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特表2024-503636車椅子に固定可能な尿収集システムおよび関連する方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-01-26
(54)【発明の名称】車椅子に固定可能な尿収集システムおよび関連する方法
(51)【国際特許分類】
   A61F 5/451 20060101AFI20240119BHJP
   A61G 5/10 20060101ALI20240119BHJP
【FI】
A61F5/451 V
A61G5/10 704
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023541263
(86)(22)【出願日】2022-01-06
(85)【翻訳文提出日】2023-08-29
(86)【国際出願番号】 US2022011421
(87)【国際公開番号】W WO2022150463
(87)【国際公開日】2022-07-14
(31)【優先権主張番号】63/134,631
(32)【優先日】2021-01-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.BLUETOOTH
(71)【出願人】
【識別番号】518427339
【氏名又は名称】ピュアウィック コーポレイション
【氏名又は名称原語表記】PureWick Corporation
【住所又は居所原語表記】2030 Gillespie Way, Suite 109, El Cajon, CA 92020, United States of America
(74)【代理人】
【識別番号】110001210
【氏名又は名称】弁理士法人YKI国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】グエン ホアン ディー
(72)【発明者】
【氏名】シャーマー カール
(72)【発明者】
【氏名】ヴァン オーデン キャサリン
(72)【発明者】
【氏名】メラー カミー エル
(72)【発明者】
【氏名】ファローズ エリック アラン
(72)【発明者】
【氏名】ポルタンテ エリック
(72)【発明者】
【氏名】パテル ハーシュー
(72)【発明者】
【氏名】クロダ メロディー メイ ヒ
(72)【発明者】
【氏名】ヤング ジョイナー メリッサ
(72)【発明者】
【氏名】アブデラーラ デーナ アフマド
(72)【発明者】
【氏名】クルカーニ ビナヤカ
(72)【発明者】
【氏名】アーンショー オードリー
(72)【発明者】
【氏名】シャンシー パトリック ハドソン
【テーマコード(参考)】
4C098
【Fターム(参考)】
4C098AA09
4C098CC32
4C098CD01
4C098CD05
(57)【要約】
携帯型尿収集システム(200)が、尿収集デバイスと、尿収集デバイス(212)と流体連通している導管(217)と、内部領域を有する尿収集容器(214)と、ポンプ(216)と、容器支持体(202)とを含むことができる。ポンプは、尿収集デバイスから導管を通って尿収集容器内へ尿を引き込むのに有効になるように、尿収集容器と流体連通して尿収集容器の内部領域に真空を引くように構成される。容器支持体は、車椅子に取り外し可能に固定され、少なくとも尿収集容器を支持するように構成される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも使用者の尿道に近接して位置決めされるように構成された尿収集デバイスと、
前記尿収集デバイスと流体連通している第1の導管と、
内部領域を有する尿収集容器と、
車椅子に取り外し可能に固定され、少なくとも前記尿収集容器を支持するように構成された容器支持体と
を備えることを特徴とする携帯型尿収集システム。
【請求項2】
請求項1に記載の携帯型尿収集システムであって、前記尿収集デバイスから前記第1の導管を通って前記尿収集容器内へ尿を引き込むのに有効になるように、前記尿収集容器と流体連通して前記第1の導管に真空を引くように構成されたポンプをさらに備えることを特徴とする携帯型尿収集システム。
【請求項3】
請求項2に記載の携帯型尿収集システムであって、前記尿収集容器と前記ポンプとの間に位置決めされたまたは位置決め可能な疎水性フィルタをさらに備えることを特徴とする携帯型尿収集システム。
【請求項4】
請求項2または3に記載の携帯型尿収集システムであって、前記ポンプに動作可能に結合された電源をさらに備えることを特徴とする携帯型尿収集システム。
【請求項5】
請求項2から4のいずれか1項に記載の携帯型尿収集システムであって、前記ポンプが、前記ポンプから排出された空気を少なくとも部分的に濾過するように構成された排気フィルタを含むことを特徴とする携帯型尿収集システム。
【請求項6】
請求項5に記載の携帯型尿収集システムであって、前記排気フィルタに近接して前記ポンプに固定されたまたは固定可能なアロマセラピー付属物をさらに備えることを特徴とする携帯型尿収集システム。
【請求項7】
請求項1から6のいずれか1項に記載の携帯型尿収集システムであって、前記容器に固定されたまたは固定可能であり、少なくとも前記尿収集容器内の前記尿の体積に関する特性を検出するように構成されたセンサをさらに備えることを特徴とする携帯型尿収集システム。
【請求項8】
請求項7に記載の携帯型尿収集システムであって、前記センサと通信し、少なくとも前記センサによって検出された前記尿の前記体積に関する前記特性が、前記尿収集容器内の前記尿の前記体積が所定の体積に到達した、または所定の体積を超過したことを示すとき、電子デバイスへ警告を無線で伝送するように構成されたコントローラをさらに備えることを特徴とする携帯型尿収集システム。
【請求項9】
請求項2から7のいずれか1項に記載の携帯型尿収集システムであって、前記容器支持体が、前記車椅子の1つ以上のハンドルに固定可能な1つ以上のストラップを有するパックを含み、前記パックが、少なくとも前記尿収集容器、前記センサ、および前記ポンプを内部に保持するようなサイズおよび寸法であることを特徴とする携帯型尿収集システム。
【請求項10】
請求項9に記載の携帯型尿収集システムであって、前記尿収集容器と前記ポンプとの間に位置決めされた第2の導管をさらに備え、前記第2の導管が、前記ポンプと前記尿収集容器の前記内部領域との間に流体連通を提供することを特徴とする携帯型尿収集システム。
【請求項11】
請求項9または10に記載の携帯型尿収集システムであって、前記尿収集容器および前記ポンプの少なくとも一部分を前記パック内に保持するようなサイズおよび寸法の1つ以上のスリーブを前記パック内にさらに備えることを特徴とする携帯型尿収集システム。
【請求項12】
請求項11に記載の携帯型尿収集システムであって、前記ポンプの動作音を低減させるのに有効になるように、前記1つ以上のスリーブのうちの少なくとも1つのスリーブに位置決めされたまたは位置決め可能な1つ以上の発泡部材をさらに備えることを特徴とする携帯型尿収集システム。
【請求項13】
請求項9から12のいずれか1項に記載の携帯型尿収集システムであって、前記第1の導管の少なくとも一部分が少なくとも部分的に不透明であることを特徴とする携帯型尿収集システム。
【請求項14】
請求項9から13のいずれか1項に記載の携帯型尿収集システムであって、前記センサが、前記尿収集容器内の前記尿のレベルを検出するように構成されたレベル伝送器と、前記レベル伝送器が前記尿収集容器内の前記尿の前記レベルを検出するときを判定するように構成された加速度計とを含むことを特徴とする携帯型尿収集システム。
【請求項15】
請求項9から14のいずれか1項に記載の携帯型尿収集システムであって、前記第1の導管を使用者または前記車椅子に固定するように構成されたベルトをさらに備えることを特徴とする携帯型尿収集システム。
【請求項16】
請求項2から7のいずれか1項に記載の携帯型尿収集システムであって、前記容器支持体が、区画と、前記区画に固定されたまたは固定可能であり、前記車椅子に取り外し可能に取り付けられるように位置決めされたまたは位置決め可能な1つ以上のブラケットとを含み、前記区画が、前記ポンプを保持するようなサイズおよび寸法の第1の棚と、前記尿収集容器を保持するようなサイズおよび寸法の第2の棚とを有することを特徴とする携帯型尿収集システム。
【請求項17】
請求項16に記載の携帯型尿収集システムであって、前記1つ以上のブラケットが、前記車椅子の座面に前記区画を掛けるように位置決めされたまたは位置決め可能な部分を含み、前記座面が、前記1つ以上のブラケットの前記部分と前記区画との間に位置決めされることを特徴とする携帯型尿収集システム。
【請求項18】
請求項16に記載の携帯型尿収集システムであって、前記1つ以上のブラケットが、前記1つ以上のブラケットの前記部分が前記車椅子の前記1つ以上のアームに取り付けられたとき、前記区画を前記車椅子の座面の下に位置決めするように、前記車椅子の1つ以上のアームの上に取り付けられるような形状の部分を含むことを特徴とする携帯型尿収集システム。
【請求項19】
請求項16に記載の携帯型尿収集システムであって、前記1つ以上のブラケットが、前記車椅子の背もたれに取り付けられるような形状の部分を含み、前記1つ以上のブラケットが前記車椅子の前記背もたれに取り付けられたとき、前記区画が前記車椅子の座面の下に位置決めされることを特徴とする携帯型尿収集システム。
【請求項20】
請求項1から7のいずれか1項に記載の携帯型尿収集システムであって、前記尿収集容器内に位置決めされたまたは位置決め可能であり、前記尿収集デバイスから前記尿収集容器に入る前記尿を吸収するように構成されたナノ繊維膜をさらに備え、前記ナノ繊維膜が、前記尿が前記ナノ繊維膜へ吸収されると膨張することを特徴とする携帯型尿収集システム。
【請求項21】
請求項20に記載の携帯型尿収集システムであって、前記ナノ繊維膜がエレクトロスパン酢酸セルロースナノ繊維を含むことを特徴とする携帯型尿収集システム。
【請求項22】
請求項20または21に記載の携帯型尿収集システムであって、前記容器支持体が、前記車椅子の背もたれまたは座面のうちの1つ以上に取り外し可能に固定されるように構成された布製スリングを含むことを特徴とする携帯型尿収集システム。
【請求項23】
携帯型尿収集システムを組み立てる方法であって、
車椅子に容器支持体を取り外し可能に固定することと、
前記容器支持体に尿収集容器を取り付けることと、
使用者の尿道に近接して尿収集デバイスを位置決めすることと、
第1の導管によって前記尿収集デバイスを前記尿収集容器に流体的に結合することと、
前記車椅子にポンプを取り付けることと、を含み、前記ポンプが、前記尿収集デバイスから前記第1の導管を通って前記尿収集容器内へ尿を引き込むのに有効になるように、前記尿収集容器と流体連通して前記尿収集容器の前記内部領域に真空を引くように構成されることを特徴とする方法。
【請求項24】
請求項23に記載の方法であって、
前記車椅子に容器支持体を取り外し可能に固定することが、前記車椅子の1つ以上のハンドルにパックの1つ以上のストラップを固定することを含み、
前記容器支持体に尿収集容器を取り付けることが、前記パック内に前記尿収集容器を位置決めして前記尿収集容器を取り付けることを含むことを特徴とする方法。
【請求項25】
請求項24に記載の方法であって、前記パック内に前記尿収集容器を位置決めして前記尿収集容器を取り付けることが、前記パックのスリーブ内に前記尿収集容器を位置決めすることを含むことを特徴とする方法。
【請求項26】
請求項24または25に記載の方法であって、第2の導管によって前記尿収集容器を前記ポンプに流体的に結合することをさらに含むことを特徴とする方法。
【請求項27】
請求項24から26のいずれか1項に記載の方法であって、前記第1の導管を使用者または前記車椅子にベルトで固定することをさらに含むことを特徴とする方法。
【請求項28】
請求項23に記載の方法であって、
車椅子に容器支持体を取り外し可能に固定することが、前記容器支持体の区画を前記区画に固定された1つ以上のブラケットによって前記車椅子に取り付けることを含み、
前記容器支持体に尿収集容器を取り付けることが、前記尿収集容器を前記区画内の棚に位置決めすることを含むことを特徴とする方法。
【請求項29】
請求項28に記載の方法であって、前記容器支持体の区画を前記区画に固定された1つ以上のブラケットによって前記車椅子に取り付けることが、1つ以上のブラケットの一部分を前記車椅子の座面に取り付けるまたは掛けることを含み、前記座面が前記1つ以上のブラケットの前記部分と前記区画との間に位置決めされることを特徴とする方法。
【請求項30】
請求項28に記載の方法であって、前記容器支持体の区画を前記区画に固定された1つ以上のブラケットによって前記車椅子に取り付けることが、前記車椅子の座面の下に前記区画を位置決めするように、1つ以上のブラケットの一部分を前記車椅子の1つ以上のアームの上に取り付けることを含むことを特徴とする方法。
