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特表2024-503146周波数変換表示装置用のフリッカ調整方法及び周波数変換表示装置
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  • 特表-周波数変換表示装置用のフリッカ調整方法及び周波数変換表示装置 図1
  • 特表-周波数変換表示装置用のフリッカ調整方法及び周波数変換表示装置 図2
  • 特表-周波数変換表示装置用のフリッカ調整方法及び周波数変換表示装置 図3
  • 特表-周波数変換表示装置用のフリッカ調整方法及び周波数変換表示装置 図4
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-01-25
(54)【発明の名称】周波数変換表示装置用のフリッカ調整方法及び周波数変換表示装置
(51)【国際特許分類】
   G09G 3/20 20060101AFI20240118BHJP
   G09G 3/36 20060101ALI20240118BHJP
   G02F 1/133 20060101ALI20240118BHJP
   H04N 5/66 20060101ALI20240118BHJP
   G09G 5/00 20060101ALI20240118BHJP
   G09G 5/02 20060101ALI20240118BHJP
【FI】
G09G3/20 642L
G09G3/20 611G
G09G3/20 631A
G09G3/20 631U
G09G3/20 632Z
G09G3/36
G02F1/133 550
H04N5/66 A
G09G5/00 520T
G09G5/02 B
G09G3/20 650J
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021566538
(86)(22)【出願日】2021-11-02
(85)【翻訳文提出日】2021-12-13
(86)【国際出願番号】 CN2021128103
(87)【国際公開番号】W WO2023040014
(87)【国際公開日】2023-03-23
(31)【優先権主張番号】202111088401.3
(32)【優先日】2021-09-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】515203228
【氏名又は名称】ティーシーエル チャイナスター オプトエレクトロニクス テクノロジー カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】TCL China Star Optoelectronics Technology Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】No.9-2,Tangming Rd,Guangming New District,Shenzhen,Guangdong,China 518132
(74)【代理人】
【識別番号】100204386
【弁理士】
【氏名又は名称】松村 啓
(72)【発明者】
【氏名】▲劉▼ 金▲風▼
(72)【発明者】
【氏名】范 越
【テーマコード(参考)】
2H193
5C006
5C058
5C080
5C182
【Fターム(参考)】
2H193ZA04
2H193ZE03
2H193ZF15
2H193ZF17
5C006AF03
5C006AF04
5C006AF11
5C006AF44
5C006AF53
5C006AF78
5C006BB16
5C006BC06
5C006BC16
5C006BF02
5C006BF22
5C006BF29
5C006FA23
5C006FA47
5C058AA05
5C058BA09
5C058BB25
5C080AA10
5C080BB05
5C080DD05
5C080DD06
5C080DD26
5C080FF11
5C080GG12
5C080GG17
5C080JJ02
5C080JJ05
5C080JJ07
5C080KK02
5C080KK50
5C182AA03
5C182AB14
5C182AC03
5C182AC43
5C182CA22
5C182DA04
5C182DA18
5C182DA26
5C182DA35
5C182DA65
(57)【要約】
本願は、周波数変換表示装置用のフリッカ調整方法及び周波数変換表示装置を提供する。タイミングコントローラにより、同じフレームレートを有する連続的な複数の画面フレームのフレーム数又は総持続時間をカウントし、かつ前記フレーム数又は前記総持続時間と所定の固定周波数判定閾値とを比較し、前記フレーム数又は前記総持続時間が前記所定の固定周波数判定閾値以上である場合、同じフレームレートを有する前記連続的な複数の画面フレームのうちの各画面フレームに対応する前記ホワイトバランス補正テーブルの全てを、同じホワイトバランス補正テーブルに修正する。したがって、本願は、画面のフリッカの問題を回避し、周波数変換表示装置の画面のフリッカを低減し、表示品質を向上させるという目的を達成する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
