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特表2024-503240シャフト取り付けシステムを備える交換可能なゴルフクラブグリップ
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-01-25
(54)【発明の名称】シャフト取り付けシステムを備える交換可能なゴルフクラブグリップ
(51)【国際特許分類】
   A63B 53/14 20150101AFI20240118BHJP
   A63B 60/06 20150101ALI20240118BHJP
   A63B 102/32 20150101ALN20240118BHJP
【FI】
A63B53/14 Z
A63B53/14 F
A63B60/06
A63B102:32
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023537517
(86)(22)【出願日】2021-12-21
(85)【翻訳文提出日】2023-08-14
(86)【国際出願番号】 US2021064607
(87)【国際公開番号】W WO2022140383
(87)【国際公開日】2022-06-30
(31)【優先権主張番号】63/168,739
(32)【優先日】2021-03-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】63/128,460
(32)【優先日】2020-12-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】17/396,147
(32)【優先日】2021-08-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】514051796
【氏名又は名称】エスエスジー インターナショナル,エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100118902
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 修
(74)【代理人】
【識別番号】100106208
【弁理士】
【氏名又は名称】宮前 徹
(74)【代理人】
【識別番号】100196508
【弁理士】
【氏名又は名称】松尾 淳一
(74)【代理人】
【識別番号】100211236
【弁理士】
【氏名又は名称】道下 浩治
(72)【発明者】
【氏名】ビアフォア,ジョン・ジェイ,ジュニア
(72)【発明者】
【氏名】ベルガラ,デビッド
(72)【発明者】
【氏名】ディングマン,ディーン
【テーマコード(参考)】
2C002
【Fターム(参考)】
2C002AA06
2C002GG01
2C002GG07
(57)【要約】
ゴルフクラブグリップがドッキング管および細長ハンドルを含んでもよい。ドッキング管はゴルフクラブシャフトへ結合するように構成されてもよく、ドッキング管側壁を含んでもよい。細長ハンドルはドッキング管へ取り外し可能に結合可能であってもよい。細長ハンドルは、ドッキング管を受容するように構成された軸方向開口部を画定する細長ハンドル側壁を含んでもよい。ドッキング管側壁および細長ハンドル側壁のうちの少なくとも一方は突起を含み、ドッキング管側壁および細長ハンドル側壁のうちの他方はチャネルを含んでもよい。チャネルは、細長ハンドルがドッキング管へ結合されるときに、ドッキング管に対する細長ハンドルの回転を防ぐために、突起を受容するように構成されてもよい。
【選択図】図23
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ゴルフクラブシャフトへ結合するように構成されたドッキング管であって、ドッキング管側壁を含む、ドッキング管と、
前記ドッキング管へ取り外し可能に結合可能である細長ハンドルであって、前記ドッキング管を受容するように構成された軸方向開口部を画定する細長ハンドル側壁を含む、細長ハンドルと、を備えるゴルフクラブグリップであって、
前記ドッキング管側壁および前記細長ハンドル側壁のうちの少なくとも一方は突起を含み、前記ドッキング管側壁および前記細長ハンドル側壁のうちの他方はチャネルを含み、前記チャネルは、前記細長ハンドルが前記ドッキング管へ結合されるときに、前記ドッキング管に対する前記細長ハンドルの回転を防ぐために、前記突起を受容するように構成される、ゴルフクラブグリップ。
【請求項2】
前記ドッキング管は、前記ゴルフクラブシャフトを受容するように構成された中空構造を備え、
前記突起は、前記ドッキング管側壁および前記細長ハンドル側壁のうちの少なくとも1つの上の、複数の突起のうちの1つである、請求項1に記載のゴルフクラブグリップ。
【請求項3】
前記ドッキング管側壁は、前記複数の突起を含み、前記ドッキング管側壁の中間セクションが、前記複数の突起のうちの第1の突起と前記複数の突起のうちの第2の突起とを相互接続し、
前記ドッキング管側壁の前記中間セクションは、前記複数の突起のうちの少なくとも1つによって画定される曲率半径よりも大きい曲率半径を画定する、請求項2に記載のゴルフクラブグリップ。
【請求項4】
前記ドッキング管側壁は前記突起を含み、前記ドッキング管は、前記ドッキング管側壁の外部に少なくとも部分的に沿って延在する複数のリブをさらに含み、前記突起は、前記複数のリブのうちの2つのリブに囲まれる、請求項1に記載のゴルフクラブグリップ。
【請求項5】
前記複数のリブのうちの1つのリブおよび前記突起は、前記ドッキング管の近位端から見たときに異なる断面形状を有する、請求項4に記載のゴルフクラブグリップ。
【請求項6】
前記突起および前記複数のリブのうちの2つのリブは、前記細長ハンドルが前記ドッキング管へ結合されたときに前記チャネルに受容されるように構成される、請求項4に記載のゴルフクラブグリップ。
【請求項7】
前記ドッキング管の端部内で受容されるインサートをさらに含む、請求項1に記載のゴルフクラブグリップ。
【請求項8】
前記インサートは、外ねじ山を有するシャンク、前記シャンクよりも幅の広い頭部、および内ねじ穴を含む、請求項7に記載のゴルフクラブグリップ。
【請求項9】
前記インサートの前記内ねじ穴とねじこみ係合可能である加重インサートをさらに含む、請求項8に記載のゴルフクラブグリップ。
【請求項10】
前記細長ハンドルの端部における開口部内に配置可能であるリングインサートをさらに含む、請求項1に記載のゴルフクラブグリップ。
【請求項11】
前記リングインサートは、加重後端キャップと係合するように構成された係合面を含む、請求項10に記載のゴルフクラブグリップ。
【請求項12】
前記リングインサートは、前記係合面の反対側の面取りされた環状面を含む、請求項11に記載のゴルフクラブグリップ。
【請求項13】
前記細長ハンドルは、アンダーリスティングおよび外把持面を含む、請求項1に記載のゴルフクラブグリップ。
【請求項14】
前記細長ハンドルは、近位端および遠位端を含み、前記ドッキング管の部分は、前記細長ハンドルが前記ドッキング管へ結合されるときに、前記細長ハンドルの前記遠位端を越えて遠位に延在し、
ドッキングスリーブが、前記細長ハンドルの前記遠位端を越えて遠位に延在する前記ドッキング管の前記部分を囲む、請求項1に記載のゴルフクラブグリップ。
【請求項15】
前記ドッキング管側壁は、前記細長ハンドルの近位端から見たときに、全体的に円形の断面を画定する、請求項1に記載のゴルフクラブグリップ。
【請求項16】
前記細長ハンドルは前記チャネルを含み、前記チャネルは複数のチャネルのうちの1つであり、前記複数のチャネルは、前記軸方向開口部の中心線軸を中心として径方向に非対称の配列に配設されている、請求項1に記載のゴルフクラブグリップ。
【請求項17】
前記突起は複数の突起のうちの1つであり、前記複数のチャネルのそれぞれは、前記細長ハンドルが前記ドッキング管へ結合されるときに、前記複数の突起のうちの異なる1つを受容するように構成される、請求項16に記載のゴルフクラブグリップ。
【請求項18】
前記ドッキング管側壁は前記突起を含み、前記突起は外方に凸状である、請求項1に記載のゴルフクラブグリップ。
【請求項19】
突出部を有するドッキング管への取り付けのための細長ハンドルであって、前記細長ハンドルは、
外把持面と、
前記ドッキング管を受容するために内部に軸方向開口部を画定するアンダーリスティングと、を備え、前記軸方向開口部は環状面および複数の長手方向チャネルを含み、前記複数の長手方向チャネルは、前記環状面に対して凹み、前記ドッキング管が前記細長ハンドルに対して単一の向きのみで前記軸方向開口部に受容可能であるように前記細長ハンドルの中心線軸を中心として径方向に非対称の配列に配設され、前記複数の長手方向チャネルは、前記細長ハンドルが前記中心線軸を中心として前記ドッキング管に対して回転することが防がれるように、前記ドッキング管の前記突出部を受容するように構成される、細長ハンドル。
【請求項20】
前記複数の長手方向チャネルのうちの少なくとも1つの長手方向チャネルは、前記細長ハンドルの近位端から見たときに、全体的に長方形の断面を有する、請求項19に記載の細長ハンドル。
【請求項21】
前記細長ハンドルの突き合わせ端が段状開口部を含み、前記細長ハンドルは、前記細長ハンドルの前記突き合わせ端の前記段状開口部内に据え付けられるリングインサートをさらに含む、請求項19に記載の細長ハンドル。
【請求項22】
前記リングインサートは、加重後端キャップを取り外し可能に受容する平坦な係合面と、前記平坦な係合面の反対側の面取りされた環状面とを含む、請求項21に記載の細長ハンドル。
【請求項23】
ゴルフクラブグリップをゴルフクラブへ固着する方法であって、
ドッキング管が細長ハンドルの軸方向開口部に受容されるように前記細長ハンドルを前記ドッキング管上に配置するステップを含み、前記ドッキング管は、ゴルフクラブシャフトへ結合され、
前記ドッキング管および前記細長ハンドルのうちの少なくとも一方は突起を含み、前記ドッキング管および前記細長ハンドルのうちの他方はチャネルを含み、前記細長ハンドルを前記ドッキング管上に配置するステップは、前記細長ハンドルが前記ドッキング管に対して回転固定されるように前記突起を前記チャネルに配置するステップを含み、
前記突起は、前記細長ハンドルが単一の向きのみで前記ドッキング管へ結合可能であるように前記軸方向開口部の中心線軸を中心として径方向に非対称の配列に配設される、方法。
【請求項24】
