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特表2024-502879無線アクセス技術のチャネル帯域からずれたスペクトルで動作するための技術
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-01-23
(54)【発明の名称】無線アクセス技術のチャネル帯域からずれたスペクトルで動作するための技術
(51)【国際特許分類】
   H04W 52/38 20090101AFI20240116BHJP
   H04W 8/22 20090101ALI20240116BHJP
   H04W 72/0453 20230101ALI20240116BHJP
【FI】
H04W52/38
H04W8/22
H04W72/0453
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023543008
(86)(22)【出願日】2022-01-17
(85)【翻訳文提出日】2023-09-01
(86)【国際出願番号】 EP2022050904
(87)【国際公開番号】W WO2022152906
(87)【国際公開日】2022-07-21
(31)【優先権主張番号】63/138,271
(32)【優先日】2021-01-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.ZIGBEE
2.MULTEFIRE
(71)【出願人】
【識別番号】598036300
【氏名又は名称】テレフオンアクチーボラゲット エルエム エリクソン(パブル)
(74)【代理人】
【識別番号】110003281
【氏名又は名称】弁理士法人大塚国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】シェンキェヴィチ, エスター
(72)【発明者】
【氏名】バーグルジュン, クリスティアン
(72)【発明者】
【氏名】スンドストロム, フレドリク
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA03
5K067CC02
5K067EE02
5K067EE10
5K067GG08
(57)【要約】
無線デバイスが、適用可能なRATによって定義されていないチャネル帯域である規定外帯域を使用して動作することを可能にするための技法が提供される。規定外帯域ブロック外であるが、チャネル帯域内での発射を制限するように設計されたUEはネットワークにアクセスするときにこの能力を示すことができる。UEが規定外帯域を使用する能力を示す場合、ネットワークは、規定外帯域ブロックの使用を最大化するために、規定外帯域ブロックの外側のチャネル帯域の一部をブランキングしながら、規定外帯域ブロックにUEをスケジュールすることができる。UEが規定外帯域ブロックを使用する能力を示さない場合、ネットワークは、規定外ブロック帯域未満の定義されたチャネル帯域が存在する場合、規定外帯域ブロック内の定義された帯域にUEをスケジュールすることができる。
【選択図】図9
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線アクセスネットワーク(基地局)への無線アクセスのために、無線アクセス技術(RAT)のチャネル帯域(500)内のブロック帯域(700)においてユーザ装置(UE)を動作させる、UE(100)によって実装される方法(300)であって、前記方法は、
前記ブロック帯域(700)で送信する場合に、当該ブロック帯域(700)の外側への無線発射に関する前記RATの前記チャネル帯域(500)内の制限を前記UEが満たすことができるかどうかを示す能力メッセージ(1100)を送信すること(302)と、
前記RAN内の基地局から、前記能力メッセージ(1100)によって示される前記能力に応じて前記基地局によってスケジュールされる無線リソース(502)を示すスケジューリングメッセージを受信すること(304)と、を有する、方法。
【請求項2】
請求項1に記載の方法であって、前記制限は、前記スケジュールされた無線リソース(502)または前記ブロック帯域(700)内のすべての無線リソース(502)で送信する場合、前記チャネル帯域(500)内でかつ前記ブロック帯域(700)の外側のブランク帯域(800)で、前記UEによって発射される電力についての電力制限を含む、方法。
【請求項3】
請求項1または2に記載の方法であって、前記ブロック帯域(700)内のすべての無線リソース(502)は、ガードバンド(504)によって前記ブロック帯域(700)のエッジから分離される、方法。
【請求項4】
請求項1~3のいずれか一項に記載の方法であって、前記ブロック帯域(700)の外側の前記ブランク帯域(800)および/または前記ブロック帯域(700)内の前記スケジュールされた無線リソース(502)をフレーム化する前記ガードバンド(504)は、前記チャネル帯域(500)内のスケジュールされていない無線リソース(502)である、方法。
【請求項5】
請求項1~4のいずれか一項に記載の方法であって、前記チャネル帯域(500)は、前記RATのチャネル帯域(500)のディスクリートなセットから選択可能である、方法。
【請求項6】
請求項1~5のいずれか一項に記載の方法であって、前記ブロック帯域(700)は、前記RATに従った、または、前記ディスクリートなセットにおいて選択可能なすべてのチャネル帯域(500)とは異なる、方法。
【請求項7】
請求項1~6のいずれか一項に記載の方法であって、前記チャネル帯域(500)は、前記RATに従った、または、前記ディスクリートなセットにおいて選択可能な前記チャネル帯域(500)のうちの前記ブロック帯域(700)を含む最小のチャネル帯域(500)である、方法。
【請求項8】
請求項1~7のいずれか一項に記載の方法であって、前記能力メッセージ(1100)が、前記ブロック帯域(700)の外側への無線発射の前記制限を前記UEが満たすことが可能であることを示す場合、前記スケジュールされた無線リソース(502)は、前記ブロック帯域(700)内にある、方法。
【請求項9】
請求項1~7のいずれか一項に記載の方法であって、前記能力メッセージ(1100)が、前記ブロック帯域(700)の外側への無線発射の前記制限を前記UEが満たすことが可能であることを示していない場合、前記スケジュールされた無線リソース(502)は、前記ブロック帯域(700)内の別のチャネル帯域(500)内にある、方法。
【請求項10】
請求項1~8のいずれか一項に記載の方法であって、前記ブロック帯域(700)は、前記RATに従った、または、前記ディスクリートなセットにおいて選択可能な前記チャネル帯域(500)の各々よりも小さい、方法。
【請求項11】
請求項10に記載の方法であって、前記能力メッセージ(1100)が、前記ブロック帯域(700)の外側への無線発射の前記制限を前記UEが満たすことが可能であることを示していない場合、前記スケジュールされた無線リソース(502)は、前記ブロック帯域(700)を含まない別のチャネル帯域(500)にある、方法。
【請求項12】
請求項1~11のいずれか一項に記載の方法であって、
前記スケジューリングメッセージによってスケジュールされる送信は、前記UEから前記基地局へのアップリンク送信であること、
前記方法(300)は、前記スケジュールされた無線リソース上で送信すること(502)をさらに有する、または開始すること、
のうちの少なくとも一つを満たす、方法。
【請求項13】
請求項1~12のいずれか一項記に載の方法(300)であって、前記方法は、前記能力メッセージ(1100)は、能力情報要素、および/または、無線リソース制御(RRC)シグナリングである、方法。
【請求項14】
請求項1~13のいずれか一項に記載の方法であって、さらに、
前記UEにおいて前記基地局から、前記ブロック帯域(700)および前記ブランク帯域(800)のうちの少なくとも1つを示す構成メッセージを受信すること、
をさらに有するか、または、開始する、方法。
【請求項15】
請求項14に記載の方法であって、前記構成メッセージは、システム情報(SI)または専用シグナリングに含まれる、方法。
【請求項16】
請求項14または15に記載の方法であって、前記構成メッセージは、アップリンク、ダウンリンク、およびサイドリンクのうちの少なくとも1つのための前記ブロック帯域(700)内のキャリア帯域、ならびに/または、前記ブロック帯域(700)のサイズを示す、方法。
【請求項17】
請求項14~16のいずれか一項に記載の方法であって、前記構成メッセージは、前記ブロック帯域(700)においてスケジュールされた、または、スケジュール可能な無線リソースの個数(502)と、前記ブランク帯域(800)においてスケジュールされたもの、または、スケジュール可能であるものから除外された無線リソースの個数(502)と、のうちの少なくとも1つを示す、方法。
【請求項18】
請求項14~17のいずれか一項に記載の方法であって、さらに、
前記構成メッセージに応答して、またはそれに基づいて、前記制限を満たすために、前記ブロック帯域(700)における電力低減を適用すること、
を有するか、または、開始する、方法。
【請求項19】
請求項1~18のいずれか一項に記載の方法であって、前記ブロック帯域(700)は、前記基地局への補助アップリンク(SUL)のために前記UEに割り当てられたキャリアを含む、方法。
【請求項20】
請求項1~19のいずれか一項に記載の方法であって、前記ブロック帯域(700)は、前記基地局への前記無線アクセスのためのキャリアアグリゲーションのコンポーネントキャリア(900)を含む、方法。
【請求項21】
請求項20に記載の方法であって、さらに、
前記CC(900)が前記基地局への前記無線アクセスのための前記CAの別のCC(900)に対して連続しているかまたは不連続であるかを決定すること、
を有するか、または、開始する、方法。
【請求項22】
請求項1~21のいずれか一項に記載の方法であって、前記ブロック帯域(700)が、前記基地局への前記UEのデュアルコネクティビティ(DC)のための前記基地局のセルに対応するキャリアを含む、方法。
【請求項23】
請求項1~22のいずれか一項に記載の方法であって、さらに、
前記UEにおいて、前記基地局から、前記ブロック帯域(700)内において前記UEに対して構成された前記チャネル帯域(500)の帯域パート(BWP)を示す構成メッセージを受信すること、
を有するか、または、開始する、方法。
【請求項24】
請求項23に記載の方法であって、前記BWPのサイズは、前記ブロック帯域(700)内でのBWPの最大サイズである、方法。
【請求項25】
請求項1~24のいずれか一項に記載の方法であって、前記能力メッセージ(1100)、または、前記UEから前記基地局に送信される別のメッセージは、前記ブロック帯域(700)についての1つまたは複数のサイズをさらに示す、方法。
【請求項26】
請求項25に記載の方法であって、前記ブロック帯域(700)の前記サイズは、
m = 1,2,...について、NBLBW = NCHBW - m・n
であり、NBLBWは前記ブロック帯域(700)内でスケジューリングまたはスケジューリング可能な無線リソース(502)に関し、NCHBWは、前記チャネル帯域(500)における無線リソース(502)の数であり、nは、事前構成された正の整数である、方法。
【請求項27】
請求項25または26のいずれか一項に記載の方法であって、前記ブロック帯域(700)の前記サイズは、
m = 1,2,...について、CBW = 2・GB + (NCHBW - m・n) ・BWRR
であり、ここで、GBは、前記ブロック帯域(700)または前記チャネル帯域(500)のエッジにおけるガードバンド(504)の各々のサイズであり、BWRRは、無線リソースあたりの帯域であり、NCHBWは、前記チャネル帯域(500)における無線リソース(502)の数であり、nは、事前構成された正の整数である、方法。
【請求項28】
請求項25~27のいずれか一項に記載の方法であって、前記ブロック帯域(700)の前記サイズは、
m = 1,2,...について、CBW = GB + (NCHBW - m・n) BWRR + GB
であり、ここで、GBは、前記チャネル帯域(500)のエッジにおけるガードバンド(504)のサイズであり、GBは、前記チャネル帯域(500)内の前記ブロック帯域(700)のエッジにおけるガードバンド(504)のサイズであり、BWRRは、無線リソースあたりの帯域であり、NCHBWは、前記チャネル帯域(500)における無線リソース(502)の数であり、nは、予め設定された正の整数である、方法。
【請求項29】
請求項25~28のいずれか一項に記載の方法であって、前記ブロック帯域(700)の前記サイズは、
m = 1,2,...について、NBLBW = NCHBW,low + m・n
であり、NBLBWは、前記ブロック帯域(700)内でスケジューリングまたはスケジューリング可能な無線リソース(502)に関し、ここで、NCHBW,lowは、最大のチャネル帯域(500)内の無線リソース(502)の数であり、これは、前記RATにしたがって、または、前記ディスクリートなセットにおいて選択可能であり、前記チャネル帯域(500)よりも小さく、nは、事前構成された正の整数である、方法。
【請求項30】
請求項25~29のいずれか一項に記載の方法であって、前記ブロック帯域(700)の前記サイズは、
m = 1,2,...について、CBW = 2・GB + (NCHBW,low + m・n) ・BWRR
であり、ここで、GBは、前記ブロック帯域(700)または前記チャネル帯域(500)のエッジにおけるガードバンド(504)の各々のサイズであり、BWRRは、無線リソースあたりの帯域であり、NCHBW,lowは、最大のチャネル帯域(500)における無線リソース(502)の数であり、これは、前記RATにしたがって、または、前記ディスクリートなセットにおいて選択可能であり、前記チャネル帯域(500)よりも小さく、nは、事前構成された正の整数である、方法。
【請求項31】
請求項25~30のいずれか一項に記載の方法であって、前記ブロック帯域(700)の前記サイズは、
m = 1,2,...について、CBW = GB + (NCHBW - m・n) ・ BWRR + GB
であり、ここで、GBは、前記チャネル帯域(500)のエッジにおけるガードバンド(504)のサイズであり、GBは、前記チャネル帯域(500)内の前記ブロック帯域(700)のエッジにおけるガードバンド(504)のサイズであり、BWRRは、無線リソースあたりの帯域であり、NCHBW,lowは、最大のチャネル帯域(500)における無線リソース(502)の数であり、これは、前記RATにしたがって、または、前記ディスクリートなセットにおいて選択可能であり、前記チャネル帯域(500)よりも小さく、nは、事前構成された正の整数である、方法。
【請求項32】
請求項25~31のいずれか一項に記載の方法であって、前記ブロック帯域(700)の前記サイズは、
CHBWlow< CBW < CHBW
にしがって制限され、ここで、CHBWは、前記チャネル帯域(500)の前記サイズであり、CHBWlowは、最大のチャネル帯域(500)のサイズであり、これは、前記RATにしたがって、または、前記ディスクリートなセットにおいて選択可能であり、前記チャネル帯域(500)よりも小さい、方法。
【請求項33】
請求項1~32のいずれか一項に記載の方法であって、前記ブロック帯域(700)のための1つまたは複数のサイズは、総放射感度またはトラッキング参照信号のための1つまたは複数の帯域サイズに一致する、方法。
【請求項34】
無線アクセスネットワーク(RAN)への無線アクセスのために、無線アクセス技術(RAT)のチャネル帯域(500)内のブロック帯域(700)で動作するユーザ装置(UE)をスケジューリングする基地局によって実装される方法(400)であって、前記方法(400)は、
前記ブロック帯域(700)で送信する場合、前記ブロック帯域(700)の外側への無線発射に関する前記RATの前記チャネル帯域(500)内の制限を前記UEが満たすことができるかどうかを示す能力メッセージ(1100)を前記UEから受信すること(402)と、
前記能力メッセージ(1100)によって示される能力に応じて前記RANによってスケジュールされた無線リソース(502)を示すスケジューリングメッセージを前記UE100に送信すること(404)と、
を有するか、または、開始する、方法。
【請求項35】
請求項34に記載の方法(400)であって、さらに、オペレータ帯域が、前記RATに従って選択可能な前記チャネル帯域(500)のいずれにも対応しないと決定すること(1602)、を有するか、または、開始する、方法。
【請求項36】
請求項34または35異記載の方法(400)であって、さらに、
前記オペレータ帯域を含む前記チャネル帯域(500)を、前記RATに従って選択可能な前記チャネル帯域(500)のうちから選択すること(1604)と、
を有するか、または、開始し、ここで、前記ブロック帯域(700)は、前記オペレータ帯域に対応する、方法。
【請求項37】
請求項36に記載の方法(400)であって、前記オペレータ帯域を含む最小のチャネル帯域(500)は、前記RATに従って選択可能な前記チャネル帯域(500)のうちから選択される、方法。
【請求項38】
請求項34~37のいずれか一項に記載の方法(300)であって、さらに、
前記ブロック帯域(700)と前記ブランク帯域(800)とのうちの少なくとも1つを示す構成メッセージを前記基地局200から前記UE100に送信すること、
を有するか、または、開始する、方法。
【請求項39】
請求項34~38のいずれか一項に記載の方法(300)であって、さらに、
前記チャネル帯域(500)および前記ブロック帯域(700)に基づいて、前記スケジューリングから除外される無線リソース(502)を計算する(1606)こと、
を有するか、または、開始する、方法。
【請求項40】
請求項34~39のいずれか一項に記載の方法(400)であって、前記RANは、前記ブロック帯域(700)の外側にある前記チャネル帯域(500)における無線リソース(502)をスケジューリングすることを控えること、を有するか、または、開始する、方法。
【請求項41】
請求項34~40のいずれか一項に記載の方法(400)であって、さらに、請求項2~33のいずれか一項二記載の特徴またはステップ、または、それに対応するいずれかの特徴またはステップをさらに有する、方法。
【請求項42】
コンピュータプログラム製品であって、1つ以上のコンピューティングデバイス(1704;1804)上で実行されると、実施形態1~33、または34~41のいずれか一項に記載のステップを実行するためのプログラムコード部分を有し、オプションでコンピュータ可読記録媒体(1706;1806)上に記憶される、コンピュータプログラム製品。
【請求項43】
無線アクセスネットワーク(RAN)への無線アクセスのための無線アクセス技術(RAT)のチャネル帯域(500)内のブロック帯域(700)で動作するUE(100;1700;1991;1992;2030)であって、前記UE(100;1700;1991;1992;2030)は、命令を記憶するメモリと、当該命令を実行するよう動作可能な処理回路と、を有し、前記UE(100;1700;1991;1992;2030)は、
前記ブロック帯域(700)で送信する場合、前記UEから前記RAN内の基地局へ、前記ブロック帯域(700)外への無線発射に関する前記RATのチャネル帯域(500)内の制限を前記UEが満たすことができるかどうかを示す能力メッセージ(1100)を送信(302)し、
前記UEにおいて前記基地局から、前記能力メッセージ(1100)によって示される能力に応じて前記基地局によってスケジュールされた無線リソース(502)を示すスケジューリングメッセージを受信する(304)、
ように動作する、UE。
【請求項44】
請求項43のUE(100;1700;1991;1992;2030)であって、請求項2~33のいずれか一項に記載のステップを実行するようにさらに動作可能である、UE。
【請求項45】
無線アクセスネットワーク(RAN)への無線アクセスのための無線アクセス技術(RAT)のチャネル帯域(500)内のブロック帯域(700)で動作するUE(100;1700;1991;1992;2030)であって、前記UE(100;1700;1991;1992;2030)は、
前記ブロック帯域(700)で送信する場合、前記UEから前記RAN内の基地局へ、前記ブロック帯域(700)外への無線発射に関する前記RATの前記チャネル帯域(500)内の制限を前記UEが満たすことができるかどうかを示す能力メッセージ(1100)を送信(302)し、
前記UEにおいて前記基地局から、前記能力メッセージ(1100)によって示される能力に応じて前記基地局によってスケジュールされた無線リソース(502)を示すスケジューリングメッセージを受信する(304)、
ように構成されている、UE。
【請求項46】
請求項45に記載のUE(100;1700;1991;1992;2030)であって、請求項2~33のいずれか一項に記載のステップを実行するようにさらに構成されている、UE。
【請求項47】
無線アクセスネットワーク(RAN)への無線アクセスのための無線アクセス技術(RAT)のチャネル帯域(500)内のブロック帯域(700)で動作するように構成されたユーザ装置(UE)(100;1700;1991;1992;2030)であって、前記UE(100;1700;1991;1992;2030)は、基地局(200;1800;1912;2020)またはゲートウェイとして機能するUEと通信するように構成され、前記UE(100;1700;1991;1992;2030)は、無線インターフェース(1702;2037)と、処理回路(1704;2038)とを有し、前記処理回路(1704;2038)は、
前記ブロック帯域(700)で送信する場合、前記UEから前記RAN内の前記基地局(200)に、前記ブロック帯域(700)外への無線発射に関する前記RATの前記チャネル帯域(500)内の制限を前記UEが満たすことができるかどうかを示す能力メッセージ(1100)を送信(302)し、
前記UEにおいて前記基地局から、前記能力メッセージ(1100)によって示される能力に応じて前記基地局によってスケジュールされた無線リソース(502)を示すスケジューリングメッセージを受信する(304)、
