(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-01-25
(54)【発明の名称】冷蔵庫の制御方法、装置、冷蔵庫の制御装置および記憶媒体
(51)【国際特許分類】
F25D 11/00 20060101AFI20240118BHJP
【FI】
F25D11/00 101B
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023540182
(86)(22)【出願日】2021-07-20
(85)【翻訳文提出日】2023-06-29
(86)【国際出願番号】 CN2021107338
(87)【国際公開番号】W WO2022142284
(87)【国際公開日】2022-07-07
(31)【優先権主張番号】202011643901.4
(32)【優先日】2020-12-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521028327
【氏名又は名称】ティーシーエル・ホーム・アプライアンシズ・(ヘフェイ)・カンパニー・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】田 向▲陽▼
(72)【発明者】
【氏名】李 平
(72)【発明者】
【氏名】▲塗▼ 孟康
(72)【発明者】
【氏名】夏 俊▲偉▼
(72)【発明者】
【氏名】程 兵▲勝▼
(72)【発明者】
【氏名】梁 雨
【テーマコード(参考)】
3L045
【Fターム(参考)】
3L045AA02
3L045BA01
3L045CA03
3L045DA02
3L045EA01
3L045LA05
3L045MA02
3L045MA13
3L045PA02
3L045PA03
(57)【要約】
本発明は冷蔵庫の技術分野に属し、冷蔵庫の制御方法、装置、冷蔵庫の制御装置および記憶媒体を開示し、前記方法は、冷蔵庫の解凍センサによって検知された温度を取得し、前記温度が所定温度区間を超えると、前記温度と目標温度との温度差を確認し、前記温度差に基づいて冷蔵庫の圧縮機の所定オンオフ温度点を調整し、且つ冷蔵庫の圧縮機を調整された後のオンオフ温度点で動作するように制御する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
冷蔵庫の解凍センサによって検知された温度を取得するステップと、
前記温度が所定温度区間を超えると、前記温度と目標温度との温度差を確認するステップと、
前記温度差に基づいて冷蔵庫の圧縮機の所定オンオフ温度点を調整し、且つ冷蔵庫の圧縮機を調整された後のオンオフ温度点で動作するように制御するステップと、を含む、
冷蔵庫の制御方法。
【請求項2】
前記温度差に基づいて冷蔵庫の圧縮機の所定オンオフ温度点を調整し、且つ冷蔵庫の圧縮機を調整された後のオンオフ温度点で動作するように制御するステップは、
現在の冷蔵庫のデフロスターが作業サイクル中であるか否かを判断することと、
現在の冷蔵庫のデフロスターが作業サイクル中ではない場合、前記温度差に基づいて冷蔵庫の圧縮機の所定オンオフ温度点を調整し、且つ冷蔵庫の圧縮機を調整された後のオンオフ温度点で動作するように制御することと、をさらに含む、
請求項1に記載の冷蔵庫の制御方法。
【請求項3】
前記温度差に基づいて冷蔵庫の圧縮機の所定オンオフ温度点を調整し、且つ冷蔵庫の圧縮機を調整された後のオンオフ温度点で動作するように制御するステップは、
冷蔵庫の圧縮機のオンオフ温度点の前回の調整タイミングを取得することと、
現在のタイミングと前記前回の調整タイミングとの時間差を確認することと、
前記時間差が所定時間差より大きい場合、前記温度差に基づいて冷蔵庫の圧縮機の所定オンオフ温度点を調整し、且つ冷蔵庫の圧縮機を調整された後のオンオフ温度点で動作するように制御することと、をさらに含む、
請求項1に記載の冷蔵庫の制御方法。
【請求項4】
前記温度差に基づいて冷蔵庫の圧縮機の所定オンオフ温度点を調整し、且つ冷蔵庫の圧縮機を調整された後のオンオフ温度点で動作するように制御するステップの後は、
前記オンオフ温度点の現在の調整タイミングを保存し、且つ冷蔵庫のタイマによって冷蔵庫の圧縮機の調整された後のオンオフ温度点で動作する動作時間を積算することと、
前記動作時間が所定時間に達すると、冷蔵庫の圧縮機のオンオフ温度点を所定オンオフ温度点に復帰するように制御することと、をさらに含む、
請求項1に記載の冷蔵庫の制御方法。
【請求項5】
前記温度差に基づいて冷蔵庫の圧縮機の所定オンオフ温度点を調整し、且つ冷蔵庫の圧縮機を調整された後のオンオフ温度点で動作するように制御するステップは、
現在の冷蔵庫にドアの開閉動作があるか否かを判断することと、
現在の冷蔵庫にドアの開閉動作がない場合、前記温度差に基づいて冷蔵庫の圧縮機の所定オンオフ温度点を調整し、且つ冷蔵庫の圧縮機を調整された後のオンオフ温度点で動作するように制御することと、をさらに含む、
請求項1に記載の冷蔵庫の制御方法。
【請求項6】
冷蔵庫の解凍センサによって検知された温度を取得するステップの後は、
前記温度が所定温度区間を超えないと、冷蔵庫の冷蔵センサによって検知された冷蔵温度を取得することと、
前記冷蔵温度に基づいて冷蔵庫の圧縮機の所定オンオフ温度点を調整し、且つ冷蔵庫の圧縮機を調整された後のオンオフ温度点で動作するように制御することと、をさらに含む、
請求項1に記載の冷蔵庫の制御方法。
【請求項7】
前記圧縮機のオンオフ温度点は圧縮機のオン温度点および圧縮機のオフ温度点を含み、前記温度差に基づいて冷蔵庫の圧縮機の所定オンオフ温度点を調整するステップは、
前記温度差に基づいて冷蔵庫の圧縮機のオンオフ温度点の温度補償値を特定することと、
前記温度補償値に基づいて所定圧縮機のオフ温度点を下方修正し、および/又は前記温度補償値に基づいて所定圧縮機のオン温度点を上方修正することと、を含む、
請求項1~6のいずれか1項に記載の冷蔵庫の制御方法。
【請求項8】
冷蔵庫の解凍センサによって検知された温度を取得するための取得モジュールと、
前記温度が所定温度区間を超えると、前記温度と目標温度との温度差を確認するための確認モジュールと、
前記温度差に基づいて冷蔵庫の圧縮機の所定オンオフ温度点を調整し、且つ冷蔵庫の圧縮機を調整された後のオンオフ温度点で動作するように制御するための調整モジュールと、を含む、
冷蔵庫の制御装置。
【請求項9】
前記調整モジュールは、
現在の冷蔵庫のデフロスターが作業サイクル中であるか否かを判断するための第1判断部と、
現在の冷蔵庫のデフロスターが作業サイクル中ではない場合、前記温度差に基づいて冷蔵庫の圧縮機の所定オンオフ温度点を調整し、且つ冷蔵庫の圧縮機を調整された後のオンオフ温度点で動作するように制御するための第1調整部と、を含む、
請求項8に記載の冷蔵庫の制御装置。
