(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-01-25
(54)【発明の名称】歯科用施術補助器具
(51)【国際特許分類】
A61C 17/10 20060101AFI20240118BHJP
A61C 17/02 20060101ALI20240118BHJP
A61C 17/06 20060101ALI20240118BHJP
A61C 17/08 20060101ALI20240118BHJP
A61C 19/00 20060101ALI20240118BHJP
A61C 5/90 20170101ALI20240118BHJP
【FI】
A61C17/10
A61C17/02 Z
A61C17/06 Z
A61C17/08
A61C19/00
A61C5/90
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023540872
(86)(22)【出願日】2021-12-28
(85)【翻訳文提出日】2023-08-15
(86)【国際出願番号】 KR2021019991
(87)【国際公開番号】W WO2022145941
(87)【国際公開日】2022-07-07
(31)【優先権主張番号】10-2020-0188676
(32)【優先日】2020-12-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523251415
【氏名又は名称】ネオデックス コーポレーション
【氏名又は名称原語表記】NEODEX CORP.
【住所又は居所原語表記】2F C2-3ho, 112, Dogok-ro, Gangnam-gu, Seoul, 06258, Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】110002871
【氏名又は名称】弁理士法人坂本国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】ユン、ソン ジュン
【テーマコード(参考)】
4C052
【Fターム(参考)】
4C052AA01
4C052AA06
4C052AA20
(57)【要約】
【課題】歯科施術過程で施術者を補助できながらも患者の不快感を減少させることができる歯科用施術補助器具を提供する。
【解決手段】歯科用施術補助器具は、口腔内に挿入される内部フレームおよび前記内部フレームに結合されて口腔の周辺組織を牽引する牽引部材を含む歯科用施術補助器具において、前記内部フレームおよび前記牽引部材のうち少なくとも一つに備えられてサクションを固定するホルダを含み、前記サクションの一側が口腔内の予め定められた部位に定位置するように構成される。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
口腔内に挿入される内部フレームおよび前記内部フレームに結合されて口腔の周辺組織を牽引する牽引部材を含む歯科用施術補助器具において、
前記内部フレームおよび前記牽引部材のうち少なくとも一つに備えられてサクションを固定するホルダを含み、
前記サクションの一側が口腔内の予め定められた部位に定位置するようにすることを特徴とする、歯科用施術補助器具。
【請求項2】
前記ホルダは、前記内部フレームまたは前記牽引部材上で移動または着脱可能に備えられることを特徴とする、請求項1に記載の歯科用施術補助器具。
【請求項3】
前記サクションはサクションチップおよびサクションチューブを含み、前記サクションチューブは曲げ弾性係数(Flexural modulus)が0.3~2.8Gpa範囲内にあることを特徴とする、請求項1に記載の歯科用施術補助器具。
【請求項4】
前記内部フレームおよび前記牽引部材は上下が対称となり左右が対称となる形状からなることを特徴とする、請求項1に記載の歯科用施術補助器具。
【請求項5】
口腔前庭部から頬側粘膜部間に前記サクションの端部が位置するように前記ホルダが前記サクションを固定することを特徴とする、請求項1に記載の歯科用施術補助器具。
【請求項6】
口腔内に挿入される内部フレームおよび前記内部フレームに結合されて口腔の周辺組織を牽引する牽引部材を含む歯科用施術補助器具において、
前記内部フレームおよび前記牽引部材のうち少なくとも一つに備えられてサクションを固定するホルダを含み、
患者の口腔が広げられた状態を維持できるようにしつつ、前記サクションの一側が口腔内の予め定められた部位に定位置するようにするものの、前記内部フレームは口腔内で小帯(frenum)周辺に接触する第1区域、頬側粘膜部周辺に接触する第2区域、前記第1区域と前記第2区域の間に該当し口腔前庭部周辺に接触する第3区域からなり、
口腔の中央方向に引き込まれる形状からなる凹入部が前記第1区域に備えられて、前記内部フレームが口腔内に挿入される時に前記小帯が前記凹入部(dimple suppression)に近接されることを特徴とする、歯科用施術補助器具。
【請求項7】
前記第1区域の最高点から前記第2区域の最低点の間に予め定められた高さの差が存在することを特徴とする、請求項6に記載の歯科用施術補助器具。
【請求項8】
前記第2区域は側方向に長く引き出され、前記第3区域は前記第1区域から前記第2区域に行くほど傾きの絶対値が減少する曲線の形状からなることを特徴とする、請求項6に記載の歯科用施術補助器具。