前記ドッキング管は、前記ゴルフクラブシャフトに対して回転固定され、前記細長ハンドルを前記ドッキング管上に配置するステップは、前記ゴルフクラブシャフトに対して前記細長ハンドルを回転固定するステップを含む、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記細長ハンドルを前記ドッキング管上に配置するステップは、前記細長ハンドルが最初に、前記ドッキング管を最終位置へ係合させるときに、前記細長ハンドルを前記ドッキング管に対して初期位置から移動させるステップを含み、
前記細長ハンドルは、前記細長ハンドルが前記初期位置から前記最終位置へ移動される際、前記ドッキング管に対して回転固定される、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
前記ドッキング管が前記ゴルフクラブシャフトへ回転固定されるように前記ドッキング管を前記ゴルフクラブシャフトへ固着するステップをさらに含む、請求項23に記載の方法。
【請求項27】
前記細長ハンドルを前記ドッキング管から取り外すステップと、
第2の細長ハンドルを前記ドッキング管上に配置するステップと、をさらに含む、請求項23に記載の方法。
【請求項28】
前記ドッキング管は、前記細長ハンドルを前記ドッキング管から取り外している間、前記ゴルフクラブシャフトへ固着されたままである、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
前記突起は、前記軸方向開口部の中心線軸を中心として径方向に非対称の配列に配設された複数の突起のうちの1つである、請求項23に記載の方法。
【請求項30】
ゴルフクラブシャフトへ結合するように構成されたドッキング管であって、
前記ドッキング管が前記ゴルフクラブシャフトに対して回転固定されるように前記ゴルフクラブシャフトを受容する開口部を画定するドッキング管側壁と、
前記ドッキング管側壁へ結合され、かつ、前記ドッキング管側壁から径方向に離れて突出している突起と、
前記ドッキング管側壁の外部に少なくとも部分的に沿って延在する複数のリブと、を備え、前記突起は、前記複数のリブのうちの2つのリブに囲まれ、前記複数のリブのうちの1つのリブおよび前記突起は、前記ドッキング管の近位端から見たときに異なる断面形状を有する、ドッキング管。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
[0002]本出願は、2020年12月21日出願の米国仮特許出願第63/128,460号、2021年3月31日出願の米国仮特許出願第63/168,739号、および2021年8月6日出願の「Interchangeable Golf Club Grip with Shaft Attachment System」と題される米国非仮特許出願第17/396,147号の優先権を主張し、参照によりこれらの全体が本明細書に援用される。
【0002】
[0003]本発明は、グリップシステムに関し、特に、交換用グリップをゴルフクラブシャフトへ固着するためのシャフト取り付けシステムを備えたゴルフクラブグリップに関する。
【背景技術】
【0003】
[0004]多様な種類のゴルフクラブグリップが、プロおよびアマチュアゴルフのための関連運営組織によって許可されている。ほとんどのゴルフクラブには、すでに設置されているストックゴルフクラブグリップが製造業者によって設けられている。これらのゴルフクラブグリップは、通常、ゴムまたはゴムを模倣することを目的とした合成材料でできている。革または革のような材料の外ラップが組み入れられて、グリップの直径を追加し、グリップに基本的なプロファイルを与えることができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
[0005]したがって、交換用グリップをゴルフクラブシャフト上へ固着するための改良されたシステム、特に、専門家の支援を必要とせずに多様な種類の先細ゴルフクラブシャフトへ迅速に固着できる交換用グリップが継続的に必要とされている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
[0006]ゴルフクラブグリップは、ドッキング管および細長ハンドルを含んでもよい。ドッキング管は、ゴルフクラブシャフトへ結合するように構成されてもよく、ドッキング管側壁を含んでもよい。細長ハンドルは、ドッキング管へ取り外し可能に結合可能であってもよい。細長ハンドルは、ドッキング管を受容するように構成された軸方向開口部を画定する細長ハンドル側壁を含んでもよい。ドッキング管側壁および細長ハンドル側壁のうちの少なくとも一方は突起を含んでもよく、ドッキング管側壁および細長ハンドル側壁のうちの他方はチャネルを含んでもよい。チャネルは、細長ハンドルがドッキング管へ結合されるときに、ドッキング管に対する細長ハンドルの回転を防ぐために、突起を受容するように構成されてもよい。
【0006】
[0007]ドッキング管は、ゴルフクラブシャフトを受容するように構成された中空構造を備えてもよい。突起は、ドッキング管側壁および細長ハンドル側壁のうちの少なくとも1つの、複数の突起のうちの1つであってもよい。ドッキング管側壁は、複数の突起を含んでもよく、ドッキング管側壁の中間セクションが、複数の突起のうちの第1の突起と複数の突起のうちの第2の突起とを相互接続してもよい。ドッキング管側壁の中間セクションは、複数の突起のうちの少なくとも1つによって画定される曲率半径よりも大きい曲率半径を画定してもよい。
【0007】
[0008]さらなる実施形態では、ドッキング管側壁は、突起を含んでもよく、ドッキング管は、ドッキング管側壁の外部に少なくとも部分的に沿って延在する複数のリブを含んでもよい。突起は、複数のリブのうちの2つのリブに囲まれてもよい。複数のリブのうちの1つのリブおよび突起は、ドッキング管の近位端から見たときに異なる断面形状を有してもよい。突起および複数のリブのうちの2つのリブは、細長ハンドルがドッキング管へ結合されたときにチャネルに受容されるように構成されてもよい。
【0008】
[0009]さらなる実施形態では、インサートが、ドッキング管の端部内に受容されてもよい。インサートは、外ねじ山を有するシャンク、シャンクよりも幅の広い頭部、および内ねじ穴を含んでもよい。加重インサートが、インサートの内ねじ穴とねじこみ係合可能であってもよい。リングインサートが、細長ハンドルの端部における開口部内に配置可能であってもよい。リングインサートは、加重後端キャップと係合するように構成された係合面を含んでもよい。リングインサートは、係合面の反対側の面取りされた環状面を含んでもよい。
【0009】
[0010]細長ハンドルは、アンダーリスティングおよび外把持面を含んでもよい。細長ハンドルは、近位端および遠位端を含み、ドッキング管の部分は、細長ハンドルがドッキング管へ結合されるときに、細長ハンドルの遠位端を越えて遠位に延在する。ドッキングスリーブが、細長ハンドルの遠位端を越えて遠位に延在するドッキング管の部分を囲んでもよい。
【0010】
[0011]ドッキング管側壁は、細長ハンドルの近位端から見たときに、全体的に円形の断面を画定してもよい。細長ハンドルはチャネルを含んでもよく、チャネルは複数のチャネルのうちの1つであってもよく、複数のチャネルは、軸方向開口部の中心線軸を中心として径方向に非対称の配列に配設されている。
【0011】
[0012]突起は複数の突起のうちの1つであってもよく、複数のチャネルのそれぞれは、細長ハンドルがドッキング管へ結合されるときに、複数の突起のうちの異なる1つを受容するように構成されてもよい。ドッキング管側壁は突起を含んでもよく、突起は外方に凸状であってもよい。
【0012】
[0013]さらなる実施形態は、突出部を有するドッキング管への取り付けのための細長ハンドルを含んでもよい。細長ハンドルは、外把持面およびアンダーリスティングを含んでもよい。アンダーリスティングは、環状面および複数の長手方向チャネルを含む軸方向開口部を画定してもよい。複数の長手方向チャネルは、環状面に対して凹み、細長ハンドルの中心線軸を中心として配設されてもよい。複数の長手方向チャネルは、細長ハンドルが中心線軸を中心としてドッキング管に対して回転することが防がれるように、ドッキング管の突出部を受容するように構成されてもよい。
【0013】
[0014]複数の長手方向チャネルは、細長ハンドルの近位端から見たときに、全体的に長方形の断面を有してもよい。複数の長手方向チャネルは、均一な幅および均一な深さを画定してもよい。均一な幅は、均一な深さよりも大きくてもよい。複数の長手方向チャネルは、5つのチャネルを含んでもよい。複数の長手方向チャネルは、ドッキング管が単一の向きのみで軸方向開口部に受容されるように、細長ハンドルの中心線軸を中心として径方向に非対称の配列に配設されてもよい。
【0014】
[0015]細長ハンドルの突き合わせ端が段状開口部を含んでもよく、細長ハンドルは、細長ハンドルの突き合わせ端の段状開口部内に据え付けられるリングインサートをさらに含んでもよい。リングインサートは、加重後端キャップを取り外し可能に受容する平坦な係合面を含んでもよい。リングインサートは、平坦な係合面の反対側の面取りされた環状面を含んでもよい。
【0015】
[0016]ゴルフクラブグリップをゴルフクラブへ固着する方法は、ドッキング管が細長ハンドルの軸方向開口部に受容されるように細長ハンドルをドッキング管上に配置することを含んでもよい。ドッキング管は、ゴルフクラブシャフトへ結合されてもよい。ドッキング管および細長ハンドルのうちの少なくとも一方は突起を含んでもよく、ドッキング管および細長ハンドルのうちの他方はチャネルを含んでもよく、細長ハンドルをドッキング管上に配置することは、細長ハンドルがドッキング管に対して回転固定されるように突起をチャネルに配置することを含んでもよい。
【0016】
[0017]さらなる実施形態では、方法は、ドッキング管をゴルフクラブシャフトへ固着することを含んでもよく、それによってドッキング管をゴルフクラブシャフトへ回転固定する。
【0017】
[0018]ドッキング管は、ゴルフクラブシャフトに対して回転固定されてもよく、細長ハンドルをドッキング管上に配置することは、細長ハンドルをゴルフクラブシャフトに対して回転固定することを含む。細長ハンドルをドッキング管上に配置することは、細長ハンドルが最初に、ドッキング管を最終位置へ係合させるときに、細長ハンドルをドッキング管に対して初期位置から移動させることを含んでもよい。細長ハンドルは、細長ハンドルが初期位置から最終位置へ移動される際、ドッキング管に対して回転固定されてもよい。
