IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 富士通株式会社の特許一覧

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-01-22
(54)【発明の名称】IABの通信方法及び装置
(51)【国際特許分類】
   H04W 76/19 20180101AFI20240115BHJP
   H04W 92/20 20090101ALI20240115BHJP
   H04W 36/00 20090101ALI20240115BHJP
【FI】
H04W76/19
H04W92/20 110
H04W36/00
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023542006
(86)(22)【出願日】2021-01-13
(85)【翻訳文提出日】2023-07-11
(86)【国際出願番号】 CN2021071577
(87)【国際公開番号】W WO2022151086
(87)【国際公開日】2022-07-21
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】000005223
【氏名又は名称】富士通株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(72)【発明者】
【氏名】リ・グオルゥォン
(72)【発明者】
【氏名】ジア・メイイ
(72)【発明者】
【氏名】ルゥ・ヤン
(72)【発明者】
【氏名】易 粟
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA21
5K067DD11
5K067EE02
5K067EE06
5K067EE10
(57)【要約】
本発明の実施例ではIABの通信方法及び装置が提供される。前記方法はIAB子ノード又は端末装置がネットワーク装置送信の指示情報を受信し、該指示情報に基づいて無線リンク失敗回復プロシージャ又は接続再確立プロシージャを開始し;又は、IAB子ノード又は端末装置がネットワーク装置送信の指示情報を受信し、前記指示情報は対応する目標CUの設定情報を指示し、前記目標CUの設定情報に基づいて通信を行う。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
IAB通信方法であって、
IABノードが、前記IABノードと親ノードとの間のバックホールリンクに無線リンク失敗が発生しており、又は無線リンク失敗回復が成功しており、又は無線リンク失敗回復が失敗していることを検出し;及び
前記IABノードが、BAP制御PDUにより、IAB子ノード又は端末装置に、無線リンク失敗指示情報を送信し、前記無線リンク失敗指示情報は、少なくとも2つのバックホールリンク無線リンク失敗類型のうちの1つを指示するために用いられることを含む、方法。
【請求項2】
請求項1に記載の方法であって、
前記バックホールリンク無線リンク失敗類型は、
バックホールリンク無線リンク失敗の第一類型であって、IABノードが、前記IABノードと親ノードとの間のバックホールリンクに無線リンク失敗が発生していることを検出したことを表す、もの;
バックホールリンク無線リンク失敗の第二類型であって、IABノードが、前記IABノードと親ノードとの間のバックホールリンクに無線リンク失敗が発生しており、かつ無線リンク失敗回復が成功していることを検出したことを表す、もの;及び
バックホールリンク無線リンク失敗の第三類型であって、IABノードが、前記IABノードと親ノードとの間のバックホールリンクに無線リンク失敗が発生しており、かつ無線リンク失敗回復が失敗していることを検出したことを表す、もの
のうちの少なくとも1つを含む、方法。
【請求項3】
請求項1に記載の方法であって、
前記BAP制御PDUは構築されて前記無線リンク失敗指示情報を送信し、
前記BAP制御PDUの域が前記BAP制御PDUに含まれる制御情報の類型を指示する、方法。
【請求項4】
請求項3に記載の方法であって、
前記無線リンク失敗指示情報は前記域により指示されるBH RLF指示である、方法。
【請求項5】
請求項3に記載の方法であって、
前記無線リンク失敗指示情報は前記域により指示されるBH RLF検出指示である、方法。
【請求項6】
請求項3に記載の方法であって、
前記無線リンク失敗指示情報は前記域により指示されるBH RLF回復指示である、方法。
【請求項7】
請求項3に記載の方法であって、
前記BAP制御PDUの前記域における複数のビットは前記少なくとも2つのバックホールリンク無線リンク失敗類型を指示する、方法。
【請求項8】
請求項7に記載の方法であって、
前記複数のビットのうちの1つの値がBH RLF指示を指示し、前記複数のビットのうちのもう1つの値がBH RLF検出指示を指示し、前記複数のビットのうちのまたもう1つの値がBH RLF回復指示を指示する、方法。
【請求項9】
請求項7に記載の方法であって、
前記BAP制御PDUの前記域における0011がBH RLF指示を指示し、前記BAP制御PDUの前記域における0100がBH RLF検出指示を指示し、前記BAP制御PDUの前記域における0101がBH RLF回復指示を指示する、方法。
【請求項10】
請求項7に記載の方法であって、
前記BAP制御PDUの前記域における0011がBH RLFの第三類型を指示し、前記BAP制御PDUの前記域における0100がBH RLFの第一類型を指示し、前記BAP制御PDUの前記域における0101がBH RLFの第二類型を指示する、方法。
【請求項11】
IAB通信装置に適用される装置であって、
前記IABノードと親ノードとの間のバックホールリンクに無線リンク失敗が発生しており、又は無線リンク失敗回復が成功しており、又は無線リンク失敗回復が失敗していることを検出する処理器;及び
BAP制御PDUによりIAB子ノード又は端末装置に無線リンク失敗指示情報を送信する送信器であって、前記無線リンク失敗指示情報は少なくとも2つのバックホールリンク無線リンク失敗類型のうちの1つを指示する、送信器を含む、装置。
【請求項12】
請求項11に記載の装置であって、
前記バックホールリンク無線リンク失敗類型は、
バックホールリンク無線リンク失敗の第一類型であって、IABノードが、前記IABノードと親ノードとの間のバックホールリンクに無線リンク失敗が発生していることを検出したことを表す、もの;
バックホールリンク無線リンク失敗の第二類型であって、IABノードが、前記IABノードと親ノードとの間のバックホールリンクに無線リンク失敗が発生しており、かつ無線リンク失敗回復が成功していることを検出したことを表す、もの;及び
バックホールリンク無線リンク失敗の第三類型であって、IABノードが、前記IABノードと親ノードとの間のバックホールリンクに無線リンク失敗が発生しており、かつ無線リンク失敗回復が失敗していることを検出したことを表す、もの
のうちの少なくとも1つを含む、装置。
【請求項13】
請求項11に記載の装置であって、
前記BAP制御PDUは構築されて前記無線リンク失敗指示情報を送信し、
前記BAP制御PDUの域が前記BAP制御PDUに含まれる制御情報の類型を指示する、装置。
【請求項14】
請求項13に記載の装置であって、
前記無線リンク失敗指示情報は前記域により指示されるBH RLF指示であり;又は
前記無線リンク失敗指示情報は前記域により指示されるBH RLF検出指示であり;又は
前記無線リンク失敗指示情報は前記域により指示されるBH RLF回復指示である、装置。
【請求項15】
請求項13に記載の装置であって、
前記BAP制御PDUの前記域における複数のビットは前記少なくとも2つのバックホールリンク無線リンク失敗類型を指示する、装置。
【請求項16】
請求項15に記載の装置であって、
前記複数のビットのうちの1つの値がBH RLF指示を指示し、前記複数のビットのうちのもう1つの値がBH RLF検出指示を指示し、前記複数のビットのうちのまたもう1つの値がBH RLF回復指示を指示する、装置。
【請求項17】
請求項15に記載の装置であって、
前記BAP制御PDUの前記域における0011がBH RLFの第三類型を指示し、前記BAP制御PDUの前記域における0100がBH RLFの第一類型を指示し、前記BAP制御PDUの前記域における0101がBH RLFの第二類型を指示する、装置。
【請求項18】
請求項15に記載の装置であって、
前記BAP制御PDUの前記域における0011がBH RLFの第三類型を指示し、前記BAP制御PDUの前記域における0100がBH RLFの第一類型を指示し、前記BAP制御PDUの前記域における0101がBH RLFの第二類型を指示する、装置。
【請求項19】
通信システムであって、
IABノードを含み、
前記IABノードは、
前記IABノードと親ノードとの間のバックホールリンクに無線リンク失敗が発生しており、又は無線リンク失敗回復が成功しており、又は無線リンク失敗回復が失敗していることを検出し;及び
BAP制御PDUによりIAB子ノード又は端末装置に無線リンク失敗指示情報を送信し、前記無線リンク失敗指示情報は少なくとも2つのバックホールリンク無線リンク失敗類型のうちの1つを指示するために用いられる、通信システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信の技術分野に関する。
【背景技術】
【0002】
IAB(Integrated access and backhaul)により、5G無線アクセスネットワーク(RAN、Radio Access Network)は無線中継をサポートするようになっている。中継ノードはIAB-node(IABノード)と呼ばれ、NRによるアクセス及びバックホールをサポートする。NRバックホールのネットワーク側での終了点はIAB-donor(IABドナーであり、1種のIABノードと見なされても良い)と呼ばれ、それはIABサポート機能を有する1つのgNBを表す。バックホールは1回又は複数回のホップにより発生し得る。
【0003】
IABノードはgNB-DU(Distributed Unit、分散ユニット)の機能をサポートし、即ち、IAB-DUである。IAB-DUは端末装置及び次のホップのIABノードのNRアクセスインターフェースで終端され、また、IAB-donor上のgNB-CU(Centralized Unit、集中ユニット)機能のF1プロトコルで終端される。IAB-node DUはIAB-DUとも称される。
【0004】
gNB-DUの機能に加えて、IABノードはさらに、一部の端末装置機能(UE機能)をもサポートし、IAB-MTと呼ばれても良い。IAB-MTは例えば、物理層、層2(L2)、無線リソース制御(RRC、Radio Resource Control)及び非アクセス層(NAS、Non-Access-Stratum)機能を含むことで、もう1つのIABノード又はIAB-donorのgNB-DUに接続され、IAB-donor上のgNB-CUに接続され、及びコアネットワークに接続される。
【0005】
IABノードは1回又は複数回のホップにより1つのIAB-donorに接続される。トポロジーでは、該IAB-donorはルートノードであり、IABノードのIAB-DUインターフェース上の隣接ノードは該IABノードの子ノード(descendant node又はchild node)と称され、即ち、IAB子ノード(descendant IAB-node)であり、IAB-MTインターフェース上の隣接ノードは親ノード(parent node)と称され、即ち、IAB親ノード(parent IAB-node)である。また、子ノードへの方向は下流(downstream)と呼ばれ、親ノードへの方向は上流(upstream)と呼ばれる。IAB-donorは該IABトポロジーのために集中型のリソース、トポロジー及びルーティング管理を実行する。
【0006】
なお、上述の背景技術についての紹介は、本発明の技術案を明確かつ完全に説明し、また、当業者がそれを理解しやすいためのものである。これらの技術案は、本発明の背景技術に記述されているため、当業者にとって周知であると解釈してはならない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、発明者は次のことを発見した。即ち、インター集中ユニット(inter-CU)回復又は切り替え(handover)をサポートする場合に、IAB子ノード又は端末装置が回復後又は切り替え後(又は、移行後といっても良い)のIABノードとともに目標IAB-donor CUに移行するとすれば、IAB子ノード又は端末装置がサービングするIABノードを変更しないため、IAB子ノード又は端末装置は自発的に再確立を開始しない可能性があり、これによって、CUの設定情報(例えば、セキュリティキー(key)又は他のパラメータ)を変えることがないため、目標CUと正確な通信を行うことができない。
【0008】
上述の問題点のうちの少なくとも1つに鑑み、本発明の実施例はIABの通信方法及び装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の実施例の1つの側面によれば、IABの通信方法が提供され、それは、
IAB子ノード又は端末装置がネットワーク装置送信の指示情報を受信し、前記指示情報は、前記IAB子ノード又は端末装置の所在するIABノードがインター集中ユニット(inter-CU)回復又は移行を行う場合に、前記IAB子ノード又は端末装置が、無線リンク失敗(RLF)が検出されたと見なすことを指示し、又は前記IAB子ノード又は端末装置が接続再確立を開始することを指示するために用いられ;及び
前記IAB子ノード又は端末装置が無線リンク失敗回復プロシージャ又は接続再確立プロシージャを開始することを含む。
【0010】
本発明の実施例のもう1つの側面によれば、IABの通信装置が提供され、それは、
ネットワーク装置送信の指示情報を受信する受信部であって、前記指示情報は、前記IAB子ノード又は端末装置の所在するIABノードがインター集中ユニット(inter-CU)回復又は移行を行う場合に、前記IAB子ノード又は端末装置が、無線リンク失敗(RLF)が検出されたと見なすことを指示し、又は前記IAB子ノード又は端末装置が接続再確立を開始することを指示するために用いられる、受信部;及び
無線リンク失敗回復プロシージャ又は接続再確立プロシージャを開始する処理部を含む。
【0011】
本発明の実施例のもう1つの側面によれば、IABの通信方法が提供され、それは、
IAB子ノード又は端末装置がネットワーク装置送信の指示情報を受信し、前記指示情報は、前記IAB子ノード又は端末装置の所在するIABノードがインター集中ユニット(inter-CU)回復又は移行を行う場合に、前記IAB子ノード又は端末装置に対応する目標CUの設定情報を指示するために用いられ;及び
前記IAB子ノード又は端末装置が前記目標CUの設定情報に基づいて通信を行うことを含む。
【0012】
本発明の実施例のもう1つの側面によれば、IABの通信装置が提供され、それは、
ネットワーク装置送信の指示情報を受信する受信部であって、前記指示情報は、前記IAB子ノード又は端末装置の所在するIABノードがインター集中ユニット(inter-CU)回復又は移行を行う場合に、前記IAB子ノード又は端末装置に対応する目標CUの設定情報を指示するために用いられる、受信部;及び
前記目標CUの設定情報に基づいて通信を行う処理部を含む。
【発明の効果】
【0013】
本発明の実施例に係る有利な効果は少なくとも次のとおりであり、即ち、IAB子ノード又は端末装置がネットワーク装置送信の指示情報を受信し、該指示情報に基づいて無線リンク失敗回復プロシージャ又は接続再確立プロシージャを開始し、又は、IAB子ノード又は端末装置がネットワーク装置送信の指示情報を受信し、前記指示情報は対応する目標CUの設定情報を指示し、前記目標CUの設定情報に基づいて通信を行う。これにより、inter-CU回復又は切り替えをサポートする場合に、IAB子ノード又は端末装置がサービングするIABノードを変えないとしても、IAB子ノード又は端末装置はCUの設定情報をも更新できるため、目標CUと正確に通信を行うことができる。
【0014】
後述の説明及び図面を参照することで本発明の特定の実施例を詳しく開示し、本発明の原理を採用し得る態様を示す。なお、本発明の実施例は範囲上、これらにより限定されない。添付した特許請求の範囲内であれば、本発明の実施例は様々な変更、修正及び代替によるものを含んでも良い。
【0015】
また、1つの実施例について説明した及び/又は示した特徴は、同じ又は類似した方式で1つ又は複数の他の実施例に用い、他の実施例における特徴と組み合わせ、又は、他の実施例における特徴を置換することもできる。
【0016】
なお、「含む/有する」のような用語は、本明細書に使用されるときに、特徴、要素、ステップ、又はアセンブルの存在を指すが、1つ又は複数の他の特徴、要素、ステップ、又はアセンブリの存在又は付加を排除しないということも指す。
【図面の簡単な説明】
【0017】
本発明の1つの図面又は1つの実施形態に記載の要素及び特徴は、1つ又は複数の他の図面又は実施形態に示した要素及び特徴と組み合わせることができる。また、図面では、類似した符号は、幾つの図面における対応する部品を示し、複数の実施形態に用いる対応部品を示すためにも用いられる。
図1】本発明の実施例における通信システムを示す図である。
図2】本発明の実施例におけるIAB全体アーキテクチャを示す図である。
図3】本発明の実施例におけるIAB全体アーキテクチャを示す他の図である。
図4】本発明の実施例に係るIABネットワークにおける子ノードと親ノードとの関係を示す図である。
図5】IAB-DUとIAB-donor-CUとの間のF1-Uインターフェースのプロトコルスタックを示す図である。
図6】IAB-DUとIAB-donor-CUとの間のF1-Cインターフェースのプロトコルスタックを示す他の図である。
図7】本発明の実施例におけるIAB-MTとIAB-donor-CUとの間のSRBのプロトコルスタックを示す図である。
図8】IAB-nodeのInter-CUのCHOプロシージャを示す図である。
図9】IAB-nodeのInter-CUのRLF回復プロシージャを示す図である。
図10】本発明の実施例におけるinter-CUの切り替え又は回復のシナリオの一例を示す図である。
図11】本発明の実施例におけるIABの通信方法を示す図である。
図12】本発明の実施例におけるIABの通信方法を示す他の図である。
図13】本発明の実施例におけるIABの通信方法を示す他の図である。
図14】本発明の実施例におけるIABの通信方法を示す他の図である。
図15】本発明の実施例におけるIABの通信方法を示す他の図である。
図16】本発明の実施例におけるIABの通信方法を示す他の図である。
図17】本発明の実施例におけるIABの通信方法を示す他の図である。
図18】本発明の実施例におけるIABの通信方法を示す他の図である。
図19】本発明の実施例におけるIABの通信方法を示す他の図である。
図20】本発明の実施例におけるIABの通信方法のシナリオを示す図である。
図21】本発明の実施例におけるIABの通信装置を示す図である。
図22】本発明の実施例におけるIABの通信装置を示す他の図である。
図23】本発明の実施例におけるネットワーク装置を示す図である。
図24】本発明の実施例における端末装置を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
添付した図面及び以下の説明を参照することにより、本発明の前述及び他の特徴は明らかになる。なお、明細書及び図面では本発明の特定の実施例を開示するが、それらは本発明の原理を採用し得る一部のみの実施例を示し、理解すべきは、本発明は記載される実施例に限定されず、即ち、本発明は添付した特許請求の範囲内のすべての変更、変形及び代替によるものをも含むということである。
【0019】
本発明の実施例では、用語「通信ネットワーク」又は「無線通信ネットワーク」は次のような任意の通信規格に準ずるネットワークを指しても良く、例えば、LTE(Long Term Evolution)、LTE-A(LTE-Advanced)、WCDMA(登録商標)(Wideband Code Division Multiple Access)、HSPA(High-Speed Packet Access)などである。
【0020】
また、通信システムにおける装置間の通信は任意の段階の通信プロトコルに従って行われても良く、例えば、次のような通信プロトコルを含んでも良いが、それらに限定されず、即ち、1G(generation)、2G、2.5G、2.75G、3G、4G、4.5G、5G、新無線(NR、New Radio)など、及び/又は、その他の従来の又は将来開発される通信プロトコルである。
【0021】
本発明の実施例では、用語「ネットワーク装置」は例えば、通信システムにおいて、端末装置を通信ネットワークに接続し、かつ該端末装置にサービスを提供する装置を指す。ネットワーク装置は次のようなものを含んでも良いが、それらに限定されず、即ち、基地局(BS、Base Station)、アクセスポイント(AP、AccessPoint)、送受信ポイント(TRP、Transmission Reception Point)、ブロードキャスト送信機、モバイル管理エンティティ(MME、Mobile Management Entity)、ネットワークゲートウェイ、サーバー、無線ネットワーク制御器(RNC、Radio Network Controller)、基地局制御器(BSC、Base Station Controller)などである。
【0022】
そのうち、基地局は次のようなものを含んでも良いが、それらに限定されず、即ち、ノードB(NodeB又はNB)、進化ノードB(eNodeB又はeNB)、5G基地局(gNB)などであり、さらにRRH(Remote Radio Head)、RRU(Remote Radio Unit)、リレー(relay)又は低パワーノード(例えば、femto、picoなど)を含んでも良い。また、用語「基地局」はそれらの一部又はすべての機能を含んでも良く、各基地局は特定の地理的領域に対して通信カバレッジを提供できる。用語「セル」が指すのは、基地局及び/又はそのカバーする領域であっても良く、これは該用語のコンテキストによるものである。
【0023】
本発明の実施例では、用語「ユーザ装置」(UE、User Equipment)又は「端末装置」(TE、Terminal Equipment)は例えば、ネットワーク装置により通信ネットワークにアクセスし、かつネットワークからのサービスを受ける装置を指す。ユーザ装置は固定したもの又は移動するものであっても良く、また、移動ステーション(MS、Mobile Station)、端末、加入者ステーション(SS、Subscriber Station)、アクセス端末(AT、AccessTerminal)、ステーションなどとも称される。
【0024】
そのうち、ユーザ装置は次のようなものを含んでも良いが、それらに限定されず、例えば、セルラーフォン(Cellular Phone)、PDA(Personal Digital Assistant)、無線モデム、無線通信装置、携帯装置、マシンタイプ通信装置、ラップトップコンピュータ、コードレス電話機、スマートフォン、スマートウォッチ、デジタルカメラなどである。
