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特表2024-502787再構成可能インテリジェントサーフェスの時間および周波数リソースレベルミューティング
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-01-23
(54)【発明の名称】再構成可能インテリジェントサーフェスの時間および周波数リソースレベルミューティング
(51)【国際特許分類】
   H04W 16/26 20090101AFI20240116BHJP
   H04W 72/0446 20230101ALI20240116BHJP
   H04W 72/0453 20230101ALI20240116BHJP
   H04W 72/20 20230101ALI20240116BHJP
   H04B 7/06 20060101ALI20240116BHJP
   H01Q 3/46 20060101ALI20240116BHJP
   H04W 16/28 20090101ALI20240116BHJP
   H04W 64/00 20090101ALI20240116BHJP
【FI】
H04W16/26
H04W72/0446
H04W72/0453
H04W72/20
H04B7/06 950
H01Q3/46
H04W16/28
H04W64/00 140
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023539149
(86)(22)【出願日】2021-12-22
(85)【翻訳文提出日】2023-06-26
(86)【国際出願番号】 US2021073090
(87)【国際公開番号】W WO2022147415
(87)【国際公開日】2022-07-07
(31)【優先権主張番号】20210100004
(32)【優先日】2021-01-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】GR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】595020643
【氏名又は名称】クゥアルコム・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
(74)【代理人】
【識別番号】110003708
【氏名又は名称】弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
(72)【発明者】
【氏名】ドゥアン、ウェイミン
(72)【発明者】
【氏名】レイ、ジン
(72)【発明者】
【氏名】マノラコス、アレクサンドロス
【テーマコード(参考)】
5J021
5K067
【Fターム(参考)】
5J021AA06
5J021DB01
5J021HA05
5K067AA13
5K067DD11
5K067EE02
5K067EE06
5K067EE10
5K067EE61
5K067EE71
5K067KK01
(57)【要約】
ワイヤレス通信のための技法が開示される。一態様では、基地局(BS)によって実施されるワイヤレス通信の方法が、再構成可能インテリジェントサーフェス(RIS)についてのリソースレベルミューティングビットマップを取得すること、ここにおいて、リソースレベルミューティングビットマップは、RISが送信ビームを反射することを有効にされるべきであるまたは送信ビームを反射することを無効にされるべきである、と、時間および周波数リソースのセットを識別する、リソースレベルミューティングビットマップに従って有効または無効にされるようにRISに要求することと、を含む。
【選択図】図10A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
基地局(BS)によって実施されるワイヤレス通信の方法であって、
再構成可能インテリジェントサーフェス(RIS)についてのリソースレベルミューティングビットマップを取得することと、ここにおいて、前記リソースレベルミューティングビットマップは、前記RISが送信ビームを反射することを有効にされるべきであるまたは送信ビームを反射することを無効にされるべきである、時間および周波数リソースのセットを識別する、
前記リソースレベルミューティングビットマップに従って有効または無効にされるように前記RISに要求することと、
を備える、方法。
【請求項2】
時間および周波数リソースの前記セットのうちの少なくとも1つは、測位基準信号(PRS)を送信するためにまたはサウンディング基準信号(SRS)を受信するために予約された時間および周波数リソースのセットを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記リソースレベルミューティングビットマップの各ビットは、前記RISが有効または無効にされるPRSオケージョン、前記RISが各PRSオケージョン内で有効または無効にされるPRS反復、前記RISが有効または無効にされるSRSオケージョン、前記RISが各SRSオケージョン内で有効または無効にされるSRS反復、あるいはそれらの組合せを表す、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記RISは、前記ビットマップ中のビットの値と、前記PRSの送信をミュートにすることまたは有効にすることに関連する別のインジケータの値との組合せに従って、有効または無効にされるように要求される、請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記リソースレベルミューティングビットマップの各ビットは、指定されたPRSまたはSRSとの知られている関連付けを有するRISを表す、請求項2に記載の方法。
【請求項6】
前記リソースレベルミューティングビットマップに従って有効または無効にされるように前記RISに要求することは、受信された信号をユーザ機器(UE)に反射するように前記RISを構成することを備え、前記方法は、
前記UEに、第1の測位基準信号(PRS)を送信することと、
前記RISに、第2のPRSを送信することと、
をさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記UEから、前記第1のPRSおよび前記第2のPRSについてのダウンリンク基準信号時間差(RSTD)測定値を受信すること、および前記RSTD測定値に基づいて前記UEの推定位置を計算すること、または
前記UEから、前記UEの推定位置を受信すること、
をさらに備える、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記第2のPRSを送信することより前に、受信された信号を前記UEに反射するようにまたは前記受信された信号を前記UEに反射しないように前記RISを構成することをさらに備える、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記RSTD測定値を受信することより前に、前記UEに、前記第1のPRSと前記第2のPRSとの間の送信時間オフセットを示すことをさらに備える、請求項7に記載の方法。
【請求項10】
前記第1のPRSおよび前記第2のPRSについての前記ダウンリンク基準信号時間差(RSTD)測定値を受信することは、前記第1のPRSおよび前記第2のPRSについての受信時間、到着時間、またはそれらの組合せを受信することを備える、請求項7に記載の方法。
【請求項11】
ユーザ機器(UE)によって実施されるワイヤレス通信の方法であって、
再構成可能インテリジェントサーフェス(RIS)についてのリソースレベルミューティングビットマップを取得することと、ここにおいて、前記リソースレベルミューティングビットマップは、前記RISが送信ビームを反射することを有効にされることになるまたは送信ビームを反射することを無効にされることになる、時間および周波数リソースのセットを識別する、
第1の基準信号を受信することと、
前記リソースレベルミューティングビットマップに基づいて、前記第1の基準信号が基地局(BS)から受信されたのか前記RISから受信されたのかを決定することと、
を備える、方法。
【請求項12】
前記リソースレベルミューティングビットマップによって決定された前記BSからのまたは前記RISからの、到着時間(ToA)または基準信号時間差(RSTD)を計算することをさらに備える、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記第1の基準信号は第1の測位基準信号(PRS)を備え、前記方法は、
第2のPRSを受信することと、ここにおいて、前記第1のPRSおよび前記第2のPRSのうちの一方は基地局(BS)から受信され、前記第1のPRSおよび前記第2のPRSのうちの他方は前記RISから受信される、
前記BSに、前記第1のPRSおよび前記第2のPRSについてのダウンリンク基準信号時間差(RSTD)測定値を送信することと、
をさらに備える、請求項11に記載の方法。
【請求項14】
前記第1のPRSと前記第2のPRSとの間の送信時間オフセットを取得することと、
前記RSTD測定値と、前記第1のPRSと前記第2のPRSとの間の前記送信時間オフセットとに基づいて、前記UEの推定位置を計算することと、
前記BSに、前記UEの前記推定位置を送信することと、
をさらに備える、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記第1のPRSおよび前記第2のPRSについての前記ダウンリンク基準信号時間差(RSTD)測定値を送信することは、前記第1のPRSおよび前記第2のPRSについての受信時間、到着時間、またはそれらの組合せを送信することを備える、請求項13に記載の方法。
【請求項16】
メモリと、
少なくとも1つのトランシーバと、
前記メモリと前記少なくとも1つのトランシーバとに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサと、
を備える、基地局(BS)であって、前記少なくとも1つのプロセッサは、
再構成可能インテリジェントサーフェス(RIS)についてのリソースレベルミューティングビットマップを取得することと、ここにおいて、前記リソースレベルミューティングビットマップは、前記RISが送信ビームを反射することを有効にされるべきであるまたは送信ビームを反射することを無効にされるべきである、時間および周波数リソースのセットを識別する、
前記少なくとも1つのトランシーバに、前記RISへ、前記リソースレベルミューティングビットマップに従って前記RISを有効または無効にするようにとの要求を送信させること、
を行うように構成された、基地局(BS)。
【請求項17】
時間および周波数リソースの前記セットのうちの少なくとも1つは、測位基準信号(PRS)を送信するためにまたはサウンディング基準信号(SRS)を受信するために予約された時間および周波数リソースのセットを備える、請求項16に記載のBS。
【請求項18】
前記リソースレベルミューティングビットマップの各ビットは、前記RISが有効または無効にされるPRSオケージョン、前記RISが各PRSオケージョン内で有効または無効にされるPRS反復、前記RISが有効または無効にされるSRSオケージョン、前記RISが各SRSオケージョン内で有効または無効にされるSRS反復、あるいはそれらの組合せを表す、請求項17に記載のBS。
【請求項19】
前記RISは、前記リソースレベルミューティングビットマップ中のビットの値と、前記PRSの送信をミュートにすることまたは有効にすることに関連する別のインジケータの値との組合せに従って、有効または無効にされるように要求される、請求項17に記載のBS。
【請求項20】
前記リソースレベルミューティングビットマップの各ビットは、指定されたPRSまたはSRSとの知られている関連付けを有するRISを表す、請求項17に記載のBS。
【請求項21】
前記リソースレベルミューティングビットマップに従って有効または無効にされるように前記RISに要求することは、受信された信号をユーザ機器(UE)に反射するように前記RISを構成することを備え、前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記少なくとも1つのトランシーバに、前記UEへ、第1の測位基準信号(PRS)を送信させることと、
前記少なくとも1つのトランシーバに、前記RISへ、第2のPRSを送信させることと、
を行うようにさらに構成された、請求項16に記載のBS。
【請求項22】
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記UEから、前記第1のPRSおよび前記第2のPRSについてのダウンリンク基準信号時間差(RSTD)測定値を受信すること、および前記RSTD測定値に基づいて前記UEの推定位置を計算すること、または
前記UEから、前記UEの推定位置を受信すること、
を行うようにさらに構成された、請求項21に記載のBS。
【請求項23】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記少なくとも1つのトランシーバに前記第2のPRSを送信させることより前に、前記少なくとも1つのトランシーバに、受信された信号を前記UEに反射するようにまたは前記受信された信号を前記UEに反射しないように前記RISを構成するための要求を、前記RISへ送信させるようにさらに構成された、請求項22に記載のBS。
【請求項24】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記RSTD測定値を受信することより前に、前記UEに、前記第1のPRSと前記第2のPRSとの間の送信時間オフセットを示すようにさらに構成された、請求項22に記載のBS。
【請求項25】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記第1のPRSおよび前記第2のPRSについての前記ダウンリンク基準信号時間差(RSTD)測定値を受信するとき、前記第1のPRSおよび前記第2のPRSについての受信時間、到着時間、またはそれらの組合せを受信するように構成された、請求項22に記載のBS。
【請求項26】
メモリと、
少なくとも1つのトランシーバと、
前記メモリと前記少なくとも1つのトランシーバとに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサと、
を備える、ユーザ機器(UE)であって、前記少なくとも1つのプロセッサは、
再構成可能インテリジェントサーフェス(RIS)についてのリソースレベルミューティングビットマップを取得することと、ここにおいて、前記リソースレベルミューティングビットマップは、前記RISが送信ビームを反射することを有効にされることになるまたは送信ビームを反射することを無効にされることになる、時間および周波数リソースのセットを識別する、
第1の基準信号を受信することと、
前記リソースレベルミューティングビットマップに基づいて、前記第1の基準信号が基地局(BS)から受信されたのか前記RISから受信されたのかを決定することと、
を行うように構成された、ユーザ機器(UE)。
【請求項27】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記リソースレベルミューティングビットマップによって決定された前記BSからのまたは前記RISからの、到着時間(ToA)または基準信号時間差(RSTD)を計算するようにさらに構成された、請求項26に記載のUE。
【請求項28】
前記第1の基準信号は第1の測位基準信号(PRS)を備え、前記少なくとも1つのプロセッサは、
第2のPRSを受信することと、ここにおいて、前記第1のPRSおよび前記第2のPRSのうちの一方は基地局(BS)から受信され、前記第1のPRSおよび前記第2のPRSのうちの他方は前記RISから受信される、
前記少なくとも1つのトランシーバに、前記BSへ、前記第1のPRSおよび前記第2のPRSについてのダウンリンク基準信号時間差(RSTD)測定値を送信させることと、
を行うようにさらに構成された、請求項26に記載のUE。
【請求項29】
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記第1のPRSと前記第2のPRSとの間の送信時間オフセットを取得することと、
前記RSTD測定値と、前記第1のPRSと前記第2のPRSとの間の前記送信時間オフセットとに基づいて、前記UEの推定位置を計算することと、
前記少なくとも1つのトランシーバに、前記BSへ、前記UEの前記推定位置を送信させることと、
を行うようにさらに構成された、請求項28に記載のUE。
【請求項30】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記少なくとも1つのトランシーバに、前記第1のPRSおよび前記第2のPRSについての前記ダウンリンク基準信号時間差(RSTD)測定値を送信させるとき、前記少なくとも1つのトランシーバに、前記第1のPRSおよび前記第2のPRSについての受信時間、到着時間、またはそれらの組合せを送信させるように構成された、請求項28に記載のUE。
【発明の詳細な説明】
【優先権の主張】
【0001】
関連出願の相互参照
[0001]本特許出願は、本出願の譲受人に譲渡され、その全体が参照により本明細書に明確に組み込まれる、2021年1月4日に出願された「TIME AND FREQUENCY RESOURCE LEVEL MUTING OF RECONFIGURABLE INTELLIGENT SURFACES」と題するギリシャ特許出願第20210100004号の優先権を主張する。
【技術分野】
【0002】
[0002]本開示の態様は、一般に、ワイヤレス通信に関する。
【背景技術】
【0003】
[0003]ワイヤレス通信システムは、第1世代アナログワイヤレス電話サービス(1G)、第2世代(2G)デジタルワイヤレス電話サービス(中間の2.5Gおよび2.75Gネットワークを含む)、第3世代(3G)高速データ、インターネット対応ワイヤレスサービスおよび第4世代(4G)サービス(たとえば、ロングタームエボリューション(LTE(登録商標))またはWiMax(登録商標))を含む、様々な世代を通じて発展してきた。現在、セルラーおよびパーソナル通信サービス(PCS)システムを含む、使用されている多くの異なるタイプのワイヤレス通信システムがある。知られているセルラーシステムの例は、セルラーアナログ高度モバイルフォンシステム(AMPS)、および符号分割多元接続(CDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、時分割多元接続(TDMA)、モバイル通信用グローバルシステム(GSM(登録商標))に基づくデジタルセルラーシステムなどを含む。
【0004】
[0004]新無線(NR)と呼ばれる第5世代(5G)ワイヤレス規格は、改善の中でも、より高いデータ転送速度と、より多い数の接続と、より良いカバレージとを必要とする。次世代モバイルネットワークアライアンスによる5G規格は、数万人のユーザの各々に数十メガビット毎秒のデータレートを提供し、オフィスフロア上の数十人の労働者に1ギガビット毎秒のデータレートを提供するように設計されている。大きいセンサー展開をサポートするために、数十万の同時接続がサポートされるべきである。したがって、5Gモバイル通信のスペクトル効率は、現在の4G規格と比較して著しく拡張されるべきである。さらに、現在の規格と比較して、シグナリング効率が拡張されるべきであり、レイテンシが大幅に低減されるべきである。
【発明の概要】
【0005】
[0005]以下は、本明細書で開示される1つまたは複数の態様に関係する簡略化された概要を提示する。したがって、以下の概要は、すべての企図された態様に関係する広範な概観と見なされるべきではなく、また、以下の概要は、すべての企図された態様に関係する重要なまたは重大な要素を識別するか、あるいは特定の態様に関連する範囲を定めるものと見なされるべきではない。したがって、以下の概要は、以下で提示される発明を実施するための形態に先行して、簡略化された形で、本明細書で開示される機構に関係する1つまたは複数の態様に関係するいくつかの概念を提示する唯一の目的を有する。
【0006】
[0006]いくつかの態様では、基地局(BS)によって実施されるワイヤレス通信の方法が、再構成可能インテリジェントサーフェス(RIS)についてのリソースレベルミューティング(muting)ビットマップを取得することと、ここにおいて、リソースレベルミューティングビットマップは、RISが送信ビームを反射することを有効にされるべきである(should be enabled)または送信ビームを反射することを無効にされるべきである(should be disabled)、時間および周波数リソースのセットを識別する、と、リソースレベルミューティングビットマップに従って有効または無効にされるようにRISに要求することと、を含む。
【0007】
[0007]いくつかの態様では、ユーザ機器(UE)によって実施されるワイヤレス通信の方法が、RISについてのリソースレベルミューティングビットマップを取得すること、ここにおいて、リソースレベルミューティングビットマップは、RISが送信ビームを反射することを有効にされることになるまたは送信ビームを反射することを無効にされることになる、時間および周波数リソースのセットを識別する、と、第1の基準信号を受信することと、リソースレベルミューティングビットマップに基づいて、第1の基準信号がBSから受信されたのかRISから受信されたのかを決定することと、を含む。
【0008】
[0008]いくつかの態様では、BSが、メモリと、少なくとも1つのトランシーバと、メモリと少なくとも1つのトランシーバとに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサとを含み、少なくとも1つのプロセッサは、RISについてのリソースレベルミューティングビットマップを取得すること、ここにおいて、リソースレベルミューティングビットマップは、RISが送信ビームを反射することを有効にされるべきであるまたは送信ビームを反射することを無効にされるべきである、時間および周波数リソースのセットを識別する、と、少なくとも1つのトランシーバに、RISへ、リソースレベルミューティングビットマップに従ってRISを有効または無効にするようにとの要求を送信させることと、を行うように構成される。
【0009】
[0009]いくつかの態様では、UEが、メモリと、少なくとも1つのトランシーバと、メモリと少なくとも1つのトランシーバとに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサとを含み、少なくとも1つのプロセッサは、RISについてのリソースレベルミューティングビットマップを取得すること、ここにおいて、リソースレベルミューティングビットマップは、RISが送信ビームを反射することを有効にされることになるまたは送信ビームを反射することを無効にされることになる、時間および周波数リソースのセットを識別する、と、第1の基準信号を受信することと、リソースレベルミューティングビットマップに基づいて、第1の基準信号がBSから受信されたのかRISから受信されたのかを決定することと、を行うように構成される。
