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特表2024-503257ライフスタイル及び健康関連行動変化のための実施されたコンテンツインタラクションタイミング
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-01-25
(54)【発明の名称】ライフスタイル及び健康関連行動変化のための実施されたコンテンツインタラクションタイミング
(51)【国際特許分類】
   G16H 20/30 20180101AFI20240118BHJP
【FI】
G16H20/30
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023538066
(86)(22)【出願日】2021-12-20
(85)【翻訳文提出日】2023-07-18
(86)【国際出願番号】 US2021064412
(87)【国際公開番号】W WO2022140288
(87)【国際公開日】2022-06-30
(31)【優先権主張番号】63/129,351
(32)【優先日】2020-12-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.ANDROID
2.iOS
(71)【出願人】
【識別番号】508214282
【氏名又は名称】マクニール・アーベー
【氏名又は名称原語表記】McNeil AB
【住所又は居所原語表記】Norrbroplatsen 2, 251 09 Helsingborg, Sweden
(74)【代理人】
【識別番号】100088605
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 公延
(74)【代理人】
【識別番号】100130384
【弁理士】
【氏名又は名称】大島 孝文
(72)【発明者】
【氏名】ヴィルデンハウス・ケビン
(72)【発明者】
【氏名】エドガー・ソフィー
(72)【発明者】
【氏名】メリンジャー・ジャスティン
(72)【発明者】
【氏名】ドン・ミン
(72)【発明者】
【氏名】イヴァノヴァ・デシスラヴァ
(72)【発明者】
【氏名】ジュセフィ・ダニエル
【テーマコード(参考)】
5L099
【Fターム(参考)】
5L099AA15
(57)【要約】
コンピューティングデバイスは、禁煙、健康的な食事、及び/又は健康的な妊娠を促進する行動などの行動変化努力に対するユーザの心構え及び行動変化努力による最終的な成功を向上させ得る特定のタイミング機構及びアクセス規則でユーザがインタラクトするために構成され得る。コンピューティングデバイスは、ユーザが第1の予定日の第1の終了時間と第2の予定日の第2の開始時間との間に第1のコンテンツインタラクションモジュールにアクセスしようと試み、かつユーザが第1の予定日の第1の開始時間と第1の予定日の第1の終了時間との間に第1のコンテンツインタラクションモジュールにアクセスしようと試みなかったという条件で、実施モジュールを実行するプロセッサを含み得る。実施モジュールは、第1のコンテンツインタラクションモジュールがもはや利用可能でないこと、及び第2のコンテンツインタラクションモジュールが第2の予定日に利用可能になることを示し得る。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の時系列的にスケジュールされたコンテンツインタラクションモジュールを介して禁煙の試みに対する心構えを向上させるためのコンピューティングデバイスであって、前記コンピューティングデバイスが、
プロセッサを備え、前記プロセッサが、
ユーザに関連付けられた第1のコンテンツインタラクションモジュールを実行することであって、
前記第1のコンテンツインタラクションモジュールが、第1の予定日の第1の開始時間において非アクティブ状態からアクティブ状態に移行し、前記第1の予定日の前記第1の開始時間が、前記第1のコンテンツインタラクションモジュールに関連付けられ、前記第1のコンテンツインタラクションモジュールが、前記アクティブ状態でユーザ活動コンテンツを提示するように構成されており、
前記第1のコンテンツインタラクションモジュールが、前記第1の予定日の前記第1の終了時間において前記アクティブ状態から前記非アクティブ状態に移行し、前記第1の予定日の前記第1の終了時間が、前記第1のコンテンツインタラクションモジュールに関連付けられ、前記第1のコンテンツインタラクションモジュールが、前記非アクティブ状態で前記ユーザ活動コンテンツへのアクセスを制限するように構成されている、実行することと、
第2の予定日の対応する第2の開始時間を有する前記ユーザに関連付けられた第2のコンテンツインタラクションモジュールを実行することであって、前記第2の予定日が、前記第1のコンテンツインタラクションモジュールに関連付けられた前記第1の予定日の後である、実行することと、
前記ユーザが、前記第1の予定日の前記第1の終了時間と前記第2の予定日の前記第2の開始時間との間に前記第1のコンテンツインタラクションモジュールにアクセスしようと試み、かつ前記第1のコンテンツインタラクションモジュールが、前記第1の予定日の前記第1の開始時間と前記第1の予定日の前記第1の終了時間との間にアクセスされなかったときに、前記第1のコンテンツインタラクションモジュールに関連付けられた実施モジュールを実行することと、を行うように構成されており、
前記実施モジュールが、前記第1のコンテンツインタラクションモジュールがもはや利用可能でないこと、及び前記第2のコンテンツインタラクションモジュールが前記第2の予定日に利用可能になることを示す、コンピューティングデバイス。
【請求項2】
前記第1のコンテンツインタラクションモジュールの前記第1の開始時間が、前記第2のコンテンツインタラクションモジュールの前記第2の開始時間と同じ時刻である、請求項1に記載の複数の時系列的にスケジュールされたコンテンツインタラクションモジュールを介して禁煙の試みに対する心構えを向上させるためのコンピューティングデバイス。
【請求項3】
前記第1のコンテンツインタラクションモジュールの前記第1の予定日及び前記第2のコンテンツインタラクションモジュールの前記第2の予定日が、連続する2日である、請求項1に記載の複数の時系列的にスケジュールされたコンテンツインタラクションモジュールを介して禁煙の試みに対する心構えを向上させるためのコンピューティングデバイス。
【請求項4】
前記第1のコンテンツインタラクションモジュールが、第1の新規コンテンツインタラクションモジュール及び第1のフォローアップコンテンツインタラクションモジュールを含む、請求項1に記載の複数の時系列的にスケジュールされたコンテンツインタラクションモジュールを介して禁煙の試みに対する心構えを向上させるためのコンピューティングデバイス。
【請求項5】
前記第1のコンテンツインタラクションモジュールが、第1の新規コンテンツインタラクションモジュール及び第1のフォローアップコンテンツインタラクションモジュールを含み、前記第1の新規コンテンツインタラクションモジュールが、前記第1の予定日の第3の開始時間及び前記第1の予定日の第3の終了時間に関連付けられ、前記第1のフォローアップインタラクションモジュールが、前記第1の予定日の第4の開始時間及び前記第1の予定日の第4の終了時間に関連付けられ、
前記第1のコンテンツインタラクションモジュールの前記第1の開始時間が、前記第1の新規コンテンツインタラクションモジュールの前記第3の開始時間と同じであるように構成されており、前記第1のコンテンツインタラクションモジュールの前記第1の終了時間が、前記第1のフォローアップコンテンツインタラクションモジュールの前記第4の終了時間と同じであるように構成されている、請求項1に記載の複数の時系列的にスケジュールされたコンテンツインタラクションモジュールを介して禁煙の試みに対する心構えを向上させるためのコンピューティングデバイス。
【請求項6】
前記第1のコンテンツインタラクションモジュールが、第1の新規コンテンツインタラクションモジュール及び第1のフォローアップコンテンツインタラクションモジュールを含み、前記第1の新規コンテンツインタラクションモジュールが、前記第1の予定日の第3の開始時間及び前記第1の予定日の第3の終了時間に関連付けられ、前記第1のフォローアップインタラクションモジュールが、前記第1の予定日の第4の開始時間及び前記第1の予定日の第4の終了時間に関連付けられ、
前記第1のコンテンツインタラクションモジュールの前記第1の開始時間が、前記第1の新規コンテンツインタラクションモジュールの前記第3の開始時間と同じであるように構成されており、前記第1のコンテンツインタラクションモジュールの前記第1の終了時間が、前記第1のフォローアップコンテンツインタラクションモジュールの前記第4の終了時間と同じであるように構成されており、
前記プロセッサが、前記ユーザが、前記第1の新規コンテンツインタラクションモジュールの前記第3の終了時間と前記第1のコンテンツインタラクションモジュールの前記第1の終了時間との間に前記第1の新規コンテンツインタラクションモジュールにアクセスしようと試み、かつ前記ユーザが、前記第3の開始時間と前記第3の終了時間との間に前記第1の新規コンテンツインタラクションモジュールにアクセスし損なったときに、前記実施モジュールを実行するように更に構成されており、
前記実施モジュールが、前記第1のコンテンツインタラクションモジュールがもはや利用可能でないこと、及び前記第2のコンテンツインタラクションモジュールが前記第2の予定日に利用可能になることを示す、請求項1に記載の複数の時系列的にスケジュールされたコンテンツインタラクションモジュールを介して禁煙の試みに対する心構えを向上させるためのコンピューティングデバイス。
【請求項7】
前記プロセッサが、
通知モジュールを実行することであって、前記通知モジュールが、前記第1のコンテンツインタラクションモジュールの前記第1の終了時間の前の所定の時間に、前記第1のコンテンツインタラクションモジュールにアクセスするように前記ユーザに警告するアラート通知メッセージを前記ユーザに送信するように構成されている、実行すること、を行うように更に構成されており、
前記所定の時間が、前記第1のコンテンツインタラクションモジュールの前記第1の開始時間、又は前記第1のコンテンツインタラクションモジュールの前記第1の開始時間の後の時間のうちの1つである、請求項1に記載の複数の時系列的にスケジュールされたコンテンツインタラクションモジュールを介して禁煙の試みに対する心構えを向上させるためのコンピューティングデバイス。
【請求項8】
前記プロセッサが、
通知モジュールを実行することであって、前記通知モジュールが、前記第1のコンテンツインタラクションモジュールの前記第1の開始時間と、前記第1のコンテンツインタラクションモジュールの前記第1の終了時間の前の所定の時間との間に、前記ユーザが前記第1のコンテンツインタラクションモジュールにアクセスし損なったという条件で、前記所定の時間において前記第1のコンテンツインタラクションモジュールにアクセスするように前記ユーザにリマインドするリマインダ通知メッセージを前記ユーザに送信するように構成されている、実行すること、を行うように更に構成されている、請求項1に記載の複数の時系列的にスケジュールされたコンテンツインタラクションモジュールを介して禁煙の試みに対する心構えを向上させるためのコンピューティングデバイス。
【請求項9】
複数の時系列的にスケジュールされたコンテンツインタラクションを介して禁煙の試みに対する心構えを向上させるためのコンピュータ実装方法であって、
第1の予定日の第1の開始時間と前記第1の予定日の第1の終了時間との間に第1のユーザ活動コンテンツを提示することと、
前記第1の予定日の前記第1の終了時間に前記第1のユーザ活動コンテンツへのアクセスを制限することと、
第2の予定日の第2の開始時間と前記第2の予定日の第2の終了時間との間に第2のユーザ活動コンテンツを提示することであって、前記第2の予定日が、前記第1の予定日の後である、提示することと、
前記第1の予定日の前記第1の終了時間と前記第2の予定日の前記第2の開始時間との間に、前記ユーザが前記第1のユーザ活動コンテンツにアクセスしようと試みていることを検出することと、
前記検出に応答して、前記第1の予定日の前記第1の開始時間と前記第1の予定日の前記第1の終了時間との間に前記第1のユーザ活動がアクセスされなかったという条件で、前記第1のユーザ活動がもはや利用可能でないことを示すことと、を含む、コンピュータ実装方法。
