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特表2024-503493履物具のためのソール構造及び履物具
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-01-25
(54)【発明の名称】履物具のためのソール構造及び履物具
(51)【国際特許分類】
   A43B 13/18 20060101AFI20240118BHJP
   A43B 13/22 20060101ALI20240118BHJP
【FI】
A43B13/18
A43B13/22 A
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023543224
(86)(22)【出願日】2021-12-30
(85)【翻訳文提出日】2023-09-14
(86)【国際出願番号】 IB2021062487
(87)【国際公開番号】W WO2022157582
(87)【国際公開日】2022-07-28
(31)【優先権主張番号】63/139,447
(32)【優先日】2021-01-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】17/218,353
(32)【優先日】2021-03-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】511264353
【氏名又は名称】プーマ エス イー
【氏名又は名称原語表記】PUMA SE
【住所又は居所原語表記】Puma Way 1,91074 Herzogenaurach Germany
(74)【代理人】
【識別番号】110000408
【氏名又は名称】弁理士法人高橋・林アンドパートナーズ
(72)【発明者】
【氏名】ボナン,マウロ
(72)【発明者】
【氏名】ジーギスムント,アンドレアス
(72)【発明者】
【氏名】ルドン,アルノー
【テーマコード(参考)】
4F050
【Fターム(参考)】
4F050AA01
4F050BA10
4F050BB05
4F050LA01
4F050MA42
(57)【要約】
アッパーおよび前記アッパーに取り付けられた上部を有する履物具のためのソール構造である。ソール構造は前部と、中間部と、後部と、を有するアウトソールを含むことができる。アウトソールの前部および中間部は上部に取り付けることができる。アウトソールの前部と上部との間に前方間隔、及びアウトソールの後部と上部との間に後方間隔を画定することができる。さらに、ソール構造はアウトソールの底面から延在する少なくとも1つのスパイク、歯、およびかかりを含むことができる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
アッパーおよび前記アッパーに取り付けられた上部を有する履物具のためのソール構造であって、
前部、中間部、及び後部を有するアウトソールであって、前記アウトソースの前記前部及び中間部はそれぞれ、前足結合点および中足結合点で前記上部に取り付けられている、前記アウトソールと、
前記アウトソールの前記前部と前記上部との間、前記前足結合点と前記中足結合点との間、および内側と外側との間に画定される前方間隔と、
前記アウトソールの前記後部と前記上部との間、前記中足結合点と前記後部の終端との間、および前記内側と前記外側との間に画定される後方間隔と、
前記アウトソールの底面から延在する少なくとも1つの地面係合部材と、を含む、前記ソール構造。
【請求項2】
前記前方間隔が湾曲した長さ及びギャップ高さを有する三日月形の外形を有し、
前記ギャップ高さが前記湾曲した長さに沿って変化し、まず、前記前足結合点から最大ギャップ高さまで増加し、次いで、前記前最大ギャップ高さから前記前中足結合点に向かって減少する、請求項1に記載のソール構造。
【請求項3】
前記前方間隔の前記最大ギャップ高さが、ユーザの足の前記親指の付け根のふくらみ母指球の下に位置するように構成される、請求項2に記載のソール構造。
【請求項4】
前記後方間隔がギャップ高さを有し、前記ギャップ高さは、前記中足結合点から最大ギャップ高さに向かって増加する、請求項1に記載のソール構造。
【請求項5】
前記後方間隔の前記最大ギャップ高さが、ユーザの足の前記踵の下に位置するように構成される、請求項4に記載のソール構造。
【請求項6】
前記前方間隔内に配置され、ユーザの足の前記親指の付け根のふくらみ母指球の下に配置されるように構成されるクッション部材をさらに備える、請求項1に記載のソール構造。
【請求項7】
前記クッション部材が、前記前足結合点と前記クッション部材との間に長手方向に、前記内側と前記外側との間に緯度方向に、前記上部と前記アウトソールとの間に垂直方向に延びる前方間隔ポケットを画定する、請求項6に記載のソール構造。
【請求項8】
前記クッション部材が、前記クッション部材と前記中足結合点との間に長手方向に、前記内側と前記外側との間に緯度方向に、前記上部と前記アウトソールとの間に垂直方向に延びる前方間隔ポケットを画定する、請求項6に記載のソール構造。
【請求項9】
前記後方間隔内に配置され、ユーザの足の前記踵の下に配置されるように構成されるクッション部材をさらに備える、請求項1に記載のソール構造。
【請求項10】
前記クッション部材が、前記中足結合点と前記クッション部材との間に長手方向に、前記内側と前記外側との間に緯度方向に、前記上部と前記アウトソールとの間に垂直方向に延在する後方間隔ポケットを画定する、請求項9に記載のソール構造。
【請求項11】
前足領域、中足領域、及び踵領域を有する履物具であって、
アッパーと、
前記アッパーに取り付けられた上部と、
前部と、中間部と、後部とを有するアウトソールを有するソール構造を含み、
前記アウトソールの前記前部は前足領域において前足結合点で、中足領域において中足結合点で、前記上部に取り付けられ、
前記アウトソールは前記前足結合点と前記中足結合点との間の前記上部から離間され、第1のギャップ高さおよび前方間隔を画定し、
前記アウトソールの前記後部は前記上部から離間され、第2のギャップ高さおよび前記中足結合点と前記後部の終端の間の後方間隔を画定する、前記履物具。
【請求項12】
前記ギャップ高さが、前記前足結合点と前記中足結合点との間で変化し、最大ギャップ高さが、ユーザの足の前記親指の付け根のふくらみ母指球の下に位置するように構成される、請求項11に記載の履物具。
【請求項13】
前記後方間隔がギャップ高さを有し、
前記ギャップ高さが前記中足結合点から最大ギャップ高さまで増加し、前記最大ギャップ高さが、ユーザの足の前記踵の下に位置するように構成される、請求項11に記載の履物具。
【請求項14】
前記前方間隔内に配置され、ユーザの足の前記親指の付け根のふくらみ母指球の下に配置されるように構成されたクッション部材をさらに備える、請求項11に記載の履物具。
【請求項15】
前記クッション部材が前記前足結合点と前記クッション部材との間に長手方向に延在し、前記内側と前記外側との間に緯度方向に延在し、前記上部と前記アウトソールとの間に垂直方向に延在する第1の前方間隔ポケットと、前記クッション部材と前記中足結合点との間に長手方向に延在し、前記内側と前記外側との間に緯度方向に延在し、前記上部と前記アウトソールとの間に垂直方向に延在する第2の前方間隔ポケットを画定する、請求項14に記載の履物具。
【請求項16】
前記前方間隔が前方間隔容積を有し、前記クッション部材が、前記前方間隔容積の約35パーセント~約50パーセントを占めるようなサイズである、請求項14に記載の履物具。
【請求項17】
前記後方間隔内に配置され、ユーザの足の前記踵の下に配置されるように構成されるクッション部材をさらに備える、請求項11に記載の履物具。
【請求項18】
前記クッション部材が前記中足結合点と前記クッション部材との間に長手方向に、前記内側と前記外側との間に緯度方向に、前記上部と前記アウトソールとの間に垂直方向に延びる後方間隔ポケットを画定する、請求項17に記載の履物具。
【請求項19】
前記後方間隔が後方間隔容積を有し、前記クッション部材が、前記後方間隔容積の約35パーセント~約50パーセントを占めるようなサイズである、請求項17に記載の履物具。
【請求項20】
前足領域、中足領域、及び踵領域を有する履物具であって、
アッパーと、
前記アッパーに取り付けられた上部と、
前部と、中間部と、後部とを有するアウトソールを有するソール構造を含み、
前記アウトソールの前記前部は前記前足領域において前足結合点で、前記中足領域において中足結合点で前記上部に取り付けられ、
前記アウトソールは前記前足結合点と前記中足結合点との間の前記上部から離間され、第1の長手方向長さおよび前方間隔を画定し、
前記アウトソールの前記後部は前記上部から離間され、前記中足結合点と前記後部の終端との間で第2の長手方向長さおよび後方間隔を画定し、
前記第1の長手方向長さは、前記第2の長手方向長さよりも約1.5~約2.0倍大きい範囲であり、
前方クッション部材は前記前方間隔内に配置され、
第2のクッション部材は前記後方間隔内に配置される、前記履物具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願への相互参照]
本出願は2021年1月20日に出願された「ソールプレートを有する履物具」と題された米国仮特許出願第63/139,447号の優先権を主張し、本出願はまた、2021年3月31日に出願された「ソールプレートを有する履物具」と題された米国仮特許出願第17/218,353号の優先権を主張し、2021年1月20日に出願された「ソールプレートを有する履物具」と題された米国仮特許出願第63/139,447号の優先権を主張し、その内容は、その全体が参照により本明細書に組み込まれ、本出願の一部とみなされるべきである。
【0002】
[連邦政府が支援する研究開発に関するリファレンス]
該当なし
【0003】
[配列表]
該当なし
【0004】
本開示は、概して、ソールプレートを含む履物具に関する。
【背景技術】
【0005】
多くの従来の靴または他の履物具は一般に、アッパーと、アッパーの下端に取り付けられたソールとを備える。従来の靴は靴を足に固定する前にユーザの足を受け入れる内部空間、すなわち、上部およびソールの内部表面によって形成される空隙または空洞をさらに含む。ソールはアッパーの下面または境界に取り付けられ、アッパーと地面との間に配置される。結果として、ソールは典型的には靴が着用されているときに、安定性およびクッション性をユーザに提供する。いくつかの事例では、ソールがアウトソール、ミッドソール、および上部などの複数の構成要素を含み得る。アウトソールはソールの底面に牽引力を提供することができ、ミッドソールはアウトソールの内面に取り付けることができ、ソールにクッション性を提供することができ、または安定性を追加することができる。例えば、ソールはソールに沿った1つ以上の所望の位置での安定性を増加させ得る特定の発泡材料、またはユーザが走っている、歩いている、または別の活動に従事しているときに足または脚への応力または衝撃エネルギーを減少させ得る発泡材料を含み得る。ソールはまた、ソールの全体的な剛性を増加させ、使用中のエネルギー損失を低減するために、ソールに埋め込まれたプレートなどの追加の構成要素を含んでもよい。
【0006】
アッパーは一般に、ソールから上方に延び、足を完全にまたは部分的に包む内部空洞を画定する。ほとんどの場合、アッパーは足のインステップおよびつま先領域にわたって、ならびにその内側および外側を横切って延在する。多くの履物具はまた、インステップ領域を横切って延在し、空洞内への開口部を画定する、アッパーの内側および外側の縁部間の間隙を架ブリッジするシュータンを含んでもよい。シュータンはまた、靴の締め付けの調整を可能にするために、靴紐結びシステムの下、およびアッパーの内側と外側との間に配置されてもよい。シュータンはさらに、内部空間または空洞からの足の進入または退出を可能にするために、ユーザによって操作可能であってもよい。加えて、紐締めシステムはユーザがアッパーまたはソールの特定の寸法を調整することを可能にし、それによって、アッパーが様々なサイズおよび形状を有する多種多様なフットタイプを収容することを可能にし得る。
【0007】
多くの靴のアッパーは、アッパーを形成するために利用することができ、靴の1つ以上の意図された用途に基づいて使用するために選択することができる多種多様な材料を含むことができる。アッパーはまた、アッパーの特定の領域に特有の様々な材料を含む部分を含んでもよい。例えば、より高い程度の抵抗または剛性を提供するために、追加の安定性がアッパーの前部または踵領域に隣接して望ましい場合がある。対照的に、靴の他の部分は耐延伸性、可撓性、通気性、または吸湿性を有する領域を提供するために、柔らかい織布を含んでもよい。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、多くの場合、向上した快適性およびより良好なフィット感を有するアッパーを有する履物具は剛性またはバネ様特性を付加するために、改良されたクッションシステムまたはソールプレートなどの構造的特性を有するソールと共に望まれる。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本明細書に記載の履物具は様々な構成を有することができる。履物具はアッパーと、アッパーに接続されたソール構造とを有してよい。
【0010】
いくつかの実施形態では、本開示はアッパーと、アッパーに取り付けられた上部とを有する履物具用のソール構造を提供する。ソール構造は前部、中間部、および後部を有するアウトソールを含むことができる。アウトソールの前部および中間部は上部に取り付けることができる。アウトソールの前部と上部との間に前方間隔を画定することができる。アウトソールの後部と上部との間に後方間隔を画定することができる。少なくとも1つの地面係合部材がアウトソールの底面から延在することができる。
【0011】
別の実施形態では、本開示はアッパーと、アッパーに取り付けられた上部とを有する履物用のソール構造を提供する。ソール構造は上部アウトソール及び下部アウトソールを有するアウトソールを含むことができる。上部アウトソールが上部に取り付けることができ、前部、中間部、および後部を有することができる。下部アウトソールは前部、中間部、および後部を有することができる。下部アウトソールの前部は上部アウトソールの前部に接続することができ、下部アウトソールの中間部は上部アウトソールの中間部に接続することができる。上部アウトソールの前部と下部アウトソールの前部との間に前方間隔を画定することができる。上部アウトソールの後部と下部アウトソールの後部との間に後方間隔を画定することができる。少なくとも1つの地面係合部材がアウトソールの底面から延在することができる。
【0012】
