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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-01-25
(54)【発明の名称】交通通路高架セパレータ
(51)【国際特許分類】
   E01D 15/12 20060101AFI20240118BHJP
   E01C 9/08 20060101ALI20240118BHJP
【FI】
E01D15/12
E01C9/08 Z
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023562452
(86)(22)【出願日】2021-11-17
(85)【翻訳文提出日】2023-08-18
(86)【国際出願番号】 US2021059725
(87)【国際公開番号】W WO2022139988
(87)【国際公開日】2022-06-30
(31)【優先権主張番号】17/407,906
(32)【優先日】2021-08-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】63/128,658
(32)【優先日】2020-12-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523234946
【氏名又は名称】マクダニエル,ゲビン,ジェイ.
【氏名又は名称原語表記】MCDANIEL, Gevin, J.
【住所又は居所原語表記】4094 Duffy Court, Tallahassee, FL 32309 (US)
(74)【代理人】
【識別番号】110003487
【氏名又は名称】弁理士法人東海特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】マクダニエル,ゲビン,ジェイ.
【テーマコード(参考)】
2D051
2D059
【Fターム(参考)】
2D051CA02
2D051DA12
2D051DA16
2D059BB19
2D059GG43
2D059GG55
(57)【要約】
高架通路を構築するためのモジュール式システムは、第1高架プラットフォーム部分と、前記第1高架プラットフォーム部分の荷重に耐える第1エッジ支持体であって、前記第1エッジ支持体は、地面と接触して前記地面と前記第1高架プラットフォーム部分の底部との間に高低差を創出する、第1エッジ支持体と、第1ジョイントと、を備える、第1通路セグメントを含む。モジュール式システムはまた、第2高架プラットフォーム部分と、前記第2高架プラットフォーム部分の荷重に耐える第2エッジ支持体であって、前記第2エッジ支持体は、地面と接触して前記地面と前記第2高架プラットフォーム部分の底部との間に高低差を創出する、第2エッジ支持体と、第2ジョイントであって、前記第1ジョイントに取り付けられて前記第1通路セグメントに対する第2通路セグメントの動きを制限するように構成されている、第2ジョイントと、を備える、第2通路セグメントを含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
高架通路を構築するためのモジュール式システムであって、前記システムは、
第1通路セグメントであって、
第1高架プラットフォーム部分と、
前記第1高架プラットフォーム部分の荷重に耐えるように構成された第1エッジ支持体であって、前記第1エッジ支持体は、地面と接触して前記地面と前記第1高架プラットフォーム部分の底部との間に高低差を創出するように構成されている、第1エッジ支持体と、
第1ジョイントと、
を備える、第1通路セグメント、並びに、
第2通路セグメントであって、
第2高架プラットフォーム部分と、
前記第2高架プラットフォーム部分の荷重に耐えるように構成された第2エッジ支持体であって、前記第2エッジ支持体は、地面と接触して前記地面と前記第2高架プラットフォーム部分の底部との間に高低差を創出するように構成されている、第2エッジ支持体と、
第2ジョイントであって、前記第1ジョイントに取り付けられて前記第1通路セグメントに対する第2通路セグメントの動きを制限するように構成されている、第2ジョイントと、
を備える、第2通路セグメント、を備える、システム。
【請求項2】
前記第1エッジ支持体は、前記地面と前記第1高架プラットフォーム部分の底部との間の空気の流れを可能にするように構成されている第1開孔を含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記第2エッジ支持体は、前記第2高架プラットフォーム部分の前記底部の下方の構造物に接触することなく前記構造物を跨ぐように構成されている、請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
前記第2ジョイントは、前記第2高架プラットフォーム部分の荷重の一部を前記第1通路セグメントに伝達するように構成されている、請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
第3通路セグメントであって、
第3高架プラットフォーム部分と、
前記第3高架プラットフォーム部分の荷重に耐えるように構成された第3エッジ支持体であって、前記第3エッジ支持体は、前記地面と接触して前記地面と前記第3高架プラットフォーム部分の底部との間に高低差を創出するように構成されている、第3エッジ支持体と、
第3ジョイントであって、前記第2通路セグメントに取り付けられて前記第2通路セグメントに対する第3通路セグメントの動きを制限するように構成されている、第3ジョイントと、
を備える、第3通路セグメント、をさらに備える、請求項1に記載のシステム。
【請求項6】
前記第1高架プラットフォーム部分の頂部と、前記第2高架プラットフォーム部分の頂部と、前記第3高架プラットフォーム部分の頂部とが、連続した通路を形成している、請求項5に記載のシステム。
【請求項7】
前記第3高架プラットフォーム部分の第1辺は前記第3高架プラットフォーム部分の第2辺よりも長く、前記第3高架プラットフォーム部分が前記連続した通路を非直線的にしている、請求項6に記載のシステム。
【請求項8】
前記第3高架プラットフォーム部分の第1辺は前記第3高架プラットフォーム部分の第2辺よりも長く、前記第3高架プラットフォーム部分が前記連続した通路を湾曲させている、請求項7に記載のシステム。
【請求項9】
前記第1高架プラットフォーム部分の頂部は前記地面に向かって傾斜しており、
前記第2高架プラットフォーム部分の頂部は前記地面に概ね平行であり、そして
前記第3高架プラットフォーム部分の頂部は前記地面に向かって傾斜している、
請求項5に記載のシステム。
【請求項10】
前記第1高架プラットフォーム部分の頂部は、前記地面に対して角度付けされている、請求項1に記載のシステム。
【請求項11】
前記第2通路セグメントは、前記第1高架プラットフォーム部分の頂部の開口をさらに備え、前記開口は、1つまたは複数の排水穴に水を運ぶチャンバに水を入れることができるように構成されている、請求項1に記載のシステム。
【請求項12】
前記チャンバは、前記第1高架プラットフォーム部分の前記頂部の下方に位置し、1つまたは複数の水抜き穴が、前記第2エッジ支持体の外部または内部に前記水を放出するように構成されている、請求項11に記載のシステム。
【請求項13】
