(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-01-24
(54)【発明の名称】リソース処理方法、装置及び可読記憶媒体
(51)【国際特許分類】
H04W 72/02 20090101AFI20240117BHJP
H04W 92/18 20090101ALI20240117BHJP
H04W 72/04 20230101ALI20240117BHJP
【FI】
H04W72/02
H04W92/18
H04W72/04
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023541122
(86)(22)【出願日】2021-12-17
(85)【翻訳文提出日】2023-07-05
(86)【国際出願番号】 CN2021139099
(87)【国際公開番号】W WO2022151916
(87)【国際公開日】2022-07-21
(31)【優先権主張番号】202110055776.3
(32)【優先日】2021-01-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】510065207
【氏名又は名称】大唐移▲動▼通信▲設▼▲備▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】DATANG MOBILE COMMUNICATIONS EQUIPMENT CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】1/F, Building 1, No.5 Shangdi East Road, Haidian District,Beijing 100085, China
(74)【代理人】
【識別番号】110001416
【氏名又は名称】弁理士法人信栄事務所
(72)【発明者】
【氏名】任 ▲曉▼涛
(72)【発明者】
【氏名】▲馬▼ ▲騰▼
(72)【発明者】
【氏名】▲劉▼ 天心
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA23
5K067DD34
5K067EE02
5K067EE25
5K067HH22
(57)【要約】
本開示は、サイドリンクのデータパケット伝送の成功率を向上させるためのリソース処理方法、装置及び可読記憶媒体を開示している。当該方法は、第一端末がリソース検知の方式で第一衝突リソースセットを確定することと、前記第一端末が第二衝突リソースセットを確定し、前記第二衝突リソースセットが第二端末の協調情報に従って確定されることと、前記第一端末が前記第一衝突リソースセット及び前記第二衝突リソースセットに従って、初期候補リソースセットの中からリソース除外を行い、残り候補リソースセットを得ることと、前記残り候補リソースセット内のリソース数量が所定の要求を満たさない場合、前記第一端末が再び初期候補リソースセットの中からリソース除外を行うこととを含む。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
リソース処理方法であって、
第一端末がリソース検知の方式で第一衝突リソースセットを確定することと、
前記第一端末が第二衝突リソースセットを確定し、前記第二衝突リソースセットが第二端末の協調情報に従って確定されることと、
前記第一端末が前記第一衝突リソースセット及び前記第二衝突リソースセットに従って、初期候補リソースセットの中からリソース除外を行い、残り候補リソースセットを得ることと、
前記残り候補リソースセット内のリソース数量が所定の要求を満たさない場合、前記第一端末が再び初期候補リソースセットの中からリソース除外を行うこととを含む、リソース処理方法。
【請求項2】
前記第一端末が前記第一衝突リソースセット及び前記第二衝突リソースセットに従って、初期候補リソースセットの中からリソース除外を行い、残り候補リソースセットを得ることは、
前記第一端末が前記初期候補リソースセットの中から前記第一衝突リソースセットを除外し、第一候補リソースセットを得て、前記第一端末が前記第一候補リソースセットの中から前記第二衝突リソースセットを除外し、残り候補リソースセットとして第二候補リソースセットを得るか、
又は、
前記第一端末が前記初期候補リソースセットの中から前記第二衝突リソースセットを除外し、第三候補リソースセットを得て、前記第一端末が前記第三候補リソースセットの中から前記第一衝突リソースセットを除外し、残り候補リソースセットとして第四候補リソースセットを得ることを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第一端末が前記協調情報に従って第二衝突リソースセットを確定することは、
前記第一端末が前記協調情報及び/又はリソース協調スレッショルド値に従って、前記協調情報によって指示された衝突リソースの中から第二衝突リソースセットを確定することを含む、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記第一端末が前記第一候補リソースセットの中から前記第二衝突リソースセットを除外し、第二候補リソースセットを得ることは、
前記第一端末が前記第一候補リソースセットの中から、更新後の第二衝突リソースセットであって、前記第二衝突リソースセットの中から一部のリソースを除去することで獲得された更新後の第二衝突リソースセットを除外し、第二候補リソースセットを得ることを含む、請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記第一端末が再び初期候補リソースセットの中からリソース除外を行うことは、
前記第一端末が第一衝突リソースセット及び第二衝突リソースセットの少なくとも一方を再確定することと、
前記第一端末が、再確定された第一衝突リソースセット及び再確定された第二衝突リソースセットの少なくとも一方を利用して、再び初期候補リソースセットの中からリソース除外を行うこととを含む、請求項2に記載の方法。
【請求項6】
前記第一端末が第一衝突リソースセットを再確定することは、
前記第一端末がリソース検知スレッショルド値を調整し、調整後のリソース検知スレッショルド値を利用して第一衝突リソースセットを再確定することを含む、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記第一端末が第二衝突リソースセットを再確定することは、
前記協調情報に干渉強度情報が含まれる場合、前記第一端末がリソース協調スレッショルド値を調整し、調整後のリソース協調スレッショルド値を利用して第二衝突リソースセットを再確定することと、
前記協調情報に干渉強度情報が含まれない場合、前記第一端末が前記第二衝突リソースセットの中から一部のリソースを除去して更新後の第二衝突リソースセットを得て、更新後の第二衝突リソースセットを、再確定された第二衝突リソースセットとすることとを含む、請求項5又は6に記載の方法。
【請求項8】
除去する前記一部のリソースのリソース数量は、前記協調情報によって指示されたリソースの数量と、予め設定された数値とによって確定される、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記所定の要求としては、前記残り候補リソースセット内のリソースの数量が、前記初期候補リソースセット内のリソースの数量とプリセットされた閾値との積よりも大きいことである、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
リソース処理方法であって、
第一端末が第一衝突リソースセットを確定することと、
前記第一端末が前記第一衝突リソースセットに従って、初期候補リソースセットの中からリソース除外を行い、第一候補リソースセットを得ることと、
前記第一端末が第二衝突リソースセットを確定することと、
前記第一端末が前記第一候補リソースセット及び前記第二衝突リソースセットに従ってリソース除外を行い、第二候補リソースセットを得ることと、
前記第二候補リソースセット内のリソース数量が所定の要求を満たさない場合、前記第一端末が再び第二候補リソースセットの中からリソース除外を行うこととを含み、
前記第一衝突リソースセットが、リソース検知の方式で確定され、前記第二衝突リソースセットが、第二端末から受信された協調情報を利用して確定されるか、又は、前記第一衝突リソースセットが、第二端末から受信された協調情報を利用して確定され、前記第二衝突リソースセットが、リソース検知の方式で確定される、リソース処理方法。
【請求項11】
前記第一衝突リソースセットが、リソース検知の方式で確定され、前記第二衝突リソースセットが、第二端末から受信された協調情報を利用して確定される場合、前記第一端末が前記第一衝突リソースセットに従って、初期候補リソースセットの中からリソース除外を行い、第一候補リソースセットを得ることは、
前記第一端末が初期候補リソースセットの中から前記第一衝突リソースセットを除外し、第一候補リソースセットを得ることと、
前記第一候補リソースセット内のリソース数量が所定の要求を満たさない場合、第一候補リソースセット内のリソース数量が所定の要求を満たすようになるまで、前記第一端末がリソース検知スレッショルド値を調整し、調整後のリソース検知スレッショルドを利用して第一衝突リソースセットを再確定するとともに、初期候補リソースセットの中から、再確定された第一衝突リソースセットを除外することとを含む、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記第一端末が第二衝突リソースセットを確定することは、
前記第一端末が前記協調情報及びリソース協調スレッショルド値に従って、第二衝突リソースセットを確定することを含む、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記第一端末が前記第一候補リソースセット及び前記第二衝突リソースセットに従ってリソース除外を行い、第二候補リソースセットを得ることは、
前記第一候補リソースセット内のリソース数量が所定の要求を満たした場合、前記第一端末が前記第一候補リソースセットの中から前記第二衝突リソースセットを除外し、第二候補リソースセットを得るか、又は、前記第一端末が前記第一候補リソースセットの中から、更新後の第二衝突リソースセットであって、前記第二衝突リソースセットの中から一部のリソースを除去することで獲得された更新後の第二衝突リソースセットを除外し、第二候補リソースセットを得ることを含む、請求項11又は12に記載の方法。
【請求項14】
前記第二候補リソースセット内のリソース数量が所定の要求を満たさない場合、前記第一端末が再び前記第一候補リソースセットの中からリソース除外を行うことは、
前記第一端末が第二衝突リソースセットを再確定することと、
前記第一端末が、再確定された第二衝突リソースセットを利用して、再び前記第一候補リソースセットの中からリソース除外を行うこととを含む、請求項11に記載の方法。
【請求項15】
前記第一端末が第二衝突リソースセットを再確定することは、
前記協調情報に干渉強度情報が含まれる場合、第一端末がリソース協調スレッショルド値を調整し、調整後のリソース協調スレッショルド値を利用して第二衝突リソースセットを再確定することと、
前記協調情報に干渉強度情報が含まれない場合、第一端末が前記第二衝突リソースセットの中から一部のリソースを除去して更新後の第二衝突リソースセットを得て、更新後の第二衝突リソースセットを、再確定された第二衝突リソースセットとすることとを含む、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記第一衝突リソースセットが、第二端末から受信された協調情報を利用して確定され、前記第二衝突リソースセットが、リソース検知の方式で確定され、前記協調情報に干渉強度情報が含まれる場合、前記第一端末が第一衝突リソースセットを確定することは、
前記第一端末が前記協調情報及び/又はリソース協調スレッショルド値に従って、前記協調情報によって指示された衝突リソースの中から第一衝突リソースセットを確定することを含む、請求項10に記載の方法。
【請求項17】
前記第一端末が前記第一衝突リソースセットに従って、初期候補リソースセットの中からリソース除外を行い、第一候補リソースセットを得ることは、
前記第一端末が初期候補リソースセットの中から前記第一衝突リソースセットを除外し、第一候補リソースセットを得ることと、
第一候補リソースセット内のリソース数量が所定の要求を満たさない場合、第一候補リソースセット内のリソース数量が所定の要求を満たすようになるまで、前記第一端末が協調検知スレッショルド値を調整し、調整後のリソース協調スレッショルドを利用して第一衝突リソースセットを再確定するとともに、初期候補リソースセットの中から、再確定された第一衝突リソースセットを除外することとを含む、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記第一衝突リソースセットが、第二端末から受信された協調情報を利用して確定され、前記第二衝突リソースセットが、リソース検知の方式で確定され、前記協調情報に干渉強度情報が含まれない場合、前記第一端末が前記第一衝突リソースセットに従って、初期候補リソースセットの中からリソース除外を行い、第一候補リソースセットを得ることは、
前記第一端末が前記初期候補リソースセットの中から前記第一衝突リソースセットを除外し、第一候補リソースセットを得るか、又は、前記第一端末が前記初期候補リソースセットの中から、更新後の第一衝突リソースセットであって、前記第一衝突リソースセットの中から一部のリソースを除去することで獲得された更新後の第一衝突リソースセットを除外し、第一候補リソースセットを得ることと、
前記第一候補リソースセット内のリソース数量が所定の要求を満たさない場合、第一候補リソースセット内のリソース数量が所定の要求を満たすようになるまで、前記第一端末が一部のリソースを除去し、再確定された第一衝突リソースセットを得るとともに、初期候補リソースセットの中から、再確定された第一衝突リソースセットを除外することとを含む、請求項10に記載の方法。
【請求項19】
前記第一端末が前記第一候補リソースセット及び前記第二衝突リソースセットに従ってリソース除外を行い、第二候補リソースセットを得ることは、
前記第一候補リソースセット内のリソース数量が所定の要求を満たした場合、前記第一端末が前記第一候補リソースセットの中から前記第二衝突リソースセットを除外し、第二候補リソースセットを得ることを含む、請求項17又は18に記載の方法。
【請求項20】
前記第二候補リソースセット内のリソース数量が所定の要求を満たさない場合、前記第一端末が再び前記第一候補リソースセットの中からリソース除外を行うことは、
前記第一端末が第二衝突リソースセットを再確定することと、
前記第一端末が、再確定された第二衝突リソースセットを利用して、再び前記第一候補リソースセットの中からリソース除外を行うこととを含む、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記第一端末が第二衝突リソースセットを再確定することは、
前記第一端末がリソース検知スレッショルド値を調整し、調整後のリソース検知スレッショルド値を利用して第二衝突リソースセットを再確定することを含む、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記所定の要求としては、前記第二候補リソースセット又は前記第一候補リソースセット内のリソースの数量が、前記初期候補リソースセット内のリソースの数量とプリセットされた閾値との積よりも大きいことである、請求項10、11、17、18の何れか一項に記載の方法。
【請求項23】
除去する前記一部のリソースのリソース数量は、前記協調情報によって指示された衝突リソースの数量と、予め設定された数値とによって確定される、請求項15又は18に記載の方法。
【請求項24】
第一端末に適用されるリソース処理装置であって、メモリと、送受信機と、プロセッサとを含み、
メモリは、コンピュータプログラムを記憶するためのものであり、送受信機は、前記プロセッサの制御の下で、データを送受信するためのものであり、プロセッサは、前記メモリ内のコンピュータプログラムを読み取って、
リソース検知の方式で第一衝突リソースセットを確定する操作と、
第二衝突リソースセットを確定する操作であって、前記第二衝突リソースセットが、第二端末の協調情報に従って確定される操作と、
前記第一衝突リソースセット及び前記第二衝突リソースセットに従って、初期候補リソースセットの中からリソース除外を行い、残り候補リソースセットを得る操作と、
前記残り候補リソースセット内のリソース数量が所定の要求を満たさない場合、再び初期候補リソースセットの中からリソース除外を行う操作とを実行するためのものである、リソース処理装置。
【請求項25】
第一端末に適用されるリソース処理装置であって、メモリと、送受信機と、プロセッサとを含み、
メモリは、コンピュータプログラムを記憶するためのものであり、送受信機は、前記プロセッサの制御の下で、データを送受信するためのものであり、プロセッサは、前記メモリ内のコンピュータプログラムを読み取って、
第一衝突リソースセットを確定する操作と、
前記第一衝突リソースセットに従って、初期候補リソースセットの中からリソース除外を行い、第一候補リソースセットを得る操作と、
第二衝突リソースセットを確定する操作と、
前記第一候補リソースセット及び前記第二衝突リソースセットに従ってリソース除外を行い、第二候補リソースセットを得る操作と、
前記第二候補リソースセット内のリソース数量が所定の要求を満たさない場合、再び第二候補リソースセットの中からリソース除外を行う操作とを実行するためのものであり、
前記第一衝突リソースセットが、リソース検知の方式で確定され、前記第二衝突リソースセットが、第二端末から受信された協調情報を利用して確定されるか、又は、前記第一衝突リソースセットが、第二端末から受信された協調情報を利用して確定され、前記第二衝突リソースセットが、リソース検知の方式で確定される、リソース処理装置。
【請求項26】
第一端末に適用されるリソース処理装置であって、
リソース検知の方式で第一衝突リソースセットを確定するための第一確定ユニットと、
第二衝突リソースセットを確定するための第二確定ユニットであって、前記第二衝突リソースセットが、第二端末の協調情報に従って確定される第二確定ユニットと、
前記第一衝突リソースセット及び前記第二衝突リソースセットに従って、初期候補リソースセットの中からリソース除外を行い、残り候補リソースセットを得るための第三確定ユニットと、
前記残り候補リソースセット内のリソース数量が所定の要求を満たさない場合、再び初期候補リソースセットの中からリソース除外を行うための第一処理ユニットとを含む、リソース処理装置。
【請求項27】
第一端末に適用されるリソース処理装置であって、
第一衝突リソースセットを確定するための第一確定ユニットと、
前記第一衝突リソースセットに従って、初期候補リソースセットの中からリソース除外を行い、第一候補リソースセットを得るための第一取得ユニットと、
第二衝突リソースセットを確定するための第二確定ユニットと、
前記第一候補リソースセット及び前記第二衝突リソースセットに従ってリソース除外を行い、第二候補リソースセットを得るための第二取得ユニットと、
前記第二候補リソースセット内のリソース数量が所定の要求を満たさない場合、再び第二候補リソースセットの中からリソース除外を行うための第一処理ユニットとを含み、
