IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ エイチディージー - ヴェルパックウングスマシーネン ゲーエムベーハーの特許一覧

<>
  • 特表-紙袋の包装機 図1
  • 特表-紙袋の包装機 図2
  • 特表-紙袋の包装機 図3
  • 特表-紙袋の包装機 図4
  • 特表-紙袋の包装機 図5
  • 特表-紙袋の包装機 図6
  • 特表-紙袋の包装機 図7a
  • 特表-紙袋の包装機 図7b
  • 特表-紙袋の包装機 図7c
  • 特表-紙袋の包装機 図8
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-01-23
(54)【発明の名称】紙袋の包装機
(51)【国際特許分類】
   B65B 9/06 20120101AFI20240116BHJP
【FI】
B65B9/06
【審査請求】未請求
【予備審査請求】有
(21)【出願番号】P 2023558939
(86)(22)【出願日】2021-12-08
(85)【翻訳文提出日】2023-08-10
(86)【国際出願番号】 EP2021084774
(87)【国際公開番号】W WO2022122816
(87)【国際公開日】2022-06-16
(31)【優先権主張番号】102020007609.2
(32)【優先日】2020-12-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.ベルクロ
(71)【出願人】
【識別番号】523223146
【氏名又は名称】エイチディージー - ヴェルパックウングスマシーネン ゲーエムベーハー
(74)【代理人】
【識別番号】100205659
【弁理士】
【氏名又は名称】齋藤 拓也
(74)【代理人】
【識別番号】100126000
【弁理士】
【氏名又は名称】岩池 満
(74)【代理人】
【識別番号】100185269
【弁理士】
【氏名又は名称】小菅 一弘
(72)【発明者】
【氏名】ルーデンバッハ カール
(72)【発明者】
【氏名】グレスラー マルティン
(72)【発明者】
【氏名】ビルシュタイン ジーモン
【テーマコード(参考)】
3E050
【Fターム(参考)】
3E050AA01
3E050AB02
3E050CA01
3E050CB01
3E050DC01
3E050DD01
(57)【要約】
本発明は、包装袋(20)、特にバルク材料用の包装袋を製造し、充填された包装袋を閉じる包装機(1)に関し、該包装機(1)は、包装材料(22)を供給する供給装置(2)と、少なくとも2層の前記包装材料を接続することにより前記包装袋を製造する少なくとも1つの接続装置(30)であって、前記包装材料は、接続中、特に加速せずに実質的に連続的に搬送される少なくとも1つの接続装置(30)と、製造され充填された包装袋(20)を閉じる少なくとも1つの袋閉じ装置(40)とを含む。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
包装袋(20)、特にバルク材料用の包装袋(20)を製造し、充填された包装袋(20)を閉じる包装機(1)であって、
包装材料(22)を供給する供給装置と、
少なくとも2層の前記包装材料(22)を接続することにより前記包装袋(20)を製造する少なくとも1つの接続装置(30)であって、前記包装材料(22)は、接続時/接続中、特に加速せずに実質的に連続的に搬送される少なくとも1つの接続装置(30)と、
製造され充填された前記包装袋(20)を閉じる少なくとも1つの袋閉じ装置(40)とを含む、包装機(1)。
【請求項2】
前記接続装置(30)及び/又は前記袋閉じ装置(40)は、特にエンボス加工、つなぎ合わせ及び/又はローレット加工により、前記包装材料(22)を機械的に接続するように適合される、請求項1に記載の包装機(1)。
【請求項3】
包装袋(20)、特にバルク材料用の包装袋(20)を製造し、充填された包装袋(20)を閉じる包装機(1)であって、
包装材料(22)を供給する供給装置(2)と、
少なくとも2層の前記包装材料(22)を機械的に接続することにより前記包装袋(20)を製造する少なくとも1つの接続装置(30)と、
製造され充填された前記包装袋(20)を閉じる少なくとも1つの袋閉じ装置(40)とを含む、包装機(1)。
【請求項4】
前記接続装置(30)及び/又は前記袋閉じ装置(40)は、エンボス加工、つなぎ合わせ及び/又はローレット加工により、前記包装材料(22)を接続するように適合され、及び/又は
前記包装材料(22)は、少なくとも1つの前記接続装置(30)による接続時/接続中に、特に加速せずに実質的に連続的に搬送される、請求項3に記載の包装機(1)。
【請求項5】
少なくとも1つの前記接続装置(30)は、接続時/接続中に前記包装材料(22)に対して移動され、及び/又は
前記包装材料(22)は、少なくとも1つの前記袋閉じ装置(40)によって閉じられるとき/閉じられている間に、特に加速せずに実質的に連続的に搬送され、及び/又は
少なくとも1つの前記袋閉じ装置(40)は、閉じるとき/閉じている間に、前記包装材料(22)及び/又は前記包装袋(20)に対して移動される、請求項1~4のいずれかに記載の包装機(1)。
【請求項6】
前記接続装置(30)及び/又は前記袋閉じ装置(40)は、実質的に材料接続を利用せずに前記包装材料(22)を少なくとも部分的に接続するように適合され、及び/又は
前記接続装置(30)及び/又は前記袋閉じ装置(40)は、実質的に積極的/形状適合の方式及び/又は非積極的/摩擦適合の方式で前記包装材料(22)を接続するように適合される、請求項1~5のいずれかに記載の包装機(1)。
【請求項7】
前記接続装置(30)は、実質的に材料接続を利用せずに前記包装材料(22)の搬送方向(16)に実質的に平行な1つ以上の接続継ぎ目(24)を形成するように適合され、
少なくとも1つの前記接続装置(30)及び/又は前記袋閉じ装置(40)は、材料接続を利用して前記包装材料(22)の搬送方向(16)に実質的に直交する1つ以上の接続継ぎ目(24)を形成するように適合される、請求項1~6のいずれかに記載の包装機(1)。
【請求項8】
前記包装材料(22)は、少なくとも部分的に繊維材料、特にセルロース、木材パルプ及び/又は紙、特に古紙材料からなる、請求項1~7のいずれかに記載の包装機(1)。
【請求項9】
少なくとも1つの前記接続装置(30)及び/又は少なくとも1つの前記袋閉じ装置(40)は、前記包装材料(22)の搬送方向(16)に実質的に直交する接続継ぎ目(24)を形成するように適合され、及び/又は
少なくとも1つの前記接続装置(30)及び/又は少なくとも1つの前記袋閉じ装置(40)は、前記包装材料(22)の搬送方向(16)に実質的に平行な接続継ぎ目(24)を形成するように適合される、請求項1~8のいずれかに記載の包装機(1)。
【請求項10】
包装袋(20)、特にバルク材料用の包装袋(20)を製造する少なくとも2層の包装材料(22)を接続する接続装置(30)であって、
エンボス加工構造(34)を有する少なくとも1つのエンボス加工工具(32)を含み、
前記接続装置(30)は、少なくとも2層の前記包装材料(22)の接続、特に機械的なエンボス加工、つなぎ合わせ及び/又はローレット加工により、前記包装袋(20)を製造及び/又は閉じるように適合され、
前記包装材料(22)は、少なくとも部分的に繊維材料、特にセルロース、木材パルプ及び/又は紙、古紙材料からなる、接続装置(30)。
【請求項11】
前記接続装置(30)は、前記包装材料(22)が特に加速せずに実質的に連続的に搬送されている間に、前記包装材料(22)を接続するように適合され、及び/又は
前記エンボス加工工具(32)は、エンボス加工構造を有する少なくとも1つの回転可能なローラ(34)を含む、請求項10に記載の接続装置(30)。
【請求項12】
前記接続装置(30)は、前記包装材料(22)の搬送方向(16)に実質的に平行な接続継ぎ目(24)を形成するように適合され、及び/又は
前記接続装置(30)は、前記包装材料(22)の搬送方向(16)に実質的に直交する接続継ぎ目(24)を形成するように適合される、請求項10又は11に記載の接続装置(30)。
【請求項13】
包装袋(20)、特にバルク材料用の包装袋(20)を製造し、充填された包装袋(20)を閉じる方法であって、
包装材料(22)を成形及び/又は折り曲げ、特に前記包装材料(22)を折り曲げるか又はプリーツ加工するステップと、
少なくとも2層の前記包装材料(22)のそれぞれの接続、特に機械的なエンボス加工、つなぎ合わせ及び/又はローレット加工により、少なくとも2つの接続継ぎ目(24)を形成することにより、前記包装袋(20)を製造するステップと、
製造され充填された前記包装袋(20)を閉じるステップとを含み、
前記包装材料(22)は、少なくとも部分的に繊維材料、特にセルロース、木材パルプ及び/又は紙、特に古紙材料からなる、方法。
【請求項14】
少なくとも2つの接続継ぎ目(24)を、互いに実質的に直交するように配置し、及び/又は
少なくとも2つの接続継ぎ目(24)を、互いに実質的に平行に配置する、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記包装材料(22)を供給するステップ、及び/又は
実質的に材料接続を利用せずに少なくとも1つの接続継ぎ目(24)を形成するステップ、及び/又は
前記包装袋(20)を製造するために、少なくとも1つの接続継ぎ目(24)に平行に、及び/又は直交するように配置された少なくとも1つの接続継ぎ目(24)を形成することにより、前記包装袋(20)を閉じるステップ、及び/又は
少なくとも1つの接続継ぎ目(24)を生成しながら、前記包装材料(22)を特に加速せずに実質的に連続的に搬送するステップ、及び/又は
前記包装袋(20)を充填し、特に前記包装袋(20)をバルク材料で充填するステップ、及び/又は
前記包装材料(22)の一部を分離するステップ、及び/又は
前記包装材料(22)の搬送方向(16)に実質的に直交する少なくとも1つの接続継ぎ目(24)を形成するステップ、及び/又は
前記包装材料(22)の搬送方向(16)に実質的に平行な少なくとも1つの接続継ぎ目(24)を形成するステップを含む、請求項13又は14に記載の方法。
【請求項16】
閉じられた包装袋(20)、特にバルク材料で充填された包装袋(20)であって、
前記包装袋(20)の少なくとも2層の包装材料(22)を接続する、実質的に平行に配置された少なくとも2つの接続継ぎ目(24)と、
平行に配置された少なくとも2つの接続継ぎ目(24)に実質的に直交する少なくとも1つの接続継ぎ目(24)とを含み、
前記包装材料(22)は、少なくとも部分的に繊維材料、特にセルロース、木材パルプ及び/又は紙、特に古紙材料からなる、包装袋(20)。
【請求項17】
少なくとも1つ、特に2つ、3つ又は4つの接続継ぎ目(24)は、実質的に材料接続を利用せずに前記包装袋(20)の包装材料(22)を接続する、請求項16に記載の包装袋(20)。
【請求項18】
平行な少なくとも2つの接続継ぎ目(24)に直交する折り線(26)を有し、及び/又は
包装袋(20)は、2対の実質的に平行な接続継ぎ目(24)を有し、接続継ぎ目(24)の対は、互いに実質的に直交するように配置される、請求項16又は17に記載の包装袋(20)。
【請求項19】
実質的に材料接続を利用せずに包装材料(22)を接続する少なくとも1つの第1の接続継ぎ目(24)と、
材料接続により前記包装材料(22)を接続する第2の接続継ぎ目(24)とを含み、
前記第1の接続継ぎ目(24)と前記第2の接続継ぎ目(24)は、互いに実質的に直交するように配置され、
前記包装袋(20)は、好ましくは、材料接続により前記包装材料(22)を接続し、前記第2の接続継ぎ目(24)に実質的に平行に配置された、第3の接続継ぎ目(24)を有する、請求項16~18のいずれかに記載の包装袋(20)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、包装袋を製造し閉じる包装機及び方法、包装袋を製造する接続装置、包装袋を閉じる袋閉じ装置、並びに、閉じられた包装袋に関する。
【背景技術】
【0002】
長年にわたり、リサイクル可能でないか又は単に部分的にリサイクル可能である包装廃棄物による、廃棄物管理システム及び環境への負担が増大していることが見られている。ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、ポリスチレン(PS)、ポリエチレンテレフタレート(PET)などのプラスチックで製造された頻繁に使用される包装は、通常、さまざまな形態で簡単かつ安価に製造される。一部のプラスチックは原則としてリサイクル可能であるが、リサイクル可能なプラスチックの大規模な再利用の妨げとなる様々な材料及び手順の問題がある。また、プラスチックは、適切に配置されないことが多いため、リサイクルのサイクルから除外される。アルミニウム及び/又はポリエチレンでコーティングされた段ボールからなることが多い飲料用紙パックなどの複合包装についても同様である。
