(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-01-25
(54)【発明の名称】ジューサーブラシ、洗浄方法、および、取り外し可能なジューサーブラシを組み込んだジューサー
(51)【国際特許分類】
A46B 15/00 20060101AFI20240118BHJP
A47J 19/00 20060101ALI20240118BHJP
【FI】
A46B15/00 Z
A47J19/00 Z
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023543375
(86)(22)【出願日】2022-01-18
(85)【翻訳文提出日】2023-07-19
(86)【国際出願番号】 US2022012765
(87)【国際公開番号】W WO2022159384
(87)【国際公開日】2022-07-28
(32)【優先日】2021-01-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522310225
【氏名又は名称】ザ スチールストーン グループ エルエルシー
【氏名又は名称原語表記】THE STEELSTONE GROUP LLC
(74)【代理人】
【識別番号】110003649
【氏名又は名称】弁理士法人真田特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ビニュメン イツコヴィッツ
(72)【発明者】
【氏名】メイレック フリードマン
(72)【発明者】
【氏名】ヨーゼフ ドイチュ
(72)【発明者】
【氏名】カールマーン ヘルツバルハー
(72)【発明者】
【氏名】ロビン デ ルーカ
(72)【発明者】
【氏名】ウェンホイ ファン
【テーマコード(参考)】
3B202
【Fターム(参考)】
3B202AA26
3B202AB30
3B202BA00
3B202ED08
3B202EE01
(57)【要約】
ジューサーのブレードとメッシュバスケットとを洗浄するブラシが提供される。ブラシは、水平ベース構成要素と水平ベース構成要素に対して角度をなす第1外側ブラシ面とを有する。水平ベース構成要素は、第1外側ブラシ面から横方向に延び、ブラシ本体の上面には、水平ベース構成要素に直交配置された溝が設けられる。溝は、水平ベース構成要素と第1外側ブラシ面との間の移行部に位置する。毛は、第1外側ブラシ面から延びる。さらに、洗浄処理において使用される取り外し可能なブラシを備えたジューサーと、取り外し可能なブラシを使用したジューサーの洗浄方法と、が提供される。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
水平ベース構成要素、および、前記水平ベース構成要素に対して角度をなす第1外側ブラシ面を有するブラシ本体と、
前記ブラシ本体の上面において、前記水平ベース構成要素に直交配置された溝と、
前記第1外側ブラシ面から延びる複数の毛と、を備え、
前記水平ベース構成要素は、前記第1外側ブラシ面から横方向に延び、
前記溝は、前記水平ベース構成要素と前記第1外側ブラシ面との間の移行部に位置する
ことを特徴とする、ブラシ。
【請求項2】
前記溝は、円弧を形成し、
前記第1外側ブラシ面は、円錐台の表面のセグメントを画定し、
前記円錐台と前記円弧とは、同一の中心軸を中心とする
ことを特徴とする、請求項1に記載のブラシ。
【請求項3】
前記水平ベース構成要素に対して前記第1外側ブラシ面とは反対側に配置された第2外側ブラシ面をさらに備え、
前記第2外側ブラシ面は、前記円錐台の前記表面の第2セグメントを画定する
ことを特徴とする、請求項2に記載のブラシ。
【請求項4】
前記水平ベース構成要素と直交し、前記水平ベース構成要素と前記第2外側ブラシ面との間の移行部に位置する第2溝をさらに備え、
前記第2溝は、前記中心軸を中心とする円弧を形成する
ことを特徴とする、請求項3に記載のブラシ。
【請求項5】
前記溝または前記第2溝の一方から前記水平ベース構成要素に向かって延びる切欠部をさらに備える
ことを特徴とする、請求項4に記載のブラシ。
【請求項6】
前記溝から前記水平ベース構成要素の方向に延びる切欠部をさらに備える
ことを特徴とする、請求項1に記載のブラシ。
【請求項7】
