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特表2024-503630生体組織をクランプするための外科用ステープル
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-01-26
(54)【発明の名称】生体組織をクランプするための外科用ステープル
(51)【国際特許分類】
   A61B 17/122 20060101AFI20240119BHJP
【FI】
A61B17/122
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023541250
(86)(22)【出願日】2022-01-07
(85)【翻訳文提出日】2023-09-05
(86)【国際出願番号】 FR2022050046
(87)【国際公開番号】W WO2022148939
(87)【国際公開日】2022-07-14
(31)【優先権主張番号】2100134
(32)【優先日】2021-01-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】FR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523238841
【氏名又は名称】ピーターズ サージカル
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】デペル,デニス
【テーマコード(参考)】
4C160
【Fターム(参考)】
4C160DD13
4C160DD19
4C160MM34
4C160NN04
(57)【要約】
生体組織をクランプするように回転軸(X)を中心として互いに対して回転するように設計された第1の顎部材(2)及び第2の顎部材(4)を含む外科用ステープル(1)が開示されており、第1の顎部材(2)は、第1の顎部材(2)及び第2の顎部材(4)によってクランプされた生体組織と接触するのに適した複数の歯(14)を含み、複数の歯(14)は:回転軸(X)に平行で且つ第1の歯(14a)を通過する切断面において回転軸(X)に対して傾斜する第1の表面(28a)を有する第1の歯(14a)と、回転軸(X)に対して傾斜している第2の表面(28b)を有する第2の歯(14b)と、を含み、第1の表面(28a)及び第2の表面(28b)は、切断面による第1の顎部材(2)の断面において交差するように配置されており、第1の歯(14a)は:回転軸(X)に対して傾斜している第3の表面(32a)であって、第1の表面(28a)及び/又は第2の表面(28a)に接続されている第3の表面(32a)、並びに回転軸(X)に対して傾斜している第4の表面(34a)をさらに含み、第3の表面(32a)及び第4の表面(34a)は、第1の歯(14a)の頂点に対して対向する2つの傾斜を形成している。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
生体組織をクランプするように回転軸を中心として互いに対して回転するように設計された第1の顎部材及び第2の顎部材を含む外科用ステープルであって、前記第1の顎部材は、前記第1の顎部材及び前記第2の顎部材によってクランプされた前記生体組織と接触するのに適した複数の歯を含み、前記複数の歯は、
- 第1の表面を有する第1の歯であり、前記第1の表面は、前記回転軸に平行で且つ前記第1の歯を通過する断面平面において前記回転軸に対して傾斜している、第1の歯と、
- 前記回転軸に対して傾斜している第2の表面を有する第2の歯と、
を含み、
前記第1の表面及び前記第2の表面は、前記断面平面における前記第1の顎部材の断面において交差するように配置されており、
前記第1の歯は、
- 前記回転軸に対して傾斜している第3の表面であり、前記第1の表面及び/又は前記第2の表面に接続されている第3の表面、並びに
- 前記回転軸に対して傾斜している第4の表面
も含み、
前記第3の表面及び前記第4の表面は、前記第1の歯の先端に対して対向する2つの傾斜を形成している、ステープル。
【請求項2】
前記第1の表面及び前記第2の表面は、前記第1の顎部材の幅の中央に位置するポイントにて前記断面において交差するように配置されており、前記顎部材の幅は、前記回転軸に対して平行に測定されている、請求項1に記載のステープル。
【請求項3】
前記第1の表面及び前記第2の表面のうち少なくとも1つの表面は平らである、請求項1又は2に記載のステープル。
【請求項4】
前記第1の顎部材は、
-前記第1の顎部材及び前記第2の顎部材によってクランプされた前記生体組織と接触するのに適した内側面であって、前記内側面において前記複数の歯が形成されている、内側面と、
- 2つの対向する側面であって、前記内側面と共に、それぞれ第1の端部、及び前記内側面に対して前記第1の端部とは反対側に第2の端部を形成し、前記第1の表面は前記第2の端部まで延び、及び/又は、前記第2の表面は前記第1の端部まで延びている、側面と、