【請求項10】
第1の予定日の第1の開始時間と前記第1の予定日の第1の終了時間との間に第1のユーザ活動コンテンツを提示することであって、
前記第1の予定日の第3の開始時間と前記第1の予定日の第3の終了時間との間、及び前記第1の予定日の第4の開始時間と前記第1の予定日の第4の終了時間との間に、前記第1のユーザ活動コンテンツを提示することを更に含む、提示すること、を更に含み、
前記第1の予定日の前記第3の開始時間が、前記第1の予定日の前記第1の開始時間と同じであり、前記第1の予定日の前記第4の終了時間が、前記第1の予定日の前記第1の終了時間と同じである、請求項9に記載の複数の時系列的にスケジュールされたコンテンツインタラクションを介して禁煙の試みに対する心構えを向上させるためのコンピュータ実装方法。
【請求項11】
前記第1の予定日の前記第3の終了時間と前記第1の予定日の前記第4の終了時間との間に、前記ユーザが前記第1のユーザ活動コンテンツにアクセスしようと試みていることを検出することと、
前記検出に応答して、前記第1のコンテンツインタラクションモジュールがもはや利用可能ではないこと、及び前記第2のコンテンツインタラクションモジュールが前記第2の予定日に利用可能になることを示すことと、を更に含む、請求項10に記載の複数の時系列的にスケジュールされたコンテンツインタラクションを介して禁煙の試みに対する心構えを向上させるためのコンピュータ実装方法。
【請求項12】
前記第1のコンテンツインタラクションモジュールの前記第1の終了時間の前の所定の時間に、前記第1のコンテンツインタラクションモジュールにアクセスするように前記ユーザに警告するアラート通知メッセージを前記ユーザに送信すること、を更に含み、
前記所定の時間が、前記第1のコンテンツインタラクションモジュールの前記第1の開始時間、又は前記第1のコンテンツインタラクションモジュールの前記第1の開始時間の後の時間のうちの1つである、請求項9に記載の複数の時系列的にスケジュールされたコンテンツインタラクションを介して禁煙の試みに対する心構えを向上させるためのコンピュータ実装方法。
【請求項13】
前記第1のコンテンツインタラクションモジュールの前記第1の開始時間と、前記第1のコンテンツインタラクションモジュールの前記第1の終了時間の前の所定の時間との間に、前記ユーザが前記第1のコンテンツインタラクションモジュールにアクセスし損なったという条件で、前記所定の時間において前記第1のコンテンツインタラクションモジュールにアクセスするように前記ユーザにリマインドするリマインダ通知メッセージを前記ユーザに送信すること、を更に含む、請求項9に記載の複数の時系列的にスケジュールされたコンテンツインタラクションを介して禁煙の試みに対する心構えを向上させるためのコンピュータ実装方法。
【請求項14】
複数の時系列的にスケジュールされたコンテンツインタラクションモジュールを介して健康行動を変化させるコンピューティングデバイスであって、前記コンピューティングデバイスが、
プロセッサを備え、前記プロセッサが、
前記ユーザが、第1の予定日の第1の終了時間と前記第2の予定日の第2の開始時間との間に第1のコンテンツインタラクションモジュールにアクセスしようと試み、かつ前記第1のコンテンツインタラクションモジュールが、前記第1の予定日の第1の開始時間と前記第1の予定日の第1の終了時間との間にアクセスされなかったときに、前記第1のコンテンツインタラクションモジュールに関連付けられた実施モジュールを実行するように構成されており、
前記実施モジュールが、前記第1のコンテンツインタラクションモジュールがもはや利用可能でないこと、及び第2のコンテンツインタラクションモジュールが前記第2の予定日に利用可能になることを示す、コンピューティングデバイス。
【請求項15】
前記第1のコンテンツインタラクションモジュールが、喫煙の理由、ニコチンへの依存、欲求の充足、喫煙の誘因、気晴らしのテクニック、医学的警告サイン、喫煙に関する懸念、禁煙の理由、基本的価値、誘惑、他者の助けを求めることの利点、又はタバコを破壊することの視覚化のうちのいずれかに関する活動を含む、禁煙情報を提示する、請求項14に記載のコンピューティングデバイス。
【請求項16】
前記第1のコンテンツモジュールが、睡眠、栄養、気分、又は運動に関する活動を含む、健康的な妊娠情報を提示する、請求項14に記載のコンピューティングデバイス。
【請求項17】
前記第1のコンテンツモジュールが、基本的価値と食事との関係、食品の選択、マインドフルな食事、食事の理由、食事の自己制御、又はストレスに対するより健康的な対処に関する活動を含む、健康的な食事情報を提示する、請求項14に記載のコンピューティングデバイス。
【請求項18】
前記第1のコンテンツインタラクションモジュールが、活動と、前記活動に関連付けられた心理的報酬とを含む、請求項14に記載のコンピューティングデバイス。
【請求項19】
前記第1のコンテンツインタラクションモジュールが、ユーザ分析に基づいて複数の記憶された活動から活動を選択し、前記第1のコンテンツインタラクションモジュールが、選択されていない活動よりも多いユーザインタラクションの履歴に基づいて前記活動を選択する、請求項14に記載のコンピューティングデバイス。
【請求項20】
前記実施モジュールが、前記ユーザがアクセス規則を遵守しないことにより、前記ユーザが前記第1のコンテンツインタラクションモジュールの活動の体験を逃すことを示すユーザメッセージを含む、請求項14に記載のコンピューティングデバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2020年12月22日に出願された米国特許仮出願第63/129,351号の利益を主張するものであり、当該特許の内容はその全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【背景技術】
【0002】
多理論統合モデル(Transtheoretical Model、TTM)は、個人が行動変化の連続的な段階を通じてどのように移動するかを考慮するための概念的フレームワークを提供する。このモデルは、ストレス、抑鬱、栄養素、身体活動、服薬遵守、慢性病自己管理、及び予防医学を含む、幅広いライフスタイル及び健康関連の行動に適用されてきた。
【0003】
例えば、TTMは喫煙及び禁煙の取り組みに関して最も顕著に研究されている。喫煙は、癌、肺疾患、及び心血管疾患を含む多くの慢性疾病の主な危険因子のうちの1つであり続けている。現在の喫煙者は、事前企図(例えば、今後6ヶ月以内に禁煙することに関心がない)から、企図(例えば、今後6ヶ月以内に禁煙することに関心があるが、今後30日以内に禁煙することに関心がない)、心構え(例えば、今後30日で禁煙することに関心がある)にわたるTTMの段階の広い範囲に入る。現在の喫煙者の大多数は、事前企図段階及び企図段階にある。
【0004】
健康行動変化のためのモバイルアプリなど、ライフスタイル及び健康行動変化に関連する技術ベースのソリューションは、包括的で長期的なプログラムへのフルアクセスを提供するよう設計されていることが多く、明確な終了日がないことが多い。更に、日常的かつ長期的な時間的制約が大きいという傾向があり、ユーザの負担が大きくなるため、継続的な関与が減少する。また、特に、禁煙に関する技術ベースのソリューション(例えば、禁煙モバイルアプリ)は、一般に、事前企図及び企図段階において喫煙者を対象としない。むしろ、禁煙アプリは、喫煙者がアプリを使いながら禁煙し、禁煙の試みの後も一定期間フォローして禁煙状態を維持することを最終ゴールとして設計されている傾向がある。多くの場合、そのようなアプリでは、このプロセスを通して喫煙者を関与させ続けることができず、結果として、脱落率及び早期放棄率が高くなる。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
コンピューティングデバイスは、行動変化努力に対するユーザの心構え及び行動変化努力による最終的な成功を向上させることができる特定のタイミング機構及びアクセス規則とユーザがインタラクトするために構成され得る。例えば、特定のタイミング機構及びアクセス規則は、行動変化の努力をするユーザのモチベーション、自信、及び/又はレディネスを高め得る。例えば、行動変化の努力は、禁煙(例えば、禁煙の試み)、健康的な食事、及び/又は健康的な妊娠を促進する行動などの行動に関連し得る。コンピューティングデバイスは、実施モジュールを実行するプロセッサを含み得る。実施モジュールは、第1のコンテンツインタラクションモジュールに関連付けられ得る。第1のコンテンツインタラクションモジュールは、第1の予定日の第1の開始時間において、非アクティブ状態からアクティブ状態に移行し得る。第1のコンテンツインタラクションモジュールは、アクティブ状態でユーザ活動コンテンツを提示するように構成され得る。第1のコンテンツインタラクションモジュールは、第1の予定日の第1の終了時間において、アクティブ状態から非アクティブ状態に移行し得る。第1のコンテンツインタラクションモジュールは、非アクティブ状態でユーザ活動コンテンツへのアクセスを制限し得る。
【0006】
実施モジュールは、ユーザが第1の予定日の第1の終了時間と第2の予定日の第2の開始時間との間で第1のコンテンツインタラクションモジュールにアクセスしようと試み、かつユーザが第1の予定日の第1の開始時間と第1の予定日の第1の終了時間との間で第1のコンテンツインタラクションモジュールにアクセスしようと試みなかったという条件で実行し得る。実施モジュールは、第1のコンテンツインタラクションモジュールがもはや利用可能でないこと、及び第2のコンテンツインタラクションモジュールが第2の予定日に利用可能になることを示し得る。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】例えば、禁煙の試みなどの行動変化の努力に対する心構えを向上させるための例示的なコンピューティングデバイスの例示的なシステムモジュールを例解するシステム図である。
図2】例示的なコンテンツインタラクションモジュールのタイミング図である。
図3】禁煙の試みに対する心構えを向上させるための例示的なコンピューティングデバイスの例示的なシステムモジュールの例示的な動作を例解するシステム図である。
図4A】例示的な「1日目」コンテンツインタラクションモジュールの動作を例解するモバイルアプリケーションユーザインターフェース(user interface、UI)の実施例である。具体的には、図4A図4Iは、例示的な新規コンテンツインタラクションモジュールを例解し、図4Jは、例示的なフォローアップコンテンツインタラクションモジュールを例解する。
図4B】例示的な「1日目」コンテンツインタラクションモジュールの動作を例解するモバイルアプリケーションユーザインターフェース(user interface、UI)の実施例である。具体的には、図4A図4Iは、例示的な新規コンテンツインタラクションモジュールを例解し、図4Jは、例示的なフォローアップコンテンツインタラクションモジュールを例解する。
図4C】例示的な「1日目」コンテンツインタラクションモジュールの動作を例解するモバイルアプリケーションユーザインターフェース(user interface、UI)の実施例である。具体的には、図4A図4Iは、例示的な新規コンテンツインタラクションモジュールを例解し、図4Jは、例示的なフォローアップコンテンツインタラクションモジュールを例解する。
図4D】例示的な「1日目」コンテンツインタラクションモジュールの動作を例解するモバイルアプリケーションユーザインターフェース(user interface、UI)の実施例である。具体的には、図4A図4Iは、例示的な新規コンテンツインタラクションモジュールを例解し、図4Jは、例示的なフォローアップコンテンツインタラクションモジュールを例解する。
図4E】例示的な「1日目」コンテンツインタラクションモジュールの動作を例解するモバイルアプリケーションユーザインターフェース(user interface、UI)の実施例である。具体的には、図4A図4Iは、例示的な新規コンテンツインタラクションモジュールを例解し、図4Jは、例示的なフォローアップコンテンツインタラクションモジュールを例解する。
図4F】例示的な「1日目」コンテンツインタラクションモジュールの動作を例解するモバイルアプリケーションユーザインターフェース(user interface、UI)の実施例である。具体的には、図4A図4Iは、例示的な新規コンテンツインタラクションモジュールを例解し、図4Jは、例示的なフォローアップコンテンツインタラクションモジュールを例解する。
