(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-01-22
(54)【発明の名称】メンション機能を強化するための方法、システム、およびコンピュータプログラム
(51)【国際特許分類】
H04L 51/21 20220101AFI20240115BHJP
H04L 51/04 20220101ALI20240115BHJP
G06Q 50/00 20240101ALI20240115BHJP
【FI】
H04L51/21
H04L51/04
G06Q50/00 300
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023539871
(86)(22)【出願日】2021-12-08
(85)【翻訳文提出日】2023-06-28
(86)【国際出願番号】 KR2021018547
(87)【国際公開番号】W WO2022154266
(87)【国際公開日】2022-07-21
(31)【優先権主張番号】10-2021-0006571
(32)【優先日】2021-01-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】516014409
【氏名又は名称】ライン プラス コーポレーション
【氏名又は名称原語表記】LINE Plus Corporation
(74)【代理人】
【識別番号】110002952
【氏名又は名称】弁理士法人鷲田国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】チョン ヨンソン
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC12
(57)【要約】
メンション機能を強化するための方法、システム、およびコンピュータプログラムを提供する。ポスト(post)に対してメンション(mention)を含むコメントが入力される場合、前記メンションに組み合わされて入力された文字列に基づいて前記メンションと関連するコメント機能を識別した後、前記識別されたコメント機能を利用して前記コメントを作成したコメント作成者と前記コメント作成者が指定したメンション対象者だけに前記コメントを提供する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータシステムで実行されるコメント提供方法であって、
前記コンピュータシステムは、メモリに含まれるコンピュータ読み取り可能な命令を実行するように構成された少なくとも1つのプロセッサを含み、
前記コメント提供方法は、
前記少なくとも1つのプロセッサが、ポスト(post)に対してメンション(mention)を含むコメントが入力される場合、前記メンションに組み合わされて入力された文字列に基づいて前記メンションと関連するコメント機能を識別する段階、および
前記少なくとも1つのプロセッサが、前記識別されたコメント機能を利用して前記コメントを作成したコメント作成者と前記コメント作成者が指定したメンション対象者だけに前記コメントを提供する段階
を含む、コメント提供方法。
【請求項2】
前記提供する段階は、
前記ポストにアクセス可能なユーザのうちで前記コメント作成者と前記メンション対象者だけに前記コメントを公開する秘密コメントとして処理する段階
を含む、請求項1に記載のコメント提供方法。
【請求項3】
前記ポストに登録されたコメントのうち、前記メンションを利用したコメントの読み取り権限は、前記コメント作成者と前記メンション対象者だけに付与されること
を特徴とする、請求項1に記載のコメント提供方法。
【請求項4】
前記ポストに対するコメントの形式で前記文字列が入力される場合、前記ポストを作成したポスト作成者がメンションとして自動入力されること
を特徴とする、請求項1に記載のコメント提供方法。
【請求項5】
前記提供する段階は、
前記コメント作成者と前記メンション対象者の1対1チャットルームに前記コメントを送信する段階
を含む、請求項1に記載のコメント提供方法。
【請求項6】
前記コメントは、前記ポストのコメントリストには表示せず、前記1対1チャットルームにおいてチャットルームに含まれるメッセージタイプで表示すること
を特徴とする、請求項5に記載のコメント提供方法。
【請求項7】
前記1対1チャットルームは、友達を追加する過程を経ずにチャットが可能なオープンチャット(open chatting)の形態で生成されること
を特徴とする、請求項5に記載のコメント提供方法。
【請求項8】
前記コメントを送信する段階は、
前記メンション対象者を対象にチャット要求メッセージを送信する段階、および
前記チャット要求メッセージを通じて前記メンション対象者が前記コメント作成者とのチャットを受諾する場合、前記1対1チャットルームに前記コメントを送信する段階
を含む、請求項5に記載のコメント提供方法。
【請求項9】
前記メンションと関連するコメント機能は、前記ポストにアクセス可能なユーザのうち、前記コメント作成者と前記メンション対象者だけに前記コメントを公開する秘密コメント機能と、前記コメント作成者と前記メンション対象者の1対1チャットルームに前記コメントを送信するチャット機能とを含み、
前記コメント提供方法は、
前記少なくとも1つのプロセッサが、前記ポストに対する設定により、前記秘密コメント機能と前記チャット機能のうちの少なくとも1つを利用したコメントを選択的にブロックする段階
をさらに含む、請求項1に記載のコメント提供方法。
【請求項10】
前記ブロックする段階は、
前記メンション対象者に指定されたポスト作成者が、コメント送信のための1対1チャットの要求に対して一定の回数または一定の割合以上で拒絶した場合、前記ポストのチャット機能を自動的にブロックする段階
を含む、請求項9に記載のコメント提供方法。
【請求項11】
請求項1~10のいずれか一項に記載のコメント提供方法を前記コンピュータシステムに実行させるためにコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録される、コンピュータプログラム。
【請求項12】
コンピュータシステムであって、
メモリに含まれるコンピュータ読み取り可能な命令を実行するように構成された少なくとも1つのプロセッサ
を含み、
前記少なくとも1つのプロセッサは、
ポストに対してメンションを含むコメントが入力される場合、前記メンションに組み合わされて入力された文字列に基づいて前記メンションと関連するコメント機能を識別し、