別の実施形態では、本開示はアッパーと、アッパーに取り付けられた上部とを有する履物用のソール構造を提供する。ソール構造は上部アウトソール及び下部アウトソールを有するアウトソールを含むことができる。上部アウトソールは上部に取り付けることができ、前部、中間部、および後部を有することができる。下部アウトソールは前部および後部を有することができる。下部アウトソールの前部は上部アウトソールの前部から外方に延び、上部アウトソールの前部の下で湾曲することができる。下部アウトソールの後部は上部アウトソールの後部から外方に延び、上部アウトソールの後部の下で湾曲することができる。上部アウトソールの前部と下部アウトソールの前部との間に前方間隔を画定することができる。上部アウトソールの後部と下部アウトソールの後部との間に後方間隔を画定することができる。少なくとも1つの地面係合部材がアウトソールの底面から延在することができる。
【0013】
いくつかの実施形態では、本開示はアッパーおよびアッパーに取り付けられた上部を有する履物具のためのソール構造を提供する。ソール構造は前部、中間部、および後部を有するアウトソールを含むことができる。アウトソールの前部および中間部はそれぞれ、前足結合点および中足結合点で上部に取り付けることができる。前方間隔はアウトソールの前部と上部との間、前足結合点と中足結合点との間、および内側と外側との間に画定され得る。後方間隔はアウトソールの後部と上部との間、中足結合点と後部の終端との間、および内側と外側との間に画定され得る。少なくとも1つの地面係合部材はアウトソールの底面から延在することができる。
【0014】
いくつかの実施形態では、前方間隔は湾曲した長さおよびギャップ高さを有する三日月形の外形を有することができる。ギャップ高さは湾曲した長さに沿って変化することができ、最初に前足結合点から最大ギャップ高さまで増加し、次いで最大ギャップ高さから中足結合点に向かって減少する。前方間隔の最大ギャップ高さはユーザの足の親指の付け根のふくらみ母指球の下に配置されるように構成することができる。
【0015】
いくつかの実施形態では、後方間隔がギャップ高さを有することができる。ギャップ高さは中足結合点から最大ギャップ高さに向かって増加することができる。後方間隔の最大ギャップ高さはユーザの足の踵の下に位置するように構成することができる。
【0016】
いくつかの実施形態では、履物具のソール構造は前方間隔内に配置されたクッション部材をさらに含むことができる。クッション部材はユーザの足の親指の付け根のふくらみ母指球の下に配置されるように構成することができる。クッション部材は前方間隔ポケットを画定することができ、前足結合点とクッション部材との間を長手方向に、内側と外側との間を緯度方向に、上部とアウトソールとの間を垂直に延在することができる。クッション部材はクッション部材と中足結合点との間に長手方向に、内側と外側との間に緯度方向に、かつ上部とアウトソールとの間に垂直方向に延在する前方間隔ポケットを画定することができる。
【0017】
いくつかの実施形態では、履物具のソール構造が後方間隔内に配置されたクッション部材をさらに含むことができる。クッション部材がユーザの足の踵の下に配置されるように構成され得る。クッション部材が中足結合点とクッション部材との間で長手方向に、内側と外側との間で緯度方向に、かつ上部とアウトソールとの間で垂直方向に延びる後方間隔ポケットを画定することができる。
【0018】
いくつかの実施形態では、本開示は前足領域、中足領域、および踵領域を有する履物具を提供する。履物具はアッパーと、アッパーに取り付けられた上部と、ソール構造とを含むことができる。アウトソールは前部、中間部、および後部を有することができる。アウトソールの前部は前足領域における前足結合点において、および中足領域における中足結合点において、上部に取り付けることができる。アウトソールは前足結合点と中足結合点との間の上部から離間され得、第1のギャップ高さおよび前方間隔を画定し得る。アウトソールの後部は上部から離間され得、第2のギャップ高さ、および中足結合点と後部の終端との間の後方間隔を画定し得る。
【0019】
いくつかの実施形態では、ギャップ高さは前足結合点と中足結合点との間で変化し得る。最大ギャップ高さはユーザの足の親指の付け根のふくらみ母指球の下に位置するように構成することができる。
【0020】
いくつかの実施形態では、後方間隔がギャップ高さを有することができる。ギャップ高さは中足結合点から最大ギャップ高さまで増加することができる。最大ギャップ高さはユーザの足の踵の下に位置するように構成され得る。
【0021】
いくつかの実施形態では、履物具は前方間隔内に配置されたクッション部材をさらに含むことができる。クッション部材はユーザの足の親指の付け根のふくらみ母指球の下に配置されるように構成することができる。クッション部材は前足結合点とクッション部材との間に長手方向に延在する第1の前方間隔ポケットを画定することができ、内側と外側との間に緯度方向に延在し、上部とアウトソールとの間に垂直方向に延在し、クッション部材と中足結合点との間に長手方向に延在し、内側と外側との間に緯度方向に延在し、上部とアウトソールとの間に垂直方向に延在する第2の前方間隔ポケットを画定することができる。前方間隔は前方間隔容積を有することができる。クッション部材は前方間隔容積の約35パーセント~約50パーセントを占めるようなサイズにすることができる。
【0022】
いくつかの実施形態では、履物具は後方間隔内に配置されたクッション部材をさらに含むことができる。クッション部材はユーザの足の踵の下に配置されるように構成され得る。クッション部材が中足結合点とクッション部材との間で長手方向に、内側と外側との間で緯度方向に、かつ上部とアウトソールとの間で垂直方向に延びる後方間隔ポケットを画定することができる。後方間隔は後方間隔容積を有することができる。クッション部材が後方間隔容積の約35パーセント~約50パーセントを占めるようなサイズにすることができる。
【0023】
いくつかの実施形態では、本開示は前足領域、中足領域、および踵領域を有する履物具を提供する。履物具はアッパーと、アッパーに取り付けられた上部と、アウトソールを有するソール構造とを含むことができる。アウトソールは前部、中間部、および後部を有することができる。アウトソールの前部は前足領域における前足結合点において、および中足領域における中足結合点において、上部に取り付けることができる。アウトソールは前足結合点と中足結合点との間の上部分から離間され得、第1の長手方向長さおよび前方間隔を画定し得る。アウトソールの後部は上部から離間され得、第2の長手方向長さ、および中足結合点と後部の終端との間の後方間隔を画定し得る。第1の長手方向長さは第2の長手方向長さの約1.5~約22.0倍の範囲内であり得る。前方クッション部材は前方間隔内に配置することができる。第2のクッション部材は後方間隔内に配置することができる。
【0024】
その特徴および利点を含む、履物具の他の態様は図面および本明細書の詳細な説明を検討すると、当業者には明らかになるだろう。したがって、履物具のそのような態様はすべて、詳細な説明およびこの概要に含まれることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【0025】
図1】本開示の一実施形態による、アッパーおよびソール構造を含む左靴として構成された履物具の外側側面図である。
図2図1の履物具の底面図である。
図3図1の履物具の背面図である。
図4】本開示の一実施形態による、アッパーおよびソール構造を含む左靴として構成された履物具の外側側面図である。
図5図4の履物具の底面図である。
図6図4の履物具の背面図である。
図7】本開示の一実施形態による、アッパーおよびソール構造を含む左靴として構成された履物具の外側側面図である。
図8図7の履物具の底面図である。
図9図7の履物具の背面図である。
図10】本開示の一実施形態による、アッパーおよびソール構造を含む左靴として構成された履物具の外側側面図である。
図11図10の履物具の底面図である。
図12図10の履物具の背面図である。
図13】本開示の一実施形態による、アッパーおよびソール構造を含む左靴として構成された履物具の外側側面図である。
図14図13の履物具の底面図である。
図15図13の履物具の背面図である。
図16】本開示の一実施形態による、アッパーおよびソール構造を含む左靴として構成された履物具の外側側面図である。
図17図16の履物具の底面図である。
図18図16の履物具の背面図である。
図19】本開示の一実施形態による、アッパーおよびソール構造を含む左靴として構成された履物具の外側側面図である。
図20図19の履物具の底面図である。
図21図19の履物具の背面図である。
図22】本開示の一実施形態による、アッパーおよびソール構造を含む左靴として構成された履物具の外側側面図である。
図23図22の履物具の底面図である。
図24図22の履物具の背面図である。
図25】本開示の一実施形態による、アッパーおよびソール構造を含む左靴として構成された履物具の外側側面図である。
図26図25の履物具の底面図である。
図27図25の履物具の背面図である。
図28】本開示の一実施形態による、アッパーおよびソール構造を含む左靴として構成された履物具の外側側面図である。
図29図28の履物具の底面図である。
図30図28の履物具の背面図である。
図31】本開示の一実施形態による、アッパーおよびソール構造を含む左靴として構成された履物具の外側側面図である。
図32図31の履物具の底面図である。
図33図31の履物具の背面図である。
図34】本開示の一実施形態による、アッパーおよびソール構造を含む左靴として構成された履物具の外側側面図である。
図35図34の履物具の底面図である。
図36図34の履物具の背面図である。
図37】本開示の一実施形態による、アッパーおよびソール構造を含む左靴として構成された履物具の外側側面図である。
図38図37の履物具の底面図である。
図39図37の履物具の背面図である。
図40】本開示の一実施形態による、アッパーおよびソール構造を含む左靴として構成された履物具の外側側面図である。
図41図40の履物具の底面図である。
図42図40の履物具の背面図である。
図43】本開示の一実施形態による、アッパーおよびソール構造を含む左靴として構成された履物具の外側側面図である。
図44図43の履物具の底面図である。
図45図43の履物具の背面図である。
図46】本開示の一実施形態による、アッパーおよびソール構造を含む左靴として構成された履物具の外側側面図である。
図47図46の履物具の底面図である。
図48図46の履物具の背面図である。
図49】本開示の別の実施形態による、アッパーおよびソール構造を含む左靴として構成された履物具のためのソール構造の内側側面図である。
図50図49のソール構造の底面図である。
図51図49のソール構造の側面図である。
図52図49のソール構造の正面図である。
図53図49のソール構造の背面図である。
図54図50の線54-54に沿って得られた、履物具上の図49のソール構造の断面図である。
図55図50の線55-55に沿って得られた、履物具上の図49のソール構造の断面図である。
図56図50の線56-56に沿って得られた、履物具上の図49のソール構造の断面図である。
図57図50の線57-57に沿って得られた、履物具上の図49のソール構造の断面図である。
図58図50の線58-58に沿って得られた、履物具上の図49のソール構造の断面図である。
図59図50の線59-59に沿って得られた、履物具上の図49のソール構造の断面図である。
図60】本開示の別の実施形態による、アッパーおよびソール構造を含む左靴として構成された履物具のためのソール構造の内側側面図である。
図61図60のソール構造の底面図である。
図62】履物具上の図60のソール構造の外側側面図である。
図63】本開示の別の実施形態による、左靴として構成された履物具のためのソール構造の内側側面図である。
図64図63のソール構造の底面図である。
図65図63のソール構造の外側側面図である。
図66図64の線66-66に沿った、履物具上の図63のソール構造の断面図である。
図67】履物具の図63のソール構造のアウトソールの等角図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下の説明および添付の図面は靴およびソール構造の様々な実施形態または構成を開示する。靴またはソール構造の実施形態はランニングシューズ、テニスシューズ、バスケットボールシューズなどのスポーツシューズに関して開示されるが、靴またはソール構造の実施形態に関連する概念は例えば、クロストレーニングシューズ、フットボールシューズ、ゴルフシューズ、ハイキングシューズ、ハイキングブーツ、スキーおよびスノーボードブーツ、サッカー用シューズおよびクリート靴、ウォーキングシューズ、ならびに陸上競技用クリート靴を含む、広範囲の履物および履物スタイルに適用され得る。靴またはソール構造の概念はまた、ドレスシューズ、サンダル、ローファー、スリッパ、およびヒールを含む、非運動用であると考えられる履物具に適用されてもよい。履物に加えて、本明細書に記載される特定の概念はまた、ヘルメット、詰め物もしくは保護パッド、脛ガード、および手袋を含む、他のタイプの衣服または他の運動器具に適用され、組み込まれてもよい。さらに、本明細書に記載される特定の概念はクッション、バックパックストラップ、ゴルフクラブ、または他の消費者製品もしくは工業製品に組み込まれてもよい。したがって、本明細書で説明される概念は様々な製品において利用され得る。
【0027】
「約」という用語が本明細書で使用される場合、例えば、本明細書の開示の実施形態を含み得る、履物または他の製品のために使用される典型的な測定および製造手順、これらの手順における不注意による誤り、組成物または混合物を作製するために使用される成分の製造、供給源、または純度の差異、および同等物を介して生じ得る数値量の変動を指す。本開示を通して、「約」および「およそ」という用語はその用語が先行する数値の±5%の値の範囲を指す。
【0028】
用語「重量パーセント」、「wt-%」、「重量によるパーセント」、「重量による%」、およびそれらの変形は本明細書で使用される場合、物質または成分の濃度を、その物質または成分の重量を、例えば組成物または組成物の特定の成分の総重量で割って、100を乗じたものとして意味する。本明細書で使用される場合、「パーセント」、「%」などは「重量パーセント」および「wt-%」と同義であり得ることが理解される。
【0029】
幾何学的説明の文脈において本明細書で使用される場合、他に限定または定義されない限り、「実質的に」とは同様のタイプの構成要素または同様のプロセスを使用して形成される構成要素の従来の製造公差内の特定の形状または寸法への対応を示す。この点に関して、例えば、「実質的に丸い」とは円から許容可能な製造公差内に逸脱する外形を示すことができる。
【0030】
