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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-01-25
(54)【発明の名称】通話オーディオ再生速度調整
(51)【国際特許分類】
   G10L 21/043 20130101AFI20240118BHJP
   H04M 1/00 20060101ALI20240118BHJP
【FI】
G10L21/043
H04M1/00 H
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023539801
(86)(22)【出願日】2021-12-07
(85)【翻訳文提出日】2023-06-28
(86)【国際出願番号】 US2021072788
(87)【国際公開番号】W WO2022150235
(87)【国際公開日】2022-07-14
(31)【優先権主張番号】17/142,022
(32)【優先日】2021-01-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】595020643
【氏名又は名称】クゥアルコム・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
(74)【代理人】
【識別番号】110003708
【氏名又は名称】弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
(72)【発明者】
【氏名】サガダー、シバッパ・シャンカー
(72)【発明者】
【氏名】ウェストバーグ、レイド
(72)【発明者】
【氏名】オリビエリ、フェルディナンド
【テーマコード(参考)】
5K127
【Fターム(参考)】
5K127BA17
5K127MA03
(57)【要約】
デバイスは、通話中にオーディオフレームのシーケンスを第1のデバイスから受信するように構成された1つまたは複数のプロセッサを含む。1つまたは複数のプロセッサは、シーケンスの最後に受信されたオーディオフレーム以後の閾継続時間の間にシーケンスのオーディオフレームが受信されていないと決定することに応答して、第1のデバイスへのフレーム損失インジケーションの送信を開始するように構成される。1つまたは複数のプロセッサはまた、フレーム損失インジケーションに応答して、シーケンスのオーディオフレームのセットと第2の再生速度のインジケーションとを第1のデバイスから受信するように構成される。1つまたは複数のプロセッサは、スピーカを介したオーディオフレームのセットの再生を第2の再生速度に基づいて開始するように構成される。第2の再生速度は、シーケンスのオーディオフレームの第1のセットの第1の再生速度よりも大きい。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信用のデバイスであって、
1つまたは複数のプロセッサを備え、前記1つまたは複数のプロセッサは、
通話中に、
オーディオフレームのシーケンスを第1のデバイスから受信することと、
前記シーケンスの最後に受信されたオーディオフレーム以後の閾継続時間の間に前記シーケンスのオーディオフレームが受信されていないと決定することに応答して、第1のデバイスへのフレーム損失インジケーションの送信を開始することと、
前記フレーム損失インジケーションに応答して、前記シーケンスのオーディオフレームのセットと第2の再生速度のインジケーションとを前記第1のデバイスから受信することと、
スピーカを介して、オーディオフレームの前記セットの再生を前記第2の再生速度に基づいて開始することと、前記第2の再生速度は、前記シーケンスのオーディオフレームの第1のセットの第1の再生速度よりも大きい、
を行うように構成された、通信用のデバイス。
【請求項2】
オーディオフレームの前記セットの再生を前記第2の再生速度で開始することは、オーディオフレームの前記セットによって示される無音を少なくとも部分的に抑制することを含む、請求項1に記載のデバイス。
【請求項3】
前記1つまたは複数のプロセッサは、さらに、
前記シーケンスの次のオーディオフレームを前記第1のデバイスから受信することと、前記次のオーディオフレームは、前記シーケンス内のオーディオフレームの前記セットに後続し、
前記次のオーディオフレームの再生を、前記第2の再生速度から前記第1の再生速度へと移行させることと、
を行うように構成される、請求項1に記載のデバイス。
【請求項4】
前記1つまたは複数のプロセッサは、さらに、
オーディオフレームの前記セットをバッファに記憶することと、
前記シーケンスの次のオーディオフレームを前記第1のデバイスから受信し、前記次のオーディオフレームを前記バッファに記憶することと、前記次のオーディオフレームは、前記シーケンス内のオーディオフレームの前記セットに後続し、
閾値個数よりも少ない前記シーケンスのオーディオフレームが再生用の前記バッファに記憶されていると決定することに応答して、再生を前記第2の再生速度から前記第1の再生速度へと移行させることと、
を行うように構成される、請求項1に記載のデバイス。
【請求項5】
前記1つまたは複数のプロセッサは、さらに、
オーディオフレームの前記セットを前記第1のデバイスから受信するのと同時に、前記シーケンスの次のオーディオフレームを前記第1のデバイスから受信するように構成され、
前記次のオーディオフレームは、前記シーケンスのオーディオフレームの前記セットに後続する、請求項1に記載のデバイス。
【請求項6】
前記1つまたは複数のプロセッサは、特定の時点において、前記第1の再生速度での特定の再生継続時間に対応するオーディオフレームが、最後に受信されたオーディオフレーム以後、受信されていないと決定するように構成され、
前記特定の再生継続時間は、前記特定の時点と前記最後に受信されたフレームの受信時点とに基づき、
前記フレーム損失インジケーションは、前記第1の再生速度での前記特定の再生継続時間に対応している、前のオーディオフレームを再送信させる要求を含む、
請求項1に記載のデバイス。
【請求項7】
前記フレーム損失インジケーションは、前記最後に受信されたオーディオフレームを示す、請求項1に記載のデバイス。
【請求項8】
前記第2の再生速度は、オーディオフレームの前記セットの個数に基づく、請求項1に記載のデバイス。
【請求項9】
前記1つまたは複数のプロセッサは、オーディオフレームの前記セットが無音フレームを含むと決定することに応答して、前記無音フレームの再生を前記第2の再生速度よりも大きい再生速度で開始するように構成される、請求項1に記載のデバイス。
【請求項10】
前記1つまたは複数のプロセッサは、仮想アシスタント、家電製品、スマートデバイス、モノのインターネット(IoT)デバイス、通信デバイス、コンピュータ、ディスプレイデバイス、テレビジョン、ゲーム機、音楽プレーヤ、ラジオ、ビデオプレーヤ、娯楽ユニット、パーソナルメディアプレーヤ、デジタルビデオプレーヤ、カメラ、ナビゲーションデバイス、ヘッドセット、またはこれらの組合せのうちの少なくとも1つに組み込まれる、請求項1に記載のデバイス。
【請求項11】
通信の方法であって、
通話中に、
デバイスにおいて、オーディオフレームのシーケンスを第1のデバイスから受信することと、
前記シーケンスの最後に受信されたオーディオフレーム以後の閾継続時間の間に前記シーケンスのオーディオフレームが前記デバイスにおいて受信されていないと決定することに応答して、前記デバイスから前記第1のデバイスへのフレーム損失インジケーションの送信を開始することと、
前記フレーム損失インジケーションに応答して、前記デバイスにおいて、前記シーケンスのオーディオフレームのセットと第2の再生速度のインジケーションとを前記第1のデバイスから受信することと、
スピーカを介して、オーディオフレームの前記セットの再生を前記第2の再生速度に基づいて開始することと、前記第2の再生速度は、前記シーケンスのオーディオフレームの第1のセットの第1の再生速度よりも大きい、
を備える、方法。
【請求項12】
前記第1のデバイスはサーバを含み、前記通話は複数の第2のデバイスとの通話であり、
前記オーディオフレームのシーケンスは、前記複数の第2のデバイスから前記第1のデバイスによって受信されたオーディオフレームの複数のシーケンスに基づく、
請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記通話は、前記デバイスと単一の追加デバイスとの間で行われ、前記単一の追加デバイスは前記第1のデバイスを含む、請求項11に記載の方法。
【請求項14】
オーディオフレームの前記セットを前記デバイスにおいて前記第1のデバイスから受信するのと同時に、前記シーケンスの次のオーディオフレームを前記デバイスにおいて前記第1のデバイスから受信することをさらに備え、前記次のオーディオフレームは前記シーケンスのオーディオフレームの前記セットに後続する、請求項11に記載の方法。
【請求項15】
通信用のデバイスであって、
1つまたは複数のプロセッサを備え、前記1つまたは複数のプロセッサは、
通話中に、
オーディオフレームのシーケンスを第1のデバイスから受信することと、
再生を再開させるユーザ要求を受信すること、および、前記シーケンス内の最後に再生されたオーディオフレームの次に続くオーディオフレームのセットが利用可能であると決定すること、に応答して、オーディオフレームの前記セットの再生を第2の再生速度に基づいて開始することと、前記第2の再生速度は、前記シーケンスのオーディオフレームの第1のセットの第1の再生速度よりも大きい、
を行うように構成された、通信用のデバイス。
【請求項16】
オーディオフレームの前記セットの再生を前記第2の再生速度で開始することは、オーディオフレームの前記セットによって示される無音を少なくとも部分的に抑制することを含む、請求項15に記載のデバイス。
【請求項17】
前記1つまたは複数のプロセッサは、さらに、
前記シーケンスの次のオーディオフレームを前記第1のデバイスから受信することと、前記次のオーディオフレームは、前記シーケンス内のオーディオフレームの前記セットに後続し、
前記次のオーディオフレームの再生を、前記第2の再生速度から前記第1の再生速度へと移行させることと、
を行うように構成される、請求項15に記載のデバイス。
【請求項18】
前記1つまたは複数のプロセッサは、さらに、
オーディオフレームの前記セットをバッファに記憶することと、
前記シーケンスの次のオーディオフレームを前記第1のデバイスから受信し、前記次のオーディオフレームを前記バッファに記憶することと、前記次のオーディオフレームは、前記シーケンス内のオーディオフレームの前記セットに後続し、
閾値個数よりも少ない前記シーケンスのオーディオフレームが再生用の前記バッファに記憶されていると決定することに応答して、再生を前記第2の再生速度から前記第1の再生速度へと移行させることと、
を行うように構成される、請求項15に記載のデバイス。
【請求項19】
前記第2の再生速度は、オーディオフレームの前記セットの個数に基づく、請求項15に記載のデバイス。
【請求項20】
前記ユーザ要求は、再開時点に受信され、
前記第2の再生速度は、前記最後に再生されたオーディオフレームの再生時点と前記再開時点との間の休止継続時間に基づく、請求項15に記載のデバイス。
【請求項21】
前記1つまたは複数のプロセッサは、オーディオフレームの前記セットが無音フレームを含むと決定することに応答して、前記無音フレームの再生を前記第2の再生速度よりも大きい再生速度で開始するように構成される、請求項15に記載のデバイス。
【請求項22】
前記1つまたは複数のプロセッサは、仮想アシスタント、家電製品、スマートデバイス、モノのインターネット(IoT)デバイス、通信デバイス、コンピュータ、ディスプレイデバイス、テレビジョン、ゲーム機、音楽プレーヤ、ラジオ、ビデオプレーヤ、娯楽ユニット、パーソナルメディアプレーヤ、デジタルビデオプレーヤ、カメラ、ナビゲーションデバイス、ヘッドセット、またはこれらの組合せのうちの少なくとも1つに組み込まれる、請求項15に記載のデバイス。
【請求項23】
通信の方法であって、
通話中に、
デバイスにおいて、オーディオフレームのシーケンスを第1のデバイスから受信することと、
再生を再開させるユーザ要求を受信すること、および前記シーケンス内の最後に再生されたオーディオフレームの次に続くオーディオフレームのセットが利用可能であると決定すること、に応答して、オーディオフレームの前記セットの前記デバイスでの再生を少なくとも第2の再生速度で開始することと、前記第2の再生速度は、前記シーケンスのオーディオフレームの第1のセットの第1の再生速度よりも大きい、
を備える、方法。
【請求項24】
オーディオフレームの前記セットの再生を前記第2の再生速度で開始することは、オーディオフレームの前記セットによって示される無音を少なくとも部分的に抑制することを含む、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記デバイスにおいて、前記シーケンスの次のオーディオフレームを前記第1のデバイスから受信することと、前記次のオーディオフレームは、前記シーケンス内のオーディオフレームの前記セットに後続し、
前記デバイスにおいて、前記次のオーディオフレームの再生を、前記第2の再生速度から前記第1の再生速度へと移行させることと、
をさらに備える、請求項23に記載の方法。
【請求項26】
オーディオフレームの前記セットをバッファに記憶することと、
前記シーケンスの次のオーディオフレームを、前記デバイスにおいて前記第1のデバイスから受信することと、
前記次のオーディオフレームを前記バッファに記憶することと、前記次のオーディオフレームは、前記シーケンス内のオーディオフレームの前記セットに後続し、
閾値個数よりも少ない前記シーケンスのオーディオフレームが再生用の前記バッファに記憶されていると決定することに応答して、前記デバイスにおいて、再生を前記第2の再生速度から前記第1の再生速度へと移行することと、
をさらに備える、請求項23に記載の方法。
【請求項27】
前記第2の再生速度は、オーディオフレームの前記セットの個数に基づく、請求項23に記載の方法。
【請求項28】
前記ユーザ要求は、再開時点に受信され、
前記第2の再生速度は、前記最後に再生されたオーディオフレームの再生時点と前記再開時点の間の休止継続時間に基づく、請求項23に記載の方法。
【請求項29】
オーディオフレームの前記セットは無音フレームを含むと決定することに応答して、前記無音フレームの再生を前記第2の再生速度よりも大きい再生速度で前記デバイスにおいて開始することをさらに備える、請求項23に記載の方法。
【請求項30】
前記第1のデバイスはサーバを含み、前記通話は複数の第2のデバイスとの通話であり、
前記オーディオフレームのシーケンスは、前記複数の第2のデバイスから前記第1のデバイスによって受信されたオーディオフレームの複数のシーケンスに基づく、
請求項23に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【優先権の主張】
【0001】
[0001]本出願は、2021年1月5日に出願された、本出願の権利者が所有する米国非仮出願特許出願第17/142,022号からの優先権の利益を主張し、その内容は、参照によりその全体が本明細書に明示的に組み込まれる。
【技術分野】
【0002】
[0002]本開示は一般に、通話オーディオ再生速度の調整に関する。
【背景技術】
【0003】
[0003]技術の進歩により、コンピュータデバイスがより小型でより強力になってきている。たとえば、小型、軽量で、ユーザによって容易に持ち運ばれるモバイル電話およびスマートフォンなどのワイヤレス電話、タブレットならびにラップトップコンピュータを含む、様々な携帯用のパーソナルコンピュータデバイスが現在では存在する。これらのデバイスは、ワイヤレスネットワークを通じて音声パケットおよびデータパケットを伝達することができる。さらに、このような機器の多くは、デジタルスチルカメラ、デジタルビデオカメラ、デジタルレコーダ、およびオーディオファイルプレーヤなどの追加機能を組み込む。また、そのようなデバイスは、ウェブブラウザアプリケーションなどの、インターネットにアクセスするのに使用できるソフトウェアアプリケーションを含めて、実行可能命令を処理することもできる。そのようなものとして、これらのデバイスは、重要なコンピュータ機能を含むことができる。
【0004】
[0004]そのようなコンピュータデバイスは、1つまたは複数のマイクロフォンからオーディオ信号を受信するための機能を組み込むことが多い。たとえば、オーディオ信号は、マイクロフォンによって捕捉されたユーザの話声、マイクロフォンによって取り込まれた外部の音、またはこれらの組合せを表すことができる。そのようなデバイスは、音声通話またはビデオ通話などの通話を行うための通信デバイスを含み得る。第1のユーザと第2のユーザの間での通話中のネットワーク問題は、第1のユーザの第1のデバイスから送信されたいくつかのオーディオフレームが第2のユーザの第2のデバイスで受信されなくなるようなフレーム損失を引き起こすおそれがある。いくつかの例では、オーディオフレームが第2のデバイスで受信されたけれども、第2のユーザが通話の一部を一時的に得られなくて(たとえば、その場を離れなければならなくて)、それを聞き逃す。第2のユーザは、何が聞き逃されたかを推測するか、または、聞き逃された部分を繰り返すように第1のユーザに依頼しなければならず、これは、ユーザ体験に悪影響を及ぼす。
【発明の概要】
【0005】
[0005]本開示の1つの実施形態によれば、通信用のデバイスが、通話(call)中に、オーディオフレームのシーケンスを第1のデバイスから受信するように構成された1つまたは複数のプロセッサを含む。1つまたは複数のプロセッサはまた、シーケンスの最後に受信されたオーディオフレーム以後の閾継続時間の間にシーケンスのオーディオフレームが受信されていないと決定したことに応じて、第1のデバイスへのフレーム損失インジケーションの送信を開始するように構成される。1つまたは複数のプロセッサはさらに、フレーム損失インジケーションに応答して、シーケンスのオーディオフレームのセットと第2の再生速度のインジケーションとを第1のデバイスから受信するように構成される。1つまたは複数のプロセッサはまた、スピーカを介したオーディオフレームのセットの再生を第2の再生速度に基づいて開始するように構成される。第2の再生速度は、シーケンスのオーディオフレームの第1のセットの第1の再生速度よりも大きい。
【0006】
[0006]本開示の別の実施形態によれば、通信の方法は、通話中に、デバイスにおいて、オーディオフレームのシーケンスを第1のデバイスから受信することを含む。この方法はまた、シーケンスの最後に受信されたオーディオフレーム以後の閾継続時間の間にシーケンスのオーディオフレームがデバイスにおいて受信されていないと決定したことに応じて、デバイスから第1のデバイスへのフレーム損失インジケーションの送信を開始することを含む。この方法はさらに、フレーム損失インジケーションに応答して、デバイスにおいて、シーケンスのオーディオフレームのセットと第2の再生速度のインジケーションとを第1のデバイスから受信することを含む。この方法はまた、スピーカを介したオーディオフレームのセットの再生を第2の再生速度に基づいて開始することを含み、第2の再生速度は、シーケンスのオーディオフレームの第1のセットの第1の再生速度よりも大きい。
【0007】
[0007]本開示の別の実施形態によれば、通信用のデバイスは、通話中に、オーディオフレームのシーケンスを第1のデバイスから受信するように構成された1つまたは複数のプロセッサを含む。1つまたは複数のプロセッサはまた、再生を再開させる(resume)ユーザ要求を受信したことと、シーケンス内の最後に再生されたオーディオフレームの次に続くオーディオフレームのセットが利用可能であると決定したこととに応じて、オーディオフレームのセットの再生を第2の再生速度に基づいて開始するように構成され、第2の再生速度は、シーケンスのオーディオフレームの第1のセットの第1の再生速度よりも大きい。
【0008】
[0008]本開示の別の実施形態によれば、通信の方法は、デバイスにおいて、オーディオフレームのシーケンスを第1のデバイスから受信することを含む。この方法はまた、再生を再開させるユーザ要求を受信したことと、シーケンス内の最後に再生されたオーディオフレームの次に続くオーディオフレームのセットが利用可能であると決定したこととに応じて、オーディオフレームのセットのデバイスでの再生を少なくとも第2の再生速度で開始することを含む。第2の再生速度は、シーケンスのオーディオフレームの第1のセットの第1の再生速度よりも大きい。
【0009】
[0009]本開示の他の態様、利点、および特徴は、以下の項目、すなわち「図面の簡単な説明」、「発明を実施するための形態」、および「特許請求の範囲」を含む本出願全体を検討した後に明らかになろう。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】[0010]本開示のいくつかの例による、通話オーディオ再生速度を調整するように動作可能なシステムの特定の例示的な態様のブロック図。
図2】[0011]本開示のいくつかの例による、通話オーディオ再生速度を調整するように動作可能なシステムの例示的な態様の図。
図3】[0012]本開示のいくつかの例による、通話オーディオ再生速度を調整するように動作可能なシステムの例示的な態様の図。
図4】[0013]本開示のいくつかの例による、図1図3のシステムのいずれかの構成要素の動作の例示的な態様のラダー図。
図5】[0014]本開示のいくつかの例による、図1から図3のシステムのいずれかの構成要素の動作の例示的な態様の図。
図6】[0015]本開示のいくつかの例による、通話オーディオ再生速度を調整するように動作可能なシステムの例示的な態様の図。