前記水平ベース構成要素の底面から延びる複数の毛をさらに備える
ことを特徴とする、請求項1に記載のブラシ。
【請求項8】
前記水平ベース構成要素の下面の上方に位置し、前記第1外側ブラシ面に隣接する第2水平ベース面と、
前記第2水平ベース面から延びる複数の毛と、をさらに備える
ことを特徴とする、請求項1に記載のブラシ。
【請求項9】
前記毛が、前記第1外側ブラシ面から、前記第1外側ブラシ面に対して直交する方向に延びている
ことを特徴とする、請求項1に記載のブラシ。
【請求項10】
前記毛が、前記第1外側ブラシ面から前記溝と平行な方向に延びている
ことを特徴とする、請求項1に記載のブラシ。
【請求項11】
実質的に円形の平底、および、前記平底から延びる円錐台を画定するメッシュ壁を有するボウルと、
前記ボウルの前記平底に位置するブレードと、
前記ブレードの上方で終端する実質的に円筒形の垂直シュートと、
取り外し可能なブラシと、を備え、
前記ブラシは、
水平ベース構成要素、および、前記水平ベース構成要素に対して角度をなす第1外側ブラシ面を有するブラシ本体と、
前記ブラシ本体の上面おいて前記水平ベース構成要素に直交配置され、前記垂直シュートの端部と嵌合するように、前記垂直シュートの前記端部の円周と実質的に同じ円周を持つ円の円弧を形成する溝と、
前記第1外側ブラシ面から延びる複数の毛と、を有し、
前記水平ベース構成要素が、前記第1外側ブラシ面から横方向に延び、かつ前記メッシュ壁の傾斜角と実質的に同一の傾斜角を持ち、
前記溝が、前記水平ベース構成要素と前記第1外側ブラシ面との間の移行部に位置し、
前記ボウルは、前記垂直シュートに対して回転する
ことを特徴とする、ジューサー。
【請求項12】
前記第1外側ブラシ面は、円錐台の表面のセグメントを画定し、
前記第1外側ブラシ面の前記円錐台と前記ボウルの前記メッシュ壁の前記円錐台と前記垂直シュートの前記端部の前記円周とは、取り外し可能な前記ブラシが前記垂直シュートに嵌合しているとき、一つの中心軸を中心とする
ことを特徴とする、請求項11に記載のジューサー。
【請求項13】
取り外し可能な前記ブラシが、前記水平ベース構成要素に対して前記第1外側ブラシ面とは反対側に配置された第2外側ブラシ面をさらに有し、
前記第2外側ブラシ面は、前記第1外側ブラシ面の前記円錐台の前記表面の第2セグメントを画定する
ことを特徴とする、請求項12に記載のジューサー。
【請求項14】
前記ブラシが、前記水平ベース構成要素と直交し、前記水平ベース構成要素と前記第2外側ブラシ面との間の移行部に位置する第2溝をさらに有し、
前記第2溝が、前記一つの中心軸を中心とする円弧を形成し、前記垂直シュートの前記端部に嵌合する
ことを特徴とする、請求項13に記載のジューサー。
【請求項15】
前記ブラシが、前記溝から前記水平ベース構成要素に向かって延びる切欠部をさらに有し、
前記垂直シュートの前記端部は、前記垂直シュートの前記端部の前記円周から延びる突出部を有し、
前記突出部は、前記ブラシが前記垂直シュートの前記端部と嵌合しているとき、前記切欠部と嵌合する
ことを特徴とする、請求項11に記載のジューサー。
【請求項16】
前記ブラシは、前記水平ベース構成要素の底面から延びる複数の毛をさらに有する
ことを特徴とする、請求項11に記載のジューサー。
【請求項17】
前記ブラシは、前記水平ベース構成要素の下面の上方に位置するとともに前記第1外側ブラシ面に隣接する第2水平ベース面と、前記第2水平ベース面から延びる複数の毛と、をさらに有する
ことを特徴とする、請求項11に記載のジューサー。
【請求項18】
前記毛が、前記第1外側ブラシ面から、前記第1外側ブラシ面に対して直交する方向に延びている
ことを特徴とする、請求項11に記載のジューサー。
【請求項19】
前記毛が、前記第1外側ブラシ面から前記溝と平行な方向に延びている
ことを特徴とする、請求項11に記載のジューサー。
【請求項20】
ジューサーの洗浄方法であって、
実質的に円形の平底と前記平底から延びる円錐台を画定するメッシュ壁とを有するボウルを備えるジューサーチャンバから、実質的に円筒形の垂直シュートを備えるジューサーカバーを取り外し、