【0010】
[0010]いくつかの態様では、BSが、RISについてのリソースレベルミューティングビットマップを取得するための手段、ここにおいて、リソースレベルミューティングビットマップは、RISが送信ビームを反射することを有効にされるべきであるまたは送信ビームを反射することを無効にされるべきである、時間および周波数リソースのセットを識別する、と、リソースレベルミューティングビットマップに従って有効または無効にされるようにRISに要求するための手段と、を含む。
【0011】
[0011]いくつかの態様では、UEが、RISについてのリソースレベルミューティングビットマップを取得するための手段、ここにおいて、リソースレベルミューティングビットマップは、RISが送信ビームを反射することを有効にされることになるまたは送信ビームを反射することを無効にされることになる、時間および周波数リソースのセットを識別する、と、第1の基準信号を受信するための手段と、リソースレベルミューティングビットマップに基づいて、第1の基準信号がBSから受信されたのかRISから受信されたのかを決定するための手段と、を含む。
【0012】
[0012]いくつかの態様では、命令のセットを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体であって、命令のセットは、BSの1つまたは複数のプロセッサによって実行されたとき、BSに、RISについてのリソースレベルミューティングビットマップを取得すること、ここにおいて、リソースレベルミューティングビットマップは、RISが送信ビームを反射することを有効にされるべきであるまたは送信ビームを反射することを無効にされるべきである、時間および周波数リソースのセットを識別する、と、リソースレベルミューティングビットマップに従って有効または無効にされるようにRISに要求することと、を行わせる、1つまたは複数の命令を備える、非一時的コンピュータ可読媒体。
【0013】
[0013]いくつかの態様では、命令のセットを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体であって、命令のセットは、UEの1つまたは複数のプロセッサによって実行されたとき、UEに、RISについてのリソースレベルミューティングビットマップを取得すること、ここにおいて、リソースレベルミューティングビットマップは、RISが送信ビームを反射することを有効にされることになるまたは送信ビームを反射することを無効にされることになる、時間および周波数リソースのセットを識別する、と、第1の基準信号を受信することと、リソースレベルミューティングビットマップに基づいて、第1の基準信号がBSから受信されたのかRISから受信されたのかを決定することと、を行わせる、1つまたは複数の命令を備える、非一時的コンピュータ可読媒体。
【0014】
[0014]本明細書で開示される態様に関連する他の目的および利点は、添付の図面および発明を実施するための形態に基づいて当業者に明らかになるであろう。
【0015】
[0015]添付の図面は、本開示の様々な態様の説明を助けるために提示され、態様の限定ではなく、単に態様の例示のために提供される。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】[0016]本開示の態様による、例示的なワイヤレス通信システムを示す図。
図2A】[0017]本開示の態様による、例示的なワイヤレスネットワーク構造を示す図。
図2B】本開示の態様による、例示的なワイヤレスネットワーク構造を示す図。
図3A】[0018]ユーザ機器(UE)において採用され、本明細書で教示される通信をサポートするように構成され得る構成要素のいくつかの例示的な態様の簡略ブロック図。
図3B】基地局において採用され、本明細書で教示される通信をサポートするように構成され得る構成要素のいくつかの例示的な態様の簡略ブロック図。
図3C】ネットワークエンティティにおいて採用され、本明細書で教示される通信をサポートするように構成され得る構成要素のいくつかの例示的な態様の簡略ブロック図。
図4A】[0019]本開示の態様による、例示的なフレーム構造およびフレーム構造内のチャネルを示す図。
図4B】本開示の態様による、例示的なフレーム構造およびフレーム構造内のチャネルを示す図。
図4C】本開示の態様による、例示的なフレーム構造およびフレーム構造内のチャネルを示す図。
図4D】本開示の態様による、例示的なフレーム構造およびフレーム構造内のチャネルを示す図。
図5A】[0020]本開示の態様による、スロット内のDL PRSリソースの様々なパターンを示す図。
図5B】本開示の態様による、スロット内のDL PRSリソースの様々なパターンを示す図。
図5C】本開示の態様による、スロット内のDL PRSリソースの様々なパターンを示す図。
図6A】[0021]本開示の態様による、DL PRSリソース反復およびビーム掃引オプションの例を示す図。
図6B】本開示の態様による、DL PRSリソース反復およびビーム掃引オプションの例を示す図。
図7A】[0022]本開示の態様による、TRPベースPRSミューティングオプションの例を示す図。
図7B】本開示の態様による、TRPベースPRSミューティングオプションの例を示す図。
図7C】本開示の態様による、TRPベースPRSミューティングオプションの例を示す図。
図8】[0023]いくつかの態様による、再構成可能インテリジェントサーフェス(RIS)の時間および周波数リソースレベルミューティングのためのシステムを示す図。
図9】[0024]いくつかの態様による、RISの時間および周波数リソースレベルミューティングのためのシステムを示す図。
図10A】[0025]いくつかの態様による、RISの時間および周波数リソースレベルミューティングの例を示す図。
図10B】いくつかの態様による、RISの時間および周波数リソースレベルミューティングの例を示す図。
図10C】いくつかの態様による、RISの時間および周波数リソースレベルミューティングの例を示す図。
図11】[0026]いくつかの態様による、RISの時間および周波数リソースレベルミューティングに関連する例示的なプロセスのフローチャート。
図12】いくつかの態様による、RISの時間および周波数リソースレベルミューティングに関連する例示的なプロセスのフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0017】
[0027]本開示の態様が、説明のために提供される様々な例を対象とする以下の説明および関連する図面において提供される。本開示の範囲から逸脱することなく、代替態様が考案され得る。さらに、本開示の関連する詳細を不明瞭にしないように、本開示のよく知られている要素は詳細に説明されないか、または省略される。
【0018】
[0028]「例示的」および/または「例」という単語は、本明細書では「例、事例、または例示の働きをすること」を意味するために使用される。本明細書で「例示的」および/または「例」として説明されるいかなる態様も、必ずしも他の態様よりも好ましいまたは有利であると解釈されるべきであるとは限らない。同様に、「本開示の態様」という用語は、本開示のすべての態様が、説明される特徴、利点または動作モードを含むことを必要としない。
【0019】
[0029]以下で説明される情報および信号は、様々な異なる技術および技法のいずれかを使用して表され得ることを当業者は諒解されよう。たとえば、以下の説明全体にわたって言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、およびチップは、部分的に特定の適用例、部分的に所望の設計、部分的に対応する技術などに応じて、電圧、電流、電磁波、磁界または磁性粒子、光場または光学粒子、あるいはそれらの任意の組合せによって表され得る。
【0020】
[0030]さらに、多くの態様が、たとえば、コンピューティングデバイスの要素によって実施されるべき一連のアクションに関して説明される。本明細書で説明される様々なアクションは、特定の回路(たとえば、特定用途向け集積回路(ASIC))によって、1つまたは複数のプロセッサによって実行されるプログラム命令によって、または両方の組合せによって実施され得ることを認識されよう。さらに、本明細書で説明される一連のアクションは、実行時に、本明細書で説明される機能をデバイスの関連するプロセッサに実施させるかまたは実施するように命令するコンピュータ命令の対応するセットを記憶した任意の形態の非一時的コンピュータ可読記憶媒体内で全体として実施されるべきものと見なされ得る。したがって、本開示の様々な態様は、請求される主題の範囲内に入ることがすべて企図されているいくつかの異なる形態で実施され得る。さらに、本明細書で説明される態様の各々について、任意のそのような態様の対応する形態は、本明細書では、たとえば、説明されるアクションを実施する「ように構成された論理」として説明されることがある。
【0021】
[0031]本明細書で使用される「ユーザ機器」(UE)および「基地局」という用語は、別段に記載されていない限り、いずれかの特定の無線アクセス技術(RAT)に固有であるかまたは他の方法でそれに限定されることを意図されていない。概して、UEは、ワイヤレス通信ネットワークを介して通信するためにユーザによって使用される任意のワイヤレス通信デバイス(たとえば、モバイルフォン、ルータ、タブレットコンピュータ、ラップトップコンピュータ、消費者アセット追跡デバイス、ウェアラブル(たとえば、スマートウォッチ、グラス、拡張現実(AR)/仮想現実(VR)ヘッドセットなど)、車両(たとえば、自動車、オートバイ、自転車など)、モノのインターネット(IoT)デバイスなど)であり得る。UEは、モバイルであり得るかまたは(たとえば、いくつかの時間において)固定であり得、無線アクセスネットワーク(RAN)と通信し得る。本明細書で使用される「UE」という用語は、「アクセス端末」または「AT」、「クライアントデバイス」、「ワイヤレスデバイス」、「加入者デバイス」、「加入者端末」、「加入者局」、「ユーザ端末」または「UT」、「モバイルデバイス」、「モバイル端末」、「移動局」、あるいはそれらの変形形態として互換的に呼ばれることがある。概して、UEは、RANを介してコアネットワークと通信することができ、コアネットワークを通して、UEは、インターネットなどの外部ネットワークおよび他のUEと接続され得る。もちろん、ワイヤードアクセスネットワーク、(たとえば、米国電気電子技術者協会(IEEE)802.11仕様などに基づく)ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)ネットワークなどを介したものなど、コアネットワークおよび/またはインターネットに接続する他の機構もUEに対して可能である。
【0022】
[0032]基地局は、それが展開されるネットワークに応じて、UEと通信しているいくつかのRATのうちの1つに従って動作し得、代替的に、アクセスポイント(AP)、ネットワークノード、ノードB、発展型ノードB(eNB)、次世代eNB(ng-eNB)、(gNBまたはgノードBとも呼ばれる)新無線(NR)ノードBなどと呼ばれることがある。基地局は、主に、サポートされるUEのためのデータ、音声、および/またはシグナリング接続をサポートすることを含む、UEによるワイヤレスアクセスをサポートするために使用され得る。いくつかのシステムでは、基地局は、純粋にエッジノードシグナリング機能を提供し得るが、他のシステムでは、それは、追加の制御および/またはネットワーク管理機能を提供し得る。UEがそれを通して基地局に信号を送ることができる通信リンクは、アップリンク(UL)チャネル(たとえば、逆方向トラフィックチャネル、逆方向制御チャネル、アクセスチャネルなど)と呼ばれる。基地局がそれを通してUEに信号を送ることができる通信リンクは、ダウンリンク(DL)または順方向リンクチャネル(たとえば、ページングチャネル、制御チャネル、ブロードキャストチャネル、順方向トラフィックチャネルなど)と呼ばれる。本明細書で使用されるトラフィックチャネル(TCH)という用語は、アップリンク/逆方向トラフィックチャネルまたはダウンリンク/順方向トラフィックチャネルのいずれかを指すことがある。
【0023】
[0033]「基地局」という用語は、単一の物理的送信受信ポイント(TRP)、またはコロケートされることもされないこともある複数の物理的TRPを指し得る。たとえば、「基地局」という用語が、単一の物理的TRPを指す場合、物理的TRPは、基地局のセル(またはいくつかのセルセクタ)に対応する基地局のアンテナであり得る。「基地局」という用語が、複数のコロケートされた物理的TRPを指す場合、物理的TRPは、基地局の(たとえば、多入力多出力(MIMO)システムにおけるような、または基地局がビームフォーミングを採用する場合における)アンテナのアレイであり得る。「基地局」という用語が、複数のコロケートされない物理的TRPを指す場合、物理的TRPは、分散アンテナシステム(DAS)(トランスポート媒体を介して共通ソースに接続された、空間的に分離されたアンテナのネットワーク)またはリモートラジオヘッド(RRH)(サービング基地局に接続されたリモート基地局)であり得る。代替的に、コロケートされない物理的TRPは、UEから測定報告を受信するサービング基地局と、UEがその基準RF信号を測定しているネイバー基地局とであり得る。TRPは、基地局がワイヤレス信号をそこから送信および受信するポイントであるので、本明細書で使用される、基地局からの送信または基地局における受信への言及は、基地局の特定のTRPを指すものとして理解されるべきである。
【0024】
[0034]UEの測位をサポートするいくつかの実装形態では、基地局は、UEによるワイヤレスアクセスをサポートしないことがある(たとえば、UEのためのデータ、音声、および/またはシグナリング接続をサポートしないことがある)が、代わりに、UEによって測定されるべき基準信号をUEに送信し得、および/またはUEによって送信された信号を受信し、測定し得る。そのような基地局は、(たとえば、信号をUEに送信するとき)測位ビーコンと呼ばれ、および/または(たとえば、信号をUEから受信し、測定するとき)ロケーション測定ユニットと呼ばれることがある。
【0025】
[0035]「RF信号」は、送信機と受信機との間の空間を通して情報をトランスポートする所与の周波数の電磁波を備える。本明細書で使用される送信機は、単一の「RF信号」または複数の「RF信号」を受信機に送信し得る。しかしながら、受信機は、マルチパスチャネルを通るRF信号の伝搬特性により、各送信されるRF信号に対応する複数の「RF信号」を受信し得る。送信機と受信機との間の異なる経路上の同じ送信されるRF信号は、「マルチパス」RF信号と呼ばれることがある。
【0026】
[0036]図1は、例示的なワイヤレス通信システム100を示す。(ワイヤレスワイドエリアネットワーク(WWAN)と呼ばれることもある)ワイヤレス通信システム100は、様々な基地局102と、様々なUE104とを含み得る。基地局102は、マクロセル基地局(高電力セルラー基地局)および/またはスモールセル基地局(低電力セルラー基地局)を含み得る。一態様では、マクロセル基地局は、ワイヤレス通信システム100がLTEネットワークに対応するeNBおよび/もしくはng-eNB、またはワイヤレス通信システム100がNRネットワークに対応するgNB、あるいは両方の組合せを含み得、スモールセル基地局は、フェムトセル、ピコセル、マイクロセルなどを含み得る。
【0027】
[0037]基地局102は、集合的にRANを形成し、バックホールリンク122を通してコアネットワーク170(たとえば、発展型パケットコア(EPC)または5Gコア(5GC))とインターフェースし、コアネットワーク170を通して(コアネットワーク170の一部であり得るか、またはコアネットワーク170の外部にあり得る)1つまたは複数のロケーションサーバ172へとインターフェースし得る。他の機能に加えて、基地局102は、ユーザデータを転送することと、無線チャネル暗号化および解読と、完全性保護と、ヘッダ圧縮と、モビリティ制御機能(たとえば、ハンドオーバ、デュアル接続性)と、セル間干渉協調と、接続セットアップおよび解放と、負荷分散と、非アクセス層(NAS)メッセージのための分配と、NASノード選択と、同期と、RAN共有と、マルチメディアブロードキャストマルチキャストサービス(MBMS)と、加入者および機器トレースと、RAN情報管理(RIM)と、ページングと、測位と、警告メッセージの配信とのうちの1つまたは複数に関係する機能を実施し得る。基地局102は、ワイヤードまたはワイヤレスであり得るバックホールリンク134を介して、直接または間接的に(たとえば、EPC/5GCを通して)互いに通信し得る。
【0028】
[0038]基地局102はUE104とワイヤレス通信し得る。基地局102の各々は、それぞれの地理的カバレージエリア110に通信カバレージを提供し得る。一態様では、1つまたは複数のセルは、各カバレージエリア110中の基地局102によってサポートされ得る。「セル」は、(たとえば、キャリア周波数、コンポーネントキャリア、キャリア、帯域などと呼ばれる、何らかの周波数リソースを介した)基地局との通信のために使用される論理的通信エンティティであり、同じまたは異なるキャリア周波数を介して動作するセルを区別するための識別子(たとえば、物理セル識別子(PCI)、仮想セル識別子(VCI)、セルグローバル識別子(CGI))に関連付けられ得る。いくつかの場合には、異なるセルは、異なるタイプのUEにアクセスを提供し得る異なるプロトコルタイプ(たとえば、マシンタイプ通信(MTC)、狭帯域IoT(NB-IoT)、拡張モバイルブロードバンド(eMBB)、またはその他)に従って構成され得る。セルは特定の基地局によってサポートされるので、「セル」という用語は、コンテキストに応じて、論理的通信エンティティと、それをサポートする基地局とのいずれかまたは両方を指し得る。いくつかの場合には、「セル」という用語は、キャリア周波数が検出され、地理的カバレージエリア110の何らかの部分内の通信のために使用され得る限り、基地局の地理的カバレージエリア(たとえば、セクタ)をも指し得る。
【0029】
[0039]ネイバリングマクロセル基地局102の地理的カバレージエリア110は、(たとえば、ハンドオーバ領域において)部分的に重複し得るが、地理的カバレージエリア110のうちのいくつかは、より大きい地理的カバレージエリア110によってかなり重複され得る。たとえば、スモールセル基地局102’は、1つまたは複数のマクロセル基地局102のカバレージエリア110とかなり重複するカバレージエリア110’を有し得る。スモールセル基地局とマクロセル基地局の両方を含むネットワークは、異種ネットワークとして知られ得る。異種ネットワークはまた、限定加入者グループ(CSG)として知られる制限されたグループにサービスを提供し得るホームeNB(HeNB)を含み得る。
【0030】
[0040]基地局102とUE104との間の通信リンク120は、UE104から基地局102への(逆方向リンクとも呼ばれる)アップリンク送信、および/または基地局102からUE104への(順方向リンクとも呼ばれる)ダウンリンク送信を含み得る。通信リンク120は、空間多重化、ビームフォーミング、および/または送信ダイバーシティを含む、MIMOアンテナ技術を使用し得る。通信リンク120は、1つまたは複数のキャリア周波数を通したものであり得る。キャリアの割振りは、ダウンリンクとアップリンクとに関して非対称であり得る(たとえば、ダウンリンクの場合、アップリンクの場合よりも多いまたは少ないキャリアが割り振られ得る)。
【0031】
[0041]ワイヤレス通信システム100は、無認可周波数スペクトル(たとえば、5GHz)中で通信リンク154を介してワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)局(STA)152と通信しているWLANアクセスポイント(AP)150をさらに含み得る。無認可周波数スペクトル中で通信するとき、WLAN STA152および/またはWLAN AP150は、チャネルが利用可能であるかどうかを決定するために、通信する前にクリアチャネルアセスメント(CCA)プロシージャまたはリッスンビフォアトーク(LBT)プロシージャを実施し得る。
【0032】
[0042]スモールセル基地局102’は、認可および/または無認可周波数スペクトル中で動作し得る。無認可周波数スペクトル中で動作するとき、スモールセル基地局102’は、LTEまたはNR技術を採用し、WLAN AP150によって使用されるのと同じ5GHz無認可周波数スペクトルを使用し得る。無認可周波数スペクトル中でLTE/5Gを採用するスモールセル基地局102’は、アクセスネットワークへのカバレージをブーストし、および/またはアクセスネットワークの容量を増加させ得る。無認可スペクトル中のNRは、NR-Uと呼ばれることがある。無認可スペクトル中のLTEは、LTE-U、認可支援アクセス(LAA)、またはMulteFireと呼ばれることがある。
【0033】
[0043]ワイヤレス通信システム100は、UE182と通信している、ミリメートル波(mmW)周波数および/または近mmW周波数中で動作し得るmmW基地局180をさらに含み得る。極高周波(EHF)は、電磁スペクトル中のRFの一部である。EHFは、30GHz~300GHzの範囲と、1ミリメートルから10ミリメートルの間の波長とを有する。この帯域中の電波はミリメートル波と呼ばれることがある。近mmWは、100ミリメートルの波長をもつ3GHzの周波数まで下方に延在し得る。超高周波(SHF)帯域は、センチメートル波とも呼ばれる、3GHzから30GHzの間に延在する。mmW/近mmW無線周波数帯域を使用する通信は、高い経路損失と比較的短い範囲とを有する。mmW基地局180とUE182とは、極めて高い経路損失と短い範囲とを補償するために、mmW通信リンク184を介してビームフォーミング(送信および/または受信)を利用し得る。さらに、代替構成では、1つまたは複数の基地局102はまた、mmWまたは近mmWとビームフォーミングとを使用して送信し得ることが諒解されよう。したがって、上記の説明は、例にすぎず、本明細書で開示される様々な態様を限定すると解釈されるべきではないことが諒解されよう。
【0034】
