(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-01-24
(54)【発明の名称】標的の機能を操作するためのシステム、方法、及び容器送達システム
(51)【国際特許分類】
G06N 10/40 20220101AFI20240117BHJP
【FI】
G06N10/40
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023543105
(86)(22)【出願日】2022-01-18
(85)【翻訳文提出日】2023-08-24
(86)【国際出願番号】 US2022012781
(87)【国際公開番号】W WO2022155596
(87)【国際公開日】2022-07-21
(32)【優先日】2021-01-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2021-09-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523269384
【氏名又は名称】スピンキュー バイオフィジックス インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110002860
【氏名又は名称】弁理士法人秀和特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ハリス,マーク
(72)【発明者】
【氏名】ホーガン,デニ
(57)【要約】
標的の量子コヒーレンスで操作することによって標的を操作するための系、方法、診断及び容器送達システム。方法は、標的の固有パラメータを識別することと、少なくとも部分的に固有パラメータに基づいて標的調整されたデザイン因子を決定することとを含む。標的調整された電子及びそれぞれの関連する場は、標的調整されたデザイン因子に部分的に基づいて生成される。標的調整された電子は、量子化されていない状態から量子化されたエネルギーレベルを有する標的調整された人工原子に変換される。この方法は、量子化されていない標的調整された電子を運ぶための容器を準備することを含み得、容器は超伝導体量子ドットで構成される。量子化されていない標的調整された電子は、容器に移されて、量子化された標的調整された電子を有する標的調整された人工原子を形成し、これは操作剤として標的に送達され得る。代替的に、量子化されていない標的調整された電子は、対象に直接送達されてもよい。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
標的における量子コヒーレンスを操作するための方法であって、
デバイスを介して、前記標的の固有パラメータを識別することと、
前記固有パラメータに少なくとも部分的に基づいて、標的調整されたデザイン因子を計算することと、
前記標的調整されたデザイン因子に部分的に基づいて、量子化されていない標的調整された電子を生成することと、
標的調整された電子を運ぶための容器を準備することであって、前記容器は超伝導量子ドットからなり、前記容器は中空の内部部分を有する、準備することと、
前記量子化されていない標的調整された電子を前記容器に移して、量子化された標的調整された電子を有する標的調整された人工原子を形成することであって、前記標的調整された人工原子は離散的な量子化されたエネルギー状態を定義する、形成することと、
前記標的の標的ゾーンにおける前記量子コヒーレンスを操作するために、前記標的調整された人工原子を操作剤として用いることと、を含む、方法。
【請求項2】
前記容器が、調整可能な設計されたクラスレート水和物であり、前記設計されたクラスレート水和物は複数のノードを有し、前記中空の内部部分が正電荷の内側被覆部を有する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記容器を準備することが、
磁場発生器を介して、第1の所定の電磁誘導を蒸留水の溶液に適用して、前記蒸留水内の量子コヒーレンスを誘導し、設計されたクラスレート構造を形成することを含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
元の状態を第2の所定の磁場に曝露することによって、前記容器を前記元の状態から圧縮状態に安定化することを更に含む、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記固有パラメータ及び前記標的調整されたデザイン因子のうちの少なくとも1つが質量対電荷比であり、前記デバイスが質量分析計である、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記標的が、少なくとも1つの細胞膜ドッキング構造を有するウイルスであり、前記操作剤が、少なくとも1つのウイルスドッキング構造が対象の細胞受容体にドッキングするのを阻害するように適合される、請求項4に記載の方法。
【請求項7】
前記容器を準備することが、
前記設計されたクラスレート水和物の前記中空の内部部分が正電荷の内側被覆部を有し、前記設計されたクラスレート水和物の外側部分が少なくとも部分的に負電荷で被覆されるまで、前記溶液を電磁場又は磁場に曝露し、クーパー対を形成することと、
周波数転送デバイスを介して、前記溶液内で量子化されていない状態の標的調整された電子を生成することと、
正電荷の前記内側被覆部内の前記量子化されていない状態の前記標的調整された電子を引き付けて捕捉し、前記量子化された標的調整された電子を形成するために、前記溶液に第1の振動を適用することによって、前記設計されたクラスレート水和物の前記中空の内部部分に量子化されていない標的調整された電子場を移すことと、を含む、請求項4に記載の方法。
【請求項8】
前記設計されたクラスレート水和物中の正電荷の前記内側被覆部内から前記量子化された標的調整された電子を露出させるために、前記標的調整された人工原子に第2の振動を適用することと、
前記標的調整された人工原子を前記操作剤として対象に送達することと、を更に含む、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記第2の振動が、正確に10回の振動を含む、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記設計されたクラスレート水和物の前記元の状態が、前記複数のノードが第1の原子間間隔によって分離されることによって定義され、前記圧縮状態が、前記複数のノードが第2の原子間間隔によって分離されることによって定義される、請求項4に記載の方法。
【請求項11】
前記元の状態が、四面体クラスレートであり、前記圧縮状態が、十六面体クラスレートである、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記第1の原子間間隔及び前記第2の原子間間隔が、それぞれ約4.68オングストローム及び約3.91オングストロームである、請求項10に記載の方法。
【請求項13】
前記操作剤を送達することが、
経口、舌下、肺、経皮、眼、耳、鼻、吸入、膣、直腸、透析、噴霧、吸入、皮膚、皮下、直接、及び注射のそれぞれ内の送達経路を介して前記操作剤を提供することのうちの少なくとも1つを含む、請求項10に記載の方法。
【請求項14】
前記量子化された標的調整された電子が、較正因子に基づいており、前記方法が、
検証プロセスを介して、前記標的ゾーンと相関する質量スペクトルピークが除去又は調節されているかどうかを決定することと、
前記標的ゾーン質量スペクトルピークが除去又は調節されていない場合、前記較正因子を調節し、前記検証プロセスを繰り返すことと、を更に含む、請求項4に記載の方法。
【請求項15】
前記標的がSARS-CoV-2ウイルスであり、
前記標的ゾーンがSARS-CoV-2 3CLProタンパク質であり、
固有因子が、3750m/zの質量に基づく3750原子質量単位のQMET状態ベクトルであり、
標的調整された電子エネルギーパターンは、3.75フェムトボルト(3.75×10
-15V)のQスフェアベクトルのエネルギーパターン及びフェムトボルトの量子エネルギー状態を特徴とする、請求項4に記載の方法。
【請求項16】
前記標的調整された人工原子を生成することが、
アトボルト領域(1×10
-16ボルト~1×10
-18ボルト)内の仕事状態を有するアトボルト量子エネルギー状態を生成すること、
フェムトボルト領域(1×10
-13ボルト~1×10
-15ボルト)内の前記仕事状態を有するフェムトボルト量子エネルギー状態を生成すること、
ピコボルト領域(1×10
-10ボルト~1×10
-12ボルト)内の前記仕事状態を有するピコボルト量子エネルギー状態を生成すること、及び
ナノボルト領域(1×10
-6~1×10
-9)内のナノボルト量子エネルギー状態及び前記仕事状態を生成することのうちの少なくとも1つを含み、前記方法が、前記標的調整されたデザイン因子によって決定された大きさで電子場の電圧を誘導することを更に含む、請求項4に記載の方法。
【請求項17】
前記標的調整された人工原子を生成することが、
関数発生器を適合させて標的調整されたソリトンを生成することを含み、前記標的調整されたソリトンは14.1オングストローム未満の量子エネルギー状態にある、請求項4に記載の方法。
【請求項18】
前記標的がSARS-CoV-2ウイルスである、請求項4に記載の方法。
【請求項19】
前記標的ゾーンが3CLProタンパク質であり、前記操作剤がウイルス感染において前記SARS-CoV-2ウイルスを中和するように適合される、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記標的ゾーンがスパイクタンパク質(Sタンパク質)であり、前記操作剤が、前記SARS-CoV-2ウイルスの前記スパイクタンパク質における標的ゾーン構造結合の並べ替え及び形状変化を誘導するように適合され、
前記標的調整された電子エネルギーパターンが、約30ピコボルト(3.0×10
-12 V)のエネルギーパターン及びピコボルトの量子エネルギー状態を特徴とする、請求項18に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【優先権の主張】
【0001】
本出願は、2022年1月18日に出願された米国出願第17/577,648号の優先権及びその利益を主張し、これは2022年9月30日に出願された米国出願第17/489,992号の一部の継続であり、これは一方で2021年1月18日に出願された米国出願第17/151,564号(現在の米国特許第11,164,677号、2021年11月2日発行)の継続であり、その内容は参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0002】
序論
本開示は、概して、標的の量子コヒーレンスを操作することによって標的の機能を操作することに関する。より具体的には、本開示は、標的の量子コヒーレンス及び機能を操作するために、標的調整された人工原子の形態で標的調整された電子を識別、生成及び送達するシステム及び方法、並びに診断及びナノ構造の容器送達システムに関する。
【0003】
歴史を通じて、生物は感染症、病気及び疾患と闘ってきた。確かに、その様々な幅広い複雑な根底要因のために、状態を治療及び予防することは些細なことではない。この複雑性及び新しいバイオテクノロジーの緊急性を強調する3つの項目には、抗菌薬耐性、Covid-19(SARS-CoV-2)及び希少疾患がある。抗菌薬耐性に関する国連特別機関間調整グループは、行動を起こさなければ、薬剤耐性疾患は2050年までに毎年1,000万人の死亡を引き起こし、経済への損害は2008~2009年の世界金融危機のように壊滅的なものになる可能性があると警告している。CDCは、米国で年間280万人以上の感染者と35,000人以上の死亡者が発生していると報告している。現在のCovid-19(SARS-CoV-2)パンデミックは、壊滅的な結果をもたらした連続するシステム障害により、米国及び世界中のシステム間の複雑な結合を大きく強調した。SARS-CoV-2は追加的に、既存の状態、未知の既存のリスク、及び新規ウイルスが指数関数的な成長を伴う集団を通して増殖する可能性がある場合の免疫応答の複雑で致命的な性質と比較して、疾患の複雑な性質を強調している。これは、ウイルスが集団内で持続するときに発生するウイルス変異によって更に複雑になる。感染者のほんの数パーセントが治療不可能な「長期Covid」慢性症状(疲労、胸痛、認知機能障害、呼吸困難)を発症する場合、将来何十万人もの患者となる。これは間違いなく追加の医療インフラに影響を与える。ウイルスの変異、及びヒトを含めて種を飛び越えるウイルスは、通常の自然淘汰の一部である。これは過去にも生じたことがある。これは将来も再び生じるであろう。最後に、希少疾患は複雑であり、7,000以上のそのような状態が知られており、罹患者の50%は子供であり、その多くは非常に稀である。希少疾患の費用は頑固で重大な問題である。PharmaTimes Online(2020年2月27日)によると、「親及び患者はバイオテクノロジー企業、擁護団体、テクノロジープラットフォーム、並びにデータモデルを構築しており、これらは医療及び科学コミュニティと並ぶ新たなパイオニアである。」(PharmaTimes Online、2020年2月27日)このバイオテクノロジー企業は、前述の団体に属している。表面上のこの量子分子生物物理学バイオテクノロジーは、分子生物物理学及び量子生物学の両方からの生物学的集合体、構造、及び機能の動力学に焦点を当てている。
【発明の概要】
【0004】
本明細書に提示されるのは、標的の量子コヒーレンスを操作するためのシステム、方法、診断、及びナノ構造容器である。標的内の量子コヒーレンスを操作するための方法は、標的の固有パラメータを識別することと、少なくとも部分的に固有パラメータに基づいて標的調整されたデザイン因子を計算することとを含む。量子化されていない標的調整され
た電子の形態である標的調整された量子電子場は、標的調整されたデザイン因子に部分的に基づいて生成される。方法は、標的調整された電子を(量子化された標的調整された電子で埋め込まれた)標的調整された人工原子に運び、送達し、量子化するための容器を準備することを含み得、容器は超伝導体量子ドット(sQD)で構成される。方法は、量子化されていない標的調整された電子を容器に移して、量子化された標的調整された電子を有する標的調整された人工原子を形成することを含み、標的調整された人工原子は、離散的な量子化されたエネルギー状態を定義する。量子化された標的調整された電子は、標的調整された人工原子の形態で対象に送達され得る。
【0005】
「標的調整された電子」、「標的調整された人工原子」、及び「標的調整されたデザイン因子」という用語は、それぞれ、標的に調節又は調整されている電子、人工原子、及びデザイン因子を指す。標的調整された人工原子は、標的における量子コヒーレンスを操作するための操作剤として用いられる。代替的に、量子化されていない標的調整された電子は、対象に直接送達されてもよい。
【0006】
いくつかの実施形態において、固有パラメータ及び標的調整されたデザイン因子のうちの少なくとも1つは、質量対電荷比からの質量であり、デバイスは質量分析計である。標的調整された人工原子は、標的内の量子コヒーレンスを操作して量子デコヒーレンスを誘導するために標的調整され、量子デコヒーレンスは、標的の電子場量子コヒーレンスのそれぞれの波動関数を崩壊させるものとして認識される。いくつかの実施形態において、標的は、少なくとも1つの細胞膜ドッキング構造を有するウイルスであり、操作剤は、少なくとも1つのウイルスドッキング構造が対象の細胞受容体にドッキングするのを阻害するように適合される。
【0007】
いくつかの実施形態において、容器は、調整可能な設計されたクラスレート水和物であり、設計されたクラスレート水和物は複数のノード及び正電荷の内側被覆部を有する中空の内部部分を有する。標的調整された量子電子場は、設計されたクラスレート水和物中の正電荷の内側被覆部に格納され、それによって含まれる。容器を準備することは、磁場発生器を介して、第1の所定の電磁誘導を蒸留水の溶液に適用して、蒸留水内の量子コヒーレンスを誘導し、設計されたクラスレート構造を形成することを含み、設計されたクラスレート構造は、中空の内部部分を有する。
【0008】
容器を形成し、標的調整された電子で容器を誘導することは、設計されたクラスレート水和物の中空内部部分が正電荷の内側被覆部を有し、設計されたクラスレート水和物の外側部分が少なくとも部分的に負電荷で被覆されるまで、溶液を電磁場又は磁場に曝露し、クーパー対を形成することを含み得る。量子化されていない標的調整された電子は、周波数転送デバイスを介して溶液内で生成される。方法は、正電荷の内側被覆部内の量子化されていない標的調整された電子を引き付けて捕捉し、量子化された標的調整された電子を形成するために、溶液に第1の振動を適用することによって、設計されたクラスレート水和物の中空内部部分に量子化されていない標的調整された電子場を移すことを含み得る。
【0009】
方法は、設計されたクラスレート水和物中の正電荷の内側被覆部内から量子化された標的調整された電子を露出させるために、標的調整された人工原子に第2の振動を適用することと、標的調整された人工原子を操作剤として対象に送達することとを含み得る。第2の振動は、正確に10回の振動を含み得る。設計されたクラスレート水和物は、複数のノードが第1の原子間間隔によって分離されている元の状態と、複数のノードが第2の原子間間隔によって分離されている圧縮状態とを定義し得る。第1の原子間間隔及び第2の原子間間隔は、それぞれ約4.68オングストローム及び約3.91オングストロームであってもよい。方法は、元の状態を第2の所定の磁場に曝露することによって、設計されたクラスレート水和物を元の状態から圧縮状態に安定化することを更に含む。一例では、元
の状態は、四面体クラスレートであり、圧縮状態は、十六面体クラスレートである。
【0010】
操作剤を送達することは、操作剤を対象の舌下に適用することを含み得る。操作剤を送達することは、経口、舌下、肺、経皮、眼、耳、鼻、吸入、膣、直腸、透析、噴霧、吸入、皮膚、皮下、直接、及び注射のそれぞれ内の送達経路を介して操作剤を提供することのうちの少なくとも1つを含み得る。
【0011】
量子化された標的調整された電子は、較正因子に基づいてもよく、方法は、検証プロセスを介して、標的ゾーンに相関する質量スペクトルピークが除去又は調節されているかどうかを決定することと、標的ゾーン質量スペクトルピークが除去又は調節されていない場合、較正因子を調節し、検証プロセスを繰り返すこととを更に含む。
【0012】
いくつかの実施形態において、標的は、SARS-CoV-2ウイルスであり、標的ゾーンは、SARS-CoV-2 3CLProタンパク質であり、固有因子は、3750m/zの質量分析からの3750AMU(原子量単位)のQスフェア状態ベクトルのエネルギーパターンであり、標的調整された電子エネルギーパターンは、3.75フェムトボルト(3.75×10-15V)のQスフェアベクトルのエネルギーパターン及びフェムトボルトの量子エネルギー状態を特徴とする。標的調整された人工原子を生成することは、アトボルト領域(1×10-16ボルト~1×10-18ボルト)内の仕事状態を有するアトボルト量子エネルギー状態を生成すること、フェムトボルト領域(1×10-15ボルト~1×10-18ボルト)内の仕事状態を有するフェムトボルト量子エネルギー状態を生成すること、ピコボルト領域(1×10-13ボルト~1×10-15ボルト)内の仕事状態を有するピコボルト量子エネルギー状態を生成すること、並びにナノボルト領域(1×10-9~1×10-12)内のナノボルト量子エネルギー状態及び仕事状態を生成することのうちの少なくとも1つを含む。方法は、標的調整されたデザイン因子によって決定された大きさで電子場の電圧を誘導することを含む。標的調整された人工原子を生成することは、関数発生器を適合させて標的調整されたソリトンを生成することを含み、標的調整されたソリトンは、14.1オングストローム未満の量子エネルギー状態にある。
【0013】
実施形態:SARS2 N+パターン+M剤=対象における毎日の阻害剤+方法
いくつかの実施形態において、標的は、SARS-CoV-2ウイルスである。標的ゾーンは、3CLProタンパク質であってもよく、操作剤は、ウイルス感染においてSARS-CoV-2ウイルスのウイルス複製を阻害するように適合される。標的ゾーンは、スパイクタンパク質(Sタンパク質)であってもよく、操作剤が、SARS-CoV-2ウイルスのS-タンパク質における標的ゾーン構造結合の並べ替え及び形状変化を誘導するように適合される。標的調整された電子エネルギーパターンは、約30ピコボルト((3.0×10-12 V)のエネルギーパターン及びピコボルトの量子エネルギー状態を特徴とする。操作剤は、毎日の阻害剤として対象に送達され得る。方法は、標的が対象内に位置するかどうかを決定することと、標的が対象内にある場合、標的を操作するための治療として、操作剤を対象に送達することとを更に含む。
【0014】
本明細書に開示されるのは、標的を操作するためのシステムであり、このシステムは、標的の固有パラメータを識別するように構成されたデバイスと、少なくとも部分的に固有パラメータに基づいて標的調整されたデザイン因子に部分的に基づいて、量子化されていない標的調整された電子を生成するように適合された関数発生器とを含む。システムは、量子化されていない標的調整された電子を運ぶための容器を準備するように適合された少なくとも1つの電磁場発生器を含み、容器は、超伝導体量子ドットで構成される。量子化されていない標的調整された電子は、容器に移されて、量子化されたエネルギーレベルを有する標的調整された人工原子を形成し、標的調整された人工原子は、標的における量子
