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特表2024-503078マルチスロット物理アップリンク共有チャネルでの単一トランスポートブロック送信のための衝突処理、アップリンク制御情報の多重化及び反復
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-01-24
(54)【発明の名称】マルチスロット物理アップリンク共有チャネルでの単一トランスポートブロック送信のための衝突処理、アップリンク制御情報の多重化及び反復
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/1268 20230101AFI20240117BHJP
   H04W 72/0446 20230101ALI20240117BHJP
   H04W 28/04 20090101ALI20240117BHJP
【FI】
H04W72/1268
H04W72/0446
H04W28/04
【審査請求】有
【予備審査請求】有
(21)【出願番号】P 2023542820
(86)(22)【出願日】2022-01-14
(85)【翻訳文提出日】2023-09-04
(86)【国際出願番号】 EP2022050810
(87)【国際公開番号】W WO2022152891
(87)【国際公開日】2022-07-21
(31)【優先権主張番号】63/137,239
(32)【優先日】2021-01-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】598036300
【氏名又は名称】テレフオンアクチーボラゲット エルエム エリクソン(パブル)
(74)【代理人】
【識別番号】110003281
【氏名又は名称】弁理士法人大塚国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】スー, リン
(72)【発明者】
【氏名】リン, ツィーペン
(72)【発明者】
【氏名】ハリソン, ロバート マーク
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA11
5K067DD34
5K067EE02
5K067EE10
5K067HH21
5K067JJ22
(57)【要約】
マルチスロット物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)上でのトランスポートブロック(TB)送信のための衝突処理、アップリンク制御チャネル情報(UCI)多重化及び反復のための方法、ネットワークノード及び無線デバイス(WD)が開示される。一態様によると、WDでの方法は、マルチスロット物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)を別のPUSCH及び物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)の内の少なくとも1つとオーバラップさせることによって、マルチスロットPUSCHを構成することを含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線デバイス(WD)(22a、22b)で実行される方法であって、
マルチスロット物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)を別のPUSCH及び物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)の内の少なくとも1つとオーバラップさせることによって、マルチスロットPUSCHを構成(S136)することを含む、方法。
【請求項2】
請求項1に記載の方法であって、
前記マルチスロットPUSCHは、単一トランスポートブロック(TB)送信に関連する、方法。
【請求項3】
請求項2に記載の方法であって、
前記単一TBのトランスポートブロックサイズ(TBS)は、複数のスロットに渡るTBに対して決定される、方法。
【請求項4】
請求項1から3のいずれか1項に記載の方法であって、
前記構成することは、
マルチスロットPUSCHとマルチスロットPUSCHとのオーバラップケースと、
マルチスロットPUSCHと1スロットPUSCHとのオーバラップケースと、
マルチスロットPUSCHとマルチスロットPUSCH反復とのオーバラップケースと、
マルチスロットPUSCHと1スロットPUSCH反復とのオーバラップケースと、
マルチスロットPUSCHとPUSCH反復とのオーバラップケースと、
マルチスロットPUSCHと1スロット内のPUCCHとのオーバラップケースと、
マルチスロットPUSCHとPUCCH反復とのオーバラップケースと、
の内の少なくとも1つのオーバラップケースのためである、方法。
【請求項5】
請求項4に記載の方法であって、
前記オーバラップケースの内の少なくとも1つにおいて、1スロットPUSCH又はマルチスロットトランスポートブロック(TB)は、少なくとも部分的に延期される、方法。
【請求項6】
請求項4に記載の方法であって、
前記オーバラップケースの内の少なくとも1つにおいて、1スロットPUSCH又は前記マルチスロットPUSCHは、少なくとも部分的に省略される、方法。
【請求項7】
請求項5又は6に記載の方法であって、
前記省略すること、及び/又は、前記延期することは、チャネルの優先度に少なくとも部分的に基づく、方法。
【請求項8】
請求項1から7のいずれか1項に記載の方法であって、
前記マルチスロットPUSCHは、PUCCH反復とオーバラップし、前記PUCCH反復が前記マルチスロットPUSCHにマッピングされない場合、前記マルチスロットPUSCH又は前記PUCCH反復は、省略又は延期される、方法。
【請求項9】
請求項8に記載の方法であって、
前記TB又はマルチスロットPUSCHの総てのスロットでの送信が省略される、或いは、前記TB又はマルチスロットPUSCHの複数のスロットの内の1つ以上のオーバラップするスロットでの送信のみが省略される、方法。
【請求項10】
請求項1から9のいずれか1項に記載の方法であって、
前記マルチスロットTB又は前記マルチスロットPUSCHに反復が使用される、方法。
【請求項11】
請求項10に記載の方法であって、
1つのマルチスロットTB又は1つのマルチスロットPUSCHが1つの冗長バージョン(RV)のみを使用する場合、RVサイクリングが前記反復の間に適用される、方法。
【請求項12】
請求項1から11のいずれか1項に記載の方法であって、
前記マルチスロットTB又は前記マルチスロットPUSCHが反復され、タイプAマルチスロットTBとPUSCH反復タイプAが同時に構成される、方法。
【請求項13】
ネットワークノード(16a、16b、16c)で実行される方法であって、
マルチスロット物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)を別のPUSCH及び物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)の内の少なくとも1つとオーバラップさせることによって、マルチスロットPUSCHで送信する様にWD(22a、22b)を構成(S134)することを含む、方法。
【請求項14】
請求項13に記載の方法であって、
前記マルチスロットPUSCHは、単一トランスポートブロック(TB)送信に関連する、方法。
【請求項15】
請求項14に記載の方法であって、
前記単一TBのトランスポートブロックサイズ(TBS)は、複数のスロットに渡るTBに対して決定される、方法。
【請求項16】
請求項13から15のいずれか1項に記載の方法であって、
前記構成することは、
マルチスロットPUSCHとマルチスロットPUSCHとのオーバラップケースと、
マルチスロットPUSCHと1スロットPUSCHとのオーバラップケースと、
マルチスロットPUSCHとマルチスロットPUSCH反復とのオーバラップケースと、
マルチスロットPUSCHと1スロットPUSCH反復とのオーバラップケースと、
マルチスロットPUSCHとPUSCH反復とのオーバラップケースと、
マルチスロットPUSCHと1スロット内のPUCCHとのオーバラップケースと、
マルチスロットPUSCHとPUCCH反復とのオーバラップケースと、
の内の少なくとも1つのオーバラップケースのためである、方法。
【請求項17】
請求項16に記載の方法であって、
前記オーバラップケースの内の少なくとも1つにおいて、1スロットPUSCH又はマルチスロットTBは、少なくとも部分的に延期される、方法。
【請求項18】
請求項16に記載の方法であって、
前記オーバラップケースの内の少なくとも1つにおいて、1スロットPUSCH又は前記マルチスロットPUSCHは、少なくとも部分的に省略される、方法。
【請求項19】
請求項17又は18に記載の方法であって、
前記省略すること、及び/又は、前記延期することは、チャネルの優先度に少なくとも部分的に基づく、方法。
【請求項20】
請求項13から19のいずれか1項に記載の方法であって、
前記マルチスロットPUSCHは、PUCCH反復とオーバラップし、前記PUCCH反復が前記マルチスロットPUSCHにマッピングされない場合、前記マルチスロットPUSCH又は前記PUCCH反復は、省略又は延期される、方法。
【請求項21】
請求項20に記載の方法であって、
前記TB又はマルチスロットPUSCHの総てのスロットでの送信が省略される、或いは、前記TB又はマルチスロットPUSCHの複数のスロットの内の1つ以上のオーバラップするスロットでの送信のみが省略される、方法。
【請求項22】
請求項13から21のいずれか1項に記載の方法であって、
前記マルチスロットTB又は前記マルチスロットPUSCHに反復が使用される、方法。
【請求項23】
請求項22に記載の方法であって、
1つのマルチスロットTB又は1つのマルチスロットPUSCHが1つの冗長バージョン(RV)のみを使用する場合、RVサイクリングが前記反復の間に適用される、方法。
【請求項24】
請求項13から23のいずれか1項に記載の方法であって、
前記マルチスロットTB又は前記マルチスロットPUSCHが反復され、タイプAマルチスロットTBとPUSCH反復タイプAが同時に構成される、方法。
【請求項25】
ネットワークノード(16a、16b、16c)と通信する様に構成された無線デバイス(WD)(22a、22b)であって、
マルチスロット物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)を別のPUSCH及び物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)の内の少なくとも1つとオーバラップさせることによって、マルチスロットPUSCHを構成する様に構成されている、WD。
【請求項26】
請求項25に記載のWD(22a、22b)であって、さらに、
請求項2から12のいずれか1項に記載のステップを実行する様に構成されている、WD。
【請求項27】
ネットワークノード(16a、16b、16c)と通信する様に構成された無線デバイス(WD)(22a、22b)であって、
マルチスロット物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)を別のPUSCH及び物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)の内の少なくとも1つとオーバラップさせることによって、マルチスロットPUSCHを構成する様に構成されている無線インタフェース及び/又は処理回路を備えている、WD。
【請求項28】
請求項27に記載のWD(22a、22b)であって、さらに、
請求項2から12のいずれか1項に記載のステップを実行する様に構成されている、WD。
【請求項29】
無線デバイス(WD)(22a、22b)と通信する様に構成されたネットワークノード(16a、16b、16c)であって、
マルチスロット物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)を別のPUSCH及び物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)の内の少なくとも1つとオーバラップさせることによって、マルチスロットPUSCHで送信する様に前記WD(22a、22b)を構成する様に構成されている、ネットワークノード。
【請求項30】
請求項29に記載のネットワークノード(16a、16b、16b)であって、さらに、
請求項14から24のいずれか1項に記載のステップを実行する様に構成されている、ネットワークノード。
【請求項31】
無線デバイス(WD)(22a、22b)と通信する様に構成されたネットワークノード(16a、16b、16c)であって、
マルチスロット物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)を別のPUSCH及び物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)の内の少なくとも1つとオーバラップさせることによって、マルチスロットPUSCHで送信する様に前記WD(22a、22b)を構成する様に構成されている無線インタフェース及び/又は処理回路を備えている、ネットワークノード。
【請求項32】
請求項31に記載のネットワークノード(16a、16b、16b)であって、さらに、
請求項14から24のいずれか1項に記載のステップを実行する様に構成されている、ネットワークノード。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、無線通信に関し、特に、マルチスロット物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)上でのトランスポートブロック(TB)送信のための衝突処理、アップリンク制御チャネル情報(UCI)多重化及び反復に関する。
【背景技術】
【0002】
第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP(登録商標))は、第4世代(4G)(ロングタームエボリューション(LTE)とも呼ばれる)及び第5世代(5G)(ニューレディオ(NR)とも呼ばれる)無線通信システムのための無線規格を開発し、開発中である。この様なシステムは、とりわけ、基地局等のネットワークノードとモバイル無線デバイス(WD)との間のブロードバンド通信と、ネットワークノード間及びWD間の通信を提供する。
【0003】
3GPP(登録商標)NRテクニカルリリース(TR)Rel-15及びRel-16でのチャネル状態情報(CSI)レポート
【0004】
NRでは、以下のタイプのCSIレポートがサポートされている。
・定期的なCSIレポート:CSIは、無線デバイス(WD)によって定期的に報告される。周期性やスロットオフセット等のパラメータは、NR基地局(gNB)からWDに上位層シグナリングによって半静的に構成される。
・非周期的なCSIレポート(AP CSIレポート):このタイプのCSIレポートは、例えば、PDCCHのDCI等でgNBによって動的にトリガされるWDによるシングルショット(つまり1回限り)CSIレポートを含む。非周期CSIレポートの構成に関連するパラメータの一部は、gNBからWDに半静的に構成されるが、トリガは動的である。
・半永続的CSIレポート:定期的なCSIレポートと同様に、半永続的CSIレポートは、gNBによってWDに対して半静的に構成され得る周期性とスロットオフセットとを含む。ただし、WDが半永続的なCSIレポートを開始できる様にするには、gNBからWDへの動的なトリガが必要になり得る。場合によっては、CSIレポートの半永続的な送信を停止する様にWDに命令するために、gNBからWDへの動的なトリガが必要になる場合があり得る。
【0005】
様々なタイプのCSIレポートを様々なチャネルで送信できる。以下の表に要約される様に、3GPP(登録商標)NR Rel-15において、P-CSIは物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)で送信され、A-CSIは物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)で送信される。
【0006】
【表1】
【0007】
