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特表2024-502877スモールデータ送信手順のための物理ダウンリンク制御チャネル監視
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-01-23
(54)【発明の名称】スモールデータ送信手順のための物理ダウンリンク制御チャネル監視
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/232 20230101AFI20240116BHJP
   H04W 74/08 20240101ALI20240116BHJP
【FI】
H04W72/232
H04W74/08
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023542976
(86)(22)【出願日】2021-01-14
(85)【翻訳文提出日】2023-07-14
(86)【国際出願番号】 CN2021071934
(87)【国際公開番号】W WO2022151278
(87)【国際公開日】2022-07-21
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.WCDMA
(71)【出願人】
【識別番号】515076873
【氏名又は名称】ノキア テクノロジーズ オサケユイチア
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100120525
【弁理士】
【氏名又は名称】近藤 直樹
(72)【発明者】
【氏名】トゥルティネン サムリ
(72)【発明者】
【氏名】ハコラ サミ
(72)【発明者】
【氏名】コスキネン ユッシ-ペッカ
(72)【発明者】
【氏名】ウー チュンリー
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA13
5K067DD17
5K067EE02
5K067EE10
(57)【要約】
本開示の実施形態は、DMRSの送信のためのリソース構成デバイス、方法、装置およびコンピュータ可読記憶媒体に関する。方法は、第2のデバイスから、第1のデバイスと第2のデバイスとの間のスモールデータ送信(SDT)手順のための第1のデバイスと第2のデバイスとの間の制御チャネルを監視するための1組のリソースに関連する情報を受信することと、その情報に基づいて制御チャネルを監視することと、監視手順の結果に基づいてSDTを実行することとを含む。このようにして、端末デバイスは、SDTのためのPDCCH監視のための1組のリソースを決定することができ、したがって、共通サーチスペースにおけるブロッキングの可能性を回避することができ、システム効率を向上させることができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つのプロセッサと、
コンピュータプログラムコードを含む少なくとも1つのメモリとを含む、第1のデバイスであって、
前記少なくとも1つのメモリと前記コンピュータプログラムコードとが、前記少なくとも1つのプロセッサによって、前記第1のデバイスに、少なくとも、
第2のデバイスから、前記第1のデバイスと前記第2のデバイスとの間のスモールデータ送信SDT手順のための前記第1のデバイスと前記第2のデバイスとの間の制御チャネルを監視するための1組のリソースに関連する情報を受信させ、
前記情報に基づいて前記制御チャネルを監視させ、
前記監視手順の結果に基づいて前記SDT手順を行わせるように構成されている、第1のデバイス。
【請求項2】
前記情報が、セル無線ネットワーク一時識別子C-RNTIを含む、請求項1に記載の第1のデバイス。
【請求項3】
前記情報が、前記SDT手順のための前記制御チャネルを監視するための前記1組のリソースの標識を含む、請求項1に記載の第1のデバイス。
【請求項4】
前記第1のデバイスが、
前記情報から、前記第2のデバイスによって割り当てられたセル無線ネットワーク一時識別子C-RNTIを取得することと、
前記C-RNTIに基づいて、前記制御チャネルを監視するために使用可能な1組の候補リソースから、前記SDT手順のための前記制御チャネルを監視するための前記1組のリソースを決定することと、
前記1組のリソース上で前記制御チャネルを監視することとによって、
前記制御チャネルを監視するようにされる、請求項1に記載の第1のデバイス。
【請求項5】
前記第1のデバイスが、
前記情報から、前記第2のデバイスによって割り当てられたセル無線ネットワーク一時識別子C-RNTIを取得することと、
前記C-RNTIに基づいて、前記第1のデバイスの初期帯域幅パートとは異なる新規帯域幅パート上で前記SDT手順のための前記制御チャネルを監視するための前記1組のリソースを決定することと、
前記1組のリソース上で前記制御チャネルを監視することとによって、
前記制御チャネルを監視するようにされる、請求項1に記載の第1のデバイス。
【請求項6】
前記第1のデバイスが、
前記SDT手順のために開始されたランダムアクセスRA手順、または、
前記第2のデバイスによって割り当てられた構成済み許可の構成と、
のうちの少なくとも一方から前記C-RNTIを取得することによって、前記C-RNTIを取得するようにされる、請求項4または5に記載の第1のデバイス。
【請求項7】
前記1組のリソースが、
前記SDT手順のための前記制御チャネルを監視するための専用サーチスペース、または、
前記SDT手順のための前記制御チャネルを監視するための共通サーチスペース、
のうちの少なくとも一方を含む、請求項1に記載の第1のデバイス。
【請求項8】
前記第1のデバイスが、
ランダムアクセスRA手順が完了した後で、前記SDT手順のための前記制御チャネルを監視するための前記1組のリソース上で前記制御チャネルを監視することによって、
前記1組のリソース上で前記制御チャネルを監視するようにされる、請求項4または5に記載の第1のデバイス。
【請求項9】
前記第1のデバイスが、
ランダムアクセスRA手順中に、前記SDT手順のための前記制御チャネルを監視するための前記1組のリソース上で前記制御チャネルを監視することによって、
前記1組のリソース上で前記制御チャネルを監視するようにされる、請求項4または5に記載の第1のデバイス。
【請求項10】
前記第1のデバイスが、さらに、
前記制御チャネルを監視するために使用可能な前記1組の候補リソース上で前記制御チャネルを監視するようにされ、前記1組の候補リソースが前記1組のリソースとは異なる優先度を有する、請求項4に記載の第1のデバイス。
【請求項11】
前記第1のデバイスが、
前記情報から前記SDT手順のための前記制御チャネルを監視するための1組のリソースの標識を取得することと、
前記1組のリソース上で前記制御チャネルを監視することとによって、
前記制御チャネルを監視するようにされる、請求項1に記載の第1のデバイス。
【請求項12】
前記第1のデバイスが端末デバイスを含み、前記第2のデバイスがネットワークを含む、請求項1に記載の第1のデバイス。
【請求項13】
少なくとも1つのプロセッサと、
コンピュータプログラムコードを含む少なくとも1つのメモリとを含む、第2のデバイスであって、
前記少なくとも1つのメモリと前記コンピュータプログラムコードとが、前記少なくとも1つのプロセッサによって、前記第2のデバイスに、少なくとも、
第1のデバイスと前記第2のデバイスとの間のスモールデータ送信SDT手順のための第1のデバイスと第2のデバイスとの間の制御チャネルを監視するための1組のリソースに関連する情報を生成させ、
前記情報を前記第1のデバイスに送信させる、第2のデバイス。
【請求項14】
前記情報が、セル無線ネットワーク一時識別子C-RNTIを含む、請求項13に記載の第2のデバイス。
【請求項15】
前記情報が、前記SDT手順のための前記制御チャネルを監視するための前記1組のリソースの標識を含む、請求項13に記載の第2のデバイス。
