(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-01-22
(54)【発明の名称】SSBを送信するための方法、SSBを取得するための方法、関連するネットワークノード、及び関連する無線デバイス
(51)【国際特許分類】
H04W 56/00 20090101AFI20240115BHJP
H04W 16/28 20090101ALI20240115BHJP
H04W 72/0453 20230101ALI20240115BHJP
【FI】
H04W56/00 130
H04W16/28
H04W72/0453
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023543024
(86)(22)【出願日】2021-12-15
(85)【翻訳文提出日】2023-09-06
(86)【国際出願番号】 EP2021085964
(87)【国際公開番号】W WO2022152492
(87)【国際公開日】2022-07-21
(32)【優先日】2021-01-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】SE
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】000002185
【氏名又は名称】ソニーグループ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ザオ,クン
(72)【発明者】
【氏名】ベンソン,エリック レナート
(72)【発明者】
【氏名】ザンダー,オロフ
(72)【発明者】
【氏名】ルセク,フレドリク
(72)【発明者】
【氏名】フロルデリス,ホセ
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067DD25
5K067KK02
5K067KK03
(57)【要約】
いくつかの周波数リソースを介して1つ又は複数の無線デバイスにいくつかの同期信号ブロックSSBを送信するための、ネットワークノードによって実行される方法が開示される。各SSBは、対応するビームに関連付けられている。本方法は、SSBの送信のための周波数割り当ての周期シーケンスに従ってSSBをブロードキャストすることを含む。周期シーケンスは、第1の周波数リソースが第1のSSBに割り当てられ、第2の周波数リソースが第2のSSBに割り当てられる期間を有し、第2の周波数リソースと第1の周波数リソースとは異なる。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークノードによって実行され、いくつかの周波数リソースを介して1つ又は複数の無線デバイスにいくつかの同期信号ブロックSSBを送信するための方法であって、各前記SSBが対応するビームに関連付けられ、
SSBの送信のための周波数割り当ての周期シーケンスに従って前記SSBをブロードキャストする(S112)ことを含み、前記周期シーケンスが、第1の周波数リソースが第1のSSBに割り当てられ、第2の周波数リソースが第2のSSBに割り当てられる期間を有し、前記第2の周波数リソースと前記第1の周波数リソースとは異なる、方法。
【請求項2】
前記第1のSSB及び前記第2のSSBが同じSSBバースト内で送信される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1のSSB及び前記第2のSSBが後続のSSBである、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記周期シーケンスが、周波数における前記第1のSSB及び前記第2のSSBのスタガを示す、請求項1~3のいずれか1つに記載の方法。
【請求項5】
前記第1のSSBが第1のSSBバーストに属し、前記第2のSSBが第2のSSBバーストに属し、前記第1のSSBバーストと前記第2のSSBバーストが異なる、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記第1のSSBバースト及び前記第2のSSBバーストが後続のSSBバーストである、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記周期シーケンスが、前記第1のSSBバースト及び前記第2のSSBバーストの前記周波数割り当てがスタガであることを示す、請求項5又は6に記載の方法。
【請求項8】
前記周期シーケンスが、周波数リソースのセットF={F
0,F
1,...,F
I-1}からの周波数リソースの順序付きリストを含み、Iは周波数リソースの数である、請求項1~7のいずれか1つに記載の方法。
【請求項9】
前記順序付きリスト内の前記周波数リソースが昇順又は降順に配置される、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記周波数リソースの順序付きリストが擬似ランダム化される、請求項8に記載の方法。
【請求項11】
前記方法は、SSBの数の周波数割り当ての前記周期シーケンスを示す制御シグナリングを、前記1つ又は複数の無線デバイスに送信する(S110)ことを含む、請求項1~10のいずれか1つに記載の方法。
【請求項12】
前記周期シーケンスを示す前記制御シグナリングが、前記SSBの数のうちの1つ又は複数に、又は関連するブロードキャスト制御チャネルに含まれる、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記制御シグナリングが、前記周期シーケンスを示すフラグを含む、請求項11又は12に記載の方法。
【請求項14】
前記周期シーケンスの前記周期が、前記周波数リソースの数及び1つのSSBバースト内のSSBの数のうちの1つ又は複数に基づく、請求項1~13のいずれか1つに記載の方法。
【請求項15】
前記周期シーケンスが事前構成される、請求項1~14のいずれか1つに記載の方法。
【請求項16】
前記周波数リソースが、免許不要周波数スペクトルで割り当てられる、請求項1~15のいずれか1つに記載の方法。
【請求項17】
無線デバイスによって実行される、いくつかの同期信号ブロックSSBを取得するための方法であって、
ネットワークノードから、SSBの送信のための周波数割り当ての周期シーケンスに従って第1のSSBを受信すること(S210)と、前記周期シーケンスは、第1の周波数リソースが前記第1のSSBに割り当てられ、第2の周波数リソースが第2のSSBに割り当てられる期間を有し、前記第2の周波数リソースと前記第1の周波数リソースとは異なり、
前記周期シーケンスに基づいて前記第2のSSBを受信するための前記第2の周波数リソースを決定する(S212)こととを含む、方法。
【請求項18】
前記方法は、前記決定された第2のSSBの前記第2の周波数リソースを監視する(S214)ことを含む、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記第1のSSB及び前記第2のSSBが同じSSBバーストに属する、請求項17又は18に記載の方法。
【請求項20】
前記第1のSSB及び前記第2のSSBが後続のSSBである、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記周期シーケンスが、周波数における前記第1のSSB及び前記第2のSSBのスタガを示す、請求項17~20のいずれか1つに記載の方法。
【請求項22】
前記第1のSSBが第1のSSBバーストに属し、前記第2のSSBが第2のSSBバーストに属し、前記第1のSSBバーストと前記第2のSSBバーストが異なる、請求項17又は18に記載の方法。
【請求項23】
前記第1のSSBバースト及び前記第2のSSBバーストが後続のSSBバーストである、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記周期シーケンスが、前記第1のSSBバースト及び前記第2のSSBバーストの前記周波数割り当てがスタガであることを示す、請求項22又は23に記載の方法。
【請求項25】
前記周期シーケンスが、周波数リソースのセットF={F0,F1,...,FI-1}からの周波数リソースの順序付きリストを含み、Iは周波数リソースの数である、請求項17~24のいずれか1つに記載の方法。
【請求項26】
前記順序付きリスト内の前記周波数リソースが昇順又は降順に配置される、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
前記周波数リソースの順序付きリストが擬似ランダム化される、請求項25に記載の方法。
【請求項28】
前記方法は、SSBの数の周波数割り当ての前記周期シーケンスを示す制御シグナリングを前記ネットワークノードから受信する(S208)ことを含む、請求項17~27のいずれか1つに記載の方法。
【請求項29】
前記周期シーケンスを示す前記制御シグナリングが、前記SSBの数のうちの1つ又は複数に、又は関連するブロードキャスト制御チャネルに含まれる、請求項28に記載の方法。
【請求項30】
前記制御シグナリングが、前記周期シーケンスを示すフラグを含む、請求項28又は29に記載の方法。
【請求項31】
前記周期シーケンスが事前構成される、請求項17~30のいずれか1つに記載の方法。
【請求項32】
前記周波数リソースが、免許不要周波数スペクトルで割り当てられる、請求項17~31のいずれか1つに記載の方法。
【請求項33】
