(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-01-24
(54)【発明の名称】少なくとも1つの不織布材料を含む液体収集アセンブリ
(51)【国際特許分類】
A61F 5/453 20060101AFI20240117BHJP
A61F 5/455 20060101ALI20240117BHJP
【FI】
A61F5/453
A61F5/455
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023541291
(86)(22)【出願日】2022-01-05
(85)【翻訳文提出日】2023-08-23
(86)【国際出願番号】 US2022011281
(87)【国際公開番号】W WO2022150360
(87)【国際公開日】2022-07-14
(32)【優先日】2021-01-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】518427339
【氏名又は名称】ピュアウィック コーポレイション
【氏名又は名称原語表記】PureWick Corporation
【住所又は居所原語表記】2030 Gillespie Way, Suite 109, El Cajon, CA 92020, United States of America
(74)【代理人】
【識別番号】110001210
【氏名又は名称】弁理士法人YKI国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】シュナイダー セス
(72)【発明者】
【氏名】エスポージト アンソニー
(72)【発明者】
【氏名】ヘルナンデス サミュエル
(72)【発明者】
【氏名】オフォス シモン
(72)【発明者】
【氏名】ハイン ロバート
【テーマコード(参考)】
4C098
【Fターム(参考)】
4C098AA09
4C098CC31
4C098CC37
4C098CC38
4C098CC39
4C098CD01
4C098DD03
4C098DD10
4C098DD17
4C098DD22
4C098DD25
(57)【要約】
本明細書に開示される実施形態は、少なくとも1つの不織布材料を有する流体収集アセンブリ、それを含む流体収集システム、及びその使用方法を含む。例示的な流体収集アセンブリは、流体不透過性バリアを含む。流体不透過性バリアは、チャンバ、少なくとも1つの開口部、及び流体出口を画定する。流体収集アセンブリはまた、チャンバ内に配置された少なくとも1つの多孔性材料を含む。多孔性材料は、少なくとも1つの不織布材料を含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
流体収集アセンブリであって、
チャンバ、
少なくとも1つの開口部、及び、
流体出口を少なくとも画定する、流体不透過性バリアと、
前記チャンバ内に配置され、少なくとも1つの不織布材料を含む少なくとも1つの多孔性材料と、
を備える、流体収集アセンブリ。
【請求項2】
前記少なくとも1つの不織布材料は、長さ、前記長さよりも小さい幅、及び前記幅よりも小さい厚さを示し、前記厚さは垂直方向に測定され、前記長さ及び前記幅は水平方向に測定され、ここで前記不織布材料は、前記不織布材料で受け取った1つ以上の体液を、前記垂直方向及び前記水平方向に吸い上げるように構成される、請求項1に記載の流体収集アセンブリ。
【請求項3】
前記少なくとも1つの不織布材料は、少なくとも1つのカードウェブを含む、請求項1又は2のうちのいずれか一項に記載の流体収集アセンブリ。
【請求項4】
前記少なくとも1つの不織布材料は、少なくとも1つのニードルパンチウェブを含む、請求項1~3のうちのいずれか一項に記載の流体収集アセンブリ。
【請求項5】
前記少なくとも1つの不織布材料は、エアレイドウェブを含む、請求項1~4のうちのいずれか一項に記載の流体収集アセンブリ。
【請求項6】
前記少なくとも1つの不織布材料は、少なくとも1つのスパンレースウェブを含む、請求項1~5のうちのいずれか一項に記載の流体収集アセンブリ。
【請求項7】
前記少なくとも1つの不織布材料は、少なくとも1つの縦重ね不織布を含む、請求項1~6のうちのいずれか一項に記載の流体収集アセンブリ。
【請求項8】
前記少なくとも1つの不織布材料は、少なくとも1つの横重ね不織布、又は少なくとも1つの交差重ね不織布のうちの1つ以上を含む、請求項1~7のうちのいずれか一項に記載の流体収集アセンブリ。
【請求項9】
前記少なくとも1つの不織布材料は、約40kPa以上の真空圧に崩壊することなく耐えるように構成される、請求項1~8のうちのいずれか一項に記載の流体収集アセンブリ。
【請求項10】
前記少なくとも1つの不織布材料は、約5kPa~約30kPaの真空圧に崩壊することなく耐えるように構成される、請求項1~9のうちのいずれか一項に記載の流体収集アセンブリ。
【請求項11】
前記少なくとも1つの不織布材料は、約15kg/m
3~約30kg/m
3の密度を示す、請求項1~10のうちのいずれか一項に記載の流体収集アセンブリ。
【請求項12】
前記少なくとも1つの不織布材料は、長さ、前記長さよりも小さい幅、及び前記幅よりも小さい厚さを示し、ここで前記厚さは約3mm~約15mmである、請求項1~11のうちのいずれか一項に記載の流体収集アセンブリ。
【請求項13】
前記少なくとも1つの不織布材料は、約100g/m
2~約250g/m
2の目付を示す、請求項1~12のうちのいずれか一項に記載の流体収集アセンブリ。
【請求項14】
前記少なくとも1つの不織布材料は親水性である、請求項1~13のうちのいずれか一項に記載の流体収集アセンブリ。
【請求項15】
前記少なくとも1つの不織布材料は、複数の中空繊維から形成される、請求項1~14のうちのいずれか一項に記載の流体収集アセンブリ。
【請求項16】
前記少なくとも1つの不織布材料は、約1cm以上の平均長さを示す複数の繊維から形成される、請求項1~15のうちのいずれか一項に記載の流体収集アセンブリ。
【請求項17】
前記少なくとも1つの多孔性材料は、第1の層と第2の層を含み、ここで前記第1の層の少なくとも一部分は、使用中、患者の皮膚に接触するように構成され、前記第2の層の少なくとも一部分は、使用中、前記患者の前記皮膚から前記第1の層の前記少なくとも一部分だけ離隔され、前記第1の層は、配置される少なくとも1つの織布材料を含み、前記第2の層は、前記少なくとも1つの不織布材料を含む、請求項1~16のうちのいずれか一項に記載の流体収集アセンブリ。
【請求項18】
前記チャンバは陰茎を受け入れるように構成される、請求項1~17のうちのいずれか一項に記載の流体収集アセンブリ。
【請求項19】
前記少なくとも1つの多孔性材料は前記少なくとも1つの開口部を横切って延在し、前記開口部を横切って延在する前記少なくとも1つの多孔性材料の前記部分は、尿道開口部に隣接して配置されるように構成される、請求項1~18のうちのいずれか一項に記載の流体収集アセンブリ。
【請求項20】
流体収集システムであって、
1つ以上の体液をその中に保持するように構成された流体貯蔵容器、
請求項1~19のうちのいずれか一項に記載の流体収集アセンブリ、及び、
前記流体貯蔵容器と前記流体収集アセンブリとに流体連通する真空源であって、前記流体収集アセンブリから前記1つ以上の体液を吸引し、前記1つ以上の体液を、1つ以上の導管を介して前記流体貯蔵容器内に堆積するように構成される、真空源、
を備える、流体収集システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2021年1月7日に出願された米国仮特許出願第63/134,754号に対する優先権を主張し、その開示はその全体が、参照によって本明細書に援用される。
【背景技術】
【0002】
患者は、可動性が限られているか、又は損なわれている場合があり、そのため、通常の排尿プロセスが困難であるか、又は不可能となる。例えば、患者は、可動性を損なう外科術を受けたか、又は障害を有する場合がある。別の例では、患者は、パイロット、運転手、及び危険区域での労働者が経験するような制限された移動条件を有する場合がある。更に、患者からの流体収集が、モニタリング目的又は臨床試験のために必要になる可能性もある。
【0003】
ベッドパン及び尿道カテーテル、例えばフォーリカテーテルを使用して、このような状況のいくつかに対処し得る。しかし、ベッドパン及び尿道カテーテルには、それに関連するいくつかの問題がある。例えば、ベッドパンは、不快、溢れ、及びその他の衛生上の問題を生じやすい可能性がある。尿道カテーテルは、不快、痛みを伴う場合があり、また尿路感染症を引き起こす可能性がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】国際公開第2019/212955号
【特許文献2】国際公開第2020/242790号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
したがって、流体収集アセンブリのユーザ及び製造業者は、採尿するための新規かつ改良されたデバイス、システム、及び方法を求め続けている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本明細書に開示される実施形態は、少なくとも1つの不織布材料を有する流体収集アセンブリ、それを含む流体収集システム、及びその使用方法を含む。例示的な流体収集アセンブリは、流体不透過性バリアを含む。一実施形態では、流体収集アセンブリが開示される。流体収集アセンブリは、流体不透過性バリアを含み、流体不透過性バリアはチャンバ、少なくとも1つの開口部、及び流体出口を少なくとも画定する。流体収集アセンブリはまた、チャンバ内に配置された少なくとも1つの多孔性材料を含む。少なくとも1つの多孔性材料は、少なくとも1つの不織布材料を含む。
【0007】
一実施形態では、流体収集システムが開示される。流体収集システムは、1つ以上の体液をその中に保持するように構成された流体貯蔵容器を含む。流体収集システムはまた、流体収集アセンブリを含む。流体収集アセンブリは、流体不透過性バリアを含み、流体不透過性バリアはチャンバ、少なくとも1つの開口部、及び流体出口を少なくとも画定する。流体収集アセンブリはまた、チャンバ内に配置された少なくとも1つの多孔性材料を含む。少なくとも1つの多孔性材料は、少なくとも1つの不織布材料を含む。流体収集システムは更に、流体貯蔵容器と流体収集アセンブリとに流体連通する真空源を含む。真空源は、流体収集アセンブリから1つ以上の体液を吸引し、1つ以上の体液を、1つ以上の導管を介して流体貯蔵容器内に堆積するように構成される。
【0008】
開示された任意の実施形態からの特徴は、限定されることなく、互いに組み合わせて使用され得る。更に、本開示の別の特徴及び利点は、以下の詳細な説明及び添付図面を考慮することによって当業者には明らかになるであろう。
【0009】
図面は、本開示のいくつかの実施形態を示し、同一の参照番号は、図面に示される異なる図又は実施形態における同一、又は同様の要素又は特徴を指す。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1A】一実施形態による、流体収集アセンブリの等角図である。
【
図1B】
図1Aに示す平面1B-1Bに沿った流体収集アセンブリの断面図である。
【
図2】一実施形態による、流体収集アセンブリの断面概略図である。
【
図3】一実施形態による、流体収集アセンブリの断面概略図である。
【
図4A】一実施形態による、流体収集アセンブリの等角図である。
【
図4B】一実施形態による、
図4Aに示す平面4B-4Bに沿った流体収集アセンブリの断面概略図である。
【
図5】一実施形態による、流体収集のためのシステムのブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本明細書に開示される実施形態は、少なくとも1つの不織布材料を有する流体収集アセンブリ、それを含む流体収集システム、及びその使用方法を含む。例示的な流体収集アセンブリは、流体不透過性バリアを含む。流体不透過性バリアは、チャンバ、少なくとも1つの開口部、及び流体出口を画定する。流体収集アセンブリはまた、チャンバ内に配置された少なくとも1つの多孔性材料を含む。多孔性材料は、少なくとも1つの不織布材料を含む。不織布材料は、複数の繊維を含み、複数の繊維は、熱、化学的処理(例えば、接着剤又は他の結合剤)、機械的処理(例えば、交絡)、あるいは他の処理のうちの少なくとも1つを使用して結合される。不織布材料の例は、カードウェブ、ニードルパンチウェブ、エアレイドウェブ、スパンレースウェブ、縦重ね不織布、横重ね不織布、交差重ね不織布などが挙げられる。