セグメントジョイントが、前記ジョイントに浸透する水を捕捉し、前記水を通路の外部または内部に搬送して放出する、請求項1に記載のシステム。
【請求項14】
前記第1通路セグメントは第1係止構造を備え、前記第2通路セグメントは第2係止構造を備えており、前記第1係止構造は、前記第1係止構造を前記第2係止構造に固定するように構成されている、請求項1に記載のシステム。
【請求項15】
前記第1係止構造は第1密閉中空チャネルを備え、前記第2係止構造は、第2密閉中空チャネルを備え、前記第1密閉中空チャネルおよび前記第2密閉中空チャネルは、コネクタを受容するように構成されている、請求項14に記載のシステム。
【請求項16】
前記コネクタは、前記第1通路セグメントと前記第2通路セグメントとの間に圧縮力を創出し、前記第1通路セグメントと前記第2通路セグメントとの間の分離を制限する、請求項15に記載のシステム。
【請求項17】
前記コネクタは、長さに沿って全体にまたは部分的にねじ切りされ、接続を固定するためのねじ付ナットを備えた終端片を含んでいる、請求項15に記載のシステム。
【請求項18】
前記第1係止構造は、アンカー穴を備えた第1底フランジを備え、前記第2係止構造は、アンカー穴を備えた第2底フランジを備えており、前記アンカー穴を備えた前記第1底フランジおよび前記アンカー穴を備えた前記第2底フランジは、アンカーを受容するように構成されている、請求項14に記載のシステム。
【請求項19】
地盤アンカーであって、前記第1通路セグメントと前記第2通路セグメントとの間の分離を制限し、前記第1エッジ支持体および前記第2エッジ支持体に横方向の拘束を与える、地盤アンカーをさらに備える、請求項1に記載のシステム。
【請求項20】
前記第2ジョイントは、前記第2高架プラットフォーム部分を前記第1通路セグメントに対して配置して地盤の鉛直プロファイル勾配に追従する通路を創出することを可能にするように構成されている、請求項1に記載のシステム。
【請求項21】
前記第1通路セグメントおよび前記第2通路セグメントの材料は、ポリマー材料、ガラス繊維補強材、炭素繊維補強材、玄武岩繊維補強材、鉄金属材料、またはアルミニウム材料のうちの1つまたは複数を含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項22】
前記第1高架プラットフォーム部分および前記第2高架プラットフォーム部分に接続されたガイドレールをさらに備える、請求項1に記載のシステム。
【請求項23】
前記ガイドレールは、前記第1高架プラットフォーム部分または前記第2高架プラットフォーム部分のうちの少なくとも1つに固定されている、請求項22に記載のシステム。
【請求項24】
前記第1通路セグメントは、傾斜路勾配および傾斜路セグメント長の変動を可能にする複数のサブセグメントを備える、請求項1に記載のシステム。
【請求項25】
前記第1ジョイントは、デッキの嵌合縁に沿って延びる丸形雄フィンガーを備えて、前記第1通路セグメントと前記第2通路セグメントとの間の相対的な移動を制限する、請求項1に記載のシステム。
【請求項26】
前記第2ジョイントは、デッキの嵌合縁に沿って延びる丸形雌スロットを備えて、前記第2通路セグメントと前記第1通路セグメントとの間の相対的な移動を制限する、請求項1に記載のシステム。
【請求項27】
前記第1通路セグメントの前記第1ジョイントは、前記第2通路セグメントの前記第2ジョイントと嵌合する、請求項26に記載のシステム。
【請求項28】
前記第1ジョイントが前記第2ジョイントに嵌合すると、前記第1ジョイントおよび前記第2ジョイントは、前記第1通路セグメントおよび前記第2通路セグメントが地盤の鉛直プロファイル勾配に追従することを可能にする、請求項27に記載のシステム。
【請求項29】
前記第1ジョイントおよび前記第2ジョイントは、通路に鉛直撓みと同時に水平撓みを導入するように位置合わせされ得る、請求項28に記載のシステム。
【請求項30】
前記第1ジョイントおよび第2ジョイントは、相対可動域を制限するように構成されている、請求項29に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2020年12月21日に出願された米国仮特許出願63/128,658の利益を主張し、その全内容は参照によって本明細書に組み込まれる。
【0002】
本開示は、高架通路を構築するためのモジュール式システムに関する。
【背景技術】
【0003】
歩道などの通路は、建設中、様々な理由によって一時的に閉鎖され得る。1つの理由は、通路の建設に使用される材料が硬化時間を必要とし、通路をすぐに使用できないことであり得る。
【発明の概要】
【0004】
本開示に記載されるような交通通路高架セパレータ(transportation path elevation separator、TPES)は、歩いたり、自転車、スクーター、車椅子、または他の型式のマイクロモビリティ装置に乗ったりする道路ユーザが、通路の建設作業および材料を妨害することなく通路を使用できるようにするために、建設中の通路と同じ鉛直面内に通路に沿って配置され得る。
【0005】
1つの実施例では、高架通路を構築するためのモジュール式システムは、第1通路セグメントであって、第1高架プラットフォーム部分と、前記第1高架プラットフォーム部分の荷重に耐えるように構成された第1エッジ支持体であって、前記第1エッジ支持体は、地面と接触して前記地面と前記第1高架プラットフォーム部分の底部との間に高低差(grade separation)を創出するように構成されている、第1エッジ支持体と、第1ジョイントと、を備える、第1通路セグメントを含む。前記モジュール式システムはまた、第2通路セグメントであって、第2高架プラットフォーム部分と、前記第2高架プラットフォーム部分の荷重に耐えるように構成された第2エッジ支持体であって、前記第2エッジ支持体は、前記地面と接触して前記地面と前記第2高架プラットフォーム部分の底部との間に高低差を創出するように構成されている、第2エッジ支持体と、第2ジョイントであって、前記第1ジョイントに取り付けられて前記第1通路セグメントに対する第2通路セグメントの動きを制限するように構成されている、第2ジョイントと、を備える、第2通路セグメントを含む。
【0006】
1つまたは複数の実施例の詳細は、添付の図面および以下の説明に記載される。他の特徴、目的、および利点は、説明、図面、および特許請求の範囲から明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1a図1aは、歩道の一区間を再建設する意図をもって当該区間が除去される一般的な状況を示している。図1aはまた、歩道に隣接する既存の地盤も示している。
【0008】
図1b図1bは、入口傾斜路セグメント例の設置を示している。
【0009】
図1c図1cは、第1標準セグメントの一実施例の設置を示している。
【0010】
図1d図1dは、交通通路高架セパレータ(TPES)システムを完成させるための、残りの標準セグメント例および出口傾斜路セグメント例の設置を示している。
【0011】
図1e図1eは、有意に非線形な水平形状を備えた状況のための放射状セグメントを使用した対応を示している。
【0012】
図2a-1】図2a-1は、入口傾斜路終端セグメントの一実施例の斜視図を示している。
【0013】
