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特表2024-502605条件付きハンドオーバおよびセル間のビーム管理レポートを使用した高速セル選択のための方法、装置、およびコンピュータプログラム製品
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  • 特表-条件付きハンドオーバおよびセル間のビーム管理レポートを使用した高速セル選択のための方法、装置、およびコンピュータプログラム製品 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-01-22
(54)【発明の名称】条件付きハンドオーバおよびセル間のビーム管理レポートを使用した高速セル選択のための方法、装置、およびコンピュータプログラム製品
(51)【国際特許分類】
   H04W 36/30 20090101AFI20240115BHJP
   H04W 16/28 20090101ALI20240115BHJP
   H04W 36/36 20090101ALI20240115BHJP
【FI】
H04W36/30
H04W16/28
H04W36/36
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023541563
(86)(22)【出願日】2021-01-08
(85)【翻訳文提出日】2023-09-04
(86)【国際出願番号】 US2021012635
(87)【国際公開番号】W WO2022150040
(87)【国際公開日】2022-07-14
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.WCDMA
2.BLUETOOTH
3.Blu-ray
4.3GPP
(71)【出願人】
【識別番号】515076873
【氏名又は名称】ノキア テクノロジーズ オサケユイチア
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100120525
【弁理士】
【氏名又は名称】近藤 直樹
(72)【発明者】
【氏名】アワダ アーマッド
(72)【発明者】
【氏名】コスケラ ティモ
(72)【発明者】
【氏名】タルクダール アナップ
(72)【発明者】
【氏名】ヘントネン テロ
(72)【発明者】
【氏名】フィーリング インゴ
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA01
5K067AA23
5K067DD25
5K067EE10
5K067EE34
5K067HH23
5K067JJ39
5K067KK02
(57)【要約】
サービングセル間の切り替えのための動作モード構成をサポートする方法、装置、およびコンピュータプログラム製品が説明される。サービングセルは、動作モード構成をサポートするために複数のセルを構成し得る。複数のセルの各セルおよび関連付けられたユーザ機器は、サービングセル間の追加の切り替えを改善するために、複数のセルに関連付けられた動作モード構成を記憶し得る。ユーザ機器は、複数のセルに関連付けられたセル内またはセル間のビーム管理レポートを提供して、サービングセル間の切り替えの決定を支援し得る。タイミングアドバンス情報は、サービングセルへの切り替え戻りをサポートするために記憶され得る。サービングセルは、ユーザ機器のために別のサービングセルへ切り替えさせ得る。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のサービングセルから、複数のセルのための1つまたは複数の動作モード構成を受信することと、
前記複数のセルのための第1のビーム管理情報を決定することと、
前記複数のセルのための前記第1のビーム管理情報を含む第1のビーム管理レポートの、前記第1のサービングセルへの送信を行わせることと、
ターゲットセルのターゲットビームへ切り替える命令を含む切替指示を、前記第1のサービングセルから受信することと、
前記複数のセルのための前記1つまたは複数の動作モード構成を記憶させることと、
前記第1のサービングセルから、前記ターゲットセルの前記ターゲットビームへ切り替えることであって、前記ターゲットセルは、第2のサービングセルになることと、を含む方法。
【請求項2】
前記第1のサービングセルのためのタイミングアドバンス情報を記憶させることと、
前記複数のセルのための第2のビーム管理情報を決定することと、
前記複数のセルのための前記第2のビーム管理情報を含む第2のビーム管理レポートの、前記第2のサービングセルへの送信を行わせることと、
前記1つまたは複数の動作モード構成および前記タイミングアドバンス情報を取得することと、
少なくとも前記タイミングアドバンス情報に基づいて、前記第2のサービングセルから前記第1のサービングセルへ切り替えることとをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1のサービングセルから前記第2のサービングセルへ切り替えることは、ランダムアクセスチャネルレスハンドオーバを含み、前記記憶されたタイミングアドバンス情報は、前記第2のサービングセルから前記第1のサービングセルへの切り替えのために使用される、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記1つまたは複数の動作モード構成は、前記複数のセルの各セルのための高速セル選択条件付きハンドオーバ構成、前記第1のビーム管理情報、または前記第2のビーム管理情報のうちの1つまたは複数を含む、請求項2または3に記載の方法。
【請求項5】
前記第1のビーム管理情報または前記第2のビーム管理情報のうちの1つまたは複数は、前記複数のセルによって送信される基準信号に基づいて生成され、前記基準信号は、同期信号ブロックリソースマッピングを含む、請求項2~4のいずれか1項に記載の方法。
【請求項6】
前記第1のビーム管理レポートまたは前記第2のビーム管理レポートのうちの1つまたは複数は、前記複数のセルのうちの1つまたは複数のセルに関連付けられたセル内またはセル間のビーム管理レポートのうちの1つまたは複数を含む、請求項2~5のいずれか1項に記載の方法。
【請求項7】
ユーザ機器、ネットワーク、無線アクセスネットワーク、基地局、またはセルのうちの1つまたは複数は、前記1つまたは複数の動作モード構成、前記第1のビーム管理情報、前記第2のビーム管理情報、または、前記複数のセルの少なくともそれぞれのセルのための前記タイミングアドバンス情報のうちの1つまたは複数を記憶する、請求項2~6のいずれか1項に記載の方法。
【請求項8】
前記複数のセルは、前記第1のサービングセルの隣接セル、前記第2のサービングセルの隣接セル、前記第1のサービングセル、または前記第2のサービングセルのうちの1つまたは複数を含む、請求項1~7のいずれか1項に記載の方法。
【請求項9】
前記切替指示は、媒体アクセス制御要素を含む、請求項1~8のいずれか1項に記載の方法。
【請求項10】
前記ターゲットセルの前記ターゲットビームへ切り替えることは、前記第1のサービングセルまたは前記第2のサービングセルによって構成されたトリガ条件によって動的に引き起こされる、請求項1~9のいずれか1項に記載の方法。
【請求項11】
前記ターゲットセルは、複数のターゲットビームに関連付けられる、請求項1~10のいずれか1項に記載の方法。
【請求項12】
少なくとも1つのプロセッサと、
コンピュータプログラムコードを含む少なくとも1つのメモリとを備える装置であって、
前記少なくとも1つのメモリおよび前記コンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサによって、前記装置に、少なくとも、
複数のセルのための1つまたは複数の動作モード構成を、第1のサービングセルから受信することと、
前記複数のセルのための第1のビーム管理情報を決定することと、
前記複数のセルのための前記第1のビーム管理情報を含む第1のビーム管理レポートの、前記第1のサービングセルへの送信を行わせることと、
ターゲットセルのターゲットビームへ切り替える命令を含む切替指示を、前記第1のサービングセルから受信することと、
前記複数のセルのための前記1つまたは複数の動作モード構成を記憶させることと、
前記第1のサービングセルから、前記ターゲットセルの前記ターゲットビームへ切り替えることであって、前記ターゲットセルは、第2のサービングセルになることと、を行わせるように構成された装置。
【請求項13】
前記少なくとも1つのメモリおよび前記コンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサによって、前記装置に、
前記第1のサービングセルのためのタイミングアドバンス情報を記憶させることと、
前記複数のセルのための第2のビーム管理情報を決定することと、
前記複数のセルのための前記第2のビーム管理情報を含む第2のビーム管理レポートの、前記第2のサービングセルへの送信を行わせることと、
前記1つまたは複数の動作モード構成および前記タイミングアドバンス情報を取得することと、
少なくとも前記タイミングアドバンス情報に基づいて、前記第2のサービングセルから前記第1のサービングセルへ切り替えることとを行わせるようにさらに構成される、請求項12に記載の装置。
【請求項14】
前記第1のサービングセルから前記第2のサービングセルへ切り替えることは、ランダムアクセスチャネルレスハンドオーバを含み、前記記憶されたタイミングアドバンス情報は、前記第2のサービングセルから前記第1のサービングセルへ切り替えるために使用される、請求項13に記載の装置。
【請求項15】
前記1つまたは複数の動作モード構成は、前記複数のセルの各セルのための高速セル選択条件付きハンドオーバ構成、前記第1のビーム管理情報、または前記第2のビーム管理情報のうちの1つまたは複数を含む、請求項13または14に記載の装置。
【請求項16】
前記第1のビーム管理情報または前記第2のビーム管理情報のうちの1つまたは複数は、前記複数のセルによって送信される基準信号に基づいて生成され、前記基準信号は、同期信号ブロックリソースマッピングを含む、請求項13~15のいずれか1項に記載の装置。
【請求項17】
前記第1のビーム管理レポートまたは前記第2のビーム管理レポートのうちの1つまたは複数は、前記複数のセルのうちの1つまたは複数のセルに関連付けられたセル内またはセル間のビーム管理レポートのうちの1つまたは複数を含む、請求項13~16のいずれか1項に記載の装置。
【請求項18】
ユーザ機器、ネットワーク、無線アクセスネットワーク、基地局、またはセルのうちの1つまたは複数は、前記1つまたは複数の動作モード構成、前記第1のビーム管理情報、前記第2のビーム管理情報、または、前記複数のセルの少なくともそれぞれのセルのための前記タイミングアドバンス情報のうちの1つまたは複数を記憶する、請求項13~17のいずれか1項に記載の装置。
【請求項19】
前記複数のセルは、前記第1のサービングセルの隣接セル、前記第2のサービングセルの隣接セル、前記第1のサービングセル、または前記第2のサービングセルのうちの1つまたは複数を含む、請求項12~18のいずれか1項に記載の装置。
【請求項20】
前記切替指示は、媒体アクセス制御要素を含む、請求項12~19のいずれか1項に記載の装置。
【請求項21】
前記ターゲットセルの前記ターゲットビームへ切り替えることは、前記第1のサービングセルまたは前記第2のサービングセルによって構成されたトリガ条件によって動的に引き起こされる、請求項12~20のいずれか1項に記載の装置。
【請求項22】
前記ターゲットセルは、複数のターゲットビームに関連付けられる、請求項12~21のいずれか1項に記載の装置。
【請求項23】
少なくとも1つのプロセッサと、
コンピュータプログラムコードを含む少なくとも1つのメモリとを備える装置であって、
前記少なくとも1つのメモリおよび前記コンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサによって、前記装置に、少なくとも、
ハンドオーバのための動作モードを使用すると決定することと、
複数のセルのための1つまたは複数の動作モード構成の、ユーザ機器への送信を行わせることと、
前記複数のセルのためのビーム管理情報を含むビーム管理レポートを、前記ユーザ機器から受信することと、
少なくとも前記ビーム管理レポートに基づいて、第1のサービングセルから第2のサービングセルへ切り替えるように前記ユーザ機器に指示すると決定することと、
ターゲットセルのターゲットビームへ切り替える命令を含む切替指示の、前記ユーザ機器への送信を行わせることとを行わせるように構成され、前記ターゲットセルは、前記第2のサービングセルになる、装置。
【請求項24】
前記少なくとも1つのメモリおよび前記コンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサによって、前記装置に、
ハンドオーバ要求の、前記ターゲットセルへの送信を行わせることであって、前記ハンドオーバ要求は、高速セル選択条件付きハンドオーバのための前記ターゲットセルを構成する命令を含む、送信を行わせることと、
前記ターゲットセルから、ハンドオーバ要求肯定応答を受信することと、
前記複数のセルのための前記1つまたは複数の動作モード構成を記憶させることと、
前記複数のセルのための前記ビーム管理情報を含む前記ビーム管理レポートの、前記ターゲットセルへの送信を行わせることとを行わせるようにさらに構成される、請求項23に記載の装置。
【請求項25】
前記ハンドオーバ要求は、送信構成インジケータ状態を含む、請求項24に記載の装置。
【請求項26】
前記少なくとも1つのメモリおよび前記コンピュータプログラムコードはさらに、前記少なくとも1つのプロセッサによって、前記装置に、
前記ユーザ機器を、前記ターゲットセルに動的へ切り替えさせるトリガ条件の、前記ユーザ機器への送信を行わせる、請求項23~25のいずれか1項に記載の装置。
【請求項27】
前記少なくとも1つのメモリおよび前記コンピュータプログラムコードはさらに、前記少なくとも1つのプロセッサによって、前記装置に、
前記複数のセルのための前記1つまたは複数の動作モード構成の、前記ターゲットセルへの送信を行わせる、請求項23~26のいずれか1項に記載の装置。
【請求項28】
ハンドオーバのための前記動作モードを使用すると決定することは、履歴データに基づいており、前記履歴データは、ハンドオーバの回数、期間、しきい値、メタデータ、通信ログ、またはネットワークエンティティ挙動のうちの1つまたは複数を含む、請求項23~27のいずれか1項に記載の装置。
【請求項29】
前記履歴データは、機械学習アルゴリズムまたは自己組織化方法を介して処理される、請求項28に記載の装置。
【請求項30】
前記ターゲットセルは、複数のターゲットセルのうちの1つのターゲットセルである、請求項23~29のいずれか1項に記載の装置。
【請求項31】
ハンドオーバのための前記動作モードは、高速セル選択動作モードを含む、請求項23~30のいずれか1項に記載の装置。
【請求項32】
前記複数のセルは、前記第1のサービングセルの隣接セル、前記第2のサービングセルの隣接セル、前記第1のサービングセル、または前記第2のサービングセルのうちの1つまたは複数を含む、請求項23~31のいずれか1項に記載の装置。
【請求項33】
前記ビーム管理レポートは、前記複数のセルに関連付けられたセル内またはセル間のビーム管理レポートのうちの1つまたは複数を含む、請求項23~32のいずれか1項に記載の装置。
【請求項34】
前記切替指示は、媒体アクセス制御要素を含む、請求項23~33のいずれか1項に記載の装置。
【請求項35】
前記ユーザ機器、ネットワーク、無線アクセスネットワーク、基地局、またはセルのうちの1つまたは複数は、前記1つまたは複数の動作モード構成、前記ビーム管理情報、または、前記複数のセルの少なくともそれぞれのセルのために関連付けられたタイミングアドバンス情報のうちの1つまたは複数を記憶する、請求項23~34のいずれか1項に記載の装置。
【請求項36】
前記1つまたは複数の動作モード構成は、前記複数のセルの各セルのための高速セル選択条件付きハンドオーバ構成、第1のビーム管理情報、または第2のビーム管理情報のうちの1つまたは複数を含む、請求項23~35のいずれか1項に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
例示的な実施形態は、一般に、通信インフラストラクチャを介して、条件付きハンドオーバ(conditional handover)およびビーム管理レポート(beam management reporting)を利用するセル選択に関する。
【背景技術】
【0002】
第3世代パートナシッププロジェクト(3GPP)は、モバイル電話のためのプロトコルを開発する規格化団体であり、第2世代(2G)、第3世代(3G)、第4世代(4G)、ロングタームエボリューション(LTE)、および第5世代(5G)規格を含む様々な規格の開発および維持のために知られている。5Gネットワークは、サービスベースアーキテクチャ(SBA)、つまり、言い換えると、サービスにアクセスするために、許可された他のネットワーク機能にサービス提供する一連のネットワーク機能によってシステム機能が実現されるシステムアーキテクチャとして設計されている。
【0003】
5Gネットワークは、特定のエリアにわたって複数のセルにサービス提供する複数の基地局(たとえば、次世代ノードB(gNB)等)を含み得る。ユーザ機器(UE)が特定のエリアを移動すると、UEとサービング無線アクセスネットワーク(RAN)との間の接続を維持するために、接続モードでのハンドオーバとして知られるセル変更が生じる。さらに、セルは、複数のビームを介してデータを送受信する。ハンドオーバ手順は、UEのローテーションの結果として、またはUEと基地局との間の障害物(たとえば、壁等)の結果としてトリガされ得る。
【0004】
条件付きハンドオーバ(CHO)により、ソースセルは、将来のハンドオーバ手順のために、複数のターゲットセルを有するUEを準備することができる。CHOの準備は、通信を維持するためにハンドオーバが必要とされる前に、ソースセルとUEとの間の良好な無線状態中に引き起こる。UEは、構成された条件の検出に基づいて、CHOが必要であると判定する。CHOを必要とする条件を検出すると、UEは、ターゲットセルのうちの1つのターゲットセルに対して、準備されたCHOを実行する。CHOは、良好な無線状態中、準備によって発生する可能性が高いので、セル間のハンドオーバは、劣悪な無線状態中にトリガされる。
【発明の概要】
【0005】
ビームを介したデータ交換を提供する通信ネットワークのアーキテクチャを介して、UEのモビリティを容易にする方法、装置、およびコンピュータプログラム製品が開示される。本開示は、セル選択およびハンドオーバのためにUEに関連付けられた、改善された動作モードを提供する。本開示の例示的な実施形態は、第1のサービングセルから第2のサービングセルに、UEをより効果的かつ効率的にハンドオーバするための高速セル選択(FCS)モードを提供する。FCSモードは、FCS条件付きハンドオーバ(FCSCHO)構成によって容易化されるセル間のUEの選択およびハンドオーバを提供する。UEは、サービングセルのための第1のFCSCHO構成と、少なくとも1つの隣接セルのための少なくとも第2のFCSCHO構成とを含み得る。UEは、FCSCHO構成に関連付けられた1つまたは複数のセルのレイヤ1(L1)ビーム測定をレポートするように構成され得る。
