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特表2024-503619動物データコンプライアンスシステム及び方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-01-26
(54)【発明の名称】動物データコンプライアンスシステム及び方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20240119BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023541026
(86)(22)【出願日】2022-01-06
(85)【翻訳文提出日】2023-08-30
(86)【国際出願番号】 US2022011452
(87)【国際公開番号】W WO2022150486
(87)【国際公開日】2022-07-14
(31)【優先権主張番号】63/134,332
(32)【優先日】2021-01-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】63/213,526
(32)【優先日】2021-06-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.BLUETOOTH
2.ZIGBEE
3.LoRa
4.ANT+
(71)【出願人】
【識別番号】521306948
【氏名又は名称】スポーツ データ ラボズ,インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】SPORTS DATA LABS,INC.
(74)【代理人】
【識別番号】110001302
【氏名又は名称】弁理士法人北青山インターナショナル
(72)【発明者】
【氏名】カーレ,ヴィヴェック
(72)【発明者】
【氏名】ゴルスキー,マーク
(72)【発明者】
【氏名】ミモト,スタン
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC11
(57)【要約】
動物データコンプライアンスシステムは、1又は複数の標的個体からの動物データの1つ又は複数のソースを含み、動物データは、電子的に送信される。収集コンピューティングデバイスが、動物データを集める。動物データの少なくとも一部分に関連する1つ又は複数の規則は、1つ又は複数の条項に基づいて作成又は修正される。1つ又は複数の規則は、動物データの少なくとも一部分と関連付けられる。動物データの少なくとも一部分及び1つ又は複数の規則は、1つ又は複数の受信コンピューティングデバイスに提供される。1つ又は複数の規則は、1つ又は複数の受信コンピューティングデバイスに、動物データに関連する1つ又は複数の許可又は制約を通知する。1つ又は複数の受信コンピューティングデバイスは、1つ又は複数の規則に基づいて少なくとも1つの行動をとる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
1又は複数の標的個体からの動物データの1つ又は複数のソースであって、前記動物データは、電子的に送信される、1つ又は複数のソースと、
前記動物データを集める収集コンピューティングデバイスと
を備える動物データコンプライアンスシステムであって、
前記動物データの少なくとも一部分に関連する1つ又は複数の規則は、1つ又は複数の条項に基づいて作成又は修正され、
前記1つ又は複数の規則は、前記動物データと関連付けられ、
前記動物データの少なくとも一部分及び前記1つ又は複数の規則は、1つ又は複数の受信コンピューティングデバイスに提供され、
前記1つ又は複数の規則は、前記1つ又は複数の受信コンピューティングデバイスに、前記動物データに関連する1つ又は複数の許可又は制約を通知し、
前記1つ又は複数の受信コンピューティングデバイスは、前記1つ又は複数の規則に基づいて少なくとも1つの動作を行う、動物データコンプライアンスシステム。
【請求項2】
前記1つ又は複数の規則の少なくともサブセットは、メタデータとして前記動物データに付帯される、請求項1に記載の動物データコンプライアンスシステム。
【請求項3】
前記動物データは人間データである、請求項1に記載の動物データコンプライアンスシステム。
【請求項4】
前記動物データの1つ又は複数のソースは、1つ又は複数のセンサを含む、請求項1に記載の動物データコンプライアンスシステム。
【請求項5】
前記1つ又は複数のセンサは、1又は複数の標的個体から生理学的、バイオメトリック、化学的、生体力学的、ロケーション、環境、遺伝、ゲノム、糖鎖生物学的、又は他の生物学的データを集めるバイオセンサである、請求項4に記載の動物データコンプライアンスシステム。
【請求項6】
前記1つ又は複数のセンサは、以下のタイプのデータ、すなわち、顔認識データ、視線追跡データ、血流データ、血液量データ、血圧データ、生体液データ、身体組成データ、生化学的データ、脈拍データ、酸素化データ、中核体温データ、皮膚温度データ、ガルバニック皮膚反応データ、発汗データ、ロケーションデータ、位置データ、音響データ、生体力学的データ、水分補給データ、心臓に基づくデータ、神経データ、遺伝データ、ゲノムデータ、骨格データ、筋肉データ、呼吸データ、運動感覚データ、周囲温度データ、湿度データ、気圧データ、又は高度データのうちの少なくとも1つに変換することができる情報を集めるか、又は提供する、請求項5に記載の動物データコンプライアンスシステム。
【請求項7】
前記少なくとも1つのセンサは、1若しくは複数の標的対象の身体、眼球、重要臓器、筋肉、毛髪、静脈、生体液、血管、組織、若しくは骨格系を含む前記1若しくは複数の標的対象に、前記1若しくは複数の標的個体に埋め込んで、1若しくは複数の標的個体に詰め込むか若しくは移植して、前記1若しくは複数の標的個体に摂取させて、前記1若しくは複数の標的個体の少なくともサブセットを含むように統合させて、固定されるか、接触するか、若しくは、関連するか若しくは導出される1つ若しくは複数の電子通信を送る、又は、直接的に若しくは1つ若しくは複数の中間物を介して1若しくは複数の標的個体に接触するか若しくは連通する繊維製品、布地、衣類、材料、備品、物体、若しくは装置内に若しくは前記の一部として統合されるか、それに固定されるか、又はその中に埋め込まれる、請求項4に記載の動物データコンプライアンスシステム。
【請求項8】
前記1つ又は複数の規則は、前記動物データを対価として提供することに関連付けられる、請求項1に記載の動物データコンプライアンスシステム。
【請求項9】
複数の規則が、同じ前記動物データと関連付けられる、請求項1に記載の動物データコンプライアンスシステム。
【請求項10】
前記1つ又は複数の規則のうちの単一の規則が、複数の規則を含む、請求項1に記載の動物データコンプライアンスシステム。
【請求項11】
1つ又は複数の警告が、前記1つ又は複数の規則に基づいて作成又は修正される、請求項1に記載の動物データコンプライアンスシステム。
【請求項12】
前記1つ又は複数の規則又は1つ又は複数の命令は、ユーザによって直接的に又は間接的に提供される1つ又は複数の命令に基づいて作成又は修正される、請求項1に記載の動物データコンプライアンスシステム。
【請求項13】
1つ又は複数の人工知能技法が、前記1つ又は複数の規則又は前記1つ又は複数の命令を作成又は修正するために利用される、請求項12に記載の動物データコンプライアンスシステム。
【請求項14】
前記1つ又は複数の規則は、前記1つ又は複数の受信コンピューティングデバイス上で自動的に実施される、請求項1に記載の動物データコンプライアンスシステム。
【請求項15】
前記1つ又は複数の規則は、前記1つ又は複数の受信コンピューティングデバイス上での前記動物データに関連する1つ又は複数の動作を指示、警告、有効化、又は阻止する、請求項1に記載の動物データコンプライアンスシステム。
【請求項16】
前記1つ又は複数の動作は、1つ又は複数の人工知能技法を利用して作成され、修正され、又は行われる、請求項15に記載の動物データコンプライアンスシステム。
【請求項17】
前記動物データ及び前記1つ又は複数の規則の少なくとも一部分が難読化され、1つ又は複数のネットワークを介して前記1つ又は複数のコンピューティングデバイスに送られる、請求項1に記載の動物データコンプライアンスシステム。
【請求項18】
前記1つ又は複数の規則の少なくとも一部分は、1つ又は複数のユーザ選好又は特性に基づいて自動的に作成又は修正される、請求項1に記載の動物データコンプライアンスシステム。
【請求項19】
前記1つ又は複数のユーザ選好又は特性は、ディスプレイデバイスを介して確立される、請求項18に記載の動物データコンプライアンスシステム。
【請求項20】
1つ又は複数の人工知能技法が、前記1つ又は複数の規則を作成又は修正するために利用される、請求項1に記載の動物データコンプライアンスシステム。
【請求項21】
前記1つ又は複数の規則は、1つ又は複数のユーザ選好又は特性に基づいて作成又は修正される、請求項20に記載の動物データコンプライアンスシステム。
【請求項22】
前記1つ又は複数の規則の作成又は修正は、自動的に行われる、請求項21に記載の動物データコンプライアンスシステム。
【請求項23】
前記1つ又は複数の受信コンピューティングデバイスは、前記動物データに関連する1つ又は複数の規則を作成又は修正する、請求項1に記載の動物データコンプライアンスシステム。
【請求項24】
前記1つ又は複数の規則の作成又は修正は、別の1つ又は複数のコンピューティングデバイスに通信される、請求項23に記載の動物データコンプライアンスシステム。
【請求項25】
前記1つ又は複数の規則は、前記動物データの提供元である1つ又は複数の異なるコンピューティングデバイス上で作成又は修正される、請求項1に記載の動物データコンプライアンスシステム。
【請求項26】
1つ若しくは複数の規則を生成し、前記動物データの少なくとも一部分を提供し、又は前記の組合せを行う生成コンピューティングデバイスが、前記1つ又は複数の受信コンピューティングデバイスからの前記1つ又は複数の規則に関連するコンプライアンスを要求する、請求項1に記載の動物データコンプライアンスシステム。
【請求項27】
前記生成コンピューティングデバイスは、前記コンプライアンスに基づいて、前記1つ又は複数の受信コンピューティングデバイスに1つ又は複数の証明を提供する、請求項26に記載の動物データコンプライアンスシステム。
【請求項28】
前記1つ又は複数の受信コンピューティングデバイスは、前記1つ又は複数の証明の受信を受けて、前記動物データの使用に関連する1つ又は複数の動作を通知、指示、有効化、又は阻止する1つ又は複数の実行可能コードラインを実施する、請求項27に記載の動物データコンプライアンスシステム。
【請求項29】
分散型台帳技術又は他の台帳システムを利用して動作する、請求項1に記載の動物データコンプライアンスシステム。
【請求項30】
1つ又は複数の実行可能コードラインが、前記動物データの少なくとも一部分内に埋め込まれる、請求項1に記載の動物データコンプライアンスシステム。
【請求項31】
前記1つ又は複数の実行可能コードラインは、1つ又は複数の受信コンピューティングデバイスに、1つ又は複数の動作を行うように指示する、請求項30に記載の動物データコンプライアンスシステム。
【請求項32】
前記1つ又は複数の動作は、前記動物データが位置する前記受信コンピューティングデバイスから情報を集めること、及び、集められている前記情報の少なくとも一部分を別の1つ又は複数の他のコンピューティングデバイスに通信することを含む、請求項31に記載の動物データコンプライアンスシステム。
【請求項33】
前記集められている情報は、タイムスタンプ、IPアドレス、ロケーション、デバイス、ブラウザのタイプ、オペレーティングシステム、又はサービス提供元のうちの少なくとも1つを含む、請求項32に記載の動物データコンプライアンスシステム。
【請求項34】
1つ又は複数の告知が、前記集められている情報に基づいて作成又は修正される、請求項33に記載の動物データコンプライアンスシステム。
【請求項35】
前記集められている情報は、前記1つ又は複数のコンピューティングデバイスが、対価に関連する1つ又は複数の条項の監視、通信、施行、又は前記の組合せを行うことを可能にする、請求項32に記載の動物データコンプライアンスシステム。
【請求項36】
前記1つ又は複数の動作は、1つ又は複数の人工知能技法を利用して自動的に作成され、修正され、又は行われる、請求項31に記載の動物データコンプライアンスシステム。
【請求項37】
1つ又は複数の合意が、前記1つ又は複数の規則に基づいて自動的に生成される、請求項1に記載の動物データコンプライアンスシステム。
【請求項38】
前記1つ又は複数の合意は、1つ又は複数の以前の合意からの前記動物データに関連する1つ又は複数の条項を含む、請求項37に記載の動物データコンプライアンスシステム。
【請求項39】
前記1つ又は複数の条項は、前記1つ又は複数の合意の一部として自動的に生成され、含まれる、請求項38に記載の動物データコンプライアンスシステム。
【請求項40】
ユーザは、前記動物データコンプライアンスシステムによって、1つ又は複数の以前の合意に基づく1つ又は複数の動作を行うことを妨げられる、請求項38に記載の動物データコンプライアンスシステム。
【請求項41】
前記1つ又は複数の合意は、前記動物データコンプライアンスシステムによって集められるか又は作成される1つ又は複数の新たな合意に基づいて作成又は修正される、請求項37に記載の動物データコンプライアンスシステム。
【請求項42】
前記動物データのデジタルレコードが作成又は修正され、前記デジタルレコードは、前記動物データと関連付けられる前記1つ又は複数の規則を含む、請求項1に記載の動物データコンプライアンスシステム。
【請求項43】
前記デジタルレコードは、1つ若しくは複数の所有権又は1つ若しくは複数の所有期間に基づいて作成又は修正される所有権の連鎖を含む、請求項42に記載の動物データコンプライアンスシステム。
【請求項44】
同じ前記動物データに対する権利を有する2以上の動物データ取得者が、同じ前記デジタルレコードに組み合わされる、請求項43に記載の動物データコンプライアンスシステム。
【請求項45】
同じ前記動物データの複数の所有者を含む所有権の連鎖は、単一のユーザ、単一の動物データセット、又は単一タイプの動物データに由来し、それから追跡されるように動作可能である、請求項43に記載の動物データコンプライアンスシステム。
【請求項46】
前記1つ又は複数の規則の前記少なくとも一部分は、前記動物データ内に埋め込まれる、請求項1に記載の動物データコンプライアンスシステム。
【請求項47】
動物データコンプライアンス方法であって、
動物データの1つ又は複数のソースから、1又は複数の標的個体からの動物データを電子的に送信するステップと、
収集コンピューティングデバイスを用いて前記動物データを集めるステップと、
1つ又は複数の条項に基づいて、前記動物データの少なくとも一部分に関連する1つ又は複数の規則を作成又は修正するステップと、
前記動物データの前記少なくとも一部分の中に埋め込まれている前記1つ又は複数の規則に基づいて1つ又は複数の実行可能コードラインを作成又は修正するステップと、
前記動物データの前記少なくとも一部分及び前記1つ又は複数の実行可能コードラインを、1つ又は受信複数のコンピューティングデバイスに提供するステップであって、前記1つ又は複数の実行可能コードラインは、前記1つ又は複数の受信コンピューティングデバイスに、1つ又は複数の動作を行うように指示する、ステップと
を含む、動物データコンプライアンス方法。
【請求項48】
前記1つ又は複数の動作は、前記動物データが位置するコンピューティングデバイスから情報を集めること、及び、集められている前記情報の少なくとも一部分を別の1つ又は複数の他のコンピューティングデバイスに通信することを含む、請求項47に記載の動物データコンプライアンス方法。
【請求項49】
前記集められている情報は、タイムスタンプ、IPアドレス、ロケーション、デバイス、ブラウザのタイプ、オペレーティングシステム、又はサービス提供元のうちの少なくとも1つを含む、請求項48に記載の動物データコンプライアンス方法。
【請求項50】
1つ又は複数の告知が、前記集められている情報に基づいて作成又は修正される、請求項49に記載の動物データコンプライアンス方法。
【請求項51】
前記集められている情報は、前記1つ又は複数のコンピューティングデバイスが、対価に関連する1つ又は複数の条項の監視、通信、施行、又は前記の組合せを行うことを可能にする、請求項48に記載の動物データコンプライアンス方法。
【請求項52】
前記1つ又は複数の動作は、1つ又は複数の人工知能技法を利用して自動的に作成され、修正され、又は行われる、請求項47に記載の動物データコンプライアンス方法。
【請求項53】
1つ又は複数の動作は、前記受信コンピューティングデバイスが、前記動物データに関連する動作を行うことを可能にするか、又は、前記受信コンピューティングデバイスがそれを行うことを妨げる、請求項47に記載の動物データコンプライアンス方法。
【請求項54】
前記動物データの前記少なくとも一部分及び前記1つ又は複数の実行可能コードラインは、対価と引き替えに1つ又は受信複数のコンピューティングデバイスに提供される、請求項47に記載の動物データコンプライアンス方法。
【請求項55】
動物データコンプライアンス方法であって、
1又は複数の標的個体からの動物データの1つ又は複数のソースを電子的に送信するステップと、
収集コンピューティングデバイスによって前記動物データを集めるステップと、
1つ又は複数の条項に基づいて、前記動物データの少なくとも一部分に関連する1つ又は複数の規則を作成又は修正するステップと、
前記1つ又は複数の規則を前記動物データと関連付けるステップと、
動物データの少なくとも一部分及び前記1つ又は複数の規則を、1つ又は複数の受信コンピューティングデバイスに提供するステップと、
前記1つ又は複数の受信コンピューティングデバイスに、前記動物データに関連する1つ又は複数の許可又は制約を通知するステップと、
前記1つ又は複数の受信コンピューティングデバイスによって、前記1つ又は複数の規則に基づく少なくとも1つの動作を実施するステップと
を含む、動物データコンプライアンス方法。
【請求項56】
前記1つ又は複数の規則は、ユーザによって直接的に又は間接的に提供される1つ又は複数の命令に基づいて作成又は修正される、請求項55に記載の動物データコンプライアンス方法。
【請求項57】
前記動物データ及び前記1つ又は複数の規則は、対価として前記1つ又は複数の受信コンピューティングデバイスに提供される、請求項55に記載の動物データコンプライアンス方法。
【請求項58】
1つ又は複数の人工知能技法が、1つ又は複数の命令を作成又は修正するために利用される、請求項55に記載の動物データコンプライアンス方法。
【請求項59】
1つ又は複数の人工知能技法が、前記1つ又は複数の規則を作成又は修正するために利用される、請求項55に記載の動物データコンプライアンス方法。
【請求項60】
分散型台帳技術又は別の台帳方法を利用するステップをさらに含む、請求項55に記載の動物データコンプライアンス方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願への相互参照
本出願は、2021年6月22日付で提出された米国仮特許出願第63/213,526号、及び、2021年1月6日付で提出された米国仮特許出願第63/134,332号の利益を主張し、それらの開示は、参照によりそれらの全体が本明細書に組み込まれる。
【0002】
少なくとも1つの態様において、本発明は、動物データの使用を追跡及び管理し、並びに、動物データに、その配布及び使用に関連する許可及び制約を提供する規則を関連付けるためのシステム及び方法に関する。
【背景技術】
【0003】
インターネットを介した情報の可用性が進歩し続けていることによって、ビジネスが行われる方法が大きく変化している。この情報と同時に、動物データが配布及び共有される方法も発達している。多くの場合、動物データは、動物データ権利者(たとえば、データ所有者)の選好に由来する合意によって統制されながら、コンピューティングデバイスを介して共有及び使用される。しかしながら、動物データを受信するコンピューティングデバイスに、動物データの使用の承認に関して通知し、データ取得者による動物データの権限を与えられていない使用を防止するために、権利者によって確立される選好に基づいて規則を動物データと関連付けるメカニズムは存在しない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
したがって、動物データの使用を制約するか又は可能にし、動物データを受信するコンピューティングデバイスに、使用の承認又は制約を通知して、その使用に関連するコンプライアンスを保証するために、権利者によって確立される選好に基づいて、規則を取得される動物データと関連付けるシステム及び方法が必要とされている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
少なくとも1つの態様において、動物データコンプライアンスシステムが説明される。動物データコンプライアンスシステムは、1又は複数の標的個体からの動物データの1つ又は複数のソースを含み、動物データは、電子的に送信される。収集コンピューティングデバイスが、動物データを集める(すなわち、受信又は収集する)。動物データの少なくとも一部分に関連する1つ又は複数の規則は、1つ又は複数の条項に基づいて作成又は修正される。1つ又は複数の規則は、動物データの少なくとも一部分と関連付けられる。動物データの少なくとも一部分及び1つ又は複数の規則は、1つ又は複数の受信コンピューティングデバイスに提供される。1つ又は複数の規則は、1つ又は複数の受信コンピューティングデバイスに、動物データに関連する(たとえば、動物データの配布又は使用に関連する)1つ又は複数の許可又は制約を通知(たとえば、告知)する。1つ又は複数の受信コンピューティングデバイスは、1つ又は複数の規則に基づいて少なくとも1つの行動をとる。
【0006】
別の態様において、本明細書に記載されているシステムによって実施される動物データコンプライアンスシステム方法が提供される。方法は、動物データを、1又は複数の標的個体からの動物データの1つ又は複数のソースから、送信動物データとして電子的に送信するステップと、収集コンピューティングデバイスによって送信動物データを受信するステップとを含む。方法はまた、1つ又は複数の条項に基づいて、動物データの少なくとも一部分に関連する1つ又は複数の規則を作成又は修正するステップも含む。1つ又は複数の規則は、動物データと関連付けられる。動物データの少なくとも一部分及び1つ又は複数の規則は、1つ又は複数の受信コンピューティングデバイスに提供される。特徴的なことに、1つ又は複数の規則は、1つ又は複数の受信コンピューティングデバイスに、動物データに関連する1つ又は複数の許可又は制約を通知する。有利には、1つ又は複数の受信コンピューティングデバイスは、1つ又は複数の規則に基づいて少なくとも1つの行動をとる。
【0007】
別の態様において、動物データコンプライアンス方法が説明される。方法は、1又は複数の標的個体からの動物データの1つ又は複数のソースを電子的に送信するステップを含む。動物データは、収集コンピューティングデバイスによって集められる(すなわち、受信又は収集される)。動物データの少なくとも一部分に関連する1つ又は複数の規則は、1つ又は複数の条項に基づいて作成又は修正され、1つ又は複数の条項は、動物データ、動物データ権利者(たとえば、動物データ所有者)、1又は複数の動物データ取得者、又はそれらの組合せと直接的又は間接的に関連付けられる1つ又は複数のデジタルレコードから集められる情報から少なくとも部分的に供給される。1つ又は複数の規則は、動物データの上記少なくとも一部分と関連付けられる。動物データの上記少なくとも一部分及び1つ又は複数の規則は、1つ又は複数の受信コンピューティングデバイスに提供される。1つ又は複数の規則は、1つ又は複数の受信コンピューティングデバイスに、動物データに関連する1つ又は複数の許可又は制約を通知する。1つ又は複数の規則は、1つ又は複数の受信コンピューティングデバイスに、少なくとも1つの行動をとるように指示する。1つ又は複数の条項、1つ又は複数の受信コンピューティングデバイスに提供される1つ又は複数の規則、又はそれらの組合せは、1つ又は複数のデジタルレコードの一部として含まれる(たとえば、1つ又は複数のデジタルレコードに付加されるか、又は、デジタルレコードを修正する)。
【0008】
別の態様において、本明細書に記載されているシステムによって実施される動物データコンプライアンス方法が提供される。方法は、動物データを、1又は複数の標的個体からの動物データの1つ又は複数のソースから、送信動物データとして電子的に送信するステップと、収集コンピューティングデバイスによって送信動物データを受信するステップとを含む。方法はまた、1つ又は複数の条項に基づいて、動物データの少なくとも一部分に関連する1つ又は複数の規則を作成又は修正するステップも含む。方法はまた、動物データの少なくとも一部分の中に組み込まれている1つ又は複数の規則に基づいて1つ又は複数の実行可能コードラインを作成又は修正するステップも含む。動物データの少なくとも一部分及び1つ又は複数の実行可能コードラインは、1つ又は受信複数のコンピューティングデバイスに提供される。有利には、1つ又は複数の実行可能コードラインは、1つ又は複数の受信コンピューティングデバイスに、1つ又は複数の行動をとるように指示する。
【0009】
別の態様において、動物データコンプライアンスシステムが説明される。動物データコンプライアンスシステムは、1又は複数の標的個体からの動物データを集める(すなわち、受信又は収集する)1つ又は複数のソースセンサを含み、動物データは、電子的に送信される。収集コンピューティングデバイスは、動物データを集め、動物データの配布又は使用に関連する1つ又は複数の条項(たとえば、動物データに関連する1つ又は複数の使用又は行動を可能にし、防止し、又は決定する条項)は、1つ又は複数のコンピューティングデバイス(たとえば、収集コンピューティングデバイス、1つ又は複数の他のコンピューティングデバイス)を介して、1又は複数のユーザ、1又は複数のデータ取得者、1つ又は複数のコンピューティングプログラム、又はそれらの組合せによって定義される。動物データ、動物データ権利者、動物データ取得者、又はそれらの組合せと直接的又は間接的に関連付けられる1つ又は複数のデジタルレコードが、1つ又は複数の条項に基づいて作成又は修正される。動物データに関連する1つ又は複数の規則は、1つ又は複数の条項及び1つ又は複数のデジタルレコードから集められる情報に少なくとも部分的に基づいて作成又は修正され、1つ又は複数の規則は、動物データと関連付けられる。動物データの少なくとも一部分及び関連する1つ又は複数の規則は、1つ又は複数のコンピューティングデバイスによって1つ又は複数の受信コンピューティングデバイスに配布され、動物データ及び関連付けられる規則の同じ部分が、(1)複数の時間期間にわたって、(2)複数のトランザクションにまたがって、(3)複数のパーティに対して、(4)複数のコンピューティングデバイスに対して、又は(5)それらの組合せ、のうちの少なくとも1つで配布される。1つ又は複数の配布又は使用と関連付けられる1つ又は複数の条項、提供される1つ又は複数の規則、又はそれらの組合せは、1つ又は複数のデジタルレコードの一部として含まれる。
【0010】
さらに別の態様において、本明細書に記載されている動物データコンプライアンスシステムによって実施される動物データコンプライアンス方法が提供される。方法は、1又は複数の標的個体からの動物データの1つ又は複数のソースを電子的に送信するステップと、収集コンピューティングデバイスによって動物データを集める(すなわち、受信又は収集する)ステップとを含む。方法は、1つ又は複数の条項に基づいて、動物データの少なくとも一部分に関連する1つ又は複数の規則を作成又は修正するステップと、1つ又は複数の規則を動物データと関連付けるステップとをさらに含む。動物データ及び1つ又は複数の規則の少なくとも一部分は、1つ又は複数の受信コンピューティングデバイスに提供される。1つ又は複数の規則は、1つ又は複数の受信コンピューティングデバイスに、1つ又は複数の規則を介した動物データに関連する1つ又は複数の許可又は制約を通知する。1つ又は複数の受信コンピューティングデバイスによって、1つ又は複数の規則に基づく少なくとも1つの行動が実施される。
【0011】
上記の概要は例示のみを目的とし、決して限定を意図するものではない。上述の例示的な態様、実施形態、及び特徴に加えて、さらなる態様、実施形態、及び特徴が図面及び以下の詳細な説明を参照することによって明らかとなろう。
【0012】
本開示の性質、目的、及び利点をさらに理解するために、添付の図面とともに読まれる、以下の詳細な説明を参照されたい。図面において、同様の参照符号は、同様の要素を示す。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1図1は、動物データの収集、使用、及び配布に関連するコンプライアンスを可能にする動物データコンプライアンスシステムの全般的な概略図である。
図2図2は、動物データの収集、使用、及び配布に関連するコンプライアンスを可能にする動物データコンプライアンスシステムの概略図である。
図3図3は、動物データの収集、使用、及び配布に関連するコンプライアンスを可能にする動物データコンプライアンスシステムの概略図である。
図4図4は、動物データの収集、使用、及び配布に関連するコンプライアンスを可能にする動物データコンプライアンスシステムの概略図である。
図5図5は、動物データコンプライアンス方法を実施するために使用することができるコンピューティングシステムのブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
ここで、現在本発明者らに分かっている本発明を実践する最良のモードを構成する、本発明の現在好適な組成、実施形態及び方法を詳細に参照する。図面は必ずしも原寸比例とは限らない。しかしながら、開示されている実施形態は、様々な形態及び代替形態において具現化されてもよい本発明の例示に過ぎないことは理解されたい。したがって、本明細書において開示されている特定の詳細は、限定として解釈されるべきではなく、本発明の任意の態様の代表的な基礎として、及び/又は、当業者を本発明を様々に利用するように教示するための代表的な基礎としてのみ、解釈されるべきである。