水平ベース構成要素および前記水平ベース構成要素に対して角度をなす第1外側ブラシ面を有するブラシ本体と前記ブラシ本体の上面において前記水平ベース構成要素に直交配置されて前記垂直シュートの端部の円周と実質的に同じ円周を持つ円の円弧を形成する溝と前記溝から前記水平ベース構成要素に向かって延びる切欠部とを備える取り外し可能なブラシを取り付け、
前記垂直シュートの前記端部の少なくとも一部を前記溝内に位置させ、前記切欠部と前記垂直シュートの前記端部の前記円周からの突出部とを並べて配置することによって、前記溝を前記垂直シュートに嵌合し、
前記垂直シュートが前記ボウルの前記メッシュ壁面と垂直軸を共有するように前記垂直シュートを配置するとともに、前記ジューサーカバーを前記ジューサーチャンバに固定し、
前記ボウルを前記垂直シュートに対して回転させながら、前記垂直シュートに流体を注ぎ入れる
ことを特徴とする洗浄方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2021年1月19日に出願された米国特許出願第63/139,002号の利益を主張し、その内容は参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本開示は、概して、ジューサーを洗浄するためのブラシ、ブラシを使用してジューサーを洗浄する方法、および、取り外し可能なジューサーブラシを組み込んだジューサーに関する。
【背景技術】
【0003】
ジューサーは、一般的に掃除が難しい。一例として、典型的な遠心ジューサーは、回転ブレードを利用して果物や野菜を小片に切断また細断し、その後チャンバに移動させて、そこで果物を穴開きバスケットまたはメッシュバスケットに押し付けて、遠心力によって果肉からジュースを分離する。
【0004】
果物や野菜は、典型的には実質的に円筒形であるシュートによって回転ブレードに供給され、シュートに嵌合するように構成されたプランジャーを使用してブレードに押し付けられ得る。ジュースにされる農産物は、シュートとブレードとの間のスペースなどの開口部に収まるほど十分に小さくなるまで切断または細断されると、バスケットのメッシュ部分に移され、そこで遠心力を使用して濾される。
【0005】
この方法では果肉から果汁を素早く簡単に濾すことができるが、バスケットのメッシュには、果肉やその他の果物かすが、すぐに集まってしまうため、頻繁に掃除する必要がある。このような洗浄は、例えば使用後に毎回必要となる場合があり、ブレードとバスケットとの組み合わせは洗浄のために分解するのが難しく、洗浄しにくい形状である場合がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ジューサーのブレードおよびメッシュバスケットを効率的に洗浄できるブラシが必要とされている。同様に、そのようなブラシを組み込んだジューサー、および、そのようなブラシを使用するジューサーの洗浄方法が必要とされている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
ジューサーのブレードおよびメッシュバスケットを効率的に洗浄するために、ブラシが設けられてよい。
【0008】
ゆえに、ブラシは、水平ベース構成要素、および、前記水平ベース構成要素に対して角度をなす第1外側ブラシ面を有するブラシ本体を備えてよい。前記水平ベース構成要素は、前記第1外側ブラシ面から横方向に延びており、前記ブラシ本体の上面には、前記水平ベース構成要素に直交配置された溝が設けられる。前記溝は、前記水平ベース構成要素と前記第1外側ブラシ面との間の移行部に位置する。複数の毛は、前記第1外側ブラシ面から延びる。
【0009】
いくつかの実施形態では、前記溝は円弧を形成し、前記第1外側ブラシ面は円錐台の表面のセグメントを画定する。そして、前記円錐台と前記円弧とは、同一の中心軸を中心とする。
【0010】
いくつかのそのような実施形態では、第2外側ブラシ面が、前記水平ベース構成要素に対して前記第1外側ブラシ面とは反対側に設けられてよい。第2外側ブラシ面は、前記円錐台の前記表面の第2セグメントを画定する。
【0011】
いくつかのそのような実施形態では、前記水平ベース構成要素と直交し、前記水平ベース構成要素と前記第2外側ブラシ面との間の移行部に位置する第2溝が設けられる。前記第2溝は、前記中心軸を中心とする円弧を形成する。前記溝または前記第2溝から前記水平ベース構成要素の方向に延びる切欠部が設けられてよい。
【0012】
