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▶ サニークス リミティド ライアビリティ カンパニーの特許一覧

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-01-24
(54)【発明の名称】自動洗浄便座アセンブリ
(51)【国際特許分類】
   A61L 2/18 20060101AFI20240117BHJP
   A47K 13/24 20060101ALI20240117BHJP
   E03D 9/00 20060101ALI20240117BHJP
【FI】
A61L2/18
A47K13/24
E03D9/00 C
E03D9/00 B
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023541682
(86)(22)【出願日】2022-01-10
(85)【翻訳文提出日】2023-09-06
(86)【国際出願番号】 US2022011818
(87)【国際公開番号】W WO2022150703
(87)【国際公開日】2022-07-14
(31)【優先権主張番号】63/135,555
(32)【優先日】2021-01-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】63/212,720
(32)【優先日】2021-06-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523259341
【氏名又は名称】サニークス リミティド ライアビリティ カンパニー
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100092624
【弁理士】
【氏名又は名称】鶴田 準一
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【弁理士】
【氏名又は名称】南山 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100153729
【弁理士】
【氏名又は名称】森本 有一
(72)【発明者】
【氏名】ヌリ ドーラ
【テーマコード(参考)】
2D037
2D038
4C058
【Fターム(参考)】
2D037AA02
2D037AB07
2D037AB21
2D037AD13
2D038AA01
2D038BC01
2D038KA01
4C058AA07
4C058BB07
4C058JJ06
4C058JJ24
4C058JJ28
(57)【要約】
特に、本発明は、便座を洗浄、消毒、及び/又は除菌するための便座アセンブリを提供し、便器の上面に固定されるように構成された基部と、基部に取り付けられ、開位置と閉位置との間で移動可能な便座と、基部に取り付けられ、開位置と閉位置との間で移動可能な蓋とを含む。便座アセンブリは液体排出及び散布手段を含むことができ、液体排出手段は、液体を排出するための1つ以上の液体排出開口部、特にミストを噴霧するためのアトマイザと、液体の散布を容易にするための1つ以上の気体排出開口部と、を更に含み、それによって、液体が便座に接触し、洗浄し、消毒し、及び/又は除菌することを可能にする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
上面を有する便器を備えるトイレのための便座アセンブリであって、
前記便器の前記上面に固定されるように構成された基部と、
該基部に取り付けられ、開位置と閉位置との間で移動可能な便座と、
前記基部に取り付けられ、開位置と閉位置との間で移動可能な蓋であって、前端部及び後端部を有し、閉位置にあるときに前記便座を実質的に覆う蓋と、
液体排出及び散布手段であって、液体を排出するための1つ以上の液体排出開口部と、前記液体の散布を容易にするための1つ以上の気体排出開口部と、を更に備え、それによって、前記液体が、前記便座及び前記便器に接し、前記便座及び前記便器を洗浄し、消毒し、殺菌し、及び/又は除菌することを可能にする、液体排出及び散布手段と、
を備える、便座アセンブリ。
【請求項2】
前記液体排出及び散布手段が、アトマイザ、スプレイヤ、ネブライザ、ベポライザ、又は静電スプレイヤを含む、請求項1に記載の便座アセンブリ。
【請求項3】
前記液体はミストの形態で排出される、請求項1又は2に記載の便座アセンブリ。
【請求項4】
前記液体排出及び散布手段は、前記1つ以上の液体排出開口部から前記ミストを噴霧するための少なくとも1つのアトマイザを備える、請求項3に記載の便座アセンブリ。
【請求項5】
少なくとも1つのアトマイザが超音波ミストアトマイザで請求項4に記載の便座アセンブリ。
【請求項6】
前記超音波ミストアトマイザは前記液体中に伝達される機械的エネルギー中に高周波音波を送り、それによって前記ミストを生成するための圧電アトマイザ変換器を備える、請求項5に記載の便座アセンブリ。
【請求項7】
前記ミストは1つ以上の方向に放出される、請求項3-6の何れか一項に記載の便座アセンブリ。
【請求項8】