前記識別されたコメント機能を利用して前記コメントを作成したコメント作成者と前記コメント作成者が指定したメンション対象者だけに前記コメントを提供すること
を特徴とする、コンピュータシステム。
【請求項13】
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記ポストにアクセス可能なユーザのうち、前記コメント作成者と前記メンション対象者だけに前記コメントを公開する秘密コメントとして処理すること
を特徴とする、請求項12に記載のコンピュータシステム。
【請求項14】
前記ポストに対するコメントの形式で前記文字列が入力される場合、前記ポストを作成したポスト作成者がメンションとして自動入力されること
を特徴とする、請求項12に記載のコンピュータシステム。
【請求項15】
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記コメント作成者と前記メンション対象者の1対1チャットルームに前記コメントを送信すること
を特徴とする、請求項12に記載のコンピュータシステム。
【請求項16】
前記コメントは、前記ポストのコメントリストには表示せず、前記1対1チャットルームにおいてチャットルームに含まれるメッセージタイプで表示すること
を特徴とする、請求項15に記載のコンピュータシステム。
【請求項17】
前記1対1チャットルームは、友達を追加する過程を経ずにチャット可能なオープンチャットの形態で生成されること
を特徴とする、請求項15に記載のコンピュータシステム。
【請求項18】
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記メンション対象者を対象にチャット要求メッセージを送信した後、前記チャット要求メッセージを通じて前記メンション対象者が前記コメント作成者とのチャットを受諾する場合、前記1対1チャットルームに前記コメントを送信すること
を特徴とする、請求項15に記載のコンピュータシステム。
【請求項19】
前記メンションと関連するコメント機能は、前記コメントを前記ポストにアクセス可能なユーザのうち、前記コメント作成者と前記メンション対象者だけに公開する秘密コメント機能と、前記コメント作成者と前記メンション対象者の1対1チャットルームに前記コメントを送信するチャット機能とを含み、
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記ポストに対する設定により、前記秘密コメント機能と前記チャット機能のうちの少なくとも1つを利用したコメントを選択的にブロックすること
を特徴とする、請求項12に記載のコンピュータシステム。
【請求項20】
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記メンション対象者に指定されたポスト作成者がコメント送信のための1対1チャットの要求に対して一定の回数または一定の割合以上で拒絶する場合、前記ポストのチャット機能を自動的にブロックすること
を特徴とする、請求項19に記載のコンピュータシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
以下の説明は、メンション(mention)を利用してコメントを処理する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
いつどこにいてもインターネット網に接続さえすればインターネットを利用できるようにしたユビキタスコンピュータ環境の構築により、インターネットは人々に無くてはならない必須要素となった。
【0003】
人々は、自身が知っている情報をインターネット上に提供したり自身が必要とする情報を得たりして、互いの意見をやり取りしながら、多様な情報を共有している。
【0004】
情報共有の形態の1つであるインターネット掲示物のほとんどは、ユーザが多様なコメントを添付できるようにコメント登録インタフェースを提供している。これは、掲示物という共通の関心事に対して各ユーザが自身の意見を述べることのできる場となっている。
【0005】
SNS(Social Networking Service)やブログなどの各種コミュニティサービスはもちろん、ポータルサービスやその他のメディアサービスのようなインターネットサービスでも、ユーザからのコメント入力を許容するようになりながら、掲示されたコンテンツに対する意見をコメントという形式で他のユーザと簡単に共有することが可能となった。
【0006】
例えば、韓国公開特許第10-2006-0057079号(公開日2006年5月26日)には、移動端末機を利用してインターネットのウェブサイトにコメントを送信して処理する技術が開示されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
メンションを利用することで、ポスト(post)に対するコメントがコメント作成者とメンション対象者だけに公開されるようにする秘密コメント機能を提供する。
【0008】
メンションを利用することで、ポストに対するコメントがコメント作成者とメンション対象者の1対1のチャットで送信されるようにするチャット機能を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
コンピュータシステムで実行されるコメント提供方法であって、前記コンピュータシステムは、メモリに含まれるコンピュータ読み取り可能な命令を実行するように構成された少なくとも1つのプロセッサを含み、前記コメント提供方法は、前記少なくとも1つのプロセッサが、ポスト(post)に対してメンション(mention)を含むコメントが入力される場合、前記メンションに組み合わされて入力された文字列に基づいて前記メンションと関連するコメント機能を識別する段階、および前記少なくとも1つのプロセッサが、前記識別されたコメント機能を利用して前記コメントを作成したコメント作成者と前記コメント作成者が指定したメンション対象者だけに前記コメントを提供する段階を含む、コメント提供方法を提供する。
【0010】
一側面によると、前記提供する段階は、前記ポストにアクセス可能なユーザのうちで前記コメント作成者と前記メンション対象者だけに前記コメントを公開する秘密コメントとして処理する段階を含んでよい。
【0011】
他の側面によると、前記ポストに登録されたコメントのうち、前記メンションを利用したコメントの読み取り権限は、前記コメント作成者と前記メンション対象者だけに付与されてよい。
【0012】
