(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-01-25
(54)【発明の名称】DN-AAAサーバへのセッションS-NSSAIの報告
(51)【国際特許分類】
H04W 12/06 20210101AFI20240118BHJP
H04W 76/10 20180101ALI20240118BHJP
【FI】
H04W12/06
H04W76/10
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023540007
(86)(22)【出願日】2021-11-26
(85)【翻訳文提出日】2023-08-25
(86)【国際出願番号】 CN2021133531
(87)【国際公開番号】W WO2022142921
(87)【国際公開日】2022-07-07
(31)【優先権主張番号】PCT/CN2020/142242
(32)【優先日】2020-12-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】598036300
【氏名又は名称】テレフオンアクチーボラゲット エルエム エリクソン(パブル)
(74)【代理人】
【識別番号】100109726
【氏名又は名称】園田 吉隆
(74)【代理人】
【識別番号】100150670
【氏名又は名称】小梶 晴美
(74)【代理人】
【識別番号】100194294
【氏名又は名称】石岡 利康
(72)【発明者】
【氏名】チャン, ウェン
(72)【発明者】
【氏名】リャン, ティエンメイ
(72)【発明者】
【氏名】ホー, インチアオ
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA21
5K067DD11
5K067DD17
5K067DD57
5K067EE16
(57)【要約】
本明細書の実施形態は、データネットワーク認証許可アカウンティング(DN-AAA)サーバへの、プロトコルデータユニットセッションに関連する単一ネットワークスライス選択支援情報(S-NSSAI)の報告に関する。一実施形態では、DN-AAAサーバを実装する第1のネットワーク機能(101)によって実施される方法(300)を提案する。一実施形態では、本方法は、第2のネットワーク機能(102)から、PDUセッションのためのネットワークスライス関連情報を含む要求メッセージを受信するステップ(S301、S302)を含み得る。一実施形態では、要求メッセージは、少なくともネットワークスライス関連情報に基づく認証のためのアクセス要求メッセージであり得る。別の実施形態では、要求メッセージは、PDUセッションが開始したことを示すアカウンティング要求メッセージであり得る。本明細書の実施形態では、DN-AAAサーバ(101)は、受信されたセッションS-NSSAI情報に基づく認証および統計のためのセッションに関連するネットワークスライス情報を知り得る。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
データネットワーク認証許可アカウンティング(DN-AAA)サーバを実装する第1のネットワーク機能(101)によって実施される方法(300)であって、
- 第2のネットワーク機能(102)から、プロトコルデータユニット(PDU)セッションのためのネットワークスライス関連情報を含む要求メッセージを受信すること(S301、S302)
を含み、
前記要求メッセージが、少なくとも前記ネットワークスライス関連情報に基づく認証のためのアクセス要求メッセージである、または
前記要求メッセージは、前記PDUセッションが開始したことを示すアカウンティング要求メッセージである、
方法(300)。
【請求項2】
前記ネットワークスライス関連情報が、前記PDUセッションに関連する単一ネットワークスライス選択支援情報(S-NSSAI)を示す、請求項1に記載の方法(300)。
【請求項3】
前記S-NSSAIが、3GPPセッションS-NSSAIまたはS-NSSAIを含んでいる他のベンダー固有属性(VSA)によって示される、請求項2に記載の方法(300)。
【請求項4】
前記セッションS-NSSAIが、以下のパラメータ、すなわち、ネットワークスライスのPDUセッションID、スライス/サービスタイプ(SST)およびスライスディファレンシエータのうちの少なくとも1つを示す情報をさらに含む、請求項3に記載の方法(300)。
【請求項5】
前記要求メッセージが、データネットワーク名(DNN)情報をさらに含む、請求項1から4のいずれか一項に記載の方法(300)。
【請求項6】
前記ネットワークスライス関連情報が、前記PDUセッションIDをさらに示す、請求項1に記載の方法(300)。
【請求項7】
前記PDUセッションIDが、3GPPセッションIDまたは前記PDUセッションIDを含んでいる他のベンダー固有属性(VSA)によって示される、請求項6に記載の方法(300)。
【請求項8】
前記アクセス要求メッセージが、リモート認証ダイヤルインユーザサービス(Radius)アクセス要求メッセージ、Diameter認証許可要求(AAR)メッセージ、またはDiameter拡張認証プロトコル要求(DER)メッセージである、請求項1に記載の方法(300)。
【請求項9】
前記アカウンティング要求メッセージが、リモート認証ダイヤルインユーザサービス(Radius)アカウンティング要求メッセージまたはDiameterアカウンティング要求メッセージである、請求項1に記載の方法(300)。
【請求項10】
前記アカウンティング要求メッセージが、アカウンティングセッションについての開始、中間更新または停止を示す情報をさらに含む、請求項9に記載の方法(300)。
【請求項11】
前記第2のネットワーク機能が、セッション管理機能(SMF)または組み合わせられたSMF+P-ゲートウェイ-C(PGW-C)を実装するネットワーク機能である、請求項1から10のいずれか一項に記載の方法(300)。
【請求項12】
セッション管理機能(SMF)または組み合わせられたSMF+P-ゲートウェイ-C(PGW-C)を実装する第2のネットワーク機能(102)によって実施される方法(400)であって、
- データネットワーク認証許可アカウンティング(DN-AAA)サーバを実装する第1のネットワーク機能(101)に、プロトコルデータユニット(PDU)セッションのためのネットワークスライス関連情報を含む要求メッセージを送信すること(S401、S402)
を含み、
前記要求メッセージが、少なくとも前記ネットワークスライス関連情報に基づく認証のためのアクセス要求メッセージである、または
前記要求メッセージは、前記PDUセッションが開始したことを示すアカウンティング要求メッセージである、
方法(400)。
【請求項13】
前記ネットワークスライス関連情報が、前記PDUセッションに関連する単一ネットワークスライス選択支援情報(S-NSSAI)を示す、請求項12に記載の方法(400)。
【請求項14】
前記S-NSSAIが、3GPPセッションS-NSSAIまたはS-NSSAIを含んでいる他のベンダー固有属性(VSA)によって示される、請求項13に記載の方法(400)。