PUSCH上のアップリンク制御情報(UCI)(例えば、図1及び図2の参照符号104に示す)
【0008】
PUSCH上のUCIマッピングの原理(例えば、図1及び図2の参照符号104に示す)
・CSIパート1、例:図1及び図2の参照符号110で示す:
a)レートマッチされたACK/NACKの場合、CSIパート1(例えば、参照符号110で示される)は、最初に利用可能な非復調参照信号(DM-RS)シンボルからマッピングされ(例えば、DM-RSは、図1及び2において参照符号106で示される。)、ACK/NACKリソース要素(RE)の周りでマッピングされる(例えば、図1及び2の参照符号108aで示す様に)。
b)パンクチャされたACK/NACKの場合、CSIパート1(例えば、参照符号110で示される。)は、最初に利用可能な非DM-RSシンボル(例えば、図1及び2においてDM-RSは、参照符号106で示される。)からマッピングされ、ACK/NACK108bパンクチャリング用に予約されたREの周囲でマッピングされる(例えば、参照符号112で示される様に、PUSCH104及びCSIパート2は、予約されたリソースにマッピングされ得るが、最終的にはパンクチャされる)。

・CSIパート2は、例えば、図1及び図2の参照符号112で示す様に、例えば図1及び図2の参照符号110で示されるCSIパート1に続いて、最初に利用可能な非DM-RSシンボルからマッピングされる:
a)パンクチャされたACK/NACKの場合、CSIパート2(例えば、参照符号112で示される。)は、ACK/NACK108b用に予約されたリソースにマッピングされ得る(その後、ACK/NACKによってパンクチャされる)。

・UCIはDM-RS106と周波数分割多重(FDM)されない。

・総てのUCIタイプに対する一般的な周波数ドメインマッピング手順:シンボルを1つのUCIタイプの変調シンボルで完全に埋めてから(十分なUCI変調シンボルが利用可能な場合)、その後に1つのシンボルが続き、このタイプの残りのUCI変調シンボルがPUSCH104帯域幅全体のコーム上にマッピングされる。
【0009】
図1a及び図1bは、PUSCH104上のUCIの位置の例を示す。図1aは、例えば、周波数ホッピング無しの場合のレートマッチングされたACK/NACKを示し、図1bは、パンクチャされたACK/NACKを示す。帯域幅部分(BWP)は、周波数領域においてBWPのエッジ102まで拡張され得る。
【0010】
3GPP(登録商標)技術標準(TS)38.213バージョン16.1.0
【0011】
WDが複数のスロットでPUSCH104を送信し、WDがハイブリッド自動再送要求(HARQ)HARQ-ACK及び/又はCSI情報を含むPUCCHを、PUSCH送信の複数のスロットの内の1つ以上のスロットとオーバラップする単一スロットで送信し、かつ、1つ以上のスロットでのPUSCH送信が、HARQ-ACK及び/又はCSI情報を多重化するための3GPP(登録商標)TS38.213バージョン16.1.0の条項9.2.5の条件を満たす場合、WDは、1つ以上のスロットのPUSCH送信において、HARQ-ACK及び/又はCSI情報を多重化する。PUSCH送信がなく、WDがスロット内のHARQ-ACK及び/又はCSI情報を含む単一スロットPUCCHを送信しない場合、WDは、複数のスロットの内の1つのスロット内のPUSCH送信にHARQ-ACK及び/又はCSI情報を多重化しない。
【0012】
3GPP(登録商標)NR Rel-16におけるイントラWDの優先順位付け
【0013】
3GPP(登録商標)NR R-16において、動的グラント(DG)と構成されたグラント(CG)PUSCH間のリソース競合と、複数のCGが関与する競合と、ULデータ/制御と、制御/制御リソースとの衝突に対処するため、異なるPHY優先度インデクスのアップリンク(UL)送信間の物理層(PHY)優先順位付けが3GPP(登録商標)に導入された。
【0014】
3GPP(登録商標)NR Rel-16は、次の2つのレベルのPHY優先度インデックスインジケーションをサポートしている:
・スケジュールリクエスト(SR):SR構成は、SRリソース構成内のRRCフィールドとしてPHY優先度インデクスインジケーションを含み得る。
〇ノート:PHY優先度インデクスは、PHYに優先順位を知らせるためにのみ使用される。媒体アクセス制御(MAC)は、論理チャネル(LCH)の優先順位に基づいて優先順位付けを実行する。

・HARQ-ACK:PHY優先度インデクスは、動的割り当てのためのダウンリンク(DL)のダウンリンク制御情報(DCI)(フォーマット1_1及び1_2)内の"優先度インジケータ"フィールドによって示され得る。半永続的スケジューリング(SPS)の場合、PHY優先度インデクスは、SPS用に構成されたHARQ-ACKコードブックのPHY優先度インデクスから暗黙的に取得される。これは、無線リソース制御(RRC)構成によって示され得る。

・PUSCH:DG(動的グラント)の場合、PHY優先度インデクスは、UL DCI(フォーマット0_1及び0_2)で示され、CGの場合、PHY優先度インデクスはCG構成によって示され得る。

・PUSCH上の周期的及び半永続的なCSI:PHY優先度インデクスは、UL DCI(フォーマット0_1及び0_2)で示され得る。
【0015】
PHY優先度インデクス0は低優先順位として定義され、PHY優先度インデクス1は高優先順位として定義される。
【0016】
Rel-16において、UCI(アップリンク制御情報)は、UCIのPHY優先度インデクスとPUCCH又はPUSCHのPHY優先度インデクスが同じ場合にのみ、PUCCH又はPUSCHに多重される。異なる優先順位の多重化が、3GPP(登録商標)NRRel-17でサポートされることが予期されている。
【0017】
3GPP(登録商標)NR Rel-16のイントラUE PHY優先順位付けでは、最初に同じ低優先度のPUCCH及び/又はPUSCH送信の時間オーバラップが解決され、次に異なる優先度間の時間オーバラップが解決され、ここで、優先度の低いPUCCH/PUSCHは、優先度の高いPUCCH/PUSCH送信と時間的にオーバラップしている場合には送信されない。ここで、異なる優先度間の時間オーバラップを解決する前に、高優先度のPUCCH/PUSCH送信間の時間オーバラップをWDが解決しないことは強調されるべきである。これは、UCIは。高優先度のPUSCHに多重化されるため、高優先度のPUCCHは送信されないけれども、WDは、高優先度のPUCCHと時間オーバラップする高優先度のPUSCHではなく、高優先度のPUCCHと時間オーバラップする低優先度のPUCCH/PUSCH送信をキャンセルすることを意味する。
【0018】
NR Rel-15及びRel-16でのPUSCH反復
【0019】
NR Rel-15
【0020】
PUSCHのスロット集約は、3GPP(登録商標)リリース15(Rel-15)でサポートされ、3GPP(登録商標)NR Rel-16ではPUSCH反復タイプAに名前が変更された。PUSCH反復タイプAという名前は、反復が1つしかない場合、つまりスロット集約がない場合にも使用される。3GPP(登録商標)Rel.15では、DLシンボルとオーバラップするPUSCH送信は送信されない。
・DCIグラントされたマルチスロット(反復用)送信(PDSCH/PUSCH)と半静的DL/UL割り当ての場合:
a)スロットの半静的DL/UL割り当て構成が、スケジュールされたPDSCH/PUSCH割り当てシンボルと方向の競合を有していない場合、そのスロット内のPDSCH/PUSCHが受信/送信される、及び/又は
b)スロットの半静的DL/UL割り当て構成が、スケジュールされたPDSCH/PUSCH割り当てシンボルと方向の競合を有している場合、そのスロット内のPDSCH/PUSCH送信は受信/送信されない、つまり、有効な反復回数が減少する。
【0021】
3GPP(登録商標)Rel.15において、反復回数は、RRCパラメータpusch-AggregationFactorによって半静的に構成される。最大8回の反復がサポートされる。
【0022】
pusch-AggregationFactor 列挙型{n2,n4,n8}
【0023】
NR Rel-16
【0024】
新しい反復フォーマットPUSCH反復タイプBが、3GPP(登録商標)NR Rel-16でサポートされており、このPUSCH反復によりPUSCH送信の連続反復が可能になる。2つのタイプの最大の違いは、反復タイプAでは各スロットで1つの反復のみが許可され、各反復が同じシンボルを占有することである。14より短いPUSCH長でこのフォーマットを使用すると、反復間にギャップが生じ、全体的な遅延が増加する。3GPP(登録商標)Rel.15と比較したもう1つの変更点は、反復回数の通知方法である。3GPP(登録商標)Rel.15において、反復回数は半静的に構成されるが、3GPP(登録商標)NR Rel-16において、反復回数はDCIで動的に示され得る。これは、動的許可と構成された許可タイプ2の両方に適用される。
【0025】
3GPP(登録商標)NR Rel-16において、PUSCH反復タイプBの無効シンボルは、予約されたULリソースを含む。無効シンボルパターンインジケータフィールドは、スケジューリングDCIで構成される。セグメンテーションは、半静的TDDパターンによってDLとして示されるシンボルと無効シンボルの周囲で生じる。
【0026】
3GPP(登録商標)NR Rel-15及び16において、TBサイズは物理リソースブロック(PRB)の数と14個以下の直交周波数分割多重(OFDM)シンボル、つまり、時間領域において1スロット以下の数を持つREリソースによって決定される。特定のULデータレートに到達するには、通常、スロット内の複数のPRBがTB送信に割り当てられる。
【0027】
ただし、周波数領域でリソースを増やすと、各OFDMシンボルで送信される信号の電力密度が低下し、WDが持つことができる総電力の制限を考慮すると、チャネル推定精度が悪化する。したがって、PUSCH送信のパフォーマンスを向上させるオプションは、時間領域のリソースを増やすことである。
【0028】
さらに、時間領域リソースの増加に加えて、巡回冗長コード(CRC)のオーバヘッドを削減し、符号化率を下げるために、PUSCH送信のトランスポートブロックサイズ(TBS)は、複数のスロットに従って決定され、複数のスロットに渡るPUSCH送信では、エンコードされたサンプルの異なるバージョンが、異なるスロットにマッピングされ得る。
【0029】
複数のスロットによって決定されるTBのこの種の複数スロット送信をサポートするには、以下の課題がある。
・マルチスロットPUSCHとPUSCH/PUCCHとの間のオーバラップ;
・マルチスロットTBのPUSCHでのUCIの多重化;及び
・マルチスロットTB送信とPUSCH反復の組み合わせ。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0030】
幾つかの実施形態は、マルチスロット物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)上でのトランスポートブロック(TB)送信のための衝突処理、アップリンク制御チャネル情報(UCI)多重化及び反復のための方法、システム及び装置を有利に提供する。
【課題を解決するための手段】
【0031】
衝突は、PUSCHが別のPUSCH及び/又はPUCCHと時間的にオーバラップする(重なる)ときに発生し得る。実施形態は、例えば本明細書で説明される様な、衝突処理規則に従って、PUSCH上でUCI多重化するか、UEが1つのチャネルをドロップすることによって、(例えば、衝突を回避するのではなく)衝突を解決することができる。
【0032】
マルチスロットPUSCHは、単一トランスポートブロック(TB)送信に関連する、或いは、マルチスロットPUSCHとして、又は、単一TB送信の複数のスロットに渡るマルチスロットPUSCHとして扱われ得る。これらのケースは、複数スロットに渡るTB又は複数スロットに渡るTB処理(それぞれ、TBoMSと略され得る。)とも呼ばれ得る。代替的に、又は、追加的に、マルチスロットTBは、単一TB送信のマルチスロットPUSCHに関連し得る。
【0033】
オプションで、TB送信のトランスポートブロックサイズ(TBS)は、単一マルチスロットPUSCHの複数のスロットにおいて割り当てられたREの数に基づいて決定され得る。
【0034】
幾つかの実施形態は、複数のスロットに渡るTBプロセスのための方法を含み、以下に対処する実施形態を含む。
・マルチスロットPUSCHとPUSCH/PUCCHとの間のオーバラップ;
・マルチスロットTBのPUSCHでのUCIの多重化;及び/又は
・マルチスロットTB送信とPUSCH反復の組み合わせ。
【0035】
幾つかの方法は、(別のPUCCH機会又は再スケジュールされたPUCCHを待つ代わりに)マルチスロットPUSCHでの堅牢なマルチスロットPUSCH送信と迅速なUCI送信を可能にする。幾つかの方法実施形態は、チャネル衝突が発生した場合にPUSCH送信を優先することを含む。
【0036】
幾つかの方法は、マルチスロットPUSCH反復、マルチスロットPUSCH上のUCI、及び、シングルTB送信がマルチスロットPUSCHに適用されている間にマルチスロットPUSCHが他のチャネルとオーバラップする場合の衝突処理をサポートする。幾つかの方法は、堅牢なマルチスロットPUSCH送信、別のPUCCH機会や再スケジュールされたPUCCHを待つ代わりにマルチスロットPUSCHでの迅速なUCI送信、チャネル衝突が発生した場合の優先されたPUSCH送信を可能にする。
【0037】
第1の方法態様として、無線デバイス(WD)において実行される方法が提供される。方法は、マルチスロット物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)を別のPUSCH及び物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)の内の少なくとも1つとオーバラップすることによって、マルチスロットPUSCHを構成するステップを含む。
【0038】
マルチスロットPUSCHは、マルチスロットPUSCHの送信を、別のPUSCH及びPUCCHの内の少なくとも1つの送信とオーバラップさせることによって構成され得る。
【0039】
マルチスロットPUSCHは、単一トランスポートブロック(TB)送信に関連し得る(又は、単一のTB送信の複数のスロットに渡るマルチスロットPUSCHとして扱われ得る)。
【0040】
単一TBのトランスポートブロックサイズ(TBS)は、複数のスロットに渡るTBに対して決定され得る。
【0041】
置換的に、又は、追加的に、単一TBのTBSは、単一のマルチスロットPUSCHの複数のスロットに割り当てられたREの数に基づいて決定され得る。
【0042】
この構成は、以下のオーバラップケースの内の少なくとも1つに対するものであっても良いし、それに従っていても良い(例えば、最初に言及したチャネルは単一のTBに関連するマルチスロットPUSCHであり、2番目に言及したチャネルはマルチスロットPUSCHとオーバラップし得る。):
-マルチスロットPUSCHとマルチスロットPUSCH;
-マルチスロットPUSCHと1スロットPUSCH;
-マルチスロットPUSCHとマルチスロットPUSCH反復;
-マルチスロットPUSCHと1スロットPUSCH反復;
-マルチスロットPUSCHとPUSCH反復;
-マルチスロットPUSCHと1スロット内のPUCCH;
-マルチスロットPUSCHとPUCCH反復。
【0043】
1スロットPUSCHは、単一スロットPUSCHとも呼ばれる。置換的に、又は、追加的に、1スロットPUSCH反復は、単一スロットPUSCH反復とも呼ばれる。
【0044】
オーバラップの場合の少なくとも1つにおいて、1スロットのPUSCH又はマルチスロットのトランスポートブロック(TB)は、少なくとも部分的に延期され得る。置換的に、又は、追加的に、オーバラップケースの内の少なくとも1つにおいて、1スロットPUSCH又はマルチスロットPUSCHが少なくとも部分的に省略され得る。
【0045】
省略及び/又は延期は、チャネルの優先度に少なくとも部分的に基づき得る。
【0046】