【0015】
また、無論、特定の構成要素及び/又は条件は変化し得るため、本発明は、後述する特定の実施形態及び方法に限定されないことも理解されたい。さらに、本明細書において使用される用語は、本発明の特定の実施形態を説明することのみを目的として使用されるものであり、限定であるようには決して意図されない。
【0016】
また、本明細書及び添付の特許請求の範囲において使用される場合、単数形「1つの」(“a”,“an”)及び「その」(the)は、別途文脈が明確に指示していない限り、複数の指示対象を含むことにも留意しなければならない。たとえば、構成要素が単数形で参照されている場合、これは、複数の構成要素を含むように意図されている。
【0017】
「data is」(データは……である)という語句は、「datum is」及び「data are」の両方、並びに、すべての他の可能な意味を含むことを目的としており、決して限定であるようには意図されていない。
【0018】
「備える」は、「含む」、「有する」、「包含する」、又は「……を特徴とする」と同義である。これらの用語は、包含的かつオープンエンドであり、追加の記載されていない要素又は方法ステップを除外しない。
【0019】
「……から成る」は、特許請求項内で指定されていないあらゆる要素、ステップ又は成分を除外する。この語句が、前文に直に後続するのではなく、特許請求項本文のクローズ内に現れるとき、これは、そのクローズ内に記載されている要素のみを限定し、他の要素は全体としての特許請求項から除外されない。
【0020】
「……から本質的に成る」は、特許請求項の範囲を、指定されている物質材料又はステップ、加えて、特許請求されている主題の基本的且つ新規な特徴に実質的な影響を及ぼさない物質又はステップに限定する。
【0021】
「備える」、「……から成る」、及び「……本質的に成る」という用語に関して、これらの3つの用語のうちの1つが本明細書において使用される場合、本明細書において開示されており、特許請求されている主題は、他の2つの用語のいずれかの使用を含み得る。
【0022】
「1つ又は複数」という用語は、「少なくとも1つ」を意味し、「少なくとも1つ」は、「1つ又は複数」を意味する。「1つ又は複数」及び「少なくとも1つ」という用語は、サブセットとしての「複数」(“plurality”and“multiple”)を含む。1つの改良においては、「1つ又は複数」は「2つ以上」を含む。
【0023】
本出願全体を通じて、刊行物が参照されている場合、これらの刊行物の開示は、本発明が関与する現行の技術水準をより完全に説明するために、その全体が参照によって本願に組み込まれる。
【0024】
「コンピューティングデバイス」という用語は、一般に、別のコンピューティングデバイスとの通信を含む、少なくとも1つの機能を実施することができる任意のデバイスを指す。1つの改良においては、コンピューティングデバイスは、プログラムステップを実行することができる中央処理装置と、データ及びプログラムコードを記憶するためのメモリとを含む。
【0025】
コンピューティングデバイスが行動又は方法ステップを実施するものとして説明されている場合、1つ又は複数のコンピューティングデバイスは、典型的には、1つ又は複数のソースコードラインを実行することによって行動又は方法ステップを実施するように動作可能であると理解されたい。行動又は方法ステップは、非一時的メモリ(たとえば、ハードドライブ、光学ドライブ、フラッシュドライブなど)に符号化することができる。
【0026】
「サーバ」という用語は、本明細書に記載の方法及び機能を実施するように適合されている、任意のコンピュータ又はコンピューティングデバイス(限定ではないが、デスクトップコンピュータ、ノートブックコンピュータ、ラップトップコンピュータ、メインフレーム、携帯電話、スマートウォッチ、スマートグラス、スマートコンタクトレンズ、拡張現実ヘッドセット、仮想現実ヘッドセット、混合現実ヘッドセット、ヒアラブル、混合現実デバイスなどの頭部装着可能ユニットなどを含む)、分散システム、ブレード、ゲートウェイ、スイッチ、処理デバイス、又はそれらの組合せを指す。
【0027】
本明細書に記載されている任意の方法ステップが、コンピューティングデバイス又はコンピューティングデバイスによって実施され得ることも了解されたい。収集コンピューティングデバイス、受信コンピューティングデバイス、及び生成コンピューティングデバイスが記載されているが、方法ステップは、図5の設計を有する任意のコンピューティングデバイス又はシステムによって実施することができる。
【0028】
「電子通信」という用語は、電気信号が、直接的に又は間接的にのいずれかで、発信元の電子デバイスから受信電子デバイスへと送られることを意味する。間接的電子通信は、限定ではないが、信号のフィルタリング、信号の増幅、信号の整流、信号の変調、信号の減衰、別の信号による信号の加算、別の信号からの信号の減算、その信号からの別の信号の減算などを含む、電気信号の処理を伴い得る。電子通信は、有線構成要素、ワイヤレス接続構成要素、又はそれらの組合せによって達成することができる。
【0029】
本明細書において開示されているプロセス、方法、又はアルゴリズムは、任意の既存のプログラム可能電子制御ユニット又は専用電子制御ユニットを含むことができる、コンピュータ、コントローラ、又は他のコンピューティングデバイスに送達可能であり得るか、又は、それらによって実施することができる。同様に、プロセス、方法、又はアルゴリズムは、限定ではないが、ROMデバイスなどの書き込み不能記憶媒体に永続的に記憶されている情報、並びに、フロッピーディスク、磁気テープ、CD、RAMデバイス、他の磁気及び光学媒体、及び共有又は専用クラウドコンピューティングリソースなどの書き込み可能記憶媒体に改変可能に記憶されている情報を含む、多くの形態で、コンピュータ、コントローラ、又は他のコンピューティングデバイスによって実行可能なデータ及び命令として記憶することができる。プロセス、方法、又はアルゴリズムはまた、実行可能ソフトウェアオブジェクトにおいて実施することもできる。代替的に、プロセス、方法、又はアルゴリズムは、全体的に又は部分的に、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、状態機械、コントローラ若しくは他のハードウェア構成要素若しくはデバイス、又はハードウェア構成要素、ソフトウェア構成要素、及びファームウェア構成要素の組合せなどの適切なハードウェア構成要素を使用して具現化されてもよい。
【0030】
用語「対象」及び「個体」は、同義であり、交換可能に使用される。両方の用語が、人間、又は、鳥類、爬虫類、両生類、及び魚類、並びに、限定ではないが、霊長類(特に高等霊長類)、馬、羊、犬、齧歯動物、豚、猫、兎、及び牛を含むすべての哺乳類を含む他の動物を指す。1つ又は複数の対象又は個体は、たとえば、運動トレーニング若しくは競技会に参加している人間、競走場で競争している馬、ビデオゲームをプレーしている人間、自身の個人的健康状態を監視している人間、自身の動物データを第三者(たとえば、保険制度、医療制度)に提供している人間、調査若しくは臨床研究に参加している人間、又は、フィットネスクラスに参加している人間であってもよい。対象又は個体はまた、人間若しくは他の動物の導出物(たとえば、少なくとも部分的に人間又は他の動物から導出される、実験室で生成された有機体)、人間若しくは他の動物を構成する人間若しくは他の動物の1つ若しくは複数の個々の構成要素、要素、若しくは過程(たとえば、細胞、タンパク質、生体液、アミノ酸配列、組織、髪、肢)、人間若しくは他の動物と少なくとも1つの特性を共有する1つ若しくは複数のデジタル表現(たとえば、例として身体的性別、年齢、生物学的機能などの少なくとも1つの特性をデジタル形式の人間の表現と共有するが、物質界に存在するいかなる人間からも生成されない、人間を表すデータセット、ビデオゲーム又はメタバースなどの仮想環境又はシミュレーション内の個体のデジタル表現などの、実世界の人間又は他の動物に少なくとも部分的に基づくシミュレーションされた個体又はデジタル個体)、又は、人間若しくは他の動物と1つ若しくは複数の特性を共有する1つ若しくは複数の人工作成物(たとえば、ヒト脳細胞のものと同様の電気信号を生成する、実験室で培養されたヒト脳細胞)であり得る。1つの改良においては、対象又は個体は、人間又は他の動物と少なくとも1つの生物学的機能を共有し、そこから、少なくとも部分的に、本質的に人工的であり得る1つ又は複数のタイプの生物学的データ(たとえば、生物学的脳活動を模倣する人工知能によって導出される活動からのデータ、プログラム可能機械から導出される生物力学的運動データ)を導出することができる機械(たとえば、ロボット、自律車両、機械式アーム)又は機械のネットワークなどの、1つ又は複数のプログラム可能コンピューティングデバイスであり得る。
【0031】
「ユーザ」という用語は、任意の動物データ作成者(たとえば、動物データが導出される標的個体)、動物データ権利者(たとえば、場合によっては動物データ作成者とは異なり得る動物データ所有者、動物データに対する1つ又は複数の権利を有する許諾者又は被許諾者)、権限を与えられた動物データ管理者又は代表者(たとえば、弁護士、代理人、エンティティ)、動物データの権限を与えられた管理人、又は、自身の既得権のために若しくは既得権を有する別の1若しくは複数の個体若しくはエンティティの代わりに動物データの取得、配布、及び/若しくは使用に関して1つ若しくは複数の条項を作成若しくは修正する1つ若しくは複数の権利を有する同様の対象若しくはエンティティを指す。たとえば、ユーザは、動物データが導出される対象、対象又は複数の対象の代わりに動物データを管理するエンティティ、動物データ権利者(たとえば、患者)の代わりに1つ又は複数の行動をとる医療専門家、動物データに対する許諾を有する対象又は対象のグループ、動物データに対する許諾を有するエンティティ又は複数のエンティティなどであり得る。1つの改良においては、ユーザは、1又は複数の動物データ権利者、権限を与えられた動物データ管理者又は代表者、動物データの権限を与えられた管理人などの代わりに動物データを管理し、及び/又は、動物データに関連する1つ又は複数の行動をとる1つ又は複数のコンピュータプログラムであってもよい。別の改良においては、「ユーザ」という用語は、単一のユーザ(たとえば、自身の動物データを管理する単一の対象、複数の対象及びそれらの関連付けられる動物データを管理する単一のエンティティ)、又は、複数のユーザ(たとえば、自身の動物データを管理する複数の対象、単一の対象及びそれらの動物データを管理する複数のエンティティ、複数の対象及びそれらの関連付けられる動物データを管理する複数のエンティティ)のいずれかを意味し得る。別の改良においては、複数のユーザが、同じ動物データ、同じ動物データ権利者、又は両方と関連付けられてもよい(たとえば、動物データ作成者/所有者及びそれらの権限を与えられた動物データ管理者が、両方とも、同じ動物データと関連付けられてもよく、同じ動物データに関連する1つ又は複数の条項を作成又は修正するためにアクセスすることができてもよい)。別の改良においては、「ユーザ」という用語は、単一のユーザ及び複数のユーザの両方を含み得る。ユーザのタイプは、文脈から決定することができる。
【0032】
「動物データ」という用語は、サーバ又は他のコンピューティングデバイスに送信することができる形態に変換することができる、対象から得られるか、又は、対象によって直接的若しくは間接的に生成される任意のデータを指す。典型的には、動物データは、有線又はワイヤレス接続によって電子的に送信される。動物データは、限定ではないが、1つ又は複数のセンサ又は検知機器/システム、及び特に生物学的センサ(バイオセンサ)から得ることができる任意の信号又は読み値を含む、対象から導出される任意のデータ、及び、その1つ又は複数の導出物を含む。動物データはまた、対象に関連する記述データ(たとえば、名前、年齢、身長、解剖学的情報)、対象に関連する聴覚データ、対象に関連する視覚的に捕捉されるデータ(たとえば、画像、類似、対象に関連する観測可能な情報)、神経学的に生成されるデータ(たとえば、ニューロンからの能信号)、対象に関連する評価データ(たとえば、対象の技能)、対象に関連する、手動で入力されるか又は集められ得るデータ(たとえば、医療歴、社会的習慣、対象の感情、精神的健康状態データ、財務情報)なども含む。1つの改良においては、「動物データ」という用語は、実世界の動物データに少なくとも一部分に基づく1つ又は複数の計算資産、洞察、予測指標、又は人工的に生成されたデータ(たとえば、仮想環境、ビデオゲーム、又は他のシミュレーションにおいてシミュレーションされた動物データ)を含む、動物データの任意の導出物を含む。別の改良においては、動物データは、1つ又は複数の非動物データソースからの1つ又は複数の入力(たとえば、信号、読み値、他のデータ)を含む。別の改良においては、動物データは、動物データに関連する文脈情報を提供する非動物データの少なくとも一部分を含む。別の改良においては、動物データは、動物データから集められるか又は動物データと関連付けられる任意のメタデータ(たとえば、動物データの取得、配布、及び/又は使用に関連してユーザによって作成又は修正される1つ又は複数の条項を含み得る)を含む。別の改良においては、動物データは、シミュレーションデータの少なくとも一部分を含む。別の改良においては、動物データは、シミュレーションデータを含む。別の改良においては、動物データは、履歴動物データを含む。さらに別の改良においては、動物データの1つ又は複数のソースは、1つ又は複数のセンサを含む。1つの改良においては、生動物データ(すなわち、センサから受信されたままの)は、テキストファイル、XMLなどのような任意の好都合なフォーマットに変換及び/又は記憶することができる。
【0033】
「人工データ」という用語は、少なくとも部分的に、動物データ又は1つ若しくは複数のその導出物から導出されるか、それに基づくか、又は、それを使用して生成される、人工的に作成されたデータを指す。これは、1つ又は複数の人工知能技法又は統計モデルを利用して1つ又は複数のシミュレーションを実行することによって作成することができ、1つ又は複数の非動物データソースからの1つ又は複数の入力(たとえば、信号、読み値、他のデータ)を含むことができる。1つの改良においては、人工データは、人間又は他の動物と少なくとも1つの生物学的機能を共有する、任意の人工的に作成されたデータ(たとえば、人工的に作成された視覚データ、人工的に作成された運動データ)を含む。人工データは、直接測定では得られない所与の状況に適用可能な任意の生成データであり得る「合成データ」を含む。合成データは、元のデータを統計的にモデル化し、その後、1つ又は複数のモデルを使用して元のデータの統計的特性のうちの少なくとも1つを再現する新たなデータ値を生成することによって、作成することができる。別の改良においては、「人工データ」という用語は、人工データの任意の導出物を含む。本明細書において開示及び特許請求されている主題の目的のために、「シミュレーションデータ」及び「合成データ」という用語は、「人工データ」と同義であり、交換可能に使用され、それらの用語のいずれか1つへの参照は、限定として解釈されるべきではなく、それらすべての用語のすべての可能な意味を包含するものとして解釈されるべきである。別の改良においては、「人工データ」という用語は、「人工動物データ」という用語を含む。
【0034】
「洞察」という用語は、標的個体の動物データの少なくとも一部分を利用して標的個体の条件若しくはステータスを記述するか又はそれらに関連する、標的個体に割り当てることができる1つ又は複数の記述を指す。例は、個体のストレスレベル(たとえば、高いストレス、低いストレス)、活力又疲労のレベル、身体的反応、医学的条件などに関連する記述又は他の特性化を含む。洞察は、1つ若しくは複数の数又は複数の数によって定量化されてもよく、確率又は同様の可能性に基づく指標として表現されてもよい。洞察はまた、予め決定される性能の1つ又は他のメトリック又はインデックス(たとえば、コード、グラフ、チャート、プロット、色又は他の視覚表現、プロット、読み値、数値表現、記述、テキスト、振動、聴覚適応答、視覚的応答、運動感覚的応答などの物理的応答、又は言語的記述)によって定量化、通信、又は特性化されてもよい。洞察はまた、1又は複数の標的対象の条件又はステータスに関連する1つ又は複数の視覚表現(たとえば、標的対象のアバター又は視覚的表象(depiction)であって、標的対象のそのアバター又は表象に対して将来の体重減少目標を視覚化するもの)も含んでもよい。1つの改良においては、洞察は、(1)動物データに基づくリスクを評価、評定、防止、若しくは軽減するため、(2)動物データに基づく性能(たとえば、生物学的性能)を評価、評定、若しくは最適化するため、又はそれらの組合せのために、動物データの少なくとも一部分を利用する、1又は複数の標的個体又は標的個体グループに関連する個別スコア又は他の指標である。個別スコア又は他の指標は、動物データ又はその1つ若しくは複数の導出物が導出される1若しくは複数の標的対象及び1又は複数の第三者(たとえば、保健組織、医療介護提供者又は専門家、スポーツパフォーマンスコーチ、医療請求組織、フィットネストレーナ、雇用者、仮想環境運営者など)によって利用することができる。別の改良においては、洞察は、2つ以上のタイプの動物データから導出される。別の改良においては、洞察は、1つ又は複数の計算資産から導出される。別の改良においては、洞察は、1つ又は複数の予測指標から導出される。別の改良においては、洞察は、標的対象又は標的対象グループから導出されない動物データの少なくとも一部分を使用して、標的対象又は標的対象グループに関連して導出される。別の改良においては、洞察は、1つ又は複数の計算、算出、導出、組み込み、シミュレーション、抽出、外挿、修正、増強、作成、推定、推論、推測、決定、プロセス、通信などにおける1つ又は複数の非動物データソースからの1つ又は複数の入力(たとえば、信号、読み値、他のデータ)を含む。別の改良においては、洞察は、複数の洞察を含む。別の改良においては、洞察は、複数の標的個体に割り当てられる。さらに別の改良においては、洞察は、1又は複数の標的個体グループに割り当てられる。
【0035】
「計算資産」という用語は、動物データ又はその1つ若しくは複数の導出物(シミュレーションデータを含み得る)の少なくとも一部分から導出される1つ又は複数の数、複数の数、値、メトリック、読み値、洞察、グラフ、チャート、又はプロットを指す。たとえば、センサから導出される動物データの文脈において、本明細書において使用される1つ又は複数のセンサは、最初に、電子信号を提供する。計算資産は、1つ若しくは複数の電子信号又はその1つ若しくは複数の導出物から少なくとも部分的に抽出又は導出される。計算資産は、1若しくは複数の標的個体又は標的個体グループの解釈可能な特性を説明又は定量化することができる。たとえば、心電図読み値をアナログフロントエンド信号(たとえば、センサから電子信号)から導出することができ、心拍データ(たとえば、毎分の心拍数)を心電図又はPPGセンサから導出することができ、体温データを温度センサから導出することができ、発汗データを発汗センサから導出又は抽出することができ、グルコース情報を生体液センサから導出することができ、DNA及びRNAシークエンシング情報をゲノム及び遺伝データを得るセンサから導出することができ、脳活動データを神経学的センサから導出することができ、水分補給データを口内唾液又は汗分析センサから導出することができ、ロケーションデータをGPS又はRFIDベースのセンサから導出することができ、生体力学的データを光学又は並進センサから導出することができ、呼吸数データを呼吸センサから導出することができる。1つの改良においては、計算資産は、1つ又は複数の計算、算出、導出、組み込み、シミュレーション、抽出、外挿、修正、増強、作成、推定、推論、推測、決定、プロセス、通信などにおける1つ又は複数の非動物データソースからの1つ又は複数の入力(たとえば、信号、読み値、他のデータ)を含む。別の改良においては、計算資産は、2つ以上のタイプの動物データから導出される。別の改良においては、計算資産は、複数の計算資産を含む。
【0036】
「予測指標」という用語は、1若しくは複数の標的個体又は1若しくは複数の標的個体グループを含む1つ又は複数の将来のイベントの1つ又は複数の結果に関連する1つ又は複数の予報、予測、確率、評定、可能性、見積、又は推奨をそこから算出、計算、導出、抽出、外挿、定量化、シミュレーション、作成、修正、割り当て、増強、推定、評価、推測、確立、決定、変換、推論、観測、通信するか、又はそれに対して行動することができる動物データの少なくとも一部分から導出されるメトリック又は他の指標(たとえば、1つ又は複数の色、コード、数、値、グラフ、チャート、プロット、読み値、数値表現、記述、テキスト、物理的応答、聴覚的応答、視覚的応答、運動感覚的応答)を指す。1つの改良においては、予測指標は、1つ又は複数の非動物データソースからの1つ又は複数の入力(たとえば、信号、読み値、他のデータ)を、その1つ又は複数の予報、予測、確立、可能性、評定、見積、又は推奨の1つ又は複数の算出、計算、導出、抽出、外挿、シミュレーション、作成、修正、評定、増強、推定、評価、推測、確立、決定、変換、推論、観測、又は通信における1つ又は複数の入力として含む。別の改良においては、予測指標は、シミュレーションデータの少なくとも一部分を、その1つ又は複数の予報、予測、確立、可能性、評定、見積、又は推奨の1つ又は複数の算出、計算、導出、抽出、外挿、シミュレーション、作成、修正、評定、増強、推定、評価、推測、確立、決定、変換、推論、観測、又は通信における1つ又は複数の入力として含む。別の改良においては、予測指標は、2つ以上のタイプの動物データから導出される。さらに別の改良においては、予測指標は、複数の予測指標を含む。
【0037】
アイテム番号が上付き文字又は下付き文字を有するとき(たとえば、14)、この文字は、「max」を下付き文字又は上付き文字として有するアイテム番号として参照することができる、1から最大値にまで及ぶ整数ラベルである(たとえば、kmax)。
【0038】
図1を参照すると、動物データコンプライアンスシステムの概略図が提供される。動物データコンプライアンスシステム10は、電子的に送信することができる動物データ14の1つ又は複数のソース12を含む。ラベルkは、動物データの各インスタンスと関連付けられる1からkmaxまでの整数ラベルに過ぎず、kmaxは、動物データのインスタンスの総数である。この文脈において、電子的に送信されるということは、電子的形態(たとえば、デジタル形態)で提供されることを含む。いくつかの変形例において、動物データ14のソース12は、標的個体16に関連するデータを参照する。標的個体16は、対応する動物データ14がそこから収集される対象である。ラベルiは、各標的個体と関連付けられる1からimaxまでの整数ラベルに過ぎず、imaxは、1から数千以上までであり得る標的個体の総数である。この文脈において、動物データは、対象に関連する任意のデータを参照することができる。いくつかの変形例において、動物データは、1つ又は複数のセンサ、特に生物学的センサ(バイオセンサとしても参照される)から少なくとも部分的に導出される対象の身体に関連するデータを参照する。したがって、動物データの1つ又は複数のソース12は、1つ又は複数のセンサを含む。多くの有用な応用形態において、標的個体16は、人間(たとえば、運動選手、軍人、医療患者、調査対象、フィットネスクラスの参加者、ビデオゲーマー)であり、動物データ14は人間のデータである。
【0039】
動物データは、標的個体又は複数の標的個体(たとえば、複数の標的個体から成る標的グループ、複数の標的個体から成る複数の標的グループを含む)から導出することができる。1又は複数の標的個体からデータを収集するセンサの場合、動物データは、各標的個体から情報を集める単一のセンサから、又は、各標的個体から情報を集める複数のセンサから得ることができる。いくつかの場合、単一のセンサが、複数の標的個体、複数の標的個体から成る標的グループ、又は複数の標的個体から成る複数の標的グループからデータを捕捉することができる(たとえば、位置を特定し、距離を測定することができる光学ベースのカメラセンサが、標的個体の標的グループ、生体力学的運動、標的個体の視覚画像などに対して作動する)。各センサは、単一のタイプの動物データ又は複数のタイプの動物データを提供することができる。一変形例において、センサ18は、単一のセンサ内で1つ又は複数のパラメータ(たとえば、心拍及び加速度計データ)を測定するための複数の検知要素を含むことができ、lは1からセンサの総数にまで及ぶ、センサのラベルである。1つ又は複数のセンサ18は、血圧、心拍、又は生体液レベルなどの、標的個体内の1つ又は複数の生物学的信号又は読み値を変化させ得る活発な活動を含む、様々な活動に従事する標的個体からデータを収集することができる。活動はまた、生物学的信号又は読み値があまり変化し得ない、眠るか又は座るなどの、運動しない活動も含んでもよい。1つの改良においては、1つ又は複数のセンサ18は、1つ又は複数の計算機能を有するコンピューティングデバイスとして分類することができる。一変形例において、動物データコンプライアンスシステム10はまた、センサから得られない動物データ(たとえば、コンピューティングデバイスを介して入力されるか又は集められる動物データ、センサから直接的に集められない人工データ値を含む動物データセット、別のコンピューティングデバイスから受信される動物データ)を集める(たとえば、受信する、収集する)こともできる。1つの改良においては、1つ又は複数のセンサ18は、非動物データの少なくとも一部分を収集するように動作可能である。
【0040】
1つ又は複数のセンサ18は、1つ又は複数の生物学的センサ(バイオセンサとしても参照される)を含むことができる。バイオセンサは、本実施形態の文脈内では、電気信号及び非電気信号の両方、測定値、及び人工生成情報を含む、持続的に又は断続的に測定、監視、観測、算出、計算、又は解釈することができる、動物内の又は動物から導出される任意の信号又は特性である生体信号を収集する。バイオセンサは、1又は複数の標的個体からの生理学的データ、バイオメトリックデータ、化学データ、生体力学的データ、遺伝データ、ゲノムデータ、糖鎖生物学的データ、ロケーションデータ、又は他の生物学的データなどの、生物学的データ(読み値及び信号を含む)を集めることができる。たとえば、いくつかのバイオセンサは、視線追跡データ及び認識データ(たとえば、瞳孔反射、運動、瞳孔径、虹彩認識、網膜スキャン、眼静脈認識、EOG関連データ)、血流データ及び/又は血液量データ(たとえば、PPGデータ、脈波伝播時間、脈波到着時間)、生体液データ(たとえば、血液、尿、唾液、汗、脳脊髄液)、身体組成データ(たとえば、生体電気インピーダンス分析、体重、体格指数を含む体重に基づくデータ、体脂肪データ、骨量データ、タンパク質データ、基礎代謝率、除脂肪体重、皮下脂肪データ、内臓脂肪データ、体内水分データ、代謝年齢、骨格筋データ、筋肉量データ)、脈拍データ、酸素化データ(たとえば、SpO2)、中核体温データ、電気皮膚反応データ、皮膚温度データ、発汗データ(たとえば、汗量、組成)、血圧データ(たとえば、収縮期、拡張期、MAP)、グルコースデータ(たとえば、体液平衡I/O、グリコーゲン使用)、水分補給データ(たとえば、体液平衡I/O)、心臓に基づくデータ(たとえば、心拍、平均HR、HR変化、心拍変動、HRV時間ドメイン、HRV周波数ドメイン、自律神経系の緊張、PR、QRS、QT、RR間隔を含むECG関連データ、心エコー図データ、胸郭電気生体インピーダンスデータ、経胸腔電気生体インピーダンスデータ)、神経学的データ及び他の神経学関連データ(たとえば、EEG関連データ)、遺伝関連データ、ゲノム関連データ、骨格データ、筋肉データ(たとえば、表面EMGを含むEMG関連データ、振幅、アデノシン三リン酸(ATP)データ、筋繊維タイプ、筋収縮速度、筋弾性、軟組織強度)、呼吸データ(たとえば、呼吸速度、呼吸パターン、呼気/吸気比、1回換気量、肺活量測定データ)などのような生物学的データに変換するか又はそこから導出することができる情報を測定又は提供することができる。いくつかのバイオセンサは、たとえば、そこから対象の運動を特性化することができる角速度、関節軌道、力学的又は運動学的負荷、歩行記述、歩数、又は位置若しくは様々な方向における加速度を含んでもよい生体力学的データなどの生物学的データを検出することができる。いくつかのバイオセンサは、1又は複数の標的個体に関連するロケーション及び位置データ(たとえば、GPS、超広帯域RFIDベースのデータ、姿勢データ)、顔認識データ、音響データ、運動感覚データ(たとえば、靴底に位置するセンサから捕捉される物理的圧力)、他のバイオメトリック認証データ(たとえば、指紋データ、手幾何形状データ、音声認識データ、キーストロークダイナミクスデータ、署名認識データ、耳音響認証データ、眼静脈認識データ、指静脈認識データ、足跡及び足動態データ、体臭認識データ、掌紋認識データ、掌静脈認識データ、皮膚反射データ、サーモグラフィ認識データ、話者認識データ、音声認識データ、歩行認識データ、口唇運動データ)、又は聴覚データ(たとえば、発話/音声データ、対象によって成される音)などの生物学的データを集めることができる。いくつかの生物学的センサは、画像又はビデオベースであり得、生物学的データをその上で検出、測定、監視、観測、外挿、算出、又は計算することができる(たとえば、ビデオデータから導出される生体力学的運動若しくはロケーションに基づく情報、X線に基づいて検出される骨折、又は対象のビデオ若しくは画像ベースの視覚的分析に基づいて観測される対象のストレス若しくは疾患)ビデオ又は他の視覚データ(たとえば、ビデオ、MRI、コンピュータ断層撮影スキャン、超音波、心エコー図、X線を含む静止又は動画像)を収集、提供及び/又は分析することができる。いくつかのバイオセンサは、血液(たとえば、静脈、毛細血管)、唾液、尿、汗などのような生体液から、(限定ではないが)トリグリセリドレベル、赤血球数、白血球数、副腎皮質刺激ホルモンレベル、ヘマトクリットレベル、血小板数、ABO/Rh血液型、血中尿素窒素レベル、カルシウムレベル、二酸化炭素レベル、塩化物レベル、クレアチニンレベル、グルコースレベル、ヘモグロビンA1cレベル、乳酸レベル、ナトリウムレベル、カリウムレベル、ビリルビンレベル、アルカリホスファターゼ(ALP)レベル、アラニントランサミナーゼ(ALT)レベル、及びアスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ(AST)レベル、アルブミンレベル、総タンパク質レベル、前立腺特異抗原(PSA)レベル、微量アルブミン尿レベル、免疫グロブリンAレベル、葉酸塩レベル、コルチゾールレベル、アミラーゼレベル、リパーゼレベル、ガストリンレベル、重炭酸塩レベル、鉄レベル、マグネシウムレベル、尿酸レベル、葉酸レベル、ビタミンB12レベルなどを含む情報を導出することができる。一変形例において、いくつかのバイオセンサは、アセチルコリンデータ、ドーパミンデータ、ノルエピネフリンデータ、セロトニンデータ、GABAデータ、グルタミン酸塩データ、ホルモンデータなどを含む生化学的データを収集することができる。1又は複数の標的個体に関連する生物学的データに加えて、いくつかのバイオセンサは、非生物学的データ(たとえば、周囲温度データ、湿度データ、高度データ、及び気圧データなど)を測定することができる。1つの改良においては、1つ又は複数のセンサは、動物データから少なくとも部分的に導出される1つ又は複数の算出、計算、予測、確率、可能性、推定、評価、推測、決定、推論、観測、又は予報を含む生物学的データを提供する。別の改良においては、1つ又は複数のバイオセンサは、人工データの少なくとも一部分を提供することが可能である。別の改良においては、1つ又は複数のバイオセンサは、2つ以上のタイプのデータを提供することが可能であり、そのうちの少なくとも1つは、生物学的データである(たとえば、心拍データ及びVO2データ、筋活動データ及び加速度計データ、VO2データ及び高度データ)。有利には、1つ又は複数のセンサは、1又は複数の標的個体から生理学的、バイオメトリック、化学的、生体力学的、ロケーション、環境、遺伝、ゲノム、糖鎖生物学的、又は他の生物学的データを集めるバイオセンサである。別の改良においては、1つ又は複数のバイオセンサは、1つ又は複数の画像センサ、ビデオセンサ、又はそれらの組合せを介して画像データ及び/又はビデオデータ(たとえば、対象の1つ若しくは複数の画像、対象の1つ若しくは複数のビデオ、又はそれらの組合せ)を収集する。
