(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-01-23
(54)【発明の名称】自己受容型シェーバー
(51)【国際特許分類】
B26B 21/52 20060101AFI20240116BHJP
B26B 21/14 20060101ALI20240116BHJP
【FI】
B26B21/52 A
B26B21/14 D
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023540999
(86)(22)【出願日】2021-12-10
(85)【翻訳文提出日】2023-07-03
(86)【国際出願番号】 US2021062828
(87)【国際公開番号】W WO2022150145
(87)【国際公開日】2022-07-14
(32)【優先日】2021-01-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523253338
【氏名又は名称】シーエルジェイアイ ワールドワイド、エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100086461
【氏名又は名称】齋藤 和則
(72)【発明者】
【氏名】リヒトブラウ、クレイグ、エイチ.
(57)【要約】
性的な領域のシェービング/グルーミング用の自己受容型シェーバー。 身体の1つまたは複数の部分を剃るための自己受容型シェーバーは:第1の端部およびその反対側の第2の端部を有する本体と;使用時に使用者の手との複数の接触点を提供するように構成された使用者係合部材と;少なくとも1つ以上の切断面を有するカミソリヘッドを含むシェービングアセンブリと;を備え得る。 複数の接触点には、使用者の手の中手指節関節、近位指節間関節、および遠位下指骨の領域またはその近くの領域が含まれ得る。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
身体の1つまたは複数の部分を剃るための自己受容型シェーバーであって:
第1の端部と、前記第1の端部と反対側の第2の端部と、を有する本体と;
使用時に、使用者の手との複数の接触点を提供するように構成される、使用者係合部材と; および
少なくとも1つの切断面を有するカミソリヘッドを備えるシェービングアセンブリと;
を有することを特徴とする身体の1つまたは複数の部分を剃るための自己受容型シェーバー。
【請求項2】
前記少なくとも1つの切断面がカミソリの刃である、ことを特徴とする請求項1に記載の身体の1つ以上の部分を剃るための自己受容型シェーバー。
【請求項3】
前記複数の接触点は、前記使用者の手の中手指節関節、近位指節間関節、および遠位下指骨の位置またはその近傍の領域を含む、ことを特徴とする請求項1に記載の身体の1つまたは複数の部分をシェービングするための自己受容型シェーバー。
【請求項4】
前記複数の接触点は、同じ手の2本の指の中手指節関節の直下の領域を含む、ことを特徴とする請求項1に記載の身体の1つまたは複数の部分を剃る自己受容型シェーバー。
【請求項5】
前記複数の接触点は、中手指節関節のすぐ遠位および近位指節間関節の近位の領域を含む、ことを特徴とする請求項1に記載の身体の1つまたは複数の部分を剃る自己受容型シェーバー。
【請求項6】
前記複数の接触点は、同じ手の2本の指の末節骨(指先)を含む、ことを特徴とする請求項1に記載の身体の1つ以上の部分を剃る自己受容型シェーバー。
【請求項7】
前記使用者係合部材が梃子バーを含む、ことを特徴とする請求項1に記載の身体の1つまたは複数の部分を剃る自己受容型シェーバー。
【請求項8】
前記梃子バーは、使用中、前記使用者の同じ手の2本の指の中手指節関節の真下の領域に位置するように配置される、ことを特徴とする請求項7に記載の身体の1つまたは複数の部分を剃る自己受容型シェーバー。
【請求項9】
前記梃子バーが、前記使用者の同じ手の2本の指の中手指節関節の真下の領域に載る、または広がるのに十分な寸法および形状を有する、ことを特徴とする請求項7に記載の身体の1つまたは複数の部分を剃る自己受容型シェーバー。
【請求項10】
前記使用者係合部材は、前記使用者の手の2本の別個の指と係合するような寸法および形状の上部および下部を備える、ことを特徴とする請求項1に記載の身体の1つまたは複数の部分を剃る自己受容型シェーバー。
【請求項11】
前記上部および前記下部が2つの部分的に開いたリング状構造を形成する、ことを特徴とする請求項10に記載の身体の1つまたは複数の部分を剃る自己受容型シェーバー。
【請求項12】
前記梃子バーが中間部分を介して前記下部の一部に接続されている、ことを特徴とする請求項10に記載の身体の1つまたは複数の部分を剃る自己受容型シェーバー。
【請求項13】
