(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-01-25
(54)【発明の名称】成形ドラム仕様調節方法及び装置
(51)【国際特許分類】
B29D 30/26 20060101AFI20240118BHJP
【FI】
B29D30/26
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023540817
(86)(22)【出願日】2021-12-29
(85)【翻訳文提出日】2023-08-24
(86)【国際出願番号】 CN2021142575
(87)【国際公開番号】W WO2022143793
(87)【国際公開日】2022-07-07
(31)【優先権主張番号】202011638995.6
(32)【優先日】2020-12-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517095962
【氏名又は名称】▲軟▼控股▲分▼有限公司
(71)【出願人】
【識別番号】523248965
【氏名又は名称】青▲島▼▲軟▼控机▲電▼工程有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】110000659
【氏名又は名称】弁理士法人広江アソシエイツ特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】▲孫▼孝松
(72)【発明者】
【氏名】宋建▲玲▼
(72)【発明者】
【氏名】▲ゆ▼一航
【テーマコード(参考)】
4F215
【Fターム(参考)】
4F215AH20
4F215VK01
4F215VP36
4F215VQ02
(57)【要約】
本発明は、成形ドラム仕様調節方法及び装置を提供する。成形ドラム仕様調節装置は、順次連結された駆動アセンブリと、伝動アセンブリと、可変径部材と、を備え、駆動アセンブリは、駆動部材と、出力部材と、を備え、成形ドラム仕様調節方法は、以下のステップを含む、即ち、加工されるタイヤの寸法により、駆動部材を介して出力部材を収縮位置又は中間位置まで軸方向に移動するよう駆動し、可変径部材を最小直径又は中間直径に位置させ、サイジング剤の貼着やタイヤリムの取付を行った後、駆動部材を介して出力部材を膨張位置に移動するよう駆動し、可変径部材を最大直径に変更させ、加工が完了した後に駆動部材を介して出力部材を収縮位置に移動するよう駆動し、可変径部材の直径を小さくして、加工したタイヤを取り外す。本出願は、従来技術における機械成形ドラムのサイズ交換に時間と手間のかかる問題を解決する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
成形ドラム仕様調節方法であって、
成形ドラム仕様調節装置は、順次連結された駆動アセンブリ(41)と、伝動アセンブリ(42)と、可変径部材(43)と、を備え、前記駆動アセンブリ(41)は、駆動部材(411)と、出力部材(412)と、を備え、前記成形ドラム仕様調節方法は、以下のステップを含む、即ち、
加工されるタイヤのサイズにより、前記駆動部材(411)を介して前記出力部材(412)を収縮位置又は中間位置まで軸方向に移動するよう駆動し、前記可変径部材(43)を最小直径又は中間直径に位置させるステップと、
サイジング剤の貼着やタイヤリムの取付を行った後、前記駆動部材(411)を介して前記出力部材(412)を膨張位置に移動するよう駆動し、前記可変径部材(43)を最大直径に変更させるステップと、
加工が完了した後に前記駆動部材(411)を介して前記出力部材(412)を前記収縮位置に移動するよう駆動し、前記可変径部材(43)の直径を小さくして、加工したタイヤを取り外すステップと、
を特徴とする成形ドラム仕様調節方法。
【請求項2】
前記駆動部材(411)はエアシリンダであり、前記出力部材(412)はピストンであり、前記ピストンは、前記エアシリンダの端部に移動したときに前記収縮位置又は前記膨張位置に位置し、前記ピストンが前記エアシリンダの両端の間に位置するときに前記中間位置に位置し、前記中間位置が少なくとも1つであり、前記エアシリンダ内で前記ピストンのストローク距離を制御することにより前記ピストンの位置を制御することを特徴とする請求項1に記載の成形ドラム仕様調節方法。
【請求項3】
前記エアシリンダは、異なる大きさの複数のエアチャンバを形成することができ、前記ピストンが前記収縮位置と、前記中間位置と、前記膨張位置とに移動するように、異なる大きさの前記エアチャンバに圧力を加えることにより、前記ピストンが異なる距離を移動するよう駆動されることを特徴とする請求項2に記載の成形ドラム仕様調節方法。
【請求項4】
前記駆動アセンブリ(41)は、弾性部材(413)をさらに備え、前記弾性部材(413)が自然状態にあるときに前記ピストンが前記中間位置に位置し、前記エアシリンダに圧力を加えることにより前記ピストンが前記収縮位置又は前記膨張位置に移動し、前記エアシリンダに圧力を加えないことにより前記ピストンが前記中間位置に位置することを特徴とする請求項2に記載の成形ドラム仕様調節方法。