マルチスロットPUSCHは、PUCCH反復とオーバラップし得る。PUCCH反復がマルチスロットPUSCH上にマッピングされない場合、マルチスロットPUSCH又はPUCCH反復は、省略又は延期され得る。例えば、PUCCH反復がマルチスロットPUSCH上にマッピングされない場合、マルチスロットPUSCH又はPUCCH反復の内の少なくとも1つのスロットは省略又は延期され得る。PUCCH反復がマルチスロットPUSCH上にマッピングされないことは、アップリンク制御情報(UCI)がマルチスロットPUSCH上に多重化されていないことを意味し得る。
【0047】
置換的に、又は、追加的に、TB又はマルチスロットPUSCHの総てのスロットでの送信が省略されるか、TB又はマルチスロットPUSCHの複数のスロットの内の1つ又は複数のオーバラップするスロットでの送信のみが省略又は延期され得る。例えば、1つ以上のオーバラップスロットにおけるマルチスロットPUSCH又はPUCCH反復の少なくとも1つの送信が、省略又は延期され得る。
【0048】
反復は、マルチスロットTB又はマルチスロットPUSCHに対して使用され得る。オプションで、1つのマルチスロットTB又は1つのマルチスロットPUSCHが1つの冗長バージョン(RV)のみを使用する場合、反復の間にRVサイクリングが適用され得る。
【0049】
代替的に、又は、追加的に、マルチスロットTB(例えば、マルチスロットPUSCH)は反復され得る。タイプAマルチスロットTB及びPUSCH反復タイプAは、同時に及び/又は組み合わせて構成され得る。
【0050】
第2の方法の態様に関し、ネットワークノードで実行される方法が提供される。方法は、マルチスロット物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)を別のPUSCH及び物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)の内の少なくとも1つとオーバラップさせることによって、マルチスロットPUSCH上で送信する様にWDを構成するステップを含む。
【0051】
第2の方法態様は、第1の方法態様の文脈で開示された任意の特徴又はステップ、及び/又は、それに対応する特徴又はステップをさらに含み得る。
【0052】
第1デバイス態様に関し、ネットワークノードと通信する様に構成された無線デバイス(WD)が提供される。WDは、マルチスロット物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)を他のPUSCH及び物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)の内の少なくとも1つとオーバラップさせることによってマルチスロットPUSCHを構成する様に構成される。
【0053】
第1デバイス態様は、第1の方法態様の文脈で開示された任意の特徴又はステップをさらに含み得る。例えば、WDは、第1方法態様のステップのいずれかを実行する様にさらに構成され得る。
【0054】
別の第1デバイス態様に関し、ネットワークノードと通信する様に構成されたWDが提供される。WDは、マルチスロットPUSCHを別のPUSCH及びPUCCHの内の少なくとも1つとオーバラップさせることによってマルチスロットPUSCHを構成する様に構成された無線インタフェース及び/又は処理回路を備える。
【0055】
別の第1デバイス態様は、第1の方法態様の文脈で開示された任意の特徴又はステップをさらに含み得る。例えば、処理回路は、第1の方法態様のステップのいずれかを実行する様にさらに構成され得る。
【0056】
第2デバイス態様に関し、無線デバイス(WD)と通信する様に構成されたネットワークノードが提供される。ネットワークノードは、マルチスロット物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)を別のPUSCH及び物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)の内の少なくとも1つとオーバラップさせることによって、マルチスロットPUSCH上で送信する様にWDを構成する様に構成される。
【0057】
ネットワークノードは、第2の方法態様の文脈で開示された任意の特徴又はステップを含み得る。例えば、ネットワークノードは、第2の方法態様のステップのいずれかを実行する様にさらに構成され得る。
【0058】
別の第2デバイス態様に関し、無線デバイス(WD)と通信する様に構成されたネットワークノードが提供される。ネットワークノードは、マルチスロット物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)を別のPUSCH及び物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)の内の少なくとも1つとオーバラップさせることによって、マルチスロットPUSCH上で送信する様にWDを構成する様に構成された無線インタフェース及び/又は処理回路を含む。
【0059】
ネットワークノードは、第2の方法態様の文脈で開示された任意の特徴又はステップを含み得る。例えば、処理回路は、第2の方法態様のステップのいずれかを実行する様にさらに構成され得る。
【0060】
1つ又は複数のさらなる態様に関し、無線デバイス(WD)で実行される方法、及び/又は、ネットワークノード(NN)で実行される方法が提供される。マルチスロットTB送信(すなわち、マルチスロットTB送信)は、反復され得る。代替的に、又は、追加的に、WD及び/又はNNの内の少なくとも1つ又はそれぞれは、例えば、PUSCHカバレッジを改善するための方法として、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)反復及びマルチスロットTB送信を実行し得る。PUSCH反復とマルチスロットTB送信は、同じTBに対して同時に構成され得る。たとえば、タイプAマルチスロットTBは、PUSCH反復タイプAと共に構成され得る。置換的に、又は、追加的に、タイプBマルチスロットTBは、PUSCH反復タイプBと共に構成され得る。
【0061】
さらなる態様の一実施形態において、マルチスロットTB送信は、PUSCH反復タイプA及びタイプBの両方に対する1つの名目上の反復として扱われ得る。
【0062】
さらなる態様の別の実施形態において、マルチスロットTBとPUSCH反復との以下の組み合わせの内の1つ又は複数が適用され得る。
-タイプAマルチスロットTBは、PUSCH反復タイプAと組み合わせ得る:
-タイプBマルチスロットTBは、PUSCH反復タイプBと組み合わせ得る。
【0063】
さらなる態様の別の実施形態において、マルチスロットTBに反復が使用される場合、無線リソース制御(RRC)シグナリング及び/又はダウンリンク制御情報(DCI)によって1つ又は複数の方法は構成され得る。
【0064】
さらなる態様の別の実施形態において、1つのマルチスロットTBが1つの冗長バージョン(RV)のみを使用する場合、RVサイクリングが反復の間に適用され得る。例えば、マルチスロットTBの4回の反復では、それぞれRV0、RV2、RV1及びRV3を使用することができる。
【0065】
置換的、又は、追加的に、TBがその複数のコードブロック(CB)に異なるRVを使用する場合、
-RVサイクリングは、マルチスロットTB反復の総てのCBに渡り適用され得る、又は、
-RVサイクリングは、1つのマルチスロットTB反復の総てのCBに渡り適用され得る。
【0066】
本実施形態と、それに付随する利点及び特徴のより完全な理解は、以下の詳細な説明を参照し、添付の図面と併せて考慮することによってより容易に成されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0067】
図1a】PUSCH上のUCIの位置の例を示す図。
図1b】PUSCH上のUCIの位置の例を示す図。
図2】本開示の原理による、中間ネットワークを介してホストコンピュータに接続された通信システムを示す例示的なネットワークアーキテクチャの概略図。
図3】本開示の幾つかの実施形態による、ネットワークノードを介して、少なくとも部分的に無線接続を介して無線デバイスと通信するホストコンピュータのブロック図。
図4】本開示の幾つかの実施形態による、ホストコンピュータ、ネットワークノード及び無線デバイスを含む通信システムで実装され、無線デバイスでクライアントアプリケーションを実行する例示的な方法を示すフローチャート。
図5】本開示の幾つかの実施形態による、ホストコンピュータ、ネットワークノード及び無線デバイスを含む通信システムにおいて、無線デバイスでユーザデータを受信するために実装される例示的な方法を示すフローチャート。
図6】本開示の幾つかの実施形態による、ホストコンピュータ、ネットワークノード及び無線デバイスを含む通信システムにおいて実装され、ホストコンピュータで無線デバイスからユーザデータを受信するための例示的な方法を示すフローチャート。
図7】本開示の幾つかの実施形態による、ホストコンピュータ、ネットワークノード及び無線デバイスを含む通信システムにおいて実装され、ホストコンピュータでユーザデータを受信するための例示的な方法を示すフローチャート。
図8】マルチスロット物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)でのトランスポートブロック(TB)送信のための衝突処理、アップリンク制御チャネル情報(UCI)多重化及び反復のためのネットワークノードにおける例示的なプロセスのフローチャート。
図9】マルチスロット物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)でのトランスポートブロック(TB)送信のための衝突処理、アップリンク制御チャネル情報(UCI)多重化及び反復のための無線デバイスにおける例示的なプロセスのフローチャート。
図10】本明細書に開示される原理による、2つのチャネルの内の1つを部分的又は全体的に延期又は省略することを示す図。
【発明を実施するための形態】
【0068】
例示的な実施形態を詳細に説明する前に、本実施形態は、主に、マルチスロット物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)でのトランスポートブロック(TB)送信の衝突処理、アップリンク制御チャネル情報(UCI)の多重化及び反復に関連する装置コンポーネント及び処理ステップの組み合わせにあることに留意されたい。したがって、構成要素は、図面における従来の記号により、本開示の実施形態を理解することに関連する特定の詳細のみを示し、本開示の利点を有する技術分野の当業者には容易に明らかとなる程度の詳細で、本開示を曖昧にしない様に記載される。本開示を通じて、同様の参照符号は、同様の構成要素を示す。
【0069】
本明細書で使用されるとき、"第1"、"第2"、"上部"及び"下部"等の関係用語は、その様なエンティティ又は要素間の物理的又は論理的な関係や順序を暗示・必要とすることなく、あるエンティティ又は要素を別のエンティティ又は要素から区別するためにのみ使用される。本明細書で使用される用語は、特定の実施形態を説明することのみを目的としており、本明細書で説明されている概念を限定することを意図していない。単数形式は、文脈が明らかに他の場合を示している場合を除き、複数形式を含むことが意図される。本明細書で使用されるとき、用語"含む"、"備える"及び/又は"有する"は、記載された特徴、整数、ステップ、動作、要素、及び/又は、構成要素の存在を特定するが、1つ以上の他の特徴、整数、ステップ、動作、要素、構成要素、及び/又は、それらのグループの存在又は追加を排除しない。
【0070】
本明細書に記載の実施形態では、"~と通信する"等の用語は、物理的接触、誘導、電磁放射、無線信号、赤外線信号又は光信号によって達成され得る電気又はデータ通信を示すために使用され得る。当業者は、複数の構成要素が相互動作でき、電気的通信及びデータ通信を達成するための修正形態及び変形形態が可能であることを理解するであろう。
【0071】
幾つかの実施形態において、用語"結合"及び"接続"は、接続を示すために使用され、直接的である必要はなく、有線及び/又は無線接続を含み得る。
【0072】
本明細書で使用される"ネットワークノード"という用語は、基地局(BS)、無線基地局、基地トランシーバ局(BTS)、基地局コントローラ(BSC)、無線ネットワークコントローラ(RNC)、gノードB(gNB)、発展型ノードB(eNB又はeNodeB)、ノードB、MSR BS等のマルチスタンダード無線(MSR)無線ノード、マルチセル/マルチキャスト調整エンティティ(MCE)、リレーノード、リレーを制御するドナーノード、無線アクセスポイント(AP)、送信ポイント、送信ノード、リモート無線ユニット(RRU)、リモート無線ヘッド(RRH)、コアネットワークノード(モバイル管理エンティティ(MME)、セルフオーガナイジングネットワーク(SON)ノード、調整ノード、測位ノード、MDTノード等)、外部ノード(たとえば、サードパーティノード、現在のネットワークの外部のノード)、分散アンテナシステム(DAS)のノード、スペクトルアクセスシステム(SAS)ノード、要素管理システム(EMS)等を含み得る、無線ネットワークに含まれる任意種別のネットワークノードであり得る。ネットワークノードは、テスト機器も含み得る。本明細書で使用される"無線ノード"という用語は、無線デバイス(WD)又は無線ネットワークノード等の無線デバイス(WD)を示すためにも使用され得る。
【0073】
幾つかの実施形態では、非限定的な用語の無線デバイス(WD)又はユーザ機器(UE)は互換的に使用される。本明細書のWDは、無線デバイス(WD)等、無線信号を介してネットワークノード又は別のWDと通信することができる任意のタイプの無線デバイスであり得る。WDは、無線通信デバイス、ターゲットデバイス、デバイス間(D2D)WD、マシンタイプWD、又は、マシン間通信(M2M)が可能なWD、低コスト及び/又は複雑さの低いWD、センサ装備WD、タブレット、モバイル端末、スマートフォン、ラップトップ組み込み機器(LEE)、ラップトップ搭載機器(LME)、USBドングル、顧客宅内機器(CPE)、IoT(モノのインターネット)デバイス、又は、狭帯域IoT(NB-IOT)デバイス等を含み得る。
【0074】
また、幾つかの実施形態において、"無線ネットワークノード"という一般的な用語が使用される。それは、基地局、無線基地局、基地トランシーバ局、基地局コントローラ、ネットワークコントローラ(RNC)、発展型ノードB(eNB)、ノードB、gNB、マルチセル/マルチキャスト調整エンティティ(MCE)、IABノード、リレーノード、アクセスポイント、無線アクセスポイント、リモート無線ユニット(RRU)、リモート無線ヘッド(RRH)のいずれかを含み得る任意種別の無線ネットワークノードであり得る。
【0075】
例えば3GPP(登録商標)LTE及び/又はニューレディオ(NR)等の1つの特定の無線システムからの用語が本開示で使用され得るが、これは、本開示の範囲を前述のシステムのみに限定すると見なされるべきではないことに留意されたい。広帯域コード分割多元接続(WCDMA(登録商標))、WiMax(WorldwideInteroperabilityforMicrowaveAccess)、ウルトラモバイルブロードバンド(UMB)及びGSM(GlobalSystemforMobileCommunications)を含むがこれらに限定されない他の無線システムも、本開示でカバーされるアイデアを活用することで利益を得ることができる。
【0076】
さらに、無線デバイス又はネットワークノードによって実行されるものとして本明細書で説明されている機能は、複数の無線デバイス及び/又はネットワークノードに渡り分散させることができることに留意されたい。言い換えると、本明細書に記載のネットワークノード及び無線デバイスの機能は、単一の物理デバイスによって実行されることに限定されず、実際、幾つかの物理デバイス間に分散され得る。
【0077】
他に定義されない限り、本明細書で使用されるすべての用語(技術的及び科学的用語を含む)は、本開示が属する技術分野の当業者によって一般に理解されるのと同じ意味を有する。さらに、本明細書で使用される用語は、本明細書及び関連技術の文脈におけるそれらの意味と一致する意味を有すると解釈されるべきであり、本明細書で明確に定義されない限り理想的又は過度に形式的な意味で解釈されない。
【0078】