【請求項10】
前記調整モジュールは、
冷蔵庫の圧縮機のオンオフ温度点の前回の調整タイミングを取得するための取得部と、
現在のタイミングと前記前回の調整タイミングとの時間差を確認するための確認部と、
前記時間差が所定時間差より大きい場合、前記温度差に基づいて冷蔵庫の圧縮機の所定オンオフ温度点を調整し、且つ冷蔵庫の圧縮機を調整された後のオンオフ温度点で動作するように制御するための第2調整部と、をさらに含む、
請求項8に記載の冷蔵庫の制御装置。
【請求項11】
前記冷蔵庫の制御装置は、
前記オンオフ温度点の現在の調整タイミングを保存し、且つ冷蔵庫のタイマによって冷蔵庫の圧縮機の調整された後のオンオフ温度点で動作する動作時間を積算するための保存モジュールと、
前記動作時間が所定時間に達すると、冷蔵庫の圧縮機のオンオフ温度点を所定オンオフ温度点に復帰するように制御するための復帰モジュールと、をさらに含む、
請求項8に記載の冷蔵庫の制御装置。
【請求項12】
前記調整モジュールは、
現在の冷蔵庫にドアの開閉動作があるか否かを判断するための第2判断部と、
現在の冷蔵庫にドアの開閉動作がない場合、前記温度差に基づいて冷蔵庫の圧縮機の所定オンオフ温度点を調整し、且つ冷蔵庫の圧縮機を調整された後のオンオフ温度点で動作するように制御するための第3調整部と、をさらに含む、
請求項8に記載の冷蔵庫の制御装置。
【請求項13】
プロセッサ、メモリおよび前記メモリに記憶されている冷蔵庫の制御プログラムを含む冷蔵庫の制御装置であって、前記冷蔵庫の制御プログラムは前記プロセッサに実行されると、請求項1に記載された冷蔵庫の制御方法のステップが実施される、
冷蔵庫の制御装置。
【請求項14】
前記温度差に基づいて冷蔵庫の圧縮機の所定オンオフ温度点を調整し、且つ冷蔵庫の圧縮機を調整された後のオンオフ温度点で動作するように制御するステップは、
現在の冷蔵庫のデフロスターが作業サイクル中であるか否かを判断することと、
現在の冷蔵庫のデフロスターが作業サイクル中ではない場合、前記温度差に基づいて冷蔵庫の圧縮機の所定オンオフ温度点を調整し、且つ冷蔵庫の圧縮機を調整された後のオンオフ温度点で動作するように制御することと、をさらに含む、
請求項13に記載の冷蔵庫の制御装置。
【請求項15】
前記温度差に基づいて冷蔵庫の圧縮機の所定オンオフ温度点を調整し、且つ冷蔵庫の圧縮機を調整された後のオンオフ温度点で動作するように制御するステップは、
冷蔵庫の圧縮機のオンオフ温度点の前回の調整タイミングを取得することと、
現在のタイミングと前記前回の調整タイミングとの時間差を確認することと、
前記時間差が所定時間差より大きい場合、前記温度差に基づいて冷蔵庫の圧縮機の所定オンオフ温度点を調整し、且つ冷蔵庫の圧縮機を調整された後のオンオフ温度点で動作するように制御することと、をさらに含む、
請求項13に記載の冷蔵庫の制御装置。
【請求項16】
前記温度差に基づいて冷蔵庫の圧縮機の所定オンオフ温度点を調整し、且つ冷蔵庫の圧縮機を調整された後のオンオフ温度点で動作するように制御するステップの後は、
前記オンオフ温度点の現在の調整タイミングを保存し、且つ冷蔵庫のタイマによって冷蔵庫の圧縮機の調整された後のオンオフ温度点で動作する動作時間を積算することと、
前記動作時間が所定時間に達すると、冷蔵庫の圧縮機のオンオフ温度点を所定オンオフ温度点に復帰するように制御することと、をさらに含む、
請求項13に記載の冷蔵庫の制御装置。
【請求項17】
前記温度差に基づいて冷蔵庫の圧縮機の所定オンオフ温度点を調整し、且つ冷蔵庫の圧縮機を調整された後のオンオフ温度点で動作するように制御するステップは、
現在の冷蔵庫にドアの開閉動作があるか否かを判断することと、
現在の冷蔵庫にドアの開閉動作がない場合、前記温度差に基づいて冷蔵庫の圧縮機の所定オンオフ温度点を調整し、且つ冷蔵庫の圧縮機を調整された後のオンオフ温度点で動作するように制御することと、をさらに含む、
請求項13に記載の冷蔵庫の制御装置。
【請求項18】
冷蔵庫の解凍センサによって検知された温度を取得するステップの後は、
前記温度が所定温度区間を超えないと、冷蔵庫の冷蔵センサによって検知された冷蔵温度を取得することと、
前記冷蔵温度に基づいて冷蔵庫の圧縮機の所定オンオフ温度点を調整し、且つ冷蔵庫の圧縮機を調整された後のオンオフ温度点で動作するように制御することと、をさらに含む、
請求項13に記載の冷蔵庫の制御装置。
【請求項19】
前記圧縮機のオンオフ温度点は圧縮機のオン温度点および圧縮機のオフ温度点を含み、前記温度差に基づいて冷蔵庫の圧縮機の所定オンオフ温度点を調整するステップは、
前記温度差に基づいて冷蔵庫の圧縮機のオンオフ温度点の温度補償値を特定することと、
前記温度補償値に基づいて所定圧縮機のオフ温度点を下方修正し、および/又は前記温度補償値に基づいて所定圧縮機のオン温度点を上方修正することと、を含む、
請求項13~18のいずれか1項に記載の冷蔵庫の制御装置。
【請求項20】
コンピュータ記憶媒体であって、前記コンピュータ記憶媒体に冷蔵庫の制御プログラムが記憶されており、前記冷蔵庫の制御プログラムがプロセッサに実行されると、請求項1~7のいずれか1項に記載された冷蔵庫の制御方法のステップが実施される、
コンピュータ記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2020年12月31日に中国特許庁に出願された出願番号2202011643901.4、発明の名称「冷蔵庫の制御方法、装置、冷蔵庫の制御装置および記憶媒体」である中国特許出願の優先権を主張し、その内容全体は本願に援用する。
【0002】
本発明は冷蔵庫の技術分野に属し、特に冷蔵庫の制御方法、装置、冷蔵庫の制御装置および記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0003】
現在市販されている冷蔵庫内には冷凍温度センサがなく、冷蔵温度センサだけが入っているので、その冷蔵庫は冷蔵センサで圧縮機のオンオフを制御するしかない。しかし、冷凍室に負荷を取り入れる際に冷蔵室温度への影響は小さいため、冷凍室に負荷を取り入れる際に冷蔵センサを用いて圧縮機のオンオフを自動調節することはできない。即ち圧縮機のオンオフ率が基本的に変わらないため、冷凍室に取り入れられた負荷は急速な冷凍降温ができず、ひいては冷蔵庫の冷凍効果に影響を与える。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は冷蔵庫の制御方法、装置、冷蔵庫の制御装置および記憶媒体を提供し、現在の冷蔵センサしか備えていない冷蔵庫の冷却効果がよくないという技術問題を解決することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために、本発明は冷蔵庫の制御方法を提供し、前記方法は、
