(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-01-25
(54)【発明の名称】非地上ネットワーク用の方法、通信デバイスおよび基地局
(51)【国際特許分類】
H04W 52/02 20090101AFI20240118BHJP
H04W 84/06 20090101ALI20240118BHJP
H04B 7/155 20060101ALI20240118BHJP
【FI】
H04W52/02 110
H04W84/06
H04B7/155
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023541576
(86)(22)【出願日】2022-01-07
(85)【翻訳文提出日】2023-08-23
(86)【国際出願番号】 EP2022050231
(87)【国際公開番号】W WO2022152620
(87)【国際公開日】2022-07-21
(32)【優先日】2021-01-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】000002185
【氏名又は名称】ソニーグループ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003339
【氏名又は名称】弁理士法人南青山国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ベーレ マーチン ウォーリック
(72)【発明者】
【氏名】ウォン シン ホン
(72)【発明者】
【氏名】アツングシリ サミュエル アサンベン
【テーマコード(参考)】
5K067
5K072
【Fターム(参考)】
5K067AA43
5K067BB21
5K067CC22
5K067EE02
5K067EE07
5K067FF05
5K072AA20
5K072AA29
5K072BB02
5K072BB13
5K072BB25
5K072DD03
5K072DD04
5K072GG02
5K072GG03
5K072GG12
5K072GG13
5K072GG17
5K072HH01
5K072HH02
(57)【要約】
非地上ネットワーク「NTN」を備えたモバイル電気通信システムにおいて端末を動作させる方法が提供され、このネットワークは、基地局および端末を備え、この端末は、NTNのインフラストラクチャ機器によって提供されるエアインターフェースを介して基地局と通信するように構成されている。この方法は、基地局からダウンリンク伝送を受信するステップと、ダウンリンク送信に応答して、アップリンク送信を基地局に送信するステップと、アップリンク送信および往復時間に基づいて、端末がある期間中に省電力モードに入るか否かを判定するステップとを含む。往復時間は、端末と基地局の間を行き来する信号のための時間であり、省電力モードにおいて、端末は、エアインターフェースを介して通信するための端末の少なくとも受信機の電力消費を減らすように構成されている。
【選択図】
図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
非地上ネットワーク「NTN」を含むモバイル通信システムにおいて端末を動作させる方法であって、前記端末は、前記NTNのインフラストラクチャ機器によって提供されるエアインターフェースを介して基地局と通信するように構成されており、前記方法は、
前記基地局からのダウンリンク送信を受信するステップと、
前記ダウンリンク送信に応答して、アップリンク送信を前記基地局に送信するステップと、
前記アップリンク送信および往復時間に基づいて、前記端末がある期間中に省電力モードに入るか否かを判定するステップと
を含み、
前記往復時間は、前記端末と前記基地局の間を行き来する信号の一定期間であり、
前記省電力モードにおいて、前記端末は、前記エアインターフェースを介して通信するための前記端末の少なくとも受信機の電力消費を減らすように構成されている
方法。
【請求項2】
前記端末が省電力モードに入ると判定された場合には、前記端末は、前記期間中において前記受信機の消費電力を低減することをさらに含む
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記期間中の前記受信機の電力消費を低減する前記端末は、前記期間中のダウンリンク送信を監視しないUEを含む
請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記判定するステップは、基地局から受信されかつ前記ダウンリンク送信に関連するダウンリンク通知に基づいている
請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記ダウンリンク通知は、前記端末が低電力ノードに入ることができる通知と、前記期間の開始時間と、前記期間の終了時間と、前記期間の持続時間との1つ以上を含む
請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記ダウンリンク通知は、
前記ダウンリンク送信に関連するダウンリンク制御情報と、
前記ダウンリンク送信をスケジュールするダウンリンク制御情報と、
前記ダウンリンク送信の制御要素と、
前記ダウンリンク送信のMAC制御要素と、
のうちの1つ以上で送信される
請求項4に記載の方法。
【請求項7】
前記基地局から、第1のスリープ期間構成を識別する情報を受信するステップと、
前記第1のスリープ期間構成に基づいて前記期間を識別するステップと
をさらに含む
請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記基地局から、一連の2つ以上のスリープ期間構成、および、前記一連の2つ以上のスリープ期間構成の第1のスリープ期間構成を識別する情報を受信するステップと、
前記第1のスリープ期間構成に基づいて前記期間を識別するステップと、
をさらに備える
請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記一連の2つ以上のスリープ期間構成は、RRC信号を介して受信される
請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記第1のスリープ期間構成を識別する情報は、RRC信号または前記ダウンリンク送信に関連するダウンリンク制御情報で伝送される
請求項7に記載の方法。
【請求項11】
前記期間を決定するときに、前記端末が低電力ノードに入ることを示すアップリンク通知を基地局に送信することをさらに含む
請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記アップリンク通知は、前記期間の開始時間、前記期間の終了時間、および前記期間の持続時間のうちの1つ以上を含む
請求項11に記載の方法。
【請求項13】
選択されたスリープ期間構成に基づいて前記期間を決定することを含み、
前記アップリンク通知は、前記選択されたスリープ期間構成を識別する情報を含む
請求項11に記載の方法。
【請求項14】
前記端末と前記基地局の間を行き来する信号のための時間は、前記端末から基地局へ伝達する信号、および、前記基地局から前記端末へ戻る信号のための飛行時間と、
必要に応じて、
前記端末に応答する前に、前記端末からの着信送信を処理するための、前記基地局用の推定処理時間に対応して加算される処理遅延と、
前記基地局が着信送信を完全に受信する前に、前記端末からの前記着信送信を復号するための前記基地局用の時短に対応して減算される早期復号化時間と、
を含む
請求項1に記載の方法。
【請求項15】
前記期間が、前記往復時間または前記往復時間の半分に相当する持続時間を有する
請求項1に記載の方法。
【請求項16】
前記期間は、
前記アップリンク送信の送信が終了したときに、または、
中間期間が終了した後に、
開始され、
前記中間期間は、前記アップリンク送信の送信が終了したときに開始される
請求項1に記載の方法。
【請求項17】
前記端末が、複数の確認応答処理によって動作した場合、
前記複数の確認応答処理の各確認応答処理に対して、各確認応答処理に関連付けられたアップリンク送信の後に、前記往復時間に設定された関連タイマを開始するステップと、
前記複数の確認応答処理の各々に対して、前記関連タイマが開始され、期限切れになっていない場合、省電力モードに入るステップと、
前記省電力モードにあり、かつ、前記複数の確認応答処理の最初に関連付けられた第1のタイマが期限切れになった場合、前記省電力モードを終了するステップと
を含む
請求項1に記載の方法。
【請求項18】
前記期間の1つ以上の特性が前記基地局によって決定され、前記基地局によって前記端末に送信される
請求項1に記載の方法。
【請求項19】
前記端末が前記期間中に前記省電力モードに入るか否かを判定するステップは、前記端末がアップリンク送信のための許可を期待しているか否かを判定することと、
前記端末がアップリンク送信のための許可を期待していないと判定した場合に、前記端末がある期間中に省電力モードに入ることを決定することと
を含む
請求項1に記載の方法。
【請求項20】
前記端末がアップリンク送信のための許可を期待していると判定された場合に、前記端末がある期間中に省電力モードに入らないと決定することをさらに含む
請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記端末がアップリンク送信の許可を期待していると判定された場合、前記端末が、ある期間中に第2の省電力モードに入ることを決定することをさらに含み、
前記第2の省電力モードにおいて、前記端末は、アップリンク許可のためだけにダウンリンク制御チャネルを監視するように構成されている
請求項19に記載の方法。
【請求項22】
前記端末がアップリンク送信の許可を期待しているか否かを判定することは、
前記端末の送信用バッファ状況がゼロより大きいかを判定することと、
前記端末がバッファ状況報告「BSR」を前記基地局に送信したかを判定することと、
前記端末が前記基地局へアップリンクデータを送信したかを判定することと、
前記端末が基地局にスケジューリング要求を送信したかを判定することと
を含み、
前記BSRは、バッファされたアップリンクデータが前記端末のバッファに存在することを示し、
前記送信されるアップリンクデータは、前記基地局によって確認されていない
請求項19に記載の方法。
【請求項23】
非地上ネットワーク「NTN」を含むモバイル通信システムにおいて基地局を動作させる方法であって、前記ネットワークは、前記基地局と、前記NTNのインフラストラクチャ機器によって提供されるエアインターフェースを介して前記基地局と通信するように構成された端末とを含み、前記方法は、
前記端末にダウンリンク送信を送信するステップと、
前記ダウンリンク送信に応答して、アップリンク送信を前記端末から受信するステップと、
往復時間に基づいて、前記端末がある期間中に省電力モードに入るか否かを判定するステップと
を含み、
前記往復時間は、前記端末と前記基地局の間を行き来する信号の一定期間であり、
前記省電力モードにおいて、前記端末は、前記エアインターフェースを介して通信するための前記端末の少なくとも受信機の電力消費を減らすように構成されている
方法。
【請求項24】
前記基地局は、
前記判定するステップにおいて、前記端末に送信されたさらなるダウンリンク送信が、前記期間中に受信されたか否かを識別することと、
前記期間中に前記端末によって前記さらなるダウンリンク送信が受信されることが予想されると判定された場合には、前記基地局の通信構成機能における前記さらなるダウンリンク送信への応答の欠如を無視することと
を含む
請求項23に記載の方法。
【請求項25】
基地局および端末を備えた非地上ネットワーク「NTN」を含むモバイル通信システムにおいて用いられる前記端末であって、前記端末は、
前記NTNのインフラストラクチャ機器によって提供されるエアインターフェースを介して前記基地局と通信するように構成されており、また、
前記基地局からのダウンリンク送信を受信し、
前記ダウンリンク送信に応答して、アップリンク送信を前記基地局に送信し、かつ、
前記アップリンク送信および往復時間に基づいて、前記端末がある期間中に省電力モードに入るか否かを判定する
ように構成されており、
前記往復時間は、前記端末と前記基地局の間を行き来する信号の一定期間であり、
前記省電力モードにおいて、前記端末は、前記エアインターフェースを介して通信するための前記端末の少なくとも受信機の電力消費を減らすように構成されている
端末。
【請求項26】
基地局および端末を備えた非地上ネットワーク「NTN」を含むモバイル通信システムにおいて用いられる前記端末用回路であって、
前記端末用回路は、前記NTNのインフラストラクチャ機器によって提供されるエアインターフェースを介して、前記基地局に接続するように共に動作するように構成されたコントローラ要素およびトランシーバ要素を具備し、前記コントローラ要素および前記トランシーバ要素は、
前記基地局からのダウンリンク送信を受信し、
前記ダウンリンク送信に応答して、アップリンク送信を前記基地局に送信し、かつ、
前記アップリンク送信および往復時間に基づいて、前記端末がある期間中に省電力モードに入るか否かを判定する
ように共に動作するようにさらに構成されており、
前記往復時間は、前記端末と前記基地局の間を行き来する信号の一定期間であり、
前記省電力モードにおいて、前記端末は、前記エアインターフェースを介して通信するための前記端末の少なくとも受信機の電力消費を減らすように構成されている
端末用回路。
【請求項27】
非地上ネットワーク「NTN」を含むモバイル通信システムにおいて用いられる基地局であって、前記ネットワークは、前記基地局と、前記NTNのインフラストラクチャ機器によって提供されるエアインターフェースを介して前記基地局と通信するように構成された端末とを含み、前記基地局は、
前記端末にダウンリンク送信を送信し、
前記ダウンリンク送信に応答して、アップリンク送信を前記端末から受信し、かつ、
往復時間に基づいて、前記端末がある期間中に省電力モードに入るか否かを判定する
ように構成されており、
前記往復時間は、前記端末と前記基地局の間を行き来する信号の一定期間であり、
前記省電力モードにおいて、前記端末は、前記エアインターフェースを介して通信するための前記端末の少なくとも受信機の電力消費を減らすように構成されている
基地局。
【請求項28】
基地局および端末を備えた非地上ネットワーク「NTN」を含むモバイル通信システムにおいて用いられる基地局用回路であって、
前記基地局用回路は、前記NTNのインフラストラクチャ機器によって提供されるエアインターフェースを介して、前記端末に接続するように共に動作するように構成されたコントローラ要素およびトランシーバ要素を具備し、前記コントローラ要素および前記トランシーバ要素は、
前記端末にダウンリンク送信を送信し、
前記ダウンリンク送信に応答して、アップリンク送信を前記端末から受信し、かつ、
往復時間に基づいて、前記端末がある期間中に省電力モードに入るか否かを判定する
ように共に動作するようにさらに構成されており、
前記往復時間は、前記端末と前記基地局の間を行き来する信号の一定期間であり、
前記省電力モードにおいて、前記端末は、前記エアインターフェースを介して通信するための前記端末の少なくとも受信機の電力消費を減らすように構成されている
基地局用回路。
【請求項29】
非地上ネットワーク「NTN」において使用するためのシステムであって、基地局と、前記NTNのインフラストラクチャ機器によって提供されるエアインターフェースを介して前記基地局と通信するように構成された端末とを具備し、
前記基地局は、請求項27に記載の基地局に従って構成され、前記端末は、請求項25に記載の端末に従って構成されている
システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、欧州特許出願第21151944.2号のパリ条約優先権を主張し、その内容全体は参照により本明細書に組み込まれる。
【背景技術】
【0002】
本開示は、一般に通信デバイス、基地局、インフラストラクチャ機器、ならびに、通信デバイス、基地局およびインフラストラクチャ機器を動作させる方法に関し、特に非地上ネットワーク、NTNの非地上インフラストラクチャに関する情報を通信デバイスに提供することに関する。
【0003】
本明細書で提供される「背景技術」の説明は、本開示の背景を一般的に提示するためのものである。現在指名されている発明者の研究は、この背景技術の項に記載されている限りにおいて、出願時に先行技術として見なされない明細書の態様と同様に、本発明に対する先行技術として明示的にも暗示的にも認められない。
【0004】
3GPP(登録商標)(第3世代パートナーシッププロジェクト)定義のUMTSおよびLTE(Long Term Evolution)アーキテクチャに基づくものなどの第3世代および第4世代の移動体通信システムは、以前の世代の移動体通信システムによって提供された単純な音声およびメッセージングサービスよりも高度なサービスをサポートすることができる。
例えば、LTEシステムによって提供される改善された無線インターフェースおよび拡張されたデータレートを用いて、ユーザは、以前は固定回線データ接続を介してのみ利用可能であったモバイルビデオストリーミングおよびモバイルビデオ会議などの高データレートアプリケーションを享受することができる。
したがって、このようなネットワークを配備する要求は強く、これらのネットワークのカバレージエリア、すなわち、ネットワークへのアクセスが可能な地理的場所は、ますます急速に拡大することが予想される。
【0005】
将来の無線通信ネットワークは、現在のシステムがサポートするように最適化されるよりも、より広範囲のデータトラフィックプロファイルおよびタイプに関連する、より広範囲のデバイスとの通信を日常的かつ効率的にサポートすることが期待される。
例えば、将来の無線通信ネットワークは、複雑さが低減されたデバイス、マシンタイプ通信(MTC)デバイス、高解像度ビデオディスプレイ、仮想現実ヘッドセットなどを含むデバイスとの通信を効率的にサポートすることが期待される。
これらの異なるタイプのデバイスのうちのいくつかは、非常に多数の、例えば、「物のインターネット」をサポートするための低複雑度のデバイスに、配備されてもよく、典型的には比較的高いレイテンシ耐性を有する比較的少量のデータの伝送に関連付けられてもよい。
【0006】
この観点から、例えば、5Gまたは新しい無線(NR)システム/新しい無線アクセス技術(RAT)システム、および、既存のシステムの将来のバージョン/リリースと呼ばれてもよいものなど、将来の無線通信ネットワークが、異なるアプリケーションおよび異なる特性データトラフィックプロファイルに関連付けられた広範囲のデバイスのための接続性を効率的にサポートすることが望まれることが予想される。
同様に、そのような接続性を地理的に広い範囲で利用できるようにしたいという要望があることが予想される。
【0007】
この点に関して現在関心のある1つの例示的な分野は、いわゆる「非地上系ネットワーク」、すなわち略してNTNを含む。3GPP(登録商標)は、3GPP(登録商標)仕様のRelease 15で、空中や宇宙車両に搭載された1つ以上のアンテナを使用してカバレッジを提供する技術を開発することを提案している(非特許文献1)。その他のNTN関連の議論も、TR 38.821(非特許文献3)で提供されている。
【0008】
非地上ネットワークは、地上セルラネットワーク(すなわち、カバレージが地上ベースのアンテナによって提供されるエリア)、例えば、孤立エリアまたは遠隔エリア、航空機または船舶のような、地上セルラネットワークでカバーできないエリアでサービスを提供したり、他のエリアで強化されたサービスを提供したりする。
非地上ネットワークによって達成される可能性のある拡張されたカバレージは、マシン同士(M2M)または「モノのインターネット」(IoT)デバイス、または移動プラットフォームに乗客(例えば、航空機、船舶、高速列車、またはバスのような乗客車両)のためのサービス継続性を提供することができる。データ配信のためのマルチキャスト/ブロードキャストリソースを提供するための非地上系ネットワークの使用から、他の利点が生じ得る。
【0009】
異なるタイプのネットワークインフラストラクチャ機器の使用およびカバレージ拡張のための要件は、対処する必要がある無線通信システムにおける通信を効率的に処理するための新しい課題を生じさせる。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0010】
【非特許文献1】TR 38.811, "Study on New Radio (NR) to support non terrestrial networks (Release 15)", 3rd Generation Partnership Project, September 2020.