【請求項9】
口腔内に挿入される内部フレームおよび前記内部フレームに結合されて口腔の周辺組織を牽引する牽引部材を含む歯科用施術補助器具において、
前記内部フレームおよび前記牽引部材のうち少なくとも一つに備えられてサクションを固定するホルダを含み、
前記サクションの一側が口腔内の予め定められた部位に定位置するようにするものの、前記牽引部材は、
口腔外側に装着可能に形成される外部フレーム;および
弾性を有するフィルムの形状で形成されて、一側は前記内部フレームに結合され他側は前記外部フレームに結合される蓋部材
を含んで患者の口腔が広げられた状態を維持できるようにしながらも、上の歯と下の歯の間の間隔が広げられる開口過程および上の歯と下の歯の間の間隔が狭まる閉口過程が遂行されるようにすることを特徴とする、歯科用施術補助器具。
【請求項10】
前記ホルダは前記内部フレームまたは前記牽引部材上で移動可能に備えられて、口腔内の解剖学的形態および施術状況に対応する第1位置に前記サクションが位置するようにするものの、前記第1位置は前記サクションによって施術が妨害されないようにしながらもサクション作業が遂行され得る位置を意味することを特徴とする、請求項9に記載の歯科用施術補助器具。
【請求項11】
前記サクションはサクションチップおよびサクションチューブを含み、
前記ホルダに前記サクションチューブを固定するのに必要な力より前記ホルダから前記サクションチューブを分離するのに必要な力がさらに大きいことを特徴とする、請求項9に記載の歯科用施術補助器具。
【請求項12】
前記ホルダは前記内部フレームに備えられ、前記外部フレームには外部ホルダが備えられ、前記ホルダおよび前記外部ホルダに前記サクションチューブが固定されることを特徴とする、請求項9に記載の歯科用施術補助器具。
【請求項13】
前記内部フレームは口腔内で小帯(frenum)周辺に接触する第1区域、頬側粘膜部周辺に接触する第2区域、前記第1区域と前記第2区域の間に該当し口腔前庭部周辺に接触する第3区域からなり、
前記第1区域の最高点から前記第2区域の最低点の間には予め定められた高さの差が存在して前記内部フレームをなす閉曲線または開いた曲線が含まれる面が曲面からなることを特徴とする、請求項9に記載の歯科用施術補助器具。
【請求項14】
前記第2区域は側方向に長く引き出され、前記内部フレームは口腔内で小帯周辺に接触する部分が凹むように凹入されてピーナッツの形状からなることを特徴とする、請求項9に記載の歯科用施術補助器具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は歯科用施術補助器具に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、施術者が医療施術を遂行する過程でその施術を補助するための人手が必要である。例えば、歯科施術が進行される過程で、施術者である歯医者が片手には反射鏡を把持し、他の手にはハンドピースを把持した状態で施術を遂行する間、補助者はサクション(suction)等を把持して適切な時間と場所にサクションノズルを位置させることによって施術を補助することになる。
【0003】
このような補助業務は相対的に単純反復業務に該当するものと認識され得、単純反復業務を嫌う現象が深刻化されるにつれて、人を代替できる技術に対する必要性が提起されている。
【0004】
一方、歯科施術者の視野確保などのために唇などの軟組織を牽引(retraction)する装置が使われていたが、患者に不快感を与える問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】韓国公開特許第2009-0128048号公報
【特許文献2】米国特許出願公開第2007/0148619号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の一側面は、歯科施術過程で施術者を補助できながらも患者の不快感を減少させることができる歯科用施術補助器具を提供することを目的とする。
【0007】
本発明の他の側面は、歯科施術過程で患者に着用されてサクションチップなどの施術道具の定位置を補助しながらも、患者が開口および閉口過程を遂行できるようにする歯科用施術補助器具を提供することができる。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一実施例に係る歯科用施術補助器具は、口腔内に挿入される内部フレームおよび前記内部フレームに結合されて口腔の周辺組織を牽引する牽引部材を含む歯科用施術補助器具において、前記内部フレームおよび前記牽引部材のうち少なくとも一つに備えられてサクションを固定するホルダを含み、前記サクションの一側が口腔内の予め定められた部位に定位置するようにすることができる。
【0009】
この時、前記ホルダは前記内部フレームまたは前記牽引部材上で移動または着脱可能に備えられ得る。
【0010】
また、前記サクションはサクションチップおよびサクションチューブを含み、前記サクションチューブは曲げ弾性係数(Flexural modulus)が0.3~2.8Gpa範囲内にあることが好ましい。
【0011】
また、前記内部フレームおよび前記牽引部材は上下が対称となり左右が対称となる形状からなり得る。
【0012】
また、口腔前庭部から頬側粘膜部の間に前記サクションの端部が位置するように前記ホルダが前記サクションを固定することが好ましい。