図4G】例示的な「1日目」コンテンツインタラクションモジュールの動作を例解するモバイルアプリケーションユーザインターフェース(user interface、UI)の実施例である。具体的には、図4A図4Iは、例示的な新規コンテンツインタラクションモジュールを例解し、図4Jは、例示的なフォローアップコンテンツインタラクションモジュールを例解する。
図4H】例示的な「1日目」コンテンツインタラクションモジュールの動作を例解するモバイルアプリケーションユーザインターフェース(user interface、UI)の実施例である。具体的には、図4A図4Iは、例示的な新規コンテンツインタラクションモジュールを例解し、図4Jは、例示的なフォローアップコンテンツインタラクションモジュールを例解する。
図4I】例示的な「1日目」コンテンツインタラクションモジュールの動作を例解するモバイルアプリケーションユーザインターフェース(user interface、UI)の実施例である。具体的には、図4A図4Iは、例示的な新規コンテンツインタラクションモジュールを例解し、図4Jは、例示的なフォローアップコンテンツインタラクションモジュールを例解する。
図4J】例示的な「1日目」コンテンツインタラクションモジュールの動作を例解するモバイルアプリケーションユーザインターフェース(user interface、UI)の実施例である。具体的には、図4A図4Iは、例示的な新規コンテンツインタラクションモジュールを例解し、図4Jは、例示的なフォローアップコンテンツインタラクションモジュールを例解する。
図5A】例示的な「2日目」コンテンツインタラクションモジュールの動作を例解するモバイルアプリケーションUIの実施例である。具体的には、図5A図5Fは、例示的な新規コンテンツインタラクションモジュールを例解し、図5Gは、例示的なフォローアップコンテンツインタラクションモジュールを例解する。
図5B】例示的な「2日目」コンテンツインタラクションモジュールの動作を例解するモバイルアプリケーションUIの実施例である。具体的には、図5A図5Fは、例示的な新規コンテンツインタラクションモジュールを例解し、図5Gは、例示的なフォローアップコンテンツインタラクションモジュールを例解する。
図5C】例示的な「2日目」コンテンツインタラクションモジュールの動作を例解するモバイルアプリケーションUIの実施例である。具体的には、図5A図5Fは、例示的な新規コンテンツインタラクションモジュールを例解し、図5Gは、例示的なフォローアップコンテンツインタラクションモジュールを例解する。
図5D】例示的な「2日目」コンテンツインタラクションモジュールの動作を例解するモバイルアプリケーションUIの実施例である。具体的には、図5A図5Fは、例示的な新規コンテンツインタラクションモジュールを例解し、図5Gは、例示的なフォローアップコンテンツインタラクションモジュールを例解する。
図5E】例示的な「2日目」コンテンツインタラクションモジュールの動作を例解するモバイルアプリケーションUIの実施例である。具体的には、図5A図5Fは、例示的な新規コンテンツインタラクションモジュールを例解し、図5Gは、例示的なフォローアップコンテンツインタラクションモジュールを例解する。
図5F】例示的な「2日目」コンテンツインタラクションモジュールの動作を例解するモバイルアプリケーションUIの実施例である。具体的には、図5A図5Fは、例示的な新規コンテンツインタラクションモジュールを例解し、図5Gは、例示的なフォローアップコンテンツインタラクションモジュールを例解する。
図5G】例示的な「2日目」コンテンツインタラクションモジュールの動作を例解するモバイルアプリケーションUIの実施例である。具体的には、図5A図5Fは、例示的な新規コンテンツインタラクションモジュールを例解し、図5Gは、例示的なフォローアップコンテンツインタラクションモジュールを例解する。
図6A】例示的な通知モジュールの動作を例解するモバイルアプリケーションUIの実施例である。
図6B】例示的な通知モジュールの動作を例解するモバイルアプリケーションUIの実施例である。
図7A】例示的な通知モジュールの動作を例解するモバイルアプリケーションUIの実施例である。
図7B】例示的な通知モジュールの動作を例解するモバイルアプリケーションUIの実施例である。
図8A】例示的な通知モジュールの動作を例解するモバイルアプリケーションUIの実施例である。
図8B】例示的な通知モジュールの動作を例解するモバイルアプリケーションUIの実施例である。
図9A】例示的な実施モジュールの動作を例解するモバイルアプリケーションUIの実施例である。
図9B】例示的な実施モジュールの動作を例解するモバイルアプリケーションUIの実施例である。
図10A】健康的な妊娠のための行動を向上させるための例示的なコンテンツインタラクションモジュールの動作を例解するモバイルアプリケーションUIの実施例である。
図10B】健康的な妊娠のための行動を向上させるための例示的なコンテンツインタラクションモジュールの動作を例解するモバイルアプリケーションUIの実施例である。
図10C】健康的な妊娠のための行動を向上させるための例示的なコンテンツインタラクションモジュールの動作を例解するモバイルアプリケーションUIの実施例である。
図11A】健康的な妊娠のための行動を向上させるための例示的な通知モジュールの動作を例解するモバイルアプリケーションUIの実施例である。
図11B】健康的な妊娠のための行動を向上させるための例示的な通知モジュールの動作を例解するモバイルアプリケーションUIの実施例である。
図11C】健康的な妊娠のための行動を向上させるための例示的な通知モジュールの動作を例解するモバイルアプリケーションUIの実施例である。
図12A】食習慣を向上させるための例示的なコンテンツインタラクションモジュールの動作を例解するモバイルアプリケーションUIの実施例である。
図12B】食習慣を向上させるための例示的なコンテンツインタラクションモジュールの動作を例解するモバイルアプリケーションUIの実施例である。
図12C】食習慣を向上させるための例示的なコンテンツインタラクションモジュールの動作を例解するモバイルアプリケーションUIの実施例である。
図12D】食習慣を向上させるための例示的なコンテンツインタラクションモジュールの動作を例解するモバイルアプリケーションUIの実施例である。
図13】例示的なコンピューティングデバイスを例解するシステム図である。
図14】例示的なコンピュータ実装方法を例解するフロー図である。
図15A】禁煙のための14日間プログラム実装とのユーザのインタラクションの例示的な結果(例えば、それぞれ、エンゲージメント率及び完了率)を例解する。
図15B】禁煙のための14日間プログラム実装とのユーザのインタラクションの例示的な結果(例えば、それぞれ、エンゲージメント率及び完了率)を例解する。
【発明を実施するための形態】
【0008】
図1は、例えば、禁煙の試み、健康的な食事、健康的な妊娠行動などの行動変化の努力に対する心構えを向上させるための例示的なコンピューティングデバイス100の例示的なシステムモジュールを例解するシステム図である。コンピューティングデバイス100は、行動変化の努力で最終的に成功させるためのユーザ101の心構えを向上させるように構成され得る。コンピューティングデバイス100は、本明細書で開示される例示的なタイミング機構及び例示的なアクセス規則を用いて、ユーザの成功を高めることを可能にし得る。
【0009】
例えば、コンピューティングデバイス100は、本明細書に開示されるように、禁煙のための14日間のプログラム実装を通して、約90%のユーザエンゲージメント率(例えば、遵守)を可能にし得る。本明細書で開示される例示的なタイミング機構及び例示的なアクセス規則は、ユーザの禁煙の試みを高めることを可能にし得、14日間のデバイス実装の30日後に、かなりの割合のユーザ(例えば、ユーザの20%超)が実際に禁煙に成功することを可能にし得る。コンピューティングデバイス100は、禁煙の試みに対する心構えを向上させるために、任意の他の好適な期間にわたってユーザ101を関与させるように構成され得る。
【0010】
コンピューティングデバイス100は、コンピューティングデバイス100上で実行されるアプリケーション(例えば、実行可能命令)によって構成され得る。コンピューティングデバイス100は、スマートフォン(例えば、iOSフォン又はAndroidフォン)、タブレット(例えば、iOSタブレット又はAndroidタブレット)、ラップトップコンピュータ、デスクトップコンピュータなどであり得る。コンピューティングデバイス100上で実行されるアプリケーションは、(例えば、iOSデバイス又はAndroidデバイス上で実行される)モバイルアプリケーション、(例えば、サーバコンピュータと組み合わせてコンピューティングデバイス100上で動作する)クライアントサーバベースのアプリケーション、(例えば、スマートフォン、タブレット、ラップトップコンピュータ、又はデスクトップコンピュータ上のブラウザ内で実行される)ウェブベースのアプリケーション、(例えば、ラップトップコンピュータ又はデスクトップコンピュータ上で実行される)デスクトップアプリケーションであり得る。
【0011】
ユーザ101は、行動変化を望み得る。例えば、ユーザ101は、企図段階又は事前企図段階にある喫煙者であり得る。ユーザ101は、禁煙の試みを行う心構えがまだできていない場合がある。コンピューティングデバイス100は、ユーザが禁煙の試みを行う心構えができているかどうかをユーザが判断するのを助けるために、禁煙介入の一部としてユーザ101に導入され得る。
【0012】
ユーザ101は、例えば、コンテンツインタラクションモジュール120、通知モジュール110、実施モジュール130などのコンピューティングデバイス100のシステムモジュールを介して、コンピューティングデバイス100とインタラクトし得る。ユーザ101は、複数のコンテンツインタラクションモジュール120、複数の通知モジュール110、及び/又は複数の実施モジュール130とインタラクトし得る。複数のコンテンツインタラクションモジュール120は、マルチユーザシステムにおいて特定のユーザ101に特に関連付けられるように構成され得る。複数のコンテンツインタラクションモジュール120の異なるセットは、異なるユーザに関連付けられるように構成され得る。
【0013】
コンテンツインタラクションモジュール120は、例えば、禁煙などの行動変化に関連する1つ以上のユーザのインタラクションを含み得る。インタラクションは、ユーザ101に提示される情報、ユーザ101から収集される情報、及び/又はそれらの組み合わせを含み得る。例えば、コンテンツインタラクションモジュールは、熟考されたトピック、関与する概念、及び/又はユーザ101が完了すべきタスクを提示し得る。タスクは、コンテンツインタラクション自体に包含され得、かつ/又はコンテンツインタラクション自体とは別に完了されるべき活動に関連し得る。
【0014】
コンテンツインタラクションモジュール120は、新規コンテンツインタラクションモジュール140及びフォローアップコンテンツインタラクションモジュール150を含み得る。新規コンテンツインタラクションモジュール140及びフォローアップコンテンツインタラクションモジュール150は、ユーザ活動160に関連付けられ得る。新規コンテンツインタラクションモジュール140は、フォローアップコンテンツインタラクションモジュール150に先行し得る。コンテンツインタラクションモジュール120は、新規コンテンツインタラクションモジュール140を含み得るが、フォローアップコンテンツインタラクションモジュール150は含まない場合がある。
【0015】
例えば、コンテンツインタラクションモジュール120は、開始時間を含むように構成され得る。開始時間は、例えば、第1の予定日であり得る。コンテンツインタラクションモジュール120は、終了時間を含むように構成され得る。終了時間は、例えば、第2の予定日であり得る。
【0016】
