(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-01-25
(54)【発明の名称】呼吸補助装置のためのディスプレイユニット
(51)【国際特許分類】
A61M 16/00 20060101AFI20240118BHJP
A61M 16/16 20060101ALI20240118BHJP
【FI】
A61M16/00 305
A61M16/16 A
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023539384
(86)(22)【出願日】2021-12-23
(85)【翻訳文提出日】2023-08-16
(86)【国際出願番号】 IB2021062281
(87)【国際公開番号】W WO2022144737
(87)【国際公開日】2022-07-07
(32)【優先日】2020-12-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】513259285
【氏名又は名称】フィッシャー アンド ペイケル ヘルスケア リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100120031
【氏名又は名称】宮嶋 学
(74)【代理人】
【識別番号】100127465
【氏名又は名称】堀田 幸裕
(74)【代理人】
【識別番号】100130719
【氏名又は名称】村越 卓
(72)【発明者】
【氏名】シーン、ジョエル、バベッジ
(72)【発明者】
【氏名】アンドリュー、ポール、マクスウェル、サーモン
(72)【発明者】
【氏名】ケビン、ピーター、オドネル
(72)【発明者】
【氏名】ジョナサン、ジェームズ、エリック、メース
(72)【発明者】
【氏名】マイケル、ジェームズ、ニホッテ
(72)【発明者】
【氏名】カリスタ、レニー、パイナケル
(72)【発明者】
【氏名】ポール、フレミング、バックレイ
(72)【発明者】
【氏名】ピーター、アラン、スィーカップ
(72)【発明者】
【氏名】チェン、ルーチア
(72)【発明者】
【氏名】ライアン、ジェームズ、マーティン
(57)【要約】
呼吸補助装置のための可搬型ディスプレイユニット3000、3500、4000であって、ディスプレイユニットハウジング3001、3501、4000と、スクリーン3051、3551、4051と、可搬型ディスプレイユニット3000、3500、4000を呼吸補助装置のベースユニット50と結合するための結合構成要素とを含む可搬型ディスプレイユニット3000、3500、4000。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
呼吸補助装置のための可搬型ディスプレイユニットであって、ディスプレイユニットハウジングと、スクリーンと、前記可搬型ディスプレイユニットを前記呼吸補助装置のベースユニットと結合するための結合構成要素とを含む可搬型ディスプレイユニット。
【請求項2】
前記結合構成要素は、前記可搬型ディスプレイユニットを前記呼吸補助装置の前記ベースユニットと物理的に結合するように構成される、請求項1に記載の可搬型ディスプレイユニット。
【請求項3】
前記結合構成要素は、ケーブルを含む、請求項2に記載の可搬型ディスプレイユニット。
【請求項4】
前記ケーブルは、弾力的に可撓性であり、且つ/又は引き込み可能である、請求項3に記載の可搬型ディスプレイユニット。
【請求項5】
前記ケーブルは、前記ベースユニットから前記可搬型ディスプレイユニットに電力を伝達し、且つ/又は前記可搬型ディスプレイユニットと前記ベースユニットとの間でデータを通信するためのものである、請求項3又は4に記載の可搬型ディスプレイユニット。
【請求項6】
前記ベースユニットから前記可搬型ディスプレイユニットに電力を伝達し、且つ/又は前記可搬型ディスプレイユニットと前記ベースユニットとの間でデータを通信するための少なくとも1つのワイヤをさらに含む、請求項1~5のいずれか一項に記載の可搬型ディスプレイユニット。
【請求項7】
前記結合構成要素は、前記可搬型ディスプレイユニットと前記ベースユニットとの間でデータを通信するための無線通信インターフェースの構成要素を含む、請求項1に記載の可搬型ディスプレイユニット。
【請求項8】
前記可搬型ディスプレイユニットを前記ベースユニットに取り外し可能に接続するための少なくとも1つの接続特徴部をさらに含む、請求項1~6のいずれか一項に記載の可搬型ディスプレイユニット。
【請求項9】
呼吸補助装置のための可搬型ディスプレイユニットであって、ディスプレイユニットハウジングと、スクリーンと、前記可搬型ディスプレイユニットを前記呼吸補助装置のベースユニットと物理的に結合するためのケーブルとを含む可搬型ディスプレイユニット。
【請求項10】
前記ケーブルは、弾力的に可撓性であり、且つ/又は引き込み可能である、請求項9に記載の可搬型ディスプレイユニット。
【請求項11】
前記ケーブルは、前記ベースユニットから前記可搬型ディスプレイユニットに電力を伝達し、且つ/又は前記可搬型ディスプレイユニットと前記ベースユニットとの間でデータを通信するためのものである、請求項9又は10に記載の可搬型ディスプレイユニット。
【請求項12】
前記ベースユニットから前記可搬型ディスプレイユニットに電力を伝達し、且つ/又は前記可搬型ディスプレイユニットと前記ベースユニットとの間でデータを通信するための少なくとも1つのワイヤをさらに含む、請求項10又は11に記載の可搬型ディスプレイユニット。
【請求項13】
前記可搬型ディスプレイユニットと前記ベースユニットとの間でデータを通信するための無線通信インターフェースをさらに含む、請求項9~12のいずれか一項に記載の可搬型ディスプレイユニット。
【請求項14】
前記可搬型ディスプレイユニットを前記ベースユニットに取り外し可能に接続するための少なくとも1つの接続特徴部をさらに含む、請求項9~13のいずれか一項に記載の可搬型ディスプレイユニット。
【請求項15】
ベースユニットを有する呼吸補助装置のための可搬型ディスプレイユニットであって、ディスプレイユニットハウジングと、スクリーンと、前記ベースユニットと前記可搬型ディスプレイユニットとの間でデータを通信するための通信インターフェースと、前記可搬型ディスプレイユニットを前記ベースユニットに取り外し可能に接続するための少なくとも1つの接続特徴部とを含む可搬型ディスプレイユニット。
【請求項16】
前記少なくとも1つの接続特徴部は、前記可搬型ディスプレイユニットを前記ベースユニットのハウジングに取り外し可能に接続するように配置される、請求項15に記載の可搬型ディスプレイユニット。
【請求項17】
前記少なくとも1つの接続特徴部は、前記ベースユニットに対する前記可搬型ディスプレイユニットのスライド動作により、前記可搬型ディスプレイユニットを前記ベースユニットの前記ハウジングに取り外し可能に接続するように配置される、請求項16に記載の可搬型ディスプレイユニット。
【請求項18】
前記可搬型ディスプレイユニットを支持面上で支持するための少なくとも1つの支持特徴部を含む、請求項15~17のいずれか一項に記載の可搬型ディスプレイユニット。
【請求項19】
少なくとも1つの支持特徴部及び少なくとも1つの接続特徴部は、同じ構造要素によって提供される、請求項18に記載の可搬型ディスプレイユニット。
【請求項20】
前記少なくとも1つの支持特徴部は、前記可搬型ディスプレイユニットを実質的に水平な支持面上又は医療用ポール上で支持するように配置される、請求項15~19のいずれか一項に記載の可搬型ディスプレイユニット。
【請求項21】
前記少なくとも1つの支持特徴部は、前記支持面に対して前記スクリーンの角度が調整されることを可能にするように配置される、請求項15~20のいずれか一項に記載の可搬型ディスプレイユニット。
【請求項22】
前記スクリーンの角度方向は、前記ディスプレイユニットハウジングに対して調整され得るか、又は前記スクリーンの角度方向は、前記少なくとも1つの接続特徴部に対して調整され得る、請求項15~21のいずれか一項に記載の可搬型ディスプレイユニット。
【請求項23】
前記通信インターフェースは、前記可搬型ディスプレイユニットと前記ベースユニットとの間でデータ及び/又は制御信号を通信するための少なくとも1つのワイヤ又はワイヤコネクタを含む、請求項15~22のいずれか一項に記載の可搬型ディスプレイユニット。
【請求項24】
前記通信インターフェースは、前記可搬型ディスプレイユニットと前記ベースユニットとの間でデータ及び/又は制御信号を通信するための無線通信インターフェースを含む、請求項15~22のいずれか一項に記載の可搬型ディスプレイユニット。
【請求項25】
呼吸補助装置のための可搬型ディスプレイユニットであって、ディスプレイユニットハウジングと、スクリーンと、前記ベースユニットと前記可搬型ディスプレイユニットとの間でデータを通信するための通信インターフェースと、前記可搬型ディスプレイユニットを支持面上で支持するための少なくとも1つの支持特徴部とを含む可搬型ディスプレイユニット。
【請求項26】
前記少なくとも1つの支持特徴部は、前記可搬型ディスプレイユニットを実質的に水平な支持面上又は医療用ポール上で支持するように配置される、請求項25に記載の可搬型ディスプレイユニット。
【請求項27】
前記少なくとも1つの支持特徴部は、前記支持面に対して前記スクリーンの角度が調整されることを可能にするように配置される、請求項25又は26に記載の可搬型ディスプレイユニット。
【請求項28】
前記通信インターフェースは、前記可搬型ディスプレイユニットと前記ベースユニットとの間でデータ信号を通信するための少なくとも1つのワイヤを含む、請求項25~27のいずれか一項に記載の可搬型ディスプレイユニット。
【請求項29】
前記通信インターフェースは、前記可搬型ディスプレイユニットと前記ベースユニットとの間でデータを通信するための無線通信インターフェースを含む、請求項25~27のいずれか一項に記載の可搬型ディスプレイユニット。
【請求項30】
前記スクリーンは、前記呼吸補助装置の1つ又は複数の機能を制御するために使用者が前記スクリーンと相互作用することを可能にするためのタッチスクリーンである、請求項1~29のいずれか一項に記載の可搬型ディスプレイユニット。
【請求項31】
ガスポートを有するハウジングを有するベースユニットを含む呼吸補助装置及び請求項1~30のいずれか一項に記載の可搬型ディスプレイユニットの組み合わせ。
【請求項32】
前記可搬型ディスプレイユニットは、前記ベースユニットに接続可能であり、且つそれから分離可能である、請求項31に記載の組み合わせ。
【請求項33】
呼吸補助装置であって、
ベースユニットと、
前記ベースユニット上又は内に位置決めされた加熱要素と、
加湿チャンバであって、前記加熱要素に関連付けられ、それにより、前記加熱要素は、前記加湿チャンバと熱的に連通する、加湿チャンバと、
前記加熱要素と電子通信するコントローラと、
ディスプレイユニットであって、前記ベースユニットから分離可能であり、それにより、前記ディスプレイユニットは、前記ベースユニットから分離され、且つ前記ベースユニットに再接続され得る、ディスプレイユニットと
を含み、前記コントローラは、前記ディスプレイユニットが前記ベースユニットに接続されるとき及びそれから分離されるとき、前記ディスプレイユニットと電子通信し、それにより、データ及び/又は電力信号は、前記コントローラから前記ディスプレイユニットに伝送され得、且つデータは、前記ディスプレイユニットから前記コントローラに伝送され得る、呼吸補助装置。
【請求項34】
外部供給源からガスを受け取るように構成される、請求項33に記載の呼吸補助装置。
【請求項35】
加圧ガスの流れを発生させるために前記ベースユニット内に流れ発生器を含む、請求項33に記載の呼吸補助装置。
【請求項36】
前記加湿チャンバは、前記ベースユニットから取り外し可能である、請求項33~35のいずれか一項に記載の呼吸補助装置。
【請求項37】
前記ディスプレイユニットは、前記コントローラから前記ディスプレイユニットへの電力信号の伝送を可能にするために、前記ベースユニットに物理的に結合される、請求項33~36のいずれか一項に記載の呼吸補助装置。
【請求項38】
前記ディスプレイユニットは、前記コントローラから前記ディスプレイユニットへのデータの伝送を可能にし、且つ前記ディスプレイユニットから前記コントローラへのデータの伝送を可能にするために、前記ベースユニットに物理的に結合される、請求項33~37のいずれか一項に記載の呼吸補助装置。
【請求項39】
前記ディスプレイユニットは、前記コントローラから前記ディスプレイユニットへのデータの伝送を可能にし、且つ前記ディスプレイユニットから前記コントローラへのデータの伝送を可能にするために、前記ベースユニットに無線で結合される、請求項33~38のいずれか一項に記載の呼吸補助装置。
【請求項40】
呼吸補助装置であって、
ベースユニットと、
可搬型ディスプレイユニットであって、
ディスプレイユニットハウジング、
スクリーン、及び
前記可搬型ディスプレイユニットを前記ベースユニット及び異なる支持構成要素に取り外し可能に接続するための少なくとも1つの接続特徴部
を含む可搬型ディスプレイユニットと、
前記可搬型ディスプレイユニットを前記ベースユニットと結合するための結合構成要素と
を含む呼吸補助装置。
【請求項41】
前記結合構成要素は、前記可搬型ディスプレイユニットを前記ベースユニットと物理的に結合するためのケーブルを含む、請求項40に記載の呼吸補助装置。
【請求項42】
前記ケーブルは、前記ベースユニットから前記可搬型ディスプレイユニットに電力を伝達し、且つ/又は前記可搬型ディスプレイユニットと前記ベースユニットとの間でデータを通信するためのものである、請求項41に記載の呼吸補助装置。
【請求項43】
前記結合構成要素は、前記可搬型ディスプレイユニットと前記ベースユニットとの間でデータを通信するための無線通信インターフェースの構成要素を含む、請求項40に記載の呼吸補助装置。
【請求項44】
加湿器をさらに含む、請求項40~43のいずれか一項に記載の呼吸補助装置。
【請求項45】
前記加湿器は、患者の頭部の高さより下に配置されるように構成される、請求項44に記載の呼吸補助装置。
【請求項46】
前記加湿器と流体連通する呼吸回路をさらに含み、前記呼吸回路は、患者にガスを送達するための患者インターフェースを含む、請求項45に記載の呼吸補助装置。
【請求項47】
前記呼吸回路及び前記加湿器は、前記加湿器が患者の頭部の高さより下に配置されるとき、前記呼吸回路に蓄積するいかなる凝結水も、前記患者インターフェースに集まるのではなく、前記加湿器に戻るように促されるように構成される、請求項46に記載の呼吸補助装置。
【請求項48】
前記可搬型ディスプレイユニットは、前記加湿器より上に配置されるように構成される、請求項44~47のいずれか一項に記載の呼吸補助装置。
【請求項49】
前記可搬型ディスプレイユニット及び前記加湿器は、前記可搬型ディスプレイユニットが前記加湿器より上にあるとき、前記可搬型ディスプレイユニットが、前記加湿器より上の高い位置からの、任意選択的に使用者の目の高さ又はその近くでの前記呼吸補助装置の使用者相互作用及び制御を可能にするように構成される、請求項48に記載の呼吸補助装置。
【請求項50】
前記高い位置は、前記ベースユニットから離れており、且つ前記ベースユニット及び加湿器よりも垂直方向に高い、請求項49に記載の呼吸補助装置。
【請求項51】
前記少なくとも1つの接続特徴部は、第1の接続構成要素を含む、請求項40~50のいずれか一項に記載の呼吸補助装置。
【請求項52】
前記第1の接続構成要素は、前記ベースユニット上及び/又は前記異なる支持構成要素上に位置する第2の接続構成要素と係合可能である、請求項51に記載の呼吸補助装置。
【請求項53】
前記第1の接続構成要素及び前記第2の接続構成要素は、スライド式コネクタの構成要素である、請求項52に記載の呼吸補助装置。
【請求項54】
前記スライド式コネクタは、ダブテールコネクタを含む、請求項53に記載の呼吸補助装置。
【請求項55】
前記少なくとも1つの接続特徴部は、磁石をさらに含む、請求項51~54のいずれか一項に記載の呼吸補助装置。
【請求項56】
前記磁石は、前記ベースユニット上及び/又は前記異なる支持構成要素上の磁石又は磁化可能材料と協働するように構成される、請求項55に記載の呼吸補助装置。
【請求項57】
前記可搬型ディスプレイユニットは、前記可搬型ディスプレイユニットと前記ベースユニットとの接続時、前記ベースユニット上の相補的な保持特徴部と積極的に係合するように構成される保持特徴部を含む、請求項40~56のいずれか一項に記載の呼吸補助装置。
【請求項58】
前記少なくとも1つの接続特徴部は、前記可搬型ディスプレイユニットを前記ベースユニットに取り外し可能に接続するための第1の接続特徴部を含み、且つ前記可搬型ディスプレイユニットを前記異なる支持構成要素に取り外し可能に接続するための第2の接続特徴部を含み、前記第1の接続特徴部は、前記第2の接続特徴部と異なる、請求項40~57のいずれか一項に記載の呼吸補助装置。
【請求項59】
前記第1の接続特徴部は、磁石を含む、請求項58に記載の呼吸補助装置。
【請求項60】
前記磁石は、前記ベースユニット上の磁石又は磁化可能材料と協働するように構成される、請求項59に記載の呼吸補助装置。
【請求項61】
前記第1の接続特徴部は、前記ベースユニット上の磁石と協働するように構成される磁化可能材料を含む、請求項58に記載の呼吸補助装置。
【請求項62】
前記少なくとも1つの接続特徴部は、前記可搬型ディスプレイユニット上に位置するスライド式コネクタの第1の構成要素を含む、請求項58~61のいずれか一項に記載の呼吸補助装置。
【請求項63】
前記第1の構成要素は、前記異なる支持構成要素上に位置する前記スライド式コネクタの第2の構成要素と係合可能である、請求項62に記載の呼吸補助装置。
【請求項64】
呼吸補助装置のための可搬型ディスプレイユニットであって、内部部分を画定するディスプレイユニットハウジングと、スクリーンと、前記可搬型ディスプレイユニットを前記呼吸補助装置のベースユニットに物理的に結合するためのケーブルとを含み、前記ディスプレイユニットハウジングは、前記ディスプレイユニットハウジングの前記内部部分への水及び酸素の浸入を防止するために密閉式にシールされる、可搬型ディスプレイユニット。
【請求項65】
前記ケーブルは、前記ベースユニットから前記可搬型ディスプレイユニットに電力を伝達し、且つ/又は前記可搬型ディスプレイユニットと前記ベースユニットとの間でデータを通信するためのものである、請求項64に記載の可搬型ディスプレイユニット。
【請求項66】
前記ディスプレイユニットハウジングは、第1のハウジング部分と第2のハウジング部分とを含み、シール又はガスケットは、前記第1のハウジング部分と前記第2のハウジング部分との間に提供される、請求項64又は65に記載の可搬型ディスプレイユニット。
【請求項67】
前記シール又はガスケットは、圧縮可能なシール又は圧縮可能なガスケットを含み、前記圧縮可能なシール又は圧縮可能なガスケットは、前記組み立てられたハウジングにおいて、前記第1のハウジング部分と前記第2のハウジング部分との間で圧縮される、請求項66に記載の可搬型ディスプレイユニット。
【請求項68】
前記ディスプレイユニットハウジングの前記内部部分内に収容された電気及び/又は電子構成要素を含む、請求項64~67のいずれか一項に記載の可搬型ディスプレイユニット。
【請求項69】
前記電気及び/又は電子構成要素は、回路基板を含む、請求項68に記載の可搬型ディスプレイユニット。
【請求項70】
前記回路基板は、前記回路基板への水及び酸素の浸入を防止するためにシール材料によって取り囲まれる、請求項69に記載の可搬型ディスプレイユニット。
【請求項71】
前記シール材料は、前記回路基板に衝撃吸収及び/又は放熱を提供するようにさらに構成される、請求項70に記載の可搬型ディスプレイユニット。
【請求項72】
前記可搬型ディスプレイユニットハウジングの前記内部部分の温度が閾値を超えているかどうかを判定するための温度センサをさらに含む、請求項64~71のいずれか一項に記載の可搬型ディスプレイユニット。
【請求項73】
前記可搬型ディスプレイユニットハウジングの前記内部部分において酸素が閾値を超えて検出されるかどうかを判定するための酸素センサをさらに含む、請求項64~72のいずれか一項に記載の可搬型ディスプレイユニット。
【請求項74】
前記可搬型ディスプレイユニットを前記ベースユニット及び異なる支持構成要素に取り外し可能に接続するための少なくとも1つの接続特徴部を含む、請求項64~73のいずれか一項に記載の可搬型ディスプレイユニット。
【請求項75】
前記少なくとも1つの接続特徴部は、前記可搬型ディスプレイユニットを前記ベースユニットに取り外し可能に接続するための第1の接続特徴部を含み、且つ前記可搬型ディスプレイユニットを前記異なる支持構成要素に取り外し可能に接続するための第2の接続特徴部を含み、前記第1の接続特徴部は、前記第2の接続特徴部と異なる、請求項74に記載の可搬型ディスプレイユニット。
【請求項76】
呼吸補助装置であって、
ベースユニットと、
可搬型ディスプレイユニットであって、
ディスプレイユニットハウジング、及び
スクリーン
を含む可搬型ディスプレイユニットと、
前記可搬型ディスプレイユニットを前記ベースユニットと物理的に結合するケーブルであって、前記ベースユニットから前記可搬型ディスプレイユニットに電力を伝達し、且つ/又は前記可搬型ディスプレイユニットと前記ベースユニットとの間でデータを通信するためのものであり、前記ディスプレイユニットハウジングの部分に取り外し可能に接続する前記ケーブルのオーバーモールド部分によって前記可搬型ディスプレイユニットに接続され、且つ/又は前記ベースユニットの部分に取り外し可能に接続する前記ケーブルの保持部分によって前記ベースユニットに接続されるケーブルと
を含む呼吸補助装置。
【請求項77】
前記ケーブルは、前記オーバーモールド部分によって前記可搬型ディスプレイユニットに接続される、請求項76に記載の呼吸補助装置。
【請求項78】
前記ケーブルの前記オーバーモールド部分の形状は、前記ディスプレイユニットハウジングの前記部分のスロットの形状に適合する、請求項77に記載の呼吸補助装置。
【請求項79】
前記ケーブルの前記オーバーモールド部分の前記形状は、前記ケーブルの前記オーバーモールド部分が前記ディスプレイユニットハウジングの前記部分の前記スロットに単一の向きでのみ挿入され得るようなものである、請求項78に記載の呼吸補助装置。
【請求項80】
前記ケーブルの前記オーバーモールド部分は、前記可搬型ディスプレイユニットから前記ケーブルが外れることを阻止するために、1つ又は複数の留め具によって前記ディスプレイユニットハウジングの前記部分に留められるように構成される、請求項77~79のいずれか一項に記載の呼吸補助装置。
【請求項81】
前記ケーブルの前記オーバーモールド部分は、前記可搬型ディスプレイユニットへの前記ケーブルの接続部において、水及び酸素の侵入に対する密閉式シールを提供する、請求項77~80のいずれか一項に記載の呼吸補助装置。
【請求項82】
前記ケーブルは、前記保持部分によって前記ベースユニットに接続される、請求項77~81のいずれか一項に記載の呼吸補助装置。
【請求項83】
前記ケーブルの前記保持部分の形状は、前記ベースユニットのスロットの形状に適合する、請求項82に記載の呼吸補助装置。
【請求項84】
前記ケーブルの前記保持部分の前記形状は、前記ケーブルが前記ベースユニットに単一の向きでのみ挿入され得るようなものである、請求項83に記載の呼吸補助装置。
【請求項85】
前記ベースユニットへの前記ケーブルの接続部において、水及び酸素の侵入に対する密閉式シールを提供するシール特徴部をさらに含む、請求項82~84のいずれか一項に記載の呼吸補助装置。
【請求項86】
前記シール特徴部は、前記保持部分と一体であるか、前記保持部分とは別個であるか、又は前記保持部分と一体及び前記保持部分とは別個の両方である、請求項85に記載の呼吸補助装置。
【請求項87】
前記シール特徴部は、グロメットを含む、請求項85又は86に記載の呼吸補助装置。
【請求項88】
前記ケーブルは、最大で約2m、任意選択的に約1.5m~約2mの長さを有する、請求項76~87のいずれか一項に記載の呼吸補助装置。
【請求項89】
前記ベースユニットへの真正の可搬型ディスプレイユニットの接続のみを可能にするための少なくとも1つのセキュリティ特徴部を含む、請求項76~88のいずれか一項に記載の呼吸補助装置。
【請求項90】
前記少なくとも1つのセキュリティ特徴部は、前記可搬型ディスプレイユニットへの前記ケーブルの接続によって且つ/又は前記ベースユニットへの前記ケーブルの接続部において少なくとも部分的に提供される、請求項89に記載の呼吸補助装置。
【請求項91】
前記少なくとも1つのセキュリティ特徴部は、前記接続された可搬型ディスプレイユニットが真正であるか否かを判定するための前記ベースユニットのハードウェア及び/又はソフトウェアモジュールを含む、請求項89又は90に記載の呼吸補助装置。
【請求項92】
前記ハードウェア及び/又はソフトウェアモジュールは、セキュリティ回路によって提供される、請求項91に記載の呼吸補助装置。
【請求項93】
前記セキュリティ回路は、前記可搬型ディスプレイユニットが真正である場合、前記ケーブルを通して、暗号化された接続が確立されることを可能にする1つ又は複数の暗号化モジュールを含む、請求項92に記載の呼吸補助装置。
【請求項94】
前記ケーブルは、引き込み可能である、請求項76~93のいずれか一項に記載の呼吸補助装置。
【請求項95】
呼吸補助装置であって、ベースユニットと、可搬型ディスプレイユニットであって、前記ベースユニットから離れており、且つ前記ベースユニットよりも垂直方向に高い動作位置に位置決めされ得る可搬型ディスプレイユニットとを含む呼吸補助装置。
【請求項96】
加湿器を含む、請求項95に記載の呼吸補助装置。
【請求項97】
前記加湿器は、患者の頭部の高さより下に位置決めされ得る一方、前記可搬型ディスプレイユニットは、容易に見ることができる/使用することができるように前記動作位置に位置決めされ得る、請求項96に記載の呼吸補助装置。
【請求項98】
前記加湿器と流体連通する呼吸回路をさらに含み、前記呼吸回路は、患者インターフェースを含む、請求項96又は97に記載の呼吸補助装置。
【請求項99】
前記加湿器が患者の頭部の高さより下に配置されるとき、前記呼吸回路に蓄積するいかなる凝結水も、前記患者インターフェースに集まるのではなく、前記加湿器に戻るように促される、請求項98に記載の呼吸補助装置。
【請求項100】
前記加湿器は、凝結水を前記加湿器の加湿チャンバに排出させるために、患者の股関節の高さより下に配置され得る、請求項96~99のいずれか一項に記載の呼吸補助装置。
【請求項101】
前記ディスプレイユニットハウジングは、前記ディスプレイユニットハウジングの内部部分への水及び酸素の侵入を防止するために密閉式にシールされる、請求項1~30のいずれか一項に記載の可搬型ディスプレイユニット。
【請求項102】
前記ディスプレイユニットハウジングは、第1のハウジング部分と第2のハウジング部分とを含み、シール又はガスケットは、前記第1のハウジング部分と前記第2のハウジング部分との間に提供される、請求項101に記載の可搬型ディスプレイユニット。
【請求項103】
前記ディスプレイユニットハウジングの前記内部部分内に収容された電気及び/又は電子構成要素を含む、請求項101又は102に記載の可搬型ディスプレイユニット。
【請求項104】
前記電気及び/又は電子構成要素は、回路基板を含む、請求項103に記載の可搬型ディスプレイユニット。
【請求項105】
前記回路基板は、前記回路基板への水及び酸素の侵入を防止するためにシール材料によって取り囲まれる、請求項104に記載の可搬型ディスプレイユニット。
【請求項106】
ダイヤルをさらに含む、請求項1~30又は101~105のいずれか一項に記載の可搬型ディスプレイユニット。
【請求項107】
前記ダイヤルは、ユーザ入力を提供するための回転可能な構成要素を含み、前記ダイヤルは、異なるユーザ入力を提供するための押しボタンを含む、請求項106に記載の可搬型ディスプレイユニット。
【請求項108】
前記回転可能な構成要素は、前記押しボタンの周囲を取り囲み、前記押しボタンの押圧面は、前記回転可能な構成要素内に凹んでいる、請求項107に記載の可搬型ディスプレイユニット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、呼吸補助装置のためのディスプレイユニットに関する。本開示は、呼吸補助装置にも関する。
【背景技術】
【0002】
呼吸補助装置は、病院、医療施設、在宅看護、退職者施設、ホスピス又は家庭環境など、様々な環境でガスの流れを使用者又は患者に送達するために使用される。呼吸補助装置は、自立型加湿装置、持続的気道陽圧療法(CPAP)装置、高流量療法装置又は人工呼吸器などの様々な形態を取る。
【0003】
呼吸補助装置は、典型的には、呼吸導管などの1つ又は複数の付属物と、ガスを患者に送達するためのカニューレ又はマスクなどの患者インターフェースとを有する。導管により、ガスを呼吸補助装置のハウジングから患者に送達することができる。例えば、装置は、床又は他の支持面上に置かれ得、患者は、ベッド上にいることができる。呼吸補助装置は、加湿器チャンバを受けるための凹部を有し得る。加湿器チャンバは、例えば、液体を、もう1つのチューブを介して加湿器チャンバに送達する柔軟な液体バッグから液体を受け取る。代替的に、加湿器チャンバは、取り外して、必要に応じて再充填することができる。凹部には、加湿器チャンバを加熱するための加熱器プレートが収容され、加湿器チャンバを通過するガスが加湿される。その後、加湿ガスは、患者に送達される。
【0004】
呼吸補助装置は、装置の使用に関する情報を表示し、且つ/又は使用者が装置の機能を制御することを可能にするためのディスプレイを有し得る。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の第1の態様において、本明細書に開示される実施形態の少なくとも1つの特定の特徴、態様及び利点に従い、呼吸補助装置のための可搬型ディスプレイユニットであって、ディスプレイユニットハウジングと、スクリーンと、可搬型ディスプレイユニットを呼吸補助装置のベースユニットと結合するための結合構成要素とを含む可搬型ディスプレイユニットが開示される。
【0006】
いくつかの構成では、結合構成要素は、可搬型ディスプレイユニットを呼吸補助装置のベースユニットと物理的に結合するように構成される。
【0007】
いくつかの構成では、結合構成要素は、ケーブルを含む。
【0008】
いくつかの構成では、ケーブルは、弾力的に可撓性であり、且つ/又は引き込み可能である。
【0009】
いくつかの構成では、ケーブルは、ベースユニットから可搬型ディスプレイユニットに電力を伝達し、且つ/又は可搬型ディスプレイユニットとベースユニットとの間でデータを通信するためのものである。
【0010】
いくつかの構成では、可搬型ディスプレイユニットは、ベースユニットから可搬型ディスプレイユニットに電力を伝達し、且つ/又は可搬型ディスプレイユニットとベースユニットとの間でデータを通信するための少なくとも1つのワイヤをさらに含む。
【0011】
いくつかの構成では、結合構成要素は、可搬型ディスプレイユニットとベースユニットとの間でデータを通信するための無線通信インターフェースの構成要素を含む。
【0012】
いくつかの構成では、可搬型ディスプレイユニットは、可搬型ディスプレイユニットをベースユニットに取り外し可能に接続するための少なくとも1つの接続特徴部をさらに含む。
【0013】
本開示のさらなる態様において、本明細書に開示される実施形態の少なくとも1つの特定の特徴、態様及び利点に従い、呼吸補助装置のための可搬型ディスプレイユニットであって、ディスプレイユニットハウジングと、スクリーンと、可搬型ディスプレイユニットを呼吸補助装置のベースユニットと物理的に結合するためのケーブルとを含む可搬型ディスプレイユニットが開示される。
【0014】
いくつかの構成では、ケーブルは、弾力的に可撓性であり、且つ/又は引き込み可能である。
【0015】
いくつかの構成では、ケーブルは、ベースユニットから可搬型ディスプレイユニットに電力を伝達し、且つ/又は可搬型ディスプレイユニットとベースユニットとの間でデータを通信するためのものである。
【0016】
いくつかの構成では、可搬型ディスプレイユニットは、ベースユニットから可搬型ディスプレイユニットに電力を伝達し、且つ/又は可搬型ディスプレイユニットとベースユニットとの間でデータを通信するための少なくとも1つのワイヤを含む。
【0017】
いくつかの構成では、可搬型ディスプレイユニットは、可搬型ディスプレイユニットとベースユニットとの間でデータを通信するための無線通信インターフェースを含む。
【0018】
いくつかの構成では、可搬型ディスプレイユニットは、可搬型ディスプレイユニットをベースユニットに取り外し可能に接続するための少なくとも1つの接続特徴部をさらに含む。
【0019】
本開示のさらなる態様において、本明細書に開示される実施形態の少なくとも1つの特定の特徴、態様及び利点に従い、呼吸補助装置のための可搬型ディスプレイユニットであって、ディスプレイユニットハウジングと、スクリーンと、ベースユニットと可搬型ディスプレイユニットとの間でデータを通信するための通信インターフェースと、可搬型ディスプレイユニットをベースユニットに取り外し可能に接続するための少なくとも1つの接続特徴部とを含む可搬型ディスプレイユニットが開示される。
【0020】
いくつかの構成では、少なくとも1つの接続特徴部は、可搬型ディスプレイユニットをベースユニットのハウジングに取り外し可能に接続するように配置される。
【0021】
いくつかの構成では、少なくとも1つの接続特徴部は、ベースユニットに対する可搬型ディスプレイユニットのスライド動作により、可搬型ディスプレイユニットをベースユニットのハウジングに取り外し可能に接続するように配置される。
【0022】
いくつかの構成では、可搬型ディスプレイユニットは、可搬型ディスプレイユニットを支持面上で支持するための少なくとも1つの支持特徴部を含む。
【0023】
いくつかの構成では、少なくとも1つの支持特徴部及び少なくとも1つの接続特徴部は、同じ構造要素によって提供される。
【0024】
いくつかの構成では、少なくとも1つの支持特徴部は、可搬型ディスプレイユニットを実質的に水平な支持面上又は医療用ポール上で支持するように配置される。
【0025】
いくつかの構成では、少なくとも1つの支持特徴部は、支持面に対してスクリーンの角度が調整されることを可能にするように配置される。
【0026】
いくつかの構成では、スクリーンの角度方向は、ディスプレイユニットハウジングに対して調整され得るか、又はスクリーンの角度方向は、少なくとも1つの接続特徴部に対して調整され得る。
【0027】
いくつかの構成では、通信インターフェースは、可搬型ディスプレイユニットとベースユニットとの間でデータ及び/又は制御信号を通信するための少なくとも1つのワイヤ又はワイヤコネクタを含む。
【0028】
いくつかの構成では、通信インターフェースは、可搬型ディスプレイユニットとベースユニットとの間でデータ及び/又は制御信号を通信するための無線通信インターフェースを含む。
【0029】
本開示のさらなる態様において、本明細書に開示される実施形態の少なくとも1つの特定の特徴、態様及び利点に従い、呼吸補助装置のための可搬型ディスプレイユニットであって、ディスプレイユニットハウジングと、スクリーンと、ベースユニットと可搬型ディスプレイユニットとの間でデータを通信するための通信インターフェースと、可搬型ディスプレイユニットを支持面上で支持するための少なくとも1つの支持特徴部とを含む可搬型ディスプレイユニットが開示される。
【0030】
いくつかの構成では、少なくとも1つの支持特徴部は、可搬型ディスプレイユニットを実質的に水平な支持面上又は医療用ポール上で支持するように配置される。
【0031】
いくつかの構成では、少なくとも1つの支持特徴部は、支持面に対してスクリーンの角度が調整されることを可能にするように配置される。
【0032】
いくつかの構成では、通信インターフェースは、可搬型ディスプレイユニットとベースユニットとの間でデータ信号を通信するための少なくとも1つのワイヤを含む。
【0033】
いくつかの構成では、通信インターフェースは、可搬型ディスプレイユニットとベースユニットとの間でデータを通信するための無線通信インターフェースを含む。
【0034】
いくつかの構成では、スクリーンは、呼吸補助装置の1つ又は複数の機能を制御するために使用者がスクリーンと相互作用することを可能にするためのタッチスクリーンである。
【0035】
本開示のさらなる態様において、本明細書に開示される実施形態の少なくとも1つの特定の特徴、態様及び利点に従い、呼吸補助装置と可搬型ディスプレイユニットとの組み合わせであって、ガスポートを有するハウジングを有するベースユニットを含む呼吸補助装置と、上記の実施形態又は態様のいずれかに関連して概説された可搬型ディスプレイユニットとを含む組み合わせが開示される。
【0036】
いくつかの構成では、可搬型ディスプレイユニットは、ベースユニットに接続可能であり、且つそれから分離可能である。
【0037】
いくつかの構成では、可搬型ディスプレイユニットは、ベースユニットと結合される。
【0038】
いくつかの構成では、可搬型ディスプレイユニットは、ベースユニットと物理的に結合される。
【0039】
いくつかの構成では、可搬型ディスプレイユニットは、可搬型ディスプレイユニットとベースユニットとの間でデータを通信するために、ベースユニットと無線で結合される。
【0040】
いくつかの構成では、ベースユニットは、ベースユニットのハウジングに固定された第1のディスプレイを含み、可搬型ディスプレイユニットは、呼吸補助装置のための第2のディスプレイを提供する。
【0041】
本開示のさらなる態様において、本明細書に開示される実施形態の少なくとも1つの特定の特徴、態様及び利点に従い、呼吸補助装置であって、
加湿器と、
ベースユニットと、
可搬型ディスプレイユニットであって、
ディスプレイユニットハウジング、
スクリーン、
ベースユニットと可搬型ディスプレイユニットとの間でデータを通信するための通信インターフェース、及び
可搬型ディスプレイユニットをベースユニットに取り外し可能に接続するための少なくとも1つの接続特徴部
を含む可搬型ディスプレイユニットと
を含む呼吸補助装置が開示される。
【0042】
いくつかの構成では、加湿器は、ベースユニット内に提供される。
【0043】
いくつかの構成では、通信インターフェースは、可搬型ディスプレイユニットとベースユニットとの間でデータ及び/又は制御信号を通信するための少なくとも1つのワイヤを含む。
【0044】