【0018】
[0019]さらなる実施形態では、方法は、細長ハンドルをドッキング管から取り外し、第2の細長ハンドルをドッキング管上に配置することを含んでもよい。ドッキング管は、細長ハンドルをドッキング管から取り外している間、ゴルフクラブシャフトへ固着されたままでもよい。
【0019】
[0020]シャフト取り付けシステムを備えた交換可能なゴルフクラブグリップが提供される。一実施形態では、シャフト取り付けシステムは、ゴルフクラブグリップにおける軸方向開口部内に配置されたドッキング管を含む。ドッキング管は、複数の縦突起を含み、それぞれはゴルフクラブグリップにおける対応するチャネル内に配置され、ゴルフクラブグリップとドッキング管との間の相対的な回転を防ぐ。ゴルフクラブシャフトの上に圧入されると、ゴルフクラブシャフトの外径がその長さの全部または一部に沿って変化するにもかかわらず、ドッキング管側壁はゴルフクラブシャフトの外径に確実に適合する。
【0020】
[0021]一実施形態では、各縦突起は、ドッキング管側壁の隆起部分であり、外方に凸状である。各縦突起は、任意選択で、互いへ平行に延在する2つの長手方向リブに囲まれる。この実施形態では、1つの縦突起および2つの長手方向リブが、アンダーリスティングにおけるチャネル内に受容される。複数のチャネルは、アンダーリスティングの中心線軸を中心として非対称に配設されてもよく、それによりドッキング管は単一の向きのみでゴルフクラブグリップの軸方向開口部に受容できる。
【0021】
[0022]別の実施形態では、ドッキング管は、多角形断面、例えば、六角形断面または八角形断面を画定する側壁を含む。長手方向リブは多角形断面の角部と位置合わせされ、側壁は隣接する角の間で外方に凹状である。外方に凹状の側壁は、ドッキング管がゴルフクラブシャフトの上に圧入されると、外方に曲がることができる。ドッキング管は、それによって、ゴルフクラブシャフトと、その全長に沿って締まり嵌めされる。
【0022】
[0023]別の実施形態では、ドッキング管は、開断面を画定する細長チャネルを含む。細長チャネルは、細長チャネルの長さ全体に沿って延在する縦間隙を除いて管形状である。細長チャネルは、弾性変形可能な材料から形成され、径方向外方に曲がり、ゴルフクラブシャフトの上に嵌合する。ゴルフクラブグリップの内面および細長チャネルの外面は、それらの間の相対的な回転を防ぐ相互係合面を含む。細長チャネルの内面は、内部のゴルフクラブシャフトの回転に抵抗するために、任意選択で、摩擦材料で被覆される。
【0023】
[0024]さらに別の実施形態では、シャフト取り付けシステムは、弾力性のある裾部およびリングクランプを有する下クランプ組立体をさらに含む。弾力性のある裾部はドッキング管へ接合され、ゴルフクラブグリップにおける軸方向開口部から延在する。弾力性のある裾部は複数のフランジを含み、フランジのそれぞれは摩擦面を含む。リングクランプは弾力性のある裾部の上に嵌合し、フランジに係合するための複数のカムを含むので、弾力性のある裾部に対してリングクランプが回転すると、フランジのそれぞれの摩擦面を内方に偏らせ、ゴルフクラブグリップをゴルフクラブシャフトへ固着する。ゴルフクラブグリップを除去したい場合は、リングクランプの回転を逆にすると、手工具を使用せずに弾力性のある裾部の係止を解除できる。
【0024】
[0025]さらに別の実施形態では、下クランプ組立体は、下クランプ組立体の一部としての圧縮クランプ用の除去可能な設置具を含む。除去可能な設置具は、圧縮クランプの周囲に部分的に延在する逆U字型ヨークと、ヨークの基部を貫通して延在し、圧縮クランプの互いから離隔された部分間の間隙に係合するように配向されたねじとを含む。ヨークに対してねじを回転させると、ねじの先端がこの間隙内へ降下して、次に圧縮クランプを拡張させる。拡張されると、圧縮クランプは、ゴルフクラブグリップの設置時およびゴルフクラブグリップの除去時にドッキング管の上で自由に導かれることができる。したがって、圧縮クランプは、プレイ中に調整不可能な締め付け力を提供する二元締め付けシステムである。
【0025】
[0026]ゴルフクラブグリップは、任意選択で、幅広グリップ、特にパター用の交換用ゴルフクラブグリップである。ゴルフクラブグリップはさらに、任意選択で、ゴルフクラブシャフトの軸と全体的に一致する中心軸線を有する全体的に長方形の断面を含む。長方形の断面は、ゴルフクラブグリップの前向き面(かかとからつま先への方向)が左右の親指の係合点として機能するように十分に広げられる。ゴルフクラブグリップは、最小限の手工具で、または手工具なしでゴルフクラブシャフトに対して簡単に着脱されることにより、ゴルフクラブシャフトが先細の外径を有しているにもかかわらず、ゴルフクラブグリップの長さに沿って定位置に保持されるカスタマイズされたグリップを提供する。
【0026】
[0027]本発明のこれらおよび他の特徴および利点は、添付の図面および添付の特許請求の範囲に従って見たときに、本発明の以下の説明から明らかになる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
図1】[0028]本発明の第1実施形態によるゴルフクラブグリップの斜視図である。
図2】[0029]図1のゴルフクラブグリップの分解斜視図である。
図3】[0030]図1のゴルフクラブグリップの縦断面図である。
図4】[0031]図1のゴルフクラブグリップの横断面図である。
図5】[0032]図1のゴルフクラブグリップの一部の近接分解図である。
図6】[0033]図5の上クランプ組立体の分解図である。
図7A】[0034本発明によるドッキング管の異なる実施形態の断面を示す図である。
図7B】本発明によるドッキング管の異なる実施形態の断面を示す図である。
図7C】本発明によるドッキング管の異なる実施形態の断面を示す図である。
図8】[0035]パターシャフトへ固着された図1のクラブグリップの側面図である。
図9】[0036]図9Aは本発明の第2実施形態のゴルフクラブグリップの斜視分解図である。 [0037]図9B図9Aのゴルフクラブグリップの断面図である。 [0038]図9C図9Aのゴルフクラブグリップの一部の拡大図である。
図10】[0039]本発明の第3実施形態による圧縮クランプを含む図9Aのゴルフクラブグリップの斜視図である。
図11】[0040]図10のゴルフクラブグリップの部分分解図である。
図12】[0041]図10の圧縮クランプの正面立面図である。
図13】[0042]図10の圧縮クランプの斜視図である。
図14】[0043]除去可能な設置具を含む図10のゴルフクラブグリップの第1の斜視図である。
図15】[0044]除去可能な設置具を含む図10のゴルフクラブグリップの第2の斜視図である。
図16】[0045]除去可能な設置具および心出しプラグを含む図10のゴルフクラブグリップの別の斜視図である。
図17】[0046]圧縮クランプの拡張前の図16の除去可能な設置具の斜視図である。
図18】[0047]図16の圧縮クランプの拡張時の除去可能な設置具の斜視図である。
図19】[0048]図16の除去可能な設置具および圧縮クランプの部分分解図である。
図20】[0049]ゴルフクラブシャフトから除去されている図16の設置具の第1の斜視図である。
図21】[0050]ゴルフクラブシャフトから除去されている図16の設置具の第2の斜視図である。
図22】[0051]本発明の第4実施形態による交換可能なゴルフクラブグリップの斜視図である。
図23】[0052]図22の交換可能なゴルフクラブグリップの分解図である。
図24】[0053]図22の交換可能なゴルフクラブグリップと併用されてもよいドッキング管の斜視図である。
図25】[0054]図24のドッキング管の断面図である。
図26】[0055]長手方向リブが省略された図24のドッキング管の断面図である。
図27】[0056]本発明の一実施形態による細長ハンドルの軸方向開口部の斜視図である。
図28】[0057]図27の細長ハンドルにおける軸方向開口部内で受容された図25のドッキング管の第1の端面図である。
図29】[0058]図22の細長ハンドルの一部の側面断面図である。
図30】[0059]図22のゴルフクラブグリップの細長ハンドルの一部の側面断面図である。
図31】[0060]図22の実施形態の変形例としてのドッキング管およびドッキングスリーブの分解図である。
図32】[0061]図22の実施形態の変形例としてのドッキング管およびドッキングスリーブの斜視図である。
図33】[0062]図33Aはゴルフクラブシャフトに設置されている図22の交換可能なゴルフクラブグリップの斜視図である。図33Bはゴルフクラブシャフトに設置されている図22の交換可能なゴルフクラブグリップの斜視図である。図33Cはゴルフクラブシャフトに設置されている図22の交換可能なゴルフクラブグリップの斜視図である。
図34】[0063]図34Aは本発明の実施形態による第2のゴルフグリップに交換されている第1のゴルフグリップの斜視図である。図34Bは本発明の実施形態による第2のゴルフグリップに交換されている第1のゴルフグリップの斜視図である。図34Cは本発明の実施形態による第2のゴルフグリップに交換されている第1のゴルフグリップの斜視図である。図34Dは本発明の実施形態による第2のゴルフグリップに交換されている第1のゴルフグリップの斜視図である。
図35】[0064]本発明の別の実施形態によるゴルフクラブシャフトおよびドッキング管の上面斜視図である。
図36】[0065]本発明の別の実施形態によるドッキングカラーを有する図22のゴルフクラブグリップの細長ハンドルの一部の側面断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
[0066]本実施形態は、一般に、シャフト取り付けシステムを有する交換用ゴルフクラブグリップに関する。シャフト取り付けシステムは、ゴルフクラブグリップを先細のおよび非先細のゴルフクラブシャフトへ固着するために、以下の特徴、ドッキング管、下クランプ組立体、および上クランプ組立体のうちの1つまたは複数を単独または組み合わせて含む。幅広のパターグリップに関連して例示されているが、シャフト取り付けシステムは、例えば、ウッド、アイアン、ハイブリッド、およびドライバ用の従来のグリップに関連して使用することもできる。グリップシステムは、他のデバイスに関連して使用することもできる。例えば、グリップシステムは、建設器具(例えば、シャベル、ピック、斧、ハンマー、こて、電動工具)または他のスポーツ(例えば、テニス、バドミントン、ラケットボール、スカッシュ)用の運動器具と併用されてもよい。