ように構成されている、UE。
【請求項48】
請求項47に記載のUE(100;1700;1991;1992;2030)であって、前記処理回路(1704;2038)は、請求項2~33のいずれか一項に記載のステップを実行するようにさらに構成されている、UE。
【請求項49】
無線アクセスネットワーク(RAN)への無線アクセスのための無線アクセス技術(RAT)のチャネル帯域(500)内のブロック帯域(700)で動作するUEをスケジューリングする基地局(200;1800;1912;2020)であって、前記ネットワークノード(200;1800;1912;2020)は、命令を記憶するメモリと、前記命令を実行するように動作可能な処理回路と、有し、前記ネットワークノード(200;1800;1912;2020)は、
前記ブロック帯域(700)で送信する場合、前記基地局において、前記UEから、前記ブロック帯域(700)外への無線発射に関する前記RATの前記チャネル帯域(500)内の制限を前記UEが満たすことができるかどうかを示す能力メッセージ(1100)を受信し(402)、
前記基地局200から前記UE100に、前記能力メッセージ(1100)によって示される能力に応じて前記基地局によってスケジュールされた無線リソース(502)を示すスケジューリングメッセージを送信する(404)、
ように動作可能である、基地局。
【請求項50】
請求項49に記載の基地局(200;1800;1912;2020)であって、請求項35~41のいずれか一項に記載のステップのいずれか1つを実行するようにさらに動作可能である、基地局。
【請求項51】
無線アクセスネットワーク(RAN)への無線アクセスのための無線アクセス技術(RAT)のチャネル帯域(500)内のブロック帯域(700)で動作するUEをスケジューリングする基地局(200;1800;1912;2020)であって、前記ネットワークノード(200;1800;1912;2020)は、
前記ブロック帯域(700)で送信する場合、前記基地局において、前記UEから、前記ブロック帯域(700)外への無線発射に関する前記RATの前記チャネル帯域(500)内の制限を前記UEが満たすことができるかどうかを示す能力メッセージ(1100)を受信し(402)、
前記基地局200から前記UE100に、前記能力メッセージ(1100)によって示される能力に応じて前記基地局によってスケジュールされた無線リソース(502)を示すスケジューリングメッセージを送信する(404)、
ように構成されている、基地局。
【請求項52】
請求項51に記載の基地局(200;1800;1912;2020)であって、請求項35~41のいずれか一項に記載のステップを実行するようにさらに構成されている、基地局。
【請求項53】
無線アクセスネットワーク(RAN)への無線アクセスのための無線アクセス技術(RAT)のチャネル帯域(500)内のブロック帯域(700)でユーザ装置(UE)をスケジューリングする基地局(200;1800;1912;2020)であって、前記基地局(200;1800;1912;2020)は、前記UEと通信するように構成されており、前記基地局(200;1800;1912;2020)は、無線インターフェース(1202;1427)と、処理回路(1804;2028)と、を有し、前記処理回路は、
前記ブロック帯域(700)で送信する場合、前記基地局において前記UEから、前記ブロック帯域(700)外への無線発射に関する前記RATの前記チャネル帯域(500)内の制限を前記UEが満たすことができるかどうかを示す能力メッセージ(1100)を受信し(402)、
前記基地局200から前記UE100に、前記能力メッセージ(1100)によって示される能力に応じて前記基地局によってスケジュールされた無線リソース(502)を示すスケジューリングメッセージを送信する(404)、
ように構成されている、基地局。
【請求項54】
請求項53に記載の基地局(200;1800;1912;2020)であって、前記処理回路(1804;2028)は、請求項35~41のいずれか一項に記載のステップを実行するようにさらに構成されている、基地局。
【請求項55】
ホストコンピュータ(1930;2010)を有する通信システム(1900;2000)であって、
ユーザデータを提供するように構成された処理回路(2018)と、
ユーザ装置(UE)(100;1700;1991;1992;2030)に送信するユーザデータをセルラーまたはアドホック無線ネットワーク(1910)に転送するように構成された通信インターフェース(2016)と、を有し、前記UE(100;1700;1991;1992;2030)は、無線インターフェース(1702;2037)と、処理回路(1704;2038)と、を有し、前記UE(100;1700;1991;1992;2030)の前記処理回路(1704;2038)は、請求項1~33のいずれか一項に記載のステップを実行するように構成されている、通信システム。
【請求項56】
請求項55に記載の通信システム(1900;2000)であって、さらに、前記UE(100;1700;1991;1992;2030)を有する、通信システム。
【請求項57】
請求項55または56に記載の通信システム(1900;2000)であって、前記無線ネットワーク(1910)は、前記UE(100;1700;1991;1992;2030)と通信するように構成された、前記基地局(200;1800;1912;2020)、または、ゲートウェイとして機能する別のUEをさらに有する、通信システム。
【請求項58】
請求項57に記載の通信システム(1900;2000)であって、前記基地局(200;1800;1912;2020)、または、ゲートウェイとして機能する前記別のUEは、請求項34~41のいずれか一項に記載のステップを実行するように構成された処理回路(1804;2028)を有する、通信システム。
【請求項59】
請求項55~58のいずれか一項に記載の通信システム(1900;2000)であって、
前記ホストコンピュータ(1930;2010)の前記処理回路(2018)は、ホストアプリケーション(2012)を実行し、それによって前記ユーザデータを提供するように構成されており、
前記UE(100;1700;1991;1992;2030)の前記処理回路(1704;2038)は、前記ホストアプリケーション(2012)に関連するクライアントアプリケーション(2032)を実行するように構成されている、通信システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、無線アクセス技術のチャネル帯域からずれたスペクトルで動作するための技術に関する。より具体的には、限定はしないが、無線アクセス技術のチャネル帯域内にあるブロック帯域において無線デバイスをスケジューリングおよび動作させるための方法およびデバイスが提供される。
【背景技術】
【0002】
2016年に、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP(登録商標))は、第5世代(5G)無線通信ネットワークのための新無線アクセス技術(RAT)(現在は新無線(NR)と呼ばれている)の開発を調査するための研究項目の選定を開始し、2017年に、対応する規格仕様書を開発するための作業項目の選定が続けられた。NRは、従来のセルラー無線技術よりも広い範囲のユースケースを実現することができる。潜在的なユースケースとしては、モバイルブロードバンド(MBB)、超高信頼低遅延通信(URLLC)、マシンタイプ通信(MTC)、デバイスツーデバイス(D2D)、車両対車両(V2V)、および車両対インフラストラクチャ通信(V2X)が含まれる。これらのユースケースを実現するための重大なファクタは、3GPP(登録商標)ロングタームエボリューション(LTE)などのレガシーシステムと比較したスペクトル効率の向上(スペクトル利用とも呼ばれる)である。より高いスペクトル効率に加えて、NRは、様々な需要要求を有する無線機器(すなわち、ユーザ装置(UE))にサービスを提供することを目的として、所与のキャリア内の複数のヌメロロジーの使用を可能にする。
【0003】
リリース16の時点で、3GPP(登録商標)仕様書TS 38.101-1、バージョン17.0.0に従って、3GPP(登録商標)は、NRについて5MHz、10MHz、15MHz、20MHz、25MHz、30MHz、40MHz、50MHz、60MHz、70MHz、80MHz、90MHz、および100MHzのチャネル帯域を定義した。標準で最も細かい粒度は5MHzである。基地局(BS)およびUEのための送信機および受信機の最小の無線要件は、これらのチャネル帯域について規定される。これらの要件はまた、様々な国際電気通信連合無線通信(ITU-R)領域において適用可能な規制要件を有する。チャネル帯域に対する3GPP(登録商標)要件への準拠は、適用可能な規制要件への準拠を意味する。
【0004】
懸念される1つの領域は、送信機における変調および非線形性に起因するチャネル帯域外における帯域外発射(OOBE)と、OOBE領域外のスプリアス発射と、を有する不要発射である。3GPP(登録商標)は、スペクトルマスクおよび隣接チャネルリーク比(ACLR)に関してOOBEを規定し、発射の制限に関してスプリアス発射要件を規定する。これらの要件は、チャネル帯域内に割り当てられる任意の物理リソースブロック(PRB)についてのチャネル帯域外への発射にのみ適用されるが、チャネル帯域内で割り当てられる特定のPRBの外、またはチャネル帯域内に構成される帯域パート(BWP)の外では保証されない。
【0005】
無線スペクトルは、希少なリソースであり、スペクトルオークションへの高価な投資は、免許されたスペクトル内でスペクトルの割り当てを効率的に利用するという考えをもたらす。しかしながら、いくつかのブロック帯域(たとえば、スペクトル割り当てまたはスペクトルブロックなどのオペレータ帯域)は、無線アクセス技術(RAT)としてのNRにとって選択可能なチャネル帯域と整合しない。したがって、現在、そのようなスペクトルを効率的に使用することは不可能であり、または全く使用することさえ不可能である。
【0006】
一例として、3MHzのブロック帯域は、国際電気通信連合(ITU)の領域1に属する多くの国において、バンド28の下位デュプレクサとバンド20との間に存在する、バンド「n28」(たとえば、733~736MHzの間、ならびに788~791MHzの間)内に存在し、ここで、バンド28とバンド20との両方は、ロングタームエボリューション(LTE)および5G NRのために利用されているか、または利用される予定になっている。この3MHzのブロック帯域は、バンド28の隣接する10MHzと組み合わせて利用可能となっている。しかしながら、3GPP(登録商標)は、700MHzバンド(たとえば、3GPP(登録商標)のバンドn28)内で組合せるための、3MHzまたは13MHzのキャリア帯域のいずれもサポートしていない。
【0007】
無線スペクトルの希少性のために、無線デバイス(たとえば、基地局およびUE)が、5G/NRのチャネル帯域からずれたスペクトルで動作することを可能にする技法は、ネットワークオペレータ(通信事業者)にとって興味深いであろう。
【発明の概要】
【0008】
本開示の例示的な実施形態は、無線デバイスが、適用可能なRATによって定義されていないチャネル帯域であるイレギュラー(規定外の)帯域を使用して動作することを可能にする技法を提供する。本明細書で説明される技法は、無線スペクトルのより効率的な使用を可能にし、したがって、規定外の帯域外への不要なスペクトル発射を回避しながら、システムのスペクトル効率を高める。これらの利点は、規定外の帯域ブロックよりも大きな標準的なチャネル帯域を使用し、規定外の帯域ブロックの外側にあるチャネル帯域の一部をブランキングすることによって実現される。規定外の帯域ブロックの外ではあるものの、チャネル帯域内での発射を制限するように設計されたUEは、それがネットワークにアクセスするときにこの能力を示すことができる。UEが規定外の帯域を使用できる能力を有していること示すと、ネットワークは、規定外の帯域ブロックの使用を最大化するために、規定外の帯域ブロックの外側にあるチャネル帯域の一部をブランキングしながら、規定外の帯域ブロックにそのUEをスケジュールすることができる。UEが、規定外の帯域ブロックを使用する能力を示さない場合で、当該規定外のブロック帯域未満の定義されたチャネル帯域が存在する場合、ネットワークは、当該規定外の帯域ブロック内における当該定義された帯域にUEをスケジュールすることができる。
【0009】
本開示の第1の態様は、無線アクセスネットワーク(RAN)への無線アクセスのための無線アクセス技術(RAT)のチャネル帯域内にあるブロック帯域で動作するUEによって実装される方法を有する。一実施形態によれば、本方法は、ブロック帯域で送信する場合、UEがブロック帯域外への無線発射に関するRATのチャネル帯域内の制限を満たすことができるかどうかを示す能力メッセージをRAN内の基地局に送信することを有する。本方法は、能力メッセージによって示される能力に応じて基地局によってスケジュールされた無線リソースを示すスケジューリングメッセージを基地局から受信することをさらに有する。
【0010】
本開示の第2の態様は、無線アクセスネットワーク(RAN)への無線アクセスのための無線アクセス技術(RAT)のチャネル帯域内にあるブロック帯域で動作するRAN内の基地局によって実装される方法を含む。本方法の一実施形態は、UEから、ブロック帯域で送信する場合に、ブロック帯域の外側への無線発射に関するRATのチャネル帯域内の制限をUEが満たすことができるかどうかを示す能力メッセージを受信することを有する。本方法は、能力メッセージによって示される能力に応じて基地局によってスケジュールされた無線リソースを示すスケジューリングメッセージをUEに送信することをさらに有する。
【0011】
本開示の第3の態様は、無線アクセスネットワーク(RAN)への無線アクセスのための無線アクセス技術(RAT)のチャネル帯域内にあるブロック帯域で動作するように構成されたUEを有する。一実施形態によれば、UEは、ブロック帯域で送信する場合に、ブロック帯域の外側への無線発射に関するRATのチャネル帯域内の制限をUEが満たすことができるかどうかを示す能力メッセージを、RAN内の基地局に送信するように構成される。UEは、能力メッセージによって示される能力に応じて基地局によってスケジュールされた無線リソースを示すスケジューリングメッセージを基地局から受信するようにさらに構成される。
【0012】
本開示の第4の態様は、無線アクセスネットワーク(RAN)への無線アクセスのための無線アクセス技術(RAT)のチャネル帯域内にあるブロック帯域で動作するように構成されたRAN内の基地局を有する。一実施形態によれば、基地局は、UEから、ブロック帯域で送信する場合に、ブロック帯域の外側への無線発射について、UEがRATのチャネル帯域内の制限を満たすことができるかどうかを示す能力メッセージを受信するように構成される。基地局は、能力メッセージによって示される能力に応じて基地局によってスケジュールされた無線リソースを示すスケジューリングメッセージをUEに送信するようにさらに構成される。
【0013】
本開示の第5の態様は、無線通信チャネルを介して基地局と通信するためのインターフェース回路と、無線アクセスネットワーク(RAN)への無線アクセスのための無線アクセス技術(RAT)のチャネル帯域内にあるブロック帯域で動作するように構成された処理回路と、を有するUEを有する。一実施形態によれば、当該処理回路は、ブロック帯域で送信する場合に、ブロック帯域の外側への無線発射に関するRATのチャネル帯域内の制限をUEが満たすことができるかどうかを示す能力メッセージを、RAN内の基地局に送信するように構成される。当該処理回路は、能力メッセージによって示される能力に応じて基地局によってスケジュールされた無線リソースを示すスケジューリングメッセージを基地局から受信するようにさらに構成される。
【0014】
本開示の第6の態様は、無線通信チャネルを介して基地局と通信するためのインターフェース回路と、無線アクセスネットワーク(RAN)への無線アクセスのための無線アクセス技術(RAT)のチャネル帯域内にあるブロック帯域で動作するように構成された処理回路と、を有する基地局を有する。一実施形態によれば、当該処理回路は、UEから、ブロック帯域で送信する場合に、ブロック帯域の外側への無線発射に関するRATのチャネル帯域内の制限をUEが満たすことができるかどうかを示す能力メッセージを受信するように構成される。当該処理回路は、能力メッセージによって示される能力に応じて基地局によってスケジュールされた無線リソースを示すスケジューリングメッセージをUEに送信するようにさらに構成される。
【0015】
本開示の第7の態様は、UE内の処理回路によって実行されると、UEに第1の態様による方法を実行させる実行可能命令を有するコンピュータプログラムを有する。
【0016】
本開示の第8の態様は、キャリアが、電気信号、光信号、無線信号、またはコンピュータ可読記憶媒体のうちの1つである、第7の態様によるコンピュータプログラムを有するキャリアを有する。
【0017】
本開示の第9の態様は、基地局内の処理回路によって実行されると、基地局に第2の態様による方法を実行させる実行可能命令を有するコンピュータプログラムを有する。
【0018】
本開示の第10の態様は、キャリアが、電気信号、光信号、無線信号、またはコンピュータ可読記憶媒体のうちの1つである、第9の態様によるコンピュータプログラムを有するキャリアを有する。
【図面の簡単な説明】
【0019】
本技術の実施形態のさらなる詳細は、添付の図面を参照して説明される:
【0020】
図1】は、例示的な実施形態による無線通信ネットワークを示す。
【0021】
図2】は、図3および図4の方法をそれぞれ実行するために図1および図2のデバイスによって使用可能であり得るチャネル帯域の一例を概略的に示す。
【0022】
図3】は、図3および図4の方法をそれぞれ実行するために図1および図2のデバイスによって使用可能であり得る、最大電力を低減する例を概略的に示す。
【0023】
図4】は、図3および図4の方法をそれぞれ実行するために図1および図2のデバイスによって使用可能であり得る、ブロック帯域の例を概略的に図示する。
【0024】
図5】は、それぞれ図3および図4の方法を実行するために図1および図2のデバイスによって使用可能であり得る、ブランク帯域の例を概略的に示す。
【0025】
図6】は、図3および図4の方法をそれぞれ実行するために図1および図2のデバイスによって使用可能であり得る、コンポーネントキャリアの例を概略的に図示する。
【0026】
図7】は、図3および図4の方法をそれぞれ実行するために図1および図2のデバイスによって使用可能であり得る、アタッチ手順の一実施形態のためのシグナリングの一例を概略的に示す。
【0027】
図8】は、図3および図4の方法をそれぞれ実行するために図1および図2のデバイスによって使用可能であり得る、後のアタッチ手順の実施形態のためのシグナリングの例を概略的に図示する。
【0028】
図9】は、それぞれ図3および図4の方法を実行するために図2のデバイスによって使用可能であり得る、図1の無線デバイスの能力としてのブロック帯域の様々なサイズの例を概略的に示す。
【0029】
図10】は、図3および図4の方法をそれぞれ実行するために図1および図2のデバイスによって使用可能であり得る、重複する方法の例を概略的に図示する。
【0030】
図11】は、図3および図4の方法をそれぞれ実行するために図1および図2のデバイスによって使用可能であり得る、電力低減を使用する状況の例を概略的に図示する。
【0031】
図12】は、図3および図4の方法をそれぞれ実行するために図1および図2のデバイスによって使用可能であり得る、キャリアアグリゲーションの例を概略的に図示する。
【0032】
図13】は、規定外の帯域の効率的な使用を可能にする方法の例示的な実装を概略的に示す。
【0033】
図14】は、本明細書で説明されるように、規定外の帯域を使用するように構成されたUEによって実装される方法を示す。
【0034】
図15】は、本明細書で説明されるように、規定外の帯域を使用するように構成された基地局によって実装される方法を示す。
【0035】
図16】は、本明細書で説明されるように、規定外の帯域を使用するように構成されたUEを示す。
【0036】
図17】は、本明細書に記載の規定外の帯域を使用するように構成された基地局を示す。
【0037】
図18】は、本明細書で説明されるような規定外の帯域を使用するように構成されたUEの概略ブロック図を示す。
【0038】
図19】は、本明細書に記載の規定外の帯域を使用するように構成された基地局の概略ブロック図を示す。
【0039】
図20】は、中間ネットワークを介してホストコンピュータに接続された例示的な電気通信ネットワークを概略的に示す。
【0040】
図21】は、基地局または無線装置を介して通信し、部分的な無線コネクションを介してユーザ装置とゲートウェイとして機能するホストコンピュータの一般化された構成図を示す。
【0041】
図22】は、ホストコンピュータ、基地局又は無線装置、およびユーザ装置を有する通信システムにおいて実施される方法のフローチャートを示す。
図23】は、ホストコンピュータ、基地局又は無線装置、およびユーザ装置を有する通信システムにおいて実施される方法のフローチャートを示す。
【発明を実施するための形態】
【0042】
以下の説明では、限定ではなく説明の目的で、本明細書で開示される技法の完全な理解を提供するために、特定のネットワーク環境などの特定の詳細が記載される。当業者には明らかなように、本技術は、これらの特定の詳細から逸脱する他の実施形態で実施されてもよい。さらに、以下の実施形態は、主に新無線(NR)または5G実装について説明されるが、本明細書で説明される技法は、IEEE 802.11の標準規格ファミリにしたがった無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)、3GPP(登録商標)LTE(たとえば、LTE-Advanced、またはMulteFireなどの関連無線アクセス技法)、ブルートゥース(登録商標)・スペシャル・インタレス・グループ(SIG)によるBluetooth(登録商標)、特に、ブルートゥース(登録商標)・ロー・エナジー、ブルートゥース(登録商標)・メッシュネットワーキング、およびブルートゥース(登録商標)・ブロードキャスティング、Z-WaveアライアンスによるZ-Wave、または、IEEE 802.15.4に基づくZigBeeなど、他のいずれかう無線通信技術にも実装可能である。