いくつかの構成では、通信インターフェースは、可搬型ディスプレイユニットとベースユニットとの間でデータ及び/又は制御信号を通信するための無線通信インターフェースを含む。
【0045】
本開示のさらなる態様において、本明細書に開示される実施形態の少なくとも1つの特定の特徴、態様及び利点に従い、呼吸補助装置であって、
ベースユニットと、
ベースユニット上又は内に位置決めされた加熱要素と、
加湿チャンバであって、加熱要素に関連付けられ、それにより、加熱要素は、加湿チャンバと熱的に連通する、加湿チャンバと、
加熱要素と電子通信するコントローラと、
ディスプレイユニットであって、ベースユニットから分離可能であり、それにより、ディスプレイユニットは、ベースユニットから分離され、且つベースユニットに再接続され得る、ディスプレイユニットと
を含み、コントローラは、ディスプレイユニットがベースユニットに接続されるとき及びそれから分離されるとき、ディスプレイユニットと電子通信し、それにより、データ及び/又は電力信号は、コントローラからディスプレイユニットに伝送され得、且つデータは、ディスプレイユニットからコントローラに伝送され得る、呼吸補助装置が開示される。
【0046】
いくつかの構成では、呼吸補助装置は、外部供給源からガスを受け取るように構成される。
【0047】
いくつかの構成では、呼吸補助装置は、加圧ガスの流れを発生させるためにベースユニット内に流れ発生器を含む。
【0048】
いくつかの構成では、加湿チャンバは、ベースユニットから取り外し可能である。
【0049】
いくつかの構成では、ディスプレイユニットは、コントローラからディスプレイユニットへの電力信号の伝送を可能にするために、ベースユニットに物理的に結合される。
【0050】
いくつかの構成では、ディスプレイユニットは、コントローラからディスプレイユニットへのデータの伝送を可能にし、且つディスプレイユニットからコントローラへのデータの伝送を可能にするために、ベースユニットに物理的に結合される。
【0051】
いくつかの構成では、ディスプレイユニットは、コントローラからディスプレイユニットへのデータの伝送を可能にし、且つディスプレイユニットからコントローラへのデータの伝送を可能にするために、ベースユニットに無線で結合される。
【0052】
本開示のさらなる態様において、本明細書に開示される実施形態の少なくとも1つの特定の特徴、態様及び利点に従い、呼吸補助装置であって、
加圧ガスの流れを生成する流れ生成器と、
ガスを加湿する加湿器と、
ディスプレイユニットであって、ディスプレイユニットハウジング、スクリーン及び可搬型ディスプレイユニットを呼吸補助装置の構成要素の少なくとも1つと結合するための結合構成要素を含むディスプレイユニットと
を含み、構成要素は、構成要素の少なくとも1つが構成要素の少なくとも1つの他の構成要素から分離可能であるようにモジュール化されている、呼吸補助装置が開示される。
【0053】
いくつかの構成では、ディスプレイユニットは、呼吸補助装置の少なくとも1つの他の構成要素から分離可能である。
【0054】
いくつかの構成では、加湿器と流れ発生器とは、互いに分離可能である。
【0055】
いくつかの構成では、加湿器は、加湿器ハウジング内にあり、流れ発生器は、別個の流れ発生器ハウジング内にあり、加湿器ハウジングは、流れ発生器ハウジングに取り外し可能に連結することができる。
【0056】
いくつかの構成では、ディスプレイユニットは、分離可能であり、且つ流れ発生器ハウジングに取り外し可能に連結される。
【0057】
いくつかの構成では、ディスプレイユニットは、分離可能であり、且つ加湿器ハウジングに取り外し可能に連結される。
【0058】
いくつかの構成では、加湿器は、第1のディスプレイユニットを含み、流れ発生器は、第2のディスプレイユニットを含み、両方のディスプレイユニットは、取り外し可能であり、且つ可搬式である。
【0059】
いくつかの構成では、加湿器と流れ発生器とは、共通のハウジング内にある。
【0060】
いくつかの構成では、加湿器は、共通のハウジングに取り付けられる加熱器プレートと、加湿チャンバであって、加湿チャンバが加熱器プレートと熱的に連通するように共通のハウジングの部分内に取り外し可能に位置決めされ得る加湿チャンバとを含む。
【0061】
いくつかの構成では、ディスプレイユニットは、分離可能であり、且つ共通のハウジングに取り外し可能に連結可能である。
【0062】
本開示のさらなる態様において、本明細書に開示される実施形態の少なくとも1つの特定の特徴、態様及び利点に従い、呼吸補助装置のための可搬型ディスプレイユニットであって、呼吸補助装置のベースユニットから離れており、且つベースユニットよりも垂直方向に高い動作位置に位置決めされ得る可搬型ディスプレイユニットが開示される。
【0063】
本開示のさらなる態様において、本明細書に開示される実施形態の少なくとも1つの特定の特徴、態様及び利点に従い、呼吸補助装置であって、ベースユニットと、可搬型ディスプレイユニットであって、ベースユニットから離れており、且つベースユニットよりも垂直方向に高い動作位置に位置決めされ得る可搬型ディスプレイユニットとを含む呼吸補助装置が開示される。
【0064】
いくつかの構成では、呼吸補助装置は、加湿器を含む。
【0065】
いくつかの構成では、加湿器は、患者の頭部の高さより下に位置決めされ得る一方、可搬型ディスプレイユニットは、容易に見ることができる/使用することができるように動作位置に位置決めされ得る。
【0066】
いくつかの構成では、呼吸補助装置は、加湿器と流体連通する呼吸回路をさらに含み、呼吸回路は、患者インターフェースを含む。
【0067】
いくつかの構成では、加湿器が患者の頭部の高さより下に配置されるとき、呼吸回路に蓄積するいかなる凝結水も、患者インターフェースに集まるのではなく、加湿器に戻るように促される。
【0068】
いくつかの構成では、加湿器は、凝結水を加湿器の加湿チャンバに排出させるために、患者の股関節の高さの下に配置され得る。
【0069】
いくつかの構成では、本方法は、ベースユニット及び加湿器より上に可搬型ディスプレイユニットを配置することを含む。
【0070】
いくつかの構成では、可搬型ディスプレイユニットがベースユニット及び/又は加湿器より上にあるとき、可搬型ディスプレイユニットは、有利な位置からの呼吸補助装置の使用者相互作用及び制御を可能にする。
【0071】
本開示のさらなる態様において、本明細書に開示される実施形態の少なくとも1つの特定の特徴、態様及び利点に従い、呼吸補助装置の可搬型ディスプレイユニットを使用する方法が開示され、呼吸補助装置は、加湿器を含むベースユニットを含み、可搬型ディスプレイユニットは、ベースユニットに結合され、本方法は、可搬型ディスプレイユニットをベースユニットから切り離すステップと、ディスプレイユニットが使用者に見えるように、可搬型ディスプレイユニットをベースユニットより上に位置決めするステップとを含む。
【0072】
いくつかの構成では、本方法は、結合具を伸ばすか又は結合具を操作して、可搬型ディスプレイユニットを使用者の目の高さ又は患者に隣接する位置に位置決めすることを含む。
【0073】
いくつかの構成では、呼吸補助装置は、加湿器を含む。
【0074】
いくつかの構成では、本方法は、加湿器を患者の頭部の高さより下に位置決めすることと、可搬型ディスプレイユニットを、容易に見ることができる/使用可能であるように動作位置に位置決めすることとを含む。
【0075】
いくつかの構成では、呼吸補助装置は、加湿器と流体連通する呼吸回路をさらに含み、呼吸回路は、患者インターフェースを含み、加湿器が患者の頭部の高さより下に配置されるとき、呼吸回路に蓄積する凝結水は、患者インターフェースに集まるのではなく、加湿器に戻るように促される。
【0076】
いくつかの構成では、本方法は、凝結水を加湿器の加湿チャンバに排出させるために、加湿器を患者の股関節の高さの下に配置することを含む。
【0077】
いくつかの構成では、本方法は、可搬型ディスプレイユニットをベースユニット及び/又は加湿器より上に配置することを含む。
【0078】
いくつかの構成では、可搬型ディスプレイユニットがベースユニット及び/又は加湿器より上にあるとき、可搬型ディスプレイユニットは、有利な位置からの呼吸補助装置の使用者相互作用及び制御を可能にする。
【0079】
本開示のさらなる態様において、本明細書に開示される実施形態の少なくとも1つの特定の特徴、態様及び利点に従い、呼吸補助装置であって、
ベースユニットと、
可搬型ディスプレイユニットであって、
ディスプレイユニットハウジング、
スクリーン、及び
可搬型ディスプレイユニットをベースユニット及び異なる支持構成要素に取り外し可能に接続するための少なくとも1つの接続特徴部
を含む可搬型ディスプレイユニットと、
可搬型ディスプレイユニットをベースユニットと結合するための結合構成要素と
を含む呼吸補助装置が開示される。
【0080】
いくつかの構成では、結合構成要素は、可搬型ディスプレイユニットをベースユニットと物理的に結合するためのケーブルを含む。
【0081】
いくつかの構成では、ケーブルは、ベースユニットから可搬型ディスプレイユニットに電力を伝達し、且つ/又は可搬型ディスプレイユニットとベースユニットとの間でデータを通信するためのものである。
【0082】
いくつかの構成では、結合構成要素は、可搬型ディスプレイユニットとベースユニットとの間でデータを通信するための無線通信インターフェースの構成要素を含む。
【0083】
いくつかの構成では、呼吸補助装置は、加湿器をさらに含む。
【0084】
いくつかの構成では、加湿器は、ベースユニットと一体である。
【0085】
いくつかの構成では、加湿器は、患者の頭部の高さより下に配置されるように構成される。
【0086】
いくつかの構成では、加湿器は、患者より下又は患者のベッドの高さより下に配置されるように構成される。
【0087】
いくつかの構成では、呼吸補助装置は、加湿器と流体連通する呼吸回路をさらに含み、呼吸回路は、患者にガスを送達するための患者インターフェースを含む。
【0088】
いくつかの構成では、呼吸回路及び加湿器は、加湿器が患者の頭部の高さより下に配置されるとき、呼吸回路に蓄積するいかなる凝結水も、患者インターフェースに集まるのではなく、加湿器に戻るように促されるように構成される。
【0089】
いくつかの構成では、可搬型ディスプレイユニットは、加湿器より上に配置されるように構成される。
【0090】
いくつかの構成では、可搬型ディスプレイユニットは、ベースユニット及び加湿器から離れており、且つベースユニット及び加湿器よりも垂直方向に高い動作位置に位置決めされ得る。
【0091】
いくつかの構成では、可搬型ディスプレイユニット及び加湿器は、可搬型ディスプレイユニットが加湿器より上にあるとき、可搬型ディスプレイユニットが、加湿器より上の高い位置からの、任意選択的に使用者の目の高さ又はその近くでの呼吸補助装置の使用者相互作用及び制御を可能にするように構成される。
【0092】
いくつかの構成では、高い位置は、ベースユニットから離れており、且つベースユニット及び加湿器よりも垂直方向に高い。
【0093】
いくつかの構成では、少なくとも1つの接続特徴部は、第1の接続構成要素を含む。
【0094】
いくつかの構成では、第1の接続構成要素は、ベースユニット上及び/又は異なる支持構成要素上に位置する第2の接続構成要素と係合可能である。
【0095】
いくつかの構成では、第1の接続構成要素及び第2の接続構成要素は、スライド式コネクタの構成要素である。
【0096】
いくつかの構成では、スライド式コネクタは、ダブテールコネクタを含む。
【0097】
いくつかの構成では、少なくとも1つの接続特徴部は、磁石をさらに含む。
【0098】
いくつかの構成において、磁石は、ベースユニット上及び/又は異なる支持構成要素上の磁石又は磁化可能材料と協働するように構成される。
【0099】
いくつかの構成では、可搬型ディスプレイユニットは、可搬型ディスプレイユニットとベースユニットとの接続時、ベースユニット上の相補的な保持特徴部と積極的に係合するように構成される保持特徴部を含む。
【0100】
いくつかの構成では、少なくとも1つの接続特徴部は、可搬型ディスプレイユニットをベースユニットに取り外し可能に接続するための第1の接続特徴部を含み、且つ可搬型ディスプレイユニットを異なる支持構成要素に取り外し可能に接続するための第2の接続特徴部を含み、第1の接続特徴部は、第2の接続特徴部と異なる。
【0101】
いくつかの構成では、第1の接続特徴部は、磁石を含む。
【0102】
いくつかの構成では、磁石は、ベースユニット上の磁石又は磁化可能材料と協働するように構成される。
【0103】
いくつかの構成では、第1の接続特徴部は、ベースユニット上の磁石と協働するように構成される磁化可能材料を含む。
【0104】
いくつかの構成では、少なくとも1つの接続特徴部は、可搬型ディスプレイユニット上に位置するスライド式コネクタの第1の構成要素を含む。
【0105】
いくつかの構成では、第1の構成要素は、異なる支持構成要素上に位置するスライド式コネクタの第2の構成要素と係合可能である。
【0106】
いくつかの構成では、ベースユニットは、本明細書で概説した特徴部のいずれか1つ又は複数を有する。
【0107】
本開示のさらなる態様において、本明細書に開示される実施形態の少なくとも1つの特定の特徴、態様及び利点に従い、呼吸補助装置であって、
ベースユニットと、
可搬型ディスプレイユニットであって、
ディスプレイユニットハウジング、及び
スクリーン
を含む可搬型ディスプレイユニットと、
可搬型ディスプレイユニットをベースユニットと結合するための結合構成要素と
を含み、ベースユニットは、可搬型ディスプレイユニットをベースユニットに取り外し可能に接続するために、可搬型ディスプレイユニット上の少なくとも1つの接続特徴部と協働するための少なくとも1つの相補的な接続特徴部を含む、呼吸補助装置が開示される。
【0108】
いくつかの構成では、結合構成要素は、可搬型ディスプレイユニットをベースユニットと物理的に結合するためのケーブルを含む。
【0109】
いくつかの構成では、ケーブルは、ベースユニットから可搬型ディスプレイユニットに電力を伝達し、且つ/又は可搬型ディスプレイユニットとベースユニットとの間でデータを通信するためのものである。
【0110】
いくつかの構成では、結合構成要素は、可搬型ディスプレイユニットとベースユニットとの間でデータを通信するための無線通信インターフェースの構成要素を含む。
【0111】
いくつかの構成では、呼吸補助装置は、加湿器をさらに含む。
【0112】
いくつかの構成では、加湿器は、ベースユニットと一体化される。
【0113】
いくつかの構成では、加湿器は、患者の頭部の高さより下に配置されるように構成される。
【0114】
いくつかの構成では、加湿器は、患者より下又は患者のベッドの高さより下に配置されるように構成される。
【0115】
いくつかの構成では、呼吸補助装置は、加湿器と流体連通する呼吸回路をさらに含み、呼吸回路は、患者インターフェースを含む。
【0116】
いくつかの構成では、呼吸回路及び加湿器は、加湿器が患者の頭部の高さより下に配置されるとき、呼吸回路に蓄積する凝結水が患者インターフェースに集まるのではなく、加湿器に戻るように促されるように構成される。
【0117】
いくつかの構成では、ディスプレイユニットは、加湿器より上に配置されるように構成される。
【0118】
いくつかの構成では、可搬型ディスプレイユニットは、ベースユニット及び加湿器から離れており、且つベースユニット及び加湿器よりも垂直方向に高い動作位置に位置決めされ得る。
【0119】
いくつかの構成では、可搬型ディスプレイユニット及び加湿器は、可搬型ディスプレイユニットが加湿器より上にあるとき、可搬型ディスプレイユニットが、加湿器より上の高い位置からの、任意選択的に使用者の目の高さ又はその近くでの呼吸補助装置の使用者相互作用及び制御を可能にするように構成される。
【0120】
いくつかの構成では、高い位置は、ベースユニットから離れており、且つベースユニット及び加湿器よりも垂直方向に高い。
【0121】
いくつかの構成では、少なくとも1つの相補的な接続特徴部は、可搬型ディスプレイユニット上のコネクタの第1の接続構成要素と係合可能なコネクタの第2の接続構成要素を含む。
【0122】
いくつかの構成では、第1の接続構成要素及び第2の接続構成要素は、スライド式コネクタの構成要素である。
【0123】
いくつかの構成では、第1の構成要素は、第2の構成要素に対する第1の構成要素の第1の方向におけるスライド動作において第2の構成要素と係合可能であり、第1の構成要素と第2の構成要素とは、第1の方向を横切る方向に第2の構成要素に対して第1の構成要素を移動させようとしても係合解除することができない。
【0124】
いくつかの構成では、少なくとも1つの相補的な接続特徴部は、可搬型ディスプレイユニット上の磁石と協働するように構成される磁石又は磁化可能材料を含む。
【0125】
いくつかの構成では、呼吸補助装置は、可搬型ディスプレイユニットをベースユニットに接続する間、可搬型ディスプレイユニットとベースユニットとの位置合わせを補助するために、ベースユニット上に少なくとも1つの位置合わせ特徴部を含む。
【0126】
いくつかの構成では、少なくとも1つの位置合わせ特徴部は、可搬型ディスプレイユニット上の相補的な位置合わせ面と相互作用するように構成された位置合わせ面を含む。
【0127】
いくつかの構成では、呼吸補助装置は、相補的な接続特徴部を含むディスプレイ取り付け構成要素をさらに含む。
【0128】
いくつかの構成では、ディスプレイ取り付け構成要素は、ベースユニットのメインハウジングに取り外し可能に接続される。
【0129】
いくつかの構成では、ベースユニットは、可搬型ディスプレイユニットとベースユニットとの接続時、可搬型ディスプレイユニットの保持特徴部と積極的に係合する相補的な保持特徴部を含む。
【0130】
いくつかの構成では、相補的な保持特徴部は、ベースユニットからの可搬型ディスプレイユニットの切り離しを可能にするために、可搬型ディスプレイユニットの保持特徴部との係合から選択的に解放可能である。
【0131】
いくつかの構成では、可搬型ディスプレイユニットは、本明細書で概説した特徴部のいずれか1つ又は複数を有する。
【0132】
本開示のさらなる態様において、本明細書に開示される実施形態の少なくとも1つの特定の特徴、態様及び利点に従い、呼吸補助装置のための可搬型ディスプレイユニットであって、ディスプレイユニットハウジングと、スクリーンと、可搬型ディスプレイユニットを呼吸補助装置のベースユニットに取り外し可能に接続するための少なくとも1つの接続特徴部と、通知ライトとを含む可搬型ディスプレイユニットが提供される。
【0133】
いくつかの構成では、通知ライトは、ディスプレイユニットハウジングの少なくとも1つの外面内又は外面上に設けられる。
【0134】
いくつかの構成では、通知ライトは、スクリーンを含む可搬型ディスプレイユニットの少なくとも一部から見える。
【0135】
いくつかの構成では、ディスプレイユニットハウジングは、ディスプレイユニットハウジングの上面に透明部分を含み、通知ライトは、透明部分を通して見える。
【0136】
いくつかの構成では、通知ライトは、ディスプレイユニットハウジングの背面から突出し、それにより、通知ライトは、可搬型ディスプレイユニットの少なくとも背面、上面、左側面、右側面及び底面から見える。
【0137】
いくつかの構成では、ディスプレイユニットハウジングは、少なくとも1つの透明部分を含み、通知ライトは、ディスプレイユニットハウジングの周囲360度から見えるように、少なくとも1つの透明部分を通して見える。
【0138】
いくつかの構成では、通知ライトは、アラーム状態に応答して視覚的アラートを提供するように構成される。
【0139】
いくつかの構成では、アラーム状態は、可搬型ディスプレイユニットのアラーム状態及び/又は呼吸補助装置のアラーム状態を含む。
【0140】
いくつかの構成では、可搬型ディスプレイユニットのアラーム状態は、可搬型ディスプレイユニットと呼吸補助装置のベースユニットとの間のケーブルの切断、呼吸補助装置からの物理的又は無線通信の切断、呼吸補助装置との通信待ち時間の不良の1つ又は複数を含む。
【0141】
いくつかの構成では、可搬型ディスプレイユニットは、通知スピーカをさらに含む。
【0142】
いくつかの構成では、通知スピーカは、アラーム状態に応答して音声アラートを提供するように構成される。
【0143】
いくつかの構成では、アラーム状態は、可搬型ディスプレイユニットのアラーム状態及び/又は呼吸補助装置のアラーム状態を含む。
【0144】
いくつかの構成では、アラーム状態は、可搬型ディスプレイユニットと呼吸補助装置のベースユニットとの間のケーブルの切断、呼吸補助装置からの物理的又は無線通信の切断、呼吸補助装置との通信待ち時間の不良の1つ又は複数を含む。
【0145】
いくつかの構成では、通知ライト及び通知スピーカは、アラートを提供するために組み合わせて動作するように構成される。
【0146】
本開示のさらなる態様において、本明細書に開示される実施形態の少なくとも1つの特定の特徴、態様及び利点に従い、ガスポートを有するハウジングを有するベースユニットと、上記又は本明細書に概説される可搬型ディスプレイユニットとを含む呼吸補助装置の組み合わせが提供される。
【0147】
いくつかの構成では、ベースユニットは、ベースユニット通知ライトを含む。
【0148】
いくつかの構成では、ベースユニット通知ライトは、ベースユニットの少なくとも前面から見える。
【0149】
いくつかの構成では、ベースユニット通知ライトは、アラーム状態に応答して視覚的アラートを提供するように構成される。
【0150】
いくつかの構成では、アラーム状態は、可搬型ディスプレイユニットのアラーム状態及び/又は呼吸補助装置のアラーム状態を含む。
【0151】
いくつかの構成では、アラーム状態は、可搬型ディスプレイユニットと呼吸補助装置のベースユニットとの間のケーブルの切断、呼吸補助装置からの物理的又は無線通信の切断、呼吸補助装置との通信待ち時間の不良の1つ又は複数を含む。
【0152】
いくつかの構成では、可搬型ディスプレイユニット通知ライトとベースユニット通知ライトは、アラートを提供するために組み合わせて動作するように構成される。
【0153】
いくつかの構成では、ベースユニット通知ライトは、異なる通知状態に応答して異なる色を示すように構成される。
【0154】
いくつかの構成では、ベースユニットは、可搬型ディスプレイユニットとベースユニットの主回路基板との間のデータ通信を提供するための相互接続回路基板を含み、ベースユニット通知ライトは、相互接続回路基板に連結される。
【0155】
本開示のさらなる態様において、本明細書に開示される実施形態の少なくとも1つの特定の特徴、態様及び利点に従い、呼吸補助装置のための可搬型ディスプレイユニットであって、ディスプレイユニットハウジングと、スクリーンと、可搬型ディスプレイユニットを呼吸補助装置のベースユニットに物理的に結合するためのケーブルと、ボタンと、ダイヤルとを含む可搬型ディスプレイユニットが提供される。
【0156】
いくつかの構成では、ケーブルは、ベースユニットから可搬型ディスプレイユニットに電力を伝達し、且つ/又は可搬型ディスプレイユニットとベースユニットとの間でデータを通信するためのものである。
【0157】
いくつかの構成では、スクリーンは、使用者が呼吸補助装置の1つ又は複数の機能を制御することを可能にするためのタッチスクリーンである。
【0158】
いくつかの構成では、ボタンは、メンブレンボタンである。
【0159】
いくつかの構成では、ダイヤルは、ユーザ入力を提供するための回転可能な構成要素を含み、ダイヤルは、異なるユーザ入力を提供するための押しボタンを含む。
【0160】
いくつかの構成では、回転可能な構成要素は、押しボタンの周囲を取り囲み、押しボタンの押圧面は、回転可能な構成要素内に凹んでいる。
【0161】
いくつかの構成では、可搬型ディスプレイユニットは、使用者の存在を判定するための近接センサをさらに含み、使用者が一定期間検出されない場合、スクリーンが暗くなるか又はオフになるように構成される。
【0162】
いくつかの構成では、可搬型ディスプレイユニットは、周囲光センサをさらに含み、スクリーンは、周囲光の変化に応答して輝度を調整するように構成される。
【0163】
いくつかの構成では、可搬型ディスプレイユニットは、可搬型ディスプレイユニットをベースユニット及び異なる支持構成要素に取り外し可能に接続するための少なくとも1つの接続特徴部を含む。
【0164】
いくつかの構成では、少なくとも1つの接続特徴部は、可搬型ディスプレイユニットをベースユニットに取り外し可能に接続するための第1の接続特徴部を含み、且つ可搬型ディスプレイユニットを異なる支持構成要素に取り外し可能に接続するための第2の接続特徴部を含み、第1の接続特徴部は、第2の接続特徴部と異なる。
【0165】
いくつかの構成では、ディスプレイユニットハウジングの角度方向は、少なくとも1つの接続特徴部及び/又はベースユニットに対して調整することができる。
【0166】
本開示のさらなる態様において、本明細書に開示される実施形態の少なくとも1つの特定の特徴、態様及び利点に従い、呼吸補助装置のための可搬型ディスプレイユニットであって、ディスプレイユニットハウジングと、スクリーンと、可搬型ディスプレイユニットを呼吸補助装置のベースユニットと結合するための結合構成要素と、ボタンと、ダイヤルとを含む可搬型ディスプレイユニットが提供される。
【0167】
いくつかの構成では、可搬型ディスプレイユニットは、上記又は本明細書で概説した特徴部の1つ又は複数を有する。
【0168】
本開示のさらなる態様において、本明細書に開示される実施形態の少なくとも1つの特定の特徴、態様及び利点に従い、呼吸補助装置のための可搬型ディスプレイユニットであって、内部部分を画定するディスプレイユニットハウジングと、スクリーンと、可搬型ディスプレイユニットを呼吸補助装置のベースユニットに物理的に結合するためのケーブルとを含み、ディスプレイユニットハウジングの内部部分への水及び酸素の浸入を防止するために密閉式にシールされる可搬型ディスプレイユニットが提供される。
【0169】
いくつかの構成では、ケーブルは、ベースユニットから可搬型ディスプレイユニットに電力を伝達し、且つ/又は可搬型ディスプレイユニットとベースユニットとの間でデータを通信するためのものである。
【0170】
いくつかの構成では、ディスプレイユニットハウジングは、第1のハウジング部分と第2のハウジング部分とを含み、シール又はガスケットは、第1のハウジング部分と第2のハウジング部分との間に提供される。
【0171】
いくつかの構成では、シール又はガスケットは、圧縮可能なシール又は圧縮可能なガスケットを含み、圧縮可能なシール又は圧縮可能なガスケットは、組み立てられたハウジングにおいて、第1のハウジング部分と第2のハウジング部分との間で圧縮される。
【0172】
いくつかの構成では、可搬型ディスプレイユニットは、ディスプレイユニットハウジングの内部部分内に収容された電気及び/又は電子構成要素を含む。
【0173】
いくつかの構成では、電気及び/又は電子構成要素は、回路基板を含む。
【0174】
いくつかの構成では、回路基板は、回路基板への水及び酸素の浸入を防止するためにシール材料によって取り囲まれる。
【0175】
いくつかの構成では、シール材料は、回路基板に衝撃吸収及び/又は放熱を提供するようにさらに構成される。
【0176】
いくつかの構成では、可搬型ディスプレイユニットは、可搬型ディスプレイユニットハウジングの内部部分の温度が閾値を超えているかどうかを判定するための温度センサをさらに含む。
【0177】
いくつかの構成では、可搬型ディスプレイユニットは、可搬型ディスプレイユニットハウジングの内部部分において酸素が閾値を超えて検出されるかどうかを判定するための酸素センサをさらに含む。
【0178】
いくつかの構成では、可搬型ディスプレイユニットは、可搬型ディスプレイユニットをベースユニット及び異なる支持構成要素に取り外し可能に接続するための少なくとも1つの接続特徴部を含む。
【0179】
いくつかの構成では、少なくとも1つの接続特徴部は、可搬型ディスプレイユニットをベースユニットに取り外し可能に接続するための第1の接続特徴部を含み、且つ可搬型ディスプレイユニットを異なる支持構成要素に取り外し可能に接続するための第2の接続特徴部を含み、第1の接続特徴部は、第2の接続特徴部と異なる。
【0180】
本開示のさらなる態様において、本明細書で開示される実施形態の少なくとも1つの特定の特徴、態様及び利点に従い、呼吸補助装置のための可搬型ディスプレイユニットであって、内部部分を画定するディスプレイユニットハウジングと、スクリーンと、可搬型ディスプレイユニットを呼吸補助装置のベースユニットと結合するための結合構成要素とを含み、ディスプレイユニットハウジングの内部部分への水及び酸素の浸入を防止するために密閉式にシールされる可搬型ディスプレイユニットが提供される。
【0181】
いくつかの構成では、可搬型ディスプレイユニットは、上記又は本明細書で概説した特徴部の1つ又は複数を有する。
【0182】
本開示のさらなる態様において、本明細書に開示される実施形態の少なくとも1つの特定の特徴、態様及び利点に従い、呼吸補助装置のための可搬型ディスプレイユニットであって、上面を有するディスプレイユニットハウジングと、スクリーンと、可搬型ディスプレイユニットを呼吸補助装置のベースユニットと結合するための結合構成要素とを含み、スクリーンは、ディスプレイユニットハウジングの上面から凹んでいる、可搬型ディスプレイユニットが提供される。
【0183】
いくつかの構成では、ディスプレイユニットハウジングの少なくとも一部は、衝撃吸収性材料を含む。
【0184】
いくつかの構成では、ディスプレイユニットハウジングの1つ又は複数の角部及び/又は縁部の少なくとも一部は、衝撃吸収性材料を含むか又はそれから一体的に形成される。
【0185】
いくつかの構成では、衝撃吸収材料は、ディスプレイユニットハウジングの上面及び底面を覆って部分的に延在する。
【0186】
いくつかの構成では、衝撃吸収材料は、ディスプレイユニットハウジングの少なくとも一部と一体的に形成される。
【0187】
いくつかの構成では、ディスプレイユニットハウジングは、内部部分を画定し、可搬型ディスプレイユニットは、ディスプレイユニットハウジングの内部部分内に収容された電気及び/又は電子構成要素をさらに含む。
【0188】
いくつかの構成では、電気及び/又は電子構成要素は、回路基板を含む。
【0189】
いくつかの構成では、回路基板は、衝撃吸収を提供するように構成された材料によって取り囲まれる。
【0190】
いくつかの構成では、可搬型ディスプレイユニットは、可搬型ディスプレイユニットが落下したか又は衝撃を受けたかどうかを検出するセンサをさらに含む。
【0191】
いくつかの構成では、センサは、加速度計又はジャイロスコープを含む。
【0192】
いくつかの構成では、可搬型ディスプレイユニットは、可搬型ディスプレイユニットが落下したこと又は衝撃を受けたことをセンサが検出した場合、視覚的及び/又は可聴アラートを提供するための通知ライト及び/又は通知スピーカをさらに含む。
【0193】
いくつかの構成では、可搬型ディスプレイユニットは、可搬型ディスプレイユニットをベースユニット及び異なる支持構成要素に取り外し可能に接続するための少なくとも1つの接続特徴部を含む。
【0194】
いくつかの構成では、少なくとも1つの接続特徴部は、可搬型ディスプレイユニットをベースユニットに取り外し可能に接続するための第1の接続特徴部を含み、且つ可搬型ディスプレイユニットを異なる支持構成要素に取り外し可能に接続するための第2の接続特徴部を含み、第1の接続特徴部は、第2の接続特徴部と異なる。
【0195】
本開示のさらなる態様において、本明細書に開示される実施形態の少なくとも1つの特定の特徴、態様及び利点に従い、呼吸補助装置であって、
ベースユニットと、
可搬型ディスプレイユニットであって、
ディスプレイユニットハウジング、及び
スクリーン
を含む可搬型ディスプレイユニットと、
可搬型ディスプレイユニットをベースユニットと物理的に結合するケーブルであって、ベースユニットから可搬型ディスプレイユニットに電力を伝達し、且つ/又は可搬型ディスプレイユニットとベースユニットとの間でデータを通信するためのものであり、ディスプレイユニットハウジングの部分に取り外し可能に接続するケーブルのオーバーモールド部分によって可搬型ディスプレイユニットに接続され、且つ/又はベースユニットの部分に取り外し可能に接続するケーブルの保持部分によってベースユニットに接続されるケーブルと
を含む呼吸補助装置が提供される。
【0196】
いくつかの構成では、ケーブルは、オーバーモールド部分によって可搬型ディスプレイユニットに接続される。
【0197】
いくつかの構成では、ケーブルのオーバーモールド部分の形状は、ディスプレイユニットハウジングのその部分のスロットの形状に適合する。
【0198】
いくつかの構成では、ケーブルのオーバーモールド部分の形状は、ケーブルのオーバーモールド部分がディスプレイユニットハウジングのその部分のスロットに単一の向きでのみ挿入され得るようなものである。
【0199】
いくつかの構成では、ケーブルのオーバーモールド部分は、可搬型ディスプレイユニットからケーブルが外れることを阻止するために、1つ又は複数の留め具によってディスプレイユニットハウジングのその部分に留められるように構成される。
【0200】
いくつかの構成では、ケーブルのオーバーモールド部分は、可搬型ディスプレイユニットへのケーブルの接続部において、水及び酸素の侵入に対する密閉式シールを提供する。
【0201】
いくつかの構成では、ケーブルは、保持部分によってベースユニットに接続される。
【0202】
いくつかの構成において、ケーブルの保持部分の形状は、ベースユニットのスロットの形状に適合する。
【0203】
いくつかの構成では、ケーブルの保持部分の形状は、ケーブルの保持部分がベースユニットに単一の向きでのみ挿入され得るようなものである。
【0204】
いくつかの構成では、呼吸補助装置は、ベースユニットへのケーブルの接続部において、水及び酸素の侵入に対する密閉式シールを提供するシール特徴部をさらに含む。
【0205】
いくつかの構成では、シール特徴部は、保持部分と一体であるか、保持部分とは別個であるか、又は保持部分と一体及び保持部分とは別個の両方である。
【0206】
いくつかの構成では、シール特徴部は、グロメットを含む。
【0207】
いくつかの構成では、ケーブルは、最大で約2m、任意選択的に約1.5m~約2mの長さを有する。
【0208】
いくつかの構成では、呼吸補助装置は、ベースユニットへの真正の可搬型ディスプレイユニットの接続のみを可能にするための少なくとも1つのセキュリティ特徴部を含む。
【0209】
いくつかの構成では、少なくとも1つのセキュリティ特徴部は、可搬型ディスプレイユニットへのケーブルの接続によって且つ/又はベースユニットへのケーブルの接続部において少なくとも部分的に提供される。
【0210】
いくつかの構成では、少なくとも1つのセキュリティ特徴部は、接続された可搬型ディスプレイユニットが真正であるか否かを判定するためのベースユニットのハードウェア及び/又はソフトウェアモジュールを含む。
【0211】
いくつかの構成では、ハードウェア及び/又はソフトウェアモジュールは、セキュリティ回路によって提供される。
【0212】
いくつかの構成では、セキュリティ回路は、可搬型ディスプレイユニットが真正である場合、ケーブルを通して、暗号化された接続が確立されることを可能にする1つ又は複数の暗号化モジュールを含む。
【0213】
いくつかの構成では、ケーブルは、引き込み可能である。
【0214】
上記の態様のいずれかにおいて概説された可搬型ディスプレイユニットのいずれかのいくつかの構成において、ディスプレイユニットハウジングは、ディスプレイユニットハウジングの内部部分への水及び酸素の侵入を防止するために密閉式にシールされる。
【0215】
いくつかの構成では、ディスプレイユニットハウジングは、第1のハウジング部分と第2のハウジング部分とを含み、シール又はガスケットは、第1のハウジング部分と第2のハウジング部分との間に提供される。
【0216】
いくつかの構成では、可搬型ディスプレイユニットは、ディスプレイユニットハウジングの内部部分内に収容された電気及び/又は電子構成要素を含む。
【0217】
いくつかの構成では、電気及び/又は電子構成要素は、回路基板を含む。
【0218】
いくつかの構成では、回路基板は、回路基板への水及び酸素の侵入を防止するためにシール材料によって取り囲まれる。
【0219】
上記の態様のいずれかにおいて概説された可搬型ディスプレイユニットのいずれかのいくつかの構成において、可搬型ディスプレイユニットは、ダイヤルをさらに含む。
【0220】
いくつかの構成では、ダイヤルは、ユーザ入力を提供するための回転可能な構成要素を含み、ダイヤルは、異なるユーザ入力を提供するための押しボタンを含む。
【0221】
いくつかの構成では、回転可能な構成要素は、押しボタンの周囲を取り囲み、押しボタンの押圧面は、回転可能な構成要素内に凹んでいる。
【0222】
本開示のさらなる態様において、本明細書に開示される実施形態の少なくとも1つの特定の特徴、態様及び利点に従い、可搬型ディスプレイユニットを含む呼吸補助装置が開示される。
【0223】
いくつかの構成では、呼吸補助装置は、例えば、自立型加湿器装置、持続的気道陽圧(CPAP)装置、高流量装置又は人工呼吸器である。
【0224】
本明細書において、「呼吸補助装置」は、「呼吸動作補助装置」と呼ばれることもある。呼吸補助装置は、患者にガス流を供給する。
【0225】
1つ又は複数の実施形態又は構成の特徴は、1つ又は複数の他の実施形態又は構成の特徴と組み合わされ得る。さらに、患者の呼吸支援のプロセス中に2つ以上の実施形態が一緒に使用され得る。
【0226】
本明細書で開示される数字の範囲(例えば、1~10)への言及は、その範囲内の全ての有理数(例えば、1、1.1、2、3、3.9、4、5、6、6.5、7、8、9及び10)及びその範囲内の有理数のあらゆる範囲(例えば、2~8、1.5~5.5及び3.1~4.7)への言及も含み、したがって本明細書で明示的に開示される全ての範囲の全ての小部分がそれにより明示的に開示されることが意図される。これらは、具体的に意図されるものの例に過ぎず、列挙された最低値と最高値との間の数値の全ての考え得る組み合わせが本願で同様に明示されていると考えるものとする。
【0227】
代替的な実施形態又は構成は、本明細書中で図示、説明又は言及される部品、要素又は特徴の2つ以上の任意の又は全ての組み合わせを含み得ると理解されるべきである。
【0228】
本開示は、個々に又は集合的に、本願の明細書中で言及されるか又は示される部品、要素及び特徴並びにいずれか2つ以上の前記部品、要素又は特徴の任意の又は全ての組み合わせを含むとも広く言われ得、本開示が関係する分野において知られている均等物を有する具体的な整数が記載されている場合、このような既知の均等物もそれらが個別に明記されているかのように本願に含まれるとみなされる。
