(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-01-22
(54)【発明の名称】絶縁フレームワーク、ステータ、モータ、圧縮機及び車両
(51)【国際特許分類】
H02K 3/50 20060101AFI20240115BHJP
【FI】
H02K3/50
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023542782
(86)(22)【出願日】2022-04-29
(85)【翻訳文提出日】2023-07-13
(86)【国際出願番号】 CN2022090521
(87)【国際公開番号】W WO2022242454
(87)【国際公開日】2022-11-24
(31)【優先権主張番号】202110536646.1
(32)【優先日】2021-05-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202121052696.4
(32)【優先日】2021-05-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202110534784.6
(32)【優先日】2021-05-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202121051945.8
(32)【優先日】2021-05-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522001448
【氏名又は名称】安徽威▲靈▼汽▲車▼部件有限公司
【氏名又は名称原語表記】ANHUI WELLING AUTO PARTS CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】No.418 Caihong Road,High-Tech District Hefei,Anhui 230031,CHINA
(71)【出願人】
【識別番号】520496327
【氏名又は名称】▲広▼▲東▼威▲靈▼汽▲車▼部件有限公司
【氏名又は名称原語表記】GUANGDONG WELLING AUTO PARTS CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】Building No.1, No.21 Gangqian Road, Beijiao Residential Council Industrial Park, Beijiao, Shunde Foshan, Guangdong 528311, CHINA
(74)【代理人】
【識別番号】100141139
【氏名又は名称】及川 周
(74)【代理人】
【識別番号】100205785
【氏名又は名称】▲高▼橋 史生
(74)【代理人】
【識別番号】100203297
【氏名又は名称】橋口 明子
(74)【代理人】
【識別番号】100175824
【氏名又は名称】小林 淳一
(74)【代理人】
【識別番号】100135301
【氏名又は名称】梶井 良訓
(72)【発明者】
【氏名】▲孫▼ 国▲偉▼
【テーマコード(参考)】
5H604
【Fターム(参考)】
5H604AA05
5H604CC01
5H604CC05
5H604PB03
5H604QB01
5H604QB17
(57)【要約】
本願は、絶縁フレームワーク、ステータ、モータ、圧縮機及び車両を提供し、絶縁フレームワークは、第1支持体と、第2支持体であって、第1支持体に対向して設置され、第2支持体にワイヤスロットが設けられ、ワイヤスロットが第2支持体の壁面を貫通し、ワイヤスロットの底壁の一部が第2支持体の底部に向かって傾斜して傾斜部を形成し、傾斜部がワイヤスロットの第1支持体に向かう側に位置する、第2支持体と、第1支持体と第2支持体との間に位置し且つ第1支持体と第2支持体とに接続される第3支持体と、を含む。本願にて提供される絶縁フレームワークは、第2支持体にワイヤスロットが設けられ、ワイヤスロットの底壁が第2支持体の底部に向かって傾斜して設置され、絶縁フレームワークによってワイヤを巻回するとき、コイルがワイヤスロットの第1支持体から離れた側からワイヤスロット内に伸び、さらに傾斜部に沿って第1支持体の底部に延伸し、それによりコイルの巻装が容易になり、しかも、ワイヤスロットがコイルを予め固定できることにより、コイルの巻装がよりコンパクトになり、コイルの固定性を向上させる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1支持体と、
第2支持体であって、前記第1支持体に対向して設置され、前記第2支持体にワイヤスロットが設けられ、前記ワイヤスロットが前記第2支持体の壁面を貫通し、前記ワイヤスロットの底壁の一部が前記第2支持体の底部に向かって傾斜して傾斜部を形成し、前記傾斜部が前記ワイヤスロットの前記第1支持体に向かう側に位置する、前記第2支持体と、
前記第1支持体と前記第2支持体との間に位置し且つ前記第1支持体と前記第2支持体とに接続される第3支持体と、を含む、絶縁フレームワーク。
【請求項2】
前記第2支持体の前記第1支持体から離れた側に設けられ、圧着端子を収容するために用いられ、第1方向に沿って、前記ワイヤスロットの第1側に位置する端子収容部をさらに含む、請求項1に記載の絶縁フレームワーク。
【請求項3】
前記端子収容部は、
収容溝であって、前記圧着端子を収容するために用いられ、前記収容溝にノッチが設けられ、前記ノッチが前記収容溝の前記第1方向に沿った側壁に位置する、収容溝と、
前記第1方向に沿って、前記収容溝の両側に位置し、前記ノッチに連通する接着剤溢れ溝と、を含む、請求項2に記載の絶縁フレームワーク。
【請求項4】
前記端子収容部は、
前記第1方向に沿って、前記収容溝の両側に設けられた接着剤溢れ台と、
ボスであって、前記接着剤溢れ台に設けられ、少なくとも前記ボスが前記接着剤溢れ台と共に前記接着剤溢れ溝を囲む、ボスと、をさらに含む、請求項3に記載の絶縁フレームワーク。
【請求項5】
前記ボスは、
前記収容溝の前記ワイヤスロットから離れた側に設けられ、前記ノッチの前記第1支持体から離れた側に位置する第1ボスと、
前記収容溝の前記ワイヤスロットに近い側に設けられ、前記第2支持体、前記収容溝と共に前記接着剤溢れ溝を囲み、前記収容溝との間に欠き込みが設けられる第2ボスと、を含む、請求項4に記載の絶縁フレームワーク。
【請求項6】
前記ノッチは、連通する第1通路及び第2通路を含み、前記第1通路は、前記第2通路の頂部に位置し、前記第1通路の側壁は、前記第1通路の両側に徐々に広がるように設置され、及び/又は
前記ワイヤスロットの幅は、前記ノッチの幅よりも大きい、請求項3に記載の絶縁フレームワーク。
【請求項7】
前記第2支持体の前記第1支持体から離れた側に設けられ、前記第1方向に沿って、前記ワイヤスロットの第2側に位置する突起部をさらに含む、請求項2~6のいずれか一項に記載の絶縁フレームワーク。
【請求項8】
前記突起部の頂壁の少なくとも一部は、前記第2支持体の底部に向かって傾斜して設置され、及び/又は
前記突起部の前記第2支持体の底部に近い表面は、前記ワイヤスロットの底壁の前記第2支持体の底部から離れた側に位置し、及び/又は
前記端子収容部の前記第2支持体からの突出長さは、前記突起部の前記第2支持体からの突出長さよりも大きい、請求項7に記載の絶縁フレームワーク。
【請求項9】
前記第2支持体に設けられ、前記突起部の前記ワイヤスロットから離れた側に位置する段差部をさらに含む、請求項7に記載の絶縁フレームワーク。
【請求項10】
前記第3支持体に複数の補助スロットが設けられ、いずれかの前記補助スロットは、前記第1方向に沿って延伸し、複数の前記補助スロットは、第2方向に沿って分布し、前記第1支持体、前記第3支持体及び前記第2支持体は、前記第2方向に沿って順次分布する、請求項2~6のいずれか一項に記載の絶縁フレームワーク。
【請求項11】
前記傾斜部の前記第2支持体の底部に近い縁は、前記補助スロットのスロット底とほぼ面一であり、及び/又は
前記ワイヤスロットの前記端子収容部に近い壁面は、前記第3支持体の前記ワイヤスロットに近い壁面と略面一である、請求項10に記載の絶縁フレームワーク。
【請求項12】
前記第1支持体の前記第2支持体に向かう側に切り欠きが設けられ、前記切り欠きは、前記第1支持体の底部に近接して設置され、且つ前記第1方向に沿って、前記切り欠きは、前記第3支持体の両側に位置する、請求項10に記載の絶縁フレームワーク。
【請求項13】
前記切り欠きの前記第1支持体の頂部に近い側は、前記補助スロットの頂部と面一である、請求項12に記載の絶縁フレームワーク。
【請求項14】
前記第2支持体及び前記第1支持体の少なくとも一方に設けられ、前記端子収容部のノッチ幅、前記第3支持体の補助スロットの幅に対応するマークをさらに含む、請求項2~6のいずれか一項に記載の絶縁フレームワーク。
【請求項15】
順次接続された複数の分割コアを含み、前記分割コアがティース部を含み、隣接する2つの前記分割コアの前記ティース部が共にステータスロットを囲むステータコアと、
請求項1に記載の絶縁フレームワークであって、前記絶縁フレームワークの数が複数であり、いずれかの前記分割コアの両端にいずれも前記絶縁フレームワークが設けられ、前記第3支持体が前記ティース部に対向して設置される、絶縁フレームワークと、
前記ティース部及び前記絶縁フレームワークに巻装される巻線と、を含む、ステータ。
【請求項16】
前記巻線は、複数のコイルを含み、1つの前記分割コア及び前記分割コアの両端の前記絶縁フレームワークに1つの前記コイルが巻装され、前記コイルは、巻始め部と、巻終り部と、を含み、前記ワイヤスロットは、前記巻始め部及び前記巻終り部を収容するために用いられる、請求項15に記載のステータ。
【請求項17】
前記絶縁フレームワークの前記ステータコアから離れた側に設置され、前記絶縁フレームワークの突起部に係着する絶縁カバープレートをさらに含む、請求項15に記載のステータ。
【請求項18】
請求項15に記載のステータと、
前記ステータと協働して回動するロータと、を含む、モータ。
【請求項19】
請求項18に記載のモータを含む、圧縮機。
【請求項20】
請求項19に記載の圧縮機を含む、車両。
【請求項21】
第1支持体と、
第2支持体であって、前記第1支持体に対向して設置され、前記第2支持体の前記第1支持体から離れた側に端子収容部が設けられる、前記第2支持体と、
前記第1支持体と前記第2支持体との間に位置し且つ前記第1支持体と前記第2支持体とに接続される第3支持体と、を含み、
前記端子収容部は、
収容溝であって、圧着端子を収容するために用いられ、第1方向に沿って、前記収容溝の対向して設置された側壁にノッチが設けられる、前記収容溝と、
前記第1方向に沿って、前記収容溝の少なくとも一側に位置し、前記ノッチに連通する接着剤溢れ溝と、を含む絶縁フレームワーク。
【請求項22】
前記端子収容部は、
前記第1方向に沿って、前記収容溝の両側に設けられた接着剤溢れ台と、
ボスであって、前記接着剤溢れ台に設けられ、少なくとも前記ボスが前記接着剤溢れ台と共に前記接着剤溢れ溝を囲む、ボスと、をさらに含む、請求項21に記載の絶縁フレームワーク。
【請求項23】
前記ボスは、
前記第1方向に沿って、前記収容溝の第1側に設けられ、且つ前記ノッチの前記第1支持体から離れた側に位置する第1ボスと、
前記第1方向に沿って、前記収容溝の第2側に設けられ、前記第2支持体、前記収容溝及び前記接着剤溢れ台と共に前記接着剤溢れ溝を囲み、前記収容溝との間に欠き込みが設けられる第2ボスと、を含む、請求項22に記載の絶縁フレームワーク。
【請求項24】
前記ノッチは、連通する第1通路及び第2通路を含み、前記第1通路は、前記第2通路の頂部に位置し、前記第1通路の側壁は、前記第1通路の両側に向かって徐々に広がるように設置される、請求項21に記載の絶縁フレームワーク。
【請求項25】
突起部であって、前記第2支持体の前記第1支持体から離れた側に設けられ、前記第1方向に沿って、前記突起部及び前記端子収容溝が順次設置される、突起部をさらに含む、請求項21~24のいずれか一項に記載の絶縁フレームワーク。
【請求項26】
前記突起部の頂壁の少なくとも一部は、前記第2支持体の底部に向かって傾斜して設置され、及び/又は
前記端子収容部の前記第2支持体からの突出長さは、前記突起部の前記第2支持体からの突出長さよりも大きい、請求項25に記載の絶縁フレームワーク。
【請求項27】
前記第2支持体に設けられ、前記突起部の前記端子収容部から離れた側に位置する段差部をさらに含む、請求項25に記載の絶縁フレームワーク。
【請求項28】
前記第3支持体に複数の補助スロットが設けられ、いずれかの前記補助スロットは、前記第1方向に沿って延伸し、複数の前記補助スロットは、第2方向に沿って分布し、前記第1支持体、前記第3支持体及び前記第2支持体は、前記第2方向に沿って順次分布する、請求項21~24のいずれか一項に記載の絶縁フレームワーク。
【請求項29】
前記第1支持体の前記第2支持体に向かう側に切り欠きが設けられ、前記切り欠きは、前記第1支持体の底部に近接して設置され、且つ前記第1方向に沿って、前記切り欠きは、前記第3支持体の両側に位置する、請求項28に記載の絶縁フレームワーク。
【請求項30】
前記切り欠きの前記第1支持体の頂部に近い側は、前記補助スロットの頂部と面一である、請求項29に記載の絶縁フレームワーク。
【請求項31】
前記第2支持体及び前記第1支持体の少なくとも一方に設けられ、前記ノッチの幅、前記第3支持体の補助スロットの幅に対応するマークをさらに含む、請求項21~24のいずれか一項に記載の絶縁フレームワーク。
【請求項32】
前記収容溝内に設けられた圧着端子と、
順次接続された複数の分割コアを含み、前記分割コアがティース部を含み、隣接する2つの前記分割コアの前記ティース部が共にステータスロットを囲むステータコアと、
請求項21に記載の絶縁フレームワークであって、前記絶縁フレームワークの数が複数であり、いずれかの前記分割コアの両端にいずれも前記絶縁フレームワークが設けられ、前記第3支持体が前記ティース部に対向して設置される、絶縁フレームワークと、
前記ティース部及び前記絶縁フレームワークに巻装される巻線と、を含む、ステータ。
【請求項33】
絶縁カバープレートであって、前記絶縁フレームワークの両側に設けられ、前記絶縁カバープレートに逃げ溝が設けられ、前記逃げ溝が前記絶縁フレームワーク上のマークに対応して設置され、前記マークを逃げるために用いられる、絶縁カバープレートをさらに含む、請求項32に記載のステータ。
【請求項34】
前記第2支持体の底部に接続突起が設けられ、前記ステータコアに凹溝が設けられ、前記接続突起と前記凹溝とが接続される、請求項32に記載のステータ。
【請求項35】
請求項32に記載のステータと、
前記ステータと協働して回動するロータと、を含む、モータ。
【請求項36】
請求項35に記載のモータを含む、圧縮機。
【請求項37】
請求項36に記載の圧縮機を含む、車両。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2021年05月17日に中国特許庁に提出された、出願番号が202110536646.1であり、発明の名称が「絶縁フレームワーク、ステータ、モータ、圧縮機及び車両」である中国特許出願と、2021年05月17日に中国特許庁に提出された、出願番号が202121052696.4であり、発明の名称が「絶縁フレームワーク、ステータ、モータ、圧縮機及び車両」である中国特許出願と、2021年05月17日に中国特許庁に提出された、出願番号が202110534784.6であり、発明の名称が「絶縁フレームワーク、ステータ、モータ、圧縮機及び車両」である中国特許出願と、2021年05月17日に中国特許庁に提出された、出願番号が202121051945.8であり、発明の名称が「絶縁フレームワーク、ステータ、モータ、圧縮機及び車両」である中国特許出願と、の優先権を主張し、その全ての内容が援用することにより本願に取り入れる。
【0002】
本願は、圧縮機技術分野に関し、具体的には、絶縁フレームワーク、ステータ、モータ、圧縮機及び車両に関する。
【背景技術】
【0003】
現在、モータは、ステータと、ロータと、を含み、ロータ及びステータは、積層コアとして構成され、ステータスロットにおいて各単独のティースの周りにコイルが巻かれている。通常、コイルは、ステータコアに巻き付けられ、ステータコアとコイルとの間に、コイルを絶縁するための絶縁フレームワークがある。
【0004】
圧縮機の体積を縮小し、圧縮機の運転範囲を高めるために、モータは、高電力密度を実現する必要があるだけでなく、同じ出力電力で、コアの高さをできるだけ低くし、同時にモータのコイルについても、絶縁フレームワークへの巻装をできるだけコンパクトにし、ステータの占積率を向上させる必要がある。しかしながら、関連技術における絶縁フレームワークは、コイルの引出線の固定を行う際、効果的に係合できる対応する構造部分がなく、コイルの固定性を低下させる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本願は、少なくとも従来技術又は関連技術における技術的課題の1つを解決することを目的とする。
【0006】
そこで、本願の第1態様は、絶縁フレームワークを提供する。
【0007】
本願の第2態様は、ステータをさらに提供する。
【0008】
本願の第3態様は、モータをさらに提供する。
【0009】
本願の第4態様は、圧縮機をさらに提供する。
【0010】
本願の第5態様は、車両をさらに提供する。
【0011】
本願の第6態様は、絶縁フレームワークを提供する。
【0012】
本願の第7態様は、ステータをさらに提供する。
【0013】
本願の第8態様は、モータをさらに提供する。
【0014】
本願の第9態様は、圧縮機をさらに提供する。
【0015】
本願の第10態様は、車両をさらに提供する。
【課題を解決するための手段】
【0016】
これに鑑みて、本願の第1態様は、絶縁フレームワークを提出し、第1支持体と、第2支持体であって、第1支持体に対向して設置され、第2支持体にワイヤスロットが設けられ、ワイヤスロットが第2支持体の壁面を貫通し、ワイヤスロットの底壁の一部が第2支持体の底部に向かって傾斜して傾斜部を形成し、傾斜部がワイヤスロットの第1支持体に向かう側に位置する、第2支持体と、第1支持体と第2支持体との間に位置し且つ第1支持体と第2支持体とに接続される第3支持体と、を含む。
【0017】
本願にて提供される絶縁フレームワークは、第1支持体と、第2支持体と、第3支持体と、を含み、第2支持体と第1支持体とは、対向して設置されるように分布し、第3支持体は、第1支持体と第2支持体との間に設置され、且つ第3支持体の一端は、第1支持体に接続され、第3支持体の他端は、第2支持体に接続されることにより、第1支持体、第2支持体及び第3支持体の三者は、一体に接続される。ここで、第2支持体にワイヤスロットが設置され、ワイヤスロットは、底壁を含み、ワイヤスロットの底壁は、第2支持体の底部に向かって傾斜して設置され、傾斜して設置された傾斜部を形成し、ここで、傾斜部は、第1支持体に近い側に位置し、このように、絶縁フレームワークによってワイヤを巻回するとき、コイルがワイヤスロットの第1支持体から離れた側からワイヤスロット内に伸び、さらに傾斜部に沿って第1支持体の底部に延伸し、それによりコイルの巻装が容易になり、しかも、ワイヤスロットがコイルを予め固定できることにより、コイルの巻装がよりコンパクトになり、コイルの固定性を向上させ、ステータコアの占積率を向上させる。
【0018】
具体的な応用において、絶縁フレームワークは、ステータに応用され、ステータは、ステータコアと、コイルと、上記絶縁フレームワークと、を含み、ここで、絶縁フレームワークは、ステータコアの軸線方向の両端に設置され、コイルは、絶縁フレームワーク及びステータコアに巻装される。第1支持体、第2支持体及び第3支持体は、共にコイルを収容するための巻線収容部を囲み、ステータコアは、ワイヤスロットを通って引き込むことにより、コイルは、傾斜部に沿って下方に傾斜し、コイルの巻装がより緊密になる。
【0019】
具体的には、第1支持体、第2支持体及び第3支持体は、一体成型されてなる。
【0020】
理解されるように、ワイヤスロットは、開口部と、開口部に対向して設置された底壁と、を含み、ワイヤスロットの底壁の一部は、第2支持体の底部方向に傾斜して設置されて、傾斜部を形成し、且つ、傾斜部は、ワイヤスロットの第1支持体に向かう側に設置され、つまり傾斜部は、第1支持体の内側に設置される。つまり、ワイヤスロットの上半分は、略U字状を呈し、開口部は、U字状の頂部に位置し、ワイヤスロットの下半分は、スロープ状を呈することにより、コイルを通すときにコイルをよりコンパクトにし、コイル巻装の固定性を向上させる。
【0021】
具体的には、絶縁フレームワークをステータに応用するとき、第1支持体は、ステータコアの内側に近く、第2支持体は、ステータコアの外側に近く、第3支持体は、第1支持体と第2支持体とに接続され且つ両者の間に位置する。
【0022】
本願にて提供される上述の絶縁フレームワークによれば、以下の追加の技術的特徴を有することができる。
【0023】
上記技術的手段では、さらに、絶縁フレームワークは、第2支持体の第1支持体から離れた側に設けられ、圧着端子を収容するために用いられ、第1方向に沿って、ワイヤスロットの第1側に位置する端子収容部をさらに含む。
【0024】
当該技術的手段では、絶縁フレームワークは、端子収容部をさらに含み、端子収容部は、第2支持体に設置され、圧着端子は、端子収容部内に設置され、同相のコイルは、圧着端子によって端子収容部内で接続されることにより、同相のコイルは、直列接続される。ここで、端子収容部は、第2支持体の第1支持体から離れた側に設置され、さらにコイル巻装スペースへの占有を回避する。同時に、端子収容部及びワイヤスロットは、第1方向に沿って分布し、コイルの巻装及び同相コイルの直列接続を容易にする。また、絶縁フレームワークに端子収容溝を設置することで、絶縁フレームワークの上方に同相電気的接続を実現する他の構造を重ね合わせることを回避し、さらにステータ全体の寸法を低減する。
【0025】
ここで、第1方向は、ステータコアの周方向である。
【0026】
上記いずれかの技術的手段では、さらに、端子収容部は、収容溝であって、圧着端子を収容するために用いられ、収容溝にノッチが設けられ、ノッチが収容溝の第1方向に沿った側壁に位置する、収容溝と、第1方向に沿って、収容溝の両側に位置し、ノッチに連通する接着剤溢れ溝と、を含む。
【0027】
当該技術的手段では、端子収容部は、収容溝と、接着剤溢れ溝と、を含み、収容溝は、ステータの圧着端子を収容するために用いられ、ここで、収容溝にノッチが設置され、同相コイルの巻始め部及び巻終り部は、収容溝の一側のノッチから収容溝内に伸び、コイルに対して位置決めの役割を果たし、コイルの安定性を保証し、同時に圧着端子によって同相コイルの電気的接続を実現する。
【0028】
また、接着剤溢れ溝は、収容溝の両側に設置され、且つノッチに連通し、このように、接続端子によって同相コイルを電気的に接続した後、収容溝及びノッチにおいてシーラントでコイルを密封し、コイルの安全性能を向上させ、且つ、接着剤溢れ溝の設置により、シーラントで圧着端子を密封する過程で、余分なシーラントが接着剤溢れ溝で受け止められることにより、シーラントが端子収容部の外側に溢れ出ず、コイルの良好な密封を実現する。