さらに、本明細書で使用される場合、別段の定義または限定がない限り、方向用語は特定の図または例の議論のための参照の便宜のために使用される。例えば、「下方」、または他の方向、または「下」、または他の位置への言及は特定の例または図の態様を論じるために使用され得るが、すべての設備または構成において、必ずしも同様の配向または幾何学的形状を必要としない。
【0031】
本開示はアッパー及び/またはソールまたはソール構造などの履物具及び/または履物具の特定のコンポーネントを対象とする。アッパーはニットコンポーネント、織布、及び/または不織布を含んでもよい。ニットコンポーネントは、糸の編み込みによって、織物は、糸の織り込みによって、不織布は、単層不織布の製造によって製造されてもよい。編み物はたて編み、よこ編み、往復編み、丸編み、及び/または他の適切な編み作業によって形成される織物を含む。ニット織物は例えば、プレーンニット構造、メッシュニット構造、及び/またはリブニット構造を有してもよい。織布としては例えば、平織り、綾織り、朱子織り、ドビー織り、ジャカード織り、二重織り、及び/または二重布織り(ダブルクロス)などの多数の織り形態のいずれかによって形成された織物が含まれるが、これらに限定されるものではない。不織布としては例えば、エアレイド法及び/またはスパンレイド法によって製造された布地が挙げられる。アッパーは様々な特性または様々な視覚特性を有し得る、第1の糸、第2の糸、及び/または第3の糸などの様々な材料を備えてもよい。
【0032】
図1図3はアッパー102と、上部120と、ソール構造104とを含む履物具100の一実施形態を示す。アッパー102は上部120に取り付けられ、足が挿入され得る内部空洞を一緒に画定する。参考のために、履物具100は前足領域108、中足領域110、及び踵領域112を画定する。前足領域108は一般的に、足指、足の親指の付け根のふくらみ母指球、および中足骨を足指または指骨に接続する関節を含む、足の部分を包む履物具100の部分に対応する。中足領域110は前足領域108に近接して隣接し、一般的に、足のブリッジとともに、足のアーチを包む履物具100の部分に対応する。踵領域112は中足領域110に近接して隣接し、一般的に、踵または踵骨、足首、および/またはアキレス腱を含む、足の後部を包む履物具100の部分に対応する。
【0033】
多くの従来の履物アッパーは、接合または縫い目での縫い合わせによって接合される複数の要素(例えば、織物、ポリマー発泡体、ポリマーシート、皮革、および合成皮革)から形成される。いくつかの実施形態では、履物具100のアッパー102がニット構造または編み物から形成される。様々な実施形態では、編み物がアッパーに異なる特性を提供することができる様々なタイプの糸を組み込むことができる。例えば、アッパー102の1つの領域は第1のセットの特性を付与する第1のタイプの糸から形成されてもよく、アッパー102の別の領域は第2のセットの特性を付与する第2のタイプの糸から形成されてもよい。この構成を使用して、アッパー102の特性は、アッパー102の異なる領域に対して特定の糸を選択することによって、アッパー102全体にわたって変化させることができる。
【0034】
履物具100はまた、内側116(例えば、図2参照)および外側118(例えば、図2参照)を含む。特に、外側118は履物具100の外側部分に対応し、内側面116は履物具100の内側部分に対応する。したがって、左右の履物具は対向する外側および内側を有し、その結果、内側116はユーザが履物具100を着用しているときに互いに最も近く、一方、外側118は着用中に互いに最も遠い側面として画定される。内側116および外側118が履物具100の対向する遠位端において互いに隣接する。
【0035】
特に明記しない限り、前足領域108、中足領域110、踵領域112、内側116、及び外側118は履物具100の境界又は領域を画定することを意図する。そのために、前足領域108、中足領域110、踵領域112、内側116、及び外側118は一般に、履物具100のセクションを特徴付ける。さらに、アッパー102、上部120、およびソール構造104は前足領域108、中足領域110、踵領域112、ならびに内側116および外側118内の部分を有するものとして特徴付けることができる。したがって、アッパー102、上部120、およびソール構造104、ならびに/またはアッパー102、上部120、およびソール構造104の個々の部分は前足領域108、中足領域110、踵領域112、ならびに内側116および外側118内に配置されるその部分を含むことができる。
【0036】
上部120はアッパー102に接続され、上述のように、ユーザのアーチを支持することができる。上部120はストロベルボード、フォアフットボード、ラスティングボードなど、またはそれらの組み合わせであってもよく、インソールを含んでもよい。いくつかの実施形態では、上部120がユーザのアーチのための支持を提供することができる。
【0037】
ソール構造104が上部120に接続または固定され、履物具100がユーザによって着用されるときに、ユーザの足と地面との間に延びる。ソール構造104はアウトソール、ミッドソール、および/またはヒールを含むことができる1つまたは複数の構成要素を含むことができる。例えば、いくつかの実施形態では、ソール構造がユーザに牽引力を提供するとともに、ソール構造に構造的一体性を提供するアウトソールと、クッションシステムを提供するミッドソールとを含み得る。本明細書でさらに論じられるように、本発明の本実施形態のソール構造104は、ソール構造104に好ましいばね特性および減衰特性を提供する1つまたは複数の構成要素を含む。
【0038】
ソール構造104はアウトソール130を含む。アウトソール130はソール構造104に耐久性、耐摩耗性、耐摩耗性、または牽引力を付与するために、1つ以上の材料から形成された剛性プレートであってもよい。いくつかの実施形態では、アウトソール130は例えば、熱可塑性ポリウレタン(TPU)材料などのポリウレタン(PU)プラスチックを含んでもよい。ブロックコポリマーからなる他の熱可塑性エラストマーも可能である。他の実施形態では、アウトソール130は例えば、炭素繊維または高密度木材を含むことができる。いくつかの実施形態では、アウトソール130は均一な厚さを有する。
【0039】
図1及び図2に示すように、アウトソール130は前部132と、中間部134と、後部136とを有する。アウトソール130は前足領域108および中足領域110を通って前から後に延び、踵領域112を少なくとも部分的に通って延びる。さらに、アウトソール130は前足領域108全体にわたって内側116から外側118まで、中足領域110および踵領域112を部分的にのみ横切って延在することができる。アウトソール130の前部132は前足結合点176において前足領域108においてアッパー102及び上部120に結合され、中間部134は中足結合点178において中足領域110において上部120に結合される。アウトソール130は前足結合点176と中足結合点178との間の上部120から離間され、前足領域108において前方間隔140を画定する。
【0040】
履物具100は休止状態または無負荷状態(すなわち、公称重力以外の下向きの力が履物具100に加えられていない状態)で示されている。前方間隔140は側面から見て、前足結合点176と中足結合点178との間の直線距離として定義される第1の長手方向長さ122を有する。図示の実施形態では、前方間隔140は第1長手方向の長さ122に沿って、かつ前足結合点176と中足結合点178との間の、上部120とアウトソール130との間の中間点に続く曲線として規定される湾曲した長さ124を有する三日月形の外形を有する。前方間隔140はまた、上部120とアウトソール130との間の距離によって画定される第1のギャップ高さ126を有する。第1のギャップ高さ126は、湾曲した長さ124に沿って変化し、前足部領域108から中足部領域110に向かって増加し、その後減少し、アッパー102内で使用者の足の指の付け根が受け入れられる位置の下で最大であり、最大の第1のギャップ高さ126Aとして定義される。前方間隔140はまた、上部120、アウトソール130、および上部120とアウトソール130の周辺部との間に延在する見えない境界によって画定される前方間隔容積128を有する。
【0041】
図1および図3にさらに示されるように、アウトソール130の中間部134は中足結合点178から離れて延在し、踵領域112においてアウトソール130の後部136を上部120から離間させ、後部136と上部120との間に後方間隔142を画定する。側面から見ると、後方間隔142は楔形外形を有する。図示のように、後方間隔142は中足結合点178とアウトソール130の後部136の終端160との間の直線距離として定義される第2の長手方向長さ170を有する。後方間隔142はまた、第2の長手方向長さ170に沿った上部120とアウトソール130との間の距離によって画定される第2のギャップ高さ172を有する。第2のギャップ高さ172は中足領域110から踵領域112に向かって増加し、ユーザの足の踵がアッパー102内に受容されるのであろう下の踵領域112に沿って実質的に一定である。最大第2のギャップ高さ172Aを画定する第2ギャップ高さ172の最大高さ後方間隔142はまた、上部120、アウトソール130、および踵領域112内の上部120とアウトソール130の周辺部との間に延在する見えない境界によって画定されるような後方間隔容積174を有する。
【0042】
休止状態では、履物具100の第1の長手方向長さ122は第2の長手方向長さ170よりも大きく、最大第1のギャップ高さ126Aは最大第2のギャップ高さ172Aよりも小さい。いくつかの実施形態では、第1の長手方向長さ122が第2の長手方向長さ170の約1.5倍~約2.0倍の範囲であり得る。いくつかの実施形態では、最大第2のギャップ高さ172Aは最大第1のギャップ高さ126Aの約1.1倍~約1.5倍の範囲内であり得る。いくつかの実施形態では、前方間隔容積が後方間隔容積とほぼ同じである。
【0043】
中立状態(図示せず)では、ユーザの足がアッパー102内に受けられ、ユーザが立っている(すなわち、ユーザの体重以外の履物具100に下向きの力が加えられていない)とき、第1のギャップ高さ126はユーザの体重の力の下で上部120がアウトソール130に向かって付勢されることによって減少する。いくつかの実施形態では、例えば、休止状態から中立状態への前方間隔容積128の減少率は約1パーセント~約20パーセントの範囲であり得、より好ましくは前方間隔容積128の減少率が約5パーセント~約10パーセントの範囲であり得る。加えて、後方間隔容積174は中立状態で減少する。いくつかの実施形態では、例えば、休止状態から中立状態への後方間隔容積174の減少率は約1パーセント~約50パーセントの範囲であり得、より好ましくは後方間隔容積174の減少率が約10パーセント~約30パーセントの範囲であり得る。さらに、アウトソール130の中間部134は中足領域110の上部120に接触し、中立状態にあるときにユーザのアーチの追加の支持を提供する。
【0044】
使用中、活性状態(図示せず)では、アウトソール130は地面に接触し、ユーザが前足領域108に下向きの力を及ぼすと、下向きの力は上部120をアウトソール130に向かって付勢し、第1の長手方向長さ122を長くしながら前方間隔容積128をさらに減少させる。いくつかの実施形態では、例えば、休止状態から活性状態への第1の間隔容積128の減少率は約10パーセント~約100パーセントの範囲とすることができ、より好ましくは前方間隔容積128の減少率が約50パーセント~約90パーセントの範囲とすることができる。加えて、活性状態ではユーザが踵部112に力を加えると、後方間隔容積174は容積の減少率を経験することができる。いくつかの実施形態では、例えば、休止状態から活性状態への体積の減少は約90パーセント~約100パーセントの範囲であり得る。さらに、アウトソール130の中間部134は活性状態にあるときに支点として作用することができる。例えば、ユーザは歩いている又は走っている間に踵部112を地面に打ち、中足領域110の中間部134の周りで足を前方に回転させ、足を前方に回転させ続けて、地面上の前足領域108を打つことができる。
【0045】
したがって、前方間隔140および後方間隔142とともにアウトソール130はユーザが履物具100の前足領域108および踵領域112にそれぞれ下向きの力を加えるときに力吸収を提供することができ、ユーザからの下向きの力が軽減されるときにばね効果を提供することもできる。これは使用中のユーザの足および脚の関節への衝撃の重症度を低減することができる。
【0046】
アウトソール130は前足領域108、中足領域110、および踵領域112を横切るソール構造104の底端または底面138を画定し得る。さらに、アウトソール130は地面係合部分であってもよく、ソール構造104の地面係合表面を含んでもよく、アッパー102の反対側であってもよい。例えば、アウトソール130はアウトソール130の底面138から延在し、前部132および後部136の全体にわたって位置決めされ得る、地面係合部材(例えば、スパイク144、歯146、およびかかり148)の任意の組合せを含むことができる。
【0047】
図示のように、履物具100は前部132にスパイク144及び歯146を含み、前部132及び後部136にかかり148を含む。スパイクの数および配置は直線運動に対する牽引力に影響を及ぼし得る。いくつかの実施形態では、スパイク144は地表面被覆のタイプおよび気象条件などのユーザの好みおよび環境の考慮事項に応じて、形状およびサイズが変化し得る。例えば、図49図53の小さなスパイク1794を参照し、別の実施形態または以下の履物具1700に関して説明する。スパイク144のうちの少なくとも1つは取り外し可能であり得ることが企図される。
【0048】
歯146は前部132のアウトソール130の周囲から延びることができ、その周囲に離間することができる。図示のように、歯146はブレード状であってもよく、矩形の外形を有することができる。歯146の数および配置は外側および内側(すなわち、左右)の動きに対する牽引力に影響を及ぼすことができる。いくつかの実施形態では、歯146はアウトソール130の製造中にアウトソール130の一部として形成することができる(例えば、歯146はアウトソール130の連続延長部として形成することができる)。さらに、歯146はグループ、例えば、図示のように2つまたは3つのグループ、として提供することができる。歯146はまた、「爪先離れ」を支持するために、ユーザのつま先の前に提供され得る。
【0049】
かかり148はアウトソール130から複数の位置で延在することができ、履物具100の後部に向かって傾斜することができる。いくつかの実施形態では、かかり148はアウトソール130の一部として形成することができる(例えば、かかり148はアウトソール130の連続延長部として形成することができる)。
