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特表2024-502554QoEデータの記憶に関連する方法、装置、およびマシン可読媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-01-22
(54)【発明の名称】QoEデータの記憶に関連する方法、装置、およびマシン可読媒体
(51)【国際特許分類】
   H04W 24/08 20090101AFI20240115BHJP
【FI】
H04W24/08
【審査請求】有
【予備審査請求】有
(21)【出願番号】P 2023536563
(86)(22)【出願日】2022-01-07
(85)【翻訳文提出日】2023-06-29
(86)【国際出願番号】 SE2022050006
(87)【国際公開番号】W WO2022154713
(87)【国際公開日】2022-07-21
(31)【優先権主張番号】63/137,404
(32)【優先日】2021-01-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.ZIGBEE
(71)【出願人】
【識別番号】598036300
【氏名又は名称】テレフオンアクチーボラゲット エルエム エリクソン(パブル)
(74)【代理人】
【識別番号】110003281
【氏名又は名称】弁理士法人大塚国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】パリシェハレハテロウジェニ, アリ
(72)【発明者】
【氏名】エクレフ, セシリア
(72)【発明者】
【氏名】バラク, フィリップ
(72)【発明者】
【氏名】ルナルディ, ルカ
(72)【発明者】
【氏名】ルネ, ヨハン
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067DD11
5K067EE02
5K067EE10
5K067LL11
(57)【要約】
エクスペリエンス品質(QoE)データを取り扱う無線デバイスによって実行される方法であって、無線デバイスは記憶媒体を有している。本方法は、基地局から、QoE測定コンフィギュレーションに従って一つまたは複数のQoE測定を実行するリクエストを受信することと、QoE測定コンフィギュレーションに従って一つまたは複数のQoE測定を開始することと、一つまたは複数のQoE測定の結果を、QoE測定の記憶のために割り当てられた記憶媒体の記憶部に記憶することと、を有する。記憶部は、構成された最大サイズを有する。
【選択図】図9
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線デバイス(1200)によって実行される、エクスペリエンス品質(QoE)データを取り扱うための方法であって、 前記無線デバイスは、記憶媒体(1221)を有し、前記方法は、
●基地局(1160)から、QoE測定コンフィギュレーションに従って一つまたは複数のQoE測定を実行するためのリクエストを受信すること(902)と、
●前記QoE測定コンフィギュレーションに従って一つまたは複数のQoE測定を開始すること(904)と、
●前記一つまたは複数のQoE測定の結果を、前記QoE測定の記憶のために割り当てられた前記記憶媒体の記憶部に記憶すること(906)と、を有し、
●前記記憶部は、構成された最大サイズを有する、方法。
【請求項2】
請求項1に記載の方法であって、前記構成された最大サイズは、前記無線デバイスにおいてハードコーディングされている、方法。
【請求項3】
請求項1に記載の方法であって、前記構成された最大サイズは、複数の可能な値のうちの1つを取り得る、方法。
【請求項4】
請求項1から3のいずれか一項に記載の方法であって、前記構成された最大サイズのインジケーションを前記基地局に送信すること(901)をさらに有する、方法。
【請求項5】
請求項4に記載の方法であって、前記構成された最大サイズの前記インジケーションは、前記無線デバイスの能力を示すメッセージで送信される、方法。
【請求項6】
請求項2に従属する請求項4または5に記載の方法であって、前記構成された最大サイズの前記インジケーションは、前記無線デバイスが、少なくともハードコーディングされた前記構成された最大サイズまで、前記記憶部に前記一つまたは複数のQoE測定の前記結果を記憶することができるというインジケーションを含む、方法。
【請求項7】
請求項1に記載の方法であって、前記構成された最大サイズは、前記基地局によって構成され、前記構成された最大サイズのインジケーションを前記基地局から受信することをさらに有する、方法。
【請求項8】
請求項7に記載の方法であって、前記構成された最大サイズの前記インジケーションは、前記QoE測定コンフィギュレーションに従って一つまたは複数のQoE測定を実行するための前記リクエストと共に受信される、方法。
【請求項9】
請求項1から8のいずれか一項に記載の方法であって、前記記憶部は、
複数の無線アクセス技術(RAT)用に構成された最大サイズと、
複数のサービスタイプまたはサブサービスタイプに対して構成された最大サイズと、
前記QoE測定の対象となるネットワークスライスに基づいて構成された最大サイズと、
レガシーQoEレポートおよび軽量QoEレポートのそれぞれに対して構成された最大サイズと、
のうちの少なくとも一つを備えている、方法。
【請求項10】
請求項1から9のいずれか一項に記載の方法であって、前記構成された最大サイズは、定義された個数のQoEレポートの記憶に関連付けられている、方法。
【請求項11】
請求項1から10のいずれか一項に記載の方法であって、前記構成された最大サイズは、前記QoE測定コンフィギュレーションが第1の優先度の値に関連付けられている場合に適用可能な第1の構成された最大サイズである、方法。
【請求項12】
請求項11に記載の方法であって、前記第1の構成された最大サイズよりも大きい第2の構成された最大サイズは、前記QoE測定コンフィギュレーションが前記第1の優先度の値よりも高い第2の優先度の値に関連付けられている場合に適用可能である、方法。
【請求項13】
請求項12に記載の方法であって、前記第2の構成された最大サイズは、第2の優先度の値に関連付けられたタイマーが動作している間のみ適用可能である、方法。
【請求項14】
請求項1から13のいずれか一項に記載の方法であって、前記記憶部が前記構成された最大サイズまで満杯になったという判定に応答して、前記一つまたは複数のQoE測定の記憶された結果を前記基地局に送信することと、以降のQoE測定を停止することと、前記QoE測定コンフィギュレーションを削除することと、をさらに有する、方法。
【請求項15】
請求項1から13のいずれか一項に記載の方法であって、前記記憶部が前記構成された最大サイズまで満杯になったという判定に応答して、前記QoE測定コンフィギュレーションに従った以降のQoE測定を一時停止することをさらに有する、方法。
【請求項16】
請求項1から13および15のいずれか一項に記載の方法であって、前記記憶部が前記構成された最大サイズまで満杯になったという判定に応答して、前記一つまたは複数のQoE測定についての記憶された結果を前記基地局に送信することをさらに有する、方法。
【請求項17】
請求項16に記載の方法であって、前記記憶された結果を送信した後に、前記QoE測定コンフィギュレーションに従ったQoE測定の起動を再開することをさらに有する、方法。
【請求項18】
請求項1から13および15のいずれか一項に記載の方法であって、前記記憶された結果を送信することが不可能であるという判定に応答して、前記結果を送信することが可能になるまで、および/または、前記記憶部が前記構成された最大サイズまで満杯になるまで、前記一つまたは複数のQoE測定の前記結果を記憶し続けることをさらに有する、方法。
【請求項19】
請求項1から13および15のいずれか一項に記載の方法であって、前記記憶された結果を送信することが不可能であるという判定に応答して、前記結果を前記基地局に送信することが可能になるまで、前記一つまたは複数のQoE測定の結果の一部のみを記憶し続けることをさらに有する、方法。
【請求項20】
請求項1から13および15のいずれか一項に記載の方法であって、前記記憶された結果を送信することが不可能であるという判定に応答して、前記一つまたは複数のQoE測定の結果に関する統計データのみを記憶することをさらに有し、前記統計データは、前記QoE測定の前記結果のための一つまたは複数の平均値を含む、方法。
【請求項21】
請求項1から13および15のいずれか一項に記載の方法であって、前記記憶された結果を送信することが不可能であるという判定に応答して、前記QoE測定に関連する相対的な優先度の値に基づいて、前記QoE測定の一つまたは複数の結果を削除することをさらに有する、方法。
【請求項22】
請求項1から21のいずれか一項に記載の方法であって、前記記憶部は、前記構成された最大サイズよりも小さい閾値まで満杯になったという判定に応答して、前記記憶部が前記閾値まで満杯になったというインジケーションを含む情報メッセージを前記基地局に送信することをさらに有する、方法。
【請求項23】
無線デバイス(1200)におけるエクスペリエンス品質(QoE)データの取り扱いを制御するために基地局(1160)によって実行される方法であって、前記無線デバイスは、QoE測定の記憶のために割り当てられた記憶部を含む記憶媒体(1221)を有し、前記方法は、
●前記無線デバイスから、前記記憶部についての構成された最大サイズのインジケーションを受信すること(1002)と、
●QoE測定コンフィギュレーションに従った一つまたは複数のQoE測定を実行するための前記無線デバイスへのリクエストを前記無線デバイスに送信すること(1004)と、を有する方法。
【請求項24】
無線デバイス(1200)におけるエクスペリエンス品質(QoE)データの取り扱いを制御するために基地局(1160)によって実行される方法であって、前記無線デバイスは、QoE測定の記憶のために割り当てられた記憶部を含む記憶媒体(1221)を有し、前記方法は、
●QoE測定コンフィギュレーションに従った一つまたは複数のQoE測定を実行するための前記無線デバイスへのリクエストを前記無線デバイスに送信すること(1004)と、
●前記記憶部について構成された最大サイズを有するよう前記無線デバイスを構成すること(1006)と、を有する方法。
【請求項25】
請求項24に記載の方法であって、前記記憶部について構成された最大サイズを有するよう前記無線デバイスを構成するステップは、前記QoE測定構成において前記記憶部についての前記構成された最大サイズのインジケーションを送信することを含む、方法。
【請求項26】
請求項24から25のいずれか一項に記載のであって、前記無線デバイスは、複数の無線アクセス技術(RAT)用に構成された最大サイズと、複数のサービスタイプまたはサブサービスタイプに対して構成された最大サイズと、前記QoE測定の対象となるネットワークスライスに基づいて構成された最大サイズと、レガシーQoEレポートおよび軽量QoEレポートの構成された最大サイズと、のうちの少なくとも一つを用いて構成される、方法。
【請求項27】
請求項24から26のいずれか一項に記載の方法であって、前記構成された最大サイズは、定義された個数のQoEレポートの記憶に関連付けられている、方法。
【請求項28】
請求項24から27のいずれか一項に記載の方法であって、前記構成された最大サイズは、前記QoE測定コンフィギュレーションが第1の優先度の値に関連付けられている場合に適用可能な第1の構成された最大サイズである、方法。
【請求項29】
請求項28に記載の方法であって、前記第1の構成された最大サイズよりも大きい第2の構成された最大サイズは、前記QoE測定コンフィギュレーションが前記第1の優先度の値よりも高い第2の優先度の値に関連付けられている場合に適用可能である、方法。
【請求項30】
請求項29に記載の方法であって、前記第2の構成された最大サイズは、第2の優先度の値に関連付けられたタイマーが動作している間のみ適用可能である、方法。
【請求項31】
請求項23から30のいずれか一項に記載の方法であって、前記記憶部が前記構成された最大サイズまで満杯になったという判定に応答して、一つまたは複数の動作を行うように前記無線デバイスを構成することをさらに有する、方法。
【請求項32】
請求項31に記載の方法であって、前記一つまたは複数の動作は、 前記QoE測定についての記憶された結果を前記基地局に送信することと、 前記QoE測定についての記憶された結果を前記基地局に送信することが可能になるまで、前記QoE測定についての前記記憶された結果を記憶し続けることと、のうちの一つまたは複数を含む、方法。
【請求項33】
請求項31または32に記載の方法であって、前記一つまたは複数の動作は、前記QoE測定コンフィギュレーションに従って以降のQoE測定を開始することを一時停止することと、前記QoE測定コンフィギュレーションに従って以降のQoE測定を開始することを停止することと、前記QoE測定コンフィギュレーションを削除することと、前記QoE測定についての記憶された結果を送信した後に、前記QoE測定コンフィギュレーションに従って以降のQoE測定を起動することを再開することと、のうちの一つまたは複数を含む、方法。
【請求項34】
請求項23から33のいずれか一項に記載の方法であって、さらに、前記無線デバイスから、前記記憶部が前記構成された最大サイズよりも小さい閾値まで満杯になったというインジケーションを含む情報メッセージを受信することと、前記閾値を用いて前記無線デバイスを構成することと、を有する方法。
【請求項35】
エクスペリエンス品質(QoE)データを取り扱う無線デバイス(1200)であって、前記無線デバイスは、
●記憶媒体(1221)と、
●処理回路(1201)であって、前記無線デバイスに、
基地局(1160)から、QoE測定コンフィギュレーションに従って一つまたは複数のQoE測定を実行するリクエストを受信すること(902)と、
前記QoE測定コンフィギュレーションに従って一つまたは複数のQoE測定を開始すること(904)と、
前記一つまたは複数のQoE測定の結果を、前記QoE測定の記憶のために割り当てられた前記記憶媒体の記憶部に記憶すること(906)と、を実行させるように構成された処理回路と、ここで、前記記憶部は、前記構成された最大サイズを有し、
●前記無線デバイスに電力を供給するように構成された電源回路と、
を有する無線デバイス。
【請求項36】
請求項35に記載の無線デバイスであって、前記処理回路は、前記無線デバイスに請求項2から22のいずれか一項に記載の方法を実行させるようにさらに構成されている、無線デバイス。
【請求項37】
無線デバイス(1200)におけるエクスペリエンス品質(QoE)データの取り扱いを制御する基地局(1160)であって、前記無線デバイスは、QoE測定の記憶のために割り当てられた記憶部を含む記憶媒体(1221)を有し、前記基地局は、
●処理回路(1170)であって、前記基地局に、
前記無線デバイスから、前記記憶部についての構成された最大サイズのインジケーションを受信すること(1002)と、
QoE測定コンフィギュレーションに従って一つまたは複数のQoE測定を実行するための前記無線デバイスへのリクエストを前記無線デバイスに送信すること(1004)と、を実行させるように構成された処理回路と、
●前記基地局に電力を供給するように構成された電源回路(1187)と、
を有する基地局。
【請求項38】
請求項37に記載の基地局であって、前記処理回路は、請求項23に従属する請求項31から34のいずれか一項に記載の方法を前記基地局に実行させるようにさらに構成されている、基地局。
【請求項39】
無線デバイス(1200)におけるエクスペリエンス品質(QoE)データの取り扱いを制御する基地局(1160)であって、前記無線デバイスは、QoE測定の記憶のために割り当てられた記憶部を含む記憶媒体(1221)を有し、前記基地局は、
●処理回路(1170)であって、前記基地局に、
QoE測定コンフィギュレーションに従って一つまたは複数のQoE測定を実行するための前記無線デバイスへのリクエストを前記無線デバイスに送信すること(1004)と、
前記記憶部について前記構成された最大サイズを有するよう前記無線デバイスを構成すること(1006)と、を実行させるように構成された処理回路と、
●前記基地局に電力を供給するように構成された電源回路(1187)と、
を有する基地局。
【請求項40】
請求項39に記載の基地局であって、前記処理回路は、請求項24に従属する請求項25~34のいずれか一項に記載の方法を前記基地局に実行させるようにさらに構成されている、基地局。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の実施形態は、無線通信に関し、特に、QoEデータの記憶に関する方法、装置、および機械可読媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、ここでで使用されるすべての用語は、異なる意味が明確に与えられ、および/またはそれが使用される文脈から暗示されない限り、関連する技術分野におけるそれらの通常の意味に従って解釈されるべきである。a/an/the+要素、装置、構成要素、手段、ステップなどへの言及はすべて、特に明記しない限り、要素、装置、構成要素、手段、ステップなどの少なくとも1つのインスタンスを指すものとして開放的に解釈されるべきである。ここに開示される任意の方法のステップは、ステップが別のステップの後または前として明示的に記載されていない限り、および/またはステップが別のステップの後または前になければならないことが暗黙的でない限り、開示される正確な順序で実行される必要はない。ここに開示される実施形態のいずれかの任意の特徴は、適切な場合には、任意の他の実施形態に適用されてもよい。同様に、任意の実施形態の任意の利点は、任意の他の実施形態に適用することができ、その逆も同様である。添付の実施形態の他の目的、特徴、および利点は、以下の説明から明らかになるであろう。
【0003】
NG-RANの全体アーキテクチャ
NG-RAN102は、NGインターフェースを介して5GC106に接続された1組のgNB104からなる。
【0004】
注: 38.300 v16.4.0で規定されているように、NG-RAN は、ng-eNBのセットから構成されることもあり、ng-eNBは、ng-eNB-CU と一つまたは複数のng-eNB-DUとから構成されることもある。ng-eNB-CUとng-eNB-DUとは、W1インターフェースを介して接続される。このセクションで説明される一般的な原理は、他に明示的に指定されない場合、ng-eNBおよびW1インターフェースにも適用される。
【0005】
gNBは、FDDモード、TDDモード、またはデュアルモード動作をサポートすることができる。
【0006】
gNBは、Xnインターフェースを介して相互接続することができる。
【0007】
gNB104は、gNB-CU108および一つまたは複数のgNB-DU110から構成されてもよい。gNB-CU108とgNB-DU110とは、F1インターフェースを介して接続されている。
【0008】
1つのgNB-DUは、1つのgNB-CUにのみ接続される。
【0009】
注:複数のセルIDブロードキャストでネットワークを共有する場合、PLMNのサブセットに関連付けられた各セル識別子は、gNB-DUと、それが接続されているgNB-CUとに対応し、すなわち、対応する複数のgNB-DUは、同じ物理レイヤセルリソースを共有することになる。
【0010】
注:融通性を確保するために、gNB-DUは、適切な実装によって複数のgNB-CUに接続されてもよい。
【0011】
NG、Xn、F1は論理インターフェースである。
【0012】
NG-RANの場合、gNB-CUおよびgNB-DUからなるgNBのためのNGインターフェースおよびXn-Cインターフェースは、gNB-CUにおいて終端される。EN-DCの場合、gNB-CUおよびgNB-DUからなるgNBのためのS1-UおよびX2-Cインターフェースは、gNB-CUにおいて終端される。gNB-CUおよび接続されたgNB-DUは、gNBとして、他のgNBおよび5GCにのみ見える。可能な配置シナリオについては、付属書Aに記載されている。
【0013】
NR PDCPのユーザプレーン部分をホスティングするのノード(たとえば、gNB-CU、gNB-CU-UP、およびEN-DCの場合、ベアラスプリットに応じてMeNBまたはSgNB)は、ユーザの非アクティビティ監視を実行し、その非アクティビティまたは(再)アクティベーションを、Cプレーンコネクションを有するノードに対して、コアネットワークに向けて(たとえば、E1、X2を介して)さらに通知する。NR RLCをホスティングするノード(たとえば、gNB-DU)は、ユーザ非アクティビティ監視を実行し、その非アクティビティまたは(再)アクティベーションをノードホスティング制御プレーン、たとえば、gNB-CUまたはgNB-CU-CPにさらに通知してもよい。
【0014】
UL PDCPコンフィギュレーション(すなわち、アシストノードにおいてUEがどのようにULを使用するか)は、X2-C(EN-DCの場合)、Xn-C(NG-RANの場合)、およびF1-Cを介して示される。DLおよび/またはULのための無線リンク停止/再開は、X2-U(EN-DCの場合)、Xn-U(NG-RANの場合)、およびF1-Uを介して示される。
【0015】
NG-RANは、無線ネットワークレイヤ(RNL)とトランスポートネットワークレイヤ(TNL)に階層化されている。
【0016】
NG-RANアーキテクチャ、すなわちNG-RANの論理ノードとそれらの間のインターフェースは、RNLの一部として定義される。
【0017】
NG-RANインターフェース(NG、Xn、F1)ごとに、関連するTNLプロトコルおよび機能が規定される。TNLは、ユーザプレーンのトランスポートと、シグナリングのトランスポートのためのサービスを提供する。
【0018】
NG-Flexコンフィギュレーション(構成)では、それぞれのNG-RANノードが、NG-RANノードによってもサポートされる少なくとも1つのスライスをサポートするAMF領域内のAMFセットのすべてのAMFに接続される。AMFセットおよびAMF領域は、3GPP(登録商標) TS 23.501 v16.7.0において規定される。
【0019】
NG-RANインタフェースのTNL上の制御プレーンおよびユーザプレーン情報のセキュリティプロテクションをサポートする必要がある場合、3GPP TS 33.501 v17.0.0のNDS/IPを適用するものとする。
【0020】
gNB-CU-CPおよびgNB-CU-UPの分離のための全体的なアーキテクチャ
gNB-CU-CPとgNB-CU-UPを分離するための全体的なアーキテクチャを図2に示す。
【0021】
gNBは、gNB-CU-CPと、複数のgNB-CU-UPと、複数のgNB-DUとから構成されてもよい。
gNB-CU-CPは、F1-Cインターフェースを介してgNB-DUに接続される。
gNB-CU-UPは、F1-Uインターフェースを介してgNB-DUに接続される。
gNB-CU-UPは、E1インタフェースを介してgNB-CU-CPに接続される。
1つのgNB-DUは、1つのgNB-CU-CPのみに接続される。
1つのgNB-CU-UPが1つのgNB-CU-CPにのみ接続されている。
注1:回復力のために、gNB-DUおよび/またはgNB-CU-UPは、適切な実装によって複数のgNB-CU-CPに接続されてもよい。
【0022】
1つのgNB-DUは、同じgNB-CU-CPの制御下で複数のgNB-CU-UPに接続することができる。
1つのgNB-CU-UPは、同じgNB-CU-CPの制御下で複数のDUに接続することができる。
注2: gNB-CU-UPとgNB-DUとの間のコネクティビティは、ベアラコンテキスト管理機能を使用してgNB-CU-CPによって確立される。
【0023】
注3:gNB-CU-CPは、UEのための要求されたサービスに適切なgNB-CU-UPを選択する。複数のCU-UPの場合、それらはTS 33.210 v16.4.0で規定されているのと同じセキュリティドメインに属する。