【請求項16】
前記第1のデバイスが端末デバイスを含み、前記第2のデバイスがネットワークデバイスを含む、請求項13に記載の第2のデバイス。
【請求項17】
第2のデバイスから、第1のデバイスと前記第2のデバイスとの間のスモールデータ送信SDT手順のための前記第1のデバイスと前記第2のデバイスとの間の制御チャネルを監視するための1組のリソースに関連する情報を受信することと、
前記情報に基づいて前記制御チャネルを監視することと、
前記監視手順の結果に基づいて前記SDTを実行することとを含む方法。
【請求項18】
前記情報が、セル無線ネットワーク一時識別子C-RNTIを含む、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記情報が、前記SDT手順のための前記制御チャネルを監視するための前記1組のリソースの標識を含む、請求項17に記載の方法。
【請求項20】
前記制御チャネルを監視することが、
前記情報から、前記第2のデバイスによって割り当てられたセル無線ネットワーク一時識別子C-RNTIを取得することと、
前記C-RNTIに基づいて、前記SDT手順のための前記制御チャネルを監視するために使用可能な1組の候補リソースから、前記SDT手順のための前記制御チャネルを監視するための前記1組のリソースを決定することと、
前記SDT手順のための前記制御チャネルを監視するための前記1組のリソース上で前記制御チャネルを監視することとを含む、請求項17に記載の方法。
【請求項21】
前記制御チャネルを監視することが、
前記情報から、前記第2のデバイスによって割り当てられたセル無線ネットワーク一時識別子C-RNTIを取得することと、
前記C-RNTIに基づいて、前記第1のデバイスの初期帯域幅パートとは異なる新規帯域幅パート上で前記SDT手順のための前記制御チャネルを監視するための前記1組のリソースを決定することと、
前記SDT手順のための前記制御チャネルを監視するための前記1組のリソース上で前記制御チャネルを監視することとを含む、請求項17に記載の方法。
【請求項22】
前記C-RNTIを取得することが、
前記SDT手順のために開始されたランダムアクセスRA手順、または、
前記第2のデバイスによって割り当てられた構成許可の構成、
のうちの少なくとも一方から前記C-RNTIを取得することを含む、請求項20または21に記載の方法。
【請求項23】
前記1組のリソースが、
前記SDT手順のための前記制御チャネルを監視するための専用サーチスペース、または、
前記SDT手順のための前記制御チャネルを監視するための共通サーチスペース、
のうちの少なくとも一方を含む、請求項17に記載の方法。
【請求項24】
前記SDT手順のための前記制御チャネルを監視するための前記1組のリソース上で前記制御チャネルを監視することが、
前記RA手順が完了した後で、前記SDT手順のための前記制御チャネルを監視するための前記1組のリソース上で前記制御チャネルを監視することを含む、請求項20または21に記載の方法。
【請求項25】
前記SDT手順のための前記制御チャネルを監視するための前記1組のリソース上で前記制御チャネルを監視することが、
前記RA手順中に、前記SDT手順のための前記制御チャネルを監視するための前記1組のリソース上で前記制御チャネルを監視することを含む、請求項20または21に記載の方法。
【請求項26】
前記制御チャネルを監視するために使用可能な前記1組の候補リソース上で前記制御チャネルを監視することをさらに含み、前記1組の候補リソースが前記1組のリソースとは異なる優先度を有する、請求項20に記載の方法。
【請求項27】
前記制御チャネルを監視することが、
前記情報から、前記SDT手順のための前記制御チャネルを監視するための1組のリソースの標識を取得することと、
前記1組のリソース上で前記制御チャネルを監視することとを含む、請求項17に記載の方法。
【請求項28】
前記第1のデバイスが端末デバイスを含み、前記第2のデバイスがネットワークデバイスを含む、請求項17に記載の方法。
【請求項29】
第1のデバイスと第2のデバイスとの間のスモールデータ送信SDT手順のための前記第1のデバイスと前記第2のデバイスとの間の制御チャネルを監視するための1組のリソースに関連する情報を生成することと、
前記情報を前記第1のデバイスに送信することとを含む、方法。
【請求項30】
前記情報が、セル無線ネットワーク一時識別子C-RNTIを含む、請求項29に記載の方法。
【請求項31】
前記情報が、前記SDT手順のための前記制御チャネルを監視するための前記1組のリソースの標識を含む、請求項29に記載の方法。
【請求項32】
前記第1のデバイスが端末デバイスを含み、前記第2のデバイスがネットワークデバイスを含む、請求項29に記載の方法。
【請求項33】
第2のデバイスから、第1のデバイスと前記第2のデバイスとの間のスモールデータ送信SDT手順のための前記第1のデバイスと前記第2のデバイスとの間の制御チャネルを監視するための1組のリソースに関連する情報を受信する手段と、
前記情報に基づいて前記制御チャネルを監視する手段と、
前記監視手順の結果に基づいて前記SDT手順を実行する手段とを含む、装置。
【請求項34】
第1のデバイスと第2のデバイスとの間のスモールデータ送信SDT手順のための前記第1のデバイスと前記第2のデバイスとの間の制御チャネルを監視するための1組のリソースに関連する情報を生成する手段と、
前記情報を前記第1のデバイスに送信する手段とを含む、装置。
【請求項35】
装置に、少なくとも請求項17~28のいずれか1項に記載の方法を行わせるためのプログラム命令を含む、非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項36】
装置に、少なくとも請求項29~32のいずれか1項に記載の方法を行わせるためのプログラム命令を含む、非一時的コンピュータ可読媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の実施形態は、一般には遠隔通信の分野に関し、具体的には、スモールデータ送信(Small Data Transmission(SDT))手順のための物理ダウンリンク制御チャネル(Physical Downlink Control Channel(PDCCH))監視デバイス、方法、装置およびコンピュータ可読記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
5G新無線(New Radio(NR))は、第5世代モバイルネットワークである。これは、1G、2G、3Gおよび4Gネットワーク後の新しい無線世界標準である。5Gは、機械、物およびデバイスを含む、実質的にあらゆる人やあらゆるものを互いに接続するように設計された、新しい種類のネットワークを可能にする。5G無線技術は、より高いマルチGbpsピークデータ速度と、超低レイテンシと、より高い信頼性と、大ネットワーク容量と、向上した可用性と、より均一なユーザ使用体験とを、より多くのユーザに届けることを意図している。パフォーマンス向上と効率向上とが、新しいユーザ使用体験を可能にし、新たな産業を結び付ける。
【0003】
NRは、SDT手順時に複数のアップリンク(UL)/ダウンリンク(DL)パケットの送信に対応し、その際、中間でユーザ装置(User Equipment(UE))をRRC_CONNECTED状態に遷移させず、それらの送信のために別々のSDT手順も行わない。RRC_INACTIVE状態でのSDT手順は、ランダムアクセスチャネル(Random Access Channel(RACH))手順または構成済み許可(configured grant(CG))に基づいて行うことができる。
【発明の概要】
【0004】
一般には、本開示の例示の実施形態は、SDT手順のためのPDCCH監視の解決策を提供する。
【0005】