【0025】
また、例えば、IoT(Internet of Things)などのシナリオの場合、端末装置はさらに、監視又は測定を行う機器又は装置であっても良く、例えば、MTC(Machine Type Communication)端末、車載通信端末、D2D(Device to Device)端末、M2M(Machine to Machine)端末などを含んでも良いが、これらに限定されない。
【0026】
以下、例を通じて本発明の実施例のシナリオを説明するが、本発明はこれに限定されない。
【0027】
図1は本発明の実施例における通信システムを示す図であり、端末装置及びネットワーク装置を例にする場合を例示的に説明している、図1に示すように、通信システム100はネットワーク装置101及び端末装置102を含んでも良い。なお、便宜のため、図1では1つのみの端末装置及び1つのネットワーク装置を例にして説明するが、本発明の実施例はこれに限られず、例えば、複数の端末装置があっても良い。
【0028】
本発明の実施例において、ネットワーク装置101と端末装置102との間は既存の業務又は将来実施し得る業務の伝送を行うことができる。例えば、これらの業務は、eMBB(enhanced Mobile Broadband)、mMTC(massive Machine Type Communication)、URLLC(Ultra-Reliable and Low-Latency Communication)などを含んでも良いが、これらに限定されない。
【0029】
以下、例をもとに本発明の実施例のシナリオについて説明するが、本発明はこれに限定されない。
【0030】
図2は本発明の実施例におけるIAB全体アーキテクチャを示す図である。図2に示すように、該IAB全体アーキテクチャはstandaloneモードを使用する。図3は本発明の実施例におけるIAB全体アーキテクチャを示す他の図である。図3に示すように、該IAB全体アーキテクチャはデュアル接続(EN-DC)モードを使用し、デュアル接続モードでは、IABノードはE-UTRAを介して1つのMeNBに接続され、IABドナーはSgNBとしてX2-Cを終端する。
【0031】
図4は本発明の実施例に係るIABネットワークにおける子ノードと親ノードとの関係を示す図である。図4に示すように、IABノードから子ノードへの方向は下流(downstream)と称され、親ノードへの方向は上流(upstream)と称される。
【0032】
図5はIAB-DUとIAB-donor-CUとの間のF1-Uインターフェースのプロトコルスタックを示す図である。図6はIAB-DUとIAB-donor-CUとの間のF1-Cインターフェースのプロトコルスタックを示す他の図である。図5及び図6では、F1-U及びF1-Cは2ホップのバックホールを例にして説明される。F1-U及びF1-CはIAB-DUとIAB-donor-CUとの間のIP伝送層を使用し、また、F1-U及びF1-Cはセキュリティ保護がある。
【0033】
本発明の実施例において、IABネットワークにおけるデータの伝送及びルーティングをサポートするために、バックホール適応プロトコル(BAP、Backhaul Adaptation Protocol)層が導入されている。IAB-nodeでは、BAPサブ層はMT機能にある1つのBAP実体及びDU機能にあるもう1つのco-locatedのBAP実体を含む。IP層はBAPサブ層により無線バックホールを行うことで、マルチホップのルーティングを確保し、IP層は非F1業務、例えば、OAM(Operation Administration and Maintenance)業務にも適用できる。
【0034】
本発明の実施例において、各バックホールリンク(link)上で、BAP PDUsはBH無線リンク制御(RLC、Radio Link Control)チャネル(channel)により伝送され、各BHリンク(BH link)上で、複数のBH RLCチャネルが設定されても良く、このようにして、通信優先化(traffic prioritization)及びサービス品質(QoS、Quality of Service)の実施(enforcement)を許可する。各IABノード及びIAB-donor-DU上でのBAP実体はBAP PDUsのBH RLCチャネルのマッピングを実行する。
【0035】
図7は本発明の実施例におけるIAB-MTとIAB-donor-CUとの間のシグナリング無線ベアラ(SRB、Signalling Radio Bearer)のプロトコルスタックを示す図である。IAB-MTはIAB-donor-CUとRRC及びNASを搬送するためのSRBsを確立する。図7に示すように、IAB子ノード(例えば、IABノード2のIAB-MT)又は端末装置の相手端(ネットワーク側)でのRRC層及びパケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP、Packet Data Convergence Protocol)層はCUにある。
【0036】
以上、IABネットワークを例示的に説明したが、以下、回復及び切り替えについて例示的に説明する。
【0037】
通常の切り替え(HO、Handover)プロシージャでは、端末装置はネットワークに測定報告(measurement report)メッセージを送信し、ネットワーク装置は該端末装置が切り替える必要があると判断した場合、目標セルの関連設定をRRC再設定メッセージ(reconfiguration with syncをキャリー(carry)する)により端末装置に送信できる。端末装置は該RRC再設定メッセージを受信したときに、切り替えプロシージャの実行を開始する。端末装置送信の測定報告がネットワーク装置により正確に受信され得ず、又は、ネットワーク装置送信のRRC再設定メッセージが端末装置により正確に受信され得ないので、切り替えは失敗したことがある。
【0038】
Rel-16では、切り替えの信頼性を向上させ、切り替えの失敗を減少されるために、条件付き切り替え(CHO、 conditional handover)が導入されている。CHOでは、ネットワーク装置は条件再設定において端末装置のために1つ又は複数の候補目標セル(例えば、SpCell)を設定する。端末装置は設定された各候補目標セルに対応する条件を評価する。1つの目標候補セルに対応する条件(即ち、測定イベント)が満足される場合に、端末装置は該セルへの条件付き切り替えを行い、該セルに関連する条件再設定を適用する。3GPP(登録商標)では、IABにおいてRel-16 CHOをベースラインとすることが合意されている。
【0039】
図8はIAB-nodeのInter-CUのCHOプロシージャを示す図である。図8における801乃至810に示すように、ソースCU(又はソースdonor CU)はIABノードに対してCHO設定を行うと決定し(801)、その後、ソースCUは1つ又は複数の目標CU(又は目標donor CU)に切り替え要求メッセージを送信する(802)。
【0040】
目標CUはIABノードの移行を受けると決定した場合に、目標CUは目標IAB親ノードとの間でUEコンテキスト確立プロシージャを行い(803及び804)、該IABノードのために目標IAB親ノードで関連する設定及び/又はリソースを準備する。その後、目標CUはソースCUに切り替え要求確認メッセージを送信し(805)、その中には目標セルの条件再設定がキャリーされる。
【0041】
ソースCUは1つ又は複数の目標CUの切り替え要求確認メッセージを受信した後に、ソースIAB親ノードにより該IABノードにRRC再設定(RRC reconfiguration)メッセージ(807)を送信し、その中には1つ又は複数の目標セルの設定及び対応する条件が含まれる。IABノードは該RRC再設定メッセージを受信して記憶し、RRC再設定完了メッセージをリターンする(809)。
【0042】
IABノードはRRC再設定メッセージに含まれる1つ又は複数の目標セルの設定及び対応する条件に基づいて条件の評価を行う。条件が満足されると見なすときに、ソースCUからdetachし、記憶された、条件が満足される目標セルの設定を適用し、ランダムアクセスチャネル(RACH)により該目標セルへのランダムアクセスを開始することができる。
【0043】
図8における811乃至812に示すように、IABノードはCHOを実行できる。IABノードが成功裏に目標CUに移行した後に、目標CUはソースCUが該IABノードのコンテキストをリリースするように通知しても良く、図8における813乃至814に示すとおりである。
【0044】
Rel-16では、IABノードはさらに、Inter-CUの無線リンク失敗(RLF、Radio Link Failure)回復(recovery)を実行できる。図9はIAB-nodeのInter-CUのRLF回復プロシージャを示す図である。図9では、便宜のため、一部の実体の図示が省略されており、例えば、ソースIAB親ノードはinitial parent IAB-node、intermediate hop IAB-node on initial path及びinitial IAB-donor-DUのうちの少なくとも1つを含んでも良く、目標IAB親ノードはnew parent IAB-node、intermediate hop IAB-node on new path及びnew IAB-donor-DUのうち中の少なくとも1つを含んでも良い。
【0045】
図9に示すように、IAB-nodeのinter-CU RLF回復プロシージャは次の操作(ステップ)を含んでも良い。
【0046】
901:IAB node(IAB-MT)が(BH、backhaul)のRLFを検出しており;
902:IAB MTが目標IAB親ノード(新しいIAB親ノードと呼ばれても良い)への同期及びRACHを実行し、該目標IAB親ノードは目標IAB-donor CU(新しいIAB-donor CUと呼ばれてもい)によりサービングされる。
【0047】
903-904:回復されるIAB MTが目標IAB親ノードによりRRC再確立要求メッセージを目標IAB-donor CUに送信し;
905-906:目標IAB-donor CUがXnインターフェースにより、ソースIAB-donor CU(古いIAB-donor CUと呼ばれてもい)から該IAB MTのUEコンテキスト(context)を取得し;
907:目標IAB-donor CUが目標IAB親ノードに対してUEコンテキスト確立プロシージャを開始することで、回復されるIAB-MTに対してF1論理接続を確立する。
【0048】
908:目標IAB-donor CUが目標IAB親ノードによりRRC再確立メッセージをIAB-MTに送信し;
909:回復されるIAB MTが目標IAB親ノードによりRRC再確立完了メッセージを目標IAB-donor CUに送信し;
910-911:目標IAB-donor CUが目標IAB親ノードによりRRC再設定メッセージを回復されるIAB-MTに送信し、回復されるIAB-MTはRRC再設定完了メッセージをレスポンス(応答)する。
【0049】
912:IAB-donor CUが目標IAB親ノードと目標IAB-donor DUとの間の新径路(path)上のBH RLCチャネル(channels)及びBAPサブ層ルーティング(routing)エントリー、及び目標IAB-donor DU上の回復されるIAB-nodeの新径路のDLマッピングを設定する。
【0050】
913:回復されるIABノードのDUが目標CUとF1-C接続を確立又はリダイレクトし、及びF1インターフェースコンテキスト、UEコンテキストなどを確立又は更新する。
【0051】
914:IAB-donor CUが回復されるIAB-nodeへのF1-U接続を更新し、例えば、各GTP tunnelと関連付けられるUL BH情報を更新する。
【0052】
915:目標IAB-donor CUがUEコンテキストリリースメッセージを送信することで、ソースIAB-donor CUが回復されるIAB-nodeのリソースをリリースするように指示する。
【0053】
916:ソースIAB-donor CUがUEコンテキストリリース完了メッセージをソースIAB親ノードに送信する。
【0054】
917:ソースIAB親ノードリリース回復されるIAB-MTコンテキスト、UEコンテキストリリース完了メッセージをレスポンスする。
【0055】
918:ソースIAB-donor CUがソースIAB親ノードとソースIAB-donor DUとの間のソース径路上のBH RLC チャネル及びBAPサブ層のルーティングエントリーをリリースする。
【0056】
以上、IABノードがInter-CUのCHO及びRLF回復を実行することを例示的に説明したが、本発明はこれに限定されず、切り替え又は回復の内容についてはさらに関連技術を参照できる。
【0057】
Rel-16では、intra-CU RLFの回復又はintra-CUへのCHOのみをサポートし、そのうち、IAB-nodeはRLF回復又はCHO実行後に、依然として移行前のIAB donor CU(以下、CUと略称する)に接続される。このような場合に、IAB子ノード又は端末装置は該IAB-nodeの回復又はCHO後の径路に沿ってCUと通信できる。CUが変わらないため、即ち、IAB子ノード又は端末装置の相手端(ネットワーク側)でのRRC層及びPDCP層が変わらないため、CUの設定情報が変わってIAB子ノード又は端末装置が該設定情報を取得できない問題は存在せず、例えば、更新されるセキュリティキーkey又は他のセキュリティパラメータなどはCUにより、回復又はCHOされるIABノードを通じてIAB子ノード又は端末装置に送信できる。
【0058】
Rel-17では、inter-CU RLFの回復又はinter-CUのCHOをサポートする。
【0059】
図10は本発明の実施例におけるinter-CUの切り替え又は回復のシナリオの一例を示す図である。図10に示すように、IAB-nodeが目標IAB-donor CUに回復又はCHOされるときに、該IAB-nodeのDUが提供するセルの物理層セル標識(PCI、Physical Cell Identity)及び周波数は不変に維持する可能性がある。該IAB-nodeのIAB子ノード又は端末装置が依然として元のセルのカバレッジにある場合に、トポロジー関係は不変に維持でき、IAB子ノード又は端末装置は該IABノードとともに目標CUの下に移行できる。
【0060】
IAB子ノード又は端末装置が回復又はCHOされるIAB-nodeとともに目標IAB-donor CU(以下、目標CUと略称する)の下に移行するとし、対応するRRC及びPDCP層が目標CUに位置し、目標CUがソースCUとは異なるgNB装置であるため、ソースCUとは異なる設定情報、例えば、セキュリティパラメータ(例えば、keyなど)及び/又はセキュリティアルゴリズムなどを採用できる。よって、子ノード又は端末装置は目標CUの設定情報を更新する必要がある。
【0061】
しかし、IAB子ノード又は端末装置はサービングするIAB-nodeを変更せず、IAB子ノード又は端末装置は再確立プロシージャを開始して目標CUの設定情報を得る可能性がなく、また、目標CUが目標CUの設定(例えば、セキュリティパラメータ及び/又はセキュリティアルゴリズムなど)を使用して送信する設定情報を正確に受信できないので、目標CUの設定情報を更新できず、目標CUと正確に通信できない。
【0062】
上述の問題点に対して、以下、本発明の実施例をさらに説明する。本発明の実施例では、“……ときに”、“……場合に”、“……の場合について”、“……であれば”などは、1つ又は複数の条件又は状態などを表し、また、これらの表現は交換できる。また、“指示”は幾つかの情報を明示的に含んで通知しても良く、幾つかの特徴によって暗示的に通知しても良い。
【0063】
以下、添付した図面を参照しながら本発明の様々な実施例について説明する。なお、これらの実施例は例示に過ぎず、本発明を限定するものではない。
【0064】
<第一側面の実施例>
本発明の実施例ではIABの通信方法が提供され、IAB子ノード又は端末装置側から説明が行われる。図11は本発明の実施例におけるIABの通信方法を示す図であり、図11に示すように、該方法は次の操作を含む。
【0065】
1101:IAB子ノード又は端末装置がネットワーク装置送信の指示情報を受信し、前記指示情報は、前記IAB子ノード又は端末装置の所在するIABノードがインター集中ユニット(inter-CU)回復又は移行を行う場合に、前記IAB子ノード又は端末装置が、無線リンク失敗(RLF)が検出されたと見なすことを指示し、又は前記IAB子ノード又は端末装置が接続再確立を開始することを指示するために用いられ;及び
1102:前記IAB子ノード又は端末装置が無線リンク失敗回復プロシージャ又は接続再確立プロシージャを開始する。
【0066】
なお、上述の図11は本発明の実施例を例示的に説明するためのものであるが、本発明はこれに限定されない。例えば、各操作の間の実行順序を適切に調整したり、幾つかの操作を増減したりすることができる。当業者は上述の図11に限られず、上述の内容に基づいて適切に変形を行うことができる。
【0067】
これにより、IAB子ノード又は端末装置は無線リンク失敗回復プロシージャ又は接続再確立プロシージャを開始し、目標CUの設定情報を取得できる。IAB子ノード又は端末装置は目標CUの設定情報を更新でき、目標CUと正確に通信を行うことができる。なお、無線リンク失敗回復プロシージャ又は接続再確立プロシージャの具体的な内容については、後述の実施例を参照でき、関連技術、例えば、図8及び図9などをも参照できる。
【0068】
幾つかの実施例において、前記指示情報はインター集中ユニット(inter-CU)が無線リンク失敗(RLF)回復又は条件付き切り替え(CHO)移行を行うIABノードが送信する第一指示情報である。
【0069】
図12は本発明の実施例におけるIABの通信方法を示す図である。図12に示すように、RLF回復又はCHOプロシージャ実行中又はその後のIABノードは属するIAB子ノード又は端末装置に第一指示情報を送信でき、IAB子ノード又は端末装置は該第一指示情報を受信した後に、無線リンク失敗(RLF)が検出されたと見なし、又は接続再確立プロシージャを開始する。
【0070】
幾つかの実施例において、インター集中ユニット(inter-CU)が無線リンク失敗(RLF)回復プロシージャを行っているときに、前記IABノードが目標集中ユニット(Target CU)送信の無線リソース制御再確立(RRC reestablishment)メッセージを受信し、又は目標CUとF1インターフェースを確立し、又はバックホール(BH)設定情報を受信する場合に、前記IABノードは前記IAB子ノード又は端末装置に前記第一指示情報を送信する。本実施例では目標CUはIABノードがRLF回復を行うセルの所在するdonor CUであり、例えば、IABノードがRRC接続再確立プロシージャを行うときに選択するセルの所在するdonor CUである。
【0071】
例えば、IABノードが該第一指示情報を送信する時刻は図9中の907乃至915の任意の時点であっても良い。例えば、回復されるIAB-MTがRRC re-establishment requestメッセージを送信する時刻、又は回復されるIAB-MTがRRC re-establishmentメッセージを受信する時刻、又は回復されるIAB-MTがRRC re-establishment completeメッセージを送信する時刻、又は回復されるIAB-nodeのMTがRRC接続再確立後の1番目のRRC再設定(RRC reconfiguration)メッセージを受信する時刻、又は回復されるIAB-nodeのMTがRRC再設定完了(RRC reconfiguration complete)メッセージを送信する時刻、又は回復されるIAB-nodeのDUが目標CUにF1AP setup requestメッセージを送信する時刻、又は目標CUからF1 setup responseメッセージを受信する時刻、又は目標CUと回復されるIAB-nodeとの間のSCTP接続が確立される時刻、又はF1-C接続が切り替えられて、回復されるIAB-nodeの新しいTNLアドレス及び新しいIAB-donor CUのTNLアドレスを使用する時刻であり;又は
目標CUが回復されるIAB-DUとF1インターフェースコンテキストを確立又は再確立又は更新する時刻、例えば、gNB DUが更新プロシージャを設定し又はgNB CUが更新プロシージャを設定する時刻、又は、目標CUが回復されるIAB-DUと回復されるIAB-nodeの子IAB-node又はUEのF1AP UE contextを確立又は再確立又は更新する時刻、又は、回復されるIAB-nodeのDUがBH設定情報を受信する時刻(該BH設定情報は例えば、目標IAB親ノードと目標IAB-donor DUとの間の新径路上のBH RLC channels及びBAPサブ層routingエントリー、又は目標IAB-donor DU上の回復されるIAB-nodeの新径路のDLマッピングを含んでも良く)、又はF1-U接続(例えば、GTPトンネル情報)を更新する時刻などである。
【0072】
幾つかの実施例において、インター集中ユニット(inter-CU)が無線リンク失敗(RLF)回復プロシージャを行った後に、前記IABノードは前記IAB子ノード又は端末装置に前記第一指示情報を送信する。本実施例では目標CUはIABノードがRLF回復を行うセルの所在するdonor CUであり、例えば、IABノードがRRC接続再確立プロシージャを行うときに選択するセルの所在するdonor CUである。
【0073】
幾つかの実施例において、前記IAB子ノード又は端末装置がシングル接続である場合に、又は前記IAB子ノード又は端末装置にデュアル接続が設定され、かつ前記IABノードが前記IAB子ノード又は端末装置のメインセル組(MCG)である場合に、前記IAB子ノード又は端末装置はMCGについて無線リンク失敗(RLF)が検出されたと見なす(確定する)。
【0074】
例えば、前記IAB子ノード又は端末装置が無線リンク失敗回復プロシージャを開始することは次のことを含み、即ち、前記IAB子ノードは、アクセス層セキュリティ(AS security)がアクティベーションされており、かつSRB2が確立されている場合に、又は、前記端末装置は、アクセス層セキュリティ(AS security)がアクティベーションされており、かつSRB2及び少なくとも1つのデータ無線ベアラ(Data Radio Bearer、DRB)が確立されている場合に、タイマー(T316)が設定され、かつSCG送信がサスペンドされず、かつプライマリサービングセルの変更(PSCell change)が進行中でないときに、前記IAB子ノード又は端末装置はMCG失敗情報(MCG failure information)プロシージャを開始し、MCG無線リンク失敗を報告し、さもなければ、接続再確立プロシージャを開始する。
【0075】
幾つかの実施例において、前記IAB子ノード又は端末装置にデュアル接続が設定され、かつ前記IABノードが前記IAB子ノード又は端末装置のセカンダリセル組(SCG)である場合に、前記IAB子ノード又は端末装置はSCGについて無線リンク失敗(RLF)が検出されたと見なす(確定する)。