【請求項31】
請求項28に記載の方法であって、前記容器支持体の区画を前記区画に固定された1つ以上のブラケットによって前記車椅子に取り付けることが、1つ以上のブラケットの一部分を前記車椅子の背もたれに取り付けることを含み、前記区画が前記車椅子の座面の下に位置決めされることを特徴とする方法。
【請求項32】
請求項23に記載の方法であって、
車椅子に容器支持体を取り外し可能に固定することが、前記車椅子の背もたれまたは座面のうちの1つ以上にスリングを取り外し可能に固定することを含み、
前記容器支持体に尿収集容器を取り付けることが、前記スリングと前記車椅子の前記背もたれまたは前記座面との間に前記尿収集容器を位置決めすることを含むことを特徴とする方法。
【請求項33】
請求項32に記載の方法であって、前記尿収集容器にナノ繊維膜を挿入することをさらに含み、前記ナノ繊維膜が、前記尿収集容器内の前記ナノ繊維膜によって尿が吸収されると膨張するように構成されたエレクトロスパン酢酸セルロースナノ繊維を含むことを特徴とする方法。
【請求項34】
少なくとも使用者の尿道に近接して位置決めされるように構成された尿収集デバイスと、
内部領域を有する尿収集容器と、
前記尿収集容器内に位置決めされた尿吸収材と、
前記尿収集デバイスおよび前記尿収集容器と流体連通している導管と
を備えることを特徴とする尿収集システム。
【請求項35】
請求項34に記載の尿収集システムであって、前記尿吸収材が、ナノ繊維膜を含むことを特徴とする尿収集システム。
【請求項36】
請求項35に記載の尿収集システムであって、前記ナノ繊維膜が、エレクトロスパン酢酸セルロースナノ繊維を含むことを特徴とする尿収集システム。
【請求項37】
請求項35または36に記載の尿収集システムであって、前記ナノ繊維膜が、前記尿収集デバイスからの前記尿を含むと構造化ハイドロゲルを形成することを特徴とする尿収集システム。
【請求項38】
請求項34から37のいずれか1項に記載の尿収集システムであって、前記尿吸収材が、前記尿収集デバイスから前記尿収集容器に入る前記尿を吸収するように構成され、前記尿吸収材が、前記尿が前記尿吸収材に吸収されると膨張することを特徴とする尿収集システム。
【請求項39】
請求項34から38のいずれか1項に記載の尿収集システムであって、前記尿吸収材が、前記尿収集容器の形状に対して略相補形の形状であることを特徴とする尿収集システム。
【請求項40】
請求項34から39のいずれか1項に記載の尿収集システムであって、前記尿吸収材が、前記尿収集容器から取り外し可能であることを特徴とする尿収集システム。
【請求項41】
請求項34から40のいずれか1項に記載の尿収集システムであって、前記尿吸収材が、前記尿収集容器の1つ以上の内面に固定され、前記1つ以上の内面に裏張りすることを特徴とする尿収集システム。
【請求項42】
請求項34から41のいずれか1項に記載の尿収集システムであって、前記尿吸収材が、実質的に平面であることを特徴とする尿収集システム。
【請求項43】
請求項34から42のいずれか1項に記載の尿収集システムであって、前記尿収集容器が、ポリマーのポーチを含むことを特徴とする尿収集システム。
【請求項44】
請求項34から43のいずれか1項に記載の尿収集システムであって、前記尿収集容器が、前記導管に固定されるように構成されたポートと、尿が前記導管から前記尿収集容器の前記内部領域内へ進むことを可能にし、尿が前記尿収集容器の前記内部領域から前記ポートの外へ流れることを防止するように構成された一方向弁とを含むことを特徴とする尿収集システム。
【請求項45】
請求項34から44のいずれか1項に記載の尿収集システムであって、尿収集デバイスと前記尿収集容器との間に位置決めされたポンプをさらに備え、前記ポンプが、前記尿収集デバイスから前記導管内へ尿を引き込み、かつ/または前記導管内の尿を前記尿収集デバイスへ押し込むように構成されることを特徴とする尿収集システム。
【請求項46】
請求項34から45のいずれか1項に記載の尿収集システムであって、車椅子の背もたれまたは座面のうちの少なくとも1つに取り外し可能に固定され、尿収集容器を車椅子に取り付けるように構成されたスリングをさらに備えることを特徴とする尿収集システム。
【請求項47】
使用者から流体を収集する方法であって、
導管を尿収集容器に流体的に結合することと、
使用者の尿道に近接して尿収集デバイスを位置決めすることであり、前記導管が前記尿収集デバイスと前記尿収集容器の内部領域との間に流体連通を提供する、位置決めすることと、
前記尿が前記使用者によって前記尿収集デバイス内へ放出され、前記導管を通って前記尿収集容器の前記内部領域に入った後、前記尿収集容器の前記内部領域に位置決めされた尿吸収材によって尿を吸収することと、を含むことを特徴とする方法。
【請求項48】
請求項47に記載の方法であって、前記尿収集容器内へ前記尿を圧送することをさらに含むことを特徴とする方法。
【請求項49】
請求項47または48に記載の方法であって、前記吸収材を前記尿収集容器の前記内部領域に挿入することをさらに含むことを特徴とする方法。
【請求項50】
請求項47から49のいずれか1項に記載の方法であって、前記尿吸収材が、ナノ繊維膜を含むことを特徴とする方法。
【請求項51】
請求項50に記載の方法であって、前記ナノ繊維膜が、エレクトロスパン酢酸セルロースナノ繊維を含むことを特徴とする方法。
【請求項52】
請求項50または51に記載の方法であって、前記ナノ繊維膜が、前記尿収集デバイスからの前記尿を含むと構造化ハイドロゲルを形成することを特徴とする方法。
【請求項53】
請求項47から52のいずれか1項に記載の方法であって、前記尿吸収材が、前記尿が前記尿吸収材に吸収されると膨張することを特徴とする方法。
【請求項54】
請求項47から53のいずれか1項に記載の方法であって、導管を尿収集容器に流体的に結合することが、前記導管を前記尿収集容器上のポートに流体的に結合することを含むことを特徴とする方法。
【請求項55】
請求項54に記載の方法であって、
一方向弁によって、前記尿が前記導管から前記尿収集容器の前記内部領域内へ進むことを可能にすることと、
前記一方向弁によって、前記尿が前記尿収集容器の前記内部領域から前記ポートの外へ流れることを防止することと、をさらに含むことを特徴とする方法。
【請求項56】
請求項47から55のいずれか1項に記載の方法であって、スリングによって前記尿収集容器を車椅子に取り付けることをさらに含むことを特徴とする方法。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、開示を全体として本願に引用して援用する、2021年1月7日出願の米国仮特許出願第63/134,631号に対する優先権を主張するものである。
【0002】
個人の運動能力が制限され、または低下し、典型的な排尿プロセスが困難または不可能になることがある。たとえば個人は、手術を受けたり、または運動能力が低下する障害があったりすることがある。別の例では、操縦士、運転手、および危険区域での作業者が受けるように、個人の移動条件が制限されることがある。加えて、監視の目的または臨床試験のために、個人からの流体収集が必要となることがある。
【0003】
これらの状況のいくつかに対処するために、差し込み便器および尿道カテーテル、たとえばフォーリーカテーテルを使用することがある。しかし、差し込み便器および尿道カテーテルには、いくつかの問題が伴う。たとえば差し込み便器は、不快感、漏れ、および他の衛生上の問題を招きやすい。尿道カテーテルは不快であり、痛みを伴う可能性があり、尿路感染を引き起こす可能性がある。従来の尿収集デバイスはまた、患者が仰向けの姿勢でベッドに横たわるときの使用に制限されることがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】国際公開第2019-212956号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
したがって、流体収集デバイスの使用者および製造者は、尿を収集するための新しい改善されたデバイス、システム、および方法を引き続き求めている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本明細書に開示する実施形態は、流体収集デバイスおよび流体収集デバイスを使用する方法に関する。一実施形態では、携帯型尿収集システムが開示される。尿収集システムは、使用者の尿道に少なくとも近接して位置決めされるように構成された尿収集デバイスを含む。尿収集システムはまた、尿収集デバイスと流体連通している第1の導管と、内部領域を有する尿収集容器とを含む。尿収集システムはまた、車椅子に取り外し可能に固定されて少なくとも尿収集容器を支持するように構成された容器支持体を含む。
【0007】
一実施形態では、携帯型尿収集システムを組み立てる方法が開示される。この方法は、車椅子に容器支持体を取り外し可能に固定することを含む。この方法はまた、容器支持体に尿収集容器を取り付けることを含む。この方法はまた、使用者の尿道に近接して尿収集デバイスを位置決めすることを含む。この方法はまた、第1の導管によって尿収集デバイスを尿収集容器に流体的に結合することを含む。この方法はまた、車椅子にポンプを取り付けることを含み、ポンプは、尿収集デバイスから第1の導管を通って尿収集容器内へ尿を引き込むのに有効になるように、尿収集容器と流体連通して尿収集容器の内部領域に真空を引くように構成される。
【0008】
一実施形態では、尿収集システムが、少なくとも使用者の尿道に近接して位置決めされるように構成された尿収集デバイスと、内部領域を有する尿収集容器と、尿収集容器内に位置決めされたナノ繊維膜と、尿収集デバイスおよび尿収集容器と流体連通している導管とを含む。
【0009】
一実施形態では、使用者から尿を収集する方法が記載される。この方法は、導管を尿収集容器に流体的に結合することを含む。この方法はまた、使用者の尿道に近接して尿収集デバイスを位置決めすることを含み、導管は、尿収集デバイスと尿収集容器の内部領域との間に流体連通を提供する。この方法はまた、尿が使用者によって尿収集デバイス内へ放出され、導管を通って尿収集容器の内部領域に入った後、尿収集容器の内部領域内に位置決めされた尿吸収材によって尿を吸収することを含む。
【0010】
開示する実施形態のいずれかからの特徴は、限定なく互いに組み合わせて使用することができる。加えて、本開示の他の特徴および利点は、以下の詳細な説明および添付の図面を考慮することによって、当業者には明らかになるであろう。
【0011】
図面は本開示のいくつかの実施形態を示し、図面に示される異なる図または実施形態において、同一の参照番号は同一または類似の要素または特徴を指す。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】一実施形態による携帯型尿収集システムのブロック図である。
図2A】一実施形態による車椅子に固定された携帯型尿収集システムの背面等角図である。
図2B】車椅子のない図2Aの携帯型尿収集システムの図である。
図2C】一実施形態による携帯型尿収集システムのベルトの図である。
図3A】一実施形態による車椅子に固定された携帯型尿収集システムの側面図である。
図3B】車椅子のない図3Aの携帯型尿収集システムの側面図である。
図3C】一実施形態による図3Aの携帯型尿収集システムの尿収集容器の正面図である。
図3D】一実施形態による図3Aの携帯型尿収集システムの尿収集容器から取り外されたナノ繊維膜の正面図である。
図3E】一実施形態による尿がナノ繊維膜によって吸収される前の携帯型尿収集システムのナノ繊維膜の正面図である。
図3F】一実施形態による尿がナノ繊維膜によって吸収された後の図3Eのナノ繊維膜の正面図である。
図4A】一実施形態による車椅子に取り付けられた携帯型尿収集システムの右前面等角図である。
図4B】パッドが取り外された状態の車椅子に取り付けられた図4Aの携帯型尿収集システムの左前面等角図である。
図4C】一実施形態による携帯型尿収集システムの前面等角図である。
図4D】一実施形態による携帯型尿収集システムの前面等角図である。
図4E】一実施形態による携帯型尿収集システムの背面等角図である。
図4F】一実施形態による携帯型尿収集システムの背面等角図である。
図5】一実施形態による図3Aの尿収集システム内のコントローラのブロック図である。
図6】一実施形態による携帯型尿収集システムを組み立てる方法の流れ図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本明細書に開示する実施形態は、車椅子に固定可能な尿収集システムおよび関連する方法に関する。尿収集デバイスの多くの使用者は、65歳を超え運動能力が制限されており、多くの場合、主要な輸送様式として車椅子に依拠している。多くの使用者はまた、1日の相当な時間を着席または仰向けの姿勢で過ごす。そのとき使用者および介護者は、目立たず移動可能な尿収集システムから利益を得ることができ、使用者が家庭でも外出先でも尿収集システムを使用して尿を収集することが可能になる。