【0024】
注4:gNB内のイントラgNB-CU-CPハンドオーバ中における複数のgNB-CU-UP間のデータ転送は、Xn-Uによってサポートされてもよい。
【0025】
従来の解決手段におけるQoE測定
LTEおよびUMTS用のエクスペリエンスの品質(QoE)測定がすでに規定されている。アプリケーションレイヤの測定の目的は、特定のアプリケーションを使用するときのエンドユーザエクスペリエンスを測定することである。現在のところ、ストリーミングサービスおよびMTSI(IMSのための移動電話サービス)サービスのためのQoE測定がサポートされている。
【0026】
LTEおよびUMTSにおける解決手段は、以下の全体的な原理と同様である。エクスペリエンス品質測定の収集は、UEにおけるアプリケーションレイヤ測定のコンフィギュレーションと、RRCシグナリングによるQoE測定結果ファイルの送信と、を可能にする。OAMまたはCNから受信されたアプリケーションレイヤ測定コンフィギュレーションは、トランスペアレントなコンテナ内にカプセル化され、トランスペアレントなコンテナは、ダウンリンクRRCメッセージ内でUEに転送される。UEの上位レイヤから受信されたアプリケーションレイヤ測定結果は、トランスペアレントコンテナ内にカプセル化され、アップリンクRRCメッセージ内でネットワークに送信される。結果を格納したコンテナは、TCEと呼ばれるトレース収集エンティティに転送される。
【0027】
3GPPリリース17では、NRのための「NR QoE管理および多様なサービスのための最適化に関する研究」のための新しい研究項目が承認されている。この研究項目の目的は、NRにおけるQoE測定のための解決策を研究することである。NRにおけるQoE管理は、ストリーミングサービスのエクスペリエンスパラメータを収集するだけでなく、多様なサービス(たとえば、AR/VRおよびURLLC)の典型的な性能要求も考慮する。サービスの要件に基づいて、NRの研究はまた、ネットワークインテリジェント最適化が多様なサービスについてのユーザエクスペリエンスを満足することを可能にするような、より適応的なQoE管理方式を含む。
【0028】
測定は、マネージメントベースの手法によりRANに向けて開始されてもよく、すなわち、一般的な手法に従って、O&Mノードから開始されてもよく、たとえば、UEのグループに対して開始されてもよく、または、測定は、シグナリングベースの方法で、すなわち、たとえば、単一のUEに対して、CNからRANに向けて開始されてもよい。測定のコンフィギュレーション(構成)は、測定の詳細を含み、測定の詳細は、RANに対するトランスペアレント内においてカプセル化される。
【0029】
コアネットワークを介して開始される場合、測定は、特定のUEに向けて開始される。LTEの場合、「TRACE START(トレース開始)」というS1APメッセージが使用され、これは、とりわけ、アプリケーションが収集すべき測定のコンフィギュレーションについての詳細(「アプリケーションレイヤ測定コンフィギュレーションのためのコンテナ」IEに入れられ、RANに対してはトランスペアレントにされる)と、測定結果が送信されるべきトレース収集エンティティに通信して到達するための詳細と、を搬送する。
【0030】
RANは、UEアクセスストレイタムにおいてストリーミングセッションがいつ進行中であるかを認識せず、測定がいつ進行中であるかを認識しない。これは、RANが測定を停止する場合は、実装上の決定に任されている。典型的には、それは、UEが測定を実行したエリア外に移動したときに行われる。
【0031】
レガシーな解決手段によって提供される1つの機会は、ハンドオーバ中であっても、セッション全体のQoE測定を維持できることである。
【0032】
UTRANにおけるQoE測定
UTRAN-アプリケーションレイヤ測定能力
図3に示されるように、3GPP TS 25.331 v16.1.0によれば、UTRANは、その能力をレポートするように(「UE能力照会」を介して)UEに要求することができる。
【0033】
UEは、図4に示されるように、「UE能力情報」というRRCメッセージを使用して、その能力を提供することができる。
【0034】
「UE能力情報」というメッセージは、「UE無線アクセス能力」を含むことができる(以下の3GPP TS 25.331 v16.1.0からの抜粋を参照されたい)。
【0035】
【表1】
「測定能力」というIEは、ストリーミングサービスおよび/またはMTSIサービスのためのQoE測定収集を実行する能力に関する情報をUTRANに転送するために、UEにより使用されてもよい。以下に、3GPP TS 25.331 v16.1.0からの「測定能力」の抜粋を示す。
【0036】
【表2】
【0037】
UTRAN測定コンフィギュレーション-RRCシグナリング
UEにおいてQoE測定を構成するために、UTRANは、「アプリケーションレイヤ測定コンフィギュレーション」を含む「測定制御」というRRCメッセージを送信することができる。
【0038】
「アプリケーションレイヤ測定コンフィギュレーション」というIEの内容は、以下の表に示される。
【0039】
【表3】
【0040】
UTRAN測定レポート-RRCシグナリング
UEは、「測定レポート」というRRCメッセージを使用して、「アプリケーションレイヤ測定レポート」というIEを含めて、UTRANを介して収集エンティティにQoE測定結果を送信することができる。
【0041】
UEはまた、アプリケーションレイヤ測定レポートの転送を開始するために、理由部分に「利用可能なアプリケーションレイヤ測定レポート」を設定してセル更新を実行し得る。
【0042】
シグナリング無線ベアラRB4は、「アプリケーションレイヤ測定レポート」というIEを搬送するMEASUREMENT REPORT(測定レポート)メッセージのために使用される。
【0043】
「アプリケーションレイヤ測定レポート」というIEの内容は、以下の表に示される。
【表4】
【0044】
E-UTRANにおけるQoE測定
E-UTRAN-アプリケーションレイヤ測定能力
E-UTRANの場合、UEからE-UTRANへUE無線アクセス能力情報を転送するために、UE能力転送が使用される。
【0045】
UE-EUTRA-Capability(UE-EUTRA能力)というIEは、E-UTRAのUE無線アクセス能力パラメータと、特徴グループインジケータとをネットワークへ搬送するために使用され、これは必須事項である。
【0046】
「UECapabilityInformation(UE能力情報)」というレスポンスメッセージにおいて、UEは、「UE-EUTRA-Capability」というIEを含めることができる。「UE-EUTRA-Capability」というIEは、以下の「MeasParameters-v1530」というコード化において詳述されるように、UEがストリーミングサービスおよび/またはMTSIサービスのためのQoE測定収集をサポートするかどうかを示すためにUEによって使用されてもよいUE-EUTRA-Capability-v1530-IEを含み得る。
【0047】
MeasParameters-v1530 ::= SEQUENCE {
qoe-MeasReport-r15 ENUMERATED {supported} OPTIONAL,
qoe-MTSI-MeasReport-r15 ENUMERATED {supported} OPTIONAL,
ca-IdleModeMeasurements-r15 ENUMERATED {supported} OPTIONAL,
ca-IdleModeValidityArea-r15 ENUMERATED {supported} OPTIONAL,
heightMeas-r15 ENUMERATED {supported} OPTIONAL,
multipleCellsMeasExtension-r15 ENUMERATED {supported} OPTIONAL
}
【表5】
【0048】
E-UTRAN-アプリケーションレイヤ測定レポート
【0049】
3GPP TS 36.331 v16.3.0に記載され、以下に示される「アプリケーションレイヤ測定レポート」という手順の目的は、アプリケーションレイヤ測定レポートについてE-UTRANに通知することである。
【0050】
RRC_CONNECTEDにおけるアプリケーションレイヤ測定レポートが可能なUEは、アプリケーションレイヤ測定で構成されたとき、すなわちmeasConfigAppLayerがE-UTRANによって構成されたとき、当該手順を開始することができる。
【0051】
当該手順を開始すると、UEは、
1> アプリケーションレイヤ測定で構成され、SRB4が構成され、UEが上位レイヤからアプリケーションレイヤ測定レポート情報を受信した場合:
2> MeasReportAppLayerメッセージのmeasReportAppLayerContainerをアプリケーションレイヤ測定レポート情報の値に設定する。
2> MeasReportAppLayerメッセージのserviceTypeをアプリケーションレイヤ測定レポート情報のタイプに設定する。
2> MeasReportAppLayerメッセージを下位レイヤに送信し、SRB4経由で送信する。
【0052】
E-UTRAN-QoE測定コンフィギュレーションとリリース(解放)-RRCシグナリング
RRCConnectionReconfigurationメッセージは、アプリケーションレイヤ測定のためにUEをセットアップまたは解放するようUEを再構成するために使用される。これは、「OtherConfig」というIE内のmeasConfigAppLayer-15というIEにおいてシグナリングされる。
【0053】
セットアップは、関心のあるアプリケーションのためのQoE測定コンフィギュレーションを指定するトランスペアレントなコンテナであるmeasConfigAppLayerContainerと、QoE測定が構成されているアプリケーション(またはサービス)を示すサービスタイプIEと、を含む。サポートされるサービスは、ストリーミングとMTSIである。
【0054】
measConfigAppLayerというIEの詳細は、以下のとおりである。
【0055】
measConfigAppLayer-r15 CHOICE {
release NULL,
setup SEQUENCE{
measConfigAppLayerContainer-r15 OCTET STRING (SIZE(1..1000)),
serviceType-r15 ENUMERATED {qoe, qoemtsi, spare6,
spare5, spare4, spare3, spare2, spare1}
}
【表6】
E-UTRAN測定レポート-RRCシグナリング
【0056】
3GPP TS 36.331 v16.3.0に規定されるように、MeasReportAppLayerというRRCメッセージは、E-UTRANノードにアプリケーション(またはサービス)のQoE測定結果を送信するためにUEによって使用される。報告(レポート)の送信対象となるサービスは、「serviceType」というIEにより示される。
【0057】
シグナリング無線ベアラSRB4を使用して送信されるMeasReportAppLayerメッセージの詳細を以下に示す。
【0058】
MeasReportAppLayerメッセージ
-- ASN1START
MeasReportAppLayer-r15 ::= SEQUENCE {
criticalExtensions CHOICE {
measReportAppLayer-r15 MeasReportAppLayer-r15-IEs,
criticalExtensionsFuture SEQUENCE {}
}
}

MeasReportAppLayer-r15-IEs ::= SEQUENCE {
measReportAppLayerContainer-r15 OCTET STRING (SIZE(1..8000)) OPTIONAL,
serviceType-r15 ENUMERATED
{qoe, qoemtsi,spare6, spare5, spare4, spare3, spare2, spare1} OPTIONAL,
nonCriticalExtension MeasReportAppLayer-v1590-IEs OPTIONAL
}

MeasReportAppLayer-v1590-IEs ::= SEQUENCE {
lateNonCriticalExtension OCTET STRING OPTIONAL,
nonCriticalExtension SEQUENCE {} OPTIONAL
}

-- ASN1STOP
【表7】
【0059】
過負荷RAN条件下でのQoE測定のハンドリング(取り扱い)
LTE規格の28.405 v16.0.0の一部として、RANノードは、RANノードにおいて過負荷状況が観測されたとき、QoE測定レポートを一時的に停止し、その後に再開することが許可される。28.405 v16.0.0の抜粋を次に示す:
4.2.4 LTEにおけるRANの過負荷中のQoE情報レポートの一時的な停止および再開
【0060】
RANで過負荷が発生した場合、eNBは、関連するUEにRRCConnectionReconfigurationメッセージ[9]を送信することによって、UEからのレポートを一時的に停止することができる。RRCConnectionReconfigurationメッセージは、otherConfig[9]でアプリケーションレイヤ測定レポートを一時的に停止するように設定されたmeasConfigAppLayerを含む。アクセス階層は、+CAPPLEVMC ATコマンド[5]を一時停止要求とともにアプリケーションに送信する。アプリケーションは、レポートコンテナ内のデータが使用される場合に、レポートを停止し、さらなる情報の記録を停止する。その後、記録されたデータは、レポートされるまで、または、UE要求セッションが終了するまで、保持される。
【0061】
RANにおける過負荷状況が終了すると、eNBは、RRCConnectionReconfigurationメッセージ[9]を関連するUEに送信することによって、UEからのレポートを再開する。RRCConnectionReconfigurationメッセージは、otherConfig[9]でアプリケーションレイヤ測定レポートを再開するように設定されたmeasConfigAppLayerを含む。アクセス階層は、+CAPPLEVMC AT コマンド[5]を再起動要求とともにアプリケーションに送信する。アプリケーションが停止した場合、レポートと記録を再開する。
【0062】
フルコンフィギュレーション(完全構成)
ターゲットノードへのハンドオーバ準備の一部として、ソースノードは、ターゲットノードに対して、ハンドオーバ要求メッセージ内において現在のUEコンフィギュレーションを送信する(TS 38.423 v16.4.0参照)。ターゲットノードは、現在のコンフィギュレーションと、ターゲットノードおよびUEの能力とに基づいて、UEのためのターゲットコンフィギュレーションを準備する。ターゲットコンフィギュレーションは、ハンドオーバリクエストアクノレッジ内においてターゲットノードからソースノードに対して送信され、さらに、RRCReconfiguration内においてUEに送信される。合理化されたオプションとして、ターゲットコンフィギュレーションは、ソースセルにおけるUEの現在のコンフィギュレーションとの相違点のみを示す、いわゆるデルタコンフィギュレーション(差分構成)として提供されてもよい。
【0063】
しかしながら、ターゲットノードがUEの現在のコンフィギュレーションにおいて何か認識できないものがある場合、これは、ソースノードがサポートしている何らかの能力をターゲットノードがサポートしていないことに起因する。そのようなケースでは、ターゲットノードは、フルコンフィギュレーションをトリガすることになり、つまり、UEは、現在のコンフィギュレーションを破棄し、新規のコンフィギュレーションをゼロから作成することになる。これについては、TS 38.331 v16.3.1 5.3.5.11章でさらに説明されている。これはまた、ターゲットノードがQoE測定をサポートしていないか、または、ソースノードがサポートしているもの、UEが構成される特定の種類のQoE測定をサポートしていないケースにも当てはまる。
【発明の概要】
【0064】
現在、ある種の1つ以上の課題が存在する。QoE測定のコンフィギュレーションは、コンフィギュレーションファイル内のパラメータを指定することによってOAMによって行われる。パラメータは、どのような測定が行われるべきか、どのくらいの頻度でレポートが送信されるべきかなどを定義し、OAMは、どのような種類の測定を受信したいかに基づいてコンフィギュレーション(構成)を定義するが、そのレポートがどのくらいのサイズになるかを必ずしも考慮に入れない。しかしながら、UEの場合、UE内のメモリを消費してしまうため、非常に大きなファイルを記憶することが問題になる可能性がある。最大サイズに達したときのUEの挙動も不明確であり、様々なUEが異なる挙動をすることがありうる。
【0065】
本開示およびそれらの実施形態のある態様は、これらの課題または他の課題に対する解決策を提供することができる。本開示において提案される方法は、UEが格納することを要求される(または格納することができる)QoEレポートのためのメモリ/バッファのサイズを定義することを可能にする。当該サイズは、ハードコーディングされてもよいか、またはUE能力によって定義されてもよい。それはまた、最大サイズに達したときのUEの挙動を提供する。UEは、そのRRCレイヤにおけるQoE測定レポートのために割り当てられたメモリに関してその能力をネットワークに示してもよい。
【0066】
QoEレポートを格納するために割り当てられるメモリ/バッファサイズは、正確なサイズであってもよいし、または、メモリの最大サイズ(キロバイト単位、メガバイト単位、または任意の他のスケール)であってもよい。
【0067】
ここでで開示される問題のうちの1つ以上に対処する様々な実施形態が、ここでで提案される。たとえば、一実施形態は、エクスペリエンス品質(QoE)データをとハンドリングするために、無線デバイスによって実行される方法であり、無線デバイスは記憶媒体を含む。本方法は、基地局から、QoE測定コンフィギュレーションに従って一つまたは複数のQoE測定を実行する要求を受信することと、QoE測定コンフィギュレーションに従って一つまたは複数のQoE測定を開始することと、一つまたは複数のQoE測定の結果を、QoE測定の記憶のために割り当てられた記憶媒体の記憶部に記憶することと、を有する。記憶部は、構成された最大サイズを有する。
【0068】
別の実施形態は、無線デバイスにおけるエクスペリエンス品質(QoE)データのハンドリングを制御するために基地局によって実行される方法を提供し、この無線デバイスは、QoE測定結果の記憶のために割り当てられた記憶部を有する記憶媒体を備える。本方法は、当該無線デバイスから、当該記憶部において構成される最大サイズを示すインジケーションを受信することと、QoE測定コンフィギュレーションに従って1つ以上のQoE測定を実行するための当該無線デバイスへのリクエストを当該無線デバイスに送信することと、を有する。
【0069】
別の実施形態は、無線デバイスにおけるエクスペリエンス品質(QoE)データのハンドリングを制御するために基地局によって実行される方法を提供し、この無線デバイスは、QoE測定結果の記憶のために割り当てられた記憶部を有する記憶媒体を備える。本方法は、QoE測定コンフィギュレーションに従って一つまたは複数のQoE測定を実行するための無線デバイスへのリクエストを無線デバイスに送信することと、設定(構成)された最大サイズの記憶部を有するよう無線デバイスを構成することと、を有する。
【0070】
本開示のさらなる態様は、ここでで説明する方法を実行するための装置を提供する。たとえば、一態様は、エクスペリエンス品質(QoE)データをハンドリングするための無線デバイスを提供する。無線デバイスは、記憶媒体と、プロセッシング(処理)回路と、電源回路とを備える。当該処理回路は、QoE測定コンフィギュレーションに従って一つまたは複数のQoE測定を実行するためのリクエストを基地局から受信することと、QoE測定コンフィギュレーションに従って一つまたは複数のQoE測定を開始することと、QoE測定の記憶のために割り当てられた記憶媒体の記憶部に一つまたは複数のQoE測定の結果を記憶することと、無線デバイスに実行させるように構成される。記憶部は、構成された最大サイズを有する。電源回路は、無線機器に電力を供給するように構成される。
【0071】
別の態様は、無線デバイスにおけるエクスペリエンス品質(QoE)データのハンドリングを制御するための基地局を提供する。無線デバイスは、QoE測定の記憶のために割り当てられた記憶部を有する記憶媒体を備える。基地局は、処理回路および電源回路を備える。前記処理回路は、前記無線デバイスから、前記記憶部の構成された最大サイズのインジケーションを受信することと、前記無線デバイスに、QoE測定コンフィギュレーションに従って1つ以上のQoE測定を実行するための無線デバイスへのリクエストを送信することを、基地局に実行させるように構成される。電源回路は、基地局に電力を供給するように構成される。
【0072】
さらなる態様は、無線デバイスにおけるエクスペリエンス品質(QoE)データのハンドリングを制御するための基地局を提供する。無線デバイスは、QoE測定の記憶のために割り当てられた記憶部を有する記憶媒体(1221)を備える。基地局は、処理回路および電源回路を備える。当該処理回路は、QoE測定コンフィギュレーションに従って一つまたは複数のQoE測定を実行するために無線デバイスへのリクエストを無線デバイスに送信することと、構成された最大サイズの記憶部を有するよう無線デバイスを構成することと、基地局に実行させるように構成されている。電源回路は、基地局に電力を供給するように構成される。
【0073】
特定の実施形態は、以下の技術的利点のうちの一つまたは複数を提供することができる。この解決策の1つの利点は、UEのRRCレイヤにおいてQoEレポートを記憶するための最大メモリ/バッファサイズが定義されることを保証することである。最大メモリ/バッファサイズを定義することによって、UEの挙動はより良好に制御され、様々なUEが異なる挙動または未定義の挙動を実行することが回避される。定義された最大メモリサイズは、OAMに対してコンフィギュレーションに関するいくつかのガイドラインを提供することになるため、OAMは、好ましくは、最大メモリ/バッファサイズを超えないようにコンフィギュレーションパラメータを定義できるようになる。これは、ネットワークにおいて過大なレポートの送信が回避されるため、RANにとっても利点を有する。
【0074】
最大サイズに達したときの定義された挙動は、予測可能なUE挙動をもたらし、様々なUEが異なる挙動または未定義の挙動を実行してしまうことことが回避される。
【図面の簡単な説明】
【0075】
本開示の実施例のより良い理解のために、および実施例がどのように実施されてもよいかをより明確に示すために、ここで、単なる例として、以下の図面を参照する。
【0076】
図1】は、NG-RANの全体的なアーキテクチャを示す概略図である。
【0077】
図2】は、gNB-CU-CPとgNB-CU-UPとを分離するための全体的なアーキテクチャを示す概略図である。
【0078】
図3】は、UTRANを使用するUE能力問合せ手順のためのシグナリングフロー図である。
【0079】
図4】は、UTRANを使用するUE能力情報の送信のためのシグナリングフロー図である。
【0080】
図5】は、UTRANを使用するQoE測定コンフィギュレーションのためのシグナリングフロー図である。
【0081】
図6】は、UTRANを使用するQoE測定レポート手順のためのシグナリングフロー図である。
【0082】
図7】は、E-UTRANを使用するUE能力転送のためのシグナリングフロー図である。
【0083】
図8】は、E-UTRANを使用するアプリケーションレイヤ測定レポートのためのシグナリングフロー図である。
【0084】