単一の溝のみを備えたいくつかの実施形態では、前記溝から前記水平ベース構成要素の方向に延びる切欠部が同様に設けられてよい。
【0013】
いくつかの実施形態では、複数の毛が、前記水平ベース構成要素の底面から延びてよい。
【0014】
いくつかの実施形態では、第2水平ベース面が、前記水平ベース構成要素の下面の上方に、前記第1外側ブラシ面に隣接して設けられる。そして、複数の毛が、第2水平ベース面から延びるように設けられてよい。
【0015】
いくつかの実施形態では、毛が、前記第1外側ブラシ面から、前記第1外側ブラシ面に対して直交する方向に延びてよい。他の実施形態では、前記毛が、前記第1外側ブラシ面から前記溝と平行な方向に延びてよい。
【0016】
また、ブレードおよびメッシュバスケットを洗浄するためのブラシを備えたジューサーも提供される。このようなジューサーは、実質的に円形の平底と、前記平底から延びる円錐台を画定するメッシュ壁とを有するボウルを含む。さらに、前記ジューサーは、前記ボウルの前記平底に位置するブレードと、前記ブレードの上方で終端する実質的に円筒形の垂直シュートと、取り外し可能なブラシと、を備える。
【0017】
前記ブラシは、水平ベース構成要素と、前記水平ベース構成要素に対して角度をなす第1外側ブラシ面とを有するブラシ本体を有する。前記水平ベース構成要素は、前記第1外側ブラシ面から横方向に延び、かつ前記メッシュ壁の傾斜角と実質的に同一の傾斜角を持つ。
【0018】
そして、前記ブラシは、前記ブラシ本体の上面において前記水平ベース構成要素に直交配置され、前記垂直シュートの端部の円周と実質的に同じ円周を持つ円の円弧を形成する溝を備えてよい。そして、前記垂直シュートの前記端部は、前記円弧と嵌合する。
【0019】
前記溝は、前記水平ベース構成要素と前記第1外側ブラシ面との間の移行部に位置する。
【0020】
そして、前記第1外側ブラシ面から延びる複数の毛が設けられ、使用中に、ブラシの有無にかかわらず、前記ボウルが、前記垂直シュートに対して回転する。
【0021】
いくつかの実施形態では、前記第1外側ブラシ面は、円錐台の表面のセグメントを画定する。そして、前記第1外側ブラシ面の前記円錐台と前記ボウルの前記メッシュ壁の前記円錐台と前記垂直シュートの前記端部の前記円周とは、取り外し可能な前記ブラシが前記垂直シュートに嵌合しているとき、一つの中心軸を中心とする。
【0022】
いくつかのそのような実施形態では、取り外し可能な前記ブラシが、前記水平ベース構成要素に対して前記第1外側ブラシ面とは反対側に配置された第2外側ブラシ面をさらに有する。そして、前記第2外側ブラシ面は、前記第1外側ブラシ面の前記円錐台の前記表面の第2セグメントを画定する。
【0023】
いくつかのそのような実施形態では、前記ブラシが、前記水平ベース構成要素と直交し、前記水平ベース構成要素と前記第2外側ブラシ面との間の移行部に位置する第2溝をさらに有する。そして、前記第2溝は、前記一つの中心軸を中心とする円弧を形成し、前記垂直シュートの前記端部に嵌合する。
【0024】
いくつかの実施形態では、前記ブラシは、前記溝から前記水平ベース構成要素に向かって延びる切欠部をさらに有する。そして、前記垂直シュートの前記端部は、前記垂直シュートの前記端部の前記円周から延びる突出部を有してよい。また、前記突出部は、前記ブラシが前記垂直シュートの前記端部と嵌合しているとき、前記切欠部と嵌合する。
【0025】
いくつかの実施形態では、前記ブラシは、前記水平ベース構成要素の底面から延びる複数の毛をさらに有する。
【0026】
いくつかの実施形態では、前記水平ベース構成要素の下面の上方において、前記第1外側ブラシ面に隣接する第2水平ベース面が設けられる。そして、前記第2水平ベース面から延びる複数の毛が設けられてよい。
【0027】
いくつかの実施形態では、毛が、前記第1外側ブラシ面から、前記第1外側ブラシ面に対して直交する方向に延びてよい。他の実施形態では、前記毛が、前記第1外側ブラシ面から前記溝と平行な方向に延びてよい。
【0028】
ジューサーを洗浄する方法も提供される。このような方法は、ジューサーチャンバからジューサーカバーを取り外すステップを備えてよい。前記ジューサーカバーは、実質的に円筒形の垂直シュートを備え、前記ジューサーチャンバは、実質的に円形の平底と前記平底から延びる円錐台を画定するメッシュ壁とを有するボウルを備えてよい。