【請求項5】
前記駆動部材(411)は、モータであり、前記出力部材(412)は、リードスクリューとナットであり、前記モータにより前記リードスクリューを回転するよう駆動され、前記リードスクリューが前記ナットを前記収縮位置と、少なくとも1つの前記中間位置と前記膨張位置とに移動するよう駆動されることを特徴とする請求項1に記載の成形ドラム仕様調節方法。
【請求項6】
前記可変径部材(43)の直径を調節する際に、段階的調節又は無段階的調節の方式で調節されることを特徴とする請求項1に記載の成形ドラム仕様調節方法。
【請求項7】
成形ドラム仕様調節装置であって、
前記成形ドラム仕様調節装置は、駆動アセンブリ(41)と、伝動アセンブリ(42)と、可変径部材(43)と、を備え、前記駆動アセンブリ(41)は、駆動連結された駆動部材(411)と出力部材(412)とを備え、前記駆動部材(411)の軸方向に沿って前記出力部材(412)の駆動距離が調節可能であり、限界まで移動する収縮位置と膨張位置と、前記収縮位置と前記膨張位置との間に少なくとも1つの中間位置とを有し、前記伝動アセンブリ(42)は、前記出力部材(412)に駆動連結され、前記可変径部材(43)は、前記伝動アセンブリ(42)に連結され、前記出力部材(412)は、前記伝動アセンブリ(42)を移動するよう駆動することによって、前記可変径部材(43)が直径の大きさを変更させるよう駆動され、前記出力部材(412)が前記収縮位置と、前記中間位置と、前記膨張位置と、に位置するとき、前記可変径部材(43)は、直径が順次大きくなる最小直径と、中間直径と、最大直径と、をそれぞれ形成することを特徴とする成形ドラム仕様調節装置。
【請求項8】
前記駆動部材(411)がエアシリンダであり、前記出力部材(412)がピストンであり、前記ピストンが前記エアシリンダ端部に移動したときに前記収縮位置又は前記膨張位置に位置し、前記ピストンが前記エアシリンダの両端の間に位置するときに前記中間位置に位置することを特徴とする請求項7に記載の成形ドラム仕様調節装置。
【請求項9】
前記エアシリンダは、異なる大きさの複数のエアチャンバを形成することができ、異なる大きさの前記エアチャンバに圧力を加える時に、前記ピストンは、前記収縮位置と、前記中間位置と、前記膨張位置とに移動するように異なる距離を移動することができることを特徴とする請求項8に記載の成形ドラム仕様調節装置。
【請求項10】
前記駆動アセンブリ(41)は、前記出力部材(412)に当接する弾性部材(413)をさらに備え、前記弾性部材(413)が自然状態にあるときに前記ピストンが前記中間位置に位置し、前記エアシリンダに圧力を加える時に、前記ピストンが前記収縮位置又は前記膨張位置に移動可能であり、前記エアシリンダに圧力を加えないときに前記ピストンが前記弾性部材(413)の作用の下で前記中間位置に位置することを特徴とする請求項8に記載の成形ドラム仕様調節装置。
【請求項11】
前記駆動部材(411)がモータであり、前記出力部材(412)がリードスクリューとナットであり、前記ナットが前記伝動アセンブリ(42)に連結され、前記モータが前記リードスクリューを回転するよう駆動すると、前記リードスクリューが前記ナットを前記収縮位置と、前記中間位置と、前記膨張位置とに移動させるよう駆動することを特徴とする請求項7に記載の成形ドラム仕様調節装置。
【請求項12】
前記成形ドラム仕様調節装置は、シムプレートアセンブリ(30)、ロックブロックアセンブリ(40)、又は中ドラムアセンブリ(50)であることを特徴とする請求項7に記載の成形ドラム仕様調節装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、2020年12月31日に中国特許庁に提出され、出願番号は202011638995.6であり、発明名称は「成形ドラム仕様調節方法及び装置」である中国特許出願の優先権を主張するものである。
【0002】
技術分野
本発明は、タイヤ加工の技術分野に関し、具体的には、成形ドラム仕様調節方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0003】