【0003】
包装廃棄物を削減したり、包装のリサイクル可能性を高めたりするために、環境に優しく持続可能な企業は、代替的な、より環境に優しく、及び/又は完全にリサイクル可能な包装材料に切り替える努力をますます行っている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
様々なニーズに合わせて包装を製造することができる。特に、包装材料は、様々な方法で成形及び/又は接着することができる。包装材料を接着するための一般的に使用される接着剤は、例えば、PUR接着剤及びEVAホットメルト接着剤である。しかしながら、包装材料を接着するための接着剤を使用することは、例えば包装のリサイクル可能性を低減するため、問題がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
したがって、本発明の目的は、包装袋を製造し閉じる包装機及び方法、包装袋を製造する接続/接合装置、包装袋を閉じる袋閉じ装置、並びに、リサイクル可能性を高めた、閉じられた包装袋を提供することである。
【0006】
この目的は、独立請求項の主題により解決される。有利な実施形態は、従属請求項の主題である。
【0007】
本発明の一態様は、包装袋、特にバルク材料用の包装袋を製造し、充填された包装袋を閉じる包装機に関し、該包装機は、包装材料を供給する供給装置と、少なくとも2層の包装材料を接続/接合することにより、少なくとも1つの開口部を有する包装袋を製造する少なくとも1つの接続装置であって、包装材料は、接続/接合時/接続/接合中に、特に加速せずに実質的に連続的に搬送される少なくとも1つの接続装置と、製造され充填された包装袋の少なくとも1つの開口部を閉じる少なくとも1つの袋閉じ装置とを含む。
【0008】
本願の意味の範囲における包装袋の製造は、特に、1つ以上の他の物体を収容することに適する好ましくは中空で薄肉の物体を形成することを説明し、製造された包装袋は、1つ以上の物体を入れ及び/又はそれから取り出すことができる少なくとも1つの開口部を有する。製造された包装袋の開口部は、好ましくは、包装袋が充填された後に袋閉じ装置により閉じることができる。
【0009】
上述の包装機は、実質的に一定の速度で搬送される包装材料を接続するように適合された装置を含む。これは、包装材料の間欠的な搬送、即ち加速及び減速の交互又は停止が必要ではないという特別な利点がある。このようにして、特に、製造プロセスの速度を加速することができる。代替的に及び/又は追加的に、繰り返した加速及び減速による包装材料への力を回避できることにより、材料の疲労を防止するか又は少なくとも低減するため、耐久性の低い包装材料を使用することができる。
【0010】
本願において、バルク材料を収容することに適する包装袋について特に言及する。バルク材料は、例えば、好ましくは注入可能な形態で存在する、実質的に粉末状、粒状、顆粒状及び/又は塊状の混合物を意味すると理解される。本願の意味の範囲におけるバルク材料は、いわゆるバラ品(loose goods)、即ち、実質的に注入可能、画定可能、又は定量化可能である単位、例えば、ハードウェア又はアセンブリ付属品(例えば、ネジ、ナット、釘、ワッシャー、フェルトグライダーなど)、手工芸品及び裁縫材料(例えば、ビーズ、(プレス)ボタン、スパンコールなど)、文房具(例えば、クリップなど)、おもちゃ(例えば、積み木、ゲームの駒、サイコロなど)、及び好ましくは乾燥食品(例えば、ビスケット、シリアル/ミューズリー、コーヒー、米、パスタ、砂糖、塩など)を更に含む。代替的に及び/又は追加的に、包装袋は、接続ケーブル、手工具などの単品を収容することに適してもよい。
【0011】
好ましくは、接続装置及び/又は袋閉じ装置は、特にエンボス加工、つなぎ合わせ及び/又はローレット加工により、包装材料を機械的に接続するように適合される。
【0012】
包装袋の製造は、例えば、2層以上の包装材料を接続するステップを含む。2層以上は、例えば、包装材料の少なくとも一部又はセクションを折ることにより、少なくとも一部の領域で上下に、又は互いに対向して配置することができる。代替的に及び/又は追加的に、2つ以上のピース又はシートの包装材料、例えば1つ以上の紙シートは、少なくとも部分的に重なり合う方式で上下に置かれてもよい。
【0013】
機械的接続/接合は、特に、実質的に材料接続及び/又は接着結合を利用しない、例えば2層の包装材料の接続を表す。好ましくは、1つ以上、例えば2つの接続される物体に圧力をかけ、及び/又は、1つ以上、例えば2つの接続される物体を少なくとも部分的に再成形することで積極的/形状適合及び/又は非積極的/摩擦適合の接続を形成することにより、機械的接続が行われる。
【0014】
機械的接続の好ましい形態は、接続パートナー、即ち接続される物体のうちの少なくとも1つのエンボス加工及び/又はつなぎ合わせ及び/又はローレット加工を含む。エンボス加工は、特に、ワークピースの表面が好ましくはプレス及び/又はエンボス加工される、加圧成形の製造プロセスを表す。ローレット加工及び/又はローレットは、エンボス加工のサブ形態、特に回転体の円周の形状ずれの形成を表す。これは、例えばミーリング、プレス及び/又はエンボス加工により行うことができる。
【0015】
有利には、物体の表面、例えば包装材料の表面に圧力をかけて押し付けられた成形工具又はエンボス加工工具は、物体の表面の少なくとも部分的又は局所的な変形(レリーフ)を引き起こす。特に、薄いか又は実質的に2次元の物体、例えば、紙シート及び/又は金属シート及び/又はフィルム、特にプラスチックフィルム及び/又はラミネートの場合、対応する変形は、反対面でも、適切な圧力と、成形工具又はエンボス加工工具の設計とにより実現することができる。
【0016】
特に、上下に配置された2層以上、例えば3層又は4層の物体、例えば2層以上、例えば3層又は4層の包装材料は、共に又は同時にエンボス加工又は形成することができる。これにより、各層は、実質的に同一又は均一なレリーフを形成し、隣接するか又は近隣の層のレリーフが係合する。レリーフが適切な方式で形成又はエンボス加工される場合、2層以上は、積極的/形状適合の方式及び/又は非積極的/摩擦適合の方式で実質的に接続される。
【0017】
本発明の更なる態様は、包装袋、特にバルク材料用の包装袋を製造し、充填された包装袋を閉じる包装機に関し、該包装機は、包装材料を供給する供給装置と、少なくとも2層の包装材料を機械的に接続することにより、少なくとも1つの開口部を有する包装袋を製造する少なくとも1つの接続装置と、製造され充填された包装袋の少なくとも1つの開口部を閉じる少なくとも1つの袋閉じ装置とを含む。
【0018】
上述したように、接続装置及び/又は袋閉じ装置は、好ましくは、エンボス加工、つなぎ合わせ及び/又はローレット加工により、包装材料を接続するように適合される。
【0019】
有利には、包装材料は、少なくとも1つの接続装置による接続/接合時/接続/接合中に、特に加速せずに実質的に連続的に搬送される。特に、上述したように、これにより、包装材料の摩耗及び/又は損傷を防止又は低減する。代替的に及び/又は追加的に、実質的に連続的な、即ち実質的に中断のない包装材料の搬送により、増加した処理速度又は増加したスループットを可能にする。
【0020】
より好ましくは、少なくとも1つの接続装置は、接続中に包装材料に対して移動(displace)する。特に、接続装置は、2層以上の包装材料を接続しながら、包装材料に対して、及び/又は任意の実質的に静止している基準点、例えば包装機全体に対して、移動することができる。例えば、包装材料を適切な長さ又は距離、或いはその少なくとも一部にわたって接続するために、接続装置は、包装材料の一端から他端まで移動(move)することができる。これは、包装材料の少なくとも一部が少なくとも一時的で実質的に静止しているままであるプロセスステップにおいて接続を行う場合に特に有利である。
【0021】
接続装置に関して説明したように、少なくとも1つの袋閉じ装置は、閉じている間に包装材料及び/又は包装袋に対して移動することができる。代替的に及び/又は追加的に、包装材料は、少なくとも1つの袋閉じ装置によって閉じられている間に、特に加速せずに実質的に連続的に搬送される。より好ましくは、接続装置及び/又は袋閉じ装置は、少なくとも2層、特に3層又は4層の包装材料を接続するように適合される。
【0022】
特に好ましくは、接続装置及び/又は袋閉じ装置は、実質的に材料接続を利用せずに包装材料を少なくとも部分的に接続するように適合される。
【0023】
材料接続及び/又は接着結合は、特に、原子及び/又は分子の力による、接続パートナー、例えば2層以上の包装材料の接続により特徴付けられる。材料接続は、例えば、はんだ付け、溶接、接着及び/又は加硫により実現される。本発明の態様において、包装材料は、好ましくは実質的に材料接続を利用せずに包装袋を製造及び/又は閉じるために接続される。特に、紙及び/又は段ボールなどの繊維材料を含む包装材料の場合、包装の高めたリサイクル可能性を取得するために、包装材料を接続する場合に接着剤を使用しないことが有利である。
【0024】
より好ましくは、接続装置及び/又は袋閉じ装置は、実質的に積極的/形状適合の方式及び/又は非積極的/摩擦適合の方式で包装材料を接続するように適合される。
【0025】
積極的/形状適合の接続(positive/form-fit connection)は、特に、少なくとも2つの接続パートナーの少なくとも部分的な係合により形成されることにより、接続パートナーの緩みは、少なくとも1つの方向において防止されるか又は少なくともより困難になる。積極的/形状適合の接続の例は、さねはぎ接続、ジッパー、ベルクロ、凹凸などである。任意選択で、リベット、ネジ及び/又はコッターピンなどの接続要素は、実質的に正確な適合により2つの接続パートナーの対応する凹部に配置することができることにより、接続パートナーの分離は、少なくとも1つの方向において防止されるか又は少なくとも大幅に困難になる。
【0026】
非積極的/摩擦適合の接続(non-positive/friction-fit connection)は、特に、互いに接続される表面への垂直力により特徴付けられることにより、相互の移動(mutual displacement)が防止されるか又は少なくとも大幅に困難になる。非積極的/摩擦適合の接続の例は、2つの物体をクランプするか又は1つの物体に重りを加えることである。
【0027】
より好ましくは、包装機は、実質的に材料接続を利用せずに包装材料の搬送方向に実質的に平行な1つ以上の接続継ぎ目/接続ジョイントを形成するように適合された少なくとも1つの接続装置と、少なくとも部分的に又は完全に材料接続を利用するか又は実質的に材料接続を利用せずに包装材料の搬送方向に実質的に直交する1つ以上の接続継ぎ目を形成するように適合された第2の接続装置及び/又は袋閉じ装置とを有する。
【0028】
特に、開いた包装袋を形成するために、移送方向に直交するように配置された物質的に接続された接続継ぎ目(下部継ぎ目)は、充填プロセス中に増加した応力にさらされるため、この構成は、図8に示すように、いわゆる縦型充填シール機(VFFS-縦型充填シール機)に従って動作する包装機にとって特に有利である。
【0029】
代替的に又は追加的に、包装機は、実質的に材料接続を利用せずに包装材料の搬送方向に実質的に直交する1つ以上の接続継ぎ目を形成するように適合された少なくとも1つの接続装置と、少なくとも部分的に又は完全に材料接続を利用するか又は実質的に材料接続を利用せずに包装材料の搬送方向に実質的に平行であるか又は1つ以上の非物質的に接続された接続継ぎ目に直交する1つ以上の接続継ぎ目を形成するように適合された第2の接続装置及び/又は袋閉じ装置とを有する。任意選択で、包装機は、実質的に材料接続を利用せずに、又は少なくとも部分的に又は完全に材料接続を利用して包装材料の搬送方向に実質的に平行な接続継ぎ目を形成するように適合された接続装置を有する。
【0030】
特に、開いた包装袋を製造するために、搬送方向に平行に配置された接続継ぎ目(下部継ぎ目)は、充填プロセス中に増加した応力にさらされるため、この構成は、図1に示すように、いわゆる横型充填シール機(HFFS)に従って動作する包装機にとって特に有利である。包装袋の開口部を閉じる、第2の接続装置及び/又は袋閉じ装置により形成された接続継ぎ目(上部継ぎ目)は、任意選択で、少なくとも部分的に又は実質的に完全に材料接続により製造されてもよい。
【0031】