第1の態様では、第1のデバイスが提供される。第1のデバイスは、少なくとも1つのプロセッサと、コンピュータプログラムコードを含む少なくとも1つのメモリとを含み、少なくとも1つのメモリとコンピュータプログラムコードとは、少なくとも1つのプロセッサによって、第1のデバイスに、少なくとも、第2のデバイスから、第1のデバイスと第2のデバイスとの間のSDT手順のための第1のデバイスと第2のデバイスとの間の制御チャネルを監視するための1組のリソースに関連する情報を受信させ、その情報に基づいて制御チャネルを監視させ、監視手順の結果に基づいてSDT手順を行わせるように構成されている。
【0006】
第2の態様では、第2のデバイスが提供される。第2のデバイスは、少なくとも1つのプロセッサと、コンピュータプログラムコードを含む少なくとも1つのメモリとを含み、少なくとも1つのメモリとコンピュータプログラムコードとは、少なくとも1つのプロセッサによって、第2のデバイスに、少なくとも、第1のデバイスと第2のデバイスとの間のSDT手順のための第1のデバイスと第2のデバイスとの間の制御チャネルを監視するための1組のリソースに関連する情報を生成させ、その情報を第1のデバイスに送信させるように構成されている。
【0007】
第3の態様では、方法が提供される。方法は、第2のデバイスから、第1のデバイスと第2のデバイスとの間のSDT手順のための第1のデバイスと第2のデバイスとの間の制御チャネルを監視するための1組のリソースに関連する情報を受信することと、その情報に基づいて制御チャネルを監視することと、監視手順の結果に基づいてSDT手順を実行することとを含む。
【0008】
第4の態様では、方法が提供される。方法は、第1のデバイスと第2のデバイスとの間のSDT手順のための第1のデバイスと第2のデバイスとの間の制御チャネルを監視するための1組のリソースに関連する情報を生成することと、その情報を第1のデバイスに送信することとを含む。
【0009】
第5の態様では、第2のデバイスから、第1のデバイスと第2のデバイスとの間のSDT手順のための第1のデバイスと第2のデバイスとの間の制御チャネルを監視するための1組のリソースに関連する情報を受信する手段と、その情報に基づいて制御チャネルを監視する手段と、監視手順の結果に基づいて、SDT手順を実行する手段とを含む装置が提供される。
【0010】
第6の態様では、第1のデバイスと第2のデバイスとの間のSDT手順のための第1のデバイスと第2のデバイスとの間の制御チャネルを監視するための1組のリソースに関連する情報を生成する手段と、その情報を第1のデバイスに送信する手段とを含む装置が提供される。
【0011】
第7の態様では、デバイスの少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、デバイスに第3の態様による方法を実施させるコンピュータプログラムが記憶されたコンピュータ可読媒体が提供される。
【0012】
第8の態様では、デバイスの少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、デバイスに第4の態様による方法を実施させるコンピュータプログラムが記憶されたコンピュータ可読記憶媒体が提供される。
【0013】
本開示の実施形態のその他の特徴および利点も、以下の特定の実施形態の説明を、本開示の実施形態の原理を例として示す添付図面とともに読めばわかるであろう。
【0014】
本開示の実施形態を実施例として示し、その利点について以下で添付図面を参照しながら詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本開示の例示の実施形態を実装可能な例示の通信ネットワーク100を示す図である。
図2】本開示の一部の例示の実施形態による、SDT手順のためのPDCCH監視のプロセスを示す信号送信図である。
図3】本開示の一部の例示の実施形態による、SDT手順のための例示のPDCCH監視方法を示すフローチャートである。
図4】本開示の一部の例示の実施形態による、SDT手順のための例示のPDCCH監視方法を示すフローチャートである。
図5】本開示の例示の実施形態を実装するのに適したデバイスを示す概略ブロック図である。
図6】本開示の一部の例示の実施形態による、例示のコンピュータ可読媒体を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
全図面を通じて、同一または類似の参照番号は同一または類似の要素を表す。
【0017】
以下、本開示の原理についていくつかの例示の実施形態を参照しながら説明する。これらの実施形態は、例示のみを目的として説明し、本開示の範囲に関していかなる限定も示唆せずに、当業者が本開示を理解し、実装するのを助けるものであることを理解されたい。本明細書に記載の本開示は、以下に記載される方式以外の様々な方式でも実装可能である。
【0018】
以下の説明および特許請求の範囲では、別に定義されていない限り、本明細書で使用されているすべての技術用語および科学用語は、本開示が属する技術分野の業者によって一般的に理解されているものと同じ意味を有する。
【0019】
本開示において「一実施形態」、「実施形態」、「例示の実施形態」などと言う場合、記載されている実施形態が特定の特徴、構造または特性を含み得ることを示すが、すべての実施形態がその特定の特徴、構造または特性を含むとは限らない。また、そのような語句は、必ずしも同じ実施形態を指しているとは限らない。また、特定の特徴、構造または特性について、例示の実施形態に関連して説明している場合、明記されているか否かを問わず、そのような特徴、構造または特性を他の実施形態に関連して採用することは当業者の知識の範囲内に含まれるものとみなされる。
【0020】
本明細書では様々な要素について説明するために「第1」および「第2」などの用語が使用されている場合があるが、これらの要素はこれらの用語によって限定されるべきではないものと理解されたい。これらの用語は、様々な要素を互いに区別するためにのみ使用されている。本明細書で使用される「および/または」という用語は、列挙されている用語のうちの1つまたは複数のいずれかおよびあらゆる組合せを含む。
【0021】
本明細書で使用されている用語は、特定の実施形態のみについて説明することを目的としており、例示の実施形態の限定は意図されていない。本明細書で使用されている単数形の「a」、「an」および「the」は、文脈が他の解釈を明確に示していない限り、複数形も含むことが意図されている。また、「含んでいる(comprises)」、「含む(comprising)」、「有している(has)」、「有する(having)」、「含んでいる(includes)」および/または「含む(including)」という用語は、本明細書で使用されている場合、記載されている特徴、要素および/または構成要素などの存在を指定するが、1つまたは複数の他の特徴、要素、構成要素および/またはこれらの組合せの存在または追加を排除しないことをさらに理解されたい。
【0022】
本出願で使用される「回路」という用語は、以下のうちの1つまたは複数あるいはすべてを指し得る。
(a)ハードウェアのみの回路実装形態(アナログおよび/またはデジタル回路のみの実装形態など)および、
(b)以下のもの(該当する場合)などのハードウェア回路とソフトウェアとの組合せ、
(i)アナログおよび/またはデジタルハードウェア回路とソフトウェア/ファームウェアとの組合せ、および、
(ii)ソフトウェアを備えたハードウェア・プロセッサの任意の部分(携帯電話またはサーバなどの装置に様々な機能を実行させるように共働するデジタルシグナルプロセッサ、ソフトウェアおよびメモリを含む)、
(c)動作のためにソフトウェア(たとえばファームウェア)を必要とするマイクロプロセッサまたはマイクロプロセッサの一部などのハードウェア回路およびまたはプロセッサであるが、ソフトウェアは動作のために必要がない場合には存在しなくてもよい。
【0023】