冷蔵庫の解凍センサによって検知された温度を取得するステップと、
前記温度が所定温度区間を超えると、前記温度と目標温度との温度差を確認するステップと、
前記温度差に基づいて冷蔵庫の圧縮機の所定オンオフ温度点を調整し、且つ冷蔵庫の圧縮機を調整された後のオンオフ温度点で動作するように制御するステップと、を含む。
【0006】
好ましくは、前記温度差に基づいて冷蔵庫の圧縮機の所定オンオフ温度点を調整し、且つ冷蔵庫の圧縮機を調整された後のオンオフ温度点で動作するように制御するステップは、
現在の冷蔵庫のデフロスターが作業サイクル中であるか否かを判断することと、
現在の冷蔵庫のデフロスターが作業サイクル中ではない場合、前記温度差に基づいて冷蔵庫の圧縮機の所定オンオフ温度点を調整し、且つ冷蔵庫の圧縮機を調整された後のオンオフ温度点で動作するように制御することと、をさらに含む。
【0007】
好ましくは、前記温度差に基づいて冷蔵庫の圧縮機の所定オンオフ温度点を調整し、且つ冷蔵庫の圧縮機を調整された後のオンオフ温度点で動作するように制御するステップは、
冷蔵庫の圧縮機のオンオフ温度点の前回の調整タイミングを確認することと、
現在のタイミングと前記前回の調整タイミングとの時間差を確認することと、
前記時間差が所定時間差より大きい場合、前記温度差に基づいて冷蔵庫の圧縮機の所定オンオフ温度点を調整し、且つ冷蔵庫の圧縮機を調整された後のオンオフ温度点で動作するように制御することと、をさらに含む。
【0008】
好ましくは、前記温度差に基づいて冷蔵庫の圧縮機の所定オンオフ温度点を調整し、且つ冷蔵庫の圧縮機を調整された後のオンオフ温度点で動作するように制御するステップの後は、
前記オンオフ温度点の現在の調整タイミングを保存し、且つ冷蔵庫のタイマによって冷蔵庫の圧縮機の調整された後のオンオフ温度点で動作する動作時間を積算することと、
前記動作時間が所定時間に達すると、冷蔵庫の圧縮機のオンオフ温度点を所定オンオフ温度点に復帰するように制御することと、をさらに含む。
【0009】
好ましくは、前記温度差に基づいて冷蔵庫の圧縮機の所定オンオフ温度点を調整し、且つ冷蔵庫の圧縮機を調整された後のオンオフ温度点で動作するように制御するステップは、
現在の冷蔵庫にドアの開閉動作があるか否かを判断することと、
現在の冷蔵庫にドアの開閉動作がない場合、前記温度差に基づいて冷蔵庫の圧縮機の所定オンオフ温度点を調整し、且つ冷蔵庫の圧縮機を調整された後のオンオフ温度点で動作するように制御することと、をさらに含む。
【0010】
好ましくは、冷蔵庫の解凍センサによって検知された温度を取得するステップの後は、
前記温度が所定温度区間を超えないと、冷蔵庫の冷蔵センサによって検知された冷蔵温度を取得することと、
前記冷蔵温度に基づいて冷蔵庫の圧縮機の所定オンオフ温度点を調整し、且つ冷蔵庫の圧縮機を調整された後のオンオフ温度点で動作するように制御することと、をさらに含む。
【0011】
好ましくは、前記圧縮機のオンオフ温度点は圧縮機のオン温度点および圧縮機のオフ温度点を含み、前記温度差に基づいて冷蔵庫の圧縮機の所定オンオフ温度点を調整するステップは、
前記温度差に基づいて冷蔵庫の圧縮機のオンオフ温度点の温度補償値を特定することと、
前記温度補償値に基づいて所定圧縮機のオフ温度点を下方修正し、および/又は前記温度補償値に基づいて所定圧縮機のオン温度点を上方修正することと、を含む。
【0012】
また、上記目的を達成するために、本発明は冷蔵庫の制御装置をさらに提供し、前記冷蔵庫の制御装置は、
冷蔵庫の解凍センサによって検知された温度を取得するための取得モジュールと、
前記温度が所定温度区間を超えると、前記温度と目標温度との温度差を確認するための確認モジュールと、
前記温度差に基づいて冷蔵庫の圧縮機の所定オンオフ温度点を調整し、且つ冷蔵庫の圧縮機を調整された後のオンオフ温度点で動作するように制御するための調整モジュールと、を含む。
【0013】
好ましくは、前記調整モジュールは、
現在の冷蔵庫のデフロスターが作業サイクル中であるか否かを判断するための第1判断部と、
現在の冷蔵庫のデフロスターが作業サイクル中ではない場合、前記温度差に基づいて冷蔵庫の圧縮機の所定オンオフ温度点を調整し、且つ冷蔵庫の圧縮機を調整された後のオンオフ温度点で動作するように制御するための第1調整部と、を含む。
【0014】
好ましくは、前記調整モジュールは、
冷蔵庫の圧縮機のオンオフ温度点の前回の調整タイミングを取得するための取得部と、
現在のタイミングと前記前回の調整タイミングとの時間差を確認するための確認部と、
前記時間差が所定時間差より大きい場合、前記温度差に基づいて冷蔵庫の圧縮機の所定オンオフ温度点を調整し、且つ冷蔵庫の圧縮機を調整された後のオンオフ温度点で動作するように制御するための第2調整部と、をさらに含む。
【0015】
好ましくは、前記冷蔵庫の制御装置は、
前記オンオフ温度点の現在の調整タイミングを保存し、且つ冷蔵庫のタイマによって冷蔵庫の圧縮機の調整された後のオンオフ温度点で動作する動作時間を積算するための保存モジュールと、
前記動作時間が所定時間に達すると、冷蔵庫の圧縮機のオンオフ温度点を所定オンオフ温度点に復帰するように制御するための復帰モジュールと、をさらに含む。
【0016】
好ましくは、前記調整モジュールは、
現在の冷蔵庫にドアの開閉動作があるか否かを判断するための第2判断部と、
現在の冷蔵庫にドアの開閉動作がない場合、前記温度差に基づいて冷蔵庫の圧縮機の所定オンオフ温度点を調整し、且つ冷蔵庫の圧縮機を調整された後のオンオフ温度点で動作するように制御するための第3調整部と、をさらに含む。
【0017】
また、上記目的を達成するために、本発明は冷蔵庫の制御装置をさらに提供し、前記冷蔵庫の制御装置は、プロセッサ、メモリおよび前記メモリに記憶されている冷蔵庫の制御プログラムを含み、前記冷蔵庫の制御プログラムは前記プロセッサに実行されると、
冷蔵庫の解凍センサによって検知された温度を取得するステップと、
前記温度が所定温度区間を超えると、前記温度と目標温度との温度差を確認するステップと、
前記温度差に基づいて冷蔵庫の圧縮機の所定オンオフ温度点を調整し、且つ冷蔵庫の圧縮機を調整された後のオンオフ温度点で動作するように制御するステップと、を実施する。
【0018】
好ましくは、前記温度差に基づいて冷蔵庫の圧縮機の所定オンオフ温度点を調整し、且つ冷蔵庫の圧縮機を調整された後のオンオフ温度点で動作するように制御するステップは、
現在の冷蔵庫のデフロスターが作業サイクル中であるか否かを判断することと、
現在の冷蔵庫のデフロスターが作業サイクル中ではない場合、前記温度差に基づいて冷蔵庫の圧縮機の所定オンオフ温度点を調整し、且つ冷蔵庫の圧縮機を調整された後のオンオフ温度点で動作するように制御することと、をさらに含む。
【0019】