代替的に及び/又は追加的に、接続装置及び/又は袋閉じ装置は、材料接続、例えばコールドグルーにより包装容器の開口部を閉じる接続継ぎ目を形成するように適合される。このような接続装置は、例えば、要素間に位置する2層以上の包装材料を物質的に接続するために圧力で互いに押し付けられる2つの要素を含む。代替的に又は追加的に、少なくとも部分的又は完全な材料接続は、ホットグルー、及び/又は固体接着剤成分の溶融、及び/又は多成分接着剤、及び/又は別の従来の接着方法により提供されてもよい。ここで、好ましくは、1つ以上の接着剤成分を溶融する、即ち少なくとも1つ以上の接着剤成分を軟化又は液化するために、包装容器の層を互いに押しつけ及び/又は加圧及び/又は加熱するための手段が提供される。特に、実質的に材料接続を利用しない2つ以上、例えば3つの接続継ぎ目を有する包装袋の場合、実質的に物質的に接続した方式で包装袋の開口部を閉じることが有利である。
【0032】
特に好ましくは、接続装置及び/又は袋閉じ装置は、積極的/形状適合及び/又は非積極的/摩擦適合の接続により、2層以上、特に3層又は4層の包装材料を接続するように適合される。
【0033】
本発明の一態様に係る包装機は、少なくとも部分的に繊維材料、特にセルロース、木材パルプ及び/又は紙、特に古紙材料からなる包装材料で製造された包装袋を製造及び密封することに特に適する。紙及び/又は段ボールで製造された包装は、再生可能な原材料である木材で製造されるため、一般的にリサイクル可能性が高い。
【0034】
包装材料は、好ましくは、約1mm~約5mm、特に約2.5mmの繊維長さを有する。繊維の厚さは、好ましくは、約0.005mm~約0.15mm、特に約0.01mm~約0.08mmである。
【0035】
好ましくは、包装袋20を製造する包装材料22は、約0.05mm~約1mm、より好ましくは約0.1mm~約0.3mmの強度又は厚さを有する。より好ましくは、包装材料22は、約10g/m~約150g/m、より好ましくは約60g/m~約110g/mの重さを有する。
【0036】
特に好ましくは、紙、特に包装紙であってもよい包装材料22は、以下のパラメータ及び/又は特性のうちの1つ以上を含む。
(具体的にISO 536に従う)約59~約73g/mの重さ、及び/又は
(特にISO 534に従う)約68~約86μmの厚さ、及び/又は
(特にISO 8791-4に従う)約3.8~約7.2μmのPPSによる粗さ、及び/又は
(特にISO 1924-2に従う)約35N/15mmよりも大きな長手方向のブレーキ抵抗及び/又は約15N/15mmよりも大きな横方向の破壊抵抗(fracture resistance)、及び/又は
(特にISO 1924-2に従う)約1.5%よりも大きな長手方向の破断伸び及び/又は約2.0%よりも大きな横方向の破断伸び、及び/又は
(特にISO 2758に従う)約86kPaよりも大きなミューレン破裂圧力、及び/又は
(特にISO 1974に従う)約350mNよりも大きな長手方向の引裂き抵抗及び/又は約400mNよりも大きな横方向の引裂き抵抗、及び/又は
(特にISO 287に従う)約6.5~7.5%の湿度、及び/又は
(特にISO 353/Cobb 60sに従う)約33g/mよりも小さな吸水能力又は吸収性。
【0037】
代替的に及び/又は追加的に、包装材料は、好ましくは、以下の特性のうちの1つ以上を含む。
主に非リサイクル繊維からなる特性、及び/又は
主に新鮮な繊維パルプからなる特性、及び/又は
重量で30%よりも小さく、好ましくは10%よりも小さい再生繊維からなる特性、及び/又は
針葉樹、特にトウヒ、マツ、モミ及び/又はダグラスファーからの繊維を含む特性、及び/又は
広葉樹、特にブナ、カバノキ、ポプラ及び/又はユーカリからの繊維を含む特性、及び/又は
針葉樹、特にトウヒ、マツ、モミ及び/又はダグラスファーからの繊維、ならびに広葉樹、特にブナ、カバノキ、ポプラ及び/又はユーカリからの繊維を含む特性、
針葉樹からの繊維の重量割合は、好ましくは、広葉樹からの繊維の重量割合よりも低く、例えば、針葉樹からの繊維の重量割合は10%~40%であり、広葉樹からの繊維の重量割合は60%~90%である。
【0038】
同様に、2層以上の異なる包装材料を互いに接続して包装袋を形成することができる。特に、例えば60g/mの比較的に低い重さ(grammage)を有する層の包装材料と、例えば70g/mの比較的に高い重さを有する層の包装材料とは、互いに接続される場合、特に重量(weight)及び/又は耐久性に関して有利な特性を有する包装袋を構成することができる。
【0039】
更に好ましくは、包装機は、包装材料を成形及び/又は折り曲げる少なくとも1つの成形又は折り曲げ装置を含む。成形又は折り曲げ装置は、例えば、2層以上、特に3層又は4層の包装材料が重畳するように包装材料の少なくとも一部分及び/又は一部を成形するように適合される。
【0040】
有利には、少なくとも1つの成形又は折り曲げ装置は、少なくとも2層の包装材料が少なくとも部分的に重なり合うように、包装材料を成形する、特に包装材料を少なくとも1回折り曲げるように適合される。特に好ましくは、例えば、包装材料のウェブは、少なくとも一部の領域で包装材料が二重になったウェブが製造されるように、成形され、及び/又は折り曲げられるか又はプリーツ加工され、次に、接続装置及び/又は袋閉じ装置に供給される。得られた包装材料の折り目は、包装袋の片側の端部又は仕上げとして機能することができる。
【0041】
より好ましくは、包装機は、包装袋を充填し、特に包装袋をバルク材料で充填する少なくとも1つの充填装置を含む。充填装置は、有利に、包装機内の少なくとも1つの接続装置の下流に配置される。
【0042】
好ましくは、少なくとも1つの充填装置は、少なくとも1つの接続装置と少なくとも1つの袋閉じ装置との間に配置される。例えば、製造されたが、開いているか又はまだ閉じられていない包装袋は、充填装置に移送又は搬送される。充填装置は、包装袋の開口部を開口する開口装置と、包装袋にパウチ又はキャビティを形成するパウチ形成装置と、1つ以上の物体、特にバルク材料を包装袋に導入し、注入するか又は押し込む導入装置とのうちの1つ以上を有してもよい。
【0043】
より好ましくは、包装機は、製造された1つ以上の包装袋を収容及び移送する1つ以上の装置、特に回転機を含む。
【0044】
このような装置は、特に、1つ以上の包装袋を充填装置及び/又は袋閉じ装置に移送又は搬送するような方式で包装機の内部又はその上に構成及び配置されてもよい。
【0045】
より好ましくは、包装機は、包装材料の一部及び/又は少なくとも1つの包装袋を分離する少なくとも1つの分離装置を含み、少なくとも1つの分離装置は、好ましくは、供給装置と少なくとも1つの第1の接続装置との間、又は、少なくとも1つの接続装置と少なくとも1つの充填装置との間、又は、少なくとも1つの充填装置と少なくとも1つの袋閉じ装置との間に配置される。
【0046】
分離装置は、例えば、包装材料及び/又は包装袋の少なくとも一部を切り離すか又は分割するか又は隔離する切り離し工具を有する。好ましくは、切り離し工具は、包装材料を切断する刃先又は刃を含む。代替的に及び/又は追加的に、分離装置は、包装材料に穿孔する1つ以上の穿孔工具、及び/又は、特に包装材料に生成された穿孔線に沿って、包装材料の一部又は包装袋を切り離すか又は剥離する剥離装置を有してもよい。
【0047】
特に、分離装置は、実質的に連続的に、即ち実質的に中断することなく、包装材料を分離及び/又は切断するように適合されてもよい。これは、例えば、回転ローラに配置された実質的に静止している刃先及び/又は刃により実現することができ、刃先又は刃は、包装材料と実質的に連続的に接触する。代替的に、分離装置は、包装材料を断続的に、即ち一時的に吊り下げられた方式で分離及び/又は切断するように適合されてもよい。これは、例えば、包装材料に対して移動し、包装材料と一時的に接触する、移動可能な刃により実現することができる。
【0048】
代替的に及び/又は追加的に、分離装置は、包装材料の一部を分離又は隔離するために、包装機内の成形又は折り曲げ装置の上流に配置されてもよい。これは、包装材料の2つ以上、特に3つ又は4つの個々の部分又はピースが少なくとも部分的に上下に置かれて互いに接続される場合に特に有利である。代替的に及び/又は追加的に、分離装置は、製造された1つ以上の包装袋を分離するか又は供給された包装材料からそれらを分離又は隔離するために、少なくとも1つの接続装置の下流に配置されてもよい。
【0049】
有利には、少なくとも1つの接続装置及び/又は少なくとも1つの袋閉じ装置は、包装材料の搬送方向に対して実質的に直交するか又は横方向の接続継ぎ目を形成するように適合される。代替的に及び/又は追加的に、少なくとも1つの接続装置及び/又は少なくとも1つの袋閉じ装置は、包装材料の搬送方向に対して実質的に平行であるか又は長手方向の接続継ぎ目を形成するように適合される。
【0050】
接続継ぎ目は、特に、好ましくは実質的に細長い形状を有する、再成形又はエンボス加工により生成されたレリーフを表す。接続継ぎ目は、2層以上の包装材料が、特に材料接続により、及び/又は実質的に材料接続を利用せずに接続された領域を更に表す。
【0051】
接続装置及び/又は袋閉じ装置は、包装材料をロールなどから接続装置に実質的に連続的に供給する場合に特に有利である。例えば、包装材料のバンドから個々の包装袋を製造するために、2層以上、特に3層又は4層の包装材料を、特に1つ以上、特に2つ、3つ又は4つの接続継ぎ目を形成することにより接続することができる。接続継ぎ目は、例えば、横方向の継ぎ目として、即ち、包装材料の搬送方向に対して実質的に直交するか又は横方向にあるように設計されてもよく、長手方向の継ぎ目として、即ち、包装材料の搬送方向に対して実質的に平行である又は長手方向にあるように設計されてもよい。代替的に及び/又は追加的に、接続継ぎ目は、包装材料の搬送方向に対して斜めに、特に対角線的に形成されてもよく、及び/又は非直線部分を有してもよい。
【0052】
本発明の更なる態様は、包装袋、特にバルク材料用の包装袋を製造する少なくとも2層の包装材料を接続する接続装置及び/又は袋閉じ装置に関し、該装置は、エンボス加工構造を有する少なくとも1つのエンボス加工工具を含み、接続装置又は袋閉じ装置は、少なくとも2層の包装材料の接続、特に機械的なエンボス加工、つなぎ合わせ及び/又はローレット加工により、包装袋を製造及び/又は閉じるように適合され、包装材料は、少なくとも部分的に繊維材料、特にセルロース、木材パルプ及び/又は紙、特に古紙材料からなる。
【0053】
上述した接続装置及び/又は袋閉じ装置、及び/又は、以下に説明される接続装置及び/又は袋閉じ装置は、本発明の一態様に係る包装機での使用に特に適する。代替的に及び/又は追加的に、上述した接続装置及び/又は袋閉じ装置、及び/又は、以下に説明される接続装置及び/又は袋閉じ装置は、本発明の一態様に係る包装機内に配置されてもよく、及び/又は包装機の一部としてもよい。本発明の意味の範囲における接続装置は、好ましくは、特に包装材料に1つ以上の接続継ぎ目を形成することにより、包装袋を製造するように適合される。袋閉じ装置は、好ましくは、製造された包装袋を特に充填後に閉じるように適合される。特に、袋閉じ装置は、好ましくは、1つ以上の物体を包装袋に充填したことが好ましい包装袋の最後の開口部を閉じるように適合される。
【0054】
機械的接続は、特に、実質的に材料接続を利用しない、例えば2層の包装材料の接続を表す。好ましくは、1つ以上、例えば2つの接続される物体に圧力をかけ、及び/又は、1つ以上、例えば2つの接続される物体を少なくとも部分的に再成形することで積極的/形状適合及び/又は非積極的/摩擦適合の接続を形成することにより、機械的接続が行われる。
【0055】
機械的接続の好ましい形態は、接続パートナー、即ち接続される物体のうちの少なくとも1つのエンボス加工又はつなぎ合わせ又はローレット加工を含む。
【0056】
接続装置及び/又は袋閉じ装置は、特に、以下に挙げられる特徴のうちの1つ以上を有してもよい。
【0057】
有利には、接続装置及び/又は袋閉じ装置は、包装材料が特に加速せずに実質的に連続的に搬送されている間に、包装材料を接続するように適合される。
【0058】
接続装置及び/又は袋閉じ装置は、好ましくは、実質的に一定の速度で搬送される包装材料を接続するように適合される。これは、包装材料の間欠的な搬送、即ち加速及び減速の交互又は停止が必要ないという特別な利点がある。このようにして、例えば、製造プロセスの進行を加速することができる。代替的に及び/又は追加的に、繰り返した加速及び減速による包装材料への力を回避できることにより、材料の疲労を防止するか又は少なくとも低減するため、耐久性の低い包装材料を使用することができる。
【0059】
好ましい実施形態において、エンボス加工工具は、エンボス加工構造を有する少なくとも1つの回転可能なローラを含む。これは、包装材料が接続装置又は袋閉じ装置内を実質的に一定の速度で搬送される場合、接続装置又は袋閉じ装置により接続継ぎ目を形成することに特に有利である。回転可能なローラは、エンボス加工工具が搬送されている包装材料と接触する場合に包装材料と実質的に同一の速度及び/又は移動方向を有するように回転することが好ましいという利点を有する。エンボス加工工具と包装方法との間のそのような少なくとも近似の同期性により、特に、包装材料の搬送方向及び/又はその逆方向に包装材料に力がかからないが、少なくとも軽減されるため、材料に優しい接続継ぎ目の形成を可能にする。