【0013】
本発明の一実施例に係る歯科用施術補助器具は、口腔内に挿入される内部フレームおよび前記内部フレームに結合されて口腔の周辺組織を牽引する牽引部材を含む歯科用施術補助器具において、前記内部フレームおよび前記牽引部材のうち少なくとも一つに備えられてサクションを固定するホルダを含み、患者の口腔が広げられた状態を維持できるようにしつつ、前記サクションの一側が口腔内の予め定められた部位に定位置するようにするものの、前記内部フレームは口腔内で小帯(frenum)周辺に接触する第1区域、頬側粘膜部周辺に接触する第2区域、前記第1区域と前記第2区域の間に該当し口腔前庭部周辺に接触する第3区域からなり、口腔の中央方向に引き込まれる形状からなる凹入部が前記第1区域に備えられて、前記内部フレームが口腔内に挿入される時に前記小帯が前記凹入部(dimple suppression)に近接されるようにすることができる。
【0014】
また、前記第1区域の最高点から前記第2区域の最低点の間に予め定められた高さの差が存在することが好ましい。
【0015】
また、前記第2区域は側方向に長く引き出され、前記第3区域は前記第1区域から前記第2区域に行くほど傾きの絶対値が減少する曲線の形状からなることが好ましい。
【0016】
本発明の一実施例に係る歯科用施術補助器具は、口腔内に挿入される内部フレームおよび前記内部フレームに結合されて口腔の周辺組織を牽引する牽引部材を含む歯科用施術補助器具において、前記内部フレームおよび前記牽引部材のうち少なくとも一つに備えられてサクションを固定するホルダを含み、前記サクションの一側が口腔内の予め定められた部位に定位置するようにするものの、前記牽引部材は、口腔外側に装着可能に形成される外部フレーム;および弾性を有するフィルムの形状で形成されて、一側は前記内部フレームに結合され他側は前記外部フレームに結合される蓋部材を含むことにより、患者の口腔が広げられた状態を維持できるようにしながらも、上の歯と下の歯の間の間隔が広げられる開口過程および上の歯と下の歯の間の間隔が狭まる閉口過程が遂行され得るようにすることを特徴とする。
【0017】
この時、前記ホルダは前記内部フレームまたは前記牽引部材上で移動可能に備えられて、口腔内の解剖学的形態および施術状況に対応する第1位置に前記サクションが位置するようにするものの、前記第1位置は前記サクションによって施術が妨害されないようにしながらもサクション作業が遂行され得る位置を意味する。
【0018】
また、前記サクションはサクションチップおよびサクションチューブを含み、前記ホルダに前記サクションチューブを固定するのに必要な力より前記ホルダから前記サクションチューブを分離するのに必要な力がさらに大きくすることが好ましい。
【0019】
また、前記ホルダは前記内部フレームに備えられ、前記外部フレームには外部ホルダが備えられ、前記ホルダおよび前記外部ホルダに前記サクションチューブが固定されることが好ましい。
【0020】
また、前記内部フレームは口腔内で小帯(frenum)周辺に接触する第1区域、頬側粘膜部周辺に接触する第2区域、前記第1区域と前記第2区域の間に該当し口腔前庭部周辺に接触する第3区域からなり、前記第1区域の最高点から前記第2区域の最低点の間には予め定められた高さの差が存在して前記内部フレームをなす閉曲線または開いた曲線が含まれる面が曲面からなることが好ましい。
【0021】
また、前記第2区域は側方向に長く引き出され、前記内部フレームは口腔内で小帯周辺に接触する部分が凹むように凹入されてピーナッツの形状からなり得る。
【発明の効果】
【0022】
本発明の一実施例によると、補助者の助けなしに施術者一人のみの診療が可能となるだけでなく、施術者の施術便宜性を向上させながらも患者の不快感を減少させることができるという有用な効果を提供することができる。
【0023】
また、多様な種類の施術を遂行するにおいて施術者の施術に妨害されない最適の位置に施術道具が固定されるようにすることができるため、施術者が操作するハンドピースや器具などの動きに対する妨害が最小化され得る。
【0024】
また、内部フレームが小帯などの口腔の内部構造に対応する人体工学的な形状を有するようにすることによって、内部フレームが口腔内部に装着され得ながらも患者の不快感を緩和させることができる。
【0025】
本開示の実施例は以下で説明する添付図面を参照して説明され、ここで類似する参照番号は類似する要素を示すが、これに限定されない。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【
図1】本発明の一実施例に係る歯科用施術補助器具を概略的に示した斜視図である。
【
図2】本発明の一実施例に係る歯科用施術補助器具の外部フレームを説明するための図面である。
【
図3】本発明の一実施例に係る歯科用施術補助器具の内部フレームを説明するための図面である。
【
図4】本発明の他の実施例に係る歯科用施術補助器具の使用例を説明するための図面である。
【
図5】本発明の他の実施例に係る歯科用施術補助器具の外部フレームを説明するための図面である。
【
図6】本発明の他の実施例に係る歯科用施術補助器具の内部フレームを説明するための図面である。
【
図7】本発明の一実施例に係る歯科用施術補助器具に適用されるホルダの変形例を説明するための図面である。
【
図8】本発明の一実施例に係る歯科用施術補助器具に適用されるホルダの変形例を説明するための図面である。