【0029】
[0067]第1実施形態によるシャフト取り付けシステムを有するゴルフクラブグリップ10が、図1図4に例示され、全体的には10と指定される。ゴルフクラブグリップ10は、ドッキング管12、下クランプ組立体14、および上クランプ組立体16(図2に見られる)を含む。以下で説明するように、ドッキング管12は、アンダーリスティング18の内部へ接着され、ゴルフクラブシャフト20の上に圧入されて、アンダーリスティング18とゴルフクラブシャフト20との間を締まり嵌めする。いくつかの実施形態では、ドッキング管12は、シャフト20上へ圧入されるのではなく、ゴルフクラブシャフト20内へ連接される。下クランプ組立体14は、ゴルフクラブグリップ10の基部をシャフト20へ固着するように構成され、上クランプ組立体16は、ゴルフクラブグリップ10の上部をシャフト20へ固着するように構成されている。このような各特徴については、以下で個別に説明する。
【0030】
[0068]ドッキング管12は、ゴルフクラブグリップ10の最奥部を含み、全体的に、その全長に沿った均一な断面を含む。ドッキング管12は、閉じた中空構造を画定し、任意選択で多角形の断面を有する弾性変形可能な側壁22を含む。他の実施形態では、ドッキング管12は、(例えば、C字型の断面を有する)開構造を画定する。図2および図4に示されるように、ドッキング管12は、弾性変形可能な側壁22の外向き面から突出する複数の長手方向リブ24をさらに含む。
【0031】
[0069]長手方向リブ24は、アンダーリスティング18とドッキング管12との間の相対的な回転を防ぐようにアンダーリスティング18における対応する溝26内に配置される。応力がかかっていない状態では、これらの長手方向リブ24の間の側壁22の部分(本明細書では「中間部」という)は、図4に示されるように縮小された内径を含む。中間部28は、最初に、ゴルフクラブシャフト20に係合し、ゴルフクラブシャフト20の最も広い部分の上に延在するように外方に曲がる。中間部28は弾性変形可能であるため、中間部28はゴルフクラブシャフト20の上部を通過した後に収縮し、ゴルフクラブグリップ10の長さに沿ってゴルフクラブシャフト20に係合し続ける。ドッキング管12は、本実施形態では弾力性および可撓性のある熱可塑性物質、例えば、熱可塑性ポリウレタン(TPU)から形成されるが、他の実施形態では他の材料から形成できる。
【0032】
[0070]図1図4の実施形態では、ドッキング管12は、囲まれた側壁22の周囲に90度間隔で離隔された4つの長手方向リブ24を含む。しかしながら、他の実施形態では、より多いまたはより少ない長手方向リブ24を使用できる。図7Aに示されるように、例えば、ドッキング管12は、6つの長手方向リブ24または8つの長手方向リブ24を含むことができる。
【0033】
[0071]図7A図7Cにさらに示されるように、側壁22は、丸みを帯びた角部30を有する薄肉多角形断面を有し、それによって中間部28は外方に凹状である。外方に凹状の中間部28は、隣接する角部30間の径方向に変形可能なレリーフ31を画定する。各径方向に変形可能なレリーフ31は、ドッキング管12がゴルフクラブシャフト20の上に圧入されると、逆になり外方に曲がることができる。上述したように、径方向に変形可能な中間部28は、ゴルフクラブシャフト20に係合し、かつ外方に曲がる最初の部分であり、ゴルフクラブシャフト20との連続的な接触を維持する。いくつかの実施形態では、ゴルフクラブシャフト20の外径は、ゴルフクラブグリップ10の長さに沿って変化する。径方向に変形可能な中間部28は、ゴルフクラブシャフト20の最も広い部分の上に嵌合するように外方に拡張し、ゴルフクラブグリップ10がシャフト20に対して下方へ滑り図8に示される位置へ入る際、内方に収縮する。このプロセス全体を通して、ゴルフクラブシャフト20とドッキング管12の角部30との間にクリアランスが存在する。ゴルフクラブグリップ10はまた、例えば、上述したように実質的に締まり嵌めによって非先細のゴルフクラブシャフトへ固着されている、パターシャフトを含む、非先細のゴルフクラブシャフトとの使用にも適している。
【0034】
[0072]再び図1図3を参照すると、ゴルフクラブグリップ10は、ゴルフクラブグリップ10の基部をシャフト20へ固着する下クランプ組立体14を含む。下クランプ組立体14は、弾性裾部32およびリングクランプ34を含む。弾性裾部32は、ドッキング管12へ接合され、任意選択でドッキング管12へ糊付けされる。他の実施形態では、弾性裾部32は、アンダーリスティング18へ接合される。弾性裾部32は、複数の可撓性フランジ36を含み、フランジのそれぞれは、内向きの摩擦面38を含む。各摩擦面38は、本実施形態では熱可塑性ゴム(TPR)から形成されるが、他の実施形態では他の材料から形成できる。フランジ36は長手方向に延在し、ゴルフクラブシャフト20のまわりを部分的に延在するように湾曲している。図2に示されるように、リングクランプ34は、裾部32の上に嵌合し、また、フランジ36を視界から隠しながらフランジ36の外径面に係合するための複数のカム40を含む。リングクランプ34は、裾部32のフランジ36毎にカム40を含む。カム40は、裾部32の上にリングクランプ34を設置する間に隣接するフランジ36の間に嵌合するように互いから離隔されている。裾部32に対するリングクランプ34の回転により、各カム40は、対応するフランジ36に係合して摩擦面38を内方に偏らせ、ゴルフクラブグリップ10の基部をゴルフクラブシャフト20上へ係止する。リングクランプ34の回転は、ゴルフクラブグリップ10の除去が望まれる場合には、手工具を使用することなく、逆にして弾性裾部32の係止を解除することができる。係止力の増加が望まれる実施形態では、フランジ36を長くすることによって、またはリングクランプ34へ、てこの作用を与える手工具を使用することによって、摩擦面38の表面積を増加できる。
【0035】
[0073]図5図6を参照すると、ゴルフクラブグリップ10は、上クランプ組立体16も含む。上クランプ組立体16は、ガイドキャップ42内に受容される形状であり、ガイドキャップ42は、相対的な回転を防ぐようにアンダーリスティング18へ付着されている。図6に最もよく示されるように、上クランプ組立体16は、ボルト44、カムナット46、座金48、内スリーブ50、および外スリーブ52を含む。以下で論じるように、外スリーブ52は、内スリーブ50と同心ではない。したがって、内スリーブ50を回転させると、外スリーブ52は離れ、上クランプ組立体16全体の直径が大きくなる。ボルト44は、内スリーブ50の内部における対応するねじ山に係合するようにねじこまれる。内スリーブ50は、第1および第2のTPRオーバーモールディング54用の第1および第2の環状チャネルを有する管状体を含む。外スリーブ52は、これらのTPRオーバーモールディング54の間で内スリーブ50の上に嵌合し、ゴルフクラブシャフト20が外スリーブ52を堅く取り囲むように、ゴルフクラブシャフト20の内径に密接に合う外径を有する。
【0036】
[0074]図6にも示されるように、ボルト44は、ねじ山58の上方に配置されるシャンク56を含み、このシャンク56はカムナット46内に挿入されている。カムナット46は、内ねじ山は設けられておらず、代わりに、ガイドキャップ42の内径面62の不均一な内径と適合した不均一な外径を有する外径面60を含む。本実施形態では、カムナットの外径面60は、ガイドキャップ42における対応するスロット66内に受容される3つのリブ64を含み、リブ64は、ガイドキャップ42がカムナット46の単一の向きのみを確実に受け入れるように、カムナット46の外部を中心として非対称に配設されている。座金48は、ボルト44が内スリーブ50内へねじこまれると、カムナット46と内スリーブ50との間に配置される。なお、ボルト頭部68は、六角工具用の開口部70を含むが、他の実施形態では他の道具を収容できる。ボルト頭部68は、カムナット46における環状凹部74内に受容される指要素72も含む。カムナット46は、ガイドキャップ42における有鍵開口部に位置合わせされることができ、ボルト44は、開口部に挿入されると、時計回りに手動で回転されて上クランプ組立体16をゴルフクラブグリップ10における定位置に係止し、反時計回りに手動で回転されて上クランプ組立体16の係止を解除して除去することができる。内スリーブ50が時計回り(または反時計回り)方向に回転すると、外スリーブ52は径方向外方に拡張し、その結果、上クランプ組立体16の外径が大きくなる。外スリーブ52の外面はゴルフクラブシャフト20の内面に持たれ掛かるので、上クランプ組立体16を、ひいてはグリップ10を、ゴルフクラブグリップの内側へ係止する。同様に、内スリーブ50を反時計回り(または時計回り)方向に回転させると、外スリーブ52が径方向に収縮し、ゴルフクラブシャフト20の内面に対する圧力が解放されて上クランプ組立体16の係止が解除される。ただし、上クランプ組立体16は任意選択である。他の実施形態は、上クランプ組立体を含まなくてもよく、または以下で論じる円錐プラグまたは他の心出し手段を含んでもよい。
【0037】
[0075]ゴルフクラブグリップ10は、例えば、天然ゴム、シリコンゴム、またはプラスチックを含む任意の好適な材料の把持面76も含み、全体的に、アンダーリスティング18よりも低い硬度計を有する。把持面76は、本実施形態における成形された一体型要素であり、任意選択で、アンダーリスティング18の上を延在する成形EVAスリーブである。いくつかの実施形態では、アンダーリスティング18は、より柔らかい把持面76が直接成形される座面を提供する。他の実施形態では、アンダーリスティング18および把持面76は互いに一体的に形成され、ゴルフクラブグリップ10用の細長外ハンドルの単一の要素を備える。図8にも示されるように、ゴルフクラブグリップ10は、パターグリップを備えてもよい。ゴルフクラブグリップ10は、左右の親指の係合点として機能する前向き面78(かかとからつま先方向)を有する幅広のグリップとして示される。頭部80は、アルミニウム、真鍮、または他の材料で形成された任意の従来のパター頭部であってもよく、前つま先、後かかと、平坦な打撃面、および上面を有する。シャフト20は、図示の実施形態では先細の鋼管であるが、他の実施形態ではグラファイトまたは他の材料から形成できる。シャフトは、グリップ10で覆われた上端と、頭部80へ接合された下端とを有する。