【0076】
例えば、前記IAB子ノード又は端末装置が無線リンク失敗回復プロシージャを開始することは次のことを含み、即ち、MCG送信がサスペンドされない場合に、前記IAB子ノード又は端末装置はSCG失敗情報(SCG failure information)プロシージャを開始し、SCG無線リンク失敗を報告し、さもなければ、前記接続再確立プロシージャを開始する。
【0077】
幾つかの実施例において、前記IAB子ノード又は端末装置にCHOが設定される場合に、前記IAB子ノード又は端末装置はCHOプロシージャを開始できる。
【0078】
幾つかの実施例において、インター集中ユニット(inter-CU)が条件付き切り替え(CHO)移行プロシージャを行っているときに、前記IABノードが条件付き切り替え(CHO)を開始し、又は無線リソース制御再設定完了(RRC reconfiguration complete)メッセージを送信し、又は目標CUとF1インターフェースを確定し、又はBH設定情報を受信する場合に、前記IABノードは前記IAB子ノード又は端末装置に前記第一指示情報を送信する。
【0079】
例えば、IABノードが該第一指示情報を送信する時刻は図8におけるHO条件評価から811の任意の時点であっても良い。例えば、IAB-nodeがCHOを開始する(例えば、ソースからdetachし(detach from source)、又は記憶された、条件が満足される目標セルの条件再設定の適用を開始し、又は目標セルに対してRACHを開始する)時刻、又はRRC reconfiguration completeメッセージを送信する時刻、又はRRC reconfiguration completeメッセージのRLC層確認又はHARQ確認を受信する時刻、又はIAB-nodeのDUが目標CUにF1AP setup requestメッセージを送信する時刻、又は目標CUからF1 setup responseメッセージを受信する時刻、又は目標CUとIAB-nodeとの間のSCTP接続が確立される時刻、又はF1-C接続が切り替えられて、IAB-nodeの新しいTNLアドレス及び目標CUのTNLアドレスを使用する時刻であり;又は
目標CUがIAB-DUとF1インターフェースコンテキストを確立又は再確立又は更新する時刻、例えば、gNB DUが更新プロシージャを設定し又はgNB CUが更新プロシージャを設定する時刻;又は目標CUがIAB-nodeのDUと回復されるIAB-nodeの子IAB-node又はUEのF1AP UE contextを確立又は再確立又は更新する時刻;又はIAB-nodeのDUがBH設定情報を受信する時刻(該BH設定情報は例えば、目標IAB親ノードと目標IAB-donor DUとの間の新径路上のBH RLC channels及びBAPサブ層routingエントリー、又は目標IAB-donor DU上のIAB-nodeの新径路のDLマッピングを含む);又はF1-U接続(例えば、GTPトンネル情報)を更新する時刻などである。
【0080】
幾つかの実施例において、インター集中ユニット(inter-CU)が条件付き切り替え(CHO)移行プロシージャを行った後に、前記IABノードは前記IAB子ノード又は端末装置に前記第一指示情報を送信する。
【0081】
幾つかの実施例において、前記第一指示情報は次のようなもののうちの少なくとも1つ又は任意の組み合わせを含み、即ち、バックホール適応プロトコル(BAP)プロトコルデータユニット(PDU)、無線リンク制御(RLC)PDU、媒体アクセス制御(MAC)制御エレメント(CE)、媒体アクセス制御(MAC)サブヘッダー、物理層シグナリングである。
【0082】
例えば、新しいBAP control PDUを定義し、又はBH RLF indication、例えばtype 3 BH RLF indicationのBAP control PDUを採用し、又は新しいRLC control PDUを定義しても良い。BH RLF indicationの内容についてはさらに、後述の第三側面の実施例を参照できる。
【0083】
また、例えば、新しいMAC CEを定義しても良く、該MAC CEはサブヘッダー(subheader)における1つの新しいLCIDに対応し、又は、新しいMACサブヘッダーを定義しても良く、該MACサブヘッダーは新しいLCIDを採用する。
【0084】
また、例えば、DCIにおける1つの域(field)を使用しても良く、group common DCI、common DCI又はUE-specific DCI、又はPaging-DCIなどを採用しても良く、該域は1 bitであっても良い。
【0085】
幾つかの実施例において、第一指示情報はさらに、IABノードのdonor CUが変わったかを指示しても良く、又は、IABノードが同じCUの移行(intra-CU migration)を行ったか、それとも、インターCUの移行(inter-CU migration)を行ったかを指示しても良い。
【0086】
幾つかの実施例において、第一指示情報は次のもののうちの少なくとも1つを含み、CU変更指示、目標CUの標識、再確立プロシージャ開始の指示などである。
【0087】
以上、IABノードが第一指示情報を送信することを例にして説明を行ったが、以下、ソースCUが第三指示情報を送信することについて説明する。
【0088】
幾つかの実施例において、前記指示情報はインター集中ユニット(inter-CU)が無線リンク失敗(RLF)回復又は条件付き切り替え(CHO)移行を行うソース集中ユニット(Source CU)が回復後又は移行後の径路を介して送信する第三指示情報である。
【0089】
図13は本発明の実施例におけるIABの通信方法を示す他の図である。図13に示すように、ソースCUはIAB子ノード又は端末装置に第三指示情報を送信でき、IAB子ノード又は端末装置は該第三指示情報を受信した後に、無線リンク失敗(RLF)が検出されたと見なし、又は接続再確立プロシージャを開始する。
【0090】
幾つかの実施例において、前記ソース集中ユニット(CU)はXnインターフェースにより前記第三指示情報を目標CU又は前記IABノードの分散ユニット(DU)に送信し、また、前記目標CU又は前記DUにより前記第三指示情報を前記IAB子ノード又は端末装置に送信する。
【0091】
例えば、図13に示すように、ソースCUはXnインターフェースにより、第三指示情報をキャリーするRRCメッセージを目標IAB-donor CUに送信でき、該目標IAB-donor CUはDL RRC MESSAGE TRANSFERにより第三指示情報を切り替え後又は回復後のIABノードに送信し、該IABノードからRRCメッセージ又はPDCP制御PDUにより該第三指示情報をIAB子ノード又は端末装置に送信する。
【0092】
図13に示すように、IAB子ノード又は端末装置は、無線リンク失敗(RLF)が検出されたと見なし、又は接続再確立プロシージャを開始することができ、また、IAB子ノード又は端末装置はさらに、レスポンスメッセージ又は完了メッセージを切り替え後又は回復後のIABノードに送信でき(オプション)、該IABノードはさらに、UL RRC MESSAGE TRANSFERにより目標IAB-donor CUに情報を送信できる(オプション)。
【0093】
幾つかの実施例において、インター集中ユニット(inter-CU)が無線リンク失敗(RLF)回復プロシージャを行っているときに、前記ソースCUが目標CU送信の取得コンテキスト要求メッセージ(retrieval context request message)を受信する場合に、又は前記目標CUに取得コンテキストレスポンスメッセージを送信する場合に、又は目標CU送信のコンテキストリリースメッセージを受信する場合に、前記ソースCUは前記第三指示情報を送信する。
【0094】
例えば、inter-CU RLFの回復について、ソースCUが該第三指示情報を送信する時刻は次の任意の時点であっても良く、例えば、ソースCUがXnインターフェースにより目標IAB-donor CU送信のRetrieve UE context requestメッセージを受信する時刻、又はXnインターフェースにより目標IAB-donor CUにRetrieve UE context responseメッセージを送信する時刻、又は目標IAB-donor CU送信のUE context releaseメッセージを受信する時刻又はその後などである。
【0095】
また、例えば、inter-CU RLFの回復のシナリオの場合、第三指示情報の送信時刻は次のものを含んでも良く、即ち、回復されるIAB-MTがRRC re-establishment requestメッセージを送信する時刻、又は回復されるIAB-MTがRRC re-establishmentメッセージを受信する時刻、又は回復されるIAB-MTがRRC re-establishment completeメッセージを送信する時刻、又は回復されるIAB-nodeのMTがRRC接続再確立後の1番目のRRC再設定(RRC reconfiguration)メッセージを受信する時刻、又は回復されるIAB-nodeのMTがRRC再設定完了(RRC reconfiguration complete)メッセージを送信する時刻、又は回復されるIAB-nodeのDUが目標CUにF1AP setup requestメッセージを送信する時刻、又は目標CUからF1 setup responseメッセージを受信する時刻、又は目標CUと回復されるIAB-nodeとの間のSCTP接続が確立される時刻、又はF1-C接続が切り替えられて、回復されるIAB-nodeの新しいTNLアドレス及び新しいIAB-donor CUのTNLアドレスを使用する時刻であり;又は
目標CUが回復されるIAB-DUとF1インターフェースコンテキストを確立又は再確立又は更新する時刻、例えば、gNB DUが更新プロシージャを設定し又はgNB CUが更新プロシージャを設定する時刻;又は目標CUが回復されるIAB-DUと回復されるIAB-nodeの子IAB-node又はUEのF1AP UE contextを確立又は再確立又は更新する時刻;又は回復されるIAB-nodeのDUがBH設定情報を受信する時刻(該BH設定情報は例えば、目標IAB親ノードと目標IAB-donor DUとの間の新径路上のBH RLC channels及びBAPサブ層routingエントリー、又は目標IAB-donor DU上の回復されるIAB-nodeの新径路のDLマッピングを含んでも良い);又はF1-U接続(例えば、GTPトンネル情報)を更新する時刻などである。
【0096】
幾つかの実施例において、インター集中ユニット(inter-CU)が無線リンク失敗(RLF)回復プロシージャを行った後に、前記ソースCUは前記第三指示情報を送信する。
【0097】
幾つかの実施例において、前記IAB子ノード又は端末装置がシングル接続である場合に、又は前記IAB子ノード又は端末装置にデュアル接続が設定され、かつ前記IABノードが前記IAB子ノード又は端末装置のメインセル組(MCG)である場合に、前記IAB子ノード又は端末装置はMCGについて無線リンク失敗(RLF)が検出されたと確定する(見なす)。
【0098】
例えば、前記IAB子ノード又は端末装置が無線リンク失敗回復プロシージャを開始することは次のことを含み、即ち、前記IAB子ノードはアクセス層セキュリティ(AS security)がアクティベーションされておりかつSRB2が確立されている場合に、又は前記端末装置はアクセス層セキュリティ(AS security)がアクティベーションされておりかつSRB2及び少なくとも1つのデータ無線ベアラ(Data Radio Bearer、DRB)が確立されている場合に、タイマー(T316)が設定され、かつSCG送信がサスペンドされず、かつプライマリサービングセル変更(PSCell change)が進行中でない場合に、前記IAB子ノード又は端末装置はMCG失敗情報プロシージャを開始し、MCG無線リンク失敗を報告し、さもなければ、前記接続再確立プロシージャを開始することである。
【0099】
幾つかの実施例において、前記IAB子ノード又は端末装置にデュアル接続が設定され、かつ前記IABノードが前記IAB子ノード又は端末装置のセカンダリセル組(SCG)である場合に、前記IAB子ノード又は端末装置はSCGについて無線リンク失敗(RLF)が検出されたと確定する(見なす)。
【0100】
例えば、前記IAB子ノード又は端末装置が無線リンク失敗回復プロシージャを開始することは次のことを含み、即ち、MCG送信がサスペンドされない場合に、前記IAB子ノード又は端末装置はSCG失敗情報プロシージャを開始し、SCG無線リンク失敗を報告し、さもなければ、前記接続再確立プロシージャを開始する。
【0101】
幾つかの実施例において、インター集中ユニット(inter-CU)が条件付き切り替え(CHO)移行プロシージャを実行しているときに、前記ソースCUは目標CU送信のコンテキストリリースメッセージを受信する場合に、前記第三指示情報を送信する。
【0102】
例えば、inter-CU CHOについて、ソースCUが該第三指示情報を送信する時刻は次の任意の時点であっても良く、即ち、図8の813でソースCUが目標IAB-donor CU送信のUE context releaseメッセージを受信する時刻又はその後である。
【0103】
また、例えば、inter-CU CHOのシナリオの場合に、第三指示情報の送信時刻は次のものを含んでも良く、即ち、IAB-nodeがCHOを開始する(例えば、sourceからdetachし(detach from source)、又は記憶された、条件が満足される目標セルの条件再設定の適用を開始し、又は目標セルに対してRACHを開始する)時刻、又はRRC reconfiguration completeメッセージを送信する時刻、又はRRC reconfiguration completeメッセージのRLC層確認又はHARQ確認を受信する時刻、又はIAB-nodeのDUが目標CUにF1AP setup requestメッセージを送信する時刻、又は目標CUからF1 setup responseメッセージを受信する時刻、又は目標CUとIAB-nodeとの間のSCTP接続が確立される時刻、又はF1-C接続が切り替えられて、IAB-nodeの新しいTNLアドレス及び目標CUのTNLアドレスを使用する時刻であり;又は
目標CUがIAB-DUとF1インターフェースコンテキストを確立又は再確立又は更新する時刻、例えば、gNB DUが更新プロシージャを設定し又はgNB CUが更新プロシージャを設定する時刻、又は目標CUがIAB-nodeのDUと回復されるIAB-nodeの子IAB-node又はUEのF1AP UE contextを確立又は再確立又は更新する時刻、又はIAB-nodeのDUがBH設定情報を受信する時刻(該BH設定情報は例えば、目標IAB親ノードと目標IAB-donor DUとの間の新径路上のBH RLC channels及びBAPサブ層routingエントリー、又は目標IAB-donor DU上のIAB-nodeの新径路のDLマッピングを含んでも良い)、又はF1-U接続(例えば、GTPトンネル情報)を更新する時刻などである。
【0104】
幾つかの実施例において、インター集中ユニット(inter-CU)が条件付き切り替え(CHO)移行プロシージャを行った後に、前記ソースCUは前記第三指示情報を送信する。
【0105】
幾つかの実施例において、前記第三指示情報は次のものの少なくとも1つ又は任意の組み合わせを含み、即ち、パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)プロトコルデータユニット(PDU)、無線リソース制御(RRC)メッセージ、F1APメッセージである。
【0106】
例えば、第三指示情報はPDCP PDU(その中にRRCメッセージ又はPDCP control PDUがキャリーされる)に含まれ、古いkey及びセキュリティアルゴリズムなどの暗号化及び/又は完全性保護が採用されても良く、また、例えば、descendant IAB-nodeについて、第三指示情報はさらに、F1APメッセージにキャリーされ、該descendant IAB-nodeのDUへ送信されても良い。
【0107】
幾つかの実施例において、第三指示情報はさらに、IABノードのdonor CUが変わったかを指示し、又は、IABノードが同じCUの移行(intra-CU migration)を行ったか、それとも、インターCUの移行(inter-CU migration)を行ったかを指示しても良い。
【0108】
幾つかの実施例において、第三指示情報は次のもののうちの少なくとも1つを含み、即ち、CU変更指示、目標CUの標識及び再確立プロシージャ開始の指示などである。
【0109】
本発明の実施例において、descendant IAB-nodes又はUEはCUにその能力を指示することで、上述の実施例における通信方法をサポートするかを表すことができる。また、RRCメッセージは例えば、RRC re-establishmentメッセージ又はRRC reconfigurationメッセージであっても良く、F1APメッセージはUE context setup request又はUE context modification requestであっても良く;XnメッセージはRRC transfer又はRetrieve UE context responseであっても良い。
【0110】
幾つかの実施例において、前記CUの設定情報は次のものの少なくとも1つ又は任意の組み合わせを含んでも良く、即ち、RRC層の設定、PDCP層の設定、RLC層の設定、MAC層の設定、物理層の設定及びBAP層の設定である。
【0111】
なお、上述の図11乃至13は図8又は図9と組み合わせられても良いが、本発明はこれに限定されず、さらに、他のinter-CU回復又は切り替えプロシージャと組み合わせられても良い。本発明の実施例ではこれらのプロシージャにおける具体的なステップ又は実行順序について限定しない。
【0112】
上述の各実施例は本発明の実施例を例示的に説明するためのものであるが、本発明はこれに限られず、さらに、上述の各実施例をもとに適切な変形を行っても良い。例えば、上述の各実施例を単独で使用しても良く、上述の各実施例のうちの1つ又は複数を組み合わせて使用しても良い。
【0113】
上述の実施例から分かるように、IAB子ノード又は端末装置がネットワーク装置送信の指示情報を受信し、該指示情報に基づいて無線リンク失敗回復プロシージャ又は接続再確立プロシージャを開始する。これにより、inter-CU回復又は切り替えをサポートする場合に、IAB子ノード又は端末装置がサービングするIABノードを変えないとしても、IAB子ノード又は端末装置はCUの設定情報をも更新できるため、目標CUと正確に通信を行うことができる。
【0114】
<第二側面の実施例>
本発明の実施例ではIABの通信方法が提供され、IAB子ノード又は端末装置側から説明が行われる。なお、ここでは第一側面の実施例と同じ内容の説明を省略する。
【0115】
図14は本発明の実施例におけるIABの通信方法を示す図である。図14に示すように、該方法は次の操作を含む。
【0116】
1401:IAB子ノード又は端末装置がネットワーク装置送信の指示情報を受信し、前記指示情報は、前記IAB子ノード又は端末装置の所在するIABノードがインター集中ユニット(inter-CU)回復又は移行を行う場合に、前記IAB子ノード又は端末装置に対応する目標CUの設定情報を指示するために用いられ;及び
1402:前記IAB子ノード又は端末装置が前記目標CUの設定情報に基づいて通信を行う。
【0117】
なお、上述の図14は本発明の実施例を例示的に説明するためのものであるが、本発明はこれに限定されない。例えば、各操作の間の実行順序を適切に調整したり、幾つかの操作を増減したりすることができる。当業者は上述の図14に限られず、上述の内容に基づいて適切に変形を行うことができる。
【0118】
これにより、IAB子ノード又は端末装置はネットワーク装置送信の目標CUの設定情報を受信し、IAB子ノード又は端末装置はCUの設定情報を更新し、目標CUと正確に通信を行うことができる。
【0119】
幾つかの実施例において、目標CU(即ち、目標donor CU)の設定情報は次のものの少なくとも1つ又は任意の組み合わせを含んでも良く、即ち、無線リソース制御(RRC)層の設定、パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)層の設定、RLC層の設定、MAC層の設定、物理層の設定及びBAP層の設定であり、該設定情報はセキュリティ関連の設定、例えば、セキュリティkey、セキュリティアルゴリズム、メインセル組かそれともセカンダリセル組を適用するセキュリティパラメータなどを含んでも良い。
【0120】
幾つかの実施例において、該指示情報は該目標CUの設定情報と同じであっても良く、例えば該指示情報は直接、該目標CUの設定情報を含み、又は、該指示情報は該目標CUの設定情報とは異なっても良く、例えば、該指示情報は該目標CUの設定情報の順番号又は索引のみを指示しても良く、又は該指示情報は該目標CUの設定情報の一部であっても良い。
【0121】
幾つかの実施例において、前記指示情報は、インター集中ユニット(inter-CU)が無線リンク失敗(RLF)回復又は条件付き切り替え(CHO)移行を行う前記目標CUが送信する第二指示情報である。例えば、回復後又はCHO後のIAB-nodeのIAB子ノード又は端末装置のコンテキストは前もって、ソースCU(即ち、ソースdonor CU)によりXnインターフェースを介して目標CUに送信される。例えば、IAB-nodeのコンテキストととも送信され、例えば、RLF回復の場合に、Retrieve UE Context ResponseメッセージによりソースCUから目標CUに送信され、CHOの場合に、Handover RequestメッセージによりソースCUから目標CUに送信される。或いは、回復後又は移行後のIAB-nodeのdescendant IAB-node又はUEのコンテキストは単独で送信され、例えば、IAB-nodeが目標CUに回復又はCHOされた後に、目標CUによりソースCUから取得されても良く(例えば、回復又はCHOされるIAB-nodeが送信するRRC Reconfiguration completeメッセージを受信し、又は回復又はCHOされるIAB-nodeとF1インターフェースを確立した後に)、又は、ソースCUにより目標CUに送信されても良く(例えば、回復又はCHOされるIAB-nodeをリリースするUE context releaseメッセージを受信した後に)。目標CUはIAB子ノード又は端末装置のコンテキストに基づいて、IAB子ノード又は端末装置に該第二指示情報を送信できる。
【0122】
幾つかの実施例において、インター集中ユニット(inter-CU)が無線リンク失敗(RLF)回復プロシージャを実行しているときに、前記目標CUが無線リソース制御再確立(RRC reestablishment)メッセージを送信し、又は無線リソース制御再確立完了(RRC reestablishment complete)メッセージを受信し、又は前記IABノードとF1インターフェースを確立し、又はBH設定情報を送信する場合に、前記目標CUは前記IAB子ノード又は端末装置に前記第二指示情報を送信する。
