(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-01-25
(54)【発明の名称】衣類処理装置の内筒及び衣類処理装置
(51)【国際特許分類】
D06F 25/00 20060101AFI20240118BHJP
D06F 37/06 20060101ALI20240118BHJP
【FI】
D06F25/00 A
D06F37/06
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022573193
(86)(22)【出願日】2022-04-29
(85)【翻訳文提出日】2022-11-28
(86)【国際出願番号】 CN2022090708
(87)【国際公開番号】W WO2023071132
(87)【国際公開日】2023-05-04
(31)【優先権主張番号】202220766494.4
(32)【優先日】2022-03-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202122649900.7
(32)【優先日】2021-11-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202210346381.3
(32)【優先日】2022-03-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202220772607.1
(32)【優先日】2022-03-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519385445
【氏名又は名称】▲無▼▲錫▼小天鵝電器有限公司
【氏名又は名称原語表記】WUXI LITTLE SWAN ELECTRIC CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】NO.18,SOUTH CHANGJIANG ROAD,NEW DISTRICT,WUXI,JIANGSU 214028,CHINA
(74)【代理人】
【識別番号】100141139
【氏名又は名称】及川 周
(74)【代理人】
【識別番号】100205785
【氏名又は名称】▲高▼橋 史生
(74)【代理人】
【識別番号】100203297
【氏名又は名称】橋口 明子
(74)【代理人】
【識別番号】100175824
【氏名又は名称】小林 淳一
(74)【代理人】
【識別番号】100135301
【氏名又は名称】梶井 良訓
(72)【発明者】
【氏名】薛 二▲鵬▼
(72)【発明者】
【氏名】周 薇
(72)【発明者】
【氏名】王 嘉
(72)【発明者】
【氏名】高 弘▲錫▼
(72)【発明者】
【氏名】▲楊▼ ▲偉▼国
(72)【発明者】
【氏名】康 菲
(72)【発明者】
【氏名】▲塗▼ 有明
(72)【発明者】
【氏名】仝 ▲帥▼
(72)【発明者】
【氏名】李 事成
【テーマコード(参考)】
3B165
【Fターム(参考)】
3B165AA01
3B165AA02
3B165AE01
3B165AE02
3B165BA08
3B165BA45
3B165BA85
3B165CB52
3B165CB55
3B165DW05
(57)【要約】
衣類処理装置(2000)の内筒(1000)及び衣類処理装置であって、内筒は筒本体(100)と持ち上げリブ(200)を備え、筒本体は筒底(110)と筒胴(120)を含み、持ち上げリブは筒胴の内側に設けられ、持ち上げリブによって覆われた筒胴の位置に複数の排水孔(1231)が設けられ、排水孔は、筒本体の内外両側を連通するように、常開状態にあり、筒胴の持ち上げリブによって覆われた部位以外の部位は閉鎖構造となる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
衣類処理装置の内筒であって、
筒底と筒胴を含む筒本体と、
持ち上げリブであって、前記筒胴の内側に設けられ、少なくとも1つの前記持ち上げリブによって覆われた前記筒胴の位置に複数の排水孔が設けられ、前記排水孔は、前記筒本体の内外両側を連通するように常開状態にあり、前記筒胴の前記持ち上げリブによって覆われた部位以外の部位は閉鎖構造となる持ち上げリブと、を備える衣類処理装置の内筒。
【請求項2】
前記筒胴は複数の第1の筒壁と複数の第2の筒壁を含み、複数の前記第1の筒壁と複数の前記第2の筒壁は円周方向に沿って交互に配置して連結され、複数の前記排水孔は少なくとも1つの前記第1の筒壁に設けられ、複数の前記持ち上げリブは全ての前記排水孔を覆うように複数の前記第1の筒壁に一々対応で設けられて、前記第2の筒壁は無穴構造である請求項1に記載の衣類処理装置の内筒。
【請求項3】
前記筒胴に複数列の排水孔群が設けられ、各列の前記排水孔群は複数の前記排水孔を含み、複数列の前記排水孔群は前記筒胴の周方向に沿って間隔をあけて設けられる請求項1または2に記載の衣類処理装置の内筒。
【請求項4】
複数列の前記排水孔群のうち、任意の隣接する2列の前記排水孔群の間の間隔が同じであり、及び/又は、
各列の前記排水孔群のうち、複数の前記排水孔は前記筒胴の軸方向及び/又は周方向に沿って間隔をあけて設けられる請求項3に記載の衣類処理装置の内筒。
【請求項5】
前記持ち上げリブは前記筒本体の軸方向に沿って延び、前記筒胴に複数の前記持ち上げリブが設けられ、各前記持ち上げリブは前記筒胴上の1列の前記排水孔群を覆うことができる請求項3または4に記載の衣類処理装置の内筒。
【請求項6】
前記筒胴の内壁面に凹弧面が形成され、前記排水孔は前記凹弧面に設けられる請求項1-5のいずれかに記載の衣類処理装置の内筒。
【請求項7】
前記筒胴の内壁面に前記筒本体の外部に向かって凹んで設けられた複数の凹部が形成され、前記排水孔は前記凹部の底壁に設けられる請求項1-5のいずれかに記載の衣類処理装置の内筒。
【請求項8】
前記持ち上げリブと前記筒胴との間または前記持ち上げリブの自体構造に水流通路が設けられ、前記排水孔は前記水流通路を介して前記筒本体のチャンバーに連通され、及び/又は、
前記持ち上げリブの内部は中空であり、前記筒胴に複数の係止孔が設けられ、前記持ち上げリブの両側にそれぞれ複数の係止フックが設けられ、複数の前記係止フックは複数の前記係止孔に一々対応で係合される請求項1-7のいずれかに記載の衣類処理装置の内筒。
【請求項9】
衣類処理装置の内筒であって、
筒底と、排水領域を有する筒胴とを含む筒本体と、
前記筒胴の内側に設けられて前記排水領域を覆う持ち上げリブと、を備え、
前記持ち上げリブによって覆われた前記排水領域の位置に複数列の排水孔群が設けられ、各列の前記排水孔群はいずれも複数の前記排水孔を含み、少なくとも隣接する2列の前記排水孔群のうちの複数の前記排水孔は前記筒胴の軸方向に交互に設けられる衣類処理装置の内筒。
【請求項10】
任意の隣接する2列の前記排水孔群のうちの複数の前記排水孔は前記筒胴の軸方向に交互に設けられる請求項9に記載の衣類処理装置の内筒。
【請求項11】
各列の前記排水孔群のうち、隣接する2つの前記排水孔の前記筒胴の軸方向における間隔はH1であり、
隣接する2列の前記排水孔群のうち、1列の前記排水孔群のうちの前記排水孔と他列の前記排水孔群のうちの隣接する前記排水孔の前記筒胴の軸方向における間隔はH2であり、前記H1は前記H2の2倍である請求項9または10に記載の衣類処理装置の内筒。
【請求項12】
隣接する2列の前記排水孔群の前記筒胴の周方向における間隔は各列の前記排水孔群のうちの隣接する2つの前記排水孔の前記筒胴の軸方向における間隔と同じである請求項9-11のいずれかに記載の衣類処理装置の内筒。
【請求項13】
前記持ち上げリブの少なくとも1つの側壁の底部に複数の過水口が設けられ、前記過水口は前記筒胴と組み合わせて水流通路を形成し、
各前記過水口は少なくとも1つの前記排水孔の位置に対応する請求項9-12のいずれかに記載の衣類処理装置の内筒。