[0044]送信ビームフォーミングは、RF信号を特定の方向に集束させるための技法である。旧来、ネットワークノード(たとえば、基地局)がRF信号をブロードキャストするとき、それは、信号をすべての方向に(全方向的に)ブロードキャストする。送信ビームフォーミングでは、ネットワークノードは、所与のターゲットデバイス(たとえば、UE)が(送信ネットワークノードに対して)どこに位置するかを決定し、より強いダウンリンクRF信号をその特定の方向に投射し、それにより、(データレートに関して)より高速でより強いRF信号を(1つまたは複数の)受信デバイスに提供する。送信するときにRF信号の方向性を変更するために、ネットワークノードは、RF信号をブロードキャストしている1つまたは複数の送信機の各々において、RF信号の位相と相対振幅とを制御することができる。たとえば、ネットワークノードは、アンテナを実際に移動させることなしに、異なる方向に向くように「ステアリング」され得るRF波のビームを作成する(「フェーズドアレイ」または「アンテナアレイ」と呼ばれる)アンテナのアレイを使用し得る。特に、送信機からのRF電流は、別個のアンテナからの電波が互いに加算されて所望の方向における放射が増加される一方で、望ましくない方向における放射を打ち消して抑制するように、適正な位相関係とともに個々のアンテナに供給される。
【0035】
[0045]送信ビームは擬似コロケートされ得、これは、ネットワークノードの送信アンテナ自体が物理的にコロケートされるか否かにかかわらず、送信ビームが受信機(たとえば、UE)には同じパラメータを有するように見えることを意味する。NRでは、4つのタイプの擬似コロケーション(QCL)関係がある。特に、所与のタイプのQCL関係は、ターゲットビーム上のターゲット基準RF信号に関するいくつかのパラメータが、ソースビーム上のソース基準RF信号に関する情報から導出され得ることを意味する。ソース基準RF信号がQCLタイプAである場合、受信機は、同じチャネル上で送信されるターゲット基準RF信号のドップラーシフトと、ドップラー拡散と、平均遅延と、遅延拡散とを推定するために、ソース基準RF信号を使用することができる。ソース基準RF信号がQCLタイプBである場合、受信機は、同じチャネル上で送信されるターゲット基準RF信号のドップラーシフトとドップラー拡散とを推定するために、ソース基準RF信号を使用することができる。ソース基準RF信号がQCLタイプCである場合、受信機は、同じチャネル上で送信されるターゲット基準RF信号のドップラーシフトと平均遅延とを推定するために、ソース基準RF信号を使用することができる。ソース基準RF信号がQCLタイプDである場合、受信機は、同じチャネル上で送信されるターゲット基準RF信号の空間受信パラメータを推定するために、ソース基準RF信号を使用することができる。
【0036】
[0046]受信ビームフォーミングでは、受信機は、所与のチャネル上で検出されたRF信号を増幅するために受信ビームを使用する。たとえば、受信機は、特定の方向から受信されるRF信号を増幅する(たとえば、それの利得レベルを増加させる)ために、その方向においてアンテナのアレイの利得設定を増加させ、および/または位相設定を調整することができる。したがって、受信機が、ある方向にビームフォーミングすると言われるとき、それは、その方向におけるビーム利得が、他の方向に沿ったビーム利得に対して高いこと、またはその方向におけるビーム利得が、受信機にとって利用可能なすべての他の受信ビームのその方向におけるビーム利得と比較して最も高いことを意味する。これは、その方向から受信されるRF信号のより強い受信信号強度(たとえば、基準信号受信電力(RSRP)、基準信号受信品質(RSRQ)、信号対干渉プラス雑音比(SINR)など)を生じる。
【0037】
[0047]受信ビームは空間的に関係し得る。空間関係は、第2の基準信号のための送信ビームのためのパラメータが、第1の基準信号のための受信ビームに関する情報から導出され得ることを意味する。たとえば、UEは、基地局から1つまたは複数の基準ダウンリンク基準信号(たとえば、測位基準信号(PRS)、追跡基準信号(TRS)、位相追跡基準信号(PTRS)、セル固有基準信号(CRS)、チャネル状態情報基準信号(CSI-RS)、1次同期信号(PSS)、2次同期信号(SSS)、同期信号ブロック(SSB)など)を受信するために特定の受信ビームを使用し得る。UEは、次いで、受信ビームのパラメータに基づいて、その基地局に1つまたは複数のアップリンク基準信号(たとえば、アップリンク測位基準信号(UL-PRS)、サウンディング基準信号(SRS)、復調基準信号(DMRS)、PTRSなど)を送るための送信ビームを形成することができる。
【0038】
[0048]「ダウンリンク」ビームは、それを形成しているエンティティに応じて、送信ビームまたは受信ビームのいずれかであり得ることに留意されたい。たとえば、基地局が、UEに基準信号を送信するためにダウンリンクビームを形成している場合、ダウンリンクビームは送信ビームである。しかしながら、UEがダウンリンクビームを形成している場合、それは、ダウンリンク基準信号を受信するための受信ビームである。同様に、「アップリンク」ビームは、それを形成しているエンティティに応じて、送信ビームまたは受信ビームのいずれかであり得る。たとえば、基地局がアップリンクビームを形成している場合、それはアップリンク受信ビームであり、UEがアップリンクビームを形成している場合、それはアップリンク送信ビームである。
【0039】
[0049]5Gでは、ワイヤレスノード(たとえば、基地局102/180、UE104/182)が動作する周波数スペクトルは、複数の周波数範囲、FR1(450から6000MHzまで)と、FR2(24250から52600MHzまで)と、FR3(52600MHz超)と、FR4(FR1からFR2の間)とに分割される。5Gなど、マルチキャリアシステムでは、キャリア周波数のうちの1つは、「1次キャリア」または「アンカーキャリア」または「1次サービングセル」または「PCell」と呼ばれ、残りのキャリア周波数は、「2次キャリア」または「2次サービングセル」または「SCell」と呼ばれる。キャリアアグリゲーションにおいて、アンカーキャリアは、UE104/182と、UE104/182が初期無線リソース制御(RRC)接続確立プロシージャを実施するかまたはRRC接続再確立プロシージャを開始するかのいずれかであるセルとによって利用される1次周波数(たとえば、FR1)上で動作するキャリアである。1次キャリアは、すべての共通のおよびUE固有の制御チャネルを搬送し、認可周波数中のキャリアであり得る(ただし、これは常に当てはまるとは限らない)。2次キャリアは、RRC接続がUE104とアンカーキャリアとの間で確立されると構成され得、追加の無線リソースを提供するために使用され得る、第2の周波数(たとえば、FR2)上で動作するキャリアである。いくつかの場合には、2次キャリアは、無認可周波数中のキャリアであり得る。2次キャリアは、必要なシグナリング情報および信号のみを含んでいることがあり、たとえば、1次アップリンクキャリアと1次ダウンリンクキャリアの両方が典型的にはUE固有であるので、UE固有であるシグナリング情報および信号は、2次キャリア中に存在しないことがある。これは、セル中の異なるUE104/182が、異なるダウンリンク1次キャリアを有し得ることを意味する。同じことが、アップリンク1次キャリアについて当てはまる。ネットワークは、任意の時間において任意のUE104/182の1次キャリアを変更することが可能である。これは、たとえば、異なるキャリアに対する負荷を分散させるために行われる。(PCellであるかSCellであるかにかかわらず)「サービングセル」は、何らかの基地局がそれを介して通信しているキャリア周波数/コンポーネントキャリアに対応するので、「セル」、「サービングセル」、「コンポーネントキャリア」、「キャリア周波数」などの用語は、互換的に使用され得る。
【0040】
[0050]たとえば、まだ図1を参照すると、マクロセル基地局102によって利用される周波数のうちの1つは、アンカーキャリア(または「PCell」)であり得、マクロセル基地局102および/またはmmW基地局180によって利用される他の周波数は、2次キャリア(「SCell」)であり得る。複数のキャリアの同時送信および/または受信は、UE104/182がそれのデータ送信および/または受信レートを著しく増加させることを可能にする。たとえば、マルチキャリアシステムにおける2つの20MHzのアグリゲートされたキャリアは、理論的には、単一の20MHzキャリアによって達成されるものと比較して、データレートの倍増(すなわち、40MHz)につながるであろう。
【0041】
[0051]ワイヤレス通信システム100は、通信リンク120を介してマクロセル基地局102と通信し、および/またはmmW通信リンク184を介してmmW基地局180と通信し得る、UE164をさらに含み得る。たとえば、マクロセル基地局102は、UE164のためにPCellと1つまたは複数のSCellとをサポートし得、mmW基地局180は、UE164のために1つまたは複数のSCellをサポートし得る。
【0042】
[0052]図1の例では、1つまたは複数の地球周回衛星測位システム(SPS)スペースビークル(SV)112(たとえば、衛星)が、(簡単のために単一のUE104として図1に示されている)図示されたUEのいずれかのためのロケーション情報の独立したソースとして使用され得る。UE104は、SV112からジオロケーション情報を導出するための信号を受信するように特別に設計された1つまたは複数の専用SPS受信機を含み得る。SPSは、一般に、受信機(たとえば、UE104)が、送信機(たとえば、SV112)から受信された信号124に少なくとも部分的に基づいて地球上または地球上空で受信機のロケーションを決定することを可能にするように配置された、送信機のシステムを含む。そのような送信機は、一般に、設定された数のチップの反復擬似ランダム雑音(PN)コードでマークされた信号124を送信する。一般にSV112中に位置するが、送信機は、時々、地上ベース制御局、基地局102、および/または他のUE104上に位置し得る。
【0043】
[0053]SPS信号の使用は、1つまたは複数の全地球および/または地域航法衛星システムに関連するかまたはさもなければそれとともに使用するために有効にされ得る、様々な衛星ベースオーグメンテーションシステム(SBAS:satellite-based augmentation system)によってオーグメントされ得る。たとえば、SBASは、ワイドエリアオーグメンテーションシステム(WAAS:Wide Area Augmentation System)、欧州静止ナビゲーションオーバーレイサービス(EGNOS:European Geostationary Navigation Overlay Service)、多機能衛星オーグメンテーションシステム(MSAS:Multi-functional Satellite Augmentation System)、全地球測位システム(GPS)支援ジオオーグメンテッドナビゲーションまたはGPSおよびジオオーグメンテッドナビゲーションシステム(GAGAN:GPS Aided Geo Augmented NavigationまたはGPS and Geo Augmented Navigation system)など、完全性情報、差分補正などを提供する(1つまたは複数の)オーグメンテーションシステムを含み得る。したがって、本明細書で使用されるSPSは、1つまたは複数の全地球および/または地域航法衛星システムならびに/あるいはオーグメンテーションシステムの任意の組合せを含み得、SPS信号は、SPS信号、SPS様の信号、および/またはそのような1つまたは複数のSPSに関連する他の信号を含み得る。
【0044】
[0054]ワイヤレス通信システム100は、(「サイドリンク」と呼ばれる)1つまたは複数のデバイスツーデバイス(D2D)ピアツーピア(P2P)リンクを介して1つまたは複数の通信ネットワークに間接的に接続する、UE190などの1つまたは複数のUEをさらに含み得る。図1の例では、UE190は、(たとえば、UE190がそれを通してセルラー接続性を間接的に取得し得る)基地局102のうちの1つに接続されたUE104のうちの1つとのD2D P2Pリンク192と、(UE190がそれを通してWLANベースインターネット接続性を間接的に取得し得る)WLAN AP150に接続されたWLAN STA152とのD2D P2Pリンク194とを有する。一例では、D2D P2Pリンク192および194は、LTE Direct(LTE-D)、WiFi Direct(登録商標)(WiFi(登録商標)-D)、Bluetooth(登録商標)など、任意のよく知られているD2D RATを用いてサポートされ得る。
【0045】
[0055]図2Aは、例示的なワイヤレスネットワーク構造200を示す。たとえば、(次世代コア(NGC)とも呼ばれる)5GC210は、機能的には、コアネットワークを形成するために協働的に動作する、制御プレーン機能214(たとえば、UE登録、認証、ネットワークアクセス、ゲートウェイ選択など)、およびユーザプレーン機能212(たとえば、UEゲートウェイ機能、データネットワークへのアクセス、IPルーティングなど)と見なされ得る。ユーザプレーンインターフェース(NG-U)213と制御プレーンインターフェース(NG-C)215とは、gNB222を5GC210に、特に制御プレーン機能214とユーザプレーン機能212とに接続する。追加の構成では、ng-eNB224も、制御プレーン機能214へのNG-C215と、ユーザプレーン機能212へのNG-U213とを介して5GC210に接続され得る。さらに、ng-eNB224は、バックホール接続223を介してgNB222と直接通信し得る。いくつかの構成では、新RAN220は、1つまたは複数のgNB222のみを有し得、他の構成は、ng-eNB224とgNB222の両方のうちの1つまたは複数を含む。gNB222またはng-eNB224のいずれかが、UE204(たとえば、図1に示されているUEのいずれか)と通信し得る。別の随意の態様は、UE204にロケーション支援を提供するために5GC210と通信していることがある、ロケーションサーバ230を含み得る。ロケーションサーバ230は、複数の別個のサーバ(たとえば、物理的に別個のサーバ、単一のサーバ上の異なるソフトウェアモジュール、複数の物理サーバにわたって拡散された異なるソフトウェアモジュールなど)として実装され得るか、または代替的に、各々単一のサーバに対応し得る。ロケーションサーバ230は、コアネットワーク、5GC210を介して、および/またはインターネット(示されず)を介してロケーションサーバ230に接続することができるUE204のための1つまたは複数のロケーションサービスをサポートするように構成され得る。さらに、ロケーションサーバ230は、コアネットワークの構成要素に統合され得るか、または代替的にコアネットワークの外部にあり得る。
【0046】
[0056]図2Bは、別の例示的なワイヤレスネットワーク構造250を示す。たとえば、5GC260は、機能的には、コアネットワーク(すなわち、5GC260)を形成するために協働的に動作する、アクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)264によって提供される制御プレーン機能、ならびにユーザプレーン機能(UPF)262によって提供されるユーザプレーン機能と見なされ得る。ユーザプレーンインターフェース263と制御プレーンインターフェース265とは、ng-eNB224を5GC260に、特にそれぞれUPF262とAMF264とに接続する。追加の構成では、gNB222も、AMF264への制御プレーンインターフェース265と、UPF262へのユーザプレーンインターフェース263とを介して5GC260に接続され得る。さらに、ng-eNB224は、5GC260へのgNB直接接続性を用いてまたは用いずに、バックホール接続223を介してgNB222と直接通信し得る。いくつかの構成では、新RAN220は、1つまたは複数のgNB222のみを有し得、他の構成は、ng-eNB224とgNB222の両方のうちの1つまたは複数を含む。gNB222またはng-eNB224のいずれかが、UE204(たとえば、図1に示されているUEのいずれか)と通信し得る。新RAN220の基地局は、N2インターフェースを介してAMF264と通信し、N3インターフェースを介してUPF262と通信する。
【0047】
[0057]AMF264の機能は、登録管理と、接続管理と、到達可能性管理と、モビリティ管理と、合法的傍受と、UE204とセッション管理機能(SMF)266との間のセッション管理(SM)メッセージのためのトランスポートと、SMメッセージをルーティングするための透過的プロキシサービスと、アクセス認証およびアクセス許可と、UE204とショートメッセージサービス機能(SMSF)(図示せず)との間のショートメッセージサービス(SMS)メッセージのためのトランスポートと、セキュリティアンカー機能(SEAF)とを含む。AMF264はまた、認証サーバ機能(AUSF)(図示せず)およびUE204と対話し、UE204認証プロセスの結果として確立された中間キーを受信する。UMTS(ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションズシステム)加入者識別モジュール(USIM)に基づく認証の場合、AMF264は、AUSFからセキュリティ資料を取り出す。AMF264の機能はまた、セキュリティコンテキスト管理(SCM)を含む。SCMは、それがアクセスネットワーク固有のキーを導出するために使用するキーをSEAFから受信する。AMF264の機能はまた、規制サービスのためのロケーションサービス管理と、UE204と(ロケーションサーバ230として働く)ロケーション管理機能(LMF)270との間のロケーションサービスメッセージのためのトランスポートと、新RAN220とLMF270との間のロケーションサービスメッセージのためのトランスポートと、発展型パケットシステム(EPS)との相互動作のためのEPSベアラ識別子割振りと、UE204モビリティイベント通知とを含む。さらに、AMF264はまた、非(第3世代パートナーシッププロジェクト)アクセスネットワークのための機能をサポートする。
【0048】
[0058]UPF262の機能は、(適用可能なとき)RAT内/間モビリティのためのアンカーポイントとして働くことと、データネットワーク(図示せず)への相互接続の外部プロトコルデータユニット(PDU)セッションポイントとして働くことと、パケットルーティングおよびフォワーディングを提供することと、パケット検査と、ユーザプレーンポリシールール執行(たとえば、ゲーティング、リダイレクション、トラフィックステアリング)と、合法的傍受(ユーザプレーン収集)と、トラフィック使用報告と、ユーザプレーンのためのサービス品質(QoS)ハンドリング(たとえば、アップリンク/ダウンリンクレート執行、ダウンリンクにおける反射性QoSマーキング)と、アップリンクトラフィック検証(サービスデータフロー(SDF)対QoSフローマッピング)と、アップリンクおよびダウンリンクにおけるトランスポートレベルパケットマーキングと、ダウンリンクパケットバッファリングおよびダウンリンクデータ通知トリガリングと、ソースRANノードに1つまたは複数の「終了マーカー」を送ることおよびフォワーディングすることとを含む。UPF262はまた、UE204と、セキュアユーザプレーンロケーション(SUPL)ロケーションプラットフォーム(SLP)272などのロケーションサーバとの間のユーザプレーンを介したロケーションサービスメッセージの転送をサポートし得る。
【0049】
[0059]SMF266の機能は、セッション管理と、UEインターネットプロトコル(IP)アドレス割振りおよび管理と、ユーザプレーン機能の選択および制御と、トラフィックを適切な宛先にルーティングするためのUPF262におけるトラフィックステアリングの構成と、ポリシー執行およびQoSの一部の制御と、ダウンリンクデータ通知とを含む。SMF266がそれを介してAMF264と通信するインターフェースは、N11インターフェースと呼ばれる。
【0050】
[0060]別の随意の態様は、UE204にロケーション支援を提供するために5GC260と通信していることがある、LMF270を含み得る。LMF270は、複数の別個のサーバ(たとえば、物理的に別個のサーバ、単一のサーバ上の異なるソフトウェアモジュール、複数の物理サーバにわたって拡散された異なるソフトウェアモジュールなど)として実装され得るか、または代替的に、各々単一のサーバに対応し得る。LMF270は、コアネットワーク、5GC260を介して、および/またはインターネット(示されず)を介してLMF270に接続することができるUE204のための1つまたは複数のロケーションサービスをサポートするように構成され得る。SLP272は、LMF270と同様の機能をサポートし得るが、LMF270は、(たとえば、音声またはデータでなくシグナリングメッセージを伝達することを意図されたインターフェースおよびプロトコルを使用して)制御プレーンを介してAMF264、新RAN220、およびUE204と通信し得、SLP272は、(たとえば、伝送制御プロトコル(TCP)および/またはIPのような音声および/またはデータを搬送することを意図されたプロトコルを使用して)ユーザプレーンを介してUE204および外部クライアント(図2Bに図示せず)と通信し得る。
【0051】
[0061]図3Aと、図3Bと、図3Cとは、本明細書で教示されるファイル送信動作をサポートするために、(本明細書で説明されるUEのいずれかに対応し得る)UE302と、(本明細書で説明される基地局のいずれかに対応し得る)基地局304と、(ロケーションサーバ230とLMF270とを含む、本明細書で説明されるネットワーク機能のいずれかに対応するかまたはそれを実施し得る)ネットワークエンティティ306とに組み込まれ得る、(対応するブロックによって表される)いくつかの例示的な構成要素を示す。これらの構成要素は、異なる実装形態では異なるタイプの装置において(たとえば、ASICにおいて、システムオンチップ(SoC)においてなど)実装され得ることが諒解されよう。図示された構成要素は、通信システム中の他の装置にも組み込まれ得る。たとえば、システム中の他の装置は、同様の機能を提供するために説明されるものと同様の構成要素を含み得る。また、所与の装置が、構成要素のうちの1つまたは複数を含んでいることがある。たとえば、装置は、装置が複数のキャリア上で動作し、および/または異なる技術によって通信することを可能にする、複数のトランシーバ構成要素を含み得る。
【0052】
[0062]UE302と基地局304とは、各々、ワイヤレスワイドエリアネットワーク(WWAN)トランシーバ310および350をそれぞれ含み、NRネットワーク、LTEネットワーク、GSMネットワークなど、1つまたは複数のワイヤレス通信ネットワーク(図示せず)を介して通信するための手段(たとえば、送信するための手段、受信するための手段、測定するための手段、調整するための手段、送信するのを控えるための手段など)を提供する。WWANトランシーバ310および350は、当該のワイヤレス通信媒体(たとえば、特定の周波数スペクトル中の時間/周波数リソースの何らかのセット)上で少なくとも1つの指定されたRAT(たとえば、NR、LTE、GSMなど)を介して、他のUE、アクセスポイント、基地局(たとえば、eNB、gNB)などの他のネットワークノードと通信するために、それぞれ、1つまたは複数のアンテナ316および356に接続され得る。WWANトランシーバ310および350は、指定されたRATに従って、それぞれ、信号318および358(たとえば、メッセージ、指示、情報など)を送信および符号化するために、ならびに逆に、それぞれ、信号318および358(たとえば、メッセージ、指示、情報、パイロットなど)を受信および復号するために、様々に構成され得る。特に、WWANトランシーバ310および350は、それぞれ、信号318および358を送信および符号化するために、1つまたは複数の送信機314および354をそれぞれ含み、それぞれ、信号318および358を受信および復号するために、1つまたは複数の受信機312および352をそれぞれ含む。