前記方向は後から前まで及び/又は上から底までを含む、請求項7に記載の便座アセンブリ。
【請求項9】
前記液体排出及び散布手段の少なくとも一部は、前記基部、前記蓋、又は前記便座に、又はそれらの近くに配置される、請求項1-8の何れか一項に記載の便座アセンブリ。
【請求項10】
前記液体排出及び散布手段は、前記蓋の後方から、前記蓋から、前記便座から、及び/又は前記基部から、前記液体を排出又は容易に散布させるように構成された1つ又は複数の液体又は気体排出開口を備える、請求項1-9の何れか一項に記載の便座アセンブリ。
【請求項11】
前記基部は短いか又は長いかのいずれかであり、任意選択的に、前記便器の少なくとも一部又は全体を包含するように拡張される、請求項1-10の何れか一項に記載の便座アセンブリ。
【請求項12】
前記液体排出及び散布手段はミストを散布及び誘導するための1つ以上の送風機を含む、請求項1-11の何れか一項に記載の便座アセンブリ。
【請求項13】
気体は、前記液体の排出後、所定の時間に排出される、請求項1-12の何れか一項に記載の便座アセンブリ。
【請求項14】
前記液体によって含まれるか、又は別個の脱臭スプレーによって前記便器内に噴霧される脱臭物質を更に備える、請求項1-13の何れか一項に記載の便座アセンブリ。
【請求項15】
液体又は脱臭物質の排出及び散布、及び/又は開位置と閉位置との間の前記蓋の移動を制御するように動作可能に構成された電気システムを更に備える、請求項1-12の何れか一項に記載の便座アセンブリ。
【請求項16】
前記蓋及び前記便座のうちの少なくとも一方が前記基部に取り外し可能に取り付けられる、請求項1-15の何れか一項に記載の便座アセンブリ。
【請求項17】
前記基部は様々なタイプの便器構造に取り付けることができ、かつ、異なるタイプ、寸法、又は形状の蓋及び/又は便座を取り外し可能に受け入れて取り付けることができるユニバーサルデザインである、請求項16に記載の便座アセンブリ。
【請求項18】
前記基部が、電気システム、前記液体排出及び散布手段の少なくとも一部、及び/又は液体貯蔵ユニットを備える、請求項15-17の何れか一項に記載の便座アセンブリ。
【請求項19】
前記トイレが洗浄されるときに前記蓋が閉じられることを確実にするための洗浄制御機構を更に備える、請求項1-18のいずれか一項に記載の便座アセンブリ。
【請求項20】
前記洗浄制御機構は、電気的手段、機械的手段、又はそれらの組み合わせによって前記蓋の移動を制御するように構成される、請求項19に記載の便座アセンブリ。
【請求項21】
データを収集し、及び/又は状態を知らせるように構成された無線又は有線通信システムを更に備える、請求項1-20の何れか一項に記載の便座アセンブリ。
【請求項22】
前記便座の洗浄、感染及び/又は除菌の状態及び/又はプロセス、電池寿命、消毒剤の量、及び/又はエラーを表示するように構成されたデジタルディスプレイを更に備える、請求項21に記載の便座アセンブリ。
【請求項23】
前記洗浄、消毒、殺菌、及び/又は除菌手順をユーザによってトリガするように構成されたトリガ機構を更に備える、請求項1-22の何れか一項に記載の便座アセンブリ。
【請求項24】
前記トリガ機構は、電気的手段、機械的手段、又はそれらの組み合わせを備える、請求項23に記載の便座アセンブリ。
【請求項25】
前記トリガ機構はセンサを備える、請求項24に記載の便座アセンブリ。
【請求項26】
前記蓋は、上壁と、該上壁の縁部から下方に延在する外側側壁と、前記上壁の底面から下方に延在する内側側壁とを更に備え、前記外側側壁及び前記内側側壁は少なくとも部分的に互いに対向し、輸送導管に沿った前記液体の散布を容易にするように構成された輸送導管の一部を形成する、請求項1-25の何れか一項に記載の便座アセンブリ。
【請求項27】
前記蓋は、上壁と、任意選択的に、前記上壁の縁部から下方に延在する外側側壁とを備え、前記上壁は実質的に平坦な底部を有する、請求項1-25の何れか一項に記載の便座アセンブリ。
【請求項28】
以下の構成要素のうちの1つ以上、すなわち、
UVC消毒光、電池寿命延長のためのソーラーパネル、医療試験装置、バッテリー充電するための水線上のダイナモ、ビデ、便座ウォーマー、夜間光、ラジオ/音楽装置、広告、ミニプロジェクタ、便座及び/又は利用者のためのエアドライヤ、AIシステム、音声コマンドユニット、利用者カスタマイズ又はメモリ設定、調整可能な子供便座、自動便座閉鎖及び洗浄制御、マッサージ装置、遠隔制御手段、キック洗浄手段及び洗浄手段、デュアルフィルタリング、タッチフリー洗浄手段、粘着防止面、防火面、難燃材料、UVC消毒、Wi-Fi(登録商標)接続手段、Bluetooth(登録商標)接続手段又は他の無線通信手段、臭気軽減ユニット、トイレの高さを調整するためのユニット、及び安全ユニット、のうちの一つ以上を更に備える。請求項1-27の何れか一項に記載の便座アセンブリ。
【請求項29】
前記医療試験装置は、尿検査、皮膚科試験、便検査、体重測定、血圧検査、又は糖尿病検査を含む1つ又は複数の医療検査を行うように構成される、請求項28に記載の便座アセンブリ。
【請求項30】