【0012】
使用中、液体収集アセンブリは、開口部が女性の尿道開口部に隣接して配置されるか、又は男性の尿道開口部(例えば、陰茎)を受け入れるように配置され得る。流体収集アセンブリは、1つ以上の体液(例えば、尿、血液、汗など)を多孔性材料の中に受容し得る。多孔性材料は、受容した体液を流体出口に向かって移動させ得る。真空圧は、流体出口からチャンバに印加され得る。真空圧は、体液をチャンバから、例えば導管を介して除去し、体液を液体収集アセンブリ内に堆積してもよい。
【0013】
従来の流体収集アセンブリ(すなわち、不織布材料のない流体収集アセンブリ)は、そのチャンバ内に配置された織布材料を含むことが多い。織布材料とは、複数の糸を織り合わせて形成された素材である。織布材料を用いて、その中に1つ以上の体液を吸収、吸い上げ、一時的に貯蔵、又はその他の方法で受容することが多い。織布材料の例は、ガーゼ及び紡績ナイロン繊維を含む。織布材料は高価になる場合がある。織布材料は、真空圧が流体収集アセンブリに印加されるとき、例えば、流体収集アセンブリの流体不透過性バリアが潰れることなく真空圧に抵抗できない場合に、崩壊しやすい可能性がある。織布材料の崩壊は、織布材料を通る体液の流れを妨げる場合があり、流体不透過性バリアもまた潰れると、真空圧が崩壊の上流の流体収集アセンブリの部分に印加されるのを妨げる場合がある。織布材料はまた、体液を流体出口に向かって移動させるという問題があり得る。例えば、紡績ナイロン繊維は、単に、体液を蓄えるための空間を提供し得て、圧力差又は重力がない場合、大量の体液を流体出口に向かって移動させることができない。他の織布材料は、体液を実質的に水平方向(例えば、その長さ及び/又は幅に平行)あるいは垂直方向(例えば、厚さに平行)にのみ移動させる場合がある。織布材料は、長い繊維(例えば、25cmを超える長さを示す繊維)を必要とし、特定の繊維(例えば、固体繊維)からのみ形成され得て、その両方が織布材料のカスタマイズを減少させる。
【0014】
前述のように、本明細書に開示される流体収集アセンブリは、少なくとも1つの不織布材料を、少なくとも1つの織布材料の代わりに、又は少なくとも1つの織布材料に加えて含む。本明細書に開示される不織布材料は、少なくとも一部の織布材料に改良を加えたものである。例えば、不織布材料は織布材料よりも安価であり得る。不織布材料は、高ロフト(すなわち厚さ)と強度を備えて製造され得て、これにより、不織布材料の崩壊は、強い真空圧がチャンバに印加されて、流体不透過性バリアが崩壊する場合でさえ、防止され得る。不織布材料は、体液を水平方向と垂直方向の両方に吸い上げることもできる。不織布材料はまた、織布材料に使用できない繊維、例えば比較的短い繊維(例えば、10cm未満の長さを示す繊維)から、また織布材料に使用できない材料(例えば、硬質又は中空繊維)から形成され得る。不織布材料を、織布材料には使用できない繊維から形成することで、従来の流体収集アセンブリよりも広範囲の特性を示す不織布材料を本明細書に開示される流体収集アセンブリで使用することが可能になる。
【0015】
図1Aは、一実施形態による、流体収集アセンブリ100の等角図である。
図1Bは、
図1Aに示される平面1B-1Bに沿った流体収集アセンブリ100の断面図である。流体収集アセンブリ100は、男性の流体収集アセンブリの一例であり、男性の尿道開口部(例えば、陰茎)から1つ以上の体液を集めるように構成される。しかしながら、流体収集アセンブリ100はまた、女性の尿道開口部から体液を集めるために使用され得ることに留意されたい。流体収集アセンブリ100は、シース102及びベース104を含む。ベース104は、シース102に取り付けられる(例えば、永久的に取り付けられるか、又は永久的に取り付けられるように構成される)ように構成される。ベース104はまた、患者の尿道開口部(例えば、陰茎)の周囲の領域に取り付けられるように構成される。
【0016】
シース102は、流体不透過性バリア108を含み、流体不透過性バリア108は、第1のパネル110及び第2のパネル112から少なくとも部分的に形成される。第1のパネル110及び第2のパネル112は、一緒に取り付けられ得るか、又は一体的に形成され得る(例えば、単一成型を示す)。一実施形態では、図示のように、第1のパネル110及び第2のパネル112は別個のシートである。流体不透過性バリア108はまた、第1のパネル110と第2のパネル112との間にチャンバ114、シース102の第1の端領域120に少なくとも1つの開口部116、及びシース102の第2の端領域122に流体出口118を画定する。シース102はまた、チャンバ114内に配置された少なくとも1つの多孔性材料115を含む。
【0017】
流体不透過性バリア108の内面(複数可)124(例えば、第1及び第2のパネル110、112の内面)は、流体収集アセンブリ100内のチャンバ114を少なくとも部分的に画定する。流体不透過性バリア108は、一時的に体液をチャンバ114に貯蔵する。流体不透過性バリア108は、任意の適切な流体不透過性材料(複数可)、例えば、流体不透過性ポリマ(例えば、シリコーン、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ネオプレン、ポリカーボネートなど)、金属フィルム、天然ゴム、別の適切な材料、又はそれらの組み合わせで形成されてもよい。したがって、流体不透過性バリア108は、体液が流体不透過性バリア108を通過するのを実質的に防止する。一例では、流体不透過性バリア108は、通気性かつ流体不透過性であってもよい。そのような例では、流体不透過性バリア108は、複数の細孔を画定する疎水性材料で形成され得る。流体不透過性バリア108の少なくとも外面126の少なくとも1つ以上の部分は、柔らかい、及び/又は滑らかな材料から形成され、それによって摩擦を低減し得る。第1及び第2のパネル110、112は、フィルム(例えば、約1mm未満又は0.5mm未満の厚さを示す)から形成され得る。第1及び第2のパネル110、112をフィルムとして形成すると、シース102が平らになることが容易になり得るが、第1及び第2のパネル110、112が、多孔性材料115を形成しない場合には真空圧により崩壊する可能性が高まる。
【0018】
一実施形態では、第1のパネル110又は第2のパネル112の少なくとも一方は、少なくとも部分的に透明な流体不透過性材料、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリカーボネート、又はポリ塩化ビニルから形成される。第1のパネル110又は第2のパネル112の少なくとも一方を少なくとも部分的に透明な流体不透過性材料から形成することで、人(例えば、開業医)が陰茎を検査することを可能にする。いくつかの実施形態では、第1のパネル110と第2のパネル112の両方は、少なくとも部分的に透明な流体不透過性材料から形成される。第1のパネル110又は第2のパネル112の少なくとも一方を少なくとも部分的に透明な不透過性材料から形成されるように選択することで、流体収集アセンブリ100全体を陰茎の周りの領域から取り外すことなく、陰茎を検査することが可能になる。例えば、チャンバ114は、陰茎受容領域128を含み得て、それは個人の陰茎を、その陰茎がチャンバ114の中に延在するときに受容するように構成される。陰茎受容領域128は、少なくとも多孔性材料115と、第1のパネル110及び/又は第2のパネル112の少なくとも部分的に透明な材料の少なくとも一部分とによって画定され得る。換言すれば、多孔性材料115は、チャンバ114内に配置され、その結果、多孔性材料115は、陰茎がチャンバ114の中に開口部116を通って挿入されるときに、陰茎と第1のパネル110及び/又は第2のパネル112の透明部分の少なくとも一部分との間には配置されない。多孔性材料115は一般に透明ではなく、したがって、陰茎受容領域128を画定する第1のパネル110及び/又は第2のパネル112の少なくとも部分的に透明な材料の部分は、窓部を形成し、これにより、人は陰茎受容領域128の中を見て陰茎を検査することができる。
【0019】
流体不透過性バリア108によって画定される開口部116は、陰茎が埋没陰茎である場合に、流体がチャンバ114に入る流入経路を提供し、陰茎が埋没されていない場合、陰茎がチャンバ114(例えば、陰茎受容領域128)に入ることを可能にする。開口部116は、流体不透過性バリア108(例えば、流体不透過性バリア108の内縁部)によって画定され得る。例えば、開口部116は、流体不透過性バリア108に形成され、それを通って延在し、それにより、体液が流体収集アセンブリ100の外側からチャンバ114に入ることを可能にする。
【0020】
流体不透過性バリア108は、導管130を受け入れるサイズの流体出口118を画定する。導管130は、チャンバ114内に少なくとも部分的に配置されてもよく、そうでなければ流体出口118を通してチャンバ114と流体連通してもよい。流体出口118は、導管130に対して少なくとも実質的に液密シールを形成するようなサイズ及び形状であり、それによって、体液がチャンバ114から漏れるのを実質的に防止し得る。一実施形態では、流体出口118は、互いに接着されていない、又は一体形成されていない第1のパネル110及び第2のパネル112の一部分から形成され得る。そのような一実施形態では、流体不透過性バリア108は、流体不透過性バリア108の付近の部分よりも剛性が大きいキャップを含まなくてもよく、これは流体収集アセンブリ100の製造を、流体収集アセンブリ100を形成するために使用される部品の数を減らし得ることで容易にすることができ、また流体収集アセンブリ100を製造するのに必要な時間を削減し得る。キャップの欠如により、締り嵌めを用いて導管130を流体出口118に固定することが困難になる可能性があるが、導管130を流体出口118に取り付けることは依然として可能であり得ることに留意されたい。したがって、導管130は、流体出口118に(例えば、第1及び第2のパネル110、112に)、接着剤、溶接を用いて、又は別様に流体出口118を流体出口118に結合することで、取り付けられ得る。導管130を流体出口118に取り付けることは、漏れを防止し得て、導管130が不意に流体出口118から外れるのを防止し得る。一例では、導管130は、第1及び第2のパネル110、112を互いに取り付ける同じ製造ステップで、流体出口118に取り付けられ得る。一実施形態では、流体収集アセンブリ100は、流体不透過性バリア108に取り付けられる流体出口118を画定するキャップを含む。キャップは、流体不透過性バリア108のその付近の部分よりも大きい剛性を示し得る。
【0021】
前述のように、シース102は、チャンバ114内に配置された少なくとも1つの多孔性材料115を含む。多孔性材料115は、体液を、チャンバ114の1つ以上の選択された領域に、例えば陰茎から離れて流体出口118に向かうように方向付け得る。多孔性材料115は、少なくとも1つの不織布材料を含む。前述したように、不織布材料は、熱、化学的、機械的、又は他の結合技術のうちの少なくとも1つを使用して互いに結合された複数の繊維から形成される。不織布材料は、織布材料より小さい密度、より大きい厚さ、より小さい目付、又はより短い繊維長のうちの少なくとも1つを示し得て、不織布材料の機能性を織布材料に対して向上させ得る。例えば、前述のように、第1及び第2のパネル110、112はフィルムであってもよく、真空圧がチャンバ114に印加されたときに、それ自体では崩壊を防ぐことができない。しかしながら、不織布材料は、不織布材料の崩壊を防止する1つ以上の特性(例えば、強度、密度、目付、又は厚さ)を示し得る。更に、不織布材料は、真空圧がチャンバ114に印加されたときに、第1及び第2のパネル110、112を離隔させて保持し得る。
【0022】
不織布材料は、長さ、長さよりも小さい幅、及び幅よりも小さい厚さを示す。本明細書で使用される場合、水平方向は、長さ及び幅と略面内にある方向(例えば、長さ及び/又は幅に略平行)を指し、垂直方向は、厚さに略平行な方向を指す。本明細書に開示される不織布材料は、体液を、真空圧の必要なく、また不織布材料が飽和することなく、水平方向又は垂直方向の少なくとも一方に吸い上げることができ、ガーゼ及び紡績ナイロンなどの少なくとも一部の織布材料とは異なる。体液を垂直方向と水平方向の両方に吸い上げ得る不織布材料の例は、縦重ね不織布、カードウェブ(例えば、熱結合カードウェブ)、スパンレースウェブ、ニードルパンチウェブ、又はそれらの混合物若しくは組み合わせを含む。
【0023】