前記第一衝突リソースセットが、リソース検知の方式で確定され、前記第二衝突リソースセットが、第二端末から受信された協調情報を利用して確定されるか、又は、前記第一衝突リソースセットが、第二端末から受信された協調情報を利用して確定され、前記第二衝突リソースセットが、リソース検知の方式で確定される、リソース処理装置。
【請求項28】
コンピュータプログラムを記憶したプロセッサ可読記憶媒体であって、前記コンピュータプログラムは、前記プロセッサに請求項1~9の何れか一項に記載のリソース処理方法を実行させるためのものであるか、又は、前記コンピュータプログラムは、前記プロセッサに請求項10~23の何れか一項に記載のリソース処理方法を実行させるためのものである、プロセッサ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本開示は、2021年1月15日に中国で出願された中国特許出願第202110055776.3号の優先権を主張し、その内容の全ては、参照により本開示に組み込まれる。
本開示は、通信の技術分野に関し、特に、リソース処理方法、装置及び可読記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
5G新しいラジオ(New Radio、NR)の車両ツーエブリシング(Vehicle-to-Everything、V2X)システムにおいて、端末間は、サイドリンク(Sidelink)上で直接通信を行う。サービスデータ伝送の前には、まずサイドリンクデータ伝送に使用される時間周波数リソースを確定する必要があり、時間周波数リソースの確定について、その主な基準は、相互干渉の発生を避けるために、異なる端末によって使用される時間周波数リソース間のぶつかり合いを回避することである。
【0003】
NR V2Xには、2つのリソーススケジューリングモードがあり、1つ目は、端末間のサイドリンク通信で使用される時間周波数リソースが基地局によって統一的にスケジューリングされるMode1リソース割当モードであり、2つ目は、基地局の参加なしに、端末間のサイドリンク通信で使用される時間周波数リソースが端末によって自主的に選択されるMode2リソース割当モードである。
【0004】
関連技術では、Mode2リソース割当モードにおいて、端末は、自身のリソース検知の結果に従ってリソース除外を行い、つまり、自身によって検知された衝突リソースを除外することになる。しかし、関連技術に係る方法では、リソース除外時に考慮される情報が限られており、依然として、リソースのぶつかり合いの発生に起因してデータパケット伝送の失敗に繋がる可能性がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本開示の実施例は、サイドリンクのデータパケット伝送の成功率を向上させるためのリソース処理方法、装置及び可読記憶媒体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第一局面において、本開示の実施例は、リソース処理方法であって、
第一端末がリソース検知の方式で第一衝突リソースセットを確定することと、
前記第一端末が第二衝突リソースセットを確定し、前記第二衝突リソースセットが第二端末の協調情報に従って確定されることと、
前記第一端末が前記第一衝突リソースセット及び前記第二衝突リソースセットに従って、初期候補リソースセットの中からリソース除外を行い、残り候補リソースセットを得ることと、
前記残り候補リソースセット内のリソース数量が所定の要求を満たさない場合、前記第一端末が再び初期候補リソースセットの中からリソース除外を行うこととを含む、リソース処理方法を提供している。
【0007】
前記第一端末が前記第一衝突リソースセット及び前記第二衝突リソースセットに従って、初期候補リソースセットの中からリソース除外を行い、残り候補リソースセットを得ることは、
前記第一端末が前記初期候補リソースセットの中から前記第一衝突リソースセットを除外し、第一候補リソースセットを得て、前記第一端末が前記第一候補リソースセットの中から前記第二衝突リソースセットを除外し、残り候補リソースセットとして第二候補リソースセットを得るか、
又は、前記第一端末が前記初期候補リソースセットの中から前記第二衝突リソースセットを除外し、第三候補リソースセットを得て、前記第一端末が前記第三候補リソースセットの中から前記第一衝突リソースセットを除外し、残り候補リソースセットとして第四候補リソースセットを得ることを含む。
【0008】
前記第一端末が前記協調情報に従って第二衝突リソースセットを確定することは、
前記第一端末が前記協調情報及び/又はリソース協調スレッショルド値に従って、前記協調情報によって指示された衝突リソースの中から第二衝突リソースセットを確定することを含む。
【0009】
前記第一端末が前記第一候補リソースセットの中から前記第二衝突リソースセットを除外し、第二候補リソースセットを得ることは、
前記第一端末が前記第一候補リソースセットの中から、更新後の第二衝突リソースセットであって、前記第二衝突リソースセットの中から一部のリソースを除去することで獲得された更新後の第二衝突リソースセットを除外し、第二候補リソースセットを得ることを含む。
【0010】
前記第一端末が再び初期候補リソースセットの中からリソース除外を行うことは、
前記第一端末が第一衝突リソースセット及び第二衝突リソースセットの少なくとも一方を再確定することと、
前記第一端末が、再確定された第一衝突リソースセット及び再確定された第二衝突リソースセットの少なくとも一方を利用して、再び初期候補リソースセットの中からリソース除外を行うこととを含む。
【0011】
前記第一端末が第一衝突リソースセットを再確定することは、
前記第一端末がリソース検知スレッショルド値を調整し、調整後のリソース検知スレッショルド値を利用して第一衝突リソースセットを再確定することを含む。
【0012】
前記第一端末が第二衝突リソースセットを再確定することは、
前記協調情報に干渉強度情報が含まれる場合、前記第一端末がリソース協調スレッショルド値を調整し、調整後のリソース協調スレッショルド値を利用して第二衝突リソースセットを再確定することと、
前記協調情報に干渉強度情報が含まれない場合、前記第一端末が前記第二衝突リソースセットの中から一部のリソースを除去して更新後の第二衝突リソースセットを得て、更新後の第二衝突リソースセットを、再確定された第二衝突リソースセットとすることとを含む。
【0013】
除去する前記一部のリソースのリソース数量は、前記協調情報によって指示されたリソースの数量と、予め設定された数値とによって確定される。
【0014】
前記所定の要求としては、前記残り候補リソースセット内のリソースの数量が、前記初期候補リソースセット内のリソースの数量とプリセットされた閾値との積よりも大きいことである。
【0015】
第二局面において、本開示の実施例は、リソース処理方法であって、
第一端末が第一衝突リソースセットを確定することと、
前記第一端末が前記第一衝突リソースセットに従って、初期候補リソースセットの中からリソース除外を行い、第一候補リソースセットを得ることと、
前記第一端末が第二衝突リソースセットを確定することと、
前記第一端末が前記第一候補リソースセット及び前記第二衝突リソースセットに従ってリソース除外を行い、第二候補リソースセットを得ることと、
前記第二候補リソースセット内のリソース数量が所定の要求を満たさない場合、前記第一端末が再び第二候補リソースセットの中からリソース除外を行うこととを含み、
前記第一衝突リソースセットが、リソース検知の方式で確定され、前記第二衝突リソースセットが、第二端末から受信された協調情報を利用して確定されるか、又は、前記第一衝突リソースセットが、第二端末から受信された協調情報を利用して確定され、前記第二衝突リソースセットが、リソース検知の方式で確定される、リソース処理方法を提供している。
【0016】
前記第一衝突リソースセットが、リソース検知の方式で確定され、前記第二衝突リソースセットが、第二端末から受信された協調情報を利用して確定される場合、前記第一端末が前記第一衝突リソースセットに従って、初期候補リソースセットの中からリソース除外を行い、第一候補リソースセットを得ることは、
前記第一端末が初期候補リソースセットの中から前記第一衝突リソースセットを除外し、第一候補リソースセットを得ることと、
前記第一候補リソースセット内のリソース数量が所定の要求を満たさない場合、第一候補リソースセット内のリソース数量が所定の要求を満たすようになるまで、前記第一端末がリソース検知スレッショルド値を調整し、調整後のリソース検知スレッショルドを利用して第一衝突リソースセットを再確定するとともに、初期候補リソースセットの中から、再確定された第一衝突リソースセットを除外することとを含む。
【0017】
前記第一端末が第二衝突リソースセットを確定することは、
前記第一端末が前記協調情報及びリソース協調スレッショルド値に従って、第二衝突リソースセットを確定することを含む。
【0018】
前記第一端末が前記第一候補リソースセット及び前記第二衝突リソースセットに従ってリソース除外を行い、第二候補リソースセットを得ることは、
前記第一候補リソースセット内のリソース数量が所定の要求を満たした場合、前記第一端末が前記第一候補リソースセットの中から前記第二衝突リソースセットを除外し、第二候補リソースセットを得るか、又は、前記第一端末が前記第一候補リソースセットの中から、更新後の第二衝突リソースセットであって、前記第二衝突リソースセットの中から一部のリソースを除去することで獲得された更新後の第二衝突リソースセットを除外し、第二候補リソースセットを得ることを含む。
【0019】
前記第二候補リソースセット内のリソース数量が所定の要求を満たさない場合、前記第一端末が再び前記第一候補リソースセットの中からリソース除外を行うことは、
前記第一端末が第二衝突リソースセットを再確定することと、
前記第一端末が、再確定された第二衝突リソースセットを利用して、再び前記第一候補リソースセットの中からリソース除外を行うこととを含む。
【0020】
前記第一端末が第二衝突リソースセットを再確定することは、
前記協調情報に干渉強度情報が含まれる場合、第一端末がリソース協調スレッショルド値を調整し、調整後のリソース協調スレッショルド値を利用して第二衝突リソースセットを再確定することと、
前記協調情報に干渉強度情報が含まれない場合、第一端末が前記第二衝突リソースセットの中から一部のリソースを除去して更新後の第二衝突リソースセットを得て、更新後の第二衝突リソースセットを、再確定された第二衝突リソースセットとすることとを含む。
【0021】
前記第一衝突リソースセットが、第二端末から受信された協調情報を利用して確定され、前記第二衝突リソースセットが、リソース検知の方式で確定され、前記協調情報に干渉強度情報が含まれる場合、前記第一端末が第一衝突リソースセットを確定することは、
前記第一端末が前記協調情報及び/又はリソース協調スレッショルド値に従って、前記協調情報によって指示された衝突リソースの中から第一衝突リソースセットを確定することを含む。
【0022】
前記第一端末が前記第一衝突リソースセットに従って、初期候補リソースセットの中からリソース除外を行い、第一候補リソースセットを得ることは、
前記第一端末が初期候補リソースセットの中から前記第一衝突リソースセットを除外し、第一候補リソースセットを得ることと、
第一候補リソースセット内のリソース数量が所定の要求を満たさない場合、第一候補リソースセット内のリソース数量が所定の要求を満たすようになるまで、前記第一端末が協調検知スレッショルド値を調整し、調整後のリソース協調スレッショルドを利用して第一衝突リソースセットを再確定するとともに、初期候補リソースセットの中から、再確定された第一衝突リソースセットを除外することとを含む。
【0023】
前記第一衝突リソースセットが、第二端末から受信された協調情報を利用して確定され、前記第二衝突リソースセットが、リソース検知の方式で確定され、前記協調情報に干渉強度情報が含まれない場合、前記第一端末が前記第一衝突リソースセットに従って、初期候補リソースセットの中からリソース除外を行い、第一候補リソースセットを得ることは、
前記第一端末が前記初期候補リソースセットの中から前記第一衝突リソースセットを除外し、第一候補リソースセットを得るか、又は、前記第一端末が前記初期候補リソースセットの中から、更新後の第一衝突リソースセットであって、前記第一衝突リソースセットの中から一部のリソースを除去することで獲得された更新後の第一衝突リソースセットを除外し、第一候補リソースセットを得ることと、
前記第一候補リソースセット内のリソース数量が所定の要求を満たさない場合、第一候補リソースセット内のリソース数量が所定の要求を満たすようになるまで、前記第一端末が一部のリソースを除去し、再確定された第一衝突リソースセットを得るとともに、初期候補リソースセットの中から、再確定された第一衝突リソースセットを除外することとを含む。
【0024】
前記第一端末が前記第一候補リソースセット及び前記第二衝突リソースセットに従ってリソース除外を行い、第二候補リソースセットを得ることは、
前記第一候補リソースセット内のリソース数量が所定の要求を満たした場合、前記第一端末が前記第一候補リソースセットの中から前記第二衝突リソースセットを除外し、第二候補リソースセットを得ることを含む。
【0025】
前記第二候補リソースセット内のリソース数量が所定の要求を満たさない場合、前記第一端末が再び前記第一候補リソースセットの中からリソース除外を行うことは、
前記第一端末が第二衝突リソースセットを再確定することと、
前記第一端末が、再確定された第二衝突リソースセットを利用して、再び前記第一候補リソースセットの中からリソース除外を行うこととを含む。
【0026】
前記第一端末が第二衝突リソースセットを再確定することは、
前記第一端末がリソース検知スレッショルド値を調整し、調整後のリソース検知スレッショルド値を利用して第二衝突リソースセットを再確定することを含む。
【0027】
前記所定の要求としては、前記第二候補リソースセット又は前記第一候補リソースセット内のリソースの数量が、前記初期候補リソースセット内のリソースの数量とプリセットされた閾値との積よりも大きいことである。
【0028】
除去する前記一部のリソースのリソース数量は、前記協調情報によって指示されたリソースの数量と、予め設定された数値とによって確定される。
【0029】
第三局面において、本開示の実施例は、第一端末に適用されるリソース処理装置であって、メモリと、送受信機と、プロセッサとを含み、
メモリは、コンピュータプログラムを記憶するためのものであり、送受信機は、前記プロセッサの制御の下で、データを送受信するためのものであり、プロセッサは、前記メモリ内のコンピュータプログラムを読み取って、
リソース検知の方式で第一衝突リソースセットを確定する操作と、
第二衝突リソースセットを確定する操作であって、前記第二衝突リソースセットが、第二端末の協調情報に従って確定される操作と、
前記第一衝突リソースセット及び前記第二衝突リソースセットに従って、初期候補リソースセットの中からリソース除外を行い、残り候補リソースセットを得る操作と、
前記残り候補リソースセット内のリソース数量が所定の要求を満たさない場合、再び初期候補リソースセットの中からリソース除外を行う操作とを実行するためのものである、リソース処理装置を提供している。
【0030】
前記プロセッサは、前記メモリ内のコンピュータプログラムを読み取って、
前記初期候補リソースセットの中から、前記第一衝突リソースセットを除外し、第一候補リソースセットを得て、
前記第一候補リソースセットの中から前記第二衝突リソースセットを除外し、残り候補リソースセットとして第二候補リソースセットを得るか、
又は、
前記第一端末が前記初期候補リソースセットの中から前記第二衝突リソースセットを除外し、第三候補リソースセットを得て、前記第一端末が前記第三候補リソースセットの中から前記第一衝突リソースセットを除外し、残り候補リソースセットとして第四候補リソースセットを得る操作を実行するために更に使用される。
【0031】
前記プロセッサは、前記メモリ内のコンピュータプログラムを読み取って、
前記協調情報及び/又はリソース協調スレッショルド値に従って、前記協調情報によって指示された衝突リソースの中から第二衝突リソースセットを確定する操作を実行するために更に使用される。
【0032】
前記プロセッサは、前記メモリ内のコンピュータプログラムを読み取って、
前記第一候補リソースセットの中から、更新後の第二衝突リソースセットであって、前記第二衝突リソースセットの中から一部のリソースを除去することで獲得された更新後の第二衝突リソースセットを除外し、第二候補リソースセットを得る操作を実行するために更に使用される。
【0033】
前記プロセッサは、前記メモリ内のコンピュータプログラムを読み取って、
第一衝突リソースセット及び第二衝突リソースセットの少なくとも一方を再確定する操作と、
再確定された第一衝突リソースセット及び再確定された第二衝突リソースセットの少なくとも一方を利用して、再び初期候補リソースセットの中からリソース除外を行う操作とを実行するために更に使用される。
【0034】
前記プロセッサは、前記メモリ内のコンピュータプログラムを読み取って、
リソース検知スレッショルド値を調整し、調整後のリソース検知スレッショルド値を利用して第一衝突リソースセットを再確定する操作を実行するために更に使用される。
【0035】
前記プロセッサは、前記メモリ内のコンピュータプログラムを読み取って、
前記協調情報に干渉強度情報が含まれる場合、リソース協調スレッショルド値を調整し、調整後のリソース協調スレッショルド値を利用して第二衝突リソースセットを再確定する操作と、
前記協調情報に干渉強度情報が含まれない場合、前記第二衝突リソースセットの中から一部のリソースを除去して更新後の第二衝突リソースセットを得て、更新後の第二衝突リソースセットを、再確定された第二衝突リソースセットとする操作とを実行するために更に使用される。
【0036】
除去する前記一部のリソースのリソース数量は、前記協調情報によって指示されたリソースの数量と、予め設定された数値とによって確定される。
【0037】
前記所定の要求としては、前記残り候補リソースセット内のリソースの数量が、前記初期候補リソースセット内のリソースの数量とプリセットされた閾値との積よりも大きいことである。
【0038】
第四局面において、本開示の実施例は、第一端末に適用されるリソース処理装置であって、メモリと、送受信機と、プロセッサとを含み、
メモリは、コンピュータプログラムを記憶するためのものであり、送受信機は、前記プロセッサの制御の下で、データを送受信するためのものであり、プロセッサは、前記メモリ内のコンピュータプログラムを読み取って、
第一衝突リソースセットを確定する操作と、
前記第一衝突リソースセットに従って、初期候補リソースセットの中からリソース除外を行い、第一候補リソースセットを得る操作と、
第二衝突リソースセットを確定する操作と、
前記第一候補リソースセット及び前記第二衝突リソースセットに従ってリソース除外を行い、第二候補リソースセットを得る操作と、
前記第二候補リソースセット内のリソース数量が所定の要求を満たさない場合、再び第二候補リソースセットの中からリソース除外を行う操作とを実行するためのものであり、
前記第一衝突リソースセットが、リソース検知の方式で確定され、前記第二衝突リソースセットが、第二端末から受信された協調情報を利用して確定されるか、又は、前記第一衝突リソースセットが、第二端末から受信された協調情報を利用して確定され、前記第二衝突リソースセットが、リソース検知の方式で確定される、リソース処理装置を提供している。