【非特許文献2】Holma H. and Toskala A, "LTE for UMTS OFDMA and SC-FDMA based radio access", John Wiley and Sons, 2009.
【非特許文献3】TR 38.821, "Solutions for NR to support Non-Terrestrial Networks (NTN) (Release 16)", 3rd Generation Partnership Project, December 2019.
【非特許文献4】Rl-2005496, "UL Time and Frequency Synchronisation for NR-NTN" MediaTek, Eutelsat, RANl#102e.
【発明の概要】
【0011】
本発明は、添付された独立クレームにおいて定義される。本開示は、請求の範囲内に入る例示的構成を含み(また、他の構成は、以下の請求の範囲内であってもよい)、また、必ずしも請求の範囲内に入らないが、それが本発明と本明細書に提供される教示および技術を理解するために有用である例示的構成を含み得る。
【0012】
本開示の第1の態様によれば、非地上ネットワーク「NTN」を含むモバイル通信システムにおいて端末を動作させる方法が提供され、上記ネットワークは、基地局と、上記NTNのインフラストラクチャ機器によって提供されるエアインターフェースを介して上記基地局と通信するように構成された端末とを含み、この方法は、
上記基地局からのダウンリンク送信を受信するステップと、
上記ダウンリンク送信に応答して、アップリンク送信を上記基地局に送信するステップと、
上記アップリンク送信および往復時間に基づいて、上記端末がある期間中に省電力モードに入るか否かを判定するステップと
を含み、
上記往復時間は、上記端末と上記基地局の間を行き来する信号の一定期間であり、
上記省電力モードにおいて、上記端末は、上記エアインターフェースを介して通信するための上記端末の少なくとも受信機の電力消費を減らすように構成されている。
【0013】
本開示の第2の態様によれば、非地上ネットワーク「NTN」を含むモバイル通信システムにおいて基地局を動作させる方法が提供され、上記ネットワークは、上記基地局と、上記NTNのインフラストラクチャ機器によって提供されるエアインターフェースを介して上記基地局と通信するように構成された端末とを含み、この方法は、
上記端末にダウンリンク送信を送信するステップと、
上記ダウンリンク送信に応答して、アップリンク送信を上記端末から受信するステップと、
往復時間に基づいて、上記端末がある期間中に省電力モードに入るか否かを判定するステップと
を含み、
上記往復時間は、上記端末と上記基地局の間を行き来する信号の一定期間であり、
上記省電力モードにおいて、上記端末は、上記エアインターフェースを介して通信するための上記端末の少なくとも受信機の電力消費を減らすように構成されている。
【0014】
本明細書の第3の態様によれば、基地局および端末を備えた非地上ネットワーク「NTN」を含むモバイル通信システムにおいて用いられる上記端末が提供され、この端末は、
上記NTNのインフラストラクチャ機器によって提供されるエアインターフェースを介して上記基地局と通信するように構成されており、また、
上記基地局からのダウンリンク送信を受信し、
上記ダウンリンク送信に応答して、アップリンク送信を上記基地局に送信し、かつ、
上記アップリンク送信および往復時間に基づいて、上記端末がある期間中に省電力モードに入るか否かを判定する
ように構成されており、
上記往復時間は、上記端末と上記基地局の間を行き来する信号の一定期間であり、
上記省電力モードにおいて、上記端末は、上記エアインターフェースを介して通信するための上記端末の少なくとも受信機の電力消費を減らすように構成されている。
【0015】
本開示の第4の態様によれば、基地局および端末を備えた非地上ネットワーク「NTN」を含むモバイル通信システムにおいて用いられる上記端末用回路が提供され、
この端末用回路は、上記NTNのインフラストラクチャ機器によって提供されるエアインターフェースを介して、上記基地局に接続するように共に動作するように構成されたコントローラ要素およびトランシーバ要素を具備し、上記コントローラ要素および上記トランシーバ要素は、
上記基地局からのダウンリンク送信を受信し、
上記ダウンリンク送信に応答して、アップリンク送信を上記基地局に送信し、かつ、
上記アップリンク送信および往復時間に基づいて、上記端末がある期間中に省電力モードに入るか否かを判定する
ように共に動作するようにさらに構成されており、
上記往復時間は、上記端末と上記基地局の間を行き来する信号の一定期間であり、
上記省電力モードにおいて、上記端末は、上記エアインターフェースを介して通信するための上記端末の少なくとも受信機の電力消費を減らすように構成されている。
【0016】
本発明の第5の態様によれば、非地上ネットワーク「NTN」を含むモバイル通信システムにおいて用いられる基地局が提供され、上記ネットワークは、上記基地局と、上記NTNのインフラストラクチャ機器によって提供されるエアインターフェースを介して上記基地局と通信するように構成された端末とを含み、上記基地局は、
上記端末にダウンリンク送信を送信し、
上記ダウンリンク送信に応答して、アップリンク送信を上記端末から受信し、かつ、
往復時間に基づいて、上記端末がある期間中に省電力モードに入るか否かを判定する
ように構成されており、
上記往復時間は、上記端末と上記基地局の間を行き来する信号の一定期間であり、
上記省電力モードにおいて、上記端末は、上記エアインターフェースを介して通信するための上記端末の少なくとも受信機の電力消費を減らすように構成されている。
【0017】
本開示の第6の態様によれば、基地局および端末を備えた非地上ネットワーク「NTN」を含むモバイル通信システムにおいて用いられる基地局用回路が提供され、
この基地局用回路は、上記NTNのインフラストラクチャ機器によって提供されるエアインターフェースを介して、上記端末に接続するように共に動作するように構成されたコントローラ要素およびトランシーバ要素を具備し、上記コントローラ要素および上記トランシーバ要素は、
上記端末にダウンリンク送信を送信し、
上記ダウンリンク送信に応答して、アップリンク送信を上記端末から受信し、かつ、
往復時間に基づいて、上記端末がある期間中に省電力モードに入るか否かを判定する
ように共に動作するようにさらに構成されており、
上記往復時間は、上記端末と上記基地局の間を行き来する信号の一定期間であり、
上記省電力モードにおいて、上記端末は、上記エアインターフェースを介して通信するための上記端末の少なくとも受信機の電力消費を減らすように構成されている。
【0018】
本明細書の第7の態様によれば、非地上ネットワーク「NTN」において使用するためのシステムが提供され、このシステムは、基地局と、上記NTNのインフラストラクチャ機器によって提供されるエアインターフェースを介して上記基地局と通信するように構成された端末とを具備し、
上記基地局は、第5の態様に従って構成され、上記端末は、第3の態様に従って構成されている。
【0019】
前述の一般的な説明および以下の詳細な説明の両方が、本技術の例示であるが、本技術を限定するものではないことを理解されたい。説明される実施形態はさらなる利点とともに、添付の図面と併せて以下の詳細な説明を参照することによって最もよく理解される。
【図面の簡単な説明】
【0020】
いくつかの図を通して同じ参照番号が同一または対応する部品を示すので、以下の詳細な説明を、添付の図面と併せて考察すると、本開示およびそれに付随する多くの利点が、以下の詳細な説明を参照することによってよりよく理解される。
【
図1】本開示の特定の実施形態に従って動作するように構成されたLTEタイプのワイヤレス電気通信システムのいくつかの態様を概略的に表したものである。
【
図2】本開示の特定の実施形態に従って動作するように構成された新しい無線アクセス技術(RAT)無線電気通信システムのいくつかの例示的な態様を概略的に表したものである。
【
図3】例示的な実施形態に従って構成されたインフラストラクチャ機器および通信デバイスの一例の概略ブロック図である。
【
図4】非特許文献1から再現されたものであり、曲管ペイロードを有する衛星/空中プラットフォームに基づく非地上ネットワーク(NTN)の第1の例を図示している。
【
図5】非特許文献1から再現され、gNodeBと共存する衛星/航空プラットフォームに基づくNTNの第2の例を示す。
【
図6】本開示の実施形態に従って動作するように構成されてもよいNTN部および地上ネットワーク(TN)部を備える無線通信システムの一例を概略的に示す。
【
図7】NTNの使用例における通信と消費電力プロファイルを示す。
【
図8】一例の技術による通信および電力消費プロファイルを示す。
【
図9】別の実施例の技術による通信および電力消費プロファイルを示す。
【
図10】さらなる実施例の技術による、通信および電力消費プロファイルを示す。
【
図11】追加の実施例の技術による通信および電力消費プロファイルを示す。
【
図12】さらなる実施例の技術による通信および電力消費プロファイルを示す。
【
図13】NTNを備えた移動通信システムにおける端末の操作方法の一例を示す。
【
図14】NTNを備えた移動体通信システムにおける基地局の操作方法の一例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0021】
(Long Term Evolution Advanced Radio Access Technology (4G))
図1は、一般にLTE原理に従って動作するが、他の無線アクセス技術もサポートすることができ、本明細書で説明されるような本開示の実施形態を実装するように適合させることができる、モバイル遠隔通信ネットワーク/システム100のいくつかの基本的な機能を示す概略図を提供する。
本明細書で特に記載されていない電気通信ネットワークの動作態様(例えば、異なる要素間で通信するための特定の通信プロトコルおよび物理チャネルに関して)は、例えば、関連する規格およびその関連する規格に対する既知の提案された修正および追加に従った、任意の既知の技法に従って実装され得ることが理解される。
【0022】
ネットワーク100は、コアネットワーク部102に接続された複数の基地局101を含む。各基地局は、通信デバイス104との間でデータを通信することができるカバレージエリア103(例えば、セル)を提供する。データは、基地局101から、それぞれのカバレージエリア103内の通信デバイス104に、無線ダウンリンクを介して送信される。
通信デバイス104から基地局101へは、無線アップリンクを介してデータが送信される。コアネットワーク部102は、各基地局101を介して通信デバイス104との間でデータの送受信を行うものであり、認証、モビリティ管理、課金等の機能を提供する。通信デバイスは、移動局、ユーザ機器(UE)、ユーザ端末、モバイル無線、端末デバイスなどと呼ばれることもある。
ネットワークインフラストラクチャ機器/ネットワークアクセスノードの一例である基地局は、トランシーバ局/ノードB/ eノードB(eNB)、gノードB(gNB)などと呼ばれることもある。この点で、異なる用語は、広く同等の機能性を提供する要素のための異なる世代の無線電気通信システムに、しばしば関連する。
しかしながら、本開示の例示的な実施形態は、以下で説明される5Gまたはnew radioなどの異なる世代の無線電気通信システムにおいて同等に実装されてもよく、簡潔にするために、基礎となるネットワークアーキテクチャにかかわらず、特定の用語が使用されてもよい。すなわち、特定の実施例に関連する特定の用語の使用は、これらの実施例がその特定の用語に最も関連する可能性のある特定の世代のネットワークに限定されることを示すことを意図していない。
【0023】
(新しい無線アクセス技術(5G))
図2は、本明細書で説明される本開示の実施形態による機能を提供するようにも適合され得る、以前に提案されたアプローチに基づく、New RAT無線通信ネットワーク/システム200のためのネットワークアーキテクチャを示す模式図である。
図2に示すNew RATネットワーク200は、第1の通信セル201と第2の通信セル202とを含む。各通信セル201、202は、それぞれの有線または無線リンク251、252を介してコアネットワーク構成要件210と通信する制御ノード(集中ユニット)221、222を備える。
また、各制御ノード221、222は、それぞれのセル内の複数の分散ユニット(無線アクセスノード/遠隔送受信ポイント(TRP))211、212とも通信している。この場合も、これらの通信は、それぞれの有線または無線リンクを介して行うことができる。
分散ユニット(DUs) 211、212は、ネットワークに接続された通信デバイスに無線アクセスインターフェースを提供する役割を果たす。
各分散ユニット211、212は、カバレージエリア(無線アクセスフットプリント)241、242を有し、制御ノード221、222の制御下にある分散ユニット211、212のカバレージエリア241、242の総和は、それぞれの通信セル201、202のカバレージを共に定義する
各分散ユニット211、212は、無線信号の送受信のための送信機回路(受信機回路)と、それぞれの分散ユニット211、212を制御するように構成されたプロセッサ回路(コントローラ回路)とを含む。
【0024】
広大なトップレベルの機能性の観点から、
図2に表されるNew RAT通信ネットワークのコアネットワーク部210は、
図1に表されるコアネットワーク12に対応すると広く考慮することができる。それぞれの制御ノード221、222およびそれらの関連する分散ユニット/TRP211、212は、
図1の基地局11に対応する機能性を提供すると広く考慮することができる。
ネットワークインフラストラクチャ機器/アクセスノードという用語は、これらの構成要件およびワイヤレス通信システムのより従来の基地局型の構成要件を包含するために使用されてもよい。手元のアプリケーションに応じて、それぞれの分散ユニットと通信デバイスとの間の無線インターフェース上でスケジュールされる伝送をスケジュールする義務は、制御ノード/集中ユニット、および/または、分散ユニット/TRPにあるといってもよい。
【0025】
図2には、第1の通信セル201のカバレージエリア内にある通信デバイスすなわちUE260が示されている。したがって、この通信デバイス260は、第1の通信セル201に関連する分散ユニット211のうちの1つを介して、第1の通信セル内の第1の制御ノード221と信号を交換することができる。
