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特表2024-502746測定報告のための端末デバイス、ネットワークノード、およびそれらにおける方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-01-23
(54)【発明の名称】測定報告のための端末デバイス、ネットワークノード、およびそれらにおける方法
(51)【国際特許分類】
   H04W 24/10 20090101AFI20240116BHJP
   H04W 24/08 20090101ALI20240116BHJP
   H04W 92/18 20090101ALI20240116BHJP
   H04B 17/309 20150101ALI20240116BHJP
【FI】
H04W24/10
H04W24/08
H04W92/18
H04B17/309
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023537426
(86)(22)【出願日】2021-12-08
(85)【翻訳文提出日】2023-08-16
(86)【国際出願番号】 SE2021051220
(87)【国際公開番号】W WO2022139657
(87)【国際公開日】2022-06-30
(31)【優先権主張番号】PCT/CN2020/138309
(32)【優先日】2020-12-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.3GPP
2.ZIGBEE
3.BLUETOOTH
(71)【出願人】
【識別番号】598036300
【氏名又は名称】テレフオンアクチーボラゲット エルエム エリクソン(パブル)
(74)【代理人】
【識別番号】110003281
【氏名又は名称】弁理士法人大塚国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ワン, ミン
(72)【発明者】
【氏名】チャン, チャン
(72)【発明者】
【氏名】オルシーノ, アントニーノ
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA23
5K067EE02
5K067EE10
5K067EE25
5K067HH21
5K067LL11
(57)【要約】
本開示は、第1の端末デバイスにおける方法(800)を提供する。方法(800)は、前記第1の端末デバイスと第2の端末デバイスとの間の第1のリンクについての第1の測定結果、および/または前記第1の端末デバイスとネットワークノードとの間の第2のリンクについての第2の測定結果を取得する(810)ことと、前記第1の測定結果および/または前記第2の測定結果を送信する(820)こととを含む。前記第1の測定結果および/または前記第2の測定結果が、前記第1の端末デバイスによって前記第1のリンクおよび/または前記第2のリンクを測定することによって、または前記第2の端末デバイスによって前記第1のリンクおよび/または前記第2のリンクを測定することによって取得された前記第1の測定結果および/または前記第2の測定結果を前記第2の端末デバイスから受信することによって、取得される。
【選択図】図8
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の端末デバイスにおける方法(800)であって、
前記第1の端末デバイスと第2の端末デバイスとの間の第1のリンクについての第1の測定結果、および/または前記第1の端末デバイスとネットワークノードとの間の第2のリンクについての第2の測定結果を取得する(810)ことと、
前記第1の測定結果および/または前記第2の測定結果を送信する(820)ことと、を有し、
前記第1の測定結果および/または前記第2の測定結果が、前記第1の端末デバイスによって前記第1のリンクおよび/または前記第2のリンクを測定することによって、または前記第2の端末デバイスによって前記第1のリンクおよび/または前記第2のリンクを測定することによって取得された前記第1の測定結果および/または前記第2の測定結果を前記第2の端末デバイスから受信することによって、取得される、方法(800)。
【請求項2】
前記第1の測定結果および/または前記第2の測定結果が、無線リソース制御(RRC)シグナリング、媒体アクセス制御(MAC)制御要素(CE)、または制御プロトコルデータユニット(PDU)を通じて受信される、請求項1に記載の方法(800)。
【請求項3】
前記第1のリンクおよび前記第2のリンクが、統一された測定構成にしたがって、または別個の測定構成にしたがって測定される、請求項1に記載の方法(800)。
【請求項4】
前記統一された測定構成、または前記別個の測定構成のそれぞれが、
1つ以上の測定量、
1つ以上の測定対象、
測定すべき1つ以上の時間および/または周波数リソース、
1つ以上の測定ID、
1つ以上の測定ギャップ、または
1つ以上の測定報告構成、
の1つ以上を有する、請求項3に記載の方法(800)。
【請求項5】
前記1つ以上の測定量が、
基準信号受信電力(RSRP)、
基準信号受信品質(RSRQ)、
受信信号強度インジケータ(RSSI)、
信号対干渉雑音比(SINR)、
信号対干渉比(SIR)、または
チャネル占有率もしくはチャネルビジー率、
の1つ以上を有する、請求項4に記載の方法(800)。
【請求項6】
前記1つ以上の測定対象の少なくとも1つが、1つ以上のリソースプールに関連付けられる、請求項4または5に記載の方法(800)。
【請求項7】
前記1つ以上のリソースプールが、ディスカバリ手順中の測定にのみ使用される例外的リソースプールを有する、請求項6に記載の方法(800)。
【請求項8】
測定される前記1つ以上の時間および/または周波数リソースが、前記第1または第2の端末デバイスの無線リソース制御(RRC)状態に依存する、請求項4から7のいずれか1項に記載の方法(800)。
【請求項9】
前記1つ以上の測定IDが、
非ディスカバリ関連測定に用いられる測定IDプールから割り当てられた測定ID、または
ディスカバリ関連測定にのみ用いられる測定IDプールから割り当てられた測定ID、
の1つ以上を有する、請求項4から8のいずれか1項に記載の方法(800)。
【請求項10】
前記第1のリンクおよび前記第2のリンクが、並列に、または時分割的な方法で、測定される、請求項3に記載の方法(800)。
【請求項11】
前記統一された測定構成、または前記別個の測定構成のそれぞれは、事前構成されるか、
システム情報、
RRCシグナリング、
媒体アクセス制御(MAC)制御要素(CE)、
ページングメッセージ、または
レイヤ1(L1)シグナリング
のいずれかを通じて、ネットワークノード、前記第2の端末デバイス、または前記第1の端末デバイスおよび前記第2の端末デバイスを制御する別の端末デバイスから受信される、請求項3から10のいずれか1項に記載の方法(800)。
【請求項12】
前記第1のリンクおよび/または前記第2のリンクが非サービングリンクであり、前記第1のリンクおよび/または前記第2のリンクの前記測定が、
現在のサービングリンクの無線品質が閾値よりも低いこと、または、
ネットワークノード、前記第2の端末デバイス、または前記第1の端末デバイスまたは前記第2の端末デバイスが前記測定を実行するために前記第1の端末デバイスおよび前記第2の端末デバイスを制御する別の端末デバイスからのトリガ、
に応答して実行される、請求項3から11のいずれか1項に記載の方法(800)。
【請求項13】
前記閾値は、リレー再選択をトリガするための無線品質閾値よりも高い、請求項12に記載の方法(800)。
【請求項14】
前記閾値は、前記第1または第2の端末デバイスのRRC状態に依存する、請求項12または13に記載の方法(800)。
【請求項15】
前記第1の測定結果および/または前記第2の測定結果が、前記第2の端末デバイスに送信される、請求項3から14のいずれか1項に記載の方法(800)。
【請求項16】
前記第1の測定結果および/または前記第2の測定結果が、RRCシグナリング、媒体アクセス制御(MAC)制御要素(CE)、または制御プロトコルデータユニット(PDU)を通じて送信される、請求項14に記載の方法(800)。
【請求項17】
前記第1の端末デバイスはリモートユーザ装置(UE)であり、前記第2の端末デバイスはレイヤ2(L2)またはレイヤ3(L3)UE-ネットワークリレー構成におけるリレーUEである、請求項1から16のいずれか1項に記載の方法(800)。
【請求項18】
前記ネットワークノードが前記第1の端末デバイスのサービングネットワークノードである場合、前記第2の測定結果は前記第2の端末デバイスと前記ネットワークノードとの間のUuリンクについての測定結果として前記第2の端末デバイスから受信される、請求項17に記載の方法(800)。
【請求項19】
前記ネットワークノードが前記第1の端末デバイスの非サービングネットワークノードである場合、前記第2のリンクは前記第1の端末デバイスによって測定される、請求項17に記載の方法(800)。
【請求項20】
前記第1の測定結果は第1の測定報告で前記第2の端末デバイスを介して前記ネットワークノードに送信され、および/または
前記第2の測定結果は前記第1の測定報告または第2の測定報告で第2の端末デバイスを介して前記ネットワークノードに送信される、
請求項17から19のいずれか1項に記載の方法(800)。
【請求項21】
前記第1の測定報告および/または前記第2の測定報告は、PC5-RRCメッセージまたはUu RRCメッセージで送信される、請求項20に記載の方法(800)。
【請求項22】
前記第1の測定報告および前記第2の測定報告は、別個の情報要素またはコンテナに含められる、請求項21に記載の方法(800)。
【請求項23】
前記第1の端末デバイスはリレーユーザ装置(UE)であり、前記第2の端末デバイスはレイヤ2(L2)またはレイヤ3(L3)UE-ネットワークリレー構成におけるリモートUEである、請求項1から16のいずれか1項に記載の方法(800)。
【請求項24】
前記第1の測定結果は第1の測定報告で前記ネットワークノードに送信され、および/または
前記第2の測定結果は前記第1の測定報告または第2の測定報告で前記ネットワークノードに送信される、
請求項23に記載の方法(800)。
【請求項25】
前記第1の測定報告および/または前記第2の測定報告は、Uu RRCメッセージで送信される、請求項24に記載の方法(800)。
【請求項26】
前記第1の測定報告および/または前記第2の測定報告は、PC5-RRCメッセージまたはUu RRCメッセージで前記第2の端末デバイスから受信される、請求項24に記載の方法(800)。
【請求項27】
前記第1の測定報告および/または前記第2の測定報告は、
周期的に、または
以下の条件
サービングUuリンクの測定品質が閾値より低いが非サービングPC5リンクの測定品質が別の閾値より高い、
サービングUuリンクの測定品質が閾値より低いが非サービングUuリンクの測定品質が別の閾値より高い、
前記第1のリンクおよび前記第2のリンクのいずれか1つの測定品質が閾値より低い、
前記第1のリンクおよび前記第2のリンクの一方の測定品質が閾値より低いが前記第1のリンクおよび前記第2のリンクの他方の測定品質が別の閾値より高い、
前記第1のリンクの測定品質が閾値より低いが、無線アクセス技術(RAT)間、あるいは前記第1の端末デバイスおよび前記第2の端末デバイスが動作中または動作可能な周波数リンクの測定品質が別の閾値より高い、
前記第1のリンクおよび前記第2のリンクの総合的な測定品質が閾値より低い、
前記第1のリンクおよび前記第2のリンクの一方の測定品質が、前記第1のリンクおよび前記第2のリンクの他方の測定品質よりもオフセットだけ低いまたは高い、または、
前記第1のリンクおよび前記第2のリンクの一方の測定品質が、前記第1のリンクおよび前記第2のリンクの他方の測定品質に応じたオフセットだけ閾値よりも低い、
の1つ以上が満たされるときに、
送信される、請求項20または24に記載の方法(800)。
【請求項28】
前記第1の測定報告および/または前記第2の測定報告は、
以下の条件
エンドツーエンドサービングリンクの測定品質が閾値より高いまたは低い、
エンドツーエンドサービングリンクの測定干渉が閾値より高い、
非サービングリンクの測定品質がエンドツーエンドサービングリンクまたは閾値より高い、または、
エンドツーエンドサービングリンクの測定品質が閾値より低いが非サービングリンクの測定品質が別の閾値より高い、
の1つ以上が満たされるときに送信される、請求項20または24に記載の方法(800)。
【請求項29】
前記エンドツーエンドサービングリンクが、前記リレーUEと前記ネットワークノードとの間に、PC5リンクとしての前記第1のリンクと、Uuリンクとしての前記第2のリンクとを有し、前記エンドツーエンドサービングリンクの前記測定品質は前記第1の測定結果および/または前記第2の測定結果の関数として表わされ、および/または
前記非サービングリンクはPC5リンク、Uuリンク、またはPC5リンクおよびUuリンクを含むエンドツーエンドリンクである、
請求項28に記載の方法(800)。
【請求項30】
前記第1の測定報告および/または前記第2の測定報告は、
1つ以上の測定ID、
1つ以上のサービング周波数の各々についての測定結果、
1つ以上のRAT間または周波数リンクの各々についての測定結果、
前記第1の測定結果および/または前記第2の測定結果が関連付けられる前記第1のリンクおよび/または前記第2のリンクのインジケータ、
前記第1の測定結果および/または前記第2の測定結果が関連付けられるRATまたは周波数、または
前記第1の端末デバイスまたは前記第2の端末デバイスの識別子、
の1つ以上を有する、請求項20または24に記載の方法(800)。
【請求項31】
前記第1のリンクがサービングまたは非サービングPC5リンクであり、前記第2のリンクがサービングまたは非サービングUuリンクである、請求項1から30のいずれか1項に記載の方法(800)。
【請求項32】
送受信器(1210)と、プロセッサ(1220)と、メモリ(1230)とを有し、前記メモリ(1230)は前記プロセッサ(1220)によって実行可能な命令を有し、それによって、請求項1から31のいずれか1項に記載の方法を実行するように動作可能である、第1の端末デバイス(1200)。
【請求項33】
コンピュータプログラム命令を格納するコンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータプログラム命令は、第1の端末デバイスのプロセッサによって実行されると、前記第1の端末デバイスに、請求項1から31のいずれか1項に記載の方法を実行させる、コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項34】
ネットワークノードにおける方法(1000)であって、
第1の端末デバイスまたは第2の端末デバイスから、前記第1の端末デバイスと前記第2の端末デバイスとの間の第1のリンクについての第1の測定結果と、前記第1の端末デバイスと前記ネットワークノードとの間の第2のリンクについての第2の測定結果とを受信する(1010)ことを有し、前記第1の測定結果および前記第2の測定結果は、単一の測定報告で、または別個の測定報告で受信される、方法(1000)。
【請求項35】
前記第1の端末デバイスおよび/または前記第2の端末デバイスに、前記第1のリンクおよび/または前記第2のリンクを測定するための統一された測定構成または別個の測定構成を送信することをさらに有する、請求項34に記載の方法(1000)。
【請求項36】
前記統一された測定構成、または前記別個の測定構成のそれぞれが、
1つ以上の測定量、
1つ以上の測定対象、
測定すべき1つ以上の時間および/または周波数リソース、
1つ以上の測定ID、
1つ以上の測定ギャップ、または
1つ以上の測定報告構成、
のうちの1つ以上を有する、請求項35に記載の方法(1000)。
【請求項37】
前記1つ以上の測定量が、
基準信号受信電力(RSRP)、
基準信号受信品質(RSRQ)、
受信信号強度インジケータ(RSSI)、
信号対干渉雑音比(SINR)、
信号対干渉比(SIR)、または
チャネル占有率もしくはチャネルビジー率、
の1つ以上を含む、請求項36に記載の方法(1000)。
【請求項38】
前記1つ以上の測定対象の少なくとも1つが、1つ以上のリソースプールに関連付けられる、請求項36または37に記載の方法(1000)。
【請求項39】
前記1つ以上のリソースプールが、ディスカバリ手順中の測定にのみ使用される例外的リソースプールを有する、請求項38に記載の方法(1000)。
【請求項40】
測定される前記1つ以上の時間および/または周波数リソースが、前記第1または第2の端末デバイスの無線リソース制御(RRC)状態に依存する、請求項36から39のいずれか1項に記載の方法(1000)。
【請求項41】
前記1つ以上の測定IDが、
非ディスカバリ関連測定に用いられる測定IDプールから割り当てられた測定ID、または
ディスカバリ関連測定にのみ用いられる測定IDプールから割り当てられた測定ID、
の1つ以上を有する、請求項36から40のいずれか1項に記載の方法(1000)。
【請求項42】
前記統一された測定構成、または前記別個の測定構成のそれぞれが、
システム情報、
RRCシグナリング、
媒体アクセス制御(MAC)制御要素(CE)、
ページングメッセージ、または
レイヤ1(L1)シグナリング、
を通じて送信される、請求項35から41のいずれか1項に記載の方法(1000)。
【請求項43】
前記第1の端末デバイスおよび/または前記第2の端末デバイスに、前記第1の端末デバイスおよび前記第2の端末デバイスのどちらが前記第1のリンクまたは前記第2のリンクを測定するか、および/または前記第1の端末デバイスおよび前記第2の端末デバイスのどちらが前記第1の測定結果および/または前記第2の測定結果を送信するかを示すインジケータを送信することをさらに有する、請求項34から42のいずれか1項に記載の方法。
【請求項44】
前記第1の端末デバイスがリモートユーザ装置(UE)であり、前記第2の端末デバイスがレイヤ2(L2)またはレイヤ3(L3)UE-ネットワークリレー構成のリレーUEであるか、
前記第1の端末デバイスがリレーUEであり、前記第2の端末デバイスがL2またはL3UE-ネットワークリレー構成のリモートUEである、
請求項34から43のいずれか1項に記載の方法(1000)。
【請求項45】
送受信器(1410)と、プロセッサ(1420)と、メモリ(1430)とを有し、前記メモリ(1430)は前記プロセッサ(1420)によって実行可能な命令を有し、それによって、請求項34から44のいずれか1項に記載の方法を実行するように動作可能である、ネットワークノード(1400)。
【請求項46】
コンピュータプログラム命令を格納するコンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータプログラム命令は、ネットワークノードのプロセッサによって実行されると、前記ネットワークノードに、請求項34から44のいずれか1項に記載の方法を実行させる、コンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は通信技術に関し、より具体的には測定報告のための端末デバイス、ネットワークノード、およびそれらにおける方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ニューラジオ(NR)を通じたサイドリンク送信は、ロングタームエボリューション(LTE)のために規定された近接ベースのサービス(ProSe)の強化を含め、第3世代パートナーシッププロジェクトでリリース16に規定されている。NRサイドリンク送信には、特に以下の4つの新しい拡張が導入されている。
・ユニキャストおよびグループキャスト送信のサポートがNRサイドリンクに追加。ユニキャストおよびグループキャストのために、受信器ユーザ装置(UE)が送信器UEにデコード状態を応答するための物理サイドリンクフィードバックチャネル(PSFCH)を導入。
・NRアップリンク送信で採用されるグラントフリー送信を、レイテンシ性能を改善するためにNRサイドリンク送信にも提供。
・異なるUEによって開始される異なるサイドリンク送信間のリソース衝突を緩和するため、チャネル検知およびリソース選択手順を強化。これにより、物理サイドリンク共通制御チャネル(PSCCH)の設計が新しくなる。
・高い接続密度を達成するため、輻輳制御、すなわちQoS管理をNRサイドリンク送信でサポート。
【0003】
これらの拡張を可能にするため、以下の新しい物理チャネルおよび基準信号がNRに導入される。
・物理サイドリンク共有チャネル(PSSCH)、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)のサイドリンクバージョンである。PSSCHは、サイドリンク送信器UEによって送信され、サイドリンク送信データ、無線リソース制御(RRC)構成のためのシステム情報ブロック(SIB)、およびダウンリンク制御情報(DCI)のサイドリンクバージョンであるサイドリンク制御情報(SCI)の一部を搬送する。
・PSFCH、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)のサイドリンクバージョンである。PSFCHは、ユニキャストおよびグループキャストのためにサイドリンク受信器UEによって送信され、ハイブリッド自動再送要求(HARQ)肯定応答(ACK)または否定応答(NACK)のために1リソースブロック(RB)について1ビットの情報を伝達する。また、チャネル状態情報(CSI)は、PSFCHではなくPSSCH上で、媒体アクセス制御(MAC)制御要素(CE)で搬送される。
・PSCCH、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)のサイドリンクバージョンである。受信器UEに送信すべきトラフィックが送信器UEに到着すると、送信器UEはまずPSCCHを送信すべきである。このPSCCHは、チャネルセンシングのために任意のUEによって復号され、送信のために予約された時間周波数リソース、復調基準信号(DMRS)パターン、およびアンテナポートなどを含む。
