(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-01-24
(54)【発明の名称】車両のライトアセンブリを制御するシステム
(51)【国際特許分類】
B60Q 1/26 20060101AFI20240117BHJP
【FI】
B60Q1/26 Z
【審査請求】有
【予備審査請求】有
(21)【出願番号】P 2023536484
(86)(22)【出願日】2020-12-17
(85)【翻訳文提出日】2023-07-20
(86)【国際出願番号】 IT2020000081
(87)【国際公開番号】W WO2022130418
(87)【国際公開日】2022-06-23
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】505252296
【氏名又は名称】イタルデザイン-ジュジアーロ・ソシエタ・ペル・アチオニ
【氏名又は名称原語表記】ITALDESIGN-GIUGIARO S.p.A.
(74)【代理人】
【識別番号】100145403
【氏名又は名称】山尾 憲人
(74)【代理人】
【識別番号】100131808
【氏名又は名称】柳橋 泰雄
(72)【発明者】
【氏名】ダンナ,ファビオ
(72)【発明者】
【氏名】ピニャターレ,ドメニコ
(72)【発明者】
【氏名】バッラリーニ,ミルコ
【テーマコード(参考)】
3K339
【Fターム(参考)】
3K339AA25
3K339AA29
3K339AA34
3K339BA02
3K339BA03
3K339CA12
3K339CA13
3K339CA25
3K339DA01
3K339EA05
3K339EA09
3K339GB21
3K339KA06
3K339KA12
3K339MC32
3K339MC34
3K339MC39
(57)【要約】
車両の少なくとも1つの照明機能または方向指示機能を実行するように適合された光源のアレイを含む、車両のライトアセンブリを制御するためのシステムが説明される:ライトアセンブリの所定の照明機能または方向指示機能に関連する、光源のアレイの照明形状をユーザから取得するように配置された、ライトアセンブリの光構成のためのユーザインタフェスコンピュータ環境と、取得された照明形状の実施を実施または近似する、アレイのための複数の光源を選択するように適合された、車両に搭載された処理及び制御手段と、所定の照明機能または光シグナリング機能を実施するように選択された複数の光源の起動を制御するように適合された、光源のアレイのための駆動ユニットと、を含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両のライトアセンブリを制御するためのシステムであって、前記ライトアセンブリは、前記車両の少なくとも1つの照明機能または方向指示機能を実行するように適合された光源のアレイを含み、
- ライトアセンブリの所定の照明機能または方向指示機能と関連付けられた、前記光源のアレイの照明形状をユーザから取得するように配置された、ライトアセンブリの光構成手段と、
- 車両に搭載され、前記ライトアセンブリに結合され、前記照明形状を示すデータを受信し、前記アレイの複数の光源を選択するように適合され、その照明が前記照明形状を実施または近似する、処理及び制御手段と
- 前記光源のアレイを制御し、前記所定の照明又は方向指示機能を実行するように選択された複数の光源の活性化を制御するように適合された、駆動手段と、
備えることを特徴とするシステム。
【請求項2】
前記光構成手段は、前記光源アレイの前記照明形状を設定するため、及び前記照明形状を示す前記データを前記処理及び制御手段に遠隔送信するために配置されたユーザインタフェスコンピュータ環境を含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記ユーザインタフェスコンピュータ環境は、前記光源アレイの複数の照明形状を、前記ライトアセンブリの所定の照明機能又は方向指示機能と関連付けて設定するため、及びそれらの各々を対応する選択条件と関連付けるために配置される、請求項2記載のシステム
【請求項4】
前記選択条件は、時間、場所、及び運転条件のうちの少なくとも1つを含む、請求項3に記載のシステム。
【請求項5】
前記コンピュータ環境は、前記光源のアレイの取得された照明形状を、関連する照明又は信号伝達機能のための予め定められた標準化された形状のホモロゲーション特徴に適合しない照明形状を含む許容されない照明形状のコレクションと比較するために配置され、前記処理及び制御は、前記取得された照明形状が許容されない照明形状に対応する場合、前記取得された照明形状を拒絶するように配置された、請求項2に記載のシステム。