【0123】
例えば、inter-CU RLFの回復のシナリオの場合に、目標CUが該第二指示情報を送信する時刻は図9における907乃至915の任意の時点であっても良い。例えば、回復されるIAB-MTがRRC re-establishment requestメッセージを送信する時刻、又は回復されるIAB-MTがRRC re-establishmentメッセージを受信する時刻、又は回復されるIAB-MTがRRC re-establishment completeメッセージを送信する時刻、又は回復されるIAB-nodeのMTがRRC接続再確立後の1番目のRRC再設定(RRC reconfiguration)メッセージを受信する時刻、又は回復されるIAB-nodeのMTがRRC再設定完了(RRC reconfiguration complete)メッセージを送信する時刻、又は回復されるIAB-nodeのDUが目標CUにF1AP setup requestメッセージを送信する時刻、又は目標CUからF1 setup responseメッセージを受信する時刻、又は目標CUと回復されるIAB-nodeとの間のSCTP接続が確立される時刻、又はF1-C接続が切り替えられて、回復されるIAB-nodeの新しいTNLアドレス及び新しいIAB-donor CUのTNLアドレスを使用する時刻であり;又は
目標CUが回復されるIAB-DUとF1インターフェースコンテキストを確立又は再確立又は更新する時刻、例えば、gNB DUが更新プロシージャを設定し又はgNB CUが更新プロシージャを設定する時刻、又は目標CUが回復されるIAB-DUと回復されるIAB-nodeの子IAB-node又はUEのF1AP UE contextを確立又は再確立又は更新する時刻、又は回復されるIAB-nodeのDUがBH設定情報を受信する時刻(該BH設定情報は例えば、目標IAB親ノードと目標IAB-donor DUとの間の新径路上のBH RLC channels及びBAPサブ層routingエントリー、又は目標IAB-donor DU上の回復されるIAB-nodeの新径路のDLマッピングを含んでも良い)、又はF1-U接続(例えば、GTPトンネル情報)を更新する時刻である。
【0124】
幾つかの実施例において、インター集中ユニット(inter-CU)が無線リンク失敗(RLF)回復プロシージャを実行した後に、前記目標CUは前記IAB子ノード又は端末装置に前記第二指示情報を送信する。
【0125】
幾つかの実施例において、インター集中ユニット(inter-CU)が条件付き切り替え(CHO)移行プロシージャを行っているときに、前記目標CUが無線リソース制御再設定完了メッセージを受信し、又は前記IABノードとF1インターフェースを確立し、又はBH設定情報を送信する場合に、前記目標CUは前記IAB子ノード又は端末装置に前記第二指示情報を送信する。
【0126】
例えば、inter-CU CHOのシナリオの場合に、目標CUが該第二指示情報を送信する時刻は図8におけるHO条件評価から811の任意の時点であっても良い。例えば、IAB-nodeがCHOを開始する(例えば、sourceからdetachし(detach from source)、又は記憶された、条件が満足される目標セルの条件再設定の適用を開始し、又は目標セルに対してRACHを開始する)時刻、又はRRC reconfiguration completeメッセージを送信する時刻、又はRRC reconfiguration completeメッセージのRLC層確認又はHARQ確認を受信する時刻、又はIAB-nodeのDUが目標CUにF1AP setup requestメッセージを送信する時刻、又は目標CUからF1 setup responseメッセージを受信する時刻、又は目標CUとIAB-nodeとの間のSCTP接続が確立される時刻、又はF1-C接続が切り替えられて、IAB-nodeの新しいTNLアドレス及び目標CUのTNLアドレスを使用する時刻であり;又は
目標CUがIAB-DUとF1インターフェースコンテキストを確立又は再確立又は更新する時刻、例えば、gNB DUが更新プロシージャを設定し又はgNB CUが更新プロシージャを設定する時刻、又は目標CUがIAB-nodeのDUと回復されるIAB-nodeの子IAB-node又はUEのF1AP UE contextを確立又は再確立又は更新する時刻、又はIAB-nodeのDUがBH設定情報を受信する時刻(該BH設定情報は例えば、目標IAB親ノードと目標IAB-donor DUとの間の新径路上のBH RLC channels及びBAPサブ層routingエントリー、又は目標IAB-donor DU上のIAB-nodeの新径路のDLマッピングを含んでも良い)、又はF1-U接続(例えば、GTPトンネル情報)を更新する時刻である。
【0127】
幾つかの実施例において、インター集中ユニット(inter-CU)が条件付き切り替え(CHO)移行プロシージャを行った後に、前記目標CUは前記IAB子ノード又は端末装置に前記第二指示情報を送信する。
【0128】
幾つかの実施例において、前記第二指示情報は前記目標CUにおける無線リソース制御(RRC)層及び/又はパケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)層の設定情報を指示する。例えば、前記第二指示情報は次の情報の少なくとも1つ又は任意組み合わせを含み、即ち、次のホップ計数(nextHopChainingCount)、キーセット変更指示(keySet ChangeIndicator)、非アクセス層(NAS)セキュリティ情報(nas-Container)、暗号化アルゴリズム(ciphering Algorithm)、完全性保護アルゴリズム(integrityProtAlgorithm)であるが、本発明はこれに限定されない。
【0129】
幾つかの実施例において、前記第二指示情報はさらに、IABノードのdonor CUが変わったかを指示し、又は、IABノードが同じCUの移行(intra-CU migration)を行ったか、それとも、インターCUの移行(inter-CU migration)を行ったかを指示する。
【0130】
幾つかの実施例において、第二指示情報はさらに、CU変更指示及び/又は目標CUの標識などを含んでも良い。
【0131】
幾つかの実施例において、前記目標CUは無線リソース制御(RRC)メッセージにより、未暗号化の又はデフォルトの暗号化された第二指示情報を前記IAB子ノード又は端末装置に装置する。
【0132】
図15は本発明の実施例におけるIABの通信方法を示す他の図である。図15に示すように、目標CUはDL RRC MESSAGE TRANSFERにより、第二指示情報をキャリーするRRCメッセージを回復後又は切り替え後のIABノードに送信し、該IABノードからRRCメッセージにより該第二指示情報をIAB子ノード又は端末装置に送信する。
【0133】
図15に示すように、IAB子ノード又は端末装置は目標CUの設定情報を取得でき、また、IAB子ノード又は端末装置はさらにレスポンスメッセージ又は完了メッセージを切り替え後又は回復後のIABノードに送信でき(オプション)、該IABノードはさらに、UL RRC MESSAGE TRANSFERにより目標IAB-donor CUに情報を送信できる(オプション)。
【0134】
以下、IAB子ノード又は端末装置が如何に該第二指示情報を正確に得るかについて説明する。
【0135】
IAB子ノード又はUEがRRC re-establishment requestを送信するプロセスにおいて、下位層がSRB1に対しての完全性保護及び暗号化をサスペンドするように設定できる(configure lower layers to suspend integrity protection and ciphering for SRB1;NOTE:Ciphering is not applied for the subsequent RRCReestablishment message used to resume the connection. An integrity check is performed by lower layers、 but merely upon request from RRC)。図15に示す実施例では、descendant IAB-nodes又はUEが開始する再確立でないため、それらがSRB1に対しての完全性保護及び暗号化をサスペンドするようにさせる必要があり、即ち、該RRCメッセージに対して暗号化を行わない。
【0136】
幾つかの実施例において、前記IAB子ノード又は端末装置は前記IABノードの通知メッセージを受信し、及び、前記IAB子ノード又は端末装置は前記通知メッセージに基づいてシグナリング無線ベアラ(SRB)に対しての完全性保護及び暗号化操作をサスペンドすることで、前記第二指示情報を取得する。
【0137】
例えば、RLF回復又はCHO移行のIAB-nodeがdescendant IAB-nodes又はUEに通知し、例えば、PHY又はMAC又はRLC又はBAP層のシグナリングにより送信し、descendant IAB-nodes又はUEは該通知を受信した後に、SRB1に対しての完全性保護及び暗号化をサスペンドする。
【0138】
幾つかの実施例において、前記IAB子ノード又は端末装置は前記無線リソース制御(RRC)メッセージに対して復号化及びデコード操作を行い、及び成功裏にデコードできない場合に、前記無線リソース制御(RRC)メッセージに対して復号化を行わず又はデフォルトの復号化操作を行い、かつデコード操作を行って前記第二指示情報を取得する。
【0139】
例えば、IAB子ノード又は端末装置のRRC層は下位層(例えば、PDCP層)が復号化失敗及び/又は完全性検査失敗を報告するときに、下位層に対して次のように設定し、即ち、下位層(例えば、PDCP)はSRB1に対して復号化及び/又は完全性検査を応用せず、再びこのPDCP PDUに対して復号化及び/又は完全性検査を行い、下位層は復号化及び/又は完全性検査に成功した場合に、下位層は該メッセージをRRC層に伝送する。
【0140】
また、例えば、IAB子ノード又は端末装置のRRC層は下位層に対して次のように設定し、即ち、下位層(例えば、PDCP)はSRB1に対して完全性保護及び暗号化を行うが、下位層の復号化が失敗し及び/又は完全性検査が失敗した場合に、下位層は復号化及び/又は完全性検査を適用せず、再びこのPDCP PDUに対して復号化及び/又は完全性検査を行い、下位層は復号化及び/又は完全性検査に成功した場合に、該メッセージをRRC層に伝送する。
【0141】
以上、未暗号化を例にして説明を行ったが、本発明はこれに限定されず、例えば、さらにデフォルトの暗号化であっても良い。例えば、暗号化されるkeyはデフォルトのkeyを採用し、又は暗号化(又はセキュリティ)アルゴリズムはアルゴリズム0を採用するなどである。
【0142】
幾つかの実施例において、前記目標CUは無線リソース制御(RRC)メッセージにより、前記ソースCUの設定情報を用いて前記第二指示情報を前記IAB子ノード又は端末装置に送信する。
【0143】
例えば、目標CUはソースCU(旧CU)のセキュリティアルゴリズム及び/又はセキュリティパラメータ(例えば、keys)を使用して該第二指示情報を送信する。
【0144】
幾つかの実施例において、前記目標CUはXnインターフェースにより前記第二指示情報を前記ソースCUに送信し、そして、前記ソースCUは設定情報を使用して前記第二指示情報を処理した後、回復後又は移行後の径路を介して前記IAB子ノード又は端末装置に送信する。
【0145】
図16は本発明の実施例におけるIABの通信方法を示す他の図である。図16に示すように、目標CUはXnインターフェースにより第二指示情報をキャリーするRRCメッセージ(XnAPメッセージに含まれるRRC container)をソースCUに送信し、ソースCUはセキュリティアルゴリズム及び/又はセキュリティパラメータ(例えば、keys)を使用して処理を行った(例えば、ソースCUのPDCP層はIAB子ノード又は端末装置に対応するセキュリティアルゴリズム及び/又はセキュリティパラメータを使用して暗号化及び/又は完全性保護を行った)後に、F1APメッセージDL RRC MESSAGE TRANSFERにより(新しい径路を使用して)処理後の第二指示情報を回復又はCHOされるIABノードに送信し、該IABノードは該処理後の第二指示情報を含むRRCメッセージをIAB子ノード又は端末装置に送信する。
【0146】
図16に示すように、IAB子ノード又は端末装置はソースCUの設定情報(例えば、セキュリティアルゴリズム及び/又はセキュリティパラメータ)を用いて目標CUの設定情報を得ることができ、また、IAB子ノード又は端末装置はさらに、レスポンスメッセージ又は完了メッセージを切り替え後又は回復後のIABノード(オプション)に送信でき、例えば、RRC reestablishment completeメッセージ又はRRC reconfiguration completeメッセージなどであり、該IABノードはさらに、F1APメッセージUL RRC MESSAGE TRANSFERにより目標IAB-donor CUに情報を送信できる(オプション)。
【0147】
幾つかの実施例において、前記目標CUはF1APメッセージにより前記第二指示情報を前記IAB子ノード又は端末装置に送信する。
【0148】
図17は本発明の実施例におけるIABの通信方法を示す他の図である。図17に示すように、目標CUは第二指示情報をキャリーするF1APメッセージを回復又はCHOされるIABノードに送信し、該IABノードはPHY、MAC、RLC又はBAPシグナリングにより該第二指示情報をIAB子ノード又は端末装置に送信する。
【0149】
例えば、第二指示情報がNextHopChainingCountを含むときに、PHY、MAC、RLC又はBAPシグナリングには3 bitの域が、該NextHopChainingCount(値0~7の整数)を指示するために含まれても良い。
【0150】
図17に示すように、IAB子ノード又は端末装置のPHY、MAC、RLC又はBAP層は受信した第二指示情報をRRC層に送信でき、RRC層は設定情報を更新する(例えば、Keysを送信する)操作を行い、また、IAB子ノード又は端末装置はさらに、レスポンスメッセージ又は完了メッセージ又はHARQ確認又はRLC確認を回復又はCHOされるIABノードに送信でき(オプション)、該IABノードはさらに目標IAB-donor CUにF1APメッセージを送信できる(オプション)。
【0151】
幾つかの実施例において、前記目標CUはXnインターフェースにより前記第二指示情報を前記ソースCUに送信し、前記ソースCUはF1APメッセージにより前記第二指示情報を前記IABノードのDUに送信し、そして、前記IABノードのDUはそれを前記IAB子ノード又は端末装置に送信する。
【0152】
図18は本発明の実施例におけるIABの通信方法を示す他の図である。図18に示すように、目標CUはXnインターフェースにより第二指示情報をソースCUに送信し、ソースCUはF1APメッセージにより(新しい径路を使用して)第二指示情報を回復後又は切り替え後のIABノードに送信し、該IABノードはPHY、MAC、RLC又はBAPシグナリングにより該第二指示情報をIAB子ノード又は端末装置に送信する。
【0153】
図18に示すように、IAB子ノード又は端末装置は第二指示情報をRRC層に送信し、RRC層は設定情報を更新する(例えば、Keysを更新する)操作を行い、また、IAB子ノード又は端末装置はさらに、レスポンスメッセージ又は完了メッセージを切り替え後又は回復後のIABノードに送信でき(オプション)、該IABノードはさらに、目標IAB-donor CUにF1APメッセージを送信できる(オプション)。或いは、該IABノードはさらに、ソースIAB-donor CUにF1APメッセージを送信でき(オプション)、該ソースIAB-donor CUは目標IAB-donor CUにXnメッセージを送信できる(オプション)。
【0154】
以上、目標CUが第二指示情報を送信することを例にして説明を行った。以下、ソースCUが第四指示情報を送信することについて説明する。
【0155】
幾つかの実施例において、前記指示情報はインター集中ユニット(inter-CU)が無線リンク失敗(RLF)回復又は条件付き切り替え(CHO)移行を行うソースCUが送信する第四指示情報である。
【0156】
幾つかの実施例において、インター集中ユニット(inter-CU)が無線リンク失敗(RLF)回復プロシージャを実行しているときに、目標CUが無線リソース制御再確立(RRC reestablishment)メッセージを送信し、又は無線リソース制御再確立完了(RRC reestablishment complete)メッセージを受信し、又は前記IABノードとF1インターフェースを確立し、又はBH設定情報を送信する場合に、前記ソースCUは前記IAB子ノード又は端末装置に前記第四指示情報を送信する。
【0157】
例えば、inter-CU RLFの回復のシナリオの場合に、第四指示情報の送信時刻は、回復されるIAB-MTがRRC re-establishment requestメッセージを送信する時刻、又は回復されるIAB-MTがRRC re-establishmentメッセージを受信する時刻、又は回復されるIAB-MTがRRC re-establishment completeメッセージを送信する時刻、又は回復されるIAB-nodeのMTがRRC接続再確立後の1番目のRRC再設定(RRC reconfiguration)メッセージを受信する時刻、又は回復されるIAB-nodeのMTがRRC再設定完了(RRC reconfiguration complete)メッセージを送信する時刻、又は回復されるIAB-nodeのDUが目標CUにF1AP setup requestメッセージを送信する時刻、又は目標CUからF1 setup responseメッセージを受信する時刻、又は目標CUと回復されるIAB-nodeとの間のSCTP接続が確立される時刻、又はF1-C接続が切り替えられて、回復されるIAB-nodeの新しいTNLアドレス及び新しいIAB-donor CUのTNLアドレスを使用する時刻であり;又は
目標CUが回復されるIAB-DUとF1インターフェースコンテキストを確立又は再確立又は更新する時刻、例えば、gNB DUが更新プロシージャを設定し又はgNB CUが更新プロシージャを設定する時刻;又は目標CUが回復されるIAB-DUと回復されるIAB-nodeの子IAB-node又はUEのF1AP UE contextを確立又は再確立又は更新する時刻;又は回復されるIAB-nodeのDUがBH設定情報を受信する時刻(該BH設定情報は例えば、目標IAB親ノードと目標IAB-donor DUとの間の新径路上のBH RLC channels及びBAPサブ層routingエントリー、又は目標IAB-donor DU上の回復されるIAB-nodeの新径路のDLマッピングを含んでも良い);又はF1-U接続(例えば、GTPトンネル情報)を更新する時刻などである。
【0158】
幾つかの実施例において、インター集中ユニット(inter-CU)が無線リンク失敗(RLF)回復プロシージャを行った後、前記ソースCUは前記IAB子ノード又は端末装置に前記第四指示情報を送信する。
【0159】
幾つかの実施例において、インター集中ユニット(inter-CU)が条件付き切り替え(CHO)移行を行うプロセスにおいて、目標CUが無線リソース制御再設定完了メッセージを受信し、又は前記IABノードとF1インターフェースを確立し、又はBH設定情報を送信する場合に、前記ソースCUは前記IAB子ノード又は端末装置に前記第四指示情報を送信する。
【0160】
例えば、inter-CU CHOのシナリオについて、第四指示情報の送信時刻は次のものを含み、即ち、IAB-nodeがCHOを開始する(例えば、sourceからdetachし(detach from source)、又は記憶された、条件が満足される目標セルの条件再設定の適用を開始し、又は目標セルに対してRACHを開始する)時刻、又はRRC reconfiguration completeメッセージを送信する時刻、又はRRC reconfiguration completeメッセージのRLC層確認又はHARQ確認を受信する時刻、又はIAB-nodeのDUが目標CUにF1AP setup requestメッセージを送信する時刻、又は目標CUからF1 setup responseメッセージを受信する時刻、又は目標CUとIAB-nodeとの間のSCTP接続が確立される時刻、又はF1-C接続が切り替えられて、IAB-nodeの新しいTNLアドレス及び目標CUのTNLアドレスを使用する時刻であり;又は
目標CUがIAB-DUとF1インターフェースコンテキストを確立又は再確立又は更新する時刻、例えば、gNB DUが更新プロシージャを設定し又はgNB CUが更新プロシージャを設定する時刻、又は、目標CUがIAB-nodeのDUと回復されるIAB-nodeの子IAB-node又はUEのF1AP UE contextを確立又は再確立又は更新する時刻、又は、IAB-nodeのDUがBH設定情報を受信する時刻(該BH設定情報は例えば、目標IAB親ノードと目標IAB-donor DUとの間の新径路上のBH RLC channels及びBAPサブ層routingエントリー、又は目標IAB-donor DU上のIAB-nodeの新径路のDLマッピングを含んでも良い)、又は、F1-U接続(例えば、GTPトンネル情報)を更新する時刻などである。
【0161】
幾つかの実施例において、インター集中ユニット(inter-CU)が条件付き切り替え(CHO)移行プロシージャを行った後に、前記ソースCUは前記IAB子ノード又は端末装置に前記第四指示情報を送信する。
【0162】
幾つかの実施例において、前記第四指示情報は前記目標CUにおける無線リソース制御(RRC)層及び/又はパケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)層の設定情報を指示する。例えば、前記第四指示情報は次のような情報の少なくとも1つ又は任意組み合わせを含み、即ち、次のホップ計数(nextHopChainingCount)、キーセット変更指示(keySet ChangeIndicator)、非アクセス層(NAS)セキュリティ情報(nas-Container)、暗号化アルゴリズム(ciphering Algorithm)、完全性保護アルゴリズム(integrityProtAlgorithm)であるが、本発明はこれらに限定されない。
【0163】
幾つかの実施例において、第四指示情報はさらに、IABノードのdonor CUが変わったかを指示し、又は、IABノードが同じCUの移行(intra-CU migration)を行ったか、それとも、インターCUの移行(inter-CU migration)を行ったかを指示できる。
【0164】