タイミングコントローラに記憶された複数のフレームの画面フレームデータに基づいて、各画面フレームの対応フレームレートを判断し、かつ前記対応フレームレートに基づいて、前記タイミングコントローラに記憶された、異なるフレームレート範囲に対応する複数のホワイトバランス補正テーブルのうちの1つを対応するホワイトバランス補正テーブルとして指定するステップを含むフレームレート検出ステップと、
同じフレームレートを有する連続的な複数の画面フレームのフレーム数又は総持続時間をカウントし、かつ前記フレーム数又は前記総持続時間と所定の固定周波数判定閾値とを比較するステップを含む固定周波数判定ステップであって、
前記フレーム数又は前記総持続時間が前記所定の固定周波数判定閾値より小さい場合、前記連続的な複数の画面フレームが周波数変換状態にあると判定し、
前記フレーム数又は前記総持続時間が前記所定の固定周波数判定閾値以上である場合、前記連続的な複数の画面フレームが固定周波数状態にあると判定し、かつ同じフレームレートを有する前記連続的な複数の画面フレームのうちの各画面フレームに対応する前記ホワイトバランス補正テーブルの全てを、同じフレームレートを有する前記連続的な複数の画面フレームのうちの第1の画面フレームに対応する前記ホワイトバランス補正テーブルに修正する、固定周波数判定ステップと、
前記タイミングコントローラにより、各前記画面フレームに対応する前記ホワイトバランス補正テーブルに基づいて、前記画面フレームデータに対してデータのホワイトバランス補正処理を行い、かつ前記画面フレームデータを表示パネルに出力するステップを含むデータ処理ステップと、を含む周波数変換表示装置用のフリッカ調整方法。
【請求項2】
前記フレームレート検出ステップは、前記タイミングコントローラにより、前記複数のフレームの画面フレームデータのうちの各画面フレームデータが前記タイミングコントローラに到達する時間を検出し、かつ前記画面フレームデータと次のフレームの画面フレームデータとの到達時間差の逆数を前記画面フレームの前記対応フレームレートとするステップをさらに含む、請求項1に記載の周波数変換表示装置用のフリッカ調整方法。
【請求項3】
前記タイミングコントローラは、フレームレート-垂直帰線区間持続時間対応テーブルをさらに記憶し、前記フレームレート-垂直帰線区間持続時間対応テーブルには、前記フレームレートに対応して前記表示パネルに提供された前記画面フレームデータの垂直帰線区間持続時間が記載される、請求項2に記載の周波数変換表示装置用のフリッカ調整方法。
【請求項4】
前記固定周波数判定ステップは、カウンタを用いて同じフレームレートを有する連続的な複数の画面フレームのフレーム数又は総持続時間をカウントするステップであって、
前記フレーム数又は前記総持続時間が前記所定の固定周波数判定閾値以上である場合、前記カウンタをクリアするステップをさらに含む、請求項1に記載の周波数変換表示装置用のフリッカ調整方法。
【請求項5】
前記フレームレート検出ステップにおいて、前記対応フレームレートに基づいて、前記タイミングコントローラに記憶された、異なるフレームレート範囲に対応する複数のホワイトバランス補正テーブルのうちの1つを対応するホワイトバランス補正テーブルとして指定するステップは、前記対応するホワイトバランス補正テーブルを表すコードを前記画面フレームにマッピングするステップを含み、かつ前記データ処理ステップにおいて、各前記画面フレームにマッピングされた前記コードに基づいて、対応する前記ホワイトバランス補正テーブルを呼び出して、前記画面フレームデータに対してデータのホワイトバランス補正処理を行う、請求項1に記載の周波数変換表示装置用のフリッカ調整方法。
【請求項6】
画面フレームを表示するために用いられる表示パネルと、
前記表示パネルに接続されるタイミングコントローラと、を含み、前記タイミングコントローラは、
異なるフレームレート範囲に対応する複数のホワイトバランス補正テーブルと、前記タイミングコントローラが受信した複数のフレームの画面フレームデータとを記憶するために用いられる記憶ユニットと、
前記記憶ユニットに記憶された前記複数のフレームの画面フレームデータに基づいて、各画面フレームの対応フレームレートを判断し、かつ前記対応フレームレートに基づいて、前記複数のホワイトバランス補正テーブルのうちの1つを対応するホワイトバランス補正テーブルとして指定するために用いられるフレームレート検出モジュールと、
前記記憶ユニットに記憶された前記複数のフレームの画面フレームデータにおける、同じフレームレートを有する連続的な複数の画面フレームのフレーム数又は総持続時間をカウントし、かつ前記フレーム数又は前記総持続時間と所定の固定周波数判定閾値とを比較するために用いられる固定周波数判定モジュールであって、
前記フレーム数又は前記総持続時間が前記所定の固定周波数判定閾値より小さい場合、前記複数のフレームの画面フレームが周波数変換状態にあると判定し、
前記フレーム数又は前記総持続時間が前記所定の固定周波数判定閾値以上である場合、複数のフレームの画面フレームが固定周波数状態にあると判定し、かつ同じフレームレートを有する前記連続的な複数の画面フレームのうちの各画面フレームに対応する前記ホワイトバランス補正テーブルの全てを、同じフレームレートを有する前記連続的な複数の画面フレームのうちの第1の画面フレームに対応する前記ホワイトバランス補正テーブルに修正する、固定周波数判定モジュールと、