この回路の定義は、特許請求の範囲を含む本出願におけるこの用語のすべての使用に適用される。さらなる一例として、本出願で使用される回路という用語は、ハードウェア回路もしくはプロセッサ(または複数のプロセッサ)のみ、またはハードウェア回路もしくはプロセッサの一部とその(またはそれらの)付随するソフトウェアおよび/またはファームウェアの実装形態も対象として含む。回路という用語は、たとえば、特定のクレーム要素に適用可能な場合には、モバイルデバイス用のベースバンド集積回路もしくはプロセッサ集積回路、またはサーバ、セルラネットワークデバイス、またはその他のコンピューティングもしくはネットワークデバイスにおける同様の集積回路も対象として含む。
【0024】
本明細書で使用される「通信ネットワーク」という用語は、第5世代(5G)システム、ロングタームエボリューション(LTE)、LTEアドバンスト(LTE-A)、広帯域符号分割多重アクセス(WCDMA)、高速パケットアクセス(HSPA)、狭帯域モノのインターネット(NB-IoT)などの、任意の適切な通信規格に準拠するネットワークを指す。また、通信ネットワークにおける端末デバイスとネットワークデバイスとの間の通信は、第1世代(1G)、第2世代(2G)、2.5G、2.75G、第3世代(3G)、第4世代(4G)、4.5G、第5世代(5G)新無線(NR)通信プロトコル、および/または、現在知られているかまたは今後開発される任意のその他のプロトコルを含むがこれらには限定されない、任意の適切な世代の通信プロトコルに従って行われてもよい。本開示の実施形態は、様々な通信システムにおいて適用可能である。通信における急速な発展を考えると、当然ながら、本開示をともに具現化可能な未来型通信技術およびシステムもあるであろう。本開示の範囲を上述のシステムのみに限定するものとみなされるべきではない。
【0025】
本明細書で使用される「ネットワークデバイス」という用語は、端末デバイスがそれを介してネットワークにアクセスし、そこからサービスを受ける通信ネットワークにおけるノードを指す。ネットワークデバイスは、適用される用語および技術に応じて、基地局(BS)またはアクセスポイント(AP)、たとえばノードB(NodeBまたはNB)、発展型NodeB(eNodeBまたはeNB)、NR次世代NodeB(gNB)、リモート無線ユニット(RRU)、無線ヘッダ(RH)、リモート無線ヘッド(RRH)、リレー、フェムト、ピコなどの低電力ノードを指す場合がある。RANスプリットアーキテクチャは、複数のgNB-DU(RLC、MACおよびPHYをホストする分散型ユニット)を制御するgNB-CU(RRC、SDAPおよびPDCPをホストする集中型ユニット)を含む。リレーノードは、IABノードのDU部に対応し得る。
【0026】
「端末デバイス」という用語は、無線通信可能とすることができる任意の端末デバイスを指す。限定ではなく例として、端末デバイスは、通信デバイス、ユーザ装置(UE)、加入者局(SS)、ポータブル加入者局、移動局(MS)、またはアクセス端末(AT)とも呼ばれることがある。端末デバイスは、携帯電話、セルラ電話、スマートフォン、ボイスオーバーIP(VoIP)電話、無線ローカルループ電話、タブレット、ウェアラブル端末デバイス、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、ポータブルコンピュータ、デスクトップコンピュータ、デジタルカメラなどの画像キャプチャ端末デバイス、ゲーム端末デバイス、音楽記憶および再生機器、車載無線端末デバイス、無線エンドポイント、移動局、ラップトップ組み込み装置(LEE)、ラップトップマウント装置(LME)、USBドングル、スマートデバイス、無線加入者宅内機器(CPE)、モノのインターネット(IoT)デバイス、ウォッチまたはその他のウェアラブル、ヘッドマウントディスプレイ(HMD)、車両、ドローン、医療デバイスおよび用途(たとえば遠隔外科手術)、工業用デバイスおよび用途(たとえば、工業および/または自動加工チェーンの環境におけるロボットおよび/またはその他の無線デバイス)、家電デバイス、商業および/または工業無線ネットワーク上で動作するデバイスなどを含み得るがこれらには限定されない。端末デバイスは、アクセスバックホール統合(integrated access and backhaul(IAB))ノード(リレーノードとも呼ばれる)のモバイル端末(Mobile Terminal(MT))部にも対応し得る。以下の説明では、「端末デバイス」、「通信デバイス」、「端末」、「ユーザ装置」および「UE」という用語が交換可能に使用される場合がある。
【0027】
本明細書に記載の機能は、様々な例示の実施形態において、固定および/または無線ネットワークノードにおいて実行することができるが、他の例示の実施形態では、機能はユーザ装置(携帯電話、またはタブレットコンピュータもしくはラップトップコンピュータ、またはモバイルIoTデバイスもしくは固定IoTデバイスなど)において実装されてもよい。このユーザ装置は、たとえば、適宜、固定および/または無線ネットワークノードに関連して記載されているような対応する機能を備えることができる。ユーザ装置は、ユーザ装置および/または、ユーザ装置に装備された場合にユーザ装置を制御するように構成されたチップセットまたはプロセッサなどの、ユーザ装置および/または制御デバイスであってもよい。そのような機能の例には、これらの機能/ノードの観点から、ユーザ装置に実行させるように構成されたソフトウェアをユーザ装置に与えることによってユーザ装置において実装可能な、ブートストラップサーバ機能および/またはホーム加入者サーバが含まれる。
【0028】
図1に、本開示の実施形態を実装可能な例示の通信ネットワーク100を示す。図1に示すように、通信ネットワーク100は、端末デバイス110(以下、第1のデバイス110またはUE110とも呼ばれることがある)を含む。通信ネットワーク100は、ネットワークデバイス120(以下、第2のデバイスまたはgNB120とも呼ぶ)を含むことができる。ネットワークデバイス120は、端末デバイス110と通信可能である。
【0029】
端末デバイスおよびネットワークデバイスの数は、いかなる限定も示唆することなく例示のみを目的としているものと了解されたい。通信ネットワーク100は、本開示の実施形態を実装するようになされた任意の適切な数の端末デバイスを含んでもよい。
【0030】
通信技術に応じて、ネットワーク100は、符号分割多重アクセス(Code Division Multiple Access(CDMA))ネットワーク、時分割多重アドレス(Time Division Multiple Access(TDMA))ネットワーク、周波数分割多重アクセス(Frequency Division Multiple Access(FDMA))ネットワーク、直交周波数分割多重アクセス(Orthogonal Frequency-Division Multiple Access(OFDMA))ネットワーク、シングルキャリア周波数分割多重アクセス(Single Carrier-Frequency Division Multiple Access(SC-FDMA))ネットワークまたは任意のその他のネットワークであってもよい。ネットワーク100における説明されている通信は、新無線アクセス(New Radio Access(NR))、ロングタームエボリューション(Long Term Evolution(LTE))、LTEエボリューション、LTEアドバンスト(LTE-A)、広帯域符号分割多重アクセス(Wideband Code Division Multiple Access(WCDMA))、符号分割多重アクセス(CDMA)、cdma2000、およびグローバルシステムフォーモバイルコミュニケーションズ(Global System for Mobile Communications(GSM))などを含むがこれらには限定されない任意の適切な標準に準拠してもよい。また、通信は、現在知られているかまたは今後開発される任意の世代の通信プロトコルに従って行われてもよい。通信プロトコルの例には、第1世代(1G)、第2世代(2G)、2.5G、2.75G、第3世代(3G)、第4世代(4G)、4.5G、第5世代(5G)通信プロトコルが含まれるが、これらには限定されない。本明細書に記載の技術は、上記の無線ネットワークおよび無線技術と、その他の無線ネットワークおよび無線技術に使用可能である。わかりやすいように、これらの技術の特定の態様について、以下ではLTEに関して説明し、以下の説明の多くの部分においてLTE用語を使用する。
