(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-01-25
(54)【発明の名称】ツールモジュールの地下移送を有する押出設備
(51)【国際特許分類】
B29C 48/265 20190101AFI20240118BHJP
【FI】
B29C48/265
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023537254
(86)(22)【出願日】2021-10-22
(85)【翻訳文提出日】2023-06-19
(86)【国際出願番号】 FR2021051855
(87)【国際公開番号】W WO2022136746
(87)【国際公開日】2022-06-30
(32)【優先日】2020-12-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】FR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】514326694
【氏名又は名称】コンパニー ゼネラール デ エタブリッスマン ミシュラン
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100098475
【氏名又は名称】倉澤 伊知郎
(74)【代理人】
【識別番号】100130937
【氏名又は名称】山本 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100144451
【氏名又は名称】鈴木 博子
(74)【代理人】
【識別番号】100196221
【氏名又は名称】上潟口 雅裕
(72)【発明者】
【氏名】デル-ホヨ ファビアン
(72)【発明者】
【氏名】ババン トマ
(72)【発明者】
【氏名】ティロ エルヴェ
(72)【発明者】
【氏名】ル-ビアン パブロ
【テーマコード(参考)】
4F207
【Fターム(参考)】
4F207AA45
4F207AH20
4F207AJ08
4F207AM10
4F207AM20
4F207KA01
4F207KK12
4F207KL99
(57)【要約】
本発明は、輪郭付き要素(2)を生成するためにツールモジュール(6)を受け入れてそれ(4)に押出機を接続するように設計されたコアサイト(5)を備える押出設備に関するものであり、コアサイト(5)は、「作業レベル」(11)と呼ばれる第1のレベル(11)に位置付けられ、作業レベルには、オペレータがその上を動き回ってコアサイト(5)にアクセスすることができる床(12)が設けられ、設備(1)は、地下移送のためのデバイス(30)を備え、それは、床(12)の下方に位置付けられた「地下」(32)と呼ばれる第2のレベルから又はそれぞれ第2のレベル(32)までツールモジュール(6)に床(120)を通過させるために昇降機ケージ(31,41)を使用してツールモジュール(6)をコアサイト(5)まで搬送すること及びツールモジュール(6)をコアサイト(5)の外に同じく作業レベルに位置付けられた遠隔準備サイト(40)から及びそれぞれ準備サイト(40)まで移動することを可能にする。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
輪郭付き要素の構成材料を供給することを意図する少なくとも1つの第1の押出機(4)を担持する少なくとも1つの第1のヘッドモジュール(3)を備え、同じくツールモジュール(6)への該少なくとも1つの第1の押出機(4)の接続を可能にして輪郭付き要素(2)を成形するために該ツールモジュール(6)を受け入れるように設計された「コアサイト」(5)と呼ばれるサイト(5)を備える、輪郭付き要素(2)を生産することを意図する押出設備(1)であって、
前記コアサイト(5)は、オペレータがその上を動き回って床(12)の上方に位置付けられた該コアサイト(5)にアクセスする該床(12)が設けられた「作業レベル」11と呼ばれる第1のレベル(11)に位置付けられ、かつ
設備(1)が、前記ツールモジュール(6)を前記コアサイト(5)まで搬送すること及び/又はそれぞれ該ツールモジュール(6)を該コアサイト(5)から取り外すことを可能にする地下移送デバイス(30)を備え、該地下移送デバイス(30)は、その目的のために、前記作業レベル(11)の前記床(12)の下方に位置付けられた「地下室」(32)と呼ばれる第2のレベル(32)から又はそれぞれそこまで該床(12)を通して該ツールモジュール(6)を移動するように設計された少なくとも1つの第1の持ち上げケージ(31)を備える、
ことを特徴とする押出設備(1)。
【請求項2】
前記第1のヘッドモジュール(3)を一方で該第1のヘッドモジュール(3)が前記コアサイト(5)の近くに移動され、従って、押圧されて前記ツールモジュール(6)と接触し、すなわち、前記第1の押出機(4)を該ツールモジュール(6)と連通して置く閉鎖構成と、他方で前記作業レベル(11)で前記床(12)上にいるオペレータに対してアクセス可能に留まりながら該第1のヘッドモジュール(3)が該コアサイト(5)から及び従って該ツールモジュール(6)から遠ざけられる開放構成との間で該第1のヘッドモジュール(3)を交互に変更するように、該作業レベル(11)の該床(12)上で該第1のヘッドモジュール(3)を置換することを可能にする結合デバイス(20)を備えることを特徴とする請求項1に記載の設備。
【請求項3】
前記コアサイト(5)は、前記作業レベル(11)の前記床(12)の上方の0cmと200cmの間、好ましくは30cmと180cmの間の高さ範囲内に位置付けられることを特徴とする請求項1又は2に記載の設備。
【請求項4】
前記コアサイト(5)とは別でそこから遠隔であり、かつ該コアサイト(5)の外側で前記ツールモジュール(6)の準備、特に清浄化を可能にするために設けられた準備サイト(40)を有し、
前記地下移送デバイス(30)は、前記第1の持ち上げケージ(31)を通じて前記床(12)を通して移動することにより、前記ツールモジュール(6)を前記準備サイト(40)から前記コアサイト(5)まで及びその逆に該コアサイト(5)から該準備サイト(40)まで搬送することができるように配置される、
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の設備。
【請求項5】
前記準備サイト(40)は、前記床(12)上を動き回るオペレータに対してアクセス可能であるように該床(12)の上方で前記作業レベル(11)に位置付けられ、
前記地下移送デバイス(30)は、前記第1の持ち上げケージ(31)から距離を置いて位置付けられた第2の持ち上げケージ(41)を備え、該第2の持ち上げケージは、前記地下室(32)に位置付けられたコンベヤ(42)によって該第1の持ち上げケージ(31)に接続され、かつ前記床(12)を通して前記ツールモジュール(6)を該床(12)の上方の前記作業レベル(11)に位置付けられた前記準備サイト(40)から該床(12)の下方の該地下室(32)に位置付けられた該コンベヤ(42)まで及びその逆に移動して該床(12)の下方の該地下室(32)に位置付けられた該コンベヤ(42)から該床(12)の上方に位置付けられた前記準備サイト(40)まで移動するように設計される、
ことを特徴とする請求項4に記載の設備。
【請求項6】
前記地下移送デバイス(30)は、第1のツールブロック6を受け入れることができる第1のレセプタクル(45)と第2のツールブロック(106)を受け入れることができる第2のレセプタクル(46)とを備え、
前記地下移送デバイス(30)は、前記第1のレセプタクル(45)と前記第2のレセプタクル(46)とを前記第1の持ち上げケージ(31)に対面して交互に置くことができるように設計され、従って、該地下移送デバイス(30)が該第1のレセプタクル(45)に該第1の持ち上げケージ(31)を通じて前記コアサイト(5)から来る使用済みの第1のツールブロック(6)を受け入れ、次に、該第1のツールブロック(6)に対する置換として新しい第2のツールブロック(106)を該第1の持ち上げケージ(31)を通じて該第2のレセプタクル(46)から該コアサイト(5)まで移送する交換作動を実行することができる、
ことを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の設備。
【請求項7】
前記第1及び第2のレセプタクル(45,46)は、前記地下室(32)内で前記第1の持ち上げケージ(31)から前記第2の持ち上げケージ(41)まで及びその逆に出入りすることができるように好ましくは直線水平移送レール(44)に沿って前記コンベヤ(42)によって搬送されることを特徴とする請求項5及び6に記載の設備。
【請求項8】