【0050】
図4図6は履物具200の別の実施形態を示す。多くの態様では、履物具200は上述の履物具100と同様であり、200シリーズにおける同様の番号付けが履物具200に使用される。例えば、履物具200はアッパー202と、上部220と、アウトソール230を有するソール構造204とを含む。アッパー202は前足領域208、中足領域210、および踵領域212を画定する。さらに、履物具200はまた、履物具200の内側部分に対応する内側216と、履物具200の外側部分に対応する外側218とを含む。
【0051】
さらに、アウトソール230はソール構造204に耐久性、耐摩耗性、耐摩耗性、または牽引力を付与するために、1つまたは複数の材料から形成された剛性プレートであってもよい。アウトソール230は前部232と、中間部234と、終端260を有する後部236とを有する。アウトソール230は前足領域208および中足領域210を通って前から後に延び、踵領域212を少なくとも部分的に通って延びる。さらに、アウトソール230は前足領域208全体にわたって内側216から外側218まで延在し、中足領域210および踵領域212を部分的にのみ横切ることができる。アウトソール230の前部232は前足結合点276において前足領域208において上部220に結合され、中間部234は中足結合点278において中足領域210において上部220に結合される。アウトソール230は前足結合点276と中足結合点278との間の上部220から離間され、前方間隔240と、第1の長手方向長さ222と、湾曲した長さ224と、最大第1のギャップ高さ226Aを有する第1のギャップ高さ226と、前方間隔容積228とを画定する。図4および図6にさらに示されるように、アウトソール230の中間部234は中足結合点278から離れて延在し、アウトソール230の後部236を上部220から離間させ、後方間隔242、第2の長手方向長さ270、最大第2のギャップ高さ272Aを有する第2のギャップ高さ272、および後方間隔容積274を画定する。アウトソール230はまた、その底面238から延びる少なくとも1つの地面係合部材(例えば、スパイク244、歯246、またはかかり248)を有する。
【0052】
しかしながら、いくつかの態様では、履物具100、200は互いに異なる。例えば、ソール構造204は前方クッション部材250を含む。前方クッション部材250はアウトソール230とアッパー202との間の前方間隔240内に配置されてもよく、内側216から外側218まで前部232を横切って延びることができる。いくつかの実施形態では、例えば、前方クッション部材250の体積は前方間隔容積228の約85パーセント~約95パーセントの範囲とすることができる。
【0053】
前方クッション部材250が例えばPUなどの熱可塑性材料、および/またはエチレン-酢酸ビニル(EVA)、それらのコポリマー、または同様のタイプの材料から個々に構築することができる。他の実施形態では、前方クッション部材250がEVA-Solid-Sponge(「ESS」)材料、EVA発泡体(例えば、PUMA(登録商標)ProFoam LiteTM、IGNITE発泡体)、ポリウレタン、ポリエーテル、オレフィンブロックコポリマー、熱可塑性材料(例えば、熱可塑性ポリウレタン、熱可塑性エラストマー、熱可塑性ポリオレフィンなど)、または超臨界発泡体であってもよい。前方クッション部材250は単一のポリマー材料であってもよく、またはEVAコポリマー、熱可塑性ポリウレタン、ポリエーテルブロックアミド(PEBA)コポリマー、および/またはオレフィンブロックコポリマーなどの材料のブレンドであってもよい。PEBA材料の一例はPEBAX(登録商標)である。
【0054】
前方クッション部材250が超臨界発泡プロセスから形成される実施形態では、超臨界発泡体はオートクレーブ、射出成形機、または超臨界流体(例えば、CO、N、またはそれらの混合物)と、好ましくは溶融している材料(例えば、TPU、EVA、ポリオレフィンエラストマー、またはそれらの混合物)との混合を処理することができる任意の十分に加熱/加圧された容器内で実施されるプロセスを使用して製造される、TPU、EVA、PEBAX(登録商標)、またはそれらの混合物などの微細孔発泡体または粒子発泡体を含むことができる。1つの例示的なプロセスでは、超臨界流体および溶融材料の溶液は加圧容器内にポンピングされ得、その後、容器内の圧力が解放され、その結果、超臨界流体の分子はガスを急速に変換して、材料内に小さなポケットを形成し、材料を発泡体に膨張させ、これは前方クッション部材250として使用され得る。さらなる実施形態では、前方クッション部材250が膨張プレス、射出成形機、ペレット膨張プロセス、冷間発泡プロセス、圧縮成形技術、ダイカット、またはそれらの任意の組合せの使用を含む、当技術分野で知られている代替方法を使用して形成され得る。例えば、前方クッション部材250は材料を発泡させるために超臨界ガスが使用され、次いで、特定の形状に圧縮成形またはダイカットされる初期発泡ステップを含むプロセスを使用して形成されてもよい。加えて、または代替的に、ブローンポリマー(例えば、TPU)から作製され、空気で加圧された空気袋/バッグが前方クッション部材として使用され得る。
【0055】
前方クッション部材250がアウトソール230の前方間隔240内に設けられた状態で説明したようなソール構造204は、バネ及び減衰特性を提供することができる。これは使用中のユーザの足および脚の関節への衝撃の重症度を低減することができる。
【0056】
図7図9は履物具300の別の実施形態を示す。多くの態様では、履物具300が上述の履物具200と同様であり、300シリーズにおける同様の番号付けが履物具300に使用される。例えば、履物具300はアッパー302と、上部320と、アウトソール330を有するソール構造304とを含む。アッパー302は前足領域308、中足領域310、および踵領域312を画定する。さらに、履物具300はまた、履物具300の内側部分に対応する内側316と、履物具300の外側部分に対応する外側318とを含む。
【0057】
さらに、アウトソール330はソール構造304に耐久性、耐摩耗性、耐摩耗性、または牽引力を付与するために、1つまたは複数の材料から形成された剛性プレートであってもよい。アウトソール330は前部332と、中間部334と、終端360を有する後部336とを有する。アウトソール330は前足領域308および中足領域310を通って前から後に延び、踵領域312を少なくとも部分的に通って延びる。さらに、アウトソール330は前足領域308全体にわたって内側316から外側318まで延在し、中足領域310および踵領域312を部分的にのみ横切ることができる。アウトソール330の前部332は前足結合点376において前足領域308において上部320に結合され、中間部334は中足結合点378において中足領域310において上部320に結合される。アウトソール330は前足結合点376と中足結合点378との間の上部320から間隔を空けて配置され、前足領域308において前方間隔340、第1の長手方向長さ322、湾曲した長さ324、最大第1のギャップ高さ326Aを有する第1のギャップ高さ326、および前方間隔容積328を画定する。図7および図9にさらに示されるように、アウトソール330の中間部334は中足結合点378から離れて延在し、アウトソール330の後部336を上部320から離間させ、後方間隔342、第2の長手方向長さ370、最大第2のギャップ高さ372Aを有する第2のギャップ高さ372、および後方間隔容積374を画定する。アウトソール330はまた、その底面338から延びる少なくとも1つの地面係合部材(例えば、スパイク344、歯346、またはかかり348)を有する。
【0058】
さらに、ソール構造304は前方クッション部材350を含む。前方クッション部材350はアウトソール330とアッパー302との間の前方間隔340内に配置され、履物具200における前方クッション部材250のものと同様に、内側316から外側318まで前足領域308を横切って延びる。前方クッション部材350は履物具200の前方クッション部材250に関して上述した材料およびプロセスのいずれかから形成することができる。
【0059】
しかしながら、いくつかの態様では履物具200、300は互いに異なる。例えば、ソール構造304はまた、後方クッション部材352を含む。後方クッション部材352はアウトソール330とアッパー302との間の後方間隔342内に配置することができる。後方クッション部材352はアウトソール330の後部336の一部を横切って延びる。いくつかの実施形態では、例えば、後方クッション部材352の容積は後方間隔容積374の約35パーセント~約50パーセントの範囲とすることができる。いくつかの実施形態では、後方クッション部材352は後方クッション部材352の前側に隣接する後方間隔ポケット354を画定することができる。後方間隔ポケット354は中足結合点378と後方クッション部材352との間で長手方向に、内側316と外側318との間で緯度方向に、かつ上部320とアウトソール330との間で垂直方向に延びる。図7および図9に示すように、後方クッション部材352はユーザの足の踵がアッパー302内に受容される場所の真下に配置される。例えば、後方クッション部材352は最大第2のギャップ高さ372Aの位置で、かつそれに隣接して、後方間隔ポケット354内に配置される。後方クッション部材352は履物具200の前方クッション部材250に関して上述した材料およびプロセスのいずれかから形成することができる。
【0060】
前方クッション部材350がアウトソール330の前方間隔340内に設けられ、後方クッション部材352がアウトソール330の後方間隔342内に設けられているようなソール構造304は使用中のユーザの足および脚の関節への衝撃の深刻さを低減することができる、ばね特性および減衰特性を提供することができる。
【0061】
図10図24は履物具400、500、600、700、800の他の実施形態を示す。多くの態様では、履物具400、500、600、700、800は上述の履物具100、200、300と同様であり、400、500、600、700、800シリーズの同様の番号付けが履物具400、500、600、700、800に使用される。例えば、履物具400、500、600、700、800の各々はアッパー402、502、602、702、802、上部420、520、620、720、820、及びアウトソール430、530、630、730、830を有するソール構造404、504、604、704、804を含む。各アウトソール430、530、630、730、830は剛性プレートであってもよく、前部432、532、632、732、832、中間部434、534、634、734、834、および終端460、560、660、760、860を有する後部436、536、636、736、836を有することができる。さらに、各履物具400、500、600、700、800は前足領域408、508、608、708、808と、中足領域410、510、610、710、810と、踵領域412、512、612、712、812とを画定し、内側416、516、616、716、816と、外側418、518、618、718、818とを有する。アウトソール430、530、630、730、830はまた、前足結合点476、576、676、767、876において、および中足結合点478、578、678、778、878において、上部420、520、620、720、820に結合され得る。
【0062】
さらに、各履物具400、500、600、700、800は第1の長手方向長さ422、522、622、722、822を有する前方間隔440、540、640、740、840と、湾曲した長さ424、524、624、724、824と、最大第1のギャップ高さ426A、526A、626A、726A、826Aを有する第1のギャップ高さ426、526、626、726、826と、第2の長手方向長さ470、570、670、770、870を有する前方間隔容積428、528、628、728、828と後方間隔442、542、642、742、842と、最大第2のギャップ高さ472A、572A、672A、772A、872Aを有する第2のギャップ高さ472、572、672、772、872と、後方間隔容積474、574、674、774、874とを画定し、少なくとも1つの接地係合部材(例えば、スパイク444、544、644、744、844、歯446、546、646、746、846、またはアウトソール430、530、630、730、830の底面438、538、638、738、838から延びるかかり448、548、648、748、848)を有する。しかしながら、各実施形態は前方クッション部材および後方クッション部材の包含および配置に関して異なる。しかしながら、含まれる場合、前部および後方クッション部材を含む材料およびその製造方法は上記の通りである。
【0063】
図10図12は前方クッション部材450および後方クッション部材452(図11では隠れている)の両方が設けられた履物具400を示す。前方クッション部材450はアウトソール430とアッパー402との間の前方間隔440内に配置され、内側416から外側418までアウトソール430の前部432を横切って延びる。いくつかの実施形態では、例えば、前方クッション部材450の体積は前方間隔容積428の約85パーセント~約95パーセントの範囲とすることができる。さらに、後方クッション部材452はアウトソール430とアッパー402との間の後方間隔442内に配置され、内側416から外側418までアウトソール430の後部436を横切って延びる。いくつかの実施形態では、例えば、後方クッション部材452の体積は後方間隔容積474の約70パーセント~約95パーセントの範囲とすることができる。
【0064】
