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特表2024-503593条件付きでのハンドオーバのためのOAM測定
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-01-26
(54)【発明の名称】条件付きでのハンドオーバのためのOAM測定
(51)【国際特許分類】
   H04W 24/08 20090101AFI20240119BHJP
   H04W 36/00 20090101ALI20240119BHJP
【FI】
H04W24/08
H04W36/00
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023539365
(86)(22)【出願日】2022-01-07
(85)【翻訳文提出日】2023-07-24
(86)【国際出願番号】 EP2022050253
(87)【国際公開番号】W WO2022152627
(87)【国際公開日】2022-07-21
(31)【優先権主張番号】63/138,143
(32)【優先日】2021-01-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.ZIGBEE
(71)【出願人】
【識別番号】598036300
【氏名又は名称】テレフオンアクチーボラゲット エルエム エリクソン(パブル)
(74)【代理人】
【識別番号】110003281
【氏名又は名称】弁理士法人大塚国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】エルムダール, ペル
(72)【発明者】
【氏名】グンナーション, フレドリク
(72)【発明者】
【氏名】ジョホブ, ローマン
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA21
5K067DD24
5K067DD57
5K067EE02
5K067EE10
5K067HH21
5K067JJ39
(57)【要約】
移動通信ネットワークにおける無線基地局は、無線デバイスのハンドオーバを開始するために、ハンドオーバリクエストメッセージを複数のターゲット基地局に送信する。無線基地局は、パフォーマンスを監視および評価するために使用される1つまたは複数のハンドオーバカウンタを維持する。基地局は、それぞれのターゲット基地局から1つまたは複数のハンドオーバレスポンスメッセージを受信する。1つまたは複数のハンドオーバレスポンスメッセージを受信したことに応答して、基地局は、受信されたハンドオーバレスポンスメッセージの個数にかかわらず、無線デバイスに関連付けられたハンドオーバカウンタを1つインクリメントする。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
条件付きハンドオーバをサポートする移動通信ネットワークにおいて無線基地局(20A)によって実装される方法(200)であって、前記方法(200)は、
無線デバイスのハンドオーバを開始するために、ハンドオーバリクエストメッセージ(S2)を複数のターゲット基地局(20B、20C)に送信すること(210)と、
前記ハンドオーバリクエストメッセージに応答して、各ターゲット基地局(20B、20C)から1つまたは複数のハンドオーバレスポンスメッセージ(S5、S5a、S5b)を受信すること(220)と、
前記1つまたは複数のハンドオーバレスポンスメッセージを受信したことに応答して、前記受信されたハンドオーバレスポンスメッセージの個数にかかわらず、前記無線デバイスに関連付けられたハンドオーバカウンタ(C2、C2a、C2b)を1つインクリメントすること(230)と、
を有する方法。
【請求項2】
請求項1に記載の方法(200)であって、前記ハンドオーバレスポンスメッセージ(S5、S5a、S5b)が、前記1つまたは複数のターゲット基地局(20B、20C)によるハンドオーバ準備の成功を示す1つまたは複数のハンドオーバリクエストアクノレッジメッセージ(S5a)を含み、前記ハンドオーバカウンタは、ハンドオーバ準備の成功のカウントを維持するための第1のハンドオーバレスポンスカウンタ(C2a)である、方法。
【請求項3】
請求項2に記載の方法(200)であって、前記受信されたハンドオーバレスポンスメッセージの個数にかかわらず、前記無線デバイス(60)に関連付けられた前記ハンドオーバカウンタ(C2、C2a、C2b)を1つインクリメントすること(230)は、ハンドオーバリクエストアクノレッジメッセージが少なくとも1つのターゲット基地局(20B、20C)から受信されると、前記第1のハンドオーバカウンタ(C2a)をインクリメントすることを含む方法。
【請求項4】
請求項1に記載の方法(200)であって、前記ハンドオーバレスポンスメッセージ(S5、S5a、S5b)が、前記1つまたは複数のターゲット基地局(20B、20C)による失敗したハンドオーバ準備を示す1つまたは複数のハンドオーバ準備失敗メッセージ(S5b)を含み、前記ハンドオーバカウンタ(C2、C2a、C2b)は、失敗したハンドオーバ準備のカウントを維持するための第2のハンドオーバレスポンスカウンタ(C2b)である、方法。
【請求項5】
請求項4に記載の方法(200)であって、前記受信されたハンドオーバレスポンスメッセージの個数にかかわらず、前記無線デバイス(60)に関連付けられたハンドオーバカウンタ(C2、C2a、C2b)を1つインクリメントすること(230)は、ハンドオーバ準備失敗メッセージがすべての前記ターゲット基地局(20B、20C)から受信されると、前記第1のハンドオーバレスポンスカウンタ(C2a)をインクリメントすることを含む方法。
【請求項6】
請求項1に記載の方法(200)であって、前記受信されたハンドオーバレスポンスメッセージの個数にかかわらず、前記無線デバイスに関連付けられたハンドオーバカウンタ(C2、C2a、C2b)を1つインクリメントすること(230)は、
少なくとも1つのターゲット基地局(20B、20C)からハンドオーバリクエストアクノレッジメッセージ(S5a)を受信したことに応答して第1のハンドオーバレスポンスカウンタ(C2a)をインクリメントすることと、
各ターゲット基地局(20B、20C)からハンドオーバ準備失敗メッセージ(S5b)を受信したことに応答して第2のハンドオーバレスポンスカウンタ(C2b)をインクリメントすることと、
を含む方法。
【請求項7】
請求項1から6のいずれか一項に記載の方法(200)であって、前記ハンドオーバカウンタ(C2、C2a、C2b)は、基地局関係ごとに定義される、方法。
【請求項8】
請求項1から6のいずれか一項に記載の方法(200)であって、前記ハンドオーバカウンタ(C2、C2a、C2b)は、基地局セル関係ごとに定義される、方法。
【請求項9】
請求項1から6のいずれか一項に記載の方法(200)であって、前記ハンドオーバカウンタ(C2、C2a、C2b)は、基地局ビーム関係ごとに定義される、方法。
【請求項10】
請求項1から6のいずれか一項に記載の方法(200)であって、前記ハンドオーバカウンタ(C2、C2a、C2b)は、基地局分散ユニット関係ごとに定義される、方法。
【請求項11】
条件付きハンドオーバをサポートする移動通信ネットワークにおいて無線基地局(20A)によって実装される方法(300)であって、前記方法(300)は、
無線デバイスのハンドオーバを開始するために、複数のターゲット基地局(20B、20C)にハンドオーバリクエストメッセージ(S2)を送信すること(310)と、
前記ハンドオーバリクエストメッセージ(S2)を送信したことに応じて、前記ハンドオーバリクエストメッセージによりターゲットとされるターゲット基地局(20B、20C)の個数にかかわらず、前記無線デバイスに関連付けられた第1のハンドオーバカウンタ(C1)を1つインクリメントすること(320)と、
を有する方法。
【請求項12】
請求項11に記載の方法(300)であって、前記第1のハンドオーバカウンタは、リクエストされたハンドオーバ準備のカウントを維持するためのハンドオーバリクエストカウンタを含む方法。
【請求項13】
請求項11または12に記載の方法(300)であって、さらに、
前記ハンドオーバリクエストメッセージに応答した各ターゲット基地局(20B、20C)から1つまたは複数のハンドオーバレスポンスメッセージ(S5、S5a、S5b)を前記第1の基地局によって受信することと、
前記1つまたは複数のハンドオーバレスポンスメッセージ(S5、S5a、S5b)を受信したことに応答して、前記受信されたハンドオーバレスポンスメッセージの個数にかかわらず、前記無線デバイス(60)に関連付けられた第2のハンドオーバカウンタ(C2、C2a、C2b)を1つインクリメントすることと、
を有する方法。
【請求項14】
請求項13に記載の方法(200)であって、前記ハンドオーバレスポンスメッセージ(S5、S5a、S5b)が、前記1つまたは複数のターゲット基地局(20B、20C)によるハンドオーバ準備の成功を示す1つまたは複数のハンドオーバリクエストアクノレッジメッセージ(S5a)を含み、前記第2のハンドオーバカウンタ(C2)は、ハンドオーバ準備の成功のカウントを維持するための第1のハンドオーバレスポンスカウンタ(C2a)である、方法。
【請求項15】
請求項14に記載の方法(200)であって、前記受信されたハンドオーバレスポンスメッセージの個数にかかわらず、前記無線デバイス(60)に関連付けられた前記ハンドオーバカウンタ(C2、C2a、C2b)を1つインクリメントすること(230)は、ハンドオーバリクエストアクノレッジメッセージが少なくとも1つのターゲット基地局(20B、20C)から受信されると前記ハンドオーバレスポンスカウンタ(C2a)をインクリメントすることを含む方法。
【請求項16】
請求項13に記載の方法(200)であって、前記ハンドオーバレスポンスメッセージ(S5、S5a、S5b)が、前記1つまたは複数のターゲット基地局(20B、20C)による失敗したハンドオーバ準備を示す1つまたは複数のハンドオーバ準備失敗メッセージ(S5b)を含み、前記第2のハンドオーバカウンタ(C2)は、失敗したハンドオーバ準備のカウントを維持するための第2のハンドオーバレスポンスカウンタ(C2b)である、方法。
【請求項17】
請求項16に記載の方法(200)であって、前記受信されたハンドオーバレスポンスメッセージの個数にかかわらず、前記無線デバイス(60)に関連付けられた前記第2のハンドオーバカウンタ(C2、C2a、C2b)を1つインクリメントすること(230)は、ハンドオーバ準備失敗メッセージがすべての前記ターゲット基地局(20B、20C)から受信されると、前記第2のハンドオーバレスポンスカウンタ(C2b)をインクリメントすることを含む方。
【請求項18】
請求項13に記載の方法(200)であって、前記受信されたハンドオーバレスポンスメッセージの個数にかかわらず、前記無線デバイス(60)に関連付けられたハンドオーバカウンタ(C2)を1つインクリメントすること(230)は、
少なくとも1つのターゲット基地局(20B、20C)からハンドオーバリクエストアクノレッジメッセージ(S5a)を受信したことに応答して第1のハンドオーバレスポンスカウンタ(C2a)をインクリメントすることと、
各ターゲット基地局(20B、20C)からハンドオーバ準備失敗メッセージ(S5b)を受信したことに応答して第2のハンドオーバレスポンスカウンタ(C2b)をインクリメントすることと、
を含む方法。
【請求項19】
請求項11から18のいずれか一項に記載の方法(300)であって、前記第1および/または第2のハンドオーバカウンタ(C1、C2、C2a、C2b)は、基地局関係ごとに定義される、法補油。
【請求項20】
請求項11から18のいずれか一項に記載の方法(300)であって、前記第1および/または第2のハンドオーバカウンタ(C1、C2、C2a、C2b)は、基地局セル関係ごとに定義される、方法。
【請求項21】
請求項11から18のいずれか一項に記載の方法(300)であって、前記第1および/または第2のハンドオーバカウンタ(C1、C2、C2a、C2b)が、基地局ビーム関係ごとに定義される、方法。
【請求項22】
請求項11から18のいずれか一項に記載の方法(300)であって、前記第1および/または第2のハンドオーバカウンタ(C1、C2、C2a、C2b)が、基地局分散ユニット関係ごとに定義される、方法。
【請求項23】
条件付きハンドオーバをサポートするように構成された移動通信ネットワークにおける無線基地局(20A)であって、前記無線基地局(20A)は、
無線デバイスのハンドオーバを開始するために、ハンドオーバリクエストメッセージ(S2)を複数のターゲット基地局(20B、20C)に送信し(60)、
前記ハンドオーバリクエストメッセージに応答した各ターゲット基地局(20B、20C)から1つまたは複数のハンドオーバレスポンスメッセージ(S5、S5a、S5b)を受信し、
前記1つまたは複数のハンドオーバレスポンスメッセージを受信したことに応答して、前記受信されたハンドオーバレスポンスメッセージの個数にかかわらず、前記無線デバイスに関連付けられたハンドオーバカウンタ(C2、C2a、C2b)を1つインクリメントする、
ように構成されている無線基地局。
【請求項24】
請求項23に記載の無線基地局(20A)であって、前記ハンドオーバレスポンスメッセージ(S5、S5a、S5b)が、前記1つまたは複数のターゲット基地局(20B、20C)によるハンドオーバ準備の成功を示す1つまたは複数のハンドオーバリクエストアクノレッジメッセージ(S5a)を含み、前記ハンドオーバカウンタ(C2、C2a、C2b)は、ハンドオーバ準備の成功のカウントを維持するための第1のハンドオーバカウンタ(C2a)である、無線基地局。
【請求項25】
請求項23に記載の無線基地局(20A)であって、前記ハンドオーバレスポンスメッセージ(S5、S5a、S5b)が、前記1つまたは複数のターゲット基地局(20B、20C)による失敗したハンドオーバ準備を示す1つまたは複数のハンドオーバ準備失敗メッセージ(S5b)を含み、前記ハンドオーバカウンタ(C2、C2a、C2b)は、失敗したハンドオーバ準備のカウントを維持するための第2のハンドオーバレスポンスカウンタ(C2b)である、無線基地局。
【請求項26】
請求項23に記載の無線基地局(20A)であって、前記無線基地局(20A)は、
少なくとも1つのターゲット基地局(20B、20C)からハンドオーバリクエストアクノレッジメッセージ(S5a)を受信したことに応答して第1のハンドオーバレスポンスカウンタ(C2a)をインクリメントし、
各ターゲット基地局(20B、20C)からハンドオーバ準備失敗メッセージ(S5b)を受信したことに応答して第2のハンドオーバレスポンスカウンタ(C2b)をインクリメントする、
ように構成されている無線基地局。
【請求項27】
条件付きハンドオーバをサポートするように構成された移動通信ネットワークにおける無線基地局(20A)であって、前記無線基地局(20A)は、
無線デバイス(60)のハンドオーバを開始するために、ハンドオーバリクエストメッセージ(S2)を複数のターゲット基地局(20B、20C)に送信し、
前記ハンドオーバリクエストメッセージを送信したことに応じて、前記ハンドオーバリクエストメッセージによりターゲットとされるターゲット基地局(20B、20C)の個数にかかわらず、前記無線デバイス(60)に関連付けられた第1のハンドオーバカウンタ(C1)を1つインクリメントする、
ように構成されている無線基地局。
【請求項28】
請求項27に記載の無線基地局(20A)であって、前記第1のハンドオーバカウンタ(C1)は、リクエストされたハンドオーバ準備のカウントを維持するためのハンドオーバリクエストカウンタを含む無線基地局。
【請求項29】
請求項27または28に記載の無線基地局(20A)であって、
前記ハンドオーバリクエストメッセージに応答した各ターゲット基地局(20B、20C)から1つまたは複数のハンドオーバレスポンスメッセージ(S5、S5a、S5b)を前記第1の基地局(20A)によって受信し、
前記1つまたは複数のハンドオーバレスポンスメッセージを受信したことに応答して、前記受信されたハンドオーバレスポンスメッセージの個数にかかわらず、前記無線デバイス(60)に関連付けられた第2のハンドオーバカウンタ(C2、C2a、C2b)を1つインクリメントする、
ように構成されている無線基地局。
【請求項30】
請求項29に記載の無線基地局(20A)であって、前記ハンドオーバレスポンスメッセージ(S5、S5a、S5b)が、前記1つまたは複数のターゲット基地局(20B、20C)によるハンドオーバ準備の成功を示すハンドオーバリクエストアクノレッジメッセージ(S5a)を含み、前記第2のハンドオーバカウンタ(C2、C2a、C2b)は、ハンドオーバ準備の成功のカウントを維持するように構成された第1のハンドオーバレスポンスカウンタ(C2a)である、無線基地局。
【請求項31】
請求項29に記載の無線基地局(20A)であって、前記ハンドオーバレスポンスメッセージ(S5、S5a、S5b)が、前記1つまたは複数のターゲット基地局(20B、20C)による失敗したハンドオーバ準備を示すハンドオーバ準備失敗メッセージ(S5b)を含み、前記第2のハンドオーバカウンタ(C2、C2a、C2b)が、失敗したハンドオーバ準備のカウントを維持するように構成されたハンドオーバレスポンスカウンタ(C2b)である、無線基地局。
【請求項32】
請求項29に記載の無線基地局(20A)であって、前記無線基地局(20A)は、
少なくとも1つのターゲット基地局(20B、20C)からハンドオーバリクエストアクノレッジメッセージを受信したことに応答して第1のハンドオーバレスポンスカウンタ(C2a)をインクリメントし、
各ターゲット基地局(20B、20C)からハンドオーバ準備失敗メッセージを受信したことに応答して第2のハンドオーバレスポンスカウンタ(C2b)をインクリメントする、
ように構成されている無線基地局。
【請求項33】
条件付きハンドオーバをサポートするように構成された移動通信ネットワーク内の無線基地局(20A)であって、前記無線基地局(20A)は、
無線デバイス(60)と通信するように構成された無線回路(510)と、
前記移動通信ネットワーク内のネットワークノードと通信するように構成された通信回路(520)と、