幾つかの実施例において、第四指示情報はさらに、CU変更指示及び/又は目標CUの標識などを含んでも良い。
【0165】
幾つかの実施例において、前記ソースCUは前記目標CUが無線リソース制御(RRC)メッセージにより送信する前記第四指示情報を受信し、前記ソースCUは設定情報を使用して前記第四指示情報を処理した後に、Xnインターフェースにより前記IABノードのDUに送信し、そして、前記IABノードのDUはそれを前記IAB子ノード又は端末装置に送信する。
【0166】
図19は本発明の実施例におけるIABの通信方法を示す他の図である。図19に示すように、目標CUはXnインターフェースにより、第四指示情報をキャリーするRRCメッセージをソースCUに送信し、ソースCUは該RRCメッセージに対してソースCUの設定情報(古いセキュリティKey暗号化及び/又は完全性保護)を採用して処理を行った後に、Xnインターフェースにより処理後の第四指示情報を目標CUに送信し、目標CUはDL RRC MESSAGE TRANSFERにより(新しい径路を使用して)処理後の第四指示情報を回復後又は切り替え後のIABノードに送信し、そして、該IABノードはRRCメッセージにより該処理後の第四指示情報をIAB子ノード又は端末装置に送信する。
【0167】
図19に示すように、IAB子ノード又は端末装置はソースCUの設定情報(例えば、セキュリティアルゴリズム及び/又はkeys)を使用して目標CUの設定情報を取得でき、また、IAB子ノード又は端末装置はさらに、レスポンスメッセージ又は完了メッセージを切り替え後又は回復後のIABノードに送信でき(オプション)、該IABノードはさらに、UL RRC MESSAGE TRANSFERにより目標IAB-donor CUに情報を送信できる(オプション)。
【0168】
これにより、セキュリティ関連の設定情報を直接送信することで、RRC再確立プロシージャにおけるセル選択及びランダムアクセスプロシージャの遅延を節約でき、IAB子ノード又は端末装置の、IAB-nodeが新しいCUに回復又は移行されることによる業務中断時間の減少に有利である。
【0169】
本発明の実施例において、IAB子ノード又は端末装置はその能力をCUに指示でき、例えば、UE能力情報又はRRC setup completeメッセージ又はRRC resume complete又はRRC reestablishment completeメッセージにおいて指示することで、上述の実施例における通信方法をサポートするかを表すことができる。
【0170】
また、RRCメッセージは例えば、RRC re-establishmentメッセージ又はRRC reconfigurationメッセージであっても良く、F1APメッセージはUE context setup request又はUE context modification requestであっても良く、XnメッセージはRRC transfer又はRetrieve UE context responseなどであっても良い。
【0171】
なお、上述の図14乃至19は図8又は9と組み合わせられても良いが、本発明はこれに限定されず、さらに、他のinter-CU回復又は切り替えプロシージャと組み合わせられても良く、本発明の実施例ではこれらのプロシージャにおける具体的なステップ又は実行順序について限定しない。
【0172】
上述の各実施例は本発明の実施例を例示的に説明するためのものであるが、本発明はこれに限られず、さらに、上述の各実施例をもとに適切な変形を行っても良い。例えば、上述の各実施例を単独で使用しても良く、上述の各実施例のうちの1つ又は複数を組み合わせて使用しても良い。
【0173】
上述の実施例から分かるように、IAB子ノード又は端末装置がネットワーク装置送信の指示情報を受信し、前記指示情報は対応する目標CUの設定情報を指示し、前記目標CUの設定情報に基づいて通信を行う。これにより、inter-CU回復又は切り替えをサポートする場合に、IAB子ノード又は端末装置がサービングするIABノードを変えないとしても、IAB子ノード又は端末装置はCUの設定情報をも更新できるため、目標CUと正確に通信を行うことができる。
【0174】
<第三側面の実施例>
本発明の実施例ではIABの通信方法が提供され、IABノード側から説明が行われ、また、第一、二側面の実施例と同じ内容の説明が省略される。また、第三側面の実施例は第一、二側面の実施例と組み合わせて実施されても良く、単独で実施されても良い。
【0175】
図20は本発明の実施例におけるIABの通信方法のシナリオを示す図である。図20に示すように、IAB-node 1は、それと親ノード(IAB-donor)の間のバックホールリンク(backhaul)にRLF又はRLF回復失敗などが発生した場合に、IAB-node 1の子ノード(IAB-node 3及びIAB-node 4)にRLF指示(RLF indication又はBH RLF indication)を送信することで、IAB子ノードが該状況を知り、他の親ノードを探し、新しいルーティングを見つけてIAB-donorと通信を行うようにさせることができる。
【0176】
3GPP Rel-16の会議では、4種類のBH RLF indicationが議論され、Type 4が規定されることが合議されており、即ち、子ノードが受信するType 4 BH RLF indicationは、子ノードによりRLFが検出されたと見なされるために用いられる。BAP規格(TS 38.340 v16.2.0)では、BH RLFが指示するBAP 制御PDUのフォーマットを示している。
【0177】
表1は、BH RLFが指示するBAP制御PDUのフォーマットを示している。
【0178】
【表1】
表1に示すように、BAP制御PDUは次のものを含む。
【0179】
D/C域:長さが1bitであり、以下の表に示すように、対応するBAP PDUがBAP Data PDUであるか、それとも、BAP Control PDUであるかを指示する。
【0180】
【表2】
PDU type:長さが4bitsであり、以下の表に示すように、対応するBAP Control PDUに含まれる制御情報の類型を指示する。
【0181】
【表3】
表1に示すように、BAP制御PDUはさらに、Rビットが含まれ、それぞれ、1bitであり、3つのRのビットは計3bitsである。
【0182】
Rel-17では、幾つかの情報を子ノードにより速く提供し、ノード回復プロシージャを加速化することで、子ノードの業務中断を減少させるために、3GPPは、type 1~type 3のRLF indicationが必要であるか、及び子ノードがこれらの類型のRLF indicationを受信するビヘイビアを議論してる。しかし、今のところ、BAP層のRLF指示はtype 4のみであり、type 1~type 3のRLF indicationを実現できない。
【0183】
幾つかの実施例において、IABノードは、前記IABノードと親ノードとの間のバックホールリンクに無線リンク失敗(RLF)が発生し、又はRLF回復をしようとし、又はRLF回復に成功し、又はRLF回復に失敗したと検出し、及び前記IABノードはそのサービングするIAB子ノード又は端末装置にRLF指示情報を送信し、前記RLF指示情報は少なくとも2つのバックホールリンク無線リンク失敗(BH RLF)の類型のうちの1つを指示する。
【0184】
例えば、前記バックホールリンク無線リンク失敗の類型は以下の少なくとも1つを含み、即ち、
バックホールリンク無線リンク失敗の類型1:IABノードが、前記IABノードと親ノードとの間のバックホールリンクに無線リンク失敗(RLF)が発生したことを検出したことを表し;
バックホールリンク無線リンク失敗の類型2:IABノードが、前記IABノードと親ノードとの間のバックホールリンクに無線リンク失敗(RLF)が発生しており、かつ前記IABノードがRLF回復をしようとしていることを検出したことを表し;
バックホールリンク無線リンク失敗の類型3:IABノードが、前記IABノードと親ノードとの間のバックホールリンクに無線リンク失敗(RLF)が発生しており、かつ前記IABノードのRLF回復に成功したことを検出したことを表し;及び
バックホールリンク無線リンク失敗の類型4:IABノードが、前記IABノードと親ノードとの間のバックホールリンクに無線リンク失敗(RLF)が発生しており、かつ前記IABノードのRLF回復に失敗したことを検出したことを表す。
【0185】
幾つかの実施例において、BAP制御PDUを使用して前記IAB子ノード又は端末装置に前記RLF指示情報を送信し、前記BAP制御PDUのPDU類型域は前記バックホールリンク無線リンク失敗の類型を指示する。
【0186】
幾つかの実施例において、BAP制御PDUのPDU類型域における複数のビットのうちの1つの値がバックホールリンク無線リンク失敗の類型4を指示し、もう1つの値がバックホールリンク無線リンク失敗の類型2又はバックホールリンク無線リンク失敗の類型3を指示する。例えば、表4に示すとおりである。
【0187】
【表4】
幾つかの実施例において、BAP制御PDUのPDU類型域における複数のビットのうちの1つの値がバックホールリンク無線リンク失敗の類型4を指示し、もう1つの値がバックホールリンク無線リンク失敗の類型1、又は類型2、又は類型1及び類型2のうちの1つの類型を指示し、またもう1つの値がバックホールリンク無線リンク失敗の類型3を指示する。例えば、表5に示すとおりである(そのうち、PDU typeの値0100はBH RLF indication type 2を指示する)。
【0188】
【表5】
幾つかの実施例において、前記RLF指示情報のBAP制御PDUのR域を使用して前記少なくとも2つのバックホールリンク無線リンク失敗の類型を指示する。
【0189】
例えば、BAP制御PDUのR域における1つのビットの1つの値がバックホールリンク無線リンク失敗の類型4を指示し、もう1つの値がバックホールリンク無線リンク失敗の類型2又はバックホールリンク無線リンク失敗の類型3を指示する。例えば、0はtype 4を表し、1はtype 2を表す。
【0190】
【表6】
また、例えば、BAP制御PDUのR域における複数のビットの1つの値がバックホールリンク無線リンク失敗の類型4を指示し、もう1つの値がバックホールリンク無線リンク失敗の類型2を指示し、またもう1つの値がバックホールリンク無線リンク失敗の類型3を指示する。
【0191】
【表7】
幾つかの実施例において、type 3 RLF indicationは、IABノードがもう1つのIAB-donor CUに回復されるか、即ち、無線リンク失敗回復のIAB-donor CUが該IABノードのソースIAB-donor CUと同じであるか、又はIAB-donor CUが変わるかを指示でき、例えば、長さが1 bitの域を採用する。
【0192】
幾つかの実施例において、IABノードがもう1つのIAB-donor CUに成功裏に回復される場合に、type 3 RLF indicationは回復されるCUの標識又は索引などを指示できる。
【0193】
幾つかの実施例において、IAB子ノード又は端末装置は上述のtype 2 RLF indication又はtype 3 RLF indication又はtype 4 RLF indicationを受信するときに、該IAB子ノード又は端末装置にCHOが設定される場合に、CHOプロシージャを開始でき、さもなければ、無線リンク失敗回復プロシージャを開始できる。
【0194】
幾つかの実施例において、IAB子ノードはRLF indicationを受信するときに、1つのRLF indicationを生成でき、IAB子ノードは生成したRLF indicationを該IAB子ノードの子ノード又は端末装置に送信できる。
【0195】
例えば、IAB子ノードはtype 1又はtype 2 RLF indicationを受信するときに、type 1及びtype 2 RLF indicationのうちの1つを生成でき、又は、IAB子ノードはtype 3 RLF indicationを受信するときに、type 3 RLF indicationを生成でき、又はIAB子ノードはtype 4 RLF indicationを受信するときに、type 4 RLF indicationを生成できる。
【0196】
幾つかの実施例において、IAB子ノードはtype 1又はtype 2又はtype 3又はtype 4のRLF indicationを受信するときに、該RLF indicationを該IAB子ノードの子ノード又は端末装置に転送できる。
【0197】
幾つかの実施例において、IAB子ノードはtype 1又はtype 2又はtype 3又はtype 4のRLF indicationを受信するときに、IABノードにスケジューリング要求(Scheduling Request、SR)及び/又はバッファ状態報告(Buffer Status Report、BSR)を送信することを停止できる。
【0198】
幾つかの実施例において、IAB子ノードはtype 1又はtype 2又はtype 3又はtype 4のRLF indicationを受信するときに、IAB子ノードの下でのセルのシステム情報ブロック類型1(System Information Block Type 1、SIB1)におけるIAB-support域は出現しない。
【0199】
幾つかの実施例において、IAB子ノードがRLF indicationを受信するときのビヘイビアは設定可能であり、例えば、IAB-donor CUはIAB子ノードが上述の実施例におけるビヘイビアを採用するように設定できる。
【0200】
上述の各実施例は本発明の実施例を例示的に説明するためのものであるが、本発明はこれに限られず、さらに、上述の各実施例をもとに適切な変形を行っても良い。例えば、上述の各実施例を単独で使用しても良く、上述の各実施例のうちの1つ又は複数を組み合わせて使用しても良い。
【0201】
上述の実施例から分かるように、RLF指示情報が少なくとも2つのバックホールリンク無線リンク失敗(BH link RLF)の類型のうちの1つを指示することで、幾つかの情報をより速く子ノードに提供し、子ノード回復プロシージャを加速化することで、子ノードの業務中断を減少させることができる。
【0202】
<第四側面の実施例>
本発明の実施例ではIABの通信方法が提供され、IABノード側から説明が行われ、また、第一乃至三側面の実施例と同じ内容の記載が省略される。また、第四側面の実施例は第一乃至三側面の実施例と組み合わせて実施されても良く、単独で実施されても良い。
【0203】
前述のように、RLF indicationはBAP control PDUを採用して指示を行い、IAB子ノードがBAP層を有するが、端末装置がBAP層を有しないので、現在のRLF indicationは端末装置に関連操作を通知するに適しない。
【0204】
幾つかの実施例において、IABノードは、前記IABノードと親ノードとの間のバックホールリンクに無線リンク失敗(RLF)が発生し、又はRLF回復をしようとし、又はRLF回復に成功し、又はRLF回復に失敗したことを検出し、及び前記IABノードは物理層シグナリング、MAC層シグナリング、RLC層シグナリング又はシステム情報を使用して、サービングする端末装置に前記RLF指示情報を送信する。
【0205】
幾つかの実施例において、前記IABノードはBAP制御PDUを使用して、サービングするIAB子ノードにRLF指示情報を送信し、又はIABノードは物理層シグナリング、MAC層シグナリング、RLC層シグナリング又はシステム情報を使用して、サービングするIAB子ノードに前記RLF指示情報を送信する。
【0206】
幾つかの実施例において、前記物理層シグナリングは下りリンク制御情報(DCI)フォーマットを含み、前記下りリンク制御情報(DCI)はバックホールリンク無線リンク失敗の類型を指示する。例えば、PHYのために新しいDCI formatを設計しても良く、又は、DCIにおいてBH RLF indication及び/又はBH RLF indication typeを明示的に指示しても良い。
【0207】
幾つかの実施例において、前記MAC層シグナリングはMAC CEを含み、前記MAC CEにおける1つ又は複数のビット又は1つの域はバックホールリンク無線リンク失敗の類型を指示する。例えば、新しいMAC CEを採用しても良く、それは新しいLCIDを有する。
【0208】
例えば、MAC CEは対応するMAC sub-headerにより標識され、該MAC sub-headerには該MAC CEに対応するLCIDが含まれる。また、例えば、MAC CEはビットマップ(bitmap)を含んでも良く、そのうち、各bitは1つの類型を表し、1つのbitについて、例えば、1は該類型のBH RLF indicationであることを表し、0は該類型のBH RLF indicationではないことを表す。また、例えば、MAC CEには、どの類型であるかを明示的に指示する1つの域があっても良い。
【0209】
幾つかの実施例において、前記RLC層シグナリングはRLC制御PDUを含む。
【0210】
幾つかの実施例において、前記システム情報はメイン情報ブロック(MIB、Main Information Block)及び/又はシステム情報ブロック(SIB、System Information Block)を含み、前記MIB及び/又はSIBにおける1つの域はバックホールリンク無線リンク失敗の類型を指示する。
【0211】
例えば、IAB-DUはMIB及び/又はSIB1を自発的に送信し、例えば、MIBにおけるセル禁止域(cellBarred)は禁止(barred)と設定され、又はSIB1におけるIAB-support域は出現せず、又はMIB及び/又はSIB1は新しい域を使用してBH RLF indication及び/又はBH RLF indication typeを指示する。
【0212】
上述の各実施例は本発明の実施例を例示的に説明するためのものであるが、本発明はこれに限られず、さらに、上述の各実施例をもとに適切な変形を行っても良い。例えば、上述の各実施例を単独で使用しても良く、上述の各実施例のうちの1つ又は複数を組み合わせて使用しても良い。
【0213】
上述の実施例から分かるように、IABノードは物理層シグナリング、MAC層シグナリング、RLC層シグナリング又はシステム情報を使用して属する端末装置に前記RLF指示情報を送信する。IABノードは端末装置に、そのサービングするIAB ノードにBH RLFが発生したことを指示できるため、RLF回復による業務の中断、遅延の減少に有利である。
【0214】
<第五側面の実施例>
本発明の実施例ではIABの通信装置が提供される。該装置は例えば、IAB子ノード又は端末装置であっても良く、IAB子ノード又は端末装置に設定される1つ又は複数の部品又はアセンブリであっても良く、また、第一、二側面の実施例と同じ内容の説明が省略される。
【0215】
図21は本発明の実施例におけるIABの通信装置を示す図である。図21に示すように、IABの通信装置2100は受信部2101及び処理部2102を含む。
【0216】
幾つかの実施例において、受信部2101はネットワーク装置送信の指示情報を受信し、前記指示情報は、前記IAB子ノード又は端末装置の所在するIABノードがインター集中ユニット(inter-CU)回復又は移行を行う場合に、前記IAB子ノード又は端末装置が、無線リンク失敗(RLF)が検出されたと見なすことを指示し、又は前記IAB子ノード又は端末装置が接続再確立を開始することを指示するために用いられ、処理部2102は無線リンク失敗回復プロシージャ又は接続再確立プロシージャを開始する。
【0217】
幾つかの実施例において、前記指示情報はインター集中ユニット(inter-CU)が無線リンク失敗(RLF)回復又は条件付き切り替え(CHO)移行を行うIABノードが送信する第一指示情報である。
【0218】
幾つかの実施例において、インター集中ユニット(inter-CU)が無線リンク失敗(RLF)回復プロシージャを実行しているときに、前記IABノードが目標集中ユニット(Target CU)送信の無線リソース制御再確立(RRC reestablishment)メッセージを受信し、又は目標CUとF1インターフェースを確立し、又はバックホール(BH)設定情報を受信する場合に、前記IABノードは前記IAB子ノード又は端末装置に前記第一指示情報を送信する。
【0219】
幾つかの実施例において、インター集中ユニット(inter-CU)が無線リンク失敗(RLF)回復プロシージャを行った後に、前記IABノードは前記IAB子ノード又は端末装置に前記第一指示情報を送信する。
【0220】
幾つかの実施例において、前記処理部2102はさらに次のようなことを行うように構成され、即ち、前記IAB子ノード又は端末装置がシングル接続である場合に、又は前記IAB子ノード又は端末装置にデュアル接続が設定され、かつ前記IABノードが前記IAB子ノード又は端末装置のメインセル組(MCG)である場合に、MCGについて、無線リンク失敗(RLF)が検出されたと確定する。
【0221】
幾つかの実施例において、前記処理部2102は次のことを行うために用いられ、即ち、タイマー(T316)が設定され、かつSCG送信がサスペンドされず、かつプライマリサービングセル変更(PSCell change)が進行中でない場合に、MCG失敗情報プロシージャを開始してMCG無線リンク失敗を報告し、さもなければ、前記接続再確立プロシージャを開始する。
【0222】
幾つかの実施例において、前記処理部2102はさらに次のようなことを行うように構成され、即ち、前記IAB子ノード又は端末装置にデュアル接続が設定され、かつ前記IABノードが前記IAB子ノード又は端末装置のセカンダリセル組(SCG)である場合に、SCGについて、無線リンク失敗(RLF)が検出されたと確定する。
【0223】
幾つかの実施例において、前記処理部2102は次のことを行うために用いられ、即ち、MCG送信がサスペンドされない場合に、SCG失敗情報プロシージャを開始してSCG無線リンク失敗を報告し、さもなければ、前記接続再確立プロシージャを開始する。
【0224】
幾つかの実施例において、インター集中ユニット(inter-CU)が条件付き切り替え(CHO)移行を行っているプロセスにおいて、前記IABノードが条件付き切り替え(CHO)を開始し、又は無線リソース制御再設定完了(RRC reconfiguration complete)メッセージを送信し、又は目標CUとF1インターフェースを確立し、又はBH設定情報を受信する場合に、前記IABノードは前記IAB子ノード又は端末装置に前記第一指示情報を送信する。
【0225】
幾つかの実施例において、インター集中ユニット(inter-CU)が条件付き切り替え(CHO)移行プロシージャを行った後に、前記IABノードは前記IAB子ノード又は端末装置に前記第一指示情報を送信する。
【0226】
幾つかの実施例において、前記第一指示情報は次のようなものの少なくとも1つ又は任意組み合わせを含み、即ち、バックホール適応プロトコル(BAP)プロトコルデータユニット(PDU)、無線リンク制御(RLC)PDU、媒体アクセス制御(MAC)制御エレメント(CE)、媒体アクセス制御(MAC)サブヘッダー、物理層シグナリングである。
【0227】
