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特表2024-503039物理ダウンリンク制御チャネル反復に対する探索空間セットリンキングにとっての多義性の解決
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-01-24
(54)【発明の名称】物理ダウンリンク制御チャネル反復に対する探索空間セットリンキングにとっての多義性の解決
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/23 20230101AFI20240117BHJP
【FI】
H04W72/23
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023541802
(86)(22)【出願日】2022-01-05
(85)【翻訳文提出日】2023-07-10
(86)【国際出願番号】 US2022070039
(87)【国際公開番号】W WO2022155623
(87)【国際公開日】2022-07-21
(31)【優先権主張番号】63/137,034
(32)【優先日】2021-01-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】17/567,989
(32)【優先日】2022-01-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】507364838
【氏名又は名称】クアルコム,インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100163522
【弁理士】
【氏名又は名称】黒田 晋平
(72)【発明者】
【氏名】モスタファ・コシュネヴィサン
(72)【発明者】
【氏名】ジン・スン
(72)【発明者】
【氏名】タオ・ルオ
(72)【発明者】
【氏名】シャオシア・ジャン
(72)【発明者】
【氏名】ピーター・ガール
(72)【発明者】
【氏名】ヤン・ジョウ
(72)【発明者】
【氏名】フアン・モントジョ
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067DD11
5K067EE02
5K067EE10
(57)【要約】
通信管理のための方法、システム、およびデバイスが説明される。一例では、ユーザ機器(UE)におけるワイヤレス通信のための方法が説明される。方法は、第1の探索空間(SS)セットおよび第2のSSセットの構成を受信することと、物理ダウンリンク制御チャネル反復に対する第1のSSセットと第2のSSセットとの間のリンクを識別することとを含んでよい。方法はまた、ダウンリンク制御情報を求めて監視すべき、第1のSSセットまたは第2のSSセットの中の1つまたは複数の監視オケージョンを、物理ダウンリンク制御チャネル反復に対する第1のSSセットと第2のSSセットとの間のリンクに関連するオーバーラップ規則に少なくとも部分的に基づいて識別することを含んでよい。方法は、ダウンリンク制御情報を求めて、少なくとも第1のSSセットまたは第2のSSセットの中の識別された1つまたは複数の監視オケージョンを監視することを含んでよい。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ機器(UE)におけるワイヤレス通信のための装置であって、
プロセッサと、
前記プロセッサと結合されたメモリと、
前記メモリの中に記憶された命令とを備え、前記命令が、前記装置に、
第1の探索空間セットおよび第2の探索空間セットの構成を受信させ、
物理ダウンリンク制御チャネル反復に対する前記第1の探索空間セットと前記第2の探索空間セットとの間のリンクを識別させ、
ダウンリンク制御情報を求めて監視すべき、前記第1の探索空間セットまたは前記第2の探索空間セットの中の1つまたは複数の監視オケージョンを、物理ダウンリンク制御チャネル反復に対する前記第1の探索空間セットと前記第2の探索空間セットとの間の前記リンクに関連するオーバーラップ規則に少なくとも部分的に基づいて識別させ、
前記ダウンリンク制御情報を求めて、少なくとも前記第1の探索空間セットまたは前記第2の探索空間セットの中の前記識別された1つまたは複数の監視オケージョンを監視させるために、
前記プロセッサによって実行可能である、装置。
【請求項2】
前記命令が、前記装置に、
前記第1の探索空間セットの監視オケージョンが前記第2の探索空間セットの監視オケージョンとオーバーラップしないことを前記オーバーラップ規則に少なくとも部分的に基づいて決定させるために、前記プロセッサによってさらに実行可能である、
請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記命令が、前記装置に、
前記第1の探索空間セットおよび前記第2の探索空間セットが制御リソースセットに関連付けられることを決定させるために、前記プロセッサによってさらに実行可能である、
請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記命令が、前記装置に、
前記第1の探索空間セットまたは前記第2の探索空間セットとリンクされた他の探索空間セットがないことを決定させるために、前記プロセッサによってさらに実行可能である、
請求項1に記載の装置。
【請求項5】
前記命令が、前記装置に、
前記第1の探索空間セットと同じ監視オケージョンを有する第3の探索空間セットを識別させ、
前記オーバーラップ規則に少なくとも部分的に基づいて、前記第1の探索空間セット、前記第2の探索空間セット、および前記第3の探索空間セットに対して、前記識別された1つまたは複数の監視オケージョンを監視させるために、前記プロセッサによってさらに実行可能である、
請求項1に記載の装置。
【請求項6】
前記オーバーラップ規則が、第1の探索空間セット、前記第2の探索空間セット、および前記第3の探索空間セットに対して、前記識別された1つまたは複数の監視オケージョンを独立して監視すべきと規定する、請求項5に記載の装置。
【請求項7】
前記命令が、前記装置に、
前記第1の探索空間セットが第1の制御リソースセットに関連付けられ、かつ前記第3の探索空間セットが、前記第1の制御リソースセットとは異なる第2の制御リソースセットに関連付けられることを決定させるために、前記プロセッサによってさらに実行可能であり、前記オーバーラップ規則が、前記第1の探索空間セットの中で前記ダウンリンク制御情報を求めて監視し、かつ前記第3の探索空間セットの中で第2のダウンリンク制御情報を求めて監視すべきと規定する、
請求項5に記載の装置。
【請求項8】
前記命令が、前記装置に、
前記第1の探索空間セットが第1のサイズのダウンリンク制御フォーマットを有すること、および前記第3の探索空間セットが、前記第1のサイズとは異なる第2のサイズのダウンリンク制御フォーマットを有することを決定させるために、前記プロセッサによってさらに実行可能であり、前記オーバーラップ規則が、前記第1の探索空間セットの中で前記ダウンリンク制御情報を求めて監視し、かつ前記第3の探索空間セットの中で第2のダウンリンク制御情報を求めて監視すべきと規定する、
請求項5に記載の装置。
【請求項9】
前記命令が、前記装置に、
物理ダウンリンク制御チャネル反復に対する前記第3の探索空間セットと第4の探索空間セットとの間のリンクを識別させ、
前記第2の探索空間セットの中の監視オケージョンが前記第4の探索空間セットの中の監視オケージョンとオーバーラップすることを識別させるために、前記プロセッサによってさらに実行可能であり、前記オーバーラップ規則が、前記第1の探索空間セットの中で前記ダウンリンク制御情報を求めて監視し、かつ前記第3の探索空間セットの中で第2のダウンリンク制御情報を求めて監視すべきと規定する、
請求項5に記載の装置。
【請求項10】
前記第1の探索空間セットおよび前記第3の探索空間セットが、同じ制御リソースセットおよび同じダウンリンク制御フォーマットサイズを有する、
請求項5に記載の装置。
【請求項11】
前記第3の探索空間セットが第4の探索空間セットとリンクされない、
請求項10に記載の装置。
【請求項12】
前記オーバーラップ規則が、前記第3の探索空間セットが前記第2の探索空間セットとリンクされるという想定に基づいて前記第3の探索空間セットの中のダウンリンク制御情報を扱うように指示する、
請求項10に記載の装置。
【請求項13】
前記命令が、前記装置に、
前記第3の探索空間セットを前記第2の探索空間セットとリンクさせるために、前記プロセッサによってさらに実行可能であり、前記オーバーラップ規則が、前記第3の探索空間セットの前記監視オケージョンとリンクされるものとして前記第2の探索空間セットの前記監視オケージョンを扱うように指示する、
請求項10に記載の装置。
【請求項14】
前記命令が、前記装置に、
前記第3の探索空間セットの監視オケージョンを欠落させるために、前記プロセッサによってさらに実行可能であり、前記オーバーラップ規則が、前記第1の探索空間セットの監視オケージョンを監視すべきと決定する、
請求項10に記載の装置。
【請求項15】
前記命令が、前記装置に、
前記第1の探索空間セットの監視オケージョンを欠落させるために、前記プロセッサによってさらに実行可能であり、前記オーバーラップ規則が、前記第3の探索空間セットの監視オケージョンを監視すべきと決定する、
請求項10に記載の装置。
【請求項16】
前記命令が、前記装置に、
前記第1の探索空間セットの第1のインデックスを前記第3の探索空間セットの第2のインデックスと比較させ、
前記比較に少なくとも部分的に基づいて前記第1の探索空間セットまたは前記第3の探索空間セットの監視オケージョンを欠落させるために、前記プロセッサによってさらに実行可能であり、前記オーバーラップ規則が、前記比較に少なくとも部分的に基づいて前記探索空間セットを監視すべきと決定する、
請求項10に記載の装置。
【請求項17】
前記命令が、前記装置に、
前記第1の探索空間セットの監視オケージョンまたは前記第3の探索空間セットの監視オケージョンの物理ダウンリンク制御チャネル候補を欠落させるために、前記プロセッサによってさらに実行可能であり、前記オーバーラップ規則が、保持されている、前記第1の探索空間セットの前記監視オケージョンまたは前記第3の探索空間セットの前記監視オケージョンの前記物理ダウンリンク制御チャネル候補を監視すべきと決定する、
請求項10に記載の装置。
【請求項18】
前記命令が、前記装置に、
前記第1の探索空間セットの監視オケージョンが前記第2の探索空間セットの監視オケージョンとオーバーラップすることを決定させ、
前記第1の探索空間セットの中で前記ダウンリンク制御情報を求めて監視させるために、前記プロセッサによってさらに実行可能であり、前記オーバーラップ規則が、前記第1の探索空間セットの前記監視オケージョンとリンクされていないものとして前記第2の探索空間セットの前記監視オケージョンを扱うように指示する、
請求項1に記載の装置。
【請求項19】
前記命令が、前記装置に、
前記第1の探索空間セットの監視オケージョンが前記第2の探索空間セットの監視オケージョンとオーバーラップすることを決定させるために、前記プロセッサによってさらに実行可能であり、前記オーバーラップ規則が、前記オーバーラップする監視オケージョンを無視すべきと決定する、
請求項1に記載の装置。
【請求項20】
少なくとも前記第1の探索空間セットまたは前記第2の探索空間セットの中で前記ダウンリンク制御情報を監視することが、前記オーバーラップ規則に従って前記第1の探索空間セットの前記監視オケージョンおよび前記第2の探索空間セットの前記監視オケージョンを監視することをスキップすることをさらに備える、請求項19に記載の装置。
【請求項21】
前記命令が、前記装置に、
前記第1の探索空間セットの監視オケージョンの物理ダウンリンク制御チャネル候補を欠落させるために、前記プロセッサによってさらに実行可能である、
請求項1に記載の装置。
【請求項22】
前記命令が、前記装置に、
第1の物理ダウンリンク制御チャネル候補および第2の物理ダウンリンク制御チャネル候補が、同じダウンリンク制御情報ペイロード、同じダウンリンク制御フォーマットサイズ、および同じ無線ネットワーク一時識別子を有することを決定させるために、前記プロセッサによってさらに実行可能であり、
前記識別された1つまたは複数の監視オケージョンを監視することが、前記決定することに少なくとも部分的に基づいて、前記第1の探索空間セットの中の前記第1の物理ダウンリンク制御チャネル候補および前記第2の探索空間セットの中の前記第2の物理ダウンリンク制御チャネル候補を監視することをさらに備える、
請求項1に記載の装置。
【請求項23】
前記命令が、前記装置に、
無線リソース制御パラメータの構成を受信させるために、前記プロセッサによってさらに実行可能であり、前記オーバーラップ規則が前記無線リソース制御パラメータに少なくとも部分的に基づく、
請求項22に記載の装置。
【請求項24】
前記命令が、前記装置に、
第3の探索空間セットが前記第1の探索空間セットとリンクされることを決定させ、
前記1つまたは複数の監視オケージョンの中で前記ダウンリンク制御情報を検出させ、
前記オーバーラップ規則に従ってスケジューリング情報を決定させるために、前記プロセッサによってさらに実行可能である、
請求項1に記載の装置。
【請求項25】
前記オーバーラップ規則が、前記第1、第2、または第3の探索空間セットのうちの、時間的に最後に発生するかまたはより大きいインデックスを有する前記探索空間セットに対する、物理ダウンリンク制御チャネル候補の最終シンボルに少なくとも部分的に基づく、請求項24に記載の装置。
【請求項26】
前記オーバーラップ規則がさらに、前記ダウンリンク制御情報が前記第1の探索空間セットに関連付けられることに少なくとも部分的に基づく、請求項24に記載の装置。
【請求項27】
前記オーバーラップ規則が、前記第2の探索空間セットの第1の監視オケージョンとリンクされる、前記第1の探索空間セットの第2の監視オケージョンを監視することをスキップする、請求項1に記載の装置。
【請求項28】
前記命令が、前記装置に、
前記第1の探索空間セットの第1の監視オケージョンが前記第2の探索空間セットの前記第1の監視オケージョンとリンクされることに少なくとも部分的に基づいて、前記第1の探索空間セットの第2の監視オケージョンが前記第2の探索空間セットの第1の監視オケージョンとリンクされないことを決定させるために、前記プロセッサによってさらに実行可能である、
請求項1に記載の装置。
【請求項29】
前記命令が、前記装置に、
前記第1の探索空間セットの第1の監視オケージョンおよび第2の監視オケージョンが前記第2の探索空間セットの監視オケージョンとリンクされることを決定させ、
前記1つまたは複数の監視オケージョンの中で前記ダウンリンク制御情報を検出させ、
前記オーバーラップ規則に従ってスケジューリング情報を決定させるために、前記プロセッサによってさらに実行可能であり、前記オーバーラップ規則が、時間的に最後に発生する、前記第1の探索空間セットの前記第1の監視オケージョン、前記第2の探索空間セットの前記監視オケージョン、または前記第1の探索空間セットの前記第2の監視オケージョンに対する、物理ダウンリンク制御チャネル候補の最終シンボルに少なくとも部分的に基づく、
請求項1に記載の装置。
【請求項30】
前記オーバーラップ規則がさらに、前記第2の探索空間セットの前記監視オケージョンの中で前記ダウンリンク制御情報を前記検出することに少なくとも部分的に基づく、請求項29に記載の装置。
【請求項31】
ユーザ機器(UE)におけるワイヤレス通信のための方法であって、
第1の探索空間セットおよび第2の探索空間セットの構成を受信するステップと、
物理ダウンリンク制御チャネル反復に対する前記第1の探索空間セットと前記第2の探索空間セットとの間のリンクを識別するステップと、
ダウンリンク制御情報を求めて監視すべき、前記第1の探索空間セットまたは前記第2の探索空間セットの中の1つまたは複数の監視オケージョンを、物理ダウンリンク制御チャネル反復に対する前記第1の探索空間セットと前記第2の探索空間セットとの間の前記リンクに関連するオーバーラップ規則に少なくとも部分的に基づいて識別するステップと、
前記ダウンリンク制御情報を求めて、少なくとも前記第1の探索空間セットまたは前記第2の探索空間セットの中の前記識別された1つまたは複数の監視オケージョンを監視するステップと
を備える方法。
【請求項32】
前記第1の探索空間セットの監視オケージョンが前記第2の探索空間セットの監視オケージョンとオーバーラップしないことを前記オーバーラップ規則に少なくとも部分的に基づいて決定するステップ
をさらに備える、請求項31に記載の方法。
【請求項33】
前記第1の探索空間セットおよび前記第2の探索空間セットが制御リソースセットに関連付けられることを決定するステップ
をさらに備える、請求項32に記載の方法。
【請求項34】
前記第1の探索空間セットまたは前記第2の探索空間セットとリンクされた他の探索空間セットがないことを決定するステップ
をさらに備える、請求項31に記載の方法。
【請求項35】
前記第1の探索空間セットと同じ監視オケージョンを有する第3の探索空間セットを識別するステップと、
前記オーバーラップ規則に少なくとも部分的に基づいて、前記第1の探索空間セット、前記第2の探索空間セット、および前記第3の探索空間セットに対して、前記識別された1つまたは複数の監視オケージョンを監視するステップと
をさらに備える、請求項31に記載の方法。
【請求項36】
前記オーバーラップ規則が、第1の探索空間セット、前記第2の探索空間セット、および前記第3の探索空間セットに対して、前記識別された1つまたは複数の監視オケージョンを独立して監視すべきと規定する、請求項35に記載の方法。
【請求項37】
前記第1の探索空間セットが第1の制御リソースセットに関連付けられ、かつ前記第3の探索空間セットが、前記第1の制御リソースセットとは異なる第2の制御リソースセットに関連付けられることを決定するステップをさらに備え、前記オーバーラップ規則が、前記第1の探索空間セットの中で前記ダウンリンク制御情報を求めて監視し、かつ前記第3の探索空間セットの中で第2のダウンリンク制御情報を求めて監視すべきと規定する、
請求項35に記載の方法。
【請求項38】
前記第1の探索空間セットが第1のサイズのダウンリンク制御フォーマットを有すること、および前記第3の探索空間セットが、前記第1のサイズとは異なる第2のサイズのダウンリンク制御フォーマットを有することを決定するステップをさらに備え、前記オーバーラップ規則が、前記第1の探索空間セットの中で前記ダウンリンク制御情報を求めて監視し、かつ前記第3の探索空間セットの中で第2のダウンリンク制御情報を求めて監視すべきと規定する、
請求項35に記載の方法。
【請求項39】
物理ダウンリンク制御チャネル反復に対する前記第3の探索空間セットと第4の探索空間セットとの間のリンクを識別するステップと、
前記第2の探索空間セットの中の監視オケージョンが前記第4の探索空間セットの中の監視オケージョンとオーバーラップすることを識別するステップとをさらに備え、前記オーバーラップ規則が、前記第1の探索空間セットの中で前記ダウンリンク制御情報を求めて監視し、かつ前記第3の探索空間セットの中で第2のダウンリンク制御情報を求めて監視すべきと規定する、
請求項35に記載の方法。
【請求項40】
前記第1の探索空間セットおよび前記第3の探索空間セットが、同じ制御リソースセットおよび同じダウンリンク制御フォーマットサイズを有する、
請求項35に記載の方法。
【請求項41】
前記第3の探索空間セットが第4の探索空間セットとリンクされない、
請求項40に記載の方法。
【請求項42】
前記オーバーラップ規則が、前記第3の探索空間セットが前記第2の探索空間セットとリンクされるという想定に基づいて前記第3の探索空間セットの中のダウンリンク制御情報を扱うように指示する、
請求項40に記載の方法。
【請求項43】
前記第3の探索空間セットを前記第2の探索空間セットとリンクさせるステップをさらに備え、前記オーバーラップ規則が、前記第3の探索空間セットの前記監視オケージョンとリンクされるものとして前記第2の探索空間セットの前記監視オケージョンを扱うように指示する、
請求項40に記載の方法。
【請求項44】
前記第3の探索空間セットの監視オケージョンを欠落させるステップをさらに備え、前記オーバーラップ規則が、前記第1の探索空間セットの監視オケージョンを監視すべきと決定する、
請求項40に記載の方法。
【請求項45】
前記第1の探索空間セットの監視オケージョンを欠落させるステップをさらに備え、前記オーバーラップ規則が、前記第3の探索空間セットの監視オケージョンを監視すべきと決定する、
請求項40に記載の方法。
【請求項46】
前記第1の探索空間セットの第1のインデックスを前記第3の探索空間セットの第2のインデックスと比較するステップと、
前記比較に少なくとも部分的に基づいて前記第1の探索空間セットまたは前記第3の探索空間セットの監視オケージョンを欠落させるステップとをさらに備え、前記オーバーラップ規則が、前記比較に少なくとも部分的に基づいて前記探索空間セットを監視すべきと決定する、
請求項40に記載の方法。
【請求項47】
前記第1の探索空間セットの監視オケージョンまたは前記第3の探索空間セットの監視オケージョンの物理ダウンリンク制御チャネル候補を欠落させるステップをさらに備え、前記オーバーラップ規則が、保持されている、前記第1の探索空間セットの前記監視オケージョンまたは前記第3の探索空間セットの前記監視オケージョンの前記物理ダウンリンク制御チャネル候補を監視すべきと決定する、
請求項40に記載の方法。
【請求項48】
前記第1の探索空間セットの監視オケージョンが前記第2の探索空間セットの監視オケージョンとオーバーラップすることを決定するステップと、
前記第1の探索空間セットの中で前記ダウンリンク制御情報を求めて監視するステップとをさらに備え、前記オーバーラップ規則が、前記第1の探索空間セットの前記監視オケージョンとリンクされていないものとして前記第2の探索空間セットの前記監視オケージョンを扱うように指示する、
請求項31に記載の方法。
【請求項49】
前記第1の探索空間セットの監視オケージョンが前記第2の探索空間セットの監視オケージョンとオーバーラップすることを決定するステップをさらに備え、前記オーバーラップ規則が、前記オーバーラップする監視オケージョンを無視すべきと決定する、
請求項31に記載の方法。
【請求項50】
少なくとも前記第1の探索空間セットまたは前記第2の探索空間セットの中で前記ダウンリンク制御情報を監視するステップが、前記オーバーラップ規則に従って前記第1の探索空間セットの前記監視オケージョンおよび前記第2の探索空間セットの前記監視オケージョンを監視するステップをスキップするステップをさらに備える、請求項49に記載の方法。
【請求項51】
前記第1の探索空間セットの監視オケージョンの物理ダウンリンク制御チャネル候補を欠落させるステップをさらに備える、
請求項31に記載の方法。
【請求項52】
第1の物理ダウンリンク制御チャネル候補および第2の物理ダウンリンク制御チャネル候補が、同じダウンリンク制御情報ペイロード、同じダウンリンク制御フォーマットサイズ、および同じ無線ネットワーク一時識別子を有することを決定するステップをさらに備え、
前記識別された1つまたは複数の監視オケージョンを監視するステップが、前記決定するステップに少なくとも部分的に基づいて、前記第1の探索空間セットの中の前記第1の物理ダウンリンク制御チャネル候補および前記第2の探索空間セットの中の前記第2の物理ダウンリンク制御チャネル候補を監視するステップをさらに備える、
請求項31に記載の方法。
【請求項53】
無線リソース制御パラメータの構成を受信するステップをさらに備え、前記オーバーラップ規則が前記無線リソース制御パラメータに少なくとも部分的に基づく、