【0006】
UEは、(たとえば、L1ビーム測定等に基づいて)サービングセルから別のセルに変更するようにUEに命令する下位層指示を、サービングセルから受信し得る。サービングセルから切替命令(switching instruction)を受信すると、UEは、FCSCHO構成に関連付けられた別のセル(たとえば、第2のFCSCHO構成に関連付けられた少なくとも1つの隣接セルへのセル変更(たとえば、CHO等)を実行する。さらに、切替手順の完了時に、UEは、限定されないが、第1のサービングセルの第1のFCSCHO構成を含むすべてのFCSCHO構成を記憶(たとえば、メモリに保持等)し得る。ネットワーク、またはそのエンティティ(たとえば、ネットワーク機能、RAN、基地局、セル等)は、準備されたすべてのFCSCHO構成についてのUEコンテキストを記憶し得る。
【0007】
UEは、エリアにおける第1のサービングセルおよび/または1つまたは複数の他の隣接セルに向けられたセル切替手順をさらに実行するために、1つまたは複数のFCSCHO構成を利用し得る。たとえば、UEが、エリア内の双方向経路の第1の方向を通過している場合、UEは、双方向経路の第2の(たとえば、戻り等)方向を通過する際に、記憶されたFCSCHO構成を利用して、第1のサービングセルへ、より迅速かつ容易に切り替え戻すことができる。本開示を考慮すると、UEは、所与の時点で単一のセルに接続されるが、ネットワークは、各セルのハンドオーバ手順を一度に構成することができ、それによって、特に従来の手順(たとえば、無線リソース制御(RRC)手順等)と比較した場合、セル間のより高速な切り替えが、下位層リソースにおける少ないデマンドで可能になることが理解されるべきである。
【0008】
本開示を考慮すると、少なくともFCSCHO構成を利用する例示的な実施形態は、従来のハンドオーバシステムに関連付けられた複数の問題を克服することが理解されるべきである。たとえば、ソースセルから、選択されたターゲットセルへ切り替えるための任意の従来のCHO準備情報は、準備されたCHOが正常に完了すると、UEによって削除される。従来のシステムでは、以前に準備されたCHOが、新しいソースセル(つまり、以前に選択されたターゲットセル)において、もはや有効ではないため、ネットワークは、準備されたCHOが正常に完了しても、準備されたUEコンテキストを記憶しない。したがって、従来のCHO実施は、任意の追加の将来のCHOを容易にするために、新しいソースセルとUEとの間の良好な無線条件中に、新しいCHOのための新しい準備を、再度実行する必要がある。本開示の例示的な実施形態は、以前に準備されたセルへ戻るハンドオーバが必要な場合に、ハンドオーバ速度を向上させるために、以前に準備されたすべてのFCSCHO構成を少なくとも記憶することによって、そのような制限を克服する。本開示のFCSCHO構成および技法は、条件付きハンドオーバ、戻りハンドオーバ、連結条件付きハンドオーバ、条件なしのハンドオーバ、協調マルチポイント(coordinated multi-point,CoMP)プロセス、動的ポイント選択プロセス、ビーム管理レポートプロセス、ビーム切替プロセス等のうちの1つまたは複数に関連付けられた手順を含むがこれらに限定されない、複数のハンドオーバ手順によって使用するために構成され得る。
【0009】
本開示の態様によれば、第1のサービングセルから、複数のセルのための1つまたは複数の動作モード構成を受信することを含む方法が提供される。方法はさらに、複数のセルのための第1のビーム管理情報を決定することを含み得る。方法はさらに、複数のセルのための第1のビーム管理情報を含む第1のビーム管理レポートの、第1のサービングセルへの送信を行わせることを含み得る。方法はさらに、ターゲットセルのターゲットビームへ切り替える命令を含む切替指示を、第1のサービングセルから受信することを含み得る。方法はさらに、複数のセルのための1つまたは複数の動作モード構成を記憶させることを含み得る。方法はさらに、第1のサービングセルから、ターゲットセルのターゲットビームへ切り替え、ターゲットセルは、第2のサービングセルになることを含み得る。
【0010】
いくつかの実施形態では、方法はさらに、第1のサービングセルのためのタイミングアドバンス情報を記憶させることを含み得る。いくつかの実施形態では、方法はさらに、複数のセルのための第2のビーム管理情報を決定することを含み得る。いくつかの実施形態では、方法はさらに、複数のセルのための第2のビーム管理情報を含む第2のビーム管理レポートの、第2のサービングセルへの送信を行わせることを含み得る。いくつかの実施形態では、方法はさらに、1つまたは複数の動作モード構成およびタイミングアドバンス情報を取得することを含み得る。いくつかの実施形態では、方法はさらに、少なくともタイミングアドバンス情報に基づいて、第2のサービングセルから第1のサービングセルへ切り替えることを含み得る。
【0011】
方法のいくつかの実施形態では、第1のサービングセルから第2のサービングセルへ切り替えることは、ランダムアクセスチャネルレスハンドオーバを含み、記憶されたタイミングアドバンス情報は、第2のサービングセルから第1のサービングセルへの切り替えのために使用される。方法のいくつかの実施形態では、1つまたは複数の動作モード構成は、複数のセルの各セルのための高速セル選択条件付きハンドオーバ構成、第1のビーム管理情報、または第2のビーム管理情報のうちの1つまたは複数を含む。方法のいくつかの実施形態では、第1のビーム管理情報または第2のビーム管理情報のうちの1つまたは複数は、複数のセルによって送信される基準信号(reference signal)に基づいて生成され、基準信号は、同期信号ブロックリソースマッピングを含む。方法のいくつかの実施形態では、第1のビーム管理レポートまたは第2のビーム管理レポートのうちの1つまたは複数は、複数のセルのうちの1つまたは複数のセルに関連付けられたセル内(intracell)またはセル間(intercell)のビーム管理レポートのうちの1つまたは複数を含む。方法のいくつかの実施形態では、ユーザ機器、ネットワーク、無線アクセスネットワーク、基地局、またはセルのうちの1つまたは複数は、1つまたは複数の動作モード構成、第1のビーム管理情報、第2のビーム管理情報、または、複数のセルの少なくともそれぞれのセルのためのタイミングアドバンス情報のうちの1つまたは複数を記憶する。方法のいくつかの実施形態では、複数のセルは、第1のサービングセルの隣接セル、第2のサービングセルの隣接セル、第1のサービングセル、または第2のサービングセルのうちの1つまたは複数を含む。方法のいくつかの実施形態では、切替指示は、媒体アクセス制御要素を含む。方法のいくつかの実施形態では、ターゲットセルのターゲットビームへ切り替えることは、第1のサービングセルまたは第2のサービングセルによって構成されたトリガ条件によって動的に引き起こされる。方法のいくつかの実施形態では、ターゲットセルは、複数のターゲットビームに関連付けられる。
【0012】
本開示の態様によれば、少なくとも1つのプロセッサと、少なくとも1つのメモリとを含む装置が提供され、少なくとも1つのメモリは、少なくとも1つのプロセッサによって、装置に、少なくとも、複数のセルのための1つまたは複数の動作モード構成を、第1のサービングセルから受信させるように構成された、コンピュータプログラムコードを含んでいる。装置はさらに、複数のセルのための第1のビーム管理情報を、少なくとも決定するようにさせられ得る。装置はさらに、複数のセルのための第1のビーム管理情報を含む第1のビーム管理レポートの、第1のサービングセルへの送信を少なくとも行わせるようにさせられ得る。装置はさらに、ターゲットセルのターゲットビームへ切り替える命令を含む切替指示を、第1のサービングセルから少なくとも受信するようにさせられ得る。装置はさらに、複数のセルのための1つまたは複数の動作モード構成の記憶を少なくとも行わせるようにさせられ得る。装置はさらに、第1のサービングセルから、ターゲットセルのターゲットビームへ少なくとも切り替えるようにさせられ、ターゲットセルは、第2のサービングセルになり得る。
【0013】
いくつかの実施形態では、装置はさらに、第1のサービングセルのためのタイミングアドバンス情報の記憶を少なくとも行わせるようにさせられ得る。いくつかの実施形態では、装置はさらに、複数のセルのための第2のビーム管理情報を、少なくとも決定するようにさせられ得る。いくつかの実施形態では、装置はさらに、複数のセルのための第2のビーム管理情報を含む第2のビーム管理レポートの、第2のサービングセルへの送信を少なくとも行わせるように構成され得る。いくつかの実施形態では、装置はさらに、1つまたは複数の動作モード構成およびタイミングアドバンス情報を、少なくとも取得するようにさせられ得る。いくつかの実施形態では、装置はさらに、少なくともタイミングアドバンス情報に基づいて、第2のサービングセルから第1のサービングセルへ少なくとも切り替えるようにさせられ得る。
【0014】
装置のいくつかの実施形態では、第1のサービングセルから第2のサービングセルへ切り替えることは、ランダムアクセスチャネルレスハンドオーバを含み、記憶されたタイミングアドバンス情報は、第2のサービングセルから第1のサービングセルへ切り替えるために使用される。装置のいくつかの実施形態では、1つまたは複数の動作モード構成は、複数のセルの各セルのための高速セル選択条件付きハンドオーバ構成、第1のビーム管理情報、または第2のビーム管理情報のうちの1つまたは複数を含む。装置のいくつかの実施形態では、第1のビーム管理情報または第2のビーム管理情報のうちの1つまたは複数は、複数のセルによって送信される基準信号に基づいて生成され、基準信号は、同期信号ブロックリソースマッピングを含む。装置のいくつかの実施形態では、第1のビーム管理レポートまたは第2のビーム管理レポートのうちの1つまたは複数は、複数のセルのうちの1つまたは複数のセルに関連付けられたセル内またはセル間のビーム管理レポートのうちの1つまたは複数を含む。装置のいくつかの実施形態では、ユーザ機器、ネットワーク、無線アクセスネットワーク、基地局、またはセルのうちの1つまたは複数は、1つまたは複数の動作モード構成、第1のビーム管理情報、第2のビーム管理情報、または、複数のセルの少なくともそれぞれのセルのためのタイミングアドバンス情報のうちの1つまたは複数を記憶する。装置のいくつかの実施形態では、複数のセルは、第1のサービングセルの隣接セル、第2のサービングセルの隣接セル、第1のサービングセル、または第2のサービングセルのうちの1つまたは複数を含む。装置のいくつかの実施形態では、切替指示は、媒体アクセス制御要素を含む。装置のいくつかの実施形態では、ターゲットセルのターゲットビームへ切り替えることは、第1のサービングセルまたは第2のサービングセルによって構成されたトリガ条件によって動的に引き起こされる。装置のいくつかの実施形態では、ターゲットセルは、複数のターゲットビームに関連付けられる。
【0015】
本開示の態様によれば、記憶されたプログラムコード部分を有する、少なくとも非一時的なコンピュータ可読記憶媒体を含む、コンピュータプログラム製品が提供され、プログラムコード部分は、少なくともプロセッサによる実行時に、第1のサービングセルから、複数のセルのための1つまたは複数の動作モード構成を受信するように構成される。コンピュータプログラム製品はさらに、少なくともプロセッサによる実行時に、複数のセルのための第1のビーム管理情報を少なくとも決定するように構成され得る。コンピュータプログラム製品はさらに、少なくともプロセッサによる実行時に、複数のセルのための第1のビーム管理情報を含む第1のビーム管理レポートの、第1のサービングセルへの送信を少なくとも行わせるように構成され得る。コンピュータプログラム製品はさらに、少なくともプロセッサによる実行時に、ターゲットセルのターゲットビームへ切り替える命令を含む切替指示を、第1のサービングセルから、少なくとも受信するように構成され得る。コンピュータプログラム製品はさらに、少なくともプロセッサによる実行時に、複数のセルのための1つまたは複数の動作モード構成の記憶を少なくとも行わせるように構成され得る。コンピュータプログラム製品はさらに、少なくともプロセッサによる実行時に、第1のサービングセルから、ターゲットセルのターゲットビームに少なくとも切り替え、ターゲットセルは、第2のサービングセルになり得る。
【0016】
いくつかの実施形態では、コンピュータプログラム製品はさらに、少なくともプロセッサによる実行時に、第1のサービングセルのためのタイミングアドバンス情報の記憶を少なくとも行わせるように構成され得る。いくつかの実施形態では、コンピュータプログラム製品はさらに、少なくともプロセッサによる実行時に、複数のセルのための第2のビーム管理情報を少なくとも決定するように構成され得る。いくつかの実施形態では、コンピュータプログラム製品はさらに、少なくともプロセッサによる実行時に、複数のセルのための第2のビーム管理情報を含む第2のビーム管理レポートの、第2のサービングセルへの送信を少なくとも行わせるように構成され得る。いくつかの実施形態では、コンピュータプログラム製品はさらに、少なくともプロセッサによる実行時に、1つまたは複数の動作モード構成およびタイミングアドバンス情報を、少なくとも取得するように構成され得る。いくつかの実施形態では、コンピュータプログラム製品はさらに、少なくともプロセッサによる実行時に、少なくともタイミングアドバンス情報に基づいて、第2のサービングセルから第1のサービングセルへ少なくとも切り替えるように構成され得る。
【0017】
コンピュータプログラム製品のいくつかの実施形態では、第1のサービングセルから第2のサービングセルへ切り替えることは、ランダムアクセスチャネルレスハンドオーバを含み、記憶されたタイミングアドバンス情報は、第2のサービングセルから第1のサービングセルへ切り替えるために使用される。コンピュータプログラム製品のいくつかの実施形態では、1つまたは複数の動作モード構成は、複数のセルの各セルの高速セル選択条件付きハンドオーバ構成、第1のビーム管理情報、または第2のビーム管理情報のうちの1つまたは複数を含む。コンピュータプログラム製品のいくつかの実施形態では、第1のビーム管理情報または第2のビーム管理情報のうちの1つまたは複数は、複数のセルによって送信される基準信号に基づいて生成され、基準信号は、同期信号ブロックリソースマッピングを含む。コンピュータプログラム製品のいくつかの実施形態では、第1のビーム管理レポートまたは第2のビーム管理レポートのうちの1つまたは複数は、複数のセルのうちの1つまたは複数のセルに関連付けられたセル内またはセル間のビーム管理レポートのうちの1つまたは複数を含む。コンピュータプログラム製品のいくつかの実施形態では、ユーザ機器、ネットワーク、無線アクセスネットワーク、基地局、またはセルのうちの1つまたは複数は、1つまたは複数の動作モード構成、第1のビーム管理情報、第2のビーム管理情報、または、複数のセルの少なくともそれぞれのセルのためのタイミングアドバンス情報のうちの1つまたは複数を記憶する。コンピュータプログラム製品のいくつかの実施形態では、複数のセルは、第1のサービングセルの隣接セル、第2のサービングセルの隣接セル、第1のサービングセル、または第2のサービングセルのうちの1つまたは複数を含む。コンピュータプログラム製品のいくつかの実施形態では、切替指示は、媒体アクセス制御要素を含む。コンピュータプログラム製品のいくつかの実施形態では、ターゲットセルのターゲットビームへ切り替えることは、第1のサービングセルまたは第2のサービングセルによって構成されたトリガ条件によって動的に引き起こされる。コンピュータプログラム製品のいくつかの実施形態では、ターゲットセルは、複数のターゲットビームに関連付けられる。
【0018】
本開示の態様によれば、第1のサービングセルから、複数のセルのための1つまたは複数の動作モード構成を受信するための手段を含む装置が提供される。装置はさらに、複数のセルのための第1のビーム管理情報を決定するための手段を含み得る。装置はさらに、複数のセルのための第1のビーム管理情報を含む第1のビーム管理レポートの、第1のサービングセルへの送信を行わせるための手段を含み得る。装置はさらに、ターゲットセルのターゲットビームへ切り替える命令を含む切替指示を、第1のサービングセルから受信するための手段を含み得る。装置はさらに、複数のセルのための1つまたは複数の動作モード構成を記憶させるための手段を含み得る。装置はさらに、第1のサービングセルから、ターゲットセルのターゲットビームへ切り替えるための手段であって、ターゲットセルは、第2のサービングセルになる手段を含み得る。
【0019】
いくつかの実施形態では、装置はさらに、第1のサービングセルのタイミングアドバンス情報を記憶させるための手段を含み得る。いくつかの実施形態では、装置はさらに、複数のセルのための第2のビーム管理情報を決定するための手段を含み得る。いくつかの実施形態では、装置はさらに、複数のセルのための第2のビーム管理情報を含む第2のビーム管理レポートの、第2のサービングセルへの送信を行わせるための手段を含み得る。いくつかの実施形態では、装置はさらに、1つまたは複数の動作モード構成およびタイミングアドバンス情報を取得するための手段を含み得る。いくつかの実施形態では、装置はさらに、少なくともタイミングアドバンス情報に基づいて、第2のサービングセルから第1のサービングセルへ切り替えるための手段を含み得る。
【0020】
装置のいくつかの実施形態では、第1のサービングセルから第2のサービングセルへ切り替えることは、ランダムアクセスチャネルレスハンドオーバを含み、記憶されたタイミングアドバンス情報は、第2のサービングセルから第1のサービングセルへ切り替えるために使用される。装置のいくつかの実施形態では、1つまたは複数の動作モード構成は、複数のセルの各セルのための高速セル選択条件付きハンドオーバ構成、第1のビーム管理情報、または第2のビーム管理情報のうちの1つまたは複数を含む。装置のいくつかの実施形態では、第1のビーム管理情報または第2のビーム管理情報のうちの1つまたは複数は、複数のセルによって送信される基準信号に基づいて生成され、基準信号は、同期信号ブロックリソースマッピングを含む。装置のいくつかの実施形態では、第1のビーム管理レポートまたは第2のビーム管理レポートのうちの1つまたは複数は、複数のセルのうちの1つまたは複数のセルに関連付けられたセル内またはセル間のビーム管理レポートのうちの1つまたは複数を含む。装置のいくつかの実施形態では、ユーザ機器、ネットワーク、無線アクセスネットワーク、基地局、またはセルのうちの1つまたは複数は、1つまたは複数の動作モード構成、第1のビーム管理情報、第2のビーム管理情報、または、複数のセルの少なくともそれぞれのセルのためのタイミングアドバンス情報のうちの1つまたは複数を記憶する。装置のいくつかの実施形態では、複数のセルは、第1のサービングセルの隣接セル、第2のサービングセルの隣接セル、第1のサービングセル、または第2のサービングセルのうちの1つまたは複数を含む。装置のいくつかの実施形態では、切替指示は、媒体アクセス制御要素を含む。装置のいくつかの実施形態では、ターゲットセルのターゲットビームへ切り替えることは、第1のサービングセルまたは第2のサービングセルによって構成されたトリガ条件によって動的に引き起こされる。装置のいくつかの実施形態では、ターゲットセルは、複数のターゲットビームに関連付けられる。
【0021】