【0039】
前記プロセッサは、前記メモリ内のコンピュータプログラムを読み取って、
前記第一端末が初期候補リソースセットの中から前記第一衝突リソースセットを除外し、第一候補リソースセットを得る操作と、
前記第一候補リソースセット内のリソース数量が所定の要求を満たさない場合、第一候補リソースセット内のリソース数量が所定の要求を満たすようになるまで、前記第一端末がリソース検知スレッショルド値を調整し、調整後のリソース検知スレッショルドを利用して第一衝突リソースセットを再確定するとともに、初期候補リソースセットの中から、再確定された第一衝突リソースセットを除外する操作とを実行するために更に使用される。
【0040】
前記プロセッサは、前記メモリ内のコンピュータプログラムを読み取って、
前記協調情報及びリソース協調スレッショルド値に従って、第二衝突リソースセットを確定する操作を実行するために更に使用される。
【0041】
前記プロセッサは、前記メモリ内のコンピュータプログラムを読み取って、
前記第一候補リソースセット内のリソース数量が所定の要求を満たした場合、前記第一候補リソースセットの中から前記第二衝突リソースセットを除外し、第二候補リソースセットを得るか、又は、前記第一候補リソースセットの中から、更新後の第二衝突リソースセットであって、前記第二衝突リソースセットの中から一部のリソースを除去することで獲得された更新後の第二衝突リソースセットを除外し、第二候補リソースセットを得る操作を実行するために更に使用される。
【0042】
前記プロセッサは、前記メモリ内のコンピュータプログラムを読み取って、
第二衝突リソースセットを再確定する操作と、
再確定された第二衝突リソースセットを利用して、再び前記第一候補リソースセットの中からリソース除外を行う操作とを実行するために更に使用される。
【0043】
前記プロセッサは、前記メモリ内のコンピュータプログラムを読み取って、
前記協調情報に干渉強度情報が含まれる場合、リソース協調スレッショルド値を調整し、調整後のリソース協調スレッショルド値を利用して第二衝突リソースセットを再確定する操作と、
前記協調情報に干渉強度情報が含まれない場合、前記第二衝突リソースセットの中から一部のリソースを除去して更新後の第二衝突リソースセットを得て、更新後の第二衝突リソースセットを、再確定された第二衝突リソースセットとする操作とを実行するために更に使用される。
【0044】
前記プロセッサは、前記メモリ内のコンピュータプログラムを読み取って、
前記第一衝突リソースセットが、第二端末から受信された協調情報を利用して確定され、前記第二衝突リソースセットが、リソース検知の方式で確定され、前記協調情報に干渉強度情報が含まれる場合、前記協調情報及び/又はリソース協調スレッショルド値に従って、前記協調情報によって指示された衝突リソースの中から第一衝突リソースセットを確定する操作を実行するために更に使用される。
【0045】
前記プロセッサは、前記メモリ内のコンピュータプログラムを読み取って、
初期候補リソースセットの中から前記第一衝突リソースセットを除外し、第一候補リソースセットを得る操作と、
第一候補リソースセット内のリソース数量が所定の要求を満たさない場合、第一候補リソースセット内のリソース数量が所定の要求を満たすようになるまで、協調検知スレッショルド値を調整し、調整後のリソース協調スレッショルドを利用して第一衝突リソースセットを再確定するとともに、初期候補リソースセットの中から、再確定された第一衝突リソースセットを除外する操作とを実行するために更に使用される。
【0046】
前記プロセッサは、前記メモリ内のコンピュータプログラムを読み取って、
前記第一衝突リソースセットが、第二端末から受信された協調情報を利用して確定され、前記第二衝突リソースセットが、リソース検知の方式で確定され、前記協調情報に干渉強度情報が含まれない場合、前記初期候補リソースセットの中から、前記第一衝突リソースセットを除外し、第一候補リソースセットを得るか、又は、前記第一端末が前記初期候補リソースセットの中から、更新後の第一衝突リソースセットであって、前記第一衝突リソースセットの中から一部のリソースを除去することで獲得された更新後の第一衝突リソースセットを除外し、第一候補リソースセットを得る操作と、
前記第一候補リソースセット内のリソース数量が所定の要求を満たさない場合、第一候補リソースセット内のリソース数量が所定の要求を満たすようになるまで、一部のリソースを除去し、再確定された第一衝突リソースセットを得るとともに、初期候補リソースセットの中から、再確定された第一衝突リソースセットを除外する操作とを実行するために更に使用される。
【0047】
前記プロセッサは、前記メモリ内のコンピュータプログラムを読み取って、
前記第一候補リソースセット内のリソース数量が所定の要求を満たした場合、前記第一候補リソースセットの中から前記第二衝突リソースセットを除外し、第二候補リソースセットを得る操作を実行するために更に使用される。
【0048】
前記プロセッサは、前記メモリ内のコンピュータプログラムを読み取って、
第二衝突リソースセットを再確定する操作と、
再確定された第二衝突リソースセットを利用して、再び前記第一候補リソースセットの中からリソース除外を行う操作とを実行するために更に使用される。
【0049】
前記プロセッサは、前記メモリ内のコンピュータプログラムを読み取って、
リソース検知スレッショルド値を調整し、調整後のリソース検知スレッショルド値を利用して第二衝突リソースセットを再確定する操作を実行するために更に使用される。
【0050】
前記所定の要求としては、前記第二候補リソースセット又は前記第一候補リソースセット内のリソースの数量が、前記初期候補リソースセット内のリソースの数量とプリセットされた閾値との積よりも大きいことである。
【0051】
除去する前記一部のリソースのリソース数量は、前記協調情報によって指示されたリソースの数量と、予め設定された数値とによって確定される。
【0052】
第五局面において、本開示の実施例は、第一端末に適用されるリソース処理装置であって、
リソース検知の方式で第一衝突リソースセットを確定するための第一確定ユニットと、
第二衝突リソースセットを確定するための第二確定ユニットであって、前記第二衝突リソースセットが、第二端末の協調情報に従って確定される第二確定ユニットと、
前記第一衝突リソースセット及び前記第二衝突リソースセットに従って、初期候補リソースセットの中からリソース除外を行い、残り候補リソースセットを得るための第三確定ユニットと、
前記残り候補リソースセット内のリソース数量が所定の要求を満たさない場合、再び初期候補リソースセットの中からリソース除外を行うための第一処理ユニットとを含む、リソース処理装置を提供している。
【0053】
第六局面において、本開示の実施例は、第一端末に適用されるリソース処理装置であって、
第一衝突リソースセットを確定するための第一確定ユニットと、
前記第一衝突リソースセットに従って、初期候補リソースセットの中からリソース除外を行い、第一候補リソースセットを得るための第一取得ユニットと、
第二衝突リソースセットを確定するための第二確定ユニットと、
前記第一候補リソースセット及び前記第二衝突リソースセットに従ってリソース除外を行い、第二候補リソースセットを得るための第二取得ユニットと、
前記第二候補リソースセット内のリソース数量が所定の要求を満たさない場合、再び第二候補リソースセットの中からリソース除外を行うための第一処理ユニットとを含み、
前記第一衝突リソースセットが、リソース検知の方式で確定され、前記第二衝突リソースセットが、第二端末から受信された協調情報を利用して確定されるか、又は、前記第一衝突リソースセットが、第二端末から受信された協調情報を利用して確定され、前記第二衝突リソースセットが、リソース検知の方式で確定される、リソース処理装置を提供している。
【0054】
第七局面において、本開示の実施例は、プログラムを記憶した可読記憶媒体であって、前記プログラムがプロセッサによって実行されると、上記に記載のリソース処理方法におけるステップが実現される、可読記憶媒体を提供している。
【発明の効果】
【0055】
本開示の実施例において、第一端末は、リソース除外を行う際、リソース検知で獲得された衝突リソースと、協調情報で確定された衝突リソースとの両方を考慮する必要がある。両者の衝突リソースを除外した後、残り候補リソースの数量が不十分となったと判明した場合、第一端末は、より多くの候補リソースを獲得するために、再び初期候補リソースセットの中からリソース除外を行う。したがって、本開示の実施例に係る態様によれば、十分な残り候補リソースを獲得できるだけでなく、リソース選択手順中にリソース検知及びリソース協調の結果が共に考慮されるため、リソースのぶつかり合いに起因してデータパケット伝送の失敗に繋がる確率が低減され、サイドリンクのデータパケット伝送の成功率が向上される。
【図面の簡単な説明】
【0056】
【
図1】本開示の実施例によるリソース処理方法のフローチャートその一である。
【
図2】本開示の実施例によるリソース処理方法のフローチャートその二である。
【
図3】本開示の実施例によるリソース処理方法のフローチャートその三である。
【
図4】本開示の実施例によるリソース処理方法のフローチャートその四である。
【
図5】本開示の実施例によるリソース処理方法のフローチャートその五である。
【
図6】本開示の実施例によるリソース処理方法のフローチャートその六である。
【
図7】本開示の実施例によるリソース処理方法のフローチャートその七である。
【
図8】本開示の実施例によるリソース処理方法のフローチャートその八である。
【
図9】本開示の実施例によるリソース処理方法のフローチャートその九である。
【
図10】本開示の実施例によるリソース処理装置の構造図その一である。
【
図11】本開示の実施例によるリソース処理装置の構造図その二である。
【
図12】本開示の実施例によるリソース処理装置の構造図その三である。
【
図13】本開示の実施例によるリソース処理装置の構造図その四である。
【発明を実施するための形態】
【0057】
本開示の実施例において、用語「及び/又は」とは、関連対象の相関関係を表現するものであり、3つの関係があり得ることを示す。例えば、A及び/又はBとは、Aのみが存在する、A及びBの両方が存在する、及び、Bのみが存在するという3つのケースを示し得る。記号「/」は、一般的に、その前後にある関連対象間の「又は」の関係を示すものである
【0058】
本開示の実施例における用語「複数」とは、2つ又はそれ以上を指し、他の数量詞も同様である。
【0059】
以下、本開示の実施例における図面を参照しながら、本開示の実施例における技術案を明白且つ完全に説明するが、明らかなことに、説明される実施例は、本開示の一部の実施例に過ぎず、すべての実施例ではない。本開示における実施例に基づいて、当業者によって創造的な労働を払わずに得られた他の実施例は、全て本開示の保護範囲に含まれるものとする。
【0060】
本開示の実施例は、サイドリンクのデータパケット伝送の成功率を向上させるためのリソース処理方法、装置、機器及び可読記憶媒体を提供している。
方法と装置とは、同じ構想に基づくものであり、両者は、課題を解決する原理が類似しているため、装置と方法との実施は、互いに参照でき、重複部分を繰り返して述べない。
【0061】
本開示の実施例による技術案は、様々なシステム、特に5Gシステムに適用可能である。例えば適用可能なシステムは、グローバルシステムオブモバイルコミュニケーション(global system of mobile communication、GSM)システム、符号分割多元接続(code division multiple access、CDMA)システム、広帯域符号分割多元接続(Wideband Code Division Multiple Access、WCDMA(登録商標))汎用パケット無線サービス(general packet radio service、GPRS)システム、長期進化(long term evolution、LTE)システム、LTE周波数分割複信(frequency division duplex、FDD)システム、LTE時分割複信(time division duplex、TDD)システム、高度な長期進化(long term evolution advanced、LTE-A)システム、ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションシステム(universal mobile telecommunication system、UMTS)、ワールドワイド・インターオペラビリティ・フォー・マイクロウェーブ・アクセス(worldwide interoperability for microwave access、WiMAX)システム、5G新しいラジオ(New Radio、NR)システム等であってもよい。これらの様々なシステムの何れにも、端末機器及びネットワーク機器が含まれる。システムには、例えば進化したパケットシステム(Evloved Packet System、EPS)、5Gシステム(5GS)等のコアネットワーク部分が更に含まれてもよい。
【0062】
本開示の実施例に係る端末又は端末機器は、音声及び/又はデータ接続をユーザに提供する機器、無線接続機能を有するハンドヘルド機器、又は無線モデムに接続される他の処理機器等であってもよい。異なるシステムでは、端末機器の名称が異なる可能性もあり、例えば5Gシステムでは、端末機器は、ユーザ機器(User Equipment、UE)と呼ばれてもよい。無線端末機器は、無線アクセスネットワーク(Radio Access Network、RAN)を介して1つ又は複数のコアネットワーク(Core Network、CN)と通信してもよい。無線端末機器は、モバイルフォン(「セルラ」フォンとも称される)などのモバイル端末機器、及びモバイル端末機器を有するコンピュータであってもよく、例えば、ポータブル、ポケットサイズ、ハンドヘルド、コンピュータ内蔵又は車載のモバイル装置であってもよく、それらは、無線アクセスネットワークと音声及び/又はデータを交換する。例えば、パーソナル通信サービス(Personal Communication Service、PCS)電話、コードレス電話、セッションイニシエーションプロトコル(Session Initiated Protocol、SIP)電話、ワイヤレスローカルループ(Wireless Local Loop、WLL)局、パーソナルデジタルアシスタント(Personal Digital Assistant、PDA)等の機器であってもよい。無線端末機器は、システム、加入者ユニット(subscriber unit)、加入者ステーション(subscriber station)、移動局(mobile station)、モバイルコンソール(mobile)、リモート局(remote station)、アクセスポイント(access point)、リモート端末機器(remote terminal)、アクセス端末機器(access terminal)、ユーザ端末機器(user terminal)、ユーザエージェント(user agent)、ユーザ装置(user device)と称されてもよいが、本開示の実施例では、これについて限定しない。
【0063】
図1を参照して、
図1は、本開示の実施例に係るリソース処理方法のフローチャートである。
図1に示すように、当該方法は、以下のステップ101~104を含んでもよい。
【0064】
ステップ101は、第一端末がリソース検知の方式で第一衝突リソースセットを確定することである。
【0065】
本開示の実施例において、リソース検知(センシング)とは、端末が、あるリソース上で受信された信号の強度(例えば参照信号受信電力(Reference Signal Receiving Power、RSRP)強度)に従って、他の端末によって当該リソースが使用されているかどうかを判断することである。他の端末によって使用されている場合、当該リソースが衝突リソースであると確定される。これらの衝突リソースにより、第一衝突リソースセットが形成され得る。
【0066】
ステップ102は、前記第一端末が第二衝突リソースセットを確定し、前記第二衝突リソースセットが第二端末の協調情報に従って確定されることである。
【0067】
具体的に、前記第一端末は、第二端末の協調情報を受信し、当該協調情報に従って第二衝突リソースセットを確定してもよい。
【0068】
本開示の実施例において、当該協調情報には、干渉リソースの情報、干渉強度情報、例えばRSRP情報、RSRPスレッショルド等が含まれてもよい。
【0069】
協調(コーディネーション)情報に干渉強度情報が含まれない場合、第一端末は、協調情報に従って第二衝突リソースセットを直接確定してもよく、例えば、協調情報によって指示された衝突リソースの中からいくつかのリソースをランダムに選択して第二衝突リソースセットを形成してもよい。協調情報に干渉強度情報が含まれる場合、第一端末は、前記協調情報及び/又はリソース協調スレッショルド値に従って、前記協調情報によって指示された衝突リソースの中から第二衝突リソースセットを確定する。具体的に、第一端末は、前記協調情報及びリソース協調スレッショルド値に従って、又は前記協調情報に従って、又はリソース協調スレッショルド値に従って、前記協調情報によって指示された衝突リソースの中から第二衝突リソースセットを確定する。
【0070】
ステップ103は、前記第一端末が前記第一衝突リソースセット及び前記第二衝突リソースセットに従って、初期候補リソースセットの中からリソース除外を行い、残り候補リソースセットを得ることである。
【0071】
このステップは、具体的に、前記第一端末が前記初期候補リソースセットの中から前記第一衝突リソースセットを除外し、第一候補リソースセットを得てから、前記第一端末が前記第一候補リソースセットの中から前記第二衝突リソースセットを除外し、第二候補リソースセットを得ることであってもよい。又は、前記第一端末が前記初期候補リソースセットの中から前記第二衝突リソースセットを除外し、第三候補リソースセットを得て、前記第一端末が前記第三候補リソースセットの中から前記第一衝突リソースセットを除外し、残り候補リソースセットとして第四候補リソースセットを得ることであってもよい。ここで、第一衝突リソースセットと第二衝突リソースセットとのどちらを先に除外しても、当該ステップの前後の内容は、同じ原理に基づいている。
【0072】
本開示の一実施例において、前記第一端末は、前記第一候補リソースセットの中から、更新後の第二衝突リソースセットであって、前記第二衝突リソースセットの中から一部のリソースを除去することで獲得された更新後の第二衝突リソースセットを除外し、第二候補リソースセットを得る。
【0073】
具体的に、本開示の実施例の手順を初回に実行した場合、前記第一端末は、前記初期候補リソースセットの中から前記第一衝突リソースセットを除外し、第一候補リソースセットを得る。本開示の実施例の手順を2回目以降に実行した場合、その後の手順には、第二衝突リソースセットの中からのリソースの除去が関わるため、それに応じて、第二衝突リソースセットもそれに伴って更新されることになる。したがって、第一端末は、本開示の実施例の前回の実行で獲得された第二衝突リソースセットに基づき、前記第一候補リソースセットの中から、本開示の実施例の前回の実行で獲得された第二衝突リソースセット、つまり更新後の第二衝突リソースセットを除外することが可能である。
【0074】
