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特表2024-503176折り畳み装置用インフィードコンベヤ、インフィードコンベヤを有する折り畳み装置、折り畳み装置を有する包装機
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  • 特表-折り畳み装置用インフィードコンベヤ、インフィードコンベヤを有する折り畳み装置、折り畳み装置を有する包装機 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-01-25
(54)【発明の名称】折り畳み装置用インフィードコンベヤ、インフィードコンベヤを有する折り畳み装置、折り畳み装置を有する包装機
(51)【国際特許分類】
   B65B 61/24 20060101AFI20240118BHJP
【FI】
B65B61/24
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023519908
(86)(22)【出願日】2022-01-14
(85)【翻訳文提出日】2023-05-10
(86)【国際出願番号】 EP2022050741
(87)【国際公開番号】W WO2022157080
(87)【国際公開日】2022-07-28
(31)【優先権主張番号】21153014.2
(32)【優先日】2021-01-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】391053799
【氏名又は名称】テトラ ラバル ホールディングス アンド ファイナンス エス エイ
【住所又は居所原語表記】70 Avenue General Guisan,CH-1009 Pully,Switzerland
(74)【代理人】
【識別番号】110000855
【氏名又は名称】弁理士法人浅村特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100151105
【弁理士】
【氏名又は名称】井戸川 義信
(72)【発明者】
【氏名】ヴァッリ、アンドレア
(72)【発明者】
【氏名】ボルトロッティ、エドアルド
(72)【発明者】
【氏名】マッツーカ、カーマイン
【テーマコード(参考)】
3E056
【Fターム(参考)】
3E056AA02
3E056AA07
3E056BA01
3E056CA02
3E056DA05
3E056EA10
3E056FF07
3E056FG01
3E056FH11
(57)【要約】
注ぎ込み可能な製品を含む半完成パック(5)を折り畳むための折り畳み装置(19)用のインフィードコンベヤ(30)が記載され、インフィードコンベヤ(30)は、半完成パック(5)を受け取り、半完成パック(5)を折り畳み装置(19)の折り込みユニット(32)に転送するように構成される。インフィードコンベア(30)は、1つ以上のプッシュ要素(34)と、前進経路(R)に沿ってプッシュ要素(34)を前進させるための搬送装置(35)と、半完成パック(5)用のキャリア(33)と、を備える。インフィードコンベヤ(30)は、プッシュ要素(34)と半完成パック(5)との間の距離(d)を測定するための距離検出装置(36)をさらに備える。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
注ぎ込み可能な製品を含む半完成パック(5)を折り畳むための折り畳み装置(19)用のインフィードコンベヤ(30)であって、前記インフィードコンベヤ(30)は、前記半完成パック(5)を受け取り、前記半完成パック(5)を前記折り畳み装置(19)の折り込みユニット(32)に転送するように構成されており、
前記インフィードコンベア(30)は、少なくとも、
1つ以上のプッシュ要素(34)と、
前進経路(R)に沿って前記プッシュ要素(34)を前進させるための搬送装置(35)と、
前記半完成パック(5)用のキャリア(33)と、
を備え、
各プッシュ要素(34)は、対応する半完成パック(5)に係合し、使用時に、前記前進経路(R)の操作部分(R1)に沿って前進するときに、前記キャリア(33)上の前記半完成パック(5)を供給経路(S)に沿って案内するように構成され、
前記インフィードコンベヤ(30)は、前記プッシュ要素(34)と前記半完成パック(5)との間の距離(d)を測定するための距離検出装置(36)をさらに備える、
インフィードコンベヤ(30)。
【請求項2】