各前記画面フレームに対応する前記ホワイトバランス補正テーブルに基づいて、前記画面フレームデータに対してデータのホワイトバランス補正処理を行い、かつ前記画面フレームを前記表示パネルに出力するために用いられるデータ処理モジュールと、を含む、前記タイミングコントローラである、
周波数変換表示装置。
【請求項7】
前記フレームレート検出モジュールは、複数のフレームの画面フレームデータのうちの各画面フレームデータが前記タイミングコントローラに到達する時間を検出し、かつ前記画面フレームデータと次のフレームの画面フレームデータとの到達時間差の逆数を前記画面フレームの前記対応フレームレートとするために用いられる、請求項6に記載の周波数変換表示装置。
【請求項8】
前記記憶ユニットは、フレームレート-垂直帰線区間持続時間対応テーブルをさらに記憶し、前記フレームレート-垂直帰線区間持続時間対応テーブルには、前記フレームレートに対応して前記表示パネルに提供された前記画面フレームデータの垂直帰線区間持続時間が記載される、請求項7に記載の周波数変換表示装置。
【請求項9】
前記固定周波数判定モジュールは、同じフレームレートを有する連続的な複数の画面フレームのフレーム数又は総持続時間をカウントするために用いられるカウンタを含み、
前記フレーム数又は前記総持続時間が前記所定の固定周波数判定閾値以上である場合、前記カウンタをクリアする、請求項6に記載の周波数変換表示装置。
【請求項10】
前記フレームレート検出モジュールは、前記対応フレームレートに基づいて、前記対応するホワイトバランス補正テーブルを表すコードを前記画面フレームにマッピングするために用いられ、前記データ処理モジュールは、各前記画面フレームにマッピングされた前記コードに基づいて、対応する前記ホワイトバランス補正テーブルを呼び出して、前記画面フレームデータに対してデータのホワイトバランス補正処理を行うために用いられる、請求項6に記載の周波数変換表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、表示パネルの技術分野に関し、具体的には、周波数変換表示装置用のフリッカ調整方法及び周波数変換表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来技術における薄膜トランジスタ液晶表示(Thin Film Transistor Liquid Crystal Display、TFTーLCD)装置、例えば、eスポーツ用表示装置及び商業用表示装置は、一般的に周波数変換表示装置であるため、周波数変換の機能、例えば、アメリカのアドバンストマイクロデバイセズ(Advanced Micro Devices(AMD)、Inc)により制定されたFreesync機能を有し、即ち、グラフィック処理チップは、表示内容に基づいて、異なるフレームレートを有する映像データを提供して、周波数変換表示装置に表示させる。
【0003】
図1を参照すると、上記周波数変換表示装置は、Freesyncによる輝度むらの問題を回避するために、複数のホワイトバランス(White Tracking、WT)補正テーブルを採用して改善する。前記周波数変換表示装置のタイミングコントローラ(Timing Controller、TCON)内に、複数のフレームレート範囲に対応する複数のホワイトバランス補正テーブルが記憶されている。例えば、前記周波数変換表示装置は、WT1、WT2、WT3、WT4という4つのホワイトバランス補正テーブルを有し、それぞれ48-72Hz、72-108Hz、108-126Hz、126-144Hz等の4つのフレームレート範囲に対応する。前記周波数変換表示装置が周波数変換モードで動作する場合、TCONは、映像データのフレームレートを持続的に検出し、かつフレームレートに基づいてそのうちの1つのホワイトバランス補正テーブルを選択して対応するホワイトバランス補正テーブルとする。
【0004】
図2を参照すると、グラフィック処理チップが固定周波数モードで動作する場合、周波数変換表示装置のTCONは、依然として周波数変換モードの検出方式を維持し、映像データのフレームレートを絶えず検出し、かつ対応するホワイトバランス補正テーブルを選択する。この状況で、グラフィック処理チップの提供する映像データのフレームレートが、隣接するフレームレート範囲の臨界フレームレート、例えば72Hzに固定される場合、TCONが対応するホワイトバランス補正テーブルを持続的に更新するため、ホワイトバランス補正テーブルがWT1とWT2との間にホッピングすることを引き起こす。周波数変換表示装置に表示された画面が臨界周波数にある場合、採用したホワイトバランス補正テーブルが2つのホワイトバランス補正テーブルの間で切り替えられるため、画面の輝度のホッピングを引き起こし、さらに画面のフリッカの問題を引き起こす。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、従来技術における周波数変換表示装置の画面フレームレートの固定周波数が臨界周波数である場合の画面のフリッカの問題を解決するために、周波数変換表示装置用のフリッカ調整方法及び周波数変換表示装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