本開示の態様によれば、ハンドオーバのための動作モードを使用すると決定することを含む方法が提供される。方法はさらに、複数のセルのための1つまたは複数の動作モード構成の、ユーザ機器への送信を行わせることを含み得る。方法はさらに、複数のセルのためのビーム管理情報を含むビーム管理レポートを、ユーザ機器から受信することを含み得る。方法はさらに、少なくともビーム管理レポートに基づいて、第1のサービングセルから第2のサービングセルへ切り替えるようにユーザ機器に指示すると決定することを含み得る。方法はさらに、ターゲットセルのターゲットビームへ切り替える命令を含む切替指示の、ユーザ機器への送信を行わせることであって、ターゲットセルは、第2のサービングセルになることを含む。
【0022】
いくつかの実施形態では、方法はさらに、ハンドオーバ要求の、ターゲットセルへの送信を行わせることを含み得、ハンドオーバ要求は、高速セル選択条件付きハンドオーバのためのターゲットセルを構成する命令を含む。いくつかの実施形態では、方法はさらに、ターゲットセルから、ハンドオーバ要求肯定応答(handover request acknowledgment)を受信することを含み得る。いくつかの実施形態では、方法はさらに、複数のセルのための1つまたは複数の動作モード構成を記憶させることを含み得る。いくつかの実施形態では、方法はさらに、複数のセルのためのビーム管理情報を含むビーム管理レポートの、ターゲットセルへの送信を行わせることを含み得る。方法のいくつかの実施形態では、ハンドオーバ要求は、送信構成インジケータ状態を含む。
【0023】
いくつかの実施形態では、方法はさらに、ユーザ機器を、ターゲットセルに動的へ切り替えさせるトリガ条件の、ユーザ機器への送信を行わせることを含み得る。
【0024】
いくつかの実施形態では、方法はさらに、複数のセルのための1つまたは複数の動作モード構成の、ターゲットセルへの送信を行わせることを含み得る。
【0025】
方法のいくつかの実施形態では、ハンドオーバのための動作モードを使用すると決定することは、履歴データ(historical data)に基づいており、履歴データは、ハンドオーバの回数、期間、しきい値、メタデータ、通信ログ、またはネットワークエンティティ挙動のうちの1つまたは複数を含む。方法のいくつかの実施形態では、履歴データは、機械学習アルゴリズムまたは自己組織化方法(self-organizing method)を介して処理される。方法のいくつかの実施形態では、ターゲットセルは、複数のターゲットセルのうちの1つのターゲットセルである。方法のいくつかの実施形態では、ハンドオーバのための動作モードは、高速セル選択動作モードを含む。方法のいくつかの実施形態では、複数のセルは、第1のサービングセルの隣接セル、第2のサービングセルの隣接セル、第1のサービングセル、または第2のサービングセルのうちの1つまたは複数を含む。方法のいくつかの実施形態では、ビーム管理レポートは、複数のセルに関連付けられたセル内またはセル間のビーム管理レポートのうちの1つまたは複数を含む。方法のいくつかの実施形態では、切替指示は、媒体アクセス制御要素の1つまたは複数を含む。方法のいくつかの実施形態では、ユーザ機器、ネットワーク、無線アクセスネットワーク、基地局、またはセルのうちの1つまたは複数は、1つまたは複数の動作モード構成、ビーム管理情報、または、複数のセルの少なくともそれぞれのセルのために関連付けられたタイミングアドバンス情報のうちの1つまたは複数を記憶する。方法のいくつかの実施形態では、1つまたは複数の動作モード構成は、複数のセルの各セルのための高速セル選択条件付きハンドオーバ構成、第1のビーム管理情報、または第2のビーム管理情報のうちの1つまたは複数を含む。
【0026】
本開示の態様によれば、少なくとも1つのプロセッサと、少なくとも1つのメモリとを含む装置が提供され、少なくとも1つのメモリは、少なくとも1つのプロセッサによって、装置に、少なくとも、ハンドオーバのための動作モードを使用するように決定させるように構成された、コンピュータプログラムコードを含んでいる。さらに、装置は、複数のセルのための1つまたは複数の動作モード構成のユーザ機器への送信を少なくとも行わせるようにさせられ得る。装置はさらに、複数のセルのためのビーム管理情報を含むビーム管理レポートを、ユーザ機器から少なくとも受信するようにさせられ得る。装置はさらに、少なくともビーム管理レポートに基づいて、第1のサービングセルから第2のサービングセルへ切り替えるようにユーザ機器に指示するように少なくとも決定するようにさせられ得る。装置はさらに、ターゲットセルのターゲットビームへ切り替える命令を含む切替指示の、ユーザ機器への送信を少なくとも行わせるようにさせられ、ターゲットセルは、第2のサービングセルになり得る。
【0027】
いくつかの実施形態では、装置はさらに、ハンドオーバ要求のターゲットセルへの送信を少なくとも行わせるようにさせられ得、ハンドオーバ要求は、高速セル選択条件付きハンドオーバのためのターゲットセルを構成する命令を含む。いくつかの実施形態では、装置はさらに、ターゲットセルから、ハンドオーバ要求肯定応答を少なくとも受信するようにさせられ得る。いくつかの実施形態では、装置はさらに、複数のセルのための1つまたは複数の動作モード構成の記憶を少なくとも行わせるようにさせられ得る。いくつかの実施形態では、装置はさらに、複数のセルのためのビーム管理情報を含むビーム管理レポートの、ターゲットセルへの送信を少なくとも行わせるようにさせられ得る。装置のいくつかの実施形態では、ハンドオーバ要求は、送信構成インジケータ状態を含む。
【0028】
いくつかの実施形態では、装置はさらに、ユーザ機器をターゲットセルに動的に切り替えるトリガ条件のユーザ機器への送信を少なくとも行わせるようにさせられ得る。
【0029】
いくつかの実施形態では、装置はさらに、複数のセルのための1つまたは複数の動作モード構成のターゲットセルへの送信を少なくとも行わせるようにさせられ得る。
【0030】
装置のいくつかの実施形態では、ハンドオーバのための動作モードを使用すると決定することは、履歴データに基づいており、履歴データは、ハンドオーバの回数、期間、しきい値、メタデータ、通信ログ、またはネットワークエンティティ挙動のうちの1つまたは複数を含む。装置のいくつかの実施形態では、履歴データは、機械学習アルゴリズムまたは自己組織化方法を介して処理される。装置のいくつかの実施形態では、ターゲットセルは、複数のターゲットセルのうちの1つのターゲットセルである。装置のいくつかの実施形態では、ハンドオーバのための動作モードは、高速セル選択動作モードを含む。装置のいくつかの実施形態では、複数のセルは、第1のサービングセルの隣接セル、第2のサービングセルの隣接セル、第1のサービングセル、または第2のサービングセルのうちの1つまたは複数を含む。装置のいくつかの実施形態では、ビーム管理レポートは、複数のセルに関連付けられたセル内またはセル間のビーム管理レポートのうちの1つまたは複数を含む。装置のいくつかの実施形態では、切替指示は、媒体アクセス制御要素の1つまたは複数を含む。装置のいくつかの実施形態では、ユーザ機器、ネットワーク、無線アクセスネットワーク、基地局、またはセルのうちの1つまたは複数は、1つまたは複数の動作モード構成、ビーム管理情報、または、複数のセルの少なくともそれぞれのセルのために関連付けられたタイミングアドバンス情報のうちの1つまたは複数を記憶する。装置のいくつかの実施形態では、1つまたは複数の動作モード構成は、複数のセルの各セルのための高速セル選択条件付きハンドオーバ構成、第1のビーム管理情報、または第2のビーム管理情報のうちの1つまたは複数を含む。
【0031】
本開示の態様によれば、記憶されたプログラムコード部分を有する少なくとも非一時的なコンピュータ可読記憶媒体を含むコンピュータプログラム製品が提供され、プログラムコード部分は、少なくともプロセッサによる実行時に、ハンドオーバのための動作モードを使用すると決定する。コンピュータプログラム製品はさらに、少なくともプロセッサによる実行時に、複数のセルのための1つまたは複数の動作モード構成のユーザ機器への送信を少なくとも行わせるように構成され得る。コンピュータプログラム製品はさらに、少なくともプロセッサによる実行時に、複数のセルのためのビーム管理情報を含むビーム管理レポートを、ユーザ機器から少なくとも受信するように構成され得る。コンピュータプログラム製品はさらに、少なくともプロセッサによる実行時に、少なくともビーム管理レポートに基づいて、第1のサービングセルから第2のサービングセルへ切り替えるようにユーザ機器に指示するように少なくとも決定するように構成され得る。コンピュータプログラム製品はさらに、少なくともプロセッサによる実行時に、ターゲットセルのターゲットビームへ切り替える命令を含む切替指示のユーザ機器への送信を少なくとも行わせるように構成され、ターゲットセルは、第2のサービングセルになり得る。
【0032】
いくつかの実施形態では、コンピュータプログラム製品はさらに、少なくともプロセッサによる実行時に、ハンドオーバ要求のターゲットセルへの送信を、少なくとも行わせるようにさらに構成され得、ハンドオーバ要求は、高速セル選択条件付きハンドオーバのためのターゲットセルを構成するための命令を含む。いくつかの実施形態では、コンピュータプログラム製品はさらに、少なくともプロセッサによる実行時に、ターゲットセルから、ハンドオーバ要求肯定応答を少なくとも受信するように構成され得る。いくつかの実施形態では、コンピュータプログラム製品はさらに、少なくともプロセッサによる実行時に、複数のセルのための1つまたは複数の動作モード構成の記憶を少なくとも行わせるように構成され得る。いくつかの実施形態では、コンピュータプログラム製品は、少なくともプロセッサによる実行時に、複数のセルのためのビーム管理情報を含むビーム管理レポートの、ターゲットセルへの送信を、少なくとも行わせるように構成され得る。コンピュータプログラム製品のいくつかの実施形態では、ハンドオーバ要求は、送信構成インジケータ状態を含む。
【0033】
いくつかの実施形態では、コンピュータプログラム製品は、少なくともプロセッサによる実行時に、ターゲットセルへの動的切替をさせるトリガ条件の、ユーザ機器への送信をユーザ機器に少なくとも行わせるように構成され得る。
【0034】
いくつかの実施形態では、コンピュータプログラム製品はさらに、少なくともプロセッサによる実行時に、複数のセルのための1つまたは複数の動作モード構成の、ターゲットセルへの送信を少なくとも行わせるように構成され得る。
【0035】
コンピュータプログラム製品のいくつかの実施形態では、ハンドオーバのための動作モードを使用すると決定することは、履歴データに基づいており、履歴データは、ハンドオーバの回数、期間、しきい値、メタデータ、通信ログ、またはネットワークエンティティ挙動のうちの1つまたは複数を含む。コンピュータプログラム製品のいくつかの実施形態では、履歴データは、機械学習アルゴリズムまたは自己組織化方法を介して処理される。コンピュータプログラム製品のいくつかの実施形態では、ターゲットセルは、複数のターゲットセルのうちの1つのターゲットセルである。コンピュータプログラム製品のいくつかの実施形態では、ハンドオーバのための動作モードは、高速セル選択動作モードを含む。コンピュータプログラム製品のいくつかの実施形態では、複数のセルは、第1のサービングセルの隣接セル、第2のサービングセルの隣接セル、第1のサービングセル、または第2のサービングセルのうちの1つまたは複数を含む。コンピュータプログラム製品のいくつかの実施形態では、ビーム管理レポートは、複数のセルに関連付けられたセル内またはセル間のビーム管理レポートのうちの1つまたは複数を含む。コンピュータプログラム製品のいくつかの実施形態では、切替指示は、媒体アクセス制御要素の1つまたは複数を含む。コンピュータプログラム製品のいくつかの実施形態では、ユーザ機器、ネットワーク、無線アクセスネットワーク、基地局、またはセルのうちの1つまたは複数は、1つまたは複数の動作モード構成、ビーム管理情報、または、複数のセルの少なくともそれぞれのセルのために関連付けられたタイミングアドバンス情報のうちの1つまたは複数を記憶する。コンピュータプログラム製品のいくつかの実施形態では、1つまたは複数の動作モード構成は、複数のセルの各セルのための高速セル選択条件付きハンドオーバ構成、第1のビーム管理情報、または、第2のビーム管理情報のうちの1つまたは複数を含む。
【0036】
本開示の態様によれば、ハンドオーバための動作モードを使用すると決定するための手段を含む装置が提供される。装置はさらに、複数のセルのための1つまたは複数の動作モード構成の、ユーザ機器への送信を行わせるための手段を含み得る。装置はさらに、複数のセルのためのビーム管理情報を含むビーム管理レポートを、ユーザ機器から受信するための手段を含み得る。装置はさらに、少なくともビーム管理レポートに基づいて、第1のサービングセルから第2のサービングセルへ切り替えるようにユーザ機器に指示すると決定するための手段を含み得る。装置はさらに、ターゲットセルのターゲットビームへ切り替える命令を含む切替指示の、ユーザ機器への送信を行わせるための手段であって、ターゲットセルは、第2のサービングセルになる手段を含み得る。
【0037】
いくつかの実施形態では、装置はさらに、ハンドオーバ要求の、ターゲットセルへの送信を行わせるための手段を含み得、ハンドオーバ要求は、高速セル選択条件付きハンドオーバのためにターゲットセルを構成する命令を含む。いくつかの実施形態では、装置はさらに、ターゲットセルから、ハンドオーバ要求肯定応答を受信するための手段を含み得る。いくつかの実施形態では、装置はさらに、複数のセルのための1つまたは複数の動作モード構成の記憶をさせるための手段を含み得る。いくつかの実施形態では、装置はさらに、複数のセルのためのビーム管理情報を含むビーム管理レポートの、ターゲットセルへの送信を行わせるための手段を含み得る。装置のいくつかの実施形態では、ハンドオーバ要求は、送信構成インジケータ状態を含む。
【0038】
いくつかの実施形態では、装置はさらに、ユーザ機器をターゲットセルへ動的に切り替えさせるトリガ条件の、ユーザ機器への送信を行わせるための手段を含み得る。
【0039】
いくつかの実施形態では、装置はさらに、複数のセルのための1つまたは複数の動作モード構成の、ターゲットセルへの送信を行わせるための手段を含み得る。
【0040】
装置のいくつかの実施形態では、ハンドオーバのための動作モードを使用すると決定することは、履歴データに基づいており、履歴データは、ハンドオーバの回数、期間、しきい値、メタデータ、通信ログ、またはネットワークエンティティ挙動のうちの1つまたは複数を含む。装置のいくつかの実施形態では、履歴データは、機械学習アルゴリズムまたは自己組織化方法を介して処理される。装置のいくつかの実施形態では、ターゲットセルは、複数のターゲットセルのうちの1つのターゲットセルである。装置のいくつかの実施形態では、ハンドオーバのための動作モードは、高速セル選択動作モードを含む。装置のいくつかの実施形態では、複数のセルは、第1のサービングセルの隣接セル、第2のサービングセルの隣接セル、第1のサービングセル、または第2のサービングセルのうちの1つまたは複数を含む。装置のいくつかの実施形態では、ビーム管理レポートは、複数のセルに関連付けられたセル内またはセル間のビーム管理レポートのうちの1つまたは複数を含む。装置のいくつかの実施形態では、切替指示は、媒体アクセス制御要素の1つまたは複数を含む。装置のいくつかの実施形態では、ユーザ機器、ネットワーク、無線アクセスネットワーク、基地局、またはセルのうちの1つまたは複数は、1つまたは複数の動作モード構成、ビーム管理情報、または、複数のセルの少なくともそれぞれのセルのために関連付けられたタイミングアドバンス情報のうちの1つまたは複数を記憶する。装置のいくつかの実施形態では、1つまたは複数の動作モード構成は、複数のセルの各セルのための高速セル選択条件付きハンドオーバ構成、第1のビーム管理情報、または、第2のビーム管理情報のうちの1つまたは複数を含む。
【0041】
他の様々な態様も、以下の詳細な説明および添付の特許請求の範囲に記載されている。
【0042】
このように本開示の実施形態を一般的な用語で説明してきたが、ここでは、必ずしも縮尺通りに描かれていない添付図面に対する参照がなされる。
【図面の簡単な説明】
【0043】
図1図1は、いくつかの実施形態による、通信ネットワークのための例示的なアーキテクチャを示す図である。
図2図2は、いくつかの実施形態による、通信ネットワークのための例示的なアーキテクチャを示す図である。
図3図3は、いくつかの実施形態による、通信ネットワークのための例示的なアーキテクチャを示す図である。
図4図4は、いくつかの実施形態による、通信ネットワークを介して他のネットワークエンティティと通信するための例示的なコンピューティングデバイスを示す図である。
図5図5は、いくつかの実施形態による、基地局、セル、およびビームを含む通信ネットワークのための例示的なアーキテクチャを示す図である。
図6図6は、いくつかの実施形態による、ネットワークインフラストラクチャを介した通信デバイス間のシグナリングを示すフロー図である。
図7図7は、いくつかの例示的な実施形態による、通信デバイスまたは他のクライアントデバイス等によって実行される動作を示すフローチャートである。
図8図8は、いくつかの例示的な実施形態による、通信デバイスまたは他のクライアントデバイス等によって実行される動作を示すフローチャートである。
図9図9は、いくつかの例示的な実施形態による、通信デバイスまたは他のクライアントデバイス等によって実行される動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0044】
以下、本発明のいくつかの実施形態が、本発明のすべてではないが、いくつかの実施形態が示されている添付図面を参照しながら、より詳細に説明される。実際、本発明の様々な実施形態は、多くの異なる形態で具現化することができ、本明細書に記載される実施形態に限定されるものとして解釈されるべきではなく、むしろ、これらの実施形態は、本開示が、適用可能な法的要件を満たすように提供される。「または」という用語は、別段の指示がない限り、本明細書では代替的および接続的の両方の意味で使用される。「例示的」および「例証的」という用語は、品質レベルを示すものではなく例として使用される。全体を通して、同様の参照番号は同様の要素を指す。本明細書で使用される場合、「データ」、「コンテンツ」、「情報」という用語、および同様の用語は、本発明の実施形態に従って送信、受信、および/または記憶できるデータを指すために置換可能に使用できる。したがって、あらゆるそのような用語の使用は、本発明の実施形態の精神および範囲を限定するものとして解釈されるべきではない。
【0045】
それに加えて、本明細書で使用される「回路構成」という用語は、(a)ハードウェアのみの回路実施(たとえば、アナログ回路構成および/またはデジタル回路構成での実施)、(b)回路と、本明細書に記載された1つまたは複数の機能を装置に実行させるために協働する1つまたは複数のコンピュータ可読メモリに記憶されたソフトウェアおよび/またはファームウェア命令を含むコンピュータプログラム製品との組合せ、ならびに(c)たとえば、ソフトウェアまたはファームウェアが物理的に存在しない場合でも、動作のためにソフトウェアまたはファームウェアを必要とするマイクロプロセッサまたはマイクロプロセッサの一部のような回路を指す。「回路構成」のこの定義は、あらゆる請求項を含む、本明細書におけるこの用語のすべての使用に適合する。さらなる例として、本明細書で使用される「回路構成」という用語は、1つまたは複数のプロセッサおよび/またはその一部、ならびに付随するソフトウェアおよび/またはファームウェアを含む実施も含む。別の例として、本明細書で使用される「回路構成」という用語は、たとえば、モバイル電話用のベースバンド集積回路またはアプリケーションプロセッサ集積回路、あるいは、サーバ、セルラーネットワークデバイス、他のネットワークデバイス、および/または他のコンピューティングデバイスにおける同様の集積回路も含む。