処理回路(540)と、を有し、前記処理回路(520)は、
無線デバイスのハンドオーバを開始するために、ハンドオーバリクエストメッセージ(S2)を複数のターゲット基地局(20B、20C)に送信し(60)、
前記ハンドオーバリクエストメッセージに応答した各ターゲット基地局(20B、20C)から1つまたは複数のハンドオーバレスポンスメッセージ(S5、S5a、S5b)を前記第1の基地局(20A)によって受信し、
前記1つまたは複数のハンドオーバレスポンスメッセージを受信したことに応答して、前記受信されたハンドオーバレスポンスメッセージの個数にかかわらず、前記無線デバイスに関連付けられたハンドオーバカウンタ(C2、C2a、C2b)を1つインクリメントする、
ように構成されている無線基地局。
【請求項34】
請求項33に記載の無線基地局(20A)であって、前記ハンドオーバレスポンスメッセージ(S5、S5a、S5b)が、前記1つまたは複数のターゲット基地局(20B、20C)によるハンドオーバ準備の成功を示すハンドオーバリクエストアクノレッジメッセージ(S5a)を含み、前記ハンドオーバカウンタ(C2、C2a、C2b)は、ハンドオーバ準備の成功のカウントを維持するように構成された第1のハンドオーバレスポンスカウンタ(C2a)である、無線基地局。
【請求項35】
請求項33に記載の無線基地局(20A)であって、前記ハンドオーバレスポンスメッセージが、前記1つまたは複数のターゲット基地局(20B、20C)による失敗したハンドオーバ準備を示すハンドオーバ準備失敗メッセージを含み、前記ハンドオーバカウンタ(C2、C2a、C2b)がは、失敗したハンドオーバ準備のカウントを維持するように構成された第2のハンドオーバレスポンスカウンタ(C2b)である、無線基地局。
【請求項36】
請求項33に記載の無線基地局(20A)であって、前記処理回路(540)は、
少なくとも1つのターゲット基地局(20B、20C)からハンドオーバリクエストアクノレッジメッセージを受信したことに応答して第1のハンドオーバレスポンスカウンタ(C2a)をインクリメントし、
各ターゲット基地局(20B、20C)からハンドオーバ準備失敗メッセージを受信したことに応答して第2のハンドオーバレスポンスカウンタ(C2b)をインクリメントする、
ように構成されている無線基地局。
【請求項37】
条件付きハンドオーバをサポートするように構成された移動通信ネットワーク内の無線基地局(20A)であって、前記無線基地局(20A)は、
無線デバイス(60)と通信するように構成された無線回路(510)と、
前記移動通信ネットワーク内のネットワークノードと通信するように構成された通信回路(520)と、
処理回路(540)と、を有し、前記処理回路(520)は、
無線デバイス(60)のハンドオーバを開始するために、ハンドオーバリクエストメッセージ(S2)を複数のターゲット基地局(20B、20C)に送信し、
前記ハンドオーバリクエストメッセージの送信したことに応じて前記ハンドオーバリクエストメッセージによりターゲットとされるターゲット基地局(20B、20C)の個数にかかわらず、前記無線デバイス(60)に関連付けられた第1のハンドオーバカウンタ(C1)を1つインクリメントする、
ように構成されている無線基地局。
【請求項38】
請求項37に記載の無線基地局(20A)であって、前記第1のハンドオーバカウンタ(C1)は、リクエストされたハンドオーバ準備のカウントを維持するためのハンドオーバリクエストカウンタを含む、無線基地局。
【請求項39】
請求項37または38に記載の無線基地局(20A)であって、前記処理回路(540)は、さらに、
各ターゲット基地局(20B、20C)から1つまたは複数のハンドオーバレスポンスメッセージ(S5、S5a、S5b)を受信し、
前記ハンドオーバリクエストメッセージに応答するための1つまたは複数のハンドオーバレスポンスメッセージを受信したことに応答して、前記受信されたハンドオーバレスポンスメッセージの個数にかかわらず、前記無線デバイス(60)に関連付けられた第2のハンドオーバカウンタ(C2、C2a、C2b)を1つインクリメントする、
ように構成されている無線基地局。
【請求項40】
請求項39に記載の無線基地局(20A)であって、前記ハンドオーバレスポンスメッセージ(S5、S5a、S5b)が、前記1つまたは複数のターゲット基地局(20B、20C)によるハンドオーバ準備の成功を示すハンドオーバリクエストアクノレッジメッセージ(S5a)を含み、前記第2のハンドオーバカウンタ(C2、C2a、C2b)は、ハンドオーバ準備の成功のカウントを維持するように構成された第1のハンドオーバレスポンスカウンタ(C2a)である、無線基地局。
【請求項41】
請求項39に記載の無線基地局(20A)であって、前記ハンドオーバレスポンスメッセージ(S5、S5a、S5b)が、前記1つまたは複数のターゲット基地局(20B、20C)による失敗したハンドオーバ準備を示すハンドオーバ準備失敗メッセージ(S5b)を含み、前記第2のハンドオーバカウンタ(C2、C2a、C2b)は、成功したハンドオーバ準備のカウントを維持するように構成された第2のハンドオーバレスポンスカウンタ(C2b)である、無線基地局。
【請求項42】
請求項39に記載の無線基地局(20Aであって、前記処理回路は、
少なくとも1つのターゲット基地局(20B、20C)からハンドオーバリクエストアクノレッジメッセージを受信したことに応答して第1のハンドオーバレスポンスカウンタ(C2a)をインクリメントし、
各ターゲット基地局(20B、20C)からハンドオーバ準備失敗メッセージを受信したことに応答して第2のハンドオーバレスポンスカウンタ(C2b)をインクリメントする、
ように構成されている無線基地局。
【請求項43】
コンピュータプログラム(550)であって、基地局(20A)内の処理回路によって実行されると、前記基地局に、請求項1から22のいずれか一項に記載の方法を実行させる実行可能命令を有する、コンピュータプログラム。
【請求項44】
キャリアであって、電気信号、光信号、無線信号、またはコンピュータ可読記憶媒体のうちの1つであるとともに、請求項43に記載のコンピュータプログラム(550)を含む、キャリア。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、一般に、移動通信ネットワークにおける条件付きハンドオーバに関し、より詳細には、ネットワーク管理およびオーケストレーションのための条件付きハンドオーバに関連するハンドオーバデータおよび統計の収集および報告に関する。
【背景技術】
【0002】
条件付きハンドオーバは、ハンドオーバ失敗を低減し、超高信頼低遅延通信(URLLC)のためのハンドオーバのロバスト性を改善するための、第5世代(5G)標準のためのモビリティ強化である。条件付きハンドオーバは、第三世代パートナーシッププロジェクト(3GPP(登録商標))標準TS 28.552 v.171.0 (2020-12)に記載されている。従来のハンドオーバと同様に、1つのターゲットセルを用意する代わりに、ネットワーク内の複数の候補となるターゲットセルが予め用意され、レガシーハンドオーバのように条件が劣化し始めるときではなく、無線条件がまだ良好であるときに、ハンドオーバ命令が通常のハンドオーバよりも早く無線デバイスに送信される。無線デバイスは、ハンドオーバコマンドを受信すると、即座に適用するのではなく、コマンドを格納する。無線デバイスは、構成された候補となるターゲットセルのうちの1つについて事前構成された条件が満たされた場合にのみ、記憶されたコマンド(命令)を適用する。ターゲットセルのうちの1つにおける事前構成された条件が満たされると、無線デバイスは、ハンドオーバを実行し、通常のハンドオーバと同様にターゲットに接続する。
【発明の概要】
【0003】
ハンドオーバに関連するデータ収集のための既存の手順は、ソース無線基地局によってターゲット無線基地局に送信されるハンドオーバリクエスト(要求)の個数をカウントするためのハンドオーバカウンタを含む。カウンタは、ユーザ装置(UE)としても知られる、所与の無線デバイスのためのターゲット無線基地局にソース無線基地局によって送信される要求ごとに1回(1つ)インクリメントされる。レガシーハンドオーバの場合、カウントは、ハンドオーバ性能に関する正確な統計がカウントに基づいて計算されてもよいように、ソース無線基地局によって行われたハンドオーバ試行の回数を反映する。たとえば、管理システムは、ハンドオーバカウントを使用して、成功したハンドオーバの個数もしくは比率、および/または失敗したハンドオーバの個数もしくは比率を計算することができる。条件付きハンドオーバのケースでは、単一の無線デバイスのための単一のハンドオーバイベントのために、複数のハンドオーバリクエストが別の様々なターゲット無線基地局に送信されてもよい。このケースでは、ハンドオーバカウンタは、たとえ要求が単一の無線デバイスのための単一のハンドオーバイベントに関係するとしても、送信されたハンドオーバリクエストごとにインクリメントされる。結果として、ハンドオーバカウントに基づいて計算された統計は、カウントが条件付きハンドオーバリクエストを含む場合、正確でないことがある。
【0004】
本開示の例示的な実施形態によれば、ハンドオーバカウンタの動作は、ハンドオーバカウントに基づいて正確な統計を計算することができるように、条件付きハンドオーバを考慮するように修正される。一実施形態によれば、条件付きハンドオーバリクエストが送信されるとき、単一の無線デバイスに関連付けられたハンドオーバカウンタは、送信された条件付きハンドオーバリクエストの回数にかかわらず、1回だけインクリメントされる。別の実施形態によれば、基地局は、受信されたレスポンス(応答)の回数にかかわらず、単一の無線デバイスに関連付けられたハンドオーバカウンタを1つインクリメントすることによって、条件付きハンドオーバリクエストに対するハンドオーバレスポンスを計数する。ハンドオーバカウンタ動作に対する修正は、ハンドオーバ試行の回数のより信頼できるカウントを提供し、ハンドオーバ性能に関するより正確な統計の演算を可能にする。
【0005】
本開示の第1の態様は、条件付きハンドオーバをサポートする無線基地局によって実装される方法を有する。一実施形態によれば、この方法は、無線デバイスのハンドオーバを開始するために、ハンドオーバリクエストメッセージを複数のターゲット無線基地局に送信することを含む。本方法は、ハンドオーバリクエストメッセージに応答して、それぞれのターゲット無線基地局から1つまたは複数のハンドオーバレスポンスメッセージを受信することをさらに有する。本方法は、1つまたは複数のハンドオーバレスポンスメッセージを受信したことに応答して、受信されたハンドオーバレスポンスメッセージの個数にかかわらず、無線デバイスに関連付けられたハンドオーバカウンタを1つインクリメントすることをさらに有する。
【0006】
本開示の第2の態様は、条件付きハンドオーバをサポートするように構成された無線基地局を有する。一実施形態によれば、無線基地局は、無線デバイスのハンドオーバを開始するために、ハンドオーバリクエストメッセージを複数のターゲット無線基地局に送信するように構成される。無線基地局は、ハンドオーバリクエストメッセージに応答して、それぞれのターゲット無線基地局から1つまたは複数のハンドオーバレスポンスメッセージを受信するようにさらに構成される。無線基地局は、1つまたは複数のハンドオーバレスポンスメッセージを受信したことに応答して、受信されたハンドオーバレスポンスメッセージの個数にかかわらず、無線デバイスに関連付けられたハンドオーバカウンタを1つインクリメントするようにさらに構成される。
【0007】
本開示の第3の態様は、条件付きハンドオーバをサポートするように構成された無線基地局を有する。一実施形態によれば、無線基地局は、無線デバイスとの通信のために構成された無線回路と、移動通信ネットワーク内のネットワークノードとの通信のために構成された通信回路と、処理回路とを有する。前記処理回路は、無線デバイスのハンドオーバを開始するために、ハンドオーバリクエストメッセージを複数のターゲット無線基地局に送信するように構成される。処理回路は、ハンドオーバリクエストメッセージに応答して、それぞれのターゲット無線基地局から1つまたは複数のハンドオーバレスポンスメッセージを受信するようにさらに構成される。処理回路は、1つまたは複数のハンドオーバレスポンスメッセージを受信したことに応答して、受信されたハンドオーバレスポンスメッセージの個数にかかわらず、無線デバイスに関連付けられたハンドオーバカウンタを1つインクリメントするようにさらに構成される。
【0008】
本開示の第4の態様は、無線基地局内の処理回路によって実行されると、無線基地局に第1の態様による方法を実行させる実行可能命令を有するコンピュータプログラムを有する。
【0009】
本開示の第5の態様は、第4の態様によるコンピュータプログラムを含むキャリアを含み、キャリアは、電気信号、光信号、無線信号、またはコンピュータ可読記憶媒体のうちの1つである。
【0010】
本開示の第6の態様は、条件付きハンドオーバをサポートする無線基地局によって実装される方法を有する。一実施形態によれば、この方法は、無線デバイスのハンドオーバを開始するために、ハンドオーバリクエストメッセージを複数のターゲット無線基地局に送信することを含む。本方法は、ハンドオーバリクエストメッセージを送信することに応じて、ハンドオーバリクエストメッセージによってターゲットとされるターゲット無線基地局の個数にかかわらず、無線デバイスに関連付けられた第1のハンドオーバカウンタを1つインクリメントすることをさらに有する。
【0011】
本開示の第7の態様は、条件付きハンドオーバをサポートするように構成された無線基地局を有する。一実施形態によれば、無線基地局は、無線デバイスのハンドオーバを開始するために、ハンドオーバリクエストメッセージを複数のターゲット無線基地局に送信するように構成される。無線基地局は、ハンドオーバリクエストメッセージの送信に応じて、ハンドオーバリクエストメッセージがターゲットとするターゲット無線基地局の個数にかかわらず、無線デバイスに関連付けられた第1のハンドオーバカウンタを1つインクリメントするようにさらに構成される。
【0012】
本開示の第8の態様は、条件付きハンドオーバをサポートするように構成された無線基地局を有する。一実施形態によれば、無線基地局は、無線デバイスとの通信のために構成された無線回路と、移動通信ネットワーク内のネットワークノードとの通信のために構成された通信回路と、処理回路とを有する。前記処理回路は、無線デバイスのハンドオーバを開始するために、ハンドオーバリクエストメッセージを複数のターゲット無線基地局に送信するように構成される。処理回路は、ハンドオーバリクエストメッセージを送信することに応じて、ハンドオーバリクエストメッセージがターゲットとするターゲット無線基地局の個数にかかわらず、無線デバイスに関連付けられた第1のハンドオーバカウンタを1つインクリメントするようにさらに構成される。
【0013】
本開示の第9の態様は、無線基地局内の処理回路によって実行されると、無線基地局に第1の態様による方法を実行させる実行可能命令を有するコンピュータプログラムを有する。
【0014】
本開示の第10の態様は、キャリアが、電気信号、光信号、無線信号、またはコンピュータ可読記憶媒体のうちの1つである、第9の態様によるコンピュータプログラムを含むキャリアを有する。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】は、本明細書に記載の条件付きハンドオーバを実施する移動通信ネットワークを示す。
【0016】
図2】は、本明細書で説明する条件付きハンドオーバプロシージャの一例を示す。
【0017】
図3】は、本明細書で説明されるように、条件付きハンドオーバをサポートする基地局によって実装される方法を示す。
【0018】
図4】は、本明細書で説明されるように、条件付きハンドオーバをサポートする基地局によって実装される別の方法を示す。
【0019】
図5】は、本明細書で説明されるように、条件付きハンドオーバをサポートする基地局によって実装される別の方法を示す。
【0020】
図6】は、本明細書に記載の条件付きハンドオーバをサポートするように構成された基地局の主要な機能構成要素を示す。
【0021】
図7】は、本開示の特定の実施形態による、例示的なワイヤレスネットワークを示す概略ブロック図である。
【0022】
図8】は、本開示の特定の実施形態による、ユーザ装置の一例を示す概略ブロック図である。
【0023】
図9】は、本開示の特定の実施形態による、仮想化環境の一例を示す概略ブロック図である。
【0024】
図10】は、本開示の特定の実施形態による、例示的な電気通信ネットワークを示す概略図である。
【0025】
図11】は、本開示の特定の実施形態による例示的な通信システムを示す概略図である。
【0026】
図12】は、本開示の特定の実施形態による、通信システムにおいて実施される例示的なシステムを示すフローチャートである。
図13】は、本開示の特定の実施形態による、通信システムにおいて実施される例示的なシステムを示すフローチャートである。
図14】は、本開示の特定の実施形態による、通信システムにおいて実施される例示的なシステムを示すフローチャートである。
図15】は、本開示の特定の実施形態による、通信システムにおいて実施される例示的なシステムを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0027】
ここで図面を参照すると、本開示は、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP(登録商標))によって現在開発中の5G規格に従って動作するように構成された移動通信ネットワーク10の文脈で説明される。当業者であれば、本明細書で説明される技法は、5G/NRシステムに限定されず、より一般的には、条件付きハンドオーバを実装する任意のネットワーク標準に適用可能であることを諒解されよう。
【0028】
図1は、一実施形態による移動通信ネットワーク10を示す。移動通信ネットワーク10は、複数の無線基地局(RBS)20と、ネットワーク管理ノード/システム70(たとえば、エレメント管理システム)とを有する。無線基地局20は、それぞれのカバレッジエリア(たとえば、セル)において無線デバイス60に無線サービスを提供する。ネットワーク管理ノード/システム70は、移動通信ネットワーク10および基地局20のための管理およびオーケストレーション機能を提供する。