一態様では、本願の実施例は、周波数変換表示装置用のフリッカ調整方法を提供し、前記方法は、
タイミングコントローラに記憶された複数のフレームの画面フレームデータに基づいて、各画面フレームの対応フレームレートを判断し、かつ前記対応フレームレートに基づいて、前記タイミングコントローラに記憶された、異なるフレームレート範囲に対応する複数のホワイトバランス補正テーブルのうちの1つを対応するホワイトバランス補正テーブルとして指定するステップを含むフレームレート検出ステップと、
同じフレームレートを有する連続的な複数の画面フレームのフレーム数又は総持続時間をカウントし、かつ前記フレーム数又は前記総持続時間と所定の固定周波数判定閾値とを比較するステップを含む固定周波数判定ステップであって、
前記フレーム数又は前記総持続時間が前記所定の固定周波数判定閾値より小さい場合、前記連続的な複数の画面フレームが周波数変換状態にあると判定し、
前記フレーム数又は前記総持続時間が前記所定の固定周波数判定閾値以上である場合、前記連続的な複数の画面フレームが固定周波数状態にあると判定し、かつ同じフレームレートを有する前記連続的な複数の画面フレームのうちの各画面フレームに対応する前記ホワイトバランス補正テーブルの全てを、同じフレームレートを有する前記連続的な複数の画面フレームのうちの第1の画面フレームに対応する前記ホワイトバランス補正テーブルに修正する、固定周波数判定ステップと、
前記タイミングコントローラにより、各前記画面フレームに対応する前記ホワイトバランス補正テーブルに基づいて、前記画面フレームデータに対してデータのホワイトバランス補正処理を行い、かつ前記画面フレームデータを表示パネルに出力するステップを含むデータ処理ステップと、を含む。
【0007】
本願の幾つかの実施例では、前記フレームレート検出ステップは、前記タイミングコントローラにより、前記複数のフレームの画面フレームデータのうちの各画面フレームデータが前記タイミングコントローラに到達する時間を検出し、かつ前記画面フレームデータと次のフレームの画面フレームデータとの到達時間差の逆数を前記画面フレームの前記対応フレームレートとするステップをさらに含む。
【0008】
本願の幾つかの実施例では、前記タイミングコントローラは、フレームレート-垂直帰線区間持続時間対応テーブルをさらに記憶し、前記フレームレート-垂直帰線区間持続時間対応テーブルには、前記フレームレートに対応して前記表示パネルに提供された前記画面フレームデータの垂直帰線区間持続時間が記載される。
【0009】
本願の幾つかの実施例では、前記固定周波数判定ステップは、カウンタを用いて同じフレームレートを有する連続的な複数の画面フレームのフレーム数又は総持続時間をカウントするステップであって、
前記フレーム数又は前記総持続時間が前記所定の固定周波数判定閾値以上である場合、前記カウンタをクリアするステップをさらに含む。
【0010】
本願の幾つかの実施例では、前記フレームレート検出ステップにおいて、前記対応フレームレートに基づいて、前記タイミングコントローラに記憶された、異なるフレームレート範囲に対応する複数のホワイトバランス補正テーブルのうちの1つを対応するホワイトバランス補正テーブルとして指定するステップは、前記対応するホワイトバランス補正テーブルを表すコードを前記画面フレームにマッピングするステップを含み、かつ前記データ処理ステップにおいて、各前記画面フレームにマッピングされた前記コードに基づいて、対応する前記ホワイトバランス補正テーブルを呼び出して、前記画面フレームデータに対してデータのホワイトバランス補正処理を行う。
【0011】
他の態様では、本願の実施例は、周波数変換表示装置を提供し、前記周波数変換表示装置は、
画面フレームを表示するために用いられる表示パネルと、
前記表示パネルに接続されるタイミングコントローラと、を含み、前記タイミングコントローラは、
異なるフレームレート範囲に対応する複数のホワイトバランス補正テーブルと、前記タイミングコントローラが受信した複数のフレームの画面フレームデータとを記憶するために用いられる記憶ユニットと、
前記記憶ユニットに記憶された前記複数のフレームの画面フレームデータに基づいて、各画面フレームの対応フレームレートを判断し、かつ前記対応フレームレートに基づいて、前記複数のホワイトバランス補正テーブルのうちの1つを対応するホワイトバランス補正テーブルとして指定するために用いられるフレームレート検出モジュールと、
前記記憶ユニットに記憶された前記複数のフレームの画面フレームデータにおける、同じフレームレートを有する連続的な複数の画面フレームのフレーム数又は総持続時間をカウントし、かつ前記フレーム数又は前記総持続時間と所定の固定周波数判定閾値とを比較するための固定周波数判定モジュールであって、
前記フレーム数又は前記総持続時間が前記所定の固定周波数判定閾値より小さい場合、前記固定周波数判定モジュールは、前記複数のフレームの画面フレームが周波数変換状態にあると判定し、