前記シェービングアセンブリがシャフトをさらに備える、ことを特徴とする請求項1に記載の身体の1つまたは複数の部分をシェービングするための自己受容型シェーバー。
【請求項14】
前記シェービングアセンブリの前記シャフトが、前記自己受容型シェーバー本体の内部領域内に嵌合して移動するような寸法および形状を有する、ことを特徴とする請求項13に記載の身体の1つまたは複数の部分をシェービングするための自己受容型シェーバー。
【請求項15】
前記シェービングアセンブリの前記カミソリヘッドが回転可能である、ことを特徴とする請求項1に記載の身体の1つまたは複数の部分をシェービングするための自己受容型シェーバー。
【請求項16】
前記シェービングアセンブリの前記カミソリヘッドは、前記1つ以上の切断面を押し方向または引き方向に位置決めするために回転可能である、ことを特徴とする請求項15に記載の身体の1つ以上の部分をシェービングするための自己受容型シェーバー。
【請求項17】
前記シェービングアセンブリは、第1の位置と少なくとも第2の位置との間で移動可能である、ことを特徴とする請求項1に記載の身体の1つまたは複数の部分をシェービングするための自己受容型シェーバー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は医療機器;医療処置で使用するシェービング装置に関する。より具体的には、性的な領域を剃るための自己受容型シェーバーであり、通常は安全に剃るのが難しい領域でより安全な性的な領域のグルーミング(毛づくろい)体験を提供するように設計されている、自己受容型シェーバーに関する。
【背景技術】
【0002】
身体から毛を除去するためのシェービングシステムの使用は、当技術分野でよく知られている。 典型的なタイプのカミソリには、米国特許第 10,513,041 号(特許文献1)、米国特許第 10,137,586 号(特許文献2)、米国特許第 10,137,585 号(特許文献3)、米国特許第 9,713,879 号(特許文献4)、米国特許第 8,726,528 号(特許文献5)、米国特許出願公開第 2020/0223083号(特許文献6)、米国特許出願公開第 2014/0290066号(特許文献7)、WO公開第2019/093931号(特許文献8)、またはWO公開第2012/107713号(特許文献9)に記載されているものが含まれる。
【0003】
しかし、このような装置は、一般に安全に剃るのが難しい部位のグルーミングやシェービングに使用する場合、安全ではない。これは、使用者に体の各部分の位置や動きについて必要な、または適切な認識を、カミソリヘッドの動きを制御する筋肉や関節の感覚器官(自己受容器)の手段により提供することができないためである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】米国特許第 10,513,041 号
【特許文献2】米国特許第 10,137,586 号、
【特許文献3】米国特許第 10,137,585 号
【特許文献4】米国特許第 9,713,879 号
【特許文献5】米国特許第 8,726,528 号
【特許文献6】米国特許出願公開第 2020/0223083号
【特許文献7】米国特許出願公開第 2014/0290066号
【特許文献8】WO第 2019/093931号
【特許文献9】WO第 2012/107713号
【発明の概要】
【0005】
本発明は、好ましくは性的な領域のシェービングに使用するための、通常安全に剃るのが難しい領域においてより安全な性的な領域のグルーミング経験を提供するように構成されたシェービング装置に関する。 自己受容型シェーバーは、シェービングまたはグルーミングされる皮膚の領域上でカミソリの刃が移動または接触するときに、カミソリの刃の制御を強化するように構成されている。
【0006】
例示的な実施形態では、身体の1つまたは複数の部分を剃るための自己受容型シェーバーは:第1の端部と、前記第1の端部と反対側の第2の端部と、を有する本体と;使用時に使用者の手との複数の接触点を提供するように構成される使用者係合部材と; および少なくとも1つの切断面を有するカミソリヘッドを備えるシェービングアセンブリと;を有する。 複数の接触点には、使用者の手の中手指節関節、近位指節間関節、および遠位下指骨の領域またはその近くの領域が含まれ得る。
【0007】
図示の例では、複数の接触点には、同じ手の2本の指の中手指節関節の真下の領域、同じ手の同じ2本の指中手指節関節のすぐ遠位で近位指節間関節の近位の領域、遠位下指節骨(指先)3つの接触点すべて、またはそれらの組み合わせが含まれる場合がある。
【0008】
したがって、本発明の目的は、改良されたシェービング装置を提供することである。
【0009】
本発明のさらなる目的は、通常は安全に剃ることが難しい領域において、より安全で性的な領域のグルーミング体験を提供するように構成されたシェービング装置を提供することである。
【0010】