【0014】
本明細書に記載する実施形態の少なくとも1つ、いくつか、またはすべてにおいて、尿収集システムは小型であり、尿収集システムを車椅子に固定するまたは取り付けることが可能になるという技術的効果をもたらす構成を含む。本明細書に記載する尿収集システムの実施形態の少なくとも1つ、いくつか、またはすべては、移動可能で目立たないため、使用者の失禁について他の人たちに警告しなくても、使用者が社会活動に参加することが可能になるという技術的効果を提供する。たとえば、尿収集システムは、少なくとも尿収集システムのポンプを内部に保持して尿収集システムの外側の視線からポンプを隠すという技術的効果をもたらすように構成されたカバーを含むことができる。本明細書に記載する尿収集システム内に収集された尿はまた、尿収集容器内に貯蔵することができ、尿収集容器は、尿収集システムの外側の視線から隠されており、かつ/または尿収集容器内に保持された尿を隠す。多くの実施形態では、尿収集システムはまた、尿レベルが所定のレベルに近づいたときに尿収集容器を空にするように、電池を交換もしくは再充電するように、かつ/または尿収集システム内のポンプの真空もしくは吸引レベルを調整するように、電子デバイスと通信して使用者または介護者に警告するという技術的効果をもたらすように構成された警告システムを含む。
【0015】
本明細書に記載する尿収集システムの多くの実施形態はまた、尿収集容器内に位置決めされたまたは位置決め可能な吸収材を含むことができる。ナノ繊維膜などの吸収材は、尿が吸収材によって吸収されると膨張し、かつ/または吸収材から構造化ハイドロゲルを形成するように構成することができる。それに応じて、本明細書に記載する多くの尿収集システムは、尿凝固システムを含むことができる。凝固して構造化ハイドロゲルを形成することができる吸収材の使用は、尿収集バッグから起こりうる漏れおよび/または尿が収集されるときに尿収集システムから生じる厄介な雑音を防止するという技術的効果をもたらす。吸収材は、分解性を有することができ、したがって使い捨ておむつ、生理用パッド、および他のサニタリーナプキンで使用される従来の超吸収性ポリマーに比べて有利である。
【0016】
図1は、一実施形態による流体収集システム10のブロック図である。流体収集システム10は、本明細書に記載する流体収集システムの実施形態に含むことができる。システム10は、流体(たとえば、尿)収集デバイス12(たとえば、本明細書に開示する流体収集アセンブリのいずれか)、尿収集容器14、およびポンプ16(または真空源)を含む。流体収集デバイス10、尿収集容器14、およびポンプ16は、1つ以上の導管17を介して互いに流体的に結合することができる。たとえば、流体収集デバイス10は、尿収集容器14またはポンプ16のうちの1つ以上に導管17を介して動作可能に結合することができる。いくつかの実施形態では、ポンプ16は、尿収集容器14に直接固定することができる。流体収集デバイス10内に収集された流体(たとえば、尿または他の体液)は、流体収集デバイス12に固定された導管17を介して、流体収集デバイス10から除去することができる。導管17の出口に吸引(たとえば、真空)力が印加されたことに応答して、導管17の入口を介して流体収集デバイス12のチャンバ内へ吸引力を導入することができる。
【0017】
吸引力は、ポンプ16によって直接または間接的に、導管17の出口に印加することができる。吸引力は、尿収集容器14を介して間接的に印加することができる。たとえば、導管17の出口は、尿収集容器14の内部領域に配置することができ、または尿収集容器14の内部領域に流体的に結合することができ、追加の導管17が尿収集容器14からポンプ16へ延びることができる。それに応じて、ポンプ16は、尿収集容器14を介して流体収集デバイス12に吸引力を印加することができる。吸引力は、ポンプ16を介して直接印加することができる。たとえば、導管17の出口は、ポンプ16内に配置することができる。追加の導管17は、ポンプ16から尿収集容器14などの流体収集デバイス12の外側の箇所まで延びることができる。そのような例では、ポンプ16は、流体収集デバイス12と尿収集容器14との間に配置することができる。
【0018】
尿収集容器14は、流体を内部に保持するようなサイズおよび形状である。尿収集容器14は、バッグ(たとえば、排液バッグ)、ボトルもしくはカップ(たとえば、収集ジャー)、または尿などの体液を貯蔵するための任意の他の密閉容器を含むことができる。いくつかの例では、導管17は、流体収集デバイス12から尿収集容器14まで延ばして、尿収集容器14内の第1の箇所に取り付けることができる。追加の導管17は、尿収集容器14の第2の箇所で尿収集容器14に取り付けることができ、ポンプ16まで延ばしてポンプ16に取り付けることができる。それに応じて、流体収集デバイス12を通って尿収集容器14を介して真空(たとえば、吸引)を引き込むことができる。尿などの流体は、ポンプ16を使用して流体収集デバイス12から排出することができる。
【0019】
ポンプ16または真空源は、手動真空ポンプ、および電気真空ポンプ、膜ポンプ、遠心ポンプ、容積式ポンプ、磁気駆動ポンプ、蠕動ポンプ、または真空を生じさせるように構成された任意のポンプのうちの1つ以上を含むことができる。ポンプ16は、真空または吸引を提供して流体収集デバイス12から流体を除去することができる。いくつかの例では、ポンプ16は、電源コード(たとえば、電源ソケットに接続される)、1つ以上の電池、またはさらには手動の動力(たとえば、手動式真空ポンプ)のうちの1つ以上によって動力供給することができる。いくつかの例では、ポンプ16は、流体収集デバイス12の外側、上、または内側に嵌るようなサイズおよび形状とすることができる。たとえば、ポンプ16は、1つ以上の小型ポンプまたは1つ以上のマイクロポンプを含むことができる。本明細書に開示する真空源は、ポンプ16を起動するのに好適なスイッチ、ボタン、プラグ、リモート、または任意の他のデバイスのうちの1つ以上を含むことができる。
【0020】
本明細書に記載する尿収集システムの実施形態の少なくとも1つ、いくつか、またはすべての構成は、尿収集システムが使用者によって着用され、テーブルなどの表面に位置決めされ、かつ/または車椅子に固定可能もしくは取り付け可能になることが可能になるという技術的効果を提供する。図2Aを参照すると、尿収集システム200が、車椅子250に固定されまたは取り付けられた状態で示されている。尿収集システム200はまた、使用者および/または介護者が着用することができる。車椅子250に取り付けられるか、それとも使用者によって着用されるかにかかわらず、尿収集システム200の構成は、尿貯蔵システム210を内部に保持するカバー202によって、使用者が尿収集システム200を目立たず使用および/または輸送することが可能になるという技術的効果をもたらす。たとえば、カバー202は、少なくとも尿収集容器214、ポンプ216、およびセンサ215(図2Bに示す)を内部に保持するようなサイズおよび寸法とすることができる。
【0021】
車椅子250は、複数の異なる従来の車椅子のいずれかを含むことができ、背もたれ252、2つのハンドル254、および2つのアーム256を含むことができる。尿収集システム200は、尿収集システム200の貯蔵システム210を取り外し可能に固定し、取り付け、または車椅子250から吊るして支持するように構成された容器支持体202またはカバーを含むことができる。いくつかの実施形態では、容器支持体202は、車椅子250の1つ以上のハンドル254から吊るすように、または車椅子250の1つ以上のハンドル254に固定されるように構成された、1つ以上のストラップ206を有するパックまたはバッグを含む。ストラップ206は、バックル、クリップ、および/またはフック、ならびにループ締結材料のうちの少なくとも1つなど、ストラップ206を車椅子250に調整可能に固定するように構成された1つ以上の締結具を含むことができる。ストラップ206は各々、リング207を含むことができ、リング207は、車椅子250のハンドル254または他の好適なデバイスをリング207に挿入するようなサイズおよび寸法である。リング207は、図2Bに示すようにストラップ206の内面に、またはストラップ206がハンドル254にかからないようにストラップ206の外面に位置決めすることができる。リング207は、ストラップ206に可動に固定することができ、または固定可能とすることができる。ストラップ206は、使用者または介護者がストラップ206を調整して容器支持体202を地面のより近くへ動かすことが可能になるような寸法とすることができる。車椅子250の座面のレベルより下へ容器支持体202を動かすことによって、主にまたは完全に重力の支援によって、尿を尿収集デバイス212から尿収集容器214内へ引くという技術的効果が実現される。いくつかの実施形態では、容器支持体202は、1つ以上のストラップ206を使用してバックパックとして着用されるように構成される。
【0022】
容器支持体202のパックまたはバッグは、少なくとも尿収集容器214を内部に保持するようなサイズおよび寸法である。容器支持体202のパックはまた、尿収集容器214を内部に保持するようなサイズおよび寸法のスリーブを含むことができる。容器支持体202のスリーブは、1つ以上の発泡部材204などによって隔離することができる。容器支持体202内の1つ以上の発泡部材204の位置決めおよび構成は、尿収集システム200(たとえば、図2Bに示すポンプ216)の動作音を低減させるという技術的効果をもたらす。音を弱めることに加えて、1つ以上の発泡部材は、尿収集システム200の動作の振動を最小にするという技術的効果をもたらすことができる。1つ以上の発泡部材204は、ポンプ216から生じる振動および音を最小にするように、ポンプ216の少なくとも一部分の下および/または周りに位置決めすることができる。いくつかの実施形態では、1つ以上の発泡部材204は、容器支持体202の内部領域の1つ以上のスリーブ内に位置決めすることができる。容器支持体202のパックは、パックを垂直に保ち、ポンプ216への流体の侵入を防止するという技術的効果をもたらす補強基材を含むことができる。いくつかの実施形態では、容器支持体202のパックは、ポンプ216の過熱を抑えるようにポンプ216の下に位置決めされたヒートシンクを含むことができる。容器支持体202のパックは、空気をパック内へ引き込むためのパックの1つ以上の通気孔を側面または前面に含むことができる。
【0023】
図2Bを参照すると、図2Bは、一実施形態による容器支持体202から取り出された尿収集システム200を示す。尿収集システム200は、尿収集デバイス212、導管217、貯蔵システム210、およびポンプ216を含むことができる。尿収集デバイス212は、少なくとも使用者の尿道に近接して位置決めされるように構成される。図2Bに示す尿収集デバイス212は女性用尿収集デバイスを含むが、尿収集デバイス212は代わりに、男性用尿収集デバイスを含むこともできる。開示を全体として本願に引用して援用する、特許文献1は、たとえば、男性用および女性用両方の流体収集デバイスの様々な実施形態を記載している。さらに、尿収集デバイス212は、尿収集システム200において、異なるタイプ、変種、およびサイズの男性用または女性用尿収集デバイス間で交換可能とすることができる。概して、尿収集デバイス212は、尿道に近接または隣接して位置決めされるようなサイズの表面を含むことができ、その表面は、尿または他の流体を使用者から逃がすように構成される。尿または他の流体は、表面から尿収集デバイス212内のリザーバへ逃がすことができる。
【0024】
尿収集システム200はまた、尿収集デバイス212の内部領域(たとえば、リザーバ)および尿収集容器214の内部領域と流体連通している第1の導管217aを含む。第1の導管217aは、尿収集デバイス212と尿収集容器214との間に位置決めすることができる。尿収集システム200はまた、ポンプ216と尿収集容器214の内部領域との間に流体連通を提供する第2の導管217bを含むことができる。いくつかの実施形態では、ポンプ216を尿収集容器214に直接固定することができ、第2の導管217bは、尿収集システム200に存在しなくてもよい。導管217a、217bは、可撓性を有する管を含むことができる。いくつかの実施形態では、第1の導管217aの少なくとも一部分は、実質的に不透明であり、それによって第1の導管217a内の尿が見えないようにする。
【0025】