【0060】
接続継ぎ目は、特に、好ましくは実質的に細長い形状を有する、再成形又はエンボス加工により生成されたレリーフを表す。
【0061】
より好ましくは、少なくとも1つの回転可能なローラ及び/又は1対のローラは、実質的に静止している方式で取り付けられる。代替的に、エンボス加工工具及び/又は少なくとも1つの回転可能なローラ及び/又は1対のローラは、包装材料に対して移動してもよく、特に、それぞれが振動方式で移動してもよい。少なくとも1つの回転可能なローラを、包装材料と接触させるために、又は包装材料との接触を遮断するために、移動可能に設計することが有利であってもよい。これは、エンボス加工工具と包装材料との間の少なくともほぼ同期性を実現するために特に有利である。
【0062】
接続装置及び/又は袋閉じ装置は、特に好ましくは、実質的に材料接続を利用せずに包装材料を接続するように適合される。
【0063】
材料接続は、特に、原子及び/又は分子の力による、接続パートナー、例えば2層以上の包装材料の接続により特徴付けられる。材料接続は、例えば、はんだ付け、溶接、接着及び/又は加硫により実現される。本発明の態様において、包装材料は、好ましくは実質的に材料接続を利用せずに包装袋を製造及び/又は閉じるために接続される。特に、紙及び/又は段ボールなどの繊維材料を含む包装材料の場合、包装の高めたリサイクル可能性を取得するために、包装材料を接続する場合に接着剤を使用しないことが有利である。
【0064】
好ましくは、接続装置及び/又は袋閉じ装置は、実質的に積極的/形状適合の方式及び/又は非積極的/摩擦適合の方式で包装材料を接続するように適合される。
【0065】
積極的/形状適合の接続は、特に、少なくとも2つの接続パートナーの少なくとも部分的な係合により形成されることにより、接続パートナーの緩みは、防止されるか又は少なくともより困難になる。積極的接続の例は、さねはぎ接続、ジッパー、ベルクロ、凹凸などである。任意選択で、リベット、ネジ及び/又はコッターピンなどの接続要素は、実質的に正確な適合により2つの接続パートナーの対応する凹部に配置することができることにより、接続パートナーの分離は、少なくとも1つの方向において防止されるか又は少なくとも大幅に困難になる。
【0066】
非積極的/摩擦適合の接続は、特に、互いに接続される表面への垂直力により特徴付けられることにより、相互の移動が防止されるか又は少なくとも大幅に困難になる。非積極的/摩擦適合の接続の例は、2つの物体をクランプするか又は1つの物体に重りを加えることである。
【0067】
代替的に及び/又は追加的に、接続装置及び/又は袋閉じ装置は、材料接続により、例えば、コールドグルー、二液型(2K)接着剤、ホットメルト接着剤、分散接着剤、接触接着剤、重合接着剤、感圧接着剤又は同様の接着剤、特にコールドボンド、即ち実質的に加熱なしで接着できる接着剤を使用することにより、接続継ぎ目を形成するように適合される。
【0068】
有利には、接続装置及び/又は袋閉じ装置は、包装材料の搬送方向に対して実質的に直交するか又は横方向の接続継ぎ目を形成するように適合される。代替的に及び/又は追加的に、少なくとも1つの接続装置及び/又は少なくとも1つの袋閉じ装置は、包装材料の搬送方向に対して実質的に平行であるか又は長手方向の接続継ぎ目を形成するように適合される。
【0069】
好ましくは、エンボス加工工具のエンボス加工構造は、複数の隆起及び/又は窪みを有する。ここで、隆起又は窪みの距離、厚さ、長さ及び/又は高さ又は深さなどのエンボス加工構造の1つ以上のパラメータは、異なる要件に応じて変更又は選択することができる。特に、エンボス加工構造の特性は、異なる包装材料及び/又は接続継ぎ目の所望の抵抗に適切に適合するか又はマッチングすることができる。特に有利なエンボス加工構造の一部の例示的な構成を図に示し、以下に説明する。
【0070】
好ましくは、接続装置及び/又は袋閉じ装置は、第2のエンボス加工工具、より好ましくは、エンボス加工構造を有する第2の回転可能なローラを含む。好ましくは、第1のローラ及び第2のローラは、包装材料の少なくとも一部が第1のローラと第2のローラとの間を通過するように配置される。
【0071】
有利には、接続装置及び/又は袋閉じ装置は、少なくとも1つの回転可能なローラを回転させる、少なくとも1つの駆動ユニット、例えばモータを有する。これは、エンボス加工工具と搬送されている包装材料との少なくとも近似の同期性を実現するために特に有利である。
【0072】
特に好ましくは、第1のローラのエンボス加工構造及び第2のローラのエンボス加工構造は、実質的に相補的又は反対又は相反的なパターンを有する。特に有利な接続継ぎ目は、そのようなパターンで生成することができる。特に、包装材料への材料損傷応力を低減することができ、及び/又は、接続継ぎ目の抵抗又は耐久性を高めることができる。例えば、第1のローラのエンボス加工構造は、特定の点において窪みを有し、第2のローラのエンボス加工構造は、対応する点、特に少なくとも一時的に反対の点において隆起を有する。窪み及び隆起の厚さ、長さ及び/又は高さ又は深さは、好ましくは、実質的に相補的であるように設計される。
【0073】
更に好ましくは、第1のローラ及び第2のローラは、第1のローラのエンボス加工構造の隆起が第2のローラのエンボス加工構造の窪みに少なくとも一時的に対向し、及び/又は第2のローラのエンボス加工構造の窪みにより少なくとも部分的に収容されるように配置される。
【0074】
代替的に及び/又は追加的に、接続装置及び/又は袋閉じ装置は、1つのプロセスステップにおいて対応する数の接続継ぎ目を形成するために、1対のローラのうちの1つのローラが複数、例えば2つのエンボス加工構造を有するように設計される。特に、1対のローラは、包装材料に2つの隣接及び/又は並列する接続継ぎ目を形成するように設計され、接続継ぎ目は、異なる包装袋に割り当てられる。
【0075】
本発明の別の態様は、少なくとも1つの開口部を含む包装袋、特にバルク材料用の包装袋を製造し、充填された包装袋の開口部を閉じる方法に関し、該方法は、包装材料を成形及び/又は折り曲げ、特に包装材料を折り曲げるか又はプリーツ加工するステップと、少なくとも2層の包装材料のそれぞれの接続、特に機械的なエンボス加工、つなぎ合わせ及び/又はローレット加工により、少なくとも2つの接続継ぎ目を形成することにより、包装袋を製造するステップと、製造され充填された包装袋の開口部を閉じるステップとを含み、包装材料は、少なくとも部分的に繊維材料、特にセルロース、木材パルプ及び/又は紙、特に古紙材料からなる。
【0076】
好ましくは、包装材料の少なくとも2つの部分が互いに反対であり、及び/又は隣接するように置かれるように、供給された包装材料を少なくとも1回折り曲げるか又は成形する。代替的に及び/又は追加的に、2層の包装材料を、少なくとも部分的に重なり合う方式で上下に置いてもよい。
【0077】
更に好ましくは、包装袋を製造するために、2つ以上、特に3つ又は4つの接続継ぎ目を、好ましくは実質的に非材料、特に積極的/形状適合及び/又は非積極的/摩擦適合の機械的接続により形成する。
【0078】
機械的接続は、特に、実質的に材料接続を利用しない、例えば2層の包装材料の接続を表す。好ましくは、1つ以上、例えば2つの接続される物体に圧力をかけ、及び/又は、1つ以上、例えば2つの接続される物体を少なくとも部分的に再成形することで積極的/形状適合及び/又は非積極的/摩擦適合の接続を形成することにより、機械的接続が行われる。
【0079】
機械的接続の好ましい形態は、接続パートナー、即ち接続される物体のうちの少なくとも1つのエンボス加工又はつなぎ合わせ又はローレット加工を含む。
【0080】
有利には、少なくとも2つの接続継ぎ目を、互いに実質的に直交するように配置する。代替的に及び/又は追加的に、少なくとも2つの接続継ぎ目を、互いに実質的に平行に配置する。
【0081】
この方法は、好ましくは、包装材料を供給するステップ、及び/又は実質的に材料接続を利用せずに少なくとも1つの接続継ぎ目を形成するステップ、及び/又は包装袋を製造するために、少なくとも1つの接続継ぎ目に平行に、及び/又は直交するように配置された少なくとも1つの接続継ぎ目を形成することにより、包装袋を閉じるステップ、及び/又は少なくとも1つの接続継ぎ目を形成しながら、包装材料を特に加速せずに実質的に連続的に搬送するステップ、及び/又は包装袋を充填し、特に包装袋をバルク材料で充填するステップ、及び/又は包装材料の一部を分離するステップ、及び/又は包装材料の搬送方向に実質的に直交する少なくとも1つの接続継ぎ目を形成するステップ、及び/又は包装材料の搬送方向に実質的に平行な少なくとも1つの接続継ぎ目を形成するステップのうちの1つ以上のステップを更に含む。
【0082】
接続継ぎ目は、好ましくは実質的に細長い形状を有することが例えば包装材料などの物体の表面に再成形又はエンボス加工することにより生成された、特にレリーフを表す。接続継ぎ目は、材料接続、特にコールドグルー、二液型(2K)接着剤、ホットメルト接着剤、分散接着剤、接触接着剤、重合接着剤、感圧接着剤又は同様の接着剤、特にコールドボンド、即ち実質的に加熱なしで接着できる接着剤により接続された包装材料の少なくとも2つの接続層の領域を表してもよい。
【0083】
包装袋を製造し密封する例示的な方法を図に示して説明する。
【0084】
本発明の更なる態様は、閉じられた包装袋、特にバルク材料で充填された包装袋に関し、該包装袋は、包装袋の少なくとも2層の包装材料を接続する、少なくとも一部の領域において実質的に平行に配置された少なくとも2つの接続継ぎ目と、少なくとも一部の領域において、平行に配置された少なくとも2つの接続継ぎ目に実質的に直交する少なくとも1つの接続継ぎ目とを含み、包装材料は、少なくとも部分的に繊維材料、特にセルロース、木材パルプ及び/又は紙、特に古紙材料からなる。
【0085】
包装袋は、特に、説明された方法により製造及び/又は密封することができる。本願の意味の範囲における包装袋は、特に、1つ以上の他の物体を収容することに適する中空で薄肉の物体を表す。
【0086】
好ましくは、少なくとも1つ、特に2つ、3つ又は4つの接続継ぎ目は、実質的に材料接続、特に接着剤を利用せずに包装袋の包装材料を接続する。より好ましくは、少なくとも1つ、特に2つ、3つ又は4つの接続継ぎ目は、包装袋の包装材料を、実質的に積極的/形状適合及び/又は非積極的/摩擦適合の接続により接続する。代替的に及び/又は追加的に、包装袋は、包装袋の包装材料を実質的に物質的に接続された方式で接続する少なくとも1つ、特に2つの接続継ぎ目を有する。材料接続は、特に、コールドグルー、(コールド)グルー、ホットシールグルー及び/又は同様のグルーにより実現することができる。
【0087】
包装袋は、有利には、平行に配置された少なくとも2つの接続継ぎ目に直交することが好ましい、1つ以上、例えば2つの折り線を有する。このような折り線は、特に、包装袋の片側に沿った端部又は袋閉じ装置を形成することができる。
【0088】
包装袋は、好ましくは、2対の実質的に平行に配置された接続継ぎ目を有し、各対の接続継ぎ目は、互いに実質的に直交するように配置される。対応する接続継ぎ目を有する包装袋は、包装袋の端部において実質的に同じように設計される場合、及び/又は引裂き抵抗などの実質的に同じ特性を有する場合に特に有利である。
【0089】
有利には、包装袋は、実質的に材料接続を利用せずに包装材料を接続する少なくとも1つの第1の接続継ぎ目と、材料接続により包装材料を接続する第2の接続継ぎ目とを含み、第1の接続継ぎ目と第2の接続継ぎ目は、互いに実質的に直交するように配置され、包装袋は、好ましくは、材料接続により包装材料を接続し、第2の接続継ぎ目に実質的に平行に配置され、より好ましくは、製造された包装袋の開口部を閉じる第3の接続継ぎ目を有する。このような包装袋は、(例えば、図8に示すように)VFFSプロセスにおいて特に有利である。包装袋は、任意選択で、第1の接続継ぎ目に平行な第4の接続継ぎ目を有し、第4の接続継ぎ目は、実質的に材料接続を利用せずに、又は実質的に材料接続を利用して包装材料を接続する。
【0090】
包装袋の更なる有利な実施形態は、実質的に材料接続を利用せずに包装材料を接続する少なくとも1つの第1の接続継ぎ目と、実質的に材料接続を利用せずに包装材料を接続する第2の接続継ぎ目とを含み、第1の接続継ぎ目と第2の接続継ぎ目は、互いに実質的に平行に配置され、包装袋は、好ましくは、包装材料を実質的に物質的に接続された方式で接続し、第1の接続継ぎ目及び第2の接続継ぎ目に実質的に直交するように配置された第3の接続継ぎ目を有する。このような包装袋は、(例えば、図1に示すように)HFFSプロセスにおいて特に有利である。包装袋は、任意選択で、第3の接続継ぎ目に平行な第4の接続継ぎ目を有し、第4の接続継ぎ目は、実質的に材料接続を利用せずに、又は実質的に材料接続を利用して包装材料を接続する。