動作中、モジュール120は、第1の予定日の開始時間と第2の予定日の終了時間との間でユーザ101と(例えば、ユーザ101とのみ)インタラクトし得る。例えば、モジュール120は、第1の予定日の開始時間と第2の予定日の終了時間との間、アクティブ状態にあり得る。第1の実施例では、第1の予定日と第2の予定日は同じ日であり得る。例示的なタイミングを例解するために、コンテンツインタラクションモジュール120は、2020年10月27日の午前12時の開始時間及び2020年10月27日の午後11時59分の終了時間を有するように構成され得る。したがって、ユーザ101は、2020年10月27日の午前12時から午後11時59分の間にモジュール120とインタラクトし得る(例えば、2020年10月27日の午前12時から午後11時59分の間にのみインタラクトする)。
【0017】
第2の実施例では、第1の予定日及び第2の予定日は、2つの異なる日であり得る。ここで、例解のために、コンテンツインタラクションモジュール120は、2020年10月27日の午前9時の開始時間及び2020年10月28日の午前9時の終了時間を有するように構成され得る。したがって、ユーザ101は、2020年10月27日午前9時から2020年10月27日午前9時の間にモジュール120とインタラクトし得る(例えば、2020年10月27日午前9時から2020年10月27日午前9時の間にのみインタラクトする)。
【0018】
コンテンツインタラクションモジュール120は、アクティブ又は非アクティブ状態のインジケータを含むように構成され得る。状態インジケータは、非アクティブのシステムデフォルトを有し得る。動作中、モジュール120は、第1の予定日の開始時間と第2の予定日の終了時間との間(「アクティブ状態期間」)、アクティブ状態にあり得る。モジュール120は、アクティブ状態期間以外は非アクティブ状態であり得る。
【0019】
複数のコンテンツインタラクションモジュール120は、スケジュールに従ってユーザ101とインタラクトするように構成され得る。スケジュールは、一度に1つのモジュールのみがアクティブ状態であり得るように構成され得る。
【0020】
図2は、例示的なコンテンツインタラクションモジュールのタイミング図である。例示的なスケジュール200は、複数のコンテンツインタラクションモジュール(モジュール120など)に関連付けられ得る。第1のコンテンツインタラクションモジュール210、第2のコンテンツインタラクションモジュール220、第3のコンテンツインタラクションモジュール230、第4のコンテンツインタラクションモジュール240、及び第Nのコンテンツインタラクションモジュール250までのモジュールが存在する。各モジュールには、日付順に、それぞれ、1日目、2日目、3日目、4日目、・・・、及びN日目までの他の日付が関連付けられている。
【0021】
そのようなモジュールの各々は、システムデフォルトとして非アクティブ状態にあるように構成され得る。例えば、モジュール210、220、230、230、240、及びモジュール250までの他のモジュールは、システムデフォルトとして非アクティブ状態にあるように構成されている。
【0022】
そのようなモジュールの各々は、予定日の開始時間にアクティブ状態に移行するようにスケジュールされ得る。例えば、モジュール210、220、230、240、及びモジュール250までのモジュールは、タイムライン、例えば、コンピューティングデバイス100のシステム時間201の下で、それぞれ1日目、2日目、3日目、4日目、及びN日目までの他の日付の開始時間に非アクティブ状態からアクティブ状態に移行するようにスケジュールされる。
【0023】
そのようなモジュールの各々は、同じ予定日の終了時間に非アクティブ状態に移行するようにスケジュールされ得る。例えば、モジュール210は、1日目の終了時間に非アクティブ状態に移行し、2日目からN日目まで非アクティブ状態に留まるようにスケジュールされる。モジュール220、230、240、及びモジュール250までのモジュールは、対応する移行のためにスケジュールされるように示される。
【0024】
モジュールがアクティブ状態にある期間中、残りのモジュールは非アクティブ状態に留まり得る。例えば、開始時間と終了時間との間の日付1の期間中、モジュール210はアクティブ状態にあり、モジュール220、230、240、及びモジュール250までのモジュールは非アクティブ状態に留まる。対応するシステム行動は、2日目、3日目、4日目、及びN日目までの他の日付について構成されるように示されている。
【0025】
スケジュール200において、日付は連続した日であり得る。例えば、図4A図4J及び図5A図5Gに示すコンテンツインタラクションモジュール120は、連続する2日間にわたってスケジュールされ得る。日付は、1日おき、又は火曜日ごとなど、繰り返しパターンで間隔を空ける場合がある。日付は、任意の他のパターンで間隔を空ける場合がある。日付はまた、例えば、パターンなしで間隔を空ける場合がある。
【0026】
ユーザ101とインタラクトするようにスケジュールされた複数のコンテンツインタラクションモジュール120の開始時間は、同じそれぞれの時刻であり得る。例えば、図4A図4J及び図5A図5Gに示すコンテンツインタラクションモジュール120は、連続する2日の各々の午前12時に開始するようにスケジュールされ得る。
【0027】
そのような複数のコンテンツインタラクションモジュール120の終了時間は、対応する日の同じそれぞれの後の時刻であり得る。例えば、図4A図4J及び図5A図5Gに示すコンテンツインタラクションモジュール120は、連続する2日の各々の午後11時59分に終了するようにスケジュールされ得る。
【0028】
次に図1を参照すると、コンテンツインタラクションモジュール120に含まれ得る新規コンテンツインタラクションモジュール140が示されている。図4A図4I及び図5A図5Fは、そのような新規コンテンツインタラクションモジュールを例解している。新規コンテンツインタラクションモジュール140は、予定日の対応する開始時間と、第2の予定日の対応する終了時間と、を含むように構成され得る。例えば、新規コンテンツインタラクションモジュール140は、2020年10月27日午前12時の第1の予定日の開始時間と、2020年10月27日午後4時59分の第2の予定日の終了時間と、を含むように構成され得る。そのような構成の下で、モジュール140に対する第1の予定日及び第2の予定日は、同じ日であるように構成されている。
【0029】
フォローアップコンテンツインタラクションモジュール150は、コンテンツインタラクションモジュール120に含まれ得る。図4J及び図5Gは、そのようなフォローアップコンテンツインタラクションモジュールを例解する。フォローアップコンテンツインタラクションモジュール150は、第1の予定日の対応する開始時間と、第2の予定日の対応する終了時間と、を含むように構成され得る。フォローアップコンテンツインタラクションモジュール150は、2020年10月27日午後5時の第1の予定日の対応する開始時間と、2020年10月27日午後11時59分の第2の予定日の終了時間と、を含むように構成され得る。このような構成の下で、モジュール150に対する第1の予定日及び第2の予定日は、同じ日であるように構成されている。
【0030】
そのような構成の下では、モジュールの140の終了時間は、モジュール150の開始時間に接近して先行する。モジュールの140の終了時間はまた、モジュールの150の開始時間に時間ギャップ、例えば、2020年10月27日午後5時だけ先行するように構成され得る。
【0031】
したがって、そのような構成の下では、モジュールの120の開始日時は、モジュール140の開始日時、すなわち2020年10月27日午前12時で構成され得る。モジュールの120の終了日時は、モジュールの150の終了日時、すなわち2020年10月27日午後11時59分で構成され得る。
【0032】
モジュール140はまた、対応する非アクティブ又はアクティブ状態インジケータを含み得る。モジュール150はまた、対応する非アクティブ又はアクティブ状態インジケータを含み得る。
【0033】
実施モジュール130は、コンテンツインタラクションモジュール120に関連付けられ得る。モジュール130は、モジュール120のためのコンテンツインタラクション規則を実施するように構成され得る。ユーザ101は、アクティブ状態でコンテンツモジュールにアクセスし得る。ユーザ101は、非アクティブ状態にあるコンテンツモジュールにアクセスすることが防止され得る。
【0034】
実施モジュール130は、特にコンテンツインタラクションモジュール120に含まれ得る新規コンテンツインタラクションモジュール140のために、かつ/又は特にコンテンツインタラクションモジュール120に含まれ得るフォローアップコンテンツインタラクションモジュール150のために、コンテンツインタラクション規則を実施するように構成され得る。コンテンツインタラクション規則は、所望される全体的な実施効果に従って実装され得る。
【0035】
1つの例示的な規則では、ユーザ101が、例えば、同じ日にスケジュールされたモジュールの140の開始時間と終了時間との間にモジュール140にアクセスし損なった場合、ユーザ101は、モジュールの140終了時間以降、モジュール140にアクセスすることが防止され得る。この実施例では、モジュール130は、ユーザ101によるそのような試みを検出し得、ユーザ101をモジュール140にナビゲートしないと判定し得る。図9A又は図9Bに示すように、モジュール130は、ユーザ101が予定されたユーザ活動を逃したことを通知するメッセージを提示し得、ユーザは次の予定日のユーザ活動にアクセスし得る。この実施例では、モジュール130は、ユーザ101がモジュール150にアクセスすることを許可し得る。
【0036】
別の例示的な規則では、ユーザ101が、例えば、同じ日にスケジュールされたモジュールの140の開始時間と終了時間との間にモジュール140にアクセスし損なった場合、ユーザ101は、コンテンツインタラクションモジュール120全体にアクセスすることが防止され得る。すなわち、ユーザ101は、そのような場合にモジュール140にアクセスすることが防止されるだけでなく、次にスケジュールされたコンテンツインタラクションモジュールの120の開始時間を通じてモジュール150にアクセスすることも防止される。例えば、ユーザ101がモジュールの150の終了時間の前にモジュール150にアクセスしようとしても、ユーザ101がモジュール150にアクセスすることは依然として防止される。
【0037】
別の例示的な規則では、ユーザ101が、例えば、同じ日にスケジュールされたモジュールの140の開始時間と終了時間との間にモジュール140にアクセスし損なった場合、ユーザ101は、モジュールの150の終了時間までモジュール140にアクセスすることを許可される。同様に、ユーザ101が、例えば、同じ日にスケジュールされたモジュールの150の開始時間と終了時間との間にモジュール150にアクセスし損なった場合、ユーザ101は、モジュールの150の終了時間までモジュール150にアクセスすることが許可される。そのような実施例では、ユーザ101がモジュールの150の開始時間の前にモジュール140にアクセスしない場合、ユーザ101は、ユーザ101がモジュール140にアクセスするまで(例えば、モジュール150がアクティブ状態にあるときであっても)モジュール150にアクセスすることが防止され得る。
【0038】
通知モジュール110は、新規コンテンツインタラクションモジュール140に関連付けられ得る。モジュール110は、モジュール140を含むコンテンツインタラクションモジュール120に関連付けられたユーザ101に通知を送信して、モジュール140にアクセスするようにユーザ101に警告する(「トリガ」)ように構成され得る。通知は、モジュール140に関連付けられた所定のアラート時間、例えば、モジュール140の開始時間、又はモジュール140の開始時間と終了時間との間の時間に送信され得る。所定のアラート時間は、ユーザ101によって定義され得る。
【0039】
通知は、ユーザ101の注意及び関心を捕らえ、関連付けられた新規コンテンツインタラクションモジュール140に関与し始めるように設計されたメッセージを提示し得る。例えば、図6A及び図6Bは、それぞれ、図4A図4I及び図5A図5Fに例解される新規コンテンツインタラクションモジュール140に対応するアラート通知メッセージを例解する。
【0040】
通知モジュール110は、フォローアップコンテンツインタラクションモジュール150に関連付けられ得る。モジュール110は、モジュール150を含むコンテンツインタラクションモジュール120に関連付けられたユーザ101に通知を送信して、モジュール150にアクセスするように(「トリガ」)構成され得る。通知は、モジュールに関連付けられた所定のアラート時間、例えば、モジュール150の開始時間、又はモジュール150の開始時間と終了時間との間の時間に送信され得る。