前記距離検出装置(36)が、前記プッシュ要素(34)と前記半完成パック(5)との係合の前に、前記プッシュ要素(34)と前記半完成パック(5)との間の距離(d)を決定するように構成されている、
請求項1に記載のインフィードコンベヤ。
【請求項3】
前記距離検出装置(36)が、使用時に、前記プッシュ要素(34)が基準位置(37)にあるときに、前記プッシュ要素(34)と前記半完成パック(5)との間の距離(d)を決定するように構成されている、
請求項1又は2に記載のインフィードコンベヤ。
【請求項4】
前記距離検出装置(36)が、第1基準位置(37)における前記プッシュ要素(34)の通過と、第2基準位置(38)における前記半完成パック(5)の通過とを判定するように構成されている、
請求項1~3のいずれか一項に記載のインフィードコンベヤ。
【請求項5】
前記第1基準位置(37)が前記第2基準位置(38)と異なる、又は前記第1基準位置(37)と前記第2基準位置(38)が一致する、
請求項4に記載のインフィードコンベヤ。
【請求項6】
前記距離検出装置(36)が、前記第1基準位置(37)における前記プッシュ要素(34)の通過を判定するように構成された第1センサ群(39)と、前記第2基準位置(38)における前記半完成パック(5)の通過を判定するように構成された第2センサ群(40)を備える、
請求項4又は5記載のインフィードコンベヤ。
【請求項7】
前記第1のセンサ群(39)及び前記第2のセンサ群(40)のそれぞれが、フォトセル配置を備える、
請求項6に記載のインフィードコンベヤ。
【請求項8】
前記キャリア(33)が、互いに間隔をあけて配置され、互いの間に間隙(51)を画定する第1レール(49)及び第2レール(50)を備え、
前記プッシュ要素(34)は、使用時に、前記操作部分(R1)に沿って前進するときに、前記間隙(51)内を前進するように構成される、
請求項1~7のいずれか一項に記載のインフィードコンベヤ。
【請求項9】
前記コンベヤ装置(35)は、前記操作部分(R1)と、前記操作部分(R1)に戻るように前記プッシュ要素(34)を導くための戻り部分(R2)を有するエンドレス前進経路(R)に沿って前記プッシュ要素(34)を進めるように構成される、
請求項1~8のいずれか一項に記載のインフィードコンベヤ。
【請求項10】
前記搬送装置(35)が、前記プッシュ要素(34)を担持し、前記プッシュ要素(34)を前記前進経路(R)に沿って前進させるように構成されたコンベヤベルト(47)を備える、
請求項1~8のいずれか一項に記載のインフィードコンベヤ。
【請求項11】
前記プッシュ要素(34)が前記コンベヤベルト(47)に沿って等間隔に配置されている、
請求項10に記載のインフィードコンベヤ。
【請求項12】
前記距離(d)が所定の距離に対応するように、及び/又は前記距離(d)が所定の距離範囲内にあるように、前記インフィードコンベヤ(30)が制御可能である、
請求項1~11のいずれか一項に記載のインフィードコンベヤ。
【請求項13】
注ぎ込み可能な製品を充填した半完成パック(5)を完成パッケージ(2)に折り畳むための折り畳み装置(16)であって、
請求項1~12のいずれか一項に記載のインフィードコンベヤ(30)と、
前記インフィードコンベヤ(30)から前記半完成パック(5)を受け取り、前記半完成パック(5)から前記完成パッケージ(2)を得るように前記半完成パック(5)を処理及び/又は操作するように構成されている折り畳みユニット(32)と、
を備える、折り畳み装置(16)。
【請求項14】
注ぎ込み可能な製品の完成パッケージ(2)を製造するための包装機(1)であって、
前記注ぎ込み可能な製品の半完成パック(5)を形成するように構成された形成装置(15)と、
前記半完成パック(5)から前記完成パッケージ(2)を形成するための、請求項13に記載の折り畳み装置(16)と、
を備える、包装機(1)。
【請求項15】
距離(d)に依存して、前記成形装置(15)及び/又は前記インフィードコンベヤ(30)及び/又は前記折り畳みユニット(32)の操作を制御するように構成された制御ユニットをさらに含む、
請求項14に記載の包装機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、注ぎ込み可能な製品、特に、注ぎ込み可能な食品の半完成パックを折り畳むための折り畳み装置のインフィードコンベヤに関する。
【0002】
また、本発明は、注ぎ込み可能な製品、特に、注ぎ込み可能な食品の半完成パックを注ぎ込み可能な製品、特に、注ぎ込み可能な食品の完成パッケージに折り込むための、インフィードコンベヤを有する折り込み装置に関する。