現在、タイヤ成型用の成形ドラムはカプセルドラムと機械ドラムとに分けられており、この2種類のドラムは主にアンチパック方式の違いであり、カプセルドラムはアンチパックカプセルを用いて空気入りターンアップされており、機械ドラムはアンチパックバーでターンアップされている。タイヤ成型効率の点では、機械ドラムがカプセルドラムよりもはるかに高いため、セミスチール成形機では機械的に大きな市場占有率があるが、機械成形ドラムは構造が複雑で、寸法交換時にはサイドドラムを交換しなければならず、多くの一般規模のタイヤ工場では、サイドドラムを交換する回数が比較的多く、サイドドラムを1回交換する時間は一般的に20~30分程度であり、サイドドラムを交換する時間はタイヤ工場にとって大きな損失となる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の主な目的は、従来技術における機械的成形ドラムのサイズ交換に時間と手間のかかる問題を解決する成形ドラム仕様調節方法及び装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の目的を達成するために、本発明の選択可能な一実施形態によれば、成形ドラム仕様調節方法が提供される。成形ドラム仕様調節装置は、順次連結された駆動アセンブリと、伝動アセンブリと、可変径部材と、を備え、駆動アセンブリは、駆動部材と、出力部材と、を備え、成形ドラム仕様調節方法は、以下のステップを含む、即ち、加工されるタイヤの寸法は、駆動部材を介して出力部材を収縮位置又は中間位置まで軸方向に移動するよう駆動し、可変径部材を最小直径又は中間直径に位置させ、サイジング剤の貼着やタイヤリムの取付を行った後、駆動部材を介して出力部材を膨張位置に移動するよう駆動し、可変径部材を最大径に変更させ、加工が完了した後に駆動部材を介して出力部材を収縮位置に移動するよう駆動し、可変径部材の直径を小さくして、加工したタイヤを取り外す。
【0006】
選択可能な一実施形態では、駆動部材はエアシリンダであり、出力部材はピストンであり、ピストンがエアシリンダの端部に移動するときに収縮位置又は膨張位置に位置し、ピストンがエアシリンダの両端の間に位置するときに中間位置に位置し、中間位置が少なくとも1つであり、ピストンがエアシリンダ内でのストローク距離を制御することによりピストンの位置を制御する。
【0007】
選択可能な一実施形態では、エアシリンダは、異なる大きさの複数のエアチャンバを形成することができ、ピストンが収縮位置と、中間位置と、膨張位置とに移動するように、異なる大きさのエアチャンバに圧力を加えることにより、ピストンが異なる距離を移動するよう駆動する。
【0008】
選択可能な一実施形態では、駆動アセンブリは、弾性部材をさらに備え、弾性部材が自然状態にあるときにピストンが中間位置に位置し、エアシリンダに圧力を加えることによりピストンが収縮位置又は膨張位置に移動し、エアシリンダに圧力を加えないことによりピストンが中間位置に位置する。
【0009】
選択可能な一実施形態では、駆動部材は、モータであり、出力部材は、リードスクリューとナットであり、モータがリードスクリューを回転するよう駆動することによってリードスクリューがナットを収縮位置、少なくとも1つの中間位置と膨張位置に移動させるよう駆動する。
【0010】
選択可能な一実施形態では、可変径部材の直径を調節する際に、段階的調節又は無段階的調節の方式で調節する。
【0011】
本発明の選択可能な一実施形態によれば、成形ドラム仕様調節装置が提供される。成形ドラム仕様調節装置は、駆動アセンブリと、伝動アセンブリと、可変径部材と、を備え、駆動アセンブリは、駆動連結された駆動部材と出力部材とを備え、出力部材は、駆動部材の軸方向に沿って駆動距離調節可能であり、限界まで移動する収縮位置と膨張位置と、収縮位置と膨張位置との間の少なくとも1つの中間位置とを有し、伝動アセンブリは、出力部材に駆動連結され、可変径部材は、伝動アセンブリに連結され、出力部材は、伝動アセンブリを移動するよう駆動され、可変径部材が直径の大きさを変更させるよう駆動され、出力部材が収縮位置と、中間位置と、膨張位置と、に位置するとき、可変径部材は、直径が順次大きくなる最小直径と、中間直径と、最大直径と、をそれぞれ形成する。
【0012】
選択可能な一実施形態では、駆動部材がエアシリンダであり、出力部材がピストンであり、ピストンがエアシリンダの端部に移動したときに収縮位置又は膨張位置に位置し、ピストンがエアシリンダの両端の間に位置するときに中間位置に位置する。
【0013】
選択可能な一実施形態では、エアシリンダは、異なる大きさの複数のエアチャンバを形成することができ、異なる大きさのエアチャンバに圧力を加える時に、ピストンは、収縮位置と、中間位置と、膨張位置とに移動するように異なる距離を移動することができる。
【0014】
選択可能な一実施形態では、駆動アセンブリは、出力部材に当接する弾性部材をさらに備え、弾性部材が自然状態にあるときにピストンが中間位置に位置し、エアシリンダに圧力を加える時にピストンが収縮位置又は膨張位置に移動可能であり、エアシリンダに圧力を加えないときにピストンが弾性材の作用の下で中間位置に位置する。
【0015】
選択可能な一実施形態では、駆動部材がモータであり、出力部材がリードスクリューとナットであり、ナットが伝動アセンブリに連結され、モータがリードスクリューを回転するよう駆動すると、リードスクリューがナットを収縮位置と、中間位置と、膨張位置とに移動させるよう駆動する。
【0016】
選択可能な一実施形態では、成形ドラム仕様調節装置は、シムプレートアセンブリ、ロックブロックアセンブリ、又は中ドラムアセンブリである。
【0017】