図2a-2】図 2a-2は、出口傾斜路終端セグメントの一実施例の斜視図を示している。
【0014】
図2a-3】図2a-3は、図2a-1の入口傾斜路終端セグメントの一実施例の、下部および反対端の斜視図を示している。
【0015】
図2b-1】図2b-1は、入口傾斜路遷移セグメントの一実施例の斜視図を示している。
【0016】
図2b-2】図2b-2は、出口傾斜路遷移セグメントの一実施例の斜視図を示している。
【0017】
図2b-3】図2b-3は、図2b-1の入口傾斜路遷移セグメントの一実施例の、下部および反対端の斜視図を示している。
【0018】
図3a図3aは、標準セグメントの一実施例の斜視図を示している。
【0019】
図3b図3bは、図3aの標準セグメント例の平面図を示している。
【0020】
図3c図3cは、図3aの標準セグメント例の断面図を示している。
【0021】
図3c図3dは、図3aの標準セグメント例の、下部および反対端の斜視図を示している。
【0022】
図4図4は、通路が有意に非線形な水平形状に追従することを可能にする放射状セグメントの一実施例の斜視図を示している。
【0023】
図5a図5aは、標準デッキ区間の断面の斜視図および断面図を示している。
【0024】
図5b図5bは、傾斜路終端デッキ区間の断面の斜視図および断面図を示している。
【0025】
図5c図5cは、傾斜路着地デッキ区間の断面の斜視図および断面図を示している。
【0026】
図6a図6aは、雌デッキジョイント、雄デッキジョイント、およびジョイントアダプタの、斜視図および断面図を示している。
【0027】
図6b図6b-1から図6b-3は、様々なセグメント型式の複合デッキを創出するためのデッキパネル、ジョイント、およびジョイントアダプタの構成例を示している。
【0028】
図6c図6c-1から図6c-4は、セグメント間の鉛直撓みに対応するための丸形フィンガージョイントの一実施例の可動域例を示している。
【0029】
図6d図6dは、セグメント間の水平方向の僅かな水平方向撓みに対応するための丸形フィンガージョイントの一実施例の可動域の一実施例を示している。
【0030】
図7図7は、デッキ排水システムの一実施例を示しており、デッキ排水スロット例および水抜き穴例を示している。
【0031】
図8図8は、組立後のガイドレールシステムを示している。
【0032】
図9図9aから図9cは、丸形交互フィンガージョイントの一実施例を示している。
【詳細な説明】
【0033】
現在の慣行では、通路の閉期間中、ユーザは通常、異なる通路に回り道または迂回させられる。通行権が制限されるため、ユーザは、より短いルートを選択していた地点まで、通行するつもりがなかった安全性の低いルートを何度も大幅に迂回させられる可能性がある。現在、建設作業の進行を可能にしながら、ユーザが既存の通路の真上の高架通路に沿って移動できるような選択肢はない。この開示は、プロジェクトのコスト、ユーザのモビリティ、およびユーザの安全にとって有益であり得るシステムを記載する。
【0034】
本明細書に記載する交通通路高架セパレータ(TPES)は、通路の型式、TPESの製造に使用される材料、および製造業者の生産設備能力に応じて、多くの異なる方法で実施され得る。1つの具体的な実施態様が図面に示されているが、他の実施態様もまた本開示の範囲内にあることは明らかというべきである。以下は、TPESの実施態様の一実施例についての詳細な説明である。
【0035】
図面は、TPESの1つの具体的な適用を示しているが、再建設のために歩道の一区間が除去された既存のコンクリート歩道上に通路を設けるために、様々な区間をどのように組み立てることができるかを示している。コンクリート歩道建設への使用について具体的に言及するが、下でさらに議論するように、TPESの使用は歩道建設のための適用に限定されるものではない。しかしながら、本開示に記載するTPESは、ユーティリティ事業や浸水地域などの他の破壊的状況で一時的または恒久的な公共または私的施設に他の型式の通路を設けるために、または既存の地盤が通路の下で乱されることなく維持されることが望まれる通路を設けるために、使用され得ることが意図される。システムはまた、ユーザが、建設区域内または建設区域周辺に新しい通路を創出できるように構成することもできる。また、TPESのシステムの下に支持ビームまたは桁を追加して溝などの障害物を跨ぎ、恒久的または一時的な状況においてアクセス可能な通路ブリッジを設け得ることも意図される。
【0036】
歩行者や自転車などの道路ユーザの安全は、世界中の交通機関の最優先事項の1つである。歩道および共有使用通路は、歩いたり、自転車、スクーター、車椅子、もしくは他の型式のマイクロモビリティ装置に乗ったり、といった交通様式を提供するために、交通システムで使用される。障害を持つアメリカ人法(ADA)の要件によれば、交通機関は、建設作業中、障害を持つアメリカ人が建設区域内および周辺を安全に移動できるように、同様の設備を設ける必要がある。通行権が制限されるため、建設作業中、これらの移動様式の代替通路を配する空間を見つけるのは、しばしば困難である。
【0037】
通路が建設または再建設されるとき、交通への開放の前に、幾つかの舗装材料は一定期間硬化しなければならない。実際の建設作業時間が比較的短いとしても、これらの材料の硬化を可能にするため、ずっと長い期間通路を閉鎖しなければならないことがよくある。現在、道路ユーザは、代替通路に回り道または迂回する必要があり、一時的な通路と標識が必要となって、ユーザを誘導するのに時間がかかる可能性がある。このような状況に遭遇した多くのユーザは、目的地へ 安全性の低い独自のルートを選択する。法律はこれらの通路を開放したままにすることを要求するが、現在、限られた通行権と資金で、実際に通路を開放したままにしておけるような適切な方法はない。現在、既存の通路の真上にあるモジュール式の高架通路に沿ってユーザが移動できるようにする選択肢はない。多くの場合、州や地方の交通機関などの施設の所有者は、現在実行可能な代替手段がないため、通路を開放したままにするための例外を認めている。この開示のTPESシステムは、適用される連邦法の遵守を促すのに役立つ可能性がある。よって、この開示のシステムは、プロジェクトのコスト、ユーザのモビリティ、およびユーザの安全性にとって、有益であり得る。
【0038】
本明細書に記載されるような高架通路を構築するためのモジュール式システムは、既存の通路や地表を乱すことなく、システムの下方の通路の同じ中心線に沿ってアクセス可能な通路を維持する方法を提供し得る。すなわち、幾つかの使用例では、既存の通路が建設中である間、例えば歩行者や自転車の交通のルートを再設定する代わりに、本明細書に記載するモジュール式システムは、歩行者や軽車両が既存の通路を損傷するのを防ぎながら、交通が同じ通路を辿ることを可能にし得る。本明細書に記載するモジュール式システムは、設置が容易かつ迅速であり、携帯可能で、積み重ね可能で、再利用可能であり得る。本明細書に記載するモジュール式システムを使用すれば、歩行者は、既存の通路の一部が例えば修理のために一時的に利用できないとしても、その既存の通路と同じ空間通行権を行使し得る。さらに、本明細書のモジュール式システムは、通路出口部分を乱さず、コンクリートなどの未硬化の舗装材料を損傷や落書きから保護することさえあり得る。以下においてより詳細に説明するように、本明細書に記載するモジュラーシステムは、硬化を促進するための適切な条件を許容しながら雨などの外部の湿気を既存の通路から遠ざけるための機能を、追加的に含んでいてもよい。