前記安全ユニットは、防水及び防湿、防火、漏れ防止、過電流防止、凍結防止、及び短絡防止の1つ又は複数の機能を提供するように構成される、請求項28に記載の便座アセンブリ。
【請求項31】
バッテリー電力、運動エネルギー、太陽エネルギー、機械エネルギー、生分解によって生成されるエネルギー、電気エネルギー、リサイクル可能又はグリーンエネルギー、及びスマート電力/エネルギー節約手段からなる群から選択される1つ以上のエネルギー源を更に含む、請求項1-30の何れか一項に記載の便座アセンブリ。
【請求項32】
表面を消毒するための送達システムにおけるアトマイザの使用であって、
前記表面が前記アトマイザによる消毒を受けた後に実質的に乾燥したままである、アトマイザの使用。
【請求項33】
前記表面は浴室又は台所の硬質表面を含む、請求項32に記載のアトマイザの使用。
【請求項34】
前記送達システムは便座アセンブリによって含まれる、請求項33に記載のアトマイザの使用。
【請求項35】
前記送達システムは、請求項1-31の何れか一項に記載の便座アセンブリによって含まれる、請求項34に記載のアトマイザの使用。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、便座洗浄、消毒、殺菌、及び/又は除菌システムに関し、より詳細には、便座を自動的に洗浄、消毒、殺菌、及び/又は除菌するためのアセンブリに関する。
【背景技術】
【0002】
他にも多くの便座洗浄アセンブリが知られている。これらのアセンブリのほとんどは、適切に機能するために、多数の構成要素を使用する。これらの多数の構成要素は、保守及び設置に費やす多くの時間を必要とする。更に、これらのアセンブリの多くは動作中に回転及び移動する構成要素を有し、その結果、これらの構成要素は故障しやすくなる。これらのアセンブリは故障の影響をより受けやすいだけでなく、それらは効果であり、洗浄プロセス中にアセンブリを正確に制御するための操作を難しくする。例えば、いくつかの既知のアセンブリは便座を洗浄する回転アームを有するが、これらのアームは特定のユーザにとって望ましい各種洗浄サイクルを生成するように制御又は最適化することができない。これらの既知のアセンブリによる追加の構成要素の使用は、また、ほとんどのユーザ及び/又は他の消費者にとって一般に高価になり、設置及び維持するためにより多くの時間/費用を必要とする。
【0003】
更に、多くの公知の便座洗浄アセンブリは、完全に円形状の便座を効果的かつ効率的に洗浄及び/又は除菌することができないか、又は適切に構成されていない。具体的にはいくつかの既知の便座洗浄アセンブリが便座の周りに洗浄溶液を連続的に放出するように設計され、次いで、洗浄溶液は便器の中に流出するように設計される。しかしながら、これらのシステムは多くの場合、洗浄溶液から残留物を残し、及び/又はかなりの量の流体の放出を必要とする。したがって、便座は、利用者による使用の準備がすぐにできておらず、及び/又は経済的でないという欠点がある。更に、多くの公知の便座洗浄アセンブリは1つのタイプの(例えば、u字形の)便座のみで動作するように設計され、それによって、他の種類の(例えば、円形状の)便座と共に使用するのに有効でないか、又は実行不可能にする。
【0004】
したがって、これらの欠点を克服するために、便座を効果的かつ効率的に洗浄し、消毒し、殺菌し、及び/又は除菌することができる、改良された自動洗浄便座アセンブリを有することが望ましい。
【発明の概要】
【0005】
この概要は、以下の発明を実施するための形成において更に説明される概念の選択を簡略化された形態で紹介するために提供される。この発明の概要は、特許請求される主題の主要な特徴又は本質的な特徴を特定することを意図するものではなく、特許請求される主題の技術的範囲を限定するために使用されることも意図するものでもない。
【0006】
本発明は一般に、便座を効果的かつ効率的に洗浄、消毒、殺菌、及び/又は除菌することができる改良された自動洗浄便座アセンブリに関する。特に、本発明による自動洗浄便座アセンブリはトイレの表面上の微生物活動又は微生物を低減(又は更に破壊)することができ、それによって効果的な消毒、殺菌、又は消毒機能を実行することができる。
【0007】
本発明の一態様は、上面を有する便器を有するトイレのための便座アセンブリを提供し、便座アセンブリは、便器の上面に固定されるように構成された基部と、基部に取り付けられ、開位置と閉位置との間で移動可能な便座と、基部に取り付けられ、開位置と閉位置との間で移動可能な蓋とを備える。蓋は前端部と後端部とを有し、閉位置にあるとき、便座を実質的に覆う。便座アセンブリは液体を放出するための1つ又は複数の液体放出開口部と、所望の方向(例えば、後端から前端まで、上から下、及び/又は他の方向)への液体の散布(例えば、ミスト注射を消毒する)を容易にするための1つ又は複数の気体放出開口部とを更に備え、それによって、液体が便座(例えば、便座のすべての領域)及び/又は便器に接触し、洗浄し、消毒し、殺菌し、及び/又は除菌することを可能にする、液体放出及び散布手段を備える。
【0008】
いくつかの実施形態では、液体排出及び散布手段がアトマイザ、ネブライザ、ベポライザ、静電スプレイヤ、又は任意の他の好適な種類のスプレイヤ又はインジェクタを含む。