本発明の技術的解決手段の適用において、駆動アセンブリと伝動アセンブリと可変径部材とを設置して、この三者が成形ドラム仕様調節装置の径方向の膨張、収縮を実現することができることによって、成形ドラム仕様調節装置が径方向位置にニーズに応じて円柱状外面を形成することができ、タイヤを構成する各半部材料を貼り合わせるために用いて、使用する際に、駆動部材が出力部材を軸方向に移動するよう駆動することにより、出力部材が収縮位置又は中間位置に位置し、出力部材が伝動アセンブリを介して可変径部材を移動させるよう駆動し、可変径部材の直径が小さくなる最小直径又は中間直径に調節することによって、タイヤのサイジング剤を貼着するなどの操作を行うことができ、完成後に出力部材を膨張位置へ移動させるよう駆動して、可変径部材の直径を大きくすることによって、タイヤ加工の後続のタイヤリムの固定や空気充填等の操作を行い、加工が完了した後に、可変径部材の直径を小さくすることにより、タイヤを取り外すことができる。このような設置方法によって、成形ドラム仕様調節装置でタイヤを製造する時に、複数のサイズのタイヤを加工することができるとともに、サイドドラムを交換する必要がなく、直径の大きさを調節すればよいので、複数のサイズのタイヤを簡単かつ迅速に加工することができ、時間と労力を節約することだけでなく、加工効率も向上し、サイドドラムを交換することによる様々な損失を回避することができる。
【発明の効果】
【0018】
以上の説明から、本発明の上記の実施形態は、以下の技術的効果を奏することが分かる。
1.先行技術における機械的成形ドラムのサイズを交換する際に、時間と手間のかかる問題を解決する。
2.タイヤ製造装置は、複数サイズのタイヤの加工が可能であり、また、サイドドラムの交換が不要であり、複数サイズのタイヤの加工を簡単かつ迅速に実現できる。
3.時間と労力を節約し、また、生産効率を向上させ、サイドドラムの交換によって様々な損失を回避することができる。
4.1台の装置で2つのサイズのタイヤを加工でき、製造コストを削減できる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
本発明の一部を構成する明細書図面は、本発明の更なる理解を提供するためのものであり、本発明の例示的な実施形態及びその説明は、本発明を解釈するためのものであり、本発明を不当に限定するものではない。
【0020】
【
図1】本発明に係る成形ドラム仕様調節方法を示すフローチャートである。
【
図2】本発明に係る成形ドラム仕様調節装置がタイヤ製造装置に応用された構成を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
本発明の実施形態および実施形態における特徴は、矛盾することなく互いに組み合わせることができることに留意されたい。 以下、図面を参照し、実施形態と併せて本発明を詳細に説明する。
【0022】
従来技術における機械的成形ドラムのサイズ交換に時間がかかり、時間と手間のかかるという問題を解決するために、本発明は、成形ドラム仕様調節方法および装置を提供する。
【0023】
図1に示すのは成形ドラム仕様調節方法であり、
図2及び
図3に示す成形ドラム仕様調節装置は、順次連結された駆動アセンブリ41と、伝動アセンブリ42と、可変径部材43と、を備え、駆動アセンブリ41は、駆動部材411と、出力部材412と、を備え、成形ドラム仕様調節方法は、以下のステップを含む、即ち、加工されるタイヤの寸法は、駆動部材411を介して出力部材412を収縮位置又は中間位置まで軸方向に移動するよう駆動し、可変径部材43を最小直径又は中間直径に位置させ、サイジング剤の貼着やタイヤリムの取付を行った後、駆動部材411を介して出力部材(412)を膨張位置に移動するよう駆動し、径可変径部材43を最大径に変更させ、加工が完了した後に駆動部材411を介して出力部材412を収縮位置に移動するよう駆動し、可変径部材43の直径を小さくして、加工したタイヤを取り外す。
【0024】
駆動アセンブリ41と伝動アセンブリ42と可変径部材43とを設置して、この三者が成形ドラム仕様調節装置の径方向の膨張、収縮を実現することができることによって、成形ドラム仕様調節装置が径方向位置にニーズに応じて円柱状外面を形成することができ、タイヤを構成する各半部材料を貼り合わせるために用いて、使用する際に、駆動部材411が出力部材412を軸方向に移動するよう駆動することにより、出力部材412が収縮位置又は中間位置に位置し、出力部材412が伝動アセンブリ42を介して可変径部材43を移動させるよう駆動し、可変径部材43の直径が小さくなる最小直径又は中間直径に調節することによって、タイヤのサイジング剤を貼着するなどの操作を行うことができ、完成後に出力部材412を膨張位置へ移動させるよう駆動して、可変径部材43の直径を大きくすることによって、タイヤ加工の後続のタイヤリムの固定や空気充填等の操作を行い、加工が完了した後に、可変径部材43の直径を小さくすることにより、タイヤを取り外すことができる。上記の設置方法によって、成形ドラム仕様調節装置でタイヤを製造する時に、複数のサイズのタイヤを加工することができるとともに、サイドドラムを交換する必要がなく、直径の大きさを調節すればよいので、複数のサイズのタイヤを簡単かつ迅速に加工することができ、時間と労力を節約することだけでなく、加工効率も向上し、サイドドラムを交換することによる様々な損失を回避することができる。