【0029】
そして、平ベース構成要素と前記水平ベース構成要素に対して角度をなす第1外側ブラシ面とを有するブラシ本体を有する取り外し可能なブラシが提供されてよい。さらに、取り外し可能な前記ブラシは、前記ブラシ本体の上面において、前記水平ベース構成要素に直交配置され、前記垂直シュートの端部の円周と実質的に同じ円周を持つ円の円弧を形成する溝を有する。
【0030】
取り外し可能な前記ブラシは、前記溝から前記水平ベース構成要素に向かって延びる切欠部を備えてもよい。また、この方法は、少なくとも部分的に前記垂直シュートの前記端部を前記溝内に位置させ、前記切欠部と前記垂直シュートの前記端部の前記円周からの突出部とを並べて配置することによって、前記溝を前記垂直シュートに嵌合させるステップを備えてよい。
【0031】
そして、前記垂直シュートが前記ボウルの前記メッシュ壁面と垂直軸を共有するように前記垂直シュートが配置され、前記ジューサーカバーが前記ジューサーチャンバに固定される。この方法は、さらに、前記ボウルを前記垂直シュートに対して回転させながら、前記垂直シュートに流体を注ぎ入れるステップを備える。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【
図1】
図1は、本開示に係るブラシの下部斜視図を示す。
【
図3】
図3は、本開示に係るジューサーの断面斜視図を示す。
【
図5】
図5は、洗浄方法で使用中の
図3のジューサーおよび
図1のブラシの断面図を示す。
【
図6】
図6は、本開示に係るブラシの第2実施形態の上部斜視図を示す。
【
図11】
図11は、本開示に係るブラシの第3実施形態の上部斜視図を示す。
【
図16】
図16は、本開示に係るブラシの第4実施形態の上部斜視図を示す
【発明を実施するための形態】
【0033】
本開示の原理による例示的な実施形態の説明は、添付の図面と共に読まれることが意図され、添付の図面は記述された説明全体の一部であるとみなされる。本明細書に開示される実施形態の説明において、方向または配向へのいかなる言及も、単に説明の便宜のために意図され、本開示の範囲をいかなる形でも限定することを意図しない。「下」、「上」、「水平」、「垂直」、「上方」、「下方」、「上へ」、「下へ」、「上端」、および「底」などの相対的な用語、並びにそれらの派生語(例えば、「水平に」、「下向きに」、「上向きに」など)は、そのとき記載されるように、または議論中の図面に示されるように、配向について言及していると解釈されるべきである。これらの相対的な用語は説明の便宜上のものにすぎず、そのように明示的に示されていない限り、装置が特定の向きで構成または動作されることを必要としない。同様に、「取り付けられた」、「固着された」、「接続された」、「結合された」、「相互接続された」および同様の用語は、特に明記しない限り、構造が他の構造と、介在する構造または、可動または固定された取り付け部材や結びつきを介して直接的または間接的に互いに固定または取り付けられる関係を指す。さらに、本開示の特徴および利点は、例示された実施形態を参照することによって例示される。したがって、本開示は単独でまたは他の特徴の組み合わせで存在し得る特徴のいくつかの実現可能かつ非限定的な組み合わせを例示する実施形態に明確に限定されるべきではなく、本開示の範囲は本明細書に添付される特許請求の範囲によって定義される。
【0034】
本開示は、現在企図されている本開示を実施する最良の形態を説明する。この説明は、限定的な意味で理解されることを意図するものではなく、本開示の利点および構成を当業者にアドバイスするために添付の図面を参照することによって、単に例示目的のために提示された本開示の例を提供する。図面の様々な図において、同様の符号は、同様または類似の部分を示す。
【0035】
開示された実施形態は、本明細書の革新的な教示の多くの有利な使用法のうちの数例に過ぎないことに留意することが重要である。概して、本出願の明細書においてなされる記述は、必ずしも、様々な特許請求された開示のいずれも限定しない。さらに、いくつかの記述はいくつかの発明的特徴に適用されてもよいが、他の特徴には適用されなくてもよい。一般に、特に断らない限り、一般性を失うことなく単数の要素は複数であってもよく、その逆であってもよい。