図7】[0016]本開示のいくつかの例による、図6のシステムの構成要素の動作の例示的な態様の図。
図8】[0017]本開示のいくつかの例による、図1~3のデバイスによって実施され得る通話オーディオ再生速度調整の方法の特定の実施形態の図。
図9】[0018]本開示のいくつかの例による、図1~3のデバイスによって実施され得る通話オーディオ再生速度調整の方法の特定の実施形態の図。
図10】[0019]本開示のいくつかの例による、図1~3のデバイスによって実施され得る通話オーディオ再生速度調整の方法の特定の実施形態の図。
図11】[0020]本開示のいくつかの例による、図6のデバイスによって実施され得る通話オーディオ再生速度調整の方法の特定の実施形態の図。
図12】[0021]図12は、本開示のいくつかの例による、通話オーディオ再生速度を調整するように動作可能な集積回路の一例を示す図。
図13】[0022]本開示のいくつかの例による、通話オーディオ再生速度を調整するように動作可能なモバイルデバイスの図。
図14】[0023]本開示のいくつかの例による、通話オーディオ再生速度を調整するように動作可能なヘッドセットの図。
図15】[0024]本開示のいくつかの例による、通話オーディオ再生速度を調整するように動作可能なウェアラブル電子デバイスの図。
図16】[0025]本開示のいくつかの例による、通話オーディオ再生速度を調整するように動作可能な音声制御スピーカシステムの図。
図17】[0026]本開示のいくつかの例による、通話オーディオ再生速度を調整するように動作可能なカメラの図。
図18】[0027]本開示のいくつかの例による、通話オーディオ再生速度を調整するように動作可能な、仮想現実または拡張現実ヘッドセットなどのヘッドセットの図。
図19】[0028]本開示のいくつかの例による、通話オーディオ再生速度を調整するように動作可能な運搬手段の第1の例の図。
図20】[0029]本開示のいくつかの例による、通話オーディオ再生速度を調整するように動作可能な運搬手段の第2の例の図。
図21】[0030]本開示のいくつかの例による、通話オーディオ再生速度を調整するように動作可能なデバイスの特定の説明的な例のブロック図。
【発明を実施するための形態】
【0011】
[0031]通話(call)の一部分を聞き逃すことがユーザ体験に悪影響を及ぼし得る。たとえば、第1のユーザと第2のユーザとの間の通話中、第1のユーザの第1のデバイスから送信された一部のオーディオフレームが第2のユーザの第2のデバイスで受信されない場合、第2のユーザは、第1のユーザの話声(speech)の一部分を聞き逃す可能性がある。別の例として、第2のユーザは他の理由で、たとえばその場を離れたり、注意散漫になったりすることで、通話の一部を聞き逃す場合がある。第2のユーザは、第1のユーザによって言われたことを推測するか、または聞き逃されたことを繰り返すように第1のユーザに依頼しなければならない。これは、伝達誤りの原因となり、会話の流れを乱し、時間を浪費し得る。
【0012】
[0032]通話オーディオ再生速度調整のシステムおよび方法が開示される。たとえば、第1のデバイスの第1の通話マネージャは、第2のデバイスの第2の通話マネージャとの通話を確立する。第1の通話マネージャは、通話中に、オーディオフレームのシーケンスを第2のデバイスへ送信し、少なくとも直前に送信されたオーディオフレームをバッファリングする。第2の通話マネージャは、オーディオフレームのシーケンスの少なくとも一部を受信し、受信オーディオフレームを再生のためにバッファリングする。
【0013】
[0033]特定の例では、第2のデバイスの第2のフレーム損失マネージャが、フレーム損失の検出に応じて、第1のデバイスにフレーム損失インジケーションを送信する。たとえば、第2のフレーム損失マネージャは、最後に受信された(たとえば、直前に受信された)オーディオフレームを受信する特定の期間内にオーディオフレームが受信されなかったと決定したことに応じて、フレーム損失を検出する。フレーム損失インジケーションは、最後に受信されたオーディオフレームを示す。
【0014】
[0034]第1のデバイスの第1のフレーム損失マネージャは、フレーム損失インジケーションを受信したことに応答して、第2のデバイスにオーディオフレームのセットを再送する。たとえば、このオーディオフレームのセットは、シーケンス内の最後に受信されたオーディオフレームの次に続く。第2の通話マネージャは、そのオーディオフレームのセットを、以前のオーディオフレームの第1の再生速度よりも速い第2の再生速度で再生する。特定の例では、第1のフレーム損失マネージャは、第1の再生速度でのオーディオフレームの第2のセットの再生が、そのオーディオフレームのセットの実効的な(effective)第2の再生速度に対応するようにオーディオフレームのセットに基づいている、オーディオフレームの第2のセットを送信する。例示すると、オーディオフレームの第2のセットが、オーディオフレームのセットのうちの1つおきのフレームを含む場合、第1の再生速度でのオーディオフレームの第2のセットの再生は、第1の再生速度の2倍であるオーディオフレームのセットの実効再生速度に対応する。より速い速度(またはより速い実効速度)でオーディオフレームを再生することにより、第1のデバイスは通話に追いつくことができる。
【0015】
[0035]特定の例では、第2のユーザは、通話中にオーディオ再生を休止し、次いでオーディオ再生を再開する。たとえば、再生は、最後に再生された(たとえば、直前に再生された)オーディオフレームの後、休止される。第2のデバイスの第2の通話マネージャは、再生が再開されると決定したことに応じて、以前のオーディオフレームの第1の再生速度よりも速い第2の再生速度でオーディオフレームのセットを再生する。このオーディオフレームのセットは、シーケンス内の最後に再生されたオーディオフレームの次に続く。
【0016】
[0036]第2の通話マネージャは、後続のオーディオフレームを第1の再生速度で再生する。特定の例では、第2の通話マネージャは、第2の再生速度と第1の再生速度との間で、再生速度の変化があまり顕著ではない(たとえば、顕著ではない)ように移行する(transition)。
【0017】
[0037]本開示の特定の態様は、図面を参照して以下で説明される。本明細書において、共通の機能部は、共通の参照番号によって指定される。本明細書では、様々な術語は、特定の実施形態だけを説明する目的のために使用され、実施形態を限定するものではない。たとえば、単数形の「1つの(a)」、「1つの(an)」、および「その(the)」は、特に指示がない限り複数形もまた含むものである。さらに、本明細書に記載されたいくつかの機能部は、一部の実施形態では単数形であり、他の実施形態では複数形である。例示すると、図1は、1つまたは複数のプロセッサ(図1の「プロセッサ」120)を含むデバイス102を示しており、この図は、一部の実施形態ではデバイス102が単一のプロセッサ120を含み、他の実施形態ではデバイス102が複数のプロセッサ120を含むことを示す。本明細書で参照しやすいように、そのような機能部は一般に、「1つまたは複数」の機能部として導入されており、機能部のうちの複数に関連する態様が記載されていない限り、以降では単数形で参照される。
【0018】
[0038]本明細書では、「備える(comprise)」、「備える(comprises)」、および「備えている(comprising)」という用語は、「含む(include)」、「含む(includes)」、または「含んでいる(including)」と互換的に使用され得る。さらに、「ここにおいて(wherein)」という用語は、「ここで(where)」と互換的に使用され得る。本明細書では、「例示的」は、例、実施形態、および/または態様を示し、限定するものとして、または好ましいもの、もしくは好ましい実施形態を示すものとして解釈されるべきではない。本明細書では、構造、構成要素、動作などの要素を修飾するために使用される順序用語(たとえば、「第1の」「第2の」「第3の」など)は、それ自体では別の要素に対するその要素のいかなる優先順位または順序も示すものではなく、その要素を名前が同じである別の要素と区別しているにすぎない(ただし順序用語の使用に関して)。本明細書では、「セット」という用語は、特定の要素の1つまたは複数を指し、「複数」という用語は、特定の要素の複数(たとえば、2つ以上)を指す。
【0019】
[0039]本明細書では、「結合された」は、「通信可能に結合された」、「電気的に結合された」、または「物理的に結合された」を含むことがあり、(または代替として)これらの任意の組合せもまた含むことがある。2つのデバイス(または構成要素)は、1つまたは複数の他のデバイス、構成要素、ワイヤ、バス、ネットワーク(たとえば、有線ネットワーク、ワイヤレスネットワーク、またはこれらの組合せ)などを介して直接または間接的に結合(たとえば、通信可能に結合、電気的に結合、または物理的に結合)され得る。電気的に結合される2つのデバイス(または構成要素)は、同一のデバイスに含まれることも、別々のデバイスに含まれることもあり、説明的、非限定的な例として、電子機器、1つまたは複数のコネクタ、または誘導結合を介して接続され得る。いくつかの実施形態において、電気的な連通などで通信可能に結合された2つのデバイス(または構成要素)が、1つまたは複数のワイヤ、バス、ネットワークなどを介して信号(たとえば、デジタル信号またはアナログ信号)を直接または間接的に送信および受信することができる。本明細書で使用される場合、「直接結合された」は、介在する構成要素なしで結合(たとえば、通信可能に結合、電気的に結合、または物理的に結合)された2つのデバイスを含み得る。
【0020】
[0040]本開示では、「決定する」、「計算する」、「推定する」、「シフトする」、「調整する」などの用語が、1つまたは複数の動作がどのようにして実施されるかを説明するために使用され得る。そのような用語は、限定的に解釈されるべきではなく、同様の動作を実施するために他の技法が利用されてもよいことに留意されたい。さらに、本明細書で言及されるように、「生成する」、「計算する」、「推定する」、「使用する」、「選択する」、「アクセスする」、および「決定する」は、交換可能に使用され得る。たとえば、パラメータ(または信号)を「生成すること」、「計算すること」、「推定すること」、もしくは「決定すること」は、パラメータ(もしくは信号)を能動的に生成すること、推定すること、計算すること、または決定することを指す場合があり、または別の構成要素またはデバイスなどによってすでに生成されているパラメータ(もしくは信号)を使用すること、選択すること、もしくはアクセスすることを指す場合がある。
【0021】
[0041]図1を参照すると、通話オーディオ再生速度を調整するように構成されたシステムの特定の例示的な態様が開示されており、全体が100で示されている。システム100は、ネットワーク106を介してデバイス104に結合されているデバイス102を含む。
【0022】
[0042]デバイス102は、スピーカ129に結合される。デバイス102は、1つまたは複数のプロセッサ120に結合されたメモリ132を含む。特定の例では、メモリ132は、直前に受信されたオーディオフレームを再生のために記憶するように構成された受信バッファ134(たとえば、サーキュラバッファ)を含む。メモリ132は、第1の再生速度105を示すデータを記憶するように構成される。特定の態様において、第1の再生速度105は、構成設定、デフォルトデータ、ユーザ入力、またはこれらの組合せに基づいている。特定の実施形態において、第1の再生速度105は、通話の通常の(たとえば、予想される)再生速度に対応する。1つまたは複数のプロセッサ120は、通話マネージャ122およびフレーム損失マネージャ124を含む。
【0023】
[0043]デバイス104は、マイクロフォン146に結合される。デバイス104は、1つまたは複数のプロセッサ150に結合されたメモリ154を含む。特定の例では、メモリ154は、直前に送信されたオーディオフレームを記憶するように構成された送信バッファ110(たとえば、サーキュラバッファ)を含む。1つまたは複数のプロセッサ150は、通話マネージャ152およびフレーム損失マネージャ156を含む。
【0024】
[0044]通話マネージャ122および通話マネージャ152はそれぞれ、デバイス102およびデバイス104の通話(たとえば、オーディオ通話、ビデオ通話、または両方)を管理するように構成される。特定の態様において、通話マネージャ122および通話マネージャ152は、通信アプリケーション(たとえば、オンライン会議アプリケーション)のクライアントに対応する。特定の態様において、フレーム損失マネージャ124およびフレーム損失マネージャ156はそれぞれ、デバイス102およびデバイス104の通話中のフレーム損失回復を管理するように構成される。
【0025】
[0045]いくつかの実施形態において、通話マネージャ122および通話マネージャ152は、フレーム損失マネージャ124およびフレーム損失マネージャ156によって管理される任意のフレーム損失についてブラインドである(たとえば、気付かない)。いくつかの実施形態において、通話マネージャ122および通話マネージャ152はそれぞれ、デバイス102およびデバイス104のネットワークプロトコルスタック(たとえば、開放型システム化相互接続(OSI)モデル)の上位層(たとえば、アプリケーション層)に対応する。いくつかの実施形態において、フレーム損失マネージャ124およびフレーム損失マネージャ156はそれぞれ、デバイス102およびデバイス104のネットワークプロトコルスタックの下位レベル(たとえば、トランスポート層)に対応する。
【0026】
[0046]いくつかの実施形態において、デバイス102、デバイス104、または両方は、1つもしくは様々なタイプのデバイスに相当するか、またはそれらに含まれる。説明的な例では、1つもしくは複数のプロセッサ120、1つもしくは複数のプロセッサ150、またはこれらの組合せは、図14を参照してさらに説明されるようなマイクロフォン、スピーカ、または両方を含む、ヘッドセットデバイスに組み込まれる。他の例では、1つもしくは複数のプロセッサ120、1つもしくは複数のプロセッサ150、またはこれらの組合せは、図13を参照して説明されるモバイル電話またはタブレットコンピュータデバイス、図15を参照して説明されるウェアラブル電子デバイス、図16を参照して説明される音声制御スピーカシステム、図17を参照して説明されるカメラデバイス、または図18を参照して説明される仮想現実ヘッドセットもしくは拡張現実ヘッドセットのうちの少なくとも1つに組み込まれる。別の説明的な例では、1つもしくは複数のプロセッサ120、1つもしくは複数のプロセッサ150、またはこれらの組合せは、図19および図20を参照してさらに説明されるようなマイクロフォン、スピーカ、または両方もまた含む、運搬手段に組み込まれる。
【0027】
[0047]動作中、通話マネージャ122および通話マネージャ152は、デバイス102とデバイス104の間の通話(たとえば、オーディオ通話、ビデオ通話、オンラインミーティング、またはこれらの組合せ)を確立する。たとえば、通話は、デバイス104のユーザ144とデバイス102のユーザ142との間で行われる。マイクロフォン146は、ユーザ144が話している間、ユーザ144の話声を捕捉し、その話声を表している音声入力141をデバイス104に供給する。通話マネージャ152は、オーディオ入力141に基づいてオーディオフレームのシーケンス119を生成し、そのオーディオフレームのシーケンス119をデバイス102へ送信する。たとえば、シーケンス119は、オーディオフレームのセット109、オーディオフレーム111、オーディオフレームのセット113、次のオーディオフレーム117、1つまたは複数の追加のオーディオフレーム、またはこれらの組合せを含む。例示すると、通話マネージャ152は、オーディオ入力141が受信されているときにシーケンス119のオーディオフレームを生成し、オーディオフレームが生成されるときにオーディオフレームのシーケンス119を送信する(たとえば、シーケンス119の送信を開始する)。
【0028】
[0048]特定の態様において、フレーム損失マネージャ156は、オーディオフレームが通話マネージャ152によって送信されるときに、シーケンス119のオーディオフレームを送信バッファ110でバッファリングする。たとえば、通話マネージャ152は、ネットワーク106を介して、オーディオフレームのセット109のそれぞれをデバイス102へ送信する。通話マネージャ152は、ネットワーク106を介して、第1の送信時刻にオーディオフレーム111をデバイス102へ送信する。同様に、通話マネージャ152は、ネットワーク106を介して、オーディオフレームのセット113のそれぞれをデバイス102へ送信する。フレーム損失マネージャ156は、オーディオフレームのセット109、オーディオフレーム111、およびオーディオフレームのセット113のそれぞれを送信バッファ110に記憶する。
【0029】
[0049]デバイス102は、オーディオフレームのシーケンス119をデバイス104からネットワーク106を介して受信する。特定の実施形態において、デバイス102は、シーケンス119のオーディオフレームのセット(たとえば、バースト)を受信する。代替実施形態において、デバイス102は、シーケンス119のある時点に1つのオーディオフレームを受信する。
【0030】
[0050]特定の例では、フレーム損失マネージャ124は、シーケンス119のオーディオフレームのセット109のうちのそれぞれを受信し、オーディオフレームのセット109のうちのそれぞれを受信バッファ134に記憶する。通話マネージャ122は、受信バッファ134からオーディオフレームのセット109のうちの1つまたは複数を取得し、取得されたオーディオフレームをスピーカ129によって第1の再生速度105で再生出力する。オーディオフレームのセット109は、シーケンス119内でオーディオフレーム111より前にある。
【0031】
[0051]フレーム損失マネージャ124は、オーディオフレーム111を第1の受信時点に受信する。特定の態様において、フレーム損失マネージャ124は、オーディオフレーム111を再生のために受信バッファ134に記憶する(たとえば、オーディオフレームのセット109のうちの1つまたは複数が、対応する再生時に再生されている間)。たとえば、フレーム損失マネージャ124は、受信バッファ134での対応する再生時(たとえば、第2の再生時)に後続のフレームが利用可能である可能性を高めるために、オーディオフレーム111の受信と第1の再生時刻におけるオーディオフレーム111の通話マネージャ122による再生との間に遅延を加える。
【0032】
[0052]特定の例では、フレーム損失マネージャ124は、オーディオフレーム111を受信することに続いてフレーム損失を検出する。たとえば、フレーム損失マネージャ124は、オーディオフレーム111(たとえば、シーケンス119のうちの最後に受信されたオーディオフレーム)が第1の受信時点に受信されて以来、シーケンス119のオーディオフレームが閾継続時間の間に受信されなかったと決定したことに応じて、フレーム損失を検出する。
【0033】
[0053]フレーム損失マネージャ124は、フレーム損失の検出に応じて、ネットワーク106を介するデバイス104へのフレーム損失インジケーション121の送信を開始する。特定の態様において、フレーム損失インジケーション121は、オーディオフレーム111(たとえば、最後に受信されたオーディオフレーム)を示す(たとえば、その識別子を含む)。別の態様では、フレーム損失インジケーション121は、損失フレームの第1の再生速度105での推定再生継続時間に対応している以前のオーディオフレームを再送信させる要求を含む。たとえば、フレーム損失マネージャ124は、特定の時点において、(たとえば、最後に受信されたオーディオフレームの)第1の受信時点および特定の時点に基づいて、推定再生時間を決定する(たとえば、推定再生継続時間=特定の時点-第1の受信時点)。
【0034】
[0054]フレーム損失マネージャ156は、フレーム損失インジケーション121をデバイス102からネットワーク106を介して受信する。特定の実施形態において、フレーム損失マネージャ156は、フレーム損失インジケーション121が、オーディオフレーム111がデバイス102で最後に受信されたオーディオフレームに該当することを示す(たとえば、その識別子を含む)と決定する。代替実施形態では、フレーム損失マネージャ156は、フレーム損失インジケーション121が、損失フレームの第1の再生速度105での推定再生継続時間に対応している以前のオーディオフレームを再送信させる要求を含むと決定したことに応じて、最後に受信されたオーディオフレームをその推定再生継続時間に基づいて特定する。たとえば、フレーム損失マネージャ156は、特定の時点において、その特定の時点と推定再生継続時間との差に基づいて最後の送信時点を決定し(たとえば、最後の送信時点=特定の時点-推定再生継続時間)、その最後の送信時点がオーディオフレーム111の送信時点と一致すると決定したことに応じて、オーディオフレーム111を最後に受信されたオーディオフレームとして特定する。
【0035】
[0055]フレーム損失マネージャ156は、最後に受信されたオーディオフレームに基づいて、再送信されるべき以前のオーディオフレームを決定する。たとえば、フレーム損失マネージャ156は、オーディオフレーム111が、デバイス102で最後に受信されたオーディオフレームに対応しており、オーディオフレームのセット113が、シーケンス119内の最後に受信されたオーディオフレームの後に続いており、以前に送信されていると決定したことに応じて、オーディオフレームのセット113を、再送信されるべき以前のオーディオフレームとして特定する。
【0036】