【0025】
本実施形態は、成形ドラム仕様調節方法及び装置をそれぞれタイヤ加工方法及び装置に応用した例を説明する。相応して、成形ドラム仕様調節装置は、タイヤ製造装置と、ロックブロックアセンブリ40と、中ドラムアセンブリ50である。勿論、成形ドラム仕様調節方法及び装置は、必要に応じて他の場合にも応用することができ、タイヤ製造装置のシムプレートアセンブリ30は、本実施形態の成形ドラム仕様調節装置を採用してもよい。
【0026】
図2及び
図3に示すように、上述した成形ドラム仕様調節装置を適用したタイヤ製造装置は、主軸10と、主軸10の外部に嵌設されたターンアップロッドアセンブリ20と、シムプレートアセンブリ30と、ロックブロックアセンブリ40と、中ドラムアセンブリ50とを備え、前記成形ドラム仕様調節方法を応用したタイヤの製造方法は、具体的には、シムプレートアセンブリ30と、ロックブロックアセンブリ40と、中ドラムアセンブリ50との初期直径の大きさを調節して、サイジング剤の貼着ステップと、ロックブロックアセンブリ40の直径が大きくなるように調節し、ロックブロックアセンブリ40を当接させてタイバーリングをロックするステップと、シムプレートアセンブリ30と、ロックブロックアセンブリ40と、中ドラムアセンブリ50とのの外表面を面一にして平坦な面を形成するように、シムプレートアセンブリ30と中ドラムアセンブリ50との直径を調節するステップと、ターンアップロッドアセンブリ20反転動作してゴムをタイヤの側面に貼り合わせ、貼り合わせ完了後に反パックバーアセンブリ20が逆方向に動作してリセットするステップと、を含む。シムプレートアセンブリ30、ロックブロックアセンブリ40と中ドラムアセンブリ50との直径を小さくして、タイヤが主軸10から取り外される。
【0027】
本実施形態は、シムプレートアセンブリ30とロックブロックアセンブリ40と中ドラムアセンブリ50との三者によって径方向の膨張、収縮を実現することができることによって、三者が各径方向位置に円柱状外面を形成することができ、タイヤを構成する各半部材料を貼り合わせるために用いて、使用する際に、加工されるタイヤの寸法によって、三者が共同して形成される円柱外面が貼着材等の加工ニーズに合致するようにシムプレートアセンブリ30とロックブロックアセンブリ40と中ドラムアセンブリ50との初期直径の大きさを調節し、その後、タイヤリムの取付け、貼着等の操作を行い、三者で形成の直径を調節することによってタイヤリムを固定して平坦な円面を形成することができ、その後、ターンアップロッドアセンブリ20を介して空気充填等の方式でタイヤを加工成形し、加工が完了した後、シムプレートアセンブリ30とロックブロックアセンブリ40と中ドラムアセンブリ50との三者の径を小さくすることによって、タイヤを取り出すことができる。シムプレートアセンブリ30とロックブロックアセンブリ40と中ドラムアセンブリ50との直径はいずれも調節可能であるため、異なるサイズのタイヤを加工する際に三者の直径を適宜調節すればよい。このような設置方法によって、タイヤ製造装置は、複数のサイズのタイヤを加工することができるとともに、サイドドラムを交換する必要がなく、直径の大きさを調節すればよいので、複数のサイズのタイヤを簡単かつ迅速に加工することができ、時間と労力を節約することだけでなく、加工効率も向上し、サイドドラムを交換することによる様々な損失を回避することができる。
【0028】
本実施形態は、2つのサイズのタイヤを加工する例を挙げて説明するが、2つのサイズが小さい第1のプリセット寸法と第2のプリセット寸法とに分けられ、初期直径の大きさを調節する際に、被加工タイヤの寸法が第1のプリセット寸法であれば、シムプレートアセンブリ30を収縮し、ロックブロックアセンブリ40と中ドラムアセンブリ50とが最小直径に調節され、後続の直径が膨張する際に、タイヤリム等により自然に規制される。被加工タイヤの寸法が第1のプリセット寸法よりも大きい第2のプリセット寸法であれば、調節時にシムプレートアセンブリ30を膨張させ、ロックブロックアセンブリ40と中ドラムアセンブリ50との直径を中間直径に調節し、後続の再度膨張させた際に、最大直径に調節すればよい。もちろん、2つのサイズのタイヤを加工する他、調節可能な直径をさらに複数増設してよく、より複数のサイズのタイヤを加工する。
【0029】