前記ツールモジュール(6)が前記コアサイト(5)に位置付けられた時にそれがローラー(7)と相互作用して前記輪郭付き要素(2)を成形するための間隙8を形成するように、前記第1の持ち上げケージ(31)と垂直方向に並んで該コアサイト(5)の上方で回転することができるように装着された該ローラー(7)を備えることを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の設備。
【請求項9】
少なくとも1つの第2の押出機(104,104_2,104_3)を担持する第2のヘッドモジュールを前記作業レベル(11)に備え、
前記第1及び前記第2のヘッドモジュールは、前記コアサイト(5)の両側で互いに反対方向に結合方向(X)と呼ばれる第1の水平方向(X)に沿って前記床上を置換することができるように装着され、従って、一方で該第1及び第2のヘッドモジュール(3,103)の各々が該結合方向(X)に沿って該コアサイト(5)から遠ざけられて前記地下移送デバイス(30)が該コアサイト(5)で前記ツールモジュール(6)に係合すること及び/又は該ツールモジュール(6)を該コアサイト(5)から取り外すことを可能にする開放構成と、他方で該第1及び第2のヘッドモジュール(3,103)が該結合方向(X)に沿って互いに近く移動されて該結合方向(X)に沿って該ツールモジュール(6)の両側で該コアサイト(5)に位置付けられた該ツールモジュール(6)に対して押圧された状態に保持され、前記第1の押出機(4)及び前記第2の押出機を該ツールモジュール(6)と連通して置く閉鎖構成とに対して交互に採用することができ、
前記第1の持ち上げケージ(31)は、前記コアサイト(5)及び前記ローラー(7)と垂直に並んで該コアサイト(5)の下方に位置付けられ、
前記第2の持ち上げケージ(41)は、前記準備サイト(41)と垂直に並んで該準備サイト(40)の下方に位置付けられ、
前記準備サイト(40)及び対応する前記第2の持ち上げケージ(41)は、第2の水平方向(Y)に沿って前記コアサイト(5)及び前記第1の持ち上げケージ(31)に対してオフセットされ、該第2の水平方向(Y)は、前記結合方向(X)に対して横断方向であり、かつ好ましくは垂直であり、かつそれに沿って前記地下室(32)に位置決めされた前記コンベヤ(42)が方向付けられ、
前記床(12)は、該床(12)上に立っている前記オペレータが、前記作業レベル(11)を離れることなく、前記第1及び第2のヘッドモジュール(3,103)が前記閉鎖構成にある時及び該第1及び第2のヘッドモジュール(3,103)が前記開放構成にある時の両方で前記コアサイト(5)、前記準備サイト(40)、及び該第1及び第2のヘッドモジュール(3,103)に交互にアクセスすることを可能にするのに十分に大きい水平平面に沿って延びる、
ことを特徴とする請求項5及び8に記載の設備。
【請求項10】
前記ツールモジュール(6)は、それらの厚みの方向に前記結合方向(X)に沿って互いに対して積み重ねられた平行プレートのアセンブリを備えることを特徴とする請求項9に記載の設備。
【請求項11】
前記床(12)の上方の前記作業レベル(11)の自由高さが、2.00mに等しいか又はそれよりも高く、好ましくは2.50m、又は更に3.00mであり、
前記地下室での前記自由高さ(H32)は、1.90mに等しいか又はそれよりも高く、好ましくは2.00mと2.50mの間に位置する、
ことを特徴とする請求項1から10のいずれか一項に記載の設備。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、押出設備の分野に関連し、より具体的には、1又は2以上のゴム化合物から輪郭付き要素を生成することを意図する押出設備に関する。
【背景技術】
【0002】
そのような輪郭付き要素は、特に、空気式タイヤの製造を意図することができる。
【0003】
それ自体公知の方式で、押出設備は、ツールに装着された複数の押出機を備える可能性があり、ツールは、この押出機から来る様々な化合物を一緒にして配置することを可能にし、かつ輪郭付き要素を成形するためのダイを有する。すなわち、複数の化合物の共押出によって比較的複雑な輪郭付き要素を取得することが有利に可能である。
【0004】
しかし、1及び同じ設備内の多数の押出機と、特にゴム化合物の押出中に発生するかなりの圧縮応力に対して十分にロバストでなければならないツールの大型の性質とは、比較的嵩張った設備の生成に至り、特に、その一部の部品は、互いに非常に遠隔であり、及び/又は時にはアクセスが困難である。
【0005】
これは、特にゴム化合物の連続供給を保証するために押出作動中に押出機に補給する必要がある又は生産を再開するために押出作動後にツール及び/又は押出機を清浄化する必要がある時に設備の管理を複雑にする。
【0006】
その結果、特に、1及び同じ押出設備を作動及び/又は清浄化するために多数のオペレータを動員する必要があることも珍しくなく、各オペレータは、押出設備内の個別のステーションに割り当てられる。
【0007】
更に、第1のタイプの輪郭付き要素の生産から第1のタイプとは異なる第2のタイプの輪郭付き要素の生産に移行するために設備を再構成するのに、かつより具体的にツールを変更するのに必要な作動は、多くの場合に複雑かつ厄介であり、従って比較的長い時間がかかり、これは、押出機及び/又はツールの置換中に使用される重量が特に大きく、この置換が全く安全に行われることを保証するためにオペレータによる多くの用心を必要とする場合に直さらである。
【0008】
この理由により、公知の押出設備は、それらが、特に小規模の一連の対応する特殊タイヤを製造するために各々が非常に特殊かつ様々な特徴を有する小規模の一連の輪郭付き要素の生産を目指す生産の多様化に対する益々高まる需要にも関わらず生産の迅速変更に十分に適応していないという点で、多くの場合に非常に柔軟であるとは言えない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明の主題の最終的な目標は、上述の欠点を克服し、良好なコンパクト性と、高度な使い易さと、生産の変更中に全く安全に迅速再構成するための優れた機能とを有する押出設備を提案することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の主題は、輪郭付き要素を生産することを意図する押出設備によって到達され、この設備は、輪郭付き要素の構成材料を供給することを意図する少なくとも1つの第1の押出機を担持する少なくとも1つの第1のヘッドモジュールを備え、この設備はまた、「コアサイト」と呼ばれるサイトを備え、このサイトは、輪郭付き要素を成形するためにツールモジュールを受け入れてこの少なくとも1つの第1の押出機をツールモジュールに接続することを可能にするように設計され、この設備は、コアサイトが、「作業レベル」と呼ばれる第1のレベルに位置付けられ、このレベルには、オペレータが床の上方に位置付けられたコアサイトにアクセスするためにその上を動き回ることができる床が設けられることを特徴とし、かつこの設備が、ツールモジュールをコアサイトに搬送すること及び/又はそれぞれツールモジュールをコアサイト5から取り外すことを可能にする地下移送デバイスを備え、この地下移送デバイスが、その目的のために、作業レベルの床の下方に位置付けられた「地下室」と呼ばれる第2のレベルから又はそれぞれ第2のレベルまで床を通してツールモジュールを移動するように設計された少なくとも1つの第1の持ち上げケージを備えることを特徴とする。
【0011】
有利なことに、地下室を通したツールモジュールの取り外し及びより一般的に搬送を提供することにより、本発明による設備は、設備の構成要素が、一方で比較的少量の地上の全体面積を占め、従って設備が比較的コンパクトであり、他方で床上を動き回る1及び同じオペレータに対して容易にアクセス可能に留まるように、こうして1及び同じ床レベル上の作業レベルに設置され、かつコアサイトに対して多数の方向に床上に分配することもできる設備の他の構成要素に対して、特に押出機に対して作業レベルで床上の最大量の自由空間をクリアして維持することを可能にする。
【0012】
同様に、以下で詳細に見ることになるように、本発明による地下移送デバイスの実施は、作業レベル上を動き回るオペレータに対してアクセス可能に依然として留まりながら、コアサイトをツールモジュールの清浄化及び準備を意図したかつコアサイトに対して有利にオフセットされた遠隔準備サイトに接続することを可能にする。
【0013】