【0003】
さらに、本発明は、注ぎ込み可能な製品、特に、注ぎ込み可能な食品を完成パッケージに包装し、インフィードコンベヤを備える折り畳み装置を有する包装機に関する。
【背景技術】
【0004】
周知のように、フルーツジュース、UHT(超高温処理)牛乳、ワイン、トマトソース等、多くの液体又は注ぎ込み可能な食品は、滅菌された包装材料で作られたパッケージを用いて販売されている。
【0005】
その代表的な例として、テトラ・ブリック・アセプティック(登録商標)として知られる注ぎ込み可能な食品用の直方体状パッケージがあり、これはラミネートされた帯状の包装材料をシールして折り畳むことによって作られている。この包装材料は、カートン及び/又は紙のベース層を含む多層構造を有し、両側をヒートシールプラスチック材料、例えば、ポリエチレンの層で覆われている。長期保存可能な無菌包装の場合、包装材料は、酸素バリア材料、例えば、アルミニウム箔の層も含み、この層はヒートシールプラスチック材料の層と重なり、さらに別のヒートシールプラスチック材料の層で覆われて、最終的に食品に接触する包装の内側面を形成する。
【0006】
この種のパッケージは、通常、全自動包装機で生産される。
【0007】
包装材料ウェブを滅菌するための滅菌装置を通して、滅菌された包装材料ウェブが維持され前進する隔離チャンバに前進させる包装機が知られている。隔離チャンバ内で包装材料ウェブを前進させる間に、包装材料ウェブは長手方向に折り畳まれてシールされ、チューブを形成し、チューブはさらに(垂直)前進方向に沿って送られる。形成作業を完了するために、チューブは、注ぎ込み可能な製品、特に、注ぎ込み可能な食品で充填され、横方向にシールされ、その後、前進方向に沿って前進する間に包装機のパック形成ユニット内で等間隔の横方向の断面に沿って切断される。このようにしてピローパッケージが得られる。このピローパッケージは、中央本体と、中央本体から突出した複数のフラップとを有する密封された半完成パックを画定する。完成パッケージを得るために、ピローパッケージはさらに形成され、フラップが折り畳まれ、中央本体上にシールされる。
【0008】
この種の典型的な包装機は、
- 注ぎ込み可能な製品が充填された半完成パックを形成するように構成された形成装置と、
- 形成装置から半完成パックを受け取り、半完成パックから完成パッケージを形成するように構成された折り畳み装置と、
を備える。
【0009】
一般的な折り畳み装置は、インフィードコンベヤを備えており、このコンベヤは、形成装置から半完成パックを受け取り、半完成パックを折り畳み装置の折り畳み装置に供給するよう構成されている。
【0010】
インフィードコンベヤは、半完成パックを支持するためのキャリアと、複数のプッシュ要素を担持するベルトコンベヤとを備える。ベルトコンベヤは、前進経路の動作部分に沿って前進するときに、プッシュ要素がキャリア上の半完成パックを供給経路に沿って向けるように、プッシュ要素を前進経路に沿って進めるように構成される。
【0011】
インフィードコンベアの動作は、折り畳み装置への半製品パックの正しい供給を保証する必要がある。特に、オペレータは、プッシュ要素が半完成パックに対して正しい方法で前進するように、インフィードコンベヤをセットアップしなければならない。プッシュ要素が半完成パックの下に入り込みジャミングを引き起こすことや、プッシュ要素が到着するのが遅すぎて、半完成パックが正しく折り畳まれなくなる可能性があるため、プッシュ要素が半完成パックに対して先行することを確実に回避する必要がある。
【0012】
しかし、そのためには、十分な訓練を受けたオペレータが必要であり、多大な時間を要する。
【0013】
そのため、この分野では、既知のインフィードコンベヤをさらに改良する必要性がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
本発明の目的は、上記の不都合の少なくとも1つを解決することができる、改良されたインフィードコンベヤを、簡単かつ低コストで提供することである。
【0015】
本発明のさらなる目的は、上記の不都合の少なくとも1つを解決することを可能にする、改良された折り畳み装置を、簡単かつ低コストで提供することである。
【0016】
本発明のさらなる目的は、上記の不都合の少なくとも1つを解決することができる、改良された包装機を、簡単かつ低コストの方法で提供することである。
【0017】
本発明によれば、独立請求項に記載のインフィードコンベヤが提供される。
【0018】
好ましい実施形態は、従属請求項に記載されている。
【0019】