を有する、請求項1乃至3のいずれか一項に記載のステープル。
【請求項5】
前記第1の顎部材は、
- 前記第1の顎部材及び前記第2の顎部材によってクランプされた前記生体組織と接触するのに適した内側面であって、前記内側面において前記複数の歯が形成されている、内側面と、
- 2つの対向する側面であって、前記内側面と共に、それぞれ第1の端部、及び前記内側面に対して前記第1の端部とは反対側に第2の端部を形成し、前記第1の歯は、前記第2の端部よりも前記第1の端部に近い先端を有し、及び/又は、前記第2の歯は、前記第1の端部よりも前記第2の端部に近い先端を有する、側面と、
を有する、請求項1乃至4のいずれか一項に記載のステープル。
【請求項6】
- 前記第1の顎部材は、前記第1の顎部材及び前記第2の顎部材によってクランプされた前記生体組織と接触するのに適した内側面を有し、前記内側面において前記複数の歯が形成されており、
- 前記第1の顎部材は、前記内側面とは反対側に外側面を有し、
- 前記側面は内側側面部分をそれぞれ含み、この2つの内側側面部分は、前記外側面から前記内側面に向かう方向において前記第1の端部及び前記第2の端部まで互いに対してフレア状になっている、
請求項4又は5に記載のステープル。
【請求項7】
- 前記内側側面部分のうち一方が、前記第1の端部の一点において、前記回転軸に平行な軸に対してある角度だけ傾斜した接線を有し、前記角度はゼロではなく、厳密には90度未満、おそらく80度以下、おそらく70度以下であり、及び/又は
- もう一方の内側側面部分が、前記第2の端部の一点において、前記回転軸に平行な軸に対してある角度だけ傾斜した接線を有し、前記角度はゼロではなく、厳密には90度未満、おそらく80度以下、おそらく70度以下である、
請求項1乃至6のいずれか一項に記載のステープル。
【請求項8】
前記複数の歯は第3の歯を含み、前記第3の表面は、前記第3の歯に面するように前記回転軸に対して傾斜している、請求項1乃至7のいずれか一項に記載のステープル。
【請求項9】
前記第2の表面は、前記第1の歯と前記第3の歯との間に延びている、請求項8に記載のステープル。
【請求項10】
前記第2の顎部材は、前記生体組織が前記第1の顎部材及び前記第2の顎部材によってクランプされるときに、前記第1の歯と前記第3の歯との間に延びるように配置される歯を含む、請求項8又は9に記載のステープル。
【請求項11】
前記第1の顎部材は、
- 前記第1の顎部材及び前記第2の顎部材によってクランプされた前記生体組織と接触するのに適した内側面であって、前記内側面において前記複数の歯が形成されている、内側面と、
- 前記内側面とは反対側にある外側面と、
- 前記外側面に対して対向する2つの側面であって、前記2つの側面はそれぞれ外側側面部分を含み、この2つの外側側面部分は、前記内側面から前記外側面に向かう方向において、前記外側面まで互いに接近する、側面と、
を有する、請求項1乃至10のいずれか一項に記載のステープル。
【請求項12】
前記外側面は、前記断面平面において凸曲線的な輪郭を有し、前記2つの外側側面部分は、前記断面平面においてそれぞれ直線的な輪郭を有する、請求項1乃至11のいずれか一項に記載のステープル。
【請求項13】
前記2つの外側側面部分は、いかなる粗さも形成することなく前記外側面を連続的に延ばしている、請求項10又は11に記載のステープル。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、外科用ステープル(文献では外科用「クリップ」とも呼ばれる)に関する。特に、外科用ステープルは、典型的には血管等の管状形状を有する生体組織をクランプすることに対して用途を見出す。
【背景技術】
【0002】
特許文献1から知られているのは、血管をクランプするための2つの顎部材を含む外科用ステープルである。これらの顎部材の各々が複数の歯を含んでいる。
【0003】
歯は、互いに面する顎部材の2つの内側面において形成されている。これらの歯は、クランプされた血管にステープルをより良くクリップするという利点を有している。しかし、この文献において提案された歯は、最適なクリップを得るのを可能にしていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】WO2016/205343
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の1つの目的は、血管等の生体組織に外科用ステープルをより効果的にクリップすることである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この目的を達成するために外科用ステープルが提案され、当該外科用ステープルは、第1の態様によると、生体組織をクランプするように回転軸を中心として互いに対して回転するように設計された第1の顎部材及び第2の顎部材を含み、第1の顎部材は、第1の顎部材及び第2の顎部材によってクランプされた生体組織と接触するのに適した複数の歯を含み、複数の歯は:
- 第1の表面を有する第1の歯であり、第1の表面は、回転軸に平行で且つ第1の歯を通過する断面平面において回転軸に対して傾斜する、第1の歯と、
- 回転軸に対して傾斜している第2の表面を有する第2の歯と、
を含み、
第1の表面及び第2の表面は、断面平面における第1の顎部材の断面において交差するように配置されており、第1の歯は:回転軸に対して傾斜している第3の表面であって、第1の表面及び/又は第2の表面に接続されている第3の表面、並びに回転軸に対して傾斜している第4の表面も含み、第3の表面及び第4の表面は、第1の歯の先端に対して対向する2つの傾斜を形成している。
【0007】
歯の傾斜した表面が交差するという事実は、生体組織へのステープルの効果的な多方向のクリップを支持するのを可能にしている。
【0008】
第1の態様による外科用ステープルは、以下の任意の特徴を含んでもよく、これらの特徴は、技術的に可能な場合には共に組み合わされるか又は単独で使用される。
【0009】
好ましくは、第1の表面及び第2の表面は、第1の顎部材の幅の中央に位置するポイントにて断面において交差するように配置されており、顎部材の幅は、回転軸に対して平行に測定されている。
【0010】
好ましくは、第1の表面及び第2の表面のうち少なくとも1つの表面は平らである。
【0011】
好ましくは、第1の顎部材は:
- 第1の顎部材及び第2の顎部材によってクランプされた生体組織と接触するのに適した内側面であって、内側面において複数の歯が形成されている、内側面と、
- 2つの対向する側面であって、内側面と共に、それぞれ第1の端部、及び内側面に対して第1の端部とは反対側に第2の端部を形成し、第1の表面は、第2の端部まで延び、及び/又は、第2の表面は第1の端部まで延びている、側面と、
を有する。
【0012】
好ましくは、第1の顎部材は:
- 第1の顎部材及び第2の顎部材によってクランプされた生体組織と接触するのに適した内側面であって、内側面において複数の歯が形成されている、内側面と、
- 2つの対向する側面であって、内側面と共に、それぞれ第1の端部、及び内側面に対して第1の端部とは反対側に第2の端部を形成し、第1の歯は、第2の端部よりも第1の端部に近い先端を有し、及び/又は、第2の歯は、第1の端部よりも第2の端部に近い先端を有する、側面と、
を有する。
【0013】
好ましくは:
- 第1の顎部材は、第1の顎部材及び第2の顎部材によってクランプされた生体組織と接触するのに適した内側面を有し、内側面において複数の歯が形成されており、
- 第1の顎部材は、内側面とは反対側に外側面を有し、
- 側面は内側側面部分をそれぞれ含み、この2つの内側側面部分は、外側面から内側面に向かう方向において第1の端部及び第2の端部まで互いに対してフレア状になっている。
【0014】
好ましくは:
- 内側側面部分のうち一方が、第1の端部の一点において、回転軸に平行な軸に対してある角度だけ傾斜した接線を有し、角度はゼロではなく、厳密には90度未満、おそらく80度以下、おそらく70度以下であり、及び/又は
- もう一方の内側側面部分が、第2の端部の一点において、回転軸に平行な軸に対してある角度だけ傾斜した接線を有し、角度はゼロではなく、厳密には90度未満、おそらく80度以下、おそらく70度以下である。
【0015】
好ましくは、複数の歯は第3の歯を含み、第3の表面は、第3の歯に面するように回転軸に対して傾斜している。
【0016】
好ましくは、第2の表面は、第1の歯と第3の歯との間に延びている。
【0017】
好ましくは、第2の顎部材は、生体組織が第1の顎部材及び第2の顎部材によってクランプされるときに、第1の歯と第3の歯との間に延びるように配置される歯を含む。
【0018】
好ましくは、第1の顎部材は:
- 第1の顎部材及び第2の顎部材によってクランプされた生体組織と接触するのに適した内側面であって、内側面において複数の歯が形成されている、内側面と、
- 内側面とは反対側にある外側面と、
- 外側面に対して対向する2つの側面であって、2つの側面はそれぞれ外側側面部分を含み、この2つの外側側面部分は、内側面から外側面に向かう方向において、外側面まで互いに接近する、側面と、
を有する。
【0019】
好ましくは、外側面は、断面平面において凸曲線的な輪郭を有し、2つの外側側面部分は、断面平面においてそれぞれ直線的な輪郭を有する。
【0020】
好ましくは、2つの外側側面部分は、いかなる粗さも形成することなく外側面を連続的に延ばしている。
【0021】
さらに、外科用ステープルが提案され、当該外科用ステープルは、第2の態様によると、生体組織をクランプするように設計された第1の顎部材及び第2の顎部材を含み、第1の顎部材は:
- 顎部材によってクランプされた生体組織と接触するのに適した内側面と、
