(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-01-24
(54)【発明の名称】ワイヤカバーを有する迅速接続デバイス
(51)【国際特許分類】
H01R 13/56 20060101AFI20240117BHJP
H01R 13/633 20060101ALI20240117BHJP
H01R 13/66 20060101ALI20240117BHJP
H01R 13/627 20060101ALI20240117BHJP
H01R 35/04 20060101ALI20240117BHJP
【FI】
H01R13/56
H01R13/633
H01R13/66
H01R13/627
H01R35/04 Z
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023541127
(86)(22)【出願日】2022-01-07
(85)【翻訳文提出日】2023-08-07
(86)【国際出願番号】 US2022011701
(87)【国際公開番号】W WO2022150645
(87)【国際公開日】2022-07-14
(32)【優先日】2021-01-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523162203
【氏名又は名称】スカイエックス プラットフォームズ コーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】110001601
【氏名又は名称】弁理士法人英和特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】コーエン ラン ローランド
【テーマコード(参考)】
5E021
【Fターム(参考)】
5E021FA05
5E021FA08
5E021FA14
5E021FA16
5E021FB07
5E021FB13
5E021FC02
5E021FC31
5E021FC36
5E021GA03
5E021HB07
5E021HB15
5E021HC23
5E021HC35
5E021MA04
(57)【要約】
電気備品を機械的及び電気的に取り付けるための迅速接続プラグ及びソケット。プラグは、プラグ及びソケットを機械的に係合させるためにソケットのボアの中に挿入可能なスピンドルを有する。電気接続部が、ソケット内の接点に係合するためにソケット内のリング状開口部の中に挿入されるプラグ上のリング状導体間に形成される。プラグ本体は、本体の側面からスピンドルまで延びる延長部を含む。延長部は。チャネル及びスロットを有し、それを通ってワイヤを有する電気コードが、コードを延長部に通すことなしに挿入される。コードは、延長部から離れる方向に方向転換して本体内のチャネルに位置し、本体の周囲まで延び、次に本体の電気端子に接続する。取り外し可能カバーが、チャネル内のコード、端子、及び周囲から端子まで渡されるワイヤの部分を覆っている。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電気備品を電気信号と接続するためのかつ該備品を支持体上に装着するためのデバイスであって、
デバイスが、
複数のリング状内部キャビティをそこに有するソケット本体を含むソケットと、電気信号と該ソケット間の電気接続を確立するために複数の該キャビティの各々内に配置された導電接触端子と、
前記ソケット内に形成されて狭小部分を含むボアと、
前記備品に取り付け可能なプラグであって、該プラグが、前記本体の外部からアクセス可能な複数の電気端子を含む本体を有し、
前記プラグが、各々が前記ソケットのリング状内部キャビティを嵌合可能に通過可能であり、かつ前記電気備品と前記電気信号間の回路を確立するために該ソケット内の接触端子と係合可能である複数のリング状電気接点を有し、
前記備品が、該備品の1又は2以上のワイヤの各々を前記プラグの前記複数の電気端子のうちの1つに接続することによって該プラグの前記複数のリング状電気接点に電気的に接続可能である、
前記プラグと、
前記プラグに接続されて前記ソケットの前記ボアの中に挿入可能なスピンドルと、
前記スピンドル内で摺動可能なピンと、
前記スピンドルを通って延びる1又は2以上のチャネルと、
前記1又は2以上のチャネルのうちの1つの内部に各々が配置された1又は2以上の保持ボールであって、
前記ピンが、
前記スピンドル内でラッチ位置まで摺動して前記1又は2以上の保持ボールをそれらのそれぞれのチャネル内で半径方向外向きに押し、前記ソケットボアの前記狭小部分に係合して該スピンドルを該ソケットボア内に保持し、かつ
前記スピンドル内でラッチ解除位置まで摺動して前記1又は2以上の保持ボールをそれらのそれぞれのチャネル内で半径方向外向きに押さず、それによって前記ソケットボア内からの該スピンドルの解除を可能にする、
ように前記保持ボール及びチャネルと協働する、
前記1又は2以上の保持ボールと、
を含み、
デバイスが、更に、
前記スピンドルと反対側の前記プラグ本体の側面から該本体及びスピンドルから離れる方向に延びる延長部であって、中空中心と該中空中心を該延長部の外部まで連通させるために該拡張部の軸線方向延長周囲壁を通過するスロットとを含む前記延長部と、
前記プラグの前記本体に取り付け可能な取り外し可能カバーであって、該カバーが、該プラグの前記複数の電気端子を覆うようなサイズを有し、該取り外し可能カバーが、該本体の周囲から前記延長部まで延長可能な延長部分を含む前記取り外し可能カバーと、
を備える、
ことを特徴とするデバイス。
【請求項2】
前記延長部は、前記本体の軸線方向中心に位置決めされることを特徴とする請求項1に記載のデバイス。
【請求項3】
前記延長部の前記中空中心は、前記備品の前記1又は2以上のワイヤを受け入れるようなサイズを有し、前記スロットは、最初に該1又は2以上のワイヤの端部を該中空中心に通す要件なしに前記チャネルの中への該備品の該1又は2以上のワイヤの通過を許すようなサイズを有することを特徴とする請求項1に記載のデバイス。
【請求項4】
前記本体は、前記延長部から該本体の周囲まで延びる凹チャネルを含むことを特徴とする請求項1に記載のデバイス。
【請求項5】
前記本体は、前記1又は2以上のワイヤが前記チャネルの中に通された後に該1又は2以上のワイヤを受け入れるようなサイズを有して前記延長部から該本体の周囲まで延びる凹チャネルを含み、該1又は2以上のワイヤは、それによって該本体の周囲まで前記中空チャネルの端部を通過することを特徴とする請求項3に記載のデバイス。
【請求項6】
前記1又は2以上のワイヤは、各々が前記本体の前記周囲から前記プラグの前記複数の端子のうちの1つまで渡されることを特徴とする請求項5に記載のデバイス。
【請求項7】
前記取り外し可能カバーは、前記1又は2以上のワイヤの各々が前記プラグの前記複数の端子のうちの1つに接続された時に該1又は2以上のワイヤを覆うようなサイズを有することを特徴とする請求項5に記載のデバイス。
【請求項8】
前記取り外し可能カバーは、
前記スピンドルがそこから延びる前記本体の側面の一部分を覆う第1の部分と、