不織布材料は、任意の適切な不織布材料を含み得る。一実施形態では、不織布材料は少なくとも1つのカードウェブを含む。カードウェブは、概して同じ方向に配向され得る複数の繊維を含む。カードウェブの繊維のほぼ同じ向きにより、カードウェブは異方性となる。例えば、カードウェブの強度は、それに加えられる力が繊維に対して略平行であるときに最大となるが、カードウェブの強度は、それに加えられる力が繊維の向きに対してより斜め又は垂直になるにつれて低下する。したがって、カードウェブは、チャンバ114内に配置されて、繊維の向きと略平行ではないカードウェブに加えられる力を軽減する必要がある場合があり、又は繊維間の更なる結合(例えば、熱又は化学的)を要して、カードウェブの不満足な摩耗を防ぐ。カードウェブを通る体液の流れは、体液が繊維の向きに対して平行に流れるか、斜めに流れるか、又は垂直に流れるかに応じて変化し得る。したがって、不織布材料を、カードウェブを含むように選択することにより、多孔性材料115の強度及び流動特性を、繊維の向きに基づいて選択することが可能になる。繊維は一般的に方向付けられるが、各繊維の向きはわずかに変化する可能性があり、これによりカードウェブの多孔性が十分に高くなり、カードウェブが本明細書に開示される密度、厚さ、目付、及び流量のいずれかを示すことになる。
【0024】
一実施形態では、不織布材料は、少なくとも1つのニードルパンチウェブを含み得る。ニードルパンチウェブは、複数の繊維を含むシートから形成され得る。シートは、複数のランダムに配向した繊維(例えば、繊維は水平方向に略平行であり、ランダムに配向される)、又はカードウェブを含み得て、それは繊維の向きがそこを通過する体液の流れをよりよく促す可能性があるためである。複数の針(例えば、複数の有刺針)がシートの厚さに略平行な方向でシートに挿入され、これにより繊維の一部が交絡し、絡合する。例えば、シートに針を挿入すると、繊維の一部が再配向され、シートの表面からシートの内部に移動してカラムを形成する。針の挿入によって引き起こされる繊維の交絡は、繊維を十分に絡ませることができ、その結果、追加の結合を必要とせずに、繊維を互いに結合し得る。繊維の交絡により、ニードルパンチウェブはカードウェブと比較してより等方性の特性を示すことができ、したがってチャンバ114内での特定の向き、又は繊維の追加の結合を必要としない場合がある。ニードルパンチウェブは、良好な流動特性を示し得る。例えば、シート内に延びる針は、ディボットを形成し得て、それはニードルパンチウェブを垂直方向に通る体液の流れを促進する。
【0025】
一実施形態では、不織布材料は、少なくとも1つのエアレイドウェブを含み得る。エアレイドウェブは、複数のランダムに配向した繊維を示し得る(例えば、繊維は、水平方向に略平行であり、ランダムに配向される)。複数のランダムな繊維は、繊維が絡み合って結合する必要がないほど十分に長い長さを示してもよく、又は繊維は結合されてもよい。繊維のランダムな向きのため、エアレイドウェブは等方性になる傾向があり、高い多孔性を示す。同様に、繊維のランダムな向きにより、エアレイドウェブは高ロフトを示す可能性がある。エアレイドウェブは、カーディングできない繊維(例えば、短い繊維)から形成されてもよい。
【0026】
一実施形態では、不織布材料は少なくとも1つのスパンレースウェブを含み得る。スパンレースウェブは、ランダムに配向した繊維を含むシート又はカードウェブを提供することによって形成される。シートの厚さに略平行な高圧水ジェットが、シートの方向に配向される。ニードルパンチウェブと同様に、高圧水ジェットにより、繊維の一部がシートの外側から内側に移動してカラムを形成する。したがって、スパンレースウェブはニードルパンチウェブと同様に機能することができ、すなわち、スパンレースウェブはカードウェブよりも等方性が高く、ディボットを含み得る。しかしながら、スパンレースウェブは、ニードルパンチウェブよりも小さい密度、より大きい厚さ、又はより小さい目付のうちの少なくとも1つを示し得る。したがって、スパンレースウェブは、ニードルパンチウェブよりも繊細である(例えば、耐久性が低い、又は柔らかい)可能性がある。より繊細なスパンレースウェブは、ニードルパンチウェブよりも患者の皮膚に快適に接触し得る。
【0027】
一実施形態では、不織布ウェブは、少なくとも1つの縦重ね不織布を含み得る。縦重ね不織布は、シートを垂直方向に重ねることによって形成され、その結果、縦重ね不織布の断面は、縦重ね不織布の厚み及び長さに平行な面で切り取った場合に周期的な波状(例えば正弦波状)構造を示す。シートの襞により、不織布ウェブの繊維が襞の間で垂直方向に優先的に配向され、襞の繊維を水平方向に優先的に配向させる。したがって、縦重ね不織布は、水平方向と垂直方向の両方に体液の吸い上げを生じる。また、垂直方向に配向した繊維は、縦重ね不織布を、高い真空圧であっても潰れにくくする。同様に、垂直方向に配向した繊維はまた、垂直方向に配向した繊維に略平行な力が加えられたときに、縦重ね不織布に優れた弾性回復と局所的変形を生じさせる。弾性回復及び局所的変形は、真空圧及び外力の両方が不織布ウェブに加えられたとき(例えば、流体収集アセンブリ100の上に置かれるか、又はそれに対して押し付けられるとき)、不織布材料が崩壊する可能性を最小限に抑え、崩壊を局所的かつ一時的なものにする可能性を高める。縦重ね不織布はまた、低密度を示し得て、成形性が高い。縦重ね不織布は、任意の適切な厚さを、襞の間の距離を増減することによって呈し得る。
【0028】
一実施形態では、不織布ウェブは、少なくとも1つの横重ね不織布を含み得る。横重ね不織布は、シートを水平方向に重ねることで形成される。シートの襞により、不織布ウェブの繊維は襞の間で優先的に水平方向に配向され、襞において繊維が優先的に垂直方向に配向される。このように、横重ね不織布は、水平方向及び垂直方向の両方での体液の吸い上げを生じる。横重ね不織布は、そこに形成される襞の数を増やすのみで厚みを大きくし得る。
【0029】
一実施形態では、不織布ウェブは、少なくとも1つの交差重ね不織布を含み得る。交差重ね不織布は、各層が隣接する層と平行でないことを除いて、横重ね不織布と実質的に同様である。その代わりに、各層は前の層に対して斜めに延び、これにより、交差重ね不織布は横重ね不織布よりも等方性の特性を示し、特に横重ね不織布及び交差重ね不織布がカードウェブから形成される場合にそうである。
【0030】
現在、カードウェブ、ニードルパンチウェブ、エアレイドウェブ、スパンレースウェブ、縦重ね不織布、横重ね不織布、及び交差重ね不織布が、多孔性材料115に含まれる好ましい不織布材料であると考えられている。しかしながら、多孔性材料115は、カードウェブ、ニードルパンチウェブ、エアレイドウェブ、スパンレースウェブ、縦重ね不織布、横重ね不織布、及び交差重ね不織布以外の1つ以上の不織布材料を含んでもよいことに留意されたい。一例では、不織布材料は、湿式堆積ウェブを含み得て、それは湿式堆積ウェブが本明細書に開示される他の不織布材料と比較して低い耐久性を示す可能性がある場合でも含み得る。一例では、不織布材料は、スパンボンド不織布又はメルトブローン不織布を、たとえそれら不織布が用途によっては多孔性が低すぎる可能性があっても、含む場合がある。
【0031】
一実施形態では、多孔性材料115の不織布材料は、チャンバ114に印加される予測される真空圧に基づいて選択され得て、その結果、不織布材料は真空圧に曝されたときに崩壊しにくい。本明細書で使用する場合、真空圧は、絶対圧又はゲージ圧を指す。絶対圧は、真空と、チャンバ114に隣接する導管130の一部分内の位置との間の圧力差である。ゲージ圧は、流体収集アセンブリ100の外部及び流体収集アセンブリ100から離隔された位置(例えば、約101kPa)と、チャンバ114に隣接する導管130の一部分内の位置との間の圧力差である。使用中、チャンバ114に印加される真空圧は、流体収集アセンブリ100に流体結合される真空源に応じて、約5kPa~約40kPaであり得る。したがって、多孔性材料115の不織布材料は、約1kPa~約5kPa、約2.5kPa~約7.5kPa、約5kPa~約10kPa、約7.5kPa~約12.5kPa、約10kPa~約15kPa、約12.5kPa~約17.5kPa、約15kPa~約20kPa、約17.5kPa~約22.5kPa、約20kPa~約25kPa、約22.5kPa~約27.5kPa、約25kPa~約30kPa、約27.5kPa~約32.5kPa、約30kPa~約35kPa、約32.5kPa~約37.5kPa、約35kPa~約40kPa、又は約40kPa以上のような真空圧に耐えることができるように選択され得る。
【0032】
不織布材料が崩壊することなく耐え得る真空圧は、様々な要因に依存する場合がある。例えば、不織布材料の密度、厚さ、及び目付を増加させること、少なくとも一部の繊維を垂直方向に配向させること、又は、繊維を形成する材料の降伏強度又はヤング率(例えば、弾性率)を増加させることが、一般に、チャンバ114に印加され得る真空圧を増加する。不織布材料が崩壊することなく耐え得る真空圧は更に、不織布材料の種類(例えば、カードウェブ、ニードルパンチウェブなど)に依存する。しかしながら、不織布材料を潰すことなくチャンバ114に印加され得る真空圧を増加させると、不織布材料の他の特性のいくつかに、例えば不織布材料を通る体液の流量に悪影響を及ぼす可能性がある。したがって、いくつかの実施形態では、特定の真空圧に崩壊することなく耐えられる不織布材料を選択することは、すべての可能な真空圧に不織布材料が耐えることを妨げ得るいくつかの要因のバランスをとる必要があり得る。このような実施形態では、不織布材料は、特定の値未満の真空圧で使用するか、又は特定の真空源でのみ使用し、不織布材料の崩壊を防ぐように格付け(rated)され得る。不織布材料の格付けは、流体収集アセンブリ100上に印刷され(例えば、流体不透過性バリア108上に印刷され)、又は流体収集アセンブリ100を収容するパッケージング上に印刷され、不織布材料の崩壊を防止し得て、これは不織布材料の格付けが明らかではない場合があり、不織布材料の崩壊を防ぐことが流体収集アセンブリ100の機能にとって重要であり得るためである。
【0033】
不織布材料が崩壊することなく抵抗するように構成される真空圧はまた、流体不透過性バリア108に基づいて選択され得る。例えば、流体収集アセンブリ100の流体不透過性バリア108は、不織布材料がなければ流体不透過性バリア108が崩壊しやすくなるフィルムから形成される。このような例では、多孔性材料115の不織布材料は、比較的高い真空圧に耐えるように選択され得る。しかしながら、一例では、流体不透過性バリアは、
図3~
図4Bに示すように、例えば流体不透過性バリア108が厚いシリコーン又はネオプレン材料を含む場合に、崩壊に抵抗するように構成され得る。このような例では、不織布材料は、比較的小さい真空圧(例えば、上述の比較的高い真空圧よりも小さい真空圧)に崩壊することなく耐えるように構成され得て、それは不織布材料がそれ自体で真空圧に抵抗する必要がないためである。
【0034】
多孔性材料115の不織布材料は、約5kg/m3~約10kg/m3、約7.5kg/m3~約12.5kg/m3、約10kg/m3~約15kg/m3、約12.5kg/m3~約17.5kg/m3、約15kg/m3~約20kg/m3、約17.5kg/m3~約22.5kg/m3、約20kg/m3~約25kg/m3、約22.5kg/m3~約27.5kg/m3、約25kg/m3~約30kg/m3、約27.5kg/m3~約32.5kg/m3、約30kg/m3~約35kg/m3、約32.5kg/m3~約37.5kg/m3、約35kg/m3~約37.5kg/m3、約35kg/m3~約40kg/m3、約37.5kg/m3~約42.5kg/m3、約40kg/m3~約45kg/m3、約42.5kg/m3~約47.5kg/m3、又は約45kg/m3~約50kg/m3の密度を示すように選択され得る。一般に、不織布材料の密度が増加すると、不織布材料の強度が増加し、その結果、真空圧がチャンバ114に印加されたときの、不織布材料が崩壊に抵抗する能力が増加する。しかしながら、不織布材料の密度が増加すると、不織布材料の多孔性が減少し、多孔性材料115内に一時的に蓄えられる体液の量が減少し、不織布材料を通る体液の流量が減少する可能性がある。したがって、不織布材料の密度は、所望の強度、多孔性、及び不織布材料を通る体液の流量のバランスに基づいて選択され得る。例えば、密度は、真空圧がチャンバ114に印加される、チャンバ114の容積が比較的大きい、又は体液が流体出口118まで移動するのに必要な距離が比較的短い場合に流体不透過性バリア108の少なくとも1つが崩壊に抗うことができないとき、増加され得る。
【0035】