【請求項15】
前記セッションS-NSSAIが、以下のパラメータ、すなわち、ネットワークスライスのPDUセッションID、スライス/サービスタイプ(SST)およびスライスディファレンシエータのうちの少なくとも1つを示す情報をさらに含む、請求項14に記載の方法(400)。
【請求項16】
前記要求メッセージが、データネットワーク名(DNN)情報をさらに含む、請求項12から15のいずれか一項に記載の方法(400)。
【請求項17】
前記ネットワークスライス関連情報が、前記PDUセッションIDをさらに示す、請求項12に記載の方法(400)。
【請求項18】
前記PDUセッションIDが、3GPPセッションIDまたは前記PDUセッションIDを含んでいる他のベンダー固有属性(VSA)によって示される、請求項17に記載の方法(400)。
【請求項19】
前記アクセス要求メッセージが、リモート認証ダイヤルインユーザサービス(Radius)アクセス要求メッセージ、Diameter認証許可要求(AAR)メッセージ、またはDiameter拡張認証プロトコル要求(DER)メッセージである、請求項12に記載の方法(400)。
【請求項20】
前記アカウンティング要求メッセージが、リモート認証ダイヤルインユーザサービス(Radius)アカウンティング要求メッセージまたはDiameterアカウンティング要求メッセージである、請求項12に記載の方法(400)。
【請求項21】
前記アカウンティング要求メッセージが、アカウンティングセッションについての開始、中間更新または停止を示す情報をさらに含む、請求項19または20に記載の方法(400)。
【請求項22】
データネットワーク認証許可アカウンティング(DN-AAA)サーバを実装する第1のネットワーク機能(101、500)であって、
少なくとも1つのプロセッサ(501)と、
前記少なくとも1つのプロセッサ(501)に結合された非一時的コンピュータ可読媒体(502)と
を備え、前記非一時的コンピュータ可読媒体(502)が、前記少なくとも1つのプロセッサ(501)によって実行可能な命令を含んでおり、それにより、前記少なくとも1つのプロセッサ(501)が、請求項1から11のいずれか一項に記載の方法を実施するように設定された、第1のネットワーク機能(101、500)。
【請求項23】
セッション管理機能(SMF)または組み合わせられたSMF+P-ゲートウェイ-C(PGW-C)を実装する第2のネットワーク機能(102、500)であって、
少なくとも1つのプロセッサ(501)と、
前記少なくとも1つのプロセッサ(501)に結合された非一時的コンピュータ可読媒体(502)と
を備え、前記非一時的コンピュータ可読媒体(502)が、前記少なくとも1つのプロセッサ(501)によって実行可能な命令を含んでおり、それにより、前記少なくとも1つのプロセッサ(501)が、請求項12から21のいずれか一項に記載の方法を実施するように設定された、第2のネットワーク機能(102、500)。
【請求項24】
装置(101、102、500、600)上で稼働されたとき、前記装置(101、102、500、600)に請求項1から21のいずれか一項に記載の方法を実施させるコンピュータ可読コードを備える、コンピュータ可読媒体(502、602)。
【請求項25】
装置(101、102、500、600)上で稼働されたとき、前記装置(101、102、500、600)に請求項1から21のいずれか一項に記載の方法を実施させるコンピュータ可読コードを備える、コンピュータプログラム製品(604)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書の実施形態は、一般に通信の分野に関し、より詳細には、本明細書の実施形態は、データネットワーク認証許可アカウンティング(DN-AAA)サーバへの、プロトコルデータユニット(PDU)セッションに関連する単一ネットワークスライス選択支援情報(S-NSSAI)の報告に関する。
【背景技術】
【0002】
ネットワークスライス固有認証および許可(NSS-AAA)サーバが、ネットワークスライスアクセス認証要求時にS-NSSAI情報を得ることがあるが、このソリューションは、ネットワークスライス固有認証および許可(NSSAA)特徴をサポートする、ユーザ機器(UE)、認証管理機能(AMF)、ネットワークスライス固有認証および許可機能(NSSAAF)ならびにNSS-AAAサーバのすべてを必要とし、3GPPステージ2仕様において規定されているネットワークスライス固有認証に従う(1つまたは複数の)S-NSSAIをもつ随意のUEサブスクリプションデータをも必要とする。一方、NSSAA特徴は、ステージ2におけるPDUセッションおよびアカウンティング機能に適用可能でないので、したがって、ステージ3 TS29.561は、PDUセッションおよびアカウンティング要求/応答メッセージが、NSS-AAAサーバと相互作用することに適用可能でないことを規定し、すなわち、NSSAA特徴ソリューションが、セッションの各々についてどのスライスが割り振られるかをリモート認証ダイヤルインユーザサービス(RADIUS:Remote Authentication Dial In User Service)サーバに通知する間、S-NSSAIに基づいてN6ネットワークを分離することができない。
【0003】
参考文献:
1. 3GPP TS29.561 V17.0.0
2. 3GPP TS23.501 V16.7.0
【発明の概要】
【0004】
従来技術における上記の欠如に鑑みて、本明細書の実施形態は、RadiusまたはDiameter認証およびアカウンティング要求に関するPDUセッションに関連するS-NSSAIを、DN-AAAサーバに報告するためのセッション管理機能(SMF)のためのソリューションを提案する。
【0005】
一実施形態では、DN-AAAサーバを実装する第1のネットワーク機能によって実施される第1の方法を提案する。一実施形態では、本方法は、第2のネットワーク機能から、PDUセッションのためのネットワークスライス関連情報を含む要求メッセージを受信するステップを含み得る。さらに、要求メッセージは、少なくともネットワークスライス関連情報に基づく認証のためのアクセス要求メッセージであるか、またはPDUセッションが開始したことを示すアカウンティング要求メッセージであり得る。
【0006】
別の実施形態では、少なくとも1つのプロセッサと、少なくとも1つのプロセッサに結合された非一時的コンピュータ可読媒体とを備え得る、DN-AAAサーバを実装する第1のネットワーク機能を提案する。一実施形態では、非一時的コンピュータ可読媒体は、少なくとも1つのプロセッサによって実行可能な命令を含んでいることがあり、それにより、少なくとも1つのプロセッサは第1の方法を実施するように設定される。
【0007】