【0041】
別の改良においては、少なくとも1つのセンサ18及び/又はその1つ若しくは複数の付属物は、1又は複数の標的対象の身体、皮膚、眼球、重要臓器、筋肉、毛髪、静脈、生体液、血管、組織、又は骨格系を含む1又は複数の標的対象に埋め込んで、1又は複数の標的対象に詰め込むか若しくは移植して、1又は複数の標的対象に摂取させて、又は1又は複数の標的対象の少なくともサブセットを含むように統合させて、固定することができるか、それに接触することができるか、又は、それと関連するか若しくはそれから導出される1つ若しくは複数の電子通信を送ることができる。たとえば、歯、歯のセット、又は1つ若しくは複数の歯と接触する装置に固定されている唾液センサ、標的対象の生体液又は毛髪から導出されるDNA情報を抽出するセンサ、(たとえば、人体に)装着可能であるセンサ、標的対象のロケーション情報を追跡しているか又は他のバイオメトリック情報(たとえば、顔認識、音声、指紋)を収集しているコンピューティングデバイス(たとえば、電話機)内のセンサ、眼球運動を追跡し、視線追跡データ及び認識データを提供するスマートグラス又は仮想/拡張/混合現実ヘッドセットなどの頭部装着可能ユニット内に統合されている1つ又は複数のセンサ、生体液データを分析する1つ又は複数のコンピューティングデバイス内に統合されている1つ又は複数のセンサ、ニューロンから脳信号を検出することができる、標的対象の脳に固定又は移植されているセンサ、1つ又は複数の生物学的機能を追跡するために標的対象によって摂取されているセンサ、動物と少なくとも1つの特性を共有する機械(たとえば、ロボット)(たとえば、人間のものと同様の1つ又は複数のタスクを実施する能力を有するロボットアーム、人間のものと同様の情報を処理する能力を有するロボット)に取り付けられているか又はそれと統合されているセンサなど。有利には、機械自体が、1つ又は複数のセンサを含むことができ、センサ及び対象の両方として分類され得る。別の改良においては、1つ又は複数のセンサ18は、直接的に又は1つ若しくは複数の中間物若しくは介在するアイテムを介して標的個体に接触するか又はそれと連通する繊維製品、布地、衣類、材料、備品、物体、又は装置内に若しくはその一部として統合されるか、それに固定されるか、又はその中に埋め込まれる。例は、限定ではないが、接着剤を介して皮膚に取り付けられるセンサ、腕時計又は頭部装着可能ユニット(たとえば、拡張現実又は仮想現実ヘッドセット、スマートグラス、帽子、ヘッドバンド)内へと統合されているセンサ、シャツ又はジャージ内へと統合されているか又は埋め込まれているセンサ、ステアリングホイール内へと統合されているセンサ、コンピューティングデバイスコントローラ(たとえば、ビデオゲーム又は仮想環境コントローラ、拡張現実ヘッドセットコントローラ)内へと統合されているセンサ、標的対象の手と接触しているボール(たとえば、バスケットボール)内に統合されているセンサ、標的対象の足と接触しているボール(たとえば、サッカー)内に統合されているセンサ、標的対象によって保持されている中間物(たとえば、バット)と接触しているボール内に統合されているセンサ、ホッケースティック又は標的対象によって保持されている中間物(たとえば、ホッケースティック)と断続的に接触するホッケーパック内へと統合されているセンサ、フィットネス機器(たとえば、トレッドミル、自転車、ローイングマシン、ベンチプレス、ダンベル)の1つ又は複数のハンドル又はグリップ内へと統合されているか又は埋め込まれているセンサ、標的個体によって制御されているロボット(たとえば、ロボットアーム)内へと統合されているセンサ、中間の靴下及び標的個体のかかとに巻かれた接着テープを通じて標的個体に接触し得る靴内へと統合されているか又は埋め込まれているセンサなどを含む。別の改良においては、1つ又は複数のセンサは、床張り又は地面(たとえば、人工芝、芝生、バスケットボールフロア、サッカー場、製造/組み立てラインフロア、ヨガマット、モジュール式床張り)、座席/椅子、ヘルメット、ベッド、直接的に又は1つ若しくは複数の中間物を介して標的対象と接触している物体(たとえば、衣類中間物を介して座席内のセンサと接触している対象)などの中へと織り込まれてもよく、埋め込まれてもよく、統合されてもよく、又は固定されてもよい。別の改良においては、1つ又は複数のセンサは、無人航空車両(たとえば、ドローン、高空域長期滞空無人飛行機、高高度疑似衛星(HAPS)、大気衛星、高高度気球、マルチロータードローン、飛行船、固定翼機、又は他の高度システム)、又は、1つ若しくは複数のセンサ(たとえば、光学、赤外線)を利用して生物学的データ(たとえば、皮膚温度、体温、心拍、心拍変動、呼吸速度、ロケーションデータ、顔認識データ、画像データなど)を1つ若しくは複数の標的対象若しくは標的対象グループから収集する別の航空コンピューティングデバイスなどの1つ又は複数の航空装置と統合されてもよく、又はそれに固定されてもよい。別の改良においては、センサ及び/又はその1つ若しくは複数の付属物は、そこから1つ又は複数のセンサが生物学的データを導出するか、又は、生物学的データに変換することができる情報を提供する、標的対象の身体から導出される1つ又は複数の粒子又は物体(たとえば、臓器からの組織、対象からの毛髪)と接触してもよい。さらに別の改良においては、1つ又は複数のセンサは、光学ベース(たとえば、カメラベース)であってもよく、そこから生物学的データを検出、測定、監視、観測、抽出、外挿、推測、推論、推定、決定、算出、又は計算することができる出力を提供してもよい。さらに別の改良においては、1つ又は複数のセンサは、光に基づいてもよく、赤外線技術(たとえば、温度センサ又は熱センサ)を使用して個体又は個体の種々の部分の相対熱から生物学的データ(たとえば、皮膚温度又は体温)を集めるか又は算出してもよい。
【0042】
図1に示す変形例において、少なくとも1つのセンサ18は、各標的個体16から動物データ14を集める。少なくとも1つのセンサ18は、コンピューティングデバイス20又は別のコンピューティングデバイス(たとえば、中間サーバ22、クラウドサーバ41)に情報を提供することができる。別の変形例において、コンピューティングデバイス20は、1又は複数の標的個体16に関連する動物データ14(たとえば、年齢、体重、身長、誕生日、人種、国籍、習慣、活動、医療歴、家族歴、薬歴、財務履歴、センサに基づくデータなどのような特性/属性)を集める(たとえば、動物データをインポートする、動物データを入力する、少なくとも1つのセンサ18と通信して動物データを集めるなど)ための1つ又は複数のプログラムを動作させることができる。したがって、コンピューティングデバイス20、中間サーバ22、及びクラウドサーバ41は各々、本明細書に記載されている収集コンピューティングデバイスであり得る。いくつかの変形例において、コンピューティングデバイス20は、コンピューティングデバイスを使用して複数の患者を管理する病院又は医療施設、コンピューティングデバイスを使用して複数の個体を管理する保険会社又はフィットネス組織、コンピューティングデバイスを利用してその選手を管理するスポーツチーム、コンピューティングデバイスを利用して1つ又は複数のポートフォリオ企業にまたがって被雇用者のグループを管理する持ち株会社などの場合のように、単一の標的個体又は複数の標的個体(たとえば、1又は複数の標的個体グループを含む)から情報を収集するように動作可能であり得る。別の変形例において、1つ又は複数の中間サーバ22又はクラウドサーバ41は、1又は複数の標的個体16に関連する動物データ14を集めるための1つ又は複数のプログラムを動作させることができる。1つ又は複数の中間サーバ22又はクラウドサーバ41は、単一の標的個体又は複数の標的個体(たとえば、1又は複数の標的個体グループを含む)から情報を集めるように動作可能であり得る。
【0043】
さらに図1を参照すると、1つ又は複数の中間サーバ22(たとえば、ローカルサーバ又は他のタイプのサーバ)又はクラウドサーバ41は、1つ若しくは複数のセンサ18、1つ若しくは複数のコンピューティングデバイス20、又はそれらの組合せから動物データ14を受信及び収集する。収集される動物データ14は、1つ又は複数のセンサに関連する特性(たとえば、センサタイプ、センサモデル、センサブランド、ファームウェア情報、センサ位置付け、動作パラメータ、センサ特性、サンプリングレート、動作モード、データ範囲、利得、他のセンサ設定、タイムスタンプなど)、1又は複数の標的個体の特性、動物データの出所、動物データのタイプ、動物データのソースコンピューティングデバイス、データフォーマット、使用されているアルゴリズム、動物データの品質、動物データが提供されている速度などを含む、動物データに関連する1つ又は複数の特性を含んでもよい、個別化されたメタデータをそれに添付されて含むことができる。メタデータはまた、収集された後に動物データと関連付ける(たとえば、添付する、その一部として含む、連携させる、ともにグループ化する、リンクさせる)こともできる。メタデータはまた、他のデータの文脈を提供するデータ(たとえば、動物データが収集されている間に標的個体が従事する活動、動物データが収集されたロケーションなど、いくつかの例においては、動物データは、据置ベースのサイクリング活動に関する心拍データを所望する取得者のための、対象が据置自転車のペダルを漕いでいた足拍子などの、他の動物データの文脈を提供する)、作成又は修正されている、そのデータに関連する規則(たとえば、データがどのように使用され得るか、データの使用に関連する許可及び/又は制約、データの使用に関連する他の条項及び/又は条件)などを含む、他のデータに関する情報を記述及び提供する任意のデータセットも含むことができる。これはまた、動物データが以前にどのように使用されたか、動物データの以前の取得者、動物データが以前にどこに及びいつ送られたか、動物データの以前の取得コスト、データの使用に関連する現在の制約又はガイドラインなども含むことができる。いくつかの変形例において、そのような情報は、動物データ、1又は複数の標的個体、又は両方と直接的に又は間接的に関連付けられる1つ又は複数のデジタルレコードに含まれてもよい。
【0044】
動物データがそこに由来する1又は複数の標的個体の1つ又は複数の属性(たとえば、特性)、又は、センサ若しくは動物データに関連する他の属性を、動物データの収集時に若しくは後の時点においてメタデータに付加することができるか、又は、動物データと関連付けることができる。標的個体の1つ又は複数の属性の例は、限定ではないが、名前、年齢、体重、身長、誕生日、人種、参照識別情報(たとえば、社会保障番号、国民ID番号、デジタル識別情報)、出身国、出身地域、民族性、現住所、住所、電話番号、動物データがそれに由来する標的個体の社会的性別、及びデータ品質評価を含むことができる。1つの改良においては、標的個体の属性は、薬歴、医療歴、医療記録、遺伝由来のデータ、ゲノム由来のデータ(たとえば、1つ又は複数の医療条件、形質、健康上のリスク、遺伝性疾患、薬物反応、DNA配列、タンパク質配列及び構造)、生体液由来のデータ(たとえば、血液型)、投薬/処方記録、アレルギー、家族歴、既往歴(精神的既往歴を含む)、過去の個人データなどから集められる情報(たとえば、動物データ)を含むことができる。人間の対象の場合、標的個体の1つ又は複数の属性は、動物データが収集されている間に標的個体が従事する1つ若しくは複数の活動、1つ若しくは複数の関連付けられるグループ(たとえば、個体がスポーツチームの一員であるか、又は、1つ若しくは複数の医療条件に基づく分類に割り当てられる場合)、1つ若しくは複数の習慣(たとえば、喫煙、アルコール消費、運動習慣、栄養食習慣など)、教育記録、前科、財務情報(たとえば、銀行口座指示、当座預金口座番号、普通預金口座番号、信用スコア、純資産、取引データなどの銀行記録)、ソーシャルデータ(たとえば、ソーシャルメディアアカウント、ソーシャルメディア履歴、記録、インターネット検索データ、ソーシャルメディアプロファイル、メタバースプロファイル、メタバース活動/履歴)、職歴、結婚歴、個体が存命であるか、死亡しているか、又は無能力状態であるか、血縁者又は家族歴(標的対象が、1人又は複数の子供、親、兄弟などを有している場合)、血縁者又は家族の医療歴、血縁者又は家族の既往歴、手動入力個人データ(たとえば、標的個体が住んでいた1つ又は複数のロケーション、情動的感情、精神的健康データ、嗜好)、及び/又は任意の他の標的個体生成データを含むことができる。1つの改良においては、別の1又は複数の対象と関連付けられる1つ又は複数の特性を、1又は複数の標的個体と関連付けることができる。たとえば、標的個体に子どもがある場合、子どもの健康条件が、1又は複数の標的個体のデータと関連付けられる特性として、1又は複数の標的個体と関連付けられ得る(たとえば、子どもが病気である場合、親は、彼らの動物データに影響を及ぼす可能性がある相当のストレス下にあるか又は悪化する精神的健康状態にあり得る)。別の例において、標的個体のアバター又は仮想環境、ビデオゲーム、若しくは他のシミュレーション内の表現の1つ又は複数の特性(たとえば、それらの行動、経験、条件、嗜好、習慣など)が、標的個体と関連付けられてもよく、標的個体のデータの一部として含まれてもよい。別の改良においては、動物データは、標的個体の1つ又は複数の属性を含む(すなわち、1つ又は複数の属性/特性を、動物データとしてカテゴライズ/特性化することができる)。
【0045】
動物データ及び/又は動物データに関連する様々な属性は、匿名化又は非特定化(たとえば、仮名化)することができることは諒解されたい。非特定化は、個人のプライバシーを保護するための個人識別情報の削除を伴う。本発明の文脈において、単語/語句(すなわち、匿名化又は非特定化)の1つへの参照は、適用可能な場合、単語/語句及び類似した単語/語句(たとえば、半匿名化、部分匿名化)の両方への参照を含むものとし、単語/語句の1つへの参照は、適用可能な場合、限定として解釈されるべきではなく、むしろ、単語/語句のすべての可能な意味を包含するものとして解釈されるべきである。
【0046】
1つの改良においては、コンピューティングデバイス20は、動物データ14の中間サーバ22又はクラウドサーバ41への送信を仲介する、すなわち、コンピューティングデバイスは、1つ又は複数のセンサ18から、及び、動物データを集めるコンピューティングデバイス20上で動作している任意のプログラムから動物データを収集し、動物データを中間サーバ22、クラウドサーバ41、又はそれらの組合せに送信する。たとえば、コンピューティングデバイス20は、スマートフォン、手首装着可能ユニット(たとえば、スマートウォッチ)、頭部装着可能ユニット(たとえば、スマートグラス、仮想現実又は拡張現実ヘッドセット)、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、又は任意の他のタイプのコンピューティングデバイスとすることができる。いくつかの場合、コンピューティングデバイス20は、必須ではないが、標的個体に対してローカルである。別の改良においては、1つ又は複数のセンサ18は、コンピューティングデバイス20内に収容されてもよく、コンピューティングデバイスに取り付けられてもよく、固定されてもよく、又はコンピューティングデバイスと統合されてもよい(たとえば、動物データを収集する1つ又は複数のセンサ18を含むスマートウォッチ、スマートグラス、スマート衣類、ヒアラブル、スマートコンタクトレンズ、拡張又は仮想現実ヘッドセット、任意の他の身体装着可能ユニットなどのようなコンピューティングデバイスの場合のように)。一変形例において、コンピューティングデバイス20は、1つ又は複数のセンサ18(たとえば、スマートフォンなどのモバイルコンピューティングデバイス内の1つ又は複数のカメラベースのセンサ、スマートウォッチなどのモバイルコンピューティングデバイス内の生理学的データ、ロケーションデータ、及び/又は生体力学的データを収集する1つ又は複数のセンサ)を含む。いくつかの変形例において、コンピューティングデバイス20の機能は、複数のコンピューティングデバイスにまたがって展開することができる(たとえば、複数のコンピューティングデバイスがコンピューティングデバイス20の1つ又は複数の動作を実行する)。1つの改良においては、コンピューティングデバイス20は、複数のコンピューティングデバイスを含むことができる。
【0047】
クラウドサーバ41及び中間サーバ22の両方が、単一のコンピュータサーバ又は複数の対話するコンピュータサーバを含むことができることは諒解されたい。これに関して、中間サーバ22及びクラウドサーバ41は、互いを含む1つ又は複数の他のシステムと通信して、1つ又は複数の使用事例又は要件に基づいて動物データが取得(たとえば、購入、使用)されることを求める要求を監視、受信、及び記録することができる。その上、中間サーバ22及びクラウドサーバ41は、互いを含む1つ又は複数の他のシステムと通信して、動物データに関連する1つ又は複数の要求又は配布を監視、受信、及び記録するように動作可能であり得る。1つの改良においては、中間サーバ22及びクラウドサーバ41は、互いを含む1つ又は複数の他のシステムと通信して、動物データに関連する1つ又は複数の使用を監視、受信、及び記録するように動作可能であり得る。1つの改良においては、1つ又は複数のコンピューティングデバイス20、中間サーバ22、又はクラウドサーバ41は、コンピューティングデバイス20、中間サーバ22、クラウドサーバ41、又はそれらの組合せの機能又は動作のうちの1つ又は複数を実施する1つ又は複数の無人航空車両を含んでもよい。無人航空車両に基づく動物データ収集及び配布システムに関連する追加の詳細は、2019年7月19日に出願された米国特許第10,980,218号及び2020年9月2日に出願された米国特許出願第16/977,570号に開示されており、それらの開示全体が、参照により本明細書に組み込まれる。
【0048】
一変形例において、中間サーバ22は、1つ又は複数のセンサ18との1つ又は複数の通信リンク34又は1つ又は複数のコンピューティングデバイス20との1つ又は複数の通信リンク36によって示すように、動物データ14のソースと直接的に通信する。別の変形例において、クラウドサーバ41は、1つ又は複数のセンサ18との1つ又は複数の通信リンク又は1つ又は複数のコンピューティングデバイス20との1つ又は複数の通信リンクによって示すように、動物データ14のソースと直接的に通信する。1つの改良においては、中間サーバ22は、クラウドサーバ41又は他のローカルサーバを通じて動物データ14のソース12と通信する。クラウドサーバ41は、インターネット又は他のネットワークを介してアクセス可能である1つ又は複数のサーバとすることができる。クラウドサーバ41は、公衆クラウド、ハイブリッドクラウド、中間サーバ22を運用する組織によって利用されるプライベートクラウド、局所化若しくはネットワーク化サーバ/ストレージ、局所化記憶デバイス(たとえば、nテラバイト外部ハードドライブ又はメディアストレージカード)、又は複数のコンピューティングデバイスの分散ネットワークとすることができる。1つの改良においては、クラウドサーバ41は、複数のクラウドサーバを含む。別の改良においては、中間サーバ22は、複数の中間サーバを含む。別の改良においては、中間サーバ22は、クラウドサーバ41として動作する。別の改良においては、クラウドサーバ41が、中間サーバ22として動作する。別の改良においては、クラウドサーバ41及び中間サーバ22の両方が、動物データコンプライアンスシステム10において利用される。別の改良においては、クラウドサーバ41又は中間サーバ22のいずれかが、動物データコンプライアンスシステム10において利用される。
【0049】
図1をさらに参照すると、1つ又は複数の中間サーバ22、クラウドサーバサーバ、又はそれらの組合せは、1つ又は複数の通信リンク44を介して1つ又は複数の第三者コンピューティングデバイス42と直接的に又は間接的に通信することができる。第三者コンピューティングデバイス42(たとえば、受信コンピューティングデバイス)は、直接的に又は間接的に別のコンピューティングデバイスによって提供される情報を集める(たとえば、動物データを受信する)ことができる任意のコンピューティングデバイス(たとえば、そのコンピューティングデバイス上で動作するシステムを含む)である。1つの改良においては、中間サーバ22、クラウドサーバ41、及び第三者コンピューティングデバイス42は、本明細書に記載されている1つ又は複数の受信コンピューティングデバイスとすることができる。1つ又は複数の第三者コンピューティングデバイス42は、典型的には、動物データの取得者である。1つ又は複数の第三者コンピューティングデバイス42は、スポーツメディアシステム(たとえば、収集されたデータを表示するための)、スポーツ賭博システム、保険業者システム、遠隔医療システム、健康分析システム、危険分析システム(たとえば、保険、金融)、性能分析システム、健康及びウェルネス監視システム(たとえば、ウイルス感染を監視するためのシステム、電子医療記録システム、電子健康状態記録システム、企業ウェルネスシステムなどを含む)、調査システム、フィットネスシステム、軍事システム、病院システム、調剤システム、緊急対応システム、金融システム、ビデオゲームシステム、シミュレーションシステムなどを含むことができる。これはまた、1若しくは複数の標的個体上に位置するシステム(たとえば、スマートウォッチ、スマートグラス、又は仮想現実/拡張現実ヘッドセットなどの、ディスプレイを有する別のウェアラブル)又は標的個体のデータにアクセスすることに関心のある他の個体(たとえば、自身の携帯電話機などの自身のコンピューティングデバイス上で1人又は複数の標的個体運動選手からの動物データにアクセスすることに関心のある、スポート賭博をする人)上に位置するシステムも含むことができる。1つの改良においては、1つ又は複数のセンサ18は、1つ又は複数の第三者コンピューティングデバイス42と直接的に又は間接的に通信するように動作可能である。別の改良においては、1つ又は複数のコンピューティングデバイス20が、1つ又は複数の第三者コンピューティングデバイス42と直接的に又は間接的に通信するように動作可能である。
【0050】
別の改良においては、中間サーバ22が、選択された動物データ24を、対価(たとえば、本質的に貨幣によるものであってもよく、又はそうでなくてもよい、価値あるものに対する支払、報酬、取引。貨幣によるものでない例は、提供者にとって提供者の動物データと引き替えにする価値がある無料又は割引された洞察若しくは予測指標、又は、提供者の動物データと引き換えの無料若しくは割引されたセンサ、又は、現金価値はないが、提供者にとっては価値があるトークン、又は他の利益である)に対してデータ取得者26などの第三者に(たとえば、1つ又は複数の受信コンピューティングデバイスを介して)提供する。別の改良においては、中間サーバ22は、考察の少なくとも一部分を、少なくとも1の利害関係者30(たとえば、コンピューティングデバイス30)に配布する。1つ又は複数の利害関係者は、データ(たとえば、動物データがそこから導出される標的対象)を発生させた(たとえば、生成した)ユーザ、データの所有者、データ収集企業、動物データの権限を与えられた配布者、センサ企業(たとえば、取得された動物データを収集したセンサ企業)、分析企業(たとえば、取得されたデータに関する分析を提供した分析企業)、アプリケーション企業、データ視覚化企業、中間サーバを運用する中間サーバ企業、他の権利者、又は任意の他のエンティティ(たとえば、典型的には、前述した利害関係者又はデータ取得者のいずれかに価値を提供するもの)とすることができる。別の改良においては、クラウドサーバ41又はコンピューティングデバイス20が、中間サーバ22として動作する。別の改良においては、1又は複数のデータ取得者26又は利害関係者30が、1つ又は複数の第三者コンピューティングデバイス42でもあり、逆もある。別の改良においては、データ取得者26と関連付けられる1つ又は複数の受信コンピューティングデバイスは、1つ又は複数の受信コンピューティングデバイス42によって表されている(すなわち、1つ又は複数の受信コンピューティングデバイス42は、データ取得者26によって動物データを取得するために利用される1つ又は複数のコンピューティングデバイスとして動作する)。
【0051】
さらに図1を参照すると、コンピューティングデバイス20は、1つ又は複数の通信リンクを介して、ワイヤレスに又は1つ若しくは複数の有線接続を介して、ソース12から動物データ14を集めることができる。コンピューティングデバイス20はまた、動物データ14の1つ又は複数のソース12との電子通信を可能にするハードウェア送信サブシステムも含み得る。いくつかの変形例において、ハードウェア送信サブシステムは、メッシュネットワークの一部として構成されてもよく、及び/又は、アンテナアレイの一部として利用されてもよい単一のアンテナ又は複数のアンテナを利用する1つ又は複数の受信機、送信機、トランシーバ、及び/又はサポート構成要素(たとえば、ドングル)を含むことができる。送信サブシステム及び/又はその1つ若しくは複数の構成要素は、1つ若しくは複数のコンピューティングデバイス内に収容されてもよく、又は、コンピューティングデバイスの外部にあってもよい(たとえば、ワイヤレス通信を容易にし、送信サブシステムの一部である1つ又は複数のハードウェア及び/又はソフトウェア構成要素を含む、コンピューティングデバイスに接続されているドングル)。1つの改良においては、送信サブシステムの1つ若しくは複数の構成要素及び/又はその構成要素のうちの1つ若しくは複数は、1つ又は複数のセンサ18と一体であるか、その中に含まれるか、又はそれに取り付けられる。コンピューティングデバイス20はまた、ハードウェア及びソフトウェア態様、又は、インターネット接続を必要としないプレロードされたハードウェア及びソフトウェア態様を含んでもよい、インターネット接続又はセルラネットワーク接続などの、1つ又は複数のネットワーク接続も含んでもよい。1つの改良においては、1つ又は複数のセンサ18又は中間サーバ22が、コンピューティングデバイス20として動作する。一変形例において、1又は複数のユーザが、コンピューティングデバイス20の機能の少なくとも一部分の代わりに、1つ又は複数のセンサ18又は中間サーバ22と対話する。別の改良においては、1つ又は複数のセンサ18又は中間サーバ22が、コンピューティングデバイス20の1つ又は複数の機能又は特徴を引き受ける。別の改良においては、動物データ14の1つ又は複数のソース12は、ハードウェア送信サブシステムを介してコンピューティングデバイス(たとえば、コンピューティングデバイス20、中間サーバ22、クラウドサーバ41)に動物データを送信する。いくつかの変形例において、コンピューティングデバイスは、複数のセンサから動物データを集めるように動作可能である。
【0052】
一変形例において、ハードウェア送信サブシステムは、1つ又は複数の通信リンク34を介して、1つ又は複数のワイヤレス通信方法を使用して1又は複数の標的個体16から1つ又は複数のセンサ18と電子的に通信することができる。これに関して、動物データコンプライアンスシステム10は、限定ではないが、Bluetooth低エネルギー(BLE)、ZigBee、セルラネットワーク、LoRa、超広帯域、Ant+、WiFiなどを含む、任意の数の通信プロトコル及び従来のワイヤレスネットワークを利用して、1つ又は複数のセンサ18と通信することができる。本発明は、信号を送信及び/又は受信するために利用されるいかなるタイプの技術又は電子通信リンク(たとえば、無線信号)1つ又は複数のセンサ18又は任意の他のコンピューティングデバイスにも限定されない。有利には、送信サブシステムは、1つ又は複数のセンサ18が、リアルタイム又は準リアルタイム通信のためにデータをワイヤレスに送信することを可能にする。この文脈において、準リアルタイムとは、送信が、センサ及び任意の他のコンピューティングデバイスによる必要な処理を除いて意図的に遅延されないことを意味する。別の変形例において、1つ又は複数の航空装置(たとえば、無人航空車両)が、1又は複数の標的対象又は標的対象グループから動物データを捕捉する1つ又は複数のセンサから生物学的データ又は他の情報を収集及び配布するために送信サブシステムとして作用し得る。
【0053】
