別個のコンポーネントとして示すが、プロセッサ118及びトランシーバ120は、電子パッケージ又はチップにおいて一緒に統合され得るということが理解されよう。
【0022】
送信/受信要素122は、エアインターフェース116を介して基地局(例えば、基地局114a)に信号を送信するか又は基地局(例えば、基地局114a)から信号を受信するように構成され得る。例えば、一実施形態では、送信/受信要素122は、RF信号を送信及び/又は受信するように構成されたアンテナであり得る。一実施形態では、送信/受信要素122は、例えば、IR、UV又は可視光信号を送信及び/又は受信するように構成されたエミッタ/検出器であり得る。更に別の実施形態では、送信/受信要素122は、RF信号及び光信号の両方を送信及び/又は受信するように構成され得る。送信/受信要素122は、無線信号の任意の組み合わせを送信及び/又は受信するように構成され得るということが理解されよう。
【0023】
送信/受信要素122は、単一の要素として図1Bに示されているが、WTRU102は、任意の数の送信/受信要素122を含み得る。より具体的には、WTRU102は、MIMO技術を用い得る。したがって、一実施形態では、WTRU102は、エアインターフェース116を介して無線信号を送受信するための2つ以上の送信/受信要素122(例えば、複数のアンテナ)を含み得る。
【0024】
トランシーバ120は、伝送/受信要素122によって伝送される信号を変調し、伝送/受信要素122によって受信される信号を復調するように構成され得る。上記のように、WTRU102は、マルチモード能力を有し得る。したがって、トランシーバ120は、例えばNR及びIEEE802.11などの複数のRATを介してWTRU102が通信することを可能にするための複数のトランシーバを含み得る。
【0025】
WTRU102のプロセッサ118は、スピーカ/マイクロフォン124、キーパッド126、及び/又はディスプレイ/タッチパッド128(例えば、液晶ディスプレイ(liquid crystal display、LCD)表示ユニット若しくは有機発光ダイオード(organic light-emitting diode、OLED)表示ユニット)に結合され得、これらからユーザが入力したデータを受信し得る。プロセッサ118はまた、ユーザデータをスピーカ/マイクロフォン124、キーパッド126、及び/又はディスプレイ/タッチパッド128に出力し得る。加えて、プロセッサ118は、非リムーバブルメモリ130及び/又はリムーバブルメモリ132などの任意のタイプの好適なメモリから情報にアクセスし、かつメモリにデータを記憶し得る。非リムーバブルメモリ130は、ランダムアクセスメモリ(random-access memory、RAM)、読み取り専用メモリ(read-only memory、ROM)、ハードディスク又は任意の他のタイプのメモリ記憶デバイスを含み得る。リムーバブルメモリ132は、加入者識別モジュール(subscriber identity module、SIM)カード、メモリスティック、セキュアデジタル(secure digital、SD)メモリカードなどを含み得る。他の実施形態では、プロセッサ118は、サーバ又はホームコンピュータ(図示せず)上など、WTRU102上に物理的に配置されていないメモリから情報にアクセスし、かつメモリにデータを記憶し得る。
【0026】
プロセッサ118は、電源134から電力を受信し得るが、WTRU102における他のコンポーネントに電力を分配し、かつ/又は制御するように構成され得る。電源134は、WTRU102に電力を供給するための任意の好適なデバイスであり得る。例えば、電源134は、1つ以上の乾電池(例えば、ニッケルカドミウム(nickel-cadmium、NiCd)、ニッケル亜鉛(nickel-zinc、NiZn)、ニッケル金属水素化物(nickel metal hydride、NiMH)、リチウムイオン(lithium-ion、Li-ion)など)、太陽セル、燃料セルなどを含み得る。
【0027】
プロセッサ118はまた、GPSチップセット136に結合され得、これは、WTRU102の現在の場所に関する位置情報(例えば、経度及び緯度)を提供するように構成され得る。GPSチップセット136からの情報に加えて又はその代わりに、WTRU102は、基地局(例えば、基地局114a、114b)からエアインターフェース116を介して位置情報を受信し、かつ/又は2つ以上の近くの基地局から受信されている信号のタイミングに基づいて、その場所を判定し得る。WTRU102は、一実施形態との一貫性を有したまま、任意の好適な位置判定方法によって位置情報を取得し得るということが理解されよう。
【0028】
プロセッサ118は、他の周辺機器138に更に結合され得、他の周辺機器138には、追加の特徴、機能、及び/又は有線若しくは無線接続を提供する1つ以上のソフトウェア及び/又はハードウェアモジュールが含まれ得る。例えば、周辺機器138には、加速度計、電子コンパス、衛星トランシーバ、(写真及び/又はビデオのための)デジタルカメラ、ユニバーサルシリアルバス(universal serial bus、USB)ポート、振動デバイス、テレビトランシーバ、ハンズフリーヘッドセット、Bluetooth(登録商標)モジュール、周波数変調(frequency modulated、FM)無線ユニット、デジタル音楽プレーヤ、メディアプレーヤ、ビデオゲームプレーヤモジュール、インターネットブラウザ、仮想現実及び/又は拡張現実(Virtual Reality/Augmented Reality、VR/AR)デバイス、アクティビティトラッカなどが含まれ得る。周辺機器138は、1つ以上のセンサを含み得る。センサは、ジャイロスコープ、加速度計、ホール効果センサ、磁力計、配向センサ、近接センサ、温度センサ、時間センサ、ジオロケーションセンサ、高度計、光センサ、タッチセンサ、磁力計、気圧計、ジェスチャセンサ、生体認証センサ、湿度センサなどのうちの1つ以上であり得る。
【0029】
WTRU102は、(例えば、(例えば、送信のための)UL及び(例えば、受信のための)DLの両方の特定のサブフレームと関連付けられた)信号の一部又は全部の送受信が、同時及び/又は一緒であり得る、全二重無線機を含み得る。全二重無線機は、ハードウェア(例えば、チョーク)又はプロセッサを介した信号処理(例えば、別個のプロセッサ(図示せず)又はプロセッサ118を介して)を介して自己干渉を低減し、かつ又は実質的に排除するための干渉管理ユニットを含み得る。一実施形態では、WTRU102は、(例えば、(例えば、送信のための)UL又は(例えば、受信のための)DLのいずれかの特定のサブフレームと関連付けられた)信号の一部又は全部の送受信の半二重無線機を含み得る。
【0030】
図1Cは、一実施形態によるRAN104及びCN106を図示するシステム図である。上記のように、RAN104は、E-UTRA無線技術を用いて、エアインターフェース116を介してWTRU102a、102b、102cと通信し得る。RAN104はまた、CN106と通信し得る。
【0031】
RAN104は、eノードB160a、160b、160cを含み得るが、RAN104は、一実施形態との一貫性を有しながら、任意の数のeノードBを含み得るということが理解されよう。eノードB160a、160b、160cは各々、エアインターフェース116を介してWTRU102a、102b、102cと通信するための1つ以上のトランシーバを含み得る。一実施形態では、eノードB160a、160b、160cは、MIMO技術を実装し得る。したがって、eノードB160aは、例えば、複数のアンテナを使用して、WTRU102aに無線信号を送信し、かつ/又はWTRU102aから無線信号を受信し得る。
【0032】
eノードB160a、160b、160cの各々は、特定のセル(図示せず)と関連付けられ得、UL及び/又はDLにおいて、無線リソース管理意思決定、ハンドオーバ意思決定、ユーザのスケジューリングなどを処理するように構成され得る。図1Cに示すように、eノードB160a、160b、160cは、X2インターフェースを介して互いに通信し得る。
【0033】
図1Cに示されるCN106は、モビリティ管理エンティティ(mobility management entity、MME)162、サービングゲートウェイ(serving gateway、SGW)164、及びパケットデータネットワーク(packet data network、PDN)ゲートウェイ(packet data gateway、PGW)166を含み得る。前述の要素は、CN106の一部として示されているが、これらの要素のうちのいずれかも、CNオペレータ以外のエンティティによって所有及び/又は運営され得ることが理解されよう。
【0034】
MME162は、S1インターフェースを介して、RAN104におけるeノードB162a、162b、162cの各々に接続され得、かつ制御ノードとして機能し得る。例えば、MME162は、WTRU102a、102b、102cのユーザを認証すること、ベアラのアクティブ化/非アクティブ化、WTRU102a、102b、102cの初期アタッチ中に特定のサービス中のゲートウェイを選択すること、などの役割を果たし得る。MME162は、RAN104と、GSM及び/又はWCDMAなどの他の無線技術を採用する他のRAN(図示せず)との間で切り替えるための制御プレーン機能を提供し得る。
【0035】
SGW164は、S1インターフェースを介してRAN104におけるeノード-B160a、160b、160cの各々に接続され得る。SGW164は、概して、ユーザデータパケットをWTRU102a、102b、102cに/からルーティングし、転送し得る。SGW164は、eノード-B間ハンドオーバ中にユーザプレーンをアンカする機能、DLデータがWTRU102a、102b、102cに利用可能であるときにページングをトリガする機能、WTRU102a、102b、102cのコンテキストを管理及び記憶する機能などの、他の機能を実施し得る。
【0036】
SGW164は、PGW166に接続され得、PGW166は、WTRU102a、102b、102cとIP対応デバイスとの間の通信を容易にするために、インターネット110などのパケット交換ネットワークへのアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供し得る。
【0037】
CN106は、他のネットワークとの通信を容易にし得る。例えば、CN106は、WTRU102a、102b、102cと従来の地上回線通信デバイスとの間の通信を容易にするために、PSTN108などの回路交換ネットワークへのアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供し得る。例えば、CN106は、CN106とPSTN108との間のインターフェースとして機能するIPゲートウェイ(例えば、IPマルチメディアサブシステム(IP multimedia subsystem、IMS)サーバ)を含み得るか、又はそれと通信し得る。加えて、CN106は、WTRU102a、102b、102cに他のネットワーク112へのアクセスを提供し得、他のネットワーク112は、他のサービスプロバイダによって所有及び/又は動作される他の有線及び/又は無線ネットワークを含み得る。
【0038】
WTRUは、無線端末として図1A図1Dに記載されているが、特定の代表的な実施形態では、そのような端末は、通信ネットワークとの(例えば、一時的又は永久的に)有線通信インターフェースを使用し得ることが企図される。
【0039】
代表的な実施形態では、他のネットワーク112は、WLANであり得る。
【0040】