【請求項6】
前記処理及び制御手段は、前記所定の照明又は方向指示機能を得るように活性化する、前記複数の選択された光源の配置を、関連する照明又は方向指示機能のための所定の標準化された形状ホモロゲーション特徴に適合しない照明配置を含む許容されない照明配置の集合と比較するように配置され、前記処理及び制御は、許容されない照明配置に対応する場合、前記照明配置を拒絶するように配置された、請求項2に記載のシステム。
【請求項7】
前記ユーザインタフェスコンピュータ環境は、個人用移動通信装置上に備えられたアプリケーションとして実装される、請求項2に記載のシステム。
【請求項8】
前記光源のアレイは、それぞれの照明又は方向指示機能を意図した光源のサブアレイを備え、前記コンピュータ環境は、取得された照明形状を、前記照明形状に関連する照明又は方向指示機能を意図したサブアレイの利用可能な照明領域と比較し、前記利用可能な照明領域内に完全に構成されない場合に、前記照明形状を拒絶するように配置される、請求項1から7の何れか1項に記載のシステム。
【請求項9】
前記処理及び制御手段は、前記照明形状に関連する照明又は方向指示機能に意図された前記アレイのサブアレイの複数の光源を選択するように適合され、前記照明形状を実行または近似する、請求項1から7の何れか1項に記載のシステム。
【請求項10】
前記光源が単色LEDである、請求項1から9の何れか1項に記載のシステム。
【請求項11】
前記光源が多色(RGB)LEDである、請求項1から9の何れか1項に記載のシステム。
【請求項12】
前記処理及び制御手段は、前記所定の照明又は方向指示機能を実行するために選択された複数の光源の光強度のレベルを制御するように適合されている、請求項10または11に記載のシステム。
【請求項13】
前記駆動手段は、前記所定の照明又は方向指示機能を実行するように選択された複数の光源の色を制御するように適合されている、請求項11に記載のシステム。
【請求項14】
前記処理及び制御手段は、網膜持続時間よりも小さい断続時間間隔で、選択された複数の光源のスイッチのオンとオフとを断続的に制御するように適合されている、請求項10または11に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両に関し、より具体的には車両のライトアセンブリに関する。より詳細には、本発明は、請求項1の前文による、車両のライトアセンブリまたはライトを制御するためのシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
「ライトアセンブリ」という用語は、照明及び/または方向指示用の光ビームを生成するように適合されたヘッドライトアセンブリまたはテールライトアセンブリの何れかを区別なく示す。ヘッドライトアセンブリは、一般に、ロービーム及びハイビームのヘッドランプ、ポジションライトまたはDRL(デイタイムランニングライト)、及び少なくとも1つの方向指示器から構成される。テールライトアセンブリは、一般に、テールライト、ブレーキライト、及び少なくとも1つの方向指示器から構成される。
【0003】
かつては、車両の照明及び方向指示機能は、単一のランプまたは数個のランプによって行われ、リフレクターとレンズの効果を利用して光ビームを方向付け、コリメートしていた。長年にわたり、ランプ及び関連する電源装置の小型化と、ライトガイド及びLEDへの置き換えにより、ライトアセンブリの円形または四角形の形状から解放され、より自由なデザインが可能になったため、自動車メーカーは、ライトアセンブリの車体への組み込みや、外部の観察者から知覚される照明形状を個性的に特徴付けるために活用している。
【0004】
現在、ライトアセンブリの所定の領域に配置され、デザインの効果によって形状が制限される光源のアレイによって、車両の照明機能または方向指示機能を得ることが知られており、また、ライトアセンブリの全体領域において、それぞれの統合された照明機能または方向指示機能を得るために、複数の照明形状をデザインすることも知られている。一実施形態は、
図1に示す例示的なテールライトアセンブリ10であり、テール照明機能を実行するためのC字形状の照明形状12(または対称的に対向するアセンブリでは逆C字形状)と、ブレーキシグナル機能を実行するためにC字形状12の内側の空間に挿入された矩形状の照明形状14と、ターンシグナル機能を実行するための下にある直線状のセグメント照明形状16とを含み、場合によっては照明アニメーション、すなわちセグメントの一端から他端まで光源を順次点灯させる。各照明領域または線は、ライトアセンブリの機能的に異なるセクタに属する単列または平行列に配置されたそれぞれの複数の光源(そのうちの1つには、例として参照番号Lが付されている)を照明することによって得られる。