さらに図1を参照すると、コンピューティングデバイス20は、1つ又は複数のタイプのハードウェア及びソフトウェアの間の対話を協調させるオペレーティングシステムを含む。コンピューティングデバイス20は、ディスプレイデバイスを含むことができ、ディスプレイデバイスは、ユーザがディスプレイ内で1つ又は複数の動作を行うことを可能にする(たとえば、動作を可能にするタッチスクリーン、ユーザがナビゲートし、選択を行うことを可能にするスクロールマウスの使用、音声制御式機能を可能にする仮想アシスタント又は他のシステムを介した音声制御式動作、視線制御式動作を可能にする空間コンピューティングシステム内での視線追跡、脳波に基づいて1つ又は複数の制御を可能にする神経制御ユニットなど)。1つの改良においては、手又は身体の運動が動作を示すことを可能にするジェスチャコントローラが、1つ又は複数の動作を行うために利用され得る。別の改良においては、ディスプレイは、ユーザによって要求される1つ又は複数の動作を実行するために別の1つ又は複数のコンピューティングデバイスと通信するための中間物として作用し得る。
【0054】
典型的には、ディスプレイデバイスは、視覚形態で情報を通信する。しかしながら、ディスプレイデバイスは、音響若しくは聴覚形態(たとえば、生物学的読み値の言語通信)を介すること、物理的ジェスチャを介すること(たとえば、1つ又は複数の生物学的読み値に関連する情報を提供する物理的振動)、又はそれらの組合せを含む、1つ又は複数の他のメカニズムを利用してユーザに動物データに基づく情報を通信してもよい。いくつかの変形例において、ユーザに通信される動物データに基づく情報は、動物データのタイプ、動物データと関連付けられる活動、それらの動物データ又は動物データに関連する他のメタデータの取得、配布、及び/又は使用に関連する動物データ権利者の確立された選好であってもよい。たとえば、ディスプレイデバイスは、ユーザが対話するために動物データと関連付けられる信号又は読み値を通信しなくてもよく、動物データのタイプを通信してもよい(たとえば、ディスプレイは、ユーザの実際の心拍値を提供しなくてもよく、ユーザが自身の心拍データに関連する用語を選択し、規定することができる、「心拍」若しくは「HR」という用語、又は、心臓などの心拍に関連する記号を表示してもよい。別の改良においては、ディスプレイは、いかなる視覚構成要素も含まなくてもよい(たとえば、スマートスピーカヒアラブル、又は、仮想アシスタントを介して1つ又は複数のコマンドを受信し、1つ又は複数の動作を行うように動作可能であり、対話のためのいかなる視覚画面も含まない同様のコンピューティングデバイスの場合のように。この例において、スマートスピーカディスプレイは、必要に応じて情報を視覚化するために別のコンピューティングデバイスと通信してもよい)。
【0055】
1つの改良においては、ディスプレイは、複数のディスプレイを含んでもよい。付加的に、コンピューティングデバイス20の一部として含まれないディスプレイが、コンピューティングデバイス20と通信してもよい(たとえば、取り付けられるか又は接続され、そこから有線接続を介して又はワイヤレスに通信が行われる)。さらに、ディスプレイデバイスは1つ又は複数の形態をとってもよい。1つ又は複数のタイプの動物データが表示され得る例は、1つ又は複数のモニタを介すること(たとえば、デスクトップ/ラップトップコンピュータ又はプロジェクタを介すること)、ホログラフィに基づくコンピューティングデバイス、スマートフォン、タブレット、スマートウォッチ、スマートスピーカ、スマートコンタクトレンズ、又は、動物データ(たとえば、計算資産、洞察、予測指標など)若しくは動物データ関連情報を視覚化若しくは通信することができる頭部装着可能ユニット(たとえば、スマートグラス又は仮想現実/拡張現実ヘッドウェアを含む他のヘッドウェア)内を含む。1つの改良においては、ディスプレイは、フィットネスシステム(たとえば、ユーザが自身の動物データを見るか又はアクセスすることを可能にするホームフィットネス又はジムアプリケーション)、健康状態監視システム、健康パスポートシステム、動物データマネタイゼーションシステム、保険システム、スポーツ賭博システム、動物パフォーマンスシステム(たとえば、人間パフォーマンス最適化システム)、遠隔医療システム、健康状態分析システム、危険分析システム(たとえば、保険、保険引受、金融)、調剤システム、パフォーマンス分析システム、健康及びウェルネス監視システム(たとえば、ウイルス感染を監視するためのシステムを含む)、調査システム、軍事システム、病院システム、緊急対応システム、金融システム、シミュレーション/ビデオゲームシステム(たとえば、仮想世界、メタバース)、メディア&娯楽システムなどの一部として動作してもよく、又は、それを含むか若しくはそれに関連する1つ若しくは複数のプログラムを介して動物データ若しくは動物データに基づく情報を表示してもよい。別の改良においては、ディスプレイは、1つ又は複数の他のメディアストリーム(たとえば、ストリーミングビデオ、デジタルオブジェクト)を含んでもよい。たとえば、フィットネスマシン(たとえば、サイクリングマシン)は、メディア(たとえば、フィットネスインストラクターのビデオ)とリアルタイム動物データを視覚化することの両方を可能にする統合ディスプレイを含んでもよく、又は、コンピューティングデバイスは、システムによって通信(たとえば、視覚化)されているリアルタイム動物データとともにディスプレイ内に統合メディアモジュール(たとえば、医師又は医療専門家のリアルタイムビデオ)を含んでもよい健康状態監視プログラム(たとえば、遠隔医療アプリケーション)を動作させてもよく、又は、様々なデジタルオブジェクトを含む仮想環境がまた、動物データ又は動物データに基づく情報を仮想世界内に組み込んでもよい、などである。
【0056】
さらに図1を参照すると、コンピューティングデバイス20は、1又は複数のユーザに、情報(たとえば、動物データの使用に関連する条項)が動物データと関連付けられることを可能にする1つ又は複数のアカウント、プロファイル、ポータルなど(たとえば、ウィジェット)を含む1つ又は複数のプログラムへのアクセスを提供することができる(たとえば、ユーザは、権利者として動物データに対する権利を有することができ、又は、ユーザは、他の権利者の代理として動物データを管理することができる、などである)。いくつかの変形例において、1つ又は複数のプログラムはまた、ユーザが、情報を動物データ又は非動物データとして提供(たとえば、入力、選択)することも可能にしてもよく、又は、1又は複数のユーザの代理として1つ又は複数のソースから情報を動物データ又は非動物データ(ユーザは自身のプロファイルを介して自身の個人情報を入力、又は更新することができる)として集めるように設定されてもよい。動物データと関連付けられる1つ又は複数のアカウント、プロファイル、ポータルなどに、コンピューティングデバイス20を介して直接的に又は間接的にアクセスすると(たとえば、ユーザが自身の動物データに関連する1つ又は複数の選好を選択又は入力することを可能にする動物データ権利者のプロファイル、ユーザが自身の動物データに関連する1つ又は複数の命令、コマンド、又は他の選好を提供することを可能にするポータル又はウィジェット)、1又は複数のユーザは、動物データの少なくとも一部分(たとえば、1つ又は複数のタイプの動物データ、又は、動物データのサブセット、リアルタイム動物データ、準リアルタイム動物データ、履歴動物データなど)と関連付けられる1つ又は複数の条項(たとえば、取得者及び/又は受信コンピューティングデバイスによるその使用を含む、動物データに関連する許可、制約、条件などのような動物データ権利者の1つ又は複数の選好に基づいて、動物データを集める取得者及び/又は受信コンピューティングデバイスに付与されるか、又は利用可能にされる権利、いくつかの変形例において、許可、制約、又は条件は、条項の長さ、許可される使用又は使用事例、譲渡可能性、動物データを使用することができる地域、動物データにアクセスするために必要な対価、データにアクセスすることができる人又は物、排他性、派生的著作物及び権利など)を規定(たとえば、作成、修正、確立など)するための1つ又は複数の動作を行う(たとえば、コンピューティングデバイスを介して1つ又は複数の選択を行う)ことができる。1つの改良においては、1つ又は複数の条項は、動物データの取得、配布、及び/又は使用に関連する。
【0057】
特徴的なことには、コンピューティングデバイス20(たとえば、ディスプレイデバイス)は、1つ又は複数の条項を少なくとも部分的に規定するための1つ又は複数の入力(たとえば、動物データ権利者の選好、動物データの取得、配布及び/又は使用に関連する、ユーザによって提供される命令)がユーザ又はプログラムによって提供されることを可能にする。1つ又は複数の入力は、物理的形態のディスプレイ(たとえば、1つ又は複数の入力を入力又は選択するためのタッチスクリーン、自身のアバター又はデジタル表現がビデオゲーム又はシミュレーション内で1つ又は複数の選択を行うことを可能にするための手持ち式ジェスチャコントローラ又は他の物理的若しくは音声に基づくメカニズム)、仮想アシスタントを介した音声制御式動作(たとえば、スマートスピーカを介した仮想アシスタントへの言語コマンド)、視線制御式動作を可能にする空間コンピューティングシステム内の視線追跡などを介して提供されてもよい。1つの改良においては、1つ又は複数の入力は、動物データコンプライアンスシステムによって、1つ又は複数の他の情報源(たとえば、選好を確立するか、又は、その推測を可能にする合意、他のプロファイル/アカウント/ポータル)から集められるか又は生成されてもよい。1つ又は複数の入力は、自動化することができ(たとえば、コンピューティングデバイスは、ディスプレイを介して、ユーザがそこから選択することができる1つ又は複数の条項を提供する)、ユーザによって入力することができ(たとえば、ユーザは、そこから1つ又は複数の選択を行うことができる条項を、手動又は部分手動を含め、提供する)、又はそれらの組合せとすることができる。1つの改良においては、1つ又は複数の入力は、少なくとも部分的に、1又は複数の動物データ取得者によって、1つ又は複数の要求されている条項(たとえば、1つ又は複数の入力によって確立される)を有する1又は複数のユーザからの動物データの少なくとも一部分を求める1又は複数の動物データ取得者による要求の一部として提供される。1つ又は複数の要求されている条項は、その後、1又は複数のユーザによって受諾、拒絶、又は修正することができる。別の改良においては、動物データコンプライアンスシステムは、1又は複数のデータ取得者が1つ又は複数の関連付けられる条項を有する動物データを要求するための、1又は複数のデータ取得者からの1つ又は複数の入力を受信するように動作可能である。1つ又は複数の関連付けられる条項は、その後、ユーザによって受諾、拒絶、又は修正することができる。
【0058】
一変形例において、1つ又は複数の入力は、動物データコンプライアンスシステムが、そこから1つ又は複数の条項が規定されるユーザの1つ又は複数の他の選好を推測することを可能にしてもよい。別の変形例において、1つ又は複数の入力は、動物データコンプライアンスシステムが、ユーザの1つ若しくは複数の選好、1若しくは複数の他のユーザの1つ若しくは複数の選好(たとえば、動物データコンプライアンスシステムが、ユーザに類似する1つ又は複数の特性又は属性に基づいて条項を生成するために他のユーザからの入力などの情報を使用する場合)、データ取得者の1つ若しくは複数の選好、取得の1つ若しくは複数の条項(たとえば、ユーザと取得者との間の交渉若しくは合意に基づいてユーザ若しくはデータ取得者によって提供されるか、又は、1つ若しくは複数の合意の内容を介して動物データコンプライアンスシステムによって集められる)、類似するか又は類似しない動物データ取得の1つ若しくは複数の条項(たとえば、動物データコンプライアンスシステムがユーザの1つ又は複数の条項を作成又は修正するために1つ又は複数の他の合意から集められる情報を使用する場合)、又はそれらの組合せを直接的に又は間接的に捕捉することを可能にする。動物データコンプライアンスシステムはまた、1つ若しくは複数の選好、1つ若しくは複数の以前の合意、取得/配布若しくは使用の範囲(たとえば、関連付けられる条項)、又はそれらの組合せに基づいて1つ又は複数の条項を推測及び作成又は修正してもよい。別の変形例において、1つ又は複数の条項は、少なくとも部分的に、ユーザの動物データの取得、配布、及び/又は使用に関連するユーザ(たとえば、動物データ権利者)と1又は複数のデータ取得者(たとえば、動物データ取得者)との間の1つ又は複数の合意に基づいて規定される。別の変形例において、1つ又は複数の入力が、複数のアクセスポイント(たとえば、複数のアカウント、プロファイル、ポータル、ウィジェット、又は他のプログラム)を介して同じ動物データに対して提供されてもよい。たとえば、動物データ権利者(たとえば、所有者)及び動物データ権利者の代理として動物データを管理する個人は、同じ動物データ(及び同じ動物データ選好)にアクセスすることができ、同じ動物データに関連する1つ又は複数の入力(たとえば、選好)を提供することが可能であり得る。このシナリオにおいて、動物データ権利者及び個人管理者は、同じアカウント(たとえば、動物データと関連付けられるアカウント)又は異なるアカウント(たとえば、各個体と関連付けられるが、両方とも同じ動物データにリンクされる別個のアカウント)からの動物データにアクセスすることができる。1つの改良においては、システムは、同じ動物データと関連付けられる複数のユーザに、1つ又は複数の条項を作成又は修正するための異なるアクセスを提供するように動作可能であり得る。たとえば、動物データ権利者は、アクセスが制限され1つ又は複数の入力を提供するための能力が制限されている、それらの動物データと関連付けられる別のユーザ(たとえば、それらの動物データ管理者)と比較して、自身のデータの使用に関連する1つ又は複数の選好を提供するためにより多くのアクセスを有し得る。別の改良においては、システムは、1又は複数のユーザが、別の1又は複数のユーザが1つ又は複数の条項を作成又は修正する能力を制限することを可能にするように動作可能であり得る。たとえば、動物データ権利者は、それらの動物データと関連付けられる別のユーザ(たとえば、それらの動物データ管理者)が、動物データ権利者の代理として動物データに関連する1つ又は複数の選好を確立するための制限された能力又は制限されたアクセスを有することを選んでもよい。
【0059】
多くの変形例において、1つ又は複数の入力を介して動物データと関連付けられる1つ又は複数の条項は、ユーザによって、動物データのマネタイゼーションシステム(それによって、動物データが対価と引き替えに分散、取得、又は使用される)若しくは動物データを対価に対する担保として使用する(たとえば、ローンを得るのと引き替えに動物を使用する)システム、又は、動物データを一形態の通貨として使用するシステムによって規定することができる。動物データをマネタイゼーションし、動物データを対価を受け取るための担保として使用するためのシステムに関連する追加の詳細は、2020年9月1日に出願された米国特許出願第16/977,454号及び2021年9月10日に出願された米国特許出願第63/242,708号に開示されており、それらの開示全体が、参照により本明細書に組み込まれる。
【0060】
動物データと関連付けられる1つ又は複数の条項は、取得(たとえば、データ取得者によって、取得されているデータのタイプによってなど)、配布、及び/又は使用によってを含む、複数の方法で規定することができる。有利には、動物データと関連付けられる1つ又は複数の条項はまた、各動物データタイプについて規定することができ(たとえば、ユーザは、許可、制約、条件などの1つの権利セットを自身の心拍データに割り当て、別の権利セットを自身の血圧データに割り当ててもよい)、さらに、各動物データタイプ及び各使用内で規定することができ(たとえば、1つの活動から収集される心拍データに、別の活動の心拍データと異なる許可又は制約を割り当ててもよく、プロ運動選手の呼吸データに、ある試合の第1クオーターでは、同じ試合の第4クオーターにおける同じ運動選手からの呼吸データと比較したときに異なる条項が割り当てられている場合がある)、又は、複数の動物データタイプに適用することができる(たとえば、ユーザは、自身のすべての動物データ又は自身の動物データのサブセットについて同じ権利を割り当て/規定してもよい)。たとえば、ユーザは、自身の動物データをどこに送ることができるか、誰が又は何が動物データにアクセスすることができるか、データがアクセスされ得るプラットフォーム/環境(たとえば、ユーザは、自身の実際の動物データに基づき得る自身のシミュレーションデータの部分のみが仮想環境内でアクセス可能であることに同意し得る)、いずれの動物データがアクセスされ得るか、自身の動物データがいつ使用され得るか、データが識別可能であるか、仮名化されるか、又は匿名化されるか、動物データを含み得るいずれの特性又は属性が自身の動物データと関連付けられ得るか(たとえば、心拍又は血圧又はECGデータなどのような計算資産と対にされた、身体的性別、年齢、体重、身長、民族性、体毛、出生国、社会的習慣、医療歴、薬歴、手術歴、家族歴、経歴、財務履歴、栄養履歴、運動習慣など)、動物データにアクセスするデータ取得者と関連付けられる自身の動物データと関連付けられる権利(たとえば、データタイプによるもの、製薬会社対慈善団体などのユーザタイプによるもの、がん研究対ホームフィットネスなどの垂直タイプによるものなど)、および取得コスト(たとえば、金銭的対価、非金銭的対価)、データ取得、配布、及び/又は使用の他の条項(たとえば、許諾又は取得合意のタイプ、使用頻度、使用の長さ、データが使用され得る市場、データが使用され得る方法、排他性)、並びに、自身の動物データがどのように、どこで、及びいつ取得、配布、及び/又は使用され得るかに関連する様々な他の選択を含み得る1つ又は複数のパラメータに基づいて、1つ又は複数の条項を規定することができる。たとえば、ユーザは、特定の活動(たとえば、ヨガ)中の特定のセンサからの選択された特性(たとえば、年齢、体重、身長)を有する自身の心拍データを、データセットに対して特定の対価(たとえば、価格)を支払う意志がある任意の組織に売ること、自身の血圧データを異なる対価値(たとえば、別の価格)で、動物データを排他的にがん研究のために使用する組織に売ること、自身の友人が、特定のタイプのプラットフォーム上でのみ(たとえば、リアルタイムで面と向かって比較することを可能にするためにフィットネスクラスで、又は、メタバース内で)自身の心拍データ又はその導出物にアクセスすることを可能にすること、及び、自身の生体液データを、フィットネス活動中に汗を研究する目的でユーザのデータに関心のある任意の大学に寄付することを所望し得る。
【0061】
1つの改良においては、ユーザは、センサタイプ(たとえば、センサモデル、センサブランド、検知するパラメータ、捕捉されるデータ)、データタイプ(たとえば、生又は処理済みデータ、いくつかの変形例において、動物データの少なくとも一部分は、非代替性トークンとして利用可能であってもよい、1つのデータタイプ対別のデータタイプ)、1つ又は複数のセンサ動作パラメータ(たとえば、サンプリングレート、モード、利得、検知タイプ)、センサの配置、活動(たとえば、動物データが収集される活動)、環境条件(たとえば、データが危険な条件/環境内で収集されたか否か、稀な又は所望される条件/環境など)、身体的条件(たとえば、人がステージ4膵臓がん又は他の身体的条件を有するか否か)、文脈(たとえば、データが、データをより価値のあるものにし得る、データ収集期間内での閾値又はマイルストーンの達成などの記念すべき瞬間/出来事を含む)、データ収集期間の継続時間、データの品質(たとえば、データに適用される格付け又は他のインデックス、データセットの網羅性、データセット内のノイズレベル、データフォーマット)、データセットのサイズ/ボリューム、動物データに適用される分析、データ値(たとえば、実際の、知覚される、将来の、期待される)、他の価値指標(たとえば、データ値を決定するための比較データセット)、金銭的対価(たとえば、動物データを作成若しくは取得、クリーニング、及び/又は構造化するためのコスト)、非金銭的対価(たとえば、データを作成又は取得するのにどれだけの労力及び時間がかかるか)などのうちの少なくとも1つを含む1つ又は複数のパラメータによって、自身の動物データに関連する1つ又は複数の条項をさらに規定することができる。別の改良においては、1又は複数のデータ取得者は、1又は複数のデータ取得者が取得することを所望する1つ又は複数のタイプの動物データと関連付けられる1つ又は複数の条項(たとえば、動物データの使用に関連する許可又は制約などの権利)を規定(たとえば、作成、修正、選択など)するための1つ又は複数の動作を行う(たとえば、コンピューティングデバイスを介して1つ又は複数の選択を行う)ことができる。一変形例において、動物データコンプライアンスシステムは、コンピューティングデバイス上でローカルに、又は、別の1つ若しくは複数のコンピューティングデバイス(たとえば、クラウドサーバ、中間コンピューティングデバイス)を介してユーザ又はデータ取得者のいずれかによって行われる1つ又は複数の動作(たとえば、選択)を記録及び記憶し、1つ又は複数の動作の少なくとも一部分(たとえば、選択又は提供されている入力)を1つ又は複数の将来の取引のために(たとえば、確立されている選好として)利用可能にするように動作可能であり得る。一変形例において、1つ又は複数の動作は、ユーザ、動物データ取得者、動物データ、又はそれらの組合せのデジタルレコードの一部になり得る。
【0062】
標的個体又は標的個体グループ(又はユーザ)によって各タイプの動物データと関連付けられる1つ又は複数のデジタルレコードを介してアクセス可能であり得る、1つ又は複数の既存の合意に基づいて、動物データコンプライアンスシステムは、1つ又は複数の条項の1つ又は複数の選択を制約し得る。一変形例において、動物データコンプライアンスシステムは、その後、ユーザ又はデータ取得者に、1つ又は複数の選択又は条項のうちの少なくとも1つを修正する機会を提供し得、他方のパーティは、場合によっては、1つ又は複数の修正された条項を受諾又は拒否する能力を有する。別の変形例において、動物データに関連する1つ又は複数の既存の合意(たとえば、1つ又は複数の他の取得者に付与された権利)、選好(たとえば、確立されている、動物データの取得、配布、及び/又は使用に関連する既存の選好)、又はそれらの組合せに基づいて、動物データコンプライアンスシステムは、ユーザ及び/又はデータ取得者によって1つ又は複数の入力を選択又は提供する能力を制約し得る。1つの改良においては、データ取得者が1つ又は複数の選択を行うことを制約される場合、動物データコンプライアンスシステムは、データ取得者に、1つ又は複数の制約された選択のうちの少なくとも1つを修正する機会を提供し得、ユーザは、1つ又は複数の修正された条項を受諾、拒否、又は修正する能力を有する。別の改良においては、ユーザが1つ又は複数の選択を行うことを制約される場合、動物データコンプライアンスシステムは、ユーザに、1つ又は複数の制約された選択のうちの少なくとも1つを修正する機会を提供し得る。別の改良においては、1又は複数のデータ取得者及びユーザの両方が、1つ又は複数のタイプの同じ動物データと関連付けられる1つ又は複数の条項を規定するための1つ又は複数の動作を行うことができる。
【0063】
一変形例において、動物データコンプライアンスシステムは、身体的性別、年齢、体重、身長、民族性、体毛、出生国、社会的習慣、医療歴、薬歴、手術歴、家族歴、社会歴、経歴、栄養履歴、動物データのタイプ、履歴動物データから導出される情報、関連付けられるグループ、センサタイプ、センサ動作パラメータ(たとえば、サンプリングレート)、センサの配置、活動、環境条件、身体的条件、文脈、データ収集期間の継続時間、データの品質(たとえば、データに適用される格付け又は他のインデックス)、データセットのサイズ/ボリューム、動物データに適用される分析、他の価値指標、金銭的対価、非金銭的対価などのうちの少なくとも1つを含む、標的個体に関連する1つ又は複数の特性に基づいて、動物データの取得、配布、及び/又は使用に関連する又は複数の条項の規定(たとえば、価格設定の提案、ライセンシング提案、使用条件の提案、許可、制限、嗜好の提案)に関連する1つ又は複数の推奨(たとえば、対価に基づく推奨、権利に基づく推奨)を供給又は提供し得る。1つ又は複数の推奨は、動物データコンプライアンスシステムによって、1若しくは複数のデータ取得者によって1つ若しくは複数の選好に関連して集められる情報から、又は、ユーザの1つ若しくは複数の選好(たとえば、動物データ権利者の以前の選好パターンに基づいて推測及び/又は確立される選好)、又は(たとえば、そこから動物データが導出される)標的対象の1つ若しくは複数の特性から導出されてもよい。1つ又は複数の推奨は、動物データコンプライアンスシステムによって、1つ又は複数の人工知能に基づく技法を使用して(たとえば、1つ又は複数のコンピューティングプログラムを介して)生成され(たちえば、作成され、修正され)てもよい。1つ又は複数の推奨の生成は、自動的に行われてもよい。1つの改良においては、1つ又は複数の推奨は、1又は複数の他のユーザからの1つ又は複数の選好(たとえば、付与された権利、許可、制約)に関連して集められた情報から導出されてもよい。たとえば、特定の許可又は制約が付された特定のタイプのデータにどのように価格付けするかがユーザに分からない場合、動物データコンプライアンスシステムは、他のユーザが他の(たとえば、類似の)データにどのように価格付けしたかに基づいて、1つ又は複数の推奨を自動的に生成するように動作可能であり得る。有利には、動物データコンプライアンスシステムは、ユーザ又はデータ取得者によって選択可能な条項のいずれか1つ又は条項の任意の組合せについて1つ又は複数の推奨を提供するように動作可能であり得る。一変形例において、動物データコンプライアンスシステムは、動物データと関連付けられる1つ又は複数の条項を自動的に規定してもよい(たとえば、1つ又は複数の条項を自動的に作成又は修正することを含む)。たとえば、1つ又は複数の条項は、(i)1つ若しくは複数の選択されたユーザ(又は取得者)選好、(ii)ユーザ(又は取得者)と1つ若しくは複数の特性を共有し得る1若しくは複数の他のユーザ(又は他の取得者)によって選択される1つ若しくは複数の選好、(iii)1つ若しくは複数の推測されるユーザ(又は取得者)選好、又は(iv)データ提供者(たとえばユーザ)及び/若しくはデータ取得者選好に基づいて行われた以前の動物データに基づく取引に基づいて、動物データコンプライアンスシステムによって推測されてもよい(又は、動物データコンプライアンスシステムに明確に提供されてもよい)。そのような推測の後、動物データコンプライアンスシステムは、動物データ取得、配布、及び/又は使用の一部として、1つ又は複数の条項を生成又は修正してもよい。1つの改良においては、1つ又は複数の推奨は、動物データの1又は複数のデータ取得者によって為される1つ又は複数の要求に基づいて生成される。別の改良においては、1つ又は複数の推奨は、動物データコンプライアンスシステムによって識別される、少なくとも部分的に、1つ又は複数の以前の取引(たとえば、そこから1つ又は複数の傾向を識別することができる、いずれのタイプの動物データ及び関連付けられる条項が以前の取引において最も大きい対価を受け取ったかについて、システムに通知する取引)のすべて又はサブセットから導出される、1つ又は複数の傾向に基づいて、ユーザが受け取る対価を最大化するために生成される。
【0064】
一変形例において、動物データコンプライアンスシステムは、ユーザの代理として1つ又は複数の条項を生成(たとえば、作成、修正)してもよい。動物データコンプライアンスシステムは、その後、ユーザに、1つ又は複数のシステム生成条項を受諾、同意、又は拒否する能力を提供してもよい。1つ又は複数のシステム生成条項は、1つ又は複数の人工知能に基づく技法(たとえば、機械学習技法、ディープラーニング技法)を利用して、自動的に生成及び関連付け/割り当て(たとえば、1つ又は複数のタイプの動物データに)又は提案(たとえば、ユーザに)されてもよい。1つの改良においては、動物データコンプライアンスシステムは、ユーザの代理として動物データと関連付けられる1つ又は複数の条項を確立する(たとえば、1つ又は複数の権利、許可、制約、条件などについて1つ又は複数の選択を行う)ことができる。一変形例において、動物データコンプライアンスシステムは、1つ又は複数のユーザ選好及び/又は特性に基づいて、ユーザの代理として1つ又は複数の条項に関連する1つ又は複数の選択を行ってもよい。たとえば、動物データコンプライアンスシステムは、ユーザが、自身のアイデンティティが自身の動物データを売ることに関連付けられることを所望していないと学習し得、したがって、動物データコンプライアンスシステムは、ユーザに対して指定されない場合にこの選好を自動的に選択することができる。1つ又は複数の選択は、自動的に行われてもよい。1つ又は複数の人工知能技法が、1つ又は複数の選択を行うために1つ又は複数のユーザ選好について学習するために利用されてもよい。
【0065】
ユーザが、1つ若しくは複数の選択を行い、動物データと関連付けられる1つ若しくは複数の条項(たとえば、権利、許可、制約)を確立したのを受けて、又は、動物データコンプライアンスシステムが、動物データと関連付けられることになる1つ若しくは複数の条項を確立したのを受けて、又は、ユーザが、データ取得者によって選択される1つ若しくは複数の条項を受諾したのを受けて、又はそれらの組合せを受けて、動物データの少なくとも一部分と関連付けられる1つ又は複数の規則が、動物データコンプライアンスシステムによって作成又は修正される。修正は、動物データの任意の部分について現在の規則又は以前に確立された規則を変更又は調整すること、以前に作成若しくは調整された規則又は別のコンピューティングデバイスから送られた規則を動物データに付帯させること、又は、規則を削除することを含むことができる。修正はまた、ユーザによる(たとえば、動物データの取得に関連する1つ又は複数の選好の変更は、1つ又は複数の規則の1つ又は複数の更新をもたらし得る)又は動物データコンプライアンスシステムによる、1つ又は複数の条項の変更又は調整を含むこともできる。
【0066】