【0053】
[0063]UE302と基地局304とはまた、少なくともいくつかの場合には、それぞれ、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)トランシーバ320および360を含む。WLANトランシーバ320および360は、それぞれ、1つまたは複数のアンテナ326および366に接続され、当該のワイヤレス通信媒体上で少なくとも1つの指定されたRAT(たとえば、WiFi、LTE-D、Bluetoothなど)を介して、他のUE、アクセスポイント、基地局などの他のネットワークノードと通信するための手段(たとえば、送信するための手段、受信するための手段、測定するための手段、同調させるための手段、送信するのを控えるための手段など)を提供し得る。WLANトランシーバ320および360は、指定されたRATに従って、それぞれ、信号328および368(たとえば、メッセージ、指示、情報など)を送信および符号化するために、ならびに逆に、それぞれ、信号328および368(たとえば、メッセージ、指示、情報、パイロットなど)を受信および復号するために、様々に構成され得る。特に、WLANトランシーバ320および360は、それぞれ、信号328および368を送信および符号化するために、1つまたは複数の送信機324および364をそれぞれ含み、それぞれ、信号328および368を受信および復号するために、1つまたは複数の受信機322および362をそれぞれ含む。
【0054】
[0064]少なくとも1つの送信機と少なくとも1つの受信機とを含むトランシーバ回路は、いくつかの実装形態では、(たとえば、単一の通信デバイスの送信機回路および受信機回路として実施される)統合されたデバイスを備え得、いくつかの実装形態では、別個の送信機デバイスと別個の受信機デバイスとを備え得、または他の実装形態では、他の方法で実施され得る。一態様では、送信機は、本明細書で説明されるように、それぞれの装置が送信「ビームフォーミング」を実施することを可能にする、アンテナアレイなどの複数のアンテナ(たとえば、アンテナ316、326、356、366)を含むかまたはそれらに結合され得る。同様に、受信機は、本明細書で説明されるように、それぞれの装置が受信ビームフォーミングを実施することを可能にする、アンテナアレイなどの複数のアンテナ(たとえば、アンテナ316、326、356、366)を含むかまたはそれらに結合され得る。一態様では、送信機と受信機とは、それぞれの装置が、同時に受信と送信の両方を行うのではなく、所与の時間において受信または送信のみを行うことができるように、同じ複数のアンテナ(たとえば、アンテナ316、326、356、366)を共有し得る。UE302および/または基地局304のワイヤレス通信デバイス(たとえば、トランシーバ310および320ならびに/または350および360の一方または両方)はまた、様々な測定を実施するためのネットワークリッスンモジュール(NLM)などを備え得る。
【0055】
[0065]UE302および基地局304はまた、少なくともいくつかの場合には、衛星測位システム(SPS)受信機330および370を含む。SPS受信機330および370は、1つまたは複数のアンテナ336および376にそれぞれ接続され得、全地球測位システム(GPS)信号、グローバルナビゲーション衛星システム(GLONASS)信号、ガリレオ信号、北斗信号、インドの地域ナビゲーション衛星システム(NAVIC)、準天頂衛星システム(QZSS)など、それぞれ、SPS信号338および378を受信および/または測定するための手段を提供し得る。SPS受信機330および370は、それぞれ、SPS信号338および378を受信および処理するための、任意の好適なハードウェアおよび/またはソフトウェアを備え得る。SPS受信機330および370は、他のシステムに適宜に情報と動作とを要求し、任意の好適なSPSアルゴリズムによって取得された測定値を使用してUE302および基地局304の位置を決定するのに必要な計算を実施する。
【0056】
[0066]基地局304とネットワークエンティティ306とは、各々、少なくとも1つのネットワークインターフェース380および390をそれぞれ含み、他のネットワークエンティティと通信するための手段(たとえば、送信するための手段、受信するための手段など)を提供する。たとえば、ネットワークインターフェース380および390(たとえば、1つまたは複数のネットワークアクセスポート)は、ワイヤベースまたはワイヤレスバックホール接続を介して1つまたは複数のネットワークエンティティと通信するように構成され得る。いくつかの態様では、ネットワークインターフェース380および390は、ワイヤベースまたはワイヤレス信号通信をサポートするように構成されたトランシーバとして実装され得る。この通信は、たとえば、メッセージ、パラメータ、および/または他のタイプの情報を送ることおよび受信することを伴い得る。
【0057】
[0067]UE302と、基地局304と、ネットワークエンティティ306とはまた、本明細書で開示される動作とともに使用され得る他の構成要素を含む。UE302は、たとえば、ワイヤレス測位に関係する機能を提供するための、および他の処理機能を提供するための処理システム332を実装するプロセッサ回路を含む。基地局304は、たとえば、本明細書で開示されるワイヤレス測位に関係する機能を提供するための、および他の処理機能を提供するための処理システム384を含む。ネットワークエンティティ306は、たとえば、本明細書で開示されるワイヤレス測位に関係する機能を提供するための、および他の処理機能を提供するための処理システム394を含む。処理システム332、384、および394は、したがって、決定するための手段、計算するための手段、受信するための手段、送信するための手段、示すための手段など、処理するための手段を提供し得る。一態様では、処理システム332、384、および394は、たとえば、1つまたは複数の汎用プロセッサ、マルチコアプロセッサ、ASIC、デジタル信号プロセッサ(DSP)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、あるいは他のプログラマブル論理デバイスまたは処理回路を含み得る。
【0058】
[0068]UE302と、基地局304と、ネットワークエンティティ306とは、情報(たとえば、予約済みリソース、しきい値、パラメータなどを示す情報)を維持するために、(たとえば、各々メモリデバイスを含む)メモリ構成要素340、386、および396をそれぞれ実装するメモリ回路を含む。メモリ構成要素340、386、および396は、したがって、記憶するための手段、取り出すための手段、維持するための手段などを提供し得る。いくつかの場合には、UE302と、基地局304と、ネットワークエンティティ306とは、それぞれ、測位モジュール342、388、および398を含み得る。測位モジュール342、388、および398は、実行されたとき、UE302と、基地局304と、ネットワークエンティティ306とに本明細書で説明される機能を実施させる、それぞれ処理システム332、384、および394の一部であるかまたはそれらに結合されたハードウェア回路であり得る。他の態様では、測位モジュール342、388、および398は、処理システム332、384、および394の外部にあり得る(たとえば、モデム処理システムの一部である、別の処理システムと統合される、など)。代替的に、測位モジュール342、388、および398は、処理システム332、384、および394(またはモデム処理システム、別の処理システムなど)によって実行されたとき、UE302と、基地局304と、ネットワークエンティティ306とに本明細書で説明される機能を実施させる、それぞれメモリ構成要素340、386、および396に記憶されたメモリモジュールであり得る。図3Aは、WWANトランシーバ310、メモリ構成要素340、処理システム332、またはそれらの任意の組合せの一部であり得、あるいはスタンドアロン構成要素であり得る、測位モジュール342の可能なロケーションを示す。図3Bは、WWANトランシーバ350、メモリ構成要素386、処理システム384、またはそれらの任意の組合せの一部であり得、あるいはスタンドアロン構成要素であり得る、測位モジュール388の可能なロケーションを示す。図3Cは、(1つまたは複数の)ネットワークインターフェース390、メモリ構成要素396、処理システム394、またはそれらの任意の組合せの一部であり得、あるいはスタンドアロン構成要素であり得る、測位モジュール398の可能なロケーションを示す。
【0059】
[0069]UE302は、WWANトランシーバ310、WLANトランシーバ320、および/またはSPS受信機330によって受信された信号から導出される動きデータとは無関係である移動および/または配向情報を検知または検出するための手段を提供するために、処理システム332に結合された1つまたは複数のセンサー344を含み得る。例として、(1つまたは複数の)センサー344は、加速度計(たとえば、マイクロ電気機械システム(MEMS)デバイス)、ジャイロスコープ、地磁気センサー(たとえば、コンパス)、高度計(たとえば、気圧高度計)、および/または任意の他のタイプの移動検出センサーを含み得る。その上、(1つまたは複数の)センサー344は、複数の異なるタイプのデバイスを含み、動き情報を提供するためにそれらの出力を合成し得る。たとえば、(1つまたは複数の)センサー344は、2Dおよび/または3D座標系における位置を算出する能力を提供するために、多軸加速度計と配向センサーとの組合せを使用し得る。
【0060】
[0070]さらに、UE302は、ユーザに指示(たとえば、可聴および/または視覚指示)を提供するための手段、および/または(たとえば、キーパッド、タッチスクリーン、マイクロフォンなどの検知デバイスのユーザ作動時に)ユーザ入力を受信するための手段を提供するユーザインターフェース346を含む。図示されていないが、基地局304およびネットワークエンティティ306もユーザインターフェースを含み得る。
【0061】
[0071]より詳細に処理システム384を参照すると、ダウンリンクにおいて、ネットワークエンティティ306からのIPパケットが処理システム384に提供され得る。処理システム384は、RRCレイヤと、パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)レイヤと、無線リンク制御(RLC)レイヤと、媒体アクセス制御(MAC)レイヤとのための機能を実装し得る。処理システム384は、システム情報(たとえば、マスタ情報ブロック(MIB)、システム情報ブロック(SIB))のブロードキャスティングと、RRC接続制御(たとえば、RRC接続ページング、RRC接続確立、RRC接続修正、およびRRC接続解放)と、RAT間モビリティと、UE測定報告のための測定構成とに関連するRRCレイヤ機能、ヘッダ圧縮/復元と、セキュリティ(暗号化、解読、完全性保護、完全性検証)と、ハンドオーバサポート機能とに関連するPDCPレイヤ機能、上位レイヤPDUの転送と、自動再送要求(ARQ)を介した誤り訂正と、RLCサービスデータユニット(SDU)の連結、セグメンテーション、およびリアセンブリと、RLCデータPDUの再セグメンテーションと、RLCデータPDUの並べ替えとに関連するRLCレイヤ機能、ならびに論理チャネルとトランスポートチャネルとの間のマッピングと、スケジューリング情報報告と、誤り訂正と、優先度ハンドリングと、論理チャネル優先度付けとに関連するMACレイヤ機能を提供し得る。
【0062】
[0072]送信機354と受信機352とは、様々な信号処理機能に関連するレイヤ1(L1)機能を実装し得る。物理(PHY)レイヤを含むレイヤ1は、トランスポートチャネル上の誤り検出と、トランスポートチャネルの前方誤り訂正(FEC)コーディング/復号と、インターリービングと、レートマッチングと、物理チャネル上へのマッピングと、物理チャネルの変調/復調と、MIMOアンテナ処理とを含み得る。送信機354は、様々な変調方式(たとえば、2位相シフトキーイング(BPSK)、4位相シフトキーイング(QPSK)、M位相シフトキーイング(M-PSK)、多値直交振幅変調(M-QAM))に基づく信号コンスタレーションへのマッピングをハンドリングする。コーディングされ、変調されたシンボルは、次いで、並列ストリームにスプリットされ得る。各ストリームは、次いで、時間ドメインOFDMシンボルストリームを搬送する物理チャネルを生成するために、直交周波数分割多重(OFDM)サブキャリアにマッピングされ、時間および/または周波数ドメインにおいて基準信号(たとえば、パイロット)と多重化され、次いで、逆高速フーリエ変換(IFFT)を使用して互いに合成され得る。OFDMシンボルストリームは、複数の空間ストリームを生成するために空間的にプリコーディングされる。チャネル推定器からのチャネル推定値は、コーディングおよび変調方式を決定するために、ならびに空間処理のために使用され得る。チャネル推定値は、UE302によって送信される基準信号および/またはチャネル状態フィードバックから導出され得る。各空間ストリームは、次いで、1つまたは複数の異なるアンテナ356に提供され得る。送信機354は、送信のためにそれぞれの空間ストリームでRFキャリアを変調し得る。
【0063】
[0073]UE302において、受信機312は、それのそれぞれの(1つまたは複数の)アンテナ316を通して信号を受信する。受信機312は、RFキャリア上に変調された情報を復元し、その情報を処理システム332に提供する。送信機314と受信機312とは、様々な信号処理機能に関連するレイヤ1機能を実装する。受信機312は、UE302に宛てられた空間ストリームを復元するために、情報に対して空間処理を実施し得る。複数の空間ストリームがUE302に宛てられた場合、それらは、受信機312によって単一のOFDMシンボルストリームに合成され得る。受信機312は、次いで、高速フーリエ変換(FFT)を使用して、OFDMシンボルストリームを時間ドメインから周波数ドメインにコンバートする。周波数ドメイン信号は、OFDM信号のサブキャリアごとに別個のOFDMシンボルストリームを備える。各サブキャリア上のシンボルと、基準信号とは、基地局304によって送信される、可能性が最も高い信号コンスタレーションポイントを決定することによって復元され、復調される。これらの軟判定は、チャネル推定器によって算出されたチャネル推定値に基づき得る。軟判定は、次いで、物理チャネル上で基地局304によって最初に送信されたデータおよび制御信号を復元するために復号およびデインターリーブされる。データと制御信号とは、次いで、レイヤ3(L3)およびレイヤ2(L2)機能を実装する処理システム332に提供される。
【0064】
[0074]アップリンクでは、処理システム332は、コアネットワークからのIPパケットを復元するために、トランスポートチャネルと論理チャネルとの間の逆多重化と、パケットリアセンブリと、解読と、ヘッダ復元と、制御信号処理とを提供する。処理システム332はまた、誤り検出を担当する。
【0065】
[0075]基地局304によるダウンリンク送信に関して説明される機能と同様に、処理システム332は、システム情報(たとえば、MIB、SIB)獲得と、RRC接続と、測定報告とに関連するRRCレイヤ機能、ヘッダ圧縮/復元と、セキュリティ(暗号化、解読、完全性保護、完全性検証)とに関連するPDCPレイヤ機能、上位レイヤPDUの転送と、ARQを介した誤り訂正と、RLC SDUの連結、セグメンテーション、およびリアセンブリと、RLCデータPDUの再セグメンテーションと、RLCデータPDUの並べ替えとに関連するRLCレイヤ機能、ならびに論理チャネルとトランスポートチャネルとの間のマッピングと、トランスポートブロック(TB)上へのMAC SDUの多重化と、TBからのMAC SDUの逆多重化と、スケジューリング情報報告と、ハイブリッド自動再送要求(HARQ)を介した誤り訂正と、優先度ハンドリングと、論理チャネル優先度付けとに関連するMACレイヤ機能を提供する。
【0066】
[0076]基地局304によって送信される基準信号またはフィードバックからの、チャネル推定器によって導出されるチャネル推定値は、適切なコーディングおよび変調方式を選択することと、空間処理を可能にすることとを行うために、送信機314によって使用され得る。送信機314によって生成された空間ストリームは、(1つまたは複数の)異なるアンテナ316に提供され得る。送信機314は、送信のためにそれぞれの空間ストリームでRFキャリアを変調し得る。
【0067】
[0077]アップリンク送信は、UE302における受信機機能に関して説明される様式と同様の様式で基地局304において処理される。受信機352は、それのそれぞれの(1つまたは複数の)アンテナ356を通して信号を受信する。受信機352は、RFキャリア上に変調された情報を復元し、その情報を処理システム384に提供する。
【0068】
[0078]アップリンクでは、処理システム384は、UE302からのIPパケットを復元するために、トランスポートチャネルと論理チャネルとの間の逆多重化と、パケットリアセンブリと、解読と、ヘッダ復元と、制御信号処理とを提供する。処理システム384からのIPパケットは、コアネットワークに提供され得る。処理システム384はまた、誤り検出を担当する。
【0069】
[0079]便宜上、UE302、基地局304、および/またはネットワークエンティティ306は、図3A図3Cでは、本明細書で説明される様々な例に従って構成され得る様々な構成要素を含むものとして示されている。しかしながら、図示されたブロックは、異なる設計では異なる機能を有し得ることが諒解されよう。
【0070】
[0080]UE302、基地局304、およびネットワークエンティティ306の様々な構成要素は、それぞれ、データバス334、382、および392を介して互いに通信し得る。図3A図3Cの構成要素は様々な方法で実装され得る。いくつかの実装形態では、図3A図3Cの構成要素は、たとえば、1つまたは複数のプロセッサおよび/または(1つまたは複数のプロセッサを含み得る)1つまたは複数のASICなど、1つまたは複数の回路において実装され得る。ここで、各回路は、この機能を提供するために回路によって使用される情報または実行可能コードを記憶するための少なくとも1つのメモリ構成要素を使用し、および/あるいは組み込み得る。たとえば、ブロック310~346によって表される機能の一部または全部は、UE302のプロセッサと(1つまたは複数の)メモリ構成要素とによって(たとえば、適切なコードの実行によっておよび/またはプロセッサ構成要素の適切な構成によって)実装され得る。同様に、ブロック350~388によって表される機能の一部または全部は、基地局304のプロセッサと(1つまたは複数の)メモリ構成要素とによって(たとえば、適切なコードの実行によっておよび/またはプロセッサ構成要素の適切な構成によって)実装され得る。また、ブロック390~398によって表される機能の一部または全部は、ネットワークエンティティ306のプロセッサと(1つまたは複数の)メモリ構成要素とによって(たとえば、適切なコードの実行によっておよび/またはプロセッサ構成要素の適切な構成によって)実装され得る。簡単のために、様々な動作、行為、および/または機能は、本明細書では、「UEによって」、「基地局によって」、「ネットワークエンティティによって」などで実施されるものとして説明される。しかしながら、諒解されるように、そのような動作、行為、および/または機能は、実際は、処理システム332、384、394、トランシーバ310、320、350、および360、メモリ構成要素340、386、および396、測位モジュール342、388、および398など、UE302、基地局304、ネットワークエンティティ306などの特定の構成要素または構成要素の組合せによって実施され得る。
【0071】
[0081]ネットワークノード(たとえば、基地局およびUE)間のダウンリンクおよびアップリンク送信をサポートするために、様々なフレーム構造が使用され得る。図4Aは、本開示の態様による、ダウンリンクフレーム構造の一例を示す図400である。図4Bは、本開示の態様による、ダウンリンクフレーム構造内のチャネルの一例を示す図430である。図4Cは、本開示の態様による、アップリンクフレーム構造の一例を示す図450である。図4Dは、本開示の態様による、アップリンクフレーム構造内のチャネルの一例を示す図470である。他のワイヤレス通信技術は、異なるフレーム構造および/または異なるチャネルを有し得る。
【0072】
[0082]図4Aは、本開示の態様による、ダウンリンクフレーム構造の一例を示す図400である。LTE、およびいくつかの場合には、NRは、ダウンリンク上ではOFDMを利用し、アップリンク上ではシングルキャリア周波数分割多重(SC-FDM)を利用する。しかしながら、LTEとは異なり、NRはアップリンク上でもOFDMを使用するためのオプションを有する。OFDMおよびSC-FDMは、システム帯域幅を、一般にトーン、ビンなどとも呼ばれる複数(K)個の直交サブキャリアに区分する。各サブキャリアはデータで変調され得る。概して、変調シンボルは、OFDMでは周波数ドメインで、SC-FDMでは時間ドメインで送られる。隣接するサブキャリア間の間隔は固定であり得、サブキャリアの総数(K)はシステム帯域幅に依存し得る。たとえば、サブキャリアの間隔は15キロヘルツ(kHz)であり得、最小リソース割振り(リソースブロック)は、12個のサブキャリア(または180kHz)であり得る。したがって、公称FFTサイズは、1.25、2.5、5、10、または20メガヘルツ(MHz)のシステム帯域幅に対して、それぞれ、128、256、512、1024、または2048に等しくなり得る。システム帯域幅はまた、サブバンドに区分され得る。たとえば、サブバンドは1.08MHz(すなわち、6つのリソースブロック)をカバーし得、1.25、2.5、5、10、または20MHzのシステム帯域幅に対して、それぞれ、1、2、4、8、または16個のサブバンドがあり得る。
【0073】