【0009】
いくつかの実施形態では、液体がミストの形態で排出される。
【0010】
いくつかの実施形態では、液体排出及び散布手段が1つ又は複数の液体排出開口部から(例えば、任意の所望の方向に)ミストを噴霧するための少なくとも1つのアトマイザを備える。
【0011】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つのアトマイザが超音波ミストアトマイザ(超音波ミストメーカ又は加湿器とも呼ばれる)である。いくつかの実施形態では、超音波ミストアトマイザが液体中に伝達される機械的エネルギー中に高周波音波を送り、それによってミストを生成するためのピエゾアトマイザ変換器を含むことができる。例えば、超音波ミストアトマイザはディスク/ノズル(セラミック加湿器)などのピエゾアトマイザ変換器を含むことができ、これは高周波音波を機械的エネルギーに変換して液体に伝達し、定在波を発生させることで機能する。液体がディスクの噴霧表面を出ると、それは、均一なミクロンサイズの液滴の微細なミストに破砕される。
【0012】
いくつかの実施形態では、ミストが1つ又は複数の方向に放出される。ミストは任意の方向から排出することができる。そのような方向の例としては後から前、及び/又は上から下が挙げられるが、これらに限定されない。
【0013】
いくつかの実施形態では、液体排出及び散布手段の少なくとも一部が、基部、蓋、又は便座に、又はその近くに配置される。
【0014】
いくつかの実施形態では、液体排出及び散布手段が、蓋の後ろから、蓋から、便座から、及び/又は基部から液体を排出するか、又は散布を容易にするように構成された1つ又は複数の液体又は気体排出開口を備える。
【0015】
いくつかの実施形態では、基部が短くても長くてもよい。例えば、基部は便器の少なくとも一部又は全体を包囲又は覆うように(例えば、任意に延伸方向を伴って)延長され得る。液体(例えば、ミスト)は、基部(又はその延長部)から注入されてもよい。
【0016】
いくつかの実施形態では、液状排出及び散布手段が任意選択で、ミストを散布及び誘導するための1つ又は複数の送風機を含むことができる。
【0017】
いくつかの実施形態では、気体が液体の排出後の所定の時間に排出される。
【0018】
いくつかの実施形態では、便座アセンブリが、液体によって含まれ得るか、又は(例えば、便器の蓋又は便座の下に位置する)脱臭スプレーによって(例えば、任意の適切な方向に)便器内に噴霧され得る、脱臭物質(例えば、脱臭油)を含む。
【0019】
いくつかの実施形態では、便座アセンブリが液体又は脱臭物質(例えば、脱臭油)の排出及び散布、及び/又は開位置と閉位置との間の蓋の移動を制御するように動作可能に構成された電気システムを備える。
【0020】
いくつかの実施形態では、蓋及び便座の少なくとも一方(又は両方)が基部に取り外し可能に取り付けられる。
【0021】
いくつかの実施形態では、基部が様々な/すべてのタイプの便器構造に嵌合するか又は取り付けることが可能であり、異なるタイプ、寸法、又は形状の蓋及び/又は便座(例えば、U字形及び円形の両方の便座)を取り外し可能に受け入れ、取り付けることが可能であり、それによって、異なる便器/便座設計に適合することが可能でユニバーサル設計である。
【0022】
いくつかの実施形態では、基部が、電気システム、液体排出及び散布手段の少なくとも一部、及び/又は液体貯蔵ユニットを備える。
【0023】
いくつかの実施形態では、便座アセンブリが、トイレの洗浄されるときに蓋が閉じられることを確実にするために、望ましくない最近の広がりを防ぐために、洗浄制御機構を更に備える。そのような洗浄制御機構は、電気的手段、機械的手段、又はそれらの組み合わせによって蓋の動きを制御するように構成され得る。
【0024】
いくつかの実施形態では、便座アセンブリが、データを収集し、及び/又は状態を知らせるように構成された無線又は有線通信システムを更に備える。
【0025】
いくつかの実施形態では、便座アセンブリが、便座の洗浄、消毒、殺菌、及び/又は除菌の状態及び/又はプロセス、電池寿命、消毒剤の量、及び/又はエラーを表示するように構成されたデジタルディスプレイを備える。
【0026】
いくつかの実施形態では、便座アセンブリが、利用者による洗浄、消毒、殺菌、及び/又は除菌手順をトリガするように構成されたトリガ機構を備える。そのようなトリガ機構は、機械的手段、電気的手段、又はそれらの組み合わせを含み得る。例えば、トリガ機構は洗浄、消毒、滅菌、及び/又は除菌手順をトリガするためのセンサ(例えば、IRセンサ)を含んでもよい。
【0027】
いくつかの実施形態では、蓋が上壁と、上壁の縁部から下方に延在する外側側壁と、上壁の底面から下方に延在する内側側壁とを更に備え、外側側壁及び内側側壁は少なくとも部分的に互いに対向し、輸送導管に沿った液体の散布を容易にするように構成された輸送導管の一部を形成する。
【0028】
いくつかの代替実施形態では、蓋が上壁と、任意選択で、上壁の縁部から下方に延びる外側側壁とを備え、上壁は実質的に平坦な底面を有する(例えば、便座の内側周囲を取り囲む内側側壁又は導管がない)。