【0005】
車両の少なくとも1つの照明機能または方向指示機能を実行するように適合された光源のアレイを含むライトアセンブリでは、それぞれの照明機能または方向指示機能を実行するための照明形状を作成する可能性を高めることができることが望ましい。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
この発明の目的は、ライトアセンブリの所定の照明または方向指示機能に関連する照明形状を作成する可能性を高めたライトアセンブリを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この発明によれば、この目的は、請求項1で言及した特徴を有する車両のライトアセンブリを制御するためのシステムによって達成される。
【0008】
特定の実施形態は、従属請求項の主題であり、その内容は、本明細書の不可欠な部分として理解される。
【0009】
要約すると、本発明は、光源のアレイによって車両のライトアセンブリを実施する原理に基づいており、車両の特定の照明機能または方向指示機能への帰属は、各照明機能または方向指示機能のための照明形状を定義する際に完全な自由を提供するように、ユーザによってプログラム可能である。
【0010】
有利なことには、本発明は、テールライトの形状及びサイズのカスタマイズ、より一般的には、車両の外側だけでなく、車両の内側(例えば、車内灯)でも、一般的に方向指示機能を意図したライト(例えば、ブレーキライトやリアターンシグナルライト)の形状及びサイズのカスタマイズという文脈で好ましい用途を有する。あらゆる走行条件において車両前方の道路を正しく照らすという技術的要件を満たさなければならないが、ヘッドランプ及び一般的に照明機能を目的としたライトの形状や大きさのカスタマイズも除外されない。
【0011】
ユーザは、ライトアセンブリの照明のための所望の照明形状を、タブレットまたはスマートフォンなどの自分の個人デバイスに描くことができ、本発明の対象となるシステムは、車両にローカルまたはリモートであるソフトウェアアプリケーションを介して、許可された形状を認識することができ、もしそうであれば、例えば、短距離無線通信プロトコル(Wi-Fi、ZigBee、Bluetoothなど)を介して、ライトアセンブリの駆動ユニットに再現されるべき照明形状を通信することができる。
【0012】
したがって、本発明により、自分の車両、または一時的に借り受けた車両の使用体験が、車両の目に見える特徴的な部分の美観(形状及び寸法)において強化され、パーソナライズされたものになり、また、例えば、自分の照明形状デザインが利用可能になり、意見や提案を交換することができるソフトウェアプラットフォームを通じて、他のユーザと共有することにより、さらに体験を拡張することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】
図1は、既に説明した先行技術による光源のアレイを含む車両のライトアセンブリの例示的な表現である。
【
図2】
図2は、本発明の対象となるシステムのブロック図である;
【
図3a】
図3aは、本発明によるライトアセンブリの照明形状のデザイン及び実施形態である。
【
図3a】
図3bは、本発明によるライトアセンブリの照明形状のデザイン及び実施形態である。
【
図4】
図4は、本発明によるライトアセンブリの構成方法のフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明のさらなる特徴及び利点は、純粋に非限定的な例として、添付の図面を参照して与えられる以下の詳細な説明から明らかになるであろう。
【0015】
図2において、光源のアレイを含む車両のライトアセンブリが参照番号10で示されており、ライトアセンブリを制御するためのシステムは、車両に搭載されたインフォテインメントシステムに統合されていてもよいし、車両の外部にあり、適切なユーザインタフェス及び通信装置からアクセス可能であってもよい設定部と、車両に搭載された制御部(図中、破線領域で示されている)とを備える。
【0016】
光源は、好ましくは単色LEDまたは多色(RGB)LEDであり、各LEDは有利なことには個別に制御され得る。LEDのアレイは、平面または曲面上に配置され、ライトアセンブリの美観(リブ、プロファイル)に調和することができる。