メモリ回路と、プロセッサ回路と、無線インターフェースとを備えるネットワークノードであって、前記ネットワークノードが、請求項1~16のいずれか1つに記載の方法のいずれかを実行するように構成される、ネットワークノード。
【請求項34】
メモリ回路と、プロセッサ回路と、無線インターフェースとを備える無線デバイスであって、前記無線デバイスが、請求項17~32のいずれか1つに記載の方法のいずれかを実行するように構成される、無線デバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、無線通信の分野に関する。本開示は、SSBバースト送信においていくつかの周波数リソースを介して同期信号ブロック(SSB)を1つ又は複数の無線デバイスに送信するための方法、いくつかのSSBを取得するための方法、並びに関連するネットワークノード及び関連する無線デバイスなどの関連するデバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP(登録商標))は、52GHzを超える免許不要周波数帯域などの52GHzを超える免許不要帯域のための新無線(NR)を検討している。同期信号ブロック(SSB)の送信は、52GHzを超える免許不要周波数帯域に適応する必要がある。SSBバーストを送信するために、各SSBについてリッスンビフォアトーク(LBT)手順などのクリアチャネル評価(CCA)手順を実行することは、免許不要周波数帯域の規制上の制約から必須であり得る。CCAが成功したSSBのみが送信され得る。
【0003】
ネットワークノード(gNBなど)が固定周波数位置でそのSSBバーストを送信する場合、時間の経過に伴う当該周波数でのトラフィックの増加に起因して問題が発生する可能性があり、その結果、CCA手順は許容できないほど頻繁に失敗する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
同期信号ブロック(SSB)が免許不要帯域において重要な役割を果たすことができることは明らかである。したがって、存在する欠点を軽減、緩和、又は対処し、よりロバストなSSB送信を提供する、いくつかの周波数リソースを介したいくつかのSSBの送信のためのデバイス及び方法が必要とされている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
いくつかの周波数リソースを介して1つ又は複数の無線デバイスにいくつかのSSBを送信するための、ネットワークノードによって実行される方法が開示される。各SSBは、対応するビームに関連付けられている。本方法は、SSBの送信のための周波数割り当ての周期シーケンスに従ってSSBをブロードキャストすることを含む。周期シーケンスは、第1の周波数リソースが第1のSSBに割り当てられ、第2の周波数リソースが第2のSSBに割り当てられる期間を有する。第2の周波数リソースと第1の周波数リソースとは異なる。
【0006】
更に、ネットワークノードが提供され、ネットワークノードは、メモリ回路と、プロセッサ回路と、無線インターフェースとを備え、ネットワークノードは、本明細書に開示された方法を実行するように構成される。
【0007】
本開示の利点は、開示されたネットワークノードが、初期アクセス中に無線デバイスが、開示された周期シーケンスに基づいて、後続のSBBが送信される周波数リソースを識別することを可能にすることである。周期シーケンスに従ってSSBを割り当てることにより、ネットワークノードは、1つ又は複数の無線デバイスに、後続のSSBについて監視される周波数リソースを示し得る。ネットワークノードによって送信された異なるネットワークノードの異なる周期シーケンスを使用することにより、ネットワークノードを同期させる必要なしに、送信の衝突を回避するために、占有帯域幅にわたってSSBを広げることができる。これは、SSBを送信する前に失敗したCCA手順の可能性の低減につながり得る。これにより、よりロバストなSSB送信が提供される。
【0008】
更に、無線デバイスによって実行される、いくつかの同期信号ブロック(SSB)を取得するための方法が開示される。本方法は、SSBの送信のための周波数割り当ての周期シーケンスに従って、ネットワークノードから第1のSSBを受信することを含む。周期シーケンスは、第1の周波数リソースが第1のSSBに割り当てられ、第2の周波数リソースが第2のSSBに割り当てられる期間を有し、第2の周波数リソースと第1の周波数リソースとは異なる。本方法は、周期シーケンスに基づいて第2のSSBを受信するための第2の周波数リソースを決定することを含む。
【0009】
更に、無線デバイスが提供され、無線デバイスは、メモリ回路と、プロセッサ回路と、無線インターフェースとを備え、無線デバイスは、本明細書に開示された方法を実行するように構成される。
【0010】
本開示の利点は、無線デバイスが、ネットワークノードによってブロードキャストされた少なくとも第1のSSB及び第2のSSBに割り当てられた異なる周波数リソースについて通知され得ることである。無線デバイスは、周波数割り当ての周期シーケンスに従ってSSBをリッスンするために無線デバイスがどの周波数リソースを使用するかについて通知される。これにより、無線デバイスは、周波数割り当ての周期シーケンスに従って周波数リソースを監視し得、したがって、SSB受信の失敗の経験が少なくなり得る。これにより、受信されたSSBに基づいて確立されたリンクの品質が改善され得る。
【0011】
本開示の上記及び他の特徴及び利点は、添付の図面を参照して以下の例の詳細な説明によって当業者には容易に明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】
図1は、本開示による例示的なネットワークノードと、例示的な無線デバイスと、を備える例示的な無線通信システムを示す図である。
【
図2】
図2は、本明細書の1つ又は複数の例示的な方法による、周波数リソースの例示的な順序付きリストを含む周波数割り当ての例示的な周期シーケンスを示す図である。
【
図3】
図3は、本明細書の1つ又は複数の例示的な方法による、周波数リソースの例示的な順序付きリストを含む周波数割り当ての例示的な周期シーケンスを示す図である。
【
図4】
図4は、本開示にしたがって、1つ又は複数の無線デバイスへいくつかの周波数リソース介したいくつかのSSBを送信するために、ネットワークノードによって実行される例示的な方法を示すフローチャートである。
【
図5】
図5は、本開示にしたがっていくつかのSSBを取得するために無線デバイスによって実行される例示的な方法を示すフローチャートである。
【
図6】
図6は、本明細書の1つ又は複数の例示的な方法による周波数リソースの例示的なランダム化リストを含む周波数割り当ての例示的な周期シーケンスを示す図である。
【
図7】
図7は、本明細書の1つ又は複数の例示的な方法による周波数リソースの例示的なランダム化リストを含む周波数割り当ての例示的な周期シーケンスを示す図である。
【
図8】
図8は、本開示による例示的なネットワークノードを示すブロック図である。
【
図9】
図9は、本開示による例示的な無線デバイスを示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
様々な例及び詳細は、関連する場合に図面を参照して以下に説明される。図面は縮尺通りに描かれていてもいなくてもよく、同様の構造又は機能の要素は図面全体を通して同様の参照番号で表されていることに留意されたい。図面は、例の説明を容易にすることのみを意図していることにも留意されたい。それらは、本開示の網羅的な説明として、又は本開示の範囲に対する限定として意図されていない。更に、図示された例は、示されたすべての態様又は利点を有する必要はない。特定の例に関連して説明される態様又は利点は、必ずしもその例に限定されず、そのように示されていなくても、又はそのように明示的に説明されていなくても、任意の他の例で実施することができる。
【0014】
3GPP NRでは、gNBなどのネットワークノードは、無線デバイス(WD)がネットワークノードのビームを見つけて同期することを可能にするためにSSBを周期的にブロードキャストする。SSBはまた、WDが無線デバイスとネットワークノードとの間の通信に最良のビームを決定することを可能にする。ビームは、本明細書では、空間方向を示す空間フィルタと見なされ得る。ネットワークノードは、送信(Tx)ビームなどのダウンリンク(DL)ビームなど、ネットワークノードによって放射されるなど、通信に使用される複数のビームを有し得、各ビームは異なる空間方向をカバーする。ネットワークノードは、特定の周期内など、特定の間隔内で複数のSSBを送信し得る。各SSBは、特定の方向に放射された特定のビームを介してネットワークノードによって送信され得る。無線デバイスは、SSBをリッスンし、検出した各SSBの信号強度を測定し得る。測定結果に基づくなど、測定に基づいて、無線デバイスは、最も強い信号強度を有するSSB IDを識別し得る。最も強い信号強度を有するSSBのビームは、無線デバイスと通信するための最良のビームとして宣言され得る。この最良のビームは、WDとネットワークノードとの間に無線リンクなどのリンクを確立するために使用され得る。
【0015】