[0056]フレーム損失マネージャ156は、再送信されるべき以前のオーディオフレームがオーディオフレームのセット113を含み、オーディオフレームのセット113が送信バッファ110において利用可能であると決定したことに応じて、オーディオフレームのセット123をオーディオフレームのセット113に基づいて生成し、オーディオフレームのセット123、第2の再生速度115のインジケーション、または両方を、ネットワーク106を介してデバイス102へ送信することを開始する。第2の再生速度115は、第1の再生速度105よりも大きい。特定の実施形態において、オーディオフレームのセット123は、オーディオフレームのセット113と同じであり、フレーム損失マネージャ156は、オーディオフレームのセット123と、第2の再生速度115のインジケーションとを送信することを開始する。
【0037】
[0057]代替実施形態において、オーディオフレームのセット123は、オーディオフレームのセット123の第1の再生速度105での再生が、オーディオフレームのセット113の第2の再生速度115での実効的な再生に対応するように、オーディオフレームのセット113のサブセットを含む。たとえば、オーディオフレームのセット123がオーディオフレームのセット113の他のすべてのフレームを含む場合、オーディオフレームのセット123の第1の再生速度105での再生は、第1の再生速度105の2倍の速さであるオーディオフレームのセット113の実効再生速度(たとえば、第2の再生速度115)に対応する。フレーム損失マネージャ156は、オーディオフレームのセット123の第1の再生速度105(たとえば、通常の再生速度)での再生が第2の再生速度115の実効再生速度調整に対応するので、第2の再生速度115のインジケーションがなくてもオーディオフレームのセット123の送信を開始する。
【0038】
[0058]特定の態様において、フレーム損失マネージャ156は、オーディオフレームのセット113の数、デフォルト値、構成設定、ユーザ入力、またはこれらの組合せに基づいて、第2の再生速度115を決定する。たとえば、第2の再生速度115は、再送信されるオーディオフレームの個数が多いほど大きくなる。
【0039】
[0059]特定の実施形態では、フレーム損失マネージャ156は、オーディオフレームのセット123内のオーディオフレームのセット113の無音を少なくとも部分的に抑制する(suppresses silence)。たとえば、フレーム損失マネージャ156は、オーディオフレームのセット113が無音フレームを含むと決定したことに応じて、オーディオフレームのセット123内の対応する無音フレームに対する第3の再生速度のインジケーションを送信する。特定の態様において、フレーム損失マネージャ156は、オーディオフレームのセット123を生成するのに、オーディオフレームのセット113のオーディオフレームよりも少数の無音フレームを選択する。たとえば、フレーム損失マネージャ156は、オーディオフレームのセット113のうちの1つおきのオーディオフレームを選択するとともに、オーディオフレームのセット113のうちの4つおきの無音フレームを選択する。第3の再生速度は、第2の再生速度115よりも大きい。たとえば、無音部分を短縮することにより、デバイス102は通話に速く追いつくことができる(たとえば、後続のオーディオフレームを第1の再生速度105で再生することに戻る)。
【0040】
[0060]特定の実施形態において、フレーム損失マネージャ156は、再送信されるべき以前のオーディオフレームの個数が第1の閾値よりも大きい、第2の閾値よりも小さい、または両方であると決定したことに応じて、オーディオフレームのセット123の送信を選択的に開始する。たとえば、失われたオーディオフレームがあまりにも少ない場合、フレーム損失は、再生速度調整を実施するのに十分なほどには顕著でない場合がある。別の例として、あまりに多くのオーディオフレームが失われた場合には、通話に追いつくために再生速度を著しく増加させる必要があり、再生速度調整は、オーディオフレームを取り逃すことよりもユーザの体験に悪影響を及ぼすおそれがある。特定の態様において、フレーム損失マネージャ156は、デバイス102とのネットワークリンクが再確立されていると決定したことに応じて、オーディオフレームのセット123の送信を開始する。
【0041】
[0061]特定の態様において、フレーム損失マネージャ156は、以前のオーディオフレームの個数が第1の閾値以下、または第2の閾値以上であると決定したことに応じて、スキップアヘッド通知をデバイス102へ送信する。特定の態様において、スキップアヘッド通知は、デバイス104によって送信されるべき後続のオーディオフレームを示す。たとえば、スキップアヘッド通知は、シーケンス119の次のオーディオフレーム117の最初のオーディオフレームを示す。フレーム損失マネージャ156は、スキップアヘッド通知の送信に続いて(または同時に)次のオーディオフレーム117の送信を開始する。次のオーディオフレーム117は、シーケンス119のオーディオフレームのセット113の次に続く。特定の態様において、次のオーディオフレーム117は、以前に通話中に送信されていない。
【0042】
[0062]特定の態様において、フレーム損失マネージャ156は、以前のオーディオフレームが再送信されるべきと決定したことに応じて、次のオーディオフレーム117の送信をオーディオフレームのセット123の送信と同時に開始する。たとえば、(オーディオフレームのセット113の少なくともサブセットの再送信に対応する)オーディオフレームのセット123の送信は、次のオーディオフレーム117の最初の送信を遅らせない。特定の態様において、次のオーディオフレーム117は、オーディオフレームのセット123(たとえば、再送信されたオーディオフレーム)の第2の再生速度115と第1の再生速度105(たとえば、通常の再生速度)とからの移行に関連付けられる。たとえば、フレーム損失マネージャ156は、第2の再生速度115のインジケーション付きの次のオーディオフレーム117の第1のサブセット、第2の再生速度115と第1の再生速度105の間にある中間再生速度のインジケーション付きの次のオーディオフレーム117の第2のサブセット、第1の再生速度105のインジケーション付きの次のオーディオフレーム117の第3のサブセット、またはこれらの組合せを送信する。代替実施形態では、フレーム損失マネージャ156は、第2の再生速度115に基づいて第1のサブセットの第1のオーディオフレームを選択し(たとえば、1つおきのオーディオフレーム)、中間再生速度に基づいて第2のサブセットの第2のオーディオフレームを選択する。フレーム損失マネージャ156は、第1のサブセットの選択された第1のオーディオフレームの送信と、第2のサブセットの選択された第2のオーディオフレームの送信と、第3のサブセットのオーディオフレームの送信とを開始することによって、次のオーディオフレーム117を第2の再生速度115から第1の再生速度105へと移行させる。
【0043】
[0063]フレーム損失マネージャ124は、フレーム損失インジケーション121に応答して、オーディオフレームのセット123、第2の再生速度115のインジケーション、または両方を受信する。フレーム損失マネージャ124は、図5を参照してさらに説明されるように、オーディオフレームのセット123の再生を第2の再生速度115に基づいてスピーカ129によって開始する。
【0044】
[0064]特定の実施形態において、オーディオフレームのセット123は、オーディオフレームのセット113と同じである。フレーム損失マネージャ124は、オーディオフレームのセット123と、第2の再生速度115のインジケーションとを受信バッファ134に加える。通話マネージャ122は、受信バッファ134からオーディオフレームのセット123のうちの1つまたは複数を取得し、第2の再生速度115に基づいてオーディオフレームのセット123の再生を実施する。例示すると、通話マネージャ122は、第2の再生速度115に基づいて、オーディオフレームのセット123のそれぞれを再生のためにスピーカ129に供給する。代替の態様において、フレーム損失マネージャ124は、第2の再生速度115に基づいて、オーディオフレームのセット123の各オーディオフレームを受信バッファ134から取得し、取得されたオーディオフレームを通話マネージャ122に供給する。通話マネージャ122は、受信された各オーディオフレームを再生のためにスピーカ129に供給する。
【0045】
[0065]代替実施形態において、オーディオフレームのセット123は、オーディオフレームのセット123の第1の再生速度105での再生が、オーディオフレームのセット113の実効再生速度(たとえば、第2の再生速度115)に対応するように、オーディオフレームのセット113のサブセットを含む。フレーム損失マネージャ124は、オーディオフレームのセット123を受信バッファ134に加える。通話マネージャ122は、受信バッファ134からオーディオフレームのセット123のうちの1つまたは複数を取得し、第1の再生速度105に基づいてオーディオフレームのセット123の再生を実施する。例示すると、通話マネージャ122は、第1の再生速度105に基づいて、セットのオーディオフレーム123のそれぞれを再生のためにスピーカ129に供給する。代替の態様において、フレーム損失マネージャ124は、第1の再生速度105に基づいて、受信バッファ134からオーディオフレームのセット123の各オーディオフレームを取得し、取得されたオーディオフレームを通話マネージャ122に供給する。通話マネージャ122は、受信された各オーディオフレームを再生のためにスピーカ129に供給する。
【0046】
[0066]特定の態様において、フレーム損失マネージャ124は、オーディオフレームのセット123の再生を開始するために、無音を少なくとも部分的に抑制する。たとえば、フレーム損失マネージャ124は、オーディオフレームのセット123が無音フレームを含むと決定したことに応じて、第2の再生速度115よりも大きい第3の再生速度で無音フレームの再生を開始する。別の例として、フレーム損失マネージャ124は、オーディオフレームのセット123の無音フレームに対する第3の再生速度のインジケーションを受信したことに応じて、無音フレームの再生を第3の再生速度で開始する。
【0047】
[0067]特定の例では、フレーム損失マネージャ124は、無音フレームと第3の再生速度のインジケーションとを受信バッファ134に加え、通話マネージャ122は、第3の再生速度に基づいて無音フレームの再生を実施する。例示すると、通話マネージャ122は、第3の再生速度に基づいて、無音フレームを再生のためにスピーカ129に供給する。代替の態様において、フレーム損失マネージャ124は、第3の再生速度に基づいて、受信バッファ134から無音フレームを取得し、取得された無音フレームを通話マネージャ122に供給する。通話マネージャ122は、受信された無音フレームを再生のためにスピーカ129に供給する。
【0048】
[0068]特定の態様において、フレーム損失マネージャ124は、図4を参照してさらに説明されるように、オーディオフレームのセット123を受信するのと同時に次のオーディオフレーム117を受信する。特定の態様において、フレーム損失マネージャ124は、図5を参照してさらに説明されるように、次のオーディオフレーム117の再生を第2の再生速度115から第1の再生速度105へと移行させる。
【0049】
[0069]特定の実施形態において、フレーム損失マネージャ124は、次のオーディオフレーム117のために受信された再生速度のインジケーションに基づいて、次のオーディオフレーム117の再生速度を移行させる。たとえば、フレーム損失マネージャ124は、第1のサブセットのそれぞれに対して第2の再生速度115のインジケーションを受信したことに応じて、第2の再生速度115に基づいて次のオーディオフレーム117の第1のサブセットの再生を開始し、第2のサブセットのそれぞれに対して中間再生速度のインジケーションを受信したことに応じて、中間再生速度に基づいて次のオーディオフレーム117の第2のサブセットの再生を開始し、第3のサブセットのそれぞれに対して第1の再生速度105のインジケーションを受信したことに応じて、第1の再生速度105で次のオーディオフレーム117の第3のサブセットの再生を開始し、またはこれらの組合せを開始する。
【0050】
[0070]特定の実施形態において、フレーム損失マネージャ124は、次のオーディオフレーム117の受信されたオーディオフレームに基づいて、次のオーディオフレーム117の再生速度を移行させる。たとえば、フレーム損失マネージャ124は、次のオーディオフレーム117の受信されたオーディオフレームを第1の再生速度105で再生する。次のオーディオフレーム117の第1のサブセットのうちの少数の第1のオーディオフレームが受信されるので、第1のオーディオフレームの第1の再生速度105での再生は、第1のサブセットに対する第2の再生速度115の実効再生速度に対応する。同様に、第2のサブセットの第2のオーディオフレームの第1の再生速度105での再生は、第2のサブセットに対する中間再生速度の実効再生速度に対応する。次のオーディオフレーム117の第3のサブセットの全フレームの第1の再生速度105での再生は、第3のサブセットに対する第1の再生速度105の実効再生速度に対応する。
【0051】
[0071]特定の実施形態において、フレーム損失マネージャ124は、再生のために受信バッファ134に記憶された(たとえば、残っている)オーディオフレームの個数に基づいて、次のオーディオフレーム117の再生速度を移行させる。たとえば、フレーム損失マネージャ124は、第1の閾値個数よりも多いオーディオフレームが再生のために受信バッファ134で利用可能であると決定したことに応じて、次のオーディオフレーム117の第1のサブセットの再生を第2の再生速度115に基づいて開始し、第1の閾値個数以下で第2の閾値個数よりも多いオーディオフレームが再生のために受信バッファ134で利用可能であると決定したことに応じて、次のオーディオフレーム117の第2のサブセットの再生を第2の再生速度115と第1の再生速度105の間の中間再生速度に基づいて開始し、第2の閾値個数以下のオーディオフレームが再生のために受信バッファ134で利用可能であると決定したことに応じて、次のオーディオフレーム117の第3のサブセットの再生を第1の再生速度105で開始し、またはこれらの組合せを開始する。次のオーディオフレーム117の再生速度を移行させることにより、再生速度調整をあまり顕著ではない(たとえば、顕著ではない)ようにすることができ、通話に追いついた後デバイス102が通常の再生速度に戻ることができるようにする。
【0052】
[0072]特定の実施形態において、フレーム損失マネージャ124は、フレーム損失インジケーション121に応答してスキップアヘッド通知を受信する。フレーム損失マネージャ124は、スキップアヘッド通知の受信および次のオーディオフレーム117を受信したことに応じて、次のオーディオフレーム117の再生を第1の再生速度105で開始する。
【0053】
[0073]このようにして、システム100は、以前に失われたオーディオフレームを受信することと、より速い再生速度でオーディオフレームを再生出力することによって通話に追いつくこととを可能にする。いくつかの態様において、失われたオーディオフレームの送信は、失われたオーディオフレームによって引き起こされる通話内の空隙の影響と、追いつくために通話音声を高速にすることとのバランスをとるために、失われたオーディオフレームの個数に基づいて選択的である。
【0054】
[0074]マイクロフォン146は、デバイス104に結合されているとして図示されているが、他の実施形態では、マイクロフォン146はデバイス104に組み込まれることもある。スピーカ129は、デバイス102に結合されているとして図示されているが、他の実施形態では、スピーカ129はデバイス102に組み込まれることもある。1つのマイクロフォンが図示されているが、他の実施形態では、ユーザ話声を捕捉するように構成された1つまたは複数の追加のマイクロフォンが含まれることもある。
【0055】
[0075]説明しやすいように、デバイス104は送信デバイスとして記述され、デバイス102は受信デバイスとして記述されていることを理解されたい。通話中、ユーザ142が話し始めると、デバイス102およびデバイス104の役割は切り替わることができる。たとえば、デバイス102は送信デバイスになることができ、デバイス104は受信デバイスになることができる。特定の態様において、たとえば、ユーザ142とユーザ144の両方が同時に、または重なり合う時間に話している場合には、デバイス102およびデバイス104のそれぞれが送信デバイスおよび受信デバイスになり得る。
【0056】
[0076]特定の態様において、通話マネージャ122はまた、通話マネージャ152に関して説明された1つまたは複数の動作を実施するようにも構成され、逆もまた同様である。特定の態様において、フレーム損失マネージャ124はまた、フレーム損失マネージャ156に関して説明された1つまたは複数の動作を実施するようにも構成され、逆も同様である。特定の実施形態において、デバイス102およびデバイス104のそれぞれが、受信バッファ、送信バッファ、スピーカ、およびマイクロフォンを含む。
【0057】
[0077]図2を参照すると、通話オーディオ再生速度を調整するように構成されたシステムが開示され、全体が200で示されている。特定の態様において、図1のシステム100は、システム200の1つまたは複数の構成要素を含む。システム200は、デバイス102およびデバイス104にネットワーク106を介して結合されたサーバ204を含む。
【0058】
[0078]サーバ204は、1つまたは複数のプロセッサ220に結合されたメモリ232を含む。メモリ232は、バッファ210(たとえば、サーキュラバッファ)を含む。1つまたは複数のプロセッサ220は、通話マネージャ222およびフレーム損失マネージャ224を含む。特定の態様において、フレーム損失マネージャ224は、図1のフレーム損失マネージャ156に対応する。
【0059】
[0079]通話マネージャ222は、通話中にオーディオフレームを受信し転送するように構成される。たとえば、通話マネージャ222は、通話マネージャ152と通話マネージャ122の間で通話を確立する。通話中、通話マネージャ152は、ユーザ144の話声を捕捉し、オーディオフレームのシーケンス119をサーバ204へ送信する。サーバ204は、シーケンス119のオーディオフレームをバッファ210に記憶し、そのオーディオフレームをデバイス102へ転送する。
【0060】
[0080]フレーム損失マネージャ124は、図1を参照して説明されたフレーム損失インジケーション121を(たとえば、デバイス104ではなく)サーバ204へ送信する。サーバ204のフレーム損失マネージャ224は、フレーム損失回復を管理する。たとえば、デバイス104は、デバイス102で検出されたフレーム損失にブラインドである(たとえば、気付かない)。例示すると、サーバ204のフレーム損失マネージャ224は、図1のフレーム損失マネージャ156に関して説明された1つまたは複数の動作を実施する。
【0061】
[0081]このようにして、システム200は、レガシーデバイス(たとえば、デバイス104)のためのフレーム損失回復を可能にする。特定の態様において、サーバ204はまた、デバイス102により近い(たとえば、ネットワークホップがより少ない)場合もあり、欠落したオーディオフレームを(たとえば、デバイス104からではなく)サーバ204から再送信することは、ネットワークリソース全体を節約し得る。特定の態様において、サーバ204は、オーディオフレームのセット113(たとえば、対応するオーディオフレームのセット123)をデバイス102へ成功裏に再送信するのに有用であり得るネットワーク情報にアクセスすることができる。一例として、サーバ204は最初に、オーディオフレームのセット113を第1のネットワークリンクを介して送信する。サーバ204は、フレーム損失インジケーション121を受信し、第1のネットワークリンクが利用不可能である(たとえば、ダウンしている)と決定したことに少なくとも一部は基づいて、利用可能であるらしい第2のネットワークリンクを使用してオーディオフレームのセット123を送信する。
【0062】
[0082]図3を参照すると、通話オーディオ再生速度を調整するように構成されたシステムが開示されており、全体が300で示されている。特定の態様において、図1のシステム100は、システム300の1つまたは複数の構成要素を含む。システム300は、デバイス102、デバイス104、デバイス302、1つもしくは複数の追加のデバイス、またはこれらの組合せにネットワーク106を介して結合されたサーバ204を含む。
【0063】
[0083]通話マネージャ222は、複数のデバイスの間で通話を確立するように構成される。たとえば、通話マネージャ222は、デバイス102のユーザ142と、デバイス104のユーザ144と、デバイス302のユーザ344との間で通話を確立する。通話中、デバイス104は、ユーザ144の話声を捕捉し、オーディオフレームのシーケンス331をサーバ204へ送信し、デバイス302は、ユーザ344の話声を捕捉し、シーケンス333をサーバ204へ送信する。
【0064】
[0084]特定の態様において、サーバ204は、シーケンス333のオーディオフレームを受信することを点在する、シーケンス331のオーディオフレームを受信する。たとえば、ユーザ144とユーザ344は、交互に、同時に、または重なり合う時間に話している。シーケンス331は、複数のブロックを含むものとして図示されている。シーケンスの各ブロックは、1つまたは複数のオーディオフレームを表していることを理解されたい。シーケンスの1つのブロックは、そのシーケンスの別のブロックと同じ数または異なる数(たとえば、個数)のオーディオフレームを表し得る。サーバ204は、シーケンス331とシーケンス333をシーケンス119として、デバイス102に対するバッファ210に記憶する。サーバ204は、シーケンス119のオーディオフレームが、デバイス102への送信のためにバッファ210で利用可能であると決定したことに少なくとも一部は基づいて、シーケンス119の送信を開始する。