コヒーレンスを操作するための操作剤として機能する。固有パラメータ及び標的調整されたデザイン因子は、標的及び標的内の標的ゾーンの質量対電荷比の質量に少なくとも部分的に基づいており、デバイスは、高周波四重極質量分析計であり得る。
【0015】
本明細書に開示されるのは、量子コヒーレンスを有する標的に送達するためのナノ構造を調製するための方法であり、この方法は、デバイスを介して標的の質量対電荷比から質量を識別することと、質量対電荷比からの質量に基づくエネルギーパターンに少なくとも部分的に基づいて標的調整されたデザイン因子を決定することとを含む。方法は、標的調整されたデザイン因子に部分的に基づいて量子化されていない標的調整された電子場を生成することと、量子化されていない標的調整された電子を容器に移してエネルギーレベルを量子化することによってナノ構造を形成することとを含み、ナノ構造は標的における量子コヒーレンスを操作するように適合される。ナノ構造を形成する前に、方法は、超伝導量子ドットで構成される容器を選択することを含む。標的調整されたデザイン因子は、較正因子に基づいてもよく、方法は、検証プロセスを介して、標的ゾーンに相関する質量スペクトルピークが除去又は調節されているかどうかを決定することと、標的ゾーン質量スペクトルピークが除去又は調節されていない場合、較正因子を調節し、検証プロセスを繰り返すこととを更に含む。
【0016】
本開示の上記の特徴及び利点、並びに他の特徴及び利点は、付属の図面に関連して考慮されると、本開示を実施するための最良の形態の以下の詳細な説明から容易に明らかである。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】コントローラを含む標的(例えばSARS-CoV-2であり得る)の機能を操作するためのシステムの概略図である。
【0018】
【
図2】量子コヒーレント系の概略表現を示す図である。
【0019】
【
図3】量子ディスコード系の概略表現を示す図である。
【0020】
【
図4】量子ディスコードと量子もつれとの間の関係を示すベン図である。
【0021】
【
図5】量子ビットにおけるビットフリップエラー及び位相フリップエラーの概略断片表現を示す図である。
【0022】
【
図6】例示的なウイルス構造における複数のコヒーレント構造の量子ディスコードの概略断片表現を示す図である。
【0023】
【
図7】高周波遷移の概略断片ブロッホ球表現を示す図である。
【0024】
【
図8】
図1のシステムの様々な構成要素の概略ブロック図である。
【0025】
【
図9】
図1及び2のシステムによって実行可能な方法の概略フローチャートを示す図である。
【0026】
【
図10】質量分析計を有する、
図1及び2のシステムによって用いられ得る構成の概略図である。
【0027】
【
図11】
図10の質量分析計によって生成された質量スペクトル及び質量スペクトルのフーリエ変換の概略例を示す。
【0028】
【
図12】
図1及び8のシステムによって用いられ得る代替構成であって、高周波信号を利用する質量分析計を有する構成の概略図である。
【0029】
【
図13】
図1及び2のシステムによって用いられ得る(元の状態での)設計された調整可能なクラスレート構造の概略断片図である。
【0030】
【
図14】関数発生器を有する、
図1及び8のシステムによって用いられ得る装置の概略図である。
【0031】
【
図15】圧縮状態の、
図14の設計された調整可能なクラスレート構造の概略断片図である。
【0032】
【
図16】容器と標的調整された量子電子場とを組み合わせることによる標的調整された人工原子の生成を示す概略図である。
【0033】
【
図17】ウイルスに関連するマーカーの質量スペクトルの概略断片的例を示す図である。
【0034】
【
図18】インフルエンザ株の質量スペクトルの概略断片的例を示す図である。
【0035】
【
図19】垂直軸上に偏光を、水平軸上に時間を示す概略的グラフである。
【0036】
【
図20】垂直軸上にエネルギー振幅を、水平軸上に周波数を示す概略的グラフである。
【0037】
本開示は修正及び代替の形態をとり得、非限定的な代表的実施形態が図面に例として示され、後に詳細に説明される。本開示の発明的な態様は、開示された特定の形態に限定されない。むしろ、本開示は、添付の特許請求の範囲によって定義される本開示の範囲内に包含される実施形態、均等物、組み合わせ、及び代替物を網羅することを意図している。
【発明を実施するための形態】
【0038】
本開示は、量子物理学及び量子力学の新規及び進化する分野を対象とするが、より具体的には、本開示は、量子場理論、量子色力学、量子電磁力学、粒子物理学、核物理学、凝縮物質物理学、固体物理学、多体物理学、ストリング理論、統一理論、M理論、量子化学、量子コンピューティング、量子アルゴリズム、量子情報理論、量子通信、量子生物物理学、生物物理学、生物系、計算生物学、遺伝学、免疫学、ウイルス学、微生物学、エネルギー、超伝導体、回路、量子コンピューティングハードウェア、システムデザイン、及び工学を含むがこれらに限定されない以下の分野の任意の組み合わせを使用する。理論に限定されるものではないが、以下の説明は、幅広い可能性のある応用を伴う、この新たな技術の基礎となる理論の話を提供する。同様の参照番号が同様の構成要素を指す図面を参照すると、
図1は、対象14に送達される操作剤12を識別、デザイン、及び用いるためのシステム10を概略的に示す。図面は、概念を概略的に示すことを意図しており、縮尺どおりではないことを理解されたい。
【0039】
本開示は、量子コヒーレンス特性及びSpinQ技術を利用して、量子系を識別、デザイン、形成、操作、保存、輸送、及び/又は標的16に送達する。より具体的には、本開示は、標的の量子コヒーレンス及び機能を操作するために、標的調整された人工原子の形態で標的調整された電子を識別、生成及び送達する系及び方法、並びに診断及びナノ構造の容器送達システムに関する。ここに記載されるSpinQ技術は、限定されないが、H
arris-Hogan定数、量子質量エネルギー理論(以下「QMET」)、QMETスフェア、QMET状態ベクトル、QMET遷移線、QMETエネルギー状態、SpinQ融合、SpinQ量子ドット(人工原子、超伝導体量子ドット、量子酵素)、水素結合理論、及び選択性理論を含む。本明細書で定義される量子系は、限定されないが、粒子、分子、原子、クーパー対、量子コヒーレンス、超伝導体量子ドット、ナノ構造、人工原子、設計されたクラスレート水和物、材料、ハードウェア、及び情報と同時に等価であるエネルギーを含む。本明細書における形成という用語は、限定されないが、構造又は機能を形成すること、量子コヒーレンスを引き起こすこと、存在をもたらすこと、又は量子系を形成又は製造することを含む。本明細書における操作という用語は、量子コヒーレンスの機能又は構造を操作することを含み、限定されないが、編集、復元、干渉、阻害、制御、変更、改変、再整列を含み、ビットフリップ、位相フリップ、及び操作のためのアルゴリズムの適用を含むか、又は干渉、デカップル、デフェーズ、無効化、中和、破壊、又は崩壊を含むデコヒーレンスを引き起こす。本明細書における保存は、限定されないが、結合又は構造内に保持、捕捉、包含、又は含有することを含む。本明細書における輸送という用語は、限定されないが、ある点から別の点への分布又は移動を含む。本明細書における送達は、限定されないが、放出、投与、接触、又は適用を含む。その唯一の定義における量子コヒーレンスは、局所性及び非局所性の両方を含み、それに応じて操作することができる全体性の重ね合わせ状態にある量子コヒーレントネットワークのセット全体を含む。本明細書に記載されるような量子コヒーレント特性は、限定されないが、量子状態、粒子、場、力、接続(結合又は空間)、及びエネルギーを含むがこれらに限定されない、量子コヒーレント系50内の構成要素を含む。本明細書に記載の量子状態という用語は、限定されないが、スピン状態(0、1、2、1/2)及びスピン(上、下)を含むスピン、手(右手、左手)を含む軌道、色荷、フレーバー及び極性を含む電荷(+、-)、質量、ヘリシティ、パリティを含む。本明細書における粒子という用語は、限定されないが、量子ビット、ソリトン、量子(複数可)、量子波パケット、暗号化波パケット、光子、フォノン、陽子、中性子、電子、クォーク、ニュートリノ、プレオン、重力子、ヒッグスボソン、及び標準モデルで一般的に定義及び理解されている付加及び変形を含む。粒子はエネルギーで構成され、構成に応じて、付随する磁場又は電場を生成する。粒子は、光子、フォノン、グルーオン、ボソン、及び重力子のフォースキャリア、並びに標準モデルに含まれる付加及び変形も含む。本明細書で定義される場は、限定されないが、標準モデルで一般的に定義されるように、電磁、電気、磁気、重力、ヒッグス、干渉、建設的、破壊的、暗視野、及び変形を含む。本明細書に記載されるエネルギー演算子は、限定されないが、ハミルトニアン及びラグランジアンを含む。本明細書におけるエネルギーという用語は、限定されないが、量子ビート、ポテンシャルエネルギー(電圧)、運動エネルギー、共鳴、非局在化電子、スペクトルギャップ、エネルギーギャップ、質量ギャップ、量子トンネリング、エネルギー又は質量の膨張、エネルギー又は質量の収縮、非局在化、及び再局在化等のエネルギー伝達を含む。
【0040】
システム10は、出生前及び新生児スクリーニング中の評価及び治療;乳児、若者、及び成人の毎年のウェルネスチェック;精神的健康評価;特発性疾患;急性ウイルス又はアレルゲン応答等の急性応答;自己免疫、病原体、ライム病等の慢性疾患;遺伝子変異;免疫及び健康機能障害;生理学的要因;構造(筋肉、骨、筋膜)を含む外傷又は損傷;FE-S分子間の電子の移送、エネルギーパターンバランス、及び神経、脳、筋膜を含む陽子結合機能障害等の量子生理学;並びに身体によって生成される全てのもの、消費される全てのもの(食品及び液体を含む)を含む一般生化学的影響、環境曝露(空気及び毒素を含む)、並びに化学生体信号、ホルモン、心拍数、酸素飽和度を含む感情的バイオマーカーを含む、広範な病原体、疾患、病気、感染症、及び倦怠感又は異常な状態若しくは症状等の他の状態のデザイン、識別、診断、デザイン、モニタリング、パーソナライゼーション、予防、緩和、及び/又は治療のために、バイオテクノロジー、医療、農業、又は獣医学の、を含むがこれに限定されない産業内で用いられ得る。潜在的な生物学的用途のリスト
には、エボラ、HIV、EBV、ヘルペス、及び肝炎を含むウイルス等の病原体;アフリカ睡眠病、アメーバ性赤痢、及びマラリア等の関連疾患を含む細菌、寄生虫、真菌、及び原虫;ベース細胞当たり4.1+-1.7×10E-3の任意の生物学的エンティティについて最も高い報告された変異率を有するHIV-1を含む高変異病原体;カルバペネム耐性アシネトバクター、カンジダオーリス、クロストリジオイドディフィシル、カルバペネム耐性エンテロバクテリア、薬物耐性ネイセリア淋菌を含むCDCの緊急の脅威を含む抗菌薬耐性病原体;GASを含む速効性病原体(壊死性筋膜炎の連鎖球菌性疾患群A)及びナエグレリア・ファウレリ(脳を食べるアメーバ);バイオフィルム及びウイルスを含む病原体ネットワーク及び変異;新しい又は新規の病原体及び典型的な試験を通して見つけることができない病原体;シュードモナス・エキソトキシン(PE)、ジフテリア毒素(DT)又はリボソーム不活性化タンパク質(RIP)及びアレルゲン等の毒素を含むがこれらに限定されない抗原;自己抗体、骨髄損傷及び血管損傷を含むがこれらに限定されない免疫系機能障害;DNA SNP、CNV等の遺伝子及びエピジェネティック機能障害、並びに変異遺伝性脊髄対麻痺、精子DNA損傷の増加及び男性不妊症のリスクに関連するDNAミスマッチ修復遺伝子PMS2(r51059060、Ser775Asn)中のイントロンSNP、リボソーム成分タンパク質又はrRNA遺伝子のリボソーム病(がん及び遺伝性骨髄不全のものを含む)の30sサブユニットを含むリボソーム等のRNAを含むがこれらに限定されない変異;アルツハイマー病及びパーキンソン病、多発性硬化症(MS)、前頭側頭側索性痴呆(FTD)、又は筋萎縮性側索硬化症(ALS)、慢性消耗及び狂牛病等のプリオン病に見られるミスフォールド、凝集体、毒性タンパク質からの神経変性疾患を含むプロテオパチー及び不良タンパク質のタンパク質機能不全等の生体分子機能不全、世界で150人において報告されているポーフィリア等のタンパク質機能不全を含む稀な疾患;ギャップ接合、神経障害、例えばニューロパチー、神経絞扼、圧迫神経、絞扼、片頭痛、心停止及び発作等を含むがこれらに限定されない細胞間通信機能不全;並びに他の実体が含まれ得る。
【0041】
本明細書に提示される実施形態は(エネルギー及び情報伝達のための量子コヒーレンス要件を含む)、バイオテクノロジー及び医療デバイス(spinQ融合による量子コヒーレンスの誘導等);バイオテクノロジーの健康(細胞内細胞間浸透圧効果等の項目に関連する医療及び又は健康機能障害を修復及び回復するための超水和物等);情報及びエネルギー伝達、操作、及び制御を含む電気回路及び量子コンピューティングハードウェア(マルチ量子ビットを形成するためのsQDの形成、クーパー接合、及びダークエラー補正及びダーク操作等の情報の活用等)を含むがこれらに限定されない用途に適用され得る。
【0042】
本明細書に提示される実施形態は、ソフトウェア、暗号化、アルゴリズム、セキュリティ、防衛(未知の量子要求、ダークファクタリング、コヒーレンスを維持するための標的調整されたクローニングを操作する等)等の量子コンピューティング(情報伝達を含む);情報伝達のための情報及び凝縮された物質の脱局在化及び脱局在化するテレポーテーション及びテレコミュニケーション;新たな材料、分子、及び生成物/化学製剤(ダーク電子、結晶構造、標的調整された人工原子、スーパー量子ドットを含む新たな材料等);超伝導体及びエネルギー;医学的診断、ワクチン、サプリメント等のためのサメ、植物、及び動物等の絶滅危惧種への影響を低減するための新たな医学材料;並びに光学に適用され得る。
【0043】
対象14は、限定されないが、脊椎動物及び無脊椎動物等の任意の生物;細菌、ウイルス、古細菌、原生動物、藻類、真菌(酵母、カビ)を含む微生物;植物(木、ハーブ、茂み、草、つる、シダ、コケ、緑藻)、及び真菌;ウイルス及びプリオン等の非生物システム;有機化合物及び無機化合物;水システム;空気システム;土壌システム;エネルギーシステム;コンピュータシステム;又は電気通信及び光学システムを含み得る。
【0044】
操作剤12は、標的16の全部又は一部を操作するように設計された量子化された標的調整された電子Qを含む。標的調整という用語は、
図9に従って標的調整された因子をデザインすることを含む(ブロック104)。標的16は全体的な分子構造であり、標的ゾーン18は標的16内の特定の分子構造である。操作剤12は、人工原子44を介して、又はいくつかの用途(量子コヒーレンスを引き起こすための皮膚神経損傷又は量子デコヒーレンスを引き起こすための腫瘍等)のために、デバイス又は関数発生器52からの直接接触伝達(接触パッチ、膨張可能なバンド、バンド又はカフ、ワンド、又はウェアラブルデバイス等)を介して、量子化されていない標的調整された電子Eとして用いられ又は送達され得る。人工原子は、離散的な量子化されたエネルギーレベルを含むという意味で、(単に)実際の原子の挙動をエミュレートする特定の人工ナノ構造に与えられた名前である。人工原子は、エンジニアや科学者に、人工原子電荷と量子化されたエネルギー(原子のような)を使用してカスタムエネルギーレベルをデザインする柔軟性を提供する。電子が小さな空間に閉じ込められ、それらの運動を三次元に制限する正電荷(原子の核、量子ドットのゲート、又は人工原子の正の内部被覆部等)によって捕捉されると、それらは離散的な量子状態に強制され、これらの電子は自由空間におけるそれらの対応物と比較して異なる挙動をし、それらの挙動は量子力学によってのみ説明される。拘束された電子は、原子に機械的に類似した量子電子波形構造を生成する。電子は、従来の原子のように構造内に含まれているが、その中心は核の欠如によって区別できる。操作剤12は、標的16(全体)又は標的ゾーン18(一部)を操作して、標的16の全体的な機能に影響を与えるようにデザインされ得る。生物学的用途のために、操作剤12は、所与の量の操作剤12を液体形態で運ぶか、又は保持するように適合され得る様々な送達方法及び経路を含み得、これには、経口で(例えばカプセルを介して経口的に)摂取すること;静脈内(例えばIVを介して静脈内)への注射、筋肉(例えば筋肉内若しくはIM)への注射、脊髄の周りの空間(例えば髄腔内)への注射、若しくは皮膚の下(例えば皮下)への注射によって与えること;舌の下(例えば舌下)に適用すること;直腸(例えば坐薬を介して直腸内)に、若しくは膣(坐薬を介して膣内)に挿入すること;眼(例えば滴を介した眼の経路)若しくは耳(例えば滴を介した耳の経路)に適用すること、鼻内に噴霧し、鼻膜を介して吸収すること(例えば噴霧器を介して経鼻的に);通常は口(例えば吸入器を介した吸入)若しくは口及び鼻(例えば霧化)を介して肺に呼吸すること;局部的(局所的)効果のために開放創若しくは切開部を介して皮膚に適用すること(例えば液体を介して皮膚に);局部的(局所的)効果のためにパッチを介して創傷に送達すること(クリームを介して経皮的に);又は機械(例えば透析又はパッチ)で直接適用することが含まれる。生物学的用途のためには、操作剤12の人工原子44は、酵素分解、胃酸、又は肝臓の最初の通過の影響を受けにくい。有効性は、バイオアベイラビリティによって駆動され、バイオアベイラビリティは、種々の送達方法に対して操作剤12を有効にする粒子(分子)サイズ及び動態学的溶解度によって駆動され得る。操作剤12は、活性化された場合、結合組織及び筋膜の水素結合を介してより速い取り込み及び分布を提供し、付随するネットワークを介して送達される。操作剤12は、化学物質ではなく、したがって吸熱又は発熱の結果を生じない量子電子で構成されている。
【0045】
標的16又は標的ゾーン18は、巨大分子及び生体分子等の対象14内の任意の構造、分子、原子、又は粒子;結合又は接続;通信チャネル(内部及び外部細胞間通信等);官能基又は側鎖、;ポリマーの分子骨格又は主鎖;小器官;細胞を含み得る。標的16は、デザインプロセス中に考慮すべき複数の標的ゾーン18を有し得る。追加的に、各標的ゾーン18は、中に含まれる量子コヒーレンスの操作のための複数の標的調整デザインオプションを有する。再び
図1を参照すると、いくつかの巨大分子の例は、生体分子及び分子骨格で構成される標的16又は標的ゾーン18を含む。分子骨格は、他の全てを除いて、一緒に分子の連続鎖を形成する互いに結合した原子の最長の連続鎖として定義される。生体分子及び巨大分子は、幅広いサイズ、構造、及び官能基を有し、多種多様な機能を果たす。異なる組み合わせでアルファベットの文字をつなぎ合わせて膨大な種類の単語を生成
するのと同様に、生体分子モノマー(糖、アミノ酸、脂肪酸、及びヌクレオチドを含む)の結合は、モノマーの増殖剤であり、タンパク質、セルロース、及び核酸を含む生体内の材料の大部分を構成する、異なる高分子ポリマーの実質的に無限のコレクションを生成することができる。いくつかの巨大分子の例としては、ペプチド結合と一緒に連結された分子であり、細胞及び構造を構築し、細胞を輸送し、細胞活性を制御し、細胞接触、シグナル伝達、触媒及び酵素を維持するために使用されるアミノ酸分子。これには、限定されないが、酵素タンパク質、構造タンパク質、調節タンパク質、シグナル伝達分子タンパク質、防御タンパク質、並びにカナバニンのような珍しいアミノ酸を含むタンパク質が含まれる。結合した炭素、水素、及び酸素原子の分子骨格を有し、細胞のエネルギー、細胞間伝達、細胞接着、侵入微生物に対する防御、及び異物の除去に使用される炭水化物分子。これには、限定されないが、単糖、二糖、オリゴ糖、及び多糖が含まれる。結合した炭素、水素、及び酸素原子の分子骨格を有する脂質分子は、トリアシルグリセロール(トリグリセリド)、リン脂質、ステロール、及びステロイドホルモン(エストロゲン等)を含むがこれらに限定されない遺伝子発現を変化させることによってエネルギーを貯蔵し、皮膚の層を保護し、感染を予防し、細胞内の細胞活性及び情報の流れを調節するために使用される。一連のヌクレオチド、コドン、及びアミノ酸と結合したヌクレオチドの分子骨格を有する核酸分子は、遺伝子コードを構築するために使用される。これには、限定されないが、DNA及びRNA、並びに普遍的な電池及びエネルギー貯蔵分子であるATP(アデノシン三リン酸)の単一ヌクレオチドが含まれる。組み合わされた分子、例えば糖タンパク質の出力と混合されたタンパク質及び炭水化物。これには、限定されないが、前立腺がん(PSA)及び卵巣がん(CA-125)等のがんの開発及び/又は検出に有用なこれらのタンパク質の多くとともに、卵胞刺激ホルモン、黄体形成ホルモン、甲状腺刺激ホルモン、甲状腺刺激ホルモン、ヒト絨毛性ゴナドトロピン、αフェトタンパク質、及びエルチロポエチン(EPO)等のホルモンが含まれる。内部及び外部細胞間通信チャネル及び結合は、膜受容体の3つの主要なクラスを含む細胞膜受容体を含む。タンパク質作用を利用するG-タンパク質結合受容体、イオンチャネル開口を利用するイオンチャネル受容体、及び酵素活性化を利用する酵素結合受容体。例えばドーパミン受容体はドーパミンに結合し、インスリン受容体はインスリンに結合し、神経成長因子受容体は神経成長因子に結合し、ACEII受容体はACEIIに結合する。単一の細胞として応答し、イオンを共有するギャップ接合部を含む細胞間直接シグナル伝達;細胞が隣接細胞を標的とするパラクリンシグナル伝達、細胞がそれ自体を標的とする自己分泌シグナル伝達、及びシグナルが標的細胞に近いシナプスで放出される神経伝達物質シグナル伝達を含む間質液中の間接シグナル伝達及び移動;並びに細胞が血流を通る離れた細胞を標的とするホルモンシグナル伝達を含む血液中の間接シグナル伝達及び移動。