【0038】
[0076]ゴルフクラブグリップ10は、次のようにして先細のシャフト20へ取り付けられることができる。リングクランプ34はシャフト20の上に緩く挿入され、次いでシャフト20はドッキング管12内へ圧入される。ドッキング管側壁22(この時点でゴルフクラブグリップ10の内部へ糊付けされている)は、シャフト20に係合し、シャフト20の最も広い部分がドッキング管12を通過する際、外方に曲がる。側壁22は弾性変形可能であるため、ゴルフクラブシャフト20の先細の外径を含め、ゴルフクラブグリップ10の長さに沿って6mm以上も変化できる様々な直径に対応できる。ドッキング管側壁22は、ゴルフクラブシャフト20がその長さに沿って変化する外径を有するにもかかわらず、ゴルフクラブシャフト20の外径に適合する。ゴルフクラブグリップ10が適切に位置合わせされた状態で、リングクランプ34は弾性裾部32に係合され、カム40が可撓性フランジ36に係合するまで時計回りに回転され、摩擦面38をゴルフクラブシャフト20内へ係合させる。ゴルフクラブグリップ10の上端で、上クランプ組立体16がガイドキャップ42内へ完全に挿入される。次いで、ボルト44は約180度の範囲で時計回りに回転されて、上クランプ組立体16をゴルフクラブグリップ10における定位置に係止する。ゴルフクラブグリップ10の交換が望まれる場合、または別のゴルフクラブに対して同じゴルフクラブグリップ10が望まれる場合、前述のステップは逆の順序で繰り返されてもよい。
【0039】
[0077]図9A図9Cを参照すると、第2実施形態によるゴルフクラブグリップが示され、全体的にゴルフクラブグリップ90と指定される。図9Aのゴルフクラブグリップ90は、ドッキング管92が、ここで、開断面を有する側壁94を含む以外は、図1図4のゴルフクラブグリップ10と構造および機能が類似している。特に、ドッキング管92は、ドッキング管92の第1の端部98からドッキング管92の第2の端部(図示せず)まで、ドッキング管92の長さ全体に沿って延在する縦の間隙96を除いて管状である。ドッキング管92は、弾性変形可能な材料(例えば、TPU)から形成されるので、側壁94は、ドッキング管92の内径よりも大きい内径を有する先細のゴルフクラブシャフト20の上に嵌合するように径方向外方に曲がる。ドッキング管92は弾性変形可能であるため、先細のゴルフクラブシャフト20の最も広い部分がドッキング管92を通過した後、側壁94は径方向内方に曲がるので、側壁94の内面が先細のゴルフクラブシャフト20の外面との接触を維持する。これにより、縦の間隙96は、ゴルフクラブシャフト20がゴルフクラブグリップ90内に配置されると、ドッキング管92の最上部からドッキング管92の最下部へ狭くなる。先細のゴルフクラブシャフトに関連して説明されたが、ドッキング管92は、ドッキング管92の内径がゴルフクラブシャフト20の外径よりもわずかに大きい場合は、非先細のゴルフクラブシャフトと併用することもできる。
【0040】
[0078]図9A図9Cにも示されるように、ドッキング管92は、図示の実施形態では円筒の断面を画定するが、他の実施形態では他の形状をとることができる。ドッキング管92の外面および細長ハンドル100の内面は、それらの間の相対的な回転を防ぐ係合面102および104を画定する。例えば、ドッキング管92の内面は、側壁94の第1および第2の縁辺104に係合する平面部102を含むので、ドッキング管92が細長ハンドル100内で回転することが防がれる。他の実施形態では、ドッキング管92は、図1図4に関連して上述したような1つまたは複数のリブを含むので、ドッキング管92と細長ハンドル100のアンダーリスティングとの間の相対的な回転を防ぐ。さらに任意選択で、ドッキング管92の内面は、摩擦面(例えばTPR)で被覆されて、内部の先細のゴルフクラブシャフト20の回転に抵抗できる。
【0041】
[0079]図9A図9Cのゴルフクラブグリップ90は、ドッキング管92をゴルフクラブシャフト20へ除去可能に固着する下クランプ組立体110も含む。下クランプ組立体110は、ハンドル100の軸方向開口部を越えて延在するドッキング管92の部分の上に嵌合するリングクランプ112を含む。リングクランプ112は、ドッキング管92の外面に対応し、かつ、これらの間の相対的な回転を防ぐ形状の内面114を有する。リングクランプ112は、ドッキング管92の第1の縁辺104と第2の縁辺104との間の間隙に縮小された内径部120も含む。縮小された内径部120は、ゴルフクラブシャフト20に持たれ掛かり、ゴルフクラブシャフト20がリングクランプ112の圧縮力に応じて膨らむのを防ぐ。その結果、ゴルフクラブシャフト20はその全周のまわりに係合する。ねじこみ開口部116は、リングクランプをドッキング管92およびゴルフクラブシャフト20上へ係止するために、ねじまたはボルト118を受容する。単一要素として示されるが、リングクランプ112は、2つのリングセクションを有する分割リングクランプを代替的に備えてもよい。リングクランプ112は、ねじこみ固定具118を除去し、リングクランプ112をゴルフクラブシャフト20に沿って下方に滑らせることによって迅速に除去される。所望の場合、ゴルフクラブグリップ90は、次いで、ゴルフクラブシャフト20から除去され、さらなるゴルフクラブグリップと交換されてもよい。図示の実施形態では、ゴルフクラブグリップ90は、上クランプ組立体を含まない。他の実施形態では、ゴルフクラブグリップ90は、図5図6の上クランプ組立体16を含む。さらに他の実施形態では、ゴルフクラブグリップ90は、ガイドキャップ42における開口部内へ挿入される円錐形状プラグ(または他の心出し手段)を含み、この円錐形状プラグはゴルフクラブシャフト20を細長ハンドル100内で心出しする。
【0042】
[0080]ここで図10図21を参照すると、第3実施形態によるゴルフクラブグリップが示され、全体的にゴルフクラブグリップ130と指定される。図10図21のゴルフクラブグリップ130は、下クランプ組立体が圧縮クランプ140および設置具160を含むことを除いて、図9Aのゴルフクラブグリップ90と構造および機能が類似している。圧縮クランプ140は、調整不可能な締め付け力を提供し、設置具160で容易に設置または除去される。ゴルフクラブグリップ130のこのような各特徴について以下にさらに説明する。
【0043】
[0081]図10図13に示されるように、圧縮クランプ140は、ハンドル100の軸方向開口部を越えて延在するドッキング管92の部分の上に嵌合する。圧縮クランプ140はC字形状であり、第2の面144と反対側の第1の面142を含み、これらの面の間の間隙を画定するので、圧縮クランプ140は、第1の面142と第2の面144との間の距離を変化させることによって拡張可能である。圧縮クランプ140の内周は、2つの曲面、すなわち、内周の主部分を中心とする第1の曲面146、および内周の副部分を中心とする第2の曲面148を画定する。第1の曲面146はドッキング管92の外面に当接し、第2の曲面148はゴルフクラブシャフト20の外面に当接する。圧縮クランプ140の内周は、第1の曲面146を第2の曲面148へ相互接続する左右の平面セグメント150も含む。平面セグメント150は、ドッキング管92の第1および第2の縁辺104に持たれ掛かり、ドッキング管92と圧縮クランプ140との間の相対的な回転を防ぐ。第2の曲面148は、第1の曲面146よりも内径が小さいため、ゴルフクラブシャフト20が、図12に示されるように互いに対向する第1の面142と第2の面144との間の間隙内へ膨らむことを防ぐ。換言すれば、ゴルフクラブシャフト20は、外周全体に係合しているので、ゴルフクラブシャフト20のどの部分も、第1の面142と第2の面144との間の間隙(または他の部位)内へ膨らむことができない。第1および第2の面142、144は、以下で論じるねじまたは他の道具のための円筒状凹部152も画定する。図12にも示されるように、圧縮クランプ140は、第1および第2のスロット156、158を画定する外曲面154を含み、これらのスロットは、それぞれ、4時の位置および8時の位置に概ね配置される。第1および第2のスロット156、158は、除去可能な設置具160へ取り付けるための圧縮クランプ140の深さのかなりの部分を通って軸方向に延在する。加えて、圧縮クランプ140は、プレイ中の性能を向上させるために指定の重量を有するように選択できる。例えば、圧縮クランプ140は、ゴルフクラブの前方重み付けのために、タングステン、鋼、アルミニウム、または他の合金から形成できる。
【0044】
[0082]ここで図14図19を参照すると、除去可能な設置具160は、逆U字型ヨーク166における、ねじこみ開口部164を通って延在するねじ162を含む。ヨーク166は、基部168と左右の脚部170、172とを含む。左右の脚部170、172は、圧縮クランプ140における第1および第2のスロット156、158内に受容される内方に角度が付けられた端部174、176を含む。ねじこみ開口部164は、基部168を全体的に通って延在するが、基部は本実施形態では湾曲しているが、他の実施形態では平坦であってもよい。図17に示されるように、ヨーク166は、圧縮クランプ140の外曲面154から離隔している内周面178を含む。ねじ162(または他の外ねじ山要素)は、拡大頭部180、ねじこみシャンク182、および円錐状先端184を含む。拡大頭部180は、ねじ162の下方への移動を制限し、それによって円錐状先端184がゴルフクラブシャフト20に接触することを防ぐ。特に、拡大頭部180(六角工具または他の道具のための開口部を任意選択で有する)は、ねじこみシャンク182の外径よりも大きく、かつ、ねじこみ開口部164の内径よりも大きい外径を有する。ねじこみシャンク182の長さは、頭部180の基部が、ねじこみ開口部164に隣接するヨーク166の上面に当接するときに、円錐状先端184がゴルフクラブシャフト20に接触しないように選択される。
【0045】
[0083]図14図16に示されるように、設置具160は、ねじ162が細長ハンドル100の前向き面78に(かかとからつま先方向で)隣接するように配向される。ねじ162は、ゴルフクラブシャフト20の軸線に直交し、かつ、前向き面78へ垂直な長手方向軸線190を画定するが、外把持面76は本実施形態では示されない。細長ハンドル100の上端は、図15の上クランプ組立体を含まないが、図16では変形されて心出しプラグ192を含む。心出しプラグ192は円錐形状であり、ゴルフクラブシャフト20における上端部の開口部194内へ挿入され、これによりゴルフクラブシャフト20をドッキング管92に対して外方に拡張し、ゴルフクラブシャフト20を心出しする。他の実施形態は、例えば、図5の上クランプ組立体を含む他の心出し手段を含んでもよい。