【0043】
さらに、本明細書で説明される機能、ステップ、ユニット、およびモジュールは、プログラムされたマイクロプロセッサ、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、または、例えば、アドバンストRISCマシン(ARM)を有する汎用コンピュータと連携して機能するソフトウェアを使用して実装され得ることを、当業者は諒解されよう。以下の実施形態は、主に方法および装置との関連で説明されるが、本発明はまた、コンピュータプログラムプロダクトにおいて、ならびに少なくとも1つのコンピュータプロセッサと、少なくとも1つのプロセッサに結合されたメモリとを有するシステムにおいて実施されてもよく、メモリは、本明細書で開示されるユニットおよびモジュールを機能およびステップまたは実施し得る1つまたは複数のプログラムで符号化されることが理解されよう。
【0044】
図1は、参照符号10によって全体的に示される無線通信ネットワークを示す。無線通信ネットワーク10は、一般に、無線アクセスネットワーク(RAN)20と、コアネットワーク(CN)30とを有する。RAN20は、アクセスノードまたは無線ネットワークノードとも呼ばれる1つまたは複数の基地局200を備え、移動通信ネットワーク10のそれぞれのセル15内の1つまたは複数のユーザ装置(UE)100に無線サービスを提供する。基地局200は、CN30へのアクセスをUE100に提供し、これは、インターネットまたはインターネットプロトコル(IP)マルチメディアサブシステム(IMS)ネットワークなどの外部データネットワーク40へのアクセスのためのゲートウェイを提供する。UE100は、限定はしないが、スマートフォン、セルラー電話、タブレット、ノートブック、ラップトップコンピュータ、マシンタイプ通信(MTC)デバイスを有する、基地局と通信可能な任意の装置またはデバイスを備え得る。
【0045】
NRのための3GPP(登録商標)規格は、NRのための5MHz、10MHz、15MHz、20MHz、25MHz、30MHz、40MHz、50MHz、60MHz、70MHz、80MHz、90MHz、および100MHzのチャネル帯域を定義する。標準で最も細かい粒度は5MHzである。
【0046】
各チャネル帯域に対する無線要件は、その帯域内での最大PRB割り当て(本明細書では、スペクトル利用を定義する最大送信帯域コンフィギュレーション(構成)と呼ばれる)まで、規定される。チャネルエッジにおけるインターナル(内部)ガードバンドは、最大送信帯域構成までのすべてのPRB割り当てを保証するために、チャネル帯域外の発射要件を満たすよう、チャネル帯域の残りの部分により構成される。
【0047】
図2は、3GPP(登録商標)TS 38.101-1、v.17、5.3.3節によって規定される最大送信帯域構成および内部ガードバンドを示す。各UEチャネル帯域およびサブキャリア間隔(SCS)のための最小ガードバンド504が規定される。以下の表1は、3GPP(登録商標)によって規定された最小ガードバンドを示す。
【0048】
【表1】
【0049】
表1: 各UEチャネル帯域およびSCS (kHz)に対する最小ガードバンド代替的にまたは追加的に、最小ガードバンド504は、以下の式を使用して計算され得る:
(BWChannel x 1000(kHz) - NRB x SCS x 12)/2 - SCS/2、
ここで、NRBは、3GPP(登録商標)TS 38.101-1、v.17、5.3.2節によって規定される。表2は、様々なチャネル帯域に対するNRBを示す。
【0050】
【表2】
表2:各UEチャネル帯域に対するNRBチャネル帯域内にあり、かつ、(たとえば、最小)ガードバンド504に重なっていない無線リソース502(たとえば、PRB)は、データ送信のために使用され得る。任意のチャネル帯域において構成されるRB(NRB)の個数は、最小ガードバンド504が満たされることを保証するものとする。
【0051】
UE100は、電力バックオフ(すなわち、電力低減)を使用して、例えば、以下で説明されるように、不要発射要件二準拠する、すなわち、能力に従って制限を満たすことができる。UE100は、3GPP(登録商標)規格における不要発射要件に準拠することを容易にするために、その出力電力をあるレベル、最大電力低減(MPR)まで、低減することが可能である。MPRは、図3の例に示すように、チャネル帯域内のPRB(周波数)割り当てに依存する。図3は、制限を満たすためにUE100によって使用可能であり得る最大電力低減(MPR)の例を概略的に示す。より具体的には、図3は、例えば、3GPP(登録商標)規格書TS 38.101-1、バージョン17.0.0による、内側PRB割り当て、外側PRB割り当て、およびエッジPRB割り当てのうちの少なくとも1つに対する許容MPRを示す。内側、外側、およびエッジ割り当ては、周波数領域における連続するPRBの位置および数、ならびに最大帯域構成に関して規定され、したがって、チャネル帯域に結び付けられる。MPRは、典型的には、例えば、3GPP(登録商標)規格書TS 38.101-1、バージョン17.0.0に詳述されているように、エッジおよびアウター割り当てに対してより大きい。
【0052】
特定の地理的エリアにおいて適用可能な地域特有の不要発射制限に準拠するために、UE100は、追加のMPR(A-MPR)を許可される。これらの制限は、基地局200によってUE100に示される(たとえば、RANは、制限についての値をシグナリングする)。A-MPRはまた、PRB割り当てに依存し、チャネル帯域に結び付けられる。
【0053】
いくつかのシナリオでは、規定外の帯域およびスペクトルブロックサイズが、UE100と基地局200との間の通信のために使用され得る。たとえば、初期アクセス中や、単一の免許されたスペクトル(オペレータ)ブロック内における2つの異なるRATのためのスペクトルブロックの使用中に、規定外の帯域が使用され得る。規定外の帯域を使用するための1つの技法は、本明細書ではオーバーラップ技法と呼ばれる。NRの場合、基地局200は、UE100のために規定されているチャネル帯域と必ずしも整合されていないサービングセルの任意のcarrierBandwidth(キャリア帯域)を構成することができる。carrierBandwidthは、PRBの両側または片側における内部ガードバンドの正当な許容値を用いて、利用可能なスペクトルブロックにフィッティングするリソースブロック(PRB)の観点から、示される。carrierBandwidthおよび内部ガードバンドが、最大PRB構成(最大送信帯域構成)およびUEチャネル帯域(MHz)の内部ガードと整合しない場合、UE100は、通常の不要発射要件を満たさないことがある。この目的のために、UEによるセルへの初期アクセスのための手順は、UE100がcarrierBandwidth以下の最大送信帯域構成(PRB)を有するチャネル帯域(MHz)をサポートする場合にのみ、セルが適切であると見なされるように変更され、これにより、任意のアタッチされたUE100が規制発射要件に違反しないことを保証する。
【0054】
図4は、UEのチャネル帯域と整合しない、スペクトルブロックサイズにおいて重複した帯域を概略的に示す。図4に示す規定外の帯域の例では、規定外の帯域(すなわち、利用可能なスペクトル)は13MHzである。UE100は、セルにアタッチするために、5MHzまたは10MHzのチャネル帯域500をサポートしなければならない。さらに、基地局200は、(UE100のUE能力の一部としてUE100によって基地局200に示される)当該UE100によってサポートされるチャネル帯域500に従って、専用チャネル帯域(CHBW)500をUE100に構成することができ、これは、この専用帯域の外側の発射要件、したがって、ブロックの外側の発射要件も満たすことになる。
【0055】
規定外の帯域をサポートするための1つの方法では、RANは、(規定外の)スペクトルブロックサイズよりも小さい専用CHBWを用いてUE100を構成する。この例では、10MHzの2つの既存のUEチャネル帯域が周波数軸で重複している。初期帯域パート(BWP#0)、したがって、対応するCORESET#0は、構成された2つのUE専用チャネル帯域の両方の中に、すなわち、専用チャネル帯域でオーバーラップしている部分に適合する。CORESET#0の最小帯域(例えば、15kHzのSCSの場合)は、4.32MHzである。CORESET#0の最小帯域は、例えば、3GPP(登録商標)規格書TS 38.213、バージョン16.4.0の表13-4に従って、最小で24個のPRBによって与えられる。1つのPRBは、15kHz×12 = 180kHzのPRB帯域を与える12個のサブキャリアを有する。PrB帯域をPRBの数、例えば、この例では24で乗算すると、180kHz×24 = 4.32MHzとなり、これは、13MHzのブロックにおける2つの10MHz帯域の重複した部分に適合する。しかしながら、CORESET#0(4.32MHz)の最小帯域は、両方の重複したUEチャネル帯域に適合せず、したがって、使用不可であるため、帯域をオーバラップ(重複)させるこの方法は、10MHz未満のブロックサイズ(すなわち、利用可能なキャリア帯域)に対しては機能しない。
【0056】
規定外の帯域をサポートする別の方法は、本明細書ではブランキング方法と呼ばれる。ブランキング方法は、2つのRATが10MHzのオペレータブロックを共有することを可能にし、10MHz未満の規定外のサイズのNRスペクトルブロックを可能にする。この目的のために、図5に例として示されるように、7MHzのブロックを占めるNR部分と3MHzを使用する他の無線アクセス技術(RAT)とが用いられる場合に、NR PRBは、他のRATのために使用される部分においてブランキングされる(すなわち、スケジュールされない)。carrierBandwidthは、10MHzのキャリア帯域をサポートするUE100がアタッチすべき10MHzのチャネル帯域に依然として対応しなければならない。5MHzの帯域のみをサポートするUE100もまた、適切に構成された初期BWPを用いてアタッチするが、BWPがUEチャネル帯域を超える7MHz全体を占める場合、その挙動は定義されたものではない。
【0057】
ブランキング方法を使用すると、UE100のための不要発射要件は、ブランキングされた部分において必ずしも満たされない。より大きな差、例えば、次に大きなチャネル帯域が10MHzである7MHzの場合、未使用の3MHzはブランキングされる。UE100をブランキングすることによって7MHzで動作することは、これらのRF要件を満たすことを保証せず、したがって、適合性試験によっていくつかの規制によるRF要件を満たさないことがある。言い換えれば、これらの異なる内部ガードが規制によってどのように取り扱われるべきかが問題となるる。しかしながら、3MHzにおける他のRATは、通常、同じオペレータに属し、したがって、任意の干渉が受け入れられなければならない(または、干渉を低減するために協調手法が使用される)。そうでなければ、残りのRBをブランキングしたまま、ここではブランキングされた部分を別のネットワーク/オペレータに使用させたまま、適用可能な、次により大きなチャネル帯域により、規定外のNRチャネル帯域がサポートされ得る。
【0058】
オーバーラップおよびブランキング方法の代替案は、標準における規定外の帯域を通常のチャネル帯域として指定することであり、この場合、基地局200およびUEは、BS200/UE100によってサポートされるチャネル帯域に適用される、すべての送信機および受信機RF要件および無線リソース管理(RRM)要件に準拠しなければならない(および、そのために設計されなければならない)。
【0059】
上記で見られるように、スペクトルブロックまたは割り当ては、必ずしもチャネル帯域に一致しない。チャネル帯域を利用するために、オペレータは、3GPP(登録商標)で定義されたチャネル帯域のみを使用し、利用されない免許されたスペクトルを残さなければならない。オーバーラップおよびブランキング方法は、オペレータに対して免許された規定外のチャネル帯域を完全には利用しない。
【0060】
キャリアアグリゲーション(CA)および補助ULのための無線要件も、チャネル帯域の観点からNR標準規格において規定される。LTEと同様に、複数のNRキャリアは、アグリゲーションされて、同時並行的に同一のUE100へ送信可能であり、かつ、同一のUE100から送信可能であり、これにより、総送信帯域を一つのキャリア当たりの最高値を超えて増大させることができ、ユーザおよびシステムデータレートが増加する。キャリアアグリゲーションは、ダウンリンクとアップリンクと両方の方向で構成され得る。アグリゲートされたキャリアは、コンポーネントキャリアと表現される。
【0061】
図6は、方法300および400をそれぞれ実行するためにUE100および基地局200によって使用可能であり得るコンポーネントキャリア900の例を概略的に示す。より具体的には、図6は、キャリアアグリゲーションの様々な構成(例えば、それぞれの場合におけるアップリンクまたはダウンリンク)を示す。
【0062】
CAの場合、各コンポーネントキャリア(CC)900は、無線サービスを提供するサービングセルに対応する。これらのセルのうちの1つは、プライマリセル(PCell)と呼ばれ、プライマリ周波数上で動作するキャリアであり、UE100は、コネクションの最初の確立を実行するか、または、これが失われた場合、コネクションの再確立を開始する。次いで、1つまたは複数のセカンダリセル(SCell)、すなわち、セカンダリ周波数上で動作するコンポーネントキャリアは、たとえば、無線リンク条件に応じて、必要に応じて追加(アグリゲート)またはリリース(除去)され得る。
【0063】
異なる個数のCC900(セル900とも呼ばれる)は、ダウンリンクおよびアップリンクにおいてアグリゲート可能であり、サービングセルは、ダウンリンクおよびアップリンクキャリアを有するか、またはダウンリンクキャリアのみ(SCellについてのみ後者)の個数のアップリンクキャリアがダウンリンクキャリアの個数を超えることはできない。アグリゲートされたコンポーネントキャリアは、周波数において連続している(隣接している)必要はなく、これらのキャリアは、周波数帯域内(イントラバンド(帯域内)CA)または周波数帯域間(インターバンド(帯域間)CA)または帯域内および帯域間CAの組合せにおいてアグリゲートされ得る。帯域内CAの場合、CC900は、連続的または非連続的であり得る。
【0064】
キャリアアグリゲーションに関連して、補助アップリンク(SUL)の概念がある。SULの場合、単一のセルは、通常は異なる帯域にある2つのキャリア周波数、すなわち、ダウンリンクキャリアおよびSULに関連するノーマルアップリンク(NUL)において、1つのダウンリンクキャリアおよび2つのアップリンクキャリアからなる。したがって、SULを有するセルの場合、アップリンクキャリアの数は、ダウンリンクキャリアの数よりも大きい。
【0065】
複数のサービングセルは、1つまたは2つのセルグループ(CG)内に含まれ、それぞれのセルグループは、ネットワークノードに関連付けられる。デュアルコネクティビティ(DC)は、UE100が2つのセルグループと通信することを可能にし、マスタセルグループ(MCG)は、マスタノード(たとえば、LTE eNBまたはNR gNB)と関連付けられ、セカンダリセルグループ(SCG)は、セカンダリノード(たとえば、LTE eNBまたはNR gNB)と関連付けられる。キャリアは、セルグループ内でアグリゲートされうる。NRの場合、UE100は、少なくとも1つのセルグループを構成され、UE100がDCを構成されていない場合、MCGを構成される。
【0066】
本開示の一態様は、規定外の帯域の外側への発射要件を満たしながら、RATで規定されたチャネル帯域に一致しない規定外の帯域をもつ規定外のスペクトル割り当てをより効率的に利用するための技法を提供することである。ネットワークおよびUE100は、規定外の帯域によるオペレータブロック外への不要発射要件に従うことが望ましい。しかしながら、標準化された帯域のために設計されたUE100は、規定外の帯域で動作し、前に説明したようにPRBブランキングを使用してより小さい帯域でスケジュールされるとき、たとえば、UE100が10MHzのより高い標準化されたBWの代わりに7MHzのBWPでスケジュールされるとき、不要発射要件を満たさないことがある。
【0067】
本開示の一実施形態によれば、規定外の帯域ブロック外であるが、基地局のチャネル帯域内の発射を制限するように設計されたUE100は、それがネットワークにアクセスするときにこの能力を示すことができる。たとえば、UE100は、基地局によるPRBブランキングによって、示された基地局キャリア帯域よりも狭い帯域をスケジュールされる場合、UE100は、すべてのUE RF不要発射要件をサポートすることをインジケートする(示す)ことができる。UE100が、規定外の帯域を使用する能力を有していることを示す場合、ネットワークは、規制によるRF発射要件に準拠しながら、規定外の帯域ブロックの使用を最大化するために、規定外の帯域ブロックの外側にあるチャネル帯域の一部をブランキングしながら、アップリンクとダウンリンクとの両方における規定外の帯域ブロックにUE100をスケジュールすることができる。UE100が、規定外の帯域ブロックを使用する能力を示さない場合であって、規定外のブロック帯域未満の定義されたチャネル帯域が存在する場合、ネットワークは、規定外の帯域ブロック内の定義された帯域にUE100をスケジュールすることができる。
【0068】
ブロック帯域700に関する情報は、アタッチ手順において基地局200からUE100に提供され得る。図7は、方法300および400をそれぞれ実行するUE100および基地局200によって使用可能であり得る、アタッチ手順の一実施形態のためのシグナリングの一例を概略的に示す。図7に示すように、汎用システム情報(SI)は、例えば、3GPP(登録商標)規格書TS 38.331、バージョン16.3.1、5.2.2節に従って、UE100によってRAN200から取得され得る。UE100は、アタッチ手順の初期部分の間にマスター情報ブロック(MIB)情報(たとえば、3GPP(登録商標)規格書TS 38.331、バージョン16.3.1による)を読み取ることができ、CORESET#0は、初期BWP(BWP#0)の一部として定義される。MIBを受信すると、UE100は、SIB1および任意の他のスケジュールされたSIブロックを継続して、受信し、復号し得る。システム情報(SI)の獲得およびSIの受信時の動作に関する詳細は、3GPP(登録商標)規格書TS 38.331、バージョン16.3.1、5.2.2.3節および5.2.2.4節にそれぞれ記載されている。
【0069】
RRC状態をRRCアイドルからRRCコネクテッドに変更するためのUE手順だけでなく、アタッチ手順の後半で、RAN200内の基地局は、UE100にその能力を提供するように要求する。図8は、方法300および400をそれぞれ実行するUE100および基地局200によって使用可能であり得る、後のアタッチ手順の実施形態のためのシグナリングの一例を概略的に示す。図8に示すように、能力メッセージ1100の一例としてのUE Capabilityは、例えば、3GPP(登録商標)規格書TS 38.331、バージョン16.3.1、セクション5.6に基づいて、またはそれを拡張することによって、UE100からRAN200に送信される図8のUECapabilityInformationという情報要素(IE)1100は、UE100がサポートする特徴/構成に関する詳細な情報(サブIE UE-NR-Capabilityの一部として)を有する。UECapabilityInformation IEの詳細な内容は、3GPP(登録商標)規格書TS 38.331、バージョン16.3.1の、6.2.2節に見ることができる。UE100は、例えば、定義された帯域のうちのどれがNR帯域ごとにサポートするかを示す。3GPP(登録商標)TS 38.101-1、v.17.0.0において、表5.2-1はすべてのNR FR1動作帯域を定義し、表5.3.5-1は動作帯域ごとに異なるチャネル帯域を定義する。
【0070】
規定外の帯域によるオペレータブロック外への不要発射要件に従うために、ネットワークは、すべてのUE100がネットワークに接続するために、オペレータブロックの帯域(MHz)よりも大きい帯域であって、システム情報内でULおよびDLのグリッドサイズであるcarrierBandwidth(キャリア帯域)を構成することができる。基地局200(既存の技術)においてオペレータ特有の帯域の実装を必要とし得る、オペレータブロック外への不要発射要件を基地局200が満たすことができるように、残りのPRBをブランクにしたまま、オペレータブロック内で最大のULおよびDL BWPサイズが構成される。
【0071】
UE100は、図9に示されるように、carrierBandwidthに等しい最大送信構成、例えば、7MHzのオペレータブロックを含む、10MHzを有するチャネル帯域CHBW(例えば、CHBWのサイズを任意にMHzで有する)をサポートする(例えば、ステップ302のUE能力において示されるように)。さらに、UE100は、図9に「アクティブPRB」として示される最大BWPサイズを完全に利用するために、オペレータブロックサイズをちょうど超える、より大きなチャネル帯域CHBW(例では10MHz)をサポートしなければならず、UE100は、チャネル帯域CHBW外の送信機要件に準拠する。UE100はまた、キャリア帯域(carrierBandwidth)りも小さい最大送信構成で、例えば、5MHzなど、より小さいチャネル帯域をサポートし得る。
【0072】
図9は、方法300および400をそれぞれ実行するためにネットワークノード200によって使用可能であり得る、UE100の能力として、ブロック帯域700の様々な大きさの実例を概略的に示す。より具体的には、図9は、ブランキングおよびサポートされる不規則チャネル帯域700(簡単には、帯域)、CBWを示す。
【0073】
第1の実施形態によれば、UE100は、そのUE能力において、特定の粒度を有するサポートされる(示される)チャネル帯域CHBWの一部である帯域における送信機要件に従うことを示す。後者は、PRBの個数を単位とする、