【0046】
量子質量エネルギー理論(QMET)
量子コヒーレンス、すなわち量子状態の重ね合わせの原理は、量子理論の礎石の1つであり、古典的な方法よりもタスク計算に大きな利点を提供する。量子コヒーレンスは、一般に、粒子の対又は群が生成され、相互作用し、又は空間的近接性を共有するときに生じる物理的現象として定義され、これにより、粒子が長い距離で分離され得るときを含め、対又は群の各粒子の量子状態は、他の量子状態のうちの1つ以上とは独立して説明することができない。その基本的かつ唯一の定義における量子コヒーレンスは、局所性及び非局所性の両方を含む多くのプロセスを含む全体の重ね合わせで機能する量子コヒーレントネットワーク全体を含み、提供する。この技術及び特許の目的のために、量子コヒーレンス及び量子もつれは動作上等価であるとみなすことができ、それらの包括的な用語は交換可能であり得る。この差は、一般にシュレーディンガー対コペンハーゲンによる量子解釈に基づいている。量子もつれ(シュレーディンガー)は量子力学に基づいており、量子コヒーレンス(コペンハーゲン)は量子場理論に基づいている。この技術は量子場理論を大きく利用しているため、電子、クォーク、グルーオン、陽子、中性子、及び原子核等のより一般的に知られている亜原子粒子用語(粒子、核、原子物理学)の助けを借りて、概念は
一般に量子コヒーレンスの観点から説明されている。また、使用される量子場理論の追加の概念には、基本的な質量場(電子及びニュートリノ(レプトン)及びクォーク(アップクォーク及びダウンクォークを含む)及び基本的な力場(グルーオン、重力子、ボソン、光子を含む)の場量子(基礎となる励起場の波紋)が含まれる。量子重ね合わせは、一般に、古典物理学における波と同様に、任意の2つ以上の量子状態を重ね合わせる(加算する)ことができ、結果は別の有効な量子状態になると述べているQMの基本原理として定義される。量子場理論(以下「QFT」)の理論的枠組みの中で、及びこの技術内での目的のために、量子コヒーレンス及び量子重ね合わせは、同じ現象と称することができる。
【0047】
最も単純な定義での仕事は、運動エネルギー及びポテンシャルエネルギー等、ある系から別の系へのエネルギー伝達として定義される。系の共鳴は、系が運動エネルギー又はポテンシャルエネルギー等の異なる貯蔵モード間でエネルギーを貯蔵し、容易に伝達することができる閉じた系で発生する。共鳴周波数は、一般に、系間のエネルギー伝達の振動を定義し、これは更に、中心値、しばしば平衡点、又は2つのより異なる状態の間のいくつかの測定値の反復的な変動として定義される。近接系における系共鳴は、粒子又は電子の非局在化によってもたらされる。仕事及びエネルギー伝達は、順序付けられた分子運動からのみ得られるため、エントロピーの量は、系の分子障害、又はランダム性の尺度としても使用される。組織、構造、機能として定義されている順序。物理学では、エントロピーは系がエネルギーを失い、カオスに分解するプロセスとして定義される。閉じた系では、エントロピーは常に経時的に増加する。強制共鳴又は振動は、系をエントロピーに押し込む可能性がある。ここで、QMETは、系が量子仕事を行うための粒子、ベクトル、及び場の粒子、原子、及び空間量子コヒーレンス要件に基づく新しい用語、量子エントロピーを定義する。系の必要な量子コヒーレンスが維持されない場合、系は量子エントロピーに揺れるにつれて位相がずれ、エネルギー伝達の全ての量子特性が失われる。
【0048】
量子力学及び量子場理論はそれぞれ、エネルギーと物質との間の量子関係をわずかに異なるものとして評価しており、どちらも並進対称性の結果として波動関数に作用するエネルギー演算子を定義している。主な違いは、QFTは一般的にラグランジアン力学を使用して運動エネルギーとポテンシャルエネルギーとの違いを説明しているのに対し、QMはハミルトニアン力学を使用して運動エネルギー及びポテンシャルエネルギーの合計を説明していることである。QFTは、粒子物理学で使用され、最も一般的には、2つの別個の物理系の相互作用を記述するものとして理解され、一方から他方に延び、2つの系の間の粒子又はエネルギー交換において現れる場に起因する。波動関数は、粒子の波動特性を数学的に記述する可変量として定義され、その物質波のどこかで電子を見つける確率を記述したシュレーディンガー方程式において最初に導入された概念である。時間並進対称性は、一般に、共通の区間を通して事象の時間を移動させる物理学における数学的変換として定義される。より一般的には、並進対称性は、任意の回転又は反射なしに特定の距離を通って特定の方向に移動、シフト又はスライドを生じたものとして定義される。自然界には、時間並進以外にも、空間並進又は回転対称性等、多くの対称性がある。これらの対称性は破られて、結晶、超伝導性、及びヒッグスメカニズム等の多様な現象を説明し得る。
【0049】
本明細書に記載されるように、量子質量エネルギー理論(以下、「QMET」)は、新たな量子理論として導入され、定義される。これは量子場理論に基づいており、特にストリング理論の枠組みの中で確立されている。QMETは、Harris-Hogan定数、QMET Qスフェア、状態ベクトル、量子位相遷移を含む。QMETの定義では、超量子ドット(人工原子としても知られる)を戦略的にデザインし、電子で標的調整して、QMETエネルギーバンドを介して系の量子コヒーレンスを操作することができる。超伝導体量子ドットは、亜原子から量子電子エネルギー及びエネルギー状態を拾い上げて運び、それを標的に送達し、指定された標的に対してエネルギーを電磁エネルギーに崩壊させる。
【0050】
QMETは、本明細書において、14.1オングストローム(Å)のHarris-Hogan定数を、現在の真空と重ね合わせて動作する別個の量子真空及びQMET量子エネルギーバンドを定義する新たな科学的変数として正式に定義している。当初、量子の発見からまだ見出されていない理論があると仮定したのはプランクだった。14.1のHarris-Hogan定数から始まって、波と粒子は独立して動作し、光の速度は適用されず、量子エネルギーの動きが優位になる。この一連の量子エネルギーバンドは、光子及びフォノンの両方の量子もつれ要件が存在するため、静かでダークな環境を定義する。真空なしで、超伝導体なしで、そして干渉なしで、量子コヒーレンスが働き、湿度のある、湿潤した、ノイズの多い人体内に存在することを可能にする超伝導体環境。この現象は、50年後のコンピュータ速度におけるムーアの法則の障害を評価することで容易に実現される。シリコンチップがますます小さくなるにつれて、速度は絶えず増加している。シリコンチップは今や非常に小さくなり、14.1オングストローム未満へと近付いている。量子運動のこの次元ではコンピュータ(バイナリ)ビットはもはや予測不可能であるが、これは、ビットが量子運動を想定しており、古典物理学は量子運動を測定する精度を提供できないためである。QMET位相遷移及びエネルギーバンド及びその中の解は、正の粒子(クォーク等)が光速よりも速く移動しているYang-Mills質量ギャップ問題を定義する。また、テラヘルツのギャップは、場遷移線の「量子フォールドバック」として説明される。
【0051】
ここで、QMETは、量子コヒーレント系のグローバル固有特性をモデル化するためのポアンカレ(ブロッホ)球又はマルチブロッホ球の幾何学表現としてQスフェアを定義する。量子コンピューティング及び量子力学では、ポアンカレ(ブロッホ)球は、量子ビット(quibit、quantum bit)等の2レベル量子力学系の純粋な量子ビット状態の幾何学的表現である。スピン、軌道、電荷の量子コヒーレント状態の関係により、SU(2)-SO(3)はまた、数学的関係をモデル化することができ、これは、ブロッホ球(リーマン球として数学者にも知られている)又は本明細書においてQスフェアと称されるマルチブロッホ球の表現に対する量子ビット(又は量子エネルギーパターン)等の量子物体の量子状態を表すために球を使用することを可能にする。次いで、余剰次元の幾何学は、スピン、軌道、及び電荷の量子状態の重ね合わせのエネルギーパターンであるQスフェアベクトルを用いて、Qスフェアとして定義される。量子コヒーレント系の情報は、スピンだけでなく、スピンと軌道の向きに具体的に格納される。スピン軌道カップリング(スピン軌道は固有スピン、角運動量、又は位相としても知られている)の非常に強い引力のため、円形軌道e及びスピンは(ギアのように)互いにロックされている。スピン軌道結合は、エネルギーがフェムトボルトエネルギー状態で構造(分子等)の論理構造を形成するように自然にデザインされる(形成及び絡み合わされる)ように設定される。量子ビットのヒルベルト空間のポアンカレ球表現。ここで、応力エネルギーテンソルは、量子場のヒルベルト空間に作用する演算子である。
【0052】
QMETは、本明細書において、状態ベクトルを、並進としてではなく量子場及び波動関数のヒルベルト空間に作用するエネルギーとしてのハミルトニアンであると定義するが、QMET量子相遷移線によって定義されるエネルギー並進対称性として定義する。ハミルトニアンは、系の総運動学的及びポテンシャルエネルギーとして定義され、これは、グルーオン力、又はより一般的には同位体が存在しない場合の原子質量単位(AMU)によって定義され得る。状態ベクトル並進対称性はまた、量子コヒーレンスの構造を保持する一次元ストリングを提供し、原子核を一緒に保持する宇宙の4つの基本的な力の1つである強い力を記述する洗練された数学的方法を提供する。
【0053】
QMETはまた、本明細書において、量子位相遷移(QPT)を、量子変動が2つの異なる基底状態の間の系をとるハミルトニアンで遷移又は調整することができる基底状態と
して定義する。対称性破壊及び位相型を含む量子系の位相遷移は、常にギャップの閉鎖及び開放に関連している。系のストリングの定義されたエネルギー演算子及びエネルギー並進対称性を使用して、スペクトルギャップのエネルギー状態及び質量ギャップをモデル化する能力を可能にする。素粒子物理学及び多体系内でより一般的に理解されている。選択された場コヒーレンスラインで超重力によって基底状態を形成するのは場と粒子のコヒーレンスであり、これは更にQMETエネルギーバンドを形成する。核内のものを含むこれらの基底状態は、多体系全体にわたって保持される新たな真空を形成する。軌道、スピン、電荷、及びヘリシティ等の特性が、粒子がどのような特性を波及するかを定義し、各エネルギーバンド内の粒子の様々な形態のコヒーレンスを定義するかを定義する。しかしながら、粒子のスピン状態は、全体的な場を定義するものであり、亜原子からの「フォールドバック」オーバー効果が示されている。亜原子粒子がきつくなればなるほど、波長が長くなり、膨張性が高くなる。全ての粒子のコアにおけるニュートリノによって支えられた重力子は、全ての粒子に手を与え、全てのものを動かし続けるために必要なエネルギー伝達を促進する。各エネルギーバンド内で発生し、何が解放され、何が閉じ込められ、押し戻されるかを定義するダンス。例えば、光子は、重力のないことを意図して質量ゼロである。ベルの定理は、量子論のある特定の予測が正しい場合、我々の世界は非局所的であると主張している。ここで「非局所的」とは、光速で移動する信号によってさえも事象を結びつけることができないほど、空間的に離れすぎ、時間的に近すぎる事象間に相互作用が存在することを意味する。これらの離散的なエネルギーバンドの構造が絡み合って織り込まれている方法を理解するために、この重ね合わせを定義するQPTを評価することができる。離散的なエネルギー状態又はエネルギーバンドの理解を助けるための1つの類推は、量子ドットであろう。各量子ドットは、そのサイズに基づいて、特定の帯域幅の色を発するという非常に特有の特性によって特徴付けられるか、又はそれを保持する。例えば、より大きなドットは、赤に向かって歪んだ光を放出し、徐々に小さくなるドットは、緑に向かってより歪んだ光を放出する。量子エネルギー状態には、量子仕事を行うための特定のエネルギー密度が含まれている。換言すれば、赤い量子ドットが青い量子ドットと区別できるように、フェムトボルトスーパー量子ドットはピコボルトスーパー量子ドットと区別できる。一例では、適切にデザインされたフェムトボルト量子ドットは、量子コヒーレント系を平坦化し、グルーオンを分離し得る。グルーオンは、系を量子コヒーレンスで保持する力である。利用され得る位相遷移ラインのいくつかの例を以下の表に示す。
【表1】
【0054】
この状態ベクトルは、デザインプロセス中に使用して、量子化されていない標的調整された電子Eの操作状態ベクトルをデザインする方法を決定することができる。電子又はコヒーレント系の情報は、スピンだけでなく、スピン及び軌道の配向に特異的に格納される。スピン軌道カップリング(スピン軌道は固有スピン、角運動量、又は位相としても知られている)の非常に強い引力のため、電子の円形軌道及びスピンは(ギアのように)互いにロックされている。スピン-軌道結合は、電子場の量子が束ねられ、フェムトボルトエネルギー状態でもつれる際に電子が形成されるように設定される。エネルギー状態は、各仕事状態の離散的なエネルギー密度として定義される。仕事は、全てのエネルギーバンド又はエネルギー状態にわたって行われている全ての仕事状態の重ね合わせとして定義される。コヒーレント構造のサイズが大きくなるにつれて、電力(大きさ)が増加する。干渉場を導入して、コヒーレンスを含むグルーオンを破壊することによって、ビットフリップ(ピコボルト)に原子の電荷を変化させる、又は位相フリップ(フェムトボルト)に固有スピンを逆転又は増加させる(コヒーレント系の完全なデコヒーレンスを引き起こす)ことができる。
図5を参照すると、交換器82が球90に沿って緯度で量子ビット84を反転させるビットフリップ誤差80が示されている。また、
図5には、交換器88が量子ビット84を経度で球90の周りに半分だけ押している位相フリップ誤差86が示されている。Qスフェアベクトルは、分子系の励起状態(量子コヒーレンス)の重ね合わせとしてのマルチクビットベクトルとして定義され、これは、系を一緒に保持するコヒーレンスのエネルギーパターン及びエネルギーを定義する。様々なエネルギー状態にわたる操作のために利用することができるいくつかのプロセスには、電子分極、分子(振動)分極、及びいくつかの配向分極が含まれ、これには、粒子形成、粒子もつれ、構造組織化、結合振動、側鎖回転、ループ運動、及びいくつかの分子タンブリングが含まれる。フェムトボルトのエネルギー状態では、エネルギー密度は電子の形成及びもつれに影響を与え、デコヒーレンスを可能にする。ピコボルトエネルギー状態では、エネルギー密度は官能基秩序化等の項目の電荷設定に影響を与え、結合振動、側鎖回転、及び分子分極による結合再編成を可能にする。
【0055】
システム10は、電子分極、分子(振動)分極、及びいくつかの配向分極を含むQPT
のエネルギーバンドを通してデザインすることができ、これには、粒子形成、粒子もつれ、構造組織化、結合振動、側鎖回転、ループ運動、及びいくつかの分子タンブリングが含まれる。例えば、フェムトボルトのエネルギー状態は、電子(質量)が操作されてもつれる量子仕事状態を定義し、フェムト秒分光法内で電子機能を見ると、電子が形成されるにつれて結合が現れたり消えたり、また電子の存在を維持するためにもつれようとするにつれて結合が消えたりすることが適切に分かる(量子コヒーレンス)。結合又はもつれを「除去」するか、又は位相フリップ(分子量子コヒーレンス又は量子コンピューティング等)を防止するために、フェムトボルト量子エネルギー状態の使用は、量子コヒーレント関係を管理又は操作するために電子(フェムトボルト)を導入することができる。量子コンピューティングでは、フェムトボルトのエネルギー状態と仕事状態の干渉は、位相フリップの導入としてみなすことができる。ここで、量子デコヒーレンスのグルーオンを破壊し、エネルギー及び質量(量子)がクォークに引き戻され、場が平坦化する。これは、もつれ及び電子の消失とみなされる。ピコボルトエネルギー状態は、機能結合(ヒドロキシル結合を含む)等の項目が正しい「ビット」を設定するように、量子トンネリング並びにその電子(双極子)交換及び振動等の量子仕事状態を定義する。結合がどのように形成されるかの順序を「再配置」するためには、又はビットフリップを操作若しくは管理するためには(分子量子コヒーレンス又は量子コンピューティング等で)、ピコボルトエネルギー状態を使用する。量子コンピューティングでは、ピコボルトエネルギー状態干渉は、干渉が導入されるビットフリップの導入とみなされ得、それは「間違った答え」とみなされるため、修正されるべきである。同様に、ナノボルトを含む追加のエネルギー状態、並びに電子分極、分子(振動)分極、及びいくつかの配向分極を含む追加のプロセスがあり、これには、粒子形成、粒子もつれ、構造組織化、結合振動、側鎖回転、ループ運動、及び様々な量子プロセスの量子コヒーレンス、量子トンネリング、量子もつれ及び量子ディスコード、並びに単純化学反応等の非量子プロセスを使用するいくつかの分子タンブリング及びタンパク質折り畳みが含まれる。
【0056】
分子系がフェムトボルト量子エネルギー状態等の項目と分離されると、系のコヒーレントシェル(閉じ込め)を保持しているグルーオンが分離された場合に量子コヒーレンスが失われる。グルーオンは、質量及びエネルギーを含む力であり、コヒーレント系のエネルギーパターン特性を定義する。この分離及びデコヒーレンスが生じると、それは粒子の消滅に類似する。グルーオンが分離されると、グルーオン(クォークのフォースキャリアである)とそれらが含む全ての質量及びエネルギーが、現在存在しない量子コヒーレント構造のクォークコアに引き戻され、ダークな場に再分配される。分子系をブラックホールとして見ると、同じことが生じる可能性があると思われる。デコヒーレンス系が崩壊するにつれて、その系の真空に侵入すると、全ての質量及びエネルギーが引き戻され、磁場(地球等)の周りの時空構造(光子を含む)の曲げと同様に、回収されて再分配される。次いで、グルーオンが全てをクォークコアに磁気的に引き込んでいるため、時空構造も引き込まれる可能性があると思われる。
【0057】
ストリング理論に基づいた分析に取り組んでいる科学者のグループは、ストリングの振動パターンが余分な次元の形状によって決定され得ることを確立し、提案された余分な次元の正確な「幾何学」を使用すると、観察される実験の結果について予測を行うことができる。エネルギーパターンに対するQMET量子相遷移及び量子場のモデル化は、これらの科学者によって予測される必要な次元を示している。
【0058】
図16を参照すると、量子化されていない標的調整された電子Eの量子エネルギーパターンは、標的16又は標的ゾーン18の量子コヒーレンス(量子トンネリング、量子もつれ、及び量子ディスコードを含む)を、そのQスフェアベクトルの適切な操作を通じて適切に操作するようにデザインされ得る。Qスフェアベクトルは、量子コヒーレント系(標的16又は標的ゾーン18)のエネルギーパターンを定義するために使用される。エネル
ギーパターンは、スピン、軌道、及び電荷で構成される量子状態の重ね合わせとして定義される。組み合わされたスピン-軌道は角運動量(固有スピン、位相、グルーオン、コヒーレンス、又は結合としても定義される)であり、電荷は電子対陽電子(物質対反物質、粒子対反粒子とも称される)である。
図7は、高周波(RF)遷移の概略的なブロッホ球表現である。
図7を参照すると、第1の高周波パルスは、純粋な状態VをW(角度θ)に回転させる。重ね合わせ状態は、その平均Xによって表される「リング」分布にデコヒーレンス化する。第2の高周波パルスは、完全にデコヒーレンス化された状態Xを部分的にコヒーレントな状態Y(角度de)に変換する。最終状態Zに到達するのは、更なるデコヒーレンスの後である。
図7を参照すると、移行VからW及びXからYはコヒーレントで可逆的であるが、移行W→X及びY→Zは不可逆的である。SU(2)-SO(3)の数学的関係は、量子ビット又はエネルギーパターン等の量子物体の量子状態を、ブロッホ球(数学者にはリーマン球としても知られている)又はQスフェアと呼ばれるマルチブロッホ球の表現に対して表現するために球を使用することを可能にする。SU(2)は、量子ビット(スピン1/2)と同一の二準位系の物理学及び数学を記述する特別な対称性群である。スピン数は、1回の完全回転で粒子が持つ対称面の数を表す。1/2のスピンは、粒子が開始時と同じ構成になる前に、粒子を完全に2回回転させる必要があることを意味する。力学及び幾何学におけるSO(3)は、複合動作下での三次元ユークリッド空間R3の原点の周りの全ての回転の群である群の3D回転である。その表現は、固有スピンの基本粒子を生み出す物理学において有用である。リー群及びリー代数の線形表現を扱う場合、演算子が作用するオブジェクトを追跡することが有用である。これらのオブジェクトは常にベクトル空間の要素である。O(3)の場合、ベクトル空間は、ユークリッド3空間である。現在のほとんどの量子力学に使用されるローレンツ変換では、ベクトルは時空である。しかしながら、これは時間が要因ではない超微小環境のベクトル表現であるため、ベクトルは空間エネルギーに基づいている。