また別の実施形態では、SMFまたは組み合わせられたSMF+PGW-Cを実装する第2のネットワーク機能によって実施される第2の方法を提案する。一実施形態では、本方法は、DN-AAAサーバを実装する第1のネットワーク機能に、PDUセッションのためのネットワークスライス関連情報を含む要求メッセージを送信するステップを含み得る。さらに、要求メッセージは、少なくともネットワークスライス関連情報に基づく認証のためのアクセス要求メッセージであるか、またはPDUセッションが開始したことを示すアカウンティング要求メッセージであり得る。
【0008】
また別の実施形態では、少なくとも1つのプロセッサと、少なくとも1つのプロセッサに結合された非一時的コンピュータ可読媒体とを備え得る、SMFまたは組み合わせられたSMF+PGW-Cを実装する第2のネットワーク機能を提案する。一実施形態では、非一時的コンピュータ可読媒体は、少なくとも1つのプロセッサによって実行可能な命令を含んでいることがあり、それにより、少なくとも1つのプロセッサは第2の方法を実施するように設定される。
【0009】
また別の実施形態では、装置上で稼働されたとき、装置に上記の方法のいずれかを実施させるコンピュータ可読コードを備え得る、コンピュータ可読媒体を提案する。
【0010】
また別の実施形態では、装置上で稼働されたとき、装置に上記の方法のいずれかを実施させるコンピュータ可読コードを備え得る、コンピュータプログラム製品を提案する。
【0011】
本明細書の実施形態では、DN-AAAサーバは、受信されたセッションS-NSSAI情報に基づく認証および統計のためのセッションに関連するネットワークスライス情報を知ることができる。
【0012】
本明細書に組み込まれ、明細書の一部をなす添付の図面は、本開示の様々な実施形態を示し、説明とともに、さらに、本開示の原理について解説するように、ならびに、当業者が本明細書で開示される実施形態を製作および使用することを可能にするように働く。図面では、同様の参照番号が同等または機能的に同様のエレメントを示す。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】本明細書の実施形態が実装され得る、例示的な通信システムを示す概略ブロック図である。
【
図2】セッションS-NSSAIの報告中のメッセージを示す概略シグナリングチャートである。
【
図3】本明細書の実施形態による、(DN-AAAサーバなどの)第1のネットワーク機能における例示的な方法を示す概略フローチャートである。
【
図4】本明細書の実施形態による、(SMFまたは組み合わせられたSMF+PGW-Cなどの)第2のネットワーク機能における例示的な方法を示す概略フローチャートである。
【
図5】本明細書の実施形態による、第1のネットワーク機能または第2のネットワーク機能として設定され得る、例示的なネットワーク機能を示す概略ブロック図である。
【
図6】本明細書の実施形態による、例示的なコンピュータ実装装置を示す概略ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
実施形態が示されている添付の図面を参照しながら、本明細書の実施形態が以下で詳細に説明される。しかしながら、本明細書のこれらの実施形態は、多くの異なる形態で具現され得、本明細書に記載される実施形態に限定されるものとして解釈されるべきではない。図面のエレメントは、必ずしも互いに対して一定の縮尺であるとは限らない。
【0015】
「一実施形態(one embodiment)」または「一実施形態(an embodiment)」への言及は、その実施形態に関して説明される特定の特徴、構造、または特性が、少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味する。したがって、本明細書全体にわたる様々な箇所に出現する「一実施形態では(in one embodiment)」という句の出現は、必ずしもすべてが同じ実施形態を指しているとは限らない。
【0016】
本明細書で使用される「A、B、またはC」という用語は、「A」または「B」または「C」を意味し、本明細書で使用される「A、B、およびC」という用語は、「A」および「B」および「C」を意味し、本明細書で使用される「A、B、および/またはC」という用語は、「A」、「B」、「C」、「AおよびB」、「AおよびC」、「BおよびC」または「A、B、およびC」を意味する。
【0017】
NSS-AAFがS-NSSAIをNSS-AAAに報告する従来技術のソリューションは、セッションの各々についてどのスライスが割り振られるかをRadiusサーバに通知する間、S-NSSAIに基づいてN6ネットワークを分離するための要件を満たすことができない。
【0018】
一方、3GPP TS29.561は、DN-AAAサーバと相互作用するRadius認証、アカウンティング(開始、中間、停止)メッセージ中に存在する「スライス」属性を規定しない。したがって、認証、許可およびアカウンティングの両方を含むDN-AAAサーバは、認証およびアカウンティング統計のためのPDUセッションに関連するネットワークスライス情報を知らない。
【0019】
上記の問題および従来技術における欠如に鑑みて、本明細書の実施形態は、SMFが、PDUセッションに関連するS-NSSAIをDN-AAAサーバに送ることを提案する。
【0020】
図1は、本明細書の実施形態が実装され得る、例示的な通信システム100を示す概略ブロック図である。
【0021】
一実施形態では、
図1に示されているように、本明細書の実施形態の適用シナリオが5Gシステムにおいて発生し得る。通信システム100は、限定はしないが、第1のネットワーク機能101と、第2のネットワーク機能102とを含み得る。一実施形態では、第1のネットワーク機能101は、DN-AAAサーバとして設定され得る。一実施形態では、第2のネットワーク機能102は、SMFとして設定され得る。
【0022】
5Gコア(5GC)中にまたは外部パケットデータネットワーク(PDN)中に位置するDN-AAAサーバ101が、直接到達可能である場合、SMF102は、以下の実施形態におけるN6インターフェース上のすべてのメッセージフローに適用可能な、ユーザプレーン機能(UPF)104を伴うことなしに、直接、DN-AAAサーバ101と通信し得ることに留意されたい。
【0023】
ネットワーク機能は、専用ハードウェア上のネットワークエレメントとして、専用ハードウェア上で稼働するソフトウェアインスタンスとして、または適切なプラットフォーム上で、たとえば、クラウドインフラストラクチャ上でインスタンス化される仮想化された機能としてのいずれかで実装され得ることを理解されたい。
【0024】
本明細書の実施形態の適用シナリオは、他の現在の通信システム、たとえば、4GのシステムまたはEPCまたは将来の通信システムにおいても発生し得、ここで、ネットワーク機能は、5GSにおける上記のネットワーク機能と同じまたは同様の機能を有し得ることを理解されたい。たとえば、4Gのシステムでは、第2のネットワーク機能102は、組み合わせられたSMF+PGW-Cとしても設定され得る。
【0025】
単純さのために、本明細書の実施形態は、5Gアーキテクチャに基づく。本明細書の実施形態は、4G(EPC)アーキテクチャにも適用可能である。
【0026】