・サイドリンクプライマリ/セカンダリ同期信号(S-PSS/S-SSS)。NRにおけるダウンリンク送信と同様に、サイドリンク送信において、S-PSSおよびS-SSSがサポートされる。S-PSSおよびS-SSSを検出することによって、UEは、S-PSS/S-SSSを送信するUEからサイドリンク同期識別情報(SSID)を識別することができる。したがって、UEは、S-PSS/S-SSSから送信器UEの特性を知ることができる。UEのSSIDと共にタイミングおよび周波数同期を取得する一連の処理は、初期セルサーチと呼ばれる。なお、S-PSS/S-SSSを送信するUEは必ずしもサイドリンク送信に関与しなくてもよい。また、S-PSS/S-SSSを送信するノード(例えばUE、evolved NodeB(eNB)、または(次)世代NodeB(gNB))は、同期ソースと呼ばれる。セル内には、2つのS-PSSシーケンスと336のS-SSSシーケンスがあり、合計672のSSIDを形成する。
・物理サイドリンクブロードキャストチャネル(PSBCH)。PSBCHは、S-PSS/S-SSSとともに同期信号/PSBCHブロック(SSB)として送信される。SSBはキャリア上のPSCCH/PSSCHと同じヌメロロジを有し、SSBは、構成されたBWPの帯域内で送信されるべきである。PSBCHは、直接フレーム番号(DFN:Direct Frame Number)、サイドリンク送信のためのスロットおよびシンボルレベル時間リソースのインジケータ、カバレッジ内インジケータなど、同期に関係する情報を伝達する。SSBは、160msごとに周期的に送信される。
・DMRS、位相追跡基準信号(PT-RS)、チャネル状態情報基準信号(CSI-RS)。NRダウンリンク/アップリンク送信でサポートされるこれらの物理基準信号は、サイドリンク送信でも採用される。同様に、PT-RSは、周波数範囲2(FR2)送信にのみ適用可能である。
【0004】
もう1つの新しい特徴は、2段階SCIである。DCIとは異なり、SCIの一部(第1段階)のみがPSCCH上で送信される。この部分はチャネルセンシング目的で用いられ(送信のための予約された時間周波数リソース、DMRSパターン、およびアンテナポートなどを含む)、すべてのUEによって読み取ることができる。一方、残り(第2段階)のスケジューリングおよび制御情報(8ビットのソース識別情報(ID)および16ビットの宛先ID、新規データインジケータ(NDI)、冗長バージョン(RV)、およびHARQプロセスIDなど)は、受信器UEによって復号されるようにPSSCH上で送信される。
【0005】
LTEにおけるProSeと同様に、NRサイドリンク送信は以下の2つのリソース割り当てモードを有する。
・モード1:サイドリンクリソースはgNBによってスケジュールされる。
・モード2:UEは、チャネルセンシング手順に基づいて、1つ以上の(事前に)構成されたサイドリンクリソースプールからサイドリンクリソースを自律的に選択する。
【0006】
カバレッジ内UEについて、gNBは、モード1またはモード2を採用するように構成されうる。カバレッジ外UEについてはモード2のみが採用可能である。
【0007】
参照によってその全体が本明細書に組み込まれる3GPP Technical Report (TR)23.752 v0.3.0には、レイヤ3(L3)UE-ネットワークリレーが記載されている(6.6節参照)。
【0008】
図1は、ProSe 5G UE-ネットワークリレーを用いるアーキテクチャモデルを示す。ProSe 5G UE-ネットワークリレーエンティティは、リモートUEのためのネットワークへのコネクティビティをサポートする機能を提供する。これは、公共安全サービスおよび商用サービス(例えば、双方向サービス)の両方に使用することができる。
【0009】
UEは、あるProSe 5G UE-ネットワークリレーへのPC5リンクを成功裏に確立した場合、そのProSe UE-ネットワークリレーについてのリモートUEであると見なされる。リモートUEは、次世代無線アクセスネットワーク(NG-RAN)カバレッジ内に、またはNG-RANカバレッジ外に位置することができる。
【0010】
ProSe 5G UE-ネットワークリレーは、リモートUEとネットワークとの間でユニキャストトラフィック(アップリンクおよび/またはダウンリンク)を中継する。ProSe UE-ネットワークリレーは、任意のIPトラフィックを中継可能な汎用機能を提供することになっている。TR 23.752v0.3.0の主要課題#2の解決策に記述されているように、ユニキャストトラフィックについて、リモートUEとProSe 5G UE-ネットワークリレーとの間で1対1直接通信が用いられる。L3 UE-ネットワークリレーのプロトコルスタックを図2に示す。プロトコルスタックの詳細についてはTR 23.752を参照することができるため、ここでは説明を省略する。
【0011】
ホップバイホップセキュリティは、PC5リンクおよびUuリンクでサポートされる。リモートUEのトラフィックを保護するためにホップバイホップセキュリティを超える要件が存在する場合、セキュリティオーバーIPレイヤを適用する必要がある。さらなるセキュリティ詳細(リモートUE-ネットワーク通信のための完全性およびプライバシー保護)は、サービスおよびシステムアスペクト(SA)ワークグループ(WG)3で仕様化されるであろう。
【0012】
ProSe 5G UE-ネットワークリレー対応UEは、(まだ登録されていない場合)ネットワークに登録し、必要なリレートラフィックを可能にするプロトコルデータユニット(PDU)セッションを確立することができ、あるいは、1つ以上のリモートUEに向けて中継トラフィックを提供するために、追加の1つ以上のPDUセッションに接続するか、既存のPDUセッションを変更する必要がありうる。UE-ネットワークリレーをサポートする1つ以上のPDUセッションは、1つ以上のリモートProSe UE中継トラフィックに対してのみ使用される。
【0013】
図3は、TR 23.752におけるProSe 5G UE-ネットワークリレーに関するシグナリングシーケンスを示す。シーケンスには次のステップが含まれる。
0: 登録手順の間、ProSe UE-NWリレーおよびリモートUEについて、許可およびプロビジョニング(提供)が実行される。
許可およびプロビジョニング手順は、TR 23.752v0.3における主要課題#1および#3に対する任意の解決策でありうる。
1: ProSe 5G UE-ネットワークリレーはステップ0において受信された、またはUE-to-NWリレーに事前構成されたデフォルトPDUセッションパラメータ、例えば、単一ネットワークスライス選択支援情報(S-NSSAI)、データネットワーク名(DNN)、サービスおよびセッション継続性(SSC)モード、を用いて、中継のためのPDUセッションを確立することができる。インターネットプロトコルバージョン6(IPv6)の場合、ProSe UE-ネットワークリレーは3GPP技術仕様(TS)23.501 v16.6.0に規定されているように、ネットワークからプレフィックスデリゲーション機能を用いてIPv6プレフィックスを取得する。
2: ステップ0における許可およびプロビジョニングに基づいて、リモートUEは、TR23.752 v0.3.0での主要課題#1および#3に対する任意の解決策を用いて、ProSe 5G UE-ネットワークリレーのディスカバリを実行する。ディスカバリ手順の一部として、リモートUEは、ProSe UE-ネットワークリレーが提供する接続サービスについて学習する。
3: リモートUEは3GPP TS23.287 v16.3.0に記載されているように、ProSe 5G UE-ネットワークリレーを選択し、1対1のProSe直接通信のための接続を確立する。リモートUEとのPC5接続の要件、例えば、S-NSSAI、DNN、サービス品質(QoS)を満たすPDUセッションがない場合、ProSe 5G UE-ネットワークリレーは、中継のための新しいPDUセッション確立または修正手順を開始する。
4: IPv6プレフィックスまたはIPv4アドレスは、3GPP TS23.303 v16.0.0、5.4.4.2および5.4.4.3節に規定されるように、リモートUEに割り当てられる。この時点から、アップリンクおよびダウンリンク中継を開始することができる。
5: ProSe 5G UE-ネットワークリレーは、中継に関連づけられたPDUセッションについて、SMFにリモートUEレポート(Remote User ID, IP info)メッセージを送信する。リモートユーザIDは、ステップ3で正常に接続された(ユーザ情報を通じて提供された)リモートUEユーザの識別情報である。セッション管理機能(SMF)は、リレーに関連づけられたPDU接続について、ProSe 5G UE-ネットワークリレーにリモートユーザIDおよび関連するIP情報を格納する。
IP情報には、次の原則が適用される。
-IPv4の場合、UE-ネットワークリレーは、個々のリモートUEに割り当てられたTCP/UDPポート範囲を(リモートユーザIDとともに)報告するものとする。
-IPv6の場合、UE-ネットワークリレーは、個々のリモートUEに割り当てられたIPv6プレフィックスを(リモートユーザIDとともに)報告するものとする。
【0014】
リモートUEレポートメッセージは、リモートUEがProSe 5G UE-ネットワークリレーから切断したときに(例えば、明示的なレイヤ2リンク解放時に、またはPC5を介したキープアライブメッセージの不在に基づいて)送信され、1つ以上のリモートUEが残っていることをSMFに通知する。
【0015】
SMF変更を伴う登録更新手順の場合、接続されたリモートUEに対応するリモートユーザIDおよび関連するIP情報は、ProSe 5G UE-ネットワークリレーについてのSMコンテキスト転送の一部として、新しいSMFに転送される。
【0016】
リモートUEは、ProSe 5G UE-ネットワークリレーに接続された後、リレー再選択のためにProSe 5G UE-ネットワークリレーによって送信されたディスカバリメッセージの信号強度の測定を実行し続ける。この解決策は、ProSe 5G UE-ネットワークリレーUEがLTEを使用して進化型パケットシステム(EPS)に接続するときにも機能しうる。この場合、リモートUEレポートについて、3GPP TS23.303で規定された手順が使用されうる。
【0017】
TR 23.752 v0.3.0の6.7節には、レイヤ2(L2)UE-ネットワークリレーが記載されている。この節では、L2 UE-ネットワークリレーUEをサポートするプロトコルアーキテクチャが提供される。L2 UE-ネットワークリレーUEは、PC5リンクを介して任意のタイプのトラフィックを中継できる転送機能を提供する。
【0018】
L2 UE-ネットワークリレーUEは、第5世代システム(5GS)への接続性をサポートするための機能をリモートUEに提供する。UEは、L2 UE-ネットワークリレーUEへのPC5リンクを成功裏に確立した場合、リモートUEであると見なされる。リモートUEは、NG-RANカバレッジ内に、またはNG-RANカバレッジ外に位置することができる。
【0019】
図4は、L2 UE-ネットワークリレーUEを含む、PDUセッションに関連するユーザプレーントランスポートのためのプロトコルスタックを示す。PDUレイヤは、PDUセッションを通じてリモートUEとデータネットワーク(DN)との間で搬送されるPDUに対応する。PDUレイヤは、PDUセッションを通じてリモートUEとデータネットワーク(DN)との間で搬送されるPDUに対応する。パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)リンクの2つのエンドポイントは、リモートUEおよびgNBであることに留意することが重要である。リレー機能は、PDCPの下で実行される。このことは、UE-ネットワークリレーUEにおいて生データを露出することなく、リモートUEとgNBとの間でデータセキュリティが保証されることを意味する。
【0020】
UE-ネットワークリレーUE内の適応リレーレイヤは、特定のリモートUEに対するシグナリング無線ベアラ(SRB)とデータ無線ベアラ(DRB)とを区別することができる。適応リレーレイヤはまた、PC5トラフィックの、Uuの1つ以上のDRBへのマッピングを受け持つ。適応リレーレイヤの定義は、RAN WG2の責任下にある。
【0021】
図5は、リモートUEの、非アクセスストラタム(NAS)-モビリティ管理(MM)およびNAS-セッション管理(SM)構成要素へのNAS接続のプロトコルスタックを示す。NASメッセージは、以下の接続を用いて、レイヤ2 UE-ネットワークリレーUEを通じて、リモートUEと5G-アクセスネットワーク(AN)との間で透過的に転送される。
-UE-ネットワークリレーUEの役割が、シグナリング無線ベアラを通じてPDUを一切変更せずに中継することである、PDCPエンドツーエンド接続。
-N2を通じた5G-ANとアクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)との間のN2接続。
-N11を通じたAMFとSMFとの間のN3接続。
【0022】
UE-ネットワークリレーUEの役割は、シグナリング無線ベアラからのPDUを一切変更せずに中継することである。
【0023】
図6は、TR 23.752における、UE-ネットワークリレーUEを用いた間接通信のための接続確立手順を示す。この手順は以下のステップを含む。
0: カバレッジ内に存在する場合、リモートUEおよびUE-ネットワークリレーUEは、3GPP TS23.502, v16.6.0における登録手順に従って、ネットワークへの初期登録を別個に実行することができる。リモートUEの、割り当てられた5G GUTIは、リモートUEとネットワークとの間のその後のNASシグナリングがUE-ネットワークリレーUEを通じて交換される際に維持される。
1: カバレッジ内に存在する場合、リモートUEおよびUE-ネットワークリレーUEは、ネットワークからの間接通信についてのサービス許可を別個に取得する。
2-3: リモートUEおよびUE-ネットワークリレーUEは、UE-ネットワークリレーUEディスカバリおよび選択を実行する。
4: リモートUEは、間接通信要求メッセージをUE-ネットワークリレーに送信することによって、選択されたUE-ネットワークリレーUEとの、PC5を通じた1対1通信接続を開始する。
5: UE-ネットワークリレーUEがリモートUEから受信された通信要求によってトリガされるCM_IDLE状態にある場合、UE-ネットワークリレーUEは、自身のサービングAMFにPC5を通じてサービス要求メッセージを送信する。リレーのAMFはNASメッセージ検証に基づいてUE-ネットワークリレーUEの認証を実行することができ、また、AMFは必要であれば加入データをチェックする。UE-ネットワークリレーUEがすでにCM_CONNECTED状態にあり、リレーサービスの実行を許可されている場合、ステップ5は省略される。
6: UE-ネットワークリレーUEは、間接通信応答メッセージをリモートUEに送信する。
7: リモートUEは、サービングAMFにNASメッセージを送信する。
NASメッセージは、PC5を通じてUE-ネットワークリレーUEに送信されるRRCメッセージにカプセル化され、UE-ネットワークリレーUEはそのメッセージをNG-RANに転送する。NG-RANはリモートUEのサービングAMFを取得し、NASメッセージをこのAMFに転送する。
リモートUEがネットワークへの初期登録を実行していない場合、NASメッセージは初期登録メッセージである。そうでなければ、NASメッセージはサービス要求メッセージである。
リモートUEがUE-ネットワークリレーを介して初期登録を実行する場合、リモートUEのサービングAMFはNASメッセージ検証に基づいてリモートUEの認証を実行することができ、必要に応じて、リモートUEのAMFは加入データをチェックする。
サービス要求の場合、PDUセッションのためのユーザプレーン接続もアクティブ化されうる。その他のステップはTS23.502の4.2.3.2節に従う。
8: リモートUEは、TS23.502の4.3.2.2節で規定されるようにPDUセッション確立手順をトリガしうる。
9: データは、UE-ネットワークリレーUEおよびNG-RANを介して、リモートUEとUPFとの間で送信される。UE-ネットワークリレーUEは、RANが指定するL2リレー方法を用いて、リモートUEとNG-RANとの間のすべてのデータメッセージを転送する。
【0024】
TR 23.752の6.1節に記載されているように、NRリリース17のために検討されているディスカバリ手順は、許可および提供、告知および監視手順、ならびにTR23.752の6.1.2節に詳述されるディスカバリプロトコルを含む、5Gコア(5GC)アーキテクチャに基づく。
【0025】
EPSでは、ProSe直接ディスカバリにはオープンと制限つきとの2種類がある。オープンディスカバリは、発見されるUEからの明示的な許可が必要ない場合であり、制限つきディスカバリは、発見されるUEからの明示的な許可がある場合にのみ行われる。また、ProSe直接ディスカバリにはモデルAとモデルBの2つのモデルが存在するが、これらの2つのモデルはEPSと同じ機構としてこの手法で再提案されている。また、モデルAおよびモデルBの定義はTS23.303の5.3.1.2節に規定されている通りである。
【0026】
UEへの直接ディスカバリ許可および提供のために、AFはネットワークエクスポージャ機能(NEF)を用いて、グループおよび/またはサービス情報をポリシー制御機能(PCF)に提供することができ、PCFはアプリケーション機能(AF)から受信した情報に従って、許可をUEに提供することが期待される。TS23.287の6.2.2節および6.2.5節の許可および提供手順は、少なくとも以下の構成を提供するために再利用される。
1) PCFに(またはNEFを介して)送信されるAF要求は、以下のような情報を含む。
-PC5インターフェースを通じて直接見いだされるサービス情報。サービス情報は、例えばアプリケーション識別子を含むことができる。
-PC5インターフェースを通じて直接見いだされるグループ情報(例えば外部グループ識別子)。モデルAについては告知および監視方向ごとの情報、または、モデルBについては発見者(discoverer)UEおよび被発見者(discoveree)UEごとの情報であってよい。
-エリア情報、例えば地理的情報(経度/緯度、郵便番号など)。
2) PCFからUEへの提供は、AFから受信された情報およびローカルポリシに基づく以下の情報を含む。
-PC5インターフェースを通じて直接見いだされるサービス情報。サービス情報は、例えばアプリケーション識別子を含むことができる。
-PC5インターフェースを通じて直接見いだされるグループ情報(例えば外部グループ識別子)。
-PC5インターフェースを通じて直接見いだされるエリア情報。エリア情報は、地理的追跡エリア(TA)リストかもしれない。PCFは、AFによって提供されるエリア情報をTAのリストにマッピングすることが期待される。
-PC5を通じた直接ディスカバリに使用されるセキュリティパラメータ。
【0027】
AMFは、許可済みエリア情報に基づいて、UEが直接ディスカバリの使用を許可されていると判定した場合、UEに対するN2確立中に、AMFは対応するNG-RANへ、PC5インターフェースを通じた直接ディスカバリの使用が許可されているUEを提供する。
【0028】
図7は、TR23.752におけるディスカバリ手順を示す。この手順は以下のステップを含む。
0: ユーザは、アプリケーション層のメカニズムを使用して、ProSe直接ディスカバリのためのProSeアプリケーションユーザIDとProSeアプリケーションコードとを取得することができる。UE内のアプリケーション層は、アプリケーションユーザIDおよびアプリケーション識別子をProSeアプリケーション機能に提供する。ProSeアプリケーション機能は、ProSeアプリケーションユーザIDおよびProSeアプリケーションコードをUE内のアプリケーション層に割り当てる。
1: UEはTS23.287の6.2.2節および6.2.5節に規定されているように、発見を告知するための、および/または監視/要請発見のための許可および提供(provision)を取得する。
2a: 告知UEが、例えば、関心のあるグループおよび/または関心のあるアプリケーションに関する利用可能性を告知するために上位レイヤアプリケーションによってトリガされる場合、ステップ1において、関心のあるグループおよび/または関心のあるアプリケーションのための告知UE手順を実行することをUEが許可されていれば、UEは告知のためのPC5直接ディスカバリメッセージを生成し、このメッセージ中に以下の情報を含める。告知UEは(例えば、整合性保護のために)セキュリティ保護要素を計算し、それをPC5メッセージに付加する。
1) ProSe UE ID、例えばProSeアプリケーションユーザID、レイヤ2ID
2) アプリケーション層によって提供される(1つ以上の)グループID
3) アプリケーション層によって提供される(1つ以上の)アプリケーションIDまたは(1つ以上の)ProSeアプリケーションコード
監視UEが関心のある(1つ以上の)グループおよび/または関心のあるアプリケーションについて他のUEの近接を監視するために、例えば、上位レイヤアプリケーションによって、またはユーザによってトリガされており、かつUEがその(1つ以上の)グループおよび/またはアプリケーションについての監視手順を実行することを許可されている場合、UEはディスカバリメッセージを監視する。監視UEは、アプリケーションに対応する、プロビジョニングされたセキュリティパラメータを用いて、セキュリティ保護要素を検証する。セキュリティ保護要素の検証が成功した場合、サービスは、監視UEによって正常に発見される。そして、監視UEは、発見の結果を使用してアプリケーション層に通知しうる。