本発明のさらに別の目的は、性的な領域を剃るための自己受容型シェーバーを提供することである。
【0011】
本発明のさらに別の目的は、人間の生殖器および/または周囲領域などの性的な領域を剃るための自己受容型シェーバーを提供することである。
【0012】
本発明のさらなる目的は、使用者に対し同じ手の2本の指に3つの接触点を提供する、性的な領域を剃るための自己受容型シェーバーを提供することである。
【0013】
本発明のさらに別の目的は、体の性的な部分のシェービング中にカミソリ刃の制御を可能にし、独特の梃子の作用およびバランスを提供するように構成された、性的な領域をシェービングするための自己受容型シェーバーを提供することである。
【0014】
本発明のさらに別の目的は、皮膚またはシェービング領域上でカミソリが移動する際に、使用者にカミソリの位置および動きに対する認識を高めるように構成された、性的な領域をシェービングするための自己受容型シェーバーを提供することである。
【0015】
本発明のさらなる目的は、皮膚またはシェービング領域を横切って移動されるカミソリの位置および動きの自己受容を使用者に提供するように構成された、性的な領域をシェービングするための自己受容型シェーバーを提供することである。
【0016】
本発明の他の目的および利点は、本発明の特定の実施形態を例示および例として示す添付図面と併せて以下の説明から明らかになるであろう。 本明細書に含まれるあらゆる図面は、本明細書の一部を構成し、本発明の例示的な実施形態を含み、本発明のさまざまな目的および特徴を示す。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】性的な領域を剃るための自己受容型シェーバーの例示的な実施形態の斜視図である。
【
図2】性的な領域を剃るための自己受容型シェーバーの別の斜視図である。
【
図3】性的な領域を剃るための自己受容型シェーバーの上面図である。
【
図4】性的な領域を剃るための自己受容型シェーバーの正面図である。
【
図5】性的な領域を剃るための自己受容型シェーバーの右側面図である。
【
図6】性的な領域を剃るための自己受容型シェーバーの左側面図である。
【
図7】第1の非伸張位置にある性的な領域を剃るための自己受容型シェーバーを示す図である。
【
図8】第2の伸長位置にある性的な領域を剃るための自己受容型シェーバーを示す図である。
【
図9A】性的な領域を剃るための自己受容型シェーバーのシェービングアセンブリ部分/部材の斜視図である。
【
図9B】性的な領域を剃るための自己受容型シェーバーのシェービングアセンブリ部分/部材の別の斜視図である。
【
図10A-10B】
図10Aは、シェービングアセンブリが取り外された状態で示される、自己受容型シェーバー本体の上面図である。
図10Bは、自己受容型シェーバー本体の内面の1つを示す。
【
図11】シェービングアセンブリが取り外された状態で示される、自己受容型シェーバー本体の底面図である。
【
図12】第1のシェービング位置から回転させたシェービングアセンブリ部分/部材のカミソリ部分を示す図である。
【
図13】第1のシェービング位置から回転させたシェービングアセンブリ部分/部材のカミソリ部分を示す図である。
【
図14】使用者の手に固定された性的な領域を剃るための自己受容型シェーバーを示す図である。
【
図15】使用者の手に固定された性的な領域を剃るための自己受容型シェーバーの別の図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明は様々な形態で実施することができるが、本開示が本発明の例示であるとみなされ、本発明を図示の特定の実施形態に限定することを意図するものではない、ことを理解した上で、限定的ではないが現在好ましい実施形態を図面に示し、以下に説明する。
【0019】
図1~6を参照すると、一般に自己受容型シェーバー10と呼ばれる、性的な領域をシェービング/グルーミングするための自己受容型シェーバーの例示的な実施形態が示されている。 自己受容型シェーバー10は、シェービングまたはグルーミングされる皮膚の領域上でカミソリの刃が移動または接触するときに、カミソリの刃の制御を強化するように構成されている。 自己受容型シェーバー10は、人間の生殖器および/または膣、陰茎、睾丸などの周囲領域などの性的な領域のシェービングに有用であると説明されるが、自己受容型シェーバー10は身体の他の部分に同じように使用することもできる。 さらに、自己受容型シェーバー10は、外科手術の設定または処置において特定の用途を有し得るが、そのような用途は限定することを意図したものではない。 自己受容型シェーバー10は、第1端14と、その反対側の第2端16を分離する本体12を備える。第1端14は、一体的に形成されるか取り付けられる使用者係合部分または部材18を備える。 第2端16では、そこからシェービングアセンブリ20が延びている。