【0046】
それに加えて、本明細書で使用されるように、「ノード」、「エンティティ」、「仲介者」、「中間エンティティ」、「媒介者」という用語、および同様の用語は、本発明の実施形態に従って、データの作成、変更、削除、送信、受信、および/または記憶が可能な、1つまたは複数のネットワークを介して接続されたコンピュータ、または、このような1つまたは複数のネットワークで実行されるプログラムを指すために置換可能に使用することができる。したがって、任意のそのような用語の使用は、本発明の実施形態の精神および範囲を限定するものとして解釈されるべきではない。
【0047】
それに加えて、本明細書で使用されるように、「ユーザ機器」、「ユーザデバイス」、「デバイス」、「装置」、「モバイルデバイス」、「パーソナルコンピュータ」、「ラップトップコンピュータ」、「ラップトップ」、「デスクトップコンピュータ」、「デスクトップ」、「モバイル電話」、「タブレット」、「スマートフォン」、「スマートデバイス」、「セル電話」、「コンピューティングデバイス」、「通信デバイス」、「ユーザ通信デバイス」、「端末」、および同様の用語は、本開示の特定の実施形態による、少なくとも通信信号のワイヤおよび/またはワイヤレスの送信の目的のために、1つまたは複数のネットワークにアクセスするように構成された、コンピューティングデバイスによって具現化され得るような装置を指すために置換可能に使用できる。したがって、任意のそのような用語の使用は、本開示の実施形態の精神および範囲を限定するものとして解釈されるべきではない。
【0048】
それに加えて、本明細書で使用されるように、「ネットワークスライス」、「特定のスライス」、「スライス」、「ネットワーク部分」という用語、および同様の用語は、PLMN、SNPN、PNI-NPN、または別のネットワーク内で、エンドツーエンドの論理通信ネットワーク、またはその一部を指すために置換可能に使用できる。
【0049】
本明細書で定義されるように、非一時的な物理記憶媒体(たとえば、揮発性または不揮発性のメモリデバイス)を指す「コンピュータ可読記憶媒体」は、電磁信号を指す「コンピュータ可読伝送媒体」と区別することができる。そのような媒体は、非一時的なコンピュータ可読記憶媒体(たとえば、不揮発性媒体、または揮発性媒体)、および伝送媒体を含むがこれらに限定されない多くの形態をとることができる。伝送媒体は、たとえば、同軸ケーブルと、銅線と、光ファイバケーブルと、無線、光、および赤外線を含む音響波および電磁波等、ワイヤまたはケーブルなしで空間を移動する搬送波とを含む。信号は、伝送媒体を介して伝送される振幅、周波数、位相、偏波、または他の物理的特性における人為的な過渡変動を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気コンピュータ可読媒体(たとえば、フロッピーディスク、ハードディスク、磁気テープ、他の任意の磁気媒体)、光学コンピュータ可読媒体(たとえば、コンパクトディスク読取専用メモリ(CD-ROM)、デジタル多用途ディスク(DVD)、Blu-Rayディスク(BD)等、またはそれらの組合せ)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、プログラマブル読取専用メモリメモリ(PROM)、消去可能プログラマブル読取専用メモリ(EPROM)、FLASH-EPROM、またはコンピュータが読み取りできる他の任意の非一時的な媒体を含む。コンピュータ可読記憶媒体という用語は、本明細書では、伝送媒体を除く任意のコンピュータ可読媒体を指すために使用される。しかしながら、実施形態がコンピュータ可読記憶媒体を使用するように説明されている場合、代替実施形態では、コンピュータ可読記憶媒体の代わりに、またはそれに加えて、他の種類のコンピュータ可読媒体を使用できることが理解されよう。
【0050】
以下では、ワイヤおよび/またはワイヤレスのネットワークを介して通信可能な通信デバイス、およびそのような通信デバイスにサービス提供する通信システムを参照して、特定の実施形態が説明される。これら例示的な実施形態を詳細に説明する前に、ワイヤおよび/またはワイヤレスの通信システム、そのアクセスシステム、および通信デバイスの特定の一般原理を、説明されている例の基礎となる技術を理解するのに役立つように、図1図3を参照して簡単に説明する。
【0051】
いくつかの実施形態によれば、通信デバイスまたは端末を、セル、基地局、アクセスポイント等(たとえば、無線アクセス通信システムのためのアクセスポイントを提供するワイヤレスの送信機ノードおよび/または受信機ノード、および/または、他の形態のワイヤおよび/またはワイヤレスのネットワーク)、またはそれらの組合せを介して、ワイヤレスアクセスのために提供できる。そのようなワイヤおよび/またはワイヤレスのネットワークは、2G、3G、4G、LTE、5G、および/または他の同様の、または今後開発される将来の通信ネットワーク規格に準拠するように構成されたネットワークを含むが、これらに限定されない。本開示は、任意の方法、装置、コンピュータプログラムコード、およびそれらの任意の部分または組合せが、将来開発され、本開示を考慮して当業者によって理解されるような、まだ開発されていない通信ネットワークおよび関連規格を用いて実施できることを企図している。
【0052】
アクセスポイントと、アクセスポイントを介した通信とは、通常、その動作、および、それと通信する移動通信デバイスの管理を可能にするために、少なくとも1つの適切な制御装置によって制御される。いくつかの実施形態では、ノードのための制御装置は、アクセスポイントを制御するために、アクセスポイントによって統合、結合、および/または、さもなければ提供され得る。いくつかの実施形態では、制御装置は、ユーザ機器と、コアネットワークとの間の、またはコアネットワークのネットワークエンティティとの間の通信を可能にするように構成できる。この目的のために、制御装置は、少なくとも1つのメモリと、プロセッサ等のような少なくとも1つのデータ処理ユニットと、入力/出力インターフェース(たとえば、全地球測位システム受信機/送信機、キーボード、マウス、タッチパッド、ディスプレイ、ユニバーサルシリアルバス(USB)、Bluetooth、イーサネット、ワイヤ/ワイヤレス接続等、またはそれらの組合せ)とを含むことができる。インターフェースを介して、制御装置を、アクセスポイントの関連する他の構成要素に接続できる。制御装置は、適切なソフトウェアコードを実行して、制御機能を提供するように構成できる。同様の構成要素を、ネットワークシステム内の他の場所、たとえば、コアネットワークエンティティに設けられた制御装置に設けることができると理解されるものとする。制御装置を、他の制御エンティティと相互接続できる。制御装置および機能を、複数の制御ユニット間で分散できる。いくつかの実施形態では、各基地局は、制御装置を含むことができる。代替実施形態では、2つ以上の基地局が、制御装置を共有できる。
【0053】
アクセスポイントと、関連付けられたコントローラとは、固定回線接続を介して、および/または、無線インターフェースを介して、相互に通信できる。基地局ノード間の論理接続を、たとえば、X2、S1、同様のインターフェース、またはそれらの組合せによって提供できる。このインターフェースは、たとえば局の動作の調整のため、および、再選択またはハンドオーバ動作を実行するために使用できる。ネットワークの最初の通信ノードと最後の通信ノードとの間の論理通信接続は、複数の中間ノードを含むことができる。それに加えて、ネットワーク機能通信を確立および維持するために、必要に応じて、いずれかのノードを、論理通信接続に追加したり、論理通信接続から削除したりできる。
【0054】
通信デバイスまたはユーザ機器は、データを含む通信信号を少なくとも受信できる任意の適切なデバイスを含むことができる。通信信号は、ワイヤ接続、ワイヤレス接続、またはそれらの組合せを介して送信できる。たとえば、デバイスは、無線受信機、データ処理およびユーザインターフェース装置を備えたハンドヘルドデータ処理デバイスであることができる。非限定的な例は、モバイル電話またはいわゆる「スマートフォン」として知られている移動局(MS)、ワイヤレスインターフェースカードまたは他のワイヤレスインターフェース能力を備えたラップトップまたはタブレットコンピュータのようなポータブルコンピュータ、ワイヤレス通信機能を備えた携帯情報端末(PDA)、またはこれらの任意の組合せ等を含む。さらなる例は、腕時計またはスマートウォッチ、アイウェア、ヘルメット、帽子、衣類、ワイヤレス接続を備えたイヤピース、宝飾品等と統合されたようなウェアラブルワイヤレスデバイス、ワイヤレス機能を備えたユニバーサルシリアルバス(USB)スティック、モデムデータカード、マシンタイプのデバイス、またはこれらの任意の組合せ等を含む。
【0055】
いくつかの実施形態では、たとえば、ワイヤレスネットワークまたはコアネットワークエンティティと通信するように構成された通信デバイスは、ハンドヘルド、あるいは他のモバイル通信デバイス、またはユーザ機器によって例証できる。モバイル通信デバイスは、無線通信機能と、その動作を可能にするための適切な電子制御装置とを備えることができる。したがって、通信デバイスは、たとえば中央処理装置および/またはコアプロセッサのような少なくとも1つのデータ処理エンティティと、少なくとも1つのメモリと、実行するように設計されたタスクの、ソフトウェアおよびハードウェアで支援された実行における使用のための、追加のプロセッサおよびメモリのような他の可能な構成要素を備えることができる。データ処理装置、記憶装置、および他の関連する制御装置を、適切な回路基板上および/またはチップセット内に設けることができる。通信デバイスの制御装置によって提供されるデータ処理機能およびメモリ機能は、本明細書において後述される特定の実施形態に従って、制御動作およびシグナリング動作を引き起こすように構成される。ユーザは、タッチ感知ディスプレイスクリーンまたはパッドおよび/あるいはキーパッド、複数のアクチュエータボタンのうちの1つのアクチュエータボタン、音声コマンド、これらの組合せ等のような適切なユーザインターフェースによって、通信デバイスの動作を制御できる。通常、スピーカおよびマイクロフォンも設けられる。さらに、移動通信デバイスは、他のデバイスへの、および/または、外部付属品、たとえばハンズフリー機器を接続するための、適切なコネクタ(ワイヤまたはワイヤレスのいずれか)を含むことができる。
【0056】
いくつかの実施形態では、通信デバイスは、信号を送受信するための1つまたは複数の適切な装置(たとえば、全地球測位システム受信機/送信機、リモートディスプレイとのリモートタッチパッドインターフェース、Wi-Fiインターフェース等)を介してワイヤレスに通信できる。いくつかの実施形態では、無線ユニットを、デバイスの制御装置に接続できる。無線ユニットは、無線部分および関連付けられたアンテナ構成を含むことができる。アンテナ構成は、通信デバイスの内部または外部に配置できる。
【0057】
図1図3は、様々な方法、装置、およびコンピュータプログラム製品を実行および/または使用することができる通信ネットワーク100のための様々な例示的なアーキテクチャを示す。いくつかの実施形態では、通信ネットワーク100は、通信ネットワーク100のコアネットワーク101(CN101)を介したユーザ機器102(UE102)とデータネットワーク116(DN116)との間の通信または接続のためのエアインターフェース(たとえば、新たな無線(NR))を提供するように構成された構成要素および専用機器の任意の適切な構成、数、方位、位置、および/または、寸法を含むことができる。UE102を、1つまたは複数のネットワーク機能(NF)サービスコンシューマに関連付けられた1つまたは複数のデバイスに関連付けることができる。図1に図示されるように、通信ネットワーク100を提供することができ、ここでは、UE102が、送信塔、基地局、アクセスポイント、ネットワークノード等を介して、無線アクセスネットワーク104(RAN104)と動作可能に通信する。いくつかの実施形態では、RAN104は、CN101またはその構成要素またはそのエンティティと通信することができる。いくつかの実施形態では、CN101は、データ、メッセージ、要求等、またはそれらの組合せを送信するためのような、UE102とDN116との間の通信を容易にすることができる。いくつかの実施形態では、DN116またはCN101は、アプリケーションサーバまたはアプリケーション機能112(AS/AF112)と通信することができる。RAN104、CN101、DN116、および/またはAS/AF112を、ネットワークリポジトリ機能(NRF)、NFサービスプロデューサ、サービス通信プロキシ(SCP)、セキュリティエッジ保護プロキシ(SEPP)、ポリシー課金機能(PCF)等、またはそれらの組合せに関連付けることができる。
【0058】
図2および図3に図示されるような5Gネットワークのコンテキストでは、通信ネットワーク100は、一連の接続されたネットワークデバイスと、サービス地域、州、地方、都市、または国全体に分散された専用ハードウェアと、接続されたネットワークデバイスまたは専用ハードウェアのうちの1つまたは複数によって記憶および/またはホストできる1つまたは複数のネットワークエンティティとを含むことができる。いくつかの実施形態では、UE102は、RAN104に接続することができ、RAN104は、UE102とCN101との間の通信を中継することができ、CN101は、1つまたは複数のAS/AF112と通信することができるDN116に接続されている。いくつかの実施形態では、UE102は、RAN104と通信することができ、RAN104は、UE102と、CN101の他の構成要素またはサービスとの間の中継として機能できる。たとえば、いくつかの実施形態では、UE102は、RAN104と通信することができ、一方、RAN104は、アクセスおよびモビリティ管理機能108(AMF108)と通信できる。他の事例または実施形態では、UE102は、AMF108と直接通信できる。いくつかの実施形態では、AMF108は、認証サーバ機能120(AUSF120)、ネットワークスライス選択機能122(NSSF122)、ネットワークリポジトリ機能124(NRF124)、ポリシー課金機能114(PCF114)、ネットワークデータ分析機能126(NWDAF126)、統合データ管理機能118(UDM118)、AS/AF112、セッション管理機能110(SMF110)等の1つまたは複数のネットワーク機能(NF)と通信できる。
【0059】
いくつかの実施形態では、SMF110は、1つまたは複数のユーザプレーン機能106(UPF106、UPF106a、UPF106b、総称して「UPF106」)と通信できる。単なる一例として、いくつかの実施形態では、UPF106は、RAN104およびDN116と通信できる。他の実施形態では、DN116は、第1のUPF106aと通信することができ、RAN104は、第2のUPF106bと通信することができる一方、SMF110が、第1および第2のUPF106a、bの両方と通信し、第1および第2のUPF106a、bが、互いに通信する。
【0060】
いくつかの実施形態では、UE102は、1つまたは複数のRAN(たとえば、RAN104)に接続できるように、シングルモードまたはデュアルモードのデバイスを含むことができる。いくつかの実施形態では、RAN104は、UE102をCN101に接続するために使用できる、とりわけ、Bluetooth、Wi-Fi、およびグローバル移動通信システム(GSM)、ユニバーサル移動通信システム(UMTS)、LTE、または、5G NRのような、1つまたは複数の無線アクセス技術(RAT)を実施するように構成できる。いくつかの実施形態では、RAN104が、UE102内のチップを特定し、CN101内のチップとペアリングすることによって、UE102とCN101との間の通信の接続または回線を確立できるように、RAN104は、CN101における同様のチップとペアにすることができるか、あるいは認識することができるシリコンチップのようなチップをUE102内に備えるか、またはそれを使用して実施することができる。いくつかの実施形態では、RAN104は、UE102と、CN101のAMF108との間で通信するために、1つまたは複数の基地局、塔等を実施できる。
【0061】
いくつかの実施形態では、通信ネットワーク100またはその構成要素(たとえば、基地局、塔等)は、たとえば、FR1(6GHz未満)、FR2(ミリ波)、他の適切な周波数帯域、その部分帯域等、複数の異なる周波数帯域を介して、セル電話等のような通信デバイス(たとえば、UE102)と通信するように構成できる。いくつかの実施形態では、通信ネットワーク100は、大規模な多入力多出力(MIMO)アンテナを含むか、または採用できる。いくつかの実施形態では、通信ネットワーク100は、マルチユーザMIMO(MU-MIMO)アンテナを含むことができる。いくつかの実施形態では、通信ネットワーク100は、レイテンシおよびデータトラフィック輻輳(data traffic congestion)を低減するために、エッジコンピューティングを採用することができ、これによって、コンピューティングサーバは、通信的に、物理的に、計算上、および/または、時間的に、通信デバイス(たとえば、UE102)により接近する。いくつかの実施形態では、通信ネットワーク100は、スモールセル、低電力RAN、電波のビームフォーミング、Wi-Fiセルラーコンバージェンス、非直交多元接続(NOMA)、チャネルコーディング等、またはそれらの組合せのような、他の技術、デバイス、または技法を採用できる。
【0062】
図3に図示されるように、UE102は、たとえば非アクセス層(NAS)プロトコルに従って、N1インターフェースにおいてCN101と通信するように構成できる。いくつかの実施形態では、RAN104は、N2インターフェースにおいて、たとえば、RAN104の基地局とAMF108との間の制御プレーンにおいて、CN101またはその構成要素(たとえば、AMF108)と通信するように構成できる。いくつかの実施形態では、RAN104は、N3インターフェースにおいて、たとえばユーザプレーンにおいて、UPF106と通信するように構成できる。いくつかの実施形態では、AMF108および/またはSMF110は、様々な異なるインターフェースにおいて、および/または、様々な異なるプロトコルに従って、CN101内の他のサービスまたはネットワークエンティティと通信するように構成できる。たとえば、いくつかの実施形態では、AMF108および/またはSMF110は、NausfインターフェースまたはN12インターフェースにおいて、AUSF120と通信するように構成できる。いくつかの実施形態では、AMF108および/またはSMF110は、NnssfインターフェースにおいてNSSF122と通信するように構成できる。いくつかの実施形態では、AMF108および/またはSMF110は、NnrfインターフェースにおいてNRF124と通信するように構成できる。いくつかの実施形態では、AMF108および/またはSMF110は、NpcfインターフェースまたはN7インターフェースにおいてPCF114と通信するように構成できる。いくつかの実施形態では、AMF108および/またはSMF110は、NnwdafインターフェースにおいてNWDAF126と通信するように構成できる。いくつかの実施形態では、AMF108および/またはSMF110は、Nudmインターフェース、N8インターフェース、またはN10インターフェースにおいてUDM118と通信するように構成できる。いくつかの実施形態では、AMF108および/またはSMF110は、NafインターフェースにおいてAS/AF112と通信するように構成できる。いくつかの実施形態では、SMF110は、プロトコルデータユニット(PDU)セッションのためのコンジットとして機能するような、制御プレーンとユーザプレーンとの間のブリッジとして機能することができるN4インターフェースにおいて、UPF106と通信するように構成でき、PDUセッション中は、たとえば、UE102とCN101またはその構成要素/サービスとの間で情報が送信される。