【0031】
RRC_INACTIVE状態は、NRによってサポート可能であり、データ送信頻度の低いUEは一般にRRC_INACTIVE状態のネットワークによって維持される。従来、データ送信はRRC_INACTIVE状態では行うことができない。すなわち、UEは、いかなるDLデータおよびULデータの場合も接続を再開(すなわちRRC_CONNECTED状態に移行)する必要がある。データ送信ごとに、データパケットがどれほど少なく頻度が低くても、接続設定とその後のINACTIVE状態への解放とを行う必要があり、その結果、無用な電力消費とシグナリングオーバーヘッドとが生じる可能性がある。
【0032】
スモールデータパケットのためのINACTIVE状態のUEからのシグナリングオーバーヘッドは一般的問題である。一般に、INACTIVE状態における断続的なスモールデータパケットを有するいずれのデバイスにとっても、INACTIVE状態でのスモールデータ送信を可能にすることが有利になる。したがって、ネットワークパフォーマンスおよび効率とUEバッテリパフォーマンスを向上させるために、
【0033】
RRC_INACTIVE状態におけるSDTをNRにおいてサポートすることができることが提案されている。RRC_INACTIVE状態のデータ送信を実現するために、2ステップ、4ステップRACHおよび構成済み許可タイプ1がすでに指定されている。
【0034】
RACHベースのSDTの場合、競合解消が成功裏に完了すると、UEはセル無線ネットワーク一時識別子(Cell-Radio Network Temporary Identifier(C-RNTI))を監視する必要がある。CGベースのSDTの場合、UEアップリンクスモールデータ送信のための構成済み許可リソースの構成をRRC解放メッセージに含めることができる。この構成はCGの競合解消手順のないタイプ1CGのみである。
【0035】
また、RACHベースのSDTとCGベースのSDTの両方で、UEがRRC_INACTIVE状態である場合、複数のULパケットおよびDLパケットを同じSDT機構の一部として、専用許可時にRRC_CONNECTEDに遷移せずに送信することができる必要がある。
【0036】
RACHベースのSDTの場合、RA-SDT時のRA手順が成功裏に完了した後で、C-RNTIに宛てられているPDCCHを監視するための制御リソースセット(Control Resource Set(CORESET))およびサーチスペース(Search Space(SS))の構成について検討する必要がある。CGベースのSDTの場合、CG-SDTのためのタイプ1CGリソースと同期信号ブロック(Synchronization Signal Block(SSB))との間の関連付けの構成について検討する必要がある。
【0037】
NRにおけるPDCCHはダウンリンク制御情報(Downlink Control Information(DCI))を搬送する。DCIは、1つのUEまたはUEのグループのULまたはDLデータチャネルのスケジューリング情報とその他の制御情報とを含む。DCIペイロードビットについて、24ビット巡回冗長検査(CRC)が計算され、ペイロードに付加される。CRCは、UEが復号されたDCIペイロードビット内のエラーの存在を検出することができるようにする。CRCが付加された後、最後の16CRCビットが、無線ネットワーク一時識別子(RNTI)と呼ばれることがある対応する識別子でマスクされる。RNTIマスクを使用して、UEはUEのユニキャストデータのためのDCIを検出し、同じペイロードサイズを有する異なる目的のDCIのセットを区別することができる。
【0038】
各DCIのペイロードビットは、長さ31のゴールドシーケンスから生成されるスクランブリングシーケンスによって別々にスクランブルされる。スクランブリングシーケンスは、セルの物理層セル識別情報によって、またはUE固有のスクランブリング識別情報とUE固有のC-RNTIとによって初期設定される。スクランブルされたDCIビットシーケンスが四位相偏移(Quadrature Phase Shift Keying(QPSK))変調された後、複素数値変調シンボルが、制御チャネル要素(Control Channel Element(CCE))と呼ばれる場合がある単位で、物理リソースにマッピングされる。
【0039】
各CCEは、6つのリソース要素グループ(Resource Element Group(REG))からなることができ、REGは、PDCCHペイロードのための9つのリソース要素(RE)と復調基準信号(Demodulation Reference Signal(DMRS))のための3つのREとを含む、1つの直交周波数分割多重(Orthogonal Frequency Division Multiplexing(OFDM))シンボル内の1つの物理リソースブロック(Physical Resource Block(PRB))として定義される。各DCIについて、1個、2個、4個、8個または16個のCCEを割り当てることができ、DCIのCCEの数はアグリゲーションレベル(AL)として表記される。チャネル環境と利用可能なリソースとに基づいて、gNBは符号レートを調整するためにDCIの適正なALを適応的に選択することができる。
【0040】
AL Lを有するDCIは、所定の帯域幅パート(BandWidth Part(BWP))における物理リソースにマッピングすることができ、ここで、周波数領域リソースおよび時間領域リソースなどの必要なパラメータと、PDCCHのためのDMRSのスクランブリングシーケンス識別情報が、CORESETを使用してUEに対して構成可能である。UEは、サービス提供セル上で最大4つのBWPのそれぞれで、リリース15では最大3つのCORESET、およびリソース16では最大5つのCORESETを備えて構成可能である。
【0041】
UEは1組のPDCCH候補についてブラインド復号を行うことができる。監視されるPDCCH候補は、SSセットを使用してUEのために構成される。2種類のSSセット、すなわち、セル内のUEのグループによって共通して監視される共通SS(CSS)セットと、個別のUEによって監視されるUE固有SS(USS)セットがある。
【0042】
UEは、それぞれサービス提供セル内の最大4つのBWPについて最大10個のSSセットを備えて構成可能である。一般に、SSセットの構成は、UEに、SSセットの種類と、監視されるDCI形式と、監視機会(周期、スロットオフセット、連続スロットで表された持続期間)と、SSセット内の各ALのPDCCH候補の数とを提供する。
【0043】
関連付けられたCORESETのCCEに対するSSセットのPDCCH候補のマッピングは、ハッシュ関数を使用して実施される。ハッシュ関数は、CORESET内のPDCCH候補の割り当てをランダム化する。しかし、ハッシュ関数はいずれのCSSセットにも適用されない。これは、PDCCHのCCEがCCEの同じセットにマッピングされ、したがって互いをブロックし得ることを意味する。
【0044】
この状況において、たとえば2ステップまたは4ステップRACHを介して最初のSDT送信が行われると、UEのバッファまたはネットワークのバッファにより多くのデータパケットが入来する可能性がある。競合解消後のUEのネットワークスケジューリングのために、CSSおよびCORESET#0が一般に使用されることになる。しかし、SDTを行う複数のUEがそれに続くSDTデータを有する場合、そのようなデータのスケジューリングは、ネットワークによってサービス提供可能なUEが少なくなることがあるほどCSS/CORESET#0に負荷をかける可能性がある。言い換えると、CORESET内のCCEの同じセットをCCSセットおよびSDT UEの間で共用する必要が生じることになる。その結果、ブロッキングの確率が増大し、これはサービス提供されるSDT UEが多数ある場合に顕著になる可能性がある。