図2は、セッションS-NSSAIの報告中のメッセージを示す概略シグナリングチャートである。
【0027】
一実施形態では、SMF102がAMF103からS-NSSAIを得るとき、SMF102は、このS-NSSAIをDN-AAAサーバ101(すなわち、認証、許可およびアカウンティングサーバ)に報告し得る。一実施形態では、
図2に示されているように、報告プロシージャは、以下のステップを伴い得る。
【0028】
ステップ1:UE105は、認証/許可情報を含めることによって、PDUセッション確立プロシージャを始動し得る。
【0029】
ステップ2:AMF103は、認証/許可情報を含むNsmf_PDUSession_CreateSMContext要求メッセージをSMF102に送り得、SMF102は、サービス動作に応答し得る。
【0030】
一実施形態では、AMF103は、S-NSSAIをもつNsmf_PDUSession_CreateSMContext要求メッセージを送り得る。
【0031】
ステップ3:SMF102は、アクセス要求メッセージをDN-AAAサーバ101に送り得る。たとえば、メッセージは、N4ユーザプレーンメッセージ中でUPF104によってSMF102からDN-AAAサーバ101にフォワーディングされ得る。SMF102は、UPF104なしにアクセス要求メッセージをDN-AAAサーバ101に直接送り得ることに留意されたい。ネットワーク名(DNN)情報もアクセス要求メッセージ中に含まれ得ることに留意されたい。
【0032】
一実施形態では、SMF102は、アクセス要求メッセージ中で3GPP-Session-S-NSSAIおよび/または別個のPDUセッションID(たとえば3GPP-Session-Id)をDN-AAAサーバ101に送り得る。たとえば、SMF102は、3GPP-Session-S-NSSAIベンダー固有属性(VSA:Vendor-Specific-Attribute)中のPDUセッションに関連するS-NSSAIをDN-AAAサーバ101に送り得る。
【0033】
一実施形態では、アクセス要求メッセージは、Radiusアクセス要求メッセージである。一実施形態では、S-NSSAIは、3GPPセッションS-NSSAIによって示され得る。
【0034】
たとえば、Radiusアクセス要求メッセージ内のVSA「3GPP-Session-S-NSSAI」および/または「3GPP-Session-Id」の例が表1に示されている。
【0035】
たとえば、Radiusアクセス要求メッセージ内のVSA「3GPP-Session-S-NSSAI」および/または「3GPP-Session-Id」のサブ属性の例が表2に示されている。
【0036】
たとえば、N6インターフェースから再使用される、Radiusアクセス要求メッセージ内のVSA「3GPP-Session-S-NSSAI」および/または「3GPP-Session-Id」の属性値ペア(AVP:Attribute-Value Pair)の例が表3に示されている。
【0037】
たとえば、Radiusアクセス要求メッセージ内のVSA「3GPP-Session-S-NSSAI」および/または「3GPP-Session-Id」の例示的なコンテンツが表4-1および表4-2に示されている。
【0038】
長さ:4または7
【0039】
PduSessionId:1オクテット整数、3GPP TS29.571[46]のサブクローズ5.4.2において指定されている、範囲0~255内の、PDUセッションを識別する符号なし整数。
【0040】
SST:値範囲0~255をもつスライス/サービスタイプ。
【0041】
SD:スライスディファレンシエータ(Differentiator)を表す3オクテットストリング、エンコーディングは、3GPP TS29.571[46]のサブクローズ5.4.4.2において指定されているSD属性に従う。その存在は、長さフィールドに依存する。
【0042】
SDは、PDUセッションに関連するS-NSSAIを示すためにSMF102からDN-AAAサーバ101に送られ得る。
【0043】
上記の表4-1に示されているように、一実施形態では、(3GPP-Session-S-NSSAIなどの)セッションS-NSSAIは、ネットワークスライスのPDUセッションID、スライス/サービスタイプ(SST)およびスライスディファレンシエータのうちの少なくとも1つを示す情報をさらに含み得る。一実施形態では、PDUセッションIDおよびSSTは、規定された3GPP-Session-S-NSSAI中で提示されるものとし、スライスディファレンシエータは随意である。
【0044】
上記の表4-2に示されているように、一実施形態では、PDUセッションIDは、別個の3GPP-Session-Idを介して送られ得る。
【0045】
別の実施形態では、S-NSSAIは、S-NSSAIを含んでいる他のVSAによって示され得ることに留意されたい。
【0046】
一実施形態では、S-NSSAIは、S-NSSAIを含んでいる他のVSAによって示され得る。たとえば、VSA「200 - 3GPP-S-NSSAI」がS-NSSAIを示すために再使用され得る。
【0047】
たとえば、Radiusアクセス要求メッセージ内のVSA「3GPP-S-NSSAI」の例示的なコンテンツが表5に示されている。
【0048】
長さ:3または6
【0049】
SST:値範囲0~255をもつスライス/サービスタイプ。
【0050】
SD:スライスディファレンシエータを表す3オクテットストリング、エンコーディングは、3GPP TS29.571[46]のサブクローズ5.4.4.2において指定されたsd属性に従う。その存在は、長さフィールドに依存する。
【0051】
一実施形態では、diameterプロトコルの場合、ステップ3におけるアクセス要求メッセージは、Diameter認証許可要求(AAR)メッセージ、またはDiameter拡張認証プロトコル要求(DER)メッセージとして適応され得る。理解され得るように、radiusプロトコルのための上記の表1~表5における例は、diameterプロトコルのためにも使用され得る。
【0052】
ステップ4.DN-AAAサーバ101は、このS-NSSAIおよびDNNのためのポリシパラメータをもつアクセス受付メッセージで応答し得る。diameterプロトコルの場合、ステップ4は、それに応じて、Diameter認証許可返答(AA-A)メッセージ、またはDiameter拡張認証プロトコル返答(DEA)メッセージとしても適応され得る。
【0053】
ステップ5:SMF102は、3GPP-Session-S-NSSAIおよび/または3GPP-Session-Idをもつアカウンティング要求(開始)メッセージを、DN-AAAアカウンティングサーバ、すなわち、DN-AAAサーバ101内のアカウンティング機能に送ることによって、アカウンティングを開始することを要求し得る。DN-AAAアカウンティングサーバは、ユーザPDUセッション関連S-NSSAIについての統計のために3GPP-Session-S-NSSAIおよび/または3GPP-Session-Idを使用し得る。DN-AAAアカウンティングサーバは、統計に加えて他の機能のために3GPP-Session-S-NSSAIおよび/または3GPP-Session-Idを使用し得ることに留意されたい。理解され得るように、ステップ3におけるアクセス要求メッセージのための上記の表1~表5における例は、ステップ5におけるアカウンティング要求(開始)メッセージのためにも使用され得る。DNN情報もアカウンティング要求(開始)メッセージ中に含まれ得ることに留意されたい。