【0029】
基地局20が無線サービスを提供する無線デバイス60は、無線基地局20の分散ユニット(DU)30、セル40、またはビーム50に関連付けることができる。無線基地局20は、直接または中間ノードを介して通信回線25により情報またはメッセージを送受信する。ネットワーク管理ノード/システム70は、無線基地局20を構成し、無線デバイス60へサービスを提供する無線基地局に関する統計情報を収集する。
【0030】
図2は、条件付きハンドオーバのための例示的な手順100を示す。明確にするために、ソース基地局は基地局20Aとして識別され、ターゲット基地局は基地局20B、20Cとして識別される。条件付きハンドオーバの前に、無線デバイス60が第1の無線基地局20Aによってサービングされていると仮定される。第1の無線基地局20Aは、第2および第3の無線基地局20B、20Cへの条件付きハンドオーバのために無線デバイス60を構成する(S1)。第1の無線基地局20Aは、条件付きハンドオーバリクエストを第2および第3の無線基地局に送信する(S2)。ハンドオーバリクエストが送信される順序は重要ではない。ハンドオーバリクエストは、任意の順序で、または同時に送信されることができる。第1の無線基地局20Aは、ハンドオーバリクエストメッセージ(S3)を送信した後、カウンタを随意に更新する。一例では、第1の無線基地局20Aは、ハンドオーバリクエストの送信に関連するハンドオーバカウンタC1を1だけインクリメントする。ハンドオーバカウンタ更新のための手順は、以下でより詳細に説明される。
【0031】
第2および第3の無線基地局20B、20Cは、無線デバイス60に対するハンドオーバを評価し、ハンドオーバレスポンスメッセージを第1の無線基地局に送信する(S4、S5)。ハンドオーバレスポンス(S5)は、ハンドオーバリクエストアクノレッジ(確認)メッセージ(S5a)またはハンドオーバ準備失敗メッセージ(S5b)を含むことができる。図示の例では、第1の無線基地局20Aは、両方のターゲット基地局20B、20Cからレスポンスを受信する。他の実施形態によれば、レスポンス(応答)は、ターゲットRBS20B、20Cのうちの1つのみから受信されてもよい。この例に戻り、第1の無線基地局20Aは、レスポンスに基づいて、1つ以上のハンドオーバカウンタC2を更新する(S6)。ハンドオーバレスポンスカウンタC2aは、たとえば、成功したハンドオーバをカウントするために使用され得、ハンドオーバレスポンスカウンタC2bは、失敗したハンドオーバ準備をカウントするために使用されてもよい。ハンドオーバカウンタ更新のための手順は、以下でより詳細に説明される。
【0032】
いくつかの実施形態によれば、ソース基地局20とターゲット基地局20との間の関係ごとに別個のハンドオーバカウンタC1、C2が維持されてもよい。他の実施形態によれば、ソースDU/セル/ビーム30/40/50とターゲットDU/セル/ビーム30/40/50との間の関係ごとに、別個のハンドオーバカウンタC1、C2を保持することができる。ハンドオーバカウンタC1、C2は、ハンドオーバ成功を追跡するために、またはハンドオーバ失敗を追跡するために使用されてもよい。第1の無線基地局20Aは、任意選択で、ハンドオーバカウントおよび/またはハンドオーバカウントに基づくハンドオーバ統計を、ネットワーク管理システム、ネットワーク管理ノード、エレメント管理システムなどとしても知られる運運用および管理(OAM:オペレーションアンドマネージメント)システムに提供する。
【0033】
図3は、ハンドオーバデータを収集し、ネットワーク管理ノードまたはネットワーク管理システムに提供するために基地局20によって実施される例示的な方法100を示す。第1の無線基地局20Aは、第2および第3の隣接無線基地局20B、20Cへの条件付きハンドオーバのための無線デバイス60を構成する(ブロック110)。第1の無線基地局20Aは、無線デバイス60に対して第2および第3の無線基地局20B、20Cにハンドオーバリクエストを送信する(ブロック120)。第1の無線基地局20Aは、任意選択で、ハンドオーバリクエストに関連するハンドオーバカウンタC1をインクリメントする(ブロック130)。たとえば、カウンタC1は、ハンドオーバ準備の数をカウントするように構成することができる。カウンタC1が、存在する場合、ハンドオーバリクエストが送信されるターゲット基地局20B、20Cの個数にかかわらず、1だけインクリメントされる。第2および第3の無線基地局20B、20Cは、無線デバイス60に関するハンドオーバシグナリングを評価し、ハンドオーバレスポンスメッセージで回答する。第1の無線基地局20Aは、第2の基地局20からハンドオーバレスポンスを受信する(ブロック140)。第1の無線基地局20Aは、第2の基地局20Bからのレスポンスを受信すると、無線デバイス60に関連するハンドオーバカウンタC2をインクリメントし、第3の基地局20Bからハンドオーバレスポンスメッセージが受信されると、無線デバイス60に関連するカウンタC2をインクリメントすることを控える(ブロック150)。第1の無線基地局20Aは、ハンドオーバ監視のためにカウンタC1および/またはC2を管理システムに報告する(ブロック160)。
【0034】
方法100の一実施形態によれば、ハンドオーバカウンタC1は、基地局関係ごとに定義され、これは、カウンタC1が第1の無線基地局20Aとターゲット基地局20との間のハンドオーバに特有であることを意味する。
【0035】
一実施形態によれば、ハンドオーバカウンタC1は、基地局セル関係ごとに定義され、これは、カウンタC1が、第1の無線基地局のソースセルから第2の無線基地局のターゲットセルへのハンドオーバに固有であることを意味する。
【0036】
一実施形態によれば、ハンドオーバカウンタC1は、基地局ビーム関係ごとに定義され、これは、カウンタC1が、第1の無線基地局のソースビームから第2の無線基地局のターゲットビームへのハンドオーバに固有であることを意味する。
【0037】
一実施形態によれば、ハンドオーバカウンタC1は、基地局分散ユニット関係ごとに定義され、これは、カウンタC1が、第1の無線基地局のソース分散ユニットから第2の無線基地局のターゲット分散ユニットへのハンドオーバに特有であることを意味する。
【0038】
方法100の一実施形態によれば、第2の無線基地局20におけるハンドオーバシグナリングの評価は成功であり、そして、ハンドオーバレスポンスメッセージは、成功ハンドオーバアクノレッジメントを示す。この場合、カウンタC2aは、成功したハンドオーバ準備の数をカウントするように構成される。
【0039】
方法100の別の実施形態によれば、第2の無線基地局20におけるハンドオーバシグナリングの評価は失敗し、ハンドオーバレスポンスメッセージはハンドオーバリジェクト(拒否)を示す。この場合、カウンタC2bは、失敗したハンドオーバ準備の数をカウントするように構成される。
【0040】
方法100の一実施形態によれば、別々のカウンタC2a、C2bが提供されて、成功したハンドオーバ準備の数および失敗した/拒否されたハンドオーバ準備の数を別々にカウントする。いくつかの実施形態によれば、カウンタC2aは、ハンドオーバ準備が、他の基地局における結果にかかわらず、ターゲット基地局のいずれか1つにおいて成功した場合にインクリメントされる。同様に、カウンタC2bは、ハンドオーバ準備が、他の基地局20B、20Cにおける結果にかかわらず、ターゲット基地局20B、20Cのうちのいずれか1つによって拒否される場合、インクリメントされてもよい。代替的に、カウンタC2bは、ハンドオーバ準備がターゲット基地局20B、20Cのすべてによって拒否される場合にのみインクリメントされてもよい。さらに別の実施形態によれば、カウンタC2bは、各失敗メッセージに応答してインクリメントすることができる。この後者の場合、カウンタC2bは、ハンドオーバリクエストのために2回以上インクリメントすることができる。
【0041】
方法100の一実施形態によれば、ハンドオーバカウンタC2は、準備されたハンドオーバに関連し、これは、ハンドオーバが成功したか否かに関係なくインクリメントされることを意味する。
【0042】
方法100の一実施形態によれば、ハンドオーバカウンタC2は、成功したハンドオーバに関連するハンドオーバレスポンスカウンタC2aであり、それは、成功した場合にのみインクリメントされることを意味する。
【0043】
方法100の一実施形態によれば、ハンドオーバカウンタC2は、失敗したハンドオーバに関連するハンドオーバレスポンスカウンタC2bであり、これは、失敗した場合にのみインクリメントされることを意味する。
【0044】
方法100の一実施形態によれば、ハンドオーバカウンタC2は、基地局関係ごとに定義され、これは、カウンタC2が第1の無線基地局20Aとターゲット基地局20との間のハンドオーバに固有であることを意味する。
【0045】
一実施形態によれば、ハンドオーバカウンタC2は、基地局セル関係ごとに定義され、これは、カウンタC2が、第1の無線基地局のソースセルから第2の無線基地局のターゲットセルへのハンドオーバに固有であることを意味する。
【0046】
一実施形態によれば、ハンドオーバカウンタC2は、基地局ビーム関係ごとに定義され、これは、カウンタC2が、第1の無線基地局のソースビームから第2の無線基地局のターゲットビームへのハンドオーバに固有であることを意味する。
【0047】
一実施形態によれば、ハンドオーバカウンタC2は、基地局分散ユニット関係ごとに定義され、これは、カウンタC2が、第1の無線基地局20Aのソース分散ユニットから第2の無線基地局20Bのターゲット分散ユニットへのハンドオーバに特有であることを意味する。
【0048】
図4は、基地局20によって実行される別の例示的な方法200を示す。この方法200によれば、第1の無線基地局20Aは、無線デバイス60のハンドオーバを開始するために、ハンドオーバリクエストメッセージを複数のターゲット基地局20B、20Cに送信する(ブロック210)。ハンドオーバリクエストメッセージに応答して、第1の基地局20Aは、それぞれのターゲット基地局20B、20Cから1つまたは複数のハンドオーバレスポンスメッセージを受信する(ブロック220)。1つまたは複数のハンドオーバレスポンスメッセージを受信したことに応答して、受信されたハンドオーバレスポンスメッセージの個数にかかわらず、無線デバイス60に関連するハンドオーバカウンタC2を1つインクリメントする(ブロック230)。
【0049】
方法200のいくつかの実施形態によれば、ハンドオーバレスポンスメッセージは、1つまたは複数のターゲット基地局20B、20Cによる成功したハンドオーバ準備を示す1つまたは複数のハンドオーバリクエストアクノレッジメッセージS5aを含み、ハンドオーバカウンタC2は、成功したハンドオーバ準備のカウントを維持するための第1のハンドオーバレスポンスカウンタC2である。
【0050】
方法200のいくつかの実施形態によれば、受信されたハンドオーバレスポンスメッセージの個数にかかわらず、無線デバイス60に関連付けられたハンドオーバカウンタC2を1つインクリメントすることは、ハンドオーバリクエストアクノレッジメッセージが少なくとも1つのターゲット基地局20B、20Cから受信されると、第1のハンドオーバカウンタC2aをインクリメントすることを含む。
【0051】
方法200のいくつかの実施形態によれば、ハンドオーバレスポンスメッセージS5は、1つまたは複数のターゲット基地局20B、20Cによる失敗したハンドオーバ準備を示す1つまたは複数のハンドオーバ準備失敗メッセージS5bを含み、ハンドオーバカウンタC2は、失敗したハンドオーバ準備のカウントを維持するための第2のハンドオーバレスポンスカウンタC2bである。
【0052】
方法200のいくつかの実施形態によれば、受信されたハンドオーバレスポンスメッセージの個数にかかわらず、無線デバイス60に関連付けられたハンドオーバカウンタC2を1つインクリメントすることは、ハンドオーバ準備失敗メッセージがすべてのターゲット基地局20B、20Cから受信されると、第1のハンドオーバレスポンスカウンタC2aをインクリメントすることを含む。
【0053】
方法200のいくつかの実施形態によれば、受信されたハンドオーバレスポンスメッセージの個数にかかわらず、無線デバイス60に関連付けられたハンドオーバカウンタC2を1つインクリメントすることは、少なくとも1つのターゲット基地局20B、20CからハンドオーバリクエストアクノレッジメッセージS5aを受信したことに応答して、第1のハンドオーバレスポンスカウンタC2aをインクリメントすることと、それぞれのターゲット基地局20B、20Cからハンドオーバ準備失敗メッセージ(S5b)を受信したことに応答して、第2のハンドオーバレスポンスカウンタC2bをインクリメントすることとを有する。
【0054】
方法200のいくつかの実施形態によれば、ハンドオーバカウンタC2は、基地局関係ごとに定義される。
【0055】
方法200のいくつかの実施形態によれば、ハンドオーバカウンタC2は、基地局セル関係ごとに定義される。
【0056】
方法200のいくつかの実施形態によれば、ハンドオーバカウンタC2は、基地局ビーム関係ごとに定義される。
【0057】
方法200のいくつかの実施形態によれば、ハンドオーバカウンタ(C2、C2a、C2b)は、基地局分散ユニット関係ごとに定義される。
【0058】
図5は、基地局20によって実行される別の例示的な方法300を示す。この方法300によれば、第1の無線基地局20Aは、無線デバイス60のハンドオーバを開始するために、ハンドオーバリクエストメッセージを複数のターゲット基地局20B、20Cに送信する(ブロック310)。1つまたは複数のハンドオーバリクエストメッセージを送信することに応じて、第1の基地局20は、ハンドオーバリクエストメッセージブロック320によってターゲットとされるターゲット基地局20B、20Cの個数にかかわらず、無線デバイス60に関連付けられた第1のハンドオーバカウンタC1を1つインクリメントする。
【0059】
方法300のいくつかの実施形態によれば、第1のハンドオーバカウンタは、リクエストされたハンドオーバ準備のカウントを維持するためのハンドオーバリクエストカウンタを有する。
【0060】
方法200のいくつかの実施形態は、第1の基地局によって、ハンドオーバリクエストメッセージに応答してそれぞれのターゲット基地局20B、20Cから1つまたは複数のハンドオーバレスポンスメッセージS5、S5a、S5bを受信することと、1つまたは複数のハンドオーバレスポンスメッセージS5を受信したことに応答して、受信されたハンドオーバレスポンスメッセージの個数にかかわらず、無線デバイス60に関連付けられた第2のハンドオーバカウンタC2を1つインクリメントすることとをさらに有する。
【0061】
方法300のいくつかの実施形態によれば、ハンドオーバレスポンスメッセージS5は、1つまたは複数のターゲット基地局20B、20Cによる成功したハンドオーバ準備を示す1つまたは複数のハンドオーバリクエストアクノレッジメッセージS5aを含み、第2のハンドオーバカウンタC2は、成功したハンドオーバ準備のカウントを維持するための第1のハンドオーバレスポンスカウンタC2aである。
【0062】
方法300のいくつかの実施形態によれば、受信されたハンドオーバレスポンスメッセージの個数にかかわらず、無線デバイス60に関連付けられたハンドオーバカウンタC2を1つインクリメントすることは、ハンドオーバリクエストアクノレッジメッセージが少なくとも1つのターゲット基地局20B、20Cから受信されると、ハンドオーバレスポンスカウンタC2aをインクリメントすることを含む。
【0063】
方法300のいくつかの実施形態によれば、ハンドオーバレスポンスメッセージS5は、1つまたは複数のターゲット基地局20B、20Cによる失敗したハンドオーバ準備を示す1つまたは複数のハンドオーバ準備失敗メッセージS5bを含み、第2のハンドオーバカウンタC2は、失敗したハンドオーバ準備のカウントを維持するための第2のハンドオーバレスポンスカウンタC2bである。
【0064】
方法300のいくつかの実施形態によれば、無線デバイス60に関連付けられた第2のハンドオーバカウンタC2、C2a、C2bを、受信されたハンドオーバレスポンスメッセージの個数にかかわらず1回インクリメントすることは、ハンドオーバ準備失敗メッセージがすべてのターゲット基地局20B、20Cから受信されたときに、第2のハンドオーバレスポンスカウンタC2bをインクリメントすることを含む。
【0065】
方法300のいくつかの実施形態によれば、受信されたハンドオーバレスポンスメッセージの個数にかかわらず、無線デバイス60に関連付けられたハンドオーバカウンタC2を1つインクリメントすることは、少なくとも1つのターゲット基地局20B、20CからハンドオーバリクエストアクノレッジメッセージS5aを受信したことに応答して、第1のハンドオーバレスポンスカウンタC2aをインクリメントすることと、それぞれのターゲット基地局20B、20Cからハンドオーバ準備失敗メッセージS5bを受信したことに応答して、第2のハンドオーバレスポンスカウンタC2bをインクリメントすることとを有する。
【0066】
方法200のいくつかの実施形態によれば、第1および/または第2のハンドオーバカウンタC1、C2は、基地局関係ごとに定義される。
【0067】
方法300のいくつかの実施形態によれば、第1および/または第2のハンドオーバカウンタC1、C2は、基地局セル関係ごとに定義される。
【0068】
方法300のいくつかの実施形態によれば、第1および/または第2のハンドオーバカウンタC1、C2は、基地局ビーム関係ごとに定義される。
【0069】
方法300のいくつかの実施形態によれば、第1および/または第2のハンドオーバカウンタC1、C2は、基地局分散ユニット関係ごとに定義される。
【0070】
図6は、一実施形態による例示的な基地局500を示す。基地局500は、無線ユニット510と、通信ユニット520と、メモリ530と、中央演算処理装置540とを有する。
【0071】