【0029】
具体的な応用において、収容溝に2つのノッチが設置され、2つのノッチがそれぞれ収容溝の第1方向における2つの側壁に設置される。同様に、接着剤溢れ溝の数は、2つであり、2つの接着剤溢れ溝は、それぞれ2つのノッチに対応して設置されることにより、2つのノッチにおいて密封するとき、2つのノッチにおいていずれも接着剤溢れ溝によってシーラントが溢れ出ることを回避することができる。
【0030】
理解されるように、圧着端子及び導線切除断面を密封するとき、粘性の低いシーラントを採用する場合、シーラントは、収容溝の側壁を伝って流れやすくなり、圧着端子及び導線切除断面に対する完全な密封を実現することが困難である。粘性の高いシーラントを採用する場合、シーラントの流動性が高くなく、収容溝のノッチが狭いため、完全に覆うことが非常に困難である。したがって、本願は、接着剤溢れ溝を設置することで、シーラントが溢れ出ることを回避でき、圧着端子及びコイル導線切除断面の完全な密封を実現する。
【0031】
上記いずれかの技術的手段では、さらに、端子収容部は、第1方向に沿って、収容溝の両側に設けられた接着剤溢れ台と、ボスであって、接着剤溢れ台に設けられ、少なくともボスが接着剤溢れ台と共に接着剤溢れ溝を囲む、ボスと、をさらに含む。
【0032】
当該技術的手段では、端子収容部は、接着剤溢れ台と、ボスと、をさらに含み、接着剤溢れ台が収容溝の両側に設置され、つまり収容溝の第1方向の両側に突出する接着剤溢れ台を有し、ボスが接着剤溢れ台に設置されることにより、少なくとも接着剤溢れ台がボスと共に接着剤溢れ溝を囲むことにより、接着剤溢れ溝がノッチの少なくとも一部を囲み、さらに収容溝及びノッチ内にシーラントを流し込んで密封するとき、余分なシーラントが接着剤溢れ溝内に流れ込むことができ、シーラントが端子収容部から溢れ出ることを回避する。
【0033】
理解されるように、圧着端子は、コイルを突き破ることにより、同相コイルは、接続される。
【0034】
具体的な応用において、圧着端子は、突き破り型端子であり、それにより圧着端子が収容溝内のコイルに押し付けられる過程で、コイル表面の絶縁被膜を突き破ることができ、それにより同相コイルの電気的接続を実現し、迅速な接続を実現する。
【0035】
上記いずれかの技術的手段では、さらに、ボスは、収容溝のワイヤスロットから離れた側に設けられ、ノッチの第1支持体から離れた側に位置する第1ボスと、収容溝のワイヤスロットに近い側に設けられ、第2支持体、収容溝と共に接着剤溢れ溝を囲み、収容溝との間に欠き込みが設けられる第2ボスと、を含む。
【0036】
当該技術的手段では、ボスは、第1ボスと、第2ボスと、を含み、第1ボス及び第2ボスは、それぞれ収容溝の両側の接着剤溢れ台に設置され、ここで、第1ボスは、収容溝のワイヤスロットから離れた側に設置され、且つノッチの第1支持体から離れた側に位置し、このように、収容溝及びノッチ内にシーラントを注入するとき、余分なシーラントが第1ボスで受け止められ、シーラントが溢れ出ることを回避する。
【0037】
第2ボスは、収容溝のワイヤスロットに近い側に設置され、且つ、第2ボスは、第2支持体の表面、及び収容溝の外側壁面と共に接着剤溢れ溝を囲み、ここで、第2ボスの端部と収容溝の壁面との間は、完全に閉鎖されず、欠き込みを有し、それによりコイルの巻終り部の切断及び密封を容易にする。
【0038】
具体的な応用において、第1ボスの底部に引き廻しスロットが設けられ、引き廻しスロットがノッチに対向して設置されることにより、コイルが引き廻しスロット内でさらに固定されることができ、コイルの堅牢性を向上させる。
【0039】
また、欠き込みの寸法が小さくさらにシーラントの流出を回避する。具体的には、欠き込みの幅は、1mm以上5mm以下である。
【0040】
上記いずれかの技術的手段では、さらに、ノッチは、連通する第1通路及び第2通路を含み、第1通路は、第2通路の頂部に位置し、第1通路の側壁は、第1通路の両側に徐々に広がるように設置される。
【0041】
当該技術的手段では、ノッチは、連通する第1通路及び第2通路を含み、つまりノッチは、上半分と、下半分と、に分けられ、ここで、第1通路は、上半分に位置し、第2通路は、下半分に位置し、上半分と下半分とは連通し、且つ第1通路の側壁が徐々に広がるように設置されることにより、ノッチにおいてコイルを通しやすく、同時に、ノッチの上半分が傾斜して設置されることによりシーラントの注入を容易にすることができ、シーラントが傾斜して設置された壁面に沿ってノッチのスロット底部分に向かって流れることができ、シーラントのコイル切除断面に対する密封効果を向上させる。
【0042】
具体的な応用において、ノッチは、略U字状を呈し、第1通路の側壁は、斜面状を呈し、第1通路の側壁は、略平坦である。
【0043】
上記いずれかの技術的手段では、さらに、ワイヤスロットの幅は、ノッチの幅よりも大きい。
【0044】
当該技術的手段では、コイルの巻始め部及び巻終り部は、いずれもノッチ内に設置され、コイルのスロットへの進入を容易にし、ワイヤスロットの幅がノッチの幅よりも大きいことにより、巻始め部及び巻終り部がノッチに進入するときにノッチにより緊密に接続され、ノッチのコイルに対する固定性を向上させる。
【0045】
具体的な応用において、ワイヤスロットの幅は、つまり第1方向に沿ったワイヤスロットの幅であり、ノッチの幅は、つまり第2方向に沿ったノッチの幅である。具体的には、ワイヤスロット及びノッチは、いずれも略U字状を呈し、ワイヤスロットの幅及びノッチの幅は、つまりU字状の左右両側側壁の距離である。
【0046】
上記ノッチ及びワイヤスロットの幅の設置により、ノッチ内でコイルの巻始め部及び巻終り部を同時に収容できる一方、コイルの緊密性を向上させることができる。
【0047】
上記いずれかの技術的手段では、さらに、絶縁フレームワークは、第2支持体の第1支持体から離れた側に設けられ、第1方向に沿って、ワイヤスロットの第2側に位置する突起部をさらに含む。
【0048】
当該技術的手段では、絶縁フレームワークは、突起部をさらに含み、突起部は、第2支持体に設置され、第2支持体の第1支持体及び第3支持体から離れた側に位置し、突起部、ワイヤスロット及び端子収容部は、第1方向に沿って順次設置され、突起部の設置によりコイルに対して位置規制の役割を果たすことができ、コイルの脱出を回避し、具体的には、突起部の設置によりコイルの巻終り部の脱出を回避でき、コイルの固定性を向上させる。
【0049】
具体的には、分割コアについて、各分割コアにいずれも1つのコイルが巻装され、各コイルは、巻始め部と、巻終り部と、を含み、巻装完了後に巻終り部は、突起部の底部からワイヤスロット内に伸び、ワイヤスロットによってコイルを位置規制する。
【0050】
理解されるように、第1方向に沿って、ワイヤスロットは、第1側と、第2側と、を含み、ワイヤスロットの第1側とワイヤスロットの第2側とは、ワイヤスロットの対向して設置された両側であり、ここで、ワイヤスロットの端子収容部に近い側は、ワイヤスロットの第1側であり、ワイヤスロットの突起部に近い側は、ワイヤスロットの第2側である。
【0051】
上記いずれかの技術的手段では、さらに、突起部の頂壁の少なくとも一部は、第2支持体の底部に向かって傾斜して設置される。
【0052】
当該技術的手段では、突起部の頂壁の少なくとも一部は、第2支持体の底部に向かって傾斜して設置されることにより、突起部に用いられる材料を低減し、生産コストを低減する一方、絶縁フレームワークが他の構造と組み合わせて用いられるとき、他の構造に対する干渉を回避する。
【0053】
具体的な応用において、突起部の断面は、略三角形を呈する。
【0054】
具体的な応用において、モータは、ステータコアと、絶縁フレームワークと、絶縁カバープレートと、を含み、絶縁フレームワークは、ステータコアの両端に設置され、絶縁カバープレートは、絶縁フレームワークのステータコアから離れた両端に設置される。絶縁カバープレートは、絶縁の役割を果たし、モータの安全性能を向上させる。ここで、突起部が絶縁カバープレートに係着することにより、絶縁フレームワークと絶縁カバープレートとが接続され、絶縁カバープレートと絶縁フレームワークとの接続の信頼性を向上させる。
【0055】
理解されるように、絶縁カバープレート及び絶縁フレームワークは、いずれも絶縁材料で製造される。
【0056】
上記いずれかの技術的手段では、さらに、突起部の第2支持体の底部に近い表面は、ワイヤスロットの底壁の第2支持体の底部から離れた側に位置する。
【0057】
当該技術的手段では、突起部の第2支持体の底部に近い表面は、ワイヤスロットの底壁の第2支持体の底部から離れた側に位置し、上記設置により、突起部の第2支持体の底部に近い表面は、ワイヤスロットの底壁よりも高く、つまりワイヤスロットの底壁は、突起部の下面よりも低く、さらにコイルの巻終り部は、突起部のワイヤスロットから離れた側からワイヤスロットに巻かれ、コイルのワイヤスロットにおける屈曲の発生を回避でき、さらにコイルの引き廻しをより緊密にする。
【0058】
具体的には、突起部の下面とワイヤスロットの底壁との間の距離の差は、コイル内の導線の直径以上である。理解されるように、1本の導線は、分割コア及び絶縁フレームワークに巻装されてコイルを形成する。
【0059】
上記いずれかの技術的手段では、さらに、端子収容部の第2支持体からの突出長さは、突起部の第2支持体からの突出長さよりも大きい。
【0060】
当該技術的手段では、端子収容部及び突出部は、いずれも第1支持体から離れた側に第2支持体から突出し、ここで、突出部の第2支持体からの突出長さは、端子収容部の第2支持体からの突出長さよりも短く、このように、絶縁フレームワークが絶縁カバープレートに接続されるとき、両者の接続に干渉することを回避し、両者の接続信頼性を保証する。
【0061】
理解されるように、第2支持体、第3支持体及び第1支持体は、第2方向に沿って順次分布し、突出部の第2方向に沿った長さは、端子収容部の長さよりも小さい。
【0062】
理解されるように、第2方向は、ステータコアの半径方向である。
【0063】
上記いずれかの技術的手段では、さらに、絶縁フレームワークは、第2支持体に設けられ、突起部のワイヤスロットから離れた側に位置する段差部をさらに含む。
【0064】
当該技術的手段では、絶縁フレームワークは、段差部をさらに含み、段差部は、第2支持体に設置され、コイルを担持するために用いられ、具体的には、段差部は、コイルの巻終り部を担持するために用いられる。コイル巻装の緊密性を向上させる。
【0065】
具体的には、段差部は、突起部のワイヤスロットから離れた側に設置され、このように、コイルの巻終り部分は、段差部の上面から突起部の下方に巻装され、さらにワイヤスロット内に伸び、ワイヤスロットによってコイルの巻終り部分を固定する。
【0066】
上記いずれかの技術的手段では、さらに、第3支持体に複数の補助スロットが設けられ、いずれかの補助スロットは、第1方向に沿って延伸し、複数の補助スロットは、第2方向に沿って分布し、第1支持体、第3支持体及び第2支持体は、第2方向に沿って順次分布する。
【0067】
当該技術的手段では、第3支持体に補助スロットが設置され、補助スロットの数が複数であり、コイルが補助スロットによって固定され、コイル巻装の緊密性及び安定性を向上させる。ここで、各補助スロットは、第1方向に沿って延伸し、複数の補助スロットは、第2方向に沿ってアレイ状に分布し、コイルは、補助スロットによって絶縁フレームワークに巻装される。
【0068】
具体的には、補助スロットは、第3支持体の上面に設置され、補助スロットが第3支持体の外面に沿って自然に延伸するとき、第3支持体の側面によって直接平坦に切断される。
【0069】
上記いずれかの技術的手段では、さらに、傾斜部の第2支持体の底部に近い縁は、補助スロットのスロット底と略面一である。
【0070】
当該技術的手段では、傾斜部の第2支持体の底部に近い縁は、補助スロットのスロット底と略面一であり、コイルの屈曲を回避し、コイルの巻き付けの緊密さを保証する。
【0071】
理解されるように、傾斜部の第2支持体の底部に近い縁は、つまり傾斜部の下縁である。傾斜部の下縁は、補助スロットのスロット底と略面一であり、つまり傾斜部の下縁は、補助スロットのスロット底と面一であり、又は傾斜部の下縁は、補助スロットのスロット底よりも僅かに高い。
【0072】
上記いずれかの技術的手段では、さらに、ワイヤスロットの端子収容部に近い壁面は、第3支持体のワイヤスロットに近い壁面と略面一である。
【0073】
当該技術的手段では、ワイヤスロットの端子収容部に近い壁面は、第3支持体のワイヤスロットに近い壁面と略面一であり、このように、コイルがワイヤスロットから第3支持体に巻回されるとき、コイルの巻き付けをより緊密にすることができ、ステータコアの占積率を向上させる。
【0074】
理解されるように、ワイヤスロットの端子収容部に近い壁面は、第3支持体のワイヤスロットに近い壁面と略面一であり、つまりワイヤスロットの収容部に近い壁面は、第3支持体のワイヤスロットに近い壁面と面一であり、又はワイヤスロットの収容部に近い壁面と第3支持体のワイヤスロットに近い壁面との間に微小ピッチを有する。
【0075】
上記いずれかの技術的手段では、さらに、第1支持体の第2支持体に向かう側に切り欠きが設けられ、切り欠きは、第1支持体の底部に近接して設置され、且つ第1方向に沿って、切り欠きは、第3支持体の両側に位置する。
【0076】
当該技術的手段では、第1支持体に切り欠きが設置され、切り欠きは、第1支持体の内側に位置し、コイルの巻きを逃げることができ、コイル巻きの緊密性を保証する。
【0077】
具体的には、切り欠きは、第1支持体の第2支持体に向かう側に位置し、且つ第1支持体の底部に近接して設置され、且つ、さらに、第1方向に沿って、切り欠きは、第3支持体の両側に設置され、さらに絶縁フレームワークの全体重量を低減し、生産コストを低減できるだけでなく、第3支持体がコイルを過度に押圧してコイルの巻き付けに影響することを回避することができる。
【0078】
具体的な応用において、第1支持体の第2支持体に向かう壁面は、略平面であり、第1支持体の第2支持体から離れた壁面は、円弧状であり、さらに絶縁フレームワークをステータに応用するとき、第1支持体は、ステータのティース部の形状に適応するように円形を囲むことができ、さらにロータの装着及び運動を容易にする。同時に、切り欠きの設置により、第1支持体の形状は、ステータのティース部のステータ内部に向かう端部に適合することができ、ステータの占積率を増加し、同時に全体の接続をより緊密にする。
【0079】
具体的には、切り欠きは、平坦であるが貫通しない構造である。
【0080】
上記いずれかの技術的手段では、さらに、切り欠きの第1支持体の頂部に近い側は、補助スロットの頂部と面一である。
【0081】
当該技術的手段では、切り欠きの第1支持体の頂部に近い側は、補助スロットの頂部の一側と面一であり、さらに切り欠きのコイルに対する逃げ効果を保証し、ステータの占積率を増加する。
【0082】
上記いずれかの技術的手段では、さらに、絶縁フレームワークは、第2支持体及び第1支持体の少なくとも一方に設けられ、端子収容部のノッチの幅、第3支持体の補助スロットの幅に対応するマークをさらに含む。
【0083】
当該技術的手段では、絶縁フレームワークは、第2支持体及び第1支持体の少なくとも一方に設置されたマークをさらに含み、理解されるように、異なるステータを巻くとき、異なるコイル直径に対応し、さらに異なる補助スロットの幅、異なるノッチの幅に対応し、つまり、コイルの直径は、ノッチの幅、補助スロットの幅に1対1に対応し、したがって、コイルの直径は、ノッチの幅、補助スロットの幅に同期して変化し、したがって、本願の提出する技術的手段は、絶縁フレームワークにマークを設置し、マークがコイルの直径、ノッチの幅及び補助スロットの幅に1対1に対応し、このように、異なるコイル直径に基づいて、マークに応じて異なる絶縁フレームワークを選択できるために用いられ、具体的には、異なる絶縁フレームワークは、異なる寸法のノッチの幅及び補助スロットの幅に対応し、それにより多種の寸法仕様の絶縁フレームワークは異なる寸法のコイルに適応することができる。
【0084】
具体的には、ノッチの幅及び補助スロットのヨーク幅は、多種の寸法を有し、実際の状況に応じて選択して用いることができる。
【0085】
具体的には、マークは、数字、アルファベット、又は同等の機能を有する記号であってもよい。
【0086】
具体的な応用において、マークは、第2支持体の端子収容部に設置され、さらにマークは、ユーザが容易に認識するように、端子収容部の頂部に設置される。
【0087】
本願の第2態様によれば、ステータをさらに提出し、順次接続された複数の分割コアを含み、分割コアがティース部を含み、隣接する2つの分割コアのティース部が共にステータスロットを囲むステータコアと、第1態様のいずれか一項の提出する絶縁フレームワークであって、絶縁フレームワークの数が複数であり、いずれかの分割コアの両端にいずれも絶縁フレームワークが設けられ、第3支持体がティース部に対向して設置される、絶縁フレームワークと、ティース部及び絶縁フレームワークに巻装される巻線と、を含む。
【0088】
本願の第2態様に提供されるステータは、第1態様のいずれかの技術的手段の提出する絶縁フレームワークを含むので、絶縁フレームワークの全ての有益な効果を有する。
【0089】
さらに、ステータは、ステータコアを含み、ステータコアは、順次接続された複数の分割コアを含み、分割コアは、ティース部を含み、隣接する2つの分割コアのティース部の間に巻線を収容するためのステータスロットが共に囲まれ、ここで、各分割コアの両端にいずれも絶縁フレームワークが設置され、それにより巻線がティース部及び絶縁フレームワークに巻装されることができ、絶縁性能を保証する。同時に、この巻線方式により、巻線が絶縁フレームワークだけで同相巻線の電気的接続を実現でき、電気的接続を実現する他の構造を重ね合わせる必要がなく、さらにステータの軸方向高さを低減し、ステータの端部をよりコンパクトにする。
【0090】
上記いずれかの技術的手段では、さらに、巻線は、複数のコイルを含み、1つの分割コア及び分割コアの両端の絶縁フレームワークに1つのコイルが巻装され、コイルは、巻始め部と、巻終り部と、を含み、ワイヤスロットは、巻始め部及び巻終り部を収容するために用いられる。
【0091】
当該技術的手段では、巻線は、複数のコイルを含み、1つの分割コア及びその両端の絶縁フレームワークは、1つのコアコンポーネントを構成し、ここで、各コアコンポーネントにいずれも1つのコイルが巻装され、各コイルの巻装がいずれも完了すると、さらに複数のコアコンポーネントを丸め、ステータを形成し、さらに占積率を向上させるとともに、コイル表面の絶縁層にかすり傷を負うことを回避することができる。
【0092】
ここで、コイルは、巻始め部と、巻終り部と、を含み、ワイヤスロットは、巻始め部及び巻終り部を収容するために用いられ、コイル巻きの緊密性を保証する。
【0093】
具体的には、巻始め部は、ステータコアの軸線方向における一端のワイヤスロット内に係止し、そしてステータコアの他端に延伸し、且つ絶縁フレームワークのワイヤスロットから離れた側から巻装を開始し、さらに巻終り部が絶縁フレームワークのワイヤスロットに近い側に位置するようにし、そして巻終り部を段差部に巻き、段差部の上面を経て突起部の下方まで伸び、さらにワイヤスロット内に伸び、ワイヤスロット内で予め固定する。全てのコイルの巻装がいずれも完了すると、複数の分割コアを丸め、ステータを形成し、従来技術に比べて、本願の提出する技術的手段は、ステータの占積率を向上できるだけでなく、コイル自体の絶縁層に損傷を与えることを回避することができる。
【0094】
上記いずれかの技術的手段では、さらに、ステータは、絶縁フレームワークのステータコアから離れた側に設置され、絶縁フレームワークの突起部に係着する絶縁カバープレートをさらに含む。
【0095】
当該技術的手段では、絶縁フレームワークは、絶縁フレームワークのステータコアから離れた側に設置された絶縁カバープレートをさらに含み、絶縁フレームワークの設置により、コイル両端の丸め絶縁保護を実現でき、ステータの安全性能を向上させる。ここで、絶縁カバープレートが絶縁フレームワークの突起部に接続され、絶縁カバープレートの固定を実現し、ステータの全体構造をよりコンパクトにし、両者の有効な係合を実現する。
【0096】
さらに、絶縁カバープレートは、絶縁フレームワークの突起部に係着する。
【0097】
具体的な応用において、絶縁カバープレートにスナップが設置され、スナップが突起部に係着する。理解されるように、突起部の長さは、端子収容部の長さよりも短く、したがってスナップと突起部との係着が保証される。
【0098】
さらに、いずれかの分割コアは、ステータコアの軸方向に沿って積層分布する複数の打抜き片を含む。
【0099】
当該技術的手段では、各分割コアがステータコアの軸方向に沿って積層分布する複数の打抜き片を含むように設置し、このように重なり部が打抜き片の周側縁に形成され、複数の打抜き片がコアの軸方向に沿って積層分布するとき、隣接する打抜き片の間に重なり隙間が限定され、且つステータスロットに形成され、巻線がステータコアのティース部に巻き付けられることを容易にし、且つステータスロット内に位置する。
【0100】
具体的には、打抜き片は、珪素鋼板である。
【0101】
さらに、隣接する2つの分割コアは、重なり部によって回動可能に接続される。
【0102】
当該技術的手段では、隣接する2つの分割コアは、重なり部によって回動可能に接続され、即ち接続された2つの分割コアは、相対的に回動可能である。
【0103】
隣接する2つの分割コアを重なり部によって回動可能に接続させることで、1つの分割コアを、重なり部の接続点を円心とし、もう1つの分割コアの周りに回動させることができ、このような接続方式は、簡単で確実であり、操作者がステータコアの外形及び構造を調整することが容易であり、使用需要に応じて分割コアの位置を調整することができる。
【0104】
上記技術的手段では、さらに、ステータコアは、ティース部と、ヨーク部と、を含み、ステータコアは、少なくとも第1状態及び第2状態を有し、第1状態で、複数の分割コアは、丸めて第1環状を形成し、ティース部は、ヨーク部の内側に位置し、第2状態で、複数の分割コアは、略直線状に展開する。
【0105】
当該技術的手段では、ステータコアは、第1状態を有し、第1状態は、ステータコアが巻線を巻き付けた後の通常状態であり、第1状態で、複数の分割コアは、第1環状に丸め、ティース部は、ヨーク部の内側に位置する。この状態で、巻線は、隣接するティース部で構成されるステータスロットに巻き付けられ、巻線は、ステータコアの内側に近く、隣接する2つのステータコアは、外側ヨーク部に設置された重なり部によって回動可能に接続され、共に囲んで円形ステータコアを形成する。
【0106】
ステータコアは、第2状態をさらに有し、隣接する2つの分割コアが回動可能に接続されるので、ステータコアにおける2つの隣接する分割コアが相対的に運動するとき、複数の分割コアは略直線状に展開することができる。展開後の各分割コアのティース部が略直線状に分布し、且つステータコアが展開状態にあるので、第1状態に比べて、2つのティース部間のステータスロットのスペースが増大し、操作者が巻線を巻き付けやすい。