また他の側面によると、前記ポストに対するコメントの形式で前記文字列が入力される場合、前記ポストを作成したポスト作成者がメンションとして自動入力されてよい。
【0013】
また他の側面によると、前記提供する段階は、前記コメント作成者と前記メンション対象者の1対1チャットルームに前記コメントを送信する段階を含んでよい。
【0014】
また他の側面によると、前記コメントは、前記ポストのコメントリストには表示されず、前記1対1チャットルームにおいてチャットルームに含まれるメッセージタイプで表示されてよい。
【0015】
また他の側面によると、前記1対1チャットルームは、友達を追加する過程を経ずにチャットが可能なオープンチャット(open chatting)形態で生成されてよい。
【0016】
また他の側面によると、前記コメントを送信する段階は、前記メンション対象者を対象にチャット要求メッセージを送信する段階、および前記チャット要求メッセージを通じて前記メンション対象者が前記コメント作成者とのチャットを受諾する場合、前記1対1チャットルームに前記コメントを送信する段階を含んでよい。
【0017】
また他の側面によると、前記メンションと関連するコメント機能は、前記ポストにアクセス可能なユーザのうち、前記コメント作成者と前記メンション対象者だけに前記コメントを公開する秘密コメント機能と、前記コメント作成者と前記メンション対象者の1対1チャットルームに前記コメントを送信するチャット機能とを含み、前記コメント提供方法は、前記少なくとも1つのプロセッサが、前記ポストに対する設定により、前記秘密コメント機能と前記チャット機能のうちの少なくとも1つを利用したコメントを選択的にブロックする段階をさらに含んでよい。
【0018】
さらに他の側面によると、前記ブロックする段階は、前記メンション対象者に指定されたポスト作成者がコメント送信のための1対1チャットの要求に対して一定の回数または一定の割合以上で拒絶する場合、前記ポストのチャット機能を自動的にブロックする段階を含んでよい。
【0019】
前記コメント提供方法を前記コンピュータシステムに実行させるためにコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録される、コンピュータプログラムを提供する。
【0020】
コンピュータシステムであって、メモリに含まれるコンピュータ読み取り可能な命令を実行するように構成された少なくとも1つのプロセッサを含み、前記少なくとも1つのプロセッサは、ポストに対してメンションを含むコメントが入力される場合、前記メンションに組み合わされて入力された文字列に基づいて前記メンションと関連するコメント機能を識別し、前記識別されたコメント機能を利用して前記コメントを作成したコメント作成者と前記コメント作成者が指定したメンション対象者だけに前記コメントを提供することを特徴とする、コンピュータシステムを提供する。
【発明の効果】
【0021】
本発明の実施形態によると、メンションを利用することで、ポストに対するコメントがコメント作成者とメンション対象者だけに公開されるようにする秘密コメント機能を提供することができる。
【0022】
本発明の実施形態によると、メンションを利用することで、ポストに対するコメントがコメント作成者とメンション対象者の1対1チャットで送信されるようにするチャット機能を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【
図1】本発明の一実施形態における、ネットワーク環境の例を示した図である。
【
図2】本発明の一実施形態における、電子機器およびサーバの内部構成を説明するためのブロック図である。
【
図3】本発明の一実施形態における、電子機器のプロセッサが含むことができる構成要素の例を示した図である。
【
図4】本発明の一実施形態における、電子機器が実行することができる方法の例を示したフローチャートである。
【
図5】本発明の一実施形態における、メンションを利用したコメント機能を説明するための例示図である。
【
図6】本発明の一実施形態における、メンションを利用したコメント機能を説明するための例示図である。
【
図7】本発明の一実施形態における、秘密コメント機能を象徴する文字列とチャット機能を象徴する文字列の一例を示した図である。
【
図8】本発明の一実施形態における、メンションを利用した秘密コメント機能を説明するための例示図である。
【
図9】本発明の一実施形態における、メンションを利用した秘密コメント機能を説明するための例示図である。
【
図10】本発明の一実施形態における、メンションを利用したチャット機能を説明するための例示図である。
【
図11】本発明の一実施形態における、メンションを利用したチャット機能を説明するための例示図である。
【
図12】本発明の一実施形態における、コメントブロック通知を説明するための例示図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、本発明の実施形態について、添付の図面を参照しながら詳しく説明する。
【0025】
本発明の実施形態は、メンションを利用してコメントを処理する技術に関する。
【0026】
本明細書で具体的に開示される事項を含む実施形態は、より強化された機能として、ポストに対するコメントとして入力されるメッセージを秘密コメント形式または1対1チャット形式で送信する機能を提供することができ、これによって利便性、情報保護、サービス品質などの多様な側面において相当な長所を達成することができる。
【0027】
図1は、本発明の一実施形態における、ネットワーク環境の例を示した図である。
図1のネットワーク環境は、複数の電子機器110、120、130、140、複数のサーバ150、160、およびネットワーク170を含む例を示している。このような
図1は、発明の説明のための一例に過ぎず、電子機器の数やサーバの数が
図1のように限定されることはない。
【0028】
複数の電子機器110、120、130、140は、コンピュータシステムによって実現される固定端末や移動端末であってよい。複数の電子機器110、120、130、140の例としては、スマートフォン、携帯電話、ナビゲーション、PC(personal computer)、ノート型PC、デジタル放送用端末、PDA(Personal Digital Assistant)、PMP(Portable Multimedia Player)、タブレット、ゲームコンソール(game console)、ウェアラブルデバイス(wearable device)、IoT(internet of things)デバイス、VR(virtula reality)デバイス、AR(augmented reality)デバイスなどがある。一例として、