【0041】
通知は、ユーザ101の注意及び関心を捕らえ、関連付けられたフォローアップコンテンツインタラクションモジュール150に関与し始めるように設計されたメッセージを提示し得る。例えば、図7A及び図7Bは、それぞれ図4J及び図5Gに例解されるフォローアップコンテンツインタラクションモジュール150に対応するアラート通知メッセージを例解する。
【0042】
通知モジュール110はまた、ユーザ101に通知を送信して、ユーザ101にモジュール150にアクセスすることをリマインドさせるように構成され得る。
【0043】
図3は、禁煙の試みに対する心構えを向上させるための例示的なコンピューティングデバイスの主要なシステムモジュールの動作のタイミング態様を例解するシステム図である。(例えば、コンピューティングデバイス100に関連付けられた)システム時間201によって表されるタイムライン上で、システム時間201上の320は、1日目の始まり(例えば、1日目の午前12時)を示す。システム時間201上の302は、第1の新規コンテンツインタラクション(new-content-interaction、NCI)モジュールの140の開始時間を示す。システム時間201上の304は、第1のNCIモジュールの140の終了時間を示す。システム時間201上の306は、第1のフォローアップコンテンツインタラクション(follow-up-content-interaction、FCI)モジュールの150の開始時間を示す。システム時間201上の308は、第1のフォローアップコンテンツインタラクション(FCI)モジュールの150の終了時間を示す。
【0044】
302において、第1のNCIモジュール140は、非アクティブ状態(例えば、システムデフォルト)からアクティブ状態380に移行する。また、302において、ステップ350で、第1のNCIモジュール140に関連付けられた通知モジュール110は、アラート通知をユーザ101に送信する。この実施例では、ユーザ101は、302における通知に応答しない。
【0045】
システム時間201上の304より前の時間において、ステップ354で、第1のNCIモジュール140に関連付けられた通知モジュール110は、リマインダ通知をユーザ101に送信する。ユーザ101は、再び通知に応答しない。
【0046】
304において、第1のNCIモジュールは、アクティブ状態から非アクティブ状態に移行する。
【0047】
304の後、かつ306の前の時間において、ユーザ101は、ステップ356で、非アクティブ状態にある第1のNCIモジュール140にアクセスしようと試みる。非アクティブ状態にあるので、ステップ358では、第1のNCIモジュール140は、ユーザ101のアクセス試行を、第1のNCIモジュール140を含む第1のコンテンツインタラクションモジュール120(図示せず)に関連付けられた実施モジュール130にリダイレクトする。実施モジュール130は、そのような実施例では、図1で説明したように、第1のNCIモジュール140のみに基づいて、第1のコンテンツインタラクションモジュール120のためのコンテンツインタラクション規則を実施するように構成されている。ステップ360において、試行されたアクセスを検出した後、実施モジュール130は、メッセージ(例えば、図9A及び図9Bに示されるメッセージ)を提示する。
【0048】
306において、第1のFCIモジュール150は、非アクティブ状態(例えば、システムデフォルト)からアクティブ状態382に移行する。
【0049】
306の後かつ308の前の時間において、ステップ374で、ユーザ101は、アクティブ状態にある第1のFCIモジュール150にアクセスしようと試みる。本明細書で説明されるように、実施モジュールは、第1のNCIモジュール140のみに基づいて、第1のコンテンツインタラクションモジュール120のためのコンテンツインタラクション規則を実施するように構成されている。第1のNCIモジュール140が非アクティブ状態にあるとすると、第1のFCIモジュール150がアクティブ状態にあっても、ユーザ101は第1のFCIモジュール150にアクセスすることが防止される。したがって、ステップ376において、第1のFCIモジュール150は、ユーザ101のアクセス試行を実施モジュール130にリダイレクトする。試行されたアクセスを検出した後、ステップ378において、実施モジュール130は、メッセージ(例えば、図9A及び図9Bに示されるメッセージ)を提示する。
【0050】
308において、第1のFCIモジュール150は、ユーザ101からアクセスされることなく、アクティブ状態から非アクティブ状態に移行する。
【0051】
システム時間201上の322は、2日目の始まり(例えば、2日目の午前12時)を示す。システム時間201上の310は、第2の新規コンテンツインタラクション(NCI)モジュールの140の開始時間を示す。システム時間201上の312は、第2のNCIモジュールの140の終了時間を示す。システム時間201上の314は、第2のフォローアップコンテンツインタラクション(FCI)モジュールの150の開始時間を示す。システム時間201上の316は、第2のフォローアップコンテンツインタラクション(FCI)モジュールの150の終了時間を示す。
【0052】
310において、第2のNCIモジュール140は、非アクティブ状態(例えば、システムデフォルト)からアクティブ状態384に移行する。また、310において、ステップ362で、第2のNCIモジュール140に関連付けられた通知モジュール110は、アラート通知をユーザ101に送信する。ステップ364において、ユーザ101は、第2のNCIモジュール140にアクセスすることによって通知に応答する。それに応答して、ステップ366において、第2のNCIモジュールは、第2のNCIモジュール140及び第2のFCIモジュール150に関連付けられたユーザ活動に関連するコンテンツを提示する。
【0053】
312において、第2のNCIモジュールは、アクティブ状態から非アクティブ状態に移行する。
【0054】
314において、第2のFCIモジュール150は、非アクティブ状態(例えば、システムデフォルト)からアクティブ状態386に移行する。また、310において、ステップ368で、第2のFCIモジュール140に関連付けられた通知モジュール110は、ユーザ101にアラート通知を送信する。ステップ370において、ユーザ101は、第2のNCIモジュール140にアクセスすることによって通知に応答する。それに応答して、ステップ372において、第2のNCIモジュール140は、第2のNCIモジュール140及び第2のFCIモジュール150に関連付けられたユーザ活動に関連するコンテンツを提示する。
【0055】
316において、第2のFCIモジュール150は、アクティブ状態から非アクティブ状態に移行する。
【0056】
図4A図4Jは、禁煙の試みに対する心構えを向上させるための例示的なコンピューティングデバイス100の例示的なコンテンツインタラクションモジュール120の動作のモバイルアプリケーションユーザインターフェース(UI)の実施例を示す。モジュール120は、ユーザ101のモチベーション及び喫煙の理由に関してユーザ101とインタラクトする。図4A図4Iは、モジュール120に含まれる例示的な新規コンテンツインタラクションモジュール140を例解する。また図4Jは、モジュール120に含まれる例示的なフォローアップコンテンツインタラクションモジュール150を例解する。図4A図4Fに示されるモジュール140は、ユーザ101が喫煙に関して何を好むか、又は何を楽しむかについての一連の調査質問をユーザ101に提示する。このようにして、モジュール140は、「アクション」、すなわち、ユーザ101のモチベーション及び喫煙の理由に関連する質問に回答するユーザ活動160を実行することにユーザ101を関与させる。モジュール140はまた、図4G図4Iで、意外な喫煙者の画像を提示する。これらの画像は、ユーザ101がユーザ活動160で行ったアクションに対する(例えば、その予期せぬ性質による)心理的な「報酬」として機能し得る。報酬は、将来の報酬の暗黙の約束により、コンピューティングデバイス100へのユーザ101の愛着を生じさせる。このようにして、コンピューティングデバイス100とのユーザ101の関与が向上する。
【0057】
図4A図4Iに示す例示的な新規コンテンツインタラクションモジュール140は、1日の朝に実行するように構成され得、図4Jに示す例示的なフォローアップコンテンツインタラクションモジュール150は、同じ日の夜に実行するように構成され得る。図4Jは、その日の早い時期にユーザ101によって実行されたユーザ活動160のユーザ101によるレビューを例解する。図4A図4Iに示すようなモジュール140及び図4Jに示すようなモジュール150はまた、同じ日の朝に両方、又は同じ日の夕方に両方、時間差なく実行するように構成され得る。モジュール140及びモジュール150はまた、1日のうちの任意の所定の時間において、それらの間に時間差を伴わずに連続して実行するように構成され得る。モジュール140及びモジュール150はまた、2つの連続する日、又は2つの異なる日の間の1日以上の期間など、2つの異なる日に実行するように構成され得る。
【0058】
図5A図5Jは、禁煙の試みに対する心構えを向上させるための例示的なコンピューティングデバイス100の例示的なコンテンツインタラクションモジュール120の動作のモバイルアプリケーションユーザインターフェース(UI)の実施例を例解する。モジュール120は、ニコチンへのユーザ101の依存に関してユーザ101とインタラクトする。
【0059】
図5A図5Fは、モジュール120に含まれる例示的な新規コンテンツインタラクションモジュール140を例解する。図5Gは、モジュール120に含まれる例示的なフォローアップコンテンツインタラクションモジュール150を例解する。図5A図5Bに例解するようなモジュール140は、ファーゲルストロームテストを提示する。図5C図5Dは、ユーザのファーゲルストロームテストのスコアと、ユーザ101の回答に基づいてユーザ101に提示される関連する推奨と、を例解する。このようにして、モジュール140は、アクション、すなわち、ニコチンへのユーザ101の依存に関する質問に回答するユーザ活動160を実行することに、ユーザ101を関与させる。図5D図5Fは、ニコチン置換治療(nicotine replacement treatment,NRT)推奨に関連する追加のリソースを提示するモジュール140を例解する。これらのリソースは、ユーザ101が実行したばかりのアクションに対する心理的報酬として機能し得る。図5Gは、ユーザ101によって実行されたユーザ活動160のユーザ101とのレビューが提示される例示的なフォローアップコンテンツインタラクションモジュール150を例解する。
【0060】
図6A図8Bは、禁煙の試みに対する心構えを向上させるための例示的なコンピューティングデバイスの例示的な通知モジュールの動作を例解するモバイルアプリケーションUIの実施例である。例えば、通知モジュール110は、新規コンテンツインタラクションモジュール140に関連付けられ得る。通知は、ユーザ101の注意及び関心を捕らえ、関連付けられた新規コンテンツインタラクションモジュール140に関与し始めるように設計されたメッセージを提示し得る。例えば、図6A及び図6Bは、それぞれ、図4A図4I及び図5A図5Fに例解される新規コンテンツインタラクションモジュール140に対応するアラート通知メッセージを例解する。
【0061】
例えば、通知モジュール110は、フォローアップコンテンツインタラクションモジュール150に関連付けられ得る。ここで、通知は、ユーザ101の注意及び関心を捕らえ、関連付けられたフォローアップコンテンツインタラクションモジュール150に関与し始めるように設計されたメッセージを提示し得る。例えば、図7A及び図7Bは、それぞれ図4J及び図5Gに例解されるフォローアップコンテンツインタラクションモジュール150に対応するアラート通知メッセージを例解する。
【0062】
図8A図8Bは、新規コンテンツインタラクションモジュール140及び/又はフォローアップコンテンツインタラクションモジュール150に関連付けられ得る例示的な通知モジュール110を例解する。
【0063】