インフラストラクチャ基本サービスセット(Basic Service Set、BSS)モードのWLANは、BSSのアクセスポイント(AP)及びAPと関連付けられた1つ以上のステーション(station、STA)を有し得る。APは、BSS内に、かつ/又はBSS外にトラフィックを搬送する配信システム(Distribution System、DS)又は別のタイプの有線/無線ネットワークへのアクセス又はインターフェースを有し得る。BSS外から生じる、STAへのトラフィックは、APを通って到達し得、STAに配信され得る。STAからBSS外の宛先への生じるトラフィックは、APに送信されて、それぞれの宛先に送信され得る。BSS内のSTAどうしの間のトラフィックは、例えば、APを介して送信され得、ソースSTAは、APにトラフィックを送信し得、APは、トラフィックを宛先STAに配信し得。BSS内のSTA間のトラフィックは、ピアツーピアトラフィックとしてみなされ、かつ/又は称され得る。ピアツーピアトラフィックは、ソースSTAと宛先STAとの間で(例えば、それらの間で直接的に)、直接リンクセットアップ(direct link setup、DLS)で送信され得る。特定の代表的な実施形態では、DLSは、802.11e DLS又は802.11zトンネル化DLS(tunneled DLS、TDLS)を使用し得る。独立BSS(Independent BSS、IBSS)モードを使用するWLANは、APを有しない場合があり、IBSS内又はそれを使用するSTA(例えば、STAの全部)は、互いに直接通信し得る。通信のIBSSモードは、本明細書では、「アドホック」通信モードと称され得る。
【0041】
802.11acインフラストラクチャ動作モード又は同様の動作モードを使用するときに、APは、プライマリチャネルなどの固定チャネル上にビーコンを送信し得る。一次チャネルは、固定幅(例えば、20MHz幅の帯域幅)又は動的に設定された幅であり得る。プライマリチャネルは、BSSの動作チャネルであり得、APとの接続を確立するためにSTAによって使用され得る。特定の代表的な実施形態では、衝突回避を用いるキャリア感知多重アクセス(Carrier Sense Multiple Access with Collision Avoidance、CSMA/CA)は、例えば、802.11システムにおいて実装され得る。CSMA/CAの場合、APを含むSTA(例えば、全てのSTA)は、プライマリチャネルを感知し得る。プライマリチャネルが特定のSTAによってビジーであると感知され/検出され、かつ/又は判定される場合、特定のSTAはバックオフされ得る。1つのSTA(例えば、1つのステーションのみ)は、所与のBSSにおいて、任意の所与の時間に送信し得る。
【0042】
高スループット(High Throughput、HT)STAは、通信のための40MHz幅のチャネルを使用し得るが、この40MHz幅のチャネルは、例えば、プライマリ20MHzチャネルと、隣接又は非隣接の20MHzチャネルとの組み合わせを介して形成され得る。
【0043】
非常に高いスループット(Very High Throughput、VHT)のSTAは、20MHz、40MHz、80MHz、及び/又は160MHz幅のチャネルをサポートし得る。上記の40MHz及び/又は80MHz幅のチャネルは、連続する20MHzチャネルどうしを組み合わせることによって形成され得る。160MHzチャネルは、8つの連続する20MHzチャネルを組み合わせることによって、又は80+80構成と称され得る2つの連続していない80MHzチャネルを組み合わせることによって、形成され得る。80+80構成の場合、チャネル符号化後、データは、データを2つのストリームに分割し得るセグメントパーサを通過し得る。逆高速フーリエ変換(Inverse Fast Fourier Transform、IFFT)処理及び時間ドメイン処理は、各ストリームで別々に行われ得る。ストリームは、2つの80MHzチャネルにマッピングされ得、データは、送信STAによって送信され得る。受信STAの受信機では、80+80構成に対する上記で説明される動作は逆にされ得、組み合わされたデータを媒体アクセス制御(Medium Access Control、MAC)に送信し得る。
【0044】
サブ1GHzの動作モードは、802.11af及び802.11ahによってサポートされる。チャネル動作帯域幅及びキャリアは、802.11n及び802.11acで使用されるものと比較して、802.11af及び802.11ahでは低減される。802.11afは、TVホワイトスペース(TV White Space、TVWS)スペクトルで5MHz、10MHz、及び20MHzの帯域幅をサポートし、802.11ahは、非TVWSスペクトルを使用して、1MHz、2MHz、4MHz、8MHz、及び16MHzの帯域幅をサポートする。代表的な実施形態によれば、802.11ahは、マクロカバレッジエリアにおけるMTCデバイスなどのメータタイプの制御/マシンタイプ通信(Machine-Type Communications、MTC)をサポートし得る。MTCデバイスは、例えば、特定の、かつ/又は限定された帯域幅のためのサポート(例えば、そのためのみのサポート)を含む、特定の能力を有し得る。MTCデバイスは、(例えば、非常に長いバッテリ寿命を維持するために)閾値を超えるバッテリ寿命を有するバッテリを含み得る。
【0045】
複数のチャネル、並びに802.11n、802.11ac、802.11af、及び802.11ahなどのチャネル帯域幅をサポートし得るWLANシステムは、プライマリチャネルとして指定され得るチャネルを含む。プライマリチャネルは、BSSにおける全てのSTAによってサポートされる最大共通動作帯域幅に等しい帯域幅を有し得る。プライマリチャネルの帯域幅は、最小帯域幅動作モードをサポートするBSSで動作する全てのSTAの中から、STAによって設定され、かつ/又は制限され得る。802.11ahの例では、プライマリチャネルは、AP及びBSSにおける他のSTAが2MHz、4MHz、8MHz、16MHz、及び/又は他のチャネル帯域幅動作モードをサポートする場合であっても、1MHzモードをサポートする(例えば、それのみをサポートする)STA(例えば、MTCタイプデバイス)に対して1MHz幅であり得る。キャリア感知及び/又はネットワーク配分ベクトル(Network Allocation Vector、NAV)設定は、プライマリチャネルの状態に依存し得る。例えば、一次チャネルがビジーである場合、APに送信する(1MHz動作モードのみをサポートする)STAにより、利用可能な周波数帯域の大部分がアイドル状態になったとしても、利用可能な周波数帯域の全てがビジーであるとみなされ得る。
【0046】
米国では、802.11ahにより使用され得る利用可能な周波数帯域は、902MHz~928MHzである。韓国では、利用可能な周波数帯域は917.5MHz~923.5MHzである。日本では、利用可能な周波数帯域は916.5MHz~927.5MHzである。802.11ahに利用可能な総帯域幅は、国のコードに応じて6MHz~26MHzである。
【0047】
図1Dは、一実施形態によるRAN104及びCN106を例解するシステム図である。上記のように、RAN104は、NR無線技術を用いて、エアインターフェース116を介してWTRU102a、102b、102cと通信し得る。RAN104はまた、CN106と通信し得る。
【0048】
RAN104は、gNB180a、180b、180cを含み得るが、RAN104は、一実施形態との一貫性を維持しながら、任意の数のgNBを含み得ることが理解されよう。gNB180a、180b、180cは各々、エアインターフェース116を介してWTRU102a、102b、102cと通信するための1つ以上のトランシーバを含み得る。一実施形態では、gNB180a、180b、180cは、MIMO技術を実装し得る。例えば、gNB180a、108bは、ビームフォーミングを利用して、gNB180a、180b、180cに信号を送信及び/又は受信し得る。したがって、gNB180aは、例えば、複数のアンテナを使用して、WTRU102aに無線信号を送信し、かつ/又はWTRU102aから無線信号を受信し得る。一実施形態では、gNB180a、180b、180cは、キャリアアグリゲーション技術を実装し得る。例えば、gNB180aは、複数のコンポーネントキャリアをWTRU102a(図示せず)に送信し得る。これらのコンポーネントキャリアのサブセットは、未認可スペクトル上にあり得、残りのコンポーネントキャリアは、認可スペクトル上にあり得る。一実施形態では、gNB180a、180b、180cは、協調マルチポイント(Coordinated Multi-Point、CoMP)技術を実装し得る。例えば、WTRU102aは、gNB180a及びgNB180b(及び/又はgNB180c)からの協調送信を受信し得る。
【0049】
WTRU102a、102b、102cは、拡張可能なヌメロロジと関連付けられた送信を使用して、gNB180a、180b、180cと通信し得る。例えば、OFDMシンボル間隔及び/又はOFDMサブキャリア間隔は、無線送信スペクトルの異なる送信、異なるセル、及び/又は異なる部分に対して変化し得る。WTRU102a、102b、102cは、様々な若しくは拡張可能な長さのサブフレーム又は送信時間間隔(transmission time interval、TTI)を使用して(例えば、様々な数のOFDMシンボル及び/又は様々な長さの絶対時間の持続し変化する時間を含む)、gNB180a、180b、180cと通信し得る。
【0050】
gNB180a、180b、180cは、スタンドアロン構成及び/又は非スタンドアロン構成でWTRU102a、102b、102cと通信するように構成され得る。スタンドアロン構成では、WTRU102a、102b、102cは、他のRAN(例えば、eノードB160a、160b、160cなど)にアクセスすることなく、gNB180a、180b、180cと通信し得る。スタンドアロン構成では、WTRU102a、102b、102cは、モビリティアンカポイントとしてgNB180a、180b、180cのうちの1つ以上を利用し得る。スタンドアロン構成では、WTRU102a、102b、102cは、未認可バンドにおける信号を使用して、gNB180a、180b、180cと通信し得る。非スタンドアロン構成では、WTRU102a、102b、102cは、gNB180a、180b、180cと通信し、これらに接続する一方で、eノードB160a、160b、160cなどの別のRANとも通信し、これらに接続し得る。例えば、WTRU102a、102b、102cは、1つ以上のgNB180a、180b、180c及び1つ以上のeノードB160a、160b、160cと実質的に同時に通信するためのDC原理を実装し得る。非スタンドアロン構成では、eノードB160a、160b、160cは、WTRU102a、102b、102cのモビリティアンカとして機能し得るが、gNB180a、180b、180cは、WTRU102a、102b、102cをサービス提供するための追加のカバレッジ及び/又はスループットを提供し得る。
【0051】
gNB180a、180b、180cの各々は、特定のセル(図示せず)に関連付けられ得、無線リソース管理決定、ハンドオーバ決定、UL及び/又はDLにおけるユーザのスケジューリング、ネットワークスライスのサポート、DC、NRとE-UTRAとの間の相互作用、ユーザプレーン機能(User Plane Function、UPF)184a、184bに対するユーザプレーンデータのルーティング、アクセス及びモビリティ管理機能(Access and Mobility Management Function、AMF)182a、182bに対する制御プレーン情報のルーティングなどを処理するように構成され得る。図1Dに示すように、gNB180a、180b、180cは、Xnインターフェースを介して互いに通信し得る。
【0052】
図1Dに示されるCN106は、少なくとも1つのAMF182a、182b、少なくとも1つのUPF184a、184b、少なくとも1つのセッション管理機能(Session Management Function、SMF)183a、183b、及び場合によってはデータネットワーク(Data Network、DN)185a、185bを含み得る。前述の要素は、CN106の一部として示されているが、これらの要素のうちのいずれかも、CNオペレータ以外のエンティティによって所有及び/又は運営され得ることが理解されよう。
【0053】