幾つかの実施形態は、マルチスロット物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)上でのトランスポートブロック(TB)送信のための衝突処理、アップリンク制御チャネル情報(UCI)多重化及び反復を有利に提供する。
【0079】
PUSCHカバレッジは、カバレッジのボトルネックの例として特定された。複数のスロットに渡る単一のトランスポートブロック(TB)送信が、PUSCHのカバレッジ拡張の候補ソリューションとして提案された。3GPP(登録商標)NR Rel-15/16では、1つのUL TBがスロット内のULシンボルに限定される。
【0080】
本明細書で使用される"マルチスロットTB"、"マルチスロットPUSCH"又は"マルチスロットTB PUSCH"という用語は、複数のスロットに渡るPUSCHでの単一TB送信を意味する。これは、マルチスロットPUSCHが単一TB送信の複数スロットに渡る複数のPUSCHとして扱われることを妨げるものではない。
【0081】
幾つかの実施形態は、複数のスロットに渡るTBのメカニズムと、関連するシグナリング、例えば、時間領域リソース割り当てと、を含み得る。幾つかの実施形態は、複数のスロットに渡るTBのTBサイズ決定と、CBセグメンテーションと、RVのメカニズムを含み得る。
【0082】
幾つかの実施形態は、マルチスロットPUSCHとPUSCH/PUCCHとの間のオーバラップを処理する方法、マルチスロットPUSCH上でUCIを多重化する方法及びPUSCH反復との相互作用のための方法を含む。
【0083】
オーバラップは、マルチスロットPUSCH(例えば、その送信又は処理)が他のPUSCH又はPUCCH(例えば、その送信又は処理)に渡って時間的に拡張するものとして解釈され得る。置換的に、又は、追加的に、マルチスロットPUSCHは、オーバラップするスロットでの送信の省略又は延期の結果として中断され得る。
【0084】
図に戻り、同様の要素は同様の参照番号で参照されており、図2は、一実施形態による、無線アクセスネットワーク等のアクセスネットワーク12と、コアネットワーク14と、を含む、LTE及び/又はNR(5G)等の規格をサポートし得る、3GPP(登録商標)タイプセルラネットワーク等の通信システム10の概略を示している。アクセスネットワーク12は、NB、eNB、gNB又は他のタイプの無線アクセスポイント等の複数のネットワークノード16a、16b、16c(総称してネットワークノード16として参照する)を有し、それぞれが対応するカバレッジエリア18a、18b、18c(総称してカバレッジエリア18として参照する)を定義する。各ネットワークノード16a、16b、16cは、有線又は無線接続20を介してコアネットワーク14に接続可能である。カバレッジエリア18aに位置する第1無線デバイス(WD)22aは、対応するネットワークノード16cに無線で接続する、或いは、ページングされる様に構成される。カバレッジエリア18bの第2WD22bは、対応するネットワークノード16bに無線で接続可能である。複数のWD22a、22b(総称して無線デバイス22として参照する)がこの例に示されているが、開示する実施形態は、単一WDがカバレッジエリアにある状況、又は、単一WDが対応する無線ネットワークノード16に接続している状況に等しく適用可能である。便宜上、2つのWD22及び3つのネットワークノード16のみが示されているが、通信システムは、より多くのWD22及びネットワークノード16を含み得ることに留意されたい。
【0085】
また、WD22は、複数のネットワークノード16及び2つ以上のタイプのネットワークノード16と、同時に通信することができる、及び/又は、別々に通信する様に構成することができる。例えば、WD22は、LTEをサポートするネットワークノード16と、同じ又はNRをサポートする異なるネットワークノード16との二重接続を有することができる。一例として、WD22は、LTE/E-UTRANのeNB及びNR/NG-RANのgNBと通信することができる。
【0086】
通信システム10自体は、スタンドアロンサーバ、クラウド実装サーバ、分散サーバのハードウェア及び/又はソフトウェアにより、又は、サーバファームの処理リソースとして具現化され得るホストコンピュータ24に接続され得る。ホストコンピュータ24は、サービスプロバイダの所有権又は管理下にあり得るか、又は、サービスプロバイダによって若しくはサービスプロバイダに代わって操作され得る。通信システム10とホストコンピュータ24との間の接続26、28は、コアネットワーク14からホストコンピュータ24まで直接延長してもよく、又はオプションの中間ネットワーク30を介してもよい。中間ネットワーク30は、パブリック、プライベート、又はホストされたネットワークのいずれか、或いは、それらの1つ以上の組み合わせであり得る。中間ネットワーク30は、バックボーン又はインターネットであり得る。幾つかの実施形態において、中間ネットワーク30は、2つ以上のサブネットワーク(図示せず)を含み得る。
【0087】
図1の通信システムは、全体として、接続されたWD22a、22bの内の1つとホストコンピュータ24との間の接続を可能にする。接続性は、オーバーザトップ(OTT)接続として説明され得る。ホストコンピュータ24及び接続されたWD22a、22bは、アクセスネットワーク12、コアネットワーク14、任意の中間ネットワーク30及び、仲介者である、可能なさらなるインフラストラクチャ(図示せず)を使用して、OTT接続を介してデータ及び/又はシグナリングを通信する様に構成される。OTT接続は、OTT接続が通過する参加通信デバイスの少なくとも幾つかがアップリンク及びダウンリンク通信のルーティングを認識しないという意味で透過的であり得る。例えば、ネットワークノード16は、接続されたUE22aに転送される(例えば、引き渡される)ホストコンピュータ24から発信されるデータとの着信ダウンリンク通信の過去のルーティングについて通知されないか、又は通知される必要はない。同様に、ネットワークノード16は、UE22aからホストコンピュータ24に向かう発信アップリンク通信の将来のルーティングを認識する必要はない。
【0088】
ネットワークノード16は、複数のオーバラップケースの内の少なくとも1つに従ってマルチスロットPUSCH上で送信する様にWDを構成する様に構成されたPUSCH構成セレクタ32を含む様に構成される。無線デバイス22は、マルチスロットPUSCHを少なくとも1つの他のPUSCH及び/又はPUCCHとオーバラップさせることによってマルチスロットPUSCHを構成する様に構成されたPUSCH構成ユニット34を含む様に構成される。
【0089】
一実施形態による、前の段落で説明したWD22、ネットワークノード16及びホストコンピュータ24の実装例について、図3を参照して説明する。通信システム10において、ホストコンピュータ24は、通信システム10の異なる通信デバイスのインタフェースとの有線又は無線接続をセットアップ及び維持する様に構成された通信インタフェース40を含むハードウェア(HW)38を備える。ホストコンピュータ24は、記憶及び/又は処理能力を有し得る処理回路42をさらに備える。処理回路42は、プロセッサ44及びメモリ46を含み得る。特に、中央処理ユニットの様なプロセッサ及びメモリに加えて、或いは、代えて、処理回路42は、処理及び/又は制御のための集積回路、たとえば、命令を実行する様に適合された1つ以上のプロセッサ及び/又はプロセッサコア及び/又はFPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)及び/又はASIC(特定用途向け集積回路)を含み得る。処理回路44は、メモリ46にアクセス(たとえばそこに書き込む、及び/又は、そこから読み取る)する様に構成され、たとえばキャッシュ、及び/又は、バッファメモリ、及び/又は、RAM(ランダムアクセスメモリ)、及び/又は、ROM(読み取り専用メモリ)、及び/又は、光メモリ、及び/又は、EPROM(消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ)といった、任意の種類の揮発性及び/又は不揮発性メモリを含み得る。
【0090】
処理回路42は、本明細書に記載の方法及び/又はプロセスのいずれかを制御し、及び/又は、その様な方法及び/又はプロセスを、たとえばホストコンピュータ24によって実行させる様に構成され得る。プロセッサ44は、本明細書で説明するホストコンピュータ24の機能を実行するための1つ以上のプロセッサ44に対応する。ホストコンピュータ24は、データ、プログラムソフトウェアコード及び/又は本明細書に記載されている他の情報を格納する様に構成されたメモリ46を含む。幾つかの実施形態において、ソフトウェア48及び/又はホストアプリケーション50は、プロセッサ44及び/又は処理回路42によって実行されると、プロセッサ44及び/又は処理回路42に、ホストコンピュータ24に関連して本明細書で説明したプロセスを実行させる命令を含み得る。命令は、ホストコンピュータ24に関連付けられたソフトウェアであり得る。
【0091】
ソフトウェア48は、処理回路42により実行可能な命令を含み得る。ソフトウェア48は、ホストアプリケーション50を含む。ホストアプリケーション50は、WD22とホストコンピュータ24で終端されるOTT接続52を介して接続する、WD22の様なリモートユーザにサービスを提供する様に動作可能であり得る。リモートユーザにサービスを提供する際、ホストアプリケーション50は、OTT接続52を使用して送信されるユーザデータを提供し得る。"ユーザデータ"は、説明された機能を実装するものとして本明細書で説明されたデータ及び情報であり得る。一実施形態において、ホストコンピュータ24は、サービスプロバイダに制御及び機能を提供する様に構成され、サービスプロバイダによって、又はサービスプロバイダに代わって運用され得る。ホストコンピュータ24の処理回路42は、ホストコンピュータ24が、ネットワークノード16及び又は無線デバイス22を観察、モニタ、制御し、それらと送受信することを可能にし得る。
【0092】
通信システム10は、通信システム10に設けられ、ホストコンピュータ24及びWD22と通信することを可能にするハードウェア58を備えるネットワークノード16をさらに含む。ハードウェア58は、通信システム10の異なる通信デバイスのインタフェースとの有線又は無線接続をセットアップ及び維持するための通信インタフェース60と、少なくとも、無線ネットワークノード16がサービスを提供するカバレッジエリア18にあるWD22との無線接続64をセットアップ及び維持するための無線インタフェース62と、を含み得る。無線インタフェース62は、例えば、1つ以上のRF送信機、1つ以上のRF受信機、及び/又は1つ以上のRFトランシーバとして形成され得る、或いは、それらを含み得る。通信インタフェース60は、ホストコンピュータ24への接続66を促進する様に構成され得る。接続66は直接であってもよいし、通信システム10のコアネットワーク14及び/又は通信システム10の外部の1つ以上の中間ネットワーク30を通過し得る。
【0093】
図示する実施形態において、ネットワークノード16のハードウェア58は、処理回路68をさらに含む。処理回路68は、プロセッサ70及びメモリ72を含み得る。特に、中央処理ユニットの様なプロセッサ及びメモリに加えて、或いは、代えて、処理回路68は、処理及び/又は制御のための集積回路、たとえば、命令を実行する様に適合された1つ以上のプロセッサ及び/又はプロセッサコア及び/又はFPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)及び/又はASIC(特定用途向け集積回路)を含み得る。処理回路70は、メモリ72にアクセス(たとえばそこに書き込む、及び/又は、そこから読み取る)する様に構成され、たとえばキャッシュ、及び/又は、バッファメモリ、及び/又は、RAM(ランダムアクセスメモリ)、及び/又は、ROM(読み取り専用メモリ)、及び/又は、光メモリ、及び/又は、EPROM(消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ)といった、任意の種類の揮発性及び/又は不揮発性メモリを含み得る。
【0094】
この様に、ネットワークノード16はさらに、たとえばメモリ72の内部に格納されるか、又は外部接続を介してネットワークノード16によってアクセス可能な外部メモリ(たとえばデータベース、ストレージアレイ、ネットワークストレージデバイス)に格納されるソフトウェア74を有する。ソフトウェア74は、処理回路68により実行可能な命令を含み得る。処理回路68は、本明細書に記載の方法及び/又はプロセスのいずれかを制御し、及び/又は、その様な方法及び/又はプロセスを、たとえばネットワークノード16によって実行させる様に構成され得る。プロセッサ70は、本明細書で説明するネットワークノード16の機能を実行するための1つ以上のプロセッサ70に対応する。メモリ72は、データ、プログラムソフトウェアコード及び/又は本明細書に記載されている他の情報を格納する様に構成される。幾つかの実施形態において、ソフトウェア74は、プロセッサ70及び/又は処理回路68によって実行されると、プロセッサ70及び/又は処理回路68に、ネットワークノード16に関連して本明細書で説明したプロセスを実行させる命令を含み得る。例えば、ネットワークノード16の処理回路68は、複数のオーバラップケースの内の少なくとも1つに従ってマルチスロットPUSCH上で送信する様にWDを構成する様に構成されたPUSCH構成セレクタ32を含み得る。
【0095】
通信システム10は、既に言及したWD22をさらに含む。WD22は、ハードウェア80を含み、ハードウェア70は、WD22が現在位置するカバレッジエリア18にサービスを提供するネットワークノード16との無線接続64をセットアップ及び維持する様に構成された無線インタフェース82を含み得る。無線インタフェース82は、例えば、1つ以上のRF送信機、1つ以上のRF受信機、及び/又は1つ以上のRFトランシーバとして形成され得る、或いは、それらを含み得る。
【0096】
WD22のハードウェア80は、処理回路84をさらに含む。処理回路84は、プロセッサ86及びメモリ88を含み得る。特に、中央処理ユニットの様なプロセッサ及びメモリに加えて、或いは、代えて、処理回路84は、処理及び/又は制御のための集積回路、たとえば、命令を実行する様に適合された1つ以上のプロセッサ及び/又はプロセッサコア及び/又はFPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)及び/又はASIC(特定用途向け集積回路)を含み得る。処理回路86は、メモリ88にアクセス(たとえばそこに書き込む、及び/又は、そこから読み取る)する様に構成され、たとえばキャッシュ、及び/又は、バッファメモリ、及び/又は、RAM(ランダムアクセスメモリ)、及び/又は、ROM(読み取り専用メモリ)、及び/又は、光メモリ、及び/又は、EPROM(消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ)といった、任意の種類の揮発性及び/又は不揮発性メモリを含み得る。
【0097】
この様に、WD22は、たとえばWD22のメモリ88に格納されるか、WD22によってアクセス可能な外部メモリ(たとえばデータベース、ストレージアレイ、ネットワークストレージデバイス)に格納されるソフトウェア90をさらに含み得る。ソフトウェア90は、処理回路84により実行可能な命令を含み得る。ソフトウェア90は、クライアントアプリケーション92を含み得る。クライアントアプリケーション92は、ホストコンピュータ24のサポートにより、WD22を介して人間又は非人間のユーザにサービスを提供する様に動作可能であり得る。ホストコンピュータ24において、実行中のホストアプリケーション50は、WD22及びホストコンピュータ24で終端するOTT接続52を介して実行中のクライアントアプリケーション92と通信することができる。ユーザにサービスを提供する際、クライアントアプリケーション92は、ホストアプリケーション50からリクエストデータを受信し、リクエストデータに応答してユーザデータを提供してもよい。OTT接続52は、リクエストデータとユーザデータの両方を転送し得る。クライアントアプリケーション92は、ユーザと対話して、提供するユーザデータを生成することができる。
【0098】