[0083]LTEは、単一のヌメロロジー(サブキャリア間隔(SCS)、シンボル長など)をサポートする。対照的に、NRは複数のヌメロロジー(μ)をサポートし得、たとえば、15kHz(μ=0)、30kHz(μ=1)、60kHz(μ=2)、120kHz(μ=3)、および240kHz(μ=4)の、またはそれよりも大きいサブキャリア間隔が利用可能であり得る。各サブキャリア間隔では、スロットごとに14個のシンボルがある。15kHz SCS(μ=0)の場合、サブフレームごとに1つのスロット、フレームごとに10個のスロットがあり、スロット持続時間は1ミリ秒(ms)であり、シンボル持続時間は66.7マイクロ秒(μs)であり、4K FFTサイズをもつ最大公称システム帯域幅(MHz単位)は50である。30kHz SCS(μ=1)の場合、サブフレームごとに2つのスロット、フレームごとに20個のスロットがあり、スロット持続時間は0.5msであり、シンボル持続時間は33.3μsであり、4K FFTサイズをもつ最大公称システム帯域幅(MHz単位)は100である。60kHz SCS(μ=2)の場合、サブフレームごとに4つのスロット、フレームごとに40個のスロットがあり、スロット持続時間は0.25msであり、シンボル持続時間は16.7μsであり、4K FFTサイズをもつ最大公称システム帯域幅(MHz単位)は200である。120kHz SCS(μ=3)の場合、サブフレームごとに8つのスロット、フレームごとに80個のスロットがあり、スロット持続時間は0.125msであり、シンボル持続時間は8.33μsであり、4K FFTサイズをもつ最大公称システム帯域幅(MHz単位)は400である。240kHz SCS(μ=4)の場合、サブフレームごとに16個のスロット、フレームごとに160個のスロットがあり、スロット持続時間は0.0625msであり、シンボル持続時間は4.17μsであり、4K FFTサイズをもつ最大公称システム帯域幅(MHz単位)は800である。
【0074】
[0084]図4A図4Dの例では、15kHzのヌメロロジーが使用される。したがって、時間ドメインでは、10msフレームが各々1msの10個の等しいサイズのサブフレームに分割され、各サブフレームは1つのタイムスロットを含む。図4A図4Dでは、時間は水平方向に(X軸上で)表され、時間は左から右に増加し、周波数は垂直方向に(Y軸上で)表され、周波数は下から上に増加する(または減少する)。
【0075】
[0085]タイムスロットを表すためにリソースグリッドが使用され得、各タイムスロットは、周波数ドメインにおける1つまたは複数の(物理RB(PRB)とも呼ばれる)時間並列リソースブロック(RB)を含む。リソースグリッドは、複数のリソース要素(RE)にさらに分割される。REは、時間ドメインにおける1つのシンボル長および周波数ドメインにおける1つのサブキャリアに対応し得る。図4A図4Dのヌメロロジーでは、ノーマルサイクリックプレフィックスの場合、RBは、合計84個のREについて、周波数ドメインにおいて12個の連続するサブキャリアを含んでいることがあり、時間ドメインにおいて7つの連続するシンボルを含んでいることがある。拡張サイクリックプレフィックスの場合、RBは、合計72個のREについて、周波数ドメインにおいて12個の連続するサブキャリアを含んでいることがあり、時間ドメインにおいて6つの連続するシンボルを含んでいることがある。各REによって搬送されるビットの数は変調方式に依存する。
【0076】
[0086]REのうちのいくつかが、ダウンリンク基準(パイロット)信号(DL-RS)を搬送する。DL-RSは、PRS、TRS、PTRS、CRS、CSI-RS、DMRS、PSS、SSS、SSBなどを含み得る。図4Aは、(「R」と標示された)PRSを搬送するREの例示的なロケーションを示す。
【0077】
[0087]PRSの送信のために使用されるリソース要素(RE)の集合は、「PRSリソース」と呼ばれる。リソース要素の集合は、周波数ドメインにおいて複数のPRBにまたがることができ、時間ドメインにおいてスロット内の(1つまたは複数などの)「N」個の連続するシンボルにまたがることができる。時間ドメインにおける所与のOFDMシンボルにおいて、PRSリソースは、周波数ドメインにおける連続するPRBを占有する。
【0078】
[0088]所与のPRB内のPRSリソースの送信は、特定の(「コム(comb)密度」とも呼ばれる)コムサイズを有する。コムサイズ「N」は、PRSリソース構成の各シンボル内のサブキャリア間隔(または周波数/トーン間隔)を表す。詳細には、コムサイズ「N」の場合、PRSは、PRBのシンボルのN番目ごとのサブキャリア中で送信される。たとえば、コム4の場合、PRSリソース構成の各シンボルについて、(サブキャリア0、4、8などの)4番目ごとのサブキャリアに対応するREが、PRSリソースのPRSを送信するために使用される。現在、コム2、コム4、コム6、およびコム12のコムサイズが、DL-PRSのためにサポートされる。図4Aは、(6つのシンボルにまたがる)コム6のための例示的なPRSリソース構成を示す。すなわち、(「R」と標示された)影付きREのロケーションは、コム6PRSリソース構成を示す。
【0079】
[0089]現在、DL-PRSリソースが、完全周波数ドメインスタッガードパターン(fully frequency-domain staggered pattern)をもつスロット内の2つ、4つ、6つまたは12個の連続するシンボルにまたがり得る。DL-PRSリソースは、スロットの任意の上位レイヤ構成されたダウンリンクまたはフレキシブル(FL)シンボルにおいて構成され得る。所与のDL-PRSリソースのすべてのREについて一定のリソース要素単位エネルギー(EPRE)があり得る。以下は、2つ、4つ、6つおよび12個のシンボルにわたるコムサイズ2、4、6および12についてのシンボル間の周波数オフセットである。2シンボルのコム2:{0,1}、4シンボルのコム2:{0,1,0,1}、6シンボルのコム2:{0,1,0,1,0,1}、12シンボルのコム2:{0,1,0,1,0,1,0,1,0,1,0,1}、4シンボルのコム4:{0,2,1,3}、12シンボルのコム4:{0,2,1,3,0,2,1,3,0,2,1,3}、6シンボルのコム6:{0,3,1,4,2,5}、12シンボルのコム6:{0,3,1,4,2,5,0,3,1,4,2,5}、および12シンボルのコム12:{0,6,3,9,1,7,4,10,2,8,5,11}。
【0080】
[0090]「PRSリソースセット」は、PRS信号の送信のために使用されるPRSリソースのセットであり、ここで、各PRSリソースはPRSリソースIDを有する。さらに、PRSリソースセット中のPRSリソースは、同じTRPに関連付けられる。PRSリソースセットは、PRSリソースセットIDによって識別され、(TRP IDによって識別される)特定のTRPに関連付けられる。さらに、PRSリソースセット中のPRSリソースは、スロットにわたって、同じ周期性と、共通ミューティングパターン構成と、(「PRS-ResourceRepetitionFactor」などの)同じ反復係数とを有する。周期性は、第1のPRSインスタンスの最初のPRSリソースの最初の反復から、次のPRSインスタンスの同じ最初のPRSリソースの同じ最初の反復までの時間である。周期性は、2^μ*{4,5,8,10,16,20,32,40,64,80,160,320,640,1280,2560,5120,10240}スロットから選択された長さを有し得、μ=0,1,2,3である。反復係数は、{1,2,4,6,8,16,32}スロットから選択された長さを有し得る。
【0081】
[0091]PRSリソースセット中のPRSリソースIDは、単一のTRPから送信される単一のビーム(またはビームID)に関連付けられる(ここで、TRPは1つまたは複数のビームを送信し得る)。すなわち、PRSリソースセットの各PRSリソースは、異なるビーム上で送信され得、したがって、「PRSリソース」または単に「リソース」は、「ビーム」と呼ばれることもある。これは、TRPと、PRSが送信されるビームとが、UEに知られているかどうかに関するいかなる暗示をも有しないことに留意されたい。
【0082】
[0092]「PRSインスタンス」または「PRSオケージョン」は、PRSが送信されることが予想される(1つまたは複数の連続するスロットのグループなどの)周期的に反復される時間ウィンドウの1つのインスタンスである。PRSオケージョンは、「PRS測位オケージョン」、「PRS測位インスタンス」、「測位オケージョン」、「測位インスタンス」、「測位反復」、あるいは単に「オケージョン」、「インスタンス」、または「反復」と呼ばれることもある。
【0083】
[0093](単に「周波数レイヤ」とも呼ばれる)「測位周波数レイヤ」は、いくつかのパラメータについて同じ値を有する1つまたは複数のTRPにわたる1つまたは複数のPRSリソースセットの集合である。詳細には、PRSリソースセットの集合は、同じサブキャリア間隔およびサイクリックプレフィックス(CP)タイプ(PDSCHについてサポートされるすべてのヌメロロジーが、PRSについてもサポートされることを意味する)と、同じポイントAと、ダウンリンクPRS帯域幅の同じ値と、同じ開始PRB(および中心周波数)と、同じコムサイズとを有する。ポイントAパラメータは、パラメータ「ARFCN-ValueNR」(「ARFCN」は、「絶対無線周波数チャネル番号」を表す)の値をとり、送信および受信のために使用される物理無線チャネルのペアを指定する識別子/コードである。ダウンリンクPRS帯域幅は、4つのPRBのグラニュラリティを有し得、最小24個のPRBであり、最大272個のPRBである。現在、最高4つの周波数レイヤが定義されており、最高2つのPRSリソースセットが周波数レイヤごとのTRPごとに構成され得る。
【0084】
[0094]周波数レイヤの概念はやや、コンポーネントキャリアおよび帯域幅部分(BWP)の概念のようであるが、コンポーネントキャリアおよびBWPが1つの基地局(またはマクロセル基地局およびスモールセル基地局)によって、データチャネルを送信するために使用され、周波数レイヤが、いくつかの(通常3つ以上の)基地局によって、PRSを送信するために使用されることが異なる。UEは、LTE測位プロトコル(LPP)セッション中などに、それの測位能力をネットワークに送るとき、それがサポートすることができる周波数レイヤの数を示し得る。たとえば、UEは、それが1つまたは4つの測位周波数レイヤをサポートすることができるかどうかを示し得る。
【0085】
[0095]図4Bは、本開示の態様による、ダウンリンクフレーム構造内のチャネルの一例を示す図430である。図4Bは、無線フレームのダウンリンクスロット内の様々なチャネルの一例を示す。NRでは、チャネル帯域幅またはシステム帯域幅は、複数のBWPに分割される。BWPは、所与のキャリア上の所与のヌメロロジーのための共通RBの連続サブセットから選択されたPRBの連続セットである。概して、ダウンリンクおよびアップリンクにおいて、最大4つのBWPが指定され得る。すなわち、UEは、ダウンリンク上の最高4つのBWP、およびアップリンク上の最高4つのBWPで構成され得る。所与の時間において、1つのBWP(アップリンクまたはダウンリンク)のみがアクティブであり得、これは、UEが、一度に1つのBWP上でのみ、受信または送信し得ることを意味する。ダウンリンク上では、各BWPの帯域幅は、SSBの帯域幅に等しいかまたはそれよりも大きくなるべきであるが、それは、SSBを含んでいることも含んでいないこともある。
【0086】
[0096]図4Bを参照すると、1次同期信号(PSS)が、サブフレーム/シンボルタイミングと物理レイヤ識別情報とを決定するためにUEによって使用される。2次同期信号(SSS)が、物理レイヤセル識別情報グループ番号と無線フレームタイミングとを決定するためにUEによって使用される。物理レイヤ識別情報および物理レイヤセル識別情報グループ番号に基づいて、UEはPCIを決定することができる。PCIに基づいて、UEは、上述のDL-RSのロケーションを決定することができる。MIBを搬送する物理ブロードキャストチャネル(PBCH)は、(SS/PBCHとも呼ばれる)SSBを形成するためにPSSおよびSSSを用いて論理的にグループ化され得る。MIBは、ダウンリンクシステム帯域幅中のRBの数と、システムフレーム番号(SFN)とを提供する。物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)は、ユーザデータと、システム情報ブロック(SIB)などのPBCHを通して送信されないブロードキャストシステム情報と、ページングメッセージとを搬送する。
【0087】
[0097]物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)は、1つまたは複数の制御チャネル要素(CCE)内でダウンリンク制御情報(DCI)を搬送し、各CCEは(時間ドメインにおいて複数のシンボルにまたがり得る)1つまたは複数のREグループ(REG)バンドルを含み、各REGバンドルは1つまたは複数のREGを含み、各REGは、周波数ドメインにおける12個のリソース要素(1つのリソースブロック)、および時間ドメインにおける1つのOFDMシンボルに対応する。PDCCH/DCIを搬送するために使用される物理リソースのセットは、NRでは制御リソースセット(CORESET)と呼ばれる。NRでは、PDCCHは単一のCORESETに限定され、それ自体のDMRSとともに送信される。これは、PDCCHのためのUE固有ビームフォーミングを可能にする。
【0088】
[0098]図4Bの例では、BWPごとに1つのCORESETがあり、CORESETは時間ドメインにおいて3つのシンボルにまたがる(ただし、それは1つまたは2つのシンボルのみであり得る)。システム帯域幅全体を占有するLTE制御チャネルとは異なり、NRでは、PDCCHチャネルは、周波数ドメインにおける固有の領域(すなわち、CORESET)に局在化される。したがって、図4Bに示されているPDCCHの周波数成分は、周波数ドメインにおける単一のBWPよりも小さいものとして示されている。図示されたCORESETは周波数ドメインにおいて連続しているが、それは連続している必要がないことに留意されたい。さらに、CORESETは、時間ドメインにおいて3つよりも少ないシンボルにまたがり得る。
【0089】
[0099]PDCCH内のDCIは、それぞれ、アップリンク許可およびダウンリンク許可と呼ばれる、アップリンクリソース割振り(永続的および非永続的)に関する情報と、UEに送信されるダウンリンクデータに関する説明とを搬送する。より詳細には、DCIは、ダウンリンクデータチャネル(たとえば、PDSCH)とアップリンクデータチャネル(たとえば、PUSCH)とのためにスケジュールされたリソースを示す。複数の(たとえば、最高8つの)DCIが、PDCCHにおいて構成され得、これらのDCIは複数のフォーマットのうちの1つを有することができる。たとえば、アップリンクスケジューリングのために、ダウンリンクスケジューリングのために、アップリンク送信電力制御(TPC)のためになど、異なるDCIフォーマットがある。PDCCHは、異なるDCIペイロードサイズまたはコーディングレートに適応するために、1つ、2つ、4つ、8つ、または16個のCCEによってトランスポートされ得る。
【0090】
[0100]図4Cは、本開示の態様による、アップリンクフレーム構造の一例を示す図450である。図4Cに示されているように、(「R」と標示された)REのうちのいくつかが、受信機(たとえば、基地局、別のUEなど)におけるチャネル推定のためのDMRSを搬送する。UEは、たとえば、スロットの最後のシンボル中でSRSをさらに送信し得る。SRSはコム構造を有し得、UEは、コムのうちの1つ上でSRSを送信し得る。図4Cの例では、図示されたSRSは、1つのシンボルにわたるコム2である。SRSは、各UEについてのチャネル状態情報(CSI)を取得するために基地局によって使用され得る。CSIは、RF信号がUEから基地局にどのように伝搬するかを記述し、距離による散乱、フェージング、および電力減衰の複合効果を表す。システムは、リソーススケジューリング、リンク適応、大規模MIMO、ビーム管理などのためにSRSを使用する。
【0091】
[0101]現在、SRSリソースは、コム2、コム4、またはコム8のコムサイズをもつスロット内の1つ、2つ、4つ、8つ、または12個の連続するシンボルにまたがり得る。以下は、現在サポートされているSRSコムパターンについてのシンボル間の周波数オフセットである。1シンボルのコム2:{0}、2シンボルのコム2:{0,1}、4シンボルのコム2:{0,1,0,1}、4シンボルのコム4:{0,2,1,3}、8シンボルのコム4:{0,2,1,3,0,2,1,3}、12シンボルのコム4:{0,2,1,3,0,2,1,3,0,2,1,3}、4シンボルのコム8:{0,4,2,6}、8シンボルのコム8:{0,4,2,6,1,5,3,7}、および12シンボルのコム8:{0,4,2,6,1,5,3,7,0,4,2,6}。
【0092】
[0102]SRSの送信のために使用されるリソース要素の集合は、「SRSリソース」と呼ばれ、パラメータ「SRS-ResourceId」によって識別され得る。リソース要素の集合は、周波数ドメインにおいて複数のPRBにまたがることができ、時間ドメインにおけるスロット内でN個(たとえば、1つまたは複数)の連続するシンボルにまたがることができる。所与のOFDMシンボルにおいて、SRSリソースは、連続するPRBを占有する。「SRSリソースセット」は、SRS信号の送信のために使用されるSRSリソースのセットであり、SRSリソースセットID(「SRS-ResourceSetId」)によって識別される。
【0093】
[0103]概して、UEは、受信基地局(サービング基地局またはネイバリング基地局のいずれか)がUEと基地局との間のチャネル品質を測定することを可能にするために、SRSを送信する。しかしながら、SRSは、UL-TDOA、マルチRTT、DL-AoAなど、アップリンク測位プロシージャのためのアップリンク測位基準信号としても使用され得る。
【0094】
[0104](単一シンボル/コム2を除く)SRSリソース内の新しいスタッガードパターン、SRSのための新しいコムタイプ、SRSのための新しいシーケンス、コンポーネントキャリアごとのより高い数のSRSリソースセット、およびコンポーネントキャリアごとのより高い数のSRSリソースなど、SRSの以前の定義に勝るいくつかの拡張が、(「UL-PRS」とも呼ばれる)測位のためのSRS(SRS-for-positioning)のために提案されている。さらに、パラメータ「SpatialRelationInfo」および「PathLossReference」は、ネイバリングTRPからのダウンリンク基準信号またはSSBに基づいて構成されるべきである。さらにまた、1つのSRSリソースが、アクティブBWPの外側で送信され得、1つのSRSリソースが、複数のコンポーネントキャリアにわたってまたがり得る。また、SRSは、RRC接続状態で構成され、アクティブBWP内でのみ送信され得る。さらに、周波数ホッピング、反復係数がなく、単一のアンテナポート、およびSRSのための新しい長さ(たとえば、8つおよび12個のシンボル)があり得る。また、開ループ電力制御があり、閉ループ電力制御がないことがあり、コム8(すなわち、同じシンボルにおける8番目ごとのサブキャリア中で送信されるSRS)が使用され得る。最後に、UEは、UL-AoAのための複数のSRSリソースから同じ送信ビームを通して送信し得る。これらのすべては、現在のSRSフレームワークに追加される特徴であり、それらは、RRC上位レイヤシグナリングを通して構成される(および、MAC制御要素(CE)またはDCIを通して潜在的にトリガまたはアクティブ化される)。
【0095】
[0105]図4Dは、本開示の態様による、アップリンクフレーム構造内のチャネルの一例を示す図470である。図4Dは、本開示の態様による、フレームのアップリンクスロット内の様々なチャネルの一例を示す。物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)とも呼ばれるランダムアクセスチャネル(RACH)は、PRACH構成に基づいてフレーム内の1つまたは複数のスロット内にあり得る。PRACHは、スロット内に6つの連続するRBペアを含み得る。PRACHは、UEが、初期システムアクセスを実施し、アップリンク同期を達成することを可能にする。物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)が、アップリンクシステム帯域幅のエッジ上に位置し得る。PUCCHは、スケジューリング要求、CSI報告、チャネル品質インジケータ(CQI)、プリコーディング行列インジケータ(PMI)、ランクインジケータ(RI)、およびHARQ ACK/NACKフィードバックなど、アップリンク制御情報(UCI)を搬送する。物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)は、データを搬送し、バッファステータス報告(BSR)、電力ヘッドルーム報告(PHR)、および/またはUCIを搬送するためにさらに使用され得る。
【0096】
[0106]「測位基準信号」および「PRS」という用語は、概して、NRおよびLTEシステムにおいて測位のために使用される固有の基準信号を指すことに留意されたい。しかしながら、本明細書で使用される「測位基準信号」および「PRS」という用語は、限定はしないが、LTEおよびNRにおいて定義されているPRS、TRS、PTRS、CRS、CSI-RS、DMRS、PSS、SSS、SSB、SRS、UL-PRSなど、測位のために使用され得る任意のタイプの基準信号をも指し得る。さらに、「測位基準信号」および「PRS」という用語は、コンテキストによって別段に示されていない限り、ダウンリンクまたはアップリンク測位基準信号を指し得る。PRSのタイプをさらに区別することが必要とされる場合、ダウンリンク測位基準信号は、「DL-PRS」と呼ばれることがあり、アップリンク測位基準信号(たとえば、測位のためのSRS、PTRS)は、「UL-PRS」と呼ばれることがある。さらに、アップリンクとダウンリンクの両方において送信され得る信号(たとえば、DMRS、PTRS)の場合、それらの信号は、方向を区別するために「UL」または「DL」が前に付加され得る。たとえば、「UL-DMRS」は、「DL-DMRS」と弁別され得る。
【0097】
[0107]図5A図5B、および図5Cは、スロット内のDL PRSリソースの様々なパターンを示す。図5Aは、DL-PRS-ResourceSymbolOffset=4をもつ「コム2、6シンボル」パターンを示し、図5Bは、DL-PRS-ResourceSymbolOffset=6をもつ「コム6、12シンボル」パターンを示し、図5Cは、様々な他の許容されるパターンを示し、これは、「コムN」が、任意のシンボル中のパターンがN個の周波数帯域ごとに反復することを意味し、「Mシンボル」が、パターンがスロット内のM個の連続するシンボルにまたがることを意味し、DL-PRS-ResourceSymbolOffsetが、パターンに従ってPRSリソースが送信される前に送信されるスロット中のシンボルの数を指すというポイントを示す。5Gでは、DL PRSリソースが、スロット内で、完全周波数ドメインスタッガードパターンをもつ2つ、4つ、6つまたは12個の連続するシンボルにまたがる。DL PRSリソースは、スロットの任意の上位レイヤ構成されたDLまたはフロントロードされた(FL)シンボルにおいて構成され得る。所与のDL PRSリソースのすべてのREについて一定のリソース要素単位エネルギー(EPRE)がある。以下の表は、スロット内のDL PRSリソースの許容可能なパターンのうちのいくつかをリストする。