【0091】
特に本発明の態様に係る包装機、接続装置、袋閉じ装置及び/又は方法により製造できる包装袋は、多くの異なる形状及び特性を有してもよい。充填物、使用目的及び/又はその他の要件に応じて、包装袋を異なって構成することができる。包装袋の例を図に示し、以下に説明する。
【0092】
以下、課題を解決するための個々の実施形態を、図面を参照しながら例示的に説明する。説明される個々の実施形態の一部は、特許請求される主題を実装するために絶対に必要ではないが、特定の用途において望ましい特性を提供する特徴を有する。したがって、以下に説明される実施形態の特徴を全て含まない実施形態も、開示され、説明される技術的教示に該当するとみなされるものとする。更に、不必要な繰り返しを回避するために、特定の特徴については、以下に説明される個々の実施形態に関連してのみ言及する。したがって、個々の実施形態は個々に考慮されるだけでなく、全体として考慮されるべきであることが指摘される。これらを組み合わせて見ると、当業者は、他の実施形態の個々の又は複数の特徴を組み込むことにより個々の実施形態を修正することもできることを認識するであろう。個々の実施形態と、他の実施形態に関連して説明される個々の又は複数の特徴との系統的な組み合わせは、望ましく有用であり得るため、考慮に入れるべきであり、また、説明の範囲に含まれるものとみなされるべきであることが指摘される。
【図面の簡単な説明】
【0093】
図1】包装袋を製造し、充填し、密封する例示的な包装機を示す。
図2】包装袋を製造する接続装置の例示的な実施形態を示す。
図3】更なる例示的な接続装置を示す。
図4図3の例示的な接続装置の断面を示す。
図5】包装袋を製造する接続装置又は包装袋を閉じる袋閉じ装置の代替的な例示的な実施形態を示す。
図6図5の接続装置又は袋閉じ装置、及び接続継ぎ目を有する包装材料を示す。
図7a】包装材料における例示的な接続継ぎ目を示す。
図7b】複数の接続継ぎ目を有する例示的な包装袋を示す。
図7c】角が切り取られた、充填された図7bの包装袋を示す。
図8】包装袋を製造し、充填し、密封する更なる例示的な包装機を示す。
【発明を実施するための形態】
【0094】
特に、包装業界では、横型充填シール機(HFFS)と縦型充填シール機(VFFS)の2種類の包装機が一般的である。これらの包装機又は包装方法は、特に包装材料又は包装袋の本質的な搬送方向に関して異なる。HFFSプロセスにおいて、包装材料及び/又は包装袋は、実質的に水平方向において搬送される。VFFSプロセスにおいて、包装材料及び/又は包装袋は、実質的に垂直方向において搬送される。本発明の態様に係る包装機、接続装置、袋閉じ装置及び方法は、HFFS及び/又はVFFSの用途に特に適する。これらの図は、本発明の1つ以上の態様の例示的な実施形態を示し、示される例の少なくとも一部は、HFFS及びVFFSの両方の用途に適する。しかしながら、例示的な実施形態は、言及されたHFFS及びVFFSの方法に限定されない。
【0095】
図1は、HFFS設計における例示的な包装機1を示す。包装機1は、包装袋20を製造する包装材料22のロールを含む。包装材料22は、供給装置2により、実質的に水平な搬送方向16において包装機1に供給される。示される実施形態において、供給装置2は、包装材料22を移送又は搬送する1対の駆動ローラ又はシリンダを含む。図1に示すように、包装機1は、包装材料22を(再)成形及び/又は折り曲げる成形又は折り曲げ装置4を更に有する。示される例において、形成又は折り曲げ装置4は、包装材料22を実質的に中央で折り曲げて、片側に沿って折り目又はプリーツ26を有する包装材料22の二重バンド(2層を含む)を形成するように適合される。示される例示的な実施形態において、供給装置2は、形成又は折り曲げ装置4の下流に配置される。代替的に及び/又は追加的に、供給装置2は、成形又は折り曲げ装置4の上流に配置されてもよい。更に、包装機1は、包装機1の異なる点に配置できる、1つ以上の追加の供給装置4及び/又は成形又は折り曲げ装置を有してもよい。
【0096】
示される代替的な例として、包装材料22は、個々のピース又はシートの形態で収納されてもよい。このような例において、供給装置2及び/又は成形又は折り曲げ装置4は、好ましくは、2つ以上、特に3つ又は4つのピース又はシートの包装材料22が、少なくとも部分的に重なり合うか又は上下に置く方式で配置及び/又は搬送されるように構成される。
【0097】
図1に示される包装機1は、2層以上、特に3層又は4層の包装材料22を接続する1つ以上、例えば2つの接続装置30を更に含む。好ましくは、接続装置30のうちの少なくとも1つは、包装材料22の少なくとも一部の内部又はその上に、少なくとも1つ、特に2つ又は3つの接続継ぎ目24を形成するように適合される。接続装置30の例示的な構成を図2図6に示し、以下に詳細に説明する。
【0098】
好ましくは、1つ以上の接続装置30は、包装材料22の搬送方向16において成形又は折り曲げ装置4の上流に配置される。代替的に及び/又は追加的に、少なくとも1つの接続装置30は、成形又は折り曲げ装置4の上流に配置されてもよい。接続装置30は、特に、包装材料22の搬送方向16に実質的に直交するか又は横断する接続継ぎ目24を形成するように適合されてもよい。代替的に及び/又は追加的に、接続装置は、包装材料22の搬送方向16に対して実質的に平行であるか又は長手方向の接続継ぎ目24を形成するように適合されてもよい。
【0099】
図1に示される例示的な包装機1において、2つの接続装置30は、包装材料22の搬送方向16及び/又は形成された折り目26に直交するか又は垂直である接続継ぎ目24を形成することにより、包装袋20を製造するように設計される。示される包装機1において、このようにして、複数の包装袋20は、包装材料22のバンドに製造される。各包装袋20は、好ましくは、2つの隣接するか又は近隣の接続継ぎ目24と、それらの間に位置する包装材料22の部分とにより形成される(図2も参照)。包装袋20は、折り目26の反対側に開口部を更に有する。
【0100】
図1の包装機1は、1つ以上の包装袋20を包装材料22のバンドから分離するか又は切り離するか又は隔離する分離装置6を、1つ以上、例えば2つ含む。示される例において、分離装置6は、包装材料22の少なくとも一部を切断するか又は切り離すように適合された2つの切り離し工具、例えば、ナイフ、刃又は刃先を含む。示される包装機1の例示的な実施形態において、分離装置6は、包装袋20を形成する包装材料22の領域を分離するように適合される。
【0101】
代替的な実施形態において、包装機1は、好ましくは包装機内に直接隣接して配置されない分離装置6を複数、例えば2つ有してもよい。例えば、第1の分離装置6は、分離された部分が2つ以上の接続された包装袋20を有するように、包装材料20を分離することができる。分離された部分を、充填及び/又は密封のための装置に搬送し、任意選択で、次に、前に分離された部分から少なくとも1つの包装袋20を分離する第2の分離装置6に供給する。分離装置6は、代替的に及び/又は追加的に、成形又は折り曲げ装置4の上流に配置されてもよい。
【0102】
本例示的な実施形態において、包装機1は、1つ以上の包装袋20及び/又は包装材料22の個々の部分を収容及び/又は移送又は搬送する回転機10を含む。回転機10は、好ましくは、1つ以上の包装袋20及び/又は包装材料22の分離された個々の部分を、包装機1の1つ以上のステーション又は装置、特に、包装袋20を好ましくはバルク材料で充填する包装機1の充填装置8に実質的に連続的又は断続的に供給するように適合される。有利には、充填装置8は、包装袋20の開口部を開口する開口装置、及び/又は、特に包装袋20の充填に備えて実質的に球根状のパウチを形成することにより包装袋20を形成するパウチ形成装置12を有する。1つ以上、例えば2つ、3つ又は4つの入口装置14は、1つ以上の物品、特にバルク材料で包装袋20を充填するように適合される。
【0103】
図1に示すように、回転機10は、好ましくは、実質的に円形の経路に沿って、包装機1の1つ以上のステーション又は装置、特に充填装置8に包装袋20を移送又は搬送するように適合される。好ましくは、包装袋20は、1つ以上の装置において、実質的に静止している方式で一時的に留まることができる。
【0104】
また、包装機1は、1つ以上、例えば2つの包装袋20を閉じる1つ以上、特に2つ又は3つの袋閉じ装置40を有する。本例において、充填された2つの包装袋20を袋閉じ装置40に供給し、袋閉じ装置40により閉じる。袋閉じ装置40は、好ましくは、特に開口部が形成された包装材料22を接続することにより、包装袋20の開口部を閉じるように適合される。好ましくは、袋閉じ装置40は、包装袋20の開口部を閉じる少なくとも1つの接続継ぎ目24を形成する1つ以上のエンボス加工工具32を含む。袋閉じ装置30は、1つ以上の包装袋に対して実質的に静止するか又は移動可能であるように設計することができる。特に有利なのは、袋閉じ装置40が開口部を含む包装袋20の側面に実質的に平行に、又は側面に沿って移動できることである。袋閉じ装置の例示的な実施形態を図2図6に示し、以下に詳細に説明する。代替的に及び/又は追加的に、袋閉じ装置40は、接着剤を塗布して開口部を閉じるように適合されてもよい。ここで、コールドグルー又は同様の冷間結合接着剤を使用して開口部を閉じることが特に有利である。
【0105】
次に、製造され、充填され、閉じられた包装袋20を包装機1から送り出す。更に、包装機1は、特に包装材料22及び/又は接続継ぎ目24を制御又は検査する1つ以上の制御装置18を任意選択で有する。包装材料22及び/又は包装袋20の搬送又は供給は、特に、実質的に断続的又は連続的に行うことができる。特に、包装機1の個々のステーション又はセクションにおける搬送は、変化することができる。図1における例に示すように、包装材料22は、好ましくは、特に加速せずに実質的に連続的な方式、即ち、実質的に一定の速度で、少なくとも分離装置6まで移送又は搬送される。
【0106】
図2は、本発明の一態様に係る、特に包装機1内で、又は包装機1の一部として使用される例示的な接続装置30を示す。接続装置30は、2層以上、特に3層又は4層の包装材料22を、特に機械的に、接続するように適合される。
【0107】
機械的接続は、特に、実質的に材料接続を利用しない、例えば2層の包装材料の接続を表す。好ましくは、1つ以上、例えば2つの接続される物体に圧力をかけ、及び/又は、1つ以上、例えば2つの接続される物体を少なくとも部分的に再成形することで積極的/形状適合及び/又は非積極的/摩擦適合の接続を形成することにより、機械的接続が行われる。
【0108】
機械的接続の好ましい形態は、接続パートナー、即ち接続される物体のうちの少なくとも1つのエンボス加工及び/又はつなぎ合わせ及び/又はローレット加工を含む。
【0109】
好ましい実施形態に係る接続装置30は、1つ以上、例えば2つのエンボス加工構造34を有する少なくとも1つのエンボス加工工具32を含む。エンボス加工工具32は、例えば、その外周にエンボス加工構造34を有する回転可能なローラ36として設計される。ローラ36は、好ましくは、その回転軸が包装材料22の搬送方向16に実質的に直交するか又は垂直に整列され、かつ包装材料22の表面に実質的に平行に整列されるように配置される。接続装置30は、好ましくは、包装材料22が少なくとも部分的に導入又は通過できるように設計される。
【0110】
示される接続装置30の好ましい実施形態において、回転可能なローラ36は、特に、ローラ36の外周に存在するエンボス加工構造34が、搬送された包装材料22と接触する場合、搬送された包装材料22と実質的に、しかし少なくともほぼ同じ速度を有するように回転することができる。エンボス加工構造34と包装材料22との間のそのような少なくとも近似の同期性は、特に、改善された接続継ぎ目24を形成し、及び/又は包装材料22への損傷を防止するか又は少なくとも低減することができる。
【0111】
少なくとも近似の同期性を達成又は改善するために、好ましくは、センサ、例えばロータリエンコーダを設置して包装材料22の速度を検出し、それに応じてローラ36の回転速度を制御及び/又は調整することができる。
【0112】
図2における接続装置30は、好ましくは、包装材料22の搬送方向16に実質的に直交するか又は垂直であるか又は横断する接続継ぎ目24を形成するように設計される。代替的に及び/又は追加的に、接続装置30のローラ36は、包装材料22の搬送方向16に実質的に平行であるか又はそれに沿って接続継ぎ目24を形成するエンボス加工構造34を有してもよい。
【0113】