【0017】
設定部は、光源アレイの所望の照明形状をユーザから取得するように配置された、ライトアセンブリの光構成手段20を含み、ライトアセンブリの所定の照明機能または方向指示機能と関連付けられる。制御部は、車両に搭載され、ライトアセンブリに結合され、ユーザによって所望される照明形状を示すデータを受信し、アレイの複数の光源を選択するように適合された処理及び制御手段22と、所定の照明機能または方向指示機能を実行するように選択された複数の光源の作動を制御するように適合された、光源のアレイを制御するための駆動手段24とを備える。
【0018】
現在。好ましい実施形態では、設定部の構成手段は、有利なことには、ユーザの個人的な携帯通信機器上に存在するアプリケーションとして実装され、照明アセンブリの光源アレイの好ましい照明形状を設定し、前記照明形状を示すデータを処理及び制御手段22に遠隔送信するように配置されるユーザインタフェスコンピュータ環境20を含む。前記設定は、例えば、スタイラスまたは他の筆記手段を介して、装置の画面の領域に直接フリーハンドで描画することによって、プリセットされた幾何学的形状の組み合わせを介してガイドされた方法で、または通信ネットワークを介して、以前にトレースされたデザイン画像を取得することによって行われることができる。
【0019】
図3a及び
図3bは、それぞれ、ユーザの個人用携帯通信機器Mの画面D上における車両のテールライトアセンブリの照明形状Sのデザインを示し、ユーザインタフェスコンピュータ環境APPが、この目的のため、車両Vの実際のライトアセンブリ10上におけるその実現像S’として稼働させる。図面を重くしないために、図には複数の光源が示されていないが、それらは、
図1の実施形態に例として示されているのと同様に存在すると理解されなければならない。
【0020】
プログラム可能な領域Aは、ライトアセンブリの全体領域に定義され、ライトアセンブリの幾何学的形状に制限された輪郭線内のスクリーン上に表示される、ユーザが修正可能なデザインである。ユーザが単一の照明または方向指示機能(例えば、テールライトの照明形状)をデザインする場合、プログラム可能な領域全体を使用することができ、ユーザが複数の照明または方向指示機能(例えば、テールライトと方向指示器の照明形状)をデザインする場合、各機能の使用可能な領域が、前記領域間の関係における規制の制限に従ってユーザに表示される。
【0021】
有利なことに、ユーザインタフェスコンピュータ環境は、ライトアセンブリの所定の照明機能または方向指示機能と関連付けられた、光源のアレイのための複数の照明形状を設定するため、及びそれらの各々を、時間、場所、及び運転条件のうちの少なくとも1つを含む、対応する選択条件に関連付けるために配置される。このようにして、ユーザは、例えば、日中走行か夜間走行か、市街地走行か高速道路走行かで照明形状を区別するなど、時間帯や走行道路に応じて、同じ機能に対して可変の照明形状を作成するオプションを有する。このため、記憶装置に保存された複数の照明形状から、どの照明形状を自動的に採用するかを事前に計画することが可能となる。
【0022】
同様に有利なことには、コンピュータ環境は、取得された光源アレイの照明形状を所定の幾何学的形状の特徴と予防的に比較し、関連する照明機能または方向指示機能に関する所定の標準化されたホモロゲーション特徴への適合性を評価するため、または、第三者の排他的権利によって保護されているため認められない照明形状のコレクションと、場合によっては公知の画像比較アルゴリズムによって所定の類似度内で事前に比較するために配置される。照明形状が許容されない照明形状に対応する場合、照明形状は拒絶される。
【0023】
代替の実施形態では、所望の照明形状と許容されない照明形状のコレクションとの比較は、車両に搭載されて実施されてもよく、この場合、処理及び制御手段22は、所定の照明又は方向指示機能を得るために起動される複数の選択された光源の配置を、許容されない照明配置のコレクションと比較するように配置される。照明配置が許容されない照明配置に対応する場合、照明配置は拒絶される。
【0024】
照明アセンブリにおいて、光源のアレイは、それぞれの照明又は方向指示機能を意図した光源のサブアレイにしたがって対応する領域を備え、1つの実施形態において、コンピュータ環境は、取得された照明形状を、当該照明形状に関連する照明又は方向指示機能を意図したサブアレイの利用可能な照明領域と比較するように配置される。取得された照明形状は、それが完全に前記利用可能な照明領域内に構成されていない場合、拒絶される。