【0029】
いくつかの実施形態では、便座アセンブリが以下の追加の構成要素のうちの1つ又は複数を含む。すなわち、UVC消毒光、バッテリー寿命の延長のためのソーラーパネル、医療試験装置、バッテリー充電を生成するための水線上のダイナモ、ビデ、便座ウォーマー、夜間光、ラジオ/音楽装置、広告、ミニプロジェクタ、便座及び/又は利用者のためのエアドライヤ、AIシステム、音声コマンドユニット、利用者カスタマイズ又はメモリ設定、調整可能な子供便座、自動便座閉鎖及び洗浄制御、マッサージ装置、遠隔制御手段、キック洗浄手段及び洗浄手段、デュアルフィルタリング、タッチフリー洗浄手段、粘着防止面、防火面、難燃材料、UVC消毒、Wi-Fi(登録商標)接続手段、Bluetooth(登録商標)接続手段又は他のワイヤレス通信手段、臭気軽減ユニット、トイレの高さを調整するためのユニット、及び安全ユニット。
【0030】
いくつかの実施形態では、医療試験装置が、1つ又は複数の医療検査を行うように構成される。医学的用途又は試験の例は、尿検査、皮膚科試験、便検査、体重測定、血圧検査、及び糖尿病検査が含まれ得るが、これらに限定されない。
【0031】
いくつかの実施形態では、安全ユニットが、以下の機能、すなわち、防水及び防湿、防火、漏れ防止、過電流防止、凍結防止、及び短絡防止を1つ又は複数提供するように構成される。
【0032】
いくつかの実施形態では、便座アセンブリが、バッテリー動力、運動エネルギー、太陽エネルギー、機械エネルギー、生分解によって生成されるエネルギー、電気エネルギー、リサイクル可能又はグリーンエネルギー、及びスマート動力/エネルギー節約手段からなる群から選択される1つ又は複数のエネルギー源によって操作される。
【0033】
本発明の別の態様は、表面を消毒するための送達システムにおけるアトマイザ(例えば、超音波ミストアトマイザ又は他の種類のアトマイザ)の使用を提供し、表面は、アトマイザによる消毒を受けた後も実質的に乾燥したままである。これは、表面を消毒するための従来のスプレー(消毒後に濡れた表面をもたらす)とは著しく異なり、したがって、高度な特徴及び利便性を提供する。
【0034】
いくつかの実施形態では、表面が、浴室又は台所の中、例えば、シンク又はトイレの中の硬質表面を含む。
【0035】
いくつかの実施形態では、送達システムが、上述の便座アセンブリなどの便座アセンブリによって含まれる。
【0036】
本明細書で使用するとき、用語「清浄である」又は「洗浄する」は、汚れの除去、漂白、微生物個体数の減少、及びそれらの任意の組み合わせを促進又は支援するプロセスを指す。
【0037】
本明細書で使用するとき、用語「消毒する」又は「消毒すること」は、表面上の微生物活性の低下を指す。殺菌処理は、微生物の数を少なくとも部分的に減少させること、及び微生物の数を実質的に減少させることを含むことができる。いくつかの実施形態では、消毒が、例えば、全ての微生物又は全ての所望の微生物が破壊される滅菌を含む。本明細書で使用される場合、「微生物」という用語は、任意の非細胞性又は単細胞性(コロニーを含む)生物を指す。微生物には、全ての原核生物が含まれる。微生物には、細菌(シアノバクテリアを含む)、胞子、地衣類、真菌、原生動物、ウイルス、ウイロイド、ウイルス、バクテリオファージ、及びいくつかの藻類が含まれる。
【0038】
本明細書で使用するとき、用語「又は」は「及び」及び「又は」の両方を含むことを意味し、言い換えれば、用語「又は」は、「及び/又は」と置き換えることもできる。
【0039】
本明細書で使用される場合、単数形「a」、「an」及び「the」は、文脈上明らかにそうでないことが示されない限り、複数形も含むことを意図している。
【0040】
本明細書で使用される場合、「上」、「底」、「内側」、「外側」、「上方」、及び「下方」などの空間的に相対的な用語は本明細書では説明を容易にするために、図に示されるように、1つの要素又は特徴と別の要素又は特徴との関係を説明するために使用され得る。同様に、用語「垂直」及び「水平」などは、特に示されない限り、説明のためにのみ使用される。これらの用語は、記載された要素又は構造を特定の方向に要求することを意図するものではなく、本発明の範囲をそれ自体に限定することを意図するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0041】
以下の図面は、限定ではなく例として示す。簡潔さ及び明瞭さのために、所与の構造のすべての特徴は、その構造が現れるすべての図において必ずしも符号付けされていない。同一の参照番号は、必ずしも同一の構造を示すものではない。むしろ、同一の参照符号は、非同一の参照符号と同様に、類似の特徴または類似の機能を有する特徴を示すために使用される場合がある。
図1図1は、本発明の一実施形態による、蓋が閉位置にある例示的な便座アセンブリの正面図である。
図2図2は蓋が閉位置にある図1の便座アセンブリの平面図である。
図3図3は蓋が閉位置にある図1の便座アセンブリの斜視図である。
図4図4は蓋が閉位置にある図1の便座アセンブリの側面図である。
図5図5は蓋が開位置にある図1の便座アセンブリの別の側面図である。