前記フレーム数又は前記総持続時間が前記所定の固定周波数判定閾値以上である場合、複数のフレームの画面フレームが固定周波数状態にあると判定し、かつ同じフレームレートを有する前記連続的な複数の画面フレームのうちの各画面フレームに対応する前記ホワイトバランス補正テーブルの全てを、同じフレームレートを有する前記連続的な複数の画面フレームのうちの第1の画面フレームに対応する前記ホワイトバランス補正テーブルに修正する、固定周波数判定モジュールと、
各前記画面フレームに対応する前記ホワイトバランス補正テーブルに基づいて、前記画面フレームデータに対してデータのホワイトバランス補正処理を行い、かつ前記画面フレームを前記表示パネルに出力するために用いられるデータ処理モジュールと、を含む、前記タイミングコントローラである。
【0012】
本願の幾つかの実施例では、前記フレームレート検出モジュールは、複数のフレームの画面フレームデータのうちの各画面フレームデータが前記タイミングコントローラに到達する時間を検出し、かつ前記画面フレームデータと次のフレームの画面フレームデータとの到達時間差の逆数を前記画面フレームの前記対応フレームレートとするために用いられる。
【0013】
本願の幾つかの実施例では、前記記憶ユニットは、フレームレート-垂直帰線区間持続時間対応テーブルをさらに記憶し、前記フレームレート-垂直帰線区間持続時間対応テーブルには、前記フレームレートに対応して前記表示パネルに提供された前記画面フレームデータの垂直帰線区間持続時間が記載される。
【0014】
本願の幾つかの実施例では、前記固定周波数判定モジュールは、同じフレームレートを有する連続的な複数の画面フレームのフレーム数又は総持続時間をカウントするために用いられるカウンタを含み、
前記フレーム数又は前記総持続時間が前記所定の固定周波数判定閾値以上である場合、前記カウンタをクリアする。
【0015】
本願の幾つかの実施例では、前記フレームレート検出モジュールは、前記対応フレームレートに基づいて、前記対応するホワイトバランス補正テーブルを表すコードを前記画面フレームにマッピングするために用いられ、前記データ処理モジュールは、各前記画面フレームにマッピングされた前記コードに基づいて、対応する前記ホワイトバランス補正テーブルを呼び出して、前記画面フレームデータに対してデータのホワイトバランス補正処理を行うために用いられる。
【発明の効果】
【0016】
本願は、少なくとも以下の利点を有する。
【0017】
本願に係る周波数変換表示装置用のフリッカ調整方法及び周波数変換表示装置において、タイミングコントローラにより、同じフレームレートを有する連続的な複数の画面フレームのフレーム数又は総持続時間をカウントし、かつ前記フレーム数又は前記総持続時間と所定の固定周波数判定閾値とを比較する。前記フレーム数又は前記総持続時間が前記所定の固定周波数判定閾値以上である場合、同じフレームレートを有する前記連続的な複数の画面フレームのうちの各画面フレームに対応する前記ホワイトバランス補正テーブルの全てを、同じフレームレートを有する前記連続的な複数の画面フレームのうちの第1の画面フレームに対応する前記ホワイトバランス補正テーブルに修正する。上記技術手段により、本願は、従来技術における周波数変換表示装置に表示された画面のフレームレートが臨界周波数である場合、採用した現在のホワイトバランス補正テーブルが2つのホワイトバランス補正テーブルの間で切り替えられるため、画面の輝度のホッピングを引き起こし、さらに画面のフリッカを引き起こすという技術的問題を解決し、周波数変換表示装置の画面のフリッカを低減し、表示品質を向上させるという目的を達成する。
【0018】
本願の実施例の技術手段をより明確に説明するために、以下、実施例の説明に必要な図面を簡単に説明する。明らかなように、以下に説明される図面は、本願の幾つかの実施例に過ぎず、当業者であれば、創造的な労働をすることなく、これらの図面に基づいて他の図面を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】従来技術における周波数変換表示装置の複数のフレームレート範囲と対応する複数のホワイトバランス補正テーブルの概略図である。
図2】従来技術における周波数変換表示装置に表示された画面が、異なるフレームレートで、異なるホワイトバランス補正テーブルを使用する場合の輝度とフレームレートとの変化関係図である。
図3】本願の周波数変換表示装置用のフリッカ調整方法のステップフローチャートである。
図4】本願の図3における周波数変換表示装置用のフリッカ調整方法に対応する周波数変換表示装置のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本願の実施例における図面を参照しながら、本願の実施例における技術手段を明確かつ完全的に説明する。明らかなように、説明される実施例は、本願の実施例の一部に過ぎず、全ての実施例ではない。本願の実施例に基づいて、当業者が創造的な労働をしない前提で得られる他の全ての実施例は、いずれも本願の保護範囲に属するものである。
【0021】
本発明は、周波数変換表示装置用のフリッカ調整方法及び周波数変換表示装置を提供し、従来技術における周波数変換表示装置が固定周波数にある場合に存在する画面のフリッカの問題を解決するために用いられる。
【0022】
一態様では、本願の実施例に係る周波数変換表示装置用のフリッカ調整方法は、フレームレート検出ステップS1と、固定周波数判定ステップS2と、データ処理ステップS3とを含む。