ステップ104は、前記残り候補リソースセット内のリソース数量が所定の要求を満たさない場合、前記第一端末が再び初期候補リソースセットの中からリソース除外を行うことである。
【0075】
前記所定の要求としては、前記残り候補リソースセット内のリソースの数量が、前記初期候補リソースセット内のリソースの数量とプリセットされた閾値との積よりも大きいことである。つまり、N2<N1×H1という条件を満たした場合、前記第一端末は、再び初期候補リソースセットの中からリソース除外を行う。
ここで、N2は、前記第二候補リソースセット内のリソースの数量を表し、N1は、前記初期候補リソースセット内のリソースの数量を表し、H1は、0よりも大きい予め設定された数値である。
【0076】
第一端末が再び初期候補リソースセットの中からリソース除外を行う際、前記第一端末が第一衝突リソースセット及び第二衝突リソースセットの少なくとも一方を再確定してから、前記第一端末が、再確定された第一衝突リソースセット及び再確定された第二衝突リソースセットの少なくとも一方を利用して、再び初期候補リソースセットの中からリソース除外を行う。
【0077】
具体的に、第一端末が第一衝突リソースセットを再確定することは、前記第一端末がリソース検知スレッショルド値を調整し、調整後のリソース検知スレッショルド値を利用して第一衝突リソースセットを再確定することを含む。ここで、調整には、増加又は減少等の方式が含まれ、リソース検知スレッショルドについては、毎回調整される数値が必要に応じて設定可能であり、例えば3db等に設定される。
【0078】
具体的に、第一端末が第二衝突リソースセットを再確定することは、
前記協調情報に干渉強度情報が含まれる場合、前記第一端末がリソース協調スレッショルド値を調整し、調整後のリソース協調スレッショルド値を利用して第二衝突リソースセットを再確定することを含む。ここで、調整には、増加又は減少等の方式が含まれ、リソース協調スレッショルドについては、毎回調整される数値が必要に応じて設定可能であり、例えば3db等に設定される。
【0079】
前記協調情報に干渉強度情報が含まれない場合、前記第一端末は、前記第二衝突リソースセットの中から一部のリソースを除去して更新後の第二衝突リソースセットを得て、更新後の第二衝突リソースセットを、再確定された第二衝突リソースセットとする。
【0080】
除去する前記一部のリソースのリソース数量は、前記協調情報によって指示されたリソースの数量と、予め設定された数値とによって確定される。実際の応用では、本開示の実施例において、毎回除去される一部のリソースの数量は、下記式で確定される。
M=K×Y
ここで、Mは、かかる一部のリソースの数量を表し、Kは、前記協調情報によって指示された衝突リソースの数量を表し、Yは、予め設定された数値であり、M、K、Yは、何れも0よりも大きい。
【0081】
以上の説明によれば、本開示の一実施例において、ステップ101~103の方式で残り候補リソースセットを得る。前記残り候補リソースセット内のリソース数量が所定の要求を満たさない場合、リソース検知スレッショルド値を調整し、調整後のリソース検知スレッショルド値を利用して第一衝突リソースセットを再確定する。つまり、リソース検知スレッショルド値を調整した後、再びステップ101~103の方式で残り候補リソースセットを得て、ステップ104の判断及び処理を再度実行してもよい。所定の要求を満たすようになると、第一端末は、残り候補リソースセットの中からリソースを選択してサイドリンク通信を行う。実際の応用では、上記手順が複数回実行しても、所定の要求を満たさない場合、例えばリソーススケジューリング遅延が所定の最大遅延閾値を超えた場合、フローを終了してもい。ここで、当該所定の最大遅延閾値は、必要に応じて設定可能である。
【0082】
以上の説明によれば、本開示の一実施例において、前記協調情報に干渉強度情報が含まれる場合を想定して、ステップ101~103の方式で残り候補リソースセットを得る。前記残り候補リソースセット内のリソース数量が所定の要求を満たさない場合、リソース検知スレッショルド値及びリソース協調スレッショルド値を調整し、調整後のリソース検知スレッショルド値及びリソース協調スレッショルド値を利用して第一衝突リソースセット及び第二衝突リソースセットを再確定する。つまり、リソース検知スレッショルド値及びリソース協調スレッショルド値を調整した後、再びステップ101~103の方式で残り候補リソースセットを得て、ステップ104の判断及び処理を再度実行してもよい。所定の要求を満たすようになると、第一端末は、残り候補リソースセットの中からリソースを選択してサイドリンク通信を行う。実際の応用では、上記手順が複数回実行しても、所定の要求を満たさない場合、例えばリソーススケジューリング遅延が所定の最大遅延閾値を超えた場合、フローを終了してもい。ここで、当該所定の最大遅延閾値は、必要に応じて設定可能である。
【0083】
以上の説明によれば、本開示の一実施例において、前記協調情報に干渉強度情報が含まれない場合を想定して、ステップ101~103の方式で残り候補リソースセットを得る。前記残り候補リソースセット内のリソース数量が所定の要求を満たさない場合、リソース検知スレッショルド値を調整し、第二衝突リソースセットの中から一部のリソースを除去する。つまり、リソース検知スレッショルド値を調整するとともに一部のリソースを除去した後、再びステップ101~103の方式で残り候補リソースセットを得て、ステップ104の判断及び処理を再度実行してもよい。所定の要求を満たすようになると、第一端末は、残り候補リソースセットの中からリソースを選択してサイドリンク通信を行う。実際の応用では、上記手順が複数回実行しても、所定の要求を満たさない場合、例えばリソーススケジューリング遅延が所定の最大遅延閾値を超えた場合、フローを終了してもい。ここで、当該所定の最大遅延閾値は、必要に応じて設定可能である。
【0084】
説明すべきなのは、以上の実施例において、リソース検知スレッショルド値及びリソース協調スレッショルド値の調整に関わる場合、リソース検知スレッショルド値及びリソース協調スレッショルド値の調整値は、同じであってもよいし、異なってもよい。リソース検知スレッショルド値及びリソース協調スレッショルド値の調整の終了条件としては、以上に記載した状況の他に、リソーススケジューリング遅延が所定の最大遅延閾値を超えることであってもよい。つまり、前記残り候補リソースセット内のリソース数量が所定の要求を満たさないが、リソーススケジューリング遅延が所定の最大遅延閾値を超えた場合、本開示の実施例のフローの実行を停止する。
【0085】
本開示の実施例において、第一端末は、リソース除外を行う際、リソース検知で獲得された衝突リソースと、協調情報で確定された衝突リソースとの両方を考慮する必要がある。両者の衝突リソースを除外した後、残り候補リソースの数量が不十分となったと判明した場合、第一端末は、十分な残り候補リソースが獲得されるまで、再び初期候補リソースセットの中からリソース除外を行う。したがって、本開示の実施例に係る態様によれば、十分な残り候補リソースを獲得できるだけでなく、リソース選択手順中にリソース検知及びリソース協調の結果が共に考慮されるため、リソースのぶつかり合いに起因してデータパケット伝送の失敗に繋がる確率が低減され、サイドリンクのデータパケット伝送の成功率が向上される。
【0086】
図2を参照して、
図2は、本開示の実施例に係るリソース処理方法のフローチャートである。
図2に示すように、当該方法は、以下のステップ201~205を含んでもよい。
【0087】
ステップ201は、第一端末が第一衝突リソースセットを確定することである。
【0088】
ステップ202は、前記第一端末が前記第一衝突リソースセットに従って、初期候補リソースセットの中からリソース除外を行い、第一候補リソースセットを得ることである。
【0089】
ステップ203は、前記第一端末が第二衝突リソースセットを確定することである。
【0090】
ステップ204は、前記第一端末が前記第一候補リソースセット及び前記第二衝突リソースセットに従ってリソース除外を行い、第二候補リソースセットを得ることである。
【0091】
ステップ205は、前記第二候補リソースセット内のリソース数量が所定の要求を満たさない場合、前記第一端末が再び第二候補リソースセットの中からリソース除外を行うことである。
【0092】
前記第一衝突リソースセットが、リソース検知の方式で確定され、前記第二衝突リソースセットが、第二端末から受信された協調情報を利用して確定されるか、又は、前記第一衝突リソースセットが、第二端末から受信された協調情報を利用して確定され、前記第二衝突リソースセットが、リソース検知の方式で確定される。
【0093】
一、前記第一衝突リソースセットが、リソース検知の方式で確定され、前記第二衝突リソースセットが、第二端末から受信された協調情報を利用して確定される。
【0094】
1、本開示の実施例において、ステップ201では、第一端末がリソース検知の方式で第一衝突リソースセットを確定する。
【0095】
ステップ202は、具体的に、前記第一端末が、まず前記第一衝突リソースセットに従って、初期候補リソースセットの中からリソース除外を行い、第一候補リソースセットを得て、次に、前記第一候補リソースセット内のリソース数量が所定の要求を満たさない場合、第一候補リソースセット内のリソース数量が所定の要求を満たすようになるまで、前記第一端末がリソース検知スレッショルド値を調整し、調整後のリソース検知スレッショルドを利用して第一衝突リソースセットを再確定するとともに、初期候補リソースセットの中から、再確定された第一衝突リソースセットを除外することであってもよい。ここで、前記所定の要求としては、第一候補リソースセット内のリソースの数量が、前記初期候補リソースセット内のリソースの数量とプリセットされた閾値との積よりも大きいことである。
【0096】
つまり、N3<N1×H1という条件を満たした場合、前記第一端末がリソース検知スレッショルド値を調整し、調整後のリソース検知スレッショルドを利用して第一衝突リソースセットを再確定するとともに、初期候補リソースセットの中から、再確定された第一衝突リソースセットを除外する。
ここで、N3は、前記第一候補リソースセット内のリソースの数量を表し、N1は、前記初期候補リソースセット内のリソースの数量を表し、H1は、0よりも大きい予め設定された数値である。
【0097】
例えば、前記第一端末は、リソース検知スレッショルド値を3dbだけ増加又は減少させ、増加又は減少後のリソース検知スレッショルド値に従って第一衝突リソースセットを再確定してもよい。
【0098】
本開示の実施例において、協調情報に干渉強度情報が含まれる場合、ステップ203は、具体的に、前記第一端末が前記協調情報及びリソース協調スレッショルド値に従って、第二衝突リソースセットを確定することであってもよい。
【0099】
ステップ204は、具体的に、ステップ202で得られた前記第一候補リソースセット内のリソース数量が所定の要求を満たした場合、前記第一端末が前記第一候補リソースセットの中から前記第二衝突リソースセットを除外し、第二候補リソースセットを得ることであってもよい。
【0100】
ステップ205においては、ステップ202で得られた前記第二候補リソースセット内のリソース数量が所定の要求を満たさない場合、前記第一端末が第二衝突リソースセットを再確定し、再確定された第二衝突リソースセットを利用して、再び前記第一候補リソースセットの中からリソース除外を行う。
【0101】
具体的に、第一端末は、リソース協調スレッショルド値を調整し、調整後のリソース協調スレッショルド値を利用して第二衝突リソースセットを再確定してもよい。例えば、リソース協調スレッショルド値を3dbなどの量だけ増加又は減少させてもよい。
【0102】
このステップにおいて、所定の要求としては、前記第二候補リソースセット内のリソースの数量が、前記初期候補リソースセット内のリソースの数量とプリセットされた閾値との積よりも大きいことである。つまり、N4<N1×H1という条件を満たした場合、第一端末が第二衝突リソースセットを再確定し、再確定された第二衝突リソースセットを利用して、再び前記第一候補リソースセットの中からリソース除外を行う。
ここで、N4は、前記第二候補リソースセット内のリソースの数量を表し、N1は、前記初期候補リソースセット内のリソースの数量を表し、H1は、0よりも大きい予め設定された数値である。
【0103】
ステップ202において、前記第一候補リソースセット内のリソース数量が所定の要求を満たした場合、ステップ203を実行する。満たさない場合、再び第一候補リソースセットの確定を行ってもよい。複数回実行しても、所定の要求を満たさない場合、フローを終了してもよい。又は、例えばリソーススケジューリング遅延が所定の最大遅延閾値を超えた場合、フローを終了してもよい。同様に、ステップ205において、前記第二候補リソースセット内のリソース数量が所定の要求を満たした場合、残り候補リソースの中からリソースを選択してサイドリンク通信を行う。満たさない場合、再び第二候補リソースセットの確定を行ってもよい。複数回実行しても、所定の要求を満たさない場合、フローを終了してもよい。又は、例えばリソーススケジューリング遅延が所定の最大遅延閾値を超えた場合、フローを終了してもよい。
【0104】
2、本開示の実施例において、ステップ201では、第一端末がリソース検知の方式で第一衝突リソースセットを確定する。
【0105】
ステップ202は、具体的に、前記第一端末が初期候補リソースセットの中から前記第一衝突リソースセットを除外し、第一候補リソースセットを得ることであってもよい。前記第一候補リソースセット内のリソース数量が所定の要求を満たさない場合、第一候補リソースセット内のリソース数量が所定の要求を満たすようになるまで、前記第一端末がリソース検知スレッショルド値を調整し、調整後のリソース検知スレッショルドを利用して第一衝突リソースセットを再確定するとともに、初期候補リソースセットの中から、再確定された第一衝突リソースセットを除外する。ここで、前記所定の要求としては、第一候補リソースセット内のリソースの数量が、前記初期候補リソースセット内のリソースの数量とプリセットされた閾値との積よりも大きいことである。つまり、N3<N1×H1という条件を満たした場合、前記第一端末がリソース検知スレッショルド値を調整し、調整後のリソース検知スレッショルドを利用して第一衝突リソースセットを再確定するとともに、初期候補リソースセットの中から、再確定された第一衝突リソースセットを除外する。
ここで、N3は、前記第一候補リソースセット内のリソースの数量を表し、N1は、前記初期候補リソースセット内のリソースの数量を表し、H1は、0よりも大きい予め設定された数値である。
【0106】
例えば、第一端末は、リソース検知スレッショルド値を3dbだけ増加又は減少させ、増加又は減少後のリソース検知スレッショルド値に従って第一衝突リソースセットを再確定してもよい。
【0107】
本開示の実施例において、協調情報に干渉強度情報が含まれない場合、ステップ203は、具体的に、前記第一端末が前記協調情報に従って第二衝突リソースセットを直接確定することであってもよい。
【0108】
ステップ204は、具体的に、ステップ202で得られた前記第一候補リソースセット内のリソース数量が所定の要求を満たした場合、前記第一端末が前記第一候補リソースセットの中から前記第二衝突リソースセットを除外し、第二候補リソースセットを得るか、又は、前記第一端末が前記第一候補リソースセットの中から、更新後の第二衝突リソースセットであって、前記第二衝突リソースセットの中から一部のリソースを除去することで獲得された更新後の第二衝突リソースセットを除外し、第二候補リソースセットを得ることであってもよい。
【0109】
本開示の実施例に係る方法を初回に実行した場合、このステップにおいて、前記第一候補リソースセットの中から前記第二衝突リソースセットを除外し、第二候補リソースセットを得ることとなり、本開示の実施例に係る方法を2回目以降に実行した場合、その後の手順には、第二衝突リソースセットの中からのリソースの除外が関わるため、このステップにおいて、前記第一端末が前記第一候補リソースセットの中から、更新後の第二衝突リソースセットを除外して、第二候補リソースセットを得る。
【0110】
ステップ205において、前記第二候補リソースセット内のリソース数量が所定の要求を満たさない場合、前記第一端末が第二衝突リソースセットを再確定し、再確定された第二衝突リソースセットを利用して、再び前記第一候補リソースセットの中からリソース除外を行う。具体的に、第一端末が前記第二衝突リソースセットの中から一部のリソースを除去して更新後の第二衝突リソースセットを得て、更新後の第二衝突リソースセットを、再確定された第二衝突リソースセットとする。このステップにおいて、所定の要求としては、前記第二候補リソースセット内のリソースの数量が、前記初期候補リソースセット内のリソースの数量とプリセットされた閾値との積よりも大きいことである。
【0111】
つまり、N4<N1×H1という条件を満たした場合、第一端末が第二衝突リソースセットを再確定し、再確定された第二衝突リソースセットを利用して、再び前記第一候補リソースセットの中からリソース除外を行う。
ここで、N4は、前記第二候補リソースセット内のリソースの数量を表し、N1は、前記初期候補リソースセット内のリソースの数量を表し、H1は、0よりも大きい予め設定された数値である。
【0112】
ステップ202において、前記第一候補リソースセット内のリソース数量が所定の要求を満たした場合、ステップ203を実行する。満たさない場合、再び第一候補リソースセットの確定を行ってもよい。複数回実行しても、所定の要求を満たさない場合、フローを終了してもよい。又は、例えばリソーススケジューリング遅延が所定の最大遅延閾値を超えた場合、フローを終了してもよい。同様に、ステップ205において、前記第二候補リソースセット内のリソース数量が所定の要求を満たした場合、残り候補リソースの中からリソースを選択してサイドリンク通信を行う。満たさない場合、再び第二候補リソースセットの確定を行ってもよい。複数回実行しても、所定の要求を満たさない場合、フローを終了してもよい。又は、例えばリソーススケジューリング遅延が所定の最大遅延閾値を超えた場合、フローを終了してもよい。
【0113】
二、前記第一衝突リソースセットが、第二端末から受信された協調情報を利用して確定され、前記第二衝突リソースセットが、リソース検知の方式で確定される。
【0114】
1、本開示の実施例において、前記協調情報に干渉強度情報が含まれる場合、ステップ201は、具体的に、前記第一端末が前記協調情報及び/又はリソース協調スレッショルド値に従って、前記協調情報によって指示された衝突リソースの中から第一衝突リソースセットを確定することである。
【0115】
ステップ202は、具体的に、前記第一端末が初期候補リソースセットの中から前記第一衝突リソースセットを除外し、第一候補リソースセットを得ることである。第一候補リソースセット内のリソース数量が所定の要求を満たさない場合、第一候補リソースセット内のリソース数量が所定の要求を満たすようになるまで、前記第一端末が協調検知スレッショルド値を調整し、調整後のリソース協調スレッショルドを利用して第一衝突リソースセットを再確定するとともに、初期候補リソースセットの中から、再確定された第一衝突リソースセットを除外する。
【0116】
前記所定の要求としては、前記第一候補リソースセット内のリソースの数量が、前記初期候補リソースセット内のリソースの数量とプリセットされた閾値との積よりも大きいことである。つまり、N3<N1×H1という条件を満たした場合、前記第一端末が、リソース協調スレッショルド値を増加又は減少させ、前記協調情報、及び、増加又は減少後のリソース協調スレッショルド値に従って第一衝突リソースセットを再確定してもよい。