好ましくは、前記温度差に基づいて冷蔵庫の圧縮機の所定オンオフ温度点を調整し、且つ冷蔵庫の圧縮機を調整された後のオンオフ温度点で動作するように制御するステップは、
冷蔵庫の圧縮機のオンオフ温度点の前回の調整タイミングを確認することと、
現在のタイミングと前記前回の調整タイミングとの時間差を確認することと、
前記時間差が所定時間差より大きい場合、前記温度差に基づいて冷蔵庫の圧縮機の所定オンオフ温度点を調整し、且つ冷蔵庫の圧縮機を調整された後のオンオフ温度点で動作するように制御することと、をさらに含む。
【0020】
好ましくは、前記温度差に基づいて冷蔵庫の圧縮機の所定オンオフ温度点を調整し、且つ冷蔵庫の圧縮機を調整された後のオンオフ温度点で動作するように制御するステップの後は、
前記オンオフ温度点の現在の調整タイミングを保存し、且つ冷蔵庫のタイマによって冷蔵庫の圧縮機の調整された後のオンオフ温度点で動作する動作時間を積算することと、
前記動作時間が所定時間に達すると、冷蔵庫の圧縮機のオンオフ温度点を所定オンオフ温度点に復帰するように制御することと、をさらに含む。
【0021】
好ましくは、前記温度差に基づいて冷蔵庫の圧縮機の所定オンオフ温度点を調整し、且つ冷蔵庫の圧縮機を調整された後のオンオフ温度点で動作するように制御するステップは、
現在の冷蔵庫にドアの開閉動作があるか否かを判断することと、
現在の冷蔵庫にドアの開閉動作がない場合、前記温度差に基づいて冷蔵庫の圧縮機の所定オンオフ温度点を調整し、且つ冷蔵庫の圧縮機を調整された後のオンオフ温度点で動作するように制御することと、をさらに含む。
【0022】
好ましくは、冷蔵庫の解凍センサによって検知された温度を取得するステップの後は、
前記温度が所定温度区間を超えないと、冷蔵庫の冷蔵センサによって検知された冷蔵温度を取得することと、
前記冷蔵温度に基づいて冷蔵庫の圧縮機の所定オンオフ温度点を調整し、且つ冷蔵庫の圧縮機を調整された後のオンオフ温度点で動作するように制御することと、をさらに含む。
【0023】
好ましくは、前記圧縮機のオンオフ温度点は圧縮機のオン温度点および圧縮機のオフ温度点を含み、前記温度差に基づいて冷蔵庫の圧縮機の所定オンオフ温度点を調整するステップは、
前記温度差に基づいて冷蔵庫の圧縮機のオンオフ温度点の温度補償値を特定することと、
前記温度補償値に基づいて所定圧縮機のオフ温度点を下方修正し、および/又は前記温度補償値に基づいて所定圧縮機のオン温度点を上方修正することと、を含む。
【0024】
また、上記目的を達成するために、本発明はコンピュータの記憶媒体をさらに提供し、前記コンピュータの記憶媒体に冷蔵庫の制御プログラムが記憶されており、前記冷蔵庫の制御プログラムは前記プロセッサに実行されると、上記のような冷蔵庫の制御方法のステップが実施される。
【発明の効果】
【0025】
先行技術と比較すると、本発明は冷蔵庫の制御方法を提供し、冷蔵庫の解凍センサによって検知された温度を取得し、前記温度が所定温度区間を超えないと、前記温度と目標温度との温度差を確認し、前記温度差に基づいて冷蔵庫の圧縮機の所定オンオフ温度点を調整し、且つ冷蔵庫の圧縮機を調整された後のオンオフ温度点で動作するように制御する。これにより、本発明は冷蔵庫の解凍センサによって検知された温度に基づいて冷蔵庫の圧縮機のオンオフ温度点を調整することにより、冷蔵庫の冷凍室の負荷冷却速度を向上させ、先行技術の、冷蔵センサで圧縮機のオンオフを制御することによる冷蔵庫の冷凍室の負荷冷却が遅くなるという技術的課題を解決し、ひいては冷蔵庫の冷凍効果を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【
図1】本発明の各実施例に係る冷蔵庫の制御装置のハードウェア構成模式図である。
【
図2】本発明に係る冷蔵庫の制御方法の第1実施例のフロー模式図である。
【
図3】本発明に係る冷蔵庫の制御方法の第2実施例のフロー模式図である。
【
図4】本発明に係る冷蔵庫の制御方法の第3実施例のフロー模式図である。
【
図5】本発明に係る冷蔵庫の制御方法の第4実施例のフロー模式図である。
【
図6】本発明の一実施例に係る冷蔵庫の制御装置の機能モジュール模式図である。
【0027】
本発明の目的の達成、機能的特徴および利点は、実施例を用いて図面を参照しながらさらに説明する。
【発明を実施するための形態】
【0028】
本明細書に記載された具体的な実施例は、本発明を説明することのみを目的としており、本発明を限定することを意図するものではないと理解されるべきである。
【0029】
図1を参照して、
図1は本発明の各実施例に係る冷蔵庫の制御装置のハードウェア構成模式図である。本発明の実施例において、冷蔵庫の制御装置は、プロセッサ1001(例えば、中央プロセッサCentral Processing Unit,CPU)、通信バス1002、入力ポート1003、出力ポート1004およびメモリ1005を含んでもよい。そのうち、通信バス1002はこれらの構成要素間の接続通信を可能にするために用いられ、入力ポート1003はデータ入力に用いられ、出力ポート1004はデータ出力に用いられ、メモリ1005は高速RAMメモリまたは不揮発性メモリ(non-volatile memory)、例えばディスクメモリであってもよいく、メモリ1005は前記プロセッサ1001から独立する記憶装置であってもよい。
図1に示されたハードウェア構成は、本発明の限定を構成するものではなく、例示したよりも多いまたは少ない構成要素、または確認の構成要素の組み合わせ、または異なる構成要素の配置で構成されてもよいことは、当業者には理解できる。
【0030】
引き続き
図1を参照して、
図1における読み取り可能な記憶媒体としてのメモリ1005はオペレーティングシステム、ネットワーク通信モジュール、アプリケーションモジュールおよび冷蔵庫の制御プログラムを含んでもよい。
【0031】
図1に示される端末のうち、出力ポート1004は主にバックエンドサーバに接続して、バックエンドサーバとの間でデータの通信を行うために使用され、入力ポート1003は主にクライアント(ユーザ)に接続して、クライアントとの間でデータの通信を行うために使用され、プロセッサ1001はメモリ1005に記憶されているヒーター待機室の内部制御プログラムを実行できる。
【0032】
本実施例において、ヒーター待機室の内部制御の装置は、メモリ1005、プロセッサ1001、および前記メモリ1005に記憶され前記プロセッサ1001に実行される冷蔵庫の制御プログラムを含み、そのうち、プロセッサ1001はメモリ1005に記憶されている冷蔵庫の制御プログラムを実行すると、
冷蔵庫の解凍センサによって検知された温度を取得するステップと、
前記温度が所定温度区間を超えると、前記温度と目標温度との温度差を確認するステップと、