【請求項14】
前記排水領域は複数であり、複数の前記排水領域は前記筒胴の周方向に沿って間隔をあけて設けられる請求項9-13のいずれかに記載の衣類処理装置の内筒。
【請求項15】
前記筒胴の内周壁に揉み領域を有し、前記揉み領域は無穴領域であり、前記揉み領域と前記排水領域は前記筒胴の周方向に配布され、前記揉み領域に複数の揉み凸部が設けられ、複数の前記揉み凸部は前記筒胴の周方向に間隔をあけて設けられ、及び/又は、
隣接する2つの前記揉み凸部の間にガイド通路が形成され、少なくとも一部の前記ガイド通路の一端は前記排水領域に向かい合う請求項9-14のいずれかに記載の衣類処理装置の内筒。
【請求項16】
衣類処理装置であって、
外筒と、
前記外筒内に回転可能に設けられる、請求項1-15のいずれかに記載の衣類処理装置の内筒と、を備える衣類処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は衣類処理技術分野に関し、具体的に、衣類処理装置の内筒及び衣類処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の衣類処理装置の内筒は、内筒内の水の迅速な排出を容易にするために、通常、内筒の筒胴に大量の排水孔が開けられるが、衣類処理装置が衣類を処理する過程において、これらの排水孔は衣類を損害し、衣類に摩擦損傷を与え、ユーザ体験を低下させる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
このため、本願は、内筒内の水の排出を実現すると同時に、排水孔が衣類に直接接触して衣類に摩擦損傷を与えることを避け、ユーザ体験を改善させる衣類処理装置の内筒を提出する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本願の実施例による衣類処理装置の内筒は、筒底と筒胴を含む筒本体と、持ち上げリブであって、前記筒胴の内側に設けられ、少なくとも1つの前記持ち上げリブによって覆われた前記筒胴の位置に複数の排水孔が設けられ、前記排水孔は、前記筒本体の内外両側を連通するように常開状態にあり、前記筒胴の前記持ち上げリブによって覆われた部位以外の部位は閉鎖構造となる持ち上げリブと、を備える。
【0005】
本願の実施例による衣類処理装置の内筒は、複数の排水孔を持ち上げリブによって覆われた筒胴に設けることによって、持ち上げリブは、衣類処理効果の向上の役割を効果的に果たすだけでなく、排水孔を効果的に遮蔽し、筒胴の内側の持ち上げリブによって覆われた部位以外の部位をすべて閉鎖構造にするのを確保することができ、このように、衣類処理装置が衣類を処理する過程において、排水孔が衣類に直接接触して衣類に摩擦損傷を与えることを避け、ユーザ体験を改善させることができ、しかも、本願の排水孔が常開状態にあり、排水効果を向上させる一方で、排水孔にシール部材を設ける必要せず、本願の内筒の生産コストを削減すると同時に、内筒の構造が簡単であり、生産製造の難度を低下させる。
【0006】
選択可能に、前記筒胴は複数の第1の筒壁と複数の第2の筒壁を含み、複数の前記第1の筒壁と複数の前記第2の筒壁は円周方向に沿って交互に配置して連結され、複数の前記排水孔は少なくとも1つの前記第1の筒壁に設けられ、複数の前記持ち上げリブは全ての前記排水孔を覆うように複数の前記第1の筒壁に一々対応で設けられて、前記第2の筒壁は無穴構造である。
【0007】
選択可能に、前記筒胴に複数列の排水孔群が設けられ、各列の前記排水孔群は複数の前記排水孔を含み、複数列の前記排水孔群は前記筒胴の周方向に沿って間隔をあけて設けられる。
【0008】
選択可能に、複数列の前記排水孔群のうち、任意の隣接する2列の前記排水孔群の間の間隔が同じであり、及び/又は、各列の前記排水孔群のうち、複数の前記排水孔は前記筒胴の軸方向及び/又は周方向に沿って間隔をあけて設けられる。
【0009】
選択可能に、前記持ち上げリブは前記筒本体の軸方向に沿って延び、前記筒胴に複数の前記持ち上げリブが設けられ、各前記持ち上げリブは前記筒胴上の1列の前記排水孔群を覆うことができる。
【0010】
選択可能に、前記筒胴の内壁面に凹弧面が形成され、前記排水孔は前記凹弧面に設けられる。
【0011】
選択可能に、前記筒胴の内壁面に前記筒本体の外部に向かって凹んで設けられた複数の凹部が形成され、前記排水孔は前記凹部の底壁に設けられる。
【0012】
選択可能に、前記持ち上げリブと前記筒胴との間または前記持ち上げリブの自体構造に水流通路が設けられ、前記排水孔は前記水流通路を介して前記筒本体のチャンバーに連通され、及び/又は、前記持ち上げリブの内部は中空であり、前記筒胴に複数の係止孔が設けられ、前記持ち上げリブの両側にそれぞれ複数の係止フックが設けられ、複数の前記係止フックは複数の前記係止孔に一々対応で係合される。
【0013】
本願の実施例による衣類処理装置の内筒は、筒底と筒胴を含み、前記筒胴は排水領域を有する筒本体と、前記筒胴の内側に設けられて前記排水領域を覆う持ち上げリブと、を備え、前記持ち上げリブによって覆われた前記排水領域の位置に複数列の排水孔群が設けられ、各列の前記排水孔群はいずれも複数の前記排水孔を含み、少なくとも隣接する2列の前記排水孔群のうちの複数の前記排水孔は前記筒胴の軸方向に交互に設けられる。
【0014】
本願の実施例による衣類処理装置の内筒は、筒胴の内側に持ち上げリブを設けて排水領域を覆うことによって、複数の排水孔を覆う目的を達成し、このようにして、持ち上げリブを利用して衣類処理の効果を向上させることができ、また、持ち上げリブを利用して排水孔を遮蔽することもでき、このように、衣類処理装置が衣類を処理する過程において、排水孔が衣類に直接接触して衣類に摩擦損傷を与えることを避け、ユーザ体験を改善させることができ、しかも、本願の排水領域の位置に複数列の排水孔群が設けられ、且つ少なくとも隣接する2列の排水孔群のうちの複数の排水孔は筒胴の軸方向に交互に設けられ、その結果、隣接する2列の排水孔群のうちの複数の排水孔が筒胴の異なる位置に位置し、このように、複数の排水孔が互いに合わせることによって、筒胴の異なる位置にある水を同時に排出することができ、衣類処理装置の内筒の排水が容易になり、排水効率を向上させる。
【0015】
選択可能に、任意の隣接する2列の前記排水孔群のうちの複数の前記排水孔は前記筒胴の軸方向に交互に設けられる。
【0016】
選択可能に、各列の前記排水孔群のうち、隣接する2つの前記排水孔の前記筒胴の軸方向における間隔はH1であり、隣接する2列の前記排水孔群のうち、1列の前記排水孔群のうちの前記排水孔と他列の前記排水孔群のうちの隣接する前記排水孔の前記筒胴の軸方向における間隔はH2であり、前記H1は前記H2の2倍である。
【0017】
選択可能に、隣接する2列の前記排水孔群の前記筒胴の周方向における間隔は各列の前記排水孔群のうちの隣接する2つの前記排水孔の前記筒胴の軸方向における間隔と同じである。
【0018】
選択可能に、前記持ち上げリブの少なくとも1つの側壁の底部に複数の過水口が設けられ、前記過水口は前記筒胴と組み合わせて水流通路を形成し、各前記過水口は少なくとも1つの前記排水孔の位置に対応する。
【0019】
選択可能に、前記排水領域は複数であり、複数の前記排水領域は前記筒胴の周方向に沿って間隔をあけて設けられる。
【0020】
選択可能に、前記筒胴の内周壁に揉み領域を有し、前記揉み領域は無穴領域であり、前記揉み領域と前記排水領域は前記筒胴の周方向に配布され、前記揉み領域に複数の揉み凸部が設けられ、複数の前記揉み凸部は前記筒胴の周方向に間隔をあけて設けられ、及び/又は、隣接する2つの前記揉み凸部の間にガイド通路が形成され、前記ガイド通路の少なくとも一部の一端は前記排水領域に向かい合う。
【0021】
本願の実施例による衣類処理装置は、外筒と、前記外筒内に回転可能に設けられる前述した衣類処理装置の内筒と、を備える。