AMF182a、182bは、N2インターフェースを介してRAN104におけるgNB180a、180b、180cのうちの1つ以上に接続され得、制御ノードとして機能し得る。例えば、AMF182a、182bは、WTRU102a、102b、102cのユーザ認証、ネットワークスライスのためのサポート(例えば、異なる要件を有する異なるプロトコルデータユニット(protocol data unit、PDU)セッションの処理)、登録のSMF183a、183bの選択、登録エリアの管理、非アクセス層(non-access stratum、NAS)信号伝達の終了、モビリティ管理などの役割を果たし得る。ネットワークスライスは、WTRU102a、102b、102cを利用しているサービスのタイプに基づいて、WTRU102a、102b、102cのCNサポートをカスタマイズするために、AMF182a、182bによって使用され得る。例えば、異なるネットワークスライスは、超高信頼低レイテンシ(ultra-reliable low latency、URLLC)アクセスに依存するサービス、拡張大規模モバイルブロードバンド(enhanced massive mobile broadband、eMBB)アクセスに依存するサービス、MTCアクセスのためのサービスなどのような、異なる使用事例に対して確立され得る。AMF182a、182bは、RAN104と、LTE、LTE-A、LTE-A Pro、及び/又はWiFiなどの非-3GPPアクセス技術などの他の無線技術を用いる他のRAN(図示せず)との間で切り替えるための制御プレーン機能を提供し得る。
【0054】
SMF183a、183bは、N11インターフェースを介して、CN106内のAMF182a、182bに接続され得る。SMF183a、183bはまた、N4インターフェースを介して、CN106内のUPF184a、184bに接続され得る。SMF183a、183bは、UPF184a、184bを選択及び制御し、UPF184a、184bを通るトラフィックのルーティングを構成し得る。SMF183a、183bは、UE IPアドレスを管理及び配分する機能、PDUセッションを管理する機能、ポリシー実施及びQoSを制御する機能、DLデータ通知を提供する機能などのような、他の機能を実施し得る。PDUセッションタイプは、IPベース、非IPベース、イーサネットベースなどであり得る。
【0055】
UPF184a、184bは、N3インターフェースを介して、RAN104内のgNB180a、180b、180cのうちの1つ以上に接続され得、これにより、WTRU102a、102b、102cとIP対応デバイスとの間の通信を容易にするために、インターネット110などのパケット交換ネットワークへのアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供し得る。UPF184、184bは、パケットのルーティング及び転送、ユーザプレーンポリシーの実施、マルチホームPDUセッションのサポート、ユーザプレーンQoSの処理、DLパケットのバッファリング、モビリティアンカリングなどの他の機能を実施し得る。
【0056】
CN106は、他のネットワークとの通信を容易にし得る。例えば、CN106は、CN106とPSTN108との間のインターフェースとして機能するIPゲートウェイ(例えば、IPマルチメディアサブシステム(IP multimedia subsystem、IMS)サーバ)を含み得るか、又はそれと通信し得る。加えて、CN106は、WTRU102a、102b、102cに他のネットワーク112へのアクセスを提供し得、他のネットワーク112は、他のサービスプロバイダによって所有及び/又は動作される他の有線及び/又は無線ネットワークを含み得る。一実施形態では、WTRU102a、102b、102cは、UPF184a、184bへのN3インターフェース及びUPF184a、184bとDN185a、185bとの間のN6インターフェースを介して、UPF184a、184bを通じて、ローカルDN185a、185bに接続され得る。
【0057】
図1A図1D及び図1A図1Dの対応する説明を考慮して、WTRU102a~d、基地局114a~b、eノードB160a~c、MME162、SGW164、PGW166、gNB180a~c、AMF182a~b、UPF184a~b、SMF183a~b、DN185a~b、及び/又は本明細書に記載される任意の他のデバイスの1つ以上に関して本明細書に記載される機能のうちの1つ以上又は全部は、1つ以上のエミュレーションデバイス(図示せず)によって実施され得る(図示せず)。エミュレーションデバイスは、本明細書に説明される機能の1つ以上又は全てをエミュレートするように構成された1つ以上のデバイスであり得る。例えば、エミュレーションデバイスを使用して、他のデバイスを試験し、かつ/又はネットワーク及び/若しくはWTRU機能をシミュレートし得る。
【0058】
エミュレーションデバイスは、ラボ環境及び/又はオペレータネットワーク環境における他のデバイスの1つ以上の試験を実装するように設計され得る。例えば、1つ以上のエミュレーションデバイスは、通信ネットワーク内の他のデバイスを試験するために、有線及び/又は無線通信ネットワークの一部として完全に若しくは部分的に実装され、かつ/又は展開されている間、1つ以上若しくは全ての機能を実施し得る。1つ以上のエミュレーションデバイスは、有線及び/又は無線通信ネットワークの一部として一時的に実装/展開されている間、1つ以上若しくは全ての機能を実施し得る。エミュレーションデバイスは、オーバザエアの無線通信を使用して、試験する及び/又は試験を実施する目的で、別のデバイスに直接結合され得る。
【0059】
1つ以上のエミュレーションデバイスは、有線及び/又は無線通信ネットワークの一部として実装/展開されていない間、全てを含む1つ以上の機能を実施し得る。例えば、エミュレーションデバイスは、1つ以上のコンポーネントの試験を実装するために、試験実験室での試験シナリオ、並びに/又は展開されていない(例えば、試験用の)有線及び/若しくは無線通信ネットワークにおいて利用され得る。1つ以上のエミュレーションデバイスは、試験機器であり得る。RF回路(例えば、1つ以上のアンテナを含み得る)を介した直接RF結合及び/又は無線通信は、データを送信及び/又は受信するように、エミュレーションデバイスによって使用され得る。
【0060】
本明細書で説明される実施形態が対象とし得るいくつかの方式によれば、単一の報告設定を有するNCJTにおけるCSI測定のためのリソースレベルにおいて、異なるTRP、パネル、及び/又はTCI状態と関連付けられたチャネル測定のためのCSI基準信号(reference signal、RS)(例えば、非ゼロ電力(non-zero power、NZP)CSI-RS)リソースを有することが可能であり得る。したがって、異なるTRP/パネル/TCI状態に対応するチャネル測定リソース(channel measurement resource、CMR)は、同じCSI-RSリソースセット内で構成されてもよく、同じ数のCSI-RSポートを有してもよい。
【0061】
干渉測定のためにCSI-RSを使用するか、又はCSI干渉測定(interference measurement、IM)を使用するかという疑問が残る場合がある。異なるTRP、パネル、及び/又はTCI状態についてのチャネル測定値を評価するための方法、並びにCMR属性とIMR属性とをどのように関連付けるかが考慮され得る。
【0062】
リリース16の仕様に記載されているように、CMR及び干渉測定リソース(interference measurement resource、IMR)に基づいてSDM NCJTのためのCSI測定を確立する際に根本的な問題が存在する場合があり得る。これは、他のTCI状態によって提示される別のTRP/パネルからのレイヤ間干渉が、CSI-IM又はNZP-CSI-RSを採用する技法を使用して測定された干渉と同じでない場合があるという事実に起因し得る。このような技法は、チャネル情報の不正確な推定をもたらす場合がある。
【0063】
SDM NCJTマルチTRP/パネルネットワークでは、信号は、TRP/パネルにおける協調プリコーディングを通じて所望の部分空間に制約され得る。したがって、所望の信号は、同じコードワードの異なるレイヤとして受信機において復元され得る。他のTRP/パネルからの信号を干渉として処理する代わりに、信号は、プライマリTRP/パネルからのプリコーディングされた信号と関連付けて考慮され得る。したがって、CSIは、下方推定なしで正確に計算され得る。
【0064】
以下の実施形態において対処される1つの問題は、単一の報告設定を有するNCJT CSIについてのレイヤ間干渉を減少させるために、PMI、RI、CQI、及び他のメトリクスを含むCSIをどのように測定及び報告するかであり得る。
【0065】
いくつかの解決策は、NCJTのためのジョイントCSI測定におけるプリコーダと単一の報告構成との関連付けを提供し得る。いくつかの方法では、WTRUは、NCJTのためのジョイントCSI測定においてTRP/パネルから受信されたCSI-RSリソース信号を、単一の報告構成と関連付け、使用してもよい。WTRUは、CSI、具体的には、TRP/パネルにおいて使用されるプリコーダ/送信機フィルタを測定し、生成し、報告し得る。したがって、TRP/パネルから送信された信号は、同じコードワードの送信レイヤとしてWTRUにおいて受信され得る。プリコーダ及び送信フィルタという用語は、本明細書では互換的に呼ばれる場合がある。
【0066】
WTRUは、単一のTRP/パネルモード又はマルチTRP/パネル接続モードでCSIを測定及び報告してもよく、各接続モードについてのチャネル状態情報(CSI)報告は、以下のパラメータ、規則、又は構成のうちの1つ以上を含むか、又はこれらを用いて構成されてもよい。例えば、各接続モードのための構成は、CSI報告量(チャネル品質インジケータ(CQI)、ランクインジケータ(RI)、プリコーディング行列インジケータ(PMI)、CSI-RSリソースインジケータ(CSI-RS Resource Indicator、CRI)、レイヤインジケータ(Layer Indicator、LI)など)のうちの1つ以上を含む、CSI報告構成、CSI報告タイプ(非周期的、半永続的、若しくは周期的タイプなど)、CSI報告コードブック構成(例えば、タイプI、タイプII、タイプIIのポート選択など)、又はCSI報告頻度を含んでもよい。
【0067】
各接続モードにおいて測定されるCSIリソースは、CSI-RSリソースセットにおいて構成されてもよく、チャネル測定のためのCSI-RSリソース(例えば、チャネル測定のためのNZP CSI-RSリソース)、干渉測定のためのCSI-RSリソース(例えば、干渉測定のためのNZP CSI-RSリソース)、又は干渉測定のためのCSI-IMリソースのうちの1つ以上を含んでもよい。
【0068】
各接続モードで測定されるCSIリソースは、NZP CSI-RSリソースを含んでもよく、NZP CSI-RSリソースは、NZP CSI-RSリソースID、周期性及びオフセット、QCL情報及びTCI状態、又はリソースマッピング(例えば、ポートの数、密度、CDMタイプなど)というパラメータのうちの1つ以上と関連付けられ得る。
【0069】
いくつかの解決策では、WTRUは、少なくとも1つのCSI-RSリソースセットを有する単一のCSI報告構成を用いて構成されてもよく、各CSI-RSリソースセットは、少なくともTRP/パネルの数と同じ数のCSI-RSリソースを含んでもよい。いくつかの例では、各CSIリソースセットは、各TRP/パネル/TCI状態のためのチャネル及び/又は干渉測定リソースを含み得る。
【0070】
いくつかの実施形態では、2つ以上のTRP/パネルは、WTRUと通信する際に協調してもよい。本開示で提供される方式は、以降、2つのTRP/パネルシステムを提供し得る。しかしながら、方法、手順、及び計算は、必要であれば、より多くのTRP/パネルに拡張されてもよい。
【0071】
いくつかの例では、2つのTRP/パネルモデルにおいて、WTRUは、少なくとも1つのCSI-RSリソースセットを用いて構成されてよく、各CSI-RSリソースセットは、少なくとも2つのCSI-RSリソースを用いて構成されてよい。いくつかの例では、各CSIリソースセットは、各TRP/パネル/TCI状態のためのチャネル及び/又は干渉測定リソースを含み得る。
【0072】
CSI-RSリソースセットは、少なくとも、第1のTRP/パネルに連結され得る第1のTCI状態に対応する第1のCSI-RSリソースと、少なくとも、第2のTRP/パネルにリンクされ得る第2のTCI状態に対応する第2のCSI-RSリソースと、を含み得る。1つ又は複数の第1のCSI-RSリソースは、第2のCSI-RSリソース又はリソースセットと関連付けられ得る。
【0073】