ここで、N3は、前記第一候補リソースセット内のリソースの数量を表し、N1は、前記初期候補リソースセット内のリソースの数量を表し、H1は、0よりも大きい予め設定された数値である。
【0117】
ステップ203では、第一端末がリソース検知の方式で第二衝突リソースセットを確定する。
【0118】
ステップ204は、具体的に、前記第一候補リソースセット内のリソース数量が所定の要求を満たした場合、前記第一端末が前記第一候補リソースセットの中から前記第二衝突リソースセットを除外し、第二候補リソースセットを得ることである。
【0119】
ステップ205において、前記第二候補リソースセット内のリソース数量が所定の要求を満たさない場合、前記第一端末が第二衝突リソースセットを再確定し、再確定された第二衝突リソースセットを利用して、再び前記第一候補リソースセットの中からリソース除外を行う。
【0120】
このステップにおいて、前記所定の要求としては、前記第二候補リソースセット内のリソースの数量が、前記初期候補リソースセット内のリソースの数量とプリセットされた閾値との積よりも大きいことである。具体的に、前記第一端末がリソース検知スレッショルド値を調整し、調整後のリソース検知スレッショルド値を利用して第二衝突リソースセットを再確定する。
【0121】
つまり、N4<N1×H1という条件を満たした場合、前記第一端末がリソース検知スレッショルド値を増加又は減少させ、増加又は減少後のリソース検知スレッショルド値に従って第二衝突リソースセットを再確定する。
ここで、N4は、前記第二候補リソースセット内のリソースの数量を表し、N1は、前記初期候補リソースセット内のリソースの数量を表し、H1は、0よりも大きい予め設定された数値である。
【0122】
2、本開示の実施例において、前記協調情報に干渉強度情報が含まれない場合、ステップ201は、具体的に、前記第一端末が前記協調情報に従って第一衝突リソースセットを確定することである。
【0123】
ステップ202は、具体的に、前記第一端末が前記初期候補リソースセットの中から前記第一衝突リソースセットを除外し、第一候補リソースセットを得るか、又は、前記第一端末が前記初期候補リソースセットの中から、更新後の第一衝突リソースセットであって、前記第一衝突リソースセットの中から一部のリソースを除去することで獲得された更新後の第一衝突リソースセットを除外し、第一候補リソースセットを得ることである。前記第一候補リソースセット内のリソース数量が所定の要求を満たさない場合、第一候補リソースセット内のリソース数量が所定の要求を満たすようになるまで、前記第一端末が一部のリソースを除去し、再確定された第一衝突リソースセットを得るとともに、初期候補リソースセットの中から、再確定された第一衝突リソースセットを除外する。
【0124】
本開示の実施例に係る方法を初回に実行した場合、このステップにおいて、前記第一候補リソースセットの中から第一衝突リソースセットを除外し、第一候補リソースセットを得ることとなり、本開示の実施例に係る方法を2回目以降に実行した場合、その後の手順には、第一衝突リソースセットの中からのリソースの除外が関わるため、このステップにおいて、前記第一端末が初期候補リソースセットの中から、更新後の第一衝突リソースセットを除外して、第一候補リソースセットを得る。
【0125】
前記所定の要求としては、前記第一候補リソースセット内のリソースの数量が、前記初期候補リソースセット内のリソースの数量とプリセットされた閾値との積よりも大きいことである。つまり、N3<N1×H1という条件を満たした場合、前記第一端末が第一衝突リソースセットを再確定してもよい。
ここで、N3は、前記第一候補リソースセット内のリソースの数量を表し、N1は、前記初期候補リソースセット内のリソースの数量を表し、H1は、0よりも大きい予め設定された数値である。
【0126】
ステップ203では、第一端末がリソース検知の方式で第二衝突リソースセットを確定する。
【0127】
ステップ204において、前記第一候補リソースセット内のリソース数量が所定の要求を満たした場合、前記第一端末が前記第一候補リソースセットの中から前記第二衝突リソースセットを除外し、第二候補リソースセットを得る。
【0128】
ステップ205において、前記第二候補リソースセット内のリソース数量が所定の要求を満たさない場合、前記第一端末が第二衝突リソースセットを再確定し、再確定された第二衝突リソースセットを利用して、再び前記第一候補リソースセットの中からリソース除外を行う。
【0129】
前記所定の要求としては、前記第二候補リソースセット内のリソースの数量が、前記初期候補リソースセット内のリソースの数量とプリセットされた閾値との積よりも大きいことである。具体的に、前記第一端末がリソース検知スレッショルド値を調整し、調整後のリソース検知スレッショルド値を利用して第二衝突リソースセットを再確定する。つまり、N4<N1×H1という条件を満たした場合、前記第一端末がリソース検知スレッショルド値を増加又は減少させ、増加又は減少後のリソース検知スレッショルド値に従って第二衝突リソースセットを再確定する。
ここで、N4は、前記第二候補リソースセット内のリソースの数量を表し、N1は、前記初期候補リソースセット内のリソースの数量を表し、H1は、0よりも大きい予め設定された数値である。
【0130】
ステップ202において、前記第一候補リソースセット内のリソース数量が所定の要求を満たした場合、ステップ203を実行する。満たさない場合、再び第一候補リソースセットの確定を行ってもよい。複数回実行しても、所定の要求を満たさない場合、フローを終了してもよい。又は、例えばリソーススケジューリング遅延が所定の最大遅延閾値を超えた場合、フローを終了してもよい。同様に、ステップ205において、前記第二候補リソースセット内のリソース数量が所定の要求を満たした場合、残り候補リソースの中からリソースを選択してサイドリンク通信を行う。満たさない場合、再び第二候補リソースセットの確定を行ってもよい。複数回実行しても、所定の要求を満たさない場合、フローを終了してもよい。又は、例えばリソーススケジューリング遅延が所定の最大遅延閾値を超えた場合、フローを終了してもよい。
【0131】
以上の実施例において、除去する前記一部のリソースのリソース数量は、前記協調情報によって指示されたリソースの数量と、予め設定された数値とによって確定される。実際の応用では、本開示の実施例において、毎回除去される一部のリソースの数量は、下記式で確定される。
M=K×Y
ここで、Mは、かかる一部のリソースの数量を表し、Kは、前記協調情報によって指示された衝突リソースの数量を表し、Yは、予め設定された数値であり、M、K、Yは、何れも0よりも大きい。
【0132】
説明すべきなのは、以上の実施例において、リソース検知スレッショルド値及びリソース協調スレッショルド値の調整が関わる場合、リソース検知スレッショルド値及びリソース協調スレッショルド値の調整値は、同じであってもよいし、異なってもよい。
【0133】
本開示の実施例において、第一端末は、リソース除外を行う際、リソース検知で獲得された衝突リソースと、協調情報で確定された衝突リソースとの両方を考慮する必要がある。両者の衝突リソースを除外した後、残り候補リソースの数量が不十分となったと判明した場合、第一端末は、十分な残り候補リソースが獲得されるまで、再び初期候補リソースセットの中からリソース除外を行う。したがって、本開示の実施例に係る態様によれば、十分な残り候補リソースを獲得できるだけでなく、リソース選択手順中にリソース検知及びリソース協調の結果が共に考慮されるため、リソースのぶつかり合いに起因してデータパケット伝送の失敗に繋がる確率が低減され、サイドリンクのデータパケット伝送の成功率が向上される。
【0134】
本開示の一実施例において、リソース検知による除外及び協調情報に従う除外の後、残りのリソースが不十分となった場合、十分なリソースが獲得されるまで、リソース検知スレッショルド値を増加又は減少させ、再び除外を行う。
図3を参照して、端末の初期候補リソースセットをAとすると、本開示の実施例に係るリソース処理方法は、以下のステップ301~304を含んでもよい。
【0135】
ステップ301は、端末がリソース検知のRSRPスレッショルド及び他の条件(例えばデータパケット又はユーザの優先順位等)に従って、初期候補リソースセットAの中から、リソース検知で得られた衝突リソースセットC1を除外し、残り候補リソースセットA1を得ることである。
【0136】
ステップ302は、端末が残り候補リソースセットA1の中から、他の端末から送信された協調情報における衝突リソースセットC2を除外し、残り候補リソースセットA2を得ることである。
【0137】
ステップ303は、残り候補リソースセットA2内の候補リソース数量N2が下記式(1)を満たした場合、端末がリソース検知のRSRPスレッショルドを3dBだけ増加させ、ステップ301に戻って、再び初期候補リソースセットAの中からリソース除外を行い、残り候補リソースセットA2内の候補リソース数量N2が式(1)を満たさない場合、ステップ304に進むことである。
[A2内の候補リソース数量N2]<[A内の候補リソース数量N]×[所定の閾値H1] …(1)
ここで、所定の閾値H1は、予め設定された値である。
【0138】
ステップ304は、端末が残り候補リソースセットA2の中からリソースを選択してサイドリンク通信を行うことである。
【0139】
このようなリソース処理方法を採用すれば、検知リソース及び協調リソースを全て除外した後、残りの候補リソースが不十分となったと判明した場合、リソース検知スレッショルドを調整してから、再び初期候補リソースセットAの中からリソース除外を行うだけで済み、態様が簡単で、プロトコルへの影響が小さい。
【0140】
本開示の一実施例において、リソース検知による除外及び協調情報に従う除外の後、残りのリソースが不十分となった場合、十分なリソースが獲得されるまで、リソース検知スレッショルド値及びリソース協調スレッショルド値を増加又は減少させ、再び除外を行う。
【0141】
協調情報に干渉強度情報が含まれるかどうかによって、衝突リソースセットC2を確定する方式が決定される。協調情報に干渉強度情報が含まれる場合、協調情報及びリソース協調スレッショルドによって、他の端末から送信された協調情報における衝突リソースセットC2を確定し、協調情報に干渉強度情報が含まれない場合、他の端末から送信された協調情報における衝突リソースから、ランダムに選択することで衝突リソースセットC2を形成する。
【0142】
図4を参照して、端末の初期候補リソースセットをAとし、協調情報に干渉情報が含まれる例を説明する。本開示の実施例に係るリソース処理方法は、以下のステップ401~404を含んでもよい。
【0143】
ステップ401は、端末がリソース検知のRSRPスレッショルド及び他の条件(例えばデータパケット又はユーザの優先順位等)に従って、初期候補リソースセットAの中から、リソース検知で得られた衝突リソースセットC1を除外し、残り候補リソースセットA1を得ることである。
【0144】
ステップ402は、端末がリソース協調のスレッショルド及び他の条件(例えばデータパケット又はユーザの優先順位等)に従って、残り候補リソースセットA1の中から、他の端末から送信された協調情報における衝突リソースセットC2を除外し、残り候補リソースセットA2を得ることである。
【0145】
ステップ403は、残り候補リソースセットA2内の候補リソース数量N2が下記式(2)を満たした場合、端末がリソース検知のRSRPスレッショルド及びリソース協調のRSRPスレッショルドを3dBだけ増加させ、ステップ401に戻って、再び初期候補リソースセットAの中からリソース除外を行い、残り候補リソースセットA2内の候補リソース数量N2が式(2)を満たさない場合、ステップ404に進むことである。
[A2内の候補リソース数量N2]<[A内の候補リソース数量N]×[所定の閾値H1] …(2)
ここで、所定の閾値H1は、予め設定された値である。
【0146】
ステップ404は、端末が残り候補リソースセットA2の中からリソースを選択してサイドリンク通信を行うことである。
【0147】
このようなリソース処理方法を採用すれば、検知リソース及び協調リソースを全て除外した後、残りの候補リソースが不十分となったと判明した場合、リソース検知スレッショルド及びリソース協調スレッショルドを調整してから、再び初期候補リソースセットAの中からリソース除外を行えばよく、態様が柔軟であり、協調リソースを選択的に除外することができる。
【0148】
図5を参照して、端末の初期候補リソースセットをAとし、協調情報に干渉情報が含まれない例を説明する。本開示の実施例に係るリソース処理方法は、以下のステップ501~504を含んでもよい
【0149】
ステップ501は、端末がリソース検知のRSRPスレッショルド及び他の条件(例えばデータパケット又はユーザの優先順位等)に従って、初期候補リソースセットAの中から、リソース検知で得られた衝突リソースセットC1を除外し、残り候補リソースセットA1を得ることである。
【0150】
ステップ502は、端末が残り候補リソースセットA1の中から衝突リソースセットC2を除外し、残り候補リソースセットA2を得ることである。
初回の除外である場合、他の端末から送信された協調情報における衝突リソースセットC2をそのまま除外し、n回目の除外(n≧2)である場合、n-1回目の更新で得られた更新後の衝突リソースセットC2を除外する。
【0151】
ステップ503は、残り候補リソースセットA2内の候補リソース数量N2が下記式(3)を満たした場合、端末がリソース検知のRSRPスレッショルドを3dBだけ増加させるとともに、衝突リソースセットC2の中から一部のリソースを除去して、更新後の衝突リソースセットC2を獲得し、その後、ステップ501に戻って、再び初期候補リソースセットAの中からリソース除外を行い、残り候補リソースセットA2内の候補リソース数量N2が式(3)を満たさない場合、ステップ504に進むことである。
[A2内の候補リソース数量N2]<[A内の候補リソース数量N]×[所定の閾値H1] …(3)
ここで、所定の閾値H1は、予め設定された値である。
【0152】
ステップ504は、端末が残り候補リソースセットA2の中からリソースを選択してサイドリンク通信を行うことである。
【0153】
このようなリソース処理方法を採用すれば、検知リソース及び協調リソースを全て除外した後、残りの候補リソースが不十分となったと判明した場合、リソース検知スレッショルドを調整するとともに、衝突リソースセットC2の中から一部のリソースを除去し、その後、再び初期候補リソースセットAの中からリソース除外を行えばよく、態様が柔軟であり、協調リソースを選択的に除外することができる。
【0154】
本開示の一実施例において、先にリソース検知によって除外を行い、リソース検知による除外後のリソースが不十分となった場合、リソース検知スレッショルド値を増加させて再びリソース検知による除外を行い、リソース検知による除外後のリソースが要求を満たした場合、協調情報に従って除外を行い、協調情報に従う除外後のリソースが不十分となった場合、十分なリソースが獲得されるまで、リソース協調スレッショルド値を増加させて再び除外を行う。
【0155】
協調情報に干渉強度情報が含まれるかどうかによって、衝突リソースセットC2を確定する方式が決定される。協調情報に干渉強度情報が含まれる場合、協調情報及びリソース協調スレッショルドによって、他の端末から送信された協調情報における衝突リソースセットC2を確定し、協調情報に干渉強度情報が含まれない場合、他の端末から送信された協調情報における衝突リソースから、ランダムに選択することで衝突リソースセットC2を形成する。
【0156】
図6を参照して、端末の初期候補リソースセットをAとし、協調情報に干渉情報が含まれる例を説明する。本開示の実施例に係るリソース処理方法は、以下のステップ601~605を含んでもよい。
【0157】
ステップ601は、端末がリソース検知のRSRPスレッショルド及び他の条件(例えばデータパケット又はユーザの優先順位等)に従って、初期候補リソースセットAの中から、リソース検知で得られた衝突リソースセットC1を除外し、残り候補リソースセットA1を得ることである。
【0158】
ステップ602は、残り候補リソースセットA1内の候補リソース数量N1が下記式(4)を満たした場合、端末がリソース検知のRSRPスレッショルドを3dBだけ増加させ、ステップ601に戻って、再び初期候補リソースセットAの中からリソース除外を行い、残り候補リソースセットA1内の候補リソース数量が式(4)を満たさない場合、ステップ603を実行することである。
[A1内の候補リソース数量N1]<[A内の候補リソース数量N]×[所定の閾値H1] …(4)
ここで、所定の閾値H1は、予め設定された値である。
【0159】
ステップ603は、端末がリソース協調のRSRPスレッショルド及び他の条件(例えばデータパケット又はユーザの優先順位等)に従って、残り候補リソースセットA1の中から、他の端末から送信された協調情報における衝突リソースセットC2を除外し、残り候補リソースセットA2を得ることである。
【0160】
ステップ604は、残り候補リソースセットA2内の候補リソース数量N2が式(5)を満たした場合、端末がリソース協調のRSRPスレッショルドを3dBだけ増加させ、ステップ603に戻って、再び残り候補リソースセットA1の中からリソース除外を行い、
[A2内の候補リソース数量N2]<[A内の候補リソース数量N]×[所定の閾値H1] …(5)
ここで、所定の閾値H1は、予め設定された値であり、
A2内の候補リソース数量N2が式(5)を満たさない場合、ステップ605に進むことである。
【0161】
ステップ605は、端末が残り候補リソースセットA2の中からリソースを選択してサイドリンク通信を行うことである。
【0162】
図7を参照して、端末の初期候補リソースセットをAとし、協調情報に干渉情報が含まれない例を説明する。本開示の実施例に係るリソース処理方法は、以下のステップ701~705を含んでもよい。
【0163】
ステップ701は、端末がリソース検知のRSRPスレッショルド及び他の条件(例えばデータパケット又はユーザの優先順位等)に従って、初期候補リソースセットAの中から、リソース検知で得られた衝突リソースセットC1を除外し、残り候補リソースセットA1を得ることである。
【0164】
ステップ702は、残り候補リソースセットA1内の候補リソース数量N1が下記式(6)を満たした場合、端末がリソース検知のRSRPスレッショルドを3dBだけ増加させ、ステップ701に戻って、再び初期候補リソースセットAの中からリソース除外を行い、残り候補リソースセットA1内の候補リソース数量が式(6)を満たさない場合、ステップ703を実行することである。
[A1内の候補リソース数量N1]<[A内の候補リソース数量N]×[所定の閾値H1] …(6)
ここで、所定の閾値H1は、予め設定された値である。
【0165】
ステップ703は、端末が残り候補リソースセットA1の中から、他の端末から送信された協調情報における衝突リソースセットC2を除外し(初回の除外である場合、他の端末から送信された協調情報における衝突リソースセットC2をそのまま除外し、n回目の除外(n≧2)である場合、更新後の衝突リソースセットC2を除外する)、残り候補リソースセットA2を得ることである。
【0166】