前記延長部がそこから延びる前記本体の側面の一部分に沿って延び、該本体の周囲と該延長部の間を延びる第2の部分と、
を含み、
前記取り外し可能カバーは、それによって前記プラグ本体の両側面の少なくとも一部分を閉じ込めるサンドイッチを形成する、
ことを特徴とする請求項1に記載のデバイス。
【請求項9】
前記延長部がそこから延びる前記プラグ本体の側面の実質的に全てを前記取り外し可能カバーの前記延長部分によって覆われた該本体の部分を除いて覆う第2のカバー部分を更に含むことを特徴とする請求項1に記載のデバイス。
【請求項10】
前記延長部は、ネジ山を含むことを特徴とする請求項1に記載のデバイス。
【請求項11】
前記延長部に取り付け可能なフェルールを更に含むことを特徴とする請求項1に記載のデバイス。
【請求項12】
前記フェルールは、圧縮によって前記備品の1又は2以上のワイヤに取り付け可能であることを特徴とする請求項11に記載のデバイス。
【請求項13】
前記延長部は、ネジ山を含み、前記フェルールは、該延長部にねじ込み可能に取り付け可能であることを特徴とする請求項12に記載のデバイス。
【請求項14】
前記延長部は、前記フェルールが該延長部にねじ込まれる時に前記ワイヤを圧縮することを特徴とする請求項13に記載のデバイス。
【請求項15】
前記プラグ内に配置され、かつ前記ピンを前記ラッチ位置から前記ラッチ解除位置まで移動するために該ピンに係合するように摺動可能な解除レバーを更に含むことを特徴とする請求項1に記載のデバイス。
【請求項16】
前記解除レバーに取り付けられ、該解除レバーを移動するために前記スピンドルの軸線に対して横断方向の軸線に沿って移動可能なエンドエフェクタを更に含むことを特徴とする請求項15に記載のデバイス。
【請求項17】
前記エンドエフェクタは、前記本体内の開口部を通過可能であることを特徴とする請求項15に記載のデバイス。
【請求項18】
前記本体は、前記エンドエフェクタが移動される時に該エンドエフェクタを受け入れて案内するようなサイズを有して該本体を通る細長チャネルを形成する部分を含むことを特徴とする請求項15に記載のデバイス。
【請求項19】
前記本体に取り付けられた複数のセンサを更に含むことを特徴とする請求項1に記載のデバイス。
【請求項20】
天蓋の周囲の上に配置されたプッシュボタンを含む該天蓋であって、該プッシュボタンが、前記エンドエフェクタを移動するために該エンドエフェクタと接触可能である前記天蓋を更に含むことを特徴とする請求項16に記載のデバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の開示は、吊り下げ式電気備品に関連し、より具体的には、工具不要接続及び切断電気接続部を使用する吊り下げ式電気備品に関する。
【0002】
関連特許及び出願
本発明の開示は、2017年4月17日出願の米国特許出願第62/486,132号、2018年4月17日出願のPCT国際特許出願番号PCT/US18/27956(WO 2018/195068 A1として公開)、2017年3月5日出願の米国特許出願第62/467,176号、2016年5月12日出願のPCT国際特許出願番号PCT/US2016/032170(WO 2016/183354 A1として公開)、2007年3月20日出願の米国特許第7,462,066号、2004年12月2日出願の米国特許第7,192,303号、2001年12月12日出願の米国特許第6,962,498号、及び2005年12月2日出願の米国特許出願公開第2009/0280673号、2015年5月12日出願の米国仮特許出願第62/160,585号、2016年3月15日出願の米国仮特許出願第62/308,718号、2017年3月5日出願の米国仮特許出願第62/467,176号、2017年3月10日出願の米国仮特許出願第62,470,170号、2017年6月5日出願の米国仮特許出願第62/515,464号、及び2019年2月20日出願の米国特許出願第62/807,889号に関連し、これらの全ての内容は、これによりそれらの全体が本明細書に引用によって組み込まれる。
【背景技術】
【0003】
露出電線の危険性は公知である。上記に識別した特許文献によって明らかであるように本出願人の先行研究は、これらの危険性に対処する努力に関するものである。本発明の開示は、電線に関する追加の安全性を提供することに関連している。
【0004】
これらの特許文献は、工具の使用なしに電力及び信号ソースに安全に接続することができる迅速接続デバイス及び照明備品の様々な実施形態を開示している。特に、これらの関連特許及び出願は、壁又は天井上の電気接続箱での電気備品又は家電の迅速接続を可能にするプラグ及びソケット組合せの様々な実施形態を開示している。ソケットは、電源配線の近くで壁又は天井上に固定され、かつプラグ上に担持された雄電気突起を受け入れる雌レセプタクルを含む。電気備品は、プラグに固定される。このプラグ及びソケット組合せによって提供される迅速電気接続部に加えて、プラグとソケット間の機械接続部は、電気備品の機械的負荷を担持する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】PCT国際特許出願番号PCT/US2016/032170
【特許文献2】PCT国際特許出願番号PCT/US2018/020987
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の開示は、ワイヤカバーを有する関連特許及び出願でのプラグ及びソケット組合せの様々な実施形態に関する改善を列挙する。ワイヤカバーを有するプラグ及びソケット組合せを含むか又はそれを提供するために換装される照明備品も開示する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の開示のデバイスは、電気備品を電気信号と接続し、かつその備品を支持体上に装着する。デバイスは、複数のリング状内部キャビティをそこに有するソケット本体を含むソケットと、電気信号とソケット間の電気接続を確立するための複数のキャビティの各々内に配置された導電接触端子と、ソケット内に形成されて狭小部分を含むボアと、本体の外部からアクセス可能な複数の電気端子を含む本体を有して備品に取り付け可能なプラグであって、プラグが、電気備品と電気信号の間の回路を確立するために各々がソケットのリング状内部キャビティを嵌合可能に通過可能であり、かつソケット内の接触端子と係合可能である複数のリング状電気接点を有し、備品が、備品の1又は2以上のワイヤ各々をプラグの複数の電気端子に接続することによってプラグの複数のリング状電気接点に電気的に接続可能である上記プラグと、プラグに接続されてソケットのボアの中に挿入可能なスピンドルと、スピンドル内で摺動可能なピンと、スピンドルを通って延びる1又は2以上のチャネルと、各々が1又は2以上のチャネルのうちの1つの内部に配置された1又は2以上の保持ボールであって、ピンが、保持ボール及びチャネルと協働してスピンドル内でラッチ位置まで摺動し、1又は2以上の保持ボールをそれらのそれぞれのチャネル内で半径方向外向きに押し、ソケットボアの狭小部分と係合させてスピンドルをソケットボア内に保持し、かつスピンドル内でラッチ解除位置まで摺動してそれらのそれぞれのチャネル内で1又は2以上の保持ボールを半径方向外向きに押さず、それによってソケットボア内からのスピンドルの解除を可能にする上記1又は2以上の保持ボールとを含む。