【0065】
[0085]サーバ204は、図2を参照して説明されたように、シーケンス119のオーディオフレームをデバイス102へ送信し、フレーム損失インジケーション121を受信し、オーディオフレームのセット123をデバイス102へ送信する。特定の態様において、サーバ204は、図2を参照して説明されたように、シーケンス333をデバイス104へ転送する。特定の態様において、サーバ204は、図2を参照して説明されたように、シーケンス331をデバイス302へ転送する。
【0066】
[0086]このようにして、システム300は、サーバ204が、通話中に複数のデバイスから受信されたオーディオフレームのためにフレーム損失回復を実施できるようにする。たとえば、デバイス104およびデバイス302からの、オーディオフレームのセット113内の取り逃されたオーディオフレームの再生速度は、ユーザ144とユーザ344の間の会話の相対的なタイミングを保持するように、オーディオフレームのセット123内で同様に調整される。
【0067】
[0087]図4を参照すると、線図が示されており、全体が400で示されている。図400は、図1のシステム100、図2のシステム200、図3のシステム300、またはこれらの組合せの構成要素の動作の例示的な態様を示す。図4に示されるタイミングおよび動作は、説明のためのものであり、限定するものではない。他の態様において、追加の動作またはもっと少ない動作が実施されることがあり、タイミングは異なっていることがある。
【0068】
[0088]図400は、シーケンス119のオーディオフレームの、デバイス402からデバイス102への送信のタイミングを例示している。特定の態様において、デバイス402は、図1のデバイス104または図2図3のサーバ204に対応する。
【0069】
[0089]デバイス402は、オーディオフレーム111をデバイス102へ送信する。オーディオフレーム111は、時点t0でデバイス102によって受信される。デバイス402は、オーディオフレームのセット113をデバイス102へ送信する。たとえば、デバイス402は、オーディオフレーム411と、オーディオフレーム413と、オーディオフレーム415とをデバイス102へ送信する。オーディオフレーム411、オーディオフレーム413、およびオーディオフレーム415は、デバイス102において、時点t1、時点t2、および時点t3の付近で受信されると予想される(たとえば、ネットワークの問題なしで)。オーディオフレームのセット113は、説明しやすいように3つのオーディオフレームを含むものとして記述されている。他の実施形態では、オーディオフレームのセット113は、3つよりも少ないオーディオフレーム、または3つよりも多いオーディオフレームを含み得る。
【0070】
[0090]デバイス102(たとえば、図1のフレーム損失マネージャ124)は、時点t3に続いて、オーディオフレーム111の受信の時点t0から(たとえば、閾継続時間が時点t3と時点t0の差以下である)閾継続時間以内にオーディオフレームが受信されていないと決定したことに応じて、フレーム損失を検知する。
【0071】
[0091]デバイス102(たとえば、フレーム損失マネージャ124)は、フレーム損失の検出に応じて、フレーム損失インジケーション121をデバイス402へ送信する。特定の態様において、フレーム損失インジケーション121は、図1を参照して説明されたように、オーディオフレーム111(たとえば、オーディオフレーム111の識別子、または取り逃されたオーディオフレームの再生継続時間)を、シーケンス119のうちの最後に受信されたオーディオフレームとして示す。
【0072】
[0092]デバイス402は、図1を参照して説明されたように、フレーム損失インジケーション121を受信したことと、オーディオフレームのセット113が、デバイス102によって受信されなかった以前のオーディオフレームに対応すると決定したこととに応じて、オーディオフレームのセット123をオーディオフレームのセット113に基づいて生成する。たとえば、オーディオフレームのセット123は、オーディオフレーム451、オーディオフレーム453、オーディオフレーム457、1つまたは複数の追加のフレーム、またはこれらの組合せを含み、これらは、オーディオフレームのセット113のオーディオフレーム411、オーディオフレーム413、オーディオフレーム415、1つまたは複数の追加のフレーム、またはこれらの組合せに基づいている。特定の実施形態において、オーディオフレームのセット123は、オーディオフレームのセット113と同じオーディオフレームを含む。代替実施形態では、オーディオフレームのセット123は、オーディオフレームのセット113のサブセットを含む。
【0073】
[0093]デバイス402は、オーディオフレームのセット123をデバイス102へ送信する。特定の態様において、オーディオフレームのセット123は、デバイス102への単一の送信として送信される。代替の態様において、オーディオフレームのセット123のうちの1つまたは複数のオーディオフレームは、シーケンス119のオーディオフレームのデバイス102への最初の送信と比較して短い送信間隔でデバイス102へ送信される。たとえば、通常の動作では、オーディオフレームは、予想される間隔(たとえば、時点t1と時点t0の差と、時点t2と時点t1の差と、時点t3と時点t2の差との平均など)で、送信または受信されることが予想される。デバイス102は、予想される間隔よりも短い間隔でオーディオフレームのセット123を送信する。
【0074】
[0094]特定の態様において、次のオーディオフレーム117は、第2の再生速度115から第1の再生速度105へと移行する。たとえば、デバイス402は、次のオーディオフレーム495を次のオーディオフレーム117の第1のサブセット(たとえば、次のオーディオフレーム491)に基づいて生成する。次のオーディオフレーム495は、第2の再生速度115を有する。第2のサブセット(たとえば、次のオーディオフレーム493)は、第1の再生速度105を有する。
【0075】
[0095]特定の実施形態において、次のオーディオフレーム495は、次のオーディオフレーム491と同じオーディオフレームを含む。たとえば、次のオーディオフレーム495のオーディオフレーム457、オーディオフレーム459、およびオーディオフレーム461はそれぞれ、次のオーディオフレーム491のオーディオフレーム417、オーディオフレーム419、およびオーディオフレーム421と同じである。デバイス402は、次のオーディオフレーム495を、次のオーディオフレーム495のそれぞれに関する第2の再生速度115のインジケーションとともに送信する。デバイス102は、時点t4(たとえば、オーディオフレーム417の受信予想時点)でオーディオフレーム457を受信する。デバイス102は、時点t5(たとえば、オーディオフレーム419の予想される受信時点)でオーディオフレーム459を受信する。デバイス102は、時点t6(たとえば、オーディオフレーム421の予想される受信時点)でオーディオフレーム461を受信する。
【0076】
[0096]特定の実施形態において、次のオーディオフレーム495は、次のオーディオフレーム491のサブセット(たとえば、1つおきのオーディオフレーム)を含む。説明的な例として、デバイス402は、オーディオフレーム419に基づいたいかなるオーディオフレーム(たとえば、オーディオフレーム459)も送信することなく、(たとえば、オーディオフレーム417に基づいた)オーディオフレーム457と、(たとえば、オーディオフレーム421に基づいた)オーディオフレーム461とを送信する。この例では、デバイス102は、オーディオフレーム457を時点t4で受信し、オーディオフレーム459は受信せず、オーディオフレーム461を時点t5で受信する。次のオーディオフレーム495は次のオーディオフレーム491のサブセットを含むので、次のオーディオフレーム495の第1の再生速度105での再生は、次のオーディオフレーム491の、第1の再生速度105よりも大きい実効再生速度(たとえば、第2の再生速度115)に対応する。
【0077】
[0097]特定の例では、デバイス402は、次のオーディオフレーム117の送信と同時に、オーディオフレームのセット123を送信する。たとえば、デバイス402は、オーディオフレーム415の送信時点と、予想送信間隔(たとえば、デフォルト送信間隔)とに基づいているオーディオフレーム417の予想送信時点において、オーディオフレーム457を送信する。
【0078】
[0098]デバイス402は、次のオーディオフレーム493(たとえば、オーディオフレーム423、オーディオフレーム425、1つもしくは複数の追加のオーディオフレーム、またはこれらの組合せ)を第1の再生速度105で送信する。たとえば、デバイス102は、時点t7でオーディオフレーム423、時点t8でオーディオフレーム425、または両方を受信する。
【0079】
[0099]このように、図400は、オーディオフレームのセット123を送信することが、次のオーディオフレーム117の送信を遅延させないということを例示している。特定の実施形態において、次のオーディオフレーム117は、第2の再生速度115から第1の再生速度105へと移行する。たとえば、次のオーディオフレーム491は第2の再生速度115を有し、次のオーディオフレーム493は第1の再生速度105を有する。
【0080】
[0100]図5を参照すると、線図が示されており、全体が500で示されている。線図500は、図1のシステム100、図2のシステム200、図3のシステム300、またはこれらの組合せの構成要素の動作の例示的な態様を示す。図5に示されているタイミングおよび動作は、説明のためのものであり、限定するものではない。他の態様において、追加の動作またはもっと少ない動作が実施されることがあり、タイミングは異なっていることがある。
【0081】
[0101]デバイス402は、シーケンス119の、オーディオフレーム111、オーディオフレーム411、オーディオフレーム413、オーディオフレーム415、オーディオフレーム417、オーディオフレーム419、オーディオフレーム421、オーディオフレーム423、オーディオフレーム425、1つまたは複数の追加のオーディオフレーム、またはこれらの組合せを生成する。
【0082】
[0102]デバイス402は、オーディオフレーム411をデバイス102へ送信する。デバイス102は、オーディオフレーム411を第1の再生速度105に基づいて再生出力する。デバイス402は、オーディオフレーム413、オーディオフレーム415、およびオーディオフレーム417のそれぞれを送信する。デバイス102は、オーディオフレーム413、オーディオフレーム415、またはオーディオフレーム417のいずれも受信しない。
【0083】
[0103]デバイス402は、オーディオフレームのセット123(たとえば、オーディオフレーム451、オーディオフレーム453、およびオーディオフレーム455)を次のオーディオフレーム117の送信と同時に送信する。たとえば、デバイス402は、図4を参照して説明されたように、次のオーディオフレーム491に対応する次のオーディオフレーム495(たとえば、オーディオフレーム457、オーディオフレーム459、およびオーディオフレーム461)を第2の再生速度115に基づいて生成する。デバイス402は、次のオーディオフレーム495および次のオーディオフレーム493の送信を、次のオーディオフレーム117の送信を開始する予想時点で開始する。たとえば、デバイス402は、オーディオフレーム457と、オーディオフレーム459と、オーディオフレーム461と、オーディオフレーム423と、オーディオフレーム425とを、対応するオーディオフレーム417と、対応するオーディオフレーム419と、対応するオーディオフレーム421と、オーディオフレーム423と、オーディオフレーム425との予想送信時点で送信する。
【0084】
[0104]デバイス102は、オーディオフレームのセット123と次のオーディオフレーム491とを、第2の再生速度115(たとえば、第1の再生速度105の2倍の速さ)に基づいて再生出力する。たとえば、デバイス102は、単一のオーディオフレームを第1の再生速度105で再生出力するのにかかるのと同じ時間で、オーディオフレーム451およびオーディオフレーム453を第2の再生速度115で再生出力する。同様に、デバイス102は、単一のオーディオフレームを第1の再生速度105で再生出力するのにかかるのと同じ時間で、オーディオフレーム455およびオーディオフレーム457を第2の再生速度115で再生出力する。
【0085】
[0105]特定の態様において、デバイス102におけるオーディオフレーム111の再生出力およびオーディオフレーム451の再生出力には空隙がある。オーディオフレームのセット123と次のオーディオフレーム491とを再生出力することにより通話に追いつくことができるので、次のオーディオフレーム493は、第1の再生速度105で再生出力され得る。たとえば、デバイス102は、オーディオフレーム423とオーディオフレーム425とを第1の再生速度105で再生出力する。
【0086】
[0106]次のオーディオフレーム491は、次のオーディオフレーム117の再生出力を開始する際の、オーディオフレームのセット123を再生することによって引き起こされる遅延を補償するために、第2の再生速度115に基づいて再生される。たとえば、オーディオフレーム451およびオーディオフレーム453は、オーディオフレーム417が通常の状態で再生されたはずの時点に再生出力される。通話に追いつくために、第2の再生速度115が第1の再生速度105の2倍の速さである場合では、失われたオーディオフレームの数(たとえば3つのオーディオフレーム)と同じ数の、シーケンス119の追加のオーディオフレーム(たとえば3つの追加のオーディオフレーム)が、第2の再生速度115に基づいて再生出力されなければならない。たとえば、第1の再生速度105での再生継続時間(たとえば30秒)に対応するオーディオフレームが失われた場合、第2の再生速度115が第1の再生速度105の2倍の速さであれば、通話に追いつくために、第2の再生速度115での再生継続時間(たとえば30秒)に対応するオーディオフレームが再生出力される。例示すると、再生継続時間の前半(たとえば15秒)は、取り逃されたオーディオフレームを第2の再生速度115に基づいて再生出力するために使用され、再生継続時間の後半(たとえば15秒)は、再生継続時間(たとえば30秒)中に通常の条件下で、第1の再生速度105で再生されたはずのオーディオフレームを再生出力するために使用される。特定の態様において、部分的な無音抑制は、オーディオフレームのセット123に対して全体的に第2の再生速度115を達成するために、またはオーディオフレームのセット113に対して全体的に実効再生速度としての第2の再生速度115を達成するために、より速く追いつくこと、またはオーディオフレームが再生されなければならない速度を低減することを可能にし得る。
【0087】
[0107]図6を参照すると、通話オーディオ再生速度を調整するように動作可能なシステムが示されており、全体が600で示されている。特定の態様において、図1のシステム100は、システム600の1つまたは複数の構成要素を含む。
【0088】
[0108]1つまたは複数のプロセッサ120は、休止マネージャ624を含む。デバイス102は、通話中にオーディオフレームのシーケンス119を受信し、シーケンス119のオーディオフレームを受信バッファ134に記憶する。特定の態様において、シーケンス119は、図1図2を参照して説明されたように、単一の追加デバイスとの通話中に受信されたオーディオフレームに対応する。たとえば、通話は、デバイス102およびデバイス104を含む2つ以下のデバイスの間で行われる。代替の態様において、シーケンス119は、図3を参照して説明されたように、複数の第2のデバイスとの通話中に受信されたオーディオフレームに対応する。通話マネージャ122は、受信バッファ134からオーディオフレームを取得し、スピーカ129によって再生出力する。たとえば、通話マネージャ122は、取得されたオーディオフレームに基づいてオーディオ出力143を生成し、そのオーディオ出力143をスピーカ129に供給する。例示すると、通話マネージャ122は、オーディオフレームのセット109、オーディオフレーム111、またはこれらの組合せを第1の再生速度105で再生出力する。
【0089】
[0109]デバイス102は、休止コマンド620をユーザ142から(たとえば、ユーザ入力部を介して)受信する。休止コマンド620は、通話の再生を休止させるユーザ要求を示す。休止マネージャ624は、休止コマンド620を受信したことに応じて、シーケンス119のオーディオフレームの再生出力を停止する。たとえば、休止マネージャ624は、通話マネージャ122による、ある再生時点でのオーディオフレーム111の再生出力に続いて休止コマンド620を受信する。休止マネージャ624は、通話マネージャ122がシーケンス119の後続のオーディオフレームを再生出力するのを停止する。特定の実施形態において、休止マネージャ624は、再生に利用できないとして受信バッファ134に記憶されている、オーディオフレーム111の次に続くオーディオフレーム(たとえば、オーディオフレームのセット113)にマーク付けする。
【0090】
[0110]休止マネージャ624は、再開時(resume time)に、再開(resume)コマンド622をユーザ142から(たとえば、ユーザ入力部を介して)受信する。再開コマンド622は、通話の再生を再開させるユーザ要求を示す。特定の態様において、休止マネージャ624は、オーディオフレームのセット113を、再生を逃した以前のオーディオフレームとして特定する。たとえば、休止マネージャ624は、オーディオフレームのセット113が、最後に再生されたオーディオフレーム(たとえば、オーディオフレーム111)の再生継続時間と再開時点との間の休止継続時間623の間に再生出力されていたはずであると決定する。
【0091】
[0111]特定の態様において、休止マネージャ624は、図1のフレーム損失マネージャ156、フレーム損失マネージャ124、または両方を参照して説明された1つまたは複数の動作を実施する。たとえば、休止マネージャ624は、図1を参照して説明されたように、オーディオフレームのセット123をオーディオフレームのセット113に基づいて生成する。特定の実施形態において、オーディオフレームのセット123は、オーディオフレームのセット113と同じオーディオフレームを含み、休止マネージャ624は、オーディオフレームのセット123(たとえば、オーディオフレームのセット113)を第2の再生速度115で再生出力する。別の実施形態では、オーディオフレームのセット123は、オーディオフレームのセット123の第1の再生速度105での再生出力が、オーディオフレームのセット113の実効再生速度(たとえば、第2の再生速度115)に対応するようにオーディオフレームのセット113のサブセットを含む。休止マネージャ624は、図1を参照して説明されたように、次のオーディオフレーム117を第2の再生速度115から第1の再生速度105へと移行させる。
【0092】
[0112]特定の例では、休止マネージャ624は、図1を参照して説明されたように、少なくとも部分的な無音抑制をオーディオフレームのセット123で、次のオーディオフレーム117のサブセットで、または両方で実施する。特定の態様において、休止マネージャ624は、再生に利用可能な受信バッファ134内のオーディオフレームの個数に基づいて、第2の再生速度115を決定する。特定の態様において、休止マネージャ624は、第2の再生速度115を休止継続時間623に基づいて決定する。たとえば、より長い休止継続時間623が、より高い第2の再生速度115に対応する。特定の実施形態において、休止マネージャ624は、図1を参照して説明されたように、オーディオフレームのセット123をオーディオフレームのセット113に基づいて選択的に生成する。たとえば、休止マネージャ624は、再生のためのオーディオフレームのセット123を第2の再生速度115(たとえば、実際の再生速度または実効再生速度)に基づいて生成するか、または第1の再生速度105での次のオーディオフレーム117の再生へ飛ぶ。
【0093】
[0113]このようにして、システム600は、ユーザ142が通話(たとえば、リアルタイムの通話)を休止できるようにする。ユーザ142は、聞き逃されたことを繰り返すように他の参加者に依頼しなくても、通話を再開すること、および会話に追いつくことができる。
【0094】
[0114]図7を参照すると、線図が示されており、全体が700で示されている。線図700は、図6のシステム600の構成要素の動作の例示的な態様を示す。図7に示されているタイミングおよび動作は、説明のためのものであり、限定するものではない。他の態様では、追加の動作またはもっと少ない動作が実施されることがあり、タイミングは異なっていることがある。
【0095】
[0115]通話中、デバイス102は、シーケンス119のオーディオフレーム111、オーディオフレーム411、オーディオフレーム413、オーディオフレーム415、オーディオフレーム417、オーディオフレーム419、オーディオフレーム421、オーディオフレーム423、オーディオフレーム425、1つまたは複数の追加のオーディオフレーム、またはこれらの組合せをデバイス402から受信する。
【0096】