【発明の効果】
【0022】
本願の実施例による衣類処理装置は、前述した衣類処理装置の内筒を採用することによって、衣類処理装置が衣類を処理する際に衣類に与える摩擦損傷を効果的に減少し、ユーザ体験を効果的に改善させることができる。
【0023】
以下の図面を参照して、本願の上記及び/又は追加の態様及び利点は、実施例の説明において明らかになり、理解しやすいものになっている。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【
図1】本願のいくつかの実施例による内筒の斜視構造模式図である。
【
図2】本願のいくつかの実施例による内筒の側面図である。
【
図3】本願のいくつかの実施例による内筒の正面図である。
【
図5】本願の他のいくつかの実施例による内筒の斜視構造模式図である。
【
図6】本願の他のいくつかの実施例による内筒の部分構造模式図である。
【
図7】本願の他のいくつかの実施例による持ち上げリブの断面図である。
【
図8】本願のいくつかの実施例による衣類処理装置のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、本願の実施例を詳細に説明し、実施例の例は図面に示され、図面全体では同様または類似の符号は同様または類似の素子または同様または類似の機能を備える素子を示す。以下、図面を参照して説明する実施例は例だけであり、本願を解釈するために使用されることを意図し、本願を限定するものとして理解されることができない。
【0026】
本願の説明では、理解する必要があることとして、「上」、「下」、「頂」、「底」、「内」、「外」、「軸方向」、「周方向」等という用語で指示する方位または位置関係は図面に示される方位または位置関係であり、本願を容易に説明し、説明を簡素化するためだけのものであり、言われる装置または素子は特定の方位を有し、特定の方位で構造と操作される必要があることを指示したり暗示したりするのではななく、したがって、本願を限制するものとして理解されるべきではない。
【0027】
以下、明細書の図面を参照して本願の実施例による衣類処理装置の内筒1000を説明する。
【0028】
図1に示すように、本願の実施例による衣類処理装置の内筒1000は、筒本体100と持ち上げリブ200を備える。
【0029】
筒本体100は筒胴120と筒底110を備え、持ち上げリブ200は筒胴120の内側に設けられ、同時に、少なくとも1つの持ち上げリブ200によって覆われた筒胴120の位置に複数の排水孔1231が設けられ、排水孔1231が常開状態にあり、これにより、排水孔1231を介して筒本体100の内側と外側に常に連通され、筒胴120の持ち上げリブ200によって覆われた部位以外の部位は閉鎖構造である。
【0030】
衣類処理装置は洗濯する過程において、筒本体100の回転につれて、持ち上げリブ200は衣類の回転を連動でき、持ち上げリブ200によって衣類の高さを持ち上げることができ、衣類が重力作用下で落ちることで、衣類の上下へのたたきと衣類への反転を実現し、衣類を処理する目的を達成し、他方で、持ち上げリブ200によって衣類と内筒1000との接触面積を増加することができ、持ち上げリブ200に近い衣類が持ち上げリブ200に互いに摩擦して揉み役割を果たすことができ、これにより、内筒1000の衣類処理能力を高め、ユーザ体験を改善させる。
【0031】
筒胴120に排水孔1231を設け、排水孔1231は内筒1000と外部流路との連通を実現することができるため、内筒1000内の水が順調に排水孔1231から排出できるのを確保し、衣類を処理する目的を達成し、且つ複数の排水孔1231は同時に合わせて排水するため、排水効率を向上させると同時に、洗濯水及び汚れを徹底的に排出する目的を達成し、これにより、内筒1000の衣類処理能力を向上させる。
【0032】
本願の実施例による衣類処理装置の内筒1000は、排水孔1231を持ち上げリブ200によって覆われた筒胴120に設けることによって、内筒1000上の構造を十分に利用して排水孔1231を遮蔽することができ、排水孔1231を遮蔽する他の構造部材を設ける必要がなく、内筒1000の構造を簡単にすると同時に、筒胴120の内側の持ち上げリブ200によって覆われた部位以外の部位は閉鎖構造となるのを確保することもでき、このよに、衣類処理の過程において、排水孔1231が衣類に直接接触することがなく、排水孔1231の孔縁による衣類の摩擦損傷を避け、これにより、衣類の摩擦損傷の問題を効果的に解決し、衣類の摩擦損傷率を大幅に低下させ、ユーザ体験を改善させる。
【0033】
さらに、排水孔1231を常開状態にあるように設置し、排水孔1231を介して常に筒本体100の内外両側を連通することによって、排水効率を向上させることができるだけでなく、内筒1000内の洗濯水及び汚れを徹底的に排出し、排水効果を向上させることができ、さらに、内筒1000の衣類処理能力を高める。なお、排水孔1231に排水孔1231をシールするシール部材を設ける必要がなく、本願の内筒1000の生産コストを削減し、生産製造難度を低下させると同時に、内筒1000の構造が簡単になり、制御しやすい。
【0034】
理解できる点として、従来の技術と比べて、本願の衣類処理装置の内筒1000は、複数の排水孔1231をいずれも持ち上げリブ200によって覆われた筒胴120に設けることによって、衣類処理装置が衣類を処理する際に排水孔1231は衣類に直接接触しないのを確保し、排水孔1231が糸を引いたり、衣類を傷つけたりしないようにし、ユーザ体験を改善させ、且つ筒本体100の内外両側を連通するように、排水孔1231が常開状態にあり、筒本体100の内部の水流をタイムリーで徹底的に排出するのを確保すると同時に、内筒1000の構造が簡単になる。
【0035】
本願の説明では、別途な説明がない限り、「複数」は、2つまたは2つ以上を意味する。
【0036】
本願のいくつかの実施例において、
図1と
図2に示すように、筒胴120は第1の筒壁121と第2の筒壁122を含み、第1の筒壁121と第2の筒壁122はいずれも複数であり、複数の第1の筒壁121と複数の第2の筒壁122は円周方向に沿って交互に配置して連結され、つまり、筒胴120の周方向において、隣接する2つの第1の筒壁121の間に1つの第2の筒壁122が設けられ、隣接する2つの第2の筒壁122の間に1つの第1の筒壁121が設けられる。
【0037】
複数の排水孔1231は少なくとも1つの第1の筒壁121に設けられ、複数の持ち上げリブ200は複数の第1の筒壁121に一々対応で設けられ、全ての排水孔1231を覆う。第1の筒壁121は、複数の排水孔1231と複数の持ち上げリブ200を設置するためにスペースを提供し、複数の持ち上げリブ200を筒胴120に設けることができるのを確保し、且つ持ち上げリブ200を複数の排水孔1231に対応して設けるのを確保し、排水孔1231を遮蔽し、排水孔1231が衣類に接触して、が糸を引いたり、衣類を傷つけたりしないようにし、これにより、ユーザ体験を改善させる。
【0038】
選択可能に、第2の筒壁122は無穴構造である。衣類の処理過程において、第2の筒壁122が衣類に直接接触し、第2の筒壁122を無穴構造にすることによって、第2の筒壁122が衣類を傷つけることを避ける。
【0039】
選択可能に、
図1と
図2に示すように、複数の第2の筒壁122にいずれも凹凸の筋目が設けられる。衣類処理時に該筋目によって衣類により大きな摩擦阻力を与え、筒胴120自体が揉み役割を持たさせ、これにより、衣類をよりきれいに処理し、ユーザ体験を改善させる。
【0040】
なお、第2の筒壁122にいずれも凹凸の筋目が設けられ、持ち上げリブ200は第1の筒壁121に設けられることによって、持ち上げリブ200が凹凸の筋目を遮蔽しないようにし、これにより、筒胴120に設けられた全ての筋目がその自体の作用を効果的に発揮させることができる。
【0041】