処理回路84は、本明細書に記載の方法及び/又はプロセスのいずれかを制御し、及び/又は、その様な方法及び/又はプロセスを、たとえばWD22によって実行させる様に構成され得る。プロセッサ86は、本明細書で説明するWD22の機能を実行するための1つ以上のプロセッサ86に対応する。WD22は、データ、プログラムソフトウェアコード及び/又は本明細書に記載されている他の情報を格納する様に構成されたメモリ88を含む。幾つかの実施形態において、ソフトウェア90及び/又はクライアントアプリケーション92は、プロセッサ86及び/又は処理回路84によって実行されると、プロセッサ86及び/又は処理回路84に、WD22に関連して本明細書で説明したプロセスを実行させる命令を含み得る。例えば、無線デバイス22の処理回路84は、マルチスロットPUSCHを、他のPUSCH及び/又はPUCCHの少なくとも1つとオーバラップさせることによってマルチスロットPUSCHを構成する様に構成されたPUSCH構成ユニット34を含み得る。
【0099】
幾つかの実施形態において、ネットワークノード16、WD22及びホストコンピュータ24の内部動作は、図2に示されるとおりであり、独立して、周囲のネットワークトポロジは図1に示す通りであり得る。
【0100】
図2において、OTT接続52は、中間デバイス及びこれらのデバイスを介したメッセージの正確なルーティングを明示的に参照することなく、ネットワークノード16を介したホストコンピュータ24と無線デバイス22との間の通信を示すために抽象的に描かれている。ネットワークインフラストラクチャは、ルーティングを決定してもよく、ルーティングは、WD22又はホストコンピュータ24を運用するサービスプロバイダ、又はその両方から隠す様に構成されてもよい。OTT接続52がアクティブである間、ネットワークインフラストラクチャは、ルーティングを動的に変更する決定をさらに行うことができる(たとえば、ネットワークの負荷分散の検討又は再構成に基づいて)。
【0101】
WD22とネットワークノード16との間の無線接続64は、本開示を通して説明される実施形態の教示に従う。1つ以上の様々な実施形態は、無線接続64が最後のセグメントを形成するOTT接続52を使用して、WD22に提供されるOTTサービスの性能を改善する。より正確には、これらの実施形態の幾つかの教示は、データレート、待ち時間、及び/又は電力消費を改善し、それにより、ユーザ待ち時間の短縮、ファイルサイズの制限の緩和、応答性の向上、バッテリ寿命の延長等の利点を提供し得る。
【0102】
幾つかの実施形態において、測定手順が、データレート、遅延、及び1つ以上の実施形態が改善される他の要因を監視する目的で提供され得る。さらに、測定結果の変動に応じて、ホストコンピュータ24とWD22との間のOTT接続52を再構成するためのオプションのネットワーク機能があり得る。OTT接続52を再構成するための測定手順及び/又はネットワーク機能は、ホストコンピュータ24のソフトウェア48又はWD22のソフトウェア90、又はその両方に実装され得る。実施形態において、センサ(図示せず)は、OTT接続52が通過する通信デバイス内に、又はそれに関連して配置され、センサは、上記で例示した監視量の値を提供するか、ソフトウェア48、90が監視量を計算又は推定できる他の物理量の値を提供することにより、測定手順に参加できる。OTT接続52の再構成には、メッセージ形式、再送信設定、優先ルーティング等が含まれ、再構成はネットワークノード16に影響を与えず、ネットワークノード16にとって未知又は感知できない可能性がある。その様な手順及び機能は、当技術分野で知られ実践されている場合がある。特定の実施形態において、測定は、スループット、伝播時間、遅延等のホストコンピュータの24測定を容易にする独自のWDシグナリングを含み得る。幾つかの実施形態において、測定は、ソフトウェア48、90が、OTT接続52を使用して、伝播時間、エラー等を監視しながら、メッセージ、特に空又は"ダミー"メッセージを送信させる様に実装できる。
【0103】
この様に、幾つかの実施形態において、ホストコンピュータ24は、ユーザデータを提供する様に構成された処理回路42と、WD22への送信のためにユーザデータをセルラーネットワークに転送する様に構成された通信インタフェース40とを含む。幾つかの実施形態において、セルラーネットワークは、無線インタフェース62を備えたネットワークノード16も含む。幾つかの実施形態において、ネットワークノード16及び/又はネットワークノード16の処理回路68は、WD22への送信を準備/開始/維持/サポート/終了、及び/又は、WD22からの送信の受信を準備/終了/維持/サポート/終了するために本明細書に記載された機能及び/又は方法を実行する様に構成される。
【0104】
幾つかの実施形態において、ホストコンピュータ24は、処理回路42と、WD22からネットワークノード16への送信から生じるユーザデータを受信する様に構成された通信インタフェース40とを含む。幾つかの実施形態において、WD22は、ネットワークノード16への送信を準備/開始/維持/サポート/終了、及び/又は、ネットワークノード16からの送信の受信を準備/終了/維持/サポート/終了するために本明細書に記載された機能及び/又は方法を実行する様に構成される、及び/又は、その様に構成される無線インタフェース82及び/又は処理回路84を含む。
【0105】
図2及び図3は、PUSCH構成セレクタ32及びPUSCH構成ユニット34等の様々な"ユニット"をそれぞれのプロセッサ内にあるものとして示しているが、これらのユニットは、ユニットの一部が処理回路内の対応するにメモリに格納される様に実装され得ることを意図している。言い換えると、ユニットは、処理回路内のハードウェア又はハードウェアとソフトウェアの組み合わせで実装され得る。
【0106】
図4は、一実施形態による、例えば図2及び図3の通信システム等の通信システムで実施される例示的な方法を示すフローチャートである。通信システムは、図3を参照して説明したホストコンピュータ24、ネットワークノード16及びWD22を含み得る。この方法の第1ステップにおいて、ホストコンピュータ24はユーザデータを提供する(ブロックS100)。第1ステップのオプションサブステップにおいて、ホストコンピュータ24は、例えば、ホストアプリケーション50等のホストアプリケーションを実行することにより、ユーザデータを提供する(ブロックS102)。第2ステップにおいて、ホストコンピュータ24は、ユーザデータをWD22に搬送する送信を開始する(ブロックS104)。オプションの第3ステップにおいて、ネットワークノード16は、本開示を通して説明される実施形態の教示に従って、ホストコンピュータ24が開始した送信で搬送されたユーザデータをWD22に送信する(ブロックS106)。オプションの第4ステップにおいて、WD22は、ホストコンピュータ24によって実行されるホストアプリケーション50に関連する、例えばクライアントアプリケーション92等のクライアントアプリケーションを実行する(ブロックS108)。
【0107】
図5は、一実施形態による、例えば図2の通信システム等の通信システムで実施される例示的な方法を示すフローチャートである。通信システムは、図2及び3を参照して説明したホストコンピュータ24、ネットワークノード16及びWD22を含み得る。この方法の第1ステップにおいて、ホストコンピュータ24はユーザデータを提供する(ブロックS110)。オプションサブステップ(図示せず)において、ホストコンピュータ24は、例えば、ホストアプリケーション50等のホストアプリケーションを実行することにより、ユーザデータを提供する。第2ステップにおいて、ホストコンピュータ24は、ユーザデータをWD22に搬送する送信を開始する(ブロックS112)。本開示を通して説明される実施形態の教示に従い、送信は、ネットワークノード16を通過し得る。オプションの第3ステップにおいて、WD22は、送信で搬送されたユーザデータを受信する(ブロックS114)。
【0108】
図6は、一実施形態による、例えば図2の通信システム等の通信システムで実施される例示的な方法を示すフローチャートである。通信システムは、図2及び3を参照して説明したホストコンピュータ24、ネットワークノード16及びWD22を含み得る。この方法のオプションの第1ステップにおいて、WD22はホストコンピュータ24により提供された入力データを受信する(ブロックS116)。第1ステップのオプションサブステップにおいて、WD22は、ホストコンピュータ24によって提供された受信入力データに応答してユーザデータを提供するクライアントアプリケーション92を実行する(ブロックS118)。追加的、又は、代替的に、オプションの第2ステップにおいて、WD22はユーザデータを提供する(ブロックS120)。第2ステップのオプションサブステップにおいて、WDは、例えば、クライアントアプリケーション92等のクライアントアプリケーションを実行することにより、ユーザデータを提供する(ブロックS122)。ユーザデータを提供する際に、実行されたクライアントアプリケーション92は、ユーザから受け取ったユーザ入力をさらに考慮し得る。ユーザデータが提供された特定の方法に関係なく、WD22は、オプションの第3サブステップにおいて、ホストコンピュータ24へのユーザデータの送信を開始する(ブロックS124)。方法の第4ステップにおいて、ホストコンピュータ24は、本開示を通して説明される実施形態の教示に従って、WD22から送信されたユーザデータを受信する(ブロックS126)。
【0109】
図7は、一実施形態による、例えば図2の通信システム等の通信システムで実施される例示的な方法を示すフローチャートである。通信システムは、図2及び3を参照して説明したホストコンピュータ24、ネットワークノード16及びWD22を含み得る。方法のオプションの第1ステップにおいて、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従って、ネットワークノード16はWD22からユーザデータを受信する(ブロックS128)。オプションの第2ステップにおいて、ネットワークノード16は、受信したユーザデータのホストコンピュータ24への送信を開始する(ブロックS130)。第3ステップにおいて、ホストコンピュータ24は、ネットワークノード16により開始された送信で搬送されるユーザデータを受信する(ブロックS132)。
【0110】
図8は、マルチスロット物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)上のトランスポートブロック(TB)送信のための衝突処理、アップリンク制御チャネル情報(UCI)多重化及び反復のためのネットワークノード16における例示的なプロセスのフローチャートである。本明細書で説明する1つ又は複数のブロックは、1つ又は複数の処理回路68(PUSCH構成セレクタ32を含む)、プロセッサ70、無線インタフェース62及び/又は通信インタフェース60等のネットワークノード16の1つ又は複数の要素によって実行され得る。ネットワークノード16は、処理回路68及び/又はプロセッサ70及び/又は無線インタフェース62及び/又は通信インタフェース60等を介して、以下のオーバラップケースの内の少なくとも1つに従って、マルチスロット物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)を別のPUSCH及び/又は物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)の内の少なくとも1つとオーバラップさせることによって、マルチスロッPUSCH上で送信する様にWDを構成する様に構成される(ブロックS134)。
【0111】
(1)マルチスロットPUSCH及びマルチスロットPUSCH;
(2)マルチスロットPUSCH及び1スロットPUSCH;
(3)マルチスロットPUSCH及びPUSCH反復;
(4)マルチスロットPUSCH及び1スロット内のPUCCH;
(5)マルチスロットPUSCH及びPUCCH反復。
【0112】
図9は、本開示の幾つかの実施形態による、無線デバイス22における例示的なプロセスのフローチャートである。本明細書で説明する1つ又は複数のブロックは、1つ又は複数の処理回路84(PUSCH構成ユニット34を含む)、プロセッサ86、無線インタフェース82及び/又は通信インタフェース60等の無線デバイス22の1つ又は複数の要素によって実行され得る。無線デバイス22は、処理回路84及び/又はプロセッサ86及び/又は無線インタフェース82等を介して、マルチスロット物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)を別のPUSCH及び/又は物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)の内の少なくとも1つとオーバラップさせることによって、マルチスロットPUSCHを構成する様に構成される(ブロックS136)。
【0113】
本開示の構成の一般的なプロセスフローを説明し、本開示のプロセス及び機能を実装するためのハードウェア及びソフトウェア構成の例を提供してきたが、以下のセクションでは、マルチスロット物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)でのトランスポートブロック(TB)送信のための衝突処理、アップリンク制御チャネル情報(UCI)の多重化及び反復構成の詳細及び例を提供する。
【0114】
マルチスロットTBのためのPUSCHと別のPUSCHとのオーバラップ
【0115】
3GPP(登録商標)Rel-15/16において、WD22は、1つのスロット内のPUCCH及び/又はPUSCHを用いて構成及び/又はスケジュールされ得る。複数のスロットに渡るTBを導入すると、オーバラップが発生する可能性が高くなる。可能性のあるオーバラップケースは、マルチスロットPUSCH対マルチスロットPUSCHと、マルチスロットPUSCH対1スロットPUSCHと、マルチスロットPUSCH対PUSCH反復と、マルチスロットPUSCH対1つのスロット内のPUCCHと、マルチスロットPUSCH対PUCCH反復と、を含む。1つのスロットのみでオーバラップする場合と、複数のスロットでオーバラップする場合がある。特定されない場合、一部の実施形態では、オーバラップは部分的又は完全にオーバラップしていることが想定され得る。
【0116】
1スロットPUSCHとオーバラップするマルチスロットPUSCH
【0117】
実施形態1:マルチスロットPUSCHが1スロットPUSCHと少なくとも部分的にオーバラップする場合、1つ又は複数の方法は、RRC/DCI構成又は事前決定であり得る。
・1スロットPUSCH又はマルチスロットTBは延期される。
a)マルチスロットTBが延期される場合、次のいずれかの方法で調整され得る:
i)TBの総てのスロットでの送信が延期される;
ii)オーバラップするスロットから始まるスロットでの送信が延期される、つまり、WD22は、オーバラップするスロットの前のスロットではスケジュールどおりに送信する;
iii)マルチスロットTBの最初のCBGから始まる、オーバラップするスロットを含むスロットでの送信が延期される。つまり、WD22は、オーバラップするスロットの前のCBGではスケジュールどおりに送信する。

b)どのマルチスロットTBが延期されるか、また、どの様に延期されるかは、次の様な複数の要因に基づいて決定さるが、以下の要因に限定されない。
i)物理層の優先度;
ii)どちらが先にスケジュールされるか;
iii)どちらが先に送信される様にスケジュールされているか;
iv)TBの全スロットの内のオーバラップするスロットの位置;及び/又は
v)たとえば、1スロットのPUSCHがTBの先頭スロットの1つでスケジュールされている場合、それは最初に送信され得る。マルチスロットTBの終了が近づくと、延期される。マルチスロットTBの途中においては、1スロットのPUSCHはスケジュール通りに送信され、オーバラップするスロットから始まるマルチスロットTBは延期される。

・1スロットPUSCH又はマルチスロットPUSCHは省略され得る:
a)マルチスロットTBが省略された場合;
i)TBの総てのスロットでの送信は省略される;
ii)TBの複数のスロットの内のオーバラップするスロットでの送信のみが省略される;又は
iii)オーバラップするスロットを含むマルチスロットTBのCBGのスロットでの送信のみが省略される。