図2の接続装置30は、特に、包装袋20を製造するように適合され、本例における包装袋20は、2つの実質的に平行な接続継ぎ目24と、包装材料22(図示せず)を成形するか又は折り曲げること(図示せず)により形成された折り目又はプリーツ26とで形成される。平行に配置された接続継ぎ目24は、エンボス加工工具32の同じエンボス加工構造34により形成されてもよく、同じエンボス加工工具32の異なるエンボス加工構造34により形成されてもよく、異なるエンボス加工工具32の異なるエンボス加工構造により形成されてもよい。仮想の分割線28は、それぞれが包装袋20を有する包装材料22の部分又は領域を分割する。1つ以上の包装袋20を分離する更なるプロセスにおいて、包装材料22は、好ましくは、分割線28に沿って分離又は切断される。代替的に、接続継ぎ目24は、好ましくは、中央で分離、分割又は切断されてもよく、それにより、接続継ぎ目24の一部は、包装袋20の一部となり、同じ接続継ぎ目24の他の部分は、他の包装袋20の一部となる。
【0114】
任意選択で、エンボス加工工具32は、包装材料22の少なくとも一部が実質的に変化しない形態で、特に接続されるか又は接続継ぎ目24を有することなく、接続装置30を通過するように設計又は配置されてもよい。図2の例において、包装材料22は、折り目又はプリーツ26の反対側で接続されない。
【0115】
更なる構成において、接続装置30の少なくとも一部は、代替的に及び/又は追加的に、包装材料22に対して移動可能であってもよい。例えば、エンボス加工工具32は、包装材料22と一時的に接触するために、振動的に移動してもよい。このような構成により、エンボス加工構造34と搬送された包装材料22との間の同期性を向上させることができる。
【0116】
なお、示される接続装置30の説明された特徴の少なくとも一部は、包装袋20を閉じる袋閉じ装置40によって含まれてもよい。
【0117】
図3及び図4は、特に材料接続を利用せずに少なくとも2層の包装材料を接続する接続装置30の例示的な好ましい実施形態を示し、接続装置は、本発明の一態様に係る包装機1での使用に特に適する。示される接続装置30は、回転可能なローラ36として設計された2つのエンボス加工工具32を含む。ローラ36のそれぞれは、好ましくは、ローラ36の外周において、それぞれの回転軸に実質的に平行に配置されたエンボス加工構造34を有する。この例において、ローラ36の回転軸は、実質的に平行に配向される。代替的に、回転軸は、異なる配向を有してもよい。
【0118】
接続装置30のローラ36は、特に、包装材料22のバンド及び/又はシートがローラ36間を導入又は通過できるように配置されるか又は位置決めされる。好ましくは、ローラ36の長さは、包装材料22の幅よりも大きい。代替的な実施形態では、包装材料22の幅の一部のみがローラ36間を通過してもよい。示される例において、包装材料が二重になり、即ち折り曲げられることにより、包装材料22のバンドが少なくとも部分的に2層で形成される。包装材料22のバンドは、折り目又はプリーツ26を有する。
【0119】
好ましくは、接続装置30は、少なくとも1つのローラ36を駆動又は回転させる少なくとも1つの駆動ユニット38、特にモータを更に含む。示される例は、有利に、モータ38を2つのローラ36に接続し、それらを同期させるか又は同様に駆動する変速機を有する。これは、このようにしてローラ36の回転のずれを防止するか又は少なくとも減少させることができるため、特に有利である。
【0120】
より好ましくは、接続装置30は、動作中に実質的に静止している2つのローラ36を互いに押し付けるように適合される。例えば、一方のローラ36に他方のローラ36の方向において力を導入することにより、圧力を形成することができる。ローラ間を通過した包装材料は、少なくとも一部の領域で、及び/又は一時的にこの圧力にさらされる。
【0121】
接続継ぎ目が形成される場合、好ましくは、約10バール~約200バール、より好ましくは約40バール~100バールの圧力が加えられる。好ましくは、約10kN~約50kN、より好ましくは約17.5kN~約32kNの接触圧力が生成される。
【0122】
示される実施形態における接続装置30は、特に実質的に加速せずに、又は一定の速度で移送される包装材料22を接続するように適合される。この実施形態において、エンボス加工構造34及び包装材料22が互いに接するか又は接触する場合に実質的に、しかし少なくともほぼ同じ速度を有するように、ローラ36を回転させることが特に有利である。このようにして、包装材料22の破れ及び/又は損傷を有利に防止するか又は少なくとも低減することができる。
【0123】
図4に示すように、ローラ36は、長手方向においてエンボス加工構造34を有する。これにより、包装材料22の搬送方向16に実質的に横断するか又は垂直であるか又は直交するように整列される接続継ぎ目24を形成することができる。代替的に及び/又は追加的に、ローラ36のうちの少なくとも1つは、任意の配向、特にローラ36の円周方向にエンボス加工構造34を有してもよい。このようなエンボス加工構造34は、包装材料22の搬送方向16に対して実質的に平行であるか又は搬送方向16における接続継ぎ目24を生成するために特に適する。
【0124】
有利には、2つのローラ36のエンボス加工構造34は、実質的に相補的又は反対又は相反的なパターンを有する。例えば、一方のローラ36のエンボス加工構造34は、窪み、隆起、窪み、隆起、窪みという順序を有するパターンからなる。好ましくは、他方のローラ36のエンボス加工構造34は、隆起、窪み、隆起、窪み、隆起という順序を有する相補的なパターンからなる。より好ましくは、ローラ36又はエンボス加工構造36が反対であるか又は接触する場合、一方のエンボス加工構造34における窪みの位置が他方のエンボス加工構造34における隆起の位置に実質的に対応し、またその逆も同様であるように、2つのローラ36が整列され配置される。換言すれば、ローラのエンボス加工構造34は、好ましくは、連結された歯車と同様に、少なくとも一時的に係合するように設計される。このようにして、材料に特に優しい有利な接続継ぎ目24、及び/又は、耐久性又は強度が向上した接続継ぎ目24を接続材料22に形成することができる。
【0125】
本例示的な実施形態において、接続装置は、実質的に静止している方式で配置される。代替的な実施形態において、接続装置30は、特に包装材料22に対して、好ましくは、包装材料22の搬送方向16に平行に移動可能であってもよい。
【0126】
図3及び図4に示される例示的な接続装置の1つ以上のローラは、有利には、約100mm~約500mm、好ましくは約350mm~約400mmの長さと、約100mm~約250mm、好ましくは約140mm~約160mmの直径とを有する。
【0127】
図2に示すような接続継ぎ目24を形成するために、ローラ36は、複数のエンボス加工構造34を有してもよく、エンボス加工構造34は、ローラの表面に不規則に、例えば非対称に配置される。このようにして、同じ接続装置30により包装材料20に形成された接続継ぎ目24間の距離は、搬送速度及び/又はローラ36の回転速度が同じままであるとき、エンボス加工構造34の配置に応じて変化してもよい。この有利な実施形態は、特に第2の接続装置30及び/又は別の1対のローラを節約する。代替的に、接続継ぎ目24は、分離装置6により、好ましくはその長手方向のほぼ中央で分割されてもよく、それにより、接続継ぎ目24の一部は、第1の包装袋20の側面に沿って包装材料20を接続し、接続継ぎ目24の他の部分は、別の包装袋20の側面に沿って包装材料20を接続する。
【0128】
図5及び図6は、接続装置30及び/又は袋閉じ装置40の例示的な実施形態を示す。示される装置は、特に本発明の一態様に係る包装機1において、包装袋20を製造する接続継ぎ目24と包装袋20を閉じる接続継ぎ目24の両方を形成することに特に適する。
【0129】
接続装置30及び/又は袋閉じ装置40は、好ましくは、2つのエンボス加工工具32を、特に2つのローラ36の形態で有する。ローラ36はそれぞれ、好ましくは軸方向においてローラの一端に近接する領域に、エンボス加工構造34を有する。エンボス加工構造34は、ローラの円周の少なくとも一部に沿って設置される。エンボス加工構造は、好ましくは、ローラの全周にわたって設置される。
【0130】
示される接続装置30及び/又は袋閉じ装置40は、特に、包装材料22の端部付近の領域に接続継ぎ目24を形成するように適合される。
【0131】
接続継ぎ目24を形成するために、接続装置30又は袋閉じ装置40は、例えば、実質的に静止している包装材料22の端部又は縁部に沿って移動してもよい。包装袋20が実質的に静止している場合、袋閉じ装置40の対応する移動を簡単な方式で実現できるため、このような構成は、充填された包装袋20を閉じるために特に有利である。このような実施形態によれば、ローラ36の協調的な回転が特に有利である。エンボス加工構造34の包装材料22と接触する領域は、接続装置30又は袋閉じ装置40の移動速度と実質的に同じ速度を有するが、実質的に反対の方向にあり、即ち、接続装置30又は袋閉じ装置40の移動方向と反対であるように、ローラ36は、好ましくは、駆動又は回転される。このようにして、材料に特に優しい有利な接続継ぎ目24、及び/又は、耐久性又は強度が向上した接続継ぎ目24を接続材料22に生成することができる。
【0132】
この代替として、例えば図6に示すように、包装材料22の少なくとも一部及び/又は好ましくは充填された包装袋20は、接続装置30又は袋閉じ装置40に対して移動してもよい。これは、包装袋20が断続的及び/又は連続的に供給された包装材料22で製造される場合に特に有利である。
【0133】
代替的に、接続装置30及び/又は袋閉じ装置40は、エンボス加工構造34を有するローラ36及び隣接するプレートを含んでもよく、包装材料22は、ローラとプレートとの間を通過する。この代替として、接続装置30及び/又は袋閉じ装置40は、包装材料22の上で移動又は駆動されてもよい。
【0134】
代替的に及び/又は追加的に、接続装置30及び/又は袋閉じ装置40は、3層の包装材料22を接続するように適合され、第3の層は、好ましくは、第1の層又は第2の層の包装材料を成形し、特に折り曲げ及び/又は曲げることにより形成される。
【0135】
図3及び図4で説明したものと同様に、2つのローラ36は、改善された接続継ぎ目24を生成するために、好ましくは相補的であるか又は係合するか又は凹凸のあるパターンを有するエンボス加工構造34を有する。
【0136】
代替的に及び/又は追加的に、図5及び図6に示すように、接続装置30及び/又は袋閉じ装置40は、実質的に材料接続を利用せずに、又は少なくとも部分的に材料接続を利用して、供給された包装材料20の下部領域に接続継ぎ目24を形成するような方法で、適合又は配置されてもよい。このような下部継ぎ目は、包装袋20が下端に包装材料20の折り目がないHFFSプロセスにおいて特に有利である。
【0137】
図7a、図7b及び図7cは、本発明の一態様に係る、例示的な接続継ぎ目24及び例示的な包装袋20を示す。
【0138】
図7aは、隣接する隆起及び窪みを含むレリーフを有する接続継ぎ目24を有する包装材料22又は包装袋20の一部を示す。接続継ぎ目24のこの好ましい構成は、実質的に平行に配置された隆起及び窪みを有し、隆起と窪みは、接続継ぎ目24が(左から右に)延在する方向に実質的に直交するか又は垂直であるように整列される。接続継ぎ目24は、好ましくは、例えば本発明の一態様に係る接続装置30及び/又は袋閉じ装置40による機械的接続、特にエンボス加工、つなぎ合わせ及び/又はローレット加工により、材料接続を利用せずに形成される。
【0139】
代替的に及び/又は追加的に、接続継ぎ目24は、実質的に均一に、即ち連続的に繰り返すパターンで、及び/又は変化して形成されてもよい。代替的に及び/又は追加的に、接続継ぎ目24は、接続継ぎ目24の実質的な延在方向に対して長手方向に又は平行に少なくとも部分的に整列される隆起及び/又は窪みを有するレリーフを有してもよい。代替的に及び/又は追加的に、接続継ぎ目は、任意の形状、特に実質的に円形、波状、ギザギザ及び/又は曲線状の隆起及び/又は窪みを含んでもよい。
【0140】
特に好ましくは、隆起及び/又は窪みは、包装材料の繊維の本質的な整列又は配向に実質的に直交するか又は垂直であるように配置される。特に、隆起及び/又は窪みと繊維の実質的な配向との間の角度は、好ましくは約20°よりも大きく、より好ましくは約45°よりも大きい。このようにして、2つ以上の隆起及び/又は窪みの繊維が接続されるため、接続継ぎ目24の有利な耐久性又は抵抗を実現することができる。
【0141】
図7bは、例示的な実施形態に係る、包装材料22で製造された実質的に長方形の包装袋20の一部を示す。この図は、実質的に同一のレリーフを有する3つの接続継ぎ目24を示す。接続継ぎ目24のうちの2つは、実質的に平行であり、第3の接続継ぎ目24に実質的に直交するか又は垂直である。