その結果、有利なことに、1及び同じオペレータは、1及び同じレベルに、具体的には作業レベルの床上に留まることにより、輪郭付き要素生産サイクル中に設備を作動させることができ、その間はいつも、コアサイト及び押出機の間近に彼らに必要な全ての空間を利用可能にし、並行作動では、すなわち、押出作動が行われている間に、次の生産サイクルを予想する工程で近くに位置付けられた準備サイトで新しいツールモジュールを清浄化して準備することができ、次に、本発明による地下移送デバイスにより、生産を変更する時間になった時に使用済みのツールモジュールを新しいツールモジュールと迅速に交換することができる。すなわち、2つの連続生産サイクル間の設備の停止時間を有意に短縮することが可能である。
【0014】
更に、ツールモジュールの移送が地下で行われる限り、この移送は、ツールモジュールの経路が、オペレータによって彼が作業レベル内の床上を動き回る時に取られる1又は2以上のルートを決して横切らないので、完全に安全にされることに注意されたい。
【0015】
本発明の更に別の主題、特徴、及び利点は、以下の説明を読むことから及び純粋に非限定的な例示として提供される添付図面の支援によってより詳細に明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】本発明による例示的設備の全体斜視図である。
【
図3】作業レベル及び地下室を同時に見せる断面前面図に閉鎖構成にある
図1及び2の設備を示す図である。
【
図4】
図4と同じ断面平面内の断面平面に開放構成にある
図1、2、及び3の設備を示す図である。
【
図5】共に床の上方に位置付けられたコアサイト及び遠隔準備ステーションと、床の下方の地下室に位置付けられたコンベヤを通じて準備ステーションからコアサイトまで及びその逆にツールモジュールを移送することを可能にする持ち上げケージとを示す断面側面図に
図1、2、3及び4の設備を示す図である。
【
図6】第1の生産サイクルのために第1のツールモジュールがコアサイトに係合され、第2のツールモジュールが作業レベルに位置付けられた遠隔準備サイトで清浄化及び準備された
図1から5の設備の作業レベル及び地下室を示す断面側面図である。
【
図7】床に設けられた第2の持ち上げケージによる準備サイトからコアサイトまでの第2のツールモジュールの地下室の中への下降と、第2の持ち上げケージを第1の持ち上げケージに接続させるために地下室に延び、第1のツールモジュールに対して意図された第1のレセプタクルと第2のツールモジュールを受け入れる第2のレセプタクルとを備える移送デバイスのコンベヤ上で準備サイトと垂直方向に並んだ第2のツールモジュールの受け入れとを
図6と同じ側面図に例示する図である。
【
図8】第2のツールモジュールと第1の持ち上げケージ及び従ってコアサイトとを接合すること及びコンベヤの第1のレセプタクルを第1の持ち上げケージの下方でコアサイトと垂直方向に並ぶ待機位置に配置することを可能にするコンベヤのレセプタクルの地下室での置換の側面図である。
【
図9】床の上方に位置付けられたコアサイトから地下室内の待機位置に置かれて準備サイトに送られることを意図する第1のツールモジュールの回収を保証するコンベヤの第1のレセプタクルまでの使用済みの第1のツールモジュールの第1の持ち上げケージによる下降の側面図である。
【
図10】コンベヤの第2のレセプタクル及び従ってそれが含有する第2のツールモジュールを第1の持ち上げケージの反対側に位置決めする側面図である。
【
図11】地下室のコンベヤからコアサイトまでの床を通した第1の持ち上げケージ内の第2のツールモジュールの上昇と、第2の生産サイクルの観点で第1のツールモジュールを交換するコアサイト内の第2のツールモジュールの設置との側面図である。
【
図12】第1のレセプタクル及び従ってそれが含有する使用済みの第1のツールモジュールが準備サイトと垂直方向に並んで第2の持ち上げケージの下方に置かれるように第1のツールモジュールを地下室内のコンベヤ上で第2の持ち上げケージまで搬送する側面図である。
【
図13】第1のツールモジュールを清浄化する観点で使用済みの第1のツールモジュールを地下室のコンベヤから第2の持ち上げケージによって準備サイトまで上昇させ、次に、ツールモジュールの次の変更の予想と共にコンベヤの第2のレセプタクルを第2の持ち上げケージの垂直下方に戻すことを側面から見た図である。
【
図14】少なくとも1つの第1の押出機を担持することを意図する第1のヘッドモジュール上で及び少なくとも1つの第2の押出機を担持することを意図する第2のヘッドモジュール上で各々が係合する第1のジョー及び第2のジョーを備え、ジョーが第1及び第2のヘッドモジュールを押圧して接合させ、かつ第1及び第2のヘッドモジュール間にツールモジュールが締結されるように第1及び第2のヘッドモジュールがコアサイトの両側に位置付けられるロッキング機構を実施するための連続段階の斜視詳細図である。
【
図15】少なくとも1つの第1の押出機を担持することを意図する第1のヘッドモジュール上で及び少なくとも1つの第2の押出機を担持することを意図する第2のヘッドモジュール上で各々が係合する第1のジョー及び第2のジョーを備え、ジョーが第1及び第2のヘッドモジュールを押圧して接合させ、かつ第1及び第2のヘッドモジュール間にツールモジュールが締結されるように第1及び第2のヘッドモジュールがコアサイトの両側に位置付けられるロッキング機構を実施するための連続段階の斜視詳細図である。
【
図16】少なくとも1つの第1の押出機を担持することを意図する第1のヘッドモジュール上で及び少なくとも1つの第2の押出機を担持することを意図する第2のヘッドモジュール上で各々が係合する第1のジョー及び第2のジョーを備え、ジョーが第1及び第2のヘッドモジュールを押圧して接合させ、かつ第1及び第2のヘッドモジュール間にツールモジュールが締結されるように第1及び第2のヘッドモジュールがコアサイトの両側に位置付けられるロッキング機構を実施するための連続段階の斜視詳細図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明は、輪郭付き要素2を生産することを意図する押出設備1に関する。
【0018】
特に
図1、
図3、及び
図4に見ることができるように、この設備1は、輪郭付き要素2の構成材料を供給することを意図する少なくとも1つの第1の押出機4を担持する少なくとも1つの第1のヘッドモジュール3を備える。
【0019】
輪郭付き要素の構成材料又は「化合物」は、好ましくはゴムに基づくものである。
【0020】
設備1はまた、輪郭付き要素2を成形するためにツールモジュール6への少なくとも1つの第1の押出機4の接続を可能にするためにツールモジュール6を受け入れるように設計された「コアサイト」5と呼ばれるサイト5を備える。
【0021】
その結果、コアサイト5は、通例、輪郭付き要素2を生産するサイクル中にツールモジュール6が使用されている時に及びそのためにツールモジュール6が第1の押出機4に(必要に応じて、設備が押出機4、104、4_2、4_3、104_2、104_3を有する場合にこの設備の様々な押出機に)に近づいた時にツールモジュール6が占める空間の領域に対応することになる。
【0022】
好ましくは、設備1は、コアサイト5の反対側に回転することができるように装着されたローラー7を備え、ツールモジュール6がコアサイト5に位置付けられた時に、ツールモジュール6は、
図3に見ることができるようにローラー7と相互作用して間隙8を形成し、それにより輪郭付き要素2の成形が可能になり、より具体的には輪郭付き要素2の厚みが定められる。
【0023】
好ましくは金属製、例えば鋼製であるローラー7は、好ましくはモータ付きであってその中心軸Y7の周りにそれ自体が回転駆動され、輪郭付き要素2が間隙8内に生み出される時に輪郭付き要素2の長手方向進行に従うようになっている。ローラー7は、15cmから300cm、より好ましくは90cmから300cmの直径を有することが好ましい。
【0024】
ローラー7は、有利なことに、一方で、ローラー7の中心軸Y7に対して半径方向にローラー7の半径方向外面とローラー7に対向して中心軸Y7の周りによって定められた角度区域を覆うツールモジュール6の端面との間に含まれる空間に対応する間隙8を定め、他方で、輪郭付き要素2が間隙8を出た後に輪郭形成済み要素2の冷却と寸法の安定化を可能にする役割を果たす。
【0025】
ローラー7の中心軸Y7は、特に押出工程のコンパクト性及び機械的安定性の理由から水平方向に向けられることが好ましい。
【0026】
それ自体公知の方式で、第1の押出機4は、バレル9内でその長手軸線の周りに回転駆動されるスクリューを備えることが好ましく、このバレル9は、第1のヘッドモジュール3に固定される。
【0027】
バレル9は、上流部分で例えばゴム片又は連続したゴムストリップの形態の加工されることになる材料をバレル9に導入するための例えばホッパー形態の入口オリフィスを有する給送ゾーン9_inと、下流部分で押出機のスクリューによって加工された(練られて加熱された)材料がバレル9を出るようにする出口オリフィスとを設けることが好ましい。