図9】は、いくつかの実施形態による方法を示すフローチャートである。
図10】は、いくつかの実施形態による方法を示すフローチャートである。
【0085】
図11】は、いくつかの実施形態による無線ネットワークを概略的に示す。
【0086】
図12】は、いくつかの実施形態によるユーザ装置を概略的に示す。
【0087】
図13】は、いくつかの実施形態による仮想化環境を概略的に示す。
【0088】
図14】は、いくつかの実施形態による、中間ネットワークを介してホストコンピュータに接続された電気通信ネットワークを概略的に図示する。
【0089】
図15】は、いくつかの実施形態による、部分的に無線コネクションを介してユーザ装置と基地局を介して通信するホストコンピュータを概略的に示す。
【0090】
図16】は、いくつかの実施形態による、ホストコンピュータ、基地局、およびユーザ装置を含む通信システムにおいて実装される方法を示すフローチャートである。
図17】は、いくつかの実施形態による、ホストコンピュータ、基地局、およびユーザ装置を含む通信システムにおいて実装される方法を示すフローチャートである。
図18】は、いくつかの実施形態による、ホストコンピュータ、基地局、およびユーザ装置を含む通信システムにおいて実装される方法を示すフローチャートである。
図19】は、いくつかの実施形態による、ホストコンピュータ、基地局、およびユーザ装置を含む通信システムにおいて実装される方法を示すフローチャートである。
【0091】
図20】は、いくつかの実施形態による仮想化装置を概略的に示す。
図21】は、いくつかの実施形態による仮想化装置を概略的に示す。
【発明を実施するための形態】
【0092】
ここで、ここでで企図される実施形態のいくつかを、添付の図面を参照してより完全に説明する。しかしながら、他の実施形態は、ここに開示された主題の範囲内に含まれ、開示された主題は、ここに記載された実施形態のみに限定されると解釈されるべきではなく、むしろ、これらの実施形態は、主題の範囲を当業者に伝えるために例として提供される。
【0093】
以下では:
●「無線デバイス」、「UE」、「端末機器」、および「無線端末」という用語は、互換的に使用される。
【0094】
●MCEおよびTCEという用語は、互換的に使用される。
【0095】
●「ネットワークノード」および「RANノード」という用語は、交換可能に使用され、RANノードは、gNB、eNB、gNB-CU、gNB-CU-CP、eNB-CU、eNB-CU-CP、IAB-ドナー、IAB-ドナー-CU、IAB-ドナー-CU-CPであり得る。
【0096】
●「アプリケーションレイヤ測定コンフィギュレーション」、「アプリケーション測定コンフィギュレーション」、「QoE測定コンフィギュレーション」、および「QoE測定およびレポートコンフィギュレーション」という用語は、互換的に使用される。
【0097】
●「モデム」、「アクセスストレイタム」、「無線レイヤ」、「RRCレイヤ」、および「無線ネットワークレイヤ」という用語は、互換的に使用される。
【0098】
●本開示で提案される解決策は、UMTS、LTE、およびNRなど、任意の適切なワイヤレス通信ネットワークに適用される。
【0099】
●「アプリケーションレイヤ」に対する全ての言及は、UEのアプリケーションレイヤに関する(RANノードはアプリケーションレイヤを有しないため)。
【0100】
●本開示で提案される解決策は、シグナリングベースおよびマネージメントベースの両方のMDTおよびQoE測定に適用される。
【0101】
●「QoEレポート」、「QoE測定データ」、および「QoE測定結果」という用語は、しばしば、本文書において同じことを指すために使用され、すなわち、ネットワークにレポートされるのを待っているUEに記憶されたQoE測定によって収集されたデータを指すために使用される。
【0102】
●「軽量QoEレポート」という用語は、レガシーの本格的な測定されたQoE測定値をレポートする代わりに、一般的/簡略化されたQoEスコア(たとえば、0からXまでのスケールの数値)がネットワークにレポートされる概念を指す。QoE軽量レポートの全体に対して単一の値を提供したりり、いくつかの値を提供したりすることが可能であり、ここで、値の各々は、1つのレガシーなQoEメトリック(測定基準)から導出される(たとえば、ジッタが1msであることをレポートする代わりに(ここで、これは非常に良好な値であると仮定されてもよい)、ジッタについて0~10のスケールで9という単位なしの値がレポートされる)。
【0103】
図9は、特定の実施形態による方法を示す。本方法は、無線デバイスまたはUE(以下で説明される無線デバイス1110またはUE1200など)によって実行されてもよい。
【0104】
無線デバイスは、記憶媒体、たとえば、非一時的なマシン可読媒体(メモリなど)を備え、記憶部は、QoEデータの記憶、たとえば、QoE測定の結果(ここでではQoEレポートとも呼ばれる)のために定義される。記憶部は、そのようなQoEデータを記憶するために割り当てられ、予約され、または専用にされてもよい。当該記憶部は、前記無線デバイスのRRCレイヤにおいて定義されてもよい。
【0105】
本方法は、オプションで、記憶部に構成される最大サイズを示すインジケーションを基地局に送信するステップ901から始まる。ステップ902において、無線デバイスは、QoE測定コンフィギュレーションに従って1つ以上のQoE測定を実行するためのリクエストを基地局から受信する。QoE測定コンフィギュレーションは、示された構成された最大サイズに基づき得る。代替的に、無線デバイスは、構成された最大サイズの記憶部を有するよう、ネットワークによって(たとえば、基地局によって)構成されてもよい。このステップは、ステップ902の一部として行うことができる。ステップ904は、QoE測定コンフィギュレーションに従って一つまたは複数のQoE測定を開始することを含む。ステップ906は、構成された最大サイズを有する記憶部に一つまたは複数のQoE測定値の結果を記憶することを含む。ステップ908は、記憶部に構成された最大サイズよりも小さいしきい値まで満杯になったという判定に応答して、その旨のインジケーションを基地局に送信することを含む。ステップ910は、記憶部に構成された最大サイズまで満杯(フル)であるという判定に応答して、一つまたは複数のアクションを実行することを含む。
【0106】
図10は、特定の実施形態による方法を示す。本方法は、以下で説明されるネットワークノード1160のような基地局または同様のネットワークノードによって実行されてもよい。これは、無線デバイス内でのQoEデータの取り扱いを制御するためのものである。無線デバイスは、記憶媒体(たとえば、メモリ)を含み、記憶媒体は、QoE測定の記憶のために割り当てられ、予約され、または専用の記憶部を有する。
【0107】
第1の、任意の、ステップ1002において、基地局は、無線デバイスから、記憶部に対して構成される最大サイズを示すインジケーションを受信する。ステップ1004において、基地局は、QoE測定コンフィギュレーションに従って1つ以上のQoE測定を実行するための無線デバイスに対するリクエスト(要求)を送信する。一実施形態によれば、QoE測定コンフィギュレーションは、ステップ1002で受信されて示された構成された最大サイズに基づいて構成される。さらなるオプションのステップ1006において、ネットワークは、構成された最大サイズの記憶部を有するよう無線デバイスを構成する。そのようなコンフィギュレーション(構成)は、ステップ1004の一部として行われてもよく、構成された最大サイズは、たとえば、QoE測定コンフィギュレーションにおいて示されてもよい。ステップ1006は、特に、ステップ1002が実行されない場合に、実行されてもよいことに留意されたい。しかしながら、ステップ1002および1006の両方が、ステップ1006において、たとえば基地局を用いて実行され、ステップ1002において示された、構成された最大サイズを変更することも可能である。
【0108】
以下の説明は、図9および図10に関して上述した方法のさらなる詳細を示す。
【0109】
したがって、本開示の実施形態によれば、記憶部は、構成された最大サイズを有する。
【0110】
一実施形態によれば、構成された最大サイズは、たとえば、無線デバイスの製造業者によって、製造業者またはオペレータの仕様に従って、または一つまたは複数の技術仕様に準拠するために、無線デバイス内でハードコーディングされる。そのような実施形態によれば、UEが格納することを必要とするQoEレポートのための構成された最大サイズは、すべてのUEについて同じであってもよく、たとえば、技術仕様書において定義されてもよい。サイズは、仕様書ここにおいて明示的に定義されてもよい。3GPP TS 38.306における例示的な実装は、以下のようになり得る。
【表8】
一実施形態によれば、UEは、ステップ901または1002において、アプリケーションレイヤ測定をサポートするインジケーションをネットワークに送信することによって(たとえば、上述のアプリケーションレイヤ測定-r17を使用して)、そのRRCレイヤにおいて上述のメモリサイズをサポートするか否かをネットワークに示す。
【0111】
代替実施形態によれば、UEが記憶することができるQoEレポートの最大メモリサイズに応じて、異なるUE能力が定義されてもよい。UEは、ステップ901または1002において、サポートされるメモリサイズについてネットワークに通知することができる。これは、次いで、QoE測定のためにUEを選択するとき、およびQoEコンフィギュレーションを定義するときに、ネットワークによって考慮されてもよい。UEは、標準仕様書に従って必要とされるサイズよりも大きい、利用可能なメモリサイズをシグナリングしてもよことに留意されたい。TS 38.306における実装の例は、以下のように見えることがある。
【表9】
1つのオプションでは、ネットワークは、UEが記憶する必要があるQoEレポートのための最大メモリサイズを構成する。構成される値は、異なるサービスタイプごとに示される、UE分離メモリと、共有メモリとに基づき得る。
【0112】
一実施形態によれば、UEは、各サービス(または異なるサービスタイプ)に割り当てられたメモリサイズ(または最大メモリサイズ)をネットワークに示す。これは、UEが、異なるサービスタイプのQoE測定レポートを記憶するための異なるメモリを有し、各サービスタイプごとに1つのメモリサイズのリストを示すことを意味する。
【0113】
●非限定的な例では、これは、サービスタイプ1のためにUEに割り当てられた最大メモリが32KBであってもよいし、サービスタイプ2のためのに割り当てられた最大メモリサイズが64KBなどであってもよいことを意味し得る。
【0114】
メモリサイズは、(場合によってはサービスタイプごとに)割り当てられた最大サイズであってもよいし、x個のレポートを記憶するために使用されてもよいし、または代替的に、(場合によっては1つのサービスタイプについて)1つのレポートに割り当てられた最大サイズであってもよい。
【0115】
別の実施形態によれば、UEは、QoE測定データに割り当てられた最大メモリがサービスのセットの間で共有されることをネットワークに示してもよい。したがって、上位レイヤによって提供される異なるサービスタイプからのQoEレポートは、同じメモリ/バッファに記憶される。
【0116】
別の実施形態によれば、サービスタイプごとの利用可能なメモリサイズに関するすべての考慮事項は、スライスごとの利用可能なメモリサイズにも適用される。
【0117】
さらに別の実施形態によれば、QoEレポートのために割り当てられたメモリは、無線アクセス技術(RAT)ごとであってもよいし、または異なるRAT間で共有されてもよい。非限定的な例では、UEは、NRのRATにQoEレポートを記憶するために割り当てられたメモリをネットワークに示してもよく、またはNRおよびLTEのRRCの両方においてQoEレポートを記憶するために割り当てられたメモリをネットワークに示してもよい。
【0118】
●割り当てられたメモリが異なる複数のRAT間で共有される場合、NRのRRCは、LTEのRRCに割り当てられた同じメモリを使用して、RRCレイヤでQoEレポートを記憶することができる。
【0119】
●割り当てられたメモリが異なる複数のRAT間で共有されない場合、NRのRRCは、QoEレポートを記憶するためにそれ自体のメモリを使用し、LTE RRCは、QoEレポートを記憶するためにそれ自体のメモリを使用する。
【0120】
さらに別の実施形態によれば、UEは、上記のように、レガシーQoEレポートのための利用可能なメモリサイズと、軽量QoEレポートのための利用可能なメモリサイズ(合計またはサービスごと)と、を示すことができる。
【0121】
さらに別の実施形態によれば、UEは、(セクション5.4のように)最大レポートサイズに達したUEによるレポートの処理に関して、その能力をネットワークに示すことができる。たとえば、UEは、レポートサイズを低減することを目的として、QoEレポートデータ前処理、レポート圧縮、サンプルの平均化などを行う、といったそのような能力を示すことができる。
【0122】
別の実施形態によれば、ネットワークは、複数のサービスタイプまたは複数のRATによって共有されるように、その利用可能なメモリをメモリプールとして使用するようにUEを構成することができる。逆に、ネットワークはまた、異なるサービスタイプのためのQoEレポート/測定データのために利用可能なそのメモリの別個のシェア(分け前領域)を割りあてるようにUEを構成してもよい。そのようなサービスタイプごとの記憶領域の分離は、異なる粒度をもたらし、したがって、1つの分け前領域がサービスタイプ1のために専用であり得る一方で、別の分け前領域がサービスタイプ2とサービスタイプ3との間でシェア(共有)するために専用とされてもよい。
【0123】
メモリのそのような分け方はまた、サービスサブタイプレベルで構成されてもよい。ここでで使用される、「サービスサブタイプ」という用語は、サービスタイプ及びサブサービスタイプ(サービスサブタイプ又は単にサブタイプとも呼ばれる)を含むアプリケーション(又はサービス)の階層的記述を指す。いくつかの実施形態によれば、概念的に、および場合によっては仕様ごとに、この概念は、オブジェクト指向プログラミング言語で使用されるクラス階層のタイプと同様であると見なされてもよい。特定のサービス(または申請)は、サービスタイプに属してもよいが、このサービスタイプのサブタイプに属してもよい。QoEメトリックのセット(および、オプションでQoE測定値および/またはQoE測定レポートタイプ)は、一般に、サービスタイプに対して指定/定義されてもよいが、さらなるQoEメトリック(および、オプションでQoE測定値および/またはQoE測定レポートタイプ)は、サービスサブタイプに対して特に指定/定義されてもよい。したがって、サービスサブタイプに関する特定のQoE測定コンフィギュレーションは、サービスタイプレベルおよびサービスサブタイプレベルの両方からのQoEメトリックを含み得る。
【0124】
ネットワークはまた、異なる複数のRATのための利用可能なメモリのシェア(分け前領域)を分離するようにUEを構成し得る。ここでも、たとえば、1つの(分け前領域)がNRのために専用であり得る一方で、別の分け前領域がLTEとUMTSとの間の共有のために専用であるように、異なる粒度が使用されてもよい。
【0125】
メモリ分離および共有はまた、サービスタイプとRATとにわたって組み合わされてもよい。これは、UEがそのメモリ管理をネットワークに通知する場合と、ネットワークがQoEレポート/測定データのためにUEがどのようにそのメモリを管理するかを構成する場合と、の両方に適用されてもよい。たとえば、サービスタイプ1に専用とされるメモリ共有は、異なる複数のRAT間での共有のためにさらに分割されてもよい。同様に、RAT 1の専用の共有メモリは、異なる複数のサービスタイプ(またはサービスサブタイプ)間での共有のためにさらに分割されてもよい。
【0126】
また、さらなるオプションとして、サービスタイプ1の専用の共有メモリは、サービスタイプ1に属する複数のサービスサブタイプ間での共有のためにさらに分割されてもよい。
【0127】
共有メモリのサイズは、QoEレポート/測定データのために利用可能な総メモリの一部として、たとえばパーセンテージとして表されてもよい。メモリシェアのそのような定義は、メモリの分け前領域への階層的な分割が使用されるときにも適用されてもよい。たとえば、サービスサブタイプのための共有メモリは、そのサービスサブタイプが属するサービスタイプに対して専用とされる共有メモリのうちの特定の割合(たとえば、パーセンテージ)として定義されてもよい。あるいは、共有メモリは、バイト(または好ましくは、キロバイトもしくはメガバイト、またはさらにはギガバイト)で表されてもよい。
【0128】
別の実施形態によれば、UEは、「最大メモリサイズ」として使用される2つの異なるレベルとして、UEが通常の処理の下で使用する最大メモリサイズの1つの「基準レベル」と、拡張された処理(または緊急処理)が必要とされるときにUEが使用することができる「緊急レベル」(「基準レベル」よりも高い)と、を考慮することができる。緊急処理の一例は、過去のX個のQoEレポートが劣化を示し、これが監視されるべき重要な条件を示してるような、重要なサービスに関連するであろう。
【0129】
第1のサービスに関連付けられた「緊急レベル」は、第2のサービスに関連付けられた「基準レベル」の減少という犠牲を払って、たとえば、第1のサービスに割り当てられた優先度レベルよりも相対的に低い第2のサービスに割り当てられた構成可能な優先度レベルに基づいて、実現される。
【0130】
「緊急レベル」と組み合わされて拡張された処理は、タイマの満了のために、または、「緊急レベル」に従って割り振ることができる最大メモリに達したために専用のUE処理が終了するように、ハードコーディングされるか、または構成されたタイマによって調整することができる。
【0131】
TS 38.306における例示的な実装は、以下のようになり得る。
【表10】
ステップ908において、UEは、QoEレポート/測定データのために利用可能なメモリの占有部分が、QoEレポート/測定データのために利用可能な総メモリの一定の割合(たとえば、80%)を超えるとき、ネットワークに通知するように(ネットワークまたは標準仕様によって)構成されてもよい。これは、メモリが完全にいっぱいになった場合にどのように動作するかについての命令を用いてUEを構成するようにネットワークをトリガすることができる(たとえば、前述のアクションのうちの1つ以上)。この構成においてネットワークを支援するために、UEは、メモリ占有インジケーションを、たとえば、割り当てられたシェアの内容と、および/または、サービスタイプ、サービスサブタイプ、RAT、および/または、ネットワークスライスに関係するQoEレポート/測定データによって使用されているデータの部分またはサイズなど、当該メモリが何によって占有されているかを示す情報を補完してもよい。
【0132】
ネットワークからのメモリ管理命令が後に続くことになる、満杯に近いメモリを有するUEからのインジケーションのための上述の方式は、シェア(共有部)ごとに適用されてもよく、すなわち、UEは、共有のために割り当てられたメモリのある(大きい)部分が占有されたときにレポートすることができ、ネットワークは、共有部が完全に満杯になった場合、その状況にどのように対処するかの命令を応答することができる。
【0133】
いくつかの実施形態によれば、UEは、(メモリ割り当てに関して)緊急処理の場合に使用するためのタイマーに関して(ネットワークまたは標準仕様によって)、および、(たとえば、UEに発行されたQoEコンフィギュレーションの一部として)優先度レベルまたはフラグに関して、どのサービスに緊急処理を適用することができるかを示すように構成されてもよい。
【0134】
複数のサービスが緊急時対応のために構成される場合、最も高い優先順位を有するサービスは、緊急時対応が適用可能なサービスとみなされてもよい。優先順位が複数のサービス間で同じである場合、緊急処理のために選択されたサービスは、(たとえば、最後のX個の軽量QoEレポートに従って)最悪のパフォーマンスを有するサービスであってもい。あるいは、ラウンドロビンアプローチを使用することができる。
【0135】
上述のように、ステップ910において、記憶部が構成された最大サイズに達した(すなわち、そのサイズまで満杯になった)という判定に応答して、無線デバイスまたはUEは、一つまたは複数の動作を行うことができる。したがって、最大サイズに達したときのUEアクション(挙動)が指定されてもよい。UEアクションの例は、以下の通りである。
【0136】
●UEは、測定を停止し、最後のレポートを送信し、コンフィギュレーションを削除する。
【0137】
●UEは、レポートを送信し、送信後にレポートを削除し、測定を再開する。
【0138】
●UEは、レポートを送信し、測定を一時停止する。
【0139】
●UEは、レポートを送信し、測定を一時停止することが可能であり得る後の段階まで、レポートを格納する。
●UEの挙動は、たとえば、レポートを送信することが可能であるどうかなど、ケースに依存する。
【0140】
o レポートをUEに送信することが可能である場合、たとえば、
●レポートを送信し、測定を再開する。

●レポートを送信し、測定を停止してQoEコンフィギュレーションを削除する。
【0141】
o レポートをUEに送信することができない場合、たとえば、
●レポートの送信が可能な後の段階までレポートを保存し、測定を停止して設定を削除する。
【0142】
●後の段階までレポートを保存し、測定を一時停止する。
【0143】
●レポートに保存されているサンプル(メトリックのための記録値)をデシメーションする。つまり、一つまたは複数のメトリックについて収集されたx個のサンプルのうちy個をキープし、x個のサンプルのうち残りのx-y個を削除する。
●収集されたすべてのサンプル値または収集されたサンプル値のグループの平均化を実行する(例:連続する100個のサンプルごとの平均化など)。
●レポートを軽量QoEレポートフォームに変換する
●UEは、優先順位に従って、特定のサービスタイプに関連するレポートを削除する。ここで、この削除は、さらなる測定データのための余地を残す。
o 優先順位は、軽量QoEレポートを最初に削除すべきであると規定することができる。
【0144】
o 優先順位は、通常のQoEレポートが最初に削除されるべきであることを規定することができる(すなわち、メモリ内の軽量QoEレポートを優先する)。
【0145】
●UEが緊急処理を利用することができる場合、それは、それを可能にすることができ、第1のサービスのための収集を拡張し、第2のサービスに関連付けられたメモリ割り当てを削減するために、以前のアクションのうちの少なくとも1つを適用することができる(たとえば、記憶されたサンプルをデシメートする、収集されたサンプルの平均化、軽量QoEへの変換、規則的なQoEレポートまたは優先順位に従って規則的なQoEレポートの削除)。一実施形態によれば、UEは、上記のように、QoEレポートとともに、その最大サイズに達したレポートに対してどのような種類の前処理を実行したかをネットワークに示す。
【0146】
上述のように、QoEレポートに利用可能なメモリがいっぱいであるときのUEの挙動が指定されてもよい。代替として、この挙動は、ネットワークによって構成されてもよい。
【0147】
したがって、ネットワークは、異なる複数のサービスタイプ間の優先順位を構成することができる。また、優先順位は、QoE測定コンフィギュレーションの粒度で構成され、各QoE測定コンフィギュレーションに含まれる優先順位の番号によって実現されてもよい。
【0148】
UEが、同じ優先度を有する2つの測定レポートの削除の間で選択することを強制される場合、UEは、1つのオプションとして、最も古いレポートを削除するように、または別のオプションとして、最新のレポートを削除するように構成されてもよい。
【0149】
サービスのサブタイプ化が使用される場合、ネットワークは、サービスタイプ内における複数のサービスサブタイプ間の優先順位をさらに構成することができる(または、標準仕様においてこれを規定することができる)。
【0150】