【0036】
図1および
図2は、本開示に係るブラシ100の斜視図を示す。
図3は、本開示に係るジューサー300の断面斜視図を示す。
図4は、
図1のブラシ100を備える
図3のジューサー300の断面斜視図を示す。
【0037】
図1は、ジューサー300を洗浄するためのブラシ100を示す。一般に、図示のブラシ100は、洗浄されるジューサー300から取り外し可能であり、ジューサーとして使用中には、ブラシは存在せず、洗浄方法で使用するためにブラシは挿入される。
図5は、洗浄方法で使用中の
図3のジューサー300および
図1のブラシ100の断面図を示し、洗浄方法については以下でさらに詳細に説明する。
【0038】
図示のように、ブラシ100は、水平ベース構成要素120と当該水平ベース構成要素に対して角度をなす第1外側ブラシ面130とを有するブラシ本体110を有する。水平ベース構成要素120は、第1外側ブラシ面130から横方向に延びる。
【0039】
図示のように、ブラシ100は、第1外側ブラシ面130から延びる複数の毛160をさらに備える。いくつかの実施形態では、追加の毛170が水平ベース構成要素120の底面180から延びている。
【0040】
ブラシ100は、ブラシ本体110の上面150に溝140を有し、当該溝は水平ベース構成要素120に対して垂直に配置される。溝140は、典型的には、水平ベース構成要素120と第1外側ブラシ面130との間の移行部に位置する。
【0041】
通常、溝140は、図示のように円弧を形成する。同様に、第1外側ブラシ面130も、上または下から見たときに円弧を形成し、その中に円錐台の表面のセグメントを画定する。第1外側ブラシ面130の円錐台および溝140の円弧は、
図5および
図10Bに最も明確に示されるように、同一の中心軸500,1000を中心とする。
【0042】
図3は、
図1のブラシ100とともに使用するジューサー300を示し、
図4は、ブラシが組み込まれたジューサー300を示し、
図5は、洗浄サイクル中のジューサー300を示す。図示のように、ジューサー300は、実質的に円形の平底320と、当該平底から延びる円錐台を画定するメッシュ壁330とを有するボウル310を有する。
【0043】
ジューサー300はさらに、ボウル310の平底320に配置されたブレード340を含む。実質的に円筒形の垂直シュート350は、ボウル310内に下方に延びてブレード340の上方で終端し、垂直シュート350の端部360とボウルの平底320との間に小間隙355を形成する。
【0044】
使用中、ブレード340はボウル310とともに回転し、それによって垂直シュート350に挿入されたあらゆる農産物を切断する。農産物が十分に細かく刻まれると、垂直シュート350の端部360とまだ回転しているボウル310の平底320との間の小間隙355を通過し、回転による遠心力によって円錐形のメッシュ壁330に押し付けられる。それにより、メッシュ壁を通して果汁を濾す。
【0045】
洗浄ルーチン中に、ジューサー300が開かれ、取り外し可能なブラシ100が挿入される。挿入中、取り外し可能なブラシ100の溝140は、垂直シュート350の端部360と嵌合する。垂直シュートの端部を溝に挿入するだけで構成要素が嵌合されるように、溝140の円弧は通常、垂直シュート350の端部360の円周に対応している。
【0046】
その後、垂直シュート350の端部360にブラシ100が取り付けられた状態でジューサー300が閉じられる。図示のように、また、上で論じたように、第1外側ブラシ面130は、水平ベース120に対して角度を付けられ、円錐台のセグメントを画定する。第1外側ブラシ表面130の傾斜角度は、ボウル310のメッシュ壁330の傾斜角度と実質的に同一である。第1外側ブラシ面130の円錐台とボウル310のメッシュ壁330の円錐台とは、ジューサー300に挿入され、垂直シュート350と嵌合されると、垂直シュート350の一つの中心軸500を共有する。
【0047】