各TRP/パネルに対応するCSI-RSリソースセットは、チャネル測定のための1つ以上のCSI-RSリソース(例えば、NZP CSI-RSリソース)を含み得る。各TRP/パネルに対応するCSI-RSリソースセットは、干渉測定のための1つ以上のCSI-RSリソース(例えば、NZP CSI-RSリソース)を含み得、第2のCSI-RSリソースセットに含まれる干渉測定のためのCSI-RSリソースは、第1のCSI-RSリソースセットに含まれる干渉測定のためのCSI-RSリソースと同じであり得る。
【0074】
代替的又は追加的に、WTRUは、複数のCORESET及び/又は探索空間を示す構成情報を受信してもよい。各CORESET又は探索空間は、TRP/パネルに対応し得るTCI状態を用いて構成され得るか、又はこれと関連付けられ得る。
【0075】
WTRUは、少なくとも1つのCSI-RSリソースセットを用いて構成され得る。各CSI-RSリソースセットは、単一のCSI-RSリソースを用いて構成され得る。したがって、同じCSI-RSリソースセットが両方のTRPのために使用され得る。WTRUは、同じリソースセットからのCSI-RSが時間又は周波数において衝突しないと仮定してもよい。言い換えれば、同じリソースセットのCSI-RSリソースは、直交であり得る。WTRUが探索空間を監視するとき、受信されたCSI-RSに対応するTCI状態は、その探索空間のために構成されたTCI状態に基づいて決定され得る。したがって、対応するTRPが決定され得る。
【0076】
いくつかの例では、3つ以上のTRP/パネルを有するマルチTRP/パネルシステムにおいて、WTRUは、少なくとも1つのCSI-RSリソースセットを用いて構成され得る。CSI-RSリソースセットは、少なくともTRP/パネルの数と同じ数のCSI-RSリソースを含み得、CSI-RSリソースのうちの1つ以上は、TRP/パネルのうちの1つに連結されたTCI状態のうちの1つに対応し得る。各TRP/パネルに対応する1つ又は複数のCSI-RSリソースは、チャネル測定のための1つ以上のNZP CSI-RSリソースを含み得る。各TRP/パネルに対応する1つ又は複数のCSI-RSリソースは、干渉測定のための1つ以上のNZP CSI-RSリソースを含み得る。異なるTRP/パネルに対応する干渉測定のためのNZP CSI-RSリソースは、ペアで、又は互いに1対1の関係で関連付けられ得る。TCI状態/TRP/パネルに連結されたCSI-RSリソース設定に対応する干渉測定のためのNZP CSI-RSリソースは、別のTCI状態/TRP/パネルに連結されたCSI-RSリソースに対応する干渉測定のためのNZP CSI-RSリソースと同じであり得る。
【0077】
いくつかの解決策では、WTRUは、マルチTRP/パネルCSI報告構成をトリガ又はアクティブ化する情報を受信してもよい。WTRUは、2つの連続する報告モード、すなわち、単一のTRP/パネル報告モード及びマルチTRP/パネル報告モードでCSIを測定及び報告してもよい。
【0078】
本明細書で説明されるいくつかの手順は、MTRP NCJT送信のための2ステップCSI測定プロセスを定義し得る。WTRUにおいて実装され得るような手順では、各ステップは、CSI-RSの受信、及びCSIの報告という2つのイベントを含み得る。
【0079】
第1のステップでは、第1のTRP(すなわち、TRP1)は、第1のCSI-RS(例えば、NZP CSI-RS)を送信するように構成され得、第2のTRP(すなわち、TRP2)は、第2のCSI-RS(例えば、NZP CSI-RS)を送信するように構成され得る。WTRUは、第1のTRP及び第2のTRPからの第1のNZP CSI-RS及び第2のNZP CSI-RSを、これらの対応する構成されたTCI情報に従って受信し得る。WTRUは、NZP CSI-RSの各々を、これらの時間/周波数構成に従って受信し得る。WTRUは、受信されたNZP CSI-RSが時間又は周波数において衝突しないと仮定してもよい。いくつかの解決策では、WTRUは、複数のCSI-RSリソース構成を有すると仮定してもよく、各々を異なるステップのために使用してもよい。いくつかの解決策では、WTRUは、全てのステップに対して単一のCSI-RS構成を採用すると仮定してもよい。代替的又は追加的に、WTRUは、単一のCSI-RS構成を受信してもよく、その内容には、両方のステップに必要とされる2つ以上のCSI-RSリソースについての情報が含まれる。
【0080】
第2のステップでは、WTRUは、NZP CSI-RSの受信に続いて、CSI測定を報告し得る。いくつかの解決策では、WTRUは、複数のCSI測定内容構成及び報告リソースを有すると仮定してもよく、異なるステップのために複数の測定内容構成及び/又は報告リソースの各々を使用してもよい。いくつかの解決策では、WTRUは、全てのステップに対して単一のCSI測定内容構成及び報告リソースを採用してもよい。代替的又は追加的に、WTRUは、CSI測定内容及び報告リソースのための単一の構成を受信してもよく、その内容には、両方のステップに必要とされる2つ以上のCSI測定内容及び報告リソースが含まれる。
【0081】
図2は、複数のTRPを有するシステムにおいて実装され得る、例示的なCSI測定及び報告プロセスを例解する。図示の手順は、上で説明された方法のうちの少なくともいくつかと一致する、単一のCSI報告との、MTRP NCJTのためのCSI測定におけるプリコーダ間の関連付けを提供し得る。
【0082】
図2に示されるプロセスは、以下のように概説され得る。プロセスの第1のステップ210では、WTRUは、第1のCSI-RSリソース及び第2のCSI-RSリソース上のTRP1及びTRP2によって送信されたCSI-RSをそれぞれ受信してもよい。WTRUは、受信されたCSI-RSを測定し得る。受信されたCSI-RSの測定値に基づいて、WTRUは、TRP1と関連付けられた少なくとも好ましいPMIを示す情報を含み得るCSIを報告してもよい。このステップにおいて、第2のTRPから受信されたCSI-RSは、第1のTRPからのCSI-RSを搬送するチャネル内に存在する干渉を決定するための基準を提供してもよく、このような情報は、TRP1のためのPMIの計算のために必要であり得る。言い換えれば、WTRUは、第2のTRPから受信されたCSI-RSを使用して、チャネル特性を測定し、TRP1のためのPMIを決定してもよい。
【0083】
プロセスの第2のステップ220では、WTRUは、第2のTRPを除いて同様の測定及び報告を実施してもよい。例えば、WTRUは、TRP1及びTRP2によって送信されたCSI-RSをそれぞれ受信してもよい。WTRUは、受信されたCSI-RSに対して測定を実施し得る。TRP1及びTRP2のためのCSI-RSリソースに対して実施された測定に基づいて、WTRUは、TRP2のための少なくとも好ましいPMIを示す情報を含むCSIを報告してもよい。ここで、ステップ220においてTRP1から受信されたCSI-RSは、第2のTRPからのCSI-RSを搬送するチャネル内に存在する干渉を決定するための基準を提供してもよく、このような情報は、TRP2のためのPMIの計算のために必要であり得る。このステップでは、以前のステップ210においてCSIをTRP1に報告した(例えば、好ましいPMIの指示を含む)WTRUは、TRP1から受信されたCSI-RSが、TRP1について決定されたPMI(例えば、PMI-1)に基づいてプリコーディングされると仮定してもよい。したがって、TRP2のための好ましいPMIを計算する際に、WTRUは、ステップ210で決定された、TRP1からのCSI-RS及び関連付けられたPMIの測定値に基づいて、レイヤ間干渉をエミュレートするか、又は考慮してもよい。
【0084】
図3A及び図3Bは、マルチTRP CSI推定及び報告のための例示的な手順をそれぞれ例解するフローチャート及び図である。図示の手順と一致するいくつかの手順は、以下のように要約され得る。
【0085】
図3A及び図3Bは、CSI-RSを受信し、CSIを測定及び報告する、マルチTRPシステムにおいて動作するデバイスによって実施され得る手順を説明する。マルチTRPシステムにおいて動作するデバイスは、以下の段落で説明されるように、WTRUであり得るが、対応する手順は、基地局、ネットワークノード、ノードB、TRP、AP、STA、又はUEによって実施され得ることを理解されたい。
【0086】
図3Aは、手順の一般化されたステップを説明しており、図3Bは、図3Aに概説された一般化された手順に従ってステップを実施する関連のシステム参加者の信号伝達を例解する。上の段落で大体説明したように、図3A又は図3Bには示されていないが、説明した手順を実施するWTRUは、最初に、CSI-RSを受信するためのリソースを示す構成情報を受信してもよい。CSI-RSリソースは、システムのTRP間のチャネル干渉及びレイヤ間干渉を計算するために使用され得るCSI-RSを搬送し得る。その後に受信されるCSI-RSは、異なるCSI-RSであってもよく、互いに直交していてもよい。CSI-RSは、NZP CSI-RSであり得る。
【0087】
図3Aに示すように、310において、WTRUは、チャネル測定のために第1のTRP(すなわち、TRP1)及び第2のTRP(すなわち、TRP2)から1つ以上の第1のCSI-RSを受信し、それぞれ第1のCSI量及び第2のCSI量を含む報告をプライマリTRPに送信し得る。第1のCSI-RSは、TRP1及びTRP2が動作するチャネルの測定又は推定のために使用され得る。図3Bを参照すると、1つ以上のそれぞれの第1のCSI-RSは、要素311及び312によって示されている。WTRUは、それぞれ受信された1つ以上の第1のCSI-RSに基づいて、TRP1及びTRP2の各々のそれぞれ第1のCSI量を測定及び決定し得る。WTRUは、プライマリTRPをTRP1又はTRP2のいずれかとして選択してもよく、他方のTRPをセカンダリTRPとして選択してもよい。選択は、TRP1及びTRP2の第1のCSI量に基づいてもよく、CSI量は、基準信号受信電力(reference signal received power、RSRP)、信号対干渉比(signal to interference ratio、SINR)、又はチャネル品質インジケータ(CQI)のうちの1つ以上を含んでもよい。第1のCSI量に基づく選択は、閾値(すなわち、CSI量の一方又は両方と、絶対閾値又は相対閾値との比較)に更に基づき得る。図3Bの313に示すように、プライマリTRPについて決定された第1のCSI量を少なくとも含む報告が送信され得る。報告を受信するデバイス(例えば、プライマリTRP、基地局、若しくはネットワークノード、及び/又は場合によってはセカンダリTRP)は、プライマリTRPの選択を認識し得る。例えば、CSIリソースインジケータは、報告中に含まれ得、選択の暗黙的指示であり得る。
【0088】
320に示すように、WTRUは、プライマリTRPから、及びセカンダリTRPから、1つ以上の第2のCSI-RS(図3Bにそれぞれ示す321及び322)を受信し得る。プライマリTRPから受信されたCSI-RS 321は、ステップ310でプライマリTRPについて報告されたCSIに基づいてプリコーディングされ得、TRP1とTRP2との間のレイヤ間干渉の測定又は推定のために使用され得る。セカンダリTRPから受信されたCSI-RS 322は、TRP2が動作するチャネルの測定又は推定のために使用され得る。WTRUは、プライマリTRPから受信された1つ以上の第2のCSI-RSに基づいて、プライマリTRPのための第2のCSI量及び/又はPMIを決定し得る。WTRUはまた、プライマリTRPから受信された1つ以上の第2のCSI-RSと関連付けられたチャネルコーディングパラメータ(例えば、チャネル行列の零空間)を決定し得る。323に示すように、WTRUは、受信されたCSI-RS 321に基づいて決定されたプライマリTRPのための第2のCSI量及び/又はPMIを報告し得る。
【0089】
330に示すように、WTRUは、CSI-RS 322に基づいてセカンダリTRPのための第2のCSI量を決定し得る。WTRUは、決定されたチャネルコーディングパラメータ(すなわち、PMIによって示される好ましいプリコーディング行列がプライマリTRPと関連付けられたチャネル行列の零空間内にあるような、決定された零空間)、及びセカンダリTRPのための決定された第2のCSI量に基づいて、セカンダリTRPのためのPMI(すなわち、好ましいPMI)を決定し得る。WTRUは、セカンダリTRPのための決定されたPMIを報告し得る。決定されたPMIは、プライマリTRPとセカンダリTRPとの間のレイヤ間干渉が最小化されるようなものであり得る。