【0025】
あるいは、取得された照明形状が利用可能な照明領域内に完全に構成されていない場合、処理及び制御手段22は、照明形状に関連する照明又は方向指示のために意図された前記アレイのサブアレイの複数の光源を選択するように適合され、その照明は、前記照明形状の実施を実施又は近似し、又はユーザによって入力された照明形状を拒絶するように適合される。
【0026】
駆動手段24は、オン/オフ状態、所定の照明または方向指示機能を実行するために選択された複数の光源の光強度レベル及び/または色、ならびにオン/オフ周波数を制御するように適合されている。これにより、有利なことには、テールライトとブレーキライトにおいて、ブレーキライトはテールライトよりも高い光度で動作する、またはテールライトと方向指示器において、方向指示器はテールライトとは異なる色で動作するなど、異なる信号伝達機能に光源のアレイの同じサブアレイを使用することができる。改善された実施形態では、複数の光源(例えば、方向指示器のシグナル機能のために選択された光源のアレイのサブアレイに属する光源)の照明のアニメーション効果を作り出すことが望まれる場合、駆動手段は、網膜持続時間よりも短い断続時間間隔で、複数の選択された光源のスイッチのオンとオフを断続的に制御するように適合される。照明形状の輪郭の連続性の知覚を改善するために、アンチエイリアシング技術を採用することができる。
【0027】
図4を参照して、本発明によるライトアセンブリを構成するためのプロセスの可能な流れ図を説明する。
【0028】
ステップ100において、ユーザは、ユーザの移動通信装置M上で、ユーザの車両の自動車製造業者のアプリケーションAPPなどの所定のコンピュータ環境にアクセスし、ユーザがデザインしようとする照明または方向指示機能を選択し、場合によっては、デザインの基準となるライトアセンブリを、ヘッドライトアセンブリとテールライトアセンブリ(または他の車両照明装置またはアセンブリ)との間、及び右、左または中央のライトアセンブリとの間で選択する。
【0029】
ステップ110では、アプリケーションを介して、ユーザが所望の照明形状を描くか、その環境または別の環境で以前に描かれた画像をインポートする。ステップ120において、アプリケーションは、描画された照明形状を、例えばECE、SAE、CCC規則に従った所定のサイズ、形状、及び光強度の制約、ならびに第三者の排他的権利によって保護された形状を含む他の理由で認められない形状と比較する。描かれた照明形状が許容されないために拒否された場合、ステップ130でアプリケーションは説明のエラーメッセージを生成し、プロセスはステップ100から再スタートする。一方、描画された照明形状が許容可能である場合、アプリケーションは、ステップ140において、その代表データ(既知のフォーマット)を、近距離無線伝送プロトコルを介して、照明アセンブリの処理及び制御手段22に送信する。
【0030】
処理及び制御手段22は、次のステップ150において、ライトアセンブリを構成する光源のアレイと比較して、その実際の輪郭を定義することによって画像を処理し、ステップ160において、アレイの複数の光源を選択する。処理及び制御手段は、利用可能な光源(実質的に画像形成画素を表す)によってそれを実施することを可能にするために、設定された照明形状(設定された照明形状の輪郭曲線)を最適化するように適合された所定の画像処理アルゴリズムを実施するように構成される。ステップ160において、処理及び制御手段22は、さらに、駆動手段24を対応する方法で制御するために、設定された照明形状、ならびに相対的な色及び照明強度、ならびにオン及びオフのスイッチング頻度に応じて、所望の照明または方向指示機能のために、個々の光源のうちのどれをアクティブ化及び非アクティブ化するかを決定する。
【0031】
前述の議論においてこの発明について提案された実施形態は、純粋にこの発明の非限定的な例によるものであることに留意されたい。当業者であれば、本明細書に記載された原理から逸脱することなく、したがって本特許に包含される異なる実施形態でこの発明を容易に実施することができるであろう。
【0032】
このことは、本発明をライトアセンブリの場合に適用する可能性に関して特に有効であり、その全体的な照明領域は連続的ではなく、例えば、車体に組み込まれた領域とトランクの後部ハッチに組み込まれた領域とのような隣接する領域によって形成される。
【0033】
当然のことながら、本発明の原理を損なうことなく、製造の詳細及び実施形態は、添付の特許請求の範囲に定義される本発明の範囲から逸脱することなく、純粋に非限定的な例として説明及び図示されるものと比較して、大きく変化することができる。