【0046】
[0084]設置具160を使用して、図10のゴルフクラブグリップ130をゴルフクラブシャフト20上へ次のようにして設置できる。圧縮クランプ140は、ゴルフクラブシャフト20が細長ハンドル100内に入れられたドッキング管92内へ挿入される前に、ゴルフクラブシャフト20の上に配置される。その未拡張状態では、圧縮クランプ140は、ドッキング管92の外径未満の内径を有する。次に、設置具160は、ゴルフクラブシャフト20上へ下降され(図21に示されるように)、ヨーク166の内方に角度が付けられた端部174、176が圧縮クランプ140における第1および第2のスロット156、158に係合するまで、ゴルフクラブシャフト20に対して(図20に示されるように)上方へ移動される。ねじ162を回転させると、その円錐状先端184は圧縮クランプ140の対向面142と144との間の間隙に入り、それによって圧縮クランプ140を拡張させる。次いで、使用者は、圧縮クランプ140をドッキング管92の上に滑らせて、ねじ162を外へ戻すことができ、それによって圧縮クランプ140はドッキング管92の上に締め付けることができる。次いで、使用者は、図20に示されるように、設置具160をゴルフクラブシャフト20に対して下方に滑らせて、圧縮クランプ140から離すことができ、図21に示されるように、上方へ、ゴルフクラブシャフト20から離すことができる。
【0047】
[0085]ゴルフクラブグリップ130の除去も同様に行われる。まず、設置具160は、図21に示されるように、ゴルフクラブシャフト20上へ降ろされ、ヨーク166の、内方に角度が付けられた端部174、176が圧縮クランプ140における第1および第2のスロット156、158に係合するまで、図20に示されるように、ゴルフクラブシャフト20に対して上方に移動される。ねじ162を時計回り(締める)方向に回転させると、その円錐状先端184は圧縮クランプ140の対向面142と144との間の間隙に入り、それによって圧縮クランプ140を拡張させる。次いで、使用者は、圧縮クランプ140をドッキング管92から引っ込めることができる。ねじ162を反時計回り(緩める)方向に回転させると、その円錐状先端184は圧縮クランプ140の対向面142と144と間の間隙から引き抜かれる。ヨーク166の、内方に角度が付けられた端部174、176が圧縮クランプ140から除去されると、設置具160は圧縮クランプ140およびゴルフクラブ全体から自由に除去される。次いで、ハンドル100は、ゴルフクラブシャフト20から引き抜かれることができ、任意選択で、さらなるゴルフクラブハンドルと交換されるが、同じ圧縮クランプ140を使用する。前述のステップは、いくつかの実施形態では、例えば、ねじ118を手で回すことによって、手工具を使用せずに完了させてもよい。図示の実施形態を含む他の実施形態では、前述のステップは、六角鍵または他の好適な道具のみを用いて行われる。
【0048】
[0086]ここで図22図32を参照すると、第4実施形態による交換可能なゴルフクラブグリップが示され、ゴルフクラブグリップ200と全体的に指定される。交換可能なゴルフクラブグリップ200は、自在のドッキング管202、細長外ハンドル204、後端キャップ組立体206、およびカラー組立体208のうちの1つまたは複数を含む。以下で論じるように、いくつかの実施形態では、自在のドッキング管202は、ゴルフクラブシャフトの上に圧入される。他の実施形態では、自在のドッキング管202およびゴルフクラブシャフトは、単一の構成物である。例えば、自在のドッキング管202およびゴルフクラブシャフトは、型で鋳造されてもよい。さらに他の実施形態では、自在のドッキング管202は、ゴルフクラブシャフトの端部へ結合し、それによってシャフトの長さを増加させる。いくつかの実施形態では、例えば、ドッキング管202の少なくとも一部は、自在のドッキング管202がゴルフクラブシャフトへ完全に結合された後、ゴルフクラブシャフトの端部を越えて延在するような大きさおよび構成とされる。
【0049】
[0087]自在のドッキング管202は、ゴルフクラブシャフトへ付けられたままであり、丸いグリップ、ピストルグリップ、または長方形グリップ用のハンドルを含む、多様な種類のハンドル204と共に使用できる。後端キャップ組立体206は、ドッキング管202の上端を細長ハンドル204内で心出しし、カラー組立体208は、ドッキング管202の下端をゴルフクラブシャフトへ固着する。このような各特徴については、以下で論じる。
【0050】
[0088]いくつかの実施形態では、ドッキング管202は、閉じた中空構造を画定する。他の実施形態では、ドッキング管202は、開構造(例えば、C字型の断面を有する)を画定する。図25および図26に示されるような断面形状を有するドッキング管202は、別の幾何学的形状(例えば、円形、三角形、長方形、五角形、六角形)を有するドッキング管よりも熱膨張または収縮をあまり受けない。
【0051】
[0089]ドッキング管202は、図24図25に示され、円筒状側壁212から径方向外方に突出する複数の長手方向リブ210を含む。図24図25に示される実施形態では、リブは対で配向され、それにより2つのリブの交互の対がそれぞれ、ドッキング管202の長さのかなりの部分、任意選択で、図24に示されるようにドッキング管202の長さ全体に沿って互いに平行に延在する。本実施形態では、5つのリブ対が示され、アンダーリスティングまたは細長ハンドルにおける5つのチャネルに対応しているが、ドッキング管は、他の実施形態において異なる数のリブ対を含んでもよい。
【0052】
[0090]いくつかの実施形態では、リブは任意選択である。いくつかの実施形態は、図28に示される実施形態を含むが、リブは省略されている。ドッキング管202は、2つの長手方向リブ、3つの長手方向リブ、4つの長手方向リブ、5つの長手方向リブ、6つの長手方向リブ、7つの長手方向リブ、8つの長手方向リブ、2~4つの長手方向リブ、4~6つの長手方向リブ、または6~8つの長手方向リブを含んでもよい。
【0053】
[0091]いくつかの実施形態では、長手方向リブ210は、ドッキング管202の全長または実質的に全長を延在する。他の実施形態では、長手方向リブ210は、ドッキング管202の長さの一部に沿って延在する。いくつかの実施形態では、長手方向リブ210は、その長さに沿って途切れない。他の実施形態では、長手方向リブ210は、その長さに沿って互いから離隔された2つ以上のセグメントを含む。
【0054】
[0092]いくつかの実施形態では、長手方向リブ210は、ドッキング管202の長手方向軸線に全体的に平行な軸線に沿って延在する。例えば、長手方向リブ210は、ドッキング管202の長手方向軸線と同一平面上であってもよい。他の実施形態では、長手方向リブ210は、細長ハンドルをドッキング管202へ結合するときに、細長ハンドルを回転させなければならないように、ドッキング管202の長手方向軸線に対して、ある角度であってもよい。いくつかの実施形態では、長手方向リブ210は、アンダーリスティングまたは細長ハンドル上のねじ山に係合するねじ山を画定する。
【0055】
[0093]図24図25にも示されるように、円筒状側壁212は、隣接するリブ210間の縦突起214を含む。縦突起214は、断面で見たとき、外方へ凸状であり、円筒状側壁212の隆起部分である(例えば、側壁の隣接部分よりもさらに径方向に外方に延在する)。縦突起214は、縮小された曲率半径を有し、それにより各縦突起214は、長手方向リブ210の高さにほぼ等しい高さを持つ断面が円の円弧の一部を形成する。他の実施形態では、縦突起214は、長方形、三角形、または他の幾何学的形状を有してもよい。
【0056】
[0094]各縦突起は、円筒状側壁212の中間セクション216によって隣接する縦突起へ接続される。中間セクション216は、縦突起214によって画定される曲率半径よりも大きい曲率半径を画定する。
【0057】
[0095]縦突起214は、ドッキング管202の長さのかなりの部分に沿って、任意選択で、図26に示されるようにドッキング管202の全長に沿って延在してもよい。いくつかの実施形態では、縦突起214は、ドッキング管202の全長または実質的に全長に延在してもよい。他の実施形態では、縦突起214は、ドッキング管202の長さの一部に沿って延在する。いくつかの実施形態では、縦突起214は、その長さに沿って途切れない。他の実施形態では、縦突起214は、その長さに沿って互いから離隔された2つ以上のセグメントを含む。
【0058】
[0096]いくつかの実施形態では、縦突起214は、ドッキング管202の長手方向軸線に全体的に平行な軸線に沿って延在する。例えば、縦突起214は、ドッキング管202の長手方向軸線と同一平面上であってもよい。他の実施形態では、縦突起214は、細長ハンドルをドッキング管202へ結合するときに、細長ハンドルが回転されなければならないように、ドッキング管202の長手方向軸線に対して、ある角度であってもよい。いくつかの実施形態では、縦突起214は、アンダーリスティングまたは細長ハンドル上のねじ山に係合するねじ山を画定する。縦突起214は、1つまたは複数の長手方向リブ210に全体的に平行であってもよい。
【0059】
[0097]細長ハンドル204は、外グリップ面218およびアンダーリスティング220を含む。図27に示されるように、アンダーリスティング220は、環状面224から凹む、または引っ込んだ複数のチャネル222を画定する内開口部を含む。いくつかの実施形態では、チャネル222は、中心長手方向軸線226を中心として非対称に配設され、ドッキング管202を単一の向きのみで受け入れる有鍵開口部を形成する。他の実施形態では、チャネル222は、ドッキング管202が複数の向きに受け入れられるように、中心長手方向軸線226を中心として対称である。
【0060】
[0098]各チャネル222は、1つまたは複数のリブ210(例えば、平行であってもよい2つの横方向に離隔されたリブ)および/または縦突起214を受け入れる断面形状(例えば、長方形または半円形)であり、図28に最もよく示される。縦突起214により、ドッキング管の内径は外方に拡張し、ゴルフクラブシャフトの最も広い部分の上に延在できる。ドッキング管202は弾性変形可能であるため、縦突起214は、ゴルフクラブシャフト270の上部の上を通過した後に収縮し、中間部216は、ゴルフクラブグリップ200の長さに沿ってゴルフクラブシャフトに係合し続ける。