本願のいくつかの実施例において、
図1に示すように、筒胴120に複数列の排水孔群123が設けられ、各列の排水孔群123は複数の排水孔1231を含み、複数列の排水孔群123は筒胴120の周方向に沿って間隔をあけて設けられる。
【0042】
このため、複数列の排水孔群123を設けることによって、筒胴120上の排水孔1231の数を増加することができ、これにより、内筒1000の排水能力を高め、排水効率を向上させ、且つ複数列の排水孔群123が筒胴120の周方向に沿って間隔をあけて設けられるため、内筒1000内の複数箇所に位置する水流はいずれも排水孔1231を介して排出する可能になり、さらに排水効率を向上させ、特に内筒1000を利用して脱水する過程において、複数列の排水孔群123の組み合わせにより脱水品質を大幅に向上させ、衣類の含水率を下げることができる。
【0043】
選択可能に、複数列の排水孔群123では、任意の隣接する2列の排水孔群123の間の間隔が同じである。つまり、複数列の排水孔群123は筒胴120の周方向に均一に間隔をあけて設けられ、複数列の排水孔群123の組み合わせにより、内筒1000内の水流を同時に排出し、さらに排水効率を向上させる。
【0044】
選択可能に、各列の排水孔群123では、複数の排水孔1231は筒胴120の軸方向に沿って間隔をあけて設けられる。このようにして、複数の排水孔1231の組み合わせにより、筒胴120の軸方向における異なる位置の水流を排出させ、排水効率を向上させ。
【0045】
他のいくつかの例において、各列の排水孔群123では、複数の排水孔1231は筒胴120の周方向に沿って間隔をあけて設けられる。複数の排水孔1231の組み合わせにより、筒胴120の周方向における異なる位置の水流を排出させることができ、排水効率を向上させる。
【0046】
他のいくつかの例において、
図1と
図2に示すように、各列の排水孔群123では、複数の排水孔1231は筒胴120の軸方向と周方向に沿って間隔をあけて設けられる。
【0047】
つまり、複数の排水孔1231は筒胴120の軸方向だけでなく、筒胴120の周方向にも間隔をあけて設けられるため、排水孔1231の数を増加し、各列の排水孔群123h筒胴120の軸方向における異なる位置の水流及び筒胴120の周方向における異なる位置の水流を両方とも排出させることができ、さらに排水効率を向上させる。
【0048】
選択可能に、筒胴120に3列の排水孔群123が設けられ、3列の排水孔群123は筒胴120に均一に分布され、3列の排水孔群123が合わせて、内筒1000内の水流をすべて排出するために使用され、脱水の目的を達成し、脱水効率を向上させる。
【0049】
勿論、他のいくつかの例において、以上の3列の排水孔群123のみを設けるものに限定されず、当業者は実際の排水需要及び内筒1000の体積に応じてより複数列の排水孔群123、例えば4列の排水孔群123、5列の排水孔群123等を設けてもよい。
【0050】
なお、排水孔群123の数の増加につれて、筒胴120の構造強度が低下するため、3列の排水孔群123を設けることによって、排水効率を向上させると同時に、筒胴120の構造強度を効果的に強化することができ、これにより、内筒1000の耐用年数を延長させる。
【0051】
選択可能に、
図1に示すように、持ち上げリブ200は筒本体100の軸方向に沿って延び、持ち上げリブ200の面積を増加するようにし、持ち上げリブ200が衣類の反転を効果的に連動して内筒1000と衣類との接触面積を増加し、衣類の処理効果を強化させ、衣類処理の清潔さを向上させる。
【0052】
選択可能に、
図1と
図3に示すように、筒胴120に複数の持ち上げリブ200が設けられ、各持ち上げリブ200は筒胴120上の1列の排水孔群123を覆うことができる。複数の持ち上げリブ200が合わせて、内筒1000と衣類との接触面積をさらに増加し、衣類の処理の清潔さを向上させ、且つ複数の持ち上げリブ200を設けることによって、それに応じて排水孔群123の数が複数設けられ、筒胴120に複数列の排水孔群123を形成するようにし、これにより、内筒1000内の水流を効果的に排出させ、排水効率を向上させ、さらに衣類の処理の清潔さを向上させる。
【0053】
いくつかの具体的な例において、
図1に示すように、筒胴120に3つの持ち上げリブ200が設けられ、3つの持ち上げリブ200は内筒1000の内壁に均一に分布されて排水孔群123を遮蔽する。衣類処理装置が運転状態にあると、持ち上げリブ200は内筒1000とともに回転し、持ち上げリブ200は低い位置から高い位置に回転する過程において、持ち上げリブ200は衣類を持ち上げることができ、持ち上げリブ200が回転し続けると、衣類が重力の作用下で持ち上げリブ200から離脱して自由に落下し、転がる水流や他の衣類に打ち付けるようにする。これにより、衣類の洗濯の目的を達成し、衣類処理装置の洗濯効果を向上させる。
【0054】
勿論、他のいくつかの例において、持ち上げリブ200の数は以上の3個に限定されず、主に持ち上げリブ200の数が排水孔群123の数に対応でき、持ち上げリブ200は排水孔1231を効果的に遮蔽できるのを確保すればよい。
【0055】
本願のいくつかの実施例において、筒胴120の内壁面に凹弧面が形成され、即ち、筒胴120の内壁面が位置する円柱面を基準面として、前記凹弧面が円柱面から離れる方向に向かって設けられ、凹弧面が円柱面の外側に位置するようにする。
【0056】
排水孔1231は凹弧面に設けられる。具体的に、以下に理解できるように、筒胴120の径方向に、排水孔1231が円柱面よりも低く設けられ、このように、衣類処理装置の排水又は脱水の過程において、水流が排水孔1231に向かって流れるのを容易にし、さらに、衣類処理装置の排水効率を向上させ、これにより、脱水品質を向上させる。
【0057】
本願のいくつかの実施例において、筒胴120の内壁面に筒本体100の外部に向かって凹んで設けられた凹部が形成され、凹部は底壁と側壁を有してもよく、筒胴120の内壁面が位置する円柱面を基准面として、凹部の底壁が円柱面より低く、排水孔1231が凹部の底壁に設けられる。無論、凹部の壁面は凹弧面にし、排水孔1231は凹弧面の低位置に設けられてもよい。
【0058】
上記の設置は、筒胴120の径方向に、排水孔1231が筒胴120の内壁面よりも低く設置するようにするのを確保し、水流が排水孔1231に向かって流れるのを容易にし、さらに脱水品質を向上させ、衣類の含水率を効果的に下げ、衣類の洗濯効果を向上させる。
【0059】
本願のいくつかの実施例において、持ち上げリブ200と筒胴120との間に水流通路が設けられ、排水孔1231は水流通路を介して筒本体100のチャンバーに連通される。このように、筒本体100のチャンバー内の水流が水流通路を通過して排水孔1231に流れ、その後、排水孔1231から排出することができ、脱水の目的を達成し、且つ水流通路を設けることによって、水流の流れをガイドする役割を果たし、さらに排水効率を向上させる。
【0060】
選択可能に、持ち上げリブ200の一部の構造は筒胴120に間隔をあけて設けられ水流通路を形成し、排水孔1231と筒本体100のチャンバーとの連通を容易に実現する。
【0061】
なお、持ち上げリブ200と筒胴120との間に水流通路を設けることによって、持ち上げリブ200の表面を無穴構造に設計することができ、持ち上げリブ200の加工の工程を簡素化して、製造の難度を低下させるだけでなく、内筒1000が衣類に与える摩擦損傷をさらに減少する。
【0062】
他のいくつかの例において、持ち上げリブ200の自体構造に水流通路が設けられ、排水孔1231は水流通路を介して筒本体100のチャンバーに連通される。このようにして、筒本体100のチャンバー内の水流を排水孔1231にガイドするのを実現でき、脱水の目的を達成する。
【0063】