【0054】
ステップ6:DN-AAA101は、アカウンティング応答(開始)メッセージで応答し得る。SMF102は、ステップ7においてNamf_Communication_N1N2MessageTransfer要求を送る前にアカウンティング応答(開始)を待ち得る。
【0055】
ステップ7.SMF102は、PDUセッション確立プロシージャを進め得、PDUセッションをセットアップするために、Namf_Communication_N1N2MessageTransferサービス中でPDUセッション確立受付を送り得る。
【0056】
ステップ8.AMF103は、N2ハンドオーバなど、いくつかのプロシージャ中にNsmf_PDUSession_UpdateSMContextメッセージを送り得る。
【0057】
ステップ9~10.SMF102は、随意の3GPP-Session-S-NSSAIおよび/または3GPP-Session-Idをもつアカウンティング要求(中間更新)メッセージをアカウンティングサーバに送り得る。理解され得るように、ステップ3におけるアクセス要求メッセージのための上記の表1~表5における例は、ステップ9におけるアカウンティング要求(中間更新)メッセージのためにも使用され得る。DNN情報もアカウンティング要求(中間更新)メッセージ中に含まれ得ることに留意されたい。
【0058】
ステップ11.AMF103は、PDUセッションが解放されるとき、Nsmf_PDUSessionUpdateSMContextメッセージを送り得る。
【0059】
ステップ12~13.SMF102は、3GPP-Session-S-NSSAIおよび/または3GPP-Session-Idをもつアカウンティング要求(停止)メッセージをアカウンティングサーバに送り得る。理解され得るように、ステップ3におけるアクセス要求メッセージのための上記の表1~表5における例は、ステップ12におけるアカウンティング要求(停止)メッセージのためにも使用され得る。DNN情報もアカウンティング要求(停止)メッセージ中に含まれ得ることに留意されたい。
【0060】
上記の報告プロシージャの結果として、DN-AAAサーバ101は、ユーザのためのS-NSSAI情報を得、さらなるアクションのために正しいネットワークスライス関連統計を行うことができる。その上、DN-AAAサーバ101は、効果的に、アクセス要求(開始)メッセージから受信されたUE PDUセッション関連S-NSSAIで認証することができる。
【0061】
同じプロシージャが、4GアクセスおよびサポートEPSインターワーキングを伴う組み合わせられたSMF+PGW-Cについても適用可能であり、SMF102は、たとえば、UDMサーバからの、およびこのPDN接続のために使用されるS-NSSAI情報を得ることがあることに留意されたい。
【0062】
図3は、本明細書の実施形態による、(DN-AAAサーバなどの)第1のネットワーク機能101における例示的な方法300を示す概略フローチャートである。
【0063】
方法300は、ステップS301から始まり得、第1のネットワーク機能101は、(SMFまたは組み合わせられたSMF+PGW-Cなどの)第2のネットワーク機能102から、PDUセッションのためのネットワークスライス関連情報を含む要求メッセージを受信し得る。
【0064】
一実施形態では、ネットワークスライス関連情報は、PDUセッションに関連するS-NSSAIを示し得る。たとえば、S-NSSAIは、表1~表4に示されている3GPPセッションS-NSSAIおよび/または3GPP-Session-Idあるいは表5に示されているS-NSSAIを含んでいる他のVSAによって示され得る。
【0065】
一実施形態では、表4-1に示されているように、(3GPP-Session-S-NSSAIなどの)セッションS-NSSAIは、ネットワークスライスのPDUセッションID、スライス/サービスタイプ(SST)およびスライスディファレンシエータ(随意)のうちの少なくとも1つを示す情報を含み得る。上記の表4-2に示されているように、一実施形態では、PDUセッションIDは、別個の3GPP-Session-Idを介して送られ得る。
【0066】
一実施形態では、
図2のステップ3に示されているように、要求メッセージは、少なくともネットワークスライス関連情報に基づく認証のためのアクセス要求メッセージであり得る。一実施形態では、要求メッセージは、DNN情報をさらに含み得る。
【0067】
一実施形態では、
図2のステップ3と組み合わせて説明されるように、アクセス要求メッセージは、Radiusアクセス要求メッセージ、Diameter AA-Rメッセージ、またはDERメッセージであり得る。
【0068】
次いで、方法300は、ステップS302に進み得、第1のネットワーク機能101は、第2のネットワーク機能102から、PDUセッションのためのネットワークスライス関連情報を含む要求メッセージを受信し得る。
【0069】
一実施形態では、ネットワークスライス関連情報は、PDUセッションに関連するS-NSSAIを示し得る。たとえば、S-NSSAIは、表1~表4に示されている3GPPセッションS-NSSAIおよび/または3GPP-Session-Idあるいは表5に示されているS-NSSAIを含んでいる他のVSAによって示され得る。
【0070】
一実施形態では、表4-1に示されているように、(3GPP-Session-S-NSSAIなどの)セッションS-NSSAIは、ネットワークスライスのPDUセッションID、スライス/サービスタイプ(SST)およびスライスディファレンシエータ(随意)のうちの少なくとも1つを示す情報を含み得る。上記の表4-2に示されているように、一実施形態では、PDUセッションIDは、別個の3GPP-Session-Idを介して別個に送られ得る。
【0071】
一実施形態では、
図2のステップ5、9、12に示されているように、要求メッセージは、PDUセッションが開始したことを示すアカウンティング要求メッセージであり得る。一実施形態では、要求メッセージは、DNN情報をさらに含み得る。
【0072】
一実施形態では、上記の表4に示されているように、ネットワークスライス関連情報は、PDUセッションIDをさらに示し得る。たとえば、PDUセッションIDは、3GPPセッションIDまたはPDUセッションIDを含んでいる他のVSAによって示され得る。
【0073】
一実施形態では、
図2のステップ5、9、12と組み合わせて説明されるように、アカウンティング要求メッセージは、Radiusアカウンティング要求メッセージまたはDiameterアカウンティング要求メッセージであり得る。