【0098】
【表1】
【0099】
[0108]図6Aおよび図6Bは、DL PRSリソース反復およびビーム掃引(sweeping)オプションの例を示す。送信機が、ビーム掃引を使用しており、各ビームにおいて少なくとも1つのDL PRSを送信することを希望するので、他の理由で、またはそれらの組合せで、DL PRSリソース送信は、たとえば、カバレージ拡張のための利得を合成するために、何回か反復され得る。PRS-ResourceRepetitionFactorパラメータは、各PRSリソースがPRSリソースセットの単一のインスタンスについて反復される回数を定義する。PRS-ResourceRepetitionFactorのための一般的な値は、1、2、4、6、8、16、および31である。PRS-ResourceTimeGapパラメータは、DL PRSリソースセットの単一のインスタンス内の同じPRSリソースIDに対応するDL PRSリソースの2つの反復されるインスタンス間のスロット単位のオフセットを示す。PRS-ResourceTimeGapのための一般的な値は、1、2、4、8、16、および32である。図6Aは、PRS-ResourceRepetitionFactor=4およびPRS-ResourceTimeGap=1であるときの結果を示す。図6Bは、PRS-ResourceRepetitionFactor=4およびPRS-ResourceTimeGap=4であるときの結果を示す。反復されるDL PRSリソースを含んでいる1つのDL PRSリソースセットがまたがる継続時間は、PRS周期性を超えるべきでない。UEは、UE実装形態に従って、RXビーム掃引をサポートすることもしないこともある。
【0100】
[0109]図7A図7B、および図7Cは、TRPベースPRSミューティングオプションの例を示す。図7Aおよび図7Bでは、第1のTRP(TRP1)と第2のTRP(TRP2)の両方が、互いにインターリーブされて、コム2、2シンボルフォーマットを使用して、DL PRSを送信する。同様に、第3のTRP(TRP3)および第4のTRP(TRP4)は、互いにインターリーブされて、コム2、2シンボルフォーマットを使用して、DL PRSを送信する。図7Aおよび図7B中の例では、TRP1~TPR4が、同様に同じシンボルオフセットを使用する。図7Aおよび図7Bに示されている例では、示されている2つのPRSオケージョンがあり、各PRSオケージョンが2つの反復を含むが、本明細書で説明される同じ概念は、他の数のオケージョン、反復、またはその両方を有するPRS構成に適用され得る。
【0101】
[0110]図7Aは、オケージョンごとのPRSミューティングを示す。ビットマップは、DL PRS送信が、どのPRSオケージョン中にアクティブである(「1」)またはミュートにされる(「0」)べきであるかを示す。TRP1およびTRP2の場合、ビットマップ値は{1,0}であり、これは、PRS送信が、第1のオケージョン内の両方の反復中にアクティブであり、第2のオケージョン内の両方の反復中にミュートにされることを示す。TRP3およびTRP4の場合、ビットマップ値は{0,1}であり、これは、PRS送信が、第1のオケージョン内の両方の反復中にミュートにされ、第2のオケージョン中の両方の反復中にアクティブであることを示す。
【0102】
[0111]図7Bは、反復ごとのPRSミューティングを示す。ビットマップは、DL PRS送信が、どのPRS反復中にアクティブである(「1」)またはミュートにされる(「0」)べきであるかを示す。TRP1およびTRP2の場合、ビットマップ値は{1,0}であり、これは、PRS送信が、各オケージョンの第1の反復中にアクティブであり、各オケージョンの第2の反復中にミュートにされることを示す。TRP3およびTRP4の場合、ビットマップ値は{0,1}であり、これは、PRS送信が、各オケージョンの第1の反復中にミュートにされ、各オケージョンの第2の反復中にアクティブであることを示す。
【0103】
[0112]図7Cは、オケージョンごとと反復ごとの両方のPRSミューティングを示す。オケージョンビットマップが、どのオケージョン中に、DL PRS送信がアクティブである(「1」)またはミュートにされる(「0」)べきであるかを示し、反復ビットマップが、反復中にDL PRS送信がアクティブである(「1」)またはミュートにされる(「0」)べきであることを示す。図7Cに示されている態様では、オケージョンビットマップと反復ビットマップの両方がアクティブ指示を含んでいる場合のみ、DL PRS送信がアクティブである。図7Cに示されている例示的なビットマップを使用すると、すなわち、オケージョンビットマップ値が{0,1}であり、反復ビットマップ値が{0,0,1,0}であると、その場合、DL PRSは、第2のオケージョン内の第3の反復中にのみアクティブである。図7Cは、(たとえば、図6Aに示されているように)PRS-ResourceTimeGap=1であるPRS構成を示すが、同じ原理が、(たとえば、図6Bに示されているように)PRS-ResourceTimeGapが1以外の値を有するPRS構成のために適用される。
【0104】
[0113]図8は、いくつかの態様による、再構成可能インテリジェントサーフェス(RIS)802の時間および周波数リソースレベルミューティングのためのシステム800を示す。RISは、設計された電磁(EM)プロパティをもつ人工構造であり、これは、送信機からワイヤレス信号を収集し、所望の受信機に向けてワイヤレス信号を受動的にビームフォーミングすることができる。RISは、入射波を所望の方向に反射するように構成され得る。図8に示されている例では、第1のBS102aが、RIS802を制御するが、第2のBS102bが、RIS802を制御しない。システム800の拡張機能は、いくつかのシナリオにおいて技術的利益を提供することができる。
【0105】
[0114]たとえば、図8では、第1のBS102aは、障害804(たとえば、建築物、丘陵、または他の障害)の後ろにある第1のUE104aと通信することを試みており、したがって、通常ならば第1のBS102aからのLOSビームであろうもの、すなわち、送信ビーム2を受信することができない。このシナリオでは、第1のBS102aは、代わりに送信ビーム1を使用してRIS802に信号をダイレクトし得、第1のBS102aは、第1のUE104aに向けておよび障害804の周りに、入来送信ビーム1を反射するようにRIS802を構成する。第1のBS102aは、たとえば、第1のUE104aが、RIS802を使用してUL信号を第1のBS102aにバウンスし(bounce)、したがって障害804を迂回することができるように、ULにおけるUEの使用のためにRIS802を構成し得ることに留意されたい。
【0106】
[0115]別のシナリオでは、第1のBS102aは、図8中の障害804など、障害が、デッドゾーン、たとえば、BS102aからの信号が減衰される地理的エリアを生じ得、その信号を、そのデッドゾーン内のUEによって検出することを困難にすることに気づいていることがある。このシナリオでは、BS102aは、BS102aが現在気づいていないデバイスを含む、デッドゾーンにあり得るデバイスにカバレージを提供するために、信号を、RIS802に当ててデッドゾーンにバウンスし得る。
【0107】
[0116]システム800が技術的利点を提供するまた別のシナリオは、「NR light」または「NR RedCap」UEなど、低ティア(low-tier)(たとえば、低電力、低帯域、低アンテナカウント、低ベースバンド処理能力)UEを伴うシナリオであり、低ティアUEは、特にUEから遠いgNBの場合、非サービングgNBから送信されるPRSを聴取または検出する能力を有しないことがある。同様に、低ティアUEからのSRSの非サービングgNBによるSRS測定は、不十分であり得る。いくつかの状況では、同じ問題が、低ティアUEでないUEについて当てはまり得る。理由は何であれ、UEが、異なるTRPからの十分な数の測位信号を検出することができないとき、RIS802の使用が、単一のTRPからの1つまたは複数の追加の測位信号を提供することができる。複数の測位信号が同じTRPによって提供されるとき、TRP間のネットワーク同期誤差の問題が無意味になり、高精度測位に対するその障害が回避される。この特定のシナリオの一例が、図8に示されている。
【0108】
[0117]図9は、いくつかの態様による、RISの時間および周波数リソースレベルミューティングのためのシステム900を示す。図9の上部分は、例示的なシナリオに関与するエンティティの地理的位置を示し、図9の下部分は、この例示的なシナリオにおける信号送信および反射のタイミングを示す。
【0109】
[0118]図9では、サービングgNB(SgNB)または他のタイプのサービング基地局が、測位基準信号のセットをターゲットUEに送る。第1のPRS902が、第1のRIS(RIS1)に向けてダイレクトされ(送られ、is directed)、第2のPRS904が、第2のRIS(RIS2)に向けてダイレクトされ、第3のPRS906が、ターゲットUEに向けてダイレクトされる。次に図9の下部分を参照すると、第3のPRS906は、時間ToA(SgNB)において最初にUEに到着する。第1のPRS902は、時間Tprop(SgNB->RIS1)においてRIS1に到着し、RIS1は、反射されたPRS信号908を送信し、これは、時間ToA(RIS1)においてUEに到着する。第2のPRS904は、時間Tprop(SgNB->RIS2)においてRIS2に到着し、RIS2は、反射されたPRS信号910を送信し、これは、時間ToA(RIS2)においてUEに到着する。UEは、PRS信号906、PRS信号908、およびPRS信号910の各々の到着時間(Rx)を測定する。UEは、PRS送信のペア間のPRS実時間差(PRTD:PRS real time difference)を提供される。
【0110】
[0119]RSTDは、ある基準信号がUEに達するのにかかる時間と、別の基準信号がUEに達するのにかかる時間との差である。したがって、RSTDは、ある基準のToAと別の基準のToAとの間の差である。
【0111】
[0120]図9に示されている例では、UEは、第3のPRS906、反射されたPRS信号908、および反射されたPRS信号910の各々についてのToA(=Rx-Tx)、すなわち、ToA(SgNB)、ToA(RIS1)、およびToA(RIS2)のための値、ならびに各ペアのためのRSTD値を計算することができる。たとえば、UEは、以下の式を使用してSgNBとRIS1との間のRSTDを算出し得る。
【0112】
【数1】
【0113】
ここで、
Rx(SgNB)は、UEがPRS906を受信する時間であり、
Rx(RIS1)は、UEがPRS908を受信する時間であり、
PRTDは、PRS906とPRS908との間の送信時間オフセットであり、
Tprop(SgNB->RIS1)は、PRS902がRIS1に達するのにかかる時間である。
各PRSのための送信時間は必要とされないことに留意されたい。この例では、式は、PRS906が、SgNBからUEに到達するのにかかる時間と、PRS908が、RIS1からUEに到達するのにかかる時間との間の差を計算することになる。
【0114】
[0121]UE支援測位の場合、UEは、PRTDを含めることなしにRSTDを報告し得、ネットワークは、ネットワークに知られるが、UEによって知られないPRTDデータに基づいてUEの位置を計算することになる。しかしながら、UEが(UE支援測位とは対照的に)UEベース測位を実施するために、RSTDの算出は、PRTDの値の知識を必要とする。いくつかの態様では、PRTDの値は、ロケーションサーバによって提供される支援データを介してUEにシグナリングされる。いくつかの態様では、UEは、受信されたPRTD値を「予想されるRSTD」として使用し得、これは、UEに、UEがPRSをどこで探索するべきであるかを通知することができる。いくつかの態様では、UEは、UEがそれのPRS探索ウィンドウ選択を助けるために使用することができる「PRTD不確実性」値を提供され得る。いくつかの態様では、Tprop(SgNB->RIS1)は、無線アクセス技術(RAT)技法(たとえば、NRベース測位)またはRAT非依存方法(たとえば、高精度PRSまたは他のハイブリッド測位方法)を通して推定され得る。
【0115】
[0122]いくつかの態様では、UEは、RIS1およびRIS2の地理的ロケーションを知り得、その場合、UEは、SgNB、RIS1、およびRIS2のペアのためのRSTDの値を使用して、三角測量技法を介してそれ自体の位置を推定し得る。
【0116】
[0123]図9に示されている例では、SgNBは、たとえば、SgNBとRIS1との間のリンク912を介して、入来PRS信号902を意図された方向に反射するようにRIS1を構成していることがある。いくつかの状況では、RIS1は、たとえば、RIS1が、入来PRS信号を意図された方向に反射するようにすでに適切に構成されたので、RIS1が、SgNBによって構成可能ではないが、好適な反射信号をいずれにせよ提供するので、または、RIS1が、SgNB以外のエンティティによって構成されたので、この目的で構成される必要がないことがある。たとえば、SgNBとRIS2との間のリンク914を介して、同じことがRIS2に当てはまり得る。反射信号の意図された方向は、既知のロケーション中のターゲットUEに信号を到達させるため、ターゲットUEがそのエリア中にあるか否かにかかわらず、(たとえば、SgNBからのLOS信号が、既知の障害によって阻止される場合)ターゲットエリアに信号を到達させるため、他の理由、またはそれらの何らかの組合せなど、様々な理由で、選定され得る。SgNBは、ターゲットUEのロケーションを知らないことがあり、UEがターゲットエリア中にあるか否かを知らないことがある。SgNBは、RIS反射信号を測定するために、UEに依拠する。
【0117】
[0124]RISがサービング基地局から受信する信号は、全方向性であるかまたはビームフォーミングされ得、RISによって生成された反射されたビームは、同様に、本質的に、全方向性であるかまたはビームフォーミングされ得る。RISがサービング基地局から信号を受信するとき、RISは、送信プロファイルにおいて、より広い、より狭い、または同じ幅である反射信号を生成し得る。たとえば、SgNBは、狭くビームフォーミングされたPRSをRIS1に送信し得、RIS1は、UEのロケーションが正確に知られていない状況においてなど、UEに向けてより広く分散された信号を反射し得る。同様に、RIS1は、UEのロケーションがある程度の信頼性を伴って推定され、より狭いビームが、ターゲットUEに向けてより良い信号対雑音比を提供することになる場合など、ターゲットUEに向けてより集束された信号を反射し得る。
【0118】
[0125]いくつかの態様では、SgNBは、複数のPRS信号を送信するプロセス中に、SgNBの制御下のRISの挙動を動的に制御し得る。図9に示されているシナリオでは、たとえば、SgNBは、RIS2を、それが、SgNBがRIS1に向けてPRS信号902を送信している間に無効にされる(disabled)ように制御し、RIS1を、それが、SgNBがRIS2に向けてPRS信号904を送信している間に無効にされるように制御し、RIS1およびRIS2を、その両方が、SgNBがUEに向けて直接PRS信号906を送信している間に無効にされるように制御し得る。このようにして、SgNBは、反射が望まれないとき、たとえば、PRS信号906が、RIS1またはRIS2に反射せず、ターゲットUEに達するように、ターゲットUEがRISからの反射を受信することになる可能性を低減するかまたはなくすことができる。PRS信号の送信の順序は、例示的なものであり、限定的なものではなく、たとえば、いくつかの態様では、SgNBは、PRSを、最初にターゲットUEに向けて、RIS2に向けて、次いで、RIS1に向けて、または任意の他の順序で送信し得ることに留意されたい。また、図9は、2つのRISを使用する例を示すが、同じ概念が、0よりも大きい任意の数のRISについて適用され得ることに留意されたい。
【0119】
[0126]図10A図10B、および図10Cは、いくつかの態様による、RISの時間および周波数リソースレベルミューティングの例を示す。図10Aおよび図10Bでは、第1のTRP(TRP1)と第2のTRP(TRP2)の両方が、互いにインターリーブされて、コム2、2シンボルフォーマットを使用して、DL PRSを送信し、RIS(たとえば、図8中のRIS802)が、ネットワークにおいて利用可能である。図10Aおよび図10Bに示されている例では、示されている2つのPRSオケージョンがあり、各PRSオケージョンが2つの反復を含むが、本明細書で説明される同じ概念は、他の数のオケージョン、反復、またはその両方を有するPRS構成に適用され得る。
【0120】
[0127]図10Aは、一態様による、RISの時間および周波数リソースレベルミューティングを示す。図10Aに示されている態様では、PRSビットマップは、DL PRS送信が、どのPRSオケージョン中にアクティブである(「1」)またはミュートにされる(「0」)べきであるかを示す。TRP1およびTRP2の場合、ビットマップ値は{1,0}であり、これは、PRS送信が、第1のオケージョン内の両方の反復中にアクティブであり、第2のオケージョン内の両方の反復中にミュートにされることを示す。RISビットマップは、RISが、どのアクティブDL PRS送信中にオンである(「1」)またはオフである(「0」)べきであるかを示す。RISの場合、ビットマップ値は{1,0}であり、これは、RISが、第1のアクティブPRS送信中に、この例では、第1のPRSオケージョンの第1のPRS反復中に、オン(アクティブ)であることを示し、第2のアクティブPRS送信の間、この例では、第1のPRSオケージョンの第2のPRS反復の間、オフ(非アクティブまたは無効)であることを示す。図10Aに示されている例では、RISのステータスは、PRSビットマップおよびRISビットマップの論理積を実施することによって決定され、PRS送信が、第2のPRSオケージョン中のすべてのPRS反復についてミュートにされるので、RISも、第2のPRSオケージョン中のすべてのPRS反復中にオフである。別の態様では、RISビットマップは、PRSオケージョンにかかわらず、RISがオンまたはオフであるPRS反復を識別する。この態様では、RISは、第2のPRSオケージョンの第1のPRS反復中にオンであり得るが、PRS信号がミュートにされるので、RISが反射すべきPRS信号がない。
【0121】
[0128]図10Bは、別の態様による、RISの時間および周波数リソースレベルミューティングを示す。図10Bに示されている態様では、PRSビットマップは、DL PRS送信が、どのPRS反復中にアクティブである(「1」)またはミュートにされる(「0」)べきであるかを示す。TRP1およびTRP2の場合、ビットマップ値は{1,0}であり、これは、PRS送信が、各オケージョンの第1の反復中にアクティブであり、各オケージョンの第2の反復中にミュートにされることを示す。RISビットマップは、RISが、どのアクティブDL PRS送信中にオンである(「1」)またはオフである(「0」)べきであるかを示す。RISの場合、ビットマップ値は{0,1}であり、これは、RISが、第1のアクティブPRS送信中に、この例では、第1のPRSオケージョンの第2のPRS反復中に、オフであることを示し、第2のアクティブPRS送信の間、この例では、第2のPRSオケージョンの第2のPRS反復の間、オフであることを示す。図10Bに示されている例では、RISのステータスは、PRSビットマップおよびRISビットマップの論理積を実施することによって決定され、PRS送信が、すべてのPRSオケージョンの第1のPRS反復についてミュートにされるので、RISも、すべてのPRSオケージョンのPRS反復中にオフである。別の態様では、RISビットマップは、PRSオケージョンにかかわらず、RISがオンまたはオフであるPRS反復を識別する。この態様では、RISは、第2のPRSオケージョンの第2のPRS反復中にオンであり得るが、PRS信号がミュートにされるので、RISが反射すべきPRS信号がない。
【0122】
[0129]図10Cは、また別の態様によるPRSベースRISミューティングを示す。図10Cに示されている態様では、PRSオケージョンビットマップが、どのオケージョン中に、DL PRS送信がアクティブである(「1」)またはミュートにされる(「0」)べきであるかを示し、PRS反復ビットマップが、反復中に、DL PRS送信がアクティブである(「1」)またはミュートにされる(「0」)べきであることを示し、RISビットマップが、RISがオンである(「1」)またはオフである(「0」)べきであるPRS反復を示す。図10Cに示されている態様では、PRSオケージョンビットマップとPRS反復ビットマップの両方がアクティブ指示を含んでいる場合のみ、DL PRS送信がアクティブである。図10Cに示されている例示的なビットマップを使用すると、すなわち、PRSオケージョンビットマップ値が{0,1}であり、PRS反復ビットマップ値が{0,1,1,0}であると、その場合、DL PRSは、第2のPRSオケージョン内の第2および第3の反復中にのみアクティブである。RISビットマップは{0,1,0,0}であり、したがって、RISは、第2のPRSオケージョン内の第2のPRS反復中にのみアクティブである。図10Cに示されている例では、RISのステータスは、PRS反復ビットマップおよびRISビットマップの論理積を実施することによって決定され、PRS送信が、第1のPRSオケージョン内のすべてのPRS反復についてミュートにされるので、RISも、第1のPRSオケージョン内のすべてのPRS反復中にオフである。別の態様では、RISビットマップは、PRSオケージョンにかかわらず、RISがオンまたはオフであるPRS反復を識別する。この態様では、RISは、第1のPRSオケージョンの第2のPRS反復中にオンであり得るが、PRS信号がミュートにされるので、RISが反射すべきPRS信号がない。図10Cは、(たとえば、図6Aに示されているように)PRS-ResourceTimeGap=1であるPRS構成を示すが、同じ原理が、(たとえば、図6Bに示されているように)PRS-ResourceTimeGapが1以外の値を有するPRS構成のために適用される。
【0123】