前記温度差に基づいて冷蔵庫の圧縮機の所定オンオフ温度点を調整し、且つ冷蔵庫の圧縮機を調整された後のオンオフ温度点で動作するように制御するステップと、を実施する。
【0033】
好ましくは、プロセッサ1001はメモリ1005に記憶されている冷蔵庫の制御プログラムを実行すると、
現在の冷蔵庫のデフロスターが作業サイクル中であるか否かを判断することと、
現在の冷蔵庫のデフロスターが作業サイクル中ではない場合、前記温度差に基づいて冷 蔵庫の圧縮機の所定オンオフ温度点を調整し、且つ冷蔵庫の圧縮機を調整された後のオンオフ温度点で動作するように制御することと、をさらに実施する。
【0034】
好ましくは、プロセッサ1001はメモリ1005に記憶されている冷蔵庫の制御プログラムを実行すると、
冷蔵庫の圧縮機のオンオフ温度点の前回の調整タイミングを確認することと、
現在のタイミングと前記前回の調整タイミングとの時間差を確認することと、
前記時間差が所定時間差より大きい場合、前記温度差に基づいて冷蔵庫の圧縮機の所定オンオフ温度点を調整し、且つ冷蔵庫の圧縮機を調整された後のオンオフ温度点で動作するように制御することと、をさらに実施する。
【0035】
好ましくは、プロセッサ1001はメモリ1005に記憶されている冷蔵庫の制御プログラムを実行すると、
前記オンオフ温度点の現在の調整タイミングを保存し、且つ冷蔵庫のタイマによって冷蔵庫の圧縮機の調整された後のオンオフ温度点で動作する動作時間を積算することと、
前記動作時間が所定時間に達すると、冷蔵庫の圧縮機のオンオフ温度点を所定オンオフ温度点に復帰するように制御することと、をさらに実施する。
【0036】
好ましくは、プロセッサ1001はメモリ1005に記憶されている冷蔵庫の制御プログラムを実行すると、
現在の冷蔵庫にドアの開閉動作があるか否かを判断することと、
現在の冷蔵庫にドアの開閉動作がない場合、前記温度差に基づいて冷蔵庫の圧縮機の所定オンオフ温度点を調整し、且つ冷蔵庫の圧縮機を調整された後のオンオフ温度点で動作するように制御することと、をさらに実施する。
【0037】
好ましくは、プロセッサ1001はメモリ1005に記憶されている冷蔵庫の制御プログラムを実行すると、
前記温度が所定温度区間を超えないと、冷蔵庫の冷蔵センサによって検知された冷蔵温度を取得することと、
前記冷蔵温度に基づいて冷蔵庫の圧縮機の所定オンオフ温度点を調整し、且つ冷蔵庫の圧縮機を調整された後のオンオフ温度点で動作するように制御することと、をさらに実施する。
【0038】
好ましくは、プロセッサ1001はメモリ1005に記憶されている冷蔵庫の制御プログラムを実行すると、
前記温度差に基づいて冷蔵庫の圧縮機のオンオフ温度点の温度補償値を特定することと、
前記温度補償値に基づいて所定圧縮機のオフ温度点を下方修正し、および/又は前記温度補償値に基づいて所定圧縮機のオン温度点を上方修正することと、をさらに実施する。
【0039】
図1に示されるハードウェア構成に基づいて、本発明の第1実施例は冷蔵庫の制御方法を提供する。
【0040】
図2を参照して、
図2は本発明に係る冷蔵庫の制御方法の第1実施例のフロー模式図である。
【0041】
本発明の実施例は冷蔵庫の制御方法の実施例を提供し、なお、フロー図には論理的な順序が示されているが、場合によってここに示された図示または記載されたステップとは異なる順序で実施されることがある。
【0042】
なお、本発明によって提出される冷蔵庫の制御方法は非インバーター型冷蔵庫に応用され、具体的には、非インバーター型冷蔵庫とは、冷蔵庫内のセンサによって検知された温度に基づいて冷蔵庫の圧縮機を制御してオンオフ制御を行い、例えば、冷蔵庫内のセンサによって検知された冷蔵庫内の温度を利用する場合、センサによって検知された冷蔵庫の内部温度t1は所定オン温度t’に達したことを検出すると、圧縮機を制御してオンにさせることで冷却することを行い、センサによって検知された冷蔵庫の内部温度t2は所定オフ温度t’’に達したことを検出すると、圧縮機を制御してオフにさせる。
【0043】
また、なお、今は一部の非インバーター型冷蔵庫の内部には冷蔵温度センサ、環境温度センサおよび解凍温度センサなどだけが設けられ、冷凍温度センサが設けられていない、即ち今は一部の非インバーター型冷蔵庫は冷蔵温度センサによって検知された温度、または冷蔵温度センサと環境温度センサによって検知された温度差に基づいて圧縮機のオンオフを制御している。しかし、冷蔵庫の冷凍室の中に負荷を取り入れる際に冷蔵室の温度への影響は小さいため、冷蔵庫の冷凍室に負荷を取り入れる際に冷蔵センサを用いて圧縮機のオンオフを自動調節することはできない。即ち圧縮機のオンオフ率が基本的に変わらないため、冷凍室に取り入れられた負荷は急速な冷凍降温ができず、従って本実施例において、上記の問題について冷蔵庫の制御方法を提出し、具体的には以下の通りである。
【0044】
ステップS10、冷蔵庫の解凍センサによって検知された温度を取得する。
【0045】
具体的には、本実施例において、蒸発器のキャビティの温度を検知するための前記解凍センサは冷蔵庫の冷凍室の蒸発器に設けられ、好ましくは、冷蔵庫の蒸発器は冷凍室の冷凍ライナーの底壁に設けられ、解凍センサによって検知された温度に基づいて冷蔵庫の冷凍室の冷凍效果を高める。
【0046】
また、本実施例において、リアルタイムで冷蔵庫の解凍センサによって検知された温度を取得してもよく、または定期で冷蔵庫の解凍センサによって検知された温度を取得してもよく、例えば、毎日2時間おきに定期で冷蔵庫の解凍センサによって検知された温度を取得する。また、所定動作を検出した後、冷蔵庫の解凍センサによって検知された温度を取得してもよく、例えば、冷蔵庫のドアの開閉動作を検出すると、冷蔵庫の解凍センサによって検知された温度を取得する、または冷蔵庫の冷凍室の負荷パラメータは所定負荷パラメータに達したことを検出すると、冷蔵庫の解凍センサによって検知された温度を取得する。具体的には、前記負荷パラメータとは冷蔵庫の冷凍室の負荷重量の変動幅であり、なお、本実施例において、冷蔵庫の冷凍室の内部には、仕切りを固定するための溝の位置に、対応して仕切りに載せた負荷重量を検出するための重量センサが設けられ、容易に理解できるのは、冷蔵庫の冷凍室の負荷重量の変動が所定範囲を超えたことを検出すると、現在の冷蔵庫の冷凍室に負荷の取り出しおよび/又は新たな負荷の取り入れという動作があることを示し、その時、冷蔵庫の解凍センサによって検知された温度を取得し、解凍センサによって検知された温度に基づいて冷蔵庫の冷凍室に対する冷凍效果を高める。
【0047】
また、一部の実施例において、前記冷蔵庫の解凍センサによって検知された温度を取得するステップの後は、
前記温度が所定温度区間を超えないと、冷蔵庫の冷蔵センサによって検知された冷蔵温度を取得することと、