CHBW - m・n

のグリッドサイズを有する規定外の帯域のセットであり得、NCHBWは、サポートされるチャネル帯域CHBWの最大送信構成である(例えば、SCS = 15kHzを有する10MHzチャネル帯域に対して52個のPRB)。送信機要件は、不要発射要件に限定され得る(すなわち、送信機要件の完全なセットではない)。
【0074】
上記のグリッドサイズは、規定外の帯域CBWに対応し、ここで、

CBW = GB + (NCHBW・n)・BWPRB + GB <オペレータブロックサイズ< CHBW (全てMHz)

であり、BWPRBはPRBの帯域であり、GBはアクティブPRBの下側の内部ガードバンドであり、GBはオペレータブロック内の内部ガードバンドであって、初期アクセス後にネットワークにとって利用可能となる、UE能力によって伝達されるmおよびnのうちの少なくとも1つを有するブランクPRBと部分的に重複している。100は、示された帯域CBW (MHz)外での送信機要件に準拠する。内部ガードバンドGBは、CHBWのGBに一致していてもよい。この実施形態によれば、少なくともm、nと、したがってCBW能力は、CBW < CHBWとなるように、アドバタイズされたCHBWに対して相対的なものとして示されるが、規定外の帯域の範囲は、

CHBWlow < CBW < CHBW

となるように制限され、ここで、CHBWlowは、UE100によってサポートされる可能性がある、次により小さなチャネル帯域であり、例えば、図9の5MHzチャネル帯域である。
【0075】
代替として、帯域CBWは、UE能力において(MHz単位の値として)示される。
【0076】
変形例によれば、m、n、および結果として生じる規定外の帯域CBWは、次に小さいチャネル帯域CHBWlowに対して相対的に、UE能力において示され、

CHBW,low + m・n

ここでNCHBW,lowは、下側のチャネル帯域CHBWlow の最大送信構成である。ブランキング方法を使用する場合、UE100は、図9に「アクティブPRB」として示される最大BWPサイズを利用するために、次に大きいCHBWもサポートすべきである。オーバーラップ(重複)方法を使用する場合、UE100はまた、例えば図9に示されるように、NCHBW,low + m・nにより与えられるグリッドの全体をカバーするBWPがオペレータブロック内で構成され得るように、carrierBandwidth(またはオペレータブロック)よりも大きい最大送信構成を有するチャネル帯域をサポートすべきである。
【0077】
図10は、方法300および400をそれぞれ実行するUE100および基地局200によって使用可能であり得る、重複する方法の一実施形態を概略的に示す。
【0078】
値mおよびnは、TRS(例えば、全発射感度またはトラッキング参照信号)に対して構成可能なもの、例えば、n = 4などの他のグラニュラリティに一致するように、選択される。そして、UE100がサポートする規定外の帯域のグリッドは以下のとおりである。

CBW = GB + (NCHBW - 4・m)・BWPRB + GB

したがって、DL(およびおそらくUL)のBWPは、DL内のTRSのグラニュラリティと整合するように割り当てられる。
【0079】
ネットワークは、最大値であるBWPmaxまでのBWPサイズを有する各UE100を割り当てるであろう。