【0039】
本明細書に記載されるような高架通路を構築するためのモジュール式システムは、空気を流通させ、水を蒸発させ、熱を放散することを可能にするために、側面に開口を含んでいてもよい。本明細書に記載されるような高架通路を構築するためのモジュール式システムはまた、例えば、雨および日射から通路を保護し、落書きその他の破壊行為から通路を保護し、硬化ブランケットその他の材料の改ざんを防止することによって、既存の通路を保護し得る。
【0040】
図1aは、歩道101の区間103が、予め除去された区間103を再建設する意図で除去される場所の一般的な状況を示している。この状況は、歩道に隣接する既存の地盤102を示している。
【0041】
図1bは、入口傾斜路終端セグメント200aおよび入口傾斜路遷移セグメント200bの設置を示している。図1bの実施例では、入口傾斜路終端セグメント200aと入口傾斜路遷移セグメント200bは、ジョイント600によって接続されるものとして示されているが、他の実施例では、これら2つのセグメントは、他の何らかの方法で接続されてもよく、または単一のセグメントとして実施されてもよい。さらに、幾つかの実施例では、システムは複数の遷移セグメントを利用し得る。
【0042】
図1cは、第1標準セグメント300の設置を示している。セグメントはジョイント600によって接続されているが、他の実施例では、これらのセグメントは、他の何らかの方法で接続されてもよく、または組み合わされたセグメントとして実施されてもよい。
【0043】
図1dは、TPESを完成させるための、追加の標準セグメント300、出口傾斜路遷移セグメント201b、および出口傾斜路終端セグメント201aの設置を示している。セグメントは、ジョイント600によって接続されている。「入口傾斜路」および「出口傾斜路」という用語は、本明細書においてTPESシステムの説明を助けるために使用されていることを理解されたい。入口傾斜路セグメント200aおよび入口傾斜路セグメント200b、並びに、出口傾斜路セグメント201aおよび出口傾斜路セグメント201bは、各々TPESシステムの昇降の両方のために使用され得ることが意図される。幾つかの実施態様において、入口傾斜路セグメントと出口傾斜路セグメントは本質的に同一であり得る一方で、他の実施態様では、入口傾斜路セグメントと出口傾斜路セグメントは、様々なコネクタ等に対する異なる向きや異なる配置等、幾つかの相違を有していてもよい。
【0044】
セグメント200a、セグメント200b、セグメント201a、セグメント201b、またはセグメント300の何れかまたは全ては、詳細図Aに示されているコイルボルト104およびコイルナット105の例等のような、任意の型式のボルトとナットの組み合わせによって接続され得る。何れかまたは全てのセグメントは、アンカー309によって支持面(例えば、既存の地盤102の一部)に接続され得る。全てのセグメントのデッキ面は、用途により望まれる場合には、滑り止めを含んでもよく、これは、製造に使用される材料およびプロセスに応じて様々な方法で実現できる。デッキ面への滑り止めを含む一実施態様は、図5a、図5b、および図5cに関してより詳細に議論されるように、デッキ面から突出する尖ったプロファイルを備えたデッキ面であって、突出する尖ったプロファイルに対して横方向に切り欠きされているデッキ面を、ローレット加工することである。デッキ面に滑り止めを含むための別の実施態様は、ポリマーと砂との混合物から構成されるデッキコーティングを含んで、所望の摩擦係数を生成することである。ポリマー構造のための別の実施態様は、粗化デッキ面をセグメント金型に含んで、所望の摩擦係数を生成することである。アルミニウム構造のための別の実施態様は、製造後にデッキ面をサンドブラストして、所望の摩擦係数を生成することである。滑り止めを得るためには、滑り止めテープの付与など、他にも多くの解決策があると考えられる。これらの面は何れも、視覚障害者のため、通路を強調するために着色されてもよい。
【0045】
図1eは、非線形な水平形状を備えた状況への対応を提供する技法の一実施例を示している。調整式、扇式、またはアコーディオン式のセグメント等のような他の技法も、様々なジオメトリ状況に対応するために使用され得ることが意図される。図1eは、水平位置合わせの変化に対応するために2つの標準セグメント300の間に配置された放射状セグメント400を示している。セグメントは、ジョイント600によって接続されている。放射状セグメントは、通路に様々な度合の曲率を創出するように配分されて、左回りおよび右回りの両方の水平形状を提供し得る。
【0046】
図2a-1は、入口傾斜路終端セグメント200aの斜視図を示している。デッキは、縁石傾斜路のADA基準を満たすために傾斜していてもよい。明確性のため、この図面には表面の詳細は示していない。滑り止めを実現するための処理の一実施例を、デッキ区間を説明する図5a、図5b、および図5cに見ることができる。デッキは、標準デッキ区間501、傾斜路着地デッキ区間503、傾斜路終端デッキ区間502、および雌丸形フィンガージョイント(FRFJ)601を備える。傾斜路着地デッキ区間は、地表面(at-grade surface)によって支持されるように構成されていてもよい。傾斜路着地デッキ区間503は、様々な傾斜路勾配に対応するため、必要に応じて複数のサブ区間から構成されていてもよい。傾斜路終端デッキ区間502は、デッキ面を地表面に遷移させる。標準デッキ区間501は、デッキ支持チャネル312例のような支持機構を備えた鉛直壁支持体によって支持されている。傾斜路終端デッキ区間の縁201は、ADA基準を満たすため、面取りまたは丸形化されていてもよい。FRFJ601は、入口傾斜路遷移セグメント200bのような隣接セグメントへの接続に対応する一方で、ジョイントを超えて鉛直荷重を伝達し、セグメント間の鉛直撓みおよび僅かな水平撓みを可能にして通路の鉛直形状および水平形状の変化に対応するように構成できる。縁石304は、ADA基準に対応し、検知可能な縁を提供して車椅子その他の装置のユーザが通路を離脱することを防止するため、通路の両側に配置される。各縁石304は、様々な接続方法、および必要に応じて昇降装置に対応するための接続フランジ305を含む。外部補強材306は、荷重を分散させ、鉛直壁支持体310および底フランジ311を補強する。縁石304および鉛直壁支持体310は、この実施例で示したものと同じ部材を備えていてもよい。アンカー穴308は、必要な間隔でアンカー309を設けるため、底フランジ311に沿って離間していてもよい。複数のアンカー穴308を設けてアンカー309の配置のバリエーションを可能にし、ユーティリティプルボックスのようなアイテムがアンカーと競合するのを回避してもよい。
【0047】
これらの図面は、表面に打ち込む杭としてアンカー309を示しているが、ねじ、拡張アンカー、クリップ、ラグボルト、ピン、その他の装置のような他の型式のアンカーを使用してもよい。
【0048】
