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特表2024-502640送達ガイドワイヤおよびその製造方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-01-22
(54)【発明の名称】送達ガイドワイヤおよびその製造方法
(51)【国際特許分類】
   A61M 25/09 20060101AFI20240115BHJP
【FI】
A61M25/09 516
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023542524
(86)(22)【出願日】2021-12-28
(85)【翻訳文提出日】2023-08-31
(86)【国際出願番号】 CN2021142229
(87)【国際公開番号】W WO2022151971
(87)【国際公開日】2022-07-21
(31)【優先権主張番号】202110042074.1
(32)【優先日】2021-01-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】516346171
【氏名又は名称】マイクロポート・ニューロテック(シャンハイ)・カンパニー・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110002572
【氏名又は名称】弁理士法人平木国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】クイ,ヤーフェイ
(72)【発明者】
【氏名】リウ,ツィアン
(72)【発明者】
【氏名】ツァオ,ハンイ
(72)【発明者】
【氏名】キアオ,ハイイン
(72)【発明者】
【氏名】ティアン,ハオ
【テーマコード(参考)】
4C267
【Fターム(参考)】
4C267AA29
4C267AA56
4C267BB02
4C267BB03
4C267BB63
4C267CC09
4C267GG34
(57)【要約】
送達ガイドワイヤ(100)は、順に配置され、送達ガイドワイヤ(100)の遠位端から近位端に向かって減少する直径を有する第1セグメント(111)と、第2セグメント(112)と、第3セグメント(113)とを備えるコアワイヤ(110)と、第1セグメント(111)の近位端に少なくとも部分的に配置された金属リング(130)と、第2セグメント(112)の外側に少なくとも部分的に外嵌されたばね(120)とを備える。ばね(120)の遠位端は金属リング(130)の近位端に当接し、ばね(120)の遠位部分は、ばねの近位部分の直径よりも小さい直径を有する。ばね(120)の遠位部分の直径がばね(120)の近位部分の直径よりも小さいことにより、ばね(120)の遠位部分とコアワイヤ(110)との間の隙間が小さくなり、これにより、ばね(120)の遠位部分とコアワイヤ(110)との同心度をより高めることができる。送達ガイドワイヤ(100)の製造方法も提供されている。
【選択図】 図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
順に配置された第1セグメントと、第2セグメントと、第3セグメントとを備え、前記第1、第2、および第3セグメントの直径がその遠位端から近位端に向かって徐々に増加するコアワイヤと、
前記第1セグメントの近位端に少なくとも部分的に配置された金属リングと、
前記第2セグメントの外側に少なくとも部分的に外嵌されたばねであって、前記ばねは前記金属リングの近位端に当接する遠位端を有し、前記ばねの遠位部分の外径は、前記ばねの近位部分の外径よりも小さい、ばねと、を備える、送達ガイドワイヤ。
【請求項2】
前記ばねの前記遠位部分は、前記第1セグメントの最大外径よりも0.01~0.03mm大きい内径を有する、請求項1に記載の送達ガイドワイヤ。
【請求項3】
前記金属リングは、テーパー状の近位部を有する、請求項1に記載の送達ガイドワイヤ。
【請求項4】
前記ばねは、前記遠位部分と前記近位部分との間に直径変化部分を有し、前記直径変化部分は、前記遠位部分から前記近位部分に向かって徐々に増加する直径を有する、請求項1に記載の送達ガイドワイヤ。
【請求項5】
前記金属リングの近位端に開口部が設けられ、前記ばねの前記遠位部分が前記開口部内に収容されている、請求項4に記載の送達ガイドワイヤ。
【請求項6】
前記直径変化部分の外面および前記金属リングの近位端面が凹部を形成し、前記凹部が充填材で充填されている、請求項5に記載の送達ガイドワイヤ。
【請求項7】
前記充填材は、接着剤またははんだ材料である、請求項6に材料の送達ガイドワイヤ。
【請求項8】
前記開口部は、前記ばねの前記遠位部分および前記直径変化部分の各々が前記開口部内に収容されるようにフレア状である、請求項5に記載の送達ガイドワイヤ。
【請求項9】