【0008】
デバイスは、スピンドルと反対側のプラグ本体の側面から本体及びスピンドルから離れる方向に延びる延長部であって、中空中心と中空中心を延長部の外部に連通させるために延長部の軸線方向延長周囲壁を通過するスロットとを含む上記延長部と、プラグの本体に取り付け可能な取り外し可能カバーであって、プラグの複数の電気端子を覆うようなサイズを有し、本体の周囲から延長部まで延長可能な延長部分を含む上記取り外し可能カバーとを更に備える。
【0009】
その別の変形では、延長部は、本体の軸線方向中心に位置決めされ、延長部の中空中心は、備品の1又は2以上のワイヤを受け入れるようなサイズを有し、スロットは、1又は2以上のワイヤの端部が中空中心を最初に通過する要件なしに備品の1又は2以上のワイヤのチャネルの中への通過を許すようなサイズを有する。
【0010】
更に別の変形では、本体は、延長部から本体の周囲まで延びる凹チャネルを含み、及び/又は凹チャネルは、1又は2以上のワイヤがチャネルの中に通された後に1又は2以上のワイヤを受け入れ、1又は2以上のワイヤは、それによって本体の周囲まで中空チャネルの端部を通過し、1又は2以上のワイヤは、各々本体の周囲からプラグの複数の端子のうちの1つまで通され、及び/又は取り外し可能カバーは、1又は2以上のワイヤが各々プラグの複数の端子のうちの1つに接続された時に1又は2以上のワイヤを覆うようなサイズを有する。
【0011】
その更に別の変形では、取り外し可能カバーは、スピンドルがそこから延びる本体の側面の一部分を覆う第1の部分と、延長部がそこから延びる本体の側面の一部分に沿って延び、本体の周囲と延長部の間を延びる第2の部分とを含み、取り外し可能カバーは、それによってプラグ本体の両側面の少なくとも一部分を閉じ込めるサンドイッチを形成する。
【0012】
他の変形では、デバイスは、取り外し可能カバーの延長部分によって覆われる本体の部分を除き、延長部分がそこから延びるプラグ本体の側面の実質的に全てを覆う第2のカバー部分を更に含み、延長部は、ネジ山を含み、デバイスは、延長部に取り付け可能なフェルールを更に含み、フェルールは、圧縮によって備品の1又は2以上のワイヤに取り付け可能であり、延長部は、ネジ山を含み、フェルールは、延長部にねじ込み可能に取り付け可能であり、及び/又は延長部は、フェルールが延長部にねじ込まれる時にワイヤを圧縮する。
【0013】
追加の変形では、デバイスは、プラグ内に配置されてピンをラッチ位置からラッチ解除位置まで移動するためにピンと係合するように摺動可能な解除レバーを更に含み、デバイスは、解除レバーに取り付けられたエンドエフェクタを更に含み、エンドエフェクタは、解除レバーを移動するためにスピンドルの軸線に対して横断方向の軸線に沿って移動可能であり、エンドエフェクタは、本体の開口部を通過可能であり、及び/又は本体は、エンドエフェクタが移動される時にエンドエフェクタを受け入れて案内するようなサイズを有する本体を通る細長チャネルを形成する部分を含む。
【0014】
更に別の変形では、デバイスは、本体に取り付けられた複数のセンサを更に含み、及び/又はデバイスは、天蓋の周囲の上に配置されたプッシュボタンを含む天蓋を更に含み、プッシュボタンは、エンドエフェクタを移動するためにエンドエフェクタと接触可能である。
【図面の簡単な説明】
【0015】
本発明の開示のより完全な理解及びその付随する利点及び特徴は、添付図面と併せて考慮する時に以下の詳細説明を参照することによってより容易に理解されるであろう。
【
図1】切り離されたカバー部分と共に本発明の開示によるプラグの斜視図を描く図である。
【
図2】カバー部分が取り付けられた
図1のプラグの別の斜視図を描く図である。
【
図3】カバー部分が取り付けられてワイヤスロットを有する装着延長部を示す
図1のプラグの底面斜視図を描く図である。
【
図4】電気接続部を示すために一方のカバー部分が除去されたカバーの2つの部分を示す取り付けられた電気備品と共に
図1のプラグを描く図である。
【
図5】
図1のプラグとアクチュエータが除去されて構成要素部品に分離されたソケットへの機械接続及び電気接続を解除するための本発明の開示の側面起動式機構とを描く図である。
【
図6】
図5のプラグ、組み立てられたソケットへの機械接続及び電気接続を解除するための機構、及び取り付けられた作動レバーを描く図である。
【
図7】電気備品の天蓋に位置決めされた
図6のプラグを描く図である。
【
図8】アクチュエータの長さをセグメントを組み合わせることによって変更することができることを示す
図5のアクチュエータ機構を描く図である。
【
図10】プラグと
図4の取り付けられた電気デバイスとの代替斜視図を描く図である。
【
図11】チェーンとチェーンに取り付けられた電気デバイスとを
図1のプラグに接続するための取り付け式ハンガーを有する
図1のプラグを描く図である。
【
図12】天蓋及び解除レバーが切り離された本発明の開示の垂直に接続されたアクチュエータ及び解除ボタンを有する
図1のプラグと共に使用可能な平坦天蓋を描く図である。
【
図13】プラグに取り付けられた
図12の天蓋を描く図である。
【
図14】側面解除機構を含む
図1のプラグ内で使用可能な内部構成要素を描く図である。
【
図15】解除機構の各部分が残りの内部構成要素から隔離された
図14の構成要素及び側面解除機構を描く図である。
【
図16】プラグの残りの構成要素が明確にするために除去されて天蓋が側面解除ボタンを含むセンサを支持する天蓋内に配置された
図14の側面解除機構の構成要素を描く図である。
【
図17】本発明の開示のプラグと共に使用可能な本発明の開示のソケットの図である。
【
図18】本発明の開示内で使用可能である時のソケット及びプラグの断面を描く図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本明細書では、最良のモードを含む実施形態を開示するために、同じく当業者が本発明を製造及び使用することを可能にするために実施例を使用する。特許可能な範囲は、特許請求の範囲によって定められ、当業者に想起される他の実施例を含むことができる。そのような他の実施例は、特許請求の範囲の文言と異ならない構造要素を有する場合に又は特許請求の範囲の文言と実質的な差がない同等の構造要素を含む場合に特許請求の範囲に含まれるように意図している。
【0017】
一般的な説明又は実施例では上述の活動の全てが必要であるわけではなく、特定の活動の一部は必要でない場合があり、上述の活動に加えて1又は2以上の更に別の活動を実施することができる。更に別の活動が列挙される順序は、必ずしも実行される順序というわけではない。
【0018】