図2a-2は、出口傾斜路終端セグメント201aの斜視図を示している。デッキは、縁石傾斜路のADA基準を満たすために傾斜していてもよい。明確性のため、この図面には滑り止め面は示していない。滑り止めを実現するための処理の一実施例は、デッキ区間を説明する図5a、図5b、および図5cに見ることができる。デッキは、標準デッキ区間501、ジョイントアダプタ603、傾斜路着地デッキ区間503、傾斜路終端デッキ区間502、および雄丸形フィンガージョイント(MRFJ)602を備える。ジョイントアダプタ603は、ジョイントアダプタ603を介して2つの雄片を接続できるように、雄から雌へのコネクタ接続のための変換を可能にする。傾斜路着地デッキ区間は、地表面によって支持されるように構成されてもよい。傾斜路着地デッキ区間503は、様々な傾斜路勾配に対応するため、必要に応じて複数のサブ区間から構成されてもよい。傾斜路終端デッキ区間502は、デッキ面を地表面に遷移させる。標準デッキ区間501は、デッキ支持チャネル312例のような支持機構を備えた鉛直壁支持体によって支持される。傾斜路終端デッキ区間の縁201は、ADA基準を満たすために面取りまたは丸形化されていてもよい。MRFJ602は、入口傾斜路遷移セグメント201bのような隣接セグメントへの接続に対応する一方で、ジョイントを超えて鉛直荷重を伝達し、セグメント間の鉛直撓みを可能にして通路の鉛直形状の変化に対応するように構成できる。縁石304は、ADA基準に対応し、検知可能なエッジを提供して車椅子または他の装置のユーザが通路を離脱することを防止するため、通路の両側に配置される。各縁石304は、様々な接続方法、および必要に応じて昇降装置に対応するための接続フランジ305を含む。外部補強材306は、荷重を分散させ、鉛直壁支持体310および底フランジ311を補強する。縁石304および鉛直壁支持体310は、この実施例で示したものと同じ部材を備えていてもよい。アンカー穴308は、必要な間隔でアンカー309を設けるため、底フランジ311に沿って離間していてもよい。複数のアンカー穴308を設けてアンカー309の配置のバリエーションを可能にし、ユーティリティプルボックスのようなアイテムがアンカーと競合するのを回避してもよい。
【0049】
図2a-3は、図2a-1の入口傾斜路終端セグメントの一実施例の下部および反対端の斜視図を示している。
【0050】
図2b-1は、入口傾斜路遷移セグメント200bの斜視図を示している。このセグメントは、デッキ支持チャネル312が標準セグメント300から入口傾斜路終端セグメント200aに遷移するように傾斜していることを除いて、標準セグメント300と同様であってもよい。
【0051】
図2b-2は、出口傾斜路遷移セグメント201bの斜視図を示している。このセグメントは、入口傾斜路遷移セグメント200bが標準セグメント300から出口傾斜路終端セグメント201aに遷移しているのに対し、デッキ支持チャネル312が逆方向に傾斜していることを除いて、入口傾斜路遷移セグメント200bと同様であってもよい。
【0052】
図2b-3は、図2b-1の入口傾斜路遷移セグメントの一実施例の下部および反対端の斜視図を示している。
【0053】
図3aは、標準セグメント300の斜視図を示している。明確性のため、この図面には滑り止め面の詳細は示していない。滑り止めを実現するための処理の一実施例は、デッキ区間を説明する図5a、図5b、および図5cに見ることができる。雄丸形フィンガージョイント(MRFJ)602は、隣接するセグメントへの接続に対応する一方で、ジョイントを超えて鉛直荷重を伝達し、セグメント間の鉛直撓みを可能にして通路の鉛直形状の変化に対応する。雌丸形フィンガージョイント(FRFJ)601は、隣接するセグメントへの接続に対応する一方で、ジョイントを超えて鉛直荷重を伝達し、セグメント間の鉛直撓みおよび僅かな水平撓みを可能にして、通路の鉛直形状および水平形状の変化に対応する。MRFJ602とFRFJ601の組み合わせは、図1bから図1eに示すようなジョイント600の1つの実施態様を示している。縁石304は、ADA規格に対応し、検知可能なエッジを提供して車椅子または他の装置のユーザが通路を離脱することを防止するため、通路の両側に配置される。各縁石304は、様々な接続方法および必要に応じて昇降装置に対応するための接続フランジ305を含む。外部補強材306は、荷重を分散させ、構造物の鉛直壁支持体310および底フランジ311を補強する。縁石304および鉛直壁支持体310は、この実施例で示したものと同じ部材を備えていてもよい。アンカー穴308は、必要な間隔でアンカー309を設けるため、底フランジ311に沿って離間している。複数のアンカー穴308が設けられてンカー309の配置のバリエーションが可能とされており、ユーティリティプルボックスのようなアイテムがアンカーと競合するのが回避される。
【0054】
標準セグメントに加えて、交差通路に対応するため、tセグメントまたはxセグメントがあってもよい。図3aの直線標準セグメントは2つの接続面からなるが、tセグメントは3つの接続面を有することができ、xセグメントはFRFJ501、MRFJ502、および図4に示す雄デッキジョイナ401で構成される4つの接続面を有することができる。
【0055】
図3bは、標準セグメント300の平面図を示している。
【0056】
図3cは、標準セグメント300の断面図を示している。この図は、地盤とデッキの間の高低差の度合を示している。底フランジ311は、舗装面、地面、梁、またはダンネージ上に露出していてもよい。
【0057】
図3dは、標準セグメント300下部の斜視図を示している。
【0058】
図4は、放射状セグメント400の一実施例の斜視図を示している。これらのセグメントは、水平形状状況の一般的な変化に対応するために、特定の放射角度に固定してもよい。放射角度および形態は、所望の水平形状の通路を得るため、必要に応じて変化し得る。FRFJ601は、隣接するセグメントへの接続に対応する一方で、ジョイントを超えて鉛直荷重を伝達し、セグメント間の鉛直撓みと僅かな水平撓みを可能にして、通路の鉛直形状および水平形状の変化に対応する。雄デッキジョイナ401は、斜め継ぎデッキ区間504に接続され得る。斜め継ぎデッキ区間504は、以下の図5aで説明するように、所望の放射角度を実現するために切断面505に沿って特定の角度に切断された標準デッキ区間501を備えていてもよい。雄デッキジョイナ401は、隣接するセグメントへの接続を収容する一方で、ジョイントを超えて鉛直荷重を伝達し、セグメント間の鉛直撓みを可能にして、通路の鉛直形状の変化に対応する。放射状セグメント縁石402および放射状セグメント縁石403および関連構成要素は、標準セグメント300と同様に構成されていてもよい。例えば、放射状セグメント縁石は、標準セグメント300と同じく、接続フランジ305、外部補強材306、鉛直壁支持体310、底フランジ311、アンカー穴308、およびアンカー309を使用してもよい。
【0059】
図5aは、標準デッキ部501の一実施例の斜視図および断面図を示している。標準デッキ区間は、デッキ内空所507を備えた薄肉構造材料506を備えていてもよい。デッキ表面508の頂部は、通路の長手方向に滑り止めを提供するため、突起プロファイル509を備えていてもよい。突起プロファイル509は、通路の横方向における滑り止めを提供するため、突起プロファイルの深さを超えない横方向の切込みを備えていてもよい。デッキ面508の頂部は、デッキの排水を可能にするため、スロット穴510のような開口を備えていてもよい。水搬送の詳細については、図7を参照されたい。標準デッキ区間501は、一連の標準デッキ区間501、傾斜路着地デッキ区間503、FRFJ601、MRFJ602、またはジョイントアダプタ603への連動を可能にするため、雌デッキ区間ジョイント511および雄デッキ区間ジョイント512を備えていてもよい。