【0142】
接続継ぎ目24は、好ましくは、例えば本発明の一態様に係る接続装置30及び/又は袋閉じ装置40による機械的接続、特にエンボス加工、つなぎ合わせ及び/又はローレット加工により、材料接続を利用せずに生成される。
【0143】
示される例示的な包装袋20において、包装材料22の繊維が接続継ぎ目24に対し平行にも垂直にも整列及び/又は配向されないこと、好ましくは約45°の角度で整列及び/又は配向されることが特に有利であり、これは、異なる方向に延在する接続継ぎ目24の実質的に均一な安定性を実現できるからである。
【0144】
包装袋20の代替的な実施形態において、1つ以上の包装継ぎ目24は、少なくとも部分的に異なるか又は異なるレリーフを有するように構成されてもよい。代替的に及び/又は追加的に、1つ以上の接続継ぎ目24は、任意の角度、例えば45°で配置されてもよい。代替的に及び/又は追加的に、包装袋24は、少なくとも一部の領域において実質的に丸いか又は丸みを帯びた輪郭を有してもよく、包装袋20は、好ましくは、対応して設計されるか又は延在する接続継ぎ目24を有する。
【0145】
好ましい実施形態において、代替的に及び/又は追加的に示される例における(右から左に延在する)第3の接続継ぎ目は、平行に配置された接続継ぎ目の隆起及び/又は窪みに応じて整列された隆起及び/又は窪みを有する。これは、包装材料22の繊維が実質的に上から下に、即ち、平行に配置された接続継ぎ目24に実質的に平行に配向されるか又は延在する場合に特に有利である。
【0146】
代替的に及び/又は追加的に、包装袋20は、材料接続により形成された1つ以上の接続継ぎ目24を有してもよい。特に、包装袋20は、実質的に材料接続を利用しない第1の接続継ぎ目24を有してもよく、この第1の接続継ぎ目24は、包装材料22の少なくとも2つの重畳及び/又は重なり合う層を接続し、好ましくは、管状袋の側部折り目に対応する。このような包装袋20は、有利には、互いに実質的に平行であり、かつ第1の接続継ぎ目24に実質的に直交するように配置され、より好ましくは、閉じられた包装袋20の両端に配置された第2の接続継ぎ目24及び第3の接続継ぎ目24を有する。好ましくは、第2の接続継ぎ目24及び第3の接続継ぎ目24は、実質的に材料接続を利用しない。代替的に、第2及び第3の接続継ぎ目24のうちの少なくとも1つは、材料接続により少なくとも一部の領域に形成されてもよく、材料接続により少なくとも2層の接続材料22を接続してもよい。このような包装袋20は、図8に示すように、VFFSプロセスにおいて特に有利である。HFFS方法において、図1に示すように、包装袋20が、包装材料20の搬送方向16に直交するように配置され、好ましくは包装袋20の2つの側面を画定する2つの非物質的に接続された接続継ぎ目24を有することが特に有利である。また、そのような包装袋20は、包装袋20の上部継ぎ目及び/又は下部継ぎ目を形成する1つ、好ましくは2つの物質的に接続された接続継ぎ目24を有する。ここで、上部継ぎ目は、包装袋20を充填した最後の開口部を閉じる接続継ぎ目24に対応する。下部継ぎ目は、特に、包装袋20の下部領域における接続継ぎ目24に対応し、好ましくは、包装袋20のキャビティの下端を画定する。特に、このような下部継ぎ目は、包装袋20の充填プロセスにおいて増加した応力を受けるため、例えば、材料接続、及び任意選択で積極的/形状適合及び/又は非積極的/摩擦適合の接続を利用する接続継ぎ目24により、増加した強度を有利に有するべきである。
【0147】
図7cは、1つの角が切り取られた、実質的に正方形の形状を有する充填された包装袋20を示す。示される包装袋20は、ハードウェア、特に少なくとも1つのナット及び少なくとも1つのワッシャーを収容する。包装袋20は、代替的に及び/又は追加的に、1つ以上の他の物体、特にバルク材料を収容するように設計される。特に、包装袋20は、材料接続を利用しない3つの接続継ぎ目24と、材料接続を利用して形成された1つの接続継ぎ目24とを有してもよい。材料接続を利用して形成された接続継ぎ目24は、好ましくは、包装袋20を充填した包装袋20の最後の開口部を閉じる。
【0148】
本発明の一態様に係る包装機1は、図7b又は図7cに示すような包装袋20を製造及び/又は閉じるために特に適するか又は適合される。
【0149】
好ましくは、包装袋20を製造する包装材料22は、約0.05mm~約1mm、より好ましくは約0.1mm~約0.3mmの厚さを有する。より好ましくは、包装材料22は、約10g/m~約150g/m、より好ましくは約60g/m~約110g/mの重さを有する。
【0150】
特に、異なる強度又は厚さ及び/又は異なる重さを有する包装材料22は、包装袋20を形成することができる。
【0151】
本発明の態様に係る、包装機1での使用、接続装置30での使用、包装袋20を製造する方法、及び/又は包装袋20に適する例示的な包装材料22は、好ましくは、以下のパラメータ及び/又は特性のうちの1つ以上を有する。
(具体的にISO 536に従う)約59~約73g/mの重さ、及び/又は
(特にISO 534に従う)約68~約86μmの厚さ、及び/又は
(特にISO 8791-4に従う)約3.8~約7.2μmのPPSによる粗さ、及び/又は
(特にISO 1924-2に従う)約35N/15mmよりも大きな長手方向のブレーキ抵抗及び/又は約15N/15mmよりも大きな横方向の破壊抵抗(break resistance)、及び/又は
(特にISO 1924-2に従う)約1.5%よりも大きな長手方向の破断伸び及び/又は約2.0%よりも大きな横方向の破断伸び、及び/又は
(特にISO 2758に従う)約86kPaよりも大きなミューレン破裂圧力、及び/又は
(特にISO 1974に従う)約350mNよりも大きな長手方向の引裂き抵抗及び/又は約400mNよりも大きな横方向の引裂き抵抗、及び/又は
(特にISO 287に従う)約6.5~7.5%の湿度、及び/又は
(特にISO 353/Cobb 60sに従う)約33g/mよりも小さな吸水能力又は吸収性。
【0152】
第1の例示的かつ適切な包装材料22は、実質的に、コーティングしていない紙を含み、かつ
約59~約65g/mの重さ、及び/又は
約68~約75μmの厚さ、及び/又は
約3.8~約4.2μmのPPSによる粗さ、及び/又は
(特にISO 1924-2に従う)約35N/15mmよりも大きな長手方向のブレーキ抵抗及び/又は約15N/15mmよりも大きな横方向のブレーキ抵抗、及び/又は
約1.5%よりも大きな長手方向の破断伸び及び/又は約2.0%よりも大きな横方向の破断伸び、及び/又は
約86kPaよりも大きなミューレン破裂圧力、及び/又は
約380mNよりも大きな長手方向の引裂き抵抗及び/又は約430mNよりも大きな横方向の引裂き抵抗、及び/又は
約6.8~7.2%の水分、及び/又は
約33g/mよりも小さな吸水能力又は吸収性を含む。
【0153】
第2の例示的かつ適切な包装材料22は、実質的に、コーティングしていない紙を含み、かつ
約67~約73g/mの重さ、及び/又は
約76~約86μmの厚さ、及び/又は
約3.8~約7.2μmのPPSによる粗さ、及び/又は
約38N/15mmよりも大きな長手方向のブレーキ抵抗及び/又は約16N/15mmよりも大きな横方向のブレーキ抵抗、及び/又は
約1.8%よりも大きな長手方向の破断伸び及び/又は約2.1%よりも大きな横方向の破断伸び、及び/又は
約95kPaよりも大きなミューレン破裂圧力、及び/又は
約400mNよりも大きな長手方向の引裂き抵抗及び/又は約450mNよりも大きな横方向の引裂き抵抗、及び/又は
約6.5~7.5%の水分、及び/又は
約33g/mよりも小さな吸水能力又は吸収性とを実質的に含む。
【0154】
代替的に及び/又は追加的に、包装材料は、好ましくは、以下の特性のうちの1つ以上を含んでもよい。
主に非リサイクル繊維からなる特性、及び/又は
主に新鮮な繊維パルプからなる特性、及び/又は
重量で30%よりも小さく、好ましくは10%よりも小さい再生繊維からなる特性、及び/又は
針葉樹、特にトウヒ、マツ、モミ及び/又はダグラスファーからの繊維を含む特性、及び/又は
広葉樹、特にブナ、カバノキ、ポプラ及び/又はユーカリからの繊維を含む特性、及び/又は
針葉樹、特にトウヒ、マツ、モミ及び/又はダグラスファーからの繊維、ならびに広葉樹、特にブナ、カバノキ、ポプラ及び/又はユーカリからの繊維を含む特性、
針葉樹からの繊維の重量割合は、好ましくは、広葉樹からの繊維の重量割合よりも低く、例えば、針葉樹からの繊維の重量割合は10%~40%であり、広葉樹からの繊維の重量割合は60%~90%である。
【0155】
包装材料22の上記パラメータ及び/又は特性は、例として列挙されているだけであり、特にそれらの引裂き強度及び/又は耐久性及び/又は加工性及び/又は剛性に関して、本発明に特に適する包装材料22を説明するものである。しかしながら、少なくとも部分的に異なるパラメータ及び/又は特性を有する包装材料22も本発明に適する。特に、包装材料22は、例えば包装袋20及び/又は製造方法及び/又は接続装置30及び/又は包装機1の要件に応じて適宜選択することができる。
【0156】
図8は、特にいわゆる管状袋包装を製造するように適合された、VFFS設計における例示的な包装機1を示す。示される包装機1は、包装材料22を、特にロールから供給するように適合された供給装置2を含む。好ましくは、包装材料22は、断続的に供給される。代替的に、包装材料22は、実質的に連続的に供給されてもよい。例えば摩擦ベルトを含む1つ以上の供給装置は、包装材料22を搬送するために任意選択で設置される。包装機1は、実質的に漏斗状の充填装置8を有する。包装材料22は、包装機1の折り曲げ装置4により形成される。本例において、成形又は折り曲げ装置4は、充填装置8の後に配置されたチューブを含む。包装材料22は、好ましくは、包装材料22の端部の少なくとも一部が互いに面し、及び/又は互いに当接するか又は互いに重なり合うように、チューブの周りに形成又は導入される。このように成形された包装材料22は、少なくとも1つの接続装置30の方向に搬送又は移送される。少なくとも1つの接続装置30は、好ましくは、包装材料22の重なり合う領域を接続するように適合及び配置される。
【0157】
機械的接続は、特に、実質的に材料接続を利用しない、例えば2層の包装材料の接続を表す。好ましくは、1つ以上、例えば2つの接続される物体に圧力をかけ、及び/又は、1つ以上、例えば2つの接続される物体を少なくとも部分的に再成形することで積極的/形状適合及び/又は非積極的/摩擦適合の接続を形成することにより、機械的接続が行われる。
【0158】
機械的接続の好ましい形態は、接続パートナー、即ち接続される物体のうちの少なくとも1つのエンボス加工又はつなぎ合わせ又はローレット加工を含む。
【0159】
好ましくは、少なくとも1つの接続装置30は、図5及び図6に示される接続装置30又はロック装置40に従って構成される。特に、接続装置30は、好ましくは、それぞれがエンボス加工構造34を有する少なくとも1つ、特に2つの回転可能なローラ36を有する。接続装置30は、好ましくは、包装材料の搬送方向16に対して長手方向の又は平行な接続継ぎ目24を形成するように適合され、接続継ぎ目24は、管状袋包装の側部折り目に対応する。
【0160】
包装材料22は、好ましくは、接続装置30、袋閉じ装置40及び分離装置6を含むことが好ましい装置に更に搬送される。このようにして、第1の開いた包装袋、又は少なくとも1つの開口部を有する1つの包装袋を製造することができ、第2の既に充填された包装袋を組み合わせたプロセスステップで閉じて隔離することができる。代替的に、装置は、接続装置30、袋閉じ装置40及び/又は分離装置6のうちの1つ又は2つだけを含む。接続装置30、袋閉じ装置40及び/又は分離装置6のうちの1つ以上は、互いに距離を置いて配置されてもよい。特に、分離装置6は、好ましくは搬送方向16において離間したVFFS機の端部に、分離して配置されてもよい。
【0161】
特に、接続装置30は、第1の包装袋20を製造するために、包装材料22の搬送方向16に対して実質的に横方向の又は直交する接続継ぎ目24を形成するように適合される。また、第2の既に充填された包装袋20は、好ましくは、袋閉じ装置40により、包装材料22の搬送方向16に対して実質的に横方向の又は直交する接続継ぎ目を形成することにより閉じられる。また、包装材料22は、好ましくは、包装材料22の搬送方向16に対して実質的に横方向の又は直交する分割線28に沿って、分離装置6により閉じられることにより、第2の包装袋20は、包装材料22から分離されるか又は切り離される。
【0162】
好ましくは、接続装置30及び/又は袋閉じ装置40は、図3及び図4、又は、図5及び図6に示される接続装置30又は袋閉じ装置40に従って設計される。特に、接続装置30及び/又は袋閉じ装置40は、エンボス加工又はつなぎ合わせ又はローレット加工を含む機械的接続に適合される。