【
図9】本発明の一実施例に係る歯科用施術補助器具に適用されるホルダの変形例を説明するための図面である。
【
図10】本発明の一実施例に係る歯科用施術補助器具に適用されるホルダの変形例を説明するための図面である。
【
図11】本発明の一実施例に係る歯科用施術補助器具に適用されるホルダの変形例を説明するための図面である。
【
図12】本発明の一実施例に係る歯科用施術補助器具の内部フレームを説明するための図面である。
【
図13】本発明の一実施例に係る歯科用施術補助器具の内部フレームを説明するための図面である。
【
図14】本発明の他の実施例に係る歯科用施術補助器具を説明するための図面である。
【
図15】本発明の一実施例に係る歯科用施術補助器具を説明するための図面である。
【
図16】本発明の他の実施例に係る歯科用施術補助器具を説明するための図面である。
【
図17】本発明の他の実施例に係る歯科用施術補助器具を説明するための図面である。
【
図18】本発明の他の実施例に係る歯科用施術補助器具の使用状態を説明するための図面である。
【発明を実施のための形態】
【0027】
図1は本発明の一実施例に係る歯科用施術補助器具1000を概略的に示した斜視図であり、
図2は本発明の一実施例に係る歯科用施術補助器具1000の外部フレーム100を説明するための図面であり、
図3は本発明の一実施例に係る歯科用施術補助器具1000の内部フレーム200を説明するための図面であり、
図4は本発明の他の実施例に係る歯科用施術補助器具2000の使用例を説明するための図面であり、
図5は本発明の他の実施例に係る歯科用施術補助器具2000の外部フレーム100を説明するための図面であり、
図6は本発明の他の実施例に係る歯科用施術補助器具2000の内部フレーム200を説明するための図面であり、
図7~
図11は本発明の一実施例に係る歯科用施術補助器具1000に適用されるホルダ240の変形例を説明するための図面であり、
図12および
図13は本発明の一実施例に係る歯科用施術補助器具2000の内部フレーム200を説明するための図面であり、
図14は本発明の他の実施例に係る歯科用施術補助器具1000を説明するための図面であり、
図15は本発明の一実施例に係る歯科用施術補助器具3000を説明するための図面であり、
図16および
図17は本発明の他の実施例に係る歯科用施術補助器具4000を説明するための図面であり、
図18は本発明の他の実施例に係る歯科用施術補助器具1000の使用状態を説明するための図面である。
【0028】
本発明の一実施例に係る歯科用施術補助器具1000は、外部フレーム100、内部フレーム200、蓋部材300およびホルダ240を含むことができる。
【0029】
他の実施例において、
図14に例示された通り、内部フレーム200-1に第1~第4牽引部材410、420、430、440が結合され、ホルダ240が備えられることによって歯科用施術補助器具が具現され得る。この時、内部フレーム200-1は口腔内に位置し、第1~第4牽引部材410、420、430、440は内部フレーム200-1に連結されて唇などの軟組織を牽引する機能を遂行することができる。
【0030】
一方、蓋部材300および外部フレーム100は唇などの軟組織を牽引する機能を遂行するという点で牽引部材と指称され得る。すなわち、蓋部材300と外部フレーム100が牽引部材として内部フレーム200に結合されており、唇などを牽引することができる。また、歯科用施術補助器具1000は口腔周辺の軟組織の筋力に対抗して持ちこたえることができ、口腔内部に密着され得る。これに伴い、歯科用施術補助器具1000が口腔内の解剖学的構造に密着され得、矯正、補綴、歯周治療、外科的な術式などの多様な診療過程などで活用され得る。
【0031】
一実施例において、内部フレーム200と外部フレーム100は閉曲線形状または少なくとも一部が開放された直線または曲線の形状からなり得る。一実施例において、蓋部材300は内部フレーム200と外部フレーム100の間に連結される。
【0032】
一実施例において、内部フレーム200および外部フレーム100は軟組織を牽引できる多様な材質からなり得る。一例として、多様な金属や合成樹脂材質で内部フレーム200および外部フレーム100が具現され得る。
【0033】
一実施例において、蓋部材300は弾性を有し、フィルムの形状からなり得る。他の実施例において、蓋部材300は多様な合成樹脂または多様な金属材質からなり得る。
【0034】
一実施例において、蓋部材300の一側は内部フレーム200に結合され、蓋部材300の他側は外部フレーム100に結合される。これに伴い、底面の縁が内部フレーム200であり、上面の縁が外部フレーム100であり、側面が蓋部材300からなる中が空いている柱形状が具現され得る。そして、内部フレーム200は患者の口腔の内側に位置し、外部フレーム100は患者の唇の外部に位置するように設置され得、患者の唇などの軟組織を牽引して患部に対する施術者の視野が確保され得る。
【0035】
一実施例において、歯科用施術補助器具1000にホルダ240が備えられる。このホルダ240は内部フレーム200または外部フレーム100に備えられ得る。そして、ホルダ240にはサクションチップ510等の施術道具が固定され得る。これに伴い、本発明の一実施例に係る歯科用施術補助器具1000は患部の牽引と施術道具の固定が可能となる効果を具現することができる。