免許不要周波数スペクトルでは、gNBなどの無線ネットワークノードなどのネットワークノードは、LBT手順などのCCAを最初に実行し得るため、SSBを送信することができることを許可されていると見なすことができない。これは、WDは、SSBを監視又はスキャンするために、周波数帯域などのどの周波数リソースであるかを知らないので、ユーザ機器(UE)などのWDにとって、初期アクセス手順中に問題を引き起こす可能性がある。例えば、WDが監視されている周波数リソースでSSBを受信しない場合、これは、SSBが異なる周波数範囲で送信されているか、又は失敗したCCAのためにSSBが一時的に存在しないことに起因し得る。失敗したCCAは、例えば、チャネル上で送信する他のWD又はネットワークノードに起因し得る。更に、いくつかの例示的なシナリオでは、gNBなどのネットワークノードが複数の周波数でSSBを送信すると仮定してもよい。そのような例示的なシナリオでは、WDが特定の第1の周波数位置で第1のSSBを発見した場合、後続の第2のSSBの第2の周波数位置がWDに知られていない可能性があると仮定してもよい。これは、例えば、チャネルが他の送信によって占有されていることを示すLBTプロセスに起因して、第1の周波数リソースとは異なる第2の周波数リソースで送信されるなど、後続の第2のSSBが第1の周波数位置でブロックされることに起因し得る。第1のSSBビームは第2のSSBビームより弱くてもよいことが理解されよう。WDは、この例示的なシナリオでは2つのビームのうちの良い方に関連付けられると仮定される第2のSSBを見つけることができない可能性があるため、WDとネットワークノードとの間の後続のリンクは、第2のビームに関連付けられた第2のSSBがWDによって見つけられる可能性がある例示的なシナリオと比較して低品質であり得る。
【0016】
本開示によれば、第2のSSBに割り当てられた第2の周波数位置は、本明細書に開示された周期シーケンスに従って、第1のSSBの第1の周波数位置から決定論的に知られ得る。言い換えれば、SSBは、周期的に繰り返されるパターンなどの所定のパターンによって与えられ得るそれぞれの周波数位置で送信され得る。
【0017】
周期シーケンスは、周期的に繰り返される周波数リソースの割り当てのシーケンスと見なされ得る。
【0018】
3GPP NRでは、gNBなどのネットワークノードは、例えば20msの周期などの特定の周期性でSSBを送信する。各周期内に、N個のSSBが送信されてもよく、各SSBは、それ自体のビームを介して送信されるなどして関連付けられる。N個のSSBの集合は、本明細書ではSSBバーストと呼ばれる場合がある。異なるSSBバーストは、空間フィルタの同じセットなどのN個のビームの同じセットを使用して送信され、単一の構成された中心周波数を有するそのSSBを有すると仮定され得る。
【0019】
本明細書の1つ又は複数の例では、Bk,nは、k番目のSSBバーストのn番目のSSBを示し得る。
【0020】
ライセンススペクトルでは、すべてのSSB Bk,nは、本明細書ではFlicと示され得る同じ周波数位置で送信され得ることが理解されよう。Flicは、すべての実用的な目的のために無限と考えられ得る限り、一定の期間にわたって一定に保たれ得る。したがって、初期アクセスを実行しようと試みているWDが単一のSSBを発見するとすぐに、WDは、他のすべてのSSBを発見するために、どの時間及び周波数であるかなどの場所を知る。
【0021】
しかしながら、免許不要スペクトルでは、WDは、本明細書では一般性を失うことなく、周波数位置F1などの第1の周波数リソースでB1,1と呼ばれる特定のSSBを見つけることができることが理解されよう。LBTプロセスは免許不要スペクトルのビームごとに実行され得るため、SSB B1,2などの第2のSSBに関連付けられたビームのLBTプロセスは、第2のSSBが第2の周波数リソースF2などのF1とは異なる周波数リソースで送信される結果となり得る。第2の周波数リソースF2は、LBTプロセス中に他のトラフィックからクリアであると決定された周波数リソースであってもよい。したがって、ネットワークノードがSSBバーストに複数の周波数を使用すると仮定すると、B1,2の周波数位置F2はF1とは異なり得る。これにより、WDがB1,2を受信しなくなる可能性がある。いくつかのシナリオでは、SSB B1,2は全く送信されない場合がある。これは、例えば、周波数位置F2などの意図された周波数リソースでLBTプロセスが失敗した場合に当てはまり得る。言い換えれば、WDは、B1,1を受信することはできるが、第2のSSB B1,2をどの周波数リソースで監視するかを知らない場合がある。したがって、WDは、B1,1以外の他のSSBを見つけることができない場合がある。これは、確立されたリンクが潜在的にあり得るよりも貧弱であることをもたらし得るか、又は更に悪いことに、リンクを確立することが全く不可能であり得る。
【0022】
以下の図は、明確にするために概略的且つ簡略化されており、それらは単に本開示の理解を助ける詳細を示しているにすぎず、他の詳細は省略されている。全体を通して、同一又は対応する部分には同じ参照番号が使用される。
【0023】
図1は、本開示による例示的なネットワークノード400及び例示的な無線デバイス300を備える例示的な無線通信システム1を示す図である。
【0024】
本明細書で詳細に説明するように、本開示は、セルラーシステム、例えば3GPP無線通信システムを備える無線通信システム1に関する。無線通信システム1は、無線デバイス300及び/又はネットワークノード400を備える。
【0025】
本明細書で開示されるネットワークノードは、NRにおける基地局、進化型ノードB、eNB、gNBなどの無線アクセスネットワークで動作する無線アクセスネットワークノードを指す。1つ又は複数の例では、RANノードは、いくつかの物理ユニットに分散され得る機能ユニットである。
【0026】
本明細書に記載された無線通信システム1は、基地局、eNB、gNB、及び/又はアクセスポイントのうちの1つ又は複数のなどの、1つ又は複数の無線デバイス300、300A、及び/又は1つ又は複数のネットワークノード400を備えてもよい。
【0027】
無線デバイスは、モバイルデバイス及び/又はユーザ機器、UEを指す場合がある。
【0028】
無線デバイス300、300Aは、無線リンク(又は無線アクセスリンク)10、10Aを介してネットワークノード400と通信するように構成され得る。
【0029】
gNBなどのネットワークノード400は、無線デバイス300が無線デバイス300とネットワークノード400との間に無線リンク10を設定するための最良のビームを決定することを可能にするために、送信ビームなどの複数のビームを介してSSBを周期的にブロードキャストし得る。
【0030】
各SSB Bk,nは、周波数リソースF={F0,F1,...,FI-1}のセットのI個の周波数リソースのうちの1つに割り当てられ得ることが理解されよう。本開示によれば、SSB Bk,nは、周期シーケンスに従って周波数リソースFのセットに割り当てられ得る。
【0031】
周期シーケンスは、本明細書では、SSB Bk,nと周波数リソースのセットFの周波数リソースとの間のマッピングと見なすことができる。このシーケンスは、周期に従って周期的に繰り返される。言い換えれば、周期シーケンスは、周期シーケンスの周期に基づいて、周期的特性を有するなどの周期性を示すと見なされ得る。周期シーケンスの周期は、周波数リソースの割り当てのシーケンスの周期と見なされ得る。
【0032】
周期シーケンスは、周期シーケンスの周期に基づいて周期的に繰り返されてもよい。言い換えれば、例えば、周期が満了すると、周期シーケンスが繰り返される。したがって、周期シーケンスは、無限など、最小長の基本シーケンスを繰り返すことによって構築されたシーケンスと見なされ得、基本シーケンスは周期シーケンスの周期に対応する。
【0033】
周期Dは、各ビームなどの各SSBが同じ発生回数で各周波数に存在するように選択され得る。1つ又は複数の例示的な周期シーケンスでは、ネットワークノードのビームに関連付けられた各SSBなどの各SSBは、各SSBバーストに存在し得る。言い換えれば、ネットワークノードのすべてのビームのSSB信号は、各SSBバーストに割り当てられ得る。1つ又は複数の例示的な周期シーケンスでは、ネットワークノードのビームに関連付けられた各SSBなどの各SSBは、
図3及び
図7に示すように、同じ回数のいくつかのSSBバーストにわたって利用可能な周波数のそれぞれに割り当てられ得る。周期シーケンスの周期Dは、1つ又は複数の例において、利用可能な周波数の数に基づいて決定されてもよい。1つ又は複数の例示的な周期シーケンスでは、周期DはSSBバーストの数として決定されてもよい。1つ又は複数の例示的な周期シーケンスでは、周期DはSSBの数として決定されてもよい。
【0034】
1つ又は複数の例示的な方法では、周期シーケンスは、周波数リソースのセットF={F0,F1,...,FI-1}からの周波数リソースの順序付きリストを含んでもよく、Iは周波数リソースの数である。1つ又は複数の例示的な方法では、周波数リソースの順序付きリストをランダム化されてもよい。いくつかの例示的な方法では、周波数リソースのランダム化リストトは、順序付きリストの擬似ランダム挙動を達成するために、同じ周波数リソースを参照する複数のエントリを含んでもよい。各周期シーケンスは、周期シーケンスを識別するためのシーケンス識別子などのシーケンス番号を有し得る。WDは、例えば、複数の周期シーケンス又は単一の事前構成された周期シーケンスで事前構成されることによって、周期シーケンスを認識し得ることが理解されよう。WDは、例えば、セル識別子(ID)及び検出されたビームの現在の周波数などからの他のシステムパラメータから、周期シーケンスを間接的に計算することによって周期シーケンスを決定し得ることも理解されよう。
【0035】
WDに送信される制御シグナリングは、WDがSSBをブロードキャストするために使用される周期シーケンスを識別することを可能にするための周期シーケンスの識別子を含んでもよい。