【0074】
一実施形態では、
図2のステップ5と組み合わせて説明されるように、アカウンティング要求メッセージは、アカウンティングセッションについての開始を示す情報をさらに含み得る。
【0075】
一実施形態では、
図2のステップ5と組み合わせて説明されるように、アカウンティング要求メッセージは、アカウンティングセッションについての中間更新を示す情報をさらに含み得る。
【0076】
一実施形態では、
図2のステップ5と組み合わせて説明されるように、アカウンティング要求メッセージは、アカウンティングセッションについての停止を示す情報をさらに含み得る。
【0077】
上記のステップは例にすぎず、第1のネットワーク機能101は、ユーザのためのS-NSSAI情報を得、さらなるアクションのために正しいネットワークスライス関連統計を行うために、
図2に関して説明されたアクションを実施し得る。
【0078】
図4は、本明細書の実施形態による、(SMFまたは組み合わせられたSMF+PGW-Cなどの)第2のネットワーク機能102における例示的な方法を示す概略フローチャートである。
【0079】
方法400は、ステップS401から始まり得、第2のネットワーク機能102は、(DN-AAAサーバなどの)第1のネットワーク機能101に、PDUセッションのためのネットワークスライス関連情報を含む要求メッセージを送信し得る。
【0080】
一実施形態では、ネットワークスライス関連情報は、PDUセッションに関連するS-NSSAIを示し得る。たとえば、S-NSSAIは、表1~表4に示されている3GPPセッションS-NSSAIおよび/または3GPP-Session-Idあるいは表5に示されているS-NSSAIを含んでいる他のVSAによって示され得る。
【0081】
一実施形態では、表4-1に示されているように、(3GPP-Session-S-NSSAIなどの)セッションS-NSSAIは、ネットワークスライスのPDUセッションID、スライス/サービスタイプ(SST)およびスライスディファレンシエータ(随意)のうちの少なくとも1つを示す情報を含み得る。上記の表4-2に示されているように、一実施形態では、PDUセッションIDは、別個の3GPP-Session-Idを介して別個に送られ得る。
【0082】
一実施形態では、
図2のステップ3に示されているように、要求メッセージは、少なくともネットワークスライス関連情報に基づく認証のためのアクセス要求メッセージであり得る。一実施形態では、要求メッセージは、DNN情報をさらに含み得る。
【0083】
一実施形態では、上記の表4に示されているように、ネットワークスライス関連情報は、PDUセッションIDをさらに示し得る。たとえば、PDUセッションIDは、3GPPセッションIDまたはPDUセッションIDを含んでいる他のVSAによって示され得る。
【0084】
一実施形態では、
図2のステップ3と組み合わせて説明されるように、アクセス要求メッセージは、Radiusアクセス要求メッセージ、Diameter AA-Rメッセージ、またはDERメッセージであり得る。
【0085】
次いで、方法400は、ステップS402に進み得、第2のネットワーク機能102は、第1のネットワーク機能101に、PDUセッションのためのネットワークスライス関連情報を含む要求メッセージを送信し得る。
【0086】
一実施形態では、ネットワークスライス関連情報は、PDUセッションに関連するS-NSSAIを示し得る。たとえば、S-NSSAIは、表1~表4に示されている3GPPセッションS-NSSAIおよび/または3GPP-Session-Idあるいは表5に示されているS-NSSAIを含んでいる他のVSAによって示され得る。
【0087】
一実施形態では、表4-1に示されているように、(3GPP-Session-S-NSSAIなどの)セッションS-NSSAIは、ネットワークスライスのPDUセッションID、スライス/サービスタイプ(SST)およびスライスディファレンシエータ(随意)のうちの少なくとも1つを示す情報を含み得る。上記の表4-2に示されているように、一実施形態では、PDUセッションIDは、別個の3GPP-Session-Idを介して別個に送られ得る。
【0088】
一実施形態では、
図2のステップ5、9、12に示されているように、要求メッセージは、PDUセッションが開始したことを示すアカウンティング要求メッセージであり得る。一実施形態では、要求メッセージは、DNN情報をさらに含み得る。
【0089】
一実施形態では、
図2のステップ5、9、12と組み合わせて説明されるように、アカウンティング要求メッセージは、Radiusアカウンティング要求メッセージまたはDiameterアカウンティング要求メッセージであり得る。
【0090】
一実施形態では、
図2のステップ5と組み合わせて説明されるように、アカウンティング要求メッセージは、アカウンティングセッションについての開始を示す情報をさらに含み得る。
【0091】
一実施形態では、
図2のステップ5と組み合わせて説明されるように、アカウンティング要求メッセージは、アカウンティングセッションについての中間更新を示す情報をさらに含み得る。
【0092】
一実施形態では、
図2のステップ5と組み合わせて説明されるように、アカウンティング要求メッセージは、アカウンティングセッションについての停止を示す情報をさらに含み得る。
【0093】
上記のステップは例にすぎず、第2のネットワーク機能102は、さらなるアクションのために正しいネットワークスライス関連統計を行うために、ユーザのためのS-NSSAI情報を報告するために、
図2に関して説明されたアクションを実施し得る。
【0094】
図5は、本明細書の実施形態による、第1のネットワーク機能101または第2のネットワーク機能102として設定され得る、例示的なネットワーク機能500を示す概略ブロック図である。
【0095】
一実施形態では、ネットワーク機能500は、少なくとも1つのプロセッサ501と、少なくとも1つのプロセッサ501に結合された非一時的コンピュータ可読媒体502とを含み得る。非一時的コンピュータ可読媒体502は、少なくとも1つのプロセッサ501によって実行可能な命令を含んでおり、それにより、少なくとも1つのプロセッサ501は、(第1のネットワーク機能101として設定されたとき)
図3の概略フローチャートに示されている例示的な方法300、または(第2のネットワーク機能102として設定されたとき)
図4の概略フローチャートに示されている例示的な方法400におけるステップを実施するように設定される。その詳細はここでは省略される。
【0096】
ネットワーク機能500は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェアおよびそれらの任意の組合せとして実装され得ることに留意されたい。たとえば、ネットワーク機能500は、複数のユニット、回路、モジュールなどを含み得、その各々は、例示的な方法300または400の1つまたは複数のステップ、あるいは第1のネットワーク機能101または第2のネットワーク機能102に関連する