2b: 発見者UEが、関心のあるグループおよび/または関心のあるアプリケーションについて他のUEを発見するように例えば上位レイヤのアプリケーションによって、またはユーザによってトリガされており、かつUEがステップ1においてグループおよび/またはアプリケーションについてディスカバリソリシテーション手順を実行することを許可されている場合、UEは発見者ProSe UE ID、(1つ以上の)アプリケーションIDまたは(1つ以上の)ProSeアプリケーションコード、(1つ以上の)グループIDの情報を含むソリシテーションメッセージを送信する。発見者UEは(例えば、整合性保護のために)セキュリティ保護要素を計算し、それをPC5メッセージに付加する。
被発見者UEは、ソリシテーションメッセージ内の受信情報に従ってディスカバリソリシテーションに応答可能であり、かつ応答を許可されていれば、ディスカバリメッセージに対し、被発見者ProSe UE ID、(1つ以上の)サポートするアプリケーションIDまたはProSeアプリケーションコード、およびグループIDを用いて応答する。
3a: 監視UE/発見者UEがステップ2で発見されたサービスに対応するメタデータの要求を望む場合、監視UE/発見者UEは、ディスカバリメタデータを要求するためにユニキャストメタデータ要求メッセージを送信することができる。監視UE/発見者UEはメタデータ要求メッセージを送信するために、(ステップ2aまたは2bで受信された)告知UE/被発見者UEのレイヤ2 IDを使用することができる。
3b: 告知UE/被発見者UEは、メタデータ応答メッセージで応答する。告知UE/被発見者UEは、メタデータ応答メッセージにメタデータ情報を含める。
【発明の概要】
【0029】
RAN2#112-eミーティングにおいて、以下の提案が合意された。
提案1:PC5インターフェースでの無線測定は、(例えば、図3のステップ2(ディスカバリ手順)、または図6のステップ2および3(UE-ネットワークリレー発見および選択)において)リレー(再)選択基準の一部として考慮される。
提案2:リモートUEはリレーUEのPC5リンク品質がリレー選択および再選択基準を満たすかどうかを評価するために、少なくとも「サイドリンクディスカバリメッセージの無線信号強度測定」を用いる。
提案3:リモートUEは、リレーUEとのPC5リンク品質がリレー再選択基準を満たすかどうかを評価するために、サイドリンクユニキャストリンク上のサイドリンク基準信号受信電力(SL-RSRP)測定値をさらに用いうる。例えば、ユニキャストリンク上で送信がない場合の詳細については、作業項目(WI)フェーズで検討されるであろう。
【0030】
本開示の目的は、測定報告のための端末デバイス、ネットワークノード、およびその方法を提供することである。
【0031】
本開示の第1の態様によれば、第1の端末デバイスにおける方法が提供される。方法は、前記第1の端末デバイスと第2の端末デバイスとの間の第1のリンクについての第1の測定結果、および/または前記第1の端末デバイスとネットワークノードとの間の第2のリンクについての第2の測定結果を取得することと、前記第1の測定結果および/または前記第2の測定結果を送信することとを含む。
【0032】
一実施形態では、前記第1の測定結果および/または前記第2の測定結果が、前記第1の端末デバイスによって前記第1のリンクおよび/または前記第2のリンクを測定することによって、または前記第2の端末デバイスによって前記第1のリンクおよび/または前記第2のリンクを測定することによって取得された前記第1の測定結果および/または前記第2の測定結果を前記第2の端末デバイスから受信することによって、取得されうる。
【0033】
一実施形態では、前記第1の測定結果および/または前記第2の測定結果がRRCシグナリング、MAC CE、または制御PDUを通じて受信されうる。
【0034】
一実施形態では、前記第1のリンクおよび前記第2のリンクが、統一された測定構成に従って、または別個の測定構成に従って測定されうる。
【0035】
一実施形態では、前記統一された測定構成、または前記別個の測定構成の各々が、1つ以上の測定量、1つ以上の測定対象、測定すべき1つ以上の時間および/または周波数リソース、1つ以上の測定ID、1つ以上の測定ギャップ、または1つ以上の測定報告構成の1つ以上を含みうる。
【0036】
一実施形態では、前記1つ以上の測定量が基準信号受信電力(RSRP)、基準信号受信品質(RSRQ)、受信信号強度インジケータ(RSSI)、信号対干渉雑音比(SINR)、信号対干渉比(SIR)、またはチャネル占有率もしくはチャネルビジー率(channel busy ratio)の1つ以上を含みうる。
【0037】
一実施形態では、前記1つ以上の測定対象の少なくとも1つは1つ以上のリソースプールに関連付けられうる。
【0038】
一実施形態では、前記1つ以上のリソースプールが、ディスカバリ手順中の測定にのみ使用される例外的なリソースプールを含みうる。
【0039】
一実施形態では、前記測定すべき1つ以上の時間および/または周波数リソースが、前記第1または第2の端末デバイスのRRC状態に依存しうる。
【0040】
一実施形態では、前記1つ以上の測定IDが、非ディスカバリ関連測定に用いられる測定IDプールから割り当てられた測定ID、またはディスカバリ関連測定にのみ用いられる測定IDプールから割り当てられた測定IDの1つ以上を含みうる。
【0041】
一実施形態では、前記第1のリンクおよび前記第2のリンクの測定が、並列に、または時分割的な方法で実行されうる。
【0042】
一実施形態では、前記統一された測定構成、または前記別個の測定構成の各々が、事前設定されてもよいし、システム情報、RRCシグナリング、MAC CE、ページングメッセージ、またはレイヤ1(L1)シグナリングを通じて、ネットワークノード、前記第2の端末デバイス、または、前記第1の端末デバイスまたは前記第2の端末デバイスが前記測定を実行するために前記第1の端末デバイスおよび前記第2の端末デバイスを制御する別の端末デバイスから受信されてもよい。
【0043】
一実施形態では、前記第1のリンクおよび/または前記第2のリンクが非サービングリンクであってもよく、前記第1のリンクおよび/または前記第2のリンクの測定動作は、前記第1または第2の端末デバイスが測定を実行するために、現在のサービングリンクの無線品質が閾値よりも低いことに応答して、あるいは、ネットワークノード、前記第2の端末デバイス、または、前記第1の端末デバイスまたは前記第2の端末デバイスが前記測定を実行するために前記第1の端末デバイスおよび前記第2の端末デバイスを制御する別の端末デバイスからのトリガに応答したものであってよい。
【0044】
一実施形態では、前記閾値は、リレー再選択をトリガするための無線品質閾値よりも高くなりうる。
【0045】
一実施形態では、前記閾値が前記第1または第2の端末デバイスのRRC状態に依存しうる。
【0046】
一実施形態では、前記第1の測定結果および/または前記第2の測定結果が前記第2の端末デバイスに送信されうる。
【0047】
一実施形態では、前記第1の測定結果および/または前記第2の測定結果が、RRCシグナリング、MAC CE、または制御PDUを通じて送信されうる。
【0048】
一実施形態では、前記第1の端末デバイスがリモートUEであってよく、前記第2の端末デバイスはL2またはL3 UE-ネットワークリレー構成におけるリレーUEであってよい。
【0049】
一実施形態では、前記ネットワークノードが前記第1の端末デバイスのサービングネットワークノードである場合、前記第2の測定結果は前記第2の端末デバイスと前記ネットワークノードとの間のUuリンクについての測定結果として前記第2の端末デバイスから受信されうる。
【0050】
一実施形態では、前記ネットワークノードが前記第1の端末デバイスの非サービングネットワークノードである場合、前記第2のリンクは前記第1の端末デバイスによって測定されうる。
【0051】
一実施形態では、前記第1の測定結果は前記第2の端末デバイスを通じて前記ネットワークノードに第1の測定報告で送信されてもよく、および/または前記第2の測定結果は前記第2の端末デバイスを通じて前記ネットワークノードに前記第1の測定報告または第2の測定報告で送信されてもよい。
【0052】
一実施形態では、前記第1の測定報告および/または前記第2の測定報告がPC5-RRCメッセージまたはUu RRCメッセージで送信されうる。
【0053】
一実施形態では、前記第1の測定報告および前記第2の測定報告が別個の情報要素またはコンテナに含まれうる。
【0054】
一実施形態では、前記第1の端末デバイスはリレーUEであってよく、前記第2の端末デバイスはL2またはL3のUE-ネットワークリレー構成におけるリモートUEである。
【0055】
一実施形態では、前記第1の測定結果は前記ネットワークノードに第1の測定報告で送信されてもよく、および/または前記第2の測定結果は前記ネットワークノードに前記第1の測定報告または第2の測定報告で送信されてもよい。
【0056】
一実施形態では、前記第1の測定報告および/または前記第2の測定報告がUu RRCメッセージで送信されうる。
【0057】
一実施形態では、前記第1の測定報告および/または前記第2の測定報告が、PC5-RRCメッセージまたはUu RRCメッセージで第2の端末デバイスから受信されうる。
【0058】
一実施形態では、前記第1の測定報告および/または前記第2の測定報告が、周期的に、または以下の条件の1つ以上が満たされた際に、送信され得る:
サービングUuリンクの測定品質が閾値より低いが非サービングPC5リンクの測定品質が別の閾値より高い、
サービングUuリンクの測定品質が閾値より低いが非サービングUuリンクの測定品質が別の閾値より高い、
前記第1のリンクおよび前記第2のリンクのいずれか1つの測定品質が閾値より低い、
前記第1のリンクおよび前記第2のリンクの一方の測定品質が閾値より低いが前記第1のリンクおよび前記第2のリンクの他方の測定品質が別の閾値より高い、
前記第1のリンクの測定品質が閾値より低いが、無線アクセス技術(RAT)間、あるいは前記第1の端末デバイスおよび前記第2の端末デバイスが動作中または動作可能な周波数リンクの測定品質が別の閾値より高い、
前記第1のリンクおよび前記第2のリンクの総合的な測定品質が閾値より低い、
前記第1のリンクおよび前記第2のリンクの一方の測定品質が、前記第1のリンクおよび前記第2のリンクの他方の測定品質よりもオフセットだけ低いまたは高い、または、
前記第1のリンクおよび前記第2のリンクの一方の測定品質が、前記第1のリンクおよび前記第2のリンクの他方の測定品質に応じたオフセットだけ閾値よりも低い。
【0059】
一実施形態では、前記第1の測定報告および/または前記第2の測定報告が、以下の条件の1つ以上が満たされた際に、送信されうる:
エンドツーエンドサービングリンクの測定品質が閾値より高いまたは低い、
エンドツーエンドサービングリンクの測定干渉が閾値より高い、
非サービングリンクの測定品質がエンドツーエンドサービングリンクまたは閾値より高い、または、
エンドツーエンドサービングリンクの測定品質が閾値より低いが非サービングリンクの測定品質が別の閾値より高い。
【0060】
一実施形態では前記エンドツーエンドサービングリンクが、前記リレーUEと前記ネットワークノードとの間に、PC5リンクとしての前記第1のリンクと、Uuリンクとしての前記第2のリンクとを含んでよく、前記エンドツーエンドサービングリンクの前記測定品質は前記第1の測定結果および/または前記第2の測定結果の関数として表現されてよく、および/または前記非サービングリンクはPC5リンク、Uuリンク、またはPC5リンクおよびUuリンクを含むエンドツーエンドリンクであってよい。
【0061】
一実施形態では、前記第1の測定報告および/または前記第2の測定報告が、1つ以上の測定ID、1つ以上のサービング周波数の各々についての測定結果、1つ以上のRAT間または周波数リンクの各々についての測定結果、前記第1の測定結果および/または前記第2の測定結果が関連付けられる前記第1のリンクおよび/または前記第2のリンクのインジケータ、前記第1の測定結果および/または前記第2の測定結果が関連付けられるRATまたは周波数、または前記第1の端末デバイスまたは前記第2の端末デバイスの識別子、の1つ以上を含みうる。
【0062】
一実施形態では、前記第1のリンクがサービングまたは非サービングPC5リンクであってよく、前記第2のリンクはサービングまたは非サービングUuリンクであってよい。
【0063】
本開示の第2の態様によれば、第1の端末デバイスが提供される。前記第1の端末デバイスは、送受信器(トランシーバ)、プロセッサ、およびメモリを含む。前記メモリは前記プロセッサによって実行可能な命令を格納し、それによって、前記第1の端末デバイスは、上述した第1の態様による方法を実行するように動作可能である。
【0064】
本開示の第3態様によれば、コンピュータ可読記憶媒体が提供される。前記コンピュータ可読記憶媒体は、格納されたコンピュータプログラム命令を有する。前記コンピュータプログラム命令は、第1の端末デバイスのプロセッサによって実行されると、前記第1の端末デバイスに、前記第1の態様による方法を実行させる。
【0065】
本開示の第4の態様によれば、ネットワークノードにおける方法が提供される。前記方法は、第1の端末デバイスまたは第2の端末デバイスから、前記第1の端末デバイスと前記第2の端末デバイスとの間の第1のリンクについての第1の測定結果と、前記第1の端末デバイスと前記ネットワークノードとの間の第2のリンクについての第2の測定結果とを受信することを含む。
【0066】
一実施形態では、前記第1の測定結果および前記第2の測定結果が単一の測定報告または別個の測定報告で受信されうる。
【0067】
一実施形態では、前記方法が、前記第1の端末デバイスおよび/または前記第2の端末デバイスに、前記第1のリンクおよび/または前記第2のリンクを測定するための統一された測定構成または別個の測定構成を送信することをさらに含みうる。
【0068】
一実施形態では、前記統一された測定構成、または前記別個の測定構成の各々が、1つ以上の測定量、1つ以上の測定対象、測定すべき1つ以上の時間および/または周波数リソース、1つ以上の測定ID、1つ以上の測定ギャップ、または1つ以上の測定報告構成の1つ以上を含みうる。
【0069】
一実施形態では、前記1つ以上の測定量が、RSRP、RSRQ、RSSI、SINR、SIR、またはチャネル占有率もしくはチャネルビジー率(channel busy ratio)の1つ以上を含みうる。
【0070】
一実施形態では、前記1つ以上の測定対象の少なくとも1つは、1つ以上のリソースプールに関連付けられうる。
【0071】
一実施形態では、前記1以上のリソースプールが、ディスカバリ手順中の測定にのみ使用される例外的なリソースプールを含みうる。
【0072】
一実施形態では、前記測定すべき1以上の時間および/または周波数リソースが、前記第1または第2の端末デバイスのRRC状態に依存しうる。
【0073】
一実施形態では、前記1つ以上の測定IDが、非ディスカバリ関連測定に用いられる測定IDプールから割り当てられた測定ID、またはディスカバリ関連測定にのみ用いられる測定IDプールから割り当てられた測定IDの1つ以上を含みうる。
【0074】
一実施形態では、前記統一された測定構成、または前記別個の測定構成の各々は、システム情報、RRCシグナリング、MAC CE、ページングメッセージ、またはL1シグナリングを通じて送信されうる。
【0075】
一実施形態では、前記方法が、前記第1の端末デバイスおよび/または前記第2の端末デバイスに、前記第1の端末デバイスおよび前記第2の端末デバイスのどちらが前記第1のリンクまたは前記第2のリンクを測定するか、および/または前記第1の端末デバイスおよび前記第2の端末デバイスのどちらが前記第1の測定結果および/または前記第2の測定結果を送信するかを示すインジケータを送信することをさらに含みうる。
【0076】
一実施形態では、前記第1の端末デバイスがリモートUEであってよく、前記第2の端末デバイスがL2またはL3のUE-ネットワークリレー構成のリレーUEであってよく、または前記第1の端末デバイスがリレーUEであってよく、前記第2の端末デバイスはL2またはL3のUE-ネットワークリレー構成のリモートUEであってよい。
【0077】
本開示の第5の態様によれば、ネットワークノードが提供される。ネットワークノードは送受信器(トランシーバ)、プロセッサ、およびメモリを含む。前記メモリは前記プロセッサによって実行可能な命令を格納し、それによって、前記ネットワークノードは、前記第4の態様による方法を実行するように動作可能である。
【0078】
本開示の第6の態様によれば、コンピュータ可読記憶媒体が提供される。前記コンピュータ可読記憶媒体は、格納されたコンピュータプログラム命令を有する。前記コンピュータプログラム命令は、ネットワークノードのプロセッサによって実行されると、前記ネットワークノードに、前記第4の態様による方法を実行させる。
【0079】
本開示の実施形態では、サイドリンク測定結果および/またはUuリンク測定結果を適切に報告することができるように、端末デバイスが、サイドリンク(PC5リンク)測定結果および/またはUuリンク測定結果を取得し、1つ以上の前記測定結果を(例えば、測定報告で)ネットワークノードまたは別の端末デバイスに送信することができる。
【図面の簡単な説明】
【0080】
上述した目的および他の目的、特徴、および利点は、図面に関する実施形態の以下の説明からより明らかになるであろう。
【0081】
図1】ProSe 5G UE-ネットワークリレーを用いるアーキテクチャモデルを示す概略図である。
図2】L3 UE-ネットワークリレーに関するプロトコルスタックを示す概略図である。
図3】ProSe 5G UE-ネットワークリレーに関するシグナリングシーケンスを示す概略図である。
図4】L2 UE-ネットワークリレーUEを含むユーザプレーントランスポートに関するプロトコルスタックを示す概略図である。
図5】NAS-MMおよびNAS-SM構成要素への、リモートUEのためのNAS接続のプロトコルスタックを示す概略図である。
図6】UE-ネットワークリレーUEを介した間接通信のための接続確立手順を示す概略図である。
図7】ディスカバリ手順を示す概略図である。
図8】本開示の実施形態に係る第1の端末デバイスによって実行される方法を示すフローチャートである。
図9】本開示の実施形態に係る測定報告手順を示す概略図である。
図10】本開示の実施形態に係るネットワークノードにおける方法を示すフローチャートである。
図11】本開示の実施形態に係る第1の端末デバイスのブロック図である。
図12】本開示の別の実施形態に係る第1の端末デバイスのブロック図である。
図13】本開示の実施形態に係るネットワークノードのブロック図である。
図14】本開示の他の実施形態に係るネットワークノードのブロック図である。
図15】中間ネットワークを介してホストコンピュータに接続された電気通信ネットワークの概略図である。
図16】基地局を介し、部分無線接続を通じてユーザ装置と通信するホストコンピュータの一般化されたブロック図であり、
図17】ホストコンピュータ、基地局、およびユーザ装置を含む通信システムで実施される方法を示すフローチャートである。
図18】ホストコンピュータ、基地局、およびユーザ装置を含む通信システムで実施される方法を示すフローチャートである。
図19】ホストコンピュータ、基地局、およびユーザ装置を含む通信システムで実施される方法を示すフローチャートである。
図20】ホストコンピュータ、基地局、およびユーザ装置を含む通信システムで実施される方法を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0082】
本明細書で使用される場合、用語「無線ネットワーク」は、NR、LTEアドバンスト、LTE、広帯域符号分割多元接続(WCDMA(登録商標))、高速パケットアクセス(HSPA)などの任意の適切な通信規格に従うネットワークを意味する。さらに、無線通信ネットワーク内の端末デバイスとネットワークノードとの間の通信は、GSM (Global System for Mobile Communication)、UMTS (Universal Mobile Telecommunications System)、LTE (Long Term Evolution)、および/または他の適切な1G(第1世代)、2G(第2世代)、2.5G、2.75G、3G(第3世代)、4G(第4世代)、4.5G、5G(第5世代)通信プロトコル、IEEE 802.11規格などの無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)規格、および/またはWiMax (Worldwide Interoperability for Microwave Access)、Bluetooth、および/またはZigBee規格などの任意の他の適切な無線通信規格、および/または、現在知られているか、または将来開発される任意の他のプロトコルを含む、任意の適切な規格に従うネットワークを意味する。
【0083】
用語「ネットワークノード」または「ネットワークデバイス」は、無線通信ネットワーク内のデバイスであって、それを通じて端末デバイスがネットワークにアクセスし、またそこからサービスを受信する、ネットワークデバイスを意味する。ネットワークノードまたはネットワークデバイスは、基地局(BS)、アクセスポイント(AP)、または無線通信ネットワーク内の任意の他の適切なデバイスを意味する。BSは例えば、ノードB(NodeBまたはNB)、発展型NodeB(eNodeBまたはeNB)、または(次)世代(gNB)、遠隔無線ユニット(RRU)、無線ヘッダ(RH)、遠隔無線ヘッダ(RRH)、リレー、フェムト、ピコなどといった低電力ノードであってよい。ネットワークノードのさらなる例は、MSR BSなどのマルチ標準無線(MSR)無線機器、無線ネットワークコントローラ(RNC)または基地局コントローラ(BSC)などのネットワークコントローラ、送受信基地局(BTS)、送信ポイント、送信ノードを含みうる。しかしながら、より一般的には、ネットワークノードは、無線通信ネットワークへの端末デバイスアクセスを可能にする、および/または提供する、あるいは、無線通信ネットワークにアクセスした端末デバイスに何らかのサービスを提供する、ことが可能な、ように構成された、ように配置された、および/またはように動作可能な任意の適切なデバイス(またはデバイス群)を表しうる。