いくつかの場合、所与の通信デバイスの通信は、分散ユニットのうちの1つだけを介してルーティングされるが、いくつかの他の実装形態では、所与の通信デバイスに関連する通信が、例えばソフトハンドオーバの場合(シナリオ)および他の場合において、2つ以上の分散ユニットを介してルーティングされ得ることが理解される。
【0026】
図2の例では簡略化のために、2つの通信セル201、202および1つの通信デバイス260が示されているが、実際にはシステムは、より多数の通信デバイスにサービスを提供する (それぞれの制御ノードおよび複数の分散ユニットによってサポートされる) より多数の通信セルを備えることができることが理解される。
【0027】
図2は、本明細書で説明される原理によるアプローチが採用され得るNew RAT通信システム用に提案されたアーキテクチャの単なる一例を表し、本明細書で開示される機能は、異なるアーキテクチャを有する無線通信システムに関しても適用され得ることがさらに理解される。
【0028】
したがって、本明細書で説明される本開示の例示的な実施形態は、
図1および
図2に示される例示的なアーキテクチャなど、様々な異なるアーキテクチャによる無線電気通信システム/ネットワークにおいて実装され得る。したがって、任意の所定の実装における特定の無線通信アーキテクチャは、本明細書に記載する原理にとって主要な重要性がないことが理解される。
この点に関して、本開示の例示的な実施形態は一般に、ネットワークインフラストラクチャ機器/アクセスノードと通信デバイスとの間の通信状況で説明することができ、ネットワークインフラストラクチャ機器/アクセスノードおよび通信デバイスの特定の性質は、目前の実装形態のためのネットワークインフラストラクチャに依存することになる。
例えば、いくつかの場合では、ネットワークインフラストラクチャ機器/アクセスノードが、本明細書で説明される原理に従って機能を提供するように適合された、
図1に示されるようなLTEタイプ基地局11のような基地局を備えてもよく、他の例では、ネットワークインフラストラクチャ機器/アクセスノードが、本明細書で説明される原理に従って機能を提供するように適合された、
図2に示される種類の制御部/制御ノード221、222および/またはTRP 211、212を備えてもよい。
【0029】
通信デバイス270と、eNBまたはgNB 101もしくは制御ノード221とTRP 211との組合せとして考えられる例示的なネットワークインフラストラクチャ機器272とのより詳細な説明を
図3に示す。
図3に示すように、通信デバイス270は、矢印274によって概して示されるように、無線アクセスインターフェースのインフラストラクチャ機器272にアップリンクデータを送信するように示されている。
UE 270は、矢印288によって概して示されるように、無線アクセスインターフェースのリソースを介してインフラストラクチャ機器272によって送信されたダウンリンクデータを受信するように示されている。
図1および
図2と同様に、インフラストラクチャ機器272は、インフラストラクチャ機器272のコントローラ280へのインターフェース278を介して、(
図1のコアネットワーク102または
図2のコアネットワーク210に対応してもよい)コアネットワーク276に接続される。
インフラストラクチャ機器272は、さらに、
図3に示されていないように、無線間アクセスネットワークノード・インターフェースによって、他の同様のインフラストラクチャ機器に接続されてもよい。
【0030】
インフラストラクチャ機器272は、アンテナ284に接続された受信機282と、アンテナ284に接続された送信機286とを含む。これに対応して、通信デバイス270は、アンテナ294から信号を受信する受信機292と、同様にアンテナ294に接続された送信機296とに接続されたコントローラ290を含む。
【0031】
コントローラ280は、インフラストラクチャ機器272を制御するように構成され、かつ、本明細書でさらに説明するように、所望の機能を提供するための各種サブユニット/サブ回路を順に備えるプロセッサ回路(コントローラ回路)を含んでもよい。
これらのサブユニットは、個別のハードウェア要素として、または、プロセッサ回路における適切に構成された機能として実装され得る。
したがって、コントローラ280は、無線電気通信システムにおける機器のための従来のプログラミング/構成技術を用いて、本明細書に記載される所望の機能性を提供するように適切に構成/プログラミングされた回路から構成することができる。
送信機286および受信機282は、従来の構成による信号処理、無線周波数フィルタ、増幅器、および回路を含んでもよい。送信機286、受信機282およびコントローラ280は、表現を容易にするために別個の要素として
図3に概略的に示されている。
しかしながら、これらの回路素子の機能性は例えば、1つ以上の適切にプログラム可能なコンピュータ、または、1つ以上の適切に構成された特定用途向け集積回路/回路/チップ/チップセットを用いて、様々な異なる方法で提供され得ることが理解される。
インフラストラクチャ機器272は一般に、その操作機能に関連する様々な他の要素を備え得ることが理解される。
【0032】
それに対応して、通信デバイス270のコントローラ290は、送信機296および受信機292を制御するように構成され、かつ、本明細書でさらに説明されるような機能を提供するための各種サブユニット/サブ回路を順に備えるプロセッサ回路(コントローラ回路)を含んでもよい。これらのサブユニットは、個別のハードウェア要素として、またはプロセッサ回路において適切に構成された機能として実装され得る。
従って、コントローラ290は、無線電気通信システムにおける機器のための従来のプログラミング/構成技術を用いて所望の機能性を提供するように適切に構成/プログラミングされた回路を備えることができる。
同様に、送信機296および受信機292は、従来の構成による信号処理、無線周波数フィルタ、増幅器、および回路を含んでもよい。
送信機296、受信機292およびコントローラ290は、表現を容易にするために別個の要素として
図3に概略的に示されている。
しかしながら、これらの回路素子の機能性は、例えば、1つ以上の適切にプログラム可能なコンピュータ、または1つ以上の適切に構成された特定用途向け集積回路/回路/チップ(複数可)/チップセット(複数可)を使用して、様々な異なる方法で提供され得ることが理解される。
理解されるように、通信デバイス270は一般に、その操作機能に関連する様々な他の要素、例えば、電源、ユーザインターフェースなどを備えるが、これらは簡潔にするために
図3には示されていない。
【0033】
コントローラ280、290は、不揮発性メモリのようなコンピュータ可読媒体に記憶される命令を実行するように構成されてもよい。本明細書に記載する処理ステップは、例えば、コンピュータ可読媒体に記憶された命令に従って動作する、不揮発性メモリであってもよいランダム・アクセス・メモリと共にマイクロプロセッサによって実行されてもよい。
【0034】
(非地上ネットワーク(NTN))
NR-NTNの概要は非特許文献1に記載されており、同
図4および同
図5と併せて、以下の言葉の多くが背景として本明細書から再現されている。
【0035】
幅広いサービスカバレッジ機能と、物理的な攻撃や自然災害に対する宇宙・空中車両の脆弱性の低減との結果、以下のような非地上ネットワークが期待される:
・地上5Gネットワーク(隔離された/遠隔地、航空機または船舶)およびアンダーサーブエリア(例えば、地下/地方)でカバーできない未提供エリアで5Gサービスの展開を促進し、限定された地上ネットワークのパフォーマンスをコスト効率よくアップグレードする;
・ M2M/IoTデバイスまたは乗客の移動プラットフォーム(旅客機、船舶、高速列車、バスなど)上でサービスの継続性を提供することによるか、または、特に重要な通信、将来の鉄道/海上/航空通信のためにどこでもサービスの可用性を確保することにより、5Gサービスの信頼性を強化する。
・ネットワークエッジまたはユーザ端末に向けたデータ配信のための効率的なマルチキャスト/ブロードキャストリソースを提供することにより、5Gネットワークのスケーラビリティを可能にする。
【0036】
これらのメリットは、非地上ネットワークが単独で動作することか、または、統合された地上および非地上ネットワークに関係する。少なくともカバレージ、ユーザ帯域幅、システム容量、サービスの信頼性またはサービスの可用性、エネルギ消費、接続密度に影響を与える。5Gシステムにおける非地上ネットワーク要素の役割は、少なくとも輸送、公共安全、メディア・エンターテインメント、イーヘルス、エネルギ、農家、財務、自動車に対して期待される。
また、同じNTNメリットが4Gおよび/またはLTE技術に適用され、NRが本開示で時折参照されるが、本明細書に提示される教示および技術は、4Gおよび/またはLTEに等しく適用可能であることに留意されたい。
【0037】
図4は、曲管ペイロードを有する衛星/航空プラットフォームに基づくNTNアーキテクチャの第1の例を示す。曲管ペイロードは、周波数または増幅のみが変化し、すなわち、Uベンドを有する管のように動作する、衛星/航空プラットフォームによって受信されるのと同じデータが地球に送り返されることを意味する。
したがって、この例では、衛星または航空機のプラットフォームは、gNodeB (またはeNodeB)とUEの間のNR信号を、透明性のある方法で中継する。
【0038】
図5は、gNodeB (または本開示の例ではeNodeB)を備える衛星/航空プラットフォームに基づくNTNアーキテクチャの第2の例を示す。
この例では、衛星または航空プラットフォームは、UEとの間でNR信号を生成または受信するために、gNodeBの全部または一部を伝搬する。これには、衛星または航空機のプラットフォームが、gNodeBまたはeNodeB機能を組み込める十分な搭載処理機能を備えている必要がある。
【0039】
図6は、本開示の実施形態に従って動作するように構成され得る無線通信システム300の一例を概略的に示す。
この例における無線通信システム300は、LTEタイプまたは5Gタイプのアーキテクチャを広く基礎としている。この無線通知システム/ネットワーク300の動作の多くの態様は、既知であり、理解されており、簡潔にするために本明細書では詳細に説明しない。本明細書に特に記載されていない無線通信システム300の動作態様は、現在のLTE規格または提案された5G規格に従って、任意の既知の技術に従って実装されることができる。
【0040】
無線通信システム300は、無線ネットワーク部との通信接続におけるコアネットワーク部302(4Gコアネットワークまたは5Gコアネットワークであってもよい)を含む。無線ネットワーク部は、非地上ネットワーク部310に接続された地上局301を備える。非地上系ネットワーク部310は、インフラストラクチャ機器の一例であってもよい。
これに代えて、またはこれに加えて、非地上ネットワーク部分310は、衛星ロケットまたは航空機に搭載されてもよい。場合によっては、基地局(例えば、ノードB / eノードB)は、地上局301または非地上ネットワーク部310に完全に実装されてもよく、あるいは、地上局301と非地上ネットワーク部310の一方または両方に部分的に実装されてもよい。
【0041】
非地上ネットワーク部310は、無線通信リンク314によって提供される無線アクセスインターフェースを介して、セル308内に配置される通信デバイス306と通信し得る。例えば、セル308は、非地上系ネットワーク部310によって生成されるスポットビームのカバレージ領域に相当してもよい。セル308の境界は、非地上系ネットワーク部310の高度と、非地上系ネットワーク部310が無線アクセスインターフェース上で信号を送受信する非地上系ネットワーク部310の1つ以上のアンテナの構成とによって決定されてもよい。
【0042】
非地上ネットワーク部310は、地球に対する一軌道上にある衛星であってもよく、または、そのような衛星上に搭載されてもよい。例えば、衛星は、非地上ネットワーク部分310が地球表面の一定点に対して移動しないように、静止地球軌道(GEO)内にあってもよい。この地球から見て不動の軌道は、地球の赤道から約36,786km上空にあってもよい。
衛星は、代替的に、低地球軌道(LEO)にあってもよく、この場合、非地上ネットワーク部310は、比較的速く地球の軌道を完成し、したがって移動するセルカバレッジを提供してもよい。代替的に、衛星は、非静止軌道(NGSO)にあってもよく、その結果、非地上ネットワーク部310は、地球表面の一定点に対して移動する。
非地上ネットワーク部310は、航空機などの空中輸送手段であってもよく、またはそのような輸送手段に搭載されてもよい。航空機(したがって、非地上ネットワーク部310)は、地球の表面に対して静止していてもよく、または、地球の表面に対して移動していてもよい。
【0043】
図6において、地上局301は、地上ベースとして示され、無線通信リンク312によって非地上ネットワーク部310に接続される。非地上ネットワーク部310は、無線通信リンク312上で地上局301によって送信されたダウンリンクデータを表す信号を受信し、受信した信号に基づいて、通信デバイス306に無線アクセスインターフェースを提供する無線通信リンク314を介して、ダウンリンクデータを表す信号を送信する。
同様に、非地上ネットワーク部310は、無線通信リンク314を備える無線アクセスインターフェースを介して通信デバイス306によって送信されたアップリンクデータを表す信号を受信し、そのアップリンクデータを表す信号を無線通信リンク312上の地上局301に送信する。無線通信リンク312、314は、同じ周波数で動作するか、または異なる周波数で動作することができる。
【0044】
非地上ネットワーク部310が受信信号をどの程度処理するかは、非地上ネットワーク部310の処理能力に依存し得る。例えば、非地上ネットワーク部310は、無線通信リンク312上でダウンリンクデータを表す信号を受信し、それらを増幅し、(必要であれば)無線通信リンク314によって提供される無線アクセスインターフェース上での前方送信(onwards transmission)のための、適切なキャリア周波数に再変調することができる。
あるいは、非地上ネットワーク部310は、無線通信リンク312上で受信されたダウンリンクデータを表す信号を、符号化されていないダウンリンクデータに復号化し、ダウンリンクデータを再符号化し、符号化されたダウンリンクデータを、無線通信リンク314によって提供される無線アクセスインターフェース上で、適切なキャリア周波数上に変調するように構成してもよい。