前記ばねの前記直径変化部分におけるコイル巻き数が3巻きよりも多い、請求項5に記載の送達ガイドワイヤ。
【請求項10】
前記ばねの前記直径変化部分におけるコイル巻き数が1巻き未満である、請求項5に記載の送達ガイドワイヤ。
【請求項11】
前記ばねの前記直径変化部分におけるコイル巻き数がコイルの完全な1巻きの3/4未満であり、前記ばね、前記金属リング、および前記コアワイヤの分離強度が9Nから10.4Nである、請求項10に記載の送達ガイドワイヤ。
【請求項12】
ばねを提供することと、
前記ばねの少なくとも一部を通して前記コアワイヤの第1セグメントを挿入し、前記ばねの前記少なくとも一部を前記コアワイヤの第2セグメントに外嵌することと、
金属リングを提供し、前記金属リングの少なくとも一部を通して前記第1セグメントを挿入し、前記第1セグメントの近位端に前記金属リングの前記少なくとも一部を外嵌し、前記金属リングの近位端面が前記ばねの遠位端に当接するようにすることと、を含む、請求項1から11のいずれか一項に記載の送達ガイドワイヤの製造方法。
【請求項13】
前記金属リングの近位端に開口部が設けられ、前記ばねの前記少なくとも一部を通して前記第1セグメントを挿入し、前記第2セグメントに前記ばねの前記少なくとも一部を外嵌した後、前記ばねの遠位部分が前記開口部内に収容される、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記ばねが近位部分と遠位部分との間に直径変化部分を有し、前記開口部がフレア状であり、前記ばねの前記少なくとも一部を通して前記第1セグメントを挿入し、前記第2セグメントに前記ばねの前記少なくとも一部を外嵌した後、前記ばねの前記遠位部分および前記直径変化部分の各々が、前記開口部内に収容される、請求項13に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は医療機器の分野に関し、特に、送達ガイドワイヤおよび送達ガイドワイヤの製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
低侵襲神経介入手術は、血管動脈瘤の治療を提供する。これは、通常、ステント、コイル、または動脈瘤閉塞装置などの血管インプラントを病変部位に埋め込むことを伴う。このような移植は、送達ガイドワイヤおよびカテーテルの使用を必要とする。
【0003】
従来の送達ガイドワイヤは、主要な送達要素としての機能を果たすコアワイヤと、コアワイヤのための支持部材としてのばねとを含み、それによって、送達ガイドワイヤの所望の送達性能を確実にする。ばねは、コアワイヤに対して同心かつ静止の両方の状態で維持される必要がある。一般に、ばねは、その遠位部分にわたる直径を有し、これはコアワイヤの直径とは大きく異なる。これにより、ばねの遠位部分とコアワイヤとの同心度を確保することが困難となり、コアワイヤに対してばねを固定するための金属リングまたは同様の構成要素の使用が必要となる。しかしながら、このことは、ひいては送達ガイドワイヤの製造の難易度および費用を増大させる。
【0004】
したがって、少なくとも上記の欠点を克服する新規な送達ガイドワイヤが必要とされている。
【発明の概要】
【0005】
本発明の目的は、ばねの遠位部分およびコアワイヤがより同心に保たれるように、ばねの遠位部分およびコアワイヤをより緊密に組み立てることを可能にする送達ガイドワイヤを提供することである。送達ガイドワイヤは、より容易に製造することができる。
【0006】
この目標を達成するために、本発明は、送達ガイドワイヤを提供し、これは、
順に配置された第1セグメントと、第2セグメントと、第3セグメントとを備え、前記第1、第2、および第3セグメントの直径がその遠位端から近位端に向かって徐々に増加するコアワイヤと、
前記第1セグメントの近位端に少なくとも部分的に配置された金属リングと、
前記第2セグメントの外側に少なくとも部分的に外嵌されたばねであって、前記ばねは前記金属リングの近位端に当接する遠位端を有し、前記ばねの遠位部分の外径は、前記ばねの近位部分の外径よりも小さい、ばねと、を備える。
【0007】
任意選択で、前記ばねの前記遠位部分は、前記第1セグメントの最大外径よりも0.01~0.03mm大きい内径を有していてもよい。
【0008】
任意選択で、前記金属リングは、テーパー状の近位部を有していてもよい。
【0009】
任意選択で、前記ばねは、前記遠位部分と前記近位部分との間に直径変化部分を有していてもよく、前記直径変化部分は、前記遠位部分から前記近位部分に向かって徐々に増加する直径を有する。
【0010】
任意選択で、前記金属リングの近位端に開口部が設けられていてもよく、その中に前記ばねの前記遠位部分が収容されている。
【0011】
任意選択で、前記直径変化部分の外面および前記金属リングの近位端面が凹部を形成していてもよく、これは充填材で充填されている。
【0012】
任意選択で、前記充填材は、接着剤またははんだ材料であってもよい。