多孔性材料115の不織布材料は、約1mmより大きい厚さを示すように選択され得て、例えば1mm~約3mm、約2mm~約4mm、約3mm~約5mm、約4mm~約6mm、約5mm~約7mm、約6mm~約8mm、約7mm~約9mm、約8mm~約10mm、約9mm~約11mm、約10mm~約12mm、約11mm~約13mm、約12mm~約14mm、約13mm~約15mm、約14mm~約16mm、約15mm~約18mm、約17mm~約20mm、約19mm~約22mm、約21mm~約25mm、又は約24mm~約30mmの範囲である。一般に、不織布材料の厚さを増加させると、不織布材料に真空圧が印加されたときの完全な崩壊に抵抗する不織布材料の能力が増加し、不織布材料内に一時的に蓄えられ得る体液の量が増加し、不織布材料の密度と目付の選択におけるより大きな柔軟性が可能になる。しかしながら、不織布材料の厚さは、流体収集アセンブリ100のサイズ及び機能によって制限される可能性がある。例えば、不織布材料の厚さは、不織布材料が、同様にチャンバ114内に配置される可能性のある他のアイテム、例えば、多孔性材料115の1つ以上の追加の層、導管130、又は陰茎のうちの少なくとも1つとともにチャンバ114内に配置され得るように選択される必要がある。更に、不織布材料の厚さを増加させると、チャンバ114から実質的にすべての体液を除去することが困難になる可能性があり、それは厚さが増すと多孔性材料115内の真空圧が薄められるためである。
【0036】
多孔性材料115の不織布材料は、約50g/m2~約100g/m2、約75g/m2~約125g/m2、約100g/m2~約150g/m2、約125g/m2~約175g/m2、約150g/m2~約200g/m2、約175g/m2~約225g/m2、約200g/m2~約250g/m2、約225g/m2~約275g/m2、約250g/m2~約300g/m2、約275g/m2~約325g/m2、約300g/m2~約375g/m2、約350g/m2~約450g/m2、又は約400g/m2~約500g/m2の目付を示すように選択され得る。不織布材料の目付は、不織布材料の密度と厚さの関数である。したがって、不織布材料の目付は、不織布材料の密度及び厚さと同じ理由のいずれかによって選択され得る。
【0037】
前述のように、不織布材料は複数の繊維から形成される。複数の繊維は、平均長さ及び平均横寸法(例えば、直径)を示し得る。一例では、複数の繊維は、平均長さが、約500μm~約2mm、約1mm~約3mm、約2mm~約4mm、約3mm~約5mm、約4mm~約6mm、約5mm~約7mm、約6mm~約8mm、約7mm~約9mm、約8mm~約1cm、約9mm~約1.2cm、約1cm~約1.4cm、約1.2cm~約1.6cm、約1.4cm~約1.8cm、約1.6cm~約2cm、約1.8cm~約2.25cm、約2cm~約2.5cm、約2.25cm~約2.75cm、約2.5cm~約3cm、約2.75cm~約3.25cm、約3cm~約3.5cm、約3.25cm~約3.75cm、約3.5cm~約4cm、約3.75cm~約4.25cm、約4cm~約4.5cm、約4.25cm~約4.75cm、約4.5cm~約5cm、約4.75cm~約5.5cm、約5cm~約6cm、約5.5cm~約6.5cm、約6cm~約7cm、約6.5cm~約7.5cm、約7cm~約8cm、約7.5cm~約8.5cm、約8cm~約9cm、約8.5cm~約9.5cm、又は約9cm~約10cmを示すように選択され得る。一例では、繊維は、約1μm~約2μm、約1.5μm~約3μm、約2μm~約4μm、約3μm~約5μm、約4μm~約7μm、約6μm~約10μm、約8μm~約12.5μm、約10μm~約15μm、約12.5μm~約17.5μm、約15μm~約20μm、約17.5μm~約25μm、約20μm~約30μm、約25μm~約35μm、約30μm~約40μm、約35μm~約45μm、約40μm~約50μm、約45μm~約55μm、約50μm~約60μm、約55μm~約65μm、約60μm~約70μm、約65μm~約75μm、約70μm~約80μm、約75μm~約85μm、約80μm~約90μm、約85μm~約95μm、又は約90μm~約100μmである平均横寸法を示し得る。繊維の平均長さ及び平均横寸法は、繊維が平均アスペクト比を示すように選択され得る。例えば、繊維の平均長さ及び平均横寸法は、繊維が、約100:1~約200:1、約150:1~約250:1、約200:1~約300:1、約250:1~約350:1、約300:1~約400:1、約350:1~約450:1、約400:1~約500:1、約450:1~約550:1、約500:1~約600:1、約550:1~約650:1、約600:1~約700:1、約650:1~約750:1、約700:1~約800:1、約750:1~約850:1、約800:1~約900:1、約850:1~約950:1、又は約900:1~約1,000:1の平均アスペクト比(平均長さ:平均横寸法)を示すように選択され得る。
【0038】
繊維の平均長さ、平均横寸法、及び平均アスペクト比は、多くの要因に基づいて選択され得る。一例では、アスペクト比を増加すること(例えば、平均長さを減少し、及び/又は平均横寸法を増加すること)は、不織布材料の耐久性を増加させるが、不織布材料の強度を減少させる場合がある。一例では、繊維のアスペクト比を増加すること(例えば、平均長さを増加すること)は、繊維の機械的結合を増加する可能性がある。例えば、繊維のアスペクト比を増加すると、繊維の交絡が容易になり、不織布材料の強度と耐久性を向上させる。繊維の交絡は、不織布材料に適用される他の結合技術、例えば熱、化学的結合、又は他の機械的結合(例えば、ニードルパンチング又は高圧水ジェットによって引き起こされる更なる交絡)の量を排除又は最小限に抑制し得る。しかしながら、繊維のアスペクト比を増加させると、繊維の分散がより困難になる可能性がある(例えば、不織布材料の均一性が低下するか、達成がより困難になる)。更に、アスペクト比を増加すると、繊維を含み得る不織布材料の種類が制限される可能性がある。例えば、長い平均長さ(例えば、大きなアスペクト比)を有する繊維は、カードウェブでは使用され得ず、エアレイドウェブで使用する必要があり得る。一例では、アスペクト比を減少させると、繊維の交絡が減少し、それにより繊維の更なる結合が必要になる可能性がある。したがって、繊維の平均長さ、平均横寸法、及び平均アスペクト比は、所望の強度、繊維間の機械的結合、不織布材料の処理量(例えば、所望される、熱などにより結合を高めるために更に処理される)、繊維を含む不織布材料の種類、繊維の均一性などに基づき選択され得る。
【0039】
一般に、不織布材料の繊維は親水性材料から形成される。繊維の親水性により、体液が不織布材料の中に引き込まれ、それによって患者の皮膚の領域が乾燥した状態に保たれる。親水性はまた、繊維の向き、重力、及び真空圧と連動して、体液を流体出口118に向かって引き寄せる。例えば、不織布材料の繊維は、水(例えば、ほとんどの体液の主要成分)に対して、約0°~約15°、約10°~約25°、約20°~約35°、約30°~約45°、約50°~約65°、約60°~約75°、又は約70°~約90°の接触角を示し得る。一般に、接触角が増加すると、体液が不織布材料に引き込まれる速度は増加するが、体液を不織布から除去することがより困難になる可能性がある。一実施形態では、不織布材料の繊維は、親水性材料でコーティングされた疎水性材料から形成されてもよく、又は繊維が前述の接触角のいずれかを示すように別の方法で処理されてもよい。
【0040】
一例において、不織布材料の繊維は、合成繊維、例えば、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリウレタン、ポリオレフィン、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニル、ポリアクリル、ナイロン、他の合成繊維、又はそれらの組み合わせから形成され得る。一例では、不織布材料の繊維は、天然繊維、例えば、低級落綿から形成され得る。天然繊維は合成繊維よりも安価であり、生分解性であり得る。場合によっては、天然繊維は、一部の合成繊維よりも優れた結合特性と吸収特性を示す場合がある。しかし、天然繊維は、一部の合成繊維に比べて耐久性が劣る場合がある。一例では、繊維は合成繊維及び天然繊維から形成され得る。一例では、不織布材料の繊維は、中空繊維から形成されてもよく、それは不織布材料の密度及び目付を減じる一方で、不織布材料の強度又は耐久性への影響を最小限に抑えることができる。
【0041】
一般に、平均的な人は、約6ml/秒~約50ml/秒の速度、例えば約10ml/秒~約25ml/秒の速度で排尿する。人が排尿する速度は、人の体格及び年齢などによって異なる。不織布材料は、流体収集アセンブリ100が体液を受け取る速度に匹敵する流量を示すように選択され、漏れを引き起こす可能性のある体液による不織布材料の過飽和を防ぎ得る。例えば、不織布材料は、約6ml/秒より大きい、約10ml/秒より大きい、約20ml/秒より大きい、約30ml/秒より大きい、約40ml/秒より大きい、約50ml/秒より大きい、あるいは約6ml/秒~約10ml/秒、約8ml/秒~約12ml/秒、約10ml/秒~約15ml/秒、約12.5ml/秒~約17.5ml/秒、約15ml/秒~約20ml/秒、約17.5ml/秒~約22.5ml/秒、約20ml/秒~約25ml/秒、約22.5ml/秒~約27.5ml/秒、約25ml/秒~約30ml/秒、約27.5ml/秒~約35ml/秒、約30ml/秒~約40ml/秒、約35ml/秒~約45ml/秒、又は約40ml/秒~約50ml/秒の範囲である流量を示すように選択され得る。本明細書で使用される場合、流量は、不織布材料が体液で飽和している、体液で飽和していない、本明細書に開示される真空圧のいずれかがチャンバ114に印加されている、又は真空圧がチャンバ114に印加されていないとき(例えば、体液はウィッキング及び重力によってのみ流れる)うちの少なくとも1つである場合の、不織布材料内の体液の流量を指し得る。
【0042】
不織布材料を通る体液の流量は、多くの要因に依存し得る。一例では、流量は不織布材料の密度及び目付に反比例し、ここで不織布材料の密度及び/又は目付が増加すると不織布材料の流量は減少し、その逆も同様である。一例では、流量は、繊維を形成する材料(例えば、材料の親水性)に依存し得る。一例では、流量は、厚さの増加とともに増加する可能性があり、これは、厚さが増加すると、体液が流れ得る断面積が増加するためである。一例では、流量は、不織布材料の種類(例えば、カードウェブ、ニードルパンチウェブなど)に依存する可能性があり、これは、各種類の不織布材料が、前述のように、他のすべての要因が同じである場合に、異なる流量及び吸収速度を示す可能性があるためである。
【0043】
流体収集アセンブリ100は、不織布材料の流体流量に基づいて格付けされ得る。例えば、不織布の流量が平均的な人の尿の流量よりも小さい場合(例えば、50ml/秒未満又は25ml/秒未満)、流体収集アセンブリ100は、流体収集アセンブリ100が特定の個人に対してのみ使用され得ることを示し、流体収集アセンブリ100が漏れる可能性を低減し得る。格付けは、流体収集アセンブリ100自体、又は流体収集アセンブリ100を少なくとも最初に含んでいたパッケージに提供されてもよい。いくつかの実施形態では、格付けを提供することは、流体収集アセンブリ100の漏れを防ぐという流体収集アセンブリ100の機能にとって重要であり得る。
【0044】
多孔性材料115の不織布材料は、その中の体液を特定の時間(「排出時間」)内に除去できるように選択され得る。例えば、平均的な人は、約8秒~約36秒の間排尿をする。不織布材料は、平均的な排尿に相当する排出時間を示すように選択され、体液がそこから漏れるのを防ぎ得る。例えば、不織布材料は、排出時間が、最大6秒、最大約10秒、最大約15秒、最大約20秒、最大約25秒、最大約30秒、最大約35秒、又は約6秒~約15秒、約10秒~約20秒、約15秒~約25秒、約20秒~約30秒、若しくは約25秒~約35秒の範囲であるように選択され得る。本明細書で使用される場合、排出時間とは、不織布材料が体液で飽和又はほぼ飽和され、その時に本明細書に開示される真空圧のいずれかがチャンバ114に印加された場合に、不織布材料から実質的にすべて(例えば、少なくとも約50%、少なくとも約75%、又は少なくとも約90%)の体液を除去する時間を指す。排出時間は、不織布材料中の体液の流量及び不織布材料の容量(例えば、厚さ)に依存し得る。
【0045】