【0036】
一実施例において、ホルダ240は移動または変形が可能に備えられ得る。一実施例でホルダ240は弾性体からなり得る。一実施例において、ホルダ240は口腔内の解剖学的形態および施術状況に対応する所定の位置にサクション500が位置するようにすることができる。この時、所定の位置はサクション500によって施術が妨害されないようにしながらもサクション作業が遂行され得る位置を意味し得る。これに伴い、患者の解剖学的形態に合う位置にサクション500等を配置させることができるようになり、患者の不快感が減少し得る。また、所定の施術をする過程でサクション500が第1位置に位置するようにし、他の施術をする過程でサクション500が第2位置に位置するようにすることができる。
【0037】
一実施例において、ホルダ240は固定式で具現され得る。内部フレーム200が口腔内に定位置するとホルダ240の位置が調整され得る。この時、ホルダ240に固定される施術道具の種類や施術部位などの条件により施術道具が口腔内部で位置すべき位置が定位置に決定され得、このように決定される定位置に施術道具が位置するように支持できる位置がホルダ240の定位置と理解され得る。
【0038】
一実施例において、施術道具の定位置は口腔前庭部(歯茎の谷部分)から頬側粘膜部の間の空間に属するいずれか一つの地点に施術道具の終端が接触する状態の施術道具位置を意味し得る。
【0039】
他の実施例において、ホルダ240は位置変動が可能に具現され得る。この場合、ホルダ240は内部フレーム200、外部フレーム100、蓋部材300に沿ってスライディングされることにより位置が変動され得る。また、ホルダ240は内部フレーム200、外部フレーム100、蓋部材300上に着脱されるようにすることができる。
【0040】
一実施例において、ホルダ240の少なくとも一部は弾性材質からなることが好ましい。また、ホルダ240はピンセット形状からなるか閉曲線をなす環状からなり得る。この時、一実施例でホルダ240単独で閉曲線をなしてもよいが、他の実施例において、内部フレーム200と共に閉曲線をなしてもよい(
図6の240-1参照)。また、
図7~
図11に例示された通り、ホルダ240は多様な形状を有することができ、それぞれの形状に応じて内部フレーム200との結合関係も適切に選択され得る(
図7~
図11の240-2、240-3、240-4、240-5、240-6、240-7、240-8、240-9、240-10、240-11参照)。一実施例において、図示してはいないが、ホルダ240、240-1、240-2、240-3、240-4、240-5、240-6、240-7、240-8、240-9、240-10、240-11は外部ホルダ120とは別個で外部フレーム100に備えられて施術道具の固定に活用され得る。
【0041】
図3を参照すると、一実施例において、内部フレーム200は第1区域210、第2区域220および第3区域230を含むことができる。ここで、第1区域210は内部フレーム200が口腔内で小帯(frenum)周辺に接触する部分を意味し、第2区域220は口腔内で頬側粘膜部周辺に接触する部分を意味し得る。そして、第3区域230は第1区域210と第2区域220の間に該当し、口腔前庭部周辺に接触する部分を意味し得る。
【0042】
一実施例において、第1区域210に凹入部211が備えられ得る。この凹入部211は第1区域210の少なくとも一部が口腔の中央方向に引き込まれる形状からなり得る。これに伴い、内部フレーム200が口腔内に挿入される時に小帯が凹入部211(dimple suppression)に近接しながら第1区域210が小帯周辺に接触するようにすることができる。既存のレトラクターは小帯部位が過度に圧迫されて患者に不快感を感じさせたり、内部フレーム200が口腔内で安定的に固定されていることができず、小さな動きにも内部フレーム200が口腔外部に抜け出る問題があった。本発明では第1区域210が小帯周辺領域に対応する形状を有するようにして不快感を緩和し、内部フレーム200が口腔内部に安定的に位置するようにすることができるようにする。
【0043】
一実施例において、中央端部112から側方端部111の間には予め定められた高さの差H1が存在し得る。すなわち、外部フレーム100をなす閉曲線または開いた曲線が含まれる面が曲面となるようにすることができる。
【0044】
一実施例において、第1区域210の最高点から第2区域220の最低点の間には予め定められた高さの差H2が存在し得る。すなわち、内部フレーム200をなす閉曲線または開いた曲線が含まれる面が曲面となるようにすることができる。
【0045】
このように、内部フレーム200が立体的な形状からなることによって、内部フレーム200が口腔内に安定的に位置するようにしながらも患者の不快感を減少させることができる。
【0046】
一実施例において、第2区域220は側方向に長く引き出され、第3区域230は第1区域210から第2区域220に行くほど傾きの絶対値が減少する曲線の形状からなることが好ましい。これに伴い、患者の頬をできるだけ押し出すことによって奥歯側を施術する場合にも十分な視野と空間を確保し、ホルダ240によって固定されるサクションチップ510等の施術道具が最適の位置(水などの液体が溜まる部分)に固定されるようにすることによって、ハンドピースなどの他の施術道具の動きが妨害されないようにしながらもサクション作業などが効率的になされ得るようになる。また、頬の内側の軟組織の解剖学的形態に適合な形状からなることによって、患者の不快感を緩和させ、内部フレーム200が牽引力を安定的に発揮でき、サクションチップ510等の施術道具を安定的に固定できるようになる。