尿収集システム200はまた、一実施形態による貯蔵システム210を含む。貯蔵システム210は、第1の導管217aを介して尿収集デバイス212から受け取った尿55を貯蔵する内部領域を有する尿収集容器214を含むことができる。尿収集容器214は、異なる実施形態によって不透明であっても透明であってもよく、略方形の前面または後面プロファイルを含むことができる。いくつかの実施形態では、尿収集容器214は、ハンドル219または吐出口222のうちの少なくとも1つを含む。尿収集容器214内に収集された尿55は、キャップまたはカバーを取り外した後、吐出口222を通して空にすることができる。尿収集容器214は、再利用可能かつ食器洗浄器で洗浄可能とすることができ、ポリカーボネート、プラスチック、ゴム、金属、ガラス、これらの組合せ、または任意の他の好適な材料などの略剛性を有する材料を含むことができる。尿収集容器214は、容器支持体202のパック内の隔離されたスリーブ内に嵌るようなサイズおよび寸法とすることができる。
【0026】
貯蔵システム210はまた、フィルタ218、コントローラ221、およびセンサ215を含むことができる。センサ215は、尿収集容器214に固定されており、少なくとも尿収集容器214の内部領域内の尿55の体積に関する特性を検出するように構成される。いくつかの実施形態では、センサ215は、導管217aのための尿収集容器214の入口(の内部または外部)に配置または位置決めすることができる。センサ215は、一実施形態によれば、導管217aに沿って、かつ/または導管217a内に位置決めすることができる。いくつかの実施形態では、センサ215は、センサが尿55に接触しなくても、少なくとも尿55の体積に関する特性の連続的または周期的フィードバックを提供するように構成された超音波センサ、レーザセンサ、または紫外線(UV)センサを含む。センサ215は、容量センサ、誘導センサ、重量測定センサ、または機械的な浮きなどの非接触式の流体センサを含むことができる。センサ215は、センサ215の少なくとも一部分が尿収集容器214の内部領域内に位置する状態で、尿収集容器に固定することができる。いくつかの実施形態では、センサ215は、尿収集容器214の頂部に位置決めされ、尿55が尿収集容器214の内部領域に収集される場所で下方を向いている。
【0027】
いくつかの実施形態では、センサ215は、尿収集容器214内の尿55のレベルを検出するように構成されたレベル伝送器を含む。センサ215は、センサ215のレーザ伝送器から尿55の表面までの間、およびセンサ215の検出器に戻る間の距離を測定するレーザレベルセンサを含むことができる。レーザを伝送してから反射レーザを検出するまでの経過時間は、センサ215によって測定することができ、センサ215と尿55のレベルとの間の距離は、センサ215または付随するコントローラ221によって計算することができる。レーザは、尿収集容器214上の透明窓を通って伝送することができ、または少なくともセンサ215の伝送器を尿収集容器214内に位置決めすることができる。
【0028】
いくつかの実施形態では、センサ215は、音の速度を活用して少なくとも尿収集容器214内の尿55の体積に関する特性を検出する超音波レベルセンサを含むことができる。たとえば、センサ215は、パルスがトランスデューサから尿55の表面まで進み、センサ215のトランスデューサに戻る時間を使用して、センサ215のトランスデューサと尿収集容器214内の尿55の表面との間の距離を測定することができる。センサ215またはセンサ215に付随するコントローラ221は、センサ214と尿収集容器214内の尿55の表面との間の距離を使用して、尿収集容器214内の尿55の体積を判定することができる。
【0029】
いくつかの実施形態では、センサ215は、センサ215が尿収集容器214内の尿55のレベルを検出するべきときを判定するという技術的効果を提供する加速度計を含み、またはセンサ215にはそのような加速度計が付随する。センサ215が尿収集容器215内の尿55のレベルを検出するためのレーザまたは超音波パルスを伝送することができるとき、加速度計は、尿収集容器214内の尿55の定常状態を検出するように構成される。たとえば、加速度計は、センサ215からの読取り値を安定させて、センサ215からの読取り値の精度を改善するために、事前決定または事前選択された期間にわたって尿収集容器214が静止していることを検出または表示することができる。
【0030】
いくつかの実施形態では、貯蔵システム210はまた、コントローラ221を含む。コントローラ221は、有線または無線接続などによってセンサ215と通信するように構成することができる。いくつかの実施形態では、センサ215は、コントローラ221を含むことができる。コントローラ221は、少なくともセンサ215によって収集されたデータの記憶のために消去可能なプログラム可能リードオンリメモリ(EPROM)を備えたプリント回路基板(PCB)を含むことができる。コントローラ221は、尿収集容器内の尿55のレベルまたは体積を計算するように構成されたプロセッサを含むことができる。コントローラ221は、使用者もしくは介護者のスマートフォンなどの他の電子デバイスへ通知もしくは警告を送信するように構成された通信インターフェース、モジュールおよび/もしくはディスプレイを有する車椅子250に固定された電子デバイス、ならびに/または医療システムの電子デバイスを含むことができる。たとえば、通信インターフェースは、選択された無線周波数で、BLUETOOTHまたはWI-FIを介して、使用者もしくは介護者のスマートフォンまたは車椅子250に固定された電子デバイスなどの別の電子デバイスへ、通知または警告を送信するように構成することができる。コントローラ221は、再充電可能な電池などの外部または内部の電池によって動力供給することができる。図5は、コントローラ221を含むことができるコントローラ500の追加の詳細を提供する。
【0031】
いくつかの実施形態では、コントローラ221は、少なくともセンサ215によって検出された尿の体積に関する特性が、尿収集容器215内の尿55の体積が所定の体積に到達した、または所定の体積を超過したことを示すとき、使用者または介護者の電子デバイスへ警告を無線で伝送するように構成される。たとえば、センサ215からのデータに基づいて、コントローラ221は、尿収集デバイス内の尿55がセンサ215から所定の距離(約2.5cmなど)にあり、尿収集容器214を空にすることが推奨されるとき、電子デバイスへ警告を無線で伝送することができる。いくつかの実施形態では、コントローラ221は、選択された周波数で、たとえば選択された時間および/または体積間隔で、警告を無線で伝送することができる。コントローラ221は、コントローラ221またはポンプ216のうちの少なくとも1つに動力供給するための電池の残量が少ないとき、使用者または介護者の電子デバイスへ警告を無線で伝送することができる。コントローラ221は、尿収集システム200のフィルタ(フィルタ218など)の交換が推奨されるとき、使用者または介護者の電子デバイスへ警告を無線で伝送することができる。
【0032】
貯蔵システム210はまた、ポンプ216によって尿収集容器214の内部領域から引き込まれる空気の臭いを中和するという技術的効果をもたらすフィルタ218を含むことができる。いくつかの実施形態では、空気が導管217bに入る前に、または空気が導管217bに入るとき、尿収集容器214の内部領域から引き込まれている空気が濾過されるように、少なくとも導管217bの一部分と尿収集容器214の内部領域の一部分との間にフィルタ218が位置決めされる。いくつかの実施形態では、フィルタ218は、ポンプ216上の排気孔に位置決めされる。いくつかの実施形態では、フィルタ218は、ポンプ216上の排気孔と、空気が導管217bに入る前との両方に位置決めされる。フィルタ218は、尿収集容器214からの流体がポンプ216に引き込まれるのを防止または最小化するように構成された臭い吸収フィルタおよび/または疎水性フィルタを含むことができる。
【0033】
いくつかの実施形態では、フィルタ218は、アロマセラピーパックを含むことができ、またはポンプの排気孔に近接してアロマセラピーパックを固定することができ、それによってより心地よい匂いを生じさせるという技術的効果をもたらすことができる。フィルタは、空気から臭いを除去しかつ/または心地よい香りを空気に加える重曹または他の組成物を含むことができる。いくつかの実施形態では、フィルタ218は存在せず、ポンプ216は、排気孔に近接してポンプ216に取り外し可能に固定されたまたは固定可能なアロマセラピーパックを含む。
【0034】
ポンプ216は、尿収集デバイス212から第1の導管217aを通って尿収集容器214内へ尿を引き込むのに有効になるように、尿収集容器214の内部領域と流体連通して、尿収集容器214の内部領域に真空を引くように構成される。ポンプ216は、尿収集容器214に直接固定することができ、または導管217bが、ポンプ216を尿収集容器の内部領域に流体的に結合することができる。
【0035】
ポンプ216は、手動真空ポンプ、および電気真空ポンプ、膜ポンプ、遠心ポンプ、容積式ポンプ、磁気駆動ポンプ、蠕動ポンプ、または真空を生じさせるように構成された任意のポンプのうちの1つ以上を含むことができる。たとえば、ポンプは、ml/秒で測定された最小圧送速度を有する空気媒体膜ポンプを含むことができる。いくつかの実施形態では、ポンプ216は、可変速ポンプおよび/または連続ポンプを含む。たとえば、ポンプ216は可変速ポンプを含むことができ、可変速ポンプは、尿が導管217aを通って尿収集容器214に入るのをセンサ215または他のセンサが検出するまで低速で動作し、次いでポンプ216は、尿収集デバイス212での尿の漏れまたは滞留を防止するためにより速い速度に調整される。いくつかの実施形態では、尿収集システムは、導管217a内で導管217aの入口または導管217aの出口に位置決めされたセンサ215を含み、ポンプ216は、導管217aを通って尿収集容器214に入る流体を促進するために、センサ215が流体を感知すると起動される。ポンプ216は、流体収集デバイス212から流体を除去するための真空または吸引を提供することができる。いくつかの例では、ポンプ216は、1つ以上の電池によって動力供給することができる。いくつかの例では、ポンプ216は、容器支持体202内のスリーブなど、容器支持体202内に嵌るようなサイズおよび形状とすることができる。たとえば、真空源216は、1つ以上の小型ポンプまたは1つ以上のマイクロポンプを含むことができる。ポンプ216は、ポンプ216を起動するのに好適なスイッチ、ボタン、プラグ、リモート、または任意の他のデバイスのうちの1つ以上を含むことができる。
【0036】
図2Cを参照すると、尿収集システム200はまた、1つ以上のベルト270を含むことができる。1つ以上のベルト270は、使用者および/または車椅子250の一部分に導管217aを固定するように構成することができる。1つ以上のベルト270は、弾性材料、フック、およびループ締結材料、バックル、クリップなど、ベルトのサイズを調整することを可能にするように構成された締結具を含むことができる。
【0037】
いくつかの実施形態では、尿収集システムの容器支持体は、車椅子に取り外し可能に固定されるように構成された布製スリングを含むことができる。図3Aを参照すると、容器支持体は、一実施形態によれば、車椅子250の背もたれ252に取り外し可能に固定されるように構成された布製スリング302a、または車椅子250の座面258に取り外し可能に固定されるように構成された布製スリング302bのうちの少なくとも1つを含むことができる。布製スリング302a、302bは、背もたれ252または座面258を包み込んで布製スリング302a、302b自体に解放可能に固定され、車椅子250の背もたれ252または座面258の周りにスリングを形成するように構成することができる。たとえば、布製スリング302a、302bは、布製スリング302a、302bが車椅子250の背もたれ252または座面258の周りで布製スリング302a、302b自体に解放可能に固定されることを可能にするバックル、ストラップ、フック、およびループ材料、ボタン、ジッパーなどのうちの1つ以上を含むことができる。いくつかの実施形態では、布製スリング302a、302bは、布製スリング302a、302b自体ではなく、車椅子250の背もたれ252または座面258に直接解放可能に固定することができる。いずれの場合も、布製スリング302a、302bは、布製スリング302a、302bと背もたれ252または座面258それぞれとの間に、尿収集容器314を内部に保持するようなサイズのポーチを形成する。
【0038】
図3Bは、布製スリング302a、302bのうちの1つ以上とともに使用することができる尿収集システム300を示す。尿収集システム300はまた、尿収集システム200、400、430、450、460の容器支持体など、本明細書に記載する他の容器支持体とともに使用することができる。尿収集システム300は、尿収集デバイス212と、尿収集容器314と、尿収集デバイス212と尿収集容器314との間に流体連通を提供する導管217aとを含むことができる。図3Bにおける尿収集システム300の向きは、布製スリング302bによって車椅子250の座面258の下に支持されたときの尿収集容器314の位置および向きを示している。この向きは、尿収集デバイス212内へ放出された尿が重力によって導管217aを通って尿収集容器314内へ下方に流れることを可能にするという技術的効果をもたらす。