本明細書に開示される不織布材料は、本明細書に開示される特性の任意の組み合わせを示し得る。例えば、本明細書に開示される不織布材料は、前述の不織布材料の種類(例えば、カードウェブ、ニードルパンチウェブなど)、崩壊しない真空圧、密度、厚さ、目付、平均長さ、平均横寸法、アスペクト比、親水性、組成、流量、又は排気時間のうちの少なくともいずれか2つを示し得る。したがって、本明細書に開示される不織布材料の少なくともいくつかは、不織布材料の種類、崩壊しない真空圧、密度、厚さ、目付、平均長さ、平均横寸法、アスペクト比、親水性、組成、流量、又は排気時間の11以下(例えば、10以下、8以下、6以下、5以下、4以下、3以下、2以下、又は1つ)を示さなくてもよい。
【0046】
図1A及び
図1Bに戻って参照すると、一実施形態では、多孔性材料115はシートであってもよい。多孔性材料115をシートとして形成することで、流体収集アセンブリ100の製造を容易にし得る。例えば、多孔性材料115をシートとして形成することで、第1のパネル110、第2のパネル112、及び多孔性材料115をそれぞれシートにすることができる。流体収集アセンブリ100の製造中、第1のパネル110、第2のパネル112、及び多孔性材料115は積み重ねられ、次いで同じ製造ステップで互いに取り付けられ得る。例えば、多孔性材料115は、第1のパネル110及び第2のパネル112のサイズと同じサイズ、又はより好ましくはわずかに小さい形状を示してもよい。したがって、第1のパネル110及び第2のパネル112をその外縁部に沿って互いに付着することはまた、多孔性材料115を第1のパネル110及び第2のパネル112に取り付け得る。多孔性材料115は、第1のパネル110及び第2のパネル112よりわずかに小さくてもよく、その結果、第1のパネル110及び/又は第2のパネル112は、多孔性材料115の周りに延在し、多孔性材料115は流体不透過性バリア108を通る通路を、そこを体液が通過して漏れる可能性があるために形成しない。また、多孔性材料115を第1のパネル110及び/又は第2のパネル112に取り付けることは、多孔性材料115がチャンバ114内で著しく移動することを防ぎ得て、例えば多孔性材料115が流体出口118の近くで団子状になるのを防ぎ得る。一例では、多孔性材料115は、第1のパネル110又は第2のパネル112に(例えば、接着剤を介して)取り付けられ、その後、又はその前に第1のパネル110を第2のパネル112に付着し得る。一例では、多孔性材料115は、単にチャンバ114内に配置され、多孔性材料115を第1のパネル110又は第2のパネル112のうちの少なくとも一方に取り付けなくてもよい。一実施形態では、以下でより詳細に説明するように、多孔性材料115は、シート以外の形状、例えば、中空の略円筒形状を示してもよい。
【0047】
一般に、シース102は、陰茎が陰茎受容領域128内になく、シース102が平らな表面上に置かれているとき、実質的に平らである。シース102は、実質的に平らであり、それは流体不透過性バリア108が、略管状の流体不透過性バリアの代わりに第1のパネル110及び第2のパネル112から形成されるためである。更に、前述のように、多孔性材料115はシートであってもよく、それはまたシース102を実質的に平らにする。シース102は、流体収集アセンブリ100が、相対的に剛性のリング又はキャップを含まなくてもよいため、実質的に平らであり得て、剛性のリング又はキャップは、その周りの流体不透過性バリア108の部分よりも大きな剛性を示し、そのようなリング及びキャップはシース102が実質的に平らであるのを阻止する可能性がある。シース102が実質的に平らであると記載されているのは、多孔性材料115が多孔性材料115の厚さに応じて、シース102にわずかな膨らみを形成させ得るか、流体出口118及び/又は導管130が、その周りに膨らみを生じさせ得るか、又はベース104が、その周りのシース102の部分を引っ張り得るかのうちの少なくとも1つのためであることに留意されたい。また、シース102は従順であってもよく、それによって、シース102は使用中、実質的に平らでなくてもよく、それは、使用中、シース102が平らでない表面上(例えば、睾丸、会陰、及び/又は大腿の間)に置かれる可能性があり、また、シース102がこれらの形状の表面に適合し得るためであることに留意されたい。シース102は、
図1Bでは陰茎受容領域128を示すために、実質的に平らであるように示されていないことに留意されたい。
【0048】
陰茎が陰茎受容領域128になく、シース102が平らな表面上に置かれているときに実質的に平らとなるシース102の能力は、流体収集アセンブリ100が埋没陰茎及び非埋没陰茎で使用されることを可能にする。例えば、流体収集アセンブリ100が埋没陰茎で使用されている場合、陰茎は陰茎受容領域128の中に延在せず、それによりシース102はベース104のアパーチャ132を横切って比較的平らに置かれる。シース102がアパーチャ132を横切って比較的平らに置かれると、多孔性材料115は開口部116及びアパーチャ132を横切って延び、埋没陰茎に近接する。このように、多孔性材料115は、埋没陰茎から排出された体液が個人の皮膚に貯留するのを防止又は阻止し、それは多孔性材料115が、さもなければ個人の皮膚に貯留するであろう体液の少なくとも相当の部分を受け取り、除去するためである。したがって、個人の皮膚は乾いたままであり、それによって流体収集アセンブリ100を使用する快適性が改善され、皮膚の劣化を防ぐ。しかし、埋没陰茎で使用されるように構成された他の従来の流体収集アセンブリとは異なり、流体収集アセンブリ100は、非埋没陰茎で使用されてもよく、それは非埋没陰茎が、陰茎の完全に勃起している場合であっても、依然として陰茎受容領域128の中に受容され得るためである。更に、シース102が実質的に平らである能力により、流体収集アセンブリ100は、シース102が実質的に平らでない場合よりも、より離散的(discretely)に使用され得て、それによって起こり得る厄介な事態を回避し得る。
【0049】
シース102が実質的に平らであるとき、多孔性材料115はチャンバ114の実質的にすべてを占有し、陰茎受容領域128は潰される。言い換えると、シース102は、多孔性材料115によって常に占有されていない領域を画定しない場合がある。多孔性材料115がチャンバ114の実質的にすべてを占有するとき、チャンバ114の中に排出された体液は、相当な時間にわたって貯留する可能性が低く、それは体液を貯留することが、衛生上の問題を引き起こし、臭気を生じ、及び/又は個人の皮膚を体液と触れたままにする可能性があり、不快感と皮膚の劣化を引き起こす場合があるためである。
【0050】
前述のように、第1のパネル110、第2のパネル112、及び多孔性材料115は、比較的柔軟であるように選択され得る。第1のパネル110、第2のパネル112、及び多孔性材料115は、比較的柔軟であり、その場合、第1のパネル110、第2のパネル112、及び多孔性材料115のそれぞれは、支持されていないときにはその形状を維持することができない。上述のように、第1のパネル110、第2のパネル112、及び多孔性材料115の柔軟性により、シース102を実質的に平らにすることができる。第1のパネル110、第2のパネル112、及び多孔性材料115の柔軟性により、シース102は、陰茎のサイズ及び形状が変化したとき(例えば、勃起したとき)であっても陰茎の形状に適合し、体液が溜まる可能性があるチャンバ114内の占有されていない空間を最小限に抑えることを可能にし得る。
【0051】
前述のように、流体収集アセンブリ100は、ベース104を含み、それはシース102に取り付けられるように構成される。例えば、ベース104は、シース102に永久的に取り付けられるように構成される。ベース104は、シース102に永久的に取り付けられるように構成され、それは、例えば、流体収集アセンブリ100が、シース102に永久的に取り付けられたベース104を備えている場合、又はベース104がシース102に永久的に取り付けられていないが、シース102に将来のある時点で永久的に取り付けられるように構成されている場合である。永久的に取り付けられるとは、シース102をベース104から取り外すことが、シース102又はベース104の少なくとも一方を損傷することなく、ブレードを使用してシース102をベース104から分離することなく、及び/又は化学薬品を使用してシース102をベース104に取り付ける接着剤を溶解することなく、できないことを意味する。ベース104は、シース102に、接着剤、縫い合わせ、熱封止、RF溶接、又はUS溶接を使用して永久的に取り付けられ得る。一実施形態では、ベース104は、シース102に可逆的に取り付けられるように構成される。
【0052】
前述のように、ベース104はアパーチャ132を含む。ベース104は、シース102の第1の端領域120に永久的に取り付けられ、アパーチャ132が開口部116と位置合わせされる。
【0053】
ベース104は、陰茎を取り囲む皮膚(例えば、恥丘、大腿、睾丸、及び/又は会陰)に結合され、そこを通して陰茎が配置されるような大きさ、形状であり、かつ材料で作られる。例えば、ベース104は、アパーチャ132を画定し得て、それは陰茎がそこを通って配置されるように構成される。一例では、ベース104は、ベース104が結合されるように構成された皮膚表面の全体的な形状又は輪郭を示してもよい。ベース104は柔軟であってもよく、それによって、ベース104が皮膚表面の任意の形状に適合し、ベース104が皮膚表面を引っ張るのを軽減することができる。ベース104は、シース102を越えて横方向に延在し、それによって、流体収集アセンブリ100を取り付けることができる個人の皮膚の表面積を、ベースを含まない実質的に同様の流体収集アセンブリ100と比較して増加させ得る。
【0054】
ベース104は、任意の適切な技術を使用して患者の尿道開口部の周囲の皮膚に取り付けられるように構成され得る。例えば、ベース104は、ベース104を尿道開口部の周囲の皮膚に取り付けるように構成された化学接着剤(例えばヒドロゲル)又は乾燥接着剤を含んでもよい。
【0055】
流体収集アセンブリ100は、導管130を含む。導管130は、本明細書に開示される組立管のいずれかと同一、又は実質的に同様であってもよい。導管130の入口は、シース102の第2の端領域122に、又はその近くに配置され得て、これは、ユーザが装着したときにチャンバ114の重量測定的に低いポイントであると予想される。導管130の入口をシース102の第2の端領域122に、又はその近くに配置することにより、導管130は、導管130の入口が他の場所に配置された場合よりも多くの体液を受け取り、貯留(例えば、体液の貯留は微生物の増殖と悪臭を引き起こす可能性がある)の可能性を低減することを可能とする。例えば、多孔性材料115内の体液は、毛細管力により多孔性材料115内に流入する。しかし、体液は、重力の方向に流動することに優先性を示し得て、特に多孔性材料115の少なくとも一部分が体液で飽和される場合にそうである。したがって、導管130の入口は、流体収集アセンブリ100内で、ユーザが装着したときに流体収集アセンブリ100内の重量測定的に低いポイントであると予想される位置に配置され得る。
【0056】
一例では、導管130は、少なくともチャンバ114の中に、例えば陰茎受容領域128の中に挿入可能であるように構成される。このような例では、導管130は、1つ以上のマーカ(図示せず)をその外部に含み得て、それは導管130のチャンバ114の中への挿入を容易にするように配置される。例えば、導管130は、1つ以上のマーキングをその上に含み得て、それらは導管130の過度の挿入、又は挿入不足を防止するように構成される。別の例では、導管130は、チャンバ114に対する導管130の正確な回転を容易にするように構成された1つ以上のマーキングをその上に含み得る。1つ以上のマーキングは、線、ドット、ステッカ、又は任意の他の適切なマーキングを含み得る。
【0057】
導管130は、プラスチックチューブ(例えば、医療用チューブ)などの柔軟な材料を含み得る。このようなプラスチックチューブには、熱可塑性エラストマ、ポリ塩化ビニル、エチレンビニルアセテート、ポリテトラフルオロエチレンなどのチューブが含まれる。いくつかの例では、導管130は、シリコーン又はラテックスを含み得る。いくつかの例では、導管130は、弾力性のある1つ以上の部分を含み得て、それは導管130が柔軟であることを可能にする直径又は壁厚の1つ以上を有することによる。
【0058】
以下により詳細に説明するように、導管130は、流体貯蔵容器(図示せず)と真空源(図示せず)との1つ以上に結合され、その間を少なくとも部分的に延びるように構成される。いくつかの例では、真空源は、流体収集アセンブリ100から離れた位置にあってもよい。そのような例では、導管130は、流体貯蔵容器に流体的に接続され得て、それは真空源と流体収集アセンブリ100との間に配置されてもよい。