前記冷蔵温度に基づいて冷蔵庫の圧縮機の所定オンオフ温度点を調整し、且つ冷蔵庫の圧縮機を調整された後のオンオフ温度点で動作するように制御することと、をさらに含む。
【0048】
具体的には、冷蔵庫の解凍センサによって検知された温度が所定温度区間を超えないと、現在の冷蔵庫の冷凍室内的温度制御は正常状態であることが示され、冷蔵庫の冷蔵センサによって検知された冷蔵温度を取得し、冷蔵温度に基づいて冷蔵庫の圧縮機の所定オンオフ温度点を調整し、且つ冷蔵庫の圧縮機を調整された後のオンオフ温度点で動作するように制御する。
【0049】
ステップS20、前記温度が所定温度区間を超えると、前記温度と目標温度との温度差を確認する。
【0050】
ステップS30、前記温度差に基づいて冷蔵庫の圧縮機の所定オンオフ温度点を調整し、且つ冷蔵庫の圧縮機を調整された後のオンオフ温度点で動作するように制御する。
【0051】
具体的には、前記所定温度区間とは、冷蔵庫の冷蔵室の冷蔵制御温度を予めに特定した後、冷蔵庫が正常動作しているときの温度変動範囲であり、例えば、冷蔵庫の冷蔵室の所定冷蔵温度は-15度、冷蔵庫が許容する変動幅は±2度、すると、所定温度区間は-13度~-17度、前記目標温度とは、冷蔵庫の冷蔵室の冷蔵制御温度を予めに特定した温度であり、前記所定オンオフ温度点とは、ユーザまたは開発者が設定した冷蔵庫の冷凍室の温度変動が常に理想変動範囲にあるときに、予めに特定したオンオフ温度点である。
【0052】
即ち冷蔵庫の解凍センサによって検知された温度が所定温度区間を超えたことが検出すると、これは、冷蔵庫の冷凍庫内の冷気が冷蔵庫内の負荷を高速冷却できないことを意味し、即ち冷蔵庫の圧縮機のオンオフ率を高め、冷蔵庫の冷却効果を向上させるために、冷蔵庫の圧縮機の所定オンオフ温度点を調整する必要がある。
【0053】
また、理解しやすいように、本実施例は、圧縮機のオン温度点および圧縮機のオフ温度点を含む圧縮機のオンオフ温度点、及び前記温度差に基づいて冷蔵庫の圧縮機の所定オンオフ温度点を調整する方案を具体的に説明する。
【0054】
前記温度差に基づいて冷蔵庫の圧縮機のオンオフ温度点の温度補償値を特定する。
【0055】
前記温度補償値に基づいて所定圧縮機のオフ温度点を下方修正し、および/又は前記温度補償値に基づいて所定圧縮機のオン温度点を上方修正する。
【0056】
具体的には、本実施例において、まず冷蔵庫の解凍センサによって検知された温度と目標温度との温度差を求め、次は温度差に基づいて前記冷蔵庫の圧縮機のオンオフ温度点の温度補償値を求め、ここで、温度差-オンオフ温度点の補償所定函数はt補=αΔtであり、t補はオンオフ温度点の補償温度、Δtは冷蔵庫の解凍センサによって検知された温度と目標温度との温度差、αは係数である。
【0057】
なお、当該ステップにおいて、前記圧縮機のオンオフ温度点は圧縮機のオン温度点および圧縮機のオフ温度点を含み、即ち冷蔵庫内の温度が圧縮機のオン温度点に達したことを検出すると、圧縮機を制御してオンにさせることで冷却することを行い、冷蔵庫内の温度が圧縮機のオフ温度点に達したことを検出すると、圧縮機を制御してオフにさせる。このようなループで繰り返されて冷蔵庫の冷却制御を行う、そのうち、圧縮機のオン温度点は圧縮機のオフ温度点により高い。
【0058】
従って、本実施例において、冷蔵庫の解凍センサによって検知された温度が高すぎると、冷蔵庫の圧縮機のオン率を高めるために、圧縮機の所定オンオフ温度点を調整する必要があり、即ち温度補償値に基づいて所定圧縮機のオフ温度点を下方修正し、および/又は温度補償値に基づいて所定圧縮機のオン温度点を上方修正する。例えば、所定圧縮機のオフ温度点は-15度、所定圧縮機のオン温度点は-12度、温度補償値は2度であれば、所定圧縮機のオフ温度点を下方修正して-17度にさせ、所定圧縮機のオフ温度点を上方修正して-13度にさせることにより、冷蔵庫の圧縮機のオン率を高め、冷蔵庫の制冷室の冷却効果を向上させる。
【0059】
また、一部の実施例において、前記温度差に基づいて冷蔵庫の圧縮機の所定オンオフ温度点を調整し、且つ冷蔵庫の圧縮機を調整された後のオンオフ温度点で動作するように制御するステップの後は、
前記オンオフ温度点の現在の調整タイミングを保存し、且つ冷蔵庫のタイマによって冷蔵庫の圧縮機の調整された後のオンオフ温度点で動作する動作時間を積算する。
【0060】
前記動作時間が所定時間に達すると、冷蔵庫の圧縮機のオンオフ温度点を所定オンオフ温度点に復帰するように制御する。
【0061】
具体的には、前記所定時間とは、冷蔵庫が調整された後のオンオフ温度点で動作することを限定するための時間である。理解しやすいように、冷蔵庫の圧縮機は長い時間に調整された後のオンオフ温度点で動作すると、冷蔵庫内の温度がユーザの設定した温度により低くなり、且つ冷蔵庫の消費電力を高める。従って、本実施例において、冷蔵庫の圧縮機の所定オンオフ温度点を調整した後、オンオフ温度点の現在の調整タイミングを保存し、タイマによって時間の積算を自動的に開始され、且つ冷蔵庫の圧縮機が調整された後のオンオフ温度点で動作する積算動作時間が所定時間に達すると、冷蔵庫の圧縮機のオンオフ温度点を自動所定オンオフ温度点に復帰するように制御することにより、冷蔵庫の正常冷却を維持し、ひいては冷蔵庫の消費電力が大きすぎて、ユーザ体験に影響を与えることを防ぐことができる。
【0062】
上記は例示に過ぎず、本発明の技術案を限定するものではなく、当業者が実際の応用上の必要性に応じて設定できるものであり、ここで枚挙しないことを理解する必要がある。
【0063】
本実施例は上記の方案によって、冷蔵庫の解凍センサによって検知された温度を取得し、前記温度が所定温度区間を超えないと、前記温度と目標温度との温度差を確認し、前記温度差に基づいて冷蔵庫の圧縮機の所定オンオフ温度点を調整し、且つ冷蔵庫の圧縮機が調整された後のオンオフ温度点で動作する。これにより、本発明は冷蔵庫の解凍センサによって検知された温度に基づいて冷蔵庫の圧縮機のオンオフ温度点を調整することにより、冷蔵庫の冷凍室の負荷冷却速度を向上させ、先行技術の、冷蔵センサで圧縮機のオンオフを制御することによる冷蔵庫の冷凍室の負荷冷却が遅くなるという技術的課題を解決し、ひいては冷蔵庫の冷凍効果を向上させることができる。
【0064】
さらに、本発明の冷蔵庫の制御方法の第1実施例に基づいて、本発明の冷蔵庫の制御方法の第2実施例を説明する。
【0065】
図3を参照して、
図3は本発明に係る冷蔵庫の制御方法の第2実施例のフロー模式図である。
【0066】
前記冷蔵庫の制御方法の第2実施例と前記冷蔵庫の制御方法の第1実施例は、前記温度差に基づいて冷蔵庫の圧縮機の所定オンオフ温度点を調整し、且つ冷蔵庫の圧縮機を調整された後のオンオフ温度点で動作するように制御するステップは、
ステップS301、現在の冷蔵庫のデフロスターが作業サイクル中であるか否かを判断すること、