図6図6は蓋が閉位置にある図1の便座アセンブリの別の斜視図である。
図7図7は蓋が開位置にある図1の便座アセンブリの別の斜視図である。
図8図8は蓋が開位置にある図1の便座アセンブリの別の平面図である。
図9図9は本発明の一実施形態による蓋の斜視図である。
図10図10は、本発明の一実施形態による、取り付けられた便座を有する基部の側面図である。
図11図11図10の取り付けられた便座を有する基部の平面図である。
図12図12図10の取り付けられた便座を有する基部の斜視図である。
図13図13は、本発明の一実施形態による、閉位置に便座及び蓋が取り付けられた基部の側面断面図である。
図14図14は開位置において取り付けられた便座及び蓋を有する図13の基部の斜視図である。
図15図15は、本発明のいくつかの実施形態による便座アセンブリによって含まれる例示的な超音波アトマイザを示す。
図16A図16Aは、3つのアトマイザを含む、本発明の一実施形態による例示的な便座アセンブリの斜視図である。
図16B図16B図16Aの便座アセンブリの部分的に露出した斜視図である。
図17図17図16Aの便座アセンブリの正面図である。
図18A図18A図16Aの便座アセンブリの側面図である。
図18B図18B図18Aの便座アセンブリの部分的に露出した側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0042】
ここで、本発明の好ましい実施形態を詳細に参照し、その例を添付の図面に示す。本発明を好ましい実施形態と併せて説明するが、本発明をこれらの実施形態に限定することを意図するものではないことが理解されよう。それどころか、本発明は、特許請求の範囲によって定義される本発明の精神及び範囲内に含まれ得る、代替物、修正物、及び均等物を包含することが意図される。更に、本発明の詳細な説明では、本発明の完全な理解を提供するために、多数の具体的な詳細が記載される。しかしながら、本発明がこれらの具体的な詳細なしに実施され得ることは、当業者には明らかであろう。他の例では、公知の方法、手順、構成要素、及び他の特徴は自動洗浄便座アセンブリの態様を不必要に不明瞭にしないように、詳細には説明されていない。
【0043】
一般的に言えば、本発明の様々な実施形態は、便座を効果的かつ効率的に洗浄、消毒、殺菌、及び/又は除菌することができる改良された自動洗浄便座アセンブリを提供する。以下に、自動洗浄便座を含む本発明の装置のいくつかの図又は例示を示す。
【0044】
ここで図1-9を参照し、上記で参照された組み込まれた開示を利用して、本発明の一実施形態が示される。図1-9は本発明のいくつかの有利な特徴を示すが、以下に説明するように、本発明はいくつかの形状、寸法、特徴及び構成要素の組み合わせ、並びに構成要素の様々な数及び機能で提供することができる。
【0045】
図1-8は便器の上面に固定される基部102を含む便座アセンブリ100を示す(例えば、図6に示されるような固定及び取付けアセンブリ103を通して)。便座104及び蓋106は基部102に(例えば、旋回可能に)取り付けられる。便座104及び/又は蓋106は、基部に取り外し可能に取り付けることができる。例えば、基部102は様々なタイプの便器構造に取り付けることができ、かつ、異なるタイプ、寸法、又は形状の蓋及び/又は便座(例えば、U字形及び円形の便座の両方)を取り外し可能に受け入れて取り付けることができるユニバーサルデザイン/モジュールであってもよい。便座104及び蓋106の両方はそれらのそれぞれの開位置と閉位置との間で移動可能/回転可能である(例えば、その蓋が開かれた便座アセンブリを図示する図6、8、及び9に示されるように)。蓋106が閉じられると、それは、便座104を実質的に覆う(例えば、蓋の外側側壁108が便座の外周面110を実質的に囲む、輪郭を描く、及び/又はそれに隣接する)。本発明による便座アセンブリは、また、例えば、電気的手段、機械的手段、又は他の手段による、細菌の望ましくない広がりを防止するために、便器が洗浄されるときに蓋が下に置かれるか、又は完全に閉じられることを確実にするための、洗浄制御機構を含むことができる。
【0046】
図1及び図8に示すように、便座アセンブリ100は(例えば、ミストを噴霧するように構成されたスプレイヤ又はアトマイザを用いて)液体を放出するための1つ又は複数の液体放出開口部112と、一般に後端から前端への方向への液体の散布を容易にするための(例えば、任意選択で送風機を用いて)1つ又は複数の気体放出開口部114とを含むことができる。したがって、液体は便座104(例えば、その上面116、内周面118、及び外周面110を含む便座104のすべての領域)、並びに便器領域全体にわたって散布され、それによって、便座及び便器を洗浄、消毒、殺菌、及び/又は除菌する。特に、同じ又は異なる場所(例えば、蓋の後方から、蓋から、便座から、及び/又は基部から)から液体を排出するか、又は散布を容易にするように構成された、1つ又は複数の排出開口(又は入口)があってもよい。本発明による液体吐出は、水、消毒剤、水及び/又は除菌剤の組み合わせ、又は他の液体の噴霧液体スプレーであってもよい。また、本発明によれば、液体(例えば、消毒ミスト)は例えば、上から下までを含む、任意の他の所望の方向(複数可)に排出されてもよいことも理解されたい。