【0039】
図3Bには示されていないが、尿収集システムはまた、尿収集デバイス212から尿を引き込むように、かつ/または導管217a内の尿を尿収集容器314へ押し込むように構成されたポンプを含むことができる。ポンプは、上述したポンプ216のいずれかの態様を含むことができる。いくつかの実施形態では、尿収集システム300は、尿収集デバイス212と尿収集容器314との間に位置決めされた蠕動ポンプなどのポンプを含むことができ、そのポンプは、尿収集デバイス212から尿を引き込んでその尿を尿収集容器314へ押し込むように構成される。いくつかの実施形態では、ポンプ216は、尿収集容器314の構成および向きのために不要であり、ポンプ216が存在しなくてもよい。
【0040】
図3Cを参照すると、尿収集容器314は、内部領域を画定する不浸透性および可撓性を有する層355と、内部領域に位置決めされた吸収材360と、内部領域と導管217aとの間に流体連通を提供するのに有効になるように導管217aに取り外し可能に固定されるように構成されたポートまたはアダプタ365とを含むことができる。尿収集容器314はまた、ポートまたはアダプタ365に一方向弁またはフィルタを含むことができ、それにより尿が一方向弁またはフィルタを通って尿収集容器314の内部領域に入ることを可能にしながら、尿が一方向弁またはフィルタを通って尿収集容器314の内部領域から出ることを防止するという技術的効果をもたらすことができる。可撓性を有する外側層355によって、尿収集容器314は、排尿バッグを含むことができ、またはバッグ状の特性を有することができる。尿収集容器314はまた、導管217aほど硬くない半硬質プラスチックを含むことができる。いくつかの実施形態では、尿収集容器314は、ポリマー材料の可撓層355を有するポーチを含む。可撓層355は、外側層とすることができ、または可撓層の外側に位置決めされた他の層を有することができる。
【0041】
図3Dは、一実施形態による尿収集容器314の吸収材360を可撓層355なしで示す。吸収材360は、尿を吸収し、それによって尿収集バッグの孔または開口を通って尿が漏れるのを防止することによって、尿収集バッグの漏れを解消または抑制するという技術的効果を提供することができる。吸収材はまた、従来の尿収集システムによく見られる流体の収集および/または動きによる雑音(跳ねまたは飛び散りによる雑音など)を解消するという技術的効果をもたらすことができる。
【0042】
吸収材360は、尿収集容器314の内部領域に取り外し可能に位置決めすることができ、それにより使用者または介護者が吸収材360を挿入および/または除去することを可能にするという技術的効果を提供することができる。それに応じて、汚れた吸収材360を尿収集容器314から取り除いて、新しい吸収材に交換することができる。いくつかの実施形態では、吸収材360は、尿の吸収前および/または吸収後に、2つの両側の略平坦または平面の表面362を有する形状に形成される。尿収集容器314において、尿が尿収集容器314の内部領域へ流れるのと同じまたは類似の平面に吸収材360を有することで(図3Bに示す)、吸収材360による尿の吸収を増大または改善するという技術的効果をもたらすことができる。いくつかの実施形態では、吸収材360は、他の形状、サイズ、および構成に形成することもできる。いくつかの実施形態では、吸収材360は、尿収集容器314の1つ以上の内面に裏張りすることができ、かつ/または尿収集容器314の1つ以上の内面に固定することができる。
【0043】
吸収材360は、尿が吸収されると膨張するように構成することができる。たとえば、図3Eは、尿が吸収材360aによって吸収される前の吸収材360aを示し、図3Fは、尿が吸収材360bによって吸収された後の吸収材360bを示す。したがって、尿収集容器314の可撓層355は、吸収材360が尿収集容器314内で膨張することを可能にするように構成することができる。
【0044】
いくつかの実施形態では、吸収材360は、ナノ繊維膜を含むナノ材料またはナノ繊維を含む。たとえば、吸収材360は、エレクトロスパンナノ繊維、たとえばセルロースナノ繊維および/またはエレクトロスパン酢酸セルロースナノ繊維を含むことができる。ナノ繊維は、異なる形状の吸収材の製造における柔軟性を可能にするという技術的効果を提供する。吸収材360のナノ繊維を織り込んで、水を含むと構造化ハイドロゲルを形成する布にすることができる。それに応じて、吸収材360は、尿収集容器314内に収集された尿を少なくとも部分的に凝固させることができる。
【0045】
セルロースナノ繊維および/またはエレクトロスパン酢酸セルロースナノ繊維を含む吸収材360は、大量の液体を吸収することが可能であるだけでなく、生分解性を有する。従来のおむつ、生理用パッド、および他のサニタリーナプキンは、非生分解性の超吸収性ポリマーを使用する。ここで、セルロースナノ繊維および/またはエレクトロスパン酢酸セルロースナノ繊維を含む吸収材360は、尿収集容器内で従来の超吸収性ポリマーを使用するときの環境への影響を低減させるという技術的効果を提供することができる。いくつかの実施形態では、吸収材360は、生分解性材料、非生分解性材料、または生分解性材料と非生分解性材料の組合せを含むことができる。
【0046】
いくつかの実施形態では、尿収集システムの容器支持体は、1つ以上のブラケットによって車椅子に取り付けられた区画を含むことができる。図4A図4Fは、容器支持体として区画を有する尿収集システムの様々な実施形態を示す。尿収集システムは、1つ以上のブラケットによって尿収集システムを広範囲の椅子タイプに取り付けることを可能にするという技術的効果を提供する。本明細書に記載する尿収集システムの実施形態のうちの少なくとも1つ、いくつか、またはすべては、車椅子ユニットにおける尿収集システムの使用の携帯性を可能にするという技術的効果を提供する。たとえば、高度看護施設では、患者は日中の相当な時間を椅子に座って過ごしており、2時間ごとに濡れを監視するのが理想的であるが、職員が2時間ごとの監視をかなえるのは難しいことがある。患者が長い期間にわたって濡れた吸収性製品を着用している場合、皮膚が弱って治りにくい傷や痛みを生じ、追加の治療および経過観察を必要とするおそれがある。本明細書に記載する尿収集システムの実施形態の少なくとも1つ、いくつか、またはすべては、尿が皮膚を濡らす事例を低減させるという技術的効果を提供し、携帯型の車椅子適合システムにより、尿収集デバイスの日中の使用が可能になる。本明細書に記載する携帯型の目立たない尿収集システムの実施形態のうちの少なくとも1つ、いくつか、またはすべては、夜間および日中両方の使用を可能にする尿収集システムを使用して患者の生活の質を改善し、介護者の経験を改善するという技術的効果をもたらすことができる。椅子の下に尿の貯蔵部を有する実施形態は、尿収集容器を目立たないようにすることまたは隠すことを容易にするという技術的効果をもたらす。尿収集容器を支持するこれらの区画はまた、音を弱めること、または区画内の発泡もしくは不織ライナへポンプの振動を伝達することなど、ポンプの音を管理するための追加の選択肢を提供するという技術的効果をもたらす。
【0047】
図4Aおよび図4Bを具体的に参照すると、尿収集システム400は、容器支持体として構成された区画402と、区画402に固定され、区画402を車椅子250の座面458に取り付けるように位置決めされた1つ以上のブラケット406と、ポンプ416と、尿収集容器414と、導管217aとを含むことができる。別段の記載がない限り、尿収集システム400は、尿収集システム200、300のいずれかの態様を含むことができる。
【0048】
ポンプ416は、尿収集システム200のポンプ216のいずれかの態様を含むことができる。ポンプ416は、ポンプ416が尿収集容器の内部領域に真空を引いて、尿収集デバイス(図示せず)から導管217aを通って尿収集容器414の内部領域へ尿を引き込むことができるように、尿収集容器414の内部領域と流体連通している。ポンプ416は、尿収集容器414に直接取り付けることができ、または導管217aによって尿収集容器414に流体的に結合することができる。いくつかの実施形態では、ポンプ416は、凝縮物がポンプへ伝達されるのを防止または抑制するように構成されたフィルタまたは凝縮物トラップなどの直列型の構成要素を含むことができる。
【0049】
尿収集容器414は、尿収集容器214、314のいずれかの態様を含むことができる。たとえば、尿収集容器414は、略剛性を有することができる。いくつかの実施形態では、尿収集容器414は可撓層を含むことができ、尿収集容器414内に吸収材360を位置決めすることができる。ポンプ416および尿収集容器414の少なくとも一方(たとえば、両方)は、区画404内に嵌るように略平坦または平面のプロファイルを有することができる。尿収集容器414の内部領域は、約0.5L~約3Lの尿、約1L~約2Lの尿、約0.5Lの尿、約1Lの尿、約1.2Lの尿、約1.5Lの尿、約2Lの尿、約2.5Lの尿、または約3Lの尿を保持することができる。
【0050】
いくつかの実施形態では、尿収集容器414は、尿収集容器414を充填することおよび/または空にすることを支援するために膨張可能または折り畳み可能な尿収集容器の1つ以上の区分に適合しているフォームファクタを含む。尿収集容器414は、効率的に空にすること、洗浄すること、および再利用することに適合することができる。いくつかの実施形態では、尿収集容器414は、膨張可能な袋もしくはバッグ、蛇腹、または交換可能なポーチを含むことができる。尿収集容器414はまた、栓、摺動弁、開き戸、トグルキャッチ、摺動ラッチ、押しボタン解除、および/または蓋など、尿収集容器414を空にするための出口ポートまたはドアを含むことができる。いくつかの実施形態では、尿収集容器414は、干渉嵌めまたはガスケットによって封止される。
【0051】
区画402は、尿収集容器414およびポンプ416を内部に保持または支持するようなサイズおよび寸法とすることができる。尿収集容器414およびポンプ416は、区画402内で取り外し可能かつ交換可能とすることができる。区画402は、ポンプ416および尿収集容器414の挿入、除去、および/または観察を可能にするように位置決めされた開口を含むことができる。一実施形態によれば、尿収集システム400は、区画402が車椅子250に取り付けられたとき、区画402の開口が車椅子250の前面に向けられるように構成することができる。いくつかの実施形態では、尿収集システム400は、区画402の開口が車椅子250の背もたれに向けられるように構成することができる。いくつかの実施形態では、区画402は、1つ以上の壁、たとえば頂壁、底壁、2つの両側の側壁、および開口から遠位の後壁を含む。区画402は、略剛性を有することができ、かつ/または車椅子250に取り付けられて少なくとも尿収集容器414およびポンプ416を支持しているときにその形状を維持するように形成することができる。たとえば、区画402は、剛性を有するフレームおよび/または少なくとも1つの剛性を有する壁のうちの1つ以上を含むことができる。フレームおよび/または壁の剛性材料は、区画402が少なくともポンプ416および尿収集容器414を支持しているときにその形状を維持するように構成されたプラスチック、金属、木材、炭素繊維、および/または任意の他の材料を含むことができる。区画402は、車椅子250に取り外し可能に取り付けられるように構成されるため、区画402内のポンプ416および尿収集容器418を取り外したり調整したりすることなく、ベッドサイドテーブルなどの他の位置へ伝達または移動することができる。
【0052】
いくつかの実施形態では、区画402は、区画402内に位置決めされたまたは位置決め可能な少なくとも1つの棚404を含む。棚404は、区画404内に取り外し可能かつ/または調整可能に取り付けることができる。棚404が区画402内に挿入または位置決めされたとき、区画402は、尿収集容器414および/またはポンプ416を支持するための棚として使用することができる少なくとも2つの領域、すなわち区画402の底壁および棚404を含む。棚404は、区画が車椅子250に取り付けられたとき、ポンプ416および/または尿収集容器414のうちの少なくとも1つを棚404の上で支持するように位置決めすることができる。たとえば、棚404は、棚404と区画402の頂壁との間でポンプ416を支持するように位置決めすることができ、尿収集容器414は、棚404と区画402の底壁との間に位置決めされる。いくつかの実施形態では、棚404は、棚404と区画402の頂壁との間で尿収集容器414を支持するように位置決めすることができ、ポンプ416は、棚404と区画402の底壁との間に位置決めされる。区画402および/または棚404は、導管217a、217bとポンプ416および尿収集容器414との間の接続部への容易なアクセスを提供する。いくつかの実施形態では、区画402はまた、音を弱めたりポンプの振動の伝達を抑制したりする発泡および/または不織ライナを区画内に含む。