図1では、電子機器110の例としてスマートフォンを示しているが、本発明の実施形態において、電子機器110は、実質的に無線または有線通信方式を利用し、ネットワーク170を介して他の電子機器120、130、140および/またはサーバ150、160と通信することができる多様な物理的なコンピュータシステムのうちの1つを意味してよい。
【0029】
通信方式が限定されることはなく、ネットワーク170が含むことのできる通信網(一例として、移動通信網、有線インターネット、無線インターネット、放送網)を利用する通信方式だけではなく、機器間の近距離無線通信が含まれてもよい。例えば、ネットワーク170は、PAN(personal area network)、LAN(local area network)、CAN(campus area network)、MAN(metropolitan area network)、WAN(wide area network)、BBN(broadband network)、インターネットなどのネットワークのうちの1つ以上の任意のネットワークを含んでよい。さらに、ネットワーク170は、バスネットワーク、スターネットワーク、リングネットワーク、メッシュネットワーク、スター-バスネットワーク、ツリーまたは階層的ネットワークなどを含むネットワークトポロジのうちの任意の1つ以上を含んでもよいが、これらに限定されることはない。
【0030】
サーバ150、160それぞれは、複数の電子機器110、120、130、140とネットワーク170を介して通信して命令、コード、ファイル、コンテンツ、サービスなどを提供する1つ以上のコンピュータ装置によって実現されてよい。例えば、サーバ150は、ネットワーク170を介して接続した複数の電子機器110、120、130、140に第1サービスを提供するシステムであってよく、サーバ160も、ネットワーク170を介して接続した複数の電子機器110、120、130、140に第2サービスを提供するシステムであってよい。より具体的な例として、サーバ150は、複数の電子機器110、120、130、140においてインストールされて実行されるコンピュータプログラムであるアプリケーションを通じて、アプリケーションが目的とするサービス(一例として、コミュニティサービス)を第1サービスとして複数の電子機器110、120、130、140に提供してよい。他の例として、サーバ160は、上述したアプリケーションをインストールして実行するためのファイルを複数の電子機器110、120、130、140に配布するサービスを第2サービスとして提供してよい。
【0031】
図2は、本発明の一実施形態における、電子機器およびサーバの内部構成を説明するためのブロック図である。
図2では、電子機器に対する例として、電子機器110とサーバ150の内部構成について説明する。また、他の電子機器120、130、140やサーバ160も、上述した電子機器110またはサーバ150と同一あるいは類似の内部構成を備えてよい。
【0032】
電子機器110とサーバ150は、メモリ211、221、プロセッサ212、220、通信モジュール213、223、および入力/出力インタフェース214、224を含んでよい。
【0033】
メモリ211、221は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、RAM(random access memory)、ROM(read only memory)、ディスクドライブ、SSD(solid state drive)、フラッシュメモリ(flash memory)のような永続的大容量記録装置を含んでよい。ここで、ROM、SSD、フラッシュメモリ、ディスクドライブのような永続的大容量記録装置は、メモリ211、221とは区分される別の永続的記録装置として電子機器110やサーバ150に含まれてもよい。また、メモリ211、221には、オペレーティングシステムと、少なくとも1つのプログラムコード(一例として、電子機器110においてインストールされて実行されるブラウザや、特定のサービスを提供するために電子機器110にインストールされたアプリケーションなどのためのコード)が記録されてよい。このようなソフトウェア構成要素は、メモリ211、221とは別のコンピュータ読み取り可能な記録媒体からロードされてよい。このような別のコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、フロッピー(登録商標)ドライブ、ディスク、テープ、DVD/CD-ROMドライブ、メモリカードなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体を含んでよい。他の実施形態において、ソフトウェア構成要素は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体ではない通信モジュール213、223を通じてメモリ211、221にロードされてもよい。例えば、少なくとも1つのプログラムは、開発者またはアプリケーションのインストールファイルを配布するファイル配布システム(一例として、上述したサーバ160)がネットワーク170を介して提供するファイルによってインストールされるコンピュータプログラム(一例として、上述したアプリケーション)に基づいてメモリ211、221にロードされてよい。
【0034】
プロセッサ212、222は、基本的な算術、ロジック、および入出力演算を実行することにより、コンピュータプログラムの命令を処理するように構成されてよい。命令は、メモリ211、221または通信インタフェース213、223によって、プロセッサ212、222に提供されてよい。例えば、プロセッサ212、222は、メモリ211、221のような記録装置に記録されたプログラムコードにしたがって受信される命令を実行するように構成されてよい。
【0035】