【0047】
一実施例において、内部フレーム200および外部フレーム100は口腔内の解剖学的形態によって非対称となるように形成され得る。
【0048】
他の実施例において、内部フレーム200および外部フレーム100は上下左右対称となるように形成され得る。この場合、外部ホルダ120が外部フレーム100の上側と下側のうちいずれか一側にのみ位置しても、歯科用施術補助器具1000を180度回転させて上下反転するように配置することによって外部ホルダ120が必要なところに位置することができるようになる。このように外部ホルダ120が外部フレーム100に備えられることにより施術者の施術が妨害される程度を緩和させることができる。
【0049】
一実施例において、小児患者や障害患者などの患者に応じて内部フレーム200および外部フレーム100のうち少なくとも一つの上下または左右が非対称となるように形成され得、この場合、ホルダ240の位置が追加されてもよい。
【0050】
一実施例において、口腔前庭部から頬側粘膜部の間の空間に施術道具が位置するようにホルダ240が施術道具を固定することができる。一実施例において、ホルダ240が施術道具の位置を決定するものの、口腔前庭部から頬側粘膜部の間の空間に施術道具が位置するようにホルダ240が施術道具を固定することができる。これに伴い、施術道具が施術者の施術を妨害することがないながらも患者の不快感が最小化され得る。この時、ホルダ240の構造やホルダ240と施術道具の間の結合関係によって内部フレーム200上でのホルダ240の位置または外部フレーム100上での外部ホルダ120の位置が決定され得る。
【0051】
図4を参照すると、施術道具としてサクション500が歯科用施術補助器具2000に結合されて施術に活用される状況が理解できるであろう。
【0052】
図2および
図5には外部フレーム100に外部ホルダ120が備えられる実施例が例示されているが、
図2に例示された通り、外部ホルダ120が外部フレーム本体110から水平方向に突出してもよく、
図5に例示された通り、外部ホルダ120が水平方向を基準として所定の傾きを有する方向に突出してもよい。
【0053】
図12および
図13を参照すると、内部フレーム200は口腔内の形態に適合な楕円の形態またはピーナッツの形態をなし得、これに伴い、製造効率が改善され得る。
【0054】
さらに他の実施例において、内部フレーム200は口腔内への装着が容易かつ安定した固定のために、一部分に凹凸を有する形態の閉曲線や開いた構造の閉曲線で具現され得る。一実施例において、内部フレーム200や外部フレーム100が平面または平面に近い形状からなる場合、製造効率が改善され得る。
【0055】
図15は、本発明の一実施例に係る歯科用施術補助器具3000を説明するための図面である。
【0056】
図15を参照すると、本発明の一実施例に係る歯科用施術補助器具3000は口腔周辺の軟組織などを牽引できながらも、歯科施術時に口腔内に溜まる唾や水などの液体を吸い込んで口腔内から除去する機能を遂行することができる。この時、サクション500はサクションチップ510とサクションチューブ520からなり得る。
【0057】
一実施例において、サクションチューブ520の一端にサクションチップ510が結合され、サクションチューブ520の他端にはコネクタ600が結合され得る。そして、吸入ポンプ等からなる吸入手段800とコネクタ600の間に吸入ライン700が連結され得る。これに伴い、吸入手段800で発生する吸入力が吸入ライン700、コネクタ600を経てサクションチューブ520に提供され得る。
【0058】
一実施例において、ホルダ240にサクションチューブ520を固定するのに必要な力よりもホルダ240からサクションチューブ520を分離するのに必要な力をさらに大きくすることが好ましい。また、器具の操作や軟組織の力がサクションチューブ520に提供されてもサクションチューブ520がホルダ240から分離されないようにすることが好ましい。
【0059】
一実施例において、コネクタ600には調節装置610が備えられ得る。この調節装置610はサクションチューブ520と吸入ライン700の間の開閉の有無を調節することができる。
図15に例示された通り、コネクタ600に複数のサクションチューブ520が結合され得、調節装置610はサクションチューブ520それぞれまたは全体に対する吸入力提供の有無を調節することができる。一実施例において、コネクタ600は被施術者の胸部や腹部などに位置し得、これに伴い、施術者がサクションチューブ520に対する吸入力提供の有無を簡便に調節することができる。一方、吸入手段800および吸入ライン700は既存の殆どの歯科用チェアに備えられるサクションポンプおよびサクションラインなどで具現され得、これに伴い、既存のサクションラインをコネクタ600に連結することによって本発明の一実施例に係る歯科用施術補助器具を使うことができるようになり、その結果、歯科用チェアなどを取り替えることが不要となるため、歯科用施術補助器具の導入過程での不要な費用の発生を最小化することができる。
【0060】