【0063】
本明細書で説明される特定の例示的な実施形態は、第5世代(5G)アーキテクチャに準拠する、および/または、あるいは第5世代(5G)アーキテクチャの態様を組み込む、電気通信ネットワークを含むがそれに限定されない電気通信ネットワークのコンテキストにおいて引き起こることが理解されよう。図1図3は、通信ネットワーク100の例示的なアーキテクチャの様々な構成および/または構成要素を示しており、他の多くのシステム、システム構成、ネットワーク、ネットワークエンティティ、およびその中での通信のための経路/プロトコルが、本開示の範囲内で企図され考慮される。
【0064】
本明細書で説明される方法、デバイス/装置、およびコンピュータプログラム製品/コードは、図1図3において図示され、上記で説明されたように、第5世代コアネットワーク(5GC)およびシステムのコンテキスト内で説明されるが、説明された方法、デバイス、およびコンピュータプログラム製品は、任意の適切な電気通信システム、ネットワーク、規格、および/またはプロトコル内のより広いコンテキストにおいて適用できる。本開示を考慮すると、当業者に明らかなように、説明された方法、デバイス、およびコンピュータプログラム製品は、さらに、未開発の将来のネットワークおよびシステムに適用できることが理解されよう。
【0065】
次に図4に移って、本開示の例示的な実施形態に従って、ユーザ機器によって、またはサーバまたは他のコンピューティングデバイスのようなネットワークエンティティによって具現化され得る装置の例が示される。本明細書において提示されるフローチャートおよびブロック図と連携して以下に説明されるように、例示的な実施形態の装置200は、本明細書において説明される機能を実行するように構成できる。いずれの事例でも、装置200は、より一般的には、サーバ、パーソナルコンピュータ、コンピュータワークステーション、または、ユーザ機器および/またはワイヤレスネットワークまたはワイヤレスローカルエリアネットワークの構成要素として機能するものを含む他の種類のコンピューティングデバイスのようなコンピューティングデバイスによって具現化できる。装置200が具現化される方式に関わらず、例示的な実施形態の装置は、プロセッサ202およびメモリデバイス204、およびいくつかの実施形態では、および/または通信インターフェース206を含む、それらと関連付けられる、またはそれらと通信するように、図4に示されるように構成できる。
【0066】
図示されていないが、例示的な実施形態の装置は、タッチスクリーン、ディスプレイ、キーパッド等、またはそれらの組合せのようなユーザインターフェースを任意選択的に含み得る。さらに、例示的な実施形態による装置は、1つまたは複数の全地球航法衛星システム(たとえば、GPS、GLONASS、Galileo等、またはそれらの組合せ)と通信するように構成された全地球測位受信機および/または全地球測位送信機を含む全地球測位回路を用いて構成できる。全地球測位回路は、装置、および/あるいは装置または1つもしくは複数の全地球航法衛星システムに関連付けられた別の通信デバイスのための地理位置データ(たとえば、緯度、経度、高さ、高度、地理座標等、またはそれらの組合せ)を決定するために、直接的/間接的な衛星信号および/またはセル信号の送信および/または受信のために構成され得る。
【0067】
プロセッサ202(および/あるいは、プロセッサを支援する、またはプロセッサに関連付けられたコプロセッサ、または他の任意の回路構成)は、装置200の構成要素間で情報を受け渡すためのバスを介してメモリデバイス204と通信できる。メモリデバイスは、たとえば、非一時的なメモリデバイス等の、1つまたは複数の揮発性メモリおよび/または不揮発性メモリを含むことができる。言い換えれば、たとえば、メモリデバイスは、機械(たとえば、プロセッサのようなコンピューティングデバイス)によって検索可能なデータ(たとえば、ビット)を記憶するように構成されたゲートを含む電子記憶デバイス(たとえば、コンピュータ可読記憶媒体)であることができる。メモリデバイスは、例示的な実施形態に従って、装置が様々な機能を実行できるようにするための情報、データ、コンテンツ、アプリケーション、命令等、またはそれらの組合せを記憶するように構成できる。たとえば、メモリデバイスは、プロセッサによる処理のために入力データをバッファするように構成できる。それに加えて、またはその代わりに、メモリデバイスは、プロセッサによる実行のための命令を記憶するように構成することもできる。
【0068】
装置200は、いくつかの実施形態では、上述したような様々なコンピューティングデバイスにおいて具現化できる。しかしながら、いくつかの実施形態では、装置は、チップまたはチップセットとして具現化できる。言い換えれば、装置は、構造アセンブリ(たとえば、ベースボード)上の材料、構成要素、および/またはワイヤを含む1つまたは複数の物理的パッケージ(たとえば、チップ)を含むことができる。構造アセンブリは、そこに含まれる構成要素回路構成に、物理的強度、サイズの保存、および/または、電気的相互作用の制限を提供できる。したがって、場合によっては、装置は、単一のチップ上または単一の「システムオンチップ」として、本発明の実施形態を実施するように構成できる。したがって、場合によっては、チップまたはチップセットは、本明細書に記載される機能を提供するための1つまたは複数の動作を実行するための手段を構成できる。
【0069】
プロセッサ202は、多くの異なる手法で具現化できる。たとえば、プロセッサは、コプロセッサ、マイクロプロセッサ、コントローラ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、付随のDSPを有している、または有していない処理要素、または、たとえば、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、マイクロコントローラユニット(MCU)、ハードウェアアクセラレータ、専用コンピュータチップ等のような集積回路を含む他の様々な回路構成のような様々なハードウェア処理手段のうちの1つまたは複数として具現化できる。したがって、いくつかの実施形態では、プロセッサは、独立して実行するように構成された1つまたは複数の処理コアを含むことができる。マルチコアプロセッサにより、単一の物理的パッケージ内でマルチ処理が可能になる。それに加えて、またはその代わりに、プロセッサは、バスを介してタンデムに構成された1つまたは複数のプロセッサを含むことができ、命令の独立した実行、パイプライン化および/またはマルチスレッド化を可能にする。
【0070】
例示的な実施形態では、プロセッサ202は、メモリデバイス204に記憶された命令、あるいは、プロセッサにアクセス可能な命令を実行するように構成できる。その代わりに、またはそれに加えて、プロセッサは、ハードコードされた機能を実行するように構成できる。したがって、ハードウェア方法、またはソフトウェア方法、またはそれらの組合せによって構成されているか否かに関わらず、プロセッサは、本開示の実施形態による動作を、それに従って構成されている間に実行できる(たとえば、回路構成に物理的に具現化された)エンティティを表すことができる。したがって、たとえば、プロセッサが、ASIC、FPGA等、またはそれらの組合せとして具現化される場合、プロセッサは、本明細書で説明される動作を実行するために特別に構成されたハードウェアであることができる。あるいは、別の例として、プロセッサが、命令のエグゼキュータとして具現化される場合、命令は、命令が実行されたときに、本明細書に記載されるアルゴリズムおよび/または動作を実行するようにプロセッサを具体的に構成できる。しかしながら、場合によっては、プロセッサは、本明細書に記載されたアルゴリズムおよび/または動作を実行するための命令によって、プロセッサをさらに構成することによって、本発明の実施形態を適用するように構成された特定のデバイス(たとえば、エンコーダおよび/またはデコーダ)のプロセッサであることができる。プロセッサは、とりわけ、クロックと、算術論理演算ユニット(ALU)と、プロセッサの動作をサポートするように構成された論理ゲートとを含むことができる。
【0071】
通信インターフェース206を含む実施形態では、通信インターフェースは、NF、NRF、基地局、アクセスポイント、SCP、UE102、RAN104、コアネットワークサービス、AS/AF112、データベース、または他の記憶デバイス等、またはそれらの組合せのような装置200と通信する、ネットワークおよび/または他の任意のデバイスまたはモジュールとの間でデータを受信および/または送信するように構成されたハードウェア、またはハードウェアとソフトウェアとの組合せのいずれかで具現化されるデバイスまたは回路構成のような任意の手段とすることができる。これに関して、通信インターフェースは、たとえば、1つまたは複数のアンテナと、ワイヤレス通信ネットワークとの通信を可能にするためのサポートハードウェアおよび/またはソフトウェアを含むことができる。それに加えて、またはその代わりに、通信インターフェースは、1つまたは複数のアンテナと相互作用して、1つまたは複数のアンテナを介して信号を送信させる、または1つまたは複数のアンテナを介して受信された信号の受信を取り扱うための回路構成を含むことができる。いくつかの実施形態では、1つまたは複数のアンテナは、ダイポールアンテナ、モノポールアンテナ、ヘリックスアンテナ、ループアンテナ、導波管、ホーンアンテナ、パラボラリフレクタ、コーナリフレクタ、ディッシュ、マイクロストリップパッチアレイ、凸面レンズ、凹面レンズ、凸面-凸面レンズ、凹面-凹面レンズ等、またはそれらの組合せのうちの1つまたは複数を含み得る。
【0072】
環境によっては、通信インターフェースが、代替的に、またはそれに加えて、ワイヤ通信をサポートすることができる。したがって、たとえば、通信インターフェースは、ケーブル、デジタル加入者線(DSL)、USB等、またはそれらの組合せを介して、通信をサポートするための通信モデムおよび/または他のハードウェア/ソフトウェアを含むことができる。いくつかの実施形態では、セッション管理機能(たとえば、SMF110)は、汎用パケット無線サービス(GPRS)、ゲートウェイGPRSサポートノード制御プレーン機能(GGSN-C)、トラステッドワイヤレスアクセスゲートウェイ制御プレーン機能(TWAG-C)、ブロードバンドネットワークゲートウェイ制御およびユーザプレーン分離(BNG-CUPS)、N4インターフェース、Sxaインターフェース、Sxbインターフェース、Sxcインターフェース、エボルブドパケットコア(EPC)サービングゲートウェイ制御プレーン機能(SGW-C)、EPCパケットデータネットワークゲートウェイ制御プレーン機能(PGW-C)、EPCトラフィック検出制御プレーン機能(TDF-C)等、またはその組合せのような、任意の適切な制御およびユーザプレーン分離(CUPS)アーキテクチャのための5GCセッション管理機能を含むことができる。
【0073】
図示されるように、装置200は、メモリ204と通信し、通信インターフェース206に信号を提供し、通信インターフェース206から信号を受信するように構成された、プロセッサ202を含み得る。いくつかの実施形態では、通信インターフェース206は、送信機および受信機を含むことができる。いくつかの実施形態では、プロセッサ202は、装置200の機能を少なくとも部分的に制御するように構成できる。いくつかの実施形態では、プロセッサ202は、送信機および受信機への電気リードを介して制御シグナリングを行うことによって、送信機および受信機の機能を制御するように構成できる。同様に、プロセッサ202は、プロセッサ202を、ディスプレイまたはメモリ204のような他の要素に接続する電気リード線を介して制御信号を送ることによって、装置200の他の要素を制御するように構成できる。
【0074】
装置200は、1つまたは複数のエアインターフェース規格(air interface standard)、通信プロトコル、変調タイプ、アクセスタイプ等で動作することができる。プロセッサ202によって送受信される信号は、適用可能なセルラーシステムのエアインターフェース規格、および/またはWi-Fiと、電気電子学会(IEEE)802.11、802.16、802.3のようなワイヤレスローカルアクセスネットワーク(WLAN)技術と、非対称デジタル加入者線(ADSL)と、データオーバケーブルサービスインターフェース仕様(DOCSIS)等、またはそれらの組合せとを含むがこれらに限定されない任意の数の異なるワイヤラインまたはワイヤレスのネットワーキング技法に従ったシグナリング情報を含むことができる。それに加えて、これらの信号は、音声データ、ユーザ生成データ、ユーザ要求データ等、またはそれらの組合せを含むことができる。
【0075】
たとえば、装置200および/またはその中のセルラーモデムは、様々な第1世代(1G)通信プロトコル、第2世代(2Gまたは2.5G)通信プロトコル、第3世代(3G)通信プロトコル、第4世代(4G)通信プロトコル、第5世代(5G)通信プロトコル、インターネットプロトコルマルチメディアサブシステム(IMS)通信プロトコル(たとえば、セッション開始プロトコル(SIP))等、またはそれらの組合せに従って動作することができる。たとえば、装置200は、2Gワイヤレス通信プロトコル暫定規格(IS)136(IS-136)、時分割多元接続(TDMA)、GSM、IS-95、符号分割多元接続、符号分割多元接続(CDMA)等、またはそれらの組合せに従って動作することができる。それに加えて、たとえば、装置200は、2.5Gワイヤレス通信プロトコルGPRS、拡張データGSM環境(EDGE)等、またはそれらの組合せに従って動作することができる。さらに、たとえば、装置200は、UMTS、符号分割多元接続2000(CDMA2000)、広帯域符号分割多元接続(WCDMA)、時分割同期符号分割多元接続(TD-SCDMA)等、またはそれらの組合せのような、3Gワイヤレス通信プロトコルに従って動作することができる。NA200は、それに加えて、ロングタームエボリューション(LTE)、エボルブドユニバーサル地上無線アクセスネットワーク(E-UTRAN)等、またはそれらの組合せのような、3.9Gワイヤレス通信プロトコルに従って動作することができる。それに加えて、たとえば、装置200は、LTE Advanced、5G等の4Gワイヤレス通信プロトコル、ならびにその後開発される同様のワイヤレス通信プロトコルに従って動作することができる。いくつかの実施形態では、装置200は、ゲートウェイGGSN-C、TWAG-C、ブロードバンドネットワークゲートウェイ(BNG)、N4インターフェース、Sxaインターフェース、Sxbインターフェース、Sxcインターフェース、EPC SGW-C、EPC PGW-C、EPC TDF-C等、またはそれらの組合せのような、任意の適切なCUPSアーキテクチャのフレームワークに従って、またはそのフレームワーク内で動作することができる。実際、本明細書では5Gシステムを用いた動作と連携して説明されているが、装置および方法は、今後開発および実施されるシステムを含む他の多くのタイプのシステムと連携して動作するように構成され得る。
【0076】
本明細書に開示される実施形態のいくつかは、ソフトウェア、ハードウェア、アプリケーションロジック、またはソフトウェア、ハードウェア、およびアプリケーションロジックの組合せで実施することができる。ソフトウェア、アプリケーションロジック、および/またはハードウェアは、たとえば、メモリ204、プロセッサ202、または電子構成要素上に常駐することができる。いくつかの例示的な実施形態では、アプリケーションロジック、ソフトウェア、または命令セットは、様々な従来のコンピュータ可読媒体のうちのいずれか1つのコンピュータ可読媒体に保持される。この文書のコンテキストにおいて、「コンピュータ可読媒体」とは、図4に図示される例を用いて、コンピュータまたはデータプロセッサ回路構成のような、命令実行システム、装置、またはデバイスによって、またはこれらに関連する使用のための命令を含み、記憶し、通信し、伝播し、または転送することができる任意の非一時的な媒体とすることができる。コンピュータ可読媒体は、コンピュータのような命令実行システム、装置、またはデバイスによって、またはそれらに関連する使用のための命令を含む、または記憶することができる任意の媒体であることができる非一時的なコンピュータ可読記憶媒体を含むことができる。
【0077】
図5は、いくつかの実施形態による、カバレッジエリア510の通信ネットワーク500の例示的なアーキテクチャを示す。通信ネットワーク500は、基地局502、基地局504、および基地局506のような、RAN(たとえば、RAN104等)の少なくとも3つの基地局(たとえば、gNB等)を含む。各基地局は、それぞれのビームを介して、少なくとも一時的にUE102に通信可能に接続され得る。図示されるように、基地局502は、少なくともセル508Aにサービス提供し、少なくともビーム512および/またはビーム513を介してUE102と通信し得る。基地局504は、少なくともセル508Bにサービス提供し、少なくともビーム514および/またはビーム515を介してUE102と通信し得る。基地局506は、少なくともセル508Cにサービス提供し、少なくともビーム516および/またはビーム517を介してUE102と通信し得る。いくつかの実施形態では、基地局(たとえば、502,504,506等)のうちの1つまたは複数は、少なくともカバレッジエリア510において、1つまたは複数の追加のセル(図示せず)にサービス提供し得る。たとえば、各基地局は、サービスエリア510の一部にサービス提供する少なくとも3つのセルにサービス提供し得る。さらに、カバレッジエリア510のすべては、基地局502、基地局504、および基地局506によって助長される複数のセルによってサービス提供され得る。それぞれの基地局の複数のセルは、それぞれの基地局を囲む少なくとも同心円状のエリアをカバーし得ることが理解されるべきである。各セルは、それぞれのビームを介してデータを送信および/または受信し得る。
【0078】