【0084】
用語「端末デバイス」は、無線通信ネットワークにアクセスし、そこからサービスを受信することができる任意の末端デバイスを意味する。限定ではなく例として、端末デバイスは、モバイル端末、ユーザ装置(UE)、または他の適切なデバイスを意味する。UEは例えば、加入者局(SS)、ポータブル加入者局、移動局(MS)、またはアクセス端末(AT)でありうる。端末デバイスは、ポータブルコンピュータ、デスクトップコンピュータ、デジタルカメラなどの画像キャプチャ端末デバイス、ゲーム端末デバイス、音楽記憶および再生機器、携帯電話、セルラ電話、スマートフォン、ボイスオーバーIP(VoIP)電話、無線ローカルループ電話、タブレット、携帯情報端末(PDA)、ウェアラブル端末デバイス、車載無線端末デバイス、無線エンドポイント、移動局、ラップトップ組み込み機器(LEE)、ラップトップ搭載機器(LME)、USBドングル、スマートデバイス、無線カスタマープレミス機器(CPE)などを含みうるが、これらに限定されない。以下の説明では用語「端末デバイス」、「端末」、「ユーザ装置」、および「UE」は互換的に使用されうる。一例として、端末デバイスは、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)によって発布された1つ以上の通信規格(3GPPのGSM(登録商標)、UMTS、LTE、および/または5G規格など)に従って通信するように構成されたUEを表しうる。本明細書で使用される場合、「ユーザ装置」または「UE」は関連するデバイスを所有し、かつ/またはそれを操作する人間のユーザという意味では必ずしも「ユーザ」を有していなくてもよい。いくつかの実施形態では、端末デバイスが直接的な人間の関与なしに情報を送信および/または受信するように構成されてもよい。例えば、端末デバイスは、所定のスケジュールで、内部または外部イベントによってトリガされたとき、または無線通信ネットワークからの要求に応答して、ネットワークに情報を送信するように設計されてもよい。あるいは、UEは人間のユーザへの販売または人間のユーザによる操作が意図されているが、最初は特定の人間のユーザに関連付けられていないデバイスを表しうる。
【0085】
端末デバイスは例えば、サイドリンク通信のための3GPP規格を実施することによって、デバイスツーデバイス(D2D)通信をサポートすることができ、この場合、D2D通信装置と呼ばれることができる。
【0086】
さらに別の例として、モノのインターネット(IOT)シナリオでは、端末デバイスが監視および/または測定などを実行し、そのような監視および/または測定などの結果を別の端末デバイスおよび/またはネットワークデバイスに送信する機械または他の機器を表しうる。端末デバイスはこの場合、マシンツーマシン(M2M)デバイスであってよく、3GPPの文脈ではマシンタイプ通信(MTC)デバイスと呼ばれうる。1つの具体例として、端末デバイスは、3GPP狭帯域モノのインターネット(NB-IoT)規格を実施するUEであってもよい。そのような機械またはデバイスの具体例は、センサ、電力メータなどの計量装置、産業機械、または家庭用または個人用デバイス、例えば冷蔵庫、テレビ、個人用ウェアラブル(時計など)などである。他のシナリオでは、端末デバイスは、自身の動作ステータスまたは自身の動作に関連する他のデバイスを監視および/または報告することができる車両または他の機器を表しうる。
【0087】
本明細書において、ダウンリンク送信は、ネットワークノードから端末デバイスへの送信を意味し、アップリンク送信は、これとは反対方向の送信を意味する。
【0088】
本明細書における「一実施形態」、「ある実施形態」、「例示的な実施形態」などへの言及は、説明される実施形態が特定の特徴、構造、または特性を含みうることを示すが、すべての実施形態が特定の特徴、構造、または特性を含む必要はない。さらに、そのような語句は、必ずしも同じ実施形態に言及しているとは限らない。さらに、特定の特徴、構造、または特性が実施形態に関連して説明される場合、明示的に説明されているか否かにかかわらず、他の実施形態に関連してそのような特徴、構造、または特性を用いることが当業者の知識の範囲内であることが示唆される。
【0089】
本明細書では様々な要素を説明するために「第1の」、「第2の」などの用語が使用されうるが、これらの要素はこれらの用語によって限定されるべきではないことを理解されたい。これらの用語は、1つの要素を別の要素から区別するためにのみ使用される。例えば、例示的な実施形態の範囲内で、第1の要素を第2の要素と呼ぶことができ、同様に、第2の要素を第1の要素と呼ぶことができる。本明細書において用語「および/または」は、関連する列挙された用語のうちの1つ以上の任意のおよび全ての組合せを含む。本明細書で使用される用語は特定の実施形態を説明することのみを目的としており、例示的な実施形態を限定することを意図するものではない。本明細書において、単数形「a」および「an」は文脈上明らかに背反する場合を除き、複数形も含むことが意図される。本明細書において、用語「含む(comprises)」、「有する(comprising)」、「有する(has)」、「有する(having)」、「含む(includes)」、および/または「含む(including)」は、述べられた特徴、要素、および/または構成要素などの存在を特定するが、1つまたは複数の他の特徴、要素、構成要素、および/またはそれらの組み合わせの存在を除外しない。
【0090】
以下の説明および特許請求の範囲では、別段の定義がない限り、本明細書で使用されるすべての技術用語および科学用語は本開示が属する技術分野の当業者によって一般に理解されるものと同じ意味を有する。
【0091】
図8は、本開示の実施形態に係る方法800を示すフローチャートである。方法800は第1の端末デバイス、例えば、上述したL2またはL3 UE-ネットワークリレー構成におけるリモートUEまたはリレーUEにおいて実行可能である。
【0092】
ブロック810で、第1の端末デバイスと第2の端末デバイスとの間の第1のリンクについての第1の測定結果、および/または第1の端末デバイスとネットワークノードとの間の第2のリンクについての第2の測定結果が取得される。
【0093】
ここで、第1の端末デバイスがリモートUEである場合、第2の端末デバイスはリレーUEであってよく、あるいは、第1の端末デバイスがリレーUEである場合、第2の端末デバイスはリモートUEであってよい。第1のリンクは、サービングまたは非サービングPC5リンクであってよい。サービングPC5リンクは、PC5ユニキャストリンクが第1の端末デバイスと第2の端末デバイスとの間で確立されていることを意味し、一方、非サービングPC5リンク(またはインターフェース)は、PC5ユニキャストリンクが第1の端末デバイスと第2の端末デバイスとの間で確立されていないことを意味し、第2の端末デバイスに向かうPC5インターフェース、または第2の端末デバイスとのグループキャスト通信またはブロードキャスト通信のためのPC5インターフェースを示す場合がある。第2のリンクは、サービングまたは非サービングUuリンクであってよい。端末デバイスは、同一または異なるネットワークノード(例えばgNB)に属する1つまたは複数のサービングセルとの1つまたは複数のサービングUuリンクと、同一または異なるネットワークノード(例えばgNB)に属する1つまたは複数の隣接セルとの1つまたは複数の非サービングUuリンクとを有しうる。
【0094】
測定される(1以上の)PC5リンクまたは(1以上の)インターフェースと、(1以上の)Uuリンクまたは(1以上の)セルとは、同じまたは異なるRATで、および/または同じまたは異なる周波数帯域でデプロイメントされうる。
【0095】
ブロック810で、第1の端末デバイスが第1のリンクおよび/または第2のリンクを測定することによって、第1の測定結果および/または第2の測定結果を得ることができる。あるいは、ブロック810で、第2の端末デバイスによって第1のリンクおよび/または第2のリンクを測定することによって取得された第1の測定結果および/または第2の測定結果を第2の端末デバイスから受信することによって、第1の測定結果および/または第2の測定結果を得ることができる。例えば、第1の測定結果および/または第2の測定結果は、RRC(例えばPC5-RRC)シグナリング、MAC CE、または、例えば、サービスデータ適応プロトコル(SDAP)、PDCP、または無線リンク制御(RLC)などのプロトコルレイヤの制御PDUを通じて受信される。
【0096】
一例では、第1のリンクおよび第2のリンクを、統一された測定構成に従って、または別個の測定構成に従って測定することができる。例えば、リモートUEおよび/またはリレーUEは、UuリンクおよびPC5リンクまたはインターフェースの両方に対する測定パラメータを含む、統一された測定構成を用いて構成されうる。測定構成は、RRC接続(Uu RRC接続またはPC5 RRC接続)に関連付けられうる。あるいは、第1のリンクおよび第2のリンクを、別個の測定構成に従って測定することができる。例えば、リモートUE(またはリレーUE)は、UE間のPC5 RRC接続に関連付けられた1つの測定構成と、リモートUE(またはリレーUE)とネットワークノードとの間のUu RRC接続に関連付けられた1つの測定構成とを用いて構成することができる。リモートUEまたはリレーUEが(例えば、1つ以上の端末デバイスとの)2つ以上のサービングPC5 RRC接続を有する場合、UEは、PC5 RRC接続のそれぞれに対して1つの測定構成を用いて構成されうる。
【0097】
測定構成は、1つ以上の測定量、1つ以上の測定対象、測定すべき1つ以上の時間および/または周波数リソース、1つ以上の測定ID、1つ以上の測定ギャップ、または1つ以上の測定報告構成のうちの1つ以上を含む。
【0098】
測定構成に含まれるパラメータのいくつかについて、TS38.331 V 16.2.0を参照しながら以下に説明する。
【0099】
1. 測定対象:UEが測定を実行すべきオブジェクトのリスト
- 周波数内および周波数間測定について、測定対象は、測定する基準信号の周波数/時間位置およびサブキャリア間隔を示す。この測定対象に関連して、ネットワークは、セル固有オフセットのリスト、「ブラックリストに登録された」セルのリスト、および「ホワイトリストに登録された」セルのリストを構成することができる。ブラックリストに登録されたセルは、イベント評価または測定報告に適用されない。ホワイトリストに登録されたセルだけが、イベント評価または測定報告に適用される。
- 各サービングセルに対応する測定対象のmeasObjectIdは、サービングセル構成内のservingCellMOによって示される。
- RAT間進化型ユニバーサル地上無線アクセス(E-UTRA)測定について、測定対象は単一のE-UTRAキャリア周波数である。このE-UTRAキャリア周波数に関連して、ネットワークは、セル固有オフセットのリスト、「ブラックリストに登録された」セルのリスト、および「ホワイトリストに登録された」セルのリストを構成することができる。ブラックリストに登録されたセルは、イベント評価または測定報告に適用されない。ホワイトリストに登録されたセルだけが、イベント評価または測定報告に適用される。
- RAT UTRA - 周波数分割多重(FDD)測定について、測定対象は単一UTRA-FDDキャリア周波数上のセルのセットである。
- NRサイドリンク通信の一定ビットレート(CBR)測定について、測定対象は、NRサイドリンク通信のための単一キャリア周波数上の(1つ以上の)送信リソースプールのセットである。
- クロスリンクインターフェース(CLI)測定について、測定対象は、サウンディング基準信号(SRS)リソースおよび/またはCLI-RSSIリソースの周波数/時間位置、ならびに測定するSRSリソースのサブキャリア間隔を示す。
【0100】
2. 報告設定:測定対象ごとに1つ以上の報告設定が存在しうる報告設定のリスト。各測定報告設定は、以下のものから構成される。
- 報告基準:UEが測定報告を送信することをトリガする基準。これは、周期的または単一のイベント記述のいずれかでありうる。
- 基準信号(RS)タイプ:UEがビームおよびセル測定結果に用いるRS(同期信号(SS)/物理ブロードキャストチャネル(PBCH)ブロックまたはチャネル状態情報(CSI)-基準信号(RS))。
- 報告フォーマット:UEが測定報告(例えば、RSRP)に含めるセルごとおよびビームごとの量、および他の関連情報(報告すべきセルの最大数およびセルごとの最大ビーム数など)。
条件付き再構成の場合、各構成は以下のものから構成される。
- 実行基準:UEが条件付き再構成実行のために使用する基準。
- RSタイプ:UEが条件付き再構成実行条件を評価するために用いられるビームおよびセル測定結果を取得するために用いるRS(SS/PBCHブロックベースまたはCSI-RSベース)。
【0101】
3. 測定ID:測定報告の場合、測定IDのリスト。各測定IDは、1つの測定対象を1つの報告構成にリンクする。複数の測定IDを構成することで、複数の測定対象を同じ報告構成にリンクすること、ならびに複数の報告構成を同じ測定対象にリンクすることが可能である。測定IDは、報告をトリガした測定報告にも含まれ、ネットワークへの参照として機能する。条件付き再構成トリガの場合、1つの測定IDは、厳密に1つの条件付き再構成トリガ構成にリンクする。また、1つの条件付き再構成実行条件に最大2つの測定IDをリンクできる。
【0102】
4. 数量構成:数量構成は、すべてのイベント評価と関連報告に使用される測定フィルタリング構成と、その測定の定期報告に使用される測定フィルタリング構成を規定する。NR測定の場合、ネットワークは、使用される構成に対するNR測定対象内の参照で、最大2つの数量構成を構成することができる。各構成において、異なる測定量、異なるRSタイプ、およびセルごとおよびビームごとの測定について、異なるフィルタ係数を構成することができる。
【0103】
5. 測定ギャップ:UEが測定を実行するために使用することができる期間。
【0104】
一例では、1つ以上の測定量が、RSRP、RSRQ、RSSI、SINR、SIR、またはチャネル占有率もしくはチャネルビジー率の1つ以上を含みうる。
【0105】
一例では、1つ以上の測定対象の少なくとも1つは1つ以上のリソースプールに関連付けられうる。例えば、1以上のリソースプールが、ディスカバリ手順中の測定にのみ使用される例外的なリソースプールを含みうる。複数のリソースプールが同じ周波数帯域に属してもよいし、異なる周波数帯域に属してもよい。
【0106】
一例では、測定する1つ以上の時間および/または周波数リソースが、第1または第2の端末デバイスのRRC状態に依存しうる。例えば、第1の端末デバイスのRRC状態に応じて異なる数のPC5周波数を測定することができる。
【0107】
一例では、前記1つ以上の測定IDが、非ディスカバリ関連測定(ディスカバリ目的でない測定)に用いられる測定IDプールから割り当てられた測定ID、またはディスカバリ関連測定(ディスカバリ目的のみの測定)にのみ用いられる測定IDプールから割り当てられた測定IDの1つ以上を含みうる。
【0108】
一例では、第1のリンクおよび第2のリンクが並列に測定されうる。例えば、リモートUEは複数の接続(例えば、リレーUEへの直接接続、非サービングgNBへの直接接続、リレーUEを介したサービングgNBへの間接接続、または別の近隣UEへの直接接続)をサポートすることができ、リレーUEは複数の接続(例えば、リモートUEへの直接接続、非サービングgNBへの直接接続、サービングgNBへの直接接続、または別の近隣UEへの直接接続)をサポートすることができる。並列測定をサポートするために、リモートUEまたはリレーUEは、異なる接続について別個の無線周波数(RF)チェーンを用いて構成されうる。あるいは、第1のリンクおよび第2のリンクは時分割的な方法で、例えば、異なるタイムスロットで測定されうる。この場合、リモートUEまたはリレーUEは、複数の接続間の共有RFチェーンを用いて構成されうる。UEは、異なるスロットでUuリンクとPC5リンクとを切り替えることができる。任意のタイムスロットにおいて、UEは、1つの接続のみを測定する。接続間の測定ギャップや時間領域の切り替えパターンは、適宜設定することができる。
【0109】
一例では、統一された測定構成、または別個の測定構成の各々は事前構成されうる。あるいは、リモートUEまたはリレーUEは、ネットワークノード(例えば、リモートUEまたはリレーUEのサービングgNB)またはリレーUEまたはリモートUEを制御する別のUEから、システム情報、RRCシグナリング、MAC CE、ページングメッセージ、またはL1シグナリング(DCIまたはSCIなど)を通じて、統一された測定構成、または別個の測定構成の少なくとも1つを受信しうる。リモートUEは、システム情報、RRCシグナリング、MAC CE、ページングメッセージ、またはL1シグナリングを通じて、リレーUEから、統一された測定構成を、または別個の測定構成の少なくとも1つを受信しうる。例えば、リモートUEのための(1つ以上の)測定構成は、ネットワークノードまたは制御UEからリレーUEに送信されるRRCメッセージ中に、(1つ以上の)情報要素として、またはコンテナ内に含まれうる。リレーUEは、次いで、PC5-RRCシグナリングを通じて測定構成をリモートUEに転送することができる。コンテナが使用されるとき、リレーUEはコンテナを復号することなく、コンテナを単純にPC5-RRCメッセージに含めることができる。
【0110】
一例では、第1のリンクおよび/または第2のリンクが非サービングリンクでありうる。第1のリンクおよび/または第2のリンクの測定は、現在のサービングリンク(PC5またはUuリンク)の無線品質が閾値よりも低いことに応答して行われてもよい。閾値は、リレー再選択をトリガするための無線品質閾値よりも高くなりうる。すなわち、閾値よりも低い、現在のサービングサイドリンクの無線品質は、リモートUEまたはリレーUEが、サービングリンクが悪くなりすぎる前に非サービングリンクの測定を実行できるように早めに測定をトリガすることができる。この閾値はリモートUEまたはリレーUEのRRC状態に依存してもよく、例えば、RRC_INACTIVEまたはRRC_IDLEに対する閾値よりも、RRC_CONNECTEDに対する閾値の方が高い。あるいは、第1のリンクおよび/または第2のリンクの測定は、ネットワークノード、リモートUEまたはリレーUE、または、リモートUEまたはリレーUEが測定を実行するためにリモートUEおよびリレーUEを制御する別のUEからのトリガに応答して、リモートUEまたはリレーUEが測定を実行することができる。これにより、リモートUE(またはリレーUE)は、リレーUE(またはリレーUE)に測定を実行して測定結果をリモートUE(またはリレーUE)に提供するように要求することが可能になり、リモートUE(またはリレーUE)の電力消費を低減することができる。
【0111】
ブロック820において、第1の測定結果および/または第2の測定結果が送信される。
【0112】
一例では、リモートUE(またはリレーUE)が、第1の測定結果および/または第2の測定結果をリレーUE(またはリモートUE)に送信しうる。例えば、第1の測定結果および/または第2の測定結果は、RRCシグナリング、MAC CE、または、(例えば、SDAP、PDCP、またはRLCなどのプロトコルレイヤの)制御PDUを通じて送信される。
【0113】
ここで、ブロック810において、ネットワークノードがリモートUEのサービングネットワークノードであり、リモートUEがネットワークノードとの直接Uu接続を有しない場合、リモートUEは、リレーUEとネットワークノードとの間のUuリンクについてのリレーUEの測定結果を使用することができる。この場合、リモートUEは、リレーUEとネットワークノードとの間のUuリンクの測定結果として、リレーUEから第2の測定結果を受信することができる。
【0114】
一方、ブロック810において、ネットワークノードがリモートUEの非サービングネットワークノードである場合、第2のリンクは、リモートUE自身によって測定することができる。
【0115】
一例では、ブロック820においてリモートUEは、測定報告における第1の測定結果を、リレーUEを介してネットワークノードに送信することができる。リモートUEはまた、同じ測定報告または異なる測定報告において、第2の測定結果を、リレーUEを介してネットワークノードに送信することができる。第1の測定報告および/または第2の測定報告は、PC5-RRCメッセージまたはUu RRCメッセージで送信されうる。第1の測定報告および第2の測定報告は、別個の情報要素またはコンテナ(例えばOCTET STRING)に含まれうる。
【0116】
別の例では、ブロック820においてリレーUEは、第1の測定結果を測定報告でネットワークノードに送信することができる。リレーUEはまた、第2の測定結果を、同じ測定報告または異なる測定報告でネットワークノードに送信することができる。第1の測定報告および/または第2の測定報告は、Uu RRCメッセージで送信されうる。例えば、第1の測定報告および/または第2の測定報告は、PC5-RRCメッセージまたはUu RRCメッセージでリレーUEから受信されたのち、ネットワークノードに転送されうる。
【0117】
例えば、リモートUEまたはリレーUEは以下のオプションのいずれかに従って、1つ以上の測定報告を生成し、ネットワークノードに送信することができる。
【0118】
オプション1:リモートUEまたはリレーUEは、Uuリンク/セルについての測定結果を格納した測定報告と、PC5インターフェース/リンクについての測定結果を格納した測定報告とを別個に生成する。このオプションは、Uuリンク/セルおよびPC5インターフェース/リンクに対して異なる測定構成がそれぞれ提供されるときに適用可能であってよい。
【0119】