【0107】
ステータコアを第2状態にすることにで、ティース部を略直線状に分布させることができ、且つステータスロットのスペースを増大させ、操作者が巻線を巻き付けやすい。巻線の巻き付け操作が完了すると、ステータコアを第1状態に共に囲み、各分割コアを円形ステータコアに共に囲み、ステータコアの構造をより安定、確実なものとする。
【0108】
さらに、第2状態で、両端にある2つの分割コアは、丸めた後に接続され、具体的には、丸めた後に2つの分割コアを溶接することができる。
【0109】
理解されるように、第2状態で、ステータコアは、略直線状を呈し、ステータコアが直線状を呈するか、又はステータコアが一定の弧度を有することを含む。
【0110】
上記技術的手段では、さらに、複数の打抜き片は、交互して設置された第1打抜き片層及び第2打抜き片層を含み、第1打抜き片層の第1側に重なり部が設置され、第1打抜き片層上の重なり部が第2打抜き片層から突出し、隣接する2つの第1打抜き片層が共に重なり隙間を囲み、第2打抜き片層の第2側に重なり部が設置され、第2打抜き片層上の重なり部が第1打抜き片層から突出し、隣接する2つの第2打抜き片層が共に重なり隙間を囲み、隣接する2つの分割コアのうち、1つの分割コアの重なり部はもう1つの分割コアの重なり隙間内に挿設される。
【0111】
当該技術的手段では、複数の打抜き片は、第1打抜き片層と、第2打抜き片層と、を含み、複数の第1打抜き片層及び複数の第2打抜き片層は、ステータコアの軸方向に沿って交互して分布する。第1打抜き片層は第1側に重なり部が設置され、第1打抜き片層上の重なり部が第2打抜き片層から突出し、複数の第1打抜き片層及び複数の第2打抜き片層が交互して設置され、隣接する2つの第1打抜き片層がいずれも該隣接する2つの第1打抜き片層の中間に設置された第2打抜き片層から突出するので、隣接する2つの第1打抜き片層の間に重なり隙間を共に囲む。第2打抜き片層は第2側に重なり部が設置され、つまり、第2打抜き片層は第1打抜き片層と異なる側に重なり部が設置される。第2打抜き片層上の重なり部が第1打抜き片層から突出し、複数の第1打抜き片層及び複数の第2打抜き片層が交互して設置され、隣接する2つの第2打抜き片層がいずれも該隣接する2つの第2打抜き片層の中間に設置された第1打抜き片層から突出するので、隣接する2つの第2打抜き片層の間にも重なり隙間を共に囲むことができる。
【0112】
理解されるように、複数の第1打抜き片層及び複数の第2打抜き片層がステータコアの周方向に沿って交互して分布するとき、複数の第1打抜き片層の第1側に設置された重なり部は、複数の第2打抜き片層の第2側に設置された重なり部と交互して設置される。さらに、隣接する2つの第1打抜き片層の間に位置する重なり隙間及び隣接する2つの第2打抜き片層に位置する重なり隙間は、それぞれ分割コアの両側に位置し、且つ交互して設置される。
【0113】
隣接する2つの分割コアの互いに近接する側には、それぞれ重なり部及び重なり隙間が設けられ、複数の第1打抜き片層の第1側に設置された重なり部及び複数の第2打抜き片層の第2側に設置された重なり部が交互して設置され、且つ隣接する2つの第1打抜き片層の間に位置する重なり隙間及び隣接する2つの第2打抜き片層の間に位置する重なり隙間が交互して設置され、1つの分割コアの重なり部がもう1つの分割コアの重なり隙間内に挿設され、それにより隣接する2つの分割コアの接続を実現する。
【0114】
第1打抜き片層及び第2打抜き片層を交互して設置させ、第1打抜き片層及び第2打抜き片層の異なる側にそれぞれ重なり部を設置し、且つ第1打抜き片層及び第2打抜き片層が異なる側で重なり隙間を共に囲むようにすることで、2つの隣接する分割コアは、重なり部及び重なり隙間によって接続を実現でき、具体的には、1つの分割コアの重なり部をもう1つの分割コアの重なり隙間内に挿設させる。このような接続方式は、安定的で確実であり、操作者がステータコアを迅速に着脱でき、作業効率を向上させる。且つ複数の分割コアが同一構造を採用することで相互接続を実現でき、分割コアの種類を減らし、分割コアの汎用性を向上させ、製品コストを低減する。
【0115】
上記技術的手段では、さらに、複数の打抜き片は、交互して設置された第1打抜き片層及び第2打抜き片層を含み、第1打抜き片層の第1側に重なり部が設置され、第1打抜き片層上の重なり部が第2打抜き片層から突出し、隣接する2つの第1打抜き片層が共に重なり隙間を囲み、第2打抜き片層の第2側に重なり部が設置され、第2打抜き片層上の重なり部が第1打抜き片層から突出し、隣接する2つの第2打抜き片層が共に重なり隙間を囲み、隣接する2つの分割コアのうち、1つの分割コアの重なり部はもう1つの分割コアの重なり隙間内に挿設される。
【0116】
当該技術的手段では、複数の打抜き片は、第1打抜き片層と、第2打抜き片層と、を含み、複数の第1打抜き片層及び複数の第2打抜き片層は、ステータコアの軸方向に沿って交互して分布する。第1打抜き片層は第1側に重なり部が設置され、第1打抜き片層上の重なり部が第2打抜き片層から突出し、複数の第1打抜き片層及び複数の第2打抜き片層が交互して設置され、隣接する2つの第1打抜き片層がいずれも該隣接する2つの第1打抜き片層の中間に設置された第2打抜き片層から突出するので、隣接する2つの第1打抜き片層の間に重なり隙間を共に囲む。第2打抜き片層は第2側に重なり部が設置され、つまり、第2打抜き片層は第1打抜き片層と異なる側に重なり部が設置される。第2打抜き片層上の重なり部が第1打抜き片層から突出し、複数の第1打抜き片層及び複数の第2打抜き片層が交互して設置され、隣接する2つの第2打抜き片層がいずれも該隣接する2つの第2打抜き片層の中間に設置された第1打抜き片層から突出するので、隣接する2つの第2打抜き片層の間にも重なり隙間を共に囲むことができる。
【0117】
理解されるように、複数の第1打抜き片層及び複数の第2打抜き片層がステータコアの周方向に沿って交互して分布するとき、複数の第1打抜き片層の第1側に設置された重なり部は、複数の第2打抜き片層の第2側に設置された重なり部と交互して設置される。さらに、隣接する2つの第1打抜き片層の間に位置する重なり隙間及び隣接する2つの第2打抜き片層に位置する重なり隙間は、それぞれ分割コアの両側に位置し、且つ交互して設置される。
【0118】
隣接する2つの分割コアの互いに近接する側には、それぞれ重なり部及び重なり隙間が設けられ、複数の第1打抜き片層の第1側に設置された重なり部及び複数の第2打抜き片層の第2側に設置された重なり部が交互して設置され、且つ隣接する2つの第1打抜き片層の間に位置する重なり隙間及び隣接する2つの第2打抜き片層の間に位置する重なり隙間が交互して設置され、1つの分割コアの重なり部がもう1つの分割コアの重なり隙間内に挿設され、それにより隣接する2つの分割コアの接続を実現する。
【0119】
第1打抜き片層及び第2打抜き片層を交互して設置させ、第1打抜き片層及び第2打抜き片層の異なる側にそれぞれ重なり部を設置し、且つ第1打抜き片層及び第2打抜き片層が異なる側で重なり隙間を共に囲むようにすることで、2つの隣接する分割コアは、重なり部及び重なり隙間によって接続を実現でき、具体的には、1つの分割コアの重なり部をもう1つの分割コアの重なり隙間内に挿設させる。このような接続方式は、安定的で確実であり、操作者がステータコアを迅速に着脱でき、作業効率を向上させる。且つ複数の分割コアが同一構造を採用することで相互接続を実現でき、分割コアの種類を減らし、分割コアの汎用性を向上させ、製品コストを低減する。
【0120】
本願の第3態様によれば、第2態様の提出するステータと、ステータと協働して回動するロータと、を含むモータをさらに提出する。
【0121】
本願の第3態様に提供されるモータは、上記第1態様の提出するステータを含むので、ステータの全ての有益な効果を有する。
【0122】
さらに、モータは、ロータをさらに含み、ロータは、ステータの内部に設置され、且つステータと協働して回動し、さらにトルクを出力することができる。
【0123】
本願の第4態様によれば、第3態様の提出するモータを含む圧縮機をさらに提出する。
【0124】
本願の第4態様に提供される圧縮機は、上記第3態様の提出するモータを含むので、モータの全ての有益な効果を有する。
【0125】
本願の第5態様によれば、第4態様の提出する圧縮機を含む車両をさらに提出する。
【0126】
本願の第5態様に提供される車両は、上記第4態様の提出する圧縮機を含むので、圧縮機の全ての有益な効果を有する。
【0127】
本願の第6態様は、絶縁フレームワークを提出し、第1支持体と、第2支持体であって、第1支持体に対向して設置され、第2支持体の第1支持体から離れた側に端子収容部が設けられ、端子収容部は、収容溝であって、圧着端子を収容するために用いられ、第1方向に沿って、収容溝の対向して設置された側壁にノッチが設けられる、収容溝と、第1方向に沿って、収容溝の少なくとも一側に位置し、ノッチに連通する接着剤溢れ溝と、を含む、第2支持体と、第1支持体と第2支持体との間に位置し且つ第1支持体と第2支持体とに接続される第3支持体と、を含む。
【0128】
本願にて提供される絶縁フレームワークは、第1支持体と、第2支持体と、第3支持体と、を含み、第2支持体と第1支持体とは、対向して設置されるように分布し、第3支持体は、第1支持体と第2支持体との間に設置され、且つ第3支持体の一端は、第1支持体に接続され、第3支持体の他端は、第2支持体に接続されることにより、第1支持体、第2支持体及び第3支持体の三者は、一体に接続される。ここで、絶縁フレームワークは、端子収容部をさらに含み、端子収容部は、第2支持体に設置され、圧着端子は、端子収容部内に設置され、同相のコイルは、圧着端子によって端子収容部内で接続されることにより、同相のコイルは、直列接続される。ここで、端子収容部は、第2支持体の第1支持体から離れた側に設置され、さらにコイル巻装スペースへの占有を回避する。同時に、端子収容部及びワイヤスロットは、第1方向に沿って分布し、コイルの巻装及び同相コイルの直列接続を容易にする。また、絶縁フレームワークに端子収容溝を設置し、圧着端子によって各コイルの電気的接続を実現することで、絶縁フレームワークの上方に同相電気的接続を実現する他の構造を重ね合わせることを回避し、さらにステータ全体の寸法を低減する。
【0129】
ここで、第1方向は、ステータコアの周方向である。
【0130】
さらに、端子収容部は、収容溝と、接着剤溢れ溝と、を含み、収容溝は、ステータの圧着端子を収容するために用いられ、ここで、収容溝にノッチが設置され、同相コイルの巻始め部及び巻終り部は、収容溝の一側のノッチから収容溝内に伸び、コイルに対して位置決めの役割を果たし、コイルの安定性を保証し、同時に圧着端子によって同相コイルの電気的接続を実現する。
【0131】
また、接着剤溢れ溝は、収容溝の両側の少なくとも一側に設置され、且つノッチに連通し、このように、接続端子によって同相コイルを電気的に接続した後、収容溝及びノッチにおいてシーラントでコイルを密封し、コイルの安全性能を向上させ、且つ、接着剤溢れ溝の設置により、シーラントで圧着端子を密封する過程で、余分なシーラントが接着剤溢れ溝で受け止められることにより、シーラントが端子収容部の外側に溢れ出ず、コイルの良好な密封を実現する。
【0132】
具体的な応用において、収容溝に2つのノッチが設置され、2つのノッチがそれぞれ収容溝の第1方向における2つの側壁に設置される。同様に、接着剤溢れ溝の数は、2つであり、2つの接着剤溢れ溝は、それぞれ2つのノッチに対応して設置されることにより、2つのノッチにおいて密封するとき、2つのノッチにおいていずれも接着剤溢れ溝によってシーラントが溢れ出ることを回避することができる。
【0133】
理解されるように、圧着端子及び導線切除断面を密封するとき、粘性の低いシーラントを採用する場合、シーラントは、収容溝の側壁を伝って流れやすくなり、圧着端子及び導線切除断面に対する完全な密封を実現することが困難である。粘性の高いシーラントを採用する場合、シーラントの流動性が高くなく、収容溝のノッチが狭いため、完全に覆うことが非常に困難である。したがって、本願は、接着剤溢れ溝を設置することで、シーラントが溢れ出ることを回避でき、圧着端子及びコイル導線切除断面の完全な密封を実現する。且つ、コイルの巻終り部を密封するとき、巻終り部の良好な密封を実現することができる。
【0134】
本願にて提供される上述の絶縁フレームワークによれば、以下の追加の技術的特徴を有することができる。
【0135】
上記技術的手段では、さらに、端子収容部は、第1方向に沿って、収容溝の両側に設けられた接着剤溢れ台と、ボスであって、接着剤溢れ台に設けられ、少なくともボスが接着剤溢れ台と共に接着剤溢れ溝を囲む、ボスと、をさらに含む。
【0136】
当該技術的手段では、端子収容部は、接着剤溢れ台と、ボスと、をさらに含み、接着剤溢れ台が収容溝の両側に設置され、つまり収容溝の第1方向の両側に突出する接着剤溢れ台を有し、ボスが接着剤溢れ台に設置されることにより、少なくとも接着剤溢れ台がボスと共に接着剤溢れ溝を囲むことにより、接着剤溢れ溝がノッチの少なくとも一部を囲み、さらに収容溝及びノッチ内にシーラントを流し込んで密封するとき、余分なシーラントが接着剤溢れ溝内に流れ込むことができ、シーラントが端子収容部から溢れ出ることを回避する。
【0137】
理解されるように、圧着端子は、コイルを突き破ることにより、同相コイルは、接続される。
【0138】
具体的な応用において、圧着端子は、突き破り型端子であり、それにより圧着端子が収容溝内のコイルに押し付けられる過程で、コイル表面の絶縁被膜を突き破ることができ、それにより同相コイルの電気的接続を実現し、迅速な接続を実現する。
【0139】
上記いずれかの技術的手段では、さらに、ボスは、第1方向に沿って、収容溝の第1側に設けられ、且つノッチの第1支持体から離れた側に位置する第1ボスと、第1方向に沿って、収容溝の第2側に設けられ、第2支持体、収容溝及び接着剤溢れ台と共に接着剤溢れ溝を囲み、収容溝との間に欠き込みが設けられる第2ボスと、を含む。
【0140】
当該技術的手段では、ボスは、第1ボスと、第2ボスと、を含み、第1ボス及び第2ボスは、それぞれ収容溝の両側の接着剤溢れ台に設置され、ここで、第1ボスは、収容溝の端子収容部から離れた側に設置され、且つノッチの第1支持体から離れた側に位置し、このように、収容溝及びノッチ内にシーラントを注入するとき、余分なシーラントが第1ボスで受け止められ、シーラントが溢れ出ることを回避する。第2ボスは、収容溝の端子収容部に近い側に設置され、且つ、第2ボスは、第2支持体の表面、及び収容溝の外側壁面と共に接着剤溢れ溝を囲み、ここで、第2ボスの端部と収容溝の壁面との間は、完全に閉鎖されず、欠き込みを有し、それによりコイルの巻終り部の切断及び密封を容易にする。
【0141】
具体的な応用において、第1ボスの底部にワイヤスロットが設けられ、ワイヤスロットがノッチに対向して設置されることにより、コイルがワイヤスロット内でさらに固定されることができ、コイルの堅牢性を向上させる。
【0142】
また、欠き込みの寸法が小さくさらにシーラントの流出を回避する。具体的には、欠き込みの幅は、1mm以上5mm以下である。
【0143】
上記いずれかの技術的手段では、さらに、ノッチは、連通する第1通路及び第2通路を含み、第1通路は、第2通路の頂部に位置し、第1通路の側壁は、第1通路の両側に徐々に広がるように設置される。
【0144】
当該技術的手段では、ノッチは、連通する第1通路及び第2通路を含み、つまりノッチは、上半分と、下半分と、に分けられ、ここで、第1通路は、上半分に位置し、第2通路は、下半分に位置し、上半分と下半分とは連通し、且つ第1通路の側壁が徐々に広がるように設置されることにより、ノッチにおいてコイルを通しやすく、同時に、ノッチの上半分が傾斜して設置されることによりシーラントの注入を容易にすることができ、シーラントが傾斜して設置された壁面に沿ってノッチのスロット底部分に向かって流れることができ、シーラントのコイル切除断面に対する密封効果を向上させる。
【0145】
具体的な応用において、ノッチは、略U字状を呈し、第1通路の側壁は、斜面状を呈し、第1通路の側壁は、略平坦である。
【0146】
上記いずれかの技術的手段では、さらに、絶縁フレームワークは、突起部であって、第2支持体の第1支持体から離れた側に設けられ、第1方向に沿って、突起部及び端子収容溝が順次設置される、突起部をさらに含む。
【0147】
当該技術的手段では、絶縁フレームワークは、突起部をさらに含み、突起部は、第2支持体に設置され、第2支持体の第1支持体及び第3支持体から離れた側に位置し、突起部及び端子収容部は、第1方向に沿って順次設置され、突起部の設置によりコイルに対して位置規制の役割を果たすことができ、コイルの脱出を回避し、具体的には、突起部の設置によりコイルの巻終り部の脱出を回避でき、コイルの固定性を向上させる。
【0148】
具体的な応用において、ステータは、ステータコアと、絶縁フレームワークと、絶縁カバープレートと、を含み、絶縁フレームワークは、ステータコアの両端に設置され、絶縁カバープレートは、絶縁フレームワークのステータコアから離れた両端に設置される。絶縁カバープレートは、絶縁の役割を果たし、モータの安全性能を向上させる。ここで、突起部が絶縁カバープレートに係着することにより、絶縁フレームワークと絶縁カバープレートとが接続され、絶縁カバープレートと絶縁フレームワークとの接続の信頼性を向上させる。
【0149】
理解されるように、絶縁カバープレート及び絶縁フレームワークは、いずれも絶縁材料で製造される。
【0150】
具体的には、第2支持体にワイヤスロットが設置され、突起部、ワイヤスロット及び端子収容部が第1方向に沿って順次設置される。ワイヤスロットは、底壁を含み、ワイヤスロットの底壁は、第2支持体の底部に向かって傾斜して設置され、傾斜して設置された傾斜部を形成し、ここで、傾斜部は、第1支持体に近い側に位置し、このように、絶縁フレームワークによってワイヤを巻回するとき、コイルがワイヤスロットの第1支持体から離れた側からワイヤスロット内に伸び、さらに傾斜部に沿って第1支持体の底部に延伸し、それによりコイルの巻装が容易になり、しかも、ワイヤスロットがコイルを予め固定できることにより、コイルの巻装がよりコンパクトになり、コイルの固定性を向上させ、ステータコアの占積率を向上させる。
【0151】
具体的な応用において、絶縁フレームワークは、ステータに応用され、ステータは、ステータコアと、コイルと、上記絶縁フレームワークと、を含み、ここで、絶縁フレームワークは、ステータコアの軸線方向の両端に設置され、コイルは、絶縁フレームワーク及びステータコアに巻装される。第1支持体、第2支持体及び第3支持体は、共にコイルを収容するための巻線収容部を囲み、ステータコアは、ワイヤスロットを通って引き込むことにより、コイルは、傾斜部に沿って下方に傾斜し、コイルの巻装がより緊密になる。
【0152】
理解されるように、ワイヤスロットは、開口部と、開口部に対向して設置された底壁と、を含み、ワイヤスロットの底壁の一部は、第2支持体の底部方向に傾斜して設置されて、傾斜部を形成し、且つ、傾斜部は、ワイヤスロットの第1支持体に向かう側に設置され、つまり傾斜部は、第1支持体の内側に設置される。つまり、ワイヤスロットの上半分は、略U字状を呈し、開口部は、U字状の頂部に位置し、ワイヤスロットの下半分は、スロープ状を呈することにより、コイルを通すときにコイルをよりコンパクトにし、コイル巻装の固定性を向上させる。
【0153】
具体的には、絶縁フレームワークをステータに応用するとき、第1支持体は、ステータコアの内側に近く、第2支持体は、ステータコアの外側に近く、第3支持体は、第1支持体と第2支持体とに接続され且つ両者の間に位置する。
【0154】
分割コアについて、各分割コアにいずれも1つのコイルが巻装され、各コイルは、巻始め部と、巻終り部と、を含み、巻装完了後に巻終り部は、突起部の底部からワイヤスロット内に伸び、ワイヤスロットによってコイルを位置規制する。
【0155】
理解されるように、第1方向に沿って、ワイヤスロットは、第1側と、第2側と、を含み、ワイヤスロットの第1側とワイヤスロットの第2側とは、ワイヤスロットの対向して設置された両側であり、ここで、ワイヤスロットの端子収容部に近い側は、ワイヤスロットの第1側であり、ワイヤスロットの突起部に近い側は、ワイヤスロットの第2側である。
【0156】
さらに、ワイヤスロットの幅は、ノッチの幅よりも大きい。
【0157】
当該技術的手段では、コイルの巻始め部及び巻終り部は、いずれもノッチ内に設置され、コイルのスロットへの進入を容易にし、ワイヤスロットの幅がノッチの幅よりも大きいことにより、巻始め部及び巻終り部がノッチに進入するときにノッチにより緊密に接続され、ノッチのコイルに対する固定性を向上させる。
【0158】
具体的な応用において、ワイヤスロットの幅は、つまり第1方向に沿ったワイヤスロットの幅であり、ノッチの幅は、つまり第2方向に沿ったノッチの幅である。具体的には、ワイヤスロット及びノッチは、いずれも略U字状を呈し、ワイヤスロットの幅及びノッチの幅は、つまりU字状の左右両側側壁の距離である。
【0159】
上記ノッチ及びワイヤスロットの幅の設置により、ノッチ内でコイルの巻始め部及び巻終り部を同時に収容できる一方、コイルの緊密性を向上させることができる。
【0160】
上記いずれかの技術的手段では、さらに、突起部の頂壁の少なくとも一部は、第2支持体の底部に向かって傾斜して設置される。
【0161】
当該技術的手段では、突起部の頂壁の少なくとも一部は、第2支持体の底部に向かって傾斜して設置されることにより、突起部に用いられる材料を低減し、生産コストを低減する一方、絶縁フレームワークが他の構造と組み合わせて用いられるとき、他の構造に対する干渉を回避する。
【0162】
具体的な応用において、突起部の断面は、略三角形を呈する。
【0163】
上記いずれかの技術的手段では、さらに、端子収容部の第2支持体からの突出長さは、突起部の第2支持体からの突出長さよりも大きい。
【0164】
当該技術的手段では、端子収容部及び突出部は、いずれも第1支持体から離れた側に第2支持体から突出し、ここで、突出部の第2支持体からの突出長さは、端子収容部の第2支持体からの突出長さよりも短く、このように、絶縁フレームワークが絶縁カバープレートに接続されるとき、両者の接続に干渉することを回避し、両者の接続信頼性を保証する。
【0165】
理解されるように、第2支持体、第3支持体及び第1支持体は、第2方向に沿って順次分布し、突出部の第2方向に沿った長さは、端子収容部の長さよりも小さい。
【0166】
理解されるように、第2方向は、ステータコアの半径方向である。
【0167】
上記いずれかの技術的手段では、さらに、突起部の第2支持体の底部に近い表面は、ワイヤスロットの底壁の第2支持体の底部から離れた側に位置する。
【0168】
当該技術的手段では、突起部の第2支持体の底部に近い表面は、ワイヤスロットの底壁の第2支持体の底部から離れた側に位置し、上記設置により、突起部の第2支持体の底部に近い表面は、ワイヤスロットの底壁よりも高く、つまりワイヤスロットの底壁は、突起部の下面よりも低く、さらにコイルの巻終り部は、突起部のワイヤスロットから離れた側からワイヤスロットに巻かれ、コイルのワイヤスロットにおける屈曲の発生を回避でき、さらにコイルの引き廻しをより緊密にする。