図13図15では履物具500が前方クッション部材550と後方クッション部材552(図14では隠されている)の両方とともに示されている。前方クッション部材550はアウトソール530とアッパー502との間の前方間隔540内に配置され、アウトソール530の前部532の一部を横切って延びる。いくつかの実施形態では、例えば、前方クッション部材550の体積は前方間隔容積528の約35パーセント~約50パーセントの範囲内であり得る。いくつかの実施形態では、前方クッション部材550は前方クッション部材550の前側および後側にそれぞれ隣接して、第1の前方間隔ポケット556および第2の前方間隔ポケット558を画定する。第1の前方間隔ポケット556は前足結合点576と前方クッション部材550との間で長手方向に延び、内側516と外側518との間で緯度方向に延び、上部520とアウトソール530との間で垂直方向に延びる。第2の前方間隔ポケット558は前方クッション部材550と中足結合点578との間で長手方向に、内側516から外側518まで緯度方向に、かつ上部520とアウトソール530との間で垂直方向に延在する。図示のように、前方クッション部材550はユーザの足の親指の付け根のふくらみ母指球がアッパー502内に受け入れられる場所の真下に配置することができる。例えば、前方クッション部材550は最大第1のギャップ高さ526Aの位置で、かつそれに隣接して、前方間隔ポケット556内に配置される。さらに、後方クッション部材552はアウトソール530とアッパー502との間の後方間隔542内に配置され、内側516から外側518までアウトソール530の後部536を横切って延びる。いくつかの実施形態では、例えば、後方クッション部材552の体積は後方間隔容積574の約70パーセント~約95パーセントの範囲とすることができる。
【0065】
図16図18は前方クッション部材650と後方クッション部材652(図17では隠れている)の両方を有する履物具600を示す。前方クッション部材650はアウトソール630とアッパー602との間の前方間隔640内に配置され、アウトソール630の前部632の一部を横切って延びる。いくつかの実施形態では、例えば、前方クッション部材650の体積は前方間隔容積628の約35パーセント~約50パーセントの範囲内であり得る。いくつかの実施形態では、前方クッション部材650は前方クッション部材650の前側および後側にそれぞれ隣接して、第1の前方間隔ポケット656および第2の前方間隔ポケット658を画定する。第1の前方間隔ポケット656は前足結合点676と前方クッション部材650との間で長手方向に延び、内側616と外側618との間で緯度方向に延び、上部620とアウトソール630との間で垂直方向に延びる。第2の前方間隔ポケット658は前方クッション部材650と中足結合点678との間で長手方向に、内側616と外側618との間で緯度方向に、かつ上部620とアウトソール630との間で垂直方向に延びる。図示のように、前方クッション部材650はユーザの足の親指の付け根のふくらみ母指球がアッパー602内に受け入れられる場所の真下に配置することができる。例えば、前方クッション部材650は最大第1のギャップ高さ626Aの位置で且つそれに隣接して前方間隔ポケット656内に配置され、後方クッション部材652はアウトソール630とアッパー602との間の後方間隔642内に配置される。後方クッション部材652はアウトソール630の後部636の一部を横切って延びる。いくつかの実施形態では、例えば、後方クッション部材652の体積は後方間隔容積674の約35パーセント~約50パーセントの範囲とすることができる。いくつかの実施形態では、後方クッション部材652は後方クッション部材652の前側に隣接する後方間隔ポケット654を画定することができる。後方間隔ポケット654は中足結合点678と後方クッション部材652との間で長手方向に延び、内側616と外側618との間で緯度方向に延び、上部620とアウトソール630との間で垂直方向に延びる。図示のように、後方クッション部材652はユーザの足の踵がアッパー602内に受容される場所の真下に配置される。例えば、後方クッション部材652は最大第2のギャップ高さ672Aの位置で、かつそれに隣接して、後方間隔ポケット654内に配置される。
【0066】
履物具700は図19図21に示される。履物具700は前方間隔740内に前方クッション部材を有さず、後方間隔742内に後方クッション部材752を有する(図20では隠されている)。後方クッション部材752はアウトソール730とアッパー702との間の後方間隔742内に配置される。後方クッション部材752はアウトソール730の後部736の一部を横切って延びる。いくつかの実施形態では、例えば、後方クッション部材752の体積は後方間隔容積774の約35パーセント~約50パーセントの範囲とすることができる。いくつかの実施形態では、後方クッション部材は後方クッション部材752の前側に隣接して後方間隔ポケット754を画定することができる。後方間隔ポケット754が中足結合点778と後方クッション部材752との間で長手方向に、内側716と外側718との間で緯度方向に、かつ上部720とアウトソール730との間で垂直方向に延びる。図示のように、後方クッション部材752はユーザの足の踵がアッパー702内に受容される場所の真下に配置される。例えば、後方クッション部材752は最大第2のギャップ高さ772Aの位置で、かつそれに隣接して、後方間隔ポケット754内に配置される。
【0067】
図22図24は履物具800を示す。履物具800は前方間隔840内に前方クッション部材を有さず、後方間隔842内に後方クッション部材852を有する(図23では隠されている)。後方クッション部材852はアウトソール830とアッパー802との間の後方間隔842内に配置され、内側816から外側818までアウトソール830の後方部分836を横切って延びる。いくつかの実施形態では、例えば、後方クッション部材852の体積は後方間隔容積874の約70パーセント~約95パーセントの範囲とすることができる。
【0068】
図25図27は履物具900の別の実施形態を示す。多くの態様では、履物具900は上述の履物具100と同様であり、900シリーズにおける同様の番号付けが履物具900に使用される。例えば、履物具900はアッパー902と、上部920と、アウトソール930を有するソール構造904とを含む。アッパー902は前足領域908、中足領域910、および踵領域912を画定する。さらに、履物具900はまた、履物具900の内側部分に対応する内側916と、履物具900の外側部分に対応する外側918とを含む。
【0069】
さらに、アウトソール930はソール構造904に耐久性、耐摩耗性、耐摩耗性、または牽引力を付与するために、1つ以上の材料から形成された剛性プレートであってもよい。アウトソール930は、例えばTPU材料などのPUプラスチックを含むことができる。ブロックコポリマーからなる他の熱可塑性エラストマーも可能である。他の実施形態では、アウトソール930は、例えば、炭素繊維または高密度木材を含むことができる。アウトソール930はまた、牽引を補助するためにアウトソール930から延在する地面係合部材(例えば、スパイク944、歯946、およびかかり948)の任意の組合せを含むことができる。
【0070】
しかしながら、いくつかの態様では、履物具100、900は互いに異なる。例えば、アウトソール930は上部アウトソール930Aと、下部アウトソール930Bとを含む。上部アウトソール930Aは上部920に沿って延び、そこに取り付けることができる。上部アウトソール930Aは前足領域908から踵領域912を通って内側916から外側918まで延在する。上部アウトソール930Aは前部932と、中間部934と、後部936とを有する。いくつかの実施形態では、上部アウトソール930Aは均一な厚さを有することができる。
【0071】
下部アウトソール930Bは上部アウトソール930Aから、およびそれに沿って延在する。いくつかの実施形態では、上部アウトソール930Aおよび下部アウトソール930Bを含むアウトソール930は連続的かつ単一構造として一体的に形成され得る。下部アウトソール930Bは前部962と、中間部964と、後部966とを有する。いくつかの実施形態では、下部アウトソール930Bは均一な厚さを有することができる。いくつかの実施形態では、下部アウトソール930Bは上部アウトソール930Aの厚さと実質的に同じ厚さを有することができる。
【0072】
図25および図27では、履物具900は休止または無負荷状態で示されている。下部アウトソール930Bは中心セクション980を有する十字のような形状を有し、履物具900の前部962の位置で前足結合点976Aに、前足領域908の内側916および外側918の位置で、それぞれ内側結合点984および外側結合点986に上部アウトソール932に接続される。しかしながら、下部アウトソール930Bは例えば、上部アウトソール930Aの前部932の周囲を含む他の場所で、上部アウトソール930Aに取り付けることができることが企図される。下部アウトソール930Bの中間部964はまた、中足結合点978で履物具900の中足領域910の上部アウトソール930Aの中間部934に取り付けることができる。下部アウトソール930Bは前足結合点976、内側結合点984、外側結合点986、および中足結合点978の間で上部アウトソール930Aから離間され、前方間隔940を画定する。前方間隔940は前足領域908および中足領域910において、上部アウトソール930Aと下部アウトソール930Bとの結合点間の直線距離として定義される第1の長手方向長さ922を有する。前方間隔940はまた、内側916および外側918(図26参照)において、上部アウトソール930Aと下部アウトソール930Bとの結合点間の直線距離として定義される緯度幅982を有する。図示の実施形態では、側面から見ると(図25参照)、前方間隔940は三日月形の外形を有し、これは第1の長手方向長さ922に沿って上部アウトソール930Aと下部アウトソール930Bとの間の中間点に続く曲線として定義され、前足結合点976と中足結合点978との間の曲線として定義される、湾曲した長さ924を有する。前方間隔940はまた、上部アウトソール920Aと下部アウトソール930Bとの間の距離によって画定される第1のギャップ高さ926を有する。
【0073】
第1のギャップ高さ926は、中心セクション980において最大であり、最大の第1のギャップ高さ980Aを画定し、第1の長手方向長さ922に沿って、かつ、緯度幅982に沿って中心セクション980から外向きに移動することにつれて減少する。前方間隔940はまた、上部アウトソール920A、下部アウトソール930B、および下部アウトソール920Bの周辺部と上部アウトソール930Aとの間に延在する見えない境界によって画定される前方間隔容積928を有する。
【0074】
図25および図27に示すように、下部アウトソール930Bの中間部964は中足領域910の接続点において、上部アウトソール930Aの中間部934から離れるように延びる。下部アウトソール930Bの後部966は上部アウトソール930Aの後部936から離間され、後部936、966の間に後方間隔942を画定する。側面から見ると、後方間隔942は楔形外形を有する。図示のように、後方間隔942は中足結合点978と下部アウトソール930Bの後部936の終端960との間の直線距離として定義される第2の長手方向長さ970を有する。後方間隔942はまた、第2の長手方向長さ970に沿った上部アウトソール930Aと下部アウトソール930Bとの間の距離によって画定される第2のギャップ高さ972を有する。第2のギャップ高さ972は第2の長手方向長さ970に沿って中足領域910から踵領域912に向かって増加し、ユーザの足の踵がアッパー902内に受容されるのであろう、踵領域912に沿って実質的に一定である。第2のギャップ高さ972の最大高さは最大第2のギャップ高さ972Aを画定する。後方間隔942はまた、上部アウトソール930A、下部アウトソール930Bによって画定されるような後方間隔容積974と、踵領域912において下部アウトソール930Bの周辺部と上部アウトソール930Aとの間に延在する見えない境界とを有する。
【0075】
休止状態では、履物具900の第1の長手方向長さ922は第2の長手方向長さ970よりも大きく、最大第1のギャップ高さ926は最大第2のギャップ高さ972よりも小さい。いくつかの実施形態では、最大第2のギャップ高さ972Aは最大第1のギャップ高さ926Aの約2.0倍~約3.0倍の範囲内であり得る。いくつかの実施形態では、第1の長手方向長さ922は第2の長手方向長さ970の約1.5倍~約2.0倍の範囲であり得る。いくつかの実施形態では、前方間隔容積が後方間隔容積とほぼ同じである。
【0076】
中立状態(図示せず)では、ユーザの足が上部902内に受け取られ、かつユーザが立っている(すなわち、ユーザの体重以外に履物900の物品に下向きの力が加えられていない)とき、ユーザの体重の力の下で下部アウトソール930Bに向かって衝撃を受けているために、前方間隔容積928が減少する。いくつかの実施形態では、例えば、休止状態から中立状態への前方間隔容積928の減少率は約1パーセント~約20パーセントの範囲であり得、より好ましくは前方間隔容積928の減少率が約5パーセント~約10パーセントの範囲であり得る。加えて、後方間隔容積974は中立状態で減少する。いくつかの実施形態では例えば、休止状態から中立状態への後方間隔容積974の減少率は約1パーセント~約50パーセントの範囲であり得、より好ましくは後方間隔容積974の減少率が約10パーセント~約30パーセントの範囲であり得る。さらに、下部アウトソール930Bの中間部964は中足領域910において上部アウトソール930Aに接触し、中立状態にあるときにユーザのアーチの追加の支持を提供する。
【0077】
使用中、活性状態において、下部アウトソール930Bが地面に接触し、ユーザが前足領域908に下向きの力を及ぼすと、下向きの力は上部アウトソール930Aを下部アウトソール930Bに向かって付勢し、第1の長手方向長さ922および緯度幅982を長くしながら前方間隔容積928をさらに減少させる。いくつかの実施形態では、例えば、休止状態から活性状態への前方間隔容積928の減少率は約10パーセント~約100パーセントの範囲であり得、より好ましくは前方間隔容積928の減少率が約50パーセント~約90パーセントの範囲であり得る。加えて、活性状態では、ユーザが踵部分912に力を加えると、後方間隔容積974は休止状態からのパーセンテージの減少を経験する。例えば、減少率は約90パーセント~約100パーセントの範囲とすることができる。さらに、下部アウトソール930Bの中間部964は活性状態にあるとき、支点として作用することができる。例えば、ユーザは歩いている又は走っている間にヒール部分912を地面に打ち、中足領域910の中間部964の周りで足を前方に回転させ、足を前方に回転させ続けて、地面上の前足領域908を打つことができる。
【0078】
アウトソール930の構成は上部アウトソール930Aと下部アウトソール930Bとの間に前方間隔940および後方間隔942が設けられており、ユーザが履物具900の前足領域908および踵領域912にそれぞれ下向きの力を加えるときに力吸収を提供することができ、また、ユーザからの下向きの力が軽減されるときにばね効果を提供することができる。これは使用中のユーザの足および脚の関節への衝撃の重症度を低減することができる。
【0079】