【0045】
本開示は、SDTのためのPDCCH監視の解決策を提供する。この解決策では、端末デバイスは、ネットワークデバイスから、端末デバイスとネットワークデバイスとの間のSDTのためのPDCCH監視に関連する情報を取得することができる。端末デバイスは次に、この情報に基づいてPDCCHを監視し、PDCCH監視の結果に基づいてSDTを行うことができる。このようにして、端末デバイスは、SDTのためのPDCCH監視のための1組のリソースを決定することができ、したがって、共通サーチスペースにおけるブロッキングの可能性を回避することができ、システム効率を向上させることができる。
【0046】
本開示の原理および実装形態について、SDTのためのPDCCH監視の概略プロセスを示す図2を参照しながら以下で詳述する。考察のために、プロセス200について図1を参照しながら説明する。プロセス200は、図1に示すようなUE110とgNB120が関与することができる。
【0047】
図2に示すように、UE110は、gNB120から、UE110とgNB120との間のSDT手順のためのUE110とgNB120との間のPDCCHを監視するための1組のリソースに関連する情報を受信する202ことができる。
【0048】
一部の例示の実施形態では、この情報は、SDT手順のために開始されたRA手順から取得されたC-RNTIを含むことができる。たとえば、RA手順において、UE110は、ランダムアクセスプリアンブルが付加されたメッセージ1(MSG1)をgNB120に送信することができる。UE110からMSG1を受信した後、gNB120は、一時CRNTI(T-CRNTI)を含むランダムアクセス応答を生成し、そのランダムアクセス応答をUE110にメッセージ2として送信することができる。RA手順において競合解消が完了した後、T-CRNTIはC-RNTIとみなすことができ、メッセージ4においてPDCCHをスクランブルするために使用することができる。
【0049】
一部の例示の実施形態では、この情報は、gNB120によって割り当てられた構成済み許可の構成から取得されたC-RNTIまたはその他のRNTI(たとえばSDT-RNTI)を含むことができる。
【0050】
一部の例示の実施形態では、UE110は、C-RNTIに基づいてSDT手順のためのUE110とgNB120との間のPDCCHを監視するための1組のリソースを決定することができる。
【0051】
UEがRRC_INACTIVE状態である場合、UEはスモールデータパケットを送信するためにCSSセット内のPDCCHを監視することができる。たとえば、UEは、C-RNTIに基づいて、CSSのPDCCHと、PDCCHを監視するために使用可能なCORESET内の対応するCCEとのマッピングを判定することができる。たとえば、C-RNTIが取得されると、C-RNTIは、その後のULおよび/またはDLのSDT送信のためのPDCCH監視に提供されるCSSのPDCCHを、CORESETにおける対応するCCEにマッピングするためのハッシュ演算に使用することができる。
【0052】
一部の例示の実施形態では、UE110は、C-RNTIに基づいて、PDCCHを監視するために使用可能な1組の候補リソースから、SDT手順のためのPDCCHを監視するための1組のリソースを決定することができる。
【0053】
一部の例示の実施形態では、1組のリソースは、CORESET#0に関連付けられたSDT固有のCSSセット(たとえばタイプ4-PDCCH)とみなすことができ、UEにそのようなSDT固有CSSセットを与えることができる。一部の例示の実施形態では、タイプ4-PDCCHがUEに与えられない場合、UEはタイプ0-PDCCH CSSを適用することができる。
【0054】
一部の例示の実施形態では、UE110は、C-RNTIに基づいて、初期BWPとは異なる新規BWP上のSDT手順のためのPDCCHを監視するための1組のリソースを決定することもできる。たとえば、初期BWPはRA手順が開始されるBWPとすることができる。SDT手順の完了後、SDT手順のためのCORESET/SSを解放することができ、UEは元のBWPに戻ることができる。
【0055】
一部の例示の実施形態では、情報はSDT手順のためにUE110とgNB120との間のPDCCHを監視するための1組のリソースの明示的な標識を含むことも可能である。UE110は、SDT手順のためのPDCCHを監視するための1組のリソースを、この標識から取得することができる。
【0056】
C-RNTIまたは明示的標識に基づいてSDT手順のためのPDCCHの監視のための1組のリソースが決定された後、UE110はその1組のリソース上でPDCCHを監視する204ことができる。
【0057】
一部の例示の実施形態では、UE110は、SDT手順のためのRA手順が完了すると、すなわち、競合解消の成功とRA手順の完了時に、SDT手順のためのPDCCHの監視のために1組のリソースを使用することができる。
【0058】
一部の例示の実施形態では、UE110は、RA手順中にSDT手順のためのPDCCHを監視するために1組のリソースを使用することもできる。
【0059】
一部の例示の実施形態では、UE110は、1組の候補リソースがSDT手順のためのSS/CORESETと同じBWP内にある場合、PDCCHを監視するために使用可能な1組の候補リソース、たとえばCSS/CORESET#0を復号することもできる。異なるリソースセットのために対応する優先準位を設定することができる。たとえば、一部の例示の実施形態では、SDT手順のためにSS/CORESETよりもCSS/CORESET#0を優先させてもよい。一部の例示の実施形態では、SDT手順のためにSS/CORESETをCSS/CORESET#0よりも優先させることができる。
【0060】
その1組のリソース上でPDCCHを監視した後、UEはリソースからDCIを検出し、SDT手順のためのUL許可を取得し、RRC_INACTIVE状態でUL許可によりスモールデータパケットを送信する206ことができる。
【0061】
このようにして、端末デバイスはSDT手順のためのPDCCH監視のための1組のリソースを決定することができ、したがって、共通サーチスペースにおけるブロッキングの可能性を回避することができ、システム効率を向上させることができる。
【0062】
図3に、本開示の一部の例示の実施形態による、SDT手順のためのPDCCH監視の例示の方法300のフローチャートを示す。方法300は、図1に示すような第1のデバイス110において実施可能である。考察のために、方法300について図1を参照しながら説明する。
【0063】
310で、第1のデバイスが、第2のデバイスから、第1のデバイスと第2のデバイスとの間のSDT手順のための第1のデバイスと第2のデバイスとの間の制御チャネルを監視するための1組のリソースに関連する情報を受信する。
【0064】
一部の例示の実施形態では、この情報はC-RNTIを含むことができる。
【0065】
一部の例示の実施形態では、この情報は、SDT手順のための制御チャネルを監視するための1組のリソースの標識を含む。
【0066】
320で、第1のデバイスは、この情報に基づいて制御チャネルを監視する。
【0067】
一部の例示の実施形態では、第1のデバイスはこの情報からC-RNTIを取得することができ、C-RNTIは第2のデバイスによって割り当てられる。第1のデバイスは、さらに、C-RNTIに基づいて、制御チャネルを監視するために使用可能な1組の候補リソースからSDT手順のための制御チャネルを監視するための1組のリソースを決定することができ、その1組のリソース上で制御チャネルを監視することができる。
【0068】