なお、持ち上げリブ200の自体構造に水流通路を設けることによって、持ち上げリブ200と筒胴120との間に水流通路が設けられ、これにより、持ち上げリブ200が筒胴120に密着され、持ち上げリブ200の位置安定性を向上させ、これにより、衣類の処理の清潔さを効果的に向上させる。
【0064】
選択可能に、
図1に示すように、持ち上げリブ200に複数の水流入口220が形成され、複数の水流入口220は水流通路の入口となって排水孔1231と筒本体100のチャンバーを連通する。
【0065】
選択可能に、持ち上げリブ200に形成される水流入口220の口径を小さく設置することができ、このようにして、持ち上げリブ200に複数の水流入口220を設けることができ、複数の口径が小さい水流入口220は衣類処理装置の内筒1000の脱水能力を高めると同時に、水流入口220の辺縁が衣類を傷つけることを避ける。
【0066】
なお、持ち上げリブ200の自体構造に水流通路を設けることによって、水流通路と筒胴120との間の距離を増加することができ、このように、衣類を洗濯する過程において、内筒1000内の水流が遅く流出することができ、これにより、内筒1000内に高い水位を保ち、内筒1000の水使用量を節約でき、これにより、節水効果を奏し、且つ上記設置により、実現内筒1000と外筒とが水を通さず、内筒1000と外筒との間の汚れた細菌が水流通路とともに内筒1000内に流入しないようにし、これにより、健全な洗濯効果を奏する。
【0067】
選択可能に、持ち上げリブ200の内部は中空である。このように、水流が水流通路を通過して排水孔1231に流れる過程において、持ち上げリブ200が水流の流れを妨害しないようにすることができ、これにより、水流の流れが順調になり、排水の目的を達成する。
【0068】
図4に示すように、いくつかの例において、筒胴120に複数の係止孔が設けられ、持ち上げリブ200の両側にそれぞれ複数の係止フック210が設けられ、複数の係止フック210は複数の係止孔に一々対応で係合される。
【0069】
係合の接続方式によって持ち上げリブ200を筒胴120に固定して設けることができ、筒胴120に対する持ち上げリブ200の位置が安定するのを確保すると同時に、持ち上げリブ200と筒胴120との組み合わせが容易になり、内筒1000の組立難度を低下させ、内筒1000の構造が簡単になる。且つ係止孔と係止フック210との組み合わせにより、持ち上げリブ200が筒胴120に取り外し可能に接続され、即ち持ち上げリブ200と筒胴120を完全に分解することができ、持ち上げリブ200を容易に交換または取り外す。
【0070】
無論、他のいくつかの例において、持ち上げリブ200と筒胴120との接続方式は、上記の係止フック210と係止孔との係合に限定されず、他の接続方式であってもよく、例えば、持ち上げリブ200の両側にそれぞれ複数の第1の接続孔が設けられ、筒胴120に第1の接続孔に合わせる複数の第2の接続孔が設けられ、第2の接続孔は雌ねじ孔となり、ボルトは第1の接続孔を通して第2の接続孔内に固定して接続され、持ち上げリブ200と筒胴120との取り外し可能な接続を実現し、或いは、筒胴120に複数のスロットが設けられ、持ち上げリブ200の両側にそれぞれ複数のバックルが設けられ、複数のバックルは複数のスロットに一々対応で挿嵌されることによって、持ち上げリブ200と筒胴120の取り外し可能な接続を実現することもできる。
【0071】
本願の具体的な実施例において、内筒1000にはステンレス製の筒を用いることができ、ステンレス製の筒が内筒1000の強度と剛性を高めることができ、これにより、衣類処理装置の内筒1000の耐用年数を延長し、且つステンレス製の筒は金属的な質感を有し、内筒1000の見栄えを高めることができる。
【0072】
以下、明細書の図面を参照して本願の実施例による衣類処理装置の内筒1000を説明する。
【0073】
図5に示すように、本願の実施例による衣類処理装置の内筒1000は、筒本体100和持ち上げリブ200を備える。
【0074】
筒本体100は筒底110及び筒胴120を備え、筒胴120は排水領域124を有する。続いて内筒1000が衣類を処理するとき排水を容易にするために、排水領域124は主に排水孔1231を配布しやすいためのものである。
【0075】
持ち上げリブ200が筒胴120の内側に設けられるとともに排水領域124を覆い、持ち上げリブ200で覆われた排水領域124の位置に複数列の排水孔群123が設けられ、排水孔1231の各列の排水孔群123はいずれも複数の排水孔1231を備え、少なくとも隣接する2列の排水孔群123のうちの複数の排水孔1231は筒胴120の軸方向に交互に設けられる。
【0076】
複数の排水孔1231により内筒1000と外部流路との連通を実現することができ、内筒1000内の水が排水孔1231を通して順調に排出するこを確保し、衣類を処理する目的を達成し、且つ複数の排水孔1231は同時に合わせて排水し、これにより内筒1000の排水効率を向上させ、洗濯水や汚れを完全に排出する目的を同時に達成し、内筒1000の衣類処理能力を向上させる。
【0077】
なお、本願は持ち上げリブ200を用いて排水領域124を覆い、つまり、持ち上げリブ200を用いて複数の排水孔1231を覆うことにより、ユーザが排水領域124に直接見ることを避け、内筒1000の美しさを向上させる一方、衣類処理の過程において、排水孔1231が衣類に直接接触しないようにすることで、排水孔1231の孔縁が衣類を摩擦損傷することを回避し、これにより従来の技術において排水孔が衣類を摩擦損傷する問題を効果的に解決し、衣類の摩擦損傷率を大幅に低下させ、ユーザ体験を改善する。
【0078】
なお、持ち上げリブ200が筒胴120の内側に設けられることにより、衣類処理装置による衣類の洗濯中、筒本体100の回転に伴う持ち上げリブ200は衣類を回転させ、持ち上げリブ200によって衣類の高さを高めることができ、一定の高さを持つ衣類は重力によって落下し、これにより衣類に対する上下へのたたきを達成するとともに衣類の反転を達成し、衣類を処理する目的を達成することができる一方、持ち上げリブ200によって衣類と内筒1000との接触面積を増大させ、持ち上げリブ200に近接する衣類を持ち上げリブ200と互いに摩擦させて揉み役割を果たし、これにより内筒1000の衣類処理能力を向上させ、ユーザ体験を改善する。
【0079】
つまり、本願の持ち上げリブ200は内筒1000の衣類処理能力を向上させるとともに内筒1000の美しさを向上させ、同時に排水孔1231の孔縁が衣類を摩擦損傷することを回避し、且つ上記構成により排水孔1231を遮蔽する他の構造部材をさらに設置する必要がなく、内筒1000の構造を簡単にするとともに、内筒1000の生産コストを低下させることができる。
【0080】
本願の実施例による衣類処理装置の内筒1000は、排水領域124内に複数列の排水孔群123を設置する。複数列の排水孔群123は排水領域124内に数多い排水孔1231を有することを確保し、数多い排水孔1231は共同に排水して、内筒1000の排水効率を向上させ、且つ少なくとも隣接する2列の排水孔群123のうちの複数の排水孔1231が筒胴120の軸方向に交互に設けられることは、ここで、排水領域124内には、複数列の排水孔群123が2つずつ隣接して設置し、隣接して設置された2列の排水孔群123のうち、少なくとも2つの排水孔群123のうちの複数の排水孔1231が筒胴120の軸方向に交互に設けられることを意味する。
【0081】
ここで、記載された「軸方向に交互に設けられる」は、筒胴120の軸方向において、隣接する2列の排水孔群123のうち、隣接して設置された2つの排水孔1231の筒底110との間隔が異なると理解することができる。
【0082】