【0036】
SSB B
k,nと周波数リソースF
iとの間のマッピングなど、SSBに周波数リソースを割り当てるための周期シーケンスの例が、
図2、
図3、
図6、及び
図7に示されている。ネットワークノードは、周期シーケンスに従って周波数リソースでSSBをブロードキャストし得る。無線デバイスは、第1の周波数リソースで第1のSSB(SSB B
k,nなど)を受信すると、周期シーケンスに基づいて、1つ又は複数の第2のSSB(SSB B
k,n+1など)を監視するための1つ又は複数の第2の周波数リソースを決定し得る。
【0037】
図2は、本明細書に開示される1つ又は複数の例示的な方法による周波数割り当ての例示的な周期シーケンスを示す。周波数割り当ての周期シーケンスは、本明細書では、SSBなどのSSB送信の周波数リソースへのマッピングと見なされ得る。
図2から、複数のSSBバーストB
kでSSBが送信されていることが分かる。ここで、kはバーストの数を示す。SSBバーストは時間ギャップによって分離される。各SSBバーストは、空間フィルタなどのそれぞれのビームに関連付けられたいくつかのSSBを含む。したがって、各SSBバースト内のSSBの数は、ネットワークノードでの送信に利用可能なビームに対応し得る。
【0038】
図2に示す周波数割り当ての例示的な周期シーケンスでは、SSBは、同じSSBバースト内の周波数スタガなどの周波数スタガである。本明細書における、SSBが周波数スタガであるとは、SSBバースト内の各SSBについて周波数割り当てが変化することを意味する。言い換えれば、第1のSSB及び第2のSSBなどのSSBは、SSBバースト内の同じ周波数リソースに割り当てられなくてもよく、代わりに、各SSBは、周期シーケンスのそれぞれの周波数リソースで送信されてもよい。周波数スタガであるSSBは、本明細書ではマッピング1と呼ばれる場合がある。
【0039】
図2の例示的な周期シーケンスでは、周波数リソースF={F
0,F
1,...,F
I-1}のセットの周波数リソースは、F
i<F
i+1,mod Iの周波数の順序付きリストに配置される。言い換えれば、nがk番目のバーストにおけるn番目のSSBである、第1のSSB B
k,nが第1の周波数リソースF
jで送信される場合、第2のSSB B
k,n+1(又は、第1のSSB B
k,nがSSBバーストの最後のSSBである場合など、n=Nの場合はB
k+1,1)は周波数リソースF
j+1 mod Iで送信されてもよく、Iは利用可能な周波数リソースの数である。例えば、周期シーケンスの周期Dは、周波数リソースのセットの周波数リソースの数など、利用可能ないくつかの周波数リソースに基づいてもよい。例えば、周期シーケンスは、I個の利用可能な周波数リソースに基づくなど、周期に基づくモジュロ関数、又はmod Iなどの選択された中心周波数のセットであってもよい。例えば、B
k,nが最後の周波数リソースF
I-1で送信される場合、周期シーケンスmod Iでは、次のSSBはF
0で送信される。
【0040】
周期シーケンスは、周期シーケンスの周期Dに従って繰り返されてもよい。
図2の例示的な周期シーケンスなどのマッピング1による例示的な周期シーケンスの周期Dは、D=P=q*I/Nによって決定され得、PはSSBバーストの数であり、Iは周波数スペクトルで利用可能な周波数リソースの数であり、Nは1つのSSBバースト内で送信されるSSBの数であり、qはq*I/Nが整数であるような最小の整数である。
図2に示す例では、N=6個のSSB(6個のビームに対応する)が各SSBバースト内で送信され、I=8個の周波数リソースが周期シーケンスにおけるSSBの割り当てに利用可能である。例えば、周波数割り当ての周期シーケンスにおける周波数リソースの数は、1つのSSBバーストで送信されるSSBの数より多くてもよい。したがって、SSBは、1つのSSBバースト内のすべての周波数リソースで送信されるとは限らない。したがって、周期シーケンスの周波数割り当てのパターンなどのパターンは、後続のSSBバーストで継続され得る。言い換えれば、周期シーケンスの周期は、各周波数リソースに同数のSSBが割り当てられるように構成されてもよい。周期D=P=q*I/Nが
図2の周期シーケンス例におけるSSBバーストの整数であることを可能にする最小の整数はq=3である。したがって、
図2に示す例示的な周期シーケンスの周期Dは、1つ又は複数の例では、D=P=q*I/N=3*8/6=4個のSSBバーストとして決定され得る。1つ又は複数の例では、周期性D(周期Dなど)は、D=q*IなどのSSBの数として表し得ることが理解されよう。
【0041】
図3は、本明細書に開示された1つ又は複数の例示的な方法による周波数割り当ての例示的な周期シーケンスを示す。
図3に示す周波数割り当ての例示的な周期シーケンスでは、SSBバーストは周波数スタガである。本明細書における、SSBバーストが周波数スタガであるとは、異なるSSBバーストで送信されたSSBが異なる周波数リソースに割り当てられていることを意味し、SSBバーストの1つのSSBは、周期シーケンスの後続のSSBバーストのSSBと同じ周波数リソースに割り当てられない。
図3に示す例示的な周期シーケンスに見られるように、同じSSBバーストで送信されたすべてのSSB信号、例えば第1のSSBバーストで送信されたSSB B
1,1~B
1,6は、同じ周波数リソース、すなわち周波数リソースF
0に割り当てられる。その後、後続のSSBバーストのSSBに割り当てられた周波数リソースは、周期シーケンスに従って、前のSSBバーストでSSBに割り当てられた周波数リソースとは異なる周波数リソースに変化する。周波数スタガであるSSBバーストは、本明細書ではマッピング2と呼ばれる場合がある。
【0042】
図3の例示的な周期シーケンスでは、周波数リソースF={F
0,F
1,...,F
I-1}のセットの周波数リソースは、F
i<F
i+1,mod Iの周波数の順序付きリストに配置される。言い換えれば、第1のSSB信号B
k,n(nはk番目のバースト内のn番目のSSB信号である)が第1の周波数リソースF
jで送信される場合、第2のSSB信号B
k+1,nは周波数リソースF
j+1 mod Iで送信されてもよく、Iは利用可能な周波数リソースの数である。
図3に示す例示的な周期シーケンスでは、周期シーケンスの周期Dは、I以下などの利用可能な周波数リソースIの数に基づいてもよい。周期Dは、例えば、周期シーケンスに含まれる利用可能な周波数リソースのうちの周波数リソースの数と、各周波数リソースに割り当てられた持続時間とに基づいて決定されてもよい。
図3に示す例示的な周期シーケンスでは、4つの周波数リソースが利用可能であり、I=4である。したがって、
図3の周期シーケンスの例の周期性D(周期Dなど)は、パターンが繰り返される場合、4 SSBバーストであり得る。しかしながら、周期シーケンスは、更なる周波数リソースへの割り当てを含み得ることが理解されよう。
【0043】
免許不要周波数帯域では、LBT手順が任意のSSB送信に先行することが理解されよう。したがって、周波数割り当ての周期シーケンスは、SSBの意図された送信を示す。しかしながら、LBT手順は、例えば、SSBに割り当てられた周波数リソースのうちの1つが他の送信によって占有されている場合に、SSBの実際の送信を妨げる可能性がある。
【0044】
図4は、いくつかの周波数リソースを介して1つ又は複数の無線デバイスにいくつかのSSBを送信するために、本開示によるネットワークノードによって実行される例示的な方法100のフロー図を示す。各SSBは、対応するビームに関連付けられている。ネットワークノードは、
図1及び
図8のネットワークノード400など、本明細書で開示されるネットワークノードである。
【0045】
方法100は、SSBの送信のための周波数割り当ての周期シーケンスに従ってSSBをブロードキャストするステップS112を含む。周期シーケンスは、第1の周波数リソースが第1のSSBに割り当てられ、第2の周波数リソースが第2のSSBに割り当てられる期間を有する。第2の周波数リソース及び第1の周波数リソースは、互いに異なるなど、異なる。周期シーケンスは、周期に応じて周期的に繰り返される。言い換えれば、周期は、周期シーケンスがいつ繰り返されるべきかを示すものと見なされ得る。1つ又は複数の例示的な方法では、第1の周波数リソース及び/又は第2の周波数リソースなどの周波数リソースは、免許不要周波数スペクトルで割り当てられてもよい。1つ又は複数の例示的な方法では、第1の周波数リソース及び/又は第2の周波数リソースなどの周波数リソースは、ライセンス周波数スペクトルで割り当てられてもよい。
【0046】
1つ又は複数の例示的な方法では、第1のSSB及び第2のSSBは、同じSSBバースト内で送信されてもよい。周期シーケンスは、例えば、同じSSBバースト内の周波数における第1のSSB及び第2のSSBのスタガなど、周波数における第1のSSB及び第2のSSBのスタガを示す場合がある。言い換えれば、第1のSSB及び第2のSSBは、同じSSBバースト内の異なる周波数リソースに割り当てられてもよい。第1のSSB及び第2のSSBは、SSBバースト内の後続のビームを使用して送信されるSSBなどの後続のSSBであり得る。本明細書における後続のSSBは、SSB及び/又はビームが後続の時間リソースなどの異なる時間リソースで送信されることを意味する。後続のSSBは、例えば、連続したビームで送信されるSSBなどの連続したSSB、又は互いに後に送信され、それらの間で送信される他のSSBを潜在的に有するSSBであってもよい。言い換えれば、1つ又は複数の例示的な方法によれば、同じSSBバーストで送信された任意の後続のSSBは、別々の周波数リソースで送信され得る。これは、