ジューサー300は、プランジャー370をさらに含む。ジューサー300の典型的な使用中は、当該プランジャーは、農産物がブレード340に押し付けられるように、垂直シュート350の下方に強制的に押し下げるために使用されてよい。上述の洗浄ルーチン中、プランジャー370は、水または他の流体のリザーバとして使用され、その後、垂直シュートに対してボウル310を回転させながら、水または他の流体が垂直シュート350に注がれる。したがって、注入された流体が洗浄プロセスを円滑としつつ、ブラシ100は、ボウル310を洗浄する。いくつかの実施形態では、プランジャー370には、ジューサー300の標準的な使用中にプランジャーが閉じられるように、蓋380が設けられる。このような実施形態では、プランジャー370をリザーバとして使用できるように、蓋380が取り外される。
【0048】
図6は、本開示に係るブラシ600の第2実施形態の上部斜視図を示す。
図7は、
図6のブラシ600の下部斜視図を示す。
図8および
図9は、
図6のブラシ600の側面図および上面図を示す。
図6のブラシ600が備える
図1のブラシ100と同等の構成要素に関して、本実施形態内では同一の参照番号を使用する。
【0049】
図10Aは、
図6のブラシ600を備えたブレンダー1010の側断面図を示す。
図10Bは、
図10Aのブラシ600を備えたブレンダー1010の上面断面図を示す。
図10Cは、垂直シュート1020を備える
図10Aのブレンダー1010の一部の下部斜視図を示す。
【0050】
図示のように、ブラシ600は、水平ベース構成要素120に対して第1外側ブラシ面130とは反対側にある第2外側ブラシ面630をさらに含むブラシ本体610を有してよい。第2外側ブラシ面630は、通常、第1外側ブラシ面130と同じ円錐台の表面の第2のセグメントを画定することになる。
図6に示されるようないくつかの実施形態では、第2外側ブラシ面630は毛を含まず、主に使用中のブラシ600を安定させるために機能する。例えば、
図11~
図16に示されるような他の実施形態では、第2外側ブラシ面630は毛を有し、使用中にジューサー300,1000のボウルをブラッシングする。なお、
図6,
図11および
図16の実施形態において、毛は示されていないが、毛用の開口部620が設けられている。使用時、毛は通常、当該毛用の開口部の一部またはすべてに設けられる。
【0051】
さらに、ブラシ600は、水平ベース構成要素120の上面150に、水平ベース構成要素120に垂直に、かつ、当該水平ベース構成要素と第2外側ブラシ面630との間の移行部に位置する第2溝640を含んでよい。つまり、第2溝640は、水平ベース構成要素120に対して、第1外側ブラシ面130から反対側にある。第2溝640は、中心軸1000を中心とする円弧を形成してもよく、それによって、第1溝140の円弧と同じ円の円弧を形成し得る。
【0052】
いくつかの実施形態では、ブラシ100,600は、溝140,640の一方または両方から水平ベース構成要素の方向に延びる切欠部660をさらに備える。この切欠部660は、垂直シュート1020の円形の端部1040から延びる突出部1030と接合してよい。このように、垂直シュート1020の円形の端部1040は、ブラシ100、600の溝140,640と嵌合してよく、切欠部660は、突出部1030と嵌合してよい。使用中、ブラシ100,600は、垂直シュート1020およびジューサー1010のボウルに対して静止して保持され、切欠部660と突出部1030との接合により、ブラシ100,600が垂直シュート1020に対して回転することが防止される。
【0053】
なお、図示の実施形態では、第2溝640から延びる切欠部660と、垂直シュート1020の円形の端部1040から延びる突出部1030とが設けられる。しかし、切欠部660は、第2溝640に加えて、または、代えて、第1溝140に設けられてよいと解される。同様に、位置決め機構は、例えば、垂直シュートの円形の端部1040に切欠部が設けられ、当該切欠部と嵌合するために、不連続部が溝140,640の一方または両方に設けられるように変形されてよい。
【0054】
【0055】
図11のブラシは、上述した
図6に示されたものと同様であり、対応する特徴には同一の参照番号を使用してラベリングされている。図示のように、図示の実施形態は、水平ベース構成要素120の底面180に毛も毛用開口部も設けられていないという点で、上述した形態とは異なる。
【0056】
さらに、図示されるように、第2外側ブラシ面630には、第1外側ブラシ面表面130に設けられた開口部620に加えて、同様の毛1110用の開口部が設けられてよい。
【0057】