一実施例において、サクションチューブ520は内径が3~6mm、外径が4~7mm、厚さが0.2~1.5mmであるチューブで具現され得る。一実施例において、内部フレーム200に備えられるホルダ240に接触する部分から外部フレーム100に備えられるホルダに接触する区間までのサクションチューブ520の長さは約20~150mmとなるようにすることができる。
【0061】
<実験例1>
内径3mm、外径4mm、厚さ0.5mmであるサクションチューブ520を
図3に例示されたホルダに挿入して試料を準備し、
試料別にサクションチューブ520の曲げ弾性係数(Flexural modulus)を異ならせて準備し、
準備された試料を成人男性の口腔内に装着した後、開口-閉口を繰り返しながらサクションチューブ520がホルダから離脱するまでの開口-閉口繰り返し回数をカウンティングし、実験対象の不快感を10段階のレベルに区分して調査。
180mbar吸入力を提供した状態で5分間スケーリング施術を遂行する過程でサクションチューブ520の詰まり現象の発生回数を調査。
【0062】
【0063】
実験結果によると、曲げ弾性係数が0.3Gpa未満になると、サクションチューブ520の維持力が急減することによってサクションチューブ520の形状回復が悪く、その結果、サクションチューブ520の内部を通じての流体の流れが円滑でなくなって詰まり現象が急増することになることを確認することができる。
【0064】
また、実験結果によると、曲げ弾性係数が2.80Gpaを超過する場合、口腔内でホルダによって固定されたサクションチューブ520がホルダに安定的に固定されずにホルダから離脱する問題が発生し、被施術者の開口-閉口過程で不快感が急増する問題が発生することを確認することができる。
【0065】
以上のような実験結果を考慮すると、サクションチューブ520は曲げ弾性係数(Flexural modulus)が0.3~2.8Gpa範囲内にあるようにすることが好ましい。これに伴い、歯科用施術補助器具3000が被施術者に着用された状態で被施術者が開口-閉口動作を繰り返す過程で、被施術者の不快感が最小化され、サクションチップ510の位置の過度な変更発生危険が減少して、サクションチューブ520の離脱現象が最小化され得、サクションチューブ520の維持力、操作性、気楽さ、密着度などが適切に確保され得る。
【0066】
一実施例において、サクションチューブ520はシリコン、ポリウレタン、PVCなどの材質からなるパイプで具現され得る。また、必要に応じてチューブに金属ワイヤを補強材として入れて操作性を増加させたサクションチューブ520が具現されてもよい。
【0067】
図16および
図17に例示された通り、歯科用施術補助器具4000は外部フレーム100、内部フレーム200および蓋部材300が一体に形成されてもよい。この時、外部フレーム100は第1材質と第1厚さからなり、内部フレーム200は第2材質と第2厚さからなり、蓋部材300は第3材質と第3厚さからなり得る。また、外部フレーム100および内部フレーム200が予め作られた状態で外部フレーム100と内部フレーム200を金型に入れた状態で蓋部材300を成形する二重射出方式で歯科用施術補助器具4000が製作され得る。一実施例において、外部フレーム100にはマーカーが備えられ得る。歯科用施術補助器具4000を口腔に挿入する過程や施術を遂行する過程で歯科用施術補助器具4000の中央部を確認しなければならない状況が発生する可能性があるが、この場合、マーカーが活用され得る。一実施例において、マーカーは外部フレーム100の一部を異なる色で区分した色標識部151で具現され得る。他の実施例において、マーカーは外部フレーム100から突出するように形成された突起部152で具現され得る。
【0068】
図18を参照すると、歯科用施術補助器具4000の内部フレーム200側を患者の口腔に入れて外部フレーム100は唇の外側に位置するようにすることができる。次に、必要に応じてサクション500を位置させホルダ240を活用してサクション500を固定させることができる。この状態でも
図18の(b)および(c)に例示された通り、患者が上の歯と下の歯の間を広げる開口過程や上の歯と下の歯の間が接するようにする閉口過程が進行され得る。
【0069】
以上、本発明の代表的な実施例を詳細に説明したが、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者は前述した実施例に対して、本発明の範疇から逸脱しない限度内で多様な変形が可能であることが理解できるであろう。したがって、本発明の権利範囲は説明された実施例に限定されて定められてはならず、後述する特許請求の範囲だけでなくこの特許請求の範囲と均等なものなどによって定められるべきである。
【産業上の利用可能性】
【0070】
本発明の一実施例に係る歯科用施術補助器具は歯科の施術時に使われる消耗品に該当するため治療および医療分野に活用され得、特に、施術補助の人手不足による問題を解決するための産業に利用され得る。
【手続補正書】
【提出日】2023-08-15
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
口腔内に挿入される内部フレームおよび前記内部フレームに結合されて口腔の周辺組織を牽引する牽引部材を含む歯科用施術補助器具において、