【0059】
図2は、(原子の各対について)それぞれの共有結合58を有する第1、第2、及び第3の原子52、54、及び56を有する量子コヒーレント系50の概略図である。
図2は、第1、第2、及び第3の原子52、54、及び56間の共有電子eを示す。それぞれの円60はスピンに対応し、それぞれの円62A、62B、62C、62Dは軌道に対応し、それぞれの円64は電荷に対応する。上述したように、エネルギーパターンはスピン、軌道及び電荷の重ね合わせである。
【0060】
以下に説明するように、単なる非限定的な例として、3.75フェムトボルトは、3750m/z(すなわち、それぞれが同じエネルギーパターンの一部であり、エネルギー状態だけが異なる)を具現化しており、これはまた、AMUの質量に等しい。標的ゾーンの質量(質量=3750)は、量子コヒーレントエネルギーパターンを定義する。このエネルギーパターンは、同時のエネルギー状態の量子重ね合わせを定義する。例えば、量子仕事、電気的仕事、化学的仕事等、仕事の量子重ね合わせをサポートするためには、多くのエネルギー状態(様々な仕事アクティビティを行う)が必要である。マクロ環境(質量=3750)で見られる量子コヒーレントエネルギーパターンは、重ね合わせて(同時に)行われる全ての仕事(全てのエネルギー状態にわたる)の重ね合わせである。量子エネルギーは、エネルギーパターンを操作するようにデザインすることができる。一例では、フェムトボルトエネルギー状態の適切にデザインされた増加又は逆転は、量子コヒーレント系を回転させ、グルーオンを分離し得る。グルーオンは、系を量子コヒーレンスで保持する力である。別の例では、ナノボルトエネルギー状態の適切にデザインされた変化は、系が組み立てられる方法を変更し得る。追加的に、コヒーレント群は、典型的には量子ディスコードと称される2つ以上の同時のエネルギーパターンにあることができる。
【0061】
図6は、それぞれの円94、95、96によって囲まれたウイルスセグメント91、92、及び93を有する例示的なウイルス構造の概略断片図である。
図6は、ウイルスセグ
メント91、92及び93間の共有電子97(影付きドット)及び共有クォーク98の分布を示す。それぞれの円94、95、96は、共有クォーク98を非局在化してコヒーレントシェルのグルーオンを画定している、複数のコヒーレント構造の量子ディスコードを表す。
【0062】
図4を参照すると、ベン図は、量子ディスコード(QD)、量子もつれ(QE)、ベル非局所性BN、第1の量子ステアリング(AB)及び第2の量子ステアリング(BA)の間の関係を示す。当業者に理解されるように、非局所性は、それらがどれほど広く離間しているかにかかわらず、影響を担う、又は互いの状態を瞬時に知るオブジェクトの見かけ上の能力を説明する。量子ステアリングは、ベル非局所性(BN)及び量子もつれ(QE)の中間にある特別な種類の非局所的相関である。
【0063】
原子の特性は、それらが放出又は吸収する放射線の種類によって原子又は分子を識別することに特化した科学である分光学を通して活用され得る。系のエネルギーを考慮すると、これはもう1つのデザイン因子でもある。原子が励起されると、それらは異なる色に対応するある特定の波長の光子を放出する。系の原子スペクトル又は放出スペクトルは、高エネルギー状態から低エネルギー状態への遷移を行う電子に起因して放出される電磁放射の周波数のスペクトルである。放出された光子の光子エネルギーは、2つの状態間のエネルギー差に等しい。原子電子エネルギーレベルは、各元素に固有であり、スペクトル(放出又は吸収)内の線を使用して、源に存在する元素を識別することができる。ここでQMETは、光子を電子及び陽電子の量子コヒーレンスとして定義し、光子は重力から逃れるための特性を得るために質量のない成分にもつれている。ここで、QMETはまた、電子が常にニュートリノ及び量子コヒーレンスにあり、陽電子が常に反ニュートリノ及び量子コヒーレンスにあると定義し、ニュートリノ固有の左手及び反ニュートリノ固有の右手のスワップが光子の電子波関数を駆動する。波動関数の特異な点は、電子が交換されるときに波の符号が変化する反対称性である。電子の追加の特異な性質は、それらの負の螺旋性(反対のスピン及び軌道)であり、対称性は他の全ての基本的な力と同じようには成立しない。系の共鳴及びエネルギーを定義するのは、負の螺旋性及び光子波パケットの組み合わせである。系のこの固有エネルギー状態でエネルギーを加えると、符号の変化により波動関数が崩壊する。これは、測定されたときに量子系が正確な状態で崩壊する理由を定義する。より一般的には、波動関数のニュートリノの手の交換が崩壊を引き起こすため、最も一般的には不可逆的なプロセスである系の位相変化として知られている。系が測定されると、測定値は系のハミルトニアンであり、波動関数の量子コヒーレンスは崩壊する。ここで、QMETは、光子を放出した分子の量子ハミルトニアンである光子波長の固有波パケット、ポテンシャル及び運動エネルギーの総量子エネルギーを定義する。また、特定の運動及びポテンシャルエネルギーが混合して、半減期や利用可能な量子仕事等、系の寿命を定義することができる量子ラグランジュを定義する。
【0064】
ステップ1:コントローラプロセス
ここで
図8を参照すると、システム10の様々な構成要素の概略ブロック図が示されている。
図9は、標的16を操作するための方法100のフローチャートである。
図8を参照すると、システム10は、少なくとも1つのプロセッサPと、命令が記録される少なくとも1つの非一時的有形メモリMとを有するコントローラCを含む。メモリMは、コントローラ実行可能命令セットを記憶することができ、プロセッサPは、メモリMに記憶されたコントローラ実行可能命令セットを実行することができる。方法100は、
図8のコントローラCによって少なくとも部分的に実行可能であり得る。
図1及び8を参照すると、システム10は、量子化されていない標的調整された電子Eを生成するように適合された関数発生器152(DC給電され得る)を含み得る。システム10は、標的調整された電子Fを運ぶために容器46を準備するように適合された少なくとも1つの磁場発生器154を含み得る。
【0065】
ここで
図9を参照すると、方法100は、本明細書に列挙される特定の順序で適用される必要はない、すなわち順序は変更され得る。いくつかのブロックは省略され得ることも理解されよう。
図9のブロック102及びブロック104に従って、方法100は、標的16の固有パラメータ、並びに標的16(全体)又は標的ゾーン18(一部)の更なる標的調整されたデザイン因子を識別することを含み、これは、デバイス150(
図8を参照)を介して識別され得る。
図10を参照すると、標的16の固有パラメータ及び標的ゾーン18の標的調整されたデザイン因子を取得するための第1の構成200の例が示されている。この例では、固有パラメータは、標的16の質量スペクトルピークから計算されたエネルギーパターン及びQスフェアベクトルを含み、標的調整されたデザイン因子は標的ゾーン18の質量スペクトルピークであり、デバイス150は質量分析計202である。質量分析計202は、原子及び分子の質量及び相対濃度を測定するように適合される。質量分析計202は、イオン源204、質量分析器206、及び検出器208を含む。デバイス150は、代替の形態をとり、本明細書で説明されない追加の構成要素及び回路を含み得ることを理解されたい。
【0066】
ステップ2:固有特性
分子の量子結合エネルギーは、一般に、陽子及び中性子等の粒子の組成によって定義される。ほとんどの分子は、質量分析計を介して原子量単位(以下「AMU」)の固有特性により定義することができるが、他の因子もまた、現在の結合エネルギー及び計算に影響を及ぼし得る。一般に、安定したデータのために複数の測定値を収集することが推奨される。
【0067】
ステップ2a:感染を識別する
質量スペクトル分析は、中に含まれる概念を用いて、感染の存在を診断するために用いられ得る。
図18は、質量対電荷比(水平軸上のm/z)に対するインフルエンザ株の強度(垂直軸)の例示的な質量スペクトルを示す。対照トレース650は、感染していない細胞の対照群のスペクトルを示す。第1のトレース652は、複数のピークを示し、インフルエンザB Neqas-MDCK SIAT 1感染細胞の存在を示す。第2のトレース654は、複数のピークを示し、インフルエンザA ATCC-MDCK 1 SIAT 1感染細胞の存在を示す。
【0068】
ステップ2c:コントローラ:固有パラメータ-質量分析計
図10を参照すると、標的16又は標的ゾーン18を含む試料210は、管212に注入される。高圧溶媒214は、ポンプ216を介して管212に注入され得る。試料210及び溶媒214は、固体吸着材料で満たされた液体クロマトグラフィーカラム218を通過する。試料210内の各成分は、吸着材料液体クロマトグラフィーカラム218とわずかに異なる相互作用をし、異なる成分に対して異なる流速をもたらし、成分が液体クロマトグラフィーカラム218から流出し、その後質量分析計202を介して処理されるときに成分の分離をもたらす。
図10を参照すると、質量分析計202からのデータは、固有パラメータ及び標的調整されたデザイン因子を取得するためにコントローラCによって用いられ得る。上述のように、コントローラCは、少なくとも1つのプロセッサPと、命令が記録され得る少なくとも1つの非一時的有形メモリMとを有する。
【0069】
図11を参照すると、垂直軸上にイオン信号強度及び水平軸上に質量対電荷比m/zを示した質量スペクトル250の一例が示されている。質量スペクトル250で得られたピークは、識別のためにベースライン対照質量スペクトルと比較され得る。ベースライン対照質量スペクトルは、例えば、当業者に利用可能な既知の質量スペクトルデータ及びピークのデータベースを通じて取得することができる。特定の標的16の質量スペクトルピークを分離するために、質量スペクトル間の異常なピークを識別する目的で、検証された対
照試料を陽性試料と比較するための「ベースライン」として使用することができる。陽性試料は、問題の標的16の陽性試料とみなされている試料である。
【0070】
別の実施形態において、標的16は、エプスタイン・バーウイルスであり、標的ゾーン18は、tRNAであり、結果は、37.5分の保持時間及び3.75fVのデザインを有するイオン逆相クロマトグラフィーから得られた。
【0071】
別の実施形態、標的16 SARS-CoV-2及び標的ゾーン18 3CLProタンパク質において、デザインは、scimaX磁気共鳴質量分析(MRMS)システムによる質量分析測定によって検証された。正イオンモードでエレクトロスプレーイオン化を使用し、120μL/時間の流速でシリンジ(50μL)を用いて試料溶液をシステムに注入した。データは、4極検出において3.92秒の過渡長で400~6000の質量対電荷(m/z)範囲で取得され、m/z 3240で54.0ppbの分解能をもたらした。ソース及びイオン伝達パラメータは、スキマー1 100V、ファンネル1 180V、ファンネルRF振幅200V、衝突セル周波数2.0MHz、イオン伝達周波数2MHz、RF振幅350Vの分析器セルへの飛行時間2.0ミリ秒、及びソース温度200℃のように最適化された。タンパク質性能を最適化するために、電荷状態18+の周りの質量範囲を、m/z 3750の四重極の中心質量を有する200Daの四重極質量ウィンドウを使用して四重極で単離した。大きさを4Mに設定し、200回の単一スキャンを追加した。
【0072】
代替的に、試料210は、潜在的な標的を識別する、状態における潜在的な補因子を識別する、新規の標的を識別する、標的変異を識別する、又は複数の異常なピークを有し得る標的変異を識別するために、一般的な評価に供され得る。別の実施形態において、標的ゾーン18が、対象14(宿主)細胞受容体、例えば、SARS-CoV-2(S)タンパク質のウイルス(バイオミミックリー)リガンド、及びACE2又はバンド3の対象14(宿主)細胞受容体のリガンドである場合、RRMモデルを使用して、リガンドマッチのための適切な細胞受容体を識別する、マッチ電位について既知の細胞受容体を分析する、又はリガンドと細胞受容体との間の親和性(相互作用)及び相適用性についてのデザイン及び選択肢を交差検証して、質量分析等の他の技術と結合させてもよい。RRMモデルは、生体分子骨格に沿った非局在化電子密度(生体分子骨格に沿った自由電子エネルギーの分布における共鳴エネルギー伝達としても知られる)及びリガンド-受容体対の関連するラジアンに基づくスペクトル密度へのアミノ酸配列の変換を使用する。共鳴認識モデル(RRM)は、タンパク質及びそのDNA又はRNA標的を分析する生物物理学モデルである。RRMは、全てのタンパク質がそれらの構成要素(アミノ酸)の線形配列とみなすことができるという概念に基づいている。RRMモデルは、スペクトル及び空間周波数解析を含む信号解析方法を使用して、この線形情報を解釈する。タンパク質に沿った自由電子のエネルギー分布のスペクトルは、タンパク質の機能(相互作用)にとって重要であることが分かっている。ある特定の電荷がタンパク質に沿って移動することができるという証拠があるため、タンパク質骨格を通って移動し、異なるアミノ酸側基によって引き起こされる異なるエネルギー段階を通過する電荷は、特定の電磁放射又は吸収のための十分な条件を生み出すことができる。これらの結果は、タンパク質相互作用の特異性が、観察された各機能/相互作用について特定の周波数を有する相互作用分子間の共鳴電磁エネルギー伝達に基づくという結論につながる。当業者に利用可能な共鳴認識モデルを組み込んだアルゴリズムが用いられてもよい。これは、SARS-Cov-2由来のACE2受容体及びスパイクタンパク質のRRMクロススペクトル機能を比較することによって行われ得る。https://www.mdpi.com/2076-3417/10/11/4053/htmを参照されたい。
【0073】
ここで
図12を参照すると、標的16の固有パラメータ及び標的ゾーン18の標的調整
されたデザイン因子を得るための構成300が示されている。ここで、Qスフェアベクトルを定義するエネルギーパターンの固有パラメータ及び標的調整されたデザイン因子は、四重極質量分析計302の質量(質量ドメインの質量対電荷比)又はエネルギー(高周波(RF)からの周波数ドメインの周波数)である。四重極質量分析器は、振動電場を使用して、どの点でイオンが排出されるかを決定するために共鳴励起法を用いて高周波(RF)を通過するイオンの経路を選択的に安定化又は不安定化する。RF四極質量分析計302は、例えば、Orbitrap Fusion Lumos Tribrid質量分析計であってもよい。
図12を参照すると、振動RF電場は、源304によって生成され、励起プレート306に向けられる。これにより、捕捉されたイオン308が高調波軸電位内で前後に振動し、電極310によって検出される電流を誘導する。誘導電流(線312によって示される)は、時間ドメインスペクトル314の形態で符号化される。時間ドメインスペクトル314は、周波数ドメインスペクトル316に変換される(次いで、質量補正後に質量スペクトル318に変換される)。それぞれの異なるm/z値は、異なる軸周波数を有するため、ここでの周波数ドメインスペクトル316は、事実上相対質量スペクトル318である。質量スペクトルは、質量のみが3750AMUで使用される3750のm/zでのピークを有し得、これは次いで、電子(イオン)の質量となり、細胞内エネルギー伝達の仕事状態に等しいボルトのマクロ世界エネルギー状態にある。これはまた、キロボルトのエネルギー状態のマクロ世界にあり、セル結合排出仕事状態に等しい高周波スペクトルにおける結合排出共鳴を定義する、375kHzの周波数ドメイン質量スペクトルピークに等しい。周波数ドメインの質量(質量ドメインのm/z)又はエネルギー(周波数ドメインのm/z(ヘルツ))のいずれかが、標的の識別における標的16に対するQスフェアベクトルのエネルギーパターンの固有パラメータとして、又は操作剤12の溶液のデザインにおける標的ゾーン18の標的調整されたデザイン因子として使用され得る。
【0074】
相互作用(親和性)を分析するための他の方法は、濃縮タンパク質の試料を通して磁場を誘導することによってタンパク質構造データを収集するための核磁気共鳴(NMR)を含み得る。化学的環境に応じて、試料は特定の高周波を吸収する。タンパク質の核磁気共鳴は、タンパク質の構造変化がピコ秒から秒の時間スケールで動作するため、この時間スケールで中間構造を研究するために適用され得る。
図19を参照すると、垂直軸702は分極を示し、一方、水平軸は秒(S)での時間スケールを示す。トレース704は、印加された電場706に応答する誘導分極を示す。トレース706の部分710は電子分極に対応し、部分712は分子分極に対応し、部分714は配向分極に対応し、部分716はホッピング分極に対応し、部分718は空間電荷分極に対応する。他の方法は、デザイン又は試験中に配列構造を評価及び分析するために、追加のペプチドアッセイ又は遺伝子配列決定を実行することを含み得る。逆の時間スケールを
図20に示す。トレース750及び751は、試料によってスペクトルの様々な部分で吸収されるエネルギーの種類を示す。縦軸752は、振幅を示し、横軸は、周波数F(ヘルツ)を示す。第1の領域754はイオンエネルギーに対応し、第2の領域756は双極子エネルギーに対応し、第3の領域758は振動エネルギーに対応し、第4の領域760は電子エネルギーに対応する。
【0075】
図12を参照すると、標的16及び標的ゾーン18の固有パラメータ及びカスタムデザイン因子を得るための代替又は第2の構成300が示されている。任意選択で、より多くの情報を引き出すために、質量スペクトル250のフーリエ変換を行ってもよい。
図11を参照すると、質量スペクトル250のフーリエ変換260が示されており、周波数(F)が水平軸上にあり、振幅(A)が垂直軸上にある。フーリエ変換260は、それぞれのバンド264内で発生する少なくとも1つの質量スペクトルピーク262を示し、これは、3750のm/zに質量スペクトルピーク266を有し得る。
【0076】
デザイン、デザインの検証、及びデザインの較正の他の方法は、天然状態のエレクトロ
スプレーイオン化質量分析を使用して、抗ウイルス又は医薬品に対するSARS-CoV-2(S)タンパク質親和性の結果、研究、又は値を識別、分析、又は交差検証することを含み得る(https://www.nature.com/articles/s41401-020-0483-6 #Tab2を参照されたい)。
【0077】
ステップ3:デザイン、ステップ3a:標的ゾーン及び機器の実施形態
図9のブロック104に従って、方法100は、少なくとも部分的に標的16の固有パラメータ(ブロック102で決定された)に基づいて、標的ゾーン18の標的調整されたデザイン因子を決定することを含む。
図1を参照すると、標的16は、ウイルスであり得る。いくつかの実施形態において、操作剤12は、対象14内の活性ウイルス感染を中和するための短期的なタンパク質標的化中和人工抗体として機能するようにデザインされる。本実施形態における標的調整されたデザイン因子は、以下のような標的の固有因子を含み得る。(1)標的:SARS-CoV-2、(2)標的エネルギーパターン:細胞コヒーレンス及び細胞内エネルギー伝達の仕事状態での3750の質量、エネルギー状態はボルトである、並びに(3)種類:活性ウイルス感染。追加的に、標的調整されたデザイン因子は、以下を含み得る。(4)デザインの説明:短期的な、タンパク質標的化された、活性ウイルス感染を中和するための中和人工抗体、(5)標的ゾーン:SARS-CoV-2 3CLProタンパク質36、及び(6)標的ゾーンの理由:複製の阻害。
【0078】
上記のように、「標的調整された電子」、「標的調整された人工原子」、及び「標的調整されたデザイン因子」という用語は、それぞれ、ステップ2~5(これらを含む)に関して定義されるように(後述)、特定の標的16に調節又は調整されている電子、人工原子、及びデザイン因子を指す。標的調整されたデザイン因子は、更に以下を含み得る。(7)標的ゾーンの意図(例えば、ウイルス/標的16を中和及び死滅させる)、(8)エネルギー状態:フェムトボルト:仕事状態との位相フリップ:(例えば、カプシドタンパク質結合の量子コヒーレンスのデコヒーレンスを引き起こす);(9)Qスフェアベクターは、約3750m/zの標的ゾーン質量であり、エネルギー状態はボルトであり、仕事状態は細胞コヒーレンス(例えば、Orbitrap質量分析計を介して)である。質量は所望の標的であり、電荷は因子化されず、3750(m/z)は3750AMUになる。あるいは、Qスフェアベクトルは、標的ゾーンエネルギーと同等であってもよい。質量スペクトル周波数ドメインは、Orbitrap Mass Specを介して決定されるコヒーレンス結合排出共鳴のエネルギー状態で、3750m/z、375kHzの固有因子を有する別の実施形態でも使用することができる。これは、周波数を使用してコヒーレント構造を分割するために必要なエネルギーである。追加の標的調整されたデザイン因子は、以下を含む。(10)標的ゾーンエネルギーパターン:エネルギー状態は、細胞コヒーレンス及び細胞内エネルギー伝達の仕事状態で3750AMUである、並びに(11)3.75フェムトボルトでの操作電子エネルギー。クロマトグラフィー等の方法の場合、固有特性は、溶質がクロマトグラフィーカラムを通過するのにかかる時間の量によって表され得る。デザインオプション(固有特性から数桁離れたピコ電圧又はフェムト電圧値とみなすことができる)は、コヒーレント構造を分離するために必要なエネルギーを表す。他のデザインオプションを示す表を以下に提示する。