ネットワークによって提供されるコンフィギュレーション(または標準仕様)は、記憶されているQoE測定データの削除が必要になるときに異なる複数のRATが異なる優先順位を有するように、異なる複数のRATについて収集されるQoE測定データ間の優先順位を規定し得る。各RAT内において、異なる複数のサービスタイプ(および異なるサービスサブタイプ)間でさらなる優先順位が適用されてもよい。
【0151】
同様に、異なる複数のサービスタイプ(および場合によってはサービスサブタイプ)間で優先順位が構成されるとき、各サービスタイプ(またはサービスサブタイプ)内において異なる複数のRATに対してさらなる優先順位が与えられ得る。
【0152】
UEのメモリ管理がネットワークによって構成されるとき、これは、O&Mシステムから発信され、RANに送信され、UEに転送されてもよい。代替として、RANは、管理挙動を決定し、そのコンフィギュレーションを作成し、それをUEに転送してもよい。さらに別の代替として、O&Mシステムは、通常のQoEレポート/測定データに関連するメモリ管理を担当し得、一方、RANは、軽量QoEレポート/測定データに関連するメモリ管理を担当する。
【0153】
異なる複数のサービスタイプ(および場合によってはサービスサブタイプ)および異なる複数のRATに関するQoEレポートの優先順位付けおよび削除に関する上記のすべての考慮事項は、異なる複数のネットワークスライスに等しく適用可能である。
【0154】
さらなる選択肢として、いくつかの実施形態によれば、ネットワークは、一つまたは複数の分け前領域のための専用のメモリがいっぱいであるが、他のメモリの分け前領域が依然としていくらかの利用可能な空間を有する場合、複数の異なるメモリの分け前領域間でメモリの再割り当てを構成する(または、標準仕様において規定されてもよい)ことができる。たとえば、サービスタイプ1のためのメモリの分け前領域が満杯である一方で、サービスタイプ1に関連する以降のQoE測定データが収集されることが予想される場合、サービスタイプ2に関連するQoEレポート/測定データ専用の分け前領域からのメモリが、サービスタイプ1のための分け前領域へと再割り当てされてもよい。これは、ネットワークによる無条件の決定/構成であってもよいし、または、条件付き構成であってもよく、たとえば、サービスタイプ2のためのQoE測定が終了した場合にのみ(すなわち、サービスタイプ2のためのメモリシェアに記憶されるべきQoE測定データがUEの現在のQoE測定コンフィギュレーションではもはや予想されなくなった場合)、そのような再割り当てが実行されるべきであると判定されてもよい。メモリ再割り当てコンフィギュレーションは、UEに評価および決定の大部分を残すように、柔軟であってもよく、たとえば、UEは、その分け前領域に記憶されるQoE測定データの収集がまだ完了していない場合であっても、メモリから割り当てられた分け前領域がこの再割り当てされたメモリを必要とする可能性が低いと判定した場合にも、UEがメモリの再割り当てを実行してもよい。
【0155】
上述の別個のメモリの分け前領域間でのメモリの再割り当ては、異なる複数のサービスタイプのメモリの分け前領域間だけでなく、異なる複数のサブタイプのメモリの分け前領域間、異なる複数のRATのメモリの分け前領域間、または異なる複数のネットワークスライスのメモリの分け前領域間で実行されてもよい。たとえば、RAT1のためのメモリの分け前領域がいっぱいであり、RAT2のためのメモリの分け前領域が空であるとき、メモリは、RAT2のための分け前領域からRAT1のための分け前領域へ再割り当てされてもよい。異なる複数のRATのための分け前領域間でのメモリの再割り当ては、RAT利用可能性に条件付けられてもよい。たとえば、RAT Xのための共有からRAT Yのための共有へのメモリの再割り当ては、RAT XがUEのために利用可能でない場合にのみ、許可されてもよい。
【0156】
さらなるオプションとして、ネットワーク(または標準仕様)は、どの分け前領域のメモリが(メモリ再割り当てのための任意の他の条件が満たされることを条件として)再割り当てされてもよいかを構成することができる。同様に、ネットワーク(または標準仕様)は、どの分け前領域のメモリが再割り当てされてもよいかを構成することができる。さらなるオプションとして、ネットワーク(または標準仕様)は、メモリが、第1の分け前領域から第2の分け前領域へ再割り当てされることを構成してもよく、これは、たとえば、サービスタイプ、サービスサブタイプ、RAT、またはネットワークスライスのための第1の分け前領域が、当該サービスタイプ、サービスサブタイプ、RAT、またはネットワークスライスのために専用である第2の分け前領域よりも、優先度が低い場合に限られてもよく、これは、QoEレポート/測定データの削除に関して説明された前述の優先順位付けの通りである。
【0157】
共有(シェア)間でのメモリ再割り当てのための上述の方法は、通常のQoEレポート/測定データを含むメモリの分け前領域間で、または、軽量QoEレポート/測定データを含むメモリの分け前領域間で、実行されてもよい。あるいは、メモリは、異なるタイプ(すなわち、規則的または軽量)のQoEレポート/測定データを含む(または専用の)共有間で、再割り当てされてもよい。
【0158】
ここでで説明される主題は、任意の好適な構成要素を使用して任意の適切な種類のシステムで実装されてもよいが、ここでで開示される実施形態は、図11に示される例示的な無線ネットワークなどの無線ネットワークに関連して説明され、簡潔化のために、図11の無線ネットワークは、ネットワーク1106、ネットワークノード1160および1160b、ならびにWD1110、1110b、および1110cのみを示す。実際には、無線ネットワークは、無線デバイス間または無線デバイスと他の通信デバイス、たとえば固定電話、サービスプロバイダ、または他のネットワークノードまたはエンド装置との間の通信をサポートするのに適した任意の追加要素をさらに含むことができる。図示された構成要素のうち、ネットワークノード1160および無線デバイス(WD)1110は、さらなる詳細物を伴って示されている。無線ネットワークは、無線ネットワークによって、または無線ネットワークを介して提供されるサービスへの無線デバイスのアクセスおよび/またはサービスの使用を容易にするために、一つまたは複数の無線デバイスに通信および他のタイプのサービスを提供してもよい。
【0159】
無線ネットワークは、任意の種類の通信、電気通信、データ通信、セルラー、および/または無線ネットワーク、または他の同様の種類のシステムを含んでいてもよく、および/またはインターフェースであってもよい。いくつかの実施形態で、無線ネットワークは、特定の標準または他のタイプの事前定義されたルールまたは手順に従って動作するように構成されてもよい。したがって、ワイヤレスネットワークの特定の実施形態は、移動通信のための全地球システム(GSM)、ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションシステム(UMTS)、ロングタームエボリューション(LTE)、および/または他の好適な2G、3G、4G、または5G規格などの通信規格、IEEE 802.11規格などのワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)規格、および/または、マイクロ波アクセスのためのワールドワイドインターオペラビリティ(WiMax)、ブルートゥース(登録商標)、Z-Wave、および/または、ZigBee規格などの任意の他の適切なワイヤレス通信規格を実装し得る。
【0160】
ネットワーク1106は、1つ以上のバックホールネットワーク、コアネットワーク、IPネットワーク、公衆電話交換ネットワーク(PSTN)、パケットデータネットワーク、光ネットワーク、ワイドエリアネットワーク(WAN)、ローカルエリアネットワーク(LAN)、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)、有線ネットワーク、無線ネットワーク、メトロポリタンエリアネットワーク、およびデバイス間の通信を可能にする他のネットワークを含むことができる。
【0161】
ネットワークノード1160およびWD1110は、以下でより詳細に説明される様々な構成要素を備える。これらの構成要素は、無線ネットワークで無線コネクションを提供するなど、ネットワークノードや無線デバイスの機能を提供するために連携する。様々な実施形態で、無線ネットワークは、有線または無線ネットワーク、ネットワークノード、基地局、コントローラ、無線デバイス、中継局、および/または、有線または無線コネクションを介するかどうかにかかわらず、データおよび/または信号の通信を容易にするかまたは参加してもよい任意の他の構成要素またはシステムを備えてもよい。
【0162】
ここでで使用される「ネットワークノード」とは、無線ネットワーク内の無線デバイスおよび/または他のネットワークノードまたは装置と直接的または間接的に通信して、無線デバイスへの無線アクセスを可能にし、および/または無線ネットワーク内の他の機能(たとえば、管理)を実行してもよい、構成され、配置され、および/または動作可能な装置を指す。ネットワークノードの例にはアクセスポイント(AP)(たとえば、無線アクセスポイント)、基地局(BS)(たとえば、無線基地局、ノードB、進化型ノードB(eNB)およびNRノードB(gNB))が含まれるが、これらに限定されない。基地局は、それらが提供するカバレッジのサイズ(または、別の言い方をすれば、それらの送信電力レベル)に基づいて、分類されてもよく、また、フェムト基地局、ピコ基地局、マイクロ基地局、またはマクロ基地局と呼ばれてもよい。基地局は、リレーを制御するリレーノードまたはリレードナーノードであってもよい。ネットワークノードはまた、遠隔無線ヘッド(RRH)と呼ばれることもある、集中デジタルユニットおよび/または遠隔無線ユニット(RRU)などの分散型の無線基地局の一つまたは複数の(またはすべての)部分を含むことができる。このような遠隔無線ユニットは、アンテナ一体型無線機としてアンテナと一体化される場合とされない場合がある。分散型の無線基地局の一部は、分散アンテナシステム(DAS)においてノードと呼ばれることもある。ネットワークノードのさらなる例は、MSR BSなどのマルチ標準仕様無線(MSR)機器、無線ネットワークコントローラ(RNC)または基地局コントローラ(BSC)などのネットワークコントローラ、基地送受信局(BTS)、送信ポイント、送信ノード、マルチセル/マルチキャスト協調動作エンティティ(MCE)、コアネットワークノード(たとえば、MSC、MME)、O&Mノード、OSSノード、SONノード、測位ノード(たとえば、E-SMLC)、および/またはMDTを含む。別の実施形態として、ネットワークノードは、以下にさらに詳しく説明するように、仮想ネットワークノードであってもよい。しかしながら、より一般的には、ネットワークノードは、無線ネットワークへのアクセスを可能にし、および/または無線デバイスにアクセスを提供し、または無線ネットワークにアクセスした無線デバイスに何らかのサービスを提供するよう、構成され、配置され、および/または動作可能な任意の適当な装置(または装置群)を表してもよい。
【0163】
図11において、ネットワークノード1160は、処理回路1170、デバイス可読媒体1180、インターフェース1190、補助機器1184、電源1186、電源回路1187、およびアンテナ1162を含む。図11の例示的な無線ネットワークに示されたネットワークノード1160は、図示されたハードウエア構成要素の組合せを含むデバイスを表すことができるが、他の実施形態は、構成要素の様々な組合せを有するネットワークノードを含むことができる。ネットワークノードは、ここでで開示されるタスク、特徴、機能、および方法を実行するために必要とされるハードウェアおよび/またはソフトウエアの任意の好適な組合せを含むことを理解されたい。さらに、ネットワークノード1160の構成要素は、より大きなボックス内に配置された単一のボックスとして示されているか、または複数のボックス内に入れ子にされているが、実際には、ネットワークノードは、単一の図示された構成要素を構成する複数の様々な物理構成要素を含むことができる(たとえば、デバイス可読媒体1180は、複数の別個のハードディスクドライブならびに複数のRAMモジュールを含むことができる)。
【0164】
同様に、ネットワークノード1160は、多数の物理的に別個の構成要素(たとえば、ノードB構成要素およびRNC構成要素、またはBTS構成要素およびBSC構成要素など)から構成されてもよく、それらはそれぞれ、それら自体のそれぞれの構成要素を有してもよい。ネットワークノード1160が複数の別々の構成要素(たとえば、BTSおよびBSC構成要素)を含む特定の状況では、1つ以上の別々の構成要素を複数のネットワークノード間で共有することができる。たとえば、単一のRNCは、複数のノードBを制御してもよい。このようなシナリオでは、ユニークなノードBとRNCとの各組は、場合によっては、単一の個別のネットワークノードと見なされる可能性がある。いくつかの実施形態によれば、ネットワークノード1160は、マルチプル(多重)無線接続技術(RAT)を支援するように構成されうる。そのような実施形態によれば、いくつかの構成要素は、複製されてもよく(たとえば、異なるRATのための別個のデバイス可読媒体1180)、いくつかの構成要素は、再使用されてもよい(たとえば、同じアンテナ1162は、RATによって共有されてもよい)。ネットワークノード1160はまた、たとえば、GSM、WCDMA(登録商標)、LTE、NR、WiFi、またはブルートゥース(登録商標)無線技術のような、ネットワークノード1160に統合された様々な無線技術のための様々な例示された構成要素の多数のセットを含み得る。これらのワイヤレス技術は、ネットワークノード1160内の同じまたは異なったチップまたはチップセットおよび他の構成要素に統合されてもよい。
【0165】
処理回路1170は、ネットワークノードによって提供されるものとしてここでで説明される任意の決定、演算、または類似の動作(たとえば、ある取得動作)を実行するように構成される。処理回路1170によって実行されるこれらの動作は、たとえば、取得された情報を他の情報に変換すること、取得された情報または変換された情報をネットワークノードに格納された情報と比較すること、および/または取得された情報または変換された情報に基づいて一つまたは複数の動作を実行すること、および前記処理の結果として判定を行うことによって、処理回路1170によって取得された情報を処理することを含み得る。
【0166】
処理回路1170は、マイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、中央演算処理装置、デジタル信号プロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、または任意の他の好適な計算装置、リソース、またはハードウェア、ソフトウエア、および/または符号化ロジックの組合せのうちの1つ以上の組合せを含んでもよく、これらは、単独で、またはデバイス可読媒体1180、ネットワークノード1160の機能のような他のネットワークノード1160の構成要素と併せて協働して動作可能である。たとえば、処理回路1170は、デバイス可読媒体1180または処理回路1170内のメモリに格納された命令を実行することができる。そのような機能は、ここでで説明される様々な無線特徴、機能、または利益のいずれかを提供することを含むことができる。いくつかの実施形態によれば、処理回路1170は、システムオンチップ(SOC)を含むことができる。
【0167】
いくつかの実施形態によれば、処理回路1170は、無線周波数(RF)トランシーバ回路1172およびベースバンド処理回路1174のうちの1つ以上を含んでもよい。いくつかの実施形態によれば、無線周波数(RF)トランシーバ回路1172およびベースバンド処理回路1174は、無線ユニットおよびデジタルユニットなどの、別個のチップ(またはチップセット)、ボード、またはユニット上にあってもよい。代替実施形態によれば、RFトランシーバ回路1172およびベースバンド処理回路1174の一部または全部は、同じチップまたはチップセット、ボード、またはユニット上にあってもよい。いくつかの実施形態によれば、ネットワークノード、基地局、eNB、または他のそのようなネットワークデバイスによって提供されるものとしてここでで説明される機能の一部またはすべては、デバイス可読媒体1180または処理回路1170内のメモリ上に格納された命令を実行する処理回路1170によって実現されてもよい。代替の実施形態によれば、機能のいくつかまたはすべては、ハードワイヤード方式などで、別個のまたは個別のデバイス可読媒体上に格納された命令を実行することなく、処理回路1170によって提供されてもよい。これらの実施形態のいずれにおいても、デバイス可読記憶媒体上に記憶された命令を実行するか否かにかかわらず、処理回路1170は、説明された機能を実行するように構成されてもよい。そのような機能によって提供される利点は、処理回路1170単独またはネットワークノード1160の他の構成要素に限定されず、ネットワークノード1160の全体によって、および/またはエンドユーザおよび無線ネットワークの全体によって享受される。
【0168】
デバイス可読媒体1180は、限定はしないが、永続記憶装置、ソリッドステートメモリ、リモートマウントメモリ、磁気媒体、光学媒体、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読出し専用メモリ(ROM)、大容量記憶媒体(たとえば、ハードディスク)、リムーバブル記憶媒体(たとえば、フラッシュドライブ、コンパクトディスク(CD)またはデジタルビデオディスク(DVD))、ならびに/あるいは処理回路1170によって使用されてもよい情報、データ、および/または命令を記憶する任意の他の揮発性または不揮発性、非一時的デバイス可読および/またはコンピュータ実行可能メモリデバイスを含む、任意の形態の揮発性または不揮発性コンピュータ可読メモリを備え得る。デバイス可読媒体1180は、コンピュータプログラム、ソフトウエア、ロジック、ルール、コード、テーブル等のうちの1つ以上を含むアプリケーション、及び/又は処理回路1170によって実行されることができ、ネットワークノード1160によって利用されることができる他の命令を含む、任意の好適な命令、データ又は情報を記憶することができる。デバイス可読媒体1180は、処理回路1170によって行われた任意の演算、および/またはインターフェース1190を介して受信された任意のデータを格納するために使用されてもよい。いくつかの実施形態によれば、処理回路1170およびデバイス読み取り可能媒体1180は、集積されていると考えられてもよい。
【0169】
インターフェース1190は、ネットワークノード1160、ネットワーク1106、および/またはWD1110間でのシグナリングおよび/またはデータの有線または無線通信に使用される。図示のように、インターフェース1190は、たとえば、有線コネクションを介してネットワーク1106との間でデータを送受信するためのポート/端子1194を含む。インターフェース1190は、また、アンテナ1162の一部に結合されてもよい、または特定の実施形態によれば、無線フロントエンド回路1192を含む。無線フロントエンド回路1192は、フィルタ1198および増幅器1196を含む。無線フロントエンド回路1192は、アンテナ1162および処理回路1170に接続されてもよい。無線フロントエンド回路は、アンテナ1162と処理回路1170との間で通信される信号を調整するように構成されてもよい。無線フロントエンド回路1192は、無線コネクションを介して他のネットワークノードまたはWDに送出されるディジタルデータを受信してもよい。無線フロントエンド回路1192は、フィルタ1198および/または増幅器1196の組合せを使用して、デジタルデータを、適切なチャネルおよび帯域幅パラメータを有する無線信号に変換してもよい。次いで、無線信号は、アンテナ1162を介して送信されてもよい。同様に、データを受信する場合、アンテナ1162は、無線信号を収集し、次いで、無線フロントエンド回路1192によってデジタルデータに変換されてもよい。デジタルデータは、処理回路1170に渡されてもよい。他の実施形態で、インターフェースは、異なる構成要素および/または構成要素の異なる組合せを含むことができる。
【0170】
特定の代替実施形態によれば、ネットワークノード1160は、別個の無線フロントエンド回路1192を含まなくてもよく、代わりに、処理回路1170は、無線フロントエンド回路を含んでもよく、別個の無線フロントエンド回路1192を伴わずに、アンテナ1162に接続されてもよい。同様に、いくつかの実施形態によれば、RFトランシーバ回路1172のすべてまたは一部は、インターフェース1190の一部とみなされてもよい。さらに他の実施形態によれば、インターフェース1190は、無線ユニット(図示せず)の一部として、一つまたは複数のポートまたは端末1194、無線フロントエンド回路1192、およびRFトランシーバ回路1172を含んでもよく、インターフェース1190は、デジタルユニット(図示せず)の一部であるベースバンド処理回路1174と通信してもよい。
【0171】
アンテナ1162は、無線信号を送信および/または受信するように構成された一つまたは複数のアンテナ、またはアンテナアレイを含み得る。アンテナ1162は、無線フロントエンド回路1190に結合することができ、データおよび/または信号を無線で送受信してもよい任意のタイプのアンテナとすることができる。いくつかの実施形態によれば、アンテナ1162は、たとえば、2GHzと66GHzとの間で無線信号を送受信するように動作可能な、一つまたは複数の無指向性、セクタまたはパネルアンテナを含んでもよい。無指向性アンテナは、任意の方向に無線信号を送受信するために使用されてもよく、セクタアンテナは、特定の領域内のデバイスから無線信号を送受信するために使用されてもよく、パネルアンテナは、比較的直線的に無線信号を送受信するために使用される見通し線アンテナであってもよい。いくつかの例では、2つ以上のアンテナの使用は、MIMOと呼ばれることがある。特定の実施形態によれば、アンテナ1162は、ネットワークノード1160とは別個であってもよく、インターフェースまたはポートを介してネットワークノード1160に接続可能であってもよい。
【0172】
アンテナ1162、インターフェース1190、および/または処理回路1170は、ネットワークノードによって実行されるものとして、ここに記載される任意の受信動作および/または一定の取得動作を実行するように構成されてもよい。任意の情報、データおよび/または信号は、無線デバイス、別のネットワークノードおよび/または任意の他のネットワーク機器から受信されてもよい。同様に、アンテナ1162、インターフェース1190、および/または処理回路1170は、ネットワークノードによって実行されるものとして、ここに記載される任意の送信動作を実行するように構成されてもよい。任意の情報、データ、および/または信号は、無線デバイス、別のネットワークノード、および/または任意の他のネットワーク機器に送信されてもよい。
【0173】
電源回路1187は、パワーマネージメント(電力管理)回路を備えてもよく、または電力管理回路に結合されてもよく、ここに記載される機能を実行するための電力をネットワークノード1160の構成要素に供給するように構成される。電源回路1187は、電源1186から電力を受け取ることができる。電源1186および/または電源回路1187は、それぞれの構成要素に適した様式(たとえば、それぞれの構成要素に必要な電圧および電流レベル)で、ネットワークノード1160の様々な構成要素に電力を供給するように構成されてもよい。電源1186は、電源回路1187および/またはネットワークノード1160に含まれてもよく、または、電源回路の外部に含まれてもよい。たとえば、ネットワークノード1160は、電気ケーブルなどの入力回路またはインターフェースを介して、外部電源(たとえば、電気コンセント)に接続可能であってもよく、それによって、外部電源は、電源回路1187に電力を供給する。さらなる例として、電源1186は、電源回路1187に接続される、または集積される、バッテリまたはバッテリパックの形態の電源を含んでもよい。外部電源に障害が発生した場合、バッテリからバックアップ電源が供給されることがある。光発電装置のような他のタイプの電源を使用してもよい。