図2に示されている1つまたは複数のステップを実施するために使用され得る。
【0097】
図6は、本明細書の実施形態による、例示的なコンピュータ実装装置600を示す概略ブロック図である。一実施形態では、装置600は、第1のネットワーク機能101または第2のネットワーク機能102など、上述の装置として設定され得る。
【0098】
一実施形態では、装置600は、限定はしないが、中央処理ユニット(CPU)601など、少なくとも1つのプロセッサと、コンピュータ可読媒体602と、メモリ603とを含み得る。メモリ603は、揮発性メモリ(たとえば、ランダムアクセスメモリ、RAM)および/または不揮発性メモリ(たとえば、ハードディスクまたはフラッシュメモリ)を備え得る。一実施形態では、コンピュータ可読媒体602は、プロセッサ601によって実行されたとき、プロセッサ601に上述の方法のいずれかを行わせる、コンピュータプログラムおよび/または命令を記憶するように設定され得る。
【0099】
一実施形態では、(非一時的コンピュータ可読媒体などの)コンピュータ可読媒体602は、メモリ603に記憶され得る。別の実施形態では、コンピュータプログラムは、遠隔ロケーション、たとえば、(コンピュータ可読媒体としても実施され得る)コンピュータプログラム製品604に記憶され、たとえば、キャリア605を介してプロセッサ601によってアクセス可能であり得る。
【0100】
コンピュータ可読媒体602および/またはコンピュータプログラム製品604は、リムーバブルコンピュータ可読媒体、たとえば、ディスケット、CD(コンパクトディスク)、DVD(デジタルビデオディスク)、フラッシュまたは同様のリムーバブルメモリ媒体(たとえば、コンパクトフラッシュ、SD(セキュアデジタル)、メモリスティック、ミニSDカード、MMCマルチメディアカード、スマートメディア)、HD-DVD(高精細度DVD)、またはBlu-ray DVD、USB(ユニバーサルシリアルバス)ベースリムーバブルメモリ媒体、磁気テープ媒体、光記憶媒体、磁気光学媒体、バブルメモリ上に分散および/または記憶されるか、またはネットワーク(たとえば、イーサネット、ATM、ISDN、PSTN、X.25、インターネット、ローカルエリアネットワーク(LAN)、またはインフラストラクチャノードにデータパケットをトランスポートすることが可能な同様のネットワーク)を介して伝搬信号として分散され得る。
【0101】
例示的な実施形態が、コンピュータ実装方法、装置(システムおよび/またはデバイス)および/または非一時的コンピュータプログラム製品のブロック図および/またはフローチャート例示を参照しながら本明細書で説明された。ブロック図および/またはフローチャート例示のブロック、ならびにブロック図および/またはフローチャート例示中のブロックの組合せが、1つまたは複数のコンピュータ回路によって実施されるコンピュータプログラム命令によって実装され得ることを理解されたい。これらのコンピュータプログラム命令は、汎用コンピュータ回路、専用コンピュータ回路、および/またはマシンを作り出すための他のプログラマブルデータ処理回路のプロセッサ回路に提供され得、したがって、コンピュータおよび/または他のプログラマブルデータ処理装置のプロセッサを介して実行する命令は、ブロック図および/またはフローチャートの1つまたは複数のブロックにおいて指定された機能/行為を実装するために、およびそれにより、ブロック図および/またはフローチャートの(1つまたは複数の)ブロックにおいて指定された機能/行為を実装するための手段(機能)および/または構造を作成するために、トランジスタ、メモリロケーションに記憶された値、およびそのような回路内の他のハードウェア構成要素を変換および制御する。
【0102】
これらのコンピュータプログラム命令はまた、コンピュータまたは他のプログラマブルデータ処理装置に特定の様式で機能するように指示し得る、有形コンピュータ可読媒体に記憶され得、したがって、コンピュータ可読媒体に記憶された命令は、ブロック図および/またはフローチャートの1つまたは複数のブロックにおいて指定された機能/行為を実装する命令を含む製造品を作り出す。したがって、本発明概念の実施形態は、ハードウェアで、および/または「回路」、「モジュール」またはそれらの変形態と総称して呼ばれることがある、デジタル信号プロセッサなどのプロセッサ上で稼働する(ファームウェア、常駐ソフトウェア、マイクロコードなどを含む)ソフトウェアで具現され得る。
【0103】
また、いくつかの代替実装形態では、ブロック中で言及される機能/行為は、フローチャート中で言及される順序から外れて行われ得ることに留意されたい。たとえば、関与する機能/行為に応じて、連続して示されている2つのブロックが、事実上、実質的にコンカレントに実行され得るか、またはブロックが、時々、逆の順序で実行され得る。その上、フローチャートおよび/またはブロック図の所与のブロックの機能が、複数のブロックに分離され得、ならびに/あるいはフローチャートおよび/またはブロック図の2つまたはそれ以上のブロックの機能が、少なくとも部分的に統合され得る。最後に、他のブロックが、示されているブロック間に追加/挿入され得、および/または発明概念の範囲から逸脱することなく、ブロック/動作が省略され得る。その上、図のうちのいくつかが、通信の主要な方向を示すために通信経路上に矢印を含むが、通信が、図示された矢印と反対方向に行われ得ることを理解されたい。
【0104】
本発明概念の原理から実質的に逸脱することなしに、実施形態に対して多くの変形および修正が行われ得る。すべてのそのような変形および修正は、本発明概念の範囲内で本明細書に含まれるものとする。したがって、上記で開示された主題は、例示であり、限定するものではないと見なされるべきであり、実施形態の添付の例は、本発明概念の趣旨および範囲内に入る、すべてのそのような修正、拡張、および他の実施形態をカバーするものとする。したがって、法によって最大限に許容される限りにおいて、本発明概念の範囲は、実施形態およびそれらの等価物の後続の例を含む、本開示の最も広い許容可能な解釈によって決定されるべきであり、上記の詳細な説明によって制限または限定されるべきでない。
【0105】
略語
3GPP 第3世代パートナーシッププロジェクト
AAR 認証許可要求
AMF 認証管理機能
DER Diameter拡張認証プロトコル要求
DN-AAA データネットワーク認証許可アカウンティング
DNN データネットワーク名
PDU プロトコルデータユニット
PGW-C P-ゲートウェイ-C
Radius リモート認証ダイヤルインユーザサービス
S-NSSAI 単一ネットワークスライス選択支援情報
SMF セッション管理機能
SST スライス/サービスタイプ
NSSAAA ネットワークスライス固有認証および許可アカウンティング;
NSSAAF ネットワークスライス固有認証および許可機能;
PDN パケットデータネットワーク;
UE ユーザ機器;
UPF ユーザプレーン機能。
【手続補正書】
【提出日】2023-09-21
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