【0118】
マルチスロットPUSCHとオーバラップするマルチスロットPUSCH
【0119】
実施形態2:マルチスロットPUSCHがマルチスロットPUSCHと1つ又は複数のスロットでオーバラップする場合、1つ又は複数の方法は、RRC/DCI構成又は事前決定であり得る。
【0120】
実施形態1のすべての方法を再利用可能であるが、オーバラップするスロットが複数存在し得る点で異なる。
【0121】
実施形態1で述べた以外に、省略/延期の決定に影響を与える要因としては、マルチスロットTBのスロット数を考えることができる。2つのオーバラップするマルチスロットTBは、異なる数のスロットを持つ可能性がある。したがって、スロット数が少ないマルチスロットTBほど省略/延期の影響が大きくなるため、それを優先することができる。
【0122】
図10は、オーバラップケースの例を示している。時間的に部分的にオーバラップする2つのチャネルが左上に示され、上のチャネルが下のチャネルより先行している。右上には2つのチャネルがオーバラップしていることが示されている。中段左において、下のチャネルが送信されている間、上のチャネルが部分的に延期されている。左下において、下のチャネルが送信されている間、上のチャネルの一部が省略されている。中右と右下は、下のチャネルが送信されている間、上のチャネルが完全に延期され、上のチャネルが完全に省略されていることを示している。部分的及び完全な延期及び部分的及び完全な省略の方法は、同じステップの一部又は総てを共有し得る。
【0123】
PUSCH反復とオーバラップするマルチスロットPUSCH
【0124】
実施形態3:マルチスロットPUSCHがPUSCH反復と1つ又は複数のスロットでオーバラップする場合、1つ又は複数の方法は、RRC/DCI構成又は事前決定であり得る。
【0125】
上述した実施形態1及び2の内の1つ又は複数における総ての方法を再利用できることに留意されたい。
【0126】
総ての要素が両側で等しい場合、影響を与えるもう1つの要素は、PUSCHの反復回数である。反復回数が十分に大きい場合、PUSCH反復の優先度は低くなる。
【0127】
マルチスロットPUSCHとPUCCHとのオーバラップ
【0128】
PUCCHとオーバラップするマルチスロットPUSCH
【0129】
3GPP(登録商標)NR Rel-15/16において、UCIは、SR、HARQ-ACK、CSIレポートを含む。WD22は、UCI用のPUCCHリソースを用いて構成され得る。異なるタイプのCSIレポートが異なるチャネルで送信され得ることに留意されたい。非周期的なCSIレポートは、PUSCHで送信され、周期的なCSIレポートはPUCCHで送信され、半永続的なCSIレポートは、WB/SBと、CSIレポートタイプI/IIの設定に応じて、PUCCH又はPUSCHで送信され得る。したがって、一部の構成のSR、HARQ-ACK、P-CSI及びSP-CSIは、PUCCHリソースで構成され得る。
【0130】
3GPP(登録商標)NR Rel-15/16において、時間的にオーバラップするPUCCH及びPUSCH送信はサポートされていない。オーバラップするPUCCHリソースとPUSCHリソースがある場合、タイムラインチェックに合格すると、UCIはPUSCH上で多重化される。3GPP(登録商標)NR Rel-16において、物理層の優先度が導入されており、他の物理チャネルの時間リソースとオーバラップする時間リソースがある場合、優先度の低い物理チャネルは省略され得る。
【0131】
PUSCH上のUCIマッピングのためにタイムラインチェックが必要になる場合がある。WD22が特定のスロットでUCIを送信する様にスケジュールされている場合、WD22は、UCI REマッピング規則に従って、当該スロット内のスケジュールされたPUSCHシンボルにUCIをマッピングする。これは、スロット内のスケジュールされたPUSCHリソースに一致する様に、UCIが幾つかのシンボルだけ進められ得ることを意味する。スロット内のPUSCHリソース上のUCIマッピングがWD22のPDSCH処理時間及び/又はWD22のCSI計算時間の要件を満たしている場合、タイムラインチェックは合格である。
【0132】
PUCCHとPUSCHのオーバラップの他に、UCIがPUSCHに多重化される別の2つケースがある。1つのケースは、PUSCHでのみ送信できるA-CSIレポートを含む。別のケースは、WD22が、HARQ-ACKが多重化されるPUSCHのみで構成されている場合である。つまり、3GPP(登録商標)Rel-15/16では、PUCCHとPUSCH又はA-CSIレポートがオーバラップすると、PUSCH上でUCI多重化が発生し得る。
【0133】
UL TB送信が複数のスロットにまたがる場合、UL送信は、PUCCH上のHARQ-ACK及びCSIレポートと時間領域でオーバラップし得る。ただし、PRBの数が少ないため、マルチスロットPUSCHでのUCI多重化には幾つかの顕著な欠点がある。UCIサイズが大きいと、スロット内のPUSCHデータ用のリソースが制限される可能性があり、その結果、PUSCHのコードレートが高くなる。オーバラップの問題を解決するには、PUSCH上でUCIを多重化する以外にも多くの方法を使用できる。
【0134】
PUCCHとオーバラップするマルチスロットPUSCHの問題に対する解決策について、マルチスロットPUSCH上でのUCIの多重化を含めて説明した。PUSCH上のA-CSIレポートは問題に属しないが、マルチスロットPUSCH上でUCIを多重化する解決策を使用できる。したがって、マルチスロットPUSCH上でのA-CSIの多重化も含まれる。
【0135】
実施形態4:マルチスロットTBのためのPUSCH送信でUCIを多重化するために、以下に説明する構成の内の1つ又は複数を、RRC/DCIでネットワークからWD22にシグナリングする、或いは、事前決定することができる。
・マルチスロットTBの無効シンボル/スロット
・UCI及びマルチスロットTBのプリエンプション(preemptiоn)優先度(Rel-16のイントラUE優先度と同様)
・マルチスロットTBに多重化できるUCIの有無とその種類。
a)例えば、HARQ-ACKのみのUCIはマルチスロットTBに多重できるが、CSI付きのUCIは多重できない。どの方法を使用するかは、UCIタイプによって部分的に決定され得る。UCIタイプが異なれば、異なる方法を使用できる。
【0136】
無効なシンボルパターンは、3GPP(登録商標)NR Rel-16のPUSCH反復タイプBでサポートされており、マルチスロットTB送信用に構成され得る。
【0137】
実施形態5:WD22は、マルチスロットTBを無効なシンボル及び/又はスロットの内の1つ又は複数でUCIを送信することが許可され、ここで、無効な1つ又は複数のシンボル/スロットは、マルチスロットTBについて利用できないシンボルとみなさていたものである。WD22がこれらのシンボルでUCIを送信する様にスケジュールされている場合、マルチスロットTBに影響はない。
【0138】
物理層優先度インデクスは、3GPP(登録商標)NR Rel-16のイントラWD22優先順位付けでサポートされており、動的グラント構成又は構成されたグラント構成に従ってマルチスロットTB送信に適用できる。マルチスロットTBでのUCI多重化が許可されていない場合でも、UCIはPUCCHで搬送され、優先度の高いチャネルが優先度の低いチャネルのリソースを取得(プリエンプト)する可能性がある。競合を解決するために、PUCCH上の時間オーバラップするUCIとマルチスロットTBとの間のプリエンプション優先度が使用される。構成されていない場合は、物理層の優先度が再利用され得る。
【0139】
実施形態6:マルチスロットPUSCHがPUSCHとオーバラップする場合、1つ又は複数の方法は、RRC/DCI構成又は事前決定であり得る。
・WD22はマルチスロットPUSCH上でUCIを多重化しない、つまり、UCIは依然としてPUCCHで伝送される。上記の実施形態1の方法は、1スロットのPUSCHをPUCCHに置き換えて再利用することができる。
・WD22がマルチスロットPUSCH上でUCIを多重化する場合、以下の方法の内の1つ又は複数が、利用のためにRRC/DCI構成、又は、事前決定され得る。ノート:以下の方法は、マルチスロットPUSCHでのA-CSIの多重化にも適用できる。
a)オプション1.UCIは、UCIの送信がスケジュールされているTBの複数のスロットの内のスロットにマッピングされ得る。
b)オプション2.WD22は、UCIを延期し、それをマルチスロットTBの次のULスロットにマッピングできる。
c)オプション3.WD22は、TBの複数のオーバラップスロットでUCIを送信する。
最初のオプションは、WD22がUCIを送信する様にスケジュールされているときに、スロットのタイムラインチェックに合格した場合に使用でき、そうでない場合は2番目のオプションが使用される。3番目のオプションは、1つのスロット内のPUSCHリソースがUCI多重化に十分ではない場合に発生する可能性があり、そうでない場合は、PUSCHコードレートが高くなりすぎる。したがって、WD22は、UCIが送信される予定のスロットから始まるTBの複数のスロット内のリソースが、これらのスロット内のTBのUCIサイズ及びシステマティックビットに対して十分になるまで、TBの後続のスロットを検索する。その後、UCIはTBのこれらのスロットで搬送される。
【0140】
実施形態6は、マルチスロットTBに対するUL-SCHの有無に関係なく、UCIがTBの複数のスロットの内の1つにどの様に多重化されるかを列挙する。実際には、UL-SCHを使用しないマルチスロットTBは、構成されたグラント、又は、ネットワークに利用可能なBSRがない場合の動的グラントで発生する可能性がある。マルチスロットTB用のUL-SCHがない場合は、より多くの方法を適用可能である。
【0141】
実施形態7:マルチスロットTB用のUL-SCHがない場合、WD22は、以下の1つ又は複数の方法を使用する様にRRC/DCI構成又は事前決定し得る。
・WD22は、UCIの送信がスケジュールされているスロットから開始して、TBの総てのロットでUCIを繰り返す。
・WD22は、UCIの送信がスケジュールされているスロットから開始して、X回のUCI送信が満たされるか、TBの最後のスロットになるまで、TBの複数のスロットでUCIを繰り返す結果となるX回のUCI送信を行う様に構成され得る。
【0142】
PUCCH反復とオーバラップするマルチスロットPUSCH
【0143】
実施形態8:マルチスロットPUSCHがPUSCH反復と1つ又は複数のスロットでオーバラップする場合、1つ又は複数の方法は、RRC/DCI構成又は事前決定であり得る。
・1つのPUCCH反復は、マルチスロットTBのオーバラップするスロットの1つにマッピングされ、PUCCH反復及び/又はマルチスロットTBは、オーバラップしないスロットでスケジュールに従って送信され得る。
・PUCCH反復がマルチスロットPUSCHにマッピングされない場合、上記の実施形態1の方法を再利用することができる。
【0144】
マルチスロットTB送信の反復
【0145】
PUSCH反復とマルチスロットTB送信は、PUSCHのカバレッジを向上させる方法である。2つは同じTBに対して同時に構成され得る。たとえば、タイプAマルチスロットTBは、PUSCH反復Aと共に構成され、タイプBマルチスロットTBは、PUSCH反復タイプBと共に構成され得る。
【0146】
一実施形態において、マルチスロットTB送信は、PUSCH反復タイプA及びタイプBの両方に対する1つの名目反復として扱われる。
【0147】
別の実施形態において、マルチスロットTBとPUSCH反復の以下の組み合わせの内の1つ以上が適用され得る。
・タイプAマルチスロットTB、PUSCH反復タイプA
・タイプBマルチスロットTB、PUSCH反復タイプB
【0148】
別の実施形態において、マルチスロットTBに反復が使用される場合、1つ又は複数の方法は、RRC/DCI構成であり得る。
a)1つのマルチスロットTBがRVを1つだけ使用する場合、反復の間にRVサイクリングが適用され得る。たとえば、マルチスロットTBの4回の反復では、それぞれRV0、RV2、RV1、RV3が使用される。
b)TBが複数のCBに異なるRVを使用する場合、
i)RVサイクリングは、マルチスロットTB反復の総てのCBに渡り適用され得る。
ii)RVサイクリングは、1つのマルチスロットTB反復の総てのCBに渡り適用され得る。
(1)RV0、RV2、RV1、RV3のRVサイクリングと、2回の反復を伴う3スロットTBの例において、上記2つの方法では、以下の様に6CBのRVが得られる。
(2)RV0,RV2,RV1,RV3,RV0,RV2
(3)RV0、RV2,RV1,RV0、RV2,RV1
【0149】
別の実施形態において、UCIがマルチスロットTBの反復とオーバラップする場合、UCIは、マルチスロットTBの特定の反復、例えば、最初の反復、又は、タイムラインチェックに合格した最初の反復で多重化され得る。あるいは、UCI又はマルチスロットTBの1つ又は複数の反復のいずれかが省略/延期される場合、上記の1つ又は複数の実施形態の方法を再利用することができる。
【0150】
幾つかの実施形態は、単一のTB送信がマルチスロットPUSCHに適用される間にマルチスロットPUSCHが他のチャネルとオーバラップする場合の、マルチスロットPUSCH反復、マルチスロットPUSCH上のUCI、及び、衝突処理をサポートする方法を含む。この方法により、堅牢なマルチスロットPUSCH送信と、別のPUCCH機会又は再スケジュールされたPUCCHを待つ代わりにマルチスロットPUSCHでの迅速なUCI送信と、チャネル衝突が発生した場合の優先PUSCH送信が可能になる。
【0151】
一態様によると、ネットワークノード16は、無線デバイス(WD)と通信する様に構成される。ネットワークノード16は、以下のオーバラップケースの内の少なくとも1つに従って、マルチスロット物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)を別のPUSCH及び/又は物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)の内の少なくとも1つとオーバラップさせることによって、マルチスロットPUSCH上で送信する様にWD22を構成する様に構成された無線インタフェース62及び/又は処理回路68を含む。
(1)マルチスロットPUSCH及びマルチスロットPUSCH;
(2)マルチスロットPUSCH及び1スロットPUSCH;
(3)マルチスロットPUSCH及びPUSCH反復;
(4)マルチスロットPUSCH及び1スロット内のPUCCH;
(5)マルチスロットPUSCH及びPUCCH反復。
【0152】
幾つかの実施形態のこの態様によると、オーバラップケースの内の少なくとも1つにおいて、1スロットPUSCH又はマルチスロットTBが少なくとも部分的に延期される。幾つかの実施形態において、オーバラップケースの内の少なくとも1つにおいて、1スロットPUSCH又はマルチスロットPUSCHが少なくとも部分的に省略される。
【0153】
別の態様によると、ネットワークノード16で実行される方法は、マルチスロットPUSCHを、以下のオーバラップケースの内の少なくとも1つに従って、別のPUSCH及び/又は物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)内の少なくとも1つとオーバラップさせることによって、マルチスロットPUSCHで送信する様にWD22を構成することを含む。
(1)マルチスロットPUSCH及びマルチスロットPUSCH;
(2)マルチスロットPUSCH及び1スロットPUSCH;
(3)マルチスロットPUSCH及びPUSCH反復;
(4)マルチスロットPUSCH及び1スロット内のPUCCH;
(5)マルチスロットPUSCH及びPUCCH反復。
【0154】
幾つかの実施形態のこの態様によると、オーバラップケースの内の少なくとも1つにおいて、1スロットPUSCH又はマルチスロットTBが少なくとも部分的に延期される。幾つかの実施形態において、オーバラップケースの内少なくとも1つにおいて、1スロットPUSCH又はマルチスロットPUSCHが少なくとも部分的に省略される。
【0155】