これに関して、規則は、動物データの許可された使用に対して課される制約及び条件を含む。規則の施行は、ユーザに通知すること、及び/又は、データに対する特定の動作をプログラムによって制約することのみを含み得る。たとえば、コンピューティングデバイス上での動物データの複製、電子メール送信、及び印刷を無効化することができる。その上、1つ又は複数の規則は、1つ又は複数の選択又は確立された選好(たとえば、ユーザの)、推測選好(たとえば、ユーザの)などを含むことができる、動物データと関連付けられる1つ又は複数の条項(たとえば、ユーザによって作成、修正、合意、又は受諾されたものとしての)を直接的に又は間接的に導出(たとえば、作成、修正)することができる。1つ又は複数の規則はまた、直接動作(たとえば、ユーザが、自身の心拍又はECGデータが、ユーザによって指定される対価に対して製薬会社に売られることを可能にするオプションを選択し、次いで、1つ又は複数の規則が作成される)、及び間接動作(たとえば、コンピューティングシステムが、1つ又は複数の機械学習技法を利用して、ユーザの動作のパターンを見つけ、動作から導出される1つ又は複数の規則を自動的に作成する)の両方を含む、1つ又は複数のユーザ動作から導出することもできる。一変形例において、1つ又は複数の規則は、1つ又は複数のシステム動作から導出することができる。別の変形例において、1つ又は複数の規則は、標的対象(たとえば、これもユーザであってもよい)の1つ又は複数の特性(たとえば、属性)に基づいて作成又は修正することができる。1つの改良においては、1つ又は複数の条項は、動物データコンプライアンスシステムによって、1つ又は複数の規則を作成又は修正するために動物データコンプライアンスシステムによって利用される1つ又は複数の命令に変換されてもよい。別の改良においては、任意の所与の取引(たとえば、動物データの配布、取得、又は使用に関連する)又は使用事例についてのすべての条項が、1つ又は複数の規則に含まれる。別の改良においては、任意の所与の取引又は使用事例についての1つ又は複数の条項の一部分のみが、1つ又は複数の規則の一部として含まれる。別の改良においては、同じ取引又は使用事例内で異なるコンピューティングデバイス(たとえば、受信コンピューティングデバイス)について、同じ条項に基づいて異なる規則が作成される。別の改良においては、同じ取引又は使用事例について、同じ条項に基づいて異なる規則が作成される。別の改良においては、同じ条項の少なくとも一部分を考慮した1つ又は複数の規則が、2つ以上の受信コンピューティングデバイスに提供される。
【0067】
別の変形例において、1つ又は複数の規則は、ユーザ(たとえば、データ所有者、データ提供者、データ管理者、データを生成した対象)によって直接的に又は間接的に提供される1つ又は複数の命令に基づいて作成又は修正される。いくつかの変形例において、1つ又は複数の命令は、動物データと関連付けられる1つ又は複数の条項(たとえば、動物データの使用に関連して確立される1つ又は複数の許可、制約、条件、及び関連付けられる権利)を確立及び提供する。1つ又は複数の命令は、ユーザによって、ディスプレイデバイス(たとえば、選択オプション又は他の選好確立オプションなどの入力オプションを介して)又は他の通信メカニズム(たとえば、音響コマンド、ハンドジェスチャコマンド、能信号を介した神経コマンドなど)を介して提供されてもよい。この例において、命令は、そこから命令を直接的に又は間接的に抽出又は推論することができるディスプレイデバイスとの対話に基づく、ユーザの入力、選好、又は他の動作を含むことができる。1つの改良においては、1つ又は複数の人工知能技法が、1つ又は複数の命令を作成又は修正するために利用される。1つ又は複数の命令を介して1つ又は複数の条項が作成又は修正されるのを受けて、動物データコンプライアンスシステムは、1つ又は複数の規則を生成し、1つ又は複数の規則を関連する動物データと関連付ける。一変形例において、コンピューティングデバイスは、動物データに関連する選択された1つ又は複数の条項を、その後1つ又は複数のコンピューティングデバイスに通信される1つ又は複数の規則に変換してもよい。有利には、データ所有者又は提供者は、異なるタイプの動物データ(たとえば、血圧データ対血糖データ)についての異なる条項(たとえば、動物データの取得に関連する許可、制約、権利)、同じ動物データについての異なる条項、及び同じデータセット内の異なる条項を作成することができる。たとえば、ユーザは、自身のECGデータが売られることを制約し、自身のECGデータが心疾患と関連付けられる任意の慈善基金に寄付されることを可能にしながら、自身の心拍データが製薬会社に売られることのみを可能にしてもよい。別の例において、プロ運動選手ユーザが、自身の心拍データ及び関連付けられる予測指標が特定の時間期間(たとえば、試合の第1クオーター及び第3クオーター)のみにわたって、特定の地域内で(たとえば、英国)又は特定のプラットフォーム上で(たとえば、モバイルのみ)スポーツギャンブル会社に売られることを所望し得る。別の例において、自身の動物データを収集するウェルネス監視システムを利用する対象が、複数の製薬会社の間で排他的に1つの製薬会社に自身の血糖データを提供し得るが、同じ血糖データを非排他的に糖尿病研究組織に提供し得、結果、他の糖尿病研究組織がそれにアクセスすることができる。1つの改良においては、動物データコンプライアンスシステムは、動物データ、ユーザ、又は両方と直接的に又は間接的に関連付けられる1つ又は複数の電子記録(たとえば、デジタルレコード)を保持(たとえば、記憶、利用可能にする、作成、更新)しながら、同じ動物データが、各配布又は取得について異なる条項を付帯されて配布(たとえば、売られることを含み得る)又は取得されることを可能にする。動物データと関連付けられる1つ又は複数の条項を含む、動物データコンプライアンスシステムの1つ又は複数のデジタルレコードは、1つ又は複数の既存の合意に基づいたデータの権限を与えられていない配布を防止するために1つ又は複数のユーザ動作を制約する、ディスプレイデバイスを介した1つ又は複数の制御メカニズムを実施することによって、ユーザが、データの1つ又は複数の使用を認証することを防止又は制約するように動作可能であり得る。たとえば、動物データコンプライアンスシステムは、ユーザが、1つ又は複数の既存の合意に基づいてディスプレイを介して1つ又は複数の選好を選択することを制約してもよい。デジタルレコードはまた、ユーザが、動物データと関連付けられる権利を管理することも可能にする(たとえば、動物データがどのように、いつ、及び/又はどこで使用されたかの記録を提供し、いくつかの変形例では、これはまた、将来の取得、配布、及び/又は使用についての条項も含むことができる)。
【0068】
1つの改良においては、1つ又は複数の規則は、動物データの少なくとも一部分が1つ又は複数の他のコンピューティングデバイスによって、どのようにさらに取得、配布、又は使用され得るかに関連する1つ又は複数の命令とともに受信コンピューティングデバイスに提供される。この改良においては、1つ又は複数の規則は、将来の取得、配布、及び/又は使用についての、動物データと関連付けられる1つ又は複数の条項を含み得る。これは、動物データコンプライアンスシステムが、ユーザが自身の動物データに関連する現在及び将来(たとえば、まだ契約又は完了されていない)の両方の取得、配布、及び/又は使用のために1つ又は複数の条項を選択することを可能にするように動作可能であり得る(たとえば、データ所有者は、受信コンピューティングデバイスによる自身の動物データの使用、及び、受信コンピューティングデバイスから自身の動物データを取得する1つ又は複数の他のコンピューティングデバイスがそれらのデータをどのように取得、配布、及び/又は使用することができるかと関連付けられる条項を企図することができる)。
【0069】
別の改良においては、動物データコンプライアンスシステムは、1つ又は複数の条項に基づいて任意の所与の取引について動物データの取得、配布、及び/又は使用に関連する1つ又は複数の規則を作成又は修正する。一変形例において、動物データコンプライアンスシステムは、その後、1つ又は複数の規則を動物データと関連付けるか、1つ又は複数の規則を1つ又は複数のコンピューティングデバイス(たとえば、受信コンピューティングデバイス)に配布するか、又は、それらの組合せを行ってもよい(たとえば、1つ又は複数の規則を動物データと関連付け、1つ又は複数の規則を1つ又は複数のコンピューティングデバイスに配布する)。たとえば、ユーザは、自身の動物データをその売却と関連付けられる特定の条項を有する取得者に売ってもよい。取引の条項に基づいて、システムは、その後、同じ動物データの1若しくは複数の既存の取得者に更新された1つ若しくは複数の規則を提供するために(たとえば、適用可能な場合に取得者の許可された使用を更新するために)、1つ若しくは複数の新たな規則を作成してもよく、又は、動物データと関連付けられる1つ若しくは複数の既存の規則を修正してもよい(又は、それらの組合せを行ってもよい)。別の改良においては、動物データコンプライアンスシステムは、1つ又は複数の規則の少なくとも一部分を作成又は修正するために、1つ又は条項の少なくとも一部分を別の1つ又は複数のコンピューティングデバイスに提供する。別の改良においては、動物データコンプライアンスシステムは、1つ又は複数の他のコンピューティングデバイスに、1つ又は複数の条項に基づいて1つ又は複数の規則を作成又は修正するように指示する。
【0070】
別の変形例において、同じ動物データについて複数の規則を作成することができる。1つの改良においては、複数の規則が、同じ動物データと関連付けられる。たとえば、ユーザは、自身のECGデータが、標的ユーザのグループからのECGデータのグループの一部として(たとえば、フィットネスクラス、サッカーチーム、又は、年齢、体重、身長、社会的性別などのような1つ若しくは複数の属性に基づくカテゴリ化グループの一部として)仮名化形式で売られることを可能にする選好(たとえば、そこから規則が作成される)を確立してもよいが、同じECGデータが仮名化形式で個別に売られることを可能にしない別の1つ又は複数の選好(たとえば、別の規則)を提供する。別の改良においては、単一の規則が複数の条項(たとえば、単一の規則を介して通信される複数の選好)を提供することができる。別の改良においては、1つ又は複数の規則のうちの単一の規則が、複数の規則を含む。たとえば、データ所有者は、最初のn個のデータ点(たとえば、n個のデータ点を構成し得る、最初の30分のデータ)のみにわたって、又は、動物データの売却が特定の目標(たとえば、nドル又はn個のトークン)を達成するまで、データが対価に対して売られることを制約又は制限することを要求し得、その後、データ所有者は、動物データを無料で提供してもよく、データの価格を増大してもよく、又はデータへのアクセスを停止してもよい。別の変形例において、1つ又は複数の規則が、作成又は修正されてもよく、1つ又は複数の規則は、1つ又は複数の変数(たとえば、将来の変数)に基づいて自動的に変化する。たとえば、データ所有者は、最初の年は、特定の価格で特定の区分の会社(たとえば、医療会社のみ)に対してのみ、自身の動物データを売ってもよく、ただし、最初の年の後は、より低価格でより広いグループの会社(たとえば、医療会社及び製薬会社)に対して自身の動物データを利用可能にしてもよい。
【0071】
別の変形例において、1つ又は複数の規則の少なくともサブセットは、動物データコンプライアンスシステムによって、1つ又は複数のユーザ選好又は特性(たとえば、ユーザ属性)に基づいて自動的に作成又は修正される。ユーザ選好又は特性は、ディスプレイデバイスを介して提供される1つ又は複数の入力によって作成及び/又は学習されてもよい(たとえば、ユーザは、ディスプレイデバイスを介して、自身の動物データを売ることを可能にするための選択を行う)。ユーザ選好又は特性はまた、以前の動物データ取引(たとえば、配布、取得、使用)に関連するディスプレイデバイスを介した以前の入力に基づいて作成若しくは学習されてもよく、又は、ユーザに関連する、ユーザによって入力されるか若しくはシステムによって集められる情報に基づいて推測されてもよい。1つの改良においては、ユーザ選好又は特性は、動物データコンプライアンスシステムによって、実世界、仮想環境(たとえば仮想世界)、又はそれらの組合せのいずれかにおけるユーザ挙動パターンの観測に基づいて作成及び/又は学習されてもよい。別の変形例において、動物データコンプライアンスシステムは、ユーザの代理として1つ又は複数の条項を自動的に規定してもよい。いくつかの場合、動物データコンプライアンスシステムは、1つ又は複数の選択を実施する前に、ユーザからの同意を要求してもよい(たとえば、1つ若しくは複数の条項又は1つ若しくは複数の規則を作成又は修正する前の同意)。同意は、明示的であってもよく(たとえば、動物データコンプライアンスシステムによって規定される1つ又は複数の権利についての通知をユーザに提供すること、及び、動物データに対する1つ又は複数の権利の関連付けへのユーザ同意を要求すること)、又は、推測されてもよい(たとえば、他の動物データによって確立されているユーザ選好に基づいて、又は、提供される他のデータ/入力から導出される傾向から自動的に提供される)。
【0072】
1つ又は複数の規則の作成又は修正を受けて、1つ又は複数の規則は、動物データの少なくとも一部分と関連付けられる。「関連付けられる」という用語は、動物データに付帯されることと、割り当てられることの両方、及びその逆(たとえば、「付帯される」は、「関連付けられる」と「割り当てられる」の両方を含む)、並びに、同様の意味を有する用語を含む。一変形例において、1つ又は複数の規則の少なくともサブセットは、メタデータとして動物データと関連付けられる(たとえば、動物データに付帯される)。たとえば、1つ又は複数の規則は、メタデータとして、動物データの一部として含まれてもよい(たとえば、動物データのメタデータが、1つ又は複数の規則を含む)。別の変形例において、1つ又は複数の規則の少なくとも一部分は、動物データ内に埋め込まれる(たとえば、一体として動物データとともに移動するように)。1つ又は複数の規則が動物データと関連付けられるのを受けて、動物データの少なくとも一部分及び1つ又は複数の規則は、1つ又は複数のコンピューティングデバイスに提供される(たとえばたとえば、1つ又は複数のコンピューティングデバイス、1人又は複数の人間、又は両方によって読解可能な1つ又は複数のフォーマットで)。この文脈において、「提供される」は、送られること、利用可能にされることなどを含む。動物データ及びその対応する1つ又は複数の規則は、同時に又は異なる時点において提供することができる。1つ又は複数の規則は、直接的に(たとえば、送られる)又は間接的に(たとえば、クラウドサーバ41を介して別のコンピューティングデバイスに利用可能にされる)提供することができる。たとえば、動物データは、クラウドサーバ41を介して第三者コンピューティングデバイス42などの別のコンピューティングデバイスによってアクセスすることができ、動物データは、第三者コンピューティングデバイス42によってアクセスされるためにコンピューティングデバイス20から中間サーバ22に送ることができ、中間サーバ22によってアクセスされるために、センサ18からクラウド40に送ることができ、センサ18からコンピューティングデバイス20に送ることなどができる。動物データが1つのコンピューティングデバイスから別のコンピューティングデバイスへと送られることを可能にする複数の方法及び構成が存在することは諒解されたい。また、動物データをユーザのコンピューティングデバイスから直接的に又は間接的に受信するコンピューティングデバイスは、データ提供者とデータ取得者との間で動物データの取得又は配布を仲介する中間コンピューティングデバイスであってもよい(たとえば、対価に対する動物データの配布及び取得のために展開されている動物データ市場若しくは交換、報酬と引き換えに動物データを取得する保険提供者、個別の洞察若しくは金銭的対価と引き替えに動物データを取得する健康若しくはウェルネス提供者、対価を受け取るための担保として動物データを使用するシステム、又は動物データの他のマネタイゼーションシステムの場合のように)ことも諒解されたい。たとえば、コンピューティングデバイス20は、標的個体16が、取得者によって選択される動物データ24を1若しくは複数のデータ取得者26に又は自身の受信コンピューティングデバイス42を介して売る目的のために、中間サーバ22又はクラウドサーバ41によってホストされてもよい、動物データ市場などの動物データマネタイゼーションシステムと通信してもよい。
【0073】
1つの改良においては、動物データの配布、取得、又は使用に関連する1つ又は複数の条項を提供する動物データと関連付けられる1つ又は複数の規則は、1つ又は複数の受信コンピューティングデバイスに送られ、それを受けて、1つ又は複数の受信コンピューティングデバイスは、1つ又は複数の規則の少なくともサブセットを別の1つ又は複数の受信コンピューティングデバイスに提供する(たとえば、データ権利者の代理として動物データを1つ又は複数の他のパーティに売っているか又は配布している中間コンピューティングデバイスの場合のように。それによって、ユーザは、動物データを中間コンピューティングデバイスに対して、たとえば、どのように/いつ/どこで配布、取得、又は使用することができるかについての条項を提供し、条項の少なくともサブセットは、1つ又は複数の規則を介して、中間コンピューティングデバイスによって1又は複数のデータ取得者に、それらの取得の範囲に基づいて提供される)。別の改良においては、動物データの配布、取得、又は使用に関連する1つ又は複数の条項を提供する動物データと関連付けられる1つ又は複数の規則は、1つ又は複数の受信コンピューティングデバイスに送られる(たとえば、動物データ取得の一部としてのデータ取得者との直接的な1つ若しくは複数の合意、又は、取得者に対して意図されているユーザによって確立される選好に基づいて、ユーザ又はそれらの関連付けられる1つ若しくは複数のコンピューティングデバイスから動物データ取得者へと直接的に送られる1つ又は複数の規則の場合のように)。
【0074】
1つの改良においては、1つ又は複数の規則は、XML、JSON、CSVなどのような任意の有用なフォーマットで提供される。有利には、フォーマットは、提供コンピューティングデバイスに対する独自のものとすることができる。典型的には、規則は、暗号化されるか又は、悪意をもって若しくは不適切に変更されないように他の様態で保護される。
【0075】
図1を参照して、動物データコンプライアンスシステム10が1つ又は複数の規則を別の1つ又は複数のコンピューティングデバイスに提供する準備ができると、1つ又は複数の受信コンピューティングデバイスは、動物データコンプライアンスシステム10が動物データへのアクセスを可能にする前に、1つ又は複数の証明を得る。証明は、2つ以上のコンピューティングデバイス間の確認応答又は合意とすることができ、それらコンピューティングデバイスのうちの少なくとも1つは、動物データ(たとえば、受信動物データ)に対して確立され、それと関連付けられる1つ又は複数の条項の受諾に関して、動物データの少なくとも一部分を受信する受信コンピューティングデバイスである。一変形例において、証明は、2つ以上のコンピューティングデバイス間の確認応答又は合意とすることができ、それらコンピューティングデバイスのうちの少なくとも1つは、動物データの少なくとも一部分を提供するコンピューティングデバイスであり、それらコンピューティングデバイスのうちの少なくとも1つは、動物データ(たとえば、受信動物データ)に対して確立され、それと関連付けられる1つ又は複数の条項の受諾に関して、動物データの少なくとも一部分を受信する受信コンピューティングデバイスである。別の変形例において、証明は、1つ若しくは複数の受信コンピューティングデバイスによる動物データの取得、又は、1つ若しくは複数の条項の受諾に関連するプロセスに関連する、提供コンピューティングデバイス又は他のコンピューティングデバイス(たとえば、他の認証コンピューティングデバイス)の間の確認応答又は合意とすることができる。たとえば、証明は、動物データが1つのコンピューティングデバイスによって提供され、受信コンピューティングデバイスによって安全に受信される準備ができており、データ取得者が(受信コンピューティングデバイスを介して)ユーザによって確立される1つ又は複数の条項、動物データを使用するための有効な許諾の受信に基づく認証、データ取得者による(受信コンピューティングデバイスを介した)1つ又は複数の規則の合法的な受諾などに準拠することに合意していることを表すことができる。一変形例において、1つ若しくは複数の規則を生成すること(たとえば、生成コンピューティングデバイス)、動物データの少なくとも一部分(たとえば、関連付けられる1つ若しくは複数の規則を有する)を提供すること、1つ若しくは複数の規則を提供すること(1つ若しくは複数の規則を生成するか又は動物データの少なくとも一部分を提供するコンピューティングデバイスとは異なる場合)、又はそれらの組合せを行うコンピューティングデバイスは、1つ又は複数の受信コンピューティングデバイスからの1つ又は複数の規則に関連するコンプライアンス(たとえば、1つ又は複数の受信コンピューティングデバイスからの1つ又は複数の規則に従うことに対する合意)を要求する。1つの改良においては、コンピューティングデバイスは、1つ又は複数の規則に関連するコンプライアンスに基づいて、1つ又は複数の受信コンピューティングデバイスに1つ又は複数の証明を提供する。さらなる改良においては、1つ又は複数の受信コンピューティングデバイスは、1つ又は複数の証明の受信を受けて、条項に基づいて動物データの使用に関連する1つ又は複数の動作を通知、指示、有効化、又は防止(たとえば、制約)する1つ又は複数の証明を受信したとき、1つ又は複数の実行可能コードラインを実施する。1つ又は複数の実行可能コードラインは、1つ又は複数の受信コンピューティングデバイスに動物データを提供するコンピューティングデバイスによって提供することができ、これは、動物データと関連付けられるか、動物データ内に埋め込まれるか、又はそれらの組合せであるメタデータ内に1つ又は複数の規則の一部として含まれてもよい。
【0076】
この証明の一部として、1つ又は複数の規則に基づいて、コンピューティングデバイス(たとえば、収集コンピューティングデバイス、同じく収集コンピューティングデバイスであってもよいユーザのコンピューティングデバイスなどの、動物データを提供する/送るコンピューティングデバイス)と受信コンピューティングデバイスとの間で合意が確立される。提供(たとえば、送る)コンピューティングデバイスと受信コンピューティングデバイスとの間の合意は、動物データが送られる前、遷移中(たとえば、動物データが送られ、受信を受けて、受信コンピューティングデバイスが1つ又は複数の規則を介して動物データと関連付けられる条項を受諾する)、又は受信コンピューティングデバイスによる動物データの受信を受けて、行うことができる。合意は、2つのコンピューティングデバイス間で実行されるデジタル合意の形態とすることができる。合意は、中間システム(たとえば、動物データの市場に基づくシステム又は動物データに基づく担保システム)によって仲介することができるか、又は、提供コンピューティングデバイスと受信コンピューティングデバイスとの間で直接的に行うことができる。合意はまた、別のコンピューティングデバイスから受信コンピューティングデバイスへの動物データの提供を認証するコンピューティングデバイスの間のものとすることもできる(たとえば、ユーザのコンピューティングデバイスが配布のための自身の動物データのすべてを含むのではない場合)。合意は、動物データに関連する合意済みの条項(たとえば、動物データの取得及び使用と関連付けられる許可、制約、他の権利及び条項を含む)を提供する1つ又は複数の許諾又は他のタイプの認可を含む、法的拘束力のあるデジタルハンドシェイクとすることができる。合意はまた、メタデータの一部としても含まれ得る。いくつかの変形例において、動物データ及びその対応するメタデータ(許諾又は他の認可を含むことができる)の受信を受けて、法的拘束力のある合意を取得者(たとえば、被許諾者)とユーザ(たとえば、許諾者)との間に確立することができ、それによって、受信コンピューティングデバイスが、ユーザによって確立される条項に従うことに合意する。この合意は、1つ又は複数の受信コンピューティングデバイス(たとえば、データを取得する1つ又は複数の受信コンピューティングデバイスと関連付けられる1又は複数の個体、エンティティなど)が、1つ又は複数の動作を行わないように法的に拘束することができる(たとえば、データの特定の使用を防止する、データを他のシステムに送ることを防止する、など)。いくつかの変形例において、法的拘束力のある合意は、提供コンピューティングデバイスによって自動的に生成されてもよく、送信コンピューティングデバイスと受信コンピューティングデバイスとの間で実行されてもよい。
【0077】
証明は、配布前に1つ又は複数の規則を動物データと関連付ける収集コンピューティングデバイスによって提供することができる。1つの改良においては、収集コンピューティングデバイス、生成コンピューティングデバイス、及び提供コンピューティングデバイスは、同じコンピューティングデバイスである。別の改良においては、収集コンピューティングデバイス、生成コンピューティングデバイス、及び提供コンピューティングデバイスは、2つ以上のコンピューティングデバイスである。別の改良においては、収集コンピューティングデバイス、生成コンピューティングデバイス、及び提供コンピューティングデバイスの組合せは、同じコンピューティングデバイスである。
【0078】
証明は、デジタル合意として作用することができ、受信コンピューティングデバイスが動物データ(たとえば、データの使用)に関連する1つ又は複数の規則、並びに、合意されるアクセス及び使用の一部として必要とされるか又は順守されるべき任意の他の条項、条件、又はポリシーに合意していることを認証する。多くの場合、証明は、受信コンピューティングデバイスに許諾又は他のタイプの権利付与を提供する、2つのコンピューティングデバイス(たとえば、データを送るもの及びデータを受信するもの)間の法的合意として作用する。証明は、受信コンピューティングデバイスがその受諾を受けて動物データにアクセスすることを可能にする1つ又は複数の暗号化技法(たとえば、鍵)を含むことができる。ほとんどの場合、1つ又は複数の暗号化鍵は、コンピューティングデバイス又は被許諾者/被認可者(たとえば、単一の取得者)に対して一意であり、権限を与えられていないアクセス、使用、又は配布が防止される。いくつかの場合、さらなる暗号化鍵が、データタイプ、又は、許諾若しくは他のタイプの権利付与の下で確立される他の条項によって提供される。1つの改良においては、1つ又は複数の暗号化鍵は、動物データ又は他の変数(たとえば、時間)に対して一意とすることができる。
【0079】
一変形例において、動物データ及び1つ又は複数の規則を1つのコンピューティングデバイスから別のコンピューティングデバイスへと提供するために、動物データ及び1つ又は複数の規則の少なくとも一部分が難読化され(たとえば、定義を目的として、暗号化、圧縮などを含む)、1つ又は複数のネットワークを介して1つ又は複数のコンピューティングデバイスに送られる。別の変形例において、1つ又は複数の規則を提供するメタデータを含む動物データが暗号化され、アクセスは、受信コンピューティングデバイスが証明(たとえば、有効な許諾を得ることに基づく認証)を受信することを受けて提供される。別の変形例において、提供される動物データは、暗号化され、受信コンピューティングデバイスは、受信コンピューティングデバイスが1つ又は複数の規則を介してユーザによって確立される条項に従うことに合意するまで、動物データにアクセスすることができない。受信コンピューティングデバイスが条項に従うためには、条項にアクセスすることを必要とする。この変形例において、1つ又は複数の規則は、動物データとともに提供されるが、1つ又は複数の別個の暗号化鍵が、1つ又は複数の規則に対して提供される。いくつかの変形例において、1つ又は複数の規則は暗号化されなくてもよく、又は部分的に暗号化されてもよい。1つ又は複数の規則が受信コンピューティングデバイスによって合意されると(また、いくつかの変形例においては対価が提供されると)、提供コンピューティングデバイスは、動物データにアクセスするための1つ又は複数の暗号化鍵を提供することができる。
【0080】
受信コンピューティングデバイスが別の第三者コンピューティングデバイスに動物データを送る場合、1つ又は複数の新た暗号化鍵が必要とされ得る。第三者コンピューティングデバイスが動物データへのアクセスを要求する場合、受信コンピューティングデバイスは、第三者コンピューティングデバイスを、動物データにアクセスするための1つ又は複数の証明を受信するために、発信元コンピューティングデバイス又は中央サーバに誘導してもよい。一変形例において、受信コンピューティングデバイスは、1つ若しくは複数の選択されるユーザ選好(たとえば、更新された選好)に基づくか又は(たとえば、自動的に行われてもよい1つ又は複数の人工知能技法によって)動物データコンプライアンスシステムから導出される1つ又は複数の規則に対する1つ又は複数の変更(たとえば、追加)又は補正を含み得る、発信元コンピューティングデバイスによって提供される元の証明に準拠するそれ自体の証明(1つ又は複数の対応する暗号化鍵を有する)を作成してもよい。発信元コンピューティングデバイスは、その後、受信コンピューティングデバイスによって直接的に又は別のコンピューティングデバイス(たとえば、中央サーバ)を介して通知を提供されてもよい。いくつかの場合、発信元コンピューティングデバイス又は中央サーバは、受信コンピューティングデバイスが1つ又は複数の暗号化鍵を第三者コンピューティングデバイスに配布する前に、受信コンピューティングデバイスの新たに作成された証明に対する承認(たとえば、認証)を与えてもよい。1つの改良においては、少なくとも部分的に、動物データの少なくとも一部分を1つのコンピューティングデバイスから別のコンピューティングデバイスに提供するために、1つ又は複数の形態のトークン化が利用されてもよい。
【0081】
動物データ及び関連付けられる1つ又は複数の規則の受信を受けて、1つ又は複数の受信コンピューティングデバイスは、(たとえば、関連付けられるメタデータを介して)動物データに関連する1つ又は複数の条項(たとえば、許可、制約、条件、又は他の権利)について告知(たとえば、通知、警告)され得る。たとえば、受信される動物データは、動物データの1つ又は複数の使用事例を許可する(たとえば、標的個体の心拍データが健康分析会社への売却のために配布されることを許可される)が、別のものは禁止する(たとえば、標的個体の血圧又はECGデータは、心疾患を研究している調査組織以外への配布は許可されない)命令を、(たとえば、規則を介して)メタデータ内に付帯され得る。この場合、1つ又は複数の規則は、ユーザが配布(たとえば、売却、取得)のために利用可能にした動物データのタイプ、その配布に関連する条項(たとえば、許可、制約、条件、及び他の権利を含む、使用の条項)、配布又は使用のために利用可能にされなかった任意の動物データに関連する条項(別のコンピューティングデバイスによって受信される場合)などのような情報を指定することができる。別の変形例において、1つ又は複数の受信コンピューティングデバイスは、動物データを受信する前に1つ又は複数の規則について告知され、1つ又は複数の動作(たとえば、合意へのデジタル署名)を行うことによって動物データを受信する前に1つ又は複数の規則を順守する(たとえば、受諾する)ことに合意する。別の変形例において、1つ又は複数の規則は、受信コンピューティングデバイスに、1つ又は複数の条項に基づく動物データの許可可能な及び/又は禁止される使用について通知する。別の変形例において、動物データと関連付けられ、1つ又は複数の受信コンピューティングデバイスによって(すなわち、1つ又は複数の規則を介して)受信される1つ又は複数の条項は、1つ又は複数の受信コンピューティングデバイスに、動物データのそれらの取得及び使用と関連付けられる1つ又は複数の許可、制約、条件、及び他の権利を通知する。別の変形例において、1つ又は複数の規則は、1つ又は複数の受信コンピューティングデバイスを、1つ又は複数の条項に基づいて1つ又は複数の動作を行うように誘導する。