無線ユニット510は、無線通信チャネルを介して信号を送信および受信するのに必要な無線周波数(RF)回路(たとえば、送信機および受信機)を含み、装置にダウンリンク信号を送信し、無線デバイス60からアップリンク信号を受信するように情報をブロードキャストするように構成される。それはまた、条件付きハンドオーバプロシージャの一部として無線デバイス60からの信号を検出および識別するように構成される。それはまた、無線デバイス60との通信を維持するように構成される。送信機および受信機は、たとえば、NR標準に従って動作するように構成されてもよい。
【0072】
通信ユニット520は、他の無線基地局20およびネットワーク管理ノード/システム70と通信するように構成されたネットワークインターフェース回路を有する。通信ユニット520は、他の無線基地局20からハンドオーバリクエストを受信し、ハンドオーバレスポンスメッセージを送信する。それは、管理システム70から構成を取得し、ハンドオーバ統計を管理システム70に送信するように構成される。
【0073】
メモリ530は、サービングされた無線デバイス60に関する情報を記憶し、ハンドオーバカウンタに統計値を記憶するように構成される。中央演算処理装置540、無線ユニット510、および通信ユニット520は、情報を記憶することをサポートするように構成される。メモリ530は、コンピュータプログラムコードおよび動作のために中央演算処理装置540によって必要とされるデータを記憶するための揮発性および不揮発性メモリの両方を有する。メモリ530は、電子、磁気、光学、電磁気、または半導体データ記憶を含むデータを記憶するための任意の有形の非一時的コンピュータ可読記憶媒体を備え得る。メモリ530は、本明細書で説明する方法を実装するように中央演算処理装置540を構成する実行可能命令を有するコンピュータプログラム550を格納する。この点に関するコンピュータプログラム550は、上記の手段またはユニットに対応する1つまたは複数のコードモジュールを有することができる。一般に、コンピュータプログラム命令および構成情報は、ROM、消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(EPROM)またはフラッシュメモリなどの不揮発性メモリに記憶される。動作中に生成された一時データは、ランダムアクセスメモリ(RAM)などの不揮発性メモリに記憶されてもよい。いくつかの実施形態によれば、本明細書で説明するように処理回路を構成するためのコンピュータプログラム550は、ポータブルコンパクトディスク、ポータブルデジタルビデオディスク、または他のリムーバブルメディアなどのリムーバブルメモリに記憶されてもよい。コンピュータプログラム550はまた、電気信号、光信号、無線信号、またはコンピュータ可読記憶媒体などのキャリアにおいて具現化されてもよい。
【0074】
中央演算処理装置540は、インカミングのハンドオーバの試みが成功したか失敗したかを判定するために、ハンドオーバの試みを評価するように構成された処理回路を有する。それは、無線デバイス60が条件付きハンドオーバのために構成されるかどうかを決定するように構成され、ハンドオーバに関連する他の無線基地局20からの情報をどのように処理するか、およびハンドオーバに関連するカウンタをアップデートする方法を決定するように構成される。中央演算処理装置540は、1つまたは複数のマイクロプロセッサ、ハードウェア、ファームウェア、またはそれらの組合せを備え得る。
【0075】
当業者はまた、本明細書の実施形態が、対応するコンピュータプログラムをさらに含むことを理解するであろう。コンピュータプログラムは、装置の少なくとも1つのプロセッサ上で実行されると、装置に、上述のそれぞれの処理のいずれかを実行させる命令を有する。この点に関するコンピュータプログラムは、上記の手段またはユニットに対応する1つまたは複数のコードモジュールを有することができる。
【0076】
実施形態は、そのようなコンピュータプログラムを含むキャリア(媒体)をさらに含む。このキャリアは、電気信号、光信号、無線信号、またはコンピュータ可読記憶媒体のうちの1つを含みうる。
【0077】
この点に関して、本明細書の実施形態はまた、非一時的コンピュータ可読(記憶または記録)媒体上に記憶され、装置のプロセッサによって実行されたときに、上記で説明したように装置に実行させる命令を有するコンピュータプログラム製品を含む。
【0078】
実施形態は、コンピュータプログラム製品がコンピューティングデバイスによって実行されるときに、本明細書の実施形態のいずれかのステップを実行するためのプログラムコード部分を有するコンピュータプログラム製品をさらに含む。このコンピュータプログラム製品は、コンピュータ可読記録媒体に記憶されてもよい。
【0079】
本明細書で説明する主題は、任意の好適な構成要素を使用して任意の適切な種類のシステムで実装することができるが、本明細書で開示する実施形態は、図7に示す例示的なワイヤレスネットワークなどのワイヤレスネットワークに関して説明する。簡潔にするために、図7のワイヤレスネットワークは、ネットワーク1106、ネットワークノード1160および1160b、ならびにWD1110、1110b、および1110cのみを示す。実際には、無線ネットワークは、無線デバイス間または無線デバイスと他の通信装置、たとえば固定電話、サービスプロバイダ、または他のネットワークノードまたはエンド装置との間の通信をサポートするのに適した任意の追加要素をさらに含むことができる。図示された構成要素のうち、ネットワークノード1160および無線デバイス(WD)1110は、さらなる詳細物を伴って示されている。無線ネットワークは、無線ネットワークによって、または無線ネットワークを介して提供されるサービスへの無線デバイスのアクセスおよび/またはサービスの使用を容易にするために、1つまたは複数の無線デバイスに通信および他のタイプのサービスを提供してもよい。
【0080】
無線ネットワークは、任意の種類の通信、電気通信、データ通信、セルラー、および/または無線ネットワーク、または他の同様の種類のシステムを含んでいてもよく、および/またはインターフェースであってもよい。いくつかの実施形態で、無線ネットワークは、特定の標準または他のタイプの事前定義されたルールまたは手順に従って動作するように構成されてもよい。したがって、ワイヤレスネットワークの特定の実施形態は、移動通信のためのグローバルシステム(GSM)、ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションシステム(UMTS)、ロングタームエボリューション(LTE)、狭帯域モノのインターネット(NB-IoT)、および/または他の好適な2G、3G、4G、または5G規格などの通信規格、IEEE 802.11規格などのワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)標準規格、および/またはマイクロ波アクセスのためのワールドワイドインターオペラビリティ(WiMax)、ブルートゥース(登録商標)、Z-Wave、および/またはZigBee規格などの任意の他の適切な無線通信規格を実装し得る。
【0081】
ネットワーク1106は、1つ以上のバックホールネットワーク、コアネットワーク、IPネットワーク、公衆電話交換網(PSTN)、パケットデータネットワーク、光ネットワーク、ワイドエリアネットワーク(WAN)、ローカルエリアネットワーク(LAN)、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)、有線ネットワーク、無線ネットワーク、メトロポリタンエリアネットワーク、およびデバイス間の通信を可能にする他のネットワークを含むことができる。
【0082】
ネットワークノード1160およびWD1110は、以下でより詳細に説明される様々な構成要素を有する。これらの構成要素は、無線ネットワークで無線コネクションを提供するなど、ネットワークノードや無線デバイスの機能を提供するために連携する。様々な実施形態で、無線ネットワークは、有線または無線ネットワーク、ネットワークノード、基地局、コントローラ、無線デバイス、中継局、および/または、有線または無線コネクションを介するかどうかにかかわらず、データおよび/または信号の通信を容易にするかまたは参加してもよい任意の他の構成要素またはシステムを備えてもよい。
【0083】
本明細書で使用される「ネットワークノード」とは、無線ネットワーク内の無線デバイスおよび/または他のネットワークノードまたは装置と直接的または間接的に通信して、無線デバイスへの無線アクセスを可能にし、および/または無線ネットワーク内の他の機能(たとえば、管理)を実行してもよい、構成され、配置され、および/または動作可能な装置を指す。ネットワークノードの例にはアクセスポイント(AP)(たとえば、無線アクセスポイント)、基地局(BS)(たとえば、無線基地局、ノードB、進化型ノードB(eNB)およびNRノードB(gNB))が含まれるが、これらに限定されない。基地局は、それらが提供するカバレッジのサイズ(または、別の言い方をすれば、それらの送信電力レベル)に基づいて、分類されてもよく、また、フェムト基地局、ピコ基地局、マイクロ基地局、またはマクロ基地局と呼ばれてもよい。基地局は、リレーを制御するリレーノードまたはリレードナーノードであってもよい。ネットワークノードはまた、遠隔無線ヘッド(RRH)と呼ばれることもある、集中デジタルユニットおよび/または遠隔無線ユニット(RRU)などの分散型の無線基地局の1つまたは複数の(またはすべての)部分を含むことができる。このような遠隔無線ユニットは、アンテナ一体型無線機としてアンテナと一体化される場合とされない場合がある。分散型の無線基地局の一部は、分散アンテナシステム(DAS)においてノードと呼ばれることもある。ネットワークノードのさらなる例は、MSR BSなどのマルチ標準規格無線(MSR)機器、無線ネットワークコントローラ(RNC)または基地局コントローラ(BSC)などのネットワークコントローラ、基地送受信局(BTS)、送信ポイント、送信ノード、マルチセル/マルチキャスト協調動作エンティティ(MCE)、コアネットワークノード(たとえば、MSC、MME)、O & Mノード、OSSノード、SONノード、測位ノード(たとえば、E-SMLC)、および/またはMDTを有する。別の実施形態として、ネットワークノードは、以下にさらに詳しく説明するように、仮想ネットワークノードであってもよい。しかしながら、より一般的には、ネットワークノードは、無線ネットワークへのアクセスを可能にし、および/または無線デバイスにアクセスを提供し、または無線ネットワークにアクセスした無線デバイスに何らかのサービスを提供するよう、構成され、配置され、および/または動作可能な任意の適当な装置(または装置群)を表してもよい。
【0084】
図7において、ネットワークノード1160は、処理回路1170、デバイス可読媒体1180、インターフェース1190、補助機器1184、電源1186、電源回路1187、およびアンテナ1162を有する。図7の例示的な無線ネットワークに示されたネットワークノード1160は、図示されたハードウエア構成要素の組合せを含むデバイスを表すことができるが、他の実施形態は、構成要素の様々な組合せを有するネットワークノードを含むことができる。ネットワークノードは、本明細書で開示されるタスク、特徴、機能、および方法を実行するために必要とされるハードウェアおよび/またはソフトウエアの任意の好適な組合せを含むことを理解されたい。さらに、ネットワークノード1160の構成要素は、より大きなボックス内に配置された単一のボックスとして示されているか、または複数のボックス内に入れ子にされているが、実際には、ネットワークノードは、単一の図示された構成要素を構成する複数の様々な物理構成要素を含むことができる(たとえば、デバイス可読媒体1180は、複数の別個のハードディスクドライブならびに複数のRAMモジュールを含むことができる)。
【0085】
同様に、ネットワークノード1160は、多数の物理的に別個の構成要素(たとえば、ノードB構成要素およびRNC構成要素、またはBTS構成要素およびBSC構成要素など)から構成されてもよく、それらはそれぞれ、それら自体のそれぞれの構成要素を有してもよい。ネットワークノード1160が複数の別々の構成要素(たとえば、BTSおよびBSC構成要素)を含む特定の状況では、1つ以上の別々の構成要素を複数のネットワークノード間で共有することができる。たとえば、単一のRNCは、複数のノードBを制御することができる。このようなシナリオでは、ユニークなノードBとRNCとの各組は、場合によっては、単一の個別のネットワークノードと見なされる可能性がある。いくつかの実施形態によれば、ネットワークノード1160は、マルチプル(多重)無線接続技術(RAT)を支援するように構成されうる。そのような実施形態によれば、いくつかの構成要素は、複製されてもよく(たとえば、異なるRATのための別個のデバイス可読媒体1180)、いくつかの構成要素は、再使用されてもよい(たとえば、同じアンテナ1162は、RATによって共有されてもよい)。ネットワークノード1160はまた、たとえば、GSM、WCDMA(登録商標)、LTE、NR、WiFi、またはBluetooth(登録商標)無線技術のような、ネットワークノード1160に統合された様々な無線技術のための様々な例示された構成要素の複数のセットを含み得る。これらのワイヤレス技術は、ネットワークノード1160内の同じまたは異なったチップまたはチップの組および他の構成要素に統合されてもよい。
【0086】
処理回路1170は、ネットワークノードによって提供されるものとして本明細書で説明される任意の決定、演算、または類似の動作(たとえば、ある取得動作)を実行するように構成される。処理回路1170によって実行されるこれらの動作は、たとえば、取得された情報を他の情報に変換すること、取得された情報または変換された情報をネットワークノードに格納された情報と比較すること、および/または取得された情報または変換された情報に基づいて1つまたは複数の動作を実行すること、および前記処理の結果として判定を行うことによって、処理回路1170によって取得された情報を処理することを含み得る。
【0087】
処理回路1170は、マイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、中央処理装置、デジタル信号プロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、または任意の他の好適な計算装置、資源、またはハードウェア、ソフトウエア、および/または符号化ロジックの組合せのうちの1つ以上の組合せを含んでもよく、これらは、単独で、または装置可読媒体1180、ネットワークノード1160機能のような他のネットワークノード1160構成要素と併せて提供するように動作可能である。たとえば、処理回路1170は、デバイス可読媒体1180または処理回路1170内のメモリに格納された命令を実行することができる。そのような機能は、本明細書で説明される様々な無線特徴、機能、または利益のいずれかを提供することを含むことができる。いくつかの実施形態によれば、処理回路1170は、システムオンチップ(SOC)を含むことができる。
【0088】
いくつかの実施形態によれば、処理回路1170は、無線周波数(RF)トランシーバ回路1172およびベースバンド処理回路1174のうちの1つ以上を含んでもよい。いくつかの実施形態によれば、無線周波数(RF)トランシーバ回路1172およびベースバンド処理回路1174は、無線ユニットおよびデジタルユニットなどの、別個のチップ(またはチップセット)、ボード、またはユニット上にあってもよい。代替実施形態によれば、RFトランシーバ回路1172およびベースバンド処理回路1174の一部または全部は、同じチップまたはチップセット、ボード、またはユニット上にあってもよい。いくつかの実施形態によれば、ネットワークノード、基地局、eNB、または他のそのようなネットワークデバイスによって提供されるものとして本明細書で説明される機能の一部またはすべては、デバイス可読媒体1180または処理回路1170内のメモリー上に格納された命令を実行する処理回路1170によって実現されてもよい。代替の実施形態によれば、機能のいくつかまたはすべては、ハードワイヤード方式などで、別個のまたは個別のデバイス可読媒体上に格納された命令を実行することなく、処理回路1170によって提供されてもよい。これらの実施形態のいずれにおいても、デバイス可読記憶媒体上に記憶された命令を実行するか否かにかかわらず、処理回路1170は、説明された機能を実行するように構成されてもよい。そのような機能によって提供される利点は、処理回路1170単独またはネットワークノード1160の他の構成要素に限定されず、ネットワークノード1160全体によって、および/またはエンドユーザおよび無線ネットワーク全体によって享受される。
【0089】
デバイス可読媒体1180は、限定はしないが、永続的記憶装置、ソリッドステートメモリ、リモートマウントメモリ、磁気媒体、光学媒体、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読出し専用メモリ(ROM)、大容量記憶媒体(たとえば、ハードディスク)、リムーバブル記憶媒体(たとえば、フラッシュドライブ、コンパクトディスク(CD)またはデジタルビデオディスク(DVD))、ならびに/あるいは処理回路1170によって使用されてもよい情報、データ、および/または命令を記憶する任意の他の揮発性または不揮発性、非一時的デバイス可読および/またはコンピュータ実行可能メモリデバイスを含む、任意の形態の揮発性または不揮発性コンピュータ可読メモリを備え得る。デバイス可読媒体1180は、コンピュータプログラム、ソフトウエア、ロジック、ルール、コード、テーブル等のうちの1つ以上を含むアプリケーション、および/または処理回路1170によって実行されることができ、ネットワークノード1160によって利用されることができる他の命令を含む、任意の好適な命令、データまたは情報を記憶することができる。デバイス可読媒体1180は、処理回路1170によって行われた任意の演算、および/またはインターフェース1190を介して受信された任意のデータを格納するために使用されてもよい。いくつかの実施形態によれば、処理回路1170およびデバイス読み取り可能媒体1180は、集積されていると考えられてもよい。
【0090】