【0045】
非地上系ネットワーク部310は、基地局によって従来実行される機能のいくつかを実行するように構成されてもよい。特に、レイテンシセンシティブ機能(アップリンクデータの受領を確認すること、またはRACH要求に応答することなど)は、基地局の機能の一部を部分的に実装している非地上ネットワーク部310によって実行されてもよい。
【0046】
上述のように、基地局は、非地上ネットワーク部310と同じ場所に配置されてもよく;例えば、衛星ロケットと航空機の両方に同様に搭載されてもよく、衛星ロケットまたは航空機搭載のボード上で物理的な接続(例えば、有線または光ファイバ)があってもよく、基地局と非地上ネットワーク部310の間の連結を提供する。
そのようなコロケーションされた構成では、基地局と地上局301の間の無線通信フィーダリンクは、(非地上ネットワーク部310と同じ場所にある)基地局とコアネットワーク部302の間の接続性を提供することができる。
【0047】
場合によっては、
図6に示す通信デバイス306は、中継ノードとして動作するように構成してもよい。すなわち、これは、端末デバイス304のような1つ以上の端末デバイスへの接続性を提供し得る。中継ノードとして働く場合、通信デバイス306は、端末デバイス304との間でデータの送受信を行い、非地上ネットワーク部310を介して地上局301に中継する。
中継ノードとして機能する通信デバイス306は、従って、通信デバイス306の伝送範囲内にある端末デバイスのためのコアネットワーク部302への接続性を提供し得る。
【0048】
場合によっては、非地上ネットワーク部310も無線リンク322を介して地上局320に接続される。地上局は、例えば、衛星オペレータ(コアおよび/または無線ネットワークのモバイルオペレータと同じであってもよいし、または異なるオペレータであってもよい)によって操作されてもよく、リンク322は、管理リンクおよび/または制御情報を交換するために使用されてもよい。
ある場合には、非地上ネットワーク部分310は、その現在位置および速度を特定すると、地上局320に位置および速度情報を送信することができる。位置および速度情報は、適切に(例えば、リンク312および/または314を介して)無線通信を構成するために、適宜、例えば、UE 306、地上局301、および基地局のうちの1つ以上と共有することができる。
【0049】
通信デバイス306と非地上ネットワーク部310との組合せが、エンドユーザに拡張されたサービスを提供することができる多くのシナリオが想像できることは、当業者には明らかであろう。例えば、通信デバイス306は、地上基地局によるカバレージが制限され得る地方エリアを通って移動するバスまたは列車などの乗用車に搭載され得る。
車両上の端末デバイスは、非地上ネットワーク部分310と通信する中継として作用する通信デバイス306を介してサービスを取得することができる。
【0050】
NTN配備におけるUEとeNBの間の距離は、地上セルラネットワークにおける距離よりも著しく大きい。例えば、低軌道「LEO」衛星は、UEから600kmから1200km離れていてもよい。従って、UEとeNBの間の伝播遅延は著しく大きく、特に、往復時間「RTT」が地上以外のネットワーク部に基地局が同一場所にある場合と比較して、2倍の長さになるトランスペアレントな衛星を用いたNTN配備において、そうである。
例えば、トランスペアレントなLEO衛星を使用するNTNでは、UEとeNBの間のRTT (ラウンドトリップ時間、往復時間) は8ms ~25.77msで(非特許文献3)、GEO衛星の場合、RTTは数百ms (例えば541ms) にすることができる。この大きな伝播遅延を考慮するために、アップリンク送信は大きなタイミングアドバンス(Timing Advance)を適用する必要があり、eNBはアップリンクデータのスケジューリングのためにこれを考慮する必要がある。
適用する必要があるタイミングアドバンスは、衛星のセルフットプリント内のUEの位置に依存する。セルフットプリントは大きくなる可能性があるため、セルフットプリント内のUE位置に応じて、適用する必要のあるタイミングアドバンスの変動が大きくなる可能性がある。
【0051】
さらに、NTNシステムも衛星の動きを考慮する必要がある。例えば、LEO衛星は、UEに対して7.56km/秒(27,216km/時)で走行することができ(非特許文献3)、これは、UEが補償する必要がある著しいドップラーシフトを引き起こす可能性がある。ドップラーシフト、すなわちUL伝送に対する周波数シフトに対する事前補償を考慮するために、UEは自身の地理位置と衛星の位置および速度を知る必要がある。
【0052】
UEの地理位置情報は、GNSS (Global Navigation Satellite System)から取得できる。通常、NTNをサポートできるUEは、GNSS能力(非特許文献3)を有しているか、その位置(例えば、衛星に関する絶対位置または相対位置)を判定するために任意の他のシステムを使用することができると想定される。
【0053】
したがって、非地上の配備では、特定の課題に直面する。多くの場合、NTNでは、閉ループ手順は、端末からeNBへのラウンドトリップ時間(RTT)の増加を考慮できることが望ましい。例えば、このような手順では、ネットワークまたは端末は、端末またはネットワークとの間でハンドシェイキングまたはハンドシェイキングのような手順を開始することができ、各々は、所定の時間内および通常は所定の時間窓内で、互いに応答することを期待する。
例えば、アクセス手続き(例えば、RACH手順)は、アップリンク同期が取得されると、端末によって使用されることができるような手続きである。NTNシステムの場合、端末はまず、アクセス手続きを開始する前に、周波数補正およびタイミングアドバンスのために比較的精度の低い値を使用することがある。
端末は、ランダムアクセスが開始された後に、より正確な値を使用することができ、例えば、基地局によってUEに信号送信されるより正確なタイミングアドバンスを使用する。いくつかの議論は、長いRTTに対処する方法に焦点を当ててきたが、そうでなければ標準的な手続きがより高い故障率を持つ可能性がある。しかし、NTNシステムに関連する他の課題がある。
【0054】
NB-IoT、MTCおよび/またはeMTCのようなマシンタイプ通信のためのNTNシステムを考慮するとき、デバイスが制限された送信電力ならびに/もしくはバッテリ電力および/またはバッテリ充電を有するかもしれないので、さらなる課題に直面する。非引用文献4は、3GPP IoT-NTN Work Item Documentであり、NB-IoTおよびeMTCデバイスの衛星接続に関連する特徴を定義することを目的としており、熟練した読者に関心があるかもしれない。
【0055】
GEO衛星の場合、パケットを正常に送信するには、アップリンクとダウンリンクで多くの繰り返しが必要になることがある。UEと衛星との間の高いパス損失のために、多数の繰り返しが必要とされることがある。高パス損失は信号対ノイズ比(SNR)を低減し、成功した復号化のために十分な量のエネルギでパケットが到着することを保証するために、時間的に(繰り返しを通して)長い送信が要求される。
eMTCについては、パケットを送信するために、約256回の繰り返しが必要となる可能性がある。このような伝送には256msかかると予想される。
【0056】
IoTデバイスの多くは、電力消費、特にバッテリ寿命に関してケーパビリティが制限されている。したがって、端末における電力を節約するための省電力対策は、非常に有益であり得る。
【0057】
ラウンドトリップ時間(RTT)が大きい場合、データの送信には時間がかかる。データの送信には、ダウンリンクとアップリンクの両方でパケットの交換が含まれる。データ通信に必要なエネルギは、データの送信にかかる時間(および適用可能な省電力技術)によって異なる。IoT NTNに関連する大きいRTTは、データ通信に要する時間を延ばすため、IoT NTNデバイスにおける電力消費も増加することが予想される。
【0058】
図7は、大きいRTTを備えたシステムで動作するUEを使用したNTNの使用例での通信と消費電力プロファイルを示している。
図7に示すように、デフォルトでは、UEは、RTT期間中にダウンリンクでスケジュール可能であるため、RTT期間中、ダウンリンク制御チャネル(例えば、MTC物理ダウンリンク制御チャネル「MPDCCH」)を監視しなければならない。
【0059】
本開示によれば、IoT NTN通信に特に有用な、大きいRTTがある場合に端末での電力消費を低減する教示および技術が提供されている。従って、アップリンク送信後のRTT期間中のUEの動作に対する少なくとも一部の電力消費を低減することができ、それにより端末は電力を節約することができる。
【0060】
特に、ダウンリンク送信および関連アップリンク送信(例えば、確認応答またはACK/NACK送信)の後の多くの場合において、端末は、少なくともRTTの時間が経過するまでは、基地局からのさらなるダウンリンクデータを受信しないであろうことが認識される。したがって、端末は、端末に対するRTTに基づいて決定される持続時間の間、低減電力モードに入ることが提案される。例えば、アップリンクデータ送信の後、UEは、データを受信することが予想される前の期間、スリープすることがある。
【0061】
図8は、例示の技法に従って通信および電力消費プロファイルを示し、この例示の技法を使用して、端末を基地局によってスリープさせることができる。
【0062】
例えば、データがダウンリンクにおいて基地局によって送信されるとき、明示的信号が含まれ得、これは、UEがスリープすることができるか、または、省電力モードに入ることができることを示す。基地局は、例えば、ダウンリンクデータが端末に送信されるか否かに基づいて、この命令またはシグナリングを含むか否かを決定するか、あるいは、どの程度のダウンリンクデータが端末に送信されるかに基づいて決定する。
さらに、例えば、サービス品質、待ち時間、伝送されるデータのタイプに関する要素が考慮されてもよい。本開示では、「スリープ」モードすなわち「期間」への基準は、端末が節電のために動作を低減することができる「省電力」モードすなわち期間への基準として理解される。
【0063】
スリープ期間は、ダウンリンク送信に関連するリンク送信の終了時(例えば、PUCCH)に、または、アップリンク送信に関連する時間に基づいて、一度に開始することができる。
図8の例では、スリープ時間は、アップリンク送信の終わりから始まり、端末のRTTと等しいか、それに基づく時間にわたって続く。
【0064】
端末にスリープモードを使用するように指示するダウンリンクシグナリングは、例えばダウンリンクデータを予定するDCIによって、基地局からのダウンリンク制御情報「DCI」で伝搬することができる。信号は、UEがスリープ可能であることを示すことができる(例えば、差し迫ったダウンリンクデータ送信がないため)。
【0065】
加えてまたは代替的に、ダウンリンク送信のための制御要素(例えば、PDSCH内のMAC CE)は、UEがスリープモードを使用できることを示すことができる(例えば、差し迫ったダウンリンクデータ送信がないため)。
【0066】
したがって、端末は、このモードを使用できることを基地局から通知または指示されたときに、省電力モードを使用してもよい。
【0067】
また、一部の例では、UEはスリープモードに入ることを示してもよい。
【0068】
例えば、UEは、スリープモードに入ることをアップリンク送信で示すことができる。UEは、例えば、ダウンリンクデータがスケジュールされない可能性が低いと判定した場合、または、ダウンリンクデータをそのRTTに基づいて計算または推定される期間内に受信することを期待しないと判定した場合、このような通知を送信することができる。
【0069】
一部の実装では、UEは、ダウンリンク送信に関連するPUCCH送信でスリープ状態になることを通知し、ダウンリンク送信のための確認応答情報を送信するために、端末に割り当てられたPUCCHリソースを使用して確認応答を行うことができる。PUCCH送信直後に端末がスリープしてもよい。
【0070】
このような場合、基地局は、UEがPUCCHを送信した時刻とeNodeBがPUCCHを受信した時刻(RTTの半分のオーダ)との間にUEへのダウンリンク送信をスケジュールしたことを認識した場合、eNodeBは、このようなダウンリンク送信を再スケジュールすることができる(例えば、端末がスリープモードでなくなった後の時刻に)。
この場合、基地局は、UEからの応答がない場合に変更された可能性のある制御ループのいずれかをリセットすることもできる。
【0071】
これは、基地局が、応答の欠如が送信を受信しようとした端末が送信を試みて失敗したことによるものであると想定するのではなく、端末がスリープモードにあることを認識しており、制御ループ内でこの情報を使用する可能性があるためである。基地局は、通常、端末へのダウンリンク送信を制御するために、例えば、MPDCCHに適用される繰り返しレベルのように、外部ループ機能を動作させる。
現在のシステムでは、eNodeBがUEからの応答がないことを、UEがMPDCCHを受信していないことを示すものとして扱う場合、eNodeBは通常、MPDCCHに適用される繰り返しレベルを増加させる。しかしながら、応答の欠如がMPDCCHの復号化の失敗に起因するのではなく、UEがスリープモードにあることによるものである場合、繰り返しレベルを変更することは、無線条件によって動機づけられず、あるいは正当化されないであろう。
【0072】
図9は、そのような技術に従った通信および電力消費プロファイルを示している。
この例では:
- 初期ダウンリンク制御伝送(例えば、DCIを運ぶMPDCCH)および関連するダウンリンク(データ)伝送(例えば、PDSCH)の後、UEはアップリンク制御情報(例えば、PUCCH送信における確認応答情報)を伝送する。現在の技術では、PUCCH送信は、UEがスリープ状態になる指示(およびオプションとして、確認応答またはHARQ ACK/NACK情報)を含むことが期待される。
- PUCCHで指示を送信した後、RTTの間、UEはスリープ状態になる。
- 基地局がスリープ期間中にUEへのダウンリンク送信をスケジュールした場合(
図9で「RTT」とマークされた時間)、基地局は、後の時間、例えばスリープ期間後に送信をスケジュールし直すことができる。
- スリープ期間の後、UEはダウンリンク制御チャネル(例えばMPDCCH)を再び監視できる。