【0053】
ブラケット406は、区画402の頂壁および/または側面に固定することができる。いくつかの実施形態では、ブラケット406は、ブラケット406の一部分と区画402の頂壁との間に座面258が嵌るように、区画に固定される。いくつかの実施形態では、ブラケット406は、略U字形とすることができ、区画402の頂壁に固定された第1のアームと、車椅子250の座面258に掛けられるように位置決めされた第2のアームと、第1のアームと第2のアームとの間に延びる中心部分とを有する。このとき座面258は、座面に区画402を掛けるまたは取り付けるために、ブラケット406の2つのアーム間で摺動することができる。いくつかの実施形態では、ブラケット406は、ブラケット406間の距離を増大または減少させるように、区画402上で調整可能である。いくつかの実施形態では、ブラケット406は、ブラケット406のうち、車椅子250の座面258に接触するまたは車椅子250の座面258に掛けられるように位置決めされた部分の長さを増大または減少させるように調整可能である。いくつかの実施形態では、ブラケット406は、尿収集システム400を異なる車椅子に適合させることができるように、ブラケット406のうち、座面258に接触するまたは座面258に掛けられるように位置決めされた部分と区画402との間の距離を増大または減少させるように調整可能である。
【0054】
座面258およびブラケット406の上に、クッション270を位置決めすることができる。いくつかの実施形態では、クッション270は、導管217aの少なくとも一部分に対する経路を覆いまたは含むことができ、それにより尿収集システム400をより目立たなくするという技術的効果をもたらすことができる。いくつかの実施形態では、座面258に掛けられるように位置決めされたブラケット406の一部分に、クッション270または他の座面要素を固定することができる。ブラケット406のうち、座面258に掛けられるように位置決めされた部分に固定されたクッション270または他の座面要素はまた、そこに固定されたまたは固定可能な追加の2次吸収シートを含むことができる。いくつかの実施形態では、尿収集システム400は、導管217aに対する経路を含む車椅子250のアーム256に固定されたスリーブを含むことができる。
【0055】
いくつかの実施形態では、尿収集システム400は、センサおよび/またはコントローラを含むことができる。尿収集システム400のセンサは、センサ215のいずれかの態様を含むことができ、コントローラは、コントローラ221、500のいずれかの態様を含むことができる。たとえば、尿収集システム400のセンサおよびコントローラは、センサを介した尿収集容器414内の流体体積の監視、および尿収集容器414を空にする必要があるときのコントローラを介した通知を可能にするように構成することができる。尿収集システム400のセンサおよび/またはコントローラはまた、尿収集容器414内への尿の流量の監視、尿収集システム400内の真空機能の監視、および尿収集容器414内の尿の体積の監視を可能にするように構成することができる。
【0056】
いくつかの実施形態では、尿収集システム400は、ポンプ416、尿収集容器414、または追加の電子デバイスのうちの少なくとも1つにディスプレイを含む。いくつかの実施形態では、尿収集システム400のコントローラは、ディスプレイを有する使用者または介護者の電子デバイスと無線で通信するように構成される。尿電子デバイスは、車椅子に固定することができる。尿収集システム400は、ポンプ416、尿収集容器414、追加の電子デバイス、または使用者もしくは介護者の電子デバイスのいずれかのディスプレイに、尿収集容器414内の尿の体積の視覚的な指示を示すように構成することができる。尿収集システム400のコントローラはまた、尿収集容器414および/またはポンプ416の使用履歴に関する情報など、尿収集システム400の1つ以上の状態の通知を提供するように構成された電子デバイス上のアプリケーションと通信するように構成することができる。いくつかの実施形態では、尿収集システム400は警告電子デバイスを含むことができ、警告電子デバイスは、コントローラと無線で通信するように構成され、車椅子250、たとえば車椅子250のアーム256の下に固定される。警告電子デバイスは、尿収集デバイス414を空にすることが提言されたとき、可聴、視覚、または触覚フィードバック警告を提供するように構成することができる。
【0057】
図4Cを参照すると、いくつかの実施形態では、尿収集システム400は、ポンプ416および/または尿収集容器414を有する区画402内に収容されるようなサイズおよび寸法の洗浄モジュール420を含む。たとえば、洗浄モジュール420は、尿収集容器414またはポンプ416のうちの一方の隣に位置決めすることができる。洗浄モジュール420は、アルコールまたは酢に基づく溶液など、洗浄モジュール420内に収容された洗浄液を含むことができる。洗浄モジュール420はまた、洗浄モジュール420と尿収集容器414の内部領域との間に流体連通を提供するのに有効になるように、導管217aに固定されるように構成されたポートを含むことができる。動作の際、洗浄モジュール420から導管217aを通って尿収集容器414の内部領域へ洗浄液を引き込むのに有効になるように、ポンプ416を起動することで、尿収集容器414に真空を引くことができる。この構成は、導管217aおよび/または尿収集容器414の迅速かつ効率的な洗浄を可能にするという技術的効果を提供する。
【0058】
図4Dを参照すると、いくつかの実施形態では、尿収集システム450は、車椅子250のアーム256に取り付けられるまたは掛けられるように構成されたブラケット456または他の要素を含むことができる。別段の記載がない限り、尿収集システム450は、尿収集システム400、たとえば区画402、尿収集容器414、ポンプ416、センサ、導管217a、217b、および/または棚404のいずれかの態様を含むことができる。
【0059】
1つ以上のブラケット456または他の要素は、車椅子250のアーム256に取り付けられかつ/または掛けられるように位置決めされた部分または領域457を含む。いくつかの実施形態では、少なくともアーム256の上に取り付けられるように位置決めされた領域457は、略剛性を有し、またはアーム256を包み込んでアーム256の周りに解放可能に固定されるように構成される。中間部分または領域458は、略剛性を有することができ、区画402とブラケット456の領域457との間に延びることができる。いくつかの実施形態では、ブラケット456の各々の中間領域458は、図4Dに示すように、車椅子250のアーム256間に位置決めされる。いくつかの実施形態では、ブラケット456の各々の中間領域458は、車椅子250のアーム256間ではなくアーム256の外側に位置決めされる。領域457がアーム256に取り付けられかつ/またはアーム256に掛けられているとき、区画402を座面458より下で支持するのに有効になるように、ブラケット456のうち領域457から遠位の領域を区画402に固定することができる。
【0060】
図4Eおよび図4Fを参照すると、いくつかの実施形態では、尿収集システムは、区画402が車椅子250に取り付けられたときに車椅子250の背もたれに開口を有するように向けられた区画402を含むことができる。図4Eを具体的に参照すると、いくつかの実施形態では、尿収集システム430が、車椅子250の後面領域に取り付けられるまたは掛けられるように構成されたブラケット436または他の要素を含むことができる。別段の記載がない限り、尿収集システム430は、尿収集システム400、たとえば区画402、尿収集容器414、ポンプ416、センサ、導管217a、217b、および/または棚404のいずれかの態様を含むことができる。
【0061】
尿収集システムのブラケット436は、区画402に固定されまたは固定可能であり、車椅子250の1つ以上のアームフレーム部材257または背もたれフレーム部材253に取り付けられまたは掛けられるように構成される。いくつかの実施形態では、各ブラケット436は、車椅子250のフレーム、たとえばアームフレーム部材257と背もたれフレーム部材253との間の交差部に掛けられるように構成される。一実施形態によれば、ブラケット436はまた、車椅子250の背もたれ252を包み込むことができる。
【0062】
図4Fを具体的に参照すると、いくつかの実施形態では、尿収集システム460が、車椅子250の背もたれ252に取り付けられるまたは掛けられるように構成されたブラケット466または他の要素を含むことができる。別段の記載がない限り、尿収集システム460は、尿収集システム400、たとえば区画402、尿収集容器414、ポンプ416、センサ、導管217a、217b、および/または棚404のいずれかの態様を含むことができる。尿収集システムのブラケット466は、区画402に固定されまたは固定可能であり、車椅子250の背もたれ452に取り付けられるまたは掛けられるように構成される。
【0063】
図5は、一実施形態による本明細書に記載するシステムおよび方法のいずれかとともに使用することができるコントローラ500の概略図である。たとえば、コントローラ221は、コントローラ500のいずれかの態様を含むことができる。コントローラ500は、センサ215もしくは他の電子デバイスとの有線もしくは無線通信、および/または尿収集容器214、314、414内の尿55の体積の判定など、本明細書に開示する例示的な動作またはステップのいずれかを実装するように構成することができる。
【0064】
コントローラ500は、一実施形態による少なくとも1つのコンピューティングデバイス510を含む。少なくとも1つのコンピューティングデバイス510は、上述した動作のうちの1つ以上を実行するように構成することができる例示的なコンピューティングデバイスである。コンピューティングデバイス510は、少なくとも1つのプロセッサ520、メモリ530、記憶デバイス540、入出力(「I/O」)デバイス/インターフェース550、および通信インターフェース560を備えることができる。例示的なコンピューティングデバイス510が図5に示されているが、図5に示す構成要素は、コントローラ500またはコンピューティングデバイス510に限定することを意図したものではない。いくつかの例では、追加または代替の構成要素を使用することができる。さらに、いくつかの例では、コントローラ500またはコンピューティングデバイス510は、図5に示されているものより少ない構成要素を含むことができる。たとえば、コントローラ500は、1つ以上の追加のコンピューティングデバイス512を含まなくてもよい。いくつかの例では、少なくとも1つのコンピューティングデバイス510は、複数のコンピューティングデバイスを含むことができる。図5に示すコンピューティングデバイス510の構成要素について、以下でさらに詳細に説明する。
【0065】
いくつかの例では、プロセッサ520は、命令(たとえば、本明細書に開示する方法のいずれかの1つ以上の部分を実施するための命令)、たとえばコンピュータプログラムを構成する命令を実行するためのハードウェアを含む。たとえば、命令を実行するために、プロセッサ520は、内部レジスタ、内部キャッシュ、メモリ530、または記憶デバイス540から命令を取り出し(またはフェッチ)、これらを復号して実行することができる。特定の例では、プロセッサ520は、体積表に関する表などのデータのための1つ以上の内部キャッシュを含むことができる。一例として、プロセッサ520は、1つ以上の命令キャッシュ、1つ以上のデータキャッシュ、および1つ以上のトランスレーションルックアサイドバッファ(TLB)を含むことができる。命令キャッシュ内の命令は、メモリ530または記憶デバイス540内の命令のコピーとすることができる。いくつかの例では、プロセッサ520は、本明細書に開示する例示的な方法のいずれかの1つ以上の部分を実施するように構成することができる(たとえば、プロセッサ520上に記憶されまたはそれによって実行されるプログラミングを含む)。
【0066】
いくつかの例では、プロセッサ520は、本明細書に開示する動作のいずれかを実行するように、またはコンピューティングデバイス510もしくはコントローラ500の1つ以上の部分に、本明細書に開示する動作のうちの少なくとも1つを実行させるように構成される。そのような構成は、少なくとも1つのプロセッサ520によって実行可能な1つ以上の動作プログラム(たとえば、コンピュータプログラム製品)を含むことができる。たとえば、プロセッサ520は、尿収集容器内の尿の体積を自動的に判定し、尿収集容器内の尿のセンサへの近接を自動的に判定し、尿収集容器内の尿の体積が所定の閾値を満たした、もしくは超過したときに警告を自動的に伝送し、フィルタの交換が提言されるときに警告を自動的に伝送し、かつ/または電池の交換もしくは再充電が提言されるときに警告を自動的に伝送するように構成することができる。