【0028】
第1のヘッドモジュール3は、バレル9の出口オリフィスをツールモジュール6(
図14、15、16)内に製造された1又は2以上の対応するチャネル10と密封流れ回路で連通させることができるように置かれ、押出機4が押し出した材料を1又は2以上のチャネル10を通して、次にツールモジュール6を通して間隙8に搬送することができるようにする。
【0029】
1つの可能な応用では、輪郭付き要素2は、ゴムベースのただ1つの均質材料の単層によって形成することができる。
【0030】
別の可能な応用では、輪郭付き要素2は、ゴムベースの異なる組成の複数の材料から製造されることが好ましい。
【0031】
その目的のために、設備1は、好ましくは複数の押出機4、4_2、4_3、104、104_2、104_3(...)を備えることになり、ゴムベースの複数の材料は、それぞれ、複数の押出機のうちの少なくとも1つの専用押出機によって加工され、次にツールモジュール6を通して搬送され、最後に望ましいレイアウトに従って輪郭付き要素2を形成するために接合され、配置され、かつ成形されるようになっている。
【0032】
押出機のいくつか、好ましくは押出機4、4_2、4_3、104、104_2、104_3(...)の全ては、スクリュー押出機とすることができ、好ましくは、各々がそれらのバレル9、9_2、9_3、109、104_3(...)を備え、各々が給送ゾーン9_in、9_2_in、9_3_in、109_in、109_2_in、109_3_in(...)を示すことになる。
【0033】
輪郭付き要素2の真っ直ぐな断面で並置される様々な材料の組成、及び輪郭付き要素の真っ直ぐな断面での材料の寸法及び位置は、当然ながら、輪郭付き要素2の宛先に応じて予め定められることになる。
【0034】
この点に関して、輪郭付き要素2は、好ましくは、空気式タイヤの構成要素、例えば、トレッド、側壁、又は輪郭付き要素が単一の特に薄い材料によって形成される場合は特に空気式タイヤ内に重ね合わされた2層間の界面を形成することを意図するライナ層も成形することを意図されることに注意されたい。
【0035】
輪郭付き要素2は、「長手方向」L2と呼ばれる方向を定めるその長さに沿って連続的に生産されることが有利である。
【0036】
本発明により、コアサイト5は、「作業レベル」11と呼ばれる第1のレベル11に位置付けられ、このレベルには、オペレータがコアサイト5にアクセスするために動き回れる床12が設けられ、コアサイト5は床12の上方に位置付けられる。
【0037】
床12は、成人のオペレータが立って動き回れる耐荷重面を有利に形成することになる。
【0038】
その目的のために、床12は、中実であり、例えば、コンクリート又は金属で製造され、及び/又は潜在的には、例えば、金属格子タイプの通路を組み込んで開口させることができる。
【0039】
「床の上方」という表現は、問題の物体が、床12の上面の側で垂直方向に位置付けられた空間領域に位置付けられ、従って、床12の上面の高さよりも大きい高さに位置付けられることを意味する。
【0040】
床12は、設備1の設置座標系に対して固定された、すなわち、動かせない面を備えることが好ましい。
【0041】
床12は、平面を成すことが好ましい。
【0042】
床12が、特に場所により、水平面に対して好ましくは10度未満、6度未満、又は3度未満のある一定の勾配を有することは排除されないが、床12は、水平面を形成することが好ましい。
【0043】
オペレータが立てるだけの十分な上下間隔を提供するだけでなく、ローラー7の統合及び作動及び必要に応じてローラー7の出口に置かれた排出ベルト13による輪郭形成済み要素2の排出を可能にするために、床12上方の作業レベル11の自由高さは、好ましくは2.00mに等しいか又はそれよりも高く、好ましくは2.50mに等しいか又はそれよりも高く、又は更に3.00mに等しいか又はそれよりも高い。目安として、この自由高さは2.80mに等しく、必要に応じて±20cmとすることができる。
【0044】
床12は、「コアステーションP1」とも呼ばれる第1のステーションP1を備え、このステーションは、コアサイト5にサービスを提供するために、コアサイト5の最接近限界から1m未満、好ましくは50cm未満(従って、手の届く範囲)の距離でコアサイト5に面する。
【0045】
有利なことに、オペレータは、第1のステーションP1を占有する場合に、生産中にコアサイト5を目視でモニタする及び/又はコアサイト5内で及び必要に応じてローラー7で物理的関与を行うことが可能になる。
【0046】
慣例では、床12の基準高さは、第1のステーションP1のレベル、すなわち、実質的にコアサイト5のレベルでの床12の高さと見なされる。
【0047】
好ましくは、コアサイト5及び従って使用中のツールモジュール6は、作業レベル11の床12の上方0cmから200cm、好ましくは30cmから180cmの高さ範囲に位置付けられる。
【0048】
その結果、有利なことに、コアサイト5は、それを取り囲む床12に対して「人の身長」に位置付けられることになるので、第1のステーションP1は、コアサイト5内及びその周囲での関与のためにオペレータにある一定量の快適さと良好な人間工学を提供することになる。
【0049】
有利なことに、床12は、第1のステーションP1に加えて、オペレータが1又は2以上の押出機4、4_2、4_3、104、104_2、104_3の1又は2以上の各々のバレル9、9_2、9_3、109、109_2、109_3の1又は2以上の給送ゾーン9_inのレベルでモニタして関与することができるようにする1又は2以上の第2の供給ステーションP2、押出サイクル後に設備1が開放構成にある時に1又は2以上のヘッドモジュール3、103を清浄化するための1又は2以上の第3のステーションP3、及び並行作動時にツールモジュール6、106を準備して清浄化するための少なくとも1つの準備ステーションP4を含む以下で詳細に説明する他のステーションP2、P3、P4にサービスを提供することができるように設備1の周囲に、特に押出機4、4_2、4_3、104、104_2、104_3の周囲に延びる。
【0050】
その結果、特に、第1の押出機4は、床12の上方に位置付けられて作業レベル11の床12の一部、すなわち、コアサイト5にサービスを提供する第1のポストP1と同じ床21によって形成された第2のステーションP2からオペレータに対してアクセス可能である給送ゾーン9_inを有することが好ましい。
【0051】
この点に関して、給送ゾーン9_inは、人の身長に位置付けられ、すなわち、作業レベル11の床12の上方、より具体的には、第2のステーションP2のレベルでの床12の高さの上方0cmから200cm、好ましくは30cmから180cmの高さ範囲に位置付けられることが好ましい。従って、この第2のステーションP2から、オペレータは、第1の押出機4に押し出される材料の供給を目視でモニタし、必要に応じて手動で関与し、特に、この材料が輪郭付き要素2を生産するために消費される時に第1の押出機4への材料の補給を保証することができるようにする。
【0052】
より一般的に、設備1は、ツールモジュール6への供給に寄与する複数の押出機4、4_2、4_3、104、104_2、104_3を備え、この押出機のいくつか、好ましくは設備の全押出機4、4_2、4_3、104、104_2、104_3の各々の給送ゾーン9_in、9_2_in、9_3_in、109_in、109_2_in、109_3_inは、床12の上方に位置付けられ、より好ましくは0cmから200cm、又は更に30cmから180cmの高さ範囲に位置付けられるので、それら全ては、作業レベル11で床12の上にいるオペレータに対してアクセス可能である。
【0053】
その結果、オペレータは、床12を離れることなく、従って高さレベルを変えることなく、コアステーションP1から又はそれを通して異なる供給ステーションP2に容易に移動し、異なる押出機の給送ゾーンをモニタし、必要に応じて関与し、例えば、押出機に補給し、又はジャミング(目詰まり)を防止し、又はそのようなジャミングを是正することができる。
【0054】
更に、設備1は、作業レベル11の床12上で第1のヘッドモジュール3を置換することを可能にする結合デバイス20を備えることが好ましく、第1のヘッドモジュール3を一方で閉鎖構成、本明細書では特に
図1及び3に示しており、この場合に、第1のヘッドモジュール3をコアサイト5に近づけてツールモジュール6と当接するように、すなわち、第1の押出機4を必要に応じて第1のヘッドモジュールが担持する全ての押出機4、4_2、4_3をツールモジュール6と接触させる閉鎖構成と、他方で開放構成、すなわち、本明細書で特に