図2及び
図6に示す例示的な周期シーケンスに対応する。
【0047】
1つ又は複数の例示的な方法では、第1のSSBは第1のSSBバーストに属してもよく、第2のSSBは第2のSSBバーストに属してもよい。第1のSSBバーストと第2のSSBバーストは異なっていてもよい。例えば、第1のSSBは第1のSSBバースト内の第1の周波数リソースで送信され、第2のSSBは第2のSSBバースト内の第2の周波数リソースで送信され得る。1つ又は複数の例示的な方法では、第1のSSBバースト及び第2のSSBバーストは後続のSSBバーストであってもよい。
【0048】
1つ又は複数の例示的な方法では、周期シーケンスは、第1のSSBバースト及び第2のSSBバーストの周波数割り当てがスタガあることを示す場合がある。第1のSSBバーストと第2のSSBバーストの周波数割り当てがスタガである場合、同じSSBバースト内のSSBは同じ周波数に割り当てられてもよく、SSBの周波数割り当てのシフトは後続のSSBバースト間で発生する。これは、
図3及び
図7に示す例示的な周期シーケンスに対応する。SSBバーストが周波数スタガであることの利点は、ネットワークノード及び/又はWDがSSBを送信及び/又は受信するために周波数リソースを迅速に変更する必要がないため、本方法が実施しやすいことであり得る。
【0049】
1つ又は複数の例示的な方法では、周期シーケンスは、周波数リソースのセットF={F0,F1,...,FI-1}からの周波数リソースの順序付きリストを含んでもよく、Iは周波数リソースの数である。周波数リソースFのセットは、SSBの割り当てに利用可能な周波数スペクトル内の周波数リソースを含み得る。1つ又は複数の例示的な方法では、順序付きリスト内の周波数リソースは、昇順又は降順に配置されてもよい。言い換えれば、周波数リソースが昇順に配置される場合、後続の周波数リソースFj+1は、Fj<Fj+1,mod Iとなるように、先行の周波数リソースFjよりも高い周波数範囲に位置し得、j=0,...,I-2である。周波数リソースが昇順に配置される場合、後続の周波数リソースFj+1は、Fj>Fj+1,mod Iとなるように、先行の周波数リソースFjよりも低い周波数範囲に位置し得、j=0,...,I-2である。例えば、周波数リソースは、周期シーケンスが周波数リソースF0などの周波数リソースのセットの最も低い周波数リソースで始まり、周波数リソースFI-1などの周波数リソースのセットの最も高い周波数リソースで終わるように、又はその逆になるように配置されてもよい。昇順又は降順の周波数リソースの順序付きリストを含む周期シーケンスの利点は、WDが周波数リソースの特定のシーケンスについて通知される必要がなく、WDが第1のSSBを受信した周波数リソースからの連続した周波数リソースなどの次の論理周波数リソースを監視し得ることであり得る。
【0050】
1つ又は複数の例示的な方法では、周波数リソースの順序付きリストは擬似ランダム化されてもよい。本明細書における擬似ランダム化とは、周期シーケンスにおける周波数リソースの順序が、昇順又は降順に配置されないなど、ランダム化され得るが、周波数リソースの同じランダム化されたシーケンスが周期シーケンスの周期に従って繰り返されることを意味する。言い換えれば、周波数リソースのセットの周波数リソースは、周期シーケンスにおいて任意の順序で配置されてもよい。これにより、複数のネットワークノードが同じ周波数リソースでSSBを繰り返し送信する確率を低減し得、これにより、LBT手順がクリアチャネルをもたらし、SSBが周期シーケンスに従って意図された周波数リソースで送信されることを可能にする確率が増加する。1つ又は複数の例示的な周期シーケンスでは、擬似ランダム化リストは、周期シーケンスの擬似ランダム挙動を達成するために同じ周波数リソースを参照する複数のエントリを含んでもよい。
【0051】
1つ又は複数の例示的な方法では、本方法は、SSBの数の周波数割り当ての周期シーケンスを示す制御シグナリングを1つ又は複数の無線デバイスに送信するステップS110を含む。周期シーケンスを示す制御シグナリングは、SSBの数のうちの1つ又は複数に、又は物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)及び/又は物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)などの関連するブロードキャスト制御チャネルに含まれてもよい。1つ又は複数の例では、周期シーケンスを示す制御シグナリングは、各SSBに含まれてもよい。WDは、第1の周波数リソースでSSBを受信すると、SSBに含まれる制御シグナリングに基づいて、第2のSSBを受信するための第2の周波数リソースを決定し得る。1つ又は複数の例示的な方法では、制御シグナリングは、例えば各SSBバーストの第1のSSBなどの第1のSSBに含まれてもよい。
【0052】
1つ又は複数の例示的な方法では、周期シーケンスは事前構成される。周期シーケンスは、無線デバイス及び/又はネットワークノードにおいて事前構成されてもよい。周期シーケンスは、例えば、初期設定時に事前構成されてもよい。1つ又は複数の例示的な方法では、複数の周期シーケンスを事前構成されてもよい。1つ又は複数の例示的な方法では、制御シグナリングは、周期シーケンスを示すフラグを含んでもよい。フラグは、例えば、以前にシグナリングされた周期シーケンス又は事前構成された周期シーケンスがアクティブ化されるべきであることを示し得る。1つ又は複数の例示的な方法では、制御シグナリングは複数のフラグを含んでもよい。複数のフラグの各々は、複数の事前構成された周期シーケンスのそれぞれの周期シーケンスに対応し得る。使用されるべき周期シーケンスを示すために周期シーケンスを示す制御シグナリング内のフラグを使用することによって、実際の周期シーケンスを送信する必要なく、WDに周期シーケンスについて通知し得る。これにより、送信しなければならない制御シグナリングの量を減らすことができる。
【0053】
1つ又は複数の例示的な方法では、周期シーケンスの
図2及び
図5に示す周期などの周期は、1つのSSBバースト内の周波数リソースの数及びSSBの数のうちの1つ又は複数に基づく。1つ又は複数の例示的な方法では、周期シーケンスは、周期に応じたいくつかのSSBバーストにわたって繰り返されてもよい。1つ又は複数の例示的な方法では、周期シーケンスにおいて、利用可能な周波数リソースは、例えば、周期シーケンスの利用可能な周波数リソースの各々において同じ数のSSBが割り当てられるまで、パターンに従ってP個のSSBバーストを介してSSBに繰り返し割り当てられてもよい。これは、周期シーケンスの周期Dに対応し得る。
図2及び
図6に示す例示的な方法など、周期シーケンスが1つのSSBバースト内のSSBが周波数スタガであることを示す例示的な方法では、周期Dは、P=q*I/Nに従って周波数リソースの数及びSSBバーストの数に基づいて決定し得、Iは周波数スペクトルで利用可能な周波数リソースの数であり、Nは1つのバースト内で送信されるSSBの数であり、qはq*I/Nが整数であるような最小整数である。
図3及び
図7に示す例示的な方法などの、SSBバーストが周波数スタガされていることを周期シーケンスが示す例示的な方法では、周期は、周波数割り当ての周期シーケンスにおける利用可能な周波数リソースの数などの利用可能な周波数リソースの数に基づいて決定され得る。
【0054】
図5は、無線デバイスによって実行される、いくつかのSSBを取得するための例示的な方法200のフロー図を示す。方法200は、SSBの送信のための周波数割り当ての周期シーケンスに従って、ネットワークノードから第1のSSBを受信するステップS210を含む。周期シーケンスは、第1の周波数リソースが第1のSSBに割り当てられ、第2の周波数リソースが第2のSSBに割り当てられる期間を有する。第2の周波数リソースと第1の周波数リソースとは異なる。方法200は、周期シーケンスに基づいて第2のSSBを受信するための第2の周波数リソースを決定するステップS212を含む。WDは、
図1及び
図9のWD 300など、本明細書に開示されているWDである。第1の周波数リソース及び第2の周波数リソースなどの周波数リソースは、免許不要周波数スペクトルで割り当てられてもよい。
【0055】
1つ又は複数の例示的な方法では、第1のSSB及び第2のSSBは同じSSBバーストに属する。周期シーケンスは、例えば、同じSSBバースト内の周波数における第1のSSB及び第2のSSBのスタガなど、周波数における第1のSSB及び第2のSSBのスタガを示す場合がある。言い換えれば、周期シーケンスは、第1のSSB及び第2のSSBが同じSSBバースト内の異なる周波数リソースに割り当てられていることをWDに示し得る。第1のSSB及び第2のSSBは、SSBバースト内の連続したビームなどの後続のビームを使用して送信されるSSBなどの後続のSSBであり得る。第1のSSB及び第2のSSBが同じSSBバーストに属するという指示に基づいて、WDは、ネットワークノードから受信した第1のSSBと同じSSBバースト内の第2の周波数リソースに第2のSSBが割り当てられていると決定し得る。第3のSSB、第4のSSB、第5のSSBなどの更なるSSBも、同じSSBバーストに含まれてもよく、それらに割り当てられた周波数リソースのセットFからのそれぞれの周波数リソースを有してもよいことが理解されよう。
【0056】