前記内部フレームおよび前記牽引部材のうち少なくとも一つに備えられてサクションを固定するホルダを含み、
前記サクションの一側が口腔内の予め定められた部位に定位置するようにすることを特徴とする、歯科用施術補助器具。
【請求項2】
前記ホルダは、前記内部フレームまたは前記牽引部材上で移動または着脱可能に備えられることを特徴とする、請求項1に記載の歯科用施術補助器具。
【請求項3】
前記サクションはサクションチップおよびサクションチューブを含み、前記サクションチューブは曲げ弾性係数(Flexural modulus)が0.3~2.8Gpa範囲内にあることを特徴とする、請求項1に記載の歯科用施術補助器具。
【請求項4】
前記内部フレームおよび前記牽引部材は上下が対称となり左右が対称となる形状からなることを特徴とする、請求項1に記載の歯科用施術補助器具。
【請求項5】
口腔前庭部から頬側粘膜部間に前記サクションの端部が位置するように前記ホルダが前記サクションを固定することを特徴とする、請求項1に記載の歯科用施術補助器具。
【請求項6】
前記内部フレームは口腔内で小帯(frenum)周辺に接触する第1区域、頬側粘膜部周辺に接触する第2区域、前記第1区域と前記第2区域の間に該当し口腔前庭部周辺に接触する第3区域からなり、
口腔の中央方向に引き込まれる形状からなる凹入部が前記第1区域に備えられて、前記内部フレームが口腔内に挿入される時に前記小帯が前記凹入部(dimple suppression)に近接されることを特徴とする、
請求項1に記載の歯科用施術補助器具。
【請求項7】
前記第1区域の最高点から前記第2区域の最低点の間に予め定められた高さの差が存在することを特徴とする、請求項6に記載の歯科用施術補助器具。
【請求項8】
前記第2区域は側方向に長く引き出され、前記第3区域は前記第1区域から前記第2区域に行くほど傾きの絶対値が減少する曲線の形状からなることを特徴とする、請求項6に記載の歯科用施術補助器具。
【請求項9】
前記牽引部材は、
口腔外側に装着可能に形成される外部フレーム;および
弾性を有するフィルムの形状で形成されて、一側は前記内部フレームに結合され他側は前記外部フレームに結合される蓋部材
を含んで患者の口腔が広げられた状態を維持できるようにしながらも、上の歯と下の歯の間の間隔が広げられる開口過程および上の歯と下の歯の間の間隔が狭まる閉口過程が遂行されるようにすることを特徴とする、
請求項1に記載の歯科用施術補助器具。
【請求項10】
前記ホルダは前記内部フレームまたは前記牽引部材上で移動可能に備えられて、口腔内の解剖学的形態および施術状況に対応する第1位置に前記サクションが位置するようにするものの、前記第1位置は前記サクションによって施術が妨害されないようにしながらもサクション作業が遂行され得る位置を意味することを特徴とする、請求項9に記載の歯科用施術補助器具。
【請求項11】
前記サクションはサクションチップおよびサクションチューブを含み、
前記ホルダに前記サクションチューブを固定するのに必要な力より前記ホルダから前記サクションチューブを分離するのに必要な力がさらに大きいことを特徴とする、請求項9に記載の歯科用施術補助器具。
【請求項12】
前記ホルダは前記内部フレームに備えられ、前記外部フレームには外部ホルダが備えられ、前記ホルダおよび前記外部ホルダに前記サクションチューブが固定されることを特徴とする、請求項
11に記載の歯科用施術補助器具。
【請求項13】
前記内部フレームは口腔内で小帯(frenum)周辺に接触する第1区域、頬側粘膜部周辺に接触する第2区域、前記第1区域と前記第2区域の間に該当し口腔前庭部周辺に接触する第3区域からなり、
前記第1区域の最高点から前記第2区域の最低点の間には予め定められた高さの差が存在して前記内部フレームをなす閉曲線または開いた曲線が含まれる面が曲面からなることを特徴とする、請求項9に記載の歯科用施術補助器具。
【請求項14】
前記第2区域は側方向に長く引き出され、前記内部フレームは口腔内で小帯周辺に接触する部分が凹むように凹入されてピーナッツの形状からなることを特徴とする、請求項
13に記載の歯科用施術補助器具。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0013】
また、前記内部フレームは口腔内で小帯(frenum)周辺に接触する第1区域、頬側粘膜部周辺に接触する第2区域、前記第1区域と前記第2区域の間に該当し口腔前庭部周辺に接触する第3区域からなり、口腔の中央方向に引き込まれる形状からなる凹入部が前記第1区域に備えられて、前記内部フレームが口腔内に挿入される時に前記小帯が前記凹入部(dimple suppression)に近接されるようにすることができる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0016】
また、前記牽引部材は、口腔外側に装着可能に形成される外部フレーム;および弾性を有するフィルムの形状で形成されて、一側は前記内部フレームに結合され他側は前記外部フレームに結合される蓋部材を含むことにより、患者の口腔が広げられた状態を維持できるようにしながらも、上の歯と下の歯の間の間隔が広げられる開口過程および上の歯と下の歯の間の間隔が狭まる閉口過程が遂行され得るようにすることを特徴とする。
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正方法】変更
【補正の内容】
【国際調査報告】