また、本発明によれば、請求項13に記載の折り畳み装置が提供される。
【0020】
また、本発明によれば、請求項14又は15に記載の包装機が提供される。
【課題を解決するための手段】
【0021】
以下、本発明の非限定的な実施形態について、添付の図面を参照しながら例示的に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】本発明によるインフィードコンベヤを備えた折り畳み装置を有する包装機の概略図であり、明瞭化のために取り除かれている。
図2】半完成パックから最終的なパッケージへの変換を模式的に表したもので、明瞭化のために部品が取り除かれている。
図3図1の折り畳み装置の拡大斜視図であり、明瞭化のために部品が取り除かれている。
図4図1のインフィードコンベヤの拡大斜視図であり、明瞭化のために部品が取り除かれている。
図5図1の折り畳み装置の一部を示す断面図であり、明瞭化のために部品が取り除かれている。
【発明を実施するための形態】
【0023】
番号1は、全体として、注ぎ込み可能な製品、特に、低温殺菌牛乳、フルーツジュース、ワイン、トマトソース等の注ぎ込み可能な食品の(密封された)完成パッケージ2を製造するための包装機を示す。
【0024】
包装材料のウェブ4は、多層構造(図示せず)を有し、少なくとも繊維質材料の層、例えば、紙又は厚紙の層と、繊維質材料の層を互いの間に介在させた少なくとも2層の、例えば、ポリエチレンからなるヒートシールプラスチック材料を備える。これら2層のヒートシールプラスチック材料のうちの1層は、最終的に注ぎ込み可能な製品に接触する完成パッケージ2の内側面を画定する。
【0025】
いくつかの可能な非限定的な実施形態によれば、ウェブ4は、特にヒートシールプラスチック材料の層のうちの1つと繊維状材料の層との間に配置される、ガスバリア性及び光バリア性材料の層、例えば、アルミニウム箔又はエチレンビニルアルコール(EVOH)フィルムを含んでもよい。好ましくは、ウェブ4は、ガスバリア性及び光バリア性材料の層と繊維状材料の層との間に介在されるヒートシールプラスチック材料のさらなる層を含んでもよい。
【0026】
より詳細には、各完成パッケージ2は、長手方向軸に沿って延び、(それぞれの長手方向軸に沿って延びる)長手方向シーム部分と、一対の横方向シールバンド、特に、横方向上部シールバンドと横方向下部シールバンドを有してもよい。特に、各完成パッケージ2は、実質的に平行六面体の構造を有してもよい。
【0027】
さらに、各完成パッケージ2は、完成パッケージ2の両側に配置され、(それぞれの長手方向軸に対して横方向である)少なくとも2つの横壁と、横壁の間に延びる複数の側壁とを備えてもよい。
【0028】
より具体的には、完成パッケージ2の1つ横壁は底壁を画定し、他の横壁は天壁を画定する。特に、底壁は、例えば、流通拠点内の棚等の(水平な)平面上に置かれるように適合された支持面を有し、天壁は、底壁に対向している。
【0029】
図1及び図2を参照すると、包装機1は、注ぎ込み可能な製品が充填された、例えばピローパック等の半完成パック5を(密封して)製造し、さらに半完成パック5を処理し、及び/又は完成パッケージ2を得るために操作し、及び/又は、完成パッケージ2を形成するよう構成される。使用時に、まず、包装機1によって半完成パック5が製造され、次に、包装機1によって半完成パック5から完成パッケージ2が得られる。
【0030】
より具体的には、各半完成パック5は、少なくとも中央主体6と、中央主体6から突出した複数のフラップ7とを含んでもよい。
【0031】
さらに、各半完成パック5は、それぞれの長手方向軸Aに沿って延び、(長手方向軸Aに沿って延びる)長手方向シールバンド8と、それぞれの半完成パック5の対向する端部10に配置された2つの横方向シールバンド9とを含んでも良い。
【0032】
特に、各長手方向シールバンド8及び各横方向シールバンド9は、それぞれの完成パッケージ2(それぞれの半完成パック5から得られる)の対応する長手方向シーム部分及び対応する横方向シールバンドをそれぞれ画定する。
【0033】
より具体的には、各半完成品パック5の端部は、それぞれの中央主体6からそれぞれの横方向シールバンド9までテーパ状になってもよい。
【0034】
さらに具体的には、各端部10は、特に、両側のエッジに、少なくとも2つのそれぞれのフラップ7を有する。
【0035】
図1を参照すると、包装機1は、
- 注ぎ込み可能な製品の半完成パック5を形成及び/又は取得するように構成された形成装置15と、