【0229】
本明細書で使用される「含んでいる」という用語は、「少なくとも部分的に~からなる」を意味する。本明細書中の「含んでいる」という用語を含む各記述を解釈する際、その用語によって前置きされるもの以外の特徴も存在し得る。関係する変化形である「含む(comprise)」及び「含む(comprises)」等も同様に解釈されるものとする。
【0230】
本明細書で使用される際、名詞の語尾の「(s)」という用語は、その名詞の複数形及び/又は単数形を意味する。
【0231】
本明細書で使用される際、「及び/又は」という用語は、「及び」若しくは「又は」又は文脈上可能である場合に両方を意味する。
【0232】
本開示は、前述を含み、且つ後述の構成も想定するが、これらは、例に過ぎない。
【0233】
具体的な実施形態及びその改良形態は、下記の図を参照して本明細書の詳細な記載を読むことで当業者に明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0234】
【
図1A-3D】使用者に呼吸療法を提供するように構成された例示的な呼吸補助装置を示す。
【
図4A】使用者に呼吸療法を提供するように構成された追加の例示的な呼吸補助装置を概略的に示す。
【
図4B】加湿チャンバが定位置にあり、ハンドル/レバーが上昇した例示的な呼吸補助装置の正面左斜視図である。
【
図4C】
図2の呼吸補助装置のメインハウジングの上部及び下部シャーシ構成要素の分解図である。
【
図4D】加熱器プレートアセンブリ及び他の内部構成要素を示す、メインハウジングの下部シャーシの正面左側斜視図である。
【
図5】代替的な例示的呼吸補助装置の正面右斜視図である。
【
図6】呼吸補助装置の囲い板及び取り外し可能なエルボの正面右斜視図である。
【
図7】呼吸補助装置の取り外し可能エルボの右側面図である。
【
図8】呼吸補助装置のスクリーンキャリアの俯瞰図である。
【
図9A】呼吸補助装置のいずれかと共に使用するための第1の構成の可搬型ディスプレイユニットの正面右斜視図である。
【
図9B】可搬型ディスプレイユニットの俯瞰図である。
【
図9C】可搬型ディスプレイユニットの正面図である。
【
図9D】可搬型ディスプレイユニットの右側面図である。
【
図9E】可搬型ディスプレイユニットの背面図である。
【
図9F】可搬型ディスプレイユニットの背面下側斜視図である。
【
図10】可搬型ディスプレイユニットの右側断面図である。
【
図11A】呼吸補助装置のベースユニットのスクリーンキャリアに接続された可搬型ディスプレイユニットを示す正面右斜視図である。
【
図11B】スクリーンキャリア上の接続特徴部を示す正面右斜視図である。
【
図12】
図11Aに類似するが、可搬型ディスプレイユニットを呼吸補助装置のベースユニットに結合するためのケーブルを示す図である。
【
図13】
図11Aに類似するが、可搬型ディスプレイユニットハウジングに対する可搬型ディスプレイユニットのスクリーンの角度方向の変化を概略的に示す図又は接続特徴部に対する可搬型ディスプレイユニットハウジングの角度方向の変化を概略的に示す図である。
【
図14A】可搬型ディスプレイユニットの取り外し可能なカバーを示す。
【
図14B】取り外し可能なカバーの例示的な固定特徴部を示す。
【
図15A】代替の可搬型ディスプレイユニットの正面右斜視図である。
【
図15B】可搬型ディスプレイユニットの俯瞰図である。
【
図15C】可搬型ディスプレイユニットの右側面図である。
【
図15D】可搬型ディスプレイユニットの正面図である。
【
図15E】可搬型ディスプレイユニットの背面図である。
【
図15F】支持特徴部が第1の位置にある可搬型ディスプレイユニットの正面下側斜視図である。
【
図16A】呼吸補助装置のベースユニットのスクリーンキャリアに接続された可搬型ディスプレイユニットを示す正面右斜視図である。
【
図16B】スクリーンキャリア上の接続特徴部を示す正面右斜視図である。
【
図17】支持特徴部が第2の位置にある可搬型ディスプレイユニットの下側斜視図である。
【
図18A】第1の支持面上に支持された可搬型ディスプレイユニットを示す。
【
図18B】第2の支持面上に支持された可搬型ディスプレイユニットを示す。
【
図18C】水平支持面上に支持された可搬型ディスプレイユニットを示す。
【
図19】可搬型ディスプレイユニットの1つの例示的な使用を示す。
【
図20】可搬型ディスプレイユニットの1つの他の例示的な使用を示す。
【
図21】2つのディスプレイユニットを有する呼吸補助装置の例示的な構成を示す。
【
図22】2つのディスプレイユニットを有する呼吸補助装置の例示的な使用を示す。
【
図23】代替の可搬型ディスプレイユニットの正面右斜視図である。
【
図24】可搬型ディスプレイユニットのダイヤル及びボタンの拡大正面右斜視図である。
【
図26】可搬型ディスプレイユニットの背面斜視図である。
【
図27】可搬型ディスプレイユニットの分解側面図である。
【
図28】可搬型ディスプレイユニットの通知ライトの第1の構成の背面俯瞰斜視図である。
【
図29】可搬型ディスプレイユニットの通知ライトの第2の構成の正面俯瞰斜視図である。
【
図30】ディスプレイユニットハウジングとの通知ライトの係合を示す斜視断面図である。
【
図31】代替的な呼吸補助装置ベースユニット及び吸気導管の正面右斜視図である。
【
図32】ベースユニット及び吸気導管の構成要素の分解正面右斜視図である。
【
図33】ディスプレイ取り付け構成要素を含むベースユニットの部分の左正面斜視図である。
【
図34】ベースユニットの導管及び相互接続回路基板の背面右斜視図である。
【
図35】第1の構成の相互接続回路基板及び光要素の図である。
【
図36】第2の構成の相互接続回路基板及び光要素の図である。
【
図37】ベースユニットに接続された可搬型ディスプレイユニットを有するベースユニット及び吸気導管の正面左斜視図である。
【
図38】ケーブルを可搬型ディスプレイユニットに接続するオーバーモールド部分の背面斜視図である。
【
図39】オーバーモールド部分及びケーブルの一部の正面斜視図である。
【
図40】オーバーモールド部分を受け入れるためのディスプレイユニットハウジングのスロットの斜視図である。
【
図41】ベースユニット上のケーブル接続特徴部を示す、ベースユニット及び接続された可搬型ディスプレイユニットの部分の側断面図である。
【
図42】ケーブル接続特徴部を示すベースユニットの部分の背面右俯瞰斜視図である。
【
図43】ベースユニットのディスプレイ取り付け構成要素の正面右斜視図である。
【
図44】代替的な接続特徴部を示すベースユニットの正面右俯瞰斜視図である。
【
図45】代替的な接続特徴部を示すベースユニットの正面左俯瞰斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0235】
図1A~1Dは、本明細書に記載される特徴を実装できる例示的な呼吸補助装置又は呼吸デバイスを示す。
図1A~1Dに記載された様々なシステムのそれぞれは、本明細書で後述する可搬型ディスプレイユニット3000、3500、4000と共に使用することができる。
【0236】
例示的な呼吸補助装置は、それぞれ、ベースユニット及び他の構成要素(例えば、患者インターフェース)を有すると考えることができ、ベースユニットは、各例において参照数字50で表される。
【0237】
従来の呼吸補助装置の主な使用上の問題は、呼吸補助装置が、様々な療法関連データ及び/又は患者関連データ(例えば、患者の呼吸数、SpO2測定値、装置によって及び/又は患者に送達される流量、装置によって及び/又は患者に送達される圧力、湿度レベル又は露点、ガスの流れの温度)を使用者又は臨床医に提示し、使用者又は臨床医が療法パラメータ又は呼吸補助装置の他の設定を調整することを可能にし得る一体型ディスプレイを有することである。
【0238】
多くの従来の呼吸補助装置は、水のチャンバを有する一体型加湿器を有する。安全に使用するために、加湿器は患者の下、例えば患者のベッドの高さより下又は患者の頭部より下に位置決めされる。この位置は、チューブ又は導管に形成された凝結水が加湿器に逆流することを保証し、患者の方に流れたり、流れ発生器に逆流したりしないことを保証する。凝結水が患者の方へ流れ込むと、液体凝結水が患者インターフェース及び/又は患者の気道に入り込むことによる不快感を引き起こす恐れがあり、且つ/又は最悪の場合には患者の肺に入り込む可能性がある。同様に、液体凝結水が流れ発生器に逆流すると、流れ発生器内の電子機器を損傷したり、短絡を引き起こしたり、流れ発生器に修復不可能な損傷を与えたりして、療法が中断される可能性がある。療法の中断は、患者にとって不利である。
【0239】
安全のために、呼吸補助装置ベースユニットは、一体型加湿器を有する呼吸補助装置ベースユニットが呼吸流路(すなわち呼吸回路)内で最も低い地点になるように、ベッドの下に位置決めされる。従来の呼吸補助装置において、これは一体型ディスプレイがしばしば低過ぎて臨床医が見ることができないことを意味する。スクリーン上の情報は、使用者又は臨床医が見やすいものでなければならないが、デバイス、したがって一体型スクリーンのこの位置は、使用者又は臨床医が療法データを見ること及び/又は療法パラメータを調整することを困難にする又は難しくする可能性がある。これにより、呼吸補助装置の使い勝手が悪くなる可能性がある。
【0240】
一体型ディスプレイを有する従来の呼吸補助装置では、臨床医が療法パラメータを監視及び調整するために患者の近くにいる必要がある。これは、感染症が患者から臨床医に感染する危険性を高める可能性がある。本明細書に開示されるように呼吸補助装置のベースユニットからディスプレイユニットを取り外すことにより、ディスプレイユニットを、別室など、患者の至近距離から離して配置することができ、そこから臨床医が療法を監視及び調整することができる。これにより、病院と家庭の両方の環境において感染症の蔓延を抑制することができる。
【0241】
従来のデバイスの別の問題点は、ディスプレイが呼吸補助装置ベースユニットと一体化されているため、スクリーンの向きが呼吸補助装置ベースユニットの位置に依存することである。病院では、複数の医療機器が同時に使用されることが多い。呼吸補助装置は、患者に対して他の機器を使用できるように、離れて/邪魔にならないように位置決めされることが多い。そのため、一体型ディスプレイが隠されたり、使用者又は臨床医が見にくい角度で位置決めされたりする可能性がある。その位置のため、スクリーンに表示されたデータを見逃すか又は確認できない可能性がある。
【0242】
同様に、一体型ディスプレイを有する従来の家庭用呼吸補助装置は、患者がスクリーンに表示された情報を見ることができるように、患者より下に、視認可能ないずれかの場所に位置決めする必要がある。これは、装置が患者の視界内に位置する必要があるため、使い勝手が制限される。
【0243】
いくつかの図において、可搬型ディスプレイユニット3000、3500、4000は、呼吸補助装置に結合されているように破線で表されている。可搬型ディスプレイユニット3000、3500、4000は、物理的に、データ通信のために物理的に且つ/又はデータ通信のために無線で呼吸補助装置に結合され得る。
【0244】
可搬型ディスプレイユニット3000、3500、4000は、ケーブル3061、4061によって呼吸補助装置に物理的に結合され得る。
【0245】
可搬型ディスプレイユニット3000、3500、4000は、一方向又は双方向のデータ通信のために無線で結合され得る。無線通信は、任意の近距離無線連結であり得る。任意の適切な近距離通信プロトコルを使用して、ベースユニット50と可搬型ディスプレイユニット3000、3500、4000とを連結することができる。例としては、ブルートゥース、ZigBee又は任意の他の適切なプロトコルが挙げられる。
【0246】
可搬型ディスプレイユニット3000、3500、4000は、ベースユニット50とペアリングすることができる。可搬型ディスプレイユニット3000、3500、4000は、例えば工場などでの製造時に、その可搬型ディスプレイユニット3000、3500、4000とそのベースユニット50のみが無線通信を介して接続できるように、ベースユニット50と予めペアリングされ得る。可搬型ディスプレイユニット3000、3500、4000及び/又はベースユニット50は、その可搬型ディスプレイユニット3000、3500、4000とそのベースユニット50のみが無線通信を介して接続できることを意味する固有の接続識別子を有し得る。
【0247】
代替的に、可搬型ディスプレイユニット3000、3500、4000は、複数の可搬型ディスプレイユニット3000、3500、4000がベースユニット50とペアリング可能であり、且つ可搬型ディスプレイユニット3000、3500、4000がベースユニット50との接続から外れて他のベースユニット50とペアリング可能であるように、ベースユニット50と選択的/取り外し可能にペアリング可能であり得る。無線通信は、例えば、スマートフォン、タブレット又はラップトップコンピュータなどの他のデバイスをベースユニットに接続することも可能にし得る。
【0248】
本明細書において、データは、移動又は処理のために効率的な形式に変換された情報である。今日のコンピューティングデバイス及び伝送媒体に関連して、データは、バイナリデジタル形式に変換された情報である。データが単数主語又は複数主語として使用されることは、許容される。
【0249】
データは、何らかの方法で作用される、例えば、保存、伝送及び/又は収集される受動的な情報を含み得るか又はそれからなり得る。データは、制御信号を含み得るか又はそれからなり得る。制御信号は、能動的なものであり、装置、デバイス又は物体の挙動の変化を引き起こす。
【0250】
いくつかの構成では、データは、可搬型ディスプレイユニット3000、3500、4000のスクリーン上に表示される情報を表すデータ信号を含み得るか又はそれからなり得る。
【0251】
結合することにより、ユーザが可搬型ディスプレイユニット3000、3500、4000を介してベースユニット50の動作を制御できるように、双方向データ通信が提供され得る。
【0252】
いくつかの構成では、データ信号及び/又は制御信号は、呼吸補助装置から可搬型ディスプレイユニット3000、3500、4000に伝送される。いくつかの構成では、データ信号及び/又は制御信号は、可搬型ディスプレイユニット3000、3500、4000から呼吸補助装置に伝送される。いくつかの構成では、電力が呼吸補助装置から可搬型ディスプレイユニット3000、3500、4000に伝送される。任意の組み合わせが可能であり得る。
【0253】
図1Aに目を向けると、モジュール式補助呼吸ユニット及び加湿器システムを含む呼吸補助装置から空気を受け取る使用者1303の概略図が示されている。導管1341は、補助呼吸ユニット、流れ発生器又はブロワユニット1301aから、加湿チャンバ1302aを含む加湿器に加圧空気を提供する。モジュール式補助呼吸ユニット及び加湿器システムの加熱器プレートアセンブリは、加湿チャンバ1302a内の水を加熱するために、加湿チャンバ1302aと熱的に連通又は接触することができる。加湿チャンバ1302aを通過する気体は、加湿及び加熱され得る。加湿され、加熱され、加圧された気体は、吸気導管1321を介して加湿チャンバ1302aから出て、患者インターフェース1304を介して患者又は使用者1303に提供される。
図1Aに示す患者インターフェース1304は、鼻マスクであり、これは、使用者1303の鼻を覆う。しかしながら、この種のシステムでは、フルフェイスマスク、鼻カニューレ、気管切開フィッティング、ネーザルピロー、口腔インターフェース又は任意の他の適切な患者インターフェースは、示された鼻マスクの代わりになり得ることに留意すべきである。
【0254】
図1Bは、一体型流れ発生器又はブロワ/加湿器ユニット1305を含む呼吸補助装置から空気を受け取る使用者1303の概略図を示す。このシステムは、加湿器の加湿チャンバ1302bが、一体型ユニット1305を形成するために流れ発生器又はブロワユニット1301bと一体化されていることを除いて、概ね
図1Aに示されたモジュール式システムと同様に動作する。したがって、一体型ブロワ/加湿器ユニット1305は、チャンバ1302b内の水を加熱するように構成された加熱器プレートアセンブリを含み得る。一体型ユニットの一例は、PCT出願の国際公開第2008/056993号パンフレット及び米国特許第8,555,879号明細書に記載されている。これらの明細書の内容は、参照によりその全体が本明細書に援用される。
【0255】
次に、補助呼吸ユニット又は一体型ユニット1306を含む例示的な呼吸補助装置を、
図1C及び1Dを参照して記載する。
【0256】
一体型ユニット1306は、2つの主要部分、すなわち補助呼吸、流れ発生器又はブロワユニット1307と、加湿ユニット1331を含む加湿器とを含み得る。使用時、加湿チャンバを含み得る加湿ユニット1331は、一般に、一体型ユニット1306の外部ケーシング内に形成される筐体内に囲まれる。図示の構成では、加湿ユニット1331の上部は筐体1342内に囲まれていない。ブロワユニット1307は、加湿チャンバ内の水を加熱するために、加湿ユニット1331と熱的に連通又は接触する加熱器プレートアセンブリを含み得る。
【0257】
流れ発生器又はブロワユニット1307は、概して、実質的に垂直な側壁及び後壁と、わずかに後方に角度を付けられた前面とを有する矩形ブロックである外殻を有する。図示の実施形態では、壁、底面及び上面の全ては、継ぎ目の発生を最小限にするように可能な限り製造され、接続される。必要な継ぎ目はシールすることができる。この外殻は、概して、ブロワユニット1307の作動部分を囲み、ブロワユニット1307の一部を形成する。
【0258】
図1C及び1Dに示されるように、図示された一体型ユニット1306の前面の下部セクションにユーザインターフェースが位置し、ユーザインターフェースの真上に制御ディスプレイ1309が位置する。ユーザインターフェースは、制御ノブ1308を含み得る。一体型ユニット1306の後壁から患者出口1325が出ているのが示されている。図示の実施形態では、使用時には、接続を容易にするために、出口1325の自由端が上方を向いている。しかしながら、患者出口1325は、保管のためにより便利な位置に移動若しくは整列させるか又はより便利な使用位置を提供するために、一方側又は他方側に回転させることができる。
【0259】
図示された患者出口1325は、ユニット1306と患者インターフェース、例えば
図1Bのインターフェース1304との間に延びる導管、例えば、(
図1Bの吸気導管1321などの)導管の一端への空気圧的及び電気的接続の両方を可能にするように適合されている。使用することができるコネクタのタイプ及び行うことができる二重接続のタイプの例は、米国特許第6,953,354号明細書に記載されており、この特許は参照によりその全体が本明細書に援用される。本明細書を読む目的のために、そのように読むことが適切である場合、患者インターフェースは一般にインターフェース1304と吸気導管1321の両方を含むと考えることができることに留意されたい。
【0260】
一体型ユニット1306は、大気から空気を取り込むための入口ベント又は入口ポート(図示せず)を含み得る。入口ポート又はベントは、壁源、圧力ボトル又はそれらに類するものから気体を受け取るように適合されたコネクタでもあり得る。一体型ユニット1306は、入口ベントから加湿ユニット1331に加圧空気流を提供するための機構も含み得る。加圧空気流機構は、ファンユニットを含み得る。ベントは、一体型ユニット1306の外面上の都合のよい場所に位置し得る。ベントは、ブロワユニット1307の後面に位置し得る。
【0261】
空気は、ブロワユニット1307のケーシングを通る空気経路に沿ってダクト給気又は他の方法で導かれ、加湿ユニット1331に送達され、そこで、加熱された水によって加湿及び加熱された後、加湿ユニット1331からブロワユニット1307の患者出口1325に送られる。次いで、加熱された加湿ガスは、吸気導管1321及び本明細書に開示される任意の好適な患者インターフェースの例を含み得る患者インターフェースを介して、使用者1303に渡される。
【0262】
出口ポート又は患者出口1325は、吸気導管1321の空気圧取り付けと、電気コネクタを介した電気接続との両方を可能にするように適合されている。
図1Cでは、通常は吸気導管1321の端部に取り付けられるであろう導管コネクタ1334が、患者出口1325に接続されて示されている。出口ポート又は出口接続は、図示の実施形態のように、一体型ユニット1306のハウジングを介する必要はない。代わりに、吸気導管1321の接続は、加湿ユニット1331からの出口に直接位置し得る。図示の形態及び変形例は、一般に、接続機構と呼ぶことができる。
【0263】
一体型ユニット1306は、ケーシング内に封入された電子回路も含み、この電子回路は、少なくとも部分的にマイクロプロセッサなどのコントローラを含み、少なくともブロワユニット1307、好ましくは加湿ユニット1331などの他のアイテムの1つ又は複数の出力を制御するための制御信号を提供する。制御回路は、システム内のセンサからの信号(例えば、該当する場合これらのセンサからの圧力、流量、湿度及び温度信号)を受信し、それに応じて制御回路からの出力を変更するようにも適合され得る。制御回路は、使用者制御が使用者によって操作されるときに使用者制御から信号を受信し、それに応じて出力信号も変更する。
【0264】
図1C、1D及び2A~2Dに示す呼吸補助装置は、圧力療法を提供するようにコントローラによって制御することができる。ブロワは、CPAP療法又は二相性圧力療法又は他の圧力療法を提供するように制御することができる。本装置は、圧力療法を提供するための密閉マスク、例えば鼻マスク、フルフェイスマスク又は他の密閉マスクと共に使用される。
【0265】
図2A~
図2Dは、本明細書に記載した特徴を実施することができる追加の呼吸補助装置を示す。ここでも、
図2A~2Dに記載された様々なシステムのそれぞれは、本願において後述される特定の特徴と共に使用することができる。
図2Aに目を向けると、呼吸補助装置1720が示されている。図示の構成では、呼吸補助装置1720は吸気導管1722に接続され、吸気導管1722は呼吸マスク等などの患者インターフェース1724に接続される。任意の適切な患者インターフェース1724を使用することができる。
【0266】
呼吸補助装置1720は、加圧された呼吸ガスの流れを導管1722及び患者インターフェース1724を通して使用者に送達するように構成される。したがって、図示された呼吸補助装置1720は、
図2Aに概略的に示された流れ発生器又はブロワユニット1726を含み得る。ブロワユニット1726は、任意の適切な構造を有することができる。ブロワユニットは、周囲空気を呼吸補助装置1720に引き込み、加圧された呼吸ガスの流れを生成する。
【0267】
呼吸補助装置1720は、加圧された呼吸ガスの流れを使用者に送達する前に加湿するようにも構成される。したがって、
図2Bに図示されるように、図示された呼吸補助装置1720は、加湿チャンバ1728を含む加湿器も含み得る。加湿チャンバ1728は、呼吸補助装置1720から取り外し可能であり得る。加湿チャンバ1728には、任意の適切な構造を使用することができる。加湿チャンバ1728は、水などの液体の体積を含有するように構成することができる。加圧された呼吸ガスの流れは、加圧された呼吸ガスの流れが湿度を増加させることができるように、使用者への経路の途中で液体の体積の上を通過することができる。
【0268】
図示されるように、呼吸補助装置1720は一般に主要本体1730を含み得る。
図2Dを参照すると、主要本体1730は、上部ハウジング1732及び下部ハウジング1734を含み得る。上部ハウジング1732及び下部ハウジング1734は、任意の適切な方法で一緒に固定することができる。いくつかの構成では、下部ハウジング1734の底部は、さらなるカバーによって囲むことができる。
【0269】
引き続き
図2Dを参照すると、下部ハウジング1734は、ブロワユニット1726が空気を吸い込む空気入口1736を含み得る。ブロワユニット1726は、下部ハウジング1734に取り付けられるか、又は下部ハウジング1734内に取り付けられることができる。下部ハウジング1734は、加熱器プレートアセンブリ1738を支持することもできる。加湿チャンバ1728内の液体は、加熱器プレートアセンブリ1738との相互作用を通して加熱され得る。いくつかの構成では、加湿チャンバ1728は、加熱器プレートアセンブリ1738の加熱器プレート上に載ることができる。
【0270】
他の構成も可能である。
【0271】
図3A及び3Bは、本明細書に記載される特徴を実施することができる追加の呼吸補助装置の例を示す。
図3A及び3Bに記載された様々なシステムのそれぞれは、本願で後述する特定の特徴と共に使用することができる。
図3A及び3Bは、いくつかの用途において、呼吸療法、陽圧装置、非侵襲的換気、腹腔鏡を含むが、これに限定されない外科的処置等で使用することができる加湿システム又は加湿器2100の例を概略的に示している。
【0272】
望ましくは、加湿システム2100は、気体の供給に湿度又は蒸気を供給するように適合させることができる。加湿システム2100は、人工呼吸器、ネーザルハイフローシステム、連続式、可変式若しくは二相性陽圧呼吸(PAP)システム又は他の形態の呼吸療法で使用することができる。いくつかの構成では、加湿システム2100は、いずれかのそのような種類の療法を実施するシステムに一体化することができる。
【0273】
加湿システム2100の一例は、加熱器ベースユニット2102と加湿チャンバ2104とを含み得る。加熱器ベースユニット2102は、加熱器プレートアセンブリ2108を含み得る。加湿チャンバ2104は、水などの液体の体積を保持するように構成することができる。加熱器プレートアセンブリ2108は、加湿チャンバと熱的に連通するか又は加湿チャンバと接触することにより、加湿チャンバ2104内に保持された液体の体積を加熱して蒸気を生成するように構成することができる。
【0274】
加湿チャンバ2104は、加湿チャンバ2104をより容易に滅菌又は廃棄できるように、加熱器ベース2102から取り外し可能である。加湿チャンバ2104の本体は非導電性のガラス又はプラスチック材料から形成できるが、加湿チャンバ2104は、導電性構成要素も含み得る。例えば、加湿チャンバ2104は、加熱器ベースユニット2102上の加熱器プレートアセンブリ2108に接触又は関連付けられる高度熱伝導性ベース(例えば、アルミニウムベース)を含み得る。
【0275】
加熱器ベースユニット2102は、電子制御装置も含み得る。この例では、加熱器ベースユニット2102は、マスターコントローラ2025を含む。マスターコントローラ2025は、電子、アナログ又はデジタルプロセッサ又はコントローラを含み得る。好ましくは、マスターコントローラ2025は、関連するメモリに格納されたコンピュータソフトウェアコマンドを実行するように構成されたマイクロプロセッサベースのコントローラを含む。例えばユーザインターフェース2133を介したユーザ設定湿度値又は温度値の入力及び他の入力に応答して、マスターコントローラ2025は、加湿チャンバ2104内の液体を加熱するために加熱器プレートアセンブリ2108の加熱要素をいつ(又はどのレベルまで)通電するかを決定する。
【0276】
いくつかの構成では、加湿システム2100は、加熱器ベースユニット2102及び加湿チャンバ2104を含む加湿器と、吸気導管2120と、任意選択的に患者インターフェース2128とを含む。いくつかの構成では、加湿システム2100は、呼気導管を含み得る。
【0277】
加湿器は、様々な種類の療法、例えば侵襲的換気、非侵襲的換気、ネーザルハイフロー及びCPAPで使用することができる。加湿器は、ガス供給源、例えば、壁面ガス源又は人工呼吸器又は他のガス源と共に使用される自立型ユニットである。
【0278】
加湿器は、吸気導管及び/又は患者インターフェースに形成される可能性のある凝結水が加湿器に流れ落ちるように、通常、患者のベッドの高さより下に位置決めされる。
【0279】
加湿システム2100はガス供給部2125も含み得る。いくつかの構成では、ガス供給部2125は、流れ発生器、通気装置、ブロワユニット又は呼吸若しくは医療処置での使用に適した加圧ガスの他の任意の適切な源を含み得る。ガス供給部2125は、加熱器ベース2102とは別であり得るか、又は加熱器ベース2102と組み合わされ得る。例えば、
図3Bに示すように、乾燥ガス又は比較的乾燥したガス又は周囲空気は、ベント2119を通してガス供給部2125に入る。ファン2121は、ベント2119を通して空気又は他のガスを引き込むことにより、ガス供給部へのガスの流れを改善することができる。ファン2121は、例えば、コントローラ2023がファン速度を制御する可変速度ファンとすることができる。特に、コントローラ2023の機能は、マスターコントローラ2025からの入力と、ダイヤル2027を介した圧力又はファン速度のユーザが設定した所定の要求値(プリセット値)とに応答して、マスターコントローラ2025によって制御することができる。
【0280】
加湿システムは、加湿器と流体連通する呼吸回路2123も含み得る。呼吸回路2123は、吸気導管2120を含み得る。吸気導管2120のチャンバ端は、加湿チャンバ2104の出口ポート2412に接続するように構成することができる。吸気導管2120の患者端は、例えば、患者にガスを送達するために患者インターフェース2128を介して患者に接続するように構成され得る。いくつかの構成では、吸気導管2120は患者インターフェース2128に直接連結することができる。任意の適切なタイプの患者インターフェース2128を組み込むことができる。患者インターフェースは広義の用語であり、当業者にとって通常の慣用的な意味が与えられ(すなわち特別な又はカスタマイズされた意味に限定されない)、マスク(気管マスク、フェイスマスク、鼻マスクなど)、カニューレ、ネーザルピローが含まれるが、これらに限定されない。
【0281】
温度プローブ2135は、患者インターフェース2128の近くで吸気導管2120に接続することも、患者インターフェース2128に直接接続することもできる。温度プローブ2135は、患者インターフェース2128の近傍又は患者インターフェース2128の温度を監視する。
【0282】
加熱要素(図示せず)、例えば、温度プローブと関連する加熱要素又は温度プローブと関連しない加熱要素を使用して、患者インターフェース2128及び/又は吸気導管2120の温度を調整して、吸気導管2120及び/又は患者インターフェース2128の温度を、飽和温度を超える温度まで上昇させ、それにより不要な凝結の機会を減少させることができる。
【0283】
流れ発生器又はガス供給部2125が加熱器ベースユニット2102から分離されているいくつかの構成では、呼吸回路2123は供給導管2132を含み得る。供給導管2132のガス供給端は、ガス供給部2125の出力に接続するように構成することができる。供給導管2132のチャンバ端は、加湿チャンバ2104の入口ポート2410に接続するように構成することができる。
【0284】
人工呼吸器と共に使用されるものなど、いくつかの構成では、呼吸回路2123は、呼気導管2122も含み得る。呼気導管2122の使用者端は、患者インターフェース2128に接続するように構成され得、呼気導管2122のガス供給部端は、ガス供給部2125の戻り口に接続するように構成され得る。呼気導管2122は、吸気導管2120に関して上述したように、温度プローブ及び/又は加熱要素を一体化して、凝結の機会を低減することができる。さらに、呼気導管2122は、呼気ガスをガス供給部2125に戻す必要はない。いくつかの構成では、呼気ガスは、周囲環境に直接又はエアスクラバ/フィルタ(図示せず)などの他の補助機器に渡すことができる。呼気導管2122は完全に省略することもできる。
【0285】
図3Aに示すように、吸気導管2120及び呼気導管2122の使用者端部は、Yピース2124を介して互いに接続することができる。Yピース2124は患者供給導管2126に接続することができる。いくつかの構成では、患者供給導管2126は、例えば、限定するものではないが、カテーテルマウントを含み得る。患者供給導管2126は、患者インターフェース2128に接続され得る。Yピース2124は、患者供給導管2126が介在することなく患者インターフェース2128に連結することもある。
【0286】
使用時、加湿チャンバ2104は、加熱器プレートアセンブリ2108の加熱器プレート上に、加熱器プレートアセンブリと熱的に連通するか又は加熱器プレートアセンブリに接触するように設置される。加熱器プレートアセンブリ2108は、加湿チャンバ2104内の水などの液体を加熱して蒸気を発生させる。乾燥ガス又は比較的乾燥したガスは、ガス供給部2125から供給導管2132を通り、入口ポート2410を通して加湿チャンバ2104内に流入する。ガスは加湿チャンバ2104内の液体上を通過し、蒸気によって加湿される。加湿されたガスは、出口ポート2412を通して加湿チャンバ2104から出て、吸気導管2120を通して患者2101まで流れる。患者2101によって吐き出されたガスは、呼気導管2122を通してガス供給部2125に戻すことができる。呼吸回路2123の構成要素のいずれか又は全ては、ガスを所望の温度に維持することを促進し、導管内で著しい凝結が形成される可能性を低減するために、加熱要素、例えば加熱ワイヤ2127を含み得る。
【0287】
図3C及び3Dは、加熱器ベース2102(すなわちベースユニット)の一例を示す。加熱器ベースユニット(すなわちベースユニット)2102は、
図3A及び3Bに示すように、加湿器又は加湿システム2100の一部として使用される。加熱器ベース2102は、前述したように、加熱器プレートアセンブリ2108を含む。加熱器ベース2102は、加湿チャンバを受けるための受容部2106を含む。加湿チャンバは、本明細書に記載されるように、湿度を発生させるために加熱器プレートアセンブリによって加熱される。
【0288】
加熱器ベース2102は、ベースから延びる垂直柱2110(すなわち垂直壁)を含む。
図3C及び3Dに示すような感知モジュール2111(すなわちセンサカートリッジ)が垂直柱2110上に位置する。感知モジュール2111は、1つ又は複数の連結具(図示せず)を介して垂直柱2110に取り外し可能に接続可能である。感知モジュールは1つ又は複数のセンサを含む。センサはガスの流れ中に挿入され、且つ/又はガスの特性を感知するためにチャンバと相互作用することができる。一例では、感知モジュール2111(すなわちセンサカートリッジ)は、少なくとも1つの流れセンサと少なくとも1つの温度センサを含む。モジュール2111は複数の流れセンサと温度センサを含み得る。
【0289】
加熱器ベース2102は、ディスプレイユニット3500を含む。ディスプレイユニット3500はハウジング3502を含む。ディスプレイユニット3500は、ディスプレイスクリーン3504と、例えば押しボタン又は1つ又は複数のダイヤルなどの1つ又は複数の物理的ユーザインターフェース特徴部3506とを含む。ディスプレイスクリーン3504はタッチスクリーンであり得、使用者はタッチスクリーンディスプレイスクリーン3504を介して加湿器2100にコマンドを入力することができる。ハウジング3502は、技術者、例えば病院技師又はメンテナンス技師が適切な工具を用いて取り外し可能であり得る。ハウジング3502を取り外し、ディスプレイユニットと係合し、且つ/又は垂直柱と係合する別のハウジングと交換し得る。代替的に、ディスプレイユニット3500は、記載したように、取り外し可能なディスプレイユニットであり得る。ディスプレイユニット3500は、交換のために取り外し可能であり得、且つ/又はより見やすい場所に移動できるように取り外し可能であり得る。
【0290】
ハウジング3502は、ライトバー3506を含む。ライトバー3506は、ハウジングの部分に沿って延びる。
図3C、3Dに示すように、ライトバー3506は、ハウジング3502と面一であり、ハウジング3502の形状及び輪郭に従う。代替的に、ライトバー3506は、ハウジングから外側に突出し得る。ライトバー3506は、細長い形状であり、図示の例では実質的に長方形である。ライトバー3506は、代替的に円筒形又は他の任意の適切な形状であり得る。ライトバー3506は、好ましくはハウジングに一体化されている。ライトバー3506は、ハウジング3502の中央に位置決めされ、ディスプレイユニット3500に対して中央に位置決めされる。
図3C~3Dに示すように、ライトバー3506は、ディスプレイスクリーン3504の上方でハウジング3502内に位置決めされる。ライトバー3506は、ハウジング3502の周縁の丸みを帯びた部分に位置決めされる。ライトバー3506は、好ましくは、ハウジング3502の上縁部(すなわち上部周辺領域)の一部を画定する。ディスプレイユニット3500は、ディスプレイユニット内のPCB上に位置する1つ又は複数のライト、例えばLEDを含む。LEDは、LEDからの光がライトバーから投射されるようにライトバーに隣接して位置決めされる。ライトバーは、白色であり得るか、又は特定の色を有し得る。ディスプレイユニット3500は、異なる色の複数のLEDを含む。様々な色は、様々なアラーム状態を示すために使用される。例えば、ディスプレイユニット3500の赤色LEDを作動させると、ライトバー3506が赤色に点灯し、重大アラーム又は優先度の高いアラームを示す。別の例では、ディスプレイユニットの黄色LEDを作動させると、ライトバーが黄色に点灯し、中優先度アラームを示す。ライトバーは、光の投射を可能にするプラスチック材料又はガラス、石英、水晶などの他の適切な材料から作られることが好ましい。LEDは内部PCBに取り付けられ得る。任意選択的に、ディスプレイ3500は、LEDからの光がライトバー3506から投射されるように、LEDからの光をライトバーに導く1つ又は複数のライトパイプを含み得る。
【0291】
代替的な構造では、ディスプレイユニット3500は、ハウジング上に配置された複数のライトバーを含み得る。ライトバーは、等間隔であり得るか、又は不規則な間隔であり得る。ライトバーは、ハウジング3502の頂部又は上部セクションに位置決めされ得るか、又はハウジングの周囲の様々な位置に位置決めされ得る。さらなる代替案では、ハウジング3502は、ディスプレイスクリーン3504を取り囲むベゼル(すなわち周辺ケーシング)3502aを含む。ベゼル3502aは、取り外し可能且つ交換可能であり得る。ベゼル3502a(すなわち周辺ケーシング)は、適切な工具によって取り外すことができる。複数のベゼル、例えば一体型ライトバー3506を有するベゼル若しくはライトバーを有しないベゼル又は複数のライトバーを有するベゼルがディスプレイユニットと共に使用され得る。