【0174】
ネットワークノード1160の代替的な実施形態は、ここでで説明される機能のいずれか、および/またはここでで説明される主題を支援するために不可欠な任意の機能を含む、ネットワークノードの機能の特定の態様を提供する責任を負うことができる、図11に示されるものを超える追加の構成要素を含むことができる。たとえば、ネットワークノード1160は、ネットワークノード1160への情報の入力を可能にし、ネットワークノード1160からの情報の出力を可能にするユーザインターフェース装置を含むことができる。これにより、ユーザは、ネットワークノード1160の診断、保守、修理、および他の管理機能を実行することができる。
【0175】
ここでで使用されるように、無線デバイス(WD)は、ネットワークノードおよび/または他の無線デバイスと無線で通信するように、構成され、配置され、および/または動作可能な装置を指す。特に断らない限り、用語WDは、ここででは、ユーザ装置(UE)と互換的に使用されてもよい。無線通信は、電磁波、電波、赤外線、および/またはエア(大気)を介して情報を伝達するのに適した他のタイプの信号を使用して、無線信号を送信および/または受信することを伴ってもよい。いくつかの実施形態によれば、WDは、直接的な人間の対話なしに情報を送信および/または受信するように構成されてもよい。たとえば、WDは、所定のスケジュールで、内部または外部イベントによってトリガされたとき、またはネットワークからの要求に応答して、ネットワークに情報を送信するように設計されてもよい。WDの例としては、スマートフォン、携帯電話、携帯電話、ボイスオーバーIP(VoIP)電話、ワイヤレスローカルループ電話、デスクトップコンピュータ、携帯情報端末(PDA)、ワイヤレスカメラ、ゲームコンソールまたはデバイス、音楽記憶デバイス、再生機器、ウェアラブル端末デバイス、ワイヤレスエンドポイント、移動局、タブレット、ラップトップ、ラップトップ組み込み機器(LEE)、ラップトップ搭載機器(LME)、スマートデバイス、ワイヤレスカスタマープレミス機器(CPE)、車載無線端末デバイスなどが挙げられるが、これらに限定されない。WDは、たとえば、サイドリンク通信、車車間(V2V)、車対インフラストラクチャ間(V2I)、車対あらゆるもの間(V2X)のための3GPP(登録商標)標準を実装することによって、デバイス間(D2D)通信をサポートすることができ、この場合、D2D通信デバイスと呼ばれることがある。さらに別の具体例として、インターネットオブシングス(IoT)のシナリオにおいて、WDは、監視および/または測定を実行し、そのような監視および/または測定の結果を別のWDおよび/またはネットワークノードに送信するマシンまたは他のデバイスを表すことができる。この場合、WDは、マシンツーマシン(M2M)デバイスであってもよく、3GPP(登録商標)の文脈では、MTCデバイスと呼ばれてもよい。具体例として、WDは3GPP(登録商標)のナローバンドインターネットオブシングス(NB‐IoT)規格を実装するUEであってもよい。そのような機械または装置の特定の例は、センサ、電力計、産業機械などの計量装置、または家庭用もしくは個人用機器(たとえば、冷蔵庫、テレビなど)、個人用ウェアラブル(たとえば、時計、フィットネストラッカなど)である。他のシナリオでは、WDは、その動作状態またはその動作に関連する他の機能を監視および/またはレポートすることができる車両または他の機器を表すことができる。上述のようなWDは、無線コネクションのエンドポイントを表すことができ、そのケースでは、装置は、無線端末と呼ばれてもよい。さらに、上述されたようなWDは、モバイルであってもよく、その場合、モバイルデバイスまたはモバイル端末とも呼ばれてもよい。
【0176】
図示されるように、無線デバイス1110は、アンテナ1111、インタフェース1114、処理回路1120、デバイス可読媒体1130、ユーザインターフェース装置1132、補助装置1134、電源1136、および電源回路1137を含む。WD1110は、ほんの数例を挙げると、たとえば、GSM、WCDMA(登録商標)、LTE、NR、WiFi、WiMAX、またはブルートゥース(登録商標)無線技術など、WD1110によってサポートされる異なる無線技術のための例示された構成要素のうちの一つまたは複数を含む複数のセットを含むことができる。これらのワイヤレス技術は、WD1110内の他のコンポーネントと同じまたは異なるチップまたはチップセットに統合されてもよい。
【0177】
アンテナ1111は、無線信号を送信および/または受信するように構成された一つまたは複数のアンテナまたはアンテナアレイを含むことができ、インターフェース1114に接続される。特定の代替実施形態によれば、アンテナ1111は、WD1110とは別個であってもよく、インターフェースまたはポートを介してWD1110に接続可能であってもよい。アンテナ1111、インターフェース1114、および/または処理回路1120は、WDによって実行されるものとしてここで説明される任意の受信動作または送信動作を実行するように構成されてもよい。任意の情報、データおよび/または信号は、ネットワークノードおよび/または別のWDから受信されてもよい。いくつかの実施形態によれば、無線フロントエンド回路および/またはアンテナ1111は、インターフェースとみなされてもよい。
【0178】
図示されるように、インターフェース1114は、無線フロントエンド回路1112およびアンテナ1111を備える。無線フロントエンド回路1112は、一つまたは複数のフィルタ1118および増幅器1116を備える。無線フロントエンド回路1114は、アンテナ1111および処理回路1120に接続され、アンテナ1111と処理回路1120との間で通信される信号を調整するように構成される。無線フロントエンド回路1112は、アンテナ1111に結合されてもよく、またはその一部であってもよい。いくつかの実施形態によれば、WD1110は、別個の無線フロントエンド回路1112を含まなくてもよく、むしろ、処理回路1120は、無線フロントエンド回路を含んでもよく、アンテナ1111に接続されてもよい。同様に、いくつかの実施形態によれば、RFトランシーバ回路1122の一部または全部は、インターフェース1114の一部とみなされてもよい。無線フロントエンド回路1112は、無線コネクションを介して他のネットワークノードまたはWDに送出されるディジタルデータを受信してもよい。無線フロントエンド回路1112は、フィルタ1118および/または増幅器1116の組合せを使用して、デジタルデータを、適切なチャネルおよび帯域幅パラメータを有する無線信号に変換してもよい。次いで、無線信号は、アンテナ1111を介して送信されてもよい。同様に、データを受信する場合、アンテナ1111は、無線信号を収集し、次いで、無線フロントエンド回路1112によってデジタルデータに変換されてもよい。デジタルデータは、処理回路1120に渡されてもよい。他の実施形態で、インターフェースは、異なる構成要素および/または構成要素の異なる組合せを含むことができる。
【0179】
処理回路1120は、マイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、中央演算処理装置、デジタル信号プロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、または任意の他の適切なコンピューティングデバイス、リソース、またはハードウェア、ソフトウェア、および/または符号化論理のうちの一つまたは複数の組合せを備えてもよく、これらの組合せは、単独で、またはデバイス可読媒体1130、WD1110の機能などの他のWD1110の構成要素と併せて協働して動作可能である。そのような機能は、ここでで説明される様々な無線機能または利点のいずれかを提供することを含むことができる。たとえば、処理回路1120は、ここでで開示される機能を提供するために、デバイス可読媒体1130または処理回路1120内のメモリに格納された命令を実行することができる。
【0180】
図示されるように、処理回路1120は、RFトランシーバ回路1122、ベースバンド処理回路1124、およびアプリケーション処理回路1126のうちの1つ以上を含む。他の実施形態で、処理回路は、異なる構成要素および/または構成要素の異なる組合せを含むことができる。いくつかの実施形態によれば、WD1110の処理回路1120は、SOCを備えてもよい。いくつかの実施形態によれば、RFトランシーバ回路1122、ベースバンド処理回路1124、およびアプリケーション処理回路1126は、別個のチップまたはチップセット上にあってもよい。代替の実施形態によれば、ベースバンド処理回路1124およびアプリケーション処理回路1126の一部または全部は、1つのチップまたはチップセットに組み合わされてもよく、RFトランシーバ回路1122は、別個のチップまたはチップセット上にあってもよい。さらに代替の実施形態によれば、RFトランシーバ回路1122およびベースバンド処理回路1124の一部または全部は、同じチップまたはチップセット上にあってもよく、アプリケーション処理回路1126は、別個のチップまたはチップセット上にあってもよい。さらに他の代替実施形態によれば、RFトランシーバ回路1122、ベースバンド処理回路1124、およびアプリケーション処理回路1126の一部または全部が、同じチップまたはチップセットに組み合わされてもよい。いくつかの実施形態によれば、RFトランシーバ回路1122は、インターフェース1114の一部であってもよい。RFトランシーバ回路1122は、処理回路1120のためのRF信号を調整することができる。
【0181】
特定の実施形態によれば、WDによって実行されるものとしてここでで説明される機能の一部またはすべては、特定の実施形態によればコンピュータ可読記憶媒体とすることができるデバイス可読媒体1130上に記憶された命令を実行する処理回路1120によって提供されてもよい。代替の実施形態によれば、機能のいくつかまたはすべては、ハードワイヤード方式などであって、別個のまたは個別のデバイス可読記憶媒体上に記憶された命令を実行することなく、処理回路1120によって提供されてもよい。これらの特定の実施形態のいずれにおいても、デバイス可読記憶媒体上に記憶された命令を実行するか否かにかかわらず、処理回路1120は、説明された機能を実行するように構成されてもよい。そのような機能性によって提供される利点は、処理回路1120単独、またはWD1110の他の構成要素に限定されず、WD1110全体で、および/またはエンドユーザおよび無線ネットワーク全体によって享受される。
【0182】
処理回路1120は、WDによって実行されるものとしてここでで説明される任意の決定、演算、または類似の動作(たとえば、ある取得動作)を実行するように構成されてもよい。これらの動作は、処理回路1120によって実行されるように、たとえば、取得された情報を他の情報に変換すること、取得された情報または変換された情報をWD1110によって記憶された情報と比較すること、および/または取得された情報または変換された情報に基づいて一つまたは複数の動作を実行すること、および前記処理の結果として決定を行うことによって、処理回路1120によって取得された情報を処理することを含み得る。
【0183】
デバイス可読媒体1130は、コンピュータプログラム、ソフトウェア、ロジック、ルール、コード、テーブルなどのうちの一つまたは複数を含むアプリケーション、および/または処理回路1120によって実行されることが可能な他の命令を格納するように動作可能であり得る。デバイス可読媒体1130は、コンピュータメモリ(たとえば、ランダムアクセスメモリ(RAM)または読み取り専用メモリ(ROM))、大容量記憶媒体(たとえば、ハードディスク)、リムーバブル記憶媒体(たとえば、コンパクトディスク(CD)またはデジタルビデオディスク(DVD))、および/または処理回路1120によって使用されてもよい情報、データ、および/または命令を記憶する任意の他の揮発性または不揮発性、非一時的デバイス可読および/またはコンピュータ実行可能メモリデバイスを含み得る。いくつかの実施形態によれば、処理回路1120およびデバイス可読媒体1130は、集積されていると考えられてもよい。
【0184】
ユーザインターフェース機器1132は、人間のユーザがWD1110と対話することを可能にするコンポーネントを提供することができる。このような対話的操作は、視覚的、聴覚的、触覚的などの多くの形態であり得る。ユーザインターフェース機器1132は、ユーザに出力を生成し、ユーザがWD1110に入力を提供することを可能にするように動作可能であってもよい。対話のタイプは、WD1110にインストールされたユーザインターフェース機器1132のタイプに応じて変わり得る。たとえば、WD1110がスマートフォンである場合、対話は、タッチスクリーンを介して行われてもよく、WD1110がスマートメータである場合、対話は、使用量(たとえば、使用されるガロン数)を提供するスクリーン、または可聴警報(たとえば、煙が検出される場合)を提供するスピーカを介して行われてもよい。ユーザインターフェース機器1132は、入力インターフェース、デバイスおよび回路、ならびに出力インターフェース、デバイスおよび回路を含み得る。ユーザインターフェース装置1132は、WD1110への情報の入力を可能にするように構成され、処理回路1120に接続されて、処理回路1120が入力情報を処理することを可能にする。ユーザインターフェース機器1132は、たとえば、マイクロフォン、近接または他のセンサ、キー/ボタン、タッチディスプレイ、一つまたは複数のカメラ、USBポート、または他の入力回路を含むことができる。ユーザインターフェース機器1132はまた、WD1110からの情報の出力を可能にし、処理回路1120がWD1110から情報を出力することを可能にするように構成される。ユーザインターフェース機器1132は、たとえば、スピーカ、ディスプレイ、振動回路、USBポート、ヘッドホンインターフェース、または他の出力回路を含み得る。ユーザインターフェース機器1132の一つまたは複数の入出力インターフェース、デバイス、および回路を使用して、WD1110は、エンドユーザおよび/または無線ネットワークと通信することができ、ここでで説明する機能性からの利益をエンドユーザおよび/または無線ネットワークに与えることができる。
【0185】
補助装置1134は、WDによって一般に実行されない可能性があるより具体的な機能を提供するように動作可能である。これは、様々な目的のために測定を行うための専用センサ、有線通信などの追加のタイプの通信のためのインターフェースを含むことができる。補助装置1134の構成要素の搭載およびそのタイプは、実施形態および/またはシナリオに応じて変わり得る。
【0186】
電源1136は、一部の実施形態によれば、バッテリまたはバッテリパックの形態であってもよい。外部電源(たとえば、電気コンセント)、光発電デバイス、またはパワーセルなどの他のタイプの電源が使用されてもよい。WD1110は、電源1136からの電力を、電源1136からの電力を必要とするWD1110の様々な部分に送り、ここに記載または示される任意の機能を実行するための電源回路1137をさらに備えてもよい。電源回路1137は、特定の実施形態によれば、電力管理回路を備えてもよい。電源回路1137は、追加的または代替的に、外部電源から電力を受け取るように動作可能であってもよく、その場合、WD1110は、入力回路または電力ケーブルなどのインターフェースを介して、外部電源(電気コンセントなど)に接続可能であってもよい。また、特定の実施形態において、電源回路1137は、外部電源から電源1136に電力を配分するように動作可能であってもよい。これは、たとえば、電源1136の充電のためであってもよい。電源回路1137は、電力が供給されるWD1110のそれぞれの構成要素に適した電力にするために、電源1136からの電力に対して、任意のフォーマット、変換、または他の修正を実行することができる。
【0187】
図12は、ここでで説明される様々な態様によるUEの一実施形態を示す。ここでで使用されるように、ユーザ装置またはUEは、必ずしも、関連するデバイスを所有し、および/または操作する人間のユーザという意味でユーザを有するとは限らない。代わりに、UEは、人間のユーザへの販売または人間のユーザによる操作が意図されているが、最初は特定の人間のユーザ(たとえば、スマートスプリンクラコントローラ)に関連付けられていてもいなくてもよく、または関連付けられていなくてもよいデバイスを表してもよい。あるいは、UEは、エンドユーザへの販売またはエンドユーザによる運用を意図されていないが、ユーザ(たとえば、スマート電力メータ)のために関連付けられるか、または運用されてもよいデバイスを表してもよい。UE1200は、NB-IoT UE、マシンタイプ通信(MTC)UE、および/または拡張MTC(eMTC)UEを含む、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP(登録商標))によって特定される任意のUEであり得る。図12に示されるように、UE1200は、3GPP(登録商標)のGSM(登録商標)、UMTS、LTE、および/または5G規格など、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP(登録商標))によって公表された一つまたは複数の通信規格に従って通信するように構成されたWDの一例である。前述のように、用語WDおよびUEは、置換可能に使用されてもよい。したがって、図12はUEであるが、ここでで説明される構成要素は、WDに等しく適用可能であり、その逆もまた同様である。
【0188】
図12では、UE1200は、入出力インターフェース1205、無線周波(RF)インターフェース1209、ネットワークコネクションインターフェース1211、ランダムアクセスメモリ(RAM)1217、読み出し専用メモリ(ROM)1219、および記憶媒体1221などを含むメモリ1215、通信サブシステム1231、電源1233、および/または任意の他の構成要素、またはそれらの任意の組合せに動作可能に結合された処理回路1201を含む。記憶媒体1221は、オペレーティングシステム1223、アプリケーションプログラム1225、およびデータ1227を含む。他の実施形態によれば、記憶媒体1221は、他の同様のタイプの情報を含むことができる。いくつかのUEは、図12に示される構成要素のすべて、または構成要素のサブセットのみを利用し得る。構成要素間の統合のレベルは、1つのUEから別のUEへと変化してもよい。さらに、いくつかのUEは、複数のプロセッサ、メモリ、トランシーバ(送受信機)、送信機、受信機など、部品の複数のインスタンスを含み得る。
【0189】
図12では、処理回路1201は、コンピュータ命令およびデータを処理するように構成されてもよい。処理回路1201は、一つまたは複数のハードウェア実装されるステートマシン(たとえば、個別論理、FPGA、ASICなど)、適切なファームウェアとともにプログラマブル論理、適切なソフトウェアとともにマイクロプロセッサまたはデジタル信号プロセッサ(DSP)などの一つまたは複数の記憶されたプログラム、汎用プロセッサ、または上記の任意の組合せなど、メモリ内のマシン可読コンピュータプログラムとして記憶されたマシン命令を実行するように動作可能な任意のシーケンシャルステートマシンを実装するように構成されてもよい。たとえば、処理回路1201は、2つの中央演算処理装置(CPU)を含んでもよい。データは、コンピュータによる使用に適した形態の情報であってもよい。
【0190】
図示の実施形態によれば、入力/出力インターフェース1205は、入力デバイス、出力デバイス、または入力および出力デバイスに通信インターフェースを提供するように構成されてもよい。UE1200は、入力/出力インターフェース1205を介して出力デバイスを使用するように構成されてもよい。出力デバイスは、入力デバイスと同じタイプのインターフェイスポートを使用できる。たとえば、USBポートを使用して、UE1200との間で入力および出力を行うことができる。出力デバイスは、スピーカ、サウンドカード、ビデオカード、ディスプレイ、モニタ、プリンタ、アクチュエータ、エミッタ、スマートカード、別の出力デバイス、またはそれらの任意の組合せとされてもよい。UE1200は、ユーザが情報をUE1200に捕捉できるように、入力/出力インターフェース1205を介して入力装置を使用するように構成されてもよい。入力デバイスは、タッチセンシティブまたはプレゼンスセンシティブディスプレイ、カメラ(たとえば、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、ウェブカメラなど)、マイクロフォン、センサ、マウス、トラックボール、方向キー、トラックパッド、スクロールホイール、スマートカードなどを含むことができる。存在感知表示部は、ユーザからの入力を感知するために、容量性または抵抗性のタッチセンサを含んでもよい。センサは、たとえば、加速度計、ジャイロスコープ、傾斜センサ、力センサ、磁力計、光学センサ、近接センサ、別の同様のセンサ、またはそれらの任意の組合せとしてもよい。たとえば、入力デバイスは、加速度計、磁力計、デジタルカメラ、マイクロホン、および光センサであってもよい。
【0191】
図12では、RFインターフェース1209は、送信機、受信機、およびアンテナなどのRF構成要素に通信インターフェースを提供するように構成されてもよい。ネットワークコネクションインターフェース1211は、ネットワーク1243aへの通信インターフェースを提供するように構成されてもよい。ネットワーク1243aは、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、コンピュータネットワーク、無線ネットワーク、通信ネットワーク、別の同様のネットワーク、またはそれらの任意の組合せなどの有線および/または無線ネットワークを含むことができる。たとえば、ネットワーク1243aは、Wi-Fiネットワークを有してもよい。ネットワークコネクションインターフェース1211は、イーサネット(登録商標)、TCP/IP、SONET、ATMなどの一つまたは複数の通信プロトコルに従って、通信ネットワークを介して一つまたは複数の他のデバイスと通信するために使用される受信機および送信機インターフェースを含むように構成されてもよい。ネットワークコネクションインターフェース1211は、通信ネットワークリンク(たとえば、光、電子など)に適した受信機および送信機の機能を実施することができる。送信機機能および受信機機能は、回路構成要素、ソフトウェア、またはファームウェアを共有することができ、あるいは、別々に実装されてもよい。
【0192】
RAM1217は、オペレーティングシステム、アプリケーションプログラム、およびデバイスドライバなどのソフトウエアプログラムの実行中に、データまたはコンピュータ命令の記憶またはキャッシュを提供するために、バス1202を介して処理回路1201にインターフェースするように構成されてもよい。ROM1219は、コンピュータ命令またはデータを処理回路1201に提供するように構成されてもよい。たとえば、ROM1219は、不揮発性メモリに記憶されるものであって、基本入出力(I/O)、スタートアップ、またはキーボードからのキーストロークの受信などの基本的なシステム機能のための、不変の低レベルシステムコードまたはデータを記憶するように構成されてもよい。記憶媒体1221は、RAM、ROM、プログラム可能読出し専用メモリ(PROM)、消去可能プログラム可能読出し専用メモリ(EPROM)、電気的消去可能プログラム可能読出し専用メモリ(EEPROM)、磁気ディスク、光ディスク、フロッピーディスク、ハードディスク、リムーバブルカートリッジ、またはフラッシュドライブなどのメモリを含むように構成されてもよい。一例では、記憶媒体1221は、オペレーティングシステム1223、ウェブブラウザアプリケーションなどのアプリケーションプログラム1225、ウィジェットまたはガジェットエンジンまたは別のアプリケーション、およびデータファイル1227を含むように構成されてもよい。記憶媒体1221は、UE1200による使用のために、様々なオペレーティングシステムのうちの任意のもの、またはオペレーティングシステムの組合せを記憶し得る。