- 形成装置15から半完成パック5を受け取り、半完成パック5から注ぎ込み可能な製品の完成パッケージ2を形成するように構成された折り畳み装置16と、
を備える。
【0036】
より詳細には、形成装置15は、
- 内部(無菌)環境を外部(敵対的)環境から分離するように構成された隔離チャンバ17と、
- ウェブ4をウェブ前進経路Pに沿って、少なくとも、使用時にウェブ4がチューブ3に形成されるチューブ形成ステーションまで前進させ、チューブ3をチューブ前進経路Qに沿って前進させるように構成された搬送装置18と、
- 隔離チャンバ17内に少なくとも部分的に配置され、隔離チャンバ17内のチューブ形成ステーションでチューブ3を形成し、長手方向にシールするように構成されたチューブ形成・シール装置19と、
- チューブ3に注ぎ込み可能な製品を充填するための充填装置20と、
- 半完成パック5を得るため、及び/又は製造するために、チューブ3を少なくとも形成し横方向にシールし、特に、チューブ3がチューブ前進経路Qに沿って前進する間に、特に、チューブ3を横方向に切断するように構成されたパック形成ユニットと、
を備える。
【0037】
特に、パック形成ユニットは、チューブ前進経路Qに沿って隔離チャンバ17及びチューブ形成・封止装置19の下流側に配置される。
【0038】
さらに、チューブ3は、長手方向軸に沿って、特に、垂直方向に延在してもよい。
【0039】
さらに、包装機1は、ウェブ前進経路Pに沿ってチューブ形成ステーションの上流に配置された滅菌ステーションにおいて、ウェブ4の少なくとも一部を滅菌する滅菌装置をさらに備えてもよい。
【0040】
より詳細には、充填装置20は、注ぎ込み可能な製品の貯蔵タンク(図示せず、公知である)と流体連通している、又は流体連通するように制御可能であり、注ぎ込み可能な製品を、使用中に、前進するチューブ3内に供給するためにチューブ3内に一部配置される充填チューブ22を含んでもよい。
【0041】
より具体的には、チューブ形成・シール装置19は、ウェブ4から、特にウェブ4のそれぞれの対向する側方エッジを重ねることによってチューブ3を形成するように構成された少なくとも1つのチューブ形成アセンブリ23と、チューブ3を、特にウェブ4の対向する側方エッジの重なりによって得られるチューブ3の部分に沿って長手方向にシールするように構成された少なくとも1つのシーリングヘッド24と、を備える。
【0042】
さらに具体的には、チューブ形成アセンブリ23及びシーリングヘッド24は、隔離チャンバ17内に配置される。
【0043】
いくつかの好ましい非限定的な実施形態によれば、パック形成ユニットは、少なくとも1つの操作アセンブリ(図示せず、公知である)と、少なくとも1つのカウンター操作アセンブリ(図示せず、公知である)の複数の対と、
- 操作アセンブリ及びカウンター操作アセンブリをそれぞれの搬送経路に沿って前進させるように構成された搬送ユニット(図示せず、公知である)と、を備える。
【0044】
より具体的には、各操作アセンブリは、使用中、特に、それぞれの搬送経路のそれぞれの動作部分に沿って進むときに、1つのそれぞれの半完成パック5を得るためのチューブ3の形成、横方向シール、特に、横方向の切断のために、それぞれの組のそれぞれのカウンター操作アセンブリと協力するように構成されてもよい。
【0045】
図1図5を参照すると、折り畳み装置16は、少なくとも、
- 半完成パック5を、特に、形成装置15、特に、パック成形ユニットから受け取り、半完成パック5を移送ステーション31に供給するように構成されたインフィードコンベヤ30と、
- インフィードコンベア30から半完成パック5を移送ステーション31で受け取り、半完成パック5から完成パッケージ2を得るように半完成パック5を処理及び/又は操作するように構成された折り畳みユニット32と、
を備える。
【0046】
図1図5を参照すると、インフィードコンベア30は、少なくとも、
- 半完成パック5を搬送するように構成されたキャリア33と、
-開示された特定の実施形態における、それぞれの半完成パック5を係合するように構成された、1つ以上のプッシュ要素34と、
- プッシュ要素34を(エンドレスの)前進経路Rに沿って前進させるように構成され、使用時に、前進経路Rの操作部分R1に沿って前進するときに、プッシュ要素34がキャリア33上の半完成パック5を供給経路Sに沿って(及び移送ステーション31に)案内するように構成されている搬送装置35と、
を備える。
【0047】
特に、各プッシュ要素34は、使用時に、操作部分R1に沿って前進するとき、さらに特に、それぞれの半完成パック5を移送ステーション31に供給するために、1つのそれぞれの半完成パック5に対して当接するように構成される。