図9に示すように、ダウンリンク送信がスケジュールされている場合(例えば、PDSCH)、従来の方法で進行することができる。
【0073】
上記の例では、RTTと等しいか、または、実質的に等しい時間にわたってスリープモードに移行する端末について説明しているが、場合によっては、スリープモードの時間が異なってもよい。より長い継続時間が技術的に実行可能であるという事実にもかかわらず、この例の実装は、他の実装ほど価値があるとは期待されないことが理解される。
これは、基地局がアップリンク送信を受信し、おそらくダウンリンクで応答する時間を有すると、端末が再度ダウンリンク送信を受信する可能性が高くなるためである。一方、RTTより短い時間に端末が低電力モードに入る実装は、以下で明らかなように、ある程度の利益をもたらす可能性がある。
【0074】
図10は、UEが、RTTよりも短い期間、即ち、この例におけるRTTの半分である間、スリープモードに入る、さらなる例示的な技術に従った通信および電力消費プロファイルを示す。
この例は、端末が基地局からのプロンプトを受けずにスリープモードに入るかどうかを判定する場合に特に有用である。これは、端末がスリープ状態になる前に、基地局が既に端末のダウンリンク送信を予定している可能性があるためである。例えば、T = 0とT = RTT/2の間、T = 0が端末から通知・指示が送信された時刻である場合、端末は、T = -RTT/2とT = 0の間に基地局から送信されたダウンリンク送信を受信する。
RTT/2によるスリープ期間の遅延により、端末はこのような通知を受信する場合がある。端末がさらにダウンリンク通信を失うかもしれないとしても、基地局は端末から指示を受信し、スリープモード中に端末が通信を失ったかどうかを識別することができる。
【0075】
この例では、UEはPUCCHにおいて、スリープ(
図9とその記載を参照)に移行することを指示し、eNodeBに指示が届くとスリープする。
図9の例と比較すると、UEはより短い期間スリープし、期間の開始が遅延する。UEがPUCCHで指示を送信する前に、eNodeBが、UEのためにスケジュールされた送信を持っていた場合、スケジューリングメッセージは、UEに到着するのにRTT/2時間を要し、従って、PUCCHでその通知を送信するUEのRTT/2内に到着すべきである。
従って、この技術では、UEはダウンリンク制御チャネル(例えば、MPDCCH)を監視して、UEのためのこのような中間スケジューリングをキャプチャすることができるので、基地局は改善措置を講じる必要はない。
【0076】
言い換えると、この例では、UEが通知または指示を送信した時刻の前に、UEは、基地局から送信されたダウンリンク送信を受信する可能性のある期間に、制御チャネルを監視する。
【0077】
この時点に到達し、UEがスリープモードに入ることを決定する前に送信されたダウンリンク送信が端末に到着したであろうと判定するか、または予想し、UEがダウンリンクデータをスケジュールしていなかったと仮定すると、UEはRTTの終了までスリープすることができる。
【0078】
これは、以下を示す
図10に示されている。
- 最初のダウンリンク制御送信と(データ)送信(例えば、MPDCCH/PDSCH)の後、UEはPUCCHを送信する。この例では、PUCCHには、UEがスリープ状態になることを示す通知または指示が含まれる(たとえば、HARQ ACK/NACK情報も含まれる)。
- PUCCH で指示を送信した後、UEは限られた期間MPDCCHの監視を継続する。
- 指示の送信後の時間RTT/2の後、UEはダウンリンクでスケジュールされておらず、UEは、通知を送信した端末が到着する前にeNodeBによって送信されたダウンリンク送信があることを理解する。したがって、UEは、T = RTT/2とRTTの間に到着する送信(すなわち、T = 0とT = RTT/2の間にeNodeBによって送信される)をUEが受信しないことを認識し、UEは、RTTの残部の間、スリープに移行する。
- その後、UEは指示後のRTT期間の残部の間スリープすることができる。
- RTT の終了後、UEはMPDCCHをウェイクアップしてモニタできる。
【0079】
UEがT = 0からT = RTT/2の間にさらにダウンリンク送信を受信した通知を送信する前に、基地局が端末にさらにダウンリンク送信を送信した場合、端末は、さらにダウンリンク送信の受信を完了することができる。例えば、さらにダウンリンク送信(例えば、PDCCHまたはMPDCCH)に対応するさらなるダウンリンクデータ送信(例えば、PDSCH)がRTT周期の後半に到着したとしても、端末は送信を受信するためのスリープモードではなく動作状態を維持することができる。
場合によっては、端末は、さらにダウンリンク送信を受信するとスリープモードに入ることがあり、場合によっては、一旦、関連するアップリンク送信(例えば、確認応答情報を含む)を送信すると、スリープに入ることができる(例えば、RTT/2未満の場合)が、他の場合には、このような中間ダウンリンク送信の受信は、この期間、端末のスリープモード動作をキャンセルすることがある。
【0080】
使用される場合、UEからの通知は、いくつかの場合において、以下の1つ以上を含んでもよい:
- UE がスリープモードに入る期間;
- ミリ秒単位でのスリープする時間長さ;
- スリープするサブフレームの数;
- スリープするかどうかを指示する"オン/オフ"指示;
- 端末が使用するスリープパターン。このスリープパターンまたは省電力モード・パターンは、例えば、端末がRTT持続時間全体で、RTT持続時間の半分で、RTT持続時間の前半で、一連の所定のスリープパターンのうちの1つで等でスリープするかどうかのうちの1つ以上を示す。
【0081】
同様に、使用されるとき、基地局からの通知は、いくつかの場合、以下の1つ以上を含んでもよい:
- UE がスリープモードに入る可能性がある期間;
- ミリ秒単位でのスリープする可能性がある時間長さ;
- スリープする可能性があるサブフレームの数;
- スリープする可能性があるかどうかを指示する"on/off"指示;
- 端末が使用するスリープパターン。このスリープパターンまたは省電力モード・パターンは、例えば、端末がRTT持続時間全体で、RTT持続時間の半分で、RTT持続時間の前半で、一連の所定のスリープパターンのうちの1つで等でスリープする可能性があるかどうかのうちの1つ以上を示す。
【0082】
以下のスリープパターンと指示の組み合わせが特に役立つことが期待される。
- 基地局がスリープモードに入る可能性があるという指示を送信する時、UEは「RTT」の間、スリープしてもよい(PUCCHで指示を送信するかどうかにかかわらず)。場合によっては、UEはダウンリンク指示を受信すると常にこのパターンを使用し(基地局からのダウンリンク送信は予期されないため)、ダウンリンク指示を受信しなかった場合は、同じまたは異なるパターンを使用してもよい。
- 端末がアップリンク指示を送信するとき(例えば、基地局がダウンリンクおよびアップリンク送信/ (M)PDSCHおよびPUCCHに関連するダウンリンク指示を送信しなかったとき)、端末は、アップリンク送信後の前半RTT期間の間、ダウンリンク制御チャネル(例えば、MPDCCH)を監視し、後半RTT/2の間、スリープすることができる。これは、上述したように、端末は、アップリンク指示を受信する前に、基地局がすでにスケジュールされたデータを持っていたか否かを知らないためである。したがって、この通知とスリープパターンの組み合わせは、ダウンリンク通信の欠落のリスクを低減しながら、省電力を提供することが期待される。
【0083】
場合によっては、「フルRTT」スリープパターンは、端末がダウンリンク通知を受信せずにスリープ状態になるように設定されている間に、基地局から通知されたときに、デフォルトで使用されてもよく、場合によっては例えば異なるパターンを使用して、別のパターン選択を行うことになる。例えば、これは、基地局によって示されるパターン、または、端末によって選択されるパターン(端末によって示されてもよい)を使用するか、もしくは、異なるデフォルト選択(例えば、ダウンリンク通知を受信せずにスリープに入るとき、常に「第2のRTT/2のためにスリープ」パターン)を使用してもよい。
【0084】
また、基地局からの通知は、例えば、端末がスリープに移行できるか否かを示す第1の通知(例えば、MPDCCHにおいてDCIで送信される)と、スリープモードに移行する際に端末が使用するスリープパターンを示す第2の通知との、2つの部分の一方または両方から成ることができることに留意されたい。この2つの通知は、異なる時間に関連付けることもできる。
例えば、第2の通知は第1の通知とともに送信されるか(例えば、DCI/MPDCCHにおいて)、別の信号を使用して個別に送信されてもよい(場合によってはRRC信号)。別の例では、第1の通知は、構成または構成パラメータのリスト(例えば、絶対開始時間または相対開始時間、絶対終了時間または相対終了時間、スリープ期間、スリープパターンなどの任意の組み合わせ)を示し、第2の通知は、使用する構成または構成パラメータを示す。
第2の通知で示された構成選択は、(示された選択されたスリープ構成を使用して)端末がスリープモードに入ることができる暗黙的な通知として扱うことができる。
【0085】
本開示では、簡潔さのためにスリープパターンを参照するが、スリープパターンは、上述のように、スリープ構成または一連の1つ以上のスリープ構成パラメータと交換可能に使用できることが理解される。
【0086】
基地局が端末にスリープパターンを通知する場合、端末はアップリンク通知を送信せずにデフォルトでその動作を実装してもよい。この場合、デフォルトでは、端末が実際にスリープ状態であるかどうかにかかわらず、基地局はスリープ状態であるとみなすことができる。他の場合、端末は(例えば、アップリンク通知を使用して)実際にスリープモードに入るかどうかを示すことが期待される。この使用例は、スリープパターンがRTTより長い場合に特に役立つ。
【0087】
一実施例では、基地局は、UEが適用できるスリープパターン(例えば、スリープモードンクまたはPUCCH指示の送信および/またはダウンリンクまたはDCI指示の受信に続く)を、RRCを介して信号送信する。アップリンク内のUE信号が、スリープモードに入るかどうかを示す「オン/オフ指示」を行う場合、UEと基地局の両方は、端末によってどのスリープパターンが適用されるかを知ることができる。
【0088】
一実施例では、DCIは、MPDCCHに続いてUEがスリープする可能性のあるスリープパターンおよび/または時間を示すことができ、任意選択として、UEは、DCIで示された期間、UEがスリープになったかどうかをアップリンク上に示すことができる。
【0089】
場合によっては、(DCIまたはその他の場所で送信される)スリープ期間を、UEが適用できるスリープパターンを示すために、テーブルを参照するインデックスとして送信できる(テーブルはRRC信号を介して設定されてもよい)。
【0090】
場合によっては、スリープパターンは、DRX ON期間および周期性を有するDRXパターンに関連するか、または、関連して定義され得る。例えば、NTNシステムでは、RTTはDRX ON周期性(DRXサイクルの長さ)よりも長くなることが予想されるが、DRX周期性(UEがDRX ONになっている期間すなわち持続期間)はその限りではない。従って、スリープパターンは、関連するRTTまたはRTTベースの期間内の任意のDRX ON期間に対応するように構成することができる。
例として、RTTが512ミリ秒の場合、DRX ON期間が64ミリ秒(リンクバジェットに応じて、64ミリ秒はMPDCCHの十分な継続時間となり、GEO衛星配置で信頼性のあるパフォーマンスを提供する)、DRX期間が128ミリ秒となる。この例では、RTTの間、UEはDRXの周期と周期性に応じてMPDCCHを読み出すために4回ウェイクアップする必要がある。スリープパターンは、DRX ON構成に対応し、特に、本開示に係るスリープ期間内のDRX ON期間に対応するように構成してもよい。
UEは複数のDRX構成で構成される場合があり、RTT時間中にUEによって第1のDRX構成が適用され、RTT時間外に第2のDRX構成が使用される。
【0091】
他のスリープパターンは、それらが技術的に実現可能である限り、UEがウェイクアップする必要があるか、ならびに/もしくは、スリープモードにすることができるサブフレームまたは無線フレームを示すビットマップまたはビットマップのようなパターンなど、本開示の下で考えられることが理解される。
【0092】
上述の議論では、基地局がアップリンク通知を受信することが想定されるが、場合によっては、アップリンク通知が基地局によって受信されない(例えば、正常にデコードされない)可能性があることが理解される。例えば、ノイズイベントは、PUCCHがeNodeBによって実際には受信されないことを意味する。このタイプのエラーイベントが発生した場合、eNodeB実装は、通常のように状況を処理できることが期待される。
例えば、eNodeBが期待していたPUCCHを受信しなかった場合、PUCCHが受信されなかったことを知ることになり、送信設定(例えば、変調、符号化、電力など)の調整のような軽減措置をとることができる。
【0093】
一部の実装では、UEはスリープに移行できることを通知されるが、UEはスリープに移行しないことを判定する場合がある。これとは異なり、端末がスリープモードに入ることができるダウンリンク通知は、(ある観点から)スリープする指示と見なすことができるが、端末は指示に従わないことを決定する場合がある。
【0094】
上述のように、UEがスリープすることが適切であるか否かは、UEがダウンリンクデータをスケジュールすることになるか否か、または、予定されているか否かに基づくが、端末が、スリープモードに入るか否かを決定する前に、自身の状況および送信も考慮してもよいことが理解される。例えば、UEは、基地局に送るためのアップリンクデータを有することが識別された場合、スリープしないことを決定することができる。
【0095】
一部の例では、アップリンク送信のUEバッファステータスレポートがゼロより大きい場合、UEは、それ以外の方法でスリープできた場合でも、アップリンク許可のためにDCIを監視できる。UEは、本発明の他の例に従ってスリープすることが許可されていたかもしれないが、UEがアップリンクデータを送信するようにスケジュールされることを望む場合、UEはアップリンク許可をスケジュールするDCIのためにMPDCCHを監視し続けることができる。