図9A図9Bは、禁煙の試みに対する心構えを向上させるための例示的なコンピューティングデバイスの例示的な実施モジュールの動作を例解するモバイルアプリケーションUIの実施例である。実施モジュール130は、特に新規コンテンツインタラクションモジュール140及び/又はフォローアップコンテンツインタラクションモジュール150のためにコンテンツインタラクション規則を実施するように構成され得る。実施モジュール130は、特定のタイミング及びアクセス規則をユーザ101に説明し得る。実施モジュール130は、コンテンツを逃すという感覚をユーザ101に関連付け、その結果、コンピューティングデバイス100及び対応するモバイルアプリケーションの適切な動作に対するユーザの遵守の改善を促し得る。例えば、実施モジュール130は、ユーザがアクセス規則を遵守しないことにより、ユーザがコンテンツインタラクションモジュール120の活動の体験を逃すことを示すユーザメッセージを含み得る。
【0064】
図10A図10Cは、健康的な妊娠のための行動を向上させるための例示的なコンテンツインタラクションモジュール120の動作を例解するモバイルアプリケーションユーザ(UI)の実施例である。モジュール120は、ユーザ101の睡眠関連行動に関してユーザ101とインタラクトし得る。図10A及び図10Bは、モジュール120に含まれる例示的な新規コンテンツインタラクションモジュール140を例解する。図10Cは、モジュール120に含まれる例示的なフォローアップコンテンツインタラクションモジュール150を例解する。図10A及び図10Bに示すモジュール140は、睡眠目標に関する質問をユーザ101に提示し、ユーザ101が目標を達成しようと試みることができるいくつかの活動を提案する。実施例では、図10Cに示すように、ユーザ101が深呼吸を試みることを選択した場合、モジュール150は、ユーザ101に対する深呼吸の影響について追跡調査して問い合わせる。このようにして、モジュール140及び150は、「アクション」、すなわち、ユーザ101がコンピューティングデバイスに関与している間に深呼吸を試みるユーザ活動160を実行することにユーザ101を関与させる。そのようなアクション及びユーザ101に対する関連する効果は、(例えば、ユーザ101がコンピューティングデバイス101に関与していないときに)モジュール140及び150から離れて深呼吸を試みるユーザ活動160を実行するようにユーザ101を動機付け得る。モジュール150はまた、ストレス緩和製品に関するリソースを提供し、睡眠中の人の画像を表示する。そのようなリソースは、ユーザ101が実行したばかりのアクションに対する心理的報酬として機能し得る。
【0065】
図11A図11Cは、健康的な妊娠のための行動を向上させるための例示的な通知モジュールの動作を例解するモバイルアプリケーションUIの実施例である。例えば、通知モジュール110は、新規コンテンツインタラクションモジュール140及びフォローアップコンテンツインタラクションモジュール150に関連付けられ得る。通知は、ユーザ101の注意及び関心を捕らえ、関連付けられたモジュール140及び150に関与し始めるように設計されたメッセージを提示し得る。例えば、図11Aは、図10A図10Cに例解するモジュール140及び150に対応するアラート通知メッセージ(例えば、モバイルアプリケーションUIの外部)を例解する。図11Bは、図10A図10Cに例解するモジュール140及び150に対応する(例えば、モバイルアプリケーションUI内の)アラート通知メッセージを例解する。図11Cは、(例えば、図10A図10Cに示すコンテンツモジュール120の翌日に起動するようにスケジュールされた)次のコンテンツモジュール120のためのアラート通知メッセージを例解する。
【0066】
図12A図12Dは、食習慣を向上させるための例示的なコンテンツインタラクションモジュールの動作を例解するモバイルアプリケーションUIの実施例である。モジュール120は、ユーザ101の食習慣に関してユーザ101とインタラクトし得る。図12A図12Cは、モジュール120に含まれる例示的な新規コンテンツインタラクションモジュール140を例解する。図12Dは、モジュール120に含まれる例示的なフォローアップコンテンツインタラクションモジュール150を例解する。図12A及び図12Bに示すモジュール140は、ユーザ101に質問を提示する。このようにして、モジュール140は、アクション、すなわち、ユーザの食習慣を理解するユーザ活動160を実行することにユーザ101を関与させる。モジュール140はまた、ユーザ101を、自分のコミットメントを他者と共有するユーザ活動160に関与させる。図12Dに示されるモジュール150は、ユーザ101に自分の実行に関してプロンプトを出す。
【0067】
図13は、禁煙の試みに対する心構えを向上させるための例示的なコンピューティングデバイス105を例解するシステム図である。図13に示すように、コンピューティングデバイス105は、とりわけ、プロセッサ118、トランシーバ121、送信/受信要素121、スピーカ/マイクロフォン124、キーパッド126、ディスプレイ/タッチパッド128、非リムーバブルメモリ131、リムーバブルメモリ132、電源134、全地球測位システム(GPS)チップセット136、及び/又は他の周辺機器138を含み得る。コンピューティングデバイス105は、実施形態との整合性を維持しながら、前述の要素の任意の部分的組み合わせを含み得ることが諒解されよう。
【0068】
プロセッサ118は、汎用プロセッサ、専用プロセッサ、従来型プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor、DSP)、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと関連する1つ以上のマイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit、ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array、FPGA)回路、任意のその他のタイプの集積回路(integrated circuit、IC)、状態機械、及び同様のものであり得る。プロセッサ118は、信号符号化、データ処理、電力制御、入力/出力処理、及び/又はコンピューティングデバイス105が無線環境で動作することを可能にする任意の他の機能を実行し得る。プロセッサ118は、送信/受信要素121に結合され得るトランシーバ121に結合され得る。図13は、プロセッサ118及びトランシーバ121を別個の構成要素として描写するが、プロセッサ118及びトランシーバ121は、電子パッケージ又はチップ内に一緒に統合され得ることが諒解されよう。
【0069】
送信/受信要素121は、エアインターフェース116上で基地局に信号を送信し、又は基地局から信号を受信するように構成され得る。例えば、一実施形態では、送信/受信要素121は、RF信号を送信及び/又は受信するように構成されたアンテナであり得る。実施形態では、送信/受信要素121は、例えば、IR、UV、又は可視光信号を送信及び/又は受信するように構成されたエミッタ/検出器であり得る。更に別の実施形態では、送信/受信要素121は、RF信号と光信号の両方を送信及び/又は受信するように構成され得る。送信/受信要素121は、ワイヤレス信号の任意の組み合わせを送信及び/又は受信するように構成され得ることが諒解されよう。
【0070】
コンピューティングデバイス105のプロセッサ118は、スピーカ/マイクロフォン124、キーパッド126、及び/又はディスプレイ/タッチパッド128(例えば、液晶ディスプレイ(liquid crystal display、LCD)ディスプレイユニット又は有機発光ダイオード(organic light-emitting diode、OLED)ディスプレイユニット)に結合され得、それらからユーザ入力データを受信し得る。プロセッサ118はまた、スピーカ/マイクロフォン124、キーパッド126、及び/又はディスプレイ/タッチパッド128にユーザデータを出力し得る。加えて、プロセッサ118は、非リムーバブルメモリ131及び/又はリムーバブルメモリ132など、任意のタイプの適切なメモリからの情報にアクセスし、それらにデータを記憶し得る。非リムーバブルメモリ131は、ランダムアクセスメモリ(random-access memory、RAM)、読取り専用メモリ(read-only memory、ROM)、ハードディスク、又は任意の他のタイプのメモリ記憶デバイスを含み得る。リムーバブルメモリ132は、加入者識別モジュール(subscriber identity module,SIM)カード、メモリスティック、セキュアデジタル(secure digital,SD)メモリカード、及び同様のものを含み得る。他の実施形態では、プロセッサ118は、サーバ又はホームコンピュータ(図示せず)上など、コンピューティングデバイス105上に物理的に位置していないメモリからの情報にアクセスし、メモリにデータを記憶し得る。
【0071】
プロセッサ118は、電源134から電力を受ける場合があり、コンピューティングデバイス105内の他の構成要素への電力を分配及び/又は制御するように構成され得る。電源134は、コンピューティングデバイス105に電力を供給するための任意の好適なデバイスであり得る。例えば、電源134は、1つ以上の乾電池(例えば、ニッケルカドミウム(nickel-cadmium、NiCd)、ニッケル亜鉛(nickel-zinc、NiZn)、ニッケル水素(nickel metal hydride、NiMH)、リチウムイオン(lithium-ion、Li-ion)など)、太陽電池、燃料電池、及び同様のものを含み得る。
【0072】
プロセッサ118はまた、コンピューティングデバイス105の現在の場所に関する場所情報(例えば、経度及び緯度)を提供するように構成され得るGPSチップセット136に結合され得る。GPSチップセット136からの情報に加えて、又はその代わりに、コンピューティングデバイス105は、基地局からエアインターフェース116上で場所情報を受信し、かつ/又は2つ以上の近くの基地局から受信される信号のタイミングに基づいてその場所を判定し得る。コンピューティングデバイス105は、実施形態との整合性を保ちながら、任意の適切な場所判定方法によって場所情報を取得することができることが諒解されよう。
【0073】
プロセッサ118は、他の周辺機器138に更に結合され得、他の周辺機器138は、追加の特徴、機能、及び/又は有線若しくは無線接続性を提供する1つ以上のソフトウェアモジュール及び/又はハードウェアモジュールを含み得る。例えば、周辺機器138は、加速度計、電子コンパス、衛星送受信機、デジタルカメラ(写真及び/又はビデオ用)、ユニバーサルシリアルバス(universal serial bus、USB)ポート、振動デバイス、テレビ送受信機、ハンズフリーヘッドセット、Bluetooth(登録商標)モジュール、周波数変調(frequency modulated、FM)ラジオユニット、デジタル音楽プレーヤ、メディアプレーヤ、ビデオゲームプレーヤモジュール、インターネットブラウザ、仮想現実及び/又は拡張現実(Virtual Reality/Augmented Reality、VR/AR)デバイス、活動トラッカ、及び同様のものを含み得る。周辺機器138は、1つ以上のセンサを含み得、センサは、ジャイロスコープ、加速度計、ホール効果センサ、磁力計、方位センサ、近接センサ、温度センサ、時間センサと、ジオロケーションセンサと、高度計、光センサ、タッチセンサー、磁力計、気圧計、ジェスチャセンサ、生体センサ、及び/又は湿度センサとのうちの1つ以上であり得る。
【0074】
図14は、時系列的にスケジュールされた複数のコンテンツインタラクションを介して禁煙の試みに対する心構えを向上させるための例示的なコンピュータ実装方法1400を例解するフロー図である。1410において、方法1400は、第1の予定日の第1の開始時間と第1の予定日の第1の終了時間との間(すなわち、第1のユーザ活動コンテンツがアクティブ状態にあるとき)に第1のユーザ活動コンテンツを提示し得る。方法1400は、第1の予定日の第3の開始時間と第1の予定日の第3の終了時間との間、及び第1の予定日の第4の開始時間と第1の予定日の第4の終了時間との間に、第1のユーザ活動コンテンツを提示し得る。この場合、第1の予定日の第3の開始時間は、第1の予定日の第1の開始時間と同じであり、第1の予定日の第4の終了時間は、第1の予定日の第1の終了時間と同じである。
【0075】