【0193】
記憶媒体1221は、独立ディスクの冗長アレイ(RAID)、フロッピーディスクドライブ、フラッシュメモリ、USBフラッシュドライブ、外部ハードディスクドライブ、サムドライブ、ペンドライブ、キードライブ、高密度デジタル多用途ディスク(HD-DVD)光ディスクドライブ、内蔵ハードディスクドライブ、ブルーレイ光ディスクドライブ、ホログラフィックデジタルデータストレージ(HDDS)光ディスクドライブ、外部ミニデュアルインラインメモリモジュール(DIMM)、同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(SDRAM)、外部マイクロDIMM SDRAM、加入者識別モジュールまたはリムーバブルユーザ識別子(SIM/RUIM)モジュールなどのスマートカードメモリ、他のメモリ、またはそれらの任意の組合せなど、いくつかの物理駆動部含むように構成されてもよい。記憶媒体1221は、一時的または非一時的メモリ媒体に記憶されたコンピュータ実行可能命令、アプリケーションプログラム等にアクセスし、データをオフロードし、またはデータをアップロードすることをUE1200に可能にし得る。通信システムを利用するものなどの製品は、デバイス可読媒体を含む、記憶媒体1221内に有形に具現化されうる。
【0194】
図12では、処理回路1201は、通信サブシステム1231を使用してネットワーク1243bと通信するように構成されてもよい。ネットワーク1243aおよびネットワーク1243bは、同じネットワークであってもよいし、異なるネットワークであってもよい。通信サブシステム1231は、ネットワーク1243bと通信するために使用される一つまたは複数のトランシーバを含むように構成されてもよい。たとえば、通信サブシステム1231は、IEEE 802.11、CDMA、WCDMA(登録商標)、GSM、LTE、UTRAN、WiMaxなどの1つ以上の通信プロトコルに従って、無線アクセスネットワーク(RAN)の別のWD、UE、または基地局などの無線通信が可能な別の装置の1つ以上のリモートトランシーバと通信するために使用される1つ以上のトランシーバを含むように構成されてもよい。各トランシーバは、RANリンク(たとえば、周波数割り当てなど)に適切な送信機または受信機機能をそれぞれ実装するために、送信機1233および/または受信機1235を含んでもよい。さらに、各トランシーバの送信機1233および受信機1235は、回路構成要素、ソフトウェア、またはファームウェアを共有してもよく、あるいは、別々に実装されてもよい。
【0195】
図示の実施形態によれば、通信サブシステム1231の通信機能は、データ通信、ボイス通信、マルチメディア通信、ブルートゥース(登録商標)などの短距離通信、近距離通信、位置を決定するための全地球測位システム(GPS)の使用などの位置ベース通信、別の同様の通信機能、またはそれらの任意の組合せを含むことができる。たとえば、通信サブシステム1231は、セルラー通信、Wi-Fi通信、ブルートゥース(登録商標)通信およびGPS通信を含むことができる。ネットワーク1243bは、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、コンピュータネットワーク、無線ネットワーク、通信ネットワーク、その他の同様のネットワークまたはこれらの任意の組合せなどの有線および/または無線ネットワークを含むことができる。たとえば、ネットワーク1243bは、セルラーネットワーク、Wi-Fiネットワーク、および/または近距離無線ネットワークであってもよい。電源1213は、UE1200の構成要素に交流(AC)又は直流(DC)電力を供給するように構成されてもよい。
【0196】
ここでで説明される特徴、利点、および/または機能は、UE1200の構成要素のうちの1つにおいて実装されてもよいか、またはUE1200の複数の構成要素にわたって区分されてもよい。さらに、ここでで説明される特徴、利点、および/または機能は、ハードウェア、ソフトウェア、またはファームウェアの任意の組合せで実装されてもよい。一例では、通信サブシステム1231は、ここでで説明される構成要素のいずれかを含むように構成されてもよい。さらに、処理回路1201は、バス1202を介してそのような構成要素のいずれかと通信するように構成されてもよい。別の例では、そのような構成要素のいずれも、処理回路1201によって実行されるときにここでで説明される対応する機能を実行する、メモリに格納されたプログラム命令によって表されてもよい。別の例では、そのような構成要素のいずれかの機能は、処理回路1201と通信サブシステム1231との間で別れていてもよい。別の例では、そのような構成要素のいずれかの演算負荷の軽い機能をソフトウェアまたはファームウェアで実装し、演算負荷の重い機能をハードウェアで実装してもよい。
【0197】
図13は、いくつかの実施形態によって実装される機能を仮想化することができる仮想化環境1300を示す概略ブロック図である。本文中で、仮想化とは、ハードウェアプラットフォーム、記憶装置およびネットワークリソースを仮想化することを含む装置または装置の仮想バージョンを作成することを意味する。ここでで使用される場合、仮想化は、ノード(たとえば、仮想化された基地局または仮想化された無線アクセスノード)に、またはデバイス(たとえば、UE、無線デバイス、または任意の他のタイプの通信装置)もしくはその構成要素に適用され得、機能の少なくとも一部が一つまたは複数の仮想コンポーネントとして(たとえば、一つまたは複数のネットワーク中の一つまたは複数の物理プロセッシングノード上で実行される一つまたは複数のアプリケーション、構成要素、機能、仮想マシン、またはコンテナを介して)実装される実施形態に関する。
【0198】
いくつかの実施形態において、ここに記載する機能の一部または全部は、1つ以上のハードウェアノード1330によってホストされる1つ以上の仮想環境1300内に実装される1つ以上の仮想マシンによって実行される仮想コンポーネントとして実装することができる。さらに、仮想ノードが無線アクセスノードではないか、無線コネクティビティを必要としない実施形態(たとえば、コアネットワークノード)では、ネットワークノードは完全に仮想化されてもよい。
【0199】
機能は、ここでで開示される実施形態のいくつかの特徴、機能、および/または利益のいくつかを実装するように動作する一つまたは複数のアプリケーション1320(代替として、ソフトウェアインスタンス、仮想アプライアンス、ネットワーク機能、仮想ノード、仮想ネットワーク機能などと呼ばれ得る)によって実装されてもよい。アプリケーション1320は、処理回路1360およびメモリ1390を備えるハードウェア1330を提供する仮想化環境1300において実行される。メモリ1390は、処理回路1360によって実行可能な指示1395を含み、それによって、アプリケーション1320は、ここでで開示される特徴、利点、および/または機能のうちの一つまたは複数を提供するように動作可能である。
【0200】
仮想化環境1300は、市販の既製(COTS)プロセッサ、専用の特定用途集積回路(ASIC)、またはデジタルもしくはアナログハードウェア構成要素もしくは専用プロセッサを含む任意の他のタイプの処理回路であってもよい、一つまたは複数のプロセッサまたは処理回路1360のセットを備える汎用または専用ネットワークハードウェアデバイス1330を備える。各ハードウェアデバイスは、処理回路1360によって実行される命令1395またはソフトウェアを一時的に格納するための非永続的メモリであり得るメモリ1390-1を備え得る。各ハードウェアデバイスは、物理ネットワークインターフェース1380を含むネットワークインタフェースカード(NIC)としても知られる、1つ以上のネットワークインターフェースコントローラ1370を含むことができる。各ハードウェアデバイスはまた、ソフトウェア1395および/または処理回路1360によって実行可能な命令を格納した、非一時的な、永続的な、機械可読記憶媒体1390-2を含んでもよい。ソフトウェア1395は、1つ以上の仮想化レイヤ1350(ハイパーバイザとも呼ばれる)をインスタンス化するためのソフトウェア、仮想マシン1340を実行するためのソフトウェア、ならびにここに記載するいくつかの実施形態に関連して記載される機能、特徴および/または利点を実行することを可能にするソフトウェアを含む任意のタイプのソフトウェアを含むことができる。
【0201】
仮想マシン1340は、仮想化処理、仮想化メモリ、仮想化ネットワークワーキングまたはインターフェースおよび仮想化ストレージを含み、対応する仮想化レイヤ1350またはハイパーバイザによって実行されうる。仮想アプライアンス1320のインスタンスの異なる実施形態は、一つまたは複数の仮想マシン1340上で実装されてもよく、実装は、異なる方法で行われてもよい。
【0202】
動作中、処理回路1360は、仮想マシンモニタ(VMM)と呼ばれることもあるハイパーバイザまたは仮想化レイヤ1350をインスタンス化するためにソフトウェア1395を実行する。仮想化レイヤ1350は、ネットワークハードウェアのように見える仮想オペレーティングプラットフォームを仮想マシン1340に提示することができる。
【0203】
図13に示されるように、ハードウェア1330は、一般的または特定の構成要素を有する独立型ネットワークノードであってもよい。ハードウェア1330は、アンテナ13225を備えることができ、仮想化を介していくつかの機能を実装することができる。あるいは、ハードウェア1330は、多くのハードウェアノードが協働して動作し、特にアプリケーション1320のライフサイクル管理を監視する管理およびオーケストレーション(MANO)13100を介して管理される、より大きなハードウェアのクラスター(たとえば、データセンタまたはカスタマプレミス(顧客構内)装置(CPE)内)の一部であってもよい。
【0204】
ハードウェアの仮想化は、ネットワーク機能仮想化(NFV)と呼ばれるいくつかのコンテキスト(文脈)にそって行われる。NFVは、多くのネットワーク機器タイプを、業界標準の大容量サーバハードウェア、物理スイッチ、およびデータセンタ内に配置可能な物理ストレージ、ならびに顧客構内機器に統合するために、使用されてもよい。
【0205】
NFVの文脈によれば、仮想マシン1340は、あたかも物理的な仮想化されていないマシン上で実行されているかのようにプログラムを実行する物理マシンのソフトウェア実装であってもよい。仮想マシン1340の各々、およびその仮想マシンを実行するハードウェア1330のその一部は、その仮想マシンおよび/またはその仮想マシンによって他の仮想マシン1340と共有されるハードウェア専用のハードウェアであり、別個の仮想ネットワーク要素(VNE)を形成する。
【0206】
なお、NFVのコンテキストでは、仮想ネットワーク機能(VNF)は、ハードウェアネットワークインフラストラクチャ1330上の1つ以上の仮想マシン1340で実行され、図13のアプリケーション1320に対応する特定のネットワーク機能を処理する責任がある。
【0207】
いくつかの実施形態によれば、それぞれが一つまたは複数の送信機13220および一つまたは複数の受信機13210を含む一つまたは複数の無線ユニット13200は、一つまたは複数のアンテナ13225に結合されてもよい。無線ユニット13200は、1つ以上の適切なネットワークインターフェースを介してハードウェアノード1330と直接的に通信することができ、仮想コンポーネントと組み合わせて使用して、無線アクセスノードまたは基地局などの無線機能を仮想ノードに提供することができる。
【0208】
いくつかの実施形態によれば、いくつかの信号は、ハードウエアノード1330と無線ユニット13200との間の通信のために、代替的に使用されてもよい制御システム13230を使用して達成されてもよい。
【0209】
図14に関して、一実施形態によれば、通信システムは、無線アクセスネットワークなどのアクセスネットワーク1411と、コアネットワーク1414とを備える、3GPP(登録商標)タイプのセルラネットワークなどの通信ネットワーク1410を含む。アクセスネットワーク1411は、NB、eNB、gNB、または他のタイプのワイヤレスアクセスポイントなどの複数の基地局1412a、1412b、1412cを備え、それぞれが対応するカバレッジエリア1413a、1413b、1413cを確定する。それぞれの基地局1412a、1412b、1412cは、有線または無線コネクション1415を介してコアネットワーク1414に接続可能である。カバレッジエリア1413cに位置する第1のUE1491は、対応する基地局1412cと無線で接続されるか、またはページングされるように構成されている。カバレッジエリア1413a内の第2のUE1492は、対応する基地局1412aに無線で接続可能である。この例では、複数のUE1491、1492が示されているが、開示された実施形態は、単一のUEがカバレッジエリア内にある状況、または単一のUEが対応する基地局1412に接続している状況にも等しく適用可能である。
【0210】
通信ネットワーク1410は、それ自体がホストコンピュータ1430に接続されており、これは、スタンドアロンサーバ、クラウドに実装されたサーバ、分散サーバ、またはサーバファーム内の処理リソースのハードウェアおよび/またはソフトウェアにおいて具体化されてもよい。ホストコンピュータ1430は、サービスプロバイダの所有権または制御下にあってもよいし、サービスプロバイダによって、またはサービスプロバイダの代わりに運用されてもよい。通信ネットワーク1410とホストコンピュータ1430との間のコネクション1421および1422は、コアネットワーク1414からホストコンピュータ1430まで直接的に延びてもよく、あるいは任意の中間ネットワーク1420を介してもよい。中間ネットワーク1420は、パブリックネットワーク、プライベートネットワーク、またはホストネットワークのうちの1つ、または2つ以上の組合せとすることができ、中間ネットワーク1420は、もしあれば、バックボーンネットワークまたはインターネットとすることができ、特に、中間ネットワーク1420は、2つ以上のサブネットワーク(図示せず)を含むことができる。
【0211】
図14の通信システムは全体として、接続されたUE1491、1492とホストコンピュータ1430との間の接続を可能にする。コネクティビティ(接続性)は、オーバーザトップ(OTT)コネクション1450として記述されてもよい。ホストコンピュータ1430および接続されたUE1491、1492は、アクセスネットワーク1411、コアネットワーク1414、任意の中間ネットワーク1420、および考えられるさらなるインフラストラクチャ(図示せず)を媒介として使用して、OTTコネクション1450を介してデータおよび/またはシグナリングを通信するように構成される。OTTコネクション1450は、OTTコネクション1450が通過する参加通信デバイスが、アップリンク通信およびダウンリンク通信の経路指定に気付かないという意味でトランスペアレントであり得る。たとえば、基地局1412は、接続されたUE1491に転送される(たとえば、ハンドオーバされる)ためにホストコンピュータ1430から発信されるデータをもつ着信ダウンリンク通信の過去のルーティングについて知らされる必要はない。同様に、基地局1412は、UE1491からホストコンピュータ1430へ向かう発信アップリンク通信の将来のルーティングを認識する必要はない。
【0212】
ここで、図15を参照して、前の段落で論じたUE、基地局、およびホストコンピュータの実施形態による例示的な実施形態について説明する。通信システム1500において、ホストコンピュータ1510は、通信システム1500の別の通信装置のインターフェースとの有線またはワイヤレスコネクションを設定および維持するように構成された通信インターフェース1516を含むハードウェア1515を備える。ホストコンピュータ1510は、記憶および/または処理能力を有することができる処理回路1518をさらに備える。特に、処理回路1518は、命令を実行するように適合された一つまたは複数のプログラマブルプロセッサ、特定用途集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、またはこれらの組み合わせ(図示せず)を含んでもよい。ホストコンピュータ1510はさらにソフトウェア1511を構成し、それがホストコンピュータ1510に記憶されるか、又はアクセス可能であり、処理回路1518によって実行可能である。ソフトウェア1511は、ホストアプリケーション1512を含む。ホストアプリケーション1512は、UE1530およびホストコンピュータ1510で終端するOTTコネクション1550を介して接続するUE1530などのリモートユーザにサービスを提供するように動作可能であってもよい。リモートユーザにサービスを提供する際に、ホストアプリケーション1512は、OTTコネクション1550を使用して送信されるユーザデータを提供してもよい。
【0213】
通信システム1500は、さらに、遠隔通信システム内に設けられ、ホストコンピュータ1510およびUE1530と通信することを可能にするハードウェア1525を含む基地局1520を含む。ハードウェア1525は、通信システム1500の別の通信装置のインターフェースとの有線または無線コネクションをセットアップおよび維持するための通信インターフェース1526、ならびに基地局1520によってサービスされるカバレッジエリア(図15には示されていない)に位置するUE1530との少なくとも無線コネクション1570をセットアップおよび維持するための無線インターフェース1527を含むことができる。通信インターフェース1526は、ホストコンピュータ1510へのコネクション1560を容易にするように構成されてもよい。コネクション1560は、直接的なものであってもよいし、通信システムのコアネットワーク(図15には示されていない)を通過するものであってもよいし、及び/又は通信システムの外部の1つ以上の中間ネットワークを通過するものであってもよい。図示の実施形態によれば、基地局1520のハードウェア1525は、命令を実行するように適合された一つまたは複数のプログラマブルプロセッサ、特定用途集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、またはこれらの組み合わせ(図示せず)を含み得る処理回路1528をさらに含む。さらに、基地局1520は、内部に記憶されるか、または外部コネクションを介してアクセス可能なソフトウェア1521を有する。
【0214】
通信システム1500は、すでに言及したUE1530をさらに含む。そのハードウェア1535は、UE1530が現在位置しているカバレッジエリアにサービスを提供する基地局との無線コネクション1570をセットアップして、維持するように構成された無線インターフェース1537を含むことができる。UE1530のハードウェア1535は、命令を実行するように適合された一つまたは複数のプログラマブルプロセッサ、特定用途集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、またはこれらの組合せ(図示せず)を備えてもよい処理回路1538をさらに含む。UE1530はさらにソフトウェア1531を構成し、これらはUE1530内に記憶されるかアクセス可能であり、また処理回路1538によって実行可能である。ソフトウェア1531は、クライアントアプリケーション1532を含む。クライアントアプリケーション1532は、ホストコンピュータ1510のサポートを受けて、UE1530を介して人間または非人間のユーザにサービスを提供するように動作可能である。ホストコンピュータ1510において、実行中のホストアプリケーション1512は、UE1530で終了するOTTコネクション1550およびホストコンピュータ1510を介して実行中のクライアントアプリケーション1532と通信してもよい。ユーザにサービスを提供する際に、クライアントアプリケーション1532は、ホストアプリケーション1512から要求データを受信し、要求データに応答してユーザデータを提供することができる。OTTコネクション1550は、リクエストデータとユーザデータの両方を伝送することができる。クライアントアプリケーション1532は、ユーザと対話して、ユーザが提供するユーザデータを生成することができる。
【0215】
図15に示されるホストコンピュータ1510、基地局1520、およびUE1530は、ホストコンピュータ1430、基地局1412a、1412b、1412cのうちの1つ、および図14のUE1491、1492のうちの1つとそれぞれ類似または同一であり得ることに留意されたい。すなわち、これらのエンティティの内部動作は、図15に示されるようなものであってもよいし、これとは独立したものであってもよいし、周囲のネットワークトポロジは図14のものであってもよい。
【0216】
図15では、基地局1520を介したホストコンピュータ1510とUE1530との間の通信を示すために、任意の中間デバイスへの明示的な言及およびこれらのデバイスを介したメッセージの正確なルーティングなしに、OTTコネクション1550が抽象的に描かれている。ネットワークインフラストラクチャは、ルーティングを決定してもよく、ルーティングは、UE1530から、またはサービスプロバイダオペレーティングホストコンピュータ1510から、あるいはその両方から隠すように構成されてもよい。OTTコネクション1550がアクティブな間、ネットワークインフラストラクチャは、(たとえば、ロードバランシングの考慮またはネットワークの再構成に基づいて)ルーティングを動的に変更する決定をさらに行うことができる。
【0217】
UE 1530と基地局1520との間の無線コネクション1570は、本開示全体を通じて説明される実施形態の教示に従う。様々な実施形態のうちの一つまたは複数は、無線コネクション1570が最後の区分を形成するOTTコネクション1550を使用して、UE1530に提供されるOTTサービスの性能を改善する。より正確には、これらの実施形態の教示は、無線デバイスにおけるメモリ使用の有効性を改善し、それによって、より速い処理および無線デバイスでのより良好な応答性などの利点を提供することができる。これらの実施形態の教示はまた、ネットワークにおけるQoE情報の収集を改善し、それによって、オペレータが、OTTサービスをより良好に提供するようにネットワークを構成することを可能にし得る。
【0218】
一つまたは複数の実施形態により改善されるであろう、データレート、遅延時間、および他の要因を監視する目的で、測定手順を提供することができる。さらに、測定結果のばらつきに応じて、ホストコンピュータ1510とUE1530との間でOTTコネクション1550を再構成するための任意のネットワーク機能があってもよい。OTTコネクション1550を再構成するための測定手順および/またはネットワーク機能は、ホストコンピュータ1510のソフトウェア1511およびハードウェア1515、またはUE1530のソフトウェア1531およびハードウェア1535、あるいはその両方で実装されてもよい。実施形態によれば、センサ(図示せず)は、OTTコネクション1550が通過する通信デバイスに、またはそれに関連して配備されてもよく、センサは、上記で例示された監視量の値を供給することによって、またはソフトウェア1511、1531が監視量を演算または推定することができる他の物理量の値を供給することによって、測定手続に関与してもよい。OTTコネクション1550の再構成は、メッセージフォーマット、再送信設定、好ましいルーティングなどを含むことができ、再構成は、基地局1520に影響を及ぼす必要はなく、基地局1520には知られていないか、または知覚できないことがある。このようなプロシージャおよび機能性は、当技術分野で知られており、実践されているものであってもよい。特定の実施形態によれば、測定は、ホストコンピュータ1510のスループット、伝搬時間、遅延時間などの測定を容易にする独自のUEシグナリングを含むことができる。測定は、ソフトウェア1511および1531が、伝播時間、エラー等を監視している間に、OTTコネクション1550を使用して、メッセージ、特に空または「ダミー」のメッセージを送信させることによって実施することができる。