請求項52に記載の方法。
【請求項54】
第3の探索空間セットが前記第1の探索空間セットとリンクされることを決定するステップと、
前記1つまたは複数の監視オケージョンの中で前記ダウンリンク制御情報を検出するステップと、
前記オーバーラップ規則に従ってスケジューリング情報を決定するステップと
をさらに備える、請求項31に記載の方法。
【請求項55】
前記オーバーラップ規則が、前記第1、第2、または第3の探索空間セットのうちの、時間的に最後に発生するかまたはより大きいインデックスを有する前記探索空間セットに対する、物理ダウンリンク制御チャネル候補の最終シンボルに少なくとも部分的に基づく、請求項54に記載の方法。
【請求項56】
前記オーバーラップ規則がさらに、前記ダウンリンク制御情報が前記第1の探索空間セットに関連付けられることに少なくとも部分的に基づく、請求項54に記載の方法。
【請求項57】
前記オーバーラップ規則が、前記第2の探索空間セットの第1の監視オケージョンとリンクされる、前記第1の探索空間セットの第2の監視オケージョンを監視するステップをスキップする、請求項31に記載の方法。
【請求項58】
前記第1の探索空間セットの第1の監視オケージョンが前記第2の探索空間セットの前記第1の監視オケージョンとリンクされることに少なくとも部分的に基づいて、前記第1の探索空間セットの第2の監視オケージョンが前記第2の探索空間セットの第1の監視オケージョンとリンクされないことを決定するステップをさらに備える、
請求項31に記載の方法。
【請求項59】
前記第1の探索空間セットの第1の監視オケージョンおよび第2の監視オケージョンが前記第2の探索空間セットの監視オケージョンとリンクされることを決定するステップと、
前記1つまたは複数の監視オケージョンの中で前記ダウンリンク制御情報を検出するステップと、
前記オーバーラップ規則に従ってスケジューリング情報を決定するステップとをさらに備え、前記オーバーラップ規則が、時間的に最後に発生する、前記第1の探索空間セットの前記第1の監視オケージョン、前記第2の探索空間セットの前記監視オケージョン、または前記第1の探索空間セットの前記第2の監視オケージョンに対する、物理ダウンリンク制御チャネル候補の最終シンボルに少なくとも部分的に基づく、
請求項31に記載の方法。
【請求項60】
前記オーバーラップ規則がさらに、前記第2の探索空間セットの前記監視オケージョンの中で前記ダウンリンク制御情報を前記検出するステップに少なくとも部分的に基づく、請求項59に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
相互参照
本特許出願は、2022年1月4日に出願された「RESOLVING AMBIGUITIES FOR SEARCH SPACE SET LINKING FOR PHYSICAL DOWNLINK CONTROL CHANNEL REPETITION」と題するKHOSHNEVISANらによる米国特許出願第17/567,989号、および2021年1月13日に出願された「RESOLVING AMBIGUITIES FOR SEARCH SPACE SET LINKING FOR PHYSICAL DOWNLINK CONTROL CHANNEL REPETITION」と題するKHOSHNEVISANらによる米国仮特許出願第63/137,034号の優先権を主張し、その各々が本出願の譲受人に譲渡され、参照により本明細書に明確に組み込まれる。
【0002】
以下は、物理ダウンリンク制御チャネル反復に対する探索空間セットリンキング(search space set linking)にとっての多義性を解決することを含む、通信管理に関する。
【背景技術】
【0003】
ワイヤレス通信システムは、音声、ビデオ、パケットデータ、メッセージング、ブロードキャストなどの、様々なタイプの通信コンテンツを提供するために広く展開されている。これらのシステムは、利用可能なシステムリソース(たとえば、時間、周波数、および電力)を共有することによって複数のユーザとの通信をサポートすることが可能であり得る。そのような多元接続システムの例は、ロングタームエボリューション(LTE)システム、LTEアドバンスト(LTE-A)システム、またはLTE-A Proシステムなどの第4世代(4G)システム、およびニューラジオ(NR)システムと呼ばれることがある第5世代(5G)システムを含む。これらのシステムは、符号分割多元接続(CDMA)、時分割多元接続(TDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、直交周波数分割多元接続(OFDMA)、または離散フーリエ変換拡散直交周波数分割多重化(DFT-S-OFDM)などの技術を採用し得る。ワイヤレス多元接続通信システムは、場合によってはユーザ機器(UE)と呼ばれることがある複数の通信デバイスのための通信を各々が同時にサポートする、1つもしくは複数の基地局または1つもしくは複数のネットワークアクセスノードを含んでよい。
【0004】
いくつかのNRシステムでは、同じ制御リソースセット(コアセット)に関連する2つの探索空間セットがオーバーラップすることがあり、2つの探索空間セットが、オーバーラップするリソースブロックを有し、同じスクランブリングを使用し、かつ同じ送信構成インジケータ(TCI)状態を有することを意味する。第1の探索空間セットの監視オケージョンが第2の探索空間セットの監視オケージョンとオーバーラップする場合、第1の探索空間セットの中の第1の物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)候補は、第2の探索空間セットの中の第2のPDCCH候補と厳密に同じ制御チャネル要素(CCE)(たとえば、同じリソース)を有することがある。このことが起こると、第1および第2のPDCCH候補の対応するダウンリンク制御情報(DCI)フォーマットが同じサイズを有する場合、第2の探索空間セットの中のPDCCH候補は、ブラインド復号に関して監視するためにカウントされないことがある。PDCCH候補の両方は、異なる探索空間セットの中にあっても1つのPDCCH候補と見なされる。これらおよび他の事情は、通信システムにとっての多義性につながることがある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
説明する技法は、物理ダウンリンク制御チャネル反復に対する探索空間セットリンキングにとっての多義性を解決することをサポートする、改善された方法、システム、デバイス、および装置に関する。概して、説明する技法は、PDCCH多義性を解決するための様々な技法を提供する。多義性は、同じコアセットを探索空間セットが有する2つ以上の監視オケージョンが一緒にリンクされること、第3の探索空間セットの第3の監視オケージョンが探索空間セットのうちの1つにリンクされること、リンクされた他の監視オケージョンからのDCIがすでに復号されている場合に、リンクされた監視オケージョンからDCIを復号することをUEがスキップできるかどうか、探索空間セットの第3の監視オケージョンが他の2つの探索空間セットの2つの別個の監視オケージョンとリンクされ得るかどうか、および単一の探索空間セットの2つの監視オケージョンが別の探索空間セットの監視オケージョンにリンクされ得るかどうかに関係することがある。本明細書で説明する技法は、これらの潜在的な多義性へのいくつかの解決策を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
UEにおけるワイヤレス通信のための方法が説明される。方法は、第1の探索空間セットおよび第2の探索空間セットの構成を受信することと、PDCCH反復に対する第1の探索空間セットと第2の探索空間セットとの間のリンクを識別することとを含んでよい。方法はまた、DCIを求めて監視すべき、第1の探索空間セットまたは第2の探索空間セットの中の1つまたは複数の監視オケージョンを、PDCCH反復に対する第1の探索空間セットと第2の探索空間セットとの間のリンクに関連するオーバーラップ規則に基づいて識別することを含んでよい。方法はまた、DCIを求めて、少なくとも第1の探索空間セットまたは第2の探索空間セットの中の識別された1つまたは複数の監視オケージョンを監視することを含んでよい。
【0007】
UEにおけるワイヤレス通信のための装置が説明される。装置は、プロセッサと、プロセッサと電子通信しているメモリと、メモリの中に記憶された命令とを含んでよい。命令は、装置に、第1の探索空間セットおよび第2の探索空間セットの構成を受信させ、PDCCH反復に対する第1の探索空間セットと第2の探索空間セットとの間のリンクを識別させるために、プロセッサによって実行可能であってよい。命令はまた、装置に、DCIを求めて監視すべき、第1の探索空間セットまたは第2の探索空間セットの中の1つまたは複数の監視オケージョンを、PDCCH反復に対する第1の探索空間セットと第2の探索空間セットとの間のリンクに関連するオーバーラップ規則に基づいて識別させるために、プロセッサによって実行可能であってよい。命令は、装置に、DCIを求めて、少なくとも第1の探索空間セットまたは第2の探索空間セットの中の識別された1つまたは複数の監視オケージョンを監視させるために、プロセッサによって実行可能であってよい。
【0008】
UEにおけるワイヤレス通信のための別の装置が説明される。装置は、第1の探索空間セットおよび第2の探索空間セットの構成を受信するための手段と、PDCCH反復に対する第1の探索空間セットと第2の探索空間セットとの間のリンクを識別するための手段とを含んでよい。装置はまた、DCIを求めて監視すべき、第1の探索空間セットまたは第2の探索空間セットの中の1つまたは複数の監視オケージョンを、PDCCH反復に対する第1の探索空間セットと第2の探索空間セットとの間のリンクに関連するオーバーラップ規則に基づいて識別するための手段と、DCIを求めて、少なくとも第1の探索空間セットまたは第2の探索空間セットの中の識別された1つまたは複数の監視オケージョンを監視するための手段とを含んでよい。
【0009】
UEにおけるワイヤレス通信のためのコードを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体が説明される。コードは、第1の探索空間セットおよび第2の探索空間セットの構成を受信し、PDCCH反復に対する第1の探索空間セットと第2の探索空間セットとの間のリンクを識別するために、プロセッサによって実行可能な命令を含んでよい。コードは、DCIを求めて監視すべき、第1の探索空間セットまたは第2の探索空間セットの中の1つまたは複数の監視オケージョンを、PDCCH反復に対する第1の探索空間セットと第2の探索空間セットとの間のリンクに関連するオーバーラップ規則に基づいて識別し、DCIを求めて、少なくとも第1の探索空間セットまたは第2の探索空間セットの中の識別された1つまたは複数の監視オケージョンを監視するために、プロセッサによって実行可能な命令をさらに含んでよい。
【0010】
本明細書で説明する方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、第1の探索空間セットの監視オケージョンが第2の探索空間セットの監視オケージョンとオーバーラップしないことをオーバーラップ規則に基づいて決定するための、動作、特徴、手段、または命令をさらに含んでよい。
【0011】
本明細書で説明する方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、第1の探索空間セットおよび第2の探索空間セットがコアセットに関連付けられてよいことを決定するための、動作、特徴、手段、または命令をさらに含んでよい。
【0012】
本明細書で説明する方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、第1の探索空間セットまたは第2の探索空間セットとリンクされた他の探索空間セットがない場合があることを決定するための、動作、特徴、手段、または命令をさらに含んでよい。
【0013】
本明細書で説明する方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、第1の探索空間セットと同じ監視オケージョンを有する第3の探索空間セットを識別し、オーバーラップ規則に基づいて、第1の探索空間セット、第2の探索空間セット、および第3の探索空間セットに対して、識別された1つまたは複数の監視オケージョンを監視するための、動作、特徴、手段、または命令をさらに含んでよい。
【0014】
本明細書で説明する方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、オーバーラップ規則は、第1の探索空間セット、第2の探索空間セット、および第3の探索空間セットに対して、識別された1つまたは複数の監視オケージョンを独立して監視すべきと規定する。
【0015】
本明細書で説明する方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、第1の探索空間セットが第1のコアセットに関連付けられてよく、かつ第3の探索空間セットが、第1のコアセットとは異なる第2のコアセットに関連付けられてよいことを決定するための、動作、特徴、手段、または命令をさらに含んでよく、ここで、オーバーラップ規則は、第1の探索空間セットの中でDCIを求めて監視し、かつ第3の探索空間セットの中で第2のDCIを求めて監視すべきと規定する。
【0016】
本明細書で説明する方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、第1の探索空間セットが第1のサイズのダウンリンク制御フォーマットを有してよいこと、および第3の探索空間セットが、第1のサイズとは異なる第2のサイズのダウンリンク制御フォーマットを有してよいことを決定するための、動作、特徴、手段、または命令をさらに含んでよく、ここで、オーバーラップ規則は、第1の探索空間セットの中でDCIを求めて監視し、かつ第3の探索空間セットの中で第2のDCIを求めて監視すべきと規定する。
【0017】
本明細書で説明する方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、PDCCH反復に対する第3の探索空間セットと第4の探索空間セットとの間のリンクを識別し、第2の探索空間セットの中の監視オケージョンが第4の探索空間セットの中の監視オケージョンとオーバーラップすることを識別するための、動作、特徴、手段、または命令をさらに含んでよく、ここで、オーバーラップ規則は、第1の探索空間セットの中でDCIを求めて監視し、かつ第3の探索空間セットの中で第2のDCIを求めて監視すべきと規定する。
【0018】
本明細書で説明する方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、第1の探索空間セットおよび第3の探索空間セットは、同じコアセットおよび同じダウンリンク制御フォーマットサイズを有してよい。
【0019】
本明細書で説明する方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、第3の探索空間セットは第4の探索空間セットとリンクされなくてよい。
【0020】
本明細書で説明する方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、オーバーラップ規則は、第3の探索空間セットが第2の探索空間セットとリンクされ得るという想定に基づいて第3の探索空間セットの中のDCIを扱うように指示する。
【0021】
本明細書で説明する方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、第3の探索空間セットを第2の探索空間セットとリンクさせるための、動作、特徴、手段、または命令をさらに含んでよく、ここで、オーバーラップ規則は、第3の探索空間セットの監視オケージョンとリンクされるものとして第2の探索空間セットの監視オケージョンを扱うように指示する。
【0022】
本明細書で説明する方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、第3の探索空間セットの監視オケージョンを欠落させるための、動作、特徴、手段、または命令をさらに含んでよく、ここで、オーバーラップ規則は、第1の探索空間セットの監視オケージョンを監視すべきと決定する。
【0023】
本明細書で説明する方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、第1の探索空間セットの監視オケージョンを欠落させるための、動作、特徴、手段、または命令をさらに含んでよく、ここで、オーバーラップ規則は、第3の探索空間セットの監視オケージョンを監視すべきと決定する。
【0024】
本明細書で説明する方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、第1の探索空間セットの第1のインデックスを第3の探索空間セットの第2のインデックスと比較し、比較に基づいて第1の探索空間セットまたは第3の探索空間セットの監視オケージョンを欠落させるための、動作、特徴、手段、または命令をさらに含んでよく、ここで、オーバーラップ規則は、比較に基づいて探索空間セットを監視すべきと決定する。
【0025】
本明細書で説明する方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、第1の探索空間セットの監視オケージョンまたは第3の探索空間セットの監視オケージョンのPDCCH候補を欠落させるための、動作、特徴、手段、または命令をさらに含んでよく、ここで、オーバーラップ規則は、保持されていてよい、第1の探索空間セットの監視オケージョンまたは第3の探索空間セットの監視オケージョンのPDCCH候補を監視すべきと決定する。
【0026】
本明細書で説明する方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、第1の探索空間セットの監視オケージョンが第2の探索空間セットの監視オケージョンとオーバーラップすることを決定し、第1の探索空間セットの中でDCIを求めて監視するための、動作、特徴、手段、または命令をさらに含んでよく、ここで、オーバーラップ規則は、第1の探索空間セットの監視オケージョンとリンクされていないものとして第2の探索空間セットの監視オケージョンを扱うように指示する。
【0027】
本明細書で説明する方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、第1の探索空間セットの監視オケージョンが第2の探索空間セットの監視オケージョンとオーバーラップすることを決定するための、動作、特徴、手段、または命令をさらに含んでよく、ここで、オーバーラップ規則は、オーバーラップする監視オケージョンを無視すべきと決定する。
【0028】
本明細書で説明する方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、少なくとも第1の探索空間セットまたは第2の探索空間セットの中でDCIを監視することは、オーバーラップ規則に従って第1の探索空間セットの監視オケージョンおよび第2の探索空間セットの監視オケージョンを監視することをスキップすることをさらに含む。
【0029】
本明細書で説明する方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、第1の探索空間セットの監視オケージョンのPDCCH候補を欠落させるための、動作、特徴、手段、または命令をさらに含んでよい。
【0030】
本明細書で説明する方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、第1のPDCCH候補および第2のPDCCH候補が、同じDCIペイロード、同じダウンリンク制御フォーマットサイズ、および同じ無線ネットワーク一時識別子を有してよいことを決定するための、動作、特徴、手段、または命令をさらに含んでよく、ここで、識別された1つまたは複数の監視オケージョンを監視することは、決定することに基づいて、第1の探索空間セットの中の第1のPDCCH候補および第2の探索空間セットの中の第2のPDCCH候補を監視することをさらに含む。
【0031】
本明細書で説明する方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、無線リソース制御パラメータの構成を受信するための、動作、特徴、手段、または命令をさらに含んでよく、ここで、オーバーラップ規則は無線リソース制御パラメータに基づいてよい。
【0032】
本明細書で説明する方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、第3の探索空間セットが第1の探索空間セットとリンクされてよいことを決定し、1つまたは複数の監視オケージョンの中でDCIを検出し、オーバーラップ規則に従ってスケジューリング情報を決定するための、動作、特徴、手段、または命令をさらに含んでよい。
【0033】
本明細書で説明する方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、オーバーラップ規則は、第1、第2、または第3の探索空間セットのうちの、時間的に最後に発生するかまたはより大きいインデックスを有することがある探索空間セットに対する、PDCCH候補の最終シンボルに基づいてよい。
【0034】
本明細書で説明する方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、オーバーラップ規則はさらに、DCIが第1の探索空間セットに関連付けられることに基づいてよい。
【0035】
本明細書で説明する方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、オーバーラップ規則は、第2の探索空間セットの第1の監視オケージョンとリンクされてよい、第1の探索空間セットの第2の監視オケージョンを監視することをスキップする。
【0036】
本明細書で説明する方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、第1の探索空間セットの第1の監視オケージョンが第2の探索空間セットの第1の監視オケージョンとリンクされることに少なくとも部分的に基づいて、第1の探索空間セットの第2の監視オケージョンが第2の探索空間セットの第1の監視オケージョンとリンクされないことを決定するための、動作、特徴、手段、または命令をさらに含んでよい。
【0037】
本明細書で説明する方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、第1の探索空間セットの第1の監視オケージョンおよび第2の監視オケージョンが第2の探索空間セットの監視オケージョンとリンクされてよいことを決定し、1つまたは複数の監視オケージョンの中でDCIを検出し、オーバーラップ規則に従ってスケジューリング情報を決定するための、動作、特徴、手段、または命令をさらに含んでよく、ここで、オーバーラップ規則は、時間的に最後に発生する、第1の探索空間セットの第1の監視オケージョン、第2の探索空間セットの監視オケージョン、または第1の探索空間セットの第2の監視オケージョンに対する、PDCCH候補の最終シンボルに基づいてよい。
【0038】
本明細書で説明する方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、オーバーラップ規則はさらに、第2の探索空間セットの監視オケージョンの中でDCIを検出することに基づいてよい。
【図面の簡単な説明】
【0039】
図1】本開示の態様による、物理ダウンリンク制御チャネル反復に対する探索空間セットリンキングにとっての多義性を解決することをサポートする、ワイヤレス通信システムの一例を示す図である。