以上の明細書では、本発明の概念を特定の実施形態を参照して説明した。しかし、当業者は、特許請求の範囲に定められる本発明の範囲から逸脱することなく様々な修正及び変更を行うことができることを認めるものである。従って、本明細書及び図は、制限的な意味ではなく例示的意味と見なされ、そのような修正は、全てが本発明の範囲に含まれるように意図している。
【0019】
本特許文献全体を通して使用される特定の単語及び語句の定義を定めることは有利である可能性がある。「連通する」という用語及びその派生語は、直接的な連通と間接的な連通の両方を包含する。「控えめ」という用語及びその派生語は、衣服の様式のタイプではなく、衣服のユーザによって露出される肌の量に言及する。「含む」及び「備える」という用語及びその派生語は、以下に限定されないが、包含を意味する。「又は」という用語は、包括的であり、及び/又はを意味する。「に関連付けられる」という語句及びその派生語は、含有する、内に含有される、相互接続する、収容する、収容される、に又はと接続される、に又はと結合される、と連通可能である、と協働する、交わる、並置される、近接する、と又に結合される、を有する、特性を有する、又はとの関係を有するなどを意味することができる。項目のリストと共に使用される場合に「のうちの少なくとも1つ」という語句は、列記される項目のうちの1又は2以上の異なる組合せに使用することができ、リスト内のうちの1つの項目のみを必要とする場合があることを意味する。例えば、「A、B、Cのうち少なくとも1つ」は、以下の組合せのいずれか、すなわち、A、B、C、A及びB、A及びC、B及びC、及びA,B,及びCを含む。
【0020】
同じく「a」又は「an」の使用は、本明細書で説明する要素及び構成要素を説明するのに使用される。これは、単に便宜上かつ本発明の範囲に対して一般的な意味を与えるために行われる。本明細書は、他の意味であることが明らかでない限り、1つ又は少なくとも1つを含むように読まれ、単数形は複数形も含む。
【0021】
この出願の説明は、いずれの特定の要素、段階、又は機能も請求項の範囲に含まれる必要がある必須要素又は重要要素であることを示唆してはいないと読むべきである。特許請求される主題の範囲は、許可された請求項によってのみ定められる。更に、請求項のいずれも、「するための手段」又は「する段階」という正確な単語が、特定の請求項で次に機能を識別する語句によって明示的に使用される場合を除き、特許請求の範囲又は請求項要素に関して「35 U.S.C.§112(f)」を援用しない。
【0022】
利益、他の利点、及び問題のソリューションを特定の実施形態に関して上述した。しかし、利益、利点、問題のソリューション、及び利益、利点、又はソリューションを生じさせる又はより顕著にする可能性があるいずれの特徴も、あらゆる又は全ての請求項の重要な特徴、必須の特徴、批判を許さない特徴、又は本質的な特徴として解釈されない。
【0023】
本明細書を読んだ後に、当業者は、明瞭化のために本明細書で個別の実施形態との関連で説明される特定の特徴を単一実施形態に組み合わせて提供することができることを認識するであろう。逆に、簡潔にするために単一実施形態の関連で説明する様々な特徴は、別々に又はあらゆる部分組合せで提供することもできる。更に、特許請求の範囲に説明される値への言及は、その範囲の全ての値を含む。
【0024】
本明細書に使用する場合に「約」又は「ほぼ」という用語は、明示的に示されたか否かに関わらず全ての数値に適用される。これらの用語は、一般的に、当業者が言及された(すなわち、同じ機能又は結果を有する)値と同等であると考える数値の範囲を指す。多くの場合に、これらの用語は、最も近い有効数字に四捨五入される数値を含むことができる。本明細書に使用する場合に「実質的な」及び「実質的に」という用語は、様々な部品を互いに比較する時に、比較される部品が等しいか又は当業者が同じであると考えるほど寸法が近いことを意味する。本明細書に使用する時に実質的な」及び「実質的に」は、単一寸法に限定されず、具体的には、比較される部品の値の範囲を含む。上下の両方(例えば、「±」又はより多い/より少ない又はより大きい/より小さい)の値の範囲は、当業者が言及された部品に対して適切な公差であると知る分散を含む。
【0025】
以上の議論は、本発明の原理及び様々な実施形態を示すように意図している。多くの変形及び修正は、上述の開示が十分に認められる時に当業者に明らかであろう。特許請求の範囲は、そのような変形及び修正を全て包含するように解釈されるように意図している。
【0026】
見出しは、読者の便宜を図るために呈示されており、いずれの点でも限定されることを意図していない。
【0027】
本明細書の開示は、本明細書と共に提出された関連文書に定められるような本発明者の先行研究に関連し、これらの各文書の内容は、引用によって全体が本明細書に組み込まれている。本発明の開示は、電線によって支持/吊り下げられた電気備品に追加の安全性を与えることに関連し、電気を搬送する吊り下げケーブルを含む本発明者の関連特許及び出願でのプラグ及びソケット組合せの様々な実施形態に関連する改善点を定める。ワイヤカバーを有するプラグ及びソケット組合せを含むか又はこの組合せを提供するために換装される照明備品を本明細書ではこれに加えて開示する。
【0028】
組み込まれる参考文献でより詳細に説明するように、プラグ及び/又はソケットは、特に、2016年5月12日出願のPCT国際特許出願番号PCT/US2016/032170及び2018年3月5日出願のPCT国際特許出願番号PCT/US2018/020987に開示されているように、感知条件の無線通信及び信号の無線受信のうちのうちの少なくとも一方のための感知ユニットを含むことができる。
【0029】
電気備品を設置するための「迅速接続デバイス」は、レセプタクルとしても公知のプラグ及び嵌合ソケット組合せを含む。この組合せは、組み込まれた参考文献に非常に詳細に説明されており、読者の便宜を図るために本明細書で要約する。本発明のデバイスのプラグ及び嵌合ソケットは、電気備品と電気供給配線の間の電気接続と、備品の面又はベース、典型的に壁、天井、又は床面上への機械的支持との両方に対して機能する。
【0030】
本明細書に使用する「備品」又は「電気備品」という用語は、照明備品、天井ファン、テレビカメラ、セキュリティデバイス、又は電気配線によって供給される電気によって給電され、備品を支持するか又は吊り下げる機械接続部を必要とするあらゆる他のデバイスのような備品又は電気備品を意味する。
【0031】
プラグは、電気備品に固く固定され、一方でソケットは、備品が取り付けられる面(壁、天井、又は床)又は電気接続箱に固定される。プラグ及び嵌合ソケットの構造、機能、及び作動は、例えば、引用によって本明細書に組み込まれる特許及び出願に詳述されている。
【0032】
図14から
図18を参照し、更に例えばPCT/US2016/032170(「170公開」)として公開された組み込み文献を追加で参照すると、電気備品を設置するための迅速接続デバイス300は、プラグ500及び嵌合ソケット400の組合せを含む。本明細書での説明に加えて、プラグ300の構造及び機能に関するより詳細な記載は、’170公開及び他の組み込まれた文献に呈示されている。プラグ及びソケット迅速接続は、米国電気工事規定に更に説明されている。