【0082】
1つの改良においては、1つ又は複数の警告が、1つ又は複数の規則に基づいて作成又は修正される。警告は、任意のタイプの告知とすることができる。警告は、1つ又は複数の規則の内容(たとえば、条項)に関連する1つ又は複数の受信コンピューティングデバイスによって作成することができる。付加的に、1つ又は複数の規則は、警告の内容、警告のタイプ、及び警告の頻度に関連する1つ又は複数の命令を提供してもよい。一変形例において、動物データとともに(たとえば、メタデータの一部として)提供される1つ又は複数の規則は、動物データに関連して行うことができるか又はできない1つ又は複数の動作に関連する一形態の告知を受信コンピューティングデバイスに提供する1つ又は複数の警告を作成してもよい。たとえば、取得コンピューティングデバイスは、特定のタイプのプラットフォーム上で、又は特定のタイプの会社と、又は特定の継続時間にわたって、又は特定の地域において、又は特定の使用事例についてなど、ユーザの心拍データを共有することを許可されていない、取得された動物データを共有する前に、告知を受信し得る。警告はまた、動物データを送るコンピューティングデバイスに対して行われてもよい(たとえば、自身のデータが様々な使用及び制約を付帯されて別のコンピューティングデバイスに送られたか、又は、特定の条項を付帯されて売却が行われたという、データ所有者に対する告知)。1つ又は複数の警告が、1若しくは複数のユーザに、提供コンピューティングデバイス(たとえば、送信コンピューティングデバイス)に、1つ若しくは複数の受信コンピューティングデバイスに、又は任意の他のシステムに提供されてもよい。例えば、警告は、取引が完了したときに行われてもよく、それによって、データ売却者及びデータ取得者は、取引詳細を有する警告を受信する。この例において、1つ又は複数の他のパーティもまた、取引が完了したときに警告を受信してもよい。たとえば、センサ又は分析会社が、ユーザの動物データの配布の一部としての収益分配機会に参加している場合、センサ又は分析会社もまた、それらの会社及び取引に関する詳細を会社に告知する警告を受信してもよい。同じ取引から導出される複数のパーティへの警告において提供されるすべての情報が同じであるとは限らない場合があることに留意されたい。同じ取引内のいくつかの警告は、他の警告よりも多い(又は少ない)又は異なる詳細を提供してもよく、これは、ユーザ、警告を作成し、送る他の個体/エンティティ、又はシステムによって調節可能なパラメータであってもよい。いくつかの場合、同じユーザ又は同じ動物データと連携しているユーザに送られる複数の警告もまた、異なってもよい。たとえば、ユーザ(たとえば、データ作成者)は、別のコンピュータデバイスにデータを提供してもよく、ユーザは、その取引に関連する1つのタイプの警告を受信してもよく、同じ動物データと連携している別のユーザ(たとえば、データ作成者の代表者又は弁護士)は、別のタイプの警告を受信してもよい。1つの改良においては、1つ又は複数の警告は、1つ又は複数の規則を介して1つ又は複数の条項に少なくとも部分的に基づいて、受信コンピューティングデバイス上で自動的に生成し、通信することができる(たとえば、動物データを受信するコンピューティングデバイスに提供される1つ又は複数の規則は、受信コンピューティングデバイス上で作動することができる埋め込みコードを含み、埋め込みコードは、受信コンピューティングデバイス上で1つ又は複数の条項に関連する内容を含む1つ又は複数の警告を自動的に作成及び通信する)。
【0083】
いくつかの変形例において、警告は、特定の標的個体、標的個体グループ、ユーザ(たとえば、ユーザが高品質データを生成する複数のデータ作成者を管理する場合)、又はユーザグループから特定のタイプの動物データを求める受信コンピューティングデバイスの要求(たとえば、データ取得者の要求)に基づいてもよい。ユーザは、コンピューティングデバイス上の警告を介して告知を受けてもよい。いくつかの場合、警告は、ポップアップ又は同様の告知の形態であってもよく、警告は、画面上に現れ(又は、たとえば音響を介してユーザに通信され)、ユーザによる1つ又は複数の動作を可能にする(たとえば、ユーザが、1つ又は複数の条項が付帯された自身の動物データの取得(たとえば、売却)、配布及び/又は使用に関連する申し入れを受諾、拒否、又は修正することを可能にする画面上の「ワンクリック」受諾ボタン、これは、フィットネスクラス若しくは健康プラットフォームなどの用途又は仮想環境において特に有用であり得、それによって、ユーザは、警告又は他のタイプの告知を介して、対価に対してユーザの動物データを取得するための取得者からの申し入れを迅速に受諾することができる。このシナリオにおいて、ディスプレイデバイスは、ユーザに、1つ若しくは複数の条項の少なくとも一部分(たとえば、要約)及び/又は動物データの取得に関連する条項の詳細(異なる場合)を提供してもよく、条項は、動物データコンプライアンスシステムによって、1つ又は複数の入力、1つ又は複数の入力に基づいてシステムによって導出される推測などに基づいて作成又は修正される。条項は、1つ又は複数の人工知能技法を使用して生成することができる)。
【0084】
別の変形例において、受信コンピューティングデバイスは、受信動物データに関連する1つ又は複数の規則を作成又は修正してもよい。この場合、受信コンピューティングデバイスは、1つ又は複数の規則の1つ又は複数の作成又は修正を発信元コンピューティングデバイスに提供し(たとえば、送り、利用可能にし)返す(たとえば、又は中央サーバを介して利用可能にする)ことができる。これらの規則がユーザ選好に基づいて作成されない場合、発信元コンピューティングデバイス、又は受信コンピューティングデバイス、又はこれらのコンピューティングデバイスと通信する他のコンピューティングデバイスが、ユーザとともに新たな又は補正された規則を確認してもよい。いくつかの変形例において、ユーザは、新たに補正された規則を補正する能力を有してもよく、この時点で、ユーザ主導の補正は、承認のために、発信元コンピューティングデバイス若しくは受信コンピューティングデバイス、又は、1つ若しくは複数のコンピューティングデバイスと通信する他のコンピューティングデバイスが提供し戻される。1つ又は複数の規則の受諾を受けて、1つ又は複数の規則を、証明に付加し、動物データと関連付ける(たとえば、メタデータに付加する)ことができる。別の変形例において、1つ又は複数の証明は、1つ又は複数の新たな規則が作成されるときに修正(たとえば、更新、変更)することができる。たとえば、ユーザが、自身の選好(たとえば、許可、制約、条件など)をコンピューティングデバイス上で更新し、コンピューティングデバイスが動物データと関連付けられる1つ又は複数の新たな規則を作成した場合、データにアクセス/受信したコンピューティングデバイスは、確立された許可、又は制約又は他の権利に従うために、新たな1つ又は複数の規則によって再認証される必要があり得る。1つ又は複数の規則への1つ又は複数の変更に基づいて、新たな証明を必要とするデータにアクセス/受信した各コンピューティングデバイスに、告知が提供され得る。
【0085】
1つの改良においては、発信元コンピューティングデバイスは、受信コンピューティングデバイス及び/又は任意の他の第三者コンピューティングデバイスに、動物データによって行われる任意の1つ又は複数の動作に対する許可を得る(たとえば、アクセスすることができる)ことを要求してもよい。これは、中央サーバに対して1つ又は複数の動作をチェックすることによって行われてもよい。たとえば、コンピューティングデバイスは、中央サーバが、動物データの使用を監視及び規制する中央許諾機構(又は権利)として作用することを可能にする、動物データと関連付けられる規則に基づいて、動物データに関連する任意の所与の動作(たとえば、データを別のコンピューティングデバイスに送ること、製品を作成するために利用されるモデルにデータを組み込むこと、データが特定の方法で又は特定の目的に使用されることを妨げること)を監視し、可能にするか又は妨げるオペレーティングシステムを作動させてもよい。一変形例において、1つ又は複数の暗号化鍵は、データの各使用をチェックし、受信コンピューティングデバイスによるデータの1つ又は複数の使用を規制する1つ又は複数のコンピューティングデバイス(たとえば、中央サーバ)と関連付けられる。このシナリオにおいて、受信コンピューティングデバイスが1つ又は複数の鍵を使用する度に、中央サーバに対してその使用がチェックされて、それが許可された使用であるか否かが判定される。中央サーバは、使用又はアクセスが制約されることに基づいて、1つ又は複数の鍵を無効化するように動作可能であり得る。
【0086】
別の改良においては、動物データと関連付けられる、集められた補助データ(たとえば、文脈データ)について、1つ又は複数の規則を作成又は修正することができる。たとえば、ユーザは、動物データと直接的に又は間接的に関連付けられる、ユーザと直接的に又は間接的に関連付けられる補助データ(たとえば、履歴文脈データ、リアルタイム又は準リアルタイム文脈データ、非文脈データ)、又は1つ若しくは複数の規則がそれについて作成又は修正され得る、ユーザが1つ又は複数の権利(たとえば、補助データの所有権、補助データに対する許諾など)を有するデータについて、1つ又は複数の条項を作成又は修正する(たとえば、1つ又は複数の選好を確立する)ことができる。いくつかの変形例において、補助データは、動物データ、非動物データ、又はそれらの組合せの少なくとも一部分を含んでもよい。スポーツを例として使用すると、補助データは、限定ではないが、イベント中に収集される従来のスポーツ統計(たとえば、ゲームスコア、セットスコア、マッチスコア、個別クオータースコア、ハーフタイムスコア、最終スコア、点、リバウンド、アシスト、ショット、ゴール、パス正確度、タッチダウン、プレー分数、及び他の同様の従来の統計)、ゲーム内データ(たとえば、選手がゲームに出ているか対出ていないか、選手が攻撃しているか対防御しているか、選手がバスケットボールを持っているか対持っていないか、任意の所与の時点における選手のコート上のロケーション、任意の所与の時点における特定のコート上運動、選手が防御時に誰を守っているか、攻撃時に誰が選手を守っているか)、ストリーク(たとえば、連続得点対失点、連勝マッチ対連敗マッチ)、類似している及び類似していない状況における類似している及び類似していない選手に対する比較データ(たとえば、特定のチームを相手にプレーしている、特定の選手を守っているか又は特定の選手によって守られているときの他の選手統計)、負傷データ(たとえば、履歴を含む)、回復データ(たとえば、リハビリテーションデータ)、トレーニングデータ(たとえば、ゲームに至るまでの数日又は数週間におけるトレーニングにおいて選手のパフォーマンスはどうだったか)、栄養データ、選手の自己評定データ(たとえば、選手は物理的、精神的、又は情動的にどう感じているか)などを含むことができる。これはまた、競技会(たとえば、男子競技会であるか、又は女子競技会であるか、又は他の競技会であるか)、ラウンド(たとえば、準々決勝、決勝)、マッチ(たとえば、選手A対選手B、チームA対チームB)、日付、時刻、ロケーション(たとえば、特定のコート、アリーナ、フィールドなど)、出身国、出生国、年齢、体重、身長、イベントと関連付けられる年数(たとえば選手が特定のリーグ内でプレーしている年数)、ランキング又は順位/シード、身長、体重、主に使う手又は利き手(たとえば、右利き手対左利き手)、居住、機器製造元、コーチ、人種、国籍、習慣、活動、ゲノム情報、遺伝情報、医療歴、家族歴、薬歴などのような情報も含み得る。補助データはまた、キャリア統計(たとえば、一例として個体がラケットスポーツの個人運動選手である場合は、プレーしたトーナメントの数、タイトルの数、プレーしたマッチの数、勝利したマッチの数、敗北したマッチの数、プレーしたゲームの数、勝利したゲームの数、敗北したゲームの数、セットの数、勝利したセットの数、敗北したセットの数、プレーした点の数、得点の数、失点の数、退場の数など)も含み得る。補助データはまた、シナリオ特有でもあり得る。たとえば、テニスのスポーツにおいて、補助データは、選手が1-0若しくは2-1セットで勝っているか又は1-2若しくは0-2セットで負けているとき、又は選手がプレーしている時刻、ゲームがプレーされている特定の天候条件に関する情報であってもよい。補助データはまた、1対1の対決に関連することもできる。たとえば、スカッシュのスポーツの場合、1対1の情報は、1対1マッチ、ゲームの数、選手が特定のシナリオにおいて他の選手と対戦した回数(たとえば、3-0、3-1、3-2、2-3、1-3、0-3、2-0、2-1、1-2、0-2、又は退場のゲームスコアに関して)に関連し得る。補助データはまた、その選手のパフォーマンスがその特定のトーナメントにおいてどのようであったかも含むことができる(たとえば、プレーしたマッチ、勝利したマッチ、プレーしたゲーム、勝利/敗北したゲーム、プレーしたセット、勝利/敗北したセット、マッチあたりの出場時間、総出場時間、以前のスコア及び対戦相手など)。補助データはまた、獲得したポイント対プレーしたポイント、勝利したゲーム(たとえば、セット)対プレーしたゲーム、勝利したマッチ対プレーしたマッチ、任意の所与のラウンド率(たとえば、決勝勝敗率又は準決勝勝敗率、任意の所与のトーナメントにおいて選手が任意の所与のラウンドに進出した回数(たとえば、毎年又は生涯ベースであってもよい、任意の所与のトーナメントにおいて選手が準決勝に進出した回数)、タイトル勝率(たとえば、選手がその年又は任意の所与の年又は生涯にわたって勝利した回数、選手がその特定のトーナメントに勝利した回数)、マッチ退場履歴なども含み得る。補助データはまた、環境温度データ、コート温度データ、湿度データ、ロケーション、高度データ、及び気圧データ、時間、高度データなども含み得る。補助データのそのような例は、例示に過ぎず、網羅的ではなく、同様のタイプの情報が他のスポーツ及びイベントにつて収集され得ることは諒解されたい。付加的に、非スポーツ設定における動物データと関連付けられる同様のタイプの集められた情報(たとえば、統計、定量化可能、特性化可能など)もまた、補助データ(たとえば、健康及びウェルネス、メディア消費/ソーシャルメディア、社会的交流、金融取引、保険、輸送、食品及び飲料、宿泊などに関連して集められる情報を含む)と分類とされてよい。1つの改良においては、補助データは、動物データと関連付けられるメタデータとして含まれてもよい。別の改良においては、非スポーツ関連イベントの文脈における補助データはまた、他のデータに文脈を提供してもよく、又は提供しなくてもよい結果関連情報も含み得る。
【0087】
動物データ及び関連付けられる規則の受信を受けて、受信コンピューティングデバイスは、1つ又は複数の規則に基づいて少なくとも1つの動作を行う。この文脈において、動作は、動物データに直接的に又は間接的に関連する任意の動作であり得る。動作は、動物データ又はその1つ若しくは複数の関連付けられる条項から導出される(又はその結果もたらされる)。これは、たとえば、動物データの一部分を売却に利用可能であるかを確認又は認証する動作、動物データが利用可能であることを潜在的な顧客に告知する動作、ユーザのデータが現在売却に利用可能であることを告知する動作、データを分析する動作、動物データを変換する動作(たとえば、動物データの正規化、タイムスタンプ、集約、クリーニング、タグ付け、記憶、操作、デノイズ、処理、増強、構造化、視覚化、分析、合成、要約、複製、製品化、又は同期)、データを別のコンピューティングデバイスに送る動作、データを表示する動作などであり得る。一変形例において、動作はまた、動作をまったく行わない動作も含み得る。
【0088】
1つの改良においては、1つ又は複数の規則は、動物データを対価として提供することに関連付けられる。これは、コンピューティングデバイスに、別の1つ又は複数のコンピューティングデバイスに動物データを対価として提供するように通知するか、指示するか、又はそうすることを可能にすること、対価としてのその配布と関連付けられる1つ又は複数の条項(たとえば、許可、制約、条件、権利)について受信コンピューティングデバイスに通知することなどを含む(たとえば、動物データの売却又は配布を妨げることも含む)。対価は、支払(たとえば、現金、暗号通貨、トークン、仮想通貨)、報酬、本質的に金銭的であってもよく、又はそうでなくてもよい有価地物(たとえば、信用、有形財、ストアクレジット、異なる場合は標的対象又はユーザに価値を提供する標的対象又はユーザに関連する洞察又は予測指標)のトレード又は交換を含む。一変形例において、1又は複数の規則の1つ又は複数の結果は、動物データが1つ又は複数のコンピューティングデバイスに対価として提供されることである。別の変形例において、1つ又は複数の規則は、動物データの対価としての取得/配布又は交換の1つ又は複数の条項の一部として動物データに付帯される。別の変形例において、動物データに付帯されるか又は関連付けられる1つ又は複数の規則は、動物データの少なくとも一部の対価としての取得/配布又は交換に関連する1つ又は複数の条項を提供する。別の変形例において、動物データに付帯される(又は関連付けられる)1つ又は複数の規則は、動物データの引き替えの対価としての取得/配布の1つ又は複数の条項を提供する。
【0089】
別の変形例において、1つ又は複数の規則は、1つ又は複数の受信コンピューティングデバイス上で自動的に実施される。たとえば、動物データの受信を受けて、1つ又は複数の実行可能コードラインが、受信コンピューティングデバイス上で、動物データの受信を受けて自動的に実施されてもよい(たとえば、所与のユーザに関する受信コンピューティングデバイスによる心拍データへのアクセスを受けたとき、その使用に関連する条項及び許諾を概説する告知が受信システムに提供されてもよい。いくつかの変形例において、告知は、受信コンピューティングデバイスが動物データのその使用に関連する1つ又は複数の条項を受諾し(その一例は、「受諾」ボタンをクリックすることを含んでもよい動作を行うこと)、そこから、動作は、受信コンピューティングデバイス上で1つ又は複数の条項を施行する1つ又は複数の実行可能コードラインを自動的に実施すること、又は、受信コンピューティングデバイスが1つ又は複数の条項に従うことを保証することを行うためのオプションを含んでもよい。同様に、1つ又は複数のスクリプトが自動的に発生してもよく、又は、1つ若しくは複数の人工知能技法によって自動的に作成されてもよい。
【0090】
別の変形例において、1つ又は複数の規則は、1つ又は複数の受信コンピューティングデバイス上での動物データに関連する1つ又は複数の動作を指示、警告、有効化、又は阻止(たとえば、制限を含む)する。1つの改良においては、1つ又は複数の動作は、1つ又は複数の人工知能(AI)技法を利用して作成され、修正され、又は行われる。AIは、1つ又は複数の動作を自動的に作成し、修正し、又は行ってもよい。1つ又は複数の動作は、ユーザによって提供され(又はユーザによって選択されるか若しくはユーザについて確立される1つ又は複数の選好からもたらされ得る)、1つ若しくは複数の規則に組み込まれる1つ若しくは複数の入力を介した直接的若しくは間接的コマンド、又は、別の1つ若しくは複数のコンピューティングデバイスによって提供される1つ若しくは複数のコマンド若しくは入力に基づいてもよい。別の改良においては、動物データコンプライアンスシステムは、1つ又は複数の受信コンピューティングデバイスによる動物データへのアクセスを妨げる(たとえば、制限を含む)か又は可能にするように動作可能である。たとえば、心臓データを使用したスポーツ賭博の文脈においてプロ運動選手ユーザによって確立される選好を利用して、
・ユーザは、リアルタイム心拍データが、第1クオーター及び第2クオーターについてのみ、英国及びドイツのすべてのスポーツ賭博会社並びに米国のZ社に売却されることを許可する、
・ユーザは、それらのリアルタイム心拍が、任意の所与の時点において10秒を越える継続時間にわたっては表示され得ないと制約する、
・ユーザは、それらリアルタイム心拍データが、APIコールあたり1.24ドルで売却されなければならないと要求する(各APIコールは毎秒発生する)、並びに
・ユーザは、Z社が、APIコールあたり135.23ドルで、最近プレーされた25ゲームの第2クオーターについてのそれらのECG履歴データを購入することを許可する(各APIコールは、単一のゲームの単一の第2クオーターを包含するECGデータセットを提供する)。
【0091】
この例において、動物データコンプライアンスシステムは、1つ又は複数の受信コンピューティングデバイスによる動物データへのアクセス又は動物データの部分の選択を制限するか又は可能にすることができる。たとえば、ユーザ選好に基づいて規則が確立される場合、コンピューティングデバイス20は、1つ又は複数の規則に基づいて1つ又は複数の動作を行う(たとえば、ユーザが、それらのデータが特定のタイプの会社に配布されることを選好しない場合、その会社又はそのタイプの会社に対してアクセスを妨げるか又は制限する)ことができる。いくつかの変形例において、受信コンピューティングデバイスは、コンピューティングデバイス20が1つ又は複数の動作を行うことを可能にする情報(たとえば、会社名又は識別情報、それらが属する産業/バーティカル、データの意図される用途、データの実際の用途、運用する市場、データが使用されることになる市場、データが使用される市場、動物データから生成される収益など)を提供する。1つの改良においては、1つ又は複数の受信コンピューティングデバイスに提供される動物データに、1つ又は複数の受信コンピューティングデバイス上での1つ又は複数の動作を可能にするか又は制限する1つ又は複数の実行可能コードラインを添付することができる。
【0092】
別の変形例において、1つ又は複数の人工知能技法が、1つ又は複数の規則を作成又は修正するために利用される。1つの改良においては、1つ又は複数の規則は、1つ又は複数のユーザ選好又は特性(たとえば、属性)に基づいて作成又は修正される。特に、1つ又は複数の規則は、ユーザによって直接的に又は間接的に提供される1つ又は複数の命令に基づいて作成又は修正される。たとえば、機械学習技法などの1つ又は複数の人工知能技法を利用することによって、動物データコンプライアンスシステムは、以前に収集されたデータ及び現在のデータ(たとえば、ユーザの選択選好、同様のタイプのユーザ及びそれらの選択選好、挙動パターン)を分析して、(たとえば、1つ又は複数の条項を介して)1つ又は複数の規則を作成又は修正することができる。機械学習に基づくシステムが、明示的なプログラム命令を必要とするのではなく、収集されたデータから学習するようにセットアップされることを所与として、システムが、収集されたデータ内に隠れている可能性があるパターンを探索し、認識することができることによって、機械学習に基づくシステムが、収集されたデータから、ユーザ選好が理解され、規則が作成又は修正されることを可能にする洞察を発見することが可能になる。有利には、機械学習に基づくシステムは、学習するためにデータを使用するため、多くの場合、反復的手法をとって、新たなデータ及び選好が動物データコンプライアンスシステムに入るときにモデル予測及び正確度を改善し、動物データコンプライアンスシステム(信頼可能な結果の提示も可能にする)によって行われた以前の計算から提供されるフィードバックから導出されるモデル予測及び正確度も改善する。そのようなシナリオにおいて、任意の所与の時点において動物データコンプライアンスシステムに入る新たなユーザ選好データは、より広範なデータセットに基づいて、ユーザの新たな、より深い理解を可能にする。1つの改良においては、作成又は修正は自動的に行われる。別の改良においては、1つ又は複数の規則は、1又は複数のユーザについて、1又は複数の他のユーザの1つ又は複数の選好に基づいて作成又は修正されてもよい。たとえば、人工知能に基づくシステムは、他のユーザの選好を学習するか、又は、1又は複数の他のユーザの特性を観測することが可能であってもよく、標的ユーザと共有される1つ又は複数の特性又は選好に基づいて、標的ユーザの1つ又は複数の選好を推測又は推論することが可能であってもよく、それによって、推測又は推論された1つ又は複数の選好に基づいて、1つ若しくは複数の規則を作成するか、又は、1つ若しくは複数の既存の規則を修正する。
【0093】
別の変形例において、1つ又は複数の受信コンピューティングデバイスは、動物データに関連する1つ又は複数の規則を作成又は修正する。たとえば、ユーザは、コンピューティングデバイス20を介してそれらの動物データの使用に関連するそれらの許可を更新することを要求してもよい。要求は、その後、クラウドサーバ41に通信することができ、クラウドサーバは、コンピューティングデバイス20を介して受信コンピューティングデバイス42とユーザとの間の中間物として作用することができる。クラウドサーバ41(たとえば、いくつかの変形例においては受信コンピューティングデバイスと考えることができる)は、その後、ユーザの要求をとり、1つ又は複数の規則を作成又は修正することができる。別の変形例において、1つ又は複数の規則の作成又は修正は、別の1つ又は複数のコンピューティングデバイスに通信される。これは、そこから動物データが送信されたか、又は、(異なる場合、)動物データがそこに由来するコンピューティングデバイスに通信し戻すことを含むことができる。別の変形例において、1つ又は複数の規則は、動物データの提供元である(たとえば、送られる、利用可能又はアクセス可能にされる、など)1つ又は複数の異なるコンピューティングデバイス上で作成又は修正される。たとえば、動物データは、コンピューティングデバイス20(たとえば、ラップトップコンピュータ)上で収集され、別のコンピューティングデバイスに送られて記憶され得る(たとえば、クラウドサーバ41)。動物データに対する規則は、別のコンピューティングデバイス20(たとえば、携帯電話)上で作成されてもよく、データを売るための取引は、別のコンピューティングデバイス20(たとえば、スマートウォッチ)上で行われ、別のコンピューティングデバイス20は、その後、1つ又は複数のクラウドサーバ41を介しクラウド40と通信して、受信コンピューティングデバイス42にデータを提供する。
【0094】
別の変形例において、1つ又は複数の規則は、1つ又は複数のコンピューティングデバイス(たとえば、提供コンピューティング、受信コンピューティングデバイス)によって、標準化及び相互運用性に関連する1つ又は複数の方式に従うために、動物データに基づいて作成又は修正される。1つ又は複数の方式は、複数のコンピューティングデバイス(たとえば、本質的に金銭的又は非金銭的であり得る対価としての)及び複数の環境(たとえば、実世界、仮想)へのよりスケーラブルな配布を可能にするように、動物データを収集及び変換する(たとえば、正規化、タイムスタンプ付与、集約、クリーニング、タグ付け、記憶、処理、操作、デノイズ、増強、編成、視覚化、匿名化、分析、合成、要約、複製、生成、同期など)ために作成及び修正され得る。医療におけるFHIR規格と同様に、取得、配布、及び/又は使用のためのコンピューティングデバイス及び動物データの相互運用性を可能にするために、カスタム方式が開発されてもよい。いくつかの変形例において、そのような相互運用性は、動物データが対価と引き替えに配布されることを可能にするために可能にされる。標準化及び相互運用性に関連する1つ又は複数の規則は、動物データと関連付けることができ、その配布の一部として(たとえば、メタデータの一部として付帯されて)提供することができる。
【0095】
別の変形例において、1つ又は複数の実行可能コードラインが、動物データの少なくとも一部分内に埋め込まれる。1つ又は複数の実行可能コードラインは、1つ又は複数のコンピューティングデバイスに、1つ又は複数の動作を行う(たとえば、動作を有効化又は阻止する)ように指示(たとえば、通知、告知、命令)する。1つ又は複数の実行可能コードラインは、1つ又は複数のコンピューティングデバイスと対話する、動物データに付帯されるボット(たとえば、ソフトウェアアプリケーション、自律プログラム)の形態とすることができる。1つの改良においては、動物データが位置する(たとえば、存在する)受信コンピューティングデバイスから情報を集めること、及び、集められた情報の少なくとも一部分を別の1つ又は複数の他のコンピューティングデバイスに通信する(たとえば、収集コンピューティングデバイスに戻す、別のコンピューティングデバイスに通信する)ことを含む、1つ又は複数の動作が、実行可能コードに関連する。集められる情報は、タイムスタンプ、IPアドレス、ロケーション、デバイス、ブラウザのタイプ(ブラウザが関与する場合)、オペレーティングシステム、又はサービス提供元のうちの少なくとも1つを含む。本発明は、これらの特定のタイプの集められる情報に限定されず、他の情報(たとえば、動物データがどのように使用されているか、動物データがどこに送られているか、動物データの使用と関連付けられるコードライン)も集められてもよい。別の改良においては、集められる情報は、1つ又は複数のコンピューティングデバイスが、対価に関連する1つ又は複数の条項の監視、通信、施行、又はそれらの組合せを行うことを可能にする。集められる情報の少なくとも一部分に基づいて、1つ又は複数の告知を作成又は修正することができる(たとえば、1つ又は複数の告知は、1つ又は複数のコード、グラフ、チャート、プロット、色又は他の視覚表現、読み値、数値表現、記述、テキスト、振動、聴覚的応答、視覚的応答、運動感覚的応答などの物理的応答、又は言語的記述などを含むことができる)。別の改良においては、1つ又は複数の動作は、1つ又は複数の実行可能コードラインに基づいて1つ又は複数の人工知能技法を利用して受信コンピューティングデバイス上で自動的に作成され、修正され、又は行われる。「自動的に」という用語は「自律的に」を含み、逆も真である。たとえば、動物データ内で特定の使用又は使用パターンを識別し、動物データの使用に関連するパターンが、動物データがそこから提供されたコンピューティングデバイス(又は使用を監視している他のコンピューティングデバイス)に送り返すのに十分に重要であるという判定を行うように、AIが訓練されてもよい。情報が集められ、別の1つ又は複数の他のコンピューティングデバイスに送られる(たとえば、1つ又は複数の警告などの形態で)頻度は、調節可能パラメータとすることができる。これは、時間(たとえば、ユーザによって確立される時間)及びイベント(たとえば、発生する出来事などのイベントベース)を含む1つ又は複数のパラメータに基づくことができる。一変形例において、1つ又は複数の人工知能技法が、1つ又は複数の告知(たとえば、警告)の頻度を規定するために利用されてもよい。1つの改良においては、収集される情報のタイプは、調節可能パラメータとすることができる。