図2】本開示の態様による、物理ダウンリンク制御チャネル反復に対する探索空間セットリンキングにとっての多義性を解決することをサポートする図の、一例を示す図である。
図3】本開示の態様による、物理ダウンリンク制御チャネル反復に対する探索空間セットリンキングにとっての多義性を解決することをサポートする、例示的なブロック図である。
図4】本開示の態様による、物理ダウンリンク制御チャネル反復に対する探索空間セットリンキングにとっての多義性を解決することをサポートする、例示的なブロック図である。
図5】本開示の態様による、物理ダウンリンク制御チャネル反復に対する探索空間セットリンキングにとっての多義性を解決することをサポートする、例示的なブロック図である。
図6】本開示の態様による、物理ダウンリンク制御チャネル反復に対する探索空間セットリンキングにとっての多義性を解決することをサポートする、例示的なブロック図である。
図7】本開示の態様による、物理ダウンリンク制御チャネル反復に対する探索空間セットリンキングにとっての多義性を解決することをサポートする、例示的なブロック図である。
図8】本開示の態様による、物理ダウンリンク制御チャネル反復に対する探索空間セットリンキングにとっての多義性を解決することをサポートする、例示的なブロック図である。
図9】本開示の態様による、物理ダウンリンク制御チャネル反復に対する探索空間セットリンキングにとっての多義性を解決することをサポートする、デバイスのブロック図である。
図10】本開示の態様による、物理ダウンリンク制御チャネル反復に対する探索空間セットリンキングにとっての多義性を解決することをサポートする、デバイスのブロック図である。
図11】本開示の態様による、物理ダウンリンク制御チャネル反復に対する探索空間セットリンキングにとっての多義性を解決することをサポートする、通信マネージャのブロック図である。
図12】本開示の態様による、物理ダウンリンク制御チャネル反復に対する探索空間セットリンキングにとっての多義性を解決することをサポートする、デバイスを含むシステムの図である。
図13】本開示の態様による、物理ダウンリンク制御チャネル反復に対する探索空間セットリンキングにとっての多義性を解決することをサポートする、方法を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0040】
説明する技法は、PDCCH反復に対する探索空間セットリンキングにとっての多義性を解決することをサポートする、改善された方法、システム、デバイス、および装置に関する。PDCCH反復は、たとえば、信頼性を高めるために使用されてよい。ネットワークは、冗長性を得ようとして、反復されたPDCCHを送信するために2つの異なるビームを使用してよい。1つのビームが遮断されるか、またはアグリゲーションレベルが小さすぎる場合、UEは、潜在的に他のビームからDCIを復号できる場合がある。しかしながら、DCIの中のスケジューリング情報のうちのいくつかは、DCIのペイロードだけからのものとは限らない場合があり、どのPDCCH候補が復号されるのかの、関数であってよい。このことに起因して、どのDCIをUEが復号したのかをネットワークおよびUEが知っていることが重要であり得る。しかしながら、PDCCH反復は、いくつかの多義性を生じさせることがある。
【0041】
PDCCH反復に対するリンクされた2つの探索空間セットの中で検出されるDCIは、リンクされていない探索空間セットの中で検出されるDCIとは異なって解釈されてよい。UEがPDCCH反復のために構成されるとき、UEは、反復のうちの1つだけ、またはソフト合成されるときにはその両方を復号してよい。DCIが復号される場合、ネットワークは、どのDCIをUEが復号したのか(どの単一のDCI、またはソフト合成の場合には両方が復号されたかどうか)を知らない。DCIからUEが決定するスケジューリング情報も、DCIが検出される時間またはリソースの関数であり得るので、多義性を解決できることが望ましい。これらの多義性を解決するために、様々なオーバーラップ規則が提案される。
【0042】
概して、説明する技法は、PDCCH多義性を解決するための様々な方法を提供する。第1の多義性は、2つ以上の監視オケージョンが一緒にリンクされることに関係してよく、ここで、探索空間セットは同じコアセットを有する。この多義性を解決するために、監視オケージョンがオーバーラップする場合にUEがエラーを与え得るか、またはオーバーラップする監視オケージョンをUEが監視しなくてよいかの、いずれかである。
【0043】
第2の多義性は、第3の探索空間セットの第3の監視オケージョンが第1および第2の探索空間セットのうちの1つとリンクされることに関係してよい。いくつかの例では、いくつかの条件が適用されない限り、UEは、第3の探索空間セットが第1の探索空間セットにオーバーラップすることを予想しなくてよい。それらの条件は、第3の探索空間セットおよび第1の探索空間セットが異なる制御情報フォーマットサイズを有する場合、または第3の探索空間セットが第4の探索空間セットとリンクされる場合、第3の探索空間セットおよび第1の探索空間セットが異なるコアセットに関連付けられることを含んでよい。代替として、それらの条件が満たされない場合、UEは、第3の探索空間セットが第2の探索空間セットとリンクされることを想定してよく、第3の探索空間セットの監視オケージョンを無視してよく、または第1の探索空間セットの監視オケージョンを無視してよい。いくつかの例では、どの監視オケージョンをUEが無視するのかは、探索空間セットのインデックスに基づいてよい。これらの例はまた、PDCCH候補レベルであってよく、またはPDCCH候補レベルにおいて決定されてもよい。
【0044】
第3の多義性は、リンクされた監視オケージョンからUEがDCIを復号するときに生じることがある。本明細書で説明する技法は、リンクされた他の監視オケージョンからの第1のDCIがすでに復号されている場合、リンクされた監視オケージョンから第2のDCIを復号することをUEがスキップすることを可能にする。第2のDCIを復号することをスキップすることは、UEにおける電力節約をもたらし得る。異なるDCIを有することは、異なるDCIフォーマットサイズ、異なるDCIフォーマット、または異なる無線ネットワーク一時識別子を含む、異なるDCIペイロードを有することによって査定され得る。
【0045】
第4の多義性は、第3の探索空間セットの第3の監視オケージョンが他の2つの探索空間セットの2つの別個の監視オケージョンとリンクされ得るかどうかに関係する。いくつかの例では、UEは、第1の探索空間セットとリンクされた第3の探索空間セットがあることになることを予想しない。他の技法は、第1の探索空間セットにリンクされるべき第3の監視オケージョンの中のDCIをUEが考慮に入れることを可能にする。どのDCIをUEがスケジューリング情報のために使用し得るのかは、最終シンボル規則またはインデックス規則に従って決定されてよい。
【0046】
第5の多義性は、単一の探索空間セットの2つの監視オケージョンが別の探索空間セットの監視オケージョンにリンクされ得るかどうかに関係する。いくつかの技法は、第1の探索空間セットの第2の監視オケージョンが第2の探索空間セットの監視オケージョンとリンクされることをUEが予想しないことを表す。代替技法は、第1の探索空間セットの第2の監視オケージョンも第2の探索空間セットの監視オケージョンとリンクされる場合、監視オケージョンのうちのいずれかの中の検出されたDCIが、すべての3つの監視オケージョンを考慮に入れる規則に従って解釈されてよいことを表す。どのDCIを使用すべきかは、最終シンボル規則またはインデックス規則に従って決定されてよい。これらの例はまた、PDCCH候補レベルにおいて適用されてよい。
【0047】
本開示の態様は、最初にワイヤレス通信システムの文脈において説明される。本開示の態様は、スイム図およびブロック図によってさらに図示され、それらを参照しながら説明される。本開示の態様は、物理ダウンリンク制御チャネル反復に対する探索空間セットリンキングにとっての多義性を解決することに関する、装置図、システム図、およびフローチャートによってさらに図示され、それらを参照しながら説明される。
【0048】
図1は、本開示の態様による、物理ダウンリンク制御チャネル反復に対する探索空間セットリンキングにとっての多義性を解決することをサポートする、ワイヤレス通信システム100の一例を示す。ワイヤレス通信システム100は、1つまたは複数の基地局105、1つまたは複数のUE115、およびコアネットワーク130を含んでよい。いくつかの例では、ワイヤレス通信システム100は、ロングタームエボリューション(LTE)ネットワーク、LTEアドバンスト(LTE-A)ネットワーク、LTE-A Proネットワーク、またはニューラジオ(NR)ネットワークであってよい。いくつかの例では、ワイヤレス通信システム100は、拡張ブロードバンド通信、超高信頼(たとえば、ミッションクリティカル)通信、低レイテンシ通信、低コストかつ低複雑度のデバイスとの通信、またはそれらの任意の組合せをサポートし得る。
【0049】
基地局105は、ワイヤレス通信システム100を形成するために地理的エリア全体にわたって分散されることがあり、異なる形態をなすかまたは異なる能力を有するデバイスであってよい。基地局105およびUE115は、1つまたは複数の通信リンク125を介してワイヤレス通信し得る。各基地局105は、UE115および基地局105がその上で1つまたは複数の通信リンク125を確立し得る、カバレージエリア110を提供し得る。カバレージエリア110は、基地局105およびUE115がその上で1つまたは複数の無線アクセス技術に従って信号の通信をサポートし得る、地理的エリアの一例であってよい。
【0050】
UE115は、ワイヤレス通信システム100のカバレージエリア110全体にわたって分散されることがあり、各UE115は、異なる時間において固定もしくはモバイルまたはその両方であってよい。UE115は、異なる形態をなすかまたは異なる能力を有するデバイスであってよい。いくつかの例示的なUE115が図1に示される。本明細書で説明するUE115は、図1に示すように、他のUE115、基地局105、またはネットワーク機器(たとえば、コアネットワークノード、中継デバイス、統合アクセスおよびバックホール(IAB:integrated access and backhaul)ノード、または他のネットワーク機器)などの、様々なタイプのデバイスと通信できる場合がある。
【0051】
基地局105は、コアネットワーク130と、もしくは互いに、またはその両方で通信し得る。たとえば、基地局105は、1つまたは複数のバックホールリンク120を通じて(たとえば、S1、N2、N3、または他のインターフェースを介して)コアネットワーク130とインターフェースし得る。基地局105は、バックホールリンク120を介して(たとえば、X2、Xn、または他のインターフェースを介して)、直接(たとえば、基地局105間で直接)もしくは間接的に(たとえば、コアネットワーク130を介して)のいずれかで、またはその両方で互いに通信し得る。いくつかの例では、バックホールリンク120は、1つもしくは複数のワイヤレスリンクであってよく、または1つもしくは複数のワイヤレスリンクを含んでもよい。
【0052】
本明細書で説明する基地局105のうちの1つまたは複数は、基地トランシーバ局、無線基地局、アクセスポイント、無線トランシーバ、ノードB、eノードB(eNB)、次世代ノードBもしくはギガノードB(そのいずれもgNBと呼ばれることがある)、ホームノードB、ホームeノードB、または他の好適な用語を含んでよく、あるいは当業者によってそのように呼ばれることがある。
【0053】
UE115は、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、リモートデバイス、ハンドヘルドデバイス、もしくは加入者デバイス、または何らかの他の好適な用語を含んでよく、あるいはそのように呼ばれることがあり、ここで、「デバイス」は、例の中でも、ユニット、局、端末、またはクライアントと呼ばれることもある。UE115はまた、セルラーフォン、携帯情報端末(PDA)、タブレットコンピュータ、ラップトップコンピュータ、またはパーソナルコンピュータなどのパーソナル電子デバイスを含んでよく、あるいはそのように呼ばれることがある。いくつかの例では、UE115は、例の中でも、アプライアンス、または車両、メーターなどの様々な物品において実装され得る、例の中でも、ワイヤレスローカルループ(WLL)局、モノのインターネット(IoT)デバイス、あらゆるモノのインターネット(IoE)デバイス、またはマシンタイプ通信(MTC)デバイスを含んでよく、あるいはそのように呼ばれることがある。
【0054】
本明細書で説明するUE115は、図1に示すように、リレーとして働くことがあり得る他のUE115、ならびに、例の中でも、マクロeNBもしくはgNB、スモールセルeNBもしくはgNB、または中継基地局を含む、基地局105およびネットワーク機器などの、様々なタイプのデバイスと通信できる場合がある。
【0055】
UE115および基地局105は、1つまたは複数のキャリア上で1つまたは複数の通信リンク125を介して互いにワイヤレス通信し得る。「キャリア」という用語は、通信リンク125をサポートするための定義された物理レイヤ構造を有する無線周波数スペクトルリソースのセットを指すことがある。たとえば、通信リンク125のために使用されるキャリアは、所与の無線アクセス技術(たとえば、LTE、LTE-A、LTE-A Pro、NR)のための1つまたは複数の物理レイヤチャネルに従って動作させられる無線周波数スペクトル帯域の一部分(たとえば、帯域幅部分(BWP))を含んでよい。各物理レイヤチャネルは、捕捉シグナリング(たとえば、同期信号、システム情報)、キャリアに対する動作を協調させる制御シグナリング、ユーザデータ、または他のシグナリングを搬送し得る。ワイヤレス通信システム100は、キャリアアグリゲーションまたはマルチキャリア動作を使用する、UE115との通信をサポートし得る。UE115は、キャリアアグリゲーション構成に従って、複数のダウンリンクコンポーネントキャリアおよび1つまたは複数のアップリンクコンポーネントキャリアとともに構成され得る。キャリアアグリゲーションは、周波数分割複信(FDD)コンポーネントキャリアと時分割複信(TDD)コンポーネントキャリアの両方とともに使用され得る。
【0056】
いくつかの例では(たとえば、キャリアアグリゲーション構成では)、キャリアはまた、他のキャリアに対する動作を協調させる捕捉シグナリングまたは制御シグナリングを有してよい。キャリアは、周波数チャネル(たとえば、発展型ユニバーサルモバイル電気通信システム地上波無線アクセス(E-UTRA)絶対無線周波数チャネル番号(EARFCN))に関連付けられることがあり、UE115による発見のためにチャネルラスタに従って配置されることがある。キャリアは、初期捕捉および接続が、キャリアを介してUE115によって行われ得る、スタンドアロンモードで動作させられてよく、またはキャリアは、接続が、(たとえば、同じかまたは異なる無線アクセス技術の)異なるキャリアを使用してアンカリングされる、非スタンドアロンモードで動作させられてもよい。
【0057】
ワイヤレス通信システム100の中に示される通信リンク125は、UE115から基地局105へのアップリンク送信、または基地局105からUE115へのダウンリンク送信を含んでよい。キャリアは、(たとえば、FDDモードでは)ダウンリンク通信もしくはアップリンク通信を搬送してよく、または(たとえば、TDDモードでは)ダウンリンク通信およびアップリンク通信を搬送するように構成されてよい。
【0058】
キャリアは、無線周波数スペクトルの特定の帯域幅に関連付けられることがあり、いくつかの例では、キャリア帯域幅は、キャリアまたはワイヤレス通信システム100の「システム帯域幅」と呼ばれることがある。たとえば、キャリア帯域幅は、特定の無線アクセス技術のキャリアのためのいくつかの決定された帯域幅のうちの1つ(たとえば、1.4、3、5、10、15、20、40、または80メガヘルツ(MHz))であってよい。ワイヤレス通信システム100のデバイス(たとえば、基地局105、UE115、またはその両方)は、特定のキャリア帯域幅を介する通信をサポートするハードウェア構成を有してよく、またはキャリア帯域幅のセットのうちの1つを介する通信をサポートするように構成可能であってもよい。いくつかの例では、ワイヤレス通信システム100は、複数のキャリア帯域幅に関連するキャリアを介した同時通信をサポートする、基地局105またはUE115を含んでよい。いくつかの例では、サービスされる各UE115は、キャリア帯域幅の部分(たとえば、サブバンド、BWP)またはすべての上で動作するように構成され得る。
【0059】
キャリア上で送信される信号波形は、(たとえば、直交周波数分割多重化(OFDM)または離散フーリエ変換拡散OFDM(DFT-S-OFDM)などのマルチキャリア変調(MCM)技法を使用して)複数のサブキャリアから構成され得る。MCM技法を採用するシステムでは、リソース要素は、1つのシンボル期間(たとえば、1つの変調シンボルの持続時間)および1本のサブキャリアからなることがあり、ここで、シンボル期間およびサブキャリア間隔は、逆関係にある。各リソース要素によって搬送されるビットの数は、変調方式(たとえば、変調方式の次数、変調方式のコーディングレート、またはその両方)に依存し得る。したがって、UE115が受信するリソース要素が多ければ多いほど、また変調方式の次数が高ければ高いほど、UE115にとってデータレートはますます高くなり得る。ワイヤレス通信リソースは、無線周波数スペクトルリソース、時間リソース、および空間リソース(たとえば、空間レイヤまたはビーム)の組合せを指すことがあり、複数の空間レイヤの使用は、UE115との通信に対してデータレートまたはデータ完全性をさらに高め得る。
【0060】
キャリアに対する1つまたは複数のヌメロロジーがサポートされてよく、ここで、ヌメロロジーは、サブキャリア間隔(Δf)およびサイクリックプレフィックスを含んでよい。キャリアは、同じかまたは異なるヌメロロジーを有する1つまたは複数のBWPに分割され得る。いくつかの例では、UE115は複数のBWPとともに構成され得る。いくつかの例では、キャリアに対する単一のBWPが所与の時間にアクティブであってよく、UE115のための通信は、1つまたは複数のアクティブなBWPに制限されることがある。
【0061】
基地局105またはUE115のための時間間隔は、たとえば、Ts=1/(Δfmax・Nf)秒のサンプリング期間を指すことがある基本時間単位の倍数で表現されてよく、ただし、Δfmaxは、サポートされる最大のサブキャリア間隔を表してよく、Nfは、サポートされる最大の離散フーリエ変換(DFT)サイズを表してよい。通信リソースの時間間隔は、指定された持続時間(たとえば、10ミリ秒(ms))を各々が有する無線フレームに従って編成され得る。各無線フレームは、(たとえば、0から1023までに及ぶ)システムフレーム番号(SFN)によって識別され得る。
【0062】
各フレームは、連続的に番号付けされた複数のサブフレームまたはスロットを含んでよく、各サブフレームまたはスロットは、同じ持続時間を有してよい。いくつかの例では、フレームは(たとえば、時間領域において)サブフレームに分割されてよく、各サブフレームはいくつかのスロットにさらに分割されてよい。代替として、各フレームは可変数のスロットを含んでよく、スロットの数はサブキャリア間隔に依存し得る。各スロットは、(たとえば、各シンボル期間にプリペンドされたサイクリックプレフィックスの長さに応じて)いくつかのシンボル期間を含んでよい。いくつかのワイヤレス通信システム100では、スロットは、1つまたは複数のシンボルを含む複数のミニスロットにさらに分割されてよい。サイクリックプレフィックスを除いて、各シンボル期間は、1つまたは複数(たとえば、Nf個)のサンプリング期間を含んでよい。シンボル期間の持続時間は、サブキャリア間隔または動作の周波数帯域に依存し得る。
【0063】
サブフレーム、スロット、ミニスロット、またはシンボルは、ワイヤレス通信システム100の(たとえば、時間領域における)最小スケジューリング単位であってよく、送信時間間隔(TTI)と呼ばれることがある。いくつかの例では、TTI持続時間(たとえば、TTIの中のシンボル期間の数)は可変であってよい。追加または代替として、ワイヤレス通信システム100の最小スケジューリング単位は、(たとえば、短縮TTI(sTTI)のバーストの中で)動的に選択されてよい。
【0064】
物理チャネルは、様々な技法に従ってキャリア上で多重化されてよい。物理制御チャネルおよび物理データチャネルは、たとえば、時分割多重化(TDM)技法、周波数分割多重化(FDM)技法、またはハイブリッドTDM-FDM技法のうちの1つまたは複数を使用して、ダウンリンクキャリア上で多重化されてよい。物理制御チャネルのための制御領域(たとえば、制御リソースセット(コアセット))は、シンボル期間の数によって規定されてよく、キャリアのシステム帯域幅またはシステム帯域幅のサブセットにわたって延びてよい。1つまたは複数の制御領域(たとえば、コアセット)が、UE115のセットのために構成され得る。たとえば、UE115のうちの1つまたは複数は、1つまたは複数の探索空間セットに従って制御情報を求めて制御領域を監視または探索してよく、各探索空間セットは、カスケード方式で配置された1つまたは複数のアグリゲーションレベルにおける1つまたは複数の制御チャネル候補を含んでよい。制御チャネル候補のためのアグリゲーションレベルとは、所与のペイロードサイズを有する制御情報フォーマットのための符号化された情報に関連するCCEの数を指すことがある。探索空間セットは、制御情報を複数のUE115へ送るように構成された共通の探索空間セット、および制御情報を特定のUE115へ送るためのUE固有の探索空間セットを含んでよい。
【0065】
いくつかの例では、基地局105は可動であってよく、したがって、移動する地理的カバレージエリア110に通信カバレージを提供し得る。いくつかの例では、異なる技術に関連する異なる地理的カバレージエリア110がオーバーラップすることがあるが、異なる地理的カバレージエリア110は同じ基地局105によってサポートされてよい。他の例では、異なる技術に関連するオーバーラップする地理的カバレージエリア110が、異なる基地局105によってサポートされてよい。ワイヤレス通信システム100は、たとえば、異なるタイプの基地局105が同じかまたは異なる無線アクセス技術を使用して様々な地理的カバレージエリア110にカバレージを提供する、異種ネットワークを含んでよい。
【0066】
いくつかのUE115は、半二重通信などの、電力消費を低減する動作モード(たとえば、送信または受信を介した一方向通信をサポートするが、送信および受信を同時にはサポートしないモード)を採用するように構成され得る。いくつかの例では、半二重通信は、低減されたピークレートで実行されてよい。UE115のための他の電力節約技法は、アクティブな通信に関与していないときに電力節約ディープスリープモードに入ること、(たとえば、狭帯域通信に従って)限られた帯域幅にわたって動作すること、またはこれらの技法の組合せを含む。たとえば、いくつかのUE115は、キャリア内の、キャリアのガードバンド内の、またはキャリアの外側の、規定された部分または範囲(たとえば、サブキャリアまたはリソースブロック(RB)のセット)に関連する狭帯域プロトコルタイプを使用する動作のために構成され得る。
【0067】