【0163】
上記構成の代替として、搬送方向16に交差する単一の接続継ぎ目24を形成するために、接続装置30又は袋閉じ装置40を1つだけ設置してもよい。このようにして、分離線28は、好ましくは、形成された接続継ぎ目24の実質的に中央に位置決めされる。この好ましい実施形態により、成分及び制御のコストを低減することができる。
【0164】
示される包装機1の例において、接続装置30、袋閉じ装置40及び/又は分離装置6の少なくとも一部は、包装袋20を充填できるために、移動可能に設計される。特に、接続装置30、袋閉じ装置40及び/又は分離装置6、又はそれらのそれぞれ移動可能な部分は、包装材料22の搬送方向16に実質的に直交するか又は垂直であるように移動する。このようにして、充填装置8と製造された包装袋20との間に接続が形成されることにより、包装袋20を充填することができる。
【0165】
更なる構成は、実質的に材料接続を利用せずに包装材料22の搬送方向16に平行な少なくとも1つの接続継ぎ目24を形成するように適合された接続装置30と、材料接続、特にコールドグルー、二液型(2K)接着剤、ホットメルト接着剤、分散接着剤、接触接着剤、重合接着剤、感圧接着剤又は同様の接着剤、特にコールドボンド、即ち実質的に加熱なしで接着できる接着剤により、包装材料22の搬送方向16に直交する少なくとも1つの接続継ぎ目24を好ましくは少なくとも一部の領域に形成するように適合された更なる接続装置30及び/又は袋閉じ装置40とを含む。
【0166】
代替的に及び/又は追加的に、グルー層は、生成される接続継ぎ目24、特にヘッド継ぎ目の領域における包装材料22に塗布することができ、グルー層は、好ましくは、コールドグルー及び/又は室温で処理できるグルーを含む。グルー層は、実質的にすぐに乾燥することができる。結果として、多層の包装材料は、好ましくは、まだ互いに接続されていない。接続、特にヘッド継ぎ目の包装材料の層の接着(gluing)は、特に約100~140°の温度でグルーを加熱及び/又はグルーをホットシールすることにより接続継ぎ目24を形成するために行われる。例えば、グルー層は、反対の2層の包装材料の間に配置されるように、1層の包装材料に塗布することができる。各層の包装材料にグルー層を塗布することもできる。グルー層の場合、2層の包装材料は、グルー層を加熱することにより接続される。グルー層が2つである場合、グルー層は加熱により、互いに接着され、2層の包装材料に接着される。加熱は、1つ又は2つ又は3つ以上の加熱ジョー(heating jaw)により行うことができる。1対の加熱ジョーを使用することができる。1対のジョーを使用することができ、一方のジョーが加熱され、他方のジョーが加熱されない。
【0167】
前述の物質の1つ以上を適用するために、特に成形又は折り曲げ装置4の上流に位置決めされる装置を設置することができる。好ましくは、包装袋20を製造するために搬送方向16に直交するように配置された第1の接続継ぎ目24と、包装袋20を閉じるために搬送方向16に直交するように配置された第2の接続継ぎ目24とが形成され、これらの接続継ぎ目24は、好ましくは、各場合において、包装袋20の反対端に配置される。
【0168】
更なる実施形態において、搬送方向に直交するように配置された接続継ぎ目24は、接続装置30及び/又は袋閉じ装置40により生成されてもよく、また、接続継ぎ目24の一部が包装袋20の上部継ぎ目を形成し、接続継ぎ目24の他の部分が別の包装袋20の下部継ぎ目を形成するように、分離装置6により、好ましくはほぼ中央で切り離されてもよい。分離装置6は、接続装置30及び/又は袋閉じ装置24のすぐ近くに、又は搬送方向16に離れた位置に位置決めされてもよい。
【符号の説明】
【0169】
1 包装機
2 供給装置
4 成形又は折り曲げ装置
6 分離装置
8 充填装置
10 回転機
12 開口装置/パウチ形成装置
14 入口装置
16 搬送方向
18 制御装置
20 包装袋
22 包装材料
24 接続継ぎ目
26 折り目/プリーツ
28 分割線
30 接続装置
32 エンボス加工工具
34 エンボス加工構造
36 ローラ
38 駆動ユニット
40 袋閉じ装置
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7a
図7b
図7c
図8
【手続補正書】
【提出日】2022-10-10
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
包装袋(20)、特にバルク材料用の包装袋(20)を製造し、充填された包装袋(20)を閉じる包装機(1)であって、
包装材料(22)を供給する供給装置と、
少なくとも2層の前記包装材料(22)を接続することにより前記包装袋(20)を製造する少なくとも1つの接続装置(30)であって、前記包装材料(22)は、接続時/接続中、特に加速せずに実質的に連続的に搬送される少なくとも1つの接続装置(30)と、
製造され充填された前記包装袋(20)を閉じる少なくとも1つの袋閉じ装置(40)とを含む、包装機(1)。
【請求項2】
前記接続装置(30)及び/又は前記袋閉じ装置(40)は、特にエンボス加工、つなぎ合わせ及び/又はローレット加工により、前記包装材料(22)を機械的に接続するように適合される、請求項1に記載の包装機(1)。
【請求項3】
包装袋(20)、特にバルク材料用の包装袋(20)を製造し、充填された包装袋(20)を閉じる包装機(1)であって、
包装材料(22)を供給する供給装置(2)と、
少なくとも2層の前記包装材料(22)を機械的に接続することにより前記包装袋(20)を製造する少なくとも1つの接続装置(30)と、
製造され充填された前記包装袋(20)を閉じる少なくとも1つの袋閉じ装置(40)とを含む、包装機(1)。
【請求項4】
前記接続装置(30)及び/又は前記袋閉じ装置(40)は、エンボス加工、つなぎ合わせ及び/又はローレット加工により、前記包装材料(22)を接続するように適合され、及び/又は
前記包装材料(22)は、少なくとも1つの前記接続装置(30)による接続時/接続中に、特に加速せずに実質的に連続的に搬送される、請求項3に記載の包装機(1)。
【請求項5】
少なくとも1つの前記接続装置(30)は、接続時/接続中に前記包装材料(22)に対して移動され、及び/又は
前記包装材料(22)は、少なくとも1つの前記袋閉じ装置(40)によって閉じられるとき/閉じられている間に、特に加速せずに実質的に連続的に搬送され、及び/又は
少なくとも1つの前記袋閉じ装置(40)は、閉じるとき/閉じている間に、前記包装材料(22)及び/又は前記包装袋(20)に対して移動される、請求項1~4のいずれかに記載の包装機(1)。
【請求項6】
前記接続装置(30)及び/又は前記袋閉じ装置(40)は、実質的に材料接続を利用せずに前記包装材料(22)を少なくとも部分的に接続するように適合され、及び/又は
前記接続装置(30)及び/又は前記袋閉じ装置(40)は、実質的に積極的/形状適合の方式及び/又は非積極的/摩擦適合の方式で前記包装材料(22)を接続するように適合される、請求項1~5のいずれかに記載の包装機(1)。
【請求項7】
前記接続装置(30)は、実質的に材料接続を利用せずに前記包装材料(22)の搬送方向(16)に実質的に平行な1つ以上の接続継ぎ目(24)を形成するように適合され、
少なくとも1つの前記接続装置(30)及び/又は前記袋閉じ装置(40)は、材料接続を利用して前記包装材料(22)の搬送方向(16)に実質的に直交する1つ以上の接続継ぎ目(24)を形成するように適合される、請求項1~6のいずれかに記載の包装機(1)。
【請求項8】
前記包装材料(22)は、少なくとも部分的に繊維材料、特にセルロース、木材パルプ及び/又は紙、特に古紙材料からなる、請求項1~7のいずれかに記載の包装機(1)。
【請求項9】
少なくとも1つの前記接続装置(30)及び/又は少なくとも1つの前記袋閉じ装置(40)は、前記包装材料(22)の搬送方向(16)に実質的に直交する接続継ぎ目(24)を形成するように適合され、及び/又は
少なくとも1つの前記接続装置(30)及び/又は少なくとも1つの前記袋閉じ装置(40)は、前記包装材料(22)の搬送方向(16)に実質的に平行な接続継ぎ目(24)を形成するように適合される、請求項1~8のいずれかに記載の包装機(1)。
【請求項10】
包装袋(20)、特にバルク材料用の包装袋(20)を製造する少なくとも2層の包装材料(22)を接続する接続装置(30)であって、
エンボス加工構造(34)を有する少なくとも1つのエンボス加工工具(32)を含み、
前記接続装置(30)は、前記包装材料(22)が特に加速せずに実質的に連続的に搬送されている間に、少なくとも2層の前記包装材料(22)の接続、特に機械的なエンボス加工、つなぎ合わせ及び/又はローレット加工により、前記包装袋(20)を製造及び/又は閉じるように適合され、
前記包装材料(22)は、少なくとも部分的に繊維材料、特にセルロース、木材パルプ及び/又は紙、古紙材料からなる、接続装置(30)。
【請求項11】
記エンボス加工工具(32)は、エンボス加工構造を有する少なくとも1つの回転可能なローラ(34)を含む、請求項10に記載の接続装置(30)。
【請求項12】
前記接続装置(30)は、前記包装材料(22)の搬送方向(16)に実質的に平行な接続継ぎ目(24)を形成するように適合され、及び/又は
前記接続装置(30)は、前記包装材料(22)の搬送方向(16)に実質的に直交する接続継ぎ目(24)を形成するように適合される、請求項10又は11に記載の接続装置(30)。
【請求項13】
包装袋(20)、特にバルク材料用の包装袋(20)を製造し、充填された包装袋(20)を閉じる方法であって、
包装材料(22)を成形及び/又は折り曲げ、特に前記包装材料(22)を折り曲げるか又はプリーツ加工するステップ、
少なくとも2層の前記包装材料(22)のそれぞれの接続、特に機械的なエンボス加工、つなぎ合わせ及び/又はローレット加工により、少なくとも2つの接続継ぎ目(24)を形成することにより、前記包装袋(20)を製造するステップ、及び
少なくとも1つの接続継ぎ目(24)を生成しながら、前記包装材料(22)を特に加速せずに実質的に連続的に搬送するステップ、及び/又は
製造され充填された前記包装袋(20)を閉じるステップを含み、
前記包装材料(22)は、少なくとも部分的に繊維材料、特にセルロース、木材パルプ及び/又は紙、特に古紙材料からなる、方法。
【請求項14】
少なくとも2つの接続継ぎ目(24)を、互いに実質的に直交するように配置し、及び/又は
少なくとも2つの接続継ぎ目(24)を、互いに実質的に平行に配置する、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記包装材料(22)を供給するステップ、及び/又は
実質的に材料接続を利用せずに少なくとも1つの接続継ぎ目(24)を形成するステップ、及び/又は
前記包装袋(20)を製造するために、少なくとも1つの接続継ぎ目(24)に平行に、及び/又は直交するように配置された少なくとも1つの接続継ぎ目(24)を形成することにより、前記包装袋(20)を閉じるステップ、及び/又
記包装袋(20)を充填し、特に前記包装袋(20)をバルク材料で充填するステップ、及び/又は
前記包装材料(22)の一部を分離するステップ、及び/又は
前記包装材料(22)の搬送方向(16)に実質的に直交する少なくとも1つの接続継ぎ目(24)を形成するステップ、及び/又は
前記包装材料(22)の搬送方向(16)に実質的に平行な少なくとも1つの接続継ぎ目(24)を形成するステップを含む、請求項13又は14に記載の方法。
【請求項16】
閉じられた包装袋(20)、特にバルク材料で充填された包装袋(20)であって、
実質的に材料接続を利用せずに前記包装袋(20)の少なくとも2層の包装材料(22)を接続する、実質的に平行に配置された少なくとも2つの接続継ぎ目(24)と、
材料接続により前記包装材料(22)を接続し、平行に配置された少なくとも2つの接続継ぎ目(24)に実質的に直交する少なくとも1つの接続継ぎ目(24)とを含み、
前記包装材料(22)は、少なくとも部分的に繊維材料、特にセルロース、木材パルプ及び/又は紙、特に古紙材料からなる、包装袋(20)。
【請求項17】
少なくとも1つ、特に2つ、3つ又は4つの接続継ぎ目(24)は、実質的に材料接続を利用せずに前記包装袋(20)の包装材料(22)を接続する、請求項16に記載の包装袋(20)。
【請求項18】
平行な少なくとも2つの接続継ぎ目(24)に直交する折り線(26)を有し、及び/又は
包装袋(20)は、2対の実質的に平行な接続継ぎ目(24)を有し、接続継ぎ目(24)の対は、互いに実質的に直交するように配置される、請求項16又は17に記載の包装袋(20)。
【国際調査報告】