【0061】
[0099]ドッキング管202の縦突起214は、縦突起214に弾性および可撓性があるように、中間部216の側壁の厚さとは異なる側壁の厚さを有してもよい。縦突起214は、第1の材料から形成されてもよく、ドッキング管202の別の部分は、第1の材料とは異なる第2の材料から形成されてもよい。
【0062】
[0100]ドッキング管202、ハンドル204、およびアンダーリスティング220のうちの1つまたは複数は、ドッキング管202、ハンドル204、およびアンダーリスティング220のうちの他方の材料とは異なる材料から製造されてもよい。異なる材料は、異なる熱膨張係数を有してもよい。図28を参照すると、ドッキング管202の一部は、細長ハンドル204またはアンダーリスティング220から径方向に離隔されてもよい。この空間により、互いに係合している間にドッキング管202またはハンドル204の熱膨張を可能にしてもよい。
【0063】
[0101]いくつかの実施形態では、ドッキング管202は、熱可塑性、例えば、ポリ塩化ビニル(PVC)から形成されるが、他の実施形態では、ドッキング管202は、金属または金属合金(例えば、アルミニウムもしくはアルミニウム合金、チタンもしくはチタン合金、鋼など)から形成される。いくつかの実施形態では、ドッキング管202を金属材料から形成することにより、ドッキング管202は熱可塑性物質から形成された実施形態よりも薄い側壁を有することができてもよい。さらに他の実施形態では、ドッキング管202の少なくとも一部は、鋼またはゴムから形成される。いくつかの実施形態では、ドッキング管202は、金属(例えば、アルミニウムまたは鋼)で作られる。他の実施形態では、ドッキング管202は、複合材料(例えば、グラファイト複合材料または繊維強化ポリマー)で作られる。金属ドッキング管202は、約0.0127cm(0.005インチ)~約0.127cm(0.05インチ)、例えば、約0.0127cm(0.005インチ)、約0.0254cm(0.01インチ)、約0.0381cm(0.015インチ)、約0.0762cm(0.03インチ)、または約0.127cm(0.05インチ)未満の壁厚を有してもよい。複合ドッキング管202は、約0.0508cm(0.02インチ)、約0.0889cm(0.035インチ)、約0.127cm(0.05インチ)、または約0.1905cm(0.075インチ)未満の壁厚を有してもよい。金属ドッキング管は、複合ドッキング管よりも薄い側壁を有してもよい。金属ドッキング管は、複合ドッキング管と比較して硬性または剛性に対する壁厚の比率を有してもよい。金属ドッキング管は、複合ドッキング管よりも製造公差が厳しいことがある。金属ドッキング管は、水ベースの溶剤に対して耐食性があってもよい。ドッキング管202は、押出成形、ダイカスト加工、またはフライス加工によって製造されてもよい。いくつかの実施形態では、ドッキング管202は、積層造形プロセス(例えば、3D印刷)によって生産されてもよい。ドッキング管202は、陽極酸化またはメッキされた表面を含んでもよい。陽極酸化またはメッキされた表面は、ゴムまたは他のエラストマースリーブのような高摩擦材料をドッキング管上へ組み立てるときに、摩擦力を減少させる、または最小限に抑えることができる。
【0064】
[0102]細長ハンドル204は、軽量および/または弾性材料で作られてもよい。いくつかの実施形態では、細長ハンドルは、ポリマー材料(例えば、エチレン酢酸ビニル(「EVA」)、ポリウレタンで被覆されたEVA、発泡ゴム、ポリプロピレンフォーム、ポリエチレンフォーム、ゴム、または酸素化熱可塑性物質)で作られる。細長ハンドルは、80ショアA以下の硬度を有してもよい。柔らかいグリップが、ハンドルの使用時に、硬いグリップよりも感触が良くなることがある。ポリマーハンドルは、ドッキング管の締まり嵌め特徴を克服するように細長くされてもよい。細長ハンドルは、閉セル設計を持つ材料で作られてもよい。閉セル設計は吸水を防ぐことができる。閉セル設計は、酸素、オゾン、および光に対する耐性を提供することができる。
【0065】
[0103]いくつかの実施形態では、ドッキング管202は金属で作られ、細長ハンドルはポリマーで作られる。他の実施形態では、ドッキング管202はポリマーで作られ、細長ハンドル204は金属で作られる。さらに他の実施形態では、ドッキング管202およびハンドル204は、それぞれポリマーまたは複合材で作られる。いくつかの実施形態では、ねじり抵抗に対するグリップの重量の比率は、約0.1~約2.0、約0.75~約1.5、約0.5~約1.0、または約1.0未満である。他の実施形態では、ねじり抵抗に対するグリップの重量の比率は、約10~約40、約15~約30、または約20~約25である。いくつかの実施形態では、ドッキング管(例えば、金属ドッキング管)およびアンダーリスティング(例えば、プラスチック、複合材、またはEVA)のねじり抵抗に対するグリップの重量の比率は、約0.5~約1.0または約1.0未満である。いくつかの実施形態では、ドッキング管(例えば、プラスチックドッキング管)およびアンダーリスティング(例えば、プラスチック、複合材、またはEVA)のねじり抵抗に対するグリップの重量の比率は、約20~約24である。
【0066】
[0104]リブ210および縦突起214は、ドッキング管202の側壁から離れて径方向外方に延在してもよい。いくつかの実施形態では、チャネル222は、リブ210および縦突起214のうちの少なくとも1つを受容してもよい。リブ210または縦突起214は、リブ210または縦突起214の端部がチャネル222の端壁215に接触するように、径方向外方に延在してもよい。リブ210または縦突起214の端部は、チャネル222の端壁215に接触してもよいが、リブ210と縦突起214との間の側壁212の部分は、チャネル222の端壁215から径方向に離隔されてもよい。リブ210は、チャネル222の端壁215に接触してもよく、縦突起214は、端壁215から径方向に離隔されてもよい。リブ210は、端壁215によって径方向に圧縮されてもよい。いくつかの実施形態では、リブ210は、チャネル222の側壁によって圧縮される。他の実施形態では、チャネル222の側壁は、リブ210によって圧縮される。
【0067】
[0105]いくつかの実施形態では、ドッキング管202は、縦突起214およびリブ210を含み、細長ハンドル204は、チャネル222を含む。他の実施形態では、細長ハンドル204は、縦突起214およびリブ210を含み、ドッキング管202はチャネル222を含む。さらに他の実施形態では、ドッキング管202および細長ハンドル204は、それぞれ、縦突起214、リブ210およびチャネル222の組み合わせを含む。チャネル222、リブ210、または突起214は、ハンドル204がドッキング管202、およびドッキング管へ結合されるハンドルとしてのシャフトに対して回転固定されるように、ハンドル204またはドッキング管202の長さに延在してもよい。例えば、ハンドル204の長さの少なくとも約1%、約2%、約3%、約4%、約1%~約5%、約5%~約10%、または約10%~約20%がドッキング管202に重なっていれば、ハンドル204は、ドッキング管202およびシャフトに対して回転固定されてもよい。いくつかの実施形態では、ハンドル204は、ドッキング管202で角柱状接合部を形成し、ドッキング管202に対して直線的に(例えば、縦方向に沿って)動くことしかできない。したがって、いくつかの実施形態では、ハンドル204は、ドッキング管202に対して単一の自由度のみを有する。
【0068】
[0106]後端キャップ組立体206は、図29に示され、ねじこみインサート230を含む。後端キャップ組立体206は、図23に示されるように、リングインサート232および/または加重後端キャップ234を受容してもよい。ねじこみインサート230は、ドッキング管202の内ねじ部分238にねじこみ係合する外ねじシャンク236を含む。接着剤は、ねじこみインサート230をドッキング管202へ恒久的に接着するために組み入れられてもよい。ねじこみインサート230は、頭部240も含み、この頭部は、外ねじシャンク236の外径以上である外径を有する。内ねじ穴242は、加重後端キャップ234による係合のために、頭部240およびねじこみインサート230のシャンク236を通って延在する。ねじこみインサート230は、ねじこみインサート230をドッキング管202へ結合するために、工具(例えば、スクリュドライバ、レンチ、または六角レンチ)に係合するような大きさおよび形状とされてもよい。
【0069】
[0107]ねじこみインサート230の頭部240は、リングインサート232に係合する面取り環状面244を含む。リングインサート232は、ねじこみインサート230の面取り環状面244に係合する対応する面取り環状面246も含み、それによって、ねじこみインサート230、ひいてはドッキング管202が細長ハンドル204内で確実に心出しされる。リングインサート232は、アンダーリスティング220の突き合わせ端における段状開口部248へ糊付けされ、加重後端キャップ234のための平坦な係合面250を提供する。ねじこみインサート230は、任意選択で、アルミニウムから形成され、リングインサート232は、任意選択で、ガラス充填ポリマー、例えば、ガラス充填ポリアミドである。加重後端キャップ234は、任意選択で、2015年3月3日に出願された米国特許9,463,363に開示された加重後端キャップであり、その開示は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0070】
[0108]ドッキング管202の遠位端は、細長ハンドル204の遠位端を越えて遠位に延在してもよい。カラー組立体208は、ドッキング管202および細長ハンドル204のうちの1つまたは複数の、遠位端へ結合されてもよい。カラー組立体208の一実施形態が図30に示される。カラー組立体208は、ドッキングカラー254およびドッキングスリーブ256を含む。ドッキングカラー254は、ガラス充填ポリマー、例えば、ガラス充填ポリアミドから形成でき、ドッキング管202の張り出し端258の上に延在する。ドッキングカラー254はまた、ドッキング管202をゴルフクラブシャフトに対して圧縮することによって、設置時にドッキング管202を心出しすることを補助する。ドッキングスリーブ256は、EVAプラスチックまたは他の材料から形成でき、ドッキングカラー254の上に延在して、ゴルフクラブグリップ200の基部にきれいな外観を作る。ドッキングスリーブ256は、任意選択で、ドッキング管202の設置時に接着剤を輸送するための複数のスリットを含む。