【0060】
図5bは、傾斜路終端デッキ区間502の一実施例の斜視図および断面図を示している。傾斜路終端デッキ区間502は、デッキ内空所515を備えた薄肉構造材料514を備えていてもよい。デッキ面516の頂部は、通路の長手方向に滑り止めを提供するため、突起プロファイル517を備えていてもよい。突起プロファイル517は、通路の横方向に滑り止めを提供するため、突起プロファイルの深さを超えない横方向の切込みを備えていてもよい。傾斜路終端デッキ区間502は、舗装地表面への遷移を可能にするため、放射状または面取りされた終端518を備えていてもよく、傾斜路着地デッキ区間503への連動を可能にするため、雄デッキ区間ジョイント519を備えていてもよい。傾斜路終端デッキ区間502のデッキ面520の底は、地表面または舗装面上で露出し、デッキ面516の頂部に非平行であってもよい。
【0061】
図5cは、傾斜路着地デッキ区間503の一実施例の斜視図および断面図を示している。傾斜路着地デッキ区間503は、デッキ内空所522を備えた薄肉構造材料521を備えていてもよい。デッキ面523の頂部は、通路の長手方向に滑り止めを提供するため、突起プロファイル524を備えていてもよい。突起プロファイル524は、通路の横方向に滑り止めを提供するため、突起プロファイルの深さを超えない横方向の切込みを備えていてもよい。傾斜路着地デッキ区間503は、標準デッキ区間501、FRFJ601、MRFJ602、またはジョイントアダプタ603への連動を可能にするため、雄デッキ区間ジョイント525を備えていてもよい。傾斜路着地デッキ区間503は、傾斜路終端デッキ区間502への連動を可能にするため、雌デッキ区間ジョイント526を備えていてもよい。傾斜路着地デッキ区間503のデッキ面527の底は、地表面または舗装面上で露出し、甲板面523の頂部に非平行であってもよい。
【0062】
図6aは、雌丸形フィンガージョイント(FRFJ)601、雄丸形フィンガージョイント(MRFJ)602、およびジョイントアダプタ603の斜視図および断面図を示している。MRFJ602とFRFJ601の組み合わせは、ジョイント600の1つの実施態様を示している。雌丸形フィンガージョイント(FRFJ)601、雄丸形フィンガージョイント(MRFJ)602、およびジョイントアダプタ603は、上述したジョイント600についての実施態様の1つの実施例を集合的に表している。
【0063】
図6b-1から図6b-3は、各セグメント型式のデッキを創出するために使用される様々な部品の構成例を示している。図6b-1に示す構成は、傾斜路デッキ終端区間502と、傾斜路デッキ着地区間503と、複数の標準デッキ区間501と、入口傾斜路終端セグメント200a例のデッキに使用され得るFRFJ601と、を備える。図6b-2に示す構成は、MRFJ602と、複数の標準デッキ区間501と、例えば標準セグメント300、例えば入口傾斜路遷移セグメント200b、または例えば出口傾斜路遷移セグメント201bのデッキに使用され得るFRFJ601と、を備える。図6b-3に示す構成は、傾斜路デッキ終端区間502と、傾斜路デッキ着地区間503と、ジョイントアダプタ603と、複数の標準デッキ区間501と、出口傾斜路終端セグメント201aのデッキに使用され得るMRFJ602と、を備える。
【0064】
図6c-1から図6c-4は、FRFJ601およびMRFJ602によって対応し得るセグメント間の鉛直撓みの例を示している。図6c-1は、通路の鉛直プロファイル形状に追従する2つの標準セグメント300の例の立面図を示す。図6c-2、図6c-3、および図6c-4は、FRFJ601とMRFJ602がどのように組み合わされて、撓みの正方向と負方向の両方における撓み範囲を可能にするかの例を示している。
【0065】
図6dは、FRFJ601とMRFJ602との間の相互作用によって対応され得る、セグメント間の僅かな水平方向撓みの一例を示している。2つの標準セグメント300例の下部が、通路の僅かな水平プロファイル形状に追従している様子が示されている。FRFJ601とMRFJ602との間の相互作用により、ジョイント604のB側は、殆どまたは全く隙間なく完全に係合可能になるが、一方で、ジョイント604のA側は距離が空いて、通路に対する弦状の僅かな水平曲線と同時に通路に任意の鉛直撓みを生成する。これらの撓みには、セグメント間の相対的な鉛直移動の制限を維持しながら対応し得る。
【0066】
図7は、デッキ排水システムの一実施例を示しており、標準デッキ区間501においてデッキ排水チャンバとして機能するデッキ内空所501bを示している。標準セグメント300の斜視図は、通路に対して横方向に切断して示されており、そうでなければ隠れているデッキ排水チャンバが露出している。標準デッキ区間501は、デッキ内空所501bに水を排出することを可能にするデッキ排水スロット701を備えていてもよい。デッキ内空所501bが水抜き穴702を備えて、デッキ支持チャネル312の直前の標準デッキ区間501の両端でデッキ内空所501bから排水可能とされていてもよく、或いは、水抜き穴703がデッキ支持チャネル312および鉛直壁支持体310に含まれて、システムの外側に排水可能とし、通路の下側を乾いた状態に保ってもよい。水は、デッキ排水スロット701を通ってデッキ内空所501bに流入し、次いで、デッキ内空所501bを通って、通路両側の水抜き穴702または水抜き穴703に向かって流れ得る。
【0067】
図8は、モジュール式ガイドレール800システムの一実施例を示している。この実施例では、ガイドレール800システムの1つの実施態様を示すため、標準セグメント300が使用されている。標準セグメント300の鉛直壁支持体310は、ガイドレール800の鉛直脚を受容するため、ガイドレール支持体801を含んでいてもよい。これらのガイドレール800区間は、必要に応じて配置できる。
【0068】
図9aから図9cは、丸形交互フィンガージョイントを示している。丸形交互フィンガージョイントは、前方丸形交互フィンガージョイント(FRAFJ)901と後方丸形交互フィンガージョイント(BRAFJ)902との嵌合で構成されている。FRAFJ901構成部品とBRAFJ902構成部品の寸法、間隔、数量、向き、および形態は、異なっていてもよい。使用する材料、製造プロセス、荷重条件、ジョイント開口、および任意の方向への必要な移動範囲に基づいて、変形が必要とされ得る。FRAFJ901とBRAFJ902との嵌合により、セグメントは、通路の非線形な鉛直形状に追従する一方で、接触を維持してセグメント間で荷重を伝達し、隣接セグメントとの相対的な鉛直位置合わせおよび水平位置合わせを維持可能になる。丸形フィンガーの形態は、セグメントが僅かに非線形な水平形状に追従可能であるように、変更され得る。図9aは、ジョイント600における鉛直位置合わせの変化を伴う2つの標準セグメント300ユニットの斜視図を示している。図9bは、図9aに示したものの立面図を示している。詳細図Eは、ジョイント600の拡大図を示している。各セグメントは、通路方向の反対端に1つのFRAFJ901および1つのBRAFJ902を備えていてもよい。図9cは、隣接する2つの単離したFRAFJ901構成要素およびBRAFJ902構成要素を示している。FRAFJ901の3つの丸形フィンガーが、BRAFJ902の1つの丸形フィンガーと嵌合する。FRAFJ901の1つの丸形フィンガーは、BRAFJ902の3つの丸形フィンガーと嵌合する。丸形フィンガーのパターンは、各隣接セグメントの接続面に沿ってこのように交互になって、丸形交互フィンガージョイントを形成する。FRAFJ901およびBRAFJ902は、上述したジョイント600についての実施態様の1つの実施例を集合的に表している。