【0219】
図16は、一実施形態による、通信システムにおいて実施される方法を示すフローチャートである。通信システムは、ホストコンピュータ、基地局、及び、図14及び図15に関連して説明したようなUEを含む。本開示を簡単にするために、図16を参照する図面のみがこのセクションに含まれる。ステップ1610において、ホストコンピュータはユーザデータを提供する。ステップ1610のサブステップ1611では、ホストコンピュータは、ホストアプリケーションを実行することによってユーザデータを提供する。ステップ1620において、ホストコンピュータは、ユーザデータをUEに運ぶ送信を開始する。ステップ1630(オプションであってもよい)において、基地局は、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従って、ホストコンピュータが開始した送信において搬送されたユーザデータをUEに送信する。ステップ1640(オプションであってもよい)において、UEは、ホストコンピュータによって実行されるホストアプリケーションに関連付けられたクライアントアプリケーションを実行する。
【0220】
図17は、一実施形態による、通信システムにおいて実施される方法を示すフローチャートである。通信システムは、ホストコンピュータ、基地局、及び、図14及び図15に関連して説明したようなUEを含む。本開示を簡単にするために、図17に対する図面参照のみがこのセクションに含まれる。本方法のステップ1710において、ホストコンピュータはユーザデータを提供する。任意のサブステップ(図示せず)では、ホストコンピュータは、ホストアプリケーションを実行することによってユーザデータを提供する。ステップ1720において、ホストコンピュータは、ユーザデータをUEに搬送する送信を開始する。送信された信号は、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示にしたがって、基地局を介して渡されてもよい。ステップ1730(任意であってもよい)において、UEは、送信において搬送されるユーザデータを受信する。
【0221】
図18は、一実施形態による、通信システムにおいて実施される方法を示すフローチャートである。通信システムは、ホストコンピュータ、基地局、及び、図14及び図15に関連して説明したようなUEを含む。本開示を簡単にするために、図18に対する図面参照のみがこのセクションに含まれる。ステップ1810(オプションであってもよい)において、UEは、ホストコンピュータによって提供された入力データを受信する。これに加えて、またはこれに代えて、ステップ1820において、UEは、ユーザデータを提供する。ステップ1820のサブステップ1821(オプションであってもよい)において、UEは、クライアントアプリケーションを実行することによってユーザデータを提供する。ステップ1810のサブステップ1811(オプションであってもよい)において、UEは、ホストコンピュータによって提供されて受信された入力データに応答してユーザデータを提供するクライアントアプリケーションを実行する。ユーザデータを提供する際に、実行されたクライアントアプリケーションは、ユーザから受け取ったユーザ入力をさらに考慮してもよい。ユーザデータが提供された特定の方法にかかわらず、UEは、サブステップ1830において、ユーザデータのホストコンピュータへの送信を開始する。本方法のステップ1840において、ホストコンピュータは、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従って、UEから送信されたユーザデータを受信する。
【0222】
図19は、一実施形態による、通信システムにおいて実施される方法を示すフローチャートである。通信システムは、ホストコンピュータ、基地局、及び、図14及び図15に関連して説明したようなUEを含む。本開示を簡単にするために、図19を参照する図面のみがこのセクションに含まれる。ステップ1910(オプションであってもよい)において、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従って、基地局は、UEからユーザデータを受信する。ステップ1920(オプションでよい)において、基地局は、受信されたユーザデータのホストコンピュータへの送信を開始する。ステップ1930(任意であってもよい)において、ホストコンピュータは、基地局によって開始された送信において搬送されるユーザデータを受信する。
【0223】
図20は、無線ネットワーク(たとえば、図11に示される無線ネットワーク)における装置2000の概略ブロック図を示す。装置は、無線デバイスpr UE(たとえば、図11に示される無線デバイス1110または図12に示されるUE1200)において実装されてもよい。装置2000は、図9に関連して説明される例示的な方法、および場合によってはここでで開示される任意の他の処理または方法を実行するように動作可能である。図9の方法は、必ずしも装置2000によってのみ実行されるわけではないことも理解されるべきである。本方法の少なくともいくつかの動作は、一つまたは複数の他のエンティティによって実行されてもよい。
【0224】
仮想装置2000は、一つまたは複数のマイクロプロセッサまたはマイクロコントローラ、ならびにデジタル信号プロセッサ(DSP)、専用デジタルロジックなどを有してもよい他のデジタルハードウェアを有してもよいプロセッシング回路を備えることができる。プロセッシング回路は、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ、キャッシュメモリ、フラッシュメモリデバイス、光記憶デバイスなどの一つまたは複数のタイプのメモリを有してもよい、メモリに格納されたプログラムコードを実行するように構成されてもよい。メモリに格納されたプログラムコードは、いくつかの実施形態で、一つまたは複数の電気通信および/またはデータ通信プロトコルを実行するためのプログラム命令、ならびにここでで説明される技法のうちの一つまたは複数を実行するための命令を有する。いくつかの実装形態では、処理回路は、受信部2002、開始部2004および記憶部2006、ならびに装置2000の任意の他の適切なユニットに、本開示の一つまたは複数の実施形態による対応する機能を実行させるために使用されてもよい。
【0225】
装置2000は、記憶媒体を備える。図20に示すように、装置2000は、受信部2002と、開始部2004と、記憶部2006とを含む。受信部2002は、基地局から、QoE測定コンフィギュレーションに従って一つまたは複数のQoE測定を実行する要請を受信するように構成される。開始部2004は、QoE測定コンフィギュレーションに従って一つまたは複数のQoE測定を開始するように構成される。記憶部2006は、一つまたは複数のQoE測定の結果を、QoE測定値の記憶のために割り当てられた記憶媒体の記憶部に記憶するように構成される。記憶部は、構成された最大サイズを有する。
【0226】
図21は、無線ネットワーク(たとえば、図11に示される無線ネットワーク)における装置2100の概略ブロック図を示す。装置は、基地局またはネットワークノード(たとえば、図11に示されるネットワークノード1160)において実装されてもよい。装置1000は、図10を参照して説明された例示的な方法、および場合によってはここでで開示された任意の他のプロセスまたは方法を実行するように動作可能である。図10の方法は、必ずしも装置2100によってのみ実行されるわけではないことも理解されるべきである。本方法の少なくともいくつかの動作は、一つまたは複数の他のエンティティによって実行されてもよい。
【0227】
仮想装置2100は、一つまたは複数のマイクロプロセッサまたはマイクロコントローラを有してもよいプロセッシング回路、ならびにデジタル信号プロセッサ(DSP)、専用デジタルロジックなどを有してもよい他のデジタルハードウェアを有してもよい。プロセッシング回路は、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ、キャッシュメモリ、フラッシュメモリデバイス、光記憶デバイスなどの一つまたは複数のタイプのメモリを有してもよい、メモリに格納されたプログラムコードを実行するように構成されてもよい。メモリに格納されたプログラムコードは、いくつかの実施形態で、一つまたは複数の電気通信および/またはデータ通信プロトコルを実行するためのプログラム命令、ならびにここでで説明される技法のうちの一つまたは複数を実行するための命令を有する。いくつかの実装形態によれば、処理回路は、受信部2102と、送信部2104と、構成部2106と、装置2100の任意の他の適切なユニットとに、本開示の一つまたは複数の実施形態による対応する機能を実行させるために使用されてもよい。
【0228】
装置2100は、無線デバイスにおけるQoEデータの取り扱いを制御するように構成される。無線デバイスは、QoE測定の記憶のために割り当てられた記憶部を有する記憶媒体を備える。
【0229】
図21に示すように、装置2100は、受信部2102と、送信部2104と、構成部2106とを含む。一実施形態によれば、受信部2102は、無線デバイスから、記憶部の構成された最大サイズのインジケーションを受信するように構成される。送信部2104は、QoE測定コンフィギュレーションに従って一つまたは複数のQoE測定を実行するための無線デバイスへのリクエストを無線デバイスに送信するように構成される。この実施形態によれば、QoE測定コンフィギュレーションは、記憶部の示された構成された最大サイズに基づいて適応されてもよい。この実施形態によれば、装置2100は、構成部2106を備えなくてもよい。
【0230】
別の実施形態によれば、送信部2104は、QoE測定コンフィギュレーションに従って一つまたは複数のQoE測定を実行するための無線デバイスへのリクエストを無線デバイスに送信するように構成される。構成部2106は、構成された最大サイズの記憶部を有するよう無線デバイスを構成する。この実施形態によれば、装置2100は、受信部2102を備えなくてもよい。
【0231】
「ユニット(部)」という語は、エレクトロニクス、電気デバイスおよび/または電子デバイスの分野における従来の意味を有することができ、たとえば、ここに記載されているような、それぞれの作業、プロシージャ、演算、出力、および/または表示機能などを実行するための、電気および/または電子回路、デバイス、モジュール、プロセッサ、メモリ、ロジックソリッドステートおよび/またはディスクリートデバイス、コンピュータプログラムまたは命令を含むことができる。
【0232】
誤解を避けるために、以下の記述は、本開示の実施形態を提示する。
【0233】
グループAの実施形態
1.エクスペリエンス品質(QoE)データを処理するための無線デバイスによって実行される方法であって、前記無線デバイスは記憶媒体を含み、前記方法は、
●QoE測定コンフィギュレーションに従って一つまたは複数の測定を実行するためのリクエストを基地局から受信することと、
●前記QoE測定コンフィギュレーションに従って一つまたは複数のQoE測定を開始することと、
●前記一つまたは複数のQoE測定の結果を、QoE測定の記憶のために割り当てられた前記記憶媒体の記憶部に記憶することと、
を有し、
●前記記憶部は、構成された最大サイズを有する、方法。
【0234】
2.前記構成された最大サイズは、前記無線デバイスにおいてハードコーディングされる、実施形態1に記載の方法。
【0235】
3.構成された最大サイズは、複数の可能な値のうちの1つを取り得る、実施形態1に記載の方法。
【0236】
4.前記構成された最大サイズのインジケーションを前記基地局に送信することをさらに有する、前述の実施形態のいずれか1つに記載の方法。
5.前記構成された最大サイズを示す前記インジケーションは、前記無線デバイスの能力を示すメッセージで送信される、実施形態4の方法。
【0237】
6.実施形態2に従属する実施形態4または5に記載の方法であって、前記構成された最大サイズの前記インジケーションは、前記無線デバイスが、少なくともハードコーディングされた前記構成された最大サイズまで、前記一つまたは複数のQoE測定の結果を前記記憶部に記憶することができるというインジケーションを含む、方法。
【0238】
7.前記構成された最大サイズは、前記基地局によって構成され、前記構成された最大サイズインジケーションを前記基地局から受信することをさらに有する、実施形態1に記載の方法。
【0239】
8.前記構成された最大サイズの前記インジケーションは、前記QoE測定コンフィギュレーションに従って1つ以上の測定を実行するための前記リクエストと共に受信される、実施形態7に記載の方法。
【0240】
9.前記記憶部は、複数の無線アクセス技術(RAT)のための構成された最大サイズを有している、前述の実施形態のいずれか1つに記載の方法。
【0241】
10.前記記憶部は、複数のサービスタイプまたはサブサービスタイプに対して構成された最大サイズを有する、前述の実施形態のいずれか1つによる方法。
【0242】
11.前述の実施形態のいずれか1つによる方法であって、前記記憶部は、前記QoE測定の対象となる、前記ネットワークスライスに基づいて構成された最大サイズを有する、方法。
【0243】
12.前記記憶部は、レガシーQoEレポートおよび軽量QoEレポートのためにそれぞれ構成された最大サイズを有する、前述の実施形態のいずれか1つに記載の方法。
【0244】
13.前記構成された最大サイズは、定義された個数のQoEレポートの記憶に関連付けられている、前述の実施形態のいずれか1つに記載の方法。
【0245】
14.前記構成された最大サイズは、前記QoE測定コンフィギュレーションが第1の優先度の値に関連付けられている場合に適用可能な第1の構成された最大サイズである、前述の実施形態のいずれか1つに記載の方法。
【0246】
15.前記第1の構成された最大サイズよりも大きい第2の構成された最大サイズは、前記QoE測定コンフィギュレーションが前記第1の優先度の値よりも高い第2の優先度の値に関連付けらていれるときに適用可能である、実施形態14に記載の方法。
【0247】
16.前記第2の構成された最大サイズは、前記第2の優先度の値に関連付けられたタイマーが動作している間のみ適用可能である、実施形態15に記載の方法。
【0248】
17.前述の実施形態のいずれか1つによる方法であって、前記記憶部が前記構成された最大サイズまで満杯になったという判定に応答して、前記一つまたは複数のQoE測定について記憶された結果を前記基地局に送信することと、以降のQoE測定を停止することと、前記QoE測定コンフィギュレーションを削除することと、をさらに有する方法。
【0249】
18.前記記憶部が前記構成された最大サイズまで満杯になったという判定に応答して、前記QoE測定コンフィギュレーションに従って以降のQoE測定を一時停止することをさらに有する、実施形態1~16のいずれか1つに記載の方法。
【0250】
19.前記記憶部が前記構成された最大サイズまで満杯になったという判定に応答して、前記一つまたは複数のQoE測定について記憶された結果を前記基地局に送信することをさらに有する、実施形態1~16および18のいずれか1つに記載の方法。
【0251】
20.前記記憶された結果が送信された後で、前記QoE測定コンフィギュレーションに従っQoE測定の起動(開始)を再開することをさらに有する、実施形態19に記載の方法。
【0252】
21.前記記憶された結果を送信することが不可能であるという判定に応答して、前記結果を送信することが可能になるまで、および/または、前記記憶部が前記構成された最大サイズまで満杯になるまで、前記一つまたは複数のQoE測定の結果を記憶し続けることをさらに有する、実施形態1~16および18のいずれか1つに記載の方法。
【0253】
22.前記記憶された結果を送信することが不可能であるという判定に応答して、前記結果を前記基地局に送信することが可能になるまで、前記一つまたは複数のQoE測定の結果の一部のみを記憶し続けることをさらに有する、実施形態1~16および18のいずれか1つに記載の方法。
【0254】
23.前記記憶された結果を送信することが不可能であるという判定に応答して、前記一つまたは複数のQoE測定の結果に関する統計データのみを記憶することをさらに有する、実施形態1~16および18のいずれか1つに記載の方法。
【0255】
24.前記統計データは、前記QoE測定の結果についての1つ以上の平均値を含む、実施形態23に記載の方法。
【0256】
25.前記記憶された結果を送信することが不可能であるという判定に応答して、前記QoE測定に関連する相対的な優先度の値に基づいて、前記QoE測定の一つまたは複数の結果を削除することをさらに有する、実施形態1~16および18のいずれか1つに記載の方法。
【0257】
26.上記の実施形態のいずれか1つに記載の方法であって、前記記憶部が前記構成された最大サイズより小さな閾値まで満杯になったとの判定に応答して、前記記憶部が前記閾値まで満杯になったというインジケーションを含む情報メッセージを前記基地局に送信することをさらに有する、方法。
【0258】
27.いずれかの前記実施形態の方法であって、さらに、
●ユーザデータを提供することと、
●前記ユーザデータを、前記基地局への送信を介してホストコンピュータに転送することと、を有する、方法。
【0259】
グループBの実施形態
28.無線デバイス内のエクスペリエンス品質(QoE)データの取り扱いを制御するために基地局によって実行される方法であって、前記無線デバイスは、QoE測定の記憶のために割り当てられた記憶部を有する記憶媒体を備え、前記方法は、
●前記無線デバイスから、前記記憶部についての前記構成された最大サイズを示すインジケーションを受信することと、
●QoE測定コンフィギュレーションに従って一つまたは複数の測定を実行するための前記無線デバイスへのリクエストを前記無線デバイスに送信することと、を有する方法。
【0260】
29.無線デバイス内のエクスペリエンス品質(QoE)データの取り扱いを制御するために基地局によって実行される方法であって、前記無線デバイスは、QoE測定の記憶のために割り当てられた記憶部を有する記憶媒体を備え、前記方法は、
●QoE測定コンフィギュレーションに従って一つまたは複数の測定を実行するための前記無線デバイスへのリクエストを前記無線デバイスに送信することと、
●前記構成された最大サイズの前記記憶部を有するよう前記無線デバイスを構成することと、を有する方法。
【0261】
30.前記構成された最大サイズの前記記憶部を有するよう前記無線デバイスを構成する前記ステップは、前記QoE測定コンフィギュレーションにおいて前記記憶部についての前記構成された最大サイズを示すインジケーションを送信することを含む、実施形態29に記載の方法。
【0262】
31.前記無線デバイスは、複数の無線アクセス技術(RAT)のための複数の構成された最大サイズを構成される、実施形態29~30のいずれか1つに記載の方法。
【0263】
32.前記無線デバイスは、複数のサービスタイプまたはサブサービスタイプに対して複数の構成された最大サイズを構成される、実施形態29~31のいずれか1つに記載の方法。
【0264】
33.前記無線デバイスは、前記QoE測定のためにターゲットとされる、前記ネットワークスライスに基づく最大サイズを構成される、実施形態29~32のいずれか一項に記載の方法。
【0265】
34.前記無線デバイスは、レガシーQoEレポートおよび軽量QoEレポートのために構成された最大サイズを構成される、実施形態29~33のいずれか1つに記載の方法。
【0266】
35.前記構成された最大サイズは、定義された個数のQoEレポートの記憶に関連付けられている、実施形態29~34のいずれか1つに記載の方法。
【0267】
36.前記構成された最大サイズは、前記QoE測定コンフィギュレーションが第1の優先度の値に関連付けられている場合に適用可能な第1の構成された最大サイズである、実施形態29~35のいずれか1つに記載の方法。
【0268】
37.前記第1の構成された最大サイズよりも大きい第2の構成された最大サイズは、前記QoE測定コンフィギュレーションが前記第1の優先度の値よりも高い第2の優先度の値に関連付けられている場合に適用可能である、実施形態36に記載の方法。
【0269】
38.前記第2の構成された最大サイズは、前記第2の優先度の値に関連付けられたタイマーが動作している間のみ適用可能である、実施形態37に記載の方法。
【0270】
39.実施形態28~38のいずれか1つに記載の方法であって、前記記憶部が前記構成された最大サイズまで満杯になったという判定に応答して、一つまたは複数の動作(アクション)を行うように前記無線デバイスを構成することをさらに有する、方法。
【0271】
40.前記一つまたは複数の動作は、前記QoE測定についての記憶された結果を前記基地局に送信することと、前記QoE測定についての記憶された結果を前記基地局に送信することが可能になるまで、前記QoE測定についての前記記憶された結果を記憶することと、のうちの一つまたは複数を含む、実施形態39に記載の方法。
【0272】
41.前記一つまたは複数の動作は、 前記QoE測定コンフィギュレーションに従って以降のQoE測定を開始することを一時停止することと、前記QoE測定コンフィギュレーションに従って前記以降のQoE測定を開始することを停止することと、 前記QoE測定コンフィギュレーションを削除することと、前記QoE測定についての記憶された結果を送信した後に、前記QoE測定コンフィギュレーションに従って前記以降のQoE測定を開始することを再開することと、のうちの一つまたは複数を含む、実施形態39または40に記載の方法。
【0273】
42.前記無線デバイスから、前記記憶部が前記構成された最大サイズ未満の閾値まで満杯になったというインジケーションを含む情報メッセージを受信することをさらに有する、実施形態28~41のいずれか1つに記載の方法。
【0274】
43.前記閾値を用いて前記無線デバイスを構成することをさらに有する、実施形態42に記載の方法。
【0275】
44.前記実施形態のいずれかの方法であって、さらに、
●ユーザーデータを取得することと、
●ユーザーデータをホストコンピュータまたは無線デバイスに転送することと、を有する方法。
【0276】
グループCの実施形態
45.無線デバイスであって、前記無線デバイスは、
●前記無線デバイスに、前記Aグループの実施形態のいずれかにおけるステップのいずれかを実行させるように構成された電源回路と、
●前記無線デバイスに電源を供給するように構成された電源回路と、を有する無線デバイス。
【0277】
46.基地局であって、前記基地局は、
●グループBの実施形態のいずれかにおけるステップのいずれかを基地局に実行させるように構成された処理回路と、
●前記基地局に電力を供給するように構成された電源回路と、を有する基地局。
【0278】
47.ユーザ装置(UE)であって、前記UEは、
●無線信号を送信および受信するように構成されたアンテナと、
●前記アンテナおよび処理回路に接続され、前記アンテナと前記処理回路との間で通信される信号を調整するように構成された無線フロントエンド回路と、
●グループAの実施形態のいずれかにおけるステップのいずれかを前記UEに実行させるように構成される前記処理回路と、
●前記処理回路に接続され、前記処理回路によって処理される情報の前記UEへの入力を可能にするように構成された入力インタフェースと、
●前記処理回路に接続され、前記処理回路によって処理された前記UEから情報を出力するように構成された出力インターフェースと、
●前記処理回路に接続され、前記UEに電力を供給するように構成されたバッテリーと、を有するUE。
【0279】
48.ホストコンピュータを含む通信システムであって、
●ユーザデータを提供するように構成された処理回路と、