一例では、UEはPUCCHでMPDCCHを監視することを通知する。
【0096】
一例では、UEはアップリンク許可を送信するDCIを監視することをPUCCHで通知できる。
【0097】
一例として、UEがバッファステータスレポート(BSR)を、UEのバッファ内のアップリンクデータを示すeNodeBに送信した場合、UEは、そうでなければスリープすることができたとしても、アップリンク許可を監視する。これは、UEがアップリンク許可を期待している可能性があり、UEがこの場合、UEがアップリンク許可を含むDCIのMPDCCHを監視することを基地局が理解できるためである。
【0098】
また、UEがまだ確認応答されていないアップリンクデータを送信した場合、UEは、それ以外の方法でスリープできる場合でも、アップリンク許可を使用してDCIを監視できる。これは、アップリンク送信が正常に受信されておらず、基地局が再送信のためにアップリンクリソースをスケジュールする可能性があるためである。
【0099】
さらに、場合によっては、UEが最近スケジューリング要求SRを送信したならば、UEは、本来ならスリープすることができたであろうとしても、アップリンク許可を含むDCIのダウンリンク制御チャネルを監視することができる。これは、UEがスケジューリング要求に応答してアップリンクリソースを割り当てられる可能性があるためである。
【0100】
ある場合には、端末がスリープ状態になることが予期されると、基地局は、スリープ期間の終了を待って、UEに特定的にアドレス指定された信号(例えば、DCI)を送ることができることに留意されたい。基地局は、次いで、スリープ期間の終了後にUEに到着するようにタイミング付けされた信号を送ることができる。これにより、基地局は、他のどんなアップリンク許可であっても、送信を遅らせることができる。
【0101】
UEと基地局が同じ挙動(例えば、標準化された、および/または構成に関する信号のいずれかで)で構成されている限り、いずれかの選択肢を実装することができる。
【0102】
上述のように、(スリープするという通知の有無に関わらず)アップリンク制御送信(例えば、PUCCH)の送信後に、UEは、アップリンクデータの送信後のRTT時間の間、スリープすることができる。この例では、UEは、アップリンク送信を送信した後、そのアップリンク送信に関連するダウンリンクデータを受信できる可能性があるまで、ダウンリンク送信を監視しない。
UEがアップリンク送信に関連するダウンリンクデータを初めて受信できるのは、アップリンク送信後のRTT期間の後である。UEが低電力ノードにある間、UEはダウンリンクデータの監視を停止することができ、それによりUEの受信機の電力消費を低減する。また、光スリープまたはディープスリープ状態など、いくつかの低消費電力状態のいずれかになることもある。
【0103】
UEがスリープモードにある間、UEはまだ他の機能を使用しているか、かつ/またはGNSS位置を決定するような他の機能を実行している可能性があることに留意されたい。UEは、少なくとも受信機の電力消費を削減したので、UEは、それでも削減された電力モードまたは状態で動作しているであろう。
【0104】
一実施例では、UEは、端末で現在実行されているすべての確認応答プロセス(例えば、HARQ処理)について、RTT持続時間(例えば、RTT持続時間の直前)の前の時間内にアップリンク制御送信を送信したかどうかに応じて、スリープモードに入るかどうかを決定することができる。
【0105】
場合によっては、1つのUEで2つ以上のHARQ.処理を実行することができる。UEが2つのHARQプロセスで動作する場合、HARQプロセスの1つがダウンリンクデータ(PDSCH1)を受信し、応答PUCCH (PUCCH1)がeNBに転送されているとき、他のHARQプロセスがPUCCHを転送中でない場合、PUCCH1送信が送信された後でも、UEはウェイクを維持し、(M)PDCCHを監視できる。
このように、UEは、PUCCH1送信後に第2のHARQプロセスがダウンリンク送信にスケジュールされている場合に、(M)PDCCHを監視できる。
【0106】
一方、HARQプロセスの両方が転送中のPUCCH(PUCCH1とPUCCH2など)を持つ場合、PUCCH1とPUCCH2の後の期間とPUCCH1とPUCCH2の前の期間に、これらのHARQプロセスのダウンリンクでUEの送信がスケジュールされることは期待されない。これは、HARQプロセスが以前のデータでいっぱいになり、UEがRTT期間スリープする可能性があるためである。
【0107】
また、端末が複数の確認応答処理を持ち、確認応答処理ごとに確認応答メッセージが送信される場合、端末は節電モードに移行する。節電モードは、
- 各プロセスの最後の確認応答メッセージの後の時間から、
- 各プロセスの最後の確認応答メッセージの前の時間の後のRTT期間に対応する時間まで、
起動されてもよい。
【0108】
図11は、この例の構成に従った通信および電力消費プロファイルを示す。
図11は、UEの消費電力プロファイルと同様に、AからDの4つの位相(端末の視点から)での動作例を示している。フェーズは以下のとおりである。
- Aより前。UEはHARQバッファにデータを持たない。
- 位相A。UEはMPDCCH1と関連するPDSCH (PDSCH1)を受信する。MPDCCH1は、PDSCH1に関連するソフトビットをHARQ処理1に格納することを示す。UEは、PDSCHのデコード状況(PDSCH1がACK-edかNACK-edか)を判定する。このデコード状況は、PUCCH (PUCCH1送信)でgNBに通知される。PUCCH1の送信終了時に、UEはUEとeNBの間のラウンドトリップ時間(RTT)に設定されたタイマTRTTを開始する。
- 位相B。UEは、HARQプロセス2でデコードされるPDSCH2を割り当てるMPDCCH2を受信する。UEはデコードされたPDSCH2のACK / NACK 状況を決定し、PDSCH2に関連付けられたPUCCH2でこのACK / NACK 状況を送信する。PUCCH2の終わりに、(1)すべてのHARQプロセスに送信済みのアップリンク確認応答送信があり、(2)これらはすべて、以前(PUCCH2が送信されたときに期限切れになっていないタイマによって測定された)RTTの時間または以前の時間内に送信されたため、UEはスリープ状態に移行できる。
UEがスリープできる時間の長さは、T
RTTタイマの残り時間と等しく、スリープ時間は、端末に対する確認応答メッセージのうち、早い方の時点より後のRTT時間である時点で終了する。このスリープ時間は、
図11ではT
UE_may_sleepとして示されている。
- 位相C。前述したように、この例の実装に従って、UEは、位相C (PUCCH2が送信されてからPUCCH1からRTTタイマが送信されるまでの時間) の間にスケジュールされたデータではないことを理解または推定する。従って、UEは位相C中にスリープし、エネルギを節約する。
- 位相D。UEがウェイクアップし、MPDCCHを再度モニタできる。
図11の例では、UEは、位相Aで送信されたMPDCCH1/ PDSCH1に関連するMPDCCH3とPDSCH3を受信するが、「関連する」とは、例えば、初期送信に同じHARQプロセスを使用することや、HARQ再送信に使用されることを意味することが指摘されている。ただし、MPDCCH3/PDSCH3についても同様の教示や技術が適用されるが、MPDCCH1/PDSCH1やMPDCCH2/PDSCH2には関連しない。
【0109】
したがって、端末は、少なくとも1つの他の確認応答処理が実行されている間に確認応答処理のためのアップリンク送信を送信するたびに、RTTの値に設定されたタイマを開始することができ、すべての確認応答処理が、タイマが満了する前にアップリンク送信を送信した場合、タイマが満了するまで端末はスリープ状態になることができる。
さらに、端末は、少なくとも1つの他の確認応答処理が実行されている間に、確認応答処理の各アップリンク送信に対して、RTTの値に設定されたタイマを開始することができ、タイマの最初の期限が切れるまで、すべてのタイマがまだ実行中であり、スリープのままである場合に、端末はスリープになることができる。
【0110】
このような動作モードは、例えば、端末において予め設定されてもよく、あるいは、基地局から端末への信号、例えば、RRC信号を介して設定されてもよい。
【0111】
RTTの異なる値または概算が、UEおよび基地局によって利用可能および/または使用され得ることが理解される。
【0112】
場合によっては、 (例えば、
図11に「541ms」の値をもつ位相BおよびCにわたって示されている) RTTは、UEと基地局との間の衛星ビーム内の最小RTTである。場合によっては、RTTおよび/またはRTTの推定値が時間とともに異なってもよい。このような場合、端末は最小RTT値を使用して、スリープ期間の継続時間を過剰に見積もることを回避できる。
この最小値は、異なるRTT推定値の最小値、および/または、推定期間にわたる最小値であってもよい。
【0113】
場合によっては、RTTは、UEのGNSS判定と、eNBによってUEに送信される位置および速度(PV)情報とに基づいて計算された値にすることができる。RTT値は、eNBと、非地上機器の衛星/空中プラットフォーム要素との間の距離に、追加的に基づいてもよく、この態様のRTTは、UEに信号送信されてもよい。これに代えて、衛星/空中プラットフォーム間のRTT要素に対して最小値を仮定してもよく、この最小値は、UEによるRTTの計算の一部として使用することができる。
最小値は、衛星/空中プラットフォームと、衛星/空中プラットフォームの真下に位置するeNBとの間の距離に対応し得る。RTT計算では、eNBが地上に配置されているか、衛星/空中プラットフォームに配置されているかを考慮してもよい。
【0114】
場合によっては、RTTは、タイマT
RTTを実行するために調整されてもよい。例えば、RTTは、eNodeBでの処理およびスケジューリング遅延を考慮に入れてもよい。例えば、同図に示されている(例)同
図541msはパケットの飛行時間に基づいているが、実際のRTTは、eNodeBがPUCCHをデコードし、MPDCCHをスケジュールかつ/または符号化するために必要な時間を含んでもよい(MPDCCHで応答する場合)。
eNodeBにおいてT
eNB_RTTのデコードとスケジューリングのためにUEが想定すべき追加時間は、事前定義されている(そしてUEと基地局によって知られている)か、あるいは、両方の組合せに基づいている。現在、地上eMTCのいくつかの規格では、T
eNB_RTTの典型的な推奨値は4msに設定されている。
【0115】
場合によっては、スリープ時間の1つ以上の特性が、基地局によって計算され、基地局によって端末に送信され得る。一実施例では、UEが基地局からの応答を待つ間にスリープする時間または持続時間(例えば、
図11のT
UE_may_sleep)は、基地局からUEに信号を送ることができる。
【0116】
例えば、TUE_may_sleepのための時間値の設定は、RRCシグナリングによって構成されてもよく、RRCシグナリングは、ユニキャストであってもよく、または、システム情報(例えば、SIB送信)の中で信号を送ることができる。この例または他の例では、基地局は、例えば、スリープモードに入るかどうかを決定するときにUEによって使用されるデフォルトRTT値をブロードキャスト(例えば、SIB内)することができ、その後セルワイドベースで適用可能である。
【0117】
あるいは、または追加的に、
図11のMPDCCH1またはMPDCCH2(位相AまたはBにおいて)で運ばれるDCIによって、時刻値T
UE_may_sleepを信号送信してもよい。DCIを介して信号送信される場合、gNBは、衛星が移動するにつれてRTTの値が変化することも考慮することができ、また、gNBが取り得るスケジュール決定(例えば、セルが輻輳している場合、DCIは、より大きな値のT
UE_may_sleep(例えば、単にRTTの考慮事項に基づく値よりも大きい)を信号送信することができ、他のUEがスケジュールされている間、UEがより長い時間スリープすることを可能にする)を考慮することができる。
【0118】
場合によっては、UEがRTTのカウントを開始する時刻(例えばタイマの開始)は、第1のHARQプロセスのPUCCH送信の終了とは関係があるが、まったく同じではない。つまり、そのPUCCH送信の終了時に正確には開始されない。この実装は、eNodeBがPUCCH送信の終了前にPUCCHをデコードできる可能性があるという事実を考慮する。
例えば、PUCCHがNTNシステムで多くの繰り返しと共に送信される場合(例えば、パス損失とその結果として生じるSNRの減少を克服するのに役立つため)、ある場合には、基地局はPUCCHを早く(すなわち、完全な繰り返し回数を使用せずに)うまく復号化することができる可能性がある。
【0119】
この例は、初期の復号化時間が差し引かれるRTTに基づくタイマと等価であると見なすことができることに注意すべきである。初期の復号化時間は、送信を早めに復号化する(そして、おそらく早めに応答する)場合に、基地局によって節約されるであろう推定すなわち予想される時間に対応してもよい。この場合、タイマは、RTTと比較して短い時間(RTTは、上述のような追加の基地局処理時間の有無に関わらず、RTTである)にもかかわらず、PUCCHの終了時に開始する。
【0120】
この実施例は、以下を示す
図12に示されている。
- 位相A: ラウンドトリップタイマT
RTTは、第1のPUCCHの終端前のT
early_RTT_startで開始される。前述のように、これは第1のPUCCHの終端でタイマを開始し、T
early_RTT_startによってRTTタイマを減らすことと同じである。
- 位相B:
図11の説明を参照する。
- 位相C:
図11 に関する説明を参照する。
図11の例との主な違いは、スリープ期間が
図11の例のスリープ期間よりも早く満了することである。
【0121】
位相D: UEは、RTTの終端前の時間T
early_RTT_endにMPDCCHの監視を開始できる。ここで、RTTは第1のPUCCHの終端を基準に測定される。UEはMPDCCHを早期に監視する必要があるため(
図11の例と比較)、UEはより短い時間スリープすることができる。つまり、UEは、位相Cの終端で / これまで監視されていなかった位相Dの最初の位相で、時間T
early_RTT_end中にMPDCCHを監視する。
【0122】