通信インタフェース213、223は、ネットワーク170を介して電子機器110とサーバ150が互いに通信するための機能を提供してよく、電子機器110および/またはサーバ150が他の電子機器(一例として、電子機器120)または他のサーバ(一例として、サーバ160)と通信するための機能を提供してよい。一例として、電子機器110のプロセッサ212がメモリ211のような記録装置に記録されたプログラムコードにしたがって生成した要求が、通信モジュール213の制御にしたがってネットワーク170を介してサーバ150に伝送されてよい。これとは逆に、サーバ150のプロセッサ222の制御にしたがって提供される制御信号や命令、コンテンツ、ファイルなどが、通信モジュール223とネットワーク170を経て電子機器110の通信モジュール213を通じて電子機器110に受信されてよい。例えば、通信モジュール213を通じて受信されたサーバ150の制御信号や命令、コンテンツ、ファイルなどは、プロセッサ212やメモリ211に伝送されてよく、コンテンツやファイルなどは、電子機器110がさらに含むことのできる記録媒体(上述した永続的記録装置)に記録されてよい。
【0036】
入力/出力インタフェース214は、入力/出力装置215とのインタフェースのための手段であってよい。例えば、入力装置は、キーボード、マウス、マイクロフォン、カメラなどの装置を、出力装置は、ディスプレイ、スピーカ、ハプティックフィードバックデバイス(haptic feedback device)などのような装置を含んでよい。他の例として、入力/出力インタフェース214は、タッチスクリーンのように入力と出力のための機能が1つに統合された装置とのインタフェースのための手段であってもよい。入力/出力装置215は、電子機器110と1つの装置で構成されてもよい。また、サーバ150の入力/出力インタフェース224は、サーバ150と連結するか、サーバ150が含むことのできる入力または出力のための装置(図示せず)とのインタフェースのための手段であってよい。より具体的な例として、電子機器110のプロセッサ212がメモリ211にロードされたコンピュータプログラムの命令を処理するにあたってサーバ150や電子機器120が提供するデータを利用して構成されるサービス画面やコンテンツが、入力/出力インタフェース214を通じてディスプレイに表示されてよい。
【0037】
また、他の実施形態において、電子機器110およびサーバ150は、
図2の構成要素よりも多くの構成要素を含んでもよい。しかし、大部分の従来技術による構成要素を明確に図に示す必要はない。例えば、電子機器110は、上述した入力/出力装置215のうちの少なくとも一部を含むように実現されてもよいし、送受信機、GPS(Global Positioning System)モジュール、カメラ、各種センサ、データベースなどのような他の構成要素をさらに含んでもよい。より具体的な例として、電子機器110がスマートフォンである場合、一般的にスマートフォンが含んでいる加速度センサやジャイロセンサ、カメラモジュール、物理的な各種ボタン、タッチパネルを利用したボタン、入力/出力ポート、振動のための振動器などのような多様な構成要素が電子機器110にさらに含まれるように実現されてよい。
【0038】
以下では、メンション機能を強化するための方法およびシステムの具体的な実施形態について説明する。
【0039】
本明細書において、ポストとは、SNSやメッセンジャー、ブログのようなインターネット上のコミュニティ空間上に表示されるテキスト、写真、動画、スタンプなどの多様な形態の掲示物を包括したものを意味してよい。近年、コミュニティでは、ポストを時間の経過によって整列して表示するタイムラインサービスを提供している。
【0040】
以下では、タイムラインポストを具体的な実施形態として説明するが、これに限定されてはならず、ポストに対してコメント機能を提供することができるコミュニティであれば、いくらでも拡大して適用してよい。
【0041】
図3は、本発明の一実施形態における、電子機器のプロセッサが含むことができる構成要素の例を示したブロック図であり、
図4は、本発明の一実施形態における、電子機器が実行することができる方法の例を示したフローチャートである。
【0042】
本実施形態に係る電子機器110には、コンピュータで実現されたコメント提供システムが構成されてよい。一例として、コメント提供システムは、独立的に動作するプログラム形態で実現されてもよいし、特定のアプリケーションのイン-アプリ(in-app)形態で構成されて前記特定のアプリケーション上で動作が可能なように実現されてもよい。
【0043】
電子機器110にインストールされたアプリケーションが提供する命令に基づいて、電子機器110において実現されたコメント提供システムは、
図4に示したコメント提供方法を実行してよい。
【0044】
図4に係るコメント提供方法を実行するために、電子機器110のプロセッサ212は、構成要素として、
図3に示すように、メンション識別部310、コメント処理部320、およびチャット提供部330を含んでよい。実施形態によって、プロセッサ212の構成要素は、選択的にプロセッサ212に含まれても除外されてもよい。また、実施形態によって、プロセッサ212の構成要素は、プロセッサ212の機能の表現のために分離されても併合されてもよい。
【0045】
このようなプロセッサ212およびプロセッサ212の構成要素は、
図4のコメント提供方法に含まれる段階410~430を実行するように電子機器110を制御してよい。例えば、プロセッサ212およびプロセッサ212の構成要素は、メモリ211が含むオペレーティングシステムのコードと、少なくとも1つのプログラムのコードによる命令(instruction)を実行するように実現されてよい。
【0046】
ここで、プロセッサ212の構成要素は、電子機器110に記録されたプログラムコードが提供する命令(一例として、電子機器110で実行されたアプリケーションが提供する命令)にしたがってプロセッサ212によって実行される、プロセッサ212の互いに異なる機能(different functions)の表現であってよい。例えば、電子機器110がメンションと関連する機能を識別するように上述した命令にしたがって電子機器110を制御するプロセッサ212の機能的表現として、メンション識別部310が利用されてよい。
【0047】
プロセッサ212は、電子機器110の制御と関連する命令がロードされたメモリ211から必要な命令を読み取ってよい。この場合、前記読み取られた命令は、プロセッサ212が以下で説明する段階410~430を実行するように制御するための命令を含んでよい。
【0048】