本実施形態では、ターンアップロッドアセンブリ20がターンオーバー動作を行う前に、シムプレートアセンブリ30の進退駆動部材33がシムプレートアセンブリ30のシムプレートブロック32を軸方向に移動させ、シムプレートブロック32をターンアップロッドアセンブリ20のローラ21に退避させ、その後、ターンアップロッドアセンブリ20がターンオーバー動作を行って、ターンアップロッドアセンブリ20のローラ21がサイジング剤を押圧してサイジング剤をタイヤの側面に貼り合わせる。シムプレートブロック32は、径方向と軸方向の2方向の動作を有するものであり、径方向の動きは、径の大きさを調節するために、異なるサイズのタイヤに適合する。軸方向の動きは、ターンアップロッドアセンブリ20のローラ21を遮蔽又は回避するためであり、具体的には、ターンアップロッドアセンブリ20が動作していない時には、シムプレートアセンブリ30はターンアップロッドアセンブリ20のローラ21を遮蔽することにより、装置外面に平坦な弧面を形成し、凹凸を回避して貼着等の操作に影響を与えることを回避して、ターンアップロッドアセンブリ20が動作する必要の時に、シムプレートブロック32が進退駆動部材33の駆動下でローラ21を回避することができることにより、ターンアップロッドアセンブリ20がタイヤを正常に加工することができる。
【0030】
本実施形態では、シムプレートアセンブリ30の直径を調節する際に、シムプレートアセンブリ30の膨張駆動部材31の第1の斜面とシムプレートアセンブリ30のシムプレートブロック32の第2の斜面との間を貼り合わせて押圧し、両者の相互作用により、シムプレートブロック32の直径を目標値まで収縮又は膨張させることができる。
【0031】
本実施形態では、ロックブロックアセンブリ40と中ドラムアセンブリ50の構成はほぼ同じであり、両者の直径の調節方式も同様であり、ロックブロックアセンブリ40と中ドラムアセンブリ50とで採用される構成が異なることによって、その具体的な調節方式は、具体的には以下のような方式を採用することができる。具体には:
【0032】
<方式1>
ロックブロックアセンブリ40と中ドラムアセンブリ50は、複数のエアチャンバを有するエアシリンダとエアチャンバと係合するピストンとを備える駆動アセンブリ41と、伝動アセンブリ42と、可変径部材43と、を備えている。ロックブロックアセンブリ40または中ドラムアセンブリ50の駆動アセンブリ41のエアシリンダの異なるエアチャンバに圧力を加えることにより、エアチャンバの大きさが異なるため、エアチャンバが駆動アセンブリ41を駆動するピストンの移動距離が異なることによって、ピストンを収縮位置、中間位置、膨張位置で移動させ、ピストンの移動距離がそのまま可変径部材43の直径の大きさに影響されることによって、ロックブロックアセンブリ40または中ドラムアセンブリ50の伝動アセンブリ42がロックブロックアセンブリ40または中ドラムアセンブリ50の可変径部材43を最小直径、中間直径、または最大直径に調節させる。
【0033】
<方式2>
ロックブロックアセンブリ40と中ドラムアセンブリ50は、依然上記の部材を備え、相違点は、エアシリンダに異なる大きさのエアチャンバがなく、弾性部材413が設置され、弾性部材413がピストンに当接し、弾性部材413が自然状態にある時に、ピストンが弾性部材413の作用により中間位置に位置することにある。駆動アセンブリ41のエアシリンダ内に圧力を加えることにより、ピストンが弾性部材413を圧縮されたり、引張されたりして収縮位置または膨張位置に移動し、ピストンが中間位置に位置する必要がある時には、エアシリンダ内に圧力を加えなく、ピストンが駆動アセンブリ41の弾性部材413の作用の下で中間位置に移動することができ、これにより、伝動アセンブリ42が、可変径部材43を最小直径、最大直径または中間直径に調節させるように駆動する。
【0034】
<方式3>
ロックブロックアセンブリ40と中ドラムアセンブリ50の駆動アセンブリ41は、駆動連結されたモータと、リードスクリューと、ナットとを備えている。駆動アセンブリ41のモータが駆動アセンブリ41のリードスクリューを回転させるように駆動することにより、リードスクリューが駆動アセンブリ41のナットを軸方向に移動させ、ナットを収縮位置と、中間位置と、膨張位置とに移動させ、ナットが伝動アセンブリ42を介して可変径部材43を最小直径、中間直径または最大直径に調節させるように駆動する。
【0035】
上記3つの方式は、いずれも駆動アセンブリ41の出力端の軸方向の移動距離を制御することにより、可変径部材43の直径を制御するものである。勿論、上記3つの方式の他に、可変径部材43の直径の大きさを他の方式で調節してもよい。また、シムプレートアセンブリ30とロックブロックアセンブリ40と中ドラムアセンブリ50との直径を調節する際には、例えば、異なるレベルの大きさの中間位置、中間直径等を複数設置して、段階的に調節するように調節してもよい。または、例えば最大直径と最小直径との間のいずれの直径も中間直径とすることができ、シムプレートアセンブリ30とロックブロックアセンブリ40と中ドラムアセンブリ50との直径を無段階に調節することで目標値等に調節してもよい。
【0036】