上述のように、地面係合部材のいくつかの組み合わせ(例えば、スパイク944、歯946、およびかかり948)をアウトソール930に設けることができる。図26を見ると、スパイク944、歯946、およびかかり948の分布は上部アウトソール930Aおよび下部アウトソール930Bの両方にあり得る。例えば、スパイク944およびかかり948は前部932、962において、上部アウトソール930Aおよび下部アウトソール930Bの底面938、968から延びることができる。歯946は上部アウトソール930Aの前部932の周囲に設けることができ、かかり948は後部966において下部アウトソール930Bの底面968から延在することができる。
【0080】
図28図30は履物具1000の別の実施形態を示す。多くの態様では、履物具1000は上述の履物具900と同様であり、1000シリーズにおける同様の番号付けが履物具900に使用される。例えば、履物具1000はアッパー1002と、上部1020と、アウトソール1030を有するソール構造1004とを含む。アウトソール1030はソール構造1004に耐久性、耐摩耗性、耐摩耗性、または牽引力を付与するために、1つ以上の材料から形成された剛性プレートであってもよい。アウトソール1030は上部アウトソール1030Aと、下部アウトソール1030Bとを有する。上部アウトソール1030Aは前部1032と、中間部1034と、後部1036とを有し、下部アウトソール1030Bは前部1062と、中間部1064と、終端1060を有する後部1066とを有し、中心セクション1080を有する十字のような形状を有する。アッパー1002は前足領域1008、中足領域1010、および踵領域1012を画定する。上部アウトソール1030Aおよび下部アウトソール1030Bは前方間隔1040、第1の長手方向長さ1022、緯度幅1082、湾曲した長さ1024、最大第1のギャップ高さ1026Aを有する第1のギャップ高さ1026、前方間隔容積1028、後方間隔1042、第2の長手方向長さ1070、最大第2のギャップ高さ1072Aを有する第2のギャップ高さ1072、および後方間隔容積1074を画定する。さらに、履物具1000はまた、履物具1000の内側部分に対応する内側1016と、履物具1000の外側部分に対応する外側1018とを含む。下部アウトソール1030Bは前足結合点1076、内側結合点1084、外側結合点1086、および中足結合点1078で上部アウトソール1030Aに結合され得る。加えて、少なくとも1つの地面係合部材(例えば、スパイク1044、歯1046、またはかかり1048)は上部アウトソール1030Aおよび下部アウトソール1030Bの底面1038、1068のいずれかまたは両方から延在することができる。
【0081】
しかしながら、いくつかの態様では、履物具900、1000は互いに異なる。例えば、ソール構造1004は前方クッション部材1050を含む。前方クッション部材1050は下部アウトソール1030Bと上部アウトソール1030Aとの間の前方間隔1040内に配置することができ、下部アウトソール1030Bの前側部分1062を横切って延在することができる。いくつかの実施形態では、例えば、前方クッション部材1050の体積は前方間隔容積1028の約85パーセント~約95パーセントの範囲とすることができる。前方クッション部材1050は履物具200の前方クッション部材250に関して上述した材料およびプロセスのいずれかから形成することができる。
【0082】
前方クッション部材1050がアウトソール1030の前方間隔1040内に設けられた、説明したようなソール構造1004はバネ及び減衰特性を提供することができる。これは使用中のユーザの足および脚の関節への衝撃の重症度を低減することができる。中心セクション1080の最下点の位置(例えば、最大第1のギャップ高さ1026Aの位置)は最下点が常に第1の地面接触スポットであるように、アスリートの走行挙動に応じてアウトソール1030内に位置付けられ得ることが企図される。そうすることで、アウトソール1030の幅にわたってエネルギーおよび力を分配するのではなく、力およびエネルギーを単一のスポットに束ねることができる。これは平らな足または同様の足の問題を有するランナーにとって特に有益であり得る。
【0083】
図31図33が履物具1100の別の実施形態を示す。多くの態様では、履物具1100は上述の履物具1000と同様であり、1100シリーズにおける同様の番号付けが履物具1100に使用される。例えば、履物具1100はアッパー1102と、上部1120と、アウトソール1130を有するソール構造1104とを含む。アウトソール1130はソール構造1104に耐久性、耐摩耗性、耐摩耗性、または牽引力を付与するために、1つ以上の材料から形成された剛性プレートであってもよい。アウトソール1130は上部アウトソール1130Aと、下部アウトソール1130Bとを有する。上部アウトソール1130Aは前部1132と、中間部1134と、後部1136とを有し、下部アウトソール1030Bは前部1162と、中間部1164と、終端1160を有する後部1166とを有し、中心セクション1180を有する十字のような形状を有する。アッパー1102は前足領域1108、中足領域1110、および踵領域1112を画定する。上部アウトソール1130Aおよび下部アウトソール1130Bは前方間隔1140、第1の長手方向長さ1122、緯度幅1182、湾曲した長さ1124、最大第1のギャップ高さ1126Aを有する第1のギャップ高さ1126、前方間隔容積1128、後方間隔1142、第2の長手方向長さ1170、最大第2のギャップ高さ1172Aを有する第2のギャップ高さ1172、および後方間隔容積1174を画定する。さらに、履物具1100はまた、履物具1100の内側部分に対応する内側1116と、履物具1100の外側部分に対応する外側1118とを含む。下部アウトソール1130Bは前足結合点1176、内側結合点1184、外側結合点1186、および中足結合点1178で上部アウトソール1130Aに結合され得る。加えて、少なくとも1つの地面係合部材(例えば、スパイク1144、歯1146、またはかかり1148)は上部アウトソール1130Aおよび下部アウトソール1130Bの底面1138、1168のいずれかまたは両方から延在することができる。
【0084】
さらに、ソール構造1104は前方クッション部材1150を含む。前方クッション部材1150は下方アウトソール1130Bと上方アウトソール1130Aとの間の前方間隔1140内に配置され、下方アウトソール1130Bを横切って延びる。前方クッション部材1150は履物具200の前方クッション部材250に関して上述した材料およびプロセスのいずれかから形成することができる。
【0085】
しかしながら、いくつかの態様では、履物具1000、1100は互いに異なる。例えば、ソール構造1104は履物具1000における前方クッション部材1050と同様の後方クッション部材1152を含む。後方クッション部材1152は下部アウトソール1130Bと上部アウトソール1130Aとの間の後方間隔1142内に配置することができる。後方クッション部材1152は下部アウトソール1130Bの後部1166の一部を横切って延びる。いくつかの実施形態では、例えば、後方クッション部材1152の体積は後方間隔容積1174の約35パーセント~約50パーセントの範囲とすることができる。いくつかの実施形態では、後方クッション部材1152は後方クッション部材1152の前側に隣接する後方間隔ポケット1154を画定することができる。後方間隔ポケット1154は中足結合点1178と後方クッション部材1152との間で長手方向に、内側1116と外側1118との間で緯度方向に、上部アウトソール1130Aと下部アウトソール1130Bとの間で垂直方向に延びる。図31および図33に示すように、後方クッション部材1152はユーザの足の踵がアッパー1102内に受容される場所の真下に配置される。例えば、後方クッション部材1152は最大第2のギャップ高さ1172Aの位置で、かつそれに隣接して、後方間隔ポケット1154内に配置される。後方クッション部材1152は履物具200の前方クッション部材250に関して上述した材料およびプロセスのいずれかから形成することができる。
【0086】
前方クッション部材1150がアウトソール1130の前方間隔1140内に提供され、後方クッション部材1152がアウトソール1130の後方間隔1142内に提供される、上述のようなソール構造1104はばね特性および減衰特性を提供することができ、これは使用中のユーザの足および脚の関節への衝撃の深刻さを低減することができる。
【0087】
図34図48は履物具1200、1300、1400、1500、1600の他の実施形態を示す。多くの態様では、履物具1200、1300、1400、1500、1600は上述の履物具900、1000、1100と同様であり、1200、1300、1400、1500、1600シリーズにおける同様の番号付けが、履物具1200、1300、1400、1500、1600に使用される。例えば、履物具1200、1300、1400、1500、1600の各々はアッパー1202、1302、1402、1502、1602、上部1220、1320、1420、1520、1620、及びアウトソール1230、1330、1430、1530、1630を有するソール構造1204、1304、1404、1504、1604を含む。各アウトソール1230、1330、1430、1530、1630は剛性プレートであってもよく、前部1232、1332、1432、1532、1632を有する上部アウトソール1230A、1330A、1430A、1530A、1630Aと、中間部1234、1334、1434、1534、1634と、後部1236、136、1436、1536、1636と、前部1262、1362、1462、1562、1662を有する下部アウトソール1230B、1330B、1430B、1530B、1630Bと、中間部1264、1364、1464、1564、1664と、終端1260、1360、1460、1560、1660を有する後部1266、1366、1466、1566、1666を有する可能性がある。上部アウトソール1230A、1330A、1430A、1530A、1630Aは上部1220、1320、1420、1520、1620に沿って延び、そこに取り付けることができる。下部アウトソール1230B、1330B、1430B、1530B、1630Bは中心セクション1280、1380、1480、1580、1680を有する十字のような形状を有する。さらに、各履物具1200、1300、1400、1500、1600は前足領域1208、1308、1408、1508、1608と、中足領域1210、1310、1410、1510、1610と、踵領域1212、1312、1412、1512、1612とを画定し、内側1216、1316、1416、1516、1516、1616と、外側1218、1318、1418、1518、1618とを有する。下部アウトソール1230B、1330B、1430B、1530B、1630Bは前足結合点1276、1376、1476、1576、1676、1676と、内側結合点1284、1384、1484、1584、1684と、外側結合点1286、1386、1486、1486、1586、1586、1686と、中足結合点1278、1378、1478、1578、1678において、上部アウトソール1230A、1330A、1430A、1530A、1630Aに結合することができる。
【0088】
さらに、各履物具1200、1300、1400、1500、1600は前方間隔1240、1340、1440、1540、1640と、第1の長手方向長さ1222、1322、1422、1522、1622と、緯度幅1282、1382、1482、1582、1682と、湾曲した長さ1224、1324、1424、1524、1624と、最大第1のギャップ高さ1226A、1326A、1426A、1526A、1626Aを有する第1のギャップ高さ1226、1326、1426、1526、1626と、前方間隔容積1228、1328、1428、1528、1628と、後方間隔1242、1342、1442、1542、1642と、第2の長手方向長さ1270、1370、1470、1570、1670と、最大第2のギャップ高1272A、1372A、1472A、1572A、1672Aを有する第2ギャップ高1272、1372、1472、1572、1672と、後方間隔容量1274、1374、1474、1574、1674を画定する。各履物具1200、1300、1400、1500、1600はまた、上部アウトソール1230A、1330A、1430A、1430A、1530A、1630Aの底面1238、1338、1438、1538、1638、または下部アウトソール1230B、1330B、1430B、1530B、1630Bの底面1268、1368、1468、1568、1668の少なくとも1つから延びる少なくとも1つの地面係合部材(例えば、スパイク1244、1344、1444、1544、1644、歯1246、1346、1446、1546、1646、またはかかり1248、1348、1448、1548)を有する。しかしながら、各実施形態は前方クッション部材及び後方クッション部材の包含及び配置が異なる。しかしながら、含まれる場合、前部および後方クッション部材を含む材料およびその製造方法は上記の通りである。
【0089】
図34図36では、履物具1200を図示しているが、前方クッション部材1250と後方クッション部材1252の両方が設けられている。前方クッション部材1250は下部アウトソール1230Bと上部アウトソール1230Aとの間の前方間隔1240内に配置され、下部アウトソール1230Bの前部1262を横切って延びる。いくつかの実施形態では、例えば、前方クッション部材1250の体積は前方間隔容積1228の約85パーセント~約95パーセントの範囲とすることができる。さらに、後方クッション部材1252は下部アウトソール1230Bと上部アウトソール1230Aとの間の後方間隔1242内に配置され、下部アウトソール1230Bの後部1266を横切って延びる。いくつかの実施形態では、例えば、後方クッション部材1252の体積は後方間隔容積1274の約70パーセント~約95パーセントの範囲とすることができる。
【0090】