図4を参照すると、段階410で、メンション識別部310は、ポストに対してメンションを含むコメントが入力される場合、メンションに組み合わされて入力された文字列に基づいてメンションと関連するコメント機能を識別してよい。本実施形態において、メンションと関連するコメント機能は、ポストに対するコメントを秘密メッセージとして送信する秘密コメント機能と、ポストに対するコメントを1対1チャットで送信するチャット機能を含む。秘密コメント機能とチャット機能それぞれに対して予め設定された文字列が定義されてよく、メンションがどのような文字列と組み合わされて入力されるかによって秘密コメント機能とチャット機能に区別されてよい。秘密コメント機能を象徴する文字列(以下、「秘密コメント文字列」とする)とチャット機能を象徴する文字列(以下、「チャット文字列」とする)は互いに異なる文字列で定義されてよく、秘密コメント文字列とチャット文字列として、1つの文字や特殊記号または1つ以上の文字や特殊記号の組み合わせなどが活用されてよい。
【0049】
段階420で、プロセッサ212は、段階410で識別された機能である秘密コメント機能またはチャット機能を利用しながら、ポストに対するコメントを、コメント作成者とコメント作成者が指定したメンション対象者だけに公開してよい。上述した段階420は、秘密コメント機能を利用したコメント公開過程421と、チャット機能を利用したコメント公開過程422を含んでよい。
【0050】
段階421で、コメント処理部320は、メンションに組み合わされて入力された文字列が秘密コメント文字列に該当する場合、ポストに対するコメントがコメント作成者とメンション対象者だけに公開されるようにする秘密コメントとして処理してよい。コメント処理部320は、ポストに対するコメント形式として、秘密コメント文字列と組み合わされたメンションがコメントメッセージとともに入力される場合、秘密コメント機能を提供することにより、コメントメッセージがコメント作成者とメンション対象者だけに公開されるようにしてよい。コメント処理部320は、ポストに対するコメントを、当該ポストの読み取り権限を有するユーザのうちのコメント作成者とメンション対象者だけに公開し、残りのユーザには公開しない秘密コメントとして処理してよい。
【0051】
ポストに対するコメントを秘密コメントとして処理するために、サーバ150は、クライアントから受信したコメントにメンションが含まれている場合、メンションに組み合わされて入力された文字列が秘密コメント文字列として定義された規則を満たすかどうかを確認してよい。サーバ150は、秘密コメント文字列と組み合わされたメンションを含むコメント、すなわち秘密コメントを受信した場合、秘密コメントに対する権限を変更してよい。秘密コメントごとに、指定されたユーザだけに読み取り権限と書き込み権限を付与してよい。ポストのコメントの読み取り権限は、当該ポストにアクセス可能なすべてのユーザに付与されることが基本原則ではあるが、秘密コメントの読み取り権限はコメント作成者とメンション対象者だけに付与される方式によってコメント権限を変更してよい。
【0052】
段階422で、チャット提供部330は、メンションに組み合わされて入力された文字列がチャット文字列に該当する場合、ポストに対するコメントを、コメント作成者とメンション対象者の1対1チャットルームで提供してよい。チャット提供部330は、ポストに対するコメントの形式として、チャット文字列と組み合わされたメンションがコメントメッセージとともに入力される場合、チャット機能を提供することにより、コメントメッセージをコメント作成者とメンション対象者の1対1チャットルームに送信してよい。このとき、チャット提供部330は、先ずはコメント作成者との1対1チャットに対してメンション対象者の受諾意思を要求した後、メンション対象者が受諾した場合に限り、1対1チャットルームをアクティブ化してコメントメッセージを提供してよい。言い換えれば、チャット文字列と組み合わされたメンションを含むコメントは、ポストのコメントリストには表示せず、1対1チャットルームにおいてチャットルームに含まれる一種のメッセージタイプで表示してよい。
【0053】
ポストに対するコメントをチャットで送信するために、サーバ150は、クライアントから受信したコメントにメンションが含まれている場合、メンションに組み合わされて入力された文字列がチャット文字列として定義された規則を満たすかどうかを確認してよい。サーバ150は、チャット文字列と組み合わされたメンションを含むコメント、すなわちチャットコメントを受信した場合、コメント作成者とメンション対象者の1対1チャットルームを生成してよい。このとき、サーバ150は、ポストのコメント登録インタフェースから1対1チャットルームに移動するようにルートを変更し、メンション対象者に受諾意思を問うチャット要求メッセージを送信してよい。チャットコメントの場合、クライアント側でコメント作成者とメンション対象者の1対1チャットルームを直接ランディングすることも可能である。
【0054】
コメント作成者とメンション対象者の1対1チャットルームは、電話番号やIDなどを利用した友達を追加する過程を経ずに、URLのようなリンクからすぐにチャットが可能なオープンチャット(open chatting)形態で生成されてよい。オープンチャットルームは、コメント作成者またはメンション対象者の要求にしたがって削除されるようにしてもよく、チャットルーム生成時間あるいは最後のメッセージ受信時間を基準にして一定の時間が経過した時点で自動削除されるようにしてもよい。
【0055】
実施形態によっては、ポストの設定に基づいて、秘密コメント機能とチャット機能のうちの少なくとも1つを利用したコメントをブロックしてよい。
一例として、ポスト作成者は、ポストのコメント機能に該当する秘密コメント機能とチャット機能のうちの少なくとも1つを選択的にブロック設定してよい。プロセッサ212は、秘密コメント文字列またはチャット文字列に組み合わされたメンションを含むコメントが受信される場合、このコメント機能をブロックするかどうかを確認した後、ブロックされたコメント機能に対してコメント作成者にブロック状態を示す通知を提供してよい。
【0056】
他の例としては、メンション対象者に指定されたポスト作成者が、コメント送信のための1対1チャットの要求に対して一定の回数または一定の割合以上で拒絶した場合、当該ポストのコメント機能のうちのチャット機能を自動でブロック設定することも可能である。
【0057】
したがって、本実施形態は、ポストに対してメンションを含むコメントが入力される場合、当該コメントを秘密コメントとして処理したり、1対1チャットルームに送信したりすることにより、メンション機能を強化することができる。
【0058】
図5および
図6は、本発明の一実施形態における、メンションを利用したコメント機能を説明するための例示図である。
【0059】