【表2】
【0079】
ステップ3a:標的16及び標的ゾーン18
全ての生物は、成長及び繁殖、その構造の維持、並びに環境への応答にエネルギーを必要とし、代謝は、このエネルギーを細胞プロセスに利用できるようにする一連のプロセスである。代謝は、自発的でエネルギーを放出する化学反応と、非自発的で進行するためにエネルギーを必要とする化学反応との組み合わせである。しかしながら、化学結合に加えて、生体分子がその意図する機能を実行するために使用する多くの追加のプロセスが存在する。内部及び外部の細胞間通信は、生物(表面膜対表面膜、外部、及び直接伝達)にとって不可欠である。内部的には、細胞は、細胞内で行われる様々な生化学的ステップとプロセスとの間で伝達する必要がある。外部的には、細胞は、細菌コロニーであろうと、生物内のインフラストラクチャ活動を調整する分化細胞であろうと、活動を調整するために他の細胞と伝達を行う必要がある。これらのシグナルから標的への応答プロセスは、それらに関連するエネルギーパターンの電気(電子)及び磁気(クォーク)分子構成に基づいている。信号又は要求を提示するのは、細胞間通信のシグナル伝達(電子の静電モールス符号)である。標的16又は標的ゾーン18における系の異なるエネルギーパターン及び量子ビートを生じさせるのは、例えば、分子骨格、水素結合(エネルギーを押し出すためのクォークの電柱)を利用する官能基のねじれ及び折り畳まれた生体分子、並びにイオン結合及び細胞間通信(シグナル伝達及び応答)のこの量子コヒーレント基礎ネットワークであり、これらの全てを活用して標的16の機能を操作することができる。
【0080】
分子折り紙であるタンパク質折り畳みは、アミノ酸が結びつき、ねじれ、共有結合で一緒に保持されて、無数の複雑な三次元形状に折り畳まれる方法に依存する。タンパク質に環境に対する独自の力を与え、その機能を決定するのは、これらの形状である。タンパク質の三次元構造の結果は、生物学的に非常に重要である。細胞タンパク質の最終的な構造は、いくつかのチャネル、受容体、及び結合部位を露出し、他のタンパク質及び分子と相互作用する様式に影響を与える。例えば、ある特定の形状のタンパク質折り畳みは酵素として機能し得るが、別の形状のタンパク質折り畳みはインスリン分子として機能し得る。実際、不良な誤って折り畳まれたタンパク質が多種多様な病気を引き起こす可能性があることは、広く知られている。追加的に、誤って折り畳まれたタンパク質の蓄積は、がんだけでなく、認知症及び他の慢性疾患においても主要な役割を果たすことが現在理解されている。タンパク質折り畳みは、一次構造、二次構造、三次構造、及び四次構造を含む4つのレベルの折り畳みで構成されている。タンパク質折り畳みの最初の2つのレベルは、量子プロセスで行われる。一次構造の折り畳み及び機能は、電子固有スピン及びもつれのための量子仕事状態を含むフェムトエネルギーバンドに存在する。この例では分子骨格のヒドロキシル結合である二次構造折り畳みは、ピコエネルギーバンドに存在及び機能し、官能基付着順序の電荷を設定するための量子仕事状態を含む(結合振動、側鎖回転、量子トンネリング等のプロセスを介して)。タンパク質の分子系(骨格、水素結合及び官能基)が設定されると、最後の2つのタンパク質折り畳みレベル(三次構造及び四次構造)は、
ナノ、マイクロ、及びミリの量子仕事状態で行われる。
【0081】
一例では、標的ゾーン18は、SARS-CoV-2スパイクタンパク質の分子骨格の官能基ヒドロキシル共有結合(O-H)である。ヒドロキシル結合量子仕事状態は、電荷が設定され、ピコボルト量子エネルギー状態で機能し続けることを含む。ピコボルトエネルギー状態干渉では、ヒドロキシル結合の順序が逆転し(OHからHO)、スパイクタンパク質構造が誤って折り畳まれ、誤ったタンパク質折り畳み形状が生成される。誤った形状では、S-タンパク質は細胞受容体にドッキングして再生することができない。別の例では、標的ゾーン18は、SARS-CoV-2 Nタンパク質のヌクレオカプシドの分子骨格及び共有結合である。分子骨格及び共有結合量子仕事状態は、フェムトボルトエネルギー状態で設定及び機能し続ける論理的順序及びもつれを含む。
【0082】
全ての生体分子の基礎には、構造的にそれらを一緒に保持し、生命と再生に不可欠な一時的な接続(いくつかの形態の細胞間通信等)を形成する結合がある。
図3は、第1の量子コヒーレント系67(第1の複数の原子68がそれぞれの共有結合69を有する)及び第2の量子コヒーレント系70(第2の複数の原子71がそれぞれの共有結合72を有する)を有する量子ディスコード系66の概略図である。
図3は、共有電子e及び共有クォークqの位置を示す。それぞれの円73はスピンに対応し、それぞれの円74A、74B、74C、74D、74Eは軌道に対応し、それぞれの円75は電荷に対応する。追加的に、第1の量子コヒーレント系67と第2の量子コヒーレント系70との間に水素結合76が存在する。生命に必要なこれらのプロセスを実行するためのインフラストラクチャを構築するのは、量子機能及び量子コヒーレンスである。1つの例において、タンパク質の共有結合経路(分子骨格)を使用して電子のエネルギーを伝達し、タンパク質の水素-水素結合及び官能基構造を使用してエネルギーを誘導して移動させる。より具体的には、1つの例において、分子骨格は、電子のエネルギー及び情報を伝達するための共有結合の経路(「電子」鉄道として機能する)を含み、水素-水素結合接続及び官能基構造、例えばヒドロキシル結合は、エネルギー及び情報を移動させ、誘導する。量子コヒーレント系内のエネルギー及び情報の結果として生じる動作及び移動は、量子ビートと呼ばれる。これは、細胞等の量子コヒーレント系又は系の群の心拍であり、通常のソリトンパルスでエネルギーを移動させる。より具体的には、量子ビートは、オフ共鳴励起によって生成された励起状態(量子コヒーレンス)の重ね合わせにある原子又は分子系によって放出される放射強度におけるパルス挙動である。
【0083】
図1を参照すると、操作剤12は、標的16の全体的な機能に影響を与えるために、標的ゾーン18(全体として)又は標的16の標的ゾーン18(部分的)のゲノム変異、分子結合(molecular binding)、分子結合(molecular bond)、親和性、結合親和性、結合形状、結合エネルギー(binding energy)、結合、結合形成、結合順序、結合エネルギー(bond energy)、触媒作用、化学的吸引、化学結合、化学反応、非局在化電子、非局在化クォーク、分子骨格、官能基、ループ、エネルギー伝達、情報伝達、質量、エネルギー、共鳴周波数、伝達、量子ビート、固有スピン、スピン-軌道、角運動量、位相、ビットフリップ、位相フリップ、コヒーレンス時間、デコヒーレンス、グルーオン、ボソン、電子、及びクォークを含む標的16又は標的ゾーン18を操作するようにデザインされ得る。
【0084】
ステップ3b:ゾーン因子
ウイルス等の分子は、一組の分子構築ブロックで構成される。生物学的構築ブロックとしては、脂質、タンパク質、核酸及び炭水化物が挙げられる。化学薬品デザインにおけるリガンドを理解するのと同様に、各構築ブロックはデザインの標的となり得る。例えば、SARS2 24タンパク質は、スパイク対キャプシド構成を可能にする。Qスフェアエネルギーパターン及びエネルギー状態デザイン因子の較正は、標的ゾーン直径、標的ゾー
ンサイズ、標的ゾーン年齢、標的含有量、標的ゲノムサイズ、標的ゾーン幾何学的構成、及び標的ゾーン形状を含む様々な要因に起因して変動し得る。
【0085】
一例では、標的16は、SARS-CoV-2ウイルスである。SARS-CoV-2は、MERS-CoV及びSARS-CoVのような一本鎖RNAゲノムを持つ、二十面体のエンベロープ型ベータ型コロナウイルスである。ゲノムサイズは、約26~32キロ塩基である。主にORF1a/b領域として命名されるウイルス30kb RNAゲノムの最初の3分の2は、2つのポリタンパク質(pp1a及びpp1ab)に翻訳され、非構造タンパク質(NSP)のほとんどをコードする。ウイルスゲノムの残りの部分は、アクセサリータンパク質、並びにスパイク(S)糖タンパク質、小エンベロープ(E)タンパク質、マトリックス(M)タンパク質、及びヌクレオカプシド(N)タンパク質を含む4つの必須構造タンパク質をコードする。興味深い第1の標的ゾーン18は、ウイルス結合及びウイルス複製に必要であり、多くのワクチン開発者が標的とする領域である、スパイク(S)糖タンパク質30のSARS-CoV-2生体分子構造である。SARS-CoV-2において、スパイク(S)糖タンパク質は、全てのヒトコロナウイルス(HCoV)間で高度に保存され、受容体認識、ウイルス付着に関与し、対象14(宿主)細胞侵入に関与する唯一のウイルス膜タンパク質である。
【0086】
興味深い第2の標的ゾーン18は、ヌクレオカプシド(N)タンパク質36のSARS-CoV-2生体分子構造であり、ウイルスキャプシドは、しばしば、ウイルス構造及びウイルス機能の両方に対して重要な役割を果たし、それらを大きな薬理学的関心の領域にする。コロナウイルス(SARS-CoV-2を含む)では、ヌクレオカプシド(N)タンパク質のみがキャプシドを形成することができ、ウイルスRNAの転写及び複製に必要な多機能RNA結合タンパク質である。キャプシドタンパク質構築ブロックを、明確に定義された幾何学的関係に従って配置すると、キャプシド形態は、二十面体(例えばHBV、ポリオウイルス)、ヘリカル(例えばエボラ)対称則、全体的な対称性を欠く円錐形の多形構造(例えばHIV-1)によって左右され得る。キャプシドは、細かく調整された、堅牢な生体分子デバイスであり、その形態及び生物学的機能は著しく異なり得るが、完全なウイルスキャプシド(シェルと称されることがある)は、構造及び機能の両方に必要である。
【0087】
ステップ3c:デザイン例
他の実施形態では、操作剤12は、免疫系を上方制御するため、及び対象14内のウイルス感染を予防又は低減するために人工抗体を阻害する短期的な標的タンパク質として機能するように適合される。本実施形態における標的調整されたデザイン因子は、以下の標的の固有因子を含み得る。(1)標的:SARS-CoV-2(2)標的エネルギーパターンは、ボルトのエネルギー状態並びに細胞内コヒーレンス及び細胞内エネルギー伝達の仕事状態で375である、並びに(3)種類:ウイルス感染を防ぎ、免疫を上方制御する。要因には、次のようなデザイン因子が含まれ得る。(4)デザインの説明:免疫系を上方制御するため、及びウイルス感染を予防又は低減するために人工抗体を阻害する短期的な標的タンパク質、(5)標的ゾーン18:SARS-CoV-2スパイク(S)タンパク質34、及び(6)標的ゾーン。これらは、ウイルス結合(ドッキング)及びウイルス複製に必要なスパイク(S)糖タンパク質30が、多くのワクチン開発者が標的とする領域であるため、有用である。SARS-CoV-2において、スパイク(S)糖タンパク質は、全てのヒトコロナウイルス(HCoV)間で高度に保存され、受容体認識、ウイルス付着に関与し、対象14(宿主)の細胞への侵入に関与する唯一のウイルス膜タンパク質である。追加の標的調整されたデザイン因子は、以下を含む。(7)標的ゾーンの意図:結合順序タンパク質組立プロセスを操作する(例えば標的ゾーン18に対して)。意図は、結合順序を操作してタンパク質の形状を変更することである。形状が変化すると、ウイルスは細胞膜にドッキングして複製することができない。それによって、対象14は、
ウイルスを識別し、感染の非存在下で必要な抗体を自然に形成することができる。追加の標的調整されたデザイン因子は、以下を含む。(8)エネルギー状態:ピコボルト及び仕事状態=ビットフリップ、タンパク質形状を操作するためにヒドロキシル結合の順序を変更する、(9)標的ゾーンQスフェアベクトル及びエネルギーパターン。312マイクロボルトのエネルギー状態での分子共鳴、仕事状態は、RRM(電磁周波数は10E13、テラヘルツ)を介した分子結合コヒーレンスである、並びに(10)30ピコボルトでの操作電子エネルギー。
【0088】
1つの方法において、操作剤12は、量子デコヒーレンスを引き起こすことにより、標的16の量子コヒーレンスに干渉する。量子デコヒーレンスは、量子コヒーレント系が、量子コヒーレンスのスピン軌道をシフトする干渉場に遭遇するときに見られる。標的ゾーン18の化学結合が破断するように見えるが、デコヒーレンスは標的ゾーン18の化学結合を実際には破断しない。量子干渉では、波紋の物質(電子)にエネルギーを束ねている励起電子場が平坦化される。これは一般に波動関数の崩壊と呼ばれている。しかしながら、技術的な意味では、実際の波動関数崩壊は発生しない。それは、系の量子的性質が量子場に「漏れる」ため、見かけの波動関数の崩壊についての説明を提供するだけである。すなわち、量子場波紋の成分は、コヒーレント系から分離され、それらの周囲から位相を取得する。エネルギーは、超微小次元における基礎となる量子電子場内のクォーク(原子)に分散される。本質的に、電子「シェル」を一緒に保持するグルーオンは物理的に除去され、これは吸熱性でも発熱性でもない。量子場理論を応用すると、これは波動関数の真の崩壊(粒子物理学において定義されている反粒子衝突によるエネルギーの消滅とも呼ばれる)ではない。なぜなら、量子場理論及び干渉場を応用すると、(今は平坦化された非励起)電子場は将来的に「電子」を再形成する能力を有するためである。
【0089】
いくつかの実施形態では、標的16(又は標的ゾーン18)は、ACE2自己抗体であるように選択される。意図に応じて、これには様々なデザイン方法がある。ACE2自己抗体は、技術的には、「ACE2(アンギオテンシン変換酵素-2)を認識するIgM自己抗体」として定義することができる。いくつかの研究によると、ACE2自己抗体は、重度のCOVID-19患者の18/66(27%)で発見されており、換気されていない入院患者では稀(2/52;3.8%)である。追加的に、ACE2に対する自己抗体は、収縮性血管障害と関連付けられ得る(https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/33083808/)。中和抗体はまた、抗体依存性増強(ADE)の効果を示し、疾患進行を増幅し得る。システム10は、この効果に対抗するために用いられ得る。これは、多数の中和抗体のうちのどれが問題を引き起こしているかに応じて、個別の解決策となるであろう。例えば、エネルギー状態はフェムトボルトであり得、仕事状態は標的16又は標的ゾーン18の量子デコヒーレンスを引き起こすことであり得、意図は、人工酵素と同様に、完全な除去のためにデザインされ得る。前述のように、量子コヒーレンスは、コヒーレンスを保持するエネルギーを定義するフェムトボルト仕事状態(固有スピン(スピン軌道)を設定する共有結合)に設定され得る。Jカップリングは、分子構造のカップリングの電荷を設定し、それがどのように折り畳まれ、エネルギーが構造を通してどのように伝達されるかを定義する。
【0090】
一例では、標的16は、SARS-CoV-2ウイルスであり、標的ゾーンはSタンパク質(リガンド受容体付着及びウイルス複製に関与する)であり、標的ゾーンの意図は免疫系を上方制御するための構造機能障害である。一例では、標的ゾーン18のエネルギーパターンは、コヒーレント系間及び相互作用する生体分子間のエネルギー伝達の初期分子標的が0.312テラヘルツ(及び最終的に較正された値が0.300テラヘルツ)であるマイクロボルトに等しいエネルギー状態のエネルギーパターン及びQスフェアベクトル=0.312の共鳴認識モデルで識別された。ピコボルトのエネルギー状態は、官能基内の原子電荷の設定に相関する機能障害(操作)因子を提供する仕事状態を含み、これは、
ヒドロキシル結合順序を操作することによって構造を誤って折り畳ませる。次いで、電子の標的調整されたデザイン因子は、ビットフリップを引き起こし、ヒドロキシル結合が誤って設定されるように誘導するために、E=30ピコボルト(30×10-12V)によって定義される。標的調整された人工原子44は、エネルギーのパケットの定常波と相関する鋸歯波型の使用によって、E=大きさ(振幅)及び周波数=0で、DC駆動関数発生器52によって生成される(及び移送され得る)。
【0091】
図7は、高周波(RF)遷移を伴うブロック球ベクトルの量子コヒーレンス操作の概略的なブロッホ球表現である。
図7を参照すると、第1の高周波パルスは、純粋な状態VをW(角度θ)に回転させる。重ね合わせ状態は、その平均Xによって表される「リング」分布にデコヒーレンス化する。第2の高周波パルスは、完全にデコヒーレンス化された状態Xを部分的にコヒーレントな状態Y(角度de)に変換する。更なるデコヒーレンスの後にのみ、最終状態Zに到達する。
図7を参照すると、転写VからW及びXからYはコヒーレントで可逆的であるが、転写W→X及びY→Zは不可逆的である。
【0092】
ステップ4:操作剤の形成。
操作剤12は、標的調整された人工原子44(容器46に含まれる量子化された標的調整された電子Qを含む)で構成され得る。代替的に、操作剤12は、量子化することなく、容器46なしで、対象14に直接送達される量子電子場Eを含み得る。標的調整された人工原子44(スーパー量子ドットとも称される)の形成プロセスは、電磁誘導によって量子コヒーレンスを誘導し、次いで標的調整された電子Eを用いて溶液を誘導することによって、蒸留水の溶液内に容器46(設計された調整可能なクラスレート構造400等)を形成することを必要とする多段階プロセスである。容器46は、第1の振動を通して量子化された標的調整された電子Qと対合される。追加的に、電磁誘導は、標的調整された人工原子44内のエネルギーを安定化及び圧縮するために適用される。
【0093】
ステップ4a:量子化電子
操作剤12が対象14に直接適用されない場合、標的16のEM波関数に崩壊させることができるように、対象14への貯蔵、輸送、及び送達のためのデザイン特異性を保護するために、標的調整された電子Eを量子化する必要がある。このプロセスは、エネルギーの損失又は電磁場からの干渉なしに電子を生成し、次いで輸送する。
【0094】
ステップ5:容器の形成:
図9のブロック106に従い、方法100は、量子化された標的調整された電子Q(ブロック108で生成及び移送される)を量子化、運搬、格納、及び送達するために容器46を準備することを含む。
【0095】
ステップ5a:ボトルへの溶液:
蒸留水の溶液12は、ボトル48又はカプセル等の容器に移される。干渉を回避するために、ボトル48、及び操作剤12と接触する他の材料(例えば点滴器等)は、不活性材料で構成される。一実施形態では、ボトル48は、ガラス又はチタンで構成される。更に、操作剤12を有するボトル48は、輸送中にX線等の電離放射線に曝露されるべきではない。代替的に、
図9のブロック114及びライン109に示されるように、操作剤12は、溶液又は容器46なしで標的16に直接送達される量子化された標的調整された電子Qを含んでもよい。送達方法は、(電気)透析、カフ等の直接的な身体接触、及び他の好適な方法等の方法における電子場の直接適用を含み得る。
【0096】
ステップ5b:磁場の印加
蒸留水の溶液12を含むボトル48は、第1の所定の時間、第1の所定の磁場に曝露され、量子コヒーレンス(第1の電磁誘導)を引き起こして、容器46として機能する設計
された調整可能なクラスレート構造400を形成する。第1の所定の磁場は、
図8の磁場発生器154を介して提供され得、磁石は、例えば北から南への特定の配向を有する。蒸留水の溶液は純粋であり、潜在的な汚染物質はない。一例において、電場強度は4600ガウスであり、所定の時間は15分である。
【0097】
第1の所定の磁場への曝露は、設計されたクラスレート構造400の中空内部部分414が正電荷で少なくとも部分的に被覆され、外部部分416が負電荷で少なくとも部分的に被覆されるまで継続される。このプロセスによる設計されたクラスレート構造400の形成は、クラスレート構造の外部部分416を負の電子(電子)で被覆する一方、構造の中空内部部分414は、正の電子又は陽電子で被覆される。このプロセスは、電子(正及び/又は負)のこの量子コヒーレント集合機能が外部磁場を排除し、侵入不可能な状態を維持する、クラスレート物質のメガ超伝導体構造を形成する。
【0098】
示される実施形態では、量子化された標的調整された電子Eを運ぶように選択された容器46は、(
図13に示される)空の状態、調整可能な超伝導量子ドットの特性を呈するように設計された結晶格子構造を有する、構造的に設計された調整可能なクラスレート構造400である。
図16を参照すると、容器46は、内側被覆部L1及び外側被覆部L2を有する結晶構造45で構成される。内側被覆部L1は、正の電荷(例えばポジトロン)で構成され、外側被覆部L2は、負の電荷(例えば電子)で構成される。
図16の左側は、それぞれ関連する電子場を有する量子化されていない標的調整された電子を示す。
図16の左側は、電子が「量子化され」(正電荷によって含まれ)、本明細書において量子化された標的調整された電子(それぞれに関連する電子場を有する)と称され、ここで人工原子44であることを示す。マイスナー効果から形成された陽電子及び電子の量子コヒーレント集合機能は、ここで量子化された標的調整された電子Qを正の内側被覆部L1内で三次元に浮遊させ、負の外側被覆部L2で磁場及び電磁場を排除し、エネルギーが妨害されずに抵抗なしで流れることを可能にする。