1つ又は複数の例示的な方法では、第1のSSBは第1のSSBバーストに属し、第2のSSBは第2のSSBバーストに属し、第1のSSBバーストと第2のSSBバーストは異なる。第1のSSBバースト及び第2のSSBバーストは、後続のSSBバーストであってもよい。本明細書における後続のSSBバーストは、SSBバーストビームが後続の時間リソースなどの異なる時間リソースで送信されることを意味する。後続のSSBバーストは、例えば、連続したSSBバースト又はSSBバーストが互いに次々に送信され、それらの間で他のSSBバーストが送信される可能性があるなど、連続したSSBバーストであり得る。1つ又は複数の例示的な方法では、周期シーケンスは、第1のSSBバースト及び第2のSSBバーストの周波数割り当てがスタガあることを示す場合がある。したがって、周期シーケンスは、第1のSSBが受信されたSSBバーストとは異なるSSBバーストなどの第2のSSBバースト内の第2の周波数リソースに第2のSSBが割り当てられていることをWDに示し得る。
【0057】
1つ又は複数の例示的な方法では、周期シーケンスは、周波数リソースのセットF={F0,F1,...,FI-1}からの周波数リソースの順序付きリストを含み、Iは周波数リソースの数である。1つ又は複数の例では、順序付きリスト内の周波数リソースは、昇順又は降順に配置されてもよい。言い換えれば、周波数リソースが昇順に配置される場合、後続の周波数リソースFj+1は、Fj<Fj+1,mod Iとなるように、先行の周波数リソースFjよりも高い周波数範囲に位置し得、j=0,...,I-2である。周波数リソースが昇順に配置される場合、後続の周波数リソースFj+1は、Fj>Fj+1,mod Iとなるように、先行の周波数リソースFjよりも低い周波数範囲に位置し得、j=0,...,I-2である。周期シーケンスが昇順又は降順の周波数リソースの順序付きリストを含む場合、WDは特定のシーケンスを認識する必要はなく、WDが第1のSSBを受信した周波数リソースからの連続した周波数リソースなどの次の論理周波数リソースで第2のSSBを監視し得る。
【0058】
1つ又は複数の例示的な方法では、周波数リソースの順序付きリストは擬似ランダム化されてもよい。言い換えれば、周波数リソースのセットの周波数リソースは、周期シーケンスにおいて任意の順序で配置されてもよい。
【0059】
1つ又は複数の例示的な方法では、本方法は、第2のSSBのために決定された第2の周波数リソースを監視するステップS214を含む。WDが第2のSSBを受信するための第2の周波数リソースを決定すると、WDは第2のSSBのための決定された周波数リソースを監視する。
【0060】
1つ又は複数の例示的な方法では、本方法は、ネットワークノードから、SSBの数の周波数割り当ての周期シーケンスを示す制御シグナリングを受信するステップS208を含む。1つ又は複数の例示的な方法では、周期シーケンスを示す制御シグナリングは、SSBの数のうちの1つ又は複数に、又は物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)及び/又は物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)などの関連するブロードキャスト制御チャネルに含まれる。1つ又は複数の例では、周期シーケンスを示す制御シグナリングは、各SSBに含まれてもよい。WDは、第1の周波数でSSBを受信すると、SSBに含まれる制御シグナリングに基づいて、第2のSSBを受信するための第2の周波数リソースを決定し得る。1つ又は複数の例示的な方法では、制御シグナリングは、例えば各SSBバーストの第1のSSBなどの第1のSSBに含まれてもよい。
【0061】
1つ又は複数の例示的な方法では、周期シーケンスは事前構成されてもよい。周期シーケンスは、無線デバイスにおいて事前構成され得る。周期シーケンスは、例えば、WDの初期設定時に事前構成されてもよい。1つ又は複数の例示的な方法では、複数の周期シーケンスがWDにおいて事前構成されてもよく、複数の周期シーケンスは互いに異なる。各周期シーケンスは、周期シーケンスを識別するためのシーケンス識別子などのシーケンス番号を有し得る。1つ又は複数の例では、ネットワークノードから受信される制御シグナリングは、使用されるべき周期シーケンスのシーケンス番号を識別するための識別子を含んでもよい。識別子に基づいて、WDは、第2のSSBの第2の周波数位置を決定するために使用されるべき複数の周期シーケンスの中から周期シーケンスを決定し得る。
【0062】
1つ又は複数の例示的な方法では、制御シグナリングは、周期シーケンスを示すフラグを含んでもよい。フラグは、例えば、以前にシグナリングされた周期シーケンス又は事前構成された周期シーケンスがSSBを送信するためにネットワークノードによって使用されることを示し得る。例えば、フラグは、以前にシグナリングされた周期シーケンスがSSBを送信するために使用されることをWDに示し得る。フラグに基づいて、WDは、以前にシグナリングされた周期シーケンスが、第2のSSBを監視するための第2の周波数リソースを決定するために使用されるべきであることを知り得る。複数の周期シーケンスが事前構成されている場合など、1つ又は複数の例示的な方法では、制御シグナリングは複数のフラグを含んでもよい。複数のフラグの各々は、複数の事前構成された周期シーケンスのそれぞれの周期シーケンスに対応し得る。使用されるべき周期シーケンスを示すために周期シーケンスを示す制御シグナリング内のフラグを使用することによって、実際の周期シーケンスを送信する必要なく、WDに周期シーケンスについて通知し得る。これにより、送信しなければならない制御シグナリングの量を減らすことができる。
【0063】
図6は、本明細書の1つ又は複数の例示的な方法による例示的な周期シーケンスを示し、周期シーケンスは擬似ランダム化などのランダム化される。
図6の例示的な周期シーケンスは、
図2の例示的な周期シーケンスと同様であるが、周波数リソースF={F
0,F
1,...,F
I-1}のセットの周波数リソースが順序付きリストに(昇順などで)配置される代わりに、周波数リソースF={F
0,F
1,...,F
I-1}のセットの周波数リソースがランダム化リストトに配置される。
図6に見られるように、例示的な周期シーケンスにおける周波数リソースのランダム化リストトは、F
rand=(F
1,F
3,F
7,F
6,F
4,F
0,F
2,F
5)である。例示的な周期シーケンスは、SSBがSSBバースト内で周波数スタガして配置されるように、マッピング1に続く。言い換えれば、周波数割り当ては、周波数リソースのランダム化リストトに従って、同じSSBバースト内の各SSBについて変化する。ランダム化リスト内のすべての周波数リソースがSSBに割り当てられると、ランダム化リストは周期Dに従って繰り返される。
図6の例示的な周期システムなどのマッピング1による例示的な周期シーケンスの送信の周期シーケンスを繰り返すための周期Dは、1つ又は複数の例では、D=P=q*I/Nとして決定されてもよく、Iは周波数スペクトルで利用可能な周波数リソースの数であり、Nは1つのバースト内で送信されるSSBの数であり、qはq*I/Nが整数であるのに十分な最小の整数である。
【0064】
図7は、本明細書の1つ又は複数の例示的な方法による例示的な周期シーケンスを示し、周期シーケンスは擬似ランダム化などのランダム化される。
図7の例示的な周期シーケンスは、
図3の例示的な周期シーケンスと同様であるが、周波数リソースF={F
0,F
1,...,F
I-1}のセットの周波数リソースが順序付きリストに配置される代わりに、周波数リソースF={F
0,F
1,...,F
I-1}のセットの周波数リソースがランダム化リストトに配置される。例示的な周期シーケンスは、SSBバーストが周波数スタガになるように、マッピング2に続く。マッピング2による例示的な周期シーケンスの周期Dは、Iに基づいて決定され得る。周期Dは、例えば、周期シーケンスに含まれる利用可能な周波数リソースのうちの周波数リソースの数と、各周波数リソースに割り当てられた持続時間とに基づいて決定され得る。したがって、
図7に示す例示的な周期シーケンスでは、I=4であり、周期Dは、1つ又は複数の例では、D=I=4のSSBバーストとして決定され得る。周期Dは、D=I*NなどのSSBの数として表され得、この例示的な周期シーケンスでは、6個のSSBが各SSBバーストで送信される場合、4*6=24個のSSBとなることが理解されよう。
【0065】
図8は、本開示による例示的なネットワークノード400のブロック図を示す。ネットワークノード400は、メモリ回路401、プロセッサ回路402、及び無線インターフェース403など、本明細書に開示された方法を装置に実行させるように構成された回路を備える。ネットワークノード400は、
図4に開示された方法のいずれかを実行するように構成され得る。言い換えれば、ネットワークノード400は、いくつかの周波数リソースを介して、いくつかのSSBを、1つ又は複数の無線デバイスへ送信するように構成され得る。
【0066】
ネットワークノード400は、無線通信システムを使用して、本明細書に開示されるWD 300及び/又は300A(
図9及び
図1に示す)などのWDと(無線インターフェース403を介してなど)通信するように構成される。
【0067】
無線インターフェース403は、新無線(NR)、ナローバンドIoT(NB-IoT)、及びLTE-M(Long Term Evolution-enhanced Machine Type Communication)のうちの1つ又は複数をサポートする3GPPシステムなどの、3GPPシステムなどの無線通信システムを介した無線通信のために構成される。