また、
図1に示される毛160および
図6に示される毛用の開口部は、第1外側ブラシ面130の表面130に直交して示されている一方で、
図11のブラシ1100の毛用開口部620,1110は、第1,第2外側ブラシ面130,630に対して角度がつけられている。その代わり、ブラシ1100の開口部620,1110は、ブラシ1100の溝140,640と平行であり、使用中に真っ直ぐ下を向くようになっている。
【0058】
図16は、本開示に係るブラシ1600の第4実施形態の上部斜視図を示す。
図17は、
図16のブラシ1600の下部斜視図を示す。
図18は、
図16のブラシ1600の側面図を示す。
図19は、
図16のブラシ1600の底面図を示す。
【0059】
図11のブラシ1100に関して上述したように、ブラシ1600は図示の他の実施形態と同様であるが、いくつかの異なる特徴を備えている。図示されるように、ブラシ1600は、第2水平ベース面1610を備える。このようなベース面は、ブラシ本体610の水平ベース構成要素120の下面180の上方にあり、そして、第1または第2外側ブラシ面130,630に隣接してよい。
【0060】
毛160または毛用開口部620を第1または第2外側ブラシ面130,630に組み込むことに加えて、第2水平ベース面1610には、追加の毛または毛用開口部1620が設けられてよい。図示のように、第2水平ベース面1610は、下面180と第1または第2外側ブラシ面130,630との間に段差を形成してよい。
【0061】
使用中、ブラシ100,600,1100,1600は、最初にジューサー300,1010のジューサーチャンバからカバーを取り外して使用される。ジューサーカバーは、実質的に円筒形の垂直シュート350,1020を含み、ジューサーチャンバは、実質的に円形の平底320と円錐台を画定するメッシュ壁330とを有するボウル310を備える。
【0062】
次に、使用されるブラシ100,600,1100,1600が提供され、当該ブラシは上述の形態をとる。その後、垂直シュートの端部360,1040の少なくとも一部を対応する溝内に配置することによって、溝140および第2溝640の一方または両方が垂直シュート350,1020に嵌合される。切欠部660を備える実施形態では、当該切欠部は、溝140,640内に端部が位置するときに、垂直シュート350,1020の端部360,1040の突出部1030と並んで配置される。
【0063】
次いで、垂直シュート350,1020は、ボウル310のメッシュ壁330と垂直軸500,1000を共有するように配置されてよい。これは、ジューサー300,1010を再組み立てするために、ジューサーチャンバに対してジューサーカバーを固定することによるものであってもよい。
【0064】
適切に挿入されたブラシ100,600,1100,1600とともにジューサー300,1010が完全に組み立てられると、ボウル310を垂直シュート350,1020およびブラシに対して回転させる洗浄ルーチンが実行されてよい。典型的に、このプロセスの当該部分では、洗浄プロセスを円滑にするために、水などの流体が垂直シュート350,1020に注入される。
【0065】
本開示はいくつかの説明された実施形態に関して、ある長さで、ある特定事項を伴って説明されてきたが、本開示はそれらの特定事項、実施形態、および特定の実施形態に限定する意図はなく、先行技術に鑑みて、そのような特許請求の範囲の可能な限り広い解釈を提供し、したがって、本開示の意図された範囲を効果的に包含するように、添付の特許請求の範囲を参照して解釈されるべきである。
【0066】
本明細書で列挙されるすべての例および条件付き記載は、読者が本開示の原理、および当技術分野を促進するために本発明者によって寄与される概念を理解するのを助けるための教授目的のためのものであり、そのような具体的に列挙された例および条件に限定されないものとして解釈されるべきである。さらに、本開示の原理、態様、および実施形態、並びにその特定の例を列挙する本明細書のすべての記載は、その構造的および機能的同等物の両方を包含することが意図される。さらに、そのような等価物は現在知られている等価物および将来開発される等価物、すなわち、構造にかかわらず同じ機能を実行する開発された任意の要素の両方を含むことが意図される。
【国際調査報告】