【0020】
図9Aおよび9Bを参照すると、シェービングアセンブリ20の一実施形態が示されている。 シェービングアセンブリ20は、ジョイント26を介してカミソリヘッド24に固定された細長いシャフトまたはアームとして本明細書に示されている本体22を備える。シェービングアセンブリのシャフトまたはアーム22は、真っ直ぐであっても、または曲率を含んでもよい。 シェービングアセンブリシャフトまたはアーム22は、自己受容型シェーバー本体12の内部部分または領域(後述)に適合し、その内部で移動するようなサイズおよび形状である。カミソリヘッド24は、1つまたは複数のグリップ表面30を有する第1の表面28を備えることができる。 グリップ表面30は、ここでは隆起部として示されており、使用中、すなわちグルーミングまたはシェービング中に使用者の指がカミソリヘッド24を掴むことができるようにする。 反対側の第2の表面32は、カミソリの刃などの1つまたは複数の切断面34を含むことができる。 シェービングアセンブリのシャフトまたはアーム22は、本明細書ではピンとして図示されているロック部材38を受け入れて保管するようなサイズおよび形状の開口部36を含むことができる(
図1を参照)。 挿入されると、ピン38は、シェービングアセンブリシャフトまたはアーム22を自己受容型シェーバー本体12内の所定の位置(さまざまな位置)にロックする。
【0021】
図10A~13を参照すると、自己受容型シェーバー本体12が、シェービングアセンブリ20が取り外された状態で示されている。 自己受容型シェーバー本体12は、内部部分または領域42を露出させる、本明細書では開いたスリットまたはチャネルとして図示されている開口部40を備えることができる。内部部分または領域42は、好ましくは中空または部分的に中空であり、少なくとも開口を可能にするサイズおよび形状である。 シェービングアセンブリのシャフトまたはアーム22の一部は、その中に嵌合し、好ましくはその中で直線方向にスライド可能に移動する。 使用者は、単にシェービングアセンブリのシャフトまたはアーム22の少なくとも一部を自己受容型シェーバー本体の第2端開口部44に挿入するだけである。所望の位置に到達したら、使用者はピン38をシェービングアセンブリのシャフトまたはアーム開口部36に配置する。 自己受容型シェーバー本体12の底面46(
図10Aおよび
図10Bを参照)は、本明細書ではディンプルまたは小さな開口部として示される、間隔をあけた複数のピン受け部材48を含み得る。
【0022】
ピン38の少なくとも一部(好ましくは尖った部分)がピン受容部材48に向けられ、ピン受容部材48内に静止すると、シェービングアセンブリのシャフトまたはアーム22は所定の位置にロックされる。 シェービングアセンブリのシャフトまたはアーム22を自己受容型シェーバー本体12内の別の位置に向けて位置決めするには、使用者はピン38を取り外し、シェービングアセンブリのシャフトまたはアーム22を左または右に(第1の端部14にさらに近づくか、または近くに)スライドさせる。
図7を参照して、性的な領域を剃る自己受容型シェーバーは第1の非伸長位置にあり、そして
図8では、性的な領域を剃る自己受容型シェーバーは第2の伸長位置にある。 所望の位置に到達したら、使用者はピン38を開口部36の内に、貫通させるだけである。ピン38の一部はピン受容部材48の1つの中に配置され、シェービングアセンブリのシャフトまたはアーム22を所定の位置にロックする。
【0023】
使用者係合部分または部材18は、グルーミングまたはシェービングプロセス中にカミソリヘッド24の使用者独自の制御を提供するように構成されている。 このような管理は、人間の性器やその周囲など、個人が安全かつ効果的に剃ることが難しい領域にとって非常に重要である。 使用者係合部分または部材18は、自己受容型シェーバー10が、カミソリヘッドの動きを制御する筋肉および関節の感覚器官(自己受容体)によって、使用者に体の各部分の位置および動きに対する意識を高めるように構成される。 したがって、自己受容型シェーバー10は、同じ手の2本の指に複数の、好ましくは3つの接触点を提供するように構成されている。 3つの接触点には、使用者の手55の中手指節関節50、近位指節間関節52、および遠位下指節骨(指先)54の領域またはその近くの領域が含まれる(
図14を参照)。より具体的には、3つの接触点には以下が含まれる。
1. 同じ手の2本の指の中手指節関節の直下の領域。
2. 中手指節関節のすぐ遠位で近位指節間関節の近位の領域。それは#3 までは指が触れずに支点として機能する。
3. 同じ手の同じ2本の指の遠位下指節骨(指先)。柔軟な調整可能なシャフト(後述)によって2番に接続されている。
【0024】