【0047】
いくつかの実施形態では、蓋106が輸送導管に沿った液体の散布を容易にするために、輸送導管120を形成するように設計される。例えば、図8及び図9に示すように、蓋106は、上壁122と、上壁の縁部から下方に延びる外側側壁108と、上壁の底面から下方に延びる内側側壁124とを含むことができる。外側及び内側側壁は、少なくとも部分的に互いに対向する。蓋が閉じられると、蓋の外側側壁は、便座の外周面を実質的に囲む、輪郭を描く、及び/又はそれに隣接するように構成される。いくつかの実施形態では、蓋の内側側壁124が便座の内周面に対応する(しかしそれよりもより小さい)形状である。例えば、蓋が閉じられているとき、蓋の内側側壁124は、便座の内周面118に近接して配置され、それによって全体的に囲まれてもよい。したがって、上壁122の一部、蓋の外側側壁108及び内側側壁124、並びに便座の一部は輸送導管を形成し、それに沿って液体及び/又は気体が所望に応じて流れるように案内され、それによって、便座の重要な部分に効果的に到達し、洗浄されることを確実にする。
【0048】
いくつかの他の実施形態では、蓋の上壁の底面が(従来の便座蓋と同様に)概ね平坦であり得る。例えば、図9に示されるように、蓋126は便座の内周を取り囲むいかなる内側側壁(又は導管)も伴わずに、その上壁のためのほぼ平坦な底面/内面128を有することができる。
【0049】
便座アセンブリは、排出及び散布機能、洗浄、消毒、殺菌、及び/又は除菌処理、並びに蓋の移動を制御するための電気システムを含むことができる。いくつかの実施形態では、電気システムが取り付けられた便座及び蓋を取り外し可能に受容する、ユニバーサル基部内に配置される。したがって、使用者は基部(並びにその電気システム及び液体排出及び散布システム)を所望に応じて異なる便座/便器設計に適合させるために、基部に取り付けられた便座及び蓋を容易に変更又は交換することができる。
【0050】
本発明による便座アセンブリはまた、データを収集し、及び/又は状態(例えば、便座の洗浄、消毒、殺菌、及び/又は除菌の状態及び/又はプロセス、電池寿命、消毒剤の量、及び/又はエラー)を知らせるように構成された無線又は有線通信システムを含むことができる。更に、本発明による便座アセンブリは消臭物質(例えば、消臭油)を便器に噴霧するための消臭スプレー、バッテリー寿命を延ばすためのUVC消毒光、医療試験装置、バッテリー充電を生成するための水線上のダイナモ、ビデ、便座ウォーマー、夜間光、ラジオ/音楽装置、広告、ミニプロジェクタ、便座及び/又は利用者のためのエアドライヤ、AIシステム、音声コマンドユニット、利用者カスタマイズ又はメモリ設定、調整可能な子供便座、自動便座閉鎖及び洗浄制御、マッサージ装置、遠隔制御手段、キック洗浄手段及び洗浄手段、デュアルフィルタリング、タッチフリー洗浄手段、粘着防止面、防菌面、難燃材料、UVC消毒、Wi-Fi(登録商標)接続手段、Bluetooth(登録商標)接続手段又は他の無線通信手段、臭気軽減ユニット、トイレの高さを調整するためのユニット、及び/又は安全ユニットなどの追加の構成要素を含むことができる。例えば、医療試験装置は1つ以上の医療試験を行うことができ、その例としては尿試験、皮膚科試験、便試験、体重測定、血圧試験、及び糖尿病試験が挙げられるが、これらに限定されない。安全ユニットは、防水及び防湿、防火、漏れ防止、過電流防止、不凍液保護、及び/又は短絡防止などの安全保護を提供することができる。更に、便座アセンブリのためのエネルギー源の例は限定されるものではないが、バッテリー電力、運動エネルギー、太陽エネルギー、機械エネルギー、生分解によって生成されるエネルギー、電気エネルギー、リサイクル可能又はグリーンエネルギー、及びスマート電力/エネルギー節約手段を含むことができる。
【0051】
更に、例えば、図2及び図3に示されるように、本発明による便座アセンブリは利用者による自動洗浄、消毒、殺菌、及び/又は除菌手順をトリガするように、及び/又は医療ユニットが医療研究を行うのを支援するように構成されたトリガ機構130を含み得る。そのようなトリガ機構130は、電気的及び/又は機械的であってもよい。例えば、トリガ機構はセンサ(例えば、IRセンサ)を含んでもよい。更に、便座の洗浄、消毒、殺菌、及び/又は除菌の状態及び/又はプロセス、電池寿命、消毒剤の量、及び/又はエラーなどの状態又は情報を表示するために、(無線又は有線通信を介して)デジタルディスプレイが含まれてもよい。
【0052】