オプション2:リモートUEまたはリレーUEは、Uuリンク/セルについての測定結果とPC5インターフェース/リンクについての測定結果との両方を格納した合体測定報告(すなわち、クロス接続/RAT測定報告)を生成する。このオプションは、Uuリンク/セルおよびPC5インターフェース/リンクの両方について統一された測定構成が提供されるときに適用可能であってよい。あるいは、Uuリンク/セルおよびPC5インターフェース/リンクについて統一された測定構成または別個の測定構成が提供されるかどうかとは無関係に、リモートUEまたはリレーUEは、Uuリンク/セルおよびPC5インターフェース/リンクの両方についての測定結果を含む合体測定報告を生成してもよい。リモートUEまたはリレーUEは、クロス接続/RAT測定報告を生成することが許されるか否かを示すパラメータを用いて構成/事前構成されうる。リモートUEまたはリレーUEはまた、Uuリンク/セルとPC5インターフェース/リンクの両方についての測定結果を格納する合体測定報告の生成方法とともに構成/事前構成されうる。
【0120】
上述のオプションのいずれかについて、リモートUEまたはリレーUEは、報告された測定結果がUuリンク上の測定であるか、またはサイドリンク上の測定であるかを測定報告に明示的に示すことができる。あるいは、明示的なインジケータを追加する代わりに、Uuリンク品質とサイドリンク品質とのマッピングが(事前に)構成され、リモートUEまたはリレーUEはマッピングに従ってUu測定結果またはサイドリンク測定結果を調整し、調整された測定結果を測定報告に入れることができる。Uu測定結果またはサイドリンク測定結果を調整すべきかどうかは、(事前に)構成されてもよい。
【0121】
図9は、本開示の実施形態に係る測定報告手順を示す。9.0において、gNBは、測定構成(PC5リンク測定およびUuリンク測定についての統一構成または別個の構成)をリモートUEおよびリレーUEに送信する。あるいは、上述したように、(1つ以上の)測定構成は例えば、仕様書で事前構成されてもよいし、制御UEによって構成されてもよい。9.1aにおいて、リモートUEは、測定構成に従って、PC5リンクまたはUuリンク(例えば、非サービングgNBに向かうサービングUuリンク)を測定する。あるいは、またはさらに、9.1bにおいて、リモートUEは、測定構成に従って、PC5リンクまたはUuリンク(例えば、サービングgNBとのサービングUuリンク)を測定する。ここで、リモートUE、リレーUE、またはその両方は、2つのUE間のPC5リンクおよび/または非サービングUuリンクを測定することができる。電力消費を低減するために、リモートUEおよびリレーUEの一方のみが特定のリンクの測定を許されるように構成/事前構成されうる。9.2において、リモートUEおよびリレーUEは、例えば、PC5-RRCシグナリング、MAC CE、または制御PDUを通じて、互いの測定結果を共有することができる。例えば、リレーUEは、(リモートUEが自身で測定できない)サービングUuリンクについての測定結果をリモートUEに提供することができる。9.3aにおいて、リレーUEは、リレーUE自身で(1つ以上の)リンクを測定するか、リモートUEから受信することによって取得した、(1つ以上の)PC5リンク測定結果および(1つ以上の)Uuリンク測定結果を格納した測定報告をgNBに送信することができる。あるいは、9.3bにおいて、リモートUEは、リモートUE自身で(1つ以上の)リンクを測定するか、リレーUEから受信することによって取得した、(1つ以上の)PC5リンク測定結果および(1つ以上の)Uuリンク測定結果を格納した測定報告をgNBに送信することができる。あるいは、リレーUEは、リレーUE自身で(1つ以上の)リンクを測定することによって取得した(1つ以上の)PC5リンク測定結果および(1つ以上の)Uuリンク測定結果を格納した測定報告をgNBに送信することができ、一方でリモートUEは、リモートUE自身で(1つ以上の)リンクを測定することによって取得した(1つ以上の)PC5リンク測定結果および(1つ以上の)Uuリンク測定結果を格納した測定報告を、リレーUEを介してgNBに送信することができる。
【0122】
例えば、(リモートUEとリレーUEとの間のPC5リンクと、リレーUEとgNBとの間のUuリンクとを含む)エンドツーエンドのサービングリンクの冗長な報告を回避するため、測定結果をgNBに報告するときに以下のオプションを適用することができる。
【0123】
オプション1:リモートUEおよびリレーUEは、独立して測定結果を報告する。これは基本的に、リモートUEがPC5リンクについての測定結果をリレーUEに報告すること、およびリレーUEがPC5リンクおよびUuリンクについての測定結果をgNBに報告することを意味する。リレーUEは、自身ではPC5リンクを測定しないことを選択してもよい。測定結果をgNBに報告するとき、リレーUEは、以下の選択肢を有する。
a. リレーUEは、PC5リンクとUuリンクの測定結果を同じUu RRCメッセージの別個の情報要素またはコンテナ(例えばOCTET STRING)で報告する。この場合、gNBはどの測定結果がPC5リンクに属し、どの測定結果がUuリンクに属するかを判別することができるであろう。
b. リレーUEは、PC5リンクおよびUuリンクの測定結果の関数(例えば、平均(例えば、加重平均)または合計)として、値/報告/構造を計算し、この値/報告/構造をgNBに提供する。このような方法ではgNBは値/報告/構造がPC5リンクとUuリンクのどちらについての測定結果に関するものかを区別しないが、PC5リンクおよびUuリンクのチャネル品質、すなわちエンドツーエンドのリンク品質に関する全体的な推定値を有することになる。
【0124】
オプション2:リモートUEがPC5リンクについての測定結果をリレーUEを介してgNBに報告し、リレーUEがUuリンクについての測定結果をgNBに報告する。リレーUEは、自身ではPC5リンクを測定しないことを選択してもよい。この場合、リモートUEはPC5リンクについての測定結果をUu RRCメッセージに含めることができ、リレーUEはUu RRCメッセージを復号することなく、Uu RRCメッセージをgNBに単に転送してもよい。gNBは、PC5リンクとUuリンクの両方についての測定結果を受信すると、エンドツーエンドのリンク品質を得るためにそれらを組み合わせることができる。
【0125】
オプション3:リレーUEがUuリンクについての測定結果をリモートUEに報告し、リモートUEがPC5リンクおよびUuリンクについての測定結果をgNBに報告する。リレーUEは、自身ではPC5リンクを測定しないことを選択してもよい。このような場合、リレーUEは、Uuリンクの測定結果をPC5 RRCメッセージでリモートUEに送信することができる。リレーUEからそのような測定結果を受信すると、リモートUEは、オプション1で説明した選択肢に従って、PC5リンクおよびUuリンクについての合体測定結果をgNBに報告する。
一例では、測定結果を報告するためにどのオプションを用いるべきかを、ネットワークノードまたは制御UEによって事前構成または構成することができる。UEおよび/またはRRC状態に応じて異なるオプションが構成されうる。
【0126】
本開示は、複数のリモートUEが1つのリレーUEに接続される場合、または1つのリモートUEが複数のリレーUEに接続される場合にも当てはまる。
【0127】
一例では、第1の測定報告および/または第2の測定報告は、周期的に、または以下の条件の1つ以上が満たされるときに、送信されうる。
サービングUuリンクの測定品質が閾値より低いが非サービングPC5リンクの測定品質が別の閾値より高い、
サービングUuリンクの測定品質が閾値より低いが非サービングUuリンクの測定品質が別の閾値より高い、
第1のリンクおよび第2のリンクのいずれか1つの測定品質が閾値より低い、
第1のリンクおよび第2のリンクの一方の測定品質が閾値より低いが第1のリンクおよび第2のリンクの他方の測定品質が別の閾値より高い、
第1のリンクの測定品質が閾値より低いが、RAT間、あるいは第1の端末デバイスおよび第2の端末デバイスが動作中または動作可能な周波数リンクの測定品質が別の閾値より高い、
第1のリンクおよび第2のリンクの総合的な測定品質が閾値より低い、
第1のリンクおよび第2のリンクの一方の測定品質が、第1のリンクおよび第2のリンクの他方の測定品質よりもオフセットだけ低いまたは高い、
または、第1のリンクおよび第2のリンクの一方の測定品質が、第1のリンクおよび第2のリンクの他方の測定品質に応じたオフセットだけ閾値よりも低い。
【0128】
一例では、前記第1の測定報告および/または前記第2の測定報告が、以下の条件の1つ以上が満たされた際に、送信されうる。
エンドツーエンドサービングリンクの測定品質が閾値より高いまたは低い、
エンドツーエンドサービングリンクの測定干渉が閾値より高い、
非サービングリンクの測定品質がエンドツーエンドサービングリンクまたは閾値より高い、または、
エンドツーエンドサービングリンクの測定品質が閾値より低いが非サービングリンクの測定品質が別の閾値より高い。
【0129】
ここで、エンドツーエンドサービングリンクは、リレーUEとネットワークノードとの間の、PC5リンクとしての第1のリンクと、Uuリンクとしての第2のリンクとを含みうる。エンドツーエンドサービングリンクの測定品質は、第1の測定結果および/または第2の測定結果の関数として表されうる。ここで、リンクの品質は、RSRP、RSRQ、RSSI、SINR、SIR、またはチャネル占有率もしくはチャネルビジー率の1つ以上によって測定されうる。非サービングリンクは、PC5リンク、Uuリンク、またはPC5リンクおよびUuリンクを含むエンドツーエンドリンクでありうる。
【0130】
リモートUEとgNBとの間のエンドツーエンドリンクについて、エンドツーエンドリンク品質は、関数(例えば平均値)を用いてPC5リンクおよびUuリンクの測定結果を組み合わせることによって測定/評価されうる。測定結果を比較するため、異なるリンク間の伝搬距離および送信電力の差に対応する追加オフセットを考慮してもよい。このようにして、エンドツーエンドのリンクと隣接リンクとをリンク品質の測定値で直接比較することができる。
【0131】
一例では、第1の測定報告および/または第2の測定報告が、1つ以上の測定ID、1つ以上のサービング周波数の各々についての測定結果、1つ以上のRAT間または周波数リンクの各々についての測定結果、第1の測定結果および/または第2の測定結果が関連付けられる第1のリンクおよび/または第2のリンクのインジケータ、第1の測定結果および/または第2の測定結果が関連付けられるRATまたは周波数、または第1の端末デバイスまたは第2の端末デバイスの識別子(測定報告を生成したリモートUEまたはリレーUEの識別子)、の1つ以上を含みうる。
【0132】
図10は、本開示の実施形態に係る方法1000を示すフローチャートである。方法1000はネットワークノード、例えば、gNBにおいて実行されうる。
【0133】
ブロック1010で、第1の端末デバイスと第2の端末デバイスとの間の第1のリンクについての第1の測定結果、および第1の端末デバイスとネットワークノードとの間の第2のリンクについての第2の測定結果が、第1の端末デバイスまたは第2の端末デバイスから受信される。
【0134】
ここで、第1の端末デバイスがリモートUEであってよく、第2の端末デバイスがL2またはL3のUE-ネットワークリレー構成のリレーUEであってよく、または第1の端末デバイスがリレーUEであってよく、第2の端末デバイスはL2またはL3のUE-ネットワークリレー構成のリモートUEであってよい。第1のリンクがサービングまたは非サービングPC5リンクであってよく、第2のリンクはサービングまたは非サービングUuリンクであってよい。
【0135】
一例では、第1の測定結果および第2の測定結果が単一の測定報告または別個の測定報告で受信されうる。
【0136】
一例では、ネットワークノードが、第1の端末デバイスおよび/または第2の端末デバイスに、第1のリンクおよび/または第2のリンクを測定するための統一された測定構成または別個の測定構成を送信することができる。
【0137】
一例では、統一された測定構成、または別個の測定構成の各々が、1つ以上の測定量、1つ以上の測定対象、測定すべき1つ以上の時間および/または周波数リソース、1つ以上の測定ID、1つ以上の測定ギャップ、または1つ以上の測定報告構成の1つ以上を含みうる。
【0138】
一例では、図8の方法800に関して上述したように、1つ以上の測定量が、RSRP、RSRQ、RSSI、SINR、SIR、またはチャネル占有率もしくはチャネルビジー率の1つ以上を含みうる。1つ以上の測定対象の少なくとも1つは1つ以上のリソースプールに関連付けられうる。1以上のリソースプールが、ディスカバリ手順中の測定にのみ使用される例外的なリソースプールを含みうる。測定する1つ以上の時間および/または周波数リソースが、第1または第2の端末デバイスのRRC状態に依存しうる。1つ以上の測定IDが、非ディスカバリ関連測定に用いられる測定IDプールから割り当てられた測定ID、またはディスカバリ関連測定にのみ用いられる測定IDプールから割り当てられた測定IDの1つ以上を含みうる。
【0139】
一例では、前記統一された測定構成、または前記別個の測定構成の各々は、システム情報、RRCシグナリング、MAC CE、ページングメッセージ、または(DCIのような)L1シグナリングを通じて送信されうる。
【0140】
一実施形態では、ネットワークノードが、第1の端末デバイスおよび/または第2の端末デバイスに、第1の端末デバイスおよび第2の端末デバイスのどちらが第1のリンクまたは第2のリンクを測定するか、および/または第1の端末デバイスおよび第2の端末デバイスのどちらが第1の測定結果および/または第2の測定結果を送信するか(例えば、第1の端末デバイスおよび第2の端末デバイスのどちらが第1の測定結果および/または第2の測定結果をネットワークノードに報告するか)を示すインジケータを送信することができる。
【0141】
本開示はL2またはL3 UE-to-UEリレーにも当てはまり、その場合、第1のリンクおよび第2のリンクは両方ともPC5リンクであり得ることに留意されたい。リモートUEおよび/またはリレーUEはPC5リンクを測定し、測定結果を宛先UEに送信することができる。
【0142】
上述の方法800に対応して、第1の端末デバイスが提供される。図11は、本開示の実施形態に係る第1の端末デバイス1100のブロック図である。
【0143】
図11に示すように、第1の端末デバイス1100は、第1の端末デバイスと第2の端末デバイスとの間の第1のリンクについての第1の測定結果と、第1の端末デバイスとネットワークノードとの間の第2のリンクについての第2の測定結果とを取得するように構成された取得ユニット1110を含む。第1の端末デバイス1100は、第1の測定結果および/または第2の測定結果を送信するように構成された送信ユニット1120をさらに含む。
【0144】
一実施形態では、第1の測定結果および/または第2の測定結果が、第1の端末デバイスによって第1のリンクおよび/または第2のリンクを測定することによって、または第2の端末デバイスによって第1のリンクおよび/または第2のリンクを測定することによって取得された第1の測定結果および/または第2の測定結果を第2の端末デバイスから受信することによって、取得されうる。
【0145】
一実施形態では、第1の測定結果および/または第2の測定結果がRRCシグナリング、MAC CE、または制御PDUを通じて受信されうる。
【0146】
一実施形態では、第1のリンクおよび第2のリンクが、統一された測定構成に従って、または別個の測定構成に従って測定されうる。
【0147】
一実施形態では、統一された測定構成、または別個の測定構成の各々が、1つ以上の測定量、1つ以上の測定対象、測定すべき1つ以上の時間および/または周波数リソース、1つ以上の測定ID、1つ以上の測定ギャップ、または1つ以上の測定報告構成の1つ以上を含みうる。
【0148】
一実施形態では、1つ以上の測定量が、RSRP、RSRQ、RSSI、SINR、SIR、またはチャネル占有率もしくはチャネルビジー率の1つ以上を含みうる。
【0149】
一実施形態では、1つ以上の測定対象の少なくとも1つは、1つ以上のリソースプールに関連付けられうる。
【0150】
一実施形態では、1つ以上のリソースプールが、ディスカバリ手順中の測定にのみ使用される例外的なリソースプールを含みうる。
【0151】
一実施形態では、測定すべき1つ以上の時間および/または周波数リソースが、第1または第2の端末デバイスのRRC状態に依存しうる。
【0152】
一実施形態では、1つ以上の測定IDが、非ディスカバリ関連測定に用いられる測定IDプールから割り当てられた測定ID、またはディスカバリ関連測定にのみ用いられる測定IDプールから割り当てられた測定IDの1つ以上を含みうる。
【0153】
一実施形態では、第1のリンクおよび第2のリンクの測定が、並列に、または時分割的に行われうる。
【0154】
一実施形態では、統一された測定構成、または別個の測定構成の各々が、事前設定されてもよいし、システム情報、RRCシグナリング、MAC CE、ページングメッセージ、またはL1シグナリングを通じて、ネットワークノード、第2の端末デバイス、または第1の端末デバイスおよび第2の端末デバイスを制御する別の端末デバイスから受信されてもよい。
【0155】
一実施形態では、第1のリンクおよび/または第2のリンクが非サービングリンクであってもよく、第1のリンクおよび/または第2のリンクの測定動作は、第1または第2の端末デバイスが測定を実行するために、現在のサービングリンクの無線品質が閾値よりも低いことに応答して、あるいは、ネットワークノード、第2の端末デバイス、または、第1の端末デバイスまたは第2の端末デバイスが測定を実行するために第1の端末デバイスおよび第2の端末デバイスを制御する別の端末デバイスからのトリガに応答したものであってよい。
【0156】
一実施形態では、閾値は、リレー再選択をトリガするための無線品質閾値よりも高くなりうる。
【0157】
一実施形態では、閾値が第1または第2の端末デバイスのRRC状態に依存しうる。
【0158】
一実施形態では、第1の測定結果および/または第2の測定結果が第2の端末デバイスに送信されうる。
【0159】
一実施形態では、第1の測定結果および/または第2の測定結果が、RRCシグナリング、MAC CE、または制御PDUを通じて送信されうる。
【0160】
一実施形態では、第1の端末デバイスがリモートUEであってよく、第2の端末デバイスはL2またはL3 UE-ネットワークリレー構成におけるリレーUEであってよい。
【0161】
一実施形態では、ネットワークノードが第1の端末デバイスのサービングネットワークノードである場合、第2の測定結果は第2の端末デバイスとネットワークノードとの間のUuリンクについての測定結果として第2の端末デバイスから受信されうる。
【0162】
一実施形態では、ネットワークノードが第1の端末デバイスの非サービングネットワークノードである場合、第2のリンクは第1の端末デバイスによって測定されうる。
【0163】
一実施形態では、第1の測定結果は第2の端末デバイスを通じてネットワークノードに第1の測定報告で送信されてもよく、および/または第2の測定結果は第2の端末デバイスを通じてネットワークノードに第1の測定報告または第2の測定報告で送信されてもよい。
【0164】
一実施形態では、第1の測定報告および/または第2の測定報告がPC5-RRCメッセージまたはUu RRCメッセージで送信されうる。
【0165】
一実施形態では、第1の測定報告および第2の測定報告が別個の情報要素またはコンテナに含まれうる。
【0166】
一実施形態では、第1の端末デバイスはリレーUEであってよく、第2の端末デバイスはL2またはL3のUE-ネットワークリレー構成におけるリモートUEである。
【0167】
一実施形態では、第1の測定結果はネットワークノードに第1の測定報告で送信されてもよく、および/または第2の測定結果はネットワークノードに第1の測定報告または第2の測定報告で送信されてもよい。
【0168】
一実施形態では、第1の測定報告および/または第2の測定報告がUu RRCメッセージで送信されうる。
【0169】
一実施形態では、第1の測定報告および/または第2の測定報告が、PC5-RRCメッセージまたはUu RRCメッセージで第2の端末デバイスから受信されうる。
【0170】
一実施形態では、第1の測定報告および/または第2の測定報告が、周期的に、または以下の条件の1つ以上が満たされた際に、送信され得る。
サービングUuリンクの測定品質が閾値より低いが非サービングPC5リンクの測定品質が別の閾値より高い、
サービングUuリンクの測定品質が閾値より低いが非サービングUuリンクの測定品質が別の閾値より高い、
第1のリンクおよび第2のリンクのいずれか1つの測定品質が閾値より低い、
第1のリンクおよび第2のリンクの一方の測定品質が閾値より低いが第1のリンクおよび第2のリンクの他方の測定品質が別の閾値より高い、
第1のリンクの測定品質が閾値より低いが、無線アクセス技術(RAT)間、あるいは第1の端末デバイスおよび第2の端末デバイスが動作中または動作可能な周波数リンクの測定品質が別の閾値より高い、
第1のリンクおよび第2のリンクの総合的な測定品質が閾値より低い、
前1のリンクおよび第2のリンクの一方の測定品質が、第1のリンクおよび第2のリンクの他方の測定品質よりもオフセットだけ低いまたは高い、または、
第1のリンクおよび第2のリンクの一方の測定品質が、第1のリンクおよび第2のリンクの他方の測定品質に応じたオフセットだけ閾値よりも低い。
【0171】
一実施形態では、第1の測定報告および/または第2の測定報告が、以下の条件の1つ以上が満たされた際に、送信されうる。
エンドツーエンドサービングリンクの測定品質が閾値より高いまたは低い、
エンドツーエンドサービングリンクの測定干渉が閾値より高い、
非サービングリンクの測定品質がエンドツーエンドサービングリンクまたは閾値より高い、または、
エンドツーエンドサービングリンクの測定品質が閾値より低いが非サービングリンクの測定品質が別の閾値より高い。
【0172】
一実施形態ではエンドツーエンドサービングリンクが、リレーUEとネットワークノードとの間に、PC5リンクとしての第1のリンクと、Uuリンクとしての第2のリンクとを含んでよく、エンドツーエンドサービングリンクの測定品質は第1の測定結果および/または第2の測定結果の関数として表現されてよく、および/または非サービングリンクはPC5リンク、Uuリンク、またはPC5リンクおよびUuリンクを含むエンドツーエンドリンクであってよい。