【0023】
上記フレームレート検出ステップS1は、タイミングコントローラTconに記憶された複数のフレームの画面フレームデータに基づいて、各画面フレームの対応フレームレートを判断し、かつ上記対応フレームレートに基づいて、上記タイミングコントローラTconに記憶された、異なるフレームレート範囲に対応する複数のホワイトバランス補正テーブルのうちの1つを対応するホワイトバランス補正テーブルとして指定するステップを含む。
【0024】
上記固定周波数判定ステップS2は、同じフレームレートを有する連続的な複数の画面フレームのフレーム数又は総持続時間をカウントし、かつ上記フレーム数又は上記総持続時間と所定の固定周波数判定閾値Nとを比較するステップを含む。上記フレーム数又は上記総持続時間が上記所定の固定周波数判定閾値Nより小さい場合、上記連続的な複数の画面フレームが周波数変換状態にあると判定する。上記フレーム数又は上記総持続時間が上記所定の固定周波数判定閾値N以上である場合、上記連続的な複数の画面フレームが固定周波数状態にあると判定する。同じフレームレートを有する上記連続的な複数の画面フレームのうちの各画面フレームに対応する上記ホワイトバランス補正テーブルの全てを、同じフレームレートを有する上記連続的な複数の画面フレームのうちの第1の画面フレームに対応する上記ホワイトバランス補正テーブルに修正する。上記所定の固定周波数判定閾値Nは、フレーム数又は持続時間であってもよく、表示パネルDの製造業者による十分な試験及び実験に基づいて定義するものであってもよい。
【0025】
上記周波数変換状態とは、上記周波数変換表示装置により出力された画面フレームに対応するフレームレートが連続的に変動することを指し、具体的な実施例では、上記周波数変換表示装置は、例えばディスプレイカードのビデオ出力装置に接続され、かつ上記ビデオ出力装置から送信された映像データ信号を受信する。上記映像データ信号の伝送速度は、1秒間当たりに表示されるフレーム数(Frame Per Second、FPS)であり、上記1秒間当たりに表示されるフレーム数は一般的に、ビデオ出力装置自体の演算状況に応じて変動する。ビデオ出力装置により演算された資料が複雑であれば、1秒間当たりに表示されるフレーム数が低減し、そうでなければ、1秒間当たりに表示されるフレーム数が増加する。したがって、上記周波数変換状態で、上記周波数変換表示装置は、1秒間当たりに表示されるフレーム数に基づいて、同じフレームレートにリアルタイムに調整し、さらに画面フレームに分割又は他の表示異常の問題が発生することを回避することができる。上記固定周波数状態は、上記周波数変換表示装置により出力された画面フレームに対応するフレームレートが変化しないことを指す。
【0026】
上記データ処理ステップS3は、上記タイミングコントローラTconにより、各上記画面フレームに対応する上記ホワイトバランス補正テーブルに基づいて、上記画面フレームデータに対してデータのホワイトバランス補正処理を行い、かつ上記画面フレームデータを表示パネルに出力するステップを含む。
【0027】
本願の幾つかの実施例では、上記フレームレート検出ステップは、上記タイミングコントローラにより、上記複数のフレームの画面フレームデータのうちの各画面フレームデータが上記タイミングコントローラTconに到達する時間を検出し、かつ上記画面フレームデータと次のフレームの画面フレームデータとの到達時間差の逆数を上記画面フレームの上記対応フレームレートとするステップをさらに含む。
【0028】
本願の幾つかの実施例では、上記タイミングコントローラTconは、フレームレート-垂直帰線区間持続時間対応テーブルをさらに記憶し、上記フレームレート-垂直帰線区間持続時間対応テーブルには、上記フレームレートに対応して上記表示パネルに提供された上記画面フレームデータの垂直帰線区間持続時間が記載される。
【0029】
本願の幾つかの実施例では、上記固定周波数判定ステップS2は、カウンタを用いて同じフレームレートを有する連続的な複数の画面フレームのフレーム数又は総持続時間をカウントするステッであって、ここで、上記フレーム数又は上記総持続時間が上記所定の固定周波数判定閾値N以上である場合、上記カウンタをクリアするステップをさらに含む。
【0030】
図4を参照すると、本願の幾つかの実施例では、上記フレームレート検出ステップS1において、上記対応フレームレートに基づいて、上記タイミングコントローラTconに記憶された、異なるフレームレート範囲に対応する複数のホワイトバランス補正テーブルのうちの1つを対応するホワイトバランス補正テーブルとして指定するステップは、上記対応するホワイトバランス補正テーブルを表すコードを上記画面フレームにマッピングするステップを含み、かつ上記データ処理ステップにおいて、各上記画面フレームにマッピングされた上記コードに基づいて、対応する上記ホワイトバランス補正テーブルを呼び出して、上記画面フレームデータに対してデータのホワイトバランス補正処理を行う。
【0031】
他の態様では、本願の実施例に係る周波数変換表示装置は、表示パネルD及びタイミングコントローラTconを含む。
【0032】
上記表示パネルDは、画面フレームを表示するために用いられる。
【0033】