[0130]図11は、いくつかの態様による、RISの時間および周波数リソースレベルミューティングに関連する例示的なプロセス1100のフローチャートである。いくつかの実装形態では、図11の1つまたは複数のプロセスブロックは、BS(たとえば、図1のBS102、図4のBS304)によって実施され得る。いくつかの実装形態では、図11の1つまたは複数のプロセスブロックは、別のデバイス、あるいはBSとは別個のまたはBSを含むデバイスのグループによって実施され得る。追加または代替として、図11の1つまたは複数のプロセスブロックは、処理システム384、メモリ386、WWANトランシーバ350、WLANトランシーバ360、およびネットワークインターフェース380など、BS304の1つまたは複数の構成要素によって実施され得る。
【0124】
[0131]図11に示されているように、プロセス1100は、再構成可能インテリジェントサーフェス(RIS)についてのリソースレベルミューティングビットマップを取得すること、ここにおいて、リソースレベルミューティングビットマップは、RISが送信ビームを反射することを有効にされるべきであるまたは送信ビームを反射することを無効にされるべきである、時間および周波数リソースのセットを識別する(ブロック1102)、を含み得る。たとえば、BSは、無線アクセスネットワーク(RAN)ノードまたはコアネットワークノードから、再構成可能インテリジェントサーフェス(RIS)についてのリソースレベルミューティングビットマップを取得し得る。
【0125】
[0132]図11にさらに示されているように、プロセス1100は、リソースレベルミューティングビットマップに従ってRISを有効または無効にすること(ブロック1104)を含み得る。たとえば、BSは、上記で説明されたように、リソースレベルミューティングビットマップに従ってRISを有効または無効にするように要求し得る。いくつかの態様では、RISは、ビットマップ中のビットの値に従って有効または無効にされる。いくつかの態様では、BSは、RISに、RISが有効または無効にされるべきであることを示すメッセージを送信することによって、RISを有効または無効にするように要求する。いくつかの態様では、RISは、このメッセージを受信したことに応答して、それ自体を有効または無効にし得、たとえば、RISは、常に要求を受け付ける。他の態様では、RISは、要求を受け付けるべきか否かを決定することが可能であり得る。たとえば、RISが複数のTRPまたはBSによって制御される場合、RISは、それ自体を無効または有効にするようにとの特定の要求を受け付けることが可能でないことがあり、したがって、その特定の要求を無視することを選定し得る。たとえば、あるTRPは、RISがそれ自体を無効にすることを要求し得るが、別のTRPは、同じ時間間隔中に、RISがそれ自体を有効にすることを要求し得る。このシナリオでは、RISは、有効要求に、より高い優先度を与えること、無効要求に、より高い優先度を与えること、あるTRPからの要求に別のTRPからの要求よりも高い優先度を与えることなどを行うように構成され得る。いくつかの態様では、RISは、要求元エンティティに、RISが要求を受け付けたか否か、たとえば、RISが要求された動作を実施したか否かを通信し得る。
【0126】
[0133]いくつかの態様では、時間および周波数リソースのセットのうちの少なくとも1つは、測位基準信号(PRS)を送信するために予約された時間および周波数リソースのセットを備える。いくつかの態様では、リソースレベルミューティングビットマップの各ビットは、RISが有効または無効にされるPRSオケージョンを表す。いくつかの態様では、リソースレベルミューティングビットマップの各ビットは、RISが各PRSオケージョン内で有効または無効にされるPRS反復を表す。いくつかの態様では、RISは、ビットマップ中のビットの値と、PRSの送信をミュートにすることまたは有効にすることに関連する別のインジケータの値との組合せに従って有効または無効にされる。いくつかの態様では、リソースレベルミューティングビットマップの各ビットは、指定されたPRSとの知られている関連付けを有するRISを表す。
【0127】
[0134]いくつかの態様では、時間および周波数リソースのセットのうちの少なくとも1つは、サウンディング基準信号(SRS)を受信するために予約された時間および周波数リソースのセットを備える。いくつかの態様では、リソースレベルミューティングビットマップの各ビットは、RISが有効または無効にされるSRSオケージョンを表す。いくつかの態様では、リソースレベルミューティングビットマップの各ビットは、RISが各SRSオケージョン内で有効または無効にされるSRS反復を表す。
【0128】
[0135]いくつかの態様では、リソースレベルミューティングビットマップに従ってRISを有効または無効にすることは、受信された信号をユーザ機器(UE)に反射するようにRISを構成することを含み得、プロセス1100は、UEに、第1の測位基準信号(PRS)を送信すること(ブロック1106)と、随意に、受信された信号をUEに反射するようにRISを構成すること(ブロック1108)と、RISに、第2のPRSを送信すること(ブロック1110)とをさらに含み得る。
【0129】
[0136]プロセス1100は、随意に、UEに、第1のPRSと第2のPRSとの間の送信時間オフセットを示すこと(ブロック1112)を含み得る。いくつかの態様では、第1のPRSと第2のPRSとの間の送信時間オフセットを示すことは、明示的シグナリングを介して送信時間オフセットを提供すること、PRSマッピングに基づいて送信時間オフセットを示すこと、またはそれらの組合せを備える。
【0130】
[0137]プロセス1100は、随意に、UEから、第1のPRSおよび第2のPRSについてのダウンリンク基準信号時間差(RSTD)測定値を受信すること(ブロック1114)と、RSTD測定値に基づいてUEの推定位置を計算すること(ブロック1116)とを含み得る。いくつかの態様では、第1のPRSおよび第2のPRSについてのダウンリンク基準信号時間差(RSTD)測定値を受信することは、第1のPRSおよび第2のPRSについての受信時間、到着時間、またはそれらの組合せを受信することを備える。
【0131】
[0138]いくつかの態様では、プロセス1100は、随意に、UEから、UEの推定位置を受信すること(ブロック1118)を含む。
【0132】
[0139]図11は、プロセス1100の例示的なブロックを示すが、いくつかの実装形態では、プロセス1100は、図11に示されているもの以外に、追加のブロック、より少数のブロック、異なるブロック、または別様に構成されたブロックを含み得る。追加または代替として、プロセス1100のブロックのうちの2つまたはそれ以上が、並列に実施され得る。
【0133】
[0140]図12は、いくつかの態様による、RISの時間および周波数リソースレベルミューティングに関連する例示的なプロセス1200のフローチャートである。いくつかの実装形態では、図12の1つまたは複数のプロセスブロックは、UE(たとえば、図1のUE104、図3AのUE302)によって実施され得る。いくつかの実装形態では、図12の1つまたは複数のプロセスブロックは、別のデバイス、あるいはUEとは別個のまたはUEを含むデバイスのグループによって実施され得る。追加または代替として、図12の1つまたは複数のプロセスブロックは、処理システム332、メモリ340、WWANトランシーバ310、WLANトランシーバ320、およびユーザインターフェース346など、UE302の1つまたは複数の構成要素によって実施され得る。
【0134】
[0141]図12に示されているように、プロセス1200は、再構成可能インテリジェントサーフェス(RIS)についてのリソースレベルミューティングビットマップを取得すること、ここにおいて、リソースレベルミューティングビットマップは、RISが送信ビームを反射することを有効にされることになるまたは送信ビームを反射することを無効にされることになる、時間および周波数リソースのセットを識別する(ブロック1202)、を含み得る。たとえば、UEは、再構成可能インテリジェントサーフェス(RIS)についてのリソースレベルミューティングビットマップを取得し得、ここにおいて、リソースレベルミューティングビットマップは、上記で説明されたように、RISが送信ビームを反射することを有効にされることになるまたは送信ビームを反射することを無効にされることになる、時間および周波数リソースのセットを識別する。
【0135】
[0142]図12にさらに示されているように、プロセス1200は、第1の基準信号を受信すること(ブロック1204)を含み得る。たとえば、UEは、上記で説明されたように、第1の基準信号を受信し得る。
【0136】
[0143]図12にさらに示されているように、プロセス1200は、リソースレベルミューティングビットマップに基づいて、第1の基準信号がBSから受信されたのかRISから受信されたのかを決定すること(ブロック1206)を含み得る。たとえば、UEは、上記で説明されたように、リソースレベルミューティングビットマップに基づいて、第1の基準信号がBSから受信されたのかRISから受信されたのかを決定し得る。
【0137】
[0144]いくつかの態様では、プロセス1200は、随意に、リソースレベルミューティングビットマップによって決定されたTRPからのまたはRISからの到着時間(ToA)を計算すること(ブロック1208)を含む。
【0138】
[0145]いくつかの態様では、第1の基準信号は、第1の測位基準信号(PRS)を備え、本方法は、随意に、第2のPRSを受信すること(ブロック1210)と、ここにおいて、第1のPRS信号および第2のPRS信号のうちの一方が基地局(BS)から受信され、第1のPRS信号および第2のPRS信号のうちの他方がRISから受信された、BSに、第1のPRSおよび第2のPRSについてのダウンリンク基準信号時間差(RSTD)測定値を送信すること(ブロック1212)とを含む。
【0139】
[0146]いくつかの態様では、プロセス1200は、随意に、第1のPRSと第2のPRSとの間の送信時間オフセットを取得すること(ブロック1214)と、RSTD測定値と、第1のPRSと第2のPRSとの間の送信時間オフセットとに基づいて、UEの推定位置を計算すること(ブロック1216)と、BSに、UEの推定位置を送信すること(ブロック1218)とを含む。いくつかの態様では、第1のPRSと第2のPRSとの間の送信時間オフセットを取得することは、明示的シグナリングを介して送信時間オフセットを受信すること、PRSマッピングに基づいて送信時間オフセットを決定すること、またはそれらの組合せを備える。いくつかの態様では、第1のPRSおよび第2のPRSについてのダウンリンク基準信号時間差(RSTD)測定値を送信することは、第1のPRSおよび第2のPRSについての受信時間、到着時間、またはそれらの組合せを送信することを備える。
【0140】
[0147]図12は、プロセス1200の例示的なブロックを示すが、いくつかの実装形態では、プロセス1200は、図12に示されているもの以外に、追加のブロック、より少数のブロック、異なるブロック、または別様に構成されたブロックを含み得る。追加または代替として、プロセス1200のブロックのうちの2つまたはそれ以上が、並列に実施され得る。
【0141】
[0148]本明細書で説明される技法は、いくつかの技術的利点を提供する。上記で説明された技法は、測位が、単一のSgNBのみを使用して実施されることを可能にするので、上記で説明された技法は、ネイバリングセルの測定が必要とされないので、低ティアUEによる使用に好適である。ネットワーク同期誤差は、本明細書で開示されるものなどの単一セル測位方法についての問題ではないので、これらの方法は、ネイバリングセルの測定を必要とする従来の方法よりも高い精度を有する可能性を有する。いくつかの態様では、これらの技法はまた、ネイバリングセルの測定を必要とする従来の技法と組み合わせて適用され得ることに留意されたい。
【0142】
[0149]上記の詳細な説明では、異なる特徴が例にまとめられていることがわかる。開示のこの様式は、例示的な条項が、各条項において明示的に述べられるものよりも多くの特徴を有するという意図として理解されるべきではない。むしろ、本開示の様々な態様は、開示される個々の例示的な条項のすべての特徴よりも少数を含み得る。したがって、以下の条項は、本明細書に組み込まれると見なされるべきであり、各条項はそれ自体によって別個の例として存在することができる。各従属条項は、条項において、他の条項のうちの1つとの特定の組合せを指すことができるが、その従属条項の(1つまたは複数の)態様は、特定の組合せに限定されない。他の例示的な条項が、任意の他の従属条項または独立条項の主題との(1つまたは複数の)従属条項態様の組合せ、あるいは他の従属および独立条項との任意の特徴の組合せをも含むことができることが諒解されよう。本明細書で開示される様々な態様は、特定の組合せ(たとえば、要素を絶縁体と導体の両方として定義することなど、矛盾する態様)が意図されないことが明示的に表されるかまたは容易に推論され得ない限り、これらの組合せを明確に含む。さらに、条項の態様が任意の他の独立条項に含まれ得ることが、その条項がその独立条項に直接従属していない場合でも、同じく意図される。
【0143】
[0150]実装例が、以下の番号を付けられた条項において説明される。
【0144】
[0151]条項1.基地局(BS)によって実施されるワイヤレス通信の方法であって、方法は、再構成可能インテリジェントサーフェス(RIS)についてのリソースレベルミューティングビットマップを取得することと、ここにおいて、リソースレベルミューティングビットマップは、RISが送信ビームを反射することを有効にされるべきであるまたは送信ビームを反射することを無効にされるべきである、時間および周波数リソースのセットを識別する、リソースレベルミューティングビットマップに従ってRISを有効または無効にすることとを備える、方法。
【0145】
[0152]条項2.RISが、ビットマップ中のビットの値に従って有効または無効にされる、条項1に記載の方法。
【0146】
[0153]条項3.時間および周波数リソースのセットのうちの少なくとも1つが、測位基準信号(PRS)を送信するために予約された時間および周波数リソースのセットを備える、条項1から2のいずれかに記載の方法。
【0147】
[0154]条項4.リソースレベルミューティングビットマップの各ビットは、RISが有効または無効にされるPRSオケージョンを表す、条項3に記載の方法。
【0148】
[0155]条項5.リソースレベルミューティングビットマップの各ビットは、RISが各PRSオケージョン内で有効または無効にされるPRS反復を表す、条項3から4のいずれかに記載の方法。
【0149】
[0156]条項6.RISが、ビットマップ中のビットの値と、PRSの送信をミュートにすることまたは有効にすることに関連する別のインジケータの値との組合せに従って有効または無効にされる、条項3から5のいずれかに記載の方法。
【0150】
[0157]条項7.リソースレベルミューティングビットマップの各ビットが、指定されたPRSとの知られている関連付けを有するRISを表す、条項3から6のいずれかに記載の方法。
【0151】
[0158]条項8.時間および周波数リソースのセットのうちの少なくとも1つが、サウンディング基準信号(SRS)を受信するために予約された時間および周波数リソースのセットを備える、条項1から7のいずれかに記載の方法。
【0152】
[0159]条項9.リソースレベルミューティングビットマップの各ビットは、RISが有効または無効にされるSRSオケージョンを表す、条項8に記載の方法。
【0153】
[0160]条項10.リソースレベルミューティングビットマップの各ビットは、RISが各SRSオケージョン内で有効または無効にされるSRS反復を表す、条項8から9のいずれかに記載の方法。
【0154】
[0161]条項11.リソースレベルミューティングビットマップに従ってRISを有効または無効にすることが、受信された信号をユーザ機器(UE)に反射するようにRISを構成することを備え得、方法が、UEに、第1の測位基準信号(PRS)を送信することと、RISに、第2のPRSを送信することとをさらに備える、条項1から10のいずれかに記載の方法。
【0155】
[0162]条項12.UEから、第1のPRSおよび第2のPRSについてのダウンリンク基準信号時間差(RSTD)測定値を受信することをさらに備える、条項11に記載の方法。
【0156】
[0163]条項13.RSTD測定値に基づいてUEの推定位置を計算することをさらに備える、条項12に記載の方法。
【0157】
[0164]条項14.UEから、UEの推定位置を受信することをさらに備える、条項12から13のいずれかに記載の方法。
【0158】
[0165]条項15.第2のPRSを送信することより前に、受信された信号をUEに反射するようにRISを構成することをさらに備える、条項12から14のいずれかに記載の方法。
【0159】
[0166]条項16.第1のPRSを送信することより前に、受信された信号をUEに反射しないようにRISを構成することをさらに備える、条項15に記載の方法。
【0160】
[0167]条項17.RSTD測定値を受信することより前に、UEに、第1のPRSと第2のPRSとの間の送信時間オフセットを示すことをさらに備える、条項12から16のいずれかに記載の方法。
【0161】
[0168]条項18.第1のPRSと第2のPRSとの間の送信時間オフセットを示すことが、明示的シグナリングを介して送信時間オフセットを提供すること、PRSマッピングに基づいて送信時間オフセットを示すこと、またはそれらの組合せを備える、条項17に記載の方法。
【0162】
[0169]条項19.第1のPRSおよび第2のPRSについてのダウンリンク基準信号時間差(RSTD)測定値を受信することが、第1のPRSおよび第2のPRSについての受信時間、到着時間、またはそれらの組合せを受信することを備える、条項12から18のいずれかに記載の方法。
【0163】
[0170]条項20.ユーザ機器(UE)によって実施されるワイヤレス通信の方法であって、方法は、再構成可能インテリジェントサーフェス(RIS)についてのリソースレベルミューティングビットマップを取得することと、ここにおいて、リソースレベルミューティングビットマップは、RISが送信ビームを反射することを有効にされることになるまたは送信ビームを反射することを無効にされることになる、時間および周波数リソースのセットを識別する、第1の基準信号を受信することと、リソースレベルミューティングビットマップに基づいて、第1の基準信号が基地局(BS)から受信されたのかRISから受信されたのかを決定することとを備える、方法。
【0164】
[0171]条項21.リソースレベルミューティングビットマップによって決定されたBSからのまたはRISからの、到着時間(ToA)または基準信号時間差(RSTD)を計算することをさらに備える、条項20に記載の方法。
【0165】
[0172]条項22.第1の基準信号が第1の測位基準信号(PRS)を備え、方法は、第2のPRSを受信することと、ここにおいて、第1のPRSおよび第2のPRSのうちの一方が基地局(BS)から受信され、第1のPRSおよび第2のPRSのうちの他方がRISから受信された、BSに、第1のPRSおよび第2のPRSについてのダウンリンク基準信号時間差(RSTD)測定値を送信することとをさらに備える、条項20から21のいずれかに記載の方法。
【0166】
[0173]条項23.第1のPRSと第2のPRSとの間の送信時間オフセットを取得することと、RSTD測定値と、第1のPRSと第2のPRSとの間の送信時間オフセットとに基づいて、UEの推定位置を計算することと、BSに、UEの推定位置を送信することとをさらに備える、条項22に記載の方法。
【0167】
[0174]条項24.第1のPRSと第2のPRSとの間の送信時間オフセットを決定することが、明示的シグナリングを介して送信時間オフセットを受信すること、PRSマッピングに基づいて送信時間オフセットを決定すること、またはそれらの組合せを備える、条項23に記載の方法。
【0168】
[0175]条項25.第1のPRSおよび第2のPRSについてのダウンリンク基準信号時間差(RSTD)測定値を送信することが、第1のPRSおよび第2のPRSについての受信時間、到着時間、またはそれらの組合せを送信することを備える、条項22から24のいずれかに記載の方法。
【0169】
[0176]条項26.メモリと、メモリに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサとを備える装置であって、メモリおよび少なくとも1つのプロセッサが、条項1から25のいずれかに記載の方法を実施するように構成された、装置。
【0170】
[0177]条項27.条項1から25のいずれかに記載の方法を実施するための手段を備える、装置。
【0171】
[0178]条項28.コンピュータ実行可能命令を記憶する非一時的コンピュータ可読媒体であって、コンピュータ実行可能が、コンピュータまたはプロセッサに条項1から25のいずれかに記載の方法を実施させるための少なくとも1つの命令を備える、非一時的コンピュータ可読媒体。
【0172】
[0179]追加の態様が、少なくとも以下を含む。
【0173】
[0180]一態様では、基地局(BS)によって実施されるワイヤレス通信の方法が、再構成可能インテリジェントサーフェス(RIS)についてのリソースレベルミューティングビットマップを取得することと、ここにおいて、リソースレベルミューティングビットマップは、RISが送信ビームを反射することを有効にされるべきであるまたは送信ビームを反射することを無効にされるべきである、時間および周波数リソースのセットを識別する、リソースレベルミューティングビットマップに従って有効または無効にされるようにRISに要求することとを含む。
【0174】
[0181]いくつかの態様では、RISは、ビットマップ中のビットの値に従って有効または無効にされるように要求される。
【0175】
[0182]いくつかの態様では、時間および周波数リソースのセットのうちの少なくとも1つは、測位基準信号(PRS)を送信するために予約された時間および周波数リソースのセットを備える。
【0176】
[0183]いくつかの態様では、リソースレベルミューティングビットマップの各ビットは、RISが有効または無効にされるPRSオケージョンを表す。
【0177】
[0184]いくつかの態様では、リソースレベルミューティングビットマップの各ビットは、RISが各PRSオケージョン内で有効または無効にされるPRS反復を表す。
【0178】
[0185]いくつかの態様では、RISは、ビットマップ中のビットの値と、PRSの送信をミュートにすることまたは有効にすることに関連する別のインジケータの値との組合せに従って有効または無効にされるように要求される。
【0179】
[0186]いくつかの態様では、リソースレベルミューティングビットマップの各ビットは、指定されたPRSとの知られている関連付けを有するRISを表す。
【0180】
[0187]いくつかの態様では、時間および周波数リソースのセットのうちの少なくとも1つは、サウンディング基準信号(SRS)を受信するために予約された時間および周波数リソースのセットを備える。
【0181】