【0090】
単一のTRP/パネル報告モードに関する更なる詳細は、本明細書で説明される。単一のTRP/パネル報告モードでは、WTRUは、チャネル測定のためのCSI-RSに基づいて、TRP/パネルに対応するCSIを独立して別々に測定及び報告し得る。手順は、以下の手順又は条件のうちの1つ以上を含んでもよい。
【0091】
例えば、WTRUは、第1のTRP及び第2のTRPからCSI-RSを受信してもよい。WTRUは、TRP/パネルのチャネル測定のために、受信されたCSI-RSを使用してもよい。チャネル測定のためのCSI-RSは、異なり、直交であり得る。WTRUは、各TRP/パネルのCSIを別々に測定してもよい。WTRUは、TRP/パネルのうちの1つをプライマリTRP/パネルとして選択し、他のTRP/パネルをセカンダリTRP/パネルとして選択してもよい。WTRUは、RI及びPMIを含む、プライマリTRP/パネルに対応するCSI量を測定してもよく、プライマリTRP/パネルに対応するCSIをネットワークノード(例えば、TRP、基地局、ノードB、又は別のデバイス)に報告してもよい。
【0092】
プライマリ又はセカンダリとなるTRP/パネルの選択に関して、WTRUは、パラメータの異なるセットに基づいてTRP/パネルを選択してもよい。いくつかの例では、WTRUは、基地局、ノードB、又は他のネットワークノードによって(例えば、RRCメッセージ伝達、MAC CE、又は任意の論理的に等価なメッセージを通じて)、どのTRP/パネルがプライマリTRPとして選択されるべきか、どのTRP又はパネルがセカンダリTRPとして選択されるべきかの指示を用いて構成されてもよい。いくつかの例では、WTRUは、より高いL1-RSRP、L1-SINR、CQIに基づいて、かつ/又は所定の/構成された閾値に従って、プライマリTRP/パネルを選択してもよい。
【0093】
マルチTRP/パネル報告モードに関する更なる詳細は、本明細書で説明される。2つ以上のステップを伴う手順では、このモードは、単一のTRP/パネル報告モードに従い得る。単一のTRP/パネル報告モードで動作するWTRUによって報告されたCSIに基づいて、ネットワークノード(例えば、TRP、基地局、ノードB、又は別のデバイス)は、プライマリTRP/パネルに対応する送信レイヤのために使用されるプリコーダ/送信機フィルタを決定し得る。ネットワークノードは、マルチTRP/パネル報告モードにおけるプライマリTRP/パネルからのCSI-RSの送信のために、このプリコーダ/送信機フィルタを使用してもよい(又は、決定されたプリコーダ/送信機フィルタを使用することを示す構成情報を送信してもよい)。
【0094】
マルチTRP/パネル報告モードでは、手順は、以下の条件又は手順のうちの1つ以上を含み得る。例えば、WTRUは、プリコーディングされたCSI-RS(例えば、NZP CSI-RS)をプライマリTRP/パネルから受信してもよく、NZP CSI-RSは、以前に、及び単一のTRP/パネル報告モード中に報告されたPMIに基づいてプリコーディングされる。受信されたプリコーディングされたCSI-RSは、プライマリTRP/パネルとセカンダリTRP/パネルとの間の干渉を測定するために使用され得る。例えば、リリース16の技術仕様に基づいて、WTRUは、干渉測定のために構成されたCSI-RSが送信レイヤに対応すると仮定してもよい。
【0095】
WTRUはまた、セカンダリTRP/パネルから、チャネル測定に使用されるCSI-RSを受信し得る。
【0096】
WTRUは、第1のTRP/パネル及び第2のTRP/パネルにおいて使用されるプリコーダ/送信機フィルタを決定し得る。WTRUは、CSIを測定し、具体的には、干渉測定のための対応するCSI-RSリソースに基づいて、プライマリTRP/パネルのためのPMIを決定し得る。WTRUは、チャネル測定のために使用される対応するCSI-RSに基づいて、セカンダリTRP/パネルのためのCSIを測定し得る。WTRUは、プライマリTRP/パネルから受信されたプリコーディングされたCSI-RSの零空間に基づいて、セカンダリTRP/パネルのためのPMIを選択し得る。セカンダリTRP/パネルのためのCSIを測定するプロセスでは、WTRUは、プライマリTRP/パネルから受信されたプリコーディングされた信号を、NCJTの同じコードワードの別のレイヤとみなし得る。
【0097】
言い換えれば、WTRUは、プライマリTRP/パネルから受信された信号を、それらがセカンダリTRP/パネルから送信されたかのように、セカンダリTRP/パネルのためのCSI/PMIを計算するための基礎として考慮し得る。WTRUは、セカンダリTRP/パネルのTCI状態と一致し、セカンダリTRP/パネルからの信号を搬送するビームに沿って配向され、プライマリTRP/パネルから受信された信号と直交するように、セカンダリTRP/パネルのために連結されたPMIを決定し得る。定式化は、第1のTRP/パネルから受信されたプリコーディングされたCSI-RSに基づいて選択されたプリコーディング行列の零空間に基づくように、以下のように提供され得る。
【0098】
マルチTRP/パネル報告モードで実施される手順の終わりに、ネットワークノード(例えば、1つのTRP(プライマリTRP及び/又はセカンダリTRPなど)、基地局、ノードB、又は別のデバイス)は、WTRUからの単一のTRP/パネルCSI及びマルチTRP/パネルCSIの両方へのアクセスを有してもよい。したがって、ネットワークノードにおける単一のTRP/パネル方式とマルチTRP/パネル方式との間の切り替えは、動的に、提供されたCSI報告に基づいて達成され得る。
【0099】
いくつかの解決策では、マルチTRP/パネル報告モードは、単一のTRP/パネル報告モードから独立して使用され得る。例えば、WTRUは、マルチTRP/パネル報告モードにおいて、TRP1のためのCSI-RSのためのPMI(すなわち、PMI-1)を決定し、次いで、TRP1のためのCSI-RS及びその関連付けられたPMIに基づくエミュレートされた干渉を用いて、TRP2のためのCSI-RSのためのPMI(すなわち、PMI-2)を決定してもよい。以下の条件又は手順のうちの1つ以上が適用され得る。
【0100】
例えば、WTRUは、関連付けられたCQI及びRIを有する単一のCSI報告において、PMI-1及びPMI-2の両方を報告してもよい。1つ以上のPMI-1は、WTRUによって決定又は選択され得る。例えば、WTRUは、TRP-1から受信されたCSI-RSから測定された所与のチャネル状態に対して最も高い観測CQI値を提供し得る最良のM(例えば、M≧1)のPMI-1を選択及び/又は決定してもよい。2つ以上のPMI-1が選択され、決定され、又は使用されるとき、WTRUはまた、各PMI-1値に対してPMI-2を選択/決定し得る。結果として、PMI-1及びPMI-2値のM個のセットが選択又は決定され得る。WTRUは、PMI値(PMI-1、PMI-2)のM個のセット並びにそれらの関連付けられたCQI及び/又はRIを報告し得る。単一のPMI-1が選択されるか、決定されるか、又は使用されるとき、WTRUは、決定されたPMI-1に基づいて単一のPMI-2を選択又は決定し得る。M番目の値は、マルチTRP/パネル報告モードのために構成されたTRP/パネルの数、関連付けられたCSIリソース設定におけるチャネル測定のためのCSI-RSリソースの数、ネットワークノードからのメッセージ(例えば、RRCメッセージ、MAC-CE、若しくは別の論理的に等価なメッセージ)において提供される構成情報、報告チャネル容量(例えば、報告のために利用可能なビット数)、チャネル品質メトリクス(例えば、SINR範囲、RSRP範囲、CQI、RIなど)、又はWTRU能力のうちの少なくとも1つに基づいて決定され得る。
【0101】
いくつかの解決策では、1つ以上のマルチTRP/パネル報告モードが、使用され、構成され、又は定義され得る。例えば、第1のマルチTRP/パネル報告モード(例えば、タイプ1のマルチTRP/パネル報告モード)は、エミュレートされた干渉(例えば、レイヤ間干渉)のための連続するPMI決定/選択を伴わないTRP/パネルごとのCSI報告に基づいてもよい。第2のマルチTRP/パネル報告(例えば、タイプ2のマルチTRP/パネル報告モード)は、連続するPMI決定/選択を伴う複数のTRP/パネルのためのCSI報告に基づいてもよい。マルチTRP/パネル報告モードのタイプは、:WTRU能力、ネットワークノードから受信された構成情報(例えば、RRCメッセージ、MAC-CE、若しくは別の論理的等価物)、又は(例えば、非周期的/半永続的な報告のための)トリガDCI中の指示のうちの少なくとも1つに基づいて決定され得る。
【0102】
全体を通して実施形態において使用され得る式が記載される。セカンダリTRP/パネルにリンクされた最適なプリコーダを計算するために、プリコーダは、プライマリTRP/パネルの零空間と関連付けられ得る。
【0103】
マルチTRP/パネル報告モードにおけるセカンダリPMIの決定のための手順は、以下の規則又は基準のうちの1つ以上に従って行われ得る。例えば、手順は、セカンダリTRP/パネルと関連付けられたTCI状態を考慮してもよく、プライマリTRP/パネル及びセカンダリTRP/パネルからの1つ以上の対応するチャネルコーディングパラメータ(例えば、H及びHをチャネル行列として、他の関連する変数とともに)の計算を含んでもよい。理論的には、ゼロレイヤ間干渉は、セカンダリTRP/パネルのためのプリコーディングがHの零空間内にあることを必要とし得る。Hのランクは、R=rank(H)として定義されてもよい。特異値分解(singular value decomposition、SVD)は、
【0104】
【数1】
のように定義され得、式中、
【0105】
【数2】
は、第1のR右特異ベクトルを保持し、
【0106】
【数3】
は、最後の(n-R)右特異ベクトルを保持し、式中、nは、TRP/パネルにおけるCSI-RSポート(アンテナ)の数である。
【0107】
【数4】
は、Hの零空間の直交基底を形成し得、その列は、セカンダリTRP/パネルのプリコーディング行列の候補であってもよい。最後に、WTRUは、プリコーダとセカンダリTRP/パネルチャネル行列との間の不整合を最小化するために、かつ/又はプリコーダとプライマリTRP/パネルチャネル行列の零空間との間の不整合を最小化するために、(例えば、チャネル行列及び/又は零空間を含むチャネルコーディングパラメータに基づいて)PMIを選択し得る。
【0108】
いくつかの解決策は、UL/DL角度相反性に基づいて、CSI-RSと関連付けられたアンテナポートのジョイント選択を含み得る。例えば、いくつかの方法では、WTRUは、CSI-RSが関連付けられ得る単一のTRP/パネル報告モードにおいて、NCJTのためのジョイントCSI測定においてCSI-RSポート選択を採用してもよい。WTRUは、複数のTRP/パネルから受信されたプリコーディングされたCSI-RSに基づいてCSIを測定し得る。例えば、リリース16の技術仕様と一致して、WTRUは、異なる送信レイヤ間の干渉を測定するためにCSI-RSが使用され得ると仮定してもよい。WTRUは、TRP/パネルから最も好ましいポートペアを一緒に選択し、報告し得る。
【0109】
WTRUは、CSIポート選択と関連付けられたアンテナポートの選択を測定及び報告し得、各接続モードについてのCSIは、1つ以上の構成、パラメータ、又はリソースを含んでもよく、又はこれらを用いて構成されてもよい。例えば、CSIは、CSI報告量、例えば、チャネル品質インジケータ(CQI)、ランクインジケータ(RI)、プリコーディング行列インジケータ(PMI)、レイヤインジケータ(LI)など、CSI報告タイプ、例えば、非周期的、半永続的、若しくは周期的な報告タイプ、CSI報告コードブック構成(例えば、TypeII-PortSelection若しくはTypeII-PortSelection-r16として定義される)、又はCSI報告頻度のうちの1つ以上を示す情報を含むCSI報告構成と一致して提供されてもよい。
【0110】
CSIは、チャネル測定のためのNZP CSI-RSリソース、干渉測定のためのNZP CSI-RSリソース、又は干渉測定のためのCSI-IMリソースという、CSIリソースのうちの1つ以上を含む、CSI-RSリソースセットのリソースについて報告され得る。