- 内側面とは反対側にある外側面と、
- 2つの対向する側面であって、内側面と共に、それぞれ端部を形成し、側面は内側側面部分をそれぞれ含み、この2つの内側側面部分は、外側面から内側面に向かう方向において端部まで互いに対してフレア状になっている、側面と、
を有する。
【0022】
2つの内側側面部分が端部まで互いに対してフレア状になっているという事実は、2つの平行な側面を含むステープルと比較して、ステープルを血管により良くクリップするのを可能にする。
【0023】
さらに、外科用ステープルが提案され、当該外科用ステープルは、第3の態様によると、生体組織をクランプするように設計された第1の顎部材及び第2の顎部材を含み、第1の顎部材は:
- 第1の顎部材及び第2の顎部材によってクランプされた生体組織と接触するのに適した内側面と、
- 内側面とは反対側にある外側面と、
- 外側面に対して対向する2つの側面であって、2つの側面はそれぞれ外側側面部分を含み、この2つの外側側面部分は、内側面から外側面に向かう方向において、外側面まで互いに接近する、側面と、
を有する。
【0024】
内側面から外側面に向かう方向において、外側面まで互いに接近する外側側面部分により、提案されるステープルは、2つの側面が互いに平行であり且つ2つの端部によって外側面に接続されているステープルよりも溝で詰まる(get jammed in a groove)傾向がより少ない。
【0025】
第2の態様によるステープル及び第3の態様によるステープルも、上述した第1の態様によるステープルの他の特徴全てを含み得る。
【図面の簡単な説明】
【0026】
本発明の他の特徴、目的、及び利点が、以下の記載によって明らかになるが、以下の記載は、単に例示的であり、限定的ではなく、添付の図を参照して読まれなければならない。
図全てにおいて、類似の要素は同一の参照記号を有している。
図1】一実施形態によるステープルの側面図である。
図2図1のステープルの斜視正面図である。
図3図1のステープル及び開いた状態のステープルアプリケータの側面図である。
図4図1のステープル及び閉じた状態のステープルアプリケータの側面図である。
図5図1のステープルの別の斜視図である。
図6図1のステープルの部分斜視図であり、ステープルの顎部材の内側面を中心としている。
図7図6において示されている顎部材の第1の断面平面における断面図である。
図8図1のステープルの部分斜視図であり、ステープルの顎部材の内側面を中心としている。
図9図8において示されている顎部材の第2の断面平面における断面図である。
図10】閉じた状態にある図1のステープルの断面図である。
図11】第2の断面平面における、図8において示されている顎部材の断面図である。
図12】第2の断面平面における、図8において示されている顎部材の別の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
図1及び2を参照すると、典型的には血管等の管状形状を有する生体組織をクランプするための外科用ステープル1は、第1の顎部材2及び第1の顎部材に対して回転することができる第2の顎部材4を含む。
【0028】
ステープル1は、第1の顎部材2を第2の顎部材4に接続するリンク3を含む。リンク3はヒンジを形成しており、(図1において見られる)2つの顎部材2、4が互いに離れた開位置と、2つの顎部材2、4が生体組織をクランプすることができるように互いに接近した閉位置との間で、第2の顎部材4が第1の顎部材2に対して回転軸Xを中心として回転するのを可能にしている。
【0029】
ステープル1は一体成形のものである。リンク3は、ステープル1を開閉するために変形する。この変形を支持するために、リンク3は、第1の顎部材2を第2の顎部材4に連結する2つのアーム間に空間を形成する貫通凹部(a through recess)5を有する。
【0030】
ステープル1は、2つの顎部材2、4を閉位置において保持するためのロック手段6、8を含む。これらのロック手段は、第1のロック要素6と、2つの顎部材2、4が回転軸Xを中心として回転することにより接近させられたときに弾性インターロッキングによって第1のロック要素6と係合するように設計された第2のロック要素8とを含む。
【0031】
第1の顎部材2が第1のロック要素6を含み、第2の顎部材4が第2のロック要素8を含む。第1のロック要素6は雄要素であり、第2のロック要素8は雌要素である(フックを形成する)。
【0032】
さらに、ステープル1は、二対のボス10、12を含む。一対のボス10は第1の顎部材2に含まれ、もう一対のボス12は第2の顎部材4に含まれる。二対のボス10、12は、図3及び4において部分的に示されているアプリケータAの二対のフックと係合するように配置されており、このアプリケータAは、特に、ステープル1を閉じる機能を有している。二対のボス10、12は、アプリケータAの対応するフックにおいて結合することなく回転することができるように回転形状を有している。