【0292】
ライトバー3506は、ディスプレイユニット3500をより見やすくし、使用者、例えば臨床医への情報伝達をより単純にするために有利である。ライトバーはアラームの伝達をより簡単にする。これは、加湿器が患者のベッドの高さより下、すなわち最も低い地点に位置決めされるために有用である。さらに、ライトバーを有する取り外し可能なディスプレイユニットは、情報、例えばアラーム情報の伝達をより単純且つ明瞭にする。
【0293】
例示的な呼吸補助装置10の概略的表現が
図4Aに提供されている。装置10は、例えば、CPAP装置又は高流量装置とすることができる。例示的なCPAP装置は、国際公開第2011/056080号パンフレット及び米国特許第11,110,246号明細書に記載されている。それらの明細書の内容の全体を参照によって本願に援用する。
【0294】
CPAP装置は、ガス供給部であり、任意選択的にガス加湿装置である。この装置は、閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)、いびき又は慢性閉塞性肺疾患(COPD)などをはじめとする病気の治療のために陽圧でのガス(加湿など)の供給を必要とする患者又は使用者に対して呼吸動作補助を提供するように動作可能である。二相性圧力療法をCOPD又は他の呼吸疾患を治療するために使用することができる。CPAP装置は、典型的には、液体を含有する加湿チャンバを含み、それにより補助呼吸ユニットと加湿器の複合体を形成する。
【0295】
CPAP装置は、加湿器と併用した場合、必要な圧力でのガスが補助呼吸ユニット又はブロワユニットからブロワ下流の加湿チャンバに送達される構造を典型的に有する。ガスは、加湿チャンバを通過しながら、液体蒸気(例えば、水蒸気)で飽和する。柔軟な管状ガス導管がガスを加湿チャンバから下流の使用者又は患者に送達する。
【0296】
図4Aに示される構成は高流量装置であり得る。この装置のコントローラは、したがって、装置のブロワ及び加湿器を制御するように構成され得る。高流量装置は、呼吸を補助し、且つ/又は慢性閉塞性肺疾患(COPD)又は呼吸窮迫症候群又は患者が呼吸するのに苦労する又は呼吸困難を起こす他の呼吸疾患を含む呼吸障害を治療するために患者に高流量のガス又は高流量療法を送達するために使用され得る。装置はネーザルハイフロー又は気管ハイフローに使用され得る。
【0297】
さらに、ネーザルハイフローは、例えば、鎮静前に患者を予め酸素化し、且つ患者が鎮静から目覚めた後に酸素化するために麻酔用途にも使用することができる。ネーザルハイフローは、抜管後の呼吸補助に使用することもできる。
【0298】
高流量装置は、ガス供給部を含み、典型的に加湿装置を含む。
【0299】
呼吸補助装置は、典型的には、呼吸導管等の1つ又は複数の付属物と、ガスを患者に送達するためのカニューレ又はマスク等の患者インターフェースとを有する。導管により、ガスを呼吸補助装置のハウジングから患者に送達することができる。例えば、装置は床又は他の支持面上に置かれ得、患者は、ベッド上にいることができる。呼吸補助装置は、加湿チャンバを受けるための凹部を有し得る。加湿チャンバは、例えば、液体を、もう1つのチューブを介して加湿チャンバに送達する柔軟な液体バッグから液体を受け取る。代替的に、加湿チャンバは、取り外して、必要に応じて再充填することもできる。凹部には、加湿チャンバを加熱するための加熱器プレートが収容され、加湿チャンバを通過するガスが加湿される。その後、加湿ガスは、患者に送達される。
【0300】
呼吸補助装置10は、システムのベースユニットの部分であり得る主要デバイスハウジング100を含み得る。主要デバイスハウジング100は、モータ/インペラ配置の形態とすることができる流れ発生器又はブロワユニット11、加湿チャンバ12を含む任意選択的な加湿器、コントローラ13及びユーザインターフェース14を含み得る。後述するように、ユーザインターフェースは、可搬型ディスプレイユニット3000、3500、4000によって提供することができる。本装置又はいずれかの他の記載された呼吸補助装置に使用されるユーザインターフェース14は、ディスプレイ及びボタン、タッチスクリーン、タッチスクリーンとボタンの組み合わせなどの入力デバイスを含み得る。コントローラ13は、1つ又は複数のハードウェアプロセッサ及び/又はソフトウェアプロセッサを含むことができ、患者に送達するためのガスの流れを生成するためにブロワユニット11を動作させること、ガスの流れを加湿及び/又は加熱するために加湿チャンバ12(存在する場合)を動作させること、呼吸システム10の再構成及び/又はユーザ決定動作のためにユーザインターフェース14からユーザ入力を受信すること及び使用者に情報を(例えば、ディスプレイ上に)出力することを含むが、これらに限定されない、装置の構成要素を制御するように構成又はプログラムされ得る。使用者は、患者、医療専門家などであり得る。
【0301】
引き続き
図4Aを参照すると、吸気導管16は、呼吸システム10の主要デバイスハウジング100内のガス流出口21に連結され得、マニホルド19及び鼻プロング18を有する鼻カニューレのような非密閉型インターフェースなどの患者インターフェース17に連結され得る。吸気導管16は、フェイスマスク、鼻マスク、ネーザルピローマスク、非密閉気管切開インターフェースなどにも連結され得る。
【0302】
ガス流は、吸気導管16を経由して患者インターフェース17を介して患者に送達される前にブロワユニット11によって生成され得、加湿され得る。コントローラ13は、ブロワユニット11を制御して、所望の流量のガス流を生成することができ、且つ/又は1つ若しくは複数の弁を制御して、空気と酸素若しくは他の呼吸可能なガスとの混合を制御することができる。コントローラ13は、加湿チャンバ12の下にある加熱要素を制御して、患者に送達するための所望のレベルの温度及び/又は湿度を達成する所望の温度にガスを加熱することができる。吸気導管16は、患者まで通過するガス流を加熱するために、加熱ワイヤなどの加熱要素16aを有することができる。加熱要素16aはコントローラ13の制御下に置くこともできる。
【0303】
装置10は、コントローラ13と通信する超音波トランスデューサ、サーミスタ、圧力センサ、温度センサ、湿度センサ又は他のセンサを使用して、ガス流の特性を監視し、且つ/又は適切な療法を提供する方法で装置10を動作させることができる。ガスの流れの特性には、ガスの濃度、流量、圧力、温度、湿度などを含めることができる。流れ、温度、湿度及び/又は圧力センサなどのセンサ3a、3b、3c、20、25は、主要デバイスハウジング100、吸気導管16及び/又は患者インターフェース17の様々な場所に配置することができる。コントローラ13は、ガス流の適切な目標温度、流量及び/又は圧力を決定するなど、適切な療法を提供する方法で呼吸システム10の動作においてそれを支援するために、センサからの出力を受け取ることができる。適切な療法を提供することは、患者の吸気要求を満たすことを含み得る。
【0304】
装置10は、コントローラ13が動作センサから無線方式でデータ8を受信すること及び/又は装置10の様々な構成要素を制御することを可能にするために、無線データ送信機及び/又は受信機又はトランシーバ15を含み得る。さらに又は代替的に、送信機及び/又は受信機15は、データをリモートサーバに配信することができる。さらに又は代替的に、データ送信機及び/又は受信機15は、可搬型ディスプレイユニット3000、3500、4000からデータを受信することができ、且つ/又は可搬型ディスプレイユニット3000、3500、4000にデータを送信することができる。データは、制御信号を含み得るか又はそれからなり得る。それにより、可搬型ディスプレイユニット3000、3500、4000による装置10の遠隔制御を可能にすることができ、且つ/又は表示及びユーザフィードバックのために可搬型ディスプレイユニット3000、3500、4000にデータ及び/又は制御信号を提供することができる。
【0305】
装置10は、コントローラ13が動作センサからデータ及び/又は制御信号8を受信すること及び/又は装置10の様々な構成要素を制御することを可能にするために、例えば、1つ又は複数のケーブル又はワイヤを使用する有線接続をさらに含み得る。例えば、装置10は、有線接続を使用して、装置のベースユニットから可搬型ディスプレイユニット3000、3500、4000に電力を伝達し、且つ/又はベースユニットから可搬型ディスプレイユニット3000、3500、4000にデータを伝送し、可搬型ディスプレイユニット3000、3500、4000からベースユニットのコントローラ13にデータを伝送することができる。上記で概説したように、データは、制御信号を含み得るか又はそれからなり得る。
【0306】
呼吸補助装置10は、様々な用途に使用することができる。例えば、装置10は、以下の呼吸補助装置又は呼吸装置:持続的気道陽圧(CPAP)デバイス、人工呼吸器、加湿器、高流量療法デバイス、外科用加湿器(例えば、気腹器)、これらの組み合わせ等のいずれかであり得る。
【0307】
閉塞性睡眠時無呼吸症候群のCPAP治療では、吸気導管とマスクなどの患者インターフェースとを使用して、加圧された呼吸可能なガス(通常は空気)を使用者の気道に送達する。CPAPに使用されるガス圧は、通常、最大で約180L/分(患者インターフェースで測定)の流量で約4cmH2O~約28cmH2Oの範囲であるが、使用者の要件によって異なる。加圧ガスは、使用者の気道の空気圧当て木として機能する。そのため、加圧ガスは気道が潰れる可能性を低減する。
【0308】
呼吸補助装置10は高流量療法装置であり得る。本明細書で論じられる高流量療法には、当業者により理解されているその典型的な通常の意味が与えられるものとし、これは一般に、意図的にシールが解かれた患者インターフェースを介して、加湿された呼吸ガスの標的流れを、一般に患者の吸気フローを満たすか又はそれを超えるように意図された流量で送達する呼吸動作補助システムを指す。典型的な患者インターフェースとしては、鼻又は気管患者インターフェースが含まれるが、これらに限定されない。成人の場合の典型的な流量は、多くの場合、約15リットル毎分(LPM)~約70リットル毎分又はそれを超える範囲であるが、これに限定されない。小児患者(例えば、新生児、幼児、児童)の場合の典型的な流量は、多くの場合、患者の体重1キログラムあたり約1リットル毎分~患者の体重1キログラムあたり約3リットル毎分又はそれを超える範囲であるが、これに限定されない。高流量療法は、補助酸素を含むガス混合組成物及び/又は治療用薬剤の投与も含み得る。高流量療法は、ネーザルハイフロー(NHF)、加湿高流量鼻カニューレ(HHFNC)、高流量鼻酸素(HFNO)、高流量療法(HFT)又は気管ハイフロー(THF)の他、他の一般的な名称として呼ばれることが多い。「高流量」を達成するために使用される流量は、以下に挙げる流量のいずれかであり得る。
【0309】
高流量療法は、使用者の鼻孔に且つ/若しくは経口的に又は気管切開インターフェースを介して施すことができる。高流量療法は、意図された使用者のピーク吸気流量要件以上の流量で使用者にガスを送達し得る。高流量療法は、上気道の解剖学的死腔が高流入ガス流によってフラッシングされるように、鼻咽腔にフラッシング効果を生じさせ得る。これにより、窒素及び二酸化炭素の再呼吸を最小限に抑えながら、一回一回の呼吸に利用可能な新鮮なガスのリザーバを作り出すことができる。吸気需要を満たし、気道をフラッシングすることは、患者のFdO2を制御しようとする場合にも重要である。高流量療法は、例えば鼻カニューレなどの非密閉型患者インターフェースを用いて行うことができる。鼻カニューレは、意図する使用者のピーク吸気流量要件を超える流量で使用者の鼻孔に呼吸ガスを送達するように構成することができる。
【0310】
ネーザルハイフローは、患者の呼吸に同期して患者に動的圧力を提供する。例えば、ネーザルハイフローが患者に供給されると、患者の呼気段階中に圧力を増加させることができる。これにより、患者の呼吸数を低減させ、患者の呼吸努力を低減させることができる。呼吸努力及び呼吸数の低減は、呼吸器疾患、例えばCOPDを持つ患者に有用である。
【0311】
本明細書で使用される「非密閉型患者インターフェース」という用語は、患者の気道を完全に閉塞しない、患者の気道とガス流源(流れ発生器11からなど)との間の空気圧リンクを提供するインターフェースを指すことができる。非密閉型空気圧リンクは、患者の気道の約95%未満の閉塞を構成することができる。非密閉型空気圧リンクは、患者の気道の約90%未満の閉塞を構成することができる。非密閉型空気圧リンクは、患者の気道の約40%~約80%の閉塞を構成することができる。気道は、患者の鼻孔又は口の1つ又は複数を含み得る。鼻カニューレの場合、気道は、鼻孔を通る。
【0312】
図4B~4Dは、本明細書に記載される特徴を実装できるメインハウジング100を有するベースユニット50を有する装置10を具現化する例示的な呼吸補助装置を示す。メインハウジング100は、メインハウジング上部シャーシ102及びメインハウジング下部シャーシ202を有する。メインハウジング上部シャーシ102は、周壁配置106(
図4C参照)を有する。周壁配置は、加湿器を形成するための取り外し可能な加湿チャンバ300を受け入れるための加湿チャンバベイ108を画定する。取り外し可能な加湿チャンバ300は、患者に送達可能なガスを加湿するための水などの適切な液体を含有する。
【0313】
図示の形態では、メインハウジング上部シャーシ102の周壁配置106は、メインハウジング100の前後方向に方向付けられた実質的に垂直な左側外壁110と、メインハウジング100の前後方向に方向付けられた実質的に垂直な左側内壁112と、左側内壁及び外壁110、112の上端部間に延びてそれらを相互接続する相互接続壁114とを含み得る。
【0314】
メインハウジング上部シャーシ102は、メインハウジング100の前後方向に方向付けられた実質的に垂直な右側外壁116と、メインハウジング100の前後方向に方向付けられた実質的に垂直な右側内壁118と、右側内壁及び外壁116、118の上端部間に延びてそれらを相互接続する相互接続壁120とをさらに含み得る。相互接続壁114、120は、メインハウジング100のそれぞれの外縁に向かって角度が付けられているが、代替的に実質的に水平であり得るか又は内側に角度を付けられ得る。
【0315】
メインハウジング上部シャーシ102は、実質的に垂直な後部外壁122をさらに含み得る。メインハウジング上部シャーシ102の上部は、前方に角度を付けた表面124を含み得る。表面124は、ディスプレイ及びユーザインターフェースモジュール14を受け入れるための凹部126を有することができる。ディスプレイは、感知されたガスの特性をリアルタイムで表示するように構成され得る。相互接続壁128は、後部外壁122の上端と表面124の後縁との間に延在し、それらを相互接続することができる。
【0316】
実質的に垂直な壁部分130は、表面124の前端から下方に延びることができる。実質的に水平な壁部分132は、壁部分130の下端から前方に延びて棚を形成することができる。実質的に垂直な壁部分134は、壁部分132の前端から下方に延び、加湿チャンバベイ108の実質的に水平な床部分136で終端することができる。左側内壁112、右側内壁118、壁部分134及び床部分136は一緒になって加湿チャンバベイ108を画定することができる。加湿チャンバベイ108の床部分136は、加湿プロセス中に使用するための加湿チャンバ300内の液体を加熱するための加熱器プレートアセンブリ140又は他の適切な加熱機構などの加熱器配置を受け入れるための凹部138を有することができる。
【0317】
メインハウジング下部シャーシ202は、例えば、適切な留め具又はクリップなどの一体化された取り付け特徴部のいずれかによって上部シャーシ102に取り付け可能であり得る。メインハウジング下部シャーシ202は、メインハウジング100の前後方向に方向付けられ、上部シャーシ102の左側外壁110と連続する実質的に垂直な左側外壁210と、メインハウジング100の前後方向に方向付けられ、上部シャーシ102の右側外壁116と連続する実質的に垂直な右側外壁216とを含み得る。メインハウジング下部シャーシ202は、上部シャーシ102の後部外壁122と連続する実質的に垂直な後部外壁222をさらに含み得る。
【0318】
下部ハウジングシャーシ202は、上部ハウジングシャーシ102のリップ142と連続し、レバー500のハンドル部分506を受け入れるための凹部の一部を形成するリップ242を有することができる。下部リップ242は、レバー500のハンドル部分506のための保持部として機能する前方に方向付けられた突出部243を含み得る。レバー500の代わりに、システムは、加湿チャンバ300を加湿チャンバベイ108に保持するためのばね付きガードを有することもできる。
【0319】
下部ハウジングシャーシ202の下面は、底壁230を含み得る。それぞれの相互接続壁214、220、228は、実質的に垂直な壁210、216、222と底壁230との間に延び、それらを相互接続することができる。底壁230は、加湿チャンバ300から液体が漏れた場合(例えば、こぼれたことにより)に液体の排出を可能にするための複数の開口部を含むグリル232を含み得る。底壁230は、さらに、細長い前方-後方に方向付けられたスロット234を含み得る。スロット234は、加湿チャンバ300から液体が漏れた場合、液体が電子機器ハウジング内に入ることなく、液体を排出することを追加的に可能にすることができる。図示された構成では、スロット234は、グリル232の開口部に対して幅広で細長く、液体の排出を最大にすることができる。
【0320】
下部シャーシ202は、モータモジュールを受け入れるためのモータ凹部250を有することができる。モータモジュールは、モータを通るガス流のパラメータを感知するための1つ又は複数のセンサを含み得る。モータモジュールは、メインハウジング100(図示せず)から取り外し可能又は取り外し不可能であり得る。壁及び天井262の全ては、連続的で、ガス不透過性であり、ガス流路以外は破断されていないものとすることができる。したがって、モータ凹部250全体は、ガス流路以外、ガス不透過性であり、破断されていないものとすることができる。
【0321】
モータモジュールは、凹部250に挿入可能であり、且つ下部シャーシ202に取り付け可能であり得る。モータモジュールが下部シャーシ202に挿入されると、ガス流路チューブ264は、下方延長チューブ133を通して延び、ソフトシールによってシールされ得る。
【0322】
加湿チャンバ300は、ハウジング100の前方位置からハウジング100の後方に向かう方向である、加湿チャンバベイ108への加湿チャンバ300の後方方向に、線形スライドオンの動きで装置10のベースユニットに流体連結することができる。ガス出口ポート322はモータと流体連通下に置かれることができる。
【0323】
加湿チャンバガス入口ポート306はガス出口ポート322と相補的であり得、加湿チャンバガス出口ポート308はガス入口ポート340と相補的であり得る。これらのポートの軸は、加湿チャンバ300を線形移動で加湿チャンバベイ108に挿入できるように、互いに平行にすることができる。呼吸デバイスは、モータが空気、酸素(又は代替補助ガス)又はそれらの混合物を加湿チャンバ300に、ひいては患者に送達できるように、モータと流体連通する空気及び酸素(又は代替補助ガス)入口を有することができる。
【0324】
ベースユニットのメインハウジング100は、流れ発生器/モータ及び加湿器のための共通のハウジングを形成する。
【0325】
図4Dに概略的に示すように、下部ハウジングシャーシ202は、適切な電子回路基板272を含み得る。電子回路基板272は、典型的には回路基板である。電子回路基板272の少なくとも1つは、ベースユニット50の主回路基板を含み得る。回路基板272又はその少なくとも1つは、感知回路基板を含み得る。回路基板272は、プリント回路基板(PCB)を含み得る。
【0326】
いくつかの構成では、回路基板272は、内側ケーシング部分と外側ケーシング部分との間に設けられ得る。
【0327】
電子回路基板は、下部ハウジングシャーシ202のそれぞれの外側側壁210、216に隣接して位置決めされ得る。電子回路基板272は、マイクロプロセッサ、コンデンサ、抵抗器、ダイオード、オペアンプ、コンパレータ及びスイッチなどであるが、これらに限定されない適切な電気又は電子構成要素を含み得るか又はそれらと電気通信し得る。センサは、電子回路基板272と共に使用することができる。電子回路基板272の構成要素(1つ又は複数のマイクロプロセッサなどであるが、これに限定されない)は、装置のコントローラ13として機能することができる。
【0328】
電子回路基板272の一方又は両方は、ディスプレイユニット及びユーザインターフェース14、モータ、バルブ及び加熱器プレートアセンブリ140を含む装置10の電気構成要素と電気通信状態に置いて、モータを動作させて所望の流量のガスを提供し、加湿チャンバ12を動作させてガス流を適切なレベルに加湿及び加熱し、適切な酸素の量(又は代替補助ガスの量)をガス流に供給することができる。
【0329】
電子回路基板272は、上部ハウジングシャーシ102の後壁122から突出するコネクタ配置274と電気通信し得る。コネクタ配置274は、アラーム、パルスオキシメトリポート及び/又は他の適切な付属品に連結され得る。電子回路基板272は、デバイスの構成要素に交流電力又はバッテリ電力を提供するために、上部ハウジングシャーシ102の後壁122に同じく設けることができる電気コネクタ276と電気通信状態に置くこともできる。
【0330】
上述のように、流れ、温度、湿度及び/又は圧力センサなどの動作センサを、呼吸デバイス、吸気導管16及び/又はカニューレ17の様々な場所に配置することができる。電子回路基板272は、それらのセンサと電気通信状態に置くことができる。センサからの出力はコントローラ13によって受信され、システムが高流量療法システムである場合に吸気需要を満たすことを含む最適な療法を提供する方法で呼吸システム10を操作するようにコントローラ13を支援することができる。
【0331】
上で概説したように、電子回路基板272及び他の電気・電子構成要素は、安全性を向上させるために、ガス流路から空気圧的に隔離することができる。このシールは水の浸入も防止する。
【0332】
図5は、
図4B~4Dの呼吸補助装置の代替構成の追加の詳細を示す。呼吸補助装置は、
図4B~4Dの装置について記載した任意の1つ又は複数の特徴を有し得る。
【0333】
呼吸補助装置10は、国際公開第2016/207838A9号パンフレット及び米国特許出願公開第2018/0185606号明細書又は米国特許出願第62/755,936号明細書、同第62/890,866号明細書、同第62/925,971号明細書及びPCT/IB/2019/059463号(国際公開第2020/095186号パンフレットとして公開)に記載され、図示されている呼吸補助装置の特徴及び/又は機能のいずれか1つ又は複数を有し得る。それらの明細書の内容の全体を参照によって本願に援用する。
【0334】
図5~7は、加湿ガス入口ポート340及びガスフロー出口ポート21を具現化する取り外し可能エルボ171の詳細を示す。本節では、シール173を含む加湿ガス入口ポート340の特徴を記載するが、ハウジングのガス出口ポート322及び加湿チャンバのガス入口ポート306とのその相互接続の特徴は同じである。
【0335】
加湿ガス入口ポート340は、概して水平方向に延びる部分を含み、これは加湿チャンバのガス出口ポート308内に挿入されるように構成される。ポートの末端340aは、丸いエッジを有して、ガス出口ポート322を加湿ガス入口ポート340と整列させることを促進する。加えて、末端340aは、直径においてガス出口ポート308よりわずかに小さい。
【0336】
少なくとも1つの陥凹部分がポート340に提供される。この陥凹部分によってシール173をポートに取り付けることができる。
【0337】
加湿ガス入口ポート340は、凹部内に位置する複数のシール又はシール要素を含み得る。複数のシール175は、ワイパシール、Lシール、Xリング又はOリングのペアであり得る。ワイパシールは、T字形の断面を有し得る。いくつかの構成では、ガス入口ポート163は、3つ又はそれより多いシール又はシール要素を含み得る。同様のシール配置は、ベースユニット50の出口ポート322上にもあり得る。ワイパシール、すなわちダブルシールは、呼吸ガスの漏出分及び/又は凝結水が取り外し可能エルボ171内の電子部品及びエルボの電気コネクタ178(後述)に向かって移動することを防止するか又は減少させる。同様に、シールにより、液体、すなわち凝結水がベースユニット50のガス出口ポート322に逆流し、その中に滴る機会を削減し、好ましくは防止して、ベースユニットの電子部品チャンバへの水の浸入を阻止する。
【0338】
シール173は、シリコーンゴムから製作され得る。代替的な構成では、シール173はポリウレタン等のいずれの適当なエラストマーからも製作できる。代替的に、シール173は、特にシールが取り外し可能エルボの上にオーバーモールドされる場合、熱可塑性エラストマー及び/又は熱可塑性加硫物から製作され得る。
【0339】
呼吸補助装置10のベースユニット50は、ハウジング100及び取り外し可能エルボ171と協働する囲い板190を含む。
図6は、囲い板190に接続された取り外し可能エルボ171を示す。例えば
図5に示されるように、囲い板190は装置10のハウジング100の均一な上面を創出する役割を果たし、取り外し可能エルボ171の患者出口ポート21は囲い板190を通して上方に突出する。囲い板190は、それが装置10の通常の使用中にハウジングから外すことができないように構成される。
【0340】
図6に示されるように、囲い板190は本体191を含み、これは実質的に平坦な水平上面193と、上面193の両側から下方及び外側に延びる実質的に波状の2つの輪郭形成肩部195と、実質的に垂直に下方に延びる2つの外側側壁197を有する。凹部199が、上面193の前方縁193aから後方に向かって上面193に延びる。凹部199は、取り外し可能エルボ171の一部を受け、取り外し可能エルボ171を装置10のベースユニット50のハウジング100に接続するための障害物のない経路を提供するような大きさ及び構成とされる。
【0341】
同様に、取り外し可能エルボ171は、エルボから延びる平坦な水平タブ172を有し、これは囲い板内の凹部199の形状と相補的な形状を有し、それにより取り外し可能エルボ171が装置10に組み付けられるとき、平坦な水平タブ172は、凹部199内に受けられて、均一な平面を作る。このタブ172は、加えて、導管16をエルボの患者出口ポート21に接続する際に導管16が接触されるための上面を提供できる。
【0342】
図7に示されるように、平坦水平タブ172は、前方末端部分172bに隣接して、エルボの患者出口ポート30とタブの前方末端部分172bとの間に位置する肉薄部分172aを有することができる。これにより、前方末端部分172bは、エルボ171の残りの部分に関して垂直に曲がることができる。
【0343】
平坦水平タブ172は、タブの前方末端部分172bの反対側から外側に延びる2つの突起174を含む係合機構も有する。突起174は、囲い板の下面で、ハウジングの囲い板の凹部199の側壁199aのそれぞれから外側に延びる相補的な係合凹部(図示せず)を含む係合機構と相互作用するように構成される。取り外し可能エルボ171は、取り外し可能エルボをハウジングに関して第1の方向に(ハウジングに向かって後方に)移動させることによってハウジングに接続されるように構成される。取り外し可能エルボ171は、取り外し可能エルボ171を第1の方向と反対の第2の方向に(ハウジングに関して前方に)移動させることにより、ハウジングから切断されるように構成される。係合機構の相互作用により、取り外し可能エルボ171は、タブを撓ませるために、取り外し可能エルボの一部、例えば前方末端部分172bを取り外し可能エルボの他の部分に関して作動させない限り、取り外し可能エルボ171は第2の方向へ移動できないように構成される。これにより、取り外し可能エルボ171はハウジング100の囲い板190から外れるのが防止される。
【0344】
エルボ171をハウジング100から取り外すために、使用者は、典型的には、まずタブ172の前方末端部分172bの上面を押し下げて、タブを曲げることによってタブ172のその部分を作動させ、突起174を係合凹部から外すことになる。タブが曲げられてからでなければ、使用者はエルボ171をハウジング100から引き出すことができない。この1つの利点は、それが、加湿チャンバ300を凹部108から引き出すことによって加湿チャンバ300が装置から取り外されているとき、エルボ171が緩くならないようにすることを促進することである。
【0345】
サーミスタなどの温度センサを取り外し可能エルボ171に設けることができる。サーミスタは、エルボの直立部分の後方垂直壁において、垂直及び水平エルボ部分間の湾曲移行領域の付近に位置し得る。この位置で、サーミスタは加熱器プレート140によって生成される熱から比較的遮断され、それにより取り外し可能エルボ171を通して流れるガスの温度のより正確な推定を行うことができる。
【0346】
エルボ171は、直立チムニ179a内に位置付けられる電気コネクタを有し、コネクタは、装置10のメインパワーボードから導管16内の加熱ワイヤ16aに電流を供給するように構成される。
【0347】
前述のように、囲い板190は通常の使用中に外れないように設計される。囲い板は、スクリーンキャリア211上にクリップで留めることができるようにする機構を有し、スクリーンキャリアは、したがって、上部シャーシ102に固定されてハウジング100の一部となる。スクリーンキャリア211は、ディスプレイ212に接続され、それを支持することができる。代替的な構成において、スクリーンキャリア211は、提供されなくてよく、囲い板190は、ハウジング100の一部に例えばハウジングの上部シャーシ102の上面に直接クリップで留められ得る。
【0348】
囲い板190は、2つの移動、すなわち囲い板の第1の方向への当初移動と、それに続く囲い板の第1の方向からずれた第2の方向へのその後の移動を介してハウジング100のスクリーンキャリア211に取り付けられるように構成される。1つの構成において、第2の方向は第1の方向を横切る。図の形態において、囲い板190はスクリーンキャリア及びしたがってハウジング100に関して、当初、第1の下方方向に移動され、その後、第2の後方方向に移動されるように構成される。示される形態において、下方方向DDは垂直であり、後方方向RDは水平である。
【0349】
囲い板190は、取り外し可能エルボ171をハウジング100に関して第2の後方方向に引っ張るのみでは、囲い板がハウジングのスクリーンキャリア211から外れないように構成される。
【0350】
囲い板190の各側面197は、スクリーンキャリア211の形状と相補的な形状とされる。ハウジング100のスクリーンキャリア211の側面は、前方に向かう2つの水平突起213(各側壁に1つ)を有し、これは囲い板がハウジングに関して後方方向に移動されると、囲い板190の各側で後方壁内の相補的な後方に開放する凹部194と係合する(
図8参照)。囲い板190がスクリーンキャリア211に接続されると、水平突起213が凹部194に受けられて、囲い板190の垂直移動を防止する。
【0351】
同様に、ハウジング100のスクリーンキャリア211は各側に直立する垂直突起215を有し、これは囲い板がハウジングに関して下方方向に移動すると、囲い板の各側壁197の底部の相補的な下方に開放する凹部196と係合する。水平突起と異なり、垂直突起215は囲い板内の相補的凹部196より狭い。これにより、
図17及び18にしめされるように、後方方向へのわずかな量の水平移動が可能となる。垂直突起215と凹部196は、組立中に囲い板190をスクリーンキャリア211と整列させることを促進する。
【0352】
囲い板190はまず、スクリーンキャリア211の上に載せられて、下方方向に移動される。囲い板はその後、水平に後方方向にスライドされ、それにより水平突起213が囲い板内の相補的凹部194と係合する。
【0353】
囲い板190とスクリーンキャリア211は、前方に延びる水平突起と後方に開放する凹部の第2のセットを有し得、これは、スクリーンキャリア211と囲い板190の前方端に向かい、さらに、スクリーンキャリア211に関する囲い板190の垂直移動を阻止する。
【0354】
囲い板190とハウジング100のスクリーンキャリア211は、加えて、これらが十分に係合しているときにスクリーンキャリアに関する囲い板の水平移動を阻止し、したがって囲い板がハウジングから外れることを阻止する機構を有する。囲い板は、囲い板190の下面の裏から下方に延びる1つ又は複数の下方に延びる係合突起(図示せず)を有し得る。係合突起は、スクリーンキャリア211の上面から延びる、相補的な上方に延びる係合突起217と係合するように構成される。
【0355】
囲い板は、囲い板190を後方方向RDとは反対の方向に前方に移動させることによっても、十分な大きさの力を加えれば取り外すことができる。しかしながら、これは、装置に何らかのメンテナンスが行われる場合に技術者によってのみ行われる。上記の特徴は、囲い板190が通常の使用中に(偶発的にでも)取り外されないように設計されている。
【0356】
図8から、囲い板190とスクリーンキャリア211の係合特徴部は、スクリーンキャリアの上面が、囲い板の下面とスクリーンキャリアの上面に露出した留め具(ねじなど)がないか、又は最小限の数のみがあるように構成できるようになっており、囲い板とスクリーンキャリアの上面が清掃しやすいことを意味していることがわかる。
【0357】
取り外し可能エルボ171は、囲い板100がハウジングに取り付けられたとき、ハウジング100から取り外し可能である。
【0358】
図7を参照すると、取り外し可能エルボ171は、呼吸補助装置10のベースユニット50に電気的に接続されて、ベースユニットのメインハウジング100内の電気構成要素との電気接続を形成するプリント回路基板(PCB)電気コネクタ178も含む。電気接続は、装置10のベースユニット50とエルボ内に埋め込まれた温度センサとの間の他、装置10のベースユニット50と導管16との間(導管が1つ又は複数のセンサ及び/又は加熱要素を有する場合)の電気的リンクを、ベースユニットのメインハウジング内の電気相互接続アセンブリを介して提供する。PCB電気コネクタ178は、取り外し可能エルボ171がハウジング100に接続されたとき、電気相互接続アセンブリに電気的に接続される。
【0359】
PCB電気コネクタ178は、導管及び/又は患者インターフェース内又はそれに沿ったセンサ(例えば、患者端部温度センサ)から主回路基板272を介したコントローラへの信号の電気通信を容易にする。コネクタ178は、導管内に存在する場合、コントローラによる加熱器ワイヤの電気通信も容易にする。同様に、呼吸補助装置内の他のセンサ、例えばエルボ内の温度センサ及び/又は流れセンサは、PCB電気コネクタ178及び主回路基板272を介してコントローラと電気通信する。
【0360】
呼吸補助装置は、センサ読取値を受信し、センサ読取値を処理し、且つ/又は他の様々な機能、例えば呼吸数の計算又は酸素濃度の決定、呼吸補助装置の構成要素の制御、例えばブロワ又は加湿器の加熱器プレート又は導管内の加熱器ワイヤの動作の制御を行うコントローラを有し得る。
【0361】
呼吸補助装置は、呼吸補助装置のメインコントローラからの制御信号に基づいて構成要素に制御信号を提供するように構成された追加コントローラを含み得る。例えば、構成要素は、ブロワのモータ、ディスプレイ若しくは可搬型ディスプレイ及び/又は1つ若しくは複数の他の構成要素を含み得る。
【0362】
図示の構成において、PCB電気コネクタ178は、エルボと一体形成されるハウジング178a内に部分的に収容される。PCB電気コネクタは、ハウジング178aから後方に突出して、装置10のベースユニット50上の電気コネクタ内に水平方向に(すなわち加湿チャンバ300がベースユニット50のハウジング100に接続される場合と同じ後方挿入方向及び囲い板190がスクリーンキャリア211に接続される場合と同じ後方方向RDに)挿入される。電気コネクタは、後述されるベースユニット50の相互接続回路基板271の一部であり得るか又はそれと電気通信し得る。
【0363】
可搬型ディスプレイユニット3000、3500、4000は、本明細書に記載される呼吸補助装置のいずれかと共に又はいずれかと組み合わせて使用するために提供され得る。
【0364】
本明細書は、可搬型ディスプレイユニット3000、3500、4000のいくつかの構成を開示する。記載された特徴及び機能のいずれか1つ又は複数は、可搬型ディスプレイユニットのいずれかもう1つにおいて様々な組み合わせで使用され得る。
【0365】
図9A~10は、可搬型ディスプレイユニット3000の第1の構成を示す。可搬型ディスプレイユニット3000は、ディスプレイユニットハウジング3001と、スクリーン3051と、可搬型ディスプレイユニット3000を呼吸補助装置のベースユニット50と結合するための結合構成要素(TC1、TC2及び/又はTC3)とを含む。
【0366】
スクリーン3051は、スクリーン3051が情報を表示することに加えて、呼吸補助装置の1つ又は複数の機能を制御するために使用者がスクリーンと相互作用することを可能にするためのタッチスクリーンであり得る。
【0367】
スクリーン3051は、静電容量式タッチスクリーンであり得る。代わりに、スクリーン3051は、抵抗方式タッチスクリーンであり得る。抵抗方式タッチスクリーンは、スクリーンが液体にさらされる可能性がある環境で向上したパフォーマンスを提供し得る。
【0368】
代わりに、スクリーンは、タッチスクリーンでなくてもよく、表示目的のみに使用され得る。
【0369】
タッチスクリーンに加えて又はタッチスクリーンの代わりに、可搬型ディスプレイユニット3000は、ボタン又はダイヤルなどのユーザ入力構成要素を含み得る。以下に例を示す。
【0370】
ディスプレイユニットハウジング3001は、前壁3003、後壁3005、反対側に配置された側壁3007及び底部3009を含む。
【0371】
湾曲面3011は、前壁と、側壁と、前壁及び後壁との間の滑らかな交差部を提供する。
【0372】
ディスプレイユニットハウジング3001の上面3013は、スクリーン3051を受けるためのスクリーン支持体を形成する。スクリーン支持体の一部は、スクリーン3051がハウジングの最上面3013aと面一になるように凹んでいる。いくつかの構成では、スクリーン支持体は、スクリーンの保護を提供するために、スクリーン3051がハウジングの最上部表面3013aから後方に間隔をあけて配置されるように構成され得る。