[0116]デバイス102(たとえば、通話マネージャ122)は、オーディオフレーム111を第1の再生速度105で再生出力する。デバイス102は、図6を参照して説明されたように、休止コマンド620を受信し、通話の再生を休止継続時間623の間休止する。たとえば、デバイス102は、通常の動作中に第1の再生速度105で休止継続時間623の間に再生出力されていたはずのオーディオフレーム411、オーディオフレーム413、およびオーディオフレーム415を再生出力することを控える。
【0097】
[0117]デバイス102は、図6を参照して説明されたように、再開コマンド622を受信し、通話の再生を再開する。たとえば、デバイス102(たとえば、休止マネージャ624)は、図5を参照して説明されたように、オーディオフレームのセット113からオーディオフレームのセット123(たとえば、オーディオフレーム451、オーディオフレーム453、およびオーディオフレーム455)を生成し、オーディオフレームのセット123を第2の再生速度115に基づいて再生出力する。
【0098】
[0118]休止マネージャ624は、次のオーディオフレーム117に対して第2の再生速度115から第1の再生速度105へと移行する。たとえば、休止マネージャ624は、図4を参照して説明されたように、次のオーディオフレーム491に対応する次のオーディオフレーム495を第2の再生速度115に基づいて生成する。たとえば、次のオーディオフレーム495は、次のオーディオフレーム491と同じであり、第2の再生速度115で再生出力され、または次のオーディオフレーム495は、図5を参照して説明されたように、次のオーディオフレーム495を第1の再生速度105で再生出力することが次のオーディオフレーム491の実効再生速度(たとえば、第2の再生速度115)に対応するように、次のオーディオフレーム491のサブセットになる。休止マネージャ624は、次のオーディオフレーム493を第1の再生速度105に基づいて再生出力することにより、第2の再生速度115から第1の再生速度105へと移行する。たとえば、休止マネージャ624は、オーディオフレーム423およびオーディオフレーム425を第1の再生速度105で再生出力する。
【0099】
[0119]図8を参照すると、通話オーディオ再生速度調整の方法800の特定の実施形態が示されている。特定の態様において、方法800の1つまたは複数の動作は、図1のフレーム損失マネージャ124、通話マネージャ122、1つもしくは複数のプロセッサ120、デバイス102、システム100、図2のシステム200、図3のシステム300、またはこれらの組合せのうちの少なくとも1つによって実施される。
【0100】
[0120]方法800は、802で、通話中にオーディオフレームのシーケンスを第1のデバイスから受信することを含む。たとえば、デバイス102は、図1を参照して説明されたように、通話中にオーディオフレームのシーケンス119をデバイス104から受信する。
【0101】
[0121]方法800はまた、804で、シーケンスのうちの最後に受信されたオーディオフレーム以後の閾継続時間の間にシーケンスのオーディオフレームが受信されていないと決定したことに応じて、第1のデバイスへのフレーム損失インジケーションの送信を開始することを含む。たとえば、図1のフレーム損失マネージャ124は、図1を参照して説明されたように、シーケンス119の最後に受信されたフレーム(たとえば、オーディオフレーム111)以後の閾継続時間の間にシーケンス119のオーディオフレームが受信されていないと決定したことに応じて、デバイス104へのフレーム損失インジケーション121の送信を開始する。
【0102】
[0122]方法800は、806で、フレーム損失インジケーションに応答して、シーケンスのオーディオフレームのセットと第2の再生速度のインジケーションとを第1のデバイスから受信することをさらに含む。たとえば、図1のデバイス102は、図1を参照して説明されたように、フレーム損失インジケーション121に応答して、シーケンス119のオーディオフレームのセット123と、第2の再生速度115のインジケーションとをデバイス104から受信する。
【0103】
[0123]方法800はまた、808で、スピーカを介したオーディオフレームのセットの再生を第2の再生速度に基づいて開始することを含む。たとえば、フレーム損失マネージャ124は、図1を参照して説明されたように、スピーカ129によって、第2の再生速度115に基づいたオーディオフレームのセット123の再生を開始する。第2の再生速度115は、シーケンス119のオーディオフレームのセット109の第1の再生速度105よりも大きい。このようにして、方法800は、以前に失われたオーディオフレームを受信することと、より速い再生速度でオーディオフレームを再生出力することによって通話に追いつくこととを可能にする。
【0104】
[0124]図8の方法800は、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)デバイス、特定用途向け集積回路(ASIC)、中央処理装置(CPU)などの処理装置、DSP、コントローラ、他のハードウェアデバイス、ファームウェアデバイス、またはこれらの任意の組合せによって実施され得る。一例として、図8の方法800は、図21を参照して説明されているような、命令を実行する1つまたは複数のプロセッサによって実施され得る。
【0105】
[0125]図9を参照すると、通話オーディオ再生速度調整の方法900の特定の実施形態が示されている。特定の態様において、方法900の1つまたは複数の動作は、図1のフレーム損失マネージャ156、通話マネージャ152、1つまたは複数のプロセッサ150、デバイス104、システム100、図2のシステム200、図3のシステム300、またはこれらの組合せのうちの少なくとも1つによって実施される。
【0106】
[0126]方法900は、902で、通話中に第2のデバイスへのオーディオフレームのシーケンスの送信を開始することを含む。たとえば、図1のデバイス104は、図1を参照して説明されたように、通話中にデバイス102へのオーディオフレームのシーケンス119の送信を開始する。
【0107】
[0127]方法900はまた、904で、フレーム損失インジケーションを第2のデバイスから受信することを含む。たとえば、図1のフレーム損失マネージャ156は、図1を参照して説明されたように、フレーム損失インジケーション121をデバイス102から受信する。
【0108】
[0128]方法900は、906で、フレーム損失インジケーションに基づいて、第2のデバイスによって受信されたシーケンスのうちの最後に受信されたオーディオフレームを決定することをさらに含む。たとえば、図1のフレーム損失マネージャ156は、図1を参照して説明されたように、フレーム損失インジケーション121に基づいて、デバイス102によって受信されたシーケンス119のうちの最後の受信されたオーディオフレーム(たとえば、オーディオフレーム111)を決定する。
【0109】
[0129]方法900はまた、908で、シーケンス内の最後に受信されたオーディオフレームの次に続くオーディオフレームのセットが利用可能であると決定したことに少なくとも一部は基づいて、第2のデバイスへの、オーディオフレームのセットの送信と、オーディオフレームのセットの第2の再生速度のインジケーションとの送信を開始することを含む。たとえば、フレーム損失マネージャ156は、図1を参照して説明されたように、オーディオフレーム111の次に続くオーディオフレームのセット113が利用可能であると決定したことに少なくとも一部は基づいて、オーディオフレームのセット113と(たとえば、オーディオフレームのセット123はオーディオフレームのセット113と同じである)、第2の再生速度115のインジケーションとの送信を開始する。第2の再生速度115は、シーケンス119のオーディオフレームのセット109の第1の再生速度105よりも大きい。このようにして、方法900は、以前に失われたオーディオフレームを再送信することと、より速い再生速度でオーディオフレームを再生することによってデバイス102が通話に追いつくこととを可能にする。
【0110】
[0130]図9の方法900は、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)デバイス、特定用途向け集積回路(ASIC)、中央処理装置(CPU)などの処理装置、DSP、コントローラ、他のハードウェアデバイス、ファームウェアデバイス、またはこれらの任意の組合せによって実施され得る。一例として、図9の方法900は、図21を参照して説明されているような、命令を実行する1つまたは複数のプロセッサによって実施され得る。
【0111】
[0131]図10を参照すると、通話オーディオ再生速度調整の方法1000の特定の実施形態が示されている。特定の態様において、方法1000の1つまたは複数の動作は、図1のフレーム損失マネージャ156、通話マネージャ152、1つまたは複数のプロセッサ150、デバイス104、システム100、図2のシステム200、図3のシステム300、またはこれらの組合せのうちの少なくとも1つによって実施される。
【0112】
[0132]方法1000は、1002で、通話中に第2のデバイスへのオーディオフレームのシーケンスの送信を開始することを含む。たとえば、図1のデバイス104は、図1を参照して説明されたように、通話中にデバイス102へのオーディオフレームのシーケンス119の送信を開始する。
【0113】
[0133]方法1000はまた、1004で、フレーム損失インジケーションを第2のデバイスから受信することを含む。たとえば、図1のフレーム損失マネージャ156は、図1を参照して説明されたように、フレーム損失インジケーション121をデバイス102から受信する。
【0114】
[0134]方法1000は、1006で、フレーム損失インジケーションに基づいて、第2のデバイスによって受信されたシーケンスのうちの最後に受信されたオーディオフレームを決定することをさらに含む。たとえば、図1のフレーム損失マネージャ156は、図1を参照して説明されたように、フレーム損失インジケーション121に基づいて、デバイス102によって受信されたシーケンス119のうちの最後に受信されたオーディオフレーム(たとえば、オーディオフレーム111)を決定する。
【0115】
[0135]方法1000はまた、1008で、シーケンス内の最後に受信されたオーディオフレームの次に続くオーディオフレームのセットが利用可能であると決定したことに少なくとも一部は基づいて、更新されたオーディオフレームのセットを、更新されたオーディオフレームのセットの第1の再生速度がオーディオフレームのセットの実効的な第2の再生速度に対応するように、オーディオフレームのセットに基づいて生成することを含む。たとえば、フレーム損失マネージャ156は、図1を参照して説明されたように、オーディオフレーム111の次に続くオーディオフレームのセット113が利用可能であると決定したことに少なくとも一部は基づいて、オーディオフレームのセット123の第1の再生速度105がオーディオフレームのセット113の実効再生速度(たとえば、第2の再生速度115)に対応するように、オーディオフレームのセット123をオーディオフレームのセット113のサブセットに基づいて生成する。実効的な第2の再生速度(たとえば、第2の再生速度115)は、第1の再生速度105よりも大きい。このようにして、方法1000は、通話に追いつくためにより速い実効再生速度を有する、失われたオーディオフレームに対応するオーディオフレームの送信を可能にする。
【0116】
[0136]図10の方法1000は、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)デバイス、特定用途向け集積回路(ASIC)、中央処理装置(CPU)などの処理装置、DSP、コントローラ、他のハードウェアデバイス、ファームウェアデバイス、またはこれらの任意の組合せによって実施され得る。一例として、図10の方法1000は、図21を参照して説明されているような、命令を実行する1つまたは複数のプロセッサによって実施され得る。
【0117】
[0137]図11を参照すると、通話オーディオ再生速度調整の方法1100の特定の実施形態が示されている。特定の態様において、方法1100の1つまたは複数の動作は、図1のフレーム損失マネージャ124、通話マネージャ122、1つもしくは複数のプロセッサ120、デバイス102、システム100、図6の休止マネージャ624、システム600、またはこれらの組合せのうちの少なくとも1つによって実施される。
【0118】
[0138]方法1100は、1102で、通話中にオーディオフレームのシーケンスを第1のデバイスから受信することを含む。たとえば、デバイス102は、図1を参照して説明されたように、通話中にオーディオフレームのシーケンス119をデバイス104から受信する。
【0119】
[0139]方法1100はまた、1104で、再生を再開させるユーザ要求を受信することと、シーケンス内の最後に再生されたオーディオフレームの次に続くオーディオフレームのセットが利用可能であると決定したこととに応じて、オーディオフレームのセットの再生を第2の再生速度に基づいて開始することを含む。たとえば、図6の休止マネージャ624は、図6を参照して説明されたように、再生を再開させるユーザ要求を示す再開コマンド622を受信したことと、最後に再生されたオーディオフレーム(たとえば、オーディオフレーム111)の次に続くオーディオフレームのセット113が利用可能であると決定したこととに応じて、第2の再生速度115に基づいたオーディオフレームのセット113の再生を開始する。第2の再生速度115は、シーケンス119のオーディオフレームのセット109の第1の再生速度105よりも大きい。
【0120】
[0140]このようにして、方法1100は、ユーザが通話(たとえば、リアルタイムの通話)を休止できるようにする。ユーザは、聞き逃されたことを繰り返すように他の参加者に依頼しなくても、通話を再開すること、および会話に追いつくことができる。
【0121】
[0141]図11の方法1100は、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)デバイス、特定用途向け集積回路(ASIC)、中央処理装置(CPU)などの処理装置、DSP、コントローラ、他のハードウェアデバイス、ファームウェアデバイス、またはこれらの任意の組合せによって実施され得る。一例として、図11の方法1100は、図21を参照して説明されているような、命令を実行する1つまたは複数のプロセッサによって実施され得る。
【0122】
[0142]図12は、デバイス102、図1のデバイス104、図2のサーバ204、またはこれらの組合せの実施形態1200を、1つまたは複数のプロセッサ1220を含む集積回路1202として描写している。1つまたは複数のプロセッサ1220は、通話マネージャ1222、フレーム損失マネージャ1224、休止マネージャ624、またはこれらの組合せを含む。
【0123】
[0143]特定の態様において、通話マネージャ1222は、図1の通話マネージャ122、通話マネージャ152、図2の通話マネージャ222、またはこれらの組合せに対応する。特定の態様において、フレーム損失マネージャ1224は、図1のフレーム損失マネージャ124、フレーム損失マネージャ156、図2のフレーム損失マネージャ224、またはこれらの組合せに対応する。
【0124】
[0144]集積回路1202はまた、オーディオデータ1228(たとえば、オーディオ入力141)が処理のために受信されることを可能にするために、1つまたは複数のバスインターフェースなどのオーディオ入力部1204を含む。集積回路1202はまた、オーディオ出力143などのオーディオ出力1243の送信を可能にするために、バスインターフェースなどのオーディオ出力部1206を含む。集積回路1202は、図13に描写されたモバイル電話またはタブレット、図14に描写されたヘッドセット、図15に描写されたウェアラブル電子デバイス、図16に描写された音声制御スピーカシステム、図17に描写されたカメラ、図18に描写された仮想現実ヘッドセットもしくは拡張現実ヘッドセット、または図19もしくは図20に描写された運搬手段などのシステム内の構成要素として、通話音声再生速度調整の実施を可能にすることができる。
【0125】
[0145]図13は、デバイス102、デバイス104、サーバ204、またはこれらの組合せが、説明的、非限定的な例として、電話またはタブレットなどのモバイルデバイス1302を含む実施形態1300を描写している。モバイルデバイス1302は、スピーカ129と、マイクロフォン146と、表示画面1304とを含む。通話マネージャ1222、フレーム損失マネージャ1224、休止マネージャ624、またはこれらの組合せを含むプロセッサ1220の構成要素は、モバイルデバイス1302に組み込まれており、モバイルデバイス1302のユーザには通常見えない内部構成要素を示すために、破線を用いて図示されている。特定の例では、フレーム損失マネージャ1224、休止マネージャ624、通話マネージャ1222、またはこれらの組合せは、ユーザ話声の通話オーディオ再生速度を調整するように動作し、次いで、このユーザ話声は、ユーザの話声に関連する情報の表示画面1304での表示などの、1つまたは複数の動作をモバイルデバイス1302において実施するように処理する(たとえば、組込み「スマートアシスタント」アプリケーションによって)。
【0126】
[0146]図14は、デバイス102、デバイス104、サーバ204、またはこれらの組合せがヘッドセットデバイス1402を含む、実施形態1400を描写している。ヘッドセットデバイス1402は、スピーカ129、マイクロフォン146、または両方を含む。フレーム損失マネージャ1224、休止マネージャ624、通話マネージャ1222、またはこれらの組合せを含む、1つまたは複数のプロセッサ1220の構成要素は、ヘッドセットデバイス1402に組み込まれている。特定の例では、フレーム損失マネージャ1224、休止マネージャ624、通話マネージャ1222、またはこれらの組合せは、ユーザ音声の通話オーディオ再生速度を調整するように動作し、これにより、ヘッドセットデバイス1402が、さらなる処理、またはこれらの組合せのために、ユーザ音声活動に対応するオーディオデータを第2のデバイス(図示せず)へ送信するように1つまたは複数の動作をヘッドセットデバイス1402で実施することになり得る。
【0127】
[0147]図15は、デバイス102、デバイス104、サーバ204、またはこれらの組合せが、「スマートウォッチ」として図示されたウェアラブル電子デバイス1502を含む、実施形態1500を描写している。フレーム損失マネージャ1224、休止マネージャ624、通話マネージャ1222、マイクロフォン146、スピーカ129、またはこれらの組合せがウェアラブル電子デバイス1502に組み込まれる。特定の例では、フレーム損失マネージャ1224、休止マネージャ624、通話マネージャ1222、またはこれらの組合せは、ユーザ話声の通話オーディオ再生速度を調整するように動作し、次いで、このユーザ話声は、グラフィカルユーザインターフェースを起動する、または他の方法でユーザの話声に関連する他の情報をウェアラブル電子デバイス1502の表示画面1504に表示するなどの、1つまたは複数の動作をウェアラブル電子デバイス1502で実行するために処理される。例示すると、ウェアラブル電子デバイス1502は、ウェアラブル電子デバイス1502によって検出されたユーザ話声に基づいて通知を表示するように構成された表示画面を含み得る。特定の例では、ウェアラブル電子デバイス1502は、ユーザ音声活動の検出に応じて触覚通知を行う(たとえば、振動する)触覚デバイスを含む。たとえば、触覚通知は、ユーザがウェアラブル電子デバイス1502に注目して、(たとえば、通話の再生を休止または再開するために)ユーザによって話されたキーワードの検出を示す表示通知に気付くこと、または通話オーディオがキャッチアップモード(たとえば、増大された速度)で再生されていることを示す警告に気付くことができるようにする。このようにして、ウェアラブル電子デバイス1502は、聴覚障害のあるユーザまたはヘッドセットを装着しているユーザに、ユーザの音声活動が検出されていることを警告することができる。
【0128】
[0148]図16は、デバイス102、デバイス104、サーバ204、またはこれらの組合せがワイヤレススピーカおよび音声起動デバイス1602を含む、実施形態1600である。ワイヤレススピーカおよび音声起動デバイス1602は、ワイヤレスネットワーク接続性を有することができ、アシスタント動作を実行するように構成されている。フレーム損失マネージャ1224、休止マネージャ624、通話マネージャ1222を含む1つまたは複数のプロセッサ1220、マイクロフォン146、スピーカ129、またはこれらの組合せが、ワイヤレススピーカおよび音声起動デバイス1602に含まれる。特定の例では、フレーム損失マネージャ1224、休止マネージャ624、通話マネージャ1222、またはこれらの組合せは、ユーザ話声の通話オーディオ再生速度を調整するように動作する。活動中、ユーザ話声として特定された口頭コマンドを受信したことに応じて、ワイヤレススピーカおよび音声起動デバイス1602は、音声起動システム(たとえば、統合アシスタントアプリケーション)の実行などによって、アシスタント動作を実行することができる。アシスタント動作は、通話を休止すること、休止した通話を増大した再生速度で再開して追いつくこと、温度を調整すること、音楽を再生すること、照明を点灯させることなどを含むことができる。たとえば、アシスタント動作は、キーワードまたはキーフレーズ(たとえば、「ハローアシスタント」)の後のコマンドを受信したことに応答して実施される。
【0129】