【0033】
図1及び2に戻ると、第1の顎部材2は、リンク3から自由端まで延びる細長い形状を有している。第1のロック要素6だけでなく、一対のボス10も、この自由端の近くに位置している。
【0034】
第1の顎部材2は、第1の顎部材2及び第2の顎部材4によってクランプされた生体組織と接触するのに適した第1の複数の歯14を含む。第1の複数の歯14は、第1のロック要素6とリンク3との間に延びている。
【0035】
同様に、第2の顎部材4は、リンク3から別の自由端まで延びる細長い形状を有している。第2のロック要素8だけでなく、一対のボス12も、このもう一方の自由端の近くに位置している。
【0036】
第2の顎部材4は、第1の顎部材2及び第2の顎部材4によってクランプされた生体組織と接触するのに適した第2の複数の歯16を含む。第2の複数の歯16は、第2のロック要素8とリンク3との間に延びている。
【0037】
図5を参照すると、第1の複数の歯14は、二列の歯14a、14bを含む。歯14a、14bの各列は、リンク3とロック要素6との間に延びている。2つ列14a、14bは、リンク3とロック要素6との間で交互に配置されている。リンク3に最も近い歯から始まりロック要素6に最も近い歯で終わる第1の複数の歯14に沿って通過すると、列14aに属する歯ともう一方の列14bに属する歯とが交互に現れる。
【0038】
同様に、第2の複数の歯16は、二列の歯16a、16bを含む。各列16a、16bは、リンク3とロック要素8との間に延びている。二列の歯16a、16bは、リンク3とロック要素8との間で交互に配置されている。リンク3に最も近い歯から始まりロック要素8に最も近い歯で終わる第2の複数の歯16に沿って通過すると、列16aに属する歯ともう一方の列16bに属する歯とが交互に現れる。
【0039】
第1の複数の歯14及び第2の複数の歯16は、ステープル1が閉位置にあるときに互いにインターロックするように配置される。次に、顎部材2、4のうち一方の顎部材の一方の歯が、もう一方の顎部材の2つの隣接する歯の間に位置し、これは、リンク3及びロック要素6、8に最も近い歯を除き、複数の歯14及び複数の歯16のいずれの歯にも適用される。
【0040】
より正確には、ステープル1が閉位置にあるとき、歯14a及び16aの列は互いにインターロックされ、歯14b及び16bの列も互いにインターロックされる。
【0041】
図6及び7を参照すると、第1の顎部材2は、内側面18と、内側面18の反対側にある外側面20と、対向し且つ各々が内側面18を外側面20に接続する2つの側面22a、22bとを有している。
【0042】
内側面18は、ステープル1が閉位置にあるとき、第2の顎部材4に面するように(より正確には、第2の複数の歯16に面するように)配置される。内側面18は、第1の顎部材2及び第2の顎部材4によってクランプされた生体組織と接触するのに適している。
【0043】
第1の複数の歯14は、内側面18において形成される。
【0044】
内側面18は、端部24aによって側面22aに接続され、さらに、別の端部24bによってもう一方の側面22bに接続される。2つの端部24a、24bは、内側面18の両側を形成する。
【0045】
本明細書において、端部という用語は、ライブエッジ、すなわち任意の形状の突出端部を暗黙的に示すことになる。従って、本明細書の意味における端部は、直線的な形状に限定されず、他の形状、特に曲線的な形状を有し得る。
【0046】
上述したのは、第1の複数の歯14が、交互に配置される二列の歯14a、14bを含むという事実である。歯14aの列は、端部24aに、もう一方の端部24bよりも近い。言い換えると、歯14aの列は、側面22aに、もう一方の側面22bよりも近い。対照的に、歯14bの列は、端部24bに、もう一方の端部24aよりも近い。言い換えると、歯14bの列は、側面22bに、もう一方の側面22aよりも近い。
【0047】
歯14aの説明
次に、歯14aのいずれか1つの形状が、図6及び7を参照して説明され、この説明は、同じ列の他の歯の各々にも適用可能であるということがわかっている。
【0048】
歯14aは、端部24aに、もう一方の端部24bよりも近い先端26aを有する。言い換えると、先端26aは、側面22aに、もう一方の側面22bよりも近い。
【0049】
歯14aは、先端26aにおいて交わる内側面18の複数の部分28a、30a、32a、34aによって形成される。
【0050】
一次側表面28aと呼ばれる表面部分28aは、歯の上部26aから最も遠い端部24bまで延びている。
【0051】
一次側表面28aは、回転軸Xに対して傾斜している。好ましくは、回転軸Xに平行な第1の断面平面において測定される回転軸Xに対する主要な側表面28aの傾斜角度は、5から45度、おそらく10から30度に含まれ、例えば20度である。考慮される第1の断面平面(図7のもの)は、先端26aを通過し、第1の顎部材2の内側面18、外側面20だけでなく、側面22a、22bを横切る。