図4に示し、この場合に作業レベル11で床12の上にいるオペレータに対してアクセス可能であるままで第1のヘッドモジュール3をコアサイト5から及び従ってツールモジュール6から遠ざける開放構成との間で第1のヘッドモジュール3を交互に変更するようにする。
【0055】
有利なことに、第1のヘッドモジュール3が担持する1又は2以上の押出機4、4_2、4_3、より好ましくは設備の全押出機は、こうして作業レベル11に留まりながら置換され、従って、生産サイクル中の閉鎖構成及び保守作動又は生産の変更を意図した生産中断の事象での開放構成の両方でオペレータに対して依然として床12からアクセス可能であるままである。
【0056】
特に、開放構成で、オペレータは、生産の変更中に、特にツールモジュール6、106の変更中に床12から、より具体的には「保守ステーション」P3と呼ばれる第3のステーションP3を形成する床12の一部から第1のヘッドモジュール3及び/又は第1のヘッドモジュールが担持する押出機4、4_2、4_3に有利に関与し、特に第1のヘッドモジュール3に由来する押出材料の残留物を清浄化することができる。
【0057】
より具体的には、保守ステーションP3により、オペレータは、閉鎖構成でツールモジュール6と接触して密封接合平面を形成し、開放構成でツールモジュールから離脱して目に見える第1のヘッドモジュール3の端面に近づいて清浄化することが可能になる。
【0058】
オペレータは、有利なことに、床P12を離れることなく同じ作業レベル11に留まりながら、従って、好ましくは一定の高さに留まりながら第1のステーションP1(コアステーション)から又は第2のステーションP2(供給ステーション)の1つから第3のステーションP3(保守ステーション)に移動することができる。
【0059】
結合デバイス20によって行われる第1のヘッドモジュール3をコアサイト5に近づけるための前進と、第1のヘッドモジュール3をコアサイト5から遠ざけるための復帰との交互移動は、「結合方向」Xと呼ばれる第1の水平主方向Xに沿って行われる。
【0060】
その目的のために、結合デバイス20は、第1のヘッドモジュール3を担持し、結合方向Xに沿う第1のレール22に沿った及び従って床12に平行な直線平行移動で案内される第1のキャリッジ21を有することが好ましい。第1のキャリッジ21は、適切な指令ユニットで制御されるあらゆる適切な駆動部材により、例えば、ラムによって駆動することができる。
【0061】
第1のレール22は、床12の上面で担持され、かつそこに固定されることが有利である。
【0062】
図1、3、及び4に示す1つの可能な配置では、床21に立つオペレータに対して特に第1のコアステーションP1、又は第3の保守ステーションP3に立つオペレータに対してレール22とキャリッジ21の一部とを隠して固定するために、潜在的に床12の上面の側に床12の厚みで製造されることになる目隠し凹部23にレール22を置くことができる。凹部23の底部は、床12に近い高さにあり、従って、地下室32の底の高さよりも遥かに高く、例えば、地下室32の底から少なくとも1.75m、好ましくは少なくとも1.90m、更に少なくとも2.10mの高さにある。この点に関して、床12の上面に対して垂直方向に考えた凹部23の深さは、好ましくは50cm未満、又は更に40cm未満になり、例えば、10cmから50cm、20cmから50cm、又は更に20cmから40cmとすることができる。
【0063】
好ましくは、設備1は、作業レベル11で少なくとも1つの第2の押出機104を担持する第2のヘッドモジュール103を備える。
【0064】
より好ましくは、複数の押出機4、4_2、4_3(...)、例えば、3又は4つの押出機を担持する第1のヘッドモジュール3のような第2のヘッドモジュール103は、複数の押出機104、104_2、104_3、例えば、3又は4つの押出機を担持することになる。その結果、各ヘッドモジュール3、103は、無条件に、輪郭付き要素2の複数の異なる構成材料を同時にツールモジュール6に送出することができ、各材料は、具体的に押出機4、4_2、4_3、104、104_2、104_3の少なくとも1つから発生する。
【0065】
第1のヘッドモジュール3と同様にかつ
図14に見ることができるように、第2のヘッドモジュール103は、各々が押出機104、104_2、104_3のうちの1つを受け入れるチャネル110を有し、ツールモジュール6の片面と緊密に当接するよう設計されることになり、担持する押出機の各々をツールモジュール6内の対応する経路、すなわち、このチャネル110がサービスを提供する経路と連通させる。
【0066】
第1のヘッドモジュール3と同様に、第2のヘッドモジュール103は、好ましくは、床12の上面によって担持される第2のレール122上を平行移動で案内される第2のキャリッジ121の上を移動することができるように装着され、この第2のレール122は、直線的で水平かつ結合方向Xに沿って第1のレール22に位置合わせされることが好ましい。
【0067】
すなわち、好ましくは、第1及び第2のヘッドモジュール3、103は、コアサイト5の両側で互いに反対方向に結合方向Xと呼ばれる第1の水平方向Xに沿って床12の上を移動することができるように装着され、従って、一方で開放構成、すなわち、本明細書で
図4に示し、この場合に、第1及び第2のヘッドモジュール3、103をそれぞれ結合方向Xに沿ってコアサイト5から遠ざけ、コアサイト5でのツールモジュール6の係合又はコアサイト5からのツールモジュール6の取り外しを可能にする開放構成と、他方で閉鎖構成、すなわち、本明細書で特に
図3に示し、この場合に、第1及び第2のヘッドモジュール3、103を結合方向Xに沿って互いに近づけ、コアサイト5に位置付けられたツールモジュール6に対して結合方向Xに沿ってツールモジュール6の両側を押圧された状態に保ち、第1の押出機4及び必要に応じて第1のヘッドモジュール3が担持する第1の押出機群4、4_2、4_3と第2の押出機104及び必要に応じて第2のヘッドモジュール103が担持する第2の押出機群104、104_2、104_3とをツールモジュール6と連通させる閉鎖構成とを交互に採用することができる。
【0068】
有利なことに、閉鎖構成から開放構成に及びその逆に変更するために、第1及び第2のヘッドモジュール3、103は、共通の結合方向Xに沿って交互に互いに遠ざかり及び互いに近づき、結合方向Xに垂直にコアサイト5を仮想分割して2つ対称な半体にする垂直正中面の両側で実質的に対称に反対方向(すなわち、互いに逆方向)に移動する。
【0069】
有利なことに、閉鎖構成では、ツールモジュール6は、このようにして2つのヘッドモジュール3、103の間に、ここでは好ましくは結合方向Xに垂直な2つの垂直面を形成する2つの各々の結合面で密封状態で非常に安定的に締結される。
【0070】
好ましくは、第1のヘッドモジュール3の場合と同様に、第2のヘッドモジュール103は、それが開放構成にある時に、好ましくは上述の意味でかつ
図4に見ることができるように、床12の上方で人の身長に留まるので、作業レベル11で、この場合はP3_103と表記された保守ステーションで床12上にいるオペレータに対してアクセス可能である。
【0071】
すなわち、より具体的には、開放構成では、好ましくは閉鎖構成でも同様であるが、第1及び第2のヘッドモジュール3、103の各々は、オペレータが保守ステーションP3、P3_103にいる時にオペレータに対して人の身長にあるように、作業レベル11の床12の上方0cmから200cm、好ましくは30cmから180cmの高さ範囲に位置付けられることが好ましい。
【0072】
更に、ツールモジュール6は、その厚み方向に、この場合は結合方向Xに沿って互いに積み重ねられた平行プレートのアセンブリを備えることが好ましい。
【0073】
押出機4、4_2、4_3、104、104_2、104_3から来る1又は2以上の材料を搬送するための様々な経路は、2つの隣接するプレートの密封された重ね合わせがこの経路の通過断面を定めるようにこの各プレートの厚みで様々なプレートの面に製造されることが有利である。必要に応じて、同じく、ツールモジュール6が2よりも多い重ね合わせプレートを備えるこの場合では、エンドプレートの可視面から進入する1又は2以上の化合物を積層の最深層に位置付けられたプレートに向けて搬送するために、貫通ダクト、ここでは結合方向(X)に沿って方向付けられた貫通ダクトが設けられる。
【0074】
プレートから構成されるそのようなモジュール式かつコンパクトなツールモジュール6は、有利なことに、プレートのセットの全て又は一部を修正することによって容易に再構成することができ、一方で輪郭付き要素の構成材料をツールモジュール6に供給することを意図する押出機及びヘッドモジュール3、103の配置を依然として他に維持する。
【0075】