データネットワーク認証許可アカウンティング(DN-AAA)サーバを実装する第1のネットワーク機能(101)によって実施される方法(300)であって、
- 第2のネットワーク機能(102)から、プロトコルデータユニット(PDU)セッションのためのネットワークスライス関連情報を含む要求メッセージを受信すること(S301、S302)
を含み、
前記要求メッセージが、少なくとも前記ネットワークスライス関連情報に基づく認証のためのアクセス要求メッセージである、または
前記要求メッセージは、前記PDUセッションが開始したことを示すアカウンティング要求メッセージである、
方法(300)。
【請求項2】
前記ネットワークスライス関連情報が、前記PDUセッションに関連する単一ネットワークスライス選択支援情報(S-NSSAI)を示
し、随意に、前記S-NSSAIが、3GPPセッションS-NSSAIまたはS-NSSAIを含んでいる他のベンダー固有属性(VSA)によって示され、随意に、前記セッションS-NSSAIが、以下のパラメータ、すなわち、ネットワークスライスのPDUセッションID、スライス/サービスタイプ(SST)およびスライスディファレンシエータのうちの少なくとも1つを示す情報をさらに含む、請求項1に記載の方法(300)。
【請求項3】
前記要求メッセージが、データネットワーク名(DNN)情報をさらに含む、請求項1
または2に記載の方法(300)。
【請求項4】
前記ネットワークスライス関連情報が、前記PDUセッションIDをさらに示
し、随意に、前記PDUセッションIDが、3GPPセッションIDまたは前記PDUセッションIDを含んでいる他のベンダー固有属性(VSA)によって示される、請求項1に記載の方法(300)。
【請求項5】
前記アクセス要求メッセージが、リモート認証ダイヤルインユーザサービス(Radius)アクセス要求メッセージ、Diameter認証許可要求(AAR)メッセージ、またはDiameter拡張認証プロトコル要求(DER)メッセージである、請求項
1に記載の方法(300)。
【請求項6】
前記アカウンティング要求メッセージが、リモート認証ダイヤルインユーザサービス(Radius)アカウンティング要求メッセージまたはDiameterアカウンティング要求メッセージであ
り、随意に、前記アカウンティング要求メッセージが、アカウンティングセッションについての開始、中間更新または停止を示す情報をさらに含む、請求項1に記載の方法(300)。
【請求項7】
前記第2のネットワーク機能が、セッション管理機能(SMF)または組み合わせられたSMF+P-ゲートウェイ-C(PGW-C)を実装するネットワーク機能である、請求項1から
6のいずれか一項に記載の方法(300)。
【請求項8】
セッション管理機能(SMF)または組み合わせられたSMF+P-ゲートウェイ-C(PGW-C)を実装する第2のネットワーク機能(102)によって実施される方法(400)であって、
- データネットワーク認証許可アカウンティング(DN-AAA)サーバを実装する第1のネットワーク機能(101)に、プロトコルデータユニット(PDU)セッションのためのネットワークスライス関連情報を含む要求メッセージを送信すること(S401、S402)
を含み、
前記要求メッセージが、少なくとも前記ネットワークスライス関連情報に基づく認証のためのアクセス要求メッセージである、または
前記要求メッセージは、前記PDUセッションが開始したことを示すアカウンティング要求メッセージである、
方法(400)。
【請求項9】
前記ネットワークスライス関連情報が、前記PDUセッションに関連する単一ネットワークスライス選択支援情報(S-NSSAI)を示
し、随意に、前記S-NSSAIが、3GPPセッションS-NSSAIまたはS-NSSAIを含んでいる他のベンダー固有属性(VSA)によって示され、随意に、前記セッションS-NSSAIが、以下のパラメータ、すなわち、ネットワークスライスのPDUセッションID、スライス/サービスタイプ(SST)およびスライスディファレンシエータのうちの少なくとも1つを示す情報をさらに含む、請求項8に記載の方法(400)。
【請求項10】
前記要求メッセージが、データネットワーク名(DNN)情報をさらに含む、請求項
8または9に記載の方法(400)。
【請求項11】
前記ネットワークスライス関連情報が、前記PDUセッションIDをさらに示
し、随意に、前記PDUセッションIDが、3GPPセッションIDまたは前記PDUセッションIDを含んでいる他のベンダー固有属性(VSA)によって示される、請求項8に記載の方法(400)。
【請求項12】
前記アクセス要求メッセージが、リモート認証ダイヤルインユーザサービス(Radius)アクセス要求メッセージ、Diameter認証許可要求(AAR)メッセージ、またはDiameter拡張認証プロトコル要求(DER)メッセージであ
り、随意に、前記アカウンティング要求メッセージが、アカウンティングセッションについての開始、中間更新または停止を示す情報をさらに含む、請求項8に記載の方法(400)。
【請求項13】
前記アカウンティング要求メッセージが、リモート認証ダイヤルインユーザサービス(Radius)アカウンティング要求メッセージまたはDiameterアカウンティング要求メッセージであ
り、随意に、前記アカウンティング要求メッセージが、アカウンティングセッションについての開始、中間更新または停止を示す情報をさらに含む、請求項8に記載の方法(400)。
【請求項14】
データネットワーク認証許可アカウンティング(DN-AAA)サーバを実装する第1のネットワーク機能(101、500)であって、
少なくとも1つのプロセッサ(501)と、
前記少なくとも1つのプロセッサ(501)に結合された非一時的コンピュータ可読媒体(502)と
を備え、前記非一時的コンピュータ可読媒体(502)が、前記少なくとも1つのプロセッサ(501)によって実行可能な命令を含んでおり、それにより、前記少なくとも1つのプロセッサ(501)が、請求項1から
7のいずれか一項に記載の方法を実施するように設定された、第1のネットワーク機能(101、500)。
【請求項15】
セッション管理機能(SMF)または組み合わせられたSMF+P-ゲートウェイ-C(PGW-C)を実装する第2のネットワーク機能(102、500)であって、
少なくとも1つのプロセッサ(501)と、
前記少なくとも1つのプロセッサ(501)に結合された非一時的コンピュータ可読媒体(502)と
を備え、前記非一時的コンピュータ可読媒体(502)が、前記少なくとも1つのプロセッサ(501)によって実行可能な命令を含んでおり、それにより、前記少なくとも1つのプロセッサ(501)が、請求項
8から
13のいずれか一項に記載の方法を実施するように設定された、第2のネットワーク機能(102、500)。
【請求項16】
装置(101、102、500、600)上で稼働されたとき、前記装置(101、102、500、600)に請求項1から
13のいずれか一項に記載の方法を実施させるコンピュータ可読コードを備える、コンピュータ可読媒体(502、602)。
【国際調査報告】