【0013】
任意選択で、前記開口部は、前記ばねの前記遠位部分および前記直径変化部分の両方が前記開口部内に収容されるようにフレア状であってもよい。
【0014】
任意選択で、前記ばねの前記直径変化部分は3巻き以上のコイル巻きを有していてもよい。
【0015】
任意選択で、前記ばねの前記直径変化部分は部分的なコイル巻きを有していてもよい。
【0016】
任意選択で、前記ばねの前記直径変化部分は、コイルの完全な1巻きの3/4未満である部分的なコイル巻きを有していてもよく、前記ばね、前記金属リング、および前記コアワイヤの分離強度が9Nから10.4Nである。
【0017】
本発明はまた、上記で定義された送達ガイドワイヤの製造方法を提供し、これは、
ばねを提供することと、
前記ばねの少なくとも一部を通して前記コアワイヤの第1セグメントを挿入し、前記ばねの前記少なくとも一部を前記コアワイヤの第2セグメントに外嵌することと、
金属リングを提供し、前記金属リングの少なくとも一部を通して前記第1セグメントを挿入し、前記第1セグメントの近位端に前記金属リングの前記少なくとも一部を外嵌し、前記金属リングの近位端面が前記ばねの遠位端に当接するようにすることと、を含む。
【0018】
任意選択で、前記金属リングの近位端に開口部が設けられていてもよく、前記ばねの前記少なくとも一部を通して前記第1セグメントを挿入し、前記第2セグメントに前記ばねの前記少なくとも一部を外嵌した後、前記ばねの遠位部分が前記開口部内に収容される。
【0019】
任意選択で、前記ばねが近位部分と遠位部分との間に直径変化部分を有していてもよく、前記開口部がフレア状であり、前記ばねの前記少なくとも一部を通して前記第1セグメントを挿入し、前記第2セグメントに前記ばねの前記少なくとも一部を外嵌した後、前記ばねの前記遠位部分および前記直径変化部分の両方が、前記開口部内に収容される。
【0020】
本発明の送達ガイドワイヤでは、ばねの遠位部分の直径がばねの近位部分の直径よりも小さいことにより、ばねの遠位部分とコアワイヤとの間の隙間がより小さくなり、これにより、ばねの遠位部分とコアワイヤとの同心度をより高めることができる。
【0021】
さらに、金属リングは、その近位端に開口部が設けられてもよく、その中にばねの遠位部分が収容されている。ばね、金属リング、およびコアワイヤをこのように接続することにより、それらの分離強度を、6.1~10.4Nに達するほどまで高めることができる。
【0022】
加えて、金属リングの開口部はフレア状であってもよく、ばねの直径変化部分は、ばねとコアワイヤとの接合部が金属リング内に位置するように、開口部内に収容されてもよい。このようにして、ばねとコアワイヤとがより短い長さで係合することができ、送達ガイドワイヤはより短い剛性部を有することができる。これは、同じ直径で送達ガイドワイヤが屈曲部を通過する能力をより高くする。
【0023】
さらに、ばねの直径変化部分が金属リングのフレア状開口部内の適所に収容されていることによって、ばねと金属リングとの接合部は滑らかな円周を有し、それによって、マイクロカテーテルへの挿入時またはそこからの抜去時に、送達ガイドワイヤがマイクロカテーテルの端面または中央位置に詰まることが回避される。
【0024】
また、対応する方法は、ばねの遠位端面を金属リングの近位端面に溶接する必要がなく、その結果、送達ガイドワイヤをより容易に製造することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
図1】従来の送達ガイドワイヤを模式的に示す。
図2】従来の送達ガイドワイヤの部分断面図である。
図3】第1の構成における本発明の第1の実施形態に係るステント送達システムを示す図である。
図4】第2の構成における本発明の第1の実施形態に係るステント送達システムを示す図である。
図5】第3の構成における本発明の第1の実施形態に係るステント送達システムを示す図である。
図6】本発明の第1の実施形態に係る送達ガイドワイヤの概略図である。
図7】本発明の第1の実施形態に係るコアワイヤの概略図である。
図8】本発明の第1の実施形態に係るばねの概略図である。
図9】本発明の第1の実施形態に係る送達ガイドワイヤの部分断面図である。
図10】本発明の第2の実施形態に係る送達ガイドワイヤの部分断面図である。
図11】本発明の第3の実施形態に係る送達ガイドワイヤの部分断面図である。
図12】本発明の第4の実施形態に係る送達ガイドワイヤの部分断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
本発明の具体的な実施形態は、添付の概略図を参照してより詳細に説明される。以下の説明から、本発明の利点および特徴がより明らかになるであろう。図面は必ずしも正確な縮尺で描かれておらず、本明細書に開示される実施形態の簡単かつ明確な説明を容易にする目的のためだけに、非常に簡略化された形態で提供されることに留意されたい。
【0027】