更に、2つのヘッドモジュール3,103の間にツールモジュール6を締結する効果は、プレートをその厚み方向に互いに押圧することであり、従って、ツールモジュール6の安定性及び耐漏れ性に寄与する。
【0076】
本発明により、設備1は、ツールモジュール6をコアサイト5に搬送すること及び/又はそれぞれツールモジュール6をコアサイト5から取り外すことを可能にする地下移送デバイス30を備え、地下移送デバイス30は、その目的のために、作業レベル11の床12の下方に位置付けられた「地下室」と呼ばれる第2のレベル32から又はそれぞれ第2のレベル32まで床12を通してツールモジュール6を移動するように設計された少なくとも1つの第1の持ち上げケージ31を備える。
【0077】
地下室32は、床12に対して作業レベル11の反対側から作業レベル11の垂直下方に床12の下面に対して反対に延び、従って、作業レベル11が占める高さ範囲よりも厳密に低い高さ範囲と床12自体が占める(塞ぐ)高さ範囲とに対応する空間領域を占有し、作業レベル11と地下室32の間に物理的な分離を形成する。
【0078】
有利なことに、2つのレベル11,32での配置と本発明による地下移送デバイス30とにより、生産を目的にツールモジュール6をコアサイト5に導入し、次にこの同じツールモジュール6をコアサイト5から設備1の下を通して床12を通過して取り外すことができ、それにより、特に、移送デバイス30が作業レベル11で空間を取ること、及び取扱い作動中にツールモジュール6が取るルートが床12でオペレータが取る1又は2以上のルート、より具体的に様々なステーションP1、P2、P3、P4を相互接続する床12上のルートを横切ることを回避することができる。
【0079】
これは、設備1に関する作動の安全性とコンパクト性とに寄与する。
【0080】
移送デバイス30が与える地下室を通じた通行は、ツールモジュール6をコアサイト5に持ち込むことだけに又は逆にツールモジュール6をコアサイト5から取り外すことだけに専用化するということが無条件に考えられるが、特に安全性、コンパクト性、及び設置費用最小化のために、移送デバイス30が地下室32を使用してツールモジュール6の持込み及び取り外しも行うことが優先されるということに注意されたい。
【0081】
第1の持ち上げケージ31は、作業レベル11を地下室12から分離する床12の厚みに貫通開口部を提供し、従って、床12を局所的に分断して作業レベル11を地下室32と連通させる井戸を形成する。
【0082】
移送デバイス30、より具体的に第1の持ち上げケージ31は、好ましくは垂直方向Zに沿う直線平行移動でツールモジュール6を床12の上部と床12の下方に位置付けられた地下室32との間で垂直移送し、すなわち、下降と、その逆に地下室32と床12の上部間で垂直移送する、すなわち、上昇とを提供するように設計された第1の持ち上げマスト33を備えることが好ましい。
【0083】
目安として、地下室の自由高さH32、すなわち、一方で地下室32の底と他方で作業レベル11の床12の下面を備える地下室の天井とによって定められる高さは、好ましくは1.90mに等しいか又はそれよりも高く、好ましくは2.00mから2.50m、例えば、2.10m±10cmに等しいことになる。
【0084】
地下室のそのような自由高さH32は、有利なことに、一方でツールモジュール6の通行を可能にし、他方で好ましくは成人のオペレータが地下室32で立ったまま動き回って移送デバイス30の地下部分、すなわち、地下室32に位置付けられた移送デバイス30の部分を点検し、必要に応じてそこに関与することができるようにするのに十分である。
【0085】
オペレータは、階段により、作業レベル11の床12から地下室32まで及びその逆にアクセスすることが好ましい。この階段は、例えば、8から12段を備え、この段は、16cmから22cmの個別高さを有する。
【0086】
好ましくは、上述のローラー7は、コアサイト5の上方で第1の持ち上げケージ31と垂直方向に並んで回転することができるように装着される。
【0087】
そのような垂直方向多段化は、有利なことに、設備1のコンパクト性を改善するが、それは、多段化により、輪郭付き要素2を押し出して輪郭形成済み要素2をコアサイト5の上部から出口コンベヤ3上に排出することが可能になる一方、ツールモジュール6を設置し、従って間隙8を定める作動と次にツールモジュール6を取り外して置換する作動とがローラー7の位置変更を必要とせずにコアサイト5の底部から実行されるからである。
【0088】
上述のことを参照すると、設備1は、開放構成で第1のヘッドモジュール3及び必要に応じて第2のヘッドモジュール103をそれぞれ結合方向Xに沿ってコアサイト5から遠ざけて、上述の地下移送デバイス30をコアサイト5でツールモジュール6と係合させ、及び/又はコアサイト5からツールモジュール6を取り外すことができるようになっていることが好ましい。
【0089】
更に、設備1は、準備サイト40を有することが好ましく、これは、コアサイト5とは別でそこから遠隔であり、コアサイト5の外側でツールモジュール6を準備する、特に清浄化することを可能にするために設けられる。
【0090】
地下移送デバイス30は、次に、第1の持ち上げケージ31を通して床12を通って移動することにより、ツールモジュール6を準備サイト40からコアサイト5まで及びその逆にコアサイト5から準備サイト40まで搬送することができるように置かれる。
【0091】
有利なことに、コアサイト5と準備サイト40のこの空間的分離と、これらのサイト5、40間に移送デバイス30が提供する好ましくはモータ付きで好ましくは自動式の連係とにより、第1のツールモジュール6が生産状態にある間に第2のツールモジュール106を並行作動で準備し、次に生産の変更中に第1のツールモジュール6を準備サイト40に戻し、それをコアサイト5で第2のツールモジュール106と置換することが可能になるので、第2のツールモジュールが生産状態にある間に並行作動で第1のツールモジュール6を清浄化、再構成、又は変更することができる。
【0092】
準備サイト40は、オペレータが、生産によって生じた化合物の残留物をツールモジュール6から除去し、必要に応じてツールモジュール6の構成プレートを取り外してこのプレートを清浄化し、このプレートを同じ方法で再度組み立てて再び同じツールモジュール6を備えるか又は潜在的に異なる輪郭付き要素2の生産を目的にツールモジュール6を再構成するように、このプレートの全て又は一部は、異なる経路配置を有する他のプレートと置換して再度組み立てることが可能になるように設計されることが有利である。
【0093】
無条件に、準備サイト40は地下室32に存在することができる。
【0094】
しかし、好ましくはかつ特に
図1及び5に見ることができるように、準備サイト40は、床12の上を動き回るオペレータに対してアクセス可能であるように作業レベル11に、床12上に、より好ましくは人の身長に(すなわち、上述のように床12の上方0cmから200cm、好ましくは30cmから180cmの高さ範囲に)ある。
【0095】
その結果、設備1の床12は、「準備ステーション」P4と呼ばれる第4のステーションP4を備えることが好ましく、このステーションから、オペレータは、コアステーションP1に対して及び/又は供給ステーションP2及び/又は保守ステーションP3の一方に対してレベルを変更することなく準備サイト40に存在するツールモジュール6、106に関与することができる。
【0096】
その目的のために、地下移送デバイス30は、第1の持ち上げケージ31から少し離れて位置付けられた第2の持ち上げケージ41を備え、地下室32に位置付けられたコンベヤ42によって第1の持ち上げケージ31に接続され、かつ床12を通してツールモジュール6を移動するように、より具体的に床12の上方の作業レベル11に位置付けられた準備サイト40から床12の下方の地下室32に位置付けられたコンベヤ42まで下降させるように、及びそれぞれ床12の下方の地下室32に位置付けられたコンベヤ42から床12の上方に位置付けられた準備サイト40までツールモジュール6を移動するように、より具体的に上昇させるように設計されることが好ましい。
【0097】
第1の持ち上げケージ31と同様に、第2の持ち上げケージ31は、作業レベル11を地下室12から分離する床12の厚みに貫通開口部を提供し、従って、作業レベル11を地下室32と局所的に連通させる第1の持ち上げケージ31とは別でそこから離れた第2の井戸を形成する。
【0098】
同様に、移送デバイス30、より具体的に第2の持ち上げケージ41は、ここでは第1の持ち上げケージ31に存在する第1の持ち上げマスト33から離れて別々の第2の持ち上げマスト43を備えることが好ましく、この第2の持ち上げマスト43は、第2の持ち上げケージ41内で好ましくは垂直方向Zに沿う直進平行移動で床12の下方に位置付けられた地下室32と床12の上部で及びその逆にツールモジュール6を確実に垂直移送するように設計される。