【0169】
具体的には、突起部の下面とワイヤスロットの底壁との間の距離の差は、コイル内の導線の直径以上である。理解されるように、1本の導線は、分割コア及び絶縁フレームワークに巻装されてコイルを形成する。
【0170】
上記いずれかの技術的手段では、さらに、絶縁フレームワークは、第2支持体に設けられ、突起部の端子収容部から離れた側に位置する段差部をさらに含む。
【0171】
当該技術的手段では、絶縁フレームワークは、段差部をさらに含み、段差部は、第2支持体に設置され、コイルを担持するために用いられ、具体的には、段差部は、コイルの巻終り部を担持するために用いられる。コイル巻装の緊密性を向上させる。
【0172】
具体的には、段差部は、突起部のワイヤスロットから離れた側に設置され、このように、コイルの巻終り部分は、段差部の上面から突起部の下方に巻装され、さらにワイヤスロット内に伸び、ワイヤスロットによってコイルの巻終り部分を固定する。
【0173】
上記いずれかの技術的手段では、さらに、第3支持体に複数の補助スロットが設けられ、いずれかの補助スロットは、第1方向に沿って延伸し、複数の補助スロットは、第2方向に沿って分布し、第1支持体、第3支持体及び第2支持体は、第2方向に沿って順次分布する。
【0174】
当該技術的手段では、第3支持体に補助スロットが設置され、補助スロットの数が複数であり、コイルが補助スロットによって固定され、コイル巻装の緊密性及び安定性を向上させる。ここで、各補助スロットは、第1方向に沿って延伸し、複数の補助スロットは、第2方向に沿ってアレイ状に分布し、コイルは、補助スロットによって絶縁フレームワークに巻装される。
【0175】
具体的には、補助スロットは、第3支持体の上面に設置され、補助スロットが第3支持体の外面に沿って自然に延伸するとき、第3支持体の側面によって直接平坦に切断される。
【0176】
具体的には、第2方向は、ステータの半径方向である。
【0177】
上記いずれかの技術的手段では、さらに、傾斜部の第2支持体の底部に近い縁は、補助スロットのスロット底と略面一である。
【0178】
当該技術的手段では、傾斜部の第2支持体の底部に近い縁は、補助スロットのスロット底と略面一であり、コイルの屈曲を回避し、コイルの巻き付けの緊密さを保証する。
【0179】
理解されるように、傾斜部の第2支持体の底部に近い縁は、つまり傾斜部の下縁である。傾斜部の下縁は、補助スロットのスロット底と略面一であり、つまり傾斜部の下縁は、補助スロットのスロット底と面一であり、又は傾斜部の下縁は、補助スロットのスロット底よりも僅かに高い。
【0180】
上記いずれかの技術的手段では、さらに、ワイヤスロットの端子収容部に近い壁面は、第3支持体のワイヤスロットに近い壁面と略面一である。
【0181】
当該技術的手段では、ワイヤスロットの端子収容部に近い壁面は、第3支持体のワイヤスロットに近い壁面と略面一であり、このように、コイルがワイヤスロットから第3支持体に巻回されるとき、コイルの巻き付けをより緊密にすることができ、ステータコアの占積率を向上させる。
【0182】
理解されるように、ワイヤスロットの端子収容部に近い壁面は、第3支持体のワイヤスロットに近い壁面と略面一であり、つまりワイヤスロットの収容部に近い壁面は、第3支持体のワイヤスロットに近い壁面と面一であり、又はワイヤスロットの収容部に近い壁面と第3支持体のワイヤスロットに近い壁面との間に微小ピッチを有する。
【0183】
上記いずれかの技術的手段では、さらに、第1支持体の第2支持体に向かう側に切り欠きが設けられ、切り欠きは、第1支持体の底部に近接して設置され、且つ第1方向に沿って、切り欠きは、第3支持体の両側に位置する。
【0184】
当該技術的手段では、第1支持体に切り欠きが設置され、切り欠きは、第1支持体の内側に位置し、コイルの巻きを逃げることができ、コイル巻きの緊密性を保証する。
【0185】
具体的には、切り欠きは、第1支持体の第2支持体に向かう側に位置し、且つ第1支持体の底部に近接して設置され、且つ、さらに、第1方向に沿って、切り欠きは、第3支持体の両側に設置され、さらに絶縁フレームワークの全体重量を低減し、生産コストを低減できるだけでなく、第3支持体がコイルを過度に押圧してコイルの巻き付けに影響することを回避することができる。
【0186】
具体的な応用において、第1支持体の第2支持体に向かう壁面は、略平面であり、第1支持体の第2支持体から離れた壁面は、円弧状であり、さらに絶縁フレームワークをステータに応用するとき、第1支持体は、ステータのティース部の形状に適応するように円形を囲むことができ、さらにロータの装着及び運動を容易にする。同時に、切り欠きの設置により、第1支持体の形状は、ステータのティース部のステータ内部に向かう端部に適合することができ、ステータの占積率を増加し、同時に全体の接続をより緊密にする。
【0187】
具体的には、切り欠きは、平坦であるが貫通しない構造である。
【0188】
上記いずれかの技術的手段では、さらに、切り欠きの第1支持体の頂部に近い側は、補助スロットの頂部と面一である。
【0189】
当該技術的手段では、切り欠きの第1支持体の頂部に近い側は、補助スロットの頂部の一側と面一であり、さらに切り欠きのコイルに対する逃げ効果を保証し、ステータの占積率を増加する。
【0190】
上記いずれかの技術的手段では、さらに、絶縁フレームワークは、第2支持体及び第1支持体の少なくとも一方に設けられ、ノッチの幅、第3支持体の補助スロットの幅に対応するマークをさらに含む。
【0191】
当該技術的手段では、絶縁フレームワークは、第2支持体及び第1支持体の少なくとも一方に設置されたマークをさらに含み、理解されるように、異なるステータを巻くとき、異なるコイル直径に対応し、さらに異なる補助スロットの幅、異なるノッチの幅に対応し、つまり、コイルの直径は、ノッチの幅、補助スロットの幅に1対1に対応し、したがって、コイルの直径は、ノッチの幅、補助スロットの幅に同期して変化し、したがって、本願の提出する技術的手段は、絶縁フレームワークにマークを設置し、マークがコイルの直径、ノッチの幅及び補助スロットの幅に1対1に対応し、このように、異なるコイル直径に基づいて、マークに応じて異なる絶縁フレームワークを選択できるために用いられ、具体的には、異なる絶縁フレームワークは、異なる寸法のノッチの幅及び補助スロットの幅に対応し、それにより多種の寸法仕様の絶縁フレームワークは異なる寸法のコイルに適応することができる。
【0192】
具体的には、ノッチの幅及び補助スロットのヨーク幅は、多種の寸法を有し、実際の状況に応じて選択して用いることができる。
【0193】
具体的には、マークは、数字、アルファベット、又は同等の機能を有する記号であってもよい。
【0194】
具体的な応用において、マークは、第2支持体の端子収容部に設置され、さらにマークは、ユーザが容易に認識するように、端子収容部の頂部に設置される。
【0195】
本願の第7態様によれば、ステータをさらに提出し、収容溝内に設けられた圧着端子と、順次接続された複数の分割コアを含み、分割コアがティース部を含み、隣接する2つの分割コアのティース部が共にステータスロットを囲むステータコアと、第6態様のいずれか一項の提出する絶縁フレームワークであって、絶縁フレームワークの数が複数であり、いずれかの分割コアの両端にいずれも絶縁フレームワークが設けられ、第3支持体がティース部に対向して設置される、絶縁フレームワークと、ティース部及び絶縁フレームワークに巻装される巻線と、を含む。
【0196】
本願の第7態様に提供されるステータは、上記いずれかの技術的手段の提出する絶縁フレームワークを含むので、絶縁フレームワークの全ての有益な効果を有する。
【0197】
さらに、ステータは、ステータコアを含み、ステータコアは、順次接続された複数の分割コアを含み、分割コアは、ティース部を含み、隣接する2つの分割コアのティース部の間に巻線を収容するためのステータスロットが共に囲まれ、ここで、各分割コアの両端にいずれも絶縁フレームワークが設置され、それにより巻線がティース部及び絶縁フレームワークに巻装されることができ、絶縁性能を保証する。同時に、この巻線方式により、巻線が絶縁フレームワークだけで同相巻線の電気的接続を実現でき、電気的接続を実現する他の構造を重ね合わせる必要がなく、さらにステータの軸方向高さを低減し、ステータの端部をよりコンパクトにする。
【0198】
さらに、巻線は、複数のコイルを含み、1つの分割コア及び分割コアの両端の絶縁フレームワークに1つのコイルが巻装され、コイルは、巻始め部と、巻終り部と、を含み、ワイヤスロットは、巻始め部及び巻終り部を収容するために用いられる。
【0199】
当該技術的手段では、巻線は、複数のコイルを含み、1つの分割コア及びその両端の絶縁フレームワークは、1つのコアコンポーネントを構成し、ここで、各コアコンポーネントにいずれも1つのコイルが巻装され、各コイルの巻装がいずれも完了すると、さらに複数のコアコンポーネントを丸め、ステータを形成し、さらに占積率を向上させるとともに、コイル表面の絶縁層にかすり傷を負うことを回避することができる。
【0200】
ここで、コイルは、巻始め部と、巻終り部と、を含み、ワイヤスロットは、巻始め部及び巻終り部を収容するために用いられ、コイル巻きの緊密性を保証する。
【0201】
具体的には、巻始め部は、ステータコアの軸線方向における一端のワイヤスロット内に係止し、そしてステータコアの他端に延伸し、且つ絶縁フレームワークのワイヤスロットから離れた側から巻装を開始し、さらに巻終り部が絶縁フレームワークのワイヤスロットに近い側に位置するようにし、そして巻終り部を段差部に巻き、段差部の上面を経て突起部の下方まで伸び、さらにワイヤスロット内に伸び、ワイヤスロット内で予め固定する。全てのコイルの巻装がいずれも完了すると、複数の分割コアを丸め、ステータを形成し、従来技術に比べて、本願の提出する技術的手段は、ステータの占積率を向上できるだけでなく、コイル自体の絶縁層に損傷を与えることを回避することができる。
【0202】
上記いずれかの技術的手段では、さらに、ステータは、絶縁カバープレートであって、絶縁フレームワークの両側に設けられ、絶縁カバープレートに逃げ溝が設けられ、逃げ溝が絶縁フレームワーク上のマークに対応して設置され、マークを逃げるために用いられる、絶縁カバープレートをさらに含む。
【0203】
当該技術的手段では、ステータは、絶縁カバープレートをさらに含み、絶縁カバープレートには、絶縁フレームワーク上のマークを逃げるための逃げ溝が設置される。
【0204】
さらに、ステータは、絶縁フレームワークのステータコアから離れた側に設置され、絶縁フレームワークの突起部に係着する絶縁カバープレートをさらに含む。
【0205】
当該技術的手段では、絶縁フレームワークは、絶縁フレームワークのステータコアから離れた側に設置された絶縁カバープレートをさらに含み、絶縁フレームワークの設置により、コイル両端の丸め絶縁保護を実現でき、ステータの安全性能を向上させる。ここで、絶縁カバープレートが絶縁フレームワークの突起部に接続され、絶縁カバープレートの固定を実現し、ステータの全体構造をよりコンパクトにし、両者の有効な係合を実現する。
【0206】
さらに、絶縁カバープレートは、絶縁フレームワークの突起部に係着する。
【0207】
具体的な応用において、絶縁カバープレートにスナップが設置され、スナップが突起部に係着する。理解されるように、突起部の長さは、端子収容部の長さよりも短く、したがってスナップと突起部との係着が保証される。
【0208】
さらに、いずれかの分割コアは、ステータコアの軸方向に沿って積層分布する複数の打抜き片を含む。
【0209】
当該技術的手段では、各分割コアがステータコアの軸方向に沿って積層分布する複数の打抜き片を含むように設置し、このように重なり部が打抜き片の周側縁に形成され、複数の打抜き片がコアの軸方向に沿って積層分布するとき、隣接する打抜き片の間に重なり隙間が限定され、且つステータスロットに形成され、巻線がステータコアのティース部に巻き付けられることを容易にし、且つステータスロット内に位置する。
【0210】
具体的には、打抜き片は、珪素鋼板である。
【0211】
さらに、隣接する2つの分割コアは、重なり部によって回動可能に接続される。
【0212】
当該技術的手段では、隣接する2つの分割コアは、重なり部によって回動可能に接続され、即ち接続された2つの分割コアは、相対的に回動可能である。
【0213】
隣接する2つの分割コアを重なり部によって回動可能に接続させることで、1つの分割コアを、重なり部の接続点を円心とし、もう1つの分割コアの周りに回動させることができ、このような接続方式は、簡単で確実であり、操作者がステータコアの外形及び構造を調整することが容易であり、使用需要に応じて分割コアの位置を調整することができる。
【0214】
上記技術的手段では、さらに、ステータコアは、ティース部と、ヨーク部と、を含み、ステータコアは、少なくとも第1状態及び第2状態を有し、第1状態で、複数の分割コアは、丸めて第1環状を形成し、ティース部は、ヨーク部の内側に位置し、第2状態で、複数の分割コアは、略直線状に展開する。
【0215】
当該技術的手段では、ステータコアは、第1状態を有し、第1状態は、ステータコアが巻線を巻き付けた後の通常状態であり、第1状態で、複数の分割コアは、第1環状に丸め、ティース部は、ヨーク部の内側に位置する。この状態で、巻線は、隣接するティース部で構成されるステータスロットに巻き付けられ、巻線は、ステータコアの内側に近く、隣接する2つのステータコアは、外側ヨーク部に設置された重なり部によって回動可能に接続され、共に囲んで円形ステータコアを形成する。
【0216】
ステータコアは、第2状態をさらに有し、隣接する2つの分割コアが回動可能に接続されるので、ステータコアにおける2つの隣接する分割コアが相対的に運動するとき、複数の分割コアは略直線状に展開することができる。展開後の各分割コアのティース部が略直線状に分布し、且つステータコアが展開状態にあるので、第1状態に比べて、2つのティース部間のステータスロットのスペースが増大し、操作者が巻線を巻き付けやすい。
【0217】
ステータコアを第2状態にすることにで、ティース部を略直線状に分布させることができ、且つステータスロットのスペースを増大させ、操作者が巻線を巻き付けやすい。巻線の巻き付け操作が完了すると、ステータコアを第1状態に共に囲み、各分割コアを円形ステータコアに共に囲み、ステータコアの構造をより安定、確実なものとする。
【0218】
さらに、第2状態で、両端にある2つの分割コアは、丸めた後に接続され、具体的には、丸めた後に2つの分割コアを溶接することができる。
【0219】
理解されるように、第2状態で、ステータコアは、略直線状を呈し、ステータコアが直線状を呈するか、又はステータコアが一定の弧度を有することを含む。
【0220】
上記技術的手段では、さらに、複数の打抜き片は、交互して設置された第1打抜き片層及び第2打抜き片層を含み、第1打抜き片層の第1側に重なり部が設置され、第1打抜き片層上の重なり部が第2打抜き片層から突出し、隣接する2つの第1打抜き片層が共に重なり隙間を囲み、第2打抜き片層の第2側に重なり部が設置され、第2打抜き片層上の重なり部が第1打抜き片層から突出し、隣接する2つの第2打抜き片層が共に重なり隙間を囲み、隣接する2つの分割コアのうち、1つの分割コアの重なり部はもう1つの分割コアの重なり隙間内に挿設される。
【0221】
当該技術的手段では、複数の打抜き片は、第1打抜き片層と、第2打抜き片層と、を含み、複数の第1打抜き片層及び複数の第2打抜き片層は、ステータコアの軸方向に沿って交互して分布する。第1打抜き片層は第1側に重なり部が設置され、第1打抜き片層上の重なり部が第2打抜き片層から突出し、複数の第1打抜き片層及び複数の第2打抜き片層が交互して設置され、隣接する2つの第1打抜き片層がいずれも該隣接する2つの第1打抜き片層の中間に設置された第2打抜き片層から突出するので、隣接する2つの第1打抜き片層の間に重なり隙間を共に囲む。第2打抜き片層は第2側に重なり部が設置され、つまり、第2打抜き片層は第1打抜き片層と異なる側に重なり部が設置される。第2打抜き片層上の重なり部が第1打抜き片層から突出し、複数の第1打抜き片層及び複数の第2打抜き片層が交互して設置され、隣接する2つの第2打抜き片層がいずれも該隣接する2つの第2打抜き片層の中間に設置された第1打抜き片層から突出するので、隣接する2つの第2打抜き片層の間にも重なり隙間を共に囲むことができる。
【0222】
理解されるように、複数の第1打抜き片層及び複数の第2打抜き片層がステータコアの周方向に沿って交互して分布するとき、複数の第1打抜き片層の第1側に設置された重なり部は、複数の第2打抜き片層の第2側に設置された重なり部と交互して設置される。さらに、隣接する2つの第1打抜き片層の間に位置する重なり隙間及び隣接する2つの第2打抜き片層に位置する重なり隙間は、それぞれ分割コアの両側に位置し、且つ交互して設置される。
【0223】
隣接する2つの分割コアの互いに近接する側には、それぞれ重なり部及び重なり隙間が設けられ、複数の第1打抜き片層の第1側に設置された重なり部及び複数の第2打抜き片層の第2側に設置された重なり部が交互して設置され、且つ隣接する2つの第1打抜き片層の間に位置する重なり隙間及び隣接する2つの第2打抜き片層の間に位置する重なり隙間が交互して設置され、1つの分割コアの重なり部がもう1つの分割コアの重なり隙間内に挿設され、それにより隣接する2つの分割コアの接続を実現する。
【0224】
第1打抜き片層及び第2打抜き片層を交互して設置させ、第1打抜き片層及び第2打抜き片層の異なる側にそれぞれ重なり部を設置し、且つ第1打抜き片層及び第2打抜き片層が異なる側で重なり隙間を共に囲むようにすることで、2つの隣接する分割コアは、重なり部及び重なり隙間によって接続を実現でき、具体的には、1つの分割コアの重なり部をもう1つの分割コアの重なり隙間内に挿設させる。このような接続方式は、安定的で確実であり、操作者がステータコアを迅速に着脱でき、作業効率を向上させる。且つ複数の分割コアが同一構造を採用することで相互接続を実現でき、分割コアの種類を減らし、分割コアの汎用性を向上させ、製品コストを低減する。
【0225】
上記技術的手段では、さらに、複数の打抜き片は、交互して設置された第1打抜き片層及び第2打抜き片層を含み、第1打抜き片層の第1側に重なり部が設置され、第1打抜き片層上の重なり部が第2打抜き片層から突出し、隣接する2つの第1打抜き片層が共に重なり隙間を囲み、第2打抜き片層の第2側に重なり部が設置され、第2打抜き片層上の重なり部が第1打抜き片層から突出し、隣接する2つの第2打抜き片層が共に重なり隙間を囲み、隣接する2つの分割コアのうち、1つの分割コアの重なり部はもう1つの分割コアの重なり隙間内に挿設される。
【0226】
当該技術的手段では、複数の打抜き片は、第1打抜き片層と、第2打抜き片層と、を含み、複数の第1打抜き片層及び複数の第2打抜き片層は、ステータコアの軸方向に沿って交互して分布する。第1打抜き片層は第1側に重なり部が設置され、第1打抜き片層上の重なり部が第2打抜き片層から突出し、複数の第1打抜き片層及び複数の第2打抜き片層が交互して設置され、隣接する2つの第1打抜き片層がいずれも該隣接する2つの第1打抜き片層の中間に設置された第2打抜き片層から突出するので、隣接する2つの第1打抜き片層の間に重なり隙間を共に囲む。第2打抜き片層は第2側に重なり部が設置され、つまり、第2打抜き片層は第1打抜き片層と異なる側に重なり部が設置される。第2打抜き片層上の重なり部が第1打抜き片層から突出し、複数の第1打抜き片層及び複数の第2打抜き片層が交互して設置され、隣接する2つの第2打抜き片層がいずれも該隣接する2つの第2打抜き片層の中間に設置された第1打抜き片層から突出するので、隣接する2つの第2打抜き片層の間にも重なり隙間を共に囲むことができる。
【0227】
理解されるように、複数の第1打抜き片層及び複数の第2打抜き片層がステータコアの周方向に沿って交互して分布するとき、複数の第1打抜き片層の第1側に設置された重なり部は、複数の第2打抜き片層の第2側に設置された重なり部と交互して設置される。さらに、隣接する2つの第1打抜き片層の間に位置する重なり隙間及び隣接する2つの第2打抜き片層に位置する重なり隙間は、それぞれ分割コアの両側に位置し、且つ交互して設置される。
【0228】
隣接する2つの分割コアの互いに近接する側には、それぞれ重なり部及び重なり隙間が設けられ、複数の第1打抜き片層の第1側に設置された重なり部及び複数の第2打抜き片層の第2側に設置された重なり部が交互して設置され、且つ隣接する2つの第1打抜き片層の間に位置する重なり隙間及び隣接する2つの第2打抜き片層の間に位置する重なり隙間が交互して設置され、1つの分割コアの重なり部がもう1つの分割コアの重なり隙間内に挿設され、それにより隣接する2つの分割コアの接続を実現する。
【0229】
第1打抜き片層及び第2打抜き片層を交互して設置させ、第1打抜き片層及び第2打抜き片層の異なる側にそれぞれ重なり部を設置し、且つ第1打抜き片層及び第2打抜き片層が異なる側で重なり隙間を共に囲むようにすることで、2つの隣接する分割コアは、重なり部及び重なり隙間によって接続を実現でき、具体的には、1つの分割コアの重なり部をもう1つの分割コアの重なり隙間内に挿設させる。このような接続方式は、安定的で確実であり、操作者がステータコアを迅速に着脱でき、作業効率を向上させる。且つ複数の分割コアが同一構造を採用することで相互接続を実現でき、分割コアの種類を減らし、分割コアの汎用性を向上させ、製品コストを低減する。
【0230】
上記いずれかの技術的手段では、さらに、第2支持体の底部に接続突起が設けられ、ステータコアに凹溝が設けられ、接続突起が凹溝に接続される。
【0231】
当該技術的手段では、第2支持体には、ステータコアと協働し、絶縁フレームワークをステータコアに固定するための接続突起を有する。
【0232】
本願の第8態様によれば、第7態様の提出するステータと、ステータと協働して回動するロータと、を含むモータをさらに提出する。
【0233】
本願の第8態様に提供されるモータは、上記第7態様の提出するステータを含むので、ステータの全ての有益な効果を有する。
【0234】
さらに、モータは、ロータをさらに含み、ロータは、ステータの内部に設置され、且つステータと協働して回動し、さらにトルクを出力することができる。
【0235】
本願の第9態様によれば、第8態様の提出するモータを含む圧縮機をさらに提出する。
【0236】
本願の第9態様に提供される圧縮機は、上記第8態様に提供されるモータを含むので、モータの全ての有益な効果を有する。
【0237】
本願の第10態様によれば、第9態様の提出する圧縮機を含む車両をさらに提出する。
【0238】
本願の第10態様に提供される車両は、上記第9態様の提出する圧縮機を含むので、圧縮機の全ての有益な効果を有する。
【発明の効果】
【0239】
本願の追加の態様と利点とは次の説明で明らかになり、あるいは本願の実施で把握される。
【0240】
本願の上記の及び/又は追加の態様と利点とは次の図面を参照する実施例の説明から明らかになり理解しやすくなる。
【図面の簡単な説明】
【0241】
【
図1】
図1は本願の一実施例の絶縁フレームワークの構造模式
図1を示す。
【
図2】
図2は本願の一実施例の絶縁フレームワークの構造模式