【0373】
ディスプレイユニットハウジング3001の内部は、電気及び/又は電子部品を収容又は配線するための空間を提供するために、実質的に中空であり得る。
【0374】
図示の形態では、ディスプレイユニットハウジング3001は、平面図において実質的に長方形の形状を有する。ディスプレイユニットハウジング3001は、例えば、正方形、高分子、楕円形又は円形などの任意の他の適切な形状を有し得ることが理解されよう。
【0375】
結合構成要素TC1、TC2は、可搬型ディスプレイユニット3000を呼吸補助装置のベースユニットと物理的に結合するように構成された構成要素であり得る。
【0376】
可搬型ディスプレイユニット3000を呼吸補助装置と物理的に結合することにより、可搬型ディスプレイユニット3000は、限られた距離の範囲内でのみ呼吸補助装置に対して相対的に移動させることができる。これは、特に複数の呼吸補助装置及び複数のディスプレイユニットが使用される環境において、可搬型ディスプレイユニット3000が誤配置される可能性を最小限にするために有益であり得る。
【0377】
結合構成要素は、ケーブル3061を含み得る。ケーブルは、コード、金属、ポリマー若しくはコンビネーションケーブル、ロープ又はストリングを含むが、これらに限定されない、任意の適切なタイプの細長い可撓性部材であり得る。
【0378】
ケーブルは、弾性であり得、引き伸ばすことができ、元の無負荷状態の長さに戻すことができる。それにより、柔軟性、すなわち可搬型ディスプレイユニット3000を所望の使用場所に移動させる能力が提供され、ベースユニット50の移動に起因する可搬型ディスプレイユニットへの荷重伝達を低減することができる。
【0379】
ケーブルは、可搬型ディスプレイユニットと一体的に形成され得るか、又は可搬型ディスプレイユニットに連結され得る。ケーブルは、可搬型ディスプレイユニット3000から分離可能であり得るか、又は可搬型ディスプレイユニット3000に恒久的に固定され得る。
【0380】
この接続は、拘束式で、装置の整備中にのみ取り外されるように設計され得る。例えば、技術者がねじなどで取り外し可能な保持特徴部が存在し得るが、ケーブルは通常の使用中には取り外せない。
【0381】
ケーブルが可搬型ディスプレイユニット3000から分離可能であるか、又は可搬型ディスプレイユニット3000とは別個に提供される場合、結合構成要素TC1、TC2は、ケーブル3061を可搬型ディスプレイユニット3000に接続するためのコネクタを含み得る。
【0382】
同様に、ケーブルがベースユニット50から分離可能であるか、又はベースユニット50とは別個に提供される場合、ベースユニット50は、ケーブル3061をベースユニットに接続するためのコネクタを含み得る。
【0383】
図示の構成では、可搬型ディスプレイユニット3000のハウジング3001は、ケーブル3061に接続するための第1のコネクタポートを含む第1の結合構成要素TC1を含む。可搬型ディスプレイユニット3000のハウジング3001は、任意選択的な第2のケーブル(図示せず)に接続するための第2のコネクタポートを含む任意選択的な第2の結合構成要素TC2を含み得る。
【0384】
図示の構成では、第1の結合構成要素TC1は、ハウジング3001の後壁3005に設けられている。第1の結合構成要素TC1を後壁3005に設けることにより、ケーブル3061は、スクリーン3051又は呼吸補助装置の他の構成要素との使用者の相互作用を妨げにくい。しかしながら、結合構成要素TC1、TC2は、ハウジング3001の任意の適切な表面に設けることができる。
【0385】
ケーブル3061は、弾力的に可撓性であり得、且つ/又はディスプレイユニットハウジング3001又は呼吸補助装置のベースユニット50に引き込み可能であり得る。それにより、ケーブル3061は、可搬型ディスプレイユニット3000の移動及び位置決め中に必要に応じて長くなることができるが、ケーブル3061から力が取り除かれると実質的に最初の長さに戻ることができる。
【0386】
1つの構成では、ケーブル3061は、引張力を加えると長くなるコイル状の構成を含む。別の構成では、ケーブル3061は、引張力を加えると長くなるある長さのエラストマー材料も含む。
【0387】
さらに又は代替的に、ディスプレイユニットハウジング3001又はベースユニット50は、引張力が取り除かれるとケーブル3061を引き込むための引き込み機構を含み得る。例えば、引き込み機構は、ケーブル3061が巻き付けられる付勢されたリールを含み得る。付勢されたリールは、使用者が可搬型ディスプレイユニット3000を移動させるためにリールからケーブル3061を引っ張ることを可能にし得、リールの位置をロックし得る。次いで、使用者は、ケーブルを引っ張ってロックを解除することができ、これにより、使用者が可搬型ディスプレイユニット3000を呼吸補助装置のベースユニット50に近い位置まで移動させるにつれて、付勢されたリールがケーブル3061を引き込む。
【0388】
いくつかの例示的な構成では、ケーブル長さは、約0.5m~約3m、任意選択的に約1.5m~約2.5mであり得る。ケーブル長さは、最大で約2mであり得る。ケーブル長さは、約1.5m~約2mであり得る。
【0389】
一例では、ケーブルの長さは、吸気導管と同じ長さ又は吸気導管より長くてもよい。いくつかの構成では、ケーブルは吸気導管より長い。いくつかの構成では、ケーブルは、吸気導管及びインターフェース導管と同程度の長さか、それらよりも長い。これにより、ディスプレイユニットを自由に動かすことができる。例えば、ディスプレイユニットをベースユニットから切り離し、ディスプレイユニットが見やすい場所、例えば患者の近くに位置決めすることができる。これにより、臨床医は、ベースユニットを患者から離したまま、ディスプレイユニットから情報を得ることができる。
【0390】
ケーブル3061は、可搬型ディスプレイユニット3000又はベースユニット50から切り離すことが可能であり得る。
【0391】
ケーブル3061は、可搬型ディスプレイユニット3000と呼吸補助装置のベースユニットとの間の物理的結合具のみを提供し得る。代わりに、ケーブルは、可搬型ディスプレイユニットとベースユニットとの間の電気的又は電子的通信を提供し得る。
【0392】
ケーブルは、可搬型ディスプレイユニットがベースユニットに接続されるとき及び可搬型ディスプレイユニットがベースユニットから分離されるときの両方において、ベースユニットから可搬型ディスプレイユニットに電力を伝達し得、且つ/又は可搬型ディスプレイユニットとベースユニットとの間でデータを通信し得る。したがって、ケーブルは、ベースユニットから可搬型ディスプレイユニットに電力を伝達し、且つ/又は可搬型ディスプレイユニットとベースユニットとの間でデータを通信するための少なくとも1つのワイヤを含み得る。
【0393】
ケーブルが電力及び/又はデータ及び/又は制御信号を伝達する場合、ケーブルの長さは、待ち時間を最小化するように選択され得る。1つの例示的な構成では、ケーブルは、呼吸回路の吸気導管と同様の長さを有し得る。例えば約1.5mの長さである。これは、様々な療法モードを可能にすることを支援するのに有用である。
【0394】
可搬型ディスプレイユニット3000上の結合構成要素コネクタTC1、TC2は、ベースユニットと可搬型ディスプレイユニットとの間で電力及び/又はデータを伝達するために、可搬型ディスプレイユニットの構成要素と通信する電気コネクタを含み得る。ケーブル3061は、データ及び/又は電力の両方を伝達し得る。代わりに、ケーブルは、データ及び電力の一方を伝達し得、TC2に連結された別のケーブルがデータ及び電力の他方を伝達し得る。
【0395】
ケーブル3061の一端又は両端は、ケーブルのワイヤをベースユニット50及び可搬型ディスプレイユニット3000のそれぞれの電気ポートに接続するための電気コネクタを含み得る。
【0396】
ケーブル3061がもっぱら呼吸補助装置の可搬型ディスプレイユニット3000とベースユニット50との間の物理的結合具を提供する代替構成では、別個のケーブルがベースユニットと可搬型ディスプレイユニット3000との間の電力及び/又はデータ伝達を提供し得る。
【0397】
ケーブル3061は、可搬型ディスプレイユニット3000をベースユニット50から完全に取り外すことができるように、ベースユニット50から切り離すことができる。
【0398】
さらなる代替構成では、ケーブル3061は吸気導管と同軸であり得る。さらに別の構成では、可搬型ディスプレイユニット3000が切り離されたときにケーブルを収納するために、ケーブルを吸気導管に巻き付け得る。ケーブルを吸気導管に巻き付けることにより、ケーブルを整然と収納することができ、ケーブルが自由になる可能性を低減することができる。
【0399】
結合構成要素TC1、TC2に加えて又は代えて、結合構成要素TC3は、可搬型ディスプレイユニット3000とベースユニットとの間で制御信号及び/又は他のデータを通信するための無線通信インターフェースの構成要素を含み得る。
【0400】
無線構成要素は、ベースユニットと可搬型ディスプレイユニット3000との間でデータを通信するために、呼吸補助装置の無線データ送信機及び/又は受信機と通信するための無線データ送信機及び/又は受信機又はトランシーバを含み得る。
【0401】
無線通信は、WIFI、近距離無線通信(NFC)、ブルートゥースなどであるが、これらに限定されない任意の適切な構成のものであり得る。
【0402】
可搬型ディスプレイユニット3000は、呼吸補助装置のベースユニットとの物理的及び無線結合の組み合わせを使用し得る。例えば、可搬型ディスプレイユニット3000は、ケーブル3061によって物理的に結合され得、任意選択的にケーブル3061によって電力を供給され得るが、データ通信のためにベースユニットと無線で結合され得る。別の代替案では、可搬型ディスプレイユニット3000とベースユニットとの間に物理的結合が存在しなくてもよいが、可搬型ディスプレイユニット3000はベースユニットと無線で結合され得る。その構成では、可搬型ディスプレイユニット3000はバッテリ駆動式であり得る。バッテリは、充電可能であり得、取り外し可能なケーブルによって可搬型ディスプレイユニットとベースユニットとを電気的に連結することにより、又は可搬型ディスプレイユニットがベースユニットに接続されるか若しくはベースユニットに接触されるときに誘導充電により電力が供給され得る。
【0403】
可搬型ディスプレイユニットは、可搬型ディスプレイユニットとベースユニットとの間の電気的接続を提供し、可搬型ディスプレイユニットのバッテリを充電するために、ベースユニットのドッキングポートに連結し得る。
【0404】
いくつかの構成では、可搬型ディスプレイユニットは、可搬型ディスプレイユニットに電力を供給するためのバッテリを含み得る。呼吸補助装置は、呼吸補助装置に一体化された無線電力伝送システムを含み得る。呼吸補助装置は、可搬型ディスプレイユニットのバッテリを充電するために使用できる誘導電力伝送システムを含み得る。例えば、ベースユニットは充電コイルを含み得、可搬型ディスプレイユニットは受信コイルを含む。充電コイルは、受信コイルに誘導的に連結し、受信コイルに電流を誘導することができる。バッテリは、受信コイルに電気的に接続され、誘導電流によって充電され得る。充電コイルは、ベースユニットのコントローラによって電流が供給される。
【0405】
可搬型ディスプレイユニット3000のバッテリは、ケーブル3061が切断されたり故障したりした場合にバックアップ電源として機能し得るか、又はいくつかの実施形態では(可搬型ディスプレイユニット3000がベースユニット50又は他の医療デバイスに対する無線機能を有する場合など)可搬型ディスプレイユニット3000の主電源であり得る。
【0406】
バッテリは充電可能であり得る。いくつかの構成では、バッテリは充電ポートを介して充電され得る。充電ポートは、可搬型ディスプレイユニットの結合コネクタTC1、TC2と整列し得る。
【0407】
可搬型ディスプレイユニット3000は、(物理的な結合具がある場合にはそれを除いて)ベースユニットから物理的に分離されたままである自立型ユニットであり得る。代わりに、可搬型ディスプレイユニット3000は、ベースユニット50に物理的に接続可能であり得る。可搬型ディスプレイユニット3000は、可搬型ディスプレイユニット3000を使用のために所望の遠隔場所に位置決めできるように、ベースユニット50から取り外し可能又は分離可能であり得る。
【0408】
可搬型ディスプレイユニット3000がベースユニット50に取り外し可能に接続可能である場合、可搬型ディスプレイユニット3000は、可搬型ディスプレイユニット3000をベースユニット及び任意選択的に異なる支持構成要素に取り外し可能に接続するための少なくとも1つの接続特徴部3071を含む。
【0409】
少なくとも1つの接続特徴部3071は、ベースユニット上及び/又は異なる支持構成要素上の相補的な接続特徴部と相互作用するように配置することができる。
【0410】
少なくとも1つの接続特徴部3071は、可搬型ディスプレイユニット3000とベースユニット50及び/又は異なる支持構成要素との取り外し可能な接続を可能にするための任意の1つ又は複数の適切な特徴部を含み得る。例示的な適切な接続特徴部としては、接着剤、面ファスナ、ファスナ、ねじ接続、クリップ及びクランプ、突起又は凹部が挙げられるが、これらに限定されない。代替的な接続特徴部は、ラッチ機構を含む。例えば、可搬型ディスプレイユニット3000は、ベースユニット50上及び/又は異なる支持構成要素上の対応する受け特徴部に連結するために使用できる一対のラッチを含み得る。
【0411】
追加的又は代替的な接続特徴部3071は、磁石を含み得、接続のために主に磁力を使用し得るか、又は接続を付勢するために磁力を使用し得る。
【0412】
例えば、可搬型ディスプレイユニット3000及びベースユニット50/異なる支持構成要素の一方は、1つ又は複数の磁石を含み得、可搬型ディスプレイユニット3000及びベースユニット50/異なる支持構成要素の他方は、1つ又は複数の磁石又は磁化可能材料を含み得る。可搬型ディスプレイユニット3000又はベースユニット50/異なる支持構成要素上の磁石は、可搬型ディスプレイユニット3000及びベースユニット50/異なる支持構成要素の他方上の磁石又は磁化可能材料と協働し得る。
【0413】
接続特徴部は、接続のための触覚又は可聴フィードバックを提供し得る。
【0414】
可搬型ディスプレイユニット3000上の接続特徴部3071は、スライド式コネクタの第1の構成要素を含み得る。第1の構成要素は、ベースユニット50上又は異なる支持構成要素上のスライド式コネクタの第2の構成要素と係合可能であり得る。
【0415】
第1の構成要素と第2の構成要素とは、一方の構成要素の他方の構成要素に対するスライド動作において互いに係合可能であり得る。例えば、第1の構成要素は、一方の構成要素の他方の構成要素に対する第1の方向へのスライド動作において、第2の構成要素と係合可能であり得る。
【0416】
一旦係合すると、第1の構成要素と第2の構成要素は、第1の方向に対して横方向に第2の構成要素に対して第1の構成要素を相対的に移動させようとしても、係合を解除することができない場合がある。第1の構成要素は、第1の方向と反対方向である第2の方向に第2の構成要素に対して第1の構成要素を相対的に移動させることによってのみ、第2の構成要素から係合解除可能であり得る。
【0417】
第1の構成要素及び第2の構成要素の一方は、雄型構成要素を含み得、第1の構成要素及び第2の構成要素の他方は、雄型構成要素を受け入れる相補的な雌型構成要素を含み得る。例えば、雄型構成要素は、可搬型ディスプレイユニット3000に設けられ得、雌型構成要素は、ベースユニット50又は異なる支持構成要素に設けられ得る。代わりに、雌型構成要素は、可搬型ディスプレイユニット3000上に設けられ得、雄型構成要素は、ベースユニット50上又は異なる支持構成要素上に設けられ得る。
【0418】
いくつかの構成では、雄型構成要素は、舌部を含み得、雌型構成要素は、舌部のための受け部又はクレードルを含み得る。
【0419】
図9E及び9Fは、ベースユニット上の相補的な接続特徴部2071(
図11B)と係合するための、ディスプレイユニットハウジング3001のベース3009上の例示的な接続特徴部3071を示す。同じ又は同様の相補的な接続特徴部2071が、異なる支持構成要素上で使用され得る。
【0420】
図示の構成では、相補的な接続特徴部2071は、ベースユニットのスクリーンキャリア211の上部傾斜面211aに設けられる。
【0421】
相補的な接続特徴部は、雌型構成要素を含む。
【0422】
図示の構成では、相補的な接続特徴部は、受け部として機能する接続ハウジング2073を含む。
【0423】
接続ハウジングは、前壁2075と、2つの側壁2077と、2つの内側に向けられたフランジ2079とを含む。フランジ2079は、フランジ間に比較的狭い間隔2081を提供するように離間されている。前壁2075の反対側のハウジングの端部は、間隔2081よりも広い比較的広い開口部2083を画定する。
【0424】
接続特徴部3071は雄型構成要素を含む。図示の形態では、雄型構成要素は舌部を含むが、代替的に異なる構成を有することもできる。
【0425】
舌部は、ディスプレイユニットハウジング3001のベース3009から下方に延びる比較的細長い本体部材3073を含む。本体部材3073は、間隔2081よりもわずかに狭い寸法を有する。フランジ3075は、本体部材3073の底部の両側から外側に突出し、開口部2083よりもわずかに狭い寸法を有する。
【0426】
接続特徴部3071は、単一の細長い部材を含み得るか、又は複数の部材を含み得る。図示の構成では、接続特徴部3071は、特徴部3073、3075の後方部分を提供する細長い部材と、それらの部材の前方部分3073a、3075bを提供する間隔をあけた別の前方部材とを含む。
【0427】
可搬型ディスプレイユニット3000は、ベースユニットに対する可搬型ディスプレイユニットのスライド動作により、ベースユニット50のハウジングに接続し、ベースユニット50のハウジングから分離する。図示の構成では、フランジ3075、3075aは、フランジ2075の下で接続ハウジングに挿入され、前方にスライドされる。スクリーンキャリアの上面211aは傾斜しているため、重力が可搬型ディスプレイユニット3000をベースユニット50に接続した状態で保持することを促進する。可搬型ディスプレイユニット3000をベースユニットから分離するには、フランジ3075がフランジ2075を抜け切るまで、可搬型ディスプレイユニットをスクリーンキャリア211に対して後方にスライドさせる。
【0428】
接続特徴部3071、2071は、可搬型ディスプレイユニット3000のベース3009及びスクリーンキャリア211の上面211aに設けられるのではなく、可搬型ディスプレイユニット3000及び/又はベースユニット50の他の場所に設けることもでき、接続及び取り外しの方向はそれに応じて変化する。
【0429】
可搬型ディスプレイユニット3000は、適切な電気構成要素を有する回路基板を含む。この構成では示されていないが、回路基板4004を有する可搬型ディスプレイユニット4000の構成が
図25及び27に示されている。
【0430】
回路基板は、プリント回路基板(PCB)を含み得る。
【0431】
可搬型ディスプレイユニット3000の回路基板は、ディスプレイユニットの動作を制御し、ベースユニットから(すなわちベースユニットのマイクロコントローラ又はマイクロプロセッサから)受信された信号を処理し、例えばスクリーン3051又はボタン若しくはダイヤルなどの他のユーザ入力構成要素を介したユーザ入力に応答して制御信号を生成する、マイクロコントローラ又はマイクロプロセッサなどのコントローラを含む。回路基板/コントローラは、呼吸パラメータに関するデータ又は他の使用データをベースユニットから受信し得る。回路基板/コントローラは、制御信号をベースユニットに送信し得る。可搬型ディスプレイユニット3000は、可搬型ディスプレイユニットに無線通信機能を提供する通信ユニット例えば通信チップをさらに含み得る。さらに、ベースユニットは、ベースユニットが可搬型ディスプレイユニットと無線通信することを可能にする通信ユニットを同じく含む。
【0432】
可搬型ディスプレイユニットは、可搬型ディスプレイユニットがベースユニットに接続されるとき及び可搬型ディスプレイユニットがベースユニットから分離されるときの両方において、ベースユニットと可搬型ディスプレイユニットとの間でデータ及び/又は制御信号を通信するための通信インターフェースを含む。通信インターフェースは、上記で概説したオプションのいずれか、例えばケーブル3061、別のワイヤ及び/又は無線通信によって提供され得る。
【0433】
回路基板は、スクリーン3051、バックライト及びボタン又はダイヤルなどの1つ又は複数のユーザ入力構成要素と電気及び/又は電子通信し得る。回路基板は、スクリーン3051、バックライト及びユーザ入力構成要素に且つ/又はそれらから電力及びデータ信号を送信し得る。
【0434】
可搬型ディスプレイユニット3000は、可搬型ディスプレイユニットを(ベースユニット50と異なる)支持面上で支持するための少なくとも1つの支持特徴部を任意選択的に含み得る。
【0435】
支持特徴部は、可搬型ディスプレイユニット3000を1つの支持面上で支持するように構成され得るか、又は可搬型ディスプレイユニット3000を複数の異なる支持面上で支持するように構成され得る。
【0436】
支持特徴部は、ハウジング3001に対して固定され得るか、又はハウジング3001に対して調整可能であり得る(例えば、1つ又は複数の枢動脚又は支持体)。
【0437】
図示の構成では、可搬型ディスプレイユニット3000は、可搬型ディスプレイユニットを複数の異なる支持面上で支持するための支持特徴部3081を含む。
【0438】
支持特徴部3081は、可搬型ディスプレイユニット3000を実質的に水平な支持面上又は医療用ポール上で支持するように配置される。
【0439】
図示の構成では、支持特徴部は、実質的に水平な支持面上に静止するためのベース縁部3083を提供する突出壁3082を含む。突出壁3082は、ディスプレイユニットハウジングの各側壁3007から、ベースユニットハウジングのベース3009を越えて下方に延びる。
【0440】
ベース縁部3083は、ハウジングの上面3013に対して鋭角であるため、ベース縁部3083が支持面上にあるとき、スクリーンは使用者に向かって傾斜する。
【0441】
各突出壁3082は、任意選択的に、ベース縁部3083から上方及び後方に延びてベースエッジの前方部分と後方部分との間の間隔を形成する角度付きスロット3085を含む。角度付きスロット3085は、ハウジング3001のベース3009において又はベース3009に隣接して終端する。
【0442】
スロット3085は、吊り下げフックとして機能し、例えば医療用ポールから外側に延びる水平方向に延びるスタッド又はアームに可搬型ディスプレイユニット3000を支持することを可能にし、スタッド又はアームは、角度付きスロット3085を通して延びる。
【0443】
角度付きスロット3085は、接続特徴部3071と整列しているため、接続特徴部3071は、接続特徴部3071の前方部分3073a、3075aと後方部分3073、3075との間に対応する角度付きスロット3085’を有し得る(
図9F参照)。それは、突出壁3082及び角度付きスロット3085に加えて又はその代わりに設けられ得る。角度付きスロット3085’を含む支持特徴部は、接続特徴部3071と同じ構造要素によって提供される。角度付きスロット3085’及び接続特徴部3071は、例えば、同じポリマー部品の一部として射出成形することができる。
【0444】
突出壁3083は、使用者がユニット3000を把持すること及び/又はユニット3000を傾けることを可能にする特徴部を提供する。
【0445】
図13に概略的に示すように、いくつかの構成では、スクリーン3051の角度方向αは、ディスプレイユニットハウジング3001に対して調整することができる。代わりに、いくつかの構成では、ディスプレイユニットハウジング3001の角度方向は、少なくとも1つの接続特徴部3071及び/又は少なくとも1つの支持特徴部3081に対して相対的に調整することができる。
【0446】
いくつかの構成では、スクリーン3051は、スクリーン3051を通して直交して延びる軸の周りで回転可能であり得る。回転は、ディスプレイユニットハウジング3001に対するスクリーン3051の回転であり得る。代わりに、回転は、ディスプレイユニットハウジング3001が少なくとも1つの接続特徴部3071及び/又は少なくとも1つの支持特徴部3081に対して相対的に回転可能であることによって提供され得る。代わりに、回転は、少なくとも1つの接続特徴部3071と相補的な接続特徴部2071との間で提供され得る。
【0447】
したがって、スクリーン3051は、ベースユニット50及び/又は異なる支持構成要素及び/又は支持面に対して最適な視角に角度的に調整及び/又は回転させることができる。
【0448】
スクリーン3051とディスプレイユニットハウジング3001との間又はディスプレイユニットハウジング3001と少なくとも1つの接続特徴部3071及び/若しくは少なくとも1つの支持特徴部3081との間に枢軸構造を設けることができる。
【0449】
枢軸構造は、スクリーン3051又はディスプレイユニットハウジング3001を複数の異なる角度位置にロックすることを可能にするために、摩擦構成、割り出し構成、ロックピン構成又はラチェット構成を含み得る。
【0450】
様々な構成は、スクリーン3051の角度方向を、呼吸補助装置のベースユニット50、異なる支持構成要素又は可搬型ディスプレイユニットが支持されている支持面に対して最適な角度に調整することを可能にする。
【0451】
一例として、スクリーンの角度は、水平面に対して約0度~約90度であり得る。いくつかの構成では、角度は約10度~約75度である。いくつかの構成では、角度は約15度~約60度であり得る。
【0452】
いくつかの構成では、スクリーンは、可搬型ディスプレイユニットがベースユニット50に係合されたとき、水平面に対して約10度~約20度の角度、任意選択的に水平面に対して約15度の角度で存在し得る。
【0453】
図15A~15Fは、本明細書に記載の呼吸補助装置のいずれかと使用するための代替の可搬型ディスプレイユニット3500を示す。以下で違った風に記載されない限り、特徴、機能及びオプションは、可搬型ディスプレイユニット3000と同じであり、同様の参照数字は、500が追加されて同様の部品を示す。
【0454】
上で概説したように、いずれか1つ又は複数の記載された特徴及び機能は、可搬型ディスプレイユニット3000、3500、4000のいずれかもう1つにおいて様々な組み合わせで使用することができる。
【0455】
この構成では、スクリーン3551は、ディスプレイユニットハウジング3501の上面3513からさらに凹んでいる。すなわち、ディスプレイユニットハウジング3501は、スクリーン3551よりも上方に突出する。これによりスクリーンに対するあるレベルの落下又は衝撃保護が提供される、すなわち可搬型ディスプレイユニット3500が落下したり衝撃を受けたりしても、スクリーン3551に直接衝撃が加わる可能性は低い。
【0456】
壁3503、3507、3509間のディスプレイユニットハウジング3501の角部は、衝撃吸収性の比較的柔らかい材料3511によって覆われている。衝撃吸収材料3511は、上面3513及び底面3509の上に部分的に延び得る。ディスプレイユニットハウジング3501の角部を衝撃吸収材料で覆うことにより、可搬型ディスプレイユニット3500が落下したり衝撃を受けたりした場合にハウジング3501が損傷する可能性を低減することができる。材料3511は、ディスプレイユニットハウジング3501と一体的に形成され得るか、又はディスプレイユニットハウジング3501とは別個に形成され、その後、ディスプレイユニットハウジング3501に取り付けられ得る。材料3511は、ディスプレイユニットハウジング3501から取り外し可能であり得る。
【0457】
材料の選択には、衝撃に耐えるのに十分に頑丈である半剛性材料が含まれ得る。すなわち、ディスプレイユニットハウジング3501又は少なくともディスプレイユニットハウジング3501の角部セクションは、衝撃に耐えるのに十分に頑丈である半剛性材料を含み得る。これは、可搬型ディスプレイユニット3500の角部3511で厚みを増した単一部品であり得る。材料は、有利には、タッチスクリーンの作動/使用を可能にするのに十分に薄く、透明である。
【0458】
例示的な材料としては、シリコーン又はポリウレタンが挙げられ得る。衝撃吸収を提供するために他の発泡材料が使用され得る。
【0459】
図示の構成では、結合構成要素TC1は、ケーブル3061に接続するためにハウジング3501から突出するポートを含む。
【0460】
接続特徴部3571と支持特徴部3581は、同じ構造要素によって提供される。
【0461】
接続特徴部3571は、接続特徴部3071と実質的に同じであるが、ハウジング3501の底面3059に設けられるのではなく、支持特徴部3581を提供する同じ構造要素に設けられる。
【0462】
支持特徴部3581を提供する構造要素は、枢軸構造3582によってハウジング3051に枢動可能に取り付けられた構成要素を含む。
【0463】
図15F及び17に示す形態では、構造要素は、比較的大きい本体3581aと比較的小さい延長部3581bとを有する概ねL字形の部材を含む。ハウジング3501の底面3509は、可搬型ディスプレイユニット3500を呼吸補助装置のベースユニット50に接続するために、可搬型ディスプレイユニット3500が
図15Fに示す構成にあるときに比較的大きい本体を受け入れるための凹部3509aを含む。
【0464】
ベースユニット上の相補的な接続特徴部2571は、接続特徴部2571がスクリーンキャリア211の上面211aを越えて上方に突出しないように凹んでいることを除いて、接続特徴部2071と実質的に同じである。
【0465】
可搬型ディスプレイユニット3500が呼吸補助装置から分離されるとき、延長部3581bの下縁3581b’及びハウジング3501の前方の足部3509b上の実質的に水平な支持面上で支持することができる(
図15F)。
【0466】
使用者が可搬型ディスプレイユニット3500を支持面上で吊り下げたい場合、構造要素を
図15Fに示す位置から
図17に示す位置に向かって枢動させ、例えば
図18A及び18Bに示すように、可搬型ディスプレイユニット3500を吊り下げることができる。
【0467】
構造要素は、90度までの任意の角度を通して枢動可能であり得るが、いくつかの構成では、例えば80度まで、70度まで、60度まで、50度まで、40度まで又は30度までなど、より小さい角度を通して枢動可能であり得る。
【0468】
枢軸構造3582は、構造要素を複数の異なる角度位置にロックすることを可能にするために、摩擦構成、割り出し構成、ロックピン構成又はラチェット構成を含み得る。
【0469】
図17に示すように、比較的大きい本体3581aは、可搬型ディスプレイユニット3500が吊り下げられているときに支持面に対するグリップを補助するための粗い面3581a’を含み得る。粗い面は、複数の突起、リブ、隆起、チャネル、バンプ等を含み得る。図示の形態では、粗い面3581a’は、複数の横方向に延びるリブを含む。
【0470】
粗い面は、比較的大きい本体3581aの接続特徴部3571とは反対側に設けられ、構造要素が
図15Fに示す位置にあるときに凹部3509a内に位置決めされる。
【0471】
いくつかの構成では、スクリーン3551は、可搬型ディスプレイユニットがその支持体3581を展開させ、可搬型ディスプレイユニットのディスプレイが平坦な表面、例えばテーブルの上に位置決めされるとき、平坦な水平面に対して約20度~約60度、任意選択的に約25度~約45度、任意選択的に約25度~約35度の角度で存在し得る。いくつかの例では、スクリーンはそのシナリオにおいて約30度又は約45度で存在し得る。
【0472】
可搬型ディスプレイユニット3000、3500、4000は、人間工学及び使用者によって取り扱われる能力を改善するために、ハンドル特徴部を設けられ得る。ハンドル特徴部は、1つ又は複数の凹部領域、形状領域又は異なる/複数の材料領域を含み得る。例えば、衝撃吸収材料3511の領域が、ハンドル特徴部を提供し得るか、又は可搬型ディスプレイユニットの把持を補助するためにハウジング3501の側面に沿って延び得る。可搬型ディスプレイユニットの特定の部分は、使用者によるスクリーンモジュールの把持を強化する特徴部を含み得る。
【0473】
ハンドル特徴部は、スクリーン3051、3551、4051の近傍において、ディスプレイユニットハウジング3001、3501、4001の上面から外側に延び得る。例えば、ハンドル特徴部は、スクリーンの上方のハンドル、スクリーンの片側のハンドル又はスクリーンの両側のハンドルを含み得る。このように、ハンドルは、スクリーン3051、3551、4051に追加の落下又は衝撃保護を提供し得る。
【0474】
可搬型ディスプレイユニット3000、3500、4000は、防水性及び耐衝撃性であり得、ある高さから落下された後の衝撃に耐えることが可能であり得る。いくつかの例では、可搬型ディスプレイユニットは、使用者の落ち度により発生する可能性のある約2m又はそれ未満からの落下に耐えることが可能であり得る。可動部品がないため、落下に耐える能力はほとんどハウジングの材料強度に依存する。
【0475】
IPX3からIPX6の保護を考慮すると、水の浸入を防止するために内部シール及びガスケットが必要となり得る。一形態では、水の浸入は、厳密に制御されない場合があるが、水が蒸発する経路は、考慮される。これは、湿度の高い作業環境によるものである。
【0476】
さらなる例では、可搬型ディスプレイユニットは、可搬型ディスプレイユニットへの水及び酸素の浸入を防止するために密閉式にシールされ得る。
【0477】
可搬型ディスプレイユニット3000、3500、4000のシールを提供するための例示的な特徴は、可搬型ディスプレイユニット4000について以下に記載される。本明細書は、可搬型ディスプレイユニット3000、3500、4000のいくつかの構成を開示する。記載された特徴及び機能性のいずれか1つ又は複数を、可搬型ディスプレイユニットのいずれかもう1つにおいて様々な組み合わせで使用することができる。
【0478】
さらなる例では、可搬型ディスプレイユニットは、交換のために様々な部品を取り外すことができるように、例えば切り離し可能なモジュール式であり得る。モジュール式ディスプレイユニットは、ディスプレイユニットと共に使用されるスクリーン又は回路基板の電気構成要素の交換を可能にする。
【0479】
可搬型ディスプレイユニット3000、3500、4000が高温環境で使用される場合、ユニット3000、3500、4000は、ヒートシンク、ヒートスプレッダ又は放熱要素を含み得る。
【0480】
可搬型ディスプレイユニット3000、3500、4000は、熱保護を提供するために能動的又は受動的な冷却を有し得る。
【0481】
可搬型ディスプレイユニット3000、3500、4000は、可搬型ディスプレイユニット3000、3500、4000の閾値温度(周囲温度又は内部温度)を超えたときにトリガされるアラームを含み得る。
【0482】
アラームは、可搬型ディスプレイユニット通知ライト4150、4150’、ベースユニット通知ライト240、スピーカS及び/又は以下に記載するスクリーン3051、3551、4051によって通知され得る。
【0483】
可搬型ディスプレイユニット3000、3500、4000のコネクタ3071、3571、4071は、ベースユニット50上の相補的なコネクタ2071、2071’若しくは医療用ポール、インキュベータ又は医療現場で通常使用されるものなどの他の構成要素などの別の支持構成要素上の相補的なコネクタ2071、2071’と係合するとき、ヒートシンクとして機能し得る。
【0484】
コネクタ3071、3571、4071及び相補的なコネクタ2071、2071’は、コネクタ3071、3571、4071及び相補的なコネクタ2071、2071’を介して可搬型ディスプレイユニット3000、3500、4000から熱を伝達するために、高い熱伝達能力を有する材料を含み得る。
【0485】
材料は、典型的には、非常に高い温度に向かってシフトすることなく熱エネルギーを吸収し、効率的な冷却のためにそれを環境に伝達するために、高い熱容量及び熱伝導率を有する。例示的な材料としては、例えばアルミニウム、アルミニウム合金、銅が挙げられる。
【0486】
ディスプレイユニットハウジング3001、3501、4001は、熱を環境に伝達するために利用可能な表面積を増加させるために、フィン又は同様の構造を含み得る。
【0487】
可搬型ディスプレイユニット3000、3500、4000は、ヒートシンク又は可搬型ディスプレイユニットの内部から周囲環境と接触する外部ヒートシンクへの熱伝達を支援するサーマルパッドを含み得る。サーマルパッドは、電気絶縁特性を提供し得る。サーマルパッドは、例えばシリコーン又はグラファイトを含み得る。
【0488】
ディスプレイユニットハウジング3001、3501、4001は、冷却ベントを含み得る。
【0489】
ディスプレイユニットハウジング3001、3501、4001は、内側ケーシングと外側ケーシングとを含み得る。内側ケーシングは、酸素及び水の浸入を防止するためにシールされ得るが、導電性材料のセクションを含み得る。外側ケーシングは、対流冷却のための放熱/空気流を可能にする冷却ベントを含み得る。
【0490】
可搬型ディスプレイユニットは、能動冷却を含み得る。一例では、能動冷却は、1つ又は複数のファンを含む。
【0491】
ファンは、可搬型ディスプレイユニットのバッテリからの電力によって又はベースユニット50からの電力を介して駆動することができる。
【0492】
ファンは、療法セッションが終了した後、例えば乾燥サイクルの一部として作動させることができる。乾燥サイクルでは、ベースユニット50のブロワが設定時間所定のモータ速度に電力供給され、加熱器プレートが低電力で運転されるか又はスイッチオフされ、呼吸導管内の加熱器ワイヤが所定の電力、例えばフル電力に起動される。乾燥サイクルは所定時間続く。
【0493】
同様に、乾燥サイクル又は乾燥モードが起動されると、可搬型ディスプレイユニット内のファンを所定時間起動するように信号が送信され、ファンは所定のモータ速度で駆動され得る。
【0494】
可搬型ディスプレイユニット3000、3500、4000は、可搬型ディスプレイユニットの内部及び/又は外部に熱反射材料を含み得る。これは、内部及び/又は外部の熱を反射するのに役立ち得る。
【0495】