ワイヤレス通信システム100は、超高信頼通信もしくは低レイテンシ通信、またはそれらの様々な組合せをサポートするように構成され得る。たとえば、ワイヤレス通信システム100は、超高信頼低レイテンシ通信(URLLC)またはミッションクリティカル通信をサポートするように構成され得る。UE115は、超高信頼、低レイテンシ、またはクリティカル機能(たとえば、ミッションクリティカル機能)をサポートするように設計され得る。超高信頼通信は、プライベート通信またはグループ通信を含んでよく、ミッションクリティカルプッシュツートーク(MCPTT)、ミッションクリティカルビデオ(MCVideo)、またはミッションクリティカルデータ(MCData)などの、1つまたは複数のミッションクリティカルサービスによってサポートされ得る。ミッションクリティカル機能に対するサポートは、サービスの優先度付けを含んでよく、ミッションクリティカルサービスは、公共安全または一般的な商業用途のために使用されてよい。超高信頼、低レイテンシ、ミッションクリティカル、および超高信頼低レイテンシという用語は、本明細書で互換的に使用され得る。
【0068】
いくつかの例では、UE115はまた、デバイス間(D2D)通信リンク135を介して(たとえば、ピアツーピア(P2P)プロトコルまたはD2Dプロトコルを使用して)他のUE115と直接通信できる場合がある。D2D通信を利用する1つまたは複数のUE115は、基地局105の地理的カバレージエリア110内にあってよい。そのようなグループの中の他のUE115は、基地局105の地理的カバレージエリア110の外側にあってよく、または場合によっては基地局105からの送信を受信できないことがある。いくつかの例では、D2D通信を介して通信するUE115のグループは、各UE115がグループの中のあらゆる他のUE115へ送信する1対多(1:M)システムを利用し得る。いくつかの例では、基地局105は、D2D通信のためのリソースのスケジューリングを容易にする。他の場合には、D2D通信は、基地局105の関与なしにUE115間で実行される。
【0069】
コアネットワーク130は、ユーザ認証、アクセス認可、トラッキング、インターネットプロトコル(IP)接続性、および他のアクセス機能、ルーティング機能、またはモビリティ機能を提供し得る。コアネットワーク130は、発展型パケットコア(EPC)または5Gコア(5GC)であってよく、発展型パケットコア(EPC)または5Gコア(5GC)は、アクセスおよびモビリティを管理する少なくとも1つの制御プレーンエンティティ(たとえば、モビリティ管理エンティティ(MME)、アクセスおよびモビリティ管理機能(AMF))、ならびにパケットをルーティングするかまたは外部ネットワークに相互接続する少なくとも1つのユーザプレーンエンティティ(たとえば、サービングゲートウェイ(S-GW)、パケットデータネットワーク(PDN)ゲートウェイ(P-GW)、またはユーザプレーン機能(UPF))を含んでよい。制御プレーンエンティティは、コアネットワーク130に関連する基地局105によってサービスされるUE115のためのモビリティ、認証、およびベアラ管理などの、非アクセス層(NAS)機能を管理し得る。ユーザIPパケットは、IPアドレス割振りならびに他の機能を提供し得るユーザプレーンエンティティを通じて転送され得る。ユーザプレーンエンティティは、1つまたは複数のネットワーク事業者のためのIPサービス150に接続され得る。IPサービス150は、インターネット、イントラネット、IPマルチメディアサブシステム(IMS)、またはパケット交換ストリーミングサービスへのアクセスを含んでよい。
【0070】
基地局105などのネットワークデバイスのうちのいくつかは、アクセスノードコントローラ(ANC)の一例であってよいアクセスネットワークエンティティ140などの下位構成要素を含んでよい。各アクセスネットワークエンティティ140は、ラジオヘッド、スマートラジオヘッド、または送信/受信ポイント(TRP)と呼ばれることがある1つまたは複数の他のアクセスネットワーク送信エンティティ145を通じてUE115と通信し得る。各アクセスネットワーク送信エンティティ145は、1つまたは複数のアンテナパネルを含んでよい。いくつかの構成では、各アクセスネットワークエンティティ140または基地局105の様々な機能は、様々なネットワークデバイス(たとえば、ラジオヘッドおよびANC)にわたって分散されてよく、または単一のネットワークデバイス(たとえば、基地局105)の中に統合されてもよい。
【0071】
ワイヤレス通信システム100は、通常、300メガヘルツ(MHz)~300ギガヘルツ(GHz)の範囲の中の、1つまたは複数の周波数帯域を使用して動作し得る。一般に、300MHzから3GHzまでの領域は、波長が約1デシメートルから1メートルまでの長さに及ぶので、極超短波(UHF)領域またはデシメートル帯域と呼ばれる。UHF波は、建物および環境特性によって遮断または方向転換されることがあるが、その波は、屋内に位置するUE115にマクロセルがサービスを提供するのに十分に構造物を貫通し得る。UHF波の送信は、300MHz未満のスペクトルの短波(HF)または超短波(VHF)部分のより低い周波数およびより長い波を使用する送信と比較して、より小型のアンテナおよびより短い距離(たとえば、100キロメートル未満)に関連し得る。
【0072】
ワイヤレス通信システム100は、認可無線周波数スペクトル帯域と無認可無線周波数スペクトル帯域の両方を利用し得る。たとえば、ワイヤレス通信システム100は、5GHz産業科学医療(ISM)バンドなどの無認可帯域の中で、認可支援アクセス(LAA)、LTE無認可(LTE-U)無線アクセス技術、またはNR技術を採用し得る。無認可無線周波数スペクトル帯域の中で動作するとき、基地局105およびUE115などのデバイスは、衝突検出および衝突回避のためのキャリア感知を採用し得る。いくつかの例では、無認可帯域の中での動作は、認可帯域の中で動作するコンポーネントキャリアと連携したキャリアアグリゲーション構成に基づいてよい(たとえば、LAA)。無認可スペクトルの中での動作は、例の中でも、ダウンリンク送信、アップリンク送信、P2P送信、またはD2D送信を含んでよい。
【0073】
基地局105またはUE115は、送信ダイバーシティ、受信ダイバーシティ、多入力多出力(MIMO)通信、またはビームフォーミングなどの技法を採用するために使用され得る、複数のアンテナを装備してよい。基地局105またはUE115のアンテナは、MIMO動作または送信ビームフォーミングもしくは受信ビームフォーミングをサポートし得る、1つまたは複数のアンテナアレイまたはアンテナパネル内に位置し得る。たとえば、1つまたは複数の基地局アンテナまたはアンテナアレイは、アンテナタワーなどのアンテナアセンブリにおいてコロケートされ得る。いくつかの例では、基地局105に関連するアンテナまたはアンテナアレイは、多様な地理的ロケーションに位置し得る。基地局105は、基地局105がUE115との通信のビームフォーミングをサポートするために使用し得る、アンテナポートのいくつかの行および列を有するアンテナアレイを有してよい。同様に、UE115は、様々なMIMO動作またはビームフォーミング動作をサポートし得る、1つまたは複数のアンテナアレイを有してよい。追加または代替として、アンテナパネルは、アンテナポートを介して送信される信号のための無線周波数ビームフォーミングをサポートし得る。
【0074】
空間フィルタ処理、指向性送信、または指向性受信と呼ばれることもあるビームフォーミングは、送信デバイスと受信デバイスとの間の空間経路に沿ってアンテナビーム(たとえば、送信ビーム、受信ビーム)を成形またはステアリングするために、送信デバイスまたは受信デバイス(たとえば、基地局105、UE115)において使用され得る信号処理技法である。ビームフォーミングは、アンテナアレイに対して特定の方位で伝搬するいくつかの信号が、強め合う干渉を受けるが、他の信号が、弱め合う干渉を受けるように、アンテナアレイのアンテナ素子を介して通信される信号を合成することによって達成され得る。アンテナ素子を介して通信される信号の調整は、送信デバイスまたは受信デバイスが、振幅オフセット、位相オフセット、またはその両方を、デバイスに関連するアンテナ素子を介して搬送される信号に適用することを含んでよい。アンテナ素子の各々に関連する調整は、(たとえば、送信デバイスもしくは受信デバイスのアンテナアレイに対する、またはいくつかの他の方位に対する)特定の方位に関連するビームフォーミング重みセットによって規定され得る。
【0075】
UE115および基地局105は、データが首尾よく受信される可能性を高めるために、データの再送信をサポートし得る。ハイブリッド自動再送要求(HARQ)フィードバックは、データが通信リンク125を介して正しく受信される可能性を高めるための1つの技法である。HARQは、(たとえば、巡回冗長検査(CRC)を使用する)誤り検出、前方誤り訂正(FEC)、および再送信(たとえば、自動再送要求(ARQ))の組合せを含んでよい。HARQは、劣悪な無線条件(たとえば、低い信号対雑音条件)でのMACレイヤにおけるスループットを改善し得る。いくつかの例では、デバイスは、デバイスが特定のスロットの中の以前のシンボルの中で受信されたデータに対してそのスロットの中でHARQフィードバックを提供し得る、同一スロットHARQフィードバックをサポートし得る。他の場合には、デバイスは、後続のスロットの中で、またはいくつかの他の時間間隔に従って、HARQフィードバックを提供し得る。
【0076】
UE115は通信マネージャ160を含んでよい。通信マネージャ160は、第1の探索空間セットおよび第2の探索空間セットの構成を受信してよい。通信マネージャ160は、物理ダウンリンク制御チャネル反復に対する第1の探索空間セットと第2の探索空間セットとの間のリンクを識別してよい。通信マネージャ160はまた、ダウンリンク制御情報を求めて監視すべき、第1の探索空間セットまたは第2の探索空間セットの中の1つまたは複数の監視オケージョンを、物理ダウンリンク制御チャネル反復に対する第1の探索空間セットと第2の探索空間セットとの間のリンクに関連するオーバーラップ規則に少なくとも部分的に基づいて識別してよい。通信マネージャ160はまた、ダウンリンク制御情報を求めて、少なくとも第1の探索空間セットまたは第2の探索空間セットの中の識別された1つまたは複数の監視オケージョンを監視してよい。
【0077】
通信マネージャ160は、PDCCH反復に関する、UE115における多義性を解決し得る。通信マネージャ160は、通信の信頼性を改善してよく、複雑度を低減してよく、再送信を減らしてよく、レイテンシを短縮してよく、スループットを改善してよく、UE115における電力節約を改善してよい。
【0078】
図2は、本開示の態様による、物理ダウンリンク制御チャネル反復に対する探索空間セットリンキングにとっての多義性を解決することをサポートする、図200の一例を示す。図200は、例の中でも、ワイヤレス通信システム100の様々な態様を実施してよく、またはワイヤレス通信システム100の様々な態様によって実施されてもよい。図200は、UE115-aおよび基地局105-aを含んでよい。UE115-aは、本明細書で説明するようなUE115の態様の一例であってよい。基地局105-aは、本明細書で説明するような基地局105の態様の一例であってよい。
【0079】
205において、UE115-aは、2つ以上の探索空間セットのために構成されてよい。いくつかの例では、基地局105-aが、探索空間セットのためにUE115-aを構成してよい。他の例では、UE115-aが、仕様に従って探索空間セットのためにそれ自体を構成する。PDCCHを構成するとき、UE115-aは、コンポーネントキャリアのための所与の帯域幅部分の中に3つまたは5つまでのコアセットを有することができる。コアセットは、PDCCHを構成するために使用され得る。コアセットの特性は、PDCCHに対するTCI状態、周波数領域におけるリソースブロック、および時間領域におけるシンボルの個数を含んでよい。コアセットの他の特性は、CCEリソース要素グループ(REG)バンドルマッピングタイプ、プリコーディング粒度、およびスクランブリング識別子(ID)を含んでよい。これらのパラメータは、PDCCH復調基準信号(DMRS)、またはDCIコンテンツのコード化ビットのために使用されてよい。いくつかの例では、CCE-REGバンドルマッピングタイプは、コアセット全体における狭帯域チャネル推定または広帯域プリコーディングのためのREGバンドルと同じであってよい。
【0080】
コアセットが構成されると、PDCCHを監視するために1つまたは複数の探索空間セットも構成され得る。UE115-aは、いくつかの例では、所与のBWPの中の10個までの探索空間セットとともに構成されてよい。探索空間セットの構成の一部として、各探索空間セットは、識別され得る所与のコアセットに関連付けられてよい。シンボルの個数がコアセットの中の唯一の時間領域挙動であってよく、PDCCHのためにどのスロットおよびシンボルが使用され得るのかは探索空間セットの構成の一部であってよい。
【0081】
探索空間セットは、どのスロットが監視されるのかを決定するために、時間領域、PDCCHの監視オケージョン、ならびに周期性(たとえば、スロットの個数)およびオフセットに対して構成されてよい。周期性(ks個のスロットとして示す)およびオフセット(os個のスロットとして示す)は、スロットの単位でパラメータmonitoringSlotPeriodicityAndOffsetを使用して構成されてよい。たとえば、周期性が5スロット(ks=5スロット)である場合、各期間に対して1つの探索空間があってよい(たとえば、5つのスロットの中に、探索空間が存在する少なくとも1つのスロットがある)。
【0082】
探索空間セットはまた、探索空間セットが何個のスロットの中に存在するのかを示し得る、パラメータ持続時間(Tsと示す)を用いて構成されてよい(たとえば、Ts<ks)。パラメータ持続時間が2である場合、5スロットの各周期性において、スロットのうちの2つの中に探索空間セットが存在する。
【0083】
探索空間セットが存在する各スロットの中で、パラメータMonitoringSymbolsWithinSlotによってスロット内のPDCCH監視パターンが示されてよい。PDCCH監視パターンは、14シンボルのビットマップであってよく、ビットマップ(たとえば、010000100000など)の中のあらゆる1は、その監視オケージョンのためのコアセットの最初のシンボルを示してよい。ビットマップの中に3つの1がある場合、スロットの中に3つの監視オケージョンがあり、1のロケーションは、その監視オケージョンのためのコアセットの最初のシンボルを示す。たとえば、探索空間セットが3つのシンボルを有することが想定される場合、探索空間セットがその中で監視されるPDCCHの各スロットに対して3つの監視オケージョンがある。
【0084】
探索空間セットのタイプは、UE固有または共通の探索空間セットタイプであり得る。205における構成はまた、どのDCIフォーマットをUE115-aが監視することになるのかを構成してよい。
【0085】
205において、探索空間セット構成の一部としてPDCCH候補も構成されてよい。たとえば、各アグリゲーションレベルに対していくつかのPDCCH候補が構成されてよい。
【0086】
PDCCH反復に対して、各反復がPDCCH候補であってよい。同じDCIの可能な反復に対して、2つのPDCCH候補が一緒にリンクされることがある。2つのPDCCH候補は、同じアグリゲーションレベル(たとえば、同じ個数のCCE)を有すべきであり、2つのPDCCH候補によって送信されるDCIペイロードは同じである。したがって、UE115-aは、2つのPDCCH候補(たとえば、2つのPDCCH反復)を使用して、DCIを復号するためにソフト合成を実行することができる。いくつかの例では、PDCCH反復に対して、(たとえば、異なるコアセットに関連付けられた)異なる探索空間セットの中の2つのPDCCH候補が一緒にリンクされることがある。
【0087】
たとえば、UE115-aは、反復に対して一緒にリンクされるように構成される、異なる探索空間セットを使用することができる。たとえば、インデックス2を有する探索空間セットが、インデックス4を有する探索空間セットとリンクされてよい。各探索空間セットは、(たとえば、スロット内の、またはスロットを横断する)異なる監視オケージョンを有する。PDCCH反復および監視オケージョンに対して、第1の探索空間セットの監視オケージョンは、第2の探索空間セットの監視オケージョンに関連付けられてよく、またはそれとリンクされてもよい。本明細書で説明する技法は、PDCCH反復から生じる多義性をUE115-aが解決できるように、(たとえば、規則ベースまたは構成ベースの)あるメカニズムを提供する。
【0088】
第1の探索空間セットの第1の監視オケージョンおよび第2の探索空間セットの第2の監視オケージョン内で発生し得る2つのPDCCH候補をリンクさせるために、リンキングのためのいくつかの方法のうちの1つまたは複数が使用され得る。たとえば、2つの探索空間セットを横断して同じ候補インデックスを有する2つのPDCCH候補がリンクされてよい。別の例では、同じ開始CCEを有する2つのPDCCH候補がリンクされてよい。他の例では、リンキングは、無線リソース制御(RRC)構成として明示的に提供されてよい。RRC構成は、第1の探索空間セットの中のどの候補が第2の探索空間セットの中のどの候補とリンクされるのかを識別してよく、そのことは、UE115-aに対して構成され得る。たとえば、いくつかの探索空間セットの中の候補インデックスは、第2の探索空間セットの中の別の候補インデックスとリンクされてよい。
【0089】
いくつかの例では、PDCCH反復に対するリンクされた2つの探索空間セットの中で検出されるDCIは、リンクされていない探索空間セットの中で検出されるDCIとは異なって解釈されてよい。UE115-aがPDCCH反復のために構成されるとき、UE115-aは、反復のうちの1つ(たとえば、第1の反復または第2の反復)だけを復号してよく、またはソフト合成されるときにはその両方を復号してよい。DCIが復号される場合、ネットワークは、これらのシナリオのうちのどれが起こったのかを知らない。すなわち、基地局105-aは、どのDCIをUE115-aが復号したのか、またはUE115-aがソフト合成を使用したかどうかを知らないことがある。しかしながら、PDCCHフォーマット検出の結果としてUE115-aが決定する情報は、DCIペイロードの関数であり得るだけでなく、DCIが検出される時間またはリソースの関数でもあり得る。たとえば、基準として使用される、DCIの最後または最初のシンボルが、スケジューリング情報に影響を及ぼすことがあり、そのことは、いくつかの多義性を引き起こすことがある。対照的に、スケジューリング情報が直接DCIペイロードの中にあるなら、DCIのインスタンスのうちの1つが復号されるとUE115-aは情報のすべてを有することになるので、多義性がないことになる。しかしながら、上記で説明したこれらの規則のうちのいくつかは、DCIペイロードの関数でないが、DCIの時間および周波数に関してリソースの関数でもあるので、このとき、どのリソースが使用されたのかを基地局105-aが知らないことになるので、いくつかの多義性があり得る。すなわち、基地局105-aは、UE115-aが第1のDCI反復、第2のDCI反復、またはソフト合成されたDCIを復号したかどうかを知らないことになる。
【0090】
UE115-aが決定するスケジューリング情報がどんな風に、DCIが検出した時間およびリソースの関数であり得るのかのいくつかの例は、以下の通りである。たとえば、スケジュールされた物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)、チャネル状態情報基準信号(CSI-RS)、またはサウンディング基準信号(SRS)に対するスロットオフセットは、スケジューリングDCIがその中で検出されるスロットであり得る基準に適用されてよい。スロットオフセットはDCI自体の中で示されてよいが、そのオフセットにおいてカウントを開始するための基準時間は、DCIがその中で検出されるスロットから開始されることになる。
【0091】
スケジューリング情報がどんな風に、DCIが検出される時間およびリソースの関数であり得るのかの別の例は、HARQ認識応答(ACK)のためにどの物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)リソースを使用すべきかが、検出されるPDCCHの開始CCEおよびPDCCHがその中で検出されるコアセットのCCEの個数の関数であり得ることを、含んでよい。
【0092】
スケジューリング情報がどんな風に、DCIが検出される時間およびリソースの関数であり得るのかの別の例は、スケジュールされたPDSCHがデフォルトのビームに基づいてまたはDCIの中の示されたビームに基づいて受信されるはずであるかどうかを、UE115-aが決定することに関係する。この決定を行うために、UE115-aは、DCIの末尾とPDCCHの冒頭との間のスケジューリングオフセットをしきい値と比較してよい。しきい値は、ビーム切替え能力に関するUE能力しきい値であってよい。スケジューリングオフセットがしきい値よりも小さい場合、UE115-aはデフォルトのビームを適用してよい。それがもっと大きい場合、UE115-aは示されたビームを使用してよい。
【0093】
別の例では、UE115-aは、リソースオーバーラップの場合には、スケジューリングDCIのリソースの周辺で、スケジュールされたPDSCHをレートマッチングさせてよい。いくつかの例では、PDSCHがスケジュールされるとき、そのPDSCHをスケジュールしたDCIリソースがPDSCHリソースとオーバーラップする場合、PDSCHは、スケジューリングDCIのリソースの周辺でレートマッチングされてよい。
【0094】
スケジューリング情報が、上記に示したように使用されるリソースに部分的に基づく場合があるので、PDCCH反復の場合にUE115-aと基地局105-aとの間の多義性を回避するために、リンクされた2つの候補のうちのどちらを、またはその両方を、UE115-aが実際に復号したのかにかかわらず、いくつかの規則または構成が有用であり得る。検出されたDCIの時間が基準(たとえば、最初のシンボルまたは最終シンボル)として使用される事例の場合、前の方または後の方のPDCCH候補の最初または最後のシンボルが使用されるべきである。いくつかの規則は、前の方のPDCCH候補の最初のシンボルまたは最終シンボルが使用されるべきであることを規定してよい。他の規則は、後の方のPDCCH候補の最初のシンボルまたは最終シンボルが使用されるべきであることを規定してよい。他の事例(たとえば、レートマッチング)の場合、両方の候補が考慮に入れられてよい(たとえば、リンクされた両方のPDCCH候補の周辺でPDSCHがレートマッチングされてよい)。追加として、いくつかの他の規則は、たとえば、PUCCHリソース決定のための開始CCEおよびいくつかのCCEに対して、第1または第2の探索空間セットのインデックスに少なくとも部分的に基づいてよい(たとえば、いくつかのスケジューリング情報を決定するために、より大きいかまたはより小さいインデックスを有する探索空間セットの中の候補が考慮に入れられる)。スケジューリング情報を決定するためのDCIペイロード情報のほかに、追加または代替の情報を規定する他の規則があってよい。
【0095】
どの規則が使用されるのかにかかわらず、PDCCH反復が使用されるときに、リンクされた2つの探索空間セットの中で検出されたDCIは、PDCCH反復を伴わないDCIと比較して、異なって解釈され得る。DCIがPDCCH反復を介して送信されるとき、対応するPUCCHリソースセットが8よりも大きいサイズを有するときのHARQ-ACKのPUCCHリソース決定に対して、いくつかの代替があり得る。第1に、UE115-aは、同じ開始CCEインデックス(リンキングオプションに少なくとも部分的に基づいてよい)および同じ個数のCCEが2つのコアセットの中にあることを(コアセット構成制約に少なくとも部分的に基づいて)保証してよい。別の例では、リンクされたPDCCH候補のうちの1つの、開始CCEインデックスおよびコアセットの中のCCEの個数が適用されてよい。別の例では、リンクされた2つのPDCCH候補のうちのいずれかの、開始CCEインデックスおよびコアセットの中のCCEの個数に少なくとも部分的に基づいて、UE115-aがPUCCHリソースを決定すべきであり得る。他の例では、他の規則が使用されてよい。1つの候補が固定されUE115-aと基地局105-aの両方によって知られていると、PDCCH反復に対して多義性がない。