図2を示す。
【
図3】
図3は本願の一実施例の絶縁フレームワークの構造模式
図3を示す。
【
図4】
図4は本願の一実施例の絶縁フレームワークの構造模式
図4を示す。
【
図5】
図5は本願の一実施例の絶縁フレームワークの構造模式
図5を示す。
【
図6】
図6は本願の一実施例の絶縁フレームワークの構造模式
図6を示す。
【
図7】
図7は本願の一実施例の絶縁フレームワークの構造模式
図7を示す。
【
図8】
図8は本願の一実施例の絶縁フレームワークの構造模式
図8を示す。
【
図9】
図9は本願の一実施例の絶縁フレームワークの構造模式
図9を示す。
【
図12】
図12は本願の一実施例の絶縁カバープレートの構造模式図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0242】
本願の上記目的、特徴及び利点をより明確に理解することを可能にするために、以下は図面及び具体的な実施形態と結び付けて本願をさらに詳細に説明する。なお、矛盾がない限り、本願の実施例及び実施例における特徴は互いに組み合わせることができる。
【0243】
以下の説明で本願の十分な理解のために多くの詳細が記載されているが、本願はここで説明されるものと異なる形態で実施されてもよく、本願の保護範囲は以下に開示される具体的な実施例に限定されない。
【0244】
以下、
図1から
図12を参照して本願のいくつかの実施例に係る絶縁フレームワーク、ステータ、モータ、圧縮機及び車両を説明する。
【0245】
実施例1:
図1及び
図2に示すように、本願の第1態様の一実施例によれば、本願は、絶縁フレームワークを提供する。絶縁フレームワークは、第1支持体1と、第2支持体2と、第3支持体3と、を含む。
【0246】
具体的には、第2支持体2は、第1支持体1に対向して設置され、第2支持体2にワイヤスロット20が設けられ、ワイヤスロット20は、第2支持体2の壁面を貫通し、ワイヤスロット20の底壁の一部は、第2支持体2の底部に向かって傾斜して傾斜部22を形成し、傾斜部22は、ワイヤスロット20の第1支持体1に向かう側に位置し、第3支持体3は、第1支持体1と第2支持体2との間に設置され且つ第1支持体1と第2支持体2とに接続される。
【0247】
本願にて提供される絶縁フレームワークは、第1支持体1と、第2支持体2と、第3支持体3と、を含み、第2支持体2と第1支持体1とは、対向して設置されるように分布し、第3支持体3は、第1支持体1と第2支持体2との間に設置され、且つ第3支持体3の一端は、第1支持体1に接続され、第3支持体3の他端は、第2支持体2に接続されることにより、第1支持体1、第2支持体2及び第3支持体3の三者は、一体に接続される。ここで、第2支持体2にワイヤスロット20が設置され、ワイヤスロット20は、底壁を含み、ワイヤスロット20の底壁は、第2支持体2の底部に向かって傾斜して設置され、傾斜して設置された傾斜部22を形成し、ここで、傾斜部22は、第1支持体1に近い側に位置し、このように、絶縁フレームワークによってワイヤを巻回する場合、コイルがワイヤスロット20の第1支持体1から離れた側からワイヤスロット20内に伸び、さらに傾斜部22に沿って第1支持体1の底部に延伸し、それによりコイルの巻装が容易になり、しかも、ワイヤスロット20がコイルを予め固定できることにより、コイルの巻装がよりコンパクトになり、コイルの固定性を向上させ、ステータコア4の占積率を向上させる。
【0248】
具体的な応用において、絶縁フレームワークは、ステータに応用され、ステータは、ステータコア4と、コイルと、上記絶縁フレームワークと、を含み、ここで、絶縁フレームワークは、ステータコア4の軸線方向の両端に設置され、コイルは、絶縁フレームワーク及びステータコア4に巻装される。第1支持体1、第2支持体2及び第3支持体3は、共にコイルを収容するための巻線収容部を囲み、ステータコア4は、ワイヤスロット20を通って引き込むことにより、コイルは、傾斜部22に沿って下方に傾斜し、コイルの巻装がより緊密になる。
【0249】
具体的には、第1支持体1、第2支持体2及び第3支持体3は、一体成型されてなる。
【0250】
理解されるように、ワイヤスロット20は、開口部と、開口部に対向して設置された底壁と、を含み、ワイヤスロット20の底壁の一部は、第2支持体2の底部方向に向かって傾斜して設置されて、傾斜部22を形成し、且つ、傾斜部22は、ワイヤスロット20の第1支持体1に向かう側に設置され、つまり傾斜部22は、第1支持体1の内側に設置される。つまり、ワイヤスロット20の上半分は、略U字状を呈し、開口部は、U字状の頂部に位置し、ワイヤスロット20の下半分は、スロープ状を呈することにより、コイルを通すときにコイルをよりコンパクトにし、コイル巻装の固定性を向上させる。
【0251】
具体的には、絶縁フレームワークをステータに応用するとき、第1支持体1は、ステータコア4の内側に近く、第2支持体2は、ステータコア4の外側に近く、第3支持体3は、第1支持体1と第2支持体2とに接続され且つ両者の間に位置する。
【0252】
実施例2:
図3及び
図4に示すように、本願の1つの実施例によれば、上記実施例に加えて、さらに、絶縁フレームワークは、第2支持体2の第1支持体1から離れた側に設けられ、圧着端子を収容するために用いられ、第1方向に沿って、ワイヤスロット20の第1側に位置する端子収容部24をさらに含む。
【0253】
当該実施例では、絶縁フレームワークは、端子収容部24をさらに含み、端子収容部24は、第2支持体2に設置され、圧着端子は、端子収容部24内に設置され、同相のコイルは、圧着端子によって端子収容部24内で接続されることにより、同相のコイルは、直列接続される。ここで、端子収容部24は、第2支持体2の第1支持体1から離れた側に設置され、さらにコイルの巻装スペースへの占有を回避する。同時に、端子収容部24及びワイヤスロット20は、第1方向に沿って分布し、コイルの巻装及び同相コイルの直列接続を容易にする。また、絶縁フレームワークに端子収容溝240を設置することで、絶縁フレームワークの上方に同相電気的接続を実現する他の構造を重ね合わせることを回避し、さらにステータ全体の寸法を低減する。
【0254】
ここで、第1方向は、ステータコア4の周方向である。
【0255】
実施例3:
図1及び
図3に示すように、本願の1つの実施例によれば、上記実施例に加えて、さらに、端子収容部24は、収容溝240であって、圧着端子を収容するために用いられ、収容溝240にノッチ2400が設けられ、ノッチ2400が収容溝240の第1方向に沿った側壁に位置する、収容溝240と、第1方向に沿って、収容溝240の両側に位置し、ノッチ2400に連通する接着剤溢れ溝242と、を含む。
【0256】
当該実施例では、端子収容部24は、収容溝240と、接着剤溢れ溝242と、を含み、収容溝240は、ステータの圧着端子を収容するために用いられ、ここで、収容溝240にノッチ2400が設置され、同相コイルの巻始め部及び巻終り部は、収容溝240の一側のノッチ2400から収容溝240内に伸び、コイルに対して位置決めの役割を果たし、コイルの安定性を保証し、同時に圧着端子によって同相コイルの電気的接続を実現する。
【0257】
また、接着剤溢れ溝242は、収容溝240の両側に設置され、且つノッチ2400に連通し、このように、接続端子によって同相コイルを電気的に接続した後、収容溝240及びノッチ2400においてシーラントでコイルを密封し、コイルの安全性能を向上させ、且つ、接着剤溢れ溝242の設置により、シーラントで圧着端子を密封する過程で、余分なシーラントが接着剤溢れ溝242で受け止められることにより、シーラントが端子収容部24の外側に溢れ出ず、コイルの良好な密封を実現する。
【0258】
具体的な応用において、収容溝240に2つのノッチ2400が設置され、2つのノッチ2400がそれぞれ収容溝240の第1方向における2つの側壁に設置される。同様に、接着剤溢れ溝242の数は、2つであり、2つの接着剤溢れ溝242は、それぞれ2つのノッチ2400に対応して設置されることにより、2つのノッチ2400において密封するとき、2つのノッチ2400においていずれも接着剤溢れ溝242によってシーラントが溢れ出ることを回避することができる。
【0259】
理解されるように、圧着端子及び導線切除断面を密封するとき、粘性の低いシーラントを採用する場合、シーラントは、収容溝240の側壁を伝って流れやすくなり、圧着端子及び導線切除断面に対する完全な密封を実現することが困難である。粘性の高いシーラントを採用する場合、シーラントの流動性が高くなく、収容溝240のノッチ2400が狭いため、完全に覆うことが非常に困難である。したがって、本願は、接着剤溢れ溝242を設置することで、シーラントが溢れ出ることを回避でき、圧着端子及びコイル導線切除断面の完全な密封を実現する。
【0260】
実施例4:
図2及び
図3に示すように、本願の1つの実施例によれば、上記実施例に加えて、さらに、端子収容部24は、第1方向に沿って、収容溝240の両側に設けられた接着剤溢れ台244と、ボス246であって、接着剤溢れ台244に設けられ、少なくともボス246が接着剤溢れ台244と共に接着剤溢れ溝242を囲む、ボス246と、をさらに含む。
【0261】
当該実施例では、端子収容部24は、接着剤溢れ台244と、ボス246と、をさらに含み、接着剤溢れ台244が収容溝240の両側に設置され、つまり収容溝240の第1方向の両側に突出する接着剤溢れ台244を有し、ボス246が接着剤溢れ台244に設置されることにより、少なくとも接着剤溢れ台244がボス246と共に接着剤溢れ溝242を囲むことにより、接着剤溢れ溝242がノッチ2400の少なくとも一部を囲み、さらに収容溝240及びノッチ2400内にシーラントを流し込んで密封するとき、余分なシーラントが接着剤溢れ溝242内に流れ込むことができ、シーラントが端子収容部24から溢れ出ることを回避する。
【0262】
理解されるように、圧着端子は、コイルを突き破ることにより、同相コイルは、接続される。
【0263】
具体的な応用において、圧着端子は、突き破り型端子であり、それにより圧着端子が収容溝240内のコイルに押し付けられる過程で、コイル表面の絶縁被膜を突き破ることができ、それにより同相コイルの電気的接続を実現し、迅速な接続を実現する。
【0264】
さらに、
図2に示すように、ボス246は、収容溝240のワイヤスロット20から離れた側に設けられ、ノッチ2400の第1支持体1から離れた側に位置する第1ボス2460と、収容溝240のワイヤスロット20に近い側に設けられ、第2支持体2、収容溝240と共に接着剤溢れ溝242を囲み、収容溝240との間に欠き込みが設けられる第2ボス2462と、を含む。
【0265】
当該実施例では、ボス246は、第1ボス2460と、第2ボス2462と、を含み、第1ボス2460及び第2ボス2462は、それぞれ収容溝240の両側の接着剤溢れ台244に設置され、ここで、第1ボス2460は、収容溝240のワイヤスロット20から離れた側に設置され、且つノッチ2400の第1支持体1から離れた側に位置し、このように、収容溝240及びノッチ2400内にシーラントを注入するとき、余分なシーラントが第1ボス2460で受け止められ、シーラントが溢れ出ることを回避する。
【0266】
第2ボス2462は、収容溝240のワイヤスロット20に近い側に設置され、且つ、第2ボス2462は、第2支持体2の表面、及び収容溝240の外側壁面と共に接着剤溢れ溝242を囲み、ここで、第2ボス2462の端部と収容溝240の壁面との間は、完全に閉鎖されず、欠き込みを有し、それによりコイルの巻終り部の切断及び密封を容易にする。
【0267】
具体的な応用において、第1ボス2460の底部に引き廻しスロット20が設けられ、引き廻しスロット20がノッチ2400に対向して設置されることにより、コイルが引き廻しスロット20内でさらに固定されることができ、コイルの堅牢性を向上させる。
【0268】
また、欠き込みの寸法が小さくさらにシーラントの流出を回避する。具体的には、欠き込みの幅は、1mm以上5mm以下である。
【0269】
実施例5:
図5に示すように、本願の1つの実施例によれば、上記実施例に加えて、さらに、ノッチ2400は、連通する第1通路2402及び第2通路2404を含み、第1通路2402は、第2通路2404の頂部に位置し、第1通路2402の側壁は、第1通路2402の両側に徐々に広がるように設置される。
【0270】
当該実施例では、ノッチ2400は、連通する第1通路2402及び第2通路2404を含み、つまりノッチ2400は、上半分と、下半分と、に分けられ、ここで、第1通路2402は、上半分に位置し、第2通路2404は、下半分に位置し、上半分と下半分とは連通し、且つ第1通路2402の側壁が徐々に広がるように設置されることにより、ノッチ2400においてコイルを通しやすく、同時に、ノッチ2400の上半分が傾斜して設置されることによりシーラントの注入を容易にすることができ、シーラントが傾斜して設置された壁面に沿ってノッチ2400のスロット底部分に向かって流れることができ、シーラントのコイル切除断面に対する密封効果を向上させる。
【0271】
具体的な応用において、ノッチ2400は、略U字状を呈し、第1通路2402の側壁は、斜面状を呈し、マンウェイの側壁は、略平坦である。
【0272】
実施例6:
本願の1つの実施例によれば、上記実施例に加えて、さらに、ワイヤスロット20の幅は、ノッチ2400の幅よりも大きい。
【0273】
当該実施例では、コイルの巻始め部及び巻終り部は、いずれもノッチ2400内に設置され、コイルのスロットへの進入を容易にし、ワイヤスロット20の幅がノッチ2400の幅よりも大きいことにより、巻始め部及び巻終り部がノッチ2400に進入するときにノッチ2400により緊密に接続され、ノッチ2400のコイルに対する固定性を向上させる。
【0274】
具体的な応用において、ワイヤスロット20の幅は、つまり第1方向に沿ったワイヤスロット20の幅であり、ノッチ2400の幅は、つまり第2方向に沿ったノッチ2400の幅である。具体的には、ワイヤスロット20及びノッチ2400は、いずれも略U字状を呈し、ワイヤスロット20の幅及びノッチ2400の幅は、つまりU字状の左右両側側壁の距離である。
【0275】
上記ノッチ2400及びワイヤスロット20の幅の設置により、ノッチ2400内でコイルの巻始め部及び巻終り部を同時に収容できる一方、コイルの緊密性を向上させることができる。
【0276】
実施例6:
図6、
図7及び
図9に示すように、本願の1つの実施例によれば、上記実施例に加えて、さらに、絶縁フレームワークは、第2支持体2の第1支持体1から離れた側に設けられ、第1方向に沿って、ワイヤスロット20の第2側に位置する突起部26をさらに含む。
【0277】
当該実施例では、絶縁フレームワークは、突起部26をさらに含み、突起部26は、第2支持体2に設置され、第2支持体2の第1支持体1及び第3支持体3から離れた側に位置し、突起部26、ワイヤスロット20及び端子収容部24は、第1方向に沿って順次設置され、突起部26の設置によりコイルに対して位置規制の役割を果たすことができ、コイルの脱出を回避し、具体的には、突起部26の設置によりコイルの巻終り部の脱出を回避でき、コイルの固定性を向上させる。
【0278】
具体的には、分割コアについて、各分割コアにいずれも1つのコイルが巻装され、各コイルは、巻始め部と、巻終り部と、を含み、巻装完了後に巻終り部は、突起部26の底部からワイヤスロット20内に伸び、ワイヤスロット20によってコイルを位置規制する。
【0279】
理解されるように、第1方向に沿って、ワイヤスロット20は、第1側と、第2側と、を含み、ワイヤスロット20の第1側とワイヤスロット20の第2側とは、ワイヤスロット20の対向して設置された両側であり、ここで、ワイヤスロット20の端子収容部24に近い側は、ワイヤスロット20の第1側であり、ワイヤスロット20の突起部26に近い側は、ワイヤスロット20の第2側である。
【0280】
実施例7:
図6及び
図7に示すように、本願の1つの実施例によれば、上記実施例に加えて、さらに、突起部26の頂壁の少なくとも一部は、第2支持体2の底部に向かって傾斜して設置される。
【0281】
当該実施例では、突起部26の頂壁の少なくとも一部は、第2支持体2の底部に向かって傾斜して設置されることにより、突起部26に用いられる材料を低減し、生産コストを低減する一方、絶縁フレームワークが他の構造と組み合わせて用いられるとき、他の構造に対する干渉を回避する。
【0282】
具体的な応用において、突起部26の断面は、略三角形を呈する。
【0283】
具体的な応用において、モータは、ステータコア4と、絶縁フレームワークと、絶縁カバープレート6と、を含み、絶縁フレームワークは、ステータコア4の両端に設置され、絶縁カバープレート6は、絶縁フレームワークのステータコア4から離れた両端に設置される。絶縁カバープレート6は、絶縁の役割を果たし、モータの安全性能を向上させる。ここで、突起部26が絶縁カバープレート6に係着することにより、絶縁フレームワークと絶縁カバープレート6とが接続され、絶縁カバープレート6と絶縁フレームワークとの接続の信頼性を向上させる。
【0284】
理解されるように、絶縁カバープレート6及び絶縁フレームワークは、いずれも絶縁材料で製造される。
【0285】
さらに、突起部26の第2支持体2の底部に近い表面は、ワイヤスロット20の底壁の第2支持体2の底部から離れた側に位置する。
【0286】
当該実施例では、突起部26の第2支持体2の底部に近い表面は、ワイヤスロット20の底壁の第2支持体2の底部から離れた側に位置し、上記設置により、突起部26の第2支持体2の底部に近い表面は、ワイヤスロット20の底壁よりも高く、つまりワイヤスロット20の底壁は、突起部26の下面よりも低く、さらにコイルの巻終り部は、突起部26のワイヤスロット20から離れた側からワイヤスロット20に巻かれ、コイルのワイヤスロット20における屈曲の発生を回避でき、さらにコイルの引き廻しをより緊密にする。
【0287】
具体的には、突起部26の下面とワイヤスロット20の底壁との間の距離の差は、コイル内の導線の直径以上である。理解されるように、1本の導線は、分割コア及び絶縁フレームワークに巻装されてコイルを形成する。
【0288】
さらに、端子収容部24の第2支持体2からの突出長さは、突起部26の第2支持体2からの突出長さよりも大きい。
【0289】
当該実施例では、端子収容部24及び突出部は、いずれも第1支持体1から離れた側に第2支持体2から突出し、ここで、突出部の第2支持体2からの突出長さは、端子収容部24の第2支持体2からの突出長さよりも短く、このように、絶縁フレームワークが絶縁カバープレート6に接続されるとき、両者の接続に干渉することを回避し、両者の接続信頼性を保証する。
【0290】
理解されるように、第2支持体2、第3支持体3及び第1支持体1は、第2方向に沿って順次分布し、突出部の第2方向に沿った長さは、端子収容部24の長さよりも小さい。
【0291】
理解されるように、第2方向は、ステータコア4の半径方向である。
【0292】
実施例8:
図5及び
図9に示すように、本願の1つの実施例によれば、上記実施例に加えて、さらに、絶縁フレームワークは、第2支持体2に設けられ、突起部26のワイヤスロット20から離れた側に位置する段差部28をさらに含む。
【0293】
当該実施例では、絶縁フレームワークは、段差部28をさらに含み、段差部28は、第2支持体2に設置され、コイルを担持するために用いられ、具体的には、段差部28は、コイルの巻終り部を担持するために用いられる。コイル巻装の緊密性を向上させる。
【0294】
具体的には、段差部28は、突起部26のワイヤスロット20から離れた側に設置され、このように、コイルの巻終り部分は、段差部28の上面から突起部26の下方に巻装され、さらにワイヤスロット20内に伸び、ワイヤスロット20によってコイルの巻終り部分を固定する。
【0295】
実施例9:
図1~
図7に示すように、本願の1つの実施例によれば、上記実施例に加えて、さらに、第3支持体3に複数の補助スロット30が設けられ、いずれかの補助スロット30は、第1方向に沿って延伸し、複数の補助スロット30は、第2方向に沿って分布し、第1支持体1、第3支持体3及び第2支持体2は、第2方向に沿って順次分布する。
【0296】
当該実施例では、第3支持体3に補助スロット30が設置され、補助スロット30の数が複数であり、コイルが補助スロット30によって固定され、コイル巻装の緊密性及び安定性を向上させる。ここで、各補助スロット30は、第1方向に沿って延伸し、複数の補助スロット30は、第2方向に沿ってアレイ状に分布し、コイルは、補助スロット30によって絶縁フレームワークに巻装される。
【0297】
具体的には、補助スロット30は、第3支持体3の上面に設置され、補助スロット30は、第3支持体3の外面に沿って自然に延伸するとき、第3支持体3の側面によって直接平坦に切断される。
【0298】
実施例10:
図4に示すように、本願の1つの実施例によれば、上記実施例に加えて、さらに、傾斜部22の第2支持体2の底部に近い縁は、補助スロット30のスロット底と略面一である。
【0299】
当該実施例では、傾斜部22の第2支持体2の底部に近い縁は、補助スロット30のスロット底と略面一であり、コイルの屈曲を回避し、コイルの巻き付けの緊密さを保証する。
【0300】
理解されるように、傾斜部22の第2支持体2の底部に近い縁は、つまり傾斜部22の下縁である。傾斜部22の下縁は、補助スロット30のスロット底と略面一であり、つまり傾斜部22の下縁は、補助スロット30のスロット底と面一であり、又は傾斜部22の下縁は、補助スロット30のスロット底よりも僅かに高い。
【0301】
さらに、ワイヤスロット20の端子収容部24に近い壁面は、第3支持体3のワイヤスロット20に近い壁面と略面一である。
【0302】
当該実施例では、ワイヤスロット20の端子収容部24に近い壁面は、第3支持体3のワイヤスロット20に近い壁面と略面一であり、このように、コイルがワイヤスロット20から第3支持体3に巻回されるとき、コイルの巻き付けをより緊密にすることができ、ステータコア4の占積率を向上させる。
【0303】
理解されるように、ワイヤスロット20の端子収容部24に近い壁面は、第3支持体3のワイヤスロット20に近い壁面と略面一であり、つまりワイヤスロット20の収容部に近い壁面は、第3支持体3のワイヤスロット20に近い壁面と面一であり、又はワイヤスロット20の収容部に近い壁面と第3支持体3のワイヤスロット20に近い壁面との間に微小ピッチを有する。
【0304】
実施例11:
図7に示すように、本願の1つの実施例によれば、上記実施例に加えて、さらに、第1支持体1の第2支持体2に向かう側に切り欠き10が設けられ、切り欠き10は、第1支持体1の底部に近接して設置され、且つ第1方向に沿って、切り欠き10は、第3支持体3の両側に位置する。
【0305】
当該実施例では、第1支持体1に切り欠き10が設置され、切り欠き10は、第1支持体1の内側に位置し、コイルの巻きを逃げることができ、コイル巻きの緊密性を保証する。
【0306】
具体的には、切り欠き10は、第1支持体1の第2支持体2に向かう側に位置し、且つ第1支持体1の底部に近接して設置され、且つ、さらに、第1方向に沿って、切り欠き10は、第3支持体3の両側に設置され、さらに絶縁フレームワークの全体重量を低減し、生産コストを低減できるだけでなく、第3支持体3がコイルを過度に押圧してコイルの巻き付けに影響することを回避することができる。