上記の説明では、UEがRTT、Tearly_RTT_endの終端前にMPDCCHの監視を開始する時間は、タイマが早く開始された時間Tearly_RTT_startとは異なっていてもよい。例えば、Tearly_RTT_startよりも小さいTearly_RTT_endを適用すると、eNBでのスケジュール遅延、例えば、PUCCH受信後にMPDCCHをスケジュールするのに必要な時間を考慮することができる。他の場合には、Tearly_RTT_endはTearly_RTT_startと等しい。
場合によっては、これら2つの値が同一で、スケジューリング遅延または他の期間調整がRTT計算または推定の一部として考慮されてもよい。
【0123】
この例では、省電力はいくらか小さくなるが、削減は(全体の節約と比較して)比較的小さくすることができ、基地局からのダウンリンク送信が失われる可能性を減らすことでバランスを取ることができる(基地局で完全なリンク送信を受信する前に、基地局が早めにデコードできる場合)。
【0124】
従って、本発明の教示および技術を使用して、NTNシステム内で通信する端末に関連する電力消費をより適切に制御することができる。
【0125】
図13は、NTNを備えたモバイル通信システムにおける端末の操作方法の一例を示す。
この方法は、基地局からダウンリンク送信を受信し、ダウンリンク送信に応答して、アップリンク送信を基地局に送信する(例えば、ダウンリンク送信に関連するか、または、ダウンリンク送信に応答した確認応答メッセージ)。
【0126】
端末は、アップリンク送信とその端末の往復時間に基づいて、ある期間中に省電力モードに入るかどうかを判定する。低減電力モードでは、端末は、エアインターフェースを介して通信するために、端末の少なくとも受信機の電力消費を低減するように構成される。例えば、端末は、他の機能(例えば、送信機、GNSS受信機および/またはシステムなど)を使用して、それでもアクティブであり得るが、例えば、ダウンリンク制御チャネル(例えば、MPDCCHまたはPDCCH)を監視しないことによって、受信機の電力消費を低減するであろう。
したがって、端末は、その電力消費を、少なくともその受信機(およびオプションとしてその送信機も)に関して低減することができるであろう。
【0127】
例えば、端末が低減電力モードに入ることが決定された場合、端末は、その後、その期間中に受信機の電力消費を低減することができる。
【0128】
場合によっては、この決定は、基地局から受信され、ダウンリンク送信に関連するダウンリンク通知に基づいて行われる。例えば、ダウンリンク通知は、端末がスリープモードまたは省電力モードに入ることができ、通知(および任意に他の要因)に基づいて、端末が少なくともその受信機の電力消費を低減することを決定できることを示すことができる。1つの例では、ダウンリンク通知は、端末が低電力モードに入ることができるという通知、期間の開始時間、および期間の終了時間、および期間の継続時間のうちの1つ以上から構成される。
代替的または追加的に、ダウンリンク通知は、ダウンリンク送信に関連するダウンリンク制御情報と、ダウンリンク送信をスケジューリングするダウンリンク制御情報と、ダウンリンク送信の制御要素と、ダウンリンク送信のMAC制御要素と、の1つ以上で送信されてもよい。
【0129】
いくつかの実装では、本方法は、基地局から、第1のスリープ期間構成を識別する情報を受信するステップと、第1のスリープ期間構成に基づいて期間を識別するステップとを含む。ダウンリンク通知が受信された場合、この情報は、ダウンリンク通知の一部として、同時に、または個別に送信されてもよい。
【0130】
いくつかの例では、端末は、一連の2つ以上のスリープ期間構成を基地局から受信し、一連の2つ以上のスリープ期間構成の第1のスリープ期間構成を識別する情報を受信する。これらの一連の構成および情報は、上述したように、共にまたは別々に送信することができる。次に、端末は、第1のスリープ期間構成(および任意選択で他の要素または情報)に基づいて、期間を識別することができる。場合によっては、一連の2つ以上のスリープ期間構成を、RRC信号を介して受信できる。
【0131】
第1のスリープ期間構成を識別する情報が、一連の2つ以上のスリープ期間構成に関連付けられているか否かは、RRC信号またはダウンリンク送信に関連付けられたダウンリンク制御情報で伝送されてもよい。
【0132】
いくつかの例では、期間を決定すると、端末は、端末が低電力ノードに入ることを示すアップリンク通知を基地局に送信することができる。1つの例では、アップリンク通知は、期間の開始時間、期間の終了時間、および期間の持続時間の1つ以上で構成される。一例において、アップリンク通知は、単に端末が低電力モードに入ることを示し、基地局は、端末が所定の動作(例えば、標準化された動作)に従うであろうと想定することができる。
この方法は、選択されたスリープ期間構成に基づいて期間を決定することをさらに含むことができ、アップリンク通知は、選択されたスリープ期間構成を識別する情報を含む。
【0133】
上述したように、信号が端末と基地局の間を行き来する時間は、信号が端末から基地局へ、そして基地局から端末へ戻るように移動するための飛行時間を含むことができる。場合によっては、(1)基地局が端末に応答する前に端末からの着信送信を処理するための推定処理時間に対応してRTTに付加される処理遅延と、(2)基地局が端末からの着信送信を完全に受信する前に、端末からの着信送信を復号するための時間を短縮するためにRTTから差し引く初期復号時間のいずれかまたは両方を考慮することができる。
調整されたRTTを使用することによって、システムは、電源を節約する目的のために、適宜RTT値のより正確な推定を使用することができる。従って、本明細書で提供される教示は、純粋に信号またはパケット移動時間に基づいて、または本段落および上述の説明のように調整されたRTTに基づいて、RTTに等しく適用することができる。
【0134】
ある場合には、期間は往復時間に相当する期間または往復時間の半分に相当する期間を有する(この場合、RTTは、上記段落で論じた調整を含んでもよい)。
【0135】
この期間は、アップリンク送信の送信が終了したとき、または、中間期間が経過した後に開始されてもよく、中間期間は、アップリンク送信の送信が終了したときに開始される。中間期間には、例えば、往復時間の半分の継続時間を設定できる。
【0136】
端末が複数の確認処理で動作する場合、端末は複数の確認処理の各確認処理に対して、各確認処理に対応するアップリンク送信を送信した後、RTTに対応するタイマセットを起動することができる。複数の確認応答処理のすべてに対して、関連するタイマが開始され、期限切れになっていない場合、端末は省電力モードに入ることができる。すべての確認応答処理が実行中でまだ期限切れになっていない関連タイマを持つとき、端末は期間を開始し、スリープモードに入ることができる。
この例に関連する別の態様として、端末が低電力モードにある場合、端末は、複数の確認応答処理のうちの最初の1つに関連する最初のタイマが満了したときに、低電力モードを終了することができる。
【0137】
図14は、NTNを備えたモバイル通信システムにおける基地局の操作方法の一例を示す。
この方法では、基地局は、端末(例えば、PDSCH、オプションとしてPDSCHおよび(M)PDCCH)にダウンリンク伝送を送信することができる。基地局は、ダウンリンク送信に応答して、端末からのリンク送信を受信し、端末と基地局の往復時間に基づいて、端末が一定期間内に省電力モードに入ったかを判定し、端末は、エアインターフェースを介して通信するための端末の少なくとも受信機の電力消費を低減するように構成されたものである。
【0138】
端末に関しては、基地局は、端末に送信されたダウンリンク通知および/または端末から受信されたアップリンク送信に基づいて、もしくは、端末および/または基地局の予め設定された(例えば標準化された)動作に基づいて、この判定を行うことができる。
【0139】
端末に関して上述した教示および技術は、基地局に関して同様に適用される。
【0140】
一例において、基地局は、判定を行った際に、当該期間中に端末に送信されたさらなる下りリンク送信が受信されたか否かを識別することができる。この期間中にさらにダウンリンク送信を受信することが予想されたと判定された場合、基地局は、基地局の通信構成機能において、さらなるダウンリンク送信に対する応答の欠如を無視することができる。
例えば、基地局がその制御ループの1つ以上を動作しているとき、応答の欠如は無視されてもよい。このような通信構成機能は、例えば、繰り返しレベル、送信電力レベル、変調方式、符号化方式などに影響を与える。これは、これ以上の送信を受信したときに端末が失敗したからではなく、受信したはずのときに端末がスリープモードになっているからである。したがって、端末からの応答がないことから、有用な情報は得られない。
【0141】
本開示は、現行のシステムおよび用語のコンテキストにおいて提供されているが、これらの特定の例に限定されないことが理解される。例えば、PDSCHへのあらゆる参照は、ダウンリンク送信への参照として理解され得る。PUCCHまたはPUSCHへの参照はアップリンク送信と解釈され、PUCCHはダウンリンク送信の確認応答フィードバックの送信と見なされることがよくある。
【0142】
同様に、GNSSへの参照は測位システムへの参照と解釈され、GNSS情報は配置すなわち位置情報と解釈される。DCIは、例えば、ダウンリンクおよび/またはアップリンク許可を含み、ときには、対応するスケジュールされたダウンリンクおよび/またはアップリンク送信のための構成情報を含み、ダウンリンク制御情報として理解され得る。
【0143】
さらに、本明細書で説明した方法ステップは、任意の適切な順序で実行することができる。例えば、ステップは、可能であれば適切であれば、上述の例で用いられている順序とは異なる順序で、または、リスト化ステップの他のどこかで(例えば、クレームにおいて)用いられている指示的順序とは異なる順序で実行することができる。したがって、場合によっては、いくつかのステップを異なる順序で、または同時に、もしくは同じ順序で実行することができる。
本明細書に記載するいずれかの方法のいずれかのステップを運ぶための順序が技術的に実現可能である限り、本開示に明示的に包含される。
【0144】
本明細書で使用されるように、構成要件への情報またはメッセージの送信は、構成要件への1つ以上のメッセージの送信を含み、情報の残りの部分とは別に情報の一部の送信を含んでもよい。関係する「メッセージ」の数もまた、考慮されるレイヤまたは精度によって異なってもよい。例えば、メッセージを送信することは、LTEまたはNR環境において、下位層のいくつかの信号が上位層の単一のメッセージに対応するような、いくつかのリソース要素を使用することを含む可能性がある。
また、1つのノードから別のノードへの送信は、送信されるユーザデータ、システム情報、制御信号、および他の任意のタイプの情報のいずれか1つ以上の送信に関連してもよい。また、一部の情報は、明示的なインジケータを使用するのではなく、暗黙的に通知または指示されてもよいことも理解される。
【0145】
また、装置またはシステムに関して態様が開示される場合は常に、対応する方法および対応するコンピュータプログラムについての教示も開示される。同様に、方法に関して態様が開示されるときはいつでも、本教示は、対応するコンピュータプログラムだけでなく、任意の適切な対応する装置またはシステムについても開示される。さらに、どの1つ以上の構成要件が機能またはステップを実行するように構成されているかが明確に規定されていない方法またはシステムに関する任意の教示に対して、機能を実行することができる任意の適切な1つ以上の構成要件が、この機能またはステップを実行するように構成することができることもここに明示的に開示されている。
例えば、技術的に実現可能であり、明示的に除外されていない限り、適切であれば、移動ノードまたはネットワークノードの任意の1つ以上を適宜に構成してもよい。
【0146】
「より大きい」または「より小さい」または同等の表現が本明細書で使用される場合はいつでも、それらは、1つの代替が明示的に除外されない限り、それらが代替の「および等しい」ならびに「および等しくない」の両方を開示することが意図される。
【0147】
本開示は、ネットワークのようなLTEネットワークにおける実装に焦点を当てたいくつかの点を有しているが、現在のところ、主要なユースケースを提供することが期待されているが、同じ教示と原理は、他の無線通信システムにも適用可能であることが理解される。従って、本明細書で使用される用語が一般にLTE (または5G)規格の用語と同一または類似していても、教示はLTE (または5G)の現行バージョンに限定されず、5G / LTEに基づいていない適切な取り決め、例えば3GPP(登録商標)標準化グループまたは他のグループによって定義されるLTE、5G、または他の規格の将来のバージョンに準拠する可能性のある取り決めに等しく適用することができる。
従って、3GPP(登録商標)、LTEおよび/または5G / NR用語を用いて本明細書で提供される教示は、対応する機能を参照して他のシステムに等しく適用することができる。
【0148】
本明細書に記載する原理は、特定の種類の通信デバイスに適用可能であるだけでなく、任意の種類の通信デバイスに関してより一般的に適用可能であることが理解される。例えば、技術はNTNシステムに特に有用であることが期待されるが、これらの当業者課題に直面し、同様の方法で利益が期待される他のシステムにも適用できることを理解するであろう。
【0149】
「所定の」要素が言及されている場合、これは、例えば、設定可能な要素を含むことができ、この構成は、ユーザまたは管理者による手動設定の任意の組み合わせ、あるいは、例えば、ネットワークまたはサービスプロバイダ(例えば、デバイス製造者、OSプロバイダなど)からの送信された通信によって行うことができることが認識される。
【0150】
本明細書で議論した技術は、本開示に係る方法を実行するために、コンピュータによって実行することができるコンピュータ可読媒体上に記憶された、例えばコンピュータ可読命令を含む、コンピュータプログラム製品を使用して実現することができる。このようなコンピュータ可読媒体は、その上に記憶された実行可能プログラムを有する非一時的なコンピュータ可読の記憶媒体であってもよく、プログラムは、方法を実行するようにマイクロプロセッサに指示する。
さらに、または代替的に、本明細書で説明する技術は、少なくとも部分的には、命令またはデータ構造の構成でコードを運ぶか通信し、コンピュータによってアクセス、読み取り、かつ/または実行することができるコンピュータ可読通信媒体によって実現することができる。