【0099】
追加情報及び実施形態
示される実施形態では、量子化された標的調整された電子Eを運ぶように選択された容器46は、(
図13に示される)空の状態、調整可能な超伝導量子ドットの特性を呈するように設計された結晶格子構造を有する、構造的に設計された調整可能なクラスレート構造400である。
【0100】
設計された調整可能なクラスレート構造400の例は、四面体クラスレートの形態で
図13に示される。いくつかの実施形態において、設計されたクラスレート構造400は、完全に又は少なくとも部分的に尿素で構成される。他の実施形態において、設計された構造は、量子コヒーレンス及び水素(H)結合の形成を誘導するように操作され得る任意の構造である。
【0101】
図1及び16を参照すると、量子化された標的調整された電子Qは、本明細書において「容器46」と称されるキャリア、容器又は含有構造を通して送達される標的調整人工原子44によって担持される。量子化されていない標的調整された電子Eは、標的調整された人工原子44の一部として、(離散的な電荷及びエネルギーレベルを有する)量子化された標的調整された電子Qに変換される。
【0102】
標的調整された人工原子44は、標的16内の特定の標的ゾーン18の量子コヒーレンスを操作する。量子化された仕事は、標的調整された電子を輸送し、量子生体物理的ソリトン電圧を電磁場に崩壊させることによって、標的調整された人工原子44を通して行われる(再局在化とも称される)。
【0103】
図9のブロック106に従い、方法100は、量子化されていない標的調整された電子Eを運ぶための容器46を準備することを含む。示される実施形態では、量子化されていない標的調整された電子Eを運ぶように選択された容器46は、(
図13に示される)空の状態、調整可能な超伝導量子ドットの特性を呈するように設計された結晶格子構造を有する、構造的に設計された調整可能なクラスレート構造400である。設計されたクラスレート構造400は、設計されたクラスレート水和物400であってもよい。より具体的には、調整可能なクラスレート(ゲスト分子の空隙)である容器46は、崩壊することなく量子コヒーレント水素結合を維持する、設計された、安定した、調整可能な超分子水クラスターとも考えられる。水クラスターは、水の分子の離散的な水素結合集合体又はクラスターである。そのようなクラスターの多くは、理論モデルによって(コンピュータにより)予測されており、いくつかは、氷、バルク液体水、気相、非極性溶媒との希釈混合物、及び結晶格子(クラスレート結晶)中の水和水等の様々な文脈で実験的に検出されている。しかしながら、バルク水中で超分子構造を確立することは、水素結合が200フェムト秒よりも速い時間スケールで継続的に破壊及び再形成され、それらの寿命が非常に短いため困難である。クラスレート水和物(クラスレート又は水和物)は、小さい非極性分子(典型的には気体)、又は極性分子が水素結合した凍結水分子のケージ内に捕捉される、氷に物理的に類似した結晶性水ベースの固体である。クラスレート水和物は、宿主分子が水であり、ゲスト分子が典型的には気体又は液体であるクラスレートである。クラスレートは、ゲスト分子を含まず、代わりに中空の内部部分を有するように調整可能であるように構造的に設計されている。クラスレート水和物構造のマイスナー効果超伝導体特性は、電子-陽電子対の集合的及び量子コヒーレント機能を提供し、正の内側被覆部L1(電子場Fの追加のエネルギーを含み保持するため、
図16を参照)及び負の外側被覆部L2(
図16を参照)の両方を提供して、外部干渉を排除する。正電荷の中空の中心及び維持された被覆部は、電子場の形態で追加の調整可能なエネルギーを追加及び輸送する機会を提供する。クラスレート水和物、細胞質タンパク質の結晶構造の存在は、その分子構造が存在する内部分子によってのみ可能である。これらの内部分子がなければ、その構造も不可能になり、崩壊する。氷は、他の結晶性固体と同様に、その固体性のためにその結晶性構造を保持する。超伝導量子ドット(sQD)は、この分子結晶構造にその価値を提供する3つの独自の決定的な特徴を有する。第1は、誘導された電子-陽電子コヒーレント対形成によって、中心分子の空隙であるこの安定した液晶構造の維持された存在が可能になることである。第2の特性は、内部分子の欠如と組み合わされた電子-陽電子対形成が、外部場の劣化又は干渉なしにエネルギーを保持及び維持することを可能にする真空内部の超伝導体特性を提供することである。第3に、内部分子の欠如と組み合わされた最初の2つの特性は、弱くて柔軟な水素結合が利用されることを可能にする。硬いコアがなければ、水素結合角度を操作して歪ませ、エネルギーを捕捉し、曝露/送達することができる。結晶性固体、並びにクラスレート水和物及び細胞質タンパク質は、その剛性構造のために、その弱い水素結合を利用及び操作する能力を有していない。これらの特性の組み合わせは、標的調整されたエネルギーを捕捉、維持、輸送、及び送達する能力を有する安定したコヒーレント超伝導体構造であるという独自の特性をsQDに提供する。
【0104】
意図的に設計された調整可能なクラスレート構造及び超伝導体特性のために、量子化された標的調整された電子Qは、「ケージ」内の陽電子被覆部L1によって三次元で浮遊状態で保持され、それと相互作用しない。したがって、容器46内の構造的に設計されたクラスレートは、ゲスト分子を含有せず、代わりに、量子化された標的調整された電子Qが埋め込まれる。これにより、カスタムデザインされたエネルギーを、設計され標的調整された人工原子44に量子化することができる。したがって、標的調整された人工原子44は、超伝導体の特性を吸収し、(エネルギーの変化又は損失なしに)いかなる電気抵抗もなく、全ての磁束場が排除されて、エネルギーが流れることを可能にする。追加的に、クラスレート構造の特定のH2O分子内の水素結合は、振動又は振盪時に角度を変化させる能力を有し、これは、H-H結合を含むクラスレート構造全体を乱して、カスタムデザイ
ンされた離散電子(量子電子場)のエネルギーを曝露する。これは、規則的な量子ドット(QD)が紫外線に曝露される場合の概念に類似する。紫外線への曝露は、QD構造をわずかに妨げ、それらの極めて特定の波長及び色の測定のために電磁場の光子を曝露する。波長と色の組み合わせは、カスタムデザインされた離散電子及びエネルギーレベルに基づく。例えば、超伝導量子ドット(以下「sQD」と称する)は、任意の産業のための超伝導回路が考えられその中で利用され得る。これらのsQDは、室温操作可能、マルチ量子ビット(分子構造内の各ドットは量子ビットとみなされ、各量子ビットでより多くの電力/大きさを追加する)、エネルギー調整可能(カスタムデザインされたエネルギーの追加等)、及び量子コヒーレント(安定した、非局在化電子による)の利点を提供する。超伝導体の電子と陽電子の量子コヒーレント対は、クーパー対と呼ばれ、1つの粒子として機能する。関連する事実は、「ジョセフソン接合部」を含むもの等の超伝導ループにおけるクーパー対のエネルギーレベルが離散的であり、量子ビットを符号化するために使用され得ることである。超伝導は、電気回路に並外れた能力を提供する。導体抵抗を排除することで、電力系統において浮遊抵抗による電力損失又は非効率性が発生しない。電動モーターはほぼ(100%)効率的にすることができる。通常、固有のワイヤ抵抗によって理想的な特性が損なわれるコンデンサやインダクタ等の構成要素は、実用的な意味で理想的にすることができる。量子コンピューティングでは、ジョセフソン接合部等の量子ドットの対は、スピンを測定する量子ビット(quantum bit)又は量子ビット(qubit)と呼ばれる量子論理デバイスの単一の基本要素として機能し、論理ゲートの構築を可能にする。
【0105】
sQD構造サイズ及び原子数(大きさ又は出力を定義する)は、電磁誘導曝露時間に基づいて構成され得る。sQD(水和物構造)のサイズは、曝露時間に依存し、より長い曝露時間はより大きな構造を生み出す。電子は(特定のエネルギー密度を有する)フェムトボルトエネルギー状態内に形成され、もつれ(固有スピン又はスピン軌道)が設定される。磁場の適用により、これは、磁石の配向に従って、電子及びそれらのもつれを再整列(再設定)する。それは、超伝導体特性に必要な陽電子対を形成するための電子スピンの反転を含む、コヒーレント系を形成するためのフェムトボルト及びピコボルトエネルギー状態を複製する磁極に基づく2つのスピン状態(スピン軌道)の形成である。
【0106】
上述の磁気再調整プロセスは、電子固有スピン及び逆スピンを電子の半分に対してリセットして、陽電子及びクーパー対を生成するために用いられ得る。磁気再整列プロセスは、結晶構造のための、より一般的には以下のためのsQDを形成するために用いられ得る。(1)超伝導体材料(人工超伝導体):エネルギーを保持、運搬、及び送達すること、並びに(2)制御及び操作することができる特定の既知のエネルギーパターンを有するコヒーレントな多粒子構造を含む多量子ビット材料(人工多量子ビット)。磁気再整列プロセスを使用して、量子ビットと同様に、量子プロセスのために体内で利用され得る水和物(例えば人工細胞質タンパク質)又は結晶構造を形成し得る。磁気再整列プロセスを使用して、フラーレン、量子ドット、宝石等の他の用途のための結晶を形成し得る。当業者に理解されるように、フラーレンは、5~7個の原子の縮合環を有する閉じた又は部分的に閉じたメッシュを形成するように、単結合及び二重結合によって接続された炭素原子からなる分子を有する炭素の同素異性体である。フラーレンは、中空の球及びチューブを含む多くの異なる定義された異なる形状を組み込んでもよい。sQDは、物理的なエネルギー状態を超えてエネルギーを輸送し、エネルギー状態に崩壊する。これは、フラーレン成分が様々な化学状態にわたって材料を輸送するためにどのように利用されるかと同様ではない。例えば、6-グルタミン酸カルボニル基の中央カルボニルケージは、インスリン結晶の輸送に利用され、中央カルボニルケージは、ハグフィッシュを介した進化を通じて保存されると考えられている。インスリン受容体はインスリンモノマーにのみ結合するため、六量体が膵臓を出た直後にモノマーに解離した場合、インスリンの大部分は肝臓及び他の中央臓器のインスリン受容体によって結合され、遠位組織にはあるとしてもインスリンが
ほとんど見られない。(http://www.scirp.org/reference/ReferencesPaper.aspx?ReferenceID=1921201, https://pubs.acs.org/doi/10.1021/bi00328a027)
【0107】
図13を参照すると、設計された調整可能なクラスレート構造400は、元の状態410で示されている。設計されたクラスレート構造400は、中空の内部部分414及び外部部分416を画定する複数のノードNを有する格子又は結晶構造45を有する。結晶構造45は、設計されたクラスレート構造400が形成された後に形成された「キューブ」内の安定した環境で電荷を保持することができる。第1の所定の磁場への曝露は、設計されたクラスレート構造400の中空内部部分414が正電荷で少なくとも部分的に被覆され、外部部分416が負電荷で少なくとも部分的に被覆されるまで継続される。このプロセスによる設計されたクラスレート構造400の形成は、クラスレート構造の外部部分416を負の電子(電子)で被覆する一方、構造の中空内部部分414は、正の電子又は陽電子で被覆される。このプロセスは、電子(正及び/又は負)のこの量子コヒーレント集合機能が外部磁場を排除し、侵入不可能な状態を維持する、クラスレート物質のメガ超伝導体構造を形成する。ここで、電子は永久に抵抗なしで流れることができ、この超伝導のマイスナー効果は、室温で経験される。
【0108】
設計された調整可能なクラスレート構造400が(ブロック106に従い)形成されると(いくつかの実施形態では、構造400は、水和物又はクラスレート水和物であり得る)、量子化されていない標的調整された電子E(それぞれに関連する電場を有する)が生成され、(以下に説明する第1の振動の適用によって補助される)溶液に移され、それらを量子化された標的調整された電子QFとして、ブロック108に従い設計されたクラスレート構造400に捕捉及び量子化する。
図16に示されるように、人工原子44を形成するために、量子化された標的調整された電子Q(それぞれに関連する電場を有する)は、容器46に格納される。設計されたクラスレート構造400は、「超伝導体」量子ドット(sQD)であり、各クラスレート又はドットは、超伝導体特性を有する小さな人工結晶である。「量子ドット」という用語は、実質的にボール形状、立方体形状、又はクラスター形状の構造を指し、離散的又は量子化された許容エネルギーレベルを支持するのに十分に小さい(典型的には20nm以下のオーダーの)幅/直径を有する。しかしながら、量子ドットは半導体材料でできている。設計された容器は、超分子水クラスターの特性及び構造が水素-水素結合を有する結晶又は格子構造を提供し、粒子が維持された構造の安定性を提供し、タンパク質折り畳み及び機能性多重タンパク質凝集体の形成のための重要な駆動力の1つとして機能する疎水性粒子の周りのクラスレートの「水秩序化」に起因する。また、脂質膜の自己組織化及びタンパク質-リガンド結合においてしばしば観察される疎水性表面の一致を維持する。
【0109】
ステップ6:電子の形成、ステップ6a。電子の形成-デバイス
図14を参照すると、設計された調整可能なクラスレート構造400を含むボトル48は、周波数転送デバイス514内の容器512内に配置され得る。周波数転送デバイス514は、交流電源によって導入される低レベルの干渉を排除するために、直流(DC)電力によって供給される。DC電源は一定の極性を提供し、電子/電荷は一方向にのみ移動する。AC(交流)では、電子/電荷が連続的に動き回る。周波数転送デバイス514は、良好な電気導体で構成される。一例では、周波数転送デバイス514は、銅容器又は一組の銅プレートである。容器512は、周波数転送デバイス514によって完全に又は部分的にカプセル化され得る。電圧転送デバイス514は、関数発生器152内に埋め込まれてもよく、又は筐体516内で、関数発生器152に近接して配置されてもよい。関数発生器152は、任意の電圧を出力するように適合され得、この実施形態では、フェムトボルト、ピコボルト、又はナノボルトは、可変抵抗を組み込むことによって出力される。
抵抗は、所望の強度(例えば、ナノボルト、ピコボルト、又はフェムトボルトを含む)が得られるまで変化される。一例では、標的調整された電子は、フェムトボルト(1×10
-13~1×10
-15ボルト)に等しい量子エネルギー状態にある。別の例では、標的調整された電子は、ピコボルト(1×10
-10~1×10
-12ボルト)に等しい量子エネルギー状態にある。別の例では、標的調整された電子は、ナノボルト(1×10
-7~1×10
-9ボルト)に等しい量子エネルギー状態にある。
【0110】
示される実施形態では、波形502は、(ブロック104からの)標的調整されたデザイン因子で振幅(大きさ)設定(第1の設定506)を用いて、DC電圧の標的調整されたソリトンエネルギーに基づいている。
【0111】
ステップ6b:電子の形成
図9のブロック108に従い、方法100は、ブロック104で得られた標的調整されたデザイン因子に部分的に基づいて、量子化された標的調整された電子Qを生成することを含む。一例におけるエネルギーパターンは、m/z質量スペクトルの標的ゾーン18質量又はエネルギーを通して計算することができる。Qスフェアベクトルのエネルギーパターンは、この解を標的固有にするものである。次いで、関数発生器152に適用されるそれらの標的調整された因子値を使用して、量子エネルギー状態と結合された適切に操作されたQスフェアベクトルの標的調整された因子が人工原子44に移送される(ブロック108に関して以下に記載する)。Qスフェアベクトルは、Qスフェアの表面上にある点として定義される。標的調整された人工原子は、基本粒子よりも基本的な量子場まで完全に量子化される。
図14は、容器46内の標的調整された人工原子44を生成及び移送するための装置500を示す。装置500は、波形生成器504及び電源505を介して特定の電圧パターンを有する波形502を生成するように適合された関数発生器152(直流電力を供給され得る)を含む。電源505は、当業者に利用可能な電気エネルギーを生成するための任意の種類の源であり得る。一例では、電源505は、DC電圧電源である。
【0112】
当業者によって理解されるように、関数発生器152(信号生成器としても知られる)は、様々な周波数及び振幅(大きさ)で様々なパターンの電圧を生成するために使用される電子デバイス又は信号源である。波形は、正弦波の形状、方形波の形状、三角波の形状、鋸歯状及び他の形状であり得る。周波数と電圧は異なるが、周波数が0の電圧は、ある特定の値で安定で一定の極性を有し、これはDC電圧としても知られ、低レベルのエネルギーの要件である。関数発生器152は、波形502の周波数、振幅(大きさ)、及び波の種類をそれぞれ制御するための、第1の設定506、第2の設定508、第3の設定510等のそれぞれの制御を含み得る。他の実施形態では、関数発生器は、フェムトワットレーザである。信号又は関数発生器は、様々な周波数及び振幅で様々なパターンの電圧を生成することができるデバイスである。周波数及び電圧は異なるが、0周波数の電圧は、DC電圧としても知られているある特定の値で安定している。フェムトボルトのエネルギー状態が、荷電電子場のソリトンを通して電子(粒子、物質)を形成することを含む量子仕事状態のために利用される場合、ソリトンの大きさ(古典的には振幅に等しい)は、正しい量子エネルギー状態と結合されたQスフェアベクトルの適切に操作されたエネルギーパターンを通して決定される。
【0113】
標的調整された電子は、抵抗器、レーザ、回路、及び溶液の希釈を含むがこれらに限定されない様々な用途で形成され得る。デザインは、選択された方法に基づいて変更され得ることに留意されたい。
【0114】
ステップ6c:クラスレートへの電子の移送
ボトル48内の溶液12が容器46で準備されると、溶液は量子化されていない標的調整された電子Eで誘導され、このプロセスに続いて、本明細書において第1の振動と称さ
れる急速な振動又は撹拌が適用されて、容器46内の標的調整された電子Qを捕捉及び量子化する(例えば設計されたクラスレート構造400)。第1の振動は、振動又は振動デバイスを介して、所定の時間溶液を撹拌することを含み得る。一例では、振盪装置は、Heidolph Instruments Multi Reax Shakerである。次の設定が用いられ得る:「振動」としての「運動タイプ」、500rpmとしてのRPM、及び5秒として設定された時間(https://heidolph-instruments.com/en/products/Shakers-Mixers/Multi-Reax~p1189)。第1の振動は、容器46の正電荷の内側被覆部L1の下に量子化された標的調整された電子Qを捕捉し、懸濁させることを意図している。第1の振動は、下にあるH
2O結合角度を104.5度と106度との間で急速に循環させることによって、容器46(例えば設計されたクラスレート構造400)を歪ませ、量子化された標的調整された電子Qを容器46の内側被覆部L1に捕捉することを可能にする。この内部の電子-電子結合/対形成は、材料内の新しいエネルギー状態を保持し、輸送するものである。標的調整された人工原子44は、原子核を欠いているが正の力によって含まれる量子化電子である。電子は、特定の物体の要件に従って標的調整された電子として形成される。撹拌を通して結合が延伸され歪められた場合の超伝導状態は、標的調整された人工原子44内に含まれる量子電子場が、対象14を通って量子化された標的調整された電子Qを取り囲む電子場を即座に露出させ、標的ゾーン18の量子コヒーレンスに干渉することを可能にし得る。
図16を参照すると、第1の振動が適用されると、量子化された標的調整された電子Q(下にある量子電子場の量子によって定義される)が容器46(
図9のブロック106、108及び110に関して以下に説明される)に移される際に、標的調整された人工原子44が形成される。
図16を参照すると、容器46は、内側被覆部L1及び外側被覆部L2を有する結晶構造45で構成される。内側被覆部L1は、正の電荷(例えばポジトロン)で構成され、外側被覆部L2は、負の電荷(例えば電子)で構成される。
図16の左側は、それぞれ関連する電子場を有する量子化されていない標的調整された電子を示す。
図16の左側は、電子が「量子化され」(正電荷によって含まれ)、本明細書において量子化された標的調整された電子U(それぞれに関連する電子場を有する)と称され、ここで人工原子44であることを示す。マイスナー効果から形成された陽電子及び電子の量子コヒーレント集合機能は、ここで量子化された標的調整された電子Qを正の内側被覆部L1内で三次元に浮遊させ、負の外側被覆部L2で磁場及び電磁場を排除し、エネルギーが妨害されずに抵抗なしで流れることを可能にする。
【0115】
図16を参照すると、第1の振動が適用されると、量子化された標的調整された電子Q(下にある量子電子場の量子によって定義される)が容器46(
図9のブロック106、108及び110に関して以下に説明される)に移される場合に、標的調整された人工原子44が形成される。
図16を参照すると、容器46は、内側被覆部L1及び外側被覆部L2を有する結晶構造45で構成される。内側被覆部L1は、正の電荷(例えばポジトロン)で構成され、外側被覆部L2は、負の電荷(例えば電子)で構成される。