【0096】
図2に戻ると、205においてUE115-aがPDCCH反復のために構成されてよい。PDCCH反復から生じる多義性があり得るので、UE115-aは、多義性を解決するためのいくつかの技法のうちの1つまたは複数を使用してよい。多義性を解決するためのこれらの様々な技法は、オーバーラップ規則と呼ばれることがある。オーバーラップ規則は、監視オケージョンレベルまたはPDCCH候補レベルにおいて適用されてよい。
【0097】
210において、UE115-aは、PDCCH反復に対する第1の探索空間セットと第2の探索空間セットとの間のリンクを識別してよい。リンクは、各探索空間セットの1つまたは複数の監視オケージョンを一緒に関連付けてよい。
【0098】
215において、UE115-aは、DCIを求めて監視すべき、第1の探索空間セットまたは第2の探索空間セットの中の1つまたは複数の監視オケージョンを、物理ダウンリンク制御チャネル反復に対する第1の探索空間セットと第2の探索空間セットとの間のリンクに関連するオーバーラップ規則に少なくとも部分的に基づいて識別してよい。様々なオーバーラップ規則が企図され図3図8に関して以下で説明される。220において、UE115-aは、DCIを求めて、少なくとも第1の探索空間セットまたは第2の探索空間セットの中の識別された監視オケージョンを監視してよい。
【0099】
たとえば、UE115-aのためのリンクされた探索空間セットの両方が、同じコアセットに関連付けられる場合、監視オケージョンがオーバーラップする場合にUE115-aがエラーを与え得るか、またはオーバーラップする監視オケージョンをUE115-aが監視しなくてよいかの、いずれかである。
【0100】
別の例では、PDCCH反復に対して第1の探索空間セットが第2の探索空間セットとリンクされるとき、UE115-aは、いくつかの条件が適用されない限り、第3の探索空間セットが第1の探索空間セットの監視オケージョンとオーバーラップすることを予想しなくてよい。それらの条件は、第3の探索空間セットおよび第1の探索空間セットが、異なるコアセットに関連付けられるかもしくは異なる制御情報フォーマットサイズを有すること、または第3の探索空間セットが第4の探索空間セットとリンクされるかどうかを含んでよい。代替として、それらの条件が満たされない場合、UE115-aは、第3の探索空間セットが第2の探索空間セットとリンクされることを想定してよく、UE115-aは、第3の探索空間セットの監視オケージョンを無視してよく、またはUE115-aは、第1の探索空間セットの監視オケージョンを無視してよい。いくつかの例では、どの監視オケージョンをUE115-aが無視するのかは、探索空間セットのインデックスに少なくとも部分的に基づいてよい。これらの例はまた、監視オケージョンの内側の1つのレベルである、PDCCH候補レベルにあってよく、またはPDCCH候補レベルにおいて決定されてもよい。
【0101】
他の例では、UE115-aは、リンクされた2つの探索空間セットを有してよく、一方のみを復号してよく、電力節約のために次の探索空間セットをスキップしてよい。この例では、UE115-aは、リンクされた2つの候補が同じDCIを有することを想定しなければならない場合がある。異なるDCIを有することは、異なるDCIフォーマットサイズ、異なるDCIフォーマット、または異なる無線ネットワーク一時識別子を含む、異なるDCIペイロードを有することによって査定され得る。
【0102】
他の例は、第1の探索空間セットが第2の探索空間セットおよび第3の探索空間セットにリンクされ得るかどうかに、明瞭性をもたらす。1つのオプションでは、UE115-aは、第1の探索空間セットとリンクされた第3の探索空間セットがあることを予想しない。代替として、第1の探索空間セットと第3の探索空間セットとがリンクされる場合、UE115-aが別のDCIを検出する場合、UE115-aは、それを第1の探索空間セットにリンクされるものと見なしてよい。どのDCIを使用すべきかは、最終シンボル規則またはインデックス規則に従って決定されてよい。いくつかの例では、どのDCIを使用すべきかはまた、UE115-aが第1の探索空間セットからDCIを検出することを条件としてよい。
【0103】
別の例は、第1の探索空間セットの第1の監視オケージョンと第2の探索空間セットの監視オケージョンとがリンクされる場合、第1の探索空間セットの第2の監視オケージョンが第2の探索空間セットの監視オケージョンとリンクされ得るかどうかの、多義性を対象とする。1つのオプションでは、UE115-aは、第1の探索空間セットの第2の監視オケージョンが第2の探索空間セットの監視オケージョンとリンクされることを予想しない。代替として、第1の探索空間セットの第2の監視オケージョンも第2の探索空間セットの監視オケージョンとリンクされる場合、監視オケージョンのうちのいずれかの中の検出されたDCIは、すべての3つの監視オケージョンを考慮に入れる規則に従って解釈される。どのDCIを使用すべきかは、最終シンボル規則またはインデックス規則に従って決定されてよい。いくつかの例では、どのDCIを使用すべきかはまた、UE115-aが第1の探索空間セットからDCIを検出することを条件としてよい。これらの例はまた、PDCCH候補レベルにおいて適用されてよい。
【0104】
PDCCH反復多義性を解決するためにUE115-aがどの技法を使用しても、220において、UE115-aは、ダウンリンク制御情報を求めて、少なくとも第1の探索空間セットまたは第2の探索空間セットの中の識別された1つまたは複数の監視オケージョンを監視してよい。基地局105-aは、225においてDCIをUE115-aへ送信してよく、監視するUE115-aがDCIを検出してよい。
【0105】
本明細書で説明する技法は、PDCCH反復に関する、UE115-aおよび基地局105-aにおける多義性を解決してよい。本技法は、通信の信頼性を改善してよく、再送信を減らしてよく、レイテンシを短縮してよく、スループットを改善してよく、UE115-aにおける電力節約を改善してよい。
【0106】
図3は、本開示の態様による、物理ダウンリンク制御チャネル反復に対する探索空間セットリンキングにとっての多義性を解決することをサポートする、ブロック図300の一例を示す。ブロック図300は、例の中でも、ワイヤレス通信システム100の様々な態様を実施してよく、またはワイヤレス通信システム100の様々な態様によって実施されてもよい。ブロック図300は、14シンボルのスロット305を示す。
【0107】
スロット305は、第1の探索空間セットの第1の監視オケージョン310および第2の探索空間セットの第1の監視オケージョン315を有するようにスケジュールされてよい。図3の例では、第1の監視オケージョン310と第1の監視オケージョン315とがオーバーラップする。スロット305はまた、第1の探索空間セットの第2の監視オケージョン320および第2の探索空間セットの第2の監視オケージョン330を有してよい。
【0108】
2つの探索空間セットが、同じコアセット(たとえば、同じリソースブロック、同じスクランブリング、および同じTCI状態)に関連付けられ、かつ第1の探索空間セットの第1の監視オケージョン310が、第2の探索空間セットの第1の監視オケージョン315とオーバーラップする場合、第1の探索空間セットの中の第1のPDCCH候補が第2の探索空間セットの中の第2のPDCCH候補と厳密に同じCCEを有することが可能である。そのような場合、PDCCH候補のための対応するDCIフォーマットが同じサイズを有する場合、第2の探索空間セット(たとえば、大きい方のインデックスを有する探索空間セット)の中のPDCCH候補は、UEがそれらのCCEに対して1つのブラインド復号しか実行する必要がないので(それらが同じリソース、同じスクランブリング、同じTCI、同じDCIサイズを有するので)、ブラインド復号限度に関して監視するためにカウントされない。このことは、探索空間セットが同じコアセットに関連付けられるときに、またCCEが同じであり同じDCIフォーマットを有する場合にも起こることがある。DCIの両方は、異なる探索空間セットの中にあっても1つのPDCCH候補と見なされる。この例では、パラメータが同じであるのでUEにおいて1つのブラインド復号しかないので、反復に対して2つのPDCCH候補が使用されなくてよい。この多義性を解決するための技法が提供される。
【0109】
いくつかの例では、PDCCH反復に対するリンクされた2つの探索空間セットとともにUEが構成され、かつ両方の探索空間セットが同じコアセットに関連付けられる場合、UEは、第1の探索空間セットの監視オケージョンが第2の探索空間セットの監視オケージョンとオーバーラップしないことを予想してよい。それらの両方が同じコアセットに関連付けられる場合、監視オケージョンはオーバーラップしないはずである。オーバーラップがある場合、UEは、オーバーラップ規則に従って、そのことをエラー事例であるものと決定してよい。したがって、第1の監視オケージョン310と315とがオーバーラップする第1の例は、エラー事例であることになる。対照的に、監視オケージョン320および330はオーバーラップせず、したがって、UEはそれらを処理してよい(たとえば、それらは異なるコアセットを有してよい)。
【0110】
いくつかの例では、UEは、第1の探索空間セットの監視オケージョンが第2の探索空間セットの監視オケージョンとオーバーラップしないことをオーバーラップ規則に少なくとも部分的に基づいて決定してよい。UEは、第1の探索空間セットおよび第2の探索空間セットが制御リソースセットに関連付けられることを決定してよい。
【0111】
いくつかの例では、PDCCH反復に対するリンクされた2つの探索空間セットとともにUEが構成され、かつ両方の探索空間セットが同じコアセットに関連付けられる場合、UEは、オーバーラップ規則に従って、その監視オケージョンの中にPDCCH反復がないことを想定してよい。UEは、PDCCHを監視してよいが、2つの探索空間セットの間のリンケージを無視してよい。別の例では、UEは、その監視オケージョンの中でPDCCHを求めて監視しなくてよい。
【0112】
いくつかの例では、UEは、第1の探索空間セットの第1の監視オケージョン310が第2の探索空間セットの第1の監視オケージョン315とオーバーラップすることを決定してよい。UEは、第1の探索空間セットの中でDCIを求めて監視してよく、オーバーラップ規則は、第1の探索空間セットの第1の監視オケージョン310とリンクされていないものとして第2の探索空間セットの第1の監視オケージョン315を扱うように指示する。他の例では、オーバーラップ規則は、オーバーラップする第1の監視オケージョン310および315を無視するようにUEを構成するかまたはUEに命令する。いくつかの例では、UEは、少なくとも第1の探索空間セットまたは第2の探索空間セットの中でDCIを監視してよく、UEは、オーバーラップ規則に従って第1の探索空間セットの第1の監視オケージョン310および第2の探索空間セットの第1の監視オケージョン315を監視することをスキップしてよい。
【0113】
図4は、本開示の態様による、物理ダウンリンク制御チャネル反復に対する探索空間セットリンキングにとっての多義性を解決することをサポートする、ブロック図400の一例を示す。ブロック図400は、例の中でも、ワイヤレス通信システム100の様々な態様を実施してよく、またはワイヤレス通信システム100の様々な態様によって実施されてもよい。ブロック図400は、14シンボルのスロット405を示す。
【0114】
スロット405は、第1の探索空間セットの第1の監視オケージョン410、第2の探索空間セットの第2の監視オケージョン415、および第3の探索空間セットの第3の監視オケージョン420を有するようにスケジュールされてよい。図4の例では、第1の監視オケージョン410と第3の監視オケージョン420とがオーバーラップする。PDCCH反復に対して第1の探索空間セットおよび第2の探索空間セットがリンクされてよい。
【0115】
第1の探索空間セットと(少なくとも、1つのインスタンスの中で)同じ監視オケージョンを有し、第1の探索空間セットと同じコアセットに関連付けられ、かつ第1の探索空間セットにおける構成されたDCIフォーマットと同じサイズを有するDCIフォーマットとともに構成される、第3の探索空間セットがある場合、UEは、以下の多義性を有することがある。すなわち、UEが、オーバーラップする、第1の探索空間セットの監視オケージョン410および第3の探索空間セットの監視オケージョン420の中で、CCEのセットを使用してPDCCH候補を復号する場合、UEが、復号されたDCIが第1の探索空間セットに属することを想定する場合、UEは、このことをPDCCH反復と見なしてよい。したがって、UEは、スケジューリング情報を決定するために第2の探索空間セットの中に偶然あり得る、リンクされた2つのPDCCH候補のうちの後の方のPDCCH候補の、スロット、シンボル、またはリソースを、基準として使用してよい。図4に示すように、スケジューリング情報を決定するために、第2の探索空間セットの後の方のシンボル430がUEによって使用されてよい。代替として、復号されたDCIが第3の探索空間セットに属することをUEが想定する場合、UEは、(第3の探索空間セットがいかなる他の探索空間セットともリンクされないので)PDCCH反復がないことになることを考慮に入れてよく、したがって、UEは、PDCCH反復がないかのようにスケジューリング情報を決定するように、DCIを解釈してよい。
【0116】
この状況は、より頻繁な監視を必要とし、したがって、他のDCIとは異なる周期性を有する、いくつかのDCIに対して生じる場合があり、そのことは、オーバーラップする監視オケージョンを引き起こすことがある。たとえば、第1の探索空間セットの周期性は1スロットであり得る。別の第3の探索空間セットは、監視がさほど頻繁でないDCIを有することがあり、10スロットの周期性を有する。この例では、10回のうちの9回は、オーバーラップする監視オケージョンがそれらのスロットの中にないので、スロットにおける多義性がない。しかしながら、10個ごとのスロットのうちの1個の中で、監視オケージョンの間にオーバーラップがある場合がある。UEは1つの復号だけを実行してよく、第2の復号はブラインド復号としてカウントされないことになる。PDCCH反復を伴わない例では、このことはいかなる問題も引き起こさないが、PDCCH反復を伴うと多義性を引き起こす。
【0117】
この例では、UEは、PDCCH反復に対して第1の探索空間セットと第2の探索空間セットとがリンクされることを決定してよい。いくつかの状況では、少なくとも1つの事例では監視オケージョン410と同じ監視オケージョン420を有する第3の探索空間セットが使用されてよい。第1の探索空間セットおよび第3の探索空間セットが同じコアセットに関連付けられる場合、また第3の探索空間セットが、第1の探索空間セットの中の構成されたDCIフォーマットと同じサイズを有するDCIフォーマットとともに構成される(すなわち、第1の探索空間セットおよび第3の探索空間セットが、同じコアセットおよび同じDCIサイズを有する)場合、多義性があり得る。UEが、オーバーラップする監視オケージョンの中でCCEのセットを使用してPDCCH候補を復号する場合、UEは、どの探索空間セットにDCIが属するのかを知らないことがある。それらが同じコアセット、同じDCIサイズ、および同じスクランブリングを有するので、第1の探索空間セットと第3の探索空間セットとの間をUEが区別するための方法がないことがある。
【0118】
UEは、第1の探索空間セットまたは第3の探索空間セットのうちの一方または他方に属するものとしてDCIを解釈すべきと決めてよい。復号されたDCIが第1の探索空間セットに属することをUEが想定する場合、第1の探索空間セットが第2の探索空間セットとリンクされているので、UEはこれをPDCCH反復として考慮に入れる。UEが、それ自体がPDCCH反復を使用していることを考慮に入れるとき、UEは、第1の探索空間セットの中の第1のPDCCH候補とリンクされている、後の方のPDCCH候補のスロット、開始シンボル、またはリソースを基準と見なす、オーバーラップ規則を適用してよい。たとえば、第2の探索空間セットのシンボル430が基準として使用されてよい。
【0119】
代替として、UEは、復号されたDCIが第3の探索空間セットに属することを想定してよい。復号されたDCIが第3の探索空間セットに属することをUEが想定する場合、第3の探索空間セットはいかなる他の探索空間セットともリンクされていないので、UEはPDCCH反復を有しないものとしてこれを扱ってよい。この例では、UEは、スケジューリング情報を決定するためのPDCCHを伴わないものとしてDCIを解釈してよい。たとえば、PDCCHの最終シンボル425が使用される場合、UEはDCIの最終シンボルを使用する。
【0120】
本明細書で説明する技法は、潜在的な多義性を解決する。たとえば、以下のことのうちの1つが起こらない限り、オーバーラップ規則は、第3の探索空間セットが、第1の探索空間セットの監視オケージョンとのオーバーラップする監視オケージョンを有することを予想しないようにUEを構成してよく、またはそのことをUEに予想させなくてよい。第1に、第1の探索空間セットおよび第3の探索空間セットが、異なるコアセットに関連付けられる。その場合、これらのDCIを復号することは単一の復号としてカウントされず、UEはそれらの間を区別することができる。第2に、第1の探索空間セットの中で監視されるDCIフォーマットが、第3の探索空間セットの中で監視されるDCIフォーマットとは異なるサイズを有する。なぜかと言うと、DCIフォーマットが異なるサイズを有する場合、UEは2つの異なるブラインド復号イベントを実行してよく、したがって、混同がないからであり得る。第3に、PDCCH反復に対して第3の探索空間セットが第4の探索空間セットともリンクされる。ここで、第3の探索空間セットのオーバーラップされた監視オケージョン(第1の探索空間セットとリンクされた監視オケージョン)は、第4の探索空間セットの監視オケージョンとリンクされ、第4の探索空間セットの監視オケージョンは、第1の探索空間セットの監視オケージョンとリンクされている第2の探索空間セットの監視オケージョンとオーバーラップする。このことは多義性を生み出すが、第3の探索空間セットが、第2の探索空間セットともオーバーラップする第4の探索空間セットとリンクされる場合、UEが同じ規則を適用することになるので多義性がない。UEが復号しているとUEが決定する、第1または第3の探索空間セットのどのDCIにも関係なく、UEは同じ規則を適用してよい。
【0121】
代替として、上述の条件が満たされない(たとえば、第1の探索空間セットおよび第3の探索空間セットが、同じコアセット、同じDCIサイズを有し、かつ第3の探索空間セットが第4の探索空間セットとリンクされない)場合、他の技法が使用されてよい。たとえば、UEは、第1の探索空間セットの中のPDCCH候補と同じCCEのセットにわたる第3の探索空間セットの中のPDCCH候補がまた、第1の探索空間セットがリンクされている第2の探索空間セットの中のPDCCH候補とリンクされることを想定してよい。この代替形態では、UEは、PDCCH反復に対応する規則を適用してよい。たとえば、PDCCH反復に対して第3の探索空間セットがリンクされなくても、UEは、第1の探索空間セットと同じCCEを有するPDCCH候補のための監視オケージョンの中で、それがまた、第2の探索空間セットに対する反復とともに構成されることを想定してよい。その場合、UEは、PDCCH反復に対応する規則を適用してよく、多義性を回避し得る。
【0122】
別の例では、UEは、第3の探索空間セットのオーバーラップする監視オケージョンを欠落させてよく、第1の探索空間セットの監視オケージョンだけを監視してよい。この場合、UEはPDCCH反復を監視してよく、第3の探索空間セットの監視オケージョンが無視されることをUEが考えるので、対応する規則が適用される。
【0123】
代替として、UEは、第1の探索空間セットのオーバーラップする監視オケージョンを欠落させてよく、第3の探索空間セットの監視オケージョンだけを監視してよい。この場合、PDCCH反復のための規則は適用されない。UEはまた、第1の探索空間セットのリンクされた監視オケージョンが欠落させられたので、第2の探索空間セットのリンクされた監視オケージョンを無視してよい。
【0124】
第1の探索空間セットまたは第3の探索空間セットのための監視オケージョンを欠落させることの間の選択は、第1および第3の探索空間セットの探索空間セットインデックスに依存し得る。たとえば、UEは、インデックスを比較してよく、より大きいインデックスまたはより小さいインデックスのいずれかに関連付けられた監視オケージョンを欠落させてよい。
【0125】
これらの例のうちのいずれかの場合、欠落させるアクションは、監視オケージョンレベルではなくPDCCH候補レベルであり得る。各監視オケージョンは複数のPDCCH候補を有してよい。監視オケージョン全体を欠落させるのではなく、PDCCH候補だけが欠落させられてよい。いくつかの例では、2つ以上のPDCCH候補が欠落させられてよい。第1の探索空間セットのオーバーラップする監視オケージョンの中のPDCCH候補が、第3の探索空間セットのオーバーラップされた監視オケージョンのいかなるCCEも使用しない例があり得る。そのような例では、欠落させることは必要とされなくてよい。すなわち、監視オケージョンがオーバーラップし、かつ条件が満たされなくても、PDCCH候補レベルにおいてPDCCH候補が実際にはオーバーラップされないことが可能である。
【0126】
いくつかの例では、UEは、第1の探索空間セットと同じ監視オケージョンを有する第3の探索空間セットを識別してよい。UEは、オーバーラップ規則に少なくとも部分的に基づいて、第1の探索空間セット、第2の探索空間セット、および第3の探索空間セットに対して、識別された1つまたは複数の監視オケージョンを監視してよい。
【0127】
いくつかの例では、オーバーラップ規則は、第1の探索空間セット、第2の探索空間セット、および第3の探索空間セットに対して、識別された1つまたは複数の監視オケージョンを、独立してUEに監視させてよい。
【0128】
いくつかの例では、UEは、第1の探索空間セットが第1の制御リソースセットに関連付けられ、かつ第3の探索空間セットが、第1の制御リソースセットとは異なる第2の制御リソースセットに関連付けられることを決定してよく、オーバーラップ規則は、第1の探索空間セットの中でDCIを求めて監視し、かつ第3の探索空間セットの中で第2のDCIを求めて監視すべきと規定するか、またはUEにそうさせる。
【0129】
別の例では、UEは、第1の探索空間セットが第1のサイズのダウンリンク制御フォーマットを有すること、および第3の探索空間セットが、第1のサイズとは異なる第2のサイズのダウンリンク制御フォーマットを有することを決定してよく、オーバーラップ規則は、第1の探索空間セットの中でダウンリンク制御情報を求めて監視し、かつ第3の探索空間セットの中で第2のダウンリンク制御情報を求めて監視すべきと規定する。
【0130】