【0033】
ソケット400及びプラグ500の基本的な機能は、組み込まれた参考文献に開示されているように及び米国電気工事規定に成文化されているように公知である。精査により
図17から
図18に見ることができるように、ソケット400は、ソケット400を電気箱又は他の支持構造体に取り付けるための装着ストラップ442を含むことができる。中空本体444は、本体444の中空内部448に開口する複数の同心リング状開口部446を含む。中心ボア450は、ボア径、及び少なくとも1つの狭小ボア径部分452を定める。複数の内部導体454の各々は、接続端456で電力及び/又は信号(以下、総称して「信号」)の電気ソースに及び接触端458で接触子460に接続可能である。接触子460の各々は、内部448内でリング状開口部446の端部に隣接して位置決めされ、例えば、接触子バネ462によってリング状開口部446の方向に付勢される。
【0034】
プラグ500は、各々が内部導体534によって電気信号に取り付けることができる端子536(
図14)に接続された複数の同心導電リング526を支持する本体524を含む。ワイヤを端子536に挿入するワイヤ進入ポート536Aは、本体524の側面に沿って見ることができる。
図18に見ることができるように、導電リング526の各々は、接触子460と接触するようにリング状開口部446のうちの1つに挿入可能であり、接触子460は、導電リング526の周囲の周りの少なくとも1つの区域に沿って、挿入された導電リング526に接触するように位置決めされる。位置合わせスプライン538は、プラグ500とソケット400が接続された後にソケット400に対するプラグ500の半径方向の回転を防止するために、ソケット400の位置合わせスプライン438に嵌合するように位置決めされた本体524の周囲分に配置することができる。
【0035】
中空スピンドルボア566を有するスピンドル564は、本体524の中心から軸線方向に離れる方向に延びるように本体524に接続される。少なくとも1つの狭小ピン径部分570を有するピン568は、スピンドルボア566内で摺動可能である。スピンドル564は、1又は2以上の半径方向チャネル572を含む。ピン568は、狭小ピン径部分570をピン568のラッチ解除位置で半径方向チャネルに隣接して位置決めするためにボア566内で摺動させることができる。1又は2以上の保持ボール574の各々は、半径方向チャネルに位置決めされる。
【0036】
スピンドル564は、ピン568がラッチ解除位置にある時に、ソケット400及びプラグ500を接続する時にソケットボア450内に挿入される。この位置では、ソケット400の狭小ボア径部分452は、狭小ボア径部分452内で保持ボール574をスピンドルボア566の中心軸に向けて半径方向内向きに付勢することができ、それによって各保持ボール574の一部分は、チャネル572内にあり、一部分は、狭小ピン径部分570内にある。スピンドル564がソケットボア450内に完全に挿入される時に、半径方向チャネル572は、ソケットボア450のより大きい径部内で狭小ボア径部分452の外部に位置決めされる。従って、ピン568は、半径方向チャネル572のいずれからも離れる方向にかつ位置合わせされず、狭小ボア径部分452をラッチ位置に位置決めするためにスピンドルボア566内で摺動させることができる。ラッチ位置では、保持ボール574の各々は、半径方向チャネル572内に部分的に配置され、かつソケットボア450のより大きい径部内に部分的にあるように半径方向チャネル572の外部に部分的に延びるようにピン568のより広い一般的な径部によって半径方向外向きに押し進められる。従って、スピンドル564の径部と共にこのように延びる保持ボールによって定められた直径は、狭小ボア径部分452の直径よりも大きいので、スピンドルは、狭小ボア径部分452を通過することができず、ソケット400から引き抜くことができない。
【0037】
図15から
図16に図示の実施形態では、2つの半径方向チャネル572A、572Bは、このように構成されるが、追加の引き抜き強度を提供するために互いに対して90度オフセットして配置される。追加の詳細は、組み込まれた参考文献に説明されている。
【0038】
上述のように、ピン568は、ラッチ位置とラッチ解除位置の間で移動するようにスピンドルボア566内で軸線方向に移動される。別の実施形態では、
図14から
図16は、ピン568の軸線方向運動を引き起こすために半径方向運動を変換することができることを示している。より具体的には、解除レバー602は、ソケット500の中心軸に対して横断方向であるチャネル604内で摺動して受け入れられる。レバー602は、レバーカム面606を含む。
【0039】
更に、ピン568には、レバーカム面606と摺動的に嵌合するカム従動子610が設けられる。レバーカム面606及びピンカム従動子610の嵌合係合により、ピン568は、スピンドル564の面(図示の通り)又は本体524とピン568の面又はピン568に取り付けられた面(図示の通り)と間に位置するカムバネ612によって付勢され、ラッチ位置まで移動することができる。本体524と解除レバー602の間を延びるレバーバネ614は、プラグ500のソケット400へのロッキングを更に促すために解除レバー602を付勢してこの嵌合位置に入れる。
【0040】
エンドエフェクタ608/608A/608Bは、レバー602の端部に配置され、レバーカム面を移動してピンカム面606との嵌合から外し、ピン568をラッチ解除位置に駆動するために押される又は引かれる。エンドエフェクタ608、608Bは、解除レバー602の移動軸線と実質的に位置合わせされ、一方でエンドエフェクタ608Aは、この軸線から実質的にオフセットされる部分を含む。エンドエフェクタ608を使用するのに有利な位置に位置決めするオフセットは、選択することができる。協働する案内チャネル616及び案内ピン618は、レバー602の移動の限界を定めるために、並びにレバー602の移動を案内するために設けることができる。エンドエフェクタ608を挿入するか又は他の方法で取り付けることができるエンドエフェクタコネクタ624を設けることができる。追加の詳細は、組み込まれた参考文献に説明されている。
【0041】
図16は、スピンドル564、解除レバー602、及びプラグ500の残り(
図16には示されない部分)の上に位置決めされた天蓋700を示している。’170公開に詳述されているように、1又は2以上のセンサ800又は他の受信/入力又は送信/出力電子又は電気デバイス(以下、総称して「センサ」)は、プラグ500又はソケット400に関連付けることができる。これらは、例えば、天蓋700上に位置決めすることができる。電線(図示せず)は、本明細書に説明するように、導体によって導電リング526に電気的に接続されるようにセンサ800からプラグ本体524上の端子536まで通過することができる。そのようなセンサ800の存在は、関連デバイスを「スマート」デバイスにすることができ、このデバイスは、照明又はファンのような電力消費デバイスとすることができ、電力消費デバイスは、「スマート」電子機器又は構成要素又はデバイス自体の作動とは関係のない他の電子機器を含む場合もあれば含まない場合もある。