また、本実施形態はタイヤ製造装置を提供する。
図2及び
図3に示すように、タイヤ製造装置は、主軸10と、タイヤの側辺を加工するためのターンアップロッドアセンブリ20と、主軸10に嵌設され、主軸10の径方向に膨張と収縮可能なシムプレートアセンブリ30と、主軸10に嵌設され、主軸10の径方向に膨張と収縮可能なロックブロックアセンブリ40と、主軸10に嵌設され、主軸10の径方向に膨張と収縮可能な中ドラムアセンブリ50と、を備え、シムプレートアセンブリ30とロックブロックアセンブリ40と中ドラムアセンブリ50とは、いずれも複数であり、中ドラムアセンブリ50の両側において、中ドラムアセンブリ50から離れる方向に沿って、ロックブロックアセンブリ40とシムプレートアセンブリ30とターンアップロッドアセンブリ20とを順次設置する。前述したように、上記の各アセンブリとの間の相互の合わせ、及び上記の各アセンブリの形成の間の調節によって、タイヤ製造装置が複数のサイズのタイヤを加工することができ、かつ、サイドドラムを交換する必要とせず、直径の大きさを調節すればよいことで、複数のサイズのタイヤを簡単かつ迅速に加工することができ、時間と労力を節約することだけでなく、加工効率も向上し、サイドドラムを交換することによる様々な損失を回避することができる。
【0037】
図3に示すように、シムプレートアセンブリ30は、主軸10の軸方向に沿って設置された膨張駆動部材31と、膨張駆動部材31の出力端に当接し、膨張駆動部材31の駆動により主軸10の径方向に膨張と収縮可能なシムプレートブロック32とを備えている。具体的には、膨張駆動部材31の出力端が第1の斜面を有し、シムプレートブロック32の内側に第2の斜面を有し、第1の斜面が第2の斜面に当接して押圧するように合わせることで、膨張駆動部材31が動作すると、第1の斜面が第2の斜面を押圧し、膨張駆動部材31の軸方向の移動を径方向の移動に変換することによって、シムプレートブロック32を膨張と収縮させる。
【0038】
本実施形態では、中ドラムアセンブリ50に近接するターンアップロッドアセンブリ20の一端にローラ21を有し、シムプレートアセンブリ30は、主軸10の径方向に沿って設置され、直接又は間接的にシムプレートブロック32に駆動連結される進退駆動部材33をさらに備え、シムプレートブロック32は、直径を変える作用に加えて、ローラ21を遮蔽する作用を有し、具体的には、ターンアップロッドアセンブリ20が作動しない時に、シムプレートブロック32は進退駆動部材33の作用の下でローラ21を遮蔽することによって、装置の外面が平坦な円弧面が形成され、ターンアップロッドアセンブリ20が作動する必要な時に、進退駆動部材33はシムプレートブロック32を戻してローラ21を退避させるように駆動することによって、ターンアップロッドアセンブリ20がタイヤの側面を正常に加工することができる。
【0039】
本実施形態では、ロックブロックアセンブリ40と中ドラムアセンブリ50との構造はほぼ同じであり、いずれも主軸10の軸方向に沿って設置された駆動アセンブリ41と、駆動アセンブリ41に駆動連結される伝動アセンブリ42と、伝動アセンブリ42に連結された可変径部材43と、を備え、駆動アセンブリ41の軸方向は可変径部材43の膨張方向と直交し、可変径部材43は装置全体の最外側として円弧面を形成することによって、サイジング剤を貼着するために用いられ、可変径部材43は、伝動アセンブリ42の駆動により主軸10の径方向に膨張と収縮して、最小直径と最大直径との間で切り替え可能である。
【0040】
一般的に、ロックブロックアセンブリ40の可変径部材43は、タイヤリムに適合してタイヤリムを係合するためのロックブロックスライダであり、中ドラムアセンブリ50の可変径部材43は中ドラムプレートであり、中ドラムプレートは主軸10の軸方向に中間位置に位置し、サイジング剤と適合する。
【0041】
本実施形態の中ドラムアセンブリ50の変径部43及びシムプレートアセンブリ30のシムプレートブロック32は、いずれも歯形ブロック構造を採用することが好ましい。
【0042】
ロックブロックアセンブリ40と中ドラムアセンブリ50は、その一方の相違点は伝動アセンブリ42の具体的な構成にあり、ロックブロックアセンブリ40の伝動アセンブリ42が屈曲状をなすリンクであり、リンクの一端が駆動アセンブリ41の出力端に回動可能に連結され、他端が可変径部材43に回動可能に連結され、駆動アセンブリ41のプッシュリンクによって、リンクを回動させて可変径部材43を径方向に移動するように駆動させて、移動方向の変換を実現している。中ドラムアセンブリ50の伝動アセンブリ42は、リンクに加えて中ドラムスライダをさらに備え、駆動アセンブリ41に離れるリンクの一端が中ドラムスライダに連結される。中ドラムスライダが可変径部材43に連結されることで、可変径部材43を径方向に移動するように駆動される。勿論、上述した方式に加えて、伝動アセンブリ42は、必要に応じて他の部材を増設してもよい。なお、ロックブロックアセンブリ40と中ドラムアセンブリ50の伝動アセンブリ42は構成が異なっているが、その作用は同じであり、いずれも伝動やステアリングとして機能する。