図5は、タイムラインサービス画面500の一例を示している。
【0060】
図5に示すように、プロセッサ212は、サーバ150から受信したタイムラインポスト510をサービス画面500上に時間順に整列して表示してよい。
【0061】
このとき、タイムラインサービス画面500に含まれる各ポスト510には、テキスト、写真、動画、スタンプのような多様な形態のコメントを添付するためのコメント登録インタフェース511が提供される。
【0062】
プロセッサ212は、ユーザがタイムラインサービス画面500でコメント登録インタフェース511を選択する場合、
図6に示すように、コメント登録画面620を提供してよい。
【0063】
コメント登録画面620には、ポスト510に登録されたコメントリスト621、コメントを入力するためのコメント入力インタフェース622などが含まれてよい。
【0064】
タイムラインポスト510にアクセス可能なユーザであるuser2がメンション(@)を付けてuser1にコメントを投稿すると、user2が指定したuser1はメンション通知を受け取るようになり、該当のポスト510にアクセスしてuser2が投稿したコメントを確認することができる。
【0065】
メンションを利用したとしても、ポスト510に登録されたコメントは公開コメント形態であるため、user2がメンションを利用してuser1に対して投稿したコメントも、公開コメント形態でポスト510にアクセス可能なユーザであれば、これを閲覧することができる。
【0066】
本実施形態は、メンション機能を強化することで非公開形態のコメントを提供することができる。強化されたメンション機能は、予め設定された文字列と組み合わされたメンションを利用することにより、ポストに対するコメントをコメント作成者とメンション対象者だけに秘密メッセージとして送信することができる。
【0067】
図7は、本発明の一実施形態における、秘密コメント機能を象徴する文字列とチャット機能を象徴する文字列の一例を示している。
【0068】
図7を参照すると、メンションを利用したコメント機能は、ポストに対するコメントを秘密メッセージとして送信する秘密コメント機能と、1対1チャットで送信するチャット機能を含む。
【0069】
例えば、秘密コメント機能を示す文字列としては「To」を、チャット機能を示す文字列としては「Chat」を利用してよい。
【0070】
プロセッサ212は、ポストに対するコメント形式として、秘密コメント文字列「To」と組み合わされたメンションがコメントメッセージとともに入力される場合、これを秘密コメント機能として認知し、コメントメッセージがコメント作成者とメンション対象者だけに公開されるようにする秘密コメントとして処理してよい。
【0071】
プロセッサ212は、ポストに対するコメント形式として、チャット文字列「Chat」と組み合わされたメンションがコメントメッセージとともに入力される場合、これをチャット機能として認知し、コメントメッセージがコメント作成者とメンション対象者の1対1チャットルームに提供されるようにしてよい。
【0072】
メンションとは、ポストにアクセス可能なユーザを指定するものであって、実施形態によっては、秘密コメント文字列およびチャット文字列と組み合わせ可能なメンションの場合、ポスト作成者だけを指定することがある。このとき、ポストに対するコメントとして秘密コメント文字列またはチャット文字列が入力される場合、ポスト作成者をメンションとして自動入力してよい。
【0073】
図8および
図9は、本発明の一実施形態における、メンションを利用した秘密コメント機能を説明するための例示図である。
【0074】
図8および
図9は、ポスト510にアクセス可能なユーザの1人であるuser2の電子機器画面上に表示されるサービス画面500を示しており、user2がポスト作成者を指定してコメントを投稿する状況を仮定したものである。
【0075】
図8に示すように、プロセッサ212は、user2がコメント入力インタフェース622に、秘密コメント文字列「To」と、ポスト作成者を指定するメンション(@Post)をコメントメッセージ「こんにちは」とともに入力して登録した場合、コメントメッセージ「こんにちは」を秘密コメントとして処理してよい。
【0076】
ポスト510に登録されたコメントのうちで秘密コメントとして処理されたコメントメッセージ「こんにちは」に対する読み取り権限は、コメント作成者であるuser2とメンション対象者であるポスト作成者だけに付与される。
【0077】
図9に示すように、秘密コメントとして処理されたコメントメッセージ「こんにちは」は、コメント作成者であるuser2とメンション対象者であるポスト作成者が、確認されたサービス画面500だけで閲覧することが可能であり、他のユーザには表示されない。
【0078】
ポスト510に登録されたコメントリスト621のうちの秘密コメントには、他のコメントとの識別が可能なディスプレイ要素が適用されてよく、例えば、秘密コメントを示すアイコン91が表示されてよい。
【0079】
したがって、秘密コメント文字列「To」と組み合わされるメンションを利用することにより、ポストに対するコメントを、コメント作成者とメンション対象者だけに秘密コメントの形態で公開することができる。
【0080】
図10および
図11は、本発明の一実施形態における、メンションを利用したチャット機能を説明するための例示図である。
【0081】
図10は、ポスト510にアクセス可能なユーザの1人であるuser2の電子機器画面上に表示されるサービス画面500を示しており、user2がポスト作成者を指定してコメントを投稿する状況を仮定したものである。
【0082】
図10に示すように、プロセッサ212は、user2がコメント入力インタフェース622、チャット文字列「Chat」と、ポスト作成者を指定するメンション(@Post)をコメントメッセージ「こんにちは」とともに入力して登録した場合、コメントメッセージ「こんにちは」をチャットで提供してよい。
【0083】
ポスト510に登録されたコメントのうちでチャット文字列「Chat」と組み合わされるメンションとして登録されたコメントメッセージ「こんにちは」は、コメントリスト621には表示されず、コメント作成者であるuser2とメンション対象者であるポスト作成者の1対1チャットルームに送信されてよい。
【0084】
図11は、コメント作成者であるuser2とメンション対象者であるポスト作成者が参加する1対1チャットルーム1100であって、ポスト作成者の電子機器画面上に表示されるチャット画面を示している。