ステップS302、現在の冷蔵庫のデフロスターが作業サイクル中ではない場合、前記温度差に基づいて冷蔵庫の圧縮機の所定オンオフ温度点を調整し、且つ冷蔵庫の圧縮機を調整された後のオンオフ温度点で動作するように制御することと、をさらに含む、という点で異なる。
【0067】
具体的には、前記冷蔵庫のデフロスターは冷蔵庫の蒸発器の下部に設けられている。なお、冷蔵庫の凍結がひどくなることを回避するために、今の非インバーター型冷蔵庫のデフロスターは周期的に動作する。従って、冷蔵庫のデフロスターは冷蔵庫の蒸発器の下部に設けられ、蒸発器のキャビティの温度を検知するための前記解凍センサは冷蔵庫の冷凍室の蒸発器に設けられる。そのため、デフロスターが動作すると、冷蔵庫の解凍センサによって検知された温度は大幅に上がる。
【0068】
従って、本実施例において、デフロスターの作業による冷蔵庫の制御システムの誤判定を避けるために、温度が所定温度区間を超えたこと検出した後、まず現在の冷蔵庫のデフロスターが作業サイクル中であるか否かを判断すべき、現在の冷蔵庫のデフロスターが作業サイクル中ではない場合、前記温度差に基づいて冷蔵庫の圧縮機の所定オンオフ温度点を調整し、現在の冷蔵庫のデフロスターが作業サイクル中である場合、現在の温度の上昇はデフロスターが動作するためであることが表明され、よって冷蔵庫を制御して所定オンオフ温度点で動作させ、ひいては冷蔵庫の温度制御の精度を向上させる。
【0069】
上記は例示に過ぎず、本発明の技術案を限定するものではなく、当業者が実際の応用上の必要性に応じて設定できるものであり、ここで枚挙しないことを理解する必要がある。
【0070】
本実施例は上記の方案に基づいて、現在の冷蔵庫のデフロスターが作業サイクル中であるか否かを判断し、現在の冷蔵庫のデフロスターが作業サイクル中ではない場合、前記温度差に基づいて冷蔵庫の圧縮機の所定オンオフ温度点を調整し、且つ冷蔵庫の圧縮機を調整された後のオンオフ温度点で動作するように制御することにより、冷蔵庫の温度制御の精度を向上させる。
【0071】
さらに、本発明の冷蔵庫の制御方法の第1実施例に基づいて、本発明の冷蔵庫の制御方法の第3実施例を提出する。
【0072】
図4を参照して、
図4は本発明に係る冷蔵庫の制御方法の第3実施例のフロー模式図である。
【0073】
前記冷蔵庫の制御方法の第3実施例と前記冷蔵庫の制御方法の第1実施例は、前記温度差に基づいて冷蔵庫の圧縮機の所定オンオフ温度点を調整し、且つ冷蔵庫の圧縮機を調整された後のオンオフ温度点で動作するように制御するステップは、
ステップS303、冷蔵庫の圧縮機のオンオフ温度点の前回の調整タイミングを取得することと、
ステップS304、現在のタイミングと前記前回の調整タイミングとの時間差を確認することと、
ステップS305、前記時間差が所定時間差より大きい場合、前記温度差に基づいて冷蔵庫の圧縮機の所定オンオフ温度点を調整し、且つ冷蔵庫の圧縮機を調整された後のオンオフ温度点で動作するように制御することと、をさらに含む、という点で異なる。
【0074】
具体的には、前記所定時間差とは、冷蔵庫の圧縮機の所定オンオフ温度点を調整するための2回連続の調整の時間間隔を制限するためのものであり、例えば、所定時間差は48時間であれば、現在の冷蔵庫の圧縮機の所定オンオフ温度点を調整すると、少なくとも48時間後に冷蔵庫の圧縮機の所定オンオフ温度点を再び調整することができ、好ましくは、本実施例において、前記所定時間差は24時間である。
【0075】
なお、当該ステップにおいて、冷蔵庫の消費電力を減少するために、本実施例において冷蔵庫の圧縮機のオン率を制御する。具体的には、現在は冷蔵庫の圧縮機の所定オンオフ温度点を調整する必要があることを検出すると、まず冷蔵庫の圧縮機のオンオフ温度点の前回の調整タイミングを取得する。理解しやすいように、本実施例において、冷蔵庫にはクロックモジュールが設けられ、クロックモジュールは毎回冷蔵庫内の部件が動作する時の時間情報を保存するために用いられ、例えば、冷蔵庫の圧縮機のオンタイミングの情報およびオフタイミングの情報などである。従って、今のタイミングで前回の調整タイミングからの時間差を確認するために、冷蔵庫のクロックモジュールによって冷蔵庫の圧縮機のオンオフ温度点の前回の調整タイミングを取得する。例えば、前回の調整タイミングは2020/05/18;18:00、現在のタイミングは2020/05/19;16:00であれば、時間差は22時間であり、即ち22時間前に冷蔵庫の圧縮機の所定オンオフ温度点を既に調整したことが示される。時間差を取得した後、時間差は所定時間差より大きい場合、現在は冷蔵庫の圧縮機の所定オンオフ温度点を調整することが可能であることが示され、時間差は所定時間差により大きくない場合、現在は前回の調整からの時間間隔は短すぎることが示され、再び調整すれば冷蔵庫の消費電力を高めてしまうため、引き続き冷蔵庫の圧縮機を所定オンオフ温度点で制御して動作させる。
【0076】
上記は例示に過ぎず、本発明の技術案を限定するものではなく、当業者が実際の応用上の必要性に応じて設定できるものであり、ここで枚挙しないことを理解する必要がある。
【0077】
本実施例は上記の方案によって、冷蔵庫の圧縮機のオンオフ温度点の前回の調整タイミングを取得し、現在のタイミングと前記前回の調整タイミングとの時間差を確認し、前記時間差が所定時間差より大きい場合、前記温度差に基づいて冷蔵庫の圧縮機の所定オンオフ温度点を調整し、且つ冷蔵庫の圧縮機を調整された後のオンオフ温度点で動作するように制御することにより、冷蔵庫の消費電力を減少させる。
【0078】
さらに、本発明の冷蔵庫の制御方法の第1実施例に基づいて、本発明の冷蔵庫の制御方法の第4実施例を提出する。
【0079】
図5を参照して、
図5は本発明に係る冷蔵庫の制御方法の第4実施例のフロー模式図である。
【0080】
前記冷蔵庫の制御方法の第4実施例と前記冷蔵庫の制御方法の第1実施例は、前記温度差に基づいて冷蔵庫の圧縮機の所定オンオフ温度点を調整し、且つ冷蔵庫の圧縮機を調整された後のオンオフ温度点で動作するように制御するステップは、
ステップS306、現在の冷蔵庫にドアの開閉動作があるか否かを判断することと、
ステップS307、現在の冷蔵庫にドアの開閉動作がない場合、前記温度差に基づいて冷蔵庫の圧縮機の所定オンオフ温度点を調整し、且つ冷蔵庫の圧縮機を調整された後のオンオフ温度点で動作するように制御することと、をさらに含む、という点で異なる。
【0081】
当該ステップにおいて、理解しやすいように、冷蔵庫の冷凍室内の温度は、通常、冷蔵庫が置かれている環境の環境温度よりも低いため、冷蔵庫の冷凍室のドアが開いているときは、冷蔵庫が置かれている環境の環境温度によって、冷蔵庫の解凍センサによって検知された温度も大きく上昇することになる。
【0082】