【0307】
具体的な応用において、第1支持体1の第2支持体2に向かう壁面は、略平面であり、第1支持体1の第2支持体2から離れた壁面は、円弧状であり、さらに絶縁フレームワークをステータに応用するとき、第1支持体1は、ステータのティース部の形状に適応するように円形を囲むことができ、さらにロータの装着及び運動を容易にする。同時に、切り欠き10の設置により、第1支持体1の形状は、ステータのティース部のステータ内部に向かう端部に適合することができ、ステータの占積率を増加し、同時に全体の接続をより緊密にする。
【0308】
具体的には、切り欠き10は、平坦であるが貫通しない構造である。
【0309】
さらに、切り欠き10の第1支持体1の頂部に近い側は、補助スロット30の頂部と面一である。
【0310】
当該実施例では、切り欠き10の第1支持体1の頂部に近い側は、補助スロット30の頂部の一側と面一であり、さらに切り欠き10のコイルに対する逃げ効果を保証し、ステータの占積率を増加する。
【0311】
実施例12:
図1~
図5に示すように、本願の1つの実施例によれば、上記実施例に加えて、さらに、絶縁フレームワークは、第2支持体2及び第1支持体1の少なくとも一方に設けられ、端子収容部24のノッチ2400の幅、第3支持体3の補助スロット30の幅に対応するマーク29をさらに含む。
【0312】
当該実施例では、絶縁フレームワークは、第2支持体2及び第1支持体1の少なくとも一方に設置されたマーク29をさらに含み、理解されるように、異なるステータを巻くとき、異なるコイル直径に対応し、さらに異なる補助スロット30の幅、異なるノッチ2400の幅に対応し、つまり、コイルの直径は、ノッチ2400の幅、補助スロット30の幅に1対1に対応し、したがって、コイルの直径は、ノッチ2400の幅、補助スロット30の幅に同期して変化し、したがって、本願の提出する実施例は、絶縁フレームワークにマーク29を設置し、マーク29がコイルの直径、ノッチ2400の幅及び補助スロット30の幅に1対1に対応し、このように、異なるコイル直径に基づいて、マーク29に応じて異なる絶縁フレームワークを選択できるために用いられ、具体的には、異なる絶縁フレームワークは、異なる寸法のノッチ2400の幅及び補助スロット30の幅に対応し、それにより多種の寸法仕様の絶縁フレームワークは異なる寸法のコイルに適応することができる。
【0313】
具体的には、ノッチ2400の幅及び補助スロット30のヨーク幅は、多種の寸法を有し、実際の状況に応じて選択して用いることができる。
【0314】
具体的には、マーク29は、数字、アルファベット、又は同等の機能を有する記号であってもよい。
【0315】
具体的な応用において、マーク29は、第2支持体2の端子収容部24に設置され、さらにマーク29は、ユーザが容易に認識するように、端子収容部24の頂部に設置される。
【0316】
実施例13:
図10及び
図11に示すように、本願の第2態様によれば、ステータをさらに提出し、順次接続された複数の分割コアを含み、分割コアがティース部を含み、隣接する2つの分割コアのティース部が共にステータスロットを囲むステータコア4と、第1態様のいずれか一項の提出する絶縁フレームワークであって、絶縁フレームワークの数が複数であり、いずれかの分割コアの両端にいずれも絶縁フレームワークが設けられ、第3支持体3がティース部に対向して設置される、絶縁フレームワークと、ティース部及び絶縁フレームワークに巻装される巻線5と、を含む。
【0317】
本願の第2態様に提供されるステータは、第1態様のいずれかの実施例の提出する絶縁フレームワークを含むので、絶縁フレームワークの全ての有益な効果を有する。
【0318】
さらに、ステータは、ステータコア4を含み、ステータコア4は、順次接続された複数の分割コアを含み、分割コアは、ティース部を含み、隣接する2つの分割コアのティース部の間に巻線5を収容するためのステータスロットが共に囲まれ、ここで、各分割コアの両端にいずれも絶縁フレームワークが設置され、それにより巻線5はティース部及び絶縁フレームワークに巻装されることができ、絶縁性能を保証する。同時に、この巻線方式により、巻線5が絶縁フレームワークだけで同相巻線5の電気的接続を実現でき、電気的接続を実現する他の構造を重ね合わせる必要がなく、さらにステータの軸方向高さを低減し、ステータの端部をよりコンパクトにする。
【0319】
さらに、巻線5は、複数のコイルを含み、1つの分割コア及び分割コアの両端の絶縁フレームワークに1つのコイルが巻装され、コイルは、巻始め部と、巻終り部と、を含み、ワイヤスロット20は、巻始め部及び巻終り部を収容するために用いられる。
【0320】
当該実施例では、巻線5は、複数のコイルを含み、1つの分割コア及びその両端の絶縁フレームワークは、1つのコアコンポーネントを構成し、ここで、各コアコンポーネントにいずれも1つのコイルが巻装され、各コイルの巻装がいずれも完了すると、さらに複数のコアコンポーネントを丸め、ステータを形成し、さらに占積率を向上させるとともに、コイル表面の絶縁層にかすり傷を負うことを回避することができる。
【0321】
ここで、コイルは、巻始め部と、巻終り部と、を含み、ワイヤスロット20は、巻始め部及び巻終り部を収容するために用いられ、コイル巻きの緊密性を保証する。
【0322】
具体的には、巻始め部は、ステータコア4の軸線方向の一端のワイヤスロット20内に係止し、そしてステータコア4の他端に延伸し、且つ絶縁フレームワークのワイヤスロット20から離れた側から巻装を開始し、さらに巻終り部が絶縁フレームワークのワイヤスロット20に近い側に位置するようにし、そして巻終り部を段差部28に巻き、段差部28の上面を経て突起部26の下方まで伸び、さらにワイヤスロット20内に伸び、ワイヤスロット20内で予め固定する。全てのコイルの巻装がいずれも完了すると、複数の分割コアを丸め、ステータを形成し、従来技術に比べて、本願の提出する実施例は、ステータの占積率を向上できるだけでなく、コイル自体の絶縁層に損傷を与えることを回避することができる。
【0323】
さらに、ステータは、絶縁フレームワークのステータコア4から離れた側に設置され、絶縁フレームワークの突起部26に係着する絶縁カバープレート6をさらに含む。
【0324】
当該実施例では、絶縁フレームワークは、絶縁フレームワークのステータコア4から離れた側に設置された絶縁カバープレート6をさらに含み、絶縁フレームワークの設置により、コイル両端の丸め絶縁保護を実現でき、ステータの安全性能を向上させる。ここで、絶縁カバープレート6が絶縁フレームワークの突起部26に接続され、絶縁カバープレート6の固定を実現し、ステータの全体構造をよりコンパクトにし、両者の有効な係合を実現する。
【0325】
さらに、絶縁カバープレート6は、絶縁フレームワークの突起部26に係着する。
【0326】
具体的な応用において、
図12に示すように、絶縁カバープレート6にスナップ60が設置され、スナップ60が突起部26に係着する。理解されるように、突起部26の長さは、端子収容部24の長さよりも短く、したがってスナップ60と突起部26との係着が保証される。
【0327】
さらに、いずれかの分割コアは、ステータコア4の軸方向に沿って積層分布する複数の打抜き片を含む。
【0328】
当該実施例では、各分割コアがステータコア4の軸方向に沿って積層分布する複数の打抜き片を含むように設置し、このように重なり部が打抜き片の周側縁に形成され、複数の打抜き片がコアの軸方向に沿って積層分布するとき、隣接する打抜き片の間に重なり隙間が限定され、且つステータスロットに形成され、巻線5がステータコア4のティース部に巻き付けられることを容易にし、且つステータスロット内に位置する。
【0329】
具体的には、打抜き片は、珪素鋼板である。
【0330】
さらに、隣接する2つの分割コアは、重なり部によって回動可能に接続される。
【0331】
当該実施例では、隣接する2つの分割コアは、重なり部によって回動可能に接続され、即ち接続された2つの分割コアは、相対的に回動可能である。
【0332】
隣接する2つの分割コアを重なり部によって回動可能に接続させることで、1つの分割コアを、重なり部の接続点を円心とし、もう1つの分割コアの周りに回動させることができ、このような接続方式は、簡単で確実であり、操作者がステータコア4の外形及び構造を調整することが容易であり、使用需要に応じて分割コアの位置を調整することができる。
【0333】
さらに、ステータコア4は、ティース部と、ヨーク部と、を含み、ステータコア4は、少なくとも第1状態及び第2状態を有し、第1状態で、複数の分割コアは、丸めて第1環状を形成し、ティース部は、ヨーク部の内側に位置し、第2状態で、複数の分割コアは、略直線状に展開する。
【0334】
当該実施例では、ステータコア4は、第1状態を有し、第1状態は、ステータコア4が巻線5を巻き付けた後の通常状態であり、第1状態で、複数の分割コアは、第1環状に丸め、ティース部は、ヨーク部の内側に位置する。この状態で、巻線5は、隣接するティース部で構成されるステータスロットに巻き付けられ、巻線5は、ステータコア4の内側に近く、隣接する2つのステータコア4は、外側ヨーク部に設置された重なり部によって回動可能に接続され、共に囲んで円形ステータコア4を形成する。
【0335】
ステータコア4は、第2状態をさらに有し、隣接する2つの分割コアが回動可能に接続されるので、ステータコア4における2つの隣接する分割コアが相対的に運動するとき、複数の分割コアは略直線状に展開することができる。展開後の各分割コアのティース部が略直線状に分布し、且つステータコア4が展開状態にあるので、第1状態に比べて、2つのティース部間のステータスロットのスペースが増大し、操作者が巻線5を巻き付けやすい。
【0336】
ステータコア4を第2状態にすることにで、ティース部を略直線状に分布させることができ、且つステータスロットのスペースを増大させ、操作者が巻線5を巻き付けやすい。巻線5の巻き付け操作が完了すると、ステータコア4を第1状態に共に囲み、各分割コアを円形ステータコア4に共に囲み、ステータコア4の構造をより安定、確実なものとする。
【0337】
さらに、第2状態で、両端にある2つの分割コアは、丸めた後に接続され、具体的には、丸めた後に2つの分割コアを溶接することができる。
【0338】
理解されるように、第2状態で、ステータコア4は、略直線状を呈し、ステータコア4が直線状を呈するか、又はステータコア4が一定の弧度を有することを含む。
【0339】
さらに、複数の打抜き片は、交互して設置された第1打抜き片層及び第2打抜き片層を含み、第1打抜き片層の第1側に重なり部が設置され、第1打抜き片層上の重なり部が第2打抜き片層から突出し、隣接する2つの第1打抜き片層が共に重なり隙間を囲み、第2打抜き片層の第2側に重なり部が設置され、第2打抜き片層上の重なり部が第1打抜き片層から突出し、隣接する2つの第2打抜き片層が共に重なり隙間を囲み、隣接する2つの分割コアのうち、1つの分割コアの重なり部はもう1つの分割コアの重なり隙間内に挿設される。
【0340】
当該実施例では、複数の打抜き片は、第1打抜き片層と、第2打抜き片層と、を含み、複数の第1打抜き片層及び複数の第2打抜き片層は、ステータコア4の軸方向に沿って交互して分布する。第1打抜き片層は第1側に重なり部が設置され、第1打抜き片層上の重なり部が第2打抜き片層から突出し、複数の第1打抜き片層及び複数の第2打抜き片層が交互して設置され、隣接する2つの第1打抜き片層がいずれも該隣接する2つの第1打抜き片層の中間に設置された第2打抜き片層から突出するので、隣接する2つの第1打抜き片層の間に重なり隙間を共に囲む。第2打抜き片層は第2側に重なり部が設置され、つまり、第2打抜き片層は第1打抜き片層と異なる側に重なり部が設置される。第2打抜き片層上の重なり部が第1打抜き片層から突出し、複数の第1打抜き片層及び複数の第2打抜き片層が交互して設置され、隣接する2つの第2打抜き片層がいずれも該隣接する2つの第2打抜き片層の中間に設置された第1打抜き片層から突出するので、隣接する2つの第2打抜き片層の間にも重なり隙間を共に囲むことができる。
【0341】
理解されるように、複数の第1打抜き片層及び複数の第2打抜き片層がステータコア4の周方向に沿って交互して分布するとき、複数の第1打抜き片層の第1側に設置された重なり部は、複数の第2打抜き片層の第2側に設置された重なり部と交互して設置される。さらに、隣接する2つの第1打抜き片層の間に位置する重なり隙間及び隣接する2つの第2打抜き片層に位置する重なり隙間は、それぞれ分割コアの両側に位置し、且つ交互して設置される。
【0342】
隣接する2つの分割コアの互いに近接する側には、それぞれ重なり部及び重なり隙間が設けられ、複数の第1打抜き片層の第1側に設置された重なり部及び複数の第2打抜き片層の第2側に設置された重なり部が交互して設置され、且つ隣接する2つの第1打抜き片層の間に位置する重なり隙間及び隣接する2つの第2打抜き片層の間に位置する重なり隙間が交互して設置され、1つの分割コアの重なり部がもう1つの分割コアの重なり隙間内に挿設され、それにより隣接する2つの分割コアの接続を実現する。
【0343】
第1打抜き片層及び第2打抜き片層を交互して設置させ、第1打抜き片層及び第2打抜き片層の異なる側にそれぞれ重なり部を設置し、且つ第1打抜き片層及び第2打抜き片層が異なる側で重なり隙間を共に囲むようにすることで、2つの隣接する分割コアは、重なり部及び重なり隙間によって接続を実現でき、具体的には、1つの分割コアの重なり部をもう1つの分割コアの重なり隙間内に挿設させる。このような接続方式は、安定的で確実であり、操作者がステータコア4を迅速に着脱でき、作業効率を向上させる。且つ複数の分割コアが同一構造を採用することで相互接続を実現でき、分割コアの種類を減らし、分割コアの汎用性を向上させ、製品コストを低減する。
【0344】
さらに、複数の打抜き片は、交互して設置された第1打抜き片層及び第2打抜き片層を含み、第1打抜き片層の第1側に重なり部が設置され、第1打抜き片層上の重なり部が第2打抜き片層から突出し、隣接する2つの第1打抜き片層が共に重なり隙間を囲み、第2打抜き片層の第2側に重なり部が設置され、第2打抜き片層上の重なり部が第1打抜き片層から突出し、隣接する2つの第2打抜き片層が共に重なり隙間を囲み、隣接する2つの分割コアのうち、1つの分割コアの重なり部はもう1つの分割コアの重なり隙間内に挿設される。
【0345】
当該実施例では、複数の打抜き片は、第1打抜き片層と、第2打抜き片層と、を含み、複数の第1打抜き片層及び複数の第2打抜き片層は、ステータコア4の軸方向に沿って交互して分布する。第1打抜き片層は第1側に重なり部が設置され、第1打抜き片層上の重なり部が第2打抜き片層から突出し、複数の第1打抜き片層及び複数の第2打抜き片層が交互して設置され、隣接する2つの第1打抜き片層がいずれも該隣接する2つの第1打抜き片層の中間に設置された第2打抜き片層から突出するので、隣接する2つの第1打抜き片層の間に重なり隙間を共に囲む。第2打抜き片層は第2側に重なり部が設置され、つまり、第2打抜き片層は第1打抜き片層と異なる側に重なり部が設置される。第2打抜き片層上の重なり部が第1打抜き片層から突出し、複数の第1打抜き片層及び複数の第2打抜き片層が交互して設置され、隣接する2つの第2打抜き片層がいずれも該隣接する2つの第2打抜き片層の中間に設置された第1打抜き片層から突出するので、隣接する2つの第2打抜き片層の間にも重なり隙間を共に囲むことができる。
【0346】
理解されるように、複数の第1打抜き片層及び複数の第2打抜き片層がステータコア4の周方向に沿って交互して分布するとき、複数の第1打抜き片層の第1側に設置された重なり部は、複数の第2打抜き片層の第2側に設置された重なり部と交互して設置される。さらに、隣接する2つの第1打抜き片層の間に位置する重なり隙間及び隣接する2つの第2打抜き片層に位置する重なり隙間は、それぞれ分割コアの両側に位置し、且つ交互して設置される。
【0347】
隣接する2つの分割コアの互いに近接する側には、それぞれ重なり部及び重なり隙間が設けられ、複数の第1打抜き片層の第1側に設置された重なり部及び複数の第2打抜き片層の第2側に設置された重なり部が交互して設置され、且つ隣接する2つの第1打抜き片層の間に位置する重なり隙間及び隣接する2つの第2打抜き片層の間に位置する重なり隙間が交互して設置され、1つの分割コアの重なり部がもう1つの分割コアの重なり隙間内に挿設され、それにより隣接する2つの分割コアの接続を実現する。
【0348】
第1打抜き片層及び第2打抜き片層を交互して設置させ、第1打抜き片層及び第2打抜き片層の異なる側にそれぞれ重なり部を設置し、且つ第1打抜き片層及び第2打抜き片層が異なる側で重なり隙間を共に囲むようにすることで、2つの隣接する分割コアは、重なり部及び重なり隙間によって接続を実現でき、具体的には、1つの分割コアの重なり部をもう1つの分割コアの重なり隙間内に挿設させる。このような接続方式は、安定的で確実であり、操作者がステータコア4を迅速に着脱でき、作業効率を向上させる。且つ複数の分割コアが同一構造を採用することで相互接続を実現でき、分割コアの種類を減らし、分割コアの汎用性を向上させ、製品コストを低減する。
【0349】
実施例14:
本願の第3態様によれば、第2態様の提出するステータと、ステータと協働して回動するロータと、を含むモータをさらに提出する。
【0350】
本願の第3態様に提供されるモータは、上記第1態様の提出するステータを含むので、ステータの全ての有益な効果を有する。
【0351】
さらに、モータは、ロータをさらに含み、ロータは、ステータの内部に設置され、且つステータと協働して回動し、さらにトルクを出力することができる。
【0352】
実施例15:
本願の第4態様によれば、第3態様の提出するモータを含む圧縮機をさらに提出する。
【0353】
本願の第4態様に提供される圧縮機は、上記第3態様の提出するモータを含むので、モータの全ての有益な効果を有する。
【0354】
実施例16:
本願の第5態様によれば、第4態様の提出する圧縮機を含む車両をさらに提出する。
【0355】
本願の第5態様に提供される車両は、上記第4態様の提出する圧縮機を含むので、圧縮機の全ての有益な効果を有する。
【0356】
具体的な実施例:
図1~
図11に示すように、本願にて提供される実施例は、絶縁フレームワークを提供し、ステータに用いられ、ステータは、巻線5を含み、巻線5は、絶縁フレームワークに巻装される。
【0357】
ここで、絶縁フレームワークの本体は、略U字状の形状を呈して配置され、絶縁フレームワークは、第1支持体1と、第2支持体2と、第3支持体3と、を含む。第2支持体2、第1支持体1及び第3支持体3は、共通の基準面を有し、ここで基準面に沿った側の高さは、第2支持体2が第1支持体1よりも大きく、第1支持体1が第3支持体3よりも大きく、巻線収容部を共通して形成する。
【0358】
第1支持体1は、巻線収容部に近い側の面が略平面であり、他側の面が円弧状である。
【0359】
図8及び
図9に示すように、第2支持体2は、主に基準面にほぼ垂直な方向に沿って両側に延伸し、第2支持体2に、ステータコア4と協働して絶縁フレームワークをステータコア4に固定するための接続突起27を有する。基準面に垂直な方向から見ると、突起部26、ワイヤスロット20、端子収容部24が順次分布する。
【0360】
第3支持体3は、基準面から巻線収容部の一側に延伸し、巻線収容部に近い側の面において、巻線のときにコイルの配列を補助するための補助スロット30を有し、補助スロット30がアレイの方式で基準面の方向に展開する。
【0361】
突起部26は、基準面方向に沿って延伸する突起を有し、突起は、基準面に垂直な方向において傾斜し、且つ突起部26の最外側の形状縁は、端子収容部24の最外側の形状縁よりも低い。
【0362】
ワイヤスロット20部分は、上半分と、下半分と、に分けられ、上半分は中空部分であり、下半分はスロープ形状の特徴を有し、上半分及び下半分の中間は、段差面で区切られている。スロープの上縁は、段差面から、下縁まで延伸する。下縁は、第3支持体3の補助スロット30の表面と略面一である。
【0363】
端子収容部24の両側に、導線を収容するためのノッチ2400が配置され、ノッチ2400の上半分はスロープ状の開口部であり、下半分は略U字状の形状であり、端子収容部24の中部に、圧着端子を収容するための略中空矩形領域の収容溝240を有する。ノッチ2400の両側に接着剤溢れ溝242を有し、接着剤溢れ溝242は局所隆起又は半隆起による窪み又は窪みに近似した形状である。
【0364】
さらに、ワイヤスロット20の段差面は、外側の突起部26の下面よりも低い。
【0365】
さらに、ワイヤスロット20の幅は、外側の端子収容部24のノッチ2400の幅よりも大きい。
【0366】
さらに、ワイヤスロット20の端子収容部24に近い側は、第3支持体3の突起部26に近い側と略面一である。
【0367】
さらに、端子収容部24の基準面に平行な方向において、マーク29を有し、マーク29は、数字、アルファベット、又は同等の機能を有する記号であってもよい。マーク29の方式は、巻線の線径が変化すると、端子収容部24のノッチ2400の幅が補助スロット30の幅に同期して変化する。
【0368】
さらに、突起部26のワイヤスロット20から離れた側に段差部28が設置され、且つ段差部28の幅がワイヤスロット20の幅よりも小さい。
【0369】
さらに、複数の補助スロット30の幅の和は、第3支持体3の本体の幅以下である。補助スロット30が第3支持体3の外面に沿って自然に延伸するとき、第3支持体3の側面によって直接平坦に切断され、両者が延伸して交わる最も高い点は補助スロット30の側面高さと呼ばれる。
【0370】
さらに、第1支持体1に平坦であるか貫通しない切り欠き10が設置される。
【0371】
さらに、切り欠き10の高さは、補助スロット30の側面高さと一致する。
【0372】
さらに、ワイヤスロット20の数は、1つだけである。従来技術に比べて、本願は、1つのワイヤスロット20のみを必要とし、さらにワイヤスロット20内で巻始め部及び巻終り部を同時に収容し、コイル巻装をよりコンパクトにする。
【0373】
さらに、絶縁フレームワークの材料は、耐温度120℃以上の絶縁材料である。具体的には、絶縁フレームワークの材料は、長期間耐温度120℃以上の絶縁材料である。
【0374】
さらに、絶縁フレームワークはステータに応用され、ステータはモータに応用され、圧縮機はモータを含む。
【0375】
具体的には、車両は、車体と、圧縮機と、を含み、圧縮機が車体内に設置される。
【0376】
実施例17:
図1及び
図2に示すように、本願の第6態様の1つの実施例によれば、本願は、第1支持体1と、第2支持体2と、第3支持体3と、を含む絶縁フレームワークを提出する。
【0377】
具体的には、第2支持体2は、第1支持体1に対向して設置され、第2支持体2の第1支持体1から離れた側に端子収容部24が設けられ、端子収容部24は、収容溝240と、接着剤溢れ溝242と、を含む。ここで、収容溝240は、圧着端子を収容するために用いられ、第1方向に沿って、収容溝240の対向して設置された側壁にノッチ2400が設けられ、第1方向に沿って、接着剤溢れ溝242は、収容溝240の少なくとも一側に位置し、接着剤溢れ溝242は、ノッチ2400に連通し、第3支持体3は、第1支持体1と第2支持体2との間に位置し且つ第1支持体1と第2支持体2とに接続される。