インターフェース1190は、ネットワークノード1160、ネットワーク1106、および/またはWD1110間の信号および/またはデータの有線または無線通信に使用される。図示のように、インターフェース1190は、たとえば、有線コネクションを介してネットワーク1106との間でデータを送受信するためのポート/端子1194を含む。インターフェース1190は、また、アンテナ1162の一部に結合されてもよい、または特定の実施形態によれば、無線フロントエンド回路1192を含む。無線フロントエンド回路1192は、フィルタ1198および増幅器1196を含む。無線フロントエンド回路1192は、アンテナ1162および処理回路1170に接続されてもよい。無線フロントエンド回路は、アンテナ1162と処理回路1170との間で通信される信号を調整するように構成されてもよい。無線フロントエンド回路1192は、無線コネクションを介して他のネットワークノードまたはWDに送出されるディジタルデータを受信してもよい。無線フロントエンド回路1192は、フィルタ1198および/または増幅器1196の組合せを使用して、デジタルデータを、適切なチャネルおよび帯域幅パラメータを有する無線信号に変換してもよい。次いで、無線信号は、アンテナ1162を介して送信されてもよい。同様に、データを受信する場合、アンテナ1162は、無線信号を収集し、次いで、無線フロントエンド回路1192によってデジタルデータに変換されてもよい。デジタルデータは、処理回路1170に渡されてもよい。他の実施形態で、インターフェースは、異なる構成要素および/または構成要素の異なる組合せを含むことができる。
【0091】
特定の代替実施形態によれば、ネットワークノード1160は、別個の無線フロントエンド回路1192を含まなくてもよく、代わりに、処理回路1170は、無線フロントエンド回路を含んでもよく、別個の無線フロントエンド回路1192を伴わずに、アンテナ1162に接続されてもよい。同様に、いくつかの実施形態によれば、RFトランシーバ回路1172のすべてまたは一部は、インターフェース1190の一部とみなされてもよい。さらに他の実施形態によれば、インターフェース1190は、無線ユニット(図示せず)の一部として、1つまたは複数のポートまたは端末1194、無線フロントエンド回路1192、およびRFトランシーバ回路1172を含んでもよく、インターフェース1190は、デジタルユニット(図示せず)の一部であるベースバンド処理回路1174と通信してもよい。
【0092】
アンテナ1162は、無線信号を送信および/または受信するように構成された1つまたは複数のアンテナ、またはアンテナアレイを含み得る。アンテナ1162は、無線フロントエンド回路1190に結合することができ、データおよび/または信号を無線で送受信してもよい任意のタイプのアンテナとすることができる。いくつかの実施形態によれば、アンテナ1162は、たとえば、2GHzと66GHzとの間で無線信号を送受信するように動作可能な、1つまたは複数の無指向性、セクタまたはパネルアンテナを含んでもよい。無指向性アンテナは、任意の方向に無線信号を送受信するために使用されてもよく、セクタアンテナは、特定の領域内のデバイスから無線信号を送受信するために使用されてもよく、パネルアンテナは、比較的直線状に無線信号を送受信するために使用される視線アンテナであってもよい。いくつかの例では、2つ以上のアンテナの使用は、MIMOと呼ばれることがある。特定の実施形態によれば、アンテナ1162は、ネットワークノード1160とは別個であってもよく、インターフェースまたはポートを介してネットワークノード1160に接続可能であってもよい。
【0093】
アンテナ1162、インターフェース1190、および/または処理回路1170は、ネットワークノードによって実行されるものとして、本明細書に記載される任意の受信動作および/または一定の取得動作を実行するように構成されてもよい。任意の情報、データおよび/または信号は、無線デバイス、別のネットワークノードおよび/または任意の他のネットワーク機器から受信されてもよい。同様に、アンテナ1162、インターフェース1190、および/または処理回路1170は、ネットワークノードによって実行されるものとして、本明細書に記載される任意の送信動作を実行するように構成されてもよい。任意の情報、データ、および/または信号は、無線デバイス、別のネットワークノード、および/または任意の他のネットワーク機器に送信されてもよい。
【0094】
電源回路1187は、パワーマネージメント(電力管理)回路を備えてもよく、または電力管理回路に結合されてもよく、本明細書に記載される機能を実行するための電力をネットワークノード1160の構成要素に供給するように構成される。電源回路1187は、電源1186から電力を受け取ることができる。電源1186および/または電源回路1187は、それぞれの構成要素に適した様式(たとえば、それぞれの構成要素に必要な電圧および電流レベル)で、ネットワークノード1160の様々な構成要素に電力を供給するように構成されてもよい。電源1186は、電源回路1187および/またはネットワークノード1160に含まれてもよく、または、電源回路の外部に含まれてもよい。たとえば、ネットワークノード1160は、電気ケーブルなどの入力回路またはインターフェースを介して、外部電源(たとえば、電気コンセント)に接続可能であってもよく、それによって、外部電源は、電源回路1187に電力を供給する。さらなる例として、電源1186は、電源回路1187に接続される、または集積される、バッテリまたはバッテリパックの形態の電源を含んでもよい。外部電源に障害が発生した場合、バッテリからバックアップ電源が供給されることがある。光発電装置のような他のタイプの電源も使用してもよい。
【0095】
ネットワークノード1160の代替的な実施形態は、本明細書で説明される機能のいずれか、および/または本明細書で説明される主題をサポートするために不可欠な任意の機能を含む、ネットワークノードの機能の特定の態様を提供する責任を負うことができる、図7に示されるものを超える追加の構成要素を含むことができる。たとえば、ネットワークノード1160は、ネットワークノード1160への情報の入力を可能にし、ネットワークノード1160からの情報の出力を可能にするユーザインターフェース装置を含むことができる。これにより、ユーザは、ネットワークノード1160の診断、保守、修理、および他の管理機能を実行することができる。
【0096】
本明細書で使用されるように、無線デバイス(WD)は、ネットワークノードおよび/または他の無線デバイスと無線で通信するように、構成され、配置され、および/または動作可能な装置を指す。特に断らない限り、用語WDは、本明細書では、ユーザ装置(UE)と互換的に使用されてもよい。無線通信は、電磁波、電波、赤外線、および/またはエア(大気)を介して情報を伝達するのに適した他のタイプの信号を使用して、無線信号を送信および/または受信することを伴ってもよい。いくつかの実施形態によれば、WDは、直接的な人間の対話なしに情報を送信および/または受信するように構成されてもよい。たとえば、WDは、所定のスケジュールで、内部または外部イベントによってトリガされたとき、またはネットワークからの要求に応答して、ネットワークに情報を送信するように設計されてもよい。WDの例としては、スマートフォン、携帯電話、携帯電話、ボイスオーバーIP (VoIP)電話、ワイヤレスローカルループ電話、デスクトップコンピュータ、携帯情報端末(PDA)、ワイヤレスカメラ、ゲームコンソールまたはデバイス、音楽記憶デバイス、再生機器、ウェアラブル端末デバイス、ワイヤレスエンドポイント、モバイルステーション、タブレット、ラップトップ、ラップトップ組み込み機器(LEE)、ラップトップ搭載機器(LME)、スマートデバイス、ワイヤレスカスタマープレミス機器(CPE)、車載無線端末デバイスなどが挙げられるが、これらに限定されない。WDは、たとえば、サイドリンク通信、車車間(V2V)、車対インフラストラクチャ間(V2I)、車対あらゆるもの間(V2X)のための3GPP(登録商標)標準を実装することによって、デバイス間(D2D)通信をサポートすることができ、この場合、D2D通信デバイスと呼ばれることがある。さらに別の具体例として、モノのインターネット(IoT)のシナリオでは、WDは、監視および/または測定を実行し、そのような監視および/または測定の結果を別のWDおよび/またはネットワークノードに送信するマシンまたは他のデバイスを表すことができる。この場合、WDは、マシンツーマシン(M2M)デバイスであってもよく、3GPP(登録商標)の文脈では、MTCデバイスと呼ばれてもよい。具体例として、WDは3GPP(登録商標)のナローバンドインターネットオブシングス(NB‐IoT)規格を実装するUEであってもよい。そのような機械または機器の具体例は、センサ、電力計のような計量機器、産業機械、または家庭用もしくは個人用電気機器(たとえば、冷蔵庫、テレビなど)、個人用ウェアラブル機器(たとえば、時計、フィットネストラッカなど)である。他のシナリオでは、WDは、その動作状態またはその動作に関連する他の機能を監視および/または報告することができる車両または他の機器を表すことができる。上述のようなWDは、無線コネクションのエンドポイントを表すことができ、そのケースでは、装置は、無線端末と呼ばれてもよい。さらに、上述されたようなWDは、モバイルであってもよく、その場合、モバイルデバイスまたはモバイル端末とも呼ばれてもよい。
【0097】
図示されるように、無線デバイス1110は、アンテナ1111、インタフェース1114、処理回路1120、デバイス可読媒体1130、ユーザインターフェース装置1132、補助装置1134、電源1136、および電源回路1137を含む。WD1110は、いくつかを挙げると、たとえば、GSM(登録商標)、WCDMA(登録商標)、LTE、NR、WiFi、WiMAX、NB-IoT、またはBluetooth(登録商標)無線技術など、WD1110によってサポートされる異なる無線技術のための図示された構成要素のうちの1つまたは複数の複数のセットを含み得る。これらのワイヤレス技術は、WD1110内の他のコンポーネントと同じまたは異なるチップまたはチップセットに統合されてもよい。
【0098】
アンテナ1111は、無線信号を送信および/または受信するように構成された1つまたは複数のアンテナまたはアンテナアレイを含むことができ、インターフェース1114に接続される。特定の代替実施形態によれば、アンテナ1111は、WD1110とは別個であってもよく、インターフェースまたはポートを介してWD1110に接続可能であってもよい。アンテナ1111、インターフェース1114、および/または処理回路1120は、WDによって実行されるものとして本明細書で説明される任意の受信動作または送信動作を実行するように構成されてもよい。任意の情報、データおよび/または信号は、ネットワークノードおよび/または別のWDから受信されてもよい。いくつかの実施形態によれば、無線フロントエンド回路および/またはアンテナ1111は、インターフェースとみなされてもよい。
【0099】
図示されるように、インターフェース1114は、無線フロントエンド回路1112およびアンテナ1111を有する。無線フロントエンド回路1112は、1つまたは複数のフィルタ1118および増幅器1116を有する。無線フロントエンド回路1114は、アンテナ1111および処理回路1120に接続され、アンテナ1111と処理回路1120との間で通信される信号を調整するように構成される。無線フロントエンド回路1112は、アンテナ1111に結合されてもよく、またはその一部であってもよい。いくつかの実施形態によれば、WD1110は、別個の無線フロントエンド回路1112を含まなくてもよく、むしろ、処理回路1120は、無線フロントエンド回路を含んでもよく、アンテナ1111に接続されてもよい。同様に、いくつかの実施形態によれば、RFトランシーバ回路1122の一部または全部は、インターフェース1114の一部とみなされてもよい。無線フロントエンド回路1112は、無線コネクションを介して他のネットワークノードまたはWDに送出されるディジタルデータを受信してもよい。無線フロントエンド回路1112は、フィルタ1118および/または増幅器1116の組合せを使用して、デジタルデータを、適切なチャネルおよび帯域幅パラメータを有する無線信号に変換してもよい。次いで、無線信号は、アンテナ1111を介して送信されてもよい。同様に、データを受信する場合、アンテナ1111は、無線信号を収集し、次いで、無線フロントエンド回路1112によってデジタルデータに変換されてもよい。デジタルデータは、処理回路1120に渡されてもよい。他の実施形態で、インターフェースは、異なる構成要素および/または構成要素の異なる組合せを含むことができる。
【0100】
処理回路1120は、マイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、中央演算処理装置、デジタル信号プロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、または任意の他の適切なコンピューティングデバイス、リソース、またはハードウェア、ソフトウェア、および/または符号化論理のうちの1つまたは複数の組合せを備え得、これらの組合せは、単独で、またはデバイス可読媒体1130、WD1110機能などの他のWD1110構成要素と併せて提供するように動作可能である。そのような機能は、本明細書で説明される様々な無線特徴または利点のいずれかを提供することを含むことができる。たとえば、処理回路1120は、本明細書で開示される機能を提供するために、デバイス可読媒体1130または処理回路1120内のメモリに格納された命令を実行することができる。
【0101】
図示されるように、処理回路1120は、RFトランシーバ回路1122、ベースバンド処理回路1124、およびアプリケーション処理回路1126のうちの1つ以上を含む。他の実施形態で、処理回路は、異なる構成要素および/または構成要素の異なる組合せを含むことができる。いくつかの実施形態によれば、WD1110の処理回路1120は、SOCを備えてもよい。いくつかの実施形態によれば、RFトランシーバ回路1122、ベースバンド処理回路1124、およびアプリケーション処理回路1126は、別個のチップまたはチップセット上にあってもよい。代替の実施形態によれば、ベースバンド処理回路1124およびアプリケーション処理回路1126の一部または全部は、1つのチップまたはチップセットに組み合わされてもよく、RFトランシーバ回路1122は、別個のチップまたはチップセット上にあってもよい。さらに代替の実施形態によれば、RFトランシーバ回路1122およびベースバンド処理回路1124の一部または全部は、同じチップまたはチップセット上にあってもよく、アプリケーション処理回路1126は、別個のチップまたはチップセット上にあってもよい。さらに他の代替実施形態によれば、RFトランシーバ回路1122、ベースバンド処理回路1124、およびアプリケーション処理回路1126の一部または全部が、同じチップまたはチップセットに組み合わされてもよい。いくつかの実施形態によれば、RFトランシーバ回路1122は、インターフェース1114の一部であってもよい。RFトランシーバ回路1122は、処理回路1120のためのRF信号を調整することができる。
【0102】
特定の実施形態によれば、WDによって実行されるものとして本明細書で説明される機能の一部またはすべては、特定の実施形態によればコンピュータ可読記憶媒体とすることができるデバイス可読媒体1130上に記憶された命令を実行する処理回路1120によって提供されてもよい。代替の実施形態によれば、機能のいくつかまたはすべては、ハードワイヤード方式などであって、別個のまたは個別のデバイス可読記憶媒体上に記憶された命令を実行することなく、処理回路1120によって提供されてもよい。これらの特定の実施形態のいずれにおいても、デバイス可読記憶媒体上に記憶された命令を実行するか否かにかかわらず、処理回路1120は、説明された機能を実行するように構成されてもよい。そのような機能性によって提供される利点は、処理回路1120単独に、またはWD1110の他の構成要素に限定されず、WD1110全体で、および/またはエンドユーザおよび無線ネットワーク全体によって享受される。
【0103】
処理回路1120は、WDによって実行されるものとして本明細書で説明される任意の決定、演算、または類似の動作(たとえば、ある取得動作)を実行するように構成されてもよい。これらの動作は、処理回路1120によって実行されるように、たとえば、取得された情報を他の情報に変換すること、取得された情報または変換された情報をWD1110によって記憶された情報と比較すること、および/または取得された情報または変換された情報に基づいて1つまたは複数の動作を実行すること、および前記処理の結果として決定を行うことによって、処理回路1120によって取得された情報を処理することを含み得る。
【0104】
デバイス可読媒体1130は、コンピュータプログラム、ソフトウェア、ロジック、ルール、コード、テーブルなどのうちの1つまたは複数を含むアプリケーション、および/または処理回路1120によって実行されることが可能な他の命令を格納するように動作可能であり得る。デバイス可読媒体1130は、コンピュータメモリ(たとえば、ランダムアクセスメモリ(RAM)または読み取り専用メモリ(ROM))、大容量記憶媒体(たとえば、ハードディスク)、リムーバブル記憶媒体(たとえば、コンパクトディスク(CD)またはデジタルビデオディスク(DVD))、および/または処理回路1120によって使用されてもよい情報、データ、および/または命令を記憶する任意の他の揮発性または不揮発性、非一時的デバイス可読および/またはコンピュータ実行可能メモリデバイスを含み得る。いくつかの実施形態によれば、処理回路1120およびデバイス可読媒体1130は、集積されていると考えられてもよい。
【0105】