【0099】
図1では描写を容易にする理由から、準備サイト40の周囲で床12を透明にして地下室32、第2の持ち上げケージ41、コンベヤ42、及び第2の持ち上げマスト43の詳細が見えるようにしていることに注意されたい。
【0100】
「係合解除距離」D30と呼ばれ、第2の持ち上げケージ41を第1の持ち上げケージ31から分離する水平方向に考えられた距離D30は、当然ながら、コアサイト5と準備サイト40間のいずれの干渉又はいずれの障害も回避するのに十分であり、一方で依然として移送デバイス30の費用、より一般的には設備1の費用を抑制するほどに小さい。この点に関して、係合解除距離D30は、好ましくは1.50mから10m、好ましくは1.80mから5mである。
【0101】
特に
図5に見ることができるように、地下室32に存在するコンベヤ42は、第1の持ち上げケージ31を第2の持ち上げケージ41に接続する移送レール44を有することができ、そのレール上でツールモジュール6を受け入れることを意図する少なくとも1つのレセプタクル45、46を循環する。
【0102】
好ましくは、コンベヤ42の配置を簡略化し、かつレセプタクル45、46を移送するために供給する必要があるエネルギを抑制するために、移送レール44は水平である。移送レール44は、走行すべき係合解除距離D30に関して可能な限り短くし、かつレセプタクル45、46の簡単で安定した搬送を提供するために直線的であることが好ましい。
【0103】
目安として、一方で第1の持ち上げケージ31内のコアサイト5の中心を通る垂直線と、第2の持ち上げケージ41内の準備ステーション40の中心を通る垂直線との間を通るために移送レール44が提供する行程長D44は、2.00mから12m、例えば、2.50mから6m、又は更に3mから5mとすることができる。
【0104】
有利なことに、地下室32を通り、持ち上げケージ31、41を分離する係合解除D30だけコンベヤ42上を進めた後に、より具体的に上述の行程長D44を移動した後に、ツールモジュール6が持ち上げケージ41、31の一方を通ってそこに進入し、そこから他の持ち上げケージ31、41を通って出る地下室32を通って準備ステーション40とコアサイト5間で及びその逆にツールモジュール6を移送することにより、作業レベル11内のツールモジュールを床12の上にいるオペレータの高さに移送すること又は他に床12と垂直に並ぶクレーン又は移動クレーンから吊り下げられた荷物の形態でオペレータの上方を通過することを回避することが可能になる。作業レベル11の外側でかつ作業レベル11の下で移送を行うことにより、ツールモジュール6がオペレータ、床12、又は床12の上に存在する設備1の構成要素の1つに衝突する又はツールモジュール6がそれらに当たるというあらゆる危険性が回避される。
【0105】
好ましくは、第1のステーションP1、すなわち、オペレータがコアサイト5で作業することができるようにするコアステーションP1と、第4のステーションP4、すなわち、オペレータが準備サイト40で作業することができるようにするステーションとの間の高低差は、第1のステーションP1と第4のステーションP4とが実質的に又は厳密に同じ高さになるように50cm未満、好ましくは25cm未満、より好ましくはゼロである。
【0106】
第1及び第4のステーションP1、P4が1及び同じ作業レベル11に、より好ましくは同じ高さに設けられることにより、有利なことに、1及び同じオペレータは、一方で生産、より具体的には生産を目的にツールモジュール6に関するヘッドモジュール3の閉鎖、次に同じくコアサイト5のレベルでの生産の開始及びモニタ、及び他方で好ましくは輪郭付き要素2の生産が進行している間に準備ステーション40まで移動することによるツールモジュール6、106の準備も容易に管理することが可能になる。
【0107】
この点に関して、好ましくは、作業レベル11の床12の上でオペレータが第1のステーションP1から第4のステーションP4まで、ここでは好ましくは歩行により、高さを変えることなく、特に階段を利用することなく移動することができるようにする実質的に又は更に厳密に水平な経路が少なくとも1つ存在することに注意されたい。
【0108】
好ましい配置では、第1の持ち上げケージ31は、コアサイト5の下方にコアサイト5及びローラー7と垂直方向に並んで位置付けられる。
【0109】
それにより、設備1、第1の持ち上げケージ31、及び関連付けられた第1の持ち上げマスト33の構造が簡略化され、それらのコンパクト性が改善する。
【0110】
同様に、第2の持ち上げケージ41は、準備サイト40の下方に準備サイト40と垂直方向に並んで位置付けられることが好ましい。
【0111】
特に
図1、2、及び5に見ることができるように、準備サイト40及び対応する第2の持ち上げケージ41は、第2の水平方向Yに沿ってコアサイト5及び第1の持ち上げケージ31に対してオフセットされることが好ましく、この第2の水平方向Yは、結合方向Xを横切り、好ましくはそれと垂直であり、地下室32に置かれるコンベヤ42は、この方向に沿って方向付けられる。従って、係合解除距離D30は、第2の水平方向Yに沿って測定されることが好ましい。
【0112】
従って、地下室32は、床12で覆われて水平方向Yに沿って延びる地下回廊を形成し、床12の下方で第1及び第2の持ち上げケージ31、41の間及び従ってより一般的にコアサイト5と準備サイト40の間で1又は2以上のツールモジュール6、106の隠された循環を可能にする。
【0113】
好ましくは、作業レベル11の床12は、床12に立っているオペレータが作業レベル11を離れることなく、第1及び第2のヘッドモジュール3、103が閉鎖構成にある時も開放構成にある時もコアサイト5、準備サイト40、及び第1及び第2のヘッドモジュール3、103に対して交互にアクセスするのに十分に大きい水平面に沿って延びる。
【0114】
言い換えれば、作業レベル11の床12上に、第1のコアステーションP1、第4の準備ステーションP4、及び少なくとも第1及び第2のヘッドモジュール3、103の保守ステーションP3、P3_103を備える全てのステーションを実質的にゼロ、典型的には50cm未満、好ましくは25cm未満、より好ましくはゼロという総高さ変化(レベル変化)でサービスを提供する少なくとも1つのルートが存在する。
【0115】
好ましくは、この同じルートは、第1及び第2の押出機4、104の供給ステーションP2、より好ましくは第1及び第2のヘッドモジュール3、103の一方又は他方を通してツールモジュールに接続された設備1の全押出機4、4_2、4_3、104、104_2の全供給ステーションP2にもサービスを提供する。
【0116】
その結果、好ましくは、オペレータは、床12を離れることなく又は一方のステーションから他方のステーションに通じるルートを移動する時に高さを変えることもなく、生産及びその変更を管理することを助ける全てのステーションに有利にアクセスすることができる。
【0117】
好ましい実施可能性では、地下移送デバイス30は、特に
図6から13に見ることができるように、第1のツールブロック6を受け入れることができる第1のレセプタクル45と、第2のツールブロック106を受け入れることができる第2のレセプタクル46とを備える。
【0118】
地下移送デバイス30は、次に、
図9及び10に見ることができるように、第1のレセプタクル45と第2のレセプタクル46とを交互に第1の持ち上げケージ31に対面させることができるように設計され、従って、地下移送デバイス30は、第1のレセプタクル45に第1の持ち上げケージ31を通してコアサイト5から来る使用済みの第1のツールブロック6を受け入れ(
図9)、次に、第1のツールブロック6の置換として第1の持ち上げケージ31を通して第2のレセプタクル46からコアサイト5まで新しい第2のツールブロック106を移送する(
図11)交換作動を実施することができる。
【0119】
「新しい」は、第2のツールモジュール106がこの場合は準備サイト40で予め適切に準備、清浄化、及び構成されており、輪郭付き要素2の生産に使用するためにコアサイト5に導入される準備ができた状態になっていることを意味する。
【0120】
有利なことに、第1の持ち上げマスト33の脚部で第1の持ち上げケージ31と垂直方向と並んで(すなわち、第1の持ち上げケージ31の容積を水平面内に垂直投影したものに対応する領域に)交互に次々と配置することができる2つのレセプタクル45、46の使用により、第1の輪郭付き要素2に関する第1の生産サイクルに続いて、使用済みの第1のツールモジュール6を別の輪郭付き要素2に関する次の生産サイクルに向けた新しい第2のツールモジュール106と非常に迅速に置換することが可能になる。