いくつかの例では、UEは、PDCCH反復に対する第3の探索空間セットと第4の探索空間セットとの間のリンクを識別してよい。UEはまた、第2の探索空間セットの中の監視オケージョンが第4の探索空間セットの中の監視オケージョンとオーバーラップすることを識別してよく、オーバーラップ規則は、UEが、第1の探索空間セットの中でDCIを求めて監視し、かつ第3の探索空間セットの中で第2のDCIを求めて監視すべきと規定する。
【0131】
いくつかの例では、第1の探索空間セットおよび第3の探索空間セットは、同じコアセットおよび同じダウンリンク制御フォーマットサイズを有し、第3の探索空間セットは、第4の探索空間セットとリンクされない。いくつかの例では、UEは、第3の探索空間セットを第2の探索空間セットとリンクさせてよく、オーバーラップ規則は、第3の探索空間セットの監視オケージョンとリンクされるものとして第2の探索空間セットの監視オケージョンを扱うようにUEに指示する。いくつかの例では、UEは、第3の探索空間セットの監視オケージョンまたはPDCCH候補を欠落させてよく、オーバーラップ規則は、第1の探索空間セットの監視オケージョンを監視すべきと決定するか、または監視するようにUEに指示する。他の例では、UEは、第1の探索空間セットの監視オケージョンまたはPDCCH候補を欠落させてよく、オーバーラップ規則は、第3の探索空間セットの監視オケージョンを監視すべきと決定する。
【0132】
いくつかの例では、UEは、第1の探索空間セットの第1のインデックスを第3の探索空間セットの第2のインデックスと比較してよく、比較に少なくとも部分的に基づいて第1の探索空間セットまたは第3の探索空間セットの監視オケージョンを欠落させてよく、オーバーラップ規則は、比較に少なくとも部分的に基づいて探索空間セットを監視すべきと決定するか、または監視するようにUEに指示する。いくつかの例では、UEは、第1の探索空間セットの監視オケージョンまたは第3の探索空間セットの監視オケージョンのPDCCH候補を欠落させてよく、オーバーラップ規則は、第1の探索空間セットまたは第3の探索空間セットの保持される監視オケージョンのPDCCH候補を監視すべきと決定するか、または監視するようにUEに指示する。いくつかの例では、UEは、探索空間セットの監視オケージョンの物理ダウンリンク制御チャネル候補を欠落させてよい。
【0133】
多義性の別の潜在的な発生源は、PDCCH反復に対するリンクされた2つのPDCCH候補とともに生じることがある。通常、UEは、第1のPDCCH候補、第2のPDCCH候補、および(その両方をソフト合成することによる)合成されたPDCCH候補をブラインド復号することを試みてよい。UEが、リンクされた第1のPDCCH候補の中でDCIを復号する場合、UEは、第2のPDCCH候補または合成されたPDCCH候補を復号することをスキップしてよい。このことは、電力節約または複雑度低減をもたらす場合がある。
【0134】
UEは、リンクされた2つのPDCCH候補の中に異なるDCIが存在するものと予想されないことをUEが想定できる場合のみ、DCIを復号することをスキップしてよい。UEがこのことを想定できない場合、UEが第1の候補を復号しても、第2のPDCCH候補が第1のDCIの反復でない場合があるので、UEは、第2のPDCCH候補を監視するとともにそれを復号することを試み続ける必要があり得る。その状況では、UEは、第2のDCIを求めて監視および復号することをスキップすることの電力節約から恩恵を受けることができない。
【0135】
PDCCH反復に対して第1の探索空間セットの中の第1のPDCCH候補が第2の探索空間セットの中の第2のPDCCH候補とリンクされるとき、UEは、リンクされた2つのPDCCH候補のCCEを使用して異なるDCIを復号すべきと予想しなくてよい。以下の条件のうちの1つまたは複数が適用される、すなわち、DCIが、異なるDCIサイズを含む異なるDCIペイロードを有するか、DCIが、異なるフォーマットを有するか、またはDCIが、異なる無線ネットワーク一時識別子を有する場合、異なるDCIが規定されてよい。
【0136】
PDCCH反復の場合にUEが上記のことを予想できるか否かは、ネットワーク内の規則もしくは制約であり得るか、またはRRC構成によって可能にされ得る。たとえば、RRCパラメータが構成される場合、UEはこの制約を予想してよい。ネットワークは、ネットワークが電力節約を改善することを希望する場合には、この挙動を構成してよい。この挙動を可能にしないことは、ネットワークにおける、より多くのフレキシビリティをもたらし得るが、あまり多くの電力節約をもたらさないことがある。ネットワークが2つの異なるDCIを伝達するために2つのPDCCH候補を使用する場合には、RRCパラメータは構成されなくてよい。
【0137】
いくつかの例では、UEはRRCパラメータの構成を受信してよく、オーバーラップ規則はRRCパラメータに少なくとも部分的に基づく。いくつかの例では、UEは、第1の探索空間セットまたは第2の探索空間セットとリンクされた他の探索空間セットがないことを決定してよい。いくつかの例では、オーバーラップ規則は、第1の探索空間セットまたは第2の探索空間セットの間にオーバーラップがないことを示してよい。
【0138】
いくつかの例では、UEは、第1のPDCCH候補および第2のPDCCH候補が、同じDCIペイロード、同じダウンリンク制御フォーマットサイズ、および同じ無線ネットワーク一時識別子を有することを決定してよい。この例では、識別された1つまたは複数の監視オケージョンを監視することは、決定することに少なくとも部分的に基づいて、第1の探索空間セットの中の第1のPDCCH候補および第2の探索空間セットの中の第2のPDCCH候補を監視することをさらに含んでよい。
【0139】
図5は、本開示の態様による、物理ダウンリンク制御チャネル反復に対する探索空間セットリンキングにとっての多義性を解決することをサポートする、ブロック図500の一例を示す。ブロック図500は、例の中でも、ワイヤレス通信システム100の様々な態様を実施してよく、またはワイヤレス通信システム100の様々な態様によって実施されてもよい。ブロック図500は、14シンボルのスロット505を示す。
【0140】
PDCCH反復に対して第1の探索空間セットと第2の探索空間セットとがリンクされる場合、PDCCH反復に対して第1の探索空間セットが別の第3の探索空間セットともリンクされ得るかどうかに関して多義性があり得る。検出されたDCIが第2の探索空間セットまたは第3の探索空間セットを伴うPDCCH反復に対応するかどうかをUEが知ることを可能にする技法が、本明細書で説明される。オーバーラップ規則が最後の反復の最終シンボルに少なくとも部分的に基づく場合、その基準は第2または第3の探索空間セットのいずれかの中にあることになる。
【0141】
一例では、PDCCH反復に対して第1の探索空間セットが第2の探索空間セットとリンクされるとき、UEは、探索空間セットのいずれかがPDCCH反復に対して任意の他の探索空間セットとリンクされるものと予想しなくてよい。そのような構成がある場合、UEはエラー事例を検出する。
【0142】
別の例では、PDCCH反復に対して第1の探索空間セットが第2の探索空間セットとリンクされるとき、(どの探索空間セットであるのかにかかわらず)1つまたは複数の任意の探索空間セットの中の検出されたDCIは、すべての3つの探索空間セットを考慮に入れる規則に少なくとも部分的に基づいて解釈されてよい。たとえば、本技法は、後の方のリンクされたPDCCH候補の最終シンボルを基準として使用する規則の場合、3つの探索空間セットのうちの最終シンボルが基準として考慮に入れられてよいことを表す。別の例では、リンクされた探索空間セットのうちのより大きいインデックスを有する探索空間セットを考慮に入れる規則の場合、探索空間セットのうちのより大きいかまたはより小さいインデックスを有する探索空間セットが基準として考慮に入れられ得るように、規則が拡張されてよい。
【0143】
この技法は、第1の探索空間セット(すなわち、監視オケージョンのリンクされた両方のペアの中で使用される探索空間セット)の中のPDCCH候補の中で、または第1の探索空間セットの中のPDCCH候補を含む合成された任意のPDCCH候補の中で、UEがDCIを検出することを条件としてよい。このことは、第1の探索空間セットの中でDCIが検出されるとき、またはソフト合成した後にDCIが検出されるとき、この規則に従うことができることを意味する。言い換えれば、第2の探索空間セットの中でしかDCIが検出されず、かつ第1の探索空間セットを使用しない場合、多義性はなく規則は適用されない。
【0144】
図5の例では、第1の探索空間セットの監視オケージョン510は、第2の探索空間セットの監視オケージョン515および第3の探索空間セットの監視オケージョン520とリンクされる。時間領域リソースに関して、時間的な1番目の監視オケージョンは、第1の探索空間セットの監視オケージョン510であり、次いで、第3の探索空間セットの監視オケージョン520は時間的に2番目であり、次いで、第2の探索空間セットの監視オケージョン515は、時間的に最後である。オーバーラップ規則は、時間的に最後である、探索空間セットのシンボル525に少なくとも部分的に基づいてよい。第3の探索空間セットと第2の探索空間セットとが直接リンクされなくても、シンボル525は第3の探索空間セットに適用されてよい。
【0145】
いくつかの例では、UEは、第1の探索空間セットまたは第2の探索空間セットとリンクされた他の探索空間セットがないことを決定してよい。いくつかの例では、オーバーラップ規則は、第1の探索空間セットまたは第2の探索空間セットの間にオーバーラップがないことを示す。他の例では、UEは、第3の探索空間セットが第1の探索空間セットとリンクされることを決定してよく、1つまたは複数の監視オケージョンの中でDCIを検出してよく、オーバーラップ規則に従ってスケジューリング情報を決定してよい。いくつかの例では、オーバーラップ規則は、第1、第2、または第3の探索空間セットのうちの、時間的に最後に発生するかまたはより大きいインデックスを有する探索空間セットに対する、PDCCH候補の最終シンボルに少なくとも部分的に基づいてよい。他の例では、オーバーラップ規則はさらに、DCIが第1の探索空間セットに関連付けられることに少なくとも部分的に基づいてよい。
【0146】
図6は、本開示の態様による、PDCCH反復に対する探索空間セットリンキングにとっての多義性を解決することをサポートする、ブロック図600の一例を示す。ブロック図600は、例の中でも、ワイヤレス通信システム100の様々な態様を実施してよく、またはワイヤレス通信システム100の様々な態様によって実施されてもよい。ブロック図600は、14シンボルのスロット605を示す。
【0147】
図5の例におけるように、図6は、第1の探索空間セットの監視オケージョン610が第2の探索空間セットの監視オケージョン615および第3の探索空間セットの監視オケージョン620とリンクされることを含む。時間領域リソースに関して、時間的に1番目の監視オケージョンは第3の探索空間セットの監視オケージョン620であり、次いで、第1の探索空間セットの監視オケージョン610、次いで、第2の探索空間セットの監視オケージョン615である。この例では、オーバーラップ規則は、時間的に最後の探索空間セットのシンボル625に少なくとも部分的に基づいてよい。第3の探索空間セットと第2の探索空間セットとが直接リンクされなくても、シンボル625は第3の探索空間セットに適用されてよい。
【0148】
図7は、本開示の態様による、物理ダウンリンク制御チャネル反復に対する探索空間セットリンキングにとっての多義性を解決することをサポートする、ブロック図700の一例を示す。ブロック図700は、例の中でも、ワイヤレス通信システム100の様々な態様を実施してよく、またはワイヤレス通信システム100の様々な態様によって実施されてもよい。ブロック図700は、各々が14シンボルの3つのスロット730-a、730-b、および730-cを示す。
【0149】
第1の探索空間セットの第2の監視オケージョンが第2の探索空間セットの監視オケージョンとリンクされ得るかどうかに関して、PDCCH反復に対して第1の探索空間セットの第1の監視オケージョンが第2の探索空間セットの監視オケージョンとリンクされるとき、別の多義性が生じることがある。これは、図5および図6に関して説明した多義性と、ただし、探索空間セット領域ではなく監視オケージョン領域において、類似である。
【0150】
図7では、第1の探索空間セットは、第1のスロット730-aの中の第1の監視オケージョン710-a、および同じスロット、すなわち、第1のスロット730-aの中の第2の監視オケージョン710-bを有する。第2の探索空間セットは、第2のスロット730-bが第1のスロット730-aと第3のスロット730-cとの間にあって、第3のスロット730-cの中の監視オケージョン715を有する。
【0151】
一例では、PDCCH反復に対して第1の探索空間セットの第1の監視オケージョン710-aが第2の探索空間セットの監視オケージョン715とリンクされるとき、UEは、第2の監視オケージョン710-bが第2の探索空間セットの監視オケージョン715とリンクされることを予想しなくてよい。UEは、このことをエラー事例であるものと決定してよい。
【0152】
別の例では、PDCCH反復に対して第1の探索空間セットの第1の監視オケージョン710-aが第2の探索空間セットの監視オケージョン715とリンクされるとき、(どの監視オケージョンであるかにかかわらず)監視オケージョンのうちのいずれか1つまたは複数の中の検出されたDCIは、すべての3つの監視オケージョンを考慮に入れる規則に少なくとも部分的に基づいて解釈される。たとえば、オーバーラップ規則は、後の方のリンクされたPDCCH候補の最終シンボル720を基準として使用してよく、最終シンボル720は、考慮に入れられる3つの監視オケージョンの間にある。いくつかの例では、オーバーラップ規則は、第2の探索空間セット(両方のリンクのために使用される探索空間セット)の監視オケージョン715の中のPDCCH候補の中で、または第2の探索空間セットの監視オケージョン715の中のPDCCH候補を含む合成された任意のPDCCH候補の中で、UEがDCIを検出するかどうかを条件としてよい。
【0153】
いくつかの例では、オーバーラップ規則は、第2の探索空間セットの監視オケージョン715とリンクされている、第1の探索空間セットの第2の監視オケージョン710-bを監視することを、スキップしてよくまたは欠落させてもよい。他の例では、UEは、第1の探索空間セットの第1の監視オケージョン710-aおよび第2の監視オケージョン710-bが第2の探索空間セットの監視オケージョン715とリンクされていることを決定してよく、1つまたは複数の監視オケージョンの中でDCIを検出してよい。別の例では、UEは、オーバーラップ規則に従ってスケジューリング情報を決定してよく、オーバーラップ規則は、第1の探索空間セットの第1の監視オケージョン710-a、第2の探索空間セットの監視オケージョン715、または第1の探索空間セットの第2の監視オケージョン710-bのうちの最後の監視オケージョンの中で発生する、PDCCH候補の最終シンボルに少なくとも部分的に基づく。いくつかの例では、オーバーラップ規則はさらに、第2の探索空間セットの監視オケージョン715の中でDCIを検出することに少なくとも部分的に基づいてよい。
【0154】
図8は、本開示の態様による、物理ダウンリンク制御チャネル反復に対する探索空間セットリンキングにとっての多義性を解決することをサポートする、ブロック図800の一例を示す。ブロック図800は、例の中でも、ワイヤレス通信システム100の様々な態様を実施してよく、またはワイヤレス通信システム100の様々な態様によって実施されてもよい。ブロック図800は、各々が14シンボルの3つのスロット830-a、830-b、および830-cを示す。
【0155】
図8では、第1の探索空間セットは、第1のスロット830-aの中の第1の監視オケージョン810-a、および第3のスロット830-cの中の第2の監視オケージョン810-bを有する。第2の探索空間セットは、第2のスロット830-bの中の監視オケージョン815を有する。図7の例のように、図8は、第2の探索空間セットの監視オケージョン815とリンクされた、第1の探索空間セットの第1の監視オケージョン810-a、および同じく監視オケージョン815とリンクされる第2の監視オケージョン810-bを含む。時間領域リソースに関して、1番目の監視オケージョンは第1の探索空間セットの第1の監視オケージョン810-aであり、次いで、第2の探索空間セットの監視オケージョン815、次いで、第1の探索空間セットの第2の監視オケージョン810-bである。このとき、オーバーラップ規則は、時間的に最後の監視オケージョンのシンボル820に少なくとも部分的に基づいてよい。
【0156】
図9は、本開示の態様による、物理ダウンリンク制御チャネル反復に対する探索空間セットリンキングにとっての多義性を解決することをサポートする、デバイス905のブロック図900を示す。デバイス905は、本明細書で説明するようなUE115の態様の一例であってよい。デバイス905は、受信機910、送信機915、および通信マネージャ920を含んでよい。デバイス905はまた、プロセッサを含んでよい。これらの構成要素の各々は、(たとえば、1つまたは複数のバスを介して)互いに通信していてよい。通信マネージャ920は、図1の通信マネージャ160の一例であってよい。
【0157】
受信機910は、様々な情報チャネル(たとえば、制御チャネル、データチャネル、物理ダウンリンク制御チャネル反復に対する探索空間セットリンキングにとっての多義性を解決することに関係する情報チャネル)に関連するパケット、ユーザデータ、制御情報、またはそれらの任意の組合せなどの情報を受信するための手段を提供し得る。情報は、デバイス905の他の構成要素に渡されてよい。受信機910は、単一のアンテナまたは複数のアンテナのセットを利用してよい。
【0158】
送信機915は、デバイス905の他の構成要素によって生成された信号を送信するための手段を提供し得る。たとえば、送信機915は、様々な情報チャネル(たとえば、制御チャネル、データチャネル、物理ダウンリンク制御チャネル反復に対する探索空間セットリンキングにとっての多義性を解決することに関係する情報チャネル)に関連するパケット、ユーザデータ、制御情報、またはそれらの任意の組合せなどの情報を送信し得る。いくつかの例では、送信機915は、トランシーバモジュールの中で受信機910とコロケートされてよい。送信機915は、単一のアンテナまたは複数のアンテナのセットを利用してよい。
【0159】
通信マネージャ920、受信機910、送信機915、またはそれらの様々な組合せもしくはそれらの様々な構成要素は、本明細書で説明するように物理ダウンリンク制御チャネル反復に対する探索空間セットリンキングにとっての多義性を解決することの様々な態様を実行するための手段の例であってよい。たとえば、通信マネージャ920、受信機910、送信機915、またはそれらの様々な組合せもしくは構成要素は、本明細書で説明する機能のうちの1つまたは複数を実行するための方法をサポートし得る。
【0160】
いくつかの例では、通信マネージャ920、受信機910、送信機915、またはそれらの様々な組合せもしくは構成要素は、ハードウェアの中に(たとえば、通信管理回路構成の中に)実装され得る。ハードウェアは、プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)もしくは他のプログラマブル論理デバイス、個別ゲートもしくはトランジスタ論理、個別ハードウェア構成要素、または本開示で説明する機能を実行するための手段として構成されるか、または別の方法でそれをサポートする、それらの任意の組合せを含んでよい。いくつかの例では、プロセッサ、およびプロセッサと結合されたメモリは、(たとえば、プロセッサによって、メモリの中に記憶された命令を実行することによって)本明細書で説明する機能のうちの1つまたは複数を実行するように構成され得る。
【0161】
追加または代替として、いくつかの例では、通信マネージャ920、受信機910、送信機915、またはそれらの様々な組合せもしくは構成要素は、プロセッサによって実行されるコードの中に(たとえば、通信管理ソフトウェアまたはファームウェアとして)実装され得る。プロセッサによって実行されるコードで実装される場合、通信マネージャ920、受信機910、送信機915、またはそれらの様々な組合せもしくは構成要素の機能は、汎用プロセッサ、DSP、中央処理ユニット(CPU)、ASIC、FPGA、または(たとえば、本開示で説明する機能を実行するための手段として構成されるか、または別の方法でそれをサポートする)これらもしくは他のプログラマブル論理デバイスの任意の組合せによって実行され得る。
【0162】
いくつかの例では、通信マネージャ920は、受信機910、送信機915、またはその両方を使用して、または別の方法でそれらと協働して、様々な動作(たとえば、受信すること、監視すること、送信すること)を実行するように構成され得る。たとえば、通信マネージャ920は、受信機910から情報を受信してよく、送信機915へ情報を送ってよく、あるいは情報を受信し、情報を送信し、または本明細書で説明するような様々な他の動作を実行するために、受信機910、送信機915、またはその両方と組み合わせて統合されてよい。
【0163】
通信マネージャ920は、本明細書で開示する例に従ってUEにおけるワイヤレス通信をサポートし得る。たとえば、通信マネージャ920は、第1の探索空間セットおよび第2の探索空間セットの構成を受信するための手段として構成されてよく、または別の方法でそれをサポートしてもよい。通信マネージャ920は、物理ダウンリンク制御チャネル反復に対する第1の探索空間セットと第2の探索空間セットとの間のリンクを識別するための手段として構成されてよく、または別の方法でそれをサポートしてもよい。通信マネージャ920は、DCIを求めて監視すべき、第1の探索空間セットまたは第2の探索空間セットの中の1つまたは複数の監視オケージョンを、PDCCH反復に対する第1の探索空間セットと第2の探索空間セットとの間のリンクに関連するオーバーラップ規則に少なくとも部分的に基づいて識別するための手段として構成されてよく、または別の方法でそれをサポートしてもよい。通信マネージャ920は、ダウンリンク制御情報を求めて、少なくとも第1の探索空間セットまたは第2の探索空間セットの中の識別された1つまたは複数の監視オケージョンを監視するための手段として構成されてよく、または別の方法でそれをサポートしてもよい。
【0164】
本明細書で説明するような例に従って通信マネージャ920を含むかまたは構成することによって、デバイス905(たとえば、受信機910、送信機915、通信マネージャ920、またはそれらの組合せを制御するか、または場合によってはそれらに結合されるプロセッサ)は、多義性を解決し、電力使用量を低減し、かつ複雑度を低減するための技法をサポートし得る。
【0165】
図10は、本開示の態様による、物理ダウンリンク制御チャネル反復に対する探索空間セットリンキングにとっての多義性を解決することをサポートする、デバイス1005のブロック図1000を示す。デバイス1005は、本明細書で説明するようなデバイス905またはUE115の態様の一例であってよい。デバイス1005は、受信機1010、送信機1015、および通信マネージャ1020を含んでよい。デバイス1005はまた、プロセッサを含んでよい。これらの構成要素の各々は、(たとえば、1つまたは複数のバスを介して)互いに通信していてよい。通信マネージャ1020は、図1の通信マネージャ160または図9の通信マネージャ920の一例であってよい。
【0166】