ユーザインターフェース機器1132は、人間のユーザがWD1110と対話することを可能にするコンポーネントを提供することができる。このような対話的操作は、視覚的、聴覚的、触覚的などの多くの形態であり得る。ユーザインターフェース機器1132は、ユーザに出力を生成し、ユーザがWD1110に入力を提供することを可能にするように動作可能であってもよい。対話のタイプは、WD1110にインストールされたユーザインターフェース機器1132のタイプに応じて変わり得る。たとえば、WD1110がスマートフォンである場合、対話は、タッチスクリーンを介して行われてもよく、WD1110がスマートメータである場合、対話は、使用量(たとえば、使用されるガロン数)を提供するスクリーン、または可聴警報(たとえば、煙が検出される場合)を提供するスピーカを介して行われてもよい。ユーザインターフェース機器1132は、入力インターフェース、デバイスおよび回路、ならびに出力インターフェース、デバイスおよび回路を含み得る。ユーザインターフェース装置1132は、WD1110への情報の入力を可能にするように構成され、処理回路1120に接続されて、処理回路1120が入力情報を処理することを可能にする。ユーザインターフェース機器1132は、たとえば、マイクロフォン、近接または他のセンサ、キー/ボタン、タッチディスプレイ、1つまたは複数のカメラ、USBポート、または他の入力回路を含むことができる。ユーザインターフェース機器1132はまた、WD1110からの情報の出力を可能にし、処理回路1120がWD1110から情報を出力することを可能にするように構成される。ユーザインターフェース機器1132は、たとえば、スピーカ、ディスプレイ、振動回路、USBポート、ヘッドホンインターフェース、または他の出力回路を含み得る。ユーザインターフェース機器1132の1つまたは複数の入出力インターフェース、デバイス、および回路を使用して、WD1110は、エンドユーザおよび/または無線ネットワークと通信することができ、本明細書で説明する機能性からの利益をエンドユーザおよび/または無線ネットワークに与えることができる。
【0106】
補助装置1134は、WDによって一般に実行されない可能性があるより具体的な機能を提供するように動作可能である。これは、様々な目的のために測定を行うための専用センサ、有線通信などの追加のタイプの通信のためのインターフェースを含むことができる。補助装置1134の構成要素の搭載およびそのタイプは、実施形態および/またはシナリオに応じて変わり得る。
【0107】
電源1136は、一部の実施形態によれば、バッテリまたはバッテリパックの形態であってもよい。外部電源(たとえば、電気コンセント)、光発電デバイス、またはパワーセルなどの他のタイプの電源が使用されてもよい。WD1110は、電源1136からの電力を、電源1136からの電力を必要とするWD1110の様々な部分に送り、本明細書に記載または示される任意の機能を実行するための電源回路1137をさらに備えてもよい。電源回路1137は、特定の実施形態によれば、電力管理回路を備えてもよい。電源回路1137は、追加的または代替的に、外部電源から電力を受け取るように動作可能であってもよく、その場合、WD1110は、入力回路または電力ケーブルなどのインターフェースを介して、外部電源(電気コンセントなど)に接続可能であってもよい。また、特定の実施形態において、電源回路1137は、外部電源から電源1136に電力を配分するように動作可能であってもよい。これは、たとえば、電源1136の充電のためであってもよい。電源回路1137は、電力が供給されるWD1110のそれぞれの構成要素に適した電力にするために、電源1136からの電力に対して、任意のフォーマット、変換、または他の修正を実行することができる。
【0108】
図8は、本明細書で説明される様々な態様によるUEの一実施形態を示す。本明細書で使用されるように、ユーザ装置またはUEは、必ずしも、関連するデバイスを所有し、および/または操作する人間のユーザという意味でユーザを有するとは限らない。代わりに、UEは、人間のユーザへの販売または人間のユーザによる操作が意図されているが、最初は特定の人間のユーザ(たとえば、スマートスプリンクラコントローラ)に関連付けられていてもいなくてもよく、または関連付けられていなくてもよいデバイスを表してもよい。あるいは、UEは、エンドユーザへの販売またはエンドユーザによる運用を意図されていないが、ユーザ(たとえば、スマート電力メータ)のために関連付けられるか、または運用されてもよいデバイスを表してもよい。UE12200は、NB-IoT UE、マシンタイプ通信(MTC)UE、および/または拡張MTC(eMTC)UEを含む、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP(登録商標))によって識別される任意のUEであり得る。図8に示されるように、UE1200は、3GPP(登録商標)のGSM(登録商標)、UMTS、LTE、および/または5G規格など、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP(登録商標))によって公表された1つまたは複数の通信規格に従って通信するように構成されたWDの一例である。前述のように、用語WDおよびUEは、置換可能に使用されてもよい。したがって、図8はUEであるが、本明細書で説明される構成要素は、WDに等しく適用可能であり、その逆もまた同様である。
【0109】
図8では、UE1200は、入出力インターフェース1205、無線周波(RF)インターフェース1209、ネットワークコネクションインターフェース1211、ランダムアクセスメモリ(RAM)1217を含むメモリ1215、読出し専用メモリ(ROM)1219、および記憶媒体1221など、通信サブシステム1231、電源1233、および/または任意の他の構成要素、またはそれらの任意の組合せに動作可能に結合された処理回路1201を含む。記憶媒体1221は、オペレーティングシステム1223、アプリケーションプログラム1225、およびデータ1227を含む。他の実施形態によれば、記憶媒体1221は、他の同様のタイプの情報を含むことができる。いくつかのUEは、図8に示される構成要素のすべて、または構成要素のサブセットのみを利用してもよい。構成要素間の統合のレベルは、1つのUEから別のUEへと変化してもよい。さらに、いくつかのUEは、複数のプロセッサ、メモリ、トランシーバ(送受信機)、送信機、受信機など、部品の複数のインスタンスを含み得る。
【0110】
図8では、処理回路1201は、コンピュータ命令およびデータを処理するように構成されてもよい。処理回路1201は、1つまたは複数のハードウェア実装された状ステートマシン(たとえば、個別論理、FPGA、ASICなど)、適切なファームウェアとともにプログラマブル論理、適切なソフトウェアとともにマイクロプロセッサまたはデジタル信号プロセッサ(DSP)などの1つまたは複数の記憶されたプログラム、汎用プロセッサ、または上記の任意の組合せなど、メモリ内の機械可読コンピュータプログラムとして記憶された機械命令を実行するように動作可能な任意のシーケンシャルステートマシンを実装するように構成されてもよい。たとえば、処理回路1201は、2つの中央演算処理装置(CPU)を含んでもよい。データは、コンピュータによる使用に適した形態の情報であってもよい。
【0111】
図示の実施形態によれば、入力/出力インターフェース1205は、入力デバイス、出力装置、または入力および出力装置に通信インターフェースを提供するように構成されてもよい。UE1200は、入力/出力インターフェース1205を介して出力デバイスを使用するように構成されてもよい。出力デバイスは、入力デバイスと同じタイプのインターフェイスポートを使用できる。たとえば、USBポートを使用して、UE1200との間で入力および出力を行うことができる。出力デバイスは、スピーカ、サウンドカード、ビデオカード、ディスプレイ、モニタ、プリンタ、アクチュエータ、エミッタ、スマートカード、別の出力デバイス、またはそれらの任意の組合せとされてもよい。UE1200は、ユーザが情報をUE1200に捕捉できるように、入力/出力インターフェース1205を介して入力装置を使用するように構成されてもよい。入力デバイスは、タッチセンシティブまたはプレゼンスセンシティブディスプレイ、カメラ(たとえば、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、ウェブカメラなど)、マイクロフォン、センサ、マウス、トラックボール、方向キー、トラックパッド、スクロールホイール、スマートカードなどを含むことができる。存在感知表示部は、ユーザからの入力を感知するために、容量性または抵抗性タッチセンサを含んでもよい。センサは、たとえば、加速度計、ジャイロスコープ、傾斜センサ、力センサ、磁力計、光学センサ、近接センサ、別の同様のセンサ、またはそれらの任意の組合せとしてもよい。たとえば、入力デバイスは、加速度計、磁力計、デジタルカメラ、マイクロホン、および光センサであってもよい。
【0112】
図8では、RFインターフェース1209は、送信機、受信機、およびアンテナなどのRF構成要素に通信インターフェースを提供するように構成されてもよい。ネットワークコネクションインターフェース1211は、ネットワーク1243aへの通信インターフェースを提供するように構成されてもよい。ネットワーク1243aは、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、コンピュータネットワーク、無線ネットワーク、通信ネットワーク、別の同様のネットワーク、またはそれらの任意の組合せなどの有線および/または無線ネットワークを含むことができる。たとえば、ネットワーク1243aは、Wi-Fiネットワークを有してもよい。ネットワークコネクションインターフェース1211は、イーサネット(登録商標)、TCP/IP、SONET、ATMなどの1つまたは複数の通信プロトコルに従って、通信ネットワークを介して1つまたは複数の他のデバイスと通信するために使用される受信機および送信機インターフェースを含むように構成されてもよい。ネットワークコネクションインターフェース1211は、通信ネットワークリンク(たとえば、光、電子など)に適した受信機および送信機の機能を実施することができる。送信機機能および受信機機能は、回路構成要素、ソフトウェア、またはファームウェアを共有することができ、あるいは、別々に実装されてもよい。
【0113】
RAM1217は、オペレーティングシステム、アプリケーションプログラム、およびデバイスドライバなどのソフトウエアプログラムの実行中に、データまたはコンピュータ命令の記憶またはキャッシュを提供するために、バス1202を介して処理回路1201にインターフェースするように構成されてもよい。ROM1219は、コンピュータ命令またはデータを処理回路1201に提供するように構成されてもよい。たとえば、ROM1219は、不揮発性メモリに記憶されるものであって、基本入出力(I/O)、スタートアップ、またはキーボードからのキーストロークの受信などの基本的なシステム機能のための、不変の低レベルシステムコードまたはデータを記憶するように構成されてもよい。記憶媒体1221は、RAM、ROM、プログラム可能読出し専用メモリ(PROM)、消去可能プログラム可能読出し専用メモリ(EPROM)、電気的消去可能プログラム可能読出し専用メモリ(EEPROM)、磁気ディスク、光ディスク、フロッピーディスク、ハードディスク、リムーバブルカートリッジ、またはフラッシュドライブなどのメモリを含むように構成されてもよい。一例では、記憶媒体1221は、オペレーティングシステム1223、ウェブブラウザアプリケーションなどのアプリケーションプログラム1225、ウィジェットまたはガジェットエンジンまたは別のアプリケーション、およびデータファイル1227を含むように構成されてもよい。記憶媒体1221は、UE1200による使用のために、様々なオペレーティングシステムのうちの任意のもの、またはオペレーティングシステムの組合せを記憶し得る。
【0114】
記憶媒体1221は、独立ディスクの冗長アレイ(RAID)、フロッピーディスクドライブ、フラッシュメモリ、USBフラッシュドライブ、外部ハードディスクドライブ、サムドライブ、ペンドライブ、キードライブ、高密度デジタル多用途ディスク(HD-DVD)光ディスクドライブ、内蔵ハードディスクドライブ、ブルーレイ光ディスクドライブ、ホログラフィックデジタルデータストレージ(HDDS)光ディスクドライブ、外部ミニデュアルインラインメモリモジュール(DIMM)、同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(SDRAM)、外部マイクロDIMM SDRAM、加入者識別モジュールまたはリムーバブルユーザアイデンティティ(SIM/RUIM)モジュールなどのスマートカードメモリ、他のメモリ、またはそれらの任意の組合せなど、いくつかの物理駆動部含むように構成されてもよい。記憶媒体1221は、一時的または非一時的記憶媒体に記憶されたコンピュータ実行可能命令、アプリケーションプログラム等にアクセスし、データをオフロードし、またはデータをアップロードすることをUE1200に可能にし得る。通信システムを利用するものなどの製品は、デバイス可読媒体を含む、記憶媒体1221内に有形に具現化されうる。
【0115】
図8では、処理回路1201は、通信サブシステム1231を使用してネットワーク1243bと通信するように構成されてもよい。ネットワーク1243aおよびネットワーク1243bは、同じネットワークであってもよいし、異なるネットワークであってもよい。通信サブシステム1231は、ネットワーク1243bと通信するために使用される1つまたは複数のトランシーバを含むように構成されてもよい。たとえば、通信サブシステム1231は、IEEE 802.8、CDMA、WCDMA(登録商標)、GSM(登録商標)、LTE、UTRAN、WiMaxなどの1つまたは複数の通信プロトコルに従って、別のWD、UE、または無線アクセスネットワーク(RAN)の基地局など、ワイヤレス通信が可能な別のデバイスの1つまたは複数のリモートトランシーバと通信するために使用される1つまたは複数のトランシーバを含むように構成されてもよい。各トランシーバは、RANリンク(たとえば、周波数割り当てなど)に適切な送信機または受信機機能をそれぞれ実装するために、送信機1233および/または受信機1235を含んでもよい。さらに、各トランシーバの送信機1233および受信機1235は、回路構成要素、ソフトウェア、またはファームウェアを共有してもよく、あるいは、別々に実装されてもよい。
【0116】
図示の実施形態によれば、通信サブシステム1231の通信機能は、データ通信、ボイス通信、マルチメディア通信、Bluetooth(登録商標)などの短距離通信、近距離通信、位置を決定するための全地球測位システム(GPS)の使用などの位置ベース通信、別の同様の通信機能、またはそれらの任意の組合せを含むことができる。たとえば、通信サブシステム1231は、セルラー通信、Wi-Fi通信、Bluetooth(登録商標)通信およびGPS通信を含むことができる。ネットワーク1243bは、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、コンピュータネットワーク、無線ネットワーク、通信ネットワーク、その他の同様のネットワークまたはこれらの任意の組合せなどの有線および/または無線ネットワークを含むことができる。たとえば、ネットワーク1243bは、セルラーネットワーク、Wi-Fiネットワーク、および/または近距離無線ネットワークであってもよい。電源1213は、UE1200の構成要素に交流(AC)または直流(DC)電力を供給するように構成されてもよい。
【0117】
本明細書で説明される特徴、利点、および/または機能は、UE1200の構成要素のうちの1つにおいて実装されてもよいか、またはUE1200の複数の構成要素にわたって区分されてもよい。さらに、本明細書で説明される特徴、利点、および/または機能は、ハードウェア、ソフトウェア、またはファームウェアの任意の組合せで実装されてもよい。一例では、通信サブシステム1231は、本明細書で説明される構成要素のいずれかを含むように構成されてもよい。さらに、処理回路1201は、バス1202を介してそのような構成要素のいずれかと通信するように構成されてもよい。別の例では、そのような構成要素のいずれも、処理回路1201によって実行されるときに本明細書で説明される対応する機能を実行する、メモリに格納されたプログラム命令によって表されてもよい。別の例では、そのような構成要素のいずれかの機能は、処理回路1201と通信サブシステム1231との間で別れていてもよい。別の例では、そのような構成要素のいずれかの演算負荷の軽い機能をソフトウェアまたはファームウェアで実装し、演算負荷の重い機能をハードウェアで実装してもよい。
【0118】
図9は、いくつかの実施形態によって実装される機能を仮想化してもよい仮想化環境1300を示す概略ブロック図である。本文中では、仮想化とは、ハードウェアプラットフォーム、記憶装置およびネットワークリソースを仮想化することを含む装置または装置の仮想バージョンを作成することを意味する。本明細書で使用される場合、仮想化は、ノード(たとえば、仮想化された基地局または仮想化された無線アクセスノード)に、またはデバイス(たとえば、UE、無線デバイス、または任意の他のタイプの通信装置)もしくはその構成要素に適用されてもよく、機能の少なくとも一部が1つまたは複数の仮想コンポーネントとして(たとえば、1つまたは複数のネットワーク中の1つまたは複数の物理プロセッシングノード上で実行される1つまたは複数のアプリケーション、構成要素、機能、仮想マシン、またはコンテナを介して)実装される実施形態に関する。
【0119】
いくつかの実施形態において、本明細書に記載する機能の一部または全部は、1つ以上のハードウェアノード1330によってホストされる1つ以上の仮想環境1300内に実装される1つ以上の仮想マシンによって実行される仮想コンポーネントとして実装することができる。さらに、仮想ノードが無線アクセスノードではないか、無線コネクティビティを必要としない実施形態(たとえば、コアネットワークノード)では、ネットワークノードは完全に仮想化されてもよい。
【0120】
機能は、本明細書で開示される実施形態のいくつかの特徴、機能、および/または利益のいくつかを実装するように動作する1つまたは複数のアプリケーション1320(代替として、ソフトウェアインスタンス、仮想アプライアンス、ネットワーク機能、仮想ノード、仮想ネットワーク機能などと呼ばれ得る)によって実装されてもよい。アプリケーション1320は、処理回路1360およびメモリ1390を有するハードウェア1330を提供する仮想化環境1300において実行される。メモリ1390は、処理回路1360によって実行可能な指示1395を含み、それによって、アプリケーション1320は、本明細書で開示される特徴、利点、および/または機能のうちの1つまたは複数を提供するように動作可能である。