幾つかの実施例において、前記指示情報はインター集中ユニット(inter-CU)が無線リンク失敗(RLF)回復又は条件付き切り替え(CHO)移行を行うソース集中ユニット(Source CU)が回復後又は移行後の径路を介して送信する第三指示情報である。
【0228】
幾つかの実施例において、前記ソース集中ユニット(CU)はXnインターフェースにより前記第三指示情報を目標CU又は前記IABノードの分散ユニット(DU)に送信し、また、前記目標CU又は前記DUは前記第三指示情報を前記IAB子ノード又は端末装置に送信する。
【0229】
幾つかの実施例において、インター集中ユニット(inter-CU)が無線リンク失敗(RLF)回復を実行しているプロセスにおいて、前記ソースCUが目標CU送信の取得コンテキスト要求メッセージを受信する場合に、又は前記目標CUに取得コンテキストレスポンスメッセージを送信する場合に、又は目標CU送信のコンテキストリリースメッセージを受信する場合に、前記ソースCUは前記第三指示情報に送信する。
【0230】
幾つかの実施例において、インター集中ユニット(inter-CU)が無線リンク失敗(RLF)回復プロシージャを行った後に、前記ソースCUは前記第三指示情報を送信する。
【0231】
幾つかの実施例において、インター集中ユニット(inter-CU)が条件付き切り替え(CHO)移行を行っているプロセスにおいて、前記ソースCUが目標CU送信のコンテキストリリースメッセージを受信する場合に、前記第三指示情報を送信する。
【0232】
幾つかの実施例において、インター集中ユニット(inter-CU)が条件付き切り替え(CHO)移行プロシージャを行った後に、前記ソースCUは前記第三指示情報を送信する。
【0233】
幾つかの実施例において、前記第三指示情報は次のものの少なくとも1つ又は任意の組み合わせを含み、即ち、パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)プロトコルデータユニット(PDU)、無線リソース制御(RRC)メッセージ、F1APメッセージである。
【0234】
幾つかの実施例において、受信部2101はネットワーク装置送信の指示情報を受信し、前記指示情報は、前記IAB子ノード又は端末装置の所在するIABノードがインター集中ユニット(inter-CU)回復又は移行を行う場合に、前記IAB子ノード又は端末装置に対応する目標CUの設定情報を指示するために用いられ、処理部2102は前記目標CUの設定情報に基づいて通信を行う。
【0235】
幾つかの実施例において、前記指示情報は、インター集中ユニット(inter-CU)が無線リンク失敗(RLF)回復又は条件付き切り替え(CHO)移行を行う前記目標CUが送信する第二指示情報である。
【0236】
幾つかの実施例において、インター集中ユニット(inter-CU)が無線リンク失敗(RLF)回復プロシージャを実行しているときに、前記目標CUが無線リソース制御再確立(RRC reestablishment)メッセージを送信し、又は無線リソース制御再確立完了(RRC reestablishment complete)メッセージを受信し、又は前記IABノードとF1インターフェースを確立し、又はBH設定情報を送信する場合に、前記目標CUは前記IAB子ノード又は端末装置に前記第二指示情報を送信する。
【0237】
幾つかの実施例において、インター集中ユニット(inter-CU)が無線リンク失敗(RLF)回復プロシージャを行った後に、前記目標CUは前記IAB子ノード又は端末装置に前記第二指示情報を送信する。
【0238】
幾つかの実施例において、インター集中ユニット(inter-CU)が条件付き切り替え(CHO)移行を行っているプロセスにおいて、前記目標CUが無線リソース制御再設定完了メッセージを受信し、又は前記IABノードとF1インターフェースを確立し、又はBH設定情報を送信する場合に、前記目標CUは前記IAB子ノード又は端末装置に前記第二指示情報を送信する。
【0239】
幾つかの実施例において、インター集中ユニット(inter-CU)が条件付き切り替え(CHO)移行プロシージャを行った後に、前記目標CUは前記IAB子ノード又は端末装置に前記第二指示情報を送信する。
【0240】
幾つかの実施例において、前記第二指示情報は、前記目標CUにおける無線リソース制御(RRC)層及び/又はパケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)層の設定情報を指示し、幾つかの実施例において、前記第二指示情報はは次のような情報の少なくとも1つ又は任意の組み合わせを含み、即ち、次のホップ計数(nextHopChainingCount)、キーセット変更指示(keySetChangeIndicator)、非アクセス層(NAS)セキュリティ情報(nas-Container)、暗号化アルゴリズム(ciphering Algorithm)、完全性保護アルゴリズム(integrityProtAlgorithm)である。
【0241】
幾つかの実施例において、前記目標CUは無線リソース制御(RRC)メッセージにより、未暗号化の又はデフォルトの暗号化された第二指示情報を前記IAB子ノード又は端末装置に送信する。
【0242】
幾つかの実施例において、前記処理部2102はさらに次のようなことを行うように構成され、即ち、前記IABノードの通知メッセージを受信し、及び、前記通知メッセージに基づいてシグナリング無線ベアラ(SRB)に対しての完全性保護及び暗号化操作をサスペンドすることで、前記第二指示情報を取得する。
【0243】
幾つかの実施例において、前記処理部2102はさらに次のようなことを行うように構成され、即ち、前記無線リソース制御(RRC)メッセージに対して復号化及びデコード操作を行い、及び成功裏にデコードできない場合に、前記無線リソース制御(RRC)メッセージに対して復号化を行わず、又はデフォルトの復号化操作を行い、また、デコード操作を行って前記第二指示情報を取得する。
【0244】
幾つかの実施例において、前記目標CUは無線リソース制御(RRC)メッセージにより、前記ソースCUの設定情報を使用して前記第二指示情報を前記IAB子ノード又は端末装置に送信する。
【0245】
幾つかの実施例において、前記目標CUはXnインターフェースにより前記第二指示情報を前記ソースCUに送信し、また、前記ソースCUは設定情報を使用して前記第二指示情報を処理した後に、回復後又は移行後の径路を介して前記IAB子ノード又は端末装置に送信する。
【0246】
幾つかの実施例において、前記目標CUはF1APメッセージにより前記第二指示情報を前記IAB子ノード又は端末装置に送信する。
【0247】
幾つかの実施例において、前記目標CUはXnインターフェースにより前記第二指示情報を前記ソースCUに送信し、前記ソースCUはF1APメッセージにより前記第二指示情報を前記IABノードのDUに送信し、また、前記IABノードのDUはそれを前記IAB子ノード又は端末装置に送信する。
【0248】
幾つかの実施例において、前記指示情報はインター集中ユニット(inter-CU)が無線リンク失敗(RLF)回復又は条件付き切り替え(CHO)移行を行うソースCUが送信する第四指示情報である。
【0249】
幾つかの実施例において、インター集中ユニット(inter-CU)が無線リンク失敗(RLF)回復プロシージャを実行しているときに、目標CUが無線リソース制御再確立(RRC reestablishment)メッセージを送信し、又は、無線リソース制御再確立完了(RRC reestablishment complete)メッセージを受信し、又は前記IABノードとF1インターフェースを確立し、又はBH設定情報を送信する場合に、前記ソースCUは前記IAB子ノード又は端末装置に前記第四指示情報を送信する。
【0250】
幾つかの実施例において、インター集中ユニット(inter-CU)が無線リンク失敗(RLF)回復プロシージャを行った後に、前記ソースCUは前記IAB子ノード又は端末装置に前記第四指示情報を送信する。
【0251】
幾つかの実施例において、インター集中ユニット(inter-CU)が条件付き切り替え(CHO)移行を行っているプロセスにおいて、目標CUが無線リソース制御再設定完了メッセージを受信し、又は前記IABノードとF1インターフェースを確立し、又はBH設定情報を送信する場合に、前記ソースCUは前記IAB子ノード又は端末装置に前記第四指示情報を送信する。
【0252】
幾つかの実施例において、インター集中ユニット(inter-CU)が条件付き切り替え(CHO)移行プロシージャを行った後に、前記ソースCUは前記IAB子ノード又は端末装置に前記第四指示情報を送信する。
【0253】
幾つかの実施例において、前記第四指示情報は、前記目標CUにおける無線リソース制御(RRC)層及び/又はパケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)層の設定情報を指示し、幾つかの実施例において、前記第四指示情報は次のような情報の少なくとも1つ又は任意の組み合わせを含み、即ち、次のホップ計数(nextHopChainingCount)、キーセット変更指示(keySet ChangeIndicator)、非アクセス層(NAS)セキュリティ情報(nas-Container)、暗号化アルゴリズム(ciphering Algorithm)、完全性保護アルゴリズム(integrityProtAlgorithm)である。
【0254】
幾つかの実施例において、前記ソースCUは前記目標CUが無線リソース制御(RRC)メッセージにより送信する前記第四指示情報を受信し、前記ソースCUは設定情報を使用して前記第四指示情報を処理した後に、Xnインターフェースにより前記IABノードのDUに送信し、そして、前記IABノードのDUはそれを前記IAB子ノード又は端末装置に送信する。
【0255】
上述の各実施例は本発明の実施例を例示的に説明するためのものであるが、本発明はこれに限られず、さらに、上述の各実施例をもとに適切な変形を行っても良い。例えば、上述の各実施例を単独で使用しても良く、上述の各実施例のうちの1つ又は複数を組み合わせて使用しても良い。
【0256】
なお、以上、本発明に関連している各部品又はモジュールのみを説明したが、本発明はこれに限定されない。IABの通信装置2100はさらに他の部品又はモジュールを含んでも良く、これらの部品又はモジュールの具体的な内容については、関連技術を参照できる。
【0257】
また、便宜のため、図21では各部品又はモジュール間の接続関係又は信号方向が例示的に示されているが、当業者が理解できるように、バス接続などの各種の関連技術を採用しても良い。上述の各部品又はモジュールは例えば、処理器、記憶器、送信機、受信機などのハードウェアにより実現されても良いが、本発明の実施はこれに限定されない。
【0258】
上述の実施例から分かるように、IAB子ノード又は端末装置がネットワーク装置送信の指示情報を受信し、該指示情報に基づいて無線リンク失敗回復プロシージャ又は接続再確立プロシージャを開始し、又は、IAB子ノード又は端末装置がネットワーク装置送信の指示情報を受信し、前記指示情報は対応する目標CUの設定情報を指示し、前記目標CUの設定情報に基づいて通信を行う。これにより、inter-CU回復又は切り替えをサポートする場合に、IAB子ノード又は端末装置がサービングするIABノードを変えないとしても、IAB子ノード又は端末装置はCUの設定情報をも更新できるため、目標CUと正確に通信を行うことができる。
【0259】
<第六側面の実施例>
本発明の実施例ではIABの通信装置が提供される。該装置は例えば、IABノードであっても良く、IABノードに設置される1つ又は複数の部品又はアセンブリであっても良い。第六側面の実施例におけるIAB通信装置は第五側面のIABの通信装置に対応し、第一、二側面の実施例と同じ内容の説明は省略される。
【0260】
図22は本発明の実施例におけるIABの通信装置を示す図である。図22に示すように、IABの通信装置2200は生成部2201及び送信部2202を含む。
【0261】
幾つかの実施例において、生成部2201は指示情報を生成し、前記指示情報は、IAB子ノード又は端末装置の所在するIABノードがインター集中ユニット(inter-CU)回復又は移行を行う場合に、前記IAB子ノード又は端末装置が、無線リンク失敗(RLF)が検出されたと見なすことを指示し、又は前記IAB子ノード又は端末装置が接続再確立を開始することを指示するために用いられ、送信部2202は前記IAB子ノード又は端末装置に前記指示情報を送信する。
【0262】
幾つかの実施例において、前記IABの通信装置2200は、インター集中ユニット(inter-CU)が無線リンク失敗(RLF)回復又は条件付き切り替え(CHO)移行を行うIABノードである。前記指示情報はインター集中ユニット(inter-CU)が無線リンク失敗(RLF)回復又は条件付き切り替え(CHO)移行を行うIABノードが送信する第一指示情報である。
【0263】
幾つかの実施例において、インター集中ユニット(inter-CU)が無線リンク失敗(RLF)回復プロシージャを実行しているときに、前記IABノードが目標集中ユニット(Target CU)送信の無線リソース制御再確立(RRC reestablishment)メッセージを受信し、又は目標CUとF1インターフェースを確立し、又はバックホール(BH)設定情報を受信する場合に、前記IABノードは前記IAB子ノード又は端末装置に前記第一指示情報を送信する。
【0264】
幾つかの実施例において、インター集中ユニット(inter-CU)が無線リンク失敗(RLF)回復プロシージャを行った後に、前記IABノードは前記IAB子ノード又は端末装置に前記第一指示情報を送信する。
【0265】
幾つかの実施例において、インター集中ユニット(inter-CU)が条件付き切り替え(CHO)移行を行っているプロセスにおいて、前記IABノードが条件付き切り替え(CHO)を開始し、又は無線リソース制御再設定完了(RRC reconfiguration complete)メッセージを送信し、又は目標CUとF1インターフェースを確立し、又はBH設定情報を受信する場合に、前記IABノードは前記IAB子ノード又は端末装置に前記第一指示情報を送信する。
【0266】
幾つかの実施例において、インター集中ユニット(inter-CU)が条件付き切り替え(CHO)移行プロシージャを行った後に、前記IABノードは前記IAB子ノード又は端末装置に前記第一指示情報を送信する。
【0267】
幾つかの実施例において、前記第一指示情報は次のようなものの少なくとも1つ又は任意組み合わせを含み、即ち、バックホール適応プロトコル(BAP)プロトコルデータユニット(PDU)、無線リンク制御(RLC)PDU、媒体アクセス制御(MAC)制御エレメント(CE)、媒体アクセス制御(MAC)サブヘッダー、物理層シグナリングである。
【0268】
幾つかの実施例において、前記IABの通信装置2200はインター集中ユニット(inter-CU)が無線リンク失敗(RLF)回復又は条件付き切り替え(CHO)移行を行うソースCUである。前記指示情報はインター集中ユニット(inter-CU)が無線リンク失敗(RLF)回復又は条件付き切り替え(CHO)移行を行うソース集中ユニット(Source CU)が回復後又は移行後の径路を介して送信する第三指示情報である。
【0269】
幾つかの実施例において、前記ソース集中ユニット(CU)はXnインターフェースにより前記第三指示情報を目標CU又は前記IABノードの分散ユニット(DU)に送信し、また、前記目標CU又は前記DUは前記第三指示情報を前記IAB子ノード又は端末装置に送信する。
【0270】
幾つかの実施例において、インター集中ユニット(inter-CU)が無線リンク失敗(RLF)回復プロシージャを実行しているときに、前記ソースCUが目標CU送信の取得コンテキスト要求メッセージを受信する場合に、又は、前記目標CUに取得コンテキストレスポンスメッセージを送信する場合に、又は目標CU送信のコンテキストリリースメッセージを受信する場合に、前記ソースCUは前記第三指示情報を送信する。
【0271】
幾つかの実施例において、インター集中ユニット(inter-CU)が無線リンク失敗(RLF)回復プロシージャを行った後に、前記ソースCUは前記第三指示情報を送信する。
【0272】
幾つかの実施例において、インター集中ユニット(inter-CU)が条件付き切り替え(CHO)移行を行っているプロセスにおいて、前記ソースCUは目標CU送信のコンテキストリリースメッセージを受信した場合に、前記第三指示情報を送信する。
【0273】
幾つかの実施例において、インター集中ユニット(inter-CU)が条件付き切り替え(CHO)移行プロシージャを行った後に、前記ソースCUは前記第三指示情報を送信する。
【0274】
幾つかの実施例において、前記第三指示情報は次のものの少なくとも1つ又は任意の組み合わせを含み、即ち、パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)プロトコルデータユニット(PDU)、無線リソース制御(RRC)メッセージ、F1APメッセージである。
【0275】
幾つかの実施例において、生成部2201は指示情報を生成し、前記指示情報は、前記IAB子ノード又は端末装置の所在するIABノードがインター集中ユニット(inter-CU)回復又は移行を行う場合に、前記IAB子ノード又は端末装置に対応する目標CUの設定情報を指示するために用いられ、送信部2202は前記IAB子ノード又は端末装置に前記目標CUの設定情報を送信する。
【0276】
幾つかの実施例において、前記IAB通信装置2200はインター集中ユニット(inter-CU)が無線リンク失敗(RLF)回復又は条件付き切り替え(CHO)移行を行う目標CUである。前記指示情報はインター集中ユニット(inter-CU)が無線リンク失敗(RLF)回復又は条件付き切り替え(CHO)移行を行う前記目標CUが送信する第二指示情報である。
【0277】
幾つかの実施例において、インター集中ユニット(inter-CU)が無線リンク失敗(RLF)回復プロシージャを実行しているときに、前記目標CUが無線リソース制御再確立(RRC reestablishment)メッセージを送信し、又は無線リソース制御再確立完了(RRC reestablishment complete)メッセージを受信し、又は前記IABノードとF1インターフェースを確立し、又はBH設定情報を送信する場合に、前記目標CUは前記IAB子ノード又は端末装置に前記第二指示情報を送信する。
【0278】
幾つかの実施例において、インター集中ユニット(inter-CU)が無線リンク失敗(RLF)回復プロシージャを行った後に、前記目標CUは前記IAB子ノード又は端末装置に前記第二指示情報を送信する。
【0279】
幾つかの実施例において、インター集中ユニット(inter-CU)が条件付き切り替え(CHO)移行を行っているプロセスにおいて、前記目標CUが無線リソース制御再設定完了メッセージを受信し、又は前記IABノードとF1インターフェースを確立し、又はBH設定情報を送信する場合に、前記目標CUは前記IAB子ノード又は端末装置に前記第二指示情報を送信する。
【0280】
幾つかの実施例において、インター集中ユニット(inter-CU)が条件付き切り替え(CHO)移行プロシージャを行った後に、前記目標CUは前記IAB子ノード又は端末装置に前記第二指示情報を送信する。
【0281】
幾つかの実施例において、前記第二指示情報は前記目標CUにおける無線リソース制御(RRC)層及び/又はパケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)層の設定情報を指示し、例えば、前記第二指示情報は次のような情報の少なくとも1つ又は任意の組み合わせを含み、即ち、次のホップ計数(nextHopChainingCount)、キーセット変更指示(keySetChangeIndicator)、非アクセス層(NAS)セキュリティ情報(nas-Container)、暗号化アルゴリズム(ciphering Algorithm)、完全性保護アルゴリズム(integrityProtAlgorithm)である。
【0282】
幾つかの実施例において、前記目標CUは無線リソース制御(RRC)メッセージにより、未暗号化の又はデフォルトの暗号化された第二指示情報を前記IAB子ノード又は端末装置に送信する。
【0283】
幾つかの実施例において、前記目標CUは無線リソース制御(RRC)メッセージにより、前記ソースCUの設定情報を使用して前記第二指示情報を前記IAB子ノード又は端末装置に送信する。
【0284】
幾つかの実施例において、前記目標CUはXnインターフェースにより前記第二指示情報を前記ソースCUに送信し、また、前記ソースCUは設定情報を使用して前記第二指示情報を処理した後に、回復後又は移行後の径路を介して前記IAB子ノード又は端末装置に送信する。
【0285】
幾つかの実施例において、前記目標CUはF1APメッセージにより前記第二指示情報を前記IAB子ノード又は端末装置に送信する。
【0286】
幾つかの実施例において、前記目標CUはXnインターフェースにより前記第二指示情報を前記ソースCUに送信し、前記ソースCUはF1APメッセージにより前記第二指示情報を前記IABノードのDUに送信し、また、前記IABノードのDUはそれを前記IAB子ノード又は端末装置に送信する。
【0287】
幾つかの実施例において、前記IABの通信装置2200はインター集中ユニット(inter-CU)が無線リンク失敗(RLF)回復又は条件付き切り替え(CHO)移行を行うソースCUである。前記指示情報はインター集中ユニット(inter-CU)が無線リンク失敗(RLF)回復又は条件付き切り替え(CHO)移行を行うソースCUが送信する第四指示情報である。
【0288】
幾つかの実施例において、インター集中ユニット(inter-CU)が無線リンク失敗(RLF)回復プロシージャを実行しているときに、目標CUが無線リソース制御再確立(RRC reestablishment)メッセージを送信し、又は、無線リソース制御再確立完了(RRC reestablishment complete)メッセージが受信し、又は前記IABノードとF1インターフェースを確立し、又はBH設定情報を送信する場合に、前記ソースCUは前記IAB子ノード又は端末装置に前記第四指示情報を送信する。
【0289】
幾つかの実施例において、インター集中ユニット(inter-CU)が無線リンク失敗(RLF)回復プロシージャを行った後に、前記ソースCUは前記IAB子ノード又は端末装置に前記第四指示情報を送信する。
【0290】
幾つかの実施例において、インター集中ユニット(inter-CU)が条件付き切り替え(CHO)移行を行っているプロセスにおいて、目標CUが無線リソース制御再設定完了メッセージを受信し、又は前記IABノードとF1インターフェースを確立し、又はBH設定情報を送信する場合に、前記ソースCUは前記IAB子ノード又は端末装置に前記第四指示情報を送信する。
【0291】
幾つかの実施例において、インター集中ユニット(inter-CU)が条件付き切り替え(CHO)移行プロシージャを行った後に、前記ソースCUは前記IAB子ノード又は端末装置に前記第四指示情報を送信する。