【0052】
一次側表面28aは、例えば平らである。次に、上述の傾斜角度は一定である。この場合、一次側表面28aは、側面22bと共に、端部24bの直線的なセグメントを画定し、これは図6において見られる。
【0053】
さらに、一次側表面28aは、ステープル1が閉じられたときに、第2の顎部材4の歯16aの先端に面するように配置される。
【0054】
二次側表面30aと呼ばれる表面部分30aは、歯14aの先端26aから先端26aに最も近い端部24aまで延びている。一次側表面28a及び後方の二次側表面30aは、歯14aの先端26aに対して対向する2つの傾斜を形成している。
【0055】
二次側表面30aは、回転軸Xに対して傾斜している。好ましくは、上記の断面平面(図7のもの)における回転軸Xに対する二次側表面30aの傾斜角度は、5から45度、おそらく10から30度に含まれ、例えば20度である。回転軸Xに対する側表面28a、30aのそれぞれの傾斜角度は、特に、第1の断面平面において等しくあり得る。
【0056】
二次側表面30aは、例えば凸曲線を有する。この場合、二次側表面は端部24aの曲線的な部分を画定し、これは図6において見られる。
【0057】
側表面28a、30aは、短い端部によって互いに接続される。歯14aの先端26aは、この曲線的な端部の一点である。
【0058】
裏面32aと呼ばれる表面部分32aは、リンク3に向けられている。より正確には、裏面32aは、考慮される歯14aと同じ列に属し且つリンク3のより近くに位置する歯に面するように、回転軸Xに対して傾斜している。
【0059】
裏面32aは、後方の端部において一次側表面28aに接続される。裏面32aは、例えば平らである。この場合、後方の端部はセグメントである。
【0060】
前面34aと呼ばれる表面部分34aは、ロック要素6に向けられている。前面34a及び裏面32aは、歯14aの先端26aに対して対向する2つの傾斜を形成している。前面34aは、考慮される歯14aと同じ列に属し且つ第1の顎部材2の自由端のより近くに位置する別の歯に面するように、回転軸Xに対して傾斜している。
【0061】
前面34aは、前方の端部において一次側表面28aに接続される。前面34aは平らである。この場合、前方の端部はセグメントである。
【0062】
前面34a及び裏面32aは、歯の先端26aを通過する平面(図7の平面)に対して対称であり得る。
【0063】
裏面32a、前面34a、及び二次側表面30aは、粗さのない凸面を共に形成することができる。この場合、二次側表面30aは、裏面32aと前面34aとの間に連続的な接合をなすフィレットを形成する。
【0064】
歯14bの説明
次に、歯14bのいずれか1つの形状が、図8及び9を参照して説明され、この説明は、同じ列の他の歯の全てにも適用可能であるということがわかっている。
【0065】
歯14bは、端部24bに、もう一方の端部24aよりも近い先端26bを有する。言い換えると、先端26bは、側面22bに、もう一方の側面22aよりも近い。
【0066】
歯14bは、先端26bにおいて交わる内側面18の複数の部分28b、30b、32b、34bによって形成される。
【0067】
一次側表面28bと呼ばれる表面部分28bは、歯の先端26bから最も遠い端部24aまで延びている。
【0068】
一次側表面28bは、回転軸Xに対して傾斜している。好ましくは、回転軸Xに平行な第2の断面平面において測定される回転軸Xに対する主要な側表面28bの傾斜角度は、5から45度、おそらく10から30度に含まれ、例えば20度である。考慮される第2の断面平面は図9の平面であり、先端26bを通過し、第1の顎部材2の内側面18、外側面20だけでなく、側面22a、22bを横切る。
【0069】
一次側表面28bは、例えば平らである。次に、上述の傾斜角度は一定である。この場合、一次側表面28bは、側面22aと共に、端部24aの直線的なセグメントを画定する。
【0070】
さらに、一次側表面28bは、ステープル1が閉じられたときに、第2の顎部材4の歯16bの先端に面するように配置される。
【0071】
二次側表面30bと呼ばれる表面部分30bは、歯14bの先端26bから先端26bに最も近い端部24aまで延びている。一次側表面28b及び二次側表面30bは、歯14bの先端26bに対して対向する2つの傾斜を形成している。
【0072】
二次側表面30bは、回転軸Xに対して傾斜している。好ましくは、第2の断面平面における回転軸Xに対する二次側表面30bの傾斜角度は、5から45度、おそらく10から30度に含まれ、例えば20度である。回転軸Xに対する側表面28b、30bのそれぞれの傾斜角度は、特に、第2の断面平面において等しくあり得る。
【0073】
二次側表面30bは、例えば凸曲線を有する。この場合、二次側表面は端部24bの曲線的な部分を画定する。
【0074】