本明細書で使用するとき、「近位端」という用語は通常、その通常の操作時に操作者により近い医療機器の端部を指し、一方、「遠位端」という用語は通常、その通常の操作時に最初に患者の身体に入る医療機器の端部を指す。
【0028】
簡潔かつ直感的な説明のために、本発明は、いくつかの代表的な実施形態によって以下に説明される。本発明の理解を容易にするために多数の詳細が実施形態に記載されているが、本発明はこれらの詳細に限定されることなく実施することができることは明らかである。本発明の不必要な不明瞭化を避けるために、いくつかの実施形態を簡単に概説するが、詳述しない。以下において、「含む」という用語は「含むが、これに限定されない」という意味で使用され、「に従って」は「少なくとも従っているが、これだけに限定されない」という意味で使用されている。中国語の特徴のために、以下に言及されるいずれのものについても、それが単数または複数であるかが具体的に明記されていない場合、1つまたは複数のそのような構成要素、または少なくとも1つのそのような構成要素が存在し得ることを意味することが意図される。
【0029】
図1は、従来の送達ガイドワイヤの概略図である。図2は、従来の送達ガイドワイヤの部分断面図である。図1および図2に示すように、送達ガイドワイヤ100’は、コアワイヤ110’、金属リング130’、およびばね120’を含み、ステントを送達するために使用される。ばね120’の遠位端は、金属リング130’の近位端面に接合されて、コアワイヤ110’に対して適切な位置に固定される。ばね120’はコアワイヤ110’よりもはるかに大きな直径を有するため、ばね120’の遠位端とコアワイヤ110’との同心度を確保することは困難である。
【0030】
さらに、ばね120’の遠位端は、通常、溶接によって金属リング130’の近位端面に接合されるが、これにより、典型的には接合部において接続強度がより低くなり、ばね120’、金属リング130’、およびコアワイヤ110’の分離強度はわずか3~4Nとなる(分離強度は、ばね、金属リング、およびコアワイヤの接合部のいずれかの破壊に必要な最小限の力として定義される)。
【0031】
そこで、本発明は、ばねとコアワイヤとの遠位の同心度がより高く、ばね、金属リング、およびコアワイヤの分離強度が向上した送達ガイドワイヤを提供する。以下、本発明の具体的な実施形態について、例を挙げて詳細に説明する。
【0032】
(実施形態1)
人間の血管の病変部位は、狭窄または閉塞を有する可能性があり、これはステントを用いて血管の狭窄または閉塞部分を拡張することによって治療することができる。さらに、血管部分の病変部位を拡張させたままにするために、ステントをそこに保持してもよい。そのような保持を意図したステントは、通常、管状に設計されている。本発明の第1の実施形態では、自己拡張型またはバルーン拡張型ステントが使用される。自己拡張型ステントは、半径方向の拡張を制限する多くの螺旋状フィラメント要素を有する編組ステントであってもよい。これらのフィラメント要素は、一定の可撓性および弾性を有しながらも一定の剛性を示す材料から作製されてもよい。自己拡張型ステントは、典型的には、ニチノールなどの形状記憶または超弾性特性を有する合金から作製される。既存の自己拡張型ステントは、以下の2つの治療適用分野において使用することができる。第1は、頭蓋内動脈瘤および動静脈奇形などの頭蓋内血管病変の神経介入治療である。頭蓋内動脈瘤は、典型的には、動脈壁の先天性局所欠陥またはくも膜下出血の第1の原因である動脈内腔の圧力上昇によって引き起こされる動脈内腔の異常な局所的拡張から生じる、大脳動脈の壁におけるバルーン様の隆起である。頭蓋内動脈瘤は、神経介入ステント留置術またはコイリング術によって良好に治療することができる。第2の適用分野は、末梢血管または頭蓋内血管狭窄の治療である。末梢血管または頭蓋内血管のステント留置術は、血管狭窄を治療するための重要な治療選択肢となっている。
【0033】
提案されている送達ガイドワイヤをさらに理解するために、例示として、血管の狭窄領域に移植されるステントを送達ガイドワイヤによって送達する工程を、添付の図面を参照して以下に簡単に説明する。送達ガイドワイヤは、動脈瘤治療のための編組ステントの送達にも使用できることが理解されるであろう。
【0034】
図3は、第1の構成における本発明の第1の実施形態に係るステント送達システムを示す図である。図3に示すように、自己拡張型ステント300は、送達ガイドワイヤ100上でより小さな直径に圧縮され、マイクロカテーテル200内に収容されている。マイクロカテーテル200は、自己拡張型ステント300およびマイクロカテーテル200が血管400内の病変部位410に到達するまで、人体内に挿入される。他の実施形態では、自己拡張型ステント300をバルーン拡張型ステントと置き換えてもよい。
【0035】