【0059】
動作中、流体収集アセンブリ100を使用する男性は、体液(例えば、尿)をチャンバ114の中へ排出し得る。体液は、チャンバ114の中に溜まるか、又はその他の方法で集められ得る。体液の少なくとも一部は、入口を介して導管130の内部に引き込まれ得る。流体は、真空源によって供給される真空/吸引を介して、流体収集アセンブリ100から外へ引き出され得る。
【0060】
男性の流体収集アセンブリの更なる例は、2020年8月19日に出願された米国仮特許出願第63/067,542号に開示されており、その開示は、参照によりその全体が本明細書に援用される。
【0061】
図2は、一実施形態による、流体収集アセンブリ200の断面概略図である。本明細書で別段開示される場合を除き、流体収集アセンブリ200は、本明細書で開示される流体収集アセンブリのいずれかと同一、又は実質的に同様である。例えば、
図1A及び
図1Bに示される流体収集アセンブリ100と同様に、流体収集アセンブリ200は、シース202及びベース204を含む。シース202は、チャンバ214を画定する流体不透過性バリア208と、チャンバ214内に配置された少なくとも1つの多孔性材料215とを含み得る。
【0062】
図1Bに示される多孔性材料115とは異なり、多孔性材料215は複数の層を含む。例えば、多孔性材料215は、第1の層234及び第2の層236を含むものとして説明される。第1の層234は、陰茎受容領域228を少なくとも部分的に画定し得て、一方、第2の層236の少なくとも一部分は、第1の層234の少なくとも一部分によって陰茎受容領域228から離隔され得る。多孔性材料215は、限定するものではないが、3つ以上の層を含み得ることに留意されたい。第1の層234及び第2の層236に関して説明したのと同じ原理は、多孔性材料215が3つ以上の層を含む場合にも適用され得る。
【0063】
一実施形態では、多孔性材料215の複数の層のそれぞれは、異なる不織布材料などの不織布材料から形成され得る。このような実施形態では、第1の層234は第1の不織布材料から形成され得て、第2の層236は第2の不織布材料から形成され得る。第1の不織布材料は、第2の不織布材料とは異なる1つ以上の特性を示し得る。一例では、第1の不織布材料は、第2の不織布材料よりも1つ以上の体液を垂直方向によく吸い上げ、患者と接触する体液をよりよく除去し得る。第2の不織布材料は、第1の不織布材料よりも1つ以上の体液を水平方向によく吸い上げ、それによって体液を流体出口218に向かって移動させ得る。例えば、第1の不織布材料は、縦重ね不織布を含み得て、第2の不織布材料は、カードウェブ、横重ね不織布、又は交差重ね不織布を含み得る。一例では、第1の不織布材料は、第2の不織布材料よりも優れたウィッキング特性(例えば、流体流量)を示すことができ、第2の不織布材料は、第1の不織布材料よりも真空圧による崩壊によく耐えることができ、又はその逆も同様である。
【0064】
一実施形態では、多孔性材料215の複数の層のうちの少なくとも1つは不織布材料(複数可)から形成されてもよく、多孔性材料215の残りの少なくとも1つの層は織布材料から形成されてもよい。多孔性材料215は、様々な理由により織布材料を含み得る。一例では、本明細書に開示される不織布材料の一部は、患者の皮膚(例えば、陰茎)に直接接触すると不快になる場合がある。不織布材料は、不快である場合があり、例えば、不織布材料が粗い表面質感のうちの少なくとも1つを示すか、そこから突出する繊維を含むか、又は硬い繊維から形成され得るためである。したがって、第1の層234は、織布材料から形成され得て、第2の層236は不織布材料から形成され得て、これにより織布材料が不織布材料の代わりに患者の皮膚と接することができる。一例では、第1の層234は疎水性織布材料を含み得て、第2の層236は親水性不織布材料を含み得る。体液は、真空圧のために疎水性織布を通って流れる可能性がある。しかしながら、疎水性織布材料は、体液が疎水性織布材料を通って逆流するのを妨げる場合がある。換言すると、疎水性織布材料は患者を乾燥した状態に保ち得る。
【0065】
多孔性材料215は、任意の適切な織布材料を含み得る。一例では、織布材料は、織布、例えば、ガーゼ(例えば、シルク、リネン、又は綿ガーゼ)、別の柔らかい布地、あるいは別の滑らかな布地から形成され得る。一例では、織布材料は、ポリマ、例えば、ナイロン、ポリエステル、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリプロピレン、レーヨン、アクリル、ノーメックス、ケブラー(Kevlar)(登録商標)、テフロン(Teflon)(登録商標)などを含んでもよい。特定の例では、織布材料は紡績ナイロン繊維を含み得る。一例では、織布材料は、天然繊維、例えば、綿、羊毛、シルク、木材パルプ、又はそれらの組み合わせを含み得る。一例では、織布材料は、カーボン、金属繊維、又はセラミック繊維を含み得る。一例では、織布材料は、織布材料が体液に曝露され、しばらくの間体液から除去された後、実質的に吸収を示さないように選択され得る。本明細書で使用される場合、「実質的に吸収しない」とは、織布材料への体液の名目上の吸収量を可能としてもよく、例えば、ウィッキング材料の乾燥重量の約10重量%未満、約7重量%未満、約5重量%未満、約3重量%未満、約2重量%未満、約1重量%未満、又は織布材料の乾燥重量の約0.5重量%未満である。織布材料はまた、体液をチャンバ114の内部に向かって全体的に吸い上げ得る。一実施形態では、織布材料は、少なくとも1つの吸収性材料又は吸着性材料を含むことができる。一例では、織布材料は、本明細書に開示される材料のいずれかの組み合わせを含み得る。
【0066】
本明細書に開示される多孔性材料は、
図1A~
図2Bに示される流体収集アセンブリ以外の別の流体収集アセンブリとともに使用されてもよい。例えば、
図3は、一実施形態による流体収集アセンブリ300の断面図である。流体収集アセンブリ300は、男性の尿道開口部から1つ以上の体液を受け取るように構成された男性の流体収集アセンブリである。本明細書に別途開示される場合を除き、流体収集アセンブリ300は、本明細書に開示される流体収集アセンブリのいずれかと同一、又は実質的に同様である。
【0067】
流体収集アセンブリ300は、シース302と、ベース304とを含む。シース302は、ベース304の中空領域に嵌合するようなサイズ及び形状の流体不透過性バリア308を含む(例えば、流体不透過性バリア308から形成され得る)。例えば、シース302は、図示のように、略管状又はカップ状であってもよい。略管状又はカップ状の流体不透過性バリア308は、シース302の外面326を少なくとも部分的に画定し得る。流体不透過性バリア308は、1つ以上の態様において、本明細書に開示される流体不透過性バリア108と同様、又は同一であり得る。例えば、流体不透過性バリア308は、流体不透過性バリア108に関して本明細書に開示される材料のいずれかから構築され得る。流体不透過性バリア308は、チャンバ314を少なくとも部分的に画定する。例えば、流体不透過性バリア308の内面324は、チャンバ314の周囲を少なくとも部分的に画定する。チャンバ314は、1つ以上の態様においてチャンバ114と同様、又は同一であり得る。例えば、チャンバ314は、その中に流体を少なくとも一時的に保持し得る。図示のように、流体収集アセンブリ300は、陰茎を受け入れるように構成され、その中に多孔性材料315を含み得る。
【0068】
流体収集アセンブリ300は、少なくとも1つの多孔性材料315を含む。多孔性材料315は、1つ以上の態様において本明細書に開示される多孔性材料のいずれかと同様、又は同一であり得る。多孔性材料315は、本明細書に開示される不織布材料のいずれかのような、少なくとも1つの不織布材料を含む。一例では、示されるように、多孔性材料315は、
図2に示される多孔性材料215と同様の複数の層(例えば、少なくとも第1の層334及び第2の層336)を含む。多孔性材料315の複数の層のうちの少なくとも1つは不織布材料を含み、任意選択で、多孔性材料315の層の残りは1つ以上の織布材料を含む。一例では、多孔性材料315は、
図1Bに示される多孔性材料115と同様の不織布材料の単層を含み得る。一実施形態では、多孔性材料315は、略中空の円筒形状を示し得る。このような実施形態では、多孔性材料315の垂直方向は円筒の半径と略平行であり、水平方向は円筒の長さ及び円周と面一である。
【0069】
シース302はまた、その中に導管330の少なくとも一部分を含み、例えば、チャンバ314内に少なくとも部分的に配置される。例えば、導管330は、第2の端領域322においてシース302から、アパーチャ332に少なくとも近接する第1の端領域320に少なくとも部分的に向かって延びることができる。第1の端領域320は、男性の尿道の周囲の皮膚(例えば、陰茎又はその周囲の陰部)の近く又はその上に配置され得る。
【0070】
いくつかの例では、流体不透過性バリア308は、真空下に置かれたときにシース302が潰れることを可能にする材料で構築され、及び/又は厚さを有し、例えば、使用中に流体収集アセンブリ300内の陰茎の周囲の空気を除去し得る。このような例では、導管330は、チャンバ314内の第2の端領域322までのみ、又はその中にのみ延在してもよい(例えば、開口部316に隣接する領域までは延在しない)。このような例では、尿が集められ、第1の端領域320で流体収集アセンブリ300から除去され得る。多孔性材料315は、シース302が潰れる際に崩壊せず、それによって体液が流体収集アセンブリ300を通って流れることを可能にすることに留意されたい。
【0071】
一例では、チャンバ314の一部分は、男性の陰茎のサイズ及び剛性が異なるため、実質的に空である場合がある。しかしながら、いくつかの例では、チャンバ314の最も外側の領域(例えば、シース302の内部領域の周囲)は、多孔性材料315を含み得る。例えば、多孔性材料315は、流体不透過性バリア308の内面324に結合されてもよい。多孔性材料315は、男性の尿道からの尿の流れを鈍らせるために(例えば、チャンバ314の遠位端部に)配置されてもよく、それによって飛散を制限し、及び/又は体液をチャンバ314の選択された領域に導き得る。チャンバ314は実質的に空であるため(例えば、チャンバ314の実質的にすべてがリザーバを形成する)、流体はチャンバ314の重量測定的に低いポイントに溜まる可能性が高い。チャンバ314の重量測定的に低いポイントは、患者の皮膚と流体収集アセンブリ300の交差点、シース302に形成された角部、又は患者の向きに応じた別の適切な位置にあってもよい。
【0072】
ベース304は、男性の尿道を取り囲む皮膚に結合され、男性の尿道がそこを通して配置されるようなサイズ、形状、及び材料で作られる。例えば、ベース304は、ベース304内にアパーチャ332を画定する。ベース304は、男性の尿道の周囲に配置する(例えば、陰茎の周囲及び/又は陰茎上に配置される)ような、サイズ及び形状であり、アパーチャ332は、男性の尿道がそこを通って配置されるように構成され得る。ベース304はまた、男性の尿道の周囲(例えば、陰茎の周囲)の皮膚に結合される(例えば、ヒドロゲル接着剤などを用いて接着される)ような、サイズ、形状、及び材料で作られ、又は他の方法で構成されてもよい。一例では、ベース304は、ベース304が結合されるように選択された皮膚表面の全体的な形状又は輪郭を示し得る。ベース304は柔軟性であってもよく、それによってベース304が皮膚表面の任意の形状に適合することが可能になる。ベース304は、長手方向に延びるフランジ355と、長手方向に延びるフランジ355から内方に延在する横方向に延びるフランジ357とを含み得る。長手方向に延びるフランジ355及び横方向に延びるフランジ357は、シース302を受け入れる(例えば、シールする)ように構成された中空領域を画定する。ベース304は、ベース304上に配置された化学接着剤又は乾式接着剤などの接着剤を含み得て、ベース304を尿道開口部の周囲の領域に取り付けるように構成される。
【0073】