[0149]図17は、デバイス102、デバイス104、サーバ204、またはこれらの組合せがカメラデバイス1702に対応する携帯電子デバイスを含む、実施形態1700を描写している。フレーム損失マネージャ1224、休止マネージャ624、通話マネージャ1222、マイクロフォン146、スピーカ129、またはこれらの組合せがカメラデバイス1702に含まれる。特定の例では、フレーム損失マネージャ1224、休止マネージャ624、通話マネージャ1222、またはこれらの組合せは、ユーザ話声の通話音声再生速度を調整するように動作する。動作中、ユーザ話声として特定された口頭コマンドを受信したことに応じて、カメラデバイス1702は、説明的な例として、画像もしくはビデオ捕捉設定、画像もしくはビデオ再生設定を調整すること、または画像もしくはビデオ捕捉命令など、話されたユーザコマンドに応答する動作を実行することができる。
【0130】
[0150]図18は、デバイス102、デバイス104、サーバ204、またはこれらの組合せが、仮想現実、拡張現実、または複合現実ヘッドセット1802に対応する携帯電子デバイスを含む、実施形態1800を描写している。フレーム損失マネージャ1224、休止マネージャ624、通話マネージャ1222、マイクロフォン146、スピーカ129、またはこれらの組合せがヘッドセット1802に組み込まれる。特定の例では、フレーム損失マネージャ1224、休止マネージャ624、通話マネージャ1222、またはこれらの組合せは、ユーザ話声の通話オーディオ再生速度を調整するように動作する。視覚インターフェースデバイス1820は、ヘッドセット1802が装着されている間に拡張現実または仮想現実の画像またはシーンをユーザに表示できるようにするために、ユーザの目の前に配置される。特定の例では、視覚インターフェースデバイスは、検出されたユーザの話声を示す通知を表示するように構成される。
【0131】
[0151]図19は、デバイス102、デバイス104、サーバ204、またはこれらの組合せが、有人または無人航空デバイス(たとえば、小包配送ドローン)として例示された運搬手段1902に対応する、またはその中に組み込まれている、実施形態1900を描写している。フレーム損失マネージャ1224、休止マネージャ624、通話マネージャ1222、マイクロフォン146、スピーカ129、またはこれらの組合せが運搬手段1902に組み込まれている。特定の例では、フレーム損失マネージャ1224、休止マネージャ624、通話マネージャ1222、またはこれらの組合せは、運搬手段1902の認証されたユーザからの配送命令などに対して、ユーザ話声の通話オーディオ再生速度を調整するように動作する。
【0132】
[0152]図20は、デバイス102、デバイス104、サーバ204、またはこれらの組合せが、自動車として例示された運搬手段2002に対応する、またはその中に組み込まれている、別の実施形態2000を描写している。運搬手段2002は、フレーム損失マネージャ1224、休止マネージャ624、通話マネージャ1222、またはこれらの組合せを含む、1つまたは複数のプロセッサ1220を含む。運搬手段2002はまた、マイクロフォン146、スピーカ129、または両方を含む。特定の例では、フレーム損失マネージャ1224、休止マネージャ624、通話マネージャ1222、またはこれらの組合せは、認証された乗客からの音声コマンドなどに対して、ユーザ話声の通話音声再生速度を調整するように動作する。特定の実施形態において、ユーザ話声として特定された口頭コマンドを受信したことに応じて、音声起動システムは、ディスプレイ2020または1つもしくは複数のスピーカ(たとえば、スピーカ129)を介してフィードバックまたは情報を提供することなどによって、運搬手段2002の1つまたは複数の動作を1つまたは複数のキーワード(たとえば、「ロック解除」「エンジン始動」「音楽再生」「天気予報表示」または別の音声コマンド)に基づいて開始する。
【0133】
[0153]図21を参照すると、デバイスの特定の例示的実施形態のブロック図が描写されており、全体が2100で示されている。様々な実施形態において、デバイス2100は、図21に示されたものよりも多い、または少ない構成要素を有し得る。例示的実施形態において、デバイス2100は、デバイス102、デバイス104、サーバ204、またはこれらの組合せに対応し得る。例示的な実施形態において、デバイス2100は、図1図20を参照して説明された1つまたは複数の動作を実施することができる。
【0134】
[0154]特定の実施形態において、デバイス2100は、プロセッサ2106(たとえば、中央処理装置(CPU))を含む。デバイス2100は、1つまたは複数の追加プロセッサ2110(たとえば、1つまたは複数のDSP)を含み得る。特定の態様において、図12の1つまたは複数のプロセッサ1220は、プロセッサ2106、プロセッサ2110、またはこれらの組合せに対応する。プロセッサ2110は、音声コーダ(「ボコーダ」)エンコーダ2136、ボコーダデコーダ2138、通話マネージャ1222、フレーム損失マネージャ1224、休止マネージャ624、またはこれらの組合せを含む、話声および音楽コーダデコーダ(CODEC)2108を含み得る。
【0135】
[0155]デバイス2100は、メモリ2186およびCODEC 2134を含み得る。特定の態様において、メモリ2186は、図1のメモリ154、メモリ132、図2のメモリ232、またはこれらの組合せに対応する。メモリ2186は、通話マネージャ1222、フレーム損失マネージャ1224、休止マネージャ624、またはこれらの組合せを参照して説明された機能を実施するように1つまたは複数の追加プロセッサ2110(またはプロセッサ2106)によって実行可能である、命令2156を含み得る。デバイス2100は、トランシーバ2150を介してアンテナ2152に結合されたモデム2140を含み得る。
【0136】
[0156]デバイス2100は、ディスプレイコントローラ2126に結合されたディスプレイ2128を含み得る。スピーカ129、マイクロフォン146、または両方は、CODEC 2134に結合され得る。CODEC 2134は、デジタル-アナログ変換器(DAC)2102、アナログ-デジタル変換器(ADC)2104、または両方を含み得る。特定の実施形態において、CODEC 2134は、マイクロフォン146からアナログ信号を受信し、アナログ-デジタル変換器2104を使用してアナログ信号をデジタル信号に変換し、そのデジタル信号を話声および音楽コーデック2108に供給することができる。話声および音楽コーデック2108は、デジタル信号を処理することができ、このデジタル信号はさらに、通話マネージャ1222によって処理され得る。特定の実施形態において、話声および音楽コーデック2108は、デジタル信号をCODEC 2134に供給することができる。CODEC 2134は、デジタル-アナログ変換器2102を使用してデジタル信号をアナログ信号に変換し、そのアナログ信号をスピーカ129に供給することができる。
【0137】
[0157]特定の実施形態において、デバイス2100は、システムインパッケージデバイスまたはシステムオンチップデバイス2122に含まれ得る。特定の実施形態において、メモリ2186、プロセッサ2106、プロセッサ2110、ディスプレイコントローラ2126、CODEC 2134、モデム2140、およびトランシーバ2150は、システムインパッケージデバイスまたはシステムオンチップデバイス2122に含まれる。特定の実施形態において、入力デバイス2130および電源2144がシステムオンチップデバイス2122に結合される。さらに、特定の実施形態において、図21に示されるように、ディスプレイ2128、入力デバイス2130、スピーカ129、マイクロフォン146、アンテナ2152、および電源2144は、システムオンチップデバイス2122の外部にある。特定の実施形態において、ディスプレイ2128、入力デバイス2130、スピーカ129、マイクロフォン146、アンテナ2152、および電源2144のそれぞれが、インターフェースまたはコントローラなどのシステムオンチップデバイス2122の構成要素に結合され得る。
【0138】
[0158]デバイス2100は、仮想アシスタント、家電製品、スマートデバイス、モノのインターネット(IoT)デバイス、通信デバイス、コンピュータ、ディスプレイデバイス、テレビジョン、ゲーム機、音楽プレーヤ、ラジオ、ビデオプレーヤ、娯楽ユニット、パーソナルメディアプレーヤ、デジタルビデオプレーヤ、カメラ、ナビゲーションデバイス、ヘッドセット、スマートスピーカ、スピーカバー、モバイル通信デバイス、スマートフォン、セルラ電話、ラップトップコンピュータ、タブレット、携帯情報端末、デジタルビデオディスク(DVD)プレーヤ、チューナ、運搬手段、拡張現実ヘッドセット、仮想現実ヘッドセット、複合現実ヘッドセット、航空運搬手段、ホームオートメーションシステム、音声起動デバイス、ワイヤレススピーカおよび音声起動デバイス、携帯電子デバイス、自動車、コンピュータデバイス、仮想現実(VR)デバイス、基地局、モバイルデバイス、またはこれらの任意の組合せを含み得る。
【0139】
[0159]説明された実施形態に関連して、1つの装置が、通話中にオーディオフレームのシーケンスを第1のデバイスから受信するための手段を含む。たとえば、受信するための手段は、フレーム損失マネージャ124、通話マネージャ122、1つもしくは複数のプロセッサ120、図1のデバイス102、1つもしくは複数のプロセッサ1220、通話マネージャ1222、図12のフレーム損失マネージャ1224、トランシーバ2150、モデム2140、アンテナ2152、デバイス2100、通話中にオーディオフレームのシーケンスを受信するように構成された1つもしくは複数の他の回路もしくは構成要素、またはこれらの任意の組合せに対応し得る。
【0140】
[0160]装置はまた、第1のデバイスへのフレーム損失インジケーションの送信を開始するための手段を含み、この送信は、シーケンスのうちの最後に受信されたオーディオフレーム以後の閾継続時間の間にシーケンスのオーディオフレームが受信されていないと決定したことに応じて開始される。たとえば、フレーム損失インジケーションの送信を開始するための手段は、フレーム損失マネージャ124、通話マネージャ122、1つまたは複数のプロセッサ120、図1のデバイス102、1つまたは複数のプロセッサ1220、通話マネージャ1222、図12のフレーム損失マネージャ1224、トランシーバ2150、モデム2140、アンテナ2152、デバイス2100、フレーム損失インジケーションの送信を開始するよう構成された1つもしくは複数の他の回路もしくは構成要素、またはこれらの組合せに対応し得る。
【0141】
[0161]装置は、シーケンスのオーディオフレームのセットと第2の再生速度のインジケーションとを第1のデバイスから受信するための手段をさらに含み、オーディオフレームのセットおよびインジケーションは、フレーム損失表示に応答して受信される。たとえば、オーディオフレームのセットを受信するための手段は、フレーム損失マネージャ124、通話マネージャ122、1つもしくは複数のプロセッサ120、図1のデバイス102、1つもしくは複数のプロセッサ1220、通話マネージャ1222、図12のフレーム損失マネージャ1224、トランシーバ2150、モデム2140、アンテナ2152、デバイス2100、オーディオフレームのセットを受信するように構成された1つもしくは複数の他の回路または構成要素、またはこれらの任意の組合せに対応し得る。
【0142】
[0162]装置はまた、スピーカを介したオーディオフレームのセットの再生を第2の再生速度に基づいて開始するための手段を含み、第2の再生速度は、シーケンスのオーディオフレームの第1のセットの第1の再生速度よりも大きい。たとえば、再生を開始するための手段は、フレーム損失マネージャ124、通話マネージャ122、1つまたは複数のプロセッサ120、図1のデバイス102、1つもしくは複数のプロセッサ1220、通話マネージャ1222、図12のフレーム損失マネージャ1224、プロセッサ2106、1つもしくは複数のプロセッサ2110、デバイス2100、フレーム損失インジケーションの送信を開始するよう構成された1つもしくは複数の他の回路もしくは構成要素、またはこれらの任意の組合せに対応し得る。
【0143】
[0163]また、説明された実施形態に関連して、装置は、オーディオフレームのシーケンスを第1のデバイスから受信するための手段を含む。たとえば、受信するための手段は、フレーム損失マネージャ124、通話マネージャ122、1つもしくは複数のプロセッサ120、図1のデバイス102、図6の休止マネージャ624、1つもしくは複数のプロセッサ1220、通話マネージャ1222、図12のフレーム損失マネージャ1224、トランシーバ2150、モデム2140、アンテナ2152、デバイス2100、通話中にオーディオフレームのシーケンスを受信するように構成された1つもしくは複数の他の回路もしくは構成要素、またはこれらの任意の組合せに対応し得る。
【0144】
[0164]装置はまた、再生を再開させるユーザ要求を受信したことと、シーケンス内の最後に再生されたオーディオフレームの次に続くオーディオフレームのセットが利用可能であると決定したことに応じて、少なくとも第2の再生速度でオーディオフレームのセットの再生を開始するための手段を含み、第2の再生速度はシーケンスのオーディオフレームの第1のセットの第1の再生速度よりも大きい。たとえば、再生を開始するための手段は、フレーム損失マネージャ124、通話マネージャ122、1つもしくは複数のプロセッサ120、図1のデバイス102、図6の休止マネージャ624、1つもしくは複数のプロセッサ1220、通話マネージャ1222、図12のフレーム損失マネージャ1224、デバイス2100、オーディオフレームのセットの再生を開始するように構成された1つもしくは複数の他の回路もしくは構成要素、またはこれらの任意の組合せに対応し得る。
【0145】
[0165]さらに、説明された実施形態に関連して、装置は、通話中に第2のデバイスへのオーディオフレームのシーケンスの送信を開始するための手段を含む。たとえば、送信を開始するための手段は、フレーム損失マネージャ156、通話マネージャ152、1つもしくは複数のプロセッサ150、図1のデバイス104、通話マネージャ222、フレーム損失マネージャ224、1つもしくは複数のプロセッサ220、図2のサーバ204、1つもしくは複数のプロセッサ1220、通話マネージャ1222、図12のフレーム損失マネージャ1224、トランシーバ2150、モデム2140、アンテナ2152、デバイス2100、オーディオフレームのシーケンスの送信を開始するように構成された1つもしくは複数の他の回路もしくは構成要素、またはこれらの任意の組合せに対応し得る。
【0146】
[0166]装置はまた、フレーム損失インジケーションを第2のデバイスから受信するための手段を含む。たとえば、受信するための手段は、フレーム損失マネージャ156、通話マネージャ152、1つもしくは複数のプロセッサ150、図1のデバイス104、通話マネージャ222、フレーム損失マネージャ224、1つもしくは複数のプロセッサ220、図2のサーバ204、1つもしくは複数のプロセッサ1220、通話マネージャ1222、図12のフレーム損失マネージャ1224、トランシーバ2150、モデム2140、アンテナ2152、デバイス2100、フレーム損失インジケーションを受信するように構成された1つもしくは複数の他の回路もしくは構成要素、またはこれらの任意の組合せに対応し得る。
【0147】
[0167]装置は、フレーム損失インジケーションに基づいて、第2のデバイスによって受信されたシーケンスのうちの最後に受信されたオーディオフレームを決定するための手段をさらに含む。たとえば、決定するための手段は、フレーム損失マネージャ156、通話マネージャ152、1つもしくは複数のプロセッサ150、図1のデバイス104、通話マネージャ222、フレーム損失マネージャ224、1つもしくは複数のプロセッサ220、図2のサーバ204、1つもしくは複数のプロセッサ1220、通話マネージャ1222、図12のフレーム損失マネージャ1224、デバイス2100、フレーム損失インジケーションに基づいて、最後に受信されたオーディオフレーム決定するように構成された1つもしくは複数の他の回路もしくは構成要素、またはこれらの任意の組合せに対応し得る。
【0148】
[0168]装置はまた、第2のデバイスへの、オーディオフレームのセットと、オーディオフレームのセットの第2の再生速度のインジケーションとの送信を開始するための手段を含み、この送信は、シーケンス内の最後に受信されたオーディオフレームの次に続くオーディオフレームのセットが利用可能であると決定したことに少なくとも一部は基づいて開始される。第2の再生速度は、シーケンスのオーディオフレームの第1のセットの第1の再生速度よりも大きい。たとえば、送信を開始するための手段は、フレーム損失マネージャ156、通話マネージャ152、1つもしくは複数のプロセッサ150、図1のデバイス104、通話マネージャ222、フレーム損失マネージャ224、1つもしくは複数のプロセッサ220、図2のサーバ204、1つもしくは複数のプロセッサ1220、通話マネージャ1222、図12のフレーム損失マネージャ1224、トランシーバ2150、モデム2140、アンテナ2152、デバイス2100、オーディオフレームのセットの送信を開始するように構成された1つもしくは複数の他の回路もしくは構成要素、またはこれらの任意の組合せに対応し得る。
【0149】
[0169]また、説明された実施形態に関連して、装置は、通話中に第2のデバイスへのオーディオフレームのシーケンスの送信を開始するための手段を含む。たとえば、送信を開始するための手段は、フレーム損失マネージャ156、通話マネージャ152、1つもしくは複数のプロセッサ150、図1のデバイス104、通話マネージャ222、フレーム損失マネージャ224、1つもしくは複数のプロセッサ220、図2のサーバ204、1つもしくは複数のプロセッサ1220、通話マネージャ1222、図12のフレーム損失マネージャ1224、トランシーバ2150、モデム2140、アンテナ2152、デバイス2100、オーディオフレームのシーケンスの送信を開始するように構成された1つもしくは複数の他の回路もしくは構成要素、またはこれらの任意の組合せに対応し得る。
【0150】
[0170]装置はまた、フレーム損失インジケーションを第2のデバイスから受信するための手段を含む。たとえば、受信するための手段は、フレーム損失マネージャ156、通話マネージャ152、1つもしくは複数のプロセッサ150、図1のデバイス104、通話マネージャ222、フレーム損失マネージャ224、1つもしくは複数のプロセッサ220、図2のサーバ204、1つもしくは複数のプロセッサ1220、通話マネージャ1222、図12のフレーム損失マネージャ1224、トランシーバ2150、モデム2140、アンテナ2152、デバイス2100、フレーム損失インジケーションを受信するように構成された1つもしくは複数の他の回路もしくは構成要素、またはこれらの任意の組合せに対応し得る。
【0151】
[0171]装置はさらに、フレーム損失インジケーションに基づいて、第2のデバイスによって受信されたシーケンスのうちの最後に受信されたオーディオフレームを決定するための手段を含む。たとえば、決定するための手段は、フレーム損失マネージャ156、通話マネージャ152、1つもしくは複数のプロセッサ150、図1のデバイス104、通話マネージャ222、フレーム損失マネージャ224、1つもしくは複数のプロセッサ220、図2のサーバ204、1つもしくは複数のプロセッサ1220、通話マネージャ1222、図12のフレーム損失マネージャ1224、デバイス2100、フレーム損失インジケーションに基づいて、最後に受信されたオーディオフレーム決定するように構成された1つもしくは複数の他の回路もしくは構成要素、またはこれらの任意の組合せに対応し得る。
【0152】
[0172]装置はまた、更新されたオーディオフレームのセットを、更新されたオーディオフレームのセットの第1の再生速度がオーディオフレームのセットの実効的な第2の再生速度に対応するように、オーディオフレームのセットに基づいて生成するための手段を含み、更新されたオーディオフレームのセットは、シーケンス内の最後に受信されたオーディオフレームの次に続くオーディオフレームのセットが利用可能であると決定したことに少なくとも一部は基づいて生成される。実効的な第2の再生速度は、第1の再生速度よりも大きい。たとえば、生成するための手段は、フレーム損失マネージャ156、1つもしくは複数のプロセッサ150、図1のデバイス104、フレーム損失マネージャ224、1つもしくは複数のプロセッサ220、図2のサーバ204、1つもしくは複数のプロセッサ1220、図12のフレーム損失マネージャ1224、トランシーバ2150、モデム2140、アンテナ2152、デバイス2100、更新されたオーディオフレームのセットを生成するように構成された1つもしくは複数の他の回路もしくは構成要素、またはこれらの任意の組合せに対応し得る。
【0153】
[0173]いくつかの実施形態において、非一時的コンピュータ可読媒体(たとえば、メモリ2186などのコンピュータ可読記憶デバイス)は、1つまたは複数のプロセッサ(たとえば、1つまたは複数のプロセッサ2110またはプロセッサ2106)によって実行されると、その1つまたは複数のプロセッサが、通話中に第1のデバイス(たとえば、デバイス104)からオーディオフレームのシーケンス(たとえば、シーケンス119)を受信することになる命令(たとえば、命令2156)を含む。この命令はまた、1つまたは複数のプロセッサによって実行されると、その1つまたは複数のプロセッサが、シーケンスのうちの最後に受信されたオーディオフレーム(たとえば、オーディオフレームのセット111)以後の閾継続時間の間にシーケンスのオーディオフレームが受信されていないと決定したことに応じて、第1のデバイスへのフレーム損失インジケーション(たとえば、フレーム損失インジケーション121)の送信を開始することになる。命令はさらに、1つまたは複数のプロセッサによって実行されると、その1つまたは複数のプロセッサが、フレーム損失インジケーションに応答して、シーケンスのオーディオフレームのセット(たとえば、オーディオフレームのセット113)と、第2の再生速度(たとえば、第2の再生速度115)のインジケーションとを第1のデバイスから受信することになる。命令はまた、1つまたは複数のプロセッサによって実行されると、その1つまたは複数のプロセッサが、スピーカ(たとえば、スピーカ129)を介して、オーディオフレームのセットの再生を第2の再生速度に基づいて開始することになる。第2の再生速度は、シーケンスのオーディオフレームの第1のセット(たとえば、オーディオフレームのセット109)の第1の再生速度(たとえば、第1の再生速度105)よりも大きい。