上記タイミングコントローラTconは、上記表示パネルDに接続され、かつ記憶ユニット10、フレームレート検出モジュール30、固定周波数判定モジュール40及びデータ処理モジュール50を含む。
【0034】
上記記憶ユニット10は、異なるフレームレート範囲に対応する複数のホワイトバランス補正テーブル11と、上記タイミングコントローラTconがビデオ出力装置から受信した複数のフレームの画面フレームデータとを記憶するために用いられ、具体的には、複数のフレームの画面フレームデータは例えば、フレームデータバッファDR1-DRnに記憶される。上記記憶ユニット10はさらに、フレームレートとブランキングギャップ補正テーブルとの対応テーブル12、及びフレームレート-垂直帰線区間持続時間対応テーブル13を記憶するために用いられる。上記フレームレートとブランキングギャップ補正テーブルとの対応テーブル12には、異なるフレームレート範囲に対応するホワイトバランス補正テーブルのコードが記載される。フレームレート-垂直帰線区間持続時間対応テーブル13には、異なるフレームレートの画面フレームデータに対応して、上記タイミングコントローラTconが画面フレームデータを上記表示パネルDに送信するように各フレームにおいてどれだけの持続時間の垂直帰線区間を提供すべきであるかが記載される。
【0035】
上記フレームレート検出モジュール30は、上記記憶ユニット10に記憶された上記複数のフレームの画面フレームデータに基づいて、各画面フレームの対応フレームレートを判断し、かつ上記対応フレームレートに基づいて、上記複数のホワイトバランス補正テーブルのうちの1つを現在のホワイトバランス補正テーブルとして指定するために用いられる。具体的には、上記フレームレート検出モジュール30は、上記複数のフレームの画面フレームデータのうちの各画面フレームデータが上記タイミングコントローラTconに到達する時間を検出し、かつ上記画面フレームデータと次のフレームの画面フレームデータとの到達時間差の逆数を上記画面フレームの上記対応フレームレートとし、上記対応フレームレートに基づいて、上記フレームレートとブランキングギャップ補正テーブルとの対応テーブル12のうちの1つを対応するホワイトバランス補正テーブルとして指定し、かつ上記対応するホワイトバランス補正テーブルのコードを、上記画面フレームを記憶するフレームデータバッファDR1-DRnにマッピングするために用いられる。具体的には、各上記フレームデータバッファDR1-DRnは、上記コードを記憶するための、複数のビットのメモリビットWT-Cをさらに含む。上記フレームレート検出モジュール30は、上記対応するホワイトバランス補正テーブルのコードを対応するメモリビットWT-Cに記憶する。
【0036】
上記固定周波数判定モジュール40は、上記記憶ユニット10に記憶された上記複数のフレームの画面フレームデータにおける、同じフレームレートを有する連続的な複数の画面フレームのフレーム数又は総持続時間をカウントし、かつ上記フレーム数又は上記総持続時間と所定の固定周波数判定閾値とを比較するために用いられる。上記フレーム数又は上記総持続時間が上記所定の固定周波数判定閾値Nより小さい場合、上記固定周波数判定モジュール40は、上記複数のフレームの画面フレームが周波数変換状態にあると判定し、上記データ処理モジュール50は、フレームデータバッファDR1~DRnのメモリビットWT-Cに記憶された上記コードに基づいて、ホワイトバランス補正テーブル11を呼び出す。上記固定周波数判定モジュール40は、上記ホワイトバランス補正テーブル11の呼び出しプロセスに介入しない。上記フレーム数又は上記総持続時間が上記所定の固定周波数判定閾値N以上である場合、上記固定周波数判定モジュール40は、上記複数のフレームの画面フレームが固定周波数状態にあると判定し、かつ同じフレームレートを有する上記連続的な複数の画面フレームのうちの各画面フレームに対応する上記ホワイトバランス補正テーブルの全てを、同じフレームレートを有する上記連続的な複数の画面フレームのうちの第1の画面フレームに対応する上記ホワイトバランス補正テーブルに修正する。
【0037】
上記データ処理モジュール50は、各上記画面フレームに対応するホワイトバランス補正テーブルに基づいて、上記画面フレームデータに対してデータのホワイトバランス補正処理を行い、かつ上記画面フレームを上記表示パネルDに出力するために用いられる。
【0038】
具体的には、上記データ処理モジュール50は、メモリビットWT-Cに記憶された上記コードに基づいて、ホワイトバランス補正テーブルのイネーブル信号EN-Tを送信してホワイトバランス補正テーブル11を呼び出す。上記フレーム数又は上記総持続時間が上記所定の固定周波数判定閾値N以上である場合、上記固定周波数判定モジュール40は、信号を送信してホワイトバランス補正テーブルのイネーブル信号EN-Tを相殺することにより、上記データ処理モジュール50は、メモリビットWT-Cに記憶された上記コードに基づいて、更新されたホワイトバランス補正テーブルを取得することができず、従来のホワイトバランス補正テーブルのみでデータを補正することができる。即ち、同じフレームレートを有する上記連続的な複数の画面フレームのうちの第1の画面フレームに対応する上記ホワイトバランス補正テーブルのみでデータを補正することができる。