図4は、第2の構成における本実施形態のステント送達システムを示す図であり、図5は、第3の構成における本実施形態のステント送達システムを示す図である。図4および図5に示すように、送達ガイドワイヤ100を前進させるか、またはマイクロカテーテル200を後退させることによって、送達ガイドワイヤ100に支持された自己拡張型ステント300を、病変部位410でマイクロカテーテル200から解放する。自己拡張型ステント300は、それ自体の拡張能力により、自力で拡張して元の拡張形状に戻ることができ、これにより、ステントは血管400の壁を強く圧迫して密着することができ、血管400を拡張された状態に維持する。
【0036】
図6は、送達ガイドワイヤ100の概略図であり、図7は、本実施形態に係るコアワイヤを概略的に示す。図6および図7に示すように、送達ガイドワイヤ100は、コアワイヤ110と、金属リング130と、ばね120とを含む。コアワイヤ110は、順に配置された第1セグメント111と、第2セグメント112と、第3セグメント113とを含む。第1セグメント111、第2セグメント112、および第3セグメント113の直径は、コアワイヤの遠位端から近位端まで徐々に増加する。コアワイヤ110はステンレス鋼製であってもよいし、当業者が自身の経験に基づいて選択した他の材料で作製されてもよいが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0037】
好ましい実施形態では、第3セグメント113は1140mmから1300mmの長さを有し、第2セグメント112は240mmから420mmの長さを有し、第1セグメント111は25mmから135mmの長さを有する。第1セグメント111はその遠位端に放射線不透過性先端部分114をさらに有してもよく、これは、外科手術中に、ステント300がマイクロカテーテル200から押し出されようとしているという指標を外科医に提供することができることが認識されるであろう(図3参照)。放射線不透過性先端部分114は、典型的には5mmから15mmの長さを有する。
【0038】
引き続き図3および図7を参照すると、コアワイヤ110の第3セグメント113は近位の直線部分であり、その大きさは、対応するマイクロカテーテル200の大きさに直接的に関連している。送達ガイドワイヤ100がマイクロカテーテル200内で移動することを可能にするために、第3セグメント113の直径はマイクロカテーテル200の直径よりも小さくする必要があり、それによって、第3セグメント113の外面とマイクロカテーテル200の内面との間に隙間が設けられ、これは、送達ガイドワイヤ100がマイクロカテーテル200内で移動するときに受ける抵抗を最小限にすることができる。一方、第3セグメント113の直径は、送達ガイドワイヤ100が必要な押し込み力を提供することができるほど十分に大きくなければならない。
【0039】
引き続き図3および図7を参照すると、コアワイヤ110の第2セグメント112はステント送達部分であり、これは、ステント300の近位端への押し込み力の伝達に重要な構成要素である。送達ガイドワイヤ100が蛇行した血管400内を移動しているとき、押し込み力は、血管400の弾性および送達ガイドワイヤ100とマイクロカテーテル200との間の摩擦により、第3セグメント113および第2セグメント112にわたる伝達中に損失を受けることがある。さらに、以下に詳述されるように、第2セグメント112は、その遠位端により近い位置で直径がより小さくなる、したがってコアワイヤ110の降伏強度がより低くなる、可変の直径を有するように設計されていてもよい。コアワイヤ110の第2セグメント112が移動中に受ける抵抗が降伏強度を超えるとき、第2セグメント112は蛇行状に曲げられる可能性があり、これはさらに大きな抵抗をもたらす。このことを考慮して、第2セグメント112が蛇行状に曲げられる可能性を低くし、送達ガイドワイヤ100がマイクロカテーテル200内での移動中に受ける抵抗をより少なくするために、ばね120は通常、第2セグメント112に外嵌されている。
【0040】
引き続き図3図6および図7を参照すると、コアワイヤ110の第1セグメント111は、ステント300が圧着されたステント支持セグメントである。第1セグメント111の長さは、ステント300の長さおよび他の寸法に依存し得る。放射線不透過性先端部分114は、第1セグメント111の遠位部分に設けられている。言い換えれば、第1セグメント111は、概して、放射線不透過性先端部分114の近位端部分を備えている。第2セグメント112に隣接する第1セグメント111の一部は、少なくとも直径変化部分および直線部分を有する。直線部分は、第1セグメント111の近位部分に位置し、第2セグメント112の遠位端に接合されている(すなわち、直線部分は、直径変化部分の近位側に位置している)。ステント300を放射線不透過性先端部分114の近位端にできるだけ圧着することを可能にするために、直径変化部分および直線部分はできるだけ短くする必要がある。