【0154】
[0174]いくつかの実施形態において、非一時的コンピュータ可読媒体(たとえば、メモリ2186などのコンピュータ可読記憶デバイス)は、1つまたは複数のプロセッサ(たとえば、1つまたは複数のプロセッサ2110またはプロセッサ2106)によって実行されると、その1つまたは複数のプロセッサが、通話中に第1のデバイス(たとえば、デバイス104)からオーディオフレームのシーケンス(たとえば、シーケンス119)を受信することになる命令(たとえば、命令2156)を含む。この命令はまた、1つまたは複数のプロセッサによって実行されると、その1つまたは複数のプロセッサが、再生を再開させるユーザ要求(たとえば、再開コマンド622)を受信したことと、シーケンス内の最後に再生されたオーディオフレーム(たとえば、オーディオフレーム111)の次に続くオーディオフレームのセット(たとえば、オーディオフレームのセット113)が利用可能であると決定したこととに応じて、第2の再生速度(たとえば、第2の再生速度115)に基づいたオーディオフレームのセットの再生を開始することになる。第2の再生速度は、シーケンスのオーディオフレームの第1のセット(たとえば、オーディオフレームのセット109)の第1の再生速度(たとえば、第1の再生速度105)よりも大きい。
【0155】
[0175]いくつかの実施形態において、非一時的コンピュータ可読媒体(たとえば、メモリ2186などのコンピュータ可読記憶デバイス)は、1つまたは複数のプロセッサ(たとえば、1つまたは複数のプロセッサ2110またはプロセッサ2106)によって実行されると、その1つまたは複数のプロセッサが、通話中に第2のデバイス(たとえば、デバイス102)へのオーディオフレームのシーケンス(たとえば、シーケンス119)の送信を開始することになる命令(たとえば、命令2156)を含む。この命令はまた、1つまたは複数のプロセッサによって実行されると、その1つまたは複数のプロセッサが、第2のデバイス(たとえば、デバイス102)からフレーム損失インジケーション(たとえば、フレーム損失インジケーション121)を受信することになる。命令はさらに、1つまたは複数のプロセッサによって実行されると、その1つまたは複数のプロセッサが、フレーム損失インジケーションに基づいて、第2のデバイスによって受信されたシーケンスのうちの最後に受信されたオーディオフレーム(たとえば、オーディオフレーム111)を決定することになる。命令はまた、1つまたは複数のプロセッサによって実行されると、その1つまたは複数のプロセッサが、シーケンス内の最後に受信されたオーディオフレームの次に続くオーディオフレームのセット(たとえば、オーディオフレームのセット113)が利用可能であると決定したことに少なくとも一部は基づいて、第2のデバイスへの、オーディオフレームのセットの送信と、そのオーディオフレームのセットの第2の再生速度(たとえば、第2の再生速度115)のインジケーションとの送信を開始することになる。第2の再生速度は、シーケンスのオーディオフレームの第1のセット(たとえば、オーディオフレームのセット109)の第1の再生速度(たとえば、第1の再生速度105)よりも大きい。
【0156】
[0176]いくつかの実施形態において、非一時的コンピュータ可読媒体(たとえば、メモリ2186などのコンピュータ可読記憶デバイス)は、1つまたは複数のプロセッサ(たとえば、1つまたは複数のプロセッサ2110またはプロセッサ2106)によって実行されると、その1つまたは複数のプロセッサが、通話中に第2のデバイス(たとえば、デバイス102)へのオーディオフレームのシーケンス(たとえば、シーケンス119)の送信を開始することになる命令(たとえば、命令2156)を含む。この命令はまた、1つまたは複数のプロセッサによって実行されると、その1つまたは複数のプロセッサが、第2のデバイス(たとえば、デバイス102)からフレーム損失インジケーション(たとえば、フレーム損失インジケーション121)を受信することになる。命令はさらに、1つまたは複数のプロセッサによって実行されると、その1つまたは複数のプロセッサが、フレーム損失インジケーションに基づいて、第2のデバイスによって受信されたシーケンスのうちの最後に受信されたオーディオフレーム(たとえば、オーディオフレーム111)を決定することになる。命令はまた、1つまたは複数のプロセッサによって実行されると、その1つまたは複数のプロセッサが、シーケンス内の最後に受信されたオーディオフレームの次に続くオーディオフレームのセット(たとえば、オーディオフレームのセット113)が利用可能であると決定したことに少なくとも一部は基づいて、更新されたオーディオフレームのセット(たとえば、オーディオフレームのセット123)を、オーディオフレームのセットに基づいて、更新されたオーディオフレームのセットの第1の再生速度(たとえば、第1の再生速度105)がオーディオフレームのセットの実効的な第2の再生速度(たとえば、第2の再生速度115)に対応するように、生成することになる。実効的な第2の再生速度は、第1の再生速度よりも大きい。
【0157】
[0177]本開示の特定の態様は以下で、相互に関連する条項の第1のセットにおいて説明される。
【0158】
[0178]条項1によれば、通信用のデバイスが、通話中に、オーディオフレームのシーケンスを第1のデバイスから受信するように;シーケンスの最後に受信されたオーディオフレーム以後の閾継続時間の間にシーケンスのオーディオフレームが受信されていないと決定したことに応じて、第1のデバイスへのフレーム損失インジケーションの送信を開始するように;フレーム損失インジケーションに応答して、シーケンスのオーディオフレームのセットと第2の再生速度のインジケーションとを第1のデバイスから受信するように;および、スピーカを介したオーディオフレームのセットの再生を第2の再生速度に基づいて開始するように、構成された1つまたは複数のプロセッサを備え、第2の再生速度は、シーケンスのオーディオフレームの第1のセットの第1の再生速度よりも大きい。
【0159】
[0179]条項2は、条項1に記載のデバイスを含み、オーディオフレームのセットの再生を第2の再生速度で開始することが、オーディオフレームのセットによって示される無音を少なくとも部分的に抑制することを含む。
【0160】
[0180]条項3は、条項1または条項2に記載のデバイスを含み、1つまたは複数のプロセッサがさらに、シーケンスの次のオーディオフレームを第1のデバイスから受信するように構成され、次のオーディオフレームがシーケンス内のオーディオフレームのセットに続き、1つまたは複数のプロセッサがさらに、次のオーディオフレームの再生を第2の再生速度から第1の再生速度へと移行させるように構成される。
【0161】
[0181]条項4は、条項1~条項3のいずれかに記載のデバイスを含み、1つまたは複数のプロセッサがさらに、オーディオフレームのセットをバッファに記憶するように;シーケンスの次のオーディオフレームを第1のデバイスから受信し、次のオーディオフレームをバッファに記憶するように構成され、次のオーディオフレームがシーケンス内のオーディオフレームのセットに続き、1つまたは複数のプロセッサがさらに、閾値個数よりも少ないシーケンスのオーディオフレームが再生用のバッファに記憶されていると決定したことに応じて、再生を第2の再生速度から第1の再生速度へと移行させるように構成される。
【0162】
[0182]条項5は、条項1~条項4のいずれかに記載のデバイスを含み、1つまたは複数のプロセッサがさらに、オーディオフレームのセットを第1のデバイスから受信するのと同時に、シーケンスの次のオーディオフレームを第1のデバイスから受信するように構成され、次のオーディオフレームがシーケンスのオーディオフレームのセットの次に続く。
【0163】
[0183]条項6は、条項1~条項5のいずれかに記載のデバイスを含み、1つまたは複数のプロセッサは、特定の時点に、第1の再生速度での特定の再生継続時間に対応するオーディオフレームが、最後に受信されたオーディオフレーム以後ずっと受信されていないことを決定するように構成され、特定の再生継続時間が、特定の時点と最後に受信されたフレームの受信時点とに基づいており、フレーム損失インジケーションが、第1の再生速度での特定の再生継続時間に対応している以前のオーディオフレームを再送信させる要求を含む。
【0164】
[0184]条項7は、条項1から条項6のいずれかに記載のデバイスを含み、フレーム損失インジケーションが、最後に受信されたオーディオフレームを示す。
【0165】
[0185]条項8は、条項1~条項6のいずれかに記載のデバイスを含み、第2の再生速度がオーディオフレームのセットの個数に基づいている。
【0166】
[0186]条項9は、条項1から条項8のいずれかに記載のデバイスを含み、1つまたは複数のプロセッサは、オーディオフレームのセットが無音フレームを含むと決定したことに応じて、無音フレームの再生を第2の再生速度よりも大きい再生速度で開始するように構成される。
【0167】
[0187]条項10は、条項1から条項9のいずれかに記載のデバイスを含み、1つまたは複数のプロセッサは、仮想アシスタント、家電製品、スマートデバイス、モノのインターネット(IoT)デバイス、通信デバイス、コンピュータ、ディスプレイデバイス、テレビジョン、ゲーム機、音楽プレーヤ、ラジオ、ビデオプレーヤ、娯楽ユニット、パーソナルメディアプレーヤ、デジタルビデオプレーヤ、カメラ、ナビゲーションデバイス、ヘッドセット、またはこれらの組合せのうちの少なくとも1つに組み込まれる。
【0168】
[0188]本開示の特定の態様は以下で、相互に関連する条項の第2のセットにおいて説明される。
【0169】
[0189]条項11によれば、通信の方法は、通話中に、デバイスにおいて、オーディオフレームのシーケンスを第1のデバイスから受信することと、シーケンスの最後に受信されたオーディオフレーム以後の閾継続時間の間にシーケンスのオーディオフレームがデバイスにおいて受信されていないと決定したことに応じて、デバイスから第1のデバイスへのフレーム損失インジケーションの送信を開始することと、フレーム損失インジケーションに応答して、デバイスにおいて、シーケンスのオーディオフレームのセットと第2の再生速度のインジケーションとを第1のデバイスから受信することと、スピーカを介したオーディオフレームのセットの再生を第2の再生速度に基づいて開始することとを備え、第2の再生速度は、シーケンスのオーディオフレームの第1のセットの第1の再生速度よりも大きい。
【0170】
[0190]条項12は、条項11に記載の方法を含み、第1のデバイスがサーバを含み、通話は複数の第2のデバイスを相手にしており、オーディオフレームのシーケンスが、複数の第2のデバイスから第1のデバイスによって受信されたオーディオフレームの複数のシーケンスに基づいている。
【0171】
[0191]条項13は、条項11に記載の方法を含み、通話がデバイスと単一の追加デバイスの間で行われ、単一の追加デバイスが第1のデバイスを含む。
【0172】
[0192]条項14は、条項11~13のいずれかに記載の方法を含み、この方法は、オーディオフレームのセットをデバイスにおいて第1のデバイスから受信するのと同時に、シーケンスの次のオーディオフレームをデバイスにおいて第1のデバイスから受信することをさらに備え、次のオーディオフレームがシーケンスのオーディオフレームのセットの次に続く。
【0173】
[0193]本開示の特定の態様は以下で、相互に関連する条項の第3のセットにおいて説明される。
【0174】
条項15によれば、通信用のデバイスは、通話中に、オーディオフレームのシーケンスを第1のデバイスから受信するように;および、再生を再開させるユーザ要求を受信したことと、シーケンス内の最後に再生されたオーディオフレームの次に続くオーディオフレームのセットが利用可能であると決定したこととに応じて、オーディオフレームのセットの再生を第2の再生速度に基づいて開始するように、構成された1つまたは複数のプロセッサを備え、第2の再生速度は、シーケンスのオーディオフレームの第1のセットの第1の再生速度よりも大きい。
【0175】
[0194]条項16は、条項15に記載のデバイスを含み、オーディオフレームのセットの再生を第2の再生速度で開始することが、オーディオフレームのセットによって示される無音を少なくとも部分的に抑制することを含む。
【0176】
[0195]条項17は、条項15または条項16に記載のデバイスを含み、1つまたは複数のプロセッサがさらに、シーケンスの次のオーディオフレームを第1のデバイスから受信するように構成され、次のオーディオフレームがシーケンス内のオーディオフレームのセットに続き、1つまたは複数のプロセッサがさらに、次のオーディオフレームの再生を第2の再生速度から第1の再生速度へと移行させるように構成される。
【0177】
[0196]条項18は、条項15~条項17のいずれかに記載のデバイスを含み、1つまたは複数のプロセッサがさらに、オーディオフレームのセットをバッファに記憶するように;シーケンスの次のオーディオフレームを第1のデバイスから受信し、次のオーディオフレームをバッファに記憶するように構成され、次のオーディオフレームはシーケンス内のオーディオフレームのセットに続き、1つまたは複数のプロセッサがさらに、閾値個数よりも少ないシーケンスのオーディオフレームが再生用のバッファに記憶されていると決定したことに応じて、再生を第2の再生速度から第1の再生速度へと移行させるように構成される。
【0178】
[0197]条項19は、条項15~条項18のいずれかに記載のデバイスを含み、第2の再生速度がオーディオフレームのセットの個数に基づいている。
【0179】
[0198]条項20は、条項15~条項18のいずれかに記載のデバイスを含み、ユーザ要求が再開時点に受信され、第2の再生速度が、最後に再生されたオーディオフレームの再生時点と再開時点の間の休止継続時間に基づいている。
【0180】
[0199]条項21は、条項15~条項20のいずれかに記載のデバイスを含み、1つまたは複数のプロセッサは、オーディオフレームのセットが無音フレームを含むと決定したことに応じて、無音フレームの再生を第2の再生速度よりも大きい再生速度で開始するように構成される。
【0181】
[0200]条項22は、条項15~条項21のいずれかに記載のデバイスを含み、1つまたは複数のプロセッサは、仮想アシスタント、家電製品、スマートデバイス、モノのインターネット(IoT)デバイス、通信デバイス、コンピュータ、ディスプレイデバイス、テレビジョン、ゲーム機、音楽プレーヤ、ラジオ、ビデオプレーヤ、娯楽ユニット、パーソナルメディアプレーヤ、デジタルビデオプレーヤ、カメラ、ナビゲーションデバイス、ヘッドセット、またはこれらの組合せのうちの少なくとも1つに組み込まれる。
【0182】
[0201]本開示の特定の態様は以下で、相互に関連する条項の第4のセットにおいて説明される。
【0183】
[0202]条項23によれば、通信の方法は、通話中に、デバイスにおいて、オーディオフレームのシーケンスを第1のデバイスから受信することと、再生を再開させるユーザ要求を受信したこと、およびシーケンス内の最後に再生されたオーディオフレームの次に続くオーディオフレームのセットが利用可能であると決定したことに応じて、オーディオフレームのセットのデバイスでの再生を少なくとも第2の再生速度で開始することとを備え、第2の再生速度は、シーケンスのオーディオフレームの第1のセットの第1の再生速度よりも大きい。
【0184】
[0203]条項24は、条項23に記載の方法を含み、オーディオフレームのセットの再生を第2の再生速度で開始することが、オーディオフレームのセットによって示される無音を少なくとも部分的に抑制することを含む。
【0185】
[0204]条項25は、条項23または条項24に記載の方法を含み、この方法は、デバイスにおいて、シーケンスの次のオーディオフレームを第1のデバイスから受信することをさらに備え、次のオーディオフレームがシーケンス内のオーディオフレームのセットに続き、方法はさらに、デバイスにおいて、次のオーディオフレームの再生を第2の再生速度から第1の再生速度へと移行させることを備える。
【0186】
[0205]条項26は、条項23~条項25のいずれかに記載の方法を含み、この方法は、オーディオフレームのセットをバッファに記憶することと、シーケンスの次のオーディオフレームをデバイスにおいて第1のデバイスから受信することと、次のオーディオフレームをバッファに記憶することとをさらに備え、次のオーディオフレームがシーケンス内のオーディオフレームのセットに続き、方法はさらに、閾値個数よりも少ないシーケンスのオーディオフレームが再生用のバッファに記憶されていると決定したことに応じて、デバイスにおいて、再生を第2の再生速度から第1の再生速度へと移行することを備える。
【0187】
[0206]条項27は、条項23~条項26のいずれかに記載の方法を含み、第2の再生速度がオーディオフレームのセットの個数に基づいている。
【0188】
[0207]条項28は、条項23~条項26のいずれかに記載の方法を含み、ユーザ要求が再開時点に受信され、第2の再生速度が、最後に再生されたオーディオフレームの再生時点と再開時点の間の休止継続時間に基づいている。
【0189】
[0208]条項29は、条項23~条項28のいずれかに記載の方法を含み、この方法は、オーディオフレームのセットが無音フレームを含むと決定したことに応じて、無音フレームの再生をデバイスにおいて第2の再生速度よりも大きい再生速度で開始することをさらに備える。
【0190】
[0209]条項30は、条項23~条項29のいずれかに記載の方法を含み、第1のデバイスがサーバを含み、通話が複数の第2のデバイスを相手にしており、オーディオフレームのシーケンスが、複数の第2のデバイスから第1のデバイスによって受信されたオーディオフレームの複数のシーケンスに基づいている。
【0191】
[0210]本開示の特定の態様は以下で、相互に関連する条項の第5のセットにおいて説明される。
【0192】
[0211]条項31によれば、非一時的コンピュータ可読媒体は、1つまたは複数のプロセッサによって実行されると、その1つまたは複数のプロセッサが、通話中に、オーディオフレームのシーケンスを第1のデバイスから受信することになり;シーケンスの最後に受信されたオーディオフレーム以後の閾継続時間の間にシーケンスのオーディオフレームが受信されていないと決定したことに応じて、第1のデバイスへのフレーム損失インジケーションの送信を開始することになり;フレーム損失インジケーションに応答して、シーケンスのオーディオフレームのセットと第2の再生速度のインジケーションとを第1のデバイスから受信することになり;スピーカを介したオーディオフレームのセットの再生を第2の再生速度に基づいて開始することになる、命令を記憶し、第2の再生速度は、シーケンスのオーディオフレームの第1のセットの第1の再生速度よりも大きい。
【0193】
[0212]条項32は、条項31に記載の非一時的コンピュータ可読媒体を含み、オーディオフレームのセットの再生を第2の再生速度で開始することが、オーディオフレームのセットによって示される無音を少なくとも部分的に抑制することを含む。
【0194】
[0213]本開示の特定の態様は以下で、相互に関連する条項の第6のセットにおいて説明される。
【0195】
[0214]条項33によれば、非一時的コンピュータ可読媒体は、1つまたは複数のプロセッサによって実行されると、その1つまたは複数のプロセッサが、通話中に、オーディオフレームのシーケンスを第1のデバイスから受信することになり;再生を再開させるユーザ要求を受信したことと、シーケンス内の最後に再生されたオーディオフレームの次に続くオーディオフレームのセットが利用可能であると決定したこととに応じて、オーディオフレームのセットの再生を第2の再生速度に基づいて開始することになる、命令を記憶し、第2の再生速度は、シーケンスのオーディオフレームの第1のセットの第1の再生速度よりも大きい。
【0196】
[0215]条項34は、条項33に記載の非一時的コンピュータ可読媒体を含み、オーディオフレームのセットの再生を第2の再生速度で開始することが、オーディオフレームのセットによって示される無音を少なくとも部分的に抑制することを含む。
【0197】
[0216]本開示の特定の態様は以下で、相互に関連する条項の第7のセットにおいて説明される。
【0198】
[0217]条項35によれば、装置は、通話中にオーディオフレームのシーケンスを第1のデバイスから受信するための手段と、第1のデバイスへのフレーム損失インジケーションの送信を開始するための手段とを備え、この送信は、シーケンスのうちの最後に受信されたオーディオフレーム以後の閾継続時間の間にシーケンスのオーディオフレームが受信されていないと決定したことに応じて開始され、装置はさらに、シーケンスのオーディオフレームのセットと第2の再生速度のインジケーションとを第1のデバイスから受信するための手段を備え、このオーディオフレームのセットおよびインジケーションは、フレーム損失インジケーションに応答して受信され、装置はさらに、スピーカを介したオーディオフレームのセットの再生を第2の再生速度に基づいて開始するための手段を備え、第2の再生速度は、シーケンスのオーディオフレームの第1のセットの第1の再生速度よりも大きい。