【0111】
CSIは、NZP CSI-RSリソースID、周期性及びオフセット、QCL情報及びTCI状態、又は、ポートの数、密度、CDMタイプなどのリソースマッピングのうちの1つ以上を含む、CSI-RSリソースについて報告され得る。
【0112】
いくつかの解決策では、ネットワークノード(例えば、TRP、基地局、ノードB、又は別のデバイス)は、CSI-RSの送信のためのリソースに対応するUL測定値に基づいて、干渉測定のためにCSI-RSをプリコーディングし得る。例えば、WTRUは、サウンディング基準信号を送信してもよく、サウンディング基準信号は、ネットワークノードによって受信され得る。ネットワークノードは、WTRUから受信されたSRSを測定し得、UL及びDLの角度相反性を利用して、後で送信されるCSI-RSをどのようにプリコーディングするかを決定し得る。
【0113】
2つのTRP/パネルモデルでは、WTRUは、少なくとも1つのCSI-RSリソースセットを有する単一のCSI報告構成を用いて構成されてよく、各CSI-RSリソースセットは、(例えば、各TRP/パネル/TCI状態ごとのチャネル及び干渉測定のための)CSI-RSの送信のための少なくとも2つのリソースを含む。CSI-RSリソースセットは、第1のTRP/パネルにリンクされた第1のTCI状態に対応する第1のCSI-RSリソースと、第2のTRP/パネルにリンクされた第2のTCI状態に対応する第2のCSI-RSリソースとを含み得る。第1のTCI状態及び第2のTCI状態に対応するCSI-RSリソースは、互いに関連付けられ得る。各TRP/パネルに対応するCSI-RSリソースは、チャネル測定のための1つ以上のNZP CSI-RSリソースを含み得る。各TRP/パネルに対応するCSI-RSリソースは、干渉測定のための1つ以上のNZP CSI-RSリソースを含み得る。
【0114】
TRP/パネルに対応するチャネル測定及び干渉測定のためのCSI-RSリソースは、リソース単位で互いにペアリングされ得る。言い換えれば、第1のTRP/パネルに対するチャネル測定のためのCSI-RSリソースは、第2のTRP/パネルの干渉測定のためのCSI-RSリソースと同じになるように構成され得る。同様に、第2のTRP/パネルのチャネル測定のためのCSI-RSリソースは、第1のTRP/パネルの干渉測定のためのCSI-RSリソースと同じになるように構成され得る。
【0115】
図4は、SRS測定からの角度相反性を利用するCSI報告のための例示的な手順を示す。
【0116】
図4には示されていないが、WTRUは、マルチTRP/パネル非PMIポート選択レポート構成をトリガする又はアクティブ化する情報を受信し得ることを理解されたい。図4に例解するようなCSIを測定及び報告するための手順は、以下の条件、ステップ、又は手順のうちの1つ以上を含み得る。例えば、WTRUは、TRP/パネルからプリコーディングされたCSI-RS(例えば、NZP CSI-RS)を受信してもよい。第1のTRP/パネルからのチャネル測定のためのCSI-RSを搬送するために使用されるCSI-RSリソースは、第2のTRP/パネルからの干渉測定のためのCSI-RSを搬送するためのCSI-RSリソースとして構成され得る。同様に、第2のTRP/パネルからのチャネル測定のためのCSI-RSを搬送するCSI-RSリソースは、第1のTRP/パネルからの干渉測定のためのCSI-RSを搬送するCSI-RSリソースとして構成され得る。CSI-RSリソース間の関連付けは、TRP/パネルにリンクされたTCI状態に基づいて構成され得る。
【0117】
図4において提供されるようなCSIを測定及び報告するための手順は、WTRUが、TRP/パネルから受信されたプリコーディングされたCSI-RSに対応するポートの全てのペアについて、CSIを測定することを伴い得る。
【0118】
図4において提供されるようなCSIを測定及び報告するための手順は、WTRUが、TRP/パネルから受信されたプリコーディングされたCSI-RSに対応するポートの最も好ましいペアを報告することを伴い得る。
【0119】
最も好ましいペアの選択に関して、WTRUは、パラメータの異なるセットに基づいてペアを選択し得る。いくつかの例では、WTRUは、信号品質測定値(例えば、L1-RSRP、L1-SINR、CQI)に基づいて、及び所定の/構成された閾値に従って、好ましいペアを選択してもよい。
【0120】
図4に示す解決策は、M-TRP NCJT送信のための例示的な2ステップCSI測定プロセスであり得る。2ステッププロセスは、以下のように概説され得る。第1のステップ410では、WTRUは、構成されたサウンディング基準信号(SRS)リソースを使用して、少なくとも1つのSRSを送信し得る。WTRUが単一のSRS送信イベントを開始する場合、WTRUは、構成された空間関係情報によって定義され得る単一の空間フィルタのみを使用し得る。しかしながら、ステップ410に示すように、WTRUが信号411及び412によって2つ以上のSRSを送信する場合、WTRUは、異なる空間フィルタ(すなわち、異なるTRPに対応し得る異なる空間関係情報)を使用し得る。
【0121】
いくつかの解決策では、WTRUは、第1のステップにおけるSRS送信のために、SRSリソース又はSRSリソースセットの特定のサブセットを使用し得る。WTRUは、ステップ420に示され、本明細書で更に詳細に説明される、TRPからのCSI-RS送信をトリガするための特定のサブセットを使用し得る。いくつかの解決策では、M-TRPアーキテクチャのためのSRSベースのCSI取得がアクティブ化される場合、WTRUは、所定の時間及び周波数リソースにおけるTRPからのCSI-RSの受信を常に予想し得る。例えば、WTRUは、SRSの送信からオフセットされたスロット(例えば、スロットn+4、nは、WTRUが1つ以上のSRSを送信するスロットである)tにおいてCSI-RSを受信することを予想し得る。代替的又は追加的に、WTRUは、ステップ420に示すような要求されたCSI-RS送信が暗黙的又は明示的に利用可能であるかどうかを決定し得る。例えば、WTRUは、専用CORESET又は探索空間を監視してもよい。一方、WTRUは、要求されたCSI-RSの送信を暗示的又は明示的に示す情報を含む、DCI若しくはMAC CE、又は別の論理的等価物を受信し得る。
【0122】
プロセス420の第2のステップでは、(要素421及び422によって図4に示す)第1のTRP及び第2のTRPから受信されたNZP CSI-RSに対して実施された測定に基づいて、WTRUは、各TRPについて少なくともその好ましいPMIを示すCSI情報を報告し得る。このステップにおいて、一方のTRPから受信されたCSI-RSは、他方のTRPのPMIの計算のために必要とされるレイヤ間干渉を決定するための基礎とみなされ得る。
【0123】
いくつかの解決策では、第2のステップ420は、WTRUがCSI-RSを受信すること、及びWTRUがCSIを報告することの、2つ以上のイベントを含み得る。
【0124】
いくつかの解決策では、CSI-RSの受信において、WTRUは、第1のTRP及び第2のTRPからのNZP CSI-RSリソースの第1のセット及び第2のセットの指示を、これらの対応する構成されたTCI情報に従って受信し得る。WTRUは、各TRPからのNZP CSI-RSを、これらの時間/周波数構成に従って受信し得る。WTRUは、受信されたNZP CSI-RSが時間又は周波数において衝突しないと仮定してもよい。いくつかの解決策では、WTRUは、異なるTRPに対応し得る複数のCSI-RSリソース構成を、TRPのうちの1つから受信し得る。例えば、WTRUは、プライマリTRPからのDCIを介して、CSI-RSリソース構成を示す情報を受信してもよい。いくつかの解決策では、WTRUは、例えば、複数のDCIを通じて、各TRPに関連する複数のCSI-RSリソース構成を、これらの対応するTRPから受信し得る。
【0125】
いくつかの解決策では、CSIのWTRU報告の場合、WTRUは、NZP CSI-RSリソースの受信に続いてCSI測定を報告し得る。いくつかの解決策では、WTRUは、複数のCSI測定内容構成及び報告リソースを有してもよく、異なるTRPのためにCSI測定内容構成及び報告リソースの各セットを使用してもよい。いくつかの解決策では、WTRUは、全てのTRPに対して単一のCSI測定内容構成及び報告リソースを採用してもよい。代替的又は追加的に、WTRUは、CSI測定内容及び報告リソースのための単一の構成を提供する情報を受信し得る。この構成は、報告される2つ以上のタイプのCSI測定内容と、両方のTRPのために必要とされる報告リソースとを示し得る。
【0126】
本明細書では、単一のTRP/パネルCSI報告モードと複数のTRP/パネルCSI報告モードとの間の動的な切り替えを伴う解決策について説明する。いくつかの解決策では、WTRUは、複数のCSI報告タイプの間で(例えば、単一のTRP/パネルCSI報告、又はマルチTRP/パネルCSI報告の間で)CSI報告タイプを動的に切り替え得る。
【0127】
いくつかの例では、単一のTRP/パネルモードのためのCSI報告は、単一のCSI-RSリソースに基づく測定値、単一のランクインジケータ(RI)、単一のCSI-RSリソースインジケータ(CRI)、単一の品質インジケータ(例えば、チャネル品質インジケータ(CQI)、L1-RSRP、及びL1-SINRのうちの1つ以上)、プリコーディング行列インジケータ(PMI)の単一のセット、例えば、広帯域w1及び広帯域w2、広帯域w1及びサブバンドw2sなど、又は単一のレイヤインジケータ(LI)のうちの1つ以上を含み得る。
【0128】
いくつかの例では、マルチTRP/パネルのためのCSI報告は、単一のCSI-RSリソースに基づく測定値、複数のRI、複数のCRI、複数の品質インジケータ(例えば、チャネル品質インジケータ(CQI)、L1-RSRP、及びL1-SINRのうちの1つ以上)、PMIの複数のセット、例えば、広帯域w1及び広帯域w2、広帯域w1及びサブバンドw2sなど、又は複数のLIのうちの1つ以上を含み得る。
【0129】
いくつかの解決策では、WTRUは、1つ以上の構成又はパラメータに基づいてCSI報告タイプを決定し得る。
【0130】
WTRUは、ネットワークノード(例えば、TRP、基地局、ノードB、又は別のデバイス)から受信された構成情報に基づいて、CSI報告タイプを決定し得る。例えば、WTRUは、CSIタイプを示す構成情報を(例えば、CSI報告構成における)受信してもよい。WTRUは、CSIタイプを示す情報をCSI-RSリソース/リソースセット構成において受信し得る。WTRUは、CSIタイプを示す複数の関連付けられたCSI-RSリソース/リソースセットについての構成情報を受信し得る。WTRUが、関連付けられたCSI-RSリソースを有しないCSI-RSを受信した場合、WTRUは、第1のCSI報告タイプ(例えば、単一のTRP/パネルに対してCSI報告を実施するかどうか)を決定し得る。WTRUが、1つ以上の関連付けられたCSI-RSリソースを有するCSI-RSを受信した場合、WTRUは、(例えば、複数のTRP/パネルに対してCSI報告を実施するために)第2のCSI報告タイプを決定し得る。
【0131】
いくつかの例では、WTRUは、複数の関連付けられたCSI報告構成を受信することによって、CSIタイプを示す構成情報を受信してもよい。例えば、WTRUが、関連付けられたCSI報告構成を伴わずにCSI報告構成を受信した場合、WTRUは、第1のCSI報告タイプ(例えば、単一のTRP/パネルのためのCSI報告)を決定し得る。WTRUが、1つ以上の関連付けられたCSI報告構成を有するCSI報告構成を受信した場合、WTRUは、第2のCSI報告タイプ(例えば、複数のTRP/パネルのためのCSI報告)を決定し得る。
【0132】
WTRUは、測定及び決定された品質に基づいて、CSI報告タイプを決定し得る。例えば、WTRUは、(例えば、CSI-RSリソース又はリソースセットを示す)複数のCSI-RS構成を受信してもよい。複数のCSI-RS構成に基づいて、WTRUは、第1のCSI-RSを測定し得る。第1のCSI-RSの測定された(かつ決定された)品質が閾値よりも高い場合、WTRUは、第1のCSI報告タイプ(例えば、単一のTRP/パネルのためのCSI報告)を決定し得る。WTRUが、閾値よりも低い(又は閾値に等しい)第1のCSI-RS構成の品質を測定(及び決定)した場合、WTRUは、第2のCSI報告タイプを決定し、複数のCSI-RS構成に基づいてジョイント品質を測定及び決定し得る。第1のCSI-RS構成は、CSI報告のためのCSI-RSリソース/リソースセットと、CSI報告タイプ決定のための追加のCSI-RSリソース/リソースセット構成とを示し得る。