UE102は、少なくとも通信インターフェース206を利用して、少なくとも通信インターフェース206を介したUE102と、基地局(たとえば、基地局502、504、506等)のうちの1つまたは複数との間での通信信号の送受信を行わせることによって、1つまたは複数のネットワーク接続を確立し得る。UE102が、1つまたは複数のセルの範囲外に移動し、1つまたは複数の他のセルの範囲内に移動すると、ハンドオーバ手順を実行して、UE102を、第1のサービングセルから、1つまたは複数の条件(たとえば、信号強度等)に基づいて選択されたターゲットセルに移行させ得ることが理解されよう。いくつかの実施形態では、UE102の通信インターフェース206は、RAN、次世代RAN(NG-RAN)、セル、ビーム、gNB、次世代eNodeB(ng-eNB)、ノードB、ネットワーク機能、ネットワークエンティティ等、またはそれらの組合せのうちの1つまたは複数に通信可能に接続され得、それを通じて通信信号を送受信できるようにする。いくつかの実施形態では、図5の通信ネットワーク500は、地上波公共移動通信ネットワーク(PLMN)、スタンドアロン形式の非公共ネットワーク(SNPN)、公共ネットワーク統合型NPN(PNI-NPN)等のうちの1つまたは複数を含み得る。
【0079】
図5に示すように、UE102は、セル508A、セル508B、およびセル508Cの間の端で、少なくとも直線的移動(linear movement)はなく、少なくとも一時的に静止している。UE102は、少なくともセル508Aに関連付けられたビーム512およびビーム513、セル508Bに関連付けられたビーム514およびビーム515、ならびにセル508Cに関連付けられたビーム516およびビーム517の範囲内にある。本開示を考慮すると、たとえUE102が直線的移動(たとえば、カバレッジエリア510の周りを歩き回る等)に関して静的であっても、セル508A、508B、および/または508C間の頻繁なおよび/または連続的なハンドオーバは、たとえば、UE102の回転および/または信号遮断物(たとえば、壁、移動物体、車等)の存在によってトリガされ得ることが理解されるべきである。
【0080】
たとえば、カバレッジエリア510は、(たとえば、机の表面等に置かれた)UE102の周りでフォークリフトが運転される倉庫を含み得る。フォークリフトが、UE102と、それぞれの基地局との間を通過すると、ビームが一時的にブロックされる可能性があり、ハンドオーバが別のセルにトリガされ、フォークリフトが通過すると後に元に戻るか、または別の遮断物(たとえば、UE102と、別のセル、基地局、および/またはビームとの間を通過する別のフォークリフト)によって別のハンドオーバが発生する可能性がある。さらに、そのような高頻度のセル変更(たとえば、ハンドオーバ等)は、(たとえば、車、フォークリフト、ユーザの手/体等による)小さなビーム波長による無線伝播の遮断、狭いビームの使用、UEの回転(たとえば、UEの周囲のセル等の球状カバレッジは100%ではない可能性がある)等のうちの1つまたは複数によって引き起こされ得ることが理解されるべきである。いくつかの実施形態では、カバレッジエリア510の通信ネットワーク500は、セル、基地局、および/または他の分散ユニットが、共通の中央ユニット(CU)によってホストされ得るように、集中展開アーキテクチャを含み得る。いくつかの実施形態では、集中展開は、通信のレイテンシを短縮するように構成され得る。図5に関して上記で論じたような、様々な迅速な、または反復されるハンドオーバシナリオを取り扱うための改良されたハンドオーバ手順(たとえば、FCSCHO構成等)が、図6図9を参照してさらに詳細に説明される。いくつかの実施形態では、図6図9に関して説明された手順は、条件付きハンドオーバ、またはセル切替のための他の手順を改善するために、少なくとも部分的に使用され得る。
【0081】
図6は、少なくともネットワークインフラストラクチャ(たとえば、通信ネットワーク100,500等)を介して、通信デバイス(たとえば、UE102、gNB、装置200等)間でFCSCHO構成を使用して、少なくとも条件付きハンドオーバのプロビジョンのための例示的な信号シーケンス600を示すフローチャートを示す。図示されるように、信号シーケンス600のために利用される例示的なネットワークインフラストラクチャは、少なくともUE102、セル508A、セル508B、および508Cを含む。セルのそれぞれは、基地局502、504、506等のような、1つまたは複数の基地局(たとえば、gNB等)によってサポートされ得る。いくつかの実施形態では、ネットワークインフラストラクチャは、5Gシステム規格等(たとえば、4G、LTE等)に従って構成され得、サービングRAN(たとえば、RAN104等)は、1つまたは複数のgNBまたは同等品のような、1つまたは複数の5G無線ノードを含むことができる。いくつかの実施形態では、例示的な信号シーケンス600は、1つまたは複数のネットワーク(たとえば、PLMN、SNPN等)に関連付けられた1つまたは複数のネットワークインフラストラクチャを利用して実施され得、1つまたは複数のネットワークのそれぞれは、1つまたは複数のネットワークスライスを含み得る。
【0082】
図示されるように、信号シーケンス600は、ブロック602において開始し、UE102が、セル508Aに接続され、セル508A、またはそれに関連付けられたデバイス(たとえば、gNB、装置200、ネットワークサーバ等)は、FCSモードの使用が、UE102、および少なくともいくつかの隣接セル(たとえば、セル508Bおよびセル508C)に関連付けられたハンドオーバを取り扱うために役立つことを特定(たとえば、検出、決定等)する。いくつかの実施形態では、セル508Aは、(たとえば、サービングネットワーク等によって構成される)UE102の構成、UE102および/またはサービングネットワークに関連付けられた履歴データ(たとえば、1つまたは複数のネットワークエンティティによってUEおよび/またはネットワークに対して行われた以前の判定等)、所定のしきい値(たとえば、期間に関して開始されるハンドオーバの回数等)等のうちの1つまたは複数に基づいて、セル切替のために、FCSモードが利用される(たとえば、役立つ等)と決定し得る。
【0083】
ブロック604において、セル508Aは、セル508Bへのハンドオーバ要求を送信させ、ブロック606において、ハンドオーバ要求は、少なくともセル508Aへの(たとえば、少なくともセル508Bによってなされる)応答送信を介してセル508Bによって肯定応答される。ブロック608において、セル508Aは、セル508Cへのハンドオーバ要求を送信させ、ブロック610において、ハンドオーバ要求は、少なくともセル508Aへの(たとえば、少なくともセル508Cによってなされる)応答送信を介してセル508Cによって肯定応答される。セル508Aと、セル508Bおよび/または508Cとの間で送信されるハンドオーバ要求は、少なくとも、ターゲットセル(すなわち、セル508Bおよびセル508C)をFCSCHO手順のために準備するように構成され得る。いくつかの実施形態では、1つまたは複数のハンドオーバ要求、および/または1つまたは複数のハンドオーバ要求肯定応答は、FCSCHO手順を容易にするためのさらなる情報を含み得る。たとえば、ハンドオーバ要求、および/または肯定応答は、CHO準備(たとえば、FCSCHO準備等)が、新しい動作モード(たとえば、FCS動作モード等)の一部であるという情報を含み得る。さらに、ハンドオーバ要求、および/または肯定応答は、UE102が隣接セルへ切り替えられる、1つまたは複数のセルおよび/または基地局に関連付けられた1つまたは複数のビームに関する情報を含み得る。たとえば、ハンドオーバ要求、および/または肯定応答は、送信構成インジケータ(TCI)状態等を含み得る。
【0084】
ブロック612において、セル508Aは、少なくとも複数のセルに関連付けられたFCS構成情報をセル508Bへ送信させる。ブロック614において、セル508Aは、少なくとも複数のセルに関連付けられたFCS構成情報をセル508Cへ送信させる。FCS構成情報は、少なくともセル508A、セル508B、およびセル508Cを含む複数のセル間の切り替えを提供し得る。FCS構成情報は、複数のセルの各セルに対して、互いを、およびUE102のUEコンテキストを認識させる。たとえば、セル508Aは、FCS構成情報を介して、セル508Aおよびセル508CがFCSCHOのために準備済みであることをセル508Bに通知し、さらにセル508Aは、FCS構成情報を介して、セル508Aおよびセル508BがFCSCHOのために準備済みであることをセル508Cに通知する。
【0085】
いくつかの実施形態では、FCS構成情報は、FCS動作モードの使用を容易にするセルに関連付けられた基地局または他のデバイスのための構成を提供し得る。いくつかの実施形態では、FCS構成情報は、少なくともFCS動作モードに基づいて、複数のセル(たとえば、セル508A、セル508B、セル508C等)、複数のセルのうちの少なくともセルに関連付けられたコンピューティングデバイス(たとえば、基地局、サーバ等)、UE102、ネットワークエンティティ等のうちの1つまたは複数によって生成される。たとえば、1つまたは複数のターゲットセル(たとえば、セル508Bおよび/またはセル508C)は、サービングセルから受信されたFCS構成情報に応答して、追加のFCS構成情報をサービングセル(たとえば、セル508A)へ返送させ得る。
【0086】
ブロック616において、セル508Aは、複数のセル(たとえば、セル508A、セル508B、セル508C等)に関連付けられたFCSCHO構成情報をUE102へ送信させる。いくつかの実施形態では、ブロック616のFCSCHO構成情報は、1つまたは複数のターゲットセルによってサービングセルに提供される追加のFCS構成情報を含み得る。いくつかの実施形態では、ブロック616のFCSCHO構成情報は、たとえば、UE102が別のセルからサービングセルへの戻りハンドオーバを実行するために、サービングセル自体(たとえば、セル508A)に関連付けられた追加のFCS構成情報を含み得る。いくつかの実施形態では、ブロック616のFCSCHO構成情報は、複数のセルの各セルにおけるCHO条件、(たとえば、セル間ビーム管理(BM)レポート等のための)ビーム管理レポート構成、ランダムアクセスチャネル(RACH)レスハンドオーバ情報等を含み得る。UE102によってFCSCHO構成情報が受信されると、UE102および現在の複数のセルのためのFCS動作モードのセットアップ構成が完了し、その結果、UE102と、現在構成されている複数のセルとの間でFCSCHOが実行され得ることが理解されよう。
【0087】
ブロック618において、UE102は、たとえば、複数のセルに関連付けられたFCSCHO構成情報の受信に応じて、BMレポート情報をセル508Aへ送信させる。いくつかの実施形態では、BMレポート情報は、セル内および/またはセル間のBMレポートを含み得、BMレポート情報は、少なくともFCSCHO構成情報および/またはBM測定情報に基づいてUE102によって生成され得る。たとえば、図5に関して図示されるように、UE102は、セル508Aのビーム512および/またはビーム513、セル508Bのビーム514および/またはビーム515、ならびに、セル508Cのビーム516および/または517を、サービングセル(たとえば、セル508A)にレポートするように構成され得る。少なくとも、受信したBMレポート情報(たとえば、BMレポート等)に基づいて、セル508A(すなわち、サービングセル)は、1つまたは複数の手順(たとえば、FCSCHO、slimCHO等)を実行することによって、UE102がセル508Bへ変更(たとえば、切り替え等)すべきであると決定(たとえば、判定、検出等)する。ブロック620を参照されたい。いくつかの実施形態では、UE102がセル508Bへ切り替える(toggle)ためにセル508Aによって行われる判定は、ビームメトリック(たとえば、信号強度等)、UE102の動き(たとえば、直線的移動、回転、無移動/静止位置、セルに向かう方向/セルから遠ざかる方向等の検出)等のうちの1つまたは複数に基づき得る。
【0088】
ブロック622において、セル508Aは、媒体アクセス制御(MAC)制御要素(CE)の送信をさせ、UE102に、セル508A(たとえば、および1つまたは複数の関連付けられたビーム)から、セル508Bのビーム514および/またはビーム515へ切り替えさせる。いくつかの実施形態では、サービングセルは、1つまたは複数のMAC CEを介して、たとえば、ターゲット隣接セルの特定のビーム(たとえば、セル508Bのビーム514および/または515)へ切り替えるために、CHO(たとえば、FCSCHO、slimCHO等)を実行するようにUEに指示し得る。MAC CE命令を受信すると、UE102は、すべてのFCSCHO構成を保持(たとえば、メモリを介して記憶する等)し、および/または(たとえば、後の使用のためにセル508Aのための)タイミングアドバンス(TA)情報を記憶する。ブロック624を参照されたい。いくつかの実施形態では、UE102は、記憶手順のために従来のランダムアクセスメモリ等を利用し得る。
【0089】
ブロック626において、セル508Aは、すべてのFCSCHO構成を保持すること(たとえば、メモリを介して記憶する等)を決定する。ブロック628において、セル508Cは、すべてのFCSCHO構成を保持すること(たとえば、メモリを介して記憶する等)を決定する。いくつかの実施形態では、すべてのFCSCHO構成セル(たとえば、508A、508B、および508C)は、すべてのFCSCHO構成セルおよび関連付けられたUEに関連付けられたすべてのFCSCHO構成を保持すること(たとえば、メモリを介して記憶する等)を決定する。ブロック630において、CHO(たとえば、FCSCHO、slimCHO等)手順が、UE102と、セル508Bとして特定される新しいサービングセルとの間で実行される。ブロック630の実行されたCHO(たとえば、FCSCHO、slimCHO等)手順により、UE102は、セル508Bによってサービス提供される。ブロック632において、UE102は、たとえば、BMレポート情報をトリガするための経過時間期間または他の検出された条件に応答して、BMレポート情報をセル508Bへ送信させる。いくつかの実施形態では、BMレポート情報は、セル内および/またはセル間のBMレポートを含み得、BMレポート情報は、少なくともFCSCHO構成情報および/またはBM測定情報に基づいてUE102によって生成され得る。
【0090】
少なくともブロック632の受信されたBMレポート情報(たとえば、セル508A~CのためのBMレポート等)に基づいて、セル508B(すなわち、サービングセル)は、UE102が、1つまたは複数のCHO手順(たとえば、FCSCHO、slimCHO等)を実行することによって、セル508Aに変更(たとえば、切り替え、ハンドオーバ等)すべきであると決定(たとえば、判定、検出等)する。ブロック634を参照されたい。ブロック636において、セル508Bは、MAC CEの送信をさせて、UE102を、セル508Bから、セル508Aのビーム512および/またはビーム513へ切り替えさせる。ブロック638において、UE102は、複数の構成されたセルのためのすべてのFCSCHO構成を保持すること(たとえば、ランダムアクセスメモリを介して記憶する等)を決定し、および/または、(たとえば、後の使用のためにセル508Bのための)TA情報を記憶する。ブロック640において、セル508Bは、複数の構成されたセルのすべてのFCSCHO構成を保持すること(たとえば、ランダムアクセスメモリを介して記憶する等)を決定する。
【0091】
ブロック642において、UE102は、CHO実行(たとえば、RACHレス等)のために、記憶されたTA情報(たとえば、値等)を(たとえば、メモリ等から)ロードする。いくつかの実施形態では、UE102は、RACHレスハンドオーバを実行するために、以前に記憶されたセル508Aの(たとえば、ブロック624において記憶された)TA情報を使用し得る。ブロック644において、セル508Cは、UE102に関連付けられた複数のセルのためのすべてのFCS構成を保持(たとえば、記憶)する。ハンドオーバ構成(たとえば、FCSCHO構成等)が既に準備され、UEおよびセルによって継続して記憶されるので、UE102は、シグナリングオーバヘッドを増加させることなく、少なくとも複数の構成されたセル(たとえば、セル508A~C)間での切り替えを継続し得ることが理解されるべきである。FCSCHO構成は、一度だけ準備および送信され得、さらなる準備(たとえば、UEとセルとの間のシグナリング)なしで切り替えが生じ得る。
【0092】
いくつかの実施形態では、図6に示されるように、FCSCHO構成を使用して少なくとも条件付きハンドオーバを提供する信号シーケンス600は、複数のセル(たとえば、セル508A~C等)に関連付けられた中央ユニット(CU)によって、少なくとも部分的に取り扱われ得る。本開示を考慮すると、CUは、基地局(たとえば、gNB等)機能(たとえば、UEデータ送信等)、モビリティ制御、無線リソース制御(RRC)、RAN共有、測位、セッション管理、および(たとえば、RAN、AMF、SMF等に起因する)他のネットワークエンティティ機能のうちの少なくとも一部を含むノードであることが理解されるべきである。CUは、分散ユニット(distributed unit)、コアネットワーク、コンピューティングデバイス(たとえば、サーバ、装置200等)等のうちの1つまたは複数に通信可能に接続され得る。
【0093】
いくつかの実施形態では、セキュリティキーは変更されず、これは、信号シーケンス600の手順を簡素化する。CUは、たとえば、倉庫や製造工場等の産業環境のような、複数のネットワーク展開環境(network deployment environment)全体にわたって利用され得る。そのようなネットワーク展開環境は、CU展開から恩恵を受ける可能性のある、より少数のセル、および/または、より厳しい(たとえば、より大きい等の)レイテンシ要件を含み得る。しかしながら、CU展開は、集中展開により、プーリング利得が向上するため、非産業環境において有益となり得る。さらに、関与するセルが共通のCUを共有するそのような集中展開(たとえば、「CU内の場合」)は、複数のネットワーク展開環境(たとえば、公共スペース、ショッピングセンタ、地下鉄、公園、クルーズ船等)全体にわたって非常に関連性がある。
【0094】
いくつかの実施形態では、RAN(たとえば、RAN104等)は、基地局、セル、ビーム、中央ユニット、サーバ、通信インターフェース等のうちの1つまたは複数を含み得る。いくつかの実施形態では、RANは、産業環境(たとえば、原子力発電所等)、非産業環境(たとえば、公共の公園等)、商業環境(たとえば、小売店等)、レクリエーション環境(たとえば、遊園地等)、居住環境(たとえば、一戸建て住宅、集合住宅、タウンホームコミュニティ、退職者コミュニティ(retirement community)等)等のうちの1つまたは複数を含む、1つまたは複数のカバレッジエリアにおいて展開され得る。いくつかの実施形態では、セル508A(たとえば、サービングセル、第1のセル等)は、ハンドオーバ要求メッセージを介して、セル508B(たとえば、ターゲットセル、第2のセル等)および/またはセル508C(たとえば、ターゲットセル、第3のセル等)に、セルの1つまたは複数が、FCS準備であることを通知する。
【0095】