【0069】
上述の技術に従って、高架通路を構築するためのモジュール式システムは、例えば、第1通路セグメントおよび第2通路セグメントを含んでいてもよい。モジュー式システムはまた、上記のような追加の通路セグメントを含んでいてもよい。第1通路セグメントおよび第2通路セグメントは、例えば、入口傾斜路終端セグメント200a、入口傾斜路遷移セグメント200b、出口傾斜路遷移セグメント201b、標準セグメント300、または放射状セグメント400、の何れかであってもよい。第1通路セグメントおよび第2通路セグメントの何れかまたは両方は、高架プラットフォーム部分を含んでもよい。標準デッキ区間501、傾斜路終端デッキ区間502、または傾斜路遷移デッキ区間503の頂部のような高架プラットフォーム部分の頂部は、歩行者または軽車両の交通用に構成されていてもよい。通路セグメントの頂部は、十分に位置合わせされて連続した通路を形成し得る。
【0070】
第1通路セグメントおよび第2通路セグメントは、高架プラットフォーム部分の荷重に耐え、地面と接触して地面と第1高架プラットフォーム部分の底部との間に高低差を創出するように構成されているエッジ支持体を、追加的に含んでいてもよい。エッジ支持体は、地面と高架プラットフォーム部分の底部との間の空気の流れを可能にするように構成されている、通気口または開口のような開孔を含んでいてもよい。エッジ支持体は、高架プラットフォーム部分の底部が構造物に接触しないように、歩道、地下ユーティリティボックス、穴、その他の任意の構造物のような構造物を跨ぐように構成されていてもよい。
【0071】
第1通路セグメントおよび第2通路セグメントはまた、FRFJ601およびMRFJ602のような、第1通路セグメントに対する第2通路セグメントの動きを制限するために相互に取り付けるように構成されているジョイントを、各々が含んでいてもよい。ジョイントはまた、例えば、第2高架プラットフォーム部分の荷重の一部を第1通路セグメントに、またはその逆に、伝達してもよい。ジョイントは、第1通路セグメントに対して第2高架プラットフォームを配置することを可能にし得、ジョイントの咬合は、所望の通路の水平形状および地盤の鉛直プロファイル勾配に概ね追従する通路を通路セグメントが創出することを可能にし得る。
【0072】
ジョイントは、例えば、セグメント間の相対的な移動を制限する一方で、セグメントが水平形状および地盤の鉛直プロファイル勾配に追従することを可能にするように構成されている、雄丸形フィンガージョイントおよび雌丸形フィンガージョイントを含んでいてもよい。第1通路セグメントのジョイントは、例えば、第2通路セグメントのジョイントと嵌合してもよい。
【0073】
幾つかの実施例において、エッジ支持体は、アンカーを受容するように構成されているアンカー穴を備えたフランジを含んでいてもよい。地盤アンカーは、通路セグメント間の分離を制限し、エッジ支持体を提供し得る。
【0074】
各通路セグメントはまた、通路セグメントを相互に固定するための係止構造を含んでいてもよい。各係止構造は、コイルボルト104およびコイルナット105のようなコネクタを受容するように構成されている接続フランジ312を含んでいてもよい。コネクタは、通路セグメント間に圧縮力を創出し、通路セグメント間の分離を制限し得る。係止構造は、全ての使用例に必要なわけではない。例えば、幾つかの使用例では、アンカー309のようなアンカーは、通路セグメントの移動を十分に制限し得るため、追加の係止は不要である。ただし、地盤アンカーを使用できない場合や、土壌が柔らかく十分な剛性が得られない場合のような幾つかの使用例では、追加の係止構造によってシステムにさらなる安定性が付与され得る。コネクタは、長さに沿って完全にまたは部分的にねじ切りされ、終端片を含んでいてもよい。終端片は、例えば、接続を固定するためのねじ付ナットであってもよい。
【0075】
通路セグメントは、1つまたは複数の排水穴に水を運ぶことができる1つまたは複数のチャンバに水を入れるために、高架プラットフォーム頂部に開口を含んでいてもよい。通路セグメントが例えば歩道を覆っている場合、チャンバおよび排水穴(例えば、水抜き穴)が、水をエッジ支持体の外部に向かわせて、歩道の上には向かわせないようにしてもよい。
【0076】
1つまたは複数のチャンバが、高架プラットフォーム頂部の下方に配置されてもよく、排水穴(例えば、水抜き穴)が、エッジ支持体の近くの外部に水を放出するように構成されていてもよい。
【0077】
幾つかの例において、ガイドレールが、例えば高架プラットフォームに接続されていてもよい。
【0078】
通路セグメントは、ポリマー材料、ガラス繊維強化ポリマー、炭素繊維強化ポリマー、玄武岩繊維強化ポリマー、鉄金属材料、およびアルミニウム材料を含むがこれらに限定されない、様々な材料から構築され得る。
【0079】
以下の番号付の項は、本開示に記載される装置および技術の1つまたは複数の態様を示している。
【0080】
第1項:高架通路を構築するためのモジュール式システムであって、前記システムは、第1通路セグメントであって、第1高架プラットフォーム部分と、前記第1高架プラットフォーム部分の荷重に耐えるように構成された第1エッジ支持体であって、地面に接触して前記地面と前記第1高架プラットフォーム部分の底部との間に高低差を創出するように構成されている、第1エッジ支持体と、第1ジョイントと、を備える、第1通路セグメント、並びに、第2通路セグメントであって、第2高架プラットフォーム部分と、前記第2高架プラットフォーム部分の荷重に耐えるように構成された第2エッジ支持体であって、前記地面に接触して前記地面と前記第2高架プラットフォーム部分の底部との間に立体交差を作成するように構成されている、第2エッジ支持体と、第2ジョイントであって、前記第1ジョイントに取り付けられて前記第1通路セグメントに対する第2通路セグメントの動きを制限するように構成されている、第2ジョイントと、を備える、第2通路セグメント、を備える。
【0081】
第2項:第1項のシステムにおいて、前記第1エッジ支持体は、前記地面と前記第1高架プラットフォーム部分の底部との間の空気の流れを可能にするように構成されている第1開孔を含む。
【0082】
第3項:第1項のシステムにおいて、前記第2エッジ支持体は、前記第2高架プラットフォーム部分の前記底部の下方の構造物に接触することなく前記構造物を跨ぐように構成されている。
【0083】
第4項:第1項のシステムにおいて、前記第2ジョイントは、前記第2高架プラットフォーム部分の荷重の一部を前記第1通路セグメントに伝達するように構成される。
【0084】
第5項:第1項のシステムは、第3通路セグメントであって、第3高架プラットフォーム部分と、前記第3高架プラットフォーム部分の荷重に耐えるように構成された第3エッジ支持体であって、前記第3エッジ支持体は、前記地面と接触して前記地面と前記第3高架プラットフォーム部分の底部との間に高低差を創出するように構成されている、第3エッジ支持体と、第3ジョイントであって、前記第2通路セグメントに取り付けられて前記第2通路セグメントに対する第3通路セグメントの動きを制限するように構成されている、第3ジョイントと、を備える、第3通路セグメント、をさらに備える。