【0042】
レバーアクチュエータボタン702は、エンドエフェクタ608に位置合わせするように天蓋700上に位置決めすることができ、エンドエフェクタに接触するように押され、それによって解除レバー602を押してピン56をラッチ解除位置まで移動することができる。
図16は、ラッチ解除位置にあるピン568を示し、ピンカム従動子610は、レバーカム面606との嵌合係合から外れている。
【0043】
本発明の開示は、更に、迅速接続デバイスを電気備品に接続するワイヤを覆うという追加の安全特徴を提供することに関するものである。
図1から
図10を参照すると、プラグ500が示されており、プラグ500は、ソケット400と共に迅速接続デバイス300を形成する。本発明の開示のデバイス100は、プラグ500Aと、取り外し可能カバー部分802とを含む。プラグ500は、スピンドル564を含む上側部分と、スピンドル564とは反対側の底部分とを定め、この底部分は、一部の実施形態では、本体524の内部への開口部を含むことができる。固定カバー部分900及び取り外し可能カバー部分902は、下面576を覆って隠す組合せカバーを形成するように嵌合可能であり、本体524の内部への不注意なアクセスが防止され、装飾設計を受け入れるように変更可能である連続面を提供する。
【0044】
更に、取り外し可能カバー部分902は、電線912、並びに電線912が取り付けられる端子536及び端子ポート536Aを覆って隠し、デバイス100は、手又は物体、特に導電物体による端子256又は端子ポート536Aへの偶発的な接触からより安全にするが、見ることができるように、端子256の導電部分は凹んでいる。更に、
図4を参照すると、ワイヤ912は、取り外し可能カバー902により、端子536及び端子ポート536Aから押される、引っ張られる、又は他に外れる、及び損傷されることから保護される。
【0045】
固定カバー部分900及び/又は取り外し可能カバー部分902は、プラグ500Aの製造中に本体524に永久的に又は取り外し可能に取り付けることができ、又は設置者又は消費者によって永久的に又は取り外し可能に取り付けることができる。取り外し可能カバー部分902は、特に、以下に更に詳述するように、設置者又は消費者によって吊り下げコードが取り付けられることが予想される時に、取り外し可能な構成要素として有利に設けられる。固定構成要素は、デバイス100が設けられる時に通常は取り外す必要がないので、固定構成要素は、有利に予め固定される。カバー部分900又は902は、永久的に固定される時に、ネジ又はクリップのような留め具、又は接着剤によって取り付けることができ、又はスナップ留めすることができ、又は締まり嵌めを使用して取り付けることができる。カバー部分900又は902は、取り外し可能に取り付けるべきである時に、上述の方法のいずれかによっても取り付けることができるが、スナップ留め、締まり嵌め、又は他の工具を使用しない取り付けは、容易かつ反転可能な取り付けの最も迅速な方法とすることができる。本体524の下側は、カバー部分900又は902の嵌合面上の開口部又は取り付け形状(図示せず)と協働する開口部又は形状に成形するか又は他に構成することができる。
【0046】
固定カバー部分900及び取り外し可能カバー部分902は、導電の可能性を低減するために非導電材料で構成することができ、安全性が改善する。非限定的な例示的材料は、ポリマー、ガラス、ガラス繊維、又は他の繊維状材料、樹脂、木材のような天然材料、及び/又は紙/パルプベースの材料を含む。材料は、自然な色及び仕上げを提供することができるように又は望ましい仕上げ及び色を有するように処理又は塗装することができる。使用中に、本体524は、壁又は天井内にあるように配置することができ、カバー部分900及び902のみが壁又は天井面で見える。例えば、本体524は、壁面又は天井面及びカバー部分900及び902によって隠された電気箱内に配置することができる。実施形態では、カバー部分900及び902は、本体524よりも大きいサイズを有することができ、又は本体524の直径を超えて延びるフランジを含むことができ、それによって壁又は天井の開口部を覆って隠すことができる。
【0047】
図3及び
図9から
図10に見ることができるように、スピンドル564は、下面576から離れる方向に突出する中空延長部904を含む。これに代えて、延長部904は、本体524に固定される。実施形態では、延長部904は、管状であり、かつケーブル、ロッド、ポール、導管、又は他の吊り下げ構造体910が通過することができる中心チャネル906を含む。様々な実施形態では、延長部904は、雄ネジ(図示のように)、雌ネジ、又は他の外部又は内部取り付け機構を含む。このようにして、ブラケット、ハンガー932、ロッド、ポール、導管、チェーン(
図11)、又は他の構造を延長部904に取り付けることができ、従って、デバイス100に取り付けることができる。
【0048】
図示のように、吊り下げ構造体910は、可撓性ジャケット914に包まれた1セットのワイヤ912とすることができる。例えば、容易に入手可能な「ペンダント」ワイヤは、特に電気備品の吊り下げ向きである。そのようなワイヤは、よじれを形成することなく可撓性とすることができ、追加の重量を支持するために補強することができる。図示のように、延長部904は、
図4及び
図10に見ることができるように、チャネル906内にあるように吊り下げ構造体910を通すことができる軸線方向に延びるスロット908を含む。更に、吊り下げ構造体910は、延長部904のベースで90度に屈曲され、本体524の周囲まで延び、ワイヤ912は、可撓性ジャケット914から現れることを見ることができる。ワイヤ912は、図示のように、端子536で電気接続部を形成し、それによって本明細書に説明するように、プラグ500に差し込まれた時にソケット400との電気接続が為される。
【0049】
図4を更に参照し、
図13を参照すると、吊り下げ構造体910は、キャップ又はフェルール916を通過することができ、フェルールは、延長部904を隠すために延長部904に取り付け可能である。実施形態では、フェルール916は、延長部904に取り付けられ、例えば、ネジ山918にネジ切り可能に取り付けられ、圧縮可能なインサート(図示せず)を含み、インサートは、フェルール916と共に圧縮コネクタを形成し、インサートは、歪み緩和を提供するために及び吊り下げ構造体910を本体524に固定するために吊り下げ構造体910を締結するように狭小にされる。これに代えて、実施形態では、フェルール916は、延長部904を圧縮し、吊り下げ構造体910を締結するために延長部904の一部分の直径が低減される。更に別の代替実施形態では、
図13に示すように、フェルール916内の止めネジ920は、吊り下げ構造体910をフェルール916に固定するために吊り下げ構造体910を押圧するか、又は吊り下げ構造体910を押圧する内部プレートを押圧する。次に、フェルール916は、他の手段、例えばねじ山918によって延長部904に固定される。更に別の代案では、吊り下げ構造体910は、クリップ又はクランプによって本体524に固定される。