熱反射材料は、熱放射(輻射熱)を反射するための放射バリアを形成し得、反射性で低放射率の表面により、バリアの一方の側から他方の側への熱伝達を防止又は最小限に抑える。材料は、反射テープ又は箔を含み得る。テープ又は箔は、例えばアルミニウムテープ又は箔を含み得る。テープ又は箔は、要素に対する耐性又は耐摩耗性のためにコーティングされ得る。
【0496】
本明細書でさらに記載するように、回路基板4004などの可搬型ディスプレイユニットの内部構成要素は、衝撃吸収特性を有する材料によって取り囲まれ得る。この材料は、(例えば、構成要素をシールすることによる)防水及び(その材料特性による)放熱も可能にし得る。
【0497】
シールに使用される場合、例示的な材料は、シリコーンゴムを含み得るか又はポリウレタンなどの任意の適切なエラストマーを含み得る。代わりに、例示的な材料は、特にシールが回路基板4004上にオーバーモールドされる場合、熱可塑性エラストマー及び/又は熱可塑性加硫物を含み得る。
【0498】
衝撃吸収のために使用される場合、例示的な材料は、衝撃吸収ポリマー、粘弾性ポリマー、粘性ポリマー又は他のポリマーを含み得る。例として、ゴム、ネオプレン及びシリコーンが挙げられる。
【0499】
これらの材料は、衝撃エネルギーをより大きい表面上に広げ、同時に吸収することにより、衝撃エネルギーを消散させる。これにより、衝撃からのエネルギーが材料に直接伝達されるため、内部構成要素が損傷することはない。
【0500】
さらに又は代わりに、注封材料、発泡体又はポリスチレンを使用することもできる。
【0501】
ディスプレイユニットハウジング3001、3501、4001は、電磁放射線及び任意選択的に他のタイプの放射線又は干渉(例えば無線周波数など)に対する保護を提供する1つ又は複数の特徴を含み得る。それは、可搬型ディスプレイユニット3000、3500、4000の内部構成要素を周囲から隔離する、ディスプレイユニットハウジング3001、3501、4001上又はそれらディスプレイユニットハウジング内のシールドを含み得る。
【0502】
例示的な材料は、シート金属、金属スクリーン又は金属発泡体を含む。例えば、材料は、銅、真鍮、ニッケル、銀、スチール、錫、アルミニウム箔、銅箔を含む。
【0503】
ケーブル3061、3561、4061が使用される場合、ケーブルは、内部ワイヤを外部環境から隔離するためのシールドを含み得る。
【0504】
可搬型ディスプレイユニット3000、3500、4000は、外部熱シールドと共に使用され得るか、又は外部熱シールドと組み合わせて提供され得る。外部熱シールドは、可搬型ディスプレイユニットの少なくとも一部を覆うように位置決めされるように構成され得る。
【0505】
熱シールドは、耐熱材料を含み得る。熱シールドは、可搬型ディスプレイユニット3000、3500、4000の熱反射材料について上記で概説した材料のいずれかを含み得る。材料は透明であり得る。
【0506】
熱シールドは、ベースユニット50又は異なる支持構成要素に取り付けることができる。いくつかの構成では、熱シールドは、ベースユニット50又は異なる支持構成要素に取り外し可能又は移動可能に取り付けられ得る。例えば、可搬型ディスプレイユニット3000、3500、4000を医療用ポール又は医療用スタンドで使用する場合、可搬型ディスプレイユニット3000、3500、4000を医療用ポール又は医療用スタンドに接続し、熱シールドを医療用ポール又は医療用スタンドに移動可能に取り付けて、可搬型ディスプレイユニット3000、3500、4000を取り囲むか又は別の方法で覆うようにし得る。
【0507】
いくつかの構成では、熱シールド及び可搬型ディスプレイユニット3000、3500、4000は、枢動アームに取り付けられ得る。熱シールドと可搬型ディスプレイユニット3000、3500、4000は、代替的に、それぞれの枢動アームに取り付けられ得る。
【0508】
熱シールド及び/又は可搬型ディスプレイユニットがその上で使用され得るアーム又は他の支持構成要素は、可搬型ディスプレイユニット3000、3500、4000及び/又は熱シールドが臨床医又は他の使用者によって移動可能に位置決めされることを可能にする、複数軸の枢動アームを含み得る。
【0509】
熱シールドは、可搬型ディスプレイユニットを取り囲むか又は覆って、外部の熱から保護するように、臨床医又は他の使用者によって移動可能である。
【0510】
熱シールドは、熱シールドと可搬型ディスプレイユニットとの間に空気のポケットを提供するように構成することができ、空気のポケットは、可搬型ディスプレイユニット3000、3500、4000からの熱を断熱するのに役立つ。
【0511】
可搬型ディスプレイユニット3000、3500、4000は、周囲状況の1つ又は複数のセンサを含み得る(例えば、スクリーンの輝度を調整するために使用することができる周囲光センサ)。可搬型ディスプレイユニット3000、3500、4000は、スピーカを含み得る。スピーカは可聴アラートに使用することができる。
【0512】
可搬型ディスプレイユニット3000、3500、4000は、呼吸補助装置を制御するためのダイヤル、スイッチ又はボタンBなど、又はより多くのユーザ入力構成要素を含み得る。ダイヤル、スイッチ又はボタンBは、タッチスクリーンとは別個であり得る。ダイヤル、スイッチ又はボタンは、療養モードの開始のための触覚フィードバックを提供し得る。
【0513】
ダイヤル、スイッチ又はボタンBは、ベースユニット50の機能を起動するために押すことができる。スイッチ又はボタンBを押すと、ベースユニット50の構成要素を制御するために、無線で又は接続された結合具により、結合具に沿って信号をベースユニット50に伝送することができる。一例では、ダイヤル、スイッチ又はボタンBは、ブロワの動作を制御するために押すことができる。この例では、ブロワの速度を上げ、送達される流量又は送達される圧力を増加させるために、ボタンが押され、押されたままにされる。スイッチ又はボタンBを離すと、ブロワを減速させて流量を減少させたり、送達圧力を減少させたりすることができる。このようなボタン機能は、患者に送達される圧力又は流れを手動で制御する際に使用することができる。代わりに、ボタンを押すことで加熱器ワイヤのスイッチを切るか、加熱器プレートのスイッチを切ることができる。
【0514】
可搬型ディスプレイユニット3000、3500、4000は、呼吸補助装置のベースユニット50の外面に接続されるため、それらが接続されるベースユニットの部分よりも大きい寸法にすることができる。例えば、可搬型ディスプレイユニット3000、3500、4000の幅は、スクリーンキャリア211の幅によって直接制限されず、スクリーンキャリアよりも広くすることができる。
【0515】
ベースユニット50に接続されたときの可搬型ディスプレイユニット3000、3500、4000の位置は、ベースユニット50へのガス入力部又は患者インターフェースへの呼吸導管16と干渉しない。
【0516】
図23~30及び
図37~41は、本明細書に記載の呼吸補助装置のいずれかと使用するための代替の可搬型ディスプレイユニット4000を示す。以下に記載されない限り、特徴、機能及びオプションは、可搬型ディスプレイユニット3000又は可搬型ディスプレイユニット3500と同じであり、同様の参照数字は、それぞれ1000及び500を加えて同様の部品を示す。
【0517】
上で概説したように、いずれか1つ又は複数の記載された特徴及び機能は、可搬型ディスプレイユニット3000、3500、4000のいずれかもう1つおいて様々な組み合わせで使用することができる。
【0518】
図31~37及び41~45は、
図5~8の呼吸補助装置の代替構成の追加的な詳細を示す。以下で違った風に記載されない限り、特徴、機能及びオプションは、
図5~8の呼吸補助装置と同じである。同様の参照番号は、
図5~8と同様の部品を示す。
【0519】
図31~37及び
図41~45の呼吸補助装置は、本明細書に開示された可搬型ディスプレイユニット3000、3500、4000のいずれかと共に使用することができる。
【0520】
少なくともいくつかの例示的な構成において、呼吸補助装置が提供され、この呼吸補助装置は、ベースユニット50と、可搬型ディスプレイユニット4000であって、ディスプレイユニットハウジング4001、スクリーン4051及び可搬型ディスプレイユニット4000をベースユニット50及び異なる支持構成要素に取り外し可能に接続するための少なくとも1つの接続特徴部4071を含む可搬型ディスプレイユニット4000と、可搬型ディスプレイユニット4000をベースユニット50に結合するための結合構成要素とを含む。
【0521】
異なる支持構成要素は、例えば、
図18A~22を参照して記載された支持構成要素の1つ又は複数を含み得る。
【0522】
可搬型ディスプレイユニット4000のベースユニット50及び異なる支持構成要素への取り外し可能な接続は、同じタイプの接続によるものであり得る。代わりに、可搬型ディスプレイユニット4000のベースユニット50及び異なる支持構成要素への取り外し可能な接続は、異なるタイプの接続によるものであり得る。
【0523】
結合構成要素は、可搬型ディスプレイユニット4000をベースユニット50に物理的に結合するためのケーブル4061を含み得る。
【0524】
ケーブルは、ベースユニット50から可搬型ディスプレイユニット4000へ電力を伝達し、且つ/又は可搬型ディスプレイユニット4000とベースユニット50との間でデータを通信するためのものであり得る。
【0525】
結合構成要素TC1は、可搬型ディスプレイユニット4000とベースユニット50との間でデータを通信するための無線通信インターフェースの構成要素を含み得る。
【0526】
少なくともいくつかの例示的な構成において、呼吸補助装置は、ベースユニット50と、可搬型ディスプレイユニット4000であって、ディスプレイユニットハウジング4001及びスクリーン4051を含む可搬型ディスプレイユニット4000と、可搬型ディスプレイユニット4000をベースユニット50に結合するための結合構成要素とを含み、ベースユニット50は、可搬型ディスプレイユニット4000をベースユニット50に取り外し可能に接続するために、可搬型ディスプレイユニット4000上の少なくとも1つの接続特徴部4071と協働するための少なくとも1つの相補的な接続特徴部2071を含む。
【0527】
結合構成要素は、可搬型ディスプレイユニット4000をベースユニット50に物理的に結合するためのケーブル4061を含み得る。
【0528】
ケーブルは、ベースユニット50から可搬型ディスプレイユニット4000に電力を伝達し、且つ/又は可搬型ディスプレイユニット4000とベースユニット50との間でデータを通信するためのものであり得る。
【0529】
結合構成要素は、可搬型ディスプレイユニット4000とベースユニット50との間でデータを通信するための無線通信インターフェースの構成要素を含み得る。
【0530】
呼吸補助装置は、加湿器を含み得る。代替構成では、呼吸補助装置は、加湿器を含まない可能性がある。
【0531】
図示の構成では、ベースユニットは、加湿チャンバ300(これらの図には示されていない)を受け入れるための凹部108を含む。加湿器の特徴及び機能は、本明細書に記載されているとおりであり得る。
【0532】
加湿器は、患者の頭部の高さより下に配置されるように構成される。
【0533】
いくつかの構成では、加湿器は、患者の高さより下又は患者のベッドの高さより下に配置されるように構成される。
【0534】
ベースユニット/加湿器は、呼吸補助装置が使用のためにセットアップされると、最も低い地点になる。
【0535】
呼吸補助装置は、加湿器と流体連通する呼吸回路をさらに含むことができ、呼吸回路は、患者にガスを送達するための患者インターフェースを含む。
【0536】
呼吸回路及び加湿器は、加湿器が患者の頭部の高さより下に配置されたとき、呼吸回路に蓄積する凝結水が患者インターフェースに集まるのではなく、加湿器に戻ることを促すように構成される。呼吸回路は、本明細書に記載されるタイプのいずれかであり得る。
【0537】
可搬型ディスプレイユニット4000は、ベースユニット50及び/又は加湿器より上方に配置されるように構成される。
【0538】
可搬型ディスプレイユニット4000及び加湿器は、ディスプレイユニットが加湿器より上方にあるとき、可搬型ディスプレイユニット4000が、加湿器より上方の高い位置から、任意選択的に使用者の目の高さ又はその近くで、呼吸補助装置の使用者相互作用及び制御を可能にするように構成される。
【0539】
高い位置は、ベースユニット50から離れていてもよく、ベースユニット50及び加湿器よりも垂直方向に高くてもよい。
【0540】
少なくとも1つの接続特徴部4071は、ベースユニット50の少なくとも1つの相補的な接続特徴部2071と係合可能であり得る。
【0541】
可搬型ディスプレイユニット4000の少なくとも1つの接続特徴部4071は、第1の接続構成要素4071’を含み得る。
【0542】
ベースユニットの相補的な接続特徴部2071は、ベースユニット50上及び/又は異なる支持構成要素上の第2の接続構成要素を含み得る。
【0543】
第1の接続構成要素及び第2の接続構成要素は、スライド式コネクタの構成要素であり得る。
【0544】
スライド式コネクタは、ダブテールコネクタを含み得る。
【0545】
第1の構成要素4071’及び第2の構成要素2071は、一方の構成要素の他方の構成要素に対するスライド動作において互いに係合可能であり得る。例えば、第1の構成要素4071’は、一方の構成要素の他方の構成要素に対するスライド動作において第2の構成要素2071と係合可能であり得る。
【0546】
1つの例示的な構成では、第1の構成要素4071’のスライド動作は、第2の構成要素2071に対する前方へのスライド動作であり得る。
【0547】
一旦係合されると、第1の構成要素4071’と第2の構成要素2071とは、第2の構成要素2071に対して第1の構成要素4071’を第1の方向に対して横方向に相対的に移動させようとしても係合解除することができない場合がある。第1の構成要素4071’は、第2の構成要素2071に対して第1の構成要素4071’を第1の方向とは反対の第2の方向に相対的に移動させることによってのみ、第2の構成要素2071から係合解除可能であり得る。
【0548】
1つの例示的な構成では、第2の方向は後方である。
【0549】
第1の構成要素4071’及び第2の構成要素2071の一方は、雄型構成要素から構成され得、第1の構成要素4071’及び第2の構成要素2071の他方は、雄型構成要素を受容する相補的な雌型構成要素から構成され得る。例えば、雄型構成要素は、可搬型ディスプレイユニット4000に設けられ、雌型構成要素は、ベースユニット50又は異なる支持構成要素に設けられ得る。代わりに、雌型構成要素は、可搬型ディスプレイユニット4000に設けられ、雄型構成要素は、ベースユニット50’又は異なる支持構成要素に設けられ得る。
【0550】
図26は、第1の構成要素4071’の例示的な構成を示す。
図31~33は、第2の構成要素2071の例示的な構成を示す。
【0551】
第1の構成要素4071’は、典型的には、ディスプレイユニットハウジングのベース4009上又は中に位置決めされる。
【0552】
第1の構成要素4071’は、ディスプレイユニットハウジング4001上の任意の適切な位置に設けられ得る。例えば、ディスプレイユニットの後壁4005に向かって、ディスプレイユニットの前壁4003に向かって及び/又はディスプレイユニットハウジング4001の側壁4007の一方又は他方に向かってである。
【0553】
例えば、
図31~33に示される第2の構成要素2071とインターフェースするために、第1の構成要素4071’は、
図26に示されるものと比較して、ディスプレイユニットの前壁4003に向かって位置決めされ得る。
【0554】
第1の構成要素4071’は、より簡単な接続を可能にするためにディスプレイユニットハウジング4001から突出させることができるか、又はよりスリムな構成を提供するためにディスプレイユニットハウジング4001内に凹ませることができる。
【0555】
第2の構成要素2071は、ベースユニット50から突出し得るか、又はベースユニット50に凹設され得る。第2の構成要素2071は、ベースユニット上の任意の適切な位置に設けることができる。
【0556】
同じオプションが、他の記載されたコネクタ構成要素及び相補的なコネクタ構成要素のいずれにも利用可能である。
【0557】
図示の構成では、第1の構成要素4071’は舌部を含み、第2の構成要素2071は、舌部のための受け部又はクレードルを含む。受け部は、第1の構成要素4071’が第2の構成要素2071に接続されたとき、舌部の一部を保持するためのクレードルとして機能し得る。
【0558】
第1の構成要素4071’(すなわち舌部)及び第2の構成要素2071(すなわち受け部又はクレードル)は、ダブテールコネクタの構成要素を含み得る。
【0559】
舌部は、ディスプレイユニットハウジング4001に接続された近位部分4071aと、遠位部分4071bとを有する。舌部は、舌部の長さ方向に沿ってディスプレイユニットハウジング4001に接続され得るか、又は近位端4071aのみがディスプレイユニットハウジング4001に接続され得る。舌部は、ディスプレイユニットハウジング4001と一体的に形成され得るか、又はディスプレイユニットハウジング4001に留められ得る。
【0560】
受け部は、前方壁2075と、2つの側壁2077と、2つの内側に向けられたフランジ2079とを含む。フランジ2079は、フランジ間に比較的狭い間隔2081を提供するように離間されている。前方壁2075の反対側のハウジングの端部は、間隔2081よりも広い比較的広い開口部2083’を画定する。
【0561】
可搬型ディスプレイユニット4000は、ベースユニットに対する可搬型ディスプレイユニットのスライド動作により、ベースユニット50のハウジングに接続し、ベースユニット50のハウジングから分離する。図示の構成では、第1の構成要素4071’の遠位部分4071bは、フランジ2079の下で接続ハウジングに挿入され、前方にスライドさせられて、遠位部分4071bがフランジ内に実質的に受容され、近位部分4071aがフランジ間に位置決めされる。ベースユニット50の接続特徴部は角度が付けられているため、重力は、可搬型ディスプレイユニット4000をベースユニット50と接続した状態で保持するのに役立つ。可搬型ディスプレイユニット4000をベースユニットから分離するには、第1の構成要素4071’がフランジ2079を抜け切るまで、可搬型ディスプレイユニットをスクリーンキャリア211に対して後方にスライドさせる。
【0562】
接続は、使用者が、ベースユニット50に接続された状態で可搬型ディスプレイユニット4000を持ち上げることによってベースユニット50を持ち上げることができるようなものであり得る。
【0563】
代替構成では、第1の構成要素4071’は、接続特徴部3071について示され、記載された構成を有し得る。この実施形態の機能性は、記載されたものと実質的に同じである。
【0564】
呼吸補助装置は、相補的な接続特徴部2071を含むディスプレイ取り付け構成要素2072を含み得る。
【0565】
ディスプレイ取り付け構成要素2072は、ベースユニット50に接続可能である。
【0566】
ディスプレイ取り付け構成要素2072は、ベースユニット50のスクリーンキャリア211に接続可能であり得るか、又はベースユニット50のメインハウジング100に接続可能であり得る。ディスプレイ取り付け構成要素2072は、ベースユニット50のメインハウジング100又はスクリーンキャリア211に取り外し可能に接続され得る。
【0567】
ディスプレイ取り付け構成要素2072は、留め具、一体化されたクリップ特徴部又はそれらに類するものによってベースユニット50に接続し得る。
【0568】
ディスプレイ取り付け構成要素2072は、ディスプレイ取り付け構成要素2072によってベースユニット50に入るか、又は他の方法でベースユニット50に固定されるケーブル4061を受け入れるためのケーブル受け部2072aを含み得る。ディスプレイ取り付け構成要素2072を取り外すことにより、ケーブル4061をベースユニット50から切り離して交換することができる。
【0569】
図31及び37に示すように、ディスプレイユニット取り付け構成要素2072は、スクリーンキャリア211の上面211aを比較的水平で薄型にすることを可能にし、ディスプレイ取り付け構成要素2072は、スクリーン取り付け構成要素2072に接続されたとき、可搬型ディスプレイユニット4000に高さを提供し、任意選択的に増加した角度を提供する。
【0570】
比較的急勾配のディスプレイ取り付け構成要素2072が使用される場合、第1の構成要素4071は、クリアランスを提供するために、可搬型ディスプレイユニット4000の前壁4003の近くに提供され得る。比較的平坦なディスプレイ取り付け構成要素2072が使用される場合、第1の構成要素4071は、
図26に示される位置に設けられ得るか、又は可搬型ディスプレイユニット4000の他の場所に設けられ得る。
【0571】
ディスプレイ取り付け構成要素2072及びベースユニット50(例えば、スクリーンキャリア211又はメインハウジング100)は、メインハウジング100への水の浸入を抑制するために互いに係合する相補的な舌部と溝の係合特徴部を含み得る。
【0572】
代替構成では、相補的な接続特徴部2071は、スクリーンキャリア211又はメインハウジング100の一部として設けられ得る。すなわち、相補的な接続特徴部2071は、スクリーンキャリア211又はメインユニットハウジング100の一部として一体的に形成され得る。
図44は、その配置の例示的な構成を示す。
【0573】
この構成では、ケーブル4061は、メインハウジング100又はスクリーンキャリア211に取り付けられ得る。
【0574】
可搬型ディスプレイユニット4000の代替構成では、第1の構成要素4071は、接続特徴部3071又は接続特徴部3571について記載した構成を有し得る。
【0575】
可搬型ディスプレイユニット4000は、可搬型ディスプレイユニット4000とベースユニット50との接続時に、ベースユニット50上の相補的な保持特徴部2074と積極的に係合するように構成される保持特徴部4074を含み得る。
【0576】
したがって、可搬型ディスプレイユニット4000及びベースユニット50は、可搬型ディスプレイユニット4000とベースユニット50との接続時に互いに積極的に係合する相補的な保持特徴部4074、2074(
図26及び44)を含み得る。可搬型ディスプレイユニット4000の保持特徴部4074は、可搬型ディスプレイユニット4000とベースユニット50との接続時に、ベースユニット50の相補的な保持特徴部2074と係合するように構成される。
【0577】
保持特徴部4074、2074は、互いに積極的に係合する。
【0578】
保持特徴部4074、2074は、ベースユニット50からの可搬型ディスプレイユニット4000の切り離しを可能にするために、係合解除を必要とし得る。保持特徴部4074、2074は、ベースユニット50からの可搬型ディスプレイユニット4000の切り離しを可能にするために、互いの係合から選択的に解放可能であり得る。
【0579】
例示的な構成では、可搬型ディスプレイユニット4000上の保持特徴部4074は、ベースユニット50上の相補的な突起又は凹部2074と係合可能な突起又は凹部を含む。
【0580】
保持特徴部2074、4074は、ベースユニット上の対応するクリップ又はバックル部分と係合可能なクリップ又はバックル型構造を含み得る。保持特徴部2074、4074は、特徴部を互いの間で解放可能に係合又は係合解除するために、使用者が特徴部の一方を他方から物理的に押圧又は係合することを必要とするようなものであり得る。
【0581】
保持特徴部は、例えば細長い、丸い又は多角形など、任意の適切な形状を有し得る。
【0582】
保持特徴部4074、2074は、接続特徴部4071、2071上に設けられ得るか、接続特徴部4071、2071に隣接して設けられ得るか、又は可搬型ディスプレイユニット4000及びベースユニット50上の他の場所に設けられ得る。
【0583】
例えば、保持特徴部4074の一方を第1の接続特徴部4071の舌部に設け、他方の保持特徴部2074を第2の接続特徴部2071の受け部に設け得る。
【0584】
代替構成では、第1の保持特徴部4074は、可搬型ディスプレイユニットハウジング4001に設けられ得、第2の保持特徴部2074は、例えば、スクリーンキャリア211又はメインハウジング100上など、ベースユニット50に設けられ得る。
【0585】
可搬型ディスプレイユニット4000上又はベースユニット50上の保持特徴部4074、2074は、可搬型ディスプレイユニット4000又はベースユニット50の選択的に移動可能な部分に設けられ得、選択的に移動可能な部分の選択的な移動により、保持特徴部4074、2074を互いに係合解除して、接続特徴部4071及び相補的な接続特徴部2071を互いに係合解除することができるようにし得る。
【0586】
図44に示す構成では、保持特徴部2074は、スクリーンキャリア211上においてその前端に又はその前縁に向かって設けられ得る。保持特徴部2074の位置又は保持特徴部2074に隣接する位置で方向DFに下向きの力を加えると、保持特徴部4074、2074が互いに係合解除される。それにより、可搬型ディスプレイユニット4000をベースユニット50に対して後方にスライドさせることにより、接続特徴部4071と相補的な接続特徴部2071とが互いに係合解除されることが可能になる。
【0587】
下向きの力DFが加えられる位置は、可搬型ディスプレイユニット4000がハウジング50に接続されたときにアクセスできるように露出される。
【0588】
相補的な接続特徴部2071が異なる支持構成要素上で使用される場合、保持特徴部2074は、その異なる支持構成要素上に設けられ得る。
【0589】
保持特徴部4074、2074は、可搬型ディスプレイユニット4000とベースユニット50との間の摩擦係合を強化し、且つ/又は可搬型ディスプレイユニット4000とベースユニット50との完全な接続の触覚的及び/又は可聴フィードバックを提供し得る。
【0590】
同じ接続特徴部4071及び相補的な接続特徴部2071を、可搬型ディスプレイユニット4000とベースユニット50との接続及び異なる支持構成要素との接続に使用し得る。代わりに、異なる接続特徴部を使用し得る。
【0591】
上記で概説したように、追加的又は代替的な接続特徴部4071は、磁石を含み得、接続に磁力を主に使用し得るか、又は接続を付勢するために磁力を使用し得る。
【0592】
例えば、可搬型ディスプレイユニット4000とベースユニット50/異なる支持構成要素の一方は、1つ又は複数の磁石を含み得、可搬型ディスプレイユニット4000とベースユニット50/異なる支持構成要素の他方は、1つ又は複数の磁石又は磁化可能材料を含み得る。可搬型ディスプレイユニット4000又はベースユニット50/異なる支持構成要素上の磁石は、可搬型ディスプレイユニット4000及びベースユニット50/異なる支持構成要素の他方上の磁石又は磁化可能材料と協働し得る。
【0593】
例示的な構成では、少なくとも1つの接続特徴部4071は、磁石4071’’をさらに含み得る。
【0594】
磁石4071’’は、ベースユニット50(
図31)及び/又は異なる支持構成要素上の磁石又は磁化可能材料2071’’と協働するように構成される。
【0595】
代替構成では、ベースユニット50及び/又は異なる支持構成要素は、磁石を含み得、可搬型ディスプレイユニット4000は、磁石又は磁化可能材料を含み得る。これは、コネクタ4071及び相補的なコネクタ構成要素2071に加えて提供され得る。これにより、コネクタ4071と相補的なコネクタ構成要素2071によって提供される接続が強化される可能性がある。
【0596】
いくつかの構成では、少なくとも1つの接続特徴部4071は、可搬型ディスプレイユニットをベースユニット50に取り外し可能に接続するための第1の接続特徴部4071’’を含み、可搬型ディスプレイユニット4000を異なる支持構成要素に取り外し可能に接続するための第2の接続特徴部4071’を含み、第1の接続特徴部は、第2の接続特徴部と異なる。
【0597】
いくつかの構成では、第1の接続特徴部4071’’は、ベースユニット50に対する可搬型ディスプレイユニット4000の比較的弱い接続を提供するように構成され、第2の接続特徴部4071’は、異なる支持構成要素に対する可搬型ディスプレイユニット4000の比較的強い接続を提供するように構成される。
【0598】
この構成により、可搬型ディスプレイユニット4000をベースユニット50から容易に切り離すことができるため、可搬型ディスプレイユニット4000を持ち上げても、ベースユニット50が不注意に動かされたり、支持面から持ち上げられたりすることがなく、これは、ベースユニットの移動が、提供される療法に影響を及ぼし得るため、療法が提供されている場合に重要であり得る。それは、緊急事態の際に可搬型ディスプレイユニット4000に容易にアクセスし、使用することを可能にする可能性もあり、例えば、第1の接続特徴部4071’’によって提供される比較的弱い接続は、可搬型ディスプレイユニット4000をベースユニット50から係合解除及び/又は取り外すことなく、可搬型ディスプレイユニット4000をベースユニット50から迅速に取り外すことを可能にする。さらに、可搬型ディスプレイユニット4000は、第2の接続特徴部4071’によって提供される比較的強力な接続によって異なる支持構成要素から不注意に切り離される可能性が低く、これにより、可搬型ディスプレイユニット4000が異なる支持構成要素から切り離されたり落とされたりする可能性が低減される。これは、異なる支持構成要素が、例えば医療用ポールなどの可搬型構成要素である場合に特に有利である。
【0599】
例えば、第1の接続特徴部4071’’は、上述した磁気接続配置の一部を構成することができ、第2の接続特徴部4071’は、上述したようなスライド式コネクタの第1の構成要素を構成することができる。
【0600】
したがって、例示的な構成では、第1の接続特徴部4071’’は、ベースユニット50上の磁石又は磁化可能材料と協働するように構成される磁石を含む。代わりに、第1の接続特徴部4071’’は、ベースユニット50上の磁石と協働するように構成される磁化可能材料を含み得る。
【0601】
この構成における第2のコネクタ特徴部4071’は、異なる支持構成要素上のスライド式コネクタの第2の構成要素と係合可能なスライド式コネクタの第1の構成要素を構成し得る。異なる支持構成要素は、例えば受け部など、上述したスライド式コネクタの第2の構成要素を構成し得る。
【0602】
第1の接続特徴部4071’’は、異なる支持構成要素のための追加的な第2の接続を提供し得る。すなわち、磁気接続は、異なる支持構成要素の主要コネクタでない可能性があるが、第2の接続特徴部4071’によって提供される接続の強度を追加し得る。
【0603】
接続特徴部4071、2071は、可搬型ディスプレイユニット4000のベース4009及びスクリーンキャリア211の上面211aに設けられるのではなく、可搬型ディスプレイユニット4000及び/又はベースユニット50の他の場所に設けることもでき、接続方向及び取り外し方向はそれに応じて変化する。
【0604】
呼吸補助装置は、可搬型ディスプレイユニット4000をベースユニット50に接続する間、可搬型ディスプレイユニット4000とベースユニット50との位置合わせを補助するための少なくとも1つの位置合わせ特徴部を含み得る。
【0605】
少なくとも1つの位置合わせ特徴部は、ベースユニット50上及び/又は可搬型ディスプレイユニット4000上に設けることができる。
【0606】
少なくとも1つの位置合わせ特徴部は、ベースユニット50上の位置合わせ面であって、可搬型ディスプレイユニット4000上の相補的な位置合わせ面と相互作用するように構成された位置合わせ面を含み得る。
【0607】
例えば、
図26及び45の構成では、ベースユニット50及び任意選択的にベースユニット50のディスプレイ取り付け構成要素2072は、可搬型ディスプレイユニット4000上の少なくとも1つの相補的な位置合わせ面4076と相互作用するように構成された少なくとも1つの位置合わせ面2076を含む。
【0608】
ベースユニット50及び可搬型ディスプレイユニット4000は、1つ、2つ、3つ又はそれを超える相補的な位置合わせ面をそれぞれ含み得る。
【0609】
スライド式コネクタが使用される場合、位置合わせ面2076、4076は、ベースユニット50との可搬型ディスプレイユニットのスライド式接続及び切り離し方向と平行になるように方向付けられる。
【0610】
図示の構成では、位置合わせ面2076は、ベースユニットの受け部の側壁によって提供され、位置合わせ面4076は、ディスプレイユニットハウジング1004のベース4009のチャネル又は溝の壁によって提供される。位置合わせ面は、代替的に、ベースユニット50及び可搬型ディスプレイユニット4000上の他の壁又は部材によって提供され得る。例えば、位置合わせ面は、ベースユニット50及び可搬型ディスプレイユニット4000の他方の相補的な突出部又は凹部と相互作用するベースユニット50又は可搬型ディスプレイユニット上の突出部によって提供され得る。
【0611】
相補的な位置合わせ面4076とコネクタ4071の舌部との間にチャネルを設けて、ベースユニットの受け部の壁を受けるための空間を提供することができる。
【0612】
図45は、ベースユニット50の代替構成を示す。この構成では、受け部2071’はコネクタ4071を受けるように構成される。しかしながら、受け部2071’は
図44のフランジ2079を含まない。代わりに、受け部2071’は、その長さに沿って拡大された領域2083を含む。
【0613】
コネクタ4071の舌部は、可搬型ディスプレイユニット4000が、磁石及び/又は磁化可能材料を含む磁気配置を介してベースユニット50に接続されたとき、
図45の受け部2071’に受け入れられるように構成される。
【0614】
この構成では、受け部2071’は、コネクタ4071の舌部の位置合わせ特徴部/ロケータとして機能するが、可搬型ディスプレイユニット4000とベースユニット50との間の主要な接続特徴部としては機能しない。
【0615】
コネクタ4071の舌部は、磁石を含み得、受け部2071’は、磁石又は磁化可能な材料を含み得るか、又はその逆であり得る。
【0616】
この位置合わせ特徴部/ロケータに加えて、ベースユニット50は、上述したように、1つ又は複数の位置合わせ特徴部2076を有し得る。
【0617】
図45の受け部2071は、メインハウジング100、スクリーンキャリア211又は
図43を参照して上述したタイプのディスプレイユニット取り付け部2072に設けることができる。
【0618】
ベースユニット50について示した構成では、ベースユニットは、ハンドル部分506もレバー500も有していない。代替的な構成では、ハンドル部分又はレバーが設けられ得る。
【0619】
可搬型ディスプレイユニット4000及びベースユニット50について示した構成では、可搬型ディスプレイユニット4000のスペースが最大化されている。例えば
図37に示すように、可搬型ディスプレイユニット4000は、ベースユニット50のメインハウジング100と少なくとも同じ幅とすることができ、ベースユニットのメインハウジング100の後縁を越えて突出するのに十分な大きさであり得る。ベースユニット50に接続されたときの可搬型ディスプレイユニット4000の位置は、ベースユニット50’へのガス入力部及び患者インターフェースへの患者導管16と干渉しない。
【0620】
ベースユニット50は、ガスをベースユニットのフィルタに送達するためのフィルタ入口115を含み得る。フィルタ入口115’は、ベースユニット50のメインハウジング100の後部の角部又はそれに隣接して設けることができる。フィルタ入口115は、可搬型ディスプレイユニット4000がベースユニット50に接続されるとき、可搬型ディスプレイユニット4000の一部の下に位置し得る。
【0621】
いくつかの例示的な構成では、可搬型ディスプレイユニット3000、3500、4000は、通知ライトを設けられ得る。いくつかの構成では、呼吸補助装置のための可搬型ディスプレイユニット4000が提供され、可搬型ディスプレイユニットは、ディスプレイユニットハウジング4001と、スクリーン4051と、可搬型ディスプレイユニット4000を呼吸補助装置のベースユニット50に取り外し可能に接続するための少なくとも1つの接続特徴部4071と、通知ライト4150、4150’とを含む。
【0622】
【0623】
ディスプレイユニットハウジング4001は、前壁4003、後壁4005、反対側にある側壁4007及び底壁4009を含む。
【0624】
図示の構成では、通知ライト4150、4150’は、ディスプレイユニットハウジング4001の少なくとも1つの外面内又は外面上に設けられている。通知ライト4150、4150’は、より良好な視認性のために、外面から外側に突出し得る。
【0625】
通知ライトは、任意の壁/表面又は壁/表面の任意の組み合わせの上又は中に存在し得る。
【0626】
一例として、
図28に示す構成では、通知ライト4150は、ディスプレイユニットハウジング4001の後壁4005及び底壁4009に設けられる。別の例として、
図29に示す構成では、通知ライト4150’は、ディスプレイユニットハウジング4001の後壁4005に設けられる。
【0627】
通知ライト4150、4150’は、スクリーン4051を含む可搬型ディスプレイユニットの少なくとも一部から見えることがある。いくつかの構成では、ディスプレイユニットハウジング4001は、ディスプレイユニットハウジングの上面4013に透明部分を含み、通知ライトは、透明部分を通して見える。透明部分は、任意の表面又は表面の組み合わせ内に存在し得る。
【0628】
いくつかの構成では、通知ライト4150、4150’は、通知ライト4150、4150’が可搬型ディスプレイユニットの少なくとも背面、上面、左側面、右側面及び底面から見えるように、ディスプレイユニットハウジング4001の背面から突出する。通知ライトは、任意の表面又は表面の組み合わせから突出し得る。
【0629】
いくつかの構成では、通知ライトは、可搬型ディスプレイユニットの少なくとも背面、上面、左側面、右側面及び底面から見える。
【0630】
通知ライト4150、4150’は、可搬型ディスプレイユニット4000の周囲の実質的に360度の視野角から見ることができる。
【0631】
通知ライト4150、4150’は、ディスプレイユニットハウジング4001内に設けられ得る。ディスプレイユニットハウジング4001は、通知ライトが透明部分を通して見えるように透明部分を含み得る。
【0632】