【0096】
有利には、1つ又は複数の実行可能コードラインは、ファイルレベルですべての動物データ(たとえば、ファイルが標的個体の心拍、血圧、及び筋活動データを含む場合、コードは、標的個体の動物データのすべて、すなわち、心拍、血圧、及び筋活動データに適用することができ、コードは、バスケットボールチームの、各個々の選手の心拍データなどの、標的個体の動物データのグループ全体に適用することができる)、又は、1つ又は複数のファイル内の動物データのサブセット(たとえば、標的個体の心拍データは、同じデータファイル又はデータセット内の個体の血圧データとは異なる実行可能コードを有する)にわたって埋め込むことができる。いくつかの場合、値レベルで埋め込まれてもよい(たとえば、標的個体の心拍データ内で、各心拍値は、いくつかの変形例において心拍値ごとに異なってもよい1つ又は複数の実行可能コードラインを付帯されて有してもよい)。
【0097】
多くの変形例において、1つ又は複数の実行可能コードラインは、受信コンピューティングデバイスによって検出不可能である(たとえば、何らかの形態のコンピュータウイルスマルウェアに類似して)。同様の変形例において、1つ又は複数の実行可能コードラインは、受信コンピューティングデバイスによって識別不可能である。1つの改良においては、1つ又は複数の実行可能コードラインは、動物データとともに一体として移動するように、動物データの一部として含まれる(たとえば、埋め込まれる、付帯される)。
【0098】
いくつかの変形例において、動物データの少なくとも一部分内に埋め込まれた1つ又は複数の実行可能コードラインは、動物データの使用に関連する1つ又は複数の動作(たとえば、監視、報告)を可能にするか又は妨げる1つ又は複数のソフトウェアプログラムとともに利用することができる。たとえば、運動選手のリアルタイム疲労データなどの動物データのスポーツ賭博又はブロードキャスト表示において、動物データコンプライアンスシステム及び実行可能コードは、動物データの条項に関連する1つ又は複数の特性又は特徴(たとえば、データ使用時間長、データ使用頻度、動物データがどこで配布されたか、他のコンピューティングデバイスが情報にアクセスしている回数、データを利用してどれだけ賭けられているか)を監視するように動作可能であり得、同時に、使用の条項に関連する1つ又は複数の動作を行うように動作可能である(たとえば、スポーツ賭博プラットフォームが運動選手の疲労データを所与のマッチについて5分間にわたって使用する許諾を得ており、スポーツ賭博プラットフォームが許諾された時間を超えた場合、ソフトウェアプログラム及び1つ又は複数の実行可能コードラインは、スポーツ賭博プラットフォームがデータを使用するか又は場合によってはデータにアクセスすることを妨げることによって、データの使用を制御することができる)。1つ又は複数の実行可能コードラインによって行われる1つ又は複数の動作(たとえば、スポーツ賭博又はブロードキャストアプリケーションにおける動物データの使用の追跡)から導出される情報は、1つ又は複数の他のコンピューティングデバイス(たとえば、使用の指定された条項によるデータ許諾又は他の権利付与の一部として動物データを提供しているユーザのコンピューティングデバイス)に通信することができる。
【0099】
動物データコンプライアンスシステムはまた、健康状態監視又は報告(たとえば、パスポート)システムを含むか又はそれに関連する1つ又は複数の特徴を有してもよい。この場合、動物データについて、ユーザは、売却又は同様の配布に利用可能にしないことを選び、ユーザは、依然として、データにアクセスし、データへのアクセスを提供することができる(たとえば、ユーザは、それらのECGデータが対価として第三者に配布されることを所望せず、ただし、それらの医師がそれらの動物データにアクセスすることができることを所望する)。一変形例において、それらのデータを売却しないことを所望するユーザについて、動物データコンプライアンスシステムは、ユーザが、1又は複数の第三者によるそれらの動物データに対するアクセスを可能にするか又は妨げる(又は、アクセスに対する1つ又は複数の許可、制約、又は条件を課す)ために、それらの動物データに関連する1つ又は複数の条項を規定することを可能にするように動作可能であり得る(たとえば、ユーザがそれらの動物データを対価にすることを所望しない間、ユーザは、異なってもよいそれらの医療提供者及びそれらの調査パートナーによる動物データのアクセス及び使用に関連する条項の別の1つ又は複数のセットを規定しながら、データを収集するセンサ製造元によるそれらの動物データのアクセス及び使用と関連付けられる条項の1つ又は複数のセットを規定することができる)。そのような健康状態監視又は報告システムは、多種多様な産業において、及び、医療、家庭フィットネス、スポーツ、調剤、高齢者介護、地方自治体、保険、建築、被雇用者ウェルネス、物流、仮想環境などを含む様々な使用事例のために利用することができる。有利には、動物データへのアクセスは、リアルタイム又は準リアルタイムで行われてもよい。一変形例において、動物データコンプライアンスシステムは、ユーザが、システム内アクセスに関連する1つ又は複数の条項を規定することを可能にすることができる(たとえば、ユーザは、それらのECGデータが対価として第三者コンピューティングデバイスに配布されることを所望しないが、それらのECGデータが同じシステムを介してそれらの医師又はフィットネスインストラクターに配布されるか、又は、それらによってアクセス可能であることを所望する)。1つの改良においては、健康状態監視又は報告システムは、1つ又は複数のセンサ18の使用を含む。別の改良においては、健康状態監視又は報告システムは、1つ又は複数のハードウェア送信サブシステムを含む。別の改良においては、健康状態監視又は報告システムは、1つ又は複数の人工知能技法を利用して、少なくとも1つの洞察又は予測指標を生成する。有利には、そのようなシステムは、実世界動物データ及び/又は実世界動物データの少なくとも一部分に基づくシミュレーションデータを利用する仮想環境(たとえば、メタバース)において利用することもできる(たとえば、シミュレーションデータについて作成又は修正された1つ又は複数の条項に基づいて、1つ又は複数の規則がシミュレーションデータに付帯される)。
【0100】
様々な変形例において、動物データコンプライアンスシステムは、様々なデータ許諾モデルを利用して実装することができる。たとえば、ユーザは、動物データとともに中央サーバ(たとえば、クラウドサーバ41、中間サーバ22)に通信されるそれらの動物データに関連する1つ又は複数の条項を提供してもよい。この中央サーバは、受信コンピューティングデバイス上で動作するソフトウェアプログラム(たとえば、アプリケーション)に結びづけられてもよい。受信コンピューティングデバイスは、ユーザによって確立される1つ又は複数の規則を介して動物データに関連する使用の条項を規定する許諾を受信してもよい。中央サーバと組み合わせて、ソフトウェアプログラムは、ユーザによって作成される1つ又は複数の規則及び受信コンピューティングデバイスによって取得される許諾を介してデータの1つ又は複数の使用を可能にするか又は妨げる「チェックポイント」として作用することができる。たとえば、受信コンピューティングデバイスを利用するデータ取得者は、それらの動物データに関連するユーザの条項(たとえば、許可、制約、条件、他の権利)に基づいてデータ取得者及びユーザによって確立される許諾に基づいて動物データによる動作(たとえば、データを別のコンピューティングデバイスに送ること)を行うことを妨げられ得る。一変形例において、中央サーバは、許諾に基づいてデータがアクセス又は使用されることを妨げることができる。別の変形例において、ユーザは、コンピューティングデバイス(たとえば、コンピューティングデバイス20)上でそれらの条項(たとえば、許可、制約、条件、又は他の権利)を変更又は更新することができ、条項は、その後、中央サーバに送られ、将来の使用のために更新される。別の変形例において、中央サーバは、受信コンピューティングデバイスがネットワークと通信しているときにのみ、動物データにアクセスすることが可能であり得る。これによって、オフラインでデータを、権限を与えられずに使用することを妨げることができる。
【0101】
別の変形例において、動物データコンプライアンスシステムは、オペレーティングシステムの一部とすることができる。オペレーティングシステムは、それらの動物データの使用に関連してユーザ(たとえば、データ所有者)によって確立される1つ又は複数の条項に関連する1つ又は複数の動作を行うためのそれ自体のアプリケーション、バックグラウンドプロセッサなどを含んでもよい。そのような動作(たとえば、許諾の施行、データの使用の監視など)は、オペレーティングシステム及び対応するアプリケーションを利用している複数のコンピューティングデバイスにまたがって実施することができる。
【0102】
1つの改良においては、動物データを取得、配布、及び/又は使用するための許諾は、ユーザによって更新することができる。許諾のタイプに応じて、ユーザは、コンピューティングデバイス上でのそれらのデータの使用に関連する1つ又は複数の条項を更新することができ、条項は、その後、1つ又は複数のコンピューティングデバイス(たとえば、受信コンピューティングデバイス、その後受信コンピューティングデバイスに告知する集中型サーバと通信するコンピューティングデバイス)に提供する(たとえば、送る、利用可能にする)ことができる。別の改良においては、同じ動物データに2つ以上の許諾が存在してもよい。たとえば、ユーザは、同じ動物データを利用する異なるデータ取得者のために異なる許諾を作成してもよい。有利には、これは、同じ動物データを複数回取得又は配布(たとえば、売却)することができることを意味する。
【0103】
別の改良においては、1つ又は複数の受信コンピューティングデバイスによって行われる1つ又は複数の動作は、動物データの使用に関連する許諾を少なくとも部分的に無効化し得る。たとえば、動物データと関連付けられる1つ又は複数の実行可能コードラインを除去又は操作することによって、許諾を少なくとも部分的に無効化し得る。別の例において、動物データを権限を与えられていない様式で(たとえば、許諾に準拠せずに)使用すると、許諾が少なくとも部分的に無効化され得る。無効化された許諾は、動物データの権限を与えられた使用を妨げ、以前に許諾を与えられていたコンピューティングデバイスが動物データを合法的に利用することを妨げ得る。
【0104】
別の改良においては、中央サーバは、権限を与えられていない動物データがネットワーク内で取得、配布、及び/又は使用(たとえば、売却)されるのを妨げるコンピューティングデバイスのネットワークを作成し得る。たとえば、ユーザがそれらの動物データを売却することを所望する場合、コンピューティングデバイスのネットワークは、そのようなデータのネットワーク内での取得を制約し得る(たとえば、1つ又は複数の合意された条項に従うことに合意しているコンピューティングデバイスの協働)。ネットワークは、中央サーバがデータ及びメタデータをチェックして、それが有効な許諾の下で取得されたものであり、許諾合意の条項の下で使用されていることを保証することができるように、任意の所与の使用事例についてデータが使用される度に、中央サーバに問い合わせることに合意し得る。中央サーバが、1つ又は複数の条項を含む関連付けられるメタデータに照らしてデータ使用を監視することができることによって、中央サーバは、その合意(たとえば、許諾)に従って使用されていないデータを識別することができる。中央サーバが1つ又は複数の許諾に違反している動物データを識別した場合、中央サーバは、協働している他のコンピューティングデバイスがそのデータを取得しないように合意するように、そのデータを強調及び/又はマークする(たとえば、データを無効、盗難、許諾合意に違反などとしてマークする)ことができる。一変形例において、中央サーバは、その使用をもって確立されている1つ又は複数の規格及び条項に従うことに合意している受信コンピューティングデバイス(たとえば、資格を与えられているコンピューティングデバイス)にのみ、動物データを配布してもよい。
【0105】
別の改良においては、動物データコンプライアンスシステムは、ブロックチェーンに基づくシステム若しくはIOTA Tangleに基づくシステム、又は他の台帳システム若しくは方法などの分散型台帳技術を利用して動作する。分散型台帳技術の多くの変形例を使用することができ、本発明は使用されるいかなる特定のタイプの分散型台帳技術にも限定されないことに留意されたい。
【0106】
1つの改良においては、ユーザは、ビデオゲーム又はシミュレーション(たとえば、メタバースを含む仮想環境)におけるそれらの動物データの使用に関連する1つ又は複数の条項を作成又は修正することができる。これは、実世界動物データに基づいてビデオゲーム又はシミュレータによって生成され得るシミュレーションデータを含む、動物データの派生物を含む。たとえば、ゲーム又はシミュレーションは、個体の実世界の健康状態データを仮想環境の一部として組み込んでもよい。この例において、ユーザは、それらの動物データの使用に関連する1つ又は複数の条項を、その取得及び使用に関連するビデオゲーム又はシミュレーションオペレータ(たとえば、仮想環境オペレータ)に提供してもよい。別の例において、ユーザは、それらの動物データの取得及び使用に関連する同じ又は異なる条項を、ビデオゲーム又はシミュレーションの一部である1又は複数の他の個体(たとえば、実世界動物データに基づいて生成されるシミュレーション動物データを取得することに関心があり得るメタバース内の他の参加者)に提供してもよい。別の改良においては、1つ又は複数のタイプの実世界動物データに関する1つ又は複数の条項は、同じタイプのシミュレーション動物データと関連付けられる1つ又は複数の条項と同じであってもよく、又は異なってもよい(たとえば、ユーザの実世界心拍データ及びそれらのシミュレーション心拍データについて作成されている同じ条項又は異なる条項)。
【0107】
1つの改良においては、動物データコンプライアンスシステムは、ユーザと、ユーザの動物データの取得に関連する1又は複数のデータ取得者との間の1つ又は複数の合意(たとえば、許諾、契約、スマートコントラクト)を自動的に生成することができる。合意は、ユーザによって確立される動物データの権限を与えられた使用に関連する1つ又は複数の条項(たとえば、権利、許可、制約、条件など)を含むことができる。(たとえば、ユーザによって選択される1つ又は複数の条項を介して)動物データと関連付けられる1つ又は複数の条項に基づいて、動物データコンプライアンスシステムは、取得者が合意された条項に基づいて動物データにアクセスし、使用することを可能にするために(たとえば、チェックボックスの選択などの選択メカニズム、音声認証、デジタル署名、手動署名、システム間認証などを介して)ユーザ及び取得者が実行することができる1つ又は複数の合意を自動的に生成することができる。そのような合意は、全体的に又は部分的に、機械(たとえば、コンピューティングデバイス)のみによって可読、人間によって可読、又は両方によって可読である1つ又は複数のフォーマットであってもよい。多くの変形例において、データの取得は対価と引き換えになる。逆に、動物データコンプライアンスシステムは、データ取得者が、動物データと関連付けられる1つ又は複数の条項を選択することに基づいてユーザ及び取得者が実行することができる1つ又は複数の合意を自動的に生成してもよい(たとえば、一例において、データ取得者は、そこから1つ又は複数の合意が生成される動物データの使用に関連する1つ又は複数の条項を確立する。別の例において、ユーザは、動物データの使用に関連する許可、制約、及び条件を確立している。これに基づいて、動物データコンプライアンスシステムは、データ取得者が、ユーザによって確立される1つ又は複数の許可、制約、及び条件に基づいて、データ取得者の動物データ使用と関連付けられる1つ又は複数の条項を選択することを可能にする。1つ又は複数の選択が行われると、ユーザ及びデータ取得者によって、1つ又は複数の合意を生成し、実行することができる)。いくつかの変形例において、動物データコンプライアンスシステムは、ユーザ及びデータ取得者の両方が、動物データと関連付けられる1つ又は複数の条項を選択することに基づいてユーザ及び取得者が実行することができる1つ又は複数の合意を自動的に生成してもよい。1つの改良においては、動物データコンプライアンスシステムは、ユーザ、データ取得者、又はそれらの組合せの以前に確立された選好に基づいてユーザ及び取得者が実行することができる1つ又は複数の合意を自動的に生成してもよい。動物データコンプライアンスシステムは、1つ又は複数の人工知能技法を利用して、1つ又は複数の選好を識別してもよい。1つの改良においては、ユーザのコンピューティングデバイス及び取得者のコンピューティングデバイスが、デジタルハンドシェイク又は他の合意に基づくメカニズムを介して、ユーザ及び取得者の代理として1つ又は複数の合意を実行する。別の改良においては、1つ又は複数の合意は、1つ又は複数の証明の一部として含まれる。
【0108】
一変形例において、1つ又は複数の合意は、動物データと関連付けられる1つ又は複数の規則に基づいて自動的に生成される。いくつかの変形例においては、1つ又は複数の合意は、1つ又は複数の規則が作成又は修正される前に生成及び実行されてもよい。他の変形例においては、1つ又は複数の合意は、1つ又は複数の規則が作成又は修正された後であるが、動物データが取得者に提供される前に生成及び実行されてもよい。他の変形例において、動物データ及び1つ又は複数の規則は、1つ又は複数の合意の実行前に取得者に提供されてもよい(たとえば、動物データは、合意が実行されるまで暗号化されてもよく、これを受けて、1つ又は複数の暗号化鍵が提供される)。1つの改良においては、1つ又は複数の合意は、1つ又は複数の以前の合意からの動物データに関連する1つ又は複数の条項を含む。別の改良においては、1つ又は複数の条項は、1つ又は複数の合意の一部として自動的に生成され、含まれる。別の改良においては、1つ又は複数の合意は、動物データコンプライアンスシステムによって集められるか又は作成される1つ又は複数の新たな合意に基づいて作成又は修正(たとえば、更新、取り消し)される。
【0109】
特徴的なことには、ユーザは、同じ動物データセット又は同じタイプの動物データの現在の第三者取得者に後続し得る将来の第三者取得者を含む、複数の第三者取得者に、様々な使用事例について、同じ動物データセット(たとえば、規定された時間期間にわたる心拍データ)、又は同じタイプの動物データ(たとえば、すべての心拍データ)を提供することができる。これに関連して、ユーザは、各個々のデータ取得者と、取得される動物データに関連する条項を確立する1つ又は複数の合意を確立することができる。いくつかの場合、各データ取得者に付与される1つ又は複数の権利は、互いに衝突する場合がある。同じ動物データ又は同じタイプの動物データについて、取得される動物データに関連し、将来のデータ取得者に付与される権利が、以前の(たとえば、既存の)取得者にすでに付与されている権利を侵害しないことを維持するために、動物データコンプライアンスシステムは、1つ又は複数の以前に実行された合意に基づいて、許可、制約、又は条件を付帯されている同じ動物データ又は同じタイプの動物データを企図する、1つ又は複数の以前に実行された合意からの1つ又は複数の条項を含む、ユーザと将来のデータ取得者との間の1つ又は複数の新たな動物データ取得合意を自動的に生成することができる。1つ又は複数の条項は、1つ又は複数の制約又は使用可能性を将来のデータ取得者に提供することができる。より具体的には、いくつかの変形例において、動物データコンプライアンスシステムは、(たとえば、アンケート、手動入力、ユーザ及び/又は取得者によって行われる1つ又は複数の選択に基づく自動補完入力などを介して)合意を完了するために合意内の1つ又は複数の新たなフィールドがユーザ及び/若しくは取得者によってデータ投入されること、又は、動物データコンプライアンスシステムによって自動的に生成されることを可能にしながら、すでに付与及び/又は除外されている権利を企図する(1つ又は複数の合意が、以前の取得者にすでに付与されており、一定の時間期間にわたって将来の取得者に付与されることが可能でない権利に基づいて文言を含むか又は除外することを意味する)以前の合意からすでに含まれている1つ又は複数の条項及び条件を有する1つ又は複数の合意を自動的に生成することができる。以前の合意からのそのような条項は、最初に、動物データに関連する1つ又は複数の構成条項を要約されたフォーマット(たとえば、動物データコンプライアンスシステムがユーザ及び/又は取得者から何らかの形態の同意又は締結を受け取ることができる)で概説する1つ又は複数の告知(たとえば、警告)を介してユーザ及び/又は取得者に提供されてもよい。同様に、新たな条項は、最初に、動物データの取得、配布又は使用に関連する構成条項を要約されたフォーマット(たとえば、動物データコンプライアンスシステムが、合意が生成される前にユーザ及び/又は取得者から何らかの形態の同意又は承認を受け取ることができる)で概説する1つ又は複数の告知(たとえば、警告)を介してユーザ及び/又は取得者に提供されてもよい。
【0110】
一変形例において、また、ユーザとデータ取得者との間の合意に組み込まれる、ユーザによって提供される条項に加えて、動物データコンプライアンスシステムはまた、ユーザ、又は、異なる場合は動物データの権利者(たとえば、動物データは、複数の所有者及び同じ動物データと関連付けられる複数の合意を有することができ、その1つ又は複数の条項は合意に応じて重複する場合がある)によって実行される1つ又は複数の以前の合意に基づいてユーザを拘束する(たとえば、ユーザを制約する)1つ又は複数の条項も提供することができる。これに関連して、ユーザから導出される動物データは、所有者又は複数の所有者を有し得るだけでなく、1又は複数のユーザ及び後続の取得者が拘束される階層も有し得る。たとえば、ユーザは、それらの動物データを対価としてデータ取得者に提供する合意を結ぶ場合がある。そのようなデータは、以前のデータ取得者との1つ又は複数の以前の合意を介してそのデータと関連付けられる1つ又は複数の条項を有する場合がある。動物データコンプライアンスシステムは、ユーザ及びデータ取得者を拘束する1つ又は複数の条項(たとえば、健康状態データ及びその使用と関連付けられる条項の取得に関する契約)に基づいて、少なくとも部分的に、1つ又は複数の合意を自動的に生成するように動作可能であり得る。ユーザは、その後、それらの動物データを対価として別のデータ取得者に提供する別の1つ又は複数の合意を結ぶ場合がある。特徴的なことには、動物データコンプライアンスシステムは、以前に合意された条項が将来の合意において企図されていることを保証するために(たとえば、ユーザがいかなる他の合意にも違反しない権利を付与していることを保証するために)任意の1つ又は複数の以前の合意からの企図されている動物データと関連付けられる1つ又は複数の関連条項を1つ又は複数の新たな合意に組み込む1つ又は複数の合意を、少なくとも部分的に、自動的に生成するように動作可能であり得る。これに関連して、動物データの電子記録(たとえば、デジタルレコード)を作成又は修正することができ、デジタルレコードは、動物データと関連付けられる1つ又は複数の規則を含む。デジタルレコードは、1つ若しくは複数の所有権又は1つ若しくは複数の所有期間に基づいて作成又は修正される所有権の連鎖を含むことができる。一変形例において、デジタルレコードは、動物データに関してユーザによって確立される1つ又は複数の条項を含むことができる。別の変形例において、デジタルレコードはまた、1つ又は複数の権利を付与することができる参照とすることもできる。たとえば、ユーザがデータ取得者への動物データの配布に関連する1つ又は複数の選好を選択する場合、動物データコンプライアンスシステムは、ユーザが所望の条項が付帯された動物データを配布することが可能であることを保証するために、動物データのデジタルレコードに対して1つ又は複数の選好をチェックしてもよい。いくつかの変形例において、デジタルレコードはまた、動物データと関連付けられる対価(たとえば、動物データを取得するためのコスト、任意の所与の動物データに対して受け取られる対価など)、及び、1つ又は複数の規則の一部として含まれない任意の条項(たとえば、選好)などの情報も含むことができる。デジタルレコードは、ローカルに又は別の1つ若しくは複数のコンピューティングデバイス(たとえば、1つ若しくは複数のクラウドサーバ)に記憶されてもよい。1つの改良においては、同じ動物データに対する権利を有する2以上の動物データ取得者が、同じデジタルレコードに組み合わされる。別の改良においては、同じ動物データの複数の所有者を含む所有権の連鎖は、単一のユーザ、単一の動物データセット、又は単一タイプの動物データに由来し、それから追跡されるように動作可能である。
【0111】
一変形例においては、動物データコンプライアンスシステムは、単一のユーザ、単一の動物データセット、又は単一タイプの動物データからのデータの複数の所有者を追跡することができ、同じデータの2つ以上の所有権を単一のデジタルレコードに組み合わせることができる。動物データコンプライアンスシステムはまた、任意の所与の動物データの所有権の連鎖を作成することによって、複数の所有権及び複数の所有期間を組み込むこともできる。1つの改良においては、対価として配布(たとえば、売却)された動物データは、同時に複数の所有者を有することができる。特徴的なことには、動物データコンプライアンスシステムは、任意の所与の時点において複数の所有権が存在することができる所有権の連鎖を作成することができ、1つ又は複数の所有権の各々と関連付けられる条項を追跡することができる。所有権の連鎖内の1又は複数の所有者と関連付けられる権利は、追加、削除、修正、又は置換することができる。付加的に、所有権の連鎖内の1又は複数の所有者は、追加、削除、修正、又は置換することができる。いくつかの変形例において、所有権の連鎖及び記録の保持は、分散型台帳技術又は他の台帳システム若しくは方法(たとえば、集中型台帳システム又は方法を含む)などの技術を利用してもよい。
【0112】
1つの改良においては、動物データの少なくとも一部分は、トークン化フォーマットであってもよい。いくつかの変形例において、それは、トークン化フォーマットにおける動物データの1つ又は複数の表現である、1つ又は複数の非代替性トークン(NFT)の形態で表現、配布、取得、及び/又は売却されてもよい。トークンは、動物データの真正性及び動物データと関連付けられる1つ又は複数の権利(たとえば、所有権、1つ又は複数の条項を関連付けられた許諾)に関連する1つ又は複数のパラメータを(たとえば、デジタルレコードを介して)検証する、動物データに関連する情報を提供するメタデータを有する。特徴的なことには、各ユーザと関連付けられる各動物データタイプ、各動物データタイプ内の各動物データセット、各データセット内の各動物データ値などは、1つ又は複数のNFTによって個々に又は集合的に表現することができる。一変形例において、1つ又は複数のNFTの形態の動物データは、NFT表現の動物データの取得、配布、及び/又は使用に関連する1つ又は複数の規則を含むメタデータを関連付けられている(たとえば、メタデータを付帯されている)。メタデータはまた、動物データに関連する1つ又は複数のデジタルレコード(たとえば、所有権の連鎖の情報を含む)も含んでもよい。別の変形例において、動物データと関連付けられる1つ又は複数のデジタルレコードは、動物データの少なくとも一部分を表す1つ又は複数のNFTの取得又は配布に関連する情報(たとえば、動物データの少なくとも一部分を組み込むNFTの売却に関する1つ又は複数の取引に関連する情報)を含んでもよい。
【0113】
有利には、各動物データベースのNFT、動物データベースのNFTのグループについて作成される1つ又は複数の規則は、動物データベースのNFT(又はNFTのグループ)の各々の一意の価値を作成してもよい。たとえば、1つのNFTが、それらの配布又は使用においてより制約的である1つ又は複数の規則の別のセット(たとえば、1つ又は複数の以前の所有者又はユーザによって設定されている)を有する同じ動物データを特徴とする別のNFTよりも、そのNFTを価値の高いものにする1つ又は複数の条項(たとえば、1つ又は複数の以前の所有者又はユーザによって設定されている)に基づいて関連付けられる規則のセットを有し得るように、1つ又は複数の異なる規則を有する同じ動物データを特徴とする複数のNFTが存在してもよい。1つの改良においては、NFT(及び、したがってそれから導出される価値)の一意性は、動物データ、動物データと関連付けられる1つ又は複数の権利、又はそれらの組合せから導出されてもよい。したがって、ユーザは、同じ動物データを特徴とするが、1つ又は複数の異なる条項を付帯されている(すなわち、その取得、配布、及び/又は使用に関連する1つ又は複数の異なる規則を提供する)複数のNFTを作成することができる。1つ又は複数の異なる条項は、各NFTに一意の価値を作成し、ユーザが、同じ動物データ価値、タイプ、又はセットを複数回配布(たとえば、売却)することを可能にすることができる。別の改良においては、補助データは、1つ又は複数のNFTの形態で表現、配布、取得、及び/又は売却されてもよい。
【0114】