【0292】
幾つかの実施例において、前記第四指示情報は、前記目標CUにおける無線リソース制御(RRC)層及び/又はパケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)層の設定情報を指示し、例えば、前記第四指示情報は次のような情報の少なくとも1つ又は任意の組み合わせを含み、即ち、次のホップ計数(nextHopChainingCount)、キーセット変更指示(keySet ChangeIndicator)、非アクセス層(NAS)セキュリティ情報(nas-Container)、暗号化アルゴリズム(ciphering Algorithm)、完全性保護アルゴリズム(integrityProtAlgorithm)である。
【0293】
幾つかの実施例において、前記ソースCUは前記目標CUが無線リソース制御(RRC)メッセージにより送信する前記第四指示情報を受信し、前記ソースCUは設定情報を使用して前記第四指示情報を処理した後に、Xnインターフェースにより前記IABノードのDUに送信し、そして、前記IABノードのDUはそれを前記IAB子ノード又は端末装置に送信する。
【0294】
上述の各実施例は本発明の実施例を例示的に説明するためのものであるが、本発明はこれに限られず、さらに、上述の各実施例をもとに適切な変形を行っても良い。例えば、上述の各実施例を単独で使用しても良く、上述の各実施例のうちの1つ又は複数を組み合わせて使用しても良い。
【0295】
なお、以上、本発明に関連している各部品又はモジュールのみを説明したが、本発明はこれに限定されない。IABの通信装置2200はさらに他の部品又はモジュールを含んでも良く、これらの部品又はモジュールの具体的な内容については、関連技術を参照できる。
【0296】
また、便宜のため、図22では各部品又はモジュール間の接続関係又は信号方向が例示的に示されているが、当業者が理解できるように、バス接続などの各種の関連技術を採用しても良い。上述の各部品又はモジュールは例えば、処理器、記憶器、送信機、受信機などのハードウェアにより実現されても良いが、本発明の実施はこれに限定されない。
【0297】
上述の実施例から分かるように、IABのノードはIAB子ノード又は端末装置に指示情報を送信し、IAB子ノード又は端末装置は該指示情報に基づいて無線リンク失敗回復プロシージャ又は接続再確立プロシージャを開始し、又は、IAB子ノード又は端末装置は目標CUの設定情報に基づいて通信を行う。これにより、inter-CU回復又は切り替えをサポートする場合に、IAB子ノード又は端末装置がサービングするIABノードを変えないとしても、IAB子ノード又は端末装置はCUの設定情報をも更新できるため、目標CUと正確に通信を行うことができる。
【0298】
<第七側面の実施例>
本発明の実施例ではさらに通信システムが提供され、これについては図1を参照でき、第一側面乃至第六側面の実施例と同じ内容の記載が省略される。
【0299】
幾つかの実施例において、該通信システムは第五側面の実施例に記載のIABの通信装置2100及び第六側面の実施例に記載のIABの通信装置2200を含み、それは第一、二側面の実施例に記載のIABの通信方法を実行する。
【0300】
幾つかの実施例において、該通信システムはIABノードを含んでも良く、それは第三、四側面の実施例に記載のIABの通信方法を実行する。
【0301】
本発明の実施例ではさらにネットワーク装置が提供され、例えば、基地局又はIABノードであっても良いが、本発明はこれに限定されず、さらに他のネットワーク装置であっても良い。
【0302】
図23は本発明の実施例におけるネットワーク装置の構成図である。図23に示すように、ネットワーク装置2300は処理器2310(例えば、中央処理器CPU)及び記憶器2320を含んでも良く、記憶器2320は処理器2310に接続される。そのうち、該記憶器2320は各種のデータを記憶でき、また、情報処理用のプログラム2330をさらに記憶でき、また、処理器2310の制御下で該プログラム2330を実行できる。
【0303】
例えば、処理器2310はプログラムを実行して第一側面の実施例に記載のIABの通信方法を実現するように構成されても良い。例えば、処理器2310は次のような制御を行うように構成されても良く、即ち、指示情報を生成し、前記指示情報は、IAB子ノード又は端末装置の所在するIABノードがインター集中ユニット(inter-CU)回復又は移行を行う場合に、前記IAB子ノード又は端末装置が、無線リンク失敗(RLF)が検出されたと見なすことを指示し、又は前記IAB子ノード又は端末装置が接続再確立を開始することを指示するために用いられ;及び、前記IAB子ノード又は端末装置に前記指示情報を送信する。
【0304】
例えば、処理器2310はプログラムを実行して第二側面の実施例に記載のIABの通信方法を実現するように構成されても良い。例えば、処理器2310は次のような制御を行うように構成されても良く、即ち、指示情報を生成し、前記指示情報は、前記IAB子ノード又は端末装置の所在するIABノードがインター集中ユニット(inter-CU)回復又は移行を行う場合に、前記IAB子ノード又は端末装置に対応する目標CUの設定情報を指示するために用いられ;及び、前記IAB子ノード又は端末装置に前記目標CUの設定情報を送信する。
【0305】
例えば、処理器2310はプログラムを実行して第三側面の実施例に記載のIABの通信方法を実現するように構成されても良い。例えば、処理器2310は次のようなことを制御するように構成されても良く、即ち、前記IABノードと親ノードとの間のバックホールリンクに無線リンク失敗(RLF)が発生し、又はRLF回復をしようとし、又はRLF回復に成功し、又はRLF回復に失敗したことを検出し;及び、属するIAB子ノード又は端末装置にRLF指示情報を送信し、前記RLF指示情報は少なくとも2つのバックホールリンク無線リンク失敗(BH link RLF)の類型のうちの1つを指示する。
【0306】
また、例えば、処理器2310はプログラムを実行して第四側面の実施例に記載のIABの通信方法を実現するように構成されても良い。例えば、処理器2310は次のような制御を行うように構成されても良く、即ち、前記IABノードと親ノードとの間のバックホールリンクに無線リンク失敗(RLF)が発生し、又はRLF回復をしようとし、又はRLF回復に成功し、又はRLF回復に失敗したことを検出し;BAP制御PDUを使用して、属するIAB子ノードにRLF指示情報を送信し;及び、物理層シグナリング、MAC層シグナリング、RLC層シグナリング又はシステム情報を使用尾して、属する端末装置に前記RLF指示情報に送信する。
【0307】
また、図23に示すように、ネットワーク装置2300はさらに、送受信機2340及びアンテナ2350などを含んでも良く、そのうち、これらの部品の機能は従来技術と同様であり、ここではその詳しい説明を省略する。なお、ネットワーク装置2300は図23に示す全部の部品を含む必要がなく、また、ネットワーク装置2300はさらに、図23にない部品を含んでも良く、これについては従来技術を参照できる。
【0308】
本発明の実施例ではさらにIAB子ノード又は端末装置が提供されるが、本発明はこれに限定されず、さらに他の装置であっても良い。以下、端末装置を例にして説明を行う。AB子ノードは、図24の構造を有しても良く、又は、一部の部品(例えば、表示器2450)などを省略しても良い。
【0309】
図24は本発明の実施例における端末装置を示す図である。図24に示すように、該端末装置2400は処理器2410及び記憶器2420を含んでも良く、記憶器2420はデータ及びプログラムを記憶し、処理器2410に接続される。なお、該図は例示に過ぎず、さらに他の構造を用いて該構造に対して補充又は代替を行うことで、電気通信機能又は他の機能を実現しても良い。
【0310】
例えば、処理器2410はプログラムを実行して第一側面の実施例に記載のIABの通信方法を実現するように構成されても良い。例えば、処理器2410は次のような制御を行うように構成されても良く、即ち、ネットワーク装置送信の指示情報を受信し、前記指示情報は、前記IAB子ノード又は端末装置の所在するIABノードがインター集中ユニット(inter-CU)回復又は移行を行う場合に、前記IAB子ノード又は端末装置が、無線リンク失敗(RLF)が検出されたと見なすことを指示し、又は前記IAB子ノード又は端末装置が接続再確立を開始することを指示するために用いられ;及び、無線リンク失敗回復プロシージャ又は接続再確立プロシージャを開始する。
【0311】
また、例えば、処理器2410はプログラムを実行して第二側面の実施例に記載のIABの通信方法を実現するように構成されても良い。例えば、処理器2410は次のような制御を行うように構成されても良く、即ち、ネットワーク装置送信の指示情報を受信し、前記指示情報は、前記IAB子ノード又は端末装置の所在するIABノードがインター集中ユニット(inter-CU)回復又は移行を行う場合に、前記IAB子ノード又は端末装置に対応する目標CUの設定情報を指示するために用いられ;及び、前記目標CUの設定情報に基づいて通信を行う。
【0312】
図24に示すように、該端末装置2400はさらに、通信モジュール2430、入力ユニット2440、表示器2450、電源2460などを含んでも良い。そのうち、これらの部品の機能は従来技術と同様であるから、ここではその詳しい説明を省略する。なお、端末装置2400は図24に示す全部の部品を含む必要がない。また、端末装置2400はさらに、図24にないものを含んでも良いが、これについては従来技術を参照できる。
【0313】
本発明の実施例ではさらにコンピュータプログラムが提供され、IAB子ノード又は端末装置中で前記プログラムを実行するときに、前記プログラムは前記IAB子ノード又は端末装置に、第一、二側面の実施例に記載のIABの通信方法を実行させる。
【0314】
本発明の実施例ではさらに、コンピュータプログラムを記憶した記憶媒体が提供され、そのうち、前記コンピュータプログラムはIAB子ノード又は端末装置に、第一、二側面の実施例に記載のIABの通信方法を実行させる。
【0315】
本発明の実施例ではさらにコンピュータプログラムが提供され、IABノード中で前記プログラムを実行するときに、前記プログラムは前記IABノードに、第一乃至四側面の実施例に記載のIABの通信方法を実行させる。
【0316】
本発明の実施例ではさらにコンピュータプログラムを記憶した記憶媒体が提供され、前記コンピュータプログラムはIABノードに、第一乃至四側面の実施例に記載のIABの通信方法を実行させる。
【0317】
また、上述の装置及び方法は、ソフトウェア又はハードウェアにより実現されても良く、ハードウェアとソフトウェアとの組み合わせにより実現されても良い。本発明は、さらに、下記のようなコンピュータ読み取り可能なプログラムに関し、即ち、該プログラムは、ロジック部品により実行されるときに、該ロジック部品に、上述の装置又は構成部品を実現させ、又は、該ロジック部品に、上述の各種の方法又はステップを実現させる。ロジック部品は、例えば、FPGA(Field Programmable Gate Array)、マイクロプロセッサ、コンピュータに用いる処理器などであっても良い。本発明は、さらに、上述のプログラムを記憶した記憶媒体、例えば、ハードディスク、磁気ディスク、光ハードディスク、DVD、フラッシュメモリなどにも関する。
【0318】
さらに、図面に記載の機能ブロックのうちの1つ又は複数の組み合わせ及び/又は機能ブロックの1つ又は複数の組み合わせは、本明細書に記載の機能を実行するための汎用処理器、デジタル信号処理器(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)又は他のプログラム可能な論理部品、ディスクリートゲート又はトランジスタ論理部品、ディスクリートハードウェアアセンブリ又は他の任意の適切な組み合わせとして実現されても良い。また、図面に記載の機能ブロックのうちの1つ又は複数の組み合わせ及び/又は機能ブロックの1つ又は複数の組み合わせは、さらに、計算装置の組み合わせ、例えば、DSP及びマイクロプロセッサの組み合わせ、複数のマイクロプロセッサ、DSPと通信により接続される1つ又は複数のマイクロプロセッサ又は他の任意の構成の組み合わせとして構成されても良い。
【0319】
以上、本発明の好ましい実施例を説明したが、本発明はこのような実施例に限定されず、本発明の趣旨を離脱しない限り、本発明に対するあらゆる変更は本発明の技術的範囲に属する。
【0320】
また、上述の実施例などに関し、さらに以下のような付記を開示する。
【0321】
(付記1)
IABの通信方法であって、
IAB子ノード又は端末装置がネットワーク装置送信の指示情報を受信し、前記指示情報は、前記IAB子ノード又は端末装置の所在するIABノードがインター集中ユニット(inter-CU)回復又は移行を行う場合に、前記IAB子ノード又は端末装置が、無線リンク失敗(RLF)が検出されたと見なすことを指示し、又は前記IAB子ノード又は端末装置が接続再確立を開始することを指示するために用いられ;及び
前記IAB子ノード又は端末装置が無線リンク失敗回復プロシージャ又は接続再確立プロシージャを開始する、方法。
【0322】
(付記2)
付記1に記載の方法であって、
前記指示情報はインター集中ユニット(inter-CU)が無線リンク失敗(RLF)回復又は条件付き切り替え(CHO)移行を行うIABノードが送信する第一指示情報である、方法。
【0323】
(付記3)
付記2に記載の方法であって、
インター集中ユニット(inter-CU)が無線リンク失敗(RLF)回復プロシージャを実行しているとき又はその後に、前記IABノードが目標集中ユニット(Target CU)送信の無線リソース制御再確立(RRC reestablishment)メッセージを受信し、又は目標CUとF1インターフェースを確立し、又はバックホール(BH)設定情報を受信する場合に、前記IABノードは前記IAB子ノード又は端末装置に前記第一指示情報を送信する、方法。
【0324】
(付記4)
付記2に記載の方法であって、
インター集中ユニット(inter-CU)が条件付き切り替え(CHO)移行プロシージャを行っているとき又はその後に、前記IABノードが条件付き切り替え(CHO)を開始し、又は無線リソース制御再設定完了(RRC reconfiguration complete)メッセージを送信し、又は目標CUとF1インターフェースを確立し、又はBH設定情報を受信する場合に、前記IABノードは前記IAB子ノード又は端末装置に前記第一指示情報を送信する、方法。
【0325】
(付記5)
付記3又は4に記載の方法であって、さらに、
前記IAB子ノード又は端末装置がシングル接続である場合に、又は前記IAB子ノード又は端末装置にデュアル接続が設定され、かつ前記IABノードが前記IAB子ノード又は端末装置のメインセル組(MCG)である場合に、前記IAB子ノード又は端末装置はMCGについて、無線リンク失敗(RLF)が検出されたと見なす(確定する)、方法。
【0326】
(付記6)
付記5に記載の方法であって、
前記IAB子ノード又は端末装置が無線リンク失敗回復プロシージャを開始することは次のことを含み、即ち、
タイマー(T316)が設定され、かつSCG送信がサスペンドされず、かつプライマリサービングセル変更(PSCell change)が進行中でない場合に、前記IAB子ノード又は端末装置はMCG失敗情報プロシージャを開始してMCG無線リンク失敗を報告し、さもなければ、前記接続再確立プロシージャを開始する、方法。
【0327】
(付記7)
付記3又は4に記載の方法であって、さらに、
前記IAB子ノード又は端末装置にデュアル接続が設定され、かつ前記IABノードが前記IAB子ノード又は端末装置のセカンダリセル組(SCG)である場合に、前記IAB子ノード又は端末装置はSCGについて、無線リンク失敗(RLF)が検出されたと確定する、方法。
【0328】
(付記8)
付記7に記載の方法であって、
前記IAB子ノード又は端末装置が無線リンク失敗回復プロシージャを開始することは次のことを含み、即ち、
MCG送信がサスペンドされない場合に、前記IAB子ノード又は端末装置はSCG失敗情報プロシージャを開始してSCG無線リンク失敗を報告し、さもなければ、前記接続再確立プロシージャを開始する、方法。
【0329】
(付記9)
付記2乃至8のうちの任意の1項に記載の方法であって、
前記第一指示情報は次のようなものの少なくとも1つ又は任意組み合わせを含み、即ち、バックホール適応プロトコル(BAP)プロトコルデータユニット(PDU)、無線リンク制御(RLC)PDU、媒体アクセス制御(MAC)制御エレメント(CE)、媒体アクセス制御(MAC)サブヘッダー、物理層シグナリングである、方法。
【0330】
(付記10)
付記1に記載の方法であって、
前記指示情報はインター集中ユニット(inter-CU)が無線リンク失敗(RLF)回復又は条件付き切り替え(CHO)移行を行うソース集中ユニット(Source CU)が回復後又は移行後の径路を介して送信する第三指示情報である、方法。
【0331】
(付記11)
付記10に記載の方法であって、
前記ソース集中ユニット(CU)はXnインターフェースにより前記第三指示情報を目標CU又は前記IABノードの分散ユニット(DU)に送信し、また、前記目標CU又は前記DUは前記第三指示情報を前記IAB子ノード又は端末装置に送信する、方法。
【0332】
(付記12)
付記10又は11に記載の方法であって、
インター集中ユニット(inter-CU)が無線リンク失敗(RLF)回復プロシージャを実行しているとき又はその後に、前記ソースCUが目標CU送信の取得コンテキスト要求メッセージを受信する場合に、又は前記目標CUに取得コンテキストレスポンスメッセージを送信する場合に、又は目標CU送信のコンテキストリリースメッセージを受信する場合に、前記ソースCUは前記第三指示情報を送信する、方法。
【0333】
(付記13)
付記10又は11に記載の方法であって、
インター集中ユニット(inter-CU)が条件付き切り替え(CHO)移行プロシージャを行っているとき又はその後に、前記ソースCUが目標CU送信のコンテキストリリースメッセージを受信する場合に、前記第三指示情報を送信する、方法。
【0334】
(付記14)
付記12又は13に記載の方法であって、さらに、
前記IAB子ノード又は端末装置がシングル接続である場合に、又は前記IAB子ノード又は端末装置にデュアル接続が設定され、かつ前記IABノードが前記IAB子ノード又は端末装置のメインセル組(MCG)である場合に、前記IAB子ノード又は端末装置はMCGについて、無線リンク失敗(RLF)が検出されたと確定する、方法。
【0335】
(付記15)
付記14に記載の方法であって、
前記IAB子ノード又は端末装置が無線リンク失敗回復プロシージャを開始することは次のことを含み、即ち、
タイマー(T316)が設定され、かつSCG送信がサスペンドされず、かつプライマリサービングセル変更(PSCell change)が進行中でない場合に、前記IAB子ノード又は端末装置はMCG失敗情報プロシージャを開始してMCG無線リンク失敗を報告し、さもなければ、前記接続再確立プロシージャを開始する、方法。
【0336】
(付記16)
付記12又は13に記載の方法であって、さらに、
前記IAB子ノード又は端末装置にデュアル接続が設定され、かつ前記IABノードが前記IAB子ノード又は端末装置のセカンダリセル組(SCG)である場合に、前記IAB子ノード又は端末装置はSCGについて、無線リンク失敗(RLF)が検出されたと確定する、方法。
【0337】
(付記17)
付記16に記載の方法であって、
前記IAB子ノード又は端末装置が無線リンク失敗回復プロシージャを開始することは次のことを含み、即ち、
MCG送信がサスペンドされない場合に、前記IAB子ノード又は端末装置はSCG失敗情報プロシージャを開始してSCG無線リンク失敗を報告し、さもなければ、前記接続再確立プロシージャを開始する、方法。
【0338】
(付記18)
付記10乃至17のうちの任意の1項に記載の方法であって、
前記第三指示情報は次のものの少なくとも1つ又は任意の組み合わせを含み、即ち、パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)プロトコルデータユニット(PDU)、無線リソース制御(RRC)メッセージ、F1APメッセージである、方法。
【0339】
(付記19)
IABの通信方法であって、
IAB子ノード又は端末装置がネットワーク装置送信の指示情報を受信し、前記指示情報は、前記IAB子ノード又は端末装置の所在するIABノードがインター集中ユニット(inter-CU)回復又は移行を行う場合に、前記IAB子ノード又は端末装置に対応する目標CUの設定情報を指示するために用いられ;及び
前記IAB子ノード又は端末装置が前記目標CUの設定情報に基づいて通信を行う、方法。
【0340】
(付記20)
付記19に記載の方法であって、
前記指示情報はインター集中ユニット(inter-CU)が無線リンク失敗(RLF)回復又は条件付き切り替え(CHO)移行を行う前記目標CUが送信する第二指示情報である、方法。
【0341】
(付記21)
付記20に記載の方法であって、
インター集中ユニット(inter-CU)が無線リンク失敗(RLF)回復プロシージャを実行しているとき又はその後に、前記目標CUが無線リソース制御再確立(RRC reestablishment)メッセージを送信し、又は無線リソース制御再確立完了(RRC reestablishment complete)メッセージを受信し、又は前記IABノードとF1インターフェースを確立し、又はBH設定情報を送信する場合に、前記目標CUは前記IAB子ノード又は端末装置に前記第二指示情報を送信する、方法。
【0342】
(付記22)
付記20に記載の方法であって、
インター集中ユニット(inter-CU)が条件付き切り替え(CHO)移行プロシージャを行っているとき又はその後に、前記目標CUが無線リソース制御再設定完了メッセージを受信し、又は前記IABノードとF1インターフェースを確立し、又はBH設定情報を送信する場合に、前記目標CUは前記IAB子ノード又は端末装置に前記第二指示情報を送信する、方法。
【0343】
(付記23)
付記20乃至22のうちの任意の1項に記載の方法であって、
前記第二指示情報は前記目標CUにおける無線リソース制御(RRC)層及び/又はパケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)層の設定情報を指示する、方法
(付記24)
付記20乃至23のうちの任意の1項に記載の方法であって、
前記第二指示情報は次のような情報の少なくとも1つ又は任意の組み合わせを含み、即ち、次のホップ計数(nextHopChainingCount)、キーセット変更指示(keySetChangeIndicator)、非アクセス層(NAS)セキュリティ情報(nas-Container)、暗号化アルゴリズム(ciphering Algorithm)、完全性保護アルゴリズム(integrityProtAlgorithm)である、方法。
【0344】
(付記25)
付記20乃至24のうちの任意の1項に記載の方法であって、