1420において、方法1400は、第1の予定日の第1の終了時間において(すなわち、第1のユーザ活動コンテンツが非アクティブ状態に移行した後に)第1のユーザ活動コンテンツへのアクセスを制限し得る。1430において、方法1400は、第2の予定日の第2の開始時間と、第1の予定日の後である第2の予定日の第2の終了時間との間の第2のユーザ活動コンテンツを提示し得る。
【0076】
1440において、方法1400は、第1の予定日の第1の終了時間と第2の予定日の第2の開始時間との間にユーザが第1のユーザ活動コンテンツにアクセスしようしていることを検出し得る。1450において、検出に応答して、方法1400は、第1の予定日の第1の開始時間と第1の予定日の第1の終了時間との間に第1のユーザ活動がアクセスされなかったという条件で、第1のユーザ活動が利用できなくなったことをユーザに示し得る。
【0077】
1440において、方法1400は、第1の予定日の第3の終了時間と第1の予定日の第4の終了時間との間に、ユーザが第1のユーザ活動コンテンツにアクセスしようと試みていることを更に検出し得る。1450において、検出に応答して、方法1400は、第1のコンテンツインタラクションモジュールがもはや利用可能でないこと、及び第2のコンテンツインタラクションモジュールが第2の予定日に利用可能になることを示し得る。
【0078】
方法1400は、第1のコンテンツインタラクションモジュールの第1の終了時間の前の所定の時間に第1のコンテンツインタラクションモジュールにアクセスするようユーザに警告するアラート通知メッセージを送信し得る。そのような場合、所定の時間は、第1のコンテンツインタラクションモジュールの第1の開始時間、又は第1のコンテンツインタラクションモジュールの第1の開始時間の後の時間のうちの1つであり得る。
【0079】
方法1400は、第1のコンテンツインタラクションモジュールの第1の開始時間と第1のコンテンツインタラクションモジュールの第1の終了時間の前の所定の時間との間にユーザが第1のコンテンツインタラクションモジュールにアクセスし損なったという条件で、所定の時間において第1のコンテンツインタラクションモジュールにアクセスするようにユーザにリマインドするリマインダ通知メッセージをユーザに送信し得る。
【0080】
図15A及び図15Bは、(例えば、コンピューティングデバイス100を使用した)禁煙のための14日間プログラム実装とのユーザインタラクションの例示的な結果(例えば、それぞれエンゲージメント率及び完了率)を例解する。この実施例では、111人のユーザ101が、14日間プログラムに参加した。プログラムは、高いエンゲージメント/完了率を有し、ユーザのより強いモチベーション、より高い自信、禁煙への万端なレディネスをもたらし、事前企図又は企図段階から心構え又はアクション段階への移行が劇的に増加した。
【0081】
図15Aは、14日間プログラムでのユーザのエンゲージメント率を例解する。例解されたエンゲージメント率は、14日間の朝(午前)でのユーザのインタラクションに関連する。ユーザは、特に朝に起動する新規コンテンツインタラクションモジュール140を介して、14日間プログラムに参加する。チャート1500は、軸1510及び軸1520を含む。軸1510は、ユーザ101がプログラムに参加した最終日を表す。例えば、ユーザ101がプログラムの1日目に最後に参加する場合、軸1510上に1の値として表される。ユーザ101がプログラムの14日目に最後に参加する場合、軸1510上に14の値として表される。軸1520は、ユーザ101がプログラムに関与した日数を提示する。例えば、ユーザ101が14日間のうちでプログラムに関与したのが1日の場合、軸1520上で1の値として表される。ユーザ101が14日間のうちでプログラムに関与したのが14日の場合、それは軸1520上の14の値として表される。
【0082】
チャート1500は、カウント1530及びカウント1540を介して更に例解される。カウント1530は、1日から14日の間であり得る複数の日数にわたってプログラムに参加するユーザの総数を表す。例えば、例解されているように、14日間、13日間、12日間、11日間、及び10日間、それぞれプログラムに参加した79人のユーザ、14人のユーザ、5人のユーザ、4人のユーザ、及び2人のユーザがいる。カウント1540は、14日間の各日に14日間プログラムに最後に参加したユーザの総数を表す。例えば、例解されているように、14日目にプログラムに最後に参加したユーザは104人(合計79人、14人、5人、4人、及び2人)である。
【0083】
この14日間プログラムでは、ユーザ101の97%(108/111)が10回以上の午前セッションを完了した。また、ユーザ101の71%(79/111)が、14回のAMセッションを完了した。本明細書に開示される技術革新(例えば、コンピューティングデバイス100を含む)は、概して、そのような肯定的なエンゲージメント率を担っている。
【0084】
図15Bは、14日間プログラムでのユーザの完了率を例解する。例解された完了率は、14日間の朝(午前)でのユーザのインタラクションに関連する。ユーザは、特に朝に起動する新規コンテンツインタラクションモジュール140を介して、14日間プログラムに参加する。チャート1550は、軸1560及び軸1570を含む。軸1560は、14日間の日数を表す。例えば、1の値は、14日間のうちの1日目を表す。軸1570は、14日間の各日での完了率/エンゲージメント率を表す。完了率/エンゲージメント率は、朝にインタラクションを完了する111人のユーザ101のパーセンテージを表す。この14日間のプログラムでは、ユーザ101の90%以上が、14日間の各日の朝にインタラクションを完了した。本明細書に開示される技術革新(例えば、コンピューティングデバイス100を含む)は、概して、そのような肯定的な完了率に関与する。
【0085】
本明細書に記載されているように、現在の喫煙者は、事前企図(例えば、今後6ヶ月以内に禁煙することに関心がない)から、企図(例えば今後6ヶ月以内に禁煙することに関心があるが、今後30日以内に禁煙することに関心がない)、心構え(例えば、今後30日で禁煙することに関心がある)にわたるTTMの段階の広い範囲に入る。アクション段階は、心構え段階に続き得る。アクション段階は、過去6ヶ月間に過去の喫煙者が禁煙した段階を表す。維持段階は、アクション段階に続き得る。維持段階は、過去の喫煙者が6ヶ月以上前に禁煙した段階を表す。
【0086】
コンピューティングデバイス100を実装するプログラムの有効性の例示的なテストは、111人のユーザ101(介入参加者)及び187人の対照参加者を含み得る。制御参加者は、コンピューティングデバイス100を介して禁煙のための14日間プログラム実装とインタラクトしない参加者である。111人の介入参加者及び187人の対照参加者は、例示的なテストの前に事前企図又は企図段階にあった現在の喫煙者である。テストは、そのようなプログラムが、ユーザに事前企図又は企図段階から心構え又はアクション段階への移行を促す可能性が高いか否かを示し得る。この例示的なテストでは、15日目(例えば、14日間プログラムが終了してから1日)までに、介入参加者の31%が心構え段階に移行し、対照参加者の10%のみが同じ移行を行った。45日目までに、介入参加者の63%が、心構え段階(40%)又はアクション段階(23%)に移行した。一方、45日目までに、対照参加者の19%のみが心構え段階に移行し、3%のみがアクション段階に移行した(合計で22%になる)。
【0087】
この例示的なテストによって例解されるように、禁煙のための14日間プログラム実装(例えば、本明細書で説明されるコンピューティングデバイス100を実装するプログラム)は、現在の喫煙者を変化の連続の段階に沿って動かし、禁煙に移行させるのに劇的により効果的である。14日間の終わりに特定の禁煙プログラムを提供しなくても、45日目までに、現在の喫煙者は喫煙をやめる可能性がほぼ8倍高かった(3%対23%)。
【0088】
この例示的なテストでは及び禁煙の試みに対する、モチベーション、自信、レディネスも向上している。テストの前では、対照参加者の場合、モチベーション、自信、及びレディネスについての(例えば、1~10の尺度での)彼らの平均レーティングは、それぞれ、6.52、5.62、及び6.16であった。介入参加者の場合、モチベーション、自信、及びレディネスについての彼らの平均レーティングは、それぞれ、6.84、5.99、及び6.68であった。14日目に、対照参加者の場合、モチベーション、自信、及びレディネスについての彼らの平均レーティングは、それぞれ6.49、5.80、及び6.12であった。介入参加者の場合、モチベーション、自信、及びレディネスについていの彼ら平均レーティングは、それぞれ、7.81、6.94、及び7.27であった。45日目に、対照参加者の場合、モチベーション、自信、及びレディネスについていの彼らの平均レーティングは、それぞれ6.12、5.68、及び5.95であった。介入参加者の場合、モチベーション、自信、及びレディネスについての彼らの平均レーティングは、それぞれ、7.33、6.79、及び6.82であった。
【0089】
エンゲージメント/完了率は高く、段階移行は劇的であり、モチベーション、自信、及びレディネスが強力である。本明細書に開示されるデバイス及び技術的方法は、禁煙デバイスの動作及び有効性における著しい向上を表し得る。また、デバイス動作におけるこの技術的進歩は、ユーザにとってより良い健康転帰をもたらし得る。
【0090】
〔実施の態様〕
(1) 複数の時系列的にスケジュールされたコンテンツインタラクションモジュールを介して禁煙の試みに対する心構えを向上させるためのコンピューティングデバイスであって、前記コンピューティングデバイスが、
プロセッサを備え、前記プロセッサが、
ユーザに関連付けられた第1のコンテンツインタラクションモジュールを実行することであって、
前記第1のコンテンツインタラクションモジュールが、第1の予定日の第1の開始時間において非アクティブ状態からアクティブ状態に移行し、前記第1の予定日の前記第1の開始時間が、前記第1のコンテンツインタラクションモジュールに関連付けられ、前記第1のコンテンツインタラクションモジュールが、前記アクティブ状態でユーザ活動コンテンツを提示するように構成されており、
前記第1のコンテンツインタラクションモジュールが、前記第1の予定日の前記第1の終了時間において前記アクティブ状態から前記非アクティブ状態に移行し、前記第1の予定日の前記第1の終了時間が、前記第1のコンテンツインタラクションモジュールに関連付けられ、前記第1のコンテンツインタラクションモジュールが、前記非アクティブ状態で前記ユーザ活動コンテンツへのアクセスを制限するように構成されている、実行することと、
第2の予定日の対応する第2の開始時間を有する前記ユーザに関連付けられた第2のコンテンツインタラクションモジュールを実行することであって、前記第2の予定日が、前記第1のコンテンツインタラクションモジュールに関連付けられた前記第1の予定日の後である、実行することと、
前記ユーザが、前記第1の予定日の前記第1の終了時間と前記第2の予定日の前記第2の開始時間との間に前記第1のコンテンツインタラクションモジュールにアクセスしようと試み、かつ前記第1のコンテンツインタラクションモジュールが、前記第1の予定日の前記第1の開始時間と前記第1の予定日の前記第1の終了時間との間にアクセスされなかったときに、前記第1のコンテンツインタラクションモジュールに関連付けられた実施モジュールを実行することと、を行うように構成されており、
前記実施モジュールが、前記第1のコンテンツインタラクションモジュールがもはや利用可能でないこと、及び前記第2のコンテンツインタラクションモジュールが前記第2の予定日に利用可能になることを示す、コンピューティングデバイス。
(2) 前記第1のコンテンツインタラクションモジュールの前記第1の開始時間が、前記第2のコンテンツインタラクションモジュールの前記第2の開始時間と同じ時刻である、実施態様1に記載の複数の時系列的にスケジュールされたコンテンツインタラクションモジュールを介して禁煙の試みに対する心構えを向上させるためのコンピューティングデバイス。
(3) 前記第1のコンテンツインタラクションモジュールの前記第1の予定日及び前記第2のコンテンツインタラクションモジュールの前記第2の予定日が、連続する2日である、実施態様1に記載の複数の時系列的にスケジュールされたコンテンツインタラクションモジュールを介して禁煙の試みに対する心構えを向上させるためのコンピューティングデバイス。