【0199】
[0218]条項36は、条項35に記載の装置を含み、シーケンスを受信するための手段と、フレーム損失インジケーションの送信を開始するための手段と、オーディオフレームのセットを受信するための手段と、再生を開始するための手段とが、仮想アシスタント、家電製品、スマートデバイス、モノのインターネット(IoT)デバイス、通信デバイス、コンピュータ、ディスプレイデバイス、テレビジョン、ゲーム機、音楽プレーヤ、ラジオ、ビデオプレーヤ、娯楽ユニット、パーソナルメディアプレーヤ、デジタルビデオプレーヤ、カメラ、ナビゲーションデバイス、ヘッドセット、またはこれらの組合せのうちの少なくとも1つに組み込まれる。
【0200】
[0219]本開示の特定の態様は以下で、相互に関連する条項の第8のセットにおいて説明される。
【0201】
[0220]条項37によれば、装置は、通話中にオーディオフレームのシーケンスを第1のデバイスから受信するための手段と、オーディオフレームのセットの再生を第2の再生速度に基づいて開始するための手段とを備え、この再生は、再生を再開させるユーザ要求を受信することと、シーケンス内の最後に再生されたオーディオフレームの次に続くオーディオフレームのセットが利用可能であると決定したこととに応じて開始され、第2の再生速度は、シーケンスのオーディオフレームの第1のセットの第1の再生速度よりも大きい。
【0202】
[0221]条項38は、条項37に記載の装置を含み、受信するための手段および再生を開始するための手段が、仮想アシスタント、家電製品、スマートデバイス、モノのインターネット(IoT)デバイス、通信デバイス、コンピュータ、ディスプレイデバイス、テレビジョン、ゲーム機、音楽プレーヤ、ラジオ、ビデオプレーヤ、娯楽ユニット、パーソナルメディアプレーヤ、デジタルビデオプレーヤ、カメラ、ナビゲーションデバイス、ヘッドセット、またはこれらの組合せのうちの少なくとも1つに組み込まれる。
【0203】
[0222]本開示の特定の態様は以下で、相互に関連する条項の第9のセットにおいて説明される。
【0204】
[0223]条項39によれば、通信用のデバイスが、通話中に、第2のデバイスへのオーディオフレームのシーケンスの送信を開始するように;フレーム損失インジケーションを第2のデバイスから受信するように;フレーム損失インジケーションに基づいて、第2のデバイスによって受信されたシーケンスのうちの最後に受信されたオーディオフレームを決定するように;および、シーケンス内の最後に受信されたオーディオフレームの次に続くオーディオフレームのセットが利用可能であると決定したことに少なくとも一部は基づいて、第2のデバイスへの、オーディオフレームのセットの送信と、そのオーディオフレームのセットの第2の再生速度のインジケーションとの送信を開始するように、構成された1つまたは複数のプロセッサを備え、第2の再生速度は、シーケンスのオーディオフレームの第1のセットの第1の再生速度よりも大きい。
【0205】
[0224]条項40は、条項39のデバイスを含み、1つまたは複数のプロセッサがサーバに組み込まれる。
【0206】
[0225]条項41は条項39または条項40に記載のデバイスを含み、フレーム損失インジケーションが、第1の再生速度での特定の再生継続時間に対応している以前のオーディオフレームを再送信させる要求を含み、1つまたは複数のプロセッサは、最後に受信されたオーディオフレームを特定の再生継続時間に基づいて決定するように構成され、1つまたは複数のプロセッサは、以前のオーディオフレームがオーディオフレームのセットを含むと決定したことに少なくとも一部は基づいて、オーディオフレームのセットの送信を開始するように構成される。
【0207】
[0226]条項42は、条項39~条項41のいずれかに記載のデバイスを含み、このデバイスはバッファをさらに備え、1つまたは複数のプロセッサは、オーディオフレームのシーケンスを第1のデバイスから受信するように構成され、オーディオフレームのセットの送信は、オーディオフレームのセットがバッファで利用可能であると決定したことに少なくとも一部は基づいて開始される。
【0208】
[0227]条項43は、条項39~条項42のいずれかに記載のデバイスを含み、1つまたは複数のプロセッサは、オーディオフレームのセットを送信しながら、シーケンスの次のオーディオフレームの送信を同時に開始するようにさらに構成される。
【0209】
[0228]条項44は、条項43に記載のデバイスを含み、次のオーディオフレームは、第2の再生速度でのオーディオフレームのセットの再生に続く第1の再生速度への移行と関連付けられる。
【0210】
[0229]条項45は、条項39~条項44のいずれかに記載のデバイスを含み、オーディオフレームの第1のセットが、シーケンス内の最後に受信されたオーディオフレームより前にある。
【0211】
[0230]条項46は、条項39~条項45のいずれかに記載のデバイスを含み、1つまたは複数のプロセッサは、オーディオフレームのセットの個数が閾値未満であると決定したことに応じて、オーディオフレームのセットの送信を選択的に開始するように構成される。
【0212】
[0231]条項47は、条項39~条項46のいずれかに記載のデバイスを含み、1つまたは複数のプロセッサは、オーディオフレームのセットの個数に基づいて第2の再生速度を決定するように構成される。
【0213】
[0232]条項48は、条項39~条項47のいずれかに記載のデバイスを含み、1つまたは複数のプロセッサは、第2のデバイスとのネットワークリンクが再確立されたと決定したことに少なくとも一部は基づいて、オーディオフレームのセットの送信を開始するように構成される。
【0214】
[0233]条項49は、条項39~条項48のいずれかに記載のデバイスを含み、オーディオフレームのセットが無音フレームを含み、1つまたは複数のプロセッサは、無音フレームに対する第3の再生速度のインジケーションを送信するようにさらに構成され、第3の再生速度は第2の再生速度よりも大きい。
【0215】
[0234]本開示の特定の態様は以下で、相互に関連する条項の第10のセットにおいて説明される。
【0216】
[0235]条項50によれば、通信用のデバイスが、通話中に、第2のデバイスへのオーディオフレームのシーケンスの送信を開始するように;フレーム損失インジケーションを第2のデバイスから受信するように;フレーム損失インジケーションに基づいて、第2のデバイスによって受信されたシーケンスのうちの最後に受信されたオーディオフレームを決定するように;および、シーケンス内の最後に受信されたオーディオフレームの次に続くオーディオフレームのセットが利用可能であると決定したことに少なくとも一部は基づいて、更新されたオーディオフレームのセットを、更新されたオーディオフレームのセットの第1の再生速度がオーディオフレームのセットの実効的な第2の再生速度に対応するべく、オーディオフレームのセットに基づいて生成するように、構成された1つまたは複数のプロセッサを備え、実効的な第2の再生速度は第1の再生速度よりも大きい。
【0217】
[0236]条項51は、条項50に記載のデバイスを含み、1つまたは複数のプロセッサは、オーディオフレームのセットのサブセットを、このサブセットが第1の再生速度で、第2の再生速度でのオーディオフレームのセットと同じ再生継続時間を有するように選択することによって、更新されたオーディオフレームのセットを生成するように構成される。
【0218】
[0237]条項52は、条項50または条項51に記載のデバイスを含み、1つまたは複数のプロセッサがサーバに組み込まれる。
【0219】
[0238]条項53は、条項50~条項52のいずれかに記載のデバイスを含み、フレーム損失インジケーションが、第1の再生速度での特定の再生継続時間に対応している以前のオーディオフレームを再送信させる要求を含み、1つまたは複数のプロセッサは、最後に受信されたオーディオフレームを特定の再生継続時間に基づいて決定するように構成され、1つまたは複数のプロセッサは、以前のオーディオフレームがオーディオフレームのセットを含むと決定したことに少なくとも一部は基づいて、更新されたオーディオフレームのセットの送信を開始するように構成される。
【0220】
[0239]条項54は、条項50~条項53のいずれかに記載のデバイスを含み、このデバイスはバッファをさらに備え、1つまたは複数のプロセッサは、オーディオフレームのシーケンスを第1のデバイスから受信するように構成され、更新されたオーディオフレームのセットの送信は、オーディオフレームのセットがバッファで利用可能であると決定したことに少なくとも一部は基づいて開始される。
【0221】
[0240]条項55は、条項50~条項54のいずれかに記載のデバイスを含み、1つまたは複数のプロセッサは、更新されたオーディオフレームのセットを送信しながら、シーケンスの次のオーディオフレームの送信を同時に開始するようにさらに構成される。
【0222】
[0241]条項56は、条項50~条項55のいずれかに記載のデバイスを含み、1つまたは複数のプロセッサは、更新されたオーディオフレームのセットの個数が閾値未満であると決定したことに応じて、オーディオフレームのセットの送信を選択的に開始するように構成される。
【0223】
[0242]条項57は、条項50~条項56のいずれかに記載のデバイスを含み、1つまたは複数のプロセッサは、オーディオフレームのセットの個数に基づいて実効的な第2の再生速度を決定するように構成される。
【0224】
[0243]条項58は、条項50~条項57のいずれかに記載のデバイスを含み、1つまたは複数のプロセッサは、第2のデバイスとのネットワークリンクが再確立されたと決定したことに少なくとも一部は基づいて、更新されたオーディオフレームのセットの送信を開始するように構成される。
【0225】
[0244]条項59は、条項50~条項58のいずれかに記載のデバイスを含み、更新されたオーディオフレームのセットを生成することが、オーディオフレームのセットにおいて示される無音の少なくとも一部分を抑制することを含む。
【0226】
[0245]本開示の特定の態様は以下で、相互に関連する条項の第11のセットにおいて説明される。
【0227】
[0246]条項61によれば、通信の方法は、通話中に、第1のデバイスから第2のデバイスへのオーディオフレームのシーケンスの送信を開始することと、フレーム損失インジケーションを第2のデバイスから第1のデバイスにおいて受信することと、フレーム損失インジケーションに基づいて、第2のデバイスによって受信されたシーケンスのうちの最後に受信されたオーディオフレームを決定することと、シーケンス内の最後に受信されたオーディオフレームの次に続くオーディオフレームのセットが利用可能であると決定したことに少なくとも一部は基づいて、第1のデバイスから第2のデバイスへの、オーディオフレームのセットの送信、およびオーディオフレームのセットの第2の再生速度のインジケーションの送信を開始することとを備え、第2の再生速度はシーケンスのオーディオフレームの第1のセットの第1の再生速度よりも大きい。
【0228】
[0247]条項62は、条項61の方法を含み、第1のデバイスがサーバに組み込まれる。
【0229】
[0248]本開示の特定の態様は以下で、相互に関連する条項の第12のセットにおいて説明される。
【0230】
[0249]条項63によれば、通信の方法は、通話中に、第2のデバイスへのオーディオフレームのシーケンスの送信を開始することと、フレーム損失インジケーションを第2のデバイスから受信することと、フレーム損失インジケーションに基づいて、第2のデバイスによって受信されたシーケンスのうちの最後に受信されたオーディオフレームを決定することと、シーケンス内の最後に受信されたオーディオフレームの次に続くオーディオフレームのセットが利用可能であると決定したことに少なくとも一部は基づいて、更新されたオーディオフレームのセットを、更新されたオーディオフレームのセットの第1の再生速度がオーディオフレームのセットの実効的な第2の再生速度に対応するように、オーディオフレームのセットに基づいて生成することとを備え、実効的な第2の再生速度は第1の再生速度よりも大きい。
【0231】
[0250]条項64は、条項63の方法を含み、更新されたオーディオフレームのセットを生成することが、オーディオフレームのセットのサブセットを、このサブセットが第1の再生速度で、第2の再生速度でのオーディオフレームのセットと同じ再生継続時間を有するように選択することを含む。
【0232】
[0251]本開示の特定の態様は以下で、相互に関連する条項の第13のセットにおいて説明される。
【0233】
[0252]条項65によれば、非一時的コンピュータ可読媒体は、1つまたは複数のプロセッサによって実行されると、その1つまたは複数のプロセッサが、通話中に、第2のデバイスへのオーディオフレームのシーケンスの送信を開始することになり;フレーム損失インジケーションを第2のデバイスから受信することになり;フレーム損失インジケーションに基づいて、第2のデバイスによって受信されたシーケンスのうちの最後に受信されたオーディオフレームを決定することになり;シーケンス内の最後に受信されたオーディオフレームの次に続くオーディオフレームのセットが利用可能であると決定したことに少なくとも一部は基づいて、第2のデバイスへの、オーディオフレームのセットの送信と、そのオーディオフレームのセットの第2の再生速度のインジケーションとの送信を開始することになる、命令を記憶し、第2の再生速度は、シーケンスのオーディオフレームの第1のセットの第1の再生速度よりも大きい。
【0234】
[0253]条項66は、条項65に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体を含み、1つまたは複数のプロセッサがサーバに組み込まれる。
【0235】
[0254]本開示の特定の態様は以下で、相互に関連する条項の第14のセットにおいて説明される。
【0236】
[0255]条項67によれば、非一時的コンピュータ可読記憶媒体は、1つまたは複数のプロセッサによって実行されると、その1つまたは複数のプロセッサが、通話中に、第2のデバイスへのオーディオフレームのシーケンスの送信を開始することになり;フレーム損失インジケーションを第2のデバイスから受信することになり;フレーム損失インジケーションに基づいて、第2のデバイスによって受信されたシーケンスのうちの最後に受信されたオーディオフレームを決定することになり;シーケンス内の最後に受信されたオーディオフレームの次に続くオーディオフレームのセットが利用可能であると決定したことに少なくとも一部は基づいて、更新されたオーディオフレームのセットを、更新されたオーディオフレームのセットの第1の再生速度がオーディオフレームのセットの実効的な第2の再生速度に対応するように、オーディオフレームのセットに基づいて生成することになる、命令を記憶し、実効的な第2の再生速度は第1の再生速度よりも大きい。
【0237】
[0256]条項68は、条項67に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体を含み、更新されたオーディオフレームのセットを生成することが、オーディオフレームのセットのサブセットを、このサブセットが第1の再生速度で、第2の再生速度でのオーディオフレームのセットと同じ再生継続時間を有するように選択することを含む。
【0238】
[0257]本開示の特定の態様は以下で、相互に関連する条項の第15のセットにおいて説明される。
【0239】
[0258]条項69によれば、装置が、通話中に第2のデバイスへのオーディオフレームのシーケンスの送信を開始するための手段と、フレーム損失インジケーションを第2のデバイスから受信するための手段と、フレーム損失インジケーションに基づいて、第2のデバイスによって受信されたシーケンスのうちの最後に受信されたオーディオフレームを決定するための手段と、第2のデバイスへの、オーディオフレームのセットの送信およびオーディオフレームのセットの第2の再生速度のインジケーションの送信を開始するための手段とを備え、この送信は、シーケンス内の最後に受信されたオーディオフレームの次に続くオーディオフレームのセットが利用可能であると決定したことに少なくとも一部は基づいて開始され、第2の再生速度は、シーケンスのオーディオフレームの第1のセットの第1の再生速度よりも大きい。
【0240】
[0259]条項70は、条項69に記載の装置を含み、オーディオフレームのシーケンスの送信を開始するための手段と、決定するための手段と、オーディオフレームのセットおよびインジケーションの送信を開始するための手段とは、仮想アシスタント、家電製品、スマートデバイス、モノのインターネット(IoT)デバイス、通信デバイス、コンピュータ、ディスプレイデバイス、テレビジョン、ゲーム機、音楽プレーヤ、ラジオ、ビデオプレーヤ、娯楽ユニット、パーソナルメディアプレーヤ、デジタルビデオプレーヤ、カメラ、ナビゲーションデバイス、ヘッドセット、またはこれらの組合せのうちの少なくとも1つに組み込まれる。
【0241】
[0260]本開示の特定の態様は以下で、相互に関連する条項の第16のセットにおいて説明される。
【0242】
[0261]条項71によれば、装置が、通話中に第2のデバイスへのオーディオフレームのシーケンスの送信を開始するための手段と、フレーム損失インジケーションを第2のデバイスから受信するための手段と、フレーム損失インジケーションに基づいて、第2のデバイスによって受信されたシーケンスのうちの最後に受信されたオーディオフレームを決定するための手段と、更新されたオーディオフレームのセットを、更新されたオーディオフレームのセットの第1の再生速度がオーディオフレームのセットの実効的な第2の再生速度に対応するように、オーディオフレームのセットに基づいて生成するための手段とを含み、更新されたオーディオフレームのセットは、シーケンス内の最後に受信されたオーディオフレームの次に続くオーディオフレームのセットが利用可能であると決定したことに少なくとも一部は基づいて生成され、実効的な第2の再生速度は、第1の再生速度よりも大きい。
【0243】
[0262]条項72は、条項71に記載の装置を含み、オーディオフレームのシーケンスの送信を開始するための手段と、フレーム損失インジケーションを受信するための手段と、決定するための手段と、更新されたオーディオフレームのセットを生成するための手段とは、仮想アシスタント、家電製品、スマートデバイス、モノのインターネット(IoT)デバイス、通信デバイス、コンピュータ、ディスプレイデバイス、テレビジョン、ゲーム機、音楽プレーヤ、ラジオ、ビデオプレーヤ、娯楽ユニット、パーソナルメディアプレーヤ、デジタルビデオプレーヤ、カメラ、ナビゲーションデバイス、ヘッドセット、またはこれらの組合せのうちの少なくとも1つに組み込まれる。
【0244】
[0263]本明細書に開示された実施形態に関連して説明された様々な例示的な論理ブロック、構成、モジュール、回路、およびアルゴリズムステップは、電子ハードウェア、1つもしくは複数のプロセッサによって実行されるコンピュータソフトウェア、または両方の組合せとして実施され得ることが当業者にはさらに理解されよう。様々な例示的な構成要素、ブロック、構成、モジュール、回路、およびステップが、それらの機能性に関して大まかに上で説明された。そのような機能がハードウェアとして実施されるか、それともプロセッサ実行可能命令として実施されるかは、個々の用途と、システム全体に課される設計制約条件とに依存する。当業者には、説明された機能を個々の用途ごとに様々に実施することが可能であるが、そのような実施決定が、本開示の範囲からの逸脱を生じるものと解釈されるべきではない。
【0245】
[0264]本明細書に開示された実施形態に関連して説明された方法またはアルゴリズムのステップは、直接にハードウェアとして、1つもしくは複数のプロセッサによって実行されるソフトウェアモジュールとして、またはその2つが組み合わされたものとして、具現化され得る。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ(RAM)、フラッシュメモリ、読出し専用メモリ(ROM)、プログラマブル読出し専用メモリ(PROM)、消去可能プログラマブル読出し専用メモリ(EPROM)、電気的消去可能プログラマブル読出し専用メモリ(EEPROM(登録商標))、レジスタ、ハードディスク、取り外し可能ディスク、コンパクトディスク読出し専用メモリ(CD-ROM)、または当技術分野で知られている任意の他の形の非一時的記録媒体に存在することができる。例示的な記憶媒体は、プロセッサが記憶媒体との間で情報を読み取り、情報を書き込むことができるようにプロセッサに結合される。代替形態において、記憶媒体はプロセッサと一体化され得る。プロセッサおよび記憶媒体は、特定用途向け集積回路(ASIC)内に存在することができる。ASICは、コンピュータデバイスまたはユーザ端末に存在することができる。代替形態において、プロセッサおよび記憶媒体は、コンピュータデバイスまたはユーザ端末にディスクリート構成要素として存在することができる。
【0246】
[0265]開示された態様についてのこれまでの説明は、当業者が開示された態様を製作または使用できるようにするために提示されている。これらの態様に対する様々な修正は、当業者にはすぐに明らかになり、本明細書で定義された原理は、本開示の範囲から逸脱することなく他の態様に適用され得る。本開示は、本明細書に示される態様に限定されるものではなく、添付の特許請求の範囲によって定義される原理および新規の特徴と一致する、可能な限り広い範囲が与えられるものである。
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【国際調査報告】