側表面28b、30bは、曲線的な端部において互いに接続される。歯14bの上部26bは、この曲線的な端部の一点である。
【0075】
裏面32bと呼ばれる表面部分32bは、リンク3に向けられている。より正確には、裏面32bは、考慮される歯14bと同じ列に属し且つリンク3のより近くに位置する歯に面するように、回転軸Xに対して傾斜している。
【0076】
裏面32bは、後方の端部によって一次側表面28bに接続される。裏面32bは、例えば平らである。この場合、後方の端部はセグメントである。
【0077】
前面34bと呼ばれる表面部分34bは、ロック要素6に向けられている。前面34b及び裏面32bは、歯14bの先端26bに対して対向する2つの傾斜を形成している。前面34bは、考慮される歯14bと同じ列に属し且つ第1の顎部材2の自由端のより近くに位置する別の歯に面するように、回転軸Xに対して傾斜している。
【0078】
前面34bは、前方の端部において一次側表面28bに接続される。前面34bは平らである。この場合、前方の端部はセグメントである。
【0079】
前面34b及び裏面32bは、歯の先端26bを通過する平面(図9の平面)に対して対称であり得る。
【0080】
裏面32b、前面34b、及び二次側表面30bは、粗さのない凸面を共に形成することができる。この場合、二次側表面30bは、裏面32bと前面34bとの間に連続的な接合をなすフィレットを形成する。
【0081】
歯14a、14b間の相対的な位置決め
各歯14aは歯14bに隣接し、その逆も同様である。
【0082】
歯14aの裏面32aは、凹面を形成するように、隣接する歯14bの一次側表面28bに接続される。
【0083】
さらに、歯14aの前面34aは、凹面を形成するように、隣接する別の歯14bの一次側表面28bに接続される。
【0084】
歯14aの先端26a及び二次側表面30aは、これら2つの隣接する歯14bのそれぞれの一次側表面28bの間に位置付けられる。
【0085】
歯14aの一次側表面28aは、凹面を形成しながら、隣接する歯14bの一方の前面34bに接続される。歯14aの一次側表面28aは、凹面を形成しながら、隣接するもう一方の歯14bの裏面32bにも接続される。従って、一次側表面28aは、2つの隣接する歯14bの間、より正確には、これら2つの隣接する歯14bのそれぞれの先端26bの間に延びる。
【0086】
相互に、歯14bの裏面32bは、凹面を形成しながら、隣接する歯14aの一次側表面28aに接続される。
【0087】
さらに、歯14bの前面34bは、凹面を形成しながら、隣接する別の歯14aの一次側表面28aに接続される。
【0088】
歯14bの先端26b及び二次側表面30bは、これら2つの隣接する歯14aのそれぞれの一次側表面28aの間に位置付けられる。
【0089】
歯14bの一次側表面28bは、凹面を形成しながら、隣接する歯14aの一方の前面34aに接続される。歯14bの一次側表面28bは、凹面を形成しながら、隣接するもう一方の歯14aの裏面32aにも接続される。従って、一次側表面28bは、2つの隣接する歯14aの間、より正確には、これら2つの隣接する歯14aのそれぞれの先端26aの間に延びる。
【0090】
さらに、互いに隣接する2つの歯14a、14bは、それぞれの一次側表面28a、28bを有しており、これらの一次側表面28a、28bは、回転軸Xに平行な断面平面における第1の顎部材2の断面において交差する。これは、特に、上述した第1の断面平面(図7のもの)及び第2の断面平面(図9のもの)において検証される。そのような配置は、ステープル1によってクランプされた生体組織に対してより効果的な歯14の多方向のクリップを支持する。
【0091】
この断面における表面28a、28bの交差点は、第1の顎部材2の幅の中央に位置し、この顎部材の幅は、回転軸Xに平行な方向において測定される。
【0092】
上記の交差は、第1の顎部材2の任意の対の隣接する歯14a、14b、及び第2の顎部材の任意の対の歯16a、16bに適用可能である。
【0093】
図10を参照すると、ステープルが閉じているときに、互いに面している歯14a及び歯16aは、それらの間で、シケインを形成する空間の境界を定める。これは、互いに面している一対の歯14b、16bについても同様である。ステープル1によってクランプされた組織はこの空間に延びる。
【0094】
側面22a、22b及び外側面20の説明
図11を参照すると、上述した内側面18の反対側にある外側面20は、アプリケータAの溝の底部に面して位置する目的を有する。
【0095】
外側面20は、凸曲線的な表面である。
【0096】
第1の顎部材2の側面22aは、端部24aにおいて内側面18に接続された表面部分36aを含む。
【0097】
表面36aは、端部24aの一点において、回転軸Xに平行な軸に対して角度αだけ傾斜した接線を有している。角度αはゼロではなく、厳密には90度未満である。従って、これによって、端部24aをより突出させることが可能になる。好ましくは、角度αは、80度以下、おそらく70度以下である。この角度αは、特に、図7及び11の第1の断面平面、及び/又は図9の第2の断面平面において現れている。