(4) 前記第1のコンテンツインタラクションモジュールが、第1の新規コンテンツインタラクションモジュール及び第1のフォローアップコンテンツインタラクションモジュールを含む、実施態様1に記載の複数の時系列的にスケジュールされたコンテンツインタラクションモジュールを介して禁煙の試みに対する心構えを向上させるためのコンピューティングデバイス。
(5) 前記第1のコンテンツインタラクションモジュールが、第1の新規コンテンツインタラクションモジュール及び第1のフォローアップコンテンツインタラクションモジュールを含み、前記第1の新規コンテンツインタラクションモジュールが、前記第1の予定日の第3の開始時間及び前記第1の予定日の第3の終了時間に関連付けられ、前記第1のフォローアップインタラクションモジュールが、前記第1の予定日の第4の開始時間及び前記第1の予定日の第4の終了時間に関連付けられ、
前記第1のコンテンツインタラクションモジュールの前記第1の開始時間が、前記第1の新規コンテンツインタラクションモジュールの前記第3の開始時間と同じであるように構成されており、前記第1のコンテンツインタラクションモジュールの前記第1の終了時間が、前記第1のフォローアップコンテンツインタラクションモジュールの前記第4の終了時間と同じであるように構成されている、実施態様1に記載の複数の時系列的にスケジュールされたコンテンツインタラクションモジュールを介して禁煙の試みに対する心構えを向上させるためのコンピューティングデバイス。
【0091】
(6) 前記第1のコンテンツインタラクションモジュールが、第1の新規コンテンツインタラクションモジュール及び第1のフォローアップコンテンツインタラクションモジュールを含み、前記第1の新規コンテンツインタラクションモジュールが、前記第1の予定日の第3の開始時間及び前記第1の予定日の第3の終了時間に関連付けられ、前記第1のフォローアップインタラクションモジュールが、前記第1の予定日の第4の開始時間及び前記第1の予定日の第4の終了時間に関連付けられ、
前記第1のコンテンツインタラクションモジュールの前記第1の開始時間が、前記第1の新規コンテンツインタラクションモジュールの前記第3の開始時間と同じであるように構成されており、前記第1のコンテンツインタラクションモジュールの前記第1の終了時間が、前記第1のフォローアップコンテンツインタラクションモジュールの前記第4の終了時間と同じであるように構成されており、
前記プロセッサが、前記ユーザが、前記第1の新規コンテンツインタラクションモジュールの前記第3の終了時間と前記第1のコンテンツインタラクションモジュールの前記第1の終了時間との間に前記第1の新規コンテンツインタラクションモジュールにアクセスしようと試み、かつ前記ユーザが、前記第3の開始時間と前記第3の終了時間との間に前記第1の新規コンテンツインタラクションモジュールにアクセスし損なったときに、前記実施モジュールを実行するように更に構成されており、
前記実施モジュールが、前記第1のコンテンツインタラクションモジュールがもはや利用可能でないこと、及び前記第2のコンテンツインタラクションモジュールが前記第2の予定日に利用可能になることを示す、実施態様1に記載の複数の時系列的にスケジュールされたコンテンツインタラクションモジュールを介して禁煙の試みに対する心構えを向上させるためのコンピューティングデバイス。
(7) 前記プロセッサが、
通知モジュールを実行することであって、前記通知モジュールが、前記第1のコンテンツインタラクションモジュールの前記第1の終了時間の前の所定の時間に、前記第1のコンテンツインタラクションモジュールにアクセスするように前記ユーザに警告するアラート通知メッセージを前記ユーザに送信するように構成されている、実行すること、を行うように更に構成されており、
前記所定の時間が、前記第1のコンテンツインタラクションモジュールの前記第1の開始時間、又は前記第1のコンテンツインタラクションモジュールの前記第1の開始時間の後の時間のうちの1つである、実施態様1に記載の複数の時系列的にスケジュールされたコンテンツインタラクションモジュールを介して禁煙の試みに対する心構えを向上させるためのコンピューティングデバイス。
(8) 前記プロセッサが、
通知モジュールを実行することであって、前記通知モジュールが、前記第1のコンテンツインタラクションモジュールの前記第1の開始時間と、前記第1のコンテンツインタラクションモジュールの前記第1の終了時間の前の所定の時間との間に、前記ユーザが前記第1のコンテンツインタラクションモジュールにアクセスし損なったという条件で、前記所定の時間において前記第1のコンテンツインタラクションモジュールにアクセスするように前記ユーザにリマインドするリマインダ通知メッセージを前記ユーザに送信するように構成されている、実行すること、を行うように更に構成されている、実施態様1に記載の複数の時系列的にスケジュールされたコンテンツインタラクションモジュールを介して禁煙の試みに対する心構えを向上させるためのコンピューティングデバイス。
(9) 複数の時系列的にスケジュールされたコンテンツインタラクションを介して禁煙の試みに対する心構えを向上させるためのコンピュータ実装方法であって、
第1の予定日の第1の開始時間と前記第1の予定日の第1の終了時間との間に第1のユーザ活動コンテンツを提示することと、
前記第1の予定日の前記第1の終了時間に前記第1のユーザ活動コンテンツへのアクセスを制限することと、
第2の予定日の第2の開始時間と前記第2の予定日の第2の終了時間との間に第2のユーザ活動コンテンツを提示することであって、前記第2の予定日が、前記第1の予定日の後である、提示することと、
前記第1の予定日の前記第1の終了時間と前記第2の予定日の前記第2の開始時間との間に、前記ユーザが前記第1のユーザ活動コンテンツにアクセスしようと試みていることを検出することと、
前記検出に応答して、前記第1の予定日の前記第1の開始時間と前記第1の予定日の前記第1の終了時間との間に前記第1のユーザ活動がアクセスされなかったという条件で、前記第1のユーザ活動がもはや利用可能でないことを示すことと、を含む、コンピュータ実装方法。
(10) 第1の予定日の第1の開始時間と前記第1の予定日の第1の終了時間との間に第1のユーザ活動コンテンツを提示することであって、
前記第1の予定日の第3の開始時間と前記第1の予定日の第3の終了時間との間、及び前記第1の予定日の第4の開始時間と前記第1の予定日の第4の終了時間との間に、前記第1のユーザ活動コンテンツを提示することを更に含む、提示すること、を更に含み、
前記第1の予定日の前記第3の開始時間が、前記第1の予定日の前記第1の開始時間と同じであり、前記第1の予定日の前記第4の終了時間が、前記第1の予定日の前記第1の終了時間と同じである、実施態様9に記載の複数の時系列的にスケジュールされたコンテンツインタラクションを介して禁煙の試みに対する心構えを向上させるためのコンピュータ実装方法。
【0092】
(11) 前記第1の予定日の前記第3の終了時間と前記第1の予定日の前記第4の終了時間との間に、前記ユーザが前記第1のユーザ活動コンテンツにアクセスしようと試みていることを検出することと、
前記検出に応答して、前記第1のコンテンツインタラクションモジュールがもはや利用可能ではないこと、及び前記第2のコンテンツインタラクションモジュールが前記第2の予定日に利用可能になることを示すことと、を更に含む、実施態様10に記載の複数の時系列的にスケジュールされたコンテンツインタラクションを介して禁煙の試みに対する心構えを向上させるためのコンピュータ実装方法。
(12) 前記第1のコンテンツインタラクションモジュールの前記第1の終了時間の前の所定の時間に、前記第1のコンテンツインタラクションモジュールにアクセスするように前記ユーザに警告するアラート通知メッセージを前記ユーザに送信すること、を更に含み、
前記所定の時間が、前記第1のコンテンツインタラクションモジュールの前記第1の開始時間、又は前記第1のコンテンツインタラクションモジュールの前記第1の開始時間の後の時間のうちの1つである、実施態様9に記載の複数の時系列的にスケジュールされたコンテンツインタラクションを介して禁煙の試みに対する心構えを向上させるためのコンピュータ実装方法。
(13) 前記第1のコンテンツインタラクションモジュールの前記第1の開始時間と、前記第1のコンテンツインタラクションモジュールの前記第1の終了時間の前の所定の時間との間に、前記ユーザが前記第1のコンテンツインタラクションモジュールにアクセスし損なったという条件で、前記所定の時間において前記第1のコンテンツインタラクションモジュールにアクセスするように前記ユーザにリマインドするリマインダ通知メッセージを前記ユーザに送信すること、を更に含む、実施態様9に記載の複数の時系列的にスケジュールされたコンテンツインタラクションを介して禁煙の試みに対する心構えを向上させるためのコンピュータ実装方法。
(14) 複数の時系列的にスケジュールされたコンテンツインタラクションモジュールを介して健康行動を変化させるコンピューティングデバイスであって、前記コンピューティングデバイスが、
プロセッサを備え、前記プロセッサが、
前記ユーザが、第1の予定日の第1の終了時間と前記第2の予定日の第2の開始時間との間に第1のコンテンツインタラクションモジュールにアクセスしようと試み、かつ前記第1のコンテンツインタラクションモジュールが、前記第1の予定日の第1の開始時間と前記第1の予定日の第1の終了時間との間にアクセスされなかったときに、前記第1のコンテンツインタラクションモジュールに関連付けられた実施モジュールを実行するように構成されており、
前記実施モジュールが、前記第1のコンテンツインタラクションモジュールがもはや利用可能でないこと、及び第2のコンテンツインタラクションモジュールが前記第2の予定日に利用可能になることを示す、コンピューティングデバイス。
(15) 前記第1のコンテンツインタラクションモジュールが、喫煙の理由、ニコチンへの依存、欲求の充足、喫煙の誘因、気晴らしのテクニック、医学的警告サイン、喫煙に関する懸念、禁煙の理由、基本的価値、誘惑、他者の助けを求めることの利点、又はタバコを破壊することの視覚化のうちのいずれかに関する活動を含む、禁煙情報を提示する、実施態様14に記載のコンピューティングデバイス。
【0093】
(16) 前記第1のコンテンツモジュールが、睡眠、栄養、気分、又は運動に関する活動を含む、健康的な妊娠情報を提示する、実施態様14に記載のコンピューティングデバイス。
(17) 前記第1のコンテンツモジュールが、基本的価値と食事との関係、食品の選択、マインドフルな食事、食事の理由、食事の自己制御、又はストレスに対するより健康的な対処に関する活動を含む、健康的な食事情報を提示する、実施態様14に記載のコンピューティングデバイス。
(18) 前記第1のコンテンツインタラクションモジュールが、活動と、前記活動に関連付けられた心理的報酬とを含む、実施態様14に記載のコンピューティングデバイス。
(19) 前記第1のコンテンツインタラクションモジュールが、ユーザ分析に基づいて複数の記憶された活動から活動を選択し、前記第1のコンテンツインタラクションモジュールが、選択されていない活動よりも多いユーザインタラクションの履歴に基づいて前記活動を選択する、実施態様14に記載のコンピューティングデバイス。
(20) 前記実施モジュールが、前記ユーザがアクセス規則を遵守しないことにより、前記ユーザが前記第1のコンテンツインタラクションモジュールの活動の体験を逃すことを示すユーザメッセージを含む、実施態様14に記載のコンピューティングデバイス。
図1
図2
図3
図4A
図4B
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図4D
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図4G
図4H
図4I
図4J
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図5B
図5C
図5D
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図6A
図6B
図7A
図7B
図8A
図8B
図9A
図9B
図10A
図10B
図10C
図11A
図11B
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図15A
図15B
【国際調査報告】