一部の例示の実施形態では、第1のデバイスはこの情報からC-RNTIを取得することができ、C-RNTIは第2のデバイスによって割り当てられる。第1のデバイスは、さらに、C-RNTIに基づいて、初期帯域幅パートとは異なる新規帯域幅パート上でSDT手順のための制御チャネルを監視するための1組のリソースを決定し、その1組のリソース上で制御チャネルを監視することができる。
【0069】
一部の例示の実施形態では、第1のデバイスは、SDT手順のために開始されたRA手順または第2のデバイスによって割り当てられた構成許可から、C-RNTIを取得することができる。
【0070】
一部の例示の実施形態では、1組のリソースは、SDT手順のための制御チャネルを監視するための専用サーチスペース、またはSDT手順のための制御チャネルを監視するための共通サーチスペースを含むことができる。
【0071】
一部の例示の実施形態では、第1のデバイスは、RA手順が完了した後、SDT手順のための制御チャネルを監視するための1組のリソース上で制御チャネルを監視することができる。
【0072】
一部の例示の実施形態では、第1のデバイスは、RA手順中に、SDT手順のための制御チャネルを監視するための1組のリソース上で制御チャネルを監視することができる。
【0073】
一部の例示の実施形態では、第1のデバイスは、制御チャネルを監視するために使用可能な1組の候補リソース上で制御チャネルを監視することができ、1組の候補リソースは1組のリソースとは異なる優先度を有する。
【0074】
一部の例示の実施形態では、第1のデバイスは、その情報からSDT手順のための制御チャネルを監視するための1組のリソースの標識を取得し、その1組のリソース上で制御チャネルを監視することができる。
【0075】
330で、第1のデバイスは、監視手順の結果に基づいてSDT手順を行う。
【0076】
一部の例示の実施形態では、第1のデバイスは端末デバイスを含み、第2のデバイスはネットワークデバイスを含む。
【0077】
図4に、本開示の一部の例示の実施形態による、SDT手順のためのPDCCH監視の例示の方法400のフローチャートを示す。方法400は、図1に示すような第2のデバイス120において実施可能である。考察のために、方法400について図1を参照しながら説明する。
【0078】
410で、第2のデバイスは、第1のデバイスと第2のデバイスとの間のSDT手順のための第1のデバイスと第2のデバイスとの間の制御チャネルを監視するための1組のリソースに関連する情報を生成する。
【0079】
一部の例示の実施形態では、この情報はC-RNTIを含む。
【0080】
一部の例示の実施形態では、この情報は、SDT手順のための制御チャネルを監視するための1組のリソースの標識を含む。
【0081】
420で、第2のデバイスはこの情報を第1のデバイスに送信する。
【0082】
一部の例示の実施形態では、第1のデバイスは端末デバイスを含み、第2のデバイスはネットワークデバイスを含む。
【0083】
一部の例示の実施形態では、(たとえば第1のデバイス110で実施される)方法300を実行することができる装置が、方法300のそれぞれのステップを実行する手段を含んでもよい。この手段は任意の適切な形態で実装可能である。たとえば、この手段は、回路またはソフトウェアモジュールで実装可能である。
【0084】
一部の例示の実施形態では、装置は第2のデバイスから、第1のデバイスと第2のデバイスとの間のSDT手順のための第1のデバイスと第2のデバイスとの間の制御チャネルを監視するための1組のリソースに関連する情報を受信する手段と、その情報に基づいて制御チャネルを監視する手段と、監視手順の結果に基づいてSDT手順を実行する手段とを含む。
【0085】
一部の例示の実施形態では、情報はC-RNTIを含むことができる。
【0086】
一部の例示の実施形態では、情報は、SDT手順のための制御チャネルを監視するための1組のリソースの標識を含む。
【0087】
一部の例示の実施形態では、制御チャネルを監視する手段は、情報から、第2のデバイスによって割り当てられるC-RNTIを取得する手段と、C-RNTIに基づいて、SDT手順のための制御チャネルを監視するために使用可能な1組の候補リソースから、SDT手順のための制御チャネルを監視するための1組のリソースを決定する手段と、SDT手順のための制御チャネルを監視するための1組のリソース上で制御チャネルを監視する手段とを含む。
【0088】
一部の例示の実施形態では、制御チャネルを監視する手段は、情報から、第2のデバイスによって割り当てられるC-RNTIを取得する手段と、C-RNTIに基づいて、初期帯域幅パートとは異なる新規帯域幅パート上でSDT手順のための制御チャネルを監視するための1組のリソースを決定する手段と、SDT手順のための制御チャネルを監視するための1組のリソース上で制御チャネルを監視する手段とを含む。
【0089】
一部の例示の実施形態では、C-RNTIを取得する手段は、SDT手順のために開始されたRA手順または第2のデバイスによって割り当てられた構成許可から、C-RNTIを取得する手段を含む。
【0090】
一部の例示の実施形態では、1組のリソースは、SDT手順のための制御チャネルを監視するための専用サーチスペース、またはSDT手順のための制御チャネルを監視するための共通サーチスペースを含むことができる。
【0091】
一部の例示の実施形態では、SDT手順のための制御チャネルを監視するための1組のリソース上で制御チャネルを監視する手段は、RA手順が完了した後で、SDT手順のための制御チャネルを監視するための1組のリソース上で制御チャネルを監視する手段を含む。
【0092】
一部の例示の実施形態では、SDT手順のための制御チャネルを監視するための1組のリソース上で制御チャネルを監視する手段は、RA手順中に、SDT手順のための制御チャネルを監視するための1組のリソース上で制御チャネルを監視する手段を含む。
【0093】
一部の例示の実施形態では、装置は、制御チャネルを監視するために使用可能な1組の候補リソース上で制御チャネルを監視する手段も含み、1組の候補リソースは1組のリソースとは異なる優先度を有する。
【0094】
一部の例示の実施形態では、制御チャネルを監視する手段は、情報から、SDT手順のための制御チャネルを監視するための1組のリソースの標識を取得する手段と、その1組のリソース上で制御チャネルを監視する手段とを含む。
【0095】
一部の例示の実施形態では、第1のデバイスは端末デバイスを含み、第2のデバイスはネットワークデバイスを含む。
【0096】
一部の例示の実施形態では、(たとえば第2のデバイス120において実施される)方法400を行うことができる装置が、方法400のそれぞれのステップを実行する手段を含む。この手段は、任意の適切な形態で実装可能である。たとえば、この手段は回路またはソフトウェアモジュールで実装可能である。
【0097】
一部の例示の実施形態では、装置は、第1のデバイスと第2のデバイスとの間のSDT手順のための第1のデバイスと第2のデバイスとの間の制御チャネルを監視するための1組のリソースに関連する情報を生成する手段と、その情報を第1のデバイスに送信する手段とを含む。
【0098】
一部の例示の実施形態では、情報はC-RNTIを含む。
【0099】
一部の例示の実施形態では、情報は、SDT手順のための制御チャネルを監視するための1組のリソースの標識を含む。
【0100】
一部の例示の実施形態では、第1のデバイスは端末デバイスを含み、第2のデバイスはネットワークデバイスを含む。
【0101】
図5は、本開示の実施形態を実装するのに適したデバイス500の概略ブロック図である。デバイス500は、通信デバイス、たとえば図1に示すようなUE110またはgNB120を実装するように設けることができる。図のように、デバイス500は、1つまたは複数のプロセッサ510と、プロセッサ510に結合された1つまたは複数のメモリ520と、プロセッサ510に結合された1つまたは複数の送信器および受信器(TX/RX)540とを含む。
【0102】