【0173】
一実施形態では、第1の測定報告および/または第2の測定報告が、1つ以上の測定ID、1つ以上のサービング周波数の各々についての測定結果、1つ以上のRAT間または周波数リンクの各々についての測定結果、第1の測定結果および/または第2の測定結果が関連付けられる第1のリンクおよび/または第2のリンクのインジケータ、第1の測定結果および/または第2の測定結果が関連付けられるRATまたは周波数、または第1の端末デバイスまたは第2の端末デバイスの識別子、の1つ以上を含みうる。
【0174】
一実施形態では、第1のリンクがサービングまたは非サービングPC5リンクであってよく、第2のリンクはサービングまたは非サービングUuリンクであってよい。
【0175】
ユニット1110および1120は純粋なハードウェアソリューションとして、またはソフトウェアとハードウェアとの組合せとして、例えば、先に説明し、また(例えば図8に)図示した動作を実行するように構成された、プロセッサまたはマイクロプロセッサと適切なソフトウェアとソフトウェアを記憶するためのメモリ、プログラマブルロジックデバイス(PLD)、(1つ以上の)他の電子回路部品、または処理回路、の1つ以上によって実施することができる。
【0176】
図12は、本開示の別の実施形態に係る第1の端末デバイス1200のブロック図である。
【0177】
第1の端末デバイス1200は、送受信器(トランシーバ)1210、プロセッサ1220、およびメモリ1230を含む。メモリ1230はプロセッサ1220によって実行可能な命令を格納することができ、それによって、第1の端末デバイス1200は、例えば図8に関連して先に説明した手順の動作を実行するように動作可能である。具体的には、メモリ1230はプロセッサ1220によって実行可能な命令を格納し、それによって第1の端末デバイスは、第1の端末デバイスと第2の端末デバイスとの間の第1のリンクについての第1の測定結果、および/または第1の端末デバイスとネットワークノードとの間の第2のリンクについての第2の測定結果を取得し、第1の測定結果および/または第2の測定結果を送信する、ように動作可能である。
【0178】
一実施形態では、第1の測定結果および/または第2の測定結果が、第1の端末デバイスによって第1のリンクおよび/または第2のリンクを測定することによって、または第2の端末デバイスによって第1のリンクおよび/または第2のリンクを測定することによって取得された第1の測定結果および/または第2の測定結果を第2の端末デバイスから受信することによって、取得されうる。
【0179】
一実施形態では、第1の測定結果および/または第2の測定結果がRRCシグナリング、MAC CE、または制御PDUを通じて受信されうる。
【0180】
一実施形態では、第1のリンクおよび第2のリンクが、統一された測定構成に従って、または別個の測定構成に従って測定されうる。
【0181】
一実施形態では、統一された測定構成、または別個の測定構成の各々が、1つ以上の測定量、1つ以上の測定対象、測定すべき1つ以上の時間および/または周波数リソース、1つ以上の測定ID、1つ以上の測定ギャップ、または1つ以上の測定報告構成の1つ以上を含みうる。
【0182】
一実施形態では、1つ以上の測定量が、RSRP、RSRQ、RSSI、SINR、SIR、またはチャネル占有率もしくはチャネルビジー率の1つ以上を含みうる。
【0183】
一実施形態では、1つ以上の測定対象の少なくとも1つは、1つ以上のリソースプールに関連付けられうる。
【0184】
一実施形態では、1つ以上のリソースプールが、ディスカバリ手順中の測定にのみ使用される例外的なリソースプールを含みうる。
【0185】
一実施形態では、測定すべき1つ以上の時間および/または周波数リソースが、第1または第2の端末デバイスのRRC状態に依存しうる。
【0186】
一実施形態では、1つ以上の測定IDが、非ディスカバリ関連測定に用いられる測定IDプールから割り当てられた測定ID、またはディスカバリ関連測定にのみ用いられる測定IDプールから割り当てられた測定IDの1つ以上を含みうる。
【0187】
一実施形態では、第1のリンクおよび第2のリンクの測定が、並列に、または時分割的に行われうる。
【0188】
一実施形態では、統一された測定構成、または別個の測定構成の各々が、事前設定されてもよいし、システム情報、RRCシグナリング、MAC CE、ページングメッセージ、またはレイヤ1(L1)シグナリングを通じて、ネットワークノード、第2の端末デバイス、または第1の端末デバイスおよび第2の端末デバイスを制御する別の端末デバイスから受信されてもよい。
【0189】
一実施形態では、第1のリンクおよび/または第2のリンクが非サービングリンクであってもよく、第1のリンクおよび/または第2のリンクの測定動作は、第1または第2の端末デバイスが測定を実行するために、現在のサービングリンクの無線品質が閾値よりも低いことに応答して、あるいは、ネットワークノード、第2の端末デバイス、または第1の端末デバイスまたは第2の端末デバイスが測定を実行するために第1の端末デバイスおよび第2の端末デバイスを制御する別の端末デバイスからのトリガに応答したものであってよい。
【0190】
一実施形態では、閾値は、リレー再選択をトリガするための無線品質閾値よりも高くなりうる。
【0191】
一実施形態では、閾値が第1または第2の端末デバイスのRRC状態に依存しうる。
【0192】
一実施形態では、第1の測定結果および/または第2の測定結果が第2の端末デバイスに送信されうる。
【0193】
一実施形態では、第1の測定結果および/または第2の測定結果が、RRCシグナリング、MAC CE、または制御PDUを通じて送信されうる。
【0194】
一実施形態では、第1の端末デバイスがリモートUEであってよく、第2の端末デバイスはL2またはL3 UE-ネットワークリレー構成におけるリレーUEであってよい。
【0195】
一実施形態では、ネットワークノードが第1の端末デバイスのサービングネットワークノードである場合、第2の測定結果は第2の端末デバイスとネットワークノードとの間のUuリンクについての測定結果として第2の端末デバイスから受信されうる。
【0196】
一実施形態では、ネットワークノードが第1の端末デバイスの非サービングネットワークノードである場合、第2のリンクは第1の端末デバイスによって測定されうる。
【0197】
一実施形態では、第1の測定結果は第2の端末デバイスを通じてネットワークノードに第1の測定報告で送信されてもよく、および/または第2の測定結果は第2の端末デバイスを通じてネットワークノードに第1の測定報告または第2の測定報告で送信されてもよい。
【0198】
一実施形態では、第1の測定報告および/または第2の測定報告がPC5-RRCメッセージまたはUu RRCメッセージで送信されうる。
【0199】
一実施形態では、第1の測定報告および第2の測定報告が別個の情報要素またはコンテナに含まれうる。
【0200】
一実施形態では、第1の端末デバイスはリレーUEであってよく、第2の端末デバイスはL2またはL3のUE-ネットワークリレー構成におけるリモートUEである。
【0201】
一実施形態では、第1の測定結果はネットワークノードに第1の測定報告で送信されてもよく、および/または第2の測定結果はネットワークノードに第1の測定報告または第2の測定報告で送信されてもよい。
【0202】
一実施形態では、第1の測定報告および/または第2の測定報告がUu RRCメッセージで送信されうる。
【0203】
一実施形態では、第1の測定報告および/または第2の測定報告が、PC5-RRCメッセージまたはUu RRCメッセージで第2の端末デバイスから受信されうる。
【0204】
一実施形態では、第1の測定報告および/または第2の測定報告が、周期的に、または以下の条件の1つ以上が満たされた際に、送信され得る。
サービングUuリンクの測定品質が閾値より低いが非サービングPC5リンクの測定品質が別の閾値より高い、
サービングUuリンクの測定品質が閾値より低いが非サービングUuリンクの測定品質が別の閾値より高い、
第1のリンクおよび第2のリンクのいずれか1つの測定品質が閾値より低い、
第1のリンクおよび第2のリンクの一方の測定品質が閾値より低いが第1のリンクおよび第2のリンクの他方の測定品質が別の閾値より高い、
第1のリンクの測定品質が閾値より低いが、無線アクセス技術(RAT)間、あるいは第1の端末デバイスおよび第2の端末デバイスが動作中または動作可能な周波数リンクの測定品質が別の閾値より高い、
第1のリンクおよび第2のリンクの総合的な測定品質が閾値より低い、
前1のリンクおよび第2のリンクの一方の測定品質が、第1のリンクおよび第2のリンクの他方の測定品質よりもオフセットだけ低いまたは高い、または、
第1のリンクおよび第2のリンクの一方の測定品質が、第1のリンクおよび第2のリンクの他方の測定品質に応じたオフセットだけ閾値よりも低い。
【0205】
一実施形態では、第1の測定報告および/または第2の測定報告が、以下の条件の1つ以上が満たされた際に、送信されうる。
エンドツーエンドサービングリンクの測定品質が閾値より高いまたは低い、
エンドツーエンドサービングリンクの測定干渉が閾値より高い、
非サービングリンクの測定品質がエンドツーエンドサービングリンクまたは閾値より高い、または、
エンドツーエンドサービングリンクの測定品質が閾値より低いが非サービングリンクの測定品質が別の閾値より高い。
一実施形態ではエンドツーエンドサービングリンクが、リレーUEとネットワークノードとの間に、PC5リンクとしての第1のリンクと、Uuリンクとしての第2のリンクとを含んでよく、エンドツーエンドサービングリンクの測定品質は第1の測定結果および/または第2の測定結果の関数として表現されてよく、および/または非サービングリンクはPC5リンク、Uuリンク、またはPC5リンクおよびUuリンクを含むエンドツーエンドリンクであってよい。
【0206】
一実施形態では、第1の測定報告および/または第2の測定報告が、1つ以上の測定ID、1つ以上のサービング周波数の各々についての測定結果、1つ以上のRAT間または周波数リンクの各々についての測定結果、第1の測定結果および/または第2の測定結果が関連付けられる第1のリンクおよび/または第2のリンクのインジケータ、第1の測定結果および/または第2の測定結果が関連付けられるRATまたは周波数、または第1の端末デバイスまたは第2の端末デバイスの識別子、の1つ以上を含みうる。
【0207】
一実施形態では、第1のリンクがサービングまたは非サービングPC5リンクであってよく、第2のリンクはサービングまたは非サービングUuリンクであってよい。
【0208】
上述の方法1000に対応して、通信デバイスが提供される。図13は、本開示の実施形態に係るネットワークノード1300のブロック図である。
【0209】
図13に示すように、ネットワークノード1300は受信ユニット1310を含み、受信ユニット1310は、第1の端末デバイスまたは第2の端末デバイスから、第1の端末デバイスと第2の端末デバイスとの間の第1のリンクについての第1の測定結果と、第1の端末デバイスとネットワークノードとの間の第2のリンクについての第2の測定結果とを受信するように構成される。
【0210】
一実施形態では、第1の測定結果および第2の測定結果が単一の測定報告または別個の測定報告で受信されうる。
【0211】
一実施形態では、ネットワークノード1300が、第1の端末デバイスおよび/または第2の端末デバイスに、第1のリンクおよび/または第2のリンクを測定するための統一された測定構成または別個の測定構成を送信するように構成された送信ユニットをさらに含みうる。
【0212】
一実施形態では、統一された測定構成、または別個の測定構成の各々が、1つ以上の測定量、1つ以上の測定対象、測定すべき1つ以上の時間および/または周波数リソース、1つ以上の測定ID、1つ以上の測定ギャップ、または1つ以上の測定報告構成の1つ以上を含みうる。
【0213】
一実施形態では、1つ以上の測定量が、RSRP、RSRQ、RSSI、SINR、SIR、またはチャネル占有率もしくはチャネルビジー率の1つ以上を含みうる。
【0214】
一実施形態では、1つ以上の測定対象の少なくとも1つは、1つ以上のリソースプールに関連付けられうる。
【0215】
一実施形態では、1つ以上のリソースプールが、ディスカバリ手順中の測定にのみ使用される例外的なリソースプールを含みうる。
【0216】
一実施形態では、測定すべき1つ以上の時間および/または周波数リソースが、第1または第2の端末デバイスのRRC状態に依存しうる。
【0217】
一実施形態では、1つ以上の測定IDが、非ディスカバリ関連測定に用いられる測定IDプールから割り当てられた測定ID、またはディスカバリ関連測定にのみ用いられる測定IDプールから割り当てられた測定IDの1つ以上を含みうる。
【0218】
一実施形態では、統一された測定構成、または別個の測定構成の各々は、システム情報、RRCシグナリング、MAC CE、ページングメッセージ、またはL1シグナリングを通じて送信されうる。
【0219】
一実施形態では、ネットワークノード1300が、第1の端末デバイスおよび/または第2の端末デバイスに、第1の端末デバイスおよび第2の端末デバイスのどちらが第1のリンクまたは第2のリンクを測定するか、および/または第1の端末デバイスおよび第2の端末デバイスのどちらが第1の測定結果および/または第2の測定結果を送信するかを示すインジケータを送信するように構成された送信ユニットをさらに含みうる。
【0220】
一実施形態では、第1の端末デバイスがリモートUEであってよく、第2の端末デバイスがL2またはL3のUE-ネットワークリレー構成のリレーUEであってよく、または第1の端末デバイスがリレーUEであってよく、第2の端末デバイスはL2またはL3のUE-ネットワークリレー構成のリモートUEであってよい。
【0221】
ユニット1310は純粋なハードウェアソリューションとして、またはソフトウェアとハードウェアとの組合せとして、例えば、先に説明し、また(例えば図10に)図示した動作を実行するように構成された、プロセッサまたはマイクロプロセッサと適切なソフトウェアとソフトウェアを記憶するためのメモリ、プログラマブルロジックデバイス(PLD)、(1つ以上の)他の電子回路部品、または処理回路、の1つ以上によって実施することができる。
【0222】
図14は、本開示の実施形態に係るネットワークノード1400のブロック図である。
【0223】
ネットワークノード1400は、送受信器(トランシーバ)1410、プロセッサ1420、およびメモリ1430を含む。メモリ1430はプロセッサ1420によって実行可能な命令を格納することができ、それによって、ネットワークノード1400は、例えば図10に関連して先に説明した手順の動作を実行するように動作可能である。具体的には、メモリ1430はプロセッサ1420によって実行可能な命令を格納し、それによってネットワークノード1400は、第1の端末デバイスまたは第2の端末デバイスから、第1の端末デバイスと第2の端末デバイスとの間の第1のリンクについての第1の測定結果と、第1の端末デバイスとネットワークノードとの間の第2のリンクについての第2の測定結果とを受信するように動作可能である。
【0224】
一実施形態では、第1の測定結果および第2の測定結果が単一の測定報告または別個の測定報告で受信されうる。
【0225】
一実施形態では、メモリ1430が、プロセッサ1420によって実行可能な命令をさらに格納することができ、それによってネットワークノード1400は、第1の端末デバイスおよび/または第2の端末デバイスに、第1のリンクおよび/または第2のリンクを測定するための統一された測定構成または別個の測定構成を送信するように動作可能である。
【0226】
一実施形態では、統一された測定構成、または別個の測定構成の各々が、1つ以上の測定量、1つ以上の測定対象、測定すべき1つ以上の時間および/または周波数リソース、1つ以上の測定ID、1つ以上の測定ギャップ、または1つ以上の測定報告構成の1つ以上を含みうる。
【0227】
一実施形態では、1つ以上の測定量が、RSRP、RSRQ、RSSI、SINR、SIR、またはチャネル占有率もしくはチャネルビジー率の1つ以上を含みうる。
【0228】
一実施形態では、1つ以上の測定対象の少なくとも1つは、1つ以上のリソースプールに関連付けられうる。
【0229】
一実施形態では、1つ以上のリソースプールが、ディスカバリ手順中の測定にのみ使用される例外的なリソースプールを含みうる。
【0230】
一実施形態では、測定すべき1つ以上の時間および/または周波数リソースが、第1または第2の端末デバイスのRRC状態に依存しうる。
【0231】
一実施形態では、1つ以上の測定IDが、非ディスカバリ関連測定に用いられる測定IDプールから割り当てられた測定ID、またはディスカバリ関連測定にのみ用いられる測定IDプールから割り当てられた測定IDの1つ以上を含みうる。
【0232】
一実施形態では、統一された測定構成、または別個の測定構成の各々は、システム情報、RRCシグナリング、MAC CE、ページングメッセージ、またはL1シグナリングを通じて送信されうる。
【0233】
一実施形態では、メモリ1430が、プロセッサ1420によって実行可能な命令をさらに格納することができ、それによってネットワークノード1400は、第1の端末デバイスおよび/または第2の端末デバイスに、第1の端末デバイスおよび第2の端末デバイスのどちらが第1のリンクまたは第2のリンクを測定するか、および/または第1の端末デバイスおよび第2の端末デバイスのどちらが第1の測定結果および/または第2の測定結果を送信するかを示すインジケータを送信するように動作可能である。
【0234】
一実施形態では、第1の端末デバイスがリモートUEであってよく、第2の端末デバイスがL2またはL3のUE-ネットワークリレー構成のリレーUEであってよく、または第1の端末デバイスがリレーUEであってよく、第2の端末デバイスはL2またはL3のUE-ネットワークリレー構成のリモートUEであってよい。
【0235】
本開示はまた、不揮発性または揮発性メモリ、例えば、非一時的コンピュータ可読記憶媒体、電気的消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EEPROM)、フラッシュメモリ、およびハードドライブの形態の少なくとも1つのコンピュータプログラム製品を提供する。コンピュータプログラム製品は、コンピュータプログラムを含む。コンピュータプログラムは、プロセッサ1220によって実行されると、第1の端末デバイス1200に、例えば図8に関連して先に説明した手順の動作を実行させるコード/コンピュータ可読命令、または、プロセッサ1420によって実行されると、ネットワークノード1400に、例えば図10に関連して先に説明した手順の動作を実行させるコード/コンピュータ可読命令を含む。
【0236】
コンピュータプログラム製品は、コンピュータプログラムモジュール内に構造化されたコンピュータプログラムコードとして構成されてもよい。コンピュータプログラムモジュールは基本的に図8または図10に示すフローの動作を実行することができる。
【0237】
プロセッサは単一のCPU(中央演算処理装置)であってもよいが、2つ以上の処理ユニットを有してもよい。例えば、プロセッサは、汎用マイクロプロセッサ、命令セットプロセッサ、および/または関連するチップセット、および/または特定用途向け集積回路(ASIC)などの専用マイクロプロセッサを含んでもよい。プロセッサはまた、キャッシュを目的としたボードメモリを有してもよい。コンピュータプログラムは、プロセッサに接続されたコンピュータプログラム製品に保持されてもよい。コンピュータプログラム製品は、コンピュータプログラムを格納する非一時的コンピュータ可読記憶媒体を有してもよい。例えば、コンピュータプログラム製品は、フラッシュメモリ、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、またはEEPROMであってもよく、別の実施形態では、上述したコンピュータプログラムモジュールはメモリの形態で異なるコンピュータプログラム製品に分散されうる。
【0238】
図15を参照すると、ー実施形態に従って、通信システムは、3GPPタイプのセルラネットワークなどの電気通信ネットワーク1510を含み、電気通信ネットワーク1510は、無線アクセスネットワークなどのアクセスネットワーク1511と、コアネットワーク1514とを有する。アクセスネットワーク1511はNB、eNB、gNB、または他のタイプの無線アクセスポイントなどの複数の基地局1512a、1512b、1512cを有し、複数の基地局712a、712b、712cはそれぞれ対応するカバレッジエリア1513a、1513b、1513cを規定する。各基地局1512a、1512b、1512cは、有線または無線接続1515を用いてコアネットワーク1514に接続可能である。カバレッジエリア1513cに位置する第1のユーザ装置(UE)1591は、対応する基地局1512cに無線接続するように、または対応する基地局1512cによってページングされるように構成される。カバレッジエリア1513a内の第2のUE1592は、対応する基地局1512aに無線接続可能である。複数のUE1591、1592がこの例に示されているが、開示された実施形態は単一のUEがカバレッジエリア内にある状況、または単一のUEが対応する基地局1512に接続している状況に等しく適用可能である。
【0239】
電気通信ネットワーク1510はそれ自体がホストコンピュータ1530に接続されており、ホストコンピュータ1530は、スタンドアロンサーバ、クラウド実装サーバ、分散サーバ、のハードウェアおよび/またはソフトウェアで実施されてもよいし、サーバファーム内の処理リソースとして実施されてもよい。ホストコンピュータ1530は、サービスプロバイダの所有または管理下にある場合もあれば、サービスプロバイダによって、またはサービスプロバイダに代わって運用されている場合もある。電気通信ネットワーク1510とホストコンピュータ1530との間の接続1521および1522は、コアネットワーク1514からホストコンピュータ1530に直接延びてもよいし、オプションの中間ネットワーク1520を経由してもよい。中間ネットワーク1520は、公衆ネットワーク、プライベートネットワーク、ホステッドネットワークのうちの1つ、または2つ以上の組み合わせであってもよく、中間ネットワーク1520がある場合は、中間ネットワーク1520はバックボーンネットワークまたはインターネットであってもよく、具体的には、中間ネットワーク1520は2以上のサブネットワーク(図示せず)を有してもよい。