【0098】
表面36aは、断面平面において、考慮される断面平面における直線的な輪郭を有し得る。さらに、側面22aは、例えば連続的に、すなわち、外側面20と共に端部を形成することなく、外側面20に接続される表面部分38aを含む。
【0099】
さらに、側面22aは、中間表面部分40aを含む。中間表面部分40aは、表面部分36aと共に、リンク3と第1の顎部材2の自由端との間に延びる縦溝42aを形成する。
【0100】
さらに、中間表面部分40aは、表面部分38aと共に、リンク3と第1の顎部材2の自由端との間に延びる縦リブ44aを形成する。中間表面部分40aは、縦端部によって表面部分38aに接続され、縦端部は、一方で、縦リブ44aの端部線を形成し、さらに、縦溝42aの端部を形成する。
【0101】
同様に、側面22bは、端部24bにおいて内側面18に接続された表面部分36bを含む。
【0102】
表面36bは、端部24bの一点において、回転軸Xに平行な軸に対して角度βだけ傾斜した接線を有している。角度βはゼロではなく、厳密には90度未満である。従って、これによって、端部24bをより突出させることが可能になる。好ましくは、角度βは、80度以下、おそらく70度以下である。この角度βは、特に、図7及び11の第1の断面平面、及び/又は図9の第2の断面平面において現れている。
【0103】
表面36bは、断面平面において、考慮される断面平面における直線的な輪郭を有し得る。
【0104】
さらに、側面22bは、例えば連続的に、すなわち、外側面20と共に端部を形成することなく、外側面20に接続される表面部分38bを含む。
【0105】
さらに、側面22bは、中間表面部分40bを含む。中間表面部分40bは、表面部分36bと共に、リンク3と第1の顎部材2の自由端との間に延びる縦溝42bを形成する。
【0106】
さらに、中間表面部分40bは、表面部分38bと共に、リンク3と第1の顎部材2の自由端との間に延びる縦リブ44bを形成する。中間表面部分40bは、縦端部によって表面部分38bに接続され、縦端部は、一方で、縦リブ44bの端部線を形成し、さらに、縦溝42bの端部を形成する。
【0107】
表面36a、36bは、外側面20から内側面18に向かう方向において端部24a、24bまで互いに対してフレア状になっている。言い換えると、回転軸Xに平行な方向において測定される第1の顎部材の幅は、端部22a、22bに向かって表面36a、36bに沿って通過する際に大きくなる。このタイプのフレアは、端部24a、24bにおいてより突出した角度が形成されるのを可能にする。これらの端部24a、24bは、ステープルの顎部材2、4の間にクランプされた生体組織と接触する目的を有する内側面18の両側を形成する。その結果、端部22a、22bは、生体組織をクリップすることができる。それらをより突出させることによって、このクリップの改善が可能になる。
【0108】
典型的には、内側面18及び側面22aが、端部24aにおいて、内側面18、外側面20、及び2つの側面22a、22bを通過する顎部材の断面平面において100度未満の角度を形成する。同様に、内側面18及び側面22bが、端部24bにおいて、内側面18、外側面20、及び側面22a、22bを通過する顎部材の断面平面において100度未満の角度を形成する。そのような角度は、特に、第1の断面平面及び第2の断面平面において見られる。これらの角度は、表面18が平らであり且つ回転軸Xに平行である(言い換えると、歯14がない場合の)実施形態(例示せず)においてさらに減少するということに留意するべきである。
【0109】
さらに、表面38a、38bは、内側面から外側面20に向かう方向において外側面20まで互いに接近する。この接近は、リブ44a、44bから始まる。この接近は、外側において先細の輪郭を顎部材に与える。このタイプの先細の輪郭では、長方形の輪郭の顎部材と比較して、第1の顎部材がアプリケータ内で詰まる傾向はより少ない。
【0110】
さらに、表面40a、40bの存在により、顎部材2の幅を著しく増加させることなく、端部24a、24bの近くにフレアと、外側面において先細の輪郭との両方を得るのが可能になるということに留意されたい。
【0111】
上記の第1の顎部材2の特徴全てが、第2の顎部材4においても見られる。特に:
- 上記の歯14aの特徴全てが、歯16aにおいても見られる;
- 上記の歯14bの特徴全てが、歯16bにおいても見られる;
- 第2の顎部材4は、第1の顎部材2の外側面20と同じ特徴を含む外側面を有する;
- 第2の顎部材4は、第1の顎部材2の側面22a、22bと同じ特徴を含む2つの側面を有する。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
【国際調査報告】