さらに、第1セグメント111には、放射線不透過性リング140が設けられている。通常、ステント300の近位端は、放射線不透過性リング140と金属リング130との間に位置し、ステント300の遠位端は、放射線不透過性リング140と放射線不透過性先端部分114との間に位置している。第1セグメント111の直線部分は、ステント300の送達方法および構造に直接的に関連する直径を有し得る。ステント300が送達され得る方法は、熱収縮チューブおよび放射線不透過性リング140を含んでいてもよいが、これらに限定されない。第2セグメント112および第1セグメント111の接合強度および製造性を確保するために、第1セグメント111の直線部分の直径は、下限値を下回るべきではないことが認識されるであろう。さらに、送達ガイドワイヤ100の遠位部における適合性を確保するために、第3セグメント113の直径(すなわち、近位の直線部分)は、上限値を超えるべきではない。したがって、第1セグメント111の直線部分の直径は、典型的には0.08mmから0.12mmであり、ステンレス鋼またはニッケル-チタン合金から作製されていてもよい。
【0041】
引き続き図4を参照すると、放射線不透過性先端部分114内のコアワイヤは、扁平であっても円形であってもよい。後者の場合、理論的には、十分な引張強度を提供できる限り、その直径はできるだけ小さいことが望ましい。しかしながら、最新の機械加工能力に制限されるため、研削によって確実に達成することができる直径の最小可能値は、約0.04~0.06mmである。コアワイヤが放射線不透過性先端部分114において破損する危険性を低減し、バッチごとに一貫した製造を確実にするために、この部分におけるコアワイヤの直径は、典型的には0.06mmである。加えて、放射線不透過性先端部分114の剛性を低減するために、この部分におけるコアワイヤの直径を典型的には約0.03mmの寸法まで扁平化してもよい。放射線不透過性先端部分114内のコアワイヤの剛性は、成形工程を用いてさらに低減することができる。最も好ましくは、放射線不透過性先端部分114のコアワイヤの剛性が扁平化および成形工程の組み合わせによって低減される。
【0042】
図8は、本実施形態におけるばね120の概略図である。図7および図8に示すように、ばね120は、第2セグメント112に外嵌され、近位部分123と、近位部分123の直径よりも小さい直径を有する遠位部分121とを有する。ばね120の遠位端は金属リング130の近位端に接合されており、ばね120の近位端は第2セグメント112の近位部に接合され得る。第2セグメント112の近位部は、直径変化部分である。遠位部分121の直径がばねの近位部分123の直径よりも小さいので、ばねの遠位部分121とコアワイヤ110との間の隙間がより小さくなり、これにより、このばねの遠位部分121とコアワイヤ110との同心度をより高めることができる。これにより、第2セグメント112が蛇行状に曲げられる危険性をさらに低減することができ、したがって、送達ガイドワイヤ100がマイクロカテーテル200内での移動中に受ける抵抗を低減することができる。
【0043】
さらに、ばねの遠位部分121の内径は、第1セグメント111の最大外径よりも0.01~0.03mm大きい。すなわち、ばねの遠位部分121の内面は、第1セグメント111の外面にほぼ接触している。これにより、ばねの遠位部分121とコアワイヤ110との同心度をさらに高めることができる。
【0044】
引き続き図8および図9を参照すると、ばねは、その遠位部分121と近位部分123との間に直径変化部分122を有する。ばねの近位部分123は直線部分であり、ばねの直径変化部分122は、遠位部分121から近位部分123に向かって徐々に増大する直径を有する。いくつかの実施形態では、直径変化部分122は3巻き以上のコイル巻きを有する。このようにして、ばねの直径変化部分122は、マイクロカテーテル200内での送達ガイドワイヤ100の移動を容易にするテーパー形状を有する。
【0045】
ばね120は、金属ワイヤを巻くことによって作製されていてもよいことが認識されるであろう。いくつかの好ましい実施形態では、ばね120のコイルワイヤは0.03mmから0.15mmの直径を有する。ばね120の金属ワイヤは、隣接する巻線の間に隙間が形成されるように、または隙間が形成されないように巻かれていてもよいし、いくつかの隣接する巻線の間に隙間があり、その他の巻線の間に隙間がないように巻かれていてもよいことが理解されるであろう。
【0046】
図9は、本実施形態における送達ガイドワイヤの部分断面図である。図6および図9に示すように、金属リング130は、第1セグメント111の近位端に外嵌される(金属リング30は、コアワイヤを挿入することができるように、コアワイヤ110の外径と適合する大きさを有する貫通開口を備える)。ばね120の遠位端(面)は金属リング130の近位端面に接合され、金属リング130はテーパー状の近位部を有する。金属リング130の近位部のテーパー形状は、金属リング130のガイドを提供することができ、それによって、金属リング130とマイクロカテーテル200の内面との衝突を緩和できることが理解されるであろう。これにより、送達ガイドワイヤ100が近位端へと移動する間の金属リング130に対するマイクロカテーテル200の抵抗を低減することができる。
【0047】
本発明は、以下を含む、対応する送達ガイドワイヤ100の製造方法を提供する。
ステップS1において、近位部分と、近位部分の直径よりも小さい直径を有する遠位部分121とを含むばね120を提供する。
ステップS2において、ばね120の少なくとも一部を通して第1セグメント111を挿入し、ばね120の少なくとも一部を第2セグメント112の外側に外嵌する。
ステップS3において、金属リング130を提供し、金属リング130の少なくとも一部を通して第1セグメント111を挿入し、金属リング130の少なくとも一部を第1セグメント111の近位端の外側に外嵌して、金属リング130の近位端面がばね120の遠位端(面)に当接するようにする。
【0048】
この方法は、ばね120および金属リング130の両方をコアワイヤ110に溶接することをさらに含んでいてもよい。ばね120の遠位端(面)を金属リング130の近位端面に溶接する必要がなく、送達ガイドワイヤ100の組み立てがより容易になり、その製造コストが低減される。
【0049】
(実施形態2)
本発明の第2の実施形態では、送達ガイドワイヤ100が提供される。以下では、第2の実施形態に特有の特徴のみを説明し、第1の実施形態と共通する特徴については省略する。
【0050】
図10は、実施形態2の送達ガイドワイヤ100の部分断面図である。図10に示すように、実施形態2は、金属リング130の近位端に開口部が設けられ、ばねの遠位部分121が金属リング130の開口部内に収容されている(すなわち、第1の実施形態と比較して、第2の実施形態では、開口部は、金属リングの近位端においてより大きい内径を有する)点で、第1の実施形態とは異なる。ばね120、金属リング130、およびコアワイヤ110をこのように接続することにより、接合強度を高めることができる。直径変化部分122は3巻き以上のコイル巻きを有し、ばね120、金属リング130、およびコアワイヤ110の分離強度は6.1~8.3Nに達し得る。
【0051】
本発明は、対応する送達ガイドワイヤ100の製造方法を提供し、ばね120の少なくとも一部を通して第1セグメント111を挿入し、ばね120の少なくとも一部を第2セグメント112の外側に外嵌した後、ばねの遠位部分121を開口部内に収容する。さらに、ばね120、金属リング130、およびコアワイヤ110は、溶接により結合されている。
【0052】
(実施形態3)
本発明の第3の実施形態では、送達ガイドワイヤ100が提供される。以下では、第3の実施形態に特有の特徴のみを説明し、第1または第2の実施形態と共通する共通の特徴については省略する。
【0053】
図11は、実施形態3に係る送達ガイドワイヤ100の部分断面図である。図11に示すように、本実施形態は、ばねの直径変化部分122におけるコイルの巻き数が1巻き未満である点で、第2の実施形態とは異なる。これにより、ばね120、金属リング130、およびコアワイヤ110の分離強度は、8~9.5Nに達する。いくつかの実施形態では、直径変化部分122のコイルの巻き数は、コイルの完全な1巻きの3/4未満である。これにより、送達ガイドワイヤ100を組み立てる際に、ばね120と金属リング130との間の隙間をより小さくすることができ、それによって、ばね120、金属リング130、およびコアワイヤ110の分離強度を9~10.4Nまでさらに高めることができる。
【0054】
直径変化部分122の外面および金属リング130の近位端面は共に凹部を形成し、送達ガイドワイヤ100の移動中に、凹部がマイクロカテーテル200の内面を擦ることで、送達ガイドワイヤ100の移動を不必要に妨げることが理解されるであろう。このため、直径変化部分122の部分的なコイル巻きがコイルの完全な1巻きの3/4未満の場合には、凹部がマイクロカテーテル200の内面を擦らないように、凹部に充填材を充填してもよい。
【0055】
任意選択的に、充填材は、接着剤またはんだ材料である。
【0056】
加えて、充填剤は一定の弾性を示す接着剤であり、これは、送達ガイドワイヤ100が曲げられることによる新たな凹部の形成を回避する。
【0057】
図10を参照すると、第2の実施形態では、ばねの直径変化部分122が3巻き以上のコイル巻きを有しているため、幾分大きな凹部が形成されている。対照的に、実施形態3では、ばねの直径変化部分122における部分的なコイル巻きが、金属リング130の近位端面とばねの直径変化部分122(の外面)との間により小さい凹部を形成することを可能にし、これは送達ガイドワイヤ100の移動を容易にすることができる。
【0058】
(実施形態4)
本発明の第4の実施形態では、送達ガイドワイヤ100が提供される。以下では、本実施形態に特有の特徴のみを説明し、第1、第2、または第3の実施形態と共通する共通の特徴については省略する。
【0059】
図12は、実施形態4における送達ガイドワイヤの部分断面図である。図12に示すように、実施形態4は、金属リング130の開口部の近位端がフレア状(またはテーパー状)である点で、第2の実施形態とは異なる。開口部のテーパーは、ばねの直径変化部分122のテーパーと一致し、ばねの直径変化部分122および遠位部分121を開口部に完全に収容することを可能にする(すなわち、第2の実施形態と比較して、第4の実施形態では、開口部は、金属リングの近位端において異なる形状を有する)。第2または第3の実施形態とは異なり、ばね120の近位部分の外径は金属リング130の外径と同じであるので、ばね120と金属リング130との接合部は、実施形態2および3に提示された凹部がない滑らかな円周を有する。これにより、マイクロカテーテル200への挿入時またはそこからの抜去時に、送達ガイドワイヤ100がマイクロカテーテル200の端面または中央位置に詰まることを防止することができる。これは、送達ガイドワイヤ100の移動を容易にする。
【0060】
加えて、ばね120の直径変化部分は、ばね120とコアワイヤ110との接合部が金属リング130内に位置するように、開口部内に収容される。これにより、同じ長さの金属リング130において、第2および第3の実施形態と比較して、コアワイヤ110に嵌合するばね120の部分(すなわち、その遠位部分121)の長さをより短くすることができる。これにより、送達ガイドワイヤ100はより短い剛性部を有することができ、したがって、同じ直径で屈曲部を通過する能力を高めることができる。
【0061】
要約すると、本発明の実施形態は、コアワイヤと、金属リングと、ばねとを備えた送達ガイドワイヤを提供する。コアワイヤは、第1セグメントと、第2セグメントと、第3セグメントとを有し、これらは、送達ガイドワイヤの遠位端から近位端に向かって順に配置されている。さらに、コアワイヤは、同じ方向にセグメントに沿って減少する直径を有する。金属リングは、第1セグメントの近位端に少なくとも部分的に配置され、ばねは、第2セグメントの外側に少なくとも部分的に外嵌される。ばねの遠位端は金属リングの近位端に当接し、ばねの遠位部分は、ばねの近位部分の直径よりも小さい直径を有する。本発明の送達ガイドワイヤでは、ばねの遠位部分の直径がばねの近位部分の直径よりも小さいことにより、ばねの遠位部分とコアワイヤとの間の隙間がより小さくなり、これにより、ばねの遠位部分とコアワイヤとの同心度をより高めることができる。さらに、金属リングは、その近位端に開口部を備えていてもよく、その中にばねの遠位部分が収容されている。ばね、金属リング、およびコアワイヤをこのように接続することにより、接合強度を高めることができ、分離強度を6.1~10.4Nまで到達させることができる。加えて、金属リングの開口部はフレア状であってもよく、ばねの直径変化部分は、ばねとコアワイヤとの接合部が金属リング内に位置するように、開口部内に収容されてもよい。このようにして、ばねとコアワイヤとがより短い長さで係合することができ、送達ガイドワイヤはより短い剛性部を有することができる。これは、同じ直径で送達ガイドワイヤが屈曲部を通過する能力をより高くする。さらに、ばねの直径変化部分が金属リングのフレア状開口部内に収容されていることによって、ばねと金属リングとの接合部は滑らかな円周を有し、それによって、マイクロカテーテルへの挿入時またはそこからの抜去時に、送達ガイドワイヤがマイクロカテーテルの端面または中央位置に詰まることが回避される。本発明はまた、対応する送達ガイドワイヤの製造方法を提供し、これは、ばねの遠位端面を金属リングの近位端面に溶接する必要がなく、その結果、送達ガイドワイヤをより容易に製造することが可能になる。
【0062】
上記は、本発明のいくつかの好ましい実施形態にすぎず、いかなる形でも本発明を限定するものではない。本発明の範囲から逸脱することなく、当業者が本明細書に開示される原理および教示に対して行う、均等物および修正を含む任意の形態の変更は、本発明の範囲内に含まれることが意図されている。
【符号の説明】
【0063】
100’ 送達ガイドワイヤ
110’ コアワイヤ
120’ ばね
130’ 金属リング
100 送達ガイドワイヤ
110 コアワイヤ
111 第1セグメント
112 第2セグメント
113 第3セグメント
114 放射線不透過性先端部分
120 ばね
121 ばねの遠位部分
122 ばねの直径変化部分
123 ばねの近位部分
130 金属リング
140 放射線不透過性リング
200 マイクロカテーテル
300 ステント
400 血管
410 病変部位
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
【国際調査報告】