いくつかの実施形態では、UEは、slimCHOが発生した後、新しいサービングセルへ情報を送信させて、新しい動作モード(たとえば、FCSモード)に関連付けられた複数のセルについて新しいサービングセルに通知する。たとえば、CHO実行(たとえば、図6のブロック630)の後、UE102は、セル508Cおよびセル508Aが、CHO(たとえば、FCSCHO等)のために構成されていることを、新しいサービングセル508Bに通知するための情報の送信をさせるであろう。さらに、新しい動作モードのために構成された複数のセルについて、新しいサービングセルに通知するために、情報の送信を行わせることは、サービングセルが複数のセルへのFCS構成の送信を行わせる代わりに実行され得る。たとえば、UE102が、slimCHOの後、新しいサービングセル(たとえば、セル508B)に、セル508Aおよびセル508Cを通知する場合、第1のサービングセル(たとえば、セル508B)から、セル508Bおよびセル508Cへのブロック612およびブロック614に関して説明された以前の動作は、必要ではないため、スキップされ得る。さらに、第1のサービングセル(すなわち、セル508A)は、ブロック612および614の動作に関して説明された少なくとも複数のセルに関連付けられたFCS構成情報を保存するように構成され得る。
【0096】
いくつかの実施形態では、現在のサービングセルが、別のslimCHOが必要である(たとえば、望ましい、必要である等)と判定し、現在のサービングセルが、(たとえば、図6のブロック622においてセル508Aによって実行されるように)MAC CEを送信する場合、現在のサービングセルは、UEのBMレポート送信を介して受信された最新(たとえば、最も直近等)のBM測定値を、次のサービングセル(たとえば、セル508B)へと送信させ得る。たとえば、セル508Aが、図6のブロック632に関して説明された動作時または動作前に、BMレポート情報をセル508Bへ送信させる場合、UEは、ブロック632の動作の少なくとも一部を実行しない場合がある。本開示を考慮すると、現在のサービングセルから次のサービングセルにBMレポート情報を提供することによって、システムは、UEから第1のBM測定値を直接受信することに関連付けられた待ち時間の延長を回避することが理解されるべきである。
【0097】
いくつかの実施形態では、BM測定値(たとえば、BMレポート情報等)は、図6のブロック632に関して説明された動作の前に、新しいサービングセルへ送信され得る。いくつかの実施形態では、BM測定値(たとえば、BMレポート情報等)は、所定の時間間隔(たとえば、80ミリ秒(ms)、160msごと等)で、1つまたは複数のセル(たとえば、新しいサービングセル等)へ送信され得る。いくつかの実施形態では、BM測定値(たとえば、BMレポート情報等)が、1つまたは複数のセル(たとえば、新しいサービングセル等)へ送信され得る所定の時間間隔は、動的に調整され得る(たとえば、所定の時間間隔が、少なくとも一度、動的に増減され得る)。たとえば、BMレポート情報は、80ミリ秒ごとに送信され得、設定された送信回数の後、または所定の時間間隔を経過した後、追加のBMレポート情報が、160ミリ秒ごとに送信され得る。
【0098】
いくつかの実施形態では、新しい動作モード(たとえば、FCS動作モード等)を構成する以前のサービングセル(たとえば、図6に関して上述したセル508A)は、(たとえば、機械学習、自己組織化方法等を介して)履歴データを使用することによって、新しい動作モードが利用され得る(たとえば、現在のUEの挙動および環境等のために有用である)と判定する。たとえば、多くの従来のハンドオーバが、複数のセルとUEとの間の所定の期間(たとえば、短い期間/間隔、所定の期間/間隔等)に発生した場合、これは、新しい動作モードが、このUEおよび/または複数のセルに適用され得ることを示し得る。
【0099】
いくつかの実施形態では、履歴データは、UEの位置、UEが通過する経路および/または方向、ハンドオーバの回数、特定のセルが特定のUEのためのサービス提供セルであった回数、期間/間隔、ハンドオーバしきい値、期間/間隔しきい値、UE/セル/ネットワークに関連付けられたメタデータ、UE/セル/ネットワークの履歴ログ等のうちの1つまたは複数を含む。たとえば、サービングセルは、UEが、同じ複数のセルによってサービス提供される同じ500平方フィートのカバレッジエリア内に、少なくとも5分間留まったが、複数のセル間で、少なくとも5回、サービングセルを変更したとの判定に基づいて、FCSモードを使用すると決定し得る。いくつかの実施形態では、カバレッジエリアは、複数のレベル(たとえば、建物内のフロア等)をカバーすることができ、したがって、カバレッジエリアは、三次元空間(たとえば、100立方メートル等)を含み得る。いくつかの実施形態では、RANまたはその一部は、複数のレベルにサービス提供し得る。
【0100】
いくつかの実施形態では、CHOのMAC CEトリガは、従来のCHO条件に加えて(たとえば、代わりにではなく)使用される。いくつかの実施形態では、従来のCHO条件は、CHOのMAC CEトリガが失敗した場合(たとえば、応答しない、送信が失われた場合等)のフォールバックとして使用することができる。劣悪な無線条件のためにMAC CEが失われた事例では、その後、UEは依然として自律的にCHOを実行し、それによって、ハンドオーバの失敗を回避し得る。さらに、CHO条件は、MAC CEトリガに、slimCHO手順を開始、実行、および完了させるのに十分な時間を与えるために、後でトリガするように構成され得る。いくつかの実施形態では、UEは、MAC CE、従来のCHO条件等のうちの1つまたは複数に応答して、新しいサービングセルへと、指示を送信(たとえば、発信、伝送等)させ得る。
【0101】
いくつかの実施形態では、サービングセル(たとえば、セル508A等)は、複数のFCS構成セル(たとえば、セル508B、508C等)のうちの1つまたは複数への構成解除(de-configuration)メッセージの送信(たとえば、発信、伝送等)を行わせることによって、複数のセル(たとえば、セル508B~C等)のFCS構成を構成解除(de-configure)し得る。いくつかの実施形態では、複数のセル(たとえば、セル508B、508C等)のうちの1つまたは複数は、サービングセルに通知する(たとえば、サービングセルへの構成解除要求メッセージの送信を行わせる)ことによって、複数のセルのFCS構成の構成解除を要求し得る。たとえば、セル508Bおよび/または508Cは、FCS動作モードに関連付けられたUE102のためのリソース(たとえば、コンピューティングリソース、処理電力、メモリ空間、通信チャネル等)をもはや予約できない可能性があると判定し得、それに応じて、セル508Bおよび/または508Cは、構成解除要求メッセージのセル508A(たとえば、サービングセル)への送信を行わせ得る。いくつかの実施形態では、構成解除要求メッセージは、UEがもはや複数のFCS構成セルのうちの1つまたは複数のセルのカバレッジエリア内にないという判定に基づいて、生成および/または送信され得る。いくつかの実施形態では、1つまたは複数のセルが、複数のFCS構成セルから構成解除され得る。たとえば、セル508Cは、複数のFCS構成セルから構成解除され得、セル508Aおよび508Bは、複数のFCS構成セル内に構成されたままであってもよい。いくつかの実施形態では、別のセルは、たとえば、(たとえば、以前のカバレッジエリアの一部を少なくとも部分的に含み得る新しいカバレッジエリア内の)UEの新しい位置に基づいて、1つまたは複数の構成解除されたセルを置き換えるために、複数のFCS構成セルに構成され得る。
【0102】
いくつかの実施形態では、(たとえば、図6のブロック604~610において送信される少なくともハンドオーバ要求および肯定応答を介して、セル508A~Cによって少なくとも部分的に生成される)FCSCHO構成は、非競合ランダムアクセス(CFRA)リソースを含み得る。いくつかの実施形態では、CFRAリソースは、特定のビームのために有効な専用プリアンブルを含む。たとえば、セル508AのFCSCHO構成は、少なくとも2つの専用プリアンブル、つまりビーム512のための第1のプリアンブルと、ビーム513のための第2のプリアンブルとを含み得る。さらに、セル508BのFCSCHO構成は、少なくとも2つの専用プリアンブル、つまりビーム514のための第1のプリアンブルと、ビーム515のための第2のプリアンブルとを含み得る。セル508CのFCSCHO構成は、少なくとも2つの専用プリアンブル、つまりビーム516のための第1のプリアンブルと、ビーム517のための第2のプリアンブルとを含み得る。CFRAリソースは、FCS動作モードを加速するように構成され得る。たとえば、UEが静止している場合(たとえば、移動していない、静止している等)、または比較的静止しているとみなされる(たとえば、gNB送信ビームが古く(outdated)ならない等)場合、CFRAリソースは、複数のビームのうちの1つまたは複数のビーム(たとえば、複数のFCS構成セルに関連付けられたすべてのビーム)のみのために予約され得る。本開示を考慮すると、CFRAリソースの使用は、各セル(たとえば、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)および/または物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)基準信号等)で継続的に予約されたリソースを必要とする従来の方法(たとえば、UEがセルに同時接続することを要求するCoMP等)よりも消費するリソースが少ないことが理解されるべきである。
【0103】
いくつかの実施形態では、複数のセル(たとえば、FCSCHO構成セル等)が更新され得る(たとえば、セルが追加または削除され得、新しいレポート情報が決定等され得る)。たとえば、複数のセルのうちのセルは、信号が弱すぎると判定され、したがって、もはや存在可能(viable)なサービング/ターゲットセルではないと判定され、複数のセルから(たとえば、サービングセル、UE、それぞれのセル自体等によって)削除される。さらに、複数のセルに関連付けられていないセル(たとえば、FCSCHO構成セル等)は、より存在可能なサービング/ターゲットセルとなり(たとえば、より強い/改善された信号強度等を有すると判定され)得、それに応じて、セルが、複数のセルに追加され得る。いくつかの実施形態では、図6に関して上述したように、現在のFCS動作モード、および/またはFCS構成をキャンセルし、次に別のFCS動作モード、および/またはFCS構成を設定することによって、1つまたは複数のセルが、複数のセルに追加され得るか、または複数のセルから削除され得る。本開示を考慮すると、キャンセルして別のFCS動作モードを設定すると、競合状態または同様の問題を引き起こす可能性を低減する可能性があることが理解されるべきである。
【0104】
いくつかの実施形態では、現在のサービングセルは、複数のセルから、それぞれのセルをキャンセルする(たとえば、複数のFCSCHO構成セルからそれぞれのセルを削除する)ために、1つまたは複数の準備動作(たとえば、それぞれのセルのBMレポート情報を判定し、それぞれのセルへと、キャンセル/削除要求を送信させる等)を実行し得る。いくつかの実施形態では、現在のサービングセルは、複数のセルへそれぞれのセルを追加する(たとえば、複数のFCSCHO構成セルからそれぞれのセルを削除する)ために、1つまたは複数の準備動作(たとえば、それぞれのセルのBMレポート情報を判定し、それぞれのセルへと、追加/ハンドオーバ要求の送信を行わせる等)を実行し得る。いくつかの実施形態では、現在のサービングセルは、1つまたは複数の追加されたセル、および/または、1つまたは複数の削除/キャンセルされたセルを反映するために、複数のセルに関連付けられた情報を更新し得る。たとえば、サービングセルは、追加、削除、またはキャンセルされたセルのうちの1つまたは複数から、要求肯定応答を受信し得、これに応答して、サービングセルは、FCS構成情報等を更新し得る。
【0105】
図7は、少なくともネットワークインフラストラクチャ(たとえば、通信ネットワーク100,500等)を介して、通信デバイス(たとえば、UE102、gNB、装置200等)間で、FCSCHO構成を使用して、少なくとも条件付きハンドオーバのプロビジョンのための例示的な動作700のフローチャートを示す。例示的な動作700の実行のために利用される例示的なネットワークインフラストラクチャは、少なくともセル508A~CおよびUE102を含む。いくつかの実施形態では、図7に関して説明された動作のうちの1つまたは複数が、図6に関して上述した信号のうちの少なくとも一部に従って、(たとえば、ネットワークエンティティのうちの1つまたは複数のシステム等の)システムによって実行され得る。
【0106】
ブロック702において、UEは、第1のセル(たとえば、サービングセル、セルA、セル508A等)に接続され、第1のセルは、FCS動作モードで使用するための1つまたは複数の状況を特定(たとえば、判定等)する。たとえば、第1のセルは、FCSCHO技法から恩恵を受けるであろうハンドオーバ事例を特定するためのハンドオーバシナリオおよび/または条件を特定するFCS構成を用いて構成され得る。ブロック704において、第1のセル(たとえば、セルA)は、少なくともハンドオーバ要求により、FCS動作モードのために、第2のセル(たとえば、ターゲットセル、セルB、セル508B等)および第3のセル(たとえば、ターゲットセル、セルC、セル508C等)を準備する。ハンドオーバ要求は、TCI状態またはFCS構成情報のうちの1つまたは複数を含み得る。第1のセルからのハンドオーバ要求は、準備されたセルが現在、FCSグループ内にあることを示す指示を少なくとも含む。ブロック706において、第1のセルは、第1のセルと第3のセルとがCHO準備済みであることを第2のセルに通知する。それに加えて、第1のセルは、第1のセルと第2のセルとがCHO準備済みであることを第3のセルに通知する。したがって、第1のセルは、各セルが、第1のセルとFCSグループにあるように、第2セルと第3のセルとを相互に導き入れるが、これは、UEが、別のセルから特定のセルに入るときに、ビームレポート構成が、FCSグループにしたがって更新される(たとえば、第1のセルにあるとき、UEが、第2のセルおよび第3のセルに関連するビーム情報もレポートするように構成される)ことを意味する。
【0107】
ブロック708において、第1のセルは、第2のセルおよび/または第3のセルに関連付けられた1つまたは複数のCHO(たとえば、FCSCHO等)構成でUEを構成または再構成し得る。それに加えて、第1のセルは、(たとえば、構成情報の送信等を介して)UEにおいてCHO条件(たとえば、FCSCHO条件等)の代わりに、またはそれに加えて、セル間および/またはセル内のBMレポートを構成し得る。いくつかの実施形態では、UE構成または再構成は、セルのFCSグループの1つまたは複数のセルのためのCHO構成、条件付きCHO構成、条件なしのCHO構成、MAC CE切替構成、RACHレス構成、BMレポート構成等のうちの1つまたは複数を含み得る。
【0108】
ブロック710において、UEは、ビーム512およびビーム513に関連付けられた第1のセル、ビーム514および515に関連付けられた第2のセル、および/または、ビーム516および517に関連付けられた第3のセルの第1のセル(たとえば、サービングセル、セルA、セル508A等)へのセル内および/またはセル間のBMレポートを実行する。いくつかの実施形態では、セルは、複数のビームに関連付けられ得る。たとえば、図5に関して示されるように、セル508Aは、ビーム512およびビーム513に関連付けられている。ブロック712において、第1のセルは、UEが、1つまたは複数のセルの1つまたは複数のビームに対してslimCHO手順を実行し得ると判定する。それに加えて、第1のセルは、別のセル(たとえば、第2のセル等)へ切り替えるために、MAC CEをUEへ送信すると決定し得る。いくつかの実施形態では、第1のセル(たとえば、サービングセル等)は、第2のセル、第3のセル等のターゲットセルをUEに示し得る。
【0109】
ブロック714において、UEは、第2のセル(たとえば、サービングセルとして機能している間に第1のセルによって特定されるターゲットセル)へ切り替えるためにslimCHO手順を実行し、UEおよび/またはネットワークは、FCSグループのセル(たとえば、第1のセル、第2のセル、第3のセル等)のすべてのためのCHO構成のすべてを記憶し得る。それに加えて、UEが、第2のセルまたは別のサービングセルから、第1のセルへ切り替え戻るように要求されている場合、UEは、以前のサービングセルであった第1のセルのためのTA情報を記憶し得る。ブロック716において、UEは、ビーム512およびビーム513に関連付けられた第1のセル、ビーム514,515に関連付けられた第2のセル、および/または、ビーム516,517に関連付けられた第3のセルの、第2のセル(たとえば、現在のサービングセル、セルB、セル508B等)へのセル内および/またはセル間のBMレポートを引き起こす。いくつかの実施形態では、1つまたは複数の追加のセル(たとえば、第4のセル等)が、(たとえば、UEによって、サービングセル等によって)検出され、セルのFCSグループに追加され、および/または、サービングセルへのUEのBMレポートによってレポートされ得る。
【0110】
ブロック718において、第2のセル(たとえば、現在のサービングセル等)は、UEが、(たとえば、セルのFCSグループ等の)1つまたは複数のセルの1つまたは複数のビームに向けられたslimCHO手順等を実行し得る。それに加えて、第2のセルは、別のセル(たとえば、第1のセル、第3のセル等)へ切り替えるために、MAC CEをUEへ送信すると決定し得る。いくつかの実施形態では、第2のセル(たとえば、サービングセル等)は、第1のセル、第3のセル等のようなターゲットセルをUEに示し得る。ブロック720において、UEは、記憶されたTA情報およびRACHレスハンドオーバを使用して、第1のセルに向けられたslimCHO等を実行する。それに加えて、UEおよび/またはネットワークは、第1のセル、第2のセル、および第3のセルのためのCHO構成のすべてを記憶し得る。さらに、UEは、第2のセル(たとえば、以前のサービングセル)のためのTA情報を記憶し得る。いくつかの実施形態では、UEは、第1のセルにレポートされた第1のBMレポート構成を再利用し得る。いくつかの実施形態では、UEは、第2のセルにレポートされた第2のBMレポート構成、または別のサービングセルにレポートされた別のBMレポート構成を使用し得る。いくつかの実施形態では、ハンドオーバを介したセル間の切り替えは、BMレポート構成(たとえば、BMレポート情報等)に基づいて決定され得る。
【0111】
図8は、例示的な装置200によって実行される例示的な方法800の動作のフローチャートを示し、これは、1つの実施形態では、ユーザ機器(たとえば、UE102、スマートフォン、ラップトップコンピュータ等)のような(たとえば、図4に関して上述されたような)1つまたは複数のコンピューティングデバイスによって具現化され得、これは、少なくともプロセッサ202によって実行されるコンピュータプログラムコードを記憶する非一時的なコンピュータ可読媒体を含むコンピュータプログラム製品を含み得る。ユーザ機器は、セル、ビーム、基地局等のうちの1つまたは複数を介して、通信ネットワーク100のような、少なくともワイヤレスネットワークと通信し得る。ブロック802に示されるように、この例示的な実施形態の装置200は、第1のサービングセルから、複数のセルのための1つまたは複数の動作モード構成を受信するための、プロセッサ202、メモリ204、通信インターフェース206等のような手段を含む。