【0048】
さらに、インフィードコンベヤ30は、プッシュ要素34とそれぞれの半完成パック5との間の距離d(図5参照)を測定するための距離検出装置36も含んでいる。特に、距離検出装置36は、距離dが決定された距離範囲内にあるかどうか(これは、半完成パック5の移送ステーション31及び/又は折り畳みユニット32への正しい供給を保証する)を決定するために、各プッシュ要素34とそれぞれの半完成パック5との間の距離dを決定することを可能にする。
【0049】
より詳細には、搬送装置35は、プッシュ要素34を操作部分R1に戻すように向けるための戻り部分R2に沿ってプッシュ要素34を進めるように構成されてもよい。
【0050】
より具体的には、搬送装置35は、前進経路R、特に操作部分R1及び戻り部分R2に沿ってプッシュ要素34を繰り返し前進させるように構成される。さらに、各プッシュ要素34は、操作部分R1に沿って前進する際に、それぞれの半完成パック5と係合するように構成される。
【0051】
好ましくは、距離検出装置36は、使用時に、それぞれの半完成パック5と係合する前に、1つのそれぞれの半完成パック5からの各プッシュ要素34の距離dを決定するように構成されてもよい。言い換えれば、距離検出装置36は、プッシュ要素34とそれぞれの半完成パック5との係合の前に、プッシュ要素34とそれぞれの半完成パック5との間の距離dを決定するように構成される。
【0052】
距離dは、プッシュ要素5のそれぞれの係合部(使用時に、半完成パック5に対して接する)と、それぞれの半完成パック5のそれぞれの後続部(それぞれの係合部が接する)との間の距離として表すことができる。
【0053】
いくつかの可能な実施形態によれば、距離検出装置36は、使用時に、それぞれのプッシュ要素34が基準位置37にあるとき及び/又は基準位置37を通過するときに、プッシュ要素34とそれぞれの半完成パック5との間の距離dを決定するように構成される。特に、距離検出装置36は、プッシュ要素34が基準位置37にあるとき及び/又は基準位置37を通過するときの第1の時刻を決定するように構成される。
【0054】
距離検出装置36は、基準位置38における半完成パック5の通過、特に、通過に関連する第2の時間を決定するように構成されてもよい。
【0055】
さらに、距離検出装置36は、第1の時間及び第2の時間に依存して、それぞれの半完成パック5からのプッシュ要素34の距離dを決定するように構成される。
【0056】
好ましくは、距離dを決定することによって、プッシュ要素34がそれぞれの半完成パック5と係合するときの衝突の時間を決定することも可能である。
【0057】
開示された実施形態によれば、基準位置38は、基準位置37とは異なる。あるいは、基準位置38と基準位置37は一致してもよい。
【0058】
より詳細には、距離検出装置36は、プッシュ要素34が基準位置37にあること及び/又は基準位置37を通過することを検出するように構成されたセンサ群39(一部のみ図示)と、半完成パック5が基準位置38にあること及び基準位置38を通過することを検出するように構成されたセンサ群40とを備える。特に、センサ群39及びセンサ群40のそれぞれの位置は、基準位置37及び基準位置38をそれぞれ画定する。
【0059】
より具体的には、センサ群39及びセンサ群40の各1つは、それぞれフォトセル(photocell)配置を備えてもよい。
【0060】
さらに具体的には、各フォトセル配置は、互いに間隔をあけて配置された発光素子42及び受光素子43を備えてもよく、特に組み合わせて光電バリア(photo-electric barrier)を画定する。
【0061】
図3図5を参照すると、搬送装置35は、プッシュ要素34を担持するコンベヤベルト47を含んでもよく、特に、コンベヤベルト47に沿って等間隔に配置され、プッシュ要素34を前進経路Rに沿って進めるように構成されており、特に、プッシュ要素34はコンベヤベルト47と一体である。
【0062】
さらに、搬送装置35は、少なくとも一対のプーリ48と、コンベアベルト47の前進を制御するためにプーリ48の少なくとも1つに動作可能に結合された少なくとも1つのアクチュエータとを備える。
【0063】
さらに、センサ群の各発光素子42と各受光素子43は、コンベアベルト47に隣接して配置され、コンベアベルト47の一部を互いに挟み込むように配置されている。
【0064】