図16の左側は、それぞれ関連する電子場を有する量子化されていない標的調整された電子を示す。
図16の左側は、電子が「量子化され」(正電荷によって含まれ)、本明細書において量子化された標的調整された電子U(それぞれに関連する電子場を有する)と称され、ここで人工原子44であることを示す。マイスナー効果から形成された陽電子及び電子の量子コヒーレント集合機能は、ここで量子化された標的調整された電子Qを正の内側被覆部L1内で三次元に浮遊させ、負の外側被覆部L2で磁場及び電磁場を排除し、エネルギーが妨害されずに抵抗なしで流れることを可能にする。
追加情報。
【0116】
数学及び物理学では、古典的なソリトン又は孤立波は「粒子」のように振る舞う波である。これは、一定の速度で伝播する一方でその形状を維持する自己増強波動群である。ソリトンは、媒体中の非線形及び分散効果のキャンセルによって引き起こされる。(分散効
果は、波の速度が周波数に依存するある特定の系の特性である。)ソリトンは、物理系を記述する弱非線形分散偏微分方程式の広範なクラスの解である。ソリトンは、生体分子鎖又は格子及び原子核におけるほぼ無損失のエネルギー伝達として、結合された立体構造及び電子障害の波状伝播として説明されてきた。ソリトンは、電磁波がE=MC2の影響を受けるため、電磁波よりも生物物理学的(DC電圧に遭遇する)パケットのようなものである。これにより、波を崩壊させ、DC電圧ソリトンエネルギーから電磁エネルギーになるという難解な量子力学の概念が可能になる。標的調整されたソリトン(DC電圧ソリトンであり得る)は、標的調整された電子(電子場の量子)を生成するために用いられる。標的調整された人工原子44を生成することは、(古典的な意味で)それぞれの波を有する荷電電子場を生成し、固有パラメータ及び標的調整されたデザイン因子によって決定された大きさでそれぞれの波の波動振動を誘発することに例えられ得る。(「波」という用語は、ここでは、厳密な説明ではなく、理解のための古典的な類推として用いられることを理解されたい)。非古典的な量子場の目的のために、量子場理論及び量子電子場の定常波紋を利用することは、標的調整された質量(物質及び反物質とも称される)の「形成」及び「破壊」を可能にする。量子場理論は、コヒーレント構造において、古典的な量子力学のような何かが起こる確率(波粒子二重性)を扱わないため、質量の形成及び破壊が可能である。量子場理論では、量子電子場(E)を形成し、量子化されていない標的調整された電子E(粒子物理学では「反物質」として定義されている)を形成するための大きさ(振幅)を定義するソリトンDC(E=m)によって定義されるように電子を形成する目的で、標的調整されたソリトンを用いて電子場を励起する。「波動関数を崩壊させる」能力の点で。標的調整された人工原子44を生成することは、我々の周りに存在する固有の電子場の定常電荷を励起する。電子場が励起される場合、場が波を有するのと同様に、励起は、その強度が、標的調整されたデザイン因子によって決定される場の波紋の定義された大きさ(振幅)によって決定される、定常エネルギーのパケットを伴う波紋を誘発する。定常エネルギーのこれらのパケットは、亜原子粒子の世界で電子としてみなされる。
【0117】
ステップ7:クラスレートの安定化
図9のブロック110に従い、方法100は、任意選択で、第2の電磁誘導を介して、元の状態410から圧縮状態420(
図15に示される)に(標的調整された電子Qを含む)設計されたクラスレート構造400を安定させることを含む。
図8を参照すると、第2の所定の磁場は、磁場発生器154又は二次発生器156によって提供され得る。ブロック108における標的調整された人工原子44を用いた電気誘導の後、溶液(設計されたクラスレート構造400及び人工原子44を有する)を第2の電磁誘導に曝露し(例えば第2の所定の磁場を用いて)、人工原子44のエネルギー状態を安定化する。この安定化プロセスは、(
図13の)元の状態410で設計されたクラスレート構造400を圧縮状態420(
図15に示される)に圧縮する。原子間間隔の縮小は、この設計されたナノ粒子における電子-電子結合及び超伝導性を更に圧縮及び強化する。圧縮されたオングストロームサイズでは、より多くのクラスレート(ドット)が同じ空間に収まり、したがってより多くのエネルギーが保持される。
図15を参照すると、圧縮状態420において、設計されたクラスレート構造400は、中空の内部部分424及び外部部分426を画定する複数のノードNを有する格子又は結晶構造を有する。複数のノードNは、第2の原子間間隔D2だけ隔てられている。第2の原子間間隔D2は、第1の原子間間隔D1よりも小さい。一実施形態では、元の状態410は、四面体クラスレートであり、圧縮状態420は、十六面体クラスレートである。ここで、第1の原子間間隔D1及び第2の原子間間隔D2は、それぞれ約4.68オングストローム及び約3.91オングストロームである。原子間間隔は、設計されたクラスレート構造400全体にわたって変動し得る。列挙されたるサイズは、正電荷の内部被覆部L1のために、導入されたエネルギー(電子)を最も保持することができる部分のためのものである(
図16を参照されたい)。原子間間隔測定値は、X線干渉法を介して取得され得る。原子間間隔の縮小は、電子-電子結合及び超伝導性を圧縮及び強化する。圧縮されたオングストロームサイズでは、より小さいクラ
スレート(ドット)がより密に詰まり、より多くの表面積を含み、より多くのエネルギーが保持される。したがって、圧縮状態420は、元の状態410に対してより安定である。圧縮状態420の増加したエネルギーはまた、改善された有効性をもたらす。有効性はバイオアベイラビリティによって駆動され、一方バイオアベイラビリティは粒子サイズから駆動され、粒子サイズが平衡溶解度よりもむしろ動態学的溶解度に関連することを示す研究がある。未処理の数値が4.68Åであり、磁化又は圧縮されたバージョンが3.91Åである場合、サイズが17%縮小され、有効性が20%向上する。
【0118】
ステップ8:送達
システム10はまた、それらを人工原子44に移送して量子化する必要なく、また操作剤12を必要とせずに、量子化されていない標的調整された電子Eを対象14に直接送達することができる。操作剤12は、人工原子44を介して、又はいくつかの用途(量子コヒーレンスを引き起こすための皮膚神経損傷又は量子デコヒーレンスを引き起こすための腫瘍等)のために、デバイス又は関数発生器52からの直接接触伝達(接触パッチ、膨張可能なバンド、バンド又はカフ、ワンド、又はウェアラブルデバイス等)を介して、量子化されていない標的調整された電子Eとして用いられ又は送達され得る。
【0119】
ステップ9:送達活性化
図9のブロック112に従い、方法100は、標的調整された人工原子44を活性化して、標的調整された人工原子44を最も生物学的に利用可能で使用可能な形態に変換することを含む。
図1を参照すると、標的調整された人工原子44は、容器又はボトル48に配置され得、第2の振動が適用され、すなわち、標的調整された人工原子44は、特定の回数撹拌されるか、揺らされるか、又は振盪されるか、又はタップされる。
図16を参照すると、第2の振動は、容器46内の内側被覆部L1によって保持される標的調整された人工原子44内の量子化された標的調整された電子QFを少なくとも部分的に露出させるのに役立つ。第2の振動は、設計されたクラスレート構造400内の水素-水素結合の結合角を増加させるように適合される。一例では、水分子の結合角は、第2の振動の結果として約104.5から最大106に増加し、量子化された標的調整された電子Q及びそれらを取り囲むそれぞれの関連する電子場の曝露を可能にする。一実施形態では、標的調整された人工原子44は、正確に10回タップされる。次いで、操作剤12は、対象14に送達される。送達方法は、経口摂取、鼻摂取、局所塗布、又は噴霧又は吸入器形態での吸入であり得る。送達方法は、注射又はIV(静脈内)及び他の好適な方法を含み得る。一例では、破壊剤12は、対象14の舌下に適用される。
【0120】
ステップ10:デザインの検証及び較正
分子の量子結合エネルギーは、一般に、陽子及び中性子等の粒子の組成によって定義される。ほとんどの分子は、質量分析計を介して原子量単位(以下「AMU」)の固有特性により定義することができるが、他の因子は、現在の結合エネルギー及び計算に、最も顕著な同位体に影響を及ぼし得る。
【0121】
デザイン較正プロセスは、標的ゾーン質量スペクトルピークが操作剤12への曝露後に除去又は変更されるかどうかを確認するために、質量分析計202(又はRF四重極分光計302)を通して試料210を実行することを含み得る。標的ゾーン質量スペクトルピークが除去又は変更されない場合、Qスフェアベクトル及び量子エネルギー状態のエネルギーパターンの較正因子が調整され、標的ゾーン18の質量スペクトルピークが除去又は変更されるまでプロセスが繰り返される。
【0122】
標的調整された人工原子44のデザインは、適切にデザインされた品質管理プロセスを通じて検証され得る。一実施形態では、質量スペクトルピーク(マーカーと称されることがある)、例えば、質量スペクトル250上の標的又は特定の標的ゾーンのピークの除去
。そのようなマーカーは、標的16又は標的ゾーン18が標的調整された人工原子44の作用によって除去又は無効化されると消失する。質量スペクトルピーク又はマーカーのこの消失は、デザイン品質管理の目的のために用いられる。システム10は、標的ゾーン18に相関する質量スペクトルピークが除去されるかどうかを決定するための検証プロセスを含み得る。標的ゾーン18又は標的16に相関する質量スペクトルピークが、デザインどおりに除去又は調節されない場合、較正因子(量子エネルギー状態と併せたQスフェアベクトルのエネルギーパターン)が調節され、検証プロセスが繰り返される。これは、標的ゾーンに相関する質量スペクトルピークが除去されるか、又はデザインどおりに調節されるまで繰り返される。別の実施形態では、標的調整された人工原子44は、対象12(宿主)受容体細胞にドッキングして複製する標的ゾーン18の阻害を検証するために、インビトロ又はインビボ試験を通して検証され得る。標的ゾーン18の正しい阻害が達成されない場合、較正因子を調節し、検証プロセスを繰り返す必要がある。品質管理試験の一例を
図17に示す。
図17は、ヒトライノウイルスに関連するマーカーの質量スペクトルを示す。例示的な抗ウイルス治療は、ウイルスキャプシドに結合し、マーカーの抑制をもたらす。この抑制は、質量分析法を介して監視され得る。
図17は、ウイルスカプシドタンパク質のピーク602及びウイルスRNAのピーク604を示す。質量スペクトルの部分606は、観察された消化が非常に少なく、マーカーが残っていることを示し、一方、部分608は、有意な消化を示し、マーカーが抑制されていることを示した。当業者に利用可能な他の方法が用いられてもよい。
【0123】
一実施形態では、エネルギーパターンの標的調整されたデザイン因子は、1~999フェムトボルト又は1~999ピコボルトの範囲であった。一例では、較正因子は、100ボルト当たり1フェムトボルトである。別の例では、較正因子は、100ボルト当たり10ピコボルトである。較正因子は、標的ゾーン18に特異的であり得、操作剤12(阻害剤又は治療)の意図及び使用に基づいて変動し得る。一例では、標的16はSARS-CoV-2ウイルスであり、標的ゾーン18はNタンパク質であり、標的ゾーンの意図はウイルス感染におけるウイルスの中和である。標的16のエネルギーパターン及びQスフェアベクトルの固有パラメータは、3750m/zで3750AMU質量スペクトルピークの初期質量を有するOrbitrap質量分析計(及び3750m/zの最終的に較正された標的ゾーン値)によって識別された。中和のための量子仕事状態は、電子形成及びもつれ率と相関するフェムトボルトのエネルギー状態に見出される。次いで、電子の標的調整されたデザイン因子は、3.75フェムトボルト(3.75×10-15V)の量子エネルギーパターンによって定義され、これは位相フリップに等しいQスフェア量子仕事状態を定義し、コヒーレント系と量子コヒーレントで構造を保持しているグルーオンとを分離することによってデコヒーレンスを引き起こす。標的調整された人工原子44は、一定の振幅=3.75フェムトボルト及び周波数=0に等しい大きさのDC電力(一定の極性)関数発生器152で生成され、移送される。波の種類は、ソリトン波及びエネルギーのパケットの定在波と相関する鋸歯であってもよい。
【0124】
図1を参照すると、標的16は、ウイルスであり得る。いくつかの実施形態において、操作剤12は、対象14内の活性ウイルス感染を中和するための短期的なタンパク質標的化中和人工抗体として機能するようにデザインされる。他の実施形態では、操作剤12は、免疫系を上方制御するため、及び対象14内のウイルス感染を予防又は低減するために人工抗体を阻害する短期的な標的タンパク質として機能するように適合される。いくつかの実施形態では、
図1を参照すると、標的16は、宿主細胞受容体34を欺くための偽りの分子として機能するスパイクタンパク質リガンド30(又はSタンパク質)等の少なくとも1つのウイルスリガンド受容体構造28を有する標的ゾーン18を有するウイルスであり得る。スパイクタンパク質30は、対象14の宿主細胞32の受容体34にドッキングし、ウイルス複製のためにウイルスゲノムを注射し得る。
図1を参照すると、標的ゾーン18は、膜タンパク質38、エンベロープタンパク質40、脂質膜42又は他のゾーン
を含み得る。
【0125】
一実施形態では、標的16は、ACEII細胞受容体を変性させているSARS-CoV-2ウイルスである。
【0126】
別の実施形態では、標的16は、水素結合が量子コヒーレンスを失った捕捉神経である。
【0127】
別の実施形態では、いくつかの疾患は、受容体タンパク質をコードし調節する遺伝子の変化を介して受容体の欠乏又は分解に起因する膜受容体機能の障害によって引き起こされ、標的16はギャップ接合部である。ギャップ接合部は、隣接する細胞間でイオン並びに小さいシグナル伝達及び代謝分子の直接交換を可能にし、発達、組織及び器官の同期、並びに免疫応答を含む多くの生物学的プロセスにおいて重要な役割を有する、ヒト及び動物における唯一の細胞間チャネルである。ギャップ接合部は、細胞内メディエータと呼ばれる小さなシグナル伝達分子が2つの細胞間で拡散することを可能にする、水で満たされた物理的チャネルである。シグナル伝達分子の移送は、1つの細胞の現在の状態をその隣接する細胞に伝達する。これにより、細胞群は、それらのうちの1つだけが受信した可能性のある信号への応答を調整することができる。植物では、ほぼ全ての細胞の間に原形質連絡が存在し、植物全体が1つの巨大なネットワークとなっている。ギャップ接合部は、隣接する細胞からの2つの半チャネルの適切なドッキングによって形成される独自の細胞間チャネルである。1つの引用されたギャップ接合研究は、末梢神経変性疾患、中枢性低髄鞘症、非症候性難聴、白内障、皮膚疾患、及び発達異常等のいくつかの遺伝性ヒト疾患に関連付けられている、ギャップ接合サブユニット、コネキシン(Cx)をコードする遺伝子の変異に由来する。Cx26ギャップ接合部の結晶構造に基づいて、ドッキング界面で6つの水素結合を予測するホモロジーモデルが開発され、変異では、ほとんどの水素結合が失われると予測された。
【0128】
化学結合に加えて、生物に不可欠な内部及び外部細胞間通信を含む必要な機能を実行するために、多くの追加のプロセスが使用される。別の実施形態では、標的16又は標的ゾーン18は、内部又は外部細胞間通信のいずれかで変性、遮断、又は機能障害を引き起こしている量子コヒーレンスの損失をもたらす分子、ウイルス、変異又は傷害若しくは疾患である。細胞は、境界外から発信される信号を受信して処理する等、周囲の環境の変化に応答する。典型的には、これらの通信チャネル、受容体、又はシグナル伝達が遮断されるか、変性されるか、又は不適切に構築される場合に疾患が存在する。通信チャネルの特性を理解することは、操作剤14をデザインする方法を理解するのに有用である。いくつかの標的16又は標的ゾーン18の例は、通信又はチャネルを遮断又は変性させるバイオミミックリー構造、細胞膜受容体を誤って構築させ、したがって誤って機能させ得る遺伝子変異又はSNPを含む、細胞間通信の問題を引き起こす分子又は傷害である。
【0129】
操作剤12は、標的ゾーン18の詳細及び問題の意図/使用に基づいて構成され得る。いくつかの実施形態において、操作剤12の使用は、抗原阻害剤、特定の化学反応又は他のプロセスを減速又は防止する物質、又は特定の反応剤、触媒、又は酵素の活性を低下させる物質としての使用である。
【0130】
他の実施形態では、操作剤12の使用は、現在の感染症の治療のために抗原を相殺又は中和することを支援する物質である中和一時的抗体と同様に機能する。いくつかの実施形態では、操作剤12は、標的から物質又は標的領域を除去又は「切断」することを意図した人工酵素である。
【0131】
前述のように、
図1を参照すると、標的16は、スパイクタンパク質30(S-タンパ
ク質と称されることがある)等、少なくとも1つの受容体ウイルスドッキング構造28を有するウイルスであり得る。いくつかの実施形態では、操作剤12は、少なくとも1つの受容体ウイルスドッキング構造28を阻害するように適合され、それによってウイルスの複製を防止する。これにより、対象14の身体がウイルスを識別し、抗体を形成する一方で、ウイルスの再現能力を制限することができる。ここで、毎日の投与が必要である可能性が最も高い。一例では、標的16はSARS-CoV-2であり、標的ゾーン18はスパイクタンパク質30のドメインであり、標的ゾーンの固有パラメータは、3120(3120m/z)の質量のエネルギーパターン及びQスフェアベクトルであり、最終的な較正された標的調整された場因子は、量子化された標的調整された電子Qを定義し、人工原子44は、30ピコボルト及びピコエネルギー状態によって特徴付けられ、タンパク質の結合振動及び折り畳みを妨害する。
【0132】
他の実施形態(前述のように)では、操作剤12は、感染の治療のためにヌクレオカプシドタンパク質36(又はNタンパク質)を標的とするように適合される。ヌクレオカプシドタンパク質36を標的とすることは、電子シェルを一緒に保持しているグルーオンを除去することによって共有結合を物理的に除去し、これは構造をそのベースアミノ酸に低減する(タンパク質は、化学結合と一緒に連結されたアミノ酸でできている)、これは対象14の体によって再利用され得る。
【0133】
別の実施形態では、操作剤12は、対象14内の水の量子コヒーレンスを回復させる又は引き起こすための、標的ゾーンへの電子及び場の直接接触及び送達である。標的ゾーン18の識別は、定量的位相想像(QPI)等の試験方法を介して、壊死及びアプトーシス(aptosis)のための細胞断片化及び水分損失等の細胞生物学;浸透圧バランスの長期的な維持;オルガネラレベルの代謝;巨大分子の混雑;並びに細胞化学療法中の細胞内水勾配を評価することができる。分子生物学のための水の価値の多くは、複雑で構造化された液体としてのその状態の構造的及び動的特性、並びに極性、プロトン性(酸素、窒素、又はフッ化物に結合した水素原子であり、溶質に陽子を容易に供与する)、及び両性(薬剤及び塩基)試薬としてのその性質の両方に由来する。細胞間及び細胞内水の両方が興味深い対象である。細胞内水の実質的な割合は、細胞質タンパク質の周りに密な水和シェルを形成し、浸透圧バランスに関与しない。この浸透圧不活性(OI)水は、水全体の20~60%を占める。OI容積は、細胞の生理学的状態によって変動する動的量であると思われる。OA水とOI水との間の遷移は、がん並びに正常な代謝に関与している。OI水の重要性は、いくつかの細胞において、細胞内水の50%が環境起源ではなく代謝起源であり得るという注目すべき観察によって強調される。水クラスターの特性、及び構造が水素-水素結合を有する結晶又は格子構造を提供し、粒子が維持された構造の安定性を提供し、タンパク質折り畳み及び機能性多重タンパク質凝集体の形成のための重要な駆動力の1つとして機能する疎水性粒子の周りの「水秩序化」に起因する。また、脂質膜の自己組織化及びタンパク質-リガンド結合においてしばしば観察される疎水性表面の一致を維持する。疎水性相互作用は、分子生物学における支配的な力であり、より一般的な小さな水クラスターを模倣する。小さな水分子クラスターは、常にヒト細胞を活性化し、より多くのミネラル及び酸素を細胞に運ぶ。[参考:The significance of cell water content in cell biology.Michael Model,Dept of Biological Sciences,Kent State University.Researchgate.net,https://doi.org/10.1117/12.2511495]。
【0134】
疎水性相互作用は、分子生物学における支配的な力である。それらは、より一般的な小さな水クラスターを模倣し、容器の安全性を提供するために有用である。小さな水分子クラスターは、常にヒト細胞を活性化し、より多くのミネラル及び酸素を細胞に運ぶ。別の実施形態では、sQDは、70%の水を含み、共有結合の分子骨格及びH-H結合の電柱
を利用して、DNAポリメラーゼ機能の増加(DNAエラー補正)、タンパク質折り畳みの増加、タンパク質-リガンド結合の増加、ギャップ接合の支持、外部及び内部細胞間通信の増加等の細胞効率及び通信を増加させる細胞内の分子機能を改善するように調整された水和物上(suprahydrate)水構造として提供される。