このように、排水領域124内の複数の排水孔1231を軸方向と周方向の両方で筒胴120の異なる位置に位置させることができる。このようにして、複数の排水孔1231の組み合わせにより、筒胴120の異なる位置に位置する水を同時に排出させることができ、内筒1000の排水をより簡単にさせるとともに排水効率を向上させることができ、このように、内筒1000内の洗濯水及び汚れをスムーズかつ徹底して排出でき、排水効果を向上させる。
【0083】
理解できるものとして、従来の技術に比べて、本願の衣類処理装置の内筒1000は排水領域124に筒胴120の軸方向に交互に設けられる複数の排水孔1231を設置することにより、交互に設けられる複数の排水孔1231の組み合わせにより内筒1000の排水効率を向上させるとともに排水効果を向上させることができる。同時に本願はさらに複数の排水孔1231が持ち上げリブ200で覆われた位置に設けられることにより、衣類処理装置が衣類を処理するとき排水孔1231が衣類に直接接触しないように確保し、これにより排水孔1231が糸を引いたり、衣類を切ったりしないようにして、ユーザ体験を改善する。
【0084】
本願の記載において、特に明記されていない限り、「複数」の意味は2つ又は2つ以上である。
【0085】
選択可能に、任意の隣接する2列の排水孔群123のうちの複数の排水孔1231は筒胴120の軸方向に交互に設けられる。つまり、排水領域124内に複数列の排水孔群123が設けられ、複数列の排水孔群123は2つずつ隣接して設置され、任意の隣接する2列の排水孔群123のうちの複数の排水孔1231はいずれも筒胴120の軸方向に交互に設けられ、これにより排水領域124内の複数の排水孔1231は筒胴120の軸方向に交互に設けられる。このように複数の排水孔1231の組み合わせにより筒胴120の異なる部位に位置する水流を同時に排出することができ、内筒1000の排水効率を向上させる。
【0086】
選択可能に、
図6に示すように、各列の排水孔群123において、隣接する2つの排水孔1231は筒胴120の軸方向における間隔がH1である。各列の排水孔群123のうちの複数の排水孔1231が筒胴120の軸方向に沿って間隔をあけて設けられることを実現し、これにより筒胴120の軸方向における異なる部位に位置する水流を排出することを達成する。
【0087】
なお、ここで、上記の同一列の排水孔群123において、隣接する2つの排水孔1231の間の間隔はH1であることは、この同一列の排水孔群123の配布領域内には他の固定部材又は構造部材を設置しなく、例えば、
図5及び
図6に示すように、排水領域124の最左列に位置する排水孔群123の領域内に他の構造部材が設けられるとき、隣接する2つの排水孔1231は該構造部材を避けるために、隣接する2つの排水孔1231の筒胴120の軸方向での間隔がH1よりも大きい現象ことを意味する。つまり、同一列の排水孔群123において、隣接する2つの排水孔1231の間に他の構造部材が設置されていないとき、隣接する2つの排水孔1231の筒胴120の軸方向での間隔がH1であり、隣接する2つの排水孔1231の間に他の構造部材が設けられるとき、隣接する2つの排水孔1231の筒胴120の軸方向での間隔は構造部材のサイズに合わせて調整し、必ず隣接する2つの排水孔1231の筒胴120の軸方向における間隔をH1として設定することに限定されない。
【0088】
選択可能に、
図6に示すように、隣接する2列の排水孔群123において、そのうちの1列の排水孔群123のうちの排水孔1231と他列の排水孔群123のうちの隣接する排水孔1231との筒胴120の軸方向での間隔はH2であり、H1がH2の2倍である。つまり、そのうちの1列の排水孔群123のうちの排水孔1231と他列の排水孔群123のうちの隣接する排水孔1231との筒胴120の軸方向での間隔は、同一列の排水孔群123のうちの隣接する2つの排水孔1231の筒胴120の軸方向での間隔よりも小さいことにより、隣接する2列の排水孔群123のうちの複数の排水孔1231が筒胴120の軸方向に交互に設けられることができ、内筒1000の排水効率を向上させ、同時に排水効果を向上させる。
【0089】
具体的には、隣接する2列の排水孔群123において、そのうちの1列の排水孔群123のうちの排水孔1231と他列の排水孔群123のうちの隣接する排水孔1231との筒胴120の軸方向での間隔がH1であるとき、つまり、そのうちの1列の排水孔群123のうちの排水孔1231と他列の排水孔群123のうちの隣接する排水孔1231との筒胴120の軸方向での間隔が、同一列の排水孔群123のうちの隣接する2つの排水孔1231の筒胴120の軸方向での間隔に等しいとき、そのうちの1列の排水孔群123のうちの排水孔1231と他列の排水孔群123のうちの隣接する排水孔1231とが筒胴120の軸方向において向かい合うように設置された現象があり、このように筒胴120内の一部の水流がそのうちの1列の排水孔群123のうちの隣接する2つの排水孔1231の間に流れるとき、水流が排水孔1231から排出されない問題が発生し、これにより内筒1000の排水効率が低下する。
【0090】
これに対して、本願において、そのうちの1列の排水孔群123のうちの排水孔1231と他列の排水孔群123のうちの隣接する排水孔1231との筒胴120の軸方向での間隔は、同一列の排水孔群123のうちの隣接する2つの排水孔1231の筒胴120の軸方向での間隔よりも小さいように設置され、このように筒胴120内の一部の水流がそのうちの1列の排水孔群123のうちの隣接する2つの排水孔1231の間に流れるとき、この場合、水流が続いて流動して他列の排水孔群123のうちの1つの排水孔1231に流動して、そして他列の排水孔群123のうちの排水孔1231を通して順調に排出することができ、これにより内筒1000の排水効率を向上させる。
【0091】
選択可能に、隣接する2列の排水孔群123の筒胴120の周方向での間隔は各列の排水孔群123のうちの隣接する2つの排水孔1231の筒胴120の軸方向での間隔に等しい。ここで、隣接する2列の排水孔群123の筒胴120の周方向での間隔がH1(
図6に示すように)であり、これにより隣接する2列の排水孔群123が筒胴120の周方向において間隔をあけて設けられることができると理解してもよい。その結果、複数列の排水孔群123の組み合わせにより筒胴120の周方向での異なる位置に位置する水流を排出することを確保し、排水効率を向上させる。
【0092】
本願の幾つかの実施例において、持ち上げリブ200自体に水流通路(図示せず)が設けられ、排水孔1231は水流通路によって筒本体100のチャンバーに連通される。水流通路は排水孔1231に向かって流れる水流を避けるとともに、水流の流れをガイドする役割を果たす。筒本体100のチャンバーでの水が排水孔1231に順調に流れることができ、そして排水孔1231を通して排出されることを確保し、これにより脱水の目的を達成する。
【0093】
具体的な例示において、持ち上げリブ200の部分構造が筒胴120と間隔をあけて設けられることにより、持ち上げリブ200と筒胴120との間に水流通路を設置することを実現し、排水孔1231と筒本体100のチャンバーとの連通を実現しやすい。
【0094】
具体的には、持ち上げリブ200の少なくとも1つの側壁の底部に過水口が設けられ、持ち上げリブ200が筒胴120の内側に設けられるとき、過水口が持ち上げリブ200の側壁と筒胴120との間に位置して持ち上げリブ200と筒胴120との間に水流通路を形成することを実現し、つまり、過水口と筒胴120との組み合わせにより水流通路を形成し、これにより排水孔1231と筒本体100のチャンバーとの連通を実現する。
【0095】
選択可能に、複数の過水口を備え、複数の過水口は持ち上げリブ200の側壁の底部に間隔を置いて設けられ、複数の過水口の組み合わせにより水流
通路の過水面積を増大することができ、これにより筒本体100のチャンバーにおける水が水流通路内に急速に流れることを確保し、その結果、排水孔1231によって水流が急速に排出されやすく、排水効率を向上させる。なお、複数の過水口が間隔をあけて設けられることにより、隣接する2つの過水口の間の持ち上げリブ200の側壁を用いて持ち上げリブ200を筒胴120の内側に接続することができ、これにより持ち上げリブ200と筒本体100との固定接続を実現する。