図37図39では、履物具1300は前方クッション部材1350と後方クッション部材1352の両方を備えて示されている。前方クッション部材1350は下部アウトソール1330Bと上部アウトソール1330Aとの間の前方間隔1340内に配置され、下部アウトソール1330Bの前部1362の一部を横切って延びる。いくつかの実施形態では、例えば、前方クッション部材1350の体積は前方間隔容積1328の約35パーセント~約50パーセントの範囲内であり得る。いくつかの実施形態では、前方クッション部材550は前方クッション部材1350の前側および後側にそれぞれ隣接する第1の前方間隔ポケット1356および第2の前方間隔ポケット1358を画定することができる。第1の前方間隔ポケット1356は前足結合点1376と前方クッション部材1350との間で長手方向に、内側1316と外側1318との間で緯度方向に、かつ上部アウトソール1330Aと下部アウトソール1330Bとの間で垂直方向に延在する。第2の前方間隔ポケット1358は前方クッション部材1350と中足結合点1378との間で長手方向に、内側1316と外側1318との間で緯度方向に、上部アウトソール1330Aと下部アウトソール1330Bとの間で垂直方向に延びる。図示のように、前方クッション部材1350はユーザの足の親指の付け根のふくらみ母指球がアッパー1302内に受け入れられる場所の真下に配置することができる。例えば、前方クッション部材1350は最大第1のギャップ高さ1326Aの位置で、かつそれに隣接して、前方間隔ポケット1356内に配置される。さらに、後方クッション部材1352は下部アウトソール1330Bと上部アウトソール1330Aとの間の後方間隔1342内に配置され、下部アウトソール1330Bの後部1366を横切って延びる。いくつかの実施形態では、例えば、後方クッション部材1352の体積は後方間隔容積1374の約70パーセント~約95パーセントの範囲とすることができる。
【0091】
図40図42は前方クッション部材1450と後方クッション部材1452の両方を有する履物具1400を示す。前方クッション部材1450が下部アウトソール1430Bと上部アウトソール1430Aとの間の前方間隔1440内に配置され、下部アウトソール1430Bの前方部分1462の一部を横切って延びる。いくつかの実施形態では、例えば、前方クッション部材1450の体積は前方間隔容積1428の約35パーセント~約50パーセントの範囲内であり得る。いくつかの実施形態では、前方クッション部材1450は前方クッション部材1450の前側および後側にそれぞれ隣接する第1の前方間隔ポケット1456および第2の前方間隔ポケット1458を画定することができる。第1の前方間隔ポケット1456は前足結合点1476と前方クッション部材1450との間で長手方向に、内側1416と外側1418との間で緯度方向に、上部アウトソール1430Aと下部アウトソール1430Bとの間で垂直方向に延びる。第2の前方間隔ポケット1458は前方クッション部材1450と中足結合点1478との間で長手方向に、内側1416と外側1418との間で緯度方向に、上部アウトソール1430Aと下部アウトソール1430Bとの間で垂直方向に延びる。図示のように、前方クッション部材1450はユーザの足の親指の付け根のふくらみ母指球がアッパー1402内に受け入れられる場所の真下に配置することができる。例えば、前方クッション部材1450は最大第1ギャップ高さ1426Aの位置で、かつそれに隣接して、前方間隔ポケット1456内に配置される。後方クッション部材1452は下部アウトソール1430Bと上部アウトソール1430Aとの間の後方間隔1442内に配置される。後方クッション部材1452が下部アウトソール1430Bの後部1466の一部を横切って延在する。いくつかの実施形態では、例えば、後方クッション部材1452の体積は後方間隔容積1474の約35パーセント~約50パーセントの範囲とすることができる。いくつかの実施形態では、後方クッション部材1452は後方クッション部材1452の前側に隣接する後方間隔ポケット1454を画定することができる。後方間隔ポケット1454が中足結合点1478と後方クッション部材1452との間で長手方向に、内側1416と外側1418との間で緯度方向に、上部アウトソール1430Aと下部アウトソール1430Bとの間で垂直方向に延びる。図示のように、後方クッション部材1452はユーザの足の踵がアッパー1402内に受容される場所の真下に配置される。例えば、後方クッション部材1452は最大第2のギャップ高さ1472Aの位置で、かつそれに隣接して、後方間隔ポケット1454内に配置される。
【0092】
履物具1500を図43図45に示す。履物具1500は前方間隔1540内に前方クッション部材を有さず、後方間隔1542内に後方クッション部材1552を有する。後方クッション部材1552は下部アウトソール1530Bと上部アウトソール1530Aとの間の後方間隔1542内に配置される。後方クッション部材1552は下部アウトソール1530Bの後部1566の一部を横切って延在する。いくつかの実施形態では、例えば、後方クッション部材1552の体積は後方間隔容積1574の約35パーセント~約50パーセントの範囲とすることができる。いくつかの実施形態では、後方クッション部材は後方クッション部材1552の前側に隣接して後方間隔ポケット1554を画定することができる。後方間隔ポケット1554は中足結合点1578と後方クッション部材1552との間で長手方向に、内側1516と外側1518との間で緯度方向に、上部アウトソール1530Aと下部アウトソール1530Bとの間で垂直方向に延びる。図示のように、後方クッション部材1552はユーザの足の踵がアッパー1502内に受容される場所の真下に配置される。例えば、後方クッション部材1552は最大第2のギャップ高さ1572Aの位置で、かつそれに隣接して、後方間隔ポケット1554内に配置される。
【0093】
図46図48は履物具1600を示す。履物具1600は前方間隔1640内に前方クッション部材を有さず、後方間隔1642内に後方クッション部材1652を有する。後方クッション部材1652は下部アウトソール1630Bと上部アウトソール1630Aとの間の後方間隔1642内に配置され、下部アウトソール1630Bの後部1666を横切って延びる。いくつかの実施形態では例えば、後方クッション部材1652の体積は後方間隔容積1674の約70パーセント~約95パーセントの範囲とすることができる。
【0094】
図49図59は履物具1700を示す。多くの態様では、履物具1700は上述の履物具1400と同様であり、1700シリーズにおける同様の番号付けが履物具1700に使用される。例えば、履物具1700はアッパー1702(図54図59参照)、上部1720、及びアウトソール1730を有するソール構造1704を含むことができる。アッパー1702は前足領域1708、中足領域1710、および踵領域1712を画定する。さらに、履物具1700はまた、履物具1700の内側部分に対応する内側1716と、履物具1700の外側部分に対応する外側1718とを含む。さらに、ソール構造1704は耐久性、耐摩耗性、耐摩耗性、または牽引力をソール構造1704に付与するために、1つまたは複数の材料から形成された剛性プレートであり得るアウトソール1730を含む。アウトソール1730は上部アウトソール1730Aおよび下部アウトソール1730Bを有し、それらの間の前足領域1708および踵領域1712内の空間はそれぞれ、前方間隔1740および後方間隔1742を画定する。上部アウトソール1730Aは前部1732と、中間部1734と、後部1736とを有し、下部アウトソール1730Bは前部1762と、後部1766とを有する。上部アウトソール1730は上部1720に沿って延び、そこに取り付けることができる。前方クッション部材1750は前方間隔1740内に配置され、前方間隔1740は第1の長手方向長さ1722、湾曲した長さ1724、最大第1のギャップ高さ1726Aを有する第1のギャップ高さ1726、および前方間隔容積1728をさらに画定する。後方クッション部材1752は後方間隔1742内に配置され、後方間隔1742は第2の長手方向長さ1770と、最大第2のギャップ高さ1772Aを有する第2のギャップ高さ1772と、後方間隔容積1774とをさらに画定する。
【0095】
しかしながら、いくつかの態様では、履物具1700、1400は互いに異なる。例えば、下部アウトソール1730Bは前部1732および後部1736においてそれぞれ上部アウトソール1730Aに結合された前方下部アウトソールセグメント1790および後方下部アウトソールセグメント1792から形成される。さらに、少なくとも1つの地面係合部材(例えば、大きなスパイク1744または小さなスパイク1794)は下部アウトソール1730Bの底面1768から延在することができる。
【0096】
加えて、上部アウトソール1730Aと下部アウトソール1730Bとの結合を含むアウトソール1730の構造は異なる。例えば、下部アウトソール1730Bの前方下部アウトソールセグメント1790は上部アウトソールセグメント1730Aの前部1732の周囲から外向きに延び、下方に湾曲し、次いで、少なくとも部分的に上部アウトソール1730Aの下に延びて前方間隔1740を形成する。いくつかの実施形態では、図49図51に示されるように、前方下部アウトソールセグメント1790が前方間隔1740全体にわたって延在しない、一組のフィンガーまたはクロー1790Aとして形成され得る。さらに、前方間隔容積1728は上部アウトソール1730A、前方下部アウトソールセグメント1790、および前方下部アウトソールセグメント1790のクローのセットから、それらの間に延在する見えない境界によって画定される。前方クッション部材1750は少なくとも実質的に前方間隔1740内に配置され、一組のクロー1790Aによって包まれる。いくつかの実施形態では、前方クッション部材1750は前方間隔1742を越えて後方部分1736に向かって延在することができる。いくつかの実施形態では、例えば、前方クッション部材1750の体積は前方間隔容積1728の約50パーセント~約75パーセントの範囲とすることができる。いくつかの実施形態では、前方クッション部材1750は前方下部アウトソールセグメント1790の湾曲部分と前方クッション部材1750の周囲との間に前方間隔ポケット1756を画定することができる。いくつかの実施形態では、前方クッション部材1750が一組の指の間で下方に延在し、前方下部アウトソールセグメント1790と一列に並ぶことができる(図52および図55図57を参照)。
【0097】
後方下部アウトソールセグメント1792を見ると、履物具1400の下部アウトソール1430Bとのいくつかの相違点も存在する。下部アウトソール1730Bの後方下部アウトソールセグメント1792は上部アウトソールセグメント1730Aの後部1736の周囲から外側に延び、下方に湾曲し、次いで、内側に延びて、上部アウトソール1730Aの下に少なくとも部分的に延びて、後方間隔1742を形成する。いくつかの実施形態では、後方下部アウトソールセグメント1792は図49図51に示されるように、後方間隔1742全体にわたって延在しない、一組のフィンガーまたはクロー1792Aとして形成され得る。さらに、後方間隔容積1774は上部アウトソール1730A、後方下部アウトソールセグメント1792、および後方下部アウトソールセグメント1792の一組のクロー1792Aから、それらの間に延在する見えない境界によって画定される。後方クッション部材1752は後方間隔1744内に受容される。いくつかの実施形態では、後方クッション部材1752は後方間隔1744を越えて前部1732に向かって延在することができる。いくつかの実施形態では、例えば、後方クッション部材1752の容積は後方間隔容積1774の約50パーセント~約75パーセントの範囲とすることができる。いくつかの実施形態では、後方クッション部材1752が後方下部アウトソールセグメント1792の湾曲部分と後方クッション部材1752の周囲との間に後方間隔ポケット1754を画定することができる。いくつかの実施形態では、後方クッション部材1752が一組のフィンガーの間で下方に延び、後方下部アウトソールセグメント1792(図53および図59参照)と一直線になることができる。
【0098】
ランニング中、一組のクロー1790A、1792Aはそれぞれ、前方クッション部材1750および後方クッション部材1752内に部分的に潰れることができる。前方クッション部材1750および後方クッション部材1752ならびに一組のクロー1790A、1792Aの弾性はユーザに追加のエネルギーリターンを提供することができる。一組のクロー1790A、1792Aの各クローは他のクローに対して独立して移動可能である。
【0099】
追加的に、または代替的に、クローのセット1790A、1792Aは前方クッション部材1750および後方クッション部材1752とクローのセット1790A、1792Aとの間に配置された追加のプレート(図示せず)を介して互いに結合され得る。プレートはTPUなどの材料から形成することができる。ランニング中、一組のクロー1790A、1792Aはプレート内に折り畳まれ、前方クッション部材1750および後方クッション部材1752を横切って力を変位させることができる。
【0100】
図49図51および図58は上部アウトソール1730の底面1738から下方に突出し、前部1732から後部1736まで延在する一組のリブ1796を含む上部アウトソール1730Aをさらに図示する。一組のリブ1796は上部アウトソール1730Aに剛性を加え、ユーザの足のアーチを支持することをさらに助けることができる。
【0101】
図60図62は履物具1800の別の実施形態を示す。多くの態様では、履物具1800は上述の履物具600と同様であり、1800シリーズにおける同様の番号付けが履物具1800に使用される。例えば、履物具1800はアッパー1802(図62参照)、上部1820、及び上部1820から離間したアウトソール1830を有するソール構造1804を含むことができる。前足領域1808および踵領域1812における上部1820とアウトソール1830との間の空間はそれぞれ、前方間隔1840および後方間隔1842を画定する。アッパー1802は前足領域1808、中足領域1810、および踵領域1812を画定する。さらに、履物具1800は履物具1800の内側部分に対応する内側1816と、履物具1800の外側部分に対応する外側1818とを含む。さらに、アウトソール1830は剛性プレートであってもよく、前部1832と、中間部1834と、終端1860を有する後部1836とを有する。アウトソール1830は中足結合点1878で上部1820に結合することができる。前方クッション部材1850は、第1の長手方向長さ1822、湾曲した長さ1824、最大第1のギャップ高さ1826Aを有する第1のギャップ高さ1826、前方間隔容積1828、第1の前方間隔ポケット1856、および第2の前方間隔ポケット1858をさらに画定する前方間隔1840内に配置される。後方クッション部材1852は後方間隔1842内に配置され、これは第2の長手方向長さ1870、最大第2のギャップ高さ1872Aを有する第2のギャップ高さ1872、後方間隔容積1874、および後方間隔ポケット1854をさらに画定する。さらに、スパイク1844および歯1846はアウトソール1830の底面1838から下方に延びる。
【0102】