BWPmax = NCHBW・n

であり、UE100によってサポートされる規定外の帯域CBWが、図9に示されるように、オペレータブロックの帯域、例えば、7MHz以下であるようにする。次いで、ネットワークは、UE能力に従って、BWPmax個のPRBまでの任意のサイズのリソースブロック割り当てで各UE100をスケジュールすることができる。UEチャネルフィルタは、ネットワークによって構成され、チャネル帯域CHBWに従ってUE100によって構成され得るが、UE100はまた、図9に示されるように、すべてのサポートされるCBW≦CHBWであるとい送信機要件に準拠するであろう。
【0080】
ブランキング方法を使用する場合、初期BWPは、規定外の帯域をサポートしないUE100のためのCHBWlowの最大送信帯域構成に等しくなるように構成され得る。次いで、これらのUE100は、オペレータブロックの外部への不要発射要件を満たす。CHBWlowがUE100によってサポートされない場合、スケジュールされたPRBは、(オペレータブロックの外部の不要発射要件に不確実であるがおそらく準拠する)初期BWPサイズに制限され、またはUE100がリダイレクトされる。
【0081】
第2の実施形態によれば、UE100は、PRBブランキングを使用することが(例えば、以下の段落のいずれか1つに記載されるように)システム情報または専用シグナリングで示される場合、実際のPRB割り当ておよびcarrierBandwidth(キャリア帯域)のブランキングされた部分の大きさにかかわらず、アウター(外部)PRB割り当てに従って、規定外の帯域を伴う不要発射要件に準拠するためのMPRを決定する。
【0082】
一変形形態によれば、UE100は、CHBWまたは構成されたUE専用チャネル帯域の最大送信帯域構成を、アクティブPRBサイズに置き換えることによって、規定外の帯域と、内側、外側、およびエッジのPRB割り当て間の境界とを用いて、不要発射要件に準拠するためのMPRを決定する(図9では、システム情報または専用シグナリング(それぞれのUE100への)においてネットワークによりされる)。
【0083】
第3の実施形態によれば、UE100は、例えば、図11に示されるように、実際のPRB割り当ておよびcarrierBandwidthのブランク部分のサイズにかかわらず、サポートされるCHBWの最大送信帯域構成を使用して、追加の不要発射要件に準拠するためのA-MPRを決定する。次いで、UE100は、UEチャネル帯域外、すなわち、図11のオペレータブロックの下で、必ずしもブランク部分ではなく、追加要件に準拠することになる。
【0084】
一変形形態によれば、UE100は、規定外の帯域を有する追加の不要発射要件に準拠するためのA-MPRと、様々なA-MPRを可能にするPRB割り当て間の境界とを決定するが、これは、CHBWまたは構成されたUE専用チャネル帯域の最大送信帯域構成を、システム情報または専用シグナリング(それぞれのUE100への)によってネットワークにより示されるような(たとえば、図9による)アクティブPRBサイズに置き換えることによって、行われる。
【0085】
図11は、方法300および400をそれぞれ実行するためにUE100および基地局200によって使用可能であり得る、電力低減を使用する状況の例を概略的に示す。より具体的には、図11は、追加の不要発射要件(例えば、チャネル帯域500を超える限界を満たすこと)の準拠を示す。
【0086】
任意の実施形態によれば、UE100および/またはネットワーク200は、たとえば、以下で説明されるように、規定外のチャネル帯域700を(たとえば、相互に)示し得る。
【0087】
第1の実施形態によれば、ネットワークは、システム情報(セル固有)において、または(それぞれのUE100への)専用シグナリングにおいて、セル内で規定外の帯域が使用されることを示す。
【0088】
変形例によれば、UE100は、規定外の帯域が使用されるというインジケーションを使用して、セルが規定外のチャネル帯域をサポートしているかどうかに応じて、そのセルが適しているかどうかを決定する。レガシーUEは、インジケーションを理解しないが、ネットワークによってリダイレクトされるか、または適切に構成された初期BWP内でPRB割り当てを使用することができる。
【0089】
別の変形例によれば、UE100は、(追加の)不要発射要件に準拠するために必要とされるMPRまたはA-MPRを決定するために規定外の帯域が使用されるという情報を使用する。
【0090】
第2の実施形態によれば、ネットワークは、システム情報または専用シグナリングにおいてアクティブPRBの数またはブランクPRBの数を示す。この情報は、(追加の)不要発射要件に準拠するために必要とされるMPRまたはA-MPRを決定するためにUE100によって使用され得る。一例として、ネットワークは、専用シグナリングにおいて、UE100によってサポートされる規定外の帯域CBWに基づくMPRまたはA-MPRの判定のためにUE100によって仮定されるアクティブ(またはブランク)PRBの個数を示す。これは、例えば、ServingCellConfig(専用)の拡張として示すことができる。
【0091】
任意の実施形態は、例えば、以下に説明されるように、規定外のチャネル帯域におけるキャリアのアグリゲーションおよび/または規定外の帯域における補助アップリンクを使用することができる。
【0092】
UE100は、コンポーネントキャリアのチャネル帯域を使用して、帯域内CA構成が連続または非連続であるかどうかを判定する(UE100は、もしあれば、これらのうちの1つのみをサポートし得る)。
【0093】
第1の実施形態によれば、UE100は、carrierBandwidthまたは構成された専用UEチャネル帯域に対応するチャネル帯域を使用して、2つの帯域内コンポーネントキャリアが連続または不連続であるかどうかを決定する。図12に示す例では、5MHzキャリア(CC1)は、ブランクPRBを有する10MHzチャネル帯域のキャリアである規定外帯域のコンポーネントキャリア(CC2)900とアグリゲートされる。UE100は、CC2のcarrierBandwidthに対応する10MHzチャネル帯域を使用してもよく、または、周波数割当てを有する専用の10MHzチャネル帯域を用いてネットワークによって構成されてもよい。UE100は、5MHzおよび10MHzチャネル帯域を使用して、帯域内CAのコンビネーション(組合せ)が連続的または非連続的であるかどうかを決定し、ネットワークは、サポートされる場合、サポートされるUE CA能力を使用して、CAをUE100に設定(構成)する。
【0094】
図12は、方法300および400をそれぞれ実行するためにUE100および基地局200によって使用可能であり得るキャリアアグリゲーション(CA)の一例を概略的に示す。より具体的には、図12は、規定外の帯域700のキャリアのアグリゲーションを示す。
【0095】
規定外の帯域のキャリアと、他の帯域内のコンポーネントキャリアと、の帯域間CAは、規定外の帯域のコンポーネントキャリアのために上記の実施形態を使用しつつ、既存の技術を使用してサポートされる。
【0096】
別の実施形態によれば、上記の方法は、規定外の帯域の補助アップリンクのために使用される。
【0097】
図13は、方法400の例示的な実施のためのフローチャートを概略的に示す。より具体的には、図13は、オペレータ帯域が規定外の帯域700であり、したがって3GPP(登録商標)のチャネル帯域500と整合していない(たとえば、5MHzインクリメントの)場合に取られる決定の論理フローを示す。方法400は、オペレータに免許されたスペクトル帯域に適用される。ネットワークノード200は、オペレータ帯域が、RATによって規定されたディスクリートなセットのチャネル帯域内にないと判定する(ブロック1602)。オペレータ帯域が通常の帯域である場合、ネットワークノード200は、レガシー定義の帯域および手順ャに従って進む。オペレータ帯域が規定外帯域である場合、ネットワークノード200は、キャリア帯域を、オペレータ帯域よりも大きい、次の正規のチャネル帯域に等しく設定する(ブロック1604)。キャリア帯域が決定されると、ネットワークノード200は、キャリア帯域からオペレータ帯域を減算することによって、ブランキングされるべきRBの個数を算出する。
【0098】
UE100およびネットワークノード200は、スケジュールされるべきBWPの大きさを決定するためにシグナリングを実行する(ブロック1608)。たとえば、ネットワークノード200は、規定外のオペレータ帯域をUE100に示すことができ、および/またはUE100は、規定外のオペレータ帯域外への無線発射を制限する能力をネットワークノード200にシグナリングすることができる。規定外の帯域に対するサポートを有していることが示されない場合、ネットワークノードは、次に小さいチャネル帯域においてUE100をスケジューリングする(ブロック1610)。UE100が、規定外の帯域外の発射を制限する能力を有していることを示す場合、ネットワークノード200は、規定外のオペレータ帯域に適合するようにBWPサイズを選択することができる(ブロック1612)。
【0099】
図14は、適用可能なRATによって定義される規定のチャネル帯域内において、規定外の帯域を使用するUE100によって実装される方法300を示す。方法300は、アップリンク(UL)、ダウンリンク(DL)、またはUE100間の直接通信、たとえば、デバイスツーデバイス(D2D)通信またはサイドリンク(SL)通信に適用され得る。UE100は、ブロック帯域700で送信する場合、ブロック帯域700の外側への無線発射に関してRATのチャネル帯域500内の制限をUE100が満たすことができるかどうかを示す能力メッセージ1100を送信する。UE100は、能力メッセージ1100によって示される能力に応じて、RANによってスケジュールされた無線リソース502を示すスケジューリングメッセージを無線デバイスにおいてRANから受信する。
【0100】
この制限は、ブロック帯域内の無線リソース502上で送信するときに、ブロック帯域700内の無線リソース502の外側への無線発射についてのRATによるチャネル帯域内の制限であり得る。「送信する場合(とき)」という表現は、「無線デバイスが送信しているとき」または「無線デバイスが送信しようとしているとき」を包含し得る。
【0101】
無線リソース502の各々は、基地局200によって無線デバイスに割り当てられ得る、周波数領域におけるリソースブロック(RB)、たとえば、物理RB(PRB)、または無線リソース502の任意のユニットを有するか、またはそれに対応し得る。
【0102】
ブロック帯域700は、RATによって規定されていないか、またはRATに従って無線デバイスに(たとえば、直接に)割り当てられない、無線スペクトルの任意の部分であり得る。
【0103】
基地局200によってスケジュールされた無線リソースの外側のUE100による無線発射は、スプリアス発射であり得る。
【0104】
RATのチャネル帯域500は、たとえば、チャネル帯域がブロック帯域をカバーするため、すなわち、ブロック帯域がチャネル帯域内にあるため、ブロック帯域のためのカバリングチャネル帯域と呼ばれることがある。
【0105】
スケジュールされた無線リソースの外側への無線発射またはブロック帯域上で(たとえば、スケジュールされた無線リソース上で、またはブロック帯域中で送信するときに)UE100によって(たとえば、RATのチャネル帯域内で)制限を満たすことが可能であることは、無線デバイスのブランキング能力(または簡潔には、能力)と呼ばれることもあり、またはUE100によって制限を満たすことと呼ばれることもある。代替として、または加えて、スケジュールされた無線リソースの外側への無線発射またはブロック帯域に対する(たとえば、スケジュールされた無線リソース上で、またはブロック帯域内で送信するときの)制限(たとえば、RATのチャネル帯域内の)は、ブランキング要件(または簡潔には、要件)または制限と呼ばれることもある。
【0106】
UE100は、RATのチャネル帯域500内のキャリア帯域よりも狭いブロック帯域内のキャリア帯域をスケジューリングされ得る(すなわち、無線デバイスは、ブロック帯域内でスケジューリングされ得る)。無線デバイスは、チャネル帯域内の任意のブロック帯域内のキャリア帯域を無線デバイスがスケジュールされるときはいつでも、制限を満たすことが可能であり得る。
【0107】
制限(たとえば、ブロック帯域外への無線発射に関する)は、基地局200のための規制要件および/または基地局200のローカル要件に対応し得る。たとえば、基地局200の1つまたは複数のセルにおいて(たとえば、基地局200への無線アクセスのために)制限が必要とされ得る。代替的に又は追加的に、制限は、無線デバイスに対する不要発射要件、すなわち、無線デバイスからの不要な無線周波数発射に関する要件であってもよい。
【0108】
UE100が制限を満たす場合、無線リソース502は、RATのチャネル帯域500内のブロック帯域700における送信のためにスケジュールされ得る。
【0109】
無線リソース502は、動的にスケジュールされ得る。代替的にまたは追加的に、無線リソースは、半永続的にスケジュールされ得る。たとえば、スケジュールされた無線リソースは、周期的な無線リソースを含み得る。
【0110】
スケジューリングメッセージは、スケジュールされた送信のためのブロック帯域700中のスケジュールされた無線リソース502を示し得る。ブロック帯域700の外側の無線リソースは、ブランキングされ、たとえば、基地局200によってスケジュールされることから除外され得る。基地局200は、RATのチャネル帯域内にあるが、ブロック帯域の外側にあるブランク帯域において、無線リソースをスケジューリングすることを抑制し(控え)得る。
【0111】
RATのチャネル帯域500内のブロック帯域700は、RATのチャネル帯域よりも小さくなり得る(すなわち、サイズがより小さく、たとえば、無線リソースの数がより少なくなり得る)。たとえば、ブロック帯域中のいくつかの無線リソース(たとえば、PRBまたはサブキャリア)は、RATのチャネル帯域中の無線リソース(たとえば、PRBまたはサブキャリア)の数よりも少ない場合がある。ブロック帯域で送信するとき、ブロック帯域のエッジにおける無線リソースは、基地局200によってスケジューリングから除外されることがあり、および/または制限を満たすためのガードバンドとして機能してもよい。
【0112】
チャネル帯域500のサイズの例は、5MHz、10MHz、15MHz、20MHz、25MHz、30MHz、40MHz、50MHz、60MHz、70MHz、80MHz、90MHz、および100MHzを含みうる。
【0113】
ブロック帯域700のサイズの例は、3MHz、7MHz、および13MHzを含みうる。
【0114】
方法300のいくつかの実施形態によれば、制限は、スケジュールされた無線リソース(502)またはブロック帯域(700)内におけるすべての無線リソース(502)上で送信するときに、チャネル帯域(500)内であってブロック帯域(700)の外側にあるブランク帯域(800)において無線デバイスによって発射される電力についての電力制限を含む。代替的にまたは追加的に、制限は、スケジュールされた無線リソース上で、またはブロック帯域内の任意のまたはすべての無線リソース上で送信するときの、スケジュールされた無線リソースの外側および/またはブランキングされた帯域の外側への無線発射についての時間的制限および/または統計的制限を含み得る。
【0115】
ブロック帯域内のすべての無線リソース上で送信することは、ブロック帯域の最大送信帯域構成に従ったすべての無線リソース、および/またはブロック帯域のエッジにおけるガードバンド内のすべての無線リソースを含みうる。
【0116】
無線デバイスは、ブロック帯域内の(たとえば、任意のまたはすべての)無線リソース上で送信する場合、チャネル帯域内で、かつ、ブロック帯域外においてブランクされた帯域内で無線デバイスによって発射される電力についての電力制限を満たすことが可能である場合、無線デバイスは、制限を満たすことができる(たとえば、ブランキング能力またはブランキング要件を満たすことを示し得る)。
【0117】
本明細書では、帯域という表現(たとえば、ブロック帯域、チャネル帯域、および/またはブランク帯域)は、周波数領域中のコネクテッド領域を含みうる。簡潔にするために、帯域のサイズは、帯域という表現によっても参照され得る。例えば、「x MHz帯域」という表現は、そのサイズがxMHzである帯域を包含することができる。
【0118】
本明細書において、「A、B、および/またはC」または「A;B;および/またはC」からの表現は、{A、B、C}のセットにおける任意の要素および/または任意のサブセットを包含し得る。
【0119】
各帯域(たとえば、ブロック帯域、チャネル帯域、および/またはブランク帯域)は、無線周波数スペクトル中にあり得る。言い換えれば、帯域という表現は、無線周波数スペクトルのコネクテッド領域を包含し得る。たとえば、各帯域は、700MHz帯、3GPP(登録商標)のバンドn28、700MHzよりも大きな周波数範囲、および/または2GHzまたは5GHzよりも小さい周波数範囲に存在し得る。
【0120】
能力メッセージは、チャネル帯域内のブランク帯域において発射される電力の制限を無線デバイスが満たすことができるかどうかを示し得る。ブランク帯域は、不要発射要件の不要無線周波数に対応し得る。
【0121】
電力は、ブランク帯域におけるスペクトル電力密度であり得る。代替的に又は追加的に、制限は、電力の上限であってもよい。たとえば、無線デバイスは、電力密度がブランク帯域において制限未満である場合、たとえば、電力密度がブランク帯域の全体にわたって制限未満である場合、制限を満たすといえるかもしれない。
【0122】
ブランク帯域およびブロック帯域は、互いに素である(すなわち、周波数領域における互いに素な領域)か、または重複しないことであってもよい。代替または追加として、ブランク帯域および/またはブロック帯域は、チャネル帯域の一部であり得る。ブランク帯域および/またはブロック帯域は、チャネル帯域よりも小さくなり得る。
【0123】
スケジューリングされた送信は、無線デバイスから基地局200へのアップリンク(UL)送信、基地局200から無線デバイスへのダウンリンク(DL)送信、または無線デバイスから別の無線デバイスへの、もしくは別の無線デバイスから無線デバイスへのサイドリンク(SL)送信であり得る。
【0124】
基地局200は、1つまたは複数の基地局を含みうる。基地局200のサービング基地局(すなわち、無線デバイスをサービングする基地局)は、能力メッセージを受信すること、スケジューリング情報を送信すること、および/またはRATに従って無線アクセスを提供することのうちの少なくとも1つを行い得る。
【0125】
ブロック帯域での送信は、ブロック帯域のエッジからの送信に使用される個々の無線リソースを分離する複数のガードバンドを観測することができる。
【0126】
方法300のいくつかの実施形態によれば、ブロック帯域(700)内のすべての無線リソース(502)は、ガードバンド(504)によってブロック帯域(700)のエッジから分離される。一例では、ブロック帯域内のすべての無線リソースは、ガードバンドによってブロック帯域のエッジから分離されたキャリア帯域上にあり得る。
【0127】
能力メッセージは、無線デバイスがチャネル帯域内の任意のブロック帯域の制限を満たすことが可能である場合、無線デバイスのブランキング能力を示し得る。たとえば、無線デバイスは、チャネル帯域内の無線リソース上での送信のために動的にスケジュールされるときの制限を満たすことができ、および/または、ブロック帯域のために無線デバイスを構成することが必要でなくてもよい。
【0128】
スケジュールされた無線リソースおよび/またはガードバンド(たとえば、スケジュールされた無線リソースをフレーム化すること)は、ブロック帯域を定義し得る。
【0129】
方法300のいくつかの実施形態によれば、ブロック帯域(700)外のブランク帯域(800)および/またはブロック帯域(700)内のスケジュールされた無線リソース(502)をフレーム化するガードバンド(504)は、チャネル帯域(500)内のスケジュールされていない無線リソース(502)である。ブランク帯域および/またはガードバンドは、基地局200によってスケジュールされないチャネル帯域の一部であり得る。ブランク帯域および/またはガードバンドは、基地局200によってスケジュールされなくてもよい。ブランク帯域および/またはガードバンドは、ブランク帯域および/またはガードバンドにおいて無線リソースをスケジューリングすることを控える基地局200によって(たとえば、動的に)定義され得る。
【0130】
方法300のいくつかの実施形態によれば、チャネル帯域(500)は、RATのチャネル帯域(500)のディスクリートなセットから選択可能である。チャネル帯域は、基地局200によって、たとえば、無線デバイスをサービングする基地局200などのサービング基地局によって、ディスクリートなセットから選択可能であり得る。ディスクリートなセットは、ディスクリートなセット中のチャネル帯域のサイズに関して、および/または周波数領域中のチャネル帯域の(たとえば、潜在的である)位置から独立して、選択可能なチャネル帯域(たとえば、のみ)に関係し得る。言い換えれば、ディスクリートなセットは、チャネル帯域のためのサイズのディスクリートなセットであり得る。
【0131】
チャネル帯域のセットは、正のイプシロンが存在する場合、セット中の各チャネル帯域(CHBW)について、CHBW イプシロン< CHBW’ < CHBW+イプシロンを満たすセット中に他のチャネル帯域(CHBW’)が存在しないように、ディスクリートなセットであり得る。例えば、イプシロンは5MHzに等しくてもよい。
【0132】
ディスクリートなセットは、5MHz、10MHz、15MHz、20MHz、25MHz、30MHz、40MHz、50MHz、60MHz、70MHz、80MHz、90MHz、および100MHzのうちの少なくとも2つを含み得る。
【0133】
方法300のいくつかの実施形態によれば、ブロック帯域(700)は、RATに従って、またはディスクリートなセットにおいて選択可能なすべてのチャネル帯域(500)とは異なる。ブロック帯域は、ディスクリートなセット中のすべてのチャネル帯域とは異なり得る。たとえば、ブロック帯域のサイズは、ディスクリートなセット中のすべてのチャネル帯域のサイズとは異なり得るか、またはRATに従って選択可能なものサイズとは異なり得る。ブロック帯域は、規定外帯域と呼ばれることがある。
【0134】
方法300のいくつかの実施形態によれば、チャネル帯域(500)は、RATに従ってまたはディスクリートなセットにおいて選択可能なチャネル帯域(500)のうちのブロック帯域(700)を有する最小チャネル帯域(500)である。
【0135】
方法300のいくつかの実施形態によれば、スケジュールされた無線リソース(502)は、能力メッセージ(1100)が、無線デバイスがブロック帯域(700)外への無線発射の制限を満たすことが可能であることを示す場合、ブロック帯域(700)内にある。能力メッセージがブランキング能力を示す場合、すなわち、ブロック帯域外への無線発射に対する制限を(たとえば、RATのチャネル帯域内で)満たすことができる無線デバイスである場合(たとえば、ブロック帯域で送信するとき)、スケジュールされた無線リソースは、ブロック帯域内にあってもよい。
【0136】
方法300のいくつかの実施形態によれば、能力メッセージ(1100)が、無線デバイスがブロック帯域(700)外への無線発射の制限を満たすことが可能であることを示していない場合、スケジュールされた無線リソース(502)は、ブロック帯域(700)内の別のチャネル帯域(500)内にある。能力メッセージがブランキング能力を示していない場合、すなわち、能力メッセージが、ブロック帯域外の(たとえば、ブロック帯域で送信するときの)無線発射に対する制限を(たとえば、RATのチャネル帯域内の)満たすことが可能であることを示していない場合、スケジュールされた無線リソースは、ブロック帯域内の別のチャネル帯域内にあり得る。
【0137】
無線リソースは、最大送信帯域構成に従って、および/または他のチャネル帯域のエッジにおけるガードバンド内のすべての無線リソースをスケジュールすることによって、他のチャネル帯域内でスケジュールされ得る。
【0138】
他のチャネル帯域は、RATに従って、またはディスクリートなセットにおいて選択可能な別のチャネル帯域であり得る。他のチャネル帯域はブロック帯域の一部である、すなわち、他のチャネル帯域はブロック帯域内にあるので、他のチャネル帯域は、ブロック帯域の部分チャネル帯域と呼ばれることがある。
【0139】
他のチャネル帯域は、例えば、他のチャネル帯域がブロック帯域内にあるので、ブロック帯域を含むチャネル帯域以外のチャネル帯域であってもよい。
【0140】
他のチャネル帯域は、RATに従って、またはディスクリートなセットにおいて選択可能な最小のチャネル帯域であり得る。代替として、または加えて、他のチャネル帯域は、RATに従って、またはディスクリートなセットにおいて選択可能であり、ブロック帯域を有する、最大のチャネル帯域であり得る。例えば、他のチャネル帯域のサイズは、5MHzであり得る。
【0141】
方法300のいくつかの実施形態によれば、ブロック帯域(700)は、RATに従って、またはディスクリートなセットにおいて選択可能なチャネル帯域(500)の各々よりも小さい。ブロック帯域は、ディスクリートなセット中のすべてのチャネル帯域よりも小さくてもよい。たとえば、ブロック帯域のサイズは、ディスクリートなセット中のすべてのチャネル帯域のサイズ未満であり得るか、またはRATに従って選択可能であり得る。ブロック帯域は、RATによる通常のキャリア割り当てには小さすぎることがある。
【0142】
方法300のいくつかの実施形態によれば、能力メッセージ(1100)が、ブロック帯域(700)外への無線発射の制限を無線デバイスが満たすことができることを示さない場は、スケジュールされた無線リソース(502)は、ブロック帯域(700)を含まない別のチャネル帯域(500)内にある。
【0143】
スケジュールされた無線リソースは、ブロック帯域を含まない別のチャネル帯域にあってもよく、それは、能力メッセージがブランキング能力を示さない場合、すなわち、能力メッセージが、(たとえば、ブロック帯域で送信する場合)ブロック帯域外への無線発射について(たとえば、RATのチャネル帯域内で)の制限を無線デバイスが満たすことができることを示さない場合である。
【0144】
他のチャネル帯域は、ブロック帯域を有するチャネル帯域とは異なるチャネル帯域であり得る。
【0145】
基地局200は、無線デバイスがブロック帯域外への無線発射の制限を満たさない場合、無線デバイスに対してブロック帯域内の無線リソースをスケジューリングすることを控え得る。
【0146】
他のチャネル帯域は、RATに従って、またはディスクリートなセットにおいて選択可能な別のチャネル帯域であり得る。
【0147】
(たとえば、ブロック帯域内で送信する場合)ブロック帯域外への無線発射に関する制限を(たとえば、RATのチャネル帯域内で)無線デバイスが満たすことができるかどうかについての情報が能力メッセージ内に存在しない場合、能力メッセージは、(たとえば、ブロック帯域内で送信する場合)ブロック帯域外への無線発射に関する制限を(たとえば、RATのチャネル帯域内で)無線デバイスが満たすことができることを示さなくてもよい。代替的に、または加えて、(たとえば、ブロック帯域内で送信する場合)、能力メッセージが、ブロック帯域外への無線発射に関する制限を(たとえば、RATのチャネル帯域内で)無線デバイスが満たすことができないことを(たとえば、明示的に)示す場合、能力メッセージは、(たとえば、ブロック帯域内で送信する場合)、ブロック帯域外への無線発射に関する制限を(たとえば、RATのチャネル帯域内で)無線デバイスが満たすことができることを示さなくてもよい。
【0148】
方法300のいくつかの実施形態によれば、スケジューリングメッセージによってスケジュールされる送信は、無線デバイスから基地局200へのアップリンク送信であるか、または方法(300)は、スケジュールされた無線リソース上で送信すること(502)をさらに有する。ブロック帯域は、無線デバイスに割り当てられた少なくとも1つまたはキャリア帯域と、基地局200の物理アップリンクチャネル、たとえば、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)および/または物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)とを備え得る。
【0149】
方法300のいくつかの実施形態において、能力メッセージ(1100)は、能力情報要素および/または無線リソース制御、RRC、シグナリングである。能力メッセージは、情報要素(IE)の一つであるUECapabilityInformationであってもよく、またはそれを備えてもよい。
【0150】
方法300のいくつかの実施形態は、無線デバイスにおいて基地局200から、ブロック帯域(700)およびブランク帯域(800)のうちの少なくとも1つを示す構成メッセージを受信することをさらに有する。
【0151】
方法300のいくつかの実施形態によれば、構成メッセージは、システム情報(SI)、または専用シグナリングで構成される。
【0152】
方法300のいくつかの実施形態によれば、構成メッセージは、アップリンク、ダウンリンク、およびサイドリンクのうちの少なくとも1つのためのブロック帯域(700)におけるキャリア帯域、および/またはブロック帯域(700)のサイズを示す。
【0153】
方法300のいくつかの実施形態によれば、構成メッセージは、ブロック帯域(700)においてスケジュールされた、またはスケジュール可能な無線リソースの数(502)と、ブランク帯域(800)においてスケジュールされた、またはスケジュール可能であるものから除外された無線リソースの数(502)と、のうちの少なくとも1つを示す。
【0154】
方法300のいくつかの実施形態は、構成メッセージに応答して、またはそれに基づいて、制限を満たすために、ブロック帯域における電力低減を適用すること(700)をさらに有する。電力低減は、許容最大電力低減(MPR)および/または追加のMPR(A MPR)であり得る。代替として、または加えて、構成メッセージは、ブロック帯域内のインナー(内部)無線リソース(たとえば、インナー(内部)PRB)、ブロック帯域のエッジにおけるエッジ無線リソース(たとえば、エッジPRB)、および/またはブロック帯域外にあるアウター(外部)無線リソース(たとえば、アウター(外部)PRB)のうちの少なくとも1つのための電力低減および/または許容MPRまたはA-MPRを示し得る。
【0155】
方法300のいくつかの実施形態によれば、ブロック帯域(700)は、基地局200への補助アップリンクSULのために無線デバイスに割り当てられたキャリアを有する。
【0156】
方法300のいくつかの実施形態によれば、ブロック帯域(700)は、基地局200への無線アクセスのためのキャリアアグリゲーションのコンポーネントキャリア(900)を含む。ブロック帯域内のCCは、CAのために無線デバイスに割り当てられ得る。
【0157】
方法300のいくつかの実施形態は、CC(900)が、基地局200への無線アクセスのためのCAのさらなるCC(900)と連続しているかまたは不連続であるかを決定することをさらに有する。
【0158】
方法300のいくつかの実施形態によれば、ブロック帯域(700)は、基地局200への無線デバイスのデュアルコネクティビティ(DC)のための基地局200のセルに対応するキャリアを有する。ブロック帯域内のキャリアは、DCのために無線デバイスに割り当てられ得る。ブロック帯域内のキャリアは、DCのプライマリセルグループまたはセカンダリセルグループ中のセルに対応し得る。
【0159】
方法300のいくつかの実施形態は、無線デバイスにおいて基地局200から、ブロック帯域内の無線デバイスのために構成されたチャネル帯域(500)の帯域パート(BWP)を示す構成メッセージを受信すること(700)をさらに有する。BWPは、無線デバイスのアップリンク、ダウンリンク、およびサイドリンクのうちの少なくとも1つに対して構成され得る。キャリア帯域および/またはBWPの外側のチャネル帯域中のすべての無線リソースは、ブランキングされてもよく(たとえば、ブランク帯域中にあり得る)、すなわち、基地局200からのスケジューリングメッセージに従ってスケジュールされなくてもよい。
【0160】
方法300のいくつかの実施形態によれば、BWPのサイズは、ブロック帯域内のBWPの最大サイズである(700)。
【0161】
方法300のいくつかの実施形態によれば、能力メッセージ(1100)、または無線デバイスから基地局200に送信されるさらなるメッセージは、ブロック帯域(700)のための1つまたは複数のサイズをさらに示す。
【0162】
方法300のいくつかの実施形態によれば、ブロック帯域(700)は、