【手続補正書】
【提出日】2023-01-27
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両のライトアセンブリを制御するためのシステムであって、車両の少なくとも1つの照明機能または方向指示機能を実行するように適合された光源のアレイを含む
ライトアセンブリを備え、光源の前記アレイは、それぞれ照明機能または方向指示機能を意図した光源のサブアレイを備え、
更に、
- 前記ライトアセンブリの所定の照明機能または方向指示機能と関連付けられた、前記光源のアレイの照明形状をユーザから取得するように配置された、ライトアセンブリの光構成手段と、
- 車両に搭載され、前記ライトアセンブリに結合され、前記照明形状を示すデータを受信し、前記アレイの複数の光源を選択するように適合され、その照明が前記照明形状を実施または近似する、処理及び制御手段と
- 前記光源のアレイを制御し、前記所定の照明又は方向指示機能を実行するように選択された複数の光源の活性化を制御するように適合された、駆動手段と、
備え
、
前記光構成手段が、前記光源アレイの前記照明形状を前記ライトアセンブリの全体領域内に画定されたプログラム可能領域内に設定するため、及び前記照明形状を示す前記データを前記処理及び制御手段に遠隔送信するために配置されたユーザインタフェスコンピュータ環境を含み
前記ユーザインタフェスコンピュータ環境は、前記ライトアセンブリの全体領域内に定義されたプログラム可能な領域内の取得された照明形状を、所定のサイズ、形状及び光強度制約と、前記照明形状に関連する照明又は方向指示機能に意図された前記サブアレイの利用可能な照明領域と比較するため、及び前記利用可能な照明領域内に完全に構成されない場合に前記照明形状を拒絶するために配置されることを特徴とするシステム。
【請求項2】
前記ユーザインタフェスコンピュータ環境は、前記光源アレイの複数の照明形状を、前記ライトアセンブリの所定の照明機能又は方向指示機能と関連付けて設定するため、及びそれらの各々を対応する選択条件と関連付けるために配置される、請求項
1に記載のシステム
【請求項3】
前記選択条件は、時間、場所、及び運転条件のうちの少なくとも1つを含む、請求項2に記載のシステム。
【請求項4】
前記ユーザインタフェスコンピュータ環境は、前記光源のアレイの取得された照明形状を、関連する照明又は信号伝達機能のための予め定められた標準化された形状のホモロゲーション特徴に適合しない照明形状を含む許容されない照明形状のコレクションと比較するために配置され、前記処理及び制御は、前記取得された照明形状が許容されない照明形状に対応する場合、前記取得された照明形状を拒絶するように配置された、請求項
1に記載のシステム。
【請求項5】
前記処理及び制御手段は、前記所定の照明又は方向指示機能を得るように活性化する、前記複数の選択された光源の配置を、関連する照明又は方向指示機能のための所定の標準化された形状ホモロゲーション特徴に適合しない照明配置を含む許容されない照明配置の集合と比較するように配置され、前記処理及び制御は、許容されない照明配置に対応する場合、前記照明配置を拒絶するように配置された、請求項
1に記載のシステム。
【請求項6】
前記ユーザインタフェスコンピュータ環境は、個人用移動通信装置上に備えられたアプリケーションとして実装される、請求項
1に記載のシステム。
【請求項7】
前記処理及び制御手段は、前記照明形状に関連する照明又は方向指示機能に意図された前記アレイの前記サブアレイの複数の光源を選択するように適合され、前記照明形状を実行または近似する、請求項1から
6の何れか1項に記載のシステム。
【請求項8】
前記光源が単色LEDである、請求項1から
7の何れか1項に記載のシステム。
【請求項9】
前記光源が多
色LEDである、請求項1から
7の何れか1項に記載のシステム。
【請求項10】
前記処理及び制御手段は、前記所定の照明又は方向指示機能を実行するために選択された複数の光源の光強度のレベルを制御するように適合されている、請求項
8または
9に記載のシステム。
【請求項11】
前記駆動手段は、前記所定の照明又は方向指示機能を実行するように選択された複数の光源の色を制御するように適合されている、請求項
9に記載のシステム。
【請求項12】
前記処理及び制御手段は、網膜持続時間よりも小さい断続時間間隔で、選択された複数の光源のスイッチのオンとオフとを断続的に制御するように適合されている、請求項
8または
9に記載のシステム。
【国際調査報告】