さらに別の態様によれば、WD22は、ネットワークノード16と通信する様に構成される。WD22は、マルチスロット物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)を別のPUSCH及び物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)の内の少なくとも1つとオーバラップさせることによって、マルチスロットPUSCHを構成する様に構成された無線インタフェース82及び/又は処理回路86を含む。
【0156】
幾つかの実施形態におけるこの態様によると、構成することは、以下のオーバラップケースの内の少なくとも1つのためである。
(1)マルチスロットPUSCH及びマルチスロットPUSCH;
(2)マルチスロットPUSCH及び1スロットPUSCH;
(3)マルチスロットPUSCH及びPUSCH反復;
(4)マルチスロットPUSCH及び1スロット内のPUCCH;
(5)マルチスロットPUSCH及びPUCCH反復。
【0157】
幾つかの実施形態において、オーバラップケースの内の少なくとも1つにおいて、1スロットPUSCH又はマルチスロットTBが少なくとも部分的に延期される。幾つかの実施形態において、オーバラップケースの内の少なくとも1つにおいて、1スロットPUSCH又はマルチスロットPUSCHが少なくとも部分的に省略される。幾つかの実施形態において、省略及び/又は延期は、チャネルの優先度に少なくとも部分的に基づき得る。
【0158】
さらに別の態様によると、無線デバイス(WD)22で実行される方法は、マルチスロット物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)を別のPUSCH及び物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)の内の少なくとも1つとオーバラップさせることによって、マルチスロットPUSCHを構成することを含む。
【0159】
幾つかの実施形態におけるこの態様によると、構成することは、以下のオーバラップケースの内の少なくとも1つのためである。
(1)マルチスロットPUSCH及びマルチスロットPUSCH;
(2)マルチスロットPUSCH及び1スロットPUSCH;
(3)マルチスロットPUSCH及びPUSCH反復;
(4)マルチスロットPUSCH及び1スロット内のPUCCH;
(5)マルチスロットPUSCH及びPUCCH反復。
【0160】
幾つかの実施形態において、オーバラップケースの内の少なくとも1つにおいて、1スロットPUSCH又はマルチスロットTBが少なくとも部分的に延期される。幾つかの実施形態において、オーバラップケースの内の少なくとも1つにおいて、1スロットPUSCH又はマルチスロットPUSCHが少なくとも部分的に省略される。幾つかの実施形態において、省略及び/又は延期は、チャネルの優先度に少なくとも部分的に基づき得る。
【0161】
当業者には理解される様に、本明細書に記載の概念は、方法、データ処理システム、コンピュータプログラム製品及び/又は実行可能なコンピュータプログラムを含むコンピュータ格納媒体として具現化することができる。したがって、本明細書で説明される概念は、完全にハードウェアの実施形態、完全にソフトウェアの実施形態、又は、本明細書で一般に"回路"又は"モジュール"として参照しているソフトウェア及びハードウェアの態様を組み合わせた実施形態の形を取り得る。本明細書に記載の任意のプロセス、ステップ、アクション、及び/又は機能は、ソフトウェア及び/又はファームウェア及び/又はハードウェアに実装され得る対応するモジュールによって実行され、及び/又は関連付けられ得る。さらに、本開示は、コンピュータによって実行され得る、媒体内に具現化されたコンピュータプログラムコードを有する有形のコンピュータ使用可能記憶媒体上のコンピュータプログラム製品の形をとることができる。ハードディスク、CD-ROM、電子記憶デバイス、光記憶デバイス、又は、磁気記憶デバイスを含む任意の適切な有形のコンピュータ可読記憶媒体を利用することができる。
【0162】
幾つかの実施形態は、方法、システム及びコンピュータプログラム製品のフローチャート図及び/又はブロック図を参照して本明細書で説明される。フローチャート図及び/又はブロック図の各ブロック、ならびにフローチャート図及び/又はブロック図内のブロックの組み合わせは、コンピュータプログラム命令によって実施できることが理解されよう。これらのコンピュータプログラム命令は、汎用コンピュータ(それによって専用コンピュータを作成する)、専用コンピュータ、又は、他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサに提供されて、コンピュータ又は他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサを介して命令を実行することで、フローチャート及び/又はブロック図に特定された機能/動作を実施するための手段を作成する。
【0163】
これらのコンピュータプログラム命令は、また、コンピュータ可読メモリ又は可読媒体に格納され、コンピュータ又は他のプログラム可能なデータ処理装置に特定の方法で機能する様に指示することができ、コンピュータ可読メモリに格納された命令は、フローチャート及び/又はブロック図において特定された機能/動作を実施する命令手段を含む製造品を作り出す。
【0164】
また、コンピュータプログラム命令は、コンピュータ又は他のプログラム可能なデータ処理装置にロードされて、コンピュータ又は他のプログラム可能な装置上で実行される一連の動作ステップによって、コンピュータ上で実行される命令が実行され、コンピュータ又は他のプログラム可能な装置が実行する命令は、フローチャート及び/又はブロック図で特定された機能/動作を実施するためのステップを提供する。
【0165】
ブロックに示されている機能/動作は、動作説明図に示されている順序とは異なる順序で行われてもよいことを理解されたい。例えば、関連する機能/動作に応じて、連続して示されている2つのブロックが実際には実質的に同時に実行されてもよく、あるいはブロックが逆の順序で実行されてもよい。図の幾つかは、通信の主方向を示すために通信経路上に矢印を含むが、通信は、描かれた矢印と反対方向に起こり得ることを理解されたい。
【0166】
本明細書に記載の概念の動作を実行するためのコンピュータプログラムコードは、Java(登録商標)又はC++等のオブジェクト指向プログラミング言語で書くことができる。しかしながら、本開示の動作を実行するためのコンピュータプログラムコードは、"C"プログラミング言語等の従来の手続き型プログラミング言語で書かれてもよい。プログラムコードは、完全にユーザのコンピュータ上、部分的にユーザのコンピュータ上、単独のソフトウェアパッケージとして、部分的にユーザのコンピュータ上、そして部分的にリモートコンピュータ上で、又は全体的にリモートコンピュータ上で実行することができる。後者のシナリオでは、リモートコンピュータは、ローカルエリアネットワーク(LAN)又はワイドエリアネットワーク(WAN)を介してユーザのコンピュータに接続することができ、又は(例えば、インターネットサービスプロバイダの使用によるインターネットを介して)接続することができる。
【0167】
上記の説明及び図面に関連して、多くの異なる実施形態が本明細書に開示されている。これらの実施形態のあらゆる組み合わせ及び部分的な組み合わせを文字通りに説明及び例示することは、過度に反復的で分かりにくくなることが理解されよう。したがって、すべての実施形態は任意の方法及び/又は組み合わせで組み合わせることができ、図面を含む本明細書は、本明細書に記載の実施形態のすべての組み合わせ及びサブコンビネーションならびに方法及びプロセスの完全な書面による説明を構成すると解釈され、そしてそれらを作成し使用することの可能性があり、その様な組み合わせ又はサブコンビネーションに対する主張を裏付けるものとする。
【0168】
上記説明で使用した略語は以下のものを含む。
略語 説明
BS 基地局
CB コードブロック
CBG コードブロックグループ
CBGTI コードブロックグループ送信情報
CG 構成されたグラント
CRC 巡回冗長検査
CRM 衝突解決メッセージ
CSI チャネル状態情報
DCI ダウンリンク制御情報
DL ダウンリンク
DM-RS 復調参照信号
eMTC 拡張マシンタイプ通信
FH 周波数ホッピング
FR1 周波数範囲
FR2 周波数範囲2
gNB NRのネットワークノード
HARQ ハイブリッド自動再送要求
MAC 媒体アクセス制御
Msg3 メッセージ3
NB-IoT 狭帯域インターネット・オブ・シングス
NR ニューレディオ
PDCCH 物理ダウンリンクリンク制御チャネル
PUSCH 物理アップリンク共有データチャネル
PRACH 物理ランダムアクセスチャネル
PRB 物理リソースブロック、つまり、12の連続サブキャリア
RACH ランダムアクセスチャネル
RE リソース要素
RNTI 無線ネットワーク一時識別子
RSRP 参照信号受信電力
RV 冗長バージョン
TB トランスポートブロック
TXD 送信ダイバーシティ
UE ユーザ装置
UL アップリンク
【0169】
本明細書に記載の実施形態は、本明細書の上記に特に示され記載されたものに限定されないことが当業者によって理解されるであろう。さらに、そうでないことが上記で言及されていない限り、添付の図面の総てが一定の縮尺ではないことに留意されたい。上記の教示に照らして、様々な修正及び変形が可能である。
【0170】
実施形態
実施形態A1.無線デバイス(WD)と通信する様に構成されたネットワークノードであって、
マルチスロット物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)を、
(1)マルチスロットPUSCHとマルチスロットPUSCHとのオーバラップケースと、(2)マルチスロットPUSCHと1スロットPUSCHとのオーバラップケースと、
(3)マルチスロットPUSCHとPUSCH反復とのオーバラップケースと、
(4)マルチスロットPUSCHと1スロット内のPUCCHとのオーバラップケースと、
(5)マルチスロットPUSCHとPUCCH反復とのオーバラップケースと、
の内の少なくとも1つに従って、別のPUSCH及び/又は物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)内の少なくとも1つとオーバラップさせることによって、マルチスロットPUSCHで送信する様にWDを構成する様に構成されている、及び/又は、その様に構成された無線インタフェース及び/又は処理回路を含む、ネットワークノード。
実施形態A2.実施形態A1に記載のネットワークノードであって、オーバラップケースの内の少なくとも1つにおいて、1スロットPUSCH又はマルチスロットTBは、少なくとも部分的に延期される、ネットワークノード。
実施形態A3.実施形態A1に記載のネットワークノードであって、オーバラップケースの内の少なくとも1つにおいて、1スロットPUSCH又はマルチスロットPUSCHは、少なくとも部分的に省略される、ネットワークノード。
実施形態B1.ネットワークノードで実行される方法であって、
マルチスロット物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)を、
(1)マルチスロットPUSCHとマルチスロットPUSCHとのオーバラップケースと、(2)マルチスロットPUSCHと1スロットPUSCHとのオーバラップケースと、
(3)マルチスロットPUSCHとPUSCH反復とのオーバラップケースと、
(4)マルチスロットPUSCHと1スロット内のPUCCHとのオーバラップケースと、
(5)マルチスロットPUSCHとPUCCH反復とのオーバラップケースと、
の内の少なくとも1つに従って、別のPUSCH及び/又は物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)内の少なくとも1つとオーバラップさせることによって、マルチスロットPUSCHで送信する様にWDを構成することを含む、方法。
実施形態B2.実施形態B1に記載の方法であって、オーバラップケースの内の少なくとも1つにおいて、1スロットPUSCH又はマルチスロットTBは、少なくとも部分的に延期される、方法。
実施形態B3.実施形態B1に記載の方法であって、オーバラップケースの内の少なくとも1つにおいて、1スロットPUSCH又はマルチスロットPUSCHは、少なくとも部分的に省略される、方法。
実施形態C1.ネットワークノードと通信する様に構成された無線デバイス(WD)であって、
マルチスロット物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)を別のPUSCH及び物理アップリンク制御チャネル(PUCCH))の内の少なくとも1つとオーバラップさせることによって、マルチスロットPUSCHを構成する様に構成されている、及び/又は、その様に構成された無線インタフェース及び/又は処理回路を含む、WD
実施形態C2.実施形態C1に記載のWDであって、前記構成することは、
(1)マルチスロットPUSCHとマルチスロットPUSCHとのオーバラップケースと、(2)マルチスロットPUSCHと1スロットPUSCHとのオーバラップケースと、
(3)マルチスロットPUSCHとPUSCH反復とのオーバラップケースと、
(4)マルチスロットPUSCHと1スロット内のPUCCHとのオーバラップケースと、
(5)マルチスロットPUSCHとPUCCH反復とのオーバラップケースと、
の内の少なくとも1つのためである、WD。
実施形態C3.実施形態C2に記載のWDであって、オーバラップケースの内の少なくとも1つにおいて、1スロットPUSCH又はマルチスロットTBは、少なくとも部分的に延期される、WD。
実施形態C4.実施形態C2に記載のWDであって、オーバラップケースの内の少なくとも1つにおいて、1スロットPUSCH又はマルチスロットPUSCHは、少なくとも部分的に省略される、WD。
実施形態C5.実施形態C3又はC4に記載のWDであって、省略すること、及び/又は、延期することは、チャネルの優先度に少なくとも部分的に基づく、WD。
実施形態D1.無線デバイス(WD)で実行される方法であって、
マルチスロット物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)を別のPUSCH及び物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)の内の少なくとも1つとオーバラップさせることによって、マルチスロットPUSCHを構成する、方法。
実施形態D2.実施形態D1に記載の方法であって、前記構成することは、
(1)マルチスロットPUSCHとマルチスロットPUSCHとのオーバラップケースと、(2)マルチスロットPUSCHと1スロットPUSCHとのオーバラップケースと、
(3)マルチスロットPUSCHとPUSCH反復とのオーバラップケースと、
(4)マルチスロットPUSCHと1スロット内のPUCCHとのオーバラップケースと、
(5)マルチスロットPUSCHとPUCCH反復とのオーバラップケースと、
の内の少なくとも1つのためである、方法。
実施形態D3.実施形態D2に記載の方法であって、オーバラップケースの内の少なくとも1つにおいて、1スロットPUSCH又はマルチスロットTBは、少なくとも部分的に延期される、方法。
実施形態D4.実施形態D2に記載の方法であって、オーバラップケースの内の少なくとも1つにおいて、1スロットPUSCH又はマルチスロットPUSCHは、少なくとも部分的に省略される、方法。
実施形態D5.実施形態D3又はD4に記載の方法であって、省略すること、及び/又は、延期することは、チャネルの優先度に少なくとも部分的に基づく、方法。
図1a
図1b
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
【手続補正書】
【提出日】2023-09-04
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線デバイス(WD)(22a、22b)で実行される方法であって、
マルチスロットトランスポートブロック(TB)又はマルチスロット物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)を別のPUSCH及び物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)の内の少なくとも1つとオーバラップさせることによって、前記マルチスロットTB又は前記マルチスロットPUSCHを構成(S136)することを含み、