より詳細には、キャリア33は、互いに間隔をあけて配置され、互いの間に間隙51を画定する第1レール49及び第2レール50を備えてもよい。第1レール49及び第2レール50のそれぞれは、半完成パック5のそれぞれの部分を担持するように構成されている。特に、プッシュ要素34は、使用時に、操作部分R1に沿って前進するとき、間隙51内を前進するように構成される。
【0065】
より具体的には、センサ群40の発光素子42及び受光素子43は、互いの間にキャリア33の一部を介在させる。
【0066】
さらに、センサ群40の発光素子42及び受光素子43の一方は、具体的に発光素子42を示した場合、第2レール50に隣接して配置され、センサ群40の発光素子42及び受光素子43の他方は、具体的に受光素子43を示した場合、第1レール49に隣接して配置される。
【0067】
さらに詳細には、キャリア33は、形成装置15、特にパック形成ユニットから半完成パック5を受け取るための(湾曲した)受け取り部分52と、受け取り部分52の下流の案内部分53とを備えてもよい。特に、半完成パック5は、使用中、供給経路Sに沿って前進する際に、案内部分53の(少なくとも一部の)部分に沿って前進する。
【0068】
特に、インフィードコンベヤ30は、最初に成形装置15、特にパック成形ユニットから到着する半完成パック5が受動的に前進し(すなわち、アクチュエータやコンベアなしで、成形装置15、特に、パック成形ユニットの動作から生じる運動エネルギーにのみ依存し)、次にプッシュ要素34の押し作用により能動的に前進するように設計される。
【0069】
好ましくは、第1レール49及び第2レール50は、受け取り部分52及び案内部分53のそれぞれの部分を備える。特に、使用時には、半完成パック5は、受け取り部分52に沿って受動的に前進する。
【0070】
さらに、インフィードコンベヤ30は、案内部分53上の半完成パック5を減速させる、特に、徐々に減速させるように構成された破断ユニット54を含んでもよい。特に、破断ユニット54は、受動的に前進する半完成パック5を(徐々に)減速させるように構成されている。
【0071】
図1図5を参照すると、折り畳みユニット32は、少なくともそれぞれの中央本体6を(それぞれの完成パッケージ2の所望の形態及び/又は形状に)形成及び/又は成形するようにパック5を操作及び/又は処理し、それぞれの中央本体6に対するフラップ7の相対位置を制御及び/又は決定するように構成される。
【0072】
必須ではないが、好ましくは、折り畳みユニット32は、各フラップ7をそれぞれの中央本体6上にシールするように構成される。
【0073】
より詳細には、折り畳みユニット32は、少なくとも、
- 半完成パック5を最終前進経路に沿って前進させるように構成された搬送アセンブリ55と、
- 最終前進経路に沿って半完成パック5を前進させる間に、各中央本体6を形成及び/又は成形するため、及び/又はフラップ7をそれぞれの中央本体6に折り畳んでシールするために構成された少なくとも一つの処理ユニット56と、
を備える。
【0074】
より具体的には、搬送アセンブリ55は、最終前進経路に沿ったそれぞれの半完成パック5の前進中に、少なくとも1つのそれぞれの半完成パック5を保持するように構成された複数の保持ポケット57を備える。
【0075】
いくつかの可能な非限定的な実施形態によれば、包装機1は、距離dに応じて折り畳み装置18、インフィードコンベヤ30及び/又は折り畳みユニット32の動作を制御するように構成された制御ユニットを含んでもよい。
【0076】
いくつかの可能な非限定的な実施形態によれば、インフィードコンベア30は、距離dが(所定の)距離に対応するように、及び/又は(所定の)距離範囲内にあるように、特に、制御ユニットによって、制御及び/又は制御可能である。
【0077】
使用時、包装機1は、注ぎ込み可能な製品を充填した完成パッケージ2を形成する。
【0078】
特に、パッケージ2を形成する方法は、以下の主要なステップを含み、
- 形成装置15によって半完成パック5を形成すること、
- 折り畳み装置16の操作により、半完成パック5を完成パッケージ2に折り畳むこと、
を備える。
【0079】
より詳細には、半完成パック5を形成する主ステップは、少なくとも、
- 特に、搬送装置18の操作によって、ウェブ4を前進経路Pに沿って前進させること、
- チューブ形成・シール装置19、特に、チューブ形成アセンブリ23によって、ウェブ4を、特に、隔離チャンバ17内で、チューブ3内に折り畳むこと、
- チューブ形成・シール装置19、特に、シールヘッド24の操作により、チューブ3を、特に、隔離チャンバ17内で長手方向にシールすること、
- 充填装置20、特に、充填パイプ22の操作により、注ぎ込み可能な製品をチューブ3に充填すること、