【0121】
図4から15に見ることができるように、第1及び第2のレセプタクル45、46は、コンベヤ42により、好ましくは直線的水平移送レール44に沿って運ばれ、従って、地下室32内をここではコアサイト5にサービスを提供する第1の持ち上げケージ31から準備サイト40にサービスを提供する第2の持ち上げケージ41まで及びその逆に第2の持ち上げケージ41から第1の持ち上げケージ31まで出入りすることができる。
【0122】
第1及び第2のレセプタクル45、46は、恐らくは、各々を移送レール44に沿って他方とは独立に置換することの可能な互いに独立した2つのキャリッジを形成することができる。しかし、コンベヤ42及び設備1をより簡略化するために、2つのレセプタクル4、46は、移送レール44が担持する1及び同じコンボイに組み合わせることができる。
【0123】
更に、ツールモジュール6に対する第1及び第2のヘッドモジュール3、103の閉鎖及び締結を保証するために、設備1は、
図14、15、及び16に示すように結合方向Xに垂直な第2の水平方向Yに沿って平行移動することができるように装着された第1のジョー50及び第2のジョー51を好ましくは備えることになる。
【0124】
これらのジョー50、51の分枝にはランプ52が設けられ、このランプは、ヘッドモジュール3、103に設けられた嵌合ランプ53と係合するので、第2の水平方向Yに沿って第1及び第2のジョー50、51が相互に来ることにより、くさび効果により、コアサイト5の両側で結合方向Xに沿って第1のヘッドモジュール3と第2のヘッドモジュール103が相互に来るように強制され、それにより、
図15及び16に見ることができるように、ツールモジュール6をヘッドモジュール3、103の間に締結させる。
【0125】
有利なことに、設備1は、結果として決定的に優れたコンパクト性を示し、異なる機能に関してコアサイト5を中心とする直交軸に従ってコアサイト5の周りで具体的には作業レベル11で考慮中の空間に関する6方向を利用し、すなわち、コアサイト5の上部水平面を通じた輪郭付き要素の押し出し、下側水平面を通じたツールモジュール6の持ち込み及び取り外し、結合方向Xに垂直な側面を通じた押出機を担持するヘッドモジュール3、103の適用、第2の水平方向Yに垂直な前面と反対のジョー50、51の移動、及び地下室32でツールブロック6をこの同じ第2の水平方向Yに沿って準備サイト40との間で移送するという点でそれが占有する空間を最適化し、一方で依然として1及び同じ作業レベル11にいるオペレータに対して全ての有用なステーションP1、P2、P3、P4を直接にアクセス可能であるものにするということに注意されたい。
【0126】
設備1は、潜在的には床12の高さを超える高さに、典型的には床12の上方1.40mから1.80mの高さに高架プラットフォーム60を備えることができ、この高架プラットフォーム60は、階段で利用されて排出ベルト13の上面にアクセスすることを可能にし、この排出ベルト13の上面は、高架プラットフォーム60に立っているオペレータに対して人の身長に、より好ましくは40cmから1.20mの高さに位置付けられることになることに注意されたい。この事例では、これが、設備1の唯一の高架ステーションであることが好ましい。
【0127】
ここで、本発明によるツールモジュール6、106を交換する方法を
図6から13と合わせて簡単に説明する。
【0128】
有利には、以下の段階の少なくとも一部、好ましくは全ては、適切な指令ユニットで管理し、好ましくは自動的に実行することができる。
【0129】
最初に(
図6)、第1のツールモジュール6は、生産中にコアサイト5に位置付けられ、一方で生産に送出する準備ができた第2のツールモジュール106は、準備サイト40で待機しており、この準備サイトでは、この理由により準備ステーションP4にいるオペレータは、第2のツールモジュール106を予め清浄化する及び/又は組み立てている。設備1は、
図1、2、及び3に示すように閉鎖構成にある。
【0130】
生産サイクルの終わりに、原則としてコアステーションP1にいるオペレータは、生産を中断し、交換をトリガする。
【0131】
ジョー50、51を後方に操作してヘッドモジュール3、103をアンロックし、ヘッドモジュール3、103がコアサイト5から遠ざかり、
図4に示すように開放構成に位置決めされ、従って第1のツールモジュール6をクリアする。
【0132】
第2の持ち上げケージ41のレベルで、第2の持ち上げマスト43は、第2のヘッドモジュール106を床12を通して(
図7)準備サイト40から準備ステーション40と垂直方向に並んでコンベヤ42上に待機していた第2のレセプタクル46まで下降させる。
【0133】
第1及び第2のレセプタクル45、46のコンボイは、次に、コンベヤ42に沿って地下室32内で置換され、従って、第2の持ち上げケージ41を離れ、第1の持ち上げケージ31に到達し、コアサイト5の下方で第1の持ち上げマスト33と垂直方向に並んで空である第1のレセプタクル45を位置決めする(
図8)。第2のツールモジュール106をコンベヤ42の上に下降させ、レセプタクル45、46及び従って第2のツールモジュール106を第1の持ち上げケージ31に向けて搬送し、そこでそれらを待機状態に置くという作動は、有利なことに、第1のツールモジュール6を実施する生産サイクルが実行されている間に並行作動で行うことができることに注意されたい。
【0134】
第1のツールモジュール6は、次に、使用後に、第1の持ち上げマスト33を通してコアサイト5から排出され、この持ち上げマストは、作業レベル11から来る摩耗した第1のツールモジュール6が地下室32で待機する第1のレセプタクル45に置かれるまで、第1の持ち上げケージ31を通して、床12を通して第1のツールモジュール6を下降させて退避させる(
図9)。
【0135】
コンベヤ42は、次に、第1のレセプタクル45をそれを交換するために遠ざけ、第1の持ち上げケージ31内で第1の持ち上げマスト33の脚部で第1のレセプタクル45をコアサイト5のための新しい第2のツールモジュール106を含有する第2のレセプタクル46と交換する(
図10)。
【0136】
第1の持ち上げマスト33は、次に、床12の下方の地下室32に位置付けられた第2のレセプタクル46から第2のツールモジュール106が床12の上方の作業レベル11に位置付けられたコアサイト5に到達するまで、第1の持ち上げケージ31内の第2のツールモジュール106を床12(
図11)を通して上昇させる。
【0137】
必要に応じて、オペレータ(好ましくは同じオペレータ又は潜在的に別のオペレータ)は、床12を離れることなく又は結果として高さを変えることなく保守ステーションP3、P3_103に連続して到達し、押出機4、4_2、4_3、104、104_2、104_3を洗浄してヘッドモジュール3、103を清浄化する。
【0138】
オペレータは、次に、第2のツールモジュール106に対するヘッドモジュール3、103の閉鎖をトリガしてモニタするために、原則としてコアステーションP1に戻る。オペレータは、次に、必要に応じて、様々な押出機に押し出される材料の供給を点検及び/又は再構成するために供給ステーションP2に移動した後で新しい生産サイクルを開始する。
【0139】
この時間中に又はオペレータがこの新しい生産サイクルをトリガした後で、コンベヤ42は、レセプタクル45、46を地下室32を通して第2の持ち上げケージ41に戻し、コアサイト5から来る摩耗した第1のツールモジュール6を含有する第1のレセプタクル45を第2の持ち上げマスト43の反対側で準備サイト40の下方に位置決めする(
図12)。
【0140】
第2の持ち上げマスト43は、次に、第1のツールモジュール6を第1のレセプタクル45から床12を通して第1のツールモジュール6が準備サイト40に到達するまで上昇させ(
図12及び13)、そこでオペレータ(その目的で、床12を離れることなく準備ステーションP4に移動した好ましくは同じオペレータ)は、第2のツールモジュール106が生産状態にある間に第1のツールモジュール6を清浄化し、一部の事例では再構成し、又は全く単純に第3のツールモジュールと置換することができる。
【0141】
勿論、本発明は、上述の変形だけに決して限定されず、当業者は、特に、上述の特徴を切り離し、それらを互いに自由に組み合わせ、又はそれらを均等物と置換することができる。
【0142】
特に、オペレータが、ヘッドモジュール3、103を閉鎖して開放するための指令の全て又は一部をコアステーションP1以外のステーションから指令することが考えられる。
【符号の説明】
【0143】
1 押出設備
5 コアサイト
11 第1のレベル/作業レベル
12 床
30 地下移送デバイス
D30 係合解除距離
【国際調査報告】