ステップ704は、残り候補リソースセットA2内の候補リソース数量N2が式(7)を満たした場合、端末が衝突リソースセットC2の中から一部のリソースを除去して、更新後の衝突リソースセットC2を獲得し、ステップ703に戻って、再び初期候補リソースセットAの中からリソース除外を行い、
[A2内の候補リソース数量N2]<[A内の候補リソース数量N]×[所定の閾値H1] …(7)
ここで、所定の閾値H1は、予め設定された値であり、
A2内の候補リソース数量N2が式(7)を満たさない場合、ステップ705に進むことである。
【0167】
ステップ705は、端末が残り候補リソースセットA2の中からリソースを選択してサイドリンク通信を行うことである。
【0168】
このようなリソース処理方法を採用すれば、検知リソースを除外した後、残り候補リソースA1が不十分となったと判明した場合、先にリソース検知スレッショルドを調整し、再び初期候補リソースセットAの中からリソース除外を行い、次に協調リソース除外を行い、残り候補リソースA2が所定の要求を満たさない場合、リソース協調スレッショルドを調整してから、再び残り候補リソースセットA1の中からリソース除外を行えばよく、態様がより柔軟となり、それぞれリソース検知及び協調リソースに対して個別の除外を行うことができる。
【0169】
本開示の一実施例において、先にリソース協調によって除外を行い、リソース協調による除外後のリソースが不十分となった場合、リソース協調スレッショルド値を増加させて再びリソース協調による除外を行い、リソース協調による除外後のリソースが要求を満たした場合、リソース検知によって除外を行い、リソース検知による除外後のリソースが不十分となった場合、十分なリソースが獲得されるまで、リソース検知スレッショルド値を増加させて再び除外を行う。
【0170】
協調情報に干渉強度情報が含まれるかどうかによって、衝突リソースセットC2を確定する方式が決定される。協調情報に干渉強度情報が含まれる場合、協調情報及びリソース協調スレッショルドによって、他の端末から送信された協調情報における衝突リソースセットC2を確定し、協調情報に干渉強度情報が含まれない場合、他の端末から送信された協調情報における衝突リソースから、ランダムに選択することで衝突リソースセットC2を形成する。
【0171】
図8を参照して、端末の初期候補リソースセットをAとし、協調情報に干渉情報が含まれる例を説明する。本開示の実施例に係るリソース処理方法は、以下のステップ801~805を含んでもよい
【0172】
ステップ801は、端末がリソース協調のRSRPスレッショルド及び他の条件(例えばデータパケット又はユーザの優先順位等)に従って、初期候補リソースセットAの中から、他の端末から送信された協調情報における衝突リソースセットC2を除外し、残り候補リソースセットA1を得ることである。
【0173】
ステップ802は、残り候補リソースセットA1内の候補リソース数量N1が下記式(8)を満たした場合、端末がリソース協調のRSRPスレッショルドを3dBだけ増加させ、ステップ801に戻って、再び初期候補リソースセットAの中からリソース除外を行い、残り候補リソースセットA1内の候補リソース数量が式(8)を満たさない場合、ステップ803を実行することである。
[A1内の候補リソース数量N1]<[A内の候補リソース数量N]×[所定の閾値H1] …(8)
ここで、所定の閾値H1は、予め設定された値である。
【0174】
ステップ803は、端末がリソース検知のRSRPスレッショルド及び他の条件(例えばデータパケット又はユーザの優先順位等)に従って、残り候補リソースセットA1の中から、リソース検知で得られた衝突リソースセットC1を除外し、残り候補リソースセットA2を得ることである。
【0175】
ステップ804は、残り候補リソースセットA2内の候補リソース数量N2が式(9)を満たした場合、端末がリソース検知のRSRPスレッショルドを3dBだけ増加させ、ステップ803に戻って、再び残り候補リソースセットA1の中からリソース除外を行い、残り候補リソースセットA2内の候補リソース数量N2が式(9)を満たさない場合、ステップ805に進むことである。
[A2内の候補リソース数量N2]<[A内の候補リソース数量N]×[所定の閾値H1] …(9)
【0176】
ステップ805は、端末が残り候補リソースセットA2の中からリソースを選択してサイドリンク通信を行うことである。
【0177】
図9を参照して、端末の初期候補リソースセットをAとし、協調情報に干渉情報が含まれない例を説明する。本開示の実施例に係るリソース処理方法は、以下のステップ901~905を含んでもよい。
【0178】
ステップ901は、端末がリソース協調のRSRPスレッショルド及び他の条件に従って、Aの中から衝突リソースセットC2を除外し(初回の除外である場合、他の端末から送信された協調情報における衝突リソースセットC2をそのまま除外し、n回目の除外(n≧2)である場合、更新後の衝突リソースセットC2を除外する)、残り候補リソースセットA1を得ることである。
【0179】
ステップ902は、残り候補リソースセットA1内の候補リソース数量N1が下記式(10)を満たした場合、端末が衝突リソースセットC2の中から一部のリソースを除去して、更新後の衝突リソースセットC2を獲得し、ステップ901に戻って、再び初期候補リソースセットAの中からリソース除外を行い、残り候補リソースセットA1内の候補リソース数量が式(10)を満たさない場合、ステップ903を実行することである。
[A1内の候補リソース数量N1]<[A内の候補リソース数量N]×[所定の閾値H1] …(10)
ここで、所定の閾値H1は、予め設定された値である。
【0180】
ステップ903は、端末がリソース検知のRSRPスレッショルド及び他の条件(例えばデータパケット又はユーザの優先順位等)に従って、残り候補リソースセットA1の中から、リソース検知で得られた衝突リソースセットC1を除外し、残り候補リソースセットA2を得ることである。
【0181】
ステップ904は、残り候補リソースセットA2内の候補リソース数量N2が式(11)を満たした場合、端末がリソース検知のRSRPスレッショルドを3dBだけ増加させ、ステップ903に戻って、再び残り候補リソースセットA1の中からリソース除外を行い、残り候補リソースセットA2内の候補リソース数量N2が式(11)を満たさない場合、ステップ905に進むことである。
[A2内の候補リソース数量N2]<[A内の候補リソース数量N]×[所定の閾値H1] …(11)
【0182】
ステップ905は、端末が残り候補リソースセットA2の中からリソースを選択してサイドリンク通信を行うことである。
【0183】
このようなリソース処理方法を採用すれば、まず協調リソースの除外を行い、残り候補リソースA1が不十分となったと判明した場合、衝突リソースセットC2の中から一部のリソースを除去し、次に、残り候補リソースA1が所定の要求を満たすかどうかを判断し、もし満たせば、検知リソースの除外を行い、続いて、除外後の残り候補リソースA2が所定の要求を満たさない場合、リソース検知スレッショルドを調整し、再び残り候補リソースA1の中からリソース除外を行えばよく、態様がより柔軟となり、それぞれリソース検知及び協調リソースに対して個別の除外を行うことができる。
【0184】
以上の実施例において、端末が衝突リソースセットC2の中から一部のリソースを除去して、更新後の衝突リソースセットC2を獲得することとは、端末が衝突リソースセットC2の中から一部のリソースをランダムに選択し、当該一部のリソースを衝突リソースセットC2の中から除去することで、より少ないリソースが含まれる更新後の衝突リソースセットC2を得ることを意味する。
【0185】
端末が衝突リソースセットC2の中から一部のリソースをランダムに選択して除去する際、毎回除去される一部のリソースの数量Mは、下記式で計算される。
[毎回除去される一部のリソースの数量M]=[初期衝突リソースセットC2内のリソース数量K]×Y%
ここで、Yは、0よりも大きい事前設定された定数であり、例えば10%等とされる。
初期衝突リソースセットC2とは、協調情報によって指示された衝突リソースセットを意味する。
【0186】
即ち、先に衝突リソースセットC2の中からM個のリソースをランダムに除去し、次に、以上の方法におけるA1又はA2の候補リソース数量を十分に獲得できているかどうかを確かめ、もし数量が不十分である場合、衝突リソースセットC2の中からM個のリソースを再度ランダムに除去するといったように、以上の方法におけるA1又はA2の候補リソース数量を十分に獲得できるようになるまで継続していく。
【0187】
説明すべきなのは、以上の実施例において、リソース検知スレッショルド値及びリソース協調スレッショルド値の調整が関わると、リソース検知スレッショルド値及びリソース協調スレッショルド値の調整値は、同じであってもよいし、異なってもよい。また、以上に記載の終了条件の他には、リソース検知スレッショルド値及びリソース協調スレッショルド値の調整の終了条件として、例えばリソーススケジューリング遅延が所定の最大遅延閾値を超えるなどの他の条件であってもよい。
【0188】
図10に示すように、本開示の実施例に係るリソース処理装置は、第一端末に適用されるものであり、メモリ1020と、送受信機1000と、プロセッサ1010とを含み、プロセッサ1010は、前記メモリ内のコンピュータプログラムを読み取って、
リソース検知の方式で第一衝突リソースセットを確定する操作と、
第二衝突リソースセットを確定する操作であって、前記第二衝突リソースセットが、第二端末の協調情報に従って確定される操作と、
前記第一衝突リソースセット及び前記第二衝突リソースセットに従って、初期候補リソースセットの中からリソース除外を行い、残り候補リソースセットを得る操作と、
前記残り候補リソースセット内のリソース数量が所定の要求を満たさない場合、再び初期候補リソースセットの中からリソース除外を行う操作とを実行するためのものである。
送受信機1000は、プロセッサ1010の制御の下で、データを送受信するためのものである。
【0189】
図10において、バスアーキテクチャは、任意数の相互接続されたバス及びブリッジを含んでもよく、具体的には、プロセッサ1010を代表とした1つ又は複数のプロセッサと、メモリ1020を代表としたメモリとの各種回路が繋げられている。バスアーキテクチャは、周辺機器、電圧レギュレータや電力管理回路等の様々な他の回路を互いに繋げることも可能であるが、これらは、当分野において公知されているため、本明細書において、さらなる説明をしない。バスインターフェースは、インターフェースを提供するものである。送受信機1000は、複数の素子であってもよく、即ち送信機及び受信機を含んでもよく、伝送媒体にて様々な他の装置と通信するための手段を提供するものである。様々なユーザ機器に対して、ユーザインターフェース1030は、必要なデバイスを外部又は内部で接続可能なインターフェースであってもよく、接続されるデバイスは、小型キーボード、ディスプレイ、スピーカ、マイク、ジョイスティック等を含むが、これらに限定されない。
【0190】
プロセッサ1010は、バスアーキテクチャ及び一般的な処理の管理を担っており、メモリ1020は、プロセッサ600による操作実行時に使用されるデータを記憶可能である。
【0191】
選択的に、プロセッサ1010は、中央処理装置(Central Processing Unit、CPU)、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit、ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field-Programmable Gate Array、FPGA)又は複合プログラマブルロジックデバイス(Complex Programmable Logic Device、CPLD)であってもよいし、プロセッサは、マルチコアアーキテクチャーを採用してもよい。
【0192】
プロセッサは、メモリに記憶されたコンピュータプログラムを呼び出すことで、獲得された実行可能命令に従って、本開示の実施例による何れかの前記方法を実行するために使用される。プロセッサとメモリとは、物理的に分離して配置されてもよい。
【0193】
前記プロセッサは、前記メモリ内のコンピュータプログラムを読み取って、
前記初期候補リソースセットの中から、前記第一衝突リソースセットを除外し、第一候補リソースセットを得て、前記第一候補リソースセットの中から前記第二衝突リソースセットを除外し、残り候補リソースセットとして第二候補リソースセットを得る操作を実行するために更に使用されるか、
又は、前記プロセッサは、前記メモリ内のコンピュータプログラムを読み取って、
前記初期候補リソースセットの中から前記第二衝突リソースセットを除外し、第三候補リソースセットを得て、前記第三候補リソースセットの中から前記第一衝突リソースセットを除外し、残り候補リソースセットとして第四候補リソースセットを得る操作を実行するために更に使用される。
【0194】
前記プロセッサは、前記メモリ内のコンピュータプログラムを読み取って、
前記協調情報及び/又はリソース協調スレッショルド値に従って、前記協調情報によって指示された衝突リソースの中から第二衝突リソースセットを確定する操作を実行するために更に使用される。
【0195】
前記プロセッサは、前記メモリ内のコンピュータプログラムを読み取って、
前記第一候補リソースセットの中から、更新後の第二衝突リソースセットであって、前記第二衝突リソースセットの中から一部のリソースを除去することで獲得された更新後の第二衝突リソースセットを除外し、第二候補リソースセットを得る操作を実行するために更に使用される。
【0196】
前記プロセッサは、前記メモリ内のコンピュータプログラムを読み取って、
第一衝突リソースセット及び第二衝突リソースセットの少なくとも一方を再確定する操作と、
再確定された第一衝突リソースセット及び再確定された第二衝突リソースセットの少なくとも一方を利用して、再び初期候補リソースセットの中からリソース除外を行う操作とを実行するために更に使用される。
【0197】
前記プロセッサは、前記メモリ内のコンピュータプログラムを読み取って、
リソース検知スレッショルド値を調整し、調整後のリソース検知スレッショルド値を利用して第一衝突リソースセットを再確定する操作を実行するために更に使用される。
【0198】
前記プロセッサは、前記メモリ内のコンピュータプログラムを読み取って、
前記協調情報に干渉強度情報が含まれる場合、リソース協調スレッショルド値を調整し、調整後のリソース協調スレッショルド値を利用して第二衝突リソースセットを再確定する操作と、
前記協調情報に干渉強度情報が含まれない場合、前記第二衝突リソースセットの中から一部のリソースを除去して更新後の第二衝突リソースセットを得て、更新後の第二衝突リソースセットを、再確定された第二衝突リソースセットとする操作とを実行するために更に使用される。
【0199】
除去する前記一部のリソースのリソース数量は、前記協調情報によって指示されたリソースの数量と、予め設定された数値とによって確定される。
【0200】
前記所定の要求としては、前記残り候補リソースセット内のリソースの数量が、前記初期候補リソースセット内のリソースの数量とプリセットされた閾値との積よりも大きいことである。
【0201】
ここで説明すべきなのは、本開示の実施例による上記装置は、上記方法の実施例によって実現された全ての方法ステップを実現できるとともに、同じ技術的効果を奏することもできるが、ここで、本実施例における方法の実施例と同じ部分及び有益な効果を詳細に繰り返して述べない。
【0202】
図11に示すように、本開示の実施例に係るリソース処理装置は、第一端末に適用されるものであり、メモリ1120と、送受信機1100と、プロセッサ1111とを含み、プロセッサ1111は、前記メモリ内のコンピュータプログラムを読み取って、
第一衝突リソースセットを確定する操作と、
前記第一衝突リソースセットに従って、初期候補リソースセットの中からリソース除外を行い、第一候補リソースセットを得る操作と、
第二衝突リソースセットを確定する操作と、
前記第一候補リソースセット及び前記第二衝突リソースセットに従ってリソース除外を行い、第二候補リソースセットを得る操作と、
前記第二候補リソースセット内のリソース数量が所定の要求を満たさない場合、再び第二候補リソースセットの中からリソース除外を行う操作とを実行するためのものであり、
前記第一衝突リソースセットが、リソース検知の方式で確定され、前記第二衝突リソースセットが、第二端末から受信された協調情報を利用して確定されるか、又は、前記第一衝突リソースセットが、第二端末から受信された協調情報を利用して確定され、前記第二衝突リソースセットが、リソース検知の方式で確定される。
送受信機1100は、プロセッサ1111の制御の下で、データを送受信するためのものである。
【0203】
図11において、バスアーキテクチャは、任意数の相互接続されたバス及びブリッジを含んでもよく、具体的には、プロセッサ1111を代表とした1つ又は複数のプロセッサと、メモリ1120を代表としたメモリとの各種回路が繋げられている。バスアーキテクチャは、周辺機器、電圧レギュレータや電力管理回路等の様々な他の回路を互いに繋げることも可能であるが、これらは、当分野において公知されているため、本明細書において、さらなる説明をしない。バスインターフェースは、インターフェースを提供するものである。送受信機1100は、複数の素子であってもよく、即ち送信機及び受信機を含んでもよく、伝送媒体にて様々な他の装置と通信するための手段を提供するものである。様々なユーザ機器に対して、ユーザインターフェース1130は、必要なデバイスを外部又は内部で接続可能なインターフェースであってもよく、接続されるデバイスは、小型キーボード、ディスプレイ、スピーカ、マイク、ジョイスティック等を含むが、これらに限定されない。
【0204】
プロセッサ1111は、バスアーキテクチャ及び一般的な処理の管理を担っており、メモリ1120は、プロセッサ600による操作実行時に使用されるデータを記憶可能である。
【0205】
選択的に、プロセッサ1111は、中央処理装置(Central Processing Unit、CPU)、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit、ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field-Programmable Gate Array、FPGA)又は複合プログラマブルロジックデバイス(Complex Programmable Logic Device、CPLD)であってもよいし、プロセッサは、マルチコアアーキテクチャーを採用してもよい。
【0206】
プロセッサは、メモリに記憶されたコンピュータプログラムを呼び出すことで、獲得された実行可能命令に従って、本開示の実施例による何れかの前記方法を実行するために使用される。プロセッサとメモリとは、物理的に分離して配置されてもよい。
【0207】
前記プロセッサは、前記メモリ内のコンピュータプログラムを読み取って、
前記第一端末が初期候補リソースセットの中から前記第一衝突リソースセットを除外し、第一候補リソースセットを得る操作と、
前記第一候補リソースセット内のリソース数量が所定の要求を満たさない場合、第一候補リソースセット内のリソース数量が所定の要求を満たすようになるまで、前記第一端末がリソース検知スレッショルド値を調整し、調整後のリソース検知スレッショルドを利用して第一衝突リソースセットを再確定するとともに、初期候補リソースセットの中から、再確定された第一衝突リソースセットを除外する操作とを実行するために更に使用される。