- 搬送装置18及び/又はパック形成ユニットの操作により、チューブ前進経路Qに沿ってチューブ3を前進させること、
- パック形成ユニットの操作により、チューブ3をチューブ前進経路Qに沿って前進させる間に、チューブ3の形成、横シール、横方向に切断することにより、チューブ3から半完成パック5を得ること、
を備える。
【0080】
さらに、形成するステップは、滅菌ステーションでウェブ4を滅菌するステップを含んでもよい。
【0081】
より詳細には、半完成パック5を折り畳むステップは、以下のサブステップを含んでもよい。
- インフィードコンベア30の操作により半完成パック5を折り畳みユニット32に供給すること、
折り畳みユニット32の操作により、半完成パック5を最終的に折り畳むこと。
【0082】
より具体的には、搬送装置35のサブステップの間、操作部分R1に沿って前進するときにプッシュ要素34がそれぞれの半完成パック5に係合し、それぞれの半完成パック5を移送ステーション31及び/又は折り畳みユニット32に押し付けるように、前進経路Rに沿ってプッシュ要素34を前進させる。
【0083】
さらに、供給するステップの間において、それぞれのプッシュ要素34とそれぞれの半完成パック5との間の距離dが、距離検出装置36により決定される。特に、基準位置38におけるそれぞれの半完成パック5の通過のそれぞれの第2の時間と、基準位置37におけるそれぞれのプッシュ要素34の通過のそれぞれの第1の時間とが、特に、それぞれのフォトセル配置によって決定され、距離dはそれぞれの第1の時間及びそれぞれの第2の時間に依存して決定される。
【0084】
さらに、供給するステップの間、半完成パック5は、形成装置15、特に、パック形成ユニットから受け取られる。特に、最初は、半完成パック5が少なくとも受け取り部分52に沿って受動的に前進し、その後、半完成パック5は、プッシュ要素34との相互作用及び操作部R1に沿ったそれらの前進により、移送ステーション31及び/又は折り畳みユニット32に能動的に供給される。
【0085】
好ましくは、供給するステップの間、破断ユニット54は、それぞれのプッシュ要素34によって係合される前に、受動的に前進する半完成パック5を減速させ、特に、徐々に減速させる。
【0086】
より詳細には、最終折り畳みのステップの間、それぞれの中央本体6が形成され、及び/又はそれぞれのフラップ7がそれぞれの中央本体6上に折り畳まれてシールされ、半完成パック5から完成パッケージ2が形成される。
【0087】
より具体的には、最終折り畳みのステップの間、半完成パック5は、最終前進経路に沿って(搬送アセンブリ55の操作によって)前進し、最終前進経路に沿って前進中に(処理ユニット56の操作によって)処理され、完成パッケージ2を得る。特に、処理ユニット56は、それぞれの中央本体6を形成及び/又は成形し、及び/又はそれぞれのフラップ7をそれぞれの中央本体6に折り畳んでシールする。
【0088】
さらに、最終折り畳みのステップでは、半完成パック5が、移送ステーション31で保持ポケット57に挿入される。
【0089】
いくつかの可能な非限定的な実施形態によれば、成形装置15及び/又はインフィードコンベヤ30及び/又は折り畳みユニット32の操作は、距離dの関数として制御される。
【0090】
いくつかの可能な非限定的な実施形態によれば、インフィードコンベヤ30は、特に制御ユニットによって、距離dが所定の距離に対応するように、及び/又は所定の距離範囲内にあるように、制御される。
【0091】
本発明によるインフィードコンベア30の利点は、前述の説明から明らかであろう。
【0092】
特に、距離検出装置36を設けることにより、プッシュ要素34とそれぞれの半完成パック5との間の距離dを制御及び/又は監視することが可能である。このようにして、距離dが所望の範囲に存在するかどうかを監視することが可能である。このようにして、プッシュ要素34が半完成パック5と正しく係合し、半完成パック5の折り畳みユニット32への正しい供給を保証することが可能である。さらに、このようにして、半完成パック5が誤ったタイミングで折り畳みユニット32に供給されることを回避することが可能である。同様に、半完成パック5のジャムも回避される。
【0093】
さらに、距離検出装置36を設けることで、インフィードコンベヤ30の設置が容易になる。
【0094】
明らかに、添付の特許請求の範囲に定義される保護範囲から逸脱することなく、本明細書に記載される包装機1に変更を加えてもよい。
図1
図2
図3
図4
図5
【国際調査報告】