【0068】
ネットワークノード400は、SSBの送信のための周波数割り当ての周期シーケンスに従ってSSBを(無線インターフェース403などを介して)ブロードキャストするように構成される。周期シーケンスは、第1の周波数リソースが第1のSSBに割り当てられ、第2の周波数リソースが第2のSSBに割り当てられる期間を有する。第2の周波数リソースと第1の周波数リソースとは異なる。
【0069】
プロセッサ回路402は、任意選択的に、
図4に開示された動作のいずれか(S110の任意の1つ又は複数など)を実行するように構成される。ネットワークノード400の動作は、非一時的コンピュータ可読媒体(例えば、メモリ回路401)に記憶され、プロセッサ回路402によって実行される実行可能論理ルーチン(例えば、コード行、ソフトウェアプログラムなど)の形態で具現化されてもよい。
【0070】
更に、ネットワークノード400の動作は、ネットワークノード400が実行するように構成された方法と考えられ得る。また、記載された機能及び動作はソフトウェアで実施されてもよいが、そのような機能は、専用のハードウェア又はファームウェア、又はハードウェア、ファームウェア及び/又はソフトウェアの何らかの組み合わせを介して実行されてもよい。
【0071】
メモリ回路401は、バッファ、フラッシュメモリ、ハードドライブ、リムーバブルメディア、揮発性メモリ、不揮発性メモリ、ランダムアクセスメモリ(RAM)、又は他の適切なデバイスのうちの1つ又は複数であってもよい。典型的な構成では、メモリ回路401は、長期データ記憶用の不揮発性メモリと、プロセッサ回路402用のシステムメモリとして機能する揮発性メモリと、を含んでもよい。メモリ回路401は、データバスを介してプロセッサ回路402とデータを交換し得る。メモリ回路401とプロセッサ回路402との間の制御線及びアドレスバスも存在し得る(
図8には示されていない)。メモリ回路401は、非一時的なコンピュータ可読媒体と考えられる。
【0072】
メモリ回路401は、周期シーケンスを示す情報などの情報をメモリの一部に記憶するように構成されてもよい。
【0073】
図9は、本開示による無線デバイス300の例のブロック図を示す。無線デバイス300は、メモリ回路301、プロセッサ回路302、及び無線インターフェース303などの、本明細書に開示された方法を装置に実行させるように構成された回路を備える。無線デバイス300は、
図5に開示された方法のうちのいずれかを実行するように構成され得る。言い換えれば、無線デバイス300は、いくつかのSSBを取得するように構成され得る。
【0074】
無線デバイス300は、無線通信システムを使用して、ネットワークノード400(
図1及び
図8に示す)などのネットワークノード及び本明細書に開示される無線デバイス300A(
図1に示す)などの無線デバイスと(無線インターフェース303を介してなど)通信するように構成される。
【0075】
無線デバイス300は、ネットワークノードから、SSBの送信のための周波数割り当ての周期シーケンスに従って第1のSSBを(無線インターフェース303を介してなど)受信するように構成され、周期シーケンスは、第1の周波数リソースが第1のSSBに割り当てられ、第2の周波数リソースが第2のSSBに割り当てられる期間を有し、第2の周波数リソースと第1の周波数リソースとは異なる。
【0076】
無線デバイス300は、周期シーケンスに基づいて、第2のSSBを受信するための第2の周波数リソースを(プロセッサ回路302を使用してなど)決定するように構成される。
【0077】
無線インターフェース303は、新無線(NR)、ナローバンドIoT(NB-IoT)、及びLTE-M(Long Term Evolution-enhanced Machine Type Communication)のうちの1つ又は複数をサポートする3GPPシステムなどの、3GPPシステムなどの無線通信システムを介した無線通信のために構成される。
【0078】
無線デバイス300は、任意選択的に、
図5に開示された動作のうちのいずれか(S208、S214の任意の1つ又は複数など)を実行するように構成される。無線デバイス300の動作は、非一時的なコンピュータ可読媒体(例えば、メモリ回路301)に記憶され、プロセッサ回路302によって実行される実行可能な論理ルーチン(例えば、コード行、ソフトウェアプログラムなど)の形態で具現化され得る。
【0079】
更に、無線デバイス300の動作は、無線デバイス300が実行するように構成された方法と考えられ得る。また、記載された機能及び動作はソフトウェアで実施されてもよいが、そのような機能は、専用のハードウェア又はファームウェア、又はハードウェア、ファームウェア及び/又はソフトウェアの何らかの組み合わせを介して実行されてもよい。
【0080】
メモリ回路301は、バッファ、フラッシュメモリ、ハードドライブ、リムーバブルメディア、揮発性メモリ、不揮発性メモリ、ランダムアクセスメモリ(RAM)、又は他の適切なデバイスのうちの1つ又は複数であってもよい。典型的な構成では、メモリ回路301は、長期データ記憶用の不揮発性メモリと、プロセッサ回路302用のシステムメモリとして機能する揮発性メモリとを含んでもよい。メモリ回路301は、データバスを介してプロセッサ回路302とデータを交換し得る。メモリ回路301とプロセッサ回路302との間の制御線及びアドレスバスも存在し得る(
図9には示されていない)。メモリ回路301は、非一時的なコンピュータ可読媒体と考えられる。
【0081】
メモリ回路301は、メモリの一部に情報(周期シーケンスを示す情報など)を記憶するように構成されてもよい。
【0082】
本開示による方法及び製品(ネットワークノード及び無線デバイス)の例は、以下の条項に記載されている。
条項1.ネットワークノードによって実行され、いくつかの周波数リソースを介して1つ又は複数の無線デバイスにいくつかの同期信号ブロックSSBを送信するための方法であって、各SSBは対応するビームに関連付けられ、
SSBの送信のための周波数割り当ての周期シーケンスに従ってSSBをブロードキャストする(S112)ことを含み、周期シーケンスは、第1の周波数リソースが第1のSSBに割り当てられ、第2の周波数リソースが第2のSSBに割り当てられる期間を有し、第2の周波数リソースと第1の周波数リソースとは異なる、方法。
条項2.第1のSSB及び第2のSSBが同じSSBバースト内で送信される、条項1に記載の方法。
条項3.第1のSSB及び第2のSSBが後続のSSBである、条項2に記載の方法。
条項4.周期シーケンスが、周波数における第1のSSB及び第2のSSBのスタガを示す、条項1~3のいずれか1つに記載の方法。
条項5.第1のSSBは第1のSSBバーストに属し、第2のSSBは第2のSSBバーストに属し、第1のSSBバーストと第2のSSBバーストは異なる、条項1に記載の方法。
条項6.第1のSSBバースト及び第2のSSBバーストが後続のSSBバーストである、条項5に記載の方法。
条項7.周期シーケンスは、第1のSSBバースト及び第2のSSBバーストの周波数割り当てがスタガであることを示す、条項5又は6に記載の方法。
条項8.周期シーケンスは、周波数リソースのセットF={F0,F1,...,FI-1}からの周波数リソースの順序付きリストを含み、Iは周波数リソースの数である、条項1~7のいずれか1つに記載の方法。
条項9.順序付きリスト内の周波数リソースは、昇順又は降順に配置される、条項8に記載の方法。
条項10.周波数リソースの順序付きリストが擬似ランダム化される、条項8に記載の方法。
条項11.方法は、SSBの数の周波数割り当ての周期シーケンスを示す制御シグナリングを、1つ又は複数の無線デバイスに送信する(S110)ことを含む、条項1~10のいずれか1つに記載の方法。
条項12.周期シーケンスを示す制御シグナリングは、SSBの数のうちの1つ又は複数に、もしくは関連するブロードキャスト制御チャネルに含まれる、条項11に記載の方法。
条項13.制御シグナリングが、周期シーケンスを示すフラグを含む、条項11又は12に記載の方法。
条項14.周期シーケンスの周期が、1つのSSBバースト内の周波数リソースの数及びSSBの数のうちの1つ又は複数に基づく、条項1~13のいずれか1つに記載の方法。
条項15.周期シーケンスは事前構成される、条項1~14のいずれか1つに記載の方法。
条項16.周波数リソースは、免許不要周波数スペクトルで割り当てられる、条項1~15のいずれか1つに記載の方法。
条項17.無線デバイスによって実行される、いくつかの同期信号ブロックSSBを取得するための方法であって、
ネットワークノードから、SSBの送信のための周波数割り当ての周期シーケンスに従って第1のSSBを受信する(S210)ことと、周期シーケンスは、第1の周波数リソースが第1のSSBに割り当てられ、第2の周波数リソースが第2のSSBに割り当てられる期間を有し、第2の周波数リソースと第1の周波数リソースとは異なり、
周期シーケンスに基づいて第2のSSBを受信するための第2の周波数リソースを決定する(S212)こととを含む、方法。
条項18.方法は、決定された第2のSSBの第2の周波数リソースを監視する(S214)ことを含む、条項17に記載の方法。
条項19。第1のSSB及び第2のSSBは同じSSBバーストに属する、条項17又は18に記載の方法。
条項20.第1のSSB及び第2のSSBが後続のSSBである、条項19に記載の方法。
条項21.周期シーケンスは、周波数における第1のSSB及び第2のSSBのスタガを示す、条項17~20のいずれか1つに記載の方法。