BLBW = NCHBW - m・n

であり、ここで、m = 1,2,...である。
【0163】
ブロック帯域(700)内でスケジューリングまたはスケジューリング可能なNBLBW無線リソース(502)に関し、ここで、NCHBWは、チャネル帯域(500)内の無線リソース(502)の数であり、nは、事前構成された正の整数である。チャネル帯域内のNCHBW無線リソースの個数は、3GPP(登録商標)規格書38.101-1、バージョン17.0.0の表5.3.2-1によるチャネル帯域の最大送信構成、例えば、RB(例えば、PRB)の個数NRBに対応し得る。たとえば、n = 2 または4 である。
【0164】
方法300のいくつかの実施形態によれば、ブロック帯域(700)のサイズは、

CBW = 2・GB + (NCHBW - m・n) ・ BWRR

であり、ここで、m = 1,2,...である。
【0165】
ここで、GBは、ブロック帯域(700)またはチャネル帯域(500)のエッジにおけるガードバンド(504)の各々のサイズであり、BWRRは、無線リソースあたりの帯域であり、NCHBWは、チャネル帯域(500)における無線リソース(502)の数であり、nは、事前構成された正の整数である。無線リソースあたりの帯域BWRRは、PRBあたり(無線リソースとして)12個のサブキャリアに対応し得る。
【0166】
方法300のいくつかの実施形態によれば、ブロック帯域(700)のサイズは:

CBW = GB + (NCHBW - m・n)・BWRR + GB

であり、ここで、m = 1,2,...である。
【0167】
ここで、GBは、チャネル帯域(500)のエッジにおけるガードバンド(504)のサイズであり、GBは、チャネル帯域(500)内のブロック帯域(700)のエッジにおけるガードバンド(504)のサイズであり、BWRRは、無線リソースあたりの帯域であり、NCHBWは、チャネル帯域(500)における無線リソース(502)の数であり、nは、予め設定された正の整数である。
【0168】
方法300のいくつかの実施形態によれば、ブロック帯域(700)のサイズは:

BLBW = NCHBW,low + m・n

であり、ここで、m = 1,2,...である。
【0169】
BLBWは、ブロック帯域(700)内でスケジューリングされる、または、スケジューリング可能な無線リソース(502)に関し、ここで、NCHBW,lowは、最大のチャネル帯域(500)内の無線リソース(502)の数であり、これは、RATまたはディスクリートなセットに従って選択可能であり、チャネル帯域(500)よりも小さく、nは、事前構成された正の整数である。NCHBW,lowは、チャネル帯域CHBWよりも小さな最大のチャネル帯域における無線リソースの個数であるが、これは、チャネル帯域CHBWよりも小さな最大のチャネル帯域の最大送信構成に対応し得る。
【0170】
請求項25~29のいずれか一項に記載の方法において、ブロック帯域(700)のサイズは、以下を含む。

CBW = 2・GB + (NCHBW,low + m・n) ・BWRR

であり、ここで、m = 1,2,...である。
【0171】
ここで、GBは、ブロック帯域(700)またはチャネル帯域(500)のエッジにおけるガードバンド(504)の各々のサイズであり、BWRRは、無線リソースあたりの帯域であり、NCHBW,lowは、最大のチャネル帯域(500)における無線リソース(502)の数であり、これは、RATまたはディスクリートなセットに従って選択可能であり、チャネル帯域(500)よりも小さく、nは、事前構成された正の整数である。無線リソースあたりの帯域BWRRは、PRBあたり(無線リソースとして)12個のサブキャリアに対応し得る。
【0172】
方法300のいくつかの実施形態によれば:

CBW = GB + (NCHBW - m・n) ・ BWRR + GB

であり、ここで、m = 1,2,...である。
【0173】
ここで、GBは、チャネル帯域(500)のエッジにおけるガードバンド(504)のサイズであり、GBは、チャネル帯域(500)内のブロック帯域(700)のエッジにおけるガードバンド(504)のサイズであり、BWRRは、無線リソースあたりの帯域であり、NCHBW,lowは、最大のチャネル帯域(500)における無線リソース(502)の数であり、これは、RATまたはディスクリートなセットに従って選択可能であり、チャネル帯域(500)よりも小さく、nは、事前構成された正の整数である。
【0174】
方法300のいくつかの実施形態によれば、ブロック帯域(700)のためのサイズは:

CHBWlow < CBW < CHBW

であり、ここで、CHBWは、チャネル帯域(500)のサイズであり、CHBWlowは、最大のチャネル帯域(500)のサイズであり、これは、RATまたはディスクリートなセットに従って選択可能であり、チャネル帯域(500)よりも小さい。
【0175】
方法300のいくつかの実施形態によれば、ブロック帯域(700)のための1つまたは複数のサイズは、総放射感度またはトラッキング基準信号のための1つまたは複数の帯域サイズと一致する。TRSのための帯域サイズは、3GPP(登録商標)規格書TS 38.214、バージョン16.4.0によって規定され得る。
【0176】
図15は、無線アクセス技術のチャネル帯域(500)内のブロック帯域(700)においてUE100(たとえば、UE100)をスケジューリングする基地局200によって実装される方法400を示す。方法300は、アップリンク(UL)、ダウンリンク(DL)、またはUE100間の直接通信、たとえば、デバイスツーデバイス(D2D)通信またはサイドリンク(SL)通信に適用され得る。基地局200は、ブロック帯域(700)内で送信する場合、ブロック帯域(700)の外側への無線発射に関するRATのチャネル帯域(500)内の制限を無線デバイスが満たすことができるかどうかを示す能力メッセージ(1100)をUE100から受信する(ブロック402)。基地局200は、能力メッセージ(1100)によって示される能力に応じて基地局200によってスケジュールされる無線リソース(502)を示すスケジューリングメッセージをUE100に送信する(ブロック404)。
【0177】
方法400のいくつかの実施形態は、オペレータ帯域が、RATに従って選択可能なチャネル帯域(500)のいずれにも対応しないことを決定すること(1602)をさらに有する。
【0178】
方法400のいくつかの実施形態は、RATに従って選択可能なチャネル帯域(500)の中から、オペレータ(通信事業者)帯域を含むチャネル帯域(500)を選択すること(1604)をさらに有し、ここで、ブロック帯域(700)はオペレータ帯域に対応する。
【0179】
方法400のいくつかの実施形態によれば、オペレータ帯域を含む最小のチャネル帯域(500)は、RATに従って選択可能なチャネル帯域(500)の中から選択される。
【0180】
方法400のいくつかの実施形態は、ブロック帯域(700)およびブランク帯域(800)のうちの少なくとも1つを示すコンフィギュレーション(構成)メッセージを基地局200からUE100に送信することをさらに有する。
【0181】
方法400のいくつかの実施形態は、チャネル帯域(500)およびブロック帯域(700)に基づいて、スケジューリングから除外された無線リソース(502)を計算すること(1606)をさらに有する。
【0182】
方法400のいくつかの実施形態によれば、基地局200は、ブロック帯域(700)の外側のチャネル帯域(500)において無線リソース(502)をスケジューリングすることを控える。基地局200(たとえば、基地局)は、ブロック帯域外のチャネル帯域、またはチャネル帯域内でブロック帯域外のブランク帯域において、無線リソースをブランクする(すなわち、スケジューリングから除外する)。
【0183】
装置は、任意の機能的手段、モジュール、ユニット、または回路を実装することによって、本明細書で説明される方法のいずれかを実行することができる。一実施形態によれば、例えば、装置は、方法の図に示されるステップを実行するように構成された個々の回路または回路システムを有する。この点に関して、回路または回路システムは、特定の機能処理を実行するための専用回路、および/またはメモリとともに1つ以上のマイクロプロセッサを有しうる。例えば、回路システムは、1つ以上のマイクロプロセッサまたはマイクロコントローラのほか、1つ以上のデジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途のデジタルロジックなどを有する他のデジタルハードウェアを含みうる。プロセッシング回路は、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ、キャッシュメモリ、フラッシュメモリデバイス、光記憶デバイスなどの1つまたは複数のタイプのメモリを有してもよい、メモリに格納されたプログラムコードを実行するように構成されてもよい。メモリに格納されたプログラムコードは、いくつかの実施形態によれば1つ以上の電気通信および/またはデータ通信プロトコルを実行するためのプログラム命令、ならびに本明細書で説明される方法の1つ以上を実行するための命令を含みうる。メモリを用いる実施形態によれば、メモリは、1つ以上のプロセッサによって実行されると本明細書に記載する方法を実行するプログラムコードを格納する。
【0184】
図16は、本明細書で説明される規定外の帯域を使用するように構成された例示的なUE100を示す。UE100は、送信モジュール102と、受信モジュール104とを有する。様々なモジュール102、104は、ハードウェアによって、および/または1つまたは複数のプロセッサまたは処理回路によって実行されるソフトウェアコードによって実装することができる。送信モジュール102は、ブロック帯域で送信する場合に、ブロック帯域の外側への無線発射について、無線デバイスがRATのチャネル帯域内の制限を満たすことが可能であるかどうかを示す能力メッセージを送信するように構成される。受信モジュール104は、能力メッセージによって示される能力に応じて基地局200によってスケジュールされた無線リソースを示すスケジューリングメッセージを基地局200から受信するように構成される。
【0185】
図17は、本明細書で説明されるように、規定外の帯域上でUE100をスケジュールするように構成された例示的な基地局200を示す。基地局200は、受信モジュール202と、送信モジュール204とを有する。様々なモジュール202、204は、ハードウェアによって、および/または1つまたは複数のプロセッサまたは処理回路によって実行されるソフトウェアコードによって実装することができる。受信モジュール202は、ブロック帯域で送信する場合に、ブロック帯域外への無線発射に関するRATのチャネル帯域内の制限を無線デバイスが満たすことができるかどうかを示す能力メッセージをUE100から受信するように構成される。送信モジュール204は、能力メッセージによって示される能力に応じて基地局200によってスケジューリングされる無線リソースを示すスケジューリングメッセージを、UE100に送信するように構成される。
【0186】
図18は、UE1700の一実施形態の概略ブロック図を示す。UE100は、無線通信チャネルを介して基地局200と通信するためのインターフェース回路1702と、本明細書で説明されるようにUE1700の動作を制御するための処理回路1701とを有する。
【0187】
インターフェース回路1701は、UE1700のアンテナ(図示せず)に結合され、無線通信チャネルを介して信号を送信および受信するために必要とされる無線周波数(RF)回路を有する。一例として、インターフェース回路1702は、5G/NR標準に従って動作するように構成され得る。
【0188】
処理回路1701は、方法300を実行するように構成された1つまたは複数のプロセッサ1704を有する。1つまたは複数のプロセッサ1704は、マイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、中央演算処理装置、デジタル信号プロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、または任意の他の適切なコンピューティングデバイス、リソース、または単独で、またはメモリ1706などのデバイス100の他の構成要素と併せて、UE機能を提供するように動作可能なハードウェア、マイクロコード、および/または符号化ロジックの組合せのうちの1つまたは複数の組合せであり得る。たとえば、1つまたは複数のプロセッサ1704は、メモリ1706に記憶された命令を実行し得る。そのような機能は、本明細書で開示される利益のいずれかを有する、本明細書で論じられる様々な特徴およびステップを提供することを含み得る。
【0189】
メモリ1706は、電子、磁気、光学、電磁気、または半導体データ記憶を有するデータを記憶するための任意の有形の非一時的コンピュータ可読記憶媒体を備え得る。メモリ1706は、方法300を実装するように処理回路1701を構成する実行可能命令を有するコンピュータプログラムを格納する。この点に関するコンピュータプログラムは、上記の手段またはユニットに対応する1つまたは複数のコードモジュールを有することができる。コンピュータプログラムはまた、電気信号、光信号、無線信号、またはコンピュータ可読記憶媒体などのキャリアで具現化され得る。
【0190】
図19は、基地局1800の実施形態の概略ブロック図を示す。UE100は、無線通信チャネルを介してUE100と通信するためのインターフェース回路1802と、本明細書で説明されるように基地局1800の動作を制御するための処理回路1801とを有する。
【0191】
インターフェース回路1801は、基地局1800のアンテナ(図示せず)に結合され、無線通信チャネルを介して信号を送信および受信するために必要とされる無線周波数(RF)回路を有する。一例として、インターフェース回路1802は、5G/NR標準に従って動作するように構成され得る。
【0192】
処理回路1801は、方法400を実行するように構成された1つまたは複数のプロセッサ1804を有する。1つまたは複数のプロセッサ1804は、マイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、中央演算処理装置、デジタル信号プロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、または任意の他の適切なコンピューティングデバイス、リソース、またはハードウェア、マイクロコード、および/またはメモリ1806などのデバイス100の他の構成要素と併せて、基地局機能を提供するように動作可能な符号化ロジックの組合せのうちの1つまたは複数の組合せであり得る。たとえば、1つまたは複数のプロセッサ1804は、メモリ1806に記憶された命令を実行し得る。そのような機能は、本明細書で開示される利益のいずれかを有する、本明細書で論じられる様々な特徴およびステップを提供することを含み得る。
【0193】
メモリ1806は、電子、磁気、光学、電磁気、または半導体データ記憶を有するデータを記憶するための任意の有形の非一時的コンピュータ可読記憶媒体を備え得る。メモリ1806は、方法300を実装するように処理回路1801を構成する実行可能命令を有するコンピュータプログラムを格納する。この点に関するコンピュータプログラムは、上記の手段またはユニットに対応する1つまたは複数のコードモジュールを有することができる。コンピュータプログラムはまた、電気信号、光信号、無線信号、またはコンピュータ可読記憶媒体などのキャリアで具現化され得る。
【0194】
当業者はまた、本明細書の実施形態が、対応するコンピュータプログラムをさらに有することを理解するであろう。コンピュータプログラムは、装置の少なくとも1つのプロセッサ上で実行されると、装置に上記のそれぞれの処理のいずれかを実行させる命令を有する。この点に関するコンピュータプログラムは、上記の手段またはユニットに対応する1つまたは複数のコードモジュールを有することができる。
【0195】
実施形態は、そのようなコンピュータプログラムを有するキャリア(媒体)をさらに有する。この媒体は、電気信号、光信号、無線信号、またはコンピュータ可読記憶媒体のうちの1つを含みうる。
【0196】
この点に関して、本明細書の実施形態はまた、非一時的コンピュータ可読(記憶または記録)媒体上に記憶され、装置のプロセッサによって実行されたときに、上記で説明したように装置に実行させる命令を有するコンピュータプログラム製品を有する。
【0197】
実施形態は、コンピュータプログラム製品がコンピューティングデバイスによって実行されるときに、本明細書の実施形態のいずれかのステップを実行するためのプログラムコード部分を有するコンピュータプログラム製品をさらに有する。このコンピュータプログラム製品は、コンピュータ可読記録媒体に記憶され得る。
【0198】
次に、追加の実施形態について説明される。これらの実施形態のうちの少なくともいくつかは、例示目的で特定の状況および/または無線ネットワークタイプにおいて適用可能として説明されうるが、それらの実施形態は明示的に説明されていない他の状況および/または無線ネットワークタイプにおいても同様に適用可能である。
【0199】
図20に関して、一実施形態によれば、通信システムは、無線アクセスネットワークなどのアクセスネットワーク1911と、コアネットワーク1914とを有する、3GPP(登録商標)タイプのセルラネットワークなどの電気通信ネットワーク1910を有する。アクセスネットワーク1911は、NB、eNB、gNB、または他のタイプのワイヤレスアクセスポイントなどの複数の基地局1912a、1912b、1912cを備え、それぞれが対応するカバレッジエリア1913a、1913b、1913cを確定する。それぞれの基地局1912a、1912b、1912cは、有線または無線コネクション1915を介してコアネットワーク1914に接続可能である。カバレッジエリア1913cに位置する第1のユーザ装置(UE)1991は、対応する基地局1912cにワイヤレス接続するか、またはそれによってページングされるように構成される。カバレッジエリア1913a内の第2のUE1992は、対応する基地局1912aに無線で接続可能である。この例では、複数のUE1991、1992が示されているが、開示された実施形態は、単一のUEがカバレッジエリア内に存在する状況や、単一のUEが対応する基地局1912に接続している状況にも、等しく適用可能である。
【0200】
基地局1912およびUE1991、1992のいずれも、デバイス100を具現化することができる。
【0201】
通信ネットワーク1910は、それ自体がホストコンピュータ1930に接続されており、これは、スタンドアロン型サーバ、クラウドに実装されたサーバ、分散型サーバ、またはサーバファーム内のプロセッシングリソースのハードウェアおよび/またはソフトウェアにおいて実装されてもよい。ホストコンピュータ1930は、サービスプロバイダの所有権または制御下にあってもよいし、サービスプロバイダによって、またはサービスプロバイダの代わりに運用されてもよい。通信ネットワーク1910とホストコンピュータ1930との間のコネクション1921、1922は、コアネットワーク1914からホストコンピュータ1930に直接的に延在していてもよく、あるいは任意の中間ネットワーク1920を介してもよい。中間ネットワーク1920は、パブリックネットワーク、プライベートネットワーク、またはホステッドネットワークのうちの1つ、またはそれらの2つ以上の組合せであり得、中間ネットワーク1920は、もしあれば、バックボーンネットワークまたはインターネットであり得、特に、中間ネットワーク1920は、2つ以上のサブネットワーク(図示せず)を含み得る。
【0202】
図20の通信システム1900は、全体として、接続されたUE1991、1992のうちの1つとホストコンピュータ1930との間の接続を可能にする。コネクティビティ(接続性)は、オーバーザトップ(OTT)コネクション1950として記述されてもよい。ホストコンピュータ1930および接続されたUE1991、1992は、アクセスネットワーク1911、コアネットワーク1914、任意の中間ネットワーク1920、および考えられるさらなるインフラストラクチャ(図示せず)を媒介として使用して、OTTコネクション1950を介してデータおよび/またはシグナリングを通信するように構成される。OTTコネクション1950は、OTTコネクション1950が通過するように参加している通信デバイスが、アップリンク通信およびダウンリンク通信のルーティング(経路指定)に気付かないという意味でトランスペアレントでありうる。たとえば、基地局1912は、接続されたUE1991に転送される(たとえば、ハンドオーバされる)ためにホストコンピュータ1930から発信されるデータとの着信ダウンリンク通信の過去のルーティングについて知らされる必要はない。同様に、基地局1912は、UE1991からホストコンピュータ1930へ向かう発信されるアップリンク通信の将来のルーティングを認識する必要はない。
【0203】
UE1991または1992のうちのいずれか1つおよび/または基地局1912のうちのいずれか1つによってそれぞれ実行される方法100および/または200によって、たとえば、スループットの増加および/または待ち時間の低減の観点から、OTTコネクション1950の性能またはレンジを改善することができる。より具体的には、ホストコンピュータ1930は、規定外の帯域が使用される場合、RAN200または中継無線デバイス200または無線デバイス100(たとえば、アプリケーションレイヤ上)にそのことを示すことができる。
【0204】
図21を参照して、前述の段落で説明したUE、基地局、およびホストコンピュータの実施形態による例示的な実装形態について説明される。通信システム2000において、ホストコンピュータ2010は、通信システム2000の別の通信デバイスのインターフェースと有線または無線コネクションをセットアップし維持するように構成された通信インターフェース2016を有するハードウェア2015を有する。ホストコンピュータ2010は、記憶および/またはプロセッシング(処理)能力を有することができるプロセッシング回路2018をさらに有する。特に、プロセッシング回路2018は、命令を実行するように適合した1つまたは複数のプログラマブルプロセッサ、特定用途集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、またはこれらの組み合わせ(図示せず)を含んでもよい。ホストコンピュータ2010はさらにソフトウェア2011を有し、それがホストコンピュータ2010に記憶されるか、又はアクセス可能であり、処理(プロセッシング)回路2018によって実行可能である。ソフトウェア2011は、ホストアプリケーション2012を有する。ホストアプリケーション2012は、UE2030およびホストコンピュータ2010で終端されるOTTコネクション2050を介して接続するUE2030などのリモートユーザにサービスを提供するように動作可能であってもよい。また、ホストアプリケーション2012は、リモートユーザに提供する際に、OTTコネクション2050を用いて送信されるユーザ情報を提供することができる。ユーザデータは、UE2030のロケーションに依存し得る。ユーザデータは、UE2030に配信される補助情報または精度アドバタイズメント(また、ads)を含み得る。ロケーション(位置)は、UE2030によって、例えば、OTTコネクション2050を使用して、および/または基地局2020によって、例えば、コネクション2060を使用して、ホストコンピュータに報告され得る。
【0205】