いくつかの構成では、ディスプレイユニットハウジング4001は、少なくとも1つの透明部分を含み、通知ライト4150は、ディスプレイユニットハウジング4001の周囲360度から見えるように、少なくとも1つの透明部分を通して見える。透明部分は、360度の可視性を提供するために、ディスプレイユニットハウジング4001から突出し得る。
【0633】
通知ライト4150、4150’は、アラーム状態に応答して視覚的アラートを提供するように構成され得る。
【0634】
アラーム状態は、可搬型ディスプレイユニット4000のアラーム状態及び/又は呼吸補助装置のアラーム状態を含み得る。
【0635】
呼吸補助装置の例示的なアラーム状態には、目標酸素に到達できないこと、療法オフ時に酸素が検出されたこと、目標未満のSpO2、高度の漏れ、チャンバの漏れ、空チャンバ、交流電流がないこと、患者端温度センサ読取値が閾値温度を超えていること、加熱器プレート温度センサ読取値が閾値温度を超えていることの1つ又は複数が含まれる。
【0636】
可搬型ディスプレイユニットの例示的なアラーム状態には、可搬型ディスプレイユニット50と呼吸補助装置のベースユニットとの間のケーブル4061の切断、呼吸補助装置からの物理的又は無線通信の切断、呼吸補助装置との通信待ち時間の不良の1つ又は複数が含まれる。
【0637】
通知ライト4150、4150’は、1つ又は複数の光要素を含み得る。例えば、通知ライト4150、4150’は、1つ又は複数のLEDを含み得る。代替的な構成では、通知ライト4150、4150’は、スクリーン4051又はボタンBなどのユーザ入力構成要素のバックライトを構成し得る。その構成では、ディスプレイユニットハウジングは、視覚的な通知中にバックライトが見えるように透明部分を含み得る。
【0638】
通知ライト4150、4150’は、異なる色の複数のライトを含み得る。例えば、通知ライト4150、4150’は、異なる色の複数のLEDを含み得るか、又はマルチカラー/RGB LEDを含み得る。
【0639】
LEDは、使用者又は臨床医がアラーム状態を識別するために使用するシーケンス又はパターンで点灯できるように、一列に並べて設けることができる。パターン又はシーケンスは、複数のLEDを点灯/非点灯のシーケンスで点灯して、認識可能な及び/又は繰返しパターンを形成し得、パターン又はシーケンスは、追加的又は代替的に、パターンを定義する異なる色でLEDの点灯を定義し得る。
【0640】
通知ライト4150、4150’は、ディスプレイユニットハウジング4001の壁の少なくとも1つの一部に沿って延びる細長いライトバーとして構成することができる。いくつかの実施形態では、細長いライトバーは、ディスプレイユニットハウジング4001から外側に突出し得る。
【0641】
通知ライト4150、4150’は、例えば、クリップ構成を介して又は留め具若しくは接着剤を介してディスプレイユニットハウジングに接続され得る。
図30は、例示的なクリップ構成を示す。その構成では、2つの反対側にある突起4151が、ディスプレイユニットハウジング4001の壁4005の壁縁4005’に対して係合する。突起4151は、通知ライト4150’の壁との比較的容易な係合を可能にするが、通知ライト4150’の壁からの係合解除を抑制するために、テーパ状であり得る。
【0642】
通知ライト4150、4150’とディスプレイユニットハウジング4001との間に例えばOリングなどのシール又はガスケット4155を設けて、水及び/又は酸素の浸入に対してディスプレイユニットハウジングを密閉式にシールすることを補助し得る。
【0643】
シール又はガスケットは、シリコーン又は任意の他の適切な材料を含み得る。
【0644】
可搬型ディスプレイユニットは、
図27に概略的に示すように、通知スピーカSをさらに含み得る。
【0645】
代替構成では、可搬型ディスプレイユニットは、スピーカを含むが、通知ライトを含まない場合がある。
【0646】
通知スピーカSは、アラーム状態に応答して音声アラートを提供するように構成される。
【0647】
アラーム状態は、可搬型ディスプレイユニット4000のアラーム状態及び/又は呼吸補助装置のアラーム状態を含み得る。
【0648】
呼吸補助装置の例示的なアラーム状態には、目標酸素に到達できないこと、療法がオフのときに酸素が検出されたこと、目標未満のSpO2、高度の漏れ、チャンバの漏れ、空のチャンバ、交流電流がないこと、患者端温度センサ測定値が閾値温度を超えていること、加熱器プレート温度センサ測定値が閾値温度を超えていることの1つ又は複数が含まれる。
【0649】
可搬型ディスプレイユニットの例示的なアラーム状態には、可搬型ディスプレイユニットと呼吸補助装置のベースユニット50との間のケーブル4061の切断、呼吸補助装置からの物理的又は無線通信の切断、呼吸補助装置との通信待ち時間の不良又は可搬型ディスプレイユニットがベースユニットともはや近接していないこと若しくはベースユニットから予め定義された許容範囲外に移動したこと(これは、例えば、ディスプレイユニットとベースユニットとの間の待ち時間が閾値を超えることによって示され得る)の1つ又は複数が含まれる。
【0650】
いくつかの構成では、通知ライト4150、4150’及び通知スピーカSは、アラートを提供するために組み合わせて動作するように構成される。すなわち、通知ライト4150、4150’が視覚的なアラートを発するとき、通知スピーカSは可聴アラートを発し得る。
【0651】
通知ライト4150、4150’を含み、任意選択的に通知スピーカSを含む可搬型ディスプレイユニットは、ベースユニット50を有する呼吸補助装置と共に使用され得るか、又はそれと組み合わせて提供され得る。
【0652】
いくつかの構成では、ガスポート21を有するハウジング100を有するベースユニット50を含む呼吸補助装置と、上記の可搬型ディスプレイユニット4000との組み合わせが提供される。例示的な構成を
図31~
図37に示す。
【0653】
ベースユニット50は、ベースユニット通知ライト240を含み得る。
【0654】
図示の構成では、ベースユニット通知ライト240は、ベースユニット50の少なくとも1つの外面内又は外面上に設けられている。
【0655】
ベースユニット通知ライト240は、ベースユニット50のハウジング100又はスクリーンキャリア211又は囲い板190内に設けられ得る。ベースユニット50のハウジング100又はスクリーンキャリア211又は囲い板190は、透明部分を含み得、通知ライト240は、透明部分を通して視認可能であり得る。
【0656】
一例として、図示の構成では、ベースユニット通知ライト240は、ベースユニットの上壁の上又は上壁内に設けられている。例えば、ベースユニット通知ライト240は、スクリーンキャリア211の上壁内に設けられ得る。代わりに、ベースユニット通知ライト240は、メインハウジング100の上壁内に設けられ得る。別の代替案として、ベースユニット通知ライト240は、スクリーンキャリア211又はメインハウジング100の異なる壁内に設けられ得る。
【0657】
ベースユニット通知ライト240は、ベースユニットから外側に突出し得る。
【0658】
ベースユニット通知ライト240は、ベースユニットの少なくとも上部から視認可能であり得る。
【0659】
図37に示すように、ベースユニット通知ライト240は、有利には、可搬型ディスプレイユニット4000がベースユニット50に接続されるとき、ベースユニット50の上部前方領域から視認可能である。
【0660】
ベースユニット通知ライト240は、アラーム状態に応答して視覚的なアラートを提供するように構成され得る。
【0661】
アラーム状態は、可搬型ディスプレイユニット4000のアラーム状態及び/又は呼吸補助装置のアラーム状態を含み得る。
【0662】
例示的なアラーム状態には、可搬型ディスプレイユニット4000と呼吸補助装置のベースユニット50との間のケーブル4061の切断、呼吸補助装置からの物理的又は無線通信の切断、呼吸補助装置との通信待ち時間の不良の1つ又は複数が含まれる。
【0663】
いくつかの構成では、可搬型ディスプレイユニット通知ライト4150、4150’及びベースユニット通知ライト240は、アラートを提供するために組み合わせて動作するように構成される。すなわち、可搬型ディスプレイユニット通知ライト4150、4150’が視覚的アラートを発するとき、ベースユニット通知ライト240は、対応する又は同じ視覚的アラートを発し得る。それらは、通知スピーカSからの可聴アラートと組み合わせてこれらのアラートを発し得る。
【0664】
ベースユニット通知ライト240は、1つ又は複数の光要素240aを含み得る。例えば、ベースユニット通知ライト240は、1つ又は複数のLEDを含み得る。
【0665】
ベースユニット通知ライト240は、ベースユニット50の一部に沿って又はベースユニット50の一部、例えばベースユニットのスクリーンキャリア211の前方部分にわたって延びる細長いライトバーとして構成され得る。例示的な構成のライトバー240’が
図36に示されている。
【0666】
ベースユニット通知ライト240は、異なる通知条件に応答して異なる色を示すように構成され得る。通知条件は、可搬型ディスプレイユニット4000に関連し得る。
【0667】
例えば、ベースユニット通知ライト240は、可搬型ディスプレイユニット4000がベースユニット50に適切に接続されていることを示すために第1の色(例えば緑色)の光を示すことがあり、可搬型ディスプレイユニット4000がベースユニット50に適切に接続されていないことを示すために第2の色(例えば赤色)の光を示すことがある。別の例として、ベースユニット通知ライト240は、ベースユニットと可搬型ディスプレイユニットとの間に電力接続があるがデータ接続がないとき、ベースユニットと可搬型ディスプレイユニットとの間にデータ接続があるが電力接続がないときのために、異なる色の光を示すことがある。
【0668】
ベースユニット通知ライト240が複数の光要素240aを含む場合、光要素は、異なる通知色を示すために互いに異なる色を有し得る。
【0669】
例えば
図32及び
図34~
図36に示すように、ベースユニット50は、可搬型ディスプレイユニットとベースユニット50の主回路基板272(
図4D)との間のデータ通信を提供するための相互接続回路基板271を含み得る。相互接続回路基板は、プリント回路基板であり得る。ベースユニット通知ライト240は、相互接続回路基板271に連結され得る。
【0670】
光要素240aは、相互接続回路基板271に連結され得るか、又は相互接続回路基板271上に設けられ得る。
【0671】
1つの例示的な構成では、光要素240aは、相互接続回路基板271の上縁271aに又はそれに隣接して連結されるか又は取り付けられる。
【0672】
相互接続回路基板271は、可搬型ディスプレイユニット4000及び患者導管16との電気的及び/又は電子的接続を可能にし得る。相互接続回路基板271は、異なる導管又はコネクタのための他の電気コネクタを含み得る。
【0673】
相互接続回路基板271は、主回路基板272と電気通信し、可搬型ディスプレイユニット4000、患者導管16及び適用できる場合他の導管又はコネクタへの接続を制御する。
【0674】
相互接続回路基板271は、可搬型ディスプレイユニット4000のケーブル4061を受け入れるためのケーブルコネクタ271bを有する。ケーブル4601は、ケーブルコネクタ271bに接続するためのコネクタ4601cを含み得る。ケーブルコネクタ271bは、電源コネクタ、データコネクタ又は電源及びデータコネクタであり得る。1つの例示的な構成では、ケーブルコネクタ271bはUSBCコネクタである。
【0675】
いくつかの構成では、可搬型ディスプレイユニット4000は、ボタンBと、ダイヤルDとを含み得る。いくつかの構成では、呼吸補助装置のための可搬型ディスプレイユニット4000が提供され、可搬型ディスプレイユニット4000は、ディスプレイユニットハウジング4001と、スクリーン4051と、可搬型ディスプレイユニットを呼吸補助装置のベースユニットに物理的に結合するケーブルと、ボタンBと、ダイヤルDとを含む。
【0676】
いくつかの構成では、ケーブル4061は、ベースユニット50から可搬型ディスプレイユニット4000に電力を伝達し、且つ/又は可搬型ディスプレイユニット4000とベースユニット50との間でデータを通信するためのものである。
【0677】
ボタンBは、第1のユーザ入力構成要素を提供し得、ダイヤルDは、第2のユーザ入力構成要素を提供し得る。
【0678】
結合構成要素は、本明細書に記載されるタイプのいずれかの物理的結合具又は無線結合具を提供し得る。
【0679】
可搬型ディスプレイユニット4000の例示的な構成を
図23~25に示す。
【0680】
可搬型ディスプレイユニット4000は、1つのボタンBを含み得るか又は複数のボタンBを含み得る。図示の構成では、可搬型ディスプレイユニットは、4つのボタンを含むが、可搬型ディスプレイユニット4000は、1つ、2つ、3つ、4つ又はそれを超えるボタンを含み得る。
【0681】
ボタンBは、ボタンによる使用者相互作用を可能にするために、可搬型ディスプレイユニットの任意の適切な表面に設けることができる。図示の構成では、ボタンBは、スクリーン4051に隣接するディスプレイユニットハウジング4001の上面4013に設けられている。
【0682】
スクリーン4051は、使用者が呼吸補助装置の1つ又は複数の機能を制御するためにスクリーンと相互作用することを可能にするために、上記で概説したようにタッチスクリーンであり得る。
【0683】
ボタンは、電気的な押しボタンであり得る。代わりに、ボタンBは、メンブレンボタンであり得る。
【0684】
メンブレンボタンは、ディスプレイユニットハウジングの内部部分への水及び酸素の浸入を防止するのに役立ち得る。
【0685】
ボタンは、バックライト付きであり得る。
【0686】
メンブレンボタンは、隆起した縁部B1と、使用者による相互作用のために押圧するための中央部分B2とを含み得る。中央部分B2は、ボタンの不注意による作動の可能性を最小限にするために、隆起した縁部B1から凹んでいる場合がある。
【0687】
ボタンBは、触覚フィードバックを提供し得る。触覚フィードバックは、呼吸補助装置の療法モードの開始を示し得る。
【0688】
ダイヤルDは、ユーザ入力を提供するための回転可能な構成要素D1を含む。
【0689】
図示の構成では、回転可能な構成要素D1は、回転可能なノブを含む。
【0690】
回転可能な構成要素D1は、使用者が回転可能な構成要素を回転させることによって作動されるように構成される。回転可能な構成要素D1は、回転動作でのみ可動であり、ダイヤルの軸方向には可動ではない。
【0691】
ダイヤルDは、回転可能な構成要素と異なるユーザ入力を提供するための押しボタンD2をさらに含む。
【0692】
押しボタンD2は、使用者が押しボタンD2をディスプレイユニットハウジング4001に向かって軸方向に押すことによって作動されるように構成される。
【0693】
回転可能な構成要素D1は、押しボタンD2の周囲を取り囲んでいる。押しボタンD2の押圧面D2’は、回転可能な構成要素D1内に凹んでいる。
【0694】
その結果、回転可能な構成要素D1は、その内部に押しボタンD2を収容することによって押しボタンD2を保護し、それにより押しボタンD2に衝撃保護を提供し、ダイヤルDの軸方向に力が加えられた場合に押しボタンD2が不注意に作動したり損傷したりする可能性を低減する。一般にダイヤルDの軸方向に加えられる力は、特に押しボタンD2のみに加えられるのでない限り、代わりに回転可能な構成要素D1を通して、次いでディスプレイユニットハウジング4001を通して伝達され、押しボタンD2を通して
図25の回路基板4004に伝達されない。
【0695】
さらに、押圧面D2’は、回転可能な構成要素内に凹んでいるため、可搬型ディスプレイユニット4000がいずれかの表面の上に伏せた状態で置かれた場合、押しボタンD2を作動し、それにより呼吸補助装置の設定を不用意にトリガ又は変更することはない。
【0696】
図示の構成では、ダイヤルDは、ディスプレイユニットハウジング4001の上面4013から突出する。代わりに、ダイヤルDは、ディスプレイユニットハウジング4001内に凹んでいてもよい。
【0697】
ばねなどの付勢デバイスD3が、押しボタンD2とダイヤルのベースD4との間に設けられ、押しボタンD2をディスプレイユニットハウジング4001から離れる軸方向に付勢する。使用者は、押しボタンD2を作動させるために、押しボタンD2をディスプレイユニットハウジングに向かって軸方向に押す。
【0698】
ダイヤルのベースD4は、回転可能な構成要素D1の回転をデジタル信号に変換するためのロータリエンコーダを含み得る。ベースD4は、押しボタンD2の動きをデジタル信号に変換する押しボタンエンコーダを含み得る。
【0699】
別の構成では、ダイヤルDは、回転可能な構成要素D1を有するが、押しボタンD2を有しない場合がある。
【0700】
可搬型ディスプレイユニット4000は、使用者の存在を判定するための近接センサ4101を含み得る。
【0701】
スクリーン4051は、近接センサ4101によって感知されるように、使用者が一定時間検出されない場合、暗くなるか又はオフになるように構成され得る。
【0702】
近接センサ4101は、例えば、光学センサを含み得る。
【0703】
上で概説したように、可搬型ディスプレイユニット4000は、周囲光センサ4102をさらに含み得る。スクリーン4051は、周囲光の変化に応じて輝度を調整するように構成され得る。
【0704】
スクリーン4051は、ディスプレイユニットハウジング4001の上面4013から凹んでいる。すなわち、ディスプレイユニットハウジング4001は、スクリーン4051よりも上方に突出する。これによりスクリーンに対するあるレベルの衝撃保護が提供され、可搬型ディスプレイユニット4000が落下したり衝撃を受けたりしても、スクリーン4051に直接衝撃が加わる可能性は低い。
【0705】
上で概説したように、可搬型ディスプレイユニットは、可搬型ディスプレイユニット4000をベースユニット50及び別の支持構成要素に取り外し可能に接続するための少なくとも1つの接続特徴部4071を含み得る。
【0706】
少なくとも1つの接続特徴部4071は、可搬型ディスプレイユニット4000をベースユニット50に取り外し可能に接続するための第1の接続特徴部4071’’を含み得、可搬型ディスプレイユニット4000を異なる支持構成要素に取り外し可能に接続するための第2の接続特徴部4071’を含み得、第1の接続特徴部は、第2の接続特徴部と異なる。
【0707】
上で概説したように、いくつかの構成では、スクリーン4051の角度方向は調整することができる。
【0708】
いくつかの構成では、ディスプレイユニットハウジング4001の角度方向は、少なくとも1つの接続特徴部4071に対して及び/又はベースユニット50に対して調整することができる。
【0709】
いくつかの構成では、可搬型ディスプレイユニット4000は、可搬型ディスプレイユニットへの水及び/又は酸素の侵入を防止するために密閉式にシールされる。いくつかの構成では、呼吸補助装置のための可搬型ディスプレイユニット4000が提供され、可搬型ディスプレイユニットは、内部部分を画定するディスプレイユニットハウジング4001と、スクリーンと、可搬型ディスプレイユニットを呼吸補助装置のベースユニット50と結合するための結合構成要素4061、TC1とを含み、可搬型ディスプレイユニット4000は、可搬型ディスプレイユニットの内部部分への水及び/又は酸素の浸入を防止するために密閉式にシールされる。
【0710】
結合構成要素は、可搬型ディスプレイユニット4000をベースユニット50に物理的に結合するためのケーブル4061を含み得る。
【0711】
いくつかの構成では、ケーブル4061は、ベースユニット50から可搬型ディスプレイユニット4000に電力を伝達し、且つ/又は可搬型ディスプレイユニット4000とベースユニット50との間でデータを通信するためのものである。
【0712】
結合構成要素は、可搬型ディスプレイユニット4000とベースユニット50との間でデータを通信するための無線通信インターフェースの構成要素を含み得る。
【0713】
例えば
図27に示すように、ディスプレイユニットハウジング4001は、第1のハウジング部分4001aと第2のハウジング部分4001bとを含み、第1のハウジング部分4001aと第2のハウジング部分4001bとの間にシール又はガスケット4002が設けられている。
【0714】
シール又はガスケット4002は、圧縮可能なシール又は圧縮可能なガスケットを含み得、圧縮可能なシール又は圧縮可能なガスケットは、組み立てられたハウジングにおいて、第1のハウジング部分4001aと第2のハウジング部分4001bとの間で圧縮され得る。シール又はガスケット4002は、他のシール又はシール機能性について本明細書の他の箇所に記載されるものを含む、シリコーン又は任意の他の適切な材料を含み得る。
【0715】
シール又はガスケット4002は、第1のハウジング部分4001aと第2のハウジング部分4001bとの間でディスプレイユニットハウジング4001の周縁全周に延在し得る。
【0716】
可搬型ディスプレイユニット4000は、ディスプレイユニットハウジング4001の内部部分内に収容された電気及び/又は電子構成要素を含み得る。
【0717】
電気及び/又は電子構成要素は、回路基板(PCB)4004を含み得る。回路基板4004は、プリント回路基板(PCB)を含み得る。
【0718】
回路基板4004は、回路基板への水及び/又は酸素の浸入を防止するために、シール材料によって取り囲まれ得る。
【0719】
1つの例示的な構成では、回路基板4004は、回路基板4004上にオーバーモールドされたシール材料を有する。
【0720】
シール材料は、回路基板に衝撃吸収及び/又は放熱を提供するようにさらに構成され得る。
【0721】
好適な材料には、衝撃吸収及び放熱機能について本明細書の他の箇所に記載されているものが含まれる。
【0722】
可搬型ディスプレイユニット4000は、可搬型ディスプレイユニットハウジングの内部部分の温度が閾値を超えているかどうかを判定するための温度センサ4103をさらに含み得る。温度センサ4103は、回路基板4004又は他の場所に設けることができる。
【0723】
可搬型ディスプレイユニット4000は、可搬型ディスプレイユニットハウジングの内部部分において酸素が閾値を超えて検出されるかどうかを判定するための酸素センサ4104をさらに含み得る。酸素センサ4104は、回路基板4004又は他の場所に設けることができる。
【0724】
酸素センサ4104は、酸素が所定のレベルを超えているかどうかを検出し得、これは安全上のリスクを示し得る。
【0725】
水及び/又は酸素の浸入に対してディスプレイユニットハウジングを密閉式にシールすることを補助するために、例えばOリングなどのシール又はガスケット4155が、通知ライト4150、4150’とディスプレイユニットハウジング4001との間に設けられ得る。
【0726】
水及び/又は酸素の浸入に対してディスプレイユニットハウジングを密閉式にシールすることを補助するために、例えばOリングなどのシール又はガスケットEが、ボタンBとディスプレイユニットハウジング4001との間及び/又はダイヤルDとディスプレイユニットハウジング4001との間に設けられ得る。
【0727】
結合構成要素は、本明細書に記載されるタイプのいずれかの物理的結合又は無線結合を提供し得る。
【0728】
上で概説したように、可搬型ディスプレイユニット4000は、可搬型ディスプレイユニットをベースユニット50及び異なる支持構成要素に取り外し可能に接続するための少なくとも1つの接続特徴部4071を含み得る。
【0729】
少なくとも1つの接続特徴部4071は、可搬型ディスプレイユニット4000をベースユニット50に取り外し可能に接続するための第1の接続特徴部4071’’を含み得、可搬型ディスプレイユニット4000を異なる支持構成要素に取り外し可能に接続するための第2の接続特徴部4071’を含み得、第1の接続特徴部4071’’は、第2の接続特徴部4071’と異なる。
【0730】
上で概説したように、スクリーン4051は、ディスプレイユニットハウジングの上面4013から凹んでいてもよい。いくつかの構成では、呼吸補助装置のための可搬型ディスプレイユニット4000が提供され、可搬型ディスプレイユニットは、上面を有するディスプレイユニットハウジング4001と、スクリーン4051と、可搬型ディスプレイユニット4000を呼吸補助装置のベースユニット50と結合するための結合構成要素4061、TC1とを含み、スクリーン4051は、ディスプレイユニットハウジング4001の上面4103から凹んでいる。
【0731】
【0732】
ディスプレイユニットハウジング4001の上面4013は、スクリーン4051のための開口部を含み得る。スクリーン4051は、少なくとも部分的に上面4013の開口部内に位置し得、且つ/又は上面4013の開口部を通して見ることができる。
【0733】
ディスプレイユニットハウジング4001は、スクリーン4051よりも上方に突出する。これにより、スクリーン4051に対してあるレベルの衝撃保護が提供される。
【0734】
ディスプレイユニットハウジング4001の材料は、衝撃保護を提供するように選択することができる。例示的な材料には、ポリカーボネート、ポリカーボネートブレンド又は他のプラスチック材料が含まれる。
【0735】
可搬型ディスプレイユニット4000には可動部がほとんど又はまったくないため、ディスプレイユニットハウジング4001の材料の選択は、衝撃、衝突又は落下による損傷に耐える主要な要因であり得る。
【0736】
可搬型ディスプレイユニット4000は、衝撃又は落下後の使用に対する適合性を示す特徴又は機能性を含み得る。例えば、可搬型ディスプレイユニット4000は、特定の高さから落とされることに耐えるように構成され得るが、スクリーン4051又は通知ライトは、それよりも高い高さからの落下が発生したことを示す、所定の力を超える衝撃をスクリーンが受けたかどうかを示すように構成され得る。
【0737】
可搬型ディスプレイユニット4000は、可搬型ディスプレイユニットが落下又は他の衝撃を受けたかどうかを検出するセンサをさらに含み得る。センサは、例えば、加速度計又はジャイロスコープを含み得る。追加的に又は代替的に、センサは、可搬型ディスプレイユニット4000の向きの角度を検出し得る。
【0738】
ディスプレイユニットハウジング4001の1つ又は複数の角及び/又は縁の少なくとも一部は、ディスプレイユニットハウジング3501の角3511について上述したように、衝撃吸収材料を含み得るか、又は衝撃吸収材料から一体的に形成され得る。
【0739】
衝撃吸収材料は、ディスプレイユニットハウジング4001の上面4013及び底面4009を覆って部分的に延在し得る。
【0740】
いくつかの構成では、衝撃吸収材料は、ディスプレイユニットハウジング4001と一体的に形成される。代わりに、衝撃吸収材料は、ディスプレイユニットハウジング4001から取り外し可能であり得る。
【0741】
上で概説したように、ディスプレイユニットハウジングは、内部部分を画定し得、可搬型ディスプレイユニットは、ディスプレイユニットハウジング4001の内部部分内に収容された電気及び/又は電子構成要素を含み得る。
【0742】
電気及び/又は電子構成要素は、回路基板4004を含み得る。回路基板4004は、プリント回路基板(PCB)を含み得る。
【0743】
回路基板4004は、衝撃吸収機能について本明細書の他の箇所に記載される材料を含む、衝撃吸収を提供するように構成される材料によって取り囲まれ得る。追加的に又は代替的に、材料は、発泡体又はポリスチレンなどの注封材料であり得る。
【0744】
いくつかの構成では、スクリーン4051は、ディスプレイユニットハウジング4001内に緩く保持されるか又は吊り下げられる。これにより、スクリーン4051に対するあるレベルの衝撃保護が提供される。
【0745】
例えば、スクリーン4051は、弾力的に変形可能な部材上でディスプレイユニットハウジング4001内に取り付けられ得る。それらの部材は、ブッシュ又はサスペンション部材を含み得る。1つの例示的な構成では、サスペンション部材は、スクリーン4051の各角部に設けられるか、又は各角部に隣接して設けられ、スクリーン4051をディスプレイユニットハウジング4001に可動式に取り付け得る。
【0746】
別の例として、スクリーン4051をディスプレイユニットハウジング4001内に配置し、スクリーン4051を第1のハウジング部分4001aに対してクランプし得る。スクリーン4051と第1のハウジング部分4001aとの間には、例えば発泡テープなどの衝撃吸収材料が提供される。
【0747】
可搬型ディスプレイユニットは、可搬型ディスプレイユニットが落下したかどうかを検出するセンサをさらに含み得る。センサは、例えば、加速度計又はジャイロスコープを含み得る。追加的に又は代替的に、センサは、可搬型ディスプレイユニット4000の向きの角度を検出し得る。
【0748】
上で概説したように、可搬型ディスプレイユニット4000は、通知ライト4150、4150’及び/又は通知スピーカSを含み得る。通知ライト4150、4150’及び/又は通知センサSは、可搬型ディスプレイユニット4000が落下又は他の衝撃を受けたことをセンサが検出した場合、視覚的及び/又は可聴アラートを提供し得る。
【0749】
結合構成要素は、本明細書に記載されるタイプのいずれかの物理的結合又は無線結合を提供し得る。
【0750】
上で概説したように、可搬型ディスプレイユニット4000は、可搬型ディスプレイユニットをベースユニット50及び異なる支持構成要素に取り外し可能に接続するための少なくとも1つの接続特徴部4071を含み得る。
【0751】
少なくとも1つの接続4071特徴部は、可搬型ディスプレイユニット4000をベースユニット50に取り外し可能に接続するための第1の接続特徴部4071’’を含み得、可搬型ディスプレイユニット4000を異なる支持構成要素に取り外し可能に接続するための第2の接続特徴部4071’を含み得、第1の接続特徴部4071’’は、第2の接続特徴部4071’と異なる。
【0752】
可搬型ディスプレイユニット3000、3500、4000は、スクリーンカバー5001を設けられ得る。例示的なスクリーンカバーを
図14A及び
図14Bに示す。
【0753】
スクリーンカバー5001は、透明な可撓性材料を含み、可搬型ディスプレイユニット3000、3500、4000の少なくともスクリーン3051、3551、4051を覆うように構成される。
【0754】
図示の構成では、スクリーンカバー5001は、スクリーン3051、3551、4051を覆うための上面5003と、ディスプレイユニットハウジング3001、3501の壁3003、3005、3007、3503、3505、3507、4003、4005、4007の周囲に延在するための複数の壁5005とを含む。スクリーンカバー5001は、ディスプレイユニットハウジング3001、3501、4001の底部3009、3509、4009の周りに部分的に延びるように構成され得る。
【0755】
スクリーンカバー5001は好ましくは弾力性のある材料を含み、スクリーンカバー5001をディスプレイユニットハウジング3001、3501、4001に取り付けるために伸ばす必要があるように、締まり嵌めであり得る。それは、ディスプレイユニットハウジング3001、3501、4501上の所定位置にスクリーンカバー5001を保持することを支援する。
【0756】
追加的に又は代替的に、スクリーンカバー5001は、ディスプレイユニットハウジング3001、3501、4001上の所定位置にスクリーンを保持することを支援するための固定特徴部を含み得る。
【0757】
図示の形態では、例示的な固定特徴部は、カバー5001の一方の側から延び、スクリーンカバーの別の側から延びるコネクタ5009に連結するように構成された細長いストラップ5007を含み、ストラップ5007は、少なくとも部分的にディスプレイユニットハウジング3001、3501、4001の底面にわたって延びる。他の任意の適切な構成が使用され得る。ストラップ5007及び/又はコネクタ5009は、バックル、面ファスナ又は任意の他の適切な連結具を含み得る。
【0758】
スクリーンカバー5001が可搬型ディスプレイユニット3000、3500、4000の所定の位置にあるとき、カバー5001とスクリーン3051、3551、4051との間に空隙を設け得る。これにより、カバー5001に液体が接触してもタッチスクリーンを使用することができる。
【0759】
さらに、カバー5001とディスプレイユニットハウジング3001、3501、4001との間に空隙を設けて、熱からの絶縁を提供し得る。
【0760】
スクリーンカバー5001は、取り外し可能なスクリーンカバーであり得る。代わりに、スクリーンカバー5001は、スクリーンにオーバーモールドされ得る。オーバーモールドされたスクリーンカバーが使用される場合、スクリーンカバーに固定特徴部はない。
【0761】
スクリーンカバー5001が取り外し可能なスクリーンカバーである場合、スクリーンカバー5004は、可搬型ディスプレイユニット3000、3500、4000から取り外して、洗浄、滅菌又は廃棄することができ、新しいカバー5001と交換することができる。
【0762】
スクリーンカバー5001は、スクリーン3051、3551、4051への誤タッチを防止するのに役立ち、可搬型ディスプレイユニット3000、3500、4000への水の浸入を防止するのに役立ち得る。
【0763】
いくつかの構成では、スクリーンカバー5001は、スクリーンのみ又はスクリーンと、ハウジングの他の部分ではなく上面のみを覆うサイズ及び構成であり得る。
【0764】
スクリーンカバー5001の材料選択には、衝撃に耐えるのに十分に頑丈である半剛性材料が含まれ得る。すなわち、スクリーンカバー5001は、衝撃に耐えるのに十分に頑丈である半剛性材料を含み得る。これは、可搬型ディスプレイユニットの角部に対応するスクリーンカバーの角部で厚みを増した単一部品であり得る。この材料は、有利なことに、タッチスクリーンの作動/使用を可能にするのに十分に薄く、透明である。
【0765】
例示的な材料としては、シリコーン又はポリウレタンが挙げられ得る。衝撃吸収を提供するために他の発泡材料が使用され得る。
【0766】
オーバーモールドされたスクリーンカバー5001が提供される場合、スクリーンカバー5001は、可搬型ディスプレイユニット3000、3500、4000への水及び/又は酸素の浸入を防止するのに役立ち得る。
【0767】
スクリーンカバー5001は、スクリーンカバー5001の材料の熱特性の選択を通して可搬型ディスプレイユニット3000、3500、4000から熱を遠ざけることを可能にするヒートシンク又は熱伝達機能を提供し得る。
【0768】
スクリーンカバーの例示的な材料には、シリコーン、熱伝導性シリコーンゴム又は任意の他の適切な材料が含まれる。
【0769】
スクリーンカバー5001は、可搬型ディスプレイユニット3000、3500、4000の把持を強化し得る。
【0770】
可搬型ディスプレイユニット3000、3500、4000は、呼吸補助装置と組み合わせて提供され得るか、又は呼吸補助装置と共に使用するための改造用デバイスとして提供され得る。
【0771】
可搬型ディスプレイユニットは、本明細書に開示される呼吸補助装置のタイプのいずれかと共に使用することができる。呼吸補助装置は、例えば、呼吸動作補助装置、呼吸療法デバイス又は任意の他の適切なタイプの呼吸補助装置であり得る。
【0772】
本明細書に開示される呼吸補助装置のいずれも、可搬型ディスプレイユニット3000、3500、4000を呼吸補助装置に取り外し可能に接続するために、ディスプレイユニットの接続特徴部と係合するための相補的な接続特徴部を含み得る。
【0773】
可搬型ディスプレイユニット3000、3500、4000は、呼吸補助装置のベースユニット50に接続可能であり、且つ呼吸補助装置のベースユニット50から分離可能であり得る。
【0774】
可搬型ディスプレイユニット3000、3500、4000は、ベースユニット50と結合され得る。可搬型ディスプレイユニット3000、3500、4000は、可搬型ディスプレイユニットとベースユニットとの間でデータを通信するために、ベースユニット50と物理的に結合され得、且つ/又はベースユニット50と無線で結合され得る。
【0775】
少なくとも1つの例示的な構成では、呼吸補助装置は、加湿器12、1302a、1302b、300と、ベースユニット50と、可搬型ディスプレイユニット3000、3500、4000とを含み、可搬型ディスプレイユニット3000、3500、4000は、ディスプレイユニットハウジング3001、3501、4001と、スクリーン3051、3551、4051と、ベースユニット50及び可搬型ディスプレイユニット3000、3500、4000間でデータ及び/又は制御信号を通信するための通信インターフェースと、可搬型ディスプレイユニットをベースユニット50に取り外し可能に接続するための少なくとも1つの接続特徴部3071、3571、4071とを含む。
【0776】
加湿器は、ベースユニット内に提供され得る。
【0777】
可搬型ディスプレイユニットとベースユニットとの間でデータ及び/又は制御信号を通信するために、通信インターフェースは少なくとも1つのワイヤを含み得る。
【0778】
通信インターフェースは、可搬型ディスプレイユニットとベースユニットとの間でデータ及び/又は制御信号を通信するための無線通信インターフェースを含み得る。
【0779】
少なくとも1つの例示的な構成では、呼吸補助装置は、ベースユニット50と、ベースユニット50上又はベースユニット50内に位置決めされた加熱要素140と、加熱要素が加湿チャンバと熱的に連通するように、加熱要素140と関連付けられた加湿チャンバ300と、加熱要素140と電子通信するコントローラ13と、ディスプレイユニット3000、3500、4000とを含み、ディスプレイユニット3000、3500、4000はベースユニット50から分離可能であり、それにより、ディスプレイユニット3000、3500、4000は、ベースユニットから分離され、且つベースユニット50に再接続され得、コントローラ13は、ディスプレイユニットがベースユニット50に接続され、ベースユニット50から分離されるとき、ディスプレイユニット3000、3500と電子通信し、それにより、データ、及び/又は制御信号、及び/又は電力信号は、コントローラからディスプレイユニットに伝送され得、且つデータ及び/又は制御信号は、ディスプレイユニットからコントローラに伝送され得る。
【0780】
呼吸補助装置は、外部供給源からガスを受け取るように構成され得る。
【0781】
代わりに、呼吸補助装置は、加圧ガスの流れを発生させるために、ベースユニット内に流れ発生器(例えば、ブロワ又はモータモジュール)を含み得る。
【0782】
加湿チャンバ300は、ベースユニットから取り外し可能であり得る。
【0783】