条項22.第1のSSBは第1のSSBバーストに属し、第2のSSBは第2のSSBバーストに属し、第1のSSBバーストと前記第2のSSBバーストは異なる、条項17又は18に記載の方法。
条項23.第1のSSBバースト及び第2のSSBバーストが後続のSSBバーストである、条項22に記載の方法。
条項24.周期シーケンスは、第1のSSBバースト及び第2のSSBバーストの周波数割り当てがスタガであることを示す、条項22又は23に記載の方法。
条項25.周期シーケンスは、周波数リソースのセットF={F0,F1,...,FI-1}からの周波数リソースの順序付きリストを含み、Iは周波数リソースの数である、条項17~24のいずれか1つに記載の方法。
条項26.順序付きリスト内の周波数リソースが昇順又は降順に配置される、条項25に記載の方法。
条項27.周波数リソースの順序付きリストが擬似ランダム化される、条項25に記載の方法。
条項28.方法は、SSBの数の周波数割り当ての周期シーケンスを示す制御シグナリングをネットワークノードから受信する(S208)ことを含む、条項17~27のいずれか1つに記載の方法。
条項29.周期シーケンスを示す制御シグナリングは、SSBの数のうちの1つ又は複数に、又は関連するブロードキャスト制御チャネルに含まれる、条項28に記載の方法。
条項30.制御シグナリングが、周期シーケンスを示すフラグを含む、条項28又は29に記載の方法。
条項31.周期シーケンスが事前構成される、条項17~30のいずれか1つに記載の方法。
条項32.周波数リソースが、免許不要周波数スペクトルにおいて割り当てられる、条項17~31のいずれか1つに記載の方法。
条項33.メモリ回路と、プロセッサ回路と、無線インターフェースとを備えるネットワークノードであって、ネットワークノードは、条項1~16のいずれか1つに記載の方法のいずれかを実行するように構成される、ネットワークノード。
条項34.メモリ回路と、プロセッサ回路と、無線インターフェースとを備える無線デバイスであって、無線デバイスは、条項17~32のいずれか1つに記載の方法のいずれかを実行するように構成される、無線デバイス。
【0083】
「第1」、「第2」、「第3」及び「第4」、「一次」、「二次」、「三次」などの用語の使用は、特定の順序を意味するものではなく、個々の要素を識別するために含まれる。更に、「第1」、「第2」、「第3」及び「第4」、「一次」、「二次」、「三次」などの用語の使用は、順序又は重要性を示すものではなく、むしろ「第1」、「第2」、「第3」及び「第4」、「一次」、「二次」、「三次」などの用語は、1つの要素を別の要素から区別するために使用される。「第1の」、「第2の」、「第3の」及び「第4の」、「第1の」、「第2の」、「第3の」などの単語は、本明細書及び他の場所ではラベリングの目的でのみ使用され、特定の空間的又は時間的な順序を示すことを意図しないことに留意されたい。更に、第1の要素のラベリングは、第2の要素の存在を意味するものではなく、逆もまた同様である。
【0084】
図1~
図9は、実線で示されているいくつかの回路又は動作と、破線で示されているいくつかの回路又は動作とを含むことが理解されよう。実線に含まれる回路又は動作は、最も広い例に含まれる回路又は動作である。破線に含まれる回路又は動作は、実線の例の回路又は動作に加えて、含まれ得る、又はその一部であり得る、又は更なる回路又は動作であり得る例である。これらの動作は、提示された順序で実行される必要はないことを理解されたい。更に、すべての動作が実行される必要はないことを理解されたい。例示的な動作は、任意の順序及び任意の組み合わせで実行され得る。
【0085】
「含む」、「備える」という語は、列挙されたもの以外の要素又はステップの存在を必ずしも排除しないことに留意されたい。
【0086】
要素に先行する「1つ」という語は、複数のそのような要素の存在を排除するものではないことに留意されたい。
【0087】
更に、いかなる参照符号も特許請求の範囲を限定するものではなく、例は、少なくとも部分的にハードウェア及びソフトウェアの両方によって実施されてもよく、いくつかの「手段」、「ユニット」又は「デバイス」は、同じハードウェアによって表されてもよいことに留意されたい。
【0088】
本明細書で説明される様々な例示的な方法、デバイス、ノード、及びシステムは、ネットワーク環境のコンピュータによって実行されるプログラムコードなどのコンピュータ実行可能命令を含むコンピュータ可読媒体で具現化されるコンピュータプログラム製品によって一態様で実施され得る方法ステップ又はプロセスの一般的な文脈で説明される。コンピュータ可読媒体は、読み取り専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、コンパクトディスク(CD)、デジタル多用途ディスク(DVD)などを含むがこれらに限定されないリムーバブル及び非リムーバブル記憶デバイスを含んでもよい。一般に、プログラム回路は、指定されたタスクを実行するか、又は特定の抽象データ型を実施するルーチン、プログラム、オブジェクト、コンポーネント、データ構造などを含んでもよい。コンピュータ実行可能命令、関連するデータ構造、及びプログラム回路は、本明細書で開示される方法のステップを実行するためのプログラムコードの例を表す。そのような実行可能命令又は関連するデータ構造の特定のシーケンスは、そのようなステップ又はプロセスに記載された機能を実施するための対応する動作の例を表す。
【0089】
特徴を示し説明したが、それらは特許請求される開示を限定することを意図するものではなく、特許請求される開示の範囲から逸脱することなく様々な変更及び修正を行うことができることが当業者には明らかであろう。したがって、本明細書及び図面は、限定的な意味ではなく例示的な意味で見なされるべきである。特許請求される開示は、すべての代替形態、修正形態、及び均等物を網羅することを意図している。
【手続補正書】
【提出日】2023-09-06
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークノードによって実行され、いくつかの周波数リソースを介して1つ又は複数の無線デバイスにいくつかの同期信号ブロックSSBを送信するための方法であって、
各SSBが対応するビームに関連付けられ、
SSBの送信のための周波数割り当ての周期シーケンスに従って前記SSBをブロードキャストする(S112)ことを含み、前記周期シーケンスが、第1の周波数リソースが第1のSSBに割り当てられ、第2の周波数リソースが第2のSSBに割り当てられる期間を有し、前記第2の周波数リソースと前記第1の周波数リソースとは異なる、方法。
【請求項2】
前記第1のSSB及び前記第2のSSBが同じSSBバースト内で送信される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記周期シーケンスが、周波数における前記第1のSSB及び前記第2のSSBのスタガを示す、請求項1
又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記第1のSSBが第1のSSBバーストに属し、前記第2のSSBが第2のSSBバーストに属し、前記第1のSSBバーストと前記第2のSSBバーストが異なる、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記第1のSSBバースト及び前記第2のSSBバーストが後続のSSBバーストである、請求項
4に記載の方法。
【請求項6】
前記周期シーケンスが、前記第1のSSBバースト及び前記第2のSSBバーストの前記周波数割り当てがスタガであることを示す、請求項
4又は
5に記載の方法。
【請求項7】
前記周期シーケンスが、周波数リソースのセットF={F0,F1,...,FI-1}からの周波数リソースの順序付きリストを含み、Iは周波数リソースの数である、請求項
4又は5に記載の方法。
【請求項8】
前記周波数リソースの順序付きリストが擬似ランダム化される、請求項
7に記載の方法。
【請求項9】
前記方法は、SSBの数の周波数割り当ての前記周期シーケンスを示す制御シグナリングを、前記1つ又は複数の無線デバイスに送信する(S110)ことを含む、請求項
1に記載の方法。
【請求項10】
前記周期シーケンスを示す前記制御シグナリングが、前記SSBの数のうちの1つ又は複数に、又は関連するブロードキャスト制御チャネルに含まれる、請求項
9に記載の方法。
【請求項11】
前記制御シグナリングが、前記周期シーケンスを示すフラグを含む、請求項
9又は
10に記載の方法。
【請求項12】
前記周期シーケンス
の周期が、前記周波数リソースの数及び1つのSSBバースト内のSSBの数のうちの1つ又は複数に基づく、請求項
1に記載の方法。
【請求項13】
前記周期シーケンスが事前構成される、請求項
1に記載の方法。
【請求項14】
前記周波数リソースが、免許不要周波数スペクトルで割り当てられる、請求項
1に記載の方法。
【請求項15】
無線デバイスによって実行される、いくつかの同期信号ブロックSSBを取得するための方法であって、
ネットワークノードから、SSBの送信のための周波数割り当ての周期シーケンスに従って第1のSSBを受信すること(S210)と、前記周期シーケンスは、第1の周波数リソースが前記第1のSSBに割り当てられ、第2の周波数リソースが第2のSSBに割り当てられる期間を有し、前記第2の周波数リソースと前記第1の周波数リソースとは異なり、
前記周期シーケンスに基づいて前記第2のSSBを受信するための前記第2の周波数リソースを決定する(S212)こととを含む、方法。
【国際調査報告】