【0050】
更に、カバー部分900、902に関して固定カバー部分900は、本体524の下面576内に配置されたワイヤチャネル578を露出させるようなサイズを有するスロット922を含み、その中に延長部904のベースで90度回転した後に吊り下げ構造体910を位置決めすることができる。スロット922は、延長部スロット908及びワイヤチャネル578内に吊り下げ構造体910を位置決めすることを容易にするために延長部スロット908に位置合わせして延長部スロット908と連通するように位置決めされる。次に、取り外し可能カバー部分902は、ワイヤチャネル578及びワイヤチャネル578内の吊り下げ構造体910の部分を隠すために、スロット922内に収まるか又はスロット922上方に収まるようなサイズを有するチャネルカバー延長部922を含む。チャネルカバー延長部922は、吊り下げ構造体910に歪み緩和支持を提供する役割を果たすことができ、吊り下げ構造体910がワイヤチャネル578から離れるのが防止される。
【0051】
同様に、固定カバー部分は、これに加えて、ベース下面576の一部分を露出する周囲切欠部分926を含むことができる。次に、取り外し可能カバー部分902は、露出された下面576のこの部分を覆う周囲カバーフランジ928を含むことができる。更に、カバー部分920は、下面576とは反対側のベース524の上面580上に位置決め可能な上側フランジ930を含むことができる。このようにして、ベース524は、取り外し可能カバー部分902をベース524上に解除可能に保持するために周囲カバーフランジ928と上側フランジ930の間に締結するか又は挟むことができる。上面580と接続されたソケット400との間に間隙を形成しないことが望ましい場合に、上側フランジ930を受け入れるようなサイズ及び寸法を有する凹部(図示せず)を上面580に形成することができる。代替実施形態では、固定カバー部分900は、周囲切欠部分926を含まず、周囲カバーフランジ928は、固定カバー部分902を覆う。上側フランジ930は、更に、あらゆる露出された端子536を覆い、端子との接触から保護する役割を果たすことができる。
【0052】
図2、
図5から
図8、及び
図11を更に参照すると、
図1の実施形態には、
図14から
図16に関して説明した方法で機能するか又はピン568をラッチ解除位置に位置合わせするために現在公知である又は将来見出される側面起動式プッシュ解除を設けるという代替方法を使用することができる側面解除部を設けることができることを見ることができる。エンドエフェクタポータル582は、ベース524の側面584に設けられ、これを通ってレバーエンドエフェクタ608は、例えば、解除レバー602のような本体524内の解除機構から延びるように通過することができる。エンドエフェクタポータル582は、エンドエフェクタ582がベース524の内部を通過する時に及び使用中にエンドエフェクタ582を案内及び支持することができる内部チャネルを定める幅を形成するように図示のようにベース524から延びることができる。
【0053】
図5から
図8に更に示すように、レバーエンドエフェクタ608Cは、望ましい長さのエンドエフェクタを形成するために相互に接続可能であるエンドエフェクタセグメント616に設けることができる。例えば、
図7に示すように、レバーアクチュエータボタン702を天蓋700の側面に配置するために単一エンドエフェクタセグメント616のみを必要とする天蓋700が使用される。しかし、天蓋700がより広い直径を有する場合に、レバーアクチュエータボタン702を天蓋700の周囲の周りの正しい位置に位置決めするために、
図8に示すように、追加のエンドエフェクタセグメント616を端から端まで取り付けることができる。これに加えて、エンドエフェクタセグメント616は、特定の組合せ長さを提供するために単独に使用するか又は組み合わせることができる様々な長さで設けることができる。セグメント616は、ネジ山又は締まり嵌めを使用してボア622に挿入されたポスト620を使用して可逆的又は恒久的に相互接続することができ、又はセグメントは、接着剤、クリップ、又は他の留め具、又は溶接、蝋付け、又は他のあらゆる方法によって相互に取り付けることができる。アクチュエータボタン702は、同様に取り付けることができる。
【0054】
ここで
図12から
図13に移ると、天蓋700Aは、実質的に平面状のカバーとして設けることができ、かつ本明細書に開示する実施形態と共に使用することができることを見ることができる。より具体的には、天蓋700Aは、延長部904の通過を許容するようなサイズを有する直径を有する中心開口704を含み、それによって天蓋700Aは、固定カバー900及び取り外し可能カバー902と同一平面上にかつ固定及び取り外し可能カバー900、902の近くに又はカバーに当接することができる。従って、プラグ500の全体は、カバー900、902と共に壁及び天井内に配置することができる。天蓋700Aが延長部904にわたって位置決めされた状態で、フェルール916は、本明細書に説明するように、延長部904にわたって配置されて本体524に固定することができる。フェルール916は、天蓋開口704よりも大きい直径を有し、それによって天蓋700Aは、ベース524及びプラグ500に固定される。
【0055】
天蓋700Aは、
図12では見えないが、例えば、
図15に示すような形状を有することができる周囲レバーアクチュエータボタン702Aを含む。エンドエフェクタコネクタ624Aは、天蓋700Aの上面上に(図示のように)取り付けられたプラグ500の方向に向くようにアクチュエータボタン702A上に配置される。レバーエンドエフェクタ608は、エンドエフェクタコネクタ624Aに挿入可能である下向き(図示のように)端部626を形成するように屈曲され、それによってボタン702Aをエンドエフェクタ608Dに取り付ける。ボタン702Aが天蓋700Aの軸線に向けて内側に押された状態で、エンドエフェクタ608Dは、本体524の軸線に向けて移動され、ピン568は、ラッチ解除位置まで移動し、それによってプラグ500がソケット400から解除される。壁又は天井と天蓋700Aの下面との間に十分な空間がない場合に、エンドエフェクタ608Dを収容するために壁面にチャネルを形成することができる。これに代えて、天蓋700Aには、スペーサを設けることができ、又はスペーサを天蓋700Aと壁又は天井の面との間に挿入することができる。
【0056】
すなわち、本発明の開示は、電気信号との電気備品の接続、及び支持体上の備品の取り付けを可能にする。この機械的及び電気的接続は、嵌合ソケット及びプラグの使用を含む。ソケットは、電気端子に至るリング状内部キャビティを有するソケット本体を有する。ソケットはまた、狭小部分を含むボアを有する。プラグは、備品に取り付け可能であり、リング状電気接点に接続された電気端子を含む本体を有し、電気端子は、ソケットのリング状キャビティを通過してソケット内の接触端子と電気的に係合することができ、その結果、電気備品と電気信号の間に電気回路が確立される。電気備品は、プラグの電気端子に接続することによってプラグのリング状電気接点に接続する。