いくつかの例では、流体収集アセンブリ300は、第2の端領域322にキャップ356を含む。キャップ356は、内部チャネルを画定し、そこを通って流体が流体収集アセンブリ300から除去され得る。内部チャネルは、チャンバ314と流体連通する。キャップ356は、流体不透過性バリア308又は多孔性材料315の1つ以上の第2の端領域322の少なくとも一部分の上に配置され得る。キャップ356は、ポリマ、ゴム、又はその他の流体不透過性材料で作製され得る。キャップ356は、流体不透過性バリア308、多孔性材料315、又は導管330のうちの1つ以上に取り付けられ得る。キャップ356は、流体収集アセンブリ300の第2の端領域322の少なくとも一部分を覆ってもよい。キャップ356は、シース302からある距離だけ横方向に延在し得る。キャップ356は、流体出口318を画定し、それは内部チャネル内などで導管330を受け取り、導管330に対して液密となるようにサイズを決められ、構成される。導管330は、キャップ356内又はキャップ356を通って、例えば、多孔性材料315まで、又は多孔性材料315を通過して、又は多孔性材料315から離れたポイントまで、ある距離だけ延在し得る。後者の例では、キャップ356の内部チャネルは、その中にリザーバ358を画定し得る。いくつかの例(図示せず)では、キャップ356は省略されてもよい。
【0074】
リザーバ358は、流体収集アセンブリ300の占有されていない部分、例えばキャップ356内であり、他の材料が存在しない。いくつかの例では、リザーバ358は、多孔性材料315及びキャップ356によって少なくとも部分的に画定される。使用中、チャンバ314内にある流体は、多孔性材料315を通ってリザーバ358に流動し得る。リザーバ358は、その中に流体の少なくとも一部を貯蔵することができ、及び/又は流体を導管330によって除去されるように配置し得る。いくつかの例では、多孔性材料315の少なくとも一部分は、内部チャネルの開口部の少なくとも一部分とチャンバ314との間に連続的に延在して、任意の流体を開口部からリザーバ358に直接吸い上げることができる。
【0075】
ベース304、シース302、キャップ356、及び導管330は、任意の適切な方法を使用して一緒に取り付けられ得る。例えば、ベース304、シース302、キャップ356、又は導管330のうちの少なくとも2つは、締り嵌め、接着剤、縫い合わせ、溶接(例えば、超音波溶接)、テープ、他の任意の適切な方法、又はそれらの組み合わせのうちの少なくとも1つを使用して一緒に取り付けられてもよい。
【0076】
いくつかの例(図示せず)では、流体収集アセンブリ300は、1つの部品構成であって、シース302、ベース304、及びキャップ356のうちの1つ以上が単一の一体的に形成された部品であってもよい。
【0077】
ここで使用され得る男性の流体収集アセンブリの更なる例は、2019年6月6日に出願された米国特許出願第16/433,773号に開示されており、その開示は、参照によりその全体が本明細書に援用される。
【0078】
少なくとも1つの不織布材料を含む本明細書に開示される多孔性材料は、女性の流体収集アセンブリとともに使用されてもよい。
図4Aは、一実施形態による流体収集アセンブリ400の等角図である。
図4Bは、一実施形態による、
図4Aに示される平面4B-4Bに沿った流体収集アセンブリ400の断面図である。流体収集アセンブリ400は、女性の尿道開口部に隣接して配置されるように構成された女性の流体収集アセンブリである。本明細書に別途開示される場合を除き、流体収集アセンブリ400は、本明細書に開示される流体収集アセンブリのいずれかと同一、又は実質的に同様である。流体収集アセンブリ400は、流体不透過性バリア408、流体不透過性バリア408によって画定されたチャンバ414内に配置される少なくとも1つの多孔性材料415、及びチャンバ414内に少なくとも部分的に配置された任意の導管430を含む。
【0079】
流体不透過性バリア408は、チャンバ414(例えば、内部領域)及び開口部416を少なくとも部分的に画定する。例えば、流体不透過性バリア408の内面(複数可)424は、流体収集アセンブリ400内のチャンバ414を少なくとも部分的に画定する。流体不透過性バリア408は、体液をチャンバ414内に一時的に貯蔵する。流体不透過性バリア408は、任意の適切な流体不透過性材料(複数可)、例えば本明細書に開示される任意の流体不透過性材料で形成され得る。したがって、流体不透過性バリア408は、体液が流体不透過性バリア408を通過するのを実質的に防止する。一実施形態では、流体不透過性バリア408は、空気透過性及び流体不透過性であり得る。そのような実施形態では、流体不透過性バリア408は、複数の細孔を画定する疎水性材料から形成され得る。流体不透過性バリア408の少なくとも外面426の少なくとも1つ以上の部分は、柔らかい、及び/又は滑らかな材料から形成され、それによって擦れを低減し得る。
【0080】
いくつかの例では、流体不透過性バリア408は、実質的に円筒形(図示のように)などの管状(開口部416を無視する)、長方形、角柱形、又は平らな管であってもよい。使用中、流体不透過性バリア408の外面426は患者と接触し得る。流体不透過性バリア408は、女性ユーザの脚の間の臀裂に適合するようなサイズ及び形状にすることができる。
【0081】
開口部416は、流体がチャンバ414に入る進入経路を提供する。開口部416は、流体不透過性バリア408によって、例えば流体不透過性バリア408の内縁部によって画定され得る。例えば、開口部416は、外面426から内面424まで、流体不透過性バリア408内に形成され、それを通って延在し、それにより、体液が流体収集アセンブリ400の外側からチャンバ414に入ることが可能になる。開口部416は、流体不透過性バリア408の細長い穴であってもよい。例えば、開口部416は、流体不透過性バリア408のカットアウトとして画定され得る。開口部416は、女性の尿道に隣接して配置されるように置かれ、成形され得る。
【0082】
流体収集アセンブリ400は、女性の尿道開口部に近接して配置され得て、体液は、流体収集アセンブリ400のチャンバ414に開口部416を介して流入し得る。流体収集アセンブリ400は、体液をチャンバ414内に開口部416を介して受け入れるように構成される。使用時、開口部416は、尿道開口部の下方の第1の位置(例えば、肛門若しくは膣口に、又はその付近)から尿道開口部の上方の第2の位置(例えば、膣口の上部若しく陰毛に、又はその付近に)まで延びる細長い形状を有してもよい。
【0083】
開口部416は、女性の脚が閉じられたときに女性の脚の間の空間が比較的小さいために細長い形状を有し得て、それによって開口部416(例えば、長手方向に延びる開口部)の細長い形状に対応する経路に沿った体液の流れのみを可能にする。流体不透過性バリア408の開口部416は、流体収集アセンブリ400の長手方向軸に沿って測定される長さを示すことができ、この長さは、流体収集アセンブリ400の長さの少なくとも約20%、例えば流体収集アセンブリ400の長さの約25%~約50%、約40%~約60%、約50%~約75%、約65%~約85%、又は約75%~約95%であり得る。
【0084】
流体不透過性バリア408の開口部416は、流体収集アセンブリ400の長手方向軸を横切って測定した幅を示し得て、流体収集アセンブリ400の円周の少なくとも約40%、例えば流体収集アセンブリ400の円周の約25%~約50%、約40%~約60%、約50%~約75%、約65%~約85%、又は約75%~約400%であり得る。開口部416は、流体収集アセンブリ400の円周の50%を超える幅を示し得て、それは導管430を通る真空(例えば、吸引)が、流体を多孔性材料415に通して導管430内に引き込むためである。いくつかの例では、開口部416は、垂直方向に配向されてもよい(例えば、流体収集アセンブリ400の長手方向軸に平行な長軸を有する)。いくつかの例(図示せず)では、開口部416は水平方向に配向されてもよい(例えば、流体収集アセンブリ400の長手方向軸に対して垂直な長軸を有する)。開口部416の向きは、不織布材料の繊維の向き及び多孔性材料415内の流れの方向とは異なっていてもよいことに留意されたい。一例では、流体不透過性バリア408は、患者に付着されるように、例えば、患者に貼り付けられる(例えば、ヒドロゲル接着剤を用いて)ように構成され得る。一例によれば、適切な接着剤はヒドロゲル層である。
【0085】
いくつかの例では、流体不透過性バリア408は、導管430を受け入れるサイズの流体出口418を画定し得る。少なくとも1つの導管430は、流体出口418を介してチャンバ414内に配置され得る。流体出口418は、導管430又は少なくとも1つの管に対して少なくとも実質的に液密シールを形成し、それによって体液がチャンバ414から漏れるのを実質的に防止するようなサイズ及び形状であり得る。
【0086】
流体不透過性バリア408は、マーキング、例えば1つ以上のマーキングをその上に含んでもよく、ユーザが流体収集アセンブリ400を患者に位置合わせするのに役立つ。例えば、流体不透過性バリア408上の線(例えば、開口部416の反対側)は、ヘルスケアの専門家が、開口部416を、患者の尿道上に位置合わせすることを可能にし得る。例では、マーキングは、1つ以上の位置合わせガイド又は方向インジケータ、例えばストライプ又はハッシュを含み得る。そのようなマーキングは、流体収集アセンブリ400を恥骨などの1つ以上の解剖学的特徴に位置合わせするように配置され得る。
【0087】
流体収集アセンブリ400は、チャンバ414内に配置された多孔性材料415を含む。多孔性材料415は、開口部416の少なくとも一部分(例えば、すべて)を覆ってもよい。多孔性材料415は、開口部416を通じてチャンバ414の外側の環境に露出される。一実施形態では、多孔性材料415は、任意の体液を開口部416から吸い上げ、それによって体液がチャンバ414から漏れるのを防ぐように構成され得る。
【0088】
多孔性材料415は、1つ以上の態様において本明細書に開示される多孔性材料のいずれかと同様、又は同一であり得る。多孔性材料415は、少なくとも1つの不織布材料、例えば本明細書に開示される不織布材料のいずれかを含む。一例では、示されるように、多孔性材料415は、
図2に示される多孔性材料215と同様の複数の層(例えば、少なくとも第1の層434及び第2の層436)を含む。多孔性材料415の複数の層のうちの少なくとも1つは不織布材料を含み、必要に応じて、多孔性材料415の残りは1つ以上の織布材料を含む。一例では、多孔性材料415は、
図1Bに示される多孔性材料115と同様の不織布材料の単層を含み得る。
【0089】
多孔性材料415は、導管430によって占有されていないチャンバ414の部分を少なくとも実質的に完全に満たし得る。いくつかの例では、多孔性材料415は、導管430によって占有されていないチャンバ414の部分を実質的に完全に満たさなくてもよい。このような例では、流体収集アセンブリ400は、チャンバ414内に配置されたリザーバ458を含む。
【0090】
リザーバ458は、チャンバ414の実質的に占有されていない部分である。リザーバ458は、流体不透過性バリア408と多孔性材料415との間に画定され得る。チャンバ414内の体液は、多孔性材料415を通ってリザーバ458に流れ得る。リザーバ458は、その中に体液を保持し得る。流体不透過性バリア408は、体液をリザーバ458内に保持し得る。第1の端領域420に示されているが、リザーバ458は、チャンバ414の任意の部分、例えば第2の端領域422に配置されてもよい。リザーバ458は、チャンバ414の一部分に配置され得て、そこは流体収集アセンブリ400が装着されたときに流体収集アセンブリ400の重量測定的に低いポイントに位置するように設計される。
【0091】
いくつかの例(図示せず)では、流体収集アセンブリ400は、複数のリザーバを含み得て、例えば、導管430の入口に最も近いチャンバ414の部分(例えば、第1の端領域420)に位置する第1のリザーバと、第2の端領域422に、又はその近くであるチャンバ414の部分に位置する第2のリザーバである。別の例では、多孔性材料415は導管430の少なくとも一部分から離隔され、リザーバ458は多孔性材料415と導管430との間の空間であり得る。
【0092】
導管430は、少なくとも部分的にチャンバ414内に配置され得る。導管430を使用して、体液をチャンバ414から除去し得る。導管430(例えば、管)は、導管430の入口と、導管430の入口の下流に位置する出口412とを含む。出口412は、真空源、例えば真空ポンプに動作的に結合され、流体をチャンバ414から導管430を通して引き出し得る。例えば、導管430は、第2の端領域422から流体不透過性バリア408内に延びてもよく、第1の端領域420へ、その中のリザーバ458に近接するポイントまで延びてもよく、その結果、導管430の入口はリザーバ458と流体連通する。導管430は、チャンバ414を流体貯蔵容器(図示せず)又は真空源(図示せず)と流体結合する。
【0093】