【0085】
第6項:第5項のシステムにおいて、前記第1高架プラットフォーム部分の頂部と、前記第2高架プラットフォーム部分の頂部と、第3高架プラットフォーム部分の頂部とが、連続した通路を形成している。
【0086】
第7項:第6項のシステムにおいて、前記第3高架プラットフォームの第1辺は前記第3高架プラットフォームの第2辺よりも長く、前記第3高架プラットフォームが前記連続した通路を非直線的にしている。
【0087】
第8項:第7項のシステムにおいて、前記第3高架プラットフォームの第1辺は前記第3高架プラットフォームの第2辺よりも長く、前記第3高架プラットフォームが前記連続した通路を湾曲させている。
【0088】
第9項:第5項のシステムにおいて、前記第1高架プラットフォーム部分の頂部は前記地面に向かって傾斜しており、前記第2高架プラットフォーム部分の頂部は前記地面と概ね平行であり、そして、前記第3高架プラットフォーム部分の頂部は前記地面に向かって傾斜している。
【0089】
第10項:第1項のシステムにおいて、前記第1高架プラットフォーム部分の頂部は、前記地面に対して角度付けされている。
【0090】
第11項:第1項のシステムにおいて、前記第2通路セグメントは、前記第1高架プラットフォームの頂部の開口をさらに備え、前記開口は、1つまたは複数の排水穴に水を運ぶチャンバに水を入れることができるように構成されている。
【0091】
第12項:第11項のシステムにおいて、前記チャンバは、前記第1高架プラットフォームの頂部の下方に位置し、1つまたは複数の水抜き穴が、前記第2エッジ支持体の外部に前記水を放出するように構成されている。
【0092】
第13項:第1項のシステムにおいて、セグメントジョイント排水路が前記ジョイントに浸透する水を捕捉し、前記水を通路の外部に搬送して放出する。
【0093】
第14項:第1項のシステムにおいて、前記第1通路セグメントは第1係止構造を備え、前記第2通路セグメントは第2係止構造を備えており、前記第1係止構造は、前記第1係止構造を前記第2係止構造に固定するように構成されている。
【0094】
条項15:第14項のシステムにおいて、前記第1係止構造は、第1密閉中空チャネルを備え、前記第2係止構造は、第2密閉中空チャネルを備え、前記第1密閉中空チャネルおよび前記第2密閉中空チャネルは、可撓性コネクタを受容するように構成されている。
【0095】
第16項:第15項のシステムにおいて、前記可撓性コネクタは、前記第1通路セグメントと前記第2通路セグメントとの間に圧縮力を創出する。
【0096】
第17項:第15項のシステムにおいて、前記可撓性コネクタは、前記第1通路セグメントと前記第2通路セグメントとの間の分離を制限する。
【0097】
第18項:第15項から第17項の何れかのシステムにおいて、前記可撓性コネクタは、長さに沿って完全にまたは部分的にねじ切りされ、終端片を含んでいる。
【0098】
第19条:第18条のシステムにおいて、前記終端片は、接続を固定するためのねじ付ナットを備える。
【0099】
第20項:第14項のシステムにおいて、前記第1係止構造は、アンカー穴を備えた第1底フランジを備え、前記第2係止構造はアンカー穴を備えた第2底フランジを備えており、アンカー穴を備えた前記第1底部フランジおよびアンカー穴を備えた前記第2底フランジは、アンカーを受容するように構成されている。
【0100】
第21項:第1項のシステムは、前記第1通路セグメントと前記第2通路セグメントとの間の分離を制限し、前記第1エッジ支持体および前記第2エッジ支持体に横方向の拘束を与える、地盤アンカーをさらに備える。
【0101】
第22項:第1項のシステムにおいて、前記第2ジョイントは、前記第2高架プラットフォームを前記第1通路セグメントに対して配置して地盤の鉛直プロファイル勾配に追従する通路を創出することを可能にするように構成される。
【0102】
第23項:第1項のシステムにおいて、前記第1通路セグメントおよび前記第2通路セグメントの材料は、ポリマー材料、ガラス繊維補強材、炭素繊維補強材、玄武岩繊維補強材、鉄金属材料、またはアルミニウム材料のうちの1つまたは複数を含む。
【0103】
第24項:第1項のシステムは、前記第1高架プラットフォームおよび前記第2高架プラットフォームに接続されたガイドレールをさらに備える。
【0104】
第25項:第24項のシステムにおいて、前記ガイドレールは、前記第1高架プラットフォームまたは前記第2高架プラットフォームのうちの少なくとも1つに固定されている。
【0105】
第26項:第1項のシステムにおいて、前記第1ジョイントは、互い違いのパターンで構成されている半球形円筒スタッドを備えて、前記第1通路セグメントと前記第2通路セグメントとの間の相対的な移動を制限する。
【0106】
第27項:第26項のシステムにおいて、前記第1通路セグメントの前記第1ジョイントは、前記第2通路セグメントの前記第2ジョイントと嵌合する。
【0107】
第28項:第27項のシステムにおいて、前記第1ジョイントが前記第2ジョイントに嵌合すると、前記第1ジョイントおよび前記第2ジョイントは、前記第1通路セグメントおよび前記第2通路セグメントが地盤の鉛直プロファイル勾配に追従することを可能にする。
【0108】
第29項:第26項から第28項の何れかのシステムにおいて、前記半球形円筒スタッドのパターンは、3スタッド-1スタッドで互い違いに並んでいる。
【0109】
第30項:第26項から第29項の何れかのシステムにおいて、前記第1通路セグメントの前記第1ジョイントの前記半球形円筒スタッドのパターンは、前記第2通路セグメントの前記第1ジョイントの対掌(opposite hand)になっている。
【0110】
第31項:第26項から第30項の何れかのシステムにおいて、半球形円筒スタッドの列は、3スタッド構成のうちの2つ、または1スタッド構成の何れかがデッキの頂部と同じ高さになるように、鉛直方向に位置合わせされる。
【0111】
第32項:第31項のシステムにおいて、スタッドの半球部分は、スタッドの円筒部分の長さに等しい半径を有する。
【0112】
第33項:第1項から第32項のシステムにおいて、このシステムは、TPESの使用中に通路舗装材料を構築するための型枠として機能するように構成されている。
【0113】
第34項:第1項から第33項のシステムにおいて、このシステムは、TPESの使用中に通路舗装材料を仕上げるためのスクリードを備えている。
【0114】
第35項:第1項から第34項のシステムにおいて、このシステムは、TPESの使用中における通路舗装材料の配置を可能にする材料搬送機関を備えている。
【0115】
様々な実施例について記載した。これらおよび他の実施例は、以下の特許請求の範囲に含まれる。
図1a
図1b
図1c
図1d
図1e
図2a-1】
図2a-2】
図2a-3】
図2b-1】
図2b-2】
図2b-3】
図3a
図3b
図3c
図3d
図4
図5a
図5b
図5c
図6a
図6b-1】
図6b-2】
図6b-3】
図6c-1】
図6c-2】
図6c-3】
図6c-4】
図6d
図7
図8
図9a
図9b
図9c
【国際調査報告】