受信機1010は、様々な情報チャネル(たとえば、制御チャネル、データチャネル、物理ダウンリンク制御チャネル反復に対する探索空間セットリンキングにとっての多義性を解決することに関係する情報チャネル)に関連するパケット、ユーザデータ、制御情報、またはそれらの任意の組合せなどの情報を受信するための手段を提供し得る。情報は、デバイス1005の他の構成要素に渡されてよい。受信機1010は、単一のアンテナまたは複数のアンテナのセットを利用してよい。
【0167】
送信機1015は、デバイス1005の他の構成要素によって生成された信号を送信するための手段を提供し得る。たとえば、送信機1015は、様々な情報チャネル(たとえば、制御チャネル、データチャネル、物理ダウンリンク制御チャネル反復に対する探索空間セットリンキングにとっての多義性を解決することに関係する情報チャネル)に関連するパケット、ユーザデータ、制御情報、またはそれらの任意の組合せなどの情報を送信し得る。いくつかの例では、送信機1015は、トランシーバモジュールの中で受信機1010とコロケートされてよい。送信機1015は、単一のアンテナまたは複数のアンテナのセットを利用してよい。
【0168】
デバイス1005、またはその様々な構成要素は、本明細書で説明するように物理ダウンリンク制御チャネル反復に対する探索空間セットリンキングにとっての多義性を解決することの様々な態様を実行するための手段の一例であってよい。たとえば、通信マネージャ1020は、構成マネージャ1025、探索空間マネージャ1030、PDCCHモニタ1035、またはそれらの任意の組合せを含んでよい。通信マネージャ1020は、本明細書で説明するような通信マネージャ920の態様の一例であってよい。いくつかの例では、通信マネージャ1020またはその様々な構成要素は、受信機1010、送信機1015、またはその両方を使用して、または別の方法でそれらと協働して、様々な動作(たとえば、受信すること、監視すること、送信すること)を実行するように構成され得る。たとえば、通信マネージャ1020は、受信機1010から情報を受信してよく、送信機1015へ情報を送ってよく、あるいは情報を受信し、情報を送信し、または本明細書で説明するような様々な他の動作を実行するために、受信機1010、送信機1015、またはその両方と組み合わせて統合されてよい。
【0169】
通信マネージャ1020は、本明細書で開示する例に従ってUEにおけるワイヤレス通信をサポートし得る。構成マネージャ1025は、第1の探索空間セットおよび第2の探索空間セットの構成を受信するための手段として構成されてよく、または別の方法でそれをサポートしてもよい。探索空間マネージャ1030は、物理ダウンリンク制御チャネル反復に対する第1の探索空間セットと第2の探索空間セットとの間のリンクを識別するための手段として構成されてよく、または別の方法でそれをサポートしてもよい。探索空間マネージャ1030は、DCIを求めて監視すべき、第1の探索空間セットまたは第2の探索空間セットの中の1つまたは複数の監視オケージョンを、PDCCH反復に対する第1の探索空間セットと第2の探索空間セットとの間のリンクに関連するオーバーラップ規則に少なくとも部分的に基づいて識別するための手段として構成されてよく、または別の方法でそれをサポートしてもよい。PDCCHモニタ1035は、DCIを求めて、少なくとも第1の探索空間セットまたは第2の探索空間セットの中の識別された1つまたは複数の監視オケージョンを監視するための手段として構成されてよく、または別の方法でそれをサポートしてもよい。
【0170】
図11は、本開示の態様による、物理ダウンリンク制御チャネル反復に対する探索空間セットリンキングにとっての多義性を解決することをサポートする、通信マネージャ1120のブロック図1100を示す。通信マネージャ1120は、本明細書で説明するような、通信マネージャ920、通信マネージャ1020、通信マネージャ160、または任意の組合せの態様の一例であってよい。通信マネージャ1120、またはその様々な構成要素は、本明細書で説明するように物理ダウンリンク制御チャネル反復に対する探索空間セットリンキングにとっての多義性を解決することの様々な態様を実行するための手段の一例であってよい。たとえば、通信マネージャ1120は、構成マネージャ1125、探索空間マネージャ1130、PDCCHモニタ1135、スケジューリングマネージャ1140、またはそれらの任意の組合せを含んでよい。これらの構成要素の各々は、(たとえば、1つまたは複数のバスを介して)互いに直接または間接的に通信してよい。
【0171】
通信マネージャ1120は、本明細書で開示する例に従ってUEにおけるワイヤレス通信をサポートし得る。構成マネージャ1125は、第1の探索空間セットおよび第2の探索空間セットの構成を受信するための手段として構成されてよく、または別の方法でそれをサポートしてもよい。探索空間マネージャ1130は、物理ダウンリンク制御チャネル反復に対する第1の探索空間セットと第2の探索空間セットとの間のリンクを識別するための手段として構成されてよく、または別の方法でそれをサポートしてもよい。いくつかの例では、探索空間マネージャ1130は、DCIを求めて監視すべき、第1の探索空間セットまたは第2の探索空間セットの中の1つまたは複数の監視オケージョンを、PDCCH反復に対する第1の探索空間セットと第2の探索空間セットとの間のリンクに関連するオーバーラップ規則に少なくとも部分的に基づいて識別するための手段として構成されてよく、または別の方法でそれをサポートしてもよい。PDCCHモニタ1135は、DCIを求めて、少なくとも第1の探索空間セットまたは第2の探索空間セットの中の識別された1つまたは複数の監視オケージョンを監視するための手段として構成されてよく、または別の方法でそれをサポートしてもよい。
【0172】
いくつかの例では、探索空間マネージャ1130は、第1の探索空間セットの監視オケージョンが第2の探索空間セットの監視オケージョンとオーバーラップしないことをオーバーラップ規則に少なくとも部分的に基づいて決定するための手段として構成されてよく、または別の方法でそれをサポートしてもよい。いくつかの例では、探索空間マネージャ1130は、第1の探索空間セットおよび第2の探索空間セットがコアセットに関連付けられることを決定するための手段として構成されてよく、または別の方法でそれをサポートしてもよい。
【0173】
いくつかの例では、探索空間マネージャ1130は、第1の探索空間セットの監視オケージョンが第2の探索空間セットの監視オケージョンとオーバーラップすることを決定するための手段として構成されてよく、または別の方法でそれをサポートしてもよい。いくつかの例では、PDCCHモニタ1135は、第1の探索空間セットの中でDCIを求めて監視するための手段として構成されてよく、または別の方法でそれをサポートしてもよく、ここで、オーバーラップ規則は、第1の探索空間セットの監視オケージョンとリンクされていないものとして第2の探索空間セットの監視オケージョンを扱うように指示する。
【0174】
いくつかの例では、探索空間マネージャ1130は、第1の探索空間セットの監視オケージョンが第2の探索空間セットの監視オケージョンとオーバーラップすることを決定するための手段として構成されてよく、または別の方法でそれをサポートしてもよく、ここで、オーバーラップ規則は、オーバーラップする監視オケージョンを無視すべきと決定する。いくつかの例では、少なくとも第1の探索空間セットまたは第2の探索空間セットの中でDCIを監視することは、オーバーラップ規則に従って第1の探索空間セットの監視オケージョンおよび第2の探索空間セットの監視オケージョンを監視することをスキップすることをさらに含む。
【0175】
いくつかの例では、探索空間マネージャ1130は、第1の探索空間セットと同じ監視オケージョンを有する第3の探索空間セットを識別するための手段として構成されてよく、または別の方法でそれをサポートしてもよい。いくつかの例では、PDCCHモニタ1135は、オーバーラップ規則に少なくとも部分的に基づいて、第1の探索空間セット、第2の探索空間セット、および第3の探索空間セットに対して、識別された1つまたは複数の監視オケージョンを監視するための手段として構成されてよく、または別の方法でそれをサポートしてもよい。いくつかの例では、オーバーラップ規則は、第1の探索空間セット、第2の探索空間セット、および第3の探索空間セットに対して、識別された1つまたは複数の監視オケージョンを独立して監視すべきと規定する。
【0176】
いくつかの例では、探索空間マネージャ1130は、第1の探索空間セットが第1の制御リソースセットに関連付けられ、かつ第3の探索空間セットが、第1の制御リソースセットとは異なる第2の制御リソースセットに関連付けられることを決定するための手段として構成されてよく、または別の方法でそれをサポートしてもよく、ここで、オーバーラップ規則は、第1の探索空間セットの中でDCIを求めて監視し、かつ第3の探索空間セットの中で第2のDCIを求めて監視すべきと規定する。
【0177】
いくつかの例では、探索空間マネージャ1130は、第1の探索空間セットが第1のサイズのダウンリンク制御フォーマットを有すること、および第3の探索空間セットが、第1のサイズとは異なる第2のサイズのダウンリンク制御フォーマットを有することを決定するための手段として構成されてよく、または別の方法でそれをサポートしてもよく、ここで、オーバーラップ規則は、第1の探索空間セットの中でDCIを求めて監視し、かつ第3の探索空間セットの中で第2のDCIを求めて監視すべきと規定する。
【0178】
いくつかの例では、探索空間マネージャ1130は、PDCCH反復に対する第3の探索空間セットと第4の探索空間セットとの間のリンクを識別するための手段として構成されてよく、または別の方法でそれをサポートしてもよい。いくつかの例では、探索空間マネージャ1130は、第2の探索空間セットの中の監視オケージョンが第4の探索空間セットの中の監視オケージョンとオーバーラップすることを識別するための手段として構成されてよく、または別の方法でそれをサポートしてもよく、ここで、オーバーラップ規則は、第1の探索空間セットの中でDCIを求めて監視し、かつ第3の探索空間セットの中で第2のDCIを求めて監視すべきと規定する。
【0179】
いくつかの例では、第1の探索空間セットおよび第3の探索空間セットは、同じコアセットおよび同じダウンリンク制御フォーマットサイズを有する。いくつかの例では、第3の探索空間セットは第4の探索空間セットとリンクされない。
【0180】
いくつかの例では、探索空間マネージャ1130は、第3の探索空間セットを第2の探索空間セットとリンクさせるための手段として構成されてよく、または別の方法でそれをサポートしてもよく、ここで、オーバーラップ規則は、第3の探索空間セットの監視オケージョンとリンクされるものとして第2の探索空間セットの監視オケージョンを扱うように指示する。
【0181】
いくつかの例では、PDCCHモニタ1135は、第3の探索空間セットの監視オケージョンを欠落させるための手段として構成されてよく、または別の方法でそれをサポートしてもよく、ここで、オーバーラップ規則は、第1の探索空間セットの監視オケージョンを監視すべきと決定する。いくつかの例では、PDCCHモニタ1135は、第1の探索空間セットの監視オケージョンを欠落させるための手段として構成されてよく、または別の方法でそれをサポートしてもよく、ここで、オーバーラップ規則は、第3の探索空間セットの監視オケージョンを監視すべきと決定する。
【0182】
いくつかの例では、探索空間マネージャ1130は、第1の探索空間セットの第1のインデックスを第3の探索空間セットの第2のインデックスと比較するための手段として構成されてよく、または別の方法でそれをサポートしてもよい。いくつかの例では、PDCCHモニタ1135は、比較に少なくとも部分的に基づいて第1の探索空間セットまたは第3の探索空間セットの監視オケージョンを欠落させるための手段として構成されてよく、または別の方法でそれをサポートしてもよく、ここで、オーバーラップ規則は、比較に少なくとも部分的に基づいて探索空間セットを監視すべきと決定する。
【0183】
いくつかの例では、PDCCHモニタ1135は、第1の探索空間セットの監視オケージョンまたは第3の探索空間セットの監視オケージョンのPDCCH候補を欠落させるための手段として構成されてよく、または別の方法でそれをサポートしてもよく、ここで、オーバーラップ規則は、保持されている、第1の探索空間セットの監視オケージョンまたは第3の探索空間セットの監視オケージョンのPDCCH候補を監視すべきと決定する。
【0184】
いくつかの例では、探索空間マネージャ1130は、第1のPDCCH候補および第2のPDCCH候補が、同じDCIペイロード、同じダウンリンク制御フォーマットサイズ、および同じ無線ネットワーク一時識別子を有することを決定するための手段として構成されてよく、または別の方法でそれをサポートしてもよい。いくつかの例では、識別された1つまたは複数の監視オケージョンを監視することは、決定することに少なくとも部分的に基づいて、第1の探索空間セットの中の第1のPDCCH候補および第2の探索空間セットの中の第2のPDCCH候補を監視することをさらに含む。
【0185】
いくつかの例では、構成マネージャ1125は、RRCパラメータの構成を受信するための手段として構成されてよく、または別の方法でそれをサポートしてもよく、ここで、オーバーラップ規則はRRCパラメータに少なくとも部分的に基づく。いくつかの例では、探索空間マネージャ1130は、第1の探索空間セットまたは第2の探索空間セットとリンクされた他の探索空間セットがないことを決定するための手段として構成されてよく、または別の方法でそれをサポートしてもよい。
【0186】
いくつかの例では、探索空間マネージャ1130は、第3の探索空間セットが第1の探索空間セットとリンクされることを決定するための手段として構成されてよく、または別の方法でそれをサポートしてもよい。いくつかの例では、PDCCHモニタ1135は、1つまたは複数の監視オケージョンの中でDCIを検出するための手段として構成されてよく、または別の方法でそれをサポートしてもよい。いくつかの例では、スケジューリングマネージャ1140は、オーバーラップ規則に従ってスケジューリング情報を決定するための手段として構成されてよく、または別の方法でそれをサポートしてもよい。
【0187】
いくつかの例では、オーバーラップ規則は、第1、第2、または第3の探索空間セットのうちの、時間的に最後に発生するかまたはより大きいインデックスを有する探索空間セットに対する、PDCCH候補の最終シンボルに少なくとも部分的に基づく。いくつかの例では、オーバーラップ規則はさらに、DCIが第1の探索空間セットに関連付けられることに少なくとも部分的に基づく。いくつかの例では、オーバーラップ規則は、第2の探索空間セットの監視オケージョンとリンクされる、第1の探索空間セットの第2の監視オケージョンを監視することをスキップする。
【0188】
いくつかの例では、探索空間マネージャ1130は、第1の探索空間セットの第1の監視オケージョンおよび第2の監視オケージョンが第2の探索空間セットの監視オケージョンとリンクされることを決定するための手段として構成されてよく、または別の方法でそれをサポートしてもよい。いくつかの例では、PDCCHモニタ1135は、1つまたは複数の監視オケージョンの中でDCIを検出するための手段として構成されてよく、または別の方法でそれをサポートしてもよい。いくつかの例では、スケジューリングマネージャ1140は、オーバーラップ規則に従ってスケジューリング情報を決定するための手段として構成されてよく、または別の方法でそれをサポートしてもよく、ここで、オーバーラップ規則は、時間的に最後に発生する、第1の探索空間セットの第1の監視オケージョン、第2の探索空間セットの監視オケージョン、または第1の探索空間セットの第2の監視オケージョンに対する、PDCCH候補の最終シンボルに少なくとも部分的に基づく。
【0189】
いくつかの例では、オーバーラップ規則はさらに、第2の探索空間セットの監視オケージョンの中でDCIを検出することに少なくとも部分的に基づく。
【0190】
図12は、本開示の態様による、PDCCH反復に対する探索空間セットリンキングにとっての多義性を解決することをサポートするデバイス1205を含む、システム1200の図を示す。デバイス1205は、本明細書で説明するようなデバイス905、デバイス1005、またはUE115の構成要素の一例であってよく、またはそれらを含んでもよい。デバイス1205は、1つまたは複数の基地局105、UE115、またはそれらの任意の組合せとワイヤレス通信し得る。デバイス1205は、通信マネージャ1220、入力/出力(I/O)コントローラ1210、トランシーバ1215、アンテナ1225、メモリ1230、コード1235、およびプロセッサ1240などの、通信を送信および受信するための構成要素を含む、双方向の音声およびデータ通信のための構成要素を含んでよい。これらの構成要素は、電子通信していてよく、または場合によっては1つもしくは複数のバス(たとえば、バス1245)を介して(たとえば、動作可能に、通信可能に、機能的に、電子的に、電気的に)結合されてもよい。
【0191】
I/Oコントローラ1210は、デバイス1205のための入力信号および出力信号を管理してよい。I/Oコントローラ1210はまた、デバイス1205の中に統合されていない周辺機器を管理してもよい。場合によっては、I/Oコントローラ1210は、外部周辺機器への物理接続またはポートを表してよい。場合によっては、I/Oコントローラ1210は、iOS(登録商標)、ANDROID(登録商標)、MS-DOS(登録商標)、MS-WINDOWS(登録商標)、OS/2(登録商標)、UNIX(登録商標)、LINUX(登録商標)、または別の知られているオペレーティングシステムなどの、オペレーティングシステムを利用し得る。追加または代替として、I/Oコントローラ1210は、モデム、キーボード、マウス、タッチスクリーン、または類似のデバイスを表してよく、またはそれらと相互作用し得る。場合によっては、I/Oコントローラ1210は、プロセッサ1240などのプロセッサの一部として実装され得る。場合によっては、ユーザは、I/Oコントローラ1210を介して、またはI/Oコントローラ1210によって制御されるハードウェア構成要素を介して、デバイス1205と対話し得る。
【0192】
場合によっては、デバイス1205は、単一のアンテナ1225を含んでよい。しかしながら、いくつかの他の場合、デバイス1205は、複数のワイヤレス送信を同時に送信または受信することが可能であり得る、2つ以上のアンテナ1225を有してよい。トランシーバ1215は、本明細書で説明するように、1つまたは複数のアンテナ1225、有線リンク、またはワイヤレスリンクを介して、双方向に通信し得る。たとえば、トランシーバ1215は、ワイヤレストランシーバを表してよく、別のワイヤレストランシーバと双方向に通信し得る。トランシーバ1215はまた、パケットを変調して被変調パケットを送信のために1つまたは複数のアンテナ1225に提供するための、かつ1つまたは複数のアンテナ1225から受信されたパケットを復調するための、モデムを含んでよい。トランシーバ1215、またはトランシーバ1215および1つもしくは複数のアンテナ1225は、本明細書で説明するような、送信機915、送信機1015、受信機910、受信機1010、またはそれらの任意の組合せもしくはそれらの構成要素の一例であってよい。
【0193】
メモリ1230は、ランダムアクセスメモリ(RAM)および読取り専用メモリ(ROM)を含んでよい。メモリ1230は、プロセッサ1240によって実行されたとき、本明細書で説明する様々な機能をデバイス1205に実行させる命令を含む、コンピュータ可読コンピュータ実行可能コード1235を記憶し得る。コード1235は、システムメモリまたは別のタイプのメモリなどの、非一時的コンピュータ可読媒体の中に記憶されてよい。場合によっては、コード1235は、プロセッサ1240によって直接実行可能でないことがあるが、(たとえば、コンパイルおよび実行されたとき)本明細書で説明する機能をコンピュータに実行させてよい。場合によっては、メモリ1230は、特に、周辺構成要素または周辺デバイスとの相互作用などの、基本的なハードウェア動作またはソフトウェア動作を制御し得る基本I/Oシステム(BIOS)を含んでよい。
【0194】
プロセッサ1240は、インテリジェントハードウェアデバイス(たとえば、汎用プロセッサ、DSP、CPU、マイクロコントローラ、ASIC、FPGA、プログラマブル論理デバイス、個別ゲートもしくはトランジスタ論理構成要素、個別ハードウェア構成要素、またはそれらの任意の組合せ)を含んでよい。場合によっては、プロセッサ1240は、メモリコントローラを使用してメモリアレイを動作させるように構成されてよい。いくつかの他の場合には、メモリコントローラはプロセッサ1240の中に統合されてよい。プロセッサ1240は、様々な機能(たとえば、物理ダウンリンク制御チャネル反復に対する探索空間セットリンキングにとっての多義性を解決することをサポートする機能またはタスク)をデバイス1205に実行させるために、メモリ(たとえば、メモリ1230)の中に記憶されたコンピュータ可読命令を実行するように構成され得る。たとえば、デバイス1205またはデバイス1205の構成要素は、プロセッサ1240およびプロセッサ1240に結合されたメモリ1230を含んでよく、プロセッサ1240およびメモリ1230は、本明細書で説明する様々な機能を実行するように構成される。
【0195】
通信マネージャ1220は、本明細書で開示する例に従ってUEにおけるワイヤレス通信をサポートし得る。たとえば、通信マネージャ1220は、第1の探索空間セットおよび第2の探索空間セットの構成を受信するための手段として構成されてよく、または別の方法でそれをサポートしてもよい。通信マネージャ1220は、PDCCH反復に対する第1の探索空間セットと第2の探索空間セットとの間のリンクを識別するための手段として構成されてよく、または別の方法でそれをサポートしてもよい。通信マネージャ1220は、DCIを求めて監視すべき、第1の探索空間セットまたは第2の探索空間セットの中の1つまたは複数の監視オケージョンを、PDCCH反復に対する第1の探索空間セットと第2の探索空間セットとの間のリンクに関連するオーバーラップ規則に少なくとも部分的に基づいて識別するための手段として構成されてよく、または別の方法でそれをサポートしてもよい。通信マネージャ1220は、DCIを求めて、少なくとも第1の探索空間セットまたは第2の探索空間セットの中の識別された1つまたは複数の監視オケージョンを監視するための手段として構成されてよく、または別の方法でそれをサポートしてもよい。
【0196】
本明細書で説明するような例に従って通信マネージャ1220を含むかまたは構成することによって、デバイス1205は、PDCCH反復に起因する多義性を解決し、電力節約を改善し、かつUEにおける複雑度を低減するための技法をサポートし得る。
【0197】
いくつかの例では、通信マネージャ1220は、トランシーバ1215、1つもしくは複数のアンテナ1225、またはそれらの任意の組合せを使用して、あるいは別の方法でそれらと協働して、様々な動作(たとえば、受信すること、監視すること、送信すること)を実行するように構成され得る。通信マネージャ1220は別個の構成要素として示されるが、いくつかの例では、通信マネージャ1220を参照しながら説明する1つまたは複数の機能は、プロセッサ1240、メモリ1230、コード1235、またはそれらの任意の組合せによってサポートまたは実行され得る。たとえば、コード1235は、本明細書で説明するように物理ダウンリンク制御チャネル反復に対する探索空間セットリンキングにとっての多義性を解決することの様々な態様をデバイス1205に実行させるために、プロセッサ1240によって実行可能な命令を含んでよく、またはプロセッサ1240およびメモリ1230は、そのような動作を実行またはサポートするように別の方法で構成されてもよい。
【0198】