前記目標CUは無線リソース制御(RRC)メッセージにより、未暗号化の又はデフォルトの暗号化された第二指示情報を前記IAB子ノード又は端末装置に送信する、方法。
【0345】
(付記26)
付記25に記載の方法であって、さらに、
前記IAB子ノード又は端末装置は前記IABノードの通知メッセージを受信し;及び
前記IAB子ノード又は端末装置は前記通知メッセージに基づいてシグナリング無線ベアラ(SRB)に対しての完全性保護及び暗号化操作をサスペンドし、前記第二指示情報を得る、方法。
【0346】
(付記27)
付記25に記載の方法であって、さらに、
前記IAB子ノード又は端末装置は前記無線リソース制御(RRC)メッセージに対して復号化及びデコード操作を行い;及び
成功裏にデコードできない場合に、前記無線リソース制御(RRC)メッセージに対して復号化を行わず、又は、デフォルトの復号化操作を行い、また、デコード操作を行って前記第二指示情報を取得する、方法。
【0347】
(付記28)
付記20乃至24のうちの任意の1項に記載の方法であって、
前記目標CUは無線リソース制御(RRC)メッセージにより、前記ソースCUの設定情報を使用して前記第二指示情報を前記IAB子ノード又は端末装置に送信する、方法。
【0348】
(付記29)
付記20乃至24のうちの任意の1項に記載の方法であって、
前記目標CUはXnインターフェースにより前記第二指示情報を前記ソースCUに送信し、また、前記ソースCUは設定情報を使用して前記第二指示情報を処理した後に、回復後又は移行後の径路を介して前記IAB子ノード又は端末装置に送信する、方法。
【0349】
(付記30)
付記20乃至24のうちの任意の1項に記載の方法であって、
前記目標CUはF1APメッセージにより前記第二指示情報を前記IAB子ノード又は端末装置に送信する、方法。
【0350】
(付記31)
付記20乃至24のうちの任意の1項に記載の方法であって、
前記目標CUはXnインターフェースにより前記第二指示情報を前記ソースCUに送信し、前記ソースCUはF1APメッセージにより前記第二指示情報を前記IABノードのDUに送信し、また、前記IABノードのDUはそれを前記IAB子ノード又は端末装置に送信する、方法。
【0351】
(付記32)
付記19に記載の方法であって、
前記指示情報はインター集中ユニット(inter-CU)が無線リンク失敗(RLF)回復又は条件付き切り替え(CHO)移行を行うソースCUが送信する第四指示情報である、方法。
【0352】
(付記33)
付記32に記載の方法であって、
インター集中ユニット(inter-CU)が無線リンク失敗(RLF)回復プロシージャを実行しているとき又はその後に、目標CUが無線リソース制御再確立(RRC reestablishment)メッセージを送信し、又は、無線リソース制御再確立完了(RRC reestablishment complete)メッセージを受信し、又は前記IABノードとF1インターフェースを確立し、又はBH設定情報を送信する場合に、前記ソースCUは前記IAB子ノード又は端末装置に前記第四指示情報を送信する、方法。
【0353】
(付記34)
付記32に記載の方法であって、
インター集中ユニット(inter-CU)が条件付き切り替え(CHO)移行プロシージャを行っているとき又はその後に、目標CUが無線リソース制御再設定完了メッセージを受信し、又は前記IABノードとF1インターフェースを確立し、又はBH設定情報を送信する場合に、前記ソースCUは前記IAB子ノード又は端末装置に前記第四指示情報を送信する、方法。
【0354】
(付記35)
付記32乃至34のうちの任意の1項に記載の方法であって、
前記第四指示情報は前記目標CUにおける無線リソース制御(RRC)層及び/又はパケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)層の設定情報を指示する、方法。
【0355】
(付記36)
付記32乃至35のうちの任意の1項に記載の方法であって、
前記第四指示情報は次のような情報の少なくとも1つ又は任意の組み合わせを含み、即ち、次のホップ計数(nextHopChainingCount)、キーセット変更指示(keySet ChangeIndicator)、非アクセス層(NAS)セキュリティ情報(nas-Container)、暗号化アルゴリズム(ciphering Algorithm)、完全性保護アルゴリズム(integrityProtAlgorithm)である、方法。
【0356】
(付記37)
付記32乃至36のうちの任意の1項に記載の方法であって、
前記ソースCUは前記目標CUが無線リソース制御(RRC)メッセージにより送信する前記第四指示情報を受信し、前記ソースCUは設定情報に基づいて前記第四指示情報を処理した後に、Xnインターフェースにより前記IABノードのDUに送信し、そして、前記IABノードのDUはそれを前記IAB子ノード又は端末装置に送信する、方法。
【0357】
(付記38)
IABの通信方法であって、
ネットワーク装置が指示情報を生成し、前記指示情報は、IAB子ノード又は端末装置の所在するIABノードがインター集中ユニット(inter-CU)回復又は移行を行う場合に、前記IAB子ノード又は端末装置が、無線リンク失敗(RLF)が検出されたと見なすことを指示し、又は前記IAB子ノード又は端末装置が接続再確立を開始することを指示するために用いられ;及び
前記IAB子ノード又は端末装置に前記指示情報を送信する、方法。
【0358】
(付記39)
付記38に記載の方法であって、
前記ネットワーク装置はインター集中ユニット(inter-CU)が無線リンク失敗(RLF)回復又は条件付き切り替え(CHO)移行を行うIABノードであり、前記指示情報はインター集中ユニット(inter-CU)が無線リンク失敗(RLF)回復又は条件付き切り替え(CHO)移行を行うIABノードが送信する第一指示情報である、方法。
【0359】
(付記40)
付記39に記載の方法であって、
インター集中ユニット(inter-CU)が無線リンク失敗(RLF)回復プロシージャを実行しているとき又はその後に、前記IABノードが目標集中ユニット(Target CU)送信の無線リソース制御再確立(RRC reestablishment)メッセージを受信し、又は目標CUとF1インターフェースを確立し、又はバックホール(BH)設定情報を受信する場合に、前記IABノードは前記IAB子ノード又は端末装置に前記第一指示情報を送信する、方法。
【0360】
(付記41)
付記39に記載の方法であって、
インター集中ユニット(inter-CU)が条件付き切り替え(CHO)移行プロシージャを行っているとき又はその後に、前記IABノードが条件付き切り替え(CHO)を開始し、又は無線リソース制御再設定完了(RRC reconfiguration complete)メッセージを送信し、又は目標CUとF1インターフェースを確立し、又はBH設定情報を受信する場合に、前記IABノードは前記IAB子ノード又は端末装置に前記第一指示情報を送信する、方法。
【0361】
(付記42)
付記39乃至42のうちの任意の1項に記載の方法であって、
前記第一指示情報は次のようなものの少なくとも1つ又は任意組み合わせを含み、即ち、バックホール適応プロトコル(BAP)プロトコルデータユニット(PDU)、無線リンク制御(RLC)PDU、媒体アクセス制御(MAC)制御エレメント(CE)、媒体アクセス制御(MAC)サブヘッダー、物理層シグナリングである、方法。
【0362】
(付記43)
付記38に記載の方法であって、
前記ネットワーク装置はインター集中ユニット(inter-CU)が無線リンク失敗(RLF)回復又は条件付き切り替え(CHO)移行を行うソースCUであり、前記指示情報はインター集中ユニット(inter-CU)が無線リンク失敗(RLF)回復又は条件付き切り替え(CHO)移行を行うソース集中ユニット(Source CU)が回復後又は移行後の径路を介して送信する第三指示情報である、方法。
【0363】
(付記44)
付記43に記載の方法であって、
前記ソース集中ユニット(CU)はXnインターフェースにより前記第三指示情報を目標CU又は前記IABノードの分散ユニット(DU)に送信し、また、前記目標CU又は前記DUは前記第三指示情報を前記IAB子ノード又は端末装置に送信する、方法。
【0364】
(付記45)
付記43又は44に記載の方法であって、
インター集中ユニット(inter-CU)が無線リンク失敗(RLF)回復プロシージャを実行しているとき又はその後に、前記ソースCUが目標CU送信の取得コンテキスト要求メッセージの場合に、又は前記目標CUに取得コンテキストレスポンスメッセージを送信する場合に、又は目標CU送信のコンテキストリリースメッセージを受信する場合に、前記ソースCUは前記第三指示情報を送信する、方法。
【0365】
(付記46)
付記43又は44に記載の方法であって、
インター集中ユニット(inter-CU)が条件付き切り替え(CHO)移行プロシージャを行っているとき又はその後に、前記ソースCUが目標CU送信のコンテキストリリースメッセージを受信する場合に、前記第三指示情報を送信する、方法。
【0366】
(付記47)
付記43乃至46のうちの任意の1項に記載の方法であって、
前記第三指示情報は次のものの少なくとも1つ又は任意の組み合わせを含み、即ち、パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)プロトコルデータユニット(PDU)、無線リソース制御(RRC)メッセージ、F1APメッセージである、方法。
【0367】
(付記48)
IABの通信方法であって、
ネットワーク装置が指示情報を生成し、前記指示情報は、前記IAB子ノード又は端末装置の所在するIABノードがインター集中ユニット(inter-CU)回復又は移行を行う場合に、前記IAB子ノード又は端末装置に対応する目標CUの設定情報を指示するために用いられ;及び
前記IAB子ノード又は端末装置に前記目標CUの設定情報を送信する、方法。
【0368】
(付記49)
付記48に記載の方法であって、
前記ネットワーク装置はインター集中ユニット(inter-CU)が無線リンク失敗(RLF)回復又は条件付き切り替え(CHO)移行を行う目標CUであり、前記指示情報はインター集中ユニット(inter-CU)が無線リンク失敗(RLF)回復又は条件付き切り替え(CHO)移行を行う前記目標CUが送信する第二指示情報である、方法。
【0369】
(付記50)
付記49に記載の方法であって、
インター集中ユニット(inter-CU)が無線リンク失敗(RLF)回復プロシージャを実行しているとき又はその後に、前記目標CUが無線リソース制御再確立(RRC reestablishment)メッセージを送信し、又は無線リソース制御再確立完了(RRC reestablishment complete)メッセージを受信し、又は前記IABノードとF1インターフェースを確立し、又はBH設定情報を送信する場合に、前記目標CUは前記IAB子ノード又は端末装置に前記第二指示情報を送信する、方法。
【0370】
(付記51)
付記49に記載の方法であって、
インター集中ユニット(inter-CU)が条件付き切り替え(CHO)移行プロシージャを行っているとき又はその後に、前記目標CUが無線リソース制御再設定完了メッセージを受信し、又は前記IABノードとF1インターフェースを確立し、又はBH設定情報を送信する場合に、前記目標CUは前記IAB子ノード又は端末装置に前記第二指示情報を送信する、方法。
【0371】
(付記52)
付記49乃至51のうちの任意の1項に記載の方法であって、
前記第二指示情報は前記目標CUにおける無線リソース制御(RRC)層及び/又はパケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)層の設定情報を指示する、方法。
【0372】
(付記53)
付記49乃至52のうちの任意の1項に記載の方法であって、
前記第二指示情報は次のような情報の少なくとも1つ又は任意の組み合わせを含み、即ち、次のホップ計数(nextHopChainingCount)、キーセット変更指示(keySetChangeIndicator)、非アクセス層(NAS)セキュリティ情報(nas-Container)、暗号化アルゴリズム(ciphering Algorithm)、完全性保護アルゴリズム(integrityProtAlgorithm)である、方法。
【0373】
(付記54)
付記49乃至53のうちの任意の1項に記載の方法であって、
前記目標CUは無線リソース制御(RRC)メッセージにより、未暗号化の又はデフォルトの暗号化された第二指示情報を前記IAB子ノード又は端末装置に送信する、方法。
【0374】
(付記55)
付記49乃至53のうちの任意の1項に記載の方法であって、
前記目標CUは無線リソース制御(RRC)メッセージにより、前記ソースCUの設定情報を使用して前記第二指示情報を前記IAB子ノード又は端末装置に送信する、方法。
【0375】
(付記56)
付記49乃至53のうちの任意の1項に記載の方法であって、
前記目標CUはXnインターフェースにより前記第二指示情報を前記ソースCUに送信し、また、前記ソースCUは設定情報を使用して前記第二指示情報を処理した後に、回復後又は移行後の径路を介して前記IAB子ノード又は端末装置に送信する、方法。
【0376】
(付記57)
付記49乃至53のうちの任意の1項に記載の方法であって、
前記目標CUはF1APメッセージにより前記第二指示情報を前記IAB子ノード又は端末装置に送信する、方法。
【0377】
(付記58)
付記49乃至53のうちの任意の1項に記載の方法であって、
前記目標CUはXnインターフェースにより前記第二指示情報を前記ソースCUに送信し、前記ソースCUはF1APメッセージにより前記第二指示情報を前記IABノードのDUに送信し、また、前記IABノードのDUはそれを前記IAB子ノード又は端末装置に送信する、方法。
【0378】
(付記59)
付記48に記載の方法であって、
前記ネットワーク装置はインター集中ユニット(inter-CU)が無線リンク失敗(RLF)回復又は条件付き切り替え(CHO)移行を行うソースCUであり、前記指示情報はインター集中ユニット(inter-CU)が無線リンク失敗(RLF)回復又は条件付き切り替え(CHO)移行を行うソースCUが送信する第四指示情報である、方法。
【0379】
(付記60)
付記59に記載の方法であって、
インター集中ユニット(inter-CU)が無線リンク失敗(RLF)回復プロシージャを実行しているとき又はその後に、目標CUが無線リソース制御再確立(RRC reestablishment)メッセージを送信し、又は、無線リソース制御再確立完了(RRC reestablishment complete)メッセージを受信し、又は前記IABノードとF1インターフェースを確立し、又はBH設定情報を送信する場合に、前記ソースCUは前記IAB子ノード又は端末装置に前記第四指示情報を送信する、方法。
【0380】
(付記61)
付記59に記載の方法であって、
インター集中ユニット(inter-CU)が条件付き切り替え(CHO)移行プロシージャを行っているとき又はその後に、目標CUが無線リソース制御再設定完了メッセージを受信し、又は前記IABノードとF1インターフェースを確立し、又はBH設定情報を送信する場合に、前記ソースCUは前記IAB子ノード又は端末装置に前記第四指示情報を送信する、方法。
【0381】
(付記62)
付記59乃至61のうちの任意の1項に記載の方法であって、
前記第四指示情報は前記目標CUにおける無線リソース制御(RRC)層及び/又はパケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)層の設定情報を指示する、方法。
【0382】
(付記63)
付記59乃至62のうちの任意の1項に記載の方法であって、
前記第四指示情報は次のような情報の少なくとも1つ又は任意の組み合わせを含み、即ち、次のホップ計数(nextHopChainingCount)、キーセット変更指示(keySet ChangeIndicator)、非アクセス層(NAS)セキュリティ情報(nas-Container)、暗号化アルゴリズム(ciphering Algorithm)、完全性保護アルゴリズム(integrityProtAlgorithm)である、方法。
【0383】
(付記64)
付記59乃至63のうちの任意の1項に記載の方法であって、
前記ソースCUは前記目標CUが無線リソース制御(RRC)メッセージにより送信する前記第四指示情報を受信し、前記ソースCUは設定情報を使用して前記第四指示情報を処理した後に、Xnインターフェースにより前記IABノードのDUに送信し、そして、前記IABノードのDUはそれを前記IAB子ノード又は端末装置に送信する、方法。
【0384】
(付記65)
IABの通信方法であって、
IABノードは、前記IABノードと親ノードとの間のバックホールリンクに無線リンク失敗(RLF)が発生し、又はRLF回復をしようとし、又はRLF回復に成功し、又はRLF回復に失敗したことを検出し;及び
前記IABノードは、属するIAB子ノード又は端末装置にRLF指示情報を指示し、前記RLF指示情報は少なくとも2つのバックホールリンク無線リンク失敗(BH RLF)の類型のうちの1つを指示する、方法。
【0385】
(付記66)
付記65に記載の方法であって、
前記バックホールリンク無線リンク失敗の類型は以下の少なくとも1つを含み、即ち、
バックホールリンク無線リンク失敗の類型1:IABノード検出が、前記IABノードと親ノードとの間のバックホールリンクに無線リンク失敗(RLF)が発生したことを検出したことを表し、
バックホールリンク無線リンク失敗の類型2:IABノードが、前記IABノードと親ノードとの間のバックホールリンクに無線リンク失敗(RLF)が発生しており、かつ前記IABノードがRLF回復をしようとしてることを検出したことを表し、
バックホールリンク無線リンク失敗の類型3:IABノードが、前記IABノードと親ノードとの間のバックホールリンクに無線リンク失敗(RLF)が発生しており、かつ前記IABノードのRLF回復が成功したことを検出したことを表し、
バックホールリンク無線リンク失敗の類型4:IABノードが、前記IABノードと親ノードとの間のバックホールリンクに無線リンク失敗(RLF)を発生しており、かつ前記IABノードのRLF回復が失敗したことを検出したことを表す、方法。
【0386】
(付記67)
付記66に記載の方法であって、
BAP制御PDUを使用して前記IAB子ノード又は端末装置に前記RLF指示情報を送信し、前記BAP制御PDUのPDU類型域は前記バックホールリンク無線リンク失敗の類型を指示する、方法。
【0387】
(付記68)
付記67に記載の方法であって、
BAP制御PDUのPDU類型域における複数のビットの1つの値がバックホールリンク無線リンク失敗の類型4を指示し、もう1つの値がバックホールリンク無線リンク失敗の類型2又はバックホールリンク無線リンク失敗の類型3を指示する、方法。
【0388】
(付記69)
付記67に記載の方法であって、
BAP制御PDUのPDU類型域における複数のビットの1つの値がバックホールリンク無線リンク失敗の類型4を指示し、もう1つの値がバックホールリンク無線リンク失敗の類型2を指示し、またもう1つの値がバックホールリンク無線リンク失敗の類型3を指示する、方法。
【0389】
(付記70)
付記66に記載の方法であって、
前記RLF指示情報のBAP制御PDUのR域を使用して前記少なくとも2つのバックホールリンク無線リンク失敗の類型を指示する、方法。
【0390】
(付記71)
付記70に記載の方法であって、
BAP制御PDUのR域における1つのビットの1つの値がバックホールリンク無線リンク失敗の類型4を指示し、もう1つの値がバックホールリンク無線リンク失敗の類型2又はバックホールリンク無線リンク失敗の類型3を指示する、方法。
【0391】
(付記72)
付記70に記載の方法であって、
BAP制御PDUのR域における複数のビットの1つの値がバックホールリンク無線リンク失敗の類型4を指示し、もう1つの値がバックホールリンク無線リンク失敗の類型2を指示し、またもう1つの値がバックホールリンク無線リンク失敗の類型3を指示する、方法。
【0392】
(付記73)
IABの通信方法であって、
IABノードは、前記IABノードと親ノードとの間のバックホールリンクに無線リンク失敗(RLF)が発生し、又はRLF回復をしようとし、又はRLF回復に成功し、又はRLF回復に失敗したことを検出し;及び
前記IABノードは、物理層シグナリング、MAC層シグナリング、RLC層シグナリング又はシステム情報を使用して、サービングする端末装置に前記RLF指示情報を送信する、方法。
【0393】
(付記74)
付記73に記載の方法であって、
前記物理層シグナリングは下りリンク制御情報(DCI)フォーマットを含み、前記下りリンク制御情報(DCI)はバックホールリンク無線リンク失敗の類型を指示する、方法。
【0394】
(付記75)
付記73に記載の方法であって、
前記MAC層シグナリングはMAC CEを含み、
前記MAC CEにおける1つ又は複数のビット又は1つの域はバックホールリンク無線リンク失敗の類型を指示する、方法。
【0395】
(付記76)
付記73に記載の方法であって、
前記RLC層シグナリングはRLC制御PDUを含む、方法。
【0396】
(付記77)
付記73に記載の方法であって、
前記システム情報はメイン情報ブロック(MIB)及び/又はシステム情報ブロック(SIB)を含み、前記MIB及び/又はSIBにおける1つの域はバックホールリンク無線リンク失敗の類型を指示する、方法。
【0397】
(付記78)
付記77に記載の方法であって、
前記MIBにおけるセル禁止域(cellBarred)は禁止と設定され、又は前記SIBにおけるIABサポート域(IAB-support)は出現しない、方法。
【0398】
(付記79)
IAB子ノード又は端末装置であって、
記憶器及び処理器を含み、
前記記憶器にはコンピュータプログラムが記憶されており、前記処理器は前記コンピュータプログラムを実行して付記1乃至37のうちの任意の1項に記載のIABの通信方法を実現するように構成される、もの。
【0399】
(付記80)
ネットワーク装置であって、
記憶器及び処理器を含み、
前記記憶器にはコンピュータプログラムが記憶されてもおり、前記処理器は前記コンピュータプログラムを実行して付記38乃至78のうちの任意の1項に記載のIABの通信方法を実現するように構成される、ネットワーク装置。
【0400】
(付記81)
通信システムであって、
IAB子ノード又は端末装置であって、付記1乃至37のうちの任意の1項に記載のIABの通信方法を実行する、もの;及び
ネットワーク装置であって、付記38乃至64のうちの任意の1項に記載のIABの通信方法を実行する、ものを含む、通信システム。
【0401】
(付記82)
通信システムであって、
IABノードを含み、
前記IABノードは付記65乃至78のうちの任意の1項に記載のIABの通信方法を実行する、通信システム。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
【国際調査報告】