いくつかの変形例において、初期データ取得者は、動物データを後続のデータ取得者にさらに配布(たとえば、売却)する権利を有してもよい。この例において、また合意に基づいて、初期データ取得者と後続のデータ取得者との間の合意と関連付けられる条項は、動物データコンプライアンスシステムによって集められてもよく、ユーザに課され、及び/又は、将来の1つ又は複数の合意に組み込まれる1つ又は複数の制約の一部として含まれてもよい。
【0115】
1つの改良においては、ユーザとデータ取得者との間の以前に実行された合意は、動物データコンプライアンスシステムに入力される1つ又は複数の新たな合意に基づいて変更又は修正(たとえば、更新、取り消し)される。たとえば、ユーザが、それらの動物データに対する権利を有し得る自身の雇用者の元を去り、以前の雇用者との合意を取り消している、それらの動物データに対する更新された権利を有し得る新たな雇用者との新たな合意に署名した場合、動物データコンプライアンスシステムは、1つ又は複数のデジタルレコード内のそれらのデータの既存の所有権「階層」を変更又は修正し、新たな権利を新たな雇用者と関連付けながら、それらの以前の雇用者と関連付けられる権利を削除してもよい。
【0116】
別の改良においては、ユーザは、動物データコンプライアンスシステムによって、1つ又は複数の以前の合意に基づく1つ又は複数の動作(たとえば、1つ又は複数の選好を選択すること、動物データ配布に関する同意を提供すること、1つ又は複数の合意を実行することなど)を行うことを妨げられる。
【0117】
別の改良においては、ユーザ及びデータ取得者が条項に合意し、合意を実行し、コンピューティングデバイスが1つ又は複数の規則を有する動物データを受信コンピューティングデバイスに提供すると、動物データは、1又は複数の対象又は受信コンピューティングデバイスがデータ取得者側で動物データにアクセスする前に、コンプライアンス合意を促す1つ又は複数の実行可能コードラインを含んでもよい。コンプライアンス合意は、警告又は告知の形態であってもよく、それによって、1又は複数の対象又は受信コンピューティングデバイスは、データへのアクセスを得る前に1つ又は複数の動作(たとえば、それらが従うことに合意する条項及び条件を提供するボックスにチェックすること、合意にデジタル署名すること)を行うように要求される。受信コンピューティングデバイス上で行われている1つ又は複数の動作は、その後、動物データコンプライアンスシステムが動物データの使用に関連する1つ又は複数のパラメータ(たとえば、誰が動物データにアクセスしているか、どのコンピューティングデバイスが動物データにアクセスしているか、動物データがどこでアクセスされているか、動物データがどのようにアクセスされているか、など)及び関連付けられる条項に関連するコンプライアンスを監視するために、動物データコンプライアンスシステムに報告し戻される。
【0118】
図2を参照すると、動物データコンプライアンスシステム及び実施される方法が、概略的に示されている。図2は、動物データコンプライアンスシステム及び関連する方法の概略を提供する。動物データコンプライアンスシステム10は、一般に本明細書において説明されている方法を実践するために使用することができる、上述した図1の動物データコンプライアンスシステムの一例として認識される。動物データコンプライアンスシステム10は、1又は複数の標的個体16からの動物データ14の1つ又は複数のソースを含み、i及びkは、上述したような整数ラベルである。動物データは電子的に送信される。1つの改良においては、動物データ14の1つ又は複数のソースは、本明細書に記載のようなセンサ18である。収集コンピューティングデバイス(たとえば、コンピューティングデバイス20又は中間サーバ22)が、動物データを集める(すなわち、受信又は収集する)。これに関連して、収集コンピューティングデバイスは、コンピューティングデバイス20及び/又は中間サーバ22とすることができる。1つの改良においては、コンピューティングデバイス20は、標的個体16に対してローカルである。この文脈において、ローカルとは、センサが、コンピューティングデバイスに有線接続されているか、又は、WiFi若しくはBluetooth、Bluetooth低エネルギー(BLE)、ZigBee、セルラベースの技術、LoRa、超広帯域、Ant+などのような他のワイヤレス技術を介してセンサから信号を受信するのに十分に近いことを意味する。典型的には、この改良においては、標的個体16は、コンピューティングデバイス20から0.9144km(1000ヤード)以内にある。コンピューティングデバイス20は、このとき、動物データ14を(たとえば、1つ又は複数のクラウドサーバ41を介してクラウド40上で)中間サーバ22又は別のコンピューティングデバイスに送信することができる。別の改良においては、動物データ14の1つ又は複数のソースが、直接的に、動物データ14を(たとえば、1つ又は複数のクラウドサーバ41を介してクラウド40上で)中間サーバ22又は別のコンピューティングデバイスに送信することができる。動物データの少なくとも一部分に関連する1つ又は複数の規則50が、(たとえば、1つ又は複数の条項に基づいて)作成又は修正される。1つ又は複数の規則に基づく1つ又は複数の実行可能コードライン52が、作成又は修正され、動物データの少なくとも一部分の中に埋め込まれる。動物データの少なくとも一部分及び実行可能コードは、1つ又は複数の受信コンピューティングデバイス42に提供される。1つ又は複数の実行可能コードライン50は、1つ又は複数の受信コンピューティングデバイスに、1つ又は複数の規則によって封入されている許可と一致する1つ又は複数の動作を行う(たとえば、実施する)ように指示する。
【0119】
1つの改良においては、1つ又は複数の動作は、動物データが位置するコンピューティングデバイスから情報を集めること、及び、集められた情報の少なくとも一部分を別の1つ又は複数の他のコンピューティングデバイスに通信することを含む。さらなる改良においては、集められる情報は、タイムスタンプ、IPアドレス、ロケーション、デバイス、ブラウザのタイプ(ブラウザが関与する場合)、オペレーティングシステム、又はサービス提供元のうちの少なくとも1つを含む。本発明は、これらの特定のタイプの集められる情報に限定されず、他の情報(たとえば、動物データがどのように使用されているか、動物データがどこに送られているか、動物データの使用と関連付けられるコードライン)も集められてもよい。集められる情報の少なくとも一部分に基づいて、1つ又は複数の告知を作成又は修正することができる(たとえば、1つ又は複数の告知は、1つ又は複数のコード、グラフ、チャート、プロット、色又は他の視覚表現、読み値、数値表現、記述、テキスト、振動、聴覚的応答、視覚的応答、運動感覚的応答などの物理的応答、又は言語的記述などを含むことができる)。別の改良においては、集められる情報は、1つ又は複数のコンピューティングデバイスが、対価と引き換えの動物データの取得、配布、又は使用に関連する1つ又は複数の条項の監視、通信(たとえば、警告)、施行、又はそれらの組合せを行うことを可能にする。1つ又は複数の動作は、1つ又は複数の実行可能コードラインに基づいて1つ又は複数の人工知能技法を利用して自動的に作成され、修正され、又は行われ得る。別の改良においては、1つ又は複数の動作は、コンピューティングデバイスが、動物データに関連する動作を行うことを可能にするか、又は、コンピューティングデバイスがそれを行うことを妨げる。別の改良においては、動物データの少なくとも一部分及び1つ又は複数の実行可能コードラインは、対価と引き替えに1つ又は受信複数のコンピューティングデバイスに提供される。
【0120】
図3を参照すると、動物データコンプライアンスシステム及び方法が、概略的に示されている。動物データコンプライアンスシステム10は、収集コンピューティングデバイス及び受信コンピューティングデバイスを含む。動物データコンプライアンスシステム10はまた、1又は複数の標的対象からの動物データ14を集める1つ又は複数のソースセンサも含む。方法は、1又は複数の標的個体16からの動物データ14の1つ又は複数のソースを電子的に送信するステップを含む。整数ラベルl、i、及びkは、上記に記載したものと同じである。収集コンピューティングデバイス(たとえば、コンピューティングデバイス20又は中間サーバ22)が、動物データを集める(すなわち、受信又は収集する)。これに関連して、収集コンピューティングデバイスは、コンピューティングデバイス20及び/又は中間サーバ22とすることができる。1つの改良においては、コンピューティングデバイス20は、標的個体16に対してローカルである。この文脈において、ローカルとは、センサが、コンピューティングデバイスに有線接続されているか、又は、WiFi若しくはBluetooth、Bluetooth低エネルギー(BLE)、ZigBee、セルラベースの技術、LoRa、超広帯域、Ant+などのような他のワイヤレス技術を介してセンサから信号を受信するのに十分に近いことを意味する。典型的には、この改良においては、標的個体16は、コンピューティングデバイス20から0.9144km(1000ヤード)以内にある。コンピューティングデバイス20は、このとき、動物データ14を(たとえば、1つ又は複数のクラウドサーバ41を介してクラウド40上で)中間サーバ22又は別のコンピューティングデバイスに送信することができる。別の改良においては、動物データ14の1つ又は複数のソースが、直接的に、動物データ14を(たとえば、1つ又は複数のクラウドサーバ41を介してクラウド40上で)中間サーバ22又は別のコンピューティングデバイスに送信することができる。動物データの少なくとも一部分に関連する1つ又は複数の規則50(たとえば、1つ又は複数の条項に基づく)が、作成又は修正される。1つ又は複数の規則50は、動物データの上記少なくとも一部分と関連付けられる。動物データ14の少なくとも一部分及び関連付けられる1つ又は複数の規則50は、1つ又は複数の受信コンピューティングデバイス42に提供される。1つ又は複数の受信コンピューティングデバイス42は、1つ又は複数の規則に含まれる動物データの少なくとも一部分に関連する1つ又は複数の許可、制約、又は条件を通知される。1つ又は複数の受信コンピューティングデバイス42は、1つ又は複数の規則に基づいて少なくとも1つの動作56を実施する。
【0121】
1つの改良においては、1つ又は複数の規則は、ユーザによって直接的に又は間接的に提供される1つ又は複数の条項に基づいて作成又は修正される。一変形例において、動物データ及び1つ又は複数の規則は、対価に対して(たとえば、対価と引き替えに)、又は、対価と引き換えの1つ若しくは複数の取引の一部として、1つ又は複数の受信コンピューティングデバイスに提供される。別の改良においては、1つ又は複数の規則は、標的個体からまだ収集されていないか又は集められていない動物データ(たとえば、将来の動物データ)の権利者(たとえば、データ所有者)によって作成又は修正される。別の改良においては、1つ又は複数の人工知能技法が、1つ又は複数の命令を作成又は修正するために利用される。別の改良においては、1つ又は複数の人工知能技法が、1つ又は複数の規則を作成又は修正するために利用される。別の改良においては、方法は、少なくとも部分的に、分散型台帳技術又は他の台帳方法/システムを利用して動作する。
【0122】
図4を参照すると、動物データコンプライアンスシステム及び方法が、概略的に示されている。動物データコンプライアンスシステム10は、1又は複数の標的対象(たとえば、標的ユーザ)からの動物データ14を集める1つ又は複数のソースセンサ18も含む。特徴的なことには、動物データは電子的に(たとえば、ワイヤレスに又は有線接続を用いて)送信される。収集コンピューティングデバイス(たとえば、コンピューティングデバイス20又は中間サーバ22)が、動物データ14を集める。整数ラベルl、i、及びkは、上記に記載したものと同じである。これに関連して、収集コンピューティングデバイスは、コンピューティングデバイス20及び/又は中間サーバ22とすることができる。1つの改良においては、コンピューティングデバイス20は、標的個体16に対してローカルである。この文脈において、ローカルとは、センサが、コンピューティングデバイスに有線接続されているか、又は、WiFi若しくはBluetooth、Bluetooth低エネルギー(BLE)、ZigBee、セルラベースの技術、LoRa、超広帯域、Ant+などのような他のワイヤレス技術を介してセンサから信号を受信するのに十分に近いことを意味する。典型的には、この改良においては、標的個体16は、コンピューティングデバイス20から0.9144km(1000ヤード)以内にある。コンピューティングデバイス20は、このとき、動物データ14を(たとえば、1つ又は複数のクラウドサーバ41を介してクラウド40上で)中間サーバ22又は別のコンピューティングデバイスに送信することができる。別の改良においては、動物データ14の1つ又は複数のソースが、直接的に、動物データ14を(たとえば、1つ又は複数のクラウドサーバ41を介してクラウド40上で)中間サーバ22又は別のコンピューティングデバイスに送信することができる。動物データ14に関連する1つ又は複数の条項は、動物データに関連する1つ又は複数の使用又は動作を可能にするか、妨げるか、又は決定するために、1つ又は複数のコンピューティングデバイス42を介して、1又は複数のユーザ60(たとえば、標的対象18でもあり得る)、1又は複数のデータ取得者62、1つ又は複数のコンピューティングプログラム、又はそれらの組合せによって規定される。動物データ、動物データ権利者(たとえば、動物データ所有者、被許諾者など)、動物データ取得者、又はそれらの組合せと直接的又は間接的に関連付けられる1つ又は複数のデジタルレコードが、1つ若しくは複数の条項に基づいて、1若しくは複数のユーザによって、動物データコンプライアンスシステムによって(たとえば、自動的に)、又はその組合せによって、作成若しくは修正(たとえば、増強、追加、更新)される。1つ又は複数のデジタルレコードは、1つ又は複数の規則が作成されるか、又は、動物データ14に対する権利(たとえば、その所有権、それに対する許諾)、動物データ14と関連付けられる1つ若しくは複数の条項(たとえば、他の選好)、又はそれらの組合せに基づいて作成されることを可能にすることを妨げるように動作可能である。動物データに関連する1つ又は複数の規則50は、1つ又は複数の条項及び1つ又は複数のデジタルレコードから集められる情報に少なくとも部分的に基づいて作成又は修正され、1つ又は複数の規則は、動物データと関連付けられる(たとえば、動物データに付帯される、動物データとともにメタデータとして含まれる)。動物データ14の少なくとも一部分及び1つ又は複数の規則50は、1つ又は複数のコンピューティングデバイスによって1つ又は複数の受信コンピューティングデバイスに配布され、動物データ14の同じ部分が、(1)複数の時間期間にわたって、(2)複数のトランザクションにまたがって、(3)複数のパーティに対して、(4)複数のコンピューティングデバイスに対して、又は(5)それらの組合せ、のうちの少なくとも1つで配布される。1つの改良においては、1つ又は複数の配布のうちの少なくとも1つは、対価と引き替えに行われる。1つ又は複数のデジタルレコードは、1つ又は複数の配布又は使用と関連付けられる1つ又は複数の条項又は規則に基づいて修正される(たとえば、1つ又は複数の配布と関連付けられる1つ又は複数の条項又は規則は、デジタルレコードに付加されるか、又は、デジタルレコードを修正する)。1つの改良においては、同じ1つ又は複数の条項が、複数のデジタルレコードに付加され得るか、又は複数のデジタルレコードを修正することができる。別の改良においては、動物データコンプライアンスシステムは、少なくとも部分的に、分散型台帳技術又は他の台帳方法/システムを利用して動作する。別の改良においては、動物データコンプライアンスシステムは、1つ又は複数の人工知能技法を利用して、1つ又は複数のデジタルレコードを作成又は修正(たとえば、削除/消去を含む)する。別の改良においては、1つ又は複数のデジタルレコードは、1つ又は複数の条項が選択されることを妨げるか、又は、1つ若しくは複数の条項が選択されることを可能にするように動作可能である。別の改良においては、デジタルレコードは、複数のデジタルレコードを含む。
【0123】
一変形例において、動物データの同じ部分が、複数回再配布(たとえば、再売却)されてもよい。たとえば、医療エピソードを有する前の規定の期間にわたる個体の心拍データが、複数の第三者に配布されてもよく、そのうちの1つ又は複数は、対価に対するものであってもよい。動物データコンプライアンスシステムは、各配布が、各個々の配布のための動物データと関連付けられる異なる条項セットを有することを可能にすることができ、適切な第三者取得者に配布することができる同じ動物データについて異なる規則が作成されることが可能になる。このとき、各取引の1つ又は複数の条項が、動物データのデジタルレコードに付加され得る。いくつかの変形例において、デジタルレコードは、ユーザ、動物データ、データ取得者、又はそれらの組合せのためのものであってもよい。特徴的なことには、デジタルレコードは、条項が選択されることを妨げる(又は条項が選択されることを可能にする)ことができるとともに、規則が生成されることを妨げる(又は規則が生成されることを可能にする)ことができる。動物データが新たに配布されることによって、デジタルレコードは、動物データの将来の使用が既存のデータ所有者/被許諾者にすでに付与されている権利を侵害しないことを保証するように更新される。
【0124】
1つの改良においては、動物データの1つ又は複数の配布に関連する情報が、1つ又は複数のデジタルレコードに付加される。別の改良においては、1つ又は複数の配布に基づく1つ又は複数の受信コンピューティングデバイスによる動物データの1つ又は複数の使用に関連する情報が、1つ又は複数のデジタルレコードに付加される。
【0125】
一変形例において、システムは、1つ又は条項が、既存のデータ取得者向けに修正(たとえば、価格調整)されることを可能にするように動作可能であってもよく、1つ又は複数の修正された規則は、1又は複数のデータ取得者に提供される。たとえば、標的対象が医療エピソードを経験する場合、医療エピソードの前、間、及び/又は後のそれらの動物データの価値が増大し得、ユーザが、既存の動物データユーザ(たとえば、それらの動物データにアクセスするために毎月対価が支払われている場合)及び新たな取得者の両方について動物データの価格を増大させることが可能である。
【0126】
動物データコンプライアンスシステムは、死亡した又は無能力状態の個体及びそれらの以前に収集された動物データの文脈において実装することができる。1又は複数の死亡した又は無能力状態の個体からの動物データは、個体の寿命を超えて延長する価値をもって1又は複数の相続人又は譲受人に譲渡可能な資産(たとえば、貨幣化可能な資産)と考えることができる。そのような場合、個体の1又は複数の相続人又は譲受人は、死亡した又は無能力状態の個体の動物データから価値を導出することができ、これは、定期的又は連続的であってもよく、1又は複数の第三者へのその配布に基づいて以前に収集されてもよく、現在収集されてもよく、又は両方であってもよい。いくつかの場合、1又は複数の死亡した又は無能力状態の個体は、それらの動物と関連付けられることになる1つ又は複数の条項を選択してもよく、これは、一時的に又は永続的に(たとえば、デジタルレコードを介して)それらの動物データと関連付けられてもよい。他の場合、1つ又は複数の条項は、(たとえば、特定の時間期間の後、特定の収益閾値が達成された後、又は別のマイルストーンの後などの、1つ又は複数の出来事又はマイルストーンの後に)1つ又は複数の変更又は修正を行う能力を与えられた1又は複数の他のユーザ(たとえば、相続人、譲受人、又は他の個体)によって変更又は修正されてもよい。たとえば、死亡した個体は、それらの動物データを非営利がん調査組織には対価なしで寄付しているが、個体の死亡後の個体のデータの分析に関心がある健康状態分析会社にはそれらの動物データに対して通貨手数料を課している個体など、データ取得者及び使用時例に基づいて異なり得る1つ又は複数の条項(たとえば、特定の時間期間中に収集される1つ又は複数の特定タイプの動物データの価値)をそれらの動物データに適用している場合がある。いくつかのシナリオにおいて、1つ又は複数の条項は、個体が無能力状態になったか又は死亡した後に変化し得、それは個体が死亡したか又は無能力状態になっている性質がそれらのデータの価値を大幅に増大させる場合があるためであり、その場合、1又は複数の相続人又は譲受人は、1つ又は複数の条項を修正することができる(たとえば、センサを使用して動物データを収集した個体が心臓麻痺を患い、その時点で、心臓麻痺に至るまでのそれらのデータ及び心臓麻痺の時点におけるそれらのデータが、第三者調査組織にとっては非常に価値あるものになる)。1つの改良においては、動物データコンプライアンスシステムは、1つ又は複数の変数に基づいて1つ又は複数の条項を自動的に作成又は修正する(たとえば、人が死亡するか又は無能力状態になる文脈は、動物データの価値を増大させ得る)。一変形例において、動物データコンプライアンスシステムは、1つ又は複数の人工知能技法を利用して、1つ又は複数の変数に基づいて1つ又は複数の条項を作成又は修正する。別の改良においては、1つ又は複数の条項は、動物データコンプライアンスシステムによって、1つ又は複数のユーザ選好及び/又は特性(たとえば、ユーザ属性を含む)に基づいて自動的に作成又は修正されてもよい。一変形例において、動物データコンプライアンスシステムは、1つ又は複数の人工知能技法を利用して、1つ又は複数のユーザ選好及び/又は特性に基づいて1つ又は複数の条項を作成又は修正する。
【0127】
1つ又は複数の条項は、個体に関連する1つ又は複数の選好又は特性(たとえば、状態、属性)に基づいて、1つ又は複数のグループに割り当てられている動物データの少なくとも一部分を含んでもよい(たとえば、例として、同じ年齢、体重、身長、及び医療条件などの特定の特性を有する、すべて心臓麻痺が原因で死亡している、死亡した個体のグループは、個々に売却された場合よりも、一緒に売却された方が、大幅により高い価値を有し得る)。例として、センサタイプ、データタイプ、1つ又は複数のセンサ動作パラメータ、センサの配置、活動、環境条件、身体的条件、文脈、データ収集期間の継続時間、データの品質、データセットのサイズ/ボリューム、動物データに適用される分析、データ値、他の価値指標、金銭的対価、非金銭的対価(たとえば、データを作成又は取得するのにかかった労力及び時間)、1又は複数の標的個体の特性、動物データのソースコンピューティングデバイスなどによるグループ分けを含んでもよい。1つの改良においては、動物データコンプライアンスシステムは、個体のデータが単独で売却されるよりもグループの一部として売却された方が対価が高くなるという、動物データコンプライアンスシステムが行う判定に基づいて、1又は複数の個体を1つ又は複数のグループに自動的に割り当てるための特徴を提供する。そのような1つ又は複数の判定は、1つ又は複数の人工知能に基づく技法を使用して行われてもよい。
【0128】
健康保険の観点からは、1つ又は複数のセンサを使用して個体の無能力状態又は死亡に至るまでの動物データを収集すること、及び、個体が、それらの動物データの取得、配布、又は使用に関連する1つ又は複数の条項を提供すること(たとえば、利用可能な動物データ、そのデータの関連付けられる属性、許可可能な使用などを決定すること)、及び、保険会社が将来使用のためにデータにアクセスすることを可能にすることによって、個体又はそれらの相続人/譲受人/他の権利者が、1つ又は複数の保険又は保険関連パーティから対価を受けること(たとえば、保険料の低減、金銭の受け取り)が可能になり得る。たとえば、複数の保険会社が、ステージ4のがんを患っている個体からの動物データを所望し得、個体が、データ所有者によって確立される1つ又は複数の条項に基づいて対価と引き替えに複数の保険会社によるそれらの動物データの取得を可能にし得る。いくつかの変形例において、データ所有者は、1つ又は複数の条項が変化する1つ又は複数の条件を確立することによって、それらのデータについて確立される1つ又は複数の条項を死後に変更することが可能であり得る。たとえば、個体は、特定の金銭的閾値に達した後にそれらの動物データの価格を変更すること、又は、動物データコンプライアンスシステムが市場価格(又は動物データコンプライアンスシステムによって決定されるものとしてのデータを売却することができる価格)に基づいてデータの価値を自動的に変更することを可能にすることを所望し得る。一変形例において、データ取得者(たとえば、保険会社)は、ユーザによって受諾、拒絶、又は修正することができる、データ取得者の選好に基づいて1つ又は複数の条項を確立してもよい。
【0129】
いくつかの場合、1つ又は複数の規則を、人間(たとえば、ホログラム、仮想環境)又は人間の挙動(たとえば、発話)の人工的作成又は複製の一部として使用することができる。たとえば、第三者が、死亡した又は無能力状態になったユーザと仮想的に対話するために、死亡した又は無能力状態の人間を「生きている」状態に人工的に戻す技術を提供する場合、ユーザが死亡する前にユーザによって確立される1つ又は複数の規則が、それらの動物データをどのように使用することができるかを決定することができる。このとき、規則は、動物データが利用可能である限り、又は、ユーザが死亡するか若しくは無能力状態になる前に死亡した若しくは無能力状態のユーザ(若しくは当てはまる場合はそれらの相続人/譲受人)によって規定される時間期間にわたって、それらのデータと関連付けることができる。
【0130】
いくつかの変形例において、1つ又は複数の臓器が、ドナー個体によって受容個体に提供され得る。この場合、1つ又は複数の臓器が提供されるとき、ドナー個体又はそれらの相続人、譲受人、若しくは法定代理人は、ドナーが1つ又は複数の提供される臓器から導出される動物データの配布に関連する任意の対価に基づく取引からの対価(又は、たとえば、1つ又は複数の提供される臓器によって直接的に又は間接的に影響を受ける他の動物データから導出される対価)を受けることを可能にする1つ又は複数の条項を含むことができる。たとえば、ドナー個体がそれらの心臓を受容個体に提供する場合、ドナー個体の相続人又は譲受人は、受容個体において収集される心臓に基づく動物データに対して一定の権利を有し得る。これは、ドナー個体が臓器を提供しているが、必ずしも、心臓に基づく動物データ又はデータから導出される価値を提供しているとは限らないことを意味することになる。動物データコンプライアンスシステムは、データの使用がドナー個体によって確立される1つ又は複数の条項に準拠することを保証するために、受容個体によって収集される任意の心臓に基づくデータに1つ又は複数の規則を割り当てるとともに、心臓に基づく動物データの1つ又は複数の取引に基づいて、ドナー個体、受容個体、又はそれらの組合せに対価を提供するように動作可能であり得る。特徴的なことには、動物データコンプライアンスシステムは、1つ又は複数の臓器を一意の物体として処理し、動物データコンプライアンスシステム内で各臓器に対して1つ又は複数の別個の識別子(たとえば、一意の識別子)を作成することができる。そのような一意の識別子は、各一意の識別子に基づいて各臓器に関して条項/規則が作成されることを可能にし、また、動物データに基づく取引が、互いから独立して、且つ、ユーザから独立して各臓器について行われることも可能にする。1つ又は複数の臓器又は他の実施形態の1つ又は複数の一意の識別子は、関連する関連付け及び所有権の連鎖を保証するための、同じく一意の識別子を有するユーザのデジタルレコード、ドナー個体のデジタルレコード、受容個体のデジタルレコード、又はそれらの組合せの一部として含まれてもよい。1つの改良においては、1つ又は複数の臓器又は他の実施形態の各々、又は、1つ又は複数の臓器又は他の実施形態のグループが、それら自体のデジタルレコードを有してもよい。
【0131】
図5は、動物データコンプライアンス方法を実施するために使用することができるコンピューティングシステム又はコンピューティングデバイスのブロック図を提供する。特に、上記に記載したコンピューティングデバイスの各々は、図5に示す設計のものとすることができる。コンピューティングデバイス70は、動物データコンプライアンス方法のコンピュータ可読命令を実行する処理ユニット72を含む。処理ユニット72は、1つ又は複数の中央処理装置(CPU)又はマイクロプロセッシングユニット(MPU)を含むことができる。コンピュータデバイス70はまた、動物データコンプライアンス方法のための命令を符号化することができるRAM74又はROM76も含む。いくつかの変形例において、コンピューティングデバイス78は、ディスプレイデバイス28上にユーザインターフェースを表示するように構成されている。
【0132】
図5をなお参照すると、コンピュータデバイス70はまた、ハードドライブなどの二次記憶デバイス78も含むことができる。入出力インターフェース80が、コンピューティングデバイス70の、キーボード及びマウスなどの入力デバイス82、外部記憶装置84(たとえば、DVD及びCDROM)、及びディスプレイデバイス90(たとえば、モニタ)との対話を可能にする。ネットワークアダプタ92が、ネットワーク、クラウド、インターネットなどを介して他のコンピューティングデバイスに接続するために使用される。コンピュータ処理ユニット72、RAM74、ROM76、二次記憶デバイス78、及び入出力インターフェース80は、バス98と電気的に通信する(たとえば、バス98に接続される)。動作中、コンピュータデバイス70は、二次記憶デバイス78及び/又は外部記憶装置84とすることができる非一時的コンピュータ可読記憶媒体に記録されているコンピュータ実行可能命令(たとえば、1つ又は複数のプログラム)を読み出す。コンピュータ処理ユニット72は、動物データコンプライアンス方法のこれらのコンピュータ実行可能命令を実行する。動物データコンプライアンス方法の実行可能命令が符号化される非一時的コンピュータ可読記憶媒体の特定の例は、限定ではないが、ハードディスク、RAM、ROM、光学ディスク(たとえば、コンパクトディスク、DVD)、又はBlu-rayディスク(BD)(商標))、フラッシュメモリデバイス、メモリカードなどを含む。
【0133】
例示的な実施形態が上述されたが、これらの実施形態が本発明のすべての可能な形態を説明することは意図されていない。むしろ、本明細書において使用されている文言は、限定ではなく説明の文言であり、本発明の思想及び範囲から逸脱することなく、様々な変更を為すことができることが理解される。付加的に、様々な実装実施形態の特徴は、本発明のさらなる実施形態を形成するために組み合わされてもよい。
図1
図2
図3
図4
図5
【国際調査報告】