●ユーザデータをユーザ装置(UE)に送信するためにセルラーネットワークに転送するように構成された通信インターフェースと、を有し、
●前記セルラーネットワークは、無線インターフェースおよび処理回路を有する基地局を備え、前記基地局の処理回路は、前記基地局にグループBの実施形態のいずれかにおけるステップのいずれかを実行させるように構成されている、通信システム。
【0280】
49.先の実施形態の通信システムであって、前記基地局をさらに含む、通信システム。
【0281】
50.前記UEをさらに含み、前記UEが前記基地局と通信するように構成される、先の2つの実施形態に記載の通信システム。
【0282】
51.先の3つの実施形態に記載の通信システムであって、
●前記ホストコンピュータの前記処理回路は、ホストアプリケーションを実行し、それによって前記ユーザデータを提供するように構成され、
●前記UEは、前記ホストアプリケーションに関連付けられたクライアントアプリケーションを実行するように構成された処理回路を有する、通信システム。
【0283】
52.ホストコンピュータと、基地局と、ユーザ装置(UE)とを含む通信システムにおいて実施される方法であって、前記方法は、
●前記ホストコンピュータにおいて、ユーザデータを提供することと、
●前記ホストコンピュータにおいて、前記基地局を含むセルラーネットワークを介して前記UEに前記ユーザデータを搬送する送信を開始することと、を有し、前記基地局は、グループBの実施形態のいずれかにおけるステップのいずれかを実行する、方法。
【0284】
53.前記基地局において、前記ユーザデータを送信することをさらに有する、先の実施形態に記載の方法。
【0285】
54.上記の2つの実施形態の方法であって、前記ユーザデータは、ホストアプリケーションを実行することによって前記ホストコンピュータにおいて提供されるものであり、前記方法は、さらに、前記UEにおいて、前記ホストアプリケーションに関連付けられたクライアントアプリケーションを実行すること、を有する。
【0286】
55.基地局と通信するように構成されたユーザ装置(UE)であって、前記UEに前記3つの実施形態のいずれかを実行させるように構成された無線インターフェースおよび処理回路を有する、ユーザ装置(UE)。
【0287】
56.ホストコンピュータを含む通信システムであって、
●ユーザデータを提供するように構成された処理回路と、
●前記ユーザデータをユーザ装置(UE)に送信するためにセルラーネットワークに転送するように構成された通信インターフェースと、
を有し、
●前記UEは、無線インターフェースおよび処理回路を有し、前記UEの構成要素は、前記UEにグループAの実施形態のいずれかにおけるステップのいずれかを実行させるように構成される、通信システム。
【0288】
57.前述の実施形態の通信システムであって、前記セルラーネットワークは、さらに、前記UEと通信するように構成された基地局を有する、通信システム。
【0289】
58.先の2つの実施形態に記載の通信システムであって、
●前記ホストコンピュータの前記処理回路は、ホストアプリケーションを実行し、それによって前記ユーザデータを提供するように構成され、
●前記UEの処理回路は、前記ホストアプリケーションに関連付けられたクライアントアプリケーションを実行するように構成される、通信システム。
【0290】
59.ホストコンピュータと、基地局と、ユーザ装置(UE)とを含む通信システムにおいて実装される方法であって、前記方法は、
●前記ホストコンピュータにおいて、ユーザデータを提供することと、
●前記ホストコンピュータにおいて、前記基地局を備えるセルラーネットワークを介して前記UEにユーザデータを搬送する送信を開始することと、を有し、前記UEは、グループAの実施形態のいずれかにおけるステップのいずれかを実行する、方法。
【0291】
60.16.前記実施形態の方法であて、前記UEにおいて、前記基地局から前記ユーザデータを受信することをさらに有する、方法。
【0292】
61.ホストコンピュータを含む通信システムであって、
●ユーザ装置(UE)から基地局への送信に由来するユーザデータを受信するように構成された通信インターフェースを有し、
●前記UEは、無線インターフェースおよび処理回路を有し、 前記UEの前記処理回路は、前記UEに、グループAの実施形態のいずれかにおけるステップのいずれかを実行させるように構成される、通信システム。
【0293】
62.18.前述の実施形態の通信システムであって、前記UEをさらに含む、通信システム。
【0294】
63.前記2つの実施形態の通信システムであって、前記基地局をさらに有し、前記基地局は、前記UEと通信するように構成された無線インターフェースと、前記UEから前記基地局への送信によって搬送される前記ユーザデータを前記ホストコンピュータに転送するように構成された通信インターフェースと、を有する、通信システム。
【0295】
64.先の3つの実施形態に記載の通信システムであって、
●前記ホストコンピュータの前記処理回路は、ホストアプリケーションを実行するように構成され、
●前記UEの前記処理回路は、前記ホストアプリケーションに関連するクライアントアプリケーションを実行し、それによって前記ユーザデータを提供するように構成される、通信システム。
【0296】
65.前述の4つの実施形態に記載の通信システムであって、
●前記ホストコンピュータの前記処理回路は、ホストアプリケーションを実行し、それによってリクエストデータを提供するように構成され、
●前記UEの前記処理回路は、前記ホストアプリケーションに関連付けられたクライアントアプリケーションを実行し、それによって前記リクエストデータに応答して前記ユーザデータを提供するように構成される、通信システム。
【0297】
66.ホストコンピュータと、基地局と、ユーザ装置(UE)とを含む通信システムにおいて実装される方法であって、前記方法は、
●前記ホストコンピュータにおいて、前記UEから前記基地局に送信されたユーザデータを受信することを有し、前記UEは、グループAの実施形態のいずれかにおけるステップのいずれかを実行する、方法。
【0298】
67.前述の実施形態の方法であって、前記UEにおいて、前記ユーザデータを前記基地局に提供することをさらに有する、方法。
【0299】
68.前述の2つの実施形態であって、さらに、
●前記UEにおいて、クライアントアプリケーションを実行し、それによって、送信されるべき前記ユーザデータを提供し、
●前記ホストコンピュータにおいて、前記クライアントアプリケーションに関連付けられたホストアプリケーションを実行する、方法。
【0300】
69.前述の3つの実施形態に記載の方法であって、さらに、
●前記UEにおいて、クライアントアプリケーションを実行することと、
●前記UEにおいて、前記クライアントアプリケーションへの入力データを受信することと、を有し、前記入力データは、前記クライアントアプリケーションに関連するホストアプリケーションを実行することによって、前記ホストコンピュータにおいて提供され、
●送信される前記ユーザデータは、前記入力データに応答して、前記クライアントアプリケーションによって提供される、方法。
【0301】
70.ユーザ装置(UE)から基地局への伝送に由来するユーザデータを受信するように構成された通信インターフェースを備えるホストコンピュータを含む通信システムであって、前記基地局は、無線インターフェースおよび処理回路を有し、前記基地局の前記処理回路は、前記基地局に、前記グループBの実施形態のいずれかにおけるステップのいずれかを実行させるように構成される、通信システム。
【0302】
71.先の実施形態の通信システムであって、前記基地局をさらに含む、通信システム。
【0303】
72.前記UEをさらに含み、前記UEが前記基地局と通信するように構成される、先の2つの実施形態に記載の通信システム。
【0304】
73.先の3つの実施形態に記載の通信システムであって、
●前記ホストコンピュータの前記処理回路はホストアプリケーションを実行するように構成され、
●前記UEは、前記ホストアプリケーションに関連付けられたクライアントアプリケーションを実行するように構成されており、それによって、前記ホストコンピュータによって受信されることになるユーザデータを提供する、通信システム。
【0305】
74.ホストコンピュータと、基地局と、ユーザ装置(UE)とを含む通信システムにおいて実装される方法であって、前記方法は、
●前記ホストコンピュータにおいて、前記基地局から、前記基地局が前記UEから受信した送信を起源とするユーザデータを受信することを有し、前記UEは、グループAの実施形態のいずれかにおけるステップのいずれかを実行する、方法。
【0306】
75.前記基地局において、前記UEから前記ユーザデータを受信することをさらに有する、先の実施形態に記載の方法。
【0307】
76.前述の2つの実施形態に記載の方法であって、前記基地局において、前記受信されたユーザデータの前記ホストコンピュータへの送信を開始することをさらに有する、方法。
【0308】
略語本開示では、以下の略語の少なくともいくつかが用いるられる。略語間に不一致がある場合、それが上記でどのように使用されるかが優先されるべきである。以下に複数回列挙される場合、第1の列挙は、その後の任意の列挙よりも優先されるべきである。
3GPP(登録商標):第三世代パートナーシッププロジェクト
5G:第5世代
5GC:5Gコア
5GS:5Gシステム
AMF:アクセス・モビリティ管理機能
AR:拡張現実
AT:注意
BAP:バックホール適応プロトコルレイヤ
CN:コアネットワーク
CP:制御プレーン
CU:セントラルユニット
DL:ダウンリンク
DRB:データ無線ベアラ
DU:分散ユニット
E1:gNB-CU-CPとgNB-CU-UPとの間のインタフェースである。
eNB:エボルブド(進化型)ノードB(LTE/E-UTRANにおける無線基地局)
EN-DC:E-UTRAN-NRデュアルコネクティビティ
EPS:エボルブドパケットシステム
E-UTRAN:進化型UTRAN
F1:gNB-CUとgNB-DUとの間のインターフェース。
F1-C:F1 の制御プレーン部分。
F1-U:F1のユーザプレーン部分。
FDD:周波数分割デュープレックス
gNB:NRにおける無線基地局。
IAB:統合アクセスおよびバックホール
ID:識別子/識別情報
LTE:ロングタームエボリューション
MDT:ドライブテストの最小化
NG:次世代
NG:5GSにおけるRANとCNとの間のインタフェース
NG-RAN:次世代RAN (すなわち、5G RAN)
NR:新しい無線(ニューレディオ)
OAM/O&M:運用・保守
PDCP:パケットデータコンバージェンスプロトコル
QoE:エクスペリエンス品質(体験品質)
QoS:サービス品質
RAN:無線アクセスネットワーク
RAT:無線アクセス技術
RNL:無線ネットワークレイヤ
RRC:無線リソース制御
S1:EPSにおけるRANとCNとの間のインターフェース
S1-C:S1の制御プレーン部分
S1-U:S1のユーザプレーン部分
S1AP:S1アプリケーションプロトコル
SCell:セカンダリセル
SFN:システムフレーム番号
TCE:トレース収集エンティティ
TCP:伝送制御プロトコル
TDD:時分割デュープレックス
TNL:トランスポートネットワークレイヤ
TS:技術仕様書
UE:ユーザ装置
UL:アップリンク
UMTS:ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションシステム
UP:ユーザプレーン
URLLC:超高信頼超低通信
UTC:協定世界時
UTRAN:ユニバーサル地上無線アクセスネットワーク
VR:バーチャルリアリティ
X2:LTEにおける2つのeNB間のインターフェース
X2-C:X2の制御プレーン部分
X2-U:X2のユーザプレーン部分
Xn:NRにおける二つのgNB間のインターフェース
Xn-C:Xnの制御プレーン部分
Xn-U:Xnのユーザプレーン部分
1xRTT:CDMA2000における1x無線送信技術
3GPP(登録商標):第三世代パートナーシッププロジェクト
5G:第5世代
ABS:ほぼブランクのサブフレーム
ARQ:自動再送要求
AWGN:加算白色ガウス雑音
BCCH:ブロードキャスト制御チャネル
BCH:ブロードキャストチャネル
CA:キャリアアグリゲーション
CC:キャリアコンポーネント
CCCH SDU:共通制御チャネルSDU
CDMA:符号分割多元接続
CGI:セルグローバル識別子
CIR:チャネルインパルス応答
CP:サイクリックプレフィックス
CPICH:共通パイロットチャネル
CPICH Ec/No:CPICHのチップあたりの受信エネルギーを帯域内の電力密度で割ったもの
CQI:チャネル品質情報
C-RNTI:セルRNTI
CSI:チャネル状態情報
DCCH:専用制御チャネル
DL:ダウンリンク
DM:復調
DMRS:復調基準信号
DRX:間欠受信
DTX:間欠送信
DTCH:専用トラフィックチャンネル
DUT:被試験デバイス
E-CID:拡張セルID(測位方式)
E-SMLC:進化型サービングモバイル位置センタ
ECGI:進化したCGI
eNB:E-UTRANのノードB
ePDCCH:拡張物理ダウンリンク制御チャネル
E-SMLC:進化したサービングモバイルロケーションセンタ
E-UTRA:進化したUTRA
E-UTRAN:進化型UTRAN
FDD:周波数分割デュープレックス
FFS:今後の研究
GERAN:GSM EDGE無線アクセスネットワーク
gNB:NRの基地局
GNSS:全地球航法衛星システム
GSM:移動通信のためのグローバルシステム
HARQ:ハイブリッド自動再送要求
HO:ハンドオーバ
HSPA:高速パケットアクセス
HRPD:ハイレートパケットデータ
LOS:見通し線
LPP:LTE測位プロトコル
LTE:ロングタームエボリューション
MAC:媒体アクセス制御
MBMS:マルチメディアブロードキャストマルチキャストサービス
MBSFN:マルチメディア・ブロードキャスト・マルチキャスト・サービス単一周波数ネットワーク
MBSFN ABS:MBSFNにおけるほとんどブランクのサブフレーム
MDT:ドライブテストの最小化
MIB:マスター情報ブロック
MME:モビリティ管理エンティティ
MSC:移動交換センタ
NPDCCH:狭帯域物理ダウンリンク制御チャネル
NR:新しい無線(ニューレディオ)
OCNG:OFDMAチャネルノイズ発生器
OFDM:直交周波数分割多重
OFDMA:直交周波数分割多元接続
OSS:運用サポートシステム
OTDOA:観測された到達時間差
O&M:運用・保守
PBCH:物理ブロードキャストチャネル
P-CCPCH:プライマリ共通制御物理チャネル
PCell:プライマリセル
PCFICH:物理制御フォーマットインジケータチャネル
PDCCH:物理ダウンリンク制御チャネル
PDP:プロファイル遅延プロファイル
PDSCH:物理ダウンリンク共有チャネル
PGW:パケットゲートウェイ
PHICH:物理ハイブリッドARQインジケータチャネル
PLMN:公衆陸上移動通信網
PMI:プリコーダマトリクスインジケータ
PRACH:物理ランダムアクセスチャネル
PRS:測位基準信号
PSS:プライマリ同期信号
PUCCH:物理アップリンク制御チャネル
PUSCH:物理アップリンク共有チャネル
RACH:ランダムアクセスチャネル
QAM:直交振幅変調
RAN:無線アクセスネットワーク
RAT:無線アクセス技術
RLM:無線リンク管理
RNC:無線ネットワークコントローラ
RNTI:無線ネットワーク一時識別子
RRC:無線リソース制御
RRM:無線リソース管理
RS:基準信号
RSCP:受信信号符号電力
RSRP:基準シンボル受信電力または基準信号受信電力
RSRQ:基準信号受信品質または基準シンボル受信品質
RSSI:受信信号強度インジケータ
RSTD:基準信号時間差
SCH:同期チャネル
SCell:セカンダリセル
SDU:サービスデータユニット
SFN:システムフレーム番号
SGW:サービングゲートウェイ
SI:システム情報
SIB:システム情報ブロック
SNR:信号対雑音比
SON:自己最適化ネットワーク
SS:同期信号
SSS:セカンダリ同期信号
TDD:時分割デュープレックス
TDOA:到達時間差
TOA:到達タイミング
TSS:3次同期信号
TTI:送信時間間隔
UE:ユーザ装置
UL:アップリンク
UMTS:ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションシステム
USIM:ユニバーサルサブスクライバIDモジュール
UTDOA:アップリンクの到達時間差
UTRA:ユニバーサル地上無線アクセス
UTRAN:ユニバーサル地上無線アクセスネットワーク
WCDMA(登録商標):ワイドCDMA
WLAN:広域ローカルエリアネットワーク
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
【手続補正書】
【提出日】2023-06-29
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線デバイス(1200)によって実行される、エクスペリエンス品質(QoE)データを取り扱うための方法であって、前記無線デバイスは、記憶媒体(1221)を有し、前記方法は、
●基地局(1160)から、QoE測定コンフィギュレーションに従って一つまたは複数のQoE測定を実行するためのリクエストを受信すること(902)と、
●前記QoE測定コンフィギュレーションに従って一つまたは複数のQoE測定を開始すること(904)と、
●前記一つまたは複数のQoE測定の結果を、前記QoE測定の記憶のために割り当てられた前記記憶媒体の記憶部に記憶すること(906)と、を有し、
●前記記憶部は、構成された最大サイズを有する、方法。
【請求項2】
請求項1に記載の方法であって、前記構成された最大サイズは、前記無線デバイスにおいてハードコーディングされている、方法。
【請求項3】
請求項1に記載の方法であって、前記構成された最大サイズは、複数の可能な値のうちの1つを取り得る、方法。
【請求項4】
請求項1から3のいずれか一項に記載の方法であって、前記構成された最大サイズのインジケーションを前記基地局に送信すること(901)をさらに有する、方法。
【請求項5】
請求項4に記載の方法であって、前記構成された最大サイズの前記インジケーションは、前記無線デバイスの能力を示すメッセージで送信される、方法。
【請求項6】
請求項2に従属する請求項4または5に記載の方法であって、前記構成された最大サイズの前記インジケーションは、前記無線デバイスが、少なくともハードコーディングされた前記構成された最大サイズまで、前記記憶部に前記一つまたは複数のQoE測定の前記結果を記憶することができるというインジケーションを含む、方法。
【請求項7】
請求項1に記載の方法であって、前記構成された最大サイズは、前記基地局によって構成され、前記構成された最大サイズのインジケーションを前記基地局から受信することをさらに有する、方法。
【請求項8】
請求項7に記載の方法であって、前記構成された最大サイズの前記インジケーションは、前記QoE測定コンフィギュレーションに従って一つまたは複数のQoE測定を実行するための前記リクエストと共に受信される、方法。
【請求項9】
請求項1から8のいずれか一項に記載の方法であって、前記記憶部は、
複数の無線アクセス技術(RAT)用に構成された最大サイズと、
複数のサービスタイプまたはサブサービスタイプに対して構成された最大サイズと、
前記QoE測定の対象となるネットワークスライスに基づいて構成された最大サイズと、
レガシーQoEレポートおよび軽量QoEレポートのそれぞれに対して構成された最大サイズと、
のうちの少なくとも一つを備えている、方法。
【請求項10】
請求項1から9のいずれか一項に記載の方法であって、前記構成された最大サイズは、定義された個数のQoEレポートの記憶に関連付けられている、方法。
【請求項11】
請求項1から10のいずれか一項に記載の方法であって、前記構成された最大サイズは、前記QoE測定コンフィギュレーションが第1の優先度の値に関連付けられている場合に適用可能な第1の構成された最大サイズである、方法。
【請求項12】
請求項11に記載の方法であって、前記第1の構成された最大サイズよりも大きい第2の構成された最大サイズは、前記QoE測定コンフィギュレーションが前記第1の優先度の値よりも高い第2の優先度の値に関連付けられている場合に適用可能である、方法。
【請求項13】
請求項12に記載の方法であって、前記第2の構成された最大サイズは、第2の優先度の値に関連付けられたタイマーが動作している間のみ適用可能である、方法。
【請求項14】
請求項1から13のいずれか一項に記載の方法であって、前記記憶部が前記構成された最大サイズまで満杯になったという判定に応答して、前記一つまたは複数のQoE測定の記憶された結果を前記基地局に送信することと、以降のQoE測定を停止することと、前記QoE測定コンフィギュレーションを削除することと、をさらに有する、方法。
【請求項15】
請求項1から13のいずれか一項に記載の方法であって、前記記憶部が前記構成された最大サイズまで満杯になったという判定に応答して、前記QoE測定コンフィギュレーションに従った以降のQoE測定を一時停止することをさらに有する、方法。
【請求項16】
請求項1から13および15のいずれか一項に記載の方法であって、前記記憶部が前記構成された最大サイズまで満杯になったという判定に応答して、前記一つまたは複数のQoE測定についての記憶された結果を前記基地局に送信することをさらに有する、方法。
【請求項17】
請求項16に記載の方法であって、前記記憶された結果を送信した後に、前記QoE測定コンフィギュレーションに従ったQoE測定の起動を再開することをさらに有する、方法。
【請求項18】
請求項1から13および15のいずれか一項に記載の方法であって、前記記憶された結果を送信することが不可能であるという判定に応答して、前記結果を送信することが可能になるまで、および/または、前記記憶部が前記構成された最大サイズまで満杯になるまで、前記一つまたは複数のQoE測定の前記結果を記憶し続けることをさらに有する、方法。
【請求項19】
請求項1から13および15のいずれか一項に記載の方法であって、前記記憶された結果を送信することが不可能であるという判定に応答して、前記結果を前記基地局に送信することが可能になるまで、前記一つまたは複数のQoE測定の結果の一部のみを記憶し続けることをさらに有する、方法。
【請求項20】
請求項1から13および15のいずれか一項に記載の方法であって、前記記憶された結果を送信することが不可能であるという判定に応答して、前記一つまたは複数のQoE測定の結果に関する統計データのみを記憶することをさらに有し、前記統計データは、前記QoE測定の前記結果のための一つまたは複数の平均値を含む、方法。
【請求項21】
請求項1から13および15のいずれか一項に記載の方法であって、前記記憶された結果を送信することが不可能であるという判定に応答して、前記QoE測定に関連する相対的な優先度の値に基づいて、前記QoE測定の一つまたは複数の結果を削除することをさらに有する、方法。
【請求項22】
請求項1から21のいずれか一項に記載の方法であって、前記記憶部は、前記構成された最大サイズよりも小さい閾値まで満杯になったという判定に応答して、前記記憶部が前記閾値まで満杯になったというインジケーションを含む情報メッセージを前記基地局に送信することをさらに有する、方法。
【請求項23】
エクスペリエンス品質(QoE)データを取り扱う無線デバイス(1200)であって、前記無線デバイスは、
基地局(1160)から、QoE測定コンフィギュレーションに従って一つまたは複数のQoE測定を実行するリクエストを受信すること(902)と、
前記QoE測定コンフィギュレーションに従って一つまたは複数のQoE測定を開始すること(904)と、
前記一つまたは複数のQoE測定の結果を、前記QoE測定の記憶のために割り当てられた記憶媒体の記憶部に記憶すること(906)と、を実行するように構成されており
前記記憶部は、前記構成された最大サイズを有する、無線デバイス。
【請求項24】
請求項23に記載の無線デバイスであって、求項2から22のいずれか一項に記載の方法を実行るようにさらに構成されている、無線デバイス。
【国際調査報告】