【0067】
少なくとも1つのコンピューティングデバイス510(たとえば、サーバ)は、少なくとも1つのメモリ記憶媒体(たとえば、メモリ530および/または記憶デバイス540)を含むことができる。コンピューティングデバイス510は、プロセッサ520に動作可能に結合されたメモリ530を含むことができる。メモリ530は、プロセッサ520によって実行するためのデータ、メタデータ、およびプログラムを記憶するために使用することができる。メモリ530は、揮発性および不揮発性メモリ、たとえばランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリメモリ(ROM)、ソリッドステートディスク(SSD)、フラッシュ、相変化メモリ(PCM)、または他のタイプのデータストレージのうちの1つ以上を含むことができる。メモリ530は、内部または分散メモリとすることができる。
【0068】
コンピューティングデバイス510は、データまたは命令を記憶するためのストレージを有する記憶デバイス540を含むことができる。記憶デバイス540は、少なくとも1つのプロセッサ520に動作可能に結合することができる。いくつかの例では、記憶デバイス540は、上述した媒体のいずれかなどの非一時的メモリ記憶媒体を備えることができる。記憶デバイス540(たとえば、非一時的記憶媒体)は、ハードディスクドライブ(HDD)、フロッピーディスクドライブ、フラッシュメモリ、光ディスク、光磁気ディスク、磁気テープ、またはユニバーサルシリアルバス(USB)ドライブ、またはこれらの2つ以上の組合せを含むことができる。記憶デバイス540は、取り外し可能または取り外し不能(または固定)媒体を含むことができる。記憶デバイス540は、コンピューティングデバイス510の内部であっても外部であってもよい。いくつかの例では、記憶デバイス540は、不揮発性ソリッドステートメモリを含むことができる。いくつかの例では、記憶デバイス540は、リードオンリメモリ(ROM)を含むことができる。適当な場合、このROMは、マスクプログラムROM、プログラム可能ROM(PROM)、消去可能PROM(EPROM)、電気的消去可能PROM(EEPROM)、電気的書換え可能ROM(EAROM)、もしくはフラッシュメモリ、またはこれらの2つ以上の組合せとすることができる。いくつかの例では、メモリ530および/または記憶デバイス540(たとえば、メモリ記憶媒体)の1つ以上の部分は、1つ以上のデータベースを記憶することができる。
【0069】
いくつかの例では、尿収集容器内の尿の体積の履歴、尿収集容器内の尿の体積の傾向、フィルタ交換の履歴、および/または電池交換もしくは再充電の履歴のうちの1つ以上を、少なくとも1つのプロセッサ520(たとえば、プロセッサの内部キャッシュ)、メモリ530、または記憶デバイス540のうちの1つ以上などのメモリ記憶媒体内に記憶することができる。いくつかの例では、少なくとも1つのプロセッサ520は、メモリ530または記憶デバイス540のうちの1つ以上などのメモリ記憶媒体に(たとえば、バス570を介して)アクセスするように構成することができる。たとえば、少なくとも1つのプロセッサ520は、データ(たとえば、ルックアップテーブル)を受け取り、複数のデータ点としてメモリ記憶媒体内に記憶することができる。少なくとも1つのプロセッサ520は、メモリ記憶媒体内のデータにアクセスして、尿収集容器内の尿の体積を自動的に判定し、尿収集容器内の尿のセンサへの近接を自動的に判定し、尿収集容器内の尿の体積が所定の閾値を満たした、もしくは超過したときに警告を自動的に伝送し、フィルタの交換が提言されるときに警告を自動的に伝送し、かつ/または電池の交換もしくは再充電が提言されるときに警告を自動的に伝送するように適合された内部に記憶されているプログラミングを実行することができる。たとえば、少なくとも1つのプロセッサ520は、メモリ530または記憶デバイス540などのメモリ記憶媒体内の1つ以上のルックアップテーブルにアクセスすることができる。
【0070】
コンピューティングデバイス510はまた、使用者がコンピューティングデバイス510へ入力を提供し、コンピューティングデバイス510から出力を受け取り、かつ他の形でコンピューティングデバイス510との間でデータを伝達することを可能にするために設けられた1つ以上のI/Oデバイス/インターフェース550を含む。これらのI/Oデバイス/インターフェース550は、マウス、キーパッドもしくはキーボード、タッチスクリーン、カメラ、光学式スキャナ、ネットワークインターフェース、ウェブベースアクセス、モデム、ポート、他の周知のI/Oデバイス、またはそのようなI/Oデバイス/インターフェース550の組合せを含むことができる。タッチスクリーンは、スタイラスまたは指で起動することができる。
【0071】
I/Oデバイス/インターフェース550は、それだけに限定されるものではないが、グラフィックスエンジン、ディスプレイ(たとえば、ディスプレイスクリーンまたはモニタ)、1つ以上の出力ドライバ(たとえば、ディスプレイドライバ)、1つ以上の音声スピーカ、および1つ以上の音声ドライバを含めて、使用者に出力を提示するための1つ以上のデバイスを含むことができる。特定の例では、I/Oデバイス/インターフェース550は、使用者に提示するためにグラフィカルデータをディスプレイに提供するように構成される。グラフィカルデータは、特定の実装を実現することができる1つ以上のグラフィカルユーザインターフェースおよび/または任意の他のグラフィカルコンテンツを表すことができる。
【0072】
コンピューティングデバイス510は、通信インターフェース560をさらに含むことができる。通信インターフェース560は、ハードウェア、ソフトウェア、または両方を含むことができる。通信インターフェース560は、コンピューティングデバイス510と1つ以上の追加のコンピューティングデバイス512または1つ以上のネットワークとの間の通信(たとえば、パケット通信など)のための1つ以上のインターフェースを提供することができる。たとえば、通信インターフェース560は、イーサネットもしくは他の有線ネットワークと通信するためのネットワークインターフェースコントローラ(NIC)もしくはネットワークアダプタ、または無線ネットワーク、たとえばWI-FIと通信するための無線NIC(WNIC)もしくは無線アダプタを含むことができる。1つ以上の追加のコンピュータデバイス512は、使用者のスマートフォン、介護者のスマートフォン、車椅子上の電子デバイス、および/または医療システムのコンピュータデバイスを含むことができる。
【0073】
任意の好適なネットワークおよび任意の好適な通信インターフェース560を使用することができる。たとえば、コンピューティングデバイス510は、アドホックネットワーク、パーソナルエリアネットワーク(PAN)、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、メトロポリタンエリアネットワーク(MAN)、もしくはインターネットの1つ以上の部分、またはこれらの2つ以上の組合せと通信することができる。これらのネットワークのうちの1つ以上の1つ以上の部分は、有線であっても無線であってもよい。一例として、コントローラ500またはコンピューティングデバイス510の1つ以上の部分は、無線PAN(WPAN)(たとえば、BLUETOOTH WPANなど)、WI-FIネットワーク、WI-MAXネットワーク、セルラー電話ネットワーク(たとえば、Global System for Mobile Communications(GSM)ネットワークなど)、もしくは他の好適な無線ネットワーク、またはこれらの組合せと通信することができる。コンピューティングデバイス510は、適当な場合、これらのネットワークのいずれかのための任意の好適な通信インターフェース560を含むことができる。
【0074】
コンピューティングデバイス510は、バス570を含むことができる。バス570は、コンピューティングデバイス510の構成要素を互いに結合するハードウェア、ソフトウェア、または両方を含むことができる。たとえば、バス570は、Accelerated Graphics Port(AGP)または他のグラフィックスバス、Enhanced Industry Standard Architecture(EISA)バス、フロントサイドバス(FSB)、HYPERTRANSPORT(HT)相互接続、Industry Standard Architecture(ISA)バス、INFINIBAND相互接続、ローピンカウント(LPC)バス、メモリバス、Micro Channel Architecture(MCA)バス、Peripheral Component Interconnect(PCI)バス、PCI-Express(PCIe)バス、シリアルアドバンスドテクノロジーアタッチメント(SATA)バス、Video Electronics Standards Associationローカル(VLB)バス、もしくは別の好適なバス、またはこれらの組合せを含むことができる。
【0075】
図6は、一実施形態による携帯型尿収集システムを組み立てる方法600の流れ図である。方法600は、車椅子に容器支持体を取り外し可能に固定する動作610を含む。方法600はまた、容器支持体に尿収集容器を取り付ける動作620を含む。尿収集容器は、尿収集容器に固定されたセンサを含むことができ、そのようなセンサは、少なくとも尿収集容器内の尿の体積に関する特性を検出するように構成される。いくつかの実施形態では、方法600はまた、使用者の尿道に近接して尿収集デバイスを位置決めし、第1の導管によって尿収集デバイスを尿収集容器に流体的に結合することを含むことができる。この方法はまた、車椅子にポンプを取り付ける動作630を含む。動作630は、尿収集デバイスから第1の導管を通って尿収集容器内へ尿を引き込むのに有効になるように、ポンプが尿収集容器と流体連通して尿収集容器の内部領域に真空を引くように構成された状態で、車椅子にポンプを取り付けることを含むことができる。
【0076】
方法600は、本明細書に記載する尿収集システムのいずれかを組み立てることを含むことができる。たとえば、動作610は、車椅子の1つ以上のハンドルにパックの1つ以上のストラップを固定することを含むことができる。いくつかの実施形態では、容器支持体に尿収集容器を取り付ける動作620は、パック内に尿収集容器を位置決めして尿収集容器を取り付けることを含む。パック内に尿収集容器を位置決めして尿収集容器を取り付ける動作は、パックのスリーブ内に尿収集容器を位置決めすることを含む。いくつかの実施形態では、方法600は、第2の導管によって尿収集容器をポンプに流体的に結合し、かつ/または第1の導管を使用者もしくは車椅子にベルトで固定する動作をさらに含む。
【0077】
いくつかの実施形態では、車椅子に容器支持体を取り外し可能に固定する動作610は、容器支持体の区画を区画に固定された1つ以上のブラケットによって車椅子に取り付けることを含むことができる。いくつかの実施形態では、容器支持体の区画を区画に固定された1つ以上のブラケットによって車椅子に取り付けることは、1つ以上のブラケットの一部分を車椅子の座面に取り付けるまたは掛けることを含み、座面は、1つ以上のブラケットの部分と区画との間に位置決めされる。いくつかの実施形態では、容器支持体の区画を区画に固定された1つ以上のブラケットによって車椅子に取り付けることは、車椅子の座面の下に区画を位置決めするように、1つ以上のブラケットの一部分を車椅子の1つ以上のアームの上に取り付けることを含む。いくつかの実施形態では、容器支持体の区画を区画に固定された1つ以上のブラケットによって車椅子に取り付けることは、1つ以上のブラケットの一部分を車椅子の背もたれに取り付けることを含み、区画は、車椅子の座面の下に位置決めされる。容器支持体に尿収集容器を取り付ける動作620は、尿収集容器を区画内の棚に位置決めすることを含むことができる。
【0078】
いくつかの実施形態では、車椅子に容器支持体を取り外し可能に固定する動作610は、車椅子の背もたれまたは座面のうちの1つ以上にスリングを取り外し可能に固定することを含むことができる。方法600は、尿収集容器にナノ繊維膜を挿入する動作を含むことができ、ナノ繊維膜は、尿収集容器内のナノ繊維膜によって尿が吸収されると膨張するように構成されたエレクトロスパン酢酸セルロースナノ繊維を含む。容器支持体に尿収集容器を取り付ける動作620は、スリングと車椅子の背もたれまたは座面との間に尿収集容器を位置決めすることを含む。
【0079】
上述した方法600の動作は、例示を目的とする。たとえば、方法600の動作は、異なる順序で実行することができ、複数の動作に分割することができ、修正し、補足し、または組み合わせることができる。一実施形態では、方法600の動作のうちの1つ以上は、方法600から省略することができる。方法600の動作のいずれかは、本明細書に開示する携帯型尿収集システムのいずれかを使用することを含むことができる。