【0208】
前記プロセッサは、前記メモリ内のコンピュータプログラムを読み取って、
前記協調情報及びリソース協調スレッショルド値に従って、第二衝突リソースセットを確定する操作を実行するために更に使用される。
【0209】
前記プロセッサは、前記メモリ内のコンピュータプログラムを読み取って、
前記第一候補リソースセット内のリソース数量が所定の要求を満たした場合、前記第一候補リソースセットの中から前記第二衝突リソースセットを除外し、第二候補リソースセットを得るか、又は、前記第一候補リソースセットの中から、更新後の第二衝突リソースセットであって、前記第二衝突リソースセットの中から一部のリソースを除去することで獲得された更新後の第二衝突リソースセットを除外し、第二候補リソースセットを得る操作を実行するために更に使用される。
【0210】
前記プロセッサは、前記メモリ内のコンピュータプログラムを読み取って、
第二衝突リソースセットを再確定する操作と、
再確定された第二衝突リソースセットを利用して、再び前記第一候補リソースセットの中からリソース除外を行う操作とを実行するために更に使用される。
【0211】
前記プロセッサは、前記メモリ内のコンピュータプログラムを読み取って、
前記協調情報に干渉強度情報が含まれる場合、リソース協調スレッショルド値を調整し、調整後のリソース協調スレッショルド値を利用して第二衝突リソースセットを再確定する操作と、
前記協調情報に干渉強度情報が含まれない場合、前記第二衝突リソースセットの中から一部のリソースを除去して更新後の第二衝突リソースセットを得て、更新後の第二衝突リソースセットを、再確定された第二衝突リソースセットとする操作とを実行するために更に使用される。
【0212】
前記プロセッサは、前記メモリ内のコンピュータプログラムを読み取って、
前記第一衝突リソースセットが、第二端末から受信された協調情報を利用して確定され、前記第二衝突リソースセットが、リソース検知の方式で確定され、前記協調情報に干渉強度情報が含まれる場合、前記協調情報及び/又はリソース協調スレッショルド値に従って、前記協調情報によって指示された衝突リソースの中から第一衝突リソースセットを確定する操作を実行するために更に使用される。
【0213】
前記プロセッサは、前記メモリ内のコンピュータプログラムを読み取って、
初期候補リソースセットの中から前記第一衝突リソースセットを除外し、第一候補リソースセットを得る操作と、
第一候補リソースセット内のリソース数量が所定の要求を満たさない場合、第一候補リソースセット内のリソース数量が所定の要求を満たすようになるまで、協調検知スレッショルド値を調整し、調整後のリソース協調スレッショルドを利用して第一衝突リソースセットを再確定するとともに、初期候補リソースセットの中から、再確定された第一衝突リソースセットを除外する操作とを実行するために更に使用される。
【0214】
前記プロセッサは、前記メモリ内のコンピュータプログラムを読み取って、
前記第一衝突リソースセットが、第二端末から受信された協調情報を利用して確定され、前記第二衝突リソースセットが、リソース検知の方式で確定され、前記協調情報に干渉強度情報が含まれない場合、前記初期候補リソースセットの中から、前記第一衝突リソースセットを除外し、第一候補リソースセットを得るか、又は、前記第一端末が前記初期候補リソースセットの中から、更新後の第一衝突リソースセットであって、前記第一衝突リソースセットの中から一部のリソースを除去することで獲得された更新後の第一衝突リソースセットを除外し、第一候補リソースセットを得る操作と、
前記第一候補リソースセット内のリソース数量が所定の要求を満たさない場合、第一候補リソースセット内のリソース数量が所定の要求を満たすようになるまで、一部のリソースを除去し、再確定された第一衝突リソースセットを得るとともに、初期候補リソースセットの中から、再確定された第一衝突リソースセットを除外する操作とを実行するために更に使用される。
【0215】
前記プロセッサは、前記メモリ内のコンピュータプログラムを読み取って、
前記第一候補リソースセット内のリソース数量が所定の要求を満たした場合、前記第一候補リソースセットの中から前記第二衝突リソースセットを除外し、第二候補リソースセットを得る操作を実行するために更に使用される。
【0216】
前記プロセッサは、前記メモリ内のコンピュータプログラムを読み取って、
第二衝突リソースセットを再確定する操作と、
再確定された第二衝突リソースセットを利用して、再び前記第一候補リソースセットの中からリソース除外を行う操作とを実行するために更に使用される。
【0217】
前記プロセッサは、前記メモリ内のコンピュータプログラムを読み取って、
リソース検知スレッショルド値を調整し、調整後のリソース検知スレッショルド値を利用して第二衝突リソースセットを再確定する操作を実行するために更に使用される。
【0218】
前記所定の要求としては、前記第二候補リソースセット又は前記第一候補リソースセット内のリソースの数量が、前記初期候補リソースセット内のリソースの数量とプリセットされた閾値との積よりも大きいことである。
【0219】
除去する前記一部のリソースのリソース数量は、前記協調情報によって指示されたリソースの数量と、予め設定された数値とによって確定される。
【0220】
ここで説明すべきなのは、本開示の実施例による上記装置は、上記方法の実施例によって実現された全ての方法ステップを実現できるとともに、同じ技術的効果を奏することもできるが、ここで、本実施例における方法の実施例と同じ部分及び有益な効果を詳細に繰り返して述べない。
【0221】
図12に示すように、本開示の実施例に係るリソース処理装置は、第一端末に適用されるものであり、
リソース検知の方式で第一衝突リソースセットを確定するための第一確定ユニット1201と、
第二衝突リソースセットを確定するための第二確定ユニットであって、前記第二衝突リソースセットが、第二端末の協調情報に従って確定される第二確定ユニット1202と、
前記第一衝突リソースセット及び前記第二衝突リソースセットに従って、初期候補リソースセットの中からリソース除外を行い、残り候補リソースセットを得るための第三確定ユニット1203と、
前記残り候補リソースセット内のリソース数量が所定の要求を満たさない場合、再び初期候補リソースセットの中からリソース除外を行うための第一処理ユニット1204とを含む。
【0222】
選択的に、前記第三確定ユニット1203は、
前記初期候補リソースセットの中から、前記第一衝突リソースセットを除外し、第一候補リソースセットを得るための第一除外サブユニットと、前記第一候補リソースセットの中から前記第二衝突リソースセットを除外し、残り候補リソースセットとして第二候補リソースセットを得るための第二除外サブユニットとを含むか、
又は、前記第三確定ユニット1203は、
前記初期候補リソースセットの中から前記第二衝突リソースセットを除外し、第三候補リソースセットを得るための第三除外サブユニットと、前記第三候補リソースセットの中から前記第一衝突リソースセットを除外し、残り候補リソースセットとして第四候補リソースセットを得るための第四除外サブユニットとを含む。
【0223】
選択的に、前記第二確定ユニットは、前記協調情報及び/又はリソース協調スレッショルド値に従って、前記協調情報によって指示された衝突リソースの中から第二衝突リソースセットを確定するために使用される。
【0224】
選択的に、前記第二確定ユニットは、具体的に、前記第一候補リソースセットの中から、更新後の第二衝突リソースセットであって、前記第二衝突リソースセットの中から一部のリソースを除去することで獲得された更新後の第二衝突リソースセットを除外し、第二候補リソースセットを得るために使用される。
【0225】
選択的に、前記第一処理ユニットは、
第一衝突リソースセット及び第二衝突リソースセットの少なくとも一方を再確定するための第一確定サブユニットと、
再確定された第一衝突リソースセット及び再確定された第二衝突リソースセットの少なくとも一方を利用して、再び初期候補リソースセットの中からリソース除外を行うための第二確定サブユニットとを含む。
【0226】
前記第一確定サブユニットは、リソース検知スレッショルド値を調整し、調整後のリソース検知スレッショルド値を利用して第一衝突リソースセットを再確定するために使用される。
【0227】
前記第一確定サブユニットは、前記協調情報に干渉強度情報が含まれる場合、リソース協調スレッショルド値を調整し、調整後のリソース協調スレッショルド値を利用して第二衝突リソースセットを再確定し、前記協調情報に干渉強度情報が含まれない場合、前記第二衝突リソースセットの中から一部のリソースを除去して更新後の第二衝突リソースセットを得て、更新後の第二衝突リソースセットを、再確定された第二衝突リソースセットとするために使用される。
【0228】
除去する前記一部のリソースのリソース数量は、前記協調情報によって指示されたリソースの数量と、予め設定された数値とによって確定される。
【0229】
前記所定の要求としては、前記残り候補リソースセット内のリソースの数量が、前記初期候補リソースセット内のリソースの数量とプリセットされた閾値との積よりも大きいことである。
【0230】
ここで説明すべきなのは、本開示の実施例による上記装置は、上記方法の実施例によって実現された全ての方法ステップを実現できるとともに、同じ技術的効果を奏することもできるが、ここで、本実施例における方法の実施例と同じ部分及び有益な効果を詳細に繰り返して述べない。
【0231】
図13に示すように、本開示の実施例に係るリソース処理装置は、第一端末に適用されるものであり、
第一衝突リソースセットを確定するための第一確定ユニット1301と、
前記第一衝突リソースセットに従って、初期候補リソースセットの中からリソース除外を行い、第一候補リソースセットを得るための第一取得ユニット1302と、
第二衝突リソースセットを確定するための第二確定ユニット1303と、
前記第一候補リソースセット及び前記第二衝突リソースセットに従ってリソース除外を行い、第二候補リソースセットを得るための第二取得ユニット1304と、
前記第二候補リソースセット内のリソース数量が所定の要求を満たさない場合、再び第二候補リソースセットの中からリソース除外を行うための第一処理ユニット1305とを含み、
前記第一衝突リソースセットが、リソース検知の方式で確定され、前記第二衝突リソースセットが、第二端末から受信された協調情報を利用して確定されるか、又は、前記第一衝突リソースセットが、第二端末から受信された協調情報を利用して確定され、前記第二衝突リソースセットが、リソース検知の方式で確定される。
【0232】
前記第一衝突リソースセットが、リソース検知の方式で確定され、前記第二衝突リソースセットが、第二端末から受信された協調情報を利用して確定される場合、前記第一取得ユニットは、初期候補リソースセットの中から前記第一衝突リソースセットを除外し、第一候補リソースセットを得て、前記第一候補リソースセット内のリソース数量が所定の要求を満たさない場合、第一候補リソースセット内のリソース数量が所定の要求を満たすようになるまで、リソース検知スレッショルド値を調整し、調整後のリソース検知スレッショルドを利用して第一衝突リソースセットを再確定するとともに、初期候補リソースセットの中から、再確定された第一衝突リソースセットを除外するために使用される。
【0233】
前記第二確定ユニットは、前記協調情報及びリソース協調スレッショルド値に従って、第二衝突リソースセットを確定するために使用される。
【0234】
前記第二取得ユニットは、前記第一候補リソースセット内のリソース数量が所定の要求を満たした場合、前記第一候補リソースセットの中から前記第二衝突リソースセットを除外し、第二候補リソースセットを得るか、又は、前記第一候補リソースセットの中から、更新後の第二衝突リソースセットであって、前記第二衝突リソースセットの中から一部のリソースを除去することで獲得された更新後の第二衝突リソースセットを除外し、第二候補リソースセットを得るために使用される。
【0235】
前記第一処理ユニットは、第二衝突リソースセットを再確定し、再確定された第二衝突リソースセットを利用して、再び前記第一候補リソースセットの中からリソース除外を行うために使用される。
【0236】
前記第一処理ユニットは、前記協調情報に干渉強度情報が含まれる場合、リソース協調スレッショルド値を調整し、調整後のリソース協調スレッショルド値を利用して第二衝突リソースセットを再確定し、前記協調情報に干渉強度情報が含まれない場合、前記第二衝突リソースセットの中から一部のリソースを除去して更新後の第二衝突リソースセットを得て、更新後の第二衝突リソースセットを、再確定された第二衝突リソースセットとするために使用される。
【0237】
前記第一衝突リソースセットが、第二端末から受信された協調情報を利用して確定され、前記第二衝突リソースセットが、リソース検知の方式で確定され、前記協調情報に干渉強度情報が含まれる場合、前記第一確定ユニットは、前記協調情報及び/又はリソース協調スレッショルド値に従って、前記協調情報によって指示された衝突リソースの中から第一衝突リソースセットを確定するために使用される。
【0238】
前記第一取得ユニットは、初期候補リソースセットの中から前記第一衝突リソースセットを除外し、第一候補リソースセットを得て、第一候補リソースセット内のリソース数量が所定の要求を満たさない場合、第一候補リソースセット内のリソース数量が所定の要求を満たすようになるまで、協調検知スレッショルド値を調整し、調整後のリソース協調スレッショルドを利用して第一衝突リソースセットを再確定するとともに、初期候補リソースセットの中から、再確定された第一衝突リソースセットを除外するために使用される。
【0239】
前記第一衝突リソースセットが、第二端末から受信された協調情報を利用して確定され、前記第二衝突リソースセットが、リソース検知の方式で確定され、前記協調情報に干渉強度情報が含まれない場合、前記第一取得ユニットは、前記初期候補リソースセットの中から、前記第一衝突リソースセットを除外し、第一候補リソースセットを得るか、又は、前記第一端末が前記初期候補リソースセットの中から、更新後の第一衝突リソースセットであって、前記第一衝突リソースセットの中から一部のリソースを除去することで獲得された更新後の第一衝突リソースセットを除外し、第一候補リソースセットを得て、前記第一候補リソースセット内のリソース数量が所定の要求を満たさない場合、第一候補リソースセット内のリソース数量が所定の要求を満たすようになるまで、一部のリソースを除去し、再確定された第一衝突リソースセットを得るとともに、初期候補リソースセットの中から、再確定された第一衝突リソースセットを除外するために使用される。
【0240】
前記第二取得ユニットは、前記第一候補リソースセット内のリソース数量が所定の要求を満たした場合、前記第一候補リソースセットの中から前記第二衝突リソースセットを除外し、第二候補リソースセットを得るために使用される。
【0241】
前記第二取得ユニットは、
第二衝突リソースセットを再確定するための第一確定サブユニットと、
再確定された第二衝突リソースセットを利用して、再び前記第一候補リソースセットの中からリソース除外を行うための第二確定サブユニットとを含む。
前記第一確定サブユニットは、リソース検知スレッショルド値を調整し、調整後のリソース検知スレッショルド値を利用して第二衝突リソースセットを再確定するために使用される。
【0242】
前記所定の要求としては、前記第二候補リソースセット又は前記第一候補リソースセット内のリソースの数量が、前記初期候補リソースセット内のリソースの数量とプリセットされた閾値との積よりも大きいことである。
【0243】
除去する前記一部のリソースのリソース数量は、前記協調情報によって指示されたリソースの数量と、予め設定された数値とによって確定される。
【0244】
説明すべきなのは、本開示の実施例におけるユニットに対する分割は、模式的なものであり、論理機能での分割に過ぎず、実際の実現のとき、他の分割方式もあり得る。また、本開示の各実施例における各機能ユニットは、1つの処理ユニットに統合されてもよいし、各ユニットは、物理的に別個に存在してもよいし、2つ以上のユニットは、1つのユニットに統合されてもよい。上記統合されたユニットは、ハードウェアの形で実装されてもよいし、ソフトウェア機能ユニットの形で実装されてもよい。
【0245】
上記統合されたユニットは、ソフトウェア機能ユニットの形で実装され、独立した製品として販売又は使用される場合、コンピュータ読取可能な記憶媒体に記憶されてもよい。このような理解に基づいて、本開示の技術案の本質的部分、又は関連技術に対する貢献をもたらす部分、或いは当該技術案の全部又は一部は、ソフトウェア製品の形で具現化可能である。当該コンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体に記憶され、本開示の各実施例に記載の方法における全部又は一部のステップを、コンピュータ機器(パーソナルコンピュータ、サーバ、又はネットワーク機器等であり得る)又はプロセッサ(processor)に実行させるためのいくつかの命令を含む。上記の記憶媒体は、USBフラッシュドライブ、ポータブルハードディスク、読取専用メモリ(Read-Only Memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、磁気ディスク、又は光ディスクなどのプログラムコードを記憶可能なあらゆる媒体を含む。
【0246】
本開示の実施例には、プログラムを記憶した可読記憶媒体が更に提供されており、当該プログラムがプロセッサによって実行されると、上記リソース処理方法の実施例の各手順が実現されるとともに、同じ技術的効果を奏することができるが、重複を避けるため、ここで繰り返して述べない。上記可読記憶媒体は、プロセッサがアクセスできる任意の利用可能な媒体又はデータ記憶機器であってもよく、磁気記憶装置(例えばフロッピーディスク、ハードディスク、磁気テープ、光磁気ディスク(MO)等)、光記憶装置(例えばCD、DVD、BD、HVD等)、及び半導体メモリ(例えばROM、EPROM、EEPROM、不揮発性メモリ(NAND FLASH)、ソリッドステートドライブ(SSD))等を含むが、これらに限定されない。
【0247】
説明すべきなのは、本明細書において、用語「含む」、「包含」又は他の任意の変体は、排他的に含むことに限定されず、一連の要素を含む手順、方法、物又は装置は、これらの要素を含むことだけではなく、明示的に列挙されていない他の要素、又はこの手順、方法、物若しくは装置に固有の要素を含む。さらなる制限がない限り、用語「1つの…を含む」より限定された要素は、該要素を含む手順、方法、物又は装置に他の同一の要素が存在することを排除しない。
【0248】
上記の実施形態に対する説明から、当業者は、ソフトウェアに、必要な汎用ハードウェアプラットフォームを加えるという形で、上記実施例に係る方法を実現可能であると明確に分かることができ、勿論、ハードウェアによっても実現可能であるが、多くの場合は、前者は、より好適な実施形態となる。このような理解に基づいて、本開示の技術案の本質的部分、あるいは関連技術に対する貢献をもたらす部分は、ソフトウェア製品の形で具現化可能であり、当該コンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体(例えばROM/RAM、磁気ディスク、光ディスク)に記憶され、一台の端末(携帯電話、コンピュータ、サーバ、エアコンやネットワーク機器等であり得る)が本開示の各実施例に記載の方法を実行可能にするためのいくつかの命令を含む。