【0135】
以下に、水素結合に対する量子トンネリングの議論を提示する。量子トンネリングは、酵素内の双極子交換、Jカップリング、官能基形成、DNA解凍等の巨視的世界の化学的仕事の量子重ね合わせを支援し、遺伝子多型等の疾患の基礎となっている。量子トンネリングは、量子エネルギー理論内のピコボルトエネルギー状態のダーク量子エネルギーにより支援される。量子トンネリングは、グルーボールの基礎を形成する量子コヒーレント系における2つ以上のクォーク(原子核)の量子重ね合わせ(同時共有)において不可欠な役割を果たす。量子トンネリングはまた、核融合の物理現象において重要な役割を果たし、核融合は、2つ以上の原子核が組み合わされて1つ以上の異なる原子核及び亜原子粒子(中性子又は陽子)を形成する反応である。量子トンネリングは、典型的には、水素結合内で、最も具体的には、水素-水素結合間で生じる。水素-水素結合は弱い化学結合であるが、粒子物理学の中では強力な核結合であり、エネルギーを蓄えている。量子トンネリングを実装する結合では、原子核(クォーク)が同時に共有されるだけでなく、追加的な唯一の電子もまた同時に共有される。量子トンネリングを実装する結合は、2つ以上の量子コヒーレント群をコヒーレントに接続し、群間のエネルギー伝達を提供する。これにより、より大きな量子コヒーレントグループが形成され、エネルギー伝達が確立される。量子トンネリングはまた、エネルギーを方向付けるための量子コヒーレント系内の原子の電荷を決定し(情報を格納するためにバイナリコードの0及び1を表すガラス状態と結晶状態との間で原子を切り替える)、水素原子及び量子ドット、量子コンピューティング内のビットフリップ、及び電子-陽電子(物質-反物質)対形成(コヒーレンス及びアライメント)で観察される点滅現象を形成する。量子トンネリングはまた、量子粒子がある点から別の点にランダムに移動する様式を定義する「表面を横切る量子ウォーク」の基礎でもある。これは、ある特定の結晶の表面を横切って移動するときに自由電子がGrover検索アルゴリズムを自然に実装する方法を定義する。Grover検索アルゴリズムは、電話番号の検索から暗号化コードの解読まで、全ての基本となるエントリの大規模なデータベースを検索するアルゴリズムとして定義される。光合成では、複数のエネルギー伝達オプションを同時に探索してエネルギー伝達の正しい最も効率的な経路を見つけることができるように、この「表面を横切る量子ウォーク」が最も効率的なエネルギー伝達モードとして提案された。量子エネルギー状態の重ね合わせにおいて、原子核のクォークはピコボルトエネルギー状態で動作する。このエネルギー状態は、エネルギーパターン内の電荷を制御する。ダーククォークのエネルギー状態は、必要に応じて仕事の重ね合わせのためにダーク場からエネルギーを引き出す。デコヒーレンスが発生し、グルーオン(クォークのフォースキャリアである)が分離されると、分離反応により、グルーオンが系の全ての質量及びエネルギーを原子核のクォークに引き戻し、ダーク場に再分配される。ピコボルトエネルギー状態の量子トンネリングは、酵素内での双極子交換等の巨視的世界の化学的仕事の重ね合わせを支援し、いくつかの遺伝子多型等の疾患の基礎となっている。
【0136】
いくつかの実施形態では、磁場は、人工原子(真空内部を有する結晶構造)の形態で、新しいエネルギーパターンを有する新しい量子コヒーレント分子を形成するために、ダーク量子仕事特性(量子コヒーレンス及び量子トンネリング)を操作するために利用され得る。量子仕事は、水素-水素結合の物理的な形成を通じて、既存の分子内の水素原子間の量子コヒーレンスを引き起こし、電子-陽電子対の集合的かつコヒーレントなアライメントのための量子トンネリングを引き起こすために使用される。量子仕事とは、量子超微細世界で発生する仕事であり、物理的な仕事(例えば化学的な仕事ではない)であると定義されている。新たな分子は、中空の内部及び真空を有する結晶構造の形態で電子-陽電子対の集合的な機能及びアライメントを備えた新たな量子コヒーレント分子である。真空及
び水素-水素結合は、追加のエネルギーを追加、運搬、及び輸送する能力を提供する。磁石、関数発生器及びレーザ等の機器を使用して、ダーク量子エネルギーを形成し、量子エネルギーパターン(分子の変化若しくは分子の分解等)を操作するために巨視的世界に輸送して崩壊させることができ、又は、ダーク量子エネルギーを形成して、新たなエネルギーパターン(原子若しくは既存の分子の結合等)を有する新たな量子コヒーレント分子を形成することもがきる。
【0137】
要約すると、システム10は、(方法100の実行を介して)標的18の量子コヒーレンスを意図的に操作するために、ナノスケールレベル上の量子化された標的調整された電子Q(それぞれに関連する電子場を有する)を含む、標的調整された人工原子44を有する操作剤12を提供する。方法100は、標的調整された電子干渉場Fを決定及び形成し、これは、容器46に格納又は収容され得、標的調整された人工原子44の形態で対象14に送達され得る。容器46は、超伝導量子ドットの形態をとる構造的に設計された調整可能なクラスレート構造400であってもよい。容器46は、その量子コヒーレンスが意図的に操作されて、磁力場を適用することによって量子コヒーレンスを誘導し、構造の内部が中空であるが正電荷で被覆されて(
図16の内側被覆部L1を参照)量子化された、荷電したエネルギーレベルを保持し、構造の外部が負電荷で被覆されて(
図16の外側被覆部L2を参照)侵入不可能な磁場を形成する、超伝導結晶ケージ構造を形成するように、線形(通常の)水分子で設計され得る。容器46は、電子がエネルギーレベルを量子化するために必要な要件を提供する正の構造によって収容されている真の量子ドットである。代替的に、標的調整された電子干渉場Eは、容器46なしで対象14に直接送達されもよい。
【0138】
図8を参照すると、システム10は、ユーザによって動作可能なユーザインタフェース158を更に含み得る。ユーザインタフェース158は、タッチスクリーン又は他の入力デバイスを含み得る。コントローラCは、ユーザインタフェース158及びディスプレイ(図示せず)との間の信号を処理するように構成され得る。システム10の様々な構成要素は、
図8に示されるように、ネットワーク160を介して通信するように構成され得る。ネットワーク160は、例えば、ローカルエリアネットワークの形態のシリアル通信バス等の様々な方法で実装される双方向バスであり得る。ローカルエリアネットワークは、限定されないが、コントローラエリアネットワーク(CAN)、フレキシブルデータレートを有するコントローラエリアネットワーク(CAN-FD)、イーサネット、WIFI、Bluetooth(登録商標)、及び他の形態のデータ接続を含み得る。
【0139】
本明細書に提示される実施形態は、概して、分子内又は分子間に量子コヒーレント電子-陽電子対を設計及び形成することに関する。より具体的には、それらは、情報エネルギー貯蔵、情報エネルギー輸送、情報エネルギー伝達又は情報エネルギーテレポーテーションを含むプロセスのための特定の分子構造を形成する意図のために、既存のガス、液体又は固体分子からの量子コヒーレント電子-陽電子系及び材料(人工原子、超量子ドット、マルチ量子ビット、結晶、格子を含む)の形成に関する。これは、利用される構造及び分子に応じて、潜在的な超伝導体特性を含み得る。
【0140】
本明細書に提示される実施形態は、概して、標的の量子特性を物理的に操作することによって標的の機能を操作するためにダークエネルギー量子場を利用することに関する。より具体的には、それらは、ダーク量子場(例えば、ダーク電子エネルギーパターン及びダーククォークエネルギーパターンの形態でのダークマターエネルギーパターン及びダークエネルギー状態を含む)を利用することに関する。ダーク量子場を利用することは、可視物質エネルギーパターン(エネルギー、質量、電子、電荷、もつれ、コヒーレンス、ディスコード、及びQスフェアベクトル等の項目を含む)を識別すること、ダークマターエネルギーパターン(エネルギー状態(アトボルト、フェムトボルト、ピコボルト、ナノボル
ト等)、仕事状態(ダーク干渉、ダーク論理構造秩序、Qスフェアベクトル、ビット操作、位相操作等の項目を含む)をデザインすることのうちの1つ以上を含み得る。
【0141】
ダーク量子場を利用することは、ダークマター(標的又は標的ゾーンの量子特性を戦略的に操作するためのダークな標的調整された電子及びクォークエネルギー状態等の項目を含む)を形成すること、上記の2つの段落で言及されるようなダークマターを輸送すること(ダークマターエネルギー状態を可視物質干渉から保護することを含む)、並びにダークマター/情報を送達すること(可視物質エネルギー状態に再局在化して崩壊すること)のうちの1つ以上を含み得る。本明細書に提示される実施形態は、標的又は標的ゾーン(固体、液体、及びガス等の分子を含む)の機能(分子の存在、形成、秩序、形状、アライメント、有効性、情報、出力、又は大きさ等の項目を含む)を物理的に(化学的又は放射線仕事なしで)操作するか、又は標的のダーク量子特性(ディスコード、コヒーレンス、もつれ、トンネリング、グルーオン、電子、及びクォーク等の項目を含む)を操作するために適用され得る。
【0142】
図8のコントローラCは、コンピュータによって(例えばコンピュータのプロセッサによって)読み取られ得るデータ(例えば命令)の提供に関与する非一時的(例えば有形)媒体を含むコンピュータ可読媒体(プロセッサ可読媒体とも称される)を含む。そのような媒体は、不揮発性媒体及び揮発性媒体を含むがこれらに限定されない、多くの形態をとり得る。不揮発性媒体は、例えば、光ディスク又は磁気ディスク、及び他の永続的メモリを含み得る。揮発性媒体は、例えば、メインメモリを構成し得るダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)を含み得る。そのような命令は、コンピュータのプロセッサに結合されたシステムバスを含むワイヤを含む、同軸ケーブル、銅線、及び光ファイバを含む1つ以上の伝送媒体によって伝送され得る。コンピュータ可読媒体のいくつかの形態は、例えば、フロッピーディスク、可撓性ディスク、ハードディスク、磁気テープ、他の磁気媒体、CD-ROM、DVD、他の光学媒体、パンチカード、紙テープ、穴のパターンを有する他の物理媒体、RAM、PROM、EPROM、FLASH-EEPROM、他のメモリチップ若しくはカートリッジ、又はコンピュータが読み取ることができる他の媒体を含む。
【0143】
以下の項は、本明細書に開示されるシステム、構造、及び方法の更なる例示的な構成を提供する。
【0144】
条項1.標的を操作するためのシステムであって、標的の固有パラメータを識別するように構成されたデバイスと、少なくとも部分的に固有パラメータに基づいて標的調整されたデザイン因子に部分的に基づいて、量子化されていない標的調整された電子を生成するように適合された関数発生器と、量子化されていない標的調整された電子を運ぶための容器を準備するように適合された少なくとも1つの電磁場発生器であって、容器は、超伝導体量子ドットで構成される、電磁場発生器とを備え、量子化されていない標的調整された電子は容器に移されて、量子化されたエネルギーレベルを有する標的調整された人工原子を形成し、標的調整された人工原子は、標的内の量子コヒーレンスを操作するための操作剤として機能する、システム。
【0145】
条項2.固有パラメータ及び標的調整されたデザイン因子は、標的及び標的内の標的ゾーンの質量対電荷比の質量に少なくとも部分的に基づいており、デバイスは、高周波四重極質量分析計である、条項1に記載のシステム。
【0146】
条項3.量子化された標的調整された電子を含む設計されたクラスレート水和物を含む標的調整された人工原子を含む構造であって、設計されたクラスレート水和物は、複数のノードを有する結晶構造を有し、設計されたクラスレート水和物は、正電荷の内側被覆部
と、負電荷で少なくとも部分的に被覆された外側部分とを有する中空内部部分を有し、量子化された標的調整された電子は、正電荷の内側被覆部内に含まれる、構造。
【0147】
条項4.設計されたクラスレート水和物が、複数のノードが第1の原子間間隔によって分離されている元の状態と、複数のノードが第2の原子間間隔によって分離されている圧縮状態とを定義し、第2の原子間間隔は、第1の原子間間隔よりも小さい、条項3に記載の構造。
【0148】
条項5.第1の原子間間隔及び第2の原子間間隔が、それぞれ約4.68オングストローム及び約3.91オングストロームである、条項4に記載の構造。
【0149】
条項6.標的を標的とする対象の治療方法であって、デバイスを介して標的の固有パラメータを識別することと、コントローラを介して少なくとも部分的に固有パラメータに基づいて標的調整されたデザイン因子を決定することと、標的調整されたデザイン因子に部分的に基づいて標的調整された電子及びそれぞれの関連する電場を生成することと、標的調整された電子を量子化されていない状態から量子化されたエネルギーレベルを有する標的調整された人工原子に変換することと、標的調整された人工原子を対象に操作剤として送達して、標的の標的ゾーンにおける量子コヒーレンスを操作することと、を含む、方法。
【0150】
条項7.標的調整されたデザイン因子が、較正因子に基づき、方法は、検証プロセスを介して、標的ゾーンに相関する質量スペクトルピークが除去又は調節されているかどうかを決定することと、質量スペクトルピークが除去又は調節されていない場合、較正因子を調節し、検証プロセスを繰り返すこととを更に含む、条項6に記載の方法。
【0151】
条項8.標的調整された人工原子が、直接的な身体接触を通して対象に送達される、条項6に記載の方法。
【0152】
条項9.標的調整された人工原子が、透析を通して対象に送達される、条項6に記載の方法。
【0153】
条項10.操作剤を送達することが、操作剤を対象の舌下に適用することを含む、条項6に記載の方法。
【0154】
条項11.操作剤を送達することが、操作剤を鼻スプレー、吸入器、及び/又は噴霧形態として対象に提供することを含む、条項6に記載の方法。
【0155】
条項12.標的がSARS-CoV-2ウイルスであり、標的ゾーンがSARS-CoV-2 3CLProタンパク質であり、固有パラメータが、3750m/zの質量に基づく3750AMUのQMET状態ベクトルを含み、標的調整された電子エネルギーパターンが、3.75フェムトボルト(3.75×10-15V)のQスフェアベクトルのエネルギーパターン及びフェムトボルトの量子エネルギー状態を特徴とする、条項6に記載の方法。
【0156】
条項13.標的調整された人工原子を生成することが、アトボルト領域(1×10-16ボルト~1×10-18ボルト)内の仕事状態を有するアトボルト量子エネルギー状態を生成すること、フェムトボルト領域(1×10-13ボルト~1×10-15ボルト)内の仕事状態を有するフェムトボルト量子エネルギー状態を生成すること、ピコボルト領域(1×10-10ボルト~1×10-12ボルト)内の仕事状態を有するピコボルト量子エネルギー状態を生成すること、並びにナノボルト領域(1×10-6~1×10-9
)内のナノボルト量子エネルギー状態及び仕事状態を生成することのうちの少なくとも1つを含み、方法が、標的調整されたデザイン因子によって決定された大きさで電子場の電圧を誘導することを更に含む、条項6に記載の方法。
【0157】
条項14.標的がSARS-CoV-2ウイルスであり、標的ゾーンが3CLProタンパク質であり、操作剤がウイルス感染においてSARS-CoV-2ウイルスを中和するように適合される、条項6に記載の方法。
【0158】
条項15.標的調整された電子を量子化されていない状態で運ぶための容器を準備することを更に含み、容器は、超伝導体量子ドットで構成され、磁場発生器を介して、第1の所定の電磁誘導を蒸留水の溶液に適用して、蒸留水内の量子コヒーレンスを誘導し、設計されたクラスレート構造を形成することを含み、設計されたクラスレート構造は、中空の内部部分を有する、条項6に記載の方法。
【0159】
条項16.設計されたクラスレート水和物が、複数のノードが第1の原子間間隔によって分離された元の状態と、複数のノードが第2の原子間間隔によって分離された圧縮状態とを定義し、方法が、元の状態を第2の所定の磁場に曝露することによって、設計されたクラスレート水和物を元の状態から圧縮状態に安定化することを更に含む、条項15に記載の方法。
【0160】
条項17.元の状態が、四面体クラスレートであり、圧縮状態が、十六面体クラスレートである、条項16に記載の方法。
【0161】
条項18.設計されたクラスレート水和物の中空内部部分が正電荷の内側被覆部を有し、設計されたクラスレート水和物の外側部分が少なくとも部分的に負電荷で被覆されるまで、溶液を電磁場又は磁場に曝露し、クーパー対を形成することと、周波数転送デバイスを介して、溶液内で量子化されていない状態の標的調整された電子を生成することと、正電荷の内側被覆部内の量子化されていない状態の標的調整された電子を引き付けて捕捉し、量子化された標的調整された電子を形成するために、溶液に第1の振動を適用することによって、設計されたクラスレート水和物の中空内部部分に量子化されていない状態の標的調整された電子場を移すことと、を更に含む、条項15に記載の方法。
【0162】
条項19.設計されたクラスレート水和物中の正電荷の内側被覆部内から量子化された標的調整された電子を露出させるために、標的調整された人工原子に第2の振動を適用することと、標的調整された人工原子を操作剤として対象に送達することとを更に含む、第条項18に記載の方法。
【0163】
条項20.第2の振動が、正確に10回の振動を含む、条項19に記載の方法。
【0164】
「a」、「an」、「the」、「少なくとも1つ」、及び「1つ以上」は、項目の少なくとも1つが存在することを示すために互換的に使用される。文脈により明らかにそうではないと指示されない限り、複数のそのような項目が存在し得る。本明細書におけるパラメータ(例えば数量又は条件)の全ての数値は、添付の特許請求の範囲を含む文脈を考慮して明示的又は明確に示されない限り、「約」が実際に数値の前に現れるかどうかにかかわらず、全ての例で「約」という用語によって修正されるものと理解されるべきである。「約」は、記載された数値がある程度わずかな不正確さを許容することを示す(値の正確さへのいくらかのアプローチを有する;値に近い、又は合理的に近い、ほぼ)。「約」によって提供される不正確さが、当技術分野においてこの通常の意味で理解されない場合、本明細書で使用される「約」は、そのようなパラメータを測定及び使用する通常の方法から生じ得る変動を少なくとも示す。加えて、範囲の開示は、全ての値及びその範囲内の
更に分割された範囲を具体的に開示するものとして理解されるべきである。参照される全ての参考文献は、それらの全体が本明細書に組み込まれる。
【0165】
「含む(comprising)」、「含む(including)」、及び「有する(having)」という用語は、包括的であり、したがって、記載された特徴、ステップ、動作、要素、又は構成要素の存在を指定するが、1つ以上の他の特徴、ステップ、動作、要素、又は構成要素の存在又は追加を排除しない。ステップ、プロセス、及び動作の順序は、可能であれば変更され得、追加又は代替のステップが用いられ得る。本明細書で使用されるように、「又は」という用語は、関連する列挙項目の任意の1つ及び全ての組み合わせを含む。「いずれか」という用語は、参照される項目の「いずれか1つ」を含む、参照される項目の任意の可能な組み合わせを含むと理解される。「いずれかの」という用語は、参照された請求項の「いずれか1つ」を含む、添付の特許請求の範囲の参照された請求項の任意の可能な組み合わせを含むと理解される。
【0166】
本明細書に記載のルックアップテーブル、データベース、データリポジトリ、又は他のデータストアは、階層データベース、ファイルシステム内のファイルのセット、独自のフォーマットのアプリケーションデータベース、リレーショナルデータベース管理システム(RDBMS)等を含む、様々な種類のデータを格納、アクセス、及び取得するための様々な種類のメカニズムを含み得る。そのような各データストアは、上述のもののうちの1つ等のコンピュータオペレーティングシステムを採用するコンピューティングデバイス内に含まれ得、様々な様式のうちの1つ以上でネットワークを介してアクセスされ得る。ファイルシステムは、コンピュータオペレーティングシステムからアクセス可能であり得、様々なフォーマットで格納されたファイルを含み得る。RDBMSは、上記のPL/SQL言語等のストアドプロシージャを作成、格納、編集、及び実行するための言語に加えて、構造化照会言語(SQL)を用い得る。
【0167】
詳細な説明及び図面又は図は、本開示を補助し説明するものであるが、本開示の範囲は、特許請求の範囲によってのみ定義される。請求された開示を実施するための最良の形態及び他の実施形態のいくつかが詳細に説明されているが、添付の特許請求の範囲で定義された開示を実施するための様々な代替デザイン及び実施形態が存在する。更に、図面に示される実施形態又は本説明で言及される様々な実施形態の特性は、必ずしも互いに独立した実施形態として理解されるべきではない。むしろ、実施形態の例のうちの1つで説明される特徴のそれぞれは、他の実施形態からの1つ又は複数の他の所望の特徴と組み合わせることができ、言葉で又は図面を参照して説明されない他の実施形態をもたらすことが可能である。したがって、そのような他の実施形態は、添付の特許請求の範囲の枠組みに包含される。
【国際調査報告】