【0096】
具体的な例示において、複数の過水口は持ち上げリブ200の長さ方向に沿って間隔をあけて設けられ、且つ持ち上げリブ200の幅方向の対向する両側にいずれも複数の過水口が設けられる。持ち上げリブ200の長さ方向に複数の過水口を設置することによって、複数の過水口の組み合わせにより筒胴120の長さ方向において異なる位置に位置する水を排水孔1231にガイドし、つまり、筒胴120の長さ方向において異なる位置に位置する水がいずれも排水孔1231に同時にガイドされて排水孔1231によって排出されることを確保し、これにより排水効率をさらに向上させる。
【0097】
なお、持ち上げリブ200の幅方向の対向する両側にいずれも複数の過水口を設置することにより、ここでの複数の過水口の組み合わせにより持ち上げリブ200の幅の両側に位置する筒胴120のチャンバーでの水を排水孔1231にガイドすることができ、持ち上げリブ200の幅方向の対向する両側に複数の過水口を設置することにより、複数の過水口の組み合わせにより筒胴120の周方向での異なる位置に位置する水を排水孔1231に同時にガイドして排水孔1231を通して排出すると理解してもよく、つまり、筒胴120の周方向での異なる位置に位置する水をいずれも同時に排出することができることを確保し、排水効率をさらに向上させる。
【0098】
以上のように、本願は、持ち上げリブ200の長さ方向に沿って間隔をあけて設けられる複数の過水口を設置することにより、筒胴120の軸方向に位置する異なる位置に位置する水を同時に排出する。持ち上げリブ200の幅方向の対向する両側に複数の過水口が設けられ、筒胴120の周方向での異なる位置に位置する水を同時に排出し、これにより、筒胴120の軸方向及び周方向での複数の位置に位置する水をいずれも同時に排出することを確保し、内筒1000の排水効率の向上を最大化し、特に内筒1000は脱水工程を行うとき、衣類での含水量を最大化させ、ユーザ体験を改善する。
【0099】
選択可能に、各過水口は少なくとも1つの排水孔1231の位置に対応する。つまり、持ち上げリブ200と筒胴120との間に設けられる水流通路は少なくとも1つの排水孔1231の位置に対応することができ、ここで言われた位置の対応は、筒胴120の軸方向において、水流通路が少なくとも1つの排水孔1231に向かい合うように設置されると理解することができ、このように水流通路は筒胴120のチャンバーでの水を排水孔1231に直接ガイドすることができ、これにより内筒1000の排水効率を向上させる。
【0100】
なお、本願は、持ち上げリブ200と筒胴120との間に水流通路が設けられることにより、持ち上げリブ200の表面を無穴構造にすることができ、持ち上げリブ200の加工工程を簡素化するだけでなく、製造の難度を低下するとともに、内筒1000の衣類に対する摩擦損傷をさらに減少する。
【0101】
本願の幾つかの実施例において、複数の排水領域124を備え、複数の排水領域124が筒胴120の周方向に沿って間隔をあけて設けられる。各排水領域124の位置にいずれも複数列の排水孔群123が設けられるとともに各列の排水孔群123がいずれも複数の排水孔1231を備え、このようにして筒胴120での排水孔1231の数を増加することができ、これにより内筒1000の排水能力を向上させ、排水効率を向上させる。
【0102】
同時に、本願は、複数の排水領域124が筒胴120の周方向に沿って間隔をあけて設けられることにより、内筒1000内に位置する複数の位置の水流がいずれも排水孔1231を通して同時に排出されることができ、排水効率をさらに向上させる。特に内筒1000を利用して脱水する過程において、複数の排水孔1231の組み合わせにより脱水品質を大幅に向上させ、衣類での含水率を低下させることができる。
【0103】
選択可能に、筒胴120に3つの排水領域124が設けられ、3つの排水領域124は筒胴120に均一に配布され、3つの排水領域124の組み合わせにより内筒1000内の水流をいずれも排出し、脱水の目的を達成し、脱水効率を向上させる。
【0104】
勿論、他の幾つかの例示において、上記の3つの排水領域124のみを設置することに限定されず、当業者は実際の排水需要及び内筒1000の体積に応じてより多い排水領域124、4つの排水領域124、5つの排水領域124などを設置することができる。
【0105】
なお、排水領域124の数の増加に応じて筒胴120の構造強度がそれに従って低下し、このため、3つの排水領域124を設置することにより、排水効率を向上させるとともに筒胴120の構造強度を効果的に向上させることができ、これにより内筒1000の使用寿命を長くする。
【0106】
選択可能に、筒胴120に複数の持ち上げリブ200が設けられる。複数の持ち上げリブ200は筒胴120での複数の排水領域124と合わせるとともに、各持ち上げリブ200が筒胴120での1つの排水領域124を覆うことにより、各排水領域124にいずれも持ち上げリブ200が設けられることを確保し、排水孔1231の孔縁が衣類を摩擦損傷することを回避し、衣類の摩擦損傷の問題を効果的に解決する。
【0107】
なお、複数の持ち上げリブ200を設置することにより、複数の持ち上げリブ200の組み合わせにより内筒1000と衣類との接触面積をさらに増大し、衣類処理の清潔さを向上させる。
【0108】
幾つかの具体的な例示において、筒胴120に3つの持ち上げリブ200が設けられ、3つの持ち上げリブ200が内筒1000の内壁に均一に配布されて3つの排水領域124をそれぞれ遮蔽する。衣類処理装置が運転状態にあると、持ち上げリブ200が内筒1000とともに回転することができ、持ち上げリブ200が低い位置から高い位置に回転する過程において、持ち上げリブ200は衣類を持ち上げることができ、持ち上げリブ200が回転し続けると、衣類が重力の作用下で持ち上げリブ200から離脱して自由に落下し、転がる水流や他の衣類に打ち付けるようにする。これにより、衣類の洗濯の目的を達成し、衣類処理装置の洗濯効果を向上させる。
【0109】
勿論、他のいくつかの例において、持ち上げリブ200の数は以上の3つに限定されず、持ち上げリブ200の数は4つ、5つであってもよい。主に持ち上げリブ200の数が排水領域124の数に対応でき、持ち上げリブ200は排水孔1231を効果的に遮蔽できるのを確保すればよい。
【0110】
本願の幾つかの実施例において、筒胴120の内周壁に揉み領域(図示せず)を有する。該揉み領域は内筒1000が衣類を処理するとき衣類により大きい摩擦抵抗を与えることができ、これにより筒胴120自体は揉み役割を有し、これにより衣類の処理がより清潔になり、ユーザ体験を改善する。
【0111】
選択可能に、揉み領域と排水領域124は筒胴120の周方向に配布される。筒胴120上に複数の排水領域124が設けられるとき、揉み領域が隣接する2つの排水領域124の間に位置すると理解されてもよい。筒胴120の周方向での面積が大きいので、このようにして、大きい面積の揉み領域及び排水領域124を最大限に設置することができ、内筒1000の洗濯効果を向上させるとともに、排水効率をさらに向上させることができる。
【0112】
選択可能に、揉み領域及び排水領域124は筒胴120の周方向において交互に配布される。つまり、筒胴120に揉み領域が設けられるとき、排水領域124が設置されず、それに応じて、筒胴120に排水領域124が設けられるとき、揉み領域を設置せず、本願の持ち上げリブ200が排水領域124を覆う必要があるので、上記設置により揉み領域と持ち上げリブ200が筒胴120の周方向で交互に配布されることを実現することができ、これにより持ち上げリブ200が揉み領域を遮蔽することを回避し、これにより揉み領域が衣類に摩擦抵抗を最大限に与え、衣類の洗濯品質を向上させる。同時に、上記設置により揉み領域内に排水孔1231が設けられることを回避することができ、排水孔1231の配布がより簡単、便利である。