【0133】
いくつかの例では、WTRUは、複数のCSI-RS構成(例えば、リソース又はリソースセット)を受信してもよい。複数のCSI-RS構成に基づいて、WTRUは、第1のCSI-RS及び第2のCSI-RSを測定し得る。第1のCSI-RSの第1の品質と第2のCSI-RSの第2の品質との間の差が閾値よりも高い場合、WTRUは、第1のCSI報告タイプ(例えば、単一のTRP/パネルのためのCSI報告)を決定し得る。この差が閾値よりも低い(又は閾値に等しい)場合、WTRUは、第2のCSI報告タイプを決定し、複数のCSI-RS構成に基づいてジョイント品質を測定及び決定し得る。
【0134】
例えば、WTRUは、(例えば、リソース又はリソースセットを示す)複数のCSI-RS構成を受信してもよい。複数のCSI-RS構成に基づいて、WTRUは、複数のCSI-RSを測定し得る。複数のCSI-RSの測定された(かつ決定された)品質(例えば、平均値)が閾値よりも高い場合、WTRUは、第1のCSI報告タイプ(例えば、単一のTRP/パネルのためのCSI報告)を決定し得る。WTRUが、閾値よりも低い(又は閾値に等しい)品質を測定(及び決定)した場合、WTRUは、第2のCSI報告タイプを決定し、複数のCSI-RSに基づいてジョイント品質を測定及び決定し得る。
【0135】
品質メトリクスは、ランク、CQI、SINR、RSRP、RSRQ、パスロス、位置情報、環境タイプ(例えば、屋内又は屋外)、干渉の量(例えば、干渉品質インジケータ(interference quality indicator、IQI)、P-MPR、又は別のメトリクスのうちの1つ以上を含み得る。
【0136】
WTRUが決定のために複数のタイプの品質をサポートする場合、WTRUは、例えば、WTRUごとのRRC構成、CSI報告構成、CSI-RS構成、又は別の論理的等価物を介して、ネットワークノード(例えば、TRP、基地局、ノードB、又は別のデバイス)から複数のタイプのうちの1つのタイプを受信し得る。
【0137】
1つ以上の閾値が、予め定義された値、(例えば、RRC、MAC CE、DCI、又は任意の他の論理的等価物を介して提供される)示された値、又は(例えば、WTRUの実装又は測定に基づいて)WTRUによって決定された値のうちの1つ以上に基づく決定において使用され得る。CSI報告構成という用語は、CSI-RS構成という用語と交換可能に使用され得るが、説明される実施形態と一致し得る。
【0138】
マルチTRPシステムにおける重複したPDCCHの決定のための規則が、本明細書で説明される。マルチTRP送信によるPDDCHの繰り返しは、PDCCHの信頼性を強化するために使用され得る1つの技法である。
【0139】
図5は、繰り返しを介して行われるPDCCHの信頼性強化のための基本動作の一例を例解する。繰り返しによって強化されたPDCCHの信頼性について、符号化及び/又はレートマッチングは、1つの繰り返しに基づいてもよく、同じコーディングされたビットが、別の繰り返しのために繰り返され得る。リンクされたPDCCH候補の数は、例えば、2つであってもよく、各繰り返しは、同じ数のCCE及びコーディングされたビットを有し、同じDCIペイロードに対応し得る。PDCCHの繰り返しについて、いくつか(例えば、2つ)のリンクされたPDCCH候補が、2つの異なる探索空間において構成された2つの異なるCORESETにおいて受信され得る。図5に示すように、2つのPDCCH候補、すなわち、PDCCH1(1)及びPDCCH1(2)は、互いの写しであり得、信頼性を強化するために2つの異なるTRPから送信され得る。対応するCORESETと関連付けられた2つの探索空間セット510及び520は、互いにリンクされてもよく、2つの間のリンクは、ネットワークノードから受信されたメッセージ伝達によってWTRUにおいて構成されてもよい(例えば、PDCCH候補間のリンクは、RRCメッセージ又は別の論理的等価物によって示されてもよい)。2つのSSセット510及び520は、同じ集約レベル(aggregation level、AL)及び同じ候補インデックスを有し、各ALに対して同じ数の候補を有し得る。
【0140】
更に、リンクされた2つのSSセット510、520は、同じSSセットタイプ(USS/CSS)、監視のための同じDCIフォーマット、同じ周期及びオフセット(例えば、monitoringSlotPeriodicityAndOffset要素を含むネットワークノードからのメッセージ伝達で指示されるような)、並びに同じ持続時間を用いて構成され得る。2つのSSセット510及び520は、スロット内に同じ数の監視機会を有し得、一方のSSセットのn番目の監視機会が他方のSSセットのn番目の監視機会にリンクされると仮定され得る。
【0141】
いくつかの実施形態では、2つのSSセットがPDCCHの繰り返しのためにリンクされるとき、これらは個々のPDCCH候補を含まなくてもよい。個々のPDCCH候補の構成のために、異なるSSセットが、ネットワークによって(例えば、ダウンリンク送信、RRCメッセージ、MAC CE、又は他の論理的等価物を介して)構成されてもよく、リンクされたPDCCHのためのSS内の構成されたCORESETのうちの1つが、個々のPDCCH、すなわち、リンクされていないPDCCHの検索空間によって共有されることが可能であってもよい。
【0142】
図6A及び図6Bは、PDCCH候補がリンクされる2つの異なるケースを通じてPDCCH強化のための別の例示的な動作を例解する。図6A及び図6Bによってそれぞれ例解されるケース(a)及びケース(b)の両方に示すように、リンクされたPDCCH候補のうちの1つであるPDCCH1は、個々の(リンクされていない)PDCCH候補であるPDCCH2と同じCCEのセットを使用し、両方とも同じDCIサイズ、スクランブリング、及びCORESETと関連付けられる。復号の観点から、WTRUの受信機の処理及びブラインド復号(blind decoding、BD)能力に応じて、異なる結果が予想され得る。
【0143】
図6A及び図6Bに示すように、r1及びr2は、第1の探索空間SS#1(要素610によって示される)及び第2の探索空間SS#2(要素620によって示される)において対応するCORESETから抽出された信号であり得る。3つのBD能力を有するWTRUの場合、一般に、WTRUは、以下のようにブラインド復号を3回実施しようと試み得る。第1の事例では、WTRUは、r1の復号を試み得る。第2の事例では、WTRUは、r2の復号を試み得、第3の事例では、WTRUは、信号r1及びr2の軟結合の復号を試み得る。
【0144】
復号試行のための上記の順序及び所与の相対電力を仮定すると、図6A及び図6Bに示すケース(a)又は(b)の復号性能に明確な差はない可能性がある。しかしながら、PDCCH1のどの繰り返しが個々のPDCCHと重複するかを知ることにより、電力節約のためのより良好な性能及び機会が提供され得る。
【0145】
2つのBD能力を有するWTRUの場合、一般に、WTRUは、以下のようにブラインド復号を2回実施しようと試み得る。第1の事例では、WTRUは、r1の復号を試み得、第2の事例では、WTRUは、r2の復号を試み得る。復号試行のための上記の順序及び所与の相対電力を仮定すると、図6Aに示すケース(a)と図6Bに示すケース(b)との間に復号性能に差はない可能性がある。
【0146】
2つのBD及び軟結合能力を有するWTRUの場合、一般に、WTRUは、以下のようにブラインド復号を2回実施しようと試み得る。第1の事例では、WTRUは、r1の復号を試み得、第2の事例では、WTRUは、信号r1及びr2の軟結合のブラインド復号を試み得る。先の2つのケースとは異なり、図6Aのケース(a)と図6Bのケース(b)との間には、上記の順序の復号性能の差が存在し得る。例えば、ケース(b)に対して上記の順序の試行を採用すると、ケース(a)よりも性能が悪くなる可能性がある。
【0147】
いくつかの実施形態では、WTRUは、いくつかの情報、例えば、相対信号レベル、又はPDCCHが重複しているかどうかなどに基づいて、抽出された候補、すなわち、r1、r2、並びに/又は軟結合された信号r1及びr2の復号に優先順位を付け得る。いくつかの解決策では、本明細書で更に詳細に説明されるような1つ以上の規則に基づいて、WTRUは、抽出された信号、すなわち、r1又はr2のいずれが重複したPDCCHを搬送するかを決定し得る。
【0148】
例えば、WTRUは、PDCCH候補の位置が、探索空間インデックスに基づいて、リンクされたPDCCH候補のうちの1つのみを含むかどうかを決定してもよい。いくつかの解決策では、WTRUは、個々のPDCCHが最も高い(又は最も低い)IDを有する探索空間においてのみ受信され得ると仮定してもよい。
【0149】
WTRUは、PDCCH候補の位置が、時間基準に基づいて、リンクされたPDCCH候補のうちの1つのみを含むかどうかを決定してもよい。いくつかの解決策では、WTRUは、個々のPDCCH送信が、別の探索空間よりも時間的に早く(又は遅く)開始する探索空間においてのみ受信され得ると仮定してもよい。代替的又は追加的に、WTRUは、個々のPDCCH送信が、別のCORESETよりも時間的に早く(又は遅く)開始するCORESETにおいてのみ受信され得ると仮定してもよい。
【0150】
WTRUは、PDCCH候補の位置が、CORESETインデックスに基づいて、リンクされたPDCCH候補のうちの1つのみを含むかどうかを決定してもよい。いくつかの解決策では、WTRUは、個々のPDCCHが最も高い(又は最も低い)IDを有するCORESETにおいてのみ受信され得ると仮定してもよい。
【0151】
WTRUは、PDCCH候補の位置が、探索空間の構成されたTCI状態又は関連付けられたCORESETプールインデックス(すなわち、ネットワークノードからのメッセージにおいて示される関連付けられたCORESETpoolIndex要素)に基づいて、リンクされたPDCCH候補のうちの1つのみを含むかどうかを決定し得る。いくつかの解決策では、WTRUは、個々のPDCCHがCORESETpoolIndex=0(又は1)と関連付けられたCORESET又は探索空間においてのみ受信され得ると仮定してもよい。代替的又は追加的に、WTRUは、個々のPDCCH送信が、特定のRS、例えば、同期信号ブロック(Synchronization Signal Block、SSB)とQuasi-Co-Locatedされている(Quasi-Co-Located、QCL-ed)TCIと関連付けられたCORESET又は探索空間においてのみ受信され得ると仮定してもよい。
【0152】
WTRUが同時マルチビーム受信のための能力を有しない場合、WTRUは、重複したPDCCH、すなわち、図6Aのケース(a)におけるPDCCH1(2)及び個々のPDCCH2が両方とも、同じTRPから、例えば、同じTCIを共有して送信されると仮定してもよい。したがって、同じQCLタイプDが、両方のPDCCH送信の受信のために使用され得る。代替的又は追加的に、同じ例において、WTRUが同時マルチビーム受信のための能力を有しない場合、WTRUは、QCLタイプDパラメータの決定のために、以下のうちの少なくとも1つを使用し得る。例えば、WTRUは、より強い連結、例えば、最も高いRSRPに対応するPDCCH、すなわち、PDCCH1(2)又は個々のPDCCH2のQCLタイプDパラメータ、連結されたPDCCH、すなわち、PDCCH1(2)のQCLタイプDパラメータ、個々のPDCCHのQCLタイプDパラメータ、又は、より高い探索空間優先度を有するPDCCH候補のQCLタイプDを使用してもよい。
【0153】
いくつかの解決策では、同時マルチビーム受信能力を有するWTRUはまた、上記の条件のうちの少なくとも1つを考慮し得る。
【0154】