導管430は、多孔性材料415の孔を通って、例えばリザーバ458内に延在し得る。例えば、導管430の入口は、リザーバ458内に延在するか、リザーバ458内に配置され得る。図示の実施形態では、導管430は、少なくとも部分的にリザーバ458内に配置される。いくつかの例(図示せず)では、導管430は、遠位端領域においてチャンバ414に入ってもよく、導管430の入口は遠位端領域(例えば、リザーバ458)に配置されてもよい。流体収集アセンブリ400内に集められた体液は、導管430を介してチャンバ414から除去され得る。
【0094】
いくつかの例では、導管430の入口はリザーバ458内まで延在しなくてもよい。このような例では、導管430の入口は、多孔性材料415内、又はその終端に配置され得る。例えば、導管430の端部は、多孔性材料415と同一の広がりを有し得るか、又は多孔性材料415内に凹設されてもよい。
【0095】
使用中、第1の端領域420は、チャンバ414の重量測定的に低いポイントであってもよい。したがって、導管430の入口を、患者が装着したときにチャンバ414の重量測定的に低いポイントであると予想される位置に、又はその近くに置くことで、導管430は、導管430の入口が他の場所に配置された場合よりも多くの体液を受け取り、貯留(例えば、体液の貯留は微生物の増殖と悪臭を引き起こす可能性がある)の可能性を低減することを可能とする。例えば、前述のように、多孔性材料415内の体液は、毛細管力により任意の方向に流入し得る。しかし、体液は、重力の方向に流動することに優先性を示し得て、特に多孔性材料415の少なくとも一部分が体液で飽和される場合にそうである。したがって、導管430の入口又はリザーバ458の1つ以上は、流体収集アセンブリ400内で、患者が装着したときに流体収集アセンブリ400内の重量測定的に低いポイントであると予想される位置、例えば第1の端領域420に配置され得る。
【0096】
流体不透過性バリア、多孔性材料、チャンバ、ならびにそれらの形状及び構成の別の実施形態は、2017年6月2日に出願された米国特許出願第15/612,325号、2016年9月8日に出願された米国特許出願第15/260,103号、及び2016年9月8日に出願された米国特許第10,390,989号に開示され、それらの各々の開示内容の全体は、この参照により本明細書に援用される。
【0097】
図5は、一実施形態による、流体収集のためのシステム572のブロック図である。システム572は、流体収集アセンブリ500、流体貯蔵容器574、及び真空源576を含む。流体収集アセンブリ500、流体貯蔵容器574、及び真空源576は、1つ以上の導管530を介して互いに流体結合され得る。例えば、流体収集アセンブリ500は、流体貯蔵容器574又は真空源576のうちの1つ以上に導管530を介して動作可能に結合され得る。流体収集アセンブリ500に集められた体液(例えば、尿又は他の体液)は、流体収集アセンブリ500から、流体収集アセンブリ500と流体連通する導管530を介して除去され得る。例えば、導管530の入口は、流体収集アセンブリ500内、例えばその中のリザーバの中へ延在し得る。導管530の出口は、流体貯蔵容器574又は真空源576の中へ延在し得る。吸引源574は、流体収集アセンブリ500のチャンバの中に導管530を介して真空圧を供給し得る。
【0098】
真空圧は、真空源576によって流体収集アセンブリ500のチャンバに直接的又は間接的に印加され得る。真空圧は、流体貯蔵容器574を介して間接的に印加されてもよい。例えば、導管530の出口は、流体貯蔵容器574内に配置されてもよく、追加の導管530が流体貯蔵容器574から真空源576まで延在してもよい。したがって、真空源576は、流体貯蔵容器574を介して流体収集アセンブリ500に真空圧を印加し得る。真空圧は、真空源576を介して直接的に印加されてもよい。例えば、導管530の出口は、真空源576内に配置され得る。追加の導管530は、真空源576から、流体収集アセンブリ500の外側のポイント、例えば、流体貯蔵容器574へ延在し得る。そのような例では、真空源576は、流体収集アセンブリ500と流体貯蔵容器574との間に配置され得る。
【0099】
流体収集アセンブリ500は、1つ以上の態様において、本明細書に開示される流体収集アセンブリのいずれかと同様、又は同一であり得る。流体収集アセンブリ500は、女性の尿道開口部に隣接して配置されるような形状及びサイズであってもよく、又は男性の尿道開口部がそこを通って配置され(例えば、その中に陰茎を受け入れ)てもよい。例えば、流体収集アセンブリ500は、流体収集アセンブリ500のチャンバ(例えば、内部領域)を少なくとも部分的に画定する流体不透過性バリアを含み得る。流体不透過性バリアはまた、外部環境から貫通して延びる少なくとも1つの開口部を画定する。開口部は、女性の尿道開口部に隣接して配置されてもよく、又は男性の尿道開口部がそこを通って配置されてもよい。流体収集アセンブリ500は、チャンバ内に配置された多孔性材料を含み得る。流体収集アセンブリ500の多孔性材料は、本明細書に開示される多孔性材料のいずれかと同一、又は実質的に同様である。例えば、多孔性材料は少なくとも1つの不織布材料を含む。
【0100】
流体貯蔵容器574は、その中に体液を保持するようサイズ及び形状が決められる。流体貯蔵容器574は、バッグ(例えば排液バッグ)、ボトル又はカップ(例えば収集ジャー)、あるいは体液、例えば尿を貯蔵するための任意の他の封入容器を含み得る。いくつかの例では、導管530は、流体収集アセンブリ500から延在し、その中の第1のポイントで流体貯蔵容器574に取り付けられ得る。追加の導管530は、その上の第2のポイントで流体貯蔵容器574に取り付けてもよく、延長して真空源576に取り付けてもよい。したがって、真空(例えば、吸引)は、流体貯蔵容器574を介して流体収集アセンブリ500を通して引き出され得る。尿などの流体は、流体収集アセンブリ500から真空源576を使用して放出され得る。
【0101】
真空源576は、手動真空ポンプ、電動真空ポンプ、ダイアフラムポンプ、遠心ポンプ、置換ポンプ、磁気駆動ポンプ、蠕動ポンプ、又は真空を生成するように構成された任意のポンプのうちの1つ以上を含み得る。真空源576は、真空を供給して、流体収集アセンブリ500から流体を除去し得る。いくつかの例では、真空源576は、1本以上の電源コード(例えば、電源ソケットに接続された)、1つ以上のバッテリ、又は更には手動電源(例えば、手動真空ポンプ)によって給電され得る。いくつかの例では、真空源576は、流体収集アセンブリ500の外側、上、又は内部に適合するようなサイズと形状にされ得る。例えば、真空源576は、1つ以上の小型ポンプ又は1つ以上のマイクロポンプを含み得る。本明細書に開示される真空源576は、スイッチ、ボタン、プラグ、リモコン、又は真空源576を作動させるのに適した任意の他のデバイスのうちの1つ以上を含み得る。
【0102】
様々な態様及び実施形態が本明細書に開示されるが、別の態様及び実施形態が考えられる。本明細書に開示される様々な態様及び実施形態は、例示を目的とするものであり、限定することを意図するものではない。
【0103】
程度の用語(例えば、「約」、「実質的に」、「一般的に」)は、構造的又は機能的に重要でない変動を示す。一例では、程度の用語が量を示す用語に含まれる場合、程度の用語は、量を示す用語の±10%、±5%、又は+2%を意味すると解釈される。一例では、程度の用語が形状を修正するために使用される場合、程度の用語は、程度の用語によって修正される形状が開示された形状の外観を有することを示す。例えば、程度の用語は、形状が、鋭い角部の代わりに丸い角部を有し、直線の縁部の代わりに湾曲した縁部を有してもよく、そこから延びる1つ以上の突起が長方形であり、開示された形状と同じであることなどを示すために使用され得る。
【手続補正書】
【提出日】2023-10-17
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
流体収集アセンブリであって、
チャンバ、
少なくとも1つの開口部、及び、
流体出口を少なくとも画定する、流体不透過性バリアと、
前記チャンバ内に配置され、少なくとも1つの不織布材料を含む少なくとも1つの多孔性材料と、
を備え、
前記少なくとも1つの不織布材料は、長さ、前記長さよりも小さい幅、及び前記幅よりも小さい厚さを示し、前記厚さは、垂直方向と平行に測定され、前記長さは水平方向と平行に測定され、前記不織布材料は、当該不織布材料で受け取った1つ以上の体液を、前記垂直方向及び前記水平方向に吸い上げるように構成される、流体収集アセンブリ。
【請求項2】
前記幅は前記水平方向に測定される、請求項1に記載の流体収集アセンブリ。
【請求項3】
前記少なくとも1つの不織布材料は、少なくとも1つのカードウェブを含む、請求項1に記載の流体収集アセンブリ。
【請求項4】
前記少なくとも1つの不織布材料は、少なくとも1つのニードルパンチウェブを含む、請求項1に記載の流体収集アセンブリ。
【請求項5】
前記少なくとも1つの不織布材料は、少なくとも1つのエアレイドウェブを更に含む、請求項1に記載の流体収集アセンブリ。
【請求項6】
前記少なくとも1つの不織布材料は、少なくとも1つのスパンレースウェブを含む、請求項1に記載の流体収集アセンブリ。
【請求項7】
前記少なくとも1つの不織布材料は、少なくとも1つの縦重ね不織布を含む、請求項1に記載の流体収集アセンブリ。
【請求項8】
前記少なくとも1つの不織布材料は、少なくとも1つの横重ね不織布および少なくとも1つの交差重ね不織布のうちの1つ以上を含む、請求項1に記載の流体収集アセンブリ。
【請求項9】
前記少なくとも1つの不織布材料は、約40kPa以上の真空圧に崩壊することなく耐えるように構成される、請求項1に記載の流体収集アセンブリ。
【請求項10】
前記少なくとも1つの不織布材料は、約5kPa~約30kPaの真空圧に崩壊することなく耐えるように構成される、請求項1に記載の流体収集アセンブリ。
【請求項11】
前記少なくとも1つの不織布材料は、約15kg/m
3~約30kg/m
3の密度を示す、請求項1に記載の流体収集アセンブリ。
【請求項12】
前記少なくとも1つの不織布材料は、長さ、前記長さよりも小さい幅、及び前記幅よりも小さい厚さを示し、ここで前記厚さは約3mm~約15mmである、請求項1に記載の流体収集アセンブリ。
【請求項13】
前記少なくとも1つの不織布材料は、約100g/m
2~約250g/m
2の目付を示す、請求項1に記載の流体収集アセンブリ。
【請求項14】
前記少なくとも1つの不織布材料は親水性である、請求項1に記載の流体収集アセンブリ。
【請求項15】
前記少なくとも1つの不織布材料は、複数の中空繊維から形成される、請求項1に記載の流体収集アセンブリ。
【請求項16】
前記少なくとも1つの不織布材料は、約1cm以上の平均長さを示す複数の繊維から形成される、請求項1に記載の流体収集アセンブリ。
【請求項17】
前記少なくとも1つの多孔性材料は、第1の層と第2の層を含み、ここで前記第1の層の少なくとも一部分は、使用中、患者の皮膚に接触するように構成され、前記第2の層の少なくとも一部分は、使用中、前記患者の前記皮膚から前記第1の層の前記少なくとも一部分だけ離隔され、前記第1の層は、配置される少なくとも1つの織布材料を含み、前記第2の層は、前記少なくとも1つの不織布材料を含む、請求項1に記載の流体収集アセンブリ。
【請求項18】
前記チャンバは陰茎を受け入れるように構成される、請求項1に記載の流体収集アセンブリ。
【請求項19】
前記少なくとも1つの多孔性材料は前記少なくとも1つの開口部を横切って延在し、前記開口部を横切って延在する前記少なくとも1つの多孔性材料の前記部分は、尿道開口部に隣接して配置されるように構成される、請求項1に記載の流体収集アセンブリ。
【請求項20】
流体収集システムであって、
1つ以上の体液をその中に保持するように構成された流体貯蔵容器と、
流体収集アセンブリであって、チャンバ、少なくとも1つの開口部、及び流体出口を少なくとも画定する流体不透過性バリアと、前記チャンバ内に配置され、少なくとも1つの不織布材料を含む少なくとも1つの多孔性材料とを含み、前記少なくとも1つの不織布材料は、長さ、前記長さよりも小さい幅、及び前記幅よりも小さい厚さを示し、前記厚さは、垂直方向と平行に測定され、前記長さは水平方向と平行に測定され、前記不織布材料は、当該不織布材料で受け取った1つ以上の体液を、前記垂直方向及び前記水平方向に吸い上げるように構成される、流体収集アセンブリと、
前記流体貯蔵容器と前記流体収集アセンブリとに流体連通する真空源であって、前記流体収集アセンブリから前記1つ以上の体液を吸引し、前記1つ以上の体液を、1つ以上の導管を介して前記流体貯蔵容器内に堆積するように構成される真空源と、
を備える、流体収集システム。
【国際調査報告】