【0121】
仮想化環境1300は、市販の既製(COTS)プロセッサ、専用の特定用途集積回路(ASIC)、またはデジタルもしくはアナログハードウェア構成要素もしくは専用プロセッサを含む任意の他のタイプの処理回路であってもよい、1つまたは複数のプロセッサまたは処理回路1360のセットを有する汎用または専用ネットワークハードウェアデバイス1330を有する。各ハードウェアデバイスは、処理回路1360によって実行される指示1395またはソフトウェアを一時的に格納するための非永続的メモリであり得るメモリ1390-1を備え得る。各ハードウェアデバイスは、物理ネットワークインターフェース1380を含むネットワークインタフェースカードとしても知られる、1つ以上のネットワークインターフェースコントローラ(NIC)1370を含むことができる。各ハードウェアデバイスはまた、ソフトウェア1395および/または処理回路1360によって実行可能な命令を格納した、非一時的な、永続的な、機械可読記憶媒体1390-2を含んでもよい。ソフトウェア1395は、1つ以上の仮想化レイヤ1350(ハイパーバイザとも呼ばれる)をインスタンス化するためのソフトウェア、仮想マシン1340を実行するためのソフトウェア、ならびに本明細書に記載するいくつかの実施形態に関連して記載される機能、特徴および/または利点を実行することを可能にするソフトウェアを含む任意のタイプのソフトウェアを含むことができる。
【0122】
仮想マシン1340は、仮想化処理、仮想化メモリ、仮想化ネットワークワーキングまたはインターフェースおよび仮想化ストレージを含み、対応する仮想化レイヤ1350またはハイパーバイザによって実行されうる。仮想アプライアンス1320のインスタンスの異なる実施形態は、1つまたは複数の仮想マシン1340上で実装されてもよく、実装は、異なる方法で行われてもよい。
【0123】
動作中、処理回路1360は、仮想マシンモニタ(VMM)と呼ばれることもあるハイパーバイザまたは仮想化レイヤ1350をインスタンス化するためにソフトウェア1395を実行する。仮想化レイヤ1350は、ネットワークハードウェアのように見える仮想オペレーティングプラットフォームを仮想マシン1340に提示することができる。
【0124】
図9に示されるように、ハードウェア1330は、一般的または特定の構成要素を有する独立型ネットワークノードであってもよい。ハードウェア1330は、アンテナ13225を有することができ、仮想化を介していくつかの機能を実装することができる。代替的に、ハードウェア1330は、(たとえば、データセンタまたはカスタマプレミス機器(CPE)などの)ハードウェアのより大きなクラスターの一部であり得、多くのハードウェアノードは、協働し、とりわけ、アプリケーション1320のライフサイクル管理を監督する管理およびオーケストレーション(MANO)13100を介して管理される。
【0125】
ハードウェアの仮想化は、ネットワーク機能仮想化(NFV)と呼ばれるいくつかのコンテキスト(文脈)にそって行われる。NFVは、多くのネットワーク機器タイプを、業界標準の大容量サーバハードウェア、物理スイッチ、およびデータセンタ内に配置可能な物理ストレージ、ならびに顧客構内機器に統合するために、使用されてもよい。
【0126】
NFVの文脈によれば、仮想マシン1340は、あたかも物理的な仮想化されていないマシン上で実行されているかのようにプログラムを実行する物理マシンのソフトウェア実装であってもよい。仮想マシン1340の各々、およびその仮想マシンを実行するハードウェア1330のその一部は、その仮想マシンおよび/またはその仮想マシンによって他の仮想マシン1340と共有されるハードウェア専用のハードウェアであり、別個の仮想ネットワーク要素(VNE)を形成する。
【0127】
さらに、NFVの文脈では、仮想ネットワーク機能(VNF)は、ハードウェアネットワーキングインフラストラクチャ1330の上の1つまたは複数の仮想マシン1340において実行される特定のネットワーク機能を処理する役割を果たし、図9のアプリケーション1320に対応する。
【0128】
いくつかの実施形態によれば、それぞれが1つまたは複数の送信機13220および1つまたは複数の受信機13210を含む1つまたは複数の無線ユニット13200は、1つまたは複数のアンテナ13225に結合されてもよい。無線ユニット13200は、1つ以上の適切なネットワークインターフェースを介してハードウェアノード1330と直接的に通信することができ、仮想コンポーネントと組み合わせて使用して、無線アクセスノードまたは基地局などの無線機能を仮想ノードに提供することができる。
【0129】
いくつかの実施形態によれば、いくつかのシグナリングは、ハードウェアノード1330と無線ユニット13200との間の通信のために代わりに使用されてもよい制御システム13230の使用によって影響されてもよい。
【0130】
図10はいくつかの実施形態に従って中間ネットワークを介してホストコンピュータに接続された電気通信ネットワークを示す。特に、図10に関して、一実施形態によれば、通信システムは、無線アクセスネットワークなどのアクセスネットワーク1411と、コアネットワーク1414とを有する、3GPP(登録商標)タイプのセルラーネットワークなどの電気通信ネットワーク1410を含む。アクセスネットワーク1411は、NB、eNB、gNB、または他のタイプのワイヤレスアクセスポイントなどの複数の基地局1412a、1412b、1412cを含み、それぞれが対応するカバレッジエリア1413a、1413b、1413cを確定する。それぞれの基地局1412a、1412b、1412cは、有線または無線コネクション1415を介してコアネットワーク1414に接続可能である。カバレッジエリア1413cに位置する第1のUE1491は、対応する基地局1412cと無線で接続されるか、またはページングされるように構成されている。カバレッジエリア1413a内の第2のUE1492は、対応する基地局1412aに無線で接続可能である。この例では、複数のUE1491、1492が示されているが、開示された実施形態は、単一のUEがカバレッジエリア内にある状況、または単一のUEが対応する基地局1412に接続している状況にも等しく適用可能である。
【0131】
通信ネットワーク1410は、それ自体がホストコンピュータ1430に接続されており、これは、スタンドアロンサーバ、クラウドに実装されたサーバ、分散サーバ、またはサーバファーム内の処理リソースのハードウェアおよび/またはソフトウェアにおいて具体化されてもよい。ホストコンピュータ1430は、サービスプロバイダの所有権または制御下にあってもよいし、サービスプロバイダによって、またはサービスプロバイダの代わりに運用されてもよい。通信ネットワーク1410とホストコンピュータ1430との間のコネクション1421および1422は、コアネットワーク1414からホストコンピュータ1430まで直接的に延びてもよく、あるいは任意の中間ネットワーク1420を介してもよい。中間ネットワーク1420は、パブリックネットワーク、プライベートネットワーク、またはホストネットワークのうちの1つ、または2つ以上の組合せとすることができ、中間ネットワーク1420は、もしあれば、バックボーンネットワークまたはインターネットとすることができ、特に、中間ネットワーク1420は、2つ以上のサブネットワーク(図示せず)を含むことができる。
【0132】
図10の通信システムは、全体として、コネクティビティされたUE1491、1492とホストコンピュータ1430との間のコネクティビティを可能にする。コネクティビティ(接続性)は、オーバーザトップ(over-the-top)(OTT)コネクション1450として記述されてもよい。ホストコンピュータ1430および接続されたUE1491、1492は、アクセスネットワーク1411、コアネットワーク1414、任意の中間ネットワーク1420、および考えられるさらなるインフラストラクチャ(図示せず)を媒介として使用して、OTTコネクション1450を介してデータおよび/またはシグナリングを通信するように構成される。OTTコネクション1450は、OTTコネクション1450が通過する参加通信デバイスが、アップリンク通信およびダウンリンク通信の経路指定に気付かないという意味でトランスペアレントであり得る。たとえば、基地局1412は、接続されたUE1491に転送される(たとえば、ハンドオーバされる)ためにホストコンピュータ1430から発信されるデータをもつ着信ダウンリンク通信の過去のルーティングについて知らされる必要はない。同様に、基地局1412は、UE1491からホストコンピュータ1430へ向かう発信アップリンク通信の将来のルーティングを認識する必要はない。
【0133】
以前の段落で説明された基地局とホストコンピュータの実施形態にしがった例示的な実装が、 図11を参照して説明される。図11は、いくつかの実施形態にしたがった、基地局を介して、部分的に無線コネクションを介してユーザ装置と通信するホストコンピュータを示す。通信システム1500において、ホストコンピュータ1510は、通信システム1500の別の通信デバイスとのインターフェースで有線または無線コネクションを設定および維持するように構成された通信インターフェース1516を含むハードウェア1515を有する。ホストコンピュータ1510は、記憶および/または処理能力を有することができる処理回路1518をさらに有する。特に、処理回路1518は、命令を実行するように適合された1つまたは複数のプログラマブルプロセッサ、特定用途集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、またはこれらの組み合わせ(図示せず)を含んでもよい。ホストコンピュータ1510はさらにソフトウェア1511を構成し、それがホストコンピュータ1510に記憶されるか、またはアクセス可能であり、処理回路1518によって実行可能である。ソフトウェア1511は、ホストアプリケーション1512を含む。ホストアプリケーション1512は、UE1530およびホストコンピュータ1510で終端するOTTコネクション1550を介して接続するUE1530などのリモートユーザにサービスを提供するように動作可能であってもよい。リモートユーザにサービスを提供する際に、ホストアプリケーション1512は、OTTコネクション1550を使用して送信されるユーザデータを提供してもよい。
【0134】
通信システム1500は、さらに、遠隔通信システム内に設けられ、ホストコンピュータ1510およびUE1530と通信することを可能にするハードウェア1525を含む基地局1520を含む。ハードウェア1525は、通信システム1500の別の通信装置のインターフェースとの有線または無線コネクションをセットアップおよび維持するための通信インターフェース1526、ならびに基地局1520によってサービスされるカバレッジエリア(図11には示されていない)に位置するUE1530との少なくとも無線コネクション1570をセットアップおよび維持するための無線インターフェース1527を有してもよい。通信インターフェース1526は、ホストコンピュータ1510へのコネクション1560を容易にするように構成されてもよい。コネクション1560は、直接的なものであってもよいし、通信システムのコアネットワーク(図11には示されていない)を通過するものであってもよいし、および/または通信システムの外部の1つ以上の中間ネットワークを通過するものであってもよい。図示の実施形態によれば、基地局1520のハードウェア1525は、命令を実行するように適合された1つまたは複数のプログラマブルプロセッサ、特定用途集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、またはこれらの組み合わせ(図示せず)を含み得る処理回路1528をさらに含む。さらに、基地局1520は、内部に記憶されるか、または外部コネクションを介してアクセス可能なソフトウェア1521を有する。
【0135】
通信システム1500は、すでに言及したUE1530をさらに含む。そのハードウェア1535は、UE1530が現在位置しているカバレッジエリアにサービスを提供する基地局との無線コネクション1570をセットアップして、維持するように構成された無線インターフェース1537を含むことができる。UE1530のハードウェア1535は、命令を実行するように適合された1つまたは複数のプログラマブルプロセッサ、特定用途集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、またはこれらの組合せ(図示せず)を備えてもよい処理回路1538をさらに含む。UE1530はさらにソフトウェア1531を構成し、これらはUE1530内に記憶されるかアクセス可能であり、また処理回路1538によって実行可能である。ソフトウェア1531は、クライアントアプリケーション1532を含む。クライアントアプリケーション1532は、ホストコンピュータ1510のサポートを受けて、UE1530を介して人間または非人間のユーザにサービスを提供するように動作可能である。ホストコンピュータ1510において、実行中のホストアプリケーション1512は、UE1530で終了するOTTコネクション1550およびホストコンピュータ1510を介して実行中のクライアントアプリケーション1532と通信してもよい。ユーザにサービスを提供する際に、クライアントアプリケーション1532は、ホストアプリケーション1512から要求データを受信し、要求データに応答してユーザデータを提供することができる。OTTコネクション1550は、リクエストデータとユーザデータの両方を伝送することができる。クライアントアプリケーション1532は、ユーザと対話して、ユーザが提供するユーザデータを生成することができる。
【0136】
図11に示されるホストコンピュータ1510、基地局1520、およびUE1530は、それぞれ、ホストコンピュータ1430、基地局1412a、1412b、1412cのうちの1つ、および図10のUE1491、1492のうちの1つと類似または同一であり得ることに留意されたい。すなわち、これらのエンティティの内部動作は、図11に示されるようなものであってもよいし、これとは独立したものであってもよいし、周囲のネットワークトポロジは図10のものであってもよい。
【0137】
図11では、基地局1520を介したホストコンピュータ1510とUE1530との間の通信を示すために、任意の中間デバイスへの明示的な言及およびこれらのデバイスを介したメッセージの正確なルーティングなしに、OTTコネクション1550が抽象的に描かれている。ネットワークインフラストラクチャは、ルーティングを決定してもよく、ルーティングは、UE1530から、またはサービスプロバイダオペレーティングホストコンピュータ1510から、あるいはその両方から隠すように構成されてもよい。OTTコネクション1550がアクティブな間、ネットワークインフラストラクチャは、(たとえば、ロードバランシングの考慮またはネットワークの再構成に基づいて)ルーティングを動的に変更する決定をさらに行うことができる。
【0138】
UE1530と基地局1520との間の無線コネクション1570は、本開示全体を通じて説明される実施形態の教示に従う。様々な実施形態のうちの1つまたは複数は、無線コネクション1570が最後の区分を形成するOTTコネクション1550を使用して、UE1530に提供されるOTTサービスの性能を改善する。より正確には、これらの実施形態の教示は、データレート、レイテンシ(待ち時間)、および1つまたは複数の実施形態が改善する他の要因を監視する目的で、A測定手順を改善することができる。さらに、計測結果のばらつきに応じて、ホストコンピュータ1510とUE1530との間でOTTコネクション1550を再構成するための任意のネットワーク機能があってもよい。OTTコネクション1550を再構成するための測定手順および/またはネットワーク機能は、ホストコンピュータ1510のソフトウェア1511およびハードウェア1515、またはUE1530のソフトウェア1531およびハードウェア1535、あるいはその両方で実装されてもよい。実施形態によれば、センサ(図示せず)は、OTTコネクション1550が通過する通信デバイスに、またはそれに関連して配備されてもよく、センサは、上記で例示された監視量の値を供給することによって、またはソフトウェア1511、1531が監視量を演算または推定することができる他の物理量の値を供給することによって、測定手続に関与してもよい。OTTコネクション1550の再構成は、メッセージフォーマット、再送信設定、好ましいルーティングなどを含むことができ、再構成は、基地局1520に影響を及ぼす必要はなく、基地局1520には知られていないか、または知覚できないことがある。このようなプロシージャおよび機能性は、当技術分野で公知であり、実践されているものであってもよい。特定の実施形態によれば、測定は、ホストコンピュータ1510のスループット、伝搬時間、遅延時間などの測定を容易にする独自のUEシグナリングを含むことができる。測定は、ソフトウェア1511および1531が、伝播時間、エラー等を監視している間に、OTTコネクション1550を使用して、メッセージ、特に空または「ダミー」のメッセージを送信させることによって実施することができる。
【0139】
図12は、一実施形態による、通信システムにおいて実施される方法を示すフローチャートである。通信システムは、ホストコンピュータ、基地局、および図10および図11に関連して説明したものであってもよいUEを有する。本開示を簡単にするために、図12を参照する図面のみがこのセクションに含まれる。ステップ1610において、ホストコンピュータはユーザデータを提供する。ステップ1610のサブステップ1611では、ホストコンピュータは、ホストアプリケーションを実行することによってユーザデータを提供する。ステップ1620において、ホストコンピュータは、ユーザデータをUEに運ぶ送信を開始する。ステップ1630(オプションであってもよい)において、基地局は、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従って、ホストコンピュータが開始した送信において搬送されたユーザデータをUEに送信する。ステップ1640(オプションであってもよい)において、UEは、ホストコンピュータによって実行されるホストアプリケーションに関連付けられたクライアントアプリケーションを実行する。