その結果、同じ手の中手指節関節と遠位の2本の下指節骨(指先)の間に独特の梃子の作用が生じる。 この独特で誇張された梃子の作用により、カミソリが肌に沿って移動する際の自己受容とカミソリの位置と動きの認識が高まる。 このカミソリの刃の自己受容の増加により、安全に剃るのが難しい領域でも、より安全に性的なグルーミング体験が可能になる(
図14および15を参照)。
【0025】
使用者係合部分または部材18は、上部56、下部58、および上部56と下部58を接続するブリッジ60を含むことができる。上部56と下部58は、好ましくは第1の開口部62(ブリッジ60の左側)と第2の開口部64(ブリッジ60の右側)によって分離された平行またはほぼ平行な位置に配置される。上部遠位端66および68は、部分的な曲率を有し、下部遠位端70および72に向かって下に延びる(しかし接触せず、したがって、開いたまたは部分的なリング構成を形成する)ことができる。下部遠位端70および72も同様であり得る。 両方の領域は、第1と第2の開口部62および64の寸法および形状を画定し、それは 使用者の指の一部にフィットし、受け入れ、支持するように寸法および形状が決められる。上部56および下部58、特に上部遠位端66および68と下部遠位端70および72は、異なる寸法の指に適応できるように、可撓性材料で作製され得る。 あるいは、上部遠位端66および68と下部遠位端70および72が接続されて、閉じたリング構造を形成してもよい。
【0026】
梃子のバー74は、上部56および下部58から離れて配置されている。梃子のバー74は、本明細書では細長い本体として示されている中間部材76として下部58の一部に取り付けられるか、または下部58の一部から一体的に形成される。中間部材76は曲面78を有するように示されており(
図5参照)、梃子バー74を使用者係合部分または部材18の上部56および下部58から、距離またはギャップ80を介して離して配置し、そして梃子のバー74が、1)上部56および下部58と平行またはほぼ平行であり、2)使用時に、同じ手の2本の指の中手指節関節の真下の領域に置かれる、ように梃子のバー74の方向を定める。したがって、梃子バー74の寸法(および形状)は、同じ手の2本の指の中手指節関節の真下の領域に載るおよび/またはかかるのに十分な大きさでなければならない。 距離またはギャップ80は十分でなければならないので、使用中(2本の指に置かれる)、上部56および下部58は、中手指節関節のすぐ遠位で近位指節間関節の近位の領域と整列するか、またはそこに位置し、同じ手の同じ2本の指の遠位下指節骨(指先)がカミソリヘッド24に接触するまで、指が接触することなく支点として機能する。
【0027】
自己受容型シェーバー10は、(0度を超えて360度まで)回転するように構成されたカミソリヘッド24を備えることもできる。
図12は、(
図1に示されるような)第1の位置から90度回転されたカミソリヘッド24を示す。
図13は、第1の位置から180度回転されたカミソリヘッド24を示す。 このような回転により、使用者は刃に沿ってまたは刃に逆らって剃ることができ、シェービング中に押したり引いたりすることができる。 カミソリヘッド24は、単にシェービングシャフトまたはアーム22を回転させ、上述したように所定の位置にロックすることによって回転することができる。 あるいは、カミソリヘッド24は、シェービングシャフトまたはアーム22の周りを旋回および回転するように設計されてもよい。
【0028】
本明細書で言及されるすべての特許および出版物は、本発明が関係する当業者のレベルを示すものである。 すべての特許および出版物は、あたかも個々の出版物が参照により組み込まれることが具体的かつ個別に示されているのと同じ範囲で、参照により本明細書に組み込まれる。
【0029】
本発明の特定の形態が図示されているが、本発明は本明細書に記載され図示されている特定の形態または構成に限定されるものではないことを理解されたい。 本発明の範囲から逸脱することなく様々な変更を加えることができること、および本発明が明細書および本明細書に含まれる任意の図面/図に示され説明されているものに限定されるものとみなされるべきではないことは、当業者には明らかであろう。
【0030】
当業者であれば、本発明が目的を実行し、言及された目的および利点、ならびにそれに固有のものを得るのによく適合していることを容易に理解するであろう。 本明細書に記載される実施形態、方法、手順および技術は、現時点では好ましい実施形態を代表するものであり、例示を意図しており、範囲を限定するものではない。 当業者であれば、本発明の精神の範囲内に包含され、添付の特許請求の範囲によって定義される変更および他の使用を思いつくであろう。 本発明を特定の好ましい実施形態に関連して説明してきたが、請求される本発明はそのような特定の実施形態に不当に限定されるべきではないことを理解されたい。 実際、当業者にとって明らかな、本発明を実施するための記載されたモードの様々な修正は、以下の特許請求の範囲内に含まれることが意図されている。
【国際調査報告】