反復が前記マルチスロットTB又は前記マルチスロットPUSCHに使用され、
1つのマルチスロットTB又は1つのマルチスロットPUSCHが1つの冗長バージョン(RV)のみを使用する場合、RVサイクリングが前記反復の間に適用される、方法。
【請求項2】
請求項1に記載の方法であって、
前記マルチスロットPUSCHは、単一トランスポートブロック(TB)送信に関連する、方法。
【請求項3】
請求項2に記載の方法であって、
前記単一TBのトランスポートブロックサイズ(TBS)は、複数のスロットに渡るTBに対して決定される、方法。
【請求項4】
請求項1から3のいずれか1項に記載の方法であって、
前記構成することは、
マルチスロットPUSCHとマルチスロットPUSCHとのオーバラップケースと、
マルチスロットPUSCHと1スロットPUSCHとのオーバラップケースと、
マルチスロットPUSCHとマルチスロットPUSCH反復とのオーバラップケースと、
マルチスロットPUSCHと1スロットPUSCH反復とのオーバラップケースと、
マルチスロットPUSCHとPUSCH反復とのオーバラップケースと、
マルチスロットPUSCHと1スロット内のPUCCHとのオーバラップケースと、
マルチスロットPUSCHとPUCCH反復とのオーバラップケースと、
の内の少なくとも1つのオーバラップケースのためである、方法。
【請求項5】
請求項4に記載の方法であって、
前記オーバラップケースの内の少なくとも1つにおいて、1スロットPUSCH又はマルチスロットトランスポートブロック(TB)は、少なくとも部分的に延期される、方法。
【請求項6】
請求項4に記載の方法であって、
前記オーバラップケースの内の少なくとも1つにおいて、1スロットPUSCH又は前記マルチスロットPUSCHは、少なくとも部分的に省略される、方法。
【請求項7】
請求項5又は6に記載の方法であって、
前記省略すること、及び/又は、前記延期することは、チャネルの優先度に少なくとも部分的に基づく、方法。
【請求項8】
請求項1から7のいずれか1項に記載の方法であって、
前記マルチスロットPUSCHは、PUCCH反復とオーバラップし、前記PUCCH反復が前記マルチスロットPUSCHにマッピングされない場合、前記マルチスロットPUSCH又は前記PUCCH反復は、省略又は延期される、方法。
【請求項9】
請求項8に記載の方法であって、
前記TB又はマルチスロットPUSCHの総てのスロットでの送信が省略される、或いは、前記TB又はマルチスロットPUSCHの複数のスロットの内の1つ以上のオーバラップするスロットでの送信のみが省略される、方法。
【請求項10】
請求項1からのいずれか1項に記載の方法であって、
前記マルチスロットTB又は前記マルチスロットPUSCHが反復され、タイプAマルチスロットTBとPUSCH反復タイプAが同時に構成される、方法。
【請求項11】
ネットワークノード(16a、16b、16c)で実行される方法であって、
マルチスロットトランスポートブロック(TB)又はマルチスロット物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)を別のPUSCH及び物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)の内の少なくとも1つとオーバラップさせることによって、前記マルチスロットTB又は前記マルチスロットPUSCHで送信する様にWD(22a、22b)を構成(S134)することを含み、
反復が前記マルチスロットTB又は前記マルチスロットPUSCHに使用され、
1つのマルチスロットTB又は1つのマルチスロットPUSCHが1つの冗長バージョン(RV)のみを使用する場合、RVサイクリングが前記反復の間に適用される、方法。
【請求項12】
請求項11に記載の方法であって、
前記マルチスロットPUSCHは、単一トランスポートブロック(TB)送信に関連する、方法。
【請求項13】
請求項12に記載の方法であって、
前記単一TBのトランスポートブロックサイズ(TBS)は、複数のスロットに渡るTBに対して決定される、方法。
【請求項14】
請求項11から13のいずれか1項に記載の方法であって、
前記構成することは、
マルチスロットPUSCHとマルチスロットPUSCHとのオーバラップケースと、
マルチスロットPUSCHと1スロットPUSCHとのオーバラップケースと、
マルチスロットPUSCHとマルチスロットPUSCH反復とのオーバラップケースと、
マルチスロットPUSCHと1スロットPUSCH反復とのオーバラップケースと、
マルチスロットPUSCHとPUSCH反復とのオーバラップケースと、
マルチスロットPUSCHと1スロット内のPUCCHとのオーバラップケースと、
マルチスロットPUSCHとPUCCH反復とのオーバラップケースと、
の内の少なくとも1つのオーバラップケースのためである、方法。
【請求項15】
請求項14に記載の方法であって、
前記オーバラップケースの内の少なくとも1つにおいて、1スロットPUSCH又はマルチスロットTBは、少なくとも部分的に延期される、方法。
【請求項16】
請求項14に記載の方法であって、
前記オーバラップケースの内の少なくとも1つにおいて、1スロットPUSCH又は前記マルチスロットPUSCHは、少なくとも部分的に省略される、方法。
【請求項17】
請求項15又は16に記載の方法であって、
前記省略すること、及び/又は、前記延期することは、チャネルの優先度に少なくとも部分的に基づく、方法。
【請求項18】
請求項11から17のいずれか1項に記載の方法であって、
前記マルチスロットPUSCHは、PUCCH反復とオーバラップし、前記PUCCH反復が前記マルチスロットPUSCHにマッピングされない場合、前記マルチスロットPUSCH又は前記PUCCH反復は、省略又は延期される、方法。
【請求項19】
請求項18に記載の方法であって、
前記TB又はマルチスロットPUSCHの総てのスロットでの送信が省略される、或いは、前記TB又はマルチスロットPUSCHの複数のスロットの内の1つ以上のオーバラップするスロットでの送信のみが省略される、方法。
【請求項20】
請求項11から19のいずれか1項に記載の方法であって、
前記マルチスロットTB又は前記マルチスロットPUSCHが反復され、タイプAマルチスロットTBとPUSCH反復タイプAが同時に構成される、方法。
【請求項21】
ネットワークノード(16a、16b、16c)と通信する様に構成された無線デバイス(WD)(22a、22b)であって、
マルチスロットトランスポートブロック(TB)又はマルチスロット物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)を別のPUSCH及び物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)の内の少なくとも1つとオーバラップさせることによって、前記マルチスロットTB又は前記マルチスロットPUSCHを構成する様に構成され
反復が前記マルチスロットTB又は前記マルチスロットPUSCHに使用され、
1つのマルチスロットTB又は1つのマルチスロットPUSCHが1つの冗長バージョン(RV)のみを使用する場合、RVサイクリングが前記反復の間に適用される、WD。
【請求項22】
請求項21に記載のWD(22a、22b)であって、さらに、
請求項2から10のいずれか1項に記載のステップを実行する様に構成されている、WD。
【請求項23】
ネットワークノード(16a、16b、16c)と通信する様に構成された無線デバイス(WD)(22a、22b)であって、
マルチスロットトランスポートブロック(TB)又はマルチスロット物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)を別のPUSCH及び物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)の内の少なくとも1つとオーバラップさせることによって、前記マルチスロットTB又は前記マルチスロットPUSCHを構成する様に構成されている無線インタフェース及び/又は処理回路を備え
反復が前記マルチスロットTB又は前記マルチスロットPUSCHに使用され、
1つのマルチスロットTB又は1つのマルチスロットPUSCHが1つの冗長バージョン(RV)のみを使用する場合、RVサイクリングが前記反復の間に適用される、WD。
【請求項24】
請求項23に記載のWD(22a、22b)であって、さらに、
請求項2から10のいずれか1項に記載のステップを実行する様に構成されている、WD。
【請求項25】
無線デバイス(WD)(22a、22b)と通信する様に構成されたネットワークノード(16a、16b、16c)であって、
マルチスロットトランスポートブロック(TB)又はマルチスロット物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)を別のPUSCH及び物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)の内の少なくとも1つとオーバラップさせることによって、前記マルチスロットTB又は前記マルチスロットPUSCHで送信する様に前記WD(22a、22b)を構成する様に構成され
反復が前記マルチスロットTB又は前記マルチスロットPUSCHに使用され、
1つのマルチスロットTB又は1つのマルチスロットPUSCHが1つの冗長バージョン(RV)のみを使用する場合、RVサイクリングが前記反復の間に適用される、ネットワークノード。
【請求項26】
請求項25に記載のネットワークノード(16a、16b、16b)であって、さらに、
請求項12から20のいずれか1項に記載のステップを実行する様に構成されている、ネットワークノード。
【請求項27】
無線デバイス(WD)(22a、22b)と通信する様に構成されたネットワークノード(16a、16b、16c)であって、
マルチスロットトランスポートブロック(TB)又はマルチスロット物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)を別のPUSCH及び物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)の内の少なくとも1つとオーバラップさせることによって、前記マルチスロットTB又は前記マルチスロットPUSCHで送信する様に前記WD(22a、22b)を構成する様に構成されている無線インタフェース及び/又は処理回路を備え
反復が前記マルチスロットTB又は前記マルチスロットPUSCHに使用され、
1つのマルチスロットTB又は1つのマルチスロットPUSCHが1つの冗長バージョン(RV)のみを使用する場合、RVサイクリングが前記反復の間に適用される、ネットワークノード。
【請求項28】
請求項27に記載のネットワークノード(16a、16b、16b)であって、さらに、
請求項12から20のいずれか1項に記載のステップを実行する様に構成されている、ネットワークノード。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0002】
第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP(登録商標))は、第4世代(4G)(ロングタームエボリューション(LTE)とも呼ばれる)及び第5世代(5G)(ニューレディオ(NR)とも呼ばれる)無線通信システムのための無線規格を開発し、開発中である。この様なシステムは、とりわけ、基地局等のネットワークノードとモバイル無線デバイス(WD)との間のブロードバンド通信と、ネットワークノード間及びWD間の通信を提供する。
欧州特許出願公開第3550918号明細書は、無線通信システムにおいてアップリンク制御チャネルを送信する端末によって実行される方法と、その方法を使用する通信装置を開示している。この方法は、第1物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)と第2PUCCHがオーバラップするか否かを判定することと、その判定に基づいて第1PUCCHと第2PUCCHの送信方式を決定することと、を含む。第1PUCCHは、データチャネルと周波数分割多重(FDM)されるアップリング制御チャネルであり、第2PUCCHは、データチャネルと時分割多重(TDM)されるアップリンク制御チャネルである。
米国特許出願公開第2019/306922号明細書は、ニューレディオ(NR)システムにおけるマルチスロット送信に従って制御情報を多重化する方法を開示している。UEは、第1アップリンク制御情報(UCI)タイプの第1UCIを含む第1PUCCHと、第2UCIタイプの第2UCIを含む第2PUCCHとの送信を構成するための制御シグナリングを受信する。幾つかの場合において、第1PUCCH及び第2PUCCHの送信が複数のスロットでオーバラップする場合、第1及び第2UCIタイプが同じ優先度ではないと、UEは、オーバラップするスロットで、優先度の最も高いUCIタイプを含むPUCCHを送信でき、優先度の最も低いUCIタイプを含むPUCCHの送信を延期することなく、オーバラップするスロットでの送信を控える。
米国特許出願公開第2020/274639号明細書は、ユーザ装置(UE)によって実行される無線通信のための方法を開示しており、この方法は、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)での第2通信とオーバラップするマルチスロット物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)で非周期チャネル状態情報(A-CSI)が通信を報告する1つ以上のスロットを識別することと、1つ以上のスロットの内のスロットについて、A-CSIレポート通信に割り当てられた第1優先度と、第2通信に割り当てられた第2優先度に少なくとも部分的に基づいて、A-CSIレポート通信又は第2通信から、アップリンク通信を選択することと、スロット内のマルチスロットPUSCH又はPUCCHでアップリンク通信を送信するかを判定することと、スロット内のマルチスロットPUSCH又はPUCCHでアップリンク通信を送信するかの判定に少なくとも部分的に基づいて、スロット内でアップリンク通信を送信することと、を含み得る。
欧州特許出願公開第3751928号明細書は、スロット単位でアップリンクデータ及びアップリンク制御情報を送信する送信セクションと、時分割複信(TDD)のダウンリンク(DL)/アップリンク(UL)の割り当て構成に基づいて、アップリンクデータのチャネルを介したアップリンク制御情報の送信を制御する制御セクションと、アップリンクデータの送信に示された複数のスロットと、アップリンク制御情報の送信に示された複数のスロットとの関係と、を含むユーザ端末を開示している。
3GPP(登録商標)R1-1802839は、0/1ビット及びCSIパート1のみがPUSCH上で多重化される場合に空の予約REを埋めるためのオプションと、UL-SCHの無いPUSCHでのUCIのRE数の計算と、UL-SCHの無いPUSCHでのUCIの変調次数の判定と、UL-SCHの無いPUSCHにピギーバックされる場合のCSIパート2省略ルールと、PUCCHとPUSCHの部分的オーバラップと、PUCCH/PUSCH反復を伴うPUSCHでのUCI多重と、タイプB PUSCH(ミニスロットベース)でのUCI多重などについて議論している。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0169
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0169】
本明細書に記載の実施形態は、本明細書の上記に特に示され記載されたものに限定されないことが当業者によって理解されるであろう。さらに、そうでないことが上記で言及されていない限り、添付の図面の総てが一定の縮尺ではないことに留意されたい。上記の教示に照らして、添付の特許請求の範囲内における様々な修正及び変形が可能である。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0170
【補正方法】削除
【補正の内容】
【国際調査報告】