【0113】
同時に、揉み領域と持ち上げリブ200とを筒胴120の周方向において交互に配布することにより、揉み領域と持ち上げリブ200を相互に組み合わせにより衣類を揉み、内筒1000の衣類処理能力をさらに向上させることができる。
【0114】
選択可能に、揉み領域に複数の揉み凸部が設けられ、複数の揉み凸部が筒胴120の周方向において間隔をあけて設けられる。ここでの揉み凸部は、揉み領域に設置された複数の突起部と理解されてもよい。衣類を処理する過程において、揉み凸部は衣類に接触して衣類と相互に摩擦して揉み役割を果たし、これにより内筒1000の衣類を処理する能力を向上させ、同時に、複数の揉み凸部の組み合わせにより揉み領域と衣類との接触面積を増大することができ、これにより内筒1000の衣類処理能力をさらに向上させる。
【0115】
選択可能に、揉み領域は無穴領域である。つまり、揉み領域に穴を設置せず、内筒1000が衣類を処理する過程において、揉み領域が衣類に直接接触し、揉み領域を無穴領域として設置することにより、揉み領域による衣類の摩擦損傷、損害を回避することができ、内筒1000が衣類を処理するとき衣類に対する摩擦損傷を回避することができるからである。これにより、ユーザ体験を改善する。
【0116】
選択可能に、隣接する2つの揉み凸部の間にガイド通路が形成され、少なくとも一部のガイド通路の一端が排水領域124に向かい合う。具体的な例示において、複数の揉み凸部が間隔をあけて設けられて、且つ複数の揉み凸部の延伸方向が一致することにより、隣接する2つの揉み凸部の間にガイド通路が形成されることができる。例えば、揉み凸部が長尺状に形成され、各揉み凸部の長さ方向は筒胴120の周方向に沿って延伸し、このように隣接する2つの揉み凸部の間にガイド通路を形成することができ、且つ一部のガイド通路の一端が排水領域124に向かい合うことを確保し、排水の過程において、ガイド通路は筒胴120内の水流の流動に対してガイド役割を果たし、水流が所定方向に沿って流動することを確保し、同時に、一部のガイド通路の一端が排水領域124に向かい合うことにより、ガイド通路は水流を排水領域124にガイドすることができ、このとき、排水領域124内の排水孔1231によって水を排出し、脱水の目的を達成し、排水効率を向上させる。
【0117】
選択可能に、一部のガイド通路の一端が排水孔1231に向かい合い、ガイド通路は水流を排水孔1231に直接ガイドし、排水効率をさらに向上させる。
【0118】
これから分かるように、本願は筒胴120での自体構造(揉み凸部)によってガイド通路を形成し、このように他のガイド部材をさらに設置する必要がなく、内筒1000の構造をさらに簡素化し、内筒1000の構造が簡単になっている。
【0119】
本願の具体的な実施例において、内筒1000にステンレス製の筒を用いることができ、ステンレス製の筒は内筒1000の強度と剛性を高めることができ、これにより、衣類処理装置の内筒1000の耐用年数を延長し、且つステンレス製の筒は金属的な質感を有し、内筒1000の見栄えを高めることができる。
【0120】
以下、図面を参照して本願の実施例による衣類処理装置を説明する。
【0121】
本願の実施例による衣類処理装置は、外筒と内筒1000を備える。
【0122】
内筒1000は前述した衣類処理装置の内筒1000であり、内筒1000の構造はここで繰り返して説明しなく、内筒1000は回転可能に外筒内に設けられる。
【0123】
本願の実施例による衣類処理装置は、前述した内筒1000を採用し、内筒1000は、外筒に対して回転する過程で衣類の回転を連動でき、衣類を処理する目的を達成するとともに、衣類が回転する過程で排水孔1231に接触しないようにし、衣類に傷つけや摩擦損傷等を与えることを避け、同時に、前述した内筒1000に筒胴120の軸方向に交互に設けられた排水孔1231が設けられるため、衣類処理装置の排水効果を向上させることができ、排水効率を向上させ、脱水の目的を達成し、衣類の含水率を下げ、ユーザ体験を改善させる。
【0124】
なお、本願による排水孔1231を常開状態にするが、衣類処理装置が衣類を洗濯する過程において、内筒1000の外側にさらに外筒が設けられるため、内筒1000と外筒との間に水が満たされると、内筒1000内の水は排水孔1231から排出しなくなり、このとき、内筒1000内の水を利用して衣類を洗濯することができ、衣類の洗濯が完了して脱水を必要とする場合、このとき、外筒の出水口を開け、内筒1000と外筒との間の水が排出する可能になり、さらに、内筒1000内の水が排水孔1231から排出する可能になり、脱水の目的を達成する。
【0125】
本願による衣類処理装置はドラム式洗濯機であってもよく、つまり、本願による内筒1000はドラム式洗濯機に適用することができ、無論、現在市販されている乾燥機や波車洗濯機にも適用でき、該内筒1000が乾燥機に使用されると、該乾燥機の脱水効率を向上させることができ、該内筒1000が波車洗濯機またはドラム式洗濯機に使用されると、該波車洗濯機またはドラム式洗濯機の洗濯、脱水効率を向上させることができる。
【0126】
本願の説明では、なお、特に明確に規定及び限定する場合を除き、用語「取付」、「繋がり」、「接続」などは広義に理解されるべきであり、例えば、固接するでもよく、取り外し可能に連結する又は一体に連結するでもよく、機械的に接続するでもよく、電気的に接続するでもよく、直に連結するでもよく、中間の媒体を介して間接的に連結するでもよく、2つの素子内部の連通でもよい。当業者にとって、具体的な状況に応じて、本願における上記の用語の具体的な概要を理解できる。
【0127】
図6に例示的に説明するために4列の排水孔群123が示されるが、当業者にとって、以上の技術的解決手段を読んだ後、該手段を2列、3列、5列又はより複数列の排水孔群123の技術的解決手段に適用することも本願の保護範囲に落ちることが明らかである。
【0128】
本願の実施例による衣類処理装置の内筒1000及び衣類処理装置の他の構成、例えば内筒1000の回転過程及び制御過程は当業者にとって既知であるため、ここで詳しく説明しない。
【0129】
本明細書の説明において、「実施例」、「例」という参照用語などの説明は、該実施例又は例を組み合わせて説明した具体的な特徴、構造、材料又は特点が本願の少なくとも1つの実施例又は例に含まれる。本明細書において、上記の用語の例示的な叙述は必ずしも同じ実施例又は例を指す必要がない。さらに、説明される具体的な特徴、構造、材料又は特点は任意の1つ又は複数の実施例又は例において適切な方式で結合することができる。
【0130】
本願の実施例を以上で示し、説明したが、当業者が理解できるように、本願の原理と趣旨から逸脱しない限り、これらの実施例に対して変化、修正、置換及び変形を行うことができる、本願の範囲は請求項及びその同等物によって限定される。
【0131】
本願は、出願番号が202122649900.7、出願日が2021年11月01日の中国特許出願「衣類処理装置の内筒及び衣類処理装置」及び出願番号が202220766494.4、202210346381.3、202220772607.1、出願日が2022年03月31日の中国特許出願「衣類処理装置の内筒及び衣類処理装置」に基づいて提出されるものであり、上記中国特許出願の優先権を主張し、上記中国特許出願の全内容は参照として本願に組み込まれる。
【符号の説明】
【0132】
1000、内筒
100、筒本体
110、筒底
120、筒胴
121、第1の筒壁
122、第2の筒壁
123、排水孔群
1231、排水孔
124、排水領域
200、持ち上げリブ
210、係止フック
220、水流入口
2000、衣類処理装置。
【国際調査報告】