【0240】
図15の通信システムは、全体として、接続されたUE1591、1592とホストコンピュータ1530との間の接続性を実現する。この接続性は、オーバーザトップ(OTT)接続1550として記述されうる。ホストコンピュータ1530および接続されたUE1591、1592は、アクセスネットワーク1511、コアネットワーク1514、任意の中間ネットワーク1520、および場合によってはさらなるインフラストラクチャ(図示せず)を媒介として使用して、OTT接続1550を通じてデータおよび/またはシグナリングを通信するように構成される。OTT接続1550は、OTT接続1550が通過する参加通信装置がアップリンク通信およびダウンリンク通信のルーティングに気付かないという意味で、透過的でありうる。例えば、基地局1512は、接続されたUE1591に転送される(例えばハンドオーバされる)ホストコンピュータ1530から発信されるデータをもつ入方向ダウンリンク通信の過去のルーティングについて通知されないか、通知される必要がないであろう。同様に、基地局1512は、UE1591からホストコンピュータ1530に向けて発信される出方向アップリンク通信の将来のルーティングを意識する必要はない。
【0241】
先の段落で論じたUE、基地局、およびホストコンピュータの、一実施形態による例示的な実装を、図16を参照して説明する。通信システム1600において、ホストコンピュータ1610は、通信システム1600の異なる通信装置のインタフェースとの有線または無線接続をセットアップおよび維持するように構成された通信インタフェース1616を含むハードウェア1615を有する。ホストコンピュータ1610は、記憶および/または処理能力を有することができる処理回路1618をさらに有する。特に、処理回路1618は、命令を実行するように構成された1つ以上のプログラマブルプロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、またはこれらの組み合わせ(図示せず)を有してもよい。ホストコンピュータ1610は、ホストコンピュータ1610に記憶されるか、ホストコンピュータ1610がアクセス可能で、処理回路1618によって実行可能なソフトウェア1611をさらに有する。ソフトウェア1611は、ホストアプリケーション1612を含む。ホストアプリケーション1612は、UE1630およびホストコンピュータ1610で終端するOTT接続1650を介して接続するUE1630のようなリモートユーザに、サービスを提供するように動作可能であってよい。サービスをリモートユーザに提供する際に、ホストアプリケーション1612は、OTT接続1650を使用して送信されるユーザデータを提供することができる。
【0242】
通信システム1600はさらに、通信システム内に設けられた基地局1620であって、ホストコンピュータ1610およびUE1630と通信することを可能にするハードウェア1625を有する基地局1620を含む。ハードウェア1625は、通信システム1600の異なる通信装置のインタフェースとの有線または無線接続をセットアップおよび維持するための通信インタフェース1626、ならびに基地局1620によってサービスされるカバレッジエリア(図16には示されていない)内に位置するUE1630との少なくとも無線接続1670をセットアップおよび維持するための無線インタフェース1627を含みうる。通信インタフェース1626は、ホストコンピュータ1610への接続1660を容易にするように構成されうる。接続1660は直接的なものであってもよいし、通信システムのコアネットワーク(図16には示されていない)を通過するものであってもよいし、および/または通信システムの外部の1つ以上の中間ネットワークを通過するものであってもよい。図示の実施形態では、基地局1620のハードウェア1625が、命令を実行するように構成された1つ以上のプログラマブルプロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、またはこれらの組み合わせ(不図示)を有しうる処理回路1628をさらに含む。基地局1620はさらに、内部に記憶された、または外部接続を介してアクセス可能なソフトウェア1621を有する。
【0243】
通信システム1600は、既に言及したUE1630をさらに含む。そのハードウェア1635は、UE1630が現在位置するカバレッジエリアにサービスを提供する基地局との無線接続1670をセットアップし、維持するように構成された無線インタフェース1637を含むことができる。UE1630のハードウェア1635はさらに、命令を実行するように構成された1つ以上のプログラマブルプロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、またはこれらの組み合わせ(図示せず)を有しうる処理回路1638を含む。UE1630は、UE1630に記憶されるかUE1630がアクセス可能で、処理回路1638によって実行可能なソフトウェア1631をさらに有する。ソフトウェア1631は、クライアントアプリケーション1632を含む。クライアントアプリケーション1632はホストコンピュータ1610のサポートにより、UE1630を介して人間または人間以外のユーザにサービスを提供するように動作可能である。ホストコンピュータ1610において、実行中のホストアプリケーション1612は、UE1630およびホストコンピュータ1610で終端するOTT接続1650を介して、実行中のクライアントアプリケーション1632と通信することができる。サービスをユーザに提供する際に、クライアントアプリケーション1632は、ホストアプリケーション1612から要求データを受信し、要求データに応答してユーザデータを提供してもよい。OTT接続1650は、要求データおよびユーザデータの両方を転送することができる。クライアントアプリケーション1632は、ユーザと対話して、提供するユーザデータを生成することができる。
【0244】
図16に示されるホストコンピュータ1610、基地局1620、およびUE1630は、図15のホストコンピュータ1530、基地局1512a、1512b、1512cのうちの1つ、およびUE1591、1592のうちの1つとそれぞれ同一でありうることに留意されたい。つまり、これらのエンティティの内部動作は図16に示したものと同様でありうるとともに、それとは独立して、周囲のネットワークトポロジは図15に示すものとなりうる。図16において、OTT接続1650は、基地局1620を介したホストコンピュータ1610とUE1630との間の通信を説明するために抽象的に描かれており、中間装置やこれらの装置を介したメッセージの正確なルーティングについては明示的に示されていない。ネットワークインフラストラクチャは、UE1630から、またはサービスプロバイダが運用するホストコンピュータ1610から、あるいはその両方から隠すように構成されてもよいルーティングを決定することができる。OTT接続1650がアクティブである間、ネットワークインフラストラクチャはルーティングを動的に変更する決定を(例えば、負荷分散の考慮やネットワークの再構成に基づいて)さらに行いうる。
【0245】
UE1630と基地局1620との間の無線接続1670は、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従う。様々な実施形態のうちの1つ以上は、無線接続1670が最後のセグメントを形成するOTT接続1650を使用して、UE1630に提供されるOTTサービスの性能を改善する。より正確には、これらの実施形態の教示はデータレートを向上させ、それによってユーザーの待ち時間を短縮するなどの利点を提供することができる。
【0246】
データレート、レイテンシ、および1つ以上の実施形態が改善する他のネットワーク動作態様を監視するために測定手順が提供されてもよい。さらに、測定結果の変動に応答して、ホストコンピュータ1610とUE1630との間のOTT接続1650を再構成するためのオプションネットワーク機能があってもよい。OTT接続1650を再構成するための測定手順および/またはネットワーク機能は、ホストコンピュータ1610のソフトウェア1611およびハードウェア1611、またはUE1630のソフトウェア1631およびハードウェア1631、あるいはその両方で実施することができる。いくつかの実施形態において、OTT接続1650が経由する通信機器の中または通信機器に付随してセンサ(図示せず)を設けることができ、センサは、先に例示した監視量の値を供給することによって、またはソフトウェア1611、1631が監視量を計算または推定しうる他の物理量の値を供給することによって、測定手順に参加することができる。OTT接続1650の再構成は、メッセージフォーマット、再送信設定、優先ルーティングなどを含むことができる。再構成は、基地局1620に影響を与える必要はなく、基地局1620には不明または感知不能であってもよい。このような手順および機能は当技術分野で公知かつ実践されているであろう。特定の実施形態において、測定は、スループット、伝搬時間、遅延などのホストコンピュータ1610の測定を容易にする、専用のUEシグナリングを伴いうる。測定は、ソフトウェア1611および1631が伝搬時間、エラーなどを監視しながら、OTT接続1650を使用して、メッセージ、特に空または「ダミー」メッセージを送信させることによって実施することができる。
【0247】
図17は、一実施形態による、通信システムにおいて実施される方法を示すフローチャートである。通信システムは、図15および図16に関して説明したものであってよい、ホストコンピュータと、基地局と、UEとを含む。本開示を簡単にするために、図17への図面参照のみが、このセクションに含まれる。方法の工程1710において、ホストコンピュータは、ユーザデータを提供する。1番目の工程1710のオプションである副工程1711では、ホストコンピュータが、ホストアプリケーションを実行することによってユーザデータを提供する。2番目の工程1720において、ホストコンピュータは、ユーザデータをUEに搬送する送信を開始する。オプションである3番目の工程1730において、基地局は、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従って、ホストコンピュータが開始した送信において搬送されたユーザデータをUEに送信する。オプションである4番目の工程1740において、UEは、ホストコンピュータによって実行されるホストアプリケーションに関連するクライアントアプリケーションを実行する。
【0248】
図18は、一実施形態による、通信システムにおいて実施される方法を示すフローチャートである。通信システムは、図15および図16に関して説明したものであってよい、ホストコンピュータと、基地局と、UEとを含む。本開示を簡単にするために、図18への図面参照のみが、このセクションに含まれる。方法の1番目の工程1810において、ホストコンピュータは、ユーザデータを提供する。オプションの副工程(図示せず)では、ホストコンピュータが、ホストアプリケーションを実行することによってユーザデータを提供する。2番目の工程1820において、ホストコンピュータは、ユーザデータをUEに搬送する送信を開始する。送信は、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従って、基地局を介して渡されうる。オプションである3番目の工程1030において、UEは、送信において搬送されたユーザデータを受信する。
【0249】
図19は、一実施形態による、通信システムにおいて実施される方法を示すフローチャートである。通信システムは、図15および図16に関して説明したものであってよい、ホストコンピュータと、基地局と、UEとを含む。本開示を簡単にするために、図19への図面参照のみが、このセクションに含まれる。オプションである1番目の工程1910において、UEは、ホストコンピュータによって提供される入力データを受信する。追加的にまたは代替的に、オプションである2番目の工程1920において、UEは、ユーザデータを提供する。2番目の工程1920のオプションである副工程1921では、UEが、クライアントアプリケーションを実行することによってユーザデータを提供する。1番目の工程1910のさらなるオプションである工程1911においてUEは、ホストコンピュータによって提供された受信入力データに応答して、ユーザデータを提供するクライアントアプリケーションを実行する。ユーザデータを提供する際に、実行されたクライアントアプリケーションは、ユーザから受け取ったユーザ入力をさらに考慮してもよい。ユーザデータが提供された具体的な方法にかかわらず、UEは、オプションの3番目の副工程1930において、ユーザデータのホストコンピュータへの送信を開始する。方法の4番目の工程1940において、ホストコンピュータは、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従って、UEから送信されたユーザデータを受信する。
【0250】
図20は、一実施形態による、通信システムにおいて実施される方法を示すフローチャートである。通信システムは、図15および図16に関して説明したものであってよい、ホストコンピュータと、基地局と、UEとを含む。本開示を簡単にするために、図20への図面参照のみが、このセクションに含まれる。オプションである1番目の工程2010において、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従って、基地局は、UEからユーザデータを受信する。オプションである2番目の工程2020において、基地局は、受信したユーザデータのホストコンピュータへの送信を開始する。3番目の工程2030において、ホストコンピュータは、基地局によって開始された送信で搬送されるユーザデータを受信する。
【0251】
以上、本開示をその実施形態に関して説明してきた。本開示の精神および範囲から逸脱することなく、当業者によって様々な修正、変更および追加がなされ得ることを理解すべきである。したがって、本開示の範囲は、上述した特定の実施形態に限定されるものではなく、添付の特許請求の範囲によってのみ定義される。
【0252】
本開示は、以下の実施形態をさらに含む。
【0253】
本開示はNR RATに言及しているが、LTE RATや、近接する2つの(またはそれより多い)デバイス間の直接伝送を可能にする他のRATにも、意味を損なうことなく適用可能である。
【0254】
さらに、リレー(RL)UEと呼ぶ中間モバイル端末(リレー)を介してgNBまたは別のUE(ターゲットリモートUEと呼ぶ)とパケットを送受信する必要のあるリモートUEをリモート(RM)UEと呼ぶ。
【0255】
以下の実施形態は、L2およびL3リレーアーキテクチャの両方に適用することができる。
【0256】
さらに、すべての実施形態において、測定結果の受信装置はgNBである(すなわち、UE-NWアーキテクチャの場合である)が、別のUE(UE-UEアーキテクチャの場合の宛先リモートUE)であってもよい。加えて、UE-NWアーキテクチャおよびUE-UEアーキテクチャの両方において、UEのPC5リンク測定結果は必要に応じて別のUEに送信することもでき、この場合ではその後、別のUEは、測定結果の受信装置にもなる。
【0257】
さらに、以下では、(リモートUEとリレーUEとの間の)第1の経路と、リレーUEと「宛先ノード」との間の第2の経路(宛先ノードはgNBまたは宛先リモートUEであり、UE-NWリレーとUE-UEリレーのどちらを考慮するかに依存する)とを有するリレー経路を考える。
【0258】
また、UEの測定されるPC5インターフェースは、以下の少なくとも1つを含む。
・UEが確立済みのサービングPC5リンク(少なくともユニキャストリンクを含み得る)、
・UEに向かうユニキャストPC5リンクを確立していない複数の隣接UE、
・グループキャストまたはブロードキャスト送信に関与するUEの任意のPC5インターフェース。
【0259】
UEの測定されるUuリンク/セルは、以下の少なくとも1つを含む。
・同一または異なるgNBに属する複数のサービングセル、
・同一または異なるgNBに属する複数の隣接セル。
【0260】
測定されたPC5インターフェースまたはUuリンク/セルは、同じまたは異なる周波数帯域で、同じRATまたは異なるRATを用いてデプロイメントされうる。
【0261】
具体的には、送信元(ソース)RM UEと宛先ノード(例えばgNBまたは宛先RM UE)との間のエンドツーエンド(E2E)リンクについて、そのE2Eリンク品質は、関数(例えばホップごとの測定値の平均値)などを用いて各ホップの測定結果を組み合わせることによって測定/評価することができる。ホップごとの測定値を比較するために、異なるホップ間の伝搬距離および送信電力の差に対応する追加オフセットを考慮してもよい。このようにして、サービングE2Eリンクと隣接リンクとをリンク品質の測定値で直接比較することができる。
【0262】
第1の実施形態において、UE(すなわち、RM UEまたはRL UE)は、Uuリンク/セルおよびPC5リンク/インターフェース上の測定について少なくとも1つの測定構成を用いて構成/事前構成される。
【0263】
測定構成は例えば、以下のパラメータのうちの1つまたは複数を含むことができる。
・測定量(例えば、RSRP、RSRQ、RSSI、SINR、SIR、チャネル占有率/ビジー率など)
・単一の数量または複数の数量の組合せ
・1つまたは複数の測定対象
・各測定対象は、1つ以上の特定のリソースプールに関連付けられうる。
・例えば、例外的なリソースプールは、ディスカバリ中に測定を実行する目的のためにのみ使用される。
・複数の複数のリソースプールは同じ周波数帯域に属してもよいし、異なる周波数帯域に属してもよい。
・測定が必要なPC5周波数。構成はURのRRC状態に応じて異なりうる。例えば、UEのRRC状態に応じて異なる数のPC5周波数の測定が必要となりうる。
・1つまたは複数の測定報告設定
・1つの構成は、特定の測定イベントに基づく報告パターンに関連付けられうる
・1つの構成は、周期的な報告パターンに関連付けられうる
・1つまたは複数の測定ID
・(1つ以上の)測定IDは、UEがディスカバリとは無関係な測定を実行するときに用いられるものと同じ測定IDプールから割り当てられうる
・(1つ以上の)測定IDは、ディスカバリ目的にのみ用いられる測定IDプールから割り当てられうる
【0264】
注:上記パラメータの一部は、Uuリンク/セル上の測定とPC5インターフェース/リンク上の測定の両方に適用可能である。一方で、上記パラメータの一部は、Uuリンク/セル上の測定またはPC5インターフェース/リンク上の測定にのみ適用可能である。
【0265】
UEは、測定構成に従ってUuリンクおよびPC5リンク/インターフェース上で測定を実行する。
【0266】
第2の実施形態において、UE(すなわち、RM UEまたはRL UE)は、Uuリンク/セルおよびPC5リンク/インターフェース上の測定について少なくとも2つの別個の測定構成を用いて別個に構成される。例えば、1つの構成はRM UEとRL UEとの間のPC5 RRC接続に関連付けられ、別の構成はRM UEとサービングgNBとの間のUu RRC接続に関連付けられる。UEが複数の確立済みPC5 RRC接続を有する場合、UEはPC5 RRC接続ごとに別個の測定構成で構成される。
【0267】
第3の実施形態では、UE(すなわち、RM UEまたはRL UE)はUuリンクおよびPC5リンク/インターフェース上の測定について統一された測定構成、すなわち、UuリンクおよびPC5リンクの両方についての測定設定を含んだ1つの同じ構成によって構成される。この測定構成はRRC接続(すなわち、Uu RRC接続またはPC5 RRC接続のいずれか)に関連付けられうる。
【0268】
第4の実施形態では、測定構成に従って、UE(すなわち、RM UEまたはRL UE)は、UuリンクおよびPC5リンク/インターフェースを並列に、または異なるタイムスロットで測定する。前者の場合、UEは複数の接続(例えば、サービングgNBへの1つの直接接続、およびリレーUEを介したサービングgNBへの1つの間接接続、または別の近隣UEへの1つの直接接続)をサポートしうる。並列測定をサポートするために、UEは、異なる接続について別個のRFチェーンを用いて構成されうる。後者の場合、UEは、複数の接続間の共有RFチェーンを用いて構成されうる。UEは、異なるスロットでUuリンクとPC5リンクとを切り替える。任意のタイムスロットにおいて、UEは、1つの接続のみを測定する。接続間の測定ギャップや時間領域の切り替えパターンは、適宜設定することができる。
【0269】
第5の実施形態では、リモートUEが自身のサービングgNBへの直接Uu接続を有さず、この場合、リモートUEは自身のサービングUuリンクを測定することができない。
そのため、リモートUEは、リレーUEの、サービングUuリンク上での測定結果を用いることができる。そのため、リレーUEは、サービングUuリンク上の測定値を以下のシグナリング選択肢の少なくとも1つを用いてリモートUEに転送する必要がある。
・ RRCシグナリング(例えばPC5-RRC)
・ MAC CE
・ SDAP、PDCP、RLCなどのプロトコルレイヤ、またはアダプテーションレイヤの制御PDU
【0270】
第6の実施形態では、UE(すなわち、RM UEまたはRL UE)は、測定報告を編成(formulate)して受信装置に送信する。UEは測定報告を構築するために、以下のオプションの少なくとも1つを適用しうる。
【0271】
オプション1:UEは、Uuリンク/セルおよびPC5インターフェース/リンクについての測定結果を含む別個の測定報告を別個に構築する。このオプションは、UEがUuリンク/セルおよびPC5インターフェース/リンクに対して異なる測定構成を有する場合に適用可能でありうる。
【0272】