【0140】
図13は、一実施形態による、通信システムにおいて実施される方法を示すフローチャートである。通信システムは、ホストコンピュータ、基地局、および図10および図11に関連して説明したものであってもよいUEを有する。本開示を簡単にするために、図13を参照する図面のみがこのセクションに含まれる。本方法のステップ1710において、ホストコンピュータはユーザデータを提供する。任意のサブステップ(図示せず)では、ホストコンピュータは、ホストアプリケーションを実行することによってユーザデータを提供する。ステップ1720において、ホストコンピュータは、ユーザデータをUEに搬送する送信を開始する。送信された信号は、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示にしたがって、基地局を介して渡されてもよい。ステップ1730(任意であってもよい)において、UEは、送信において搬送されるユーザデータを受信する。
【0141】
図14は、一実施形態による、通信システムにおいて実施される方法を示すフローチャートである。通信システムは、ホストコンピュータ、基地局、および図10および図11に関連して説明したものであってもよいUEを有する。本開示を簡単にするために、図14を参照する図面のみがこのセクションに含まれる。ステップ1810(オプションであってもよい)において、UEは、ホストコンピュータによって提供された入力データを受信する。加えて、または代替的に、ステップ1820において、UEは、ユーザデータを提供する。ステップ1820のサブステップ1821(オプションであってもよい)において、UEは、クライアントアプリケーションを実行することによってユーザデータを提供する。ステップ1810のサブステップ1811(オプションであってもよい)において、UEは、ホストコンピュータによって提供されて受信された入力データに応答してユーザデータを提供するクライアントアプリケーションを実行する。ユーザデータを提供する際に、実行されたクライアントアプリケーションは、ユーザから受け取ったユーザ入力をさらに考慮してもよい。ユーザデータが提供された特定の方法にかかわらず、UEは、サブステップ1830において、ユーザデータのホストコンピュータへの送信を開始する。本方法のステップ1840において、ホストコンピュータは、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従って、UEから送信されたユーザデータを受信する。
【0142】
図15は、一実施形態による、通信システムにおいて実施される方法を示すフローチャートである。通信システムは、ホストコンピュータ、基地局、および図10および図11に関連して説明したものであってもよいUEを有する。本開示を簡単にするために、図15を参照する図面のみがこのセクションに含まれる。ステップ1910(オプションであってもよい)において、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従って、基地局は、UEからユーザデータを受信する。ステップ1920(オプションでよい)において、基地局は、受信されたユーザデータのホストコンピュータへの送信を開始する。ステップ1930(任意であってもよい)において、ホストコンピュータは、基地局によって開始された送信において搬送されるユーザデータを受信する。
【0143】
本明細書で開示される任意の適切なステップ、方法、特徴、機能、または利益は、1つまたは複数の機能ユニット、または1つまたは複数の仮想装置のモジュールを介して実行されてもよい。各仮想装置は、いくつかのこれらの機能ユニットを備えてもよい。これらの機能ユニットは、1つまたは複数のマイクロプロセッサまたはマイクロコントローラを含むことができる処理回路、ならびにデジタルシグナルプロセッサ(DSP)、専用デジタルロジックなどを含むことができる他のデジタルハードウェアを介して実装されてもよい。処理回路は、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、キャッシュメモリ、フラッシュメモリデバイス、光記憶デバイスなどの1つまたは複数のタイプのメモリを含むことができる、メモリに格納されたプログラムコードを実行するように構成されてもよい。メモリに格納されたプログラムコードは、1つまたは複数の通信および/またはデータ通信プロトコルを実行するためのプログラム命令、ならびに本明細書で説明される技術のうちの1つまたは複数を実行するための命令を有する。いくつかの実装形態では、処理回路は、本開示の1つまたは複数の実施形態に従って、それぞれの機能ユニットに対応する機能を行わせるために、使用されてもよい。
【0144】
一般に、本明細書で使用されるすべての用語は、異なる意味が明確に与えられ、かつ/またはそれが使用される文脈から暗示されない限り、関連する技術分野におけるそれらの通常の意味に従って解釈されるべきである。a/an/the+要素、装置、構成要素、手段、ステップなどへの言及はすべて、特に明記しない限り、要素、装置、構成要素、手段、ステップなどの少なくとも1つのインスタンスを指すものとして開放的に解釈されるべきである。本明細書に開示される任意の方法のステップは、ステップが別のステップの後または前として明示的に記載されていない限り、および/またはステップが別のステップの後または前になければならないことが暗黙的でない限り、開示される正確な順序で実行される必要はない。本明細書に開示される実施形態のいずれかの任意の特徴は、適切な場合には、任意の他の実施形態に適用されてもよい。同様に、任意の実施形態の任意の利点は、任意の他の実施形態に適用することができ、その逆も同様である。添付の実施形態の他の目的、特徴、および利点は、説明から明らかになるであろう。
【0145】
ユニットという用語は、電子機器、電気デバイス、および/または電子デバイスの分野において従来の意味を有することができ、たとえば、本明細書で説明するような、電気および/または電子回路、デバイス、モジュール、プロセッサ、メモリ、ロジックソリッドステートおよび/またはディスクリートデバイス、それぞれのタスク、手順、演算、出力、および/または表示機能などを実行するためのコンピュータプログラムまたは命令を有してもよい。
【0146】
本明細書で意図されるいくつかの実施形態は、添付の図面を参照してより完全に説明される。しかしながら、他の実施形態は、本明細書に開示される主題の範囲内に含まれる。開示された主題は、本明細書に記載された実施形態のみに限定されると解釈されるべきではなく、むしろ、これらの実施形態は、主題の範囲を当業者に伝えるために例として提供される。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
【手続補正書】
【提出日】2023-07-24
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
条件付きハンドオーバをサポートする移動通信ネットワークにおいて無線基地局(20A)によって実装される方法(200)であって、前記方法(200)は、
無線デバイスのハンドオーバを開始するために、ハンドオーバリクエストメッセージ(S2)を複数のターゲット基地局(20B、20C)に送信すること(210)と、
前記ハンドオーバリクエストメッセージに応答して、各ターゲット基地局(20B、20C)から1つまたは複数のハンドオーバレスポンスメッセージ(S5、S5a、S5b)を受信すること(220)と、
前記1つまたは複数のハンドオーバレスポンスメッセージを受信したことに応答して、前記受信されたハンドオーバレスポンスメッセージの個数にかかわらず、前記無線デバイスに関連付けられたハンドオーバカウンタ(C2、C2a、C2b)を1つインクリメントすること(230)と、
を有する方法。
【請求項2】
請求項1に記載の方法(200)であって、前記ハンドオーバレスポンスメッセージ(S5、S5a、S5b)が、つまたは複数のターゲット基地局(20B、20C)によるハンドオーバ準備の成功を示す1つまたは複数のハンドオーバリクエストアクノレッジメッセージ(S5a)を含み、前記ハンドオーバカウンタは、ハンドオーバ準備の成功のカウントを維持するための第1のハンドオーバレスポンスカウンタ(C2a)である、方法。
【請求項3】
請求項2に記載の方法(200)であって、前記受信されたハンドオーバレスポンスメッセージの個数にかかわらず、前記無線デバイス(60)に関連付けられた前記ハンドオーバカウンタ(C2、C2a、C2b)を1つインクリメントすること(230)は、ハンドオーバリクエストアクノレッジメッセージが少なくとも1つのターゲット基地局(20B、20C)から受信されると、前記第1のハンドオーバレスポンスカウンタ(C2a)をインクリメントすることを含む方法。
【請求項4】
請求項1に記載の方法(200)であって、前記ハンドオーバレスポンスメッセージ(S5、S5a、S5b)が、つまたは複数のターゲット基地局(20B、20C)による失敗したハンドオーバ準備を示す1つまたは複数のハンドオーバ準備失敗メッセージ(S5b)を含み、前記ハンドオーバカウンタ(C2、C2a、C2b)は、失敗したハンドオーバ準備のカウントを維持するための第2のハンドオーバレスポンスカウンタ(C2b)である、方法。
【請求項5】
請求項4に記載の方法(200)であって、前記受信されたハンドオーバレスポンスメッセージの個数にかかわらず、前記無線デバイス(60)に関連付けられたハンドオーバカウンタ(C2、C2a、C2b)を1つインクリメントすること(230)は、ハンドオーバ準備失敗メッセージがすべての前記複数のターゲット基地局(20B、20C)から受信されると、前記第のハンドオーバレスポンスカウンタ(C2a)をインクリメントすることを含む方法。
【請求項6】
請求項1に記載の方法(200)であって、前記受信されたハンドオーバレスポンスメッセージの個数にかかわらず、前記無線デバイスに関連付けられたハンドオーバカウンタ(C2、C2a、C2b)を1つインクリメントすること(230)は、
少なくとも1つのターゲット基地局(20B、20C)からハンドオーバリクエストアクノレッジメッセージ(S5a)を受信したことに応答して第1のハンドオーバレスポンスカウンタ(C2a)をインクリメントすることと、
各ターゲット基地局(20B、20C)からハンドオーバ準備失敗メッセージ(S5b)を受信したことに応答して第2のハンドオーバレスポンスカウンタ(C2b)をインクリメントすることと、
を含む方法。
【請求項7】
請求項1から6のいずれか一項に記載の方法(200)であって、前記ハンドオーバカウンタ(C2、C2a、C2b)は、基地局関係ごとに定義される、方法。
【請求項8】
請求項1から6のいずれか一項に記載の方法(200)であって、前記ハンドオーバカウンタ(C2、C2a、C2b)は、基地局セル関係ごとに定義される、方法。
【請求項9】
請求項1から6のいずれか一項に記載の方法(200)であって、前記ハンドオーバカウンタ(C2、C2a、C2b)は、基地局ビーム関係ごとに定義される、方法。
【請求項10】
請求項1から6のいずれか一項に記載の方法(200)であって、前記ハンドオーバカウンタ(C2、C2a、C2b)は、基地局分散ユニット関係ごとに定義される、方法。
【請求項11】
条件付きハンドオーバをサポートする移動通信ネットワークにおいて無線基地局(20A)によって実装される方法(300)であって、前記方法(300)は、
無線デバイスのハンドオーバを開始するために、複数のターゲット基地局(20B、20C)にハンドオーバリクエストメッセージ(S2)を送信すること(310)と、
前記ハンドオーバリクエストメッセージ(S2)を送信したことに応じて、前記ハンドオーバリクエストメッセージによりターゲットとされるターゲット基地局(20B、20C)の個数にかかわらず、前記無線デバイスに関連付けられた第1のハンドオーバカウンタ(C1)を1つインクリメントすること(320)と、
を有する方法。
【請求項12】
請求項11に記載の方法(300)であって、前記第1のハンドオーバカウンタは、リクエストされたハンドオーバ準備のカウントを維持するためのハンドオーバリクエストカウンタを含む方法。
【請求項13】
請求項11または12に記載の方法(300)であって、さらに、
前記ハンドオーバリクエストメッセージに応答した各ターゲット基地局(20B、20C)から1つまたは複数のハンドオーバレスポンスメッセージ(S5、S5a、S5b)を信することと、
前記1つまたは複数のハンドオーバレスポンスメッセージ(S5、S5a、S5b)を受信したことに応答して、前記受信されたハンドオーバレスポンスメッセージの個数にかかわらず、前記無線デバイス(60)に関連付けられた第2のハンドオーバカウンタ(C2、C2a、C2b)を1つインクリメントすることと、
を有する方法。
【請求項14】
請求項13に記載の方法(200)であって、前記ハンドオーバレスポンスメッセージ(S5、S5a、S5b)が、つまたは複数のターゲット基地局(20B、20C)によるハンドオーバ準備の成功を示す1つまたは複数のハンドオーバリクエストアクノレッジメッセージ(S5a)を含み、前記第2のハンドオーバカウンタ(C2)は、ハンドオーバ準備の成功のカウントを維持するための第1のハンドオーバレスポンスカウンタ(C2a)である、方法。
【請求項15】
請求項14に記載の方法(200)であって、前記受信されたハンドオーバレスポンスメッセージの個数にかかわらず、前記無線デバイス(60)に関連付けられた前記第2のハンドオーバカウンタ(C2、C2a、C2b)を1つインクリメントすること(230)は、ハンドオーバリクエストアクノレッジメッセージが少なくとも1つのターゲット基地局(20B、20C)から受信されると前記第1のハンドオーバレスポンスカウンタ(C2a)をインクリメントすることを含む方法。
【請求項16】
請求項13に記載の方法(200)であって、前記ハンドオーバレスポンスメッセージ(S5、S5a、S5b)が、つまたは複数のターゲット基地局(20B、20C)による失敗したハンドオーバ準備を示す1つまたは複数のハンドオーバ準備失敗メッセージ(S5b)を含み、前記第2のハンドオーバカウンタ(C2)は、失敗したハンドオーバ準備のカウントを維持するための第2のハンドオーバレスポンスカウンタ(C2b)である、方法。
【請求項17】
請求項16に記載の方法(200)であって、前記受信されたハンドオーバレスポンスメッセージの個数にかかわらず、前記無線デバイス(60)に関連付けられた前記第2のハンドオーバカウンタ(C2、C2a、C2b)を1つインクリメントすること(230)は、ハンドオーバ準備失敗メッセージがすべての前記複数のターゲット基地局(20B、20C)から受信されると、前記第2のハンドオーバレスポンスカウンタ(C2b)をインクリメントすることを含む方。
【請求項18】
請求項13に記載の方法(200)であって、前記受信されたハンドオーバレスポンスメッセージの個数にかかわらず、前記無線デバイス(60)に関連付けられたハンドオーバカウンタ(C2)を1つインクリメントすること(230)は、
少なくとも1つのターゲット基地局(20B、20C)からハンドオーバリクエストアクノレッジメッセージ(S5a)を受信したことに応答して第1のハンドオーバレスポンスカウンタ(C2a)をインクリメントすることと、
各ターゲット基地局(20B、20C)からハンドオーバ準備失敗メッセージ(S5b)を受信したことに応答して第2のハンドオーバレスポンスカウンタ(C2b)をインクリメントすることと、
を含む方法。
【請求項19】
条件付きハンドオーバをサポートするように構成された移動通信ネットワークにおける無線基地局(20A)であって、前記無線基地局(20A)は、
無線デバイスのハンドオーバを開始するために、ハンドオーバリクエストメッセージ(S2)を複数のターゲット基地局(20B、20C)に送信し(60)、
前記ハンドオーバリクエストメッセージに応答した各ターゲット基地局(20B、20C)から1つまたは複数のハンドオーバレスポンスメッセージ(S5、S5a、S5b)を受信し、
前記1つまたは複数のハンドオーバレスポンスメッセージを受信したことに応答して、前記受信されたハンドオーバレスポンスメッセージの個数にかかわらず、前記無線デバイスに関連付けられたハンドオーバカウンタ(C2、C2a、C2b)を1つインクリメントする、
ように構成されている無線基地局。
【請求項20】
請求項19に記載の無線基地局(20A)であって、前記ハンドオーバレスポンスメッセージ(S5、S5a、S5b)が、つまたは複数のターゲット基地局(20B、20C)によるハンドオーバ準備の成功を示す1つまたは複数のハンドオーバリクエストアクノレッジメッセージ(S5a)を含み、前記ハンドオーバカウンタ(C2、C2a、C2b)は、ハンドオーバ準備の成功のカウントを維持するための第1のハンドオーバカウンタ(C2a)である、無線基地局。
【請求項21】
請求項19に記載の無線基地局(20A)であって、前記ハンドオーバレスポンスメッセージ(S5、S5a、S5b)が、つまたは複数のターゲット基地局(20B、20C)による失敗したハンドオーバ準備を示す1つまたは複数のハンドオーバ準備失敗メッセージ(S5b)を含み、前記ハンドオーバカウンタ(C2、C2a、C2b)は、失敗したハンドオーバ準備のカウントを維持するための第2のハンドオーバレスポンスカウンタ(C2b)である、無線基地局。
【請求項22】
条件付きハンドオーバをサポートするように構成された移動通信ネットワークにおける無線基地局(20A)であって、前記無線基地局(20A)は、
無線デバイス(60)のハンドオーバを開始するために、ハンドオーバリクエストメッセージ(S2)を複数のターゲット基地局(20B、20C)に送信し、
前記ハンドオーバリクエストメッセージを送信したことに応じて、前記ハンドオーバリクエストメッセージによりターゲットとされるターゲット基地局(20B、20C)の個数にかかわらず、前記無線デバイス(60)に関連付けられた第1のハンドオーバカウンタ(C1)を1つインクリメントする、
ように構成されている無線基地局。
【国際調査報告】