TX/RX540は双方向通信用である。TX/RX540は、通信を容易にするために少なくとも1つのアンテナを含む。通信インターフェースは、他のネットワーク要素との通信のために必要な任意のインターフェースに相当し得る。
【0103】
プロセッサ510は、ローカル技術ネットワークに適した任意の種類のものであってよく、非限定的な例として、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、マイクロプロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、およびマルチコアプロセッサアーキテクチャに基づくプロセッサのうちの1つまたは複数を含み得る。デバイス500は、時間的にメインプロセッサを同期させるクロックの制御下にある特定用途向け集積回路チップなどの複数のプロセッサを有してもよい。
【0104】
メモリ520は、1つまたは複数の不揮発性メモリと1つまたは複数の揮発性メモリとを含んでもよい。不揮発性メモリの例には、読み出し専用メモリ(ROM)524、電気的プログラム可能読み出し専用メモリ(EPROM)、フラッシュメモリ、ハードディスク、コンパクトディスク(CD)、デジタルビデオディスク(DVD)、およびその他の磁気ストレージおよび/または光ストレージが含まれるが、これらには限定されない。揮発性メモリの例には、ランダムアクセスメモリ(RAM)522と、電源切断期間に持続しないその他の揮発性メモリが含まれるが、これらには限定されない。
【0105】
コンピュータプログラム530は、関連付けられたプロセッサ510によって実行されるコンピュータ実行可能命令を含む。プログラム530は、ROM520に記憶されてもよい。プロセッサ510は、プログラム530をRAM520にロードすることによって任意の適切なアクションと処理を行ってもよい。
【0106】
本開示の実施形態は、デバイス500が、図2図4を参照しながら説明した本開示の任意のプロセスを実行することができるように、プログラム530を使用して実装可能である。本開示の実施形態は、ハードウェアによって、またはソフトウェアとハードウェアとの組合せによって実装されてもよい。
【0107】
一部の例示の実施形態では、プログラム530は、デバイス500に含まれてもよいコンピュータ可読媒体(メモリ520など)またはデバイス500によってアクセス可能なその他のストレージデバイスに、有形に含まれ得る。デバイス500は、プログラム530を実行のためにコンピュータ可読媒体からRAM522にロードしてもよい。コンピュータ可読記憶媒体は、ROM、EPROM、フラッシュメモリ、ハードディスク、CD、DVDなどの任意の種類の有形の不揮発性ストレージを含み得る。図6に、CDまたはDVDの形態のコンピュータ可読媒体600の一例を示す。コンピュータ可読媒体にはプログラム530が記憶されている。
【0108】
一般に、本開示の様々な実施形態は、ハードウェアまたは専用回路、ソフトウェア、ロジックまたはこれらの任意の組合せで実装可能である。態様によってはハードウェアで実装されてもよく、他の態様は、コントローラ、マイクロプロセッサまたはその他のコンピューティングデバイスによって実行可能なファームウェアまたはソフトウェアで実装されてもよい。本開示の実施形態の様々な態様についてブロック図、フローチャートとして、または何らかの他の図式表現を使用して図示し、説明しているが、本明細書に記載されているブロック、デバイス、システム、技術または方法は、非限定的な例として、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、専用回路またはロジック、汎用ハードウェアまたはコントローラまたはその他のコンピューティングデバイス、あるいはこれらの何らかの組合せで実装されてもよい。
【0109】
本開示は、非一時的コンピュータ可読記憶媒体に有形に記録された少なくとも1つのコンピュータプログラム製品も提供する。コンピュータプログラム製品は、図3図4を参照しながら上述したような方法300および400を実行するために、ターゲットの実プロセッサまたは仮想プロセッサ上のデバイスで実行されるプログラムモジュールに含まれるものなどの、コンピュータ実行可能命令を含む。一般に、プログラムモジュールは、特定のタスクを実行するか、または特定の抽象データ型を実装する、ルーチン、プログラム、ライブラリ、オブジェクト、クラス、コンポーネント、データ構造などを含む。プログラムモジュールの機能は、様々な実施形態で説明したようにプログラムモジュール間で組合せまたは分割されてもよい。プログラムモジュールのマシン実行可能命令は、ローカルデバイスまたは分散デバイス内で実行されてもよい。分散デバイスでは、プログラムモジュールは、ローカルとリモートの両方の記憶媒体に置かれてもよい。
【0110】
本開示の方法を実行するためのプログラムコードは、1つまたは複数のプログラミング言語の任意の組合せで書かれてもよい。これらのプログラムコードは、プロセッサまたはコントローラによって実行されるとプログラムコードがフローチャートおよび/またはブロック図で指定されている機能/動作を実施させるように、汎用コンピュータ、専用コンピュータまたはその他のプログラマブルデータ処理装置のプロセッサまたはコントローラに供給されてもよい。プログラムコードは、全部がマシン上で、一部がマシン上で、スタンドアロンソフトウェアパッケージとして、一部がマシン上で一部がリモートマシン上で、または全部がリモートマシンまたはサーバ上で実行されてもよい。
【0111】
本開示の文脈では、コンピュータプログラムコードまたは関連するデータは、デバイス、デバイスまたはプロセッサが上述のような様々なプロセスおよび動作を行うことができるようにするために任意の適切な担持体によって担持可能である。担持体の例には、信号、コンピュータ可読媒体などが含まれる。
【0112】
コンピュータ可読媒体は、コンピュータ可読信号媒体またはコンピュータ可読記憶媒体であってもよい。コンピュータ可読媒体は、電子、磁気、光、電磁気、赤外線、半導体システム、デバイスまたはデバイス、あるいは前述のこれらの任意の適切な組合せを含み得るがこれらには限定されない。コンピュータ可読記憶媒体のより具体的な例には、1つまたは複数のワイヤを有する電気接続、携帯型コンピュータディスケット、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(EPROMまたはフラッシュメモリ)、光ファイバ、携帯型コンパクトディスク読み出し専用メモリ(CD-ROM)、光ストレージデバイス、磁気ストレージデバイス、または前述のこれらの任意の適切な組合せが含まれる。
【0113】
また、動作が特定の順序で示されているが、これは、望ましい結果を得るために、そのような動作が示されているその特定の順序で行われるかまたは順次に行われること、または示されているすべての動作が行われることを必要とするものと解釈されるべきではない。特定の状況では、マルチタスク化および並列処理が有利な場合がある。同様に、上記の説明にはいくつかの特定の実装の詳細が含まれているが、これらは本開示の範囲に対する限定と解釈されるべきではなく、特定の実施形態に固有である場合がある特徴の説明と解釈されるべきである。別々の実施形態の文脈で説明されている特定の特徴が、単一の実施形態において組み合わせて実装されてもよい。逆に、単一の実施形態の文脈で説明されている様々な特徴が、複数の実施形態で別々に、または任意の適切なサブコンビネーションで実装されてもよい。
【0114】
本開示について構造的特徴および/または方法論的行為に特有の言葉で記載しているが、添付の特許請求の範囲で定義されている本開示は、上述の特定の特徴または行為には必ずしも限定されないことを理解されたい。むしろ、上述の特定の特徴および動作は、特許請求の範囲を実装する例示の形態として開示されている。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
【国際調査報告】