【0151】
換言すれば、命令を含む任意の適切なコンピュータ可読媒体を使用することができ、例えば通信媒体のような中継媒体、または記憶媒体のような非中継媒体であることができる。したがって、コンピュータプログラム製品は、非一時的なコンピュータプログラム製品であってもよい。
【0152】
本発明のさらなる特定の好ましい態様は、添付の独立請求項および従属請求項に記載されている。従属請求項の特徴は、それらの請求項に明示的に記載されたもの以外の組み合わせで独立請求項の特徴と組み合わされてもよいことが理解される。
【0153】
したがって、前述の議論は、単に本発明の例示的な実施形態を開示し、説明しているに過ぎない。当業者には理解されるように、本発明は、その精神または本質的な特徴から逸脱することなく、他の特定の形態で実施することができる。したがって、本発明の開示は、例示であることが意図されているが、本発明の範囲、および他の特許請求の範囲を限定することは意図されていない。本開示は、本明細書の教示の、任意の容易に識別可能な変形を含み、発明の主題が公衆に専用とされないように、前述の請求項の用語の範囲を部分的に定義する。
【0154】
本開示のそれぞれの特徴は、以下の番号付けされた段落によって定義される。
1. 非地上ネットワーク「NTN」を含むモバイル通信システムにおいて端末を動作させる方法であって、前記ネットワークは、基地局と、前記NTNのインフラストラクチャ機器によって提供されるエアインターフェースを介して前記基地局と通信するように構成された端末とを含み、前記方法は、
前記基地局からのダウンリンク送信を受信するステップと、
前記ダウンリンク送信に応答して、アップリンク送信を前記基地局に送信するステップと、
前記アップリンク送信および往復時間に基づいて、前記端末がある期間中に省電力モードに入るか否かを判定するステップと
を含み、
前記往復時間は、前記端末と前記基地局の間を行き来する信号の一定期間であり、
前記省電力モードにおいて、前記端末は、前記エアインターフェースを介して通信するための前記端末の少なくとも受信機の電力消費を減らすように構成されている
方法。
2. 前記端末が省電力モードに入ると判定された場合には、前記端末は、前記期間中において前記受信機の消費電力を低減することをさらに含む
1に記載の方法。
3. 前記期間中の前記受信機の電力消費を低減する前記端末は、前記期間中のダウンリンク送信を監視しないUEを含む
1または2に記載の方法。
4. 前記判定するステップは、基地局から受信されかつ前記ダウンリンク送信に関連するダウンリンク通知に基づいている
1~3のいずれか1つに記載の方法。
5. 前記ダウンリンク通知は、前記端末が低電力ノードに入ることができる通知と、前記期間の開始時間と、前記期間の終了時間と、前記期間の持続時間との1つ以上を含む
4に記載の方法。
6. 前記ダウンリンク通知は、
前記ダウンリンク送信に関連するダウンリンク制御情報と、
前記ダウンリンク送信をスケジュールするダウンリンク制御情報と、
前記ダウンリンク送信の制御要素と、
前記ダウンリンク送信のMAC制御要素と、
のうちの1つ以上で送信される
4または第5に記載の方法。
7. 前記基地局から、第1のスリープ期間構成を識別する情報を受信するステップと、
前記第1のスリープ期間構成に基づいて前記期間を識別するステップと
をさらに含む
1~6のいずれか1つに記載の方法。
8. 前記基地局から、一連の2つ以上のスリープ期間構成、および、前記一連の2つ以上のスリープ期間構成の第1のスリープ期間構成を識別する情報を受信するステップと、
前記第1のスリープ期間構成に基づいて前記期間を識別するステップと、
をさらに備える
1~6のいずれか1つに記載の方法。
9. 前記一連の2つ以上のスリープ期間構成は、RRC信号を介して受信される
8に記載の方法。
10. 前記第1のスリープ期間構成を識別する情報は、RRC信号または前記ダウンリンク送信に関連するダウンリンク制御情報で伝送される
7~9のいずれか1つに記載の方法。
11. 前記期間を決定するときに、前記端末が低電力ノードに入ることを示すアップリンク通知を基地局に送信することをさらに含む
1~10のいずれか1つに記載の方法。
12. 前記アップリンク通知は、前記期間の開始時間、前記期間の終了時間、および前記期間の持続時間のうちの1つ以上を含む
11に記載の方法。
13. 選択されたスリープ期間構成に基づいて前記期間を決定することを含み、
前記アップリンク通知は、前記選択されたスリープ期間構成を識別する情報を含む
11または12に記載の方法。
14. 前記端末と前記基地局の間を行き来する信号のための時間は、前記端末から基地局へ伝達する信号、および、前記基地局から前記端末へ戻る信号のための飛行時間と、
必要に応じて、
前記端末に応答する前に、前記端末からの着信送信を処理するための、前記基地局用の推定処理時間に対応して加算される処理遅延と、
前記基地局が着信送信を完全に受信する前に、前記端末からの前記着信送信を復号するための前記基地局用の時短に対応して減算される早期復号化時間と、
を含む
1~13のいずれか1つに記載の方法。
15. 前記期間が、前記往復時間または前記往復時間の半分に相当する持続時間を有する
1~14のいずれか1つに記載の方法。
16. 前記期間は、
前記アップリンク送信の送信が終了したときに、または、
中間期間が終了した後に、
開始され、
前記中間期間は、前記アップリンク送信の送信が終了したときに開始される
1~15のいずれか1つに記載の方法。
17. 前記端末が、複数の確認応答処理によって動作した場合、
前記複数の確認応答処理の各確認応答処理に対して、各確認応答処理に関連付けられたアップリンク送信の後に、前記往復時間に設定された関連タイマを開始するステップと、
前記複数の確認応答処理の各々に対して、前記関連タイマが開始され、期限切れになっていない場合、省電力モードに入るステップと、
前記省電力モードにあり、かつ、前記複数の確認応答処理の最初に関連付けられた第1のタイマが期限切れになった場合、前記省電力モードを終了するステップと
を含む
1~16のいずれか1つに記載の方法。
18. 前記期間の1つ以上の特性が前記基地局によって決定され、前記基地局によって前記端末に送信される
1~17のいずれか1つに記載の方法。
19. 前記端末が前記期間中に前記省電力モードに入るか否かを判定するステップは、前記端末がアップリンク送信のための許可を期待しているか否かを判定することと、
前記端末がアップリンク送信のための許可を期待していないと判定した場合に、前記端末がある期間中に省電力モードに入ることを決定することと
を含む
1~18のいずれか1つに記載の方法。
20. 前記端末がアップリンク送信のための許可を期待していると判定された場合に、前記端末がある期間中に省電力モードに入らないと決定することをさらに含む
19に記載の方法。
21. 前記端末がアップリンク送信の許可を期待していると判定された場合、前記端末が、ある期間中に第2の省電力モードに入ることを決定することをさらに含み、
前記第2の省電力モードにおいて、前記端末は、アップリンク許可のためだけにダウンリンク制御チャネルを監視するように構成されている
19に記載の方法。
22. 前記端末がアップリンク送信の許可を期待しているか否かを判定することは、
前記端末の送信用バッファ状況がゼロより大きいかを判定することと、
前記端末がバッファ状況報告「BSR」を前記基地局に送信したかを判定することと、
前記端末が前記基地局へアップリンクデータを送信したかを判定することと、
前記端末が基地局にスケジューリング要求を送信したかを判定することと
を含み、
前記BSRは、バッファされたアップリンクデータが前記端末のバッファに存在することを示し、
前記送信されるアップリンクデータは、前記基地局によって確認されていない
19~21のいずれか1つに記載の方法。
23. 非地上ネットワーク「NTN」を含むモバイル通信システムにおいて基地局を動作させる方法であって、前記ネットワークは、前記基地局と、前記NTNのインフラストラクチャ機器によって提供されるエアインターフェースを介して前記基地局と通信するように構成された端末とを含み、前記方法は、
前記端末にダウンリンク送信を送信するステップと、
前記ダウンリンク送信に応答して、アップリンク送信を前記端末から受信するステップと、
往復時間に基づいて、前記端末がある期間中に省電力モードに入るか否かを判定するステップと
を含み、
前記往復時間は、前記端末と前記基地局の間を行き来する信号の一定期間であり、
前記省電力モードにおいて、前記端末は、前記エアインターフェースを介して通信するための前記端末の少なくとも受信機の電力消費を減らすように構成されている
方法。
24. 前記基地局は、
前記判定するステップにおいて、前記端末に送信されたさらなるダウンリンク送信が、前記期間中に受信されたか否かを識別することと、
前記期間中に前記端末によって前記さらなるダウンリンク送信が受信されることが予想されると判定された場合には、前記基地局の通信構成機能における前記さらなるダウンリンク送信への応答の欠如を無視することと
を含む
23に記載の方法。
25. 基地局および端末を備えた非地上ネットワーク「NTN」を含むモバイル通信システムにおいて用いられる前記端末であって、前記端末は、
前記NTNのインフラストラクチャ機器によって提供されるエアインターフェースを介して前記基地局と通信するように構成されており、また、
前記基地局からのダウンリンク送信を受信し、
前記ダウンリンク送信に応答して、アップリンク送信を前記基地局に送信し、かつ、
前記アップリンク送信および往復時間に基づいて、前記端末がある期間中に省電力モードに入るか否かを判定する
ように構成されており、
前記往復時間は、前記端末と前記基地局の間を行き来する信号の一定期間であり、
前記省電力モードにおいて、前記端末は、前記エアインターフェースを介して通信するための前記端末の少なくとも受信機の電力消費を減らすように構成されている
端末。
26. 2から22のいずれか1つに記載の方法を実装するように、さらに構成されている
25に記載の端末。
27. 基地局および端末を備えた非地上ネットワーク「NTN」を含むモバイル通信システムにおいて用いられる前記端末用回路であって、
前記端末用回路は、前記NTNのインフラストラクチャ機器によって提供されるエアインターフェースを介して、前記基地局に接続するように共に動作するように構成されたコントローラ要素およびトランシーバ要素を具備し、前記コントローラ要素および前記トランシーバ要素は、
前記基地局からのダウンリンク送信を受信し、
前記ダウンリンク送信に応答して、アップリンク送信を前記基地局に送信し、かつ、
前記アップリンク送信および往復時間に基づいて、前記端末がある期間中に省電力モードに入るか否かを判定する
ように共に動作するようにさらに構成されており、
前記往復時間は、前記端末と前記基地局の間を行き来する信号の一定期間であり、
前記省電力モードにおいて、前記端末は、前記エアインターフェースを介して通信するための前記端末の少なくとも受信機の電力消費を減らすように構成されている
端末用回路。
28. 基地局および端末を備えた非地上ネットワーク「NTN」を含むモバイル通信システムにおいて用いられる前記端末用回路であって、
前記端末用回路は、前記NTNのインフラストラクチャ機器によって提供されるエアインターフェースを介して、前記基地局に接続するように共に動作するように構成されたコントローラ要素およびトランシーバ要素を具備し、
前記コントローラ要素および前記トランシーバ要素は、1~22のいずれか1つに記載の方法を実装するように共に動作するようにさらに構成されている
端末用回路。
29. 非地上ネットワーク「NTN」を含むモバイル通信システムにおいて用いられる基地局であって、前記ネットワークは、前記基地局と、前記NTNのインフラストラクチャ機器によって提供されるエアインターフェースを介して前記基地局と通信するように構成された端末とを含み、前記基地局は、
前記端末にダウンリンク送信を送信し、
前記ダウンリンク送信に応答して、アップリンク送信を前記端末から受信し、かつ、
往復時間に基づいて、前記端末がある期間中に省電力モードに入るか否かを判定する
ように構成されており、
前記往復時間は、前記端末と前記基地局の間を行き来する信号の一定期間であり、
前記省電力モードにおいて、前記端末は、前記エアインターフェースを介して通信するための前記端末の少なくとも受信機の電力消費を減らすように構成されている
基地局。
30. 24に記載の方法を実装するようにさらに構成されている29に記載の基地局。
31. 基地局および端末を備えた非地上ネットワーク「NTN」を含むモバイル通信システムにおいて用いられる基地局用回路であって、
前記基地局用回路は、前記NTNのインフラストラクチャ機器によって提供されるエアインターフェースを介して、前記端末に接続するように共に動作するように構成されたコントローラ要素およびトランシーバ要素を具備し、前記コントローラ要素および前記トランシーバ要素は、
前記端末にダウンリンク送信を送信し、
前記ダウンリンク送信に応答して、アップリンク送信を前記端末から受信し、かつ、
往復時間に基づいて、前記端末がある期間中に省電力モードに入るか否かを判定する
ように共に動作するようにさらに構成されており、
前記往復時間は、前記端末と前記基地局の間を行き来する信号の一定期間であり、
前記省電力モードにおいて、前記端末は、前記エアインターフェースを介して通信するための前記端末の少なくとも受信機の電力消費を減らすように構成されている
基地局用回路。
32. 基地局および端末を備えた非地上ネットワーク「NTN」を含むモバイル通信システムにおいて用いられる前記基地局用回路であって、
前記基地局用回路は、前記NTNのインフラストラクチャ機器によって提供されるエアインターフェースを介して、前記端末に接続するように共に動作するように構成されたコントローラ要素およびトランシーバ要素を具備し、
前記コントローラ要素および前記トランシーバ要素は、23または24に記載の方法を実装するように共に動作するようにさらに構成されている
基地局用回路。
33. 非地上ネットワーク「NTN」において使用するためのシステムであって、基地局と、前記NTNのインフラストラクチャ機器によって提供されるエアインターフェースを介して前記基地局と通信するように構成された端末とを具備し、
前記基地局は、29または30に記載の基地局に従って構成され、前記端末は、25または26に記載の端末に従って構成されている
システム。
【国際調査報告】