【0378】
本願にて提供される絶縁フレームワークは、第1支持体1と、第2支持体2と、第3支持体3と、を含み、第2支持体2と第1支持体1とは、対向して設置されるように分布し、第3支持体3は、第1支持体1と第2支持体2との間に設置され、且つ第3支持体3の一端は、第1支持体1に接続され、第3支持体3の他端は、第2支持体2に接続されることにより、第1支持体1、第2支持体2及び第3支持体3の三者は、一体に接続される。ここで、絶縁フレームワークは、端子収容部24をさらに含み、端子収容部24は、第2支持体2に設置され、圧着端子は、端子収容部24内に設置され、同相のコイルは、圧着端子によって端子収容部24内で接続されることにより、同相のコイルは、直列接続される。ここで、端子収容部24は、第2支持体2の第1支持体1から離れた側に設置され、さらにコイル巻装スペースへの占有を回避する。同時に、端子収容部24及びワイヤスロット20は、第1方向に沿って分布し、コイルの巻装及び同相コイルの直列接続を容易にする。また、絶縁フレームワークに端子収容溝240を設置することで、絶縁フレームワークの上方に同相電気的接続を実現する他の構造を重ね合わせることを回避し、さらにステータ全体の寸法を低減する。
【0379】
ここで、第1方向は、ステータコア4の周方向である。
【0380】
さらに、
図1及び
図3に示すように、端子収容部24は、収容溝240と、接着剤溢れ溝242と、を含み、収容溝240は、ステータの圧着端子を収容するために用いられ、ここで、収容溝240にノッチ2400が設置され、同相コイルの巻始め部及び巻終り部は、収容溝240の一側のノッチ2400から収容溝240内に伸び、コイルに対して位置決めの役割を果たし、コイルの安定性を保証し、同時に圧着端子によって同相コイルの電気的接続を実現する。
【0381】
また、接着剤溢れ溝242は、収容溝240の両側の少なくとも一側に設置され、且つノッチ2400に連通し、このように、接続端子によって同相コイルを電気的に接続した後、収容溝240及びノッチ2400においてシーラントでコイルを密封し、コイルの安全性能を向上させ、且つ、接着剤溢れ溝242の設置により、シーラントで圧着端子を密封する過程で、余分なシーラントが接着剤溢れ溝242で受け止められることにより、シーラントが端子収容部24の外側に溢れ出ず、コイルの良好な密封を実現する。
【0382】
具体的な応用において、収容溝240に2つのノッチ2400が設置され、2つのノッチ2400がそれぞれ収容溝240の第1方向における2つの側壁に設置される。同様に、接着剤溢れ溝242の数は、2つであり、2つの接着剤溢れ溝242は、それぞれ2つのノッチ2400に対応して設置されることにより、2つのノッチ2400において密封するとき、2つのノッチ2400においていずれも接着剤溢れ溝242によってシーラントが溢れ出ることを回避することができる。
【0383】
理解されるように、圧着端子及び導線切除断面を密封するとき、粘性の低いシーラントを採用する場合、シーラントは、収容溝240の側壁を伝って流れやすくなり、圧着端子及び導線切除断面に対する完全な密封を実現することが困難である。粘性の高いシーラントを採用する場合、シーラントの流動性が高くなく、収容溝240のノッチ2400が狭いため、完全に覆うことが非常に困難である。したがって、本願は、接着剤溢れ溝242を設置することで、シーラントが溢れ出ることを回避でき、圧着端子及びコイル導線切除断面の完全な密封を実現する。且つ、コイルの巻終り部を密封するとき、巻終り部の良好な密封を実現することができる。
【0384】
実施例18:
図2及び
図3に示すように、本願の1つの実施例によれば、上記実施例に加えて、さらに、端子収容部24は、第1方向に沿って、収容溝240の両側に設けられた接着剤溢れ台244と、ボス246であって、接着剤溢れ台244に設けられ、少なくともボス246が接着剤溢れ台244と共に接着剤溢れ溝242を囲む、ボス246と、をさらに含む。
【0385】
当該実施例では、端子収容部24は、接着剤溢れ台244と、ボス246と、をさらに含み、接着剤溢れ台244が収容溝240の両側に設置され、つまり収容溝240の第1方向の両側に突出する接着剤溢れ台244を有し、ボス246が接着剤溢れ台244に設置されることにより、少なくとも接着剤溢れ台244がボス246と共に接着剤溢れ溝242を囲むことにより、接着剤溢れ溝242がノッチ2400の少なくとも一部を囲み、さらに収容溝240及びノッチ2400内にシーラントを流し込んで密封するとき、余分なシーラントが接着剤溢れ溝242内に流れ込むことができ、シーラントが端子収容部24から溢れ出ることを回避する。
【0386】
理解されるように、圧着端子は、コイルを突き破ることにより、同相コイルは、接続される。
【0387】
具体的な応用において、圧着端子は、突き破り型端子であり、それにより圧着端子が収容溝240内のコイルに押し付けられる過程で、コイル表面の絶縁被膜を突き破ることができ、それにより同相コイルの電気的接続を実現し、迅速な接続を実現する。
【0388】
実施例19:
図1及び
図3に示すように、本願の1つの実施例によれば、上記実施例に加えて、さらに、ボス246は、第1方向に沿って、収容溝240の第1側に設けられ、且つノッチ2400の第1支持体1から離れた側に位置する第1ボス2460と、第1方向に沿って、収容溝240の第2側に設けられ、第2支持体2、収容溝240及び接着剤溢れ台244と共に接着剤溢れ溝242を囲み、収容溝240との間に欠き込みが設けられる第2ボス2462と、を含む。
【0389】
当該実施例では、ボス246は、第1ボス2460と、第2ボス2462と、を含み、第1ボス2460及び第2ボス2462は、それぞれ収容溝240の両側の接着剤溢れ台244に設置され、ここで、第1ボス2460は、収容溝240の端子収容部24から離れた側に設置され、且つノッチ2400の第1支持体1から離れた側に位置し、このように、収容溝240及びノッチ2400内にシーラントを注入するとき、余分なシーラントが第1ボス2460で受け止められ、シーラントが溢れ出ることを回避する。第2ボス2462は、収容溝240の端子収容部24に近い側に設置され、且つ、第2ボス2462は、第2支持体2の表面、及び収容溝240の外側壁面と共に接着剤溢れ溝242を囲み、ここで、第2ボス2462の端部と収容溝240の壁面との間は、完全に閉鎖されず、欠き込みを有し、それによりコイルの巻終り部の切断及び密封を容易にする。
【0390】
具体的な応用において、第1ボス2460の底部にワイヤスロット20が設けられ、ワイヤスロット20がノッチ2400に対向して設置されることにより、コイルがワイヤスロット20内でさらに固定されることができ、コイルの堅牢性を向上させる。
【0391】
また、欠き込みの寸法が小さくさらにシーラントの流出を回避する。具体的には、欠き込みの幅は、1mm以上5mm以下である。
【0392】
実施例20:
図1に示すように、本願の1つの実施例によれば、上記実施例に加えて、さらに、ノッチ2400は、連通する第1通路2402及び第2通路2404を含み、第1通路2402は、第2通路2404の頂部に位置し、第1通路2402の側壁は、第1通路2402の両側に徐々に広がるように設置される。
【0393】
当該実施例では、ノッチ2400は、連通する第1通路2402及び第2通路2404を含み、つまりノッチ2400は、上半分と、下半分と、に分けられ、ここで、第1通路2402は、上半分に位置し、第2通路2404は、下半分に位置し、上半分と下半分とは連通し、且つ第1通路2402の側壁が徐々に広がるように設置されることにより、ノッチ2400においてコイルを通しやすく、同時に、ノッチ2400の上半分が傾斜して設置されることによりシーラントの注入を容易にすることができ、シーラントが傾斜して設置された壁面に沿ってノッチ2400のスロット底部分に向かって流れることができ、シーラントのコイル切除断面に対する密封効果を向上させる。
【0394】
具体的な応用において、ノッチ2400は、略U字状を呈し、第1通路2402の側壁は、斜面状を呈し、第1通路の側壁は、略平坦である。
【0395】
実施例21:
図4、
図5及び
図6に示すように、本願の1つの実施例によれば、上記実施例に加えて、さらに、絶縁フレームワークは、突起部26であって、第2支持体2の第1支持体1から離れた側に設けられ、第1方向に沿って、突起部26及び端子収容溝240が順次設置される、突起部26をさらに含む。
【0396】
当該実施例では、絶縁フレームワークは、突起部26をさらに含み、突起部26は、第2支持体2に設置され、第2支持体2の第1支持体1及び第3支持体3から離れた側に位置し、突起部26及び端子収容部24は、第1方向に沿って順次設置され、突起部26の設置によりコイルに対して位置規制の役割を果たすことができ、コイルの脱出を回避し、具体的には、突起部26の設置によりコイルの巻終り部の脱出を回避でき、コイルの固定性を向上させる。
【0397】
具体的な応用において、ステータは、ステータコア4と、絶縁フレームワークと、絶縁カバープレート6と、を含み、絶縁フレームワークは、ステータコア4の両端に設置され、絶縁カバープレート6は、絶縁フレームワークのステータコア4から離れた両端に設置される。絶縁カバープレート6は、絶縁の役割を果たし、モータの安全性能を向上させる。ここで、突起部26が絶縁カバープレート6に係着することにより、絶縁フレームワークと絶縁カバープレート6とが接続され、絶縁カバープレート6と絶縁フレームワークとの接続の信頼性を向上させる。
【0398】
理解されるように、絶縁カバープレート6及び絶縁フレームワークは、いずれも絶縁材料で製造される。
【0399】
具体的には、第2支持体2にワイヤスロット20が設置され、突起部26、ワイヤスロット20及び端子収容部24が第1方向に沿って順次設置される。ワイヤスロット20は、底壁を含み、ワイヤスロット20の底壁は、第2支持体2の底部に向かって傾斜して設置され、傾斜して設置された傾斜部22を形成し、ここで、傾斜部22は、第1支持体1に近い側に位置し、このように、絶縁フレームワークによってワイヤを巻回するとき、コイルがワイヤスロット20の第1支持体1から離れた側からワイヤスロット20内に伸び、さらに傾斜部22に沿って第1支持体1の底部に延伸し、それによりコイルの巻装が容易になり、しかも、ワイヤスロット20がコイルを予め固定できることにより、コイルの巻装がよりコンパクトになり、コイルの固定性を向上させ、ステータコア4の占積率を向上させる。
【0400】
具体的な応用において、絶縁フレームワークは、ステータに応用され、ステータは、ステータコア4と、コイルと、上記絶縁フレームワークと、を含み、ここで、絶縁フレームワークは、ステータコア4の軸線方向の両端に設置され、コイルは、絶縁フレームワーク及びステータコア4に巻装される。第1支持体1、第2支持体2及び第3支持体3は、共にコイルを収容するための巻線収容部を囲み、ステータコア4は、ワイヤスロット20を通って引き込むことにより、コイルは、傾斜部22に沿って下方に傾斜し、コイルの巻装がより緊密になる。
【0401】
理解されるように、ワイヤスロット20は、開口部と、開口部に対向して設置された底壁と、を含み、ワイヤスロット20の底壁の一部は、第2支持体2の底部方向に傾斜して設置されて、傾斜部22を形成し、且つ、傾斜部22は、ワイヤスロット20の第1支持体1に向かう側に設置され、つまり傾斜部22は、第1支持体1の内側に設置される。つまり、ワイヤスロット20の上半分は、略U字状を呈し、開口部は、U字状の頂部に位置し、ワイヤスロット20の下半分は、スロープ状を呈することにより、コイルを通すときにコイルをよりコンパクトにし、コイル巻装の固定性を向上させる。
【0402】
具体的には、絶縁フレームワークをステータに応用するとき、第1支持体1は、ステータコア4の内側に近く、第2支持体2は、ステータコア4の外側に近く、第3支持体3は、第1支持体1と第2支持体2とに接続され且つ両者の間に位置する。
【0403】
分割コアに対して、各分割コアにいずれも1つのコイルが巻装され、各コイルは、巻始め部と、巻終り部と、を含み、巻装完了後に巻終り部は、突起部26の底部からワイヤスロット20内に伸び、ワイヤスロット20によってコイルを位置規制する。
【0404】
理解されるように、第1方向に沿って、ワイヤスロット20は、第1側と、第2側と、を含み、ワイヤスロット20の第1側とワイヤスロット20の第2側とは、ワイヤスロット20の対向して設置された両側であり、ここで、ワイヤスロット20の端子収容部24に近い側は、ワイヤスロット20の第1側であり、ワイヤスロット20の突起部26に近い側は、ワイヤスロット20の第2側である。
【0405】
さらに、ワイヤスロット20の幅は、ノッチ2400の幅よりも大きい。
【0406】
当該実施例では、コイルの巻始め部及び巻終り部は、いずれもノッチ2400内に設置され、コイルのスロットへの進入を容易にし、ワイヤスロット20の幅がノッチ2400の幅よりも大きいことにより、巻始め部及び巻終り部がノッチ2400に進入するときにノッチ2400により緊密に接続され、ノッチ2400のコイルに対する固定性を向上させる。
【0407】
具体的な応用において、ワイヤスロット20の幅は、つまり第1方向に沿ったワイヤスロット20の幅であり、ノッチ2400の幅は、つまり第2方向に沿ったノッチ2400の幅である。具体的には、ワイヤスロット20及びノッチ2400は、いずれも略U字状を呈し、ワイヤスロット20の幅及びノッチ2400の幅は、つまりU字状の左右両側側壁の距離である。
【0408】
上記ノッチ2400及びワイヤスロット20の幅の設置により、ノッチ2400内でコイルの巻始め部及び巻終り部を同時に収容できる一方、コイルの緊密性を向上させることができる。
【0409】
実施例22:
図4~
図7に示すように、本願の1つの実施例によれば、上記実施例に加えて、さらに、突起部26の頂壁の少なくとも一部は、第2支持体2の底部に向かって傾斜して設置される。
【0410】
当該実施例では、突起部26の頂壁の少なくとも一部は、第2支持体2の底部に向かって傾斜して設置されることにより、突起部26に用いられる材料を低減し、生産コストを低減する一方、絶縁フレームワークが他の構造と組み合わせて用いられるとき、他の構造に対する干渉を回避する。
【0411】
具体的な応用において、突起部26の断面は、略三角形を呈する。
【0412】
実施例23:
本願の1つの実施例によれば、上記実施例に加えて、さらに、端子収容部24の第2支持体2からの突出長さは、突起部26の第2支持体2からの突出長さよりも大きい。
【0413】
当該実施例では、端子収容部24及び突出部は、いずれも第1支持体1から離れた側に第2支持体2から突出し、ここで、突出部の第2支持体2からの突出長さは、端子収容部24の第2支持体2からの突出長さよりも短く、このように、絶縁フレームワークが絶縁カバープレート6に接続されるとき、両者の接続に干渉することを回避し、両者の接続信頼性を保証する。
【0414】
理解されるように、第2支持体2、第3支持体3及び第1支持体1は、第2方向に沿って順次分布し、突出部の第2方向に沿った長さは、端子収容部24の長さよりも小さい。
【0415】
理解されるように、第2方向は、ステータコア4の半径方向である。
【0416】
実施例24:
本願の1つの実施例によれば、上記実施例に加えて、さらに、突起部26の第2支持体2の底部に近い表面は、ワイヤスロット20の底壁の第2支持体2の底部から離れた側に位置する。
【0417】
当該実施例では、突起部26の第2支持体2の底部に近い表面は、ワイヤスロット20の底壁の第2支持体2の底部から離れた側に位置し、上記設置により、突起部26の第2支持体2の底部に近い表面は、ワイヤスロット20の底壁よりも高く、つまりワイヤスロット20の底壁は、突起部26の下面よりも低く、さらにコイルの巻終り部は、突起部26のワイヤスロット20から離れた側からワイヤスロット20に巻かれ、コイルのワイヤスロット20における屈曲の発生を回避でき、さらにコイルの引き廻しをより緊密にする。
【0418】
具体的には、突起部26の下面とワイヤスロット20の底壁との間の距離の差は、コイル内の導線の直径以上である。理解されるように、1本の導線は、分割コア及び絶縁フレームワークに巻装されてコイルを形成する。
【0419】
実施例25:
図5及び
図9に示すように、本願の1つの実施例によれば、上記実施例に加えて、さらに、絶縁フレームワークは、第2支持体2に設けられ、突起部26の端子収容部24から離れた側に位置する段差部28をさらに含む。
【0420】
当該実施例では、絶縁フレームワークは、段差部28をさらに含み、段差部28は、第2支持体2に設置され、コイルを担持するために用いられ、具体的には、段差部28は、コイルの巻終り部を担持するために用いられる。コイル巻装の緊密性を向上させる。
【0421】
具体的には、段差部28は、突起部26のワイヤスロット20から離れた側に設置され、このように、コイルの巻終り部分は、段差部28の上面から突起部26の下方に巻装され、さらにワイヤスロット20内に伸び、ワイヤスロット20によってコイルの巻終り部分を固定する。
【0422】
実施例26:
図1~
図7に示すように、本願の1つの実施例によれば、上記実施例に加えて、さらに、第3支持体3に複数の補助スロット30が設けられ、いずれかの補助スロット30は、第1方向に沿って延伸し、複数の補助スロット30は、第1支持体1から第2支持体2の両方向に沿って分布し、第1支持体1、第3支持体3及び第2支持体2は、第2方向に沿って順次分布する。
【0423】
当該実施例では、第3支持体3に補助スロット30が設置され、補助スロット30の数が複数であり、コイルが補助スロット30によって固定され、コイル巻装の緊密性及び安定性を向上させる。ここで、各補助スロット30は、第1方向に沿って延伸し、複数の補助スロット30は、第2方向に沿ってアレイ状に分布し、コイルは、補助スロット30によって絶縁フレームワークに巻装される。
【0424】
具体的には、補助スロット30は、第3支持体3の上面に設置され、補助スロット30が第3支持体3の外面に沿って自然に延伸するとき、第3支持体3の側面によって直接平坦に切断される。
【0425】
具体的には、第2方向は、ステータの半径方向である。
【0426】
実施例27:
図4に示すように、本願の1つの実施例によれば、上記実施例に加えて、さらに、傾斜部22の第2支持体2の底部に近い縁は、補助スロット30のスロット底と略面一である。
【0427】
当該実施例では、傾斜部22の第2支持体2の底部に近い縁は、補助スロット30のスロット底と略面一であり、コイルの屈曲を回避し、コイルの巻き付けの緊密さを保証する。
【0428】
理解されるように、傾斜部22の第2支持体2の底部に近い縁は、つまり傾斜部22の下縁である。傾斜部22の下縁は、補助スロット30のスロット底と略面一であり、つまり傾斜部22の下縁は、補助スロット30のスロット底と面一であり、又は傾斜部22の下縁は、補助スロット30のスロット底よりも僅かに高い。
【0429】
実施例28:
本願の1つの実施例によれば、上記実施例に加えて、さらに、ワイヤスロット20の端子収容部24に近い壁面は、第3支持体3のワイヤスロット20に近い壁面と略面一である。
【0430】
当該実施例では、ワイヤスロット20の端子収容部24に近い壁面は、第3支持体3のワイヤスロット20に近い壁面と略面一であり、このように、コイルがワイヤスロット20から第3支持体3に巻回されるとき、コイルの巻き付けをより緊密にすることができ、ステータコア4の占積率を向上させる。
【0431】
理解されるように、ワイヤスロット20の端子収容部24に近い壁面は、第3支持体3のワイヤスロット20に近い壁面と略面一であり、つまりワイヤスロット20の収容部に近い壁面は、第3支持体3のワイヤスロット20に近い壁面と面一であり、又はワイヤスロット20の収容部に近い壁面と第3支持体3のワイヤスロット20に近い壁面との間に微小ピッチを有する。
【0432】
実施例29:
図7に示すように、本願の1つの実施例によれば、上記実施例に加えて、さらに、第1支持体1の第2支持体2に向かう側に切り欠き10が設けられ、切り欠き10は、第1支持体1の底部に近接して設置され、且つ第1方向に沿って、切り欠き10は、第3支持体3の両側に位置する。
【0433】
当該実施例では、第1支持体1に切り欠き10が設置され、切り欠き10は、第1支持体1の内側に位置し、コイルの巻きを逃げることができ、コイル巻きの緊密性を保証する。
【0434】
具体的には、切り欠き10は、第1支持体1の第2支持体2に向かう側に位置し、且つ第1支持体1の底部に近接して設置され、且つ、さらに、第1方向に沿って、切り欠き10は、第3支持体3の両側に設置され、さらに絶縁フレームワークの全体重量を低減し、生産コストを低減できるだけでなく、第3支持体3がコイルを過度に押圧してコイルの巻き付けに影響することを回避することができる。
【0435】
具体的な応用において、第1支持体1の第2支持体2に向かう壁面は、略平面であり、第1支持体1の第2支持体2から離れた壁面は、円弧状であり、さらに絶縁フレームワークをステータに応用するとき、第1支持体1は、ステータのティース部の形状に適応するように円形を囲むことができ、さらにロータの装着及び運動を容易にする。同時に、切り欠き10の設置により、第1支持体1の形状は、ステータのティース部のステータ内部に向かう端部に適合することができ、ステータの占積率を増加し、同時に全体の接続をより緊密にする。
【0436】
具体的には、切り欠き10は、平坦であるが貫通しない構造である。
【0437】
さらに、切り欠き10の第1支持体1の頂部に近い側は、補助スロット30の頂部と面一である。
【0438】
当該実施例では、切り欠き10の第1支持体1の頂部に近い側は、補助スロット30の頂部の一側と面一であり、さらに切り欠き10のコイルに対する逃げ効果を保証し、ステータの占積率を増加する。
【0439】
実施例30:
図1~
図7に示すように、本願の1つの実施例によれば、上記実施例に加えて、さらに、絶縁フレームワークは、第2支持体2及び第1支持体1の少なくとも一方に設けられ、ノッチ2400の幅、第3支持体3の補助スロット30の幅に対応するマーク29をさらに含む。
【0440】
当該実施例では、絶縁フレームワークは、第2支持体2及び第1支持体1の少なくとも一方に設置されたマーク29をさらに含み、理解されるように、異なるステータを巻くとき、異なるコイル直径に対応し、さらに異なる補助スロット30の幅、異なるノッチ2400の幅に対応し、つまり、コイルの直径は、ノッチ2400の幅、補助スロット30の幅に1対1に対応し、したがって、コイルの直径は、ノッチ2400の幅、補助スロット30の幅に同期して変化し、したがって、本願の提出する実施例は、絶縁フレームワークにマーク29を設置し、マーク29がコイルの直径、ノッチ2400の幅及び補助スロット30の幅に1対1に対応し、このように、異なるコイル直径に基づいて、マーク29に応じて異なる絶縁フレームワークを選択できるために用いられ、具体的には、異なる絶縁フレームワークは、異なる寸法のノッチ2400の幅及び補助スロット30の幅に対応し、それにより多種の寸法仕様の絶縁フレームワークは異なる寸法のコイルに適応することができる。