ディスプレイユニット3000、3500、4000は、コントローラからディスプレイユニットへの電力信号の伝送を可能にするために、ベースユニット50に物理的に結合され得る。物理的結合は、本明細書に開示される構成のいずれかによるものであり得る。
【0784】
ディスプレイユニット3000、3500、4000は、コントローラからディスプレイユニットへのデータの伝送を可能にし、且つディスプレイユニットからコントローラへのデータの伝送を可能にするために、ベースユニット50に物理的に結合され得る。物理的結合は、本明細書に開示される構成のいずれかによるものであり得る。
【0785】
ディスプレイユニット3000、3500、4000は、コントローラからディスプレイユニットへのデータの伝送を可能にし、且つディスプレイユニットからコントローラへのデータの伝送を可能にするために、ベースユニット50に無線で結合され得る。無線結合は、本明細書に開示される構成のいずれかによるものであり得る。
【0786】
本明細書に開示されるディスプレイユニット3000、3500、4000は、モジュール式呼吸補助装置の一部として使用することができる。呼吸補助装置は、以下を含む複数の構成要素を有し得る:加圧ガスの流れを発生させる流れ発生器11、1301a、1301b、1307、1726、2125、ガスを加湿する加湿器12、300、1302a、1302b、2102、2104及びディスプレイユニット3000、3500、4000。ディスプレイユニット3000、3500、4000は、ディスプレイユニットハウジング3001、3501、4000と、スクリーン3051、3551、4051と、ディスプレイユニット3000、3500、4000を呼吸補助装置の構成要素の少なくとも1つと結合するための結合構成要素(TC1、TC2及び/又はTC3)とを含む。それら構成要素は、構成要素の少なくとも1つが構成要素の少なくとも1つの他の構成要素から分離可能であるようにモジュール化されている。
【0787】
いくつかの構成では、ディスプレイユニット3000、3500、4000は、呼吸補助装置の少なくとも1つの他の構成要素から分離可能である。
【0788】
いくつかの構成では、加湿器12、300、1302a、2102、2104及び流れ発生器11、1301a、1307、1726、2125は、互いに分離可能である。
【0789】
いくつかの構成では、加湿器12、1302aは、加湿器ハウジング内にあり、流れ発生器11、1301aは、別個の流れ発生器ハウジング内にあり、加湿器ハウジングは、流れ発生器ハウジングに取り外し可能に連結することができる。
【0790】
いくつかの構成では、ディスプレイユニット3000、3500、4000は、分離可能であり、且つ流れ発生器ハウジングに取り外し可能に連結される。
【0791】
いくつかの構成では、ディスプレイユニット3000、3500、4000は、加湿器ハウジングに分離可能且つ取り外し可能に連結される。
【0792】
いくつかの構成では、加湿器は、第1のディスプレイユニット3000、3500、4000を含み、流れ発生器は、第2のディスプレイユニット3000、3500、4000を含み、両方のディスプレイユニットは取り外し可能で可搬式である。
【0793】
いくつかの構成では、加湿器300、1302bと流れ発生器11、1301bは共通のハウジング内にある。
【0794】
いくつかの構成では、加湿器は、共通のハウジングに取り付けられる加熱器プレート140と、加熱器プレートと熱的に連通するように共通のハウジングの部分内に取り外し可能に位置決めされ得る加湿チャンバ300とを含む。いくつかの構成では、加湿チャンバが共通のハウジング内にあるとき、加熱器プレート140が加湿チャンバ300に接触する。
【0795】
ディスプレイユニット3000、3500、4000は、共通ハウジングに分離可能且つ取り外し可能に連結可能であり得る。
【0796】
本明細書に記載の呼吸補助装置のいずれも、1つより多くのディスプレイを含み得る。例えば
図21に示すように、例示的な呼吸補助装置のベースユニット50は、ベースユニットのハウジング100に固定された第1のディスプレイスクリーン212を有し得る。可搬型ディスプレイユニット3000、3500、4000が、その呼吸補助装置と共に使用するために同様に提供され得る。可搬型ディスプレイユニット3000、3500、4000が提供される場合、その可搬型ディスプレイユニットは、呼吸補助装置の一次スクリーンとして機能し得、ディスプレイスクリーン212は二次又はバックアップスクリーンとして機能する。すなわち、可搬型ディスプレイユニット3000、3500、4000は、呼吸補助装置のための一次インターフェースであり得、可搬型ディスプレイユニット3000、3500、4000は、呼吸補助装置のための二次インターフェースであり得る。代替構成では、可搬型ディスプレイユニットは、呼吸補助装置の一次スクリーンとして機能し得、ディスプレイスクリーン212が同じく一次スクリーンとして機能する。これらの構成では、可搬型ディスプレイユニットとディスプレイスクリーン212は互いにミラーリングするか、又は療法の監視と療法パラメータの調整に関する同じ機能性を可能にし得る。
【0797】
別の構成では、ディスプレイスクリーン212は、ベースユニットから取り外し可能で、可搬式であり得る。
【0798】
少なくとも1つの可搬型ディスプレイユニット3000、3500、4000を提供することにより、呼吸補助装置のベースユニットを他の場所に位置決めすることを可能にしながら、使用するためのスクリーンの最適な配置(例えば、患者、使用者又は医療従事者の目の高さ又はその近く)を可能にする、呼吸補助装置と共に使用するためのスクリーンを提供することが可能になる。
【0799】
少なくともいくつかの例示的な構成では、呼吸補助装置のための可搬型ディスプレイユニット3000、3500、4000が開示され、可搬型ディスプレイユニットは、呼吸補助装置のベースユニットから離れており、且つベースユニットよりも垂直に高い動作位置に位置決めされ得るか又は位置決めされるように構成される。
【0800】
例えば、呼吸補助装置が一体型加湿器を含むか又は加湿器である場合、加湿器は、患者より下に位置決めすることができる一方、可搬型ディスプレイユニット3000、3500、4000は、ベースユニット50及び加湿器よりも垂直方向に高く/より上方の、容易に見ることができ/使用可能な高い位置で動作位置に位置決めすることができるか又は位置決めするように構成することができる。これにより、有利な位置からの呼吸補助装置の使用者の相互作用及び制御が可能になる。
【0801】
ベースユニット50は、一体化された流れ発生器/ブロワと、一体化された加湿器とを含み得る。
【0802】
いくつかの構成では、呼吸補助装置は、加湿器と流体連通する呼吸回路をさらに含み、呼吸回路は、患者インターフェースを含む。加湿器は、患者の頭部の高さより下に配置され得るか又は配置するように構成される。呼吸回路と加湿器は、呼吸回路に蓄積する凝結水が患者インターフェースに集まるのではなく、加湿器に戻るように促されるように構成される。重力が凝結水を加湿器に戻すことを促進する。さらに、加湿器の加湿チャンバが過充填された場合、過充填された液体が患者インターフェースに集まることはないはずである。
【0803】
いくつかの構成では、可搬型ディスプレイユニット3000、3500、4000は、ベースユニット50及び加湿器より上に位置決めすることができる。
【0804】
いくつかの構成では、可搬型ディスプレイユニット3000、3500、4000がベースユニット50及び/又は加湿器より上にあるとき、可搬型ディスプレイユニットは、有利な位置からの呼吸補助装置の使用者相互作用及び制御を可能にする。
【0805】
いくつかの構成では、凝結水を加湿チャンバに排出させるために、加湿器は患者の股関節の高さより下に配置され得るか又は配置されるように構成される。
【0806】
加湿器又は高流量装置は、少なくとも病院での使用において、水の量及び加熱器プレートのために患者のベッド又は臨床医の股関節の下に位置決めされる。これは臨床医と患者の安全のためである。これにより、加熱及び/又は汚染された水が患者にかかる可能性が低くなる。しかしながら、これは一体型スクリーンが臨床医から見えないことを意味する。可搬型ディスプレイユニットでは、臨床医がディスプレイユニットを取り外してより見やすい位置に位置決めすることができ、ベースユニットを安全な位置に保ちながら、臨床医が便利な位置からディスプレイを見ることができる。
【0807】
少なくともいくつかの例示的な構成では、呼吸補助装置の可搬型ディスプレイユニット3000、3500、4000を使用する方法が開示され、呼吸補助装置は、加湿器を含むベースユニット50を含み、可搬型ディスプレイユニット3000、3500、4000は、ベースユニットに結合されており、本方法は、以下のステップを含む:可搬型ディスプレイユニット3000、3500、4000をベースユニットから切り離すステップ及び可搬型ディスプレイユニット3000、3500、4000がユーザに見えるように、可搬型ディスプレイユニット3000、3500、4000をベースユニット50より上に位置決めするステップ。
【0808】
いくつかの構成では、本方法は、結合具を伸ばすか又は結合具を操作して、可搬型ディスプレイユニットを使用者の目の高さ又は患者に隣接する位置に位置決めすることを含む。
【0809】
いくつかの構成では、呼吸補助装置は、加湿器を含む。
【0810】
いくつかの構成では、本方法は、加湿器を患者の頭部の高さより下に位置決めすることと、可搬型ディスプレイユニット3000、3500、4000を、容易に見ることができる/使用可能であるように動作位置に位置決めすることとを含む。
【0811】
いくつかの構成では、呼吸補助装置は、加湿器と流体連通する呼吸回路をさらに含み、呼吸回路は、患者インターフェースを含む。加湿器が患者の頭部の高さより下に配置されている場合、呼吸回路に蓄積する凝結水は、患者インターフェースに集まるのではなく、加湿器に戻るように促される。
【0812】
いくつかの構成では、本方法は、凝結水を加湿器の加湿チャンバに排出させるために、加湿器を患者の股関節の高さの下に配置することを含む。
【0813】
いくつかの構成では、本方法は、可搬型ディスプレイユニット3000、3500、4000をベースユニット及び加湿器より上に配置することを含む。
【0814】
いくつかの構成では、可搬型ディスプレイユニット3000がベースユニット及び/又は加湿器より上にあるとき、ディスプレイユニットは、有利な位置からの呼吸補助装置の使用者相互作用及び制御を可能にする。
【0815】
提供される場合、可搬型ディスプレイユニット3000、3500、4000の支持特徴部3071、3571、4071は、ディスプレイユニットを様々な異なる支持面又は異なる支持構成要素に支持し、接続することを可能にする。支持面又は支持構成要素は、ベースユニット50とは別個のものであろう。
【0816】
図19は、加湿器の加湿チャンバ300に液体を送達する液体バッグ301を有する医療用ポールMPを含む支持構成要素に接続又は取り付けられた呼吸補助装置のベースユニット50を示す。可搬型ディスプレイユニット3000、3500、4000は、医療用ポールから延びる横部材MP’上で支持することができるか、又は他の支持面上で支持することができる。医療用ポールMPは、可搬型ディスプレイユニット3000、3500、4000上のコネクタ特徴部3071、3571、4071と係合するための1つ又は複数の相補的なコネクタ特徴部2071、2071’を設けられ得る。
【0817】
別の例として、
図18Aは、簡易ベッド又はベッドを含む支持構成要素の端壁EWに吊り下げられた可搬型ディスプレイユニット3500を示し、一方、
図18Bは、ベンチを含む支持構成要素の側壁SWに支持された可搬型ディスプレイユニット3500を示し、
図18Cは、実質的に水平な支持面を含む支持構成要素に支持された可搬型ディスプレイユニット3500を示す。簡易ベッド又はベッド、ベンチ又は水平な支持面は、可搬型ディスプレイユニット3000、3500、4000上のコネクタ特徴部3071、3571、4071と係合するための1つ又は複数の相補的なコネクタ特徴部2071、2071’を設けられ得る。
【0818】
別の例として、
図20は、医療用スタンドを含む支持構成要素上における可搬型ディスプレイユニット3000、3500、4000の例示的な支持位置を示しており、これには、可搬型ディスプレイユニット3000、3500、4000をプラットフォームP上で支持すること、テーブル上で支持すること又はベースユニットを支持アームに取り付け、可搬型ディスプレイユニット3000、3500、4000をベースユニット50に接続することが含まれる。同様のオプションは、加温器、保育器、ベッドマウント又は他の医療器具にも利用可能である。医療用スタンドは、可搬型ディスプレイユニット3000、3500、4000上のコネクタ特徴部3071、3571、4071と係合するための1つ又は複数の相補的なコネクタ特徴部2071、2071’を設けられ得る。
【0819】
別の例として、
図22は、医療用ポールMPに取り付けられた呼吸補助装置のベースユニット50に接続されるか、又は医療用ポールから延びる横部材に接続されるか若しくは横部材に支持される、可搬型ディスプレイユニット3000、3500、4000を示している。医療用ポールは、可搬型ディスプレイユニット3000、3500、4000上のコネクタ特徴部3071、3571、4071と係合するための1つ又は複数の相補的なコネクタ特徴部2071、2071’を設けられ得る。
【0820】
可搬型ディスプレイユニット3000、3500、4000は、前記支持構成要素に取り付けられたとき、角度調整可能、回転可能、高さ調整可能及び/又は横方向に選択的に移動可能であり得る。例えば、相補的なコネクタ特徴部2071、2071’は、任意選択的に支持構成要素に接続されたまま、支持構成要素に対して選択的に移動可能又は調整可能であり得る。
【0821】
加えて又は代替的に、可搬型ディスプレイユニット3000、3500、4000は、支持構成要素の別の部分に対して選択的に移動可能な支持構成要素の部分に接続され得る。例えば、支持構成要素のその部分は、調整可能なアームを含み得る。
【0822】
可搬型ディスプレイユニット4000は、ケーブルによってベースユニット50に結合され得る。いくつかの構成では、呼吸補助装置が提供され、呼吸補助装置は、ベースユニット50と、可搬型ディスプレイユニット4000であって、ディスプレイユニットハウジング4001及びスクリーン4051を含む可搬型ディスプレイユニット4000と、可搬型ディスプレイユニット4000をベースユニット50と物理的に結合するケーブル4061とを含み、ケーブル4061は、ベースユニット50から可搬型ディスプレイユニット4000に電力を伝達し、且つ/又は可搬型ディスプレイユニット4000とベースユニット50との間でデータを通信するためのものであり、ケーブル4061は、ディスプレイユニットハウジング4001の一部に取り外し可能に接続されるケーブルのオーバーモールド部分4200によって可搬型ディスプレイユニット4000に接続され、且つ/又はベースユニット50の一部に取り外し可能に接続されるケーブルの保持部分4300によってベースユニット50に接続される。
【0823】
【0824】
いくつかの構成では、ケーブル4061は、オーバーモールド部分4200によって可搬型ディスプレイユニット4000に接続される。いくつかの構成では、ケーブル4061は、保持部分4300によってベースユニット50に接続される。いくつかの構成では、ケーブルは、オーバーモールド部分4200によって可搬型ディスプレイユニット4000に接続され、保持部分4300によってベースユニット50に接続される。
【0825】
ケーブルのオーバーモールド部分4200の形状は、ディスプレイユニットハウジング4001の前出の部分のスロット4008の形状に適合又は対応する。
【0826】
図38~40は、オーバーモールド部分4200及びスロット4008の例示的な構成を示す。
【0827】
ケーブルのオーバーモールド部分4200及びスロット4008の形状は、ケーブルのオーバーモールド部分4200、ひいてはケーブル4061が、ディスプレイユニットハウジング4001の前出の部分のスロット4008に単一の向きでのみ挿入され得るような形状である。ケーブル4061は、特定の向きでの使用のみを意図される場合がある。このように、ケーブルのオーバーモールド部分4200は、ケーブル上のコネクタ4061aが単一の向きでのみディスプレイユニットハウジング4001に挿入又は差し込むことができるように、分極特徴部として機能し得る。
【0828】
ケーブルのオーバーモールド部分4200は、成形された本体部分4201を含む。本体部分は、スロット4008の形状に適合又は対応する形状を有する。
【0829】
図示の例示的な構成では、本体部分4201は、ベース部分4203と隣接部分4205とを含む。ベース部4203は、ディスプレイユニットハウジング4001からベースユニット50に向かって延びるケーブルの細長い部分に近接している。隣接部分は、コネクタ4061aに近接している。
【0830】
図示の例示的な構成では、スロット4008は、相補的なベース部分4008aと相補的な隣接部分4008bとを含む。
【0831】
本体部分4201は、ケーブルが通過するケーブルシース部分4207をさらに含む。
【0832】
コネクタ4061aは、オーバーモールド部分4200のネック部分4209から突出する。
【0833】
ケーブルのオーバーモールド部分4200は、ディスプレイユニットハウジング4001内への水及び酸素の侵入に対する密閉式シールを補助するシール又はグロメットを受け入れるための溝4211を含み得る。シールはOリングを含み得る。シールは、スロットのアパーチャ4008cに対してシールを形成する。
【0834】
代替の構成では、シール又はグロメットは、溝4211について示された位置と同様の位置で、オーバーモールド部分4200のネック部分4209に一体的にモールドされ得る。
【0835】
本体部分4201は、ディスプレイユニットハウジングの前出の部分のスロット4008の形状に適合するように成形される。図示の構成では、ベース部分4203は隣接部分4205よりも厚い。他の構成も可能である。
【0836】
図示の構成では、スロットのベース部分4008aは、スロットの隣接部分4008bよりも深い。
【0837】
ケーブルのオーバーモールド部分4200の外面は、オーバーモールド部分4200がスロット4008に隣接するディスプレイユニットハウジング4001の外形に適合するように有利に成形される。外面は、スロット4008に隣接するディスプレイユニットハウジングと同一平面に位置し得る。
【0838】
図示のように、ケーブル4061は、コネクタ4061aがケーブル4061に対して横方向の角度で方向付けられるように、ケーブルのオーバーモールド部分4200を通して延びる。代替構成では、ケーブルのオーバーモールド部分4200は、コネクタ4061aがケーブル4061と整列するように構成され得る。
【0839】
ケーブル4061のコネクタ4061aは、ケーブルのオーバーモールド部分4200がスロット4008に挿入されると、アパーチャ4008cを通して延びる。
【0840】
ケーブルのオーバーモールド部分4200は、可搬型ディスプレイユニット4000からのケーブル4061の取り外しを抑制するために、1つ又は複数の留め具によってディスプレイユニットハウジング4001に留められるように構成される。図示の構成では、本体部分4201は、ねじなどの留め具を受け入れるための1つ又は複数の留め具受け入れアパーチャ4213を含む。留め具は、留め具受け入れアパーチャ4213を通して延び、ディスプレイユニットハウジング4001のスロット4008の相補的なアパーチャ4008dに受け入れられる。
【0841】
代替構成では、ケーブルのオーバーモールド部分4200は、1つ又は複数の一体型クリップ特徴部、接着剤又は任意の他の適切な技術によってディスプレイユニットハウジング4001に留められるように構成され得る。
【0842】
ケーブルのオーバーモールド部分4200をディスプレイユニットハウジング4001に留めることにより、コネクタ4061aは、ケーブル4061が引っ掛かった場合、ディスプレイユニットハウジングから引き抜かれるか又は損傷することが抑制される。
【0843】
ケーブルのオーバーモールド4200は、ケーブル4061と可搬型ディスプレイユニット4000との接続部において、水及び酸素の侵入に対する密閉式シールを提供する。
【0844】
ケーブル4061は、留め具を取り外すことによって可搬型ディスプレイユニット4000から取り外し可能であり得る。
【0845】
いくつかの構成では、ケーブル4061は、保持部分4300によってベースユニット50に接続される。
【0846】
【0847】
ケーブルの保持部分4300の形状は、ベースユニット50のスロットの形状に適合又は対応する。
図42に示す例示的な構成では、ケーブルの保持部分4300は、ベースユニット50のスロットに受け入れられるように構成された1つ又は複数の突起4303を有する本体部分4301を含む。
【0848】
ケーブルの保持部分4300は、ケーブル4061のスロット4061bに受け入れられるように構成することもできる。
【0849】
保持部分4300は、ケーブル4061とは別個の構成要素であり得るか、又はケーブル4061と一体的に形成され得る。保持部分4300は、ケーブル4061のオーバーモールド部分であり得る。
【0850】
ケーブルの保持部分4300は、ベースユニット50からのケーブル4061の取り外しを抑制するために、1つ又は複数の留め具によってベースユニット50に留められるように構成される。図示の構成では、本体部分4301は、ねじ等などの留め具を受け入れるための1つ又は複数の留め具受け入れアパーチャ4305を含む。留め具は、留め具受け入れアパーチャ4305を通して延び、ベースユニット50の相補的なアパーチャに受け入れられる。
【0851】
代替的な構成では、ケーブルの保持部分4300は、1つ又は複数の一体型クリップ特徴部によってベースユニット50に留められるように構成することができる。
【0852】
代替的な構成では、保持部分4300は、ベースユニット50へのディスプレイユニット取り付け部2072によってベースユニット50に留められるように構成され得る。ディスプレイユニット取り付け部2072をベースユニットに留めることにより、ケーブルがベースユニット50から取り外されることを防止し得る。
【0853】
ケーブルの保持部分4300をベースユニット50に留めることにより、ケーブル4061が引っ掛かった場合、コネクタ4061cがベースユニット50から引き抜かれるか又は破損することが抑制される。
【0854】
ケーブル4061は、留め具を取り外すことにより、ベースユニット50から取り外し可能であり得る。
【0855】
ケーブルの保持部分4300の形状は、ケーブル4061がベースユニット50に単一の向きでのみ挿入され得るような形状であり得る。いくつかの構成では、ケーブルの保持部分4300及びケーブル4061の形状は、ケーブル4061がベースユニット50に単一の向きでのみ挿入され得るような形状である。例えば、保持部分4300は、ケーブルの片側にのみ適合するように構成され得、それにより、ケーブルが反転された場合、保持部はケーブルと係合できない。さらに又は代替的に、ケーブルの保持部分4300、ケーブル4061及び/又はベースユニット50は、ケーブルがベースユニットに単一の向きでのみ挿入され得ることを確実にするための1つ又は複数の他の特徴部を有し得る。このように、ケーブルの保持部分は、ケーブル上のコネクタ4061cが相互接続回路基板271上のケーブルコネクタ271bに単一の向きでのみ挿入又は差し込むことができるように、分極特徴部として機能し得る。
【0856】
呼吸補助装置は、ケーブル4061のベースユニット50への接続部において、水及び/又は酸素の浸入に対する密閉式のシールを提供するシール特徴部4310をさらに含み得る。
【0857】
いくつかの構成では、シール特徴部4310は、シール又はガスケットを含む。図示の構成では、シール特徴部4310はグロメットを含む。
【0858】
グロメットは、ケーブル4061が挿入され得るか、ケーブル4061に一体的にモールドされるか又は別の方法で予め組み立てられ得る。
【0859】
グロメットは、ベースユニット50のハウジングの部分に対してシールを形成する。
【0860】
グロメットは、シリコーン又は他の任意の適切な材料を含み得る。
【0861】
シール特徴部4310は、保持部分4300と一体であり得るか、保持部分4300とは別個であり得るか、又は保持部分4300と一体及び保持部分4300とは別個の両方であり得る(すなわち保持部分4300と一体的に形成された部分を有し得、保持部分4300とは別個の部分を有し得る)。
【0862】
ケーブル4061は、上部ハウジングシャーシ102に接続されるように構成され得るか、又は代替的にベースユニット50のハウジング100の別の部分に接続されるように構成され得る。
【0863】
上で概説したように、ケーブルは、最大で約2m、任意選択的に約1.5m~約2mの長さを有し得る。
【0864】
ディスプレイユニット4000又はケーブル4061が損傷した場合、ケーブル4061は、サービス技術者によって現場で交換可能であり得る。
【0865】
ケーブル3061、3561、4061が、可搬型ディスプレイユニット3000、3500、4000から分離可能であるか、又は可搬型ディスプレイユニット3000、3500、4000とは別個に提供される場合、可搬型ディスプレイユニット結合構成要素TC1は、ケーブル3061、3561、4061を可搬型ディスプレイユニット3000、3500、4000に接続するためのコネクタを含み得る。
【0866】
ケーブル3061、3561、4061がベースユニット50から分離可能であるか、又はベースユニット50とは別個に提供される場合、ベースユニット50は、ケーブル3061、3561、4061をベースユニット50に接続するためのコネクタを含み得る。
【0867】
呼吸補助装置は、ベースユニット50への真正の可搬型ディスプレイユニット3000、3500、4000の接続のみを可能にするための少なくとも1つのセキュリティ特徴部を含み得る。
【0868】
少なくとも1つのセキュリティ特徴部は、可搬型ディスプレイユニット4000へのケーブル4061の接続によって且つ/又はベースユニット50へのケーブル4061の接続において少なくとも部分的に提供され得る。
【0869】
少なくとも1つのセキュリティ特徴部は、接続された可搬型ディスプレイユニット4000が真正であるか否かを判定するためのハードウェア及び/又はソフトウェアモジュールを含む。
【0870】
少なくとも1つのセキュリティ特徴部は、別個のセキュリティチップ(すなわち別個のハードウェアモジュール)を含み得るか、又は相互接続PCB271若しくはベースユニットメインベースユニット回路基板272に一体化され得る。
【0871】
少なくとも1つのセキュリティ特徴部は、可搬型ディスプレイユニット4000に対して入ってくる接続をチェックし、可搬型ディスプレイユニット4000が使用に関して許可されているかどうか(すなわちサードパーティの可搬型ディスプレイユニットでないかどうか)を判定することができるソフトウェアモジュールを含み得る。可搬型ディスプレイユニット4000が正規のものでない場合、ベースユニット50は、可搬型ディスプレイユニット4000へのデータ及び電力の接続を許可しない可能性があり、且つ/又はユーザにアラートを発し得るか又は製造業者若しくは供給業者にアラートを発し得る。
【0872】
ユーザへのアラートは、ディスプレイユニット通知ライト4150、4150’、ベースユニット通知ライト240、240’及び/又はスピーカSを介して行うことができる。
【0873】
さらに又は代替的に、ベースユニット50が、対応する暗号化を有するケーブル4061及び/又は可搬型ディスプレイユニット4000とのみ動作するように、接続が暗号化され得る。可搬型ディスプレイユニット4000は、可搬型ディスプレイユニットへのアクセス又はその逆を可能にする暗号化キーを有し得る。これはサードパーティのスクリーンモジュールの使用を同様に防止する。
【0874】
1つの例示的な構成では、ベースユニット50、ケーブル4061又は可搬型ディスプレイユニット4000の1つは、一連の番号を発行するチップ又は集積回路を有し、ベースユニット50、ケーブル又は可搬型ディスプレイユニット4061の別の1つは、番号が一致するかどうかをチェックするチップ又は集積回路を有する。
【0875】
いくつかの構成では、ハードウェア及び/又はソフトウェアモジュールは、セキュリティ回路によって提供される。
【0876】
いくつかの構成では、セキュリティ回路は、可搬型ディスプレイユニットが真正である場合、暗号化された接続がケーブルを介して確立されることを可能にする1つ又は複数の暗号化モジュールを含む。
【0877】
ベースユニット50は、ケーブル3061、3561、4061が巻かれることを可能にするケーブル管理配置を含み得る。ケーブル管理配置は、ベースユニットのための電力ケーブル、1つ又は複数のセンサのためのケーブルなど、他のケーブルが巻かれることをさらに可能にし得る。
【0878】
ケーブル管理配置は、ケーブルハンガーを含み得る。ケーブルハンガーは、ケーブルをケーブルハンガーから吊り下げることを可能にする。ケーブルハンガーは、ケーブル4061をケーブルハンガーに巻き付けることを可能にする。
【0879】
ケーブルハンガーは、ベースユニットのハウジング100の一部から突出する。
【0880】
有利な構成では、ケーブルハンガーは、可搬型ディスプレイユニット4000がベースユニット50に接続されるとき、ケーブルハンガー及びケーブル4061が加湿チャンバベイ108又は可搬型ディスプレイユニット4000へのアクセスを妨げないように、ハウジング100の一部から突出する。
【0881】
いくつかの構成では、ケーブルハンガーは、ベースユニットハウジング100の側面及び/又は背面から突出する。
【0882】
ケーブルハンガーは、主支持部分4401と、主支持部分4401上にケーブル4061を保持することを補助するための保持部分4403とを含み得る。保持部分4403は、主支持部分4401よりも大きい少なくとも1つの寸法を有する拡大部分であり得る。1つの構成では、保持部分4403はフランジを含む。
【0883】
上で概説したように、ケーブル4061は引き込み可能であり得る。例えば、ケーブル4061は、可搬型ディスプレイユニット4000又はベースユニット50において引き込み可能であり得る。
【0884】
可搬型ディスプレイユニット3000、3500、4000のいずれも直接通信能力を有し得、すなわちベースユニット50への通信能力でもなく、ベースユニット50から通信能力でもない直接通信能力を有し得る。直接通信能力は、有線であっても無線であり得、本明細書に記載されるタイプのいずれかであり得る。直接通信は、最初にベースユニット50に送り返すことなく、可搬型ディスプレイユニット3000、3500、4000への及び/又は可搬型ディスプレイユニット3000、3500、4000からの通信を直接可能にする。
【0885】
例えば、直接通信能力は、病院のナースアラームポートに差し込むナースアラームケーブルを介したものであり得るか、又は可搬型ディスプレイユニットは、外部デバイスに接続するためのWi-Fi、及び/又はブルートゥース一体型回路、及び/又はセルラー通信一体型回路を有し得る。例示的な外部デバイスには、スマートフォン、ラップトップ、タブレット、デスクトップコンピュータ又は他の医療デバイスが含まれる。
【0886】
本明細書に記載される可搬型ディスプレイユニット3000、3500、4000は、ベースユニット50に接続された状態で使用することもできるし、ベースユニット50から切り離された状態で使用することもできる。いくつかの構成では、可搬型ディスプレイユニットは、異なる支持構成要素、例えば医療用ポール又は医療用スタンドに接続された状態で使用することができるが、医療施設への、そこからの又はその周辺への輸送中に使用するか、又は患者の監視に使用されていないときにベースユニットに接続することができる
【0887】
本開示を特定の実施形態に関連して記載してきたが、当業者に明らかな他の実施形態も本開示の範囲内にある。したがって、本開示の趣旨及び範囲から逸脱することなく、様々な変更形態及び修正形態がなされ得る。例えば、様々な構成要素を必要に応じて再配置し得る。記載された実施形態のいずれかの特徴を互いに組み合わせ得、及び/又は装置は、上述の実施形態の特徴の1つ、複数又は全てを含み得る。さらに、本開示を実施するために、全ての特徴、態様及び利点が必ずしも必要ではない。したがって、本開示の範囲は、以下の請求項によってのみ定義されることが意図される。
【0888】
記載されている様々な構成は、例示的な構成に過ぎない。構成のいずれかからの任意の1つ又は複数の特徴は、他の構成のいずれかからの任意の1つ又は複数の特徴と組み合わせて使用することができる。
【0889】
特徴は、加熱及び加湿されたガスを患者又は使用者に送達することができる呼吸補助装置を参照して記載されている。本装置は、慢性閉塞性肺疾患(COPD)の治療に好適であり得る。本装置は、高流量(高流量療法)で、特にネーザルハイフロー療法で患者インターフェースにガスを送達するように構成され得る。
【0890】
代わりに、特徴は、異なる目的のための装置で使用され得る。本装置は、高流量療法装置であり得るか、又は低流量療法装置であり得る。例えば、特徴は、持続的気道陽圧(CPAP)を提供するための装置に提供され得る(この装置は、より低い流量で(加湿された又は他の)ガスを送達し得る)か、又は医療用ガス注入装置に提供され得る。
【0891】
CPAPは、主に病院外での使用、例えば家庭での使用向けである。高流量は病院と病院外の両方での使用向けである。加湿器は主に病院での使用向けであるが、病院外のケアにおいても使用することができる。
【0892】
特徴は、ネーザルハイフロー(NHF)装置と共に使用することができる。
【0893】
特徴は、自立型加湿器で使用することができる。自立型加湿器は、ハウジングと、加湿チャンバ300を受容するための凹部108と、加熱器プレート140とを有し得るが、モータユニットを有しない場合がある。自立型加湿器は、外部供給源からガスを受け取り得る。
【0894】
したがって、代替形態の呼吸補助装置10は、メインハウジングと加湿器12とを画定するベースユニット50を含む自立型加湿器装置であり得る。
【0895】
自立型加湿器装置は、呼吸療法、腹腔鏡検査などを含む様々な医療処置のために加熱及び加湿されたガスを送達することができる。これらの装置は、温度及び/又は湿度を制御するように構成することができる。装置は、加熱及び/又は加湿されたガスを患者に且つ/又は患者から搬送するために使用することができる様々な構成要素を含む医療用回路も含み得る。例えば、いくつかの呼吸回路では、患者によって吸入されたガスは、吸気チューブ又は導管を通して加熱加湿器から送達される。別の例として、気腹回路では、チューブが加湿ガス(一般にCO2)を腹腔内に送達することができる。これにより、患者の内臓の脱水又は「乾燥」を防止することができ、手術からの回復に必要な時間を短縮することができる。加熱器ワイヤは、回路を形成するチューブの少なくとも一部の内側に延在して、著しい凝結水の形成を防止するか、少なくともその可能性を低減し得る。
【0896】
自立型加湿器装置は、通常、ベースユニット50と加湿チャンバ300とを含み得る。ベースユニット50は、加熱器プレート140を含み得る。加湿チャンバ300は、水などの液体の体積を保持するように構成することができる。加熱器プレートは、加湿チャンバ300内に保持された液体の体積を加熱して蒸気を生成するように構成され得る。
【0897】
加湿チャンバ300は、加湿チャンバをより容易に滅菌又は廃棄できるように、又はチャンバ内に液体を再充填できるように、ベースユニットから取り外し可能である。加湿チャンバ300の本体は非導電性のガラス又はプラスチック材料から形成することができるが、加湿チャンバは、導電性構成要素も含み得る。例えば、加湿チャンバは、加熱器ベース上の加熱器プレートに接触又は関連付けられる高度熱伝導性ベース(例えば、アルミニウムベース)を含み得る。
【0898】
ベースユニットは、マスターコントローラなどの電子制御装置も含み得る。ユーザインターフェース及び他の入力を介して入力されるユーザ設定湿度値又は温度値に応答して、マスターコントローラは、加湿チャンバ300内の液体を加熱するために加熱器プレート140に通電するタイミング(又はレベルの程度)を決定する。
【0899】
自立型加湿器装置は、加湿チャンバにガスを送達するための流れ発生器を含み得る。いくつかの構成では、流れ発生器は、呼吸又は医療処置における使用に適した、人工呼吸器、ブロワ又は任意の他の適切な加圧ガス源を含み得る。流れ発生器は、ベースユニット50内に位置決めすることができる。
【0900】
代わりに、自立型加湿器装置は、ベースユニット50と加湿チャンバ300のみで構成され得、別個の又は遠隔の流れ発生器と共に使用することができる。ベースユニット50は、別個の又は遠隔の流れ発生器と流体的に接続するように構成することができる。
【0901】
したがって、自立型加湿器装置と共に使用される流れ発生器は、例えば、壁面ガス源、人工呼吸器、ブロワ又はガスタンクであり得る。
【0902】
自立型加湿器装置は、呼吸療法、陽圧装置、非侵襲的換気、腹腔鏡を含むが、これに限定されない外科的処置などと共に使用することができる。望ましくは、加湿器装置は、ガスの供給に湿度又は蒸気を供給するように適合させることができる。加湿器装置は、連続式、可変式若しくは二相性PAPシステム又は他の形態の呼吸療法と共に使用することができる。いくつかの構成では、加湿器装置は、そのようなタイプの療法を提供するシステムに一体化することができる。
【0903】
例示的な自立型加湿器装置は、国際公開第2015/038013号パンフレットに記載されている。その明細書の内容は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0904】
自立型加湿器装置は、本明細書に記載又は示されている特徴のいずれか1つ又は複数を有し得る。
【0905】
本明細書におけるいずれの従来技術への言及も、その従来技術が世界中のいずれかの国の努力傾注分野における一般常識の一部をなすとの認識でもなければいかなる示唆でもなく、またそのように解釈されるべきではない。
【0906】
本明細書において、「上」、「下」、「前方」、「後方」、「水平」、「垂直」など、方向性を示す用語が使用されている場合、これらの用語は、装置が典型的な使用中の姿勢にあるとき、及び/又は図に示される特定の向きを参照し、相対的な方向又は向きを示し、且つ/又は記載するために使用されている。
【国際調査報告】