【0249】
なお、以上の各モジュールに対する分割は、論理機能での分割に過ぎず、実際の実現のとき、全部又は一部のモジュールは、1つの物理エンティティに統合されてもよいし、物理的に分離されていてもよいことに理解されたい。そして、これらのモジュールは、全て処理要素によりソフトウェアを呼び出す形で実現されてもよいし、全てハードウェアにより実現されてもよく、また、一部のモジュールは、処理要素によりソフトウェアを呼び出す形で実現されるとともに、他の一部のモジュールは、ハードウェアにより実現されてもよい。例えば、確定モジュールは、独立して設けられた処理要素であってもよいし、上記装置の或るチップ内への統合により実現されてもよい。さらに、確定モジュールは、プログラムコードの形式で上記装置のメモリに記憶され、上記装置の或る処理要素により呼び出されることで、上記確定モジュールの機能を実行してもよい。他のモジュールの実現は、確定モジュールと同様である。それに、これらのモジュールは、全部又は一部が統合されてもよいし、個別に実現されてもよい。本明細書に記載の処理要素は、信号の処理能力を有する集積回路であってもよい。実現のとき、上記方法の各ステップ又は上記各モジュールは、プロセッサ要素内のハードウェアの集積論理回路を用いることにより、又は、ソフトウェア形式のコマンドを用いることにより実装されてもよい。
【0250】
例えば、各モジュール、ユニット、サブユニット又はサブモジュールは、1つ又は複数の特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit、ASIC)、1つ又は複数のマイクロプロセッサ(digital signal processor、DSP)、若しくは、1つ又は複数のフィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array、FPGA)など、上記方法を実施する1つ又は複数の集積回路として構成されてもよい。他の例として、上記の或るモジュールは、処理要素によりプログラムコードを呼び出す形で実現される場合、当該処理要素は、中央処理装置(Central Processing Unit、CPU)などの汎用プロセッサ、又は、プログラムコードを呼び出すことが可能な他のプロセッサであってもよい。さらなる例として、これらのモジュールは、一緒に統合されてもよいし、システムオンチップ(system-on-a-chip、SOC)の形で実現されてもよい。
【0251】
本開示の明細書及び特許請求の範囲における「第一」、「第二」などの用語は、類似しているオブジェクトを区別するために使用されるものであり、必ずしも特定の順序や前後順番を記述するために使用されるとは限らない。そのように使用されるデータは、適切な状況において互いに交換可能で、それによって、本明細書において記述される本願の実施例は、本明細書において図示又は記述される順序以外の順序で実施可能であることを理解されたい。また、用語「含む」及び「有する」、並びにそれらのあらゆる変体は、非排他的な包含をカバーするものであり、例えば、一連のステップやユニットを含む手順、方法、システム、製品や機器は、明示的に列挙されているこれらのステップやユニットのみを含むことに限定されず、明示的に列挙されていない他のステップやユニット、或いは、これらの手順、方法、製品や機器に固有の他のステップやユニットを含んでもよい。なお、明細書及び特許請求の範囲に使用される「及び/又は」とは、接続対象のうち、少なくとも1つを表すものであり、例えば、「A及び/又はB及び/又はC」とは、Aのみが存在する、Bのみが存在する、Cのみが存在する、及び、AとBの両方が存在する、BとCの両方が存在する、AとCの両方が存在する、並びに、AとBとCの全てが存在するとの7つの場合を含む。同様に、本明細書及び特許請求の範囲に使用される「A及びBの少なくとも1つ」とは、「Aのみが存在する、Bのみが存在する、又はAとBの両方が存在する」として理解されるべきである。
【0252】
以上、図面を参照して本開示の実施例を説明したが、本開示は、上記の具体的な実施形態に限定されず、上記の具体的な実施形態は、あくまでも例示的なもので、制限的なものではない。当業者は、本開示の啓示の下で、本開示の主旨及び請求項の保護範囲から逸脱することなく、多数の形態を作り出すことができ、それらは、全て本開示の保護範囲に含まれるものとする。
【手続補正書】
【提出日】2023-07-05
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
リソース処理方法であって、
第一端末がリソース検知の方式で第一衝突リソースセットを確定することと、
前記第一端末が第二衝突リソースセットを確定し、前記第二衝突リソースセットが第二端末の協調情報に従って確定されることと、
前記第一端末が前記第一衝突リソースセット及び前記第二衝突リソースセットに従って、初期候補リソースセットの中からリソース除外を行い、残り候補リソースセットを得ることと、
前記残り候補リソースセット内のリソース数量が所定の要求を満たさない場合、前記第一端末が再び初期候補リソースセットの中からリソース除外を行うこととを含む、リソース処理方法。
【請求項2】
前記第一端末が前記第一衝突リソースセット及び前記第二衝突リソースセットに従って、初期候補リソースセットの中からリソース除外を行い、残り候補リソースセットを得ることは、
前記第一端末が前記初期候補リソースセットの中から前記第一衝突リソースセットを除外し、第一候補リソースセットを得て、前記第一端末が前記第一候補リソースセットの中から前記第二衝突リソースセットを除外し、残り候補リソースセットとして第二候補リソースセットを得るか、
又は、
前記第一端末が前記初期候補リソースセットの中から前記第二衝突リソースセットを除外し、第三候補リソースセットを得て、前記第一端末が前記第三候補リソースセットの中から前記第一衝突リソースセットを除外し、残り候補リソースセットとして第四候補リソースセットを得ることを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第一端末が前記協調情報に従って第二衝突リソースセットを確定することは、
前記第一端末が前記協調情報及び/又はリソース協調スレッショルド値に従って、前記協調情報によって指示された衝突リソースの中から第二衝突リソースセットを確定することを含む、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記第一端末が再び初期候補リソースセットの中からリソース除外を行うことは、
前記第一端末が第一衝突リソースセット及び第二衝突リソースセットの少なくとも一方を再確定することと、
前記第一端末が、再確定された第一衝突リソースセット及び再確定された第二衝突リソースセットの少なくとも一方を利用して、再び初期候補リソースセットの中からリソース除外を行うこととを含む、請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記第一端末が第一衝突リソースセットを再確定することは、
前記第一端末がリソース検知スレッショルド値を調整し、調整後のリソース検知スレッショルド値を利用して第一衝突リソースセットを再確定することを含む、請求項
4に記載の方法。
【請求項6】
前記所定の要求としては、前記残り候補リソースセット内のリソースの数量が、前記初期候補リソースセット内のリソースの数量とプリセットされた閾値との積よりも大きいことである、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
リソース処理方法であって、
第一端末が第一衝突リソースセットを確定することと、
前記第一端末が前記第一衝突リソースセットに従って、初期候補リソースセットの中からリソース除外を行い、第一候補リソースセットを得ることと、
前記第一端末が第二衝突リソースセットを確定することと、
前記第一端末が前記第一候補リソースセット及び前記第二衝突リソースセットに従ってリソース除外を行い、第二候補リソースセットを得ることと、
前記第二候補リソースセット内のリソース数量が所定の要求を満たさない場合、前記第一端末が再び第二候補リソースセットの中からリソース除外を行うこととを含み、
前記第一衝突リソースセットが、リソース検知の方式で確定され、前記第二衝突リソースセットが、第二端末から受信された協調情報を利用して確定されるか、又は、前記第一衝突リソースセットが、第二端末から受信された協調情報を利用して確定され、前記第二衝突リソースセットが、リソース検知の方式で確定される、リソース処理方法。
【請求項8】
前記第一衝突リソースセットが、リソース検知の方式で確定され、前記第二衝突リソースセットが、第二端末から受信された協調情報を利用して確定される場合、前記第一端末が前記第一衝突リソースセットに従って、初期候補リソースセットの中からリソース除外を行い、第一候補リソースセットを得ることは、
前記第一端末が初期候補リソースセットの中から前記第一衝突リソースセットを除外し、第一候補リソースセットを得ることと、
前記第一候補リソースセット内のリソース数量が所定の要求を満たさない場合、第一候補リソースセット内のリソース数量が所定の要求を満たすようになるまで、前記第一端末がリソース検知スレッショルド値を調整し、調整後のリソース検知スレッショルドを利用して第一衝突リソースセットを再確定するとともに、初期候補リソースセットの中から、再確定された第一衝突リソースセットを除外することとを含
み、
前記第一端末が第二衝突リソースセットを確定することは、
前記第一端末が前記協調情報及びリソース協調スレッショルド値に従って、第二衝突リソースセットを確定することを含む、請求項
7に記載の方法。
【請求項9】
前記第二候補リソースセット内のリソース数量が所定の要求を満たさない場合、前記第一端末が再び前記第一候補リソースセットの中からリソース除外を行うことは、
前記第一端末が第二衝突リソースセットを再確定することと、
前記第一端末が、再確定された第二衝突リソースセットを利用して、再び前記第一候補リソースセットの中からリソース除外を行うこととを含む、請求項
8に記載の方法。
【請求項10】
前記第一衝突リソースセットが、第二端末から受信された協調情報を利用して確定され、前記第二衝突リソースセットが、リソース検知の方式で確定され、前記協調情報に干渉強度情報が含まれる場合、前記第一端末が第一衝突リソースセットを確定することは、
前記第一端末が前記協調情報及び/又はリソース協調スレッショルド値に従って、前記協調情報によって指示された衝突リソースの中から第一衝突リソースセットを確定することを含む、請求項
7に記載の方法。
【請求項11】
前記第一衝突リソースセットが、第二端末から受信された協調情報を利用して確定され、前記第二衝突リソースセットが、リソース検知の方式で確定され、前記協調情報に干渉強度情報が含まれない場合、前記第一端末が前記第一衝突リソースセットに従って、初期候補リソースセットの中からリソース除外を行い、第一候補リソースセットを得ることは、
前記第一端末が前記初期候補リソースセットの中から前記第一衝突リソースセットを除外し、第一候補リソースセットを得るか、又は、前記第一端末が前記初期候補リソースセットの中から、更新後の第一衝突リソースセットであって、前記第一衝突リソースセットの中から一部のリソースを除去することで獲得された更新後の第一衝突リソースセットを除外し、第一候補リソースセットを得ることと、
前記第一候補リソースセット内のリソース数量が所定の要求を満たさない場合、第一候補リソースセット内のリソース数量が所定の要求を満たすようになるまで、前記第一端末が一部のリソースを除去し、再確定された第一衝突リソースセットを得るとともに、初期候補リソースセットの中から、再確定された第一衝突リソースセットを除外することとを含む、請求項
7に記載の方法。
【請求項12】
前記第一端末が前記第一候補リソースセット及び前記第二衝突リソースセットに従ってリソース除外を行い、第二候補リソースセットを得ることは、
前記第一候補リソースセット内のリソース数量が所定の要求を満たした場合、前記第一端末が前記第一候補リソースセットの中から前記第二衝突リソースセットを除外し、第二候補リソースセットを得ることを含む、請求項
11に記載の方法。
【請求項13】
前記所定の要求としては、前記第二候補リソースセット又は前記第一候補リソースセット内のリソースの数量が、前記初期候補リソースセット内のリソースの数量とプリセットされた閾値との積よりも大きいことである、請求項
7、8、11の何れか一項に記載の方法。
【請求項14】
第一端末に適用されるリソース処理装置であって、
リソース検知の方式で第一衝突リソースセットを確定するための第一確定ユニットと、
第二衝突リソースセットを確定するための第二確定ユニットであって、前記第二衝突リソースセットが、第二端末の協調情報に従って確定される第二確定ユニットと、
前記第一衝突リソースセット及び前記第二衝突リソースセットに従って、初期候補リソースセットの中からリソース除外を行い、残り候補リソースセットを得るための第三確定ユニットと、
前記残り候補リソースセット内のリソース数量が所定の要求を満たさない場合、再び初期候補リソースセットの中からリソース除外を行うための第一処理ユニットとを含む、リソース処理装置。
【請求項15】
第一端末に適用されるリソース処理装置であって、
第一衝突リソースセットを確定するための第一確定ユニットと、
前記第一衝突リソースセットに従って、初期候補リソースセットの中からリソース除外を行い、第一候補リソースセットを得るための第一取得ユニットと、
第二衝突リソースセットを確定するための第二確定ユニットと、
前記第一候補リソースセット及び前記第二衝突リソースセットに従ってリソース除外を行い、第二候補リソースセットを得るための第二取得ユニットと、
前記第二候補リソースセット内のリソース数量が所定の要求を満たさない場合、再び第二候補リソースセットの中からリソース除外を行うための第一処理ユニットとを含み、
前記第一衝突リソースセットが、リソース検知の方式で確定され、前記第二衝突リソースセットが、第二端末から受信された協調情報を利用して確定されるか、又は、前記第一衝突リソースセットが、第二端末から受信された協調情報を利用して確定され、前記第二衝突リソースセットが、リソース検知の方式で確定される、リソース処理装置。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0022】
前記第一端末が前記第一衝突リソースセットに従って、初期候補リソースセットの中からリソース除外を行い、第一候補リソースセットを得ることは、
前記第一端末が初期候補リソースセットの中から前記第一衝突リソースセットを除外し、第一候補リソースセットを得ることと、
第一候補リソースセット内のリソース数量が所定の要求を満たさない場合、第一候補リソースセット内のリソース数量が所定の要求を満たすようになるまで、前記第一端末がリソース協調スレッショルド値を調整し、調整後のリソース協調スレッショルドを利用して第一衝突リソースセットを再確定するとともに、初期候補リソースセットの中から、再確定された第一衝突リソースセットを除外することとを含む。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0045
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0045】
前記プロセッサは、前記メモリ内のコンピュータプログラムを読み取って、
初期候補リソースセットの中から前記第一衝突リソースセットを除外し、第一候補リソースセットを得る操作と、
第一候補リソースセット内のリソース数量が所定の要求を満たさない場合、第一候補リソースセット内のリソース数量が所定の要求を満たすようになるまで、リソース協調スレッショルド値を調整し、調整後のリソース協調スレッショルドを利用して第一衝突リソースセットを再確定するとともに、初期候補リソースセットの中から、再確定された第一衝突リソースセットを除外する操作とを実行するために更に使用される。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0115
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0115】
ステップ202は、具体的に、前記第一端末が初期候補リソースセットの中から前記第一衝突リソースセットを除外し、第一候補リソースセットを得ることである。第一候補リソースセット内のリソース数量が所定の要求を満たさない場合、第一候補リソースセット内のリソース数量が所定の要求を満たすようになるまで、前記第一端末がリソース協調スレッショルド値を調整し、調整後のリソース協調スレッショルドを利用して第一衝突リソースセットを再確定するとともに、初期候補リソースセットの中から、再確定された第一衝突リソースセットを除外する。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0190
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0190】
プロセッサ1010は、バスアーキテクチャ及び一般的な処理の管理を担っており、メモリ1020は、プロセッサ1111による操作実行時に使用されるデータを記憶可能である。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0204
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0204】
プロセッサ1111は、バスアーキテクチャ及び一般的な処理の管理を担っており、メモリ1120は、プロセッサ1111による操作実行時に使用されるデータを記憶可能である。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0213
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0213】
前記プロセッサは、前記メモリ内のコンピュータプログラムを読み取って、
初期候補リソースセットの中から前記第一衝突リソースセットを除外し、第一候補リソースセットを得る操作と、
第一候補リソースセット内のリソース数量が所定の要求を満たさない場合、第一候補リソースセット内のリソース数量が所定の要求を満たすようになるまで、リソース協調スレッショルド値を調整し、調整後のリソース協調スレッショルドを利用して第一衝突リソースセットを再確定するとともに、初期候補リソースセットの中から、再確定された第一衝突リソースセットを除外する操作とを実行するために更に使用される。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0238
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0238】
前記第一取得ユニットは、初期候補リソースセットの中から前記第一衝突リソースセットを除外し、第一候補リソースセットを得て、第一候補リソースセット内のリソース数量が所定の要求を満たさない場合、第一候補リソースセット内のリソース数量が所定の要求を満たすようになるまで、リソース協調スレッショルド値を調整し、調整後のリソース協調スレッショルドを利用して第一衝突リソースセットを再確定するとともに、初期候補リソースセットの中から、再確定された第一衝突リソースセットを除外するために使用される。
【国際調査報告】