図13は、本開示の態様による、PDCCH反復に対する探索空間セットリンキングにとっての多義性を解決することをサポートする、方法1300を示すフローチャートを示す。方法1300の動作は、本明細書で説明するようなUEまたはその構成要素によって実施され得る。たとえば、方法1300の動作は、図1図12を参照しながら説明したようなUE115によって実行され得る。いくつかの例では、UEは、説明する機能を実行するようにUEの機能要素を制御するための命令のセットを実行し得る。追加または代替として、UEは、専用ハードウェアを使用して、説明する機能の態様を実行し得る。
【0199】
1305において、方法は、第1の探索空間セットおよび第2の探索空間セットの構成を受信することを含んでよい。1305の動作は、本明細書で開示するような例に従って実行されてよい。いくつかの例では、1305の動作の態様は、図11を参照しながら説明したような構成マネージャ1125によって実行されてよい。
【0200】
1310において、方法は、PDCCH反復に対する第1の探索空間セットと第2の探索空間セットとの間のリンクを識別することを含んでよい。1310の動作は、本明細書で開示するような例に従って実行されてよい。いくつかの例では、1310の動作の態様は、図11を参照しながら説明したような探索空間マネージャ1130によって実行されてよい。
【0201】
1315において、方法は、DCIを求めて監視すべき、第1の探索空間セットまたは第2の探索空間セットの中の1つまたは複数の監視オケージョンを、PDCCH反復に対する第1の探索空間セットと第2の探索空間セットとの間のリンクに関連するオーバーラップ規則に基づいて識別することを含んでよい。1315の動作は、本明細書で開示するような例に従って実行されてよい。いくつかの例では、1315の動作の態様は、図11を参照しながら説明したような探索空間マネージャ1130によって実行されてよい。
【0202】
1320において、方法は、DCIを求めて、少なくとも第1の探索空間セットまたは第2の探索空間セットの中の識別された1つまたは複数の監視オケージョンを監視することを含んでよい。1320の動作は、本明細書で開示するような例に従って実行されてよい。いくつかの例では、1320の動作の態様は、図11を参照しながら説明したようなPDCCHモニタ1135によって実行されてよい。
【0203】
以下は、本開示の態様の概要を提供する。
【0204】
態様1:UEにおけるワイヤレス通信のための方法であって、第1の探索空間セットおよび第2の探索空間セットの構成を受信することと、物理ダウンリンク制御チャネル反復に対する第1の探索空間セットと第2の探索空間セットとの間のリンクを識別することと、ダウンリンク制御情報を求めて監視すべき、第1の探索空間セットまたは第2の探索空間セットの中の1つまたは複数の監視オケージョンを、物理ダウンリンク制御チャネル反復に対する第1の探索空間セットと第2の探索空間セットとの間のリンクに関連するオーバーラップ規則に少なくとも部分的に基づいて識別することと、ダウンリンク制御情報を求めて、少なくとも第1の探索空間セットまたは第2の探索空間セットの中の識別された1つまたは複数の監視オケージョンを監視することとを備える。
【0205】
態様2:態様1の方法であって、第1の探索空間セットの監視オケージョンが第2の探索空間セットの監視オケージョンとオーバーラップしないことをオーバーラップ規則に少なくとも部分的に基づいて決定することをさらに備える。
【0206】
態様3:態様1の方法であって、第1の探索空間セットおよび第2の探索空間セットが制御リソースセットに関連付けられることを決定することをさらに備える。
【0207】
態様4:態様1~3のうちのいずれかの方法であって、第1の探索空間セットまたは第2の探索空間セットとリンクされた他の探索空間セットがないことを決定することをさらに備える。
【0208】
態様5:態様1~4のうちのいずれかの方法であって、第1の探索空間セットと同じ監視オケージョンを有する第3の探索空間セットを識別することと、オーバーラップ規則に少なくとも部分的に基づいて、第1の探索空間セット、第2の探索空間セット、および第3の探索空間セットに対して、識別された1つまたは複数の監視オケージョンを監視することとをさらに備える。
【0209】
態様6:態様5の方法であって、オーバーラップ規則は、第1の探索空間セット、第2の探索空間セット、および第3の探索空間セットに対して、識別された1つまたは複数の監視オケージョンを独立して監視すべきと規定する。
【0210】
態様7:態様5~6のうちのいずれかの方法であって、第1の探索空間セットが第1の制御リソースセットに関連付けられ、かつ第3の探索空間セットが、第1の制御リソースセットとは異なる第2の制御リソースセットに関連付けられることを決定することをさらに備え、オーバーラップ規則は、第1の探索空間セットの中でダウンリンク制御情報を求めて監視し、かつ第3の探索空間セットの中で第2のダウンリンク制御情報を求めて監視すべきと規定する。
【0211】
態様8:態様5~7のうちのいずれかの方法であって、第1の探索空間セットが第1のサイズのダウンリンク制御フォーマットを有すること、および第3の探索空間セットが、第1のサイズとは異なる第2のサイズのダウンリンク制御フォーマットを有することを決定することをさらに備え、オーバーラップ規則は、第1の探索空間セットの中でダウンリンク制御情報を求めて監視し、かつ第3の探索空間セットの中で第2のダウンリンク制御情報を求めて監視すべきと規定する。
【0212】
態様9:態様5~8のうちのいずれかの方法であって、物理ダウンリンク制御チャネル反復に対する第3の探索空間セットと第4の探索空間セットとの間のリンクを識別することと、第2の探索空間セットの中の監視オケージョンが第4の探索空間セットの中の監視オケージョンとオーバーラップすることを識別することとをさらに備え、オーバーラップ規則は、第1の探索空間セットの中でダウンリンク制御情報を求めて監視し、かつ第3の探索空間セットの中で第2のダウンリンク制御情報を求めて監視すべきと規定する。
【0213】
態様10:態様5~9のうちのいずれかの方法であって、第1の探索空間セットおよび第3の探索空間セットは、同じ制御リソースセットおよび同じダウンリンク制御フォーマットサイズを有する。
【0214】
態様11:態様10の方法であって、第3の探索空間セットは第4の探索空間セットとリンクされない。
【0215】
態様12:態様10~11のうちのいずれかの方法であって、オーバーラップ規則は、第3の探索空間セットが第2の探索空間セットとリンクされるという想定に基づいて第3の探索空間セットの中のダウンリンク制御情報を扱うように指示する。
【0216】
態様13:態様10~12のうちのいずれかの方法であって、第3の探索空間セットを第2の探索空間セットとリンクさせることをさらに備え、オーバーラップ規則は、第3の探索空間セットの監視オケージョンとリンクされるものとして第2の探索空間セットの監視オケージョンを扱うように指示する。
【0217】
態様14:態様10~13のうちのいずれかの方法であって、第3の探索空間セットの監視オケージョンを欠落させることをさらに備え、オーバーラップ規則は、第1の探索空間セットの監視オケージョンを監視すべきと決定する。
【0218】
態様15:態様10~14のうちのいずれかの方法であって、第1の探索空間セットの監視オケージョンを欠落させることをさらに備え、オーバーラップ規則は、第3の探索空間セットの監視オケージョンを監視すべきと決定する。
【0219】
態様16:態様10~15のうちのいずれかの方法であって、第1の探索空間セットの第1のインデックスを第3の探索空間セットの第2のインデックスと比較することと、比較に少なくとも部分的に基づいて第1の探索空間セットまたは第3の探索空間セットの監視オケージョンを欠落させることとをさらに備え、オーバーラップ規則は、比較に少なくとも部分的に基づいて探索空間セットを監視すべきと決定する。
【0220】
態様17:態様10~16のうちのいずれかの方法であって、第1の探索空間セットの監視オケージョンまたは第3の探索空間セットの監視オケージョンの物理ダウンリンク制御チャネル候補を欠落させることをさらに備え、オーバーラップ規則は、保持されている、第1の探索空間セットの監視オケージョンまたは第3の探索空間セットの監視オケージョンの物理ダウンリンク制御チャネル候補を監視すべきと決定する。
【0221】
態様18:態様1~17のうちのいずれかの方法であって、第1の探索空間セットの監視オケージョンが第2の探索空間セットの監視オケージョンとオーバーラップすることを決定することと、第1の探索空間セットの中でダウンリンク制御情報を求めて監視することとをさらに備え、オーバーラップ規則は、第1の探索空間セットの監視オケージョンとリンクされていないものとして第2の探索空間セットの監視オケージョンを扱うように指示する。
【0222】
態様19:態様1~18のうちのいずれかの方法であって、第1の探索空間セットの監視オケージョンが第2の探索空間セットの監視オケージョンとオーバーラップすることを決定することをさらに備え、オーバーラップ規則は、オーバーラップする監視オケージョンを無視すべきと決定する。
【0223】
態様20:態様19の方法であって、少なくとも第1の探索空間セットまたは第2の探索空間セットの中でダウンリンク制御情報を監視することは、オーバーラップ規則に従って第1の探索空間セットの監視オケージョンおよび第2の探索空間セットの監視オケージョンを監視することをスキップすることをさらに備える。
【0224】
態様21:態様1~20のうちのいずれかの方法であって、第1の探索空間セットの監視オケージョンの物理ダウンリンク制御チャネル候補を欠落させることをさらに備える。
【0225】
態様22:態様1~21のうちのいずれかの方法であって、第1の物理ダウンリンク制御チャネル候補および第2の物理ダウンリンク制御チャネル候補が、同じダウンリンク制御情報ペイロード、同じダウンリンク制御フォーマットサイズ、および同じ無線ネットワーク一時識別子を有することを決定することをさらに備え、識別された1つまたは複数の監視オケージョンを監視することは、決定することに少なくとも部分的に基づいて、第1の探索空間セットの中の第1の物理ダウンリンク制御チャネル候補および第2の探索空間セットの中の第2の物理ダウンリンク制御チャネル候補を監視することをさらに備える。
【0226】
態様23:態様22の方法であって、無線リソース制御パラメータの構成を受信することをさらに備え、オーバーラップ規則は無線リソース制御パラメータに少なくとも部分的に基づく。
【0227】
態様24:態様1~23のうちのいずれかの方法であって、第3の探索空間セットが第1の探索空間セットとリンクされることを決定することと、1つまたは複数の監視オケージョンの中でダウンリンク制御情報を検出することと、オーバーラップ規則に従ってスケジューリング情報を決定することとをさらに備える。
【0228】
態様25:態様24の方法であって、オーバーラップ規則は、第1、第2、または第3の探索空間セットのうちの、時間的に最後に発生するかまたはより大きいインデックスを有する探索空間セットに対する、物理ダウンリンク制御チャネル候補の最終シンボルに少なくとも部分的に基づく。
【0229】
態様26:態様24~25のうちのいずれかの方法であって、オーバーラップ規則はさらに、ダウンリンク制御情報が第1の探索空間セットに関連付けられることに少なくとも部分的に基づく。
【0230】
態様27:態様1~26のうちのいずれかの方法であって、オーバーラップ規則は、第2の探索空間セットの第1の監視オケージョンとリンクされる、第1の探索空間セットの第2の監視オケージョンを監視することをスキップする。
【0231】
態様28:態様1~27のうちのいずれかの方法であって、第1の探索空間セットの第1の監視オケージョンが第2の探索空間セットの第1の監視オケージョンとリンクされることに少なくとも部分的に基づいて、第1の探索空間セットの第2の監視オケージョンが第2の探索空間セットの第1の監視オケージョンとリンクされないことを決定することをさらに備える。
【0232】
態様29:態様1~28のうちのいずれかの方法であって、第1の探索空間セットの第1の監視オケージョンおよび第2の監視オケージョンが第2の探索空間セットの監視オケージョンとリンクされることを決定することと、1つまたは複数の監視オケージョンの中でダウンリンク制御情報を検出することと、オーバーラップ規則に従ってスケジューリング情報を決定することとをさらに備え、オーバーラップ規則は、時間的に最後に発生する、第1の探索空間セットの第1の監視オケージョン、第2の探索空間セットの監視オケージョン、または第1の探索空間セットの第2の監視オケージョンに対する、物理ダウンリンク制御チャネル候補の最終シンボルに少なくとも部分的に基づく。
【0233】
態様30:態様29の方法であって、オーバーラップ規則はさらに、第2の探索空間セットの監視オケージョンの中でダウンリンク制御情報を検出することに少なくとも部分的に基づく。
【0234】
態様31:UEにおけるワイヤレス通信のための装置であって、プロセッサと、プロセッサと結合されたメモリと、メモリの中に記憶された命令とを備え、命令は、態様1~30のうちのいずれかの方法を装置に実行させるためにプロセッサによって実行可能である。
【0235】
態様32:UEにおけるワイヤレス通信のための装置であって、態様1~30のうちのいずれかの方法を実行するための少なくとも1つの手段を備える。
【0236】
態様33:UEにおけるワイヤレス通信のためのコードを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体であって、コードは、態様1~30のうちのいずれかの方法を実行するためにプロセッサによって実行可能な命令を備える。
【0237】
本明細書で説明する方法が、可能な実装形態を説明すること、動作およびステップが、再構成されてよく、または別の方法で修正されてよいこと、ならびに他の実装形態が可能であることに、留意されたい。さらに、方法のうちの2つ以上からの態様が組み合わせられてよい。
【0238】
LTE、LTE-A、LTE-A Pro、またはNRシステムの態様が例として説明されることがあり、LTE、LTE-A、LTE-A Pro、またはNR用語が説明の大部分において使用されることがあるが、本明細書で説明する技法はLTE、LTE-A、LTE-A Pro、またはNRネットワーク以外に適用可能である。たとえば、説明した技法は、ウルトラモバイルブロードバンド(UMB)、米国電気電子技術者協会(IEEE)802.11(Wi-Fi)、IEEE802.16(WiMAX)、IEEE802.20、Flash-OFDMなどの様々な他のワイヤレス通信システム、ならびに本明細書で明示的に述べられない他のシステムおよび無線技術に適用可能であり得る。
【0239】
本明細書で説明した情報および信号は、多種多様な技術および技法のうちのいずれかを使用して表されてよい。たとえば、説明全体にわたって言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、およびチップは、電圧、電流、電磁波、磁場もしくは磁性粒子、光場もしくは光学粒子、またはそれらの任意の組合せによって表されてよい。
【0240】
本明細書の開示に関して説明した様々な例示的なブロックおよび構成要素は、汎用プロセッサ、DSP、ASIC、CPU、FPGAもしくは他のプログラマブル論理デバイス、個別ゲートもしくはトランジスタ論理、個別ハードウェア構成要素、または本明細書で説明した機能を実行するように設計されたそれらの任意の組合せを用いて実装または実行され得る。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであってよいが、代替として、プロセッサは、任意のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、またはステートマシンであってよい。プロセッサはまた、コンピューティングデバイスの組合せ(たとえば、DSPとマイクロプロセッサとの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携した1つもしくは複数のマイクロプロセッサ、または任意の他のそのような構成)として実装されてよい。
【0241】
本明細書で説明した機能は、ハードウェア、プロセッサによって実行されるソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組合せで実装され得る。プロセッサによって実行されるソフトウェアで実装される場合、機能は、1つまたは複数の命令またはコードとして、コンピュータ可読媒体上に記憶されてよく、またはコンピュータ可読媒体を介して送信されてもよい。他の例および実装形態が、本開示および添付の特許請求の範囲内にある。たとえば、ソフトウェアの性質に起因して、本明細書で説明した機能は、プロセッサによって実行されるソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、ハードワイヤリング、またはこれらのうちのいずれかの組合せを使用して実装され得る。機能を実装する特徴はまた、機能の部分が異なる物理的ロケーションにおいて実装されるように分散されることを含めて、様々な位置において物理的に配置されてよい。
【0242】
コンピュータ可読媒体は、ある場所から別の場所へのコンピュータプログラムの転送を容易にする任意の媒体を含む、非一時的コンピュータ記憶媒体と通信媒体の両方を含む。非一時的記憶媒体は、汎用コンピュータまたは専用コンピュータによってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体であってよい。限定ではなく例として、非一時的コンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、電気的消去可能プログラマブルROM(EEPROM)、フラッシュメモリ、コンパクトディスク(CD)ROMもしくは他の光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージもしくは他の磁気記憶デバイス、あるいは命令またはデータ構造の形態の所望のプログラムコード手段を搬送または記憶するために使用され得るとともに、汎用コンピュータもしくは専用コンピュータまたは汎用プロセッサもしくは専用プロセッサによってアクセスされ得る、任意の他の非一時的媒体を含んでよい。また、任意の接続がコンピュータ可読媒体と適切に呼ばれる。たとえば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL)、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術を使用して、ウェブサイト、サーバ、または他のリモートソースから送信される場合、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、DSL、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術は、コンピュータ可読媒体の定義の中に含まれる。本明細書で使用するディスク(disk)およびディスク(disc)は、CD、レーザーディスク(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(DVD)(disc)、フロッピーディスク(disk)、およびBlu-ray(登録商標)ディスク(disc)を含み、ここで、ディスク(disk)は、通常、データを磁気的に再生し、ディスク(disc)は、レーザーを用いてデータを光学的に再生する。上記の組合せも、コンピュータ可読媒体の範囲内に含まれる。
【0243】
特許請求の範囲内を含めて本明細書で使用するとき、項目の列挙(たとえば、「のうちの少なくとも1つ」または「のうちの1つまたは複数」などの句で終わる項目の列挙)において使用されるような「または」は、たとえば、A、B、またはCのうちの少なくとも1つという列挙が、AまたはBまたはCまたはABまたはACまたはBCまたはABC(すなわち、AおよびBおよびC)を意味するような、包括的な列挙を示す。また、本明細書で使用する「に基づいて」という句は、条件の閉集合への参照として解釈されてはならない。たとえば、「条件Aに基づいて」として説明される例示的なステップは、本開示の範囲から逸脱することなく、条件Aと条件Bの両方に基づいてよい。言い換えれば、本明細書で使用する「に基づいて」という句は、「に少なくとも部分的に基づいて」という句と同様に解釈されるものとする。
【0244】
添付の図において、類似の構成要素または特徴は、同じ参照ラベルを有してよい。さらに、同じタイプの様々な構成要素は、参照ラベルの後に、ダッシュと、類似の構成要素を区別する第2のラベルとを続けることによって区別され得る。第1の参照ラベルのみが本明細書で使用される場合、説明は、第2の参照ラベル、または他の後続の参照ラベルにかかわらず、同じ第1の参照ラベルを有する類似の構成要素のいずれにも適用可能である。
【0245】
添付の図面に関して本明細書に記載される説明は、例示的な構成を説明し、実装され得るかまたは特許請求の範囲内に入るすべての例を表すとは限らない。本明細書で使用する「例示的」という用語は、「例、事例、または例示として働くこと」を意味し、「好ましい」または「他の例よりも有利な」を意味しない。詳細な説明は、説明した技法の理解をもたらすための具体的な詳細を含む。しかしながら、これらの技法は、これらの具体的な詳細なしに実践され得る。いくつかの事例では、説明する例の概念を不明瞭にすることを回避するために、知られている構造およびデバイスがブロック図の形態で示される。
【0246】
本明細書での説明は、当業者が本開示を作成または使用することを可能にするために与えられる。本開示の様々な修正が当業者に明らかになり、本明細書で定義される一般原理は、本開示の範囲から逸脱することなく他の変形形態に適用され得る。したがって、本開示は、本明細書で説明した例および設計に限定されず、本明細書で開示する原理および新規の特徴と一致する最も広い範囲を与えられるべきである。
【符号の説明】
【0247】
100 ワイヤレス通信システム
105 基地局
110 地理的カバレージエリア
115 ユーザ機器(UE)
120 バックホールリンク
125 通信リンク
130 コアネットワーク
135 デバイス間(D2D)通信リンク
140 アクセスネットワークエンティティ
145 アクセスネットワーク送信エンティティ
150 IPサービス
160 通信マネージャ
305 スロット
310、315、320、330 監視オケージョン
405 スロット
410、415、420 監視オケージョン
425、430 シンボル
505 スロット
510、515、520 監視オケージョン
525 シンボル
605 スロット
610、615、620 監視オケージョン
625 シンボル
710、715 監視オケージョン
720 シンボル
730 スロット
810、815 監視オケージョン
820 シンボル
830 スロット
905 デバイス
910 受信機
915 送信機
920 通信マネージャ
1005 デバイス
1010 受信機
1015 送信機
1020 通信マネージャ
1025 構成マネージャ
1030 探索空間マネージャ
1035 PDCCHモニタ
1120 通信マネージャ
1125 構成マネージャ
1130 探索空間マネージャ
1135 PDCCHモニタ
1140 スケジューリングマネージャ
1205 デバイス
1210 入力/出力(I/O)コントローラ
1215 トランシーバ
1220 通信マネージャ
1225 アンテナ
1230 メモリ
1235 コード
1240 プロセッサ
1245 バス
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
【国際調査報告】