従って、本実施例において、冷蔵庫の制御システムの誤判定を避けるために、温度が所定温度区間に超えたこと検出した後、まず現在の冷蔵庫にドアの開閉動作があるか否かを判断すべき、現在の冷蔵庫にドアの開閉動作がない場合、前記温度差に基づいて冷蔵庫の圧縮機の所定オンオフ温度点を調整し、現在の冷蔵庫にドアの開閉動作がない場合、冷蔵庫のドアの開く動作からドアの閉める動作までの時間が所定時間間隔を超えるか否かを判断し、所定時間間隔を超えない場合、前記温度差に基づいて冷蔵庫の圧縮機の所定オンオフ温度点を調整する。また、冷蔵庫の温度制御の精度をさらに向上させるために、所定時間間隔を超えない場合、冷蔵庫の環境センサによって検知された環境温度を取得し、環境温度が温度閾値により高いこと検出すると、外部環境温度が高いことで現在の温度が上昇することが示され、環境温度が温度閾値により高くないこと検出すると、温度差に基づいて冷蔵庫の圧縮機の所定オンオフ温度点を調整することにより、冷蔵庫の温度制御の精度を向上させる。
【0083】
上記は例示に過ぎず、本発明の技術案を限定するものではなく、当業者が実際の応用上の必要性に応じて設定できるものであり、ここで枚挙しないことを理解する必要がある。
【0084】
本実施例は上記の方案によって、現在の冷蔵庫にドアの開閉動作があるか否かを判断し、現在の冷蔵庫にドアの開閉動作がない場合、前記温度差に基づいて冷蔵庫の圧縮機の所定オンオフ温度点を調整し、且つ冷蔵庫の圧縮機を調整された後のオンオフ温度点で動作するように制御することにより、冷蔵庫の温度制御の精度を向上させる。
【0085】
また、本実施例は冷蔵庫の制御装置をさらに提供する。
図6を参照して、
図6は本発明の一実施例に係る冷蔵庫の制御装置の機能モジュール模式図である。
【0086】
本実施例において、前記冷蔵庫の制御装置は仮想装置であり、冷蔵庫の制御プログラムのすべての機能を実現するように、
図1に示される冷蔵庫の制御装置のメモリ1005に記憶されている。前記冷蔵庫の制御装置は仮想装置は、冷蔵庫の解凍センサによって検知された温度を取得することと、前記温度が所定温度区間を超えないと、前記温度と目標温度との温度差を確認することと、前記温度差に基づいて冷蔵庫の圧縮機の所定オンオフ温度点を調整し、且つ冷蔵庫の圧縮機を調整された後のオンオフ温度点で動作するように制御することに用いられる。
【0087】
具体的には、
図6を参照して、前記冷蔵庫の制御装置は、
冷蔵庫の解凍センサによって検知された温度を取得するための取得モジュール10と、
前記温度が所定温度区間を超えないと、前記温度と目標温度との温度差を確認するための確認モジュール20と、
前記温度差に基づいて冷蔵庫の圧縮機の所定オンオフ温度点を調整し、且つ冷蔵庫の圧縮機を調整された後のオンオフ温度点で動作するように制御するための調整モジュール30と、を含む。
【0088】
一実施例において、前記調整モジュール30は、
現在の冷蔵庫のデフロスターが作業サイクル中であるか否かを判断するための第1判断部と、
現在の冷蔵庫のデフロスターが作業サイクル中ではない場合、前記温度差に基づいて冷蔵庫の圧縮機の所定オンオフ温度点を調整し、且つ冷蔵庫の圧縮機を調整された後のオンオフ温度点で動作するように制御するための第1調整部と、を含む。
【0089】
一実施例において、前記調整モジュール30は、
冷蔵庫の圧縮機のオンオフ温度点の前回の調整タイミングを取得するための取得部と、
現在のタイミングと前記前回の調整タイミングとの時間差を確認するための確認部と、
前記時間差が所定時間差より大きい場合、前記温度差に基づいて冷蔵庫の圧縮機の所定オンオフ温度点を調整し、且つ冷蔵庫の圧縮機を調整された後のオンオフ温度点で動作するように制御するための第2調整部と、をさらに含む。
【0090】
一実施例において、前記冷蔵庫の制御装置は、
前記オンオフ温度点の現在の調整タイミングを保存し、且つ冷蔵庫のタイマによって冷蔵庫の圧縮機の調整された後のオンオフ温度点で動作する動作時間を積算するための保存モジュールと、
前記動作時間が所定時間に達すると、冷蔵庫の圧縮機のオンオフ温度点を所定オンオフ温度点に復帰するように制御するための復帰モジュールと、をさらに含む。
【0091】
一実施例において、前記調整モジュール30は、
現在の冷蔵庫にドアの開閉動作があるか否かを判断するための第2判断部と、
現在の冷蔵庫にドアの開閉動作がない場合、前記温度差に基づいて冷蔵庫の圧縮機の所定オンオフ温度点を調整し、且つ冷蔵庫の圧縮機を調整された後のオンオフ温度点で動作するように制御するための第3調整部と、をさらに含む。
【0092】
また、本発明の実施例はコンピュータ記憶媒体をさらに提供し、前記コンピュータ記憶媒体には冷蔵庫の制御プログラムが記憶されており、前記冷蔵庫の制御プログラムがプロセッサに実行されると上記のような前記冷蔵庫の制御方法のステップが実施され、ここではこれ以上詳しく説明しない。
【0093】
なお、本明細書では、用語「含む」、「有す」、またはその他の任意の変形は、一連の要素を含むプロセス、方法、物品、またはシステムがそれらの要素だけでなく、明示的にリストされていない他の要素も含むように、非排他的な包含を包含することを意図しており、またはそのようなプロセス、方法、物品、またはシステムに固有の要素も含むようにしている。これ以上の制限がない場合、用語「1つを含む」によって定義される要素は、その要素を含むプロセス、方法、物品、またはシステムに別の同じ要素が存在することを除外するものではない。
【0094】
上記本発明の実施例の符号は、説明のためのものであり、実施例の優劣を表すものではない。
【0095】
以上の実施形態の説明により、当業者には、上記実施形態の方法は、ソフトウェアに加えて必要な共通のハードウェアプラットフォームで実施され、あるいはもちろんハードウェアを用いて実施されることができるが、多くの場合、前者がより良い実施方法であることは明らかである。この理解に基づき、本発明は実質的な部分または先行技術に貢献する部分はソフトウェア製品の形で実現され得る。当該ソフトウェア製品は上記のような記憶媒体に記憶されており(例えば、ROM/RAM、ディスク、CD-ROM)、本発明の様々な実施例に記載された方法を1台の端末装置に実行させるためのいくつかの命令を含む。
【0096】
以上述べたのは本発明の好ましい実施例にすぎず、本発明の特許請求の範囲を限定するものではなく、本発明の明細書および図面を用いた同等の構造またはプロセスの変形、あるいは他の関連技術分野における直接的または間接的な応用は、同様に本発明の特許請求の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0097】
10 取得モジュール
20 確認モジュール
30 調整モジュール
1001 プロセッサ
1002 通信バス
1003 入力ポート
1004 出力ポート
1005 メモリ
【国際調査報告】