【0080】
一実施形態によれば、使用者から流体を収集する方法が記載される。この方法は、本明細書に記載する流体収集システムのいずれかを含むことができる。一実施形態では、この方法は、導管を尿収集容器に流体的に結合することを含む。導管を尿収集容器に流体的に結合することは、導管を尿収集容器上のポートに流体的に結合することを含むことができる。使用者から流体を収集する方法は、一方向弁によって、尿が導管から尿収集容器の内部領域内へ進むことを可能にすることと、一方向弁によって、尿が尿収集容器の内部領域からポートの外へ流れることを防止することとをさらに含むことができる。
【0081】
いくつかの実施形態では、使用者から流体を収集する方法はまた、使用者の尿道に近接して尿収集デバイスを位置決めすることを含むことができ、導管が、尿収集デバイスと尿収集容器の内部領域との間に流体連通を提供する。この方法はまた、スリングによって尿収集容器を車椅子に取り付けることを含むことができる。
【0082】
いくつかの実施形態では、使用者から流体を収集する方法はまた、尿が使用者によって尿収集デバイス内へ放出され、導管を通って尿収集容器の内部領域に入った後、尿収集容器の内部領域内に位置決めされた尿吸収材によって尿を吸収することを含むことができる。吸収材は、取り外し可能かつ/または交換可能とすることができる。したがって、この方法は、吸収材を尿収集容器の内部領域に挿入することを含むことができる。尿吸収材は、一実施形態によるナノ繊維膜、たとえばエレクトロスパン酢酸セルロースナノ繊維を含む。ナノ繊維膜は、尿収集デバイスからの尿を含むと構造化ハイドロゲルを形成することができる。尿吸収材は、尿が尿吸収材へ吸収されると膨張する。いくつかの実施形態では、この方法はまた、尿収集容器内へ尿を圧送することを含む。
【0083】
上述した使用者から流体を収集する方法の動作は、例示を目的とする。たとえば、使用者から流体を収集する方法の動作は、異なる順序で実行することができ、複数の動作に分割することができ、修正し、補足し、または組み合わせることができる。一実施形態では、使用者から流体を収集する方法の動作のうちの1つ以上は、この方法から省略することができる。使用者から流体を収集する方法の動作のいずれかは、本明細書に開示する携帯型尿収集システムのいずれかを使用することを含むことができる。
【0084】
本明細書では、「約」または「実質的に」という用語は、「約」または「実質的に」によって修飾される用語の±10%または±5%の許容可能な分散を指す。さらに、「より小さい」、「以下」、「より大きい」、「より大きい」、または「以上」という用語は、「より小さい」、「以下」、「より大きい」、「より大きい」、または「以上」という用語によって修飾される値を端点として含む。
【0085】
様々な態様および実施形態について本明細書に開示したが、他の態様および実施形態も企図される。本明細書に開示する様々な態様および実施形態は、例示を目的とし、限定することを意図したものではない。
図1
図2A
図2B
図2C
図3A
図3B
図3C
図3D
図3E
図3F
図4A
図4B
図4C
図4D
図4E
図4F
図5
図6
【手続補正書】
【提出日】2023-11-06
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも使用者の尿道に近接して位置決めされるように構成された尿収集デバイスと、
前記尿収集デバイスと流体連通している第1の導管と、
内部領域を有する尿収集容器と、
前記尿収集容器内に位置決めされたまたは位置決め可能なナノ繊維膜であって、前記尿収集デバイスから前記尿収集容器に入る尿を吸収するように構成されるナノ繊維膜と、
車椅子に取り外し可能に固定され、少なくとも前記尿収集容器を支持するように構成された容器支持体と
を備えることを特徴とする携帯型尿収集システム。
【請求項2】
請求項1に記載の携帯型尿収集システムであって、前記尿収集デバイスから前記第1の導管を通って前記尿収集容器内へ尿を引き込むのに有効になるように、前記尿収集容器と流体連通して前記第1の導管に真空を引くように構成されたポンプをさらに備えることを特徴とする携帯型尿収集システム。
【請求項3】
請求項2に記載の携帯型尿収集システムであって、前記ポンプに動作可能に結合された電源をさらに備えることを特徴とする携帯型尿収集システム。
【請求項4】
請求項2に記載の携帯型尿収集システムであって、前記ポンプが、前記ポンプから排出された空気を少なくとも部分的に濾過するように構成された排気フィルタと、前記排気フィルタに近接して固定されたまたは固定可能なアロマセラピー附属品と、を含むことを特徴とする携帯型尿収集システム。
【請求項5】
請求項1に記載の携帯型尿収集システムであって、
前記尿収集容器に固定されたまたは固定可能であり、少なくとも前記尿収集容器内の前記尿の体積に関する特性を検出するように構成されたセンサと、
前記センサと通信し、少なくとも前記センサによって検出された前記尿の前記体積に関する前記特性が、前記尿収集容器内の前記尿の前記体積が所定の体積に到達した、または所定の体積を超過したことを示すとき、電子デバイスへ警告を無線で伝送するように構成されたコントローラと、
をさらに備えることを特徴とする携帯型尿収集システム。
【請求項6】
請求項2に記載の携帯型尿収集システムであって、前記容器支持体が、前記車椅子の1つ以上のハンドルに固定可能な1つ以上のストラップを有するパックを含み、前記パックが、少なくとも前記尿収集容器、センサ、および前記ポンプを内部に保持するようなサイズおよび寸法であることを特徴とする携帯型尿収集システム。
【請求項7】
請求項6に記載の携帯型尿収集システムであって、前記尿収集容器と前記ポンプとの間に位置決めされた第2の導管をさらに備え、前記第2の導管が、前記ポンプと前記尿収集容器の前記内部領域との間に流体連通を提供することを特徴とする携帯型尿収集システム。
【請求項8】
請求項6に記載の携帯型尿収集システムであって、前記尿収集容器および前記ポンプの少なくとも一部分を前記パック内に保持するようなサイズおよび寸法の1つ以上のスリーブを前記パック内にさらに備えることを特徴とする携帯型尿収集システム。
【請求項9】
請求項8に記載の携帯型尿収集システムであって、前記ポンプの動作音を低減させるのに有効になるように、前記1つ以上のスリーブのうちの少なくとも1つのスリーブに位置決めされたまたは位置決め可能な1つ以上の発泡部材をさらに備えることを特徴とする携帯型尿収集システム。
【請求項10】
請求項6に記載の携帯型尿収集システムであって、前記第1の導管の少なくとも一部分が少なくとも部分的に不透明であることを特徴とする携帯型尿収集システム。
【請求項11】
請求項6に記載の携帯型尿収集システムであって、前記センサが、前記尿収集容器内の前記尿のレベルを検出するように構成されたレベル伝送器と、前記レベル伝送器が前記尿収集容器内の前記尿の前記レベルを検出するときを判定するように構成された加速度計とを含むことを特徴とする携帯型尿収集システム。
【請求項12】
請求項6に記載の携帯型尿収集システムであって、前記第1の導管を使用者または前記車椅子に固定するように構成されたベルトをさらに備えることを特徴とする携帯型尿収集システム。
【請求項13】
請求項2に記載の携帯型尿収集システムであって、前記容器支持体が、区画と、前記区画に固定されたまたは固定可能であり、前記車椅子に取り外し可能に取り付けられるように位置決めされたまたは位置決め可能な1つ以上のブラケットとを含み、前記区画が、前記ポンプを保持するようなサイズおよび寸法の第1の棚と、前記尿収集容器を保持するようなサイズおよび寸法の第2の棚とを有することを特徴とする携帯型尿収集システム。
【請求項14】
請求項13に記載の携帯型尿収集システムであって、前記1つ以上のブラケットが、前記車椅子の座面に前記区画を掛けるように位置決めされたまたは位置決め可能な部分を含み、前記座面が、前記1つ以上のブラケットの前記部分と前記区画との間に位置決めされることを特徴とする携帯型尿収集システム。
【請求項15】
請求項13に記載の携帯型尿収集システムであって、前記1つ以上のブラケットが、前記車椅子の1つ以上のアームの上に取り付けられるような形状の部分を含み、前記1つ以上のブラケットの前記部分が前記車椅子の前記1つ以上のアームに取り付けられたとき、前記区画を前記車椅子の座面の下に位置決めする、ことを特徴とする携帯型尿収集システム。
【請求項16】
請求項13に記載の携帯型尿収集システムであって、前記1つ以上のブラケットが、前記車椅子の背もたれに取り付けられるような形状の部分を含み、前記1つ以上のブラケットが前記車椅子の前記背もたれに取り付けられたとき、前記区画が前記車椅子の座面の下に位置決めされることを特徴とする携帯型尿収集システム。
【請求項17】
請求項に記載の携帯型尿収集システムであって、前記ナノ繊維膜がエレクトロスパン酢酸セルロースナノ繊維を含むことを特徴とする携帯型尿収集システム。
【請求項18】
請求項に記載の携帯型尿収集システムであって、前記容器支持体が、前記車椅子の背もたれまたは座面のうちの1つ以上に取り外し可能に固定されるように構成された布製スリングを含むことを特徴とする携帯型尿収集システム。
【請求項19】
少なくとも使用者の尿道に近接して位置決めされるように構成された尿収集デバイスと、
内部領域を有する尿収集容器と、
前記尿収集容器内に位置決めされナノ繊維膜を含む、尿吸収材と、
前記尿収集デバイスおよび前記尿収集容器と流体連通している導管と
を備えることを特徴とする尿収集システム。
【請求項20】
請求項19に記載の尿収集システムであって、前記ナノ繊維膜が、エレクトロスパン酢酸セルロースナノ繊維を含むことを特徴とする尿収集システム。
【請求項21】
請求項19に記載の尿収集システムであって、前記ナノ繊維膜が、前記尿収集デバイスからの前記尿を含むと構造化ハイドロゲルを形成することを特徴とする尿収集システム。
【請求項22】
請求項19に記載の尿収集システムであって、前記尿吸収材が、前記尿収集容器の形状に対して略相補形の形状であることを特徴とする尿収集システム。
【請求項23】
請求項19に記載の尿収集システムであって、前記尿吸収材が、前記尿収集容器から取り外し可能であることを特徴とする尿収集システム。
【請求項24】
請求項19に記載の尿収集システムであって、前記尿吸収材が、前記尿収集容器の1つ以上の内面に固定され、前記1つ以上の内面に裏張りすることを特徴とする尿収集システム。
【請求項25】
請求項19に記載の尿収集システムであって、前記尿吸収材が、実質的に平面であることを特徴とする尿収集システム。
【請求項26】
請求項19に記載の尿収集システムであって、前記尿収集容器が、ポリマーのポーチを含むことを特徴とする尿収集システム。
【請求項27】
請求項19に記載の尿収集システムであって、前記尿収集容器が、前記導管に固定されるように構成されたポートと、尿が前記導管から前記尿収集容器の前記内部領域内へ進むことを可能にし、尿が前記尿収集容器の前記内部領域から前記ポートの外へ流れることを防止するように構成された一方向弁とを含むことを特徴とする尿収集システム。
【請求項28】
請求項19に記載の尿収集システムであって、前記尿収集デバイスと前記尿収集容器との間に位置決めされたポンプをさらに備え、前記ポンプが、前記尿収集デバイスから前記導管内へ尿を引き込み、かつ/または前記導管内の尿を前記尿収集デバイスへ押し込むように構成されることを特徴とする尿収集システム。
【請求項29】
請求項19に記載の尿収集システムであって、車椅子の背もたれまたは座面のうちの少なくとも1つに取り外し可能に固定され、前記尿収集容器を前記車椅子に取り付けるように構成されたスリングをさらに備えることを特徴とする尿収集システム。
【請求項30】
使用者から流体を収集する方法であって、
導管を尿収集容器に流体的に結合することと、
使用者の尿道に近接して尿収集デバイスを位置決めすることであり、前記導管が前記尿収集デバイスと前記尿収集容器の内部領域との間に流体連通を提供する、位置決めすることと、
前記尿が前記使用者によって前記尿収集デバイス内へ放出され、前記導管を通って前記尿収集容器の前記内部領域に入った後、前記尿収集容器の前記内部領域に位置決めされた尿吸収材によって尿を吸収することと、を含み、
前記尿吸収材がナノ繊維膜を含むことを特徴とする方法。
【請求項31】
請求項30に記載の方法であって、前記尿吸収材を前記尿収集容器の前記内部領域に挿入することをさらに含むことを特徴とする方法。
【請求項32】
請求項30に記載の方法であって、前記ナノ繊維膜が、エレクトロスパン酢酸セルロースナノ繊維を含むことを特徴とする方法。
【請求項33】
請求項30に記載の方法であって、前記ナノ繊維膜が、前記尿収集デバイスからの前記尿を含むと構造化ハイドロゲルを形成することを特徴とする方法。
【請求項34】
請求項30に記載の方法であって、スリングによって前記尿収集容器を車椅子に取り付けることをさらに含むことを特徴とする方法。

【国際調査報告】