【0071】
[0109]図36は、ドッキングスリーブ356の別の実施形態を示す。ドッキングスリーブ356はドッキングスリーブ256に類似してもよいが、ドッキングスリーブ356はシム359を含んでもよい。シャフト270は、第1の部分270aおよび第2の部分270bを含んでもよい。第1の部分270aは、第2の部分270bとは異なる(例えば、より大きい)直径を有してもよい。ドッキングスリーブ356、ドッキングカラー254、およびドッキング管202は、シャフト270のより大きい直径部分(例えば、第1の部分270a)の上に嵌合する大きさであってもよい。シム359は、シャフト270と、ドッキング管202の一部(例えば、張り出し端258)およびドッキングカラー254の一方または両方との間に配置可能であってもよい。シム359により、ドッキング管202およびドッキングカラー254がシャフト270に堅く嵌合したままシャフト270のより小さな直径部分に配置されるように、ドッキング管202およびドッキングカラー254の有効直径を減少させてもよい。シム359およびドッキングスリーブ356は、ドッキングカラー254およびドッキング管202のうちの1つまたは複数を受容する凹部を画定してもよい。シム359は、ドッキングスリーブ356に対して可撓性があってもよい。シムは、シャフト270の周囲のまわりを周方向に延在してもよい。いくつかの実施形態では、シム359およびドッキングスリーブ356は、単一の構成物である。他の実施形態では、シム359は、ドッキングスリーブ356とは別個の要素であり、ドッキングスリーブ356へ結合可能である。シム359とドッキングスリーブ356との間は、シム359がドッキングスリーブ356から選択的に取り外されるように、壊れやすい接続がなされてもよい。シム359およびドッキングスリーブ356のうちの少なくとも1つは、ドッキングカラー254の遠位端を越えて遠位に延在してもよい。
【0072】
[0110]ドッキングカラー254は任意選択であってもよく、いくつかの実施形態では、ドッキングカラー254は省略され、ドッキングスリーブ256はドッキング管202の下端258に直接係合する。図31および図32に示されるように、例えば、ドッキングスリーブ256はドッキング管202に直接係合し、ドッキング管202における対応する凹部262内に受容される径方向突起260を有する。これらの径方向突起260は、ぬれたテープ上の接着剤がぬれたテープの上でのドッキングスリーブ256の移動によって完全に除去されることを防ぐために、互いから離隔される。
【0073】
[0111]交換可能なゴルフクラブグリップ200は、次のようにして直線または先細のゴルフクラブシャフトへ取り付けられることができる。ドッキングスリーブ256は、図33A図33Cに示されるようにゴルフクラブシャフト270の上に緩く挿入される。いくつかの実施形態では、粘着テープ272がゴルフクラブシャフト270の上部へ貼付され、ぬらされる。他の実施形態では、接着剤は、シャフトおよびドッキング管の一方または両方に塗布され、ドッキング管はシャフト上に配置され、接着剤は硬化される。接着剤は、ドッキング管がシャフトに対して固定される前に、シャフト上のドッキング管を調整する時間を許すことができる。
【0074】
[0112]次いで、ゴルフクラブグリップ200は、ゴルフクラブシャフト270の、テープで留められ、かつ、ぬらされた上部上へ圧入される。ゴルフクラブグリップ200がゴルフクラブシャフト270上へ圧入されると、ドッキング管202はゴルフクラブシャフト270に係合し、ゴルフクラブシャフト270の最も広い部分がドッキング管202を通過する際、外方に曲がる。ドッキング管側壁212は弾性変形可能であるため、ゴルフクラブシャフトの先細の外径を含む様々な直径に対応できる。先細のシャフトに関連して説明したが、ドッキング管202は、所望の場合、代わりに直線(非先細の)シャフトに接続して使用できる。
【0075】
[0113]ドッキング管202はゴルフクラブシャフトの外径に適合し、細長ハンドル204はドッキング管202に対して回転することを防がれている。いくつかの実施形態では、細長ハンドル204およびドッキング管202は、同時にゴルフクラブシャフト270へ結合される。他の実施形態では、ドッキング管202はゴルフクラブシャフト270へ結合され、次いで、細長ハンドル204はドッキング管202へ結合される。細長ハンドル204をドッキング管202上に配置することは、細長ハンドル204がドッキング管202に対して回転固定されるようにチャネルに突起を配置することを含んでもよい。ドッキング管202上に細長ハンドル204を配置することは、細長ハンドル204を第1の位置から最終位置へ移動させることを含んでもよい。第1の位置は、細長ハンドル204がドッキング管202に最初に係合する位置であってもよい。最終位置は、細長ハンドル204がドッキング管202上に完全に配置され、使用される準備ができている位置であってもよい。細長ハンドル204は、細長ハンドル204が初期位置から最終位置へ移動される際、ドッキング管202に対して回転固定されてもよい。
【0076】
[0114]加重後端キャップ234は、ゴルフクラブグリップ200の突き合わせ端で、ねじこみインサート230に挿入され、ドッキングスリーブ256は、ドッキングカラー254、またはドッキング管202の露出端のいずれかに係合される。
【0077】
[0115]既存の細長ハンドル204はドッキング管202から除去されて、異なる細長ハンドル204と交換できる。図34A図34Dに示されるように、除去は、加重後端キャップ234を、ねじこみインサート230からねじって外し、既存のハンドル204をドッキング管202から手動で引っ込めることによって行われる。細長ハンドル204は、細長ハンドル204が除去されている間、ドッキング管202に対して回転固定されたままであってもよい。ドッキング管202は、細長ハンドル204が除去されたときにゴルフクラブシャフト270へ付けられたままであってもよい。交換用ハンドル204´は、次いで、ドッキング管202上へ挿入され、リングインサート232がねじこみインサート230に当接するまで、前方に案内される。ドッキング管202およびハンドル204は、1つまたは複数のハンドルがドッキング管へ繰り返し結合され、取り外され、シャフトに対して同じ場所に戻されることができるような形状であってもよい。
【0078】
[0116]加重後端キャップ234は、ねじこみインサート230における、ねじこみ開口部内へねじこまれ、それによって交換用ハンドル204´をドッキング管202上で心出しし、交換用ハンドル204´の偶発的な引っ込みを防ぐ。自在のドッキング管は、多様な種類のゴルフクラブシャフトの上に嵌合するように構成され、多様な種類で異なる大きさのハンドルを受容するように構成される。例えば、ゴルフクラブシャフトは、直線、先細、または段状であってもよく、ゴルフクラブハンドルは、狭い、拡大された、ピストル形状、円筒形、または長方形であってもよい。各ゴルフクラブハンドルのアンダーリスティングは、自在のドッキング管の上に軽く締まり嵌めするが、単一の向きのみで自在のドッキング管の上に嵌合してもよい。
【0079】
[0117]図35を参照すると、ドッキング管202は、多角形の断面形状を有してもよい。多角形は、選択された数(例えば、4、6、8、10、または12)の辺を有してもよい。多角形は、ハンドル(図35に示されていない)がドッキング管202上に単一の向きでのみ配置できれば、奇数の辺を有してもよく、または一辺が別の辺と異なってもよい(例えば、より広いまたはより狭い)。いくつかの実施形態では、多角形の外形を有するドッキング管202は、追加の長手方向リブ210または縦突起214を含まない。代わりに、ハンドルは、ドッキング管202およびハンドル開口部の多角形状がドッキング管202とハンドルとの間の相対的な回転を防ぐように、ドッキング管202を受容する同様の多角形状開口部を含んでもよい。いくつかのこのような実施形態では、ドッキング管202の一辺がドッキング管202の別の辺と交わる頂点203は、頂点203が係合し、かつハンドルの相対的な回転を防ぐので、リブまたは突起として機能することができる。他の実施形態では、多角形の外形を有するドッキング管202は、長手方向リブ210および縦突起214のうちの少なくとも1つを含む。シャフト20は、ハンドルがシャフト20へ直接結合されることができるような多角形状を有してもよく、ドッキング管は省略されてもよい。
【0080】
[0118]キットは、ドッキング管202および少なくとも1つのハンドル204を含んでもよい。キットは、第2のハンドルとは異なる設計を有する第1のハンドルを含む2つのハンドル204を含んでもよい。例えば、第1のハンドルは第1の色であってもよく、第2のハンドルは第1の色とは異なる第2の色であってもよい。第1のハンドルは、第2のハンドルとは異なる寸法(例えば、長さまたは直径)を有してもよい。
【0081】
[0119]上記の説明は、本発明の現在の実施形態のものである。添付の特許請求の範囲に定義されているような発明の趣旨およびより広い態様から逸脱することなく、様々な修正および変更を行うことができ、それらは同等物の法理を含む特許法の原則に準拠して解釈されるべきである。本開示は、例示の目的で提示されるものであり、本発明の全ての実施形態の網羅的な説明として、またはこれらの実施形態に関連して図示または説明される特定の要素に特許請求の範囲を限定するように解釈されるべきではない。本発明は、発行された特許請求の範囲に別段の明示的に記載された範囲を除き、これらの特徴の全てを含むか、または記載された利点の全てを提供する実施形態のみに限定されない。単数形の請求項要素への言及、例えば、冠詞「a」、「an」、「the」、または「said」の使用はいかなるものも、要素を単数形に限定するものと解釈されるべきではない。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7A
図7B
図7C
図8
図9A-9C】
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26
図27
図28
図29
図30
図31
図32
図33A-33C】
図34A-34D】
図35
図36
【国際調査報告】