しかしながら、いくつかの態様では、履物具1800、600は互いに異なる。例えば、アウトソール1830の前部1832はつま先ギャップ1898を画定する上部1820を越えて延在する。さらに、一組の小さなスパイク1894も、アウトソール1830の底面1838から延びることができる。図示のように、1組の小さなスパイク1894は前部1832および後部1836に設けられるが、前部1832または後部1836のいずれか一方のみに1組の小さなスパイク1894を有することを含む、他の構成も企図される。さらに、アウトソール1830はアウトソール1830の底面1838から下方に突出し、前部1832から後部1836まで延在する一組のリブ1896を含む。一組のリブ1896はアウトソール1830に剛性を加え、ユーザの足のアーチを支持することをさらに助けることができる。
【0103】
図63図67は履物具1900の別の実施形態を示す。多くの態様では、履物具1900は上述の履物具1700と同様であり、1900シリーズにおける同様の番号付けが履物具1900に使用される。例えば、履物具1900はアッパー1902(図66参照)、上部1920、及び上部1920から離間したアウトソール(第1のアウトソールセグメント1930A)を有するソール構造1904を含むことができる。第1のアウトソールセグメント1930Aは上部1932に沿って延び、そこに取り付けることができる。アッパー1902は前足領域1908、中足領域1910、および踵領域1912(図66参照)を画定する。さらに、履物具1900は履物具1900の内側部分に対応する内側1916も含む。さらに、第1のアウトソールセグメント1930Aは前部1932と、中間部1934と、後部1936とを有する。
【0104】
続いて、前足領域1908における第1のアウトソールセグメント1930Aの前部1932は下方に延び、次いで内側に延びる。第1のアウトソールセグメント1930Aの前部1932は上部1920の下に少なくとも部分的に延在する。いくつかの実施形態では、前部1932が前方間隔1940全体にわたって延在しない一組のフィンガーまたはクロー1990Aとして形成することができる。
【0105】
しかしながら、いくつかの態様では、履物1900、1700の物品は互いに異なる。例えば、履物具1900は前部1962を有する第2のアウトソールセグメント1930Bと、中間部1964と、終端1960を有する後部1966とを有する。第2のアウトソールセグメント1930Bの前部1962は一組のクロー1990Aに隣接し、その中に、かつ上部1940の下に配置される。第1のアウトソールセグメント1930Aの一組のクロー1990Aと、第2のアウトソールセグメント1930Bの前部1962は前方間隔1940を画定する。前方間隔1940は第1の長手方向長さ1922、湾曲した長さ1924、最大第1のギャップ高さ1926Aを有する第1のギャップ高さ1926、前方間隔容積1928、第1の前方間隔ポケット1956、および第2の前方間隔ポケット1958を画定する。前方クッション部材1950は前方間隔1940内に配置される。後部1966は踵領域1912の上部1920の下に延び、それらの間に後方間隔1942を画定する。後方間隔1942は第2の長手方向長さ1970と、最大第2のギャップ高さ1972Aを有する第2のギャップ高さ1972と、後方間隔容積1974と、後方間隔ポケット1954とを画定する。前部1962は前方クッション部材1950に結合され、中間部1964は中足結合点1978(図66参照)で上部1920に結合され得、後部1966は後方クッション部材1952に結合される。
【0106】
続いて、第1のアウトソールセグメント1930Aおよび第2のアウトソールセグメント1930Bの両方はソール構造1904に耐久性、耐摩耗性、耐摩耗性、または牽引力を付与するために、1つまたは複数の材料から形成された剛性プレートであり得る。さらに、図示の実施形態に示すように、複数の地面係合部材が第1および第2のアウトソールセグメント1930A、1930Bに設けられる。スパイク1944および小さなスパイク1994は第1および第2のアウトソールセグメント1930A、1930Bの前部1932、1962の底面1938、1968Aから延在して設けられ、小さなスパイク1994は第2のアウトソールセグメント1930Bの後部1966の底面1968Bから延在して設けられる。上記の他の実施形態のいずれかの議論に記載されるような、地面係合部材の他の配置が企図されることを理解されたい。
【0107】
他の実施形態では、他の構成が可能である。例えば、上記の議論における特定の実施形態に関して提示される特定の特徴および特徴の組み合わせは、必要に応じて他の実施形態および他の組み合わせにおいて利用することができる。さらに、本明細書に記載される実施形態のいずれかは他の実施形態に関連して開示される構造または方法のいずれかを含むように修正され得る。加えて、本開示は具体的に示されるタイプの履物具に限定されない。さらに、本明細書に開示される実施形態のいずれかの履物具の態様は任意のタイプの履物、衣服、または他の運動用機器で機能するように修正されてもよい。
【0108】
前述のように、本発明は特定の実施形態および実施例に関連して上述されているが、本発明は必ずしもそのように限定されるものではなく、他の多くの実施形態、実施例、使用法、修正、および実施形態、実施例および使用法からの逸脱が、本明細書に添付の特許請求の範囲に包含されることが意図されることが、当業者によって理解されるのであろう。本明細書に引用される各特許および刊行物の全開示はそのような各特許または刊行物が参照により個々に本明細書に組み込まれるかのように、参照により本明細書に組み込まれる。本発明の様々な特徴および利点は以下の特許請求の範囲に記載されている。
【産業上の利用可能性】
【0109】
前述の説明を考慮すると、本発明に対する多数の修正が当業者には明らかであろう。したがって、この説明は例示としてのみ解釈されるべきであり、当業者が本発明を実施および使用することを可能にする目的で提示される。添付の特許請求の範囲内にあるすべての変更に対する排他的権利が留保される。
図1
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図65
図66
図67
【手続補正書】
【提出日】2023-09-14
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
アッパーおよび前記アッパーに取り付けられたストロベルボードを有する履物具のためのソール構造であって、
前部、中間部、及び後部を有するアウトソールであって、前記アウトソースの前記前部及び中間部はそれぞれ、前足結合点および中足結合点で前記ストロベルボードに取り付けられている、前記アウトソールと、
前足結合点および中足結合点でそれぞれ前記ストロベルボードに取り付けられた前部および中間部と、後部を有するアウトソールと、
前記アウトソールの前記前部と前記ストロベルボードとの間、前記前足結合点と前記中足結合点との間、および内側と外側との間に画定される前方間隔と、
前記前方間隔内に位置し、ユーザの足の親指の付け根のふくらみ母指球の下に位置するように構成されるクッション部材と、
前記アウトソールの前記後部と前記ストロベルボードとの間、前記中足結合点と前記後部の終端との間、および前記内側と前記外側との間に画定される後方間隔と、
前記アウトソールの底面から延在する少なくとも1つの地面係合部材を含む、前記ソール構造。
【請求項2】
前記前方間隔が湾曲した長さ及びギャップ高さを湾曲した長さに沿った前記アウトソールと前記ストロベルボードの間で画定する三日月形の外形を有し、
前記ギャップ高さが前記湾曲した長さに沿って変化し、まず、前記前足結合点から最大ギャップ高さまで増加し、次いで、前記前最大ギャップ高さから前記前中足結合点に向かって減少する、請求項1に記載のソール構造。
【請求項3】
前記湾曲した長さが、前記アウトソールと前記ストロベルボードとの間の中間に位置する線に沿って、前記前足結合点と前記中足結合点との間に延びる、請求項2に記載のソール構造。
【請求項4】
前記前方間隔の前記最大ギャップ高さが、ユーザの足の前記親指の付け根のふくらみ母指球の下に位置するように構成される、請求項2に記載のソール構造。
【請求項5】
前記後方間隔がギャップ高さを前記アウトソールと前記ストロベルボードの間で画定し、前記ギャップ高さは、前記中足結合点から最大ギャップ高さに向かって増加する、請求項1に記載のソール構造。
【請求項6】
前記後方間隔の前記最大ギャップ高さが、ユーザの足の踵の下に位置するように構成される、請求項4に記載のソール構造。
【請求項7】
前記前方間隔は前方間隔容積を有し、前記クッション部材が、前記前方間隔容積の約35パーセント~約50パーセントを占めるようなサイズである、請求項1に記載のソール構造。
【請求項8】
前記クッション部材が、前記前足結合点と前記クッション部材との間に長手方向に、前記内側と前記外側との間に緯度方向に、前記ストロベルボードと前記アウトソールとの間に垂直方向に延びる前方間隔ポケットを画定する、請求項に記載のソール構造。
【請求項9】
前記クッション部材が、前記クッション部材と前記中足結合点との間に長手方向に、前記内側と前記外側との間に緯度方向に、前記ストロベルボードと前記アウトソールとの間に垂直方向に延びる前方間隔ポケットを画定する、請求項に記載のソール構造。
【請求項10】
前記クッション部材が第2のクッション部材を含むクッション部材のセットの第1のクッション部材であり、前記第2のクッション部材は前記後方間隔内に配置され、ユーザの足の踵の下に配置されるように構成される、請求項1に記載のソール構造。
【請求項11】
前記クッション部材が、前記中足結合点と前記クッション部材との間に長手方向に、前記内側と前記外側との間に緯度方向に、前記ストロベルボードと前記アウトソールとの間に垂直方向に延在する後方間隔ポケットを画定する、請求項10に記載のソール構造。
【請求項12】
前足領域、中足領域、及び踵領域を有する履物具であって、
アッパーと、
前記アッパーに取り付けられたストロベルボードと、
前部と、中間部と、後部とを有するアウトソールを有するソール構造を含み、
前記アウトソールの前記前部は前足領域において前足結合点で、中足領域において中足結合点で、前記ストロベルボードに取り付けられ、
前記アウトソールは前記前足結合点と前記中足結合点との間の前記ストロベルボードから離間され、前方間隔とクッション部材を画定し、
前記前方間隔は、前記アウトソールと前記ストロベルボードとの間の中間に位置する線に沿って、前記前足結合点と前記中足結合点との間に延びる湾曲した長さを画定し、さらに、前記湾曲した長さに沿った前記アウトソールと前記ストロベルボードとの間の第1のギャップ高さを画定し、
前記クッション部材は、前記前方間隔内に配置され、前記湾曲した長さ全体に沿って延在し、それに沿った前記第1のギャップ高さに等しい厚さを有し、
前記アウトソールの前記後部は前記ストロベルボードから離間され、第2のギャップ高さおよび前記中足結合点と前記後部の終端の間の後方間隔を画定
前記アウトソールは変形可能な剛性プレートであり、前記アウトソールと前記前方間隔および前記後方間隔の前記組み合わせは、前記前部および前記後部のそれぞれにおいてユーザによって引き起こされる下向きの力を吸収することができ、前記履物具の使用中に前記下向きの力が除去されると、前記アウトソールはバネ効果を提供することができる、前記履物具。
【請求項13】
前記第1のギャップ高さが、前記前足結合点と前記中足結合点との間で変化し、最大ギャップ高さが、ユーザの足の親指の付け根のふくらみ母指球の下に位置するように構成される、請求項12に記載の履物具。
【請求項14】
前記第2のギャップ高さが前記中足結合点から最大ギャップ高さまで増加し、前記最大ギャップ高さが、ユーザの足の踵の下に位置するように構成される、請求項12に記載の履物具。
【請求項15】
前記クッション部材が前記前足結合点と前記クッション部材との間に長手方向に延在し、前記内側と前記外側との間に緯度方向に延在し、前記ストロベルボードと前記アウトソールとの間に垂直方向に延在する第1の前方間隔ポケットと、前記クッション部材と前記中足結合点との間に長手方向に延在し、前記内側と前記外側との間に緯度方向に延在し、前記ストロベルボードと前記アウトソールとの間に垂直方向に延在する第2の前方間隔ポケットを画定する、請求項12に記載の履物具。
【請求項16】
前記前方間隔が前方間隔容積を有し、前記クッション部材が、前記前方間隔容積の約35パーセント~約50パーセントを占めるようなサイズである、請求項12に記載の履物具。
【請求項17】
前記後方間隔内に配置され、ユーザの足の踵の下に配置されるように構成されるクッション部材をさらに備える、請求項12に記載の履物具。
【請求項18】
前記クッション部材が前記中足結合点と前記クッション部材との間に長手方向に、前記内側と前記外側との間に緯度方向に、前記ストロベルボードと前記アウトソールとの間に垂直方向に延びる後方間隔ポケットを画定する、請求項17に記載の履物具。
【請求項19】
前記後方間隔が後方間隔容積を有し、前記クッション部材が、前記後方間隔容積の約35パーセント~約50パーセントを占めるようなサイズである、請求項17に記載の履物具。
【請求項20】
前足領域、中足領域、及び踵領域を有する履物具であって、
アッパーと、
前記アッパーに取り付けられたストロベルボードと、
前部と、中間部と、後部とを有するアウトソールを有するソール構造を含み、
前記アウトソールの前記前部は前記前足領域において前足結合点で、前記中足領域において中足結合点で前記ストロベルボードに取り付けられ、
前記アウトソールは前記前足結合点と前記中足結合点との間の前記ストロベルボードから離間され、前方間隔を画定し、前記前方間隔は、第1の長手方向長さおよび前記アウトソールと前記ストロベルボードとの間の中間に位置する線に沿って、前記前足結合点と前記中足結合点との間に延びる湾曲した長さを画定し、さらに、前記湾曲した長さに沿った前記アウトソールと前記ストロベルボードとの間の第1のギャップ高さを画定し、
前記アウトソールの前記後部は前記ストロベルボードから離間され、前記中足結合点と前記後部の終端との間で第2の長手方向長さを画定する後方間隔を画定し、
前記第1の長手方向長さは、前記第2の長手方向長さよりも約1.5~約2.0倍大きい範囲であり、
前方クッション部材は前記前方間隔内に配置され、前記湾曲した長さ全体に沿って延在し、それに沿った前記第1のギャップ高さに等しい厚さを有し、
第2のクッション部材は前記後方間隔内に配置され、前記第1のクッション部材および第2のクッション部材は、前記前部および前記後部のそれぞれにおいてユーザによって引き起こされる下向きの力を吸収するように構成され、
前記アウトソールは変形可能な剛性プレートであり、ユーザによって引き起こされる前記下向きの力を吸収するために変形し、前記履物具の使用中に前記下向きの力が除去されると、バネ効果を提供することができる、前記履物具。
【国際調査報告】