オプション2:UEは、Uuリンク/セルについての測定結果とPC5インターフェース/リンクについての測定結果との両方を格納した合体測定報告(すなわち、クロス接続/RAT測定報告)を構築する。このオプションは、UEがUuリンク/セルおよびPC5インターフェース/リンクの両方について統一された測定構成を有する場合に適用可能であってよい。あるいは、UEがUuリンク/セルおよびPC5インターフェース/リンクの両方について統一された測定構成で構成されているかどうかとは無関係に、UEはいずれにせよ、Uuリンク/セルおよびPC5インターフェース/リンクの両方についての測定結果を含む合体測定報告を編成する。UEは、UEがクロス接続/RAT測定報告を構築することを許可されるかどうかを示すパラメータを用いて構成/事前構成されうる。UEはまた、Uuリンク/セルおよびPC5インターフェース/リンクの両方についての測定結果を含む合体測定報告をどのように編成方法とともに構成/事前構成されうる。
【0273】
上述のオプションのいずれかについて、UE(すなわち、RM UEまたはRL UE)は、報告された測定結果がUuリンク上の測定であるか、またはサイドリンク上の測定であるかを測定報告に明示的に示す。あるいは、明示的なインジケータを追加する代わりに、Uuリンク品質とサイドリンク品質とのマッピングが(事前に)構成され、UEはマッピングに従ってUu測定結果またはサイドリンク測定結果を調整し、調整された測定結果を測定報告に入れることができる。Uu測定結果またはサイドリンク測定結果を調整すべきかどうかは、(事前に)構成されてもよい。
【0274】
第7の実施形態では、RM UEおよびRL UEの両方が測定構成で構成される場合、両方のUEが同じリンク(すなわち、PC5インターフェース/リンク、またはUuリンク/セル)を測定することができる。ここでは、以下のように仮定する。
1) 両方のUEが同じPC5リンク(すなわち、異なる方向に送信される受信信号に基づく測定)を測定することができる。測定結果は、類似するか等しくなるであろう。
2) 両方のUEが同じセルを測定することができる。しかしながら、両方のUEが同一の近接エリアに位置するので、同じセルでの測定値も類似するか等しくなるであろう。
【0275】
したがって、重複する測定作業を減らす、あるいは避けることは可能である。両方のUE間で同じリンクの測定結果を共有すれば十分な場合もある。これは両方のUEの電力消費を低減するのに有益であろう。特定のリンクについては、RM UEまたはRL UEのみが測定できるように構成/事前構成される。測定後、測定結果は両方のUE間で共有される。以下のシグナリング選択肢の少なくとも1つを用いて、あるUEの測定結果を別のUEと共有することができる。
・ RRCシグナリング(例えばPC5-RRC)
・ MAC CE
・ SDAP、PDCP、RLCなどのプロトコルレイヤ、またはアダプテーションレイヤの制御PDU
【0276】
さらに、同じRL UEに接続している複数のRM UE、または複数のRL UEに接続しているRM UEの場合も同様の手法を適用可能である。
【0277】
第8の実施形態では、サイドリンクリレー伝送に関与するUE(例えば、RM UEまたはRL UE)は、サービングリンク(すなわち、第1のリレーホップおよび第2のリレーホップ)上の測定結果を少なくとも有する測定報告を受信装置に送信する。第1のリレーホップはPC5リンクである一方、第2のリレーホップはPC5リンク(宛先ノードがUEである場合)もしくはUuリンク(宛先ノードがgNBである場合)でありうる。ここでは以下のように仮定する。
1) RM UEおよびRL UEの両方が第1のホップを測定する(すなわち、RM UEがRL UEからRM UEに送信された信号を測定し、RL UEがRM UEからRL UEに送信された信号を測定する)ことができる。それらの測定値は、類似するか等しいであろう。
2) RM UEおよびRL UEの両方が第2のホップ上の同じ測定結果を共有することができる(すなわち、RM UEは自身で第2のホップを測定することができない)。(第1のホップおよび第2のホップを含む)サービングリンクについての冗長な報告を回避するため、測定結果を受信装置(例えば、宛先ノード)に報告するとき、以下のオプションを適用することができる。
【0278】
オプション1:リモートおよびリレーUEは、独立して測定結果を報告する。これは基本的に、リモートUEが第1のリレーホップについての測定値をリレーUEに報告すること、およびリレーUEが測定値を宛先ノードに報告することを意味する。リレーUEは、自身では第1のホップを測定しないことを選択してもよい。測定結果を宛先ノードに報告するとき、リレーUEは、以下の選択肢を有する。
a. リレーUEは、第1リレーホップと第2リレーホップの測定結果を同じUu RRCメッセージの別個の情報要素またはコンテナ(例えばOCTET STRING)で報告する。この場合、宛先ノードはどの測定結果が第1のリレーホップに属し、どの測定結果が第2のリレーホップに属するかを判別することができるであろう。
b. リレーUEは、第1のリレーホップおよび第2のリレーホップの測定結果の関数(例えば、平均値または合計)として、値/報告/構造を計算し、この値/報告/構造を宛先ノードに提供する。このような方法では宛先ノードは、値/報告/構造がどのリレーホップの測定結果に対するものかを区別することはなく、第1および第2のリレーホップのチャネル品質、すなわちE2Eリンク品質がどの程度であるかを全体的に推定するにとどまる。
【0279】
オプション2:リモートUEが第1のリレーホップについての測定結果をリレーUEを介して宛先ノードに報告し、リレーUEが第2のリレーホップについての測定結果を宛先ノードに報告する。RL UEは、自身では第1のホップを測定しないことを選択してもよい。この場合、第2のリレーホップがUu/PC5上で動作していれば、リモートUEはUu/PC5 RRCメッセージに第1のリレーホップについての測定結果を含め、リレーUEはこのUu/PC5 RRCメッセージを復号せずに単純に転送する。宛先ノードは、第1および第2のリレーホップの両方についての測定結果を受信すると、何らかの決定を行うためにそれらを単純に組み合わせる。
【0280】
オプション3:リレーUEが第2のリレーホップについての測定結果をリモートUEに報告し、リモートUEが第1および第2のリレーホップについての測定結果を宛先ノードに報告する。RL UEは、自身では第1のホップを測定しないことを選択してもよい。そのような場合、第1のリレーホップはPC5上で動作しているので、リレーUEは第2のリレーホップの測定結果をPC5 RRCメッセージで送信し、このPC5 RRCメッセージをリモートUEに送信する。リレーUEからそのような測定結果を受信すると、リモートUEは、オプション1で説明した選択肢に従って、第1および第2のリレーホップについての合体測定結果を宛先ノードに報告する。
【0281】
副実施形態では、測定結果を報告するためにどのオプションを用いるべきかを、NWまたは制御UEによって事前構成または構成される。UEおよび/またはRRC状態に応じて異なるオプションが構成されうる。
【0282】
第9の実施形態では、UE(すなわち、RM UEまたはRL UE)は、例えば、以下の基準(測定構成用語では「イベント」と呼ばれる)の1つ(または複数)が満たされるときに、宛先ノードに測定報告を送信する。
・測定サービングUu品質が1つの閾値を下回るが、最良の測定隣接サイドリンク品質が別の閾値を上回る。
・測定サービングサイドリンク品質が1つの閾値を下回るが、最良の測定隣接Uuリンク品質が別の閾値を上回る。
・第2のリレーホップのリンク品質が閾値より悪くなり、第1のホップのリンク品質が閾値より良くなる
・第1のリレーホップのリンク品質が閾値より悪くなり、第2のホップのリンク品質が閾値より良くなる
・第1のリレーホップ上のサービングリンク品質が閾値より悪くなり、第1のリレーホップも動作しており、または動作可能なRAT/周波数上のRAT間/周波数リンク品質(例えば、PC5)が閾値よりも良くなる。
・第1および第2のリレーホップにわたって組み合わされた(例えば平均された)リンク品質が閾値よりも悪くなる。
・第1/第2のリレーホップ上のリンク品質が、第2/第1のリレーホップ上のリンク品質よりもオフセットが良くなる。
・第1のリレーホップ上のリンク品質+オフセット(オフセットは、第2のリレーホップ上の信号強度に依存する)が閾値よりも悪くなる。
依存関係は、NWによって事前定義または構成されうる。
・第2のリレーホップ上のリンク品質+オフセット(オフセットは、第1のリレーホップ上のリンク品質に依存する)が閾値よりも悪くなる。
依存関係は、NWによって事前定義または構成されうる。
・UEは、そうするように構成されている場合、測定結果を周期的に報告することができる。
・UEは第1のリレーホップ上の信号強度が所与の閾値を下回るとき、測定結果を報告しうる。
【0283】
別の実施形態として、UEは、E2Eサービングリンク品質が以下の条件/イベントのうちの少なくとも1つ以上を満たすかどうかをチェックすることができる。隣接リンクは、UuリンクもしくはPC5インターフェース/リンク、または複数のホップを含む別のE2Eリンクでありうる。
・E2Eサービングリンクが閾値よりも良くなる
・E2Eサービングリンクが閾値よりも悪くなる
・隣接リンクがE2Eサービングリンクよりもオフセットが良くなる。
・隣接リンクが閾値よりも良くなる
・E2Eサービングリンクが閾値1より悪くなり、隣接リンクが閾値2より良くなる
・RAT間隣接リンクが閾値よりも良くなる
・E2Eサービングリンクが閾値1より悪くなり、RAT間隣接リンクが閾値2より良くなる
・E2Eサービングリンクの干渉が閾値よりも高くなる
【0284】
あるいは、UEは、E2Eサービングリンク品質を表すために第1のリンク品質を用い、それが上記の条件/イベントの少なくとも1つまたは複数を満たすかどうかをチェックする。あるいは、U2Nリレーについて、UEは、E2Eサービングリンク品質を表すために第2のリンク品質を用い、それが上記の条件/イベントの少なくとも1つまたは複数を満たすかどうかをチェックする。
【0285】
あるいは、UEは、E2Eリンク/隣接リンク/任意のホップリンクのリンク品質を評価するために、以下の測定量のいずれか1つを用い、さらに、測定値が上記の条件/イベントの少なくとも1つまたは複数を満たすかどうかをチェックする。
・測定量(例えば、RSRP、RSRQ、RSSI、SINR、SIR、チャネル占有率/ビジー率など)
・単一の数量または複数の数量の組合せ
【0286】
第10の実施形態では、第1または第2のリレーホップについての測定報告が、以下の情報の1つ(または複数)を有しうる。
・測定ID(またはそのリスト)
・単一のサービング周波数についての単一の測定結果(または測定結果のリスト)
・1つ以上のRAT間/周波数についての単一の測定結果(または測定結果のリスト)
・測定結果が属するリレーホップ(第1または第2)
・測定結果が属するRAT/周波数
・測定報告を作成したUEのID(測定報告が受信され、別のUE、例えばリレーUEまたはリモートUEによって中継されている場合)
【0287】
第11の実施形態では、RM UEは、現在のサービスリンクの無線品質が(事前に)設定された閾値を下回っている場合、隣接するUE/リンクまたはSLリレーが許可されている他のRAT/周波数でのみ測定をトリガすることができる。この閾値は、リレー経路再選択をトリガするために使用される閾値とは異なりうる。言い換えれば、この閾値はサービングリンクが悪くなりすぎる前にUEが隣接リンクまたは他のRAT/周波数上で測定を実行できるよう、早めの測定をトリガするために使用されうる。さらに、RM UEのRRC状態に応じて異なる閾値、例えば、RRC CONNECTEDにおけるRM UEに対する、より高い閾値を、(事前に)構成することができる。
【0288】
第12の実施形態では、RM UEは、UEがそうすることを許可されているか要求されていることを示すシグナリングを受信している場合にのみ、隣接するUE/リンクまたはSLリレーが許可されている他のRAT/周波数についての測定をトリガする。このシグナリングは、gNBまたは別のUEなどのネットワークノードから受信されうる。さらに、RM UEがそのような信号を受信する方法は、第5の実施形態で説明されるものに従うことができる。
【0289】
第13の実施形態では、隣接するUEについて、RM UEはRM UEと隣接するUEとの間のPC5リンクを測定しなくてもよく、代わりに、RM UEは隣接するUEが逆方向リンクで測定した測定結果を含む情報を提供するよう、隣接するUEに要求してもよい。このようにして、RM UEは、所定の隣接するリンクでの測定作業を削減することによって、自身の電力消費を削減することができる。
【0290】
第14の実施形態では、第1のリレーホップがPC5(サイドリンク)RAT上で動作し、第2のリレーホップがUu RAT上で動作し、逆もまた同様である。
【0291】
第15の実施形態では、上記の実施形態のいずれかについて、gNBなどのネットワークノードまたはUE(例えば、制御UEまたはリレーUE)によって、以下のシグナリング選択肢の少なくとも1つを通じて測定構成がUEに設定される。
・ システム情報
・ RRCシグナリング
・ MAC CE
・ ページングメッセージ
・ DCIまたはSCIなどのL1シグナリング
・ 仕様書にあらかじめ設定されている(不変(hard-coded)である)
【0292】
さらに、gNBや制御UEなどのネットワークノードは、リモートUEの測定構成をリレーUEに送信されるRRCメッセージに(別個のIEとして、またはコンテナ内に)含め、リレーUEはPC5-RRCを用いて測定構成をリモートUE に転送する。コンテナが用いられる場合、リレーUEはコンテナを復号することなく、コンテナを単純にPC5-RRCメッセージに入れることができる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
【手続補正書】
【提出日】2023-08-16
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の端末デバイスにおける方法(800)であって、
前記第1の端末デバイスと第2の端末デバイスとの間の第1のリンクについての第1の測定結果および前記第1の端末デバイスとネットワークノードとの間の第2のリンクについての第2の測定結果を取得する(810)ことと、
前記第1の測定結果および前記第2の測定結果を前記ネットワークノードに送信する(820)ことと、を有し、
前記第1の測定結果が前記第2の端末デバイスから受信することによって取得され、前記第2の測定結果が前記第2のリンクを測定することによって取得され
前記第1のリンクおよび前記第2のリンクが別個の測定構成に従って測定される、方法(800)。
【請求項2】
記別個の測定構成のそれぞれが、
1つ以上の測定量、
1つ以上の測定対象、
測定すべき1つ以上の時間および/または周波数リソース、
1つ以上の測定ID、
1つ以上の測定ギャップ、または
1つ以上の測定報告構成、
の1つ以上を有する、請求項1に記載の方法(800)。
【請求項3】
前記1つ以上の測定対象の少なくとも1つが、1つ以上のリソースプールに関連付けられる、請求項2に記載の方法(800)。
【請求項4】
前記1つ以上のリソースプールが、ディスカバリ手順中の測定にのみ使用される例外的リソースプールを有する、請求項3に記載の方法(800)。
【請求項5】
前記1つ以上の測定IDが、
非ディスカバリ関連測定に用いられる測定IDプールから割り当てられた測定ID、または
ディスカバリ関連測定にのみ用いられる測定IDプールから割り当てられた測定ID、
の1つ以上を有する、請求項2から4のいずれか1項に記載の方法(800)。
【請求項6】
前記第1のリンクおよび/または前記第2のリンクが非サービングリンクであり、前記第1のリンクおよび/または前記第2のリンクの前記測定が、
現在のサービングリンクの無線品質が閾値よりも低いこと、または、
ネットワークノード、前記第2の端末デバイス、または前記第1の端末デバイスまたは前記第2の端末デバイスが前記測定を実行するために前記第1の端末デバイスおよび前記第2の端末デバイスを制御する別の端末デバイスからのトリガ、
に応答して実行される、請求項1から5のいずれか1項に記載の方法(800)。
【請求項7】
前記閾値は、リレー再選択をトリガするための無線品質閾値よりも高い、請求項6に記載の方法(800)。
【請求項8】
前記第1の端末デバイスはリレーユーザ装置(UE)であり、前記第2の端末デバイスはレイヤ2(L2)またはレイヤ3(L3)UE-ネットワークリレー構成におけるリモートUEである、請求項1から7のいずれか1項に記載の方法(800)。
【請求項9】
前記第1の測定結果および前記第2の測定結果は、Uu RRCメッセージで送信され、前記第1の測定結果および前記第2の測定結果は単一または別個の報告で送信される、請求項8に記載の方法(800)。
【請求項10】
前記第1の測定結果および/または前記第2の測定結果は、
周期的に、または
以下の条件
サービングUuリンクの測定品質が閾値より低いが非サービングPC5リンクの測定品質が別の閾値より高い、
サービングUuリンクの測定品質が閾値より低いが非サービングUuリンクの測定品質が別の閾値より高い、
前記第1のリンクおよび前記第2のリンクのいずれか1つの測定品質が閾値より低い、
前記第1のリンクおよび前記第2のリンクの一方の測定品質が閾値より低いが前記第1のリンクおよび前記第2のリンクの他方の測定品質が別の閾値より高い、
前記第1のリンクの測定品質が閾値より低いが、無線アクセス技術(RAT)間、あるいは前記第1の端末デバイスおよび前記第2の端末デバイスが動作中または動作可能な周波数リンクの測定品質が別の閾値より高い、
前記第1のリンクおよび前記第2のリンクの総合的な測定品質が閾値より低い、
前記第1のリンクおよび前記第2のリンクの一方の測定品質が、前記第1のリンクおよび前記第2のリンクの他方の測定品質よりもオフセットだけ低いまたは高い、または、
前記第1のリンクおよび前記第2のリンクの一方の測定品質が、前記第1のリンクおよび前記第2のリンクの他方の測定品質に応じたオフセットだけ閾値よりも低い、
の1つ以上が満たされるときに、
送信される、請求項9に記載の方法(800)。
【請求項11】
前記単一または別個の測定報告は、
1つ以上の測定ID、
1つ以上のサービング周波数の各々についての測定結果、
1つ以上のRAT間または周波数リンクの各々についての測定結果、
前記第1の測定結果および/または前記第2の測定結果が関連付けられる前記第1のリンクおよび/または前記第2のリンクのインジケータ、
前記第1の測定結果および/または前記第2の測定結果が関連付けられるRATまたは周波数、または
前記第1の端末デバイスまたは前記第2の端末デバイスの識別子、
の1つ以上を有する、請求項9または10に記載の方法(800)。
【請求項12】
送受信器(1210)と、プロセッサ(1220)と、メモリ(1230)とを有し、前記メモリ(1230)は前記プロセッサ(1220)によって実行可能な命令を有し、それによって、請求項1から11のいずれか1項に記載の方法を実行するように動作可能である、第1の端末デバイス(1200)。
【請求項13】
ネットワークノードにおける方法(1000)であって、
第1の端末デバイスと第2の端末デバイスとの間の第1のリンクと、前記第1の端末デバイスと前記ネットワークノードとの間の第2のリンクとを測定するための別個の測定構成を送信することと、
前記第1の端末デバイスから、前記第1のリンクについての第1の測定結果と、前記第2のリンクについての第2の測定結果とを受信する(1010)ことと、を有し、前記第1の測定結果および前記第2の測定結果は、単一の測定報告で、または別個の測定報告で受信される、方法(1000)。
【請求項14】
記別個の測定構成のそれぞれが、
1つ以上の測定量、
1つ以上の測定対象、
測定すべき1つ以上の時間および/または周波数リソース、
1つ以上の測定ID、
1つ以上の測定ギャップ、または
1つ以上の測定報告構成、
のうちの1つ以上を有し、
前記1つ以上の測定対象の少なくとも1つが、1つ以上のリソースプールに関連付けられ
前記1つ以上の測定IDが、
非ディスカバリ関連測定に用いられる測定IDプールから割り当てられた測定ID、または
ディスカバリ関連測定にのみ用いられる測定IDプールから割り当てられた測定ID、
の1つ以上を有する、請求項13に記載の方法(1000)。
【請求項15】
記第1の端末デバイスがリレーUEであり、前記第2の端末デバイスがL2またはL3UE-ネットワークリレー構成のリモートUEであり、
前記第1の測定結果および/または前記第2の測定結果は、
周期的に、または
以下の条件
サービングUuリンクの測定品質が閾値より低いが非サービングPC5リンクの測定品質が別の閾値より高い、
サービングUuリンクの測定品質が閾値より低いが非サービングUuリンクの測定品質が別の閾値より高い、
前記第1のリンクおよび前記第2のリンクのいずれか1つの測定品質が閾値より低い、
前記第1のリンクおよび前記第2のリンクの一方の測定品質が閾値より低いが前記第1のリンクおよび前記第2のリンクの他方の測定品質が別の閾値より高い、
前記第1のリンクの測定品質が閾値より低いが、無線アクセス技術(RAT)間、あるいは前記第1の端末デバイスおよび前記第2の端末デバイスが動作中または動作可能な周波数リンクの測定品質が別の閾値より高い、
前記第1のリンクおよび前記第2のリンクの総合的な測定品質が閾値より低い、
前記第1のリンクおよび前記第2のリンクの一方の測定品質が、前記第1のリンクおよび前記第2のリンクの他方の測定品質よりもオフセットだけ低いまたは高い、または、
前記第1のリンクおよび前記第2のリンクの一方の測定品質が、前記第1のリンクおよび前記第2のリンクの他方の測定品質に応じたオフセットだけ閾値よりも低い、
の1つ以上が満たされるときに、
受信される、
請求項13または14に記載の方法(1000)。
【請求項16】
送受信器(1410)と、プロセッサ(1420)と、メモリ(1430)とを有し、前記メモリ(1430)は前記プロセッサ(1420)によって実行可能な命令を有し、それによって、請求項13から15のいずれか1項に記載の方法を実行するように動作可能である、ネットワークノード(1400)。
【国際調査報告】