【0085】
1対1チャットルーム1100はオープンチャットルームで生成されてよく、
図11に示すように、先ずはメンション対象者であるポスト作成者にチャット要求メッセージ1110が送信され、メンション対象者がチャットを受諾した場合に限り、1対1チャットルーム1100にuser2が投稿したコメントメッセージ1101が送信されてよい。
【0086】
したがって、チャット文字列「Chat」と組み合わされるメンションを利用することにより、ポストに対するコメントを、コメント作成者とメンション対象者の1対1チャットルームに送信することができる。
【0087】
また、プロセッサ212は、コメント入力過程でブロックされたコメント機能に対して通知を提供してよい。
【0088】
プロセッサ212は、コメント登録画面620に、ポスト510に対するコメントを秘密コメント文字列「To」またはチャット文字列「Chat」と組み合わせたメンションを利用して入力する場合、該当のコメント機能をブロックするかどうかを確認した後、ブロックされたコメント機能に対してコメント作成者にブロック状態を示す通知を提供してよい。
【0089】
例えば、
図12を参照すると、プロセッサ212は、user2がコメント入力インタフェース622に、チャット文字列「Chat」と、ポスト作成者を指定するメンション(@Post)をコメントメッセージ「こんにちは」とともに入力した場合、ポスト510の設定によってチャット機能のブロック状況を確認してよい。ポスト510のコメント機能のうちでチャット機能がブロックされた場合には、コメント作成者であるuser2に、チャット機能を利用したコメントがブロックされたことを示す通知1210を表示してよい。
【0090】
したがって、プロセッサ212は、ポスト510の設定に基づいて、秘密コメント機能とチャット機能のうちの少なくとも1つを利用したコメントをブロックすることができる。
【0091】
このように、本発明の実施形態によると、秘密コメント文字列と組み合わされるメンションを利用することにより、ポストに対するコメントがコメント作成者とメンション対象者だけに公開される秘密コメント機能を提供することができる。さらに、本発明の実施形態によると、チャット文字列と組み合わされるメンションを利用することにより、ポストに対するコメントがコメント作成者とメンション対象者の1対1チャットに送信されるチャット機能を提供することができる。
【0092】
上述した装置は、ハードウェア構成要素、ソフトウェア構成要素、および/またはハードウェア構成要素とソフトウェア構成要素との組み合わせによって実現されてよい。例えば、実施形態で説明された装置および構成要素は、プロセッサ、コントローラ、ALU(arithmetic logic unit)、デジタル信号プロセッサ、マイクロコンピュータ、FPGA(field programmable gate array)、PLU(programmable logic unit)、マイクロプロセッサ、または命令を実行して応答することができる様々な装置のように、1つ以上の汎用コンピュータまたは特定用途コンピュータを利用して実現されてよい。処理装置は、オペレーティングシステム(OS)およびOS上で実行される1つ以上のソフトウェアアプリケーションを実行してよい。また、処理装置は、ソフトウェアの実行に応答し、データにアクセスし、データを記録、操作、処理、および生成してもよい。理解の便宜のために、1つの処理装置が使用されるとして説明される場合もあるが、当業者であれば、処理装置が複数個の処理要素および/または複数種類の処理要素を含んでもよいことが理解できるであろう。例えば、処理装置は、複数個のプロセッサまたは1つのプロセッサおよび1つのコントローラを含んでよい。また、並列プロセッサのような、他の処理構成も可能である。
【0093】
ソフトウェアは、コンピュータプログラム、コード、命令、またはこれらのうちの1つ以上の組み合わせを含んでもよく、所望のように動作するように処理装置を構成したり、個別にまたはまとめて処理装置に命令したりしてよい。ソフトウェアおよび/またはデータは、処理装置に基づいて解釈されたり、処理装置に命令またはデータを提供したりするために、いかなる種類の機械、コンポーネント、物理装置、コンピュータ記録媒体または装置に具現化されてよい。ソフトウェアは、ネットワークによって接続されたコンピュータシステム上に分散され、分散された状態で記録されても実行されてもよい。ソフトウェアおよびデータは、1つ以上のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてよい。
【0094】
実施形態に係る方法は、多様なコンピュータ手段によって実行可能なプログラム命令の形態で実現されてコンピュータ読み取り可能な媒体に記録されてよい。ここで、媒体は、コンピュータ実行可能なプログラムを継続して記録するものであっても、実行またはダウンロードのために一時記録するものであってもよい。また、媒体は、単一または複数のハードウェアが結合した形態の多様な記録手段または格納手段であってよく、あるコンピュータシステムに直接接続する媒体に限定されることはなく、ネットワーク上に分散して存在するものであってもよい。媒体の例としては、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、および磁気テープのような磁気媒体、CD-ROMおよびDVDのような光媒体、フロプティカルディスク(floptical disk)のような光磁気媒体、およびROM、RAM、フラッシュメモリなどを含み、プログラム命令が記録されるように構成されたものであってよい。また、媒体の他の例として、アプリケーションを配布するアプリケーションストアやその他の多様なソフトウェアを供給または配布するサイト、サーバなどで管理する記録媒体または格納媒体が挙げられる。
【0095】
以上のように、実施形態を、限定された実施形態および図面に基づいて説明したが、当業者であれば、上述した記載から多様な修正および変形が可能であろう。例えば、説明された技術が、説明された方法とは異なる順序で実行されたり、かつ/あるいは、説明されたシステム、構造、装置、回路などの構成要素が、説明された方法とは異なる形態で結合されたりまたは組み合わされたり、他の構成要素または均等物によって対置されたり置換されたとしても、適切な結果を達成することができる。
【0096】
したがって、異なる実施形態であっても、特許請求の範囲と均等なものであれば、添付される特許請求の範囲に属する。
【国際調査報告】