例えば、蓋が開いているとき、及びデジタルディスプレイにおいて「準備完了」光がオンになっているとき、利用者は、洗浄、消毒、殺菌、及び/又は除菌サイクルを開始するか、又は座席を直接使用することができる。洗浄処理を開始するために、利用者はトリガ機構(例えば、IRセンサ)をトリガすることができ、その上で蓋が自動的に閉じ、デジタルディスプレイ内の「消毒」光がオンになり、進行中の消毒又は洗浄処理を示す。蓋が閉じられると、アトマイザはミストを噴霧する(例えば、7秒間)。アトマイザの電源を切った後、(例えば、5秒間)何らの作用もなく、次いで、任意選択的に、散布手段(例えば、送風機)が(例えば、5秒間)電源を入れて、密閉蓋及び便座面によって形成された搬送管に沿ってミストを散布させることができる。洗浄、消毒、殺菌、及び/又は除菌処理の後、蓋は自動的に持ち上げられ、「準備完了」光は、デジタルディスプレイにおいて再びオンにされる。いくつかの実施形態では、脱臭物質(例えば、脱臭油)はまた、使用者が座った後しばらく(例えば、10秒)便器内に噴霧されてもよい。
【0053】
更にいくつかの実施形態では、基部が短くても長くてもよい。例えば、基部は便器の少なくとも一部又は全体を包囲又は覆うように(例えば、任意に延伸方向を伴って)延長され得る。液体(例えば、ミスト)は、基部(又はその延長部)から注入されてもよい。図。10-12は便座134が取り付けられた延長/長い基部132を示す。図13-14は延長/長い基部132、便座134、及び蓋136を含む例示的な便座アセンブリ200を更に示す。図10-14に示すように、基部132(中央孔138を有する)は便器全体にわたって、例えば、便座134の下方に延在してもよい。本明細書に記載されるように、異なるタイプ及び形状の便座及び蓋(例えば、輸送導管の有無にかかわらず)を基部132に取り付けて、本発明による便座アセンブリを構成することができることを理解されたい。
【0054】
いくつかの実施形態では、本発明による便座アセンブリによって含まれる少なくとも1つのアトマイザが超音波ミストアトマイザであってもよい。図15は、例示的な超音波アトマイザの一般的な原理を示す。図15に示すように、超音波ミストアトマイザは高周波音波を機械的エネルギーに変換することによって動作するピエゾアトマイザ変換器1504(例えば、コーナルケース1506の下に取り付けられた圧電セラミックプレート)を含むことができる。このように、キャピラリー波の生成は、圧電セラミックプレートによって駆動される。用途に応じて、液体は、液体注入部1502から移送され、次いで、振動圧電素子によって振動に設定される超音波振動面1508に移送される。液体がプレートのミスト化表面を出ると、それは、均一なミクロンサイズの液滴の微細なミストに砕かれ、したがって、エアロゾル(ミスト)1510が放出される。そのような例示的な超音波ミストアトマイザの場合、周波数は約20kHz-約500kHzの範囲であり得る。100kHzでの水の噴霧を伴う典型的な質量中央空気力学的直径(MMAD)は約30μmであり得、典型的な噴霧速度は最大0.5リットル/hであり得る。
【0055】
本発明はまた、一般に、表面を消毒するための送達システムにおけるアトマイザの使用に関する。本発明によれば、表面(例えば、トイレ又は流し)は、アトマイザによる消毒を受けた後、実質的に乾燥したままである。これは、表面を消毒するための従来のスプレーとは著しく異なり、消毒後に濡れた表面をもたらす。したがって、送達システムにおけるアトマイザ(例えば、超音波ミストアトマイザ又は他の種類のアトマイザ)の使用は、表面を洗浄するための高度な特徴及び利便性を提供する。図16A-B、図17及び図18A-Bは例えば、便座アセンブリにおけるアトマイザの使用を更に示す。図16Aは、3つのアトマイザ1602を含む便座アセンブリの斜視図を示す。図16Bはアトマイザ1602の露出された斜視図を更に示す。図17はアトマイザ1602を備えた便座アセンブリの正面図である。更に、図18Aは便座アセンブリの側面図を提供し、図18Bはアトマイザ1602を示す露出した側面図を更に示す。
【0056】
本発明の特定の実施形態を本明細書で説明してきたが、本発明の趣旨から逸脱することなく、任意の修正及び変更を行うことができることが当業者には理解されよう。上記の実施例及び例示は、本発明の範囲を限定することを意図するものではない。本発明の実施形態の任意の組み合わせは、それらの任意の明白な拡張又はアナログと共に、本発明の範囲内である。更に、本発明は、その同じ目的を達成するように計算される任意の配置、及び添付の特許請求の技術的範囲内に入るようなすべてのそのような変形及び修正を包含することが意図される。
【0057】
本明細書に開示されるすべての特徴(添付の特許請求の範囲、要約、及び図面を含む)は明示的に別段の定めがない限り、同じ、均等物、又は類似の目的を果たす代替の特徴によって置き換えられ得る。したがって、明示的に別段の定めがない限り、開示される各特徴は、包括的な一連の同等又は類似の特徴の一例である。
【0058】
(他の実施形態)
本発明はその詳細な説明及び添付の図面と併せて記載されているが、前述の説明及び添付の図面は単に例示することを意図しており、添付の特許請求の技術的範囲によって定義される本発明の技術的範囲を限定するものではないことを理解されたい。他の局面、利点、及び修正が、特許請求の範囲に含まれる。本明細書において参照される全ての刊行物は、その全体が参照により組み込まれる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16A
図16B
図17
図18A
図18B
【国際調査報告】