【0039】
具体的には、図4において示した、上記固定周波数判定モジュール40が信号を送信してホワイトバランス補正テーブルのイネーブル信号EN-Tを相殺する論理ブロックは一例に過ぎず、本発明はこれに限定されない。上記固定周波数判定モジュール40は、カウンタ41に記憶された数字が所定の固定周波数判定閾値Nより大きいと判定した場合、ハイレベルをインバータに出力し、かつカウンタ41をクリアする。インバータは、ハイレベルをローレベルに変化させ、かつホワイトバランス補正テーブルのイネーブル信号EN-Tと共にANDゲートに入力し、ANDゲートの2つの入力端は、一端がホワイトバランス補正テーブルのイネーブル信号EN-Tのハイレベルであり、他端がローレベルであるため、ANDゲートは、ローレベルをホワイトバランス補正テーブル11に出力することにより、ホワイトバランス補正テーブル11は、上記データ処理モジュール50への資料の提供を停止する。上記データ処理モジュール50には、データ補正のために、以前に呼び出されたホワイトバランス補正テーブルのみが記憶される。
【0040】
本願の幾つかの実施例では、上記記憶ユニット10は、フレームレート-垂直帰線区間持続時間対応テーブル13をさらに記憶し、上記フレームレート-垂直帰線区間持続時間対応テーブルには、上記フレームレートに対応して上記表示パネルDに提供された上記画面フレームデータの垂直帰線区間持続時間が記載される。上記データ処理モジュール50は、フレームレート-垂直帰線区間持続時間対応テーブル13に基づいて、異なるフレームレートに対応する画面フレームデータを記載し、各フレームにおいて、対応する持続時間の垂直帰線区間持続時間を提供して画面フレームデータを上記表示パネルDに送信する。
【0041】
具体的には、垂直帰線区間持続時間が付加された画面フレームデータにより、上記表示パネルDは、対応するフレームレートを表示することができる。
【0042】
本願の幾つかの実施例では、上記固定周波数判定モジュール40は、複数のフレームの画面フレームデータにおける、同じフレームレートを有する連続的な複数の画面フレームのフレーム数又は総持続時間をカウントするためのカウンタ41と、所定の固定周波数判定閾値Nを記憶するための所定の固定周波数判定閾値バッファ42とを含む。上記所定の固定周波数判定閾値Nは、使用者により指定又は設定されてもよい。具体的には、上記フレームレート検出モジュール30は、上記画面フレームの上記対応フレームレートを計算した後、同じフレームレートの上記画面フレームに対して、上記フレームレート検出モジュール30が信号を提供することにより上記カウンタ41を切り上げる。上記固定周波数判定モジュール40は、上記フレーム数又は上記総持続時間と所定の固定周波数判定閾値Nとを比較する。上記フレーム数又は上記総持続時間が上記所定の固定周波数判定閾値Nより小さい場合、上記固定周波数判定モジュール40は、上記カウンタ41の積算プログラムを継続する。上記フレーム数又は上記総持続時間が上記所定の固定周波数判定閾値N以上である場合、上記固定周波数判定モジュール40は、カウンタ41をクリアし、かつ上記記憶ユニット10のホワイトバランス補正テーブル11に信号を送信してホワイトバランス補正テーブル11の呼び出しを停止する。
【0043】
本願は、少なくとも以下の利点を有する。
【0044】
本願に係る周波数変換表示装置用のフリッカ調整方法及び周波数変換表示装置において、タイミングコントローラTconにより、同じフレームレートを有する連続的な複数の画面フレームのフレーム数又は総持続時間をカウントし、かつ上記フレーム数又は上記総持続時間と所定の固定周波数判定閾値Nとを比較する。上記フレーム数又は上記総持続時間が上記所定の固定周波数判定閾値N以上である場合、同じフレームレートを有する上記連続的な複数の画面フレームのうちの各画面フレームに対応する上記ホワイトバランス補正テーブルの全てを、同じフレームレートを有する上記連続的な複数の画面フレームのうちの第1の画面フレームに対応する上記ホワイトバランス補正テーブルに修正する。上記技術手段により、本願は、従来技術における周波数変換表示装置に表示された画面のフレームレートが臨界周波数である場合、採用した現在のホワイトバランス補正テーブルが2つのホワイトバランス補正テーブルの間で切り替えられるため、画面の輝度のホッピングを引き起こし、さらに画面のフリッカを引き起こすという技術的問題を解決し、周波数変換表示装置の画面のフリッカを低減し、表示品質を向上させるという目的を達成する。
【0045】
本明細書において具体例を用いて本願の原理及び実施形態を説明したが、以上の実施例の説明は、本願の方法及びその核心思想を容易に理解するためのものに過ぎない。なお、当業者であれば、本願の思想に照らし、具体的な実施形態及び適用範囲を変更することが可能であり、要するに、本明細書の内容は本願を限定するものと理解すべきではない。
【符号の説明】
【0046】
10 記憶ユニット
11 ホワイトバランス補正テーブル
12 対応テーブル
13 フレームレート-垂直帰線区間持続時間対応テーブル
30 フレームレート検出モジュール
40 固定周波数判定モジュール
41 カウンタ
42 固定周波数判定閾値バッファ
50 データ処理モジュール
図1
図2
図3
図4
【国際調査報告】