【0112】
ブロック804に示されるように、装置200(たとえば、スマートフォン、ラップトップ、またはタブレットコンピュータ等)はさらに、複数のセルのための第1のビーム管理情報を決定するための、プロセッサ202、通信インターフェース206等のような手段によって構成される。第1のビーム管理情報の決定に応答して、この例示的な実施形態の装置200はさらに、複数のセルのための第1のビーム管理情報を含む第1のビーム管理レポートの、第1のサービングセルへの送信を行わせるための、プロセッサ202、メモリ204、通信インターフェース206等のような手段をさらに含み得る。ブロック806を参照されたい。
【0113】
さらに、この例示的な実施形態の装置200はさらに、ターゲットセルのターゲットビームへ切り替えるための命令を含む切替指示を、第1のサービングセルから受信するための、プロセッサ202、メモリ204、通信インターフェース206等のような手段を含み得る。ブロック808を参照されたい。切替指示、または同様の指示(たとえば、外部で受信された、および/または、内部で生成された指示、測定可能な値に関連付けられた所定のしきい値、所定の時間間隔の経過等)を受信すると、装置200は、複数のセルのための1つまたは複数の動作モード構成を記憶させるための手段によって構成される。ブロック810を参照されたい。いくつかの実施形態では、装置200はさらに、第1のサービングセル(たとえば、図6に関して上述されたセル508A)のためのタイミングアドバンス情報を記憶させるための手段によって構成され得る。ブロック812を参照されたい。ブロック814において、装置200は、たとえば少なくとも第1のビーム管理情報および/または切替指示に基づいて、第1のサービングセルから、ターゲットセルのターゲットビームへ切り替え、ターゲットセルは、第2のサービングセルになるように構成される。
【0114】
図9は、例示的な装置200によって実行される例示的な方法900の動作のフローチャートを示し、これは、1つの実施形態では、たとえば、無線アクセスネットワーク(たとえば、RAN104等)、またはその一部(たとえば、基地局502、基地局504、基地局506、セル(複数可)508A~C等)のような(たとえば、図4に関して上述されたような)1つまたは複数のコンピューティングデバイスによって具現化され得る。1つまたは複数のコンピューティングデバイスは、次に、少なくともプロセッサ202によって実行されるコンピュータプログラムコードを記憶する非一時的なコンピュータ可読媒体を含むコンピュータプログラム製品を含み得る。1つまたは複数のコンピューティングデバイスは、1つまたは複数のインターフェース(たとえば、N2インターフェース等)を介して、通信ネットワーク100のような、少なくともワイヤレスネットワークと通信し得る。1つまたは複数のコンピューティングデバイスは、1つまたは複数のインターフェース(たとえば、N2インターフェース等)を介して、UE102等のような少なくとも1つのユーザ機器と通信し得る。ブロック902に示されるように、この例示的な実施形態の装置200は、ハンドオーバのための動作モードを使用すると決定するための、プロセッサ202、メモリ204、通信インターフェース206等のような手段を含む。
【0115】
ブロック904に示されるように、装置200(たとえば、セル508Aおよび少なくともビーム512および/または513をサービス提供する基地局502等)はさらに、複数のセルのための1つまたは複数の動作モード構成の、ユーザ機器への送信を行わせるための、プロセッサ202、通信インターフェース206等のような手段によって構成される。この例示的な実施形態の装置200はさらに、複数のセルのためのビーム管理情報を含むビーム管理レポートを、ユーザ機器から受信するための、プロセッサ202、メモリ204、通信インターフェース206等のような手段を含み得る。ブロック906を参照されたい。いくつかの実施形態では、装置200はさらに、ハンドオーバのための動作モードに関する情報の、複数のセルへの送信を行わせるための手段によって構成され得る。
【0116】
さらに、この例示的な実施形態の装置200はさらに、少なくともビーム管理レポートに基づいて、第1のサービングセルから第2のサービングセルへ切り替えるようにユーザ機器に指示すると決定するための、プロセッサ202、メモリ204、通信インターフェース206等のような手段を含み得る。ブロック908を参照されたい。ユーザ機器に、サービングセルへ切り替えるように指示すると決定した場合、または1つまたは複数の同様の指示(たとえば、外部で受信されたおよび/または内部で生成された指示、測定可能な値に関連付けられた所定のしきい値、所定の時間間隔の経過等)に基づいて、装置200は、ターゲットセルのターゲットビームへ切り替える命令を含む切替指示の、ユーザ機器への送信を行わせるための手段によって構成され、ターゲットセルは、第2のサービングセルになる。ブロック910を参照されたい。いくつかの実施形態では、装置200はさらに、複数のセルのための1つまたは複数の動作モード構成を記憶させるための手段によって構成され得る。
【0117】
本開示を考慮すると、本明細書に記載される例示的な実施形態は、従来のシステムに対して複数の改良を提供することが理解されるべきである。本開示の例示的な実施形態は、従来のシステムよりもはるかに少ないオーバヘッドで、複数のセル間の頻繁な切り替えを提供する。たとえば、ハンドオーバ準備は1回だけ行うことができ、その後、UEは、slimCHO/MAC CE手順を使用して構成されたセル間を切り替えることができる。本開示の例示的な実施形態は、FCSCHOの使用により、また、より早期のおよび/またはより積極的な切り替えと、以前の決定(たとえば、以前のターゲットセルの選択および切り替え)の、より高速な修正とを可能にする、より少ないシグナリングにより、さらなる堅牢性を提供する。さらに、TA情報を記憶し、記憶されたTA情報をRACHレス実行のために使用することで、ハンドオーバ中断時間を短縮する。さらに、FCSCHOのMAC CEトリガリングを通じて、ネットワークは、(たとえば、従来のシステムに関連付けられた不確実性とは対照的に)UEが、サービングセルから別のサービングセルへ切り替わった瞬間を、より高いレベルの確実性で判定できるので、ネットワークは、より効率的なデータパケット転送を開始するように構成され得る。
【0118】
(たとえば、図5図9に関して説明したような)本開示の例示的な実施形態は、産業用のモノのインターネット(Industrial Internet of Things,IIOT)、ビデオ、イメージング、およびプロフェッショナルなアプリケーションのためのオーディオ(VIAPA)(Audio for Professional Applications)、または同様の環境および/またはシステムアーキテクチャのうちの1つまたは複数によって使用するための、サービングセルハンドオーバを提供する。たとえば、本開示の実施形態は、モバイルまたは固定のUEの1つまたは複数と関連して使用され得るオーディオ転送、オーディオ転送表現、ビデオ、医療アプリケーションのための画像化および/またはビデオ等(たとえば、動き制御、モバイルロボット等)のような1つまたは複数のVIAPAアプリケーションと関連付けられ得る。さらに、本開示の実施形態は、モバイルまたは静止型のUEのうちの1つまたは複数に関連付けられて使用され得る動き制御、モバイルロボット、モバイル制御パネル、モバイル操作パネル、ヒューマンマシンインターフェースにおける拡張/仮想現実、協調搬送、ワイヤからワイヤレスのへのリンク交換、閉ループ制御等のような1つまたは複数のIIoTアプリケーションに関連付けられ得る。本開示を考慮すると、本明細書で説明される実施形態は、複数のサービス/カバレッジエリア(たとえば、屋内および/または屋外、50×10×10立方メートル、1平方キロメートル等)、複数のレイテンシ時間(たとえば、0.5ミリ秒、500ミリ秒、30秒、1分等)、複数のネットワークアーキテクチャ(たとえば、図に関して上述したように、単一のセルアーキテクチャ、マルチセルアーキテクチャ等)等をカバーするように拡大縮小され得ることが理解されるべきである。
【0119】
上述したように、参照された方法のフローチャートは、コンピュータプログラムコードを含む関連するコンピュータプログラム製品に従って装置によって実行することができる。フローチャートの各ブロック、およびフローチャートにおけるブロックの組合せは、ハードウェア、ファームウェア、プロセッサ、回路構成、および/または、1つまたは複数のコンピュータプログラム命令を含むソフトウェアの実行に関連付けられた他のデバイスのような、様々な手段によって実施できることが理解されるであろう。たとえば、上述された手順のうちの1つまたは複数は、コンピュータプログラム命令によって具現化できる。この点に関して、上述された手順を具現化するコンピュータプログラム命令は、本発明の実施形態を適用する装置、たとえば200の、メモリデバイス、たとえば204によって記憶することができ、装置のプロセッサ、たとえば202によって実行することができる。理解されるように、任意のそのようなコンピュータプログラム命令は、コンピュータまたは他のプログラム可能な装置(たとえば、ハードウェア)にロードされて、機械を生成することができ、結果として得られるコンピュータまたは他のプログラム可能な装置が、フローチャートブロックにおいて指定された機能を実施することができる。これらコンピュータプログラム命令は、コンピュータまたは他のプログラム可能な装置を、特定の方式で機能させることができるコンピュータ可読メモリに記憶することもでき、コンピュータ可読メモリに記憶された命令が、製造物品を生成し、その実行により、フローチャートブロックにおいて指定された機能を実施する。コンピュータプログラム命令を、コンピュータまたは他のプログラム可能な装置にロードして、コンピュータまたは他のプログラム可能な装置上で一連の動作を実行させて、コンピュータ実施プロセスを生成し、コンピュータまたは他のプログラム可能な装置において実行する命令が、フローチャートブロックにおいて指定された機能を実施するための動作を提供する。
【0120】
したがって、コンピュータプログラム製品は、コンピュータ可読プログラムコード部分のようなコンピュータプログラム命令が、実行時に、上述した機能を実行するように構成されたコンピュータ可読プログラムコード部分のように、コンピュータプログラム命令によって少なくとも1つの非一時的なコンピュータ可読記憶媒体によって記憶される事例において定義される。他の実施形態では、コンピュータ可読プログラムコード部分のようなコンピュータプログラム命令は、非一時的なコンピュータ可読記憶媒体によって記憶される、あるいは他の方法で具現化される必要はなく、その代わりに、コンピュータ可読プログラムコード部分のようなコンピュータプログラム命令を用いて一時的な媒体によって具現化され得るが、実行時に、上述した機能を実行するように依然として構成されている。
【0121】
したがって、フローチャートのブロックは、指定された機能を実行するための手段の組合せ、および指定された機能を実行するための指定された機能を実行するための動作の組合せをサポートする。フローチャートの1つまたは複数のブロック、およびフローチャートにおけるブロックの組合せは、指定された機能を実行する専用のハードウェアベースのコンピュータシステム、または、専用のハードウェアとコンピュータ命令との組合せによって実施できることも理解されよう。
【0122】
いくつかの実施形態では、上記の動作、方法、ステップ、プロセス等のうちの特定のものを、修正またはさらに拡張することができる。さらに、いくつかの実施形態では、追加のオプションの動作、方法、ステップ、プロセス等を含めることができる。上記の動作に対する修正、追加、削減、反転、相関付け、比例関係、不均衡関係、縮小および/または拡大を、任意の順序および任意の組合せで実行できる。特定の動作、方法、プロセス等が特定のハードウェアを必要とする事例では、そのようなハードウェアは、そのような任意の実施形態のための装置200の一部として考慮され得ることも理解されよう。
【0123】
本明細書に記載される本発明の多くの修正および他の実施形態は、前述の説明および関連付けられた図面に提示された教示の恩恵を受けて、これらの発明が関連する当業者に想起されるであろう。したがって、本発明は、開示された特定の実施形態に限定されるものではなく、修正および他の実施形態は、添付の特許請求の範囲内に含まれることが意図されることを理解されたい。さらに、上記の説明および関連付けられた図面は、要素および/または機能の特定の例示的な組合せに関連して例示的な実施形態を説明しているが、要素および/または機能の異なる組合せが、添付の特許請求の範囲から逸脱することなく、代替実施形態によって提供できることを理解されたい。これに関して、たとえば、添付の特許請求の範囲の一部に記載されているように、上述したものとは明示的に異なる要素および/または機能の異なる組合せも企図される。本明細書では特定の用語が使用されているが、特定の用語は、一般的かつ説明的な意味でのみ使用されており、限定を目的とするものではない。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
【手続補正書】
【提出日】2023-09-04
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のサービングセルから、複数のセルのための1つまたは複数の動作モード構成を受信することと、
前記複数のセルのための第1のビーム管理情報を決定することと、
前記複数のセルのための前記第1のビーム管理情報を含む第1のビーム管理レポートの、前記第1のサービングセルへの送信を行わせることと、
ターゲットセルのターゲットビームへ切り替える命令を含む切替指示を、前記第1のサービングセルから受信することと、
前記複数のセルのための前記1つまたは複数の動作モード構成を記憶させることと、
前記第1のサービングセルから、前記ターゲットセルの前記ターゲットビームへ切り替えることであって、前記ターゲットセルは、第2のサービングセルになることと、を含む方法。
【請求項2】
前記第1のサービングセルのためのタイミングアドバンス情報を記憶させることと、
前記複数のセルのための第2のビーム管理情報を決定することと、
前記複数のセルのための前記第2のビーム管理情報を含む第2のビーム管理レポートの、前記第2のサービングセルへの送信を行わせることと、
前記1つまたは複数の動作モード構成および前記タイミングアドバンス情報を取得することと、
少なくとも前記タイミングアドバンス情報に基づいて、前記第2のサービングセルから前記第1のサービングセルへ切り替えることとをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1のサービングセルから前記第2のサービングセルへ切り替えることは、ランダムアクセスチャネルレスハンドオーバを含み、前記記憶されたタイミングアドバンス情報は、前記第2のサービングセルから前記第1のサービングセルへの切り替えのために使用される、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記1つまたは複数の動作モード構成は、前記複数のセルの各セルのための高速セル選択条件付きハンドオーバ構成、前記第1のビーム管理情報、または前記第2のビーム管理情報のうちの1つまたは複数を含む、請求項2または3に記載の方法。
【請求項5】
前記第1のビーム管理情報または前記第2のビーム管理情報のうちの1つまたは複数は、前記複数のセルによって送信される基準信号に基づいて生成され、前記基準信号は、同期信号ブロックリソースマッピングを含む、請求項2~4のいずれか1項に記載の方法。
【請求項6】
前記第1のビーム管理レポートまたは前記第2のビーム管理レポートのうちの1つまたは複数は、前記複数のセルのうちの1つまたは複数のセルに関連付けられたセル内またはセル間のビーム管理レポートのうちの1つまたは複数を含む、請求項2~5のいずれか1項に記載の方法。
【請求項7】
ユーザ機器、ネットワーク、無線アクセスネットワーク、基地局、またはセルのうちの1つまたは複数は、前記1つまたは複数の動作モード構成、前記第1のビーム管理情報、前記第2のビーム管理情報、または、前記複数のセルの少なくともそれぞれのセルのための前記タイミングアドバンス情報のうちの1つまたは複数を記憶する、請求項2~6のいずれか1項に記載の方法。
【請求項8】
前記複数のセルは、前記第1のサービングセルの隣接セル、前記第2のサービングセルの隣接セル、前記第1のサービングセル、または前記第2のサービングセルのうちの1つまたは複数を含む、請求項1~7のいずれか1項に記載の方法。
【請求項9】
前記切替指示は、媒体アクセス制御要素を含む、請求項1~8のいずれか1項に記載の方法。
【請求項10】
前記ターゲットセルの前記ターゲットビームへ切り替えることは、前記第1のサービングセルまたは前記第2のサービングセルによって構成されたトリガ条件によって動的に引き起こされる、請求項1~9のいずれか1項に記載の方法。
【請求項11】
前記ターゲットセルは、複数のターゲットビームに関連付けられる、請求項1~10のいずれか1項に記載の方法。
【請求項12】
複数のセルのための1つまたは複数の動作モード構成を、第1のサービングセルから受信する手段と、
前記複数のセルのための第1のビーム管理情報を決定する手段と、
前記複数のセルのための前記第1のビーム管理情報を含む第1のビーム管理レポートの、前記第1のサービングセルへの送信を行わせる手段と、
ターゲットセルのターゲットビームへ切り替える命令を含む切替指示を、前記第1のサービングセルから受信する手段と、
前記複数のセルのための前記1つまたは複数の動作モード構成を記憶させる手段と、
前記第1のサービングセルから、前記ターゲットセルの前記ターゲットビームへ切り替えることとを行わせる手段であって、前記ターゲットセルは、第2のサービングセルになる手段とを含む装置。
【請求項13】
請求項2から11のいずれか1項に記載の方法を実行するための手段をさらに含む、請求項12に記載の装置。
【請求項14】
ハンドオーバのための動作モードを使用すると決定することと、
複数のセルのための1つまたは複数の動作モード構成の、ユーザ機器への送信を行わせることと、
前記複数のセルのためのビーム管理情報を含むビーム管理レポートを、前記ユーザ機器から受信することと、
少なくとも前記ビーム管理レポートに基づいて、第1のサービングセルから第2のサービングセルへ切り替えるように前記ユーザ機器に指示すると決定することと、
ターゲットセルのターゲットビームへ切り替える命令を含む切替指示の、前記ユーザ機器への送信を行わせることであって、前記ターゲットセルは、前記第2のサービングセルにことと、を含む方法。
【請求項15】
ハンドオーバのための動作モードを使用すると決定する手段と、
複数のセルのための1つまたは複数の動作モード構成の、ユーザ機器への送信を行わせる手段と、
前記複数のセルのためのビーム管理情報を含むビーム管理レポートを、前記ユーザ機器から受信する手段と、
少なくとも前記ビーム管理レポートに基づいて、第1のサービングセルから第2のサービングセルへ切り替えるように前記ユーザ機器に指示すると決定する手段と、
ターゲットセルのターゲットビームへ切り替える命令を含む切替指示の、前記ユーザ機器への送信を行わせることとを行わせる手段であって、前記ターゲットセルは、前記第2のサービングセルになる手段とを含む装置。
【国際調査報告】