通信システム2000は、さらに、通信システム内に設けられ、ホストコンピュータ2010およびUE2030と通信することを可能にするハードウェア2025を有する基地局2020を有する。ハードウェア2025は、基地局2020が対応するカバレッジエリア(図21には示されていない)に位置するUE2030との少なくとも無線コネクション2070を設定し維持するための無線インターフェース2027と同様に、通信システム2000の別の通信デバイスのインターフェースとの有線または無線コネクションを設定し維持するための通信インターフェース2026を有することができる。通信インターフェース2026は、ホストコンピュータ2010へのコネクション2060を容易にするように構成されてもよい。コネクション2060は、直接的であってもよく、または電気通信システムのコアネットワーク(図21には図示せず)を通過してもよく、および/または電気通信システムの外部の1つまたは複数の中間ネットワークを通過してもよい。図示の実施形態によれば、基地局2020のハードウェア2025は、命令を実行するように適合された1つまたは複数のプログラマブルプロセッサ、特定用途集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、またはこれらの組み合わせ(図示せず)を有し得るプロセッシング回路2028をさらに有する。さらに、基地局2020は、内部に記憶されるか、または外部コネクションを介してアクセス可能なソフトウェア2021を有する。
【0206】
通信システム2000は、すでに言及されたUE2030をさらに有する。そのハードウェア2035は、UE2030が現在位置しているカバレッジエリアにサービスを提供する基地局との無線コネクション2070をセットアップして、維持するように構成された無線インターフェース2037を有してもよい。UE2030のハードウェア2035は、1つまたは複数のプログラマブルプロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、または命令を実行するように適合されたこれらの組合せ(図示せず)を有することができるプロセッシング回路2038をさらに有する。UE2030はさらにソフトウェア2031を有し、これらはUE2030内に記憶されるかアクセス可能であり、またプロセッシング回路2038によって実行可能である。ソフトウェア2031は、クライアントアプリケーション2032を有する。クライアントアプリケーション2032は、ホストコンピュータ2010のサポートを受けて、UE2030を介して人間または非人間のユーザにサービスを提供するように動作可能である。ホストコンピュータ2010において、実行中のホストアプリケーション2012は、UE2030で終端するOTTコネクション2050およびホストコンピュータ2010を介して実行中のクライアントアプリケーション2032と通信してもよい。ユーザにサービスを提供する際に、クライアントアプリケーション2032は、ホストアプリケーション2012から要求データを受信し、要求データに応答してユーザデータを提供してもよい。OTTコネクション2050は、リクエストデータとユーザデータの両方を転送してもよい。クライアントアプリケーション2032は、ユーザと対話して、ユーザが提供するユーザデータを生成してもよい。
【0207】
図21に示されるホストコンピュータ2010、基地局2020、およびUE2030は、それぞれ、ホストコンピュータ1930、基地局1912a、1912b、1912cのうちの1つ、および図20のUE1991、1992のうちの1つと同一であり得ることに留意されたい。すなわち、これらのエンティティの内部動作は、図21に示されるようなものであってもよく、これからは独立したものであってもよく、周囲のネットワークトポロジは、図20のものであってもよい。
【0208】
図21では、OTTコネクション2050は、基地局2020を介したホストコンピュータ2010とUE2030との間の通信を説明されるために抽象的に描かれているが、これらのデバイスを介したメッセージの中間デバイスおよび正確なルーティングへの明示的な言及はない。ネットワークインフラストラクチャは、ルーティングを決定してもよく、ルーティングは、UE2030から、またはサービスプロバイダオペレーティングホストコンピュータ2010から、あるいはその両方から隠すように構成されてもよい。OTTコネクション2050がアクティブな間、ネットワークインフラストラクチャは、(たとえば、ロードバランシングの考慮またはネットワークの再構成に基づいて)ルーティングを動的に変更する決定をさらに行うことができる。
【0209】
UE2030と基地局2020との間の無線コネクション2070は、本開示全体を通じて説明される実施形態の教示に従う。様々な実施形態のうちの1つまたは複数は、無線コネクション2070が最後の区間を形成するOTTコネクション2050を使用して、UE2030に提供されるOTTサービスの性能を改善する。より正確には、これらの実施形態の教示は、レイテンシ(待ち時間)を低減し、データレートを改善し、それによって、より良好な応答性および改善されたQoSなどの利点を提供し得る。
【0210】
測定手順は、データレート、待ち時間、QoS、および1つまたは複数の実施形態が改善する他の要因を監視する目的で提供され得る。さらに、計測結果のばらつきに応じて、ホストコンピュータ2010とUE2030との間でOTTコネクション2050を再構成するための任意のネットワーク機能があってもよい。OTTコネクション2050を再構成するための測定プロシージャおよび/またはネットワーク機能は、ホストコンピュータ2010のソフトウェア2011、またはUE2030のソフトウェア2031、またはその両方に実装されてもよい。実施形態によれば、センサ(図示せず)は、OTTコネクション2050が通過する通信デバイスに、またはそれに関連して配備されてもよく、センサは、上記で例示された監視量の値を供給することによって、またはソフトウェア2011、2031が監視量を演算または推定することができる他の物理量の値を供給することによって、測定手続に関与してもよい。OTTコネクション2050の再構成は、メッセージフォーマット、再送信設定、好ましいルーティングなどを有することができ、再構成は、基地局2020に影響を及ぼす必要はなく、基地局2020には知られていないか、または知覚できないことがある。このようなプロシージャおよび機能性は、当技術分野で公知であり、実践されているものであってもよい。ある実施形態によれば、測定は、スループット、伝搬時間、遅延時間などのホストコンピュータ2010による測定を容易にする独自のUEシグナリングを有してもよい。測定は、ソフトウェア2011、2031が、伝搬時間、誤りなどを監視しながら、OTTコネクション2050を使用して、メッセージ、特に、空のまたは「ダミー」メッセージを送信させるという点で実施することができる。
【0211】
図22は、一実施形態による、通信システムにおいて実施される方法を示すフローチャートである。通信システムはホストコンピュータ、基地局、およびUEを含み、これらは図19および図20を参照して説明したものとすることができる。本開示を簡単にするために、 図22を参照する図面のみがこの段落に含まれる。方法の第1のステップ2110において、ホストコンピュータは、ユーザデータを提供する。第1のステップ2110のオプションのサブステップ2111において、ホストコンピュータはホストアプリケーションを実行することによってユーザデータを提供する。第2のステップ2120において、ホストコンピュータは、ユーザデータをUEに搬送する送信を開始する。オプションの第3のステップ2130において、基地局は、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示にしたがって、ホストコンピュータが開始した送信において搬送されたユーザデータをUEに送信する。オプションの第4のステップ2140において、UEは、ホストコンピュータによって実行されるホストアプリケーションに関連するクライアントアプリケーションを実行する。
【0212】
図23は、一実施形態による、通信システムにおいて実施される方法を示すフローチャートである。通信システムはホストコンピュータ、基地局、およびUEを含み、これらは図19および図20を参照して説明したものとすることができる。本開示を簡単にするために、 図23を参照する図面のみがこの第二項に含まれる。方法の第1のステップ2210において、ホストコンピュータは、ユーザデータを提供する。任意のサブステップ(図示せず)では、ホストコンピュータは、ホストアプリケーションを実行することによってユーザデータを提供する。第2のステップ2220において、ホストコンピュータは、ユーザデータをUEに搬送する送信を開始する。送信された信号は、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示にしたがって、基地局を介して渡されてもよい。オプションの第3のステップ2230において、UEは、送信信号により搬送されるユーザデータを受信する。
【0213】
上記の説明から明らかになったように、本技術の少なくともいくつかの実施形態は、以下の利点のうちの少なくとも1つを可能にする。
【0214】
第1の利点として、展開シナリオは、UEおよびBSの両方の実装のためにチャネル帯域の多くの置換を必要とし得る。この解決策は、BSおよびUEベンダが、追加のチャネル帯域をサポートする必要がなく、限定されたセットの送信機および受信機要件のみを受ける規定外の帯域のみを実装する解決策を提供する。
【0215】
第2の利点として、本技術の実施形態は、UEが、規制によるRF発射要件を損なうことなく、5MHzよりも大きい規定外の帯域で動作することができることを保証する。
【0216】
第3の利点として、本技術の実施形態は、任意の新しい規定外の帯域のための将来の耐性のある解決策を提供する。
【0217】
第4の利点として、BSは、例えば、5MHzのチャネル帯域(CHBW)で動作するようにUEを制限することができるので、フィールドに展開された既存のUEが、規定外の帯域で動作するネットワークにアタッチし、動作することを可能にすることによって、後方互換性の能力も提供する。
【0218】
第5の利点として、規定外の帯域は、送信機および受信機のRFおよびRRM要件の完全なセットの遵守を必要とする、BSまたはUEのための追加の(規定による)チャネル帯域の規定なしに、セルにおいて使用され得る。規定外の帯域は、不要発射要件(例えば、規定による要件)、すなわち、他のすべての要件のうちの小さなサブセットにのみ準拠することができる。後者は、BSまたはUEによってサポートされる(規制による正規の)チャネル帯域について満たされなければならない。
【0219】
第6の利点として、ネットワークは、UEがサポートする規定外の帯域(複数可)に対して不要発射要件を満たすことができるように、UEがその出力電力(例えば、MPR)を決定するための規定外の帯域(複数可)の使用を示すことができる。このインジケーションはまた、セルの適合性を決定するために、UEによって使用されることができる。
【0220】
第7の利点として、規定外の帯域の最大送信構成は、適切な内部ガードバンドを有するPRBに関して粒度で指定することができ、これにより、異なる規定外の帯域能力を有する接続されたUEをスケジューリングする(セル内の各UEの能力に従ってPRBスケジューリングする)柔軟性が可能になる。
【0221】
第8の利点として、規定外の帯域の範囲は任意選択であり、そのサブセットは、UEによってサポートされ、示されたUE能力に従ってRANによって使用され得る。
【0222】
本発明の多くの利点は、前述の説明から十分に理解され、本発明の範囲から逸脱することなく、および/またはその利点のすべてを犠牲にすることなく、ユニットおよびデバイスの形態、構成、および配置において様々な変更がなされ得ることが明らかであろう。本発明は多くの方法で変更することができるので、本発明は、実施形態のリストおよび/またはさらに別の実施形態における以下の実施形態のいずれか1つの範囲によってのみ限定されるべきであることが認識されるであろう。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
【手続補正書】
【提出日】2023-09-01
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線アクセスネットワーク(RAN)への無線アクセスのために、無線アクセス技術(RAT)のチャネル帯域(500)内のブロック帯域(700)においてユーザ装置(UE)を動作させる、UE(100)によって実装される方法(300)であって、前記方法は、
前記ブロック帯域(700)で送信する場合に、当該ブロック帯域(700)の外側への無線発射に関する前記RATの前記チャネル帯域(500)内の制限を前記UEが満たすことができるかどうかを示す能力メッセージ(1100)を送信すること(302)と、
前記RAN内の基地局から、前記能力メッセージ(1100)によって示される力に応じて前記基地局によってスケジュールされる無線リソース(502)を示すスケジューリングメッセージを受信すること(304)と、を有
前記制限は、前記スケジュールされた無線リソース(502)または前記ブロック帯域(700)内のすべての無線リソース(502)で送信する場合、前記チャネル帯域(500)内でかつ前記ブロック帯域(700)の外側のブランク帯域(800)で、前記UEによって発射される電力についての電力制限を含む、方法。
【請求項2】
請求項1記載の方法であって、前記ブロック帯域(700)内のすべての無線リソース(502)は、ガードバンド(504)によって前記ブロック帯域(700)のエッジから分離される、方法。
【請求項3】
請求項に記載の方法であって、前記ブロック帯域(700)の外側の前記ブランク帯域(800)および/または前記ブロック帯域(700)内の前記スケジュールされた無線リソース(502)をフレーム化する前記ガードバンド(504)は、前記チャネル帯域(500)内のスケジュールされていない無線リソース(502)である、方法。
【請求項4】
請求項1記載の方法であって、前記チャネル帯域(500)は、前記RATのチャネル帯域(500)のディスクリートなセットから選択可能である、方法。
【請求項5】
請求項1記載の方法であって、前記ブロック帯域(700)は、前記RATに従った、または、ィスクリートなセットにおいて選択可能なすべてのチャネル帯域(500)とは異なる、方法。
【請求項6】
請求項1記載の方法であって、前記チャネル帯域(500)は、前記RATに従った、または、ィスクリートなセットにおいて選択可能な前記チャネル帯域(500)のうちの前記ブロック帯域(700)を含む最小のチャネル帯域(500)である、方法。
【請求項7】
請求項1記載の方法であって、前記ブロック帯域(700)は、前記RATに従った、または、ィスクリートなセットにおいて選択可能な前記チャネル帯域(500)の各々よりも小さい、方法。
【請求項8】
請求項に記載の方法であって、前記能力メッセージ(1100)が、前記ブロック帯域(700)の外側への無線発射の前記制限を前記UEが満たすことが可能であることを示していない場合、前記スケジュールされた無線リソース(502)は、前記ブロック帯域(700)を含まない別のチャネル帯域(500)にある、方法。
【請求項9】
請求項1記載の方法であって、
前記スケジューリングメッセージによってスケジュールされる送信は、前記UEから前記基地局へのアップリンク送信であること、
前記方法(300)は、前記スケジュールされた無線リソース上で送信すること(502)をさらに有する、または開始すること、
のうちの少なくとも一つを満たす、方法。
【請求項10】
請求項1記載の方法であって、さらに、
前記UEにおいて前記基地局から、前記ブロック帯域(700)および前記ブランク帯域(800)のうちの少なくとも1つを示す構成メッセージを受信すること、
をさらに有するか、または、開始する、方法。
【請求項11】
請求項10に記載の方法であって、前記構成メッセージは、アップリンク、ダウンリンク、およびサイドリンクのうちの少なくとも1つのための前記ブロック帯域(700)内のキャリア帯域、ならびに/または、前記ブロック帯域(700)のサイズを示す、方法。
【請求項12】
請求項10に記載の方法であって、前記構成メッセージは、前記ブロック帯域(700)においてスケジュールされた、または、スケジュール可能な無線リソースの個数(502)と、前記ブランク帯域(800)においてスケジュールされたもの、または、スケジュール可能であるものから除外された無線リソースの個数(502)と、のうちの少なくとも1つを示す、方法。
【請求項13】
請求項10に記載の方法であって、さらに、
前記構成メッセージに応答して、またはそれに基づいて、前記制限を満たすために、前記ブロック帯域(700)における電力低減を適用すること、
を有するか、または、開始する、方法。
【請求項14】
請求項1記載の方法であって、前記ブロック帯域(700)は、前記基地局への補助アップリンク(SUL)のために前記UEに割り当てられたキャリアを含む、方法。
【請求項15】
請求項1記載の方法であって、前記ブロック帯域(700)が、前記基地局への前記UEのデュアルコネクティビティ(DC)のための前記基地局のセルに対応するキャリアを含む、方法。
【請求項16】
請求項1記載の方法であって、さらに、
前記UEにおいて、前記基地局から、前記ブロック帯域(700)内において前記UEに対して構成された前記チャネル帯域(500)の帯域パート(BWP)を示す構成メッセージを受信すること、
を有するか、または、開始する、方法。
【請求項17】
請求項16に記載の方法であって、前記BWPのサイズは、前記ブロック帯域(700)内でのBWPの最大サイズである、方法。
【請求項18】
請求項1記載の方法であって、前記能力メッセージ(1100)、または、前記UEから前記基地局に送信される別のメッセージは、前記ブロック帯域(700)についての1つまたは複数のサイズをさらに示す、方法。
【請求項19】
請求項1記載の方法であって、前記ブロック帯域(700)のための1つまたは複数のサイズは、総放射感度またはトラッキング参照信号のための1つまたは複数の帯域サイズに一致する、方法。
【請求項20】
無線アクセスネットワーク(RAN)への無線アクセスのために、無線アクセス技術(RAT)のチャネル帯域(500)内のブロック帯域(700)で動作するユーザ装置(UE)をスケジューリングする基地局によって実装される方法(400)であって、前記方法(400)は、
前記ブロック帯域(700)で送信する場合、前記ブロック帯域(700)の外側への無線発射に関する前記RATの前記チャネル帯域(500)内の制限を前記UEが満たすことができるかどうかを示す能力メッセージ(1100)を前記UEから受信すること(402)と、
前記能力メッセージ(1100)によって示される能力に応じて前記RANによってスケジュールされた無線リソース(502)を示すスケジューリングメッセージを前記UE送信すること(404)と、
を有するか、または、開始
前記制限は、前記スケジュールされた無線リソース(502)または前記ブロック帯域(700)内のすべての無線リソース(502)で送信する場合、前記チャネル帯域(500)内でかつ前記ブロック帯域(700)の外側のブランク帯域(800)で、前記UEによって発射される電力についての電力制限を含む、方法。
【国際調査報告】