【0043】
前述したように、駆動アセンブリ41は、駆動部材411と出力部材412とを備え、出力部材412が駆動部材411の軸方向に移動することにより、出力部材412の移動方向が、可変径部材43の膨張方向と直交するように構成されており、具体的な構成としては、以下の3つの構成が挙げられる。
【0044】
<方式1>
駆動部材411はエアシリンダであり、出力部材412はピストンであり、ピストンはエアシリンダ内に可動に設置され、伝動アセンブリ42に連結され、エアシリンダは複数の大きさの異なるエアチャンバを形成することができ、異なる大きさのエアチャンバに圧力を加える時にはピストンが異なる距離を移動し、ピストンがエアシリンダの一端に移動する時は収縮位置となり、他端に移動する時は膨張位置となり、エアシリンダの両端の間の位置に移動する時は中間位置に位置し、3箇所の位置には可変径部材43がそれぞれ最小直径、最大直径、及び最小直径と最大直径との間の中間直径を形成する。このように、異なるエアチャンバ内に圧力を加えることにより、ピストンが異なる距離を移動することができ、可変径部材43を異なる直径に形成することができる。
【0045】
<方式2>
駆動部材411はエアシリンダであり、出力部材412はピストンであり、駆動アセンブリ41は、エアシリンダ内に可動に設置された弾性部材413をさらに備え、本方式が方式1との相違点は、本方式では大きさの異なるエアチャンバを設けず、弾性部材413によってピストンの移動を制御することにある。弾性部材413は、ピストンに当接して伝動アセンブリ42に連結されており、ピストンは、エアシリンダの端部に移動する収縮位置と膨張位置と、収縮位置と膨張位置との間の中間位置を有し、弾性部材413が自然状態にある時にピストンが中間位置に位置するようになっており、このように、可変径部材43が最小直径又は最大直径に形成される必要がある時には、エアシリンダ内ピストンの両側への押圧又はピストンの一方側への正負圧を加えることで別々に実現される。また、可変径部材43の中間直径を形成する必要がある時には、エアシリンダに圧力を加えず、ピストンが弾性部材413の作用によって移動して中間位置に保持され、すなわち、ピストンが収縮位置、中間位置、膨張位置にある時に、可変径部材43が順次大きくなる最小直径、中間直径、最大直径をそれぞれ形成し、可変径部材43が形成された直径の大きさの変更を実現している。本実施形態の図面に示す構成はこの方式を採用する。弾性部材413は、必要に応じてバネ等の弾性部材を選択することができる。
【0046】
<方式3>
駆動部材411はモータであり、出力部材412はリードスクリューとナットであり、本形態ではモータ駆動の方式を採用しているので、モータ駆動はストロークを正確に制御することができるため、リードスクリューをモータに駆動連結して、モータの駆動によって回転して、ナットがネジ山によってリードスクリューに取り付けられ、伝動アセンブリ42に連結される。このように、可変径部材43の直径を変更する必要がある時には、モータによりリードスクリューを回転させ、リードスクリューがナットを収縮位置と中間位置と膨張位置との間で軸方向に移動させることで、可変径部材43が形成された直径は順次大きくなる最小直径と中間直径と最大直径とを形成することができる。
【0047】
上記のようにして、駆動アセンブリ41は可変径部材43を所要位置へ移動するように駆動することを実現することができる。
【0048】
上記の中間位置、中間直径は、必要に応じて1つ又は複数設置され、有階段調節又は無段階的調節によって、シムプレートアセンブリ30とロックブロックアセンブリ40と中ドラムアセンブリ50との直径を、最小直径と最大直径と各中間直径との間で調節することができる。
【0049】
なお、上記実施形態における複数の意味は、少なくとも2つである。
【0050】
明らかに、上記で説明した実施形態は本発明の一部の実施形態に過ぎず、全ての実施形態ではない。本発明における実施形態に基づいて、当業者が創造的な労働をしない前提で得られる全ての他の実施形態は、いずれも本発明の保護範囲に属するものとする。
【0051】
以上の説明は、本発明の好適な実施形態に過ぎず、本発明を制限するためのものではなく、当業者にとって、本発明は様々な変更や変更が可能である。本発明の精神及び原則内でなされたいかなる修正、同等置換、改良等は、いずれも本発明の保護範囲内に含まれるべきである。
【符号の説明】
【0052】
10 主軸
20 ターンアップロッドアセンブリ
21 ローラ
30 シムプレートアセンブリ
31 膨張駆動部材
32 シムプレートブロック
33 進退駆動部材
40 ロックブロックアセンブリ
41 駆動アセンブリ
411 駆動部材
412 出力部材
413 弾性部材
42 伝動アセンブリ
43 可変径部材
50 中ドラムアセンブリ
【国際調査報告】