【0057】
プラグとソケット間の機械的接続を形成するために、プラグに接続されたスピンドルは、ソケットのボアに挿入される。ピンは、スピンドル内で摺動可能であり、スピンドルは、スピンドルを通過して横方向に延びるチャネルを有する。保持ボールは、チャネル内で移動する。ピンは、狭小部分と幅広部分を有し、その結果、ピンの幅広部分がチャネル内でボールに隣接してラッチ位置まで移動した時に、ボールは、ソケットボア内に延びるように半径方向外向きに押され、ボールは、チャネル内に部分的に残るが、ソケットボアの狭小部分によって遮断され、狭小部分がラッチ解除位置でチャネルに隣接すると、保持ボールは、半径方向内向きに移動することができ、保持ボールは、ソケットボアの狭小部分によって遮断されないようになっている。
【0058】
延長部は、スピンドルと反対側のプラグ本体の側面から本体及びスピンドルから離れる方向に延びる。延長部は、中空中心と、中空中心を延長部の外部に連通させるために延長部の軸線方向延長周囲壁を通過するスロットとを含む。取り外し可能カバーは、プラグの電気端子へのプラグの本体に取り付けられ、本体の周囲から延長部まで延長可能な延長部を有する。
【0059】
延長部は、本体の軸線方向中心に位置決めすることができる。延長部の中空中心は、備品の1又は2以上のワイヤを含有するケーブルを受け入れるようなサイズを有し、スロットは、延長部がスロットによって中断されない破損のない周囲を有する場合に当て嵌まると考えられるように、最初に1又は2以上のワイヤの端部を中空中心に通す必要なくチャネル内へのケーブルの通過を許すようなサイズを有する。
【0060】
本体は、延長部から本体の周囲まで延びる凹チャネルを含むことができ、ケーブルは、延長部を通過し、その後に、方向転換して凹チャネル内に位置し、プラグ本体の周囲まで通過し、ワイヤの各々は、異なるプラグ端子に接続するためにケーブルから出現することができる。取り外し可能カバーは、これらの端子及び接続されたワイヤ端部、並びにチャネル内にあるケーブルを覆うサイズを有する。
【0061】
取り外し可能カバーは、従って、スピンドルがそこから延びる本体の側面の一部分を覆い、スピンドルは、ワイヤチャネルのみを含むことができ、又は本体の延びる側面の他の部分を更に含むことができる。カバーの第2の部品は、スピンドルの同じ側のプラグ本体の一部分の上に重なることができ、それによって取り外し可能カバーは、プラグ本体の両側面の少なくとも一部分を覆う/閉じ込めるサンドイッチを形成する。第2のカバー部分は、取り外し可能カバーによって覆われた部分を除き、延長部がそこから延びるプラグ本体の側面の残りの実質的に全てを覆うことができる。
【0062】
フェルールは、延長部に取り付けることができ、延長部のスロットの少なくとも一部を覆うことができる。フェルールは、例えば、ケーブルの端部をフェルールの端部に通すことによってケーブルに取り付けることができる。フェルールは、圧縮によってケーブルに取り付けることができる。フェルール及び延長部は、互いにねじ込み可能に接続することができ、ねじ込みにより、フェルールをケーブルに接続するためのフェルールの圧縮を引き起こすことができる。
【0063】
解除レバーは、ピンに係合してピンをラッチ位置からラッチ解除位置まで移動するためにプラグ内で摺動することができる。エンドエフェクタは、解除レバーに取り付けることができ、エンドエフェクタは、解除レバーを移動するためにスピンドルの軸線に対して横断方向である軸線に沿って移動することができる。エンドエフェクタは、本体の開口部を通過することができ、開口部は、エンドエフェクタが移動される時にエンドエフェクタを受け入れて案内する細長チャネルを形成することができる。
【0064】
照明、ファン、送信機及び/又は受信機、環境条件センサ、侵入センサ、及び「センサ」として本明細書に総称して定める他の電子デバイスは、本体に直接に取り付けることができる。これに代えて、プラグ本体は、センサを支持する天蓋に取り付けることができる。天蓋は、例えば、天蓋の周囲を含む天蓋の外面上に位置決めされたプッシュボタンを含むことができ、ボタンは、エンドエフェクタを移動してプラグ及び接続された電気デバイスをラッチ解除するために押すことができる。
【0065】
本明細書に引用した全ての文献は、引用によってその全体が明示的に組み込まれている。本発明の開示の多くの異なる特徴が存在し、これらの特徴は、一緒に又は別々に使用することができるように考えられている。上記で反対の言及が為されない限り、添付図面の全ては縮尺通りではないことに注意しなければならない。すなわち、本発明の開示は、特徴のあらゆる特定の組合せ又は本発明の開示の特定の適用に限定されない。更に、本発明の開示の範囲の変形及び修正は、本発明の開示が関連する当業者に想起されるかもしれないことを理解しなければならない。従って、本発明の開示の範囲にある本明細書に列挙した開示から当業者によって容易に達成可能な全ての適切な修正は、本発明の開示の更に別の実施形態として含まれるものとする。
【符号の説明】
【0066】
100 電気備品デバイス
300 迅速接続プラグ/ソケット装置
400 迅速接続ソケット
438 位置合わせスプライン
442 装着ストラップ
444 中空本体
446 リング状開口部
448 本体内部
450 中心ボア
452 狭小ボア径部分
454 内部導体
456 導体接続端
458 導体接触端
460 接触子
462 接触子バネ
500 迅速接続プラグ
524 本体
526 導電リング
534 内部導体
536 端子
536A 端子進入ポート
538 位置合わせスプライン
564 スピンドル
566 スピンドルボア
568 ピン
570 狭小ピン径部分
572/572A-B 半径方向チャネル
574 保持ボール
576 下面
578 ワイヤチャネル
580 上面
582 エンドエフェクタポータル
584 ポータルチャネル
602 解除レバー
604 レバーチャネル
606 レバーカム面
608/608A-D レバーエンドエフェクタ
610 ピンカム従動子
612 カムバネ
614 レバーバネ
616 レバーガイド
618 エンドエフェクタセグメント
620 セグメントポスト
622 セグメントボア
624/624A アクチュエータボタンコネクタ
700/700A 天蓋
702/702A レバーアクチュエータボタン
704 天蓋開口
800 センサ
900 固定カバー部分
902 取り外し可能カバー部分
904 中空延長部
906 延長部チャネル
908 延長部スロット
910 吊り下げ構造体
912 電線
914 ワイヤ撓みジャケット
916 フェルール
918 延長部ネジ山
920 フェルール止めネジ
922 固定カバースロット
924 チャネルカバー延長部
926 周囲切欠部分
928 周囲カバーフランジ
930 上側フランジ
932 ハンガー
【国際調査報告】