[0188]いくつかの態様では、リソースレベルミューティングビットマップの各ビットは、RISが有効または無効にされるSRSオケージョンを表す。
【0182】
[0189]いくつかの態様では、リソースレベルミューティングビットマップの各ビットは、RISが各SRSオケージョン内で有効または無効にされるSRS反復を表す。
【0183】
[0190]いくつかの態様では、リソースレベルミューティングビットマップに従って有効または無効にされるようにRISに要求することは、受信された信号をユーザ機器(UE)に反射するようにRISを構成することを備え、本方法は、UEに、第1の測位基準信号(PRS)を送信することと、RISに、第2のPRSを送信することとをさらに備える。
【0184】
[0191]いくつかの態様では、本方法は、UEから、第1のPRSおよび第2のPRSについてのダウンリンク基準信号時間差(RSTD)測定値を受信することを含む。
【0185】
[0192]いくつかの態様では、本方法は、RSTD測定値に基づいてUEの推定位置を計算することを含む。
【0186】
[0193]いくつかの態様では、本方法は、UEから、UEの推定位置を受信することを含む。
【0187】
[0194]いくつかの態様では、本方法は、第2のPRSを送信することより前に、受信された信号をUEに反射するようにRISを構成することを含む。
【0188】
[0195]いくつかの態様では、本方法は、第1のPRSを送信することより前に、受信された信号をUEに反射しないようにRISを構成することを含む。
【0189】
[0196]いくつかの態様では、本方法は、RSTD測定値を受信することより前に、UEに、第1のPRSと第2のPRSとの間の送信時間オフセットを示すことを含む。
【0190】
[0197]いくつかの態様では、第1のPRSと第2のPRSとの間の送信時間オフセットを示すことは、明示的シグナリングを介して送信時間オフセットを提供すること、PRSマッピングに基づいて送信時間オフセットを示すこと、またはそれらの組合せを備える。
【0191】
[0198]いくつかの態様では、第1のPRSおよび第2のPRSについてのダウンリンク基準信号時間差(RSTD)測定値を受信することは、第1のPRSおよび第2のPRSについての受信時間、到着時間、またはそれらの組合せを受信することを備える。
【0192】
[0199]一態様では、ユーザ機器(UE)によって実施されるワイヤレス通信の方法であって、方法は、再構成可能インテリジェントサーフェス(RIS)についてのリソースレベルミューティングビットマップを取得することと、ここにおいて、リソースレベルミューティングビットマップは、RISが送信ビームを反射することを有効にされることになるまたは送信ビームを反射することを無効にされることになる、時間および周波数リソースのセットを識別する、第1の基準信号を受信することと、リソースレベルミューティングビットマップに基づいて、第1の基準信号が基地局(BS)から受信されたのかRISから受信されたのかを決定することとを備える、方法。
【0193】
[0200]いくつかの態様では、本方法は、リソースレベルミューティングビットマップによって決定されたBSからのまたはRISからの、到着時間(ToA)または基準信号時間差(RSTD)を計算することを含む。
【0194】
[0201]いくつかの態様では、第1の基準信号が第1の測位基準信号(PRS)を備え、本方法は、第2のPRSを受信することと、ここにおいて、第1のPRSおよび第2のPRSのうちの一方が基地局(BS)から受信され、第1のPRSおよび第2のPRSのうちの他方がRISから受信された、BSに、第1のPRSおよび第2のPRSについてのダウンリンク基準信号時間差(RSTD)測定値を送信することとをさらに備える。
【0195】
[0202]いくつかの態様では、本方法は、第1のPRSと第2のPRSとの間の送信時間オフセットを取得することと、RSTD測定値と、第1のPRSと第2のPRSとの間の送信時間オフセットとに基づいて、UEの推定位置を計算することと、BSに、UEの推定位置を送信することとを含む。
【0196】
[0203]いくつかの態様では、第1のPRSと第2のPRSとの間の送信時間オフセットを決定することは、明示的シグナリングを介して送信時間オフセットを受信すること、PRSマッピングに基づいて送信時間オフセットを決定すること、またはそれらの組合せを備える。
【0197】
[0204]いくつかの態様では、第1のPRSおよび第2のPRSについてのダウンリンク基準信号時間差(RSTD)測定値を送信することは、第1のPRSおよび第2のPRSについての受信時間、到着時間、またはそれらの組合せを送信することを備える。
【0198】
[0205]一態様では、基地局(BS)が、メモリと、少なくとも1つのトランシーバと、メモリと少なくとも1つのトランシーバとに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサとを含み、少なくとも1つのプロセッサは、再構成可能インテリジェントサーフェス(RIS)についてのリソースレベルミューティングビットマップを取得することと、ここにおいて、リソースレベルミューティングビットマップは、RISが送信ビームを反射することを有効にされるべきであるまたは送信ビームを反射することを無効にされるべきである、時間および周波数リソースのセットを識別する、少なくとも1つのトランシーバが、RISに、リソースレベルミューティングビットマップに従ってRISを有効または無効にするようにとの要求を送信することを引き起こすこととを行うように構成される。
【0199】
[0206]いくつかの態様では、RISは、リソースレベルミューティングビットマップ中のビットの値に従って有効または無効にされるように要求される。
【0200】
[0207]いくつかの態様では、時間および周波数リソースのセットのうちの少なくとも1つは、測位基準信号(PRS)を送信するために予約された時間および周波数リソースのセットを備える。
【0201】
[0208]いくつかの態様では、リソースレベルミューティングビットマップの各ビットは、RISが有効または無効にされるPRSオケージョンを表す。
【0202】
[0209]いくつかの態様では、リソースレベルミューティングビットマップの各ビットは、RISが各PRSオケージョン内で有効または無効にされるPRS反復を表す。
【0203】
[0210]いくつかの態様では、RISは、リソースレベルミューティングビットマップ中のビットの値と、PRSの送信をミュートにすることまたは有効にすることに関連する別のインジケータの値との組合せに従って有効または無効にされるように要求される。
【0204】
[0211]いくつかの態様では、リソースレベルミューティングビットマップの各ビットは、指定されたPRSとの知られている関連付けを有するRISを表す。
【0205】
[0212]いくつかの態様では、時間および周波数リソースのセットのうちの少なくとも1つは、サウンディング基準信号(SRS)を受信するために予約された時間および周波数リソースのセットを備える。
【0206】
[0213]いくつかの態様では、リソースレベルミューティングビットマップの各ビットは、RISが有効または無効にされるSRSオケージョンを表す。
【0207】
[0214]いくつかの態様では、リソースレベルミューティングビットマップの各ビットは、RISが各SRSオケージョン内で有効または無効にされるSRS反復を表す。
【0208】
[0215]いくつかの態様では、リソースレベルミューティングビットマップに従って有効または無効にされるようにRISに要求することは、受信された信号をユーザ機器(UE)に反射するようにRISを構成することを備え、少なくとも1つのプロセッサは、少なくとも1つのトランシーバが、UEに、第1の測位基準信号(PRS)を送信することを引き起こすことと、少なくとも1つのトランシーバが、RISに、第2のPRSを送信することを引き起こすこととを行うようにさらに構成される。
【0209】
[0216]いくつかの態様では、少なくとも1つのプロセッサは、UEから、第1のPRSおよび第2のPRSについてのダウンリンク基準信号時間差(RSTD)測定値を受信するようにさらに構成される。
【0210】
[0217]いくつかの態様では、少なくとも1つのプロセッサは、RSTD測定値に基づいてUEの推定位置を計算するようにさらに構成される。
【0211】
[0218]いくつかの態様では、少なくとも1つのプロセッサは、UEから、UEの推定位置を受信するようにさらに構成される。
【0212】
[0219]いくつかの態様では、少なくとも1つのプロセッサは、少なくとも1つのトランシーバが、第2のPRSを送信することを引き起こすことより前に、少なくとも1つのトランシーバが、RISに、受信された信号をUEに反射するようにRISを構成するための要求を送信することを引き起こすようにさらに構成される。
【0213】
[0220]いくつかの態様では、少なくとも1つのプロセッサは、少なくとも1つのトランシーバが、第1のPRSを送信することを引き起こすことより前に、少なくとも1つのトランシーバが、RISに、受信された信号をUEに反射しないようにRISを構成するための要求を送信することを引き起こすようにさらに構成される。
【0214】
[0221]いくつかの態様では、少なくとも1つのプロセッサは、RSTD測定値を受信することより前に、UEに、第1のPRSと第2のPRSとの間の送信時間オフセットを示すようにさらに構成される。
【0215】
[0222]いくつかの態様では、少なくとも1つのプロセッサは、第1のPRSと第2のPRSとの間の送信時間オフセットを示すとき、明示的シグナリングを介して送信時間オフセットを提供すること、PRSマッピングに基づいて送信時間オフセットを示すこと、またはそれらの組合せを行うように構成される。
【0216】
[0223]いくつかの態様では、少なくとも1つのプロセッサは、第1のPRSおよび第2のPRSについてのダウンリンク基準信号時間差(RSTD)測定値を受信するとき、第1のPRSおよび第2のPRSについての受信時間、到着時間、またはそれらの組合せを受信するように構成される。
【0217】
[0224]一態様では、ユーザ機器(UE)が、メモリと、少なくとも1つのトランシーバと、メモリと少なくとも1つのトランシーバとに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサとを含み、少なくとも1つのプロセッサは、再構成可能インテリジェントサーフェス(RIS)についてのリソースレベルミューティングビットマップを取得することと、ここにおいて、リソースレベルミューティングビットマップは、RISが送信ビームを反射することを有効にされることになるまたは送信ビームを反射することを無効にされることになる、時間および周波数リソースのセットを識別する、第1の基準信号を受信することと、リソースレベルミューティングビットマップに基づいて、第1の基準信号が基地局(BS)から受信されたのかRISから受信されたのかを決定することとを行うように構成される。
【0218】
[0225]いくつかの態様では、少なくとも1つのプロセッサは、リソースレベルミューティングビットマップによって決定されたBSからのまたはRISからの、到着時間(ToA)または基準信号時間差(RSTD)を計算するようにさらに構成される。
【0219】
[0226]いくつかの態様では、第1の基準信号が第1の測位基準信号(PRS)を備え、少なくとも1つのプロセッサは、第2のPRSを受信することと、ここにおいて、第1のPRSおよび第2のPRSのうちの一方が基地局(BS)から受信され、第1のPRSおよび第2のPRSのうちの他方がRISから受信された、少なくとも1つのトランシーバが、BSに、第1のPRSおよび第2のPRSについてのダウンリンク基準信号時間差(RSTD)測定値を送信することを引き起こすこととを行うようにさらに構成される。
【0220】
[0227]いくつかの態様では、少なくとも1つのプロセッサは、第1のPRSと第2のPRSとの間の送信時間オフセットを取得することと、RSTD測定値と、第1のPRSと第2のPRSとの間の送信時間オフセットとに基づいて、UEの推定位置を計算することと、少なくとも1つのトランシーバが、BSに、UEの推定位置を送信することを引き起こすこととを行うようにさらに構成される。
【0221】
[0228]いくつかの態様では、少なくとも1つのプロセッサは、第1のPRSと第2のPRSとの間の送信時間オフセットを決定するとき、明示的シグナリングを介して送信時間オフセットを受信すること、PRSマッピングに基づいて送信時間オフセットを決定すること、またはそれらの組合せを行うように構成される。
【0222】
[0229]いくつかの態様では、少なくとも1つのプロセッサは、少なくとも1つのトランシーバが、第1のPRSおよび第2のPRSについてのダウンリンク基準信号時間差(RSTD)測定値を送信することを引き起こすとき、少なくとも1つのトランシーバが、第1のPRSおよび第2のPRSについての受信時間、到着時間、またはそれらの組合せを送信することを引き起こすように構成される。
【0223】
[0230]一態様では、基地局(BS)が、再構成可能インテリジェントサーフェス(RIS)についてのリソースレベルミューティングビットマップを取得するための手段と、ここにおいて、リソースレベルミューティングビットマップは、RISが送信ビームを反射することを有効にされるべきであるまたは送信ビームを反射することを無効にされるべきである、時間および周波数リソースのセットを識別する、リソースレベルミューティングビットマップに従って有効または無効にされるようにRISに要求するための手段とを含む。
【0224】
[0231]一態様では、ユーザ機器(UE)が、再構成可能インテリジェントサーフェス(RIS)についてのリソースレベルミューティングビットマップを取得するための手段と、ここにおいて、リソースレベルミューティングビットマップは、RISが送信ビームを反射することを有効にされることになるまたは送信ビームを反射することを無効にされることになる、時間および周波数リソースのセットを識別する、第1の基準信号を受信するための手段と、リソースレベルミューティングビットマップに基づいて、第1の基準信号が基地局(BS)から受信されたのかRISから受信されたのかを決定するための手段とを含む。
【0225】
[0232]一態様では、命令のセットを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体であって、命令のセットは、基地局(BS)の1つまたは複数のプロセッサによって実行されたとき、BSが、再構成可能インテリジェントサーフェス(RIS)についてのリソースレベルミューティングビットマップを取得することと、ここにおいて、リソースレベルミューティングビットマップは、RISが送信ビームを反射することを有効にされるべきであるまたは送信ビームを反射することを無効にされるべきである、時間および周波数リソースのセットを識別する、リソースレベルミューティングビットマップに従って有効または無効にされるようにRISに要求することとを引き起こす、1つまたは複数の命令を備える、非一時的コンピュータ可読媒体。
【0226】
[0233]一態様では、命令のセットを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体であって、命令のセットは、ユーザ機器(UE)の1つまたは複数のプロセッサによって実行されたとき、UEが、再構成可能インテリジェントサーフェス(RIS)についてのリソースレベルミューティングビットマップを取得することと、ここにおいて、リソースレベルミューティングビットマップは、RISが送信ビームを反射することを有効にされることになるまたは送信ビームを反射することを無効にされることになる、時間および周波数リソースのセットを識別する、第1の基準信号を受信することと、リソースレベルミューティングビットマップに基づいて、第1の基準信号が基地局(BS)から受信されたのかRISから受信されたのかを決定することとを引き起こす、1つまたは複数の命令を備える、非一時的コンピュータ可読媒体。
【0227】
[0234]情報および信号は、様々な異なる技術および技法のいずれかを使用して表され得ることを当業者は諒解されよう。たとえば、上記の説明全体にわたって言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、およびチップは、電圧、電流、電磁波、磁界または磁性粒子、光場または光学粒子、あるいはそれらの任意の組合せによって表され得る。
【0228】
[0235]さらに、本明細書で開示される態様に関して説明された様々な例示的な論理ブロック、モジュール、回路、およびアルゴリズムステップは、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、または両方の組合せとして実装され得ることを、当業者は諒解されよう。ハードウェアとソフトウェアとのこの互換性を明確に示すために、様々な例示的な構成要素、ブロック、モジュール、回路、およびステップが、概してそれらの機能に関して上記で説明された。そのような機能がハードウェアとして実装されるのかソフトウェアとして実装されるのかは、特定の適用例および全体的なシステムに課される設計制約に依存する。当業者は、説明された機能を特定の適用例ごとに様々な方法で実装し得るが、そのような実装の決定は、本開示の範囲からの逸脱を生じるものと解釈されるべきではない。
【0229】
[0236]本明細書で開示される態様に関して説明された様々な例示的な論理ブロック、モジュール、および回路は、汎用プロセッサ、DSP、ASIC、FPGA、または他のプログラマブル論理デバイス、個別ゲートまたはトランジスタ論理、個別ハードウェア構成要素、あるいは本明細書で説明された機能を実施するように設計されたそれらの任意の組合せを用いて実装または実施され得る。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであり得るが、代替として、プロセッサは、任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、または状態機械であり得る。プロセッサはまた、コンピューティングデバイスの組合せ、たとえば、DSPとマイクロプロセッサとの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携する1つまたは複数のマイクロプロセッサ、または任意の他のそのような構成として実装され得る。
【0230】
[0237]本明細書で開示される態様に関して説明された方法、シーケンスおよび/またはアルゴリズムは、ハードウェアで直接実施されるか、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュールで実施されるか、またはその2つの組合せで実施され得る。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ(RAM)、フラッシュメモリ、読取り専用メモリ(ROM)、消去可能プログラマブルROM(EPROM)、電気的消去可能プログラマブルROM(EEPROM(登録商標))、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、CD-ROM、または当技術分野で知られている任意の他の形態の記憶媒体中に常駐し得る。例示的な記憶媒体は、プロセッサが記憶媒体から情報を読み取り、記憶媒体に情報を書き込むことができるように、プロセッサに結合される。代替として、記憶媒体はプロセッサに一体化され得る。プロセッサおよび記憶媒体はASIC中に存在し得る。ASICはユーザ端末(たとえば、UE)中に存在し得る。代替として、プロセッサおよび記憶媒体は、ユーザ端末中に個別構成要素として存在し得る。
【0231】
[0238]1つまたは複数の例示的な態様では、説明された機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組合せで実装され得る。ソフトウェアで実装される場合、機能は、1つまたは複数の命令またはコードとして、コンピュータ可読媒体上に記憶されるか、あるいはコンピュータ可読媒体を介して送信され得る。コンピュータ可読媒体は、ある場所から別の場所へのコンピュータプログラムの転送を可能にする任意の媒体を含む、コンピュータ記憶媒体とコンピュータ通信媒体の両方を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体であり得る。限定ではなく例として、そのようなコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD-ROMまたは他の光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージまたは他の磁気ストレージデバイス、あるいは命令またはデータ構造の形態の所望のプログラムコードを搬送または記憶するために使用され得、コンピュータによってアクセスされ得る任意の他の媒体を備えることができる。また、いかなる接続もコンピュータ可読媒体と適切に呼ばれる。たとえば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL)、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術を使用して、ウェブサイト、サーバ、または他のリモートソースから送信される場合、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイストペア、DSL、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術は媒体の定義に含まれる。本明細書で使用されるディスク(disk)およびディスク(disc)は、コンパクトディスク(disc)(CD)、レーザーディスク(登録商標)(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク(disk)およびBlu-ray(登録商標)ディスク(disc)を含み、ここで、ディスク(disk)は、通常、データを磁気的に再生し、ディスク(disc)は、データをレーザーで光学的に再生する。上記の組合せもコンピュータ可読媒体の範囲内に含まれるべきである。
【0232】
[0239]上記の開示は本開示の例示的な態様を示しているが、添付の特許請求の範囲によって定義された本開示の範囲から逸脱することなく、本明細書において様々な変更および修正が行われ得ることに留意されたい。本明細書で説明された本開示の態様による方法クレームの機能、ステップおよび/またはアクションは、特定の順序で実施される必要がない。さらに、本開示の要素は、単数形で説明または請求されていることがあるが、単数形に限定することが明示的に述べられていない限り、複数形が企図される。
図1
図2A
図2B
図3A
図3B
図3C
図4A
図4B
図4C
図4D
図5A
図5B
図5C
図6A
図6B
図7A
図7B
図7C
図8
図9
図10A
図10B
図10C
図11
図12
【国際調査報告】