特徴及び要素は、特定の組み合わせにおいて上で説明されているが、当業者は、各特徴又は要素が単独で又は他の特徴及び要素との任意の組み合わせで使用され得ることを理解されよう。加えて、本明細書に説明される方法は、コンピュータ又はプロセッサによる実行のためにコンピュータ可読媒体に組み込まれたコンピュータプログラム、ソフトウェア又はファームウェアに実装され得る。コンピュータ可読媒体の例には、電子信号(有線又は無線接続を介して送信される)及びコンピュータ可読記憶媒体が含まれる。コンピュータ可読記憶媒体の例としては、読み取り専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、レジスタ、キャッシュメモリ、半導体メモリデバイス、内部ハードディスク及びリムーバブルディスクなどの磁気媒体、磁気光学媒体及びCD-ROMディスク及びデジタル多用途ディスク(digital versatile disk、DVD)などの光学媒体が挙げられるが、これらに限定されない。ソフトウェアと関連付けられたプロセッサを使用して、WTRU、WTRU、端末、基地局、RNC又は任意のホストコンピュータにおいて使用するための無線周波数トランシーバを実装し得る。
図1A
図1B
図1C
図1D
図2
図3A
図3B
図4
図5
図6A
図6B
【手続補正書】
【提出日】2023-09-15
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線送信/受信ユニット(WTRU)によって実施される方法であって、前記方法が、
第1の送信/受信点(TRP)及び第2のTRPの各々から1つ以上の第1のチャネル状態情報基準信号(CSI-RS)を受信することと、
受信された前記1つ以上の第1のCSI-RSに基づいて、前記第1のTRP及び前記第2のTRPの各々と関連付けられた第1のそれぞれのCSI量を決定することと、
前記第1のそれぞれのCSI量に基づいて、前記第1のTRP又は前記第2のTRPのうちの1つをプライマリTRPとして選択し、前記第1のTRP又は前記第2のTRPのうちの残りの1つをセカンダリTRPとして選択することと、
前記プライマリTRPと関連付けられた少なくとも前記第1のそれぞれのCSI量を示す情報を報告することであって、前記プライマリTRPから受信された前記1つ以上の第2のCSI-RSが、前記プライマリTRPと関連付けられた報告された少なくとも前記第1のそれぞれのCSI量に基づいてプリコーディングされることと、
前記プライマリTRPから1つ以上の第2のCSI-RSを受信することと、
前記プライマリTRPから受信された前記1つ以上の第2のCSI-RSに基づいて、前記プライマリTRPのための第2のCSI量及び第1のプリコーディング行列インジケータ(PMI)を決定することと、
前記プライマリTRPから受信されたプリコーディングされた前記1つ以上の第2のCSI-RSと関連付けられ、前記プライマリTRPのための決定された前記第1のPMIと関連付けられたチャネルコーディングパラメータを決定することと、
前記セカンダリTRPから1つ以上の第3のCSI-RSを受信することと、
前記セカンダリTRPから受信された前記1つ以上の第3のCSI-RSに基づいて、前記セカンダリTRPと関連付けられた第2のCSI量を決定することと、
前記1つ以上の第2のCSI-RSと関連付けられ、前記セカンダリTRPと関連付けられた前記第2のCSI量と関連付けられた、決定された前記チャネルコーディングパラメータに基づいて、前記プライマリTRPと前記セカンダリTRPとの間のレイヤ間干渉を低減する前記セカンダリTRPのための第2のPMIを決定することと、
前記セカンダリTRPのための決定された前記第2のPMIを示す情報を報告することと、を含む、方法。
【請求項2】
前記プライマリTRPから受信された、プリコーディングされた前記1つ以上の第2のCSI-RSと関連付けられた零空間を計算することを含み、前記セカンダリTRPのための前記第2のPMIが、前記プライマリTRPから受信された、プリコーディングされた前記1つ以上の第2のCSI-RSと関連付けられた、計算された前記零空間に基づいて決定される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1のCSI-RS、前記第2のCSI-RS、又は前記第3のCSI-RSのうちの少なくともいくつかを受信するためのリソースの指示を提供する構成情報を受信することを更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記プライマリTRPとしての少なくとも前記第1のTRPの前記選択が、前記第1のそれぞれのCSI量のうちの少なくとも1つと閾値との比較に更に基づく、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記プライマリTRPと関連付けられた前記報告された少なくとも前記第1のそれぞれのCSI量を含む送信が、前記プライマリTRPに送信される、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記プライマリTRPと関連付けられた前記報告された少なくとも前記第1のそれぞれのCSI量を含む送信が、前記プライマリTRPとしての前記第1のTRPの選択を示す情報を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記1つ以上の第2のCSI-RSと関連付けられ、前記第1のPMIと関連付けられた決定された前記情報が、チャネルコーディング情報を含み、前記セカンダリTRPのための前記第2のPMIが、前記第1のTRPによって送信される信号と前記セカンダリTRPによって送信される信号との間のレイヤ間干渉を最小化するために、決定された前記チャネルコーディング情報に基づいて決定される、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記プライマリTRPのための複数のPMIと、前記セカンダリTRPのための複数のPMIとを決定することを更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
それぞれの前記複数のPMIから、前記プライマリTRPのためのある数の最良のPMIと、前記セカンダリTRPのための同じ数の最良のPMIとを決定することを更に含む、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記プライマリTRPのための前記複数のPMIのうちの少なくとも1つを、前記セカンダリTRPのための前記複数のPMIのうちの少なくとも1つと関連付けることと、前記プライマリTRPのための前記複数のPMIのうちの前記少なくとも1つと、前記セカンダリTRPのための前記複数のPMIのうちの前記少なくとも1つとの前記関連付けを示す情報を含む報告を送信することと、を更に含む、請求項8に記載の方法。
【請求項11】
無線送信/受信ユニット(WTRU)であって、
プロセッサと、
トランシーバと、を備え、
前記トランシーバが、第1の送信/受信点(TRP)及び第2のTRPの各々から1つ以上の第1のチャネル状態情報基準信号(CSI-RS)を受信するように構成され、
前記プロセッサが、受信された前記1つ以上の第1のCSI-RSに基づいて、前記第1のTRP及び前記第2のTRPの各々と関連付けられた第1のそれぞれのCSI量を決定するように構成され、
前記プロセッサが、前記第1のそれぞれのCSI量に基づいて、前記第1のTRP又は前記第2のTRPのうちの1つをプライマリTRPとして選択し、前記第1のTRP又は前記第2のTRPのうちの残りの1つをセカンダリTRPとして選択するように更に構成され、
前記プロセッサ及び前記トランシーバが、前記プライマリTRPと関連付けられた少なくとも前記第1のそれぞれのCSI量を示す情報を報告するように更に構成され、
前記トランシーバが、前記プライマリTRPから1つ以上の第2のCSI-RSを受信するように更に構成され、前記プライマリTRPから受信された前記1つ以上の第2のCSI-RSが、前記プライマリTRPと関連付けられた報告された少なくとも前記第1のそれぞれのCSI量に基づいてプリコーディングされ、
前記プロセッサが、前記プライマリTRPから受信された前記1つ以上の第2のCSI-RSに基づいて、前記プライマリTRPのための第2のCSI量及び第1のプリコーディング行列インジケータ(PMI)を決定するように更に構成され、
前記プロセッサが、前記プライマリTRPから受信されたプリコーディングされた前記1つ以上の第2のCSI-RSと関連付けられ、前記プライマリTRPのための決定された前記第1のPMIと関連付けられたチャネルコーディングパラメータを決定するように更に構成され、
前記トランシーバが、前記セカンダリTRPから1つ以上の第3のCSI-RSを受信するように更に構成され、
前記プロセッサが、前記セカンダリTRPから受信された前記1つ以上の第3のCSI-RSに基づいて、前記セカンダリTRPと関連付けられた第2のCSI量を決定するように更に構成され、
前記プロセッサが、前記1つ以上の第2のCSI-RSと関連付けられ、前記セカンダリTRPと関連付けられた前記第2のCSI量と関連付けられた、決定された前記チャネルコーディングパラメータに基づいて、前記プライマリTRPと前記セカンダリTRPとの間のレイヤ間干渉を低減する前記セカンダリTRPのための第2のPMIを決定するように更に構成され、
前記プロセッサ及び前記トランシーバが、前記セカンダリTRPのための決定された前記第2のPMIを示す情報を報告するように更に構成されている、無線送信/受信ユニット(WTRU)。
【請求項12】
前記プロセッサが、前記プライマリTRPから受信された、プリコーディングされた前記1つ以上の第2のCSI-RSと関連付けられた零空間を計算するように更に構成され、前記セカンダリTRPのための前記第2のPMIが、前記プライマリTRPから受信された、プリコーディングされた前記1つ以上の第2のCSI-RSと関連付けられた、計算された前記零空間に基づいて決定される、請求項11に記載のWTRU。
【請求項13】
前記トランシーバが、前記第1のCSI-RS、前記第2のCSI-RS、又は前記第3のCSI-RSのうちの少なくともいくつかを受信するためのリソースの指示を提供する構成情報を受信するように構成されている、請求項11に記載のWTRU。
【請求項14】
前記プロセッサが、前記第1のそれぞれのCSI量のうちの少なくとも1つと閾値との比較に更に基づいて、少なくとも前記第1のTRPを前記プライマリTRPとして選択するように更に構成されている、請求項11に記載のWTRU。
【請求項15】
前記トランシーバが、前記プライマリTRPと関連付けられた前記報告された少なくとも前記第1のそれぞれのCSI量を含む送信を前記プライマリTRPに送信するように更に構成されている、請求項11に記載のWTRU。
【請求項16】
前記プライマリTRPと関連付けられた前記報告された少なくとも前記第1のそれぞれのCSI量を含む送信が、前記プライマリTRPとしての前記第1のTRPの選択を示す情報を含む、請求項11に記載のWTRU。
【請求項17】
前記1つ以上の第2のCSI-RSと関連付けられ、前記第1のPMIと関連付けられた決定された前記情報が、チャネルコーディングパラメータを含み、前記セカンダリTRPのための前記第2のPMIが、前記第1のTRPによって送信される信号と前記セカンダリTRPによって送信される信号との間のレイヤ間干渉を最小化するために、決定された前記チャネルコーディングパラメータに基づいて決定される、請求項11に記載のWTRU。
【請求項18】
前記プロセッサが、前記プライマリTRPのための複数のPMIと、前記セカンダリTRPのための複数のPMIとを決定するように更に構成されている、請求項11に記載のWTRU。
【請求項19】
前記プロセッサが、前記それぞれの複数のPMIから、前記プライマリTRPのためのある数の最良のPMIと、前記セカンダリTRPのための同じ数の最良のPMIとを決定するように更に構成されている、請求項18に記載のWTRU。
【請求項20】
前記プロセッサが、前記プライマリTRPのための前記複数のPMIのうちの少なくとも1つを、前記セカンダリTRPのための前記複数のPMIのうちの少なくとも1つと関連付けるように更に構成され、前記プロセッサ及び前記トランシーバが、前記プライマリTRPのための前記複数のPMIのうちの前記少なくとも1つと、前記セカンダリTRPのための前記複数のPMIのうちの前記少なくとも1つとの前記関連付けを示す情報を含む報告を送信するように更に構成されている、請求項18に記載のWTRU。
【国際調査報告】