【0441】
具体的には、ノッチ2400の幅及び補助スロット30のヨーク幅は、多種の寸法を有し、実際の状況に応じて選択して用いることができる。
【0442】
具体的には、マーク29は、数字、アルファベット、又は同等の機能を有する記号であってもよい。
【0443】
具体的な応用において、マーク29は、第2支持体2の端子収容部24に設置され、さらにマーク29は、ユーザが容易に認識するように、端子収容部24の頂部に設置される。
【0444】
実施例31:
図10及び
図11に示すように、本願の第7態様によれば、ステータをさらに提出し、収容溝240内に設けられた圧着端子と、順次接続された複数の分割コアを含み、分割コアがティース部を含み、隣接する2つの分割コアのティース部が共にステータスロットを囲むステータコア4と、第1態様のいずれか一項の提出する絶縁フレームワークであって、絶縁フレームワークの数が複数であり、いずれかの分割コアの両端にいずれも絶縁フレームワークが設けられ、第3支持体3がティース部に対向して設置された、絶縁フレームワークと、ティース部及び絶縁フレームワークに巻装される巻線5と、を含む。
【0445】
本願の第7態様に提供されるステータは、上記いずれかの実施例の提出する絶縁フレームワークを含むので、絶縁フレームワークの全ての有益な効果を有する。
【0446】
さらに、ステータは、ステータコア4を含み、ステータコア4は、順次接続された複数の分割コアを含み、分割コアは、ティース部を含み、隣接する2つの分割コアのティース部の間に巻線5を収容するためのステータスロットが共に囲まれ、ここで、各分割コアの両端にいずれも絶縁フレームワークが設置され、それにより巻線5がティース部及び絶縁フレームワークに巻装されることができ、絶縁性能を保証する。同時に、この巻線方式により、巻線5が絶縁フレームワークだけで同相巻線5の電気的接続を実現でき、電気的接続を実現する他の構造を重ね合わせる必要がなく、さらにステータの軸方向高さを低減し、ステータの端部をよりコンパクトにする。ここで、圧着端子は、収容溝240内で同相巻線5の接続を実現する。
【0447】
さらに、巻線5は、複数のコイルを含み、1つの分割コア及び分割コア両端の絶縁フレームワークに1つのコイルが巻装され、コイルは、巻始め部と、巻終り部と、を含み、ワイヤスロット20は、巻始め部及び巻終り部を収容するために用いられる。
【0448】
当該実施例では、巻線5は、複数のコイルを含み、1つの分割コア及びその両端の絶縁フレームワークは、1つのコアコンポーネントを構成し、ここで、各コアコンポーネントにいずれも1つのコイルが巻装され、各コイルの巻装がいずれも完了すると、さらに複数のコアコンポーネントを丸め、ステータを形成し、さらに占積率を向上させるとともに、コイル表面の絶縁層にかすり傷を負うことを回避することができる。
【0449】
ここで、コイルは、巻始め部と、巻終り部と、を含み、ワイヤスロット20は、巻始め部及び巻終り部を収容するために用いられ、コイル巻きの緊密性を保証する。
【0450】
具体的には、巻始め部は、ステータコア4の軸線方向における一端のワイヤスロット20内に係止し、そしてステータコア4の他端に延伸し、且つ絶縁フレームワークのワイヤスロット20から離れた側から巻装を開始し、さらに巻終り部が絶縁フレームワークのワイヤスロット20に近い側に位置するようにし、そして巻終り部を段差部28に巻き、段差部28の上面を経て突起部26の下方まで伸び、さらにワイヤスロット20内に伸び、ワイヤスロット20内で予め固定する。全てのコイルの巻装がいずれも完了すると、複数の分割コアを丸め、ステータを形成し、従来技術に比べて、本願の提出する実施例は、ステータの占積率を向上できるだけでなく、コイル自体の絶縁層に損傷を与えることを回避することができる。
【0451】
さらに、ステータは、絶縁カバープレート6であって、絶縁フレームワークの両側に設けられ、絶縁カバープレート6に逃げ溝が設けられ、逃げ溝が絶縁フレームワーク上のマーク29に対応して設置され、マーク29を逃げるために用いられる、絶縁カバープレート6をさらに含む。
【0452】
当該実施例では、ステータは、絶縁カバープレート6をさらに含み、絶縁カバープレート6には、絶縁フレームワーク上のマーク29を逃げるための逃げ溝が設置される。
【0453】
さらに、ステータは、絶縁フレームワークのステータコア4から離れた側に設置され、絶縁フレームワークの突起部26に係着する絶縁カバープレート6をさらに含む。
【0454】
当該実施例では、絶縁フレームワークは、絶縁フレームワークのステータコア4から離れた側に設置された絶縁カバープレート6をさらに含み、絶縁フレームワークの設置により、コイル両端の丸め絶縁保護を実現でき、ステータの安全性能を向上させる。ここで、絶縁カバープレート6が絶縁フレームワークの突起部26に接続され、絶縁カバープレート6の固定を実現し、ステータの全体構造をよりコンパクトにし、両者の有効な係合を実現する。
【0455】
さらに、絶縁カバープレート6は、絶縁フレームワークの突起部26に係着する。
【0456】
図12に示すように、具体的な応用において、絶縁カバープレート6にスナップ60が設置され、スナップ60が突起部26に係着する。理解されるように、突起部26の長さは、端子収容部24の長さよりも短く、したがってスナップ60と突起部26との係着が保証される。
【0457】
さらに、いずれかの分割コアは、ステータコア4の軸方向に沿って積層分布する複数の打抜き片を含む。
【0458】
当該実施例では、各分割コアがステータコア4の軸方向に沿って積層分布する複数の打抜き片を含むように設置し、このように重なり部が打抜き片の周側縁に形成され、複数の打抜き片がコアの軸方向に沿って積層分布するとき、隣接する打抜き片の間に重なり隙間が限定され、且つステータスロットに形成され、巻線5がステータコア4のティース部に巻き付けられることを容易にし、且つステータスロット内に位置する。
【0459】
具体的には、打抜き片は、珪素鋼板である。
【0460】
さらに、隣接する2つの分割コアは、重なり部によって回動可能に接続される。
【0461】
当該実施例では、隣接する2つの分割コアは、重なり部によって回動可能に接続され、即ち接続された2つの分割コアは、相対的に回動可能である。
【0462】
隣接する2つの分割コアを重なり部によって回動可能に接続させることで、1つの分割コアを、重なり部の接続点を円心とし、もう1つの分割コアの周りに回動させることができ、このような接続方式は、簡単で確実であり、操作者がステータコア4の外形及び構造を調整することが容易であり、使用需要に応じて分割コアの位置を調整することができる。
【0463】
上記実施例では、さらに、ステータコア4は、ティース部と、ヨーク部と、を含み、ステータコア4は、少なくとも第1状態及び第2状態を有し、第1状態で、複数の分割コアは、丸めて第1環状を形成し、ティース部は、ヨーク部の内側に位置し、第2状態で、複数の分割コアは、略直線状に展開する。
【0464】
当該実施例では、ステータコア4は、第1状態を有し、第1状態は、ステータコア4が巻線5を巻き付けた後の通常状態であり、第1状態で、複数の分割コアは、第1環状に丸め、ティース部は、ヨーク部の内側に位置する。この状態で、巻線5は、隣接するティース部で構成されるステータスロットに巻き付けられ、巻線5は、ステータコア4の内側に近く、隣接する2つのステータコア4は、外側ヨーク部に設置された重なり部によって回動可能に接続され、共に囲んで円形ステータコア4を形成する。
【0465】
ステータコア4は、第2状態をさらに有し、隣接する2つの分割コアが回動可能に接続されるので、ステータコア4における2つの隣接する分割コアが相対的に運動するとき、複数の分割コアは略直線状に展開することができる。展開後の各分割コアのティース部が略直線状に分布し、且つステータコア4が展開状態にあるので、第1状態に比べて、2つのティース部間のステータスロットのスペースが増大し、操作者が巻線5を巻き付けやすい。
【0466】
ステータコア4を第2状態にすることにで、ティース部を略直線状に分布させることができ、且つステータスロットのスペースを増大させ、操作者が巻線5を巻き付けやすい。巻線5の巻き付け操作が完了すると、ステータコア4を第1状態に共に囲み、各分割コアを円形ステータコア4に共に囲み、ステータコア4の構造をより安定、確実なものとする。
【0467】
さらに、第2状態で、両端にある2つの分割コアは、丸めた後に接続され、具体的には、丸めた後に2つの分割コアを溶接することができる。
【0468】
理解されるように、第2状態で、ステータコア4は、略直線状を呈し、ステータコア4が直線状を呈するか、又はステータコア4が一定の弧度を有することを含む。
【0469】
上記実施例では、さらに、複数の打抜き片は、交互して設置された第1打抜き片層及び第2打抜き片層を含み、第1打抜き片層の第1側に重なり部が設置され、第1打抜き片層上の重なり部が第2打抜き片層から突出し、隣接する2つの第1打抜き片層が共に重なり隙間を囲み、第2打抜き片層の第2側に重なり部が設置され、第2打抜き片層上の重なり部が第1打抜き片層から突出し、隣接する2つの第2打抜き片層が共に重なり隙間を囲み、隣接する2つの分割コアのうち、1つの分割コアの重なり部はもう1つの分割コアの重なり隙間内に挿設される。
【0470】
当該実施例では、複数の打抜き片は、第1打抜き片層と、第2打抜き片層と、を含み、複数の第1打抜き片層及び複数の第2打抜き片層は、ステータコア4の軸方向に沿って交互して分布する。第1打抜き片層は第1側に重なり部が設置され、第1打抜き片層上の重なり部が第2打抜き片層から突出し、複数の第1打抜き片層及び複数の第2打抜き片層が交互して設置され、隣接する2つの第1打抜き片層がいずれも当該隣接する2つの第1打抜き片層の中間に設置された第2打抜き片層から突出するので、隣接する2つの第1打抜き片層の間に重なり隙間を共に囲む。第2打抜き片層は第2側に重なり部が設置され、つまり、第2打抜き片層は第1打抜き片層と異なる側に重なり部が設置される。第2打抜き片層上の重なり部が第1打抜き片層から突出し、複数の第1打抜き片層及び複数の第2打抜き片層が交互して設置され、隣接する2つの第2打抜き片層がいずれも当該隣接する2つの第2打抜き片層の中間に設置された第1打抜き片層から突出するので、隣接する2つの第2打抜き片層の間にも重なり隙間を共に囲むことができる。
【0471】
理解されるように、複数の第1打抜き片層及び複数の第2打抜き片層がステータコア4の周方向に沿って交互して分布するとき、複数の第1打抜き片層の第1側に設置された重なり部は、複数の第2打抜き片層の第2側に設置された重なり部と交互して設置される。さらに、隣接する2つの第1打抜き片層の間に位置する重なり隙間及び隣接する2つの第2打抜き片層に位置する重なり隙間は、それぞれ分割コアの両側に位置し、且つ交互して設置される。
【0472】
隣接する2つの分割コアの互いに近接する側には、それぞれ重なり部及び重なり隙間が設けられ、複数の第1打抜き片層の第1側に設置された重なり部及び複数の第2打抜き片層の第2側に設置された重なり部が交互して設置され、且つ隣接する2つの第1打抜き片層の間に位置する重なり隙間及び隣接する2つの第2打抜き片層の間に位置する重なり隙間が交互して設置され、1つの分割コアの重なり部がもう1つの分割コアの重なり隙間内に挿設され、それにより隣接する2つの分割コアの接続を実現する。
【0473】
第1打抜き片層及び第2打抜き片層を交互して設置させ、第1打抜き片層及び第2打抜き片層の異なる側にそれぞれ重なり部を設置し、且つ第1打抜き片層及び第2打抜き片層が異なる側で重なり隙間を共に囲むようにすることで、2つの隣接する分割コアは、重なり部及び重なり隙間によって接続を実現でき、具体的には、1つの分割コアの重なり部をもう1つの分割コアの重なり隙間内に挿設させる。このような接続方式は、安定的で確実であり、操作者がステータコア4を迅速に着脱でき、作業効率を向上させる。且つ複数の分割コアが同一構造を採用することで相互接続を実現でき、分割コアの種類を減らし、分割コアの汎用性を向上させ、製品コストを低減する。
【0474】
上記実施例では、さらに、複数の打抜き片は、交互して設置された第1打抜き片層及び第2打抜き片層を含み、第1打抜き片層の第1側に重なり部が設置され、第1打抜き片層上の重なり部が第2打抜き片層から突出し、隣接する2つの第1打抜き片層が共に重なり隙間を囲み、第2打抜き片層の第2側に重なり部が設置され、第2打抜き片層上の重なり部が第1打抜き片層から突出し、隣接する2つの第2打抜き片層が共に重なり隙間を囲み、隣接する2つの分割コアのうち、1つの分割コアの重なり部はもう1つの分割コアの重なり隙間内に挿設される。
【0475】
当該実施例では、複数の打抜き片は、第1打抜き片層と、第2打抜き片層と、を含み、複数の第1打抜き片層及び複数の第2打抜き片層は、ステータコア4の軸方向に沿って交互して分布する。第1打抜き片層は第1側に重なり部が設置され、第1打抜き片層上の重なり部が第2打抜き片層から突出し、複数の第1打抜き片層及び複数の第2打抜き片層が交互して設置され、隣接する2つの第1打抜き片層がいずれも当該隣接する2つの第1打抜き片層の中間に設置された第2打抜き片層から突出するので、隣接する2つの第1打抜き片層の間に重なり隙間を共に囲む。第2打抜き片層は第2側に重なり部が設置され、つまり、第2打抜き片層は第1打抜き片層と異なる側に重なり部が設置される。第2打抜き片層上の重なり部が第1打抜き片層から突出し、複数の第1打抜き片層及び複数の第2打抜き片層が交互して設置され、隣接する2つの第2打抜き片層がいずれも当該隣接する2つの第2打抜き片層の中間に設置された第1打抜き片層から突出するので、隣接する2つの第2打抜き片層の間にも重なり隙間を共に囲むことができる。
【0476】
理解されるように、複数の第1打抜き片層及び複数の第2打抜き片層がステータコア4の周方向に沿って交互して分布するとき、複数の第1打抜き片層の第1側に設置された重なり部は、複数の第2打抜き片層の第2側に設置された重なり部と交互して設置される。さらに、隣接する2つの第1打抜き片層の間に位置する重なり隙間及び隣接する2つの第2打抜き片層に位置する重なり隙間は、それぞれ分割コアの両側に位置し、且つ交互して設置される。
【0477】
隣接する2つの分割コアの互いに近接する側には、それぞれ重なり部及び重なり隙間が設けられ、複数の第1打抜き片層の第1側に設置された重なり部及び複数の第2打抜き片層の第2側に設置された重なり部が交互して設置され、且つ隣接する2つの第1打抜き片層の間に位置する重なり隙間及び隣接する2つの第2打抜き片層の間に位置する重なり隙間が交互して設置され、1つの分割コアの重なり部がもう1つの分割コアの重なり隙間内に挿設され、それにより隣接する2つの分割コアの接続を実現する。
【0478】
第1打抜き片層及び第2打抜き片層を交互して設置させ、第1打抜き片層及び第2打抜き片層の異なる側にそれぞれ重なり部を設置し、且つ第1打抜き片層及び第2打抜き片層が異なる側で重なり隙間を共に囲むようにすることで、2つの隣接する分割コアは、重なり部及び重なり隙間によって接続を実現でき、具体的には、1つの分割コアの重なり部をもう1つの分割コアの重なり隙間内に挿設させる。このような接続方式は、安定的で確実であり、操作者がステータコア4を迅速に着脱でき、作業効率を向上させる。且つ複数の分割コアが同一構造を採用することで相互接続を実現でき、分割コアの種類を減らし、分割コアの汎用性を向上させ、製品コストを低減する。
【0479】
実施例32:
図8に示すように、本願の1つの実施例によれば、上記実施例に加えて、さらに、第2支持体2の底部に接続突起27が設けられ、ステータコア4に凹溝が設けられ、接続突起27が凹溝に接続される。
【0480】
当該実施例では、第2支持体2には、ステータコア4と協働し、絶縁フレームワークをステータコア4に固定するための接続突起27を有する。
【0481】
実施例33:
本願の第8態様によれば、第7態様の提出するステータと、ステータと協働して回動するロータと、を含むモータをさらに提出する。
【0482】
本願の第8態様に提供されるモータは、上記第7態様の提出するステータを含むので、ステータの全ての有益な効果を有する。
【0483】
さらに、モータは、ロータをさらに含み、ロータは、ステータの内部に設置され、且つステータと協働して回動し、さらにトルクを出力する。
【0484】
実施例34:
本願の第9態様によれば、第8態様の提出するモータを含む圧縮機をさらに提出する。
【0485】
本願の第9態様に提供される圧縮機は、上記第8態様の提出するモータを含むので、モータの全ての有益な効果を有する。
【0486】
実施例35:
本願の第10態様によれば、第9態様の提出する圧縮機を含む車両をさらに提出する。
【0487】
本願の第10態様に提供される車両は、上記第9態様の提出する圧縮機を含むので、圧縮機の全ての有益な効果を有する。
【0488】
具体的な実施例:
図1~
図11に示すように、本願にて提供される実施例は、絶縁フレームワークを提供し、ステータに用いられ、ステータは、巻線5を含み、巻線5は、絶縁フレームワークに巻装される。
【0489】
ここで、絶縁フレームワークの本体は、略U字状の形状を呈して配置され、絶縁フレームワークは、第1支持体1と、第2支持体2と、第3支持体3と、を含む。第2支持体2、第1支持体1及び第3支持体3は、共通の基準面を有し、ここで基準面に沿った側の高さは、第2支持体2が第1支持体1よりも大きく、第1支持体1が第3支持体3よりも大きく、巻線収容部を共通して形成する。
【0490】
第1支持体1は、巻線収容部に近い側の面が略平面であり、他側の面が円弧状である。
【0491】
第2支持体2は、主に基準面にほぼ垂直な方向に沿って両側に延伸し、第2支持体2に、ステータコア4と協働して絶縁フレームワークをステータコア4に固定するための接続突起27を有する。基準面に垂直な方向から見ると、突起部26、ワイヤスロット20、端子収容部24が順次分布する。
【0492】
第3支持体3は、基準面から巻線収容部の一側に延伸し、巻線収容部に近い側の面において、巻線のときにコイルの配列を補助するための補助スロット30を有し、補助スロット30がアレイの方式で基準面の方向に展開する。
【0493】
突起部26は、基準面方向に沿って延伸する突起を有し、突起は、基準面に垂直な方向において傾斜し、且つ突起部26の最外側の形状縁は、端子収容部24の最外側の形状縁よりも低い。
【0494】
ワイヤスロット20部分は、上半分と、下半分と、に分けられ、上半分は中空部分であり、下半分はスロープ形状の特徴を有し、上半分及び下半分の中間は、段差面で区切られている。スロープの上縁は、段差面から、下縁まで延伸する。下縁は、第3支持体3の補助スロット30の表面と略面一である。
【0495】
端子収容部24の両側に、導線を収容するためのノッチ2400が配置され、ノッチ2400の上半分はスロープ状の開口部であり、下半分は略U字状の形状であり、端子収容部24の中部に、圧着端子を収容するための略中空矩形領域の収容溝240を有する。ノッチ2400の両側に接着剤溢れ溝242を有し、接着剤溢れ溝242は局所隆起又は半隆起による窪み又は窪みに近似した形状である。
【0496】
さらに、ワイヤスロット20の段差面は、外側の突起部26の下面よりも低い。
【0497】
さらに、ワイヤスロット20の幅は、外側の端子収容部24のノッチ2400の幅よりも大きい。
【0498】
さらに、ワイヤスロット20の端子収容部24に近い側は、第3支持体3の突起部26に近い側と略面一である。
【0499】
さらに、端子収容部24の基準面に平行な方向において、マーク29を有し、マーク29は、数字、アルファベット、又は同等の機能を有する記号であってもよい。マーク29の方式は、巻線の線径が変化すると、端子収容部24のノッチ2400の幅が補助スロット30の幅に同期して変化する。
【0500】
さらに、突起部26のワイヤスロット20から離れた側に段差部28が設置され、且つ段差部28の幅がワイヤスロット20の幅よりも小さい。
【0501】
さらに、複数の補助スロット30の幅の和は、第3支持体3の本体の幅以下である。補助スロット30が第3支持体3の外面に沿って自然に延伸するとき、第3支持体3の側面によって直接平坦に切断され、両者が延伸して交わる最も高い点は補助スロット30の側面高さと呼ばれる。
【0502】
さらに、第1支持体1に平坦であるが貫通しない切り欠き10が設置される。
【0503】
さらに、切り欠き10の高さは、補助スロット30の側面高さと一致する。
【0504】
さらに、ワイヤスロット20の数は、1つだけである。従来技術に比べて、本願は、1つのワイヤスロット20のみを必要とし、さらにワイヤスロット20内で巻始め部及び巻終り部を同時に収容し、コイルの巻装をよりコンパクトにする。
【0505】
さらに、絶縁フレームワークの材料は、耐温度120℃以上の絶縁材料である。具体的には、絶縁フレームワークの材料は、長期間耐温度120℃以上の絶縁材料である。
【0506】
さらに、絶縁フレームワークはステータに応用され、ステータはモータに応用され、圧縮機はモータを含む。
【0507】
具体的には、車両は、車体と、圧縮機と、を含み、圧縮機が車体内に設置される。
【0508】
本願では、明確な限定がある場合を除き、用語「複数」とは2つ又は2つ以上を指す。用語「取り付ける」、「連結」、「接続」、「固定」などは広義で理解されるもので、例えば、「接続」とは固定して接続されることであってもよいし、取り外し可能に接続されることであってもよいし、又は一体的に接続されることであってもよい。「連結」とは直接的に連結されることであってもよいし、中間の介在物を介して間接的に連結されることであってもよい。当業者は、状況に応じて本願での上記用語の意味を具体的に理解することができる。
【0509】
本明細書の説明で、用語「一実施例」、「いくつかの実施例」、「具体例」などが用いられる場合には、当該実施例又は例で説明する特定の特徴、構造、材料又は利点が本願の少なくとも一実施例又は例に含まれることが意図される。本明細書で、上記用語に関する例示的な記述は必ずしも同じ実施例又は例が対象になるとは限らない。しかも、説明される特定の特徴、構造、材料又は利点を任意の1つ又は複数の実施例又は例において適切な形態で組み合わせることができる。
【0510】
上記したのが本願の好ましい実施例に過ぎず、本願を限定するためのものではなく、当業者にとっては、本願に様々な変更や変化が可能である。本願の趣旨を逸脱せず補正や、同等な置き換え、改善などが行われる場合、そのいずれも本願の保護範囲に含まれる。
【0511】
図1から
図12で符号と部品名称との対応関係は次のとおりである。
【符号の説明】
【0512】
1…第1支持体、10…切り欠き、2…第2支持体、20…ワイヤスロット、22…傾斜部、24…端子収容部、240…収容溝、2400…ノッチ、2402…第1通路、2404…第2通路、242…接着剤溢れ溝、244…接着剤溢れ台、246…ボス、2460…第1ボス、2462…第2ボス、26…突起部、27…接続突起、28…段差部、29…マーク、3…第3支持体、30…補助スロット、